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スパ in ベトナム

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スパ in ベトナム
スパ in ベトナム
スパ、エステ、マッサージなどのリラクゼーションがここ数年、日本で流行っています。
スパ、という言葉がまだなかった頃は温泉 でのマッサージや指圧、鍼、お灸といった民間
療法が中心でした。時が変わり、意識も変わり、今やタイ式マッサージ、バリニーズスパ、
インドのアーユルヴェーダなどなど、アジアを中心とした様々なスパ、テラピーが身近に
利用できるようになりました。
さて、ベトナム式スパはどうでしょうか。日本でのヒット率は低いようですが、ベトナ
ムへ観光した多くの日本人(特に女性)が現地で体験されていることをよく 耳にします。
今回のベトナム出張をもとに、ホーチミン 、ハノイのスパについて最新情報をお届けした
いと思います。
まずはホーチミン。観光客が必ずと言っていいほど訪れる Dong Khoi Street を歩くと、
若い女性が次から次へと寄ってきて「マッサージしますか。
」と片言の日本語で話しかけま
す。
その手にはフットマッサージ、エステ、トリートメントと 日本語・英語で書かれたチラ
シを持っていて、西欧人や日本人に配っています。(韓国人や中国人はどうするんだろう、
と素朴な疑問が残りますが。。)値段で決めるか、サービス内容で決めるか、またはベトナ
ムの伝統的スパにするか、初心者のためサロンの様子がつかめず宿泊しているホテルのコ
ンシェルジェにきいてみました。担当の男性いわく「ローカルで賑わう 町スパは料金は安
いが、お勧めできない。あまり衛生的でないし、 男性客が中心。外国人のお客には高い値
段をふっかけるし、マッサージ内容も期待にそえないと思う。
」
次にツーリスト・インフォメーション・オフィスに行ったところ、紹介してくれたのは
やはり外国人用スパサロン。高級ホテルのスパ (2時間100ドル~)から足マッサージ
(1時間15ドル)などのメニューを見せてくれ、予約もしてくれるというので、 スタッ
フお勧めの「Anam QT Spa」に行くことにしました。
Dong Du Street に面していて、シンプルなデザインのサロンです。前料金となっており、
支払いが済むと2階に案内されます。今回は 1時間の足コースを予約していましたので、
大部屋のような場所に通されました。内装は木製フローリングに朱色のソファ、パテ ィシ
ョンに白いベールを使用しており、部屋の中央に は水が流れていて非常に落ち着いた雰囲
気です。照明はほの暗く、メディテーション音楽がかすかに流れています。
まずはフットバスから始まり、オイルマッサージ、つぼ刺激、最後に体 (肩、背中)のマ
ッサージ。技術の程度は標準だと思いますが、担当した男性が感じ良く癒されました~。
次にハノイのスパサロン。「Zen」というスパが有名だと事前にきいていましたが、現地
のスタッフに連れて行かれたのが「Thu Cuc」というスパでした。西湖の近くに位置し、車
が一台やっと通れる路地に面した6階建のビルにあります。
ビル全てがサロンになっており、全面積 1,000 ㎡、ハノイで一番
大きいサロンです。設備はサウナ、ジャグジー 、スチームバスが
ありスキンケア、ボディケア、ヘアケアとトータルでサービスを
提供しています。1階が受付および待合室となっており、壁一面
に鏡が貼り巡らされた装飾です。そこにローカルの男性2人が座
っていたので、「ハノイの男性はおしゃれなんだ。」と感動してい
たところ、西洋人の女性2人がトリートメントを終え出
て来て「ハーイ」とか言ってその男性らと一緒に帰って
行きました。どうやら運転手だったようで。
。。やはりど
の国でも美に投資するのは圧倒的に女性ですね。
ここでも料金先払いで、その後4階へ案内されます。
広々とした2人用の部屋で、
ベトナム調木製家具と花で
飾られており、中央がクロスで仕切られています。上着
とバッグを備え付のクローゼットにしまい、
鍵を渡され
ます。ローベッドを使用し、1時間の足マッサージコー
スが始まりました。
アロマオイルで足裏全体と膝下まで
マッサージしたあと、つぼを押していきます。音楽はな
く、時は静かに流れ聞こえるのはセラピストの咳ばか
り・・・(風邪をひいていたみたい。接客の時はマスク
を着用して下さいね。
)
マッサージ内容・技術はホーチミンと大差なく、違いは部屋の装飾と照明の明るさくら
いでしょうか。ホーチミンのサロンは男性、女性両方を対象として安らぎと癒しの時間を
与えるのに対し、ハノイはさらなる美を追求している人対象のサロンという印象を持ちま
した。料金はハノイが14ドル、ホーチミンが16ドルで物価上昇率が高いホーチミンの
ほうがやや割高なのはうなずけます。
ベトナムのスパは伝統的マッサージというよりも、外国から輸入したマッサージをベト
ナムで行うと表現したほうがしっくりする気がします。まだまだスパやエステが、外国人
専用で一般には浸透しておらず、産業もまだ育っていない ようです。まずは身近な場所で
短時間そしてリーゾナブルな料金で、リラクゼ-ションを得られるスパ サロンを増やし、
ベトナム人の間にスパを根付かせること 、そして既存のサービスに付加価値を付けて、近
隣諸国とは異なるベトナム独自のスパを確立してほしいと願います。
(April, 2009)
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