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用語解説 (ファイル名:12-yougokaisetsu サイズ:60.63 KB)
用 語 解 説 用語解説 あ ■ エコマネー 地域通貨とも呼ばれる。一定の地域住民を対象に、商工会や自治体、NPO等が主体になって進め、サ ービスの提供に対する対価として、地域内のみで使用できる通貨を支払う仕組み。地域通貨を利用する ことで、人の交流の活発化や地域の活性化を目指したもの。 ■ 宇治市高齢者保健福祉オンブズマン制度 高齢者福祉サービスに関する利用者の苦情を受け、不正、不当な行政執行や施設処遇に対する監視・観 察、または苦情解決等を行うことにより、サービス利用者の権利及び利益を擁護する宇治市の制度。 ■ NPO 特定非営利活動促進法(NPO法)にいう「特定非営利活動法人」だけでなく、民間非営利組織(Non Profit Organization)一般を意味する。この計画の中では、住民にとってよりよい公益的なサービス提供を行 うための活動を行っているすべてのボランティア団体及び市民活動団体等を指す。 か ■ 介護保険制度 介護を要する状態となった人が、できる限り自宅で自立した日常生活を営めるように、保健医療と福祉 の両面から統合的・一体的にサービスを提供する。自己の選択による契約と社会的連帯の精神に基づき、 介護という国民共通の問題を社会全体で解決していくしくみとして、平成 12 年(2000)年 4 月から始 まった。 ■ 介護予防教育 高齢者が介護を必要とする状態にならないようにすること、もしくは要支援・要介護と認定された人の 要介護の状態が進行することを防ぐことを目的としたもの。 ■ 学区福祉委員会 小学校区ごとにつくられた地域福祉推進のための住民組織。宇治市社会福祉協議会の支援ですべての小 学校区で組織されており、約 2000 人の福祉委員が地域でのひとり暮らし老人の見守りや訪問活動、地 元小学校との交流事業等をはじめ多彩な活動を行っている。 ■ 家庭児童相談室 家庭児童福祉のための宇治市の相談機関。児童の養育や学校等での様々な問題を抱える保護者などから の相談に対し、児童相談所と連携を図りながら必要な助言・指導を行う。 ■ 基幹的社会福祉協議会 地域福祉権利擁護事業は広域的に実施されているが、いくつかの市町村社協の中心となってその事業を 担う社協のことをいい、専門員(1名)が配置されている。宇治市社会福祉協議会は、府下南部17カ 資料編 地域福祉活動上の課題 市町村をエリアとした基幹的社会福祉協議会となっている。 ■ 共同作業所 養護学校等を卒業した後、進路が決まらなかったり、就職した後、離職して企業就職等ができていない 障害者を対象に、働く場や生活・交流の場の確保、生きがいづくりや機能訓練、生活指導、学習、レク リエーション等を行う通所施設。宇治市には宇治共同作業所(身体障害者・知的障害者)、洛南共同作 業所(精神障害者)、ほっとハウス(精神障害者)がある。 ■ ケアマネジメント 福祉サービスの利用の必要な人が適切なサービスを提供されるようにケアプランを作成するとともに、 ケアプランに基づくサービス利用のためのサービス事業者との連絡・調整、サービス提供の管理・運営 などを行うこと。介護保険制度においてはケアマネジメントが制度化されており、実際にケアマネジメ ントを行う専門職を介護支援専門員(ケアマネージャー)という。 ■ 高齢化率 総人口に占める 65 歳以上の人口の割合をいう。65 歳以上の人口(高齢者人口)に対し 15 歳未満の人口 を年少人口という。 ■ 国際障害者年 国際連合が、昭和 56 年(1981)を世界的に障害者に関する取り組みを行うと定めた年。スローガンは, 「障害をもつ人々の社会への完全参加と平等」であった。 ■ 子育て支援センター 子育て中の家庭に対して、子育て相談、子育てサークル等の支援、子育てに関する情報の提供等を行う 専門機関。宇治市においては、「ゆめりあうじ」内に基幹型のセンターを設置しているほか、地域の子 育て支援の拠点として小倉双葉園保育所及び同胞保育園に設置されている。 ■ コミュニティセンター 市民相互の交流と地域活動の振興のため、また、市民文化の向上と福祉の増進を図るため、住民の社 会的な生活と地域活動の場を提供することを目的とする施設。現在、宇治市内に4カ所設置されており、 文化・芸術サークルや自治会・町内会、障害者団体等の当事者団体など様々な団体や個人が、活動や交 流、地域課題への取組を活発に行っている。 ■ コンタクトパーソン 北欧ではじめられた活動で、コンタクトは「ふれあう」、パーソンは「人」という意味。 人との交流を必要としているが、自分からは友達などをつくりにくい人に、コンタクトパーソンを紹介 し、友達兼助言者として交流する活動。 さ ■ 在宅介護支援センター 介護に関する様々な相談や各種保健福祉サービスとの連携・調整、サービスの情報提供、利用手続きの 代行を行う機関で、保健福祉サービス全般を取り扱う総合窓口としての役割を果たす。 ■ 支援費制度 行政がサービスを決定・提供する「措置制度」を改め、障害者がサービスを選択できるようにする仕組 み。サービスの利用者とサービスを提供する事業者が対等の関係に立って、契約に基づいてサービス利 用を行う。なお、介護保険制度と違って社会保険制度ではなく、税金を基本に障害者等の一部自己負担 〈減免制度あり〉によるサービス提供となっている。平成 15 年(2003)4 月施行。 ■ 自宅開放型(ふれあい)サロン 自宅を地域住民が集うふれあいサロンとして開放したもの。身近な地域福祉活動を活性化していく拠点 としての役割が期待されている。 ■ 社会的資源 人々の生活の諸要求や問題解決の目的に使われる各種の施設・制度・機関・知識や技術等の物的・人的 資源の総称。 ■ 社会福祉基礎構造改革 昭和 26 年の社会福祉事業法制定以来大きな改正の行われていない社会福祉事業、社会福祉法人、措置 制度など社会福祉の共通基盤制度について、今後増大・多様化が見込まれる国民の福祉需要に対応する ため、サービスの契約利用を推進する方向へ見直しを行うもの。 ■ 出生率 普通出生率と合計特殊出生率を併せた概念。前者は人口 1000 人当たりの出生率、後者は 1 人の女子が 生涯に子どもを何人生むかを示す比率。 ■ 障害者生活支援センター 在宅障害者の地域生活を支援するため、相談や情報の提供、福祉サービスの利用援助、総合的計画、連 絡・調整、普及・宣伝、人材研修等を行う。 ■ 人権教育のための国連 10 年 平成6年(1994)の第 49 回国連総会において、人権という人類普遍の基本理念の確立と普及のための 努力の過程として、平成7年(1995)1月1日から10年間を「人権教育のための国連10年」とする ことが決められた。わが国においても、平成9年(1997)7 月に国内行動計画が策定され、あらゆる人々 が、あらゆる機会に、人権教育に参加することにより、人権という普遍的文化を構築することを目標と している。平成 13 年(2001)3 月には宇治市行動計画が策定されている。 ■ 成年後見制度 判断能力が十分でない痴呆性高齢者、知的障害者、精神障害者を不利益から守る制度。契約締結や費用 支払い等の財産管理、施設や介護サービスの選択等について契約等の法律行為を行うのが困難な場合に、 後見人等を選任することにより、これらの人を不利益から守るもの。 資料編 地域福祉活動上の課題 ■ ソーシャルインクルージョン 社会福祉制度の網目からもれ、社会的排除・摩擦や社会的孤立という状況にある人々を、社会的つなが りを構築することによって、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会 の構成員として包み支え合うという考え方。 従来の社会福祉は主たる対象を「貧困」としてきたが、現代においては、 「心身の障害・不安」(社会的ストレス問題、アルコール依存、等) 「社会的排除や摩擦」(路上死、中国残留孤児、外国人の排除や摩擦、等) 「社会的孤立や孤独」 (孤独死、自殺、家庭内の虐待・暴力、等)といった問題が重複複合化しています。 これらの諸問題に対応するため、今日的な「つながり」の再構築を図り、全ての人々を孤独や孤立、排 除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合う(ソ ーシャル・インクルージョン)ための社会福祉を模索する必要があります。 現代社会の諸問題 * 横軸は貧困と、心身の障害・不安に基づく問題を示すが、縦軸はこれを現代社会との問題で見た問題性 を示したもの。 * 各問題は、相互に関連しあっている。 * 社会的排除や孤立の強いものほど制度からも漏れやすく、福祉的支援が緊急に必要。 * 社会保障審議会「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会報告書」(平成 12年12月8日社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会より抜粋) た ■ 第三者評価 事業者の提供するサービスの質を当事者(事業者及び利用者)以外の公正・中立な第三者が、専門的か つ客観的な立場から評価すること。 ■ 男女共同参画社会基本法 男女共同参画社会の実現をめざす基本法で、平成 11 年(1999)6 月に成立した。男女が、社会の対等 な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、等 しく政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、共に責任を担うべき社会をめざし ている。 ■ 地域協働コーディネーター 地域活動の活性化を図るため、学校や地域の組織・団体、個人などと連携して、住みよい地域環境づく りや地域福祉の推進役となる人。 ■ 地域ケア会議 地域の総合的な福祉サービス調整を行うことを目的に設置される会議。市町村が実施主体であり、その 運営は市町村が設置する基幹型在宅介護支援センターが中心的役割を担っている。 ■ 地域福祉権利擁護事業 痴呆性高齢者や知的障害者、精神障害者など判断能力が不十分な方や日常生活に不安のある方が、地域 社会で自立して生活するために、日常的な金銭管理や必要な福祉サービスの利用を支援する制度。 ■ 地方分権一括法 地方分権の改革の柱として、475 本の法律改正案からなる法案として可決成立し、平成 12 年(2000)4 月に施行された。主な目的は、住民にとって身近な行政はできる限り地方が行うこととし、国が地方公 共団体の自主性と自立性を十分に確保することとされている。 ■ 当事者団体 同じ社会的立場や問題を持つ人々の団体。親睦を深め交流を図るだけでなく、お互いの悩みや心配ごと を共有して、助け合い励まし合ったり、情報を交換する中から、共通の課題に対して共同で解決を図っ たり、自分たちの問題解決に必要な課題の把握・整理や提言をしている。 な ■ ノーマライゼーション 障害者が他の住民と同じ生活を地域社会で共に過ごすことを目指すものであり、障害者の人権、価値、 尊厳性を障害のない住民と同じく平等に評価、保障されるものであり、障害のあるものも、ないものも 平等に生活できる社会こそノーマルな社会であるとする考え方。 は ■ バリアフリー 障害のある人が社会生活をしていく上で、障壁(バリア)となるものを取り除くという意味。段差など の物理的バリアを取り除くだけでなく、より広い意味で障害のある人の社会参加を困難にしている社会 的・制度的・心理的なバリアを取り除いていくことにも用いられる。 資料編 ■ 地域福祉活動上の課題 Bタイプリハビリ 虚弱な高齢者の閉じこもりからくる、ねたきりや痴呆を予防し、社会とのつながりを取り戻せるよう、 地域の中で身近な人たちとの交流を通じて身体的・精神的なリハビリを行う集いの場。宇治市において は、宇治市社会福祉協議会と学区福祉委員会が取り組みを進め地域の人々の参加で小学校区を単位に活 動を展開している。 ■ ファシリテーター 一般には地域懇談会やワークショップなどの進行促進役の意味として使われている。一人ひとりが、自 分で考え、学び、気づき、創造することを、促したり、容易にしたりして、個人やグループ全体が、お 互いに安心してのびのびと探求できる場を作り、自ら活性化することを支援する人。 ■ ファミリーサポートセンター 子育て支援施策の一環として、市民の中から援助会員と依頼会員を募り、契約により子どもの一時預か り等の相互援助を行うセンター。 ■ ふれあいサロン 高齢者や障害者、子育て中の親などが、地域の中で孤立した生活をすることなく、レクリエーション等 を通じて仲間とふれあいながら暮らせるために、公共施設や集会所、個人宅などを活用して運営してい る。 ■ ボランティア切符 ボランティア活動をした人がボランティア活動を受けた人から、活動時間に応じてお金ではなくボラン ティア切符を受け取り、活動した時間を貯蓄する仕組み。将来、自分がボランティアのサービスを必要 とするときに、その切符を利用してサービスを受けることができる。切符を媒介にすることによって、 ボランティアの受け手と担い手の区別もなく共に支え合う活動となっているのが特徴。 ま ■ 民生委員・児童委員 厚生労働大臣の委嘱により、社会福祉の増進を図るため、社会奉仕の精神を持って、常に住民の立場に 立って相談に応じ、必要な援助や情報提供を行い、社会福祉事業者や社会福祉活動を行う者と密接に連 携し、関係行政機関の業務に協力するほか、住民福祉の増進を担う人。 や ■ ユニバーサルデザイン バリアフリーから一歩進んで、高齢者・障害者・子ども・妊産婦など、みんなが使いやすい製品、住み やすい環境をつくりだそうという考え方。 ら ■ 隣保館 同和問題の解決をはじめ、人権が尊重される豊かな社会の実現に資するため、福祉の向上及び人権啓発 に関する住民交流の拠点として、相談事業や地域交流事業、地域福祉事業など各種事業を行うことを目 的として設置されている。 ■ リハビリテーション 心身に障害をもつ者の人間的復権を理念として、障害者の能力を最大限に発揮させ、その自立を促すた めに行われる専門的技術のことをいう。