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環境への取り組み

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環境への取り組み
環境への取り組み
私たちは、持続的発展が可能な社会の構築に向け、企業活動のあらゆる面で
地球環境への配慮に前向きで継続的な取り組みを行っていきます。
INDEX
トップメッセージ
1
対談:グローバル企業として次の100年を見据えて
2
■特集:地球温暖化防止への取り組み
6
■特集:循環型社会形成への取り組み
11
■特集:化学物質管理への取り組み
15
■特集:生物多様性への取り組み
18
■考え方と仕組み
環境への考え方
22
環境マネジメント
24
環境会計
35
環境への認識と行動計画
環境活動のあゆみ
31
36
■製品における取り組み
製品のライフステージでの環境配慮
40
環境ラベル取得製品
44
回収・リサイクル
79
環境配慮設計とLCA
■生産時の取り組み
78
マテリアルバランス
81
化学物質管理
85
グリーン調達
地球温暖化防止
廃棄物削減
83
88
95
■環境コミュニケーション
環境コミュニケーション活動
教育分野での活動
98
99
さまざまな展示会での出展
103
ステークホルダーとの対話
112
地球環境への貢献活動
109
報告の範囲:ブラザー工業株式会社および国内・海外グループ会社
対 象 期 間:2008年4月1日∼2009年3月31日および、2010年3月までのトピックス
参考にしたガイドライン:GRI「サステナビリティ・リポーティング・ガイドライン第3版」
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
ⓒ2010 Brother Industries,Ltd. All Rights Reserved.
トップメッセージ
未来永劫に繁栄し続ける企業をめざして
ブラザーグループは、
モノ創りを通して優れた価値を創造し、
お客様に迅速
に提供することを使命としています。
そして、
あらゆる企業活動を通じてお客
様を第一に考える
「At your side.」
の精神で、
中期ビジョン
「Global Vision
21」
の実現に取り組んでいます。
2008年秋以降の金融危機に端を発した世界的な景気後退や、為替の変
動など、
グループを取り巻く経営環境は非常に厳しいものがあります。
しかし
ながら
「Global Vision 21」
で掲げた目標に変更はありません。将来に向けて
経営基盤をさらに強化し、研究開発など、
さらなる成長への備えを着実に進
める所存です。
皆様から信頼され、未来永劫に繁栄し続ける企業を目指して、
モノ創りに
情熱を持ち、
たゆまぬ変革と挑戦を繰り返しながら、
ブラザーグループは進化
し続けてまいります。
今後とも皆様のご理解とご支援を賜りますよう、
よろしくお願い申し上げます。
2009年6月
ブラザー工業株式会社
代表取締役社長
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
1
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対談:グローバル企業として次の100年を見据えて
100年に1度と言われる金融危機に見舞われた激動の2008年、
ブラザーグループは創業100周年を迎えました。次の
100年を見据えて、
ブラザー工業社長小池利和が、国連ハビタット親善大使を務めるマリ・クリスティーヌさんをお招きして、
ブラザーグループの成長とCSRについて語り合いました。
ブラザー工業株式会社 代表取締役社長
異文化コミュニケーター 国連ハビタット親善大使
小池 利和
マリ クリスティーヌ さん
重要なのは、常に挑戦し、変化し続けること
マリ:創業100周年を迎えた2008年は世界的な景気後退で大変な年でしたね。
テリーさん※1は、次の100年に向けてどの
ようにお考えですか?
※1:テリーとは、小池のアメリカ時代のニックネームで、
いまでもグループ内では、愛着を込めてこう呼ばれている
小池:今回の景気後退について、私は、
マネーゲームに明け暮れている人類に神様が警告を発したのではないかと思ってい
ます。
メーカーには、経済を活性化させるために
「新たなモノ創りに挑戦し、優れた価値を提供していくこと」
が求められている
のだと思います。
グローバルに見ても、時代の変化に柔軟に対応し、事業を変革することで成長を続けている企業もあれば、
同じものを作り続けた結果、景気後退の波にのまれ、行き詰ってしまった企業もあります。
ブラザーグループも次の100年に
向けて常に挑戦し、変化し続けていきたいと考えています。
私がブラザー工業に入社した1970年代は、家庭用ミシンなどの訪問販売が主力事業
でした。
そして1982年、私は自ら手を挙げてアメリカの販売拠点であるブラザーインター
ナショナルコーポレーション
(U.S.A)
に出向したのですが、
そのころからプリンタなどの情
報通信機器分野を海外で強化していこうという機運が高まり、1990年代にはレーザープ
リンタなども発売して海外での売上を大幅に伸ばしました。
その結果、現在のブラザーグ
ループは当時から大きく変化し、40以上の国と地域に多くの拠点を置き、海外売上比率・
海外従業員比率ともに8割を超えるグローバル企業となりました。
また、
カラーレーザー
プリンタなどの情報通信機器の売上がミシンを上回って全体の7割以上を占めるまでに
なり、世界中で
「カラーのブラザー」
という企業イメージが浸透しつつあります。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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対談:グローバル企業として次の100年を見据えて
マリ:日本政府は開発や生産の技術をあくまでも国内に留めようとしてきたのだと思います。それが日本企業の足かせに
なってしまった側面もあるようです。
しかしブラザーグループは世界中に拠点を広げ、技術をグローバルスタンダードにするた
めに挑戦してこられました。
これは素晴らしいことだと思います。
小池:ありがとうございます。今後しばらくは、耐える時期――厳しい環境下でもグループとして利益が出せる体質を構築す
るための時期になるでしょうが、
その中で、挑戦し、変化し続けることで将来への夢を育んでいきます。2008年度には、新技術
「網膜走査ディスプレイ」
や、電子ペーパーを使用した新製品「ブラザードキュメントビューワ」
を発表するなど、
「新規事業分
野」
において新たな変化を仕掛けました。
しかし、絶対に変えてはいけないこともあります。
それは At your side. ――「お客
様を第一としてすべてのステークホルダーの視点に立って活動する」
という企業文化です。
At your side. ――お客様満足を追求して
マリ:私のアメリカの家にはブラザーのファクスがあって、父がコールセンターに
電話すると、
すごく丁寧に教えてくださると申しておりました。
小池:ありがとうございます。実はアメリカでは1990年代に入って販売台数が
急激に拡大し、
それに対応するためにサービス、物流システム、ITの体制を大きく
革新しました。
コールセンターに電話をかけたお客様の待ち時間を短くし、1回の
電話でお客様の問題に対応できるようになったのもその成果の一つです。
ブラザーグループのすべての活動の礎「ブラザーグループ グローバル憲章」
で
は、
あらゆる場面でお客様を第一に考える At your side. の精神で、優れた価値
を創造し迅速に提供すること、
そしてお客様との間に長期的な信頼関係とロイヤ
ルティーを築くことを基本方針の一つとしています。
これを実現するためにブラ
ザー・バリュー・チェーン・マネジメントと名付けたマネジメントシステムを構築し
て、開発、設計、製造、
サービスなどあらゆる場面でお客様に優れた価値をお届け
することに取り組んでいます。
さらに、
お客様満足の究極の姿「ノーコール・ノーリ
ターン※2」
を目指して、製品品質の向上に取り組むとともに、
お客様自身が使用現場でトラブルを解消できるようサポート情
報の改善と充実にも力を入れており、
ブラザーグループでは、
これらを
「お客様ご迷惑率※3」低減活動と呼んでいます。
この活
動を継続し、
「Brother」
を、
お客様をはじめとするすべてのステークホルダーから信頼されるブランドとして育てていきます。
※2:ノーコール・ノーリターン:お客様からのお問い合わせ、返品をゼロにすること
※3:お客様ご迷惑率:お客様から返品または修理のために戻ってくる製品の割合
ビジネスパートナーとの協働
小池:お客様に優れた価値を迅速に提供するためにはビジネスパートナーの協力が欠かせません。
その基本となる公平・公
正な取引を続けていくことはもちろん、信頼関係を築いて相互に成長していくことが重要だと考えています。
マリ:世界的な潮流として、途上国・新興国の労働者の人権や労働安全衛生への配慮が求められていますが、
ビジネスパー
トナーへの要請や支援は?
小池:ブラザーグループでは、
グリーン調達(環境配慮)
に加えて、人権・労働・安全衛生・公正取引・企業倫理・情報セキュリ
ティー・消費者保護・社会貢献など幅広い取り組みをお取引先に要請し、
その実行を支援しています。2008年度には、
これら
の課題について理解を深めていただくために中国、
マレーシア、
ベトナムで説明会や勉強会を開催しました。
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対談:グローバル企業として次の100年を見据えて
従業員の多様性を尊重して
マリ:今までやってこられたいろいろな事業の基盤や技術を発展途上国に移管する中で、現地にはさまざまな人がいると思
いますが、
マネジメントをする上で、大切にしていることはありますか?
小池:コスト対応力が重視されるモノ創りにおいては、発展途上国に工場を建
設し、現地の人たちに技術を伝承して、
グローバルチームブラザーの一員として
育っていくような形にしなければなりません。
とりわけ、
アジアの方々はとても優
秀な方が多く、
日本人よりもハングリー精神が旺盛なだけに、学ぶ力や吸収する
スピードには素晴らしいものがあります。
つまり、世界各地の地域特性を生かし
てモノ創りを進めていく――そんなグローバルなモノ創りの仕組みをつくってい
くことが重要なのです。
それともう一つ重要なのが、現地のみなさんがどうした
らブラザーグループの一員としてさらに重要な役割を担っていけるのかを考える
ことです。
また、
日本流の経営スタイルをそのまま現地に持ち込むのではなく、現
地のみなさんを経営の中に上手く組み込んで、
ブラザーで一生懸命頑張れば、
正当に評価され自らも成長できるという仕組みをつくることも重要です。
マリ:海外従業員比率が8割を超え、多様な文化的背景をもつ従業員の方々
が共存していると、
いろいろ難しいことがあるのではないですか?
小池:習慣や考え方は国や地域によってさまざまで、例えば、経営者との接し方も多様です。私は月に1、2回海外の拠点に出
向いて各地の従業員と対話しているのですが、
中国の工場で
「なぜそんなに若くして社長になれたのですか?その秘訣を教え
てください。」
という熱の入った率直な質問をもらったことがあります。
マリ:なるほど、
それは刺激になりますね。一方、多くの販売拠点のある欧米ではいかがですか?
小池:早い時期から事業を展開し、50年を越える歴史がありますので、
日本人の出向者も多く、現地従業員とのふれあいの
中で、
自由に意見を言える地盤ができており、家族的な関係が維持できています。
このように世界各地には、
いろいろな文化を
もつ拠点があります。
お客様中心の事業をグローバルに展開するためには、
グループ全体で積極的に情報共有を図って相互
に協力することが必要です。
そのためには、従業員一人ひとりがお互いの多様性を尊重しあうこと、
そして全員が
「お客様を大
事に考える」
という共通の精神のもとに取り組むことが大切だと考えています。
マリ:人財育成についてはいかがですか?
小池:日本の従業員については、
グローバルに通用する人財を育成するために海外のグループ会社で経験を積むことを奨励
しています。
また、
中国をはじめとするアジア各国では、
マネジメントの現地化を目指して、現地人財にマネジメント能力を高め
てもらうための研修を実施しています。
マリ:テリーさんはブログにも非常に力を入れていらっしゃるのですね。
小池:アメリカから帰国した当時、
日本のほとんどの若い従業員は私のことを知りませんでした。
ビジネスだけでなくプライ
ベートも含めて
「私はこういう考え方をしています」
ということを直接伝えたいのですが、
日本国内だけでもブラザーグループ
の従業員は約5,000名にのぼり、全員と直接ふれあうのは不可能です。
そこで、
ブログに週2回自分の考えていること、感じて
いること、経験したことなどを写真も交えて掲載することにしました。
その結果、仕事上のエピソード、趣味、週末の活動、家
族・友人とのふれあいなど、
ほとんどすべてを公開することになってしまいました。
当初は、
どんな反応があるか少し不安でした
が、予想以上に好評で、今となってはやめられなくなりました。
この3年半ですでに300回近く更新しています。
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対談:グローバル企業として次の100年を見据えて
地球環境、地域社会への貢献
マリ:愛・地球博(2005年日本国際博覧会)
のブラザーの出展ゾーンなどを拝
見して、環境保全のための活動についてもいろいろと取り組んでいらっしゃるこ
とを知りました。
小池:持続的発展が可能な社会を構築するために、企業活動のあらゆる面で
地球環境への配慮に積極的に取り組んでいます。優れた環境性能を備えた製品
を開発することはもちろん、工場に太陽光発電システムを導入するなど生産時
のCO 2排出量抑制にも積極的に取り組んでいます。
また、
「 3R(リデュース・リ
ユース・リサイクル)」
だけでなく
「リフューズ※4」
と
「リフォーム※5」
も加えた
「5R」
をキーワードとして廃棄物削減にも力を入れています。2008年度には、
日本で
プリンタの使用済みインクカートリッジを郵便局で返却できる
「インクカートリッ
ジ里帰りプロジェクト」
を各プリンティング機器メーカー・販売元と共同で開始
しました。今後は、CO2排出量削減の中期目標を策定し、
目標達成を目指して活
動を進化させていきます。
※4:リフューズ:環境負荷となるものをなるべく購入しないこと
※5:リフォーム:形を変えて別の用途に使用すること
環境社会貢献活動にも力を入れており、例えば、従業員が環境に配慮した行動をするたびにポイントをカウントし、
それに
応じて植林する活動などに取り組んでいます。
ほかにも、
中国農村部の女性を支援するために職業訓練校にミシンを寄贈す
るなど、地域社会のニーズに応える活動を世界各地で展開しています。
マリ:私は、愛知万博跡地の
「あいち海上の森センター」
の名誉センター長やCOP10(生物多様性条約第10回締約国会
議)
の広報アドバイザーも務めていますので、子どもたちのために森を残すなど、
「自然の叡智」
という万博の理念を継承して
いこうと頑張っています。
小池:次世代の人々に持続可能な地球社会を残すために、
ぜひ一緒に取り組めたらいいですね。
2009年3月
ブラザー工業株式会社 代表取締役社長
プロフィル
小池 利和
1979年にブラザー工業株式会社に入社。1982年、
ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.)に出向。
2000年に同社取締役社長に就任。2005年に帰国し、2007年6月からブラザー工業株式会社代表取締役社長を務める。
異文化コミュニケーター 国連ハビタット親善大使
プロフィル
マリ クリスティーヌ さん
4歳まで日本で暮らし、
その後ドイツ、
アメリカ、
イラン、
タイなどの諸外国で生活。上智大学国際学部比較文化学科卒業。
1994年東京工業大学大学院理工学研究科社会工学専攻修士課程修了。2000年から、発展途上国の都市に暮らす人々の
居住問題などに取り組む国際連合の機関、国連ハビタット
(国際連合人間居住計画)
の親善大使を務める。
また、
「2005年
日本国際博覧会(愛・地球博)」
には広報プロデューサーとして参加し、現在、
その跡地「あいち海上の森センター」
の名誉
センター長を務める。7カ国語を使いこなし、異文化理解や環境保全についての多くの著作、講演を手がける。
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日本
アジア/中近東
・ブラザー工業株式会社
・珠海ブラザーインダストリーズ LTD.
・ブラザーロジテック株式会社
・ブラザーソーイングマシーン
(西安)
コーポレーション LTD.
・ブラザーインターナショナル株式会社
・ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD.
南北アメリカ
・ブラザーインダストリーズ
(シンセン)LTD.
・ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.)
・ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)
SDN. BHD
ヨーロッパ
・台湾ブラザーインダストリーズ LTD.
・ブラザーインダストリーズ
(ベトナム)LTD.
・ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.
・ブラザーU.K. LTD.
・ブラザーフランス S.A.S.
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■ブラザー工業株式会社 【日本】
太陽光発電システムや各種省エネ対策でCO2排出量を年間約410t削減
2008年度、工業用ミシン・産業機器分野の研究開発、生産、間接部門の
機能などを担うブラザー工業刈谷工場に、
さまざまな省エネ対策を施した
新棟(第4、5工場)
が竣工しました。
<刈谷工場の主な省エネ対策>
・外気温が上昇しても室内温度が上がらないように、断熱壁、断熱ガラス、屋
根の断熱塗装を採用
・自然光を取り入れるため、屋根に採光用の透明板を設置
・インバータータイプのコンプレッサーを採用
・天井や壁の高いところから風を送ることで空気を循環させるシステムを導
屋根に設置した採光用の透明板
入し、空調機の暖気や冷気が上に逃げるのを防ぐとともに、室内の温度を
安定させ、組立や加工の精度を維持
さらに新棟の横には、発電能力約100kWの太陽光発電システムを設置。
これらによって工場全体で年間約410tのCO2排出量削減を見込んでいま
す。なお、瑞穂工場では2002年から同規模の太陽光発電システムが稼動
しています。
■ブラザーロジテック株式会社 【日本】
空気を循環させるシステムの送風機
トラックの積載効率向上などで燃料消費を抑制
ブラザー製品の国内物流を担当する
「ブラザーロジテック」
では、積載効率の向上、輸送量に応じた効率的な配車・配送、
輸送ルートの最適化、
およびエコドライブ、
アイドリングストップの徹底によって、CO2の削減に継続的に取り組んでいます。
特に燃費については、2008年度、前年度比19.5%の向上に成功するなど、大きな成果をあげています。
■ブラザーインターナショナル株式会社 【日本】
配送ルート短縮化の取り組み
ブラザーグループでは国内販売物流の効率化に向けて、従来の中部エリアの在庫拠点に加え、2005年8月関東エリア、
2006年8月関西エリアにも拠点を設置しました。 これによって、
中国やアセアン諸国などの海外生産拠点から輸入する製品
を、大量消費地に近い東京港と大阪港に直接陸揚げできるようになったため、名古屋・東京間、名古屋・大阪間のトラック輸
送が不要となり、配送距離を大幅に短縮する事ができました。
■ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.) 【南北アメリカ】
電力使用の大幅な効率化で省エネを実現
ブラザー・テネシーでは、省エネに関して問題が生じた場合、単にその兆候を処理するのではなく、
むしろ環境マネジメント
システム全体を強化することによって対処しています。2006年度からは、寿命が切れた照明から、順次省エネ性の高いものに
交換していきました。2007年度には、新たにコンデンサーバンクを用いた消費電力の低減に取り組みました。冷却装置や空
調設備などの電圧を安定させることができるコンデンサーバンクを導入することで、電力使用を抑えることができました。
また、将来の導入に向けて、太陽光発電の有効性を評価し、導入するための調査を開始しました。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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■ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD. 【ヨーロッパ】
再生トナーカートリッジは14%も低排出
2007年度、
ブラザーインダストリーズ(U.K.)
は、政府系の環境コンサルタント企業であるエンバイロワイズ社と協力し、
再生トナーカートリッジのCO2排出量を調査しました。膨大なデータを分析し、再生トナーカートリッジの部品・材料の輸送
や製造などに必要なエネルギー消費量を導き出して集計することで、CO2排出量を把握。
その結果、再生トナーカートリッジ
は、非リサイクル品と比較して14%もCO2排出量が少ないことが分かりました。
このデータはエンバイロワイズ社によって検
証され、正式に認証されています。
2008年度には電気使用量削減にも取り組み、蛍光灯を高効率なインバータータイプに変更しました。
また、夜間や休日な
どのムダな電気使用を徹底的に排除するために、不要な電気は、
こまめにオフにするようにしました。
さらに、従業員がエネル
ギーを使用する際のルールを策定し、教育を実施しました。
■ブラザーU.K. LTD. 【ヨーロッパ】
年間約35tものCO2削減・省エネルギー実行計画を策定
ブラザーU.K.は、2007年度にCO2削減に取り組む政府系機関「カーボントラスト」
と協力し、省エネ実行計画を策定しま
した。
内容は高効率照明やコントロール装置の導入、
ガスボイラーの更新、建物の屋根部分の断熱化を実施しました。
これら
対策のCO2削減効果は年間34.7tになります。
この実行計画は、経営陣ならびに従業員の意識向上のために定められたエネ
ルギー方針に基づいて実行し、実績値を測定しています。
また、
このような施設内でのエネルギー使用量の削減に取り組むと
ともに、施設内で利用される電力の82%が
「グリーン電力
(気候変動税の控除対象)」
を利用しています。
■ブラザーフランス S.A.S. 【ヨーロッパ】
鉄道輸送の活用でCO2排出量削減を推進
ブラザーフランスでは、物流会社の協力のもと、長距離輸送の場合に、製品
を積んだコンテナーをトラックで駅まで運び、
コンテナーごと列車に載せ換
えて鉄道で運んでいます。
また、荷物を載せるスペースが2階建てになってい
て積載効率が高いダブルデッキトレーラーを導入。
こうした工夫でCO2排出
量削減に取り組んでいます。
ブラザー製品を積んだコンテナー
コンテナーを鉄道に乗せ換え
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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■珠海ブラザーインダストリーズ LTD. 【アジア/中近東】
消費電力の低減に取り組み、
月当たり4万2,900kWhの削減に成功
珠海ブラザーインダストリーズでは、昼休みの消灯や高効率照明の導入など、
これまでも施設の省エネに取り組んできまし
たが、生産増に伴い電力消費量が増加したことから、2006∼2008年の間に生産効率を20%向上させることを目標に、
省エネ活動に取り組みました。
インバータータイプの蛍光灯への変更、屋上噴水システムによる天井温度の低下、
インバー
タータイプの空調機への更新、全熱交換器の導入、
コンプレッサーのエア漏れ対策・圧力設定の低下などを実施し、
月当たり
4万2,900kWhの電力消費を削減することができました。
■ブラザーソーイングマシーン
(西安)
コーポレーション LTD. 【アジア/中近東】
2010年を目標に省エネ設備への切り替えを推進
ブラザーソーイングマシーン
(西安)
コーポレーションは、2010年に2006年度比でCO2排出量を8%以上低減するという
目標を設定し、省エネ活動に取り組んでいます。2007年度に、
コンプレッサーを高効率のインバータータイプのものに入れ替
えるとともに、一部の生産ラインにおいて高効率照明を導入しました。2009年度末までにすべての照明を順次高効率タイプ
に切り替えるとともに、旧式エアコンも順次更新するなど、設備の省エネ化を進める予定です。2008年度には、
コンプレッ
サーの省エネに効果的なエア漏れ撲滅活動を推進しました。
■ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD. 【アジア/中近東】
さまざまな環境負荷削減活動が評価されシンセン市環境保護局から表彰
ブラザーテクノロジー(シンセン)
(以下、BTSL)
は、2008年度、空調、照明、成型機における節電、太陽エネルギー熱利用シ
ステムによる重油の使用料削減、工場での節水などに注力しました。
その結果、例えば電力消費については、前年度からの削
減量が1,001,000 kWh/年(削減率9.1%)
となるなど、大きな成果をあげました。
2008年度のBTSLの環境負荷削減成果(2007年度比)
削 減 量
削 減 率
費 用 効 果
電力使用
1,001,000 kWh/年
9.1 %
14,487,388 円/年
燃料使用
11 Kℓ、
㎥/年
3.4 %
12,469,015 円/年
廃棄物排出
12.1 t/年
1.4 %
516,968 円/年
水 使 用
16,289 t/年
15.0 %
554,949 円/年
間材使用
3 t/年
15.0 %
1,101,495 円/年
これらの取り組みの結果、
BTSLは「2008年度廃棄物削減先進企業」としてシンセン市環境保護局から表彰を受けました。
BTSLでは、今後もさまざまな環境活動を継続し、
さらに大きな成果をあげられるよう取り組みを進めていきます。
表彰式
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
表彰状
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ⓒ2010 Brother Industries,Ltd. All Rights Reserved.
■ブラザーインダストリーズ
(シンセン)LTD. 【アジア/中近東】
照明設備の改善、電源管理の徹底による省エネ活動を展開
ブラザーインダストリーズ
(シンセン)
では、2008年度、毎月29万kWhの電力削減を見込んで、全社の蛍光灯を省エネタイ
プのものに変更するとともに、蛍光灯を必要最小限の数に減らしました。
また、蛍光灯のオン・オフをスイッチ部分に明示し、
晴れ、曇りなどに合わせてこまめに消灯するようにしました。
さらに空調機は冷却効率の良い冷媒に入れ替え、生活水ポンプ
もインバータ化しました。12月には、毎月320トンのCO2削減を見込んで、工場の自家発電利用を市が供給する公共の電力
に切り替えました。
このような徹底した省エネの取り組みに加え、
月に一回、工場のトップ層が電源管理が適正になされてい
るかどうかを確認するために工場内を巡回しています。
このような活動を継続することで、2008年度は2007年度比17%の
CO2を削減しました。
なお、
これらの取り組みは、
「2008年度廃棄物削減先進企業」
(シンセン市環境保護局主催)
としての表彰につながりました。
■台湾ブラザーインダストリーズ LTD. 【アジア/中近東】
倉庫の空調削減とコンプレッサーの切り替え
台湾ブラザーインダストリーズでは、倉庫の空調機削減、省エネタイプのコンプレッサーへの切り替え、
コンプレッサーの開
閉時間管理の徹底、不必要な照明の撤去に取り組み、CO2の削減に努めています。2008年度は事務所の管理温度を26℃
に設定したり、成形機やエアコンプレッサーを省エネタイプのものへと置き換えるなどの対策を実施しました。
■ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)SDN.BHD 【アジア/中近東】
さまざまな省エネ対策で3%の電力消費削減に成功
ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)
では、温度センサーによるエアコンの温度管理、設定温度のアップ、
エ
アカーテンの改善などによって、空調の電力消費の低減に取り組んでいます。
また、蛍光灯の反射板や高効率照明の導入、射
出成形機シリンダーに保温材を巻きつけることによる熱損失の低減、油圧作動の射出成形機の電動タイプへの変更、
イン
バータータイプのコンプレッサーの導入、使用電力量などを表示するマルチパワーメーターによる電力管理などによって、3%
の電力消費削減を達成しました。
■ブラザーインダストリーズ
(ベトナム)LTD. 【アジア/中近東】
地道な活動でCO2を削減
ブラザーインダストリーズ
(ベトナム)
では、空調機スイッチ付近に省エネを促すラベルを貼り付けて、休憩時間中の消灯な
どを徹底するとともに、電灯を必要最小限の数に減らし、CO2削減に地道に取り組んでいます。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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ⓒ2010 Brother Industries,Ltd. All Rights Reserved.
南北アメリカ
日本
・ブラザーインターナショナルコーポレーション(カナダ)LTD.
・ブラザー販売株式会社
・ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.)
・ブラザーインターナショナル
(メキシコ)S.A. DE C.V.
アジア/オセアニア
・ブラザーインターナショナル
(チリ)LTDA.
・ブラザーインターナショナル(シンガポール)PTE. LTD.
・ブラザーインターナショナル(オーストラリア)PTY. LTD.
ヨーロッパ
・ブラザーインターナショナル
(ニュージーランド)LTD.
・ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.
・ブラザーインダストリーズ
(スロバキア)S.R.O.
・ブラザーフランス S.A.S.
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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■ブラザー販売株式会社 【日本】
郵便局を窓口とした使用済みインクカートリッジの回収を開始
日本では、各プリンティング機器メーカー・販売元が小売店店頭に回
収ボックスを設置して、
自社の使用済みインクカートリッジを回収してい
ます。さらに2007年1月には、回収率のさらなる向上を目指して、
ブラ
ザーグループを含む各プリンティング機器メーカー・販売元が、郵便局を
回収窓口とする「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」を立ち上げ、
2008年4月から全国3,638カ所の郵便局で回収を始めました。※メー
カーを問わず、全国にたくさんある郵便局の回収ボックスに入れるだけで
よいことから、成果をあげています。
なお、
プリンティング機器の使用済みトナーカートリッジと使用済みド
ラムユニットについては、WEBサイト、電話、
ファクスで回収を受け付けて
おり、1本単位から無料で引き取っています。
また、
これらの消耗品をお送
りいただくとポイントが積み立てられ、
それに応じた本数の苗木が植樹さ
れるエコポイント活動を実施しています。
「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」
の回収プロセス
※2008年11月からは、環境省の指導のもと、法律の改正に従い、
「廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)」
の
「広域認定」
を取得して回収を行っています。
▶詳細については
「使用済み消耗品回収のご案内」
をご覧ください。
http://www.brother.co.jp/support_info/recycle/index.htm
■ブラザーインターナショナルコーポレーション
(カナダ)LTD. 【南北アメリカ】
カナダでトナーカートリッジの回収・リサイクルを推進
カナダでは、
ブラザーインターナショナルコーポレーション
(カナダ)
(以下BIC(CAN))
のWEBサイトから
「プリペイド発送
ラベル」
がダウンロードできるようになっており、不要となったトナーカートリッジは、梱包してこのラベルを貼り付けて郵送す
れば、BIC(CAN)
に無料で返却できます。
■ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.) 【南北アメリカ】
アメリカでトナーカートリッジの回収・リサイクルを推進
アメリカでは、
ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.)
(以下BIC(USA))
のWEBサイトから
「プリペイド発送ラ
ベル」がダウンロードできるようになっており、不要となったト
ナーカートリッジは、梱包してこのラベルを貼り付けて郵送すれ
ば、BIC(USA)
に無料で返却できます。BIC(USA)
は、
こうして回
収したトナーカートリッジを分類し、一部は再利用し、再利用でき
ないものは再資源化しています。
トナー、
インクカートリッジ回収サイト
(アメリカ)
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■ブラザーインターナショナル
(メキシコ)S.A. DE C.V. 【南北アメリカ】
メキシコでトナーカートリッジの回収を実施
メキシコでは、
ブラザーインターナショナル
(メキシコ)S.A. DE C.V.が使用済みトナーカートリッジを回収しています。
■ブラザーインターナショナル
(チリ)LTDA. 【南北アメリカ】
チリでトナーカートリッジの回収を実施
チリでは、
ブラザーインターナショナル
(チリ)LTDA.が使用済みトナーカートリッジを回収しています。
■ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.
ブラザーインダストリーズ
(スロバキア)S.R.O. 【ヨーロッパ】
イギリスとスロバキアに自社リサイクルセンターを設置
イギリスでは、
プリンティング機器の使用済みトナーカートリッジ
はブラザーインダストリーズ(U.K.)
(以下BIUK))
のリサイクルセン
ターでリサイクルされています。
BIUKのリサイクルセンターでは、回収した使用済みトナーカート
リッジを再利用しています。再利用できないものは破砕し、再資源化
しやすいように材料別に分別しています。一部の樹脂などは溶解し
て再資源化し、
その他はリサイクル業者で処理しています。
さらに、2006年11月には、回収量が増加していたことに対応し、
スロバキア・クルピナ市に新たなリサイクル拠点としてブラザーイン
ダストリーズ
(スロバキア)
を設立しました。
ブラザーインダストリーズ
(スロバキア)
でのトナーカートリッジ検査
■ブラザーフランス S.A.S. 【ヨーロッパ】
フランスで、外部業者で使用済み製品・消耗品を回収・リサイクル
ブラザーフランスでは、使用済み製品の回収・リサイクルをREESOとECOLOGIC社に委託しています。使用済みトナー
カートリッジはREESOによりモデル別に選別され、再生可能なものはBIUKに送り再生しています。
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■ブラザーインターナショナル
(シンガポール)PTE. LTD. 【アジア/オセアニア】
シンガポールの販売会社を中心とした東南アジアでの消耗品回収・リサイクル
東南アジアでは、
ブラザーインターナショナル
(シンガポール)
<以
下BIC(S)
>が、
シンガポール・マレーシア・フィリピン・タイの四カ国
を取りまとめ、使用済み消耗品の回収・リサイクルを進めています。
ト
ナーカートリッジに関してはBIC(S)
が品質を検査して、製品として再
生可能なもののみをブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシ
ア)
(以下BITM)
に送り、再生しています。検査に合格しなかったもの
は外部業者に委託してリサイクルしています。
なお、
シンガポールでは、BIC(S)
のビルの1階にあるショールーム
や、
ショッピングセンターにあるブラザーグループのアンテナショップ
で使用済み消耗品を回収しています。
また、
インクカートリッジに関し
BIC(S)回収ボックス
ては、2008年度にシンガポール国内での郵送回収プログラムを開始
しました。
これは、
お客様がWEBサイトで申し込んで回収用封筒を受け取り、
その封筒にインクカートリッジを入れて無料で
送り返す仕組みです。BIC(S)
が受け取り、
その後外部業者に委託してリサイクルしています。
■ブラザーインターナショナル
(オーストラリア)PTY. LTD. 【アジア/オセアニア】
オーストラリアでは、埋め立てゴミゼロのNPOのプログラムに参加
ブラザーインターナショナル
(オーストラリア)
(以下BIA)
は、1991年に創設されたNPO「Planet Ark」
が2003年から実
施している
「Cartridges 4 Planet Ark(C4PA)」
というインクカートリッジ、
トナーカートリッジ、
ドラムユニットのリサイクル
プログラムに参加しています。一般のお客様向けの回収カ所は2,700カ所以上あり、
月3個以上のカートリッジを使う企業に
は回収箱が設置されています(18,000カ所以上)。このプログラムでの埋め立てゴミはゼロとなっています。また、
「Byteback Australia」
というビクトリア州政府独自の製品リサイクルプログラムにも参加しています。BIA社内で使い終わっ
た製品は、Sims E-Recycling社という一般のリサイクル業者に送られ、
リサイクルされています。
■ブラザーインターナショナル
(ニュージーランド)LTD. 【アジア/オセアニア】
ニュージーランドでは、使用済み消耗品を回収ボックスと郵送で回収・リサイクル
ブラザーインターナショナル(ニュージーランド)
( 以下BINZ)では、
TRC社と協力して使用済み消耗品を回収・リサイクルしています。販売店、
学校、幼稚園、銀行、病院、政府機関など14,000カ所以上に回収ボックス
が設置されています。
また、BINZ独自の取り組みとして、製品に使用済み
消耗品郵送用の封筒を付けており、
この封筒を使ってTRC社へ送ることも
できます。TRC社が回収したトナーカートリッジの一部は、BIUKのリサイク
ルセンターに送られ、
リサイクルされています。
なお、製品の回収・リサイクルはREMARKIT社が担当しています。
お客
様によって、国内に44カ所あるサービスセンターに持ち込まれた使用済み
製品をREMARKIT社が運送会社を使って引き取り、
リサイクルしています。
BINZ回収ボックス
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お取引先
ブラザーグループ
お客様
・グリーン調達
・環境情報システム
・環境ラベル取得製品
・
「REACH規則」
に備えて
・化学物質管理の推進
・化学物質の削減
・有害化学物質に関する製品の
ライフステージでの環境配慮
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■グリーン調達
ブラザーグループでは、製品に使用する部品・材料の調達において環境に配慮されたものを優先的に調達するグリーン調
達を、2001年から実施しています。
グリーン調達基準を定め、
お取引先とともに
「RoHS指令※1」
と
「JIG※2」24物質群の含有
管理を推進しています。
※1:RoHS指令:電気電子機器に含まれる有害物質の使用禁止を定めたEU指令。2006年7月施行。
※2:JIG:電気・電子機器製品に関する含有化学物質情報開示に関する日米欧共通のガイドライン。
化学物質の調査作業の効率化を目的として、調査対象化学物質や部品納入業者の調査への回答の基準を定めたもの。2005年5月発行。
■
「REACH規則」
に備えて
※3で指定され
ブラザーグループは2008年度、
「REACH規則」
ている化学物質の予備登録を完了しました。
また、発ガン性物質な
ど健康・環境に大きく悪影響を与える可能性がある
「高懸念物質」
については、今後、成形品中に一定の濃度以上含まれる場合には
届出などが必要となることから、
これらの物質についても含有情報
を調査・集計できるよう
「ブラザーグリーン調達システム」
を改修す
るとともに、
お取引先への説明を行い、調査を開始しました。
※3:REACH規則:生産品・輸入品の全化学物質(1t/年以上)
の
「登録」
「評価」
「認可」
「制限」
について定めたEU規制。
2007年6月施行、物質の量に応じて段階的に登録期限が設定されている。
お取引先説明会
■環境情報システム
「環境情報システム」
とは、化学物質の管理と削減を図るために構築したITシステムです。2005年4月には、
この環境情報シ
ステムと連動する
「ブラザーグリーン調達システム」
をインターネット上に公開しました。
これは、全世界のお取引先に、
ブラ
ザーグループに納入するすべての部品、材料に関して、部品ごとの重量、材料構成、含有化学物質データなどを入力していた
だくもので、
これらのデータと、各生産拠点で測定した含有化学物質データなどを統合することで、製品から特定有害物質を
確実に排除し、
サプライチェーンでの混入防止を徹底できる仕組みとなっています。
■化学物質管理の推進
ブラザーグループでは、全調達先に対して、部品を構成する材料・副資材に含まれる特定化学物質の調査を依頼するとと
もに、監査を行っています。
これによってサプライチェーンでの混入防止を図っています。
この体制を、
さらに迅速で確実な体
制として、可能な限りの物質について、
自社で測定・分析する監視体制を構築しています。測定・分析は、
ブラザーグループの
全世界の工場で、蛍光X線分析装置を用いて実施しており、特にアジアの工場では、週6日、24時間の交代勤務による測定・
分析体制をとって対応しています。
▶化学物質管理の推進( P85)
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■化学物質の削減
ブラザー工業では、事業所で使用されているすべての化学物質について、PRTR法対象取り扱い化学物質に限らず、取り扱
い量、移動・排出量、消費量の管理を行い、化学物質の削減に役立てています。
▶化学物質の削減( P87)
■有害化学物質に関する製品のライフステージでの環境配慮
ブラザーグループは、製品の開発・設計から回収・リサイクルに至る事業活動のすべての段階で基本方針を定め、環境配
慮・環境活動に取り組んでいます。有害化学物質に関しては、開発・設計段階と調達段階で、以下の観点から活動しています。
●開発・設計:ブラザー製品に、有害な化学物質が使われていないか
●調達・製品:ブラザー製品を形づくる部品や材料が、有害な化学物質を含んでいないか
▶製品ライフステージでの環境配慮( P40)
■環境ラベル取得製品
環境ラベルとは、
その製品が環境に配慮したものであることを示すラベルで、消費者が環境負荷の少ない製品を選ぶとき
の手助けとなるものです。環境ラベルには、ISO(国際標準化 機構)
で標準化された3種類の環境ラベル
(タイプ I、II、III)
と、特
定の性能に適合していることを示す適合表示があります。
ブラザーグループでは、
中期環境行動計画2010において定めた以下の目標に向けて、各種環境ラベルへの対応を進めて
います。
2008年度の新製品より、
●市場で有力なタイプ I 環境ラベルを対象全製品で取得する
●タイプ I 対象外の製品は、
すべてブラザーグリーンラベルに適合する
●対象製品はすべてグリーン購入法に適合させる
の達成を目指し、遅くとも2010年までに 全製品で達成する
▶環境ラベル取得製品( P44)
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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日本
アジア/オセアニア
・ブラザー工業株式会社
・ブラザーインダストリーズ
(シンセン)LTD.
・ブラザー販売株式会社
・ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD.
・ブラザー中国 LTD.
ヨーロッパ
・ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.
・ブラザーインターナショナル
(ヨーロッパ)LTD.
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
・ブラザーコマーシャル
(タイランド)LTD.
・ブラザーインターナショナル
(オーストラリア)PTY. LTD.
・ブラザーインターナショナル
(ニュージーランド)LTD.
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■ブラザー工業株式会社 【日本】
エコポイント活動で森林を復元・保全
ブラザー工業は、以下のような活動にポイントを付与し、
それに応じて
会社が植樹などを実施するエコポイント活動を推進しています。
・従業員やその家族が取り組んだ環境保全に役立つ活動
・エコプロダクツ展などの環境イベントの来場者による環境配慮宣言
・プリンティング機器の使用済み消耗品の返却
2008年2月には、岐阜県、郡上市、
ブラザー工業の3者で岐阜県郡上
市内の3カ所を
「ブラザーの森
郡上」
とする協定を締結。
そのうちの1カ
所、
スキー場だった場所(8ha)
に、10年間で7,400本の苗木を植樹し、 「ブラザーの森 郡上」での植樹
森林の復元を目指します。残りの2カ所(合計20ha)
では、間伐によって健
康な木の育成を促進しています。今後は海外でもエコポイント活動を展開する予定です。
なお、
ブラザー工業は2009年1月に、生物多様性保全を目指して積極的に活動する企業の集まりである
「企業と生物多様
性イニシアティブ(JBIB)」
に加入しました。
■ブラザー販売株式会社 【日本】
プリンティング機器の使用済消耗品の回収を推進
ブラザー販売では、回収した使用済み消耗品に応じてエコポイントを積み立て、
そのポイントに相当する苗木を
「ブラザー
の森 郡上」
で植樹しています。2009年4月の第3回植樹活動で植樹された350本のうち、78本が、2008年10月から
2009年3月の間に消耗品回収によって集まったエコポイントに相当する苗木です。
▶エコポイント活動に参加して森を作ろう
http://www.brother.co.jp/support_info/recycle/ecopoint/index.htm
■ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD. 【ヨーロッパ】
旧採石所の森林再生に貢献
2008年度、
ブラザーインダストリーズ(U.K.)が学生の環境教育の場
「ミレニアムエコセンター」
に、植樹用苗木375本分の費用を寄付しまし
た。苗木は、
同センター内の旧採石所の森林を再生するために学生たちに
よって植樹されました。
また、2006年に植樹した200本の苗木は、
その後
順調に育ち、3年間で樹高約1mにまで育ちました。
「ミレニアムエコセンター」
での植樹
■ブラザーインターナショナル
(ヨーロッパ)LTD. 【ヨーロッパ】
ペルーの熱帯雨林の保護
2008年度、
ブラザーインターナショナル
(ヨーロッパ)
は、2009年1月に熱帯雨林の保護に取り組むNPO「クールアース」
とパートナーシップを結び、
ペルーの熱帯雨林約400万m2を保護するための費用を寄付しました。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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■ブラザーインダストリーズ
(シンセン)LTD. ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD. 【アジア/オセアニア】
シンセン植樹運動への参加
ブラザーインダストリーズ(シンセン)
とブラザーテクノロジー(シン
セン)
では2007年度に引き続き2008年度も従業員ボランティアが、
シン
セン植樹運動に参加しました。総勢100名が100本の苗木を龍城公園に
植えました。
また、2009年度も総勢60名にて同じ龍城公園に50本の苗
木を植えました。
2008年度シンセン植樹運動
■ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD. 【アジア/オセアニア】
清掃と有害植物の除去を実施
ブラザーテクノロジー(シンセン)(以下、BTSL)では、2009年6月7日、
従業員ボランティア35名が工場周辺の清掃活動に取り組みました。
ま
た、工場周辺の清掃が完了した後、一行はゴミを拾いながら近隣の求水
山公園に移動し、
「世界の侵略的外来種ワースト100」
にもリストアップさ
れている有害植物「ミカニア・ミクランサ」
の除去に取り組みました。今回
の作業によって根っこごと引き抜いたこの植物の総重量は、約700kgに
も及びました。
「ミカニア・ミクランサ」
は、
もともと中南米に生育していた植物ですが、
現在ではアジアの熱帯・亜熱帯地域に分布を広げています。
シンセンでは
1984年に初めてその存在が確認されました。適応性が高く、驚異的なス
求水山公園ミカニア・ミクランサ除去活動
ピードで他の樹木に覆いかぶさって成長し、光合成を妨げるとともに水や
養分を巡って競合し、在来種を枯らせてしまうため、本来の生態系に重大
な影響を与えます。
シンセン市では、公園などにこの植物が繁茂すること
を防ぐために、BTSLを含む多くの企業やボランティア団体が継続的に除
去に取り組んでいます。
BTSLでは、地域の本来の生態系を維持するために、
また従業員の環
境意識を向上させるために、今後も継続的に
「ミカニア・ミクランサ」
の除
去活動に取り組む予定です。
ミカニア・ミクランサ
■ブラザー中国 LTD. 【アジア/オセアニア】
独自のエコポイント活動で緑化活動を推進
ブラザー中国では、全社員の環境保護意識向上のため、世界環境デーにあたる2008年6月5日より、独自のエコポイント
活動をスタートさせました。
「レジ袋をもらわない」、
「使い捨ての食器を使わない」
などの個人活動や、
「エコバッグの配布」
や
「道路や公園の清掃活動」
の団体活動に取り組みました。貯まったポイントは、緑化活動に使用する予定です。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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■ブラザーコマーシャル
(タイランド)LTD. 【アジア/オセアニア】
破壊が進むマングローブ林の再生に貢献
多種多様な生物を育むマングローブ林は、生物多様性の観点からその
重要性に注目が集まっています。
また、
複雑に根を張るため、
海岸を強固に
し、
津波などの自然災害に対する衝撃吸収材となることが知られています。
しかし近年、
世界中で伐採や開発が進み、
その分布範囲が縮小しています。
2009年度、
ブラザーコマーシャル(タイランド) (以下、BCTL)は、
CSR活動の一環として、Samut Sakhon県でマングローブ林の再生に取
り組みました。
同地は、塩田やエビ養殖の影響で年々マングローブが減少
しているため、地域社会が一体となって再生に取り組んでいます。11月14
日、BCTL社長の嶋以下、経営層と従業員全員が参加し、同地のマング
BCTL従業員による苗木の植樹
ローブ林を構成する樹木のなかでも、特に地面を効率的に固定する力の
強いヒルギ科の苗木を約120本植えました。
また、苗木1,000本分の費用を寄付しました。今後も、
タイの地域社会に貢献す
るために継続的にマングローブ再生に取り組んでいきます。
■ブラザーインターナショナル
(オーストラリア)PTY. LTD. 【アジア/オセアニア】
従業員が海洋の生態系保全に協力
ブラザーインターナショナル
(オーストラリア)
は、2008年11月に同国
の生物多様性保全に取り組むNPO「アースウォッチ」
とパートナーシップ
を結び、従業員ボランティアが海洋の生態系調査に参加しました。
ブリスベンオフィスの従業員10名が海ガメの死因調査活動に参加しま
した。2チームに分かれ、死んだ海ガメの解剖の手助けとビーチのごみ収
集を行いました。
集められたプラスチックごみなどは、
解剖時に海ガメの消
化器官から出てきたものと関係があるか解析するために持ち帰りました。
ビーチごみ収集でのプラスチックごみを持って
ⓒPeter Fugelli
■ブラザーインターナショナル
(ニュージーランド)LTD. 【アジア/オセアニア】
ウェリントンオフィス近郊の浜辺で砂丘の生態系保全のために植樹
ブラザーインターナショナル
(ニュージーランド)
では、2008年度、
ウェ
リントン地域のオフィス2箇所の従業員43名のうち10名がボランティア
としてウェリントンオフィス近郊の Island Bay で砂丘の生態系保全のた
めに、砂を固定するのに適した Spinifex やPingaoの苗を植樹しました。
「Island Bay」
での植樹
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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考え方と仕組み
環境への考え方
■ブラザーグループ環境方針
グループ全体での統一指針として
ブラザーグループでは、
「ブラザーグループ
グローバル憲章」
に基づき、環境活動に関する具体的な考え方を
「ブラザーグ
ループ環境方針」
としてまとめています。
グループ全体での統一指針となるこの環境方針に従い、地球環境の保全に向けた取
り組みをグローバルに展開し、製品の性能・品質だけでなく、環境への配慮においても、新しい価値をお届けできる企業グ
ループを目指しています。
基本理念
ブラザーグループは、持続的発展が可能な社会の構築に向け、企業活動のあらゆる面で環境負荷低減に前向きで
継続的な取り組みをしてゆきます。
環境基本方針
環境への配慮は、
すべての活動の基本となる。製品が開発・設計され、製造され、
お客様によって使用され、
やがて
廃棄され再利用されるまで、
すべての段階で安全かつ環境に対する影響を十二分に配慮する。
行動指針
1.製造・製品・サービスのすべての事業活動領域において環境目標を定め、環境側面を継続的に改善する。
2.事業を展開するすべての国で法規制を順守することはもちろん、汚染の予防、環境負荷の低減に高度な倫理観を
持って行動する。
3.技術・製品の開発設計に当たっては、資源の節減(効率化)
・循環、有害物質による汚染の回避を常に考え行う。
4.
ブラザーグループ各社の個々の自主的取り組みを尊重しつつ、
「一体のグループ」
として環境上の使命を達成する。
5.環境教育、社内広報活動等により、全社員の環境意識の向上、啓発につとめる。
6.
お客様、地域社会、
その他関係者に対して、
当社の環境に関する取り組みを積極的に開示し、理解を得る。
■ブラザーグループ独自の
「5R」
という考え方
形を変えて新しい価値を生み出す
「リフォーム」
など、独自の発想で
ブラザーグループでは、循環型社会を構築するためのキーワード
「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」
に、
「リフューズ」
と
「リフォーム」
を加えた
「5R」
をキーワードとして、環境活動を行っています。特に
「リフォーム」
は、新しい意識と発想で、現在
あるものの形を変えて新しい価値を生み出すという、
ブラザーグループ独自の考え方です。
「5R」
という考え方
Refuse(リフューズ)
環境負荷となるものをなるべく購入しない
Reduce(リデュース)
排出量を減らす
Reuse(リユース) 排出物をそのまま再利用する
Reform(リフォーム)
形を変えて別の用途に使用する
Recycle(リサイクル)
資源として再利用する
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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考え方と仕組み
環境への考え方
「5R賞」
で、
グループ全体の環境活動の活性化、
レベルアップを促進
グループ全体での環境活動の活性化、
レベルアップを促進することを目的に、
グループ内の会社・部署を対象とした
「5R賞」
を設けています。2008年度は、2007年度に地球温暖化や廃棄物問題、有害物質回避など企業が取り組むべき課題に挑戦
し、効果を挙げた会社・部署を表彰しました。
<2008年度>
5R賞
ブラザー U.K. LTD.
準5R賞
ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.
珠海ブラザーインダストリーズ LTD.
5R奨励賞
ブラザーインターナショナル
(ニュージーランド)LTD.
ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD.
ブラザー工業株式会社 BH9 コンカレントチーム
5R賞のトロフィー
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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考え方と仕組み
環境マネジメント
環境マネジメント | 環境マネジメントシステム | 汚染予防と土壌汚染対策 | ISO14001認証取得拠点リスト
■環境マネジメント
ISO14001の認証取得を推進
事業を運営していく上で、
いかに環境に配慮した行動をとるかは、企業の社会的責任の上からも極めて重要な要素と考えま
す。
ブラザーグループは、事業運営の隅々まで環境への配慮を組み込むためには、国際規格ISO14001に基づく環境マネジ
メントシステムを構築することが大いに有効な手段であると考え、製造拠点にとどまらず、販売拠点についてもISO14001の
認証取得を強力に進めてきました。
2008年度には、世界各国の主な販売拠点すべてでその認証を取得しました
(ISO14001認証取得拠点リスト参照)。今後
は、
それら各拠点での環境活動の成果をブラザー工業で一元管理するためのITシステムの適用範囲を世界中の販売拠点に
まで拡大し、
グループの環境活動をスパイラルアップさせていきます。
▶ISO14001認証取得拠点リスト( P29)
環境リスクマネジメントの徹底
近年、環境問題に対する一般消費者・地域住民の意識の向上や各国の法整備ならびに企業活動の拡大に伴い、環境に関
して企業が果たすべき社会的責任は、
その範囲・重みが年々増加しています。
さまざまな企業において、例えば、販売する製品から法律で禁止されている化学物質が検出され、製品の出荷ストップや回
収が必要になるケースや、工場から化学物質が漏えいして周囲の環境を汚染し、汚染物質の回収浄化を余儀なくされるケー
スが発生しています。万一、
ブラザーグループにもこうした事態が発生すれば、莫大な費用が必要になるとともに、企業イメー
ジの損失にもつながります。
また、製品が省エネ性や環境配慮対応の遅れから市場での商品競争力を失うといったリスクも
考えられます。
このような企業経営上のリスクを回避するとともに、企業活動が環境に影響を与えるリスクを未然に防止する
ため、
日常業務の中にリスクを回避する仕組みを展開しておくことが大切です。
ブラザーグループでは、製品面での仕組みとして、有害な化学物質を含まない部品・材料を購入する
「グリーン調達システ
ム」
や、製品設計段階で製品の環境への影響を事前に評価して改善する
「製品環境アセスメント」、環境性能を高めるための
「ブラザーグリーンラベル制度」、製品が、
その一生を通じて環境に与える負荷の度合いを評価する
「LCA(ライフサイクルアセ
スメント)」
などを実施。
また生産面では、工場において環境事故の予防や緊急事態に備えるために、ISO14001マネジメント
システムに基づくリスク管理を運用しています。
まで拡大し、
グループの環境活動をスパイラルアップさせていきます。
■国内外における環境法規制への対応
法規制にとどまらず、
その分野でできることを自ら考え、実行
製品が環境と健康に与える影響を減らすことを目的として、特定有害物質の使用禁止を定めた
「欧州RoHS指令」
をはじめ、
近年、化学物質やエネルギーについて、国レベル・地域レベルでさまざまな法規制が設けられています。
こうした規制は先進国
ばかりでなく、新興国でも新設・強化されており、対象物質や分野も増加する傾向にあります。
グローバルに事業を展開する
企業は、
こうした法規制への対応を求められています。
ブラザーグループでは、
「法規制順守は当たり前。
よりよくするためにその分野でできること、
やるべきことを自らが考え実行
する」
という姿勢で取り組みを進めています。
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考え方と仕組み
環境マネジメント
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法規制に対応するための仕組みづくり
2008年度は、
EUの
「RoHS指令※1」
「中国版RoHS※2」
「韓国版WEEE/RoHS※3」
に対応するための取り組みを継続する
とともに、EUの
「REACH規則※4」
「EuP指令※5」
に対応するための活動を開始し、
それぞれの規則・指令に関する情報収集
を進めました。
また、REACH規則については、
同規則で指定された化学物質の予備登録を完了するとともに、今後届出など
が必要となる
「SVHC(高懸念物質)※6」
の含有を調査できるようにグリーン調達システムを改修しました。EuP指令について
は、
同指令への適合を目指して、
製品環境アセスメント実施手続を強化改訂しました。
製品に含まれる化学物質を調査・回避することを目的として、
ブラザーグループと取引先各社が連携しながら構築したシ
ステムが、
「ブラザー環境情報システム」
です。
このシステムは、
そもそもRoHS指令対応のために開発されたものですが、現
在は、
同指令などで指定された化学物質の管理に加えて、LCAの算定やEuP指令で求められる環境配慮設計など、
さまざま
な法規制に対応するためにも活用しています。
※1:RoHS指令:電気電子機器に含まれる有害物質の使用禁止を定めたEU指令。2006年7月施行。
※2:中国版RoHS:中国国内で生産・販売される電子情報製品と、
中国に輸入・販売される電子情報製品への
環境負荷物質含有情報の表示などを義務付けたもの。2007年3月1日施行。
※3:韓国版WEEE/RoHS:電気・電子製品および廃車におけるリサイクルの義務化、製品に含まれる有害物質の使用制限
および含有基準の設定、電気・電子製品販売業者の廃棄製品および包装材の回収義務化などを定めたもの。2008年1月1日施行。
※4:REACH規則:生産品・輸入品の全化学物質の
「登録」
「評価」
「認可」
「制限」
などについて定めたEU規制。
2007年6月施行、物質の量に応じて段階的に登録期限が設定されている。
※5:EuP指令:エネルギー使用製品に対する環境配慮設計要求事項のための枠組みを設けることに関する欧州議会および理事会指令。
2005年8月11日発効。
※6:SVHC(高懸念物質)
:REACH規則で定められた、発ガン性物質など健康・環境に大きく悪影響を与える可能性がある物質。
今後、
同規則で認可の対象となる候補物質。
法規制やラベル・認証制度に、
グローバルに対応するために
環境に関する法規制には、世界共通のものもありますが、国ごとに定められたものも少なくありません。
ブラザー工業は、
こ
うした法規制をグループ全体で順守するために、各拠点が法規制に対応する際の作業プロセスを改善できるよう支援してい
ます。
また、国際エネルギースタープログラム
(オフィス機器に関する省エネ基準)
のような世界的に影響の大きなラベル・認
証については、基本的にすべて取得する方向で臨んでいます。国際エネルギースタープログラムのほか、
ブルーエンジェル
(ド
イツ)
とエコマーク
(日本)
などを重要な環境ラベルととらえており、今後、対象となる全製品で取得していくための行動計画を
策定し、対応を進めています。
環境に関する法規制や、
ラベル・認証制度は、今後も世界中で新設・強化されることが予想されます。
ブラザーグループは、
こうした動きに迅速に対応できる体制を強化することで、各種の規制に先駆けて環境対応製品が開発できるように、積極的
に取り組んでいきます。
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環境マネジメント
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■環境マネジメントシステム
ISO14001に則ってPDCAを実行
ブラザーグループは、
中期経営計画に基づいて、3年ごとに
「ブラザーグループ環境行動計画」
を策定しています。
その計画
に沿って、
ブラザー工業や各国の製造拠点が単年度計画を定め、事業活動の一環として環境活動を展開しています。計画の
進捗状況やパフォーマンス
(実績)
は、各製造拠点からの報告や内部監査によってチェックし、
その結果を次年度の計画策定
に反映しています。
法令などの規制や基準を守るのはもちろん、積極的に環境保全活動を行うための
「環境マネジメントシステム」
を運用する
にあたり、国際標準規格であるISO14001を活用してPDCAサイクル
(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Act:改善)
を回
しています。
ISO14001は、1996年にイギリスの製造拠点であるブラザーインダストリーズ
(U.K.)
で初めて取得したのを皮切りに、
グ
ループ内のすべての製造拠点で認証を取得しています。販売拠点では、2005年取得のブラザーU.K.をはじめ、24拠点
(2009年4月8日現在)
で認証を取得しており、第5期環境行動計画で予定していた海外販売拠点での取得はすべて完了して
います。今後は、
比較的規模の小さな販売拠点についても適宜取得を進めていく予定です。
環境監査
ブラザーグループでは、国内外の製造拠点がISO14001に従って環境マネジメントシステムを有効に運用し、環境活動を
推進できているかをチェックするために、毎年、内部環境監査を実施しています。国内製造拠点についてはブラザー工業の
「人事部安全防災環境グループ」
が、海外製造拠点については各拠点の環境担当部門が内部監査を実施しています。監査結
果は、法令順守状況やパフォーマンス
(実績)
とともに、
ブラザー工業の
「環境推進部」
が把握し、
フォローしています。
従業員への環境教育
ブラザー工業では、ISO14001に則った環境マネジメントシステムの中で毎年設定する教育プログラムに基づいて、従業員
全員を対象にした環境教育や、特定の業務・役割に応じた階層別教育を実施しています。
また、入社時に実施する新入社員向けの環境教育、e-ラーニングによる全従業員を対象とした環境教育、国内・海外製造
拠点の生産・調達担当者に対する、製品含有化学物質管理ならびに調達先での工程管理指導・監査に関する教育など、環境
意識の向上と業務遂行の両面から必要な環境教育を毎年実施しています。
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環境教育事例:
「ISO14001の日」
でクイズを実施
∼ブラザーインターナショナルコーポレーション
(カナダ)LTD.∼
ブラザーインターナショナルコーポレーション
(カナダ)
では、従業員の環境に対する意識を高め、ISO14001の内容と、
そ
の認証を取得する意義について学んでもらうために、2007年9月20日を
「ISO14001の日」
として定め、
さまざまな活動を実
施しました。
その一つが、従業員の理解度を測るクイズです。従業員に参加を呼び掛け、ISO14001に関する四つの質問を送
付しました。質問は、
「ブラザーグループのISO14001認証取得工場の数」
「製造時の有害物質の排除」
「オフィス用紙のリサ
イクルに関する環境方針」
「カートリッジ回収プログラム」
に関するもので、参加者の92%が全問正解でした。参加記念品とし
てグリーンギフト
(卓上用観葉植物)
を贈り、従業員は楽しみながら環境への意識を高めることができました。
環境教育事例:EU域内拠点に対して教育プログラムや啓発活動を実施
∼ブラザーインターナショナル
(ヨーロッパ)LTD.∼
ブラザーインターナショナル
(ヨーロッパ)
では、EU域内の各拠点に対して、ISO14001に関する教育プログラムやアドバ
イスを提供するとともに、環境影響の評価や改善プログラムの開発を支援しています。
グリーンクリスマスクイズ、掲示板での
定期的な情報発信、電子メールの文末に印刷用紙削減のために両面印刷を呼びかけるメッセージを添える、
などの啓発活動
も継続して実施しています。
環境教育事例:広範な環境教育・啓発活動を実施
∼ブラザーU.K. LTD.∼
ブラザーU.K.は、
チームミーティング、掲示板、
イントラネットなどを通じて、幅広い環境教育・啓発活動に取り組んでいま
す。2007年度はレジ袋の削減を呼び掛けるキャンペーンを実施しました。
また、
バッテリー指令※に備えるために、従来のもの
よりも小さめで使い勝手のよいバッテリー回収箱を社内各所に設置し、
リサイクルを促進しました。
※バッテリー指令:欧州新電池指令のこと。2008年9月26日に発効し、電池および電 池含有製品メーカーに使用済み電池の回収とリサイクルを求める法規制。
環境教育事例:環境マネジメントシステム活動の一環として環境教育を実施
∼三重ブラザー精機株式会社∼
三重ブラザー精機では、環境マネジメントシステムを円滑かつ有効に運用するために、各階層に必要な教育を実施してい
ます。
また、
内部監査員に対しては、机上の学習だけでなく、
ブラザー工業の内部監査に実習生として参加させることで質の向
上を図っています。
また、職場体験に訪れた中学生に対しても、ISO14001の知識やブラザーの環境への取り組みについて説
明しています。
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■汚染予防と土壌汚染対策
工場跡の一部区画に土壌汚染を発見し、対策を実施
ブラザー工業では、所有している建物や土地の改変時に過去の使用履歴を調査し、工場として使用していた場合には、
すべ
て土壌地下水汚染の調査を実施しています。汚染が判明した場合には汚染の封じ込めや浄化処置をとっています。一方、汚
染予防の観点から、現在では土壌汚染の原因となる燃料や排液などの地下埋設タンクはすべてなくし、地上設置としていま
す。
さらに、万一これらの地上タンクからの漏えいがあった場合も直接下水口に流れ込むことがないよう、
すべてのタンク周り
に止水壁を設けるとともに、監視を実施しています。
2008年度は工場の再編などに伴い、瑞穂工場および開発センターにおいて工場建屋を解体したため、土壌汚染調査を実
施しました。結果はごく一部の区画で50cm以浅の部分に含有濃度基準をわずかに上回る鉛汚染がありました。過去、
当該
箇所での汚染物質の使用は全く無かったことから、工場敷地整備等の際、外部から運ばれてきた土壌に汚染があったものと
考えています。
当該箇所には変電施設が設置されており、掘削ができないことから封じ込めの処置をとりました。
▶詳細については2008年7月10日のニュースリリース
「当社瑞穂工場における土壌調査結果について」
をご覧ください。
http://www.brother.co.jp/news/2008/080710soil/index.htm
2009年度も上記工場再編に伴い、土壌調査を継続して実施しました。
その結果、瑞穂工場内の3つの区画から環境基準
を超える砒素が検出されたため、名古屋市に報告するとともに、新聞社などに発表しました。
当該区画に限らず瑞穂工場では
砒素を使用したことはないため、上記の鉛同様、過去の工場敷地整備の際に外部から運ばれてきた土壌に含まれていたので
はないかと考えています。汚染された土は、建物解体時に掘削除去し、清浄な土と入れ替える予定です。
▶詳細については2009年7月13日のニュースリリース
「当社瑞穂工場における土壌調査結果について」
をご覧ください。
http://www.brother.co.jp/news/2009/090713soil/index.htm
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■ISO14001認証取得拠点リスト
ブラザーグループでは以下の拠点でISO14001認証を取得しています。
事 業 所( 拠 点 )名
認 証 登 録日
ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.
ブラザー工業株式会社
1996年12月16日
刈谷工場
1997年 2 月26日
ブラザーインダストリーズ
(ジョホール)SDN. BHD.
1997年12月18日
ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)SDN. BHD.
1998年 3 月25日
ブラザー工業株式会社
瑞穂工場
ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD.(旧:兄弟亞洲有限公司 布吉南嶺兄弟製造廠)
1998年 8 月 7 日
1999年10月25日
ブラザー工業株式会社
星崎工場
1999年11月12日
ブラザー工業株式会社
港工場
1999年11月26日
西安ティピカルブラザーインダストリーズコーポレーション LTD.
1999年11月30日
台湾ブラザーインダストリーズ LTD.
2000年10月17日
ブラザー工業株式会社
桃園工場
2000年12月15日
ブラザー工業株式会社
本社/技術開発センター
2001年 3 月 2 日
2001年 7 月 4 日
珠海ブラザーインダストリーズ LTD.
ブラザー工業株式会社
本社・国内工場を統合
2002年11月15日
ブラザー・テネシー
2002年12月20日
三重ブラザー精機株式会社
2003年12月19日
ブラザーインダストリーズ
(シンセン)LTD.
2004年 6 月 8 日
ブラザーU.K. LTD.
2005年 2 月 1 日
ブラザーソーイングマシーン
(上海)コーポレーション LTD.
2005年12月29日
ブラザーインターナショナル
(オランダ)B.V.
2006年 3 月 3 日
ブラザーロジテック株式会社
2006年 5 月 9 日
ブラザーソーイングマシーン
(西安)コーポレーション LTD.
2006年 6 月 1 日
ブラザーインターナショナルコーポレーション
(カナダ)LTD.
2006年 6 月27日
ブラザーインターナショナル
(ヨーロッパ)LTD.
2007年 3 月 8 日
ブラザーインターナショナル
(ニュージーランド)LTD.
2007年 7 月 6 日
ブラザーイタリア S.P.A.
2008年 1 月10日
ブラザーインターナショナル G.M.B.H.(ドイツ)
2008年 3 月 6 日
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事 業 所( 拠 点 )名
認 証 登 録日
ニュージャージーオフィス
ブラザーインターナショナル
コーポレーション
(U.S.A.)
マサチューセッツオフィス
カリフォルニアオフィス
2008年 3 月18日
ミム・インダストリーズ(U.S.A.)
イリノイオフィス
ブラザーイベリア S.L.U.
2008年 3 月28日
ブラザーフィンランド OY
2008年 4 月 3 日
ブラザーインターナショナル
(オーストラリア)PTY. LTD.
2008年 5 月 5 日
ブラザーフランス S.A.S.
2008年 6 月 6 日
ブラザーノルウェー A.S.
2008年 7 月14日
ブラザーインターナショナル
(スウェーデン)A.B.
ブラザーインターナショナル
(シンガポール)PTE. LTD.日
2008年 8 月 6 日
ブラザーインターナショナルコーポレーション
(アイルランド)LTD.
2008年 8 月 8 日
ブラザーインターナショナル
(デンマーク)A/S
2008年 8 月27日
ブラザースイス AG
2008年 9 月10日
ブラザーインダストリーズ
(スロバキア)S.R.O.
2008年10月 9 日
ブラザー販売株式会社
ブラザーインターナショナル株式会社
ブラザー工業株式会社と
統合で認証
2008年11月15日
ブラザー中国 LTD.
2008年12月31日
ブラザーインダストリーズ
(ベトナム)LTD.
2009年 3 月 4 日
ブラザーインターナショナル
(ベルギー)S.A./N.V.
2009年 3 月16日
ブラザーインターナショナーレインダストリマシーネン G.M.B.H.(ドイツ)
2009年 4 月 1 日
ブラザーインターナショナル
(オーストリア)G.M.B.H.
2009年 4 月 8 日
各拠点の所在については、
こちらをご覧ください。
▶ブラザーグループの主な国内拠点
http://www.brother.co.jp/corporate/gnetwork/japan/index.htm
▶ブラザーグループの主な海外拠点
http://www.brother.co.jp/corporate/gnetwork/index.htm
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環境への認識と行動計画
ブラザーグループの環境認識 | 中期環境行動計画2010(2008∼2010)
の重点目標 | 2008年度実績
■ブラザーグループの環境認識
地球温暖化対策を、企業として取り組むべき最重要課題の一つと認識
地球温暖化が間違いのない現実である、
という認識が広がっており、
また、2008年には京都議定書の第1約束期間がス
タートしました。
こうした中で、
ブラザーグループは、地球温暖化対策を企業として取り組むべき最重要課題の一つと認識して
います。
ファクス、
プリンタなどのエネルギー消費機器を製造・販売するメーカーとして、
自らの事業所はもちろんのこと、製品
使用時、製品輸送時に排出されるものも含めて、CO2の削減に最優先で取り組む必要があります。
一方、新興国の経済発展などを背景として、資源枯渇への危機感が高まり、資源争奪の動きが激しくなる中、資源リサイク
ルの重要性が高まっています。
また、有害化学物質による人体、環境の汚染も見過ごせない状況にあり、機器メーカーに対し
て、特に製品中の化学物質を厳格に管理することが求められています。
こうした状況の中、
グローバルに事業を展開するブラザーグループでは、企業の責任として、事業のあらゆる局面で、
また各
国・各地域で、工場・製品における省エネルギー、資源回収・リサイクル、化学物質対策に取り組み、持続可能な発展に向けて
環境負荷の最小化を追求しています。
また、
これらの活動について、
すべてのステークホルダーに理解し、共感していただける
よう、双方向の環境コミュニケーションにも積極的に取り組んでいきます。
ブラザーグループの環境上の課題と対応
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環境への認識と行動計画
ブラザーグループの環境認識 | 中期環境行動計画2010(2008∼2010)
の重点目標 | 2008年度実績
■ブラザーグループ中期環境行動計画2010(2008∼2010)
の重点課題
四つのテーマで重点課題を設定
ブラザーグループは、
「環境方針」
に基づいた事業活動を実行するために、3年ごとに
「環境行動計画」
を策定し、重点課題
を設定して継続的な改善を図っています。
2008年度は、新しい経営計画が予定よりも1年早く策定されたため、環境面についても新たに
「ブラザーグループ中期環
境行動計画2010」
を策定しました。新しい計画では環境認識に基づく四つのテーマを設定。各テーマについて重点課題を採
り上げ具体的な目標を定めています。
環境認識に基づく基本方針
(1)省エネを中心に環境配慮製品創出に強力に取り組む
(2)販売会社を含めグループ全体でCO2排出削減に取り組む
物流の改善、
自然エネルギーの導入に積極的に取り組む
(3)環境配慮製品及びリサイクルを高度化する環境技術開発に積極的に取り組む
(4)使用済製品/消耗品の回収・リサイクルを主要国で実現し、
リユース/リサイクル率を高め、資源の保全に努める
(5)製品に含まれる化学物質や工場で使用する化学物質の安全/
管理のための業務プロセス・ITシステムをグループで統合的に整備し、汚染予防/リスク管理に資する
(6)積極的に環境情報を開示し、双方向コミュニケーションを充実させステークホルダーの理解を高める。
社会貢献についても積極的に取り組む
環境認識に基づく四つのテーマ
1.環境配慮製品設計の推進
2.
グループ挙げてのエネルギー起源CO2排出削減
3.世界の環境法規制/社会動向への対応
4.環境コミュニケーション
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環境への認識と行動計画
ブラザーグループの環境認識 | 中期環境行動計画2010(2008∼2010)
の重点目標 | 2008年度実績
具体的な目標
1 環境配慮設計の推進
1-1 製品の省エネ
(1)製品の省エネで生まれる製品使用時のCO2排出削減の総量でグループが直接排出するエネルギー起源CO2排出
総量を相殺する
(2)2008年度の新製品から国際エネルギースタープログラムの取得を必須とする
(3)2012年度までに各々の製品カテゴリーのトップグループの性能を達成する
1-2 環境ラベルの取得
2008年度の新製品から以下を達成し、遅くとも2010年度全製品について以下を達成する
(1)市場で有力なType I 環境ラベルを対象全製品で取得する
(2)Type I 対象外の製品はすべてブラザーグリーンラベルに適合する
(3)対象製品はすべてグリーン購入法に適合する
2 グループ挙げてのエネルギー起源CO2排出削減
2-1 事業所のCO2排出削減
(1)
グループ国内事業所のCO2総排出量 2010年度 1990年度比10%減
(2)海外製造拠点 2010年度 製造連結売上高あたりCO2排出量を2006年度比8%以上削減
2-2 海外主要販売拠点のCO2排出削減
2010年度までは、各販売拠点でのISO14001活動に基づくCO2排出目標の達成
2008年度から各販売拠点でのCO2排出実績の把握を始め、
それに基づく2012年度削減目標値・方策を2010年度に策定
2-3 製品物流での排出削減
2008年度からグローバルな製品物流での排出量を把握を始め、2009年度中に2012年度目標値・方策を策定
3 世界の環境法規制/社会動向への対応
継続して以下の事項に対応する業務プロセス・ITシステムをタイムリーに構築する
(1)REACH
(2)EuP
(3)各国RoHS/WEEE
(4)
グループ製造拠点での化学物質管理の統制と確立
(5)国内使用済み製品の回収・リサイクル
4 環境コミュニケーション
以下の活動を通じてステークホルダーから環境先進企業としての評価を確立する
(1)
エコポイント制度の充実とグローバル展開
(2)WEB開示情報の充実、双方向コミュニケーションの確立
(3)環境面での社会貢献活動の展開
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環境マネジメント
ブラザーグループの環境認識 | 中期環境行動計画2010(2008∼2010)
の重点目標 | 2008年度実績
■ブラザーグループ中期環境行動計画2010(2008∼2010)
の2008年度実績
海外製造拠点で計画以上の省エネ化に成功
2008年度は、RoHS指令などの各国・各地域の化学物質規制に対応するとともに、EUのREACH規則、EuP指令に対応す
べく、
そのための業務プロセスの構築や必要なITシステムの整備を進めました。温暖化対策については、昨年度実施した海外
製造拠点の省エネ診断結果および各拠点の計画に基づき、
それぞれの拠点で省エネ対策を講じ、
当初計画した以上の効果
を得ることができました。
重点課題
1-1
製品の省エネ
1-2
環境ラベルの取得
2-1
事業所の
CO2排出削減
2-2
海外主要販売拠点の
CO2排出削減
2-3
製品物流での
CO2排出削減
2
0
1
0
年
度
目
2008年度実績※
標
(1)製品の省エネで事業所で直接排出するCO2を相殺する
̶
(2)2008年度の新製品はすべて国際エネルギースタープログラムを取得する
○
(1)2008年度の新製品について市場で有力なType I ラベルを取得する
○
(2)Type I の対象外製品はすべてブラザーグリーンラベルを取得する
○
(3)対象製品はすべてグリーン購入法適合製品とする
○
(1)
グループ国内事業所のCO2総排出量
2010年度に1990年度比10%削減
○
(2)海外製造拠点のCO2排出量
2010年度に製造連結売上高あたりのCO2排出量を2006年度比8%以上削減
○
2008年度から各販売拠点でのCO2排出量の把握
2010年度中に2012年度を目指した削減方策・目標の策定
○
2008年度からグローバルな製品物流でのCO2排出量を把握を開始し
2009年度末までに2012年度を目指した削減方策・目標の策定
△
必要な業務プロセス/ITシステムをタイムリーに構築
○
(1)REACH
3
(2)EuP
世界の環境法規制/
(3)各国RoHS/WEEE
社会動向への対応
4
環境
コミュニケーション
○
○
(4)2010年度までにグループ製造拠点での化学物質管理の統制と確立
△
(5)2010年度までに国内使用済み製品の回収・リサイクル
○
(1)
エコポイント制度の充実とグローバル展開
△
(2)Web開示情報の充実と双方向コミュニケーション
○
(3)環境面での社会貢献活動の展開
○
※○:今年度想定していた進捗を達成または上回る △:今年度想定していた進捗に対しやや不足 ̶:現在進行中
▶ブラザーグループ中期環境行動計画2010(2008∼2010) 2008年度の目標と実績一覧[pdf/118KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/idea/pdf/plan_2010.pdf
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環境会計
■環境活動の効率化を目指して
環境会計の考え方
ブラザーグループでは環境活動にどれだけの費用がかかり、
またどれだけ投資したか、
さらにはその費用・投資の結果どれ
だけの効果が得られたかを毎年把握し、次年度の環境活動に反映することで、環境活動をいっそう効率的に進めることがで
きると考えています。
▶ 2004∼2008年度までの環境会計一覧[PDF/86KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/idea/pdf/accounting.pdf
集計範囲
本社を含む国内8事業所※1、海外生産9工場※2:2008年4月1日∼2009年3月31日
※1:本社・瑞穂・星崎・港・桃園・刈谷・技術開発センター・物流センター(物流センターについては、環境保全効果のみを集計)
※2:台湾ブラザーインダストリーズ、
ブラザーインダストリーズ
(U.K.)、
ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)、珠海ブラザーインダストリーズ、
西安ティピカルブラザーインダストリーズコーポレーション、
ブラザーソーイングマシーン
(上海)コーポレーション、
ブラザーソーイングマシーン
(西安)
コーポレーション、
ブラザーインダストリーズ
(シンセン)、
ブラザーテクノロジー(シンセン)
2008年度の環境保全コスト・費用
環境保全活動を行うためにブラザーグループが行った投資や、活動を行うにあたって必要となった費用。
日本国内での投資額 9,100万円
日本国内での費用額 8億2,500万円
海外工場での投資額 2億2,100万円
海外工場での費用額 2億6,100万円
日本国内の刈谷工場に太陽光発電システム設置を設置しました。
この発電システムの最大発電電力は、100kWで、瑞穂工
場屋上に設置してあるものと同規模です。
海外工場での投資額は、1億4,000万円増加しました。
これは、主な工場で、照明、
コンプレッサー、空調関係機器をインバー
タ方式など高効率なものに更新したことによるものです。
今後、国内については、
「費用対効果の面からいっそう効率を高める」
という観点から、海外については、
「必要な対策が真に
充足されているか」
という観点から、検証を進めていきたいと考えています。
2008年度の環境保全効果
環境保全活動を行った結果生じる効果のうち、金額換算できる経済効果。
なお確実な根拠に基づく算定ができない、
みな
し効果・偶発的効果については算定していません。
日本国内での環境保全効果に伴う経済効果 5,600万円
海 外での 環 境 保 全 効 果 に伴う経 済 効 果 2億3,800万円
環境保全効果に伴う経済効果において、廃棄物に関わる処理、
リサイクルについては、若干減少傾向が見られますが、
これ
は世界的な景気低迷による減産の影響であり、総じて大きな変化はありませんでした。
また、省エネルギーによるエネルギー費の削減については、減産の影響による電力使用量の減少があり、正確な効果を把
握することは難しいものの、2010年度の中期目標達成を目的として2008年度に集中的に実施した設備の省エネ効果によ
り、大きな経済効果を得ることが出来ました。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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考え方と仕組み
環境活動のあゆみ
■環境活動のあゆみ
年
日
1991
9
・全社環境対策組織発足(事業部単位)
1993
5
・ブラザー環境方針(ボランタリープラン)策定
・社内および、100%出資子会社の製造工程からフロン113、
トリクロロエタン全廃(併せて、
すべての
塩素系溶剤も全廃)
1994
2
・
「ブラザー環境白書」初回発行(以降、1999年まで毎年発行)
1995
2
・工場長、工場管理委員会事務局を中心とする新環境管理体制スタート
7
・ブラザー環境ボランタリープラン第2版策定
1996
1997
1998
1999
12
2
12
な
環
境
活
動
・
「ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.」
においてISO14001の認証取得
・刈谷工場においてISO14001の認証取得
・
「ブラザーインダストリーズ
(ジョホール)SDN. BHD.」
においてISO14001の認証取得
3
・
「ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)SDN. BHD.」
においてISO14001の認証取得
8
・瑞穂工場においてISO14001の認証取得
9
・
「1999年版環境報告書」初回発行
10
・
「ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD.」
においてISO14001の認証取得(旧:
「兄弟亞洲有限公司」
布吉南嶺兄弟製造廠)
11
・星崎工場においてISO14001の認証取得
・港工場においてISO14001の認証取得
12
・
「西安ティピカルブラザーインダストリーズコーポレーション LTD.」
においてISO14001の認証取得
・ブラザー環境ボランタリープラン第3版策定
9
2000
主
・
「2000年版環境報告書」発行
10
・
「台湾ブラザーインダストリーズ LTD.」
においてISO14001の認証取得
12
・桃園工場においてISO14001の認証取得
3
・本社/技術開発センターにおいてISO14001の認証取得
・
「珠海ブラザーインダストリーズ LTD.」
においてISO14001の認証取得
8
・
「2001年版環境報告書」発行
9
・
「レーザープリンタHL-2460/2460N」
でドイツの環境ラベル
「ブルーエンジェル」
を取得
2001
12
・
「エコプロダクツ2001」
出展
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環境活動のあゆみ
年
2002
日
環
境
・国内主要工場においてゼロエミッションを達成
8
・
「2002年版環境報告書」発行
9
・
「レーザープリンタHL-7050」
で国際的環境ラベル
「TCO'99」
をプリンタとして世界で初めて取得
12
活
動
・
「ブラザー工業株式会社」
のISO14001の認証において、本社・国内工場を統合
・
「ブラザーグループ第4期環境行動計画」
を策定、
「ブラザーグローバルコンファレンス」
にて発表
・
「ブラザー・テネシー」
においてISO14001の認証取得
・
「エコプロダクツ2002」
出展
4
・
「パーソナルファクスFAX-1100CL」
が家庭用ファクス業界で初めて
JEMAI環境ラベル
「エコリーフ」
に認定
7
・
「2003年版環境報告書」発行
12
2004
な
4
11
2003
主
・
「エコプロダクツ2003」
出展
・
「三重ブラザー精機株式会社」
においてISO14001の認証取得
4
・ブラザーグリーン調達システム稼動 ・ブラザー工業で初めての全社員向けe-ラーニングを環境教育で導入
5
・ファクス事業で初めてエコリーフ環境ラベルのシステム認定を取得
・
「ブラザーインダストリーズ
(シンセン)LTD.」
においてISO14001の認証取得
7
・
「2004年版環境・社会報告書」発行
11
・MFC-620CLNにおいてブラザー初の自己認証エコリーフを発行
12
・
「エコプロダクツ2004」
出展
2
・
「ブラザーU.K. LTD.」
においてISO14001の認証取得
7
・チームマイナス6%に参加登録※1
・
「愛・地球博」市民パビリオンにてEPOCエコ・トークセッション実施※2
・
「2005年版社会・環境報告書」発行
2005
12
・
「エコプロダクツ2005」
出展※3
・
「ブラザーソーイングマシーン
(上海)コーポレーション LTD.」
において
ISO14001の認証取得
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※1
※2
※3
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環境活動のあゆみ
年
2006
2007
2008
日
主
な
環
境
活
動
3
・
「ブラザーインターナショナル
(オランダ)B.V.」
においてISO14001の認証取得
5
・
「ブラザーロジテック株式会社」
においてISO14001の認証取得
6
・
「ブラザーソーイングマシーン
(西安)コーポレーション LTD.」
においてISO14001の認証取得
・
「ブラザーインターナショナルコーポレーション
(カナダ)LTD.」
においてISO14001の認証取得
7
・
「2006年版CSR報告書」
「エコレポート2006」発行
10
・
「メッセナゴヤ2006」
出展
12
・
「エコプロダクツ2006」
出展
3
・
「ブラザーインターナショナル
(ヨーロッパ)LTD.」
においてISO14001の認証取得
6
・
「2007年版CSR報告書」発行
7
・
「ブラザーインターナショナル
(ニュージーランド)LTD.」
においてISO14001の認証取得
12
・プリンタ事業でエコリーフ環境ラベルのシステム認定を取得
・
「エコプロダクツ2007」
出展
1
・
「ブラザーイタリア S.P.A.」
においてISO14001の認証取得
3
・
「ブラザーインターナショナル G.M.B.H.(ドイツ)」
においてISO14001の認証取得
・
「ブラザーインターナショナルコーポレーション(U.S.A.)」
においてISO14001の認証取得
・
「ブラザーイベリア S.L.U.」
においてISO14001の認証取得
4
・
「ブラザーフィンランド OY」
においてISO14001の認証取得
5
・
「ブラザーインターナショナル
(オーストラリア)PTY. LTD.」
においてISO14001の認証取得
6
・
「ブラザーフランス S.A.S.」
においてISO14001の認証取得
・
「北海道洞爺湖サミット記念環境総合展2008」
出展
・
「ブラザーグループCSR報告書2008」発行
7
・
「ブラザーノルウェー A.S.」
においてISO14001の認証取得
・
「ブラザーインターナショナル
(スウェーデン)A.B.」
においてISO14001の認証取得
8
・
「ブラザーインターナショナル
(シンガポール)PTE. LTD.」
においてISO14001の認証取得
・
「ブラザーインターナショナルコーポレーション
(アイルランド)LTD.」
においてISO14001の認証取得
・
「ブラザーインターナショナル
(デンマーク)A/S」
においてISO14001の認証取得
9
・
「ブラザースイス AG」
においてISO14001の認証取得
・
「メッセナゴヤ2008」
出展
10
・
「ブラザーインダストリーズ
(スロバキア)S.R.O.」
においてISO14001の認証取得
11
・
「ブラザー販売株式会社」
「ブラザーインターナショナル株式会社」
においてISO14001の認証取得
(ブラザー工業株式会社と統合で認証)
12
・
「ブラザー中国 LTD.」
においてISO14001の認証取得
・
「エコプロダクツ2008」
出展
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考え方と仕組み
環境活動のあゆみ
年
日
3
2009
4
6
12
2010
1
主
な
環
境
活
動
・
「ブラザーインダストリーズ
(ベトナム)LTD.」
においてISO14001の認証取得
・
「ブラザーインターナショナル
(ベルギー)S.A./N.V.」
においてISO14001の認証取得
・刈谷工場へ100kWhの太陽光発電装置を導入
・
「ブラザーインターナショナーレインダストリマシーネン G.M.B.H.(ドイツ)」
においてISO14001の
認証取得
・
「ブラザーインターナショナル
(オーストリア)G.M.B.H.」
においてISO14001の認証取得
・
「ブラザーインターナショナル
(メキシコ)S.A. DE C.V.」
「ブラザーインターナショナルコーポレー
ション
(ブラジル)LTDA.」
「ブラザーインターナショナル
(チリ)LTDA.」
「ブラザーインターナショナ
ルコーポレーション
(アルゼンチン)S.R.L」
の4社が「ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.)」
との統合認証においてISO14001の認証取得
・
「Corporate Profile ブラザーグループのCSR経営 2009」発行
・
「中期環境行動計画2010」
に2020年度のCO2削減目標を新たに追加して取り組みを開始
・
「エコプロダクツ2009」
出展
・
「ノルディックスワン」環境ラベルの認証をプリンターではHL-5350DNなど5機種が、複合機では
MFC-8380DNなど7機種が取得
・
「チームマイナス6%」
を改めて
「チャレンジ25キャンペーン」
に参加登録
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製品における取り組み
製品のライフステージでの環境配慮
■事業活動の全段階における環境配慮
ブラザーグループでは、製品の開発・設計から回収・リサイクルに至る事業活動のすべての段階において、
さまざまな環境配
慮・環境活動を行っています。
リフューズ・リデュース・リユース・リフォーム・リサイクル
1 開発・設計
基本方針
ブラザー製品が、
●各国・地域の法律や規制にのっとっているか
●省資源のために小型軽量化されているか
●使用時の省エネルギー性が改善されているか
●有害な化学物質が使われていないか
開発段階での製品検討
●使い終わったときにリサイクルしやすい設計か
などを確認しつつ、製品を開発・設計します。製品の生涯を通じた環境配慮を考える場合、
この段階でしっかりとした対策を施しておくことが極めて重要です。
施策
●開発段階で
「製品環境アセスメント」
を実施し、材料調達から生産、使用、
回収・リサイクルに至るまでの製品のライフサイク
ルを考慮した環境配慮設計を実施。
※を取り入れ、
●ライフサイクルアセスメント
(LCA)
製品ごとに環境負荷の特性や改善ポイントを把握し、
次期開発製品に反映。
※製品のライフサイクルの各段階において
「どれだけ環境へ負荷を及ぼすか」
を数値データとして定量的に把握する手法
●インクジェット複合機、
マイミーオMFC-930CDN(2008年モデル)
では、機
能が大幅に向上したにもかかわらず、待機時に使用しない機能の回路の電
源を遮断することによって、2006年モデルと比べて電力消費を大幅に抑え
ることができ、CO2排出量を約30%削減することに成功しました。
インクジェット複合機 マイミーオMFC-930CDN
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製品における取り組み
製品のライフステージでの環境配慮
マイミーオMFC-930CDNの環境性能
▶環境配慮設計とLCA( P78)
リフューズ・リデュース
2 調達
基本方針
製品を形づくる部品や材料が、
●有害な化学物質を含んでいないか
●環境に配慮した製造工程でつくられているか
などの観点から確認し、環境に配慮された部材を優先的に購入します。
鉛フリーハンダ実装基板
ブラザーグリーン調達システム
「RoHS指令」
などの化学物質管理への対応で、最も重要なのがこの段階での徹底した調査と情報の集積です。
施策
●取引先各社と連携しながら、ITを活用した
「ブラザーグリーン調達システム」
による化学物質のデータ管理、代替物質への
切り替えを促進。欧州REACH規則に基づく、高懸念物質候補リスト掲載物質への対応も推進しています。
▶化学物質管理への取り組み( P15)
▶グリーン調達( P83)
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製品における取り組み
製品のライフステージでの環境配慮
リデュース・リユース・リフォーム・リサイクル
3 生産
基本方針
ブラザーグループのすべての工場では、ISO14001に従い、
環境マネジメントシステムの中で
●材料やエネルギーのムダのない利用
●排気や排水中の汚染物質の低減
●廃棄物が発生しない工夫
製品の生産ライン
製品の組み立て
●発生した廃棄物の再利用
などに配慮して製品を生産します。
施策
●各製造拠点で、設備を効率的に稼働させることによって、電力消費を削減し、CO2排出量を低減。
●埋め立てごみゼロ活動を展開。
▶環境マネジメント( P24)
▶地球温暖化防止への取り組み( P6)
▶廃棄物削減( P95)
リフューズ・リデュース・リサイクル
4 包装・物流
基本方針
●製品の包装/廃棄物を可能な限り減らす
●物流/運送時のCO2排出量削減
に努めます。
施策
製品の包装
積載効率を考慮して
荷積みを実施
●包装材の簡易・小型化を推進。
●プリンタやファクス、家庭用ミシンなど、異なる社内カンパニーの製品を混載して同時に輸送。
●配送ルートの見直し。
▶物流における取り組み( P93)
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製品における取り組み
製品のライフステージでの環境配慮
リデュース
5 使用
基本方針
お客様が製品を使うときに
●いかに余分なエネルギーを使わずに済むか
●いかに多くの方に、便利に心地よく、安全にお使いいただけるかに
配慮します。
環境配慮製品に与えられる環境ラベル
施策
●省エネルギーを中心とする環境配慮製品の開発強化。
●ユニバーサルデザインの考え方を導入。
▶環境ラベル取得製品( P44)
▶環境配慮の製品づくり
http://www.brother.co.jp/csr/customer/eco/index.htm
リユース・リサイクル
6 回収・リサイクル
基本方針
お客様が製品を使い終わったときの配慮として
●使用済み製品や消耗品の回収・リサイクル
●リサイクルのしやすさに配慮した製品設計
などに取り組みます。
リサイクルセンター
施策
オフィスに置かれた
回収ボックス
●国内インクカートリッジについては、
プリンティング機器メーカと
共同実施の「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」を開始
▶インクカートリッジ里帰りプロジェクト
http://www.brother.co.jp/support_info/recycle/ink/satogaeri/index.htm
●国内トナーカートリッジについては、独自に回収・リサイクルシステムを運用中
●海外トナー・インクカートリッジは、各国/地域ごとに回収・リサイクルシステムを構築し運用
●製品の回収・リサイクルは、欧州においてWEEE法に従い実施。
オーストラリア、
ニュージーランドで自主的な回収・リサイク
ルを実施。国内では現在、事業系を対象とした回収・リサイクルのスキームを構築中
(広域認定申請中)
▶循環型社会形成への取り組み( P11)
▶回収・リサイクル( P79)
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■2010年までの目標を定め、取得を推進
環境ラベルとは、
その製品が環境に配慮したものであることを示すラベルで、消費者が環境負荷の少ない製品を選ぶとき
の手助けとなるものです。環境ラベルには、ISO(国際標準化機構)
で標準化された3種類の環境ラベル
(タイプ I、II、III)
と、特
定の性能に適合していることを示す適合表示があります。
ブラザーグループでは、
中期環境行動計画2010において
「2008年度の新製品より、市場で有力なタイプⅠ環境ラベルを
対象全製品で取得する タイプⅠ対象外の製品は、
すべてブラザーグリーンラベルに適合する 対象製品はすべてグリーン購
入法に適合させる の達成を目指し、遅くとも2010年までに全製品で達成する」
ことを目標に各種環境ラベルへの対応を進
めています。
以下に、
ブラザー製品が取得している主な環境ラベルをご紹介します。
■タイプ I ラベル
第三者の実施機関が、独自の分類と判定基準に基づいて認定している環境ラベル。
ブルーエンジェル
(ドイツ)
ドイツの連邦環境庁と品質保証・ラベル協会が運営している環境ラベル。2008年7月にMFC6490CWとDCP-6690CWがインクジェット複合機では現行基準で世界初となる認定を受けました。
エコマーク
(日本)
(財)
日本環境協会が運営している環境ラベル。
「生産」
から
「廃棄」
までのライフサイクル全体を通して
環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品が対象となります。
国内環境ラベル取得製品一覧
( P47)
▶複合機
( P50)
▶プリンタ
▶ラベルプリンタ
( P53)
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■タイプ II ラベル
事業者の自己宣言による環境ラベル。
ブラザーグリーンラベル
(日本)
ブラザー工業では2001年10月から、製品における環境配慮について自主基準を設け、
その基準(ブラ
ザーグリーンラベル基準)
を満たしていることを示す環境ラベル
「ブラザーグリーンラベル」制度を運用し
ています。2007年2月には、
この基準を見直し、改訂しました。主な変更点は以下の通りです。
1.ラベル取得の前機種に対する向上度合いを評価してラベルを付与する
2.全社共通の認定基準を21項目から26項目へと増やす
国内環境ラベル取得製品一覧
▶複合機( P47)
▶プリンタ
( P50)
▶パーソナルファクス
( P52)
▶ラベルプリンタ
( P53)
( P54)
▶家庭用ミシン
( P55)
▶工業用ミシン
( P56)
▶工作機械
▶電子ペーパー
( P57)
■タイプ III ラベル
製品の環境負荷をLCA(ライフサイクルアセスメント)
の手法を用いて定量的データで表示する環境ラベル。
エコリーフ
(日本)
製品の環境特性を、定量情報として開示している製品に付けられる環境ラベル。
(社)産業環境管理協
会によって管理・運営されています。
ブラザー工業では、
プリンタおよびファクシミリ事業体(登録名称)
と
して
「システム認定※」
を受け、主要製品のエコリーフラベル取得を進めています。
※
「製品環境データ集積システム認定制度」
の略。
「エコリーフ」
を作成する事業者が、作成に必要なシステムを保有しており、
それが適切・有効
に機能していることを、産業環境管理協会が検証し、認定すること。
国内環境ラベル取得製品一覧
▶複合機( P47)
▶プリンタ
( P50)
( P52)
▶パーソナルファクス
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■適合表示
国際エネルギースタープログラム
(アメリカ・日本・EU・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・台湾)
オフィス機器の国際的省エネルギー制度で、
省エネ基準を満たす製品にロゴの使用が認められています。
節能規格(省エネラベル)
(中国)
製品の省エネ性能によって表示が認められる中国の省エネラベル。
■グリーン購入法
グリーン購入法適合製品(日本)
2001年4月にグリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)
が施行されま
した。
この法律では、国などの機関にグリーン購入を義務付けるとともに、地方公共団体や事業者・国民
にも、
グリーン購入に努めることを求めています。
ブラザー工業では、
グリーン購入法適合製品に対して独自のマークを付けることで、
お客様とともに環
境への取り組みを進められるよう努めています。
国内環境ラベル取得製品一覧
▶複合機( P47)
( P50)
▶プリンタ
( P52)
▶パーソナルファクス
■RoHS指令
RoHS指令に対応
EU(欧州連合)
において、2006年7月に
「RoHS指令(電気・電子機器における特定有害物質の使用禁
止指令)」
が施行されました。
この指令では、六つの有害物質(カドミウム・鉛・六価クロム・水銀・ポリ臭化ビフェニール<PBB>・ポ
リ臭化ジフェニルエーテル<PBDE>)
に含有規定値が設けられ、
それを満たさない製品はEU域内で販
売できなくなっています。
ブラザー工業では、全世界向けの全製品においてRoHS指令に対応しており
(工作機械を除く)、
日本
向けの製品に対しては、独自のマークを付けてRoHS指令に対応した製品であることを示しています。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(複合機)
インクジェット複合機
環 境 ラ ベ ル 取 得 製 品
グリーン購入法
グリーン購入法
適合製品
タイプ I
タイプ II
タイプ III
エコマーク
ブラザーグリーンラベル
エコリーフ
▶MFC-935CDN
○
○
○
▶MFC-935CDWN
○
○
○
▶MFC-735CD
○
○
○
▶MFC-735CDW
○
○
○
▶MFC-695CDN
○
○
○
▶ MFC-695CDWN
○
○
○
▶MFC-675CD
○
○
○
▶MFC-675CDW
○
○
○
▶MFC-495CN
○
○
○
▶DCP-595CN
○
○
○
▶DCP-390CN
○
○
○
▶MFC-6890CN]
○
○
○
▶MFC-930CDN
○
○
○
▶MFC-930CDWN
○
○
○
▶MFC-670CD
○
○
○
▶MFC-670CDW
○
○
○
▶MFC-490CN
○
○
○
▶DCP-535CN
○
○
○
▶DCP-385C
○
○
○
▶DCP-165C
○
○
○
▶MFC-6490CN
○
○
○
▶MFC-5890CN
○
○
○
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
47
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(複合機)
インクジェット複合機
環 境 ラ ベ ル 取 得 製 品
グリーン購入法
グリーン購入法
適合製品
タイプ I
タイプ II
タイプ III
エコマーク
ブラザーグリーンラベル
エコリーフ
▶MFC-880CDN
○
▶MFC-880CDWN
○
▶MFC-870CDN
○
▶MFC-870CDWN
○
▶MFC-650CD
○
▶MFC-650CDW
○
▶MFC-480CN
○
▶MFC-860CDN
○
▶MFC-850CDN
○
▶MFC-850CDWN
*1
▶MFC-610CLN
○
○
▶MFC-610CLWN
○
*1
▶MFC-620CLN
○
○
▶MFC-410CN
○
▶DCP-110C
○
▶MFC-5840CN
○
▶MFC-150CL
○
○
▶MFC-150CLW
○
*1
▶MFC-100
○
▶MFC-3820JN
○
▶MFC-3420J
○
▶MFC-5200J
○
*1の製品については各製品シリーズのベースモデルにおいて取得
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(複合機)
レーザー複合機
環 境 ラ ベ ル 取 得 製 品
グリーン購入法
グリーン購入法
適合製品
タイプ I
タイプ II
タイプ III
エコマーク
ブラザーグリーンラベル
エコリーフ
▶MFC-9120CN
○
○
○
▶DCP-9010CN
○
○
○
▶MFC-9450CDN
○
▶MFC-8380DN
○
○
○
▶MFC-8890DW
○
○
○
▶MFC-9840CDW
○
▶MFC-7840W
○
○
○
▶MFC-7340
○
○
○
▶DCP-7040
○
○
○
▶DCP-7030
○
○
○
▶MFC-9640CW
○
○
▶MFC-9440CN
○
○
▶DCP-9040CN
○
▶MFC-8660DN
○
○
○
▶MFC-8870DW
○
○
○
▶MFC-8460N
○
▶FAX-2810
○
▶MFC-8210J
○
▶DCP-7010
○
○
▶MFC-7420
○
○
▶MFC-7820N
○
○
○
○
○
▶MFC-8820J
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
○
49
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(プリンタ)
レーザープリンタ
環 境 ラ ベ ル 取 得 製 品
グリーン購入法
グリーン購入法
適合製品
タイプ I
タイプ II
タイプ III
エコマーク
ブラザーグリーンラベル
エコリーフ
▶HL-3040CN
○
○
○
▶HL-5380DN
○
○
○
▶HL-5350DN
○
○
○
▶HL-5340D
○
○
○
▶HL-4050CDN
○
▶HL-2170W
○
○
○
▶HL-2140
○
○
○
▶HL-4040CN
○
▶HL-5250DN
○
○
▶HL-5240
○
○
○
▶HL-5280DW
○
○
○
▶HL-5270DN
○
○
○
▶HL-6050DN
○
○
▶HL-2040
○
○
○
▶HL-5070DN
○
▶HL-5040
○
▶HL-1850
○
○
▶HL-1870N
○
○
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(プリンタ)
モバイルプリンタ
環境ラベル取得製品
タイプ II
ブラザーグリーンラベル
▶MW-260
○
▶MW-140BT
○
▶MW-100
○
▶MW-100e
○
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(パーソナルファクス)
パーソナルファクス
グリーン購入法
環 境 ラ ベ ル 取 得 製 品
グリーン購入法
適合製品
タイプ II
タイプ III
ブラザーグリーンラベル
エコリーフ
▶FAX-380DL
○
○
▶FAX-380DW
○
○
▶FAX-330DL
○
○
▶FAX-330DW
○
○
▶FAX-370DL
○
○
○
▶FAX-370DW
○
○
○
▶FAX-320DL
○
○
○
▶FAX-320DW
○
○
○
▶FAX-320TA
○
○
○
▶FAX-310TA
○
▶FAX-210
○
▶FAX-300TA
○
○
▶FAX-300CL
○
○
▶FAX-300CLW
○
*1
▶FAX-350CL
○
○
▶FAX-350CLW
*1
▶FAX-1100CL
○
▶FAX-1100CLW
*1
*1の製品については各製品シリーズのベースモデルにおいて取得
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(ラベルプリンタ)
P-touch用カセットテープ
P-touch本体
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品
タイプ II
タイプ I
タイプ II
ブラザーグリーンラベル
エコマーク
ブラザーグリーンラベル
▶ P-touch 9800PCN
○
▶P-touchTZ再生材カセット
○
○
▶P-touch 9700PC
○
▶P-touch 2430PC
○
▶P-touchTリサイクル紙
テープカセット
○
○
▶P-touch QL-580N
○
▶P-touch QL-650TD
○
▶P-touch 190
○
▶RL-700S
○
▶P-touch QL-1050
○
▶P-touch 12
○
▶P-touch 24
○
▶P-touch 250
○
▶P-touch QL-550
○
▶P-touch 18R
○
▶P-touch 18N
○
▶P-touch 9500PC
○
▶P-touch 240
○
▶P-touch 1500PC
○
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(家庭用ミシン)
家庭用ミシン
環 境 ラ ベ ル 取 得 製 品
タイプ II
ブラザーグリーンラベル
▶イノヴィス4000
○
▶イノヴィスWP1200
○
▶イノヴィスCR1000
○
▶B-500
○
▶B-300
○
▶PS-50
○
▶A35-LG
○
▶HS-101
○
▶HS-102
○
▶HS-301
○
▶HS-302
○
▶イノヴィスD300
○
▶イノヴィスN150
○
▶イノヴィスP100α
○
▶イノヴィスSN100α
○
▶イノヴィスK100α
○
▶イノヴィスN80α
○
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(工業用ミシン)
工業用ミシン
環 境 ラ ベ ル 取 得 製 品
タイプ II
ブラザーグリーンラベル
▶ S-7200C
○
▶BAS-342G
○
▶S-7220B
○
▶RH-9820
○
▶Z-8550A
○
▶Z-8560A
○
▶BAS-311G
○
▶BAS-326G
○
▶KE-430D
○
▶BE-438D
○
▶T-8421
○
▶T-8422
○
▶T-8722
○
▶S-7200A
○
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■国内環境ラベル取得製品一覧(工作機械)
工作機械
環 境 ラ ベ ル 取 得 製 品
タイプ II
ブラザーグリーンラベル
▶TC-R2B
○
▶TC-S2D
○
▶TC-31B
○
▶TC-S2C
○
▶TC-22B
○
▶TC-32B
○
▶HS-70A
○
▶TC-S2B
○
▶TC-20A
○
▶TC-32A-N
○
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■ブラザーグリーンラベル取得製品一覧
複合機
製 品
環境に配慮している点
薄型複合機 MFC-410CN/610CLN/620CLN、DCP-110C
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品においてクロムフリー鋼板を採用
(当社算定基準による)
◆高い再資源化可能率:78.1%※
※
◆小型・軽量化(従来機種比で31%の重量減)
◆梱包に発泡スチロール不使用
(パルプモールド採用)(日本仕様にて)
※
◆分解性の向上(従来機種比で67%の時間短縮)
(当社算定基準による)
認定日:2004.11.5
◆基板と電子部品を除く、樹脂部品でハロゲン系難燃剤を不使用
※数値はMFC-410CNにて
複合機 MFC-5840CN
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品においてクロムフリー鋼板を採用
◆高い再資源化可能率:84.1%
(当社算定基準による)
※
◆小型・軽量化(同等機種比で42%の小型化)
※
◆消耗品寿命の向上:大容量黒インクの設定(従来機種比で109%増)
◆基板と電子部品を除く、樹脂部品でハロゲン系難燃剤を不使用
◆梱包の一部にパルプモールドを採用
認定日:2004.11.5
※比較従来機種はMFC-3420Cとするが、小型化を評価する際には、MFC-5840CNのLT仕様に対応する
機種がないため、
同等機種として海外仕様のMFC-5440CNにて評価する。
薄型複合機 MFC-150CL・CLW/MFC-100
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用(ハンドセットの はんだ付け部を除く)
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品においてクロムフリー鋼板を採用
◆光学読み取り部にCISを採用することで、水銀含有量ゼロ
◆従来機種比で大幅に改善された省エネ性(動作時40%減、待機時31%減)
◆従来機種比で製品容積を60%減、製品重量24%減の小型軽量化
◆動作時の騒音を従来機種比約3dB低減
◆工具を使用せずにバックアップ用電池の取り外しが可能
◆各色独立大型インクカートリッジ採用で、交換頻度を低減、廃棄物削減に寄与
認定日:2004.3.3
◆包装材削減率従来機種比10%以上
◆工具を使用せずにバックアップ用電池の取り外しが可能
◆各色独立大型インクカートリッジ採用で、交換頻度を低減、廃棄物削減に寄与
◆包装材削減率従来機種比10%以上
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■ブラザーグリーンラベル取得製品一覧
複合機
製 品
環境に配慮している点
複合機 MFC-8820J
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品でクロムフリー鋼板を採用
◆再生プラスチックの採用
(プレコンシューマー材の採用)
◆サプライの回収・リサイクルシステムの運用・ホームページで公開
◆日本の環境ラベル
「エコマーク」取得(MFCとしては当社初)
◆スウェーデンの環境ラベル
「TCO'99」基準をクリア
認定日:2003.12.25
◆長期使用性:メモリ拡張可能・オプショントレイの設定
複合機 MFC-3420J/MFC-3820JN
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品においてクロムフリー鋼板を採用
◆光学読み取り部にCISを採用することで、水銀含有量ゼロ
◆電装系購入部品を除き、
ポリ塩化ビニルを廃止
◆インクジェットファクスとして業界トップレベルの省エネ性
(待機時・オフモード時、GPNデータベースによる、
当社調べ)
認定日:2003.12.2
◆連続コピー時で当社トップの省エネ性
複合機 MFC-5200J
◆業界トップレベルの省エネ性(カラーインクジェットファクスとして)(2002年10月
時点)
◆省資源化評価で、300%以上の改善(カンパニー独自数式採用)
◆包装材削減率従来機種比20%、発泡スチロール削減率同30%
◆モータ以外の全部品でクロムフリー鋼板使用
◆長期使用性:PCカードスロットあり・LAN増設可能
認定日:2002.11.28
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
◆基板6部品のうち、3部品で鉛フリーはんだ化
◆被覆電線を除き、塩化ビニルを廃止
58
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■ブラザーグリーンラベル取得製品一覧
プリンタ
製 品
環境に配慮している点
ビジネスソリューション・モバイルプリンタ MW-260
◆従来機種比で20%以上の省エネを実現し、動作時も含めて業界トップクラスの消
費電力12.8Wを達成
◆高い再資源化可能率:80%
(当社算定基準による)
◆すべての包装材を段ボール化
認定日:2007.2.2
◆包装材使用率6.4%削減(従来機種比)
レーザープリンタ HL-5280DW
◆すべての電子基板、電子部品、
ハーネスにおいて無鉛はんだを使用
◆シャーシなどすべての鋼板およびメッキ部品をクロムフリー化
◆定着フレームにPET材、樹脂ローラにPEA材と再生樹脂を採用
◆小型軽量化で体積34%削減、重量比54%削減(従来機種比)
◆サプライ品の回収・リサイクルシステムを構築しホームページ上で公開
認定日:2006.4.28
◆オゾン、
スチレン、埃などの放出物を削減(エコマーク基準適合)
レーザープリンタ HL-5270DN
◆すべての電子基板、電子部品、
ハーネスにおいて無鉛はんだを使用
◆シャーシなどすべての鋼板およびメッキ部品をクロムフリー化
◆定着フレームにPET材、樹脂ローラにPEA材と再生樹脂を採用
◆小型軽量化で体積34%削減、重量比54%削減(従来機種比)
◆サプライ品の回収・リサイクルシステムを構築しホームページ上で公開
認定日:2006.4.28
◆オゾン、
スチレン、埃などの放出物を削減(エコマーク基準適合)
レーザープリンタ HL-5240
◆すべての電子基板、電子部品、
ハーネスにおいて無鉛はんだを使用
◆シャーシなどすべての鋼板およびメッキ部品をクロムフリー化
◆定着フレームにPET材、樹脂ローラにPEA材と再生樹脂を採用
◆小型軽量化で体積34%削減、重量比54%削減(従来機種比)
◆サプライ品の回収・リサイクルシステムを構築しホームページ上で公開
認定日:2006.4.28
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
◆オゾン、
スチレン、埃などの放出物を削減(エコマーク基準適合)
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■ブラザーグリーンラベル取得製品一覧
プリンタ
製 品
環境に配慮している点
スタイリッシュモバイルプリンタ MW-140BT
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品においてクロムフリー鋼板を採用
◆基板を含むすべての部品でハロゲン系難燃剤を不使用
◆高い再資源化可能率:76.3%
(当社算定基準による)
◆省資源:携帯情報端末向けプリンタとしては世界最薄の17.5mm(2004年1月末時点)
◆本体の梱包箱・パッドを段ボール化
認定日:2003.12.25
◆紙製の用紙カセットを採用
◆リチウムイオン電池内蔵で繰り返し充電して使用可能
レーザープリンタ HL-5070DN/5040
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品においてクロムフリー鋼板を採用
◆再生プラスチックの採用
(プレコンシューマー材を採用)
◆サプライの回収・リサイクルシステムの構築・運用
◆プリンタから放出される物質を削減
◆ドイツの環境ラベル
「ブルーエンジェル」取得(リサイクル性など)
認定日:2003.3.28
◆日本の環境ラベル
「エコマーク」取得(プリンタとして当社初)
◆長期使用性:メモリ拡張可能・オプショントレイの設定
スタイリッシュモバイルプリンタ MW-100/MW-100e
◆すべての板金部品において六価クロム回避
◆基板を除くすべての部品でハロゲン系難燃剤を不使用
◆高い再資源化可能率:76.3%
(当社算定基準による)
◆省資源:携帯情報端末向けプリンタとしては世界最薄の17.5mm(2002年7月時点)
◆本体の梱包箱・パッドを段ボール化
◆紙製の用紙カセットを採用
認定日:2002.10.2
◆リチウムイオン電池内蔵で繰り返し充電して使用可能
レーザープリンタ HL-1870N/1850
◆業界トップレベルの省エネ性(低電力モードにおいてトップタイ)(2002年9月時点)
◆再生プラスチックの採用
(当社初、
プレコンシューマー材を採用)
◆サプライの回収・リサイクルシステムの構築・運用
◆ドイツの環境ラベル
「ブルーエンジェル」取得(リサイクル性など)
◆長期使用性:メモリ拡張可能・オプショントレイの設定
認定日:2002.10.2
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
◆メイン基板のリフローを鉛フリーはんだ化(以降全モデル展開)
60
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■ブラザーグリーンラベル取得製品一覧
パーソナルファクス
製 品
環境に配慮している点
普通紙ファクス FAX-370DL/DW、FAX-320DL/DW/TA
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆子機の充電方式を改良し、充電電力を50%低減に成功して省エネ性を向上
◆製品サイズ・体積14%小型化、包装サイズ・体積10%小型化を達成し、包装材料使
用率を当社従来機種に対して6%削減
認定日:2007.9.4
◆運搬時のコンテナ積載数量を30%増加し、物流時の環境負荷を大幅に削減
◆給紙ユニット、駆動ユニットを前機種と共通化し、
リユース使用を可能化
普通紙ファクス FAX-350CL、FAX-300CL/CLW/TA
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品でクロムフリー鋼板を採用
◆従来機種比で待機電力80%以上削減の省エネ性※
◆従来機種比で約35%の小型化と設置面積約33%削減※
◆梱包材にパルプモールドを採用し、発泡スチロール使用ゼロ
◆基板と電子部品を除く、樹脂部品でハロゲン系難燃剤を不使用
認定日:2005.3.11
◆
「見るだけ受信」機能で、
用紙とインクリボンを節約(FAX-350CL/CLWのみ)
※比較従来機種はFAX-730CL。小型化にあっては、受話器、突起部を除く
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
61
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■ブラザーグリーンラベル取得製品一覧
ラベルプリンタ
製 品
環境に配慮している点
ラベルプリンタ ピータッチ9700PC/9800PCN
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆同クラス、同性能の機種において待機時消費電力が0.12W(前機種は2.2W)
と業
界トップクラスの省エネ性能を達成
◆高い再資源化可能率:85%
(当社算定基準による)
◆包装材の削減(前機種より28%削減)
◆環境負荷量の小さい包装材(緩衝材・包装材をすべて段ボール化)
認定日:2009.11.9
◆駆動系メカユニット部品を共通化使用
ラベルプリンタ ピータッチ2430PC
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆同クラス、同性能の機種において待機時消費電力が0.2Wと業界トップクラスの省
エネ性能を達成
◆樹脂部品の材質表示において、25g以下の表示可能な物にも表示を実施
◆前機種に対して容積で46%、質量で33%と大幅な小型、軽量化を達成
◆高い再資源化可能率:88%
(当社算定基準による)
認定日:2008.10.21
◆製品本体の梱包箱、
および緩衝材に段ボールを採用
◆駆動系メカユニット部品を共通化使用
ラベルプリンタ ピータッチQL−580N
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆同クラス、
同性能の機種において待機時消費電力が1.74Wと業界トップクラスの省
エネ性能を達成
◆樹脂部品の材質表示において、25g以下の表示可能な物にも表示を実施
◆高い再資源化可能率:82.14%
(当社算定基準による)
◆製品本体の梱包箱、
および緩衝材に段ボールを採用
◆包装材の使用量を従来機種に比べ13.4%削減
認定日:2008.7.22
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
◆駆動系メカユニット部品、
PCBなどを共通化使用
62
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■ブラザーグリーンラベル取得製品一覧
ラベルプリンタ
製 品
環境に配慮している点
ラベルプリンタ ピータッチQL−650TD
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆同クラス、同性能の機種において待機時消費電力が2.9Wと業界トップクラスの
省エネ性能を達成
◆樹脂部品の材質表示において、25g以下の表示可能な物にも表示を実施
◆高い再資源化可能率:81.8%
(当社算定基準による)
認定日:2008.6.13
◆製品本体の梱包箱、
および緩衝材に段ボールを採用
◆駆動系メカユニット部品、
PCB、包装材などを共通化使用
ラベルライター ピータッチ190
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆印字時の消費電力1.9W、待機時消費電力0.05Wと高い省エネ性能を達成して
業界トップクラスの省エネ性能を達成
◆樹脂部品の材質表示において、25g以下の表示可能な物にも表示を実施
◆製品の内装部品とカセットケースに再生プラスチックを使用
◆消耗品のカセットテープにリフィルカセットが使用可能
◆すべての緩衝材、梱包箱に段ボールを採用
認定日:2008.5.30
◆駆動系メカユニット部品を共通化使用
オンデマンドICタグラベルプリンタ RL-700S
◆すべての基板、鋼板、部品においてRoHS基準適合品を使用
◆待機時、動作時の電力消費を削減し業界トップクラスの省エネ性能を達成
◆高い再資源化可能率:84.4%
(当社算定基準による)
◆すべての緩衝材、梱包箱に段ボールを採用
◆リフィルカセット、
リサイクル紙テープカセットが使用可能
認定日:2007.7.6
◆使用済みテープカセットに回収・リサイクルシステムを運用
ラベルプリンタ ピータッチQL-1050TypeA
◆すべての基板、鋼板、部品においてRoHS基準適合品を使用
◆高い再資源化可能率:78%
(当社算定基準による)
◆すべての緩衝材、梱包箱に段ボールを採用
◆耐久性の高いカッターユニットを採用、
カッター寿命を延長
認定日:2006.12.27
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
◆カセットホルダを一体型から分離型に変更し、廃棄物を60%削減
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工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
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ラベルプリンタ
製 品
環境に配慮している点
ラベルライター ピータッチ12
◆すべての基板、鋼板、部品においてRoHS基準適合品を使用
◆待機時消費電力0.05W、
オフ時消費電力30μWと高い省エネ性能を達成
◆高い再資源化可能率:76%
(当社算定基準による)
◆製品の内装部品とカセットケースに再生プラスチックを使用
◆使用済みテープカセットに回収・リサイクルシステムを運用
◆すべての緩衝材、梱包箱に段ボールを採用
認定日:2006.12.7
◆リフィルカセット、
リサイクル紙テープカセットが使用可能
ラベルライター ピータッチ24
◆すべての実装基板において鉛フリーはんだを採用
モーター類、USBケーブル、ACアダプターなどにおいて有害物質回避部品を採用
◆鋼板、
◆再資源化可能率:76%
◆本体および消耗品に再生材料を採用
◆使用済みテープカセットに回収・リサイクルシステムを運用
◆緩衝材、個装箱に段ボールを採用
認定日:2005.11.16
◆リフィルカセットおよびリサイクル紙テープカセットが使用可能
[サプライ]ピータッチTZ再生材カセット
◆再生プラスチックの使用カセット重量に占める再生材比率60%以上
◆使用後の回収・リサイクルシステム構築・運用
◆ラベルライター業界で初めてエコマーク(商品類型No.112「文具・事務用品
Version1.1」)
に認定(2005年4月時点、
当社調べ)
認定日:2005.4.5
[サプライ]ピータッチTZリサイクル紙テープカセット
◆再生プラスチックの使用カセット重量に占める再生材比率60%以上
◆使用後の回収・リサイクルシステム構築・運用
◆使用後のリサイクルを阻害する材料および有害物質の使用を回避することで紙製
品に貼ったまま廃棄可能
◆テープカセット自体は、
エコマーク(商品類型No.112
「文具・事務用品 Version1.1」
)
認定日:2005.4.5
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
に認定
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ラベルプリンタ
製 品
環境に配慮している点
ラベルライター ピータッチ250BG/ピータッチ250BY
◆すべての基板と手はんだ部において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品でクロムフリー鋼板を採用
◆高い再資源化可能率:70%
(当社算定基準による)
◆使用済みテープカセットの回収・リサイクルシステムの運用
◆長期使用性:リフィルテープカセットが使用可能
認定日:2004.12.8
◆緩衝材、個装箱に段ボールを採用(PET製透明窓は剥離可能)
ラベルプリンタ ピータッチQL-550
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品でクロムフリー鋼板を採用
◆基板を除く電子部品、樹脂部品でハロゲン系難燃剤を不使用
◆電線を除き、
ポリ塩化ビニルを回避・廃止
◆高い再資源化可能率:75.3%
(当社算定基準による)
認定日:2004.10.13
◆個装箱およびマスターカートン、緩衝材をすべて段ボール化
ラベルライター ピータッチ18R/ピータッチ18N
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品でクロムフリー鋼板を採用
◆再生プラスチックの採用
(プレコンシューマー材を採用)
◆小型軽量化:比較対象機種比体積46%減・重量66%減
◆使用済みテープカセットの回収・リサイクルシステムの運用
認定日:2004.1.7
◆緩衝材、個装箱に段ボールを採用
◆長期使用性:リフィルテープカセットが使用可能
ラベルプリンタ ピータッチ9500PC
◆当社設計・製造のすべての電子基板において無鉛はんだを使用
◆当社設計・製造のすべての鋼板部品においてクロムフリー鋼板を採用
◆高い再資源化可能率:82%
(当社算定基準による)
:相溶性ペイントなど採用
◆使用済みテープカセットの回収・リサイクルシステムの運用
◆緩衝材、個装箱に段ボールを採用
認定日:2003.9.8
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
◆長期使用性:リフィルテープカセットが使用可能
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ラベルプリンタ
製 品
環境に配慮している点
ラベルライター ピータッチ240
◆すべての板金部品において六価クロムを回避
◆高い再資源化可能率:70%
(当社算定基準による)
◆テープカセットの回収・リサイクルシステムの構築
◆包装材において環境負荷の小さい材料を使用
◆長期使用性:リフィルテープカセットが使用可能
認定日:2001.10.4
ラベルプリンタ ピータッチ1500PC
◆すべての板金部品において六価クロムを回避
◆高い再資源化可能率:84%
(当社算定基準による)
◆テープカセットの回収・リサイクルシステムの構築
◆包装材において環境負荷の小さい材料を使用
認定日:2001.10.4
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
◆長期使用性:リフィルテープカセットが使用可能
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家庭用ミシン
製 品
環境に配慮している点
ソーイングステーション イノヴィス4000
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆同クラス、同性能の機種において動作時消費電力が83Wと業界トップクラスの
省エネ性能を達成
◆樹脂部品の材質表示において、25g以下の表示可能な物にも表示を実施
◆高い再資源化可能率:84.3%
(当社算定基準による)
認定日:2008.7.31
◆針元照明にLEDライトを採用し、照明の消費電力量を93%削減
◆USBポート搭載により、刺しゅうデータのダウンロード、
バージョンアップが可能
◆LEDライトを採用してライト寿命を向上(交換不要)、無償修理期間を通常1年から
3年に延長
ソーイングステーション イノヴィスWP1200/イノヴィスCR1000
◆消費電力42Wで、
当社の刺しゅうミシンでトップの省エネを実現(08年08月現在)
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆樹脂部品の材質表示において、25g以下の表示可能な物にも表示を実施
◆高い再資源化可能率:86.4%
(当社算定基準による)
◆包装材使用量を10%削減、
さらに刺しゅう機の梱包に段ボール梱包を採用して
認定日:2008.1.30
発泡スチロール使用量を13%削減(EPS使用率は3.4%)
◆USBポート搭載により、
アップグレードが可能
◆糸切りモジュールなど既存機種のモジュールを共通化使用
コンピュータミシン B-300/B-500
◆従来機種比で30%以上の省エネを実現し、
業界トップクラスの消費電力40Wを達成
◆加工方法の改善、
機構部品のモジュール化で製造時のエネルギー消費量を40%削減
◆ユニット部品で80%以上の共通化を達成
◆LEDライトを採用しランプ寿命を向上、照明の消費電力を99%削減(従来機種比)
認定日:2007.2.2
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
◆高い再資源化可能率:90%
(当社算定基準による)
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家庭用ミシン
製 品
環境に配慮している点
電子ミシン A35-LG/PS-50
◆すべての基板、鋼板、部品においてRoHS基準適合品を使用
◆従来機種比で30%以上の省エネを実現し、
業界トップクラスの消費電力17Wを達成
◆高い再資源化可能率:89%
(当社算定基準による)
◆LEDライトの採用によりランプ寿命を向上
認定日:2006.12.27
コンピュータミシン HS-101/HS-102/HS-301/HS-302
◆すべての電子基板、電子部品、
ハーネスにおいて無鉛はんだを使用
◆シャーシなどすべての鋼板およびメッキ部品をクロムフリー化
◆電子基板、鋼板以外のすべての部品で鉛、
クロム、
カドミウム、水銀を回避
◆針元照明にLEDライトを採用し照明の消費電力を97%削減(従来機種比)
◆アームベッドの樹脂一体化、
コンピュータ化により前モデル比36%軽量化
◆アームベッドをアルミダイカストから樹脂一体化にすることで製造時のCO2排出量
認定日:2006.7.25
を70%削減
◆LEDライトの採用によりランプ寿命を向上
ソーイングステーション イノヴィスD300
◆すべての電子基板、電子部品、
ハーネスにおいて無鉛はんだを使用
◆シャーシなどすべての鋼板およびメッキ部品をクロムフリー化
◆電子基板、鋼板以外のすべての部品で鉛、
クロム、
カドミウム、水銀を回避
◆針元照明にLEDライトを採用し照明の消費電力を94%削減(従来機種比)
◆製品全体のマテリアルリサイクル可能率で80.4%を達成
認定日:2006.7.25
◆USBによる刺しゅうデータのダウンロード、バージョンアップを可能にすることで
機器の拡張性を確保
◆LEDライトの採用によりランプ寿命を向上させるとともに無償修理期間を3年に延長
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家庭用ミシン
製 品
環境に配慮している点
ソーイングステーション イノヴィスN150
◆すべての電子基板、電子部品、
ハーネスにおいて無鉛はんだを使用
◆シャーシなどすべての鋼板およびメッキ部品のクロムフリー化
◆スイッチング電源、DCモータを採用し消費電力を40%低減(従来機種比)
◆針元照明にLEDライトを採用し照明の消費電力を97%低減(従来機種比)
◆スイッチィング電源を採用することで電源基板を85%軽量化(従来機種比)
◆刺しゅう機をオプション設定することで機器の拡張性を付加
認定日:2006.4.28
◆LEDライトの採用によりランプ寿命を50倍(従来機種比)に向上させるとともに
無償修理期間を3年に延長
ソーイングステーション イノヴィスP100α/イノヴィスSN100α/
イノヴィスK100α/イノヴィスN80α
◆ミシン業界において、LCA手法を用いた設計は、国内初
(2003年8月の公表時点において、
当社調べ)
◆アームベッドをアルミダイキャストから樹脂とすることで、
・当該部品の原材料調達から輸送、加工までの環境負荷を70%改善
・ミシン1台当たりの環境負荷を、13.5%改善
認定日:2003.12.2
・当社刺しゅうミシンとして最軽量(従来機種比5%減)
◆従来機種比で、振動4dB以上、騒音6dB以上改善
◆高輝度LEDの採用で、電球方式と比べランプの消費電力が1/25
◆将来のリペア・リユースを見据えた機構部品のモジュール設計
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工業用ミシン
製 品
環境に配慮している点
本縫針送りダイレクトドライブ自動糸切りミシン S-7200C
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆同クラス、同性能の機種において動作時消費電力量が131Whと業界トップクラス
の省エネ性能を達成
◆高い再資源化可能率(当社基準)91%を達成
◆前機種と同様、
グリスおよび針棒テンビン機構など潤滑の改良で微量給油化機構の
認定日:2008.9.23
耐久性をさらに向上し、
グリスの補給頻度を2000時間から4000時間ごとに延長
◆制御BOXを小型軽量化し、質量を54%削減、積載効率を47%向上
ダイレクトドライブプログラム式電子ミシン BAS-342G
◆すべての部品、副資材においてブラザーグループ特定化学物質基準を満足し、
RoHSなど有害化学物質規制をクリア
◆小型のミシンモータを自社開発し、DD方式と組み合わせるなどの駆動系の省エネ
を実施して、消費電力量を従来機種に対して16%削減
◆使用済み廃製品の電子基板を回収し、補給部品としての部品リユースを実施
◆テーブルの現地手配化により33%の小型化を達成
◆製品の小型化などにより包装材を削減し、包装材使用率を69%削減
認定日:2007.3.29
◆製品の小型化などにより包装容積を減少し、運搬時のコンテナ積載率を67%向上
◆CAE解析により頭部形状の最適化を実施し、低騒音・低振動を達成
本縫針送りダイレクトドライブ自動糸切りミシン S-7220B
◆すべての基板、鋼板、部品においてRoHS基準適合品を使用
◆すべての部品においてハロゲン系の難燃剤を不使用
◆DD(ダイレクト・ドライブ)
モータ方式により業界トップレベルの省エネ性能を実現
◆従来機種比30%以上の省エネを達成
◆針棒、天秤機構の潤滑に微量給油化機構を採用し、大幅な油使用量を削減
認定日:2006.11.7
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工業用ミシン
製 品
環境に配慮している点
電子鳩目穴かがりミシン RH-9820
◆制御ボックス内の全基板に使用する実装はんだおよび電子部品を鉛フリー化
◆すべての金属材料の表面処理を六価クロムフリー化
◆すべての金属材料において、鉛、
カドミウム、水銀、六価クロムを基準値以下
◆駆動モータの伝達ロス低減、
ACサーボ駆動モータ採用により消費電力を35%以上
低減、業界トップクラスの省エネ性を達成(従来機種比)
◆包装材を削減し、製品重量当たりの包装材使用率を16%削減
認定日:2006.3.7
◆駆動機構を変更することで騒音を5dB以上低減(従来機種比)
電子千鳥縫いDDミシン Z-8550A/8560A
◆DD
(ダイレクト・ドライブ)
モータ方式により業界トップレベル※の省エネ性能を実現
◆単位性能当たり35%以上の省エネを実現(従来機種比)
◆CFカード※※方式により機能が拡張できる構造にしました
◆無給油化技術によりオイル消費量を30%以上削減(従来機種比)
◆すべての実装基板において無鉛はんだを使用
◆機構部品での六価クロム、鉛の回避についてブラザーの基準を達成
認定日:2005.6.22
※2006年5月末時点、
当社調べ
※※CF(TM)
は、
サンディスクコーポレーションの商標です
電子模様縫いミシン BAS-311G/BAS-326G
◆すべての電子基板において無鉛はんだを使用(工業用ミシンとしては業界初※)
◆鋼板、表面処理においてRoHS指令対応済み
◆DDモータ方式により電子模様縫いミシンとして、業界トップかつ従来機種比で
約50%の省エネを実現※
◆CFカード※※採用(電子模様縫いミシンとしては業界初※)により、
・縫製データの書き込み・バージョンアップが容易・エラーログの吸い上げ、
など多種
多様な拡張性
◆消耗品である釜の寿命が向上(従来機種比)
認定日:2005.4.5
◆包装材削減率従来機種比14%以上
※2005年3月時点において当社調べ
※※CF(TM)
は、
サンディスクコーポレーションの商標です
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工業用ミシン
製 品
環境に配慮している点
本縫いダイレクトドライブ電子閂止めミシン KE-430D/BE-438D
◆制御ボックス内のすべての基板を鉛フリー化(工業用ミシンとしては業界初)
(2004年2月時点、
当社調べ)
◆無給油化技術の採用により、年間オイル消費量を1/2に低減
◆DDモータ方式により閂止めミシンとして、
・業界トップかつ従来機種比で30%以上の省エネを実現
(2004年2月時点、
当社調べ)
◆CFカード※方式採用により、
・縫製データの書き込み・バージョンアップが容易
・エラーログの吸い上げなど多種多様な拡張性
◆消耗品である釜の寿命が向上(従来機種比)
認定日:2004.3.3
◆縫製音を従来機種比で3dB以上低減
◆包装材削減率従来機種比15%以上
※CF(TM)
は、
サンディスクコーポレーションの商標です
2本針本縫いダイレクトドライブミシン T-8421/T-8422/T-8722
◆無給油化技術の実現による、
オイル消費量ゼロによる省資源/メンテナンスの削減
◆針送りと下送りの切り替えができる機能拡張構造
◆DDモータ方式により2本針本縫いミシンとして、業界トップの省エネ性を実現
(2003年8月時点、
当社調べ)
駆動モータにおいて業界最小を実現(2003年8月時点、
当社調べ)
◆アームベッドの加工時間を短縮し、30%以上省エネ
認定日:2003.8.15
◆耳障りとなる音響を3dB以上低減
◆包装材削減率従来機種比5%以上
本縫いダイレクトドライブ自動糸切りミシン S-7200A
◆無給油化技術の実現による、
塩化ビニルチューブの全廃(被覆電線除く)
オイル消費量ゼロによる省資源/メンテナンスの削減
分解性の向上(油抜き作業の削減)
◆無給油釜の耐久性を5倍以上向上(従来機種比)
◆NEW-DDモータ開発により業界トップの省エネ性を実現(2003年5月時点)
◆作業者の操作する部位において振動を3dB以上低減
◆モータとシンクロナイザをモジュール化(故障時部品リユースの向上)
認定日:2003.1.31
◆業界最小となるモータの小型化設計
◆包装材削減率従来機種比10%
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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工作機械
製 品
環境に配慮している点
CNCタッピングセンター TC-R2B
◆同クラス、
同性能の競合機種に対して使用時の消費電力量が約50%と業界トップク
ラスの省エネ性能を達成
◆表示灯&機内灯をランプタイプよりLEDタイプに変更して省エネ
◆マガジン機構の小型&軽量化(前機種比 15%減)
◆メンテナンス性の向上(マガジングリップ交換時間 3時間→0.5時間)
◆エアー消費量の削減(前機種比 50%減)
認定日:2009.8.20
◆潤滑油の使用量削減(25.9L/年→2.1L/年)
CNCタッピングセンター TC-S2D
◆同クラス、
同性能の競合機種に対して使用時の消費電力量が約50%と業界トップク
ラスの省エネ性能を達成
◆主要部品のマガジン機構をギヤ駆動機構に、
またグリップサポートを分割化するこ
とでマガジン機構を約30%軽量化達成
◆異常発生時に機械本体保護の為、
マガジンシテンダイを破損させる設計であるが、
動作時に加わる応力を小さくする形状の最適化で部品を長寿命化
◆マガジン部を外さず機械正面からグリップを取り外せる、交換補給の主軸に予め回
転バランスを取っておくことでメンテナンス性を向上
認定日:2008.9.26
◆サイクロ減速機を採用することで旋回機構の共通化を達成
◆主軸エアーブラストおよびエアーパージのエアー消費量削減、
マガジンエアーの
パージ廃止でエアー消費量を大幅に削減
CNCタッピングセンター TC-31B
◆主要基板6枚中5枚の実装はんだを鉛フリー化
◆すべての鋼板、
メッキ部品において六価クロムフリー回避
◆LEDランプを採用し消費電力を低減
◆低損失タイプのアンプを採用し、6%の省エネおよび16%の加工時間短縮を達成
◆集中給油装置を設置し、余分な給油を削減
認定日:2006.11.7
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◆Xエプロンカバーをテレスコカバーに変更し、
カバー寿命を2年から10年以上に延長
73
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工作機械
製 品
環境に配慮している点
CNCタッピングセンター TC-S2C
◆主要基板6枚中5枚の実装はんだを鉛フリー化
◆制御盤内の板金(メッキ品)
の約90%をクロムフリー化
◆表示灯ランプの消費電力を1/10に削減
◆低損失タイプのアンプを採用し、10∼25%の省エネを達成
◆潤滑油の間欠給油装置を集中給油装置に変更し、約1/30に削減
認定日:2005.12.12
CNCタッピングセンター TC-22B
◆本機鋳物およびカバーの粉体塗料を鉛フリーおよび六価クロムフリー化
◆主要基板4枚中2枚(SVIF基板、
キーコントロール基板)
の実装はんだを鉛フリー化
◆制御盤内の板金をクロムフリー化
◆クーラント関係の塩化ビニル樹脂を全廃、
さらに窓板の塩化ビニル樹脂も回避
◆電源回生コンバーター、IPMモータの採用で省エネ化、電力消費量を37%向上
◆制御盤内の基板およびリレー取り外し時間の短縮により分解性を向上
◆パネル保護シートに再生材を使用
◆内接ギア式高圧ポンプの採用で、騒音を6.6dB低減
認定日:2005.5.25
◆逆流洗浄機能の装備によりフィルターをメンテナンスフリー化
◆消耗品のZシートカバーを材質変更してメンテナンスフリー化
CNCタッピングセンター TC-32B
◆同クラス、
同性能の競合機種に対して使用時の消費電力量が約50%と業界トップク
ラスの省エネ性能を達成
◆主要部品のマガジン機構をギヤ駆動機構に、
またグリップサポートを分割化するこ
とでマガジン機構を約30%軽量化達成
◆異常発生時に機械本体保護の為、
マガジンシテンダイを破損させる設計であるが、
動作時に加わる応力を小さくする形状の最適化で部品を長寿命化
◆マガジン部を外さず機械正面からグリップを取り外せる、交換補給の主軸に予め回
転バランスを取っておくことでメンテナンス性を向上
認定日:2003.12.25
◆サイクロ減速機を採用することで旋回機構の共通化を達成
◆主軸エアーブラストおよびエアーパージのエアー消費量削減、
マガジンエアーの
パージ廃止でエアー消費量を大幅に削減
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工作機械
製 品
環境に配慮している点
ワイヤ放電加工機 HS-70A
◆鉛フリーモータブラシのDCモータを全面採用
◆硬質塩化ビニル樹脂を90%削減
◆環境ホルモン非含有塩化ビニルホースの採用
◆結線時間短縮による省電力化(結線時消費電力62%削減)
◆待機時における省電力モード搭載(操作画面の消灯)
◆業界トップクラスの省スペース設計(当社調べ)
◆オプションで拡張メモリー、
フロッピーディスク装置を用意
◆再生材を使用したパネル保護シートを使用※
◆本機鋳物およびカバーで鉛フリーおよびクロムフリーの粉体塗料使用※
認定日:2003.12.25
◆部品納入時の梱包箱を通い箱化※
◆制御盤内の基板の取り外し時間の短縮による分解性向上※
※ タッピングセンターにおける取り組みをワイヤーカット放電加工機で水平展開
CNCタッピングセンター(工作機械)TC-S2B
◆本機鋳物およびカバーの粉体塗料を鉛フリーおよび六価クロムフリー化
◆主要基板4枚中2枚(SVIF基板、
キーコントロール基板)
の実装はんだを鉛フリー化
◆制御盤内の板金をクロムフリー化
◆クーラント関係の塩化ビニル樹脂を全廃、
さらに窓板の塩化ビニル樹脂も回避
◆電源回生コンバーター、IPMモータの採用で省エネ化、電力消費量を37%向上
◆制御盤内の基板およびリレー取り外し時間の短縮により分解性を向上
◆パネル保護シートに再生材を使用
認定日:2003.3.28
◆内接ギア式高圧ポンプの採用で、騒音を6.6dB低減
◆逆流洗浄機能の装備によりフィルターをメンテナンスフリー化
◆消耗品のZシートカバーを材質変更してメンテナンスフリー化
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■ブラザーグリーンラベル取得製品一覧
工作機械
製 品
環境に配慮している点
CNCタッピングセンター(工作機械)TC-20A
◆本機鋳物およびカバーで鉛フリーおよび六価クロムフリーの粉体塗料使用
◆制御盤内の板金をクロムフリー化
◆クーラント関係の塩化ビニル樹脂を全廃
◆加工時・待機時における省電力化(動作時15%以上、待機時82%向上)
◆制御盤内の基板およびリレー取り外し時間の短縮による分解性向上
◆再生材を使用したパネル保護シートを使用
◆スプラッシュカバーの溶接範囲を削減(製造時における環境負荷低減)
認定日:2002.8.30
◆逆流洗浄機能の装備によるフィルターのメンテナンスフリー化
◆Zシートカバーの長寿命化設計(特定ユーザー仕様にて)
CNCタッピングセンター(工作機械)TC-32A-N
◆本機鋳物およびカバーで鉛フリーおよび六価クロムフリーの上塗粉体塗料使用
◆クーラント関係の塩化ビニル樹脂を全廃
◆高い再資源化可能率:97.5%
(実分解した他モデル事例より推算)
(当社算定基準による)
◆高効率主軸モータ採用により加工の省電力化
◆スタンバイモード採用により待機時の省電力化
認定日:2002.1.8
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
◆再生材を使用した気泡シートを出荷梱包に採用
◆制御盤内の基板およびリレー取り外し時間の短縮
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製品における取り組み
環境ラベル取得製品
環境ラベル取得製品 | 複合機 | プリンタ | パーソナルファクス | ラベルプリンタ | 家庭用ミシン
工業用ミシン | 工作機械 | ブラザーグリーンラベル取得製品
■ブラザーグリーンラベル取得製品一覧
電子ペーパー
製 品
環境に配慮している点
BROTHER DOCUMENT VIEWER SV-70
◆業界トップレベルの省エネ性(表示切替時消費電力0.009Wh 表示電力0W)
◆小型・軽量化(237mm 247mm 15.5mm、0.6Kg)
◆環境負荷量の小さい包装材(オール段ボール化)
◆印字用紙の環境負荷量なし
(10,000ページの印刷相当)
◆短い起動時間(電源ONから使用可能状態まで5秒以下)
◆保守・修理可能性を大幅に向上(部品点数80点、分解時間15分以内)
認定日:2009.12.2
◆バッテリーの長持続性(83時間)
◆高耐久性(37万回表示可能)
BROTHER DOCUMENT VIEWER SV-100B
◆業界トップレベルの省エネ性(表示切替時消費電力0.009Wh 表示電力0W)
◆小型・軽量化(237mm 247mm 15.5mm、0.6Kg)
◆環境負荷量の小さい包装材(オール段ボール化)
◆印字用紙の環境負荷量なし
(10,000ページの印刷相当)
◆短い起動時間(電源ONから使用可能状態まで5秒以下)
◆保守・修理可能性を大幅に向上(部品点数80点、分解時間15分以内)
認定日:2009.3.3
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◆バッテリーの長持続性(83時間)
◆高耐久性(37万回表示可能)
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製品における取り組み
環境配慮設計とLCA
■製品環境アセスメントとLCA(ライフサイクルアセスメント)
材料調達から生産、使用、回収・リサイクルに至るまで
ブラザー工業は、材料調達から生産、使用、回収・リサイクルに至るまでの製品のライフサイクルを通し、環境への影響を評
価する
「製品環境アセスメント」
を実施しています。
アセスメント評価項目は全部で41項目あり、
そのうちの重要評価項目につ
いては製品開発段階での改善の実施を義務付けています。
製品環境アセスメント重要評価項目
製品本体および付属品など
・小型軽量化
・部品のリユース/リサイクル性、分離/分解性、難分解構造の回避、樹脂材質の統合
・製造/使用段階の有害性
・包装材の小型・軽量化、
リサイクル性
・材質表示、関連法規制の順守、環境ラベル適合性
また、
この製品環境アセスメントには、製品のライフサイ
製品環境アセスメントの流れ
クルの各段階において
「どれだけ環境へ負荷を及ぼすか」
を数値データとして定量的に把握する、
ライフサイクルアセ
スメント
(LCA)
の手法を取り入れており、製品ごとに環境
負荷の特性や改善ポイントの把握、改善効果の確認などを
行っています。
LCAの評価結果は製品の環境情報として、エコリーフ
についてはブラザー工業WEBサイトや、
( 社)産業環境管
理協会によって管理・運営されている
「エコリーフ環境ラ
ベル」のWEBサイトで公開しています。また、その他の製
品についてはブラザー工業の社内イントラネット上にも掲
載し、社内各部門と広く情報を共有することで、環境配慮
製品の開発を促進しています。2009年3月現在、27製品
のLCA情報を社内公開しています。今後もLCAを実施し
た製品すべてを随時掲載し、社内部門との情報共有を促
進していきます。
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製品における取り組み
回収・リサイクル
■使用済み消耗品の回収・リサイクル
トナーカートリッジなどの消耗品の回収・リサイクルを欧州、米国、
日本、
オーストラリアなどで実施
トナー・ドラム カートリッジの回収・リサイクル
(欧州)
ヨーロッパでは、欧州におけるリサイクル拠点として2004年にブラザーインダ
ストリーズ(U.K.)
(以下BIUK)
が工場内で本格的なリサイクルセンターを稼働。
ドラムカートリッジの部品リユース
(分解・洗浄後再利用)、
トナーカートリッジの
再生に加え、樹脂のクローズドリサイクル
(樹脂を溶かし、再び同様の用途に使う
こと)
を行うなど、
「閉じた輪の中で循環させる」
という
「クローズド・ループ・システ
ム」
の考えのもと、材料リサイクルを推進しています。
消耗品の回収にあたっては、消耗品パッケージに同梱されている料金受け取り
人払いの返送ラベルシートを切り取り、再梱包した消耗品のパッケージに貼って
送付することで、
お客様が無料で返却できるようにしています。
また、法人顧客に
ついては、
オフィスに回収ボックスを設置し、一括収集して工場に返却されます。
これらの収集プログラムは、全ヨーロッパからのトナーカートリッジ回収を確実に
行うために、回収物流専門の新興企業サイクレオン社(オランダ)
と提携して実施
ヨーロッパのリサイクル拠点となった
BIUKのリサイクルセンター
しているものです。
2007年度に開始した
「ReNew回収計画」
によって、2008年度は121万個のトナーカートリッジを回収し、
リサイクルを実
施しました。
回収したトナーカートリッジは、
これまで行っていた発泡スチロールや金属類のリサイクルに加え、完全リサイクル
に向けて最大の課題であったゴムと鋼材シャフトを組み合わせた現像ローラーのリサイクル方法を開発し、100%のマテリア
ルリサイクル
(製品を原料として再資源化すること)
またはリユースが可能になりました。
トナーカートリッジの回収・リサイクル
(米国)
米国でのトナーカートリッジの回収・リサイクル活動はCSR推進の一環として始まりました。米国販売会社のWEBサイトか
ら
「プリペイド発送ラベル」
がダウンロードできるようになっており、
お客様が不要となったトナーカートリッジを梱包してこの
ラベルを貼り付け、
ポストに投函すれば、米国販売会社に郵送される仕組みになっています。米国販売会社では、毎月、
回収さ
れたトナーカートリッジを分類・記録しています。
回収されたトナーカートリッジの一部は再生し、商品として販売されますが、
そのほかはリサイクルされています。
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製品における取り組み
回収・リサイクル
トナーカートリッジの回収・リサイクル
(日本)
日本でのトナーカートリッジ回収については、
お客様からブラザーの回収受付窓口へご連絡いただき、
引き取り回収を行っ
ています。 回収したトナーカートリッジ等は、環境保全活動を促進する 「ブラザーエコポイント活動」
に基づき、
エコポイント
化し、
その収集ポイントに応じて植林活動へ繋げています。
従来、回収したトナーカートリッジは、
マテリアルリサイクル処理などを行い、資源としての有効活用に努めてきました。
2009年から国内工場において、
回収したトナーカートリッジの一部を選別した上、分解、清掃や部品の交換などを行い、新し
い製品に再利用できる施設を稼動させました。
今後は対象モデルを増やしていくとともに、
部品の再利用を推進していきます。
▶詳細については12月4日のニュースリリース
「欧州で培ったリサイクルのノウハウを活かし高品質を実現、再生トナーカートリッジの販売を開始します」
をご覧ください。
http://www.brother.co.jp/news/2009/recycle/index.htm
インクカートリッジの回収・リサイクル
(日本)
日本でのインクカートリッジ回収については、従来は一部のお客様からの直接回収のみにとどまっており、利便性と回収率
の向上が課題でした。2008年 4月、
ブラザー工業を含む同業6社と日本郵政グループが共同で、
「インクカートリッジ里帰り
プロジェクト」
による回収を開始し、全国3,638カ所の主要郵便局に回収箱を設置して、各社の使用済みインクカートリッジ
を回収しています。
ブラザーグループに回収されたインクカートリッジは、
グループ内で責任を持って処理しています。例えば、
カバー部は、
グループ内で使用する梱包用資材や文房具などの材料にリサイクルしています。
▶詳細については
「使用済み消耗品回収のご案内」
をご覧ください。
http://www.brother.co.jp/support_info/recycle/index.htm
そのほかの地域での活動
オーストラリア、
ニュージーランド、
シンガポールでは使用済み消耗品を回収し、契約リサイクル業者で処理することで、廃棄
物削減に取り組んでいます。
( P11)
▶循環型社会形成への取り組み
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生産時の取り組み
マテリアルバランス
■2008年度の資源投入/物質の生産・排出
対象範囲:
ブラザー工業国内事業所(本社・瑞穂・星崎・港・桃園・刈谷・技術開発センター・物流センター)、台湾ブラザーインダスト
リーズ、
ブラザーインダストリーズ
(U.K.)、
ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)、珠海ブラザーインダストリー
ズ、西安ティピカルブラザーインダストリーズコーポレーション、
ブラザーソーイングマシーン
(上海) コーポレーション、
ブラ
ザーソーイングマシーン
(西安) コーポレーション、
ブラザーインダストリーズ
(シンセン)、
ブラザーテクノロジー(シンセン)、
ブラザーインダストリーズ
(ベトナム)
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生産時の取り組み
マテリアルバランス
■各事業所の環境負荷データ
[国内拠点]
▶国内事業所(本社、瑞穂、星崎、港、桃園、刈谷、技術開発センター、物流センター)
[PDF/136KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_bil.pdf
[ヨーロッパ]
▶ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.[PDF/68KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_biuk.pdf
[アジア]
(日本を除く)
▶台湾ブラザーインダストリーズ LTD.[PDF/90KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_taiwanb.pdf
▶ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)SDN. BHD.[PDF/84KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_bitm.pdf
▶珠海ブラザーインダストリーズ LTD.[PDF/86KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_zuhaib.pdf
▶西安ティピカルブラザーインダストリーズコーポレーション LTD.[PDF/85KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_xiant.pdf
▶ブラザーソーイングマシーン
(上海)コーポレーション LTD.[PDF/83KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_bsms.pdf
▶ブラザーソーイングマシーン
(西安)コーポレーション LTD.[PDF/85KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_bsmx.pdf
▶ブラザーインダストリーズ
(シンセン)LTD.[PDF/86KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_bisz.pdf
▶ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD.[PDF/87KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_btsl.pdf
▶ブラザーインダストリーズ
(ベトナム)LTD. [PDF/70KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/data_bivn.pdf
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生産時の取り組み
グリーン調達
グリーン調達(部品・材料) | グリーン購入(事務用品・設備機器)
■グリーン調達(部品・材料)
世界の法規制への対応を推進
ブラザーグループでは、販売するすべての製品に使用する部品・材料について、環境に配慮されたものを優先的に調達する
グリーン調達活動を2001年から実施しています。2003年からは、EUの
「RoHS指令※1」
の発行に伴い、部品・材料中から、
同指令で規定されている6物質を確実に排除するための活動に注力しました。
また、2006年11月にはグリーン調達基準書
を改訂し、以降、
日・米・欧の電機・電子業界で策定した
「JIG※2」
で指定されている24物質群の管理を推進してきました。
さら
に、2008年度からは
「PFOS規制※3」
や
「REACH規則※4」
に対応するために、
これらの対象物質についての含有調査も開
始。世界の法規制に対応したグリーン調達活動を確実に推進しています。
※1:RoHS指令:電気電子機器に含まれる有害物質の使用禁止を定めたEU指令。2006年7月施行。
※2:JIG:電気・電子機器製品に関する含有化学物質情報開示に関する日米欧共通のガイドライン。化学物質の調査作業の効率化を目的として、
調査対象化学物質特定の基準や部品納入業者の調査への回答の基準を定めたもの。2005年5月発行。
※3:REACH規則:生産品・輸入品の全化学物質の
「登録」
「評価」
「認可」
「制限」
などについて定めたEU規制。2007年6月施行、物質の量に応じて
段階的に登録期限が設定されている。
※4:PFOS規制:2008年6月27日以降、
パーフルオロオクタンスルホン酸塩について指定含有量を超える製品のEU地域内への上市を禁止する規制。
▶
「グリーン調達基準書 日本版」[PDF/424KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/gpsj.pdf
▶
「グリーン調達基準書 英語版」[PDF/301KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/gpse.pdf
▶
「グリーン調達基準書 中国語版(簡体字)」[PDF/415KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/gpssc.pdf
▶
「グリーン調達基準書 中国語版(繁体字)」[PDF/464KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/gpstc.pdf
▶グリーン購入法適合製品 (環境省のWEBサイトへのリンク)
http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/gpl-db/index.html
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生産時の取り組み
グリーン調達
グリーン調達(部品・材料) | グリーン購入(事務用品・設備機器)
■グリーン購入(事務用品・設備機器)
2008年度のグリーン購入率は96.6%
ブラザー工業は、製品に使用される部品・材料に関する
「グリーン調達」
とは別に、事務所や工場内で使用する事務用品や
設備機械などについても、環境に配慮されたものを優先的に購入する
「グリーン購入」
を1997年から実施しています。
2008年度はグリーン購入対象製品購入額約5億3,500万円のうち、推奨商品購入額は約5億1,700万円で、
グリーン購
入率は96.6%でした。
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生産時の取り組み
化学物質管理
化学物質管理の推進 | 化学物質の削減(PRTR法対象取り扱い化学物質収支)
■化学物質管理の推進
サプライチェーンでの非含有保証体制を構築
製品には性能向上や品質確保のため化学物質が使われています。
しかし、一部の物質は製品の廃棄段階で環境に悪影響を及ぼす恐れ
があることから、各国・各地域で規制がなされています。
ブラザーグ
ループでは、
これらの化学物質の厳格な管理と継続的な削減を図る
ため、
「環境検討会」
に特定化学物質対応プロジェクトを設置していま
す。取引先各社と連携しながら、ITを活用した
「ブラザーグリーン調達
システム」
を使用して、化学物質のデータ管理、代替物質への切り替え
を促進しています。
2007年度以降は、2006年7月からヨーロッパで実施された
「RoHS指令」
の原則使用禁止特定6物質※1のみならず、
さらに広範
特定化学物質の測定・分析
囲に及ぶJIG※224物質群への対応を全工場で継続しております。
すべての調達先に対して、部品を構成する材料・副資材に
含まれる特定化学物質の調査を要請するとともに、監査を実施しています。
このようなサプライチェーンでの混入防止システ
ムを構築することで、特定化学物質非含有の保証体制を確立しています。
※1:カドミウム、鉛、水銀、六価クロム、
ポリ臭化ビフェニル、
ポリ臭化ジフェニルエーテル
※2:2005年5月に発行された
「電気・電子機器製品に関する含有化学物質情報開示に関するガイドライン」
の略称。同ガイドラインは、電気・電子
機器業界の各企業間における、製品や部品に含まれる化学物質の調査作業を効率化することを目的として、調査対象化学物質を特定するため
の基準や、部品を納入する業者が納入先からの調査に回答する上での基準を定めた日米欧共通のガイドラインです。国内外の法令で含有製品
の販売・製品への使用の禁止、制限または報告義務を受けるレベルA(15物質群)、環境・健康・または安全面から重大な影響がある有害廃棄
物として管理を要求される可能性がある、使用済み製品処理に悪影響があるレベルB(9物質群)
が定められています。
特定化学物質を測定・監視できる仕組みを導入
さらにブラザーグループでは、特定化学物質の非含有保証を確固と
したものとするために、可能な限りの物質について、自社で測定・分
析・監視する体制を確立しています。2008年度には、部品の入庫シス
テムと測定データを連携させた
「定期サンプリングシステム」
を確立し
ました。
このシステムを導入したことによって、入庫状況に合わせて自
動的に適切な部品をサンプリングできるようになり、無駄なく、漏れな
く、特定化学物質を測定・監視することができるようになりました。現
在、海外7工場、
日本国内2工場で稼動させています。
定期サンプリングに関する教育
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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生産時の取り組み
化学物質管理
化学物質管理の推進 | 化学物質の削減(PRTR法対象取り扱い化学物質収支)
ブラザーインダストリーズ
(シンセン)
における、特定化学物質の管理
ブラザーインダストリーズ
(シンセン)
(以下BISZ)
は、社内に特化物
(特定化学物質)対応推進室を2006年に設置し、
シンセン地区に拠
点を置くBISZ、
ブラザーテクノロジー(シンセン)
ならびに香港のブラ
ザーコーポレーション
(アジア)3社の新規取引先を監査するととも
に、取引先における改善活動をサポートしています。
シンセンの2社に関しては、
すべての取引先を訪問して、特定化学物
質管理の仕組みと現場の管理状況を確認し、必要に応じて改善指導
を実施しています。
また、工場に納入されるすべての部品、材料を蛍光
X線測定器で定期的に測定して特定化学物質の含有量を確認してい
ます。
その結果、特定化学物質関連のトラブル発生も急激に減少して
特化物対応推進室(BISZ)
います。
グループ会社間で交流を深め、情報交換を推進
各グループ会社間では、効率良く特定化学物質を管理できるよう
に、交流会を実施しています。
ブラザーインダストリーズ(シンセン)
(以下BISZ)
とブラザーミシン
(西安)
(以下BSMX)
は、製造する製品
の種類は異なりますが、2008年度以降、
お互いの管理方法や、今ま
での知見について情報交換することで、新たな観点を取り入れ、管理
精度の向上や、情報伝達の効率化に役立てています。
2008年度には、BISZとブラザーテクノロジー(シンセン)、珠海ブ
ラザーインダストリーズ
(以下珠海兄弟)
が、約3カ月に1回、定期的な
情報交流会を実施して、華南地区の特定化学物質管理業務の標準化
や、共通する問題の検討に協力して取り組みました。2009年度は、
さ
BSMXと各グループ会社との交流会
らに緊密な交流体制を構築することを計画しています。また2008年度は、初めて海外の5つのグループ会社(BISZ、
BITM※3、台弟工業※4、珠海兄弟、BSMX)
の蛍光X線測定管理者が日本に集まり、定期サンプリングシステムについて協議
するとともに、
お互いの日頃の問題点などを話し合い、情報交換することで、
さらなるグループ会社間の協力連携体制を築き
始めました。
※3:ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)
※4:台湾ブラザーインダストリーズ
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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生産時の取り組み
化学物質管理
化学物質管理の推進 | 化学物質の削減(PRTR法対象取り扱い化学物質収支)
■化学物質の削減(PRTR法対象取り扱い化学物質収支)
ブラザー工業PRTR法対象化学物質取扱量推移
ブラザー工業PRTR法対象化学物質移動・排出量推移
ブラザー工業PRTR法対象化学物質消費量推移
ブラザー工業PRTR法対象化学物質取扱量推移(2008年度)
物質番号
化学物質名
※ただし、0.1tまでを表示
取扱量
[t/年]
移動・排出量
消費量
63
キシレン
0.338
0.096
0.117
227
トルエン
30.582
2.108
0.175
230
鉛およびその化合物
2.168
0.059
2.107
▶2004∼2008年度ブラザー工業PRTR法対象化学物質収支[PDF/55KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/factory/pdf/chemistry.pdf
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生産時の取り組み
地球温暖化防止
地球温暖化防止への取り組み | 事業所における取り組み | 物流における取り組み
■地球温暖化防止への取り組み
ブラザーグループの活動
ブラザーグループからのCO2排出は、国内では、主にオフィスでの電力消費、海外では工場およびオフィスにおける電力・燃
料消費に起因します。電力消費量を削減するために、空調・照明の高効率化、各工場での生産設備の効率的な稼働などに努
め、CO2排出量の低減を図っています。
2008年度は、2007年度末に策定したグループ中期環境行動計画2010に沿って省エネ活動を展開しました。海外4製造
拠点では、2007年度に実施した省エネ診断結果に基づいて省エネ対策を実施。
エネルギー使用量を約6,000MWh削減す
ることに成功しました。
また、省エネ診断未実施だった海外3製造拠点と国内1製造拠点で、診断を実施しました。一方、国内
の省エネ活動をさらに強化するために、環境委員会のもとに全社省エネワーキンググループを設置し、照明・空調の省エネ、
クリーンルーム・コンプレッサーの省エネ、大電力消費設備の省エネについて全面的な活動の見直し・強化に着手しました。
ブラザー工業の活動とCO2排出量の推移
ブラザー工業の2008年度の全エネルギー使用量(電気・燃料)
は、CO2換算で2万0,045tとなり、2007年度から187t
(約0.9%)減少しました※1。
1998年度以降、CO2排出量は減少していましたが、2002年度から増加に転じ、特に2004年度から2005年度にかけて
は、精密部品製造にかかわるクリーンルームや製品の試験用恒温槽の増設によってさらに増加しました。
このような状況を踏
まえ、2006年度に結成した環境推進部、広報・総務部、人事部安全防災環境グループからなる
「省エネ推進チーム」
に各製
造拠点の省エネ担当者を加えた、全社横断型の
「全社省エネワーキンググループ」
を発足。製造拠点の施設担当者やエネル
ギー管理士とともに、
それまで十分に把握できていなかったクリーンルームやコンプレッサーなどの運転・運用に関する実地
調査と効率の改善に着手しました。
2008年度は、照明・空調・生活用機器(ティーサーバーなど)
の省エネ管理基準を見直すとともに、運用の徹底に取り組み
ました。
また、
パソコンなどのOA機器の管理方法の見直しや、週1回の
「定時の日」
の運用強化などを実施しました。2009年
度は、
これらを周知・徹底するとともに、従来エネルギー管理指定工場を中心に運用していた、一定以上の電力を消費する設
備の管理基準を全社に展開し、管理対象も拡大していきます。
なお、2008年度の電気使用量は4,265万kWhとなり、2007年度比で1.1%減少しました。燃料(軽油、
ガソリン、LPG、都
市ガス)
の使用量は、原油換算で373klとなり、2007年度に比べ、18kl(約5.2%)増加しました※2。
電機・電子4団体※3は、
業界固有の自主行動計画を策定し、
地球温暖化防止に関して
「2010年までに1990年度比で実質生産
高CO2原単位※4を35%改善する」
という目標を掲げています。
ブラザー工業は、
2008年度では、
1990年比37.5%削減と目標を
達成していますが、
業界目標である2008∼2012年度の5年間平均でもこの値を達成できるよう、
各種の施策を展開しています。
※1:環境会計の項と異なり、
ここでは、CO2排出量算出にあたり、電気のCO2換算係数として、電気事業連合会発表の受電端での全電源を平均した係数
を使用しています
(1990年度:0.417、2000年度:0.376、2001年度:0.376、2002年度:0.404、2003年度:0.433、2004年度:0.418、2005
年度:0.423、2006年度:0.410、2007年度:0.453、2008年度の係数は、2007年度の値0.453で算出しています)。単位は、t-CO2/MWhです。
※2:都市ガスについては、省エネ法に従い、当社が供給を受けている東邦ガス
(株)
より公表されている発熱量数値を用いています。
また、電気使用量に
は、太陽光発電による発電量を含んでいますが、発電時にCO2を排出しないことから、CO2排出量には含んでいません。2007年度のLPG使用量に、
敷地を同一にする子会社分を加算しましたので、2007年度の原油換算燃料使用量を341klから355klと訂正し、
その上で前年比を算出しています。
※3:
(社)電子情報技術産業協会、
(社)
日本電機工業会、
(社)
ビジネス機械・情報システム産業協会、情報通信ネットワーク産業協会の4団体を指します。
※4:CO2排出量を日本銀行が公表する企業物価指数(電気・電子機器)
で補正した実質生産高原単位をいいます。実質生産高=生産高 国内企業物価
指数[電気・電子機器]。1990年度を1とし、2008年度は、2007年度の指数を使用しています。
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生産時の取り組み
地球温暖化防止
地球温暖化防止への取り組み | 事業所における取り組み | 物流における取り組み
CO2排出量の推移
物質番号
電気(t-CO2 / 年)
燃料(t-CO2 / 年)
計(t-CO2 / 年)
1990
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
18,727 16,588 15,436 16,660 16,574 17,373 18,512 17,982 19,488 19,276
4,005
1,890
1,400
1,115
1,000
958
876
840
744
769
22,732 18,478 15,836 17,775 17,574 18,331 19,388 18,822 20,232 20,045
100
81
74
78
77
81
85
83
89
88
電気排出係数(t-CO2 / MWh) 0.410
0.376
0.376
0.404
0.433
0.418
0.423
0.410
0.453
0.453
CO2排出量1990年度比(1990年=100)
注1)2006年度の燃料消費によるCO2排出量の数値は、敷地を同一にする子会社分も加算することとしたため、
これまで記載していた値とは異なっ
ています。
注2)2006年度のCO2排出量の数値は、電気の換算係数変更によって、
これまで記載していた値とは異なっています。
注3)対象事業所はすべての年度で8事業所とし、研修所、社員寮、体育館などの厚生施設は含んでいません。8事業所は、本社、技術開発センター
(旧開発棟含む)、瑞穂工場、星崎工場、港工場、桃園工場、刈谷工場、物流センターです。物流センターはグループ会社ブラザーロジテックの拠
点です。運輸にかかわる燃料使用分は含んでいません。
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生産時の取り組み
地球温暖化防止
地球温暖化防止への取り組み | 事業所における取り組み | 物流における取り組み
■事業所における取り組み
太陽光発電システムの導入
ブラザー工業瑞穂工場の第2工場屋上では、2002年4月から
太陽光発電システムが稼働しています。2008年度の年間発電量
は、10万2,227kWh。名古屋では、2008年8月の東海豪雨の影
響や、2008年5月から6月にかけての日照時間の減少(平年比で
約89%)
や、装置のメンテナンスのため、発電開始以来の6年間平
均に比べ、91%とやや少ない発電量となりました
(グラフ参照)。
なお、発電量の10万2,227kWhは、一般家庭約30戸が1年間で
使用する電力に相当します
(一般家庭[標準4人世帯]
の年間平均
電気使用量を3,400kWhとして計算)。発電した電力は、瑞穂工
場内の動力用電力などに利用しています。
2009年3月、
ブラザー工業としては2基目となる、太陽光発電
刈谷工場新棟の太陽光発電システム
システムを刈谷工場に設置し、運転を開始しました。最大発電電力は100kW以上、年間推定発電電力量は約11万kWhで
す。
ほかにも、2008年10月に竣工した刈谷工場の新棟には、環境に配慮した工場として、断熱塗装や高効率照明設備、
自然
光の採光など、
さまざまな省エネルギー対策を施しました。工場ロビーには、環境モデル工場として、
その効果を紹介していま
す。
この工場建設で得たノウハウを、今後のブラザーグループの施設建設に生かしていきます。
屋上や駐車場の緑化
ブラザー工業では、屋上などの緑化も進めています。2003年度
の瑞穂工場第3ビルの屋上緑化、2005年度の本社屋上庭園開
設に続いて、2004年度には、港工場の駐車場を緑化し、芝生駐車
場としました。面積は654㎡です。芝生はアスファルト舗装に比
べ、表面温度が低くなるため、都市部のヒートアイランド現象の緩
和に効果があるとされています。
また、雨水が地中に浸透するた
め、降雨時の排水施設の負担軽減にもつながります。
港工場の芝生駐車場
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生産時の取り組み
地球温暖化防止
地球温暖化防止への取り組み | 事業所における取り組み | 物流における取り組み
月別太陽光発電電力量(ブラザー工業瑞穂工場)
年度別太陽光発電電力量の推移(ブラザー工業瑞穂工場)
注)名古屋の日照時間は、気象庁のホームページより引用
「チーム・マイナス6%」運動に参画
2005年4月に閣議決定された京都議定書目標計画では、地球温暖化対策の基本的な考え方として、国、地方公共団体、
事業者、
そして国民一人ひとりが協力して地球温暖化防止に取り組むことが求められています。
これを受けて、温室効果ガス
を6%削減するという目標を達成するために始まったのが、環境省が推進する
「チーム・マイナス6%」運動です。
ブラザー工業と子会社5社は、
この運動に2005年から参加し、以下の活動に取り組んでいます。
これらの活動はすでに実
施中ですが、今後、環境負荷のさらなる削減に向けて従業員への周知徹底を図ります。
この活動は、2012年度末まで継続し
て取り組みます。
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生産時の取り組み
地球温暖化防止
地球温暖化防止への取り組み | 事業所における取り組み | 物流における取り組み
ブラザー工業・子会社5社の取り組み
1.夏季は冷房温度28℃の設定を徹底し、作業衣が貸与されていない部門では、軽装(クールビズ:ノーネクタイ、
ノー上着)
での勤務を推奨(ただし、TPOに応じてネクタイを準備)。
冬季はウォームビズの考えにのっとり、過度に暖房機器に頼らず、肌着やベストを1枚重ねるなどの工夫により自己調節を
し、暖房温度20℃の設定を徹底する。
2.昼休み時間の消灯を徹底する
(業務上必要な場所は除く)。
3.照明の不要時には、小まめに電源を切る。
4.
パソコン、
コピー機などのOA機器を省エネモードに設定する。
5.水道の蛇口は小まめに閉める
(節水)。
6.社用車のアイドリングストップの徹底。
7.
エレベーターはできるだけ使用しない。
( 上りは2階まで、下りは3階までは階段を使用:2Up 3Down[ツーアップ・ス
リーダウン]運動の推進)
「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」
に参加
ブラザー工業は、環境省主催の
「CO2削減/ライトダウンキャンペーン※1」
に参
加しました。2009年度は、6月19日
(金)∼7月7日
(火)
までの延べ19日間、本社
屋上看板をはじめとする、全国17カ所、計21基※2の主要な建物看板や公告看板
を消灯しました。
環境省の呼び掛けでは、6月21日
(日)
と7月7日
(火)
の2日間、夜8時から10時
まで2時間の消灯となっていますが、
当社では、
夕刻の通常点灯時刻から翌朝まで
の終夜で消灯しました。全21基の看板・照明の19日間の延べ消灯時間は、1,655
時間となりました。
また、同期間には、恒例となった、従業員有志による環境啓発イ
ベント
「ブラザーキャンドルナイト」
を開催しました。
今回のキャンペーン参加によるCO 2 削減量は約6,3t、電力削減量は約1万
3,500kWhです。
これは一般家庭1戸で使用される電力の約4年分に相当します
(一般家庭[標準4人世帯]
の年間平均電気使用量を3,400kWhとして計算)。
当
社は、2004年度からこのキャンペーンに参加しており、2010年度も引き続き、20
日間前後の日程で実施する予定です。
ブラザー工業本社の屋上広告ライトダウン
※1 環境省が地球温暖化防止のための国民の意識づくりを目的として、
ライトアップ施設や家庭の電気を消すよう呼び掛けるキャンペーン。2009年
のキャンペーン
(6月20日から7月7日)
では、夏至の日で日曜日である6月21日の夜を
「ブラックイルミネーション2009」
として、
また、最終日の
クールアース・デーには
「七夕ライトダウン」
として、夜8時から10時までの2時間、全国のライトアップ施設や家庭の電気を一斉に消すことを呼
び掛けました。
なお、2008年のキャンペーンでは2日間合計で14万9,937カ所の施設が参加登録し、約237万kWhの電力、約925tのCO 2を
削減することができました
(出典:環境省報道発表資料)。
※2 展示館中庭など、複数の照明があるエクステリアは、全体を1基としてカウントしています。
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生産時の取り組み
地球温暖化防止
地球温暖化防止への取り組み | 事業所における取り組み | 物流における取り組み
■物流における取り組み
2007年度比で燃費を19.5%向上
地球温暖化防止の観点から、
日本では2006年4月、一定規模以上の荷主や運送事業者に省エネルギー活動を義務付け
る
「改正省エネ法」
が施行されるなど、
物流にかかわる燃料消費の削減、
代替燃料への切り替えが大きな課題となっています。
ブラザー製品の国内物流を担当するグループ会社、
ブラザーロジテックでは、2007年度から引き続き、積載効率の向上、
輸送量に応じた効率的な配車・配送、輸送ルートの最適化、
エコドライブとアイドリングストップの徹底による燃費の向上に
取り組み、CO2排出量の削減に努めました。特に、燃費に関しては2007年度比で19.5%の向上に成功しました。燃料代替に
ついては、
マイフレンド食堂(瑞穂工場と刈谷工場の従業員食堂)
から廃棄される廃天ぷら油をバイオディーゼルオイルにリ
サイクルし、
トラックの燃料として利用する計画を進めました。2009年度から利用を開始する予定です。
また、回収したインクカートリッジ、廃プラスチックを梱包用PPバンドにリフォームして使用するなど、廃棄物の削減につい
ても積極的に取り組んでいます。今後も循環型社会構築の一翼を担うべく
「5R」
を推進していきます。
配送ルートを短縮化
ブラザーグループでは国内の販売物流の効率化に向けて、従来の中部エリアの在庫拠点に加え、2005年8月に関東エリ
ア、2006年8月に関西エリアにも拠点を設置しました。
これによって、
中国やアセアン諸国などの海外生産拠点から輸入する
製品を、大量消費地に近い東京港と大阪港に直接陸揚げできるようになったため、名古屋・東京間と名古屋・大阪間のトラッ
ク輸送が不要となり、配送距離を大幅に短縮する事ができました。
この2拠点の稼動によって、2006年9月以降は2005年8月以前と比較して、
出荷重量当たりのCO2排出量を約38%削減
することができました。
その後、現在もその状況を維持しています。
拠点設置による配送ルートの短縮化
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生産時の取り組み
地球温暖化防止
地球温暖化防止への取り組み | 事業所における取り組み | 物流における取り組み
販売物流を委託する物流企業でのハイブリッドトラック導入
ブラザー製品の販売物流はCO2排出量削減に積極的な物流企業(3PL)
に委託しています。
その委託先企業では、2008
年3月に、
すべての小型配送トラックをハイブリッドトラックに切り替えました。
海外拠点における取り組み
ブラザー製品のほぼ全量を生産する中国やアセアン諸国にある製造拠点の多くは、
コンテナ船が出入りする港湾近くの工
業団地に立地し、消費国に向けて海上輸送しています。
また、通常のコンテナよりも多くの荷物が積載可能なコンテナを積極
的に利用することで、積載効率向上を図り、
コンテナ本数の削減を進めています。
また、海外の販売会社においても、製品が港に陸揚げされ、販売会社を通じてお客様のもとに届くまでの物流について、
CO2排出量の把握を進めています。今後、把握したデータを分析し各地域の事情に応じた適切なCO2削減方法を勘案し、展
開していく予定です。
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生産時の取り組み
廃棄物削減
■埋め立てごみゼロを目指してリサイクルを推進
国内では埋め立てごみゼロを達成
ブラザーグループでは、廃棄物削減に取り組んでいます。国内拠点では、埋め立てごみゼロ
(廃棄物の埋め立て率1%以下)
を2001年度に達成し、現在も埋め立て廃棄物を工場から発生させない活動に取り組んでいます。
また海外製造拠点でも、
リ
サイクルの推進と埋め立てごみゼロ達成に向けた取り組みを続けています。2003年度からは、
グループ全体での廃棄物削減
に向けて、海外製造拠点および国内事業所において、共通のフォーマットでの数値データ把握をしています。
その数値を基に
さまざまな取り組みを推進した結果、2008年度には資源排出にかかわる環境効率を2003年度に比べて30%向上させるこ
とができました。
日本国内の事業所においては、2001年度から継続して達成している埋め立てごみゼロ
(最終処分委託率1%以下)
を維持
するとともに、廃棄物発生抑制に対する取り組みを推進しました。
また、
リサイクルやリユースについては、
ティーサーバーなど
で使った紙コップを回収して再生紙にする活動に取り組みました。
また、不要となった机、椅子、棚などの事務用品について、
イントラネットで引き取り手を募り、他部門で再利用する取り組みを開始しました。
その結果、2008年度の廃棄物の総排出
量は2007年度比13%の削減、2003年度比24%の削減となりました。
海外では、製造拠点から排出される生産系廃棄物の削減に重点的に取り組んでいます。2008年度は、操業2年目のブラ
ザーインダトリーズ(ベトナム)でもISO14001の取得に取り組み、廃棄物のリサイクル推進、削減を展開しました。
さらに、各
製造拠点とも埋め立てごみゼロ
(最終処分委託率1%以下)
を目指して取り組みを推進した結果、
ブラザーテクノロジー(シン
セン)、
ブラザーインダストリーズ
(シンセン)、珠海ブラザーインダストリーズ、
ブラザーソーイングマシーン
(西安)
コーポレー
ション、
ブラザーソーイングマシーン
(上海)
コーポレーション、
ブラザーインダストリーズテクノロジー(マレーシア)、
ブラザー
インダストリーズ(U.K.)、
ブラザーインダストリーズ(スロバキア)、
ブラザーインダトリーズ(ベトナム)の工場で埋め立てごみ
ゼロを達成しました。
さらに、主要な販売拠点においても、ISO14001の取得に取り組みました。
また、廃棄物の排出量など製
造拠点と同様のフォーマットを用いて排出の実態把握を進め、
それに基づいた削減活動を開始しました。
ブラザーグループ生産系廃棄物の推移
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生産時の取り組み
廃棄物削減
リサイクル率100%を達成∼ブラザーU.K. LTD.∼
ブラザーU.K.は、
ロンドン再生品調達倫理規定に加盟し、再生率の高い商品やサービスを優先して購入しています。作業
所では、梱包材料の再利用、廃棄段ボールの削減などに取り組んでいます。2008年には、
こうした活動を進めた結果、2008
年のリサイクル率は2007年の93%から7ポイント向上し、100%となりました。
「Zero Landfill」
を達成∼ブラザーインダストリーズ
(U.K.)LTD.∼
工場内にリサイクルセンターを持つブラザーインダストリーズ
(U.K.)
は、
ヨーロッパの製品・消耗品リサイクルの要として機
能しています。
同社では、2004年度から、
「Zero Landfill(廃棄物の埋め立て率1%以下)」
と称したプロジェクトを展開して
います。
その中で、
(1)分別ボックスを透明にすることで、分別ミスの防止を図る(2)製造部門の入り口中央にマテリアル・リサ
イクルを実施した成果物などを展示し、
すべての従業員に、発生する廃棄物の種類とそのリサイクル方法を知らせることで、
リ
サイクルできていない廃棄物に対するリユース・リサイクルの方策を連想させるなどのユニークな対策に取り組んでいます。
また、
2005年度からは、食堂から出る生ごみの堆肥化も実施しています。
2008年度には、
お客様から回収した使用済みトナーカセットをリサイクルする工程で発生する廃トナー粉について、
フラン
スの製鉄所での還元剤としての再利用を開始し、
「Zero Landfill」
を達成しました。
また、同じく2008年度からは、
スロバキ
アのリサイクルセンターで発生する廃トナー粉についても処理を開始しました。
ミシンの廃塗料削減を推進∼西安ティピカルブラザーインダストリーズコーポレーション LTD.∼
西安ティピカルブラザーインダストリーズコーポレーション
(以下西安兄弟)
では、
コストダウンと環境保全の観点から、
ミ
シン用塗料の廃棄量削減に取り組んでいます。不良品の低減や塗装用スプレーガンの噴出量改善、
メンバーの作業方法の改
善などによって、取り組み前には100台当たり5.33kgだったペンキ廃棄量を年々減らし、2008年は4.04kgとなりました。
ま
た、西安兄弟では、工場のある高新区環境局と
「2007年度環境保護目標責任書」
を取り交わし、
目標達成に向けた取り組み
を推進しています。2008年度も工業用水のリサイクル率70%以上、有害廃棄物処理率100%、塗装加熱炉への天然ガス使
用率100%などの目標をクリアすることができました。唯一埋め立てを実施している西安ティピカルブラザーインダストリー
ズコーポレーションの塗装前処理廃液の処理汚泥については広州市、上海市で肥料リサイクル、
セメント・レンガ材料リサイ
クルなどの業者を見つけましたが、西安市で拡大して展開するのはもう少し後になる見込みであり、
クリアできませんでした。
ミシンの廃塗料削減量の推移
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生産時の取り組み
廃棄物削減
単位労働時間当たりで廃棄物排出量を53.5%削減∼ブラザーテクノロジー(シンセン)LTD.∼
ブラザーテクノロジー
(シンセン)
は、
埋め立てごみゼロ、
最終処分委託率1%以下を目標に廃棄物削減に取り組んでいます。
出荷用カートン箱のゴム製通い箱への変更、
コピー用紙の回収・裏紙の再利用、部品出荷用ビニール袋の再利用、包装箱の
回収再利用、廃棄ゴムの回収・再成形などを実施した結果、2008年度の単位労働時間当たり排出量は2003年度から
53.5%減り、
リサイクル率は38.3%となりました。
なお、生産時の検査工程で発生する片面印字済み用紙は社内の事務作業
の印字用紙では使いきれないため近隣の取引先会社に無償で提供しています。
埋め立てごみ最小化を目指してリサイクルを推進∼ブラザーインターナショナルコーポレーション
(U.S.A.)∼
ブラザーインダストリーズ(U.S.A.)
のテネシー工場での埋め立てごみを最小限にすることを目指し、紙類やプラスチック、
電池、木製のパレットなどさまざまなものをリサイクルしています。
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環境コミュニケーション
環境コミュニケーション活動
お客様、生活者の視点から、分かりやすく情報を発信
「ブラザーグループの環境に対する考えや取り組みを、
より多くの方に知っていただくために」。
こうした考え方に基づいて、
ブラザーグループは、
ステークホルダーの皆さまと、環境に関するさまざまなコミュニケーションを行っています。環境に関す
る情報は、難しいものになりがちですが、
「At your side.」
の姿勢で、
お客様の視点、
さらには生活者の視点から、
できるだけ
分かりやすくお伝えするよう努めています。
コミュニケーションを通じていただいたご意見は、真摯に受け止め、環境活動のレベルアップに生かしています。
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環境コミュニケーション
教育分野での活動
■企業間連携による環境学習を実施
モノ創り体験を通じて環境を学ぼう
ブラザー工業本社のある愛知県名古屋市では、市民・企業・NPO・大学・
行政が協力し、持続可能な社会に向けて行動する市民を育てるネットワーク
「なごや環境大学」
による活動が盛んに行われています。
ブラザー工業は、
この
主旨に賛同し、2009年からモノ創り体験を通じた環境学習の場を提供して
います。
2009年11月∼2010年2月には、大型量販店を展開するユニー株式会社
と協働し、小学3年生以上の親子を対象に、3回にわたり
「お店探検とエコ
バッグづくり」
を実施しました。参加者 43名は店頭に並ぶ環境配慮型の商
品や量販店でのリサイクル活動などを見学後、
ブラザーのミシンを使ってエコ
親子で協力して慎重にエコバッグの仕上げ縫い
バッグ作りに挑戦。担当者による操作指導のもと、約2時間で世界にただ一つ
のオリジナルエコバッグを完成させました。
体験後のアンケートには
「ミシンを使うのは初めてだったけれど、思ったよ
り簡単にできた」
「ふだん見る機会の少ない地元企業の環境への取り組みが
分かっておもしろかった」
などの感想が寄せられ、
モノ創りを通じて環境学習
を楽しんだ様子が伝わってきました。
3月には、20組40名の親子を対象に、
ブラザー工業の交流施設「ブラザー
コミュニケーションスペース」
(名古屋市)
で、
「親子モノ創り環境教室」
を2回
にわたって開催。
ブラザーのラベルプリンタ
「ピータッチ」
の組み立て体験を通
じて、
モノ創りの過程でどのような環境配慮が行われているかを学びます。
世界で一つしかないオリジナルエコバッグの完成
■イギリスで、地元大学に環境活動のノウハウを提供
工場見学への招待
ブラザーインダストリーズ
(U.K.)
(以下BIUK)
は、14,000名以上
の学生が在籍する北ウェールズのエール大学に対して、
自社の環境
マネジメントシステム運用ノウハウなどについて情報を提供し、同校
での環境活動に役立ててもらっています。
エール大学とのつながりは、BIUKも参加する
「ウェールズ工業
ネットワーク機構」
の2008年6月に開催されたイベントを発端とし
ています。
このイベントに出席したエール大学の方が、BIUKの工場で
の環境負荷低減活動に興味を持ち、BIUKは2009年3月、
エール大
学の関係者の皆さん10名を工場見学に招待しました。
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エール大学でBIUKの従業員が
「5R」
の考え方を説明
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環境コミュニケーション
教育分野での活動
定期的に環境活動に役立つ情報を提供
その後、
エール大学は2009年7月8日の環境イベント
「グリーン・デイ」
にBIUKの環境・品質マネージャーを講師として招
聘しました。
マネージャーのデーブ・ローレンスは、
ブラザーグループの
「5R」
の考え方を中心とした廃棄物ゼロの方針につい
て講演しました。
「グリーン・デイ」以降、
エール大学の皆さんはBIUKを定期的に訪問するようになり、
その都度、BIUKは環境マネジメントシ
ステムの運用ノウハウや環境活動事例について情報を提供しています。訪問いただいた方からは、BIUKへの感謝の言葉に添
えて、
「BIUKへの訪問は実り多く、大変貴重な機会です。環境負荷を低減するために、私たちの既存の業務プロセスをいかに
改善していくのかなどをブラザーから学ぶことを楽しみにしています」
という、
うれしい言葉をいただいています。
■環境教育
循環型社会形成を目指した社外向け環境教育などを実施
循環型社会を形成するためには、
できるだけ多くの人々が環境についての知識を共有し、連携を深めていくことが重要で
す。
ブラザーグループは、
その一助となるよう、社会人や学生を対象に環境教育を実施しています。
そのひとつが、2003年から毎年開催している、
中京大学大学院で学ぶ社会人を対象にした講義「環境経営革新」
での環境
経営事例紹介です。2008年度は、
ブラザー工業会長の安井が、
ブラザーグループの環境経営、
「共生き」
の精神、
「5R活動」
の考え方について講演しました。実際の取り組みについては、環境推進部長の小島が講演しました。
また、環境負荷低減に向けて、各企業のトップが業種や規模の垣根を越えて参加し、市民・有識者・行政との連携を図りな
がら、
『産・官・学・市民』
が一体となった横断的な活動を展開している環境パートナーシップ・CLUB(通称EPOC)
では、
ブラ
ザー工業代表取締役社長の小池が副会長を、環境推進部長の小島が有害化学物質分科会リーダーを務めています。2008
年12月には、第5回EPOC有害化学物質セミナー「欧州化学品規制REACHの概要及び現状と企業の取組み」、2009年3月
には、第6回EPOC有害化学物質セミナー「化学物質管理の最新動向」
を開催しました。
さらに、
ブラザー コミュニケーション スペースでは、年間を通じて、
ご来館いただいた学生や社会人などの来訪者に対し、
ブラザーグループがモノ創り活動の中で実践している環境保全への取り組みを紹介しています。2008年度は、名古屋市高年
大学(6月3日)、名古屋外国語大学(6月11日)、穂波小学校(7月10日)、親子モノ創り教室(8月29日、3月25日)、名古屋経
済大学高蔵高等学校公開講座(3月10日)
でブラザーグループの環境保全への取り組みを紹介させていただくとともに、本社
屋上緑化の見学なども実施しました。
▶子ども向け環境冊子「ブラザーのエコなものづくり」
[PDF/3.73MB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/communication/pdf/ecobook.pdf
▶ブラザーこどもサイト
「マナブラ」
http://www.brother.co.jp/jp/manabura/index.html
熱心に説明を聞く高年大学の学生
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
「エコ宣言」
をする小学生
本社屋上緑化の見学
100
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環境コミュニケーション
教育分野での活動
過去の取り組み
2007年度
2007年度もブラザー工業会長の安井が、中京大学大学院で学ぶ社会
人を対象に、
「共生き」
の精神から
「5R活動」
までブラザーグループの環境
経営について講演したほか、環境推進部長もブラザーグループの環境への
取り組みについて講演を行いました。
また、環境パートナーシップ・CLUBでは、
ブラザー工業代表取締役副会
長の平田が副会長を、環境推進部長の小島が有害化学物質分科会長を務
めさせていただいており、2008年1月にEPOC有害化学物質セミナー「化
学物質管理の最新動向−REACH規則への対応を中心として−」、3月に同
ブラザー工業会長の安井による
社会人対象の講演
「欧州化学品規制REACHの概要から最新動向まで」
を開催し、
そのほか研
究会を4回開催しました。
ブラザー コミュニケーション スペースでは、
年間を通じて、
ご来館いただ
いた小中学生や社会人などの来訪者に対し、
ブラザーグループがモノ創り活
動の中で実践している環境保全の取り組みを紹介しています。2007年6月
には、小学5年生を迎えて環境学習を開催しました。宇宙を舞台にした地球
環境問題がテーマの
「地球環境再生ロボ GO−Rゲーム」
を楽しんでもらい
ながら、
環境に対する意識と理解を深めてもらいました。
参加した子どもたち
「地球環境再生ロボ GO−R ゲーム」
の様子
からは
「できるだけごみを出さないよう、使えるものは最後まで使うようにします」
「エコ宣言をした以上、
これからは
その宣言を守っていきたい」
「環境問題など、
いまの日本ではいけないと思いました」
などの感想が寄せられました。
2006年度
ブラザーグループの環境の取り組みを紹介
2005年度に引き続き、2006年度もブラザー工業会長の安井が、
中京大
学大学院で学ぶ社会人を対象に、
「共生き」
の精神から
「5R活動」
までブラ
ザーグループの環境経営について講演したほか、環境推進部長もブラザー
グループの環境への取り組みについて講演を行いました。
また、
なごや環境大学(市民団体・NPO・企業・大学・行政など、
さまざま
な分野の委員で構成された実行委員会が運営する環境学習事業)
の共育
なごや環境大学での講座の様子
講座の一つ
「企業の現場から環境への取り組みを学ぶ」
の屋外実習
(企画・
運営:名東生涯学習センター)
を受け入れ、
ブラザー工業の従業員がブラ
ザーグループの環境への取り組みを紹介しました。
ブラザー コミュニケーション スペースでは、年間を通じて、
ご来館いただ
いた小中学生や社会人などの来訪者に対し、
ブラザーグループがモノ創り
活動の中で実践している環境保全の取り組みを紹介しました。
ブラザー コミュニケーション スペースでの
エコ宣言実施の様子
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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環境コミュニケーション
教育分野での活動
過去の取り組み
2005年度
愛・地球博での活動
ブラザー工業は、2005年3∼9月に地元愛知県で開催された
「愛・地球博」
に協力・協賛し、小学生を対象とした
環境学習プログラムへの参加、
ボランティアの派遣などを行いました。
「エコ・トークセッション」
への参加
「エコ・トークセッション」
とは、EPOC(環境パートナーシップ・CLUB:中
部圏に拠点を持つ産業界の環境オピニオンリーダーによって構成される)
の会員企業12社が各社のテーマに沿った環境学習プログラムを子どもた
ちに提供し、子どもたちが主体的に学び、考えた学習成果や未来への環境
メッセージを愛・地球博の会場で発表するというものです。
ブラザー工業で
はこのプログラムに参加し、名古屋市内2校の小学生を対象に、
「モノ創り
名古屋市内の小学生131名とともに、
工場やリサイクル施設を見学
と環境(ライフサイクルと5R)」
をテーマにした工場見学や、従業員による出前授業などを行いました。
工場見学では、
ブラザー工業の工場や名古屋市内のリサイクル処理施設の見学を実施。参加校の先生からは
「学校の授業でも環境のことを教えていますが、
ブラザーという企業の活動を具体的に見せていただくことで、相乗
効果が図れます」
と評価していただきました。
また、工場見学を終えた子どもたちからは
「アルミやプラスチックなど
を分別する工場を見学して、
とても面白かった」
という意見がありました。
ブラザー工業の従業員が学校を訪ねて環
境学習を行う
「出前講座」
では、前半にボード
ゲーム形式で5Rを学ぶブラザーオリジナル
の
「GO-R(ゴーアール)ゲーム」
を用いて、
「遊
んで学べる」授業を実施。後半には、発光ダイ
オード
(LED)
を素材としたイルミネーション
ブラザー工業制作のオリジナル
ボードゲームを用いた出前授業
「ゆめホタル」
の制作を通じて、子どもたちに
「つくって学ぶ」楽しさを体験してもらいました
「ゆめホタル」を制作する「モノ創り体験講
座」
を、地域のNPOと協力して実施しました。
そして2005年7月6日の愛・地球博の会場で
の発表当日、小学生たちはブラザー工業会長の
安井と環境について対話したり、
「ゆめホタル」
を会場で披露するなど、学習の成果を発表しま
した。このような小学生向けの環境学習は、
「愛・地球博」終了後も継続して行っています。
発表当日、会場で披露された
「ゆめホタル」
小学生たちが環境学習で学んだことを発表
「バックヤードツアー」
への参加
また
「愛・地球博」
の会場では、
さまざまな最先端の環境技術が採用されてい
ましたが、EPOCでは、
これらを見学する
「バックヤードツアー」を実施。
ブラ
ザー工業ではツアーのガイド役を社内で募集し、従業員6名がボランティアガイ
ドとして参加しました。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
102
「バックヤードツアー」
にも
従業員がボランティアで参加
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さまざまな展示会での出展
■ブラザーグループの環境への取り組みを紹介
日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2009」
に出展
ブラザーグループは、
たくさんの方々に当グループの環境への取り組みをご
理解いただき、各々の日常生活で環境活動に取り組んでいただけるよう、環
境活動の啓発も兼ねて、
さまざまな環境展示会に積極的に参加しています。
2009年12月10日∼12日、東京ビッグサイトで、
日本最大級の環境展示会
「エコプロダクツ2009」[第11回](主催:産業環境管理協会、
日本経済新聞
社)が開催され、
「 問い直せ、
日本の力。
ソーシャルパワー元年」をテーマに、
CO2の削減につながる技術や都市計画、
ライフスタイルなどが紹介されまし
た。
出展者数は721社・団体、来場者数は3日間で過去最大の18万2,510人
となりました。
ブラザーブース
第3回から連続9回目の出展となるブラザーブースでは、
「つなごう。
つなげ
て行こう。地球への想い。」
をテーマに、環境調和型製品の実演や、
グローバル
に活動している環境への取り組みに関するパネル展示などを実施しました。
パネル展示では、製品の環境配慮設計やブラザー独自のエコポイント活動の
一つであるお客様からの消耗品回収数をエコポイントとして集計し、貯まっ
たポイントに応じてブラザーグループが植林する活動によって、地球温暖化
防止に貢献していることなどを説明しました。
また、恒例となっている、
「エコ宣言」
イベントも実施しました。
このイベント
では、小さなお子様からご年配の方まで、5,028人の方が、各々環境のために
今できる事を宣言してくれました。
「エコプロダクツ2009」
ブラザーブースで
「エコ宣言」
の様子
頂いたエコ宣言50人分につき、1本の苗木を
「ブラザーの森 郡上」
で2010
年の春と秋の2回の植林ツアーで植樹する計画です。
ブース内で実施したアンケートには、今年も
「丁寧に対応して下さって、brotherのエコ活動がよくわかりました。」
「グロー
バルな活動がんばって下さい!!ブラザーのなまえ、
おぼえました!」
「ミシンのイメージが強かったのですが、
あらゆる分野で
の活躍すごいですね。今後もがんばってください」
「使いやすく、
コンパクトな製品をこれからもよろしくお願いします。」
など、多
くのあたたかいコメントをご記入いただき、環境活動の励みとなりました。
▶エコポイント活動に参加して森を作ろう
http://www.brother.co.jp/support_info/recycle/ecopoint/index.htm
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さまざまな展示会での出展
過去の取り組み
2008年度
日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2008」
に出展
ブラザーグループは、
たくさんの方々に当グループの環境への取り組み
をご理解いただき、各々の日常生活で環境活動に取り組んでいただけるよ
う、環境活動の啓発も兼ねて、
さまざまな環境展示会に積極的に参加して
います。
2008年12月11日∼13日、東京ビッグサイトで、
日本最大級の環境展示
会「エコプロダクツ2008」(主催:産業環境管理協会、
日本経済新聞社)が
開催されました。10周年となる今回は、
出展者数が758社・団体、来場者数
は3日間で計17万3,917人と、
どちらも過去最大となりました。
「もうでき
ブラザーブース
る!CO2 −50%のエコライフ」
を記念テーマに、CO2を50%削減できる実
現可能な生活スタイルと、低炭素社会への具体的なビジョンが一堂に披露
されました。
第3回から連続8回目の出展となるブラザーブースでは、
「伝えたい想い
がある」
をテーマに、環境調和型製品の実演や、環境への取り組みに関する
パネル展示などを実施しました。
パネル展示では、製品の環境配慮設計や
エコポイント活動の一つであるお客様からの消耗品回収数をエコポイント
として集計し、貯まったポイントに応じてブラザーグループが植林する活動
説明パネルを熱心に見入る来場者
によって、地球温暖化防止に貢献していることなどを説明しました。
また、恒例となっている、
「エコ宣言」
イベントも実施しました。
このイベン
トでは、小さなお子様からご年配の方まで、4,633人が、各々環境のために
今できる事を宣言してくれました。
「エコプロダクツ2008」
ブラザーブースで
頂いたエコ宣言50人分につき、1本の苗木を
「ブラザーの森
郡上」
で春と
秋の2回に分け植樹(93本)する計画をしており、2009年4月に47本を植
樹しました。
A3インクジェット複合機に関心を寄せる来場者
ブース内で実施したアンケートには、
「製品の一生について、真剣に取り
組んでいることがよく伝わってきました。」
「とても地球にやさしい会社だな
と思った。」
「これからも、
エコについて、
がんばってください!私もがんばりま
す。」
「5Rがすごかった。」
など、多くのコメントをご記入いただき、環境活動
の励みとなりました。
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さまざまな展示会での出展
過去の取り組み
2008年度
「メッセナゴヤ2008」
に出展
2008年9月11日∼14日、
「環境・エネルギー」
をテーマとした環境チャ
レンジの祭典「メッセナゴヤ2008」
(主催:メッセナゴヤ実行委員会)
がポー
トメッセなごやで開催されました。342の企業・団体が出展し、4日間で4万
5,530人の来場者を集めました。
ブラザーブースでは、パソコン上のイメージを簡単に衣服などに直接印
刷できる
「ガーメントプリンタ」
やブラザー100周年記念モデルの刺しゅう
機能付きミシン
「イノヴィスWP1200」、
インクジェット複合機「マイミーオ」
などの製品を展示しました。また、オンデマンドICタグラベルプリンタ
クイズに答える来場者
(RFID)を使って各コーナーに設けられたクイズに答えながらブースを一周
することで、
ブラザーの環境への取り組みを楽しく理解できるエコツアー方
式の体験プログラムを実施しました。
体験プログラムの最後には
「エコ宣言」
をしてもらい、4日間で4,840人が
各々環境のために今できる事を宣言してくれました。2008年10月に頂いた
エコ宣言20人分につき1本の苗木を
「ブラザーの森 郡上」
で植樹(242本)
しました。
今後もブラザーグループは、
このようなイベントを通して、新しい技術や、
20人分のエコ宣言で1本の木が
山に増える様子をアニメーションで表現
環境貢献活動を紹介していきます。
「北海道洞爺湖サミット記念 環境総合展2008」
に出展
2008年6月19日∼21日、
「 北海道洞爺湖サミット記念 環境総合展
2008」
(主催:環境総合展実行委員会)
が、札幌ドームにおいて開催されま
した。333の企業・団体が出展し、来場者数は3日間で8万3,742人に上り
ました。
ブラザーブースでは、
「ブラザー複合機でエコライフ」
をテーマに環境調
和型製品を実演するとともに、6月からスタートした
「消耗品リサイクルプロ
グラム」
を疑似体験できるイベントを実施しました。
「消耗品リサイクルプロ
グラム」
は、回収された消耗品をエコポイントに換算し、10,000ポイントに
ブラザーブース
つき1本の苗木を
「ブラザーの森 郡上」
に植樹するというプログラムです。
エコポイントの対象となる消耗品は、
「トナーカートリッジ」
「ドラムユニット」
「インクカートリッジ」
「ピータッチテープカセット」
など4種類。
それぞれの消
耗品に対してエコポイントが決まっています。
このイベントのゴール地点に
は
「エコ宣言」
コーナーを設け、3,341人が、環境のために今できる事を宣
言してくれました。
「エコ宣言」
をする来場者
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さまざまな展示会での出展
過去の取り組み
2007年度
「エコプロダクツ2007」
に出展
2007年12月13日∼15日、国内最大級の環境総合展「地球と私のため
のエコスタイルフェア∼エコプロダクツ2007」
(主催:産業環境管理協会、
日本経済新聞社)
が東京ビッグサイトで開催されました。
「エコプロダクツ展」
は、急速な地球環境への関心の高まりを受け、毎年
規模が拡大し、第9回を迎えた今回は、企業・団体、NGO・NPO、行政・自治
体、大学・研究機関から一般生活者まで、
さまざまな立場の人が参加する環
境についての総合展示会(出展者数:632、小間数:1,405、来場者数:16
万4,903名)
となりました。会場には家電製品、
日用品、
オフィス機器、金融、
ブラザーブース
各種サービスなど多種多様なエコプロダクツが集結。
ブラザーも第3回から
連続して7回目のブースを出展しました。
ブラザーブースでは、環境への対応姿勢をパネルで説明。
ビジネス複合
機/プリンタ
「JUSTIO」、薄型インクジェット複合機「MyMio」
など情報通
信機器も展示しました。小学生から年配の方まで興味を持っていただける
よう、
アンケート形式で環境に配慮した製品や活動を知っていただき、
ま
た、環境のためにいまできる エコ宣言 をしていただきました。
エコ宣言は、布製の木に書いていただき、
それを地球に見立てた球体に
楽しそうにブースを巡る学生さん
植えるという展示で、約4,000名の方に木を植えていただきました。2008
年度中に、
このエコ宣言20本につき、1本の苗木をブラザーの森 郡上にて
植林(トータル200本)
する計画です。
このような大規模な展示会へ継続的
に出展することにより、
リピーターも生まれるなどブラザーの環境への取り
組みのアピールと、
ブラザーと来場者のコミュニケーションを広げるよい機
会になりました。
地球にエコ宣言する子どもたち
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さまざまな展示会での出展
過去の取り組み
2006年度
「メッセなごや2006∼環業見本市」
に出展
2006年10月19日
(木)∼21日
(土)、
ポートメッセなごや
(名古屋市)
で
開催された
「メッセなごや2006∼環業見本市」
に出展し、
ブラザーグループ
の環境への取り組みを紹介しました。
このイベントは環境をテーマとした
「愛・地球博」
の理念を受け継ぎ、環境と産業の両立を提案する国際見本市
で、約200の企業が参加し、期間中3万7,180名の来場者が訪れました。
ブラザーブースでは、環境に配慮したモノ創りの姿勢をお伝えするた
大勢のお客様でにぎわうブラザーブース
め、環境配慮型製品のポイントをパネル展示し、来場者に楽しく参加しな
がら内容をご理解いただけるよう、
クイズ&アンケート形式での展開を図
りました。
また、従業員が環境に関するマジックも披露し、大変好評をいた
だきました。
会場では、参加者がクイズに答えながら熱心に質問をされるなど、従業
員と密なコミュニケーションを図りながら、
ブラザーの環境活動を理解いた
だける催しとなりました。
ロープや5Rカードなどを使い、環境をテーマに
したマジックを展開。
ステージ上でブラザー
工業会長の安井が5Rについて話す場面も
「エコプロダクツ2006」
に出展
2006年12月14日
(木)∼16日
(土)、国内最大規模の環境展示会「地球と私のためのエコスタイルフェア エコ
プロダクツ2006」
(東京ビッグサイト)
に出展しました。
ブラザーは2001年より継続して出展しており、今回で6回
目の出展となります。
このイベントは、環境に配慮した製品
やサービス、社会や企業の先進的な取
り組みを紹介するもので、500以上の企
業・団体が参加し、期間中、15万2,966
名が来場しました。
機能を複合させることで削減されるCO2の
排出量をバルーンで表現するなど、
製品の環境配慮を分かりやすく紹介しました
エコパスポートを手に
クイズラリーに参加する学生たち
ブラザーブースでは、
モノクロレーザー複合機「MFC-8870DW」、CNC
タッピングセンター
「TC-S2C」
、
家庭用ミシン
「イノヴィスP100α」
などを展
示し、各カンパニーが環境技術についての実演やパネルを使った説明を実
施。製品を通した環境活動を来場者にアピールしました。中でも、
クイズラ
リーや、薄型複合機「MyMio」
の重さ体験コーナーは、学生たちの高い関心
を集めました。
また、2002年より継続して実施しているブラザーの従業員と
来場者による
「エコ宣言」には、約3,000名が参加(5年間の累計では1万
モニター上では
「エコ宣言」
を記入した
葉っぱが集まり、木に、林に、森にと
育っていきました
2,000名を超えました)
。
一人一人の気付きと実践の積み重ねが地球環境の保全につながることを期待しています。
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さまざまな展示会での出展
過去の取り組み
2006年度
「最新エコスタイル展」
に出展
ブラザー工業では、2006年8月1日
(火)∼9月10日
(日)、2007年2月14日
(水)∼3月4日
(日)、東京・新宿御
苑で開催された
「−御苑の森で発見 地球の未来を守るみどりの企業−」
(主催:新宿御苑100周年記念事業実行
委員会、共催:
(財)地球・人間環境フォーラム )
に出展しました。
このイベントは、新宿御苑の100周年を記念して企画された事業の一つで、環境への取り組みを積極的に展開し
ている企業の先進事例をパネルで紹介するものです。
「2006 中国節博会(ECE)」
に出展(上海)
ブラザー中国では、2006年6月10日
(土)∼12日
(月)、上海で開催され
た
「2006 中国節博会(ECE)」
に出展しました。
中国政府は省エネルギー政
策に力を入れており、
このイベントは省エネルギー機器を広く普及させると
ともに、事業者や消費者の環境意識を啓発する目的で開かれたものです。
ブラザーブースでは23種類の製品を展示し、大画面のテレビスクリーンで
ブラザーグループの製品技術の短編映像を放映、多くの来場者の注目を集
めました。
省エネルギーを認証する
シンボルマークを配したブラザーブース
ブラザー製品は、2004年11月、FAX-218、FAX-228MCが中国政府発
布の省エネルギー認証を取得し、現在までに11種類のファクス、4種類の
レーザープリンタ、9種類のレーザー複合機が認証を取得しています。
これら
の機種は、
ファイルの電子化・共有化、
ほかの機器との通信などにより、
紙・ト
ナーの使用量を大幅に削減できることから、毎日数百名に及ぶ来場者の多
くが、
従業員の説明を受けながら機能を体験し、
熱心に質問していました。
熱心にブラザーブースを見学する来場者
2005年度
「2005建設節約型社会展覧会」
に参加
中国の販売会社であるブラザー中国では、中国政府系機関が主催した
環境イベント
「2005建設節約型社会展覧会」
に参加し、環境保全に貢献す
る技術や製品の紹介を行いました。
政府系機関が主催した環境イベントに
環境調和型製品を展示
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地球環境への貢献活動
■エコポイントで森林保全活動
「ブラザーエコポイント活動」
がスタート
ブラザー工業では2005年に愛知県で開催された
「愛・地球博」
で行われた
「EXPOエコマネー」
の考えを社内に導入するこ
とで従業員の環境への意識向上を促進する
「ブラザーエコポイント活動」
を2008年4月にスタートしました。
この活動は、従
業員やその家族がとった、環境に配慮した行動などにエコポイントを付与し、
ポイントに応じてブラザー工業がさまざまな環
境貢献活動を実施するものです。
この活動では、
レジ袋を断る、節電や節水をする、徒歩や自転車、公共交通機関で移動する、地域の清掃活動に参加するな
ど、従業員やその家族の環境に配慮した行動に対して、
エコポイントが付与されます。環境イベントでブラザーが出展するブー
スやブラザー コミュニケーションスペースへの来場者が環境に配慮した行動の実行を宣言する
「エコ宣言」
をすることでもポ
イントが加算されます。
また、
トナーカートリッジやインクカートリッジなどの消耗品の回収に対してもエコポイントを付与して
います。
こうしてたまったポイントに応じて、
ブラザー工業が植樹や間伐などの森を育てる活動に寄付をします。
さらに従業員
やその家族は植樹作業や間伐などの体験作業にも参加できます。環境に配慮した行動を通じて日常生活におけるCO2の排
出を少しでも減らすとともに、排出したCO2を吸収してくれる森林を力を合わせて育てていく活動です。
企業にとって環境保全に貢献することは、
いまや当然のことです。
ブラザーグループでは、寄付などの金銭的な貢献だけで
なく、従業員一人ひとりが活動に参加し、汗を流して取り組み、
その活動を通じて自らの環境意識を高めていけるようにした
いと考えています。
「ブラザーの森 郡上」
で森林保全活動を実施
2008年6月、岐阜県郡上市内3カ所の
「ブラザーの森 郡上」
での森林保全活動を
スタートさせました。
この活動は、2008年2月6日に岐阜県、郡上市、
ブラザー工業の
3者によって締結された協定に基づくものです。
3カ所の
「ブラザーの森 郡上」
のうち1カ所(スキー場跡地約8ha)
では、植樹を3回
実施しました。第1回は2008年6月14日に実施し、
グループ従業員とその家族および
「ブラザーの森 郡上」第1回植樹
地元関係者の方々約120名がコナラやクリなどの苗木を計200本植えました。第1回
ということでブラザー工業社長の小池利和も参加して記念式典を開催。
「ブラザーの
森 郡上」
と記した看板の除幕式を実施し、森林保全活動への貢献を誓いました。10
月18日には第2回を実施し、苗木約300本を植樹しました。第3回は2009年4月25
日に実施し、雨天にも関わらず従業員とその家族が126名と多数参加し、郡上森林組
合の方や地元の方々の協力のもと計350本を植樹することができました。
記念植樹
一方、残りの2カ所(約20ha)
のうち、郡上市美並町の人の手が入らなくなったヒノ
キやスギの植林地(8ha)
では、2008年10月に、2.54haにわたって間伐を実施しまし
た。
「ブラザーの森 郡上」
での最初の間伐ということもあり、少人数の従業員も参加し
て作業を体験しました。
これらの森林保全活動は
「エコポイント活動」
によって蓄えら
れたポイントに応じて実施したものです。
活動はまだまだ始動したばかりですが、今後は、森林保全以外のさまざまな環境保
全活動への支援や寄付などにも活動の範囲を広げていくとともに、海外の現地法人で
も同じような取り組みを進め、
グローバルな展開を図っていきたいと考えています。
間伐体験
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環境コミュニケーション
地球環境への貢献活動
■イギリスでもエコポイント活動をスタート
従業員の環境配慮行動を促進
ブラザーインダストリーズ
(U.K.)
(以下BIUK)
は、従業員の
環境意識向上を目的に、2009年8月からエコポイント活動を
スタートしました。
BIUKは、
日本で行われているブラザーエコポイント活動を
参考に、社内イントラネット上で毎月実施する
「グリーンクイ
ズ」
を通じて従業員の職場や家庭での環境配慮行動を把握し
てポイントを付与し、貯まったポイントに応じて会社が植樹活
動などを実施する仕組を自ら作り上げました。
また、優れた環
境配慮行動については、従業員を表彰するとともに、環境掲示
板に情報を掲載し、全社で共有しています。
加えて、800社以上が参加する世界最大級の企業CSR推
イントラネットでクイズに答えてエコポイントを獲得するBIUK従業員
進団体「Business in the Community(以下、BITC)」
との
パートナーシップに基づき、
同団体が主催する環境ボランティア活動に参加し
た従業員にもエコポイントを付与しています。
BITCのディレクターであるオーエン氏からは、
「ある調査によれば、企業就
労者の70%がCO2の排出削減を望み、企業側からの指導や支援を求めてい
ます。BIUKのエコポイント活動には、企業が気候変動問題にどのように取り組
めばよいのか、従業員が自らの役割を果たすことをどのように奨励すべきなの
かなどが組み込まれており、素晴らしいお手本を示していると思います」
との
言葉をいただいています。
BIUKのボランティアチームと地域の子供たち
BIUKでは、多くの従業員が積極的にエコポイント活動に参加しており、参
加率はスタート時で62%に達しています。
また、家庭でもさまざまな環境配慮行動がとられているようです。今後は、蓄積され
たエコポイントに応じてミレニアムエコセンター(下記記事参照)
に苗木を寄付し、植樹イベントを継続的にサポートしていき
ます。
ミレニアムエコセンターのマネージャーであるジェイソン氏からは、
「BIUKのおかげで、未来を担う世代に向けた屋外教
育施設としての活動をさらに広げ、発展させていくことができます」
という感謝の言葉が寄せられています。
なお、2009年12月には、BIUKの子会社であるブラザーインダストリーズ
(スロバキア)S.R.O.でも、
エコポイント活動をス
タートさせる予定です。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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環境コミュニケーション
地球環境への貢献活動
■グローバルに環境貢献活動を展開
ヨーロッパ:イギリスで、
ハロウィーンをテーマとした植樹イベントを開催
2009年10月30日、
ブラザーインダストリーズ(U.K.)(以下、
BIUK)は、
同社所在地であるウェールズ北部の都市レクサムにあ
るミレニアムエコセンターで、
ハロウィーンをテーマとした植樹イ
ベントを開催しました。
ミレニアムエコセンターは、採石場跡地
で、地域の学生などを対象とした植樹活動やリサイクル活動、野
生生物の観測などのワークショップを運営し、地域の人々に自然
環境をインスピレーションの源として認識してもらうよう取り組
んでいる組織です。
当日は、100人以上のBIUK従業員とその家族がボランティア
として参加し、
カバノキとカエデの苗木を約50本植えました。
そ
の後、
ハロウィーンをテーマとした飾り付けを施した小道を通っ
植樹に関する説明
てエコセンター内のカフェに戻り、
バーベキューや仮装大会を開きました。
ミレニアムエコセンターのマネージャーであるJason Orme氏からは、
「私たち
は現在、採石場跡地を緑豊かな公園に生まれ変わらせるために取り組んでいます。
これは、近隣の学校や地域社会との長期にわたる約束なのです。BIUKのような地
域企業とのパートナーシップは、
このような重要な環境プロジェクトを持続していく
ために必要不可欠です。」
とのコメントをいただきました。
子供たちからは、
「素晴らしいひとときでした。
とても大変だったけど、植樹が特
仮装大会
に素晴らしかった。」
「パーティーはとっても楽しかった。
バーベキューもケーキもと
てもおいしかった。植樹は良かったけど、大変だった。」
などの言葉をもらいました。
アジア・オセアニア:中国では植林に、
オーストラリアでは海洋調査に協力
中国では、2008年5月18日、毎年1回実施される
「シンセン植樹運動」
にブラザーインダストリーズ(シンセン)
とブラザー
テクノロジー(シンセン)
の従業員約100名が参加し、100本の苗木を植樹しました。2009年4月26日には、両社から合わせ
て60名の従業員が参加しました。
オーストラリアでは、2008年度、
ブラザーインターナショナル
(オーストラリア)
が、2008年11月に同国の生物多様性保全
に取り組むNPO「アースウォッチ」
とパートナーシップを結び、従業員が海洋の生態系調査に参加しました。
ニュージーランドでは、2008年度、
ブラザーインターナショナル(ニュー
ジーランド)のウェリントン地 域のオ
フィス2カ所の従業員43名のうち10名
がボランティアとして、オフィス近郊の
Island Bayで砂丘の生態系保全のた
めに、
砂を固定するのに適したSpinifex
やPingaoの苗を植樹しました。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
2009年度シンセン植樹運動参加メンバー
111
オーストラリアでの海洋生態系調査
ⓒPeter Fugelli
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環境コミュニケーション
ステークホルダーとの対話
■
「環境WEBサイトを読む会」
を開催
第三者の客観的な視点も踏まえて、従業員から環境WEBサイト改善のための意見を収集
ブラザー工業では2009年8月28日、CSR・環境コンサルタント
北島隆次氏と環境WEBサイトの制作パートナーをお招きし、社内
環境活動関係者約20名が参加する
「環境WEBサイトを読む会」
を
開催しました。会の目的は、
ブラザーグループの環境情報をどのよ
うにしたら、
わかりやすくご覧いただけるかについて意見を交換し、
今後のWEBサイト構築に生かすことです。
初めに、北島氏から、他社事例をあげながら、
良い環境WEBサイ
トの特徴を紹介いただいたうえで、
「ブラザーグループに求められる
環境WEBサイト」
について講演をいただきました。
その後、参加者
はチームごとに分かれ、他社サイトとブラザーグループの環境
WEBサイトを見比べながら、
自社サイトの
「良い点」
「改善が必要な
北島氏による講評
点」
「課題」、
「他サイトの良い点」
について意見を交換しました。参加者からは、
「具体的な事例があると理解しやすい」
などの
意見や
「自社の良い点・悪い点を客観的に見ることができた」
などの感想が寄せられました。
最後に、講評として北島氏から
「WEBを充実させるには、
日ごろのコミュニケーションが大切」
などのアドバイスを、
また制
作パートナーからは、
「環境の年次報告はディスクロージャーとしての情報発信であり、掲載情報のPDCAを明確にしていく
ことで、読んでわかりやすく、共感の持てるサイトになる」
などのアドバイスをいただきました。
今後は、
さまざまな課題の中でも、
まずは早々に解決が可能なリンクの改善から着手し、
ステークホルダーの方々にとって、
さらにわかりやすいWEBサイトに改善していきます。
2009年度版 ブラザーグループCSR報告 ウェブサイトデータ
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環境コミュニケーション
ステークホルダーとの対話
過去の取り組み
2008年度
■生態系危機回避をテーマにステークホルダーダイアログを開催
持続可能な経済活動の実現を目指して
ブラザー工業では、
ステークホルダーの皆さまからのご意見を踏まえて
今後の取り組みを進めていけるよう、積極的に対話の場を設けています。
持続可能な経済活動を実現するためには、生物多様性保全に取り組む
ことが不可欠です。
ブラザー工業は、2008年10月7日、
「生態系危機を回
避するために―企業はどう取り組むか―」
をテーマとするステークホルダー
ダイアログを開催。行政・NPO・市民・企業37名が参加しました。
ダイアログ導入部
はじめに、
コンサベーション・インターナショナル日本プログラム代表、
日比保史氏から、
「なぜ今生物多様性が
大事なのか?」
という問いかけに答える形で、生態系危機の現状と生態系サービスの価値に関するお話をいただ
き、次に、行政の取り組み、企業の取り組みを紹介いただきました。最後に、
「企業の事業活動と生物多様性のつ
ながりを捉えることで、
どのような取り組みが社会に求められているか」
「企業間連携や企業と他セクターとの連
携によって、
どう取り組みを展開することができるか」
など、
さまざまな話題について意見交換をしました。
2006年度
共にブラザー工業の<環境教育>を考える
2007年3月8日、
ブラザー コミュニケーション スペースにおいて、
「ブラ
ザー工業の<環境教育>を考える」
と題したステークホルダーダイアログを
開催しました。行政、NPO、市民、企業の皆さまにご参加いただき、昨今の
地球環境問題を踏まえ、次代に向けてブラザー工業はどのような環境教育
を行うべきかについて、
さまざまな視点からご意見をいただきました。
これら
のご意見を参考に、今後の展開を検討していきます。
ワーキンググループを作成し、
グループごとに話し合った結果を発表
市民やNPOの方々と環境講座を通じて対話
ブラザー工業では、持続可能な地域社会の形成を目指し、行政やNPOなどが協働で活動するEPO中部(環境省
中部環境パートナーシップオフィス)
の講座「第6回 企業とのコミュニケーションサロン」
に協力し、2006年8月30
日、
「環境とともに∼ブラザー工業(株)
の取り組み」
と題して、環境推進部のチームマネジャーによる環境活動のプ
レゼンテーションを行いました。
その後、15名の参加者が三つのグループに分かれ、
ディスカッションを展開。
「ブラ
ザー コミュニケーション スペースの地域社会への有効活用法」
「主力商品MyMioの広報ツールへの改善アイデ
ア」
などの提言をいただくなど、有意義な対話を持つことができました。
▶
「ブラザー工業の環境教育を考える」2007年3月8日
[PDF/131KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/communication/pdf/dialog070308.pdf
▶第6回 企業とのコミュニケーションサロン
「環境とともに∼ブラザー工業の取り組み」2006年8月30日
[PDF/143KB]
http://pub.brother.co.jp/pub/jp/eco/communication/pdf/dialog060830.pdf
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