...

3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題*

by user

on
Category: Documents
12

views

Report

Comments

Transcript

3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題*
3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題*
李美淑
**
[email protected]
<要
旨>
韓国の日本語教育は、1961年に大学で初めて韓国外国語大学に日本語科が設置されて以来、約20年にわたる低
迷の時代を経ているが、2012年現在、関連学科が100を超えるほど50年余りの間に驚くべき拡張を見せている。とこ
ろが、2007年末から始まった世界金融危機により、世界的に経済の悪化が続き、特に日本の長期不況や中国の経
済の台頭などにより日本語の需要が急落し、それに伴い、韓国政府や教育機関の政策の変化が行われた。そのよう
な中で、2011年3.11東日本大震災が起き、また福島の放射能漏れも相まって、日本語教育は打撃を受け、その結
果、国際交流基金の2012年の調査結果速報によるとこれまで世界一の学習者数だったのが、中国 インドネシアに
次いで3位に下がっている。その根底には2014年から大学入試で 第二外国語 が必修科目ではなくなったことも大
きい。
本稿は各教育段階別に日本語の受講生、選択者など、今の段階での現状や課題を探ったものである。特に、
最近5年間の変化に注目してみたところ、(特に中国語関連学科に比べて)大学の定員や志願率 関連学科の数
就職率においても優位にあるとは言えないものがある。それによる教育現場での問題点、大学のシステムの変化や
カリキュラムの不均等についても触れた。さいわい、従来の日本語研究の不在がある程度改善しつつあり、日本語
教育において質的な研究成果があり、多様な分野においての研究が行われている現状も取り上げた。
今後、国家レベルで教育課程改訂において専門家を確保し、何より第二外国語教育の目的は言語能力向上で
はなく学習者の自己肯定、他者理解を果たすことであるという確固たる意志が必要だ。EUから発信している、いわ
ゆる複言語主義(plurilingual)も代案になりうると考えられる。第二外国語関係者同士 教育段階間 学問分野間の
連携が必要である。改善されつつある日本語教育研究において今後多用な学問分野との融合 連携が期待され
る。
「
․
」
․
․
․
․
․
キーワード: 韓国の日本語教育、第二外国語、教育課程、学習者、複言語主義
12)13)
.
1 韓国の日本語教育の歴史
韓国の日本語教育は、1961年に4年制大学で初めて韓国外国語大学に日本語科が設置された
が、1980年になっても日本語関連学科が2校に過ぎないほど、約20年にわたる低迷の時代を経て来
た。ところが、1990年に入って、日本語科の設置ブームが起こり、1995年には58校、学部制が盛ん
になる直前の1999年には80校に増え、2013年、100校を超えている。まさに50年余りの間の量的な
拡大は驚くべきものがある。
1973年には高校の教育課程にも第二外国語として日本語が開設され、1976年には大学入試の選
択科目としても導入されたが、その後9回の国家レベルの教育課程(日本の学習指導要領にあたるも
の)の改訂が行われ、入試選択科目として選定と廃止のくりかえしを余儀なくされてきた。
『
-
』
* この論文は2013年9月7日 国際化における日本語教育 多様化する日本語学習者とそのニーズの現状から というテー
マで日本同志社大学で行われた国際シンポジウムでの発表をもとに書き直したものである。
(本稿での統計数値は韓国教育課程評価院の1965年から2012年の 教育統計年譜(www.cesi.kedi.re.kr) を基にしている)
「
** 明知大学校 日語日文学科 教授、日本語学
」
56 日本學報 第97輯(2013.11)
また、1998年以降、段階的に日本の大衆文化が開放され、2002年サッカーワールドカップ共同開
催、韓流ブーム、観光․留学․就職などの活性化、ITを通しての情報交流の活発化などの影響に
より、日本語関連学科はピークを迎えた時期であった。それまでは将来のため、就職のために日本
․
․
語を学ぶのが一般的であったが、この時期にはアニメ マンガ ゲームなど、文化に対する興味が
学習動機へとつながり、日本語ブームが起こったと言っても過言ではない。纓坂他(2008)でもこの時
「
」
期の韓国大学生の重要な日本語学習動機は 大衆文化志向 だったという。
ところが、2007年末から始まった世界金融危機により、世界的に経済の悪化が続き、特に日本の
長期不況や中国の経済の台頭などにより日本語の需要が急落し、それに伴い、教育政策において
の変化も行われた。そのような中で、2011年3.11東日本大震災が起き、また福島の放射能漏れも相
․
まって、日本語教育は打撃を受け、学習者が激減しているのが現状である。一方で、歴史的 政治
的な理由により1990年から入試で第二外国語の中でも日本語のみを除外してきたソウル大学が2012
「
」
年に アジア言語文明学部 を設置し、事実上、日本語関連学科を認めたということは画期的であ
ると言える。
2014年から第二外国語政策の変化により第二外国語
1)の履修義務がなくなるため、今後、高校の
みならず韓国の日本語教育には大きな打撃が予想される。これについては2012年、国際交流基金
(ジャパンファウンデーション)の調査結果速報(2013年7月8日)でも特筆している。次章で詳しく取り上
げることとする。
2. 研究の背景及び目的
周知の通り、国際交流基金は世界各国での日本語教育の最新状況を把握するために3年に一度
「海外日本語教育機関調査」を実施しているが、2013年7月8日発表した2012年の調査結果速報は
韓国で日本語教育に携わっている者にとっては衝撃そのものであった。世界的には3年前の2009年
に比べ学習者が9.1%増える中、韓国は964,014人から840,187人へと、なんと12.8%減少し、これまで
世界でもっとも日本語学習者が多いのが、中国、インドネシアに次いで3位に下がっている。
9
『
まだ2013年 月現在、具体的なデータが出ていないため2)、2009年(国際交流基金(2011) 海外
』
日本語教育機関調査 2009年 )を例にし、教育段階別に分けて分析していく。
․
<表1> 教育段階別韓国の日本語学習者数 教育機関数(国際交流基金2011)
初等教育
中等教育
高等教育
学校教育以外
学習者数(964,014)
557(0.06%)
871,200(90.4%)
59,401(6.2%)
32,856(3.4%)
教育機関数(3,788)
3(0.08%)
2,825(74.6%)
406(10.7%)
565(14.9%)
7
8
1) 2014年入試からベトナム語が加わり、第二外国語は 種から 種となる。
2) 2013年10月末(予定)発表されるという。(http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/result/survey12.html 2013年9月
李美淑 / 3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題 57
上の<表1>で分かるように韓国は日本語学習者の90.4%、教育機関の74.6%がいわゆる国家主導の
中等教育(中学․高校)に入っている。この中等教育段階では、政府の教育政策․大学入試などに直
接的な影響を受け、正常な教育が行われるとは言い難いことを鑑みると、韓国における日本語教育は
大変不安定なシステムとなっていると言えよう。新しく改訂された教育課程により、大学入試において
第二外国語が必修でなくなる2014年には、この現象はさらに深刻化していくことが予想される。
そうだとすると、韓国における実質的な日本語教育は高等教育(大学)で行われていると言わざるを
%
․
得ない。ところが、大学で日本語を専攻する学生の70 が中学 高校で第二外国語として日本語を
学んでいるという調査結果(呉弦定2012)を見ると、やはり中等教育を抜きにしては大学での日本語教
育は考えられない、という皮肉な現状を実感させられ、中等教育と高等教育間の密接な連携が必要
であると思われる。
大学においても日本語の需要が少なくなる最近の情勢を反映してか、他の専攻に学生を取られ、
定員割れが続出し、日本語関連学科の定員の縮小や学科統合及び廃止などの現象が起こっている。
本稿では、このような状況にある韓国の今日の日本語教育の現状を教育段階別に分析し、教育の
․
․ ․
3
主な構成要素である学習者 教育課程 教師 日本語研究などについて省みる。次の 章では教
育段階別に日本語学習者及び教育機関の現状をさぐる。
․
3. 教育段階別日本語学習者 教育機関分析
3.1 初等教育(小学校)
韓国の小学校3)で正規科目として日本語が教えられることはごくまれで、2011年国際交流基金の統
3
計によると 校に過ぎなかった。4)
․
․
小学校の日本語教育の現状を調べた初めての試みである崔殷爀(2010) 成玧阿(2010) 朴江訓
(2010)では全国およそ1,848校を対象に日本語教育現況を調べているが、正規科目として日本語が教
1
「
」
えられている学校は釜山と済州のそれぞれ 校に過ぎず、いわゆる 放課後学校
「
」
5)で行われてい
るという。しかし、 放課後学校 全体の0.3%(52校)にも及ばない数であった。同論文では小学生
のための日本語教材の必要性や放課後学校の教師に日本人の母親が多いことから日本人の母親を
持つ学習者のための日本語教材の開発が必要であることなどが指摘された。
「教材不足」は国際交流基金の統計でも問題点として一番多く挙げられてきているが、韓国の場
「
」
3) 韓国では 初等学校 と呼ぶ。
-
-
6
4) 韓国では小学3年から英語が正規科目として教えられており、授業時数は3 4年136、5 6年は204で、国語を100とした
場合、それぞれ33%、50%に当たる量である。日本の場合、教科以外の活動として5年と 年に035コマが割り当てられて
いるのとは大きく違う。
「
」
5) ちなみに、 放課後学校 とは政府が2006年教育格差を解消し、私教育費の負担を減らすために奨励している課外プロ
グラムで、学校内で行われてはいるが、厳密に言うと学校教育ではない。2012年、教育科学技術部の内部資料によると
20082012年の間、初等学校での第二外国語プログラムは3,813校に上るが、全体の1.5%に過ぎなかった。
58 日本學報 第97輯(2013.11)
「
」
「
」
合はいわゆる 年少者 のための日本語教材開発が必要であり、なお 継承語 としての日本語教
育(JHL)にも関心を持つべきであると思われる。
․
3.2 中等教育(中学 高校)
3.2.1 中学校
「
」
「
中学校では2001年から 教科裁量活動 の一環として日本語が正規教育で行われている。 教
」
に「漢文」「環境」「コンピュータ」「生活外国語」の中から選んで教える。中で「生活外国
語」はドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語、日本語、ロシア語、アラビア語など7種あるが、
科裁量活動 とは学校が学生の要求や学校の実情をもとに割り当てられるようになっており、学校ごと
いまのところもっぱら日本語と中国語に限られている。
「
」
<図1>は実際、教科裁量活動が始まった2004年から 生活外国語 を採択している機関(複数選
「
」
択が多い)や学生数であるが、2009年を境として 生活外国語 を扱う機関及び学生数が減ってきて
「
いることが分かる。学習者は421,631から267,218に、機関数は929から881に減り、その代わり、 漢
」
文 等の科目の選択率が上がっている。
この統計では日本語と中国語を分けていないが、ソウル市を例にして調べた趙大夏(2010)によると
%
日本語が中国語を若干上回る程度であったという。これに基づくと、2012年、全国の中学校の14
で日本語を扱い、中学生全体の7.3%前後が日本語を習っているということになる。
3.2.2 高等学校(一般高等学校の場合)
「
」
高校では日本語を第二外国語教育の一環として 正規科目 として教えている。韓国は2011年か
4
ら高校を一般高校、特殊目的高校、特性化高校、自律型高校の つに分けている(それぞれの特
%
徴は紙面の制約により省略する)が、ここでは全体の65.7 を占める一般高校を対象とする。6)
6) 2013年8月14日朝鮮日報(総2320の中、一般高校は1524)
李美淑 / 3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題 59
3.2.2.1 第二外国語教育の危機(大学入試政策との関わり)
「
」
冒頭で述べたように、 第二外国語 は2014年から大学入試で必修科目ではなくなるようになる。
5
4
つまり、<表2>のように2013年の入試では、 領域であったものが、2014年以降は 領域に縮小さ
れ、必ずしも第二外国語を履修しなくてもいいことになったのである。こうなると日本語だけではなく第
二外国語教育全体の危機なのである。
<表2> 大学入試の試験科目
年度
2013
2014
国語
国語
数学
数学
英語
英語
大学入試の試験科目
社会 科学 職業探求
第二外国語/漢文
社会 科学 職業探求/第二外国語/漢文/教養
․ ․
․ ․
3.2.2.2 第二外国語同士の競争(中国語の浮上)
․
外国語教育は社会 経済的な要因はもちろん国際情勢にも大きな影響を受けるが、特に韓国での
日本語教育は中国語教育と熾烈に競争している。
「
」
「
校の第2外国語学習者の中国語․日本語の学習信念の研究」(『外国語教育』192、 呉2012再引
用)によると中国語学習者の77%が「そう思う」と答えているのに対して日本語学習者は50%前後で
高校生を対象として 外国語ができると将来、就職に役立つか と聞いた李ソンヒ(2012) 高等学
あったという。なお、大学の日本語専攻者に質問した結果もこれと同じく中国語の方を多く挙げている
ことからも日本語に対する評価が急速に低くなっていることを実感させられる。このような認識は学習意
欲の低下とつながることとなるだろう。
5
「
Ⅰ」と「中国語Ⅰ」を受講者数を
<図2>は最近 年間一般高校で一般選択科目である 日本語
調べたものである。
「
Ⅰ」は5年前の2008年の数を100とすると61に
第二外国語全体が危機を迎えている中、 日本語
「
Ⅰ」は同じく5年前を100とすると118に当たる数値である。第二外国語教育
減っているが、 中国語
全体の危機でもあるが、第二外国語同士の競争はこれからなのである。
60 日本學報 第97輯(2013.11)
3.2.2.3 高校の第二外国語教育と大学修学能力試験
大学修学能力試験で第二外国語を選択した人数からもそれぞれの外国語の位置づけを垣間見るこ
5
とができる。<表3>は最近 年間の第二外国語を選んだ学生数であるが、受験者の18.9%を占めた
2009年以降、減少してきていることが分かる。
5 「
」
)の数字は比率)
<表3> 最近 年間 大学修学能力試験 で第二外国語を選んだ学生数((
第二外国語選択者
2008
99,693(17.8)
2009
120,817(18.9)
2010
107,377(16.1)
2011
86,575(13.5)
2012
67,782(10.9)
%
<表4>は第二外国語選択者を100%と見たときの比重である。5年前の2008年に27.5 を占めてい
た日本語は2012年、17.2%で大きく減少している。皮肉なことに、高校で扱っていないため偏差値に
「
」
おいて有利であるとことから アラビア語 の選択率が高い異常現象が続く反面、日本語の立場は
年々厳しくなっている。<表2>で取り上げた受講者と比べても納得のいかない数値である。だとすると
2012年の日本語受験者は全体受験者の1.9%(約11,658人)にも及ばない数なのである。このことは高
校での日本語教育の教育現場に大きな(主に否定的な)影響を与えることになる。詳細は5章で取り上
げることとする。
「
」
<表4> 大学修学能力試験で選んだ外国語の比率(韓国教育課程評価院の 修能報道資料 による)
ドイツ語
フランス語
スペイン語
中国語
日本語
ロシア語
アラビア語
漢文
2008
3.9%
4.3%
2.5%
13.5%
27.5%
1.9%
29.4%
17.0%
2009
2.9%
3.5%
3.1%
10.5%
21.2%
2.7%
42.3%
13.9%
2010
2.7%
3.2%
3.1%
9.3%
18.6%
3.0%
45.7%
14.4%
2011
2.9%
3.6%
3.7%
9.1%
17.0%
4.2%
45.8%
13.7%
2012
3.4%
4.0%
4.2%
10.6%
17.2%
5.7%
41.1%
13.8%
3.3 高等教育(大学)
高等教育には2年制の専門大学、4年制大学、大学院が含まれるが、本稿では4年制大学(以下、
大学)に限って見ていく。韓国の大学は1980年以降急速に増え始め、2012年現在400校を超えてい
る。そこで、韓国の大学の日本語関連学科の定員や学科数を調べ、他の外国語関連学科との比較
を通して大学での日本語教育の現状を概観し、問題点を考えてみたい。
․学科数
最近5年間の入学定員(図3)や学科数(図4)を見てみよう。2012年、つまり2013年度入試で第二外
3.3.1 大学の日本語関連学科の入学定員
国語関連学科の入学定員は11,563であり7)、外国語関連学科数は407であった。日本語関連学科の
李美淑 / 3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題 61
定員は学部制が始まる直前の1999年に738であったのが10年後の2009年には2,903へと急増している
が、2012年には3,045でほぼ変わらない。参考として最近5年間で中国語関連の定員が569人増えた
のに対し、日本語関連は221人が増えたに留まっている。
5
<図4>は最近 年間の学科数の変化であるが、中国語関連学科が目立って多いことがわかる。
2009年日本語100、中国語130だったのが、2012年はそれぞれ104、140で相変わらず中国語関連学
科が多いことが分かる。3.2で調べた高校での学習者の比率、大学入試の受験者の数等を考えると逆
転と言えるほどの数値である。他言語に比べても同じことが言える。
3.3.2 大学入学志願比率
入学志願率は学科の選好度を現す尺度の一つである。<図5>のように、日本語関連学科は、学
部制が始まる直前の1999年には第二外国語関連学科の中、一番高かったが、2012年には一番低
․
7) 高校で教えていないヨーロッパ諸語 教養語を除く。なお、アジア諸語の中にはアラブ語科のほかにイラン語等も含まれて
いる。
62 日本學報 第97輯(2013.11)
%
い。(全体の比率が100 を超えるのは 一人当たり複数の大学に申し込めるためである。)
3.3.3 卒業後就職率
2012年外国語関連学科の卒業者の就職率は全大学卒業者の就職率(健康保険加入基準、進学
%
者を除く)である54.5 に及ばず、外国語専攻者の就職率が全般に低く、中でも、日本語関連学科
%
5
は48.1 で、他の外国語と比べても低い方だった。<図6>は最近 年間の就職率の変化で、中国語
を初め他の外国語専攻に比べても高いとは言えない。
3.4 学校教育以外
「学校教育以外」には個人授業、大学付設生涯学習センター、「学院」と呼ばれる民間教育機
関、文化センターなどがあるが、正確な情報が得にくい。
ここでは(筆者も直接聞いているが、)蔡京希(2013)で取り上げている韓国有数の日本語学校である
李美淑 / 3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題 63
某社のケースを例に挙げよう。某社の関係者によると2010年4月から2011年3月までの総受講生数を
100とすると3.11東日本大震災後の2011年4月から2012年3月までの総受講生数は78%に留まっている
%
という。特に、受講生の中でも新たに始める初級課程は55 まで下落し、中·上級課程は85%に落ち
ているという。つまり、新たに日本語を始めようとする者が少なく、それによって初級学習者が激減し
ているということであろう。8)
「
2
蔡(2013)では 企業内教育では 年ほど前から既に日本語より中国語の需要が上回り、小·中学
生相手の学院でも中国語が主流となっており、一定部分、日本語の人口が中国語に移っているとも
」
7
言える と述べている。実際、筆者は2013年 月に、韓国の大手の外国語学院の講座数を調べて
みたが、日本語講座数は中国語講座の半分にも及んでいない。これは前とはまったく逆の状況なの
である。
4. 学習者のニーズによる日本語教育カリキュラムの変化(某大学の場合)
「
」「コ
2011年度国際交流基金の報告で日本語学習者の学習目的は 日本語そのものへの興味
」「マンガ․アニメなどに関する知識」の順だったという。<表5>のようにそれを教育
段階別に見てみると、高等教育に上がると「将来の就職」が一位になっていることが分かる。
ミュニケーション
<表5> 教育段階別に日本語学習の目的
初等教育
>
․
日本語そのものへの興味
機関の方針 歴史 文学等
に関する知識 国際理解
異文化交流等
> ․
>
中等教育
高等教育
>
日本語そのものへの興味
機関の方針 歴史 文学等
に関する知識等
>
․
>
>
․
․
学校教育以外
将来の就職 歴史 文学等に
関する知識 政治 経済 社
会に関する知識 日本留学等
>
『
․
>
今の仕事 日本
観光旅行等
』
(国際交流基金(2011) 海外日本語教育機関調査 2009年 抜粋)
「
」「日本文化に関心があって」
韓国の場合もほぼ当てはまる。大学の入学時は 日本語が好きで
日本語を選んでいるケースが多いが、入学後は就職などの実利志向へと変わっていく。1997年、佐
「
」
「
藤友則の 韓国の大学の日本語学習者に対する分析 では韓国大学生の主な学習目的が 日本
」「
」
語に対する漠然とした興味 と 就職での利用 だと述べているが、呉玹定(2012)を見てみると最近
「
」
は 就職での利用 にも確信が持てないと思う雰囲気が漫然している。
学習者のニーズはカリキュラムに変化をもたらす。大学のカリキュラムも社会の状況を初め、学習者
のニーズに敏感に反応している。<表6>はソウル所在の某大学のカリキュラムを約10年ごとに示したも
のである。
8)
ちなみに、同時期に中国語教室も下がっているが、日本語ほどではないという。当時は2012年4月であったが、2012年12
月頃会っていたときは会社の支援で来ているビジネスマンのおかげで少し回復はしているが、一般人の受講は相変わらず
少ないと言っていた。
64 日本學報 第97輯(2013.11)
「
」
*
<表6> 某大学 日語日文学科 の場合( は必修履修科目を表す)
1990年代
1年
2年
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
4年
Ⅰ
Ⅱ
2013年、現在
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
日本語演習
会話及び実習
日本語演習
会話及び実習
日本社会概説
基礎日本語
基礎日本語
日本語の漢字
初級日本語会話
初級日本語会話
日本の歴史
日本の伝統文化
日本の政治と社会
映像でみる日本
専攻基礎日本語
専攻基礎日本語
初級日本語会話
初級日本語会話
日文学概説*
会話及び実習
日語学概論
会話及び実習
現代語文法
日本語購読
日作文演習
日本史
現代小説読解
日本語購読
日作文演習
日本文化概論
日本語作文
日本語作文
日本語講読
日本語講読
中級日本語会話
中級日本語会話
日語学の理解
日本現代語文法
日文学の理解
日本の現代小説
日本文化論
日本語作文
日本語作文
日本語講読
日本語講読
中級日本語会話
中級日本語会話
日語学の理解
日本現代語文法
日文学の理解
実践日本語
日本アニメの理解
Ⅲ*
*
Ⅳ*
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
日韓翻訳演習*
日本近代文学史*
日本古典文学史*
日本語史*
3年
2000年代
古典文法
日本語語彙論
日本語音声学
日本随筆論
日本喜劇論
日会話演習
日本社会研究
日本語教授法
日本文学演習
韓日翻訳演習
日会話演習
日本文化史
Ⅰ
Ⅱ
日語学演習Ⅰ
日文学特講Ⅰ
日会話演習Ⅲ
日語学演習Ⅱ
日文学特講Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ*
Ⅰ
Ⅱ
*
*
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ*
*
*
Ⅰ
日本語実用文
日本語指導法
日本人の言語生活
日本語語彙論
日本文学史
映像日本語会話
日本古典文法
日本の近代文学
日本の詩歌文学
Ⅰ
Ⅱ*
日本語語彙論
日本の舞台劇
日本の近代文学
コミュニケーション日本語
コミュニケーション日本語
日本語原書講読
映像日本語会話
マスコミ日本語
日本人の言語生活
日本文化史
実践日本語
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
日韓翻訳演習
日本語原書講読
日本語スピーチ
韓日翻訳演習
韓日語対照研究
日本の古典文学
論文研究
卒業論文
上に挙げたのは一例ではあるが、次のようなことが言える。
韓日翻訳演習
日本現代文学
日韓通訳演習
日韓通訳演習
ビジネス日本語会話
日韓翻訳演習
日韓通訳演習
日本の古典文学
韓日語対照研究
映画で見る日本文学
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
「
」「日語学演習
授業の内容は論外としても、語学関連科目の場合、1990年には 日語学概論
Ⅰ」「日語学演習Ⅱ」の3科目だったのが、2012年現在「日語学の理解」という一見親しみやす
李美淑 / 3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題 65
1
い名前に変わり、 科目と縮小されている。
必修履修科目がほぼなくなっており、教師側からコントロールできなくなっている。学生は学問的な
内容の科目や応用科目や単位の取りにくそうな難しい科目は避け、就職のために実用的な科目を好
むきらいがあるが、その背景にはいい成績をとろうとする心理が働いているのである。9)
「
Ⅰ Ⅱ」を初め「日本喜劇論」「日本古典文学史」「日
文学特講Ⅰ·Ⅱ」「日本語史」「日本語音声学」等の科目は閉講が続いた末、無くなっている。
ひきつづき、現在は「日本古典文法」「日本の詩歌文学」「日本語指導法」等の科目も相次ぎ
閉講になり、「卒業論文」も書かせられなくなっている。その代わりとして、「日本アニメの理解」
「日本人の言語生活」「マスコミ日本語」「コミュニケーション日本語Ⅰ·Ⅱ」等、交流志向の科目
や「実践日本語Ⅰ·Ⅱ」「ビジネス日本語会話」等のような実利志向の科目が占めている。
結局、2000年前後に前の 日語学演習 ·
なお、大学のシステムの変化が上げられる。複数(副)専攻制が活発になり、応用科目を取らない
ですむようになってきている。両方の基礎科目だけを履修する学生が増え、3・4年の科目に閉講が続
出する。それに学期中、授業登録を取り消せるシステムがあり、いい成績を取れそうもないと判断した
学生は途中で取り消してしまう。韓国の大学は相対評価であり、大学の成績が日本より大きな影響を
及ぼす。よって、自分の能力より低いレベルを好むという望ましくない状況が続く。
最近は学習者の日本語能力に差が大きく、もはや学年は意味がない。つまり、今は学年の区分は
便宜上のものとなっている。(そのため、<表6>では2012年の学年区分を点線にしてある。)
日本語コースの場合にも最近、日本の大学の日本語コースの躍進が目立つ。同志社大学の場合
9
を見てみると日本語学習を主目的としているかどうかも考慮に入れ、カリキュラムを レベルに分け、
一人でも希望者があれば受講可能であるとしている(松本2013)。一方、一橋大学の場合を例に挙げ
5
ると学習者のカテゴリーを以下の 種(交換留学生、大学院研究生、学部正規学制、大学院正規学
5
生、日本語日本文化研修生)に分け、日本語クラスも 種に分けているという(石黒2013)。
①
②
③
④
⑤
「国際交流科目」としての日本語科目(初級․中級レベル)
「全額共通教育科目」としての日本語科目(中級․上級レベル)
「学分教育科目」としての日本語科目(中級․上級レベル)
「大学院科目」としての日本語科目(上級レベル)
「商学研究科の外国人留学生特別コースの日本語科目
今後、韓国の大学でも学習者のニーズやレベルによって選べる多様なロードマップが可能になるよ
うに大学のシステムやカリキュラムの再編成が必要である。
9) 日本の大学では、大学院進学を目指す学生以外、大学の成績はそれほど将来の進路に影響を与えなく、単位さえ取れて
いれば、特に成績は就職に考慮されないし、韓国のように奨学金制度も多くないと聞いている。そのため、韓国の大学の
評価が相対評価であること、大学の成績が日本よりも大きな影響を及ぼすこと、などの背景を説明しないと韓国のことをまっ
たくわかっていない日本人には理解しにくいかもしれない。
66 日本學報 第97輯(2013.11)
.
․
5 日本語教師(大学教員) 教育現場
5.1 中等教育の場合
2
3.11大震災後、 年連続で中等教員採用試験で一人も採用計画がなかったが、このことは日本語
教師採用試験を目指している人はもちろん日本語を学習しようとする、または学習している学習者に
大きな影響を与えている。日本語教員の免許が取れる師範大学や教育大学院、また、一般大学の
%
教職課程(大学によって異なるが、学科定員の10 以内)に冷や水を浴びせる結果となり、教育大学
院の日本語教育専攻の廃止も相次ぎ、一般大学の教職課程は希望者が減り、定員を満たせない
ケースも起きている。
もう一つの問題は中等学校の教育現場の問題である。学習者の学習意欲の低下、入試中心のシ
「
ステムの中で、現場の教師たちは日本語の教育課程の実践どころか 学生は日本語を勉強する余裕
」「宿題を出さないように」「自習させるように」と強いられる学校での弱い立場を吐露してい
のなく
る(金義泳2012)。入試中心の教育システムの中で、日本語教育の縮小、教員採用もなく、科目がな
くなり、政府からの支援もなくなることにつながっているのである。
5.2 高等教育の場合
2011年現在、韓国の大学における日本語関連学科の総教員数(非常勤講師を除く)は429人(韓国
人教員311人、ネイティブ教員118人)である。教員1人あたりの学生数は50.2人に及ぶため、教員が
学生の多様なニーズやレディネスに十分対応することは無理である。最近教員の採用がめったにない
ため、教育現場でも新しい学問の循環が鈍く、働き手がないという声もある。
․
現在、大学の日本 日本語関連研究者の専門分野は何であろうか。特に、日本語教育専攻者は
どれぐらいであろうか。
<表7>は趙南星(2010)で取り上げている2008年10月現在、大学の専任教員として働いている441人
の日本・日本語関連研究者を分野別に調べたものである。
)は比率)
<表7> 日本・日本語関連研究者の学問分野別人数((
441人
日本語学
172(39.0)
日本文学
167(37.9)
日本学
80(18.1)
․
日本語教育学
17(3.9)
通訳 翻訳
5(1.1)
最終学位論文などを基準としているが、必ずしも取得後の学問的な活動と一致していないこともある
%
%
%
だろう。日本語学39.0 、日本文学専攻者37.9 で、日本語教育学はわずか3.9 に過ぎないことが
分かる。最近になって日本語教育専攻者が出始めている段階で、韓国の日本語教育学はこれからで
あるといえる。日本語教育関連研究については6章で詳しく見てみる。
李美淑 / 3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題 67
.
․
․
6 韓国においての日本語研究 研究者 学会
朴海煥(2011)によると韓国には30種類以上の日本関連学術誌があり、このうち日本語学(日本語
․
․
学 対照言語学 日本語教育学を含む)関連学術誌は韓国研究財団に登録されているものだけで20
種を超えているという。それぞれ年24回の発行数を考えるとものすごい数になる。<図7><図8>は時
代別に日本語研究の動向を比べるため、李康民(2012)、蔡京希(2013)の資料を図で示したものであ
る。20002006年に比べ20072010年に日本語教育関連論文の比率が高くなっていることが分かる。
「
教育関連論文の詳細を調べるため、<表8>のように日本語教育関連の専門学会である 韓国日語
」
『
』
3
教育学会 の学術誌 日本語教育研究 に載っている論文を10年の差を置いてそれぞれ 年分を
細分類してみた。
従来の韓国での日本語教育論文は一般性を重視する量的研究が多かったが、最近は概念、理論
を元に実践型の多様な論文が出始めている。まさに、今韓国ではいわゆる
「インターアクション」
「総合交流」を重視する学習者中心へのパラダイムシフトが起きていると言える。
『
』
)は比率)
<表8> 学術誌 日本語教育研究 の論文の細分類((
日本語教育
現況
提言
教科書
研究
誤用
研究
教授法
教室活動
談話
流暢性
習得
評価
小計
その他
日本語学
合計
20012003
14
(31.8)
9
(20.5)
5
(11.4)
8
(18.2)
―
―
36
(81.8)
8
(18.2)
44
(100)
20112013
12
(14.7)
8
(14.7)
7
(10.3)
18
(26.5)
7
(10.3)
5
(7.4)
57
(83.8)
11
(16.2)
68
(100)
それぞれの比重を図で表すと次のようである。
68 日本學報 第97輯(2013.11)
「
なお、従来、現況調査中心で、(高校)教科書などの分析が多かったのに対し、最近は グロー
」
「
用した日本語教育ー補助学習や自律学習を促進するための方策をめぐって」(2013春)など、教授
法․教室活動、談話․流暢性、言語習得․評価関連のものが出始めている。
バル時代における日本語研究と教育の新しいパラダイムシフト (2012秋)、 ソーシャルメディアを活
7. おわりに
韓国は国家レベルで第二外国語教育政策において確固たる意志が必要である。社会情勢にすば
「
やく反応し、教育政策を変える政策から 言語能力向上が学習者自身の母語の理解を深め、プライ
」
ド、他者理解を果たす ことを目標とすべき時期である。これにはEUから発信している、いわゆる複
「
言語主義(plurilingual)も代案になりうる。佐々木(2013)で取り上げているように 複数の言語を知れ
ば、民族中心主義を克服しやすくなり、同時に学習能力も豊かになる。従って、学校で複数の外国
」
語の学習を促し、言語の多様性を尊重する心を育てることが重要である。 という概念である。縫部
「
(2001)で言っているように、外国語学習の目的は 目標言語のリアルなコミュニケーションを通して自
․発達について話し、自分にとって大事なことを人と共有し、他の人との相互作用に能動
的․自発的に加わること」に意義があるとしている。現場の教師も学習目標を見直すべく、第二外国
己成長
語同士も競争よりは連携してこのような認識を社会に訴え、国家の政策を変えていく必要がある。
日本語に限らず、いまの中等教育での第二外国語教育の不実は国家的な損失である。入試制度
等により教育現場では十分な教育が行われておらず、実際第二外国語教育を受けている多くが文字
さえ読めない初心者である。逆に、上級学習者の場合は大学側で中等教育の成果を受け入れる努
力が乏しい。各教育段階間の連携が必要である。
今後、学習者のニーズやレベルによって選べる多様なロードマップが可能になるように大学のシス
テムやカリキュラムの再編成が必要であろう。近年の日本語教育アーティキュレーションの達成のため
の世界的な動きがあるが、韓国においては成功しているとは言えない現状がある。このことについても
李美淑 / 3.11以降の韓国の日本語教育の現状と課題 69
今後多様なアプローチが必要である。最後に、日本語研究の面においても、多様な細部専攻や多
様な学問分野と連携・融合し、研究結果を教育に生かしていくことを期待したい。
◀ 参考文献 ▶
「
「
「
「
「
」『
」『
․
7』
川口義一(2013) 새로운 시대의 일본어 교수법
日本語学 日本語教育
J&C、pp.1332
朴海煥(2011) 한국의 일본어학연구의 방향성
日本語学研究 32、한국일본어학회、pp.95103
朴潤鎬(2012) 대학 교양일본어교육의 한계와 동료튜터링(Peer Tutoring)설계 및 운영사례의 연구
日本語教育
59、日本語教育学会、pp.922
윤유숙(2013) 한국의 국가정책에 따른 일본어교육과정 변천사
日本語学 日本語教育
J&C、pp.187202
이용성(2000) 대학영어교육의 효율성 향상 방안중고등 교과과정과의 연계성과 교수법 적용재고
인문과학연
구 논총 21、명지대학교 인문과학연구소、pp.7795
한국교육과정평가원(2011) 2011년교육통계연보 한국교육과정평가원 홈페이지
石黒圭(2013) 日本語学習者のニーズにこたえる線楽的プログラム設計 同志社大学国際シンポジウム、未公刊
李美淑(2011) 韓国の大学 専門大学の日本語教育の現状と課題
文部科学教育通信 ジアース教育新社、pp.2629
纓坂英子の他(2008) 韓国の日本語教育状況の変化と大学生の日本語教育日本語学習動機と日本 日本人イメージの検討
日本学報 75、pp.299309
呉玹定(2012) 韓国における日本語教育の可能性
南台科技大学応用日語系論文集 南台科技大学
縫部義憲(2001) 日本語教師のための外国語教育学 風間書房
金義泳(2012) 高校学校の日本語教育に関する研究
日本語学研究 35、韓国日本語学会、pp.93105
国際交流基金 2011年度報告書 海外の日本語教育の現状 日本語教育機関調査 2009年 pp.117
酒井真弓(2010) 韓国における高等学校日本語教育の実態
日本語教育研究 18、韓国日語教育学会、pp.81102
桜井恵子(2010) 韓国の日本語教育2000年 2010年の回顧と展望 韓国日本語学会第21回国際学術発表、pp.431435
佐々木倫子(2013) 韓日の架け橋となる子どもたちに育ちたいバイリテラシー 韓国日本学会国際学術大会要綱集
佐藤友則(1997) 韓国の大学の日本語学習者に対する分析
日本学報 39、pp.211223
成玧阿(2010) 韓国初等学校における日本語教育の現況と課題
日本語教育研究 18、韓国日語教育学会、pp.4152
崔殷爀(2010) 韓国初等学校における日本語教育の現況と課題
日本語教育研究 18、韓国日語教育学会、pp.2340
蔡京希(2013) グローバルネットワークにおける日本語教育のパラダイム·シフト韓国の日本語教育の現況をめぐって
日本
語教育研究 第25輯、韓国日語教育学会、pp.2738
趙大夏(2010) 韓国中学校における日本語教育の実態
日本語教育研究 18、韓国日語教育学会、pp.6780
趙南星(2010) 韓国の大学における日本語関連研究者の現況
日本語教育 50、韓国日本語教育学会、pp.95106
朴江訓(2010) 韓国初等学校における日本語教育の現況と課題
日本語教育研究 18、韓国日語教育学会、pp.5366
松本秀輔(2013) 同志社大学日本語コースの概要 同志社大学国際シンポジウム、未公刊
頼錦雀(2013) 台湾における日本語教育政策 韓国日本研究総連合会学会発表文、pp.116
』
」『
」『
』
『
「
「
․
「
『
』
「
『
「
『
『
「
「
「
「
「
「
「
』
「
「
「
「
「
■ 투
고 : 2013. 08. 31.
■ 심
사 : 2013. 09. 15.
■ 심사완료 : 2013. 10. 15.
』
7』
」
」『
』
」『
』
」『
-
」
」『
」『
」『
」『
」
」『
․
」
』
』
」『
」
․
』
」『
」『
』
』
」
』
』
』
』
』
』
」『
Fly UP