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エネルギーコスト上昇の影響とその対応について

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エネルギーコスト上昇の影響とその対応について
資料2
エネルギーコスト上昇に関する関係副大臣等会議資料
平成26年11月7日
国土交通省
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
エネルギーコスト上昇に対するトラック運送業への影響及び対策について①
○トラック運送業への影響
○軽油価格上昇に伴うトラック事業者への影響
 トラック事業者の燃料費負担額の増加
(1社当たり、年間)
 軽油価格の上昇額
H24-25
H24-26
10台以下
約60万円
約110万円
11台~20台
約160万円
約320万円
21台~50台
約330万円
約660万円
51台~100台
約640万円
約1290万円
101台以上
約1330万円
約2700万円
全体平均
約210万円
約430万円
16.2円上昇
8.0円上昇
資料:資源エネルギー庁「石油製品価格調査」
※全日本トラック協会「経営分析報告書(平成24年度決算版)」より試算
1
エネルギーコスト上昇に対するトラック運送業への影響及び対策について②
○トラック運送業への対策①
○軽油価格高騰に関する国土交通省の取組及び経緯
H20.3.14
「トラック運送業における燃料サーチャージ緊急ガイドライン」の策定・発出
・相談窓口を自動車局、すべての運輸支局等に設置
H24.5.16
「トラック運送業における燃料サーチャージ緊急ガイドライン」の改訂
H24.6以降
各都道府県での説明会の開催及び地方運輸局・支局等へ設置されている適正取引相談窓口による助言
最近の国土交通省の取組及び経緯
H25.4.11
公正取引委員会とも協議の上、国土交通省から全日本トラック協会へ 「トラック運送業における燃料
サーチャージの導入の促進に向けての取組について」を発出
・トラック事業者と荷主との間における協議の場の設定などを含め、トラック協会として有用な取組を喚起
H25.5.~7
燃料サーチャージ制の導入及び適正取引の推進への協力要請を実施
・国土交通省及び経済産業省から(一社)日本経済団体連合会(平成25年5月28日)及び日本商工会議所
(平成25年5月29日)に対する要請を実施
・地方運輸局及び経済産業局から地方経済団体等に対する要請を順次実施(7月までに73団体実施済み)
H25.8 ~
荷主に向けてのリーフレット等による啓発の展開
H25.10~
各都道府県での説明会の開催 (H26.3までにすべての都道府県で実施)
・国土交通省及び全日本トラック協会等と共催の下、各都道府県毎でのトラック事業者と荷主を対象とした
「トラック事業者と荷主とのパートナーシップ構築セミナー」を実施
2
エネルギーコスト上昇に対するトラック運送業への影響及び対策について③
○トラック運送業への対策②
○適正取引推進(サーチャージ導入・価格転嫁)強化月間について
トラック事業者が交渉に取り組みやすい環境整備のため、
・地方運輸局、運輸支局がトラック事業者の要望に応じてきめ細かく対応
・11月を「適正取引推進(サーチャージ導入・価格転嫁)強化月間」と設定
など荷主等とトラック事業者の適正取引推進(サーチャージ導入・価格転嫁)について強力に推進
【 主な実施事項 】
① 各地方運輸局・運輸支局において定期的に適正取引推進(サーチャージ導入・価格転嫁)の説明
会を開催
② 各地方運輸局・運輸支局職員が出張説明会を実施
③ 交渉の場において、各地方運輸局・運輸支局職員が、適正取引推進(サーチャージ導入・価格転
嫁)について説明
(1)トラック事業者と荷主の交渉の場
(2)トラック協会が設定するトラック事業者と荷主の交渉の場
④ ①~③の取組とあわせ、トラック協会において、原価計算など、価格転嫁交渉に必要な知識につ
いて周知
⑤ 適正取引推進(サーチャージ導入・価格転嫁)強化月間の設定、相談窓口の再周知
3
エネルギーコスト上昇に対するトラック運送業への影響及び対策について④
○省エネ対策(燃料費高騰対策)
○トラック運送業への対策③
平成25年度補正予算:50.2億円
環境対応車
環境対応車(先進環境対応型ディーゼル
トラック等)の導入を支援
※ 30両以下事業者を対象
※ 2015年燃費基準達成車両(2010年基準から
約7%向上)を対象。
エコタイヤ
大型車へのエコタイヤの導入を支援
※ 30両以下事業者の保有する大型車両を対象
※ 転がり抵抗値を約30%以上低減しているタイ
ヤを対象。
平成26年度予算:約60億円
環境省連携事業
燃費性能の低い長期経年車から環境対応車
への代替を支援
※ 中小企業を対象
※ 平成16年以前の新規登録車から環境対応車両への
買い替え限定
経産省連携事業
EMS(デジタコ)、エコタイヤ等の
燃費削減効果を実証
※
補助対象経費: EMS(デジタコ)導入経費、エコ
ドライブ指導に係るコンサルタント委託費、エコタ
イヤ導入経費 等
平成27年度概算要求:約60億円
環境省連携事業
燃費性能の低い長期経年車から環境対応車
への代替を支援
※ 中小企業を対象
※ 平成16年以前の新規登録車から環境対応車両への
買い替え限定
経産省連携事業
EMS(デジタコ)の燃費削減効果を
実証
環境省予算を補完する環境対応車の導入
支援
※
平成17年以降の新規登録車からの買い替え限定
4
エネルギーコスト上昇に対する国内海運業への影響及び対策について
エネルギーコスト上昇による影響
○離島航路を運航する事業者をはじめとする国内旅客船事業者は、日常生活や地域経済を支える
重要な交通手段。しかし、一般旅客定期航路の約6割(離島航路では約7割)は赤字。
また、内航海運は国内貨物輸送の約4割、
鉄鋼、石油、セメント等の産業基礎物資の約8割を担う重要な輸送手段。
○営業費用に占める燃料費の割合は約3割で、震災以降燃油価格が約2割上昇し、
全体コストが約6%上昇(※)。
○国内旅客船事業者は、燃料油価格の高騰分を運賃へ転嫁できていない。
(参考)燃料サーチャージを導入している一般旅客定期航路事業者の割合は約1割(長距離フェリー事業者が中心)
○内航海運事業者は、燃料サーチャージ等による運賃転嫁を進めているが、転嫁の実施率は約7割。
※マクロ的な指標からの推計
エネルギーコスト対策
1.日本経団連・日本商工会議所等に対する燃料サーチャージ導入についての協力要請(平成25年)
2.離島航路への補助
唯一かつ赤字が見込まれる生活航路として国庫補助を行っている航路に対し、燃料費についても
補助対象経費として所要額を支援。
3.運航効率の良い船舶の建造・改造を支援
・(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構の船舶共有建造制度により、省エネ船舶を建造する
場合には海運事業者の負担額(金利)を軽減。
・CO2の50%削減の実現に向け、次世代海洋環境技術の開発を促進(1 / 3 補助)。
エネルギーコスト上昇に対する倉庫業への影響及び対策について
○倉庫業への影響
■倉庫業は、国民生活に必要不可欠な物資を保管しており、食品等の保管を通じてその品質や鮮度を保ち、食
の安全安心を維持する等の公益的役割を果たしている。一方、全体の91.3%が中小企業である。
■倉庫業は温度管理等に多量の電力を消費。冷蔵倉庫業者の費用のうち電力使用料は1割以上(中小規模の事業
者は16%程度)を占め、エネルギーコストが経営に与える影響は甚大。
■日本冷蔵倉庫協会の調査した電力単価は、2010年度に12.56円だったものが、東日本大震災以降上昇を続け、
2013年度に16.73円(33.2%増)まで上昇。
○倉庫業への対策
※環境省と連携して対応(エネルギー対策特別会計)
低炭素価値向上に向けた二酸化炭素排出抑制対策事業 平成26年度予算:約94億円の内数 平成27年度概算要求:約121億円の内数
<イメージ>
物流の低炭素化促進事業【物流拠点の低炭素化促進事業】
・物流の中核となる施設(営業倉庫、公共トラックターミナル)における物流設備の省エネ化
と物流業務の効率化の一体的実施による低炭素化に資する取組について補助
<補助対象者>
倉庫事業者・トラックターミナル事業者
<補助対象設備>
太陽光発電設備、防熱設備、 変圧器、
電動フォークリフト、運搬機器等
設備の省エネ化による
電力消費量等削減
物流業務の効率化による
電力消費量等削減
CO2排出量削減
先進技術を利用した省エネ型自然冷媒機器等普及促進事業 平成26年度予算:50億円の内数 平成27年度概算要求:78億円の内数
・温室効果の高いフロン類を使用せずに、温室効果が極めて小さい自然冷媒(水、空気、アンモニア、CO2等)を使用し、
かつエネルギー効率の高い機器(省エネ型自然冷媒機器)を導入しようとする民間事業者に対して補助を行う。
<イメージ>
<補助対象者>
・民間事業者
<補助対象設備>
省エネ型自然冷媒機器
・ 物流倉庫等に使用される冷凍冷蔵機器(冷凍機、冷却塔等)
・ 小売店舗(スーパーマーケット、コンビニエンスストア)のショーケース等
空気冷凍システムの例
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