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(2013年11月20日開催)(PDF:638KB)

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(2013年11月20日開催)(PDF:638KB)
2013年度 町田市町内会・自治会連合会 市政懇談会
次 第
[日時] 2013年11月20日(水) 14:30~16:30
[場所] 市役所本庁舎 3F会議室
司会進行: 市 民 協 働 推 進 担 当 部 長
大谷 光雄
町田市町内会・自治会連合会副会長
宮本 聖士
○ 連合会長の挨拶
[14:30~14:35]
町田市町内会・自治会連合会会長 髙橋 倫正
○ 市長の挨拶
[14:35~14:42]
町田市長 石阪 丈一
○ 職員の紹介
[18:42~14:45]
第1部 地域の要望に関する意見交換
1
防災対策の充実に向けて
[14:45~15:10]
【市民部、下水道部】
2
交通対策の充実について
[15:10~15:25]
【都市づくり部、建設部】
3
その他
[15:25~15:40]
【都市づくり部、子ども生活部、生涯学習部】
第2部 市政全般に関する意見交換
市長からの市政報告
[15:40~16:25]
○ 閉会の挨拶
町田市町内会・自治会連合会副会長 杉山 昌弘
[16:25~16:30]
2013年度
町田市町内会・自治会連合会
市政懇談会
議事録(要旨)
[日
時]2013年11月20日(水)14:30~16:30
[場
所]市役所本庁舎
3F会議室
[出席者]石阪市長
防災安全担当部長
建設部長
浅沼
都市づくり部長
下水道部長
田中
渋谷
宗田
生涯学習部図書館担当部長
尾留川
子ども生活部児童青少年課長
小田島
市民部市民協働推進担当部長
大谷
市民部次長兼市民協働推進課長
熊谷
市民協働推進課(2名)
町田市町内会・自治会連合会会長
ほか140名
司会進行: 市民協働推進担当部長
町田市町内会・自治会連合会副会長
○会長の挨拶(連合会長)
皆さん、こんにちは。暮れも近くなりまして、忙しいところ大勢の方にご出席をいた
だきまして大変ありがとうございます。ここのところ寒い日が続いたり、暖かい日にな
ったり、非常に天候が不順になっております。ことしは三の酉まであるそうです。三の
酉がある年は火事が多く、ということは寒い年末になるかと思っておりますけれども、
どうぞ風邪を引かないようにと言いながら自分で引き始めていまして恐縮でございます
が、ぜひ健康管理、どうぞ乗り切っていただきたいと思います。
今日は、石阪市長を初め、市の幹部をお呼びしまして、町田市町内会・連合会市政懇
談会ということで毎年恒例になりました。内容については皆さんにお配りしてあるとお
りでございますけれども、皆さん方から提出された要望事項を精査しまして、時間の調
整もして幾つかにまとめさせていただきました。もしかしたら入っていないものもあろ
うかもしれませんけれども、そのようなことでご勘弁いただきたいと思います。時間と
してはご質問を含めて16時30分まで、できればあまり攻撃をしないで和気あいあいの中
で懇談をすれば、多分よりよい回答が出てくると思っておりますので、ひとつ皆さんの
ご協力をよろしくお願いします。
○市長の挨拶(町田市長)
皆さん、こんにちは。今日はお忙しいところをお集まりいただきまして、まことにあ
1/20
りがとうございます。健康福祉会館と違って、後ろのほうがかすんでいるぐらいに遠く
て難しい感じがします。健康福祉会館のときは椅子だけだったのですが、今回は皆さん
のところに机がありますので、その点はだいぶ便利になったのですが、そのかわり遠く
なりました。離れていると、やはり話が遠くなってしまう感覚がします。その辺は何と
か話が遠くならないように、わかりやすい説明を心がけたいと思っております。
町田市町内会・自治会連合会の皆さんには常日ごろお世話になっております。今年は
11地区になりました。そういう意味で、さらに連合の活動の領域も広がっていると思い
ます。ただし、単位自治会とかそれぞれの地域の中で町内会・自治会に入られない方が
結構いらっしゃいます。そういう意味でも、私どももこれから頑張って町内会・自治会
に入ることのメリットをもっと宣伝していかなければいけないなと思います。皆様方に
おかれましても、地域全体のことを考えている団体は1つしかない、町内会・自治会し
かないということを宣伝いただければと思います。地域の生活全般をそれこそ丸ごと面
倒見ると言っては変な言い方ですが、引き受けてくださる町内会・自治会の皆さんの活
動がさらに発展されることをお祈り申し上げて、いろいろな話は第2部のほうでさせて
いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○出席者の紹介
第1部
地域の要望に関する意見交換
1
防災対策の充実に向けて
①
町田市指定避難施設は、主に小中学校の体育館等になっているが、避難施設として活
用された際の考慮が行われていない。
学校が単に教育の場だけでなく、万が一の災害時には避難生活の場等となることから
必要最低限の設備を備えるよう対策を講じていただきたい。
例、天井落下防止、防寒、トイレ、通信手段等
②
避難施設関係者連絡会について組織化と具体的な行動マニュアル等が一向に進んでい
ない様だが、一刻も早い立ち上げをお願いしたい。
③
境川の50mm/h対応進捗状況について、最近各地で100mm/hを超える過去に経験のない
猛烈な豪雨が続発しています。
50mm/h対策が一向に進まず洪水の心配が身にせまっています。河川の改修と調節池の
整備を組み合わせた総合的な治水対策の進捗状況と今後の計画をお聞かせ下さい。
④
消火活動に有効なスタンドパイプ式消火装置を自主防災隊が購入する際、市からの助
成をお願いしたい。
【回答】
防災安全担当部長
2/20
①
避難施設の設備につきまして5点、お答えします。
まず1点目ですが、体育館の天井落下防止につきましては、天井を有する学校の体育館
は堺中学校と鶴川中学校の2校で、今年度中には天井を 撤去する予定です。
また、体育館に設置されているつり下げ式バスケットゴールにつきましては、今年度、
中学校20校と小学校13校の33校の調査設計を行い、来年度、落下防止工事を行う予定で
す。残る小学校29校につきましても、2014年度に調査設計を行い、2015年度に工事を行
う予定です。
2点目の防寒対策につきましては、災害対策用のブランケットや 床敷きマット、毛布
等を備蓄しております。
3点目のトイレ対策につきましては、仮設トイレ 4台と簡易トイレ8台を備蓄してお
ります。仮設トイレのうち1台は車椅子でも利用可能なユニバーサルトイレで、仮設ト
イレは1台当たり100人が約30日間使用可能です。
4点目の通信手段につきましては、災害時に一般の電話より つながりやすい衛星携帯
電話を配備しております。災害時には、この衛星携帯電話を使用して市災害対策本部な
どと連絡をとることができます。
また、救護連絡所である7 カ所の避難施設の体育館には、避難施設開設後速やかに公
衆電話が使用できるように端子盤等が設置してあり、1カ所につき5台の公衆電話が使
用可能となっています。今年度中に残り55校全ての小中学校の避難施設にも同様の整備
を行う予定です。
最後に5点目となりますが、災害時の情報を入手するための手段として、今年度中に
全ての市立小中学校62校の体育館にテレビアンテナを設置いたします。テレビは学校に
あるものを使用し、停電時には発電機により視聴が可能です。
②
避難施設関係者連絡会に関しましては、2011年度に市の主導で全施設一斉に開催し、
その際、施設ごとに自主的に開催していただくようにお願いさせていただきました。
2013年につきましては、4月から11月20日までの間に、避難施設72カ所中46カ所で自主
的に避難施設関係者連絡会を開催していただいております。残り26カ所の施設に関しま
しても開催の日程等を調整していただき、その日程に合わせまして、防災安全課職員と
避難施設の指定職員が出席いたします。
また、避難施設開設・運営マニュアルにつきましては、防災安全課で各避難施設のマ
ニュアルのひな形を作成いたしております。このマニュアルをもとに、各施設の実情に
合うように避難施設関係者連絡会におきまして確認や修正をしているところでございま
す。
④
スタンドパイプに対する町田市独自の補助金はございません。したがいまして、自主
防災組織に対する補助金をスタンドパイプ購入のための資金の一部としてご利用いただ
きたいと考えております。この補助金は、2009年度、町内会・自治会連合会と補助金の
交付方法や交付額について協議を行い、1組織当たり3000円、加入世帯1世帯につき35
円の補助金を増額し、2010年度から1組織当たり1万6000円、加入世帯1世帯当たり100
3/20
円の金額を合計し補助金を交付しております。
スタンドパイプ等の消火用資器材は10万円から20万円で購入できますので、例えば幾
つかの自主防災組織が共同で購入し、複数年で配備するということも検討いただけたら
と思います。
下水道部長
③
境川の整備状況につきましては、河口から南地区鶴間の鶴瀬橋付近までは神奈川県が
管理しており、時間30mm降雨対応の護岸整備がおおむね完了しております。鶴瀬橋付近
から上流の忠生地区の根岸橋までは東京都が管理しており、時間50mm降雨対応の護岸整
備がおおむね完了しております。その上流、根岸橋より相原大戸地区の川上橋までは神
奈川県が管理しており、時間30mm降雨に対応できていない未整備箇所がまだ多く残って
いる状況であり、今年度も各所で河川整備が行われております。
現在、東京都及び神奈川県では、護岸整備などの河川改修と、東京都では調節池、神
奈川県では遊水池として、大雨時に河川の水を一時的に貯留する施設の整備を組み合わ
せた治水対策を進めております。
東京都管理区間では、既に大和市下鶴間及び町田市金森の2カ所で旧河川敷を利用し
て調節池が設置されております。また、2013年度から、東京都が2012年11月に策定した
「中小河川における都の整備方針~今後の治水対策~」に基づき調節池整備基本計画の
策定に着手し、今後、河川施設として東京都が整備していくこととなっております。町
田市としても治水安全度を早期に向上させるため、東京都と協議をしながら積極的に協
力してまいります。
神奈川県管理区間では、下流の横浜市で1カ所、上流の相原地区で1カ所の遊水地が
設置されております。また、相原の法政大学入り口交差点付近の相模原市側にて神奈川
県が(仮称)風間遊水池整備事業に着手しており、既に用地取得が完了し、2014年度に
は工事着手の予定と聞いております。
《質疑》
本町田町内会会員
①についてお伺いしますが、家が倒壊したとかそういうときには、我々は避難場所とな
っています体育館に避難するということですが、有事の際は恐らく停電すると思います。
町田市では、今は投光機みたいなものがございますけれども、やはり高齢者は暗闇という
のを非常に不安がっておりますので、各避難施設にソーラーパネルを設置して、その電気
を利用して停電の対策をする考えがあるかどうか、その点をお聞きしたいと思います。
防災安全担当部長
ソーラーパネルの設置予定はあるかというご質問でございますけれども、現在のところ
ございません。電源の確保につきましては、各避難施設に発電機を整備してございます。
そちらで電源を確保する予定になってございます。
4/20
小野路町内会会員
①について質問があります。避難所開設委員会という組織は、ここに書いてある自主防
災隊とはまた違う組織なわけです。学校の場所等によって複数の自主防災隊がかかわった
りすることも当然考えられるわけですが、避難所開設委員会としての予算措置といいます
か、避難所開設委員会で使用したいものはどこが負担するのかということについて 、前に
お聞きして明快な回答がなかったものですから、ここでもう1回確認したいと思います。
防災安全担当部長
避難施設関係者連絡会の関係のお尋ねだと思います。こちらにつきましては、今お話が
ありましたとおり、その避難施設を使用する各自主防災組織の代表の方、それと学校関係
者、校長先生とか副校長、学校の事務員、それと市の避難施設の指定職員、 それと防災安
全課の職員、この4者で避難施設関係者連絡会をやってございます。こちらの費用ですけ
れども、この連絡会につきましては、先ほども説明したとおり、避難施設開設運営マニュ
アルの確認とか、あとは各避難施設に配備されております防災倉庫、防災備蓄倉庫の点検、
確認を行っておりますので、特に予算等は設けてございません。そういった形で連絡会を
開催させていただいている状況でございます。
鶴川地区連合会会長
④について、質問あるいは提案になると思います。町田市には消防団が10分団ありまし
て、各分団には消防車がそれぞれ配置されています。その中で、スタンドパイプにつける
蛇口があるらしいのです。うちの町内会でも持っているのですけれども、蛇口を買って 、
スタンドパイプにもつけて、そこの蛇口から普通の水道水がとれるというすぐれものらし
いです。消防車にも設置できる構造になっているらしいので 、その蛇口を各消防車に1台
ずつ配置を願いたいと、これは消防団員からの切なる願いですから、ぜひお願いします。
防災安全担当部長
消防団のポンプ車にスタンドパイプが装備されている、それに対して給水用の蛇口をあ
わせて装着したらどうかというご質問だと思います。これらにつきましては、これから消
防団とも協議して研究していきたいと考えております。
2
交通対策の充実について
①
小 田 急 線 の 相 模 原 市 へ の 延 伸 に つ い て の 取 り 組 み 状 況 と 促 進 に つ い て お 聞 か せ 下さ
い。
②
利用者に対して優しい駅になるよう市内各駅の出入り口にエスカレーターの設置をお
願いしたい。
5/20
【回答】
都市づくり部長
①
小田急多摩線延伸につきましては、2006年度に相模原市、町田市の両市による小田急
多摩線延伸検討会を設置し、今日まで鉄道事業者等の協力を得ながら延伸の実現に向け
た調査、検討を行ってまいりました。
2013年度は、2012年度に引き続き、相模原市、町田市の両市と、学識経験者、国土交
通省、東京都、神奈川県などの関係機関で構成する小田急多摩線延伸計画に関する研究
会において、計画のさらなる深度化を図るため調査、検討を行っております。2013年度
末には、小田急多摩線延伸計画に関する研究会での検討成果を取りまとめ、次期交通政
策審議会答申において整備を推進すべき路線に格上げされるように努めているところで
ございます
建設部長
②
エスカレーターについては、市内3駅に設置をしており、他の駅での整備予定はござ
いません。
現在、駅への移動を円滑にする施設については、駅周辺地区のバリアフリー化を推進
するためのバリアフリー基本構想に基づき整備を行っております。この構想では、車椅
子利用の観点から、まずエレベーター、スロープの整備を基本として考えております。
バリアフリー基本構想は、今年度末の相原駅、多摩境駅周辺地区分の策定をもって完
了する予定です。市内各駅へのエスカレーターの設置については、構想に基づくバリア
フリー化整備完了後の検討課題としたいと思います。
3
その他
①
公園内での騒音迷惑行為対策について、市内いたる所の公園で深夜色々なグループ等
が花火や爆竹、奇声等をあげたりして住民が大変迷惑を被っています。状況把握に努め、
警察によるパトロール、監視カメラ設置等対策をお願いしたい。
②
町田市の人口増加等により小中学校の新設や増改築が相次いでおりますが、教育関連
施設特に子供センター(児童館)、図書館等が少ないと思われますが地域バランスを含め
増設の考えがあるかお聞かせ下さい。
都市づくり部長
①
公園内における深夜の迷惑行為等につきましては、看板等の設置による注意喚起や町
田警察署へのパトロール要請等、迷惑行為等の発生を未然に防ぐための対策を講じてお
ります。また、ご要望をいただいた際には、迷惑行為等の発生時に 110番通報していただ
くなど地域の皆様のご協力もお願いしているところです。今後も、注意喚起方法の工夫
やパトロールの強化要請等により、迷惑行為等を未然に防ぐことができるよう努めてま
いります。
6/20
なお、防犯カメラの設置につきましては、町田駅周辺の商店街など商店会等が主体と
なって設置している事例がございます。公園につきましても、地域の総意をもって設置
を希望される場合などに公園区域の一部占用を認めるなど、地域の皆様のご要望に添う
ことができる検討をいたします。
子ども生活部児童青少年課長
②
2016(平成28)年4月の町田地区子どもセンタ-の開館により 、5館整備は完了いた
します。
子どもセンター5館の整備後は、より多くの市民がより近くで利用できる子どもクラ
ブを整備してまいります。ことし9月には、その整備の基本的な方向を示す子どもの居
場所の整備に関する基本構想を策定したところです。
今後は、既存の施設の配置状況や学区内の児童数等を勘案しながら、おおむね中学校
区(20校区)を目標に設置を進めていく予定です。
図書館担当部長
②
市としては、これまでも地域バランスを考え、図書館の整備を進めてきました。2012
年10月には複合施設として鶴川駅前図書館を開館し、2015年度には忠生市民センターの
建てかえに伴いセンター内に(仮称)忠生図書館を開館する予定で現在準備を進めてい
ます。
人口の増加等により公共施設配置の地域バランスがまだ不十分であることは認識して
おります。今後の施設配置については、コミュニティ施設や子ども施設との複合化など
を見据え、引き続き地域バランスを考慮に入れて研究してまいります。
《質疑》
鶴川二丁目自治会会員
先ほどお答えにあった子どもクラブですが、場所とか規模、運営方法等、具体的にはこ
れからなのでしょうか。具体的にわかっていれば、どういうものになるか知りたいと思い
ます。よろしくお願いします。
子ども生活部児童青少年課長
現在、子どもクラブは玉川学園と南大谷に2館ございまして、そちらでNPO法人に委
託して指定管理で運営しております。こちらの施設規模は子どもセンターよりも小さくて、
2つとも400平米ぐらいの施設です。今後の整備の方向ですが、子どもクラブの基本構想を
策定するに当たりまして、利用している子どもたちがどのぐらいの距離から子どもクラブ、
子どもセンターに来ているのかを調べました。そうしますと、小学生ではほとんど の子ど
もがおおむね1.5キロ圏内に住んでいて、子どもセンター、子どもクラブに徒歩で通ってき
ていることがわかりました。一方、中学生、高校生については、自分に向いている行事が
ある、あるいはお友達がいるということもあると思うのですが、距離に関係なくいろいろ
7/20
な子どもセンター、子どもクラブに通っていることがわかりました。
そういうことも考えまして、小学生やベビーカーを押していらっしゃる乳幼児の保護者
の方が通える距離ということで、現在の子どもセンター、子どもクラブから半径 1.5キロの
円を地図に落としました。そうすると、どこの子どもセンター、子どもクラブからも円に
かからない地域が7つほど出てきました。その地域からまず整備を進めていこうというこ
とで現在考えているところです。具体的な校区になりますと、小 山中学校区、小山田中学
校区、町田第三中学校区、こちらは本町田とか森野の一部です。それから、鶴川中学校区
は野津田、小野路になります。鶴川第二中学校区は三輪地区です。それと、南成瀬中学校
区は南成瀬と成瀬、成瀬台がかかると思います。それから、つくし野中学校区は子どもセ
ンターばあんもあるのですが、鶴間地区を想定しています。こちらについては、現在の児
童数あるいは未就学児の数も多いことから子どもクラブを一番必要としている地域ではな
いかということで、こちらから整備を進めていこうと考えているところです。
相原地区連合会会長
子どもセンターの件でお話があって、今、相原にはぱおがあって、そこを拠点にして 1.5
キロの円を描いたと思うのです。この間もぱおの推進会議がありまして、そちらに出席さ
せていただいて話したのですけれども、ゆくのき学園に職員が行ったりしながらやってい
ますよという話がありましたが、今言った幼児とかの関係になると、あそこは地形的に大
戸方面の人たちにはすごく扱いにくい場所なのです。通いづらいというよりも扱いにくい
と言ったほうが正しいかと思うのです。そういうことを考えると、今の計画の中で1.5キロ
を基準に円を描いたとなると、確かにそれは大戸地区もみんな入ってしまうのです けれど
も、行政の見方と地元の感じている点では大分差があるのだなと今話を聞いていて感じた
ので質問させてもらいました。行政サイドだけの見方ではなくて、そういうことをやるの
だったら、どこがどうなんだろう、こういうところはどうなんだろうという地元との検討
会は考えていらっしゃらないのでしょうか。
子ども生活部児童青少年課長
具体的にどのように整備を進めていくかというところまでは現在 まだ進んでおりませ
ん。整備に当たりましては、どのような形になるかはまだ決めてございませんが、できる
だけ地元にお住まいの、近くにお住まいの皆様のご意見も聞かせていただきながら進めて
いきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
小川地区連合会会長
先ほどのご説明で、子どもセンターは5館で完了するとおっしゃっていますけれども、
ご承知だと思いますが、小山地区は子どもの人口が物すごい勢いでふえています。小学校
が3校になって、それでもまだ足りないという状況です。これからもマンションがいっぱ
い建って、マンションに入る方は若い方が多いので 、子どもさんがいっぱいふえるのです。
そうすると、そういうふうに規定で決められて、それよりも小さ いものでいいのだと言わ
8/20
れても困るので、規模とかそういう点は私ども地区のメンバ ーとよく相談させていただき
たいと思っているのですけれども、よろしくお願いいたします。
小川自治会会員
時間がありますので、もとに戻っての質問で申しわけないのですが、交通対策の充実の
②の中で、優しい駅になるよう市内各駅の出入り口 にエスカレーターをということです。
私はよくご高齢の方から、町田駅のペデストリアンデッキでJRと小田急を結ぶ ところは
いいのですが、下の道路におりたときに、駅に上がるのに足の悪い方とかご高齢の方は不
便を感じているとお聞きするのです。私は健在ですから、どこにそういう施設があるのか
よくわからないのですが、あるいは先ほどの説明で聞き漏らしているかもしれませんが、
エスカレーターとかエレベーターは今現在どんな施設があって、あるいは今後ど のように
検討されているのかお聞かせいただければと思います。
建設部長
町田駅に関しましても、バリアフリー基本構想の中で検討をさせていただきました。そ
の中で、エスカレーターの設置に関しましては、現在、地元の方とか福祉関係の方または
学識に町歩きをしていただきまして、その中で必要なところの直し。ですから、ちょっと
外れるのですが、エスカレーターだけではなく、歩道から横断歩道 におりる傾斜がきつい
とか、そのようなところも確認させていただきました。エスカレーター に関しましては、
現在、JR町田駅の南側にございます。また、先ほどお話がございましたデッキのところ
から東急デパートのほうに行くエスカレーターもございます。
それと、エスカレーターではないのですけれども、昨年度、小田急のパリオビルの前に
エレベーターを1基設置させていただきました。基本的にバリアフリーというのは、車椅
子とかの対応がございますので、エスカレーターよりもエレベーターという観点から設置
をさせていただいているところです。エレベーターは、今申し上げました東急のところに
もございますし、また、バスセンターの島の中にはエレベーターもエスカレーターも設置
させていただいている状況でございます。それと、 町田市に限らず高齢者の方は足腰が弱
っているということで、やはりエレベーターとかエスカレーターが欲しいというお話はよ
く聞くところでございます。町田市の場合、バリアフリーの中では近隣ビルのエレベータ
ーとかエスカレーターも使用させていただきたいということでお話 しさせていただいて、
事業者の方から快くご了解をいただいているところでございます。
鶴川地区連合会会員
ただいまの子どもクラブのことについてお尋ねしたいと思います。現在子どもクラブを
7カ所構想して、1つの規模は400平米程度で考えているというお答えでしたが、子どもク
ラブ1つの建設予算は大体どのぐらいになりますか。
子ども生活部児童青少年課長
9/20
先ほどのお話の中では触れていないところもあったのですが、子どもクラブをこれから
建てていくに当たりましては、新たに施設をつくるよりも、既存の施設を使うとか、民間
を含めてあいている建物がございましたらそちらも活用させていただく 、あるいは、すぐ
に施設で活動ができない場合には、例えばコミュニティ施設に曜日とか日にちを決めて子
どもセンターの職員が出張して、まずはそこで活動を始めて、後々定期的に開けるように
進めていくという方向も考えております。それぞれの場所によって整備の手法が変わって
まいりますので、具体的に今1カ所当たり幾らということでは考えていないところです。
鶴川地区連合会会員
ということは、町田地区にできれば最終的に5カ所の子どもセンターができるわけです
が、子どもセンターから1.5キロ以外の地区で、中学校区で現在喫緊に必要なのは7地域と
おっしゃいました。その辺の具体的なところは、今後さらに検討の余地がある、細かい点
も含めて検討して計画を立てていくということですね。
子ども生活部児童青少年課長
そのとおりです。
成瀬台一丁目自治会会員
質問が前に戻ってしまうのですが、交通対策の充実の②についてご質問させていただき
たいと思います。この要望に関しては、昨年度の市政懇談会に同じ要望事項が出ておりま
して、議事録を拝見すると、そのときは設置されていない駅が小田急線鶴川駅、東急田園
都市線つくし野駅、すずかけ台駅、南町田駅の4カ所とお伺いしております。先ほどは3
カ所になりましたということなのですが、この1年間にどちらが設置されたかということ
と、バリアフリー基本構想によるということなのですが、鉄道事業者との関連はどのよう
にお考えになっていらっしゃるか、この2点を質問させてください。
建設部長
まず、エスカレーターに関しましては、市内ではJR町田駅、成瀬駅、相原駅の3駅に
現在設置されていますという回答をさせていただきました。今お話のございました鶴川 駅、
つくし野駅、すずかけ台駅、南町田駅には設置されていないということでございますが、
こちらに関しましては、先ほど申し上げましたバリアフリー基本構想に基づき、これに学
識と地元の方も入った中で、どのようなところでバリアフリーの対策をしていくか検討さ
せていただいております。
ただ、エスカレーターがバリアフリーになりますよということではなく、先ほどの回答
の中にもございましたが、バリアフリーというのは車椅子とか乳母車 の方が安全に乗降す
る、要は行きたいところまで行けるようなものということです。エスカレーターですと、
そこに車椅子の方が乗ろうとしたときに支障を来すこともございますから、昨年、町田駅
のパリオの前にエレベーターを1基設置させていただきました。これは、先ほど申し上げ
10/20
ましたが、バスセンターの島のところに関してはエレベーターができましたけれども、島
ではないところにはおりるところがないということで、パリオの前、西友の前にエレベー
ターを1基設置させていただいたところでございます。あと、鉄道事業者の関係でござい
ますが、バリアフリー基本構想の中には鉄道事業者の方も入っていただいて検討に加わっ
ていることを申し添えさせていただきます。
緑ヶ丘自治会会員
防災対策の充実に向けて、1の①をちょっと拡大解釈でご質問したいのですけれども、
1つは、3・11のときにたまたまバスで町田駅へ向かっていて、市民ホール前ぐらいで地
震がありまして、駅まで行って驚いたのは、ほとんどのビルが、JRの駅も、みんなそば
へ寄らないでくれということを言っているのです。それは責任逃れのような感じがしたの
ですけれども、JRのほうは、つってあるものが落ちると危ないから離れてくれ、それか
ら、ビルもほとんどみんな外へ出されてしまっているのです。この辺は何か市で行政指導
みたいないことをやっておりますでしょうか。それが1つ。
もう1つ、通信の関係ですけれども、通信設備、先ほどテレビのことをちょっとおっし
ゃっていましたが、地震や何かの規模によりますが、固定電話もインターネットもみんな
通じなくなると思うのです。そのとき、遠くのほうではローカルの個人的な小さな災害用
の局を出してラジオと通信したということがあったのですが、その辺は市として災害無線
あるいは一般の方へ連絡するようなことを考えていますでしょうか。
防災安全担当部長
3・11のときに駅周辺のビルから外に避難するように行政指導したのかというお尋ねだ
と思います。これについては特に行政指導をしてございません。ビル管理者が安全対策と
してどのように行うのか、その辺は消防署の指導で消防防災計画ができていると思います
ので、その指導に基づいて行うことになっていると思います。
それと、多分これはFM局の立ち上げではないかと思いますけれども、実は災害時には
FM局を一定期間立ち上げることが可能です。ですから、町田市で大きな災害が発生した
ときに一時的にFM局を立ち上げるかどうか、その辺は状況によって検討していくことに
なろうかと思います。まだ東北地方ではFM局を開局していると聞いておりますけれども、
そのような形になろうかと思います。
第2部
市政全般に関する意見交換
市長からの市政報告
それでは、第2部のお話をさせていただきますが、その前に、今のやりとりの中で少し
補足したいことがありますので、お聞きいただければと思います。
1つは、建物の中に入る、入らないという今の議論ですが、神戸の震災のときのことは
11/20
皆さんご存じだと思いますが、神戸市役所は完全に機能がとまりました。市役所の中に人
が入ってしまってどうにもならないということになりました。そのことの反省から、おと
としの3月11日には市役所の中に市民を入れませんでした。入っている人は出てもらいま
した。強制的に、物理的に、はっきり言って排除しました。職員がついて出てくださいと
いうことで、あれが始まりますと本当に機能がとまってしまいます。市役所の機能は 、地
域防災計画の中に住民の避難施設という指定はありませんし、また、帰宅困難者 の一時滞
留施設にもなっていないのです。つまり、それを認めますと 今度は市のほうの活動がとま
ってしまうということで、言いたくないのですが、警察力をもってでも排除するつもり で
おります。それこそ国家権力を使ってでも、中に人がどっと入ってきたら、もうとまりま
せん。災害時の対応はかなり厳しいものになると思います。
ご存じのとおり、3月11日には、駅周辺で滞留している人は警察用語で大衆とか群衆と
言うのですが、警察力をもって規制しているのです。市の職員ももちろん参加しています
が、実は警察官が半分いるのです。そのことは、要するに治安の問題というふうにまず警
察は受けとめますので、人が集まっただけで治安が維持されることについての危険性が高
まるというのは警察の発想ですが、ちゃんと警察官が現場に 行って、市民ホールのほうに
行ってくださいと誘導しています。大きな地震や災害があるときに治安が乱れるというの
は、日本ではあまりそういうことはないのですが、海外ではほとんど当たり前のお話であ
ります。ハイチにしてもフィリピンにしてもそういうことがありましたので、そういった
ことが念頭にあって、行政の機能を確保しようということがどうしても出てまいります。
やはりそのことはご理解いただきたいと思っております。
それからもう1個、子どもクラブの話がたくさん出てまいりましたが、1996年、市内に
5つの子どもセンターをつくりましょうという構想でスタートしました。今から十七、八
年前にスタートしまして、忠生は来年、年明けにすぐオープンになりますが、これから町
田地区につくろうということで、そこが5館目になります。その後、子どもクラブ、つま
り小規模なものをつくろうといったのは、先ほど担当課長から話が出ましたが、子どもの
アクセスの問題から考えても、もう大きいものはあるという前提で、数を多くつくるほう
に転換したわけです。数を多くつくろうというときに、今と同じ規模のものを数多くつく
るのは実際上実現困難でありますから、そういう意味で、小さい規模 のものをたくさんつ
くる方向に方針転換したということでございますので、大きなものをたくさんつくるとい
うのは今のところ考えておりません。以上が先ほどお話 をいただいたところで私のほうで
気がついたことです。
「2012年4月から、新しい会計制度を導入しました」というタイトルの紙がありますが、
まずこの件から入ります。左側が今までの官庁会計というやり方でして、要するに現金が
入った、現金が出ていったということで経理をするのが官庁会計で す。新しい制度を導入
しましたの右側のほうは、民間企業に近い会計のやり方です。会社の決算書と同じように
収益計算書と貸借対照表、キャッシュフロー計算書 等をつくっているということで、減価
償 却 費 の よ う に 現 金 が 出 て い か な い も の も コ ス ト と し て カ ウ ン ト す る や り 方 に な り まし
た。そういう意味では、資産とか負債の情報が収支計算の会計と一緒に見られるようにい
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たしました。
裏側に町田市の資産・負債が出ておりまして、ほとんどがインフラ資産と言われている
道路や橋、下水道でございます。建物は1000億円ぐらいですが、インフラ資産は1兆1600
億円ということで、この資産額の積算には3年ほどかかりました。特に一番大変だったの
は道路の額が幾らあるのかということです。そういう意味で、貸借対照表をつくるのにそ
れだけの時間をかけて去年の4月からスタートしたということでございます。
なぜこんなことをしたかは書いていないのですが、財務状況を説明するための中身が官
庁会計ですと、今申しました減価償却費とかいろいろなものが入ってきません。民間企業
にお勤めの方のほうが役所に勤めている人より多いという前提でやっております ので、民
間企業にお勤めの方の会計言語に合わせて役所がつくらなければならないという考え 方で
す。官庁会計がわからないから財務諸表の意味がわからないと言われたときに、それは当
然でありまして、企業会計のほうのやり方で財務状況を示すというのが多数に合わせる民
主主義のルールみたいなもので、それでやっております。
ただし、日本全体が官庁会計です。中央政府もそうです。東京都と愛知県と新潟県と大
阪府はもう既に町田市と同じように企業会計を導入していますから、中央政府も早く企業
会計をきちんと導入すべきだと私は言っているのですが、何せ42万の市長が言ってもあま
り効果がありませんで、中央政府はいまだに官庁会計です。 日本には1700の市町村がある
のですが、企業会計を入れているのは町田市だけで、来年大阪市が多分入ると思います。
その次は江戸川区が入ると思いますが、それでもまだ3つですので 、前途多難だなと思い
ますが、とにかく市民が常識に持っている会計言語、会計方式に合わせて 、役所も官庁会
計ではない形で財務状況を公表すべきだという考え方でございます。
次に、事業別財務諸表の7ページを開いていただけますでしょうか。学童保育クラブ事
業について、BS(貸借対照表)とPL(プロフィット・アンド・ロス)が出ております。
まず一番最初の収支ですが、行政のほうは行政コスト計算書と言っていま すが、要は収支
計算書です。上が収益、ここでは行政収入と言っていますが、これが5億 1000万円ありま
す。それから、下のほうにコストが出ておりまして、これが 10億4700万円で、税金がどれ
だけ使われているかというのは、都支出金というのは都税ですから、皆さんからいただい
ている都税が入っているということになります。実際にどれだけコストがかかっているか
というのは、全部の10億4785万1000円について、1人当たりに直しますと1年間で36万4724
円かかっていると計算しています。これはもちろん先ほど申しました減価償却費みたいに
現金の支出を伴わないものも入っています。
右側を見ていただきますと、学童保育クラブサービスを提供するために使っている資
産が11億円で、学童保育クラブサービスの実施コストのうち利用者、つまりお父さん、お
母さんが18%を負担しているということが書いてあります。今、学童は標準で6000円なの
ですけれども、これが高いか安いかという議論の問題で言えば、これが全部ではなくて、
1つのデータとしては18%分を負担していますよということです。同じように保育園です
と162万円かかっていて、保護者は18万円、大体十二、三%を払っていて、つまり月額平均
1万5000円というところです。162万円のうちの残り142万円は税金で賄われています。こ
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こには保育園はありませんが、3ページを見ていただきますと、今は学童の説明をいたし
ましたが、こういうものが270事業あります。270事業ありますので、左右見開きで600ペー
ジぐらいになるのですが、ホームページに情報が入っていますので、それを見ていただけ
れば、保育園はどうだとか、学校はどうだとか、企業会計方式による減価償却費なども含
めた計算となって1個1個全部出ております。こういうことができるのが企業会計方式を
入れたメリットでありますし、1つ1つについて市民の皆さんが負担している 税がどこに
使われているかということが具体的にわかりますので、ご紹介を申し上げました。何とい
っても1700のうちの町田市1市だけなので、全国で早くこういうやり方をして、本当のコ
スト、フルコストを1個1個はかって発表してもらいたいと思っております。
子どもの話が出たついでに保育園の話をします。保育園については、待機児童の数が去
年は293人だったものが、今年の4月に257人になりました。待機児童の数は4月1日が一
番少ないのです。3月31日に全員が生まれるわけではありませんので、5月、6月に子ど
もが生まれたりして、どんどん待機になります。そういう意味で、10月1日で556人が待機
しております。1年次で一番多いのは3月の数字ですから、多分 700人とかそういうオーダ
ーの数字になります。学年進行で小学校へ上がった分の抜けがありますから、 それが埋ま
っていって、あと何人というふうになります。
それに対して、今年は370人の枠を増やします。待機児童が257人で370人を増やすと結構
あきが出るというふうに思うのは実態と合っていないです。257人の待機児童がいて定員を
370人増やしても、また百何十人とか200人の待機児童が出る。例えば今度、南町田駅前に
ゴルフ練習場みたいなものがあるのですが、そこの 脇のビルの1階につくります。町田市
の方針としてなるべく駅の近くにと考えているのですが、駅から5分とかからないような
ところにつくります。そうすると、私も預けたいという人が増えます。つまり、供給する
と需要が喚起されるということで、257人の待機児童に対して370人つくっても、手を挙げ
る人がまた増えてしまいますので、来年4月に待機児童がゼロになるということはありま
せん。でも、今年よりは減ると思います。頑張って減らしたいと思います。
ただし、先ほど言いましたが、町田市の財政、3年連続で市税収入は減少しています。
25年度で下げどまると思いますが、毎年300人、400人と定員を増やしますと、さっき162
万円と言いましたが、市税が1人当たり大体100万円使われます。今年370人増やしますと、
来年4月に3億7000万円の税の配分が保育所の増分に回る。去年も同じようなことをやっ
ていますから、かなりの税が保育園に使われることになります。税収が減っている中でそ
っちが増えていきますからどうなるかというと、財政的な首が締まって首が回らなくなる
という状態なのですが、長期的に若い人にこの町に住んでもらう、あるいは来てもらう、
いろいろなことを考えて今は我慢の時だということで、どんどん財政は苦しくなるので す
が、どんどん保育所をつくっています。そういう意味で、財政的に 厳しい中でも保育園だ
けは頑張ってやっております。さっきの事業別財務諸表を見ていただくと実際の数字が出
ていますので、そういうこともご理解いただけるのではないかなと思います。
それから、おかげさまで小中学校の教室の耐震化は震災の3カ月前に終わりました。冷
房も昨年全部終わりましたので、今は何をやっているかというと、一昨年から トイレの和
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式を洋式に変えていまして、こちらはかなり進んでおります。トイレを直しますと1校当
たり8000万円前後かかります。今はトイレの床が全部乾式です。掃除は乾いたモップで で
きるようになりまして、子どもたちが掃除できるようになりました。南大谷小学校では子
どもたちがトイレ掃除をしています。確かに今までの暗くて臭くて汚くて怖い 和式トイレ
を掃除するのは大変ですけれども、今はもうそういう抵抗がありません。子どもたちにト
イレ掃除をお願いすると、親御さんから、家ではトイレ掃除をさせたことがないのに何で
学校でやらせるのだと文句が来るのです。なかなか反論しにくくて、やっていないならし
ようがないかなと。家でやらせてくださいと、ここまで出るのですけれども、けんかにな
ってしまうので言えないのです。でも、今はきれいなトイレになりましたので、ちゃんと
できる条件ができました。もちろん新設校は洋式ですけれども、あと16年ぐらいで全部の
学校が終わります。そういう意味では子どもたちの人権も守れるのかなと思います。トイ
レは私の説では人権問題ということになっていまして、小学校に上がった途端に学校が嫌
になる第1要素が和式トイレです。もう前後不覚という子どもまで出てきまして、座ると
ころではないのですけれども、とにかく座ることしか知らないから、出っ張っているとこ
ろに座るのです。前と後ろが反対ですから前後不覚ですね。でも、和式など全然知らない
のですから、そんなことを言われてもかわいそうといえばかわいそうなのです。
そういうことで今一生懸命やっていますので、地域で終わった学校を1回見にいってい
ただければと思います。掃除している様子とか使っている様子がだいぶ変わってきました
ので、現場を見ていただければありがたいと思います。
全体の状況の中では、清掃工場につきましては、まだ完全ではありませんが、リサイク
ルセンターの建て替えということでおおむねの方向が出ました。地域の皆さんにもある程
度ご理解をいただいたということで報告させていただきます。ただ、まだいろいろな疑問
をいただいておりますので、今月末には兵庫県に現場見学会を計画しております。私はも
う行ったのですけれども、生ごみを混ぜて収集している現在の状況のまま、袋を破いて生
ごみだけを抜いて、それを二、三週間かけて発酵させて、ガスにしてエンジンを回して電
気を起こしているのです。これは、震災後に経済産業省で決めたキロ当たり 37円とか39円
という取引価格が固定されておりまして、これについては引き下げがありません。今年も
同額で、かなり高い値段で引き取っていただける金額の単価ですので、いわゆる自然エネ
ルギーに分類されるものですが、それを今計画しております。それに対していろいろな疑
問とか議論がありますので、今月末に現地に行っていただきます。私見ですが、そこを見
ていただければある程度理解はいただけるのではないかと思っております。
ごみの問題については、焼却施設とバイオガスを製造する施設をリサイクルセンターの
ところで建て替えるのですが、それ以外に、今、高齢者福祉センターふれあい桜館の後ろ
で瓶とか缶をがちゃがちゃやっています。あの施設については、これもまた地元と協議中
ですが、あそこをやめて相原と上小山田に分散する 。それからもう1つ、プラスチックご
みについては鶴間と上小山田と相原に計画するということで、これも地元の皆さんにお願
いして進んでいるところです。これについては、焼却工場もしくはバイオガス施設をつく
るということと、それから、今まで図師・小山田地域に集中していたものを少し分散させ
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ようという基本的な方針で決まりました。今度は市内全域でごみに対する認識をしていた
だくという意味で、市内全域に分散させる方向で進めております 。3つもあちこちにでき
るのかというのは、資源化施設は3カ所に分かれて図師 ・小山田地域のところはやめてし
まうという考え方で進めておりますので、その点についてご理解いただければと思ってお
ります。
最後に、特別養護老人ホームの整備状況についてご報告いたします。特別養護老人ホー
ムについては、今は金額が下がりましたが、以前は全国で初めての 1ベッド当たり1000万
円という補助金をつくりまして、全国の事業者の方から参加をいただきました。建設費の
コスト的には1ベッド当たり2000万円、つまり100ベッド、100人入所でつくると20億円か
かるのです。それに補助金を10億円出しますという制度なので、こんなものは聞いたこと
がないというぐらいに全国でやっているところがなくて、全国から応募をいただいていま
す。相原の東京家政学院大学の向かいにあるのは青森の事業者でありますし、小山田桜台
の交番の向かいにあるのは栃木県日光の事業者であります。そういう意味で、全国から応
募をいただいてつくっておりまして、お金でというのも何なんですが、地域で、この町の
中で特別養護老人ホームを整備したいという考え方でやってきたものです。
余談になりますが、杉並区かどこかが伊豆に特別養護老人ホームをつくるということで
すけれども、私は一度も文句を言ったことはないですけれども、そんな遠隔地に特別養護
老人ホームをつくるのはおかしい、すぐ行けるところにつくるべきだと思っています。昔、
港北区長のときに新横浜駅前に特別養護老人ホームをつくったのですが、私はやっぱりそ
ういうところにつくるべきだと思って、今回の計画でも 市内にということでやらせていた
だきました。
どういうことになったかというと、施設に入所申し込みをしなければいけなくて、皆さ
んあちこちいろいろなところに申し込むのですが、ちゃんと名寄せをしてありまして、ど
こに申し込んでいるかがわかるようになっているのです 。申し込んでから6カ月以内に入
れたのは、4年前は21%、つまり5人に1人。去年の数字で43%ですから、今は多分45%
ぐらいになっています。申し込んでから1年以内に入れるのは、4年前ですと 48%、半分
近くは入れるということで、現在は多分75%を超えていると思います。8割近くは申し込
んでから1年以内に入れるという状況に改善されました。これは全体の数値ですから、そ
うではない人もいらっしゃいます。つまり、1年を超えているとか2年を超えているケー
スもありますが、今まではそういうケースがほとんどだったのが、今はそういうケースは
非常にまれになってきたという意味で、誘致してきたところに税金をたくさん使ったので
すが、効果が出てきたということでございます。
ただし、いいことばかりではありませんで、来期、第6期介護保険事業計画では値上げ
をするつもりです。計算してもどうやっても足りないのです。皆さんからいただいている
介護保険料を、大幅とは言いませんが、1000円ぐらいは上がるのではないかと計算してい
ます。1000円というのは、一番払っている人は年12万円ですから、その人が年13万円にな
るということです。8回に分けて払っていますので、1万5000円が1万6000円になる。平
均的には大体5000円、年6万円で、それが年6万七、八千円になるかなということです。
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いいことは先に実現いたしましたので、負担のほうはよろしくお願いしたいというのを来
年の今ごろ、誰が市長をやっているかわかりませんが、市長が言うと思います。そのとき
は、ああ、そうか、効果が出たのだからしようがないかと、今からもう値上げの話をして
おりますが、ご理解いただきたいと思います。
《質疑》
高ヶ坂・成瀬地区連合会会員
今、早速値上げの話が出ました。来年4月から消費税も値上げになります。消費税が値
上げになれば、町田市への収入も若干なりとも増えるのではないでしょうか。市長がお考
えになっていらっしゃる介護保険料の値上げの分を消費税の値上げの分で補塡できないの
かどうか、今5%ある消費税が8%になったときに町田市にどれほどの税金の増収がある
のか、この辺をお尋ねしたいと思います。
町田市長
まだ歳入の予算編成が終わっていませんので、実額がわかっておりません。1%分ぐら
いが地方消費税の増加分になりますが、具体的な金額はわかっておりません。
これは難しい問題を抱えております。なぜかというと、国民健康保険とか介護保険は厚
生労働省の制度でありまして、基本的に税で補塡ができないようになっています。つまり、
介護保険の費用が上がったら、半分は介護保険で見てくださいというルールになっていま
す。税で負担する分も当然増えるのですが、半分ぐらいは受益者負担、保険料で賄ってく
ださいということで、逆に言うと、そこの分まで税で補塡することは制度そのものが用意
していない。これはなぜかというと、要は国民健康保険制度の反省なのです。国民健康保
険制度は、働き盛りの人がいっぱい入っていた30年前にそれなりの成果を出していますが、
30年の間に加入者の平均年齢が20何年上がってきて、そうするとどうなるかというと、医
療費はどっと上がります。保険料の負担は収入によって決まるので、保険料の負担額はど
んどん下がっていきます。そのすき間は何を充てるかというと、そこのルールをきちんと
つくらなかったから税金で埋めているのです。これの反省から、保険料 で需要がふえた分、
特別養護老人ホームの運営費の何割かは介護保険から出しましょうというルールでやって
いますので、費用がふえていくと、やっぱり何割かの介護保険の負担分は皆さんにお願い
しなければいけないということです。
消費税をどう配分するか、これは私はどう考えていいかよくわかっておりませんが、私
の実感では恐らく10%でも足りないと思います。15%ぐらいまで上げないと現在の状況は
すぐ破綻すると思っていますが、そんなことを私がここで言ってもしようがないので、そ
れはちょっとコメントできません。
高ヶ坂・成瀬地区連合会会員
特別養護老人ホームをどんどんつくって市民の方の介護保険料を増やすのは、必要であ
れば仕方がないのですが、これからも高齢者はどんどん 増えていくわけです。そのたびに
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特養ホームをどんどんつくっていけば、ますます介護保険料 の値上げにつながっていくわ
けですよね。それに対して市のほうで特養にかわるものをお考えいただくことは可能では
ありませんか。例えば高齢者用のグループハウスシェアとい いますか、これは地方に行き
ましたらもう既に実施されているところがあります。自宅を改造して 、五、六人が集まっ
て、そこに介護ヘルパーとか医療の方をつないでミニチュア版をつくって在宅ケアと同じ
ような仕組みをつくっていく、そういう仕組みをこれから行政の中でお考えいただいて、
それらの対策を、ただ単に特養、特養と言わないで、そういった方面に知恵を 少し絞って
いただいたらどうかと思います。
町田市長
小規模多機能施設の制度が既にありまして、介護保険も税金も入れて運営される制度が
既にスタートしております。なかなか数は増えていかないのですが、一番大きいのは、人
数が少ないがために必要なサービスを賄うだけの収入が少なくなってしまうということで
す。ある程度の人数が集まると全体のコストが下がっていく し、うんと人数を少なくしま
すと全体の固定費が上がってしまってなかなかうまくいかない。今お話しになったような
ものが理想なのですが、実際にはなかなかそこがうまくいかないということであります。
特別養護老人ホームについても、私どもは今まで1000万円のうちの600万円を負担してい
たのですが、今は半額の300万円で誘致しています。それは特別養護老人ホーム自体の増設
の圧力というか、成果が上がってきましたので、少しペースダウンしようということでや
っています。在宅サービスでやるのが本筋なのですが、高齢者の施設については ある程度
つくらざるを得ない。これは私も経験があるのですが、認知症の場合には介護しているほ
うが結構疲れるのです。私も2年間、おふくろのことでは結構疲れました。それはなぜか
というと、10分前にやったことをもう1回やれと言われるのです。10分前に命令されて、
やりましたよと言って、10分後には忘れてもう1回言ってくるのです。それを一晩繰り返
されますと本当につらい思いをしました。それでもやっぱり在宅はいいと思うのですが、
耐えられなければどうしても施設ということが認知症の場合は出てくるのです。ですから、
施設をなくすことはまずできないと思いますし、これだけ増えていきますと、半分ぐらい
は施設で受けとめなければならないと思っています。悪いとかいいとかではなくて 、現実
的に今8割は認知症ですし、ハーフウエーハウスと言われている老健も7割以上は認知症
です。そういう意味で、老健も特養化しているということです。それも、特養化というの
は認知症による特養化でありまして、施設が必要だということで、ある程度の規模のもの
と今お話しのような小規模のものが両方あるというのが、理想とは言わないですが、現実
的な姿かなと思います。
鶴川地区連合会会員
この間もいろいろ聞いたのですけれども、今日こういった話を受けて、例えば自分の町
に帰って、こんな話があった、あんな話があったということを私が報告するときに、町田
は今現在どういう町で、どういう町を目指しているというのが見えないのです。ここにい
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らっしゃる方は、20年先、30年先のビジョンを考えたときに、大先輩を前にしてあれです
けれども、亡くなってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、若い人に住んでもらう
ためにどういう話を我々が自分の町会の人たちにすればいいのかというのが見えないので
す。我々が感じるものがないと町の人間に伝えられないということで、そういった方々が
私たちの老後の面倒を見てくれるわけですから、ギブ・アンド・テイクの部分があります。
そうしたときに、市として30年先に我々はこういったことを目指している、だからこれは
協力してくれ、逆にこれは我慢してくれといったようなことを明確に出してもらいたい。
お金のかかる話がいっぱいあって、建物をつくると金がかかる、それ以上にランニング
コストで物すごく金がかかる。金がかかる中で税収を上げなければいけないわけですから、
そういったことをもっと明確にしてほしいのです。若い人が住めば金を落としてくれる 、
我々はそれにおんぶにだっこさせてもらうという話もあります。そのためには多少我慢し
なければいけないところもある。そういったことをちゃんとわかりやすく説明してほしい
のです。私が町に帰ったときに、市長がこういうふうに、町田市はこういう考え方で市政
を運営していこうと考えているというのをもっとわかりやすく示していただけないかなと
思います。
そのために、今ここにいらっしゃる方を含めて、今、企業会計のことを言っていますけ
れども、企業は主婦や女性をターゲットとしてリサーチとかいろいろなことをやってもう
けの種を見つけているのです。申しわけないですけれども、我々は、僕もまだ 51歳ですが、
自分の町会の若い女性や主婦の方の意見を全部吸い上げ切れない。そういう意味で言うと、
こういった懇談会をやるに当たって、PTAの皆さんとかのバージョンを 増やして―そ
れを組み立てるのは難しいですよ。いきなりやっても無理だから。そのようなことで、町
会長は町会長のレベルと、女性たちはネットワークを物すごく持っていますから、そ のよ
うなことでやっていくと町田が少し変わるのではないかと思うので、その辺を考えていた
だきたいなという意見です。
町田市長
まさしくそのとおりで、なかなかうまく進んでいるわけではないのですが、今年は地域
の主体性で使える事業費の予算を300万円組んでありまして、例えば玉川学園とか小山 の地
区にお渡しする予定でおります。このお金は、お金は出すけれども口は出さないというル
ールの予算です。何に使おうが勝手ということで、それは市の予算として通っています。
ですから、これから皆さんの地域にお配りすることになると思いますが、1つ話がありま
して、PTAとか民生委員、地域の方々と町内会・自治会の方々にある程度集まっていた
だいて、これは保護者の人も入るかもしれませんが、それで使い道を決めていただきたい、
そこがルールなのです。町内会長が勝手に決めるのはだめなのです。それぞれの地域で活
動している人たちが集まって何に使うか決めていただくというルールにな っています。こ
のための懇談会なり協議会をつくって決めていただくことになっていまして、今、三輪の
方のお話がありましたとおり、もちろん女性もPTAも含めて、地域の皆さんでそういっ
たことを議論する場をつくっていただきたいということをお願いしています。
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地域の問題を地域で解決するためにこういう事業費が必要だということで申請してい
ただければ、これはおかしいとか何とかということを原則言わないというルールでやって
おります。そういう意味では、その中で町田市がどうあるべきか、あるいは三輪地域なら
三輪地域、鶴川地域なら鶴川地域はどうあるべきかということも 、地域の課題ですから当
然議論になると思います。ただし、それは地域課題を解決するという予算ですから、市の
ビジョンは何かということで言えば、先ほど来お話 ししておりますが、商業の町ですから
人に来ていただかなければいけない、それから、やはり若い人にも住んでもらわなければ
いけないということで、長い目で、この町に外からも人に来ていただき、あるいは 転出し
ていく人をなくすための施策を、子どもの施策と高齢者の施策としてつくっているという
ふうにご理解いただきたいと思います。時間があればもう少し話したいのですが、そんな
考え方のもとでいろいろな施策をやっているということでございます。
○閉会の挨拶(連合会副会長)
市長を初め、関係部長さん、それぞれ懇切丁寧なご説明をいただきまして本当にありが
とうございました。要望事項あるいは意見交換のお話につきましては、行政側においても
これを極力実施いただくようご努力いただくことをお願いしまして、長時間にわたりまし
たけれども、平成25年度町田市町内会・自治会連合会市政懇談会 はこれをもって終わりと
いたします。本日はどうもご苦労さまでございました。ありがとうございました。
以上
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