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Excelを活用したGIS

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Excelを活用したGIS
A-FAM; an Alternative Farming Assistance Method
Excelを活用したGIS
• この資料は、平成26年度第1回講習会で用いた資料を加筆修正
したものです。
• この資料に示されている画面のレイアウトやアイコンのデザイン
は、最新版のSGIS.Desktopのものと多少異なっている場合もあり
ますが、適宜読み替えていただくようお願いいたします。
問題意識
• 地理情報が扱えない!
• 農地管理等の事務処理を行う中で、「地理情報を扱う必要がある」、「地理情報が扱えたら」
と感じる機会は多い。
• 地理情報を扱おうとする場合、現状では、いわゆるGISソフトウエアを使わざるを得ないが、
これらは一般ユーザから見ると非常に敷居が高いと言わざるを得ない。
• たいていのGISソフトウエアの想定ユーザは、どう見ても専門家レベルのようだ。
• したがって、高度な機能が充実している一方で、操作するためのメニューやらボタンやらが
やたらに多く、使いこなせるようになるまで、相当の教育や訓練を受ける必要がある。
• 他方、農地管理等の事務処理の中で使いたい機能といえば、データ集計や簡単な分析を
行った結果について、視覚化(色分け等)ができれば十分であろう。
• つまり、一般的なユーザは、高度で潤沢な機能よりも、必要な機能だけでいいから、それら
を手軽に使えるような環境を欲しているのではないだろうか。
もっと、「簡単に」+「素早く」、求める結果にたどりつける方法はないのか?2
どう解決するか
「データ処理」と「情報の表示」を分けたらどうか?
GISソフトの中で全部の処理を、特にデータ処理を行おうとするのが、間違い
の根源ではないか?
事務処理で必要なデータ処理は、格別「高級」なものではない
普通はエクセル使ってスイスイ処理している程度のものがほとんど
それならば、GISはビューアー(Viewer)と割り切って、サクサクと表示や色分
けができれば、それで十分でないか…
ということで、下図のようなGIS業務の”パラダイムシフト”を提案するものです…
データ処理
情報表示等
データの処理は
エクセルで
情報の表示等は
「軽い」GISで
3
SGIS.DT(SGIS.Desktop)の特徴
フリーソフトです!
A-FAMで開発、維持管理を実施
軽量・高速なGISビューアとしての機能・性能を追求
(ESRI)Shapefile【EPSG:4326(緯度・経度)】と等価なExcelファイルの読み書きが可能
Windows上の.NET 4.5環境で作動
Windows Tablet版のSimple GISと、操作性やインターフェースが共通
インストールは、実行ファイル x 1をどこか適当なフォルダの中に置くだけ
(アンインストールは実行ファイルの入っているフォルダを削除するだけ)
• 動作にはインターネット環境が事実上必須(web地図を使用するため)
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タブレット版のイメージ
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体験作業内容
1. 農地・地図記録表の作成(
)
「農地記録表」に対してシェープファイルが持つ地形情報を組み込んで、新たに「農地・地図記
録表」を作成します。
2. Excel(
)を使った地理情報の操作
特選米情報の追加
「農地・地図記録表」に「特選米情報」を追加します。
特選米圃場の抽出
「農地・地図記録表」から、特選米を生産している圃場を抜き出して、新たに「特選米圃場・地
図記録表」を作成します。
3. SGIS.DT(
)を使った地理情報の閲覧
塗り分け
「特選米圃場・地図記録表」を収穫量によって塗り分けます。
ラベル付け
塗り分けた圃場に田植え日を表示します。
イメージのコピーと貼り付け
塗り分け+ラベル付け済みの圃場イメージをコピーしてパワーポイントに貼り付けます。
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農地・地図記録表の作成(1)
農地記録表(
)にTomeNakada0.shpの地形情報を組み込んで、新たに農地・地図記
録表(
)を作成します。
農地記録表の内容
TomeNakada0.shpの内容
147個のポリゴン
です。
Id情報だけが表示
されています。
Id=1~147の147個のデータが含まれています。
地番、品種、収穫量、田植日の各データは架空です。
147個の地形情報(ポリゴン)と、idだけが含まれています。
Idは農地記録表内のidと共通のキー項目です。
農地・地図記録表の作成(2)
まず、シェープファイルと内容等価のエクセルファイルを作成します。
1. SGIS.DTを起動して、ファイルモードを
にします。
2. TomeNakada0.shpを地図画面にドラッグ&ドロップします。
3. ファイルモードを
4.
にします。
メニューボタンを押して”TomeNakada0.xlsx”として保存します。
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農地・地図記録表の作成(3)
農地記録表.xlsxとTomeNakada0.xlsxの内容を結合して
農地・地図記録表.xlsxを作ります。
1. 農地記録表.xlsxの全内容
(A1:E148)をコピーします。
すると…
B2選択です
3. 結合した内容を”農地・地図記録表.xlsx”
として別名保存して、エクセルを終了します。
2. 別に開いたTomeNakada0.xlsxの
B2セルを選択した後、1.でコピーし
た内容を貼り付けます。
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地理情報を含んだExcelファイル
SGIS.DTが読み書きできる地理情報を含んだExcelファイルの内容を説明します。
1.
下図で灰色で塗りつぶした部分(A列と1行目)は通常は「非表示」です。なお、A列と1行目を「非
表示」でないとSGIS.DTはファイルを読み込まないので注意が必要です。
2.
A列の内容が各地形(ポリゴン)の情報です。
3.
1行目の内容は、各カラム(桁、フィールド)に含まれる情報「型」を指定します。
“c”は文字(列)、”n”は整数値です。何も指定しないと”c”を指定したものと見なします。
4.
灰色に塗りつぶした部分以外(下図:赤点線で囲み)は、Excel上で自由に編集できます。
上で自由に編集できます。
灰色に塗りつぶした部分以外(下図:赤点線で囲み)は、
C1~F1には何も書かれていないので、
文字列指定”c”とみなします。
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地理情報操作:特選米情報の追加(1)
TomeNakadaAll.xlsxに”特選米情報.xlsx”の内容を付け加えます。
特選米情報の内容
• 特選米を生産している圃場の地番のリストです。
• 全部で47行あります。
• 地番(「中田-003, -004, -008…」)のリストは、飛び飛びです。
• このまま「農地・地図記録表.xlsx」に貼り付けると、地番が連続
していないので、不整合が生じてしまいます。
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地理情報操作:特選米情報の追加(2)
1. “特選米情報.xlsx”をExcelで開いて、”A1:B48”のデータをコピーします。
2. “特選米情報.xlsx”を閉じて、農地・地図記録表.xlsxを開きます。
3. 農地・地図記録表の”I3”(あい・さん)に、コピーしたデータを貼り付けます。
(”I3”である必要はありません。今回はたまたま”I3”を選んだだけです。)
A1:B48を選択し
てコピーします。
コピーした内容をI3に
貼り付けます。
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地理情報操作:特選米情報の追加(3)
1. TomeNakadaAll.xlsxの”G3”に下記を打ち込みます(”VLookup.txt”ファイルからのコピー・ペースト
でもかまいません。)。
「=IF(ISNA(VLOOKUP(C3,I$3:J$50,2,FALSE)),“”,VLOOKUP(C3,I$3:J$50,2,FALSE))」
マウスカーソルを”G3”セルの右下隅に移動して、カーソルが十字形になるまで待ちます。
2. カーソルが十字形になったら左ボタンを押し下げ、そのままデータの終端(149行)までドラッグし
ます。
十字カーソルを149行まで
ドラッグします。
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※VLookupはエクセルの標準関数です。
地理情報操作:特選米情報の追加(4)
1. 左ボタンを解放して、カーソルを選択領域の中に移動します。
2. セル内に残っている関数式を消して値だけを残すために、選択領域の内部で右クリックしてコ
ピーし、続けて右クリックして貼り付け【値】とします。
3. 最後に、“I3:J50”(追加情報の内容)を消去するとともに、”G2”に「tokusen」と記入します。
コピーと貼り付【値】を同じ場所
で行います。
このあとI3:J50を消去します。
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※ここまでの結果をSGIS.DTに読み込んで確認するのもグッド・アイデアです。
地理情報操作:特選米圃場抽出(1)
農地・地図記録表.xlsxから、特選米圃場だけを抽出して特選米圃場・地図記録表.xlsxに
書き出します。
1. 農地・地図記録表.xlsxを開いた状態で、2行目から149行目までを行全体で選択します。
行全体を選択
2. “データ”メニューから並び替えタグを選択します。「先頭行をデータの見出しとして使用する」
にチェックし、最優先されるキーに”tokusen”、順序に”降順”を指定して、「OK」とします。
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地理情報操作:特選米圃場抽出(2)
1. 並び替えにより表の内容が特選米か否かで区分されるので、”特選米でない”圃場のデータを行
ごとまとめて削除します。
2. “特選米圃場・地図記録表.xlsx”という名前で保存します。
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SGIS.DTによるデータ閲覧【塗り分け】(1)
特選米圃場・地図記録表.xlsxを収穫量にしたがって塗り分けます。
1. SGIS.DTを起動して、Fileモードを
に設定した後、先ほど作成した“特選米圃場・地図記
録表.xlsx”を読み込みます。
2. 地図色分メニュー・ボタン
をクリックして、塗り分けダイアログをポップアップさせます。
3. 「キーカラム選択」ボタンのクリックでポップアップするメニューから”shukaku”(収穫)を選択し
ます。
4. 塗り分けダイアログの「実行」をクリックして、ダイアログを閉じます。
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SGIS.DTによるデータ閲覧【塗り分け】(2)
5. 品種によって色分けされていることを確認してください。画面の左下方に色分けの凡例(はんれ
い)が表示されます。
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SGIS.DTによるデータ閲覧【ラベル】(1)
1. 設定メニュー・ボタン
をクリックして、オプション・ダイアログをポップアップさせます。
2. 「ラベル表示設定」ボタンのクリックしてポップアップするダイアログから、「ラベル表示カラ
ム」ボタンをクリックします。
3. メニューから”hinshu”(品種)を選択します。「戻る」で真ん中のダイアログを閉じます。
4. オプションダイアログの「変更反映」をクリックして、オプション・ダイアログを閉じます。
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SGIS.DTによるデータ閲覧【ラベル】(2)
5. ラベル表示スイッチ
を切り替えてON
(濃い表示)にしてください。
6. マップ画面上でマウスの中ボタンを前後に回して地図のズーム率を17程度にしてください
7. 色分けされたポリゴンに重ねて品種名が表示されていることを確認してください。
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SGIS.DTによるデータ閲覧【画像コピー】
1. SGIS.DTの画面サイズを拡大してマップの大きさを調整した後、地図画面を右クリックして現れる
ポップアップメニューから、マップ画面を凡例付きでクリップボードにコピーしてください。
2. パワーポイントを起動し、新規プレゼンテーションを開いた後、「貼り付け」をクリックしてください。
3. 先ほどSGIS.DTでコピーした内容が貼り付けられることを確認してください。
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