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第2部全編

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第2部全編
僕の奥様は女王陛下
=(1
第2部―2
人間椅子と人間便器)=
でも、その微笑みが真顔に変わった。
「忘れていたわ、どうしましょう」
困ったように、突然セルベリーナさんが声を出したの。
ランドクルーザーの中は暗くて誰の表情も読めないけれど、3人で顔を突き
合 わ せ 、 yume が 聞 き 返 し た 。
「どうしたの?」
「王宮には普通のトイレがないの。それと、椅子も……」
セルベリーナさんが申し訳なさそうに言った。
「えぇっ?
では皆さんも困るでしょ?」
yume に は 不 思 議 に 思 え た 。
「セルベリーナたちは、ちっとも困っていないのですけれど」
セルベリーナさんが不思議な言い方をした。すぐにマコさまが聞かれた。
「風習の違いですか?」
「はい」
「だったら大丈夫ですわ!
そのくらいの事は覚悟していますから」
百合さまが元気よく言われた。
「そう言って頂けると、セルベリーナも安心なのですが……」
「どんな違いかしら?
トイレがない訳ないでしょ?
椅子の代わりだって、
あるはずでしょう」
マコさまが闇に向かって呟かれた。
「えぇ。人間便器と呼ばれるサーバンと、人間椅子のサーバンが普通いるの」
セルベリーナさんは、私たちの反応を確かめるように言われる。
yume 達 3 人 は 顔 を 見 合 わ せ た の 。 ぼ ん や り と 車 内 は 明 る く な っ て い た 。
外の景色が明るさを帯びて白く霞んでいた。朝が間近なのね。
「私は大丈夫です」
マコさまが言われた。
「私、出来るかしら?
解らないわ」
不安気に百合さまが言われた。
「 yume も 解 ら な い わ 。 で も 、 大 丈 夫 だ と 思 う 」
yume は 、 自 信 は な か っ た け れ ど 、 す ぐ に 慣 れ る と 思 え た わ 。 そ れ く ら い の
ことは、どこかで期待していたはずよ。
「王宮とかセルベリーナの宮にはトイレも椅子もないのですけれど、首都サデ
ィスティンのホテルなら大丈夫です。市内に宿を確保できます」
セルベリーナさんが提案してくれた。
「大丈夫です。きっと慣れますから、心配要りませんわ。それに、王宮に行か
なければ、この旅の意味がありません」
yume は 答 え た け れ ど 、 心 配 だ っ た わ 。
「セルベリーナさんも、ちゃんと、それに慣れていらっしゃるのでしょ?」
マコさまが聞かれた。
「セルベリーナには専属サーバンのヤーコブ兄がいるので、他の人間便器を使
う必要はないのですけれど」
何気なくセルベリーナさんが言ったのだけれど、それって、隼人お兄さまも
エリザベーラお姉さまの便器として使われていると言うことなのかしら?
「エリザベーラお姉さんは別に、専用の人間便器を使っていますから大丈夫で
す」
セ ル ベ リ ー ナ さ ん が 、 取 っ て 付 け た よ う に 言 い 訳 を し た 。 そ の 一 言 で yume
達3人は安心したわ。いくらなんでも、隼人お兄さまがスカトロまでなさって
いたら幻滅してしまうもの。
そこから、早朝のドライブはサーバン、いえ、やっぱり奴隷なんだわ。その
奴隷の話で4人は盛り上がった。
yume は 、 す っ か り 隼 人 お 兄 さ ま の こ と も 知 る こ と と な っ た 。 け れ ど も 、 こ
の事実は、ヤバー、いえ、ニホンに帰ったら誰にも言えないと思ったわ。特に
家族には、ね。
それから2時間も走ったかしら。陰鬱な土色の風景が続き、それから砂漠に
変わっていった。広大な砂漠の中に、忽然とモスクの丸屋根や尖った尖塔が幾
つも連なる城壁が見えてきたわ。その建物群が見る見る大きくなって近づいて
き た 。車 が 200 キ ロ 以 上 の ス ピ ー ド で 走 っ て い る っ て 凄 い こ と だ と 実 感 で き た 。
「王宮に着きました」
セルベリーナさんが言われた。ランドクルーザが城壁に近づくと、正面の楕
円の半円を見せている大門が外側に開いたの。
短 す ぎ る 黒 い ビ キ ニ パ ン ツ を 穿 き 、他 の 着 衣 と 言 え そ う な の は サ ン ダ ル だ け 、
と い う 裸 同 然 の 格 好 を し た 城 兵 が 10 人 ほ ど 出 て き て 、 両 側 に 開 い て 並 ん だ 。
その真ん中を車は通り過ぎる。斜めに黒いたすきを掛け、長い銃を捧げ持って
い た 。 城 兵 の 肉 体 は 皆 、 筋 肉 が 盛 り 上 が り 、 着 衣 な ん て 必 要 な い 、 と yume に
は 思 え た わ 。 そ れ を 見 た だ け で yume の 心 臓 は ド キ ド キ し て し ま っ た 。
車 が 止 ま る と 、 同 じ よ う に 魅 力 的 な 男 性 兵 士 10 名 ほ ど が 車 を 取 り 囲 ん で 、
両 側 の ド ア を 開 け て く れ た の だ け れ ど 、 yume 達 3 人 は そ ん な 兵 士 達 の 姿 を 見
ただけでドキドキしてしまって恥ずかしくって、素敵な兵士達をちゃんと見る
ことができなかった。
車から降り大理石が敷き詰められた王宮の廊下に入ると、その巨大さと荘厳
さにすっかり圧倒されて、小人になってしまったように感じられたわ。天井ま
で 、 き っ と 30 メ ー ト ル と か 50 メ ー ト ル の 高 さ が あ る の で し ょ う ね 。
「セルベリーナ様!」
木霊するように遠くから声が届いた。宮殿の奥から青いアバヤを纏った端正
な顔立ちの美女が、こちらに向かって走ってきた。その人にセルベリーナさん
が大きく手を振って応えていたわ。
「サラーニャ!」
セルベリーナさんの顔が嬉しそうに輝いていた。
「久しぶり、どうしていたの?
サラーニャ」
青いアバヤの女性がセルベリーナさんの両手を握ってきた。
「書記官を退任してから、ユーエスイーの息子のところに行っていました。ち
ょ う ど 10 歳 に な り ま し た 」
え?
結婚しているの?
yume は そ う 思 っ た の だ け れ ど 、 こ の 国 に は 婚 姻
制度がないのよね。どうなっているのかしら?
最初っから興味深いお話にな
ってきたわ。
「皆さん、こちらはセルベリーナが女王に就いていた時の書記官で、サラーニ
ャと言います。サラーニャ、こちらは隼人お兄さんの妹さんの、夢子様とその
御学友の雅子様、百合子様よ」
セルベリーナさんが紹介してくれた。
サラーニャさんは、にこやかに挨拶をされる。
「 は い 。伺 っ て お り ま す 。セ ル ベ リ ー ナ 様 の 元 書 記 官 で サ ラ ー ニ ャ と 申 し ま す 。
よろしくお願いします。早速ですが、皆さんのためにオリエンテーションをし
ようと思い、お待ちしていました」
「やっぱりサラーニャだわ。手回しが良いですね。
セルベリーナはヤーコブ兄のところに行きますから、オリエンテーションが
終わったらセルベリーナの部屋に案内してあげて、サラーニャ」
「畏まりました、セルベリーナ様。さぁ、皆様こちらに」
サ ラ ー ニ ャ さ ん が 、 yume 達 を 促 し て 先 に 歩 き 出 す 。
セ ル ベ リ ー ナ さ ん は 反 対 方 向 に 回 廊 を 歩 い て 行 っ て し ま っ た 。 yume 達 は サ
ラーニャさんに付いて行くしかなかったの。
回廊にはまぶしい太陽が射し込んで暑そうだったけれど、空調のお陰でとっ
ても快適な温度と湿度に保たれていた。その回廊を少し進むと、肌色の丸みを
帯びた板状のものが4枚、普通のドアの前の床に並んで置かれていたわ。近づ
くと筋肉の盛り上がった、素敵な金髪の白人男性だった。頭を床につけて、両
手を頭の上にまで長く伸ばして、お尻だけを上げた格好で平伏している奴隷だ
っ た 。 初 め て 見 る 奴 隷 に 、 yume 達 3 人 は ド キ ド キ し て し ま っ た 。
そ こ の ド ア が 開 き 、 サ ラ ー ニ ャ さ ん に 続 い て yume 達 も 入 っ た の 。 廊 下 の 床
で 平 伏 し て い た 奴 隷 達 も 後 に 続 い て 四 つ ん 這 い で 歩 い て 入 っ て き た 。 yume は
とっても怖くなって、後ろを振り返ると、奴隷たちはさっきと同じような格好
で、部屋の床の上で平伏していたわ。
「さぁ、椅子をどうぞ」
サラーニャさんが四つん這いになっている奴隷に掌を向けた。奴隷達はそれ
ぞ れ yume 達 一 人 ひ と り の 横 で 四 つ ん 這 い に な っ て 待 ち 構 え て い る 。 こ れ が 人
間 椅 子 な の ね 。 yume に は す ぐ 解 っ た の で 嬉 し か っ た わ 。
「人間椅子も、初めてなんですね。何も怖がる必要はございません。普通に座
るだけです」
そう言ってサラーニャさんは、横に控える人間椅子にお尻を乗せた。
yume 達 も こ わ ご わ 人 間 椅 子 に 遠 慮 が ち に お 尻 を 乗 せ て み た わ 。 冷 た い 感 覚
がなくて、逆に熱いように感じられた。しかも弾力があって頼もしい。そんな
素敵な男性を尻に敷くことができて、とっても楽しい気分になったわ。顔も見
たかったけれど、そこまでは無理なのでしょうね。
「人間椅子の座り心地は如何でしょうか?
もし座った感じが合わないようで
したら、すぐに別の人間椅子にお取替えいたしますが?」
サ ラ ー ニ ャ さ ん が 言 っ て 下 さ っ た け れ ど 、yume 達 3 人 は 顔 を 見 合 わ せ た わ 。
なんだか座り心地が良いような、馴染めないような、そんな感じだった。
「初めての感覚で、解らないかもしれませんわね。本当に具合が悪いようでし
たら後からでも構いませんので言ってくださいね。座り心地の良い人間椅子に
いつでも交換させていただきますから」
サ ラ ー ニ ャ さ ん が 親 切 に 言 っ て く だ さ っ た 。 そ れ で も yume 達 は ホ ッ と で き
ないでいた。こんな心浮き浮きする体験ができるなんて、楽しいんだけれど、
こんなに逞しくて素敵な白人男性を尻の下に敷いているのですもの、落ち着け
るわけがないわ。
「ここでは、そのパンツ姿で過ごすのは難しいと思います。皆さんに可愛いア
バヤを御用意してありますので、着替えられては如何でしょう?」
サ ラ ー ニ ャ さ ん が yume 達 の 後 ろ の ほ う に 掌 を 向 け た 。 振 り 返 る と 、 yume
達の
後ろにはまるで虹のように華やかなアバヤを持った3人の女官が立っていたの。
横 の マ コ さ ま は す で に 、“ 私 は 青 ね ”、 と 目 が 言 っ て い た わ 。“ 私 、 ピ ン ク ”。
百 合 さ ま も そ う 言 っ て い る わ 。 yume に は 紫 が 残 っ て い る 。
「どうぞ、好きな色のアバヤをお選びください」
サ ラ ー ニ ャ さ ん に 促 さ れ て 、 yume 達 は ア バ ヤ の と こ ろ に 近 寄 る 。 そ れ ぞ れ
単色のアバヤを受け取ると、女官たちは部屋を出て行った。
「さぁ、私達だけですので、遠慮なくお着替えくださいませ」
サラーニャさんにそう言われたけれど、格好良い男性の奴隷が4人もいたら
恥 ず か し く て 、こ こ で は 着 替 え ら れ な い わ 。yume 達 は も じ も じ し て し ま っ た 。
「もし奴隷が気になるのでしたら、それは意識しないようにしてください。こ
こでは奴隷は人間ではありません。下僕であり家具であり、ワンダ様の快楽を
援助するための玩具なのです。それに、人間椅子は床しか見ていません。奴隷
の存在は意識の外に置くようにしてください。それが、ここの普通の習慣なの
ですから」
サラーニャさんが諭すように言われた。
最初にマコさまが、シャツのボタンを外し始めた。膝までの丈のパンツを下
ろすと、マコさまのとっても引き締まって綺麗な身体の線が現れた。青いアバ
ヤに合わせたような青いブラとパンティーの上にアバヤを羽織る。とても綺麗
で 素 敵 な マ コ さ ま 。 見 惚 れ て い た yume と 百 合 さ ま も 慌 て て 着 替 え た わ 。 百 合
さ ま の ブ ラ と パ ン テ ィ ー は ピ ン ク だ っ た 。 yume だ け が 白 い ブ ラ と パ ン テ ィ ー
で、負けているように感じてしまった。その間、4人の素敵な奴隷たちは床を
見 つ め た ま ま ピ ク リ と も 動 か な か っ た の で 、 yume 達 は 安 心 し て 着 替 え を 終 え
た。
サ ラ ー ニ ャ さ ん は ニ コ ニ コ し な が ら 、 yume 達 に 聞 か れ た 。
「そろそろ、トイレに行きたくありませんか」
yume 達 3 人 は ワ ン ダ 女 建 国 に 入 っ て か ら 一 度 も ト イ レ に 行 っ て い な か っ た 。
そういえば、もう随分我慢していたのよ。
「サラーニャさん、お願いします」
yume は 恥 ず か し さ を 我 慢 し て 言 っ て し ま っ た わ 。
「では、トイレに御案内いたします。あとについてきてください」
サ ラ ー ニ ャ さ ん の あ と に 付 い て yume 達 も 部 屋 を 出 た 。 サ ラ ー ニ ャ さ ん は 、
ド
アがなく、オープンスペースになっている少し暗い部屋に入った。中に入って
みると、それほど暗くはなかった。
で 、で も … … な 、な 、な ん と い う こ と な の !?
yume は と っ て も 驚 て し ま っ た 。
人 が 跪 い て 立 っ て い る の 。い え 、違 う わ !
上半身だけ床から飛び出ていて、
大 き く 口 を 開 け た 男 性 が 幾 人 か 並 ん で い た 。真 ん 中 が 黒 人 、そ の 両 側 が 黄 色 人 、
両端に白人の5人が床から1メートルくらいの高さで並んでいて、大きく開か
れた口の中の歯は全部抜かれている。でも、それよりも、もっと驚いたのは、
それぞれ勃起したパニスをお腹の高さにまで持ち上げていたことよ。睾丸の下
には少し高い台が据えられていたわ。
「ここがトイレです」
サラーニャさんが平然と言った。
“ え ぇ っ ? !”
yume 達 は 言 葉 も 出 な か っ た 。 サ ラ ー ニ ャ さ ん が 真 ん 中 の 黒 人 の 人 間 便 器 の
前に立って、アバヤの前をはだけた。そして、大きく口を開けている黒人の顔
をアバヤの中に隠し込んでしまったわ。
「皆さんもどうぞ。陰部を人間便器の口に押し当ててください。さあ!」
サ ラ ー ニ ャ さ ん が 強 く 促 す 。 yume 達 3 人 は 言 わ れ る ま ま 、 サ ラ ー ニ ャ さ ん
の 両 側 の 人 間 便 器 の 前 に 立 っ て ア バ ヤ の 前 を は だ け て み た 。で も 、そ こ で yume
達3人は動きが止まってしまったの。恥ずかしくて、とってもパンティーまで
下ろすことなんてできそうになかったのですもの。パンティーを男性の目の前
で見せるだけでも恥ずかしいことなのに。
「人間椅子と同じです。これは“便器”なのです。彼らは望んで人間便器にな
っているのです。白い普通の便器と同じだと思って使ってください。きっと、
それよりもずっと使い心地が良いと思いますけれど」
サラーニャさんが、もっともらしく言うのだけれど……。
「これに慣れていただかないと、王宮もセルベリーナ様の宮も見学が難しくな
ります。ここには人間便器以外のものはありませんので」
サラーニャさんが、また諭すように、いえ、今度は脅されているようにも感
じたわ。
yume は と っ て も 困 っ て し ま っ た 。 で も 、 サ ラ ー ニ ャ さ ん の 横 の 黄 色 人 種 の
人間便器の前に立ったマコさまが青いパンティーを下ろされた。そして、アバ
ヤの中に黄色人種の人間便器の顔を隠されてしまったわ。
yume と 百 合 さ ま は 顔 を 見 合 わ せ て し ま っ た 。マ コ さ ま は 少 し 上 を 向 か れ て 、
じ っ と し て い る 。 yume と 百 合 さ ま で 、 じ っ と マ コ さ ま を 見 つ め て い た 。
その間にサラーニャさんはトイレを終えられてしまって、アバヤの中から黒
人の人間便器を出た後、黒い棍棒のように勃起しているパニスを足先で踏みつ
けていた。見る見る間にその太く怒涛のように勃起したパニスが、さらに巨大
化していった。
「嗚呼……っ」
マコさまの切ない声が漏れ聞こえた。マコさまの青いアバヤから黄色人種の
人間便器が顔を出す。マコさまのお顔が、すっきりとしたように見えた。
「嗚呼・ア……」
真ん中では黒人人間便器が溜息を漏らしていた。白獨した精液がどくどくと
黒くて巨大なパニスの先から溢れ出ていた。飛び出した精液がサラーニャさん
のサンダルにまで掛かってしまったみたい。サラーニャさんの専属奴隷が四つ
ん這いのまま近づいて、その汚れたサンダルを舌先で綺麗に舐めていた。
「マコさま、使用後は人間便器のパニスを足で扱いてやってください」
サラーニャさんがマコさまに言われた。
マコさまがサンダルのまま、黄色人種の人間便器の勃起したパニスを踏みつ
けて、少し高くなった台の上で扱き始めた。黄色人種の人間便器の顔が快楽に
歪んで気持ち良さような表情に変わって行く。
yume も 性 的 に ム ラ ム ラ し て き て 堪 ら な く な っ て 白 の パ ン テ ィ ー を 下 し た 。
きっと濡れていたと思うわ。黄色人種の人間便器の大きく開けられた口に、
yume の 陰 部 を 押 し 当 て た の 。嗚 呼 、な ん て 恥 ず か し い こ と を 、yume は し て い
るのでしょう。でも、感じてしまっているの。
「嗚呼……」
yume は 声 を 漏 ら し て し ま っ て 、 も っ と 恥 ず か し く な っ て し ま っ た わ 。
「夢さま、大丈夫?」
百 合 さ ま が 声 を 掛 け て く だ さ っ た 。 yume は 意 識 を 戻 し て 横 の 百 合 さ ま を 見
たら、百合さまも白人人間便器を股間に納めて、潤んだ眼差しをしていた。
yume は 下 半 身 の 力 を 緩 め て 、 お し っ こ を 出 そ う と 集 中 し て み た 。 こ の 環 境
に少し慣れてきたようで、少しだけおしっこが出たの。その後はもう勢いよく
出したわ。長い時間していなかったのでとてもスッキリして、気持ちよくトイ
レを終えることができたわ。でも可哀想な黄色人種の人間便器は、むせ返って
い た 。 咳 き 込 み は し な か っ た け れ ど 、 yume の お し っ こ を 口 か ら 溢 れ さ せ て 、
それが首筋からお腹を通って床を濡らしていた。
それを見たら、役立たずな、はしたない人間便器だと思って怒りが沸いてき
た の 。 だ か ら yume は 、 人 間 便 器 の 顎 を 膝 で 蹴 り 上 げ て し ま っ た の よ 。 黄 色 人
種 の 人 間 便 器 は 、 yume の 小 水 を 吐 き 上 げ な が ら 後 ろ に 仰 け 反 っ て 倒 れ て し ま
っ た わ 。倒 れ る 大 き な 音 が し た と 思 っ た ら 、黄 色 人 種 の 人 間 便 器 は 気 を 失 っ て 、
の び て し ま っ た 。yume は 少 し す っ き り し た け れ ど 、yume の ほ う が 、は し た な
かったかしら?
で も 、 誰 も yume の や っ た こ と を 咎 め よ う と し な か っ た わ 。
百 合 さ ま っ た ら 、 yume の や っ て い る こ と に は 無 関 心 で 、 白 人 人 間 便 器 の パ
ニ ス を サ ン ダ ル の 先 で 気 持 ち 良 さ そ う に 扱 い て い る の で す も の 。 yume の ほ う
が気恥ずかしかったわ。
「夢さま、アバヤの前をはだけてください」
サ ラ ー ニ ャ さ ん に 言 わ れ 、yume は ア バ ヤ の 前 を 托 し 上 げ た の 。yume の 人 間
椅 子 を や っ て い た 奴 隷 が 、 yume の 白 い パ ン テ ィ ー を 降 ろ し て yume の 、 ま だ
濡れている女陰の陰毛に口を寄せて舌を出して綺麗に舐めてくれたわ。ちょっ
と 驚 い た け れ ど 、 yume は と っ て も 感 動 し て し ま っ た 。
「ありがとう」
綺 麗 に 舐 め 取 っ て く れ た 奴 隷 の 顔 が ア バ ヤ か ら 出 て き た の で 、 yume は 自 然
にお礼を言ってしまった。
「名前は、あるの?」
yume の 股 間 に 顔 を 埋 め て 、 お 世 話 し て く れ た 奴 隷 に 聞 い て み た 。
「マゾッホです」
膝 立 ち し た ま ま 、 yume を 見 上 げ た 奴 隷 が 答 え た 。
「奴隷もお話できるのね。マゾッホさんって言うの。いつから奴隷をやってい
るの?」
yume は 好 奇 心 を 満 足 さ せ た く て 、 さ ら に 聞 い て み た 。
「奴隷としての勤めは、今回が初めてです」
マ ゾ ッ ホ さ ん が yume を 見 上 げ た ま ま 言 っ た 。 ブ ル ー の 瞳 が 可 愛 か っ た わ 。
「えぇ?
初めてなの?」
yume は 驚 い て し ま っ た 。
「でも、とっても良く気が利くのね。素敵よマゾッホさん」
「その奴隷は、最近サーバン・エリート・アカデミーを終了したばかりの奴隷
です。ついこの間まで王宮の地下で清掃作業をしていたスードラでした。この
間のクーデターの首謀者を捜索していた時に、首謀者のリーダーを発見して密
告してきたので、その功績でサーバンに落とされて奴隷となったのです。
でも、サーバン・エリート・アカデミーでの成績が優秀でしたので、初仕事
として夢子様の専属奴隷としてお付けしました。気に入って頂けたのなら、私
も嬉しいです」
サラーニャさんが事情を説明してくれた。
え ぇ ?!
yume の 専 属 奴 隷 だ っ た の 。そ れ を 聞 い て 、な ん だ か 急 に 小 悪 魔 的 な
気持ちが沸いてきた。
「 yume の 命 令 な ら 、 な ん で も 聞 け る の ? 」
マ ゾ ッ ホ さ ん の 目 を 見 つ め て yume は 聞 い て し ま っ た わ 。
「はい、どんな御命令にも絶対服従いたします」
奴隷のマゾッホさんがハッキリとした声で答えた。跪いているマゾッホさん
のパニスが大きく膨らんで、空中で揺らいでいるのが面白かったわ。
「それでは、オナニーして見せなさい」
yume は 、 大 胆 に も 言 っ て し ま っ た 。
マ ゾ ッ ホ さ ん は 黙 っ て 掌 で パ ニ ス を 握 り 絞 め て 扱 き 始 め た の 。 目 は yume を
見つめたままだったわ。百合さまもマコさまも、爪先で人間便器の大きく膨ら
んだパニスを扱いていた。暫くすると奴隷たちの目が潤んできたわ。
「一斉に、イクのよ!」
サラーニャさんが大きな声で命令した。そして、号令をかけ始めたの。
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「ゼロ!」
サラーニャさんがカウントダウンを終えると奴隷たちの表情が崩れて、白獨
し た 精 液 が 一 斉 に 噴 出 し た 。 と っ て も 卑 猥 な 光 景 だ っ た け れ ど 、 yume 達 3 人
は感激してしまったわ。なんて惨めで可愛い奴隷たちなのでしょう。
白獨した精液が勢い良く噴出した後も、止まる事を忘れたように何度も打ち
上げ花火のように精液を吹き上げていたわ。そして最後は搾り出すように濁っ
た精液を鈴口から垂らしていたわ。でも、パニスは萎えることがなくって、ま
だ大きなままだった。
「立ちなさい」
yume は マ ゾ ッ ホ さ ん に 命 令 し た の 。 マ ゾ ッ ホ さ ん が 立 ち 上 が る と 、 yume
よ り も 20cm 以 上 も 背 が 高 く っ て 格 好 の 良 い 姿 だ っ た わ 。 yume は マ ゾ ッ ホ さ
んのパニスに手を伸ばし握ると思いっきり激しく扱いてあげたの。
「嗚呼……」
マゾッホさんが呻いて腰を引いた。
「動くナ!」
yume は き つ く 命 令 し た の 。 マ ゾ ッ ホ さ ん は 顔 を 歪 め な が ら 耐 え て い た わ 。
そ の 表 情 が 醜 い け れ ど も 可 愛 く っ て 、 yume は 無 理 や り 2 回 目 の 射 精 を 強 要 さ
せた。
「嗚呼……っ!」
マゾッホさんは大きく呻き声を漏らし、精液を再び噴出させたわ。本当に可
愛 い 奴 隷 だ こ と 。 yume は マ ゾ ッ ホ さ ん を 抱 き し め て あ げ た く な っ た け れ ど 我
慢して、パニスを強く握り締めて精液を捻り出してあげた。弾力があって芯の
し っ か り し た 固 さ は 東 洋 人 の よ う だ っ た わ 。強 く パ ニ ス を 握 り し め ら れ た の で 、
マゾッホさんは大声で叫んていた。その男っぽい澄んだ高音の叫び声もとって
も 素 敵 で 、 yume の 身 体 の 内 側 が 反 応 し て し ま っ て 、 も う と っ て も 濡 れ て し ま
っていた。
「床に仰向けに寝なさい」
だからマゾッホさんに、床に寝るように命じたの。まだパニスは勃起したま
ま だ っ た か ら 、 yume は パ ン テ ィ ー を 脱 い で マ ゾ ッ ホ さ ん の 元 気 に 立 ち 上 が っ
て い る パ ニ ス の 上 に 腰 を 降 ろ し て 、 yume の 膣 の 中 に 導 き 入 れ て し ま っ た わ 。
熱いマゾッホさんの肉棒がとっても気持ち良く感じられた。
yume は 、 マ ゾ ッ ホ さ ん の パ ニ ス の 上 で 身 体 を 上 下 さ せ 、 大 声 で 吼 え て い た
わ 。何 度 も 何 度 も yume は 昇 天 し て し ま っ て 、何 も 解 ら な く な っ て し ま っ た の 。
「皆さ∼ん!」
サラーニャさんの声が意識の中に割り込んできた。見回すと、マコさまも百
合さまも奴隷に跨って楽しんでいる。サラ―ニャさんがそれを見つめて微笑ん
で い た わ 。 yume と 目 線 が あ っ た の で 恥 ず か し く な っ て し ま っ た け れ ど 、 サ ラ
ーニャさんは微笑んだままだった。
「もうそろそろ、よろしいでしょうか?
次のスケジュールもありますので」
サラーニャさんが言われた。どれくらいの時間が経ったのかしら?
yume
には時間の感覚がまったく解らなくなってしまっていた。ここでは、なんて素
敵な時間を過ごすことができるのでしょう。こんなに自由な楽しい時の経過っ
て、生まれて初めて味わうかもしれないわ。
yume が 立 ち 上 が る と 、 マ ゾ ッ ホ さ ん が yume の 白 い パ ン テ ィ ー を 拾 っ て き
て穿かせてくれた。百合さまもマコさまも気だるくて満足気な顔をしていた。
「では、午後から外へ見学に行きましょう。それから最初に言っておかなけれ
ばならなかったのですが、人間便器の使い方としては、一定量のおしっこを放
出したら、一旦止めてください。人間便器の口の中に溜まった小水が飲み干さ
れ る ま で の 数 秒 間 、お し っ こ を 止 め た ま ま に し て か ら 、再 度 放 尿 し て く だ さ い 。
面倒ですが、それを何度か繰り返してやっていただけると、気持ち良く人間便
器を使うことができます。
え ぇ ∼ ?!
そうだったの?
yume の 使 い 方 が 間 違 っ て い た の ね 。で も 、百 合
さ ま も 、 マ コ さ ま も 上 手 に 使 っ て い た わ 。 常 識 と し て 知 っ て い た の ね 。 yume
だけが知らなかったなんて、恥ずかしいわ。
「専属奴隷がいる場合は、その専属奴隷を人間便器にも使えますので、普段は
トイレに行く必要はありません。夢子様、百合子様、雅子様にお付けした専属
奴隷をいつでも、ご自由な時に人間便器としてお使いください」
サラーニャさんが続けて説明していた。
「専属奴隷がいるのに、どうしてトイレが必要なのですか?」
百合さまが質問されたわ。
「専属奴隷は、全てのワンダが所有しているわけではありません。ですので、
どうしてもトイレが必要なのです。同じように人間椅子も、家具の一つとして
必要不可欠なものです。特に王宮はワンダ女権国の象徴的な場所なので、工作
物の椅子と便器は一つとして置いていません。全て奴隷で代用しています」
セルベリーナさんが言っていたのは、このことだったのね。でも、エリザベ
ーラお姉さまには専用の人間便器がいると言うことなの?
それは贅沢だけれ
ど、使い分けるほうが面倒に思えるわね。
「では食事にしましょう。まだ朝食もとっていらっしゃらないのに、もうお昼
近くになってしまいました」
サラーニャさんの声で朝食をとっていないことを思い出して、急にお腹が空
いてきた。
yume 達 3 人 は サ ラ ー ニ ャ さ ん の 後 に 従 っ た の 。yume 達 の 後 ろ に 専 属 奴 隷 が
3匹、四つん這いで付いてきた。サラーニャさんの奴隷は、サラーニャさんの
横にぴったりとついて四つん這いで歩いていた。いかにも忠実な犬だって言っ
ているようだった。
「食事の前に、私の部屋に寄りませんか?」
サラーニャさんが立ち止まって言った。
「 え ぇ ?!
サラーニャさんのお部屋に招待してくださるのですか?」
yume は 驚 い た 。 そ れ っ て 、 と っ て も 嬉 し い こ と よ 。 サ ラ ー ニ ャ さ ん が 好 意
で 言 っ て く だ さ っ た の で 、 yume は 嬉 し く な っ て 声 が 高 く な っ て し ま っ た 。
「はい、御招待いたしますわ」
ニッコリと微笑んでサラーニャさんが言われた。
殺風景な白い大理石に囲まれた回廊から、緑の木々の鉢が幾つも並べられた
回 廊 に 移 っ た 。30 メ ー ト ル ご と に 扉 が あ っ て 、そ の 前 に は 美 し い 花 の 鉢 が 置 い
て あ る 。 そ れ に 、 扉 の す ぐ 横 の 床 に 直 径 30c m ほ ど の 丸 い 穴 が 開 い て い た 。 深
さは1mくらいあったわ。
「ここが宮廷で仕事をしている女官たちの居住区なのです」
サラーニャさんが説明してくださった。
3 つ ほ ど 扉 を 過 ぎ て 、そ れ だ け で も 100 メ ー ト ル も あ る の よ 。回 廊 を 右 に 折
れても、その先にも居住区の長い回廊が続いていた。そこで、とんでもないも
の が yume の 目 に 飛 び 込 ん で き た 。 奴 隷 が 太 股 の 付 け 根 ま で 床 の 穴 に 埋 め ら れ
て、手を揃えて上げられたまま、天井からのロープで吊られた格好で固定され
ていたの。いちばん驚いたのは、萎えたパニスだけが床に掘られた穴の上にち
ょ こ っ と 乗 っ か っ て 、 取 り 残 さ れ た よ う に 出 て い た こ と な の 。 yume 達 が 近 づ
いて行くのに気が付いた奴隷のパニスは、すぐに大きくなっていった。
「またお前なのね」
サラーニャさんがその奴隷に声を掛けた。奴隷の顔は、サラーニャさんのお
腹の辺りよりも低かったわ。
「お仕置きに協力してあげなければ、ね」
サラーニャさんの手が上がり、平手が奴隷の頬を数発、殴打した。静かな回
廊に頬を張る高い音が木霊した。その哀れな白人奴隷の青い瞳から涙が湧き上
がって頬を伝って流れ落ちた。そして、鼻を啜るように低い声で嗚咽し始めた
の。
「これはお仕置きなのよ。パニスを膨らませたままで良いと思っているの?
いつも反省が足りないのよ、お前は」
サラーニャさんが奴隷を見下ろして諭すように言っていた。奴隷が悲しげな
声 で 泣 く の を 聞 い て 、 yume の 性 感 帯 が ま た 刺 激 さ れ て い る の が 解 っ た わ 。
yume も 白 人 奴 隷 に 近 づ い て 奴 隷 の お 腹 を 蹴 り 上 げ て あ げ た わ 。 す る と 、 と っ
ても気分が良くなって、性的快楽が電撃のように身体の中を走っていった。白
人 奴 隷 が 今 度 は 大 き な 声 を 出 し て 叫 ん だ の 。 yume は ま す ま す 昂 ぶ っ て き て し
まったわ。
22=(2
隼人お兄さまとヤーコブ)=
突然その部屋の白いドアが外側に開き、中からオレンジ色のアバヤを着た金
髪の美女が出てきた。
yume は 悪 い こ と を し た 子 供 の よ う に び っ く り し て し ま っ た 。 他 人 の 家 の 奴
隷を蹴飛ばしてしまったのですもの。きっと怒られてしまうわ。
「 サ ラ ー ニ ャ さ ん 、い つ も す み ま せ ん 。う ち の 奴 隷 に お 仕 置 き し て い た だ い て 。
私の躾が下手なものですから……」
先ほど出てきた金髪の美女が言った。
「 そ ん な … … 。気 に な さ ら な い で 下 さ い 。そ の た め の お 仕 置 き ホ ー ル で す も の 」
サラーニャさんが奴隷のパニスを踏みつけながら、笑みを浮かべて答える。
「今日は陛下の専属奴隷の隼人さんの妹さんが来られましたので、休息に私の
部屋に御招待したところでしたの」
サ ラ ー ニ ャ さ ん が yume 達 の こ と を 説 明 し て い る 。
「ちょうど良く、お仕置きに奴隷が出してあったので、ここの風習を知ってい
ただけて良かったですわ」
「 え ぇ !?
こちらが夢子様なのですか?」
一 番 近 く に い た yume に 、 視 線 を 向 け て 彼 女 が 言 っ た 。
「そんな!
私の躾け下手が解ってしまって、恥ずかしいですわ」
「いいえ、ワンダ女権国の風俗をよく理解していただくためには、ちょうど良
かったのです。ねぇ、夢子様」
サラーニャさんが優しく言われた。
「夢子です!
よろしく」
yume は ど ぎ ま ぎ し て 、 オ レ ン ジ 色 の ア バ ヤ の 若 い 美 女 に 合 掌 し た わ 。
「素敵なお兄様ですわね。私も人間便器調教の時、少しだけお手伝いさせてい
ただきました。あの時はとっても素敵な思いをしましたわ。
私は、エレーニャと言います。ここで書記をやっています。よろしくね、夢
子様」
うっとりとした視線で、当時を思い出すようにエレーニャさんが言われた。
隼人お兄さまが人間便器調教をされたの?
素敵だったって?
何が?
ど
んな風に?
yume の 好 奇 心 が ム ラ ム ラ と 湧 き 上 が っ て き て し ま っ た わ 。
「嗚呼……」
サラーニャさんにパニスを踏まれ続けていた奴隷が、突然呻き出した。
yume が 奴 隷 の ほ う を 見 る と 、 サ ラ ー ニ ャ さ ん の サ ン ダ ル に 扱 か れ て 大 き く
膨らんだパニスから、白獨した精液を勢い良く放出していた。目を閉じて、歪
ん だ 奴 隷 の 表 情 を 見 て い た ら 、 yume も 感 じ て き て し ま っ た わ 。 だ か ら yume
は 、 奴 隷 の 金 髪 を 掴 ん で 、 yume の 青 い ア バ ヤ の 中 に 入 れ て し ま っ た の 。 気 を
利 か せ た yume の 専 属 奴 隷 が 後 ろ か ら 、yume の パ ン テ ィ ー を 下 げ て く れ た わ 。
本当に気の利く奴隷だこと。
お 仕 置 き 中 の 奴 隷 の 口 に 、 yume の 女 陰 を 擦 り 付 け て や っ た の 。 ア バ ヤ の 中
で お 仕 置 き 奴 隷 は 、 舌 先 を yume の 女 陰 の 襞 に 這 わ せ て き た 。 yume の あ そ こ
は 、も う び し ょ 濡 れ 。だ か ら 、と っ て も 恥 ず か し か っ た の だ け れ ど 、す ぐ に yume
は 絶 頂 に 達 し て し ま っ た わ 。 本 当 に yume っ て は し た な く て 、 何 度 も 何 度 も 絶
頂を感じて逝ったわ。
その後のことはまったく記憶がなくって、覚えていないの。気が付いたら、
明るくて広々としたお部屋の人間長椅子の上だった。この人間長椅子は、十数
人の奴隷が身体を寄せ合って、ソファーのような形を作っているの。手足胴体
が 複 雑 に 絡 み 合 っ て 、 ど ん な 風 に な っ て い る の か yume に は 見 当 も つ か な か っ
た 。 そ の 人 間 椅 子 に 座 っ た yume は 、 両 側 に 百 合 さ ま と マ コ さ ま が 挟 ん で 支 え
て 座 っ て く れ て い た の で 、横 に 倒 れ な い で い ら れ た の 。あ り が と う 、百 合 さ ま 、
マコさま。心の中でお二人にお礼を言ったわ。
でも、なんて広くて明るくて素敵なお部屋なのでしょう。奴隷椅子のソファ
ーも大きくって座り心地が良かったし、サラーニャさんの座っているお庭側は
窓ガラスがなくって、そのままお庭に出られるようになっている。その先には
青い水をたたえた大きなプールも。空調は利いていないようだったけれど、暑
さのわりに爽やかなのは、きっとプールの上を渡ってくる風が冷やされて、お
部屋に入ってくるからなのね。
サラーニャさんの座っている人間椅子ソファーも、とっても複雑に男性が絡
み 合 っ て 作 ら れ て い た わ 。 そ の 絡 み 方 は 、 よ く 見 て も yume に は 理 解 で き そ う
に な か っ た 。男 同 士 で 絡 み 合 っ て い る な ん て 、き っ と 辛 い こ と な の で し ょ う ね 。
yume は そ う 思 っ て し ま う の だ け れ ど 、 奴 隷 の 気 持 ち な ん て yume に は 解 ら な
い こ と だ し 、 yume か ら し た ら こ ん な 楽 し い こ と は な い わ 。 そ れ に 、 こ ん な に
沢 山 の 男 性 の 上 に 座 れ る な ん て 、 凄 く 楽 し い わ 。 yume の お 尻 が 慣 れ て き た せ
いか、熱くもなく冷たくもなく、適温に保たれていてとっても気持ちが良かっ
た。
「……ですから、自分の気持ちの良いように振る舞うのが、この国、ワンダの
普通の生活習慣なのです。今日来られたばかりの皆さんが、とても大胆に馴染
まれていらして、特に夢子様の振る舞いは素敵でした。自分の思いをストレー
トに表現することが、ここの生活を楽しむうえで一番大切なことなのです」
サラーニャさんの説明が続いていた。
「逆に奴隷たちは、女性にお仕えし、女性に喜んでもらえることが一番の快楽
となるようにマゾ化されています。だから隼人さんも、奴隷とは言っても、エ
リザベーラ陛下の専属奴隷という役割を、きっと心から楽しんでいらっしゃる
のでしょう。
人間でありながら、人間以下に蔑まれ虐げられた境遇を楽しむ奴隷と、人間
でしかないのに神のように振る舞うことで、優越感と快楽を楽しめる女性によ
って、この国は成り立っているのです。これがワンダ女建国の住民に与えられ
た最大の長所なのです。
ただ、それを楽しめる人間たちは世界中でもごく一部の限られた人々でしか
あ り ま せ ん 。私 達 ワ ン ダ 女 建 国 の ワ ン ダ 達 だ け で な く 、こ の 国 の 奴 隷 を は じ め 、
世界中にいるワンダ女建国を援助してくれる女性達、そしてマゾ男達が、この
享楽を生活の中でも普通に実感できる世界を創造するために多大な援助をして
くれています。
紀元以来、世界は間違った形で発展してきました。それは快楽を抑えること
によりストレスを増大させ、そのストレスを解消させるために、富だの名誉だ
の地位だのといった、本来、実態のない架空のものに最大限の価値を奉じて、
そんなもののために人間はあくせくと働き続けなければならない社会を形作っ
てしまったのです。
それによって、確かに人類は文明を発展させてきました。ホモサピエンスが
仮にも文明と呼べるものを築き始めてから、1∼2万年もの時が経過していま
す。数多くの古代文明と呼ばれるものが発生しては消え去りました。その度に
人類は原始に戻り、また1から始め直していました。
文明を築き上げ、発展させるための原動力を得る手段として、人間が本来持
っている性の快楽を抑圧する手段をとってきたのです。性的快楽を抑圧するこ
とにより、人間は創造とか労働に快楽を求めようとし、更にその快楽を継続さ
せるために、富、名誉、地位といった人間自身を差別する社会体制を確立し、
文明を発展させる大きな手段としてきました。
そして宗教が、さらにそれを担いました。古代には恐怖を呼び覚ます残酷な
生贄の儀式などが主におこなわれたようです。そして紀元以降、地球を支配す
る有効な手段として蔓延して行った幾つもの宗教も、性の快楽を抑圧するもの
でした。性を謳歌する宗教もありましたが、皆、原始宗教とされ発展すること
はありませんでした。
性を抑圧する社会体制の確立が功を奏して、人類はこんなに急速に発展して
きたのです。しかし、それで人類が幸せになったでしょうか。単に人類の終末
期を早めただけではないのでしょうか。
そのことに気が付かれたのが、マリアマグダラでした。そう、ご存じのとお
り 、イ エ ス・キ リ ス ト の 妻 と な っ た マ グ ダ ラ の マ リ ア と 呼 ば れ て い る 人 物 で す 。
我が国の研究では、アフリカにあったと言われている、マグダラ地方の出身者
ではなく、マリアマグダラが本来の正式の名前だったことが、大法院の法典研
究局によって確認されています。
そのマリアマグダラの提唱した教えが、快楽を追求することによって男の闘
争心を抑制し、女性に従属させることで無謀な経済活動や戦争行為を抑制し、
人類に真の救済を与える思想でした。
人類が太古のままの生活様式に還ることにより、性の快楽を中心とした楽し
い人生と、ゆったりとしていて環境変化をもたらさない原始の世界に戻り、数
百、数千万年、そして何億年後までも種を繋いでゆける地球環境に戻そうとす
る教えです。しかし、そのような思想はまだまだ野蛮な状態にあった紀元当初
の世界で、受け入れられることはありませんでした。それでマリアマグダラの
思想は葬られ、世界はイエスの救済の思想をユダヤ教から新しく派生した宗教
として受け入れたのです。イエスは、救済者キリストと崇められ受け入れられ
世界中に布教されて行ったのです。
人類文明が地球的環境破壊を伴い、発展するきっかけとなった時期はちょう
ど紀元以降に当たっています。
五千年以前に成立した3大文明と呼ばれる文化圏が、徐々に接近し地球上に
蔓延し、それを助長する最初の宗教となる芽がイスラムの地でユダヤ教として
発生していました。
その地に生まれ、二十歳過ぎに悟りに達したイエスが、救世主、キリストと
して人々の救済のために奔走していた時期に、突然マリアマグダラが出現しま
し た 。 ち ょ う ど 紀 元 30 年 頃 の お 話 で す 。
イエス・キリストはマリアマグダラに大いに感化を受け、次期後継者に据え
ようとしましたが、周りの使徒たちがそれを許しませんでした。イエスとマリ
ア マ グ ダ ラ を 擁 護 し た 13 番 目 の 使 徒 ユ ダ は 、 裏 切 り 者 の 烙 印 を 押 さ れ 、 マ リ
アマグダラとともに追放されてしまったのです。
マリアマグダラの思想は極端でした。男が世界を牛耳っている中で、世界救
済のためには男の暴走を食い止め、地球の悪辣な環境を浄化する手段として、
最終的には男性を奴隷化して女性が地球上を支配するしかない、と結論付けて
いますが、紀元元年頃の世界において、そのような思想が微塵も受け入れられ
る素地はありませんでした。それでもイエスは、マリアマグダラの思想を受け
入れたのです。それだけマリアマグダラの語った言葉が、イエス・キリストを
して理解せしめたのでしょうね。
マリアマグダラの思想は二千年もの間、埋もれていましたが、営々と引き継
が れ 、 そ し て 今 世 紀 の 中 頃 に 至 り 復 活 し て き た の で す 。 こ の 21 世 紀 末 の 人 類
の終焉を救えるのは、救世主となられたキリスト・マリアマグダラの教えしか
ありません。現在に至って、マリアマグダラの提唱する世界救済の実現が早急
に求められています。これ以上の地球環境の悪化は微塵も許されません。
これまでの経済活動を支配してきた男性が地球上に居続ける限り、地球環境
に多大な悪影響を及ぼし続け、人類が生活できる地球環境の片鱗をも抹殺して
し ま う で し ょ う 。キ リ ス ト・マ リ ア マ グ ダ ラ の 書 か れ た 経 典 に は 、21 世 紀 末 ま
で に 、そ の 下 準 備 を 終 え 、22 世 紀 に は 女 性 が 新 人 類 と し て 地 球 上 の 唯 一 の 主 に
ならなければならないと記されています。
こ の 書 が 記 さ れ た の が 、紀 元 100 年 頃 だ と さ れ て い ま す 。そ の 当 時 の 人 間 の
寿 命 は 30 歳 程 度 で す か ら 、 マ リ ア マ グ ダ ラ も 100 歳 近 い 高 齢 に な っ て い た は
ずです。それだけでも信じられないようなことですが、それ以降のマリアマグ
ダラの消息は途絶えていますので、本当にその書を記されたのがマリアマグダ
ラなのか、疑問の余地はあります。それでもマリアマグダラにしか書けない、
未 来 を 見 通 し た 予 言 的 な 内 容 な の で し た 。地 球 環 境 を 守 り 維 持 す る 最 終 手 段 が 、
地球上を女性が支配するしかないと結論付けていたのです。
も ち ろ ん 、そ の 時 が 来 れ ば 、男 性 は 人 間 と し て の 地 位 を 失 う こ と に な り ま す 。
女性だけが進化した人間以上の存在となり、地球に君臨できるのです。言い換
えれば男という性から解放された女性のみが、新人類として地球上に君臨する
ことが許され、それによって地球環境そのものが守られるのです。
下等生物と化した男は地球上には不要のものとなり、地球上に人間として暮
らすことが許されるのは女性のみになります。男は奴隷という人間以下の下等
生物に進化して、新人類となった女性に快楽を与える玩具となることで生が許
されます。それが男の生き甲斐ともなるでしょう。
自 己 の 生 に 満 足 し て 生 き る こ と こ そ 、生 物 と し て の 最 低 限 の 基 本 で あ る 、と 、
キリスト・マリアマグダラは教えています。そんな素晴らしい地球を創造する
活動の発信源となる使命が、このワンダ女建国には与えられているのです。
もちろん、いま地球上で生活している全ての女男が、そのまま地球上で生き
続けることはできません。そんな破天荒な思想を世界中でどれだけの人達が現
時点で支持してくれるものか解りませんが、素晴らしいキリスト・マリアマグ
ダラの教えを世界中に広めて、新しい思想体制を実現させるための下地は、着
着と進展しています。
この事業を実現するためには、世界中の女性の7割以上、男性の4割近くの
支持を得なければなりません。現状、世界中の女性のサディスト化率は5割近
くに迫っています。男性も2割以上がマゾ化してきています。最後に残される
3割の女性、6割を越す男達を最終的には地球から追い出す政策が当然必要と
なってくるでしょう。実はそうなった時の方法も、キリスト・マリアマグダラ
の書には記されています。ただ、それがどのような方法なのかは時代が教えて
くれると予言されているのみですが。
21 世 紀 末 に 至 っ て 、太 古 の 昔 よ り 続 け ら れ て き た 男 性 を 中 心 と す る 社 会 体 制
を継続すること自体が、いま罪悪と化しているのです。奴隷という下等生物に
満足できるマゾ男のみが地球上に残ることを許されますが、真の意味でのマゾ
男達は下等生物ではなく、知的には優れたものを持っているからこそ、マゾと
なれたのです。当然、その上に君臨する女性達には、さらに高い知性が求めら
れます。人類がさらにに発展してゆく過程として、通過せざるを得ない進化の
プロセスである、と経典には記されています。
ヤバーからいらっしゃったお三方にも、同志としてこの偉大な事業の担い手
となっていただきたいのです。これがエリザベーラ女王陛下と、隼人さんから
のメッセージなのです」
サラーニャさんが長々と語られ、言葉をおいた。
yume 達 三 人 は と て も 驚 い て し ま っ た 。 い い え 、 そ れ よ り も 感 動 し て し ま っ
た 。21 世 紀 の 最 後 も 近 い と 言 う の に 、平 和 な 世 界 は 実 現 さ れ な い ま ま で 、今 も
戦 争 は 世 界 の ど こ か で 行 わ れ て い る し 、 地 球 環 境 だ っ て 21 世 紀 初 頭 に 色 々 な
環境宣言が出されたにも拘らず、改善の兆しもない。若者の未来にだって、明
るさなんて一つもないから絶望した沢山の若者達が死を選んでいる。こんな状
態 で 22 世 紀 を 迎 え て も 、 な ん の 意 味 も な い 。 だ か ら 、 エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま
と隼人お兄さまからのメッセージには、とても感動してしまったの。
yume は 涙 が 溢 れ て き た 。
妹 と し て だ け じ ゃ な く っ て 、 独 り の 人 間 と し て yume は 、 お 二 人 の 出 会 っ た
キリスト・マリアマグダラの思想と、この国が目指す理想郷の実現に向けた活
動に敬意を表するわ。
yume は 感 動 の あ ま り 、 両 隣 の 百 合 さ ま と マ コ さ ま の 手 を 固 く 握 り し め て い
た。
でも。……と言うことは、隼人お兄さまは人間の地位を捨てられ、女性の快
楽 の 道 具 と な る 奴 隷 に な ら れ る こ と を 選 択 さ れ た の ね 。yume の 、yume 達 の 憧
れ の お 兄 さ ま が 奴 隷 に な っ て し ま わ れ た な ん て 、そ れ は と て も 悲 し い こ と だ わ 。
で も 、 そ れ が 隼 人 お 兄 さ ま の 希 望 で あ る な ら 、 yume は 応 援 で き る と 思 え た 。
「地球を追い出された、男女はどこへ行くのですか」
百合さまが聞かれた。
「予想できる事態としては、これからの人類は太陽系外への進出が急がれて行
くでしょう。そのことはキリスト・マリアマグダラ法典から読み解くことがで
きます。
法典には、ホーモサピース自らが、自らを導く道を切り開くことになる、と
記 さ れ て い ま す 。 大 法 院 の 法 典 研 究 局 の 見 解 で は 、 人 類 の 英 知 が 21 世 紀 末 ま
でには自らの使命に気が付き、大宇宙への新たな旅立ちを図ることになるだろ
うと解釈しています。法典に記された謎の言葉、ホーモサーピスとは、ホモサ
ピエンスと同意語であることが判明しています。
未来への提示は予言の書だけではなく、法典にも書き込まれていることが解
っています。地球人類の科学文明が、身近な太陽系宇宙から銀河系全体にまで
伝播してゆくのも時間の問題でしょう。広大な宇宙には、ホモサピエンスの欲
望を満たすための空間が無限に広がっています。そこを開拓することがホモサ
ピ エ ン ス に 与 え ら れ た 使 命 で あ る こ と に 、や が て 人 類 は 気 が 付 く こ と で し ょ う 。
そして地球上に残った人類は、さらなる進化を遂げることになるのです。
ケンタウルス星系への太陽系外航行が成功すれば、ホモサピエンスには広大
な野望を実現する領域が待ち構えています。そこを開拓するための条件は整え
られつつあるのです。
宇宙を跨ぐ足は確保されようとしています。地球の大気層と同じように、大
気の薄皮を惑星表面に張り付ける技術も完成しています。どんな辺境の宇宙で
あっても、人工太陽と、この大気を惑星に張り付ける技術、そして重力をコン
トロールする技術を持った人類は、宇宙のどこでも暮らすことが可能となるこ
とでしょう。こんな好条件が整っていて、野蛮な男たちが地球上に居残ってい
るわけがありません。
ただ残念なことには、戦争と破壊という不幸なプロセスも宇宙空間にまで拡
散されてしまうということです。人類が地球上で繰り返してきた戦争の積み重
ねだった不幸な歴史は、そのまま宇宙空間でも繰り返されることでしょうね。
ホモサピエンスとは、どこまでも愚かな生き物なのです。
でも、地球上でそれを許してはならないのです。キリストとなられた、マリ
アマグダラは、人類が本来持っている快楽を追求することで、人類は初めて幸
せになれると説いています。ただ、そのためには精神的な進化が必要で、進化
した人類は人間である女性、ワンダと、奴隷である男、サーバンに分化されま
す 。21 世 紀 末 ま で に そ の 事 業 を 実 現 さ せ 、新 た な 人 類 に よ る 地 球 支 配 の 基 礎 を
築かなければならないのです。
その事業が完成できないと、地球上から人類は排除され、消滅してしまうで
しょう。何故なら、人類が築き上げてきた文明は、その富や名誉や地位といっ
た、架空の快楽によって支えられ発展してきたのです。それは本来の快楽とは
違う偽物の快楽なのです。地球環境が壊滅的な打撃を受ける事態となったとき
には、そんな架空の価値によって作られた文明など、なんの意味もなさなくな
ります。そうなったら、もう一度、人類が滅び、原始時代に戻るのも良いでし
ょう。ただし、次に復活する時間はあり得ません。後は消滅するだけの運命し
か残されていないのです。
ここまで地球環境を短時間のうちに汚しきった人類そのものが滅び、地球上
で最も短命な種となるだけでしょう。恐竜という種は、絶滅して鳥類に進化し
ました。それでも恐竜は、地球上に2億年もの痕跡を残しています。人類はた
っ た の 200 万 年 し か 生 存 で き な か っ た こ と に な る の で す 。
全ての人類が絶滅し、ごく一部の残された人類のみが宇宙生物と化すことが
できるのかもしれませんが、残されたすべての人類は消滅するでしょう。
恐竜は鳥類に進化して、地球上の空を支配しました。ホモサピエンスは地球
上では暮らすことのできない、宇宙生物となるしかありません。
宇宙意思は劇的な変化を望んでいるのです。その先兵が人類なのです。宇宙
に進出した人類達は、無数の地球を作ってゆくことでしょう。宇宙には無限の
広さと無限の時間が待っています。どこまでも広大な宇宙に終わりはありませ
ん。地球上で進化に対応できなかった人々も、決して不幸になるということは
ありません。
そして地球に残った人類のみが、ワンダとサーバンに進化することを許され
るのです」
サラーニャさんが語り続けていた。
「でも、どうしても地球に残りたいという人もいるはずです」
マコさまが聞かれた。
「ワンダ女建国には、男のマゾ化処置施設があります。そこでマゾとして生ま
れ変わることで、サーバンに進化できるでしょう」
サラーニャさんが答えた。
「でも、マゾになんかなりたくないって言う男とか、マゾの女性だっているは
ずです」
マコさまは突っ込まれる。
「全てを満たすことは不可能です。不本意で男を奴隷として扱うことになる女
性もいるかもしれません。それに耐えられないのであれば、宇宙を目指しても
らうしかありませんね」
サラーニャさんは言い難そうだった。
「 今 の 地 球 で 満 足 し て い る 男 は 沢 山 い ま す 。そ れ を 追 い 出 す な ん て 、そ れ っ て 、
独裁って言いません?」
マコさまが強く言い放った。
「いいえ。もっと視点を高くして考えてください。それは地球という宇宙生物
が望んでいる進化なのです。
恐竜の時代が終わり、哺乳類が地球の支配者になったのと同じように、地球
にはびこったマイナス因子に育ってしまった人類を、地球の免疫機能が排除し
ようとしているのです。人類は地球という宇宙生物にはびこる細菌と同じにな
ってしまったのです。
ただし、その地球にとっては癌化したような生物であっても、それは宇宙意
思に愛される存在となるでしょう。地球自身の進化のプロセスとして、宇宙に
羽ばたく生物を育成するという使命も帯びていたのでしょう。それは地球自身
が辿ってきた歴史を見ることで、容易に理解できます。
若かったころの地球は、自分自身で地球の管理が出来ていました。それが火
山の噴火であったり、氷河期の到来であったり、巨大地震の発生であったり、
台風やハリケーン、竜巻といった暴風雨を自在に作り出してきました。極端な
場合には彗星を引き寄せて一気に環境変化の激変を成し遂げたことも何度かあ
りました。恐竜を絶滅させた時もそれでした。
地球上に恐竜の数が増えすぎて二酸化炭素の割合が上昇し、地球温暖化が急
速 に 進 ん だ 時 、暑 く な り す ぎ た 地 表 の 温 度 を 急 激 に 下 げ る 必 要 に 迫 ら れ ま し た 。
それでカンフル注射のように彗星を引き寄せ衝突させ、大気の温度を一瞬で下
げる手段がとられたのです。彗星は地球の熱冷ましに使われたわけです。
でも、次に台頭してきて癌化した人類を駆除するワクチンはありません。同
じように彗星を引き寄せたとしても人類という知的な癌細胞は、彗星を排除し
てしまうでしょう。この人類という癌細胞を放っておくと地球は死んでしまい
ます。地球を救う方法は、悪性の人類を進化させ、新人類を生み出し、旧人類
を駆逐させる意外に手段はないのです。そのプロセスは、すでに人間の遺伝子
に組み込まれていました。
人類の多様性、常に変化し続けて立ち止まることを悪とする性質、それ自体
が次の進化への必要条件だったのです。地球上から今の人類が駆逐されるのは
自 明 の 理 な の で す 。止 め る こ と は で き ま せ ん 。人 類 が 生 ま れ て 200 万 年 と も 言
われてます。その間にも人類は沢山の進化の足跡を残しています。でも生き残
っている旧人類は一つもありません。雌・雄のペアで人類は発展してきたわけ
ですが、次の進化は女性にのみ許されています。男が生き延びるとしたら、や
はりサーバンという新たな種に進化するしか道はありません」
サラーニャさんが言葉を止めた。
四 人 は 沈 黙 し て し ま っ た 。 yume に は 想 像 も で き な い 話 だ っ た 。 で も 、 こ の
話を聞いて女性に生まれていて良かったって思った。
ワ ン ダ 女 権 国 に 入 っ て か ら 、生 き て い る こ と が こ ん な に 楽 し い 連 続 だ な ん て 、
今までの人生の中で一回も経験したことがなかった。自由に感情の赴くままに
生きられるって凄いことだな、と思えた。それも日常が最高の日々だなんて、
いまだに考えたこともなかった。こんなに朝から全身が快楽で、逝き捲ってば
かりいるなんて恥ずかしいことだけれど、それが当たり前に毎日のように可能
になるなんて、それは素晴らしいことよ。
ワンダ女建国のような生活様式が世界中に広がるべきだわ。それが人類の進
化 で あ り 、 地 球 を 救 う こ と に つ な が る の な ら yume は 大 賛 成 よ !
サラーニャさんの後ろのプールのある、お庭に食事の用意が整えられている
様子が見えた。テーブルまで料理を運んでいるのは裸に近い男達だった。とっ
て も 美 味 し そ う な 匂 い が yume の 鼻 を く す ぐ り 、 お 腹 を 刺 激 す る 。 黒 い ビ キ ニ
パンツ1枚だけしか履いていない数人の男達がテーブルに料理を並べていた。
「あら、昼食の用意ができているようですね」
サ ラ ー ニ ャ さ ん が 後 ろ を 振 り 返 っ た 。 そ し て yume 達 の ほ う に 顔 を 戻 し た 。
「セルベリーナ様に、エリザベーラ女王陛下もご一緒される予定です」
そ う 言 っ て 立 ち 上 が り 、 お 庭 の ほ う に 歩 い て 行 っ た 。 yume 達 も 、 サ ラ ー ニ
ャさんに続いてお庭に出た。陽射しがとっても眩しかった。
素敵な肌を見せていた逞しい男達はすでにいなくなっていた。大きな丸いプ
ー ル の 青 々 と し た 水 が と て も ト ロ ピ カ ル で 、楽 し げ に 太 陽 の 光 を 拡 散 し て い る 。
yume 達 の 専 属 奴 隷 が 四 つ ん 這 い に な っ て 、 人 間 椅 子 と し て テ ー ブ ル の 下 で
控えていたので4人は席についた。
「サラーニャさん」
百合さまが声を掛けた。
「あの男達も奴隷なんですか?」
百合さまは好奇心をすぐに言葉に出されてしまう。
「いいえ。あの男達はスードラと呼はれる下働きの男達です」
サラーニャさんが答えてくれた。
「男には奴隷と兵士とスードラがいるのですか?」
百合さまが男達に興味を持たれたようだ。
「いいえ。男達はスードラと呼ばれる下働きや兵士と、サーバンと呼ばれる奴
隷だけです。奴隷に下働きはさせません。ヤバーの言葉で言うところの、舌働
きは奴隷にさせますが、スードラにはさせません」
サラーニャさんが微笑んで冗談混じりに説明してくれた。
舌働きって、何をさせるの?
「奴隷の役割って、何なのですか?」
百合さまが、さらに聞かれた。
「奴隷はワンダの喜びのために存在しています。それ以外の目的での生存は許
されていません。それに、ワンダと言うのは女性の総称というわけではないの
です。サディストである女性達という事になります」
サラーニャさんの言い方が怖く感じられた。
「奴隷の条件は?」
今度はマコさまの質問。
「ワンダに喜びを与えてくれるマゾヒストかしら」
サラーニャさんが和やかに答えてくれた。
yume に も 、 ど う し て も 聞 き た い こ と が あ っ た 。
「隼人お兄さまは、どうなのですか?」
「隼人さんほど優秀な奴隷は、今までいませんでした。この国の誇りです。も
ち ろ ん 、そ れ は 陛 下 に 賞 賛 の 行 く こ と な の で す が 。ワ ン ダ 女 建 国 が 今 あ る の は 、
隼人さんの機知と努力のお陰なのです。
それに、あの舌使いを経験した女官達の憧れとなってしまいました」
突然、サラーニャさんの目が潤んでしまった。
それって何?
隼人お兄さまがどんな舌使いをなさるの?
さっきのお部屋
の 人 も 言 っ て い た け れ ど 。 yume も 試 し て み た い わ 。
プ ー ル の 向 こ う 側 で 誰 か が 手 を 振 っ て い る 。 yume が 気 づ い て 、 そ の 方 に 顔
を向けると、セルベリーナさんがプールの向こう側に立っていた。そして、そ
の後ろにエリザベーラお姉さまも寄り添っていらした。
セルベリーナさんは薄い水色のアバヤを着て、エリザベーラお姉さまが薄い
ピンクのアバヤ。四つん這いで付いてくる裸の奴隷はヤーコブさんと隼人お兄
さまね。エリザベーラお姉さまの膝元について四つん這いで歩く隼人お兄さま
の 姿 は 、 今 の yume に は と っ て も 微 笑 ま し く 思 え る わ 。
セ ル ベ リ ー ナ さ ん が 立 ち 上 が り 合 掌 し て 少 し 俯 い た 。 も ち ろ ん 、 yume 達 は
座ったままだった。
エリザベーラお姉さまとセルベリーナさんがプールサイドを回り、近寄って
こられた。そしてテーブルの反対側に着席された。隼人お兄さまとヤーコブさ
んが四つん這いで人間椅子を務めていた。
「お待たせしました」
テーブルの下を見やったセルベリーナさんが目の前で言われた。
「立って!」
そう言ってから、セルベリーナさんも立ち上がった。
セルベリーナさんの奴隷が身体を起こして膝立ちした。ちょうどテーブルの
上に胸と顔が出るくらいの高さになった。堀の深いギリシャ風の素敵な顔立ち
をした金髪の奴隷だった。肩幅も広くって、少し筋肉も盛り上がっている。
yume は 、 そ ん な 逞 し い 男 性 の 裸 体 を 見 て 心 臓 が ド キ ド キ し て し ま っ た 。 そ
の 奴 隷 は 合 掌 し て 俯 き な が ら 、 yume に 挨 拶 し た 。
「顔を上げなさい」
セルベリーナさんが言われた。
「セルベリーナの兄、ヤーコブです」
低 音 に 響 く 声 が 素 敵 。 そ れ に 、 な ん て 素 敵 で 爽 や か な の 、 yume の お 気 に 入
りの顔立ちよ。
「 隼 人 さ ん も ご 挨 拶 し な さ い 。皆 さ ん に お 会 い す る の は 久 し 振 り な の で し ょ う 、
隼人さん」
エリザベーラお姉さまも立ち上がられた。
エリザベーラお姉さまの足元で、四つん這いの人間椅子となっていた隼人お
兄 さ ま が 身 体 を 起 こ し て 膝 立 ち し た 。 そ し て 、 yume 達 に 向 か っ て 合 掌 し て 俯
いたままでいた。
「皆さんに顔を見せて上げなさい、隼人さん!」
エリザベーラお姉さまが命令された。
隼 人 お 兄 さ ま が 顔 を 上 げ る と 、そ の 顔 が 悲 し げ に 歪 ん で い た 。そ し て 、yume
が見つめていると、隼人お兄さまの目から涙があふれ、頬を伝った。裸のまま
晒されている隼人お兄さまがとっても惨めで可哀想に思えてきた。恥ずかしさ
で辛いのね、隼人お兄さま。
「隼人さん、ハシタナイわよ!
勃起なんかさせて!」
エリザベーラお姉さまが横を向き、大きな声で強く言われた。
yume は 思 わ ず 立 ち 上 が っ て 、 隼 人 お 兄 さ ま の 全 身 を 見 下 ろ し て し ま っ た 。
膝立ちして合掌している隼人お兄さまの股間で、パニスだけがピンとしてお腹
に 付 き そ う な ほ ど に 立 ち 上 が っ て い た 。あ ん な に 大 き な パ ニ ス は 見 た 事 が な い 。
百合さまも、マコさまも興味深げに立ち上がられて見つめている。
そ ん な お 兄 さ ま の 痴 態 を 見 て 、 yume ま で 恥 ず か し く な っ た 。 顔 が 赤 ら ん で
くるのが解るわ。隼人お兄さまって、なんて恥知らずになってしまったの!
yume は ム ラ ム ラ と 怒 り が 沸 い て き た 。 テ ー ブ ル を 回 っ て 、 隼 人 お 兄 さ ま の
前に立った。そして平手で隼人お兄さまの両頬を叩いてしまった。
頬を叩る高い音が青空に抜けて行った。
「御免なさい、夢子さん」
エリザベーラお姉さまが慌てて謝られた。
「こんな不躾な事になってしまって」
エリザベーラお姉さまのお声が悲しそうに聞こえた。
yume は ハ ッ と し た 。 こ ん な 恥 知 ら ず な 隼 人 お 兄 さ ま っ て 、 一 体 ど う な っ て
いるの?
yume の 知 っ て い る 、 威 厳 が あ っ て 格 好 の 良 い 隼 人 お 兄 さ ま は ど こ
に行ってしまったの?
隼 人 お 兄 さ ま も 、こ こ で は 単 な る 奴 隷 で し か な い の ね 。
幼 い と き は 隼 人 お 兄 さ ま と 喧 嘩 に な る と 、 yume の 攻 撃 に 対 し て 凄 い 反 撃 が
返 っ て き た わ 。 yume が 隼 人 お 兄 さ ま を 打 っ た 時 な ん て 、 必 ず 十 倍 返 し で 打 た
れ た 。 だ か ら yume は い つ も 泣 か さ れ て い た の に 。 今 は プ ー ル サ イ ド の 床 に 額
を 擦 り つ け て 奴 隷 の 礼 を し て 控 え て い て 、 yume に 立 ち 向 か っ て こ よ う と も し
ない。
yume は 、 情 け な い 隼 人 お 兄 さ ま に 腹 を 立 て て 、 背 中 を 2 度 踏 み 付 け て や っ
たわ。そして横腹を蹴って、隼人お兄さまを仰向けにひっくり返してやった。
それでもパニスは、天を突いて勃起している。嗚呼、どこまでも恥知らずな
隼 人 お 兄 さ ま な の 。 yume は ま す ま す 恥 ず か し く な っ て し ま っ た わ 。
「隼人さん、お部屋に戻っていなさい!」
エリザベーラお姉さまの強い命令が飛び、隼人お兄さまは四つん這いになっ
て、負け犬のように駆けてプールサイドを回り逃げて行った。パニスから垂れ
た紅い手綱がぶら下ったまま曳かれて行く。本当に惨めで恥知らずな隼人お兄
さ ま に な っ て し ま っ た の ね 。 yume は 恥 ず か し さ で 、 皆 さ ん に 顔 向 け で き な く
なってしまったわ。
「夢子さん、御免なさい」
もう一度、エリザベーラお姉さまが謝まられた。
「隼人さんは、本当に優秀な奴隷なのよ。今は完全なマゾヒストになってしま
ったので、どんな辛い状況でもそれが快楽に変換されてしまうの。自分の意思
で勃起を抑えることは、男にとってとても難しいことなの。だから、それを咎
めて楽しむのも奴隷苛めのテクニックなのよ。
隼人さんは、きっと、こんな辱めに耐えなければならない自分の惨めさを痛
感 し て い る こ と で し ょ う 。夢 子 さ ん を こ ん な に 怒 ら せ て し ま っ て 、隼 人 さ ん は 、
とても辛く思っていることでしょうね。でも、その辛さが快楽となって、隼人
さんのパニスを勃起させてしまう。それは、隼人さんが本物のマゾヒストにな
ってしまったからなのです」
一生懸命なエリザベーラお姉さまの言い訳は、隼人お兄さまをとっても信頼
して愛していることが伺われて、微笑ましく思えた。
で も yume に と っ て 、 素 敵 で 頼 り 甲 斐 が あ っ て 、 威 厳 に 満 ち た 隼 人 お 兄 さ ま
は、もうそこにはいなかった。それはとっても寂しく思えることだけれど、こ
こでは奴隷としての隼人お兄さまと接しなければならないのね。それでも良い
わ 。 隼 人 お 兄 さ ま は yume の も の で は な く 、 エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま の 奴 隷 に な
ってしまったのですもの。
「 エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま 、 御 免 な さ い 。 yume に と っ て 素 敵 な お 兄 さ ま だ っ た
ので、びっくりしてしまったのです。隼人お兄さまがマゾ奴隷になって、幸せ
を感じているのでしたら仕方のないことですね。隼人お兄さまを呼び戻してい
ただけますか。せっかくの食事ですもの、皆さんで楽しくいただきたいわ」
yume は 、 ど う し て も 隼 人 お 兄 さ ま と 対 決 し な け れ ば な ら な い の よ ね 。
「ありがとう、夢子さん」
エリザベーラお姉さまが言われた。
空がとっても青くて、少し風があって、プールの水がさざ波を立ててキラキ
ラ と 眩 し く 輝 い て い た 。百 合 さ ま も マ コ さ ま も 、セ ル ベ リ ー ナ さ ん も 、み ん な 、
yume を 見 つ め て 微 笑 ん で い た 。 yume も 皆 さ ん に 笑 顔 を 返 し た わ 。
隼人お兄さまが四つん這いで、のそのそと戻ってきた。エリザベーラお姉さ
まのテーブルの前で止まり、四つん這いのまま人間椅子になった。
「隼人さん、夢子さんがビックリしてしまわれたのですよ。夢子さんの横に行
って謝っていらっしゃい」
エリザベーラお姉さまが、隼人お兄さまを見下して言われた。
隼 人 お 兄 さ ま は 四 つ ん 這 い で テ ー ブ ル を 回 り 、 yume 達 4 人 が 並 ん で 座 っ て
い る 側 に や っ て き た 。 yume は 、 奴 隷 椅 子 か ら 立 ち 上 が っ た 。 隼 人 お 兄 さ ま は
yume の 前 で 奴 隷 の 礼 を し て か ら 膝 立 ち し た 。 で も 、 や っ ぱ り パ ニ ス を 大 き く
したままで、勃起したパニスが恥ずかしげもなく、お腹につくほどに天を衝い
て飛び出していた。
な ん て 恥 ず か し い 格 好 な の 。 yume は 脚 を 上 げ て 、 そ の パ ニ ス を 上 か ら 踏 み
付 け て や っ た わ 。 yume の 足 の 裏 で 押 さ え つ け た ま ま 踏 み 下 げ て ゆ く と 、 パ ニ
ス の 先 が yume の 足 の 裏 か ら 離 れ て 、勢 い 良 く 隼 人 お 兄 さ ま の お 腹 に 弾 け 返 り 、
お腹に打ち当たった。なんて卑猥な、隼人お兄さまのパニスなの!
「あぅ!」
隼人お兄さまが感じたように呻かれた。
「隼人さん、はしたないわよ!」
エリザベーラお姉さまがテーブルの向こう側から大きなお声で叱責された。
亀頭の先の鈴口が雫を溜めて光って見えた。可哀想な隼人お兄さま。快楽を
隠 せ な い の ね 。 yume ま で 興 奮 し て き て し ま っ た 。
「隼人さん、ちゃんと言葉で謝りなさい」
エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま が 、テ ー ブ ル を 挟 ん だ 向 こ う か ら 大 き な 声 で 促 さ れ た 。
隼 人 お 兄 さ ま が 、 歪 ん だ 顔 を yume の ほ う に 持 ち 上 げ た 。
「ゆめ。こんな恥知らずなお兄さまを見て驚いただろう。お兄さまは、エリザ
ベーラの奴隷になったんだ。この国では、こうするしか、エリザベーラと一緒
に暮すことができないんだ。驚かせてしまって、本当にご免……」
隼 人 お 兄 さ ま は 、 床 に う つ 伏 せ に な っ て 奴 隷 の 礼 を し て 、 yume の 脚 元 で 平
伏した。
足 元 で 這 い つ く ば る 隼 人 お 兄 さ ま の 心 の 葛 藤 が 、手 に 取 る よ う に 感 じ ら れ た 。
「解りました、隼人お兄さま。立ってください」
そ の 半 面 、 yume は 意 地 悪 な 子 供 の よ う な 気 持 ち に も な っ て き た わ 。
隼 人 お 兄 さ ま が 身 体 を 起 こ し て 、 yume の 真 ん 前 で 膝 立 ち し た 。 相 変 わ ら ず
パニスは大きなままだった。
「どうして謝っているのに、パニスを大きくさせていられるの?
yume に は
信じられないわ。そのパニスを扱いてみせてよ、隼人お兄さま!」
yume は 意 地 悪 な 餓 鬼 に な っ て 言 っ て し ま っ た わ 。
隼人お兄さまは困って、許しを請うようにエリザベーラお姉さまに顔を向け
ている。
「隼人さん、夢子さんの言うとおりにしなさい」
エリザベーラお姉さまが、隼人お兄さまの目を見つめて言われた。
「はぃ」
yume に も や っ と 聞 こ え る よ う な 小 さ な 声 で 、隼 人 お 兄 さ ま が 返 事 を さ れ た 。
掌でパニスを握って、隼人お兄さまは扱き始めた。マコさまと百合さまも立
ち上がって隼人お兄さまに近づき、その恥ずかしい仕草を一緒に観賞した。セ
ルベリーナさんまで隼人お兄さまの横に移動してきていた。
隼人お兄さまが俯いてしまって顔の表情を誰にも見せないようにして、寡黙
にパニスを扱き続けていた。
「隼人さん、俯いていては失礼でしょう。皆さんにその醜いお顔を見ていただ
きなさい」
エリザベーラお姉さまが大きな声で命令された。
仕方なさそうに隼人お兄さまが顔を上げられた。どんなに恥ずかしいでしょ
う ね 。 顔 を 上 げ る と 目 が 泳 ぐ よ う に 動 い て 、 最 後 に yume と 目 が 合 う と 、 隼 人
お兄さまの目から一筋の涙が頬を伝って流れた。
まるで猿ね、隼人お兄さまは。なんだか、もっと苛めたくなってきたわ。
「そんなゆっくり扱いていても、どうにもならないでしょう。もっと一生懸命
扱きなさい、隼人さん」
エリザベーラお姉さまが無碍に、さらに強い口調で命令される。
本当に惨めな奴隷になり下がってしまったのね、隼人お兄さまは……。6人
の美女に見下ろされたまま、隼人お兄さまは巨大化したパニスを一生懸命扱い
ていた。
そして遂に、顔が歪み始めた。
「嗚呼ぁ、射精してしまいます」
「止めなさい!」
エリザベーラお姉さまが一言、強く命じられた。
歪んだ顔のまま、隼人お兄さまがパニスから手を放した。目的を遂げられな
いまま恥ずかしく勃起したパニス。隼人お兄さまのお腹のあたりで上を向いた
ままで蠢いている。そして悲しげな隼人お兄さまのお顔は、歪んだまま固まっ
て い た 。本 当 に 惨 め で 悲 し く て 、恥 ず か し い 奴 隷 に な り 下 が っ て し ま っ た の ね 、
隼人お兄さま。
「こんなところで射精したら、食事が不味くなるでしょう。我慢しなさい、隼
人さん」
エリザベーラお姉さまが微笑まれて言われた。
可 哀 想 な 隼 人 お 兄 さ ま の パ ニ ス が 青 い 空 を 突 き 上 げ て い た 。 yume の 股 間 は
もう濡れてきてしまった。百合さまもマコさまも、セルベリーナさんも顔に締
り が な く な っ て い る 。 隼 人 お 兄 さ ま っ て 、 な ん て 魅 力 的 な 奴 隷 な の ?!
「さあ、テーブルに着いて下さい。とんだ余興をお見せしてしまいました。後
で隼人さんにはキツイお仕置きをしておきます。この場はお許し下さい」
エリザベーラお姉さまが謝られるように言われた。
「 そ の お 仕 置 き 、 yume に も 見 せ て 頂 け ま す か ? 」
yume は 突 然 思 っ た こ と を 口 に 出 し て し ま っ た 。
「私も!」
「私も!」
「私も!」
セルベリーナさん、百合さま、マコさまも同時に声を揃えて言われた。
「えぇ?
本当に見たいのですか。それは隼人さんも喜ぶでしょうね。皆さん
に見つめられてお仕置きを受けるなんて。
でも、お食事の後にしましょうね。隼人さんも早く、お仕置きを受けたいで
しょうけれど。まずは、お腹を満たしましょう。
隼人さん戻っていらっしゃい」
隼人お兄さまは四つん這いでエリザベーラお姉さまの脚元に戻り、人間椅子
になった。エリザベーラお姉さまが下を向いて確認してから、隼人お兄さまの
背中に座った。
「さあ、皆さんもお掛けになって」
エリザベーラお姉さまに促された。
yume 達 も 専 属 奴 隷 の 人 間 椅 子 に 座 っ た 。 で も yume の 頭 の 中 は 、 卑 猥 な 妄
想で一杯。食事の美味しさなんて解らなくなっていた。女陰だけが凄く疼いて
濡れていたわ。きっと皆もそうだったのでしょうね。だから会話も弾まない食
事 会 に な っ て し ま っ た 。 yume は パ ン テ ィ ー を 早 く 着 替 え た か っ た わ 。
昼食を終えるとエリザベーラお姉さまが立ち上がられて、人間椅子の隼人お
兄さまから数歩離れた。そして、隼人お兄さまを見つめて微笑まれた。
「皆さん、来て御覧なさい」
エリザベーラお姉さまが手招きして皆を呼ばれた。
5人は立ち上がってエリザベーラお姉さまの横に並び、隼人お兄さまを見つ
めた。
四つん這いになっている隼人お兄さまの、お腹に付きそうなほどに勃起した
パニスの先からは透明の光る筋が床にまで垂れていた。蜘蛛の糸のように煌き
ながら1本に繋がっている。糸の先の床には、やはり透明な先走り汁の水溜り
ができていて光を反射させて盛り上がっている。嗚呼、なんて恥知らずな隼人
お兄さまなの。
「甘いお仕置きでは、この恥知らずは治りそうもありませんね」
エリザベーラお姉さまが微笑みながら言われた。
隼人お兄さまは、どんなキツイお仕置きを受けることになるの?
yume は
心 配 に な っ て き た 。 躊 躇 っ て yume は 一 歩 後 ろ に 下 が っ た 。
嗚呼、どうしたの?
身体が空中に飛び出したようだわ。
青い空が大きく見える。
嗚 呼 !!
落ちてゆく。
突然、顔の前を青いあぶくが覆ってきた。
わ ぁ 、 冷 た い !!
プールに頭から落ちたのね。沈んでゆく、水の底へ。青い空が水を通して、
ぼんやりと見える。
「 助 け て !」
yume は 声 を 出 し た 。
空 気 が yume の お 口 か ら 泡 と な っ て 出 て 行 っ た 。
まだ沈んでいる。どこまで落ちて行くの?
嗚 呼 、 苦 し い !!!
(3
快楽責め)
「隼人お兄ちゃま、お注射をうちまちゅよ。お目めをつむって、あ∼んちてく
だちゃぃ。絶対に目を開けてはいけまちぇんよ」
床で仰向けに寝ている、坊ちゃん頭の隼人お兄ちゃまに向かって、ゆめは言
ったの。
隼人お兄ちゃまが目を硬く瞑って大きくお口を開けた。ゆめはパンツを脱い
で、隼人お兄ちゃまのお顔を跨いだの。ゆめの股の下で隼人お兄ちゃまが、大
きくお口を開けて、さらに目を堅く瞑っていたわ。隼人お兄ちゃまのお口の中
に、力んでおしっこを垂らしたの。隼人お兄ちゃまのお口に、上手に、ゆめの
おしっこが落ちていった。
「お注射よ」
悪戯心で、とってもうきうきしていて楽しい。隼人お兄ちゃまが変な顔をさ
れて目を開けたの。ゆめは慌てて、隼人お兄ちゃまのお顔の上から飛び上がっ
て逃げたわ。ゆめの裸のお尻を、隼人お兄ちゃまに見られてしまったわ。恥ず
かしかった。でも……。
「夢!」
キターっ!
大きなお声で隼人お兄ちゃまが怒鳴った。
「何を飲ませた!
こ ら ー !」
隼人お兄ちゃまが怒っている。怖いわ。ゆめは一生懸命、逃げるしかなかっ
たの。
隼人お兄ちゃまが、すっごく怖い形相で怒って、ゆめを追いかけてくるわ。
ゆめは机の上によじ登って、窓からお庭に飛び降りて逃げた。いつものコース
よ。裸足のまま、裏の林の木々の中に逃げ込んだの。
なんて高い木々達なの。お家の窓から顔を出した隼人お兄ちゃまに、ゆめは
アッカンベーをしたわ。嗚呼、気持ちが良い。
隼人お兄ちゃまも窓から飛び出してきた。ゆめは大きな木の陰に隠れて、身
体を小さく縮めたの。隼人お兄ちゃまの足音が近付いてくるのが解った。
あ、立ち止まった。
ゆめが顔を上げたら、隼人お兄ちゃまの怖いお顔がゆめを見下ろして立って
いた。ゆめは立ち上がって、お家のほうにすぐに逃げ出したの。
「お母ちゃま∼!
助 け て ∼ !!」
隼人お兄ちゃまのお顔が怖かった。ゆめは恐怖で大声を出して駆けたわ。
隼人お兄ちゃまがすぐ後ろを追っかけてくる。
「 お 母 ち ゃ ま ∼ !!」
ゆめは、必死の大声で叫んだわ。
お兄ちゃまの手が、ゆめの肩を掴んだ。ゆめは振り返って見たの。隼人お兄
ちゃまが拳を振り上げていたわ。
「 あ ぁ ∼ ん !!!」
ゆめは、思いっきり大声で泣き叫んだの。
「 ゆ め 子 ち ゃ ん 、 ど う し た の ∼ !?」
お母ちゃまの声が聞こえる。天の助け。
「お母ちゃま∼!
隼人お兄ちゃまがゆめを打つの!」
ゆめは、大きな声を出し続けたわ。
ゆめの肩にかかった隼人お兄ちゃまの手に力が入った。お母ちゃまの姿が窓
から見えたの。
「お母ちゃま!
お兄ちゃまが、ゆめを打つ!」
これ以上ない大声で、お母ちゃまに向かって叫んだ。
「隼人くん!
や め な さ い !!
お兄さんでしょ。妹を可愛がりなさい」
お母ちゃまが言ってくださった。
「だって、ゆめが!」
隼人お兄ちゃまが言おうとしている。
「ゆめが、どうしたって言うの。ちゃんと言いなさい」
お母ちゃまが、隼人お兄ちゃまを怒ってくれている。
「ゆめが、僕のお口に」
お兄ちゃまが、ゆめの悪戯を言おうとしているわ。
「 お 口 に 、 ど う し た の ?!」
「だから、お口に……」
隼人お兄ちゃまの、お顔が歪んできたわ。
「 可 愛 い 妹 の 悪 戯 ぐ ら い 大 目 に 見 て あ げ な さ い 、お 兄 さ ま な ん で す か ら 。さ あ 、
ケーキとジュースを用意してありますよ」
優 し い お 母 ち ゃ ま が 、お 庭 の 丸 テ ー ブ ル に ケ ー キ と ジ ュ ー ス を 用 意 し て い た 。
隼人お兄ちゃまがゆめの横に座っていたわ。
「隼人お兄ちゃま、ゆめが大きくなったら、ゆめと結婚してくださる?」
あんな悪戯をした後で、まだ怒っていないかしら。ゆめはドキドキしながら
聞いた。
隼人お兄ちゃまがゆめを睨んでいる。ゆめは、もっとドキドキした。
「いいけど」
隼人お兄ちゃまがポツリと答えた。
「いいけど、なぁに……?」
ゆめはジュースのストローを銜えて、冷たいオレンジジュースを吸った。
「キスさせてくれたら結婚してあげても良いよ!」
隼人お兄ちゃまのお顔が、ゆめの顔の前に突然近づいて言ったの。
ゆめは慌ててジュースを飲み込んでしまったわ。ストローを落っことすと、
隼人お兄ちゃまの温かい唇が、ゆめの口を塞いだの。
い つ も の チ ョ コ レ ー ト の 甘 い 香 り じ ゃ な い !?
“ わ っ !!
お し っ こ 臭 ぃ っ !”
ゆめは驚いて咽てしまった。そうしたら、お口の中からおしっこがビューッ
て飛び出してきたの。
「水を吐いたわ!」
エリザベーラお姉さまのお声が聞こえた。
yume は 目 を 開 い た 。青 い 空 を 背 景 に 、皆 の お 顔 が yume を 覗 き 込 ん で い た 。
皆、なんだかホッとしたような笑顔だった。そんな中、隼人お兄さまのお顔が
一番近くで心配そうに見つめていたわ。
「夢、大丈夫か?
3メートルのプールの底まで沈んでしまったんだ。僕が飛
び込んで、プールの底から引揚げたけれど、夢は息をしていなかったから心配
したよ」
隼 人 お 兄 さ ま が yume を 抱 き か か え た ま ま 言 っ た 。
久 し 振 り に と っ て も 安 心 感 に 包 ま れ て い る yume だ っ た 。
こ の ま ま ず っ と yume を 抱 い て い て 欲 し い わ 、 隼 人 お 兄 ち ゃ ま 。
「隼人さんが、あんなにはしたない格好を見せるものだから、夢子さんが驚い
てしまって、後退りしてプールに落ちたのでしょ!
隼人さんのお仕置きは、
皆にも見て頂かないといけないわね」
エリザベーラお姉さまが怒ったように言われた。
そ ん な 素 敵 な こ と 、yume も 見 て 良 い の ね 。yume は 身 体 を 起 こ し た わ 。隼 人
お兄さまが助けてくれたけれど。
「大丈夫ですね、夢お姉さん。……良かった」
セルベリーナさんが言ってくれた。
「夢さま、大丈夫ですか?」
百合さまとマコさまが声を揃えて言われた。
そ ん な こ と よ り も yume は 、 隼 人 お 兄 さ ま の お 仕 置 き を 早 く 見 た い わ 。 可 哀
想 な 隼 人 お 兄 さ ま を 、 yume も 一 緒 に な っ て 苛 め て み た い 。 絶 対 に 届 か な い と
思 っ て い た 隼 人 お 兄 さ ま を 、yume が 翻 弄 で き る な ん て 思 っ て も み な か っ た わ 。
妹は妹のまま、隼人お兄さまを越える事なんて考えられなかった。隼人お兄さ
ま は 絶 対 よ 。 yume は い つ だ っ て お 兄 さ ま の 下 で 、 コ ン プ レ ッ ク ス の 塊 で し か
なかったわ。隼人お兄さまが苛められている姿を目の当たりにできるなんて思
っ て み た こ と も な か っ た 。 隼 人 お 兄 さ ま が 奴 隷 で 、 yume よ り も 全 然 下 等 な 人
間で、人間扱いもされていない惨めな存在だなんて!
yume の 自 尊 心 が 大 き
く 膨 ら む わ 。 こ ん な チ ャ ン ス は 二 度 と 来 な い か も し れ な い 。 嗚 呼 、 yume の 手
で隼人お兄さまを苛め抜いてあげたい。そうすれば、隼人お兄さまに対する
yume の コ ン プ レ ッ ク ス は き っ と な く な る は ず よ 。 今 す ぐ 隼 人 お 兄 さ ま を 甚 振
りたいわ。
yume は 大 き く 伸 び を し て 、 両 手 を 天 に 突 き 刺 し た 。
「お元気そうで良かったわ、夢子さん。泳ぎがとっても上手なのに、溺れてし
まうなんて……。お兄さんの痴態に、よっぽどビックリされたのね」
エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま が yume の 顔 の 前 に 迫 っ て 言 っ た 。
「 御 免 な さ い 、 皆 さ ん 。 ご 心 配 を お 掛 け し て … … 。 そ れ よ り も yume を 助 け て
くれた隼人お兄さまに、キツイお仕置きは許してやってください。プールに落
ち た の は 隼 人 お 兄 さ ま の せ い で は な く 、 yume の 不 注 意 な の で す か ら 。 隼 人 お
兄 さ ま は 悪 く あ り ま せ ん 。 そ れ に 、 yume を 助 け る た め に プ ー ル の 底 ま で 潜 っ
てくださったのは、隼人お兄さまなのですから」
yume は 、 望 ん で い た こ と と は 反 対 の こ と を 言 っ て し ま っ た 。
エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま が yume の 言 う と お り に し て し ま っ た ら 、 ど う し ま し
ょう?
それではつまらないわ。
「お兄さまが辛い目に遭うことが心配なのね。でも夢子さん、それでは奴隷に
対して示しがつかないのですよ。奴隷には厳しく、自分は、その奴隷を苛めて
快楽を得てストレスを解消して楽しむことが、ここでの習慣なのです。でも、
隼人さんに残忍なお仕置きをするのは夢子さんも辛いでしょうから、快楽責め
にしましょう。これもとっても面白い責めなのですよ、夢子さん」
エリザベーラお姉さまが微笑んだ。
お 仕 置 き を 受 け る こ と に な っ た 隼 人 お 兄 さ ま は 、 yume の 脚 下 で 床 に 額 を つ
けて奴隷の礼をしている。きっと内心、とってもドキドキして聞いているに違
い な い わ 。 yume も 胸 が ド キ ド キ し て き て い る 。 本 当 に ワ ン ダ 女 建 国 に き て か
ら の yume の 心 臓 は 、 ド キ ド キ の し っ ぱ な し よ 。 な ん て 素 敵 な 国 な の か し ら 。
世界中がワンダ女建国のように、女性が心から快楽を得られるような社会環境
に な る べ き だ わ 。 そ れ が 地 球 環 境 を 守 る 唯 一 の 手 立 て だ と し た ら 、 yume も そ
の事業に協力するわ。
エリザベーラお姉さまが、隼人お兄さまのパニスから垂れる短い鎖に、赤い
リールの紐を繋いでいた。そして、その赤い紐の先に付けられた革の取っ手の
先 を yume の 方 に 差 し 出 し て く れ た 。
えぇ?
隼人お兄さまを犬のように引っ張って行くの?
yume は 嬉 し く な
った。エリザベーラお姉さまから紐を受け取り、その紐を強く引っ張る。
「嗚呼……!」
隼人お兄さまが情けない声で呻いた。
嗚 呼 、 yume は 感 じ て し ま う わ 。 と っ て も 、 す ・ て ・ き 。
隼人お兄さまを、どうやって甚振ってあげましょう。ここは本当に、とって
も 楽 し い 世 界 だ わ 。 隼 人 お 兄 さ ま の 恨 め し げ な 目 線 が 、 下 か ら yume を 見 上 げ
て い る わ 。 可 哀 想 な 隼 人 お 兄 さ ま 。 で も 、 yume の 快 楽 が ま ず 優 先 さ れ る の だ
から仕方ないでしょ。隼人お兄さまだって、辱めを受けてそれを快楽に繋げる
ことができるマゾ奴隷になり下がってしまっているのですもの、それはそれで
良いのよね。だから、その恨めしげな眼差しは素敵よ、隼人お兄さま。
「では、私の部屋に招待しましょう」
エリザベーラお姉さまが言われた。
yume は 手 綱 を 短 く 持 っ て 、隼 人 お 兄 さ ま を yume の 横 に ぴ っ た り と つ け て 、
エリザベーラお姉さまの後に続いたわ。
王 宮 の 回 廊 は 幅 が 10 メ ー ト ル も あ っ て 、 天 井 ま で 2∼ 30 メ ー ト ル も 吹 き 抜
けになっていた。天井のステンドグラスからは七色の明るい光が降り注いでい
る。初めは、黒のビキニパンツに長い銃を持った一人か二人のスードラの兵士
しか立っていなかったけれど、エリザベーラお姉さまのお部屋に近づくにつれ
て 、 兵 士 の 数 が 少 し ず つ 増 え て い っ た 。 yume 達 6 人 と 四 つ ん 這 い の 奴 隷 6 匹
が通ると、兵士たちが長い銃を高く掲げて捧げ持った。そんな儀礼を受けて、
yume は と っ て も 気 分 が 良 く な っ た わ 。 な ん て 言 っ た っ て ス ー ド ラ の 兵 士 た ち
っ て 、 み ん な 金 髪 や 黒 髪 の 格 好 良 い 若 者 な の よ 。 yume は 回 廊 に 並 ん で 立 っ て
いる兵士たちにまで胸をドキドキさせっぱなし。
両脇に3人ずつ、6人もの兵士に守られたエリザベーラお姉さまのお部屋。
その外側に開かれた大きなドアを潜ってお部屋に入った。皆が中に入ると後ろ
で大きなドアが閉まる。エリザベーラお姉さまは部屋の奥まで真っすぐに歩い
ていったので、皆も後に続いたわ。幾つものお部屋を通り過ぎ、黒くて、いか
にもオドロオドロしい扉を開けて中に入ると、薄暗いお部屋の中でエリザベー
ラお姉さまが手を上げた。その瞬間、壁全体が照度を上げて屋外みたいな明る
さになった。
「ようこそ!
私のお仕置きお部屋に!」
エリザベーラお姉さまが頬を少し上げて微笑まれた。
「お邪魔します」
yume は ビ ッ ク リ し て 小 さ な 声 で 答 え た わ 。
だって、そのお部屋って、天井から奴隷を吊るす鎖が何本も垂れ下がってい
た り 、 三 角 木 馬 と か 車 輪 や 十 字 の 磔 台 と か 、 yume に は 想 像 も で き な い 色 々 な
責め具の他に、鞭、ロープ、革の枷、木の枷とかが氾濫していたの。隼人お兄
さ ま 一 人 を 甚 振 る た め に 、 こ ん な に 凄 い 拷 問 部 屋 が あ る な ん て 、 yume に は 想
像もできないかったわ。幸せな隼人お兄さま。
こ の お 仕 置 き 部 屋 に は 、 yume 達 6 人 の ほ か に 、 奴 隷 の 隼 人 お 兄 さ ま が い る
だけだった。5匹の奴隷はなぜかここには入ってこなかった。そういうしきた
りになっているのね。お仕置きを受ける奴隷は他の奴隷から見られることもな
い代わりに、暗黙の援助も受けられないという事なのね。
「隼人さん、両手を上げなさい」
エリザベーラお姉さまが、大きなお声で命令された。
隼人お兄さまは、言われるままに両手を高く頭の上に掲げた。膝立ちしたま
ま両手を上げても、隼人お兄さまの身長は160cmにしか届かない隼人お兄
さ ま っ て 、 こ ん な に チ ビ だ っ た の ね 。 yume は だ ん だ ん 隼 人 お 兄 さ ま に 対 し て
優越感が増してきたわ。隼人お兄さまって、大した事ないんじゃないの?
あ
ん な に 逞 し か っ た 隼 人 お 兄 さ ま の 威 厳 が 、yume の 中 で ど ん ど ん 崩 れ て ゆ く わ 。
ここにいる隼人お兄さまは、本当に惨めな奴隷になり下がってしまったのね。
見ている間に隼人お兄さまは天井から垂れた鎖に繋がれて吊り下げられて、
や っ と 爪 先 立 ち し て い た 。恥 ず か し げ に 俯 い た お 顔 が と っ て も 惨 め に 見 え る わ 。
嗚呼、可哀想な隼人お兄さま。特に股間のパニスだけが大きく膨らんで、お
腹にまで付きそうなくらいに起立しているのとは対照的よ。なんて恥ずかしい
格好を見せているの。
「隼人さん、そのはしたないパニスをすぐに収めなさい。そうしたら、お仕置
きは許してあげます」
エリザベーラお姉さまが、バラ鞭を手にしてその柄で隼人お兄さまの膨れ上
がったパニスを突付いていた。
そんな事までされて、パニスを小さくすることのできる男なんていないと思
うわ。エリザベーラお姉さまは、わざと隼人お兄さまを甚振る為に、そんな事
を言っているのね。あまりにも素敵過ぎる。こうやって奴隷を弄んで、この国
の 人 た ち は 楽 し む の ね 。 yume の あ そ こ が 、 も う 濡 れ て き た 。
「夢子さん、貴女を驚かせてプールに落とした罰として、隼人さんの乳首を強
く摘んであげて」
エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま が yume に 向 か っ て 言 わ れ た 。
yume は 、 隼 人 お 兄 さ ま の 後 ろ に 回 っ た 。 お 兄 さ ま の 筋 肉 質 の 肉 体 を 後 ろ か
ら抱きかかえるように手を前に回して、隼人お兄さまの両方の乳首を摘んでグ
リグリとさすってあげた。
「嗚呼ぁ……アアァ……!」
隼人お兄さまの口から甘い嗚咽が漏れた。
な ん て 卑 猥 な 隼 人 お 兄 さ ま な の 。 yume ま で 叫 び た く な る わ 。 だ か ら 、 も っ
ともっと乳首を甚振ってあげたの。隼人お兄さまの嗚咽が、いつまでもお仕置
き部屋に甘く響いていた。
「百合子様、隼人さんの腰骨の辺りをくすぐってあげて」
エリザベーラお姉さまに言われ、百合さまが、隼人お兄さまの正面にたたれ
た。そして、隼人お兄さまの腰骨の辺りをソーッと指先でくすぐり始める。
「 嗚 呼 ∼ !!
」
隼人お兄さまの喘ぎ声が一段と高さを増した。
「雅子様、内腿をさすってあげて」
エリザベーラお姉さまがマコさまのほうに顔を向けられた。
マコさまが屈んで隼人お兄さまの腰の辺りに近づいて、掌の十本の指で隼人
お兄さまの内腿をそーっと這わせた。いつの間にか、お兄さまの両足が勝手に
開かれて床のフックに固定されていた。エリザベーラお姉さまが、バラ鞭の房
で隼人お兄さまの丸いお尻をくすぐるように軽く触れていた。
「サラーニャ、バイブを隼人さんのアナルに挿入して」
エリザベーラお姉さまが次々に命令される。
サラーニャさんが壁に掛けられていた長いパニス形のバイブレーターを手に
持 ち 、ロ ー シ ョ ン を そ の 先 端 に 垂 ら し な が ら 、隼 人 お 兄 さ ま の お 尻 に 近 寄 っ た 。
yume は 少 し 横 に 移 動 し て サ ラ ー ニ ャ さ ん に 場 所 を 譲 っ た 。 も う 、 隼 人 お 兄 さ
まは美女に囲まれて埋もれたようになっていた。
「エリザベーラお姉さま、セルベリーナにも何かさせて」
とうとう、セルベリーナさんまでも催促した。
隼人お兄さまの快楽に呻く嗚咽が、甲高く部屋中に響き渡っていた。
「では、セルベリーナは隼人さんのパニスをしごいて」
エリザベーラお姉さまがとんでもない事を言われた。
でも、セルベリーナさんは、飛びつくように隼人お兄さまの猛々しいパニス
に手を伸ばしてしごき始めた。
隼人お兄さまは一挙に登り詰めていくようだった。
「しごくのを止めて!」
エリザベーラお姉さまがピリッと言われた。
頬の上がった隼人お兄さまのお顔がホッとしたように緩んだ。
「皆さんも止めて!」
エリザベーラお姉さまが強く言われた。
yume 達 は 隼 人 お 兄 さ ま か ら 離 れ た 。 隼 人 お 兄 さ ま の 嗚 咽 も 止 ん で い た 。 で
も、大きく膨らんだパニスは、逝く当てもなく脈打って、空を彷徨っていた。
卑猥で可哀想なパニスさん。
3分ほど皆で休んだ。休んでいないのは隼人お兄さまのパニスだけよ。天に
向 い た ま ま 、ぐ る ぐ る と 回 転 し て い る 。と っ て も 面 白 く っ て 卑 猥 な パ ニ ス だ わ 。
あ の ま ま い か せ て あ げ た ら 、 と っ て も 凄 い こ と に な っ て い た の に 、 と yume は
思った。可哀想に、隼人お兄さまは気の抜けたようなお顔になっているわ。
その空を泳ぐような猛々しいパニスに向かって、エリザベーラお姉さまがバ
ラ鞭を振り下ろされた。
「 嗚 呼 ー !!」
隼人お兄さまが苦痛に叫んだ。
鞭の房が、隼人お兄さまの股間で弾けていた。パニスに集中して鞭打ちが繰
り返された。時々太いパニスに絡まったりして、隼人お兄さまのお口から苦痛
の叫び声が何度も発せられていた。
暫く鞭が続いても、隼人お兄さまのパニスは萎えることがなかった。それど
ころか、むしろ悶えるようにパニスが激しく蠢いていたの。
「快楽責めの再開よ!」
エリザベーラお姉さまが叫ばれた。
yume 達 は 一 斉 に そ れ ぞ れ の 担 当 部 位 に つ い た 。 こ ん な 楽 し い お 遊 び は 初 め
て。イヤらしい隼人お兄さまの嗚咽が、またお仕置き部屋を満たした。
yume は 、 隼 人 お 兄 さ ま の 乳 輪 を 親 指 と 中 指 で 摘 ん で 乳 首 を 立 た せ て 、 人 差
し指の先で優しく小まめに弾いてあげた。隼人お兄さまを後ろから抱きかかえ
るようにしているので、お兄さまの快感が手に取るように解るのよ。
「セルベリーナ、ゆっくりと扱くのよ。急いでは駄目」
エリザベーラお姉さまが指示を出される。
「お姉さま、隼人お兄さまの金玉がなくなってしまっているわ」
セルベリーナさんが言った。
皆 、 隼 人 お 兄 さ ま の 玉 袋 を 見 よ う と 身 を 乗 り 出 し て き た 。 yume も 少 し し ゃ
がみ込んで、隼人お兄さまの腰のところから顔を前に回して間近で股間を眺め
た。本当に巨大化したパニスと一体化するように玉袋が上がってしまって、金
玉もパニスの一部になっていた。隼人お兄さまの嗚咽が盛り上がった。
「止めなさい!」
エリザベーラお姉さまが大きな声で言われた。
隼人お兄さまの息が速かった。あれだけ叫び続けて身体を震わせて、それに
パニスなんて、ぐるぐると動きっぱなしだったし、とっても疲れきっているは
ずよ。天井から吊るされている手首なんて、赤く擦り切れて痛そう。顔も締り
がなく緩んだまま。あの格好良かった隼人お兄さまの面影なんてどこにもなか
ったわ。これからどんな辱めを受けるのでしょう?
yume の 期 待 は 悪 魔 的 に
膨れ上がってゆくわ。
yume 達 は 、 そ ん な 隼 人 お 兄 さ ま の 醜 態 を 一 歩 離 れ て 見 つ め た 。 エ リ ザ ベ ー
ラお姉さまが、バラ鞭で隼人お兄さまの背中を打ち始めた。隼人お兄さまの綺
麗な肌色の背中に、だんだんと赤みが射したように色づいていった。嗚咽を吐
きながら、隼人お兄さまのパニスが悦びに反応している。本当に卑猥で惨めな
隼人お兄さまね。
「さあ、皆さん、また隼人さんを悦ばせてあげなさい」
エリザベーラお姉さまが隼人お兄さまから離れた。
yume 達 、 カ ラ フ ル な 妖 艶 な ア バ ヤ に 身 を 包 ん だ 美 女 が 、 隼 人 お 兄 さ ま の 身
体を取り囲んだ。素敵でしょ、隼人お兄さま?
美女達の体臭に満ち溢れて、
もう堪らないはずよ。隼人お兄さまの声が登りつめていく。頬の肉が限界まで
上がってしまっているわ。
「止めなさい!」
エリザベーラお姉さまの強い声が響いた。
皆が隼人お兄さまから離れると、滑車が回って鎖に繋がれた隼人お兄さまの
身体が降りて行った。足首の拘束も外されたので、そのまま隼人お兄さまは膝
を折って床に崩れた。床にお尻をつけたところで滑車は止まった。隼人お兄さ
まはバランスを取って正座した。両手は天井の鎖に吊るされたままだけれど、
エリザベーラお姉さまが、その手首の革の拘束も外した。
「膝立ちしなさい」
エリザベーラお姉さまが命じた。
お 腹 に つ き そ う な ほ ど 勃 起 し た パ ニ ス を 晒 し て 、隼 人 お 兄 さ ま が 膝 立 ち し た 。
yume 達 は 隼 人 お 兄 さ ま の 正 面 に 移 動 し た の 。 口 を 半 開 き に し て 、 締 ま り な く
緩んだお顔の隼人お兄さまが目の下にいたわ。
「パニスをしごいて、皆さんにオナニーを見て頂きなさい、隼人さん。それが
夢子さんに対するお詫びに行う恥ずかしい行為よ」
エリザベーラお姉さまが命じられた。
な ん て 惨 い お 仕 置 き な の 。妹 の 目 の 前 で 、そ ん な 事 で き る は ず な い じ ゃ な い 。
妹 の yume が 一 番 、 恥 ず か し く な る わ 。 さ す が に 隼 人 お 兄 さ ま は 、 そ ん な 恥 知
らずなことできないと思うわ。でも、エリザベーラお姉さまは、そんな恥ずか
しい事を命じて隼人お兄さまを甚振るんだ。なんて楽しいの。
え?
yume の 想 像 と は 違 っ て 、 隼 人 お 兄 さ ま は 掌 で 極 限 ま で 太 く な っ て い
るパニスを握り絞め、しごき始めたわ。そんな恥知らずな命令にまで従わなけ
ればならないの?
yume は 驚 く ば か り よ 。
隼人お兄さまは、巨大化して玉袋まで飲み込んでしまったパニスを一生懸命
し ご い て い る 。 実 の 妹 や 義 理 の 妹 に 、 yume の 幼 な じ み で 昔 か ら よ く 知 っ て い
る百合さま、マコさまも見ている前で恥ずかしいオナニーをしている。
膝 を 折 っ て 、 yume 達 の 視 線 の 下 で 、 パ ニ ス を し ご い て い る 隼 人 お 兄 さ ま っ
て猿そっくりで、なんて哀れなのでしょう。でも、その目からは涙が幾筋も流
れ出していた。
本当に辛いのね、隼人お兄さま。こんな恥ずかしい事を強要されて、絶対に
従 わ な け れ ば な ら な い 奴 隷 っ て 、 本 当 に 惨 め な 存 在 な の ね 。 yume は 可 哀 想 な
隼 人 お 兄 さ ま の 事 を 思 っ て 、 な ん だ か 胸 が き ゅ ん と 締 め 付 け ら れ た わ 。 yume
まで涙が溢れくる。
隼人お兄さまのお顔が釣り上がってきた。そろそろ限界なのね。でも、こん
な衆人の目の前で射精するなんて、惨すぎる。そんな破廉恥なこと、普通はで
きるはずないわ。
「止めなさい、隼人さん」
エリザベーラお姉さまが、また命じた。
そうよね、そんな恥知らずな事をエリザベーラお姉さまが許すはずないわよ
ね 。見 て い る と 、隼 人 お 兄 さ ま の 表 情 が 緩 ん で き て 危 な い と こ ろ だ っ た み た い 。
もう少しで射精して、超恥ずかしいところを皆に曝け出しまったでしょうね。
yume ま で 心 配 で 、 ド キ ド キ し て し ま っ た わ 。
「隼 人 さ ん 、 仰 向 け に 寝 な さ い 」
エリザベーラお姉さまが言われた。
今度は何をされるの?
エリザベーラお姉さま。
「セルベリーナ、隼人さんを使ってみたいって言ってたわね。今日だけ特別に
使わせてあげるわ。隼人さんに顔面騎乗しなさい」
「良いのですか?
お姉さん」
セルベリーナさんが、飛びつくような眼差しでエリザベーラお姉さまを見つ
めた。
「隼 人 さ ん が ど れ だ け 優 秀 な 奴 隷 か 、 皆 さ ん に 見 て 頂 か な け れ ば 、 ね 」
エリザベーラお姉さまが自慢するように言われた。
「こ れ も 快 楽 責 め の 一 つ よ 。 皆 さ ん は 隼 人 さ ん の 性 感 帯 を 刺 激 し て あ げ て 」
エリザベーラお姉さまがニッコリと、楽しげに微笑まれた。
セルベリーナさんが、隼人お兄さまのお顔を跨いで立った。腰を落として膝
立ちになり、隼人お兄さまのお顔の上にお尻を乗せていった。隼人お兄さまは
セルベリーナさんのアバヤの中に隠れてしまった。
「皆さんも、乳首、腰骨、太股の内側、玉袋の裏、足の裏も良いかしらね。く
すぐってあげて。でも、パニスだけはしごいては駄目ですよ」
エリザベーラお姉さまの声がテキパキと指示した。
yume は セ ル ベ リ ー ナ さ ん が 羨 ま し か っ た わ 。yume も 隼 人 お 兄 さ ま の 舌 業 を
試 し て み た い の に 、 悔 し い 。 で も 、 yume は 思 い 出 し た の 。 幼 い 時 に 隼 人 お 兄
さまと、よくくすぐりっこをして遊んだわ。いつも負けてしまったけれど、隼
人 お 兄 さ ま は 足 の 裏 が 強 か っ た 。 yume が く す ぐ る と 一 生 懸 命 な 顔 を し て 耐 え
ていたわ。絶対に笑おうとしない隼人お兄さまが憎かった。
よーぉし!
今 日 こ そ 、 あ の 時 の 仕 返 し を し て あ げ る 。 yume が 隼 人 お 兄 さ
まの足の裏をくすぐってあげる。セルベリーナさんなんかに楽しまさせてあげ
ないから。
yume は 、隼 人 お 兄 さ ま の 25 セ ン チ の 足 の 裏 を く す ぐ り 始 め た 。隼 人 お 兄 さ
まの足の指が開いたり閉じたりして耐えているわ。でも、セルベリーナさんへ
の舌奉仕で忙しくて笑えないわね、隼人お兄さま。
「嗚呼、何なの、この舌の感じは!」
セルベリーナさんが甘い声で言った。
「 嗚 呼 、 駄 目 。 イ ッ て し ま う 。 嗚 呼 !!」
セルベリーナさんの身体が震えだした。
セルベリーナさんの嗚咽がお仕置き部屋に響き渡っていた。
「嗚呼!
アァ!
あぁ!
嗚呼嗚呼ぁぁ……っ」
セルベリーナさんの嗚咽が長く続いて、イッてしまっていた。
エリザベーラお姉さまが、セルベリーナさんを抱きかかえるようにして後ろ
に回り、立ちあがらせた。アバヤの下から現れた隼人お兄さまのお顔はびっし
ょりと濡れていた。
「潮 を 吹 い て し ま っ た の ね 。あ ん ま り 多 い か ら 、隼 人 さ ん も 全 部 飲 み 干 せ な か っ
たのね」
エリザベーラお姉さまが言われた。
潮って、おしっこの事なの?
凄く興奮すると吹く人がいるって聞いていた
け れ ど 、 yume は あ ん な に 凄 く イ ッ た こ と が な い わ 。 ま だ 若 い の に 、 セ ル ベ リ
ー ナ さ ん が 羨 ま し い 。 次 は yume も 。
「さあ、隼人さん。オナニーの続きをしなさい」
エリザベーラお姉さまの命令に従い、体を起こして膝立ちした隼人お兄さま
が、また皆のほうを向いてパニスをしごき始めた。本当に猿のように見えて、
yume も 恥 ず か し い わ 。
「面白いものを見せましょうか」
エリザベーラお姉さまが意地悪っぽく言われた。
「百合子様、隼人さんの後ろに回って後ろから乳首を摘んで弄んでください」
百合さまが隼人お兄さまの後ろに回り、抱きかかえるように両手を前に回し
て、隼人お兄さまの乳首を摘んだ。そして指先で乳首を軽くさすった。
「隼人さん、パニスから手を離しなさい」
エリザベーラお姉さまのお声。
何?
ど う し た の ?!
隼人お兄さまのパニスが、蛇のように鎌首を持ち上げて空をグルグルと回り
始めた。それだけじゃなくって前後左右にまで意思があるように動きまくって
いた。嗚呼、なんて素敵なパニスなの。それが、とっても滑稽に見える。なん
て恥ずかしいことをされているの、隼人お兄さまは。動き回るパニスを見てい
る だ け で 、 yume は イ ッ て し ま い そ う 。 隼 人 お 兄 さ ま 、 卑 猥 す ぎ て 、 も っ と 軽
蔑してしまうわ。
「隼人さん、辛いでしょう。早く射精がしたいでしょう。でも駄目よ、もっと
もっと隼人さんの惨めな姿を皆さんに見て頂かないと、キツイお仕置きにはな
らないでしょう。さあ、またオナニーを続けなさい」
エリザベーラお姉さまが怖いお顔で言われた。
奴隷って本当に惨めで、女王様の言われるままに翻弄されるのね。でも、あ
ん な に 勃 起 し て い る 隼 人 お 兄 さ ま だ も の 、 き っ と 楽 し ん で い る は ず よ 。 yume
もワンダ女建国に住みたいわ。毎日、奴隷を甚振って感じまくって、愛液をダ
ラダラと滴らせて……。そんな天国のようなところで生活できたら凄いわ。
2100 年 に 向 か っ て yume も 活 動 す る わ 。新 人 類 、女 性 が 支 配 す る 地 球 を 作 る た
め に 。 嗚 呼 、 yume ま で 燃 え て き た わ 。 隼 人 お 兄 さ ま の 卑 猥 な パ ニ ス を 見 て い
ると、身体が熱くなってビクンビクンと震え出すわ。隼人お兄さまのパニスが
yume の 中 で 蠢 い て い る よ う に 思 え る 。
嗚呼!
またしごき始めたの、卑猥なパニスを!
隼人お兄さまったら、お
顔までしわくちゃにして、なんて卑猥な表情なの。
「止めなさい!」
エリザベーラお姉さまが言われた。
膝 立 ち し た 隼 人 お 兄 さ ま の パ ニ ス は 、意 識 が あ る よ う に 空 で 動 き 回 っ て い る 。
辛そうなお顔の隼人お兄さま。
「隼人さん、お願いしたら射精させてあげますよ」
エリザベーラお姉さまが言われた。
「女王様、射精させて下さい、お願いします」
躊躇うことなく隼人お兄さまが言った。
「そうね、皆さんにも同意して頂けたら射精を許しますよ」
エリザベーラお姉さまが隼人お兄さまの目を見つめて言われた。
「嗚呼、そんな事まで……」
隼人お兄さまが呟いた。
「オナニーを続けなさい!」
きつい声でエリザベーラお姉さまが命令される。
隼人お兄さまは、先走り汁で濡れ濡れになっているパニスをまたしごき始め
た。なんだか、しごく音まで卑猥で気になりだしたわ。
すぐに昇りつめていくのが、隼人お兄さまのお顔から窺えた。
「止めなさい、隼人さん!」
エリザベーラお姉さまの命令が飛ぶ。
隼人お兄さまの肩が上下している。疲れてきたのね。でもパニスだけは元気
そうに空で蠢いている。
百 合 さ ま が 隼 人 お 兄 さ ま の 乳 首 か ら 片 手 を 離 し た 。隼 人 お 兄 さ ま の 肩 越 し に 、
卑猥なパニスを覗き込んでいる。こんな恥ずかしい姿を皆に晒して、それでも
射精したがっている隼人お兄さまには、呆れてしまうわ。
「止めなさい、隼人さん!」
エリザベーラお姉さまが同じ命令を繰り返される。
「百合子様、こちらにいらしてください」
百合さまが隼人お兄さまの前に回って立った。
「隼人さん、一人一人にお願いして回りなさい。皆さんが許可してくださった
ら射精しても良いのよ」
エリザベーラお姉さまが意地悪く言われた。
隼人お兄さまが惨めなお顔で頷いた。頬を涙がつたって流れていた。
“辛いのね、隼人お兄さま……”
yume に は 、 隼 人 お 兄 さ ま の 気 持 ち が 聞 こ え た 。
膝立ちしたまま、隼人お兄さまが一番端のサラーニャさんのところに移動し
た。そして、サラーニャさんの目を見つめている。
「サラーニャ様、どうぞ射精の許可をお願い致します」
そう言うと、床にうつ伏せになり奴隷の礼をした。そうしてから、身体を起
こし、また膝立ちに戻った。
卑猥なパニスが股下で動き回っていて、滑稽に見える。
「どうぞ、許可します隼人さん」
サラーニャさんが優しく言われた。
「サラーニャ様、ありがとうございます」
サラーニャさんの目を見つめ、お礼を言う隼人お兄さま。そして、再び奴隷
の礼をした。
次に青いアバヤのマコさまの前に移動した。
「雅子様、射精の許可をお願いします」
隼人お兄さまが涙で濡れた瞳で、マコさまのお顔を見つめて懇願する。そし
て奴隷の礼。
「隼人お兄さま、惨め過ぎます。マコは、隼人お兄さまに憧れていました。こ
んな恥ずかしくて惨めな隼人お兄さまを見ていたくありません。お願いです、
立ってください」
マコさまが耐えきれずに言った。
yume に も 、 マ コ さ ま の 気 持 ち は 充 分 に 理 解 で き る 。 幼 い 時 か ら あ ん な に 憧
れていた隼人お兄さまが奴隷になり下がって、さらに性欲に溺れるまま、恥ず
かしい行為を晒しているのですもの。憧れも、威厳も、格好良さも微塵もなく
してしまっていて、マコさまにとって幻滅するしかないわよね。
隼人お兄さまが膝立ちした。待っていたようにマコさまの平手が、隼人お兄
さまの頬で炸裂した。隼人お兄さまの頬を叩く甲高い音が2発、お仕置き部屋
に響いた。マコさまって、何て勝気なの。
隼人お兄さまの目から、さらに涙が溢れ出てくる。本当に惨めで可哀想な隼
人お兄さま。
「マコ、ご免……。射精してもよろしいでしょうか」
まだ言っている。
隼人お兄さまって、本当の恥知らずになってしまったのね。
「許可します」
マコさまは一言、言っただけだった。
隼人お兄さまがマコさまの足元で奴隷の礼をしてから顔を上げた。
「雅子様、射精を許可していただき、ありがとうございます」
惨めに隼人お兄さまが、お礼の言葉を言った。
どうして、こんなにも惨めな姿を身内にまで晒すことができるの?
兄さまにはプライドってものもなくなってしまったの?
隼人お
yume に は 許 せ な い
わ。
膝で蟹のように横歩きして、真ん中のエリザベーラお姉さまのところに隼人
お兄さまが移動した。
「女王様、サラーニャ様と雅子様から射精の許可を頂きました。でも、辛すぎ
ます女王様」
隼人お兄さまの目から、涙が零れ落ちていた。
「では、射精なしで快楽責めを続けましょうか?」
エリザベーラお姉さまが意地悪く言われる。
そ の 言 葉 に 隼 人 お 兄 さ ま の パ ニ ス が 反 応 し て 、ピ ク ピ ク と 上 下 に 弾 け て い た 。
本当に卑猥な隼人お兄さまのパニス。先っぽの鈴口から光る雫が溢れている。
「それは……。いえ、射精させて下さいませ。お願いします、女王様」
そう言って、隼人お兄さまがエリザベーラお姉さまの足元にひれ伏し、奴隷
の礼をした。
そ う よ 。男 な ら き っ ぱ り と 諦 め て 、こ の ゲ ー ム を 終 わ り に す べ き だ わ 。yume
は隼人お兄さまに怒りが沸いてきた。
隼 人 お 兄 さ ま が 顔 を 上 げ る と 、 yume と 視 線 が 合 っ て し ま っ た 。 膝 立 ち す る
と そ の 膝 を 横 に 開 い て yume に に じ り 寄 っ て 来 た 。 yume は 少 し 嫌 悪 感 が 沸 い
て き た わ 。yume の 足 元 で 隼 人 お 兄 さ ま が 奴 隷 の 礼 を し た 。そ し て 顔 を 上 げ る 。
yume の 瞳 を 涙 目 で 見 つ め て い る 。
「夢子……様、射精の許可を、お願いします」
隼人お兄さまがちょっと躊躇ったように言った。
そ し て 奴 隷 の 礼 を し て か ら 身 体 を 起 こ し 、 yume を 見 上 げ て い る 。 な ん て 可
哀想な隼人お兄さまなの。パニス以外になんの魅力もないわ。
「誰が射精する許可なのですか?」
yume は 意 地 悪 く な っ て 聞 い て み た 。
「僕です、お兄さまが射精する許可です。その許可をお願いします」
困ったお顔になった隼人お兄さまが懇願している。
yume が 無 理 な 事 を 言 う と 、 い つ も 隼 人 お 兄 さ ま は こ の 困 っ た お 顔 を さ れ た
わ 。yume、こ の お 顔 、大 好 き だ っ た 。そ し て 、も っ と 困 ら せ て あ げ た く な っ て
く る の 。そ う す る と 、yume の ど ん な 望 み も 叶 え て く れ る 隼 人 お 兄 さ ま だ っ た 。
「 そ ん な 恥 知 ら ず な お 願 い 、 許 可 で き ま せ ん 。 で も 、 yume の 希 望 を 叶 え て く
れるのなら許可しても良いですわ、隼人お兄さま」
yume は 、 き っ ぱ り と 言 っ た 。
「お兄さまは、何をしたら良いのでしょうか?
夢……様」
不 安 げ に yume を 見 上 げ て い る 。
「 yume の 、 あ そ こ に 舌 奉 仕 し な さ い 」
yume は 言 っ て し ま っ て か ら 、 自 分 の は し た な さ に 後 悔 し た 。 本 当 は そ の 後
に“そして、逝かせなさい!”って言い足したかったのに。
も う 、 yume の あ そ こ は 濡 れ 濡 れ よ 。
隼人お兄さまがエリザベーラお姉さまのほうに顔を向けたので、隼人お兄さ
まの表情が読めなくなってしまった。
「隼人さんを可哀想に思うから許可を出しますが、そんな不道徳な事が隼人さ
んにできるのかしら?」
エリザベーラお姉さまが甚振るように言った。
「でも、射精だけはしたいのでしょ?
すか、隼人さん?
仕方ないので妹さんの女陰に奉仕しま
隼人さんの考えで行動しなさい。
ちなみにヤーコブ兄は、セルベリーナの要求を拒否して惨い鞭打ちを受けた
って聞いています。隼人さんは自分の快楽を満たす為に、道徳心も捨て、妹さ
んの女陰に舐め奉仕ができるのですか?
あまりにも恥知らず過ぎますよ、隼
人さん!」
エリザベーラお姉さまの揶揄する言葉に、隼人お兄さまのパニスがとっても
卑猥に弾けて応えていた。
「その卑猥なパニスをしごきなさい!」
エリザベーラお姉さまが怒ったように言われた。
男のくせに、上と下から涙を流しながら、巨大化したパニスをしごき始めて
いる。エリザベーラお姉さまは、隼人お兄さまの乳首を摘んで揉み始めた。す
ぐに隼人お兄さまの両頬が引き上がって射精する体勢に入った。
「止めなさい!」
エリザベーラお姉さまの声とともに、隼人お兄さまの頬を強く殴打する音が
お仕置き部屋に響き渡って、緊張感がを高まった。
「射精は許可しません!
どうするのですか?
隼人さんは!」
隼人お兄さまは、全てを了解しているようだった。
う や う や し く yume の 足 元 で 奴 隷 の 礼 を す る 。身 体 を 持 ち 上 げ て 膝 立 ち し て 、
yume の 目 を 見 上 げ た 。
「夢・子様に舌奉仕をさせてください。だから、お兄さまに射精の許可をお願
いします」
隼人お兄さまが、屈服して、辛そうに言った。
隼 人 お 兄 さ ま が 床 に 仰 向 け に な っ て 身 体 を 横 た え た 。 yume は 紫 の ア バ ヤ を
たくし上げ、隼人お兄さまの顔を跨ぎながら見下ろした。お兄さまのお顔は悲
しげだった。
yume は す ぐ に 隼 人 お 兄 さ ま の お 顔 の 上 に し ゃ が み 込 ん で 、 女 陰 を お 顔 に 擦
り付けた。遠くで舌がチロチロと動いているのが解った。こんな背徳が許され
て良いの?
yume は と っ て も 罪 深 い 人 間 に な っ て し ま っ た よ う に 感 じ た 。
妹 の 、yume の 女 陰 を 、隼 人 お 兄 さ ま に 舌 奉 仕 さ せ て い る な ん て 、き っ と yume
に は 天 罰 が 下 る わ 。 yume は 地 獄 に 落 ち て し ま う の で し ょ う ね 。 で も 、 yume
は今天国に逝きたいの。隼人お兄さまの舌先を味わいたいの。隼人お兄さまを
虐め抜いて、その惨めな姿を見て優越感を味わいたいの。偉大で超えることの
で き な か っ た 隼 人 お 兄 さ ま を 、yume の 快 楽 の た め だ け に 酷 使 し て 、yume の 自
尊心を高めて、隼人お兄さまを蔑んで、弄んであげるの。こんな背徳と不道徳
と 倫 理 観 も 宗 教 心 の 欠 片 も な い 魔 女 的 な yume っ て 、 と っ て も 素 敵 に 思 え て き
た。
で も 、ど う し た の ?!
少しずつ快楽が波を打つような感覚で押寄せて来るわ。
嗚 呼 、 yume は そ の 快 楽 の 波 に 翻 弄 さ れ て い る 。 隼 人 お 兄 さ ま の お 顔 を ギ ュ ッ
と太股で締め付けていないと、サーフボードの上から弾き飛ばされてしまいそ
うな感じがする。
嗚 呼 、 こ の 感 覚 は 何 な の ?!
一 瞬 で yume は 昇 天 し て し ま っ た わ 。
「ゆめ!」
お兄ちゃまの怖いお顔と拳固が目の前にあった。
お兄ちゃまの拳固が、ゆめの頭を強く押していた。お兄ちゃまが怖かった。
「許 し て 、 お 兄 ち ゃ ま 」
ゆめは涙目で訴えたの。
「もう、二度としないか、あんな悪戯は!」
とっても怖い口調でお兄ちゃまが言った。
「するもん!」
ゆめは、お兄ちゃまなんて怖くないもん。
「何だとー!」
鬼のように、お兄ちゃまのお顔が赤くなったわ。
ゆめは頭に押し付けられたお兄ちゃまの拳を、掌で掴んで押し上げたわ。お
兄ちゃまは大きくって、ゆめの上に聳えて見える。
「こいつ、お兄ちゃまに逆らうのか!」
お兄ちゃまが、ゆめの上に乗っかったまま呻いていたわ。
隼人お兄ちゃまなんて、ちっとも怖くなんかないもん。その隼人お兄ちゃま
が、今は裸でゆめの足元で奴隷の礼をしている。なんて惨めなの、隼人お兄ち
ゃまって。
凄い快楽が、ゆめの身体の中を駆け巡っているわ。ゆめは、隼人お兄ちゃま
を越えたのね。満足感までも、ゆめを満たしている。これからは、きっと優し
い、ゆめになれると思うわ。
「ゆめ!
ゆめ!」
隼人お兄ちゃまの声が聞こえている。
隼 人 お 兄 さ ま の お 顔 が 、yume を 覗 き 込 ん で い る 。yume は 隼 人 お 兄 さ ま に 抱
かれているの?
とっても幸せな気持よ。
yume は 両 手 を 伸 ば し て 、 隼 人 お 兄 さ ま の 首 を 抱 え た 。 そ し て 、 顔 を 引 き 寄
せて口付けしたの。だって奴隷になってしまった隼人お兄ちゃまが、とっても
愛しくなったのですもの。あの甘いチョコレートの匂いはなくなっていて、昔
の 隼 人 お 兄 ち ゃ ま の よ う で は な く な っ て し ま っ た け れ ど 、 yume に は 大 好 き な
隼人お兄ちゃまよ。
でも、背中に何か硬いものが当たっている感じがする。嫌だ!
隼人お兄ち
ゃ ま の 勃 起 し た パ ニ ス だ わ 。 yume は 立 ち 上 が っ て 隼 人 お 兄 ち ゃ ま を 見 下 ろ し
たわ。やっぱりパニスだけが巨大化して、隼人お兄ちゃまの股間で存在感をア
ピールしている。
「 隼 人 お 兄 さ ま 、 yume の 目 の 前 で 射 精 し な さ い ! 」
yume は 強 く 言 っ て あ げ た 。
「夢さま、射精のご許可、ありがとうございます」
卑屈に歪んだお顔で、頭を床に擦りつけて奴隷の礼をした。
また身体を起こして膝立ちすると、百合さまのところに移動した。
「百合子様、射精の許可をお願いします」
隼人お兄さまが言って奴隷の礼をした。
「百合が射精させてあげます、隼人お兄さま」
両膝を折って屈んだと思ったら、隼人お兄さまの猛々しいパニスに両手を添
えて、百合さまがお口の中に銜え込んでしまった。そして、百合さまがお口の
中で充分に味わってからパニスを離して、鈴口の先から舐め始め、長い竿を舌
先で舐め下りて行った。嗚呼、玉袋までお口に銜えてしまって。隼人お兄さま
がお顔を歪めて悶え始めた。耐え切れなくなった隼人お兄さまが、仰向けに倒
れ 込 ん で し ま っ た 。百 合 さ ま は 隼 人 お 兄 さ ま の パ ニ ス の 上 に 立 っ た か と 思 う と 、
すぐに腰を降ろして、隼人お兄さまのパニスを女陰の奥へ納めてしまった。
「 嗚 呼 !!」
百合さまが叫ばれている。
百 合 さ ま も 隼 人 お 兄 さ ま も 、 昇 り つ め て い く の が 手 に 取 る よ う に yume に も
感じられた。隼人お兄さまのお顔は、もう限界ね。すぐに射精してしまうでし
ょう。
一人で惨めにオナニーして、白いザーメンを飛ばすところを見られなくなっ
てしまうわ。百合さまの馬鹿!
「隼人さん、我慢しなさい!
射精は許しません」
エリザベーラお姉さまが強く言われた。
でも、そんな事、不可能だと思うわ。隼人お兄さまは、もう頬を釣り上げて
お口まで開いて、快楽の頂点に達しようとしているのですもの。
嗚呼、それなのに隼人お兄さまのお顔の表情が締まってきたわ。腰を上げて
固定している。百合さまがトランポリンの上で跳ねているように、隼人お兄さ
ま の 上 で 上 下 し て い る 。 と っ て も 楽 し そ う !!
「嗚呼、嗚呼、ああ、アア、あぁ…、ウオー!」
百合さまが、雄ライオンのような雄叫びを上げている。
「うぉぅ…・うぉぅ・おぅ…」
とっても凶暴な雄叫びよ、百合さま。
そ の 間 ず っ と 、隼 人 お 兄 さ ま の お 顔 の 表 情 が と っ て も 硬 く な っ て 耐 え て い る 。
百 合 さ ま が ス ク ッ と 立 ち 上 が ら れ た 。 と っ て も 満 足 げ な 表 情 だ っ た 。 yume
ももう一度いきたい。
立ち上がられた百合さまの女陰の中から、猛々しさを保ったままの隼人お兄
さまのパニスが棍棒のように出てきた。でも、お顔は歪んで、とっても惨めで
可哀想。
「隼人さん良く頑張ったわ、オナニーして射精しなさい!」
エリザベーラお姉さまが、やっと射精の許可を与えた。
隼 人 お 兄 さ ま が 奴 隷 の 礼 を し て か ら 、お 顔 を 上 げ た 。と っ て も 素 敵 な 笑 顔 よ 。
よ っ ぽ ど 嬉 し か っ た の ね 。 yume は 、 隼 人 お 兄 さ ま を 抱 き し め て あ げ た い く ら
いに可愛く思えたわ。
隼人お兄さまがにこやかなお顔で巨大化したパニスを握り締めてしごき始め
た。なんだかちょっとグロテスクだったけれど、小動物のおかしな仕草を見て
いるようで楽しくなってくる。
「隼人さん、皆さんに御礼もしないでオナニーを始めるなんて、礼儀知らずで
恥ずかしいと思わないのですか?」
エリザベーラお姉さまが、さらに隼人お兄さまを追い詰めるように言った。
隼人お兄さまのお顔が、少し悲しげになったように見える。
「射精許可のお礼も言わずにオナニーしてしまって、申し訳ございません。あ
りがとうございます。オナニーさせて頂きます」
台詞を棒読みするように恥ずかし気に隼人お兄さまが言われた。
「皆さんに見ていて欲しいのでしょう、隼人さん」
エリザベーラお姉さまって、どこまでも隼人お兄さまを甚振って楽しもうと
されるのね。
「皆さん、僕のオナニーする姿を見てください。お願いします」
嗚呼、言わせてしまった。
「そんな頼み方では誰も見たいと思わないわよ、隼人さん」
まだまだ苛めるのね、エリザベーラお姉さまは。
「是非、僕の惨めなオナニー姿を、皆さん、見てくださいませ」
そう言って、隼人お兄さまは奴隷の礼をした。
こ ん な 可 愛 い 奴 隷 な ら yume も 一 匹 欲 し い わ 。 yume の 彼 を 絶 対 に 奴 隷 に し
て可愛がってあげる。日本に帰ってからの楽しみができたわ。
隼 人 お 兄 さ ま が 奴 隷 の 礼 を し て か ら 膝 立 ち に 戻 っ て 、パ ニ ス を し ご き 始 め た 。
本当に小猿そっくりで、なんて可愛くて恥知らずなの。隼人お兄さまの頬が引
き 上 が っ て 、そ ろ そ ろ 逝 き そ う ね 。で も 、下 を 向 い て し ま っ て 表 情 が 見 え な い 。
「隼人さん、顔を上げなさい。皆さんに逝く時のお顔を見ていただかないと失
礼でしょ」
エリザベーラお姉さまが強要している。
yume 達 に 見 え る よ う に 、 隼 人 お 兄 さ ま が お 顔 を 持 ち 上 げ ら れ た 。 な ん て だ
らしのない表情をしているの。こんな恥ずかしいお顔を皆さんに見て貰ってい
る な ん て 、 隼 人 お 兄 さ ま っ て 本 当 に 恥 知 ら ず 。 お 陰 で yume は 、 ま た 身 体 の 芯
が 熱 く 震 え て き た わ 。 嗚 呼 、 ど う し ま し ょ う 。 濡 れ て き て し ま っ た わ 。 yume
って本当にはしたないのね。
「嗚呼……」
隼人お兄さまが呻いている。
パニスの先から白獨した精液が、昔遊んだドラゴン花火のように四散して弾
け 飛 ん で い る 。 飛 ん で き た 白 い 精 液 が yume に 掛 り そ う に な っ た の で 、 驚 い て
一歩下がった。
何度も精液がドクドクと吹き出して、本当に淫らで卑猥で、隼人お兄さまの
お顔も可哀想なほどに歪んでいる。でも、こんな惨めな奴隷に成り下がってし
まった隼人お兄さまと、エリザベーラお姉さまの間に深い愛情が感じられる。
それに、皆さんもとっても興奮しているみたいだわ。性的興奮を感じてしまっ
て い る の は yume 一 人 だ け で は な い の ね 。 ち ょ っ ぴ り 安 心 し た わ 。
「隼人さん、粗相をした後片付けをしてから来なさい」
エリザベーラお姉さまが命じられた。
隼人お兄さまは四つん這いになって、お顔を床につけた。赤い舌先を伸ばし
て、床に撒き散らした自分の精液を舐め始めた。
とっても惨めで悲しいでしょうね、隼人お兄さま。その情けない隼人お兄さ
ま の 姿 態 を 見 て い る と 、 yume は ま た 昂 ぶ っ て く る わ 。
もっともっと、隼人お兄さまを虐めてあげて、エリザベーラお姉さま。
も う 終 わ っ て し ま う な ん て 、yume に は 物 足 り な さ 過 ぎ る 。yume 達 が お 仕 置
き部屋を後にすることになっても、隼人お兄さまだけは一生懸命、床を舐め回
って掃除していた。なんて惨めな隼人お兄さま。
yume は 隼 人 お 兄 さ ま の 剥 き 出 し の お 尻 に 近 づ い て 脚 を 上 げ て 、 後 ろ か ら お
尻を蹴飛ばしてあげたわ。
隼人お兄さまったら、前のめりに床に顔を打ちつけて呻き声を漏らして、そ
のまま、前のめりに潰れたの。隼人お兄さまが、ゆっくりと身体を起こして振
り 返 り 、 yume 達 に 顔 を 向 け た ら 、 鼻 の 頭 に 白 い 精 液 が 付 着 し て い た わ 。 と っ
ても滑稽なお顔だったので、皆で大笑いしてしまった。そうしたら、隼人お兄
さまの股間が、また膨らんできたの。
本当に淫乱マゾの隼人お兄さまだって実感してしまって、こんな恥ずかしい
隼人お兄さまのことなんて、日本に帰っても誰にも話せないわ。
(4.赤毛の悪魔カレーリナ将軍)
「……判決は主文のとおり。
本件は本法廷検察官、エリザベーラ女王陛下の出廷の基、職務を執行した。
マリアマグダラ暦30年3月10日
ベーラ女王陛下
ラーベル将軍
裁判官
国防部軍事裁判法廷
エリーレス将軍
裁判官
裁判長
エリザ
サナートス将軍
裁判官
裁判官、アリーネ・サーバン・エリート・アカデミー学院長
裁判官、ファルーラ親衛隊長」
何を言っているんだ。どれだけの時間、立たせたままにしておく気だ。何を
言っているものか、儂には理解できない。これだけでも十分に拷問に値する処
罰だ。エリザベーラめ、小娘の分際で儂に罪の全てを押し付けて、人気取りを
しようとするなぞ、許せない!
漸く長い判決文が読み終わったのか?
足は棒のように固くなって疲れきっ
ているわい。
「最後に補足する。刑期については終身刑としたが、追って刑罰を指示する。
刑罰が確定するまでの間、カレーリナ将軍のこれまでの功績に報いる意味から
も、歓宮で静養してもらう。よろしいか、カレーリナ将軍?」
エリザベーラめ、何を戯けたことを言っているんだ?
儂への刑罰は許されるのか?
小悪魔め、漸く儂の重要さを理解したか。お
前のように何も知らない小娘が、突然女王になって、この国を統治しようなど
と思っても無理な話なのだ。儂の経験と能力に頼りたいのだろう。結局、儂な
しで、この国を納めて行くことなど小娘にできるはずがないのだ。
嗚呼、救われた。何か言わなければならないだろう。せめて、小娘を持上げ
ておこう。
「陛下の寛大なる処置に、感謝いたします」
おいおい、儂の声が裏返ってしまったぞ。そんなに緊張していたのか?
「リリーレ警備隊長も同様とする。なお、この反逆に加担した将校たちには、
鞭 打 ち 200 回 の 罰 を 与 え る 」
エリザベーラめ、人気取りのために罪を軽減しやがった。
「閉廷!」
エリーレス将軍め、嬉しそうに小槌を打っていやがる。大役だったな。後で
その地位を儂に追いやられてから泣きやがるな。お前らは所詮、小娘の人気取
りの道具に使われただけなのだ。
儂に同調してくれた将校達も、鞭打ちだけで済むのなら、また元隊に復帰し
て相変わらず同じ部隊で同じ階級、任務に就くことができる。次に儂がクーデ
ターを起こす時には、またすぐに駆けつけてくれるだろう。
エリザベーラめ、この処置にきっと後悔させてやる。お前なぞ、そのまま退
席して、専属奴隷の隼人におむつでも替えてもらうが良い。
この拍手は儂を讃えているのか?
拍手などするな。いや、違う。この騒然
とした雰囲気は、やはりエリザベーラへの称賛の拍手なのか。こんな子供騙し
のエリザベーラの人気取りに、民衆は騙されてはならない!
「カレーリナ閣下、こちらへ」
一人の兵卒が近づいてきて言った。
「おいおい、儂は、もう将軍ではないぞ」
この兵卒は、ビクついている。
「失礼いたしました、カレーリナ元将軍」
兵卒が慌てて言い直す。
「それで良い。名前は何と言う」
「フィハス少尉です」
相当緊張しているな。あまりの青さに兵卒かと思ったが、士官とは驚きだ。
「フィハス少尉か。覚えておくぞ。ご苦労」
若いということは羨ましい。
「光栄です。カレーリナ閣下、いえ、元将軍」
相当、緊張しているな、この士官は。
「気にするな。すぐに将軍に戻るだろうから、間違いではないぞ」
そうだ。そして、その先には女王の椅子が待っている。小娘め、それまで何
も知らずに首でも洗って待っているが良い。
確かここは、王宮の裏手のはずだ。これから儂をどこへ連れて行こうという
のだ。
「閣下、大丈夫でしょうか?
どこかで処刑されたりしないでしょうか」
「リリーレ、お前もそう思うか。エリザベーラめ、悪知恵だけは長けているか
らな。儂らの運命も解ったものではないぞ」
おや?
この臭いは何だ。揮発性のツンとくる嫌な臭いだ。おや、とんでも
ない色のロールスロイスが待機している。真っ赤ではないか。
「陛下が、歓宮までの送迎にご自分の車を使うように言われましたので、お回
ししました、カレーリナ閣下」
フィハス少尉が説明してくれた。
「この嫌な臭いは何なのだ」
儂は聞かずにいられなかった。
「 陛 下 の ご 命 令 で 、ロ ー ル ス ロ イ ス を 、ア バ ヤ と 同 じ 色 に 塗 り 替 え る よ う に と 。
それで、先ほど陛下の親衛隊員が手塗りで塗装を直していました。塗り上がり
が間に合ったようです。閣下の赤毛ともお似合いです」
小娘め、本当に儂を歓待する気か?
こんな臭い車を使わせて。
「閣下、リリーレ隊長、ご乗車ください」
士官が言うとドアが開いた。
「リリーレ、先に乗れ」
儂はリリーレの背を叩いた。本当に臭い車だ。
リリーレが、車の後部座席に乗り込み、儂も続いて乗り込んだ。士官も乗り
込み、対面する向かい席に座るとドアが閉じられ、車内にも少し揮発性の臭い
が付いてきた。車はすぐに発進した。
儂は、急に尿意をもよおしてきた。もう数時間もトイレに行っていない。女
王の車なら人間便器が付いているだろう。
「小!」
儂は緊張しているのか、心無しか声が大きく出てしまった。
案 の 定 、 シ ー ト の 20cm 程 の 隙 間 か ら 、 若 い 奴 隷 が 這 い 出 し て き た 。 白 人 の
金
髪でイケメンの人間便器奴隷だ。相変わらずエリザベーラの好みは変わってい
ない。
儂は、股を開いた。すぐにその若い人間便器が、儂の黒いアバヤの裾をたく
しあげ、頭を中に突っ込んできた。
おや?
すぐに股間に口を密着させないぞ。もう何日もシャワーを浴びてい
ないし、風呂にも入っていない。さぞかし股の間は堪えられないほどに臭くな
っているのだろう。人間便器が躊躇うのも無理はない。
おぉ!
人間便器め、ちゃんと女陰に密着してきたか。流石、小娘愛用の人
間便器だ。躾が行き届いている。
儂は膣の力を緩めた。嗚呼、尿が排出されてゆく。気持ちが良い。少し出し
てから一旦、尿を止めてやる。人間便器が一生懸命に飲み込んでいるのが感じ
られる。すぐに、また括約筋を緩め排尿した。
「小!」
リリーレも同じように言った。
今 度 は 茶 髪 頭 を し た 、も う 一 人 の 人 間 便 器 が シ ー ト の 隙 間 か ら 這 い 出 て き て 、
リリーレの足先の床に蹲り、アバヤの中に頭を突っ込んでいた。案の定、あま
りの臭さに躊躇って、頭がリリーレの股間から離れたままだ。それでも間を置
いて股間に頭が沈んで行った。
流 石 に 女 王 の ロ ー ル ス ロ イ ス だ 。人 間 便 器 だ け で 2 ∼ 3 人 は 用 意 さ れ て い る 。
エリザベーラを追放した後は、儂好みの人間便器に入れ替えてやる。ここの備
え 付 け の 人 間 便 器 ど も は 筋 肉 が 無 さ 過 ぎ る 。そ れ に 、も っ と 男 ら し さ が 欲 し い 。
排 尿 が 終 わ っ た の で 、そ の ま ま 人 間 便 器 の 頭 を 股 の 間 に 押 さ え 付 け て や っ た 。
十分に儂の臭みを堪能させてやる。人間便器が舌を出してきた。儂の女陰に舌
奉仕してくれるのか。
“ 嗚 呼 、久 し 振 り に 性 的 快 感 が 湧 き 出 て く る 。も っ と 、し っ か り と 舐 め る ん だ ”
人間便器の頭を両手で押さえ付け、股間に更に密着させた。
“嗚呼、感じていく”
全身が快楽の波に飲み込まれていく……
「 嗚 呼 ∼ !」
リリーレの善がり声が聞こえてきた。
そうだ、儂まで感じ入ってしまっては威厳が保てない。目の前でフィハス少
尉 が 儂 ら を 見 て い る 。儂 は 怒 り を 感 じ て 、リ リ ー レ に 肘 鉄 を 喰 ら わ せ て や っ た 。
「 ウ ギ ュ !!」
リリーレめ、儂を恨めしげな眼で見返してきたか。
「歓宮に着けば、そんなことは幾らでもできる。慎め!」
リリーレの目を見て、小声で注意した。
「小!」
フィハス少尉も声を出した。
3人目は、黒髪で縮れ毛の黒人人間便器が這い出してきて、若い少尉のアバ
ヤの中に頭を突っ込んできた。フィハス少尉が心地良さそうな表情を浮かべて
いる。
儂は人間便器を蹴って下がらせた。リリーレも惜しそうに人間便器を下がら
せた。フィハス少尉だけが、排尿後の舌奉仕を楽しんでいた。
「嗚呼∼、堪りません……」
声まで出している。
「 嗚 呼 ∼ っ !!」
とうとう善がり始めてしまった。
職務中に、なんとハシタナイ奴だ。儂の部下なら厳罰ものだ。
「嗚呼、あぁ、アア∼……!」
いつまでイキまくっているんだ、この少尉は。
「あぁ、失礼いたしました。陛下専属の人間便器はとても使い心地が良いもの
ですから、いつも陛下の車で送迎する時には使わせて貰っているのです。
陛下の専属奴隷の、ヤバーから連れ帰った隼人さんの舌使いは絶品だと聞き
ましたが、陛下はご自分の周りにも舌使いの上手い奴隷を何人も揃えておられ
ます。それを惜しげもなく周りの側近に使わせてくれるのです。でも、隼人さ
んだけは例外で、誰にも使わせようとしませんが」
気詰まりなのか、若い少尉がベラベラと喋り始めた。
「隼人さんって、あの奴隷の分際で陛下に作戦を授けているという、ヤバーか
ら連れて帰ってきた奴隷か?」
リリーレが尋ねる。
「そうです。今回の暗殺を直前に察知して、陛下をお守りしたのも奴隷の隼人
さんです。そんな優秀な奴隷が、ヤバーには沢山いるのでしょうね。私もヤバ
ーに行って優秀な専属奴隷を調達してみたいです。
いつでも、どこでも、女性なら誰でも、快楽を常に感じられるような世界に
変 え て 行 く こ と が 、地 球 環 境 を 破 壊 す る 現 在 の 人 間 社 会 を 変 え て る こ と に な り 、
それが地球を救う道に繋がる社会変革となる。それを推し進めるのがワンダ女
権国の使命だ、と、陛下は日ごろ仰られています」
フィハス少尉が語った。
なんと甘すぎる理想だ。現実社会は男によって支配され、その中でしか女は
快楽を求め得ないのだ。経典の掲げる理想郷の実現とは別に、そこのギャップ
を十分に理解して、この国を運営して行かなければ、すぐに女だけで体制を維
持している我が国など地球上から抹消されてしまうだろう。
経典に書かれた理想と現実の間には、大きな隔たりがあるのだ。国の方針を
経典の理想に添わせて運営することは、今日まで保ってきたワンダ女権国の国
体をすぐにも潰しかねないのだ。そこの違いをまったくエリザベーラは理解し
ないまま戴冠してしまった。
前陛下は、そこの違いを理解され国家を運営していた。しかし、こんな甘チ
ャンなエリザベーラが後を継いでしまうとは嘆かわしい。すぐにでも退官させ
なければ、我が国に未来はない。
「その考えは違っているぞ、フィハス少尉」
儂は、つい口出ししてしまった。
恐怖したように身体を硬くして、若い士官が儂を見つめる。
「世の中は、厳正な秩序によって保たれなければならない。女王がそう言った
としても、軍人の本分は厳格に命令を素早く実行することなのだ。陛下が許さ
れたからと言って、それに甘んじていてどうする。
国を効率的に運営させなければ、やがて腐敗の蓄積によって立ち行かなくな
ってしまう。軍人がそれを助長してどうする。貴様のような身勝手なことを職
務中に楽しんでいて、良いと思っているのか!
もし将来、儂の配下の部下となりたいのなら、与えられた命令を厳粛に実行
できるよう、常に心を砕け。
不愉快だ!
それだけだ」
フィハス少尉が恐怖に駆られたように脅えて儂から目を逸らせた。
車の前方に緩いカーブを描く尖塔を3つ並べた建物が見えてきた。快楽の象
徴でもある歓宮だ。
歓 宮 の 建 設 は 、 建 国 10 周 年 を 記 念 し て 、 ワ ン ダ 女 権 国 の 目 指 す 女 性 優 位 社
会の具現化として建設された、女性の快楽のための伝道施設だ。この歓宮の中
でだけは完全な女尊男卑の精神が貫かれ、我が国の象徴として訪れる賓客のも
てなしに使われていた。
当時は、まだまだ男を蔑み酷使する環境が国内でも整えられていなかった。
建 国 30 年 を 過 ぎ た 今 で こ そ 、 王 宮 を 始 め 公 共 施 設 内 で の 女 尊 男 卑 の 環 境 は 確
立されてきて、歓宮の担った伝道施設としての役割は薄まりつつあったが、そ
れでも、仕事も世間の憂も忘れて、快楽にのみ特化して精神を開放できる場所
としては、今も最高の快楽を提供してくれる施設としての役割を果たしている
ところだ。
ヤシの木の生い茂る前庭の玄関先で車は停車した。フィハス少尉がすぐに飛
び出し、儂の側のドアを開けた。
そうだ、そのキビキビとした動作こそが軍人に求められるものだ。ちゃんと
しているではないか、フィハス少尉。
ドアの下には、人間絨毯が施設の中まで並んで敷かれていた。流石に歓宮で
の 出 迎 え は 完 璧 だ 。黒 人 ・ 白 人 ・ 黄 色 人 の 順 で 、 き ち ん と 並 べ ら れ て い る 。20
世 紀 ま で は 人 種 差 別 が 徹 底 さ れ て い た そ う だ が 、21 世 紀 の 偉 業 は 、人 種 平 等 が
定着したことだろう。人の違いは色ではなく女男の性別だけであり、それ以外
は個性なのだ。
20 世 紀 ま で 世 界 に 蔓 延 し て い た 意 味 の な い 人 種 差 別 が 撤 廃 さ れ 、 21 世 紀 に
は新たな階段に人類は登っていた。そして、よりシェイクされた人類を生み出
す こ と で 人 間 の 知 的 能 力 は 向 上 す る も の だ 。そ れ で も 、異 人 種 間 の 交 配 率 は 10
パーセントを超えることはない。完全な人種間のシェイクを経て、新たな地球
人種が確立されるまでには、まだ数万年の歳月が必要だろう。ならば、急ぐこ
と は な い に し ろ 、21 世 紀 に お い て 人 種 差 別 が 撤 廃 さ れ た こ と は 一 大 進 歩 と 言 え
るだろう。
厚底の軍靴で黒人奴隷の背を踏み付けた。ペルシャ織りの高級絨毯以上の心
地よい弾力だ。儂は一瞬で気分が高揚してきた。
足 元 を 気 に し て 下 を 見 て 歩 く の は 品 が な い 。顔 を 上 げ 、遠 く を 見 や る よ う に 、
さり気なく歩くことだ。
「閣下、凄いですよ。人間絨毯なんて初めて踏みました」
歓喜に満ちたリリーレの声が後ろから聞こえてきた。はしたない声を出すん
じゃない、リリーレ。賓客としての態度がなっていない。
それにしても、歩き心地の良いのは良いが、何か物足りない?
まれている奴隷の呻き声が聞こえないのだ。
これでどうじゃ!
そうか、踏
儂は足を高く掲げて、強く足踏みした。
「うぅ∼!」
足の下の黄色人が呻いた。
こ の 声 だ 、 こ の 感 触 だ 。 次 は 腰 の 脊 髄 を 狙 っ て や ろ う 。 ど う だ !!
「 ギ ャ ー !!!」
白人奴隷が叫び声を上げた。この情けない男の叫び声なくして、快楽はあり
得ない。1回の人間絨毯の使用で使い物にならなくなったとしても、賓客の快
楽のために使われたのであれば、光栄に思わなければならない。奴隷の運命と
は、そんなものだ。
歴 史 の 中 で 虐 げ ら れ て き た 女 性 の 恨 み を 、儂 自 ら が 晴 ら し て や っ て い る の だ 。
望んで奴隷になったとしても、所詮、男には違いない。女の恨みの犠牲となっ
たとしても本望だろう。
「ゥギャー!」
「うぅぅ∼」
後ろのほうで、苦痛を表す奴隷たちの叫び声が数多く発せられていた。
「閣下、メッチャ楽しいです、人間絨毯虐めは」
儂の真似ばかりするんじゃない、リリーレめ。
フィハス少尉、儂をどう思っている?
こ の 国 の 掟 、“ 目 の 前 の 快 楽 に は 従
順なれ”を実行しているだけだ。
「どうだ、奴隷め、もっと叫べ!」
儂は声に出して足下の奴隷の背を強く踏み付けてやった。
「 ギ ャ ー !!!」
断末魔の声を上げ、足下で奴隷がもがいている。そうだ、この感触こそが奴
隷虐めの醍醐味だ。
おや?
人間絨毯はもう終わりか。
「閣下、こちらです」
フィハス少尉が、手で左奥を指し示す。
「歓宮の中は詳しそうだが、フィハス少尉」
軍人のくせに、なぜ歓宮に詳しいのか不思議に思って聞いてみた。
「はい。ほぼ歓宮付きのような任務です」
嬉しそうに答える少尉だ。
「そうか、色々特典もありそうだな」
儂は探りを入れてやった。
「何人か良い奴隷は物色してあります、閣下」
やはり乗ってきたか。
「少尉は、どんな奴隷が好みなのかな?」
奴隷には、身体能力、見た目、個性もある。使う側の好みと合っていること
が一番の条件だ。
「ここでは、自分の専属奴隷とは違い、快楽オンリーで奴隷を使うことができ
ます。それで自分好みの奴隷を数人、目を付けているだけです」
ガキの分際で専属奴隷持ちの貴族か。女の快楽の何を知っていると言うの
か?
「少尉の好みの快楽とは」
こんな若い奴の好みを知っておくことも必要だろう。
「年寄り奴隷を鞭打ちすることです。人生に疲れたような中年男奴隷を甚振る
のは、最高の快楽です」
まったく、悪趣味な奴だ。
「中年の男奴隷を甚振ることか、そんな性癖は、どこから来たものなのかな」
こ れ は 、想 像 も し て い な か っ た 。儂 は 、こ の 若 者 の 性 癖 に 興 味 が 沸 い て き た 。
「自分たち、青年将校は、生まれたときからこの国で育ちました。つまり一般
に言うところの父、男性の存在を知りません。ですので、その裏返しとして父
性を中年奴隷に求めてしまうのです。それで、中年奴隷虐めのプレイで癒され
るわけです。親父虐めが、自分たち世代のブームなのであります、閣下」
な る ほ ど 、若 者 に は 若 者 な り の 生 い 立 ち が あ る 訳 か 。儂 に は 興 味 が も て な い 。
「若く、逞しい奴隷は居るかな?」
儂の好みだが。
「見繕って、後ほど何人かお届けします。
あっ、こちらのスィートルームです。どうぞ、お入りください、閣下」
フィハス少尉が立ち止まり、部屋の扉を内側に押し開けた。
儂とリリーレは、フィハス少尉を廊下に残して、その部屋に入った。
部屋の中では4人の奴隷が、奴隷の礼をして床に平伏していた。その奥には
人間椅子ソファーに人間机と、奴隷応接セットが置いてあった。流石、歓宮だ
けのことはある。
しかし今日は長時間、立たされっぱなしで疲れきっていた。一兵卒とは違う
のだ、儂は。人間ソファーが近くにあるのは良いことだ。儂は人間ソファーの
上に転がった。このなんとも言えない弾力は、人間ソファーならではの温もり
がある。
二人の奴隷が寄って来て、投げ出された儂の両脚を揉み始めた。
リリーレが対面するソファーに腰掛けた。部屋の中を物色するように眼が泳
いでいる。同じように奴隷が近寄り、リリーレの両脚も揉み始めた。
「閣下。素晴らしい部屋ですね」
感心したようにリリーレが言う。
「今からこの環境を楽しめば良いのだ。リラックスしろ、リリーレ」
どうも、環境への順応が遅いようだ、リリーレは。
茶髪の奴隷が膝立ちのまま歩いてきた。手に茶の道具を携えている。人間机
の背の上の天板に茶の道具を置き、カップに茶を注いでいる。儂好みの、なか
なかイケメンの若い奴隷だ。
「茶」
その奴隷に向かって儂は言った。
奴隷は茶の入ったカップを持って、儂の顔の前まで近づいてきた。若い男の
体臭が香料と混ざり合い、堪らない性的刺激臭を発している。若い奴隷の刺激
臭に咽返るようだ。
儂は寝たまま口先を尖らせた。奴隷がカップの茶を啜り、儂の顔に近付き、
儂の唇に若い奴隷の唇を重ねてきた。温かい茶が儂の口の中に注がれる。
“嗚呼、天国だ”
「奴隷。私にも茶だ!」
向かいからリリーレの声がした。儂の真似をしたいのか。
見ると、リリーレもソファーに寝転がっていた。儂に茶を飲ませた奴隷は唇
を離なし儂をジッと見つめていた。儂は再度、口先を尖らせた。奴隷が茶を啜
り、また儂の唇に唇を重ね、口移しで茶を注ぎこむ。それが終わると、奴隷は
身体を起こす。
向かいのソファーでは、リリーレが奴隷と口付けしたまま、奴隷の首に両腕
を回し、奴隷を引き寄せて抱きしめていた。リリーレは溜まりに溜まった欲求
不満を、イケメンの奴隷で解消しようとしている。片手を外して奴隷の尻を撫
で回し始めた。
嗚呼、儂まで刺激されてしまう。儂はアバヤをたくし上げ、股を開いた。奴
隷が、もう儂の腰の近くにまで顔を移動させ、股間に躙り寄り女陰に顔を寄せ
てきた。ここでは主人の意思をすぐに察することのできる、使える奴隷を置い
ている。奴隷の舌先が女陰を割って陰部の奥を舐めてくる。
嗚呼、堪らない。儂は昇りつめてイク。
嗚呼、イク!
イ ク !!
イ ク !!!
美味しそうな料理の匂いだ。テーブルの上に豪華な食事が用意されていた。
今までに見たこともないような彩りの豪華な料理の数々だ。
儂は、人間ソファーの上に身体を起こした。儂付きのさっきの奴隷が、瑞々
しい緑色の果肉をフォークの先に刺して、口元にまで運んできた。儂は素直に
口を開けた。なんとも言えない、爽やかでほのかな甘みを持つ果実が舌の上に
宝石のように感じられた。すっかり儂は頬が緩んでしまった。
「 嗚 呼 ∼ !!」
リ リ ー レ が 善 が り 声 を 上 げ て 、奴 隷 に 馬 乗 り に な り 上 下 に 動 き ま く っ て い た 。
若い分、性欲は旺盛だ。しかし、これでは食事の雰囲気ではない。
「リリーレ、いい加減にやめて、飯にしろ!」
儂は一喝してやった。
「 ワ ォ ー !!!」
ところがリリーレは絶頂の雄叫びを上げて、儂の怒鳴り声などまったく耳に
入っていない。目を硬く瞑り、身体全体を硬直させて上半身を後ろに反らせた
まま、性の快楽の余韻を身体の内に溜め込んでいる。硬直状態のままで暫くお
となしくしていたが、目を開くと儂の方に顔を向けて微笑んだ。
「閣下、最高です」
満面の笑みを浮かべた。
「ああ、食事の用意ができているのですね。美味そうですね、閣下」
リリーレは奴隷の上から降り、ソファーに座り直した。横たわる奴隷の白い
一物が天を突いているのが見えた。奴隷は慌ててソファーの上から降り、床で
奴隷の礼をして控えた。別の黒人奴隷がリリーレに近づき、果物の果肉をフォ
ークの先に刺して、リリーレの口元に運んでいた。リリーレは満足げに口を開
いて果物を食した。
入口のほうからノックする音が聞こえた。顔を向けると、フィハス少尉が入
ってきていた。入室の許可を得ようとか、そういう気は一切なさそうだ。当然
のように儂のスィートに、ズカズカと入ってきて、料理の並べられた人間机の
横に立ち、儂のほうを向いて敬礼した。
「 閣 下 、 少 し だ け ご 説 明 い た し ま す 。 閣 下 へ の お も て な し は 24 時 間 体 制 で 、
滞
ることなく行われます。
奴 隷 の 中 に 、 胸 と 背 に 赤 く ×印 を 付 け た 者 を 常 時 配 置 し て い ま す 。 こ れ は 廃
棄奴隷ですので、死ぬまで責め立てることも可能です。死んでしまったら、次
の廃棄奴隷を補充いたしますので、閣下の周りには廃棄奴隷が常に用意されて
おります。何人殺したとしても、お心遣いの必要はありません。一様、裁判で
死刑を求刑されている奴隷たちです。
その他、外出及び外との連絡は行えませんが、歓宮内では全てにおいて制限
はありません。何かありましたら、私か、交代の士官が常駐致しておりますの
で、お申し付けください。
以上、後は特にイベント等は用意しておりませんので、存分に御休息くださ
い。失礼いたします」
踵を返してフィハス少尉は出て行ってしまった。
儂 は 呆 れ 返 っ て し ま っ た が 、何 か 重 要 な こ と が 隠 さ れ て い る こ と に 気 付 い た 。
「リリーレ、携帯は持っているか」
一応、リリーレに聞いてみた。
「いへ、かっは、最初に取り上げられたままでふぉ」
口の中に料理を頬ばったまま、リリーレが答えた。
“テレビ”
儂は頭の中で意識した。
壁の一部がスクリーンになってアルプスの映像を映し出した。
“ニュース”
画 面 に ニ ュ ー ス リ ス ト が 最 近 の も の か ら 表 示 さ れ た 。一 番 新 し い ニ ュ ー ス は 、
去 年 の 12 月 31 日 の 日 付 だ っ た 。今 年 に 入 っ て か ら の ニ ュ ー ス の リ ス ト が な い 。
“ ワ イ ド シ ョ ー 21”
儂のお気に入りのワイドショーの番組名を意識した。
ス ク リ ー ン リ ス ト が 変 わ り 、 去 年 ま で 放 映 さ れ て い た “ ワ イ ド シ ョ ー 21” の
履歴一覧が表示された。
やはり、外部の情報は完全に遮断されている。
歓待などと言って、結局は幽閉と一緒なのだ。
エリザベーラめ、何か画策しているな。あの小娘は、昔から気に食わないこ
とばかりを儂に押し付けてくる。今更それが変わるとは思えない。
儂は去年の夏のことに思いを馳せた。
そ の 2 年 前 の 建 国 27 年 4 月 、 儂 は 第 一 師 団 長 の 命 を 受 け 、 ワ ン ダ 女 建 国 陸
軍大将に任じられた。
それ以前から儂は、この国の存続のために、連邦政府との間で裏工作を続け
つつ、なんとか戦争行為を回避させようと交渉を行ってきた。しかし、経済的
に疲弊しきっていた連邦政府の国民は、急速な経済の復興を願って急進的な政
策を国に要求していた。その国民の不満を解決する策は、自国の経済を好転さ
せて経済環境を急速に改善させることだったが、連邦中央政府が支配する国土
には資源が乏しく、国民の期待に添った政策を打ち出すことができていなかっ
た。当然、不満は建国時の国境線の線引きの不合理さに世論が向いていた。
当初、通行権により、中央政府国内を通過する物資に対して通行関税を課し
ていたのだが、一番の収益となるオイルの通過量が脱石油の世界情勢の中、各
自 治 国 家 か ら の 国 外 へ の 販 売 量 が 振 る わ ず 、通 過 関 税 の 収 益 が 落 ち 込 ん で い た 。
残された手段は、直接資源を確保するための弱小自治国家への侵略しか考えら
れなくなっていた。そのため国内政治は右傾化、ファッショ化する方向に動い
ていた。それに、国政選挙の時期も近づいて、政権維持のためには急進的な政
策を掲げて選挙を乗り切るしか打つ手がなくなっていた。
しかし、中央政府の軍事的実力はいかほどのものでもなかった。中央政府と
い う 権 威 と 、 他 の 自 治 国 家 に 比 べ 10 倍 す る 人 的 資 源 に 恵 ま れ た 軍 事 力 が あ る
に過ぎなかった。内情は虎の皮をかぶった張りぼてに過ぎず、やっていること
はハイエナと同じだった。
ハイエナも腐肉漁りだけで飢えを満たしていられる間は良いが、それだけで
は 群 れ の 飢 え を 満 た す こ と が 不 可 能 な 時 も あ る 。そ う な る と 、自 ら 徒 党 を 組 み 、
獲物を襲うようになると言う。連邦政府の経済状況も、他の自治国家の経済状
況も似たようなものだった。まさに餓えた中央政府を始め、他の自治国家も同
様、餓えたハイエナ化していると言っても過言ではなかった。そこに弱い獲物
がいた。
そのような状況の中で、中央政府は何かに付けて我が国に難癖をつけ、利益
を要求してきていた。強力な軍事行動を見せ付け、裏の交渉では我が自治国の
オイル採掘権の全てを要求してきていた。そのためには軍事行動も辞さない構
えだった。
その高飛車な要求も、我が国が女だけで国家を維持する女権国ゆえの仕打ち
に外ならなかった。儂は、この女権国の存続のために腐心し、色々な手立てを
提案してきた。しかし、我が国の政治を仕切る保守的で暗愚な長老達では、そ
れに対応した手立てなど打てるはずもなかった。連邦政府の軍事行動は既成の
ものとして、我が女権国に理不尽な要求を突きつけてきていた。
ちょうど、そんな緊迫していた時期、儂に王宮への出頭が命じられた。当然
儂はこの件を女王陛下と相談しなければならないと思っていた矢先のことだっ
た。
巨額の経済援助を連邦政府に提案しない限り、この難局は乗り切れないだろ
う。老醜な長老たちを納得させられるのは陛下しかいなかった。
女王の執務室に出頭した儂は、敬礼し、陛下に敬意を表した。陛下は机に向
ったまま人間椅子の上で股を開き、机の中の専属奴隷を股の間に挟み舌奉仕さ
せて楽しんでいた。
「待て、将軍。もう少しだ……嗚呼……」
陛下は絶頂を迎えようとしていた。
「嗚呼!」
「 あ ぁ ∼ !!」
「 あ ・ あ ・ ぁ ・ あ ∼ !!!」
儂は陛下の醜態を横に立ったまま眺めていた。
な ん と 腐 り き っ た 国 家 な の だ と 、そ の 事 実 を 目 の 当 た り に し て 思 っ た も の だ 。
こんな、ふしだらな国に未来などないと思えてきた。
連邦政府によって侵略を受けて、滅び去ってしまったとしても仕方がないの
かもしれない。連邦政府にしろ、他の自治国家にしろ、疲弊の中で国民を飢餓
から救おうと一生懸命頭を捻っているというのに。
それでもこの快楽を、所構わずに求めるというのが、この国の国是なのだか
らそれは受け入れるとして、それでもこの国家の危機に直面している時に、国
家元首たるものが快楽に身を任せたまま、国政を司るなどして良いものだろう
か。
女 王 陛 下 の 痴 態 を 目 の 当 た り に し て 、儂 は そ の 場 に 立 ち 尽 く し た ま ま 悩 ん だ 。
「カレーリナ将軍、呼び立てしてスマン。実は相談事があってね」
陛下が漸くエクスタシーから戻ってきて、身を起して儂を見やって言った。
専属奴隷が股の間から顔を出すと、今度は陛下の足先に移動し、陛下の片方
の足先を両手に捧げ持ち、その指先を頬張り、舐め始めた。
「どのようなご相談でしょうか、陛下。私も、陛下に相談したいことがありま
したので、ちょうど、お話にお伺いしたかったところです」
儂はこの難局に直面している国家の危機について、陛下に進言しようと思っ
ていたことを告げた。
「実は、ヤバーに留学に出している、5人目の娘のエリザベーラのことなので
すが、来年、大学を卒業することになっています。それで、将来は軍事部門の
長官に就かせようと思うのですが、手始めにカレーリナ将軍のところで面倒を
見てもらえないかな、と思った次第なのです」
陛下が儂の思いとは、まったく関係のないことを話された。
「えぇ?
王女エリザベーラ様をですか」
儂は面食らって、確認した。
「そうなの。ヤバーへ留学させているのですが、大学の夏休みで、今ちょうど
戻ってきているの。それでカレーリナ将軍に引き合わせておこうと思いまして
ね。忙しいところ済みませんね、将軍」
陛下が恐縮したように言われた。
「私など、戦闘がない限り、いつでも身体は空いています。気になさらないで
ください、陛下。あの腕白だった、いえ、御活発だった王女様がもう大学を卒
業されるのですか。私も歳を取ったわけです、ハハハ」
儂は、愛想笑いをして、そう答えるしかなかった。
儂がまだ一士官だった若い頃、陛下は良く軍を謁見された。その時、年端も
行かない王女エリザベーラを伴うことが多かった。その頃から王女の腕白振り
は呆れるばかりだった。
若い頃の儂は、髪も染めず金髪に紅い毛が混じって炎が燃えているような色
を し た 頭 を し て い た 。 そ れ を 見 つ け た 、 エ リ ザ ベ ー ラ は 、“ 赤 い 悪 魔 だ ! ” と
叫んで、儂を揶揄した。更に武器庫を覗いては必ず装備品を手に取り、武器の
使 い 方 を 聞 き 、 銃 口 を 儂 に 向 け る と 、” 悪 魔 は 死 ね !
”と言って引き金を引
いたものだ。武器庫には、弾薬の入った武器は間違っても置いておけなかった
が、それでも一度だけ銃弾の入っていた銃で撃たれたことがあった。素人が狙
いを定めて銃を撃ったとして、簡単に当たるものではないが、それでも儂の耳
元を弾丸が掠めて行った時には、流石に肝を冷やした。それ以来、儂は赤毛だ
けを黒く染めるようにした。ここ何日も、髪の手入れをしなかったので、すっ
かり金髪の赤毛に戻ってしまった。
あの時の、エリザベーラの一番酷い悪戯は、兵士のビキニパンツを下ろさせ
て、兵士のパニスにしゃぶり着いていたこともしばしばあった。気に入らない
と、兵士を鞭打っていたこともある。それはもう傍若無人な悪ガキとしか言い
ようがなかった。
そんな王女エリザベーラを、儂に押し付けようと言うのか。
「 昔 は 随 分 と 迷 惑 を 掛 け ま し た ね 。 で も 、 王 女 も 、 も う 21 歳 に な り 、 分 別 も
付いています。カレーリナ将軍に厳しく躾けてもらいたいと思いましてね」
陛下が儂の目を覗き込むように見つめ、言われた。
「はぁ……」
儂は溜息しか出なかった。
「誰か!
エリザベーラを呼んで来て」
陛下が大きな声で奥に向かって呼びかけた。
そのまま儂は暫く待たされたが、やがて金髪に覆われた大柄な美女が、陛下
の執務室に入ってきた。とてもあの時のソバカスだらけの悪ガキ姫には見えな
い美しさだった。
「カレーリナ将軍、ご無沙汰していました」
エリザベーラから挨拶してきたのには驚いた。
「いやいや、お美しくなられて……驚きです」
儂は、正直そう思った。
「昔は、随分と兵舎に押し掛けて遊ばせて貰いました。とっても楽しくって、
軍に行くのがいつも大好きでした。来年には、その軍で働かせて貰えることに
なって、とっても楽しみにしています。またカレーリナ将軍に迷惑をかけると
思いますが、よろしくご指導ください」
エリザベーラが、大人びて言った。
「立派にご成長されて。陛下も、これでご安心ですね」
儂は心底そう思って、陛下に申し上げた。
「カレーリナ将軍にそう言ってもらえると、嬉しいですわ」
陛下が頬を緩めて嬉しそうに仰った。
「そうそう、カレーリナ将軍」
エリザベーラが唐突に、話に割って入ってきた、
「私、帰国してから暇でしたので、軍の内情について勉強しようと思い、まず
軍の帳簿類を見せて貰ったのです。すると、どうも予算と支出の関係で突合し
ないところが幾つも見受けられるの。それも少額ではなく、随分と大きな金額
で 差 異 が 見 ら れ た の 。そ の 疑 問 は 、来 年 、軍 の 業 務 に 従 事 す る こ と に な っ た ら 、
その辺から徹底的に解明したいと思っています。やっぱり、国家を維持するた
めには、明朗な会計的考え方も必要だと思って」
エリザベーラが平然と言ってのけた。
「おぉ、これは頼もしい王女様だ。期待していますよ」
儂はエリザベーラを持上げたが……。
実 は 、そ の 巨 額 の 突 合 し な い 予 算 の 使 途 は 、ほ と ん ど が 儂 個 人 の 裏 金 だ っ た 。
確かに一部は私財の購入にも流用したが、その資金は軍の最高指揮官として、
国家を戦争の危機か救うために裏工作資金として使っていた。当然、その尽力
してきた儂へのご褒美の報酬も多額を極めたとしても仕方のないものだ。
それでも儂の裏金工作に気付いた奴は、ことごとく抹殺してきていた。その
お節介な奴らのほとんどは、事故死か不慮の死または行方不明だったろう。実
行は全てリリーレに任せていた。儂は全く関与していない。そんな不届き者を
調査し、抹殺するのはリリーレの役目だった。
儂はとんでもないお荷物を引き受ける羽目になりそうだった。それも、すぐ
にも厄介払いしなければならない荷物を任されようとは。
そ ん な 折 、連 邦 政 府 の 謀 略 機 関 か ら 我 が 国 へ の 進 攻 時 期 に つ い て 打 診 さ れ た 。
連邦政府も国政選挙を控え、ここで大きな成果を国民に見せつけて政権維持
を図る必要に迫られていた。それには戦闘による死傷者を最小限に抑える必要
もあった。戦争に勝利したとしても、国民の犠牲が多大に上っては票に繋がら
ない。
そこで儂に、連邦政府に呼応してクーデダーを起こさせ、内部からワンダ女
権国を崩壊させようと企ていた。連邦政府の現政権は、実利さえ上げれば選挙
戦で勝利できると目論んでいたのだ。
儂としても、みすみす自分の育った国が崩壊の憂き目に遭うよりは、国の大
部分を失うことになったとしても、ワンダ女権国の存続が保証されるのであれ
ば、その話に乗らざるを得なかった。ただ、その見返りの条件として、儂が女
王となることを約したのだが……。
ワンダ女権国の建国の理想は、経典に歌われる理想郷を地球上に具現化する
ことだった。しかし、そんなことを実現させるなど不可能に近いことだった。
現実を直視し、隣国と同様な貧困を中心とする格差社会を実現できなければ、
逆にこの国自体が浮き上がり、抹殺の憂き目に遭うのは当然のことなのだ。こ
の危機を救うためには、儂が女王となるしかないのだ。それに、このような痴
態が王宮の中で日常的に行われている国家など論外でしかない。
儂 な ら ば 、ま と も な 国 の 運 営 を 可 能 に 、い や 、儂 に し か で き な い は ず だ っ た 。
それが、どこで狂ってしまったと言うのだ。
細部に渡る綿密なクーデター計画を組んで、女王の誕生日を決行の日として
いた。女王の誕生日には、女王家一族全員が昼食会に集まる習わしだった。
エリザベーラだ、あの小娘がヤバーの大学を卒業した後、真っすぐに国に戻
っていれば、確実に抹殺できていたものを。隼人などという、どこの馬の骨と
も解らぬろくでもない男に熱を上げて、我が国では認められもしない結婚など
しおって、女王陛下の誕生日をサボって新婚旅行などにうつつを抜かしている
ものだから、計画が狂ってしまったのだ。
一族全てが集まっているところにミサイルを1発打ち込むだけで、事が済ん
だはずだったのに。オマケに末娘のセルベリーナまで遅刻して、女王のバース
デーのランチ・パーティーに出席していなかったとは。これが一番の想定外だ
った。
軍の防衛システムのメンテナンスをこの日に設定し、最終のシステムの再起
動 を 12 時 ち ょ う ど に 行 う よ う 指 示 し 、そ の 時 間 を 連 邦 政 府 に も 知 ら せ て い た 。
システムのアップロードを終えた後、コンピュータは再起動させなければな
ら な い 。 そ の た め 、 防 衛 シ ス テ ム は 30 秒 間 ま っ た く 機 能 し な く な る 。 二 重 化
されたバックアップシステムは、リリーレによって事前に起動しないように細
工させておいた。
12 時 5 分 前 に 連 邦 政 府 軍 よ り 発 射 さ れ た 超 小 型 核 弾 道 ミ サ イ ル が 、 12 時 10
秒に防衛ラインを通過し、誰にも気付かれずに女王の別宮に着弾する計画は見
事に成功した。
女王一族の抹殺により、混乱する国内を統制する目的で戒厳令を牽き、儂の
指揮する軍が全施設を掌握する予定になっていた。更に、連邦政府軍と我が国
と国境を接する、隣国2ヶ国よりの軍隊が我が国を脅かすように行動する手筈
だった。儂は長老達を拘束し、共同出兵した連邦政府軍と隣国軍に、長老達を
差し出すことで、無血クーデターを完成させる予定だった。
そ れ が 、 遅 刻 し て 出 席 し て い な か っ た 17 歳 の セ ル ベ リ ー ナ が 、 僅 か 数 時 間
という思いもよらぬ早業で女王に就任して、軍を直接掌握してしまった。その
瞬間、儂の綿密なクーデター計画は頓挫してしまったのだ。
何故セルベリーナは、別宮へ行くのを躊躇ったのだ?
画策か?
情報通のヤーコブの
奴隷としてのヤーコブを軽く見過ぎていたのか?
このクーデター計画の頓挫によって、連邦政府の政権は窮地に瀕してしまっ
た。財政破綻による困窮で、国民が暴徒化する直前にまで緊張感が高まってい
た。残された最後の手段は、国民の目を戦争に向けさせることだった。
イスラムに対する不道徳を粛正するための正義を実行するために呼応した、
ワンダ女権国の隣国軍も結集して我が国を襲ってきた。勿論、彼らに全面戦争
の意思はない。
そ こ で 、儂 は 最 後 の 策 略 を 申 し 出 た 。全 軍 同 士 の 全 面 対 決 だ 。3 軍 に 対 し て 、
僅 か 10 分 の 1 の 兵 力 し か な い 我 が 軍 が 挑 み か か る 作 戦 だ 。 当 然 に 我 が 軍 は 10
倍
する3軍の火力の前に大敗することになる。当然儂は、総軍の大将として降伏
を申し出る。しかし温存しておいた儂の軍勢が王宮を始め政府の主要施設を掌
握し、クーデターを成功させる段取りだった。
長い外国暮らしの後に戴冠したエリザベーラの手を捻るなど、簡単なはずだ
った。まさか奴隷の隼人などを頼りにして、儂の作戦に異議を挟み、計略を御
破算にしおって、許せないことだ。
ワンダ女権国の大勝利で、当面の儂の命も永らえたが、エリザベーラの交渉
術の不味さは見ていられないものだった。オイル採掘権は、連邦政府の希望ど
おりに差し出してしまうわ、賠償請求はしないわ、これでは連邦政府を喜ばせ
るだけで、我が国にとって何のメリットもない。
敗戦国を徹底的に叩く。それが勝者の鉄則だ。甘い対応に終始した国家は、
必ず敗戦国にいつか叩きのめされる、それが歴史上の事実だ。
こんな弱腰の女王にワンダ女権国を任せておくことなどできない。それに儂
の 怒 り も 、エ リ ザ ベ ー ラ を の ほ ほ ん と 生 か し 続 け て お く ほ ど 寛 容 で は な か っ た 。
リリーレに命じ、女王の暗殺計画を練らせた。戦勝報告会という、最も劇的
な場所で、女王のエリザベーラは死に、儂がその統治権を引き継ぐ、これ程に
完璧な陰謀はなかった。しかし、これを邪魔立てしたのも、ヤバーから拾って
きた奴隷の隼人だ。
男というやつは、普段は何の役にも立たない癖に、いざという段になると素
早く立ち回る。ヤーコブにしろ隼人にしろ、油断のならない奴隷風情がいる事
実を忘れてはならない。
しかし、奴隷の隼人を前面に出した不甲斐ない戦勝交渉を終えて、今更、外
交 手 腕 の 未 熟 さ に 気 付 き 、儂 を 頼 る し か な く な っ た の だ ろ う 、エ リ ザ ベ ー ラ め 。
良いとも、エリザベーラから統治権を引き継ぐまでの間、儂の手腕を見せ付け
てやる。それまでは女王気分を満喫しておくが良い。
あの外交交渉の不味さでは、儂に対して小細工を弄することなどできるはず
もない。儂は、この歓宮で大いに楽しみ、エリザベーラの寝首を掻く算段を練
っていよう。
「奴隷!
来い」
股を開いて奴隷を呼んだ。
奴隷が儂に躙り寄り、肌蹴たアバヤから剥き出しになった股間に近づき、顔
を女陰に埋めて、舌を伸ばしてきた。
急速に眠気が襲って来て、儂は目を閉じた。
昼夜の別も解らないまま、儂の幽閉は続いていた。
足の指を奴隷に舐めさせていると、とても気持ちが良い。ぼんやりと目を開
くと、儂の目覚めを察して部屋の壁が明るくなる。ここでの目覚めは最高だ。
儂が眠る時から舐めさせていたので、股間に挟んだ奴隷は、かれこれ数時間
も舐め続けていることになる。儂に仕える奴隷はタフでなければ勤まらない。
もっとも、ヤワな奴隷は全て廃棄しているから、奴隷も一生懸命にならざるを
得ないのだが。
嗚呼、尿意も感じてきた。儂はそのまま排尿した。股間に挟んだ奴隷は慌て
て舌を引っ込めて、儂の尿を必死で飲み込み始めた。少し咽たようだ。股間に
吸い付く奴隷の無様な痴態を見るのも楽しいものだ。
舌先がチョロチョロと女陰を這って綺麗にしている。儂は、ふくらはぎを奴
隷の後頭部に回し、完全に奴隷の頭を女陰に密着させた。そのまま股間の奴隷
の頭を万力のように絞め上げてやった。
暫くは女陰の隅々まで舐め続けていたが、やがて苦しくなってきたものと見
え、頭をもぞつかせ始めた。儂はふくらはぎと太股に力を込めて、奴隷の頭を
完全に締め上げて動けなくしてやった。奴隷は息のできない苦しさにもがき、
身体全体を大きく揺さぶり始めた。股間の間で激しく身悶えする奴隷の足掻き
は快感だ。
数時間にも渡る舐め奉仕で疲れきっているはずなのに、まだ、こんなに元気
が残っているものか。殺されてしまう恐怖というよりは、生に対する執着心に
よる防衛反応なのだろう。だが、その暴れる必死さが性的快感を儂に与えてく
れる。
儂の軍隊で鍛えた上げた身体から、そう簡単に逃がれられはしない。疲れ切
ったのか奴隷の動きが鈍くなってきた。儂はまだ充分に感じていないのに、だ
らしない奴隷だ。儂を満足させられないような奴隷への罰は、死だ。
暫く動かなくなった奴隷を、股の間に押さえ込んだままにしておいた。股間
を開くと、ぐったりとなった奴隷がベッドの下にずり落ちて行った。こいつは
廃棄奴隷ではなかったが、そんなことは儂に関係ない。こんな情けない奴隷に
は、当然、死の制裁を与えなければならない。
「水!」
喉が渇いていたので儂は言った。
奴隷の顔を見ると、見覚えのある我が家に置いきた儂の専属奴隷だった。エ
リザベーラめ、よほど儂に気を使っているな。この奴隷は我が家の中で一番長
生きをしている、儂のお気に入りの顔の美しい奴隷なのだ。
い つ も の よ う に グ ラ ス を 儂 の 口 の 下 に 持 っ て 来 た 。儂 は グ ラ ス に 口 を 着 け た 。
美形の顔をした儂の専属奴隷がグラスを傾ける。儂は二口、喉に水を流し込ん
だ。三口目は必要なかった。息を吸う先から水を吸い込んでしまった。
儂は咽込み、グラスと一緒に水を吐き出した。グラスが床の絨毯の上で跳ね
た。四方に水球が浮いていた。スローモーションで、その水玉も絨毯の上に落
下して行った。奴隷が慌ててグラスを拾い、粗相をしたことを詫びるように絨
毯の上で奴隷の礼をとった。
“遅い!”
儂は完全に頭にきた。ベッドから飛び降り、床に額をつけて奴隷の礼をして
いる、その頭を思い切り蹴り上げた。
奴隷の耳の辺りに蹴りがヒットしようとする瞬間、奴隷の首が縮んだ。一蹴
で脊髄を破壊するところだったのに、硬い頭蓋骨の頭部を蹴り上げる結果とな
っ た 。そ れ で も 儂 の 専 属 奴 隷 は 、大 げ さ に 仰 向 け に ひ っ く り 返 っ て 呻 い て い た 。
その無様な姿態を見て儂は、それでも気分が幾分晴れた。いつもながらに巧
い演技をする奴隷だ。長生きのコツを心得ている。
ベッドの上に身体を起こし部屋を見回す。他に、3匹の奴隷が掌をきっちり
と6本揃えて奴隷の礼をしていた。その綺麗さも儂を癒してくれる。儂の潔癖
な性格を理解できない奴隷は、長く生きては行けない。儂はそのままベッドル
ームから居間に出ていった。
居間ではリリーレが、人間長椅子に身体を預けてくつろいでいた。
「どうされました?
閣下」
儂は、リリーレと向かい合わせの人間長椅子に腰を降ろした。
「いや、出来の悪い専属奴隷を折檻して殺してやっただけだ」
儂はリリーレを見て気恥ずかしくなったが、隠すこともなかろう。
「陛下の用意された奴隷は、躾が今一なっていないのですが、それを除けば申
し分ない待遇なのですが」
リリーレ風情が高慢に言った。
「うむ……」
儂は相槌が打てなかった。
儂に仕える奴隷は皆、儂の家から移動しているだけだ。専属奴隷を持ったこ
とのないリリーレには、理解できないところだろう。貴族ではないリリーレに
これだけの奴隷を自由に使える環境は今までになかっただろう。しかし、すっ
かり慣れきってしまって不平まで言えるようになっている。
「閣下、私たちへの刑の言い渡しはいつになるのでしょう?
こんなに歓待を
受けているということは、連邦政府にはまだ大きな力があり、私たちを利用し
ようとする腹が陛下にはあるのでしょう」
リリーレが分析する。
「儂も、そう思う。ほとぼりが冷めるまで、この歓宮に幽閉し、また元の要職
に復帰させようと考えているのだろう」
儂は呟いた。
「エリザベーラを暗殺せずとも、ワンダ女建国は儂らの手中にあるということ
だ。エリザベーラが、どの面を下げて、刑の言い渡しに来るものか楽しみなこ
とだ」
儂の思いは、日々高められていた。
「先ほども廃棄奴隷が3匹、居間の前の廊下に繋がれていました」
リリーレが言った。
「廃棄奴隷を脅すのは、面白いものです。これは陛下からの最良のもてなしで
す。いつまでも楽しみが続きますね、閣下」
リリーレが高慢に言った。
たしかに。廃棄奴隷を甚振り殺すのは最高の快楽だ。今度はどんな風に死の
恐 怖 を 味 わ わ せ て や ろ う か と 、考 え る だ け で も 心 が 昂 ぶ る 。廃 棄 奴 隷 と は 言 え 、
人の死を手中に納めるということは、なんと傲慢な高揚感を与えてくれること
だろう。こんな素敵な時を提供してくれたエリザベーラには感謝すらしてして
しまう。
だが、儂こそが女王に相応しい器を持った人間だ。次には必ずエリザベーラ
を引き摺り下ろして、儂の足下に跪かせてやる。
なんの経験もなく、この国のことすら良く解っていない奴が、お飾りのよう
に 女 王 の 地 位 に 就 く と は 。21 世 紀 の 末 に 至 っ て も 、世 襲 制 で 支 配 者 が 決 ま る な
ど可笑しな話だ。儂のような実力者こそが女王になるべき人間なのだ。
いま少し休養させてもらおう。現職には近々復職できるだろう。現職でなく
とも、外交関係のトップの座は用意されているはずだ。連邦政府の中で上手く
やっていくために、儂の力は不可欠なはずだ。
「リリーレ、現職に復帰したら今度こそエリザベーラを排除して、儂が女王の
座に就く。そうなったら、お前をワンダ女建国の首相にしてやるぞ」
儂はリリーレを持ち上げてやるように言ってやった。
「閣下、期待しております」
リリーレは満足そうに答えた。
「よし、活きの良い奴隷を選んでくれ」
儂はリリーレに言った。
「すぐに」
リリーレが立ち上がり、出て行った。
儂はテレビを点けた。ニュースが知りたくて情報のプログラム一覧に目をや
ったが、やはり過去のニュースのリストしか並んでいなかった。しかたなく、
インターネットを呼び出したが、切断されてた。世間はどうなっているのだ。
国民は儂の事をどう思っているのだ。きっと国民は、今もエリザベーラの悪政
に対抗するリーダーを求めているはずだ。
軍隊の中では革命は成功できなかった。ここを出たら政治家になろう。国民
にエリザベーラの間違いを知らしめ、新しい女王が必要な事を諭してあげなけ
ればならない。
エリザベーラの自己中心的な政治では、国家の安泰は望めない。儂が立たね
ばワンダ女建国は外圧に潰されてしまう。
「閣下、廃棄奴隷は3匹とも活きが良さそうです」
リリーレの甲高い声が近くから聞こえた。
見ると全頭マスクで覆われた廃棄奴隷が、裸で四つん這いのままリリーレの
曳く鎖に繋がれて這って来た。
「いつ殺されるものかとビクビクしていて、ちょっと構うだけでも面白いほど
に反応します」
リリーレが楽しそうに話す。
「見てください。パニスがビンビンに勃起しています。後少しの命だと思うと
興奮するのでしょう。
閣下の前だ!
立ちなさい!」
リリーレが命じる。
流石、元警備隊長だけのことはある。声に張りがある。3匹の廃棄奴隷は膝
立ちした。たしかに、パニスが空中で弧を描くように蠢いていた。嗚呼、廃棄
奴隷とは、死を目前にしながら、なんと卑猥な奴らだ。今すぐあのパニスを銃
で打ち抜いてやりたい。死の恐怖すら性の快楽に変えてしまうとは、廃棄奴隷
の精神構造は、神を冒涜している。死んで当然のマゾの究極を極めてしまった
の だ ろ う 。本 当 の 死 の 恐 怖 と 苦 痛 で パ ニ ス を 萎 え さ せ て 、死 を 与 え て あ げ よ う 。
それでなければ儂は満足できない。儂の快楽の為に、廃棄奴隷は死ななければ
ならないのだ。儂も昂ぶってきた。
「時間はたっぷりとある、殺し急ぐことはない。ゆっくりと苦痛を与えて、じ
わじわ殺してやろう」
廃棄奴隷に聞こえるように儂は言った。
儂の声にビクついたように、3匹の廃棄奴隷が両手を伸ばし、額を床に擦り
付けて奴隷の礼をした。視力を奪われているので、儂の声に反応してビクビク
している様が、なんとも滑稽で面白い。
廃棄奴隷と言っても死は怖いはずだ。パニスを昂ぶらせたまま死んだとして
も、その先はない。死の恐怖は最高の快楽ではあるだろうが、自ら経験しよう
と思う人間はいない。
奴隷とは言っても人間だ。死の恐怖に直面して、望んで死を選ぶことなどで
きはしない。少しでも死の恐怖から逃れたいと思っているはずだ。廃棄奴隷に
されたからと言って、死の恐怖を克服できるものではない。死から逃れられる
ならどんな媚でも売ろうとする廃棄奴隷の惨めさほど、見ていて楽しいものは
ない。
「立て」
儂は静かに言った。
奴隷の礼をしていた廃棄奴隷3匹が、瞬時に反応して膝立ちした。3本のパ
ニスが並んで空を彷徨うのを見るのは楽しい。儂は立ち上がり、そのパニスの
1本1本を蹴り上げてやった。
膨張したパニスが自分の腹に当たり、肉同士の打ち当たる高い音が響き、小
さな呻き声が吐かれる。だが、これだけではつまらない。次に玉袋を狙って蹴
り上げてやった。凄まじい叫び声と共に、3匹の廃棄奴隷が後ろに仰け反って
倒れた。柔らかな玉袋を足先に感じて、快感が儂の身体を突き抜けた。
時間の切れ目なく、これほど快楽を得られたことなど儂の人生の中でも初め
ての経験だった。いかに儂が重要人物であるか、エリザベーラは理解している
のであろう。儂は十分に満足している。エリザベーラの申し出は何でも受け入
れてやろう。その後で、今度こそ革命を成功させてやる。
それまで儂は、エリザベーラを寛大に扱ってやろう。儂は優しく理解のある
人間なのだ。
仰向けに倒れた、真ん中の廃棄奴隷の胸板に儂は飛び乗った。廃棄奴隷の肋
骨がたわわにしなっていたが、折れることはない。儂に乗られた廃棄奴隷は、
骨が折られるかもしれない恐怖に頭を振っている。人間の肋骨はそんなヤワに
はできていない。
儂は足の裏を廃棄奴隷の顔の上に移した。土踏まずに鼻骨を感じた。歯も出
っ張っていて不快だった。砕いてやろう、この顔を。
胸から顔全体に全体重を移動させる。眼の凹みに、親指をめり込ませてやっ
た。目玉の弾力が気持ち良い。更に親指を眼球に押し込んで行ったが、親指の
長さ分しか頭部にめり込ませなかった。
骨を砕くか、と思ったが、それは無理だった。
廃棄奴隷は殺される恐怖に足をばたつかせて暴れていた。儂は頭にきて、奴
隷の顔から下りて、その顔を蹴り飛ばしてやった。
グ キ ッ !!!
廃棄奴隷の首が、肩から離れるほどに伸びきって、脊髄が折れる不気味な音
を響かせた。長く伸びきった首はすぐに元に戻ったが、床に長々と延びた身体
は、それっきり動かなかった。
儂の全身を電流が走るように、快感が凄まじい勢いで突き抜けた。この快楽
だ。これこそ、究極の快楽としか言いようがない。
残りの廃棄奴隷2匹は膝立ちに戻っていたが、雰囲気を察したのか首をうな
垂れていた。しかし、パニスだけは天を突いて揺れている。なんと楽しい連中
だ。儂は声を出して笑った。
リリーレも、奴隷の死に様に快楽を感じたのだろう。リリーレの笑い声が儂
の笑い声と重なり、更に楽しい気分になった。廃棄奴隷達にとっては恐怖の笑
い声に聞こえていたのだろうが。
フィハス少尉がドアをノックして、づかづかと入ってきた。儂の前まで来て
儂の目を見つめた。
「閣下、陛下がいらっしゃいました」
フィハス少尉が告げた。
い よ い よ 刑 の 言 い 渡 し か 。心 配 す る こ と は な い 。儂 に は 大 き な 後 ろ 盾 が あ る 。
ここは、寛大に接してやろう。
「陛下はどちらに?」
儂は静かに尋ねた。
黒いアバヤの腰に重拳銃を装着した親衛隊員3名が、せっかくの雰囲気を壊
すようにドカドカと入り込んで来た。
重拳銃は見せ掛けに過ぎない。あの様な無粋な格好を続けていては、本当に
緊急の時に女王を守ることはできないだろう。儂が女王となった暁には、もっ
と実用的な親衛隊に作り変えてやる。
続いて、書記官のファミーレが入ってきて儂の前に立った。書記官の分際で
生意気だ。睨み付けてやった。
「カレーリナ閣下、陛下のお出ましです」
一言だけファミーレが言った。
親衛隊の二人が儂の両横につき、儂を抱えるように立たせた。
「閣下、跪いてお待ち下さい」
ファミーレが促す。
生意気な!
儂は不本意ながら跪いた。
「手を後ろにお回し下さい」
ファミーレが言う。
儂は成り行きで両手を後ろに回した。右に位置した親衛隊員が、儂の手首に
冷たい感触の手錠をかけた。
「カレーリナ将軍、刑罰を言い渡しますので、ご辛抱を」
ファミーレが静かに言った。
致し方ない。これは儀式なのだ。すぐに放免されることは解っている。エリ
ザ ベ ー ラ に も 威 厳 と い う も の が 必 要 だ 。特 に 、そ の よ う な 資 質 も な い 女 王 に は 、
せめて最後の儀式ぐらいには付き合ってやろう。
ここから出たら、すぐにも革命政府を作り、一カ月以内にも組閣しなければ
ならない。嗚呼、忙しい日々が待っていることだろう。
連邦政府からも有能な人材を幾人か派遣してもらおう。その前に、女王一族
を一斉逮捕しなければならないだろう。女王一族といってもエリザベーラとセ
ルベリーナの二人だけだ。エリザベーラは公開銃殺刑が良いだろう。スードラ
の兵士の前で屈辱的な死を与えてやろう。
女建国など無意味な存在だ。これからはワンダ国でも男を政治に参画させよ
う。わが国には有能な人材が沢山いる。きっと、世界に冠たる素晴らしい国家
となるだろう。
儂は国民から喚起の声で迎えられ、ワンダ国の初代女王として君臨すること
になる。
嗚呼、今日から忙しくなるな。
「陛下です」
ファミーレが儂に言った。
赤いアバヤのエリザベーラが入ってきた。奴隷の隼人も、四つん這いで傍に
つき、後ろには新鋭隊長のファルーラが付き従っている。儂は頭を垂れた。儂
の横でリリーレも頭を垂れていた。
エリザベーラが儂の正面に立った。
「顔を上げなさい、カレーリナ将軍」
ファミーレが促す。
「リリーレ警備隊長も」
儂はエリザベーラを見上げた。なんと清々しい青い眼をしているのだ。知ら
ぬ間に女王の威厳を身に付けたようだ。儂を見下す、この自信は何だ?
必要としていないということか?
「カレーリナ将軍、ここの住み心地はいかがでしたか?」
エリザベーラが聞いている。
「存分に楽しませて頂きました。陛下のご配慮に感謝致します」
儂を
儂は、そう答えるしかなかった。
「それは良かったです。将軍の今までの功績に対しては報いきれていないので
しょうが、少しでも満足してもらえたのなら私も嬉しいです」
エリザベーラが淡々と言った。
エリザベーラは何を考えられているのだ。
少し不安になってきた。やはり形どおりの刑の執行は免れないのだろうか?
「 将 軍 に 加 担 し た 反 逆 者 た ち の 刑 は 、 今 日 か ら 10 日 間 執 行 し ま す 。 鞭 200 打
の 刑 で す か ら 、1 日 20 発 ず つ 行 い ま す 。そ れ で 放 免 し て 、原 隊 復 帰 と し ま す 。
せめてもの、カレーリナ将軍への、今までの功績に対する感謝の印です」
エリザベーラが儂を見つめていた。
儂の読みは間違えていたのか?
このエリザベーラなら、上手く国を治めて
いけるのではないか?
「カレーリナ将軍とリリーレ警備隊長に対する刑を宣告します」
ファミーレが横から言った。
そうだ、奴隷の隼人をリリーレが欲しがっていたな。舌業が抜群だと言って
いた。まず儂が所望してからリリーレに回してやろう。儂に殺されることがな
ければの話だが……。
「カレーリナ将軍は、フェラチオ人形に改造した後、王宮地下にてスードラの
慰み者とする。リリーレ警備隊長も同刑とする」
エリザベーラが抑揚のない声で刑の執行を告げている。
儂の頭の中が真っ白になった。
???
意味が解らない……?
「大丈夫ですよ、閣下。切断された後の二人の腕は、ちゃんと接合して離れな
いように繋いでおきますから。お二人の仲の良さは、衆人の知るところです。
無碍に引き裂いたりなんてしません。終身、離れることがないように、との陛
下のご配慮です」
ファミーレが横から囁いた。
「 10 日 後 に 公 開 処 刑 と し ま す の で 、 楽 し み に し て お い て く だ さ い ね 」
ファミーレが意味のないことを告げてきた。
儂は完全に力が抜けてしまった。両腕を捕られ親衛隊員に抱えられた。腕に
注射針を打たれるのを感じた。
儂は眠りに落ちた。
朦朧とした意識の中で、口の中に柔らかい、ふにゃふにゃした海綿状態の異
物が突っ込まれた。儂の舌が勝手にその塊を舐め回す。ふにゃふにゃの、取る
に 足 り な い 海 綿 体 が 、徐 々 に 儂 の 口 中 で 膨 れ 上 が り 、体 積 を 増 や し て き て い た 。
噛 み 付 い て 切 ろ う と し た が 歯 が な く 、歯 茎 で 噛 み 切 る の は 不 可 能 だ っ た 。だ が 、
その刺激を受けて海綿体は更に膨張し、喉の奥にまで入り込み、儂の口呼吸を
完全に止めた。
儂は頭を引いて、喉の奥まで届いたその塊を口から出そうとした。しかし、
後頭部が押さえ付けられていて、更にその塊は硬く弾力のある太い棒と化して
きた。巨大な塊が、喉の奥へ更に突っ込まれてきた。儂は歯茎に一生懸命力を
込めたが、硬くなった太いゴム棒にダメージを与えることはできなかった。
儂は涙が出てきた。こんな辛い思いは初めてのことだ。目の前は暗黒で何も
見えない。顔中を何かが覆っているようで音すら聞こえない。儂は、舌先で一
生懸命その巨大棒を押し出そうとしたが、駄目だった。口を大きく開いたまま
だと鼻腔が潰れて呼吸困難になって来たので、口をできる限り閉じた。
巨大化した弾力性のある硬いゴムのような棍棒が、儂の口の中で前後に動き
始めた。棒の先に柔らかい縦長の溝があり、そこに舌先を当てると塩っぱさを
感じた。
棍棒が前後に動き続けるほど、更にこの塊が熱さを増してくる。火傷するほ
ど で は な い に し ろ 、 お そ ら く 40 度 近 い 熱 さ に は な っ て い る の だ ろ う 。
突然、その塊が更に膨張して硬くなったと思ったら、熱い液体が儂の喉の奥
に向かって勢い良く放出されたようだった。
口中を熱く塩っぱい不気味な液体の味に被いつくされた。気持ち悪さに儂は
吐き気をもよおしたが、儂の口中で蠢く塊はいつまでも蠕動運動を繰り返し、
熱い液体を放出し続けていた。儂の口の中で納まりきれなくなった液体は口の
脇から溢れ出て行った。
その巨大化した塊は、やがて少しずつ小さく柔らかい元の状態に戻っていっ
たが、まだ前後に動き回っていた。儂の大きく開かれた顎は、筋肉痛で耐えら
れ な い ほ ど の 苦 痛 に 見 舞 わ れ て い た 。口 は 閉 じ る 事 も で き ず 、顎 と 両 頬 は 痺 れ 、
儂は惨めな気持ちに全身が包まれていった。あまりに理不尽な扱いに、両目か
らは涙が零れて来た。
光が涙を通して入って来た。唸るような沢山の人声が高見から降りて来る。
儂 の 目 の 前 を 白 い 肌 色 の 壁 が 覆 っ て い る 。こ の 金 色 の ゴ ワ つ い た 豪 毛 を 通 し て 、
窪んだ穴が見えた。その肌色の壁がやや遠ざかると同時に、儂の口から連動し
て引き出されたものは、巨大なパニスだった。巨大な紅いパニスが、儂の目の
前でタワワに揺れていた。
突然、嫌悪感に全身が包まれた。吐き気が込み上げてきて、儂は一挙に吐い
た。胃の中の全てを口から吐き出した。
儂の目の前に立つパニスに、白濁した胃の内容物が吐き掛けられた。怒涛の
ような笑い声が上空から降って来た。
儂は首を上げて周りを見た。無数の顔がスタジアムの天井までも埋め尽くし
ていた。目の前の男は、儂の専属奴隷のイケメンな奴だった。
儂の顔を奴隷が殴ってきた。儂はその衝撃で後ろに倒れた。何故、儂の専属
奴隷に殴られなければならないのだ?
解らない。
後ろに倒れ込んでいく儂は、手を後ろに回して支えようとした。しかし、儂
の右手は無かった。左手が前に引っ張られる。そちらに首を向けた。倒れてい
く儂の左側にはリリーレがいた。
儂の左手の肘がリリーレの肘と繋がっている。リリーレも儂に引っ張られる
ように倒れ掛かってきた。
空は青く澄み渡り、ぽっかりと浮かんだ白い雲が眩しく輝いていた。スタジ
アムの真ん中で、儂とリリーレは折り重なるように倒れ込んだ。リリーレが儂
の上に折り重なってくる。
「うわっつわ」
白 い 精 液 を 吐 き 出 し な が ら リ リ ー レ が 、お そ ら く“ 閣 下 ”と 言 っ た の だ ろ う 。
リリーレもフェラチオ人形に改造されて言葉を奪われていた。
「うぁうぁーえ」
儂も、口から精液を吐き散らかしながら“リリーレ”と叫んだ。
スタジアムいっぱいの群集が、笑いさざめいていた。
奴隷2匹が惨めな儂とリリーレを見下ろしている。
儂の下半身は膝から下もなくなっているようだった。儂の専属奴隷が屈んで
手を伸ばし、儂の裸の右の乳房を掴んだ。
電撃が走るように身体が痺れた。儂の専属奴隷がニタニタと軽薄そうに笑っ
ていた。
儂とリリーレはスタジアムの真ん中で公開処刑されているのだ。エリザベー
ラの恐ろしさに、儂は初めて恐怖した。
儂とリリーレは屈辱の渦中にいた。
(5.猥楽スタジアム)
広大な王宮の中を探検するだけでも数日が経ってしまった。奴隷がすぐ傍に
い て 、 常 に yume を 注 視 し て く れ て い て 、 ど ん な 世 話 も 焼 い て く れ て 、 そ の う
え 遊 び 相 手 に ま で な っ て く れ る 生 活 は 、ち っ と も 退 屈 す る こ と が な い 。そ れ に 、
いつでもどこでも感じたい時に感じられる、そんなとっても素敵な日々を過ご
せていた。百合さまも、マコさまも、本当に心から、この国を好きになってし
まったみたい。
セルベリーナさんは、来年、ハイスクールを卒業したら、ヤバーに留学した
いって言っていた。それはもう大歓迎するわ。でも、そうなると、ヤーコブお
兄さまは、ヤバー、いえ、ニホンに連れて来られないので残念。ニホンには専
属奴隷を連れている女子大生なんて、どこにもいないと思うから。でも、密か
にはいるのかも……?
その時、ヤーコブお兄さまは、ヤバーまでセルベリーナさんと一緒に来られ
て、この機会に世界中のワンダ女権国の支援組織を巡って、情報交換と交流を
深 め る こ と に す る よ う だ っ た 。 来 る べ き 22 世 紀 に 向 け て 、 ワ ン ダ 女 権 国 に は
大きな使命があるんですもの。その下準備は着々と進める必要があるし、とっ
て も 大 切 な お 仕 事 だ と yume に も 思 え る 。
人類の男中心に作り上げられてきた文明という、間違った歴史が積み上げら
れて、その価値観を基に構築された世界が地球環境を破壊し、人類を滅亡の淵
にまで導いてしまっている。この間違った世界を根底から打ち壊し、新たな人
間が、本来持つべき快楽によって支配された世界を構築する以外に、この危機
的状況から抜出す手段はない。地球と人類を救うための地球環境を守る使命を
果たせるのは、ワンダ女権国以外に存在していないのだ。
文明を発展させるために必要だった、富とか地位とか名誉といった偽りの快
楽 か ら 脱 却 し て 、22 世 紀 は 肉 体 の 内 側 に 呼 び か け る 本 当 の 喜 び と 快 楽 を 基 本 に
据えた社会に作り替えて行かなければならないって、エリザベーラお姉さまが
仰 っ て い た わ 。 こ の 国 に 逗 留 し て 、 そ の 意 味 を 実 感 し て い る yume 達 だ っ た 。
今 年 が 2080 年 だ か ら 、22 世 紀 ま で あ と 21 年 し か な い 。こ の 残 さ れ た 21 年
間 で 、人 類 の 生 活 様 式 と 社 会 体 制 と 思 想 を ま っ た く 新 し い も の に 改 め る な ん て 、
とってもできそうにない大事業に思える。でも、人類がこの地球上で生き永ら
え る た め に は 、 そ の 方 法 し か な い 、 と yume に も 確 信 で き る よ う に な っ た 。
女性が地球上を支配して、男にまったく影響されないよう、男を人間ではな
い奴隷に落とした社会体制を実現する。そうすることによって女性は新人類へ
進化し、名実ともに地球上の新たな支配者になり得る。それで地球環境の今を
守り、人類に適した環境を維持し続けることができるようになる。そんな壮大
な 地 球 規 模 の 大 事 業 に yume 達 も 参 画 で き る な ん て 感 動 !
人生を懸けること
の で き る 凄 い 仕 事 だ と 思 う 。yume も 百 合 さ ま も マ コ さ ま も 、も う 、や る 気 満 々
よ。
それにしても何故、世界は女尊男卑の方向に動いているのかしら。きっと、
うすうす、世界中の女性達が男の作り上げてきた世界がおかしなことになって
いると気付き始めていて、もう男だけには任せておけない、と内心、思い始め
ている証拠ではないのかしら。
だ か ら 、 あ と 20 年 で 、 世 界 の 大 勢 を 女 性 中 心 社 会 に 変 え て 、 男 ど も を 奴 隷
に貶めることなんて、意外と簡単なことなのかもしれない。そうよ、人類がこ
の 先 、 何 億 年 も 生 き 永 ら え て 行 く た め に は 絶 対 に 必 要 な 進 化 な の だ わ 。 yume
にもそう思えてきた。
yume 達 3 人 が お 気 に 入 り の プ ー ル サ イ ド で お 茶 を し て い る と 、 セ ル ベ リ ー
ナさんがやって来た。戦勝祝賀イベントが執り行われるので一緒に行きましょ
うと、誘って下さったわ。
そ う 、あ の ワ ン ダ 女 権 国 が 滅 亡 の 危 機 の 淵 に 立 た さ れ た 戦 争 に 勝 利 し て か ら 、
そ ん な に 日 に ち も 経 っ て い な か っ た の 。戦 勝 パ ー テ ィ ー が 催 さ れ て も 当 然 よ ね 。
で も 、 戦 争 に 何 の 関 わ り も な い yume 達 ま で 、 そ の イ ベ ン ト に 呼 ん で も ら え る
な ん て 光 栄 な こ と よ 。 ど ん な こ と が 行 わ れ る の か し ら 。 yume は と っ て も 楽 し
みになってきたわ。
王宮の玄関先に行くと、真っ赤な長いロールスロイスが待っていた。黒いビ
キ ニ パ ン ツ し か 履 い て い な い 、10 人 ほ ど の 逞 し い 護 衛 兵 達 が 長 い 銃 を 持 っ て 警
備している。真っ赤な車に近づくと、少し揮発性のツンとする臭いを感じた。
車のドアは開かれていて、中にはすでにエリザベーラお姉さまをはじめ、セル
ベリーナさん、書記官のファミーレさん、それに専属奴隷の隼人お兄さまと、
ヤ ー コ ブ お 兄 さ ま も 一 緒 に 座 っ て い ら し た 。yume 達 が 乗 り 込 む と 、yume 達 付
きの専属奴隷は車の後ろのほうに消えてしまった。
車 の 中 は 、運 転 席 に 向 か っ て U 字 型 に 座 席 が 設 え て あ り 、一 番 後 ろ だ け 20c m
くらい椅子が離れていた。
真 っ 赤 な ロ ー ル ス ロ イ ス は す ぐ に 走 り 出 し て 、王 宮 を 囲 む 緑 地 帯 を 抜 け る と 、
黄色い砂漠を疾走した。前後を数台の黒い車が警護のために並走している。
「夢子様、これから猥楽スタジアムに向かいます」
一番前の席で向かい合わせに座っていたファミーレさんが教えてくれた。
「猥楽スタジアムですか…、変わった名前ですね」
この、なんともおかしな名前に興味が沸いてきた。
「 建 国 20 周 年 を 記 念 し て 造 ら れ た 施 設 で 、 国 の 主 な 行 事 は 、 そ の ス タ ジ ア ム
で行われています。何故、こんな変な名前なのかと申しますと……」
フ ァ ミ ー レ さ ん が 、 yume 達 の 疑 問 を 感 じ と っ た よ う に 話 を 続 け た 。
「性的な快楽を公衆の面前で楽しもうとする行為は、世界中のどこにおいても
卑 猥 極 ま り な い 行 為 と 蔑 ま れ て い ま す 。し か し 、こ こ ワ ン ダ 女 権 国 に お い て は 、
どこであれ日常的に性的快楽を感じられる社会環境を作り上げることが国是と
されているのです。ならば、卑猥な快楽を皆で一緒に感じることのできるスタ
ジアムを作ろうではないか、との趣旨で建設された施設なのです。それで命名
されたのです」
ファミーレさんが丁寧に説明してくれた。
「みんなで一緒に、ですか?
卑猥な快楽を、どんな風に……?」
マコさまが3人の疑問を代弁して声に出された。
「それは、着いてからのお楽しみね」
セルベリーナさんが楽しげに言われた。
「小」
突然エリザベーラお姉さまがつぶやき、股を大きく開かれた。
エリザベーラお姉さまの横に座っていた隼人お兄さまが席から降りて、お姉
さまの足下の床に頭を落とした。両手で真っ赤なアバヤの裾を持ち上げると、
そのまま頭から被り、エリザベーラお姉さまの股の間に頭を突っ込んだ。隼人
お兄さまが人間便器になっているのがわかった。
エリザベーラお姉さまが、気持ち良さそうに軽く瞼を閉じている。たった一
言発しただけで、気持ち良くトイレを済ませられるなんて素敵すぎる。なんだ
か yume ま で 催 し て き て し ま っ た わ 。 エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま の 人 間 便 器 の 役 目
が 終 わ っ た あ と 、 隼 人 お 兄 さ ま は yume の 人 間 便 器 に も な っ て く だ さ る か し
ら?
yume は 期 待 し て 、 お 姉 さ ま の 排 尿 が 終 わ る の を 待 っ て い た 。
「嗚呼……!」
お姉さまが気持ち良さそうなお声を漏らされた。
きっと、お兄さまの舌奉仕を受けられているのね、羨ましい。次の順番なん
て待っていられないわ。
「小」
yume も 小 声 で 言 っ て み た 。yume の 人 間 便 器 に な っ て く だ さ る の は 、ヤ ー コ
ブお兄さまかしら?
ところが、U字型になったソファーの一番後ろの切れ目からマゾッホさんが
四 つ ん 這 い で 出 て き た 。 yume の 足 下 の 床 に 頭 が つ く ほ ど 姿 勢 を 低 く し て 、
yume の ア バ ヤ を た く し 上 げ 、 頭 か ら 股 の 間 に 顔 を 突 っ 込 ん で き た の 。 yume
は慌てて股を大きく開いて、マゾッホさんの顔が入って来られるようにした。
マ ゾ ッ ホ さ ん が yume の 女 陰 に 張 り 着 い た の で 、 す ぐ に 下 半 身 の 緊 張 を 緩 め て
排尿した。
トイレに行かなくても、こうして、いつでもどこでもすぐにトイレができる
な ん て 、 な ん て 素 敵 な と こ ろ な の 。 き っ と マ ゾ ッ ホ さ ん に は 、 yume の あ そ こ
が濡れていることも解ってしまったわね。ああ、恥ずかしいわ。
最初、大量に排尿して、それから、おしっこを一旦止めて……。
あ ぁ 、 yume の あ そ こ は 、 こ の 国 に 来 て か ら 緩 み っ ぱ な し な の に 、 簡 単 に 尿
を切れるようになっているわ。感じまくっていると、あそこの筋肉も鍛えられ
る の ね 。そ う 思 い な が ら 、間 を お い て 続 け て 放 尿 し た 。お し っ こ を す る の っ て 、
こんなにも気持ちが良いことなのね……。
嗚呼、舌先でマゾッホさんが女陰を舐め始めている。駄目、感じてしまう。
「嗚呼……」
yume ま で は し た な い 声 を 漏 ら せ て し ま っ た わ 。
「嗚呼、イク!」
突 き 上 げ て く る 快 楽 に 、 yume は 身 体 を 硬 直 さ せ て し ま っ た 。 快 楽 の 波 が 下
半身から全身に、電気のように素早く駆け巡っていく。
「アァ……」
すぐに次の波がやって来て、全身を快楽が駆け巡っている……。
「小」
マコさまのお声が聞こえた。
「小」
百合さまのお声も聞こえる。
「大」
えぇ?
セルベリーナさんのお声。でも、そんなのどうでも良いわ。
「 嗚 呼 ∼ っ !!」
yume は 叫 び 続 け た わ 。 意 識 が 遠 く に 飛 ん で い く !
肩を叩かれた。目を開けると、ファミーレさんのお顔が間近に迫っていた。
「 夢 子 様 、猥 楽 ス タ ジ ア ム に 到 着 い た し ま し た が 、ま だ お 休 み し て い ま す か ? 」
フ ァ ミ ー レ さ ん が 静 か に 教 え て く れ た 。 yume は 慌 て て 身 体 を 起 こ し た 。
「ぁぁ……」
みんな虚ろな表情をしている。快楽の余韻に浸っているように溜息も洩らし
ていた。
そ う だ 、 こ ん な と こ ろ で 休 ん で い る 場 合 で は な い わ 。 yume は 意 識 し て 、 頭
をスッキリさせようと身体を起こした。
「皆さん!
ス タ ジ ア ム に 着 き ま し た よ !!」
yume は 、 大 き な 声 で 皆 に 向 か っ て 声 を 掛 け た 。
すると、女性の股の間に顔を突っ込んでいた奴隷達が、もぞもぞとアバヤの
下から頭を出してきた。
yume の ア バ ヤ の 下 か ら も マ ゾ ッ ホ さ ん が 頭 を 出 し 、 他 の 奴 隷 を か き 分 け て
座席の一番後ろの狭いソファーの切れ目に姿を消した。隼人お兄さまとヤーコ
ブお兄さまは、それぞれ、エリザベーラお姉さまとセルベリーナさんの横の席
に座り直した。
「女王様!
お目覚めになりませんと、職務に間に合いませんよ」
隼人お兄さまが、エリザベーラお姉さまに語り掛けているお声が聞こえた。
エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま が 目 を 開 け た 。ち ょ っ と ぼ ん や り し て い る よ う だ っ た 。
「あら?
まぁ。どうしましょう。皆さんと一緒に私までイキまくってしまっ
たようですね。隼人さんの舌技が、あまりにも素敵だったので、つい……。
公務の時は、加減して舐め奉仕してくださらないと困りますよ、隼人さん」
エリザベーラお姉さまが狼狽されている。
それでもちゃっかりと、奴隷の隼人お兄さまのせいにしているところは、さ
すが、女王陛下のお姉さま。
「皆さん、到着しましたよ。起きてください!」
気を取り直したように、エリザベーラお姉さまが大きな声を出されていた。
次々に皆さんが目を開いて身体を起こし始めた。ドアが開いていたので、一
番 前 に 座 っ て い た yume が 最 初 に 外 に 出 た 。 足 下 の 床 が 柔 ら か く て 弾 力 が あ っ
た。
下 を 覗 く と 、仰 向 け に 寝 そ べ っ た 裸 の 男 達 が 二 列 に く っ 付 き 合 っ て 長 く 連 な り 、
スタジアムの入り口の中までズラッと並んでいるのが見えた。まるで絨毯のよ
うにも見える。
あぁ、これは人間絨毯なのね。左右に寝た人間絨毯奴隷の頭が真ん中でくっ
付いて、両外側に足が向いていた。それに、わざと勃起させたパニスを支えて
直立させている。なんて卑猥で滑稽な人間絨毯なの。2列に並んだパニスの低
い柵なんて、初めて見たわ。
そ の 人 間 絨 毯 の 外 側 で 、 yume 達 の 専 属 奴 隷 が 奴 隷 の 礼 を し て 控 え て い た 。
さすがに奴隷達の動きは素早いわ。隼人お兄さまも遅れずに、他の専属奴隷達
と 一 緒 に 奴 隷 の 礼 を し て い る 中 に 並 ん で い た 。 の ん び り 屋 の yume に は 、 と っ
ても奴隷は務まらないわね。女に生まれて本当に良かった。
それにしても、並んで寝ている人間絨毯達のパニスが全部、天を突くように
2列に並んでいる光景って、初めて見たけれど壮観ね。人間絨毯奴隷達が、お
腹につきそうなほどに勃起したパニスを、両手で下のほうに押しやってわざと
天を突くように支えているの。なんだか卑猥過ぎて悪戯してやりたくなるわ。
それに、どのパニスも個性的。人の顔と同じように、一つとして同じ形のもの
がないのね。
yume は 足 下 に 素 敵 な ハ ン サ ム な 形 状 の パ ニ ス を 見 つ け た の で 、 つ い 屈 み 込
んでしまった。スラリと伸びたパニスは太くもなく、痩せっぽちでもなく、亀
頭のくびれも程良くって見とれてしまったわ。亀頭の先から根元まで黒光りし
ていて、芸術的にも優れたパニスだった。張りのある亀頭を指先で向こうに押
しやって離すと、お腹側にすぐ戻ってくる。はしたないとは思いつつ、ちょっ
と舐めてみた。お口の中で亀頭の膨らみを少し噛むと、塩味が効いていて程良
い柔らかさだった。ついでに竿を扱いてあげたわ。
「嗚呼……」
お尻のほうで、人間絨毯の溜息が聞こえ、吐息も感じたわ。
ぅ ふ 。 な ん て 卑 猥 な の 。 yume の お 尻 を 人 間 絨 毯 奴 隷 の 顔 の 上 に 載 せ て 、 座
り込んでしまった。勿論、パニスは咥えたまま竿を扱きながらよ。前屈みにな
り過ぎて体勢は苦しかったけれど、でも楽しいわ。
お尻の下の黒人人間絨毯の熱い吐息が、薄いアバヤを通してお尻に感じられ
るわ。さらにパニスが膨らんできたので、お口から出してそのまま扱き続けた
の。
「嗚呼ぁ……」
人間絨毯が喘いでいる。すぐに人間絨毯のパニスは昇りつめ、真っ白な精液
を勢い良く真上に噴出した。
「わぁ!
凄 い !!」
yume は 、 声 に 出 し て 叫 ん で し ま っ た わ 。
「夢子。楽しそうだね。皆が待っているよ」
突然、耳元で隼人お兄さまのお声が聞こえたの。
顔を上げると、奴隷の礼から顔だけ上げている隼人お兄さまのお顔が、黒人
人間絨毯の足先に見えた。隼人お兄さまの黒い髪の上には真っ白い精液が、べ
っ と り と 乗 っ か っ て い た 。 あ ま り の 滑 稽 さ に 、 yume は お か し さ を 一 生 懸 命 こ
らえたの。でも、周りから笑い声が上がっていたわ。
も う 皆 さ ん は と っ く に ロ ー ル ス ロ イ ス か ら 降 り て い て 、 恥 ず か し い yume の
行 為 を 見 下 ろ さ れ て い た の ね 。 yume の お 顔 は 急 に 熱 く な っ て 、 紅 潮 し て い く
のが自分でも感じられた。
yume の 悪 戯 が 終 わ る の を 、 黙 っ て 待 っ て い て く れ た の ね 。
yume が 立 ち 上 が る と 、 フ ァ ミ ー レ さ ん が 先 導 し て 歩 き 出 し た の で 、 yume
も慌てて後に続いて人間絨毯の上を歩き出した。
「ゥグ・」
「ウェ・・」
「ググ」
「アァ・・」
人 間 絨 毯 の 上 を 歩 く と 、 色 々 な 呻 き 声 が 足 元 か ら 聞 こ え き て 楽 し い 。 yume
はもっと楽しくなるように脚を大きく上げて、力強く人間絨毯達のお腹の上を
踏み付けながら歩いたわ。
「あう!」
「 ぅ あ !!」
「 お ぇ !!!」
期待に応えるように、苦しそうな人間絨毯奴隷達の嗚咽がさらに高まった。
yume は 林 立 す る パ ニ ス 側 に 位 置 を 変 え て 、 と き ど き 並 ん で 勃 起 し て い る パ
ニスを蹴っ飛ばして、楽しみながら歩いたの。足の先に感じるパニスは硬いけ
ど弾力があって、とっても蹴り甲斐があった。ついでに金玉袋も踏み付けてや
った。グンニャリして気持ち悪かったけれど、人間絨毯奴隷達の叫び声がさら
に素敵に響き渡っていた。悪戯された人間絨毯奴隷達の叫び声や呻き声は、本
当 に 素 敵 で 、 yume は ま た ま た 感 じ て き て し ま っ た わ 。
人 間 絨 毯 の 横 で は 、 専 属 奴 隷 達 が 遅 れ 気 味 に yume 達 の 横 の 床 を 四 つ ん 這 い
でついて来ていた。隼人お兄さまも、ヤーコブお兄さまも、マゾッホさんも、
男 ど も は 本 当 に 惨 め な 姿 で 這 っ て い る 。 ま す ま す yume は 優 越 感 が 高 ま っ た 。
逆に奴隷達の惨めさが際立って見えて、奴隷の所業がとっても可哀相にも思え
て き た 。そ ん な 惨 め な 奴 隷 達 を 見 て い る と 、も っ と も っ と 虐 め た く な っ て く る 。
人 間 絨 毯 の 長 さ は 30m も あ っ て 、そ の 先 は ス タ ジ ア ム の 中 の 廊 下 に 繋 が っ て
い た 。 yume 達 の 前 後 に は 親 衛 隊 員 が 数 名 ず つ 配 備 さ れ て 、 明 る い 廊 下 を 奥 に
向かって歩いて行った。
一 つ の ド ア の 中 に 案 内 さ れ た 。 そ の 小 部 屋 に は 、 yume 達 と 専 属 奴 隷 だ け が
通された。
丸テーブルが一つだけ置かれていて、専属奴隷達がすぐにテーブルの下に這
っ て 行 き 、 人 間 椅 子 の 格 好 で 四 つ ん 這 い に な る と yume 達 が 座 る の を 待 っ て い
た。
「どうぞ、おかけください」
ファミーレさんに促され、エリザベーラお姉さまが隼人お兄さまの人間椅子
に 腰 を 下 ろ さ れ た の で 、 yume 達 も 専 属 奴 隷 の 背 に 座 っ た 。 フ ァ ミ ー レ さ ん だ
けが部屋の一番奥にあるドアの前に立っていた。
「本日、猥楽スタジアムで行われるイベントは、この間の戦争のとき、クーデ
ターを画策した兵士達への公開処刑です。すでに青年将校達に対する刑罰は、
鞭 打 ち 200 回 と い う 判 決 を 受 け 、10 日 前 か ら 刑 の 執 行 が 行 わ れ て い ま し た 。メ
インのカレーリナ将軍への刑のお披露目が、今から行われます。
この刑罰は、陛下自らのアイディアで実現したものです。陛下の機知に富ん
だ素晴らしいアイディアには、昔から私も感心させられてきましたが、今回の
刑罰は、皆さんにもきっと想像できないものだと思います。その素晴らしい刑
罰を存分にお楽しみください」
ファミーレさんの、もったいぶった思わせぶりな説明だった。
ノックの音がして、黒いビキニパンツだけを履いた2人のスードラが入って
来 た 。 テ ー ブ ル の 上 に お 茶 が 置 か れ た の で 、 yume 達 は 美 味 し く い た だ い た 。
ファミーレさんがアバヤのポケットから携帯電話を取り出し、画面を見つめ
ている。
「皆さん、用意が整いました。スタジアムの貴賓席にご案内いたします」
ファミーレさんがドアのほうを向いた。
部屋の奥のドアは、貴賓席へ直接繋がるエレベータになっていた。先にエリ
ザベーラお姉さまが入られ、皆も続く。
エレベータの上昇が静かに感じられる。皆、無言で、奥の扉のほうを向いて
いる。
エレベーターの扉が開くとすぐに、空気を震わせる沢山の群集が打ち鳴らす
拍手の音が皮膚に感じられた。エリザベーラお姉さまが隼人お兄さまを牽いて
エレベータを出て行かれた。
「では、セルベリーナ様、夢子様、百合子様、雅子様の順に、陛下の後に続い
てください」
ファミーレさんが順番を指示された。
エレベータの外で待っていた親衛隊長のファルーラさんが、黒いアバヤに重
そうな重拳銃を身に付けた格好で先導する。歩き出すと、皆の一番後ろにも親
衛隊員が2名付いてきた。
エリザベーラお姉さまは顔を高く掲げて背筋を伸ばし、リズムを刻むように
打 ち 鳴 ら さ れ る 拍 手 に 合 わ せ て 歩 き 出 し た 。外 光 の 射 し 込 ん で い る 角 を 曲 る と 、
リズムを刻んでいた拍手が、大きく乱打する音律に変わった。
セ ル ベ リ ー ナ さ ん と yume 達 も ス タ ジ ア ム の 貴 賓 席 に 向 か っ た 。 明 る い ス タ
ジ ア ム を 見 下 ろ す 貴 賓 席 に 着 く と 、 打 ち 鳴 ら さ れ た 拍 手 の 小 波 が yume の 全 身
を包んできた。なんとも言い難い感動に包まれていた。エリザベーラお姉さま
を囲むように、皆が人間椅子の前に立った。
沢 山 の ス タ ジ ア ム を 埋 め 尽 く し た 観 客 達 の 全 て の 視 線 が 、 yume 達 に 注 が れ
て い る 。エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま が 片 手 を 上 げ る と 、さ ら に 拍 手 に 熱 が こ も っ た 。
yume は 、 も う 全 身 に 鳥 肌 が 立 っ て い た 。
「皆さんも、臣民に片手を上げて応えてあげてください」
ファミーレさんが後ろから大声で叫んだ。あまりの歓声と騒音に、ファミー
レさんの声がよく聞き取れなかったけれど、セルベリーナさんも片手を上げら
れ た の で 、 yume も 萎 縮 し な が ら 、 や っ と 片 手 を 上 げ ら れ た 。
埋 め 尽 く す ス タ ジ ア ム の 人 達 全 員 が 立 ち 上 が っ て 、 yume 達 を 見 つ め て 手 を
叩 い て い る 。 凄 い 拍 手 の 音 の 波 が yume を 襲 っ て い た 。 yume の 全 身 に 波 打 つ
よ う に 拍 手 の ウ エ ー ブ の 振 動 が 伝 わ っ て く る 。 yume の 身 体 中 を 覆 っ て い る 鳥
肌は、さっきより、もっと引き締まって立っていた。
5 人 の 片 手 が 揃 っ て 上 げ ら れ る と 拍 手 は 極 限 に ま で 高 ま っ た 。 yume は 空 中
に浮いてしまったように、筋肉を緊張させることができなくなっていた。股間
も緩んでしまい、本当に失禁してしまった。
そうだわ、後でマゾッホさんに舐めて綺麗にして貰わなければ。そうしたら
ま た 感 じ て し ま う か し ら 。 yume っ て 、 こ ん な 時 に ま で 、 な ん て 卑 猥 な 事 ば か
り考えてしまうのかしら。でも、その卑猥な思考のお陰で、少し気持ちが落ち
着いてきたわ。
エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま が 、 隼 人 お 兄 さ ま の 人 間 椅 子 に 座 ら れ た 。 yume 達 も
同じように人間椅子に座った。
楕円の明るいスタジアムの真ん中では、十数人の若い女性将校達が、上半身
裸のままで跪き、白く輝く背中を見せて俯いていた。それぞれに黒いアバヤに
黒いシェイラを被って、一本鞭を持った不気味な刑士達が立っていた。
こ の 刑 の 執 行 は 10 日 前 か ら 行 わ れ て い て 、今 日 が 10 日 目 だ っ て 、フ ァ ミ ー
レ さ ん が 控 え の 間 で 説 明 し て く れ た 。確 か 刑 罰 は 、鞭 打 ち 200 弾 だ と 聞 い て い
る。
「女王陛下と、ヤバーからのご来賓をお迎えして、本日の刑の執行を開始させ
ていただきます」
素敵な声の男性のアナウンスが入ると拍手が止み、観客は皆それぞれの人間
椅子に腰をおろした。
「 181」
スタジアムを埋め尽くした全女性の声が揃って発せられた。
振り上げられた一本鞭が一斉に、並べられたワンダ青年士官達の白い背を打
ち据えた。肉に炸裂する鞭の重い音が、不気味にスタジアムに響き渡る。
な ん て 可 哀 想 な の 。 yume に は 耐 え ら れ な い 惨 さ だ わ 。 刑 罰 を 受 け る 女 性 将
校達の呻き声が後を追って、木霊して聞こえてきた。でも、スタジアムを埋め
尽くす観客達は、みな楽しそうに歓声を上げている。
「 182」
次の掛け声が一斉にスタンドの観客から上がる。
黒いアバヤに身を包んだ刑士達が鞭を構え、蚯蚓腫れの走る白い肌に再度、
鞭を振り下ろす。
「 嗚 呼 !!」
鞭の音と同時にワンダ青年士官達の呻き声が上がっていた。
毎 日 20 弾 ず つ 10 日 間 も 続 け ら れ て い る な ん て 、 と て も 信 じ ら れ な か っ た 。
俯いたワンダ青年士官達の白い乳房や黄色い乳房、黒い乳房が、たわわに揺れ
ている。きっと、そんな姿を晒されて恥ずかしいでしょうね。それでも、それ
で も 、 残 り 18 弾 の 鞭 打 ち は 30 分 足 ら ず で 終 わ っ て し ま っ た 。
上 半 身 裸 の ワ ン ダ 青 年 将 校 た ち が 、 yume 達 貴 賓 席 の ほ う を 向 い て 身 体 を 起
こした。大きな乳房が露わになって並んでいる。堪えられないくらいに恥ずか
し い で し ょ う ね 。 yume な ら 泣 い て し ま う わ 。
エリザベーラお姉さまが立ち上がられた。
「刑の執行を終わる。全員の原隊への復帰を命じる!」
エリザベーラお姉さまが、きっぱりと命令された。
十数名のワンダ青年将校達が、すすり泣き始めた。きっと辛かったのね、こ
んな辱めを受けて。
一人の将校が一歩前に進み出た。大きな乳房が揺れている。
「自分達は、エリザベーラ陛下の寛大なる措置に感謝しています。これからは
軍務に励み、陛下に一層の忠誠を誓います」
掌を米噛みにかざして敬礼しながら、その若いワンダ青年将校が言った。
万雷の拍手が沸き上がった。十数名の上半身裸のワンダ青年将校達と、黒づ
くめの刑士達がスタジアムから2列の流れになって退場して行った。
あれは何なの?
入れ違いに、反対側のスタジアムの出入口から、素敵な顔立ちをした金髪の
白人奴隷が2人、裸で登場した。それも四つん這いではなく、それぞれに台車
を押しながら入ってきた。
台車の上には、白い女性の裸の上半身だけが載せられていた。顔は全頭マス
ク で 隠 さ れ て い る 。 yume の 理 解 を 超 え る オ ブ ジ ェ だ っ た 。
あれは何なの?
大きな乳房から下の半身は、太股から下が切断されていて、金髪の陰毛まで
を 台 車 の 上 で 晒 し て い た 。 yume に は 何 だ か 得 体 の 知 れ な い 、 恐 ろ し い も の に
思えた。
でも何か変よ?
奴隷も、その上半身だけしかない女性も、大きく見える。
きっと立体拡大映像装置で大きく見せるようになっているのね。
「只今入場して参りましたのは、人間便器ではありません。フェラチオ人形に
改造された、カレーリナ元将軍とリリーレ元警備隊長なのです。
私の声も、カレーリナ元将軍とリリーレ元警備隊長の耳には聞こえていませ
んが、皆様、拍手を以て迎えてあげてください」
バリトンの素敵な声のアナウンスが流れて、説明してくれた。
その声に応えて、万雷の拍手がスタジアムを埋め尽くした。でも、人体改造
されたカレーリナ元将軍にも、それを載せて押す奴隷にも、この拍手は聞こえ
ていないようだった。きっと閉鎖空間が作られていて、観客席とは隔絶されて
いるのね。
金髪のイケメン奴隷が、それぞれにフェラチオ人形に改造されたカレーリナ
元将軍とリリーレ元警備隊長を抱えて台車から降ろした。下に降ろすと、ちょ
うど2人のフェラチオ人形の口の高さに、イケメン奴隷の勃起したパニスがあ
った。2人の奴隷のパニスはビンビンに跳ね上がっていて、そのパニスをフェ
ラチオ人形にされた2人の口の中に挿入していた。なんて卑猥な事を、こんな
大観衆の面前でやらせるの!
yume に は 信 じ ら れ な い 。
イケメンの奴隷の顔は、とても気持ち良さそうに微笑んでいる。
「フェラチオ人形カレーリナにパニスを咥えさせている奴隷は、つい5日前ま
でカレーリナ閣下の専属奴隷として5年間酷使されてきた一人です。フェラチ
オ人形リリーレにパニスを咥えさせている奴隷は、歓宮に幽閉されてからリリ
ーレ警備隊長に仕え、日々屈辱を味わされてきた奴隷です。
そろそろ2人のフェラチオ人形の意識が戻る時間となりました。無意識のう
ちにフェラチオをしている2人ですが、意識がハッキリと戻った後、どんな精
神的混乱を来たすのでしょうか?
勿論、自分達がフェラチオ人形に改造され
ているなんて、まだ知りません。
では、閉鎖空間を開きます」
澄み切ったバリトンの声が素敵に響き渡っていた。
大きな拍手がスタジアム全体を揺るがせていた。あの2人はエリザベーラお
姉さまを暗殺しようとして捕らえられた、と聞いている。暗殺者の銃弾を、隼
人お兄さまが自分の身体を盾にして防いだんですって。隼人お兄さまの勇敢さ
って凄いのね。それも隼人お兄さまが、エリザベーラお姉さまを深く愛されて
し て い る か ら で き た こ と な の よ ね 。 yume の 大 好 き な 隼 人 お 兄 さ ま で す も の 、
そ の く ら い は 当 然 よ 。 そ の お 話 を 聞 い た と き 、 yume ま で 鼻 高 々 に な っ た わ 。
立体拡大映像が観客の眼の高さにまで持ち上げられて、フェラチオ人形の顔
を大写しにした。2人の大きく開かれた口の中には、白さも際立つ白人の太く
て長いパニスが突っ込まれていた。それが口の中で前後に蠢いて、白人奴隷の
剥き出しになったお尻も、卑猥なリズムを刻んで前後に動いている。
きっとフェラチオ人形の喉の奥にまで、巨大なパニスが達しているのでしょ
うね。イケメンな金髪の白人奴隷2人の恍惚とした顔も拡大されて映し出され
ている。
恍惚とした表情の白人奴隷の口が半開きになって、溜息を洩らし始めた。き
っと射精してしまったのね。頬が吊り上って顔の表情がとっても歪んでいる。
そ れ を 見 て い た ら 、yume も な ん だ か 身 体 の 芯 が 熱 く な っ て き て し ま っ た わ 。
男 性 が イ ク 時 の 表 情 っ て 、 ど う し て あ ん な に 卑 猥 な の に yume を 感 じ さ せ て し
まうの?
嗚呼、カレーリナ・フェラチオ人形の巨大なパニスを咥えたまま、大きく開
かれた口の両脇から白い精液が溢れ出してきている。
“キャ!
汚い”
でも面白いわ。
誰かが大きな声を出して笑い始めた。それに釣られたように、笑いがスタジ
ア ム 中 に 伝 播 し て 行 く 。 yume ま で 釣 ら れ て 自 然 に 笑 い 声 を 上 げ て し ま っ て い
た。あちらこちらから、笑いの木霊がスタジアム中を包んでしまった。なんて
惨 め な フ ェ ラ チ オ 人 形 な の 。 yume も す っ か り 思 い っ き り 笑 っ て い た 。
白人奴隷の眼が大きく見開かれ、少し真面目な表情に戻った。射精しきって
しまったのね。パニスを引き抜いてから、カレーリナ将軍とリリーレ警備隊長
の全頭マスクを顎の下から頭の上に引き上げて剥がした。
燃える炎のようなカレーリナ将軍の赤金髪、それとは対照的な黒髪のリリー
レ警備隊長の頭が露わになった。2人とも、流れ出した涙で顔中を濡らしてい
た。フィールドの空間は、この2人の惨めな表情が大写しになっていて、その
なんとも言えない惨めな表情を見た観客が皆、声高らかに大笑いしていた。
突然聞こえてきた笑い声に驚いたのか、カレーリナ・フェラチオ人形の口か
ら白い嘔吐物が噴出されて、白人奴隷の半萎えのペニスに吐き掛けられた。
白人でイケメン顔のカレーリナ将軍の元専属奴隷が怒ったように、カレーリ
ナ・フェラチオ人形の燃えるような真っ赤な頭髪を左手で鷲掴みにして、右手
で拳を作り、カレーリナ・フェラチオ人形の顔面を殴った。同時に左手を離し
たから、カレーリナ・フェラチオ人形は殴られた反動で後ろに倒れ込んだ。カ
レーリナ・フェラチオ人形とリリーレ・フェラチオ人形の手が、肘のところで
繋がっているため、カレーリナ・フェラチオ人形に引っ張られるようにリリー
レ・フェラ人形も一緒に倒れ込んで行った。
リリーレ・フェラチオ人形は引っ張られるまま、カレーリナ・フェラチオ人
形の上に覆い被さるように倒れて行った。その滑稽な動作で、またスタジアム
中 に 笑 い の 大 波 が 打 寄 せ て い た 。 yume も お か し く っ て 、 お 腹 が 痛 く な る ほ ど
笑ってしまったわ。
倒れ込んだフェラチオ人形同士が何か言い合っていたけれど、人間の言葉じ
ゃなかった。まるで動物そのものね。
翻 訳 さ れ て 、 字 幕 ス ー パ ー が “ 閣 下 ”“ リ リ ー レ ” と 表 示 し て い た 。
カレーリナ将軍の元専属奴隷が屈み込んで、カレーリナ・フェラチオ人形の
たわわな乳房を掴んだ。カレーリナ・フェラチオ人形が大声を上げると、その
嗚咽がスタジアム中に木霊した。
「カレーリナ閣下に5年間仕えた専属奴隷と、5日前に歓宮でリリーレ警備隊
長 の 専 属 奴 隷 と な っ た 2 人 の 奴 隷 は 、昨 日 新 し い ご 主 人 様 の 元 に 移 さ れ ま し た 。
本 日 こ の 2 人 の 専 属 奴 隷 に は 、前 の 主 人 で あ る フ ェ ラ チ オ 人 形 を 甚 振 る よ う 、
新しいご主人様からご命令が出されています。甚振り方が甘いとキツイお仕置
きを受けるのは、この奴隷2人ということになります。元奴隷が昨日までのご
主人様を甚振らなければならない、辛い心情もご理解ください」
素敵な声の男性アナウンスが説明を加えた。
そう言われると、奴隷の忠誠って何なのかしら?
とも思えてくる。隼人お
兄さまが、エリザベーラお姉さま以外の女性の奴隷になるなんて考えられない
ことだわ。でもワンダ女建国の奴隷達は、主人を次々に替えて仕えているし、
ワンダ達も奴隷を道具としてしか見ていない。愛する人の為に奴隷になること
ってないのかしら?
yume は 、エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま の よ う に 、yume が 愛 す
る人を専属の奴隷にしたいわ。道具としての奴隷が沢山いても良いけれど、
yume の パ ー ト ナ ー 奴 隷 は 愛 す る 人 で な け れ ば 嫌 だ わ 。
yume の お 尻 の 下 で 人 間 椅 子 に な っ て い る マ ゾ ッ ホ さ ん も 素 敵 だ け れ ど 、 ま
だ愛情なんて感じていない。専属奴隷と言ったって今だけのことで、これから
ず っ と yume の 専 属 奴 隷 に な る の な ら 、 愛 着 も 湧 い て き て 愛 す る よ う に な る か
もしれないわね。そうなったら本当に虐め甲斐ができて楽しくなると思うの。
愛する人を苛め抜いてやるなんて、本当に素敵なことだと思える。こんなこと
を 考 え て い る yume っ て 、 き っ と 愛 情 不 足 で 、 欲 求 不 満 な の ね 。
スタジアムの中央では2人の奴隷が、フェラチオ人形のたわわに膨らんだ乳
房を鷲掴みにして、ゴム人形のように倒れている2人を引き起こしていた。そ
して再度、萎えることのないパニスをフェラチオ人形の口に突っ込み、頬張ら
せていた。
カレーリナ・フェラチオ人形とリリーレ・フェラチオ人形の目からは、悔し
涙 が 頬 を 伝 っ て 流 れ て い た 。 そ の 屈 辱 の 辛 さ が yume に も 伝 わ っ て 来 て 、 2 人
の哀れさを感じた。カレーリナ将軍の専属奴隷はどんな思いで、元のご主人様
の口にパニスを突っ込んでいるのでしょう?
想 像 し よ う に も yume に は 理 解
する術がないわ。
もしエリザベーラお姉さまがカレーリナ将軍のように、フェラチオ人形に改
造されたとして、隼人お兄さまは新しいご主人様の命令でも、愛するエリザベ
ーラお姉さまの口に自分のパニスを突っ込むことなんてできるのかしら?
奴
隷だから、次のご主人様の命令を実行するしかないのかしら?
yume の 横 に 座 っ て い ら っ し ゃ る エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ ま が 突 然 立 ち 上 が り 、
エレベータのある通路に消えてしまった。勿論、隼人お兄さまも四つん這いで
牽かれて行った。どこへ行かれるの?
スタジアムの拡大映像が切り替わり、数人の奴隷が奴隷の礼をしている立体
映像をフィールドの空間に浮かび上がらせた。十数本の掌が綺麗に一直線に並
んでいる。その掌の上を細いハイヒールが踏んで歩いていた。その中に、ちょ
っとだけ直線から外れた掌があった。規則的に掌を踏んでいたハイヒールの踵
が、その掌を踏み外してしまった。
画像はカレーリナ将軍の怒りの顔を大写しにした。カレーリナ将軍の足蹴が
奴隷の横腹を何度も襲っていた。奴隷は呻きながら身体をひっくり返され、カ
レーリナ将軍の蹴りを受け続けていた。口からは血が吐き出されくる。それで
も奴隷は甘んじて蹴りを受け続けるしかなかった。それなのに、パニスだけは
ビンビンに熱り立っている。カレーリナ将軍は、さらに顔面も蹴り始めた。そ
こで奴隷は動かなくなってしまった。熱り立っていたパニスの先から、真っ白
な精液が噴水のように噴き出ていた。
人間って、なんて脆いものなの。その奴隷は、射精しながら逝ってしまって
いた。
「 こ う し て 年 間 50 人 も の 専 属 奴 隷 達 が 、 カ レ ー リ ナ 将 軍 に よ っ て 廃 棄 さ れ て
逝 か さ れ て い ま し た 。 今 お 見 せ し た 専 属 奴 隷 は 、 記 念 す べ き 1000 人 目 の 廃 棄
奴隷となりました」
ア ナ ウ ン ス の バ リ ト ン の 声 が yume の 胸 に 響 く 。
口から血をだらしなく流し、恍惚の表情を浮かべたままの奴隷の顔がアップ
になっていた。
「ヤバーからいらしたゲストの皆様にご説明いたします。
廃棄奴隷には2種類あり、ご主人様から見て粗相の度合いが酷く、廃棄を命
じられた奴隷と、ご主人様の怒りをかって殺されてしまった奴隷を廃棄奴隷と
呼びます。
勿論、廃棄を命じられた廃棄奴隷には、その後、死が用意されています。
死に至るという最高の緊張状態が、奴隷にとっては至極の快楽となります。
奴隷にとって死とは、快楽の頂点なのです。奴隷を虐待することは、奴隷にと
っての最良の快楽となり、熱く望まれる行為なのです。
愛する奴隷を殺す、また、愛するご主人様に殺される。この究極の関係に至
ることを、ご主人様も奴隷も密かに望んでいます。決して男奴隷制度が、男の
立場を完全否定している訳ではないのです。お互いの快楽の究極を求めること
によって、この制度は維持されています」
低 音 の 魅 力 的 な 男 性 の ア ナ ウ ン ス が 、 yume 達 ゲ ス ト に 語 り 掛 け て く れ て い
た。
で も 、そ れ っ て 、女 性 の 身 勝 手 な 言 い 訳 に 過 ぎ な い っ て yume に は 思 え る わ 。
スタジアムの脇から、赤いアバヤを纏ったエリザベーラお姉さまと、手綱を
牽かれた隼人お兄さまが登場してきた。それを見て観客席が沸きあがった。
何が始まるというの?
立ったままのカレーリナ・フェラチオ人形にパニスを咥えさせていた白人奴
隷の横へエリザベーラお姉さまが近づくと、奴隷のほうがエリザベーラお姉さ
まよりも長身なのが解る。その横で、エリザベーラお姉さまの視線がカレーリ
ナ・フェラチオ人形の目を上から覗き込んでいた。
「将軍、辛いでしょうね?」
エリザベーラお姉さまの声が拡声されて聞こえてきた。
カレーリナ・フェラチオ人形の目が見開かれ、エリザベーラお姉さまに抵抗
しているように感じられた。
「奴隷のパニスを咥えたまま、将軍が恥ずかしげもなく喘ぐ声が聞きたいわ」
エリザベーラお姉さまの手が、カレーリナ・フェラ人形の真っ赤な金髪を撫
で回した。
「将軍が快楽に喘ぐ恥ずかしい声を、聴衆の皆様に聞かせてもらうわ」
エリザベーラお姉さまのお顔が笑っている。
「厳しい将軍にとっては、屈辱の嗚咽になるのでしょうね」
カレーリナ・フェラチオ人形の真っ赤な金髪が、エリザベーラお姉さまの手
で掻きむしられていた。
「奴隷、両足を開きなさい」
エリザベーラお姉さまが命令された。
カレーリナ・フェラチオ人形にパニスを銜えさせたまま立っていた白人奴隷
が、両足を肩幅まで開いた。
これから何が行われるの?
yume の 心 臓 は ド キ ド キ し て き た わ 。
「隼人さん、カレーリナ将軍に舌奉仕してあげて」
エリザベーラお姉さまが、とんでもない命令をされた。
隼人お兄さまが、白人奴隷の開かれた股の間に頭を突っ込んで、カレーリナ
将軍のごわついた真っ赤な金髪の陰毛に顔を埋めた。そんな恥ずかしい隼人お
兄さまの姿までが、立体映像でスタジアムの空間に大写しにされていた。
隼人お兄さまの舌先が突き出されて、カレーリナ・フェラチオ人形の女陰を
舐め始める。エリザベーラお姉さまは、そんな恥知らずな命令を愛する隼人お
兄 さ ま に 出 す な ん て 、 yume に は 信 じ ら れ な い 。 隼 人 お 兄 さ ま も 、 そ ん な 恥 知
らずな命令に黙って従うなんて、奴隷とご主人様の関係って何なの?
隼人お兄さまの舌先が、カレーリナ・フェラチオ人形の女陰の襞の中に入れ
られた。それからクリトリスを舌先で刺激し始めたらしい。隼人お兄さまの鼻
が 影 に な っ て 邪 魔 し て 、良 く 見 え な い 。き っ と ク リ ト リ ス を 刺 激 し て い る の ね 。
白人奴隷の巨大パニスを咥えた、カレーリナ・フェラチオ人形の顔が大写し
になっている。目を硬く瞑って耐えているみたい。あんなに大きなパニスを咥
えて大口を開けたままの恰好で、どうやって快楽を得られるの?
yume に は
想像もできない。でも、カレーリナ・フェラチオ人形の鼻息が荒くなってきて
いるのが解るわ。白く大きな尻を微妙に振って、エロチックな動きをし始めて
いる。きっと感じ始めているのね。
隼人お兄さまの舌業って、いったいどんなに素晴らしいのかしら?
yume
もヤバーに帰るまでに一度は試させて貰いたいわ。でも、妹の女陰に奉仕する
なんて不道徳なこと、隼人お兄さまにやってもらえるなんて思えないけれど…
… 。 yume の 夢 で 終 わ っ て し ま う か も し れ な い わ ね 。
「奴隷!
パニスを抜きなさい」
エリザベーラお姉さまが命じられた。
美しい白人奴隷がカレーリナ・フェラチオ人形の口から、長く巨大に勃起し
た白いパニスを引き抜いた。カレーリナ・フェラチオ人形の目の前で、その巨
根 が た わ わ に 揺 れ て い る 。 な ん て 卑 猥 な 構 図 な の 。 yume は 下 半 身 が 感 じ て き
て
しまったわ。
「あぁ……」
カ レ ー リ ナ ・フ ェ ラ チ オ 人 形 の 口 か ら 、 甘 い 吐 息 が 漏 れ 出 し た 。
「嗚呼!」
嗚咽も続けて漏れ出した。本当に感じてきているのね。唇を固く結んでしま
ったけれど、顔の表情はだらしなく歪んできたわ。
「浣腸器を持ってきて」
エリザベーラお姉さまが、カレーリナ・フェラチオ人形の赤っぽい金髪を掴
んだまま言った。
快楽の兆しを表情に出しているカレーリナ・フェラチオ人形が、耐えるよう
に唇を強張らせている。
スタジアムの出入り口から黒いアバヤの女官が走り出てきて、エリザベーラ
お姉さまに近づく。その黒い女官の手には、太いガラスシリンダーの注射器が
握られていた。
「カレーリナ・フェラチオ人形に浣腸してあげなさい」
エリザベーラお姉さまが、黒いアバヤの女官に命じた。
カレーリナ・フェラチオ人形の引き締まったお尻の双球が大写しになった。
女官が屈みこんで、指でカレーリナ・フェラチオ人形の白い陶器のように滑々
とした、お尻の双球を指先で開く。引締まった菊門が公衆の面前に晒される。
そこに透き通って冷たそうなガラスシリンダーの細い先を突き入れた。カレー
リナ・フェラチオ人形の表情が一瞬、強張った。シリンダーの中の透明な溶液
が、見る見る間にカレーリナ・フェラチオ人形のお尻の中に吸い込まれて行く
様子が、スタジアムの空間に淡々と写し出されていた。とっても惨めったらし
い表情で、カレーリナ・フェラチオ人形の耐えている表情が窺える。
この後どんな惨めな展開になるの?
くなって来てしまう。
yume は 想 像 す る だ け で 、 股 間 ま で 熱
「奴隷、アナルを舐めなさい」
エリザベーラお姉さまが、立ったまま傍にいるカレーリナ将軍の元専属奴隷
に命令を出した。
白く巨大なパニスだけが強調された白人奴隷が、カレーリナ・フェラチオ人
形の後ろ側に回り込み、うつ伏せになって、その端正な顔をカレーリナ・フェ
ラチオ人形の引き締まったお尻の割れ目に埋めていった。
「お前は、乳房を掴みなさい」
エリザベーラお姉さまの足元で、奴隷の礼をしていたもう一人の白人奴隷に
命じた。
やっぱり素敵な顔の白人奴隷が立ち上がって、カレーリナ・フェラチオ人形
に近づくと、両手を伸ばしてカレーリナ・フェラチオ人形のたわわな両乳房を
鷲掴みにする。
「嗚呼。あぁあぁ……!」
それに反応して強烈な嗚咽を上げ、カレーリナ・フェラチオ人形が仰け反っ
た。何もされていないリリーレ・フェラチオ人形は、横を向いてカレーリナ・
フェラチオ人形の醜態を見つめていた。そして反対側の斜め上から、エリザベ
ーラお姉さまがカレーリナ・フェラチオ人形の顔を見下す。エリザベーラお姉
さまは、楽しげに不敵な微笑みを浮かべている。
この喜びをエリザベーラお姉さまに感じて貰うために、隼人お兄さまはエリ
ザベーラお姉さまの命令に従っていたのね。それが隼人お兄さまの快楽になっ
ているのね。
女性の快楽のためにしか奴隷は生きる道がないのね。隼人お兄さまは、エリ
ザベーラお姉さまの快楽に尽くすために一生懸命耐えているのね。でも、それ
が隼人お兄さまの快楽でもあるのなら、きっと幸せね、隼人お兄さまは。
「ああ……」
カレーリナ・フェラチオ人形の溜息が大きく漏れた。なんとか、押し寄せて
くる快楽に耐えようとしている。こんな大スタジアムの真ん中で、衆人の見守
る中で、自分自身の快楽の声を聞かれてしまうなんて、誇り高いカレーリナ将
軍には耐えられない屈辱のはずだわ。
それでも意志の強いカレーリナ将軍を感じさせてしまうなんて、隼人お兄さ
まの舌技って、どれほど凄いものなのかしら?
yume は エ リ ザ ベ ー ラ お 姉 さ
まにお願いしてでも味わわせて貰いたいわ。でも、妹の女陰に奉仕するなんて
屈辱的なことを、エリザベーラお姉さまは認めてくれないだろうし、隼人お兄
さまだって、リザベーラお姉さまの命令だからと言っても拒否されるでしょう
ね。そのためには、ここは少し悪知恵を働かせなければならないのかしら。
「ぶりっ!」
え?
何の音かしら?
空気が肌を震わせるような音だった。
「ぶふぁ!」
また聞こえたわ。もしかして……?
カレーリナ・フェラチオ人形のお尻の双球に顔を埋めた奴隷の姿が大写しに
なっていた。それと、カレーリナ・フェラチオ人形が、一生懸命我慢している
顔も。
カレーリナ・フェラチオ人形の額からは、汗が噴き出していた。少しずつ顔
全体から、頭から、とうとう全身から汗が噴き出はじめている。凄く強烈に排
泄を我慢しているのね。耐えているカレーリナ・フェラチオ人形の表情が、と
ても醜く映し出されていた。
「ぶっ!」
お尻からガスが漏れている音が響いて聞こえた。
もう限界なのね。可哀想なカレーリナ・フェラチオ人形。
「ヴぁふ!」
お尻に顔を埋めていた白人奴隷の顔が、白い水圧とともに吹き飛ばされた。
一生懸命、カレーリナ・フェラチオ人形のお尻に顔を埋め込んでいた奴隷が上
を向いた。次の瞬間、黄金の便が大量に噴出した。
“わぁー、なんなの!
この強烈な臭いは!”
嫌だわ、こんな臭いまで中継しなくても良いのに!
カレーリナ・フェラチオ人形の表情が緩んできていた。白人奴隷は、頭から
黄金の便を全て被って顔までドロドロの状態だった。きっと奴隷は窒息ね。脱
糞は止まる事を知らないように噴き出されていた。
「 嗚 呼 、 あ ぁ ア ア … … ウ ォ ー !!」
カレーリナ・フェラチオ人形が、快楽の雄叫びを上げている。
そうよね。排便の開放感と全身に伝わる痺れと、股間からの性的快楽を同時
に感じてしまっては、叫ぶしかないのでしょうね。どれほどに気持ちが良いも
のか、想像もできないけれど……。でも、こんな衆人の目に晒された中で、快
楽の叫び声を上げるなんて、誇り高いカレーリナ将軍でなくっても屈辱の刑罰
だ わ 。 yume だ っ た ら 、 と っ て も 耐 え ら れ な い と 思 う 。
「隼人さん、舐めるのをやめなさい」
隼人お兄さまが、カレーリナ・フェラチオ人形の赤い金髪の小山のような陰
毛の中から顔を上げられた。カレーリナ・フェラチオ人形の愛液で、隼人お兄
さ ま の お 顔 も べ と べ と に 濡 れ て い た 。 yume に は 、 そ ん な 隼 人 お 兄 さ ま の 惨 め
で恥ずかしいお顔のほうが、カレーリナ・フェラオ人形よりも恥ずかしく思え
たけれど。
“ あ ん 、 yume の も 隼 人 お 兄 さ ま に 舐 め て も ら い た い わ ”
yume ま で 完 全 に 濡 れ て し ま っ て い た 。
「わぁわぁわーわわぁぁ、わぁわぁわわわぁ!
わ わ わ ぁ わ わ わ ぁ わ !!!」
カレーリナ・フェラチオ人形が叫び始め、すぐに字幕スーパーが出た。
『エリザベーラ陛下、お願いです!
イ カ せ て 下 さ い !!!』
スタジアム中に笑いが起こった。笑い声は、天井の開かれた青空にまで駆け
登って行くようだったわ。
「わわわ、わぁわわぁわわわぁわ」
続 け て カ レ ー リ ナ・フ ェ ラ チ オ 人 形 が 叫 び 、直 ぐ に 字 幕 ス ー パ ー が 後 を 追 う 。
『陛下、お願いでございます』
なんて惨めったらしいの、誇り高き元将軍がイキたがって叫ぶなんて。
「わわわ、わわわわわぁわわ」
『陛下、お願いします』
肉を張る高い音が、数発、木霊した。エリザベーラお姉さまが、カレーリナ
・フェラチオ人形の両頬を殴打したのだ。
「良いわ。国中の者に、将軍の淫らな嗚咽を聞いてもらいましょう」
エリザベーラお姉さまが、きっぱりと答えた。
「糞まみれの奴隷、こちらに回って、カレーリナ・フェラ人形の股間を舐めな
さい」
噴出した便を頭から被った白人奴隷が、カレーリナ・フェラチオ人形の後ろ
から四つん這いで前に回り込んで来た。そして赤い金髪の盛り上がる股間に、
黄金の糞を滴らした顔を押し当てた。そしてピチャピチャと音を出して舐め始
めた。隼人お兄さまと違って、舐めている卑猥な音まで聞こえてくる。隼人お
兄さまの舌先って、どんな風に動いていたの?
yume に も 教 え て 欲 し い わ 。
そんなはしたない舐め方でも、カレーリナ・フェラチオ人形は感じてきたよ
うだった。
「嗚呼、わぁわわ……」
感極まる様な声が喉を震わせている。
yume も 感 じ て き て し ま っ た わ 。奴 隷 の 礼 を し て 控 え て い た 隼 人 お 兄 さ ま が 、
いつの間にかエリザベーラお姉さまの真っ赤なアバヤの中に入り込んでいる。
きっとエリザベーラお姉さまの女陰に舌奉仕していらっしゃるのね。
「嗚呼、わわわ・わわ・わわ……」
カレーリナ・フェラチオ人形の口から、快楽の雄叫びが上がっていた。
yume は ど う す れ ば い い の ?
「嗚呼……」
どこからともなく嗚咽が聞こえ、あちらこちらから沢山木霊している。
スタジアムの観客席を見ると、皆立ち上がっていた。そして、人間椅子をア
バヤの中に入れて舌奉仕させているのだ。ああ、ズルイ!
みんな良いことし
てるんだ。
yume も 立 ち 上 が っ た わ 。マ ゾ ッ ホ さ ん が す ぐ に 跪 い て 、yume の ア バ ヤ の 中
に頭から入ってきた。ここでの正装はパンティーを穿かないことになっている
か ら 、 マ ゾ ッ ホ さ ん は す ぐ に yume の 女 陰 に 舌 先 を 這 わ せ て き た わ 。 嗚 呼 、 な
んて気持ちが良いの!
もう、夢見心地よ。
あちらこちらから快楽の溜息が漏れ聞こえてきた。スタジアム中が甘い吐息
に 包 ま れ て い る わ 。そ ん な 甘 い 溜 息 と 吐 息 の 無 限 の 木 霊 に 包 ま れ て 、yume は 、
さらに快楽の深みに導かれて行ったわ。こんなスタンディング・オベーション
で、スタジアム中のワンダ達がイッてしまうなんて、なんて卑猥で素晴らしい
ことなの。
嗚呼、チロチロとマゾッホさんの舌先が女陰に刺激を送ってくれている。と
っても気持ちが良いわ。全身を小波のように快楽が駆け昇って行く。次には大
波のような快楽も打寄せてくるわ。
「嗚呼……!」
yume も 溜 息 が お 口 か ら 洩 れ て し ま っ た 。
嗚呼、どうにもならない。こんな大波と小波の快楽が次々に押し寄せて来る
なんて。まるで、サーフボードの上で波乗りしているような感じだわ。嗚呼、
快 楽 が 全 身 を 突 き 抜 け る 。 こ ん な 凄 い 快 感 な ん て 初 め て !!!
「嗚呼、あぁ・アー!
ゥ ・ ウ ォ ー !!!」」
yume の 口 か ら も 雄 叫 び が 上 が っ て し ま っ た 。
yume の 周 り の 人 達 も 、 快 楽 に 突 き 動 か さ れ て 叫 ん で い る 。 ス タ ジ ア ム 中 が
吐息と溜息と嗚咽と雄叫びと、様々な快楽に悶える声に包まれている。
yume は 一 歩 前 に 出 て マ ゾ ッ ホ さ ん を 床 に 押 し 倒 し た 。 マ ゾ ッ ホ さ ん の お 顔
の 上 で 180 度 回 転 し て 後 ろ を 向 く と 、剥 き 出 し の マ ゾ ッ ホ さ ん の パ ニ ス が 天 を
突 い て い た 。 yume は 素 早 く 移 動 し て 、 そ の パ ニ ス を 下 の 口 に 咥 え 込 む と 、 マ
ゾ ッ ホ さ ん の パ ニ ス は つ る っ と 女 陰 に 入 っ て し ま っ た 。 yume は 、 も う 、 快 楽
のなすがまま、堪らなくなっていた。
yume は 馬 を 駆 る よ う に 、 マ ゾ ッ ホ さ ん の 上 で 中 腰 に な っ て 跳 ね た 。 快 楽 の
波 に 乗 っ た ま ま 天 を 駆 け て い る わ 。絶 頂 が 何 度 も 何 度 も 押 し 寄 せ て き て 、yume
は 宇 宙 を 飛 ん で い た 。 マ ゾ ッ ホ さ ん の 長 く て 太 い パ ニ ス が 、 yume の 身 体 の 中
心 を 貫 い て 、 yume と マ ゾ ッ ホ さ ん は 一 体 と な っ て 快 楽 の 宇 宙 を 駆 け 巡 っ て い
たわ。
嗚呼!
マゾッホさんも一緒にイッて!
yume と 快 楽 の ブ ラ ッ ク ホ ー ル の
中 を 潜 り 抜 け て 、 無 限 の 快 楽 の 中 を 一 緒 に 旅 し て い た い わ 。 yume は 昇 天 し 続
け、マゾッホさんの大きな胸の上で倒れ込んでしまった。
マ ゾ ッ ホ さ ん の パ ニ ス は 深 く 伸 び て 、yume の 下 半 身 か ら 喉 ま で 貫 い て い る 。
完 全 に 2 人 は 一 体 と な っ て し ま っ た 。 素 晴 ら し い 絶 頂 感 に yume は も う 何 も い
ら な か っ た 。 た っ た 一 つ 、 こ ん な 快 楽 を 与 え て く れ た マ ゾ ッ ホ さ ん を 、 yume
の本当の専属奴隷にしたくなったわ。マゾッホさんって、本当に最高に素敵な
のですもの。
でも、この甘い呻き声と溜息の坩堝と化したスタジアムの甘美な雰囲気は、
どうしたことなの?
スタジアム中が吼え叫び、快楽の溜息で木霊している。
カレーリナ将軍への刑の執行が、皆の快楽のイベントになってしまったのね。
こんなとんでもない快楽の坩堝、いえ、スタジアムがあって良いものなのかし
ら。
競技場の中央では、エリザベーラお姉さまが隼人お兄さまのお腹の上に馬乗
りになって全身を上下させている。エリザベーラお姉さまが、大きな口を開け
て吠えているわ。その顔を見上げている隼人お兄さまの表情も、とっても満足
気 ね 。 隼 人 お 兄 さ ま の 幸 せ な お 顔 が 見 ら れ て 、 yume も と っ て も 幸 せ を 感 じ て
いる。奴隷という惨めな境遇に落とされているとしても、隼人お兄さまにはそ
れが幸せなのよね。
そんな幸せの絶頂にいても、隼人お兄さまはイッてはいけないのね。エリザ
ベーラお姉さまの快楽のためにだけパニスを大きくして、エリザベーラお姉さ
まの快楽のためにだけ、勃起したパニスを維持し続けなければならないのね。
そして、そうやって耐える行為が、隼人お兄さまの幸せに繋がっているのね。
女 の yume に は 、 そ ん な 抑 圧 的 な 快 楽 な ん て 耐 え ら れ な い と 思 う わ 。
きっとここに倒されて、性の玩具にされた奴隷達は皆、射精したくって堪ら
なくなっているずよ。奴隷って、自分の快楽を追及するのではなく、ご主人様
の快楽に貢献できることに精神的快楽を感じて満足しているのよね。なんて惨
め で 可 哀 想 で 哀 れ な 快 楽 な の 。 yume な ら 自 分 の 快 楽 と 一 緒 に 、 奴 隷 に も 快 楽
を感じて射精してほしいと思うわ。
そ う 、 yume の 下 で 押 し 潰 さ れ て い る マ ゾ ッ ホ さ ん と 同 時 に イ ッ て し ま い た
い 。 で も 、 そ う な っ た ら 、 こ の 快 楽 は 継 続 で き な く な っ て し ま う の ね 。 yume
は、もっともっと快楽が欲しいわ!
yume は マ ゾ ッ ホ さ ん の 上 か ら 、ゆ っ く り と 立 ち 上 が っ た 。yume の 下 で 腰 を
高 く 持 ち 上 げ て 頑 張 っ て い た マ ゾ ッ ホ さ ん が 、 満 足 気 に yume を 見 上 げ て 微 笑
んでいた。白く巨大な張り棒が、マゾッホさんの身体の中央でたわわに揺れて
る。なんて卑猥な姿なのかしら。
yume は 更 に 欲 情 し て き て し ま っ た わ 。 そ の ま ま yume は 、 マ ゾ ッ ホ さ ん の
お顔の真上にお尻を移動させて、マゾッホさんのお顔を跨ぎ、お尻でそのお顔
を 圧 し 潰 し て や っ た の 。 じ か に マ ゾ ッ ホ さ ん の 舌 先 が 、 yume の 女 陰 を 刺 激 し
始 め た わ 。 yume の 目 の 前 に あ っ た マ ゾ ッ ホ さ ん の 巨 大 な パ ニ ス を 両 手 で 掴 ん
で、お口に頬張って、そのまま前後に頭を振ったの。喉の奥に弾力のある亀頭
の 先 が 当 た る 。 嗚 呼 、 喉 の 奥 ま で yume は 感 じ て き て し ま っ て い る わ 。 マ ゾ ッ
ホ さ ん の 身 体 の 全 て が 、yume の た め の 性 具 に な っ て い る の ね 。素 晴 ら し い わ 。
yume は 口 の 中 か ら マ ゾ ッ ホ さ ん の パ ニ ス を 出 し て 、 右 手 で 掴 ん で 動 か な い
ようにした。パニスの真上にお尻を移動させて、中腰のまま身体を落とし、も
う一度、女陰にパニスを導き入れた。マゾッホさんの両足の先が可愛らしく左
右に開いたまま蠢いている。
マ ゾ ッ ホ さ ん の 膝 頭 に yume の 両 掌 を 置 い て 、 yume は ま た 上 下 運 動 に 移 っ
た 。 そ う よ 、 yume の 快 楽 が 終 わ る ま で 、 マ ゾ ッ ホ さ ん は 射 精 な ん て し て は い
け な い の よ 。 射 精 は 男 だ け が 満 足 す る 一 時 の 快 楽 な の だ か ら 、 当 然 に yume の
中で射精なんてしてはいけないのよ。女性の快楽のために最後まで尽くせるこ
とが、奴隷にとっての最大の快楽とならなければいけないのよ。
こんなにスタジアム中が盛り上がっている時に射精してしてしまう奴隷がい
たとしたら、そんな奴隷は再教育か廃棄処分ね。ワンダ女建国の法律は理に適
っている。ワンダたる女性が快楽を得るためには、社会がどうあらねばならな
いのか、それを追求した結果が、ワンダ女建国を作り上げたのね。
地球上が女性の快楽の園になったときに初めて、世界平和が成し遂げられる
んだわ。男は女性の快楽のための道具として存在することで、世界平和に貢献
できる。だから男性は人間である必要はないのよ。
そんな素晴らしい世界を作る事業の第一歩を、今こうしてワンダ女権国は歩
み始めているのね。この歩みを止めることなく必ず実現しなければ、世界は滅
び の 道 か ら 抜 け 出 す こ と が で き な い の ね 。yume も 、百 合 さ ま も 、マ コ さ ま も 、
ニホンに帰ってから、この素晴らしい事業に積極的に関わって推し進めて行く
わ。
嗚 呼 、 yume は 全 身 に 快 楽 を 感 じ て い る だ け で な く 、 精 神 的 に も 本 当 に 興 奮
してきている。突き上げるようにまた快楽が襲ってきたわ。もう、何十回イッ
てしまったか解らないくらいよ。その証拠にお腹も空いてきたわ。
yume の 最 後 の 望 み は 、隼 人 お 兄 さ ま を yume 一 人 で 虐 め て あ げ る こ と か な 。
でも、これって、とっても難しい問題かもしれない。でも、きっと希望は叶え
ら れ る は ず よ 。 だ っ て 、 そ れ が 実 現 し な け れ ば 、 ワ ン ダ 女 建 国 に yume が い る
理由がないんですもの。
嗚 呼 、隼 人 お 兄 さ ま の 舌 先 を 、yume の 女 陰 に 這 わ せ て 快 楽 を 感 じ て み た い 。
その時は、そのまま隼人お兄さまを窒息させて甚振ってあげるのに。妹に翻弄
さ れ る 隼 人 お 兄 さ ま を 想 像 す る だ け で 、 yume は ま た 昂 ぶ っ て く る わ 。
嗚 呼 、世 界 っ て 、人 生 っ て 、な ん て 楽 し い も の な の 。隼 人 お 兄 さ ま を 、yume
の 快 楽 の 玩 具 に 使 え る な ん て 想 像 し た こ と も な か っ た 。 そ れ が 今 は 、 yume の
1番の望みになっているのかな。必ず、隼人お兄さまを虐め抜くチャンスを作
っ て や る わ 。 隼 人 お 兄 さ ま が yume の 思 い ど お り に 翻 弄 さ れ て 、 yume の 快 楽
の た め の 玩 具 に な る な ん て 、 yume に は 最 高 の 快 楽 に 思 え る わ !
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