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平成28年第1回世田谷区環境審議会議事録

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平成28年第1回世田谷区環境審議会議事録
第1回世田谷区環境審議会
日 時 : 平 成 28年 2 月 3 日 ( 水 )
午後3時~
会場:区役所第二庁舎4階
議会運営委員会 室
午後2時57分開会
○環境総合対策室長
大変お待たせいたしました。世田谷区環境審議会、ことしになりま
して第1回目でございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
役 所 で は 昨 日 、 平 成 28年 度 予 算 の プ レ ス 発 表 を 区 長 か ら さ せ て い た だ き ま し て 、 平 成 28
年度は2900億の予算ということで、今年度と比べて 200億円ほど伸びております。私ども環
境 セク シ ョ ンは 2900億 の うち 9000万 円余 り で 、 みど り 政 策部 は 公 園の 大 きな 買 い 物を 予定
している関係もありまし て 100億を超えると、大 分予算に差がついている ような状況でござ
います。
本日は、今年度初めて取り組ませていただきました省エネポイント事業の結果をまとめて
ございますのでその御報 告、それから、本審議会で御議論いただいてまいりました環境配慮
制 度 の 評 価 の 仕 組 み に つ い て 、 昨 年 10月 か ら 試 行 さ せ て い た だ い て お り ま す の で 、 そ の 中
間の御報告をさせていただきたいと考えております。あわせまして、一昨日、皆様御承知か
と思いますが、電力自由化ということで、この4月から、御自宅あるいは商店街などでも電
力を選んで買えるということ で、そのセミナーを開催させていただいておりますのでその御
報告のほか、もう1つ群馬県の川場村と、同じく電力、自然エネルギーの活用ということで
今後新たな取り組みをしていきたいと考えてお りますので、そのあたりについて御報告させ
ていただきたいと思っております。本日もぜひ忌憚のない御意見を頂戴してまいりたいと思
いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、早速でございますが、これよりの進行は会長にお願いしたいと思います。よろ
しくお願いいたします。
○会長
本年初めての審議会でございます。ことしもよろしくお願いいたします。
それでは、本日の定足数の関係ですけれども 、○○先生、○○先生、○○先生は御欠席、
○ ○ 先 生 は し ば ら く し た ら い ら っ し ゃ る と い う こ と で 、 14名 の う ち 10名 出 席 で ご ざ い ま
す。定足数は過半数ということで、十分足りておりますので有効に成立しております。審議
会を始めさせていただきます。
恒例ですけれども議事録の署名を、私と、今回は○○委員、突然で済みませんが、後でチ
ェックをしていただきたいと思います。
それでは審議に入ります。まずは議事 の最初、今、室長からお話がありましたけれども、
省エネポイント事業について実施した結果が出ておりますので、お話を聞きたいと思いま
す。資料に沿ってよろしくお願いいたします。
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○環境計画課長
それでは、資料①に基づきまして御説明させていただきます。 省エネポ
イント事業の実施結果について ということで、 新たな環境 基本計画の重点取り組みとなって
いる「環境負荷の小さい “暮らし”の実現」に向けまして、区民の省エネ行動の定着と促進
を 図 る た め 、 み う ら 太 陽 光 発 電 所 の 収 益 を 活 用 い た し ま し て 、 27年 度 の 新 規 事 業 と い う こ
とで省エネポイント事業を実施させていただいたところでございます。 その結果に つきまし
て御報告させていただきます。
まず、概要を簡単に御説明させていただきます。コースとしましては、4つのコースを設
け ま し て 取 り 組 み を や っ て い た だ い た と こ ろ で ご ざ い ま す 。 (1)夏 の 省 エ ネ 「 住 ま い 」 コ ー
スは、家庭での夏の期間の電気・ガスの使用量について、世帯を単位に前年同月と比較した
削減目標を設定して、省エネに取り組んでいただくというものでございます。
(2)夏 の 省 エ ネ 「 グ ル ー プ 活 動 」 コ ー ス は 、 区 内 で 活 動 す る 5 人 以 上 の グ ル ー プ ・ 団 体
で、夏の期間に エネルギーの有効活用や省エネにつながる取 り組みを行 っていただく。
(3)住 ま い の 「 省 エ ネ 診 断 受 診 」 コ ー ス は 、 住 ま い の エ ネ ル ギ ー 使 用 状 況 を 点 検 し た 上
で、より効率的で無駄のないエネルギー使用方法について、専門家のアドバイスを 個人で受
けていただくコースです。
最 後 の (4)「 省 エ ネ ・ 創 エ ネ 機 器 設 置 実 感 レ ポ ー ト 」 コ ー ス は 、 高 効 率 給 湯 器 や 太 陽 光 発
電設備等の省エネ・創エネ機器を 既に設置している方が、設置する際の留意点や効果 をレポ
ートにしてお出しいただく。こういった4つのコースを設けて取り組みを行っていただいた
ところでございます。
2ページをごらんいただきたいと思います。3の 取組みの経過 につきましては記載のとお
りでございます。
4の集計結果状況ということで、別紙でA3の資料 をつけさせていただいておりますの
で 、 そ ち ら を お 開 き い た だ け れ ば と 思 い ま す 。 (1)夏 の 省 エ ネ 「 住 ま い 」 コ ー ス の 電 気 ・ ガ
ス 使 用 量 の 削 減 の 取 り 組 み の 内 容 に つ き ま し て 、 募 集 の 目 標 が 3000世 帯 、 実 際 に お 申 し 込
み い た だ い た の が 936世 帯 、 そ の う ち 結 果 の 御 報 告 を い た だ い た の が 696世 帯 と い う 状 況 で
ございました。
右側に提供ポイントと書いていますけれども、提供ポイントの合計が 188万1500ポイント
ということで、こちら の金額の区内共通商品券を参加いただいた方にお渡ししたところでご
ざいます。こちらのコースにつきましては、結果報告がありました参加者に 、参加ポイント
と い う こ と で 、 全 て の 方 に ま ず 1000ポ イ ン ト 御 提 供 す る と と も に 、 あ わ せ て 電 気 ・ ガ ス そ
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れぞれの削減に応じた達成ポイントを提供するといった内容で取り組みをやっていただいた
ものでございます。
削減取組み種別ごとの状況ということで表組みで記載させていただいておりますけれど
も、電気とガスそれぞれの記載で前年との比較で増加の方、3%未満の削減、3~6%未満
の 削 減 、 6 ~ 10% 未 満 の 削 減 、 10% 以 上 の 削 減 と い う 区 分 で 集 計 さ せ て い た だ き ま し た 。
その下には達成ポイントということで、3~6%未満は 500ポイント、10%以上になりまし
たら2000ポイント 、達成ポイントがつくという表組みでございます。
電気とガスはおおむね両方の取り組みをやっていただいた方がございましたけれども、ま
ず増加の結果を御報告いただいた方 は、約3割の方が電気・ガスそれぞれ前年より増加した
と い う 結 果 で ご ざ い ま し た 。 ま た 、 一 番 右 で ご ざ い ま す け れ ど も 、 10% 以 上 削 減 し た 方 に
つ き ま し て も 、 電 気 で い き ま す と 34% 、 ガ ス で い き ま す と 41% と い う こ と で 、 か な り 多 く
の方が削減を達成されたところかと思います。
その表の下でございます けれども、提供ポイントごとの状況ということで、提供ポイント
数 1000ポ イ ン ト は 、 い わ ゆ る 参 加 ポ イ ン ト の み の 方 で 、 26% の 方 が そ う い っ た 状 況 で ご ざ
い ま す 。 最 大 5000ポ イ ン ト と い う こ と で 、 そ ち ら の 方 も 16% い ら っ し ゃ い ま し た 。 な お 、
世 帯当 た り の平 均 提 供ポ イ ント 数 は 2703ポ イ ン ト とい う こ とで 、 お おむ ね 3000ポ イ ン ト付
近が一番多い分布になってございました。
その右側でございますけれども、取組み報告者の声ということで、削減できた参加者の声
を記載させていただいています。また、削減できなかった参加者の声ということで、幾つか
記載させていただいております。
そ れ で は 、 裏 面 を ご ら ん い た だ け れ ば と 思 い ま す 。 (2)夏 の 省 エ ネ 「 グ ル ー プ 活 動 」 コ ー
ス。先ほどは個人、世帯でございましたけれども、こちらはグループで省エネのアイデア提
案と実践ということで、募集の目標200団体のと ころ 、実際のお申し込みは 17団体で、結果
の御報告をいただいたのは 10団体でございました。
右側ですけれども、結果報告団体の構成等ということで、マンションの管理 組合等、環境
関連のNPO、地域の子ども向け環境団体、小学校の保護者、こうした方々にお取り組みい
ただきました。主な活動事例ということで、丸の2つ目ですけれども、地域の子 ども向け環
境団体と記載させていただいています。 親子を対象とした省エネに関する学習会の開催、あ
と冷蔵庫を使った省エネの実験ということで、 扉を開閉する中で 消費電力の変化を確認した
り、熱いものを入れたときの冷蔵庫内 の温度変化、こうしたものを通じてエネルギーの無駄
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が生じないように工夫することをグループ全員に周知を図っていただいたというふうな取り
組みを行いましたという御報告をいただいております。
(3)住 ま い の 「 省 エ ネ 診 断 受 診 」 コ ー ス は 、 専 門 家 に よ る 住 ま い の 省 エ ネ 診 断 を 受 診 し て
い た だ く コ ー ス で ご ざ い ま す 。 募 集 数 60世 帯 と い う こ と で 、 申 し 込 み 定 員 に な り ま し た の
で一旦締め切っております。定員をオーバーしたところでございます。こちらは具体に省エ
ネ診断を受診しての取り組みということで、何気なく使っていた電気やガスについて 、省エ
ネ診断を受診したことにより、生活を見直すきっかけとなったということで、各 家庭に御訪
問して直接、あなたの家庭の場合はこういうことに取り組むと 、なお一層省エネの取り組み
ができますということで、個別具体のお話を聞けるということもありましたので、従来思っ
ていたものよりも、見直すきっかけになったとか、継続していきたいというお声を頂戴して
いるところでございます。
最 後 に (4)「 省 エ ネ ・ 創 エ ネ 機 器 設 置 実 感 レ ポ ー ト 」 コ ー ス は 、 体 験 レ ポ ー ト を 提 出 い た
だ く も の で ご ざ い ま し た。 募 集 数 50件 の 予 定 に 対 し て お 申 し 込 み 63件 、 結 果 報 告 が 47件 で
ございます。太陽光発電システムの設置 につきましては、設置を契機に 売電・買電状況がモ
ニターでわかるように なったため、見える化によりまして 節電に努めるようになった という
お声も頂戴しております。あと 高効率給湯器の設置につきましては、設置場所に留意が必
要、寝室の隣接した場所に設置す ると運転音が気になる場合もあるため配慮したほうがいい
という具体的なアドバイス、注意点等もいただいているところでございます。
それでは、もとの資料にお戻りいただきたいと思います。 2ページの4の集計結果は別紙
で御説明させていただきました。5のところも今の別紙でほぼ説明させていただきましたの
で、3ページをごらんいただければと思います。6 は提供ポイントの状況 ということで、ポ
イ ン ト の 合 計 は 197万 2500ポ イ ン ト 、 約 200万 ポ イ ン ト と い う こ と で 、 約 200万 円 分 、 区 内
共通商品券ということで区民の方にお渡しさせていただ いたところでございます。
7は取組み結果を掲載した区民頒布用小冊子 ということで、皆様のお手元にクリップどめ
で4分冊の「世田谷区省エネのコツアドバイス BOOK」、こちらがつい先日できました。取
組みの概要と結果編、目標設定編、アイデア 編という省エネのアドバイスとあわせて、4つ
目につきましては「省エネ・創エネ機器設置実感レポート」コースということで、実際に既
に設置されている方の効果とか、もしくは注意すべき点 の具体的なものを記載させていただ
いている内容となってございます。
も と の 資 料 で 最 後 、 そ の 他 を 記 載 さ せ て い た だ い て い ま す 。 平 成 28年 度 の 省 エ ネ ポ イ ン
4
ト事業につきましては、実施結果を踏まえまして 、コース設定、ポイント数及び周知方法の
見直しで事業の改善を図っていきたいと考えているところでございます。
長くなりましたけれども、説明につきましては以上でございます。
○会長
ありがとうございます。
済みません、質問とかがたくさんあると思うんですが、一言だけ補足説明をお願い しま
す。結局この施策は何を目的にして、それに照らして効果があったと判断したのか、それと
も反省すべき点があるのか、そこ の評価を教えてください。
○環境計画課長
まず、世田谷区は住宅都市ということで、区民の方に 「環境負荷の小さ
い “ 暮 ら し ” の 実 現 」 と い う こ と で 1000人 を 超 え る 方 に 共 感 い た だ い て 取 り 組 み を い た だ
いて、その中で皆様に好評をいただいておりますので、そういった意味では、初 めてで、ま
ずは成功と捉えております。 まだ見直す点はあると捉えております。
○会長
わかりました。ありがとうございます。趣旨はそういうことで実行した施策でご
ざいます。まだ来年も続くのでしょうから、改善のための御意見がある方、どうぞ。
○委員
今回、この募集目標と申込数を見てびっ くりしたんですけれども、人数が想像以
上に多かったので、すご く好評なんだなと感じました。私は、以前住んでおりました区で省
エネトライというの をや っておりまし た。環 境好 きな仲間が集まっ て 、C O 2 を削減 して 地
球温暖化に貢献したいということで、4カ月ぐらいの電気代とかガス代、水道代とかを表に
して、CO 2 の排出係数 とか のデータを出し たり して遊んでいるんで す。 それは前の区でや
っ て い る ん で す け れ ど も 、 実 際 に 提 出 さ れ た 方 が 20人 し か い な い ん で す ね 。 そ れ に 比 べ
て、これはどうやって宣伝したんだろう、すごい効果だなと 思って、びっくりしました。ど
うやって宣伝したのか教えてほしいと思いました。
ただ、申込数を見てみると、やっぱり団体が極端に少ないんですね。私も今いろいろな団
体に属しているんですけれども、団体をつくるというのはすごく難しいのかなと考えまし
た。その辺について今後どのようにお考えなのかなと思っております。
○委員
私は、今回、夏に取り組みということだったので、冬はどうなのか 、これからの
予定としてどうかということをちょっと質問したいんです。世田谷区の場合、住宅が主な用
途になっているんですけれども、住宅のエネルギーで は暖房と給湯で3割ずつぐらいという
ことを考えると、冷房 はそんなにかかっていないはずなので、冬のほうが重要かなと思いま
すので、その取り組みについて教えていただければと思います。
○委員
(2)の グ ル ー プ 活 動 コ ー ス に つ い て 、 マ ン シ ョ ン の 管 理 組 合 と か も 確 か に あ る ん で
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すけれども、やはり自治会とか町内会とか 、あとは商店街みたいな公共圏の単位としてのこ
ういうのも非常に効果が見込まれると思うんです 。それについてどうお考えなのか、御意見
いただければと思います。
○委員
今 の (2)の グ ル ー プ 活 動 に つ い て 、 私 ど も 東 商 世 田 谷 支 部 は 、 主 に 事 業 者 の 団 体 な
のですが、世田谷区の場合は家庭と、もう1つは事業者のうちの事務所 が非常に大きいと思
います。団体というところに制限したのは、何か 理由があったのかどう か。来年あたり、も
し事業者も範囲に入れるならば、 東商世田谷支部は協力できるん ではないかなと思っていま
す。
○環境計画課長
ありがとうございます。まず周知方法につきましては、現在、一般的に
行っているホームページとか、出張所・まちづくりセンターに置くのはもとよりですけれど
も、小学校全校の児童に配って保護者の方にぜひお伝えくださいとか、あとPTAのほうに
入っていったり、町会・自治会の会合に顔を出させていただいたり、幾つかのスポーツ団体
の大会とかに行かせていただいて リーフレットを配布したり、初年度でもありますし、取り
組みを知らない方が出るといけないので、なるべくこちらとしてはやったつもりでおりま
す。そういった中で今回御応募いただいたのがこういった形につながったのかなと思うんで
す け れ ど も 、 世 田 谷 区 は 46万 世 帯 い ら っ し ゃ る の で 、 そ う い う 意 味 で は ま だ ま だ の 取 り 組
みというか、今後まだいろんな工夫 をする余地はあるのかなと捉えております。
あと、まさに団体というところ の見直しは私どもとしても重要だなと捉えておりまして、
初年度というところもあって反省 として、やはり まず目標としましては、個人でもそうなん
ですが、取り組みやすいというか、お申し込みしやすい ような申込書の形式にした というこ
とがございました。最初の申し込みからちょっと難しいなとなると、知ってもそれ以上取り
組んでいただけないと何もなりませんので、そういった意味では しっかり普及啓発というん
ですか、知っていただいてさらに取り組んでいただく、行動に移していただけるよう に、な
るべく簡単なお申し込みの形式で、もしくは取り組みの内容もなるべく簡単な形で考えてお
りました。
そうした中で、グループということでは、こちらとしてはなるべく簡単な例というか、こ
ういったことでもできますよというふうにしていたのがかえって、こちらの反省ではあるん
ですけれども、具体的に何をやればいいのかが見えにくかったのかなと捉えており ます。
2000 ポイントとグルー プで取り組む割には ポイント数は少ないんですけれども、どういっ
た取り組みでもこちらとしては基 本的に環境につながるというか、省エネにつながるような
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行動であって、 御報告いただければポイント を提供させていただきたいと思っておりました 。
しかし、区民の方にとってみればわかりにくかったのかなという思いでおりまして、 グルー
プ活動の取り組みが少なかった結果を踏まえて、ちょっとそこの見直しは今考えておりま す。
先ほど、グループについてはぜひ事務所にアプローチということで、 私どもも、 いろんな
事業者様にアプローチしていきたいと、2年目ということも踏まえて考えて おります。た
だ、どういった形で伝えていけばいいのか、そういったものも含めて現在検討させていただ
いています。やはり中小の事業者様はたくさんいらっしゃいますし、いろんなところに取り
組んでいただくこと によ って、より省エネ、 CO 2 の削減に つながると思 いますので、ぜひ
こちらのグループコースの内容についてはもう少し見直ししながら、普及啓発に取り組んで
いきたいと考えております。
あと、冬の取り組みについても非常に重要と認識し ています。 ちょっと役所的な話になる
かもしれませんけれども、予算という意味では、まずは年度単位で行うものでございまし
て 、 夏 の 取 り 組 み が 最 終 的 に は 11月 末 も し く は 12月 で 一 応 一 区 切 り と い う 形 に な り ま し た
ので、取り組みをしていただいて結果を御報告していただくという意味では、やはり冬、仮
に取り組んでいただいた場合、その結果をその年度内に最終的な商品券に 変えてお返しする
ところまでが一連の作業というか、取り組みになってまいりますので、現時点では冬という
のは想定していないというか、そういった議論も中では検討していたんです 。まずは初年度
ということで夏の取り組 みをして、その中でさらにいろんな工夫を見直す中で、そういうこ
とができるのかをさらに検討してまいりたいと思いますけれども、今の時点ですぐ冬にやろ
うというのは、こちらとしても手が回っていないというか、そういう状況にはございません
でした。
グループ活動で自治会、商店街というところは、やはり私どもも力を入れていきたいとい
うのは考えております。大変ありがたいお言葉をいただいていますので、もう少しわかりや
すい活動、場合によってはポイントをもう少し上げるとか、そういうのを含めて考えていき
たいと思っています。ただ、やはり予算がありますので、次年度の予算については、一応省
エネポイント事業の商品 券の購入金額について、 400万 円分程度を予定し ております。今年
度、先ほどお伝えしまし たように約 200万円分を 商品券として皆様にお配 りさせていただき
ましたけれども、一応 400万円分ぐらいを 予算と して調整しておりますの で、その中で仕組
みを工夫してやらせていただきたいと考えております。
○委員
まず1つ質問なんです。主旨でみうら太陽光発電所の収益を活用しということな
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んですけれども、この収益は実際幾らぐらい上がっているの か。実際の経費、管理費とか見
に行く人の交通費とかを差し引いて 、どれだけ収益が上がっているのか。
ポイント達成が 180万ポイントで約 200万円で、来年度400万円の予算ですけれども、しゃ
か り き に な っ て 頑 張 っ た 人 が い て 、 1000万 ポ イ ン ト と か 行 っ ち ゃ っ た ら 予 算 は ど う す る の
というのを今疑問に思いました。
あと、分布を見ますと、全然できなかった人と 、しゃかりきになって頑張った人と、結構
二分しているんですね。年齢もあるのかなと。お年寄りなんか熱中症とかで死んじゃったり
す る の で 、 そ う い う 家 族 構 成 も 分 析 し て 、 実 際 10% 以 上 や っ た 人 が 多 い で す け れ ど も 、 か
なり無理しているのか、普通に生活してやっているのか。
それから、これだけ削 減した費用対効果、 200万円投資するなら太陽光 発電の補助を再開
するほうがいいのかとか、結果も分析したほうがいいのかなと思いました。
○委員
先ほど住まいの省エネ診断受診コースがすぐいっぱいになったという結果があり
ましたが、どの分野を どういうふうに実行して いったらいいかというのが 、やはり一番悩ん
でいるところだと思います。相談したい背景や方策についてどのように指導していただける
か、という所を求めていると思います。特に、これは前年同月で対比させていますから、
10%下げるというのはかなり大変なことだと思います。
既に、環境省が2年前ですか、家庭エコ診断制度をスタートして、去年、うちエコ診断士
という公的資格者の認定を出したのですが、それもパソコンを使って、具体的にどういう分
野 を ど う い う ふ う に し て い っ た ら 良 い か を 診 断 し て ま す 。 全 部 で 10分 野 あ り 、 空 調 と か 給
湯とか色々な分野・項目について具体的に削減量や金額を算出して何パーセントは落ちます
よということまで指導しているんです。 このため、診断コースの 枠をふやして、そういう人
を活用して、ぜひ省エネの具体的な話をしてあげたら、多分達成できなかった方とか3%未
満の方も目標がはっきり出て、 もう少し効率的に実行できるんじゃないかという気がいたし
ます。
○委員
先 ほ ど 思 っ た よ り 人 数 が 多 く 集 ま っ た と い う お 話 も あ り ま し た 。 見 る と 3000目 標
に 対 し て 700ぐ ら い 、 団 体 に 関 し て は 200で 10と い う こ と で す か ら 、 結 果 200万 と い う こ と
でしたけれども、これは全体があふれるほど集まっ たら、最終的にこの予算はしっかりと
1000万も 2000万 もと っ て いら っ し ゃっ た の かど う かと い う こと は ち ょっ と 思い ま す ね。 募
集 目 標 が 3000で す か ら 、 そ れ に 合 わ せ た 予 算 が で っ か く あ る は ず で 、 募 集 と 結 果 が つ い て
くるとすると、もっと金額も行くわけです。しかしながら 、来年はもっといろいろ考えなが
8
らと言いながらも 400万 円の予算ということです から、ことしと同じ目標 でやられたら必ず
オーバーすると思いますので、どこまで本気でやられるのかなというところもあります。そ
こら辺をしっかり考えてやっていただきたいなというこ と。
あとは先ほど商店街という話も出ましたけれども、商店街の 活用というのはもっともっと
やられるといいと思いま す。人が集まるイベント等がありますので、そういった席で団体、
個人も含め、みんなで 省エネポイントを一緒にやりましょうという呼びかけを 、もっと活用
していただいて、商店街にも個別に当たっていただいたほうが一番早いと思いますし、そう
いった団体も団体として一緒に取り組むこともできると思いますので、御検討いただければ
と思います。
○委員
今、参加者のところで両論が出ていたんですけれども、私も実は端的に言うと、
今 の ○ ○ 委 員 の 御 意 見 に ど ち ら か と い う と 合 っ て い ま す 。 と い う の は 、 ト ー タ ル で 3000幾
つなんですけれども、実際報告まで行くのは4分の1弱のような気がするわけです。お金の
話 も 先 ほ ど 出 て い ま し た け れ ど も 、 多 分 そ う な る と 1000万 円 ぐ ら い な い と 足 り な か っ た ん
じゃないかなと思うわけで す。そういう意味ではもうちょっと周知とかを、一番冒頭 、丁寧
にやったからいいんだよというような話もありましたけれども、そうなのかなと。
実は私、去年の審議会 の前に、パンフレットであるよというので区の出先に行って見たん
ですが、エネポイント事業と書いてあるんですね。私たち区民がぱっと 見ると、事業って何
かビジネスを一緒にやろうという募集かなと実は思ったんです。よくよく見ると、いや、そ
うじゃない、皆さんがチャレンジして省エネポイントをもらう。だから、区としては事業で
やるのかもしれませんけれども、我々区民の目線で見ると 、これは事業じゃないと思うわけ
で、ぜひともそういう意味で名称について、次回検討していただいたらどうかと思います。
例えば省エネでエコポイントにチャレンジしましょうとか、 訴求というか、わかりやすいお
名前をもうちょっと……。これはほかの委員の方に聞いてみていただいてもいいのかなと思
うわけですけれども、そんなところは次回、御検討いただく余地があればお願いできればと
思います。
それともう1点は、ことし初めての取り組みということで、いろいろ改善の余地があるん
だろうなと思います。実はきょう、来る前に事前に見てこなかったんですが、こういうのが
整理されており、やっぱり今回、いろいろ区民の方にチャレンジしていただいた結果うまく
いったケースとか、ここが つぼだったようだというようなところを、これは前回のときにも
私は申し上げたと思います。結果としてきちっと整理する。少しできているようにも拝見で
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きますけれども、それをしていただいて、そこから来年は何をキーにしてこういう施策をや
りましょうとか、これをやったらきっとこんな効果があるよ とか。そのためには、先ほどお
話がありましたけれども、ことし はどんなことがあって、何が効果があったかをちゃんと洗
い出してみないと、これはまさに見える化で 、それをしてみないとその結果は出てこないと
思うわけで、そういうものを整理していく。
私は、パンフレットとかそういうものを 、ぜひとも学校の子どもたちが授業で使えるよう
なものにしていただいたらどうかと思うんです。先ほどグループの取り組みが非常に少ない
ということで、これも私 はちょっとびっくりしたんで す。パンフレットを全部の学校にお配
りして、グループなんていうのは 、例えば子どもたちがチャレンジする夏休みのエコ活動み
た い な 形 で 各 学 校 で や っ て い た だ い て も 、 恐 ら く 100と か 200出 て く る 。 あ る い は 学 年 も 含
めて考えればと思うわけでございま す。そんなのもぜひとも取り入れていただくと、去年や
ってきてこういう効果があったから 、私たちはこんなことをやればきっとこんなふうになる
よというのを子どもたちも想 定しながら、エコの勉強もしながら 、こういうものに取り組ん
で い け る 。 例 え ば 、 大 胆 か ど う か わ か り ま せ ん け れ ど も 、 も う 最 初 に 5000ポ イ ン ト や る か
ら、これで皆さん、いろいろ考えてみてくださいということでもいいのかなと思ったりもす
るわけで、ぜひともそんな御検討がいただければどうかなと思っている次第です。
○会長
ありがとうございます。いろいろ本質的な質問が出てしまいましたが、どうぞ。
○環境総合対策室長
数々の御指摘をいただきまして、ありがとうございます。まず、若
干入り口のところを触れさせていただきたいと思いますけれども、先ほど○○ 委員からみう
ら 太 陽 光 発 電 所 の 収 益 の お 話 が 出 て ま い り ま し た 。 み う ら 太 陽 光 発 電 所 は 平 成 26年 3 月 に
開 設 さ せ て い た だ き ま し て 、 26年 度 で 見 ま す と 1400万 円 、 こ の 発 電 所 の パ ネ ル を お 借 り す
るためにかけております。売った電気は 2200万円ほどありまして、純粋な収益が約 800万円
ありました。その収益を区民の皆様に還元する形で省エネに取り組んでいただこうという仕
組みにしております。
目指していたところは、ここは発電能力が 420キロワットなんですね。 1000キロワットと
なればメガワットと言え るわけですが、 420キロ ワットのサイズしかござ いません。 これ以
上発電所をつくっていくこともできないということがありま す。一方で世田谷区は住宅都市
でございますから、区民の皆様に省エネ していただいて、ネガワットという言い方になるか
と思いますが、省エネ発電所のような格好になるわけです。それを合わせてトータルで
1000キ ロ ワ ッ ト に な る と い い な と 、 ひ と つ そ ん な 絵 を 描 か せ て い た だ い た と こ ろ が あ り ま
10
す。
ま ず は 目 標 を 大 き く 持 た せ て い た だ き た い と い う こ と で 3000世 帯 を 目 標 に さ せ て い た だ
きましたが、PRは必ずしも十分ではなかったというふうに反省しております。といいます
のは、スタートが正直申し上げて遅かったということがあります。ですので十分に行き渡っ
た と は 考 え て お り ま せ ん で 、 お 申 し 込 み を い た だ い た の は 1000世 帯 に 満 た な い 、 結 果 の 御
報告は約700世帯ということを考えますと、46万世帯全ての方に御参加いただけるというの
は至難のわざですけれども、もう少し早く 動きが とれればよかったかなということは反省点
としてございます。
もう一方で、世田谷区内のエネルギーの使用というのは約半分が御家庭ですけれど も、3
割ぐらいは区役所とかサービス産業などの民生業務部門と言われる部門ですので、今後、商
店街の皆さんもそうですし、いろんな事業所にも御協力をいただいていく ことは大変重要に
なっていくんだろうと思います。同時に、グループ活動も大変盛んでございますので、そう
いった活動の中でも省エネに取り組んでいただくような仕掛けは少し考えていきたいと思っ
ておりますが、今年度について言えば、その辺の打ち出し方、あるいは例示、これが大変わ
かりにくかったなと思っておりますので、その あたりは改善をしていきたいと考えておりま
す。
それから学校のお子さんについては、全ての学校で学校エコライフ活動というのをやって
おりまして、学校の日々の生活の中で省エネに取り組む ことはかなり徹底してやられていま
すので、今回の結果などがパンフレットなどになっておりますけれども、そういうものが教
育の中で使えるような形がつくれれば、それはそれでまた情報提供していきたいとは思って
おります。
今年度取り組んでいただいた方 で来年度また引き続き取り組んでいただける方もおいでに
な れ ば 、 新 た に 加 わ っ て い た だ く 方 も 出 て こ よ う か と 思 い ま す が 、 今 年 度 10% 減 ら し た 方
が 、 ま た 翌 年 10% 減 ら す と い う の は 結 構 大 変 だ ろ う と 思 い ま す 。 そ う い う 意 味 で は 、 生 活
にとにかく身につけていただくことが大事だと思っておりますので、もうしばらくは継続し
ていきたいと思っておりますけれども、どこまで、何年間ぐらい御参加いただいたらよしと
考えているのかというあたりは、今後の結果も見つつ検討させていただきたいと思っていま
す。
それから、冬も取り組むべきではないかというお話については、先ほど課長からも申し上
げたとおり十分認識しておりまして、夏以上に冬のほうがエネルギーを使うという点は承知
11
しております。まずは今年度のスタートでしたので、わかりやすいところからということ
で、区民の皆様にまず関心を持って取り組んでいただきたいという観点から、夏に着目 して
スタートさせていただいたと考えておりますので、今後の宿題ということで認識させていた
だきたいと存じます。
○会長
ありがとうございます。時間もあれですが、○○ 先生から少しありましたが、費
用対効果というか、これが削減のための正面の 施策だと思うと、例えば太陽光発電をふやし
たほうが安いんじゃないかという御指摘もありました 。実際、費用対効果として見るとどん
なぐあいだと思っていらっ しゃいますか。
で は 、 も う ち ょ っ と 先 回 り し て 言 い ま す と 、 恐 ら く こ こ で 杉 の 木 の 14キ ロ の 1331本 分 を
やったということですから 、20トンぐらい削ったんですかね。 200万円で20トンなので 、1
ト ン 削 る の に 10万 円 ぐ ら い か か っ て い る 計 算 に な る ん で す ね 。 恐 ら く 日 本 の 平 均 的 な 1 ト
ン の 削 減 費 用 は 5 万 円 ぐ ら い 。 10万 円 行 く か も し れ ま せ ん け れ ど も 、 大 体 そ の オ ー ダ ー な
ので悪くはないと思います。ただ、これは○○さんがおっしゃっていましたけれども、本気
でやったら予算が足りなくなってしまうので、最初に趣旨はどうですかと質問させていただ
きましたが、省エネ行動 の背中を押す、今までやりにくいとか嫌だなと思っていたのが、お
金がもらえるので頑張ろうというモチベーションがつくということで、最初の敷居を越える
ような役割がこの施策の任務じゃないかと思うんです。本当にこれを削ろうとすると、悪く
はないけれどももっと予算を積まないと、どうしようもないことになってしまうと思うんで
すね。そういう意味では 、施策の目的と 200万円 という予算 をどういうふ うに使うかが一番
のポイントではないかなと、さっき○○ 先生の御質問を聞いていて思ったところです。
冬の省エネは、例えば冬から始めて、登録してもらって、夏に計算すればできることだと
個人的には思うので、せっかくですから、冬のほうが削り しろが多いと思います。聞いた感
想です。
すごく頑張った人が多かったんじゃないかとか、危ないぐらい頑張った人がいるんじゃな
いかと。一応注意書きはありましたよね、無理しないようにと。でも、私の印象もすご くび
っくりです。小さい世帯が物すごい削減率をとっているので。普通は大きいところのほう
が、消費量が多く削りしろが多いはずなのにそうでもない。すごいな、どうやったのかな 、
危 な い こ と を し て い な い の か な と ち ょ っ と 気 に な る ぐ ら い 。 10% 以 上 削 る っ て 本 当 に 大 変
なんですね。すごいなと思いました。
できたら世田谷区じゅうの電力販売量とガス販売量 と比べた差がどれだけあったとか、も
12
しデータがないんだったら、冷房ディグリーデーってありますから、それと比べてどうだっ
たのかとか、実際にすごく頑張ったのか、そこそこだったのか を評価したほうがいいかもし
れないですね。いろいろな評価ができると思います。予算が限られているので、その中で 施
策の趣旨に合った使い方をしていただければと思います。そんなところでよろしいですか。
○委員
今の会長の御指摘とつながっていくと思うんですが、やはり初めはこういう形
で、ポイントで誘因させながらいろんな人たちの参加を促すという意味ではいいと思 いま
す。やはり数値を減らすことではなくて、それを改善する仕組みに 施策をシフトしていかな
いと、幾ら予算があっても足りなくなってしまいます。これを進めていく中で、いつから か
はそれをどういうふうに来年度削減していこうかというPDCAの仕組みに対して評価して
いくようなものに変えていくと、これがうまく機能していくのかなと思います。
○会長
ありがとうございます。早くそういう時代になるといいなと思います。
では、次の議題に参りたいと思います。このあたりが本日のメーンイベントになると思い
ますが、環境配慮をお願いする仕組みを試行しておりますので、その結果について御報告を
お願いします。
○環境計画課長
資料②をごらんいただきたいと思います。環境 配慮内容を評価する仕組
みの試行状況の中間報告 をさせていただきたいと思います。
冒 頭 の 室 長 挨 拶 に も あ り ま し た け れ ど も 、 昨 年 10月 よ り 試 行 を 実 施 し て お り ま し て 、 そ
の実施状況、もしくはアンケート調査を取りまとめておりますので、御報告をさせていただ
きたいと思います。
2 の 試 行 等 の 実 施 状 況 で ご ざ い ま す 。 (1)届 出 の 試 行 と い う こ と で 、 こ ち ら は 窓 口 に 実 際
に 届 け 出 に 来 て い た だ い て い る 事 業 者 さ ん と の や り と り の 中 で の 試 行 と い う こ と で 、 27年
10月から始めておりまして、 28年6月ごろまで行う予定にしております。
試行の目的は、新たな評価の仕組みの一連の手続を実施する ということで、評価手順、評
価基準、公表方法について確認を行 う。ただし、 試行期間中については 公表しない ことにさ
せていただいています。
実際にこれまでの窓口届け出件数は3件となってございます。この3件につきましては 、
次の資料③で後ほど御説明させていただ きます。
窓口対応時に聞き取った事業者からの主な意見 ということで、4つほど記載させていただ
いています。この仕組みの導入によりまして審査手続に時間がかかるようになるのは困る。
あと、具体的なメリットが余り感じられない。 公表について今の時点で 同意するのは難しい
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と思うとか、あと、計画が変更になる場合もあるので、公表内容と違うなどトラブルになら
ないか不安がありますといった御意見をいただいております。
(2)事業 者 アン ケー ト の実 施状 況 につ いて は 、 昨年 12月か ら 今年 1月 の 間に 、平 成 26年度
か ら 27年 度 の 間 に 環 境 配 慮 制 度 の 対 象 と な っ た 開 発 事 業 の う ち 、 建 築 物 等 の 建 設 に 該 当 し
た上記(1)を含む開発事業の約30事業者を対象 として行っております。
内容につきましては、 評価算定書の評価項目や点数配分、公表内容及び方法等について郵
送にてアンケートということで、具体の様式については 別紙1ということで、様式を参考 に
つけさせていただいているところでございます。
回 答 件 数 は 17件 と い う こ と で 、 民 間 が 7 件 、 公 共 部 門 か ら は 10件 の 回 答 を い た だ い て お
ります。
提出された主な意見(集約)と書かせていただきましたけれども、まずは 評価算定書につき
ましては、何点以上とらないと区から手続終了通知書が発行されないなど、実際の申請にお
いてどのような関係、影響があるのかが不明であるというお話がありました。あと、 区があ
らかじめ望ましいと考えている獲得目標を設定し、事前に周知するなどの案内があると よ
い。次に、点数配分の根拠を明らかにし てほしいということもありました。また 、自然エネ
ルギーの有効利用と省エネルギー対策の項目についてはコストに直結する取 り組みが多くあ
り、コストをかけるイコール高い評価となりかねない。 コストをかけない工夫も評価する仕
組みづくりをお願いしたい。
公表につきましては、 事業者の同意が得られた案件の公表は よいと思う。ただ、公表によっ
て事業計画が多くの区民等にきちんと理解 、評価されていくように、公表方法の工夫が必要
であると感じる。また、公表すると数値化されて、相対化されて序列化されるようなおそれ
があるということで、 公表に同意しないことが事業計画のマイ ナスイメージにならないよう
に配慮してほしいという御意見も頂戴しているところでございます。
3 は 試 行 及 び ア ン ケ ー ト か ら 見 え た 事 業 者 の 反 応 と い う こ と で 、 ま ず (1)評 価 算 定 書 に つ
きましては、区が新たな仕組みを導入することについて、審査手続に時間がかかるようにな
るのは困るという部分につきましては共通の 認識かと捉えております。また、 評価の仕組み
の趣旨や目的などについて、きちんと理解できる案内 、周知などを図り、 区としての説明責
任を果たすことが求められている と捉えております。
(2)公 表 に つ い て は 、 事 業 者 の 同 意 を 得 て 公 表 し て い く 手 順 を 踏 む こ と に つ い て は 一 定 の
理解を得られるのかなと捉えております 。ただ、実際の公表については消極的な反応 という
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状況でございます。また、 区が公表した内容を事業者として活用していくイメージが 湧かな
いところがあるようでございまして、現時点では メリットとして受けとめられていないと捉
えております。また、 事業計画は変更となる揚合もあるため、変更となったときに公表内容
を修正するなどの対応 (仕組み)を明確にするように求めている と捉えております 。
4の今後の取組み(案)でございますけれども、試行を継続させていただきながら、並行し
て 次 の よ う な 項 目 を さ ら に 検 討 し て ま い り た い と 思 っ て い ま す 。 ま ず 、 (1)評 価 手 順 は 、 変
更がある場合もありますので、 あらかじめ必要な申請手続について周知し、公表内容の修正
について、やり方をきちんと明確にして決めていきたいと考えております。
次 ペ ー ジ の (2)評 価 基 準 で ご ざ い ま す が 、 も う 少 し 事 業 者 が 理 解 で き る よ う に 、 丁 寧 な 説
明資料を作成するなど の対応が要ると考えておりますので、準備していきたいと考えており
ます。また、評価基準 につきましては、技術の進展、区の施策の変更などもあるかと思いま
すので、またこちらの 環境審議会 の皆様から御 意見を伺いながら年度単位で見直すなど、運
用方法についても検討 してまいりたいと思っています。
(3)公 表 方 法 等 は 、 窓 口 で の ヒ ア リ ン グ を 続 け て い く 中 で 、 事 業 者 か ら の 同 意 を 得 る ポ イ
ントとなる事柄の聴取を行いつつ、 すぐれた配慮や工夫、事業者としてアピールしたい特徴
など、公表方法、内容を もう少し検討してまいりたいと思います。また、 事業者のインセン
ティブとなるようなすぐれた事業につきましては、表彰の枠組み などについてもあわせて検
討してまいりたいと考えております。
5 の 今 後 の 予 定 で ご ざ い ま す が 、 新 年 度 に 入 り 、 28年 4 月 、 試 行 結 果 を 踏 ま え ま し て 、
本格実施に向けた修正作業 が一部必要かと思いますので 、環境審議会の場に見直し案を御提
示させていただきまして、 意見をいただきたいと 考えております。また、5月には、 本格実
施について、区議会の 環境・空き家等対策特別委員会 に御報告させていただく中で、7月か
らは本格実施という手順を踏んで、進めさせていただきたいと考えております。
資料につきましては、5ページと6ページはこの環境配慮内容を評価する仕組みの導入と
いうことで、全体のこれまでの概要を参考で記載させていただいています。
7ページ、8ページにつきましては別紙1ということで、アンケートの様式になっていま
す。
9ページが事業者にアンケートをしたときに実際の公表イメージということでお示しした
ものでございます。
11ペ ー ジ は 別 紙 2 と い う こ と で 、 事 業 者 ア ン ケ ー ト の 回 答 で す 。 17件 い た だ い て お り ま
15
すので、具体な個々の内容になってございます。
説明につきましては以上でございます。
○会長
ありがとうございます。
これは今日のとても大事な点なので、それぞれ御意見をいただきたいと思います。 全員言
っていただきたいところですが、○○ さんから。
○委員
今御説明をいただいたわけですけれども、やはりいろいろ御意見を聞いています
と、メリットをどう感じてもらうかというところがかなり大きいかなと思います。いろいろ
切り口はあろうかと思うんですけれども、ちょっと見ていく中で、審査手続に時間がかかる
ようでは困るという意見が出ているわけで す。実際に今回3件やっているんですが、現実に
は今までに比べればかかっているんでしょうか。僕の感覚で言うと、 少しこういうところは
事前に言ってあるわけで、短くなっているんじゃないかなと思っていたんですが、そうなっ
ていないとすればどういうことかなと思いますし、どこがネックになって時間がかかってい
るか。例えば審議会に途中で持ってこなきゃいけないためであれば、そういうものを事務局
できちんとやってくれれば審議会もパスしていったらいいじゃないかと か、例えばこれで3
つ星をとれたら手続が3割減りますというようなところにメリットを 持たせてあげないと、
なかなかうまくいかないのかなと思うわけでございま す。そういう意味で 、このアンケート
の中で時間がかかっては困るというのが出ていたので、実際問題どういうことになっている
のか、それは何でなのか 、パスのところ はいろいろですけれども何がネックになってそうな
っているのか、これをこういうふうに外してあげればこうできるというところがあるのであ
れば、教えていただきたいと思います。
それともう1点は、やっぱりインセンティブを考えたほうがいいんじゃないかなと思うわ
けです。これも予算にかかわってきてあれなんで すが、先ほどのみうらのところでお金があ
ったというわけではないんです が、例えば省エネをやったら助成金を少し積 むとか、これは
表彰という話がちょっと出ていますので、そういうものに絡めてやる方法もあろうかなと思
うわけです。そういった組み合わせにしてやることによって、期間とかも短縮 できるメリッ
トもあるし、コストをかければ落とせるんだよという話があるところには、いや、助成をし
てあげるからこれをぜひとも落としてくださいというものをセットでしてあげること ができ
るのかなと思います。
○会長
ありがとうございます。では簡単に一問一答でお答えいただいて、○○さんとか
○○さん。
16
○委員
全く同じ意見です。
○会長
では同意見ということで。
○環境計画課長
ありがとうございます。まず、こちらの手続につきましては、正直言っ
て従来と変わっていないというふうに捉えております。やはり建築構想の段階から、さまざ
まな区の中の条例、もしくは手続がございま す。例えばユニバーサルデザイン推進条例とか
みどりの基本条例、住環境整備条例とか風景づくり条例、こういったさまざまな 条例、手続
があるので、例えばマンションを売りたい事業者さんは一日でも早く手 続を終わったほうが
いいという思いがある 。そのような中で、環境基本条例に基づく配慮制度が あることによっ
て、さらなる負担感と いうお気持ちでいらっしゃるのかなと捉えていま す。評価する仕組み
を導入するから審査期間が長くなるとかは全くございませんので、そこについては今までど
おりというふうに説明を窓口では しております 。そういう受けとめ方があるということです
ので、もう少し流れがわかったりとか、どうやったら手続 が終了するというか、区に協力し
ようかなと、そういう中 でインセンティブが見出していけるような、部分の工夫が要るのか
なと捉えております。
○委員
変わっていないじゃなくて 、それを変えるにはどうしたらいいだろうともう一歩
踏み込んでいただけると 、いろいろ関連の条例とかはあるとは思うんですけれどもね。
○会長
そもそもこの制度は、今まで相対取引に任されていたところを全部ディスクロー
ジャーして、こういうふうなことをお願いしたいんですと区のほうから明らかにしている制
度なんで、当然ながら合理化をしていると思うんですが、そのこと自体が伝わっていないと
いうことだと思います。
それからもう1つは、 環境配慮の制度だけを作り込んでも 、実は縦割りでいろんな手続が
あるので、その中に埋もれてしまう。私、やったことがないのでわかりません がワンストッ
プになっていないとか、 普通でしたら建築許可だけでいいんでしょうけれども、大きな開発
だといろんなことをやらなきゃいけない中で、 ここが改善されてもほか のところがあるとい
うことが考えられますね。
○委員
私、2回前のときに、この取り組みについてメリットが感じられないという意見
を出したんですけれども、ここにもやっぱりメリットが余り感じられない。例えばマンショ
ンとかを買うのは私たちなので、価格が跳ね上がってしまうと非常に困るというのもありま
す。販売価格が上がっても、環境に配慮するメリットが何かあるとすれば、それを業者にア
ピールする方法があるよと示して、そうすると業者も、じゃ、やりますかというふうになる
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かなと、素人目にはちょっと思ったんです。買う側の意見です。
○会長
そうですね。今回のくいの偽装とか、昔の姉歯さんの話とか、いろいろあるの
で、そういう意味では少しでもチェックが入っていることはいいと思うんですが、それはネ
ガチェックなんで、ポジチェックが欲しいということですね。 また、究極的に言うと、 例え
ばこのマンションに入ると月の光熱費がこれだけ安くなりますとか、ヨーロッパでは既にそ
ういうことを表示するように義務づけられ ているところが出ています。日本はまだそこまで
やっていないですが、そういうのにつながれば、もっとわかると思うんですね、こういう星
だけじゃなくて。
○委員
エコカー減税みたいなものですね。
○会長
そうですね、そういうことができれば。ただ、世田谷区だけでできるのか はちょ
っと……。建築基準法とか、ああいうのに引っかかってくるかもしれません。ありがとうご
ざいます。
○委員
太陽光が2点から6点と高い点数配分の理由を示してほしいと書いてあるんです
けれども、私も点数についてのはっきりした根拠が一般で見ていてわからないので、それに
ついてはやっぱり記載しておいたほうがいいのかなと思いました。
○会長
ありがとうございました。ただ、この点数をつくったのはこの審議会なので、余
りわからないと言うとちょっと怒られるので、一応わかることにして、ただ、説明はちゃん
としないといけないということだと思います。そのときには皆さん熱心に議論して、もうち
ょっとこれは点数を厳しくしたほうがいいじゃないかとか、ここはもうちょっと点をつけて
あげようという議論をしながらつくっていったの で。その結果、横並びができているかどう
かはよくわかりません が、こういうところに力を入れたいというところに点数が入っている
のかなと思うんですね。
○委員
ごめんなさい、言葉が足りなくて。やっぱり記載ということです。何点につい
て、何でこういうことというのは一般的に見ていてもわからないので。
○会長
必ずしも1点幾らかかるだろうという感じではないんですね、不思議なことに。
横並びができているかどうかわからないんで が、きっといろんなポリシーの結果、ああいう
点数になったんだと思います。それは説明していかないと、やるほうは困ったねということ
だと思うので、区側のお願いの気持ちがちょっと見えないということですね。ありがとうご
ざいます。
○委員
単純に、参考の環境配慮内容を評価する仕組みの導入について(概要)の主旨で
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「平成7年4月 より、世田谷区環境基本条例に基づき 」って、そこからやっているのかとい
うのと、お役所言葉はわからないので、試行というのは試しにやって、よかったらやるし、
だめだったらやらないしという期間なんですか。
○会長
言葉遣いの御意見ですか。
○委員
試行という位置づけがどういうものかがわからないものですから。
○会長
やめる気はないとは思うんですが、どうぞ。
○環境計画課長
一応こちらの審議会の中で、評価基準とか評価算定書をいろんな知見を
いただきながら 何とかまとめてきて、実際スタートできる状況まで来たんですけれども、や
はり今の段階では、私どもとしても、すぐにメリットと言えるようなものまで は、事業者の
背中を押すということを1点考えつつも、まだまだ完全 にでき上がっているものではないと
いうところもあります。最終的な目標としては公表まで行くところは考えております 。同意
を得てから公表という制度の段取りを踏む上では、やはりいきなり本番 、本格実施というこ
とで取り組んだ際に、一件も同意を得られないという形になるとかえってマイナス面も 出る
かなということ がありました。まずはこういった本格実施と同じような手順、手続 を踏みな
がら、ただし、いわゆる試行期間中だけは公表は行わない という旨で、一定の内部的な見直
しを一部想定しながらやらせていただくということで、取り組みの内容については本格実施
と何ら変わらないような手続とか手順を踏んでいます。ただし、やはり窓口で説明するとき
の資料や説明の仕方が十分じゃなかったりという面も多分 にあると思いますので、そうした
ところを補強しながら、本 格実施に向けて取り組んでいきたい としている ところでございま
す。
○委員
対象事業に公園とか河川とか、ほとんどお役所の仕事が入っているんですけれど
も、この3件の届け出のうちには二子の開発の公園とか、ああいうのも入っているんです
か。単純に区のほうの事業もこの3件の中に入っているんですか。
○環境計画課長
今回の制度自体につきましては、環境配慮制度の対象となった開発事業
ということで、建築物等の建設に限って やらせていただいておりますので、いわゆる公園と
かは直接対象にしてございません。
○委員
公園の建設と一番下になっていますが、これは関係ないの。
○環境計画課長
今ごらんになっているのは多分 「開発事業等に係る環境配慮制度」とい
う別冊資料かと思うんですけれども、こちらの1ページに記載させていただいております項
番の1、建築物等の建設、ここに限定してやらせていただいております。
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○委員
わかりました。ありがとうございます。
○会長
大変いい質問で。これも縦割りの社会なのでよくわからない ことがあります。環
境配慮制度の中で制度改良したのは、実は建築物のところだけなんですね。ほかの部分につ
いても、当然何かあれば審議会に、場合によっては諮問されたり、報告があったりというこ
とがあると思うんです が、建築物の案件は非常に多いので、それを改善するための検討を1
年間ぐらいやってきたということでございます。ほかの制度はどうなのか、ほかは これでい
いのかという議論も、私自身も感じるんですが、とりあえず一番件数の多い建築についてや
っているというのが現状だと思います。
それに絡んでちょっと私も申し上げ ます。このせっかくの採点表というんですか、評価算
定書そのもの、点数が書いてあるものについては、私の理解では事業者さんに最初から渡し
ていると思っているんですが、渡していないんですか。
○環境計画課長
現在、窓口で対応しているときには 、それも含めて御説明して、一緒に
お出しいただくようなことで御案内させていただいています。
○会長
それがくっついていたほうが、今みたいな誤解 が生じる懸念がなかったんじゃな
いかと思いますし、むしろ変えたことはこの範囲ではなくて、そこにくっついているほうを
変えているので、ちょっと誤解があるのかなと思いま す。資料もそこまでいただければよか
ったかなと思っております。 ありがとうございます。
○委員
最初に今の9ページの公表イメージについて、やはり意見を聞いていますと、こ
こ に 「 申 請 者 の 希 望 に よ り 非 公 開 」 と あ る ん で す が 、 昨 年 度 、 建 築 関 係 で も 17件 程 度 で あ
りますし、ある程度の規模の大きさを考えますと、希望ということではなくて、 やっぱり公
表するんですよと。アセスメントは 公表するということが大きい話なんで、 最初は無理かも
しれないですが、原則論は公表ですということを強調していただきたいなという気がいたし
ます。
それと前の6ページ、評価の手順の中で、環境審議会のところに最後に来るわけですね。
報告(評価結果を含む )の後、審議会がそれなりの意見を出すということで、2点鎖線が例
の 12条 の 適 用 の こ と を 意 味 し て い る ん じ ゃ な い か と 思 い ま す 。 せ っ か く 最 近 、 環 境 ア セ ス
で計画段階からの配慮 ということ が言われていまして、もう少し 前から審議会も意見を言え
るような仕組みもぜひ考えていただければと思っています。終わってから計画を変えなさい
と言っても、なかなか変えることは難しくなっていると思いますので、早い段階から意見な
り情報を入れていただくというんですか、そういうことのサジェスチョンを審議会 にも位置
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づけられたらいいのかなと思っております。
○会長
全く正論でございます。
○環境計画課長
先ほどの公開、非公開につきましては、ぜひ我々も原則公開ということ
で、どの事業者さんも公開していく流れを いかに つくれるかが重要かと思っていますし、皆
さんが非公開に流れて、どんどん非公開になっていくような、そういう流れだといけないと
思いますので、そこはまず本格実施の際には何とかきちんと取り組みとしてやってまいりた
いと考えております。
また、計画段階からというお話 について申し上げます。 まさにそれが我々、今この取り組
みの評価算定書で、審議会で重要というふう に捉えていただいている部分とか、もしくは 世
田谷区としては こういったものに取り組んでいただきたいというのを、特に重要な施策にお
いてはウエート高くポイントをつけたりという中での評価算定書と捉えております 。できる
限りこちらの評価算定書で、星1つ2つじゃなくて、どの事業者さんも3つとっていこうと
いう機運ができていくようにするのが我々の使命だと思っておりま す。ぜひ皆様の知見をう
まく集約しながら取り組ませていただきたいと思います 。今後、環境審議会の皆様には、こ
の評価算定書のつくりというんですか、 こういうところをもうちょっと補強したほうがいい
んじゃないかとか、こういう部分は点数を高くしようか とか、技術の動向とかいろんな動き
の中で必要な見直しをするとかの 仕組みづくり をしたいと思っております。
○会長
そうですね、そういう計画アセスみたいなことをするべきなのは やまやまではあ
りますけれども、とりあえず評価算定書というこちらの考え方を明らかにしたものをつくる
ことで、ちゃんと適正に配慮してもらおうという方法を今とっているということですね。そ
れでは言うことを聞かないということであれば、個別に審議会で議論しちゃうぞというステ
ップももちろんあると思います。
それから、先ほど○○ さんのお話がありましたように、 今でも別に、区長さんは 、この案
件は心配だから と審議会に個別に諮問することもできるんです。 それはどんな案件だってで
きると思います。そうすれば審議会はもちろん堂々と、この案件は計画段階だけれども 、こ
ういう点がまずいんじゃないかというようなことを申し上げることはできるかなと。それが
建築基準法なんかで担保できるかはちょっと別な話ですけれども、意見を言うことはできる
と思います。
○委員
対 象 は 3000平 米 以 上 で 、 巨 大 マ ン シ ョ ン か 巨 大 商 業 施 設 に な り ま す 。 私 ど も も 桜
新町の準工業地域で工業立地対策委員会というのをやっていまして、上がマンションであっ
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ても下は何か職場、雇用を与える場所、工場とか店舗をやってくださいと 開発事業者、ディ
ベロッパーにお願いして います。百歩譲って事務所兼住居、 SOHOという形を1部屋つく
ってください、オートロックを通らないで外から入れるところをつくってください と。四、
五年前までは、じゃ、1部屋はSOHOにしましょうという事業者もいましたけれども、も
う今、三菱さんとかそういう大手ディベロッパーになればなるほど、もう一切 、計画変更で
きません、予算ぎりぎりでやっていますと。
TOTOの跡地の100世帯以上の巨大事業、10階建て、あれも一部屋もだめでした。例え
ば子どもが急に逃げ込めるような、オートロックだと入れないじゃないですか。何かあった
とき助けを求められるように、外に直接面した部屋を1部屋ぐらいつくってくださいよとお
願いしても、一ミリも譲ってくれないです。それはやっぱり建設費も上がっているし、職人
もいないし、もう強制的に認可しないぐらい言わないとまずやらな い。何か特典、メリット
がない限りは一ミリも譲らないですね。
あと期待できるのは、このかばんを買うとその一部がアフリカの恵まれない人 たちに行き
ますとかあるじゃないですか。評価することによって、 この家に住むと環境に優しいとか、
そういうことをアピールして高く売ってコストを回収できるような仕組みをつくってやらな
いと、ディベロッパーは現実的には 、こんな審議会が言っても、一ミリも言うことは聞かな
いと思います。
○会長
私も個人的意見になります が、本来、建築規制を厳しくすべきだと、私は思いま
す。
○委員
建築基準法に合っているからいいじゃないかというのが彼らの言い分ですから。
○会長
基準法が緩いから、しようがないですね。
○委員
今まで皆さんがおっしゃっているとおりだと思うんですけれども、このペーパー
の中にもありますとおり、事業者として公表した内容を活用していくイメージが 湧かない
と。確かにそのとおりだと思うので、そういった意味で 、先ほど来ありま すインセンティブ
の活用をどういうふうにするのかという具体的なメリットを示す必要があると思いま す。
今 あ り ま し た と お り 、 敷 地 3000平 米 以 上 の 大 き な 開 発 と い う こ と で 、 こ こ に 災 害 対 策 も
含まれるということで、これはとてもいいことだと思いま す。災害が起きたときにどのよう
に地域社会に貢献できるかという部分もしっかり ポイント化して、地域社会に大きな建物が
しっかり貢献できることで、世田谷区の住宅都市が質の高いものになるんだろうなと思いま
す。この地域に暮らすことに対する安心感。大型のものが できるのはよくないんだというこ
22
とではなく、そういったものを活用することができるんだという位置づけにしていきたいも
のだと思います。
あと、ちょっと次元が違う話かもしれませんが、そういった意味では町会加入とかも 、大
型の開発に対して、義務というわけではないです が、そういう話にしていければいいなと思
っております。
○副会長
もう何回か出ているんですけれども、大きく2つありまして、流れ図の中でも
うちょっと早い段階でということがあり得ないのかなというのは ……。別の自治体で景観計
画の事前審査みたいなものがあったときも、幾らその段階で言っても建物の位置と規模は変
わらないから、植栽をどういじろうと言っても化粧程度しかできないということがあったん
です。それを散々言っていましたら、今回は さらに前段階で、予備協議にも専門家がちょっ
と入ってくださいという試行をやり始め た。そうなって初めて本当にいいプロジェクトにな
る可能性もあるので、 その辺がで きるかどうかは検討していただければなという気はしまし
た。
あともう1個は、評価算定書の基準をどうやって客観的に評価していくかだと思うんで
す。ただ、そのときに、例えばみどり関係でいえば、もちろん保全は大事なんですけれど
も、その一方でつくり出していくほう は、緑被率だけでいくと、とにかくボリュームだけ出
しておけばという緑化計画になってしまって、最近はそうじゃなくて、例えば1本の木だけ
で資産価値につながっていくような 計画もある 。そういった意味では、基準と基準というん
ですか、いわゆるクライテリアの基準とスタンダード の基準をうまく組み合わせていくよう
なやり方も、検討する必要があるのかなという気が少ししました。
○委員
私は今までの委員の御指摘のとおりだと思いますので、結構です。
○会長
次に○○さん。先に進めていました、申しわけございません。環境配慮の試行状
況について委員からのコメントを。どうせ直さなきゃいけないので、試行状況 やアンケート
の結果を見て感じたこととか、将来直すなら本格施行に向けてこういうことをやったらいい
んじゃないかとか、そんなアドバイスをいただくことが期待されています。
○委員
結果の公表をするということで、その公表 は全部終わってから公表な んですね。
済みません、全部お話を聞いていないんです が、確かにもう少し早い状況で公表して、それ
について周りの方が意見を言えるとか、そういう仕組みがあるといいかなというのもちょっ
と感じました。手続の関係でなかなか難しいということでしたら仕方ないことかと思いま す
が。済みません、まだはっきり全体像をつかんでいない段階で、大変失礼いたしました。
23
○会長
この議論はずっと続きますので、また。
○委員
ほとんどの委員の方から御意見が出ていると思う んですが、まず、この審議会自
体が、建築の環境案件に対して効力がないということで、そういう取り組みを明確化すると
いうのがこの評価のもともとの目的だったかなと思いますので、やっぱりこれはちょっとや
っていくんだろうなという考えなんです 。1個、事業者のほうからも出ている内容で、計画
変更に対してというところの評価時期はきちんと 、最後、絶対変更がありますので、最後の
時期に評価するとかしない限り、計画はこうだけれども実際やっていないということが絶対
あり得ますので、その時期は明確にしたほうがいいかなと思いました。
それから、評価の基準のポイントは、理由をつけて議論した内容だと思いますので、世田
谷区の評価としてはこういう理由でこの評価にしていますと明示すればいいのかなと思いま
した。
それから、CASBEEとか 建研の1次エネルギーの省エネの 評価、外皮の評価とかがあ
ります。あれも結局全てを網羅しているわけではないので、特記事項は特記事項として載せ
るとか、この手の評価基準というのは常に更新されているので、ちょっと問題が出てきた
り、時代背景で変わってきたり、機器の効率化とかで全然違ってきます 。そこは何年度基準
に準じた評価であるということを 入れていけばいいのかなと思いま した。
それから、公表を渋るというのは、やっぱり公表されるとマイナスイメージがあるという
ことがあからさまに出ている意見なんじゃないかと思いましたので、まずは公共的な建物か
らスタートしていくところなのかなと、印象ですけれども思いました。
○会長
ありがとうございました。時間もそろそろ、これはここで上げないといけないか
なと思いますが、一応サミングアップしてみますと、事業者 さんの意見は、今○○ さんから
ありましたように、そのとおりと言ってしまったら全然示しがつかないといいますか、虫の
いい意見も結構ありますので、それをそのとおりと言うわけにはいかないと思います 。で
も、今回、いろいろ汲むべき批判といいますか、御意見もあったと思います。
皆さんからお話があった点で言うと、順不同になりますが、1つは 、やはりなるべく早い
段階でコミットしないとお互い不幸だよねということがあります。そういう意味で、 課長か
らもありました、環境審議会自体が評価算定書をつくり直すということをいつもやるわけ
で、そのことによって早い段階からい い影響を与えることが制度的にはできるので、評価の
手順の絵の中にも、評価算定書をつくるところをちゃんと審議会から結んで、随時、例えば
年2回ステップアップするということを書いておいていただくと、審議会としてもありがた
24
いですし、そういうものだと理解していただけるかなと思います。
それから、これは本当にできるかどうかわかりません が、副会長がおっしゃったのかな、
専門家が早い段階で参加するという話がありましたが、そういうことが本当にできれば、単
に評価算定書を示して紙で説明するだけではなくて、先方に気があるんだったらそ れを補足
して、もうちょっと親身になって手取り足取り無料で指導 できるとか、そういうようなこと
があれば、そういう指導を受けたくないという人以外には大変効果があるのではないかと思
います。そういう意味で 、いずれにしても早い段階でインパクトを与える のは大事なことで
す。その工夫がさらにあるかなと思います。
それから、メリットづくりは本当にそうだなと思います。透明化が できればそれでメリッ
トだと言うだけではどうもいけないので、○○ さんにまとめていただきました ように、安心
感が出てくるとか、住み手のメリットとか、そういうもの をつくり込んで いくことで、これ
が得になるんだよということをもう少し言っていけたらと思います。
その中の1つのポイントは 、やはり公平な制度だということが担保できないといけないと
思いますので、そういう意味で 副会長がおっしゃったような点数の根拠というか、スタンダ
ード化とか、いろんなディフェンドといいますか、説明責任を果たすことが大事かなという
感じもいたしました。
それから、公表ですね。やはり公表というのがインパクトの 源泉ですので、そこはちょっ
と譲れないなと思いますが、それをどういう段取りで実行していくの か。すぐれた自信のあ
る人から行くのか、公共機関から行くのか、いろいろあると思います が、発表できる人はし
ていくというのはぜひお願いしたいと思います。
あとは、計画は格好よくつくっておいて、実際はつくらない人が出てくると大変困るの
で、それに差があった ときにどうするかというようなプロセスも、さっき○○ さんからあり
ましたが、当然考えなきゃいけないなと思いました。
いろんな論点が出てきましたので、ぜひ区のほうでそういったことを汲 み取って、もう少
しいい設計をして、またお諮りいただければと思っております。
以上でよろし いですか。
で は、 議事 (2)は こう いう こと で、 次に 議事 (3)で、 具体 の案 件 が3 つ ほど あり ます ので、
こちらのほうについても御意見をいただきたいと思います。
○環境計画課長
資料③、環境配慮対象事業の協議結果についてということで、先ほど申
し上げました現在やっている試行3件が該当になっております。
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今回は事業名として(仮称)用賀3丁目プロジェクト新築工事、2件目が(仮称)深沢一
丁目特別養護老人ホーム新築工事、3件目が東京都水道局和田掘給水所新築工事となってご
ざいます。
それでは具体の資料を見ていただければと思います。 まず1件目の(仮称)用賀3丁目プ
ロジェクト新築工事でございます 。こちらは共同住宅、高齢者福祉施設と保育所の新築でご
ざいます。現況につきましては駐車場となってございますけれども、以前は東京都交通局 の
寮 が あ り ま し た 。 現 在 も 所 有 は 東 京 都 で ご ざ い ま し て 、 50年 の 定 期 借 地 権 つ き で 開 発 す る
というものでございます。
今回、1枚目の報告の様式で、環境配慮項目・配慮内容の下のほうに、自然エネルギーの
有効利用、省エネルギー対策、水とみどりの保全・創出、災害対策、この評価算定書4 項目
の星の状況が一覧でわかるような形でつけてございます。こちらの案件につきましては、自
然エネルギーについては星1つ、星1つが3つ続きま して、災害対策は星2つという状況に
なってございます。
せっかくですので、評価算定書を見ながら御説明させていただきたいと思います。1枚お
めくりいただき 、3ページを見ていただきたいと思います。まず区分1、自然エネルギーの
有効利用でございます。こちらの 太枠で囲ってある採点というところ に点数が入っている項
目 を 中 心 に 御 説 明 さ せ て い た だ き た い と 思 い ま す 。 こ ち ら は 太 陽 光 の パ ネ ル 10キ ロ ワ ッ ト
をつけるということで、採点に2点と入れさせていただいております。合計点が2点になり
まして、星1つの適合水準配慮ということで、星1つの状況になってございます。
続 き ま し て 、 右 側 の 区 分 で ご ざ い ま す 。 省 エ ネ 法 に お け る 平 成 25年 度 基 準 に よ る 断 熱 性
能に該当しておりますということで、1点入っております。
一番下から2行目、高効率設備 、高効率給湯設備を設けますということで1点入っており
まして、採点の合計は2点で星1つという状況になってございます。
1枚おめくりいただきたいと思います。 4ページ、区分3、水とみどりの保全・創出とい
うことで、みどりの量の緑化率、高木の配置、どちらも基準どおりということで、採点2で
ございますけれども、1点となってございます。
続きまして、緑化の質の向上で、常緑樹と落葉樹のバランスのとれた植栽、 花の咲く木な
ど四季を感じられる植栽計画、あと自動灌水設備、 野鳥が好む実のなる樹木というところで
4つの項目がありまして、採点2に1点が入ります。こちらの合計点は2点ということで、
同じく星1つとなってございます。
26
区分4の災害対策は、点数が入っているのが防火水槽ということ で、設置の計画がありま
すので1点と、その下の 防災倉庫についても計画がありまして1点、あとは災害時 への対策
の非常用発電機を準備しますということで1点、合計3点ということで、星2つという区分
になっております。こうした区分をもちまして 内部の環境配慮の幹事会にもかけまして、 協
議終了という形で進めさせていただいております。
1件目につきましては以上でございます。
続けて資料の2番目を見ていただきたいと思います。(仮称)深沢一丁目特別養護老人ホ
ーム新築工事でございます。こちらも現在更地ということで、以前は関東財務局の深沢住
宅、いわゆる官舎があったところでございまして、 民間事業者に売却ということで、今回の
開発は民間事業者が行うところでございます。
こちらの下のほうを見ていただくと、 評価算定書、4つの区分の中で、自然エネルギーの
有効利用については星2つ、省エネルギー対策が星2つ、水とみどりの保全・創出が星2
つ、災害対策も星2つとなってございます。
それでは先ほど同様に1枚おめくりいただきまして、評価算定書で見ていただければと思
い ま す 。 ま ず 最 初 の 区 分 1 、 自 然 エ ネ ル ギ ー の 有 効 利 用 で 、 太 陽 光 パ ネ ル 10キ ロ ワ ッ ト を
つけるというのがありますので2点が入ります。
続きまして、自然エネルギーの直接利用という項目で、自然通風・外気を利用したシステ
ムの通風経路確保というところで1点入れております。あと自然採光を利用したシステムで
トップライトを設置するということで1点で、合計4点、星2つという区分となってござい
ます。
続きまして、区分2 、省エネルギー対策でございます 。省エネルギーシステムの導入の人
感センサー利用照明を行いますという計画ですので1点、全熱交換器も 設置しますというこ
とで1点、その下の高効率照明設備、LED照明器具を入れますということで1点入ってお
ります。
あと高効率設備の高効率給湯設備を導入しますということで、こちらも1点ということ
で、合計点4点、星2 つという区分となってございます。
続きまして、裏面をごらん いただきたいと思います。区分3、水とみどりの保全・創出で
ございます。みどりの量 につきましては、緑化率、高木の配置、 両方基準どおりで1点で集
計しまして、採点2は1点入っております。
地上部だけで区の緑化率を満たすことができまして 1点。
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あと緑化の質の向上で 3つの項目に点数が入っておりまして、 常緑樹と落葉樹のバランス
のとれた植栽、 花の咲く木など四季を感じられる植栽計画、あと野鳥が好む実のなる樹木と
いうことで3つの項目が それぞれ入りまして、 採点2に1点が入ります。
あと既存樹木の保存におきましては、準高木以上の樹木の数が1割あるいは5本以上保存
ということで、この計画地におきましては9本準高木以上を保存するということです ので1
点が入ります。こちらの採点2の区分を足し上げまして、合計4点ということで星2つ にな
っております。
最後、区分4、災害対策でございます。災害への配慮で 防火水槽を設け る計画で1点、あ
と災害時への対策で非常用発電機を取りつけますということで1点入っております。
その他、「災害対策」事項 ということで、自由記載の内容として 世田谷区と協議し2次避難
場所を確保する計画になっておりますので、今回につきましては、 区の採点持点は 最大2点
でありますが1点入れさせていただいています。結果、 合計3点で星2つという 形で集計さ
せていただいております。
引き続きまして、3 件目に移らせていただきます。東京都水道局和田掘給水所新築工事で
ございます。こちらはまず1箇所 訂正がございまして、まことに申しわけございません。右
下の4つの区分、3つ目の水とみどりの保全・創出が星2つと記載させていただいています
けれども、誤記でございまして、星3つです。内訳は後ほど説明させていただきます がこち
らは星3つになっています。そのほか、自然エネルギーの有効利用は 星3つ、省エネルギー
対策も星3つ、水とみどりの保全・創出も星3つ、災害対策が星2つとな ってございます。
では、先ほどと同様に 評価算定書で御説明させていただきたいと思います。1枚おめくり
いただきまして、3ページの左側、区分1、自然エネルギーの有効利用 、こちらは 太陽光パ
ネルを70キロワット 以上つけるということで、採点 6点入れさせていただいております。
また、自然エネルギーの直接利用 は自然通風・外気を利用したシステム、自然換気システ
ムを導入しますということで1点、合計7点で星3つになっております。
続きまして、右側の区分2 、省エネルギー対策でございます。こちらはまず 断熱性能とい
う こ と で 、 省 エ ネ 法 に お け る 平 成 25年 度 基 準 に よ る 断 熱 性 能 を 満 た す 計 画 で ご ざ い ま し て
1点。
その他人感センサー利用照明を行いますということで1点入れております。 その下のほう
の高効率照明設備の採用 はLED照明を使いますということで1点入っております。
その下の高効率設備の一番下の項目の高効率給湯設備を導入いたしますということで1
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点。
また、その下のその他、「省エネルギー対策」 事項ということで、こちらは給水所という
こともありまして、一番エネルギーを使うのが給水ポンプということで、インバーター制御
による効率的な給水ポンプの運転ということで、給水ポンプも高効率で、運転もそういった
ことでやりますということですので、最大の2点を入れさせていただいております。 合計6
点、星3つとさせていただいています。
1枚おめくりいただき まして、4ページ左側、区分3、水とみどりの保全・創出 でござい
ます。みどりの量は、緑化率の基準を2%上回るということで、採点1のところで2点 入り
ます。高木の配置は基準どおりで1点で、右側の集計をさせていただいて、 採点2は2点入
るところでございます。
地上部の緑化率は区の基準を満たすということで1点、採点2で1点。環境空地のところ
は 、 済 み ま せ ん 、 採 点 2 が 漏 れ て 、 こ こ が 誤 記 で ご ざ い ま し て 、 区 の 基 準 を 20% 上 回 る と
いうことで採点1が入りまして、基準点2のところも1点入りますので、採点2のところ
に、申しわけございません、1を足していただければと思います。ここで追加の1点が入り
ます。
続 い て 下 の 既 存 樹 木 で 、 高 さ 10メ ー ト ル 以 上 の 健 全 な 樹 木 を 3 本 以 上 保 存 ( 移 植 を 含
む)となっておりまして 、こちらは既存樹木を 121本残しますとい うこと で2点入ります。
そうしましたら採点2の合計が、6 点でございまして、6点以上に該当しますので、星3つ
になります。
最後に区分4、災害対策は、まず最初の品確法の耐震等級は2で計画いたしますというこ
とで採点に1が入ります。
さらに非常用発電機も設けるのが1点。
その他、「災害対策」ということで一番下に記載させていただきました 。災害時などに断
水対策として応急給水 施設の整備ということで、こちらは地域住民の方に応急給水というこ
とで水を配付できるような設備を設けますということで、最大2点を設けておりまして、採
点としては合計4点で星 2つとなっております。
こうした計画、先ほどの配慮制度の試行を行っているものの3件受け付けた具体的な内容
でございます。雑駁ではございますが、説明は以上でございます。
○会長
ありがとうございました。ちょっと印象だけです が、前々年ぐらいの環境配慮制
度における環境計画の報告にはもっと時間がかかっていて、内容が横並びでどうなのかとい
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うのはほとんど理解できなかった。個別の説明しかなかったんです が、今回、大分風通しが
よくなったというか、システマティックな説明になったなと思います。ただ、点数がいいの
か、それはこちらがつけたことでしょうが、その点数の割当がいいのかという議論もありま
すし、それが正しく採点されているのか どうかもちょっと疑問があるかもしれませんが、い
ずれにしても試行段階ということで、この審議会で議論してきた結果を前述の3つの案件に
当てはめるということであります。
ごらんになっていかがですか。本当に奇妙に1つ星、2つ星、3つ星という典型的な案件
が出ましたが、御意見はどうですか。
○委員
私も、やっぱり説明が短く なって、それだけ整理されたのかなという印象をまず
受けました。
それで、この評価のつけ方で、2個目と3個目の案件の自然エネルギーの有効利用の自然
エネルギーの直接利用の自然通風のところに1ポイントずつついているんですけれども、内
容のほうの説明で特に記載がなくて、何を評価して自然通風を評価されているのか がわから
ない。事業者のほうの説明文にもなさそうなんですが、これは何で評価したのか、ちょっと
説明していただきたいと思います。
○事務局
自然通風につきましては、本来は資料の中の環境計画図という説明会の資料に
しっかり明示されるべきなんです が、試行の案内が遅くなってしまったということで、そち
らに記載してもらうことができなかったんですね。今後は、環境計画図という吹き出しにな
っている図面のほうに 、評価されているということはまさに区が要求しているものなんです
よということで入れてもらって、こちらの評価算定 書とそごが出ないようにしてもらうとい
うことで今考えております。今改めて課題が見つかりましたので、今後徹底させていただく
ということにさせていただきたい と思います。
○委員
質問としては、これに見えてこなかったというのもそうなんですが、自然通風と
したときに、例えば極端な例で、窓があるから自然通風と言っちゃう場合があると思うんで
す。ここで自然通風で1ポイントと言っている採点はちょっと意味合いが違って、建物全体
としての工夫で集合住宅の共用部分が上部に抜けるようになっているとか、 別にシミュレー
ションまでやってくれという話ではなく、簡単な自然通風の経路というものを考えた建物計
画になっているかという明示がやっぱり要るかなと思 います。特に案件2のほうは、窓があ
るから書いているのかなという感じがちょっとしてしまいましたのでお伺いしました。もし
くは吹き抜けの上部の ところで自然光を取り入れるところを同じように活用するという案な
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のかもしれないですけれども。
○会長
先ほどのお金をかけないで工夫できるところについてちゃんと点数 をつけてくれ
というものの最たるものがこの自然通風だと思うんですけれども、確かにおっしゃるよう
に、それが窓をあけられますというだけだとちょっと寂しいですね。もう少し注釈が要るの
かもしれませんね、採点するのに。
○委員
換気能力ですかね、時間当たり何立米循環しますとか。吸気と排気があって、個
別の部屋についているのか、 共用部分なのか。単に吸気口がついていて自然に排気って、今
はもうマンションの中は 密閉しないようになっているので、それを言っているの か。もっと
特殊な設備で省エネ、冬は 温かくて夏は涼しいと か、ただ通風しているだけの、空気の循環
の能力の立米数で言っているのか、その辺が 自然通風って どういうこと なのかわからないで
すね、何をもって環境にいいのかが。
○環境計画課長
今お話しいただいている部分は非常に重要なことだと思いま す。我々と
しても具体な取り組みがわかるような形でお示しするのは大事だと思いま す。今回評価した
ときには、建物 の通風確保のためということで 、効果的に開口部を設け、風の通り道をつく
りますということで、事業者としての重点項目、 エネルギーの有効利用の取り組みの中に記
載がありましたので、あと事業者からの申し出もありましたので、こちらとしても該当する
というふうに判断しまし た。ここについては十分ではなくて申しわけありませんでした。今
後そういうことをもう少し工夫してまいりたいと思います。ありがとうございます。
○会長
ほかに。特に植栽とかみどり関係はございますでしょうか。
私、たまたま家が近いんですけれども、和田掘給水所は不思議な植物がたくさん生えてい
るところなんで す。その辺、希少種とまでは言いません が、昔の郷土種みたいなものを含め
て保存の手配はされているんでしょうか。一応ここには何とか等と2つ例示を挙げて、最初
の工事前に移植しましたとは書いてありますが 、専門性が要ると思うので、相手の言い 分だ
けでなくて、一応ちゃんとクロスチェックをして、書類だけでなくて、そういうもの はある
かないかの事実関係なんで、チェックをするとい うのも必要かなと思います。
○副会長
もう報告なので余り突っ込むつもりはないんですけれども、例えば緑化の質の
向上で新たな景観を生み出すシンボルとなる樹木の植栽と入ってい ます。 例えばこういう項
目にチェックできないんですかという ことですね。私、現場を結構通ったりするんですけれ
ども、そういう目で見ていなかったので印象がないんですが、都道井の頭通りを渋谷側から
環七を抜けてきた正面が今回の対象地の角になるわけです。そこのアイストップになる とこ
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ろに1本大きくなるような木があるかないかだけで、やっぱりまちの景色って大きく変わっ
てくると思うんですね。これは景観計画ではないですが、そういう1本の木があることによ
って景観上もよくなるとともに、みどりのボリュームがその地域の環境を改善していく。
微々たるものだと言えばそれでもうおしまいです が、ただ、ここに1点追加するかどうかで
言えば、そういったものを使ってみどりをふやしていく。
今 回 、 環 境 系 の 話 で は な い で す が 、 一 方 で は み ど り 33と い う 形 で ふ や そ う と し て い る 。
これは単なる化粧としてではなくて、環境をよくしていく1 つのツールなんだと、そういう
と こ ろ と う ま く リ ン ク し て あ げ な い と 、 幾 ら 頑 張 っ て も み ど り 33と い う の が ふ え て い か な
いと思うんですね。ですから、特にこういう公共のプロジェクトの中では、率先して入れて
いくように働きかけていくことが大事なんではないかなという印象は持ちました。
○会長
ありがとうございます。ここで議論しているのは、これはもう終わった話という
か、区としてはこれでいいじゃないかというところまで来ていらっしゃるのはそのとおりな
んです。ただ、この制度を将来どうしていくかということには役立ちますので、そういうよ
うな御意見をぜひどんどん。
○副会長
○会長
先ほどの早い段階でという のは、まさにそう。
これは確かに区が特別いいと思うと加点する制度がありますよね。今のお話は 、
そういうようなことをしたら加点できる仕組みにはなっているので、ただこちらがそういう
ふうになっていますよと 言うんじゃなくて、例えばこういうふうにしたらどうですかという
ようなことを言ったらいいんじゃないのという御意見かと思うんですね。もうそのとおりだ
と思います。特にこの制度は、自分で仕切っているバウンダリーの中で御迷惑をかけないこ
とだけについて評価をしてい ます。お話しのように、そこの開発地域の外に いい効果をどう
及ぼそうかというのは、そこまで言うのは失礼だから余り言っていないわけです 。しかし、
そういう部分がむしろ加点の1つの重要なポイントになるかもしれませんね。まちづくりと
か、ほかの街区の印象をよくするとか、そういうことだと思います。
おっしゃるように、今回、保育園を併設しているケースもあります。こんなの偉いですよ
ね。環境を超えちゃうかもしれません が、SOHOをつけてくれたり、避難場所をつくった
り、街区に対するいろんな貢献はあると思うので、そういうもので特に環境的なことは積極
的に評価できるような誘導が必要かなという のは、確かにそうかもしれません。せっかく加
点できるのに、何をしていいのかわからないというのがありますね。
ほかに何かあります か。
32
ほかになければですが、私、個人的に見ますと、3つ星は3つ星でいいんです が、最後の
給水所では電力使用量がふえちゃうかもしれないよと書いてあ ります。 これは本当にそうな
のか、ギリギリ詰めないと、 配水量がふえたからポンプの性能がよくなってもやっぱり電力
量がふえちゃう というのは、そうなのかなと。 配水量がそんなにふえるのか、ポンプの性能
を上回ってふえるのかとか、やや疑問なところもありま す。先ほどみどりも頑張らないとふ
えないんだよというお話もありました 。省エネもそういうところが勝負ですので、特に公共
事業ですからぜひ強く、もっといいポンプは本当にないのかと か、いろいろ調べたほうがよ
ろしかったのではないかと思いました。
それから、書いていないので恐らくないと思うんです が、水道が圧力かけて配水池に来る
ときに、一旦減圧したりするんですよね。またわざわざポンプを回して加圧して出すんです
が、減圧するときに発電をする のが最近は多いので、ここはそういう仕組みを入れていない
のか。太陽光発電だけが発電なのか、そういう着水時の減圧ポンプで発電するのかしないの
か、その辺も余地が実はあったのではないかなという気がします。
それから、和田掘ばかり厳しく言って申しわけないんですが、本当にたくさんの木 や植物
が生えています。やっぱりこれだけ大きい公共用地ですので、 植栽のインベントリーといい
ますか、例えば 新たに植える計画は皆さん書いているんですが、既にそういう土地があって
木が生えているところについては 、本来、今何が生えているということについて向こうが調
査して持ってきて、それでこういうのを何とか救出するんですという たてつけにしておかな
いと、単に本数だけで本当にいいのという感じがちょっとしま す。その中身についてもあら
かじめ言わせるようなことを 、こういう開発のときにはしたほうがいいんじゃないかなとい
う気はいたします。
ですから、変な話ですけれども、透明化して風通しがよくなっちゃったら、今度はそれだ
けがひとり歩きする可能性があるので、その案件に応じた御指導がかえって必要になるんじ
ゃないかという気もしますね。さっ き言った着水時の減圧ポンプの発電というのは、もちろ
ん当初の制度では書けない、そんなのはレアケースですから、もともと書けることではない
ので、自分で言うしかないと思うんですね。そういうものを発見していくことがすごく大事
なので、環境総合対策室 の目きき機能がとても大事じゃないかなと思います。標準化すれば
するほどということですね。
ほかにはよろしいですか。
○委員
今の案件の3つとダイレクトに重ならないので、広い意味でこの案件かと思うん
33
ですが、実は先日、区報を見ておりましたら、たしかあしただったような気がするんですけ
れども、京王線の連続立体交差 事業の説明会のお話が出ておりまし た。多分これは笹塚から
南のほうを立体交差にしようということですけれども、具体的なものはもちろん私もわから
ないわけですが、この案件に対する環境面からの取り組みというか、いや、もう既にこうい
うことはやっているんだ、これはいずれこの 審議会でということであればそれをお待ちした
いと思いますが、あるいはこの問題について審議会としての立ち位置ですね。どんな立ち位
置でこの問題に携わっていくというか、関連していこうとしているのか、この辺についてお
話しいただけるようなところがありましたら教えていただければ と思います。
○会長
とてもいい意見ですね。
○委員
もう1点あるんですが、これはまた継続して。
○会長
世田谷区で大きな開発というと、例えば外 かく環状線もそうでしょうし、小田急
のときは大分紛糾して裁判まで行きましたが、京王線の立体化はどうするのかとか、いろい
ろ大きな開発案件があると思うんですが、本来、審議会は諮問していただければ何か言わな
きゃいけない立場なんで、どう考えていらっしゃるか、今言えることがあれば。
そもそも区長 さんの意見はアセスの中で求められるんですよね。区長さんの意見形成のと
きに、例えば審議会は報告を聞かせていただくだけなのか、あるいは何か意見具申しなきゃ
いけないのか、そういうところはあると思います。
○環境計画課長
京王線の立体化につきましては、済みません、直接的には今手元にない
んですけれども、3年前に一旦この場で御報告させていただいてございま す。かなり早い段
階だったと思いますが、そういう段階での計画 を御報告させていただいてございます。
○委員
3年立ったら相当変わっちゃっていますよね。
○環境計画課長
○委員
確かにそうですね、そこはあるかと思いますけれども。
現時点でどんなタイムスケジュールで行くというような 話で、それでの審議会と
しての立ち位置みたいな ものをお話しいただけるような機会があってもいいのかなと思いま
す。
○会長
ありがとうございます。さっき申し上げましたけれども、建築だけが環境インパ
クトを持っているわけではないので、ほかの開発計画の中でどうなるかというのは当然議論
になるところでありますので。
きょうは恐らく時間が足 りないので、次回ぐらいに1度 、大きな開発案件はある 、今まで
区としてこういうことをしてきたけれども、これからこういうことを迫られる可能性があ
34
る、その中で審議会が果たすべき役割があるのかないのかということを皆さんにお知らせし
ておいていただけますか。こちらのほうもこちらのほうで 、諮問がなくても勝手に建議する
ことはできると思います が、そこまでするのかどうかというのもあります。やっぱり環境審
議会ということであれば、区で行われる開発案件の環境インパクトについて全く責任がない
わけではないので、そういうことについても議論があればしていきたいと思います。
もう1点ですか。
○委員
も う 1 つ は 、 昨 年 末 に パ リ で C O P 21が 採 択 さ れ ま し た 。 も ち ろ ん 私 が 存 じ 上 げ
ている のは 新聞 とか で見 る限り しか わか りま せん が、日 本は 2030年度 に 2013年 比で 26%削
減しましょうという国際公約を掲げたということでございま す。それを実現していくために
は、先日の日経新聞を見 ておりましたら、LED 100% にするとか、ヒー トポンプは3倍以
上にするとか、新築住宅の半分以上を太陽光だけで賄うような取り組みとか、幾つか項目が
出ておりまして、これは結構今までに比べるとドライブ をかけないとできない施策が並んで
いると思ったわけです 。世田谷区としては、こういう動きがあったときにどんな形で 、少し
手をつけ始めているというか、検討を始めているというか、もう見直しは心配するな、予算
もかかるから、既にこういったことについては手をつけているんだということがあり ました
ら、ぜひとも聞かせていただきたいと思いま す。
まだ十分じゃないとすれば、私は、先ほど御説明がありま したが、2年 前、3年前にでき
た施策は必ず見直しをしなきゃいけないと思うわけ です。まさにPDCAを回す意味でも、
こんなことはこういうふうに見直したらどうだということを 、この審議会 の中で少し出して
いただくことも必要なんじゃないかなと思っているわけでございます。
その中の1つとして、今までも区役所業務の改善というような話 は出ておりますけれど
も、私 は最 近、 これ もや っぱり 新聞 を見 てい ます と、I oT の活用 とい う の を相 当う まくや
っていく必要があるんじゃないかと思うんですね。1週間ほど前も、いよいよ人工知能のデ
ィープラーニングで、囲碁でコンピューターに負けましたというような話も出ております 。
やっぱりこれをうまく使うのはかなり業務の効率化になる。例えば具体的には、今、銀行と
か生命保険会社 の電話でコールセンターに かけますと、あの回答ってディープラーニングで
コンピューターがやって、模範的回答が画面で幾つか出て、それを見ながらオペレーターの
方が回答するというのはもう当たり前になってきている 。そういうようなものも区の業務の
中で使っていくと、これはやっぱりビッグデータを使ったディープラーニングというか、活
用の1つじゃないかなと思うわけで、そんな検討ってどうなのかなと。もちろんこういうの
35
をやるとなると、どこかとパートナーを組まないとなかなかできないと思うわけで、そのパ
ートナーをどうしていくかというのも研究していく1つじゃないかなと思いますけれども、
そんなことを1つ感じます。
それともう1点は、これはいつも会長に言われるんです が、私、FCVをぜひともやって
いったらいいじゃないかという気がするわけですね。 以前、たしか区長さんは 、災害対策と
かそういったものに関連してやったらいいんじゃないかというお話をされていたような気 が
するんですね。例えば防災用としてそれを置いて、常時は別のことに使う けれども、何かあ
ったときにはFCVの発電をできるようにということだった気がするわけでございま す。そ
ういう意味で見ると、先ほども大変 電力を食う和田掘給水所の話が出ていました 。、私は細
かなところはよくわからないですが、 あそこだと敷地もあ るというふうに思うわけ です。あ
あいうようなところでこういう実験というか、 トライアルをやるのは大いに意味があるんじ
ゃないかなと思うわけです。
これもたまたま新聞で見たんです が、2週間ほど前、荒川区がたしか東京ガスと、お金は
東京ガスが出して、荒川区は場所だけ提供と言っていました 。それでFCVの実験をやりま
すというようなことが出ていたわけでございまして、ぜひともそういった 御検討もどうなの
かなと。現実に和田掘のときって 、そんな御検討 があったのかなという疑問も感じた次第で
ございます。
○会長
ありがとうございます。ちょっと時間が押していますので……。
○委員
申しわけございません、私からは以上です。
○会長
いえいえ、ありがとうございます。実は次の議題がそれに若干絡むところなの
で、今の御意見に対するリアクションも含めて、自然エネルギー活用というところを少し深
掘りで御報告いただいて、少し議論したいと思います。本来 午後5時に終わるべきでござい
ま す が 、 大 変 申 し わ け ご ざ い ま せ ん 、 あ と 10分 ち ょ っ と 貸 し て い た だ け れ ば と 思 い ま す 。
超特急になっちゃいますけれども、よろしくお願いします。
○環境計画課長
まず資料④の「自然エネルギー活用促進地域フォーラム」電力小売自由
化 に 向 け た 区 民 セ ミ ナ ー の 開 催 結 果 に つ い て の 御 報 告 で す 。 続 け て (5)自 然 エ ネ ル ギ ー 活 用
による自治体間 連携の仕組み構築に向けた取組みについて御説明させていただきます。
まず資料④でございまして、 電気事業法の改正により4月から電力の小売の自由化という
ことで、いろんなところで報道されているとおりでございます。 一般家庭や商店も電力会社
を 選 択 で き る よ う に な る こ と か ら 、 一 昨 日 の 2 月 1 日 月 曜 日 、 午 後 6 時 30分 か ら 午 後 8 時
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30分 の 間 で 北 沢 タ ウ ン ホ ー ル に て セ ミ ナ ー を 行 い ま し た 。 基 調 講 演 「 電 力 小 売 自 由 化 と 私
たちの暮らし~賢い電気の選び方~ 」、講師は松本真由美氏ということでやらせていただき
ました。具体にはトークタイムに記載のような 消費者の視点で電力自由化の疑問について対
談を行っていただいたところでございます。
小売電気事業者6社に来ていただきましたので、6社のプレゼンテーションと、相談ブー
スを設けました。また資源エネルギー庁さんにも御参加いただき、相談の対応をしていただ
いたところでございます。
裏面を見ていただければと思います。アンケートで寄せられた 参加者の 生の声ですけれど
も、電力自由化の仕組 みについてとても勉強になりました、価格が安い ところでという選択
しか最初はなかったのですが、電源構成を 見るという点が興味深かった など、記載のような
御意見をいただいたところでございます。
その他ということで、 当日の摸様については 後日、区のホームページに 掲載する予定でお
りますので、またそちらをごらんいただければと思います。
最後に参考ということで、お手元に当日配付しました資料一式 をつけさせていただきまし
たので、後ほどごらんいただければと考えております。
引き続きまして、資料⑤を説明させていただきます。
○環境総合対策室副参事
では、資料⑤について御説明させていただきます。 自然エネル
ギー活用による自治体間連携の仕組み構築に向けた取組みについて でございます。
エネルギー施策につきましては、環境基本計画 でエネルギーの 地産地消 と交流自治体等と
の交流・連携によって自然エネルギーの活用拡大を目指すこととしております。こちらも
28年 4 月 よ り 電 力 小 売 全 面 自 由 化 が ス タ ー ト す る と い う こ と で 、 区 民 が 電 気 の 購 入 先 を 選
べる時代を迎えることから、環境に配慮した電気を購入できる仕組みの構築に向け 、区とし
て検討を進めておりまして、その取り組みを簡単に御報告させていただきます。
検討事項としましては大きく2つございまして、世田谷区 はこれまでいろいろなおつき合
い の あ る 交 流 自 治 体 が 約 40ほ ど ご ざ い ま す け れ ど も 、 そ の 中 で 自 然 エ ネ ル ギ ー を 使 っ た 発
電に関心を持っている自治体も幾つかございます。そういった交流自治体産の電気を区民と
か区が購入できる仕組み づくりができないかということを検討しております。2つ目としま
しては、そういった発電事業 に区民が参加する仕組みづくりができないかということで、こ
の2つについて検討しているところでございます。
きょうは時間がありませんけれども、別紙1をごらんいただ くと簡単な模式図がかいてご
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ざ い ま す 。 (1)だ け 御 説 明 さ せ て い た だ く と 、 こ れ ま で 発 電 事 業 者 と 区 民 の 間 に は 東 京 電 力
だけが入っていて、東京電力からしか電気が買えなかったんです 。この間の小売電気事業者
というのが、今いろいろ な会社が出てきていまして、区民の皆さんも世田谷区も選べる状況
になってくるということでございます。ここで交流自治体で発電した電気を取り扱う小売電
気事業者に入っていただければ、そこから区民が買うことも可能になるということで、世田
谷区と交流自治体で協議しながら、こういった小売電気事業者を選んでいく仕組みを考えて
いきたいと考えているところでございます。
(2)に つ き ま し て は 、 そ う い っ た 発 電 事 業 に 何 ら か の 形 で 区 民 の 方 が 参 加 で き る よ う な 仕
組みにして、例えば地域の特産品とか宿泊とか、そういったもの で還元できれば、さらに世
田谷区民と地方の自治体で交流が深まっていくのではないかといった仕組みを考えておりま
す。
実際にこういった仕組みをどうやって取り組んで進めていくかということで、表紙 に戻っ
て い た だ け ま す で し ょ う か 。 3 の 取 組 み 内 容 で ご ざ い ま す け れ ど も 、 昨 年 11月 の 審 議 会 で
も簡単に御説明させていただきましたが、 自然エネルギー活用による自治体間ネットワーク
会 議 と い う も の を 昨 年 11月 7 日 に 開 催 さ せ て い た だ き ま し た 。 そ の 際 、 関 心 を お 持 ち の 自
治体が世田谷区を含め8自治体参加いたしまして、意見交換とか情報交換を行いました。そ
のときに川場村のほうから、ぜひこれから木質バイオマス発電で発電する電気を世田谷区民
に も 買 っ て い た だ き た い と い う お 話 が ご ざ い ま し て 、 そ れ が (2)に つ な が っ て ま い り ま す 。
今後、2地域間による検討の場の設置ということで、世田谷区と関心をお持ちの前向きな交
流自治体と、具体的な検討協議の場を設置していきたいと考えております。
今後の予定としましては、2月以降にこう いった具体的協議を開始してまいりたいと考え
ております。また、川場村だけではなくて、川場 村との取り組みをモデル としまして、ほか
の自治体にもこういった取り組みを拡大していければと考えております。
雑駁ではございますが、説明は以上でございます。
○会長
ありがとうございます。投入エネルギーの排出係数を下げていかないと 、とても
とても二酸化炭素の削減はできないんですが、全体像について何か補足はございますか。き
っとこの温暖化対策計画に書いてありますけれども。
○環境総合対策室長
温暖化対策計画もつくらせていただいていますが、本審議会で御議
論 い た だ い て ま い り ま し た 今 年 度 か ら ス タ ー ト し た 環 境 基 本 計 画 の 中 で は 、 こ の 10年 間
に 、 エ ネ ル ギ ー の 消 費 量 を 区 全 体 で 15% 減 ら し ま し ょ う と い う 目 標 も 置 か せ て い た だ い て
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います。先ほどの省エネポイント事業などもその一環かと思いますし、 ただいま申し上げま
した自然エネルギーでつくった電気を買 えるようにしていくといった選択肢も 、その1つに
な っ て い こ う か と 思 い ま す 。 今 後 、 国 の ほ う で も 、 C O P 21の 結 果 を 受 け て 、 取 り 組 み を
どう進めるかということも示されてくると伺っておりますので、そういった動向も見つつ、
区民、区の目線でできる取り組みを 、区民の皆さんと一緒に、あるいは事業者の御協力もい
ただきながらやっていきたいと考えております。
それから、FCVのお話もございました 。水素の活用ということも、新たなエネルギーと
いうことで世田谷区も着目しております。 水素ステーション、これはFCVの燃料を入れる
場所で、世田谷区としてもぜひ設置していただきたいということで、事業者の皆様と情報交
換をさせていただいていますが、なかなか事業者さんとしては、費用対効果の面、あるいは
立地に適した場所が見つかっていないということが 情報としてございます。
ただ、もう1つ、来年度予算で少しだけ調査費をとらせていただいているのがありまし
て、川崎市さんと東芝さんが、H 2 Oneといいまして、電気を水素でためることができる
システムで、実証実験をやっております。世田谷区も川崎市と包括協定を結んでいる関係が
あ り ま し て 、 2020年 東 京 オ リ ン ピ ッ ク ・ パ ラ リ ン ピ ッ ク は 環 境 オ リ ン ピ ッ ク ・ パ ラ リ ン ピ
ックということも言われていますので、そういったことも念頭に置いて、その H 2 Oneの
活用が可能になるのではないかということで、具体的な場所について調査をさせていただく
予算もとらせていただいております。
それ から 、 IoTの 活 用につ いて は、 大変 重要 だと思 って おり ます が、 まだ世 田谷 区はそ
こについては着手できていないのが現実でございます。
○会長
こ れ も 議 論 し て い か な き ゃ い け な い 。 温 暖 化 対 策 計 画 で は 、 ち ょ う ど 平 成 20年
度、だ から 2008年比 で 2020年 に 25% カッ トと い うこと で、 今回 のパ リ協 定のほ うに 日本 が
出 し た 目 標 よ り 10年 早 く 同 じ ぐ ら い や る と い う こ と で 、 大 変 厳 し い 内 容 で す 。 本 当 に で き
るのというのはちょっとあるんですが、今室長さんのお話がありましたように、区が自分の
責任で動かせる部分についてはちゃんとやらないといけないと思いますね。そういう部分は
どこにあって、どれだけできるのかということについては、 基本計画や推進計画のフォロー
アップといいますが、PDCAサイクルを回す中で、見ていく必要があると思いますね。本
当にやらなきゃいけなくなっているというのは事実だと思います。また、それは大変なこと
だと思います。
本件は特によろしいですか。私は早く売っていただきたいなと待っているんです。さっき
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言いましたけれども、例えば前年度に比べて10%なんて、CO 2 はなかなか削れないですよ
ね。他方、東電さんの悪口を言うわけではないんですが、東電さんの排出係数は1年で
20% ぐ ら い 悪 く な っ た り す る ん で す ね 。 そ う す る と 営 々 と し た 努 力 が ぽ ん と 横 か ら と ら れ
てしまう。家庭部門がふえたと言われてしまうので、これはそういう話じゃないんじゃない
のと、すごくいぶかしく思うんです 。そういうことから防衛するためには 、やっぱり自分で
電気を買うというサジェスチョンもないといけないなと思っておりますので、ぜひ実現して
いただければと思っております。
ほかに特にないですか。
で は 、 時 間 を 15分 オ ー バ ー し て 申 し わ け な か っ た で す が 、 今 回 の 審 議 会 は こ れ で 終 わ り
ます。
○環境計画課長
次回の日程の御案内でございますけれども、候補日といたしまして、平
成 28年 4 月 28日 木 曜 日 、 午 後 3 時 か ら 午 後 5 時 を 予 定 し て お り ま す 。 場 所 に つ き ま し て は
区役所第1庁舎5階の庁議室を予定しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
午後5時15分閉会
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