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一般質問(2日目)

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一般質問(2日目)
●
●
出席議員(16名)
1番
平
口
3番
藤
野
5番
名
波
7番
村
9番
彦
君
2番
大
石
健
司
君
守
君
4番
大
井
俊
彦
君
喜
久
君
6番
植
田
博
巳
君
田
博
英
君
8番
澤
田
隆
弘
君
鈴
木
千津子
君
10番
太
田
佳
晴
君
11番
本
杉
光
雄
君
12番
小
杉
康
男
君
13番
名
波
富
幸
君
14番
大
石
和
央
君
15番
中
野
康
子
君
16番
良
知
義
廣
君
欠席議員(0名)
朋
●
説明のため出席した者の職氏名
市
樹
君
副
池
洋
君
建
設
望
月
満
君
総
務
監
鈴
木
治
政策創生専門監
加
藤
健康福祉部長
大
石
産業政策理事
横
山
建
教
政
育
策
防
理
災
設
部
長
西
原
長
坪
事
長
教育文化部長
政 策 協 働 部
企 画 課 長
市 民 生 活 部
納 税 課 長
健 康 福 祉 部
子ども子育て課長
産 業 経 済 部
お茶特産課長
建
設
部
建 設 課 長
教 育 文 化 部
学校教育課長
●
茂
長
杉
本
基久雄
君
理
事
太
田
聡
君
部
長
大
石
一
志
君
君
政策協働部長
野
村
豊
道
君
彰
君
市民生活部長
秋
野
裕
之
君
朗
君
健康長寿まちづくり専門監
辻
良
典
君
裕
之
君
産業経済部長
小
栗
弘
行
君
加茂川
雅
弘
君
会 計 管 理 者
小
池
留利子
君
杉
村
明
彦
君
今
村
隆
史
君
内
山
卓
也
君
田
形
正
典
君
福
代
英
正
君
大
石
弘
子
君
菅
沼
範
彰
君
高
橋
伸
行
君
大
石
光
良
君
松
坂
正
年
君
飯
塚
一
日
君
戸
塚
秀
明
君
永
井
常
夫
君
総
務
部
管理情報課長
政 策 協 働 部
地域創生課長
健 康 福 祉 部
社会福祉課長
健 康 福 祉 部
高齢者福祉課長
産 業 経 済 部
観 光 交 流 課
外交・スポーツ交流室長
建
設
部
水 道 課 長
教 育 文 化 部
社会教育課長
原
木
哲
夫
君
勝
君
調
山
本
貴
子
君
久
君
精
市
事務局出席職員氏名
局
長
植
田
書
記
加
藤
伸
整
監
〔午前
9時00分
開議〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
開議の宣告
○議長(良知義廣君)
これより本日の会議を開きます。
議事に入ります。
本日の議事日程はあらかじめ配付しておりますので、朗読は省略いたします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第1
一般質問
○議長(良知義廣君)
日程第1
一般質問を行います。
通告に従い、順次一般質問を許します。2番
大石健司君。大石議員については、一問一答方式で行い
ます。
〔2番
大石健司君登壇〕
○2番(大石健司君)
皆さん、おはようございます。
朝一はいつもテンションが低いので、元気を出していきたいと思います。
通告に従いまして、市長並びに副市長、ほか関係各位にご質問させていただきます。
1件目は、2020年東京五輪サーフィン競技の開催地、合宿地招致活動の現状認識と今後の活動について
であります。
去る8月4日、2020年東京オリンピックで、野球、ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツク
ライミング、そして、サーフィンの5競技18種目が追加の種目となることが、リオデジャネイロで行われ
た国際オリンピック委員会(IOC)総会で採決の末に承認されました。
サーフィンが追加種目に採用されることは、昨年9月に東京五輪組織委員会が、国内での若者へのアピ
ール度、人気度を重視し、野球やスケートボードなどとセットでIOCに提案した時点で、既に確実とさ
れていました。そして、それを前提に当初は東京五輪のあらゆる競技の事前合宿地への立候補を否定して
いた本市は、急遽、開催地にまで名乗りを上げて、招致委員会を立ち上げ、年明けからさまざまな活動を
展開してまいりました。
ところが、五輪本番の開催地に関しても、同じ8月4日に、東京オリンピック組織委員会がIOCに対
して、「千葉県一宮町だけを提案した」ということが明らかになったために、ただでさえ局地的な盛り上
がりだった牧之原市の招致ムードは、残念ながらすっかりしぼんでしまいました。
今も、どれだけ市長や担当者の皆さんが、12月のIOC総会での開催地の正式決定まで全力を尽くしま
すと繰り返しても、大逆転の開催のための唯一の切り札とも言える本市独自の人工造波装置によるウェイ
ブ・プール構想さえ、いまだに市民の目に見える形で具体的に進展していない以上、残念ながら全力を尽
くしているようには見えません。全ては絵に描いた餅だと私は思っています。
この一連の流れに関して、12月のIOC理事会での正式決定、そして発表を前に、西原市長の現状認識
と今後の活動方針を伺います。
①現時点で、組織委員会から開催地に選定されなかった原因と理由。そして、その責任をどのようにお
考えでしょうか。これまでの活動で反省すべき点、今後の活動継続において、改善すべき内容があるので
しょうか。
-100-
②今後、12月の正式決定までに、行政と招致委員会が行う活動の具体的なプロセスと4年後の着地点の
目標や展望をお教えください。
③今定例会の行政報告で、市長は「今回の官民一体の取り組みを契機とし、沿岸部の活力を取り戻すべ
く、サーフィンを初めとするビーチスポーツやマリンレジャーなどの魅力発信とともに、海岸背後地を活
用した空間の創出などの新たな観光まちづくりに取り組んでまいります」と宣言されました。以前にも内
容的にはほとんど同じ演説をされていましたが、五輪開催地招致が厳しくなった現状において、新たにそ
の具体策を伺います。
二つ目は、牧之原市内の津波避難施設の利活用についてです。
将来的に想定される南海トラフの巨大地震から、市民の生命・財産を守るため、市内臨海部に津波避難
施設12カ所、避難地・避難路20カ所などのさまざまな施設や道路、避難地等が建設・整備されております。
当初よりこれらの施設は、完成後、地元町内会、自治会に管理を委託し、通常の避難訓練はもとより、平
時におけるさまざまな地域内の交流や、きずなづくりのイベントや行事に利用、活用されるものと聞いて
おりました。これまでの利用の実績、状況と今後の方針について詳しくご教示ください。
以上の2点に対し、率直で明確、そして具体的かつ詳細なお答え、お考えを披露していただくことをお
願いして、壇上からの質問を終わります。
○議長(良知義廣君)
答弁を求めます。西原市長。
〔市長
西原茂樹君登壇〕
○市長(西原茂樹君)
おはようございます。大石議員にお答えをいたします。初めに、組織委員会から開催地に選定されなか
った原因と理由、そして、その責任とこれまでの活動の反省点、今後改善すべき内容についてであります。
まず、選定されなかった主な要因として、選手村から競技会場までの移動距離・時間が挙げられます。
当初、組織委員会が示した追加種目の会場選定の基本的な考え方に、「アスリートに快適な環境を提供で
きること」があり、競技会場への移動に伴う負担などを鑑みた結果であると思われます。その優位性を除
いた大会実績、海岸環境及び波の状況においては、同等の評価であったと思っております。
これまで招致委員会を主体に、サーフィン議連の皆様とともに、陳情、関係機関等への働きかけ、また
決起集会やビーチクリーンなどを実施し、市民の機運醸成を行ってまいりました。ただ、過去に例のない
招致活動であったことから、その時々で情報等を収集し、最善の策を尽くしてまいりましたが、今回、組
織委員会が提案した会場に選ばれなかったことは大変残念であります。
次に、12月の正式決定までに、行政と招致委員会が行う活動の具体的なプロセスと4年後の着地点の目
標や展望についてであります。
会場の正式決定は、競技団体との協議により決定すると聞いておりますが、牧之原市の有力なセールス
ポイントは、市内民間事業者によるウェイブ・プール構想であります。この構想の実現性について、早急
に関係機関に示せるよう努力してまいります。
今後は、会場の選定に向け、引き続き鋭意努力することはもちろんでありますが、一方、ホストタウン
を含めた事前合宿地の招致等の可能性も探ってまいります。
特に、先日、中国の汪婉在日大使館参事官が牧之原市を訪ずれた際に、ホストタウンとしての受け入れ
を希望される発言がございました。今後は、アメリカとあわせ、中国との交流についても、競技種目等を
慎重に検討し、推進してまいります。
また、今回の追加種目決定を受け、現在開催しておりますキッズサーフィンスクールをさらに充実し、
-101-
競技人口の拡大を目指すとともに、選手育成にも努めてまいります。
次に、ビーチスポーツやマリンレジャーなどの魅力発信、海岸背後地を活用した空間の創出などの具体
策についてであります。
牧之原市は、東西15キロに及ぶ海岸線を有し、白砂青松の静波海岸や相良サンビーチなどに年間50万人
以上の海水浴客や大勢のサーファーが訪れています。今後は、さらなる若者の誘客や沿岸地域の再生を目
的とした「ビーチ等でのスポーツを生かした観光まちづくり事業計画」について、今年度中の策定を目指
してまいります。
計画では、市内の民間事業者が構想するウェイブ・プールを主要施設として位置づけるほか、富士山静
岡空港を活用し、インバウンドを含めた誘客を図るための手段として、ビーチ関連スポーツの主要大会が
誘致できる環境整備や沿岸部それぞれの特性、特徴を生かしたゾーニングなどを盛り込んでいきたいと考
えております。
次に、2件目の津波避難施設の利用状況と今後の方針についてであります。
津波避難施設につきましては、これまでに避難タワー4基と避難ビル1カ所、避難地、避難路4カ所が
完成しておりまして、平成30年度までには、計画している32カ所全ての避難施設が完成するよう、整備を
進めているところであります。
現在、完成した津波避難施設にかかる日常の維持管理、施設活用につきましては、管理協定を踏まえ、
地域の意向に沿った対応をお願いさせていただいております。
ご質問の平時における活用方法についてでありますが、原則的には、災害時を想定した避難訓練やその
ほか防災に資するような活動に限られることになります。しかしながら、地域の皆様に避難施設を身近に
感じていただき、認識していただくことで、結果的に有事の際の円滑な避難行動につながるものと考えま
すので、防災に資するという観点から、地域コミュニティー活動や防災活動の場などとして、ご活用いた
だきたいと考えております。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
ご答弁いただきましたが、多少かみ合っていないところとか、ご答弁が漏れているような感じがありま
すので、再質問させていただきます。
ちょっと事実関係を確認したいんですけれども、リオデジャネイロでのIOC総会で、サーフィンが追
加種目に決定したのは現地時間の8月3日、日本では8月4日です。その日は、たまたまですけれども、
我々議員全員が長野の松川町に交流のために向かう日でございました。
その日に副市長のほうから、私の記憶としては、バスの中でこういうことになったというご説明をいた
だいたと思いますが、市長または副市長でも構いませんが、サーフィンが追加種目になった、だけど、開
催地としては牧之原市は推薦されなかったという事実をお知りになったのはいつでしょうか。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
サーフィンが8月4日に決定されたということでございまして、日本時間の4日ですか、そこで、情報
としましては、県のほうから、多分、会場に選定されていないようだというような情報がございましたの
で、その時点で正式決定じゃないんだけれども、少し選ばれていないような状況であるというような情報
は入っておりまして、そこで、市長、副市長には伝えたというようなことでございまして、正式に決定が
-102-
なされたときに、広く議員の皆さん等にもお知らせしなければいけないということですので、松川に行っ
ているときに副市長のほうにこうなったよと連絡を入れて、お話をしていただいたということだったと思
います。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
私もそのように記憶しておりますが、正式に決まるのは12月の総会というのは、重々承知しているんで
すけれども、やっぱり宝くじも買わなければ当たらないように、推薦されていなかったら、なかなか当た
るというのは難しいと思うんですが、当時の認識としては、我々議員もそうですが、副市長また産業経済
部長も、ああと、残念だっけねという空気だったんですが、それは間違っていますか。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
当初、サーフィンが正式種目になったということは、非常に喜ばしいということで思っていたんですが、
会場の選定につきましては、一宮が推薦というか提案されたということでございますので、やはり入って
いなかったということは、非常に残念に思っていました。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
そのとおりなんです。でも、最初から、一番最初から一宮が有利だというのは、一年以上前から言われ
ていたことですよね。そして、先ほどの私の壇上からの質問でもしましたように、とにかくウェイブ・プ
ールを中心として牧之原はやるんだということで盛り上げてきたはずですし、実際、だめだったんです、
がっかりという感じだったにもかかわらず、もう最初からほぼ決まっていたオリンピック招致が、サーフ
ィンが決まったよという行政情報という形で、牧之原テレビが出されているMAKIcomの、牧之原市
役所の公式フェイスブックで、夕方の6時30分に、「きょうはうれしいニュースだよ、みんなも知ってい
ると思うけれども、サーフィン競技がオリンピックの追加種目として決まったんだよ。サーフィン会場は
千葉県一宮町になりそうだけど、引き続いて事前合宿地の誘致やサーフィンを生かしたまちづくりは進め
ていくよ」と極めて前向きで、祝賀ムードのコメントが載っているんですけれども、この文面とか、内容
については、どなたがどういう感じで指示を出したのでしょう。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
そこは、観光交流課の職員も入って、その文面は考えたということでございます。
それと、追加として、12月に正式決定だというような情報もその時点で入っておりましたので、じゃあ、
まあ推薦はされたんだけど、IOCの理事会で12月に決定するまでの間、まだ正式決定ではないというこ
とでありましたので、まだ99%決まっているかもしれないけれども、1%くらいはもう可能性があるなら、
それに向けてしっかり対応していきたいというふうにちょっと思った次第であります。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
-103-
○2番(大石健司君)
実際1%かもしれませんけれども、10%かもしれない。もしかしたら、50%かもしれない。ウェイブ・
プールができれば70%かもしれないと僕はまだ思っているんですが、そこで、今回は推薦されなかったけ
れども、12月まで結論が延期されたということはチャンスと捉えて、新しくうちはこういうのを持ってい
て、ほら一宮なんか持っていないじゃないかというようなアピールなりをしていけば、まだまだ可能性が
私はあると思っているんですけれども、それが見えないので、今回わざわざ私はサーフィン議連の事務局
長という立場で、何でおまえが言うんだと言われるかもしれませんが、そこを何とかしたいなと思って質
問しているわけです。
ですから、どうして、まず選ればれなかったんじゃなくて、推薦されなかったんですよね。じゃあ、何
で推薦されなかったことに対して、何らかのアクションをとりましたか。何でうちを推薦してくれなかっ
たんですかという質問なり、抗議なり、あれだけ東京に何度も行って、いろんなところに根回ししている
というふうに市長もおっしゃった、副市長もおっしゃった、部長もおっしゃった。そんな中で、候補にも
入れてもらえなかったということは、屈辱的だと僕は思うのですが、それについてどうして皆さんはおと
なしく、まだ決まっていないから余り怒らせてはいけないと思っているんですか。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
推薦されなかったということでございますが、その推薦の会場の選定の理由としまして、答弁にも書き
ましたけれども、選手村からの会場までの時間といいますか、そういうところで、一つの会場選定の基本
的な考え方の中に、選手に快適な環境を提供できるということで、選手村との距離とか、時間とか、そう
いうことが適切かどうかということがございますし、それ以外は既存施設を最大に利用するだとか、運営
経費の低減が図れるですとか、あと、観客動員が見込めるのかとか、テストイベントが開催可能かどうか、
そういったことについては、多分、千葉と同等の考えだと思いますので、その辺、選手村との距離の部分
が若干マイナスになったのかなということで、一宮が選ばれたんだろうというふうに思っています。
牧之原の本当に強味は、ウェイブ・プール構想ですので、その辺をどんどんPRして、NSA、日本サ
ーフィン連盟ですとか、国際サーフィン連盟のところにも提案をしていきました。それがまだまだ絵に描
いた部分でしたので、それを具体的にしっかりした計画にしなければいけないということで、事業者等々
含めて、事業内容を詰めてまいりましたが、なかなかいろんな造波装置などはアメリカ製で、アメリカの
業者との契約とかありまして、その契約の中に結構機密情報というか、なかなか情報を出せないというよ
うなこともございますので、そういった部分で、非常にこの計画をこうだということを公にそこに出せな
いという状況がございましたので、その辺、私たちもすごいジレンマは感じているところだったんですけ
れども、出せる情報は出して、日本サーフィン連盟、国際サーフィン連盟には伝えて、もう十分伝わって
いるというふうにちょっと思っておりますが、そういった中で、図らずも一宮が選ばれて、当然、組織委
員会としては、自然波でやるという条件がずっとありましたので、一宮が選ばれたのではないかというこ
とでございます。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
ウェイブ・プールについては、もうちょっと後で伺いますけれども、私の聞いているのは、そうであろ
う、距離が問題だったんであろうという推測で物をおっしゃっているんですけれども、距離は最初から千
-104-
葉のほうが2倍も近いのはわかっている話で、それを今になってそうだろうなんて言われたら、最初から
手を挙げる必要なかったんじゃないのというふうに皆さん思う、市民は思うと思うんですが、そこを何と
かするためにいろいろやっていたし、ウェイブ・プールもやっていたし、それなりの我々こういうのをや
っているんだ、空港も近いんだ、ホストタウンとしてやれるんだというのをアピールしてきたというふう
に思っているんですけれども、それについて質問もしないで、確認もしないで、ただ距離が近かった、千
葉のほうが近くて便利だから選ばれたんでしょうじゃ納得いかないし、幾ら市民の税金が使われていなか
ったとしても、その説明ではおかしいと思いますし、どうして選ばれなかったという調査もしていないよ
うに見受けられるんですけれども、確認はそれはしているんでしょうか。まずそこだけ短目に教えてくだ
さい。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
組織委員会のほうには確認はそこまではしておりません。組織委員会のコメントとしましては、これか
ら12月までに競技団体というか、日本サーフィン連盟なり、国際サーフィン連盟と協議して正式に決定す
るということでございますので、日本サーフィン連盟のほうには、少しパイプもありますので、打診をち
ょっとしたところはありますけれども、正式に、いい情報というか、まだどこまでそういう協議ですとか、
そういったものはしていないというような情報でありますので、そういった情報を精査していく中で、や
はり慎重にといったら、もうこんな時期で慎重にと言ってはいられないかもしれないんですけれども、情
報に沿ってポイントを突くところは突いて、しっかりまだまだアピールはしていきたいと思いますし、ア
ピールするに当たっても、やはり目玉となるウェイブ・プールの計画自体がもう少ししっかりしないと、
そういったこういうこともなかなかできないなと思いますし、そういった面はこれから鋭意努力していき
たいというふうに思っております。
全国34の自治体が招致したわけなんです。そこも当然、宮崎だったりとか、岩手、県内もありますけれ
ども、当然、距離は東京よりか遠いところで招致活動をしているというところでもありますので、選ばれ
た部分が東京からの距離というだけではないのかもしれないんですけれども、そういったところで、市と
してはそれなりにアピールはしてきたつもりでおります。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
ご丁寧に答弁していただこうとして、結構、墓穴を掘っていらっしゃるんですけれども、結局、一生懸
命アピールしてきたけれどもということはわかるんですけれども、やっぱり距離がだめだったとか、こう
いうことになってしまって、非常にこれからもしっかりアピールしていきたいとおっしゃっていますけれ
ども、例えば、オリンピック担当大臣とこに我々サーフィン議連も含めて招致委員と一緒に行きましたよ
ね、5月でしたっけね。その後、オリンピック担当大臣がかわったのご存じですか。何月何日にどなたに
なったかご存じですか。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
いつかわったのか覚えておりませんが、丸川大臣にかわったということでございます。
-105-
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
7月10日の参議院選挙を受けて、元アナウンサーの丸川珠代大臣が8月3日に就任しているんです。こ
の発表の前日なんです。もし、そこで本当に牧之原市が悔しいと思ったら、就任したばかりの丸川大臣、
全くわかっていない素人同然の美人アナウンサーかもしれませんけれども、そこのところに何人かで押し
かけて、何だというふうなもし直訴状でも手渡せたりできたら、できないまでも、持っていくことができ
れば全国ニュースになるんです。だから、そのくらいの意気込みを見せれば、牧之原市ってすごいなと。
ウェイブ・プール、34市町いっぱい出ていますけれども、みんな同じ条件ですからじゃないんですよ。ウ
ェイブ・プールというのは、うちが打ち出した、唯一打ち出した、しかも民間がやるというのが売りだっ
たのに、そこのところを全く出さないまま終わってしまいました、残念でした、まだ頑張りますというけ
れども、じゃあ、丸川大臣に会うということを今やろうとしているんですか。誰が音頭を取って、陳情と
か要請にいつも行っているんですか。やっていないじゃないですか。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
そこまでは考えておりませんでした。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
そこでちょっと、だから責任はどうなっているのかという質問をしたんです。そこには市長もお答えに
なっていないんですけれども、結局ウェイブ・プールの問題、今 、出たので言いますけれども、ウェイ
ブ・プールの問題もそうですよね。もうことしの2月の段階で、ウェイブ・プールの情報をもっと出して
くださいという話を質問して、状況が整ったら出していきますということでしたけれども、どんどん、ど
んどんずれてきて、何が起こっているか、皆さんが一生懸命裏でやっているらしいというのは私も知って
います。でも、何も外に向かって出さない、市民に向かっても出さない。観光協会や商工会にも出してい
るとは僕は見えないんですけれども、それで、一部の役場の幹部の皆さんが一生懸命やられているという
のは、風のうわさでは聞いています。でも、それが広まらないから、市民も半信半疑、当然、県も半信半
疑、国中が半信半疑、国際サーフィン連盟も半信半疑じゃないとは思う、今、違うとおっしゃったけれど
も、そういうふうな空気になってしまったんだと思います。
何でこんなことを言うかというと、市長はいつもいろんな場所でウェイブ・プールの話をされるときに、
牧之原市は官民一体、そして議会まで全員の方が賛成してくれて一致団結でやっていますと、いつもずっ
と言ってらした。でも、一致団結なんかしていないんですよ。なぜか。それは一部の人間が情報を握って
いて、例えば16人の議員が同じ情報を共有していないという意識のある方がいっぱいいらっしゃるんです
よ。私とか名波委員長、村田副委員長、このメンバーあたりが情報を聞いていて、小出しにしていて、全
員に対してちゃんと情報公開できていないから、こんな話、眉唾だよと思っている議員さんもいるし、市
民もいっぱいいると思うんです。
私どもは、一生懸命皆様があっち行きましょう、こっちに陳情行きましょうといったときはついていっ
て、一緒に写真も撮りました、一緒に話も聞きました。でも、そこで出てくる資料みたいな具体的なもの
が、すごいのが出てくるんですけれども、一度として我々議員とか市議会に対してちゃんとした説明、プ
-106-
ロセスとしてこれは外には出せないけれども、こういうものをやっているからご心配なくということをみ
んなに言ってくれれば、それは一致団結、協力するということになるんですよ。
ところが、それも言ってはいけない、写真も撮ってはいけない、こういう構想が進んでいるということ
もやめてくれ。それじゃあ、疑心暗鬼になるし、議会だって割れてしまうんですよ。招致委員会のイベン
トをみんなで一緒にやろうといっても、みんな一緒にできないんですよ、これ。それはそうですよ、情報
に格差があると思っているんだから。
でも、私みたいに事務局長で、この問題をやりましょうって言い出しっぺの人間ですら、聞いていない
し、教えてもらえない。私がおしゃべりだとか、情報を漏らすというふうに思われているかもしれないで
すけれども、そこじゃないんですよ。人間一丸とやるためには、情報をもっと小出しでもいいから出して
いかないと、最初に2月の段階でウェイブ・プール構想出るって、日刊スポーツとヤフーのトップニュー
スに出たって言ったじゃないですか。あれは、僕が電話をして書いてもらったんですよ。その後、何も出
さなかったら誰もついてこないと思うんです。どうして、そこをわかっていただけないというか、ずっと
秘密のまま来て、決定が、推薦もされていない、あと12月までもう1カ月、8月4日にだめと決まっても
う1カ月たってしまって、あと10月、11月、3カ月もないんですけれども、どうしてそこでもっとアクシ
ョンを出してこっちを向いてよと、本当に千葉でやって大丈夫なの、波なんか台風来なかったら来ないと
きもあるよ。夏の上旬は波なんかないよっていう話を言っていけば、日本中が信じてくれると思うんです
けれども、そういう情報ですら出さない。
民間がやっているウェイブ・プール構想は進んでいますから、早く計画を出したいとおっしゃっている
けれども、いつ出すんですかって、どこまでの情報をいつ出すかということを、実質担当者なんで、産業
経済部長には厳しいことを聞きますけれども、その辺のもくろみをもうちょっと教えてください。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
ウェイブ・プール構想につきましては、できる限り早く出したいというふうには思っております。その
中で、事業者等とも協議を重ねております。その中で、日本にまだつくったことがないというようなもの
でございますので、許認可の面ですとか、あと工法の面だとか、あとは造波装置の権利関係の面ですとか、
あるいは大量の水が使用されますので水の確保ですとか、そういったところで、いろんな検討課題がござ
います。
それと、これからつくったはいいけれども、運営ができなくなっては困るということで、採算性の面で
非常に苦慮されておりますし、事業資金的にもいろんなファンドですとか、そういったものを集めながら
やっていきたいというふうな計画もございますので、そういったものを詰める中でまだ詰め切っていない
というような状況で今います。事業者にとってもですね。そういったのを、秘密保持契約というのもあり
ますので、簡単には出せないだろうということがございます。
そういった中で、非常に事業者自身も、オリンピックの会場にならなくても、やはりそのプールはつく
りたいということは言ってくれてありますので、しっかり検討を今していただいているというところであ
りますので、そういったものが確実にもうこれで採算でオーケーでやれるという段階でないと、出したは
いいけれども、結局もっと検討した結果、もうだめになってしまったというようなことになれば、それは
それで取り返しがつかないことになりますので、そういった部分は慎重にならざるを得ないという部分で、
なかなかまだ情報を出していけないということでございますので、できるだけそういったものが整えば早
く出していきたいとは考えております。
-107-
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
一般感覚として、情報を出すのがおくれればおくれるほど、時間はどんどん過ぎていくし、築地の市場
の移転の話もそうですけれども、タイムリミット、ケツは決まっているのに、どんどん、どんどんまだ慎
重に慎重に、でも、オリンピックはなくてもつくる計画ですからと話になるけれども、本当にオリンピッ
ク来なかったら、絶対にもっと採算が取れないんじゃないですか。だから、タイムリミットはいつで、ど
ういう形の、じゃあ、いつゴーサインが出たら、どれだけに間に合うというタイムスケジュール的なこと
をちょっと教えてください。いつまでにしっかり決まれば、資金集めから建設まで全部含めて間に合うか
というぎりぎりのところ。じゃあ、それから先に問題になりますよね。まだ大丈夫とおっしゃっているな
ら待ちますけれども。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
会場はともかくとして、事前合宿についてもそういったところがあれば非常に有効だということでござ
いますので、それに間に合う形でスケジュールが組めれば組んでいきたいというふうには多分思っている
と思います。
将来的にも、今回、海岸リノベーション計画とかやりますので、そういった部分で、誘客をどんどん集
める中で、採算を取れるような施設というのも考えていきますので、そういった部分をしっかり計画をつ
くって、スケジュール感しっかり整えて出していけるようには、業者とは協議したいと思っています。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
じゃあ、オーケー、これはもうこの情報で決まり、これでつくれることは発表できる、牧之原市の業者
がつくりますって、もし発表になったときに、市は前から何度も言っていますけれども、市としてはお金
を出さない。財政的な援助はしないということは断言されていますから、いろんな意味での前回の質問と
き副市長が許認可の面とか、いろんな面でサポートしていきたいということを言っていますけれども、じ
ゃあ、ゴーサインが出た段階ですぐ許認可とか、そういういろんな形の県や国に働きかけをして、一気に
話が進むような準備はできているんですか。じゃあ、建設部長に伺います。
○議長(良知義廣君)
副市長。
○副市長(杉本基久雄君)
ただいまの質問の許認可の関係でございますけれども、事業者もいわゆる許認可がおりるか、おりない
かというのを事業化していく、していかないの判断材料になりますので、そういった部分では、今の構想
の段階での事前の県の関係機関との協議は、水面下で市も入って行っているということで認識をいただき
たいと思います。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
じゃあ、それ全体でやっているので、それが決まった段階はスムーズにすっと行ける自信はあるという
-108-
ことでよろしいですか。
○議長(良知義廣君)
副市長。
○副市長(杉本基久雄君)
いわゆる許認可がおりるというのが前提条件で事業者は事業化をしていきますので、当然もうゴーとな
るときには、もう水面下で事前協議が終わっているというようなことですので、正式な今度申請を出すと、
手続をするということになります。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
そういっていただければ安心するんですけれども、ただ、1年前にこの構想が持ち上がったときから、
外に向かってはウェイブ・プールがありますって市長が言っているだけで、最初のイメージ図は出ました
けれども、それ以外は全く出ていないんですよね。当初から候補地も決まっていない。候補地を断定して
しまうと、そこがまた反対になったり、いろいろ用地取得が難しいというのは重々承知していますけれど
も、8月4日に開催が決まりました。12月にという中で、このタイムラインの中で、いまだに構想がある
しか言えないというのは、非常に私だけじゃなくて、全市民が思っているんですけれども、本当に大丈夫
なのというのはずっとあって、そういうことが今回の盛り上がりがちょっとなくなってしまった原因だと
思うんですけれども、そこというのはもうどうしようもないんでしょうか。小出しに出せるものは出して
ほしいんですけれども。
○議長(良知義廣君)
副市長。
○副市長(杉本基久雄君)
先ほど来から産業経済部長が答弁していますように、事業者はいわゆる投資した額が何年で回収できる
のか、じゃあ、どれくらいの誘客が見込めるのか、あるいは本当にその造波装置が機能するかどうか等々、
詳細な今チェックをかけています。それが出ないと、なかなか公表するということは控えてほしいという
ようなことで言われておりますので、そこは市としてもできる限りの後方支援はいたしますけれども、や
はり事業者の意向、それを一番大事にしております。
また、先ほど部長のほうからも答弁ございましたけれども、オリンピック開催地が条件じゃないという
ふうに事業者は言っておりますので、開催地にかかわらず、あるいはオリンピックにかかわらずやりたい
という意向がございますので、それはこの牧之原市全体の海外のリノベーション、15キロある海岸の利活
用、そういった中で、マリンスポーツのメッカとして、今後もこの静波あるいは相良サンビーチ、地頭方
の海岸を活性化したいという思いがございますので、そういう意味で、長い将来を考えた上での構想でご
ざいますので、ご理解をいただきたい。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
はい、理解します。オリンピックを呼ぶことが目標ではないはずだったんです。今、いみじくも副市長
がおっしゃったように、先ほど市長の答弁にもありましたけれども、15キロの海岸線、サーフィンだけじ
ゃなくて、いろんなマリンスポーツ、そしてレジャー、ビーチバレーでも、ビーチサッカーでも、ビーチ
ラグビーでも何でもいいですよ。そんな形で、いろんな海のレジャーやスポーツ、水上バイクやウインド
-109-
サーフィン、ヨット、何でもできる大きなリゾート地帯としてこの海岸線をつくっていく。これから津波
が心配される臨海部を何とか盛り上げて、いろんな施設や公共施設は山のほうに行くかもしれないけれど
も、海のほうはレジャーで若者を集めて、ふだんは楽しんで人を集めようという構想だったはずなんです
よね。その一歩、きっかけとなるのがサーフィンの人工プール、ウェイブ・プールだったと思うんですが、
そこのところで、もうオリンピックを呼ぶか、呼ばないか、合宿地を呼ぶか、呼ばないか、どれだけ話題
になったかという話に転化されてしまっているようなんですけれども、それを含めたもっとした具体的な、
さっきの自分の質問の3番目になるんですけれども、総合的なそういう海を生かしたスポーツ、レジャー
のそういう組織をつくって、一元化して、サーフィンだけじゃないよと、いろんなことをやっていくんだ
よと。サーフィンはオリンピック間に合わなくても仕方がないけれどもちゃんとやるんだよと。今、そう
いう趣旨と理解しましたけれども、それなら真ん中にどんと海を置いた、海を利用した組織なり、そうい
うプロジェクトチームをつくって、4年後、そして10年後に向けてやっていくべきだと思うんですけれど
も、その辺のところがいつもマリンスポーツを中心としたレジャーをああたら、こうたらとなるんですけ
れども、結果的には横、横、いろんな部課が、いろんな部署が違うスポーツを担当したり、競技スポーツ
を担当したり、健康スポーツを担当したり、これはお客を呼ぶんでお金を取るんだから観光もやれとか、
いろんな意味で一緒になってやっていない。そういう中で、今回みたいになかなかうまく進まないことに
対して、市役所の中でも、市民の中でも本当かよという声が強まってしまっていると思うんですけれども、
そういうもう一回整備して、2020年をめどとした、先ほど市長が答弁された全体的な海の活用について、
もうちょっと構想を具体的に教えてください。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
先ほど大石議員言われたとおり、海を生かしてそういった人を呼んで、海岸を活用するというリノベー
ション計画は、まさに大石議員言われるようなものを想定をしております。そういった中で、具体的に、
組織的にしっかりやるんだというものを推進する組織体制、そういったものも将来的には必要になってく
るかなというふうにちょっと思っておりますが、今の時点、ことしリノベーション計画の具体案を計画づ
くりするんですけれども、そういったところで、どんな体制で、どんな組織をつくったらそういったのが
うまく回るかですとか、そういったものを含めて検討して、次年度につなげていくというような形はとれ
るかなというふうに思っております。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
ぜひお願いします。オリンピック担当のスポーツ推進室が、オリンピックのサーフィンだけ頑張ってい
て、外には情報を漏らさないで一生懸命頑張っているというのはみんなわかっているんですよ。ただ、そ
れ以外の海のスポーツに関して、とても人も足らないし、余裕もないし、今、オリンピックの招致、合宿
地の招致が第一目標だというのはよくわかっているんですけれども、そこのところをもっと含めて広いグ
ループで、そこに担当の専門監なり何かを置いて横でやっていかないと、じゃあ、オリンピック、サーフ
ィン以外の海のスポーツはやらなくていいのということになってしまっていると思うんです。年間を通じ
て、夏場だけ県から海を借りているからということではなくて、じゃあ、9月も10月もいろんなイベント
がある、サーフィンもあれば、ライフセービングもある、いろんな競技もある。そうしたら、あそこにビ
ーチバレーのポールを立てたらどうだとか、ビーチサッカーのゴールを例えば鹿島海岸とか、片浜海岸に
-110-
立ててそこを区切って、そういう形でサーファーの出入り口と違うところをつくる、駐車場を整備する。
そういう戦略的なことをやっていけば、別にオリンピックなんて来なくてもいいんですよ。
ただ、オリンピックが来るということになれば、日本中の注目を浴びて、そういう形で人がもっと来や
すくなるから、オリンピック、オリンピックって言っているんです。だからこそ、オリンピックが来ない
可能性が高くなった今こそ、そういうのを整備して訴えていかないと、オリンピックの招致に頑張ってい
ますという現行が、いろんな新聞や全国テレビで流されましたと言ったって、千葉に負けましたという結
果が出そうなときに、牧之原市の名前が売れましたとかっていったって、落ちたところなんか誰も後から
振り返らないですよ。
市長がよく言うけれども、オリンピックのレガシー、遺産が残ると言うけれども、落ちたということは、
牧之原市が手を挙げて頑張りましたというそれがレガシーじゃないと思うんです。もっともっと前に出て
いって、これだけの施設をつくったけれども、やっぱり距離の問題とか、いろんな問題があるからできま
せんでした。でも、今これだけお客が来て盛り上がっていますから、あれは教訓になりましたというふう
に、これから先5年、10年、20年の子や孫に言っていけば、それがオリンピックレガシーだと思うんです。
ただオリンピックが来る、来ない。そんなの二人や三人のオリンピック選手が1週間やそこら合宿したっ
て何にもないです。それはみんな議員もわかっています。
だからこそ、それを利用して、今、国からお金がもらえるんだったらそれで頑張って盛り上げようって
やったもので、そこのところをもうちょっと真剣に、民間企業だったらもっと言われますよ。失敗してい
るんだから。だから、頑張りましたけれどもそうだと思いますじゃないんですよ。何でだめだったかを研
究して、みんなでやっていかないとこの話はだめだと思っています。ぜひ、答弁は大体わかりますけれど
も、そこはお願いします。
ちょっと気になったことがありまして、さっきの市長の答弁でもありましたけれども、先日、汪婉在日
大使館参事が牧之原市を訪れた際に、ホストタウンとして受け入れを希望される発言がございました。9
月5日です。MIJBCのときに来られて、大使館の方々がすごいことを言ったと。会場で拍手が起こり
ました。おおと思いました。
でも、よく考えてみると、世田谷区を通じてアメリカのサーフィンの人たちを呼ぶという計画はまだ諦
めていないですよね。そうなると、アメリカと中国の両方に声をかけて、両方のホスト国として、この4
万7,000人の牧之原市が、アメリカのサーフィン、中国のその他ということで、本当に国に対してホスト
国として手を挙げますということを本気でやる気になのかどうなのかということを聞きたい。
そして、9月7日の招致委員会で配られた資料があるんですけれども、これまた全協で皆さんに、議員
にも全部配るということを聞いたので今言いますけれども、私はオブザーバーとして参加したんですけれ
ども、その資料に、「9月5日、五輪ホストタウン構想において、中国等を対象として申請する方針をか
ためる」というふうに配られているんです。招致委員会がそれをそうしましょうということを決める前に、
市のほうが方針をかためて招致委員会に配っているんですけれども、中国の名前で申請するというのは、
本当にもう決まったんですか。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
○産業経済部長(小栗弘行君)
まず、中国とアメリカを本気でホストタウンとしてというか、事前合宿地として誘致を図るかというこ
とでございますが、それは真剣にやっていきたいと思います。アメリカは世田谷区を通じてサーフィンの
合宿地に招致していきたいということでございます。
-111-
中国も基本的にはサーフィン、それと、もう少し広がった部分としてはビーチバレーですとか、オープ
ンウォーターですとか、そういう海の関連が適しているんじゃないかなというふうに思っておりますので、
仮に二つが同時に来るということになったとしても、その辺は宿泊施設の問題ですとか、いろんな問題は
あろうかと思いますが、その辺関係国と協議しながら、来るなら来るでしっかり対応をとっていきたいと
いうふうに思っております。
それと、招致委員会で中国をホストタウンとして申請するということは、私たち中国大使館の汪婉さん
からもそういう提案がございましたので、それを受けて、招致委員会のほうに市としてはこう考えるけれ
どもどうなんだということを出させてもらって、そこで特にご異議がなかったものですから、中国もホス
トタウンとして、対象として申請していくというような流れになったかと思います。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
中国の在日中国の大使館の方がそういうことで、MIJBCの会議に来られたときに言ったんですよね。
それ以前にわかんないですよ。もし市長がその前に、もうずっと入念な話をしていて、そういうふうに言
ってくださいと話ができていたのかもしれないけれども、MIJBCの話で来ている中国の大使館の方々
が、ここすばらしいですね、ここで海、オリンピック呼ぶんですよという話になったときに、おお、すば
らしい、空港も近いからうちも呼んでくださいねというのは、普通に考えればリップサービスというんで
すかね。その場で何の裏もなしに、その人が感想としてそういうふうに呼んでくれたら私も協力しますよ
って言っただけに聞こえるんですけれども、それ言われた2日後に、もうコンサルタント会社から出され
る資料に、牧之原市は中国などをホストタウンとして申請することが決定という紙をいただいたんですけ
れども、まずアメリカだったはずなのに、アメリカが消えて中国などとなってしまっているんですけれど
も、どうしてそこで修正されて、アメリカのサーフィンの話がなくなってしまったのかというのを知りた
いということと、世田谷区を中心にしてアメリカを呼んでいるというのはよくわかるんですけれども、ア
メリカが先ほど言ったように、同じ海岸線のあるオリンピック会場があるとしたら、やっぱり房総半島の
近くのホテルのいいホテルに泊まって、そこで歩いていけるようなところで練習する。事前合宿をしたり、
時差ぼけを解消したりするというのが普通は常識だと思います。アメリカはお金を持っているから。
そうじゃなくて、そんなお金がなくて、直前にしか来れないような小さい国の代表が、牧之原市みたい
なところから呼ばれて、スイングビーチに泊まってください、こういうのをやります、我々と交流してく
ださいって喜んでやってくれるような、そういう代表チームとの交流があれば、もっともっと市民も喜ぶ
し、盛り上がると思うんです。アメリカみたいに、最初から優勝候補で、金メダルが義務づけられている
ような国を、そして中国も同じですよ。そんな大きい大国を、しかも、牧之原市で受け入れるために両方、
両てんびんかけますなんていうことを、この時期に、1次申請じゃなくて、3次申請の今になってやりま
すって立候補するということが私はちょっと非常識。ウェイブ・プールを発表した後ならいいですけれど
も、ウェイブ・プールもまだ発表できないとおっしゃっている。だけど、今、それを発表していないのに
こうやってやるということは、一生懸命こんなに大きい国と、こんなに立派な国を我々はやっていますよ
というアピールにはなるかもしれないけれども、実際アブ蜂取らずで、両方ともだめとなる可能性が高い
と思うんですけれども、そうなった場合は、部長だって責任が出てくると思うんですけれども、やっぱり
これは距離が問題でしたって後から言わないようにしてください。よろしくお願いします。
○議長(良知義廣君)
産業経済部長。
-112-
○産業経済部長(小栗弘行君)
アメリカにつきましては、全然なくなってしまったというわけではないということで、まだ世田谷区を
通じてやっていくと。今、リオオリンピックがありましたので、世田谷のほうもアメリカのオリンピック
委員会とはまだコンタクトは控えているということがございましたので、今後、世田谷を通してアメリカ
との誘致の関係は話が出てくるかなというふうに思っておりますので、アメリカはサーフィン人口も、選
手も有望ですので、多分アメリカの選手が、アメリカの合宿になれば、非常に牧之原としてもすごく有意
義だろうというふうに思っていますので、アメリカということであります。
中国につきましては、当然ホストタウンの構想をいろいろ検討する中で、やはり今までの交流実績です
とか、そういうものを加味してホストタウンとしてどうなんだというような認定がございますので、よく
考えてみれば、非常に中国と牧之原市、いろんな交流を深めていますので、本当にホストタウンとして適
国というか、いい対象国になるんだろうというふうに考えるとそうだろうなと思います。
サーフィンとかということで言っていますので、まだ中国のほうはサーフィンは余り盛んじゃないよね
というところもありますが、4年後はだんだん力をつけてくるだろうというところもありまして、中国も
一つのホスト国としては可能性があるじゃないかということなので、そういった中国の大使の婦人からそ
ういうことも言われておりましたので、そこで中国のほうのホストタウンを申請するということになって
います。
今後も中国との交流は続きますので、オリンピックの事前事後についても、非常に交流という面ではま
さに適した国ではないかというふうに思っております。
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
ぜひお願いします。結局、中国は適任だからとおっしゃっていますけれども、前回、ことしの2月の質
問で私1回聞いているんですけれども、もう一回繰り返しますけれども、2年前の2月、平成26年の2月
に、一番最初に、焼津がレスリング、モンゴルとやりますよ、掛川がつま恋がどうなるかわかりませんけ
れども、アーチェリーで台湾を呼びますよと。近くの藤枝がサッカーをイタリア呼びますよとか、いろん
な話を聞いた中で、牧之原市はそういう空港があるんだから、合宿地をやらないんですかと聞いたときに、
市長に答弁がここにあるんですけれども、現状では大規模イベントの問題や開催やアスリートの合宿地に
適したインフラが整っていないため、オリンピック選手合宿誘致などは難しいと考えていますと、そのと
き市長は、ノー、無理だとおっしゃったんです。だけど、そのときはサーフィンの「サ」の字も出ていな
かった、ウェイブ・プールの「ウ」の字も出ていなかったから、サーフィンが出た、ウェイブ・プールが
できるかもしれない。よし、頑張ろうといって、市長も考えを変えたやったわけです。
だったら、サーフィンと絡めて、今、ちょっと部長おっしゃったけれども、中国を呼ぶにしても、海の
スポーツ限定だとって、ちゃんとそれを決めてあればいいけれども、先ほどのやつだと、サーフィンはア
メリカだけど、中国はサーフィン以外と書いてあるんですよ。中国はこれからいろんなのを探しますと言
っていますけれども、じゃあ、2年前の2月の段階から今に至るまで、牧之原市のインフラが整っていな
いためイベント誘致やオリンピック選手誘致は難しいって市長がご答弁されていますけれども、じゃあ、
何かこの2年間でインフラが整ったことあるんですか。かえって、公共施設マネジメント、きのう同僚議
員の質問もありましたけれども、そういう形で新しい建物はもうつくれない、無理だ、お金がないという
話で後退しているように見えるんですよ。じゃあ、どこに、海のサーフィン以外に、どうやって中国をど
こに泊めて、どこで練習させるんですか。そういうところまで考えた上で、招致委員会の席でそういうふ
-113-
うに立候補するというのならわかります。予算立てもしていないのに、ただ単にとりあえず中国から声か
けられたから申し込みますと言ったら、絵に描いた餅の2倍、3倍で、誰も信じてくれないし、またかよ
となってしまうと思うんですけれども、その辺もうちょっと具体的に、あれ2年半たって、こういうこと
ができます、こういうのをどこに中国の人たちを練習させます。もしアメリカと一緒にかぶってしまった
ときはどういうふうに分けますとかというところを考えているんですかっていう質問です。
○議長(良知義廣君)
市長。
○市長(西原茂樹君)
時間がなくなってくるもので、私が答弁する機会がなくなると思いましたので、今のことも含めて、
我々人間はサルじゃございませんで、逐一学びながら、その時々の状況に応じて行動すると。それは、幸
せ、人によってはお金とか、健康とか、いろいろあるでしょうけれども、それを追求して生きていくとい
うことでございますので、2年前の段階ではそういうような思いであったと。しかし、具体的にサーフィ
ンが候補になるというようなことの中で、全国で唯一うちのサーフィン課長が、松坂君が、もうとにかく、
市長、合宿地でやるかやらないかわからないけれども手を挙げようというようなことからこれが始まり、
しかも、大石議員が議場でそういう質問を繰り返す中で、我々もこの問題に対して手を挙げようというこ
とで、あの当時は九州、宮崎も手を挙げる、田原も手を挙げる。距離とかなんかというのは関係ないだろ
うというようなつもりで手を挙げました。
そして、一番の重要点は何かと言いますと、これは誘致の窓口は県です。静岡県がどれだけ真剣にやる
かということが大事でございまして、一宮がとったというわけではなくて、実は千葉県一宮市が会場地に
なったんです。千葉県の森田知事のこれに対するお金、それから政治、このつぎ込み方というのは、生半
可じゃないものをつぎ込みました。
我々は、もちろん牧之原市としては、地元にいっぱい先生がいますから、いろんな形でお願いすれば、
大臣でもどこでも一生懸命行ってくれました。しかし、基本は静岡県としてどれだけやるか。ところが、
静岡県は4市手を挙げていましたから、その調整も、もちろんされませんでしたし、県として、知事とし
て訪問したのは1カ所もなかったということでありまして、そういうもろもろの事情の中で、最終的には
距離が短いよということになりましたけれども、そういう結論だったと。
それから、ウェイブ・プールにつきましても、先ほど副市長、それから部長が答弁したとおりで、必ず
これは私はやりたい。だけど、事業者に先ほど言った理由があるから、それは企業活動というのは表に出
せない部分があるというのはご存じだと思います。これはきちんとやっていきたいと。
それから、最後に中国の問題です。中国については、これも私たちが富士山静岡空港を持っている。い
ろいろ好き嫌いはあるけれども、あそこの国から飛んできてお金を落としてもらう。そういったことが最
終的には友好につながり、さらには両国の関係がこれ以上悪化しないようなことになるだろうというよう
なことで、ずっと続けてMIJBCという形でやってきた。その話の中で、むしろ向こうからそういう話
を事前にいただいてありましたので、あの会場で私のほうからぜひもう一度出してほしいというようなこ
とでお願いをしました。具体的な競技種目については、我々、ウェイブ・プールがあるからという、サー
フィンをPRしましたけれども、これはもう少し先方と話をして、ホストタウンとしての友好な関係がで
きていく。そして、それが富士山静岡空港を使っていただけるような、そういうものになっていくだろう
というようなことでございますので、全く多分、大石議員が今、壇上で述べられたことと思いは一緒だと
思います。ぜひよろしくお願いします。
-114-
○議長(良知義廣君)
2番
大石健司君。
○2番(大石健司君)
市長がまとめていただいて助かりました。結局、オリンピックに出場する国は204カ国あるらしいんで
すけれども、今の時点で日本でホストタウンに立候補されている、受け入れを表明している国は52カ国し
かないと。25%。あと、75%の国は受け入れ先が決まっていないということも含めて、もうちょっと冷静
に統括的にやってください。質問を終わります。
これで、2番
次に、4番
大石健司君の一般質問を終わります。
大井俊彦君。大井議員については、一問一答方式で行います。
〔4番
大井俊彦君登壇〕
○4番(大井俊彦君)
今回の質問につきましては、弱者支援という視点から大きく2点について質問をさせていただきます。
よろしくお願いします。
最初に、1点目でございますが、障害児支援についてあります。
障害児支援をどのように充実していくかが、市の福祉施策の中でも重要な課題の一つであると認識して
おります。この支援策を障害児通所支援・入所支援の枠内で捉えるだけでなく、一般施策としての子育て
支援も視野に入れる必要があると考えます。地域社会への参加を推進するために、保育所や放課後児童ク
ラブ等の一般的な子育て支援策における障害児の受け入れを進めることにあわせて、教育とも連携を深め
た上で、より総合的な形での支援を実践していくことが重要であると思います。
発達支援が必要な子供に対して、発達の段階に応じて一人一人の個性と能力に応じた丁寧な支援を行う
こと、そのために、ライフステージに応じて切れ目のない支援と各段階に応じた関係者の連携を充実して
いくことが重要であります。
先日の新聞報道にもあるように、文部科学省は、平成29年度より乳幼児期から就職などで社会に出るま
で、障害のある子供に対する支援体制を構築する市町に対して、整備費用を最長で3年間補助する事業を
始めるとのことであります。
こうしたことについて、読者から新聞に投稿がございました。少し紹介をさせていただきます。
8月の記事に障害児切れ目なく支援へとありました。自分が30代のころ、養護学校、現在の特別支援学
校ですが、高等部に勤めていたときのこと。卒業式終了後、ご家族が「先生この子たちに落第はないので
しょうか」とつぶやきながら我が子と正門を出ていかれたその後ろ姿を忘れられない。できればまだ学校
にいさせてほしいという願いを持ちながら、教育支援の枠組みから卒業し、就労に向けて現実社会への出
発の姿でもありました。
高等部では、家族の協力を得ながら、生徒の進路を決定していかねばならない大変なご苦労であります。
卒業後は親子ともども現実の社会といや応なく向き合わなければならない。教育の枠から就労支援、福祉
へ、そこの連携でいつも悩んできたのが現実の姿である。
今回、文科省が乳幼児期から社会に出るまで障害のある子供たちに対する切れ目のない支援体制に目を
向けたことは一歩前進である。さらに、卒業後の福祉の充実を願っているというような投稿でございまし
た。そういうことを踏まえまして、以下質問をいたします。
1点目、障害児支援の現状と課題について。
2点目、国の新たな支援事業等を踏まえた今後の対応についてでございます。
次に、2点目の病児・病後児保育についてであります。
-115-
全国の共働き世帯数は1980年代後半から急速に増加し、1997年より専業主婦世帯数を上回り、その差は
さらに大きくなっております。
しかしながら、他の先進諸国に比較して、仕事と子育ての両立支援は大きく立ちおくれており、第1子
出産を機に6割の女性が退職しております。正社員であった女性が妊娠、出産前後の時期に退職した理由
は、家事、育児に専念するため自発的にやめた、次いで、仕事を続けたかったが仕事と育児の両立の難し
さでやめたが多い現状にあります。そうした中、頼れる身内が近隣にいない共働き世帯が増加し、介護休
暇も普及していない現在においては、病児・病後児保育は、ニーズの高い保育サービスの一つとなってお
ります。
子供の病気は、働いている親にとって最大の難関であります。病気になった子供や病気回復期の子供の
養育は、子供を産み育てやすい環境づくりにおいても重要な課題の一つであり、市民意識調査においても、
「一時的に子供を預かる施設が欲しい」という意見も出ております。子育て家族に対する定住支援や若い
世帯の移住定住の促進といった面においても、前向きに取り組むべき問題であると考えます。以下、質問
いたします。
1点目、病児・病後児保育の現状。
2点目、これらに対する今後の取り組みについてでございます。
以上、壇上からの質問を終わります。
○議長(良知義廣君)
答弁を求めます。西原市長。
〔市長
西原茂樹君登壇〕
○市長(西原茂樹君)
大井議員にお答えをいたします。初めに、障害児支援の現状と課題についてであります。
議員ご指摘のとおり、障害児支援は、単に支援施設等に入所・通所していれば事足りるというものでは
ありません。その子の成長に適した場での支援とともに、障害のあるなしにかかわらず、子供同士が交流
することは大きな意味を持つことと承知をしております。そして、何より、障害児支援は、子供の誕生か
ら療育、施設等での支援を含めた就学、大人になっての就労、社会参画まで一貫して行われるべきもので
あると考えます。そのためには、子供の成長に伴って、支援を引き継ぐ担当部局が連携を密にしながらか
かわっていくことが必要だと考えます。
支援の現状については、障害の程度により、専門機関の支援が必要なお子さんには、乳幼児期は健診な
どにより健康推進課の保健師等が、学齢期では特別支援学校や障害児学童クラブ、つくしの家などの障害
児支援施設が支援し、その後は、就労継続支援施設などの大人の障害者支援施設が支援するなど、お子さ
んの年齢とともに支援する形態が変化しています。
小中学校では、学年が進んでも効果的な指導や支援が継続、充実するよう、個別の教育支援計画と指導
計画を作成しています。これらは、校内での個に応じた学習や生活での目標や手だてについて、学校と保
護者が話し合い、将来の自立と社会参加への力を育むといった願いや思いを共有、確認するものでありま
す。
市では、言語聴覚士の巡回訪問や専門家チームによる学校訪問担当指導主事による教職員の研修も行っ
ています。
また、「フルール」では、不登校児童生徒の適応指導とともに、発達障害なども原因の一つに考えられ
る児童生徒や保護者との教育相談、通室による支援を行っています。
義務教育ではこうした支援が行われていますが、中学校や特別支援学校を卒業した後の生活状況が把握
-116-
しにくい場合があり、関係機関による生育歴等の情報共有を含めた支援の継続が課題となっております。
次に、国の新たな支援事業等を踏まえた今後の対応についてであります。
先にも述べましたが、本市の課題である関係機関の情報共有の部分については、現在、要保護児童等対
策地域協議会での要保護部会、乳幼児部会、学齢児部会などがあります。これは、乳幼児から小中学校ま
での関係機関のそれぞれが情報を共有することで、担当課などの枠を超えて、当該の子供や保護者を支援
するというものであります。議員ご指摘の新たな事業につきましては、本事業が国の施策として具体化し
た段階で検討したいと考えています。
次に、2件目の病児・病後児保育についてのうち現状についてであります。
現在、市内の保育園の中で、合併後に新築した静波保育園など4園には、病後児保育室が設置してあり
ますが、いずれの園でも看護師が配置できないなどの理由により、病児保育、病後児保育ともに実施でき
ておりません。
保護者の間に発熱時などは自宅で保育しなければならないとの認識が浸透していることもあり、病児・
病後児保育にかかる具体的な相談を受けたことはほとんどありませんが、以前実施したニーズ調査の際に、
就学前の児童を持つ保護者の3分の1の方から、制度があれば利用したいとの回答がありましたので、潜
在的な需要はあるものと承知しております。
次に、今後の取り組みについてであります。
事業の開始については、このところの課題となっておりましたが、子ども・子育て支援事業計画に掲げ
るとおり、来年度からの実施を目指しております。実施場所としては、市内保育園で最も規模が大きい静
波保育園を考えており、先ごろ行った指定管理者との協議の中で、前向きに検討するとの回答をいただい
ております。
今後は、利用対象児童や利用方法など細部について決定する必要がありますが、先進的に実施している
県東部の自治体の方法を学びながら、利便性が高く、指定管理者にとっても取り組みやすい仕組みづくり
を進めてまいります。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
答弁をいただきました。その中で、要保護児童等対策地域協議会ということがございましたが、これを
もう少し具体的に教えていただけますか。というのは、こうした障害児支援というのは、先ほども壇上で
質問いたしましたけれども、縦の連携というのが非常に重要になってくると思います。そうしたことで、
この協議会についてもうちょっと具体的にお願いいたします。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
答弁にありましたとおり、要保護児童等対策地域協議会は、乳幼児を対象とした乳幼児部会、これは中
心が健康推進課でございますけれども、それに、子ども子育て課や学校教育課、それから、各種の外部の
団体の方々ですね、こういう乳幼児にかかわっていただくような一羊会さんとか、そういう方々で組織さ
れております。
それで、対象としましては、乳幼児部会ですので未就学児を対象と。その後は、就学した後は、学齢児
部会ということで、これは学校教育課が中心となりまして、やはり子ども子育て課とか、健康推進課等も
かかわって、引き続き学齢児の児童虐待とか、不登校とかについて情報交換していくということでござい
-117-
ます。
それから、最後に、要保護部会ですけれども、こちらは、未就学児とか、学齢児という区分ではなく、
見守りが必要な児童虐待を専門に対応していくということで、中心は子ども子育て課の中の家庭児童相談
室が中心になって、この部会を運営していくという組織でございます。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
これらの協議会は定期的に開催をされているのでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
この協議会は3段階になっていまして、一番上の段階は代表者会議という、これは年に1回か多くて2
回しか行っておりませんけれども、その下に各今言いました三つの部会の定例会がありまして、年に各部
会ごとに3回から5回開催しております。さらに、各部会の中には、個別のケース会議というものを持っ
ていまして、個々の案件について担当者が集まってケース会議を開くということは随時行っております。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
こうしたことについては、要保護児童を持たれる保護者の方々にとっては、大変心強い協議会だと思い
ますので、ぜひ継続という内容についても公開しながら進めていきたいと思います。
次に、障害支援の縦の連携について少しお尋ねをいたします。先ほども壇上で質問いたしましたけれど
も、ライフステージに応じた切れ目のない支援ということでお話をさせていただきましたけれども、支援
を必要とする障害児にとりましては、入学、それから進学、卒業などによりまして、支援を中心的に行う
人が入れかわってしまうために、支援の一貫性が途切れてしまうということが危惧されておりますが、そ
の点についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
確かに冒頭、市長の答弁でもありましたとおり、乳幼児期はどうしても保健師さんが中心になると。そ
の後は特別支援学校に、あるいは特別支援学級に進学された方は、その特別支援学校や特別支援学級の先
生が中心になると。その後は、それを卒業された方については、社会福祉課の障害者支援の担当が窓口と
なって、各種の社会福祉法人が運営する障害児の支援施設等が中心になるということで、年齢の段階とと
もに主体となる支援組織が変化していくということがございます。
そうした中で、やはり変化していっても情報を共有すると、情報を伝達するということは大事だという
ことで、先ほど言いましたような、要保護児童等対策協議会等各種の場を設けているということでござい
ます。
以上です。
-118-
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
先ほどの地域対策協議会ではないんですけれども、こうした縦の連携というか、それぞれのステージに
おける担当といいますか、携わる人たちのそういう連携というか、そういう協議会的なものはないんです
ね。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
すみません、縦のというと具体的にどういうことでございましょうか。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
今言ったように、例えば、入学とか進学する、その時点、時点のそういった担当の方の協議会といいま
すか、そうした連携というか、ありますか。
○議長(良知義廣君)
教育文化部長。
○教育文化部長(杉村明彦君)
教育の点から申しますと、入学に当たっては、関係する関係機関の皆さん、またはご家族の皆さんを含
めての検討をケースごとに行う会を持っております。そして、その後、小学校から中学校というふうに上
がっていくに当たっては、それぞれ年3回検討会を設けておりますし、上がっていく段階においては、上
がった、例えば地元の小学校、または地元の中学校にそういった受け皿をつくるというようなことの検討
をして、新たに支援学級をつくったり、個の障害の程度においてそういった対応をとる調整会を開いてお
ります。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
なぜ質問したかというと、先ほど壇上で新聞の投稿記事を読ませていただきましたけれども、やっぱり
保護者から見ると、やっぱり各ステージにおいて担当が変わられるということはすごく不安になるという
ことは察しますので、そういうことがなるべく少なくなるような形で、縦の連携もぜひ充実していくよう
な形の協議会なり、そうしたものをつくるなり、前向きに進めていっていただきたいというふうに思いま
す。
次は、ちょっと横の連携という視点で質問させていただきますけれども、こうした障害児の方々につい
ては、保健とか医療、福祉、それから保育や就労支援まで、それぞれが今度は横の連携ということで支援
体制が必要だと思うんですけれども、先ほどの地域協議会ですか、そうしたこともこの一つにはなるかと
は思うんですけれども、そうした総合的な保健、医療、福祉、保育、就労支援という全体的な形の横の連
携という形ではどういうお考えでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
-119-
○健康福祉部長(大石
朗君)
障害児の支援をトータル的に司っているのは、これは障害のあるお子さんだけではなくて、障害者全体
について、障害児自立支援ネットワークという組織があって、その中で各部会を設けて、こういった発達
障害のある子に関する部会等を設けて横の連携をとっているのが実情でございます。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
各分野、そうした保健、医療、福祉等々、そうした方々が常に連携をとって、支えていくということが
本当に大事だと思いますけれども、今後についてもそうした体制づくりも含めて前向きに検討していただ
きたいというふうに思います。
この横の連携を進めるために大切だと思うことは、関係する方々が、それぞれの分野に依存するという
ことではなくて、みずからのそれぞれの役割を意識した上で、それぞれの分野が水平的な関係を保ってい
く必要があると思うんですけれども、そうしたことを目指すための具体的な施策というのは何か考えてお
りますでしょうか。
○議長(良知義廣君)
教育文化部長。
○教育文化部長(杉村明彦君)
先ほどから福祉の部分と教育の部分ということで、分かれている点のことで申しわけなく思っているん
ですが、連携は密にとってやっております。学校に、先ほど言った続きになるんですが、上がる時点、ま
たは上がってからも、就学支援委員会というのを持って、保健、福祉、医療、教育、そういった各関係者
が集まって、どういうふうなこの子にサービスを提供していくことで、充実した社会参加ができていくだ
ろうか、教育が行われていくだろうかということを定期的に、ケースごとに行っています。そういうよう
なことを積み重ねて、先ほど、高校を出た後の社会参加という問題については、かかわれない部分もあり
ますけれども、中学を卒業し、高校につなげるまでの間はそういった対応をとっております。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
答弁のほうが健康福祉のほうと、教育文化部のほうとごちゃごちゃになって質問しているものですから、
本当に申しわけないと思うんですけれども、やっぱりそういう組織的なこともある視察先ではそういう子
育て全般に関することは例えば教育文化部とかそういうところにまとめるとか、そうした先進地も伺って
きましたけれども、それは別にしてまた質問をさせていただきたいと思いますが、あと、こうした事例を
計画に沿って進めていると思うんですけれども、例えば、牧之原市の子ども・子育て支援事業計画という
のがありますね。それと、牧之原市障害者計画というものがあるんですけれども、この計画同士の関係が
「調和」という関係で表現されているんですけれども、具体的に両計画は本当に連携していかないといけ
ない計画だと思うんですけれども、「調和」という表現がされているんですけれども、具体的にどういう
関係なんでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
-120-
○健康福祉部長(大石
朗君)
議員がおっしゃったのは、子ども・子育て計画の中に、「障害者計画等との調和を図っていく」という
言葉があるということだと思うんですけれども、これは、子ども・子育て計画を策定する際に、その中で、
当然障害のあるお子さんに対する支援というような部門もありますので、それについては、障害者計画の
中の障害児に対する支援と整合性を保つという意味で書かれていると思います。
具体的には、子ども・子育て計画の中で、個々の子供の特性に応じた支援を充実するということが書か
れておりまして、障害者計画の中でも、同じように障害のあるお子さんに対して、それぞれの特性に応じ
た支援をするということが書かれているということだと思います。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
いずれにしても、こうした子ども・子育て事業計画と障害者計画については、常に両計画が連携を持っ
て進めていかなければいけないと思いますので、「調和」という表現がされておりましたので、どういう
形かなというふうに考えました。
やっぱり障害者施策と一般施策については、切り離すということではなくして、連携できるところは連
携して進めていくべきだと思いますけれども、その辺はどうでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
当然、子ども・子育て計画の中でも、障害児だけを計画しているのではなく、全体計画の中で障害のあ
るお子さんに対する子育て支援のあり方ということで記載しております。具体的には、障害児保育事業と
か、障害児放課後デイサービス事業とかのあり方をうたっております。こうしたことで、障害のあるお子
さんも、それから、ないお子さんも、できるだけ交流を持っていくことが大事だということは、両計画の
中でもうたわれていると思います。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
各両計画と緊密な連携を持ちながら、両施策を進めていっていただきたいと思います。
次に、職員の関係なんですけれども、支援者の専門性ということで、支援を行う上で特に重要となるこ
とは、家族支援等も含めた適切に対応できる専門職の養成や確保であると思いますが、市の現状はいかが
でしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
専門職につきまして、障害者の支援という点では、社会福祉課の障害者支援係の中に、社会福祉士等を
配置して進めております。その中には、当然、障害児を扱う場合もあると思っております。
当然、教育分野のほうは専門の先生方が、養護教諭等がついているということで、あと、各どうしても
障害児に対する支援というのは、社会福祉団体が行うことになりますので、それぞれの社会福祉団体には、
-121-
介護福祉の資格のある方とか、社会福祉の資格のある方、精神保健福祉の資格のある方等がついて、障害
児支援を行っているということでございます。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
支援者の関係なんですけれども、わかりました。現実的に市でこうした事業を行うに当たって、こうし
た支援者の人数的なものは充足されているんでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
市の職員はどうしても各社会福祉団体との調整役というか、まとめ役ということになりますので、専門
職としましては、社会福祉士、精神保健福祉士を社会福祉課の障害者支援係の中に配置して、その者がま
とめていくということで、現在、障害者支援係の中には3名の専門職を配置していただいております。
個々に、具体的事業に携わるわけではありませんので、全体の市の各種社会福祉法人等が営む障害児支援
に対する全体の調整役でございますので、3名で足りているというふうに考えております。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
そうした支援者の関係ですけれども、いろいろ今言われたように、専門職ということで、各種専門職が
あると思うんですけれども、それぞれが自分の役割分担というか、それを担いつつ、また違う分野の専門
職とお互いに相談できる体制づくりをつくる必要があると思うんですけれども、そうしたことの指導とい
うことは市ではやっているんでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
専門職ということではなく、各関係機関の情報交換会というか、連携会議というのは行っております。
そこに市の先ほど言いました3名の専門職も出ますし、各社会福祉法人のほうからも専門職の方々が出て
きて情報交換をしたり、支援のあり方について意見交換をしたりしております。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
次に、基本的な相談支援についてなんですけれども、障害児やその家族に提供する市の重要な役割の一
つだと思うんですけれども、相談体制といいますか、そうしたご家族等に対する市の相談支援の体制の現
状はどうなっているでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
今、市では障害者もそうですけれども、障害児も計画相談をつくるということになっておりまして、現
-122-
在、生活支援センターというところに、それぞれの個々の障害者、障害児についての支援計画を作成する
という業務を委託しておりまして、そちらが相談を受け付けるということは中心になりますけれども、当
然、さらにそちらから市の社会福祉課の障害者支援係のほうに相談が持ちかけられれば、先ほど言いまし
た3名の専門職とか、あるいは健康推進課にいます保健師とか、子ども子育て課にいます家庭児童相談員
とかがそういう相談に応じるという体制でございます。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
例えば、相談に来られた内容によって、それぞれの専門職のほうへつなげていくというか、もうそちら
へ行って、専門職のほうへ行って、そこからまたつないでいくというような、そういうシステムというか、
そういう連携みたいなものはできているんでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
一般的に障害のある方は、何らかの障害者サービスを受けておりますので、そうしたサービス支援事業
所にまず相談をかけて、そちらから先ほど言った計画相談を行っている生活支援センター等を紹介される
とか、さらに生活支援センターのほうから市の社会福祉課あるいは健康推進課につなげていただく、ある
いは、県の障害者の各種療育センター等につなげていくということになると思います。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
そうした相談体制なんですけれども、やっぱり相談される方になるべく寄り添った体制をつくっていた
だいて、対応していただきたいというふうに思います。今後も障害児支援については、前向きに、積極的
に取り組んでいただきたいと思います。
次に、病児・病後児保育について再質問をさせていただきます。
病児・病後児保育を行うに当たっては、看護師とか保育士等の人員配置が大きな問題になっているかと
は思うんですけれども、現状はどのようになっているのでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
現状、牧之原市には病児・病後児保育はまだ始まっていませんので、現状がないんですけれども、国の
ほうの規定で、病児・病後児保育をする際には、看護師1名と保育士1名の両方が必要という規定になっ
ております。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
今後、こうした保育を進めるに当たって、こうした人員配置の面もあらかじめ考えておく必要があると
思いますので、特に看護師不足等々言われておりますけれども、その辺もあらかじめ対応しておいていた
だきたいなというふうに思います。
-123-
ただ、施設についてですけれども、聞くところによると、新しく建設された幼稚園については、そうし
たスペースが確保されているということを聞いたんですけれども、その辺についてはどうでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
冒頭、市長の答弁したとおり、新築した4園には、病児・病後児室というものは整備されていますけれ
ども、まだそのうち3園は指定管理と、1園坂部については今のところ直営ですけれども、それぞれまだ
病児・病後児保育は開始されていないと。最大の理由は保健師の確保が難しいということが一つネックに
なっているんですけれども、市長の答弁のとおり、来年度に向けて指定管理法人と現在協議をしていると
いう保育所が1カ所あるという状況でございます。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
先ほどの市長の答弁にもありましたけれども、静波保育園ですか、今、協議が始まったということで、
ちょっとこの質問をする前に、その話を聞いていなかったものですから、タイム的にいいかなと思ったん
ですけれども、具体的にその協議の内容というか、いつごろから進めていくのかという、そういうタイム
的な、スケジュール的なものはもうできているんでしょうか。
○議長(良知義廣君)
子ども子育て課長。
○子ども子育て課長(菅沼範彰君)
協議を始めたのは8月の末くらいであります。初めに理事長と話をしまして、それではやってみようか
という話をして、理事長が現場へ行って園長に来年やるように伝えると思うから頼むよというようなお話
をしてきたということで、後から返事をいただいております。細部についてはこれからということになり
ます。
以上です。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
わかりました。例えば、考え方なんですけれども、榛原病院の中に保育施設が現実的にあるんですけれ
ども、こういうものについては、看護師さんもいるし、ドクターもいるという施設の中で、ああいったも
のを利活用するという考えがありますでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
榛原病院の保育所については、事業所内保育所ということで、現在あるのはおおぞら保育所さんは病院
の看護師さん等の保育施設ということでございます。ただ、それと兼ねるか、あるいはそれとは別に、保
健師さんとか、小児科のお医者さんもいますので、病院内に開設するということは一つの方法ではありま
すけれども、なかなか病院も医師不足、看護師不足の中で難しいというようなこともありまして、今は先
ほど言いましたとおり、静波保育園への開設に向けて協議しているということでございます。
-124-
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
今後のことについてなんですけれども、今は静波保育園ということなんですけれども、まだこれから市
内各園にそうした病児・病後児保育について広げていくというような考えはお持ちなんでしょうか、今の
時点で。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
子ども・子育て計画の中では、平成32年までの計画でしたか、の中では市内に1カ所という計画になっ
ているんですけれども、開設してその利用状況を見てということになると思います。というのは、近隣の
市町で病児・病後児保育を開設はしたけれども、利用が非常に少ないというようなことも聞いていますの
で、実際、牧之原市で開設して、1カ所で足りるのか、もう1カ所相良地区にも必要ではないかというよ
うなことは、今後利用状況を見てということになると思います。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
わかりました。今まで子供をとるか、仕事をとるかというような形でお母さん方の就労について高いハ
ードルがあったかと思うんですけれども、市長、最後に、牧之原市は弱者に優しい市というアピールを積
極的に行っていただいて、特に若い子育て世帯の移住定住促進に向けて、今後、市を挙げて頑張っていた
だきたいと思いますけれども、その点いかがでしょうか。
○議長(良知義廣君)
西原市長。
○市長(西原茂樹君)
大井議員が先ほど来、訴えておられました生まれたときから就労するまで、さらに日本というのは介護
保険と、それから障害者の保険って分けてあってサービスも違うんですね。本来は生まれたときから亡く
なるまで、障害、ハンデを持たれた方々を通しで支える仕組みというのが本来はあるべきだろうと。残念
ながら、日本は老人の介護保険と障害者の施策が別になっています。こういったものを、制度をすぐ変え
るということはできません。しかし、私たちが行政として、あるいは市民としてそういったものをきちん
と支えるような気持ちをまず持ってしっかりやっていくことが大切でしょうから、職員間の相互の対応も
含めて、先ほど出された趣旨に合うような施策を展開してまいりたいというふうに考えております。
○議長(良知義廣君)
4番
大井俊彦君。
○4番(大井俊彦君)
ありがとうございました。弱者支援という点については、災害時とか健康面、あるいは生活面等々、さ
まざまな場面があるかと思うんですけれども、市としてそうした弱者に対して積極的に支援を行っていっ
ていただきたいというふうに思います。終わります。
○議長(良知義廣君)
これで、4番
大井俊彦君の一般質問を終わります。
ここで、暫時休憩といたします。再開は11時でお願いします。
-125-
〔午前
10時44分
休憩〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔午前
11時00分
再開〕
○議長(良知義廣君)
引き続き会議を開きます。
次に、1番
平口朋彦君。平口議員については、一問一答方式で行います。
〔1番
平口朋彦君登壇〕
○1番(平口朋彦君)
通告の順序に従い、一般質問をいたします。
今回は通告2件。1件目は、対象年齢を拡充した放課後児童クラブの成果と現状、課題を問うというも
のです。
今年度、今まで小学校3年生までとしていた放課後児童クラブの入所対象基準を6年生までとし、子育
て世帯の仕事と子育ての両立を支援する事業として、前年度対比約1,500万円の5,818万2,000円が計上さ
れております。
国も平成26年4月に「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」を策定し、全国的に一定
水準の質の確保に向けた取り組みをより一層進めているところでもあります。
放課後児童クラブ運営事業が、児童を持つ親への支援サービスである側面も持ち合わせている一方、最
大の受益者は何を置いても「子供」であります。まずは子供の視点に立ち、子供にとって最善の利益を保
障し、子供たちにとって放課後児童クラブが安心して過ごせる生活の場となるように、クラブが果たすべ
き役割をよりよきものにできるよう鋭意努力していくこと、多様性を確保し、安定し、継続性を有したも
のにしていくことは、実施主体の責務であると思われます。以上のことを踏まえ、児童及び保護者がより
利益を享受できるように、以下お聞きをいたします。
1、放課後児童クラブ対象学年の拡大事業開始より約半年、利用率や利用者の声、放課後児童育成員な
ど、職務に従事している方のご意見等を踏まえた総合的な評価は。また、職員育成や労働環境の整備につ
いては。
2、小学校終了後に適切な遊びの場及び生活の場を提供し、児童の育成を図るという設置目的をしっか
りと果たせているか。利用者の方々から寄せられているご意見等、当局で把握されているものにはどうい
ったものがあるかお聞かせください。
3、入所対象基準の引き上げはひとえに「子育て世帯の仕事と子育ての両立の支援」のためであります。
目的は達成されているのか。時間帯の問題や親族のみの送迎に限定されるなどの理由から、利用を途中で
やめられた方もいらっしゃるとお聞きをしております。開所日数や時間延長のニーズへの検討、送迎にか
かわる問題、利用者の途中退部が見受けられることなどへの見解をお聞きいたしたいと思います。
通告の2件目は、相良総合センター「い~ら」の利活用促進への取り組みはです。
芸術・文化と福祉が融合した複合施設として、2008年に開館した相良総合センター「い~ら」は、現在
市内で利用できるホールの中では最大規模を誇り、デザインの秀逸さや音響のよさなど、皆から愛され、
親しまれている公共施設のうちの一つであります。同施設が地域の芸術・文化度、社会福祉にどう寄与し、
貢献しているのか。また、利用率に対しての見解、将来的な展望をお聞きする中で、利活用促進について
総合的に伺いたいと思います。
1、公益にかなう施設として当初想定した利用率を達成しているのか。文化・芸術、福祉のほか、社会
教育の中心的施設の役割も担っていると思われます。それぞれどの程度の活用を望んでいるのか、物差し
-126-
となる基準を示されたい。
2、市内外からの交通アクセスに難がある点も利用率に影響を及ぼしている側面は否めないと思われま
す。最も近い公共交通施設が静鉄ジャストライン相良営業所であり、徒歩15分と非常に不便であると言え
ます。何らかの対策を検討する必要もあると思われますがいかがでしょうか。
3、施設使用料も高額で利用しにくいとの声もあり、成人式に保護者が会場入りできないことや、興行
には座席数が中途半端である点などご指摘も多い部分があります。利用率を上げるにしても、運営・管理
スタッフの問題もあります。これら全てへのお答えと、持続可能な施設として、改修も視野に入れた将来
的な展望は。また、現在42種ある付帯設備、備品のさらなる充実は検討されているのか。事業概要には、
今後民間委託への移行を推進するとありますが、その方向性は。
以上、簡単ではありますが、壇上からの質問といたして、一旦降壇をいたします。
○議長(良知義廣君)
答弁を求めます。西原市長。
〔市長
西原茂樹君登壇〕
○市長(西原茂樹君)
平口議員にお答えをいたします。初めに、放課後児童クラブ対象学年の拡大に対する評価及び支援員の
育成並びに労働環境の整備についてであります。
放課後児童クラブの利用登録者数は、1年、2年、3年生が346人に対して、4年、5年、6年生が
70人という状況であります。さらに、このうち平日利用者は17人で、残りの53人は夏休み等の長期休業期
間のみの利用希望者となっております。4月から対象を6年生まで拡大し、夏休みを経過しましたが、大
きな混乱もなく、子供たちの生活の場の確保や保護者の安心につながったと考えております。
また、支援員の育成や労働環境の整備については、昨年度から県が実施する放課後児童支援員認定資格
研修への参加や年間数回のクラブ長による意見交換会の開催などにより、各クラブの課題の共有や支援員
一人一人の意見聴取等を行っているところであります。
次に、適切な遊びの場及び生活の場を提供し、児童の育成を図るという設置目的を果たしているかにつ
いてであります。
クラブの運営においてけがをする場合もありますが、支援員を中心に子供たちが安心して過ごせる環境
を整備するとともに、宿題の時間など、家にいる場合と同様の生活の場の提供に努めているところであり
ます。
次に、開所日数や時間延長などのニーズや送迎等の課題に関する検討についてであります。
議員ご指摘のとおり、お迎えの時間をもう少し延長できないかといったご意見や、同居親族以外のお迎
えに関するご要望は伺っているところであります。
閉所時間については、借用している施設があることや、支援員の就労時間が放課後からという変則的な
ことから、現状でもその確保が難しい状況の中、閉所時間を延長した場合には、支援員が確保できなくな
るのではとの懸念から現状での運用を行っているところであります。
また、お迎えに関しては、クラブとしても事故があっては困るとの配慮から、安全面を重視して、一定
の方のお迎えをお願いしているところでありますが、臨時のお迎えの方の確認方法などを検討し、利用者
の利便性の向上が図られるよう努めてまいります。
続いて、2件目の相良総合センター「い~ら」の利活用促進への取り組みについてのうち、私からは、
相良総合センターが地域の芸術文化、社会福祉にどう寄与し貢献しているかについてお答えをし、その他
のご質問につきましては、教育長から答弁申し上げます。
-127-
相良総合センターは、平成10年に総合福祉センターとして基本計画を策定し、平成19年6月から牧之原
市相良総合センター、愛称「い~ら」として、芸術・文化と福祉が融合した複合施設として開館しました。
開館以来、ボランティア活動や福祉団体活動、子育て支援センターなど、福祉の重要拠点としての活動
が活発になされ、また地域の文化芸術面では、市内のさまざまな団体がホールやガレリア、ホワイエなど
を活用して、演奏会や成果発表会、展示会等を数多く開催するなど、市民の生涯学習推進に大きく寄与し
ていると感じております。
また、最近では、広く市民を対象とした観劇などの公演を自主的に企画・実施してくれる団体などもあ
り、市民力で地域の文化・芸術を高めようとする機運も高まり、大変喜ばしいことと感じております。
私からの答弁は以上であります。
○議長(良知義廣君)
教育長。
〔教育長
○教育長(坪池
坪池
洋君登壇〕
洋君)
続いて、利用率、活用の基準、交通アクセス対策及び施設管理に関するご質問にお答えいたします。
初めに、公益にかなう施設として、当初設定した利用率を達成しているのか、どの程度の活用を望んで
いるのか。また、物差しとなる基準についてお答えをいたします。
「い~ら」は、福祉の重要活動拠点としてボランティア活動室、福祉団体活動室、子育て支援センター
などを備え、またホールについては、文化・芸術の社会教育の施設として建設されました。施設の規模に
ついては、当時の人口規模、財政規模を勘案して、過度な負担とならないよう、座席数500席の小規模ホ
ール施設に決定されました。
ホールの利用率についてですが、平成20年度は利用日数167日、利用人数2万1,214人、利用率46.5%で
したが、平成27年度では利用日数250日、利用人数2万8,186人、利用率69.6%と増加している状況です。
活用の向上につきましては、市民団体が自主的に不特定多数の方を対象に開催する芸術・文化イベント
事業に対して補助金を支出し、利用率の向上と芸術・文化に対する市民力を支援する施策をとっておりま
す。活用の物差しとなる基準でありますが、開館時の年間実績をもとに、前年対比で実績を上回ることを
目標基準としています。
次に、交通アクセスに対する対策であります。最も近い公共交通施設は、議員ご指摘のとおり静鉄ジャ
ストライン相良営業所であり、「い~ら」までの徒歩での行き来は、勾配もあり大変であると認識してお
ります。利用者の利便性を図ることは大変重要なことではありますが、定時に多くの市民が集う行事が開
催されていない状況下にあっては、公共交通機関を活用しての利便性向上は現実的ではないと考えており
ます。市民が集う大きな行事などには、市のマイクロバスや片浜小学校の通学用バスなどを活用し、利便
性の向上につなげていきたいと思っております。
次に、施設使用料、成人式において保護者が会場入りできないこと、ホール座席数、運営・管理スタッ
フのこと、そして、改修を視野に入れた将来展望、備品の充実、民間委託への移行推進についてでありま
す。
初めに、施設使用料については、設定段階において、榛原文化センターや近隣の小規模ホールの料金設
定を基準としたもので、極端に高いまたは極端に安いといったものではなく、平均的な基準設定としたも
のであります。
次に、成人式において保護者の方が会場に入れないことについては、非常に申しわけないことですが、
収容人数が500人と限りがあることですので、ご理解いただきたいと思います。
-128-
また、興行には500席と小規模であり、事業収支に見合わないとのご指摘につきましては、施設を改修
して今以上に座席数をふやすことは全体の構造上困難であります。
次に、運営・管理スタッフについて、経験豊かで機材の操作技術、演出技術を備えた技師が対応してお
りますが、利用率の向上につながる運営方法については、今後検討していきたいと考えます。
続いて、持続可能な施設としての改修につきましては、今後、公共用施設維持基金、これを活用して、
空調設備や外壁塗装、音響・照明設備の更新など、大規模改修を想定しております。
次に、付帯設備、備品のさらなる充実については、昨年度、展示用可動式パネル及び展示用テーブルを
購入整備しました。今後も利用者の利便性向上につながる付帯設備や備品の充実を図ってまいります。
最後に、民間委託への移行の推進についてであります。「い~ら」の管理については、平成24年度から
社会福祉協議会に施設の貸し出し業務、維持管理業務の一部を委託しており、今後も継続していく考えで
あります。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
ご答弁いただけました。再質疑、再質問させていただきます。
まず、放課後児童クラブについて、答弁の中にありました。「各クラブの課題の共有や支援員一人一人
の意見聴取等を行っているところであります」とありました。具体的にこの意見聴取の中身、差しさわり
のない範囲でお聞かせいただくことは可能ですか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
支援員の方々にクラブへ集まっていただいて、そこで意見を出していただくとか、アンケートをすると
かの方法で、例えば、放課後児童クラブの中での指導のあり方について、宿題の時間とか、遊びの時間な
ど、どんな配分で行うかとか、実際、指導をどんなふうにするかとか、そんな意見聴取、意見が出ていた
ということを聞いています。
以上です。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
そのご意見の中に、現状の不満といいますか、現場で従事されている方の感じる課題、また、こうして
ほしい、こういったことが必要ではないかという要求、要望というものはございませんでしたか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
各児童クラブの中には、少し発達が気になるお子さん等がいて、そういうお子さんに対する支援員の増
員とかというような要望があったようにも聞いております。
以上です。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
-129-
○1番(平口朋彦君)
支援員の方の増員の要望があったということなんですけれども、今、その要望の根拠となるものが、発
達をお持ちの方に対する対応ということなんですけれども、我々、議員はいろいろなところでアンテナを
高く張っていまして、いろいろなご意見をいただくこともあります。その中で、いただいたお話の中では、
なかなか外で遊ばせてもらえていないというお話も聞きます。こういったところは、支援員の方の適正と
いうか、年齢的なものもあると思うんですけれども、そういったお話は現場から当局側には上がってきて
いないということでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
私のところには、外で遊ばせてもらえる時間が制限されているとかという形のご意見を保護者からいた
だいて、直接はいません。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
私のほうでお聞きしたことで、裏取りできているところもありますし、インタビューして、ヒアリング
してというところもあるんですけれども、ちょっとお聞きしている部分をご紹介したいと思います。
校外活動、室外ですね、室外での活動を制限している。特に先月まで行われていた長期休暇のときは、
室内でテレビビデオを一日中見せていることがほとんどという声がありました。こういったことの要因は
どういったものが考えられるでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
少し今お聞きしたものですから、私の個人的な感想しか言えないんですけれども、指導員の考え方にも
よると思うんですけれども、余りにも安全を意識して、屋外での遊びを制限しているということもあるの
ではないかと推測されます。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
各クラブの課題の共有をする中で、年数回クラブ長による意見交換会が開催されているということなん
ですけれども、クラブ長の意見交換会、出席者というのはどういったメンバーでされているのでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
各クラブに一人ずつクラブ長という一応リーダー的な方をお願いしていて、その方々に集まっていただ
いて、あと、子ども子育て課のほうの課長以下担当職員と交えて意見交換をしております。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
そのクラブ長というものは、そのクラブの中で互選といいますか、自主的に決められたのか、あるいは
-130-
当局側からこの方は的確であろうとお願いしているのか、その辺はどうなっていますか。
○議長(良知義廣君)
子ども子育て課長。
○子ども子育て課長(菅沼範彰君)
自然というか、中で代表の方が決まってということで、こちらから指名したということではございませ
ん。
以上です。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
ということは、そのクラブ長の適正というものは、当局側では評価というか、判断はされていないとい
うことだと思うんですけれども、どうもお聞きしている中ですと、そのクラブ長のカラーというものが、
その個々にあります放課後児童クラブの全体の運営というものを色濃く反映するものだと思います。その
辺の適正、またそういった各クラブの課題とか、問題というものを、当局側としてはどういうふうに整理
をしていこうというふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
○議長(良知義廣君)
子ども子育て課長。
○子ども子育て課長(菅沼範彰君)
初めに、職員の配置をするわけなんですが、長い経験がある人をまず配置して、それから、だんだんそ
の他の人を配置するというようなことでやっている中で、自然とその人がリーダーになって、それで28年
度からクラブ長という名前をつけて、少し手当を上げるようにいたしました。ですので、今、リーダーと
呼ばれている人は、適正がある人を配置してあるというふうに認識しております。
それから、その中で、取りまとめ役もやっているものですから、問題を把握するのはその人であるし、
こちらとの問題を伝えてきて、それを解決していくということでもやっていただいておりますので、その
辺は円滑にできているのではないかなと思っております。
以上です。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
私が、たまたまでしょうか、年が若いというのもありますし、呼びつけやすいというものあるのかもし
れませんけれども、放課後児童クラブに関しましても、本当に多様なご意見や生の声というものをお聞き
しております。全ての放課後児童クラブがそうだとは申しません。ただ、一部問題があるのではないかと
いうふうに私が判断するような事例があるのでお話をさせていただきます。
子供を膝に入れてはいけない。膝の上に乗せてはいけないと指導をしている。また、休憩と称して1時
間から2時間無言でいることを強制しているところがあると。ほかにも、読み聞かせを禁じているという
ものもあったようです。
教育長に、すみません、お聞きします。私自身は読み聞かせをボランティアでやっています。また、こ
の牧之原市というのは、読み聞かせボランティアの団体というものが、市の人口規模に比すると相当多い
読み聞かせがすごい活発に行われているところだと思うんですけれども、子供の情操教育において、読み
聞かせの重要性というものを教育長はどのように考えておりますか。
-131-
○議長(良知義廣君)
教育長。
○教育長(坪池
洋君)
議員ご指摘のとおり、読み聞かせというのは非常に価値の高いものだと思います。これは当然でありま
すけれども、赤ちゃんが育つ段階で、母親が接しながら語り聞かせるのと同じように、子供の情操を高め
る上では非常に重要。まして、知的にも、やっぱり読み聞かせ、あるいは語り聞かせというのが非常に力
を持つというようなことを承知しておりますし、そのことを多くの方々が承知してボランティアにも携わ
ってくれておりますので、現在、それぞれの学校でも、中学校の段階でもボランティアの方が入って読み
聞かせをしてくださっています。子供たちも喜んで聞いております。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
読み聞かせの重要性について、教育長の見解がお聞きできて非常によかったです。私も読み聞かせは非
常に大事だと思っております。読み聞かせをやられている方というものは、一般的な考え方で申しわけな
いんですけれども、読み聞かせをやられている方は、まちづくりをしていただいていると思っています。
とかく大人はといいますか、もっと言うと男は、さらに言うと政治家というものは、結果を早急に出した
いという部分が、早急に出したいというところがあります。例えば、町で犯罪率が高ければ、取り締まり
を強化すればいい。そういうふうな考え方にどうしても終始してしまいますけれども、読み聞かせをやら
れている方、女性が大半なんですけれども、そういった方は、犯罪率を抑制するためには、下げるために
は、まずは優しい人間を、温かい人間をつくればいいんだ。優しい人間が20年後大人になれば、その町は
犯罪率が低くなる、犯罪がなくなる、そういった思いでまちづくりをしていただいていると思っています。
以上のことから、読み聞かせの大事さというものは、実は禁じられているところでも、重要性は感じて
はいると思うんです。それが証拠に、月一行われている誕生会では読み聞かせをしているということらし
いんですね。ふだん読み聞かせを禁じていて、もっと言うと、大型絵本を読まないように指導をしている
ところもあるそうです。
その大型絵本を読まないように指導している理由は、字が読めるはず、またその大型絵本が傷むから読
むなといって飾ってある状態だそうです。クラブの名前を出すのはちょっと気が引けるんですけれども、
一方では同じ大型絵本がとある地頭方の放課後児童クラブでは、もうぼろぼろになるくらい子供たちに愛
されている。その本があるところではこぎれいに、きっちり飾られている。この状況というものは、絶対
要因があると思うんです。犯人捜しをしていただくのではなくて、こういった今述べられた私のところに
寄せられているお話、生の声というものが出てきてしまう要因というものは何か、ちょっと推測の範囲で
申しわけないんですけれども、お答えいただければと思います。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
各児童クラブに本とか、絵本とか、大型絵本とか、あるいはもっと遊びの道具等もそろえているところ
でありまして、それらを使っていただきたいというふうに思っております。そうした中で、指導員、特に
クラブ長さんなりの考えで、割かしそういった読み聞かせの時間が少ないとかということもあるのかなと
思います。
放課後児童クラブは学校ではありませんので、放課後、家庭的な雰囲気の中で過ごしていただくのが目
-132-
的ですので、読み聞かせ等、勉強の時間が多ければいいというものでもないような気はしますけれども、
議員ご指摘のようなことが過度にあるようでしたら、やはり調べたいなと思います。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
読み聞かせが教育か、生活か、その見解は別として、私がお聞きしたかったのは、クラブ長のカラーと
いうものも、もちろんあるんでしょうけれども、そのクラブ長の資質を問うのではなくて、なぜそういう
ふうにせざるを得ないか、クラブ長がそういうふうな指導、判断をせざるを得ないかというところが要因、
その要因を分析する必要があると思うんです。
私が思うにですけれども、やはり人員配置の問題等が大きいのではないかなと思います。また、従事さ
れている方の年齢、例えば、外で遊ばせるためには、どうしてもついて回って、一緒に泥まみれになって
遊ばないといけないというところもあると思います。そういったことができる方もやっぱり必要ではある
かなとは思います。
そういった人員配置の問題からして、今年度、本来ですと、放課後児童クラブの対象年齢の拡充という
のが新規事業なのか、質の向上事業なのかわからないですけれども、1,500万の増額がされております。
その中で、4、5、6年生が70人という利用実績でありました。この1,500万の妥当性を問うのではなく
て、人員配置的なところから見て、この1,500万が有用に運用されているのか、今みたいな要因を消し込
むために利用されるべきではないかと思います。本来ですと、事業の評価というのは、一年を通じて、
1,500万増額した費用に関しても、本来ですと来年の9月の決算で事業評価をするべきなのかもしれませ
んけれども、実際運用されていて、そこに利用者さんがいて、ご不満等があるのであれば、その年度の途
中でもいろいろな検討、改善というものをしていくべきだと思います。そういったことで、その辺の見解
をお聞かせいただければと思います。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
放課後児童クラブの支援員の人員配置につきましては、基本的には各クラブ2名以上。定員の多いクラ
ブについては、3名とか、4名とか配置しているわけです。そうした中で、確かに児童クラブの支援員に
ついては、60代を過ぎた方がかなりいらっしゃいます。年齢の多い方もいるのは事実でございます。考え
方としましては、そういう方にもぜひ子育て支援に参加していただきたいということがございます。
ただ、一方で児童クラブの支援員確保が、就労時間が子供たちの放課後からということで、どうしても
2時、3時から夕方6時までとなりますと、通常1日6時間勤務の方、短時間勤務の方でも9時・4時と
かですと勤めてくださる方は大勢いるわけですけれども、なかなか2時、3時から夕方6時という時間帯
の影響で、非常に大変な面があることも事実ですし、そういう60代過ぎたような方が、そういうところに
ぜひ子育て支援をしていただきたいということもあって、年齢構成が高くなっているのも事実でございま
す。
以上です。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
年齢構成に関しましては、私もお年をめした方にもぜひともこういった子育て、子供を見守るというこ
-133-
とに参加していただきたいというのは本当に思います。のみならず、多様な年齢分布で支援をしていただ
きたいなというところが要望としてありますので、これに関しては、募集等かけられるのであれば、引き
続きお願いしたいと思います。
私が壇上でお話させていただいたものの中にもあったんですけれども、利用を途中でやめられた方がい
らっしゃるというお声もありました。利用を途中でやめられた方というものを把握はされていますか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
今年度の4月以降に、児童クラブをやめられた方が私の資料ですと23名いらっしゃるんですけれども、
それぞれについてやめるときに退所申請書を出していただきます。その中で理由が書かれているのを見ま
すと、やはり多いのは、4、5、6年生、一旦児童クラブへ入れたけれども、家で留守番ができるとか、
子供本人が児童クラブよりも家にいるとかということでやめられた方がほとんどでございます。
ただ、今言いました23人の中に、お一人だけ児童クラブの終わる時間が6時ということが少しネックに
なったということを書かれている方がお一人いらっしゃいました。
以上です。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
もう一つ寄せられた声をご紹介させてください。送迎に関して、ご答弁の中にもありましたけれども、
送迎に関して、基本親族のみで、あとは登録制というふうになっているかと思います。こちらのほうが、
遅番や急な仕事の場合でも、親族の迎えにこだわって、他人の送迎を断っている状態であると。迎えに行
けない不安のあるときは、結局クラブを休ませて留守番をさせているという、本末転倒な事象があるそう
です。
こういった方が、その声を上げずにやめられたケースもアンケートにお答えいただけずに、そういった
ことを隠したままやめられたケースもあるのかなと思うんですけれども、そのことをここで問うてもしよ
うがないんで、先ほどのご答弁にもありました。迎えの確認方法などを検討して、利用者の利便性の向上
が図れるように努めてまいりますということなんですけれども、これもうちょっと具体的にお聞かせいた
だいてもよろしいでしょうか。
○議長(良知義廣君)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(大石
朗君)
児童クラブのお迎えに関しては、やはり安全を期して、今まである一定の登録された方というか、指導
員が確認できる方の迎えのみで、それ以外の方のお迎えはお断りしていたということで、それはこちらサ
イドもそういうような扱いをずっとやってきたと思います。ただ、今ご質問を受けて、課の中でも協議し
まして、お迎えのときに、どうしても突然お仕事が遅くなるというときには、お母さんなりから児童クラ
ブに電話を入れていただいて、きょうはこういう理由で誰々が迎えに行くからって言っていただければ、
それが確認できれば、安全性が担保できると思うので、今後、そうした方法に改めるように、各児童クラ
ブのクラブ長と協議していきたいと、ご質問を受けた後、そんな検討をしたところであります。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
-134-
○1番(平口朋彦君)
私も今回それを提案させてもらうおうと思っていました、質問の中で。と言いますのも、登録制といっ
て登録制になると、どうしても大げさなので、近所のおばちゃんは私は登録してもらうのは困るやという
おばちゃんもいるんですね。でも一方、おばあちゃん、ちょっときょう本当に迎えに行くのも登録した人
も頼めないもので、きょう頼めるかねというくらいだったら、いいよ、何々ちゃん連れて帰るよと言って
くれる場合もあると思うんです。そういった柔軟なといいますか、余り肩に力を入れないで、皆さんが放
課後児童クラブの利便性を高めるために、向上できるような取り組みの仕方というものは、ぜひ検討して
いただいて、全てのクラブでそれが運用されるといいなと思います。ぜひともお願いをいたします。
長々、放課後児童クラブについてもお話をさせていただきました。当局側で把握している部分と、我々
個々の議員がご意見いただいている部分と、ちょっと乖離があるのはいたし方ない部分があると思います。
私個人としましては、子供たちの生活の場の確保や保護者の安心につながったと評価されているとご答弁
にありましたが、まだまだ整備が十分でない部分もあると思います。こういったことに関して、また国が
示されている質の向上というものを、今以上に図っていただければと思います。
次に、「い~ら」について再質問させていただきたいと思います。
利用率についてご答弁がありました。意外とどうなんでしょう、数字だけを見ると、イメージよりも多
いのかなと思ったりもしたんですけれども、利用率46.5%が今では利用率69.6%に上がっているというふ
うな数字を聞いて、印象よりも多いなとは思いました。
市長、すみません、一番初めにおききしたいんですけれども、利用についてどう考えていらっしゃるか。
今以上に促進すべきか、従前のままで徐々にふえていく、従前のスタイルでいたし方がないと思うか、ど
う考えられますか。
○議長(良知義廣君)
市長。
○市長(西原茂樹君)
私の答弁分野じゃなかったものですから、先ほどこの文章、私も教育長の答弁を見ていまして、多分こ
の数字は榛原の文化センターがなくなったやつがこっちに来ているので、その分もこっちに乗っかってい
るのではないかなというふうな、ちょっと読みを副市長とちらっとしたんです。
市民の皆さんにさまざまな形で「い~ら」を使っていただくというのが当初の目的ですし、ここの中で
述べているように、前年より人が大勢来てくれるというようなことが必要だというふうに思います。ただ、
人が来るだけではなくて、一つは市民の満足感が、満足度が上がるということ、それから、さらには、そ
の「い~ら」が、うたい文句が当初、東京のど真ん中に置いても評価を得るホールだと。いわゆる反響板
を入れると音響が非常にいいホールでございますので、いろんな舞台の使用した皆さんにとって使いやす
い。特に、音楽関係ですね。非常にいいというような評価をいただいていますので、そういう意味では、
いろんな目標、一点の、人がふえるというだけではなくて、満足感とか、あるいは先ほど興行も例えば2
回公演をやるとか、あるいは客単価を上げればできるわけでありまして、そういう意味では、さまざまな
利用形態ができてくると思いますので、また逆に議員のほうからこういう利活用を含めてご提案いただけ
ればというふうに考えています。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
非常に前向きなご答弁をいただいて、利用を促進したいという方向性でお話をいただいたと思うので、
-135-
この先のお話が随分としやすくなりました。現在、利用率69.6%であって、今後、前年対比で実績を上回
ることを目標基準とされているとお話にありました。この前年度対比という曖昧な目標ではなくて、きっ
ちりと利用率を設定すべきであると思うんですけれども、そちらのほうに関してはどのように考えており
ますか。
○議長(良知義廣君)
教育文化部長。
○教育文化部長(杉村明彦君)
本来なら興行等を自主的に組んだりすることによって、利用率をどういうふうに上げていくかとか、客
をどういうふうにということが見込まれるんですが、市長からあったように、設備については一流だと思
っていますが、規模的にはなかなか興行が成立するような規模にないのも事実です。したがって、我々と
しては、興行も大切ですが、市長からもお話があったように、市民に愛されて使っていただけるような施
設ということを第一義的に目標にするということで、補助金制度等を設けさせていただいていますので、
そういう意味では、徐々にそれが理解をされて、年々ふえているということについては、ある一定の評価
を私たちもしていますし、これからも市民に利用されるということにポイントを置いて仕掛けていきたい
と思っています。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
私個人の考え方なんですけれども、利用率はやはりきっちりと数字で設定すべきだと思います。と言い
ますのも、市長がおっしゃっていただいた満足度を上げていくためには、やはり従前よりも少しずつでも
改善をしていかないといけないと思うんです。例えば、ご答弁の中にもありました。補助金を出している
というお話もありました。文化促進事業費ですね。文化ホール文化振興事業費というものが10款5項5目
の補助金の中で上げられています。毎年150万ほどだと思うんです。昨年度の決算がもう決算書が今回議
案書に付随されていたので見ますと、たしか70万くらいの執行だったと思います。現在、今年度、半年た
って執行率はどの程度進んでおりますか。
○議長(良知義廣君)
社会教育課長。
○社会教育課長(原木哲夫君)
執行率ということでございますけれども、今、予定されているものが、例えば、カラオケの藤田まさと
の顕彰の大会であるとかということでございますので、決算額というか、そういう実績はまだ把握、正式
な金額等の把握はしておりません。
以上です。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
最新のと思ったんですけれども、では昨年度のお話をさせてもらいます。執行率が約半分程度というこ
とは、文化ホール文化振興事業費150万の運用の仕方というか、利用の仕方が利用しにくい部分があるの
かなと思うんですけれども、その辺はどういった要因で、この補助金150万を市民皆さんに満足に使って
もらえない要因というのは、どのあたりにあるのでしょうか。
-136-
○議長(良知義廣君)
教育文化部長。
○教育文化部長(杉村明彦君)
これにつきましては、年によって違ってくるのも事実で、それに合わせて予算もとらせていただいてい
ます。上限30万ということなので、150万ということになると、5事業ということになると思います。昨
年度はこれから決算でご説明させていただきますが、藤田まさとさんを初めとして、三つの事業が開催を
されました。これが少ないのか、多いのかということについては、ふやしていくべきだとは思っています
が、そもそも先ほど言いましたように、利用率については、決して非常に多いとは言えないまでも、ここ
の地域の会館によっては、周辺と比べても遜色ないような利用はされています。そういった中で、この事
業を使ってやってくれている人が、団体が3件あるといったことについては、我々としましては、この補
助金を設定した効果があるなというふうに考えています。
これをさらにふやして、10件、20件となればいいんでしょうけれども、全体の利用率は落ちているとい
うよりも、こういうのを使ってやっていただける団体というのもまた別にあって、その人たちの利用の支
援をしたいということなので、そういった考えでおります。
○議長(良知義廣君)
社会教育課長。
○社会教育課長(原木哲夫君)
先ほどのご質問の28年度の執行率については、今、調査しておりますので、後ほどお答えさせていただ
きたいと思います。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
文化ホール文化振興事業費というものが設定されているので、これを使ってより市民の皆さんが満足で
きるイベント等を、できる限り多く開催していただければなと思います。
そんな中で、利用者の利便性について、公共アクセスについてお話をさせていただきました。まず、大
きな考え方として、利用が活発になれば、アクセス方法というものもまた現在の従前の方法以外にも、さ
らなることを検討するのかという見解をお聞かせください。
○議長(良知義廣君)
教育文化部長。
○教育文化部長(杉村明彦君)
議員ご指摘のとおり、公共交通機関、俗にバス停とか、路線というものは、ここには直近のところでは
バスターミナル、営業所ということになります。この規模からしても、利用の今、状況を考えると、活発
に利用はしていただいているとは思いますが、多くの集客を見込んでの事業が毎週のように開かれるとか、
週に何回も開かれるとかという状況ではないということを考えると、定期的なバスの設定についてどうか
というふうに考えます。
一方で、ここの事業に合わせて、例えば、市民を対象としたような事業の場合には、先ほど申しました
ように、市のバスを活用していただいて、榛原と相良の会場の間を結ぶとかということについては現在行
われていますので、現在の利用状況としては、それが適当ではないかと考えます。
特に、史料館等でもいろんな事業も行いますけれども、史料館の前には相良の庁舎前というバス停がご
ざいますが、実際にはそこを利用してくる方というのは、この牧之原地域においてはほぼいませんので、
-137-
車での来場にサービスを注ぐというか、その点が正しいのかなと思っています。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
現在の利用、公共交通機関の利用を経て、ホールにいらっしゃる方が少ないというのは十分存じ上げて
おります。ただ、この先、免許を返納される方も多くなろうかと思いますし、高齢化社会に向けて、ある
一定の公共交通機関を用意するのも大事かなと思います。
そんな中に、先ほど「マイクロバスや片浜小学校の通学用バスを利用し」というご答弁がありました。
これに関してなんですけれども、このバスは無料という考え方でいいんでしょうか。たとえ興行として民
間事業者が有料のイベントを企画したとしても、このバスは無料で利用できるという考え方でよろしいで
しょうか。
○議長(良知義廣君)
政策協働部長。
○政策協働部長(野村豊道君)
道路運送法の観点から言いますと無料が原則です。有料の場合はそれぞれ所定の手続をして、道路走法
上の許可を得るという必要がございます。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
わかりました。次、時間がないのでちょっと早足で行かせていただきます。
施設の利用料金に関しては、高くもなく、極端に安いものではなく、平均的な基準の設定だという話で
したが、利用率が一方では多いのか、少ないのかわかりませんが、70%を切っているということは、この
施設の利用料金を安くすれば、さらに利用率が上がってくるのかなということも推測できるんですけれど
も、そもそも平均的な基準だからいいという考え方ではなくて、先ほども話がありました。市民の皆さん
の満足度を高める、市民の皆さんに満足していただけるホールとして利用していくのであれば、この料金
設定というものも、もう一度見直す必要があるのかなと思いますけれども、その辺はどうでしょう。
○議長(良知義廣君)
教育文化部長。
○教育文化部長(杉村明彦君)
答弁をさせていただいたように、設備については、牧之原市というところで、小さな規模の施設ですが、
都会に劣らないような設備を備えているというふうに思っています。したがって、利用料の中には、低額、
ベースとなる利用料というのはそんなに高くないと思うんですが、そういう設備を一つ一つ、例えば照明
を何個使うとかということを足し込んでいくと、どうしても高いものになっていくのも事実です。これま
で、高いから例えば興行ができないとか、そういったような声というのは、強くこちらのほうにはありま
せんでしたが、議員のご指摘、またはご質問をいただいて、今後いかにして使いやすさというんですかね、
したらいいかということで、部内でも検討してまいりたい、関係者の声を聞きながら、今後検討していき
たいなと考えております。
以上です。
○議長(良知義廣君)
社会教育課長。
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○社会教育課長(原木哲夫君)
先ほどのご質問の文化ホールの事業補助金の28年度の執行率ということですが、現在は1件の支払をし
たということで、約20%、150万予算計上しておりまして、そちらのうちの1件分ということでなってお
ります。それから、あと申請段階では今のところあと3件あるという状況で捉えております。
以上です。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
興行に関しましては、ご答弁にもありました。500席と小規模であり、事業収支に見合わないというお
声もあるということです。この施設の改修に関しましてもご答弁がありまして、維持修繕というものが主
なるもので、ホールの質の向上に向けた改修というものはいささか困難である。座席数をふやすなどの質
の向上は無理ということでした。
であるのであれば、興行を打ちやすいように、料金の改定は、見直しというものは検討に値するのかな
というのが私の見解です。それについてもまたご検討いただければと思います。
その中で、また質の向上という話で、ハード面の質の向上ですね。ホールの座席数をふやすとか、例え
ば、オペラができるようにコンサートピットを掘るとか、そういうことはもうちょっと物理的に不可能と
いうことなので、付帯施設などで質を向上させることも一つあるのかなと思います。こういった可能性に
ついてはどんなように考えておりますか。
○議長(良知義廣君)
教育文化部長。
○教育文化部長(杉村明彦君)
質の向上という部分です。ご存じのように、公共施設維持基金という基金を積んでおりますので、現在
の機器の維持や、さらに新しいものにかえていくというようなことについては、順次見ながら対応してい
きたいと思っています。
さらに、今、質の向上、またはグレードアップというんですかね。そこの部分については、現在のとこ
ろ検討はしておりませんが、文化会館等建設基金というのを設置をしておりますので、ここの中でさらに
必要なことがあれば対応していきたいと思っております。現在のところはどこをどうする方針は持ってお
りません。
以上です。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
細かいことを申しますけれども、「い~ら」にあるコンサートピアノですね。2メーター80の大きな長
尺のコンサートピアノが二つあります。こちらは「い~ら」の舞台からおろさないという取り決めがある
ということで、それ以外だと、社会福祉活動室で小規模コンサートを開こうと思うと、どうしてもアップ
ライトのピアノになってしまうという、そういったご不満もお聞きします。そういった部分で質の向上を
これからも図っていただければと思います。
その中で、運営管理スタッフについて、音響のPAさんをやられている方が、私のお聞きしている中で
は、今ある程度高齢の方が1名のみということもあります。そういったこともまた今後その後を担ってい
ただくことの育成、その後を担っていただくスタッフの育成というのも考慮に入れるためには、民間委託
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の方向性、こちらのほうが社会福祉協議会が窓口としてやっていただいて、それに関しては問題はないん
ですけれども、文化、芸能、芸術にじゃあたけているというと、そうではない部分があると思います。そ
ういった中で、今後、民間委託の方向性、公益財団法人化なども視野に入れて、凝り固まったといっては
失礼なんですけれども、社会福祉協議会のみならず、いろいろな方向性、がっちゃんこして、芸術、芸能
にたけた方をそこに配置するというのもいいと思います。そういったことを検討していただければと思い
ます。その辺に関しては。
○議長(良知義廣君)
教育文化部長。
○教育文化部長(杉村明彦君)
今、ご質問いただいたケースについては、当時、これを合併後に運営していく中で、なるべく地元の人
材でやりたい、人を育てたいということがありましたので、地元の中にSBS等のプロのところで活躍さ
れていた方がありましたのでやっていただきました。ご高齢ということについては事実でございますので、
現在はもし対応できないということも想定して、プロの事業者ともあわせて契約をしております。今後に
ついては、ご指摘をいただいた件は事実でございますので、その辺を今後どうするかということについて
は検討してまいりたいと思います。
○議長(良知義廣君)
1番
平口朋彦君。
○1番(平口朋彦君)
現在、公共施設マネジメントの中で、今ある施設を賢く使うとされております。「い~ら」に関しても
賢く使えるように、質の向上に努めてほしいと思います。
それと、放課後児童クラブで送迎に関してご提案させていただきました。きょう大きくこの2点だと思
います。よろしくお願いします。
○議長(良知義廣君)
これで、1番
平口朋彦君の一般質問を終わります。
以上で、本日予定していた一般質問は終わりました。
次回は9月30日に審議、採決を行います。
なお、明後日から連合審査会が予定されておりますので御承知おきください。
本日はこれをもって散会といたします。
〔午後
0時00分
-140-
散会〕
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