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No.593(H16.11月号) PDF形式 12.08MB

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No.593(H16.11月号) PDF形式 12.08MB
鳥取県医師会報
CONTENTS
平成16年11月
巻 頭 言
医師の社会的責任
常任理事 宮 博実 1
理 事 会
第 7 回理事会
2
諸会議報告
第 1 回卒後臨床研修委員会
7
平成16年度鳥取県産業保健協議会
9
国民のための医療推進協議会とっとり設立会議
都道府県医師会社会保険担当理事連絡協議会
混合診療とは?
14
常任理事 富長 将人 16
18
クリニカルメモ
鳥取県における恙虫病について
鳥取県病院局県営病院事業管理者 三原 基之 19
会員の栄誉
20
病院めぐり(27)
北岡病院
22
日医よりの通知
24
県よりの通知
28
お知らせ
日本医師会認定産業医新規申請手続きについて
30
健 対 協
平成16年度若年者心臓検診対策専門委員会
第20回肺癌検診セミナー
31
肺がん対策専門委員会委員長 中村 廣繁 33
鳥取県医師会腫瘍調査部月報(10月分)
35
脳卒中登録対策専門委員会調査報告(10月分)
36
感染症だより
R
『タミフル⃝
カプセル75』の予防投薬は保険給付外(自由診療)
37
結核予防法の一部を改正する法律等の施行について
37
新潟県中越地震に伴う予防接種の取り扱いについて
38
抗インフルエンザウイルス薬の供給等について
39
急性脳炎疑い症例について
40
インフルエンザワクチン在庫状況等調査について―ご協力のお願い―
41
インフルエンザワクチンの返品について―ご協力のお願い―
41
歌壇・俳壇
秋深む
米子市 芦立 巌 43
白 鳥
米子市 中村 克己 43
母の手
河原町 中塚嘉津江 44
随 筆
近況報告
鳥取市 村上 敏 45
老人保健施設での耳垢除去―除去の効果と快楽―
湯梨浜町 深田 忠次 46
会員のひろば
当たった景品を使っていますか
米子市 門脇 敬一 48
ハーレム・ニューヨーク
米子市 中井 一仁 48
結核予防法施行令改正(定期接種は 6 ヶ月までに!)
境港市 岡空 輝夫 49
東から西から−地区医師会報告
東部医師会
広報委員 田中香寿子 50
中部医師会
広報委員 新田 辰雄 51
西部医師会
広報委員 辻田 哲朗 52
鳥取大学医学部医師会
広報委員 重政 千秋 53
県医の動き
55
会員消息
56
保険医療機関の登録指定、異動
56
編集後記
編集委員 天野 道麿 59
挿し絵提供/田中香寿子先生 芦立 巌先生
巻 頭 言
医師の社会的責任
鳥取県医師会 常任理事 宮 博 実
「新ミレニアムの医師憲章」が、2002年に米国・欧州内科四学会の共同で作成され
ました。この憲章は、「医療を取り巻く社会・経済環境がきわめて厳しいからこそ、医
療のあるべき姿と医師の責務を再確認しなければならない」という理由でつくられたも
のです。その根本原則は、( 1 )医師は、患者の利益を守ることを何よりも優先し、市
場・社会・管理者からの圧力に屈してはならない。( 2 )医師には、医療における不平
等や差別を排除するために積極的に活動する社会的責任がある。というものです。医師
は「医療における正義を実現するために、積極的な活動をしなければならない」と医師
の社会的責任を特に強調しています。
政府は、「混合診療の解禁」を年内にすすめようとしています。
「混合診療の解禁」に
よって、現在公的保険でみている療養が、保険から自由診療へと外されます。「軽度医
療」は公的保険の給付対象から外し、全額本人負担とする意見書を経済財政諮問会議の
民間議員が提出しました。この様に公的保険給付が縮小・削減されると、保険外給付
(自由診療)の部分の負担を国民に強いることになります。この行き着く先は、市場原
理が強くはたらく不平等な医療制度となり、日本が世界に誇る国民皆保険制度が崩壊し
ます。
社会保障を充実させることは、国の社会的使命であることが日本国憲法にも規定され
ています。国が果たすべき責任を放棄し、お金の有無で健康や生命が左右されるような
ことがあってはなりません。
今こそ、医師の社会的責任として、この様な医療における不平等を排除し、患者の利
益を守るために、積極的に活動する時です。全会員が混合診療解禁後の姿を、一人でも
多くの県民に説明し、訴えて、国民皆保険制度を守るために立ち上がる時です。
それが、我々医師の果たすべき使命だと思います。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
1
理 事 会
第 7 回 理 事 会
■ 日 時 平成16年10月21日(木)
午後 4 時∼午後 7 時30分
■ 場 所 鳥取県医師会館 鳥取市戎町
■ 出席者 長田会長、岡本・野島両副会長
渡辺・天野・神鳥・宮 各常任理事
栗原・石田・武田・吉田・明穂・阿部各理事、岸田・吉中両監事
米本東部会長、伊藤中部会長、魚谷西部会長
報告事項
なお、講演内容の詳細については、10月20日
(水)日本海新聞に掲載されている。
1 .第26回産業保健活動推進全国会議の出席報告
〈栗原理事〉
9 月16日、日医会館において開催された。活動
4 .第23回山陰救急医学会の出席報告
〈野島副会長〉
事例報告 4 題と質疑応答、シンポジウム「小規模
9 月18日、米子コンベンションセンターにおい
事業場におけるメンタルヘルス・過重労働対策の
て開催された。一般演題、特別講演「集団災害時
効果的推進」と討論、協議などがあった。全国か
の対応について」(鳥取大学医学部附属病院救急
ら約400名の出席者で、鳥取県からは瀬川東部医
災害科教授 八木啓一先生)などが行われ、約
師会理事、池田中部医師会理事が出席した。
300名の参加者であった。来年は島根大学医学部
内容の詳細については、別途会報に掲載する。
2 .全国レクリエーション大会開会式の出席報告
〈岡本副会長〉
が担当予定。
5 .第21回全国医師会共同利用施設総会の出席報
告〈吉中監事〉
9 月18日、県民文化会館において開催され、長
9 月18・19日、松江市において開催された。第
田会長の代理で出席した。式典およびアトラクシ
1 日は特別講演「医療改革と医療提供体制」(日
ョンが催され、盛会であった。
本医師会長 植松治雄先生)
、共同利用施設紹介、
3 つの分科会(メインテーマ「医師会共同利用施
3 .第19回健康セミナーの開催報告〈事務局〉
設と地域医師会活動」)に分かれてのシンポジウ
9 月18日、ハワイアロハホールにおいて開催し
ム、第 2 日に施設見学などが行われた。益田地域
た。講演 1 「ゆううつなのはうつ病なの?∼現代
医療センター医師会病院は病診連携が非常にうま
社会の抑うつ∼」(鳥取県立精神保健福祉センタ
くいっている。
ー所長 原田豊先生)、講演 2 「おしっこの悩み
にお答えします―子供のおねしょから高齢者の尿
もれまで―」(鳥取大学医学部器官制御外科学講
〈魚谷西部会長〉
座腎泌尿器学教授 宮川征男先生)を行い、440
9 月26日、鳥大医附属病院において開催された。
名の聴講者を得て盛会であった。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
2
6 .救命救急センター設置記念式典の出席報告
石部病院長あいさつ、セレモニー、施設見学など
が催された。
であるか否か不明であり、持ち帰って検討するこ
ととなった。
7 .指導の立会い報告
〈生保 病院指導:宮 常任理事(富長常任理事
の代理報告)
〉
9 月27日、西部地区の病院 1 件を対象に実施さ
8 .鳥取大学医学部・西部医師会との懇談会の開
催報告〈宮 常任理事〉
9 月30日、米子ワシントンホテルにおいて開催
れた。入院時現症を記載すること、病名として症
した。あらかじめ提出されていた懇談事項( 1 )
状が記載された例があり、疑いでもよいから病名
地域医療をささえる医師確保の課題について(大
を記載すること、外来で再診のみで診療内容の記
学)( 2 )医師派遣委員会について(大学)( 3 )
載がない例があったこと、治癒した場合、転帰の
救命救急センターの後送システムについて(西部)
記載をすること、の指摘事項があった。
その他、病院側より、医療券を早く発行して欲
しい旨の要望があった。
〈健保 個別指導:岡本副会長〉
9 月29日、東部地区の 3 医療機関を対象に実施
された。在宅訪問診療時に連携病院および入院施
設に対する簡単な報告書と依頼書を書きカルテに
( 4 )救命救急センター設置後における一次及び
二次救急患者の受け入れ体制並びに他の医療機関
との連携について(西部)( 5 )医学部医師会の
入会資格及び活動方針について(西部)( 6 )新
医師臨床研修制度について(県医)、について協
議、意見交換を行った。
内容の詳細については、別途会報に掲載する。
保存すること、静脈注射がなく点滴が非常に多い
こと、病名の転帰を記載すること、血液検査に全
てアナリーゼが実施されており問題であること、
9 .第 2 回産業医研修会の開催報告〈栗原理事〉
10月 3 日、まなびタウンとうはくにおいて開催
保険で許されている範囲で保険請求して欲しいこ
した。講演 5 題( 1 )「労働者の喫煙と呼吸器疾
と、の指摘事項があった。
患―事例検討―」(米子医療センター外科系診療
〈健保 集団的個別指導:天野常任理事〉
10月13日、中部地区の 4 医療機関を対象に講演
部長 中村廣繁先生)
( 2 )「続:健康診断で認め
られた不整脈の管理のポイントについて」(鳥取
形式で実施された。指導大綱の概要、保険診療上
大学医学部病態情報内科学助教授 井川修先生)
の留意点、療養担当規則の概要、保険医療機関の
( 3 )「勤労者のメンタルヘルスにおける留意点」
届出事項などについて指導がなされた。
(メディカルカウンセリングルーム水川クリニッ
〈生保 病院指導:宮 常任理事(富長常任理事
の代理報告)
〉
ク院長 水川六郎先生)
( 4 )「勤労者の腰痛予防
対策について」(中部医師会立三朝温泉病院長
10月20日、西部地区の病院 1 件を対象に実施さ
森尾泰夫先生)
( 5 )「地域産業保健センターの活
れた。一般では、入院時現症を記載すること、点
性化等について」(中部地域産業保健センターコ
滴処置に対する診察内容の記載がない例があるこ
ーディネーター 山根伸次氏)を行った。受講者
と、外来で初診時の主訴や現病歴を記載すること、
は88名。
精神科では、入院で主訴、家族歴、生育歴の記載
がない例があること、任意入院患者で退院希望が
10.世界医師会東京総会の出席報告
〈野島副会長〉
あった後、それが中止された場合は入院継続を告
標記総会が10月 6 日∼ 9 日の 4 日間、帝国ホテ
知したことをカルテに記載すること、の指摘事項
ルにおいて開催され、長田会長、伊藤中部会長と
があった。
ともに出席した。国内、国外から500名を越える
その他、診療録の様式 1 号が規則に沿ったもの
参加者が集い、会議、学術集会、および各種社交
鳥取県医師会報 04.11 No.593
3
行事が挙行された。
入れていただくこと( 3 )研修医を対象とした相
1 日目は、理事会、各種委員会の後、夜には天
談事業を行う( 4 )研修医に対し、研修がある程
皇皇后両陛下ご臨席の下、日医主催歓迎レセプシ
度進んでから医療制度・保険制度・地域医療等に
ョンが行われ、 2 日目は、準会員会議の後、 3 日
ついての解説を東西 2 箇所で行う( 5 )研修 2 年
目午前中にかけて「先端医療と医の倫理」「ITの
目の必須科目である、地域医療・保健の分野での
進歩と医療」をテーマとした学術集会、 4 日目に
「診療所研修」のため、指導医の養成を目的とし
は理事会、総会式典などが行われた。
て厚生労働省の認可を受けた講習会を県医師会が
地元で大学と協調しながら開催する( 6 )研修医
11.鳥取県高齢者虐待防止協議会の出席報告
〈渡辺常任理事〉
10月 6 日、県庁において開催された。議事とし
て、( 1 )鳥取県高齢者虐待防止協議会設置要領
( 2 )高齢者虐待に関する実態調査結果の概要
の取り込み方策として、 3 年目以降の研修を県内
の研修病院で行うよう鳥大を中心に関連病院を含
めたシステムづくりを検討していただく、等とし
た。
内容の詳細については、別途会報に掲載する。
( 3 )高齢者虐待防止のための今後の取り組み
(早期発見・通報体制、虐待対応のためのネット
14.鳥取県産業保健協議会の開催報告
〈栗原理事〉
ワーク体制)、などについて協議、意見交換が行
10月14日、ホテルモナーク鳥取において山陰労
われた。次回以降は、医師会の立場として発言し、
ディスカッションに加わりたい。
災病院、鳥取産業保健推進センター、鳥取労働局
(事務局)、県医師会産業医部会運営委員会委員等
が参集し、開催された。議事として、( 1 )鳥取
12.鳥取大学関連管理型病院協議会の出席報告
〈渡辺常任理事〉
県産業保健協議会設置要綱の改正( 2 )産業保健
事業の課題( 3 )労働衛生行政の最近の動向( 4 )
10月 9 日、鳥大医学部附属病院において開催さ
医師会における産業保健活動( 5 )二次健康診断
れ、長田会長とともに、オブザーバーとして出席
等給付の利用促進、などについて協議、意見交換
した。議事として、( 1 )平成17年度研修医募集
が行われた。
に係るマッチングの中間公表に関する情報( 2 )
内容の詳細については、別途会報に掲載する。
2 年目の研修形態と処遇等( 3 )よりよい研修を
目指したプログラム変更の可能性( 4 )平成18年
度研修医募集に向けた取り組み、などについて協
議、意見交換が行われた。
15.学校医・学校保健研修会の開催報告
〈天野常任理事〉
10月17日、倉吉交流プラザにおいて医師、学校
関係者を対象に開催した。講演 1 「耳鼻咽喉科学
13.卒後臨床研修委員会の開催報告〈武田理事〉
校健診の過去・現在・未来」(鳥取県医師会理事
10月14日、県医師会館において開催した。新医
阿部博章先生)、講演 2 「東京都における学校医
師臨床研修制度の現況と現在までの経緯について
の現状について」(東京都小石川医師会長 松平
報告の後、鳥取県医師会の取り組みについて協議
隆光先生)を行い、50名の参加者があった。
した。その結果、( 1 )現在、オブザーバーとして
参加している「鳥取大学関連管理型病院協議会」
に今後は正式な委員として参画させていただきた
〈渡辺常任理事〉
いこと( 2 )各管理型病院に設置されている「研
10月21日、県医師会館において開催した。演題
修管理委員会」に中立的立場で地区医師会委員を
は「腰痛と坐骨神経痛」、講師は鳥取赤十字病院
鳥取県医師会報 04.11 No.593
4
16.第155回公開健康講座の開催報告
整形外科副部長 高橋敏明先生。
〇東部―10月24日(日)午前11時
ホープスターとっとり
17.その他
(挨拶:岡本副会長、医師会活動の概要説明:
*平成16年10月14日、鳥取県民チャンネルコンテ
渡辺常任理事、保険診療に関する説明:吉田理
ンツ協議会第 2 回部会役員会に出席した。
〈神鳥常任理事〉
協議事項
1 .精神科医を対象とした産業保健に関する研修
事)
〇西部―11月14日(日)午前11時30分
ホールサムインかいけ
(挨拶・医師会活動の概要説明:長田会長、保
険診療に関する説明:富長常任理事)
について
鳥取産業保健推進センターにおいて実施される
標記研修会について、本会として周知等の協力を
することとした。
5 .健保指導の立会いについて
次のとおり実施される指導に、それぞれ役員が
立会することとした。
・10月26日(火)午後 1 時30分
2 .医療機関厚生年金基金 選定代議員の推薦に
ついて
栗原前西部会長と大月前中部医師会立三朝温泉
病院長より退任願の申し出があったことに伴い、
魚谷西部会長と森尾中部医師会立三朝温泉病院長
東部:個別指導 3 医療機関―宮 常任理事
・11月 9 日(火)午後 3 時30分
東部:集団的個別指導 1 病院―渡辺常任理事
・11月14日(日)午前10時30分
西部:新規集団指導―富長常任理事
を推薦することとした。
6 .第 3 回産業医研修会の開催について
3 .国民皆保険制度を守る国民運動について
標記について、鳥取県医師会では「国民のため
11月14日(日)午後 1 時から西部医師会館にお
いて開催することとした。研修単位は 4 単位。
の医療推進協議会とっとり」(仮称)を設立し、
混合診療解禁反対にご賛同いただける諸団体によ
7 .都道府県医師会 介護保険担当理事連絡協議
会の出席について
る第 1 回目の会議を11月 4 日(木)午後 2 時から
県医師会館において開催することとした。
また、
「国民皆保険制度を守る県民集会」
(仮称)
を11月中に開催し、日程、場所、内容等について
11月17日(水)午後 2 時30分から日医会館にお
いて開催される。野島副会長が出席することとし
た。
は今後、検討していくこととした。
その他、日医から直接A1会員あてに趣意書、
チラシ、署名簿が届くので、本会として協力依頼
文書を送付し、署名運動についてお願いすること
とした。
8 .感染症危機管理対策委員会の日程変更につい
て
11月25日(木)午後 4 時から県医師会館におい
て開催予定であったが、12月 2 日(木)午後 2 時
10分からホテルセントパレス倉吉において開催す
4 .新規保険医に対する医師会活動説明会の開催
ることとした。
について
下記のとおり役員が出席し、医師会活動等につ
いて説明することとした。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
5
9 .家族計画・母体保護法指導者講習会の出席に
ついて
いて協議の結果、何れも適当として認定すること
とした。
12月 2 日(木)午後 2 時10分から日医会館にお
いて開催される。母体保護法指定医師審査委員会
委員の中曽庸博先生に出席いただくこととした。
12.名義後援について
「東部医師会市民公開講座(11/14)」の名義
後援を了承することとした。
10.鳥取県が行う「医師求人情報の無料提供事業」
について
13.その他
標記について、県内医療機関等における医師の
*11月21日(日)午後 1 時から県医師会館におい
求人情報を県のホームページに無料で掲載したい
て鳥取県主催により、「地域医療フォーラム」
旨、取りまとめについて依頼がきている。本会と
が開催される。
〈武田理事〉
して協力することとし、地区医師会へ周知するこ
*今年度より高度救命処置研修開催事業が県から
ととした。なお、鳥取県は直接就職のあっせんを
委託されることとなった。11月21日(日)に
行うことはできないため、雇用条件の細部等につ
「第 1 回鳥取県医師会鳥取外傷セミナー
いては、各医療機関と医師の間で直接行っていた
JPTECプロバイダーコース」を開催するので、
だきたいということである。
各地区医師会で参加希望者を取りまとめていた
だきたい。
11.日医生涯教育講演会の認定申請の承認につい
て
地区医師会などから申請の出ている講演会につ
NEWS
2004世界医師会東京総会
10月 6 日∼ 9 日まで開催され長田会長、野島副会長、伊藤中部会長が出席
した。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
6
諸 会 議 報 告
医師会員の皆様の理解と診療所研修への参加を
=第1回卒後臨床研修委員会=
■ 日 時
平成16年10月14日(木)
午後 2 時
■ 場 所
鳥取県医師会館 鳥取市戎町
■ 出席者
武田委員長、岡本・渡辺・福島・松本・重政各委員
長田会長、宮 常任理事
開会・進行
武田委員長(担当理事)
挨 拶
長田会長
議 題
報告事項
1 .新医師臨床研修制度の現況〈武田理事〉
1 )平成16年度からの卒後臨床研修制度及び生涯
教育関連諸事業に関する本会の取り組みにつ
いての“打合せ会”[16.3.29於鳥取県医師
会館]報告
[内容の要点]
を作って資料提供することも考えている
・日医が掲げる倫理感、専門職としての質の高い
・ 2 年目の研修に診療所医師に参画していただく
医療という線に沿って、積極的に関わっていく
にあたり、地元での「研修指導医の研修会」を
・県医師会では、管理型病院協議会にオブザーバ
で参加し、県全体の医療を見据えて一緒に検討
していく
・各管理型病院の「病院研修管理委員会」に地区
医師会より参画していく
県医師会で開催したい
・卒業生に研修医として残っていただくため、会
員を通じて子弟に呼びかける、鳥大出身者・鳥
取県出身者などを通じて呼びかけるなどをして
いきたい
・日医の方針であるトラブルなどの相談事業を、
中立的な立場で行うシステムを作る
・ 2 年目研修での地域医療の場をつくりたい
[意 見]
・厚生労働省の定める指導医の資格認定について
・医療制度・保険診療の考え方と実際・地域にお
現段階では指導医の資格認定はないが、将来的
ける保健医療福祉の問題・地域医療と医師会の
には可能性はある。現在は指導医の経験年数を
役割・病診連携等について、研修医へお話しす
クリアしていれば指導医になり得る
る機会をいただければ役員が出かけていきた
・鳥取県に研修医を残すことが大切。そのために
い。大学以外の管理型病院でも同様の機会を作
は管理型病院での研修内容が充実したものでな
って頂きたい。これに対応するために、小冊子
いといけない。今後の問題として、 3 年目以降
鳥取県医師会報 04.11 No.593
7
の研修のあり方、大学病院の卒後教育の方針な
5 )都道府県医師会 卒後臨床研修に関する担当
り、研究施設としての方針を総合的に検討しな
理事連絡協議会[15.
9.
3於日医会館]報告
いといけない。供給がバラバラだといい道筋に
資料提供;鳥取県医師会報 平成15年10月号参
乗らない
照
・医学教育全体としての捉え方をすることが大切
・医学教育については、新カリキュラムが出来て
2 .研修医の会員数について
いる。従来の臨床研修よりレベルアップしたも
50名( 1 年目のみ)
のが出てくる
内訳;鳥大34名、県中 7 名、市立 3 名、日赤 3
・学生時代の臨床医学教育と卒後初期臨床研修と
後期研修を連動させることが必要
・専門医研修について、早くからプログラム作り
をしておかないといけない
・大学医学部は大学院の充足が求められている
・新医師臨床研修制度は地域の病院にとってはチ
ャンス
名、労災 3 名
協議事項
1 .鳥取県医師会としての取り組みについて
1 )「鳥取大学関連管理型病院協議会」に、鳥取
県医師会及び地区医師会より“委員”として
参画する件について
・地域の病院がしっかりした研修をすれば、おの
・医師会は、現在はオブザーバとなっている。将
ずと医師が集まってくるのではないか、そうす
来的に卒後研修担当の医師が委員として入るこ
ると、新しい医師供給のあり方ができるのでは
とについては、関係者と協議の上回答したい
ないか
・18年度卒後臨床研修の時点で、プログラムの大
・指導医の確保と質を高めることが重要
幅な見直しを考えている。地域の診療所医師と
・一番大事なことは、今、卒後研修をしておかな
の関連を考えながら、来年の 4 月頃を目標にプ
いといけないという指導医層への意識の周知で
ログラムの練り直しを考えている
ある
・指導医講習会への医師会の先生の参加は差し支
えない
・研修医への医療保険制度等の講義については時
2 )支援事業の内容について
・各管理型病院の「研修管理委員会」に県医師会
(鳥大)または地区医師会(その他の管理型病
期が大切。研修が始まって少し経った頃がいい
院)より、中立の立場で参画する。このことを、
と思う
各管理型・単独型の病院にお願いすること
・「鳥取県医師会が行う研修医を対象とした相談
2 )鳥取県の臨床研修指定病院の現況「来たれ!
鳥取県へ」
事業について」を了承(文案参照)
骨子;面談または電話相談を行う
資料提供
医師会が中立の立場で相談事業を行う
対応は、担当役員か卒後臨床研修委員
3 )鳥取大学関連管理型病院協議会開催状況
とする
資料提供
3 )研修医の研修はじめの講義―小冊子の作成
4 )鳥取県医師会報への関連記事の掲載につい
て; 4 月号∼10月号まで
資料提供
鳥取県医師会報 04.11 No.593
8
研修がある程度進んでから、医療制度、保険制
度、地域医療等について、東西 2 箇所で 1 時間程
度行う。
今後、鳥取県情報ハイウエイも活用していくこ
とが重要。
開催していく。そして、地域医療について、診療
所の医師のもとで研修できるようプログラムを作
成し、参加してほしい。
4 )指導医の養成・確保について
研修 2 年目の必修科目である地域医療・保健の
5 )研修医の取り込み方策について
分野での「診療所研修」をしていただける医師が
極めて重要な問題であり、 3 年目以降の研修
出ることを望んでいる。そのために、日医の指導
(専攻医・後期研修医)を県内の研修病院で行う
医講習会への参加のほか、厚生労働省の認可を受
よう鳥大を中心に、関連病院も含めたシステムづ
けたものを大学と協調しながら県医師会が地元で
くりを検討していただくこととした。
鳥取県における産業保健事業の課題について協議!
=平成16年度鳥取県産業保健協議会=
■ 日 時
平成16年10月14日(木)
午後 4 時∼午後 6 時15分
■ 場 所
ホテルモナーク鳥取 鳥取市永楽温泉町403
センターの力が必要なため、よろしくお願いし
挨拶(要旨)
〈只野鳥取労働局長〉
○昨年度、鳥取産業保健推進センターが開所され
たい。鳥取産業保健推進センターは昨年度、開
所し、実績があがっているが様々な問題点もあ
るので、解決していきたい。地域産業保健セン
たこともあり、各地域産業保健センターも含め
ターについても利用促進を一層はかっていき、
て運営状況等について協議、意見交換するため
小規模事業場の取り組み対策および労働衛生対
に 2 年ぶりに開催した。また、規約の改正等に
策を進めていく。
ついてもご審議願いたい。
○厚生労働省では、過重労働による健康障害の予
防について、次期通常国会で労働安全衛生法の
改正を目指している。過重労働に対し、産業医
○本日のメンバーが 1 度に集まるのは困難なた
め、鳥取県における産業保健活動がさらに高ま
ることを期待したい。
〈長田鳥取県医師会長〉
への健康相談を新たに事業主に課すことを検討
○昨年度、鳥取産業保健推進センターが設置され、
中であり、ますます産業保健活動は重要となっ
今までの状況を踏まえながら、すり合わせも必
てくる。
要であるため、本日の会を開催した。構成メン
○労働衛生対策は、( 1 )過重労働における健康
障害の防止( 2 )メンタルヘルスへの取り組み
バーも変更となり、御前会議ではなく、いろい
ろとご協議していただきたい。
促進( 3 )小規模事業場における健康確保対策
○産業保健と地域保健について個人情報保護の問
( 4 )第 6 次粉じん障害防止対策、を中心に対
題もあるが、どれだけかみ合わせて整理してい
策を進めている。これらを推進していくために
くか大きな課題である。よろしくご指導をお願
は鳥取産業保健推進センター、各地域産業保健
いしたい。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
9
議 事
1 .鳥取県産業保健協議会設置要綱の改正につい
て
下記の点について改正することが承認された。
○本協議会は別添の機関をもって構成し、協議会
が必要と認める場合、名簿以外の関係者の出席
を求めることができる。
○協議内容に「( 2 )産業保健事業の推進に関す
る事項」を追加する。
○運営の「( 3 )本協議会は東・中・西部の各地
域産業保健センターと緊密な連携をとって運営
するものとする。
」を削除する。
成16年 3 月に「職場の健康メモ(第 2 号)」を
出版した。
○現状の問題点として、相談窓口の相談者および
訪問相談・保健指導が少ないことがあげられ
2 .産業保健事業の課題について
( 1 )地域産業保健センターの運営状況等につい
て
東・中・西部の各地域産業保健センターから、
る。
○当面の活動目標は、関係者との繋がりを進める
ことと、地域保健および職域保健との連携を進
めていくことである。
平成15・16年度事業実績報告および問題点等につ
いて下記のとおり報告があった。
〈東部:岸田コーディネーター〉
○健康相談窓口の相談者が増加した。相談内容は、
過重労働による健康障害防止が多かった。
ついて
〈中上鳥取産業保健推進センター副所長〉
○平成15年度実績は個別相談34件、産業医研修13
○ブランチ健康相談窓口を開設している。
回開催、衛生管理者研修11回開催、ホームペー
○平成16年 4 月以降、産業医の推薦依頼が13件
ジ開設等で、平成16年度中間実績は個別相談27
(うち産業医共同選任 1 件)あった。
〈中部:山根コーディネーター〉
○平成16年度中間実績は、窓口健康相談34企業、
出張健康相談45企業であった。
件、産業医研修 9 回開催、衛生管理者研修18回
開催等であった。
○個別訪問相談は実施しておらず、その他の業務
についても課題が山積している。研修終了時、
○予算減少の為、書籍、小冊子等は控えめにし、
アンケートにより、利用者のニーズを聞き、ニ
相談日は回数を少なくして 1 回に多くの企業が
ーズの高いものから研修テーマに取り上げて研
来られるように工夫している。有所見者には前
修を行っているが、研修会の周知方法等を工夫
年と同じ内容が見られ、アドバイスが反映され
しないと受講者の増加が望めない。
ていないため、いかに改善されるか管理担当者
○平成16年 2 月に実施した産業保健の実態調査結
および有所見者に働きかけていきたい。今後は
果を産業保健情報誌「鳥取さんぽ おしどり」
健康診断の事後について企業が来られる可能性
に掲載しているのでご覧いただきたい。今後は、
が増えるのではないか。
事業者、産業医、衛生管理者等の要望事項を取
〈西部:景山コーディネーター〉
○事業説明会等周知広報活動を実施しており、平
鳥取県医師会報 04.11 No.593
10
( 2 )鳥取産業保健推進センターの運営状況等に
り入れ、内容を吟味しながら研修を実施する予
定である。
○平成16年度は、 1 集団の産業医共同選任事業の
○小規模事業場からの特殊健康診断実施状況結果
とりまとめができたが、メンタルヘルス、生活
報告書は、監督署への提出義務がある。報告書
習慣病予防の取り組みについて、50人未満の小
が提出された際には、健診結果について医師の
規模事業場ではレベルアップをはかる必要があ
意見聴取覧があるため、空欄であれば地域産業
る。今後は地域産業保健センターと連携して、
保健センターの産業医に相談に行くように指導
産業医の資格を持ちながら、産業医をされてい
を行っている。
ない医師の活用を視野にいれた産業医共同選任
事業の発掘ができればと思っている。
○今後は、産業保健活動に関する情報の収集と発
信、県内の産業保健関係者の利用促進に努めて
いきたい。
○労働者の健康管理に関して、必要な指導をして
いない小規模事業場については、地域産業保健
センター個別訪問産業保健指導事業場として登
録していただくように勧奨を行う。
○監督者が行う集団指導に、地域産業保健センタ
ー産業医に来ていただくか、会場に移動相談窓
( 3 )鳥取産業保健推進センター、地域産業保健
口を併設し、その場で相談に応じていただくな
センターの利用に向けた行政の取り組みにつ
ど、連携に努める指示を鳥取労働局から各監督
いて〈松下鳥取労働局労働基準部長〉
署に出している。
○平成16年度は「事業場における産業保健活動の
○事業場の安全衛生対策が年間を通じて計画的に
活性化」を局行政目標と位置づけ、具体的には
実施されるように、県内約1,100事業場に「安
( 1 )鳥取産業保健推進センター窓口相談等の
全衛生管理活動計画書(記載例)」を送付し、
件数が200件に達するようにすること( 2 )産
作成をお願いしている。この計画書に「産業医
業医共同選任を行う集団を 5 以上とすること、
又は地域産業保健センター等の意見聴取の有
を数値目標とした。
無」「労働者50人未満事業場の産業医共同選任
○特に、個別事業場に赴いた際は、労働衛生面、
の予定」「深夜業務がある事業場について自発
健康面の指摘を行い、具体的な対策を講じる際
的健康診断受診の予定」を記入する欄を設け、
の相談先として鳥取産業保健推進センターを利
地域産業保健センターあるいは産業保健推進セ
用するように勧奨を行っているところである。
ンター事業の利用促進に繋がるように取り組ん
今後は、センターの利用に繋がるように口頭だ
でいる。
けでなく、文書も取り入れて監督署で改善方法
等、センターの利用がなされているかどうか確
認していく予定である。
○各地域産業保健センターに事業の状況および課
題などを聴取したところ、事業場への理解促進、
( 4 )協議・意見交換
上記報告がなされたあと、協議・意見交換を行
った。主な内容は下記のとおりである。
( 1 )中部地域産業保健センター窓口健康相談は、
行政の取り組みについて要望があった。各監督
企業の代表者に訪問いただき、説明されている。
署に対し、小規模事業場が地域産業保健センタ
個人情報保護の問題があり、代表者に説明する
ーを利用するように働きかけることを指示して
際、どの程度までされているのか。
いる。具体的には、健康診断を実施しているか
○基本的に健診データは個人のもので、企業の代
どうかを確認したうえで、その結果について医
表者に知らせることはできないが、全体の傾向、
師等からの意見聴取および保健指導がなされて
統計的なことなど、個人が特定できない説明で
いない場合には、地域産業保健センターの産業
あれば問題ない。また、個人が特定できる健診
医に相談に行くように文書を交付している。
データを説明することには問題があるが、個人
鳥取県医師会報 04.11 No.593
11
の承諾があればよい。
○中部地域産業保健センターは、個人情報保護を
ンターの取り組みについては、医師会と協議し、
すり合わせていく必要がある。これについては、
考慮しながら実施している。企業の代表者への
11月 9 日(火)に鳥取産業保健推進センターで
個人情報開示は問題であるが、予防面から考慮
開催される会議等において協議・意見交換する
すると、特に治療中の人が何もされていない場
こととした。
合、代表者の立場を確認しながら、話し合いを
するように努めているが、難しい面もあるため、
担当相談医に任せている状況である。
3 .労働衛生行政の最近の動向について
〈岩村鳥取労働局安全衛生課長〉
相談時に管理者用と個人健診データ用に分け
資料「過重労働・メンタルヘルス対策の在り方
ている。管理者用は産業医が簡単に人に見せな
に係る検討会報告書」「平成15年健康診断実施状
いように管理している。従って問題は生じてい
況」をもとに説明があった。
ない。また、管理者用は、健康診断項目でプラ
過重労働・メンタルヘルス対策について重要な
イバシーに関連するデータについては削除され
点は( 1 )産業医、産業保健スタッフの資質の向
つつある。
上等による体制の整備が不可欠( 2 )衛生委員会
( 2 )個人情報保護が過敏に進み過ぎると労働者
等の活用による自主的取り組みが重要( 3 )家族
の健康保持ができなくなる可能性があるが、い
を通じたメンタルヘルス対策を地域と職域が連携
かがか。
して進めることが必要、である。また、平成15年
○地域保健と産業保健の間でデータのリンクは全
くしてはいけないということはない。疫学研究
の鳥取県内における労働者50人以上事業場の有所
見率は45.6%(全国:47.3%)であった。
の倫理指針によると、「目的が総合的に健康を
守る活動を盛り上げるために必要等、明確であ
ること」と、「個人情報を一般の方に漏らさな
いこと」であれば、本人の承諾を得なくてもよ
い。目的と保護をきちんとすれば、データを集
4 .医師会における産業保健活動について
〈栗原鳥取県医師会理事〉
( 1 )平成15年度産業医部会事業報告及び平成16
年度事業計画について
めることは可能であり、倫理委員会を通すこと
資料をもとに、鳥取県医師会が平成15年度に実
はない。以上の点が混同し、本人の承諾を得な
施した産業医研修会の他、産業医部会の事業及び
いと外部に漏らせないという見解は、健康診断
平成16年度に実施する産業医研修会の予定等につ
の事後指導等の総合的な活動が円滑にできない
いて説明があった。
ため、別々に考えていくべきである。
( 2 )第26回産業保健活動推進全国会議出席報告
○健対協には地域住民の健診データがあり、個人
平成16年 9 月16日、日医会館で開催された標記
情報を保護しながら、疫学調査研究に役立てて
会議の概略について説明があった。詳細は、鳥取
いる。労働者の健康管理は個人が特定できなけ
県医師会報10月号へ掲載する。
れば、外部に出してもよいということから、鳥
取県民のデータがひとつになるように国民がひ
とつになって保健分野を共有するべきである。
(総括)
○全体的な意見は同じ方向性である。本日の議論
をぜひ今後の参考にしていただきたい。
○各地域産業保健センター、鳥取産業保健推進セ
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5 .その他
( 1 )二次健康診断等給付の利用促進について
〈後藤鳥取労働局労災補償課長〉
給付の要件は、最近の職場での定期健康診断で
「血圧」「血中脂質」「血糖値」「肥満度(BMI)」
の各検査項目の全ての項目で異常ありと診断され
た方で、もっと詳しい検査や栄養指導などを無料
で受けられるものである。
なお、定期健康診断で異常なしと診断された項
目がある場合でも事業場の産業医等が、その項目
見を優先して異常の所見があるとみなされる。
原則として、定期健康診断を受けてから 3 ヶ月
以内に労働局長が指定する健診給付病院等を経由
して請求が必要である。
について異常ありと認めた場合には産業医等の意
〈参考〉
労働者の健康情報の保護に関する検討会報告書のポイント
個人情報保護にかかる現状
○個人情報の保護に関する法律が成立し、平成17
年 4 月から施行。
〇健康情報は個人情報の中でも特に厳格に保護さ
れるべき。
(労働安全衛生法で規定された労働者の健康情
保持させることが必要。
【情報の開示】
・特殊健康診断の結果についても、一般健康診
断と同様に労働者本人への通知義務を規定す
ることが必要。
【健康情報の第三者への提供に当たっての本人
報には、健康診断結果、保健指導の記録、
の同意】
THPにおける健康測定結果等がある。
)
・事業者は、法令に基づく場合等を除き、本人
⇒労働者の健康情報の保護の強化が必要
の同意を得ないで健康情報を第三者に提供し
ないようにすることが必要。
取り組むべき施策の方向
〇基本的な考え方
・健康情報は個人情報の中でも特に機微な情報
であり、特に厳格に保護されるべき。
〇健康情報を取り扱うに際しての事業者の責務等
【利用目的の特定】
・事業者は、労働者の健康情報を利用するにあ
たっては、その目的をできる限り特定し、法
・合併等事業継承に伴う労働契約の継承の場合
には、第三者への提供には当たらない。
【特に配慮が必要な健康情報の取扱い】
・HIV感染やB型肝炎等の慢性的経過をたどる
感染症の感染状況に関する情報や、色覚検査
等の遺伝情報については、原則として収集す
べきでない。
・結核等職場に蔓延する可能性が高い感染症に
令に基づく場合等を除き、本人の同意なく、
ついては、本人のプライバシーに配慮しつつ、
その目的を超えて取り扱わないことが必要。
必要な範囲の対象者に必要な情報を提供すべ
【健康情報の収集に当たっての本人の同意】
・事業者は、健康情報を収集する際には法令に
基づく場合等を除き、利用目的を明らかにし
た上で、本人の同意が必要。
【秘密の保持】
き。
〇健康情報の保護に向けた取組
【事業者によるルールの策定】
・国は、健康情報の保護について指針を示すこ
とが必要であり、事業者は、国の示す指針に
・健康情報に関する秘密の保持については、事
依拠しつつ、労働者の健康情報の取扱いにつ
業場内の産業保健スタッフはもとより、健康
いて、衛生委員会等において労働者に事前に
情報を記録して人事・労務上の権限等を行使
協議した上で、ルールを策定することが必要。
する者や、事業場から委託を受けて健康診断
を実施する外部の健診機関にも適正に秘密を
【小規模事業場への対応】
・小規模事業場においては、産業医の共同選任
鳥取県医師会報 04.11 No.593
13
の促進、地域産業保健センターの活用等を通
じて、健康情報を保護する体制の整備を進め
【健康情報保護についての啓発】
・健康情報の保護を進めるに当たっては、国が
ることが必要。
関係者に対して健康情報保護の必要性につい
て啓発を行うことが重要。
■ 出席者
【医師会関係】
長田県医会長、岡本県医副会長
岸本県医産業医部会運営委員長(鳥大医学部教授)
宮 県医常任理事、栗原・石田・吉田各県医理事
瀬川・田中各東部医理事、池田中部医理事、山内西部医理事
松本西部医参与、岸田東部地産保センターコーディネーター
山根中部地産保センターコーディネーター
景山西部地産保センターコーディネーター
谷口県医事務局長、岡本県医事務局係長
【鳥取県福祉保健部】
金井次長、渡部健康対策課健康増進係長
【山陰労災病院・鳥取産業保健推進センター】
川 病院長、長田所長、中上副所長、森課長
【鳥取労働局】
只野局長、松下労働基準部長、岩村安全衛生課長
後藤労災補償課長、西山産業安全専門官、仲浜労働衛生専門官
国民皆保険制度を堅持しよう!
=国民のための医療推進協議会とっとり設立会議=
■ 日 時
平成16年11月 4 日(木)
■ 場 所
鳥取県医師会館 鳥取市戎町
開 会
仮議長に岡本副会長を選出、本協議会設立の主
旨等について長田会長から挨拶があった。
午後 2 時∼午後 3 時40分
導入となればこの制度が崩れてしまう。
日医は既に国民医療推進協議会を設立し反対運
動を行っており、本県でも医療関係者だけでなく、
国民・市民が一丸となって早急にこの問題につい
て取り組んでいかなければならない。
本日お集まり頂いたのは、政府が本年度の国会
地域住民のためのかかりつけ医でありたいとい
で検討している混合診療解禁を阻止するためであ
う想いのもと、協議会の設立となった。皆様のご
る。日本の医療制度は世界に誇れるものであり、
協力・ご理解をよろしくお願いしたい。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
14
議 事
1 .会則の認証について
国民のための医療推進協議会とっとり会則(案)
が示され、第 2 条 協議会の事務局は鳥取市戎町
に置くこと、第 8 条に追加して、経費が生じた場
合は必要に応じ集めることが承認された。なお、
本会則は平成16年11月 4 日より施行する。
2 .役員の選出について
会則に従い、会長 1 名、副会長 3 名、理事若干
名、監事 2 名の選出を以下のとおり互選により、
決定した。
4 .今後の活動方針について
国民皆保険制度を守る県民集会を、平成16年11
月25日(木)午後 1 時50分より 3 時まで鳥取県健
会 長 長田医師会長
康会館(医師会館)にて開催する。開催案内を新
副会長 林歯科医師会長、小林薬剤師会長、
聞広告にて県民に周知するとともに、本日参加し
塩澤看護協会長
理 事 本協議会への参加団体、宮 常任
理事
監 事 穐山放射線技師会長、安木臨床衛
生検査技師会長
なお、任期は 1 年である。
ていただいた各団体にもそれぞれ周知をお願いす
ることとした。
内容は、松原日医常任理事に基調講演、医療を
受ける市民の立場からの意見発表、また大会決議
も予定している。
また、当日は西部地区でも同内容の集会が米子
市文化ホールで予定されている。
3 .経過報告
本会議で各団体より活発に質疑応答が行われ、
本協議会に先立ち、平成16年10月21日、日本医
協議会の設立を全員一致で可決したが、混合診療
師会にて都道府県医師会社会保険担当理事連絡協
解禁については、まだ国民に十分に理解されてい
議会が開催され、富長常任理事が出席された。こ
ないため、今後、マスコミなどにも周知し、活発
の会で「国民保険制度を守る国民運動について」
な運動を展開することとした。
というテーマで日本医師会松原常任理事の講演が
あり、その概略を資料を基に解説された。
――― 出 席 者〈五十音順〉
―――
すなわち、混合診療を認めると「誰でも、いつ
鳥取県医師会長 長田 昭夫
でも、どこでも」といった世界に誇れる国民皆保
鳥取県栄養士会副会長 松田由紀子
険制度が崩れ、費用負担ができる人にしか必要な
鳥取県看護協会長 塩澤 洋子
医療が受けられなくなること、現在保険で診てい
鳥取県作業療法士会長 土肥 繁樹
る診療までも自己負担となる可能性があること、
鳥取県柔道整復師会事務局 中島 充子
自由な医療が受けられる一方で安全で有効性が確
鳥取県鍼灸マッサージ師会財務部長 尾崎 公徳
立されていない薬がどんどん認められること等に
鳥取県病院協会事務部長 野村 武
ついて、説明があった。
鳥取県放射線技師会常務理事 岡村 章仁
鳥取県薬剤師会長 小林 健治
鳥取県臨床衛生検査技師会長 安木 義博
鳥取県医師会報 04.11 No.593
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鳥取県老人クラブ連合会理事 圓井 豊
鳥取県医師会 岡本副会長
日本精神科病院協会鳥取県支部 渡辺 憲
富長・神鳥・宮 各常任理事
国民皆保険制度を守る国民運動を!
=都道府県医師会社会保険担当理事連絡協議会=
常任理事 富 長 将 人
■ 日 時
平成16年10月21日(木)
■ 会 場
日本医師会館 1 階 大講堂 文京区本駒込
“国民皆保険制度を守る国民運動について”を
午後 3 時∼午後 4 時40分
きかけ等、よろしくお願いしたい。
テーマに、標記のとおり開催された。植松日医会
長の挨拶に続き、櫻井秀也日医副会長と松原謙二
日医常任理事より混合診療解禁とそれに対する国
民運動の進め方についての解説がなされた。
国民皆保険制度を守る国民運動について
はじめに櫻井日医副会長より前置きとして、厚
生労働省の医療課長が、混合診療として入れるも
のをリストアップして欲しいと各方面に問い合わ
植松会長挨拶
政府は医療改革の名のもとに、混合診療解禁等、
せしているが、外保連と内保連はリスト提出を拒
否している、ということが紹介された。次に、松
市場経済に基づいて改革しようとしている。株式
原日医常任理事によって、混合診療についての解
会社の医療への参画を容認する特区の問題は、現
説と地域集会や署名運動等の国民運動推進の提起
在のところ、誰も手を上げていない。条件が厳し
がなされた。以下、松原日医常任理事の解説につ
いからであって、 1 年経ても参画する者が居なけ
いて要約を紹介したい。
れば条件を再考する考えのようであり、心配な面
もある。
規制改革・民間開放推進会議が掲げている14項
合診療は、必要な医療をすべて現物給付するシス
目のうち 6 項目が医療に関するものであり、その
テムに反している故、法律に反することになる。
うちのひとつが混合診療解禁である。厚生労働大
健康保険制度の中には、現物給付である通常の健
臣は「首相から命じられているからよろしく」と
康保険制度の他に、特定療養費制度がある。これ
言ってきた。首相の意向か宮内オリックス会長の
は自費と療養費で賄われており、このことが健康
意向かは別として、混合診療解禁は国民皆保険制
保険制度を分かりにくくしている。特定療養費制
度の崩壊を招き、国民の幸せの為には大変な問題
度には、高度先進医療と選定療養とがある。前者
である。国民がこのことを理解するのは難しい故
は、一般に普及して保険に適用されるまでの間、
に、我々が反対の姿勢を示さねばならない。医師
本制度の対象とするものであって、そのうち保険
会として運動すると抵抗勢力といわれるが、国民
に適用されるものである。後者は、アメニティー
医療推進協議会として国民運動とする故、首相に
に関するもの、保険適用への前段階的なもの、保
抵抗勢力とは言われないであろう。各方面への働
険適用すべきであるが保険適用から除外されたも
鳥取県医師会報 04.11 No.593
16
現在の健康保険制度は現物給付制度であり、混
の、の 3 つに分類し得る。最近、次々とこの選定
担できる人しか必要な医療がうけられなくなる、
療養が増やされてきている。
という点がある。費用の負担できる人と出来ない
混合診療容認の立場としては、①規制緩和の一
人との間に不公平が生じるのである。混合診療が
環としての消費者の選択の拡大、②日本で認可さ
解禁されると自由が手に入り当面はよいように見
れていない技術や医薬品の使用、③医療費(保険
えるが、将来を考えなければならない。
給付費)抑制を目的とした公費支出の抑制、が考
えられている。しかし、初めの 2 つは特定療養費
国民医療推進協議会を設立し、国民運動として
制度を利用すれば可能なものである。一方、混合
混合診療反対の運動を拡大させていきたい。各地
診療が解禁されると、保険外診療の費用が増加し、
区で地域集会を開催し、国民皆保険制度を守る決
患者は私的保険を通じた保障を求めるようにな
議を採択して欲しい。また、各診療所にポスター、
る。私的保険は、高いリスクを伴う疾病を持つ者
チラシ、署名用紙が直接送付される故、署名運動
に対しては、加入制限するか高い保険料を課す可
を進めて欲しい。
能性が高く、真に医療を必要とする者が保険に加
規制改革・民間開放推進会議の目的は私的保険
入しにくい状態に置かれるであろう。私的保険は
の導入である。混合診療が解禁され、医療が進歩
公的保険の代替とはなり得ないのである。米国で
すれば保険外診療が増え、ここに私的保険が導入
は、私的保険が医療の内容を決め、医療費は
され、将来的に公的保険が崩壊することになる。
GDP比で日本の 2 倍であるが、健康寿命は日本
このことをよく理解し、更に、一般国民にこれを
の方がはるかに優れているのである。
伝えて国民運動として盛り上げていかねばならな
混合診療の問題点として、財政難を理由に最新
い。
の医療が健康保険に導入されなくなり、費用が負
NEWS
第1回学校医・学校保健研修会
平成16年10月17日(日)倉吉交流プラザにて、小石川医師会長松平隆光先
生、本会理事阿部博章先生のご講演により開催し、大変好評であった。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
17
混 合 診 療 と は ?
ひとつの病気に対し、保険診療と保険外診療(自費診療)を同時に行うことで、費用が混合することを
いいます。
保険外診療
(自費診療)
保険診療
保険診療
現在の制度
混合診療
政府は混合診療を導入して医療費負担(保険診療部分)を減らそうとしています。今後、混合診療が導
入されると、健康保険で治療できる部分が小さくなり、保険外診療(自費診療)が増えます。
結果として、患者さん自身に多大な医療費の負担がふりかかってくることになります。
混合診療ってなに?①
最近、
「混合診療」という言葉をよく目にしますが、その意味をご存知ですか?
「混合診療」とは、健康保険の範囲内の分は健康保険で賄い、範囲外の分を患者さん自身が費用を支払
うことで、費用が混合することですが、日本の健康保険制度ではこれまで禁止されてきています。
一見、便利そうに見えますが、「混合診療」が導入された場合、健康保険による診療範囲の縮小や患者
さんの経済的負担増、お金の有無による不公平などを招く危険性があるといえます。
混合診療ってなに?②
現在の日本の医療保険制度で、一部負担金以外に、患者さんから費用徴収を行うことが認められている
のは、高度先進医療など特定療養費として定められている、ごく一部のものだけです。
自由に「保険外」の診療をして、その費用を患者さんから徴収する、いわゆる混合診療を認めれば、お
金のあるなしで、受けられる医療の内容が変わってくる恐れがあります。
すべての人が平等に適正な医療が受けられる、現在の国民皆保険制度を守らなければいけません。
混合診療ってなに?③
患者さんから勝手に余分なお金を取って、「健康保険」で認められていない投薬や治療をしようとする
のが「混合診療」です。
もし、その「投薬や治療」が、無効であったり、副作用があったりしたら、だれが責任を取るのでしょ
うか。
一方、もし、その「投薬や治療」が、本当に良い医療であるならば、余分なお金を払う人だけのものと
しないで、だれでも使える「健康保険」で受けられるようにすべきです。
医療は、健康や命を守るためのもので、お金の有無で区別すべきものではありません。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
18
鳥取県における恙虫病について
鳥取県病院局県営病院事業管理者 三 原 基 之
恙虫病の季節に入ったので鳥取県における恙虫
であった。これらの結果から、恙虫病の病原体で
病について、あまり知られていない事実を記載す
あるOrientia(Rickettsia)(O.)tsutsugamushi
る。
を媒介し、秋冬に活動するフトゲツツガムシ
発生数:1959年∼1998年の39年間に報告された
(Leptotrombidium pallidum)の未吸着幼虫は佐
恙虫病の発生数は19例であった。このうち1996年
治村では10月から11月が活動期であり、日南町で
が 4 例、1998年が 6 例とこの 2 年間で半数以上が
はこの時期は寒すぎて活動が抑制され、 4 月ある
占められ、近年増加傾向が認められた。
いは 5 月になってはじめて活動が活発化するよう
以下のデータは免疫血清学的に恙虫病と確定診
断された13例について検討したものである。
発生地域と発生数:千代川と日野川の上流域に
である。年間降雨量とフトゲツツガムシの未吸着
幼虫の活動は無関係であった。
O. tsutsugamushiの感染株については佐治村及
限定され、前者では智頭町と佐治村であり、後者
び智頭町の全症例はカープ(Karp)株であり、
では日南町であった。智頭町が 1 例、佐治村が 6
日南町ではカープ株 2 例、カトウ(Kato)株 1
例、日南町が 6 例であった。
例、ギリアム(Gilliam)株・カープ株・カトウ
性別と年齢:女性が10例、男性が 3 例であった。
3 歳の女児 1 例以外は48歳以上であった。
株の共通抗原をもつ株 3 例であった。智頭町と日
南町のカープ株が同一のDNA配列を示すかどう
疑われる感染場所:畑、果樹園、森林、竹林な
か不明であるが、千代川流域と日野川流域ではO.
どで、主に農作業中に感染の機会があったようだ。
tsutsugamushiの感染株は異なっている可能性が
発生時期: 4 月が 5 例、 5 月が 2 例、10月が 4
高い。
例、11月が 2 例であった。ここで興味あることは
以上のメモは最新の状況を反映したものではな
4 月と 5 月の春季発生 7 例のうち 6 例は日南町在
いが、参考資料としては充分使用に耐えるもので
住者で、5 月の 1 例のみが智頭町の住民であった。
あり、日常診療の一助にはなるものと思っている。
一方、10月と11月の秋季発生 6 例はすべて佐治村
の住民であった。この顕著な季節発生の地域差の
このデータを集めるに当たって鳥取県内の東部
謎を解くため過去 9 年間の春と秋の当該地の平均
及び西部地区の多くの先生方に温かいご協力をい
気温及び平均年間降雨量を調べた。春の平均気温
ただきましたことを深く感謝申し上げます。詳し
は日南町茶屋で11.7℃、智頭町で14.4℃、佐治村
くは次の文献をご参照下さい。
で14.1℃であり、秋の平均気温は日南町茶屋で
Ma. Rosario P. Rivera, Motoyuki Mihara,
9.3℃、智頭町で12.5℃、佐治村で12.4℃であった。
Michiyo Shibata. Evaluation on the occurrence
つまり佐治村は日南町より春秋とも 2 ∼ 3 ℃ほど
of Tsutsugamushi disease in Tottori prefecture.
気温が高い。平均年間降雨量は日南町茶屋で
The Journal of Dermatology. 27 : 724−729, 2000.
150.2mm、智頭町で145.0mm、佐治村で153.1mm
鳥取県医師会報 04.11 No.593
19
会員の栄誉
旭 日 双 光 章
音 田 誠 介 先生(湯梨浜町)
音田誠介先生には、保健衛生功労者としてのご功績により、11月 3 日受章されました。
此の度は身に余る叙勲の栄に浴し感激の極みでございました。思えば県医師会に在任中に之
といった業蹟もないのに栄誉を賜った事は偏えに皆様方の多年に亘る暖かい御指導、御支援の
賜と深く感謝を申し上げます。
今後共、此の栄誉を肝に銘じ一層精進いたす所存でございますので何卒従前のご厚誼、ご鞭
撻の程よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら皆様の御健勝をお祈り致します。
厚生労働大臣表彰
西 田 龍之介 先生(倉吉市)
西田龍之介先生には、公衆衛生事業功労者としてのご功績により、11月11日奈良市において
開催された「第 8 回地域保健全国大会」席上受賞されました。
大 谷 武 先生(鳥取市)
大谷 武先生には、多年にわたり社会保険診療報酬支払基金審査員として、医療保険制度の
発展に貢献されたご功績により、10月20日厚生労働省において受賞されました。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
20
日本公衆衛生協会長表彰
伊 藤 文 利 先生(倉吉市)
伊藤文利先生には、公衆衛生事業功労者としてのご功績により、11月11日奈良市において開
催された「第 8 回地域保健全国大会」席上受賞されました。
国民健康保険中央会表彰
三 浦 邦 彦 先生(米子市・鳥取県保健事業団西部本部)
三浦邦彦先生には、多年にわたる国民健康保険診療報酬審査委員としてのご功績により、 9
月29日受賞されました。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
21
病院めぐり
(27)
(27)
医療法人里仁会
北岡病院
県中部にあって最初の病院として、昭和 4 年 5
月に開設して75年になりますが、地域医療に貢献
することを第一に病院を運営し現在に至ります。
標榜科は内科、外科、整形外科、胃腸科です。常
勤は医師は 5 人、薬剤師 3 人、放射線技師 2 人、
臨床検査技師 4 人、看護師37人、准看護師19人、
介護士 4 人、看護補助者13人です。病床は一般病
棟が72床、療養病棟が30床のケアミックスの体系
を取り急性期、慢性期の疾患とも対応しています。
一般病棟の看護体制は 3 交代、 2 対 1 で、固定チ
ームナーシングを採用し、主治医だけでなく、看
の内視鏡的切除例も、平成14、15年には年間約20
護師も 1 人の患者を入院から退院まで担当して、
例近くになりました。進行大腸癌の手術症例数と
看護にあたっています。平成15年の平均入院患者
ほとんど同数となり、やはり早期発見、早期治療
数は 1 日96.11人(ベッド稼働率98.54%)、一般病
の重要性を実感しています。内視鏡分野では胃潰
棟の平均在院日数は16.13日、療養病棟の平均在
瘍出血に対してクリップ止血術、食道静脈瘤に対
院日数は49.11日でした。紹介率は25.82%、救急
して静脈瘤結紮術や硬化療法、また胆管疾患など
車受け入れ数は185台で、外来患者数は 1 日平均
に対してERCP、ESTなども行っています。その
104.32人でした。今年 8 月には一般病床の 1 人あ
他、食道癌、大腸癌、胆管癌などで手術適応のな
たりの専有面積を6.4m に拡張する工事が終了し、
いような高度進行癌症例に積極的にメタリックス
また病院前の駐車場50台分も整備し終えました。
テント留置術なども行っています。
2
まず、当院の特徴として、外科、胃腸科の充実
があげられると思います。松田院長、馬渕医師、
腹腔鏡下手術は胆嚢、大腸、十二指腸などに対し
上野医師の 3 人のベテラン常勤医に加えて、鳥大
て行っていますが、やはり比較的簡単な症例を選
第一外科の先生に週一回の日勤と週 5 回の当直を
んでやっています。以前は無症状胆石症にも積極
していただいております。上部内視鏡検査は全国
的に手術をすすめていましたが、最近ではほとん
的な傾向でしょうが、ここ数年徐々に減少し、平
どの症例が経過観察となり、数年前よりラパコレ
成15年は720例でした。これに対して下部消化管
はずいぶん減っています。肝臓癌に対しては体外
内視鏡検査は年々増加傾向にあり、平成15年は
式マイクロ波凝固療法や、開腹術を少数ですがや
382例になり、今年は450例くらいになりそうです。
っていますが、肝臓癌の治療がラジオ波治療が主
大腸内視鏡検査の症例が増えた結果、早期大腸癌
流になってきており、大学へ紹介する患者が増え
鳥取県医師会報 04.11 No.593
22
外科手術は胃癌、大腸癌が年間20例前後です。
り、多い時には 1 人で 6 人もの人工呼吸器の患者
の治療に当たることもあります。専門は循環器内
科で症例は多くはありませんが、人工ペースメー
カー植え込み術なども手がけています。何とか内
科の常勤医師の確保へと努力はしていますが、全
国的に勤務医不足で、現状ではなかなか難しいと
思われます。鳥大からは火曜日に循環器、木曜日
に呼吸器、金曜日に糖尿病の専門医師による非常
勤外来をしていただいております。
整形外科は北岡副院長が一人で担当していま
てきたため、一時期より症例は減っています。痔
す。外来は月曜日と木曜日です。手術は外科医が
疾患の症例はかなり多く、経肛門的痔核結紮術や、
麻酔と助手を手伝って人工骨頭や一般的な骨折な
内視鏡的痔核結紮術もやっていますが、やはり手
どを行っています。
術になる症例が多く、とくに痔瘻には主にシート
ン法を行っています。また、漢方や、針灸などの
放射線科は非常勤ですが、毎週火曜日にCTの
読影をしてもらっています。
東洋医学的治療も併用しています。ターミナルケ
薬剤師による服薬指導、管理栄養士による栄養
アは一般病棟で取り組んでいますが、ほとんどの
指導、放射線技師や臨床検査技師による異常所見
患者に病名は告知しているものの、やはり個々の
の指摘などの活動もスムースにいっています。
症例によって対応に苦慮する場合も多く、難しさ
を実感しています。
最近とくに医療事故の報道が多く、当院でも毎
月 1 回、医療安全対策や院内感染防止対策や褥創
内科は常勤が平田医師一人のため多忙を極めて
対策の委員会を開いて、事故防止に努めています。
います。午前中は月曜日から土曜日までの毎日、
当院には老健、特養、訪問看護などの介護施設
外来診察をこなし、ほとんど昼休みも取れず、午
が一切ないため、退院後に訪問診察などが必要な
後は病棟業務になります。患者の高齢化が進み、
患者は開業の先生方にお願いしております。今後
いろいろな疾患を合併した患者が多くなり、 1 人
も医師会の先生方には何かとお世話になることが
であらゆる疾患を診なくてはならないためとても
多いと思いますが、よろしくお願いします。
大変です。とくに冬期には呼吸器疾患の増加によ
(院長 松田哲郎)
鳥取県医師会報 04.11 No.593
23
日医よりの通知
総務省通知「恩給診断書の書式を改めることについて」の送付について
〈16.
10.7
法40
日本医師会長 植松治雄〉
今般、総務省人事・恩給局長から本職にあてて標記の通知がありました。
傷病恩給の請求における恩給診断書の交付は、恩給を受けようとする者が相談に赴く各都道府県行政庁
において、恩給請求に必要な書類のひとつとして「診断書書式」が渡され、それを請求者が医療機関に持
参し、診察、診断書の記入、発行を依頼するという流れで運用されております。「精神疾患、外傷性てん
かん等」に関しては昭和34年に、「肢体障害」「視覚障害」「聴覚障害」に関しては昭和50年に、全国統一
的な書式が作成され、恩給請求の実務において、これらの書式の使用が求められていたところであります。
このたび、他の給付制度における障害認定方法と関係法令の用語の改定との整合を図るため、書式の一
部が改められました。総務省人事・恩給局長から周知方の依頼がありましたので、貴会管下会員への周知
方についてご高配くださいますようお願い申しあげます。
電気手術器と穿刺用ニードルガイド等の併用に係る自主点検等について
〈16.
10.15
地Ⅰ139
日本医師会常任理事 田島知行〉
このたび、厚生労働省医薬食品局審査管理課長並びに安全対策課長より、都道府県衛生主管部(局)長
あてに標記通知が発出されるとともに、本会に対してもその周知方依頼がなされました。
本件は、ラジオ波による焼灼療法及びマイクロ波による凝固療法を経皮的に施行する際に使用される超
音波プローブと併用する金属製ニードルガイドによって電気手術器のニードルカニューレ上の絶縁皮膜が
損傷し、患者に熱傷を引き起こした事例が報告されたため調査をおこなったところ、電気手術器をニード
ルガイド等に挿入する際及びニードルガイド上のニードルカニューレを焼灼部位に応じて移動する際に絶
縁皮膜を損傷する可能性等が示唆されたため、都道府県に対して指導を求めるものです。
つきましては、貴会におかれましても、本件についてご了知いただきますとともに、貴会管下会員への
周知方につきまして、ご高配賜りますようよろしくお願い申し上げます。
バイポーラ電極を有する電気手術器に係る自主点検等について
〈16.
10.15
地Ⅰ140
日本医師会常任理事 田島知行〉
このたび、厚生労働省医薬食品局審査管理課長並びに安全対策課長より、都道府県衛生主管部(局)長
あてに標記通知が発出されるとともに、本会に対してもその周知方依頼がなされました。
本件は、バイポーラ電極を有する電気手術器のバイポーラコードの電極端子である二股φ 4 mmプラグ
について、モノポーラ電極の 3 極出力端子に誤接続したまま使用すると、バイポーラピンセットの電極先
端同士が接触したときに、モノポーラ出力スイッチが押されたのと同じ状態になるため、通常のバイポー
ラ出力の数倍∼10倍のモノポーラ出力が生ずることが確認されており、微細なバイポーラによる手術を行
う脳外科、形成外科等において、重篤な有害事象を引き起こす可能性があることから、都道府県に対し、
関係業者への指導を求めるものです。
つきましては、貴会におかれましても、本件についてご了知いただきますとともに、貴会管下会員等に
対する周知方につきましても、ご高配賜りますようよろしくお願い申し上げます。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
24
広告が可能な医師の専門性に関する資格名等について
〈16.
10.15
地Ⅰ141
日本医師会長 植松治雄〉
いわゆる「専門医資格」の広告のための厚生労働大臣への届出につきまして、今般、新たに、日本歯周
病学会、日本乳癌学会からの届出が厚生労働大臣に受理されたことに伴い、厚生労働省医政局総務課長よ
り各都道府県衛生主管部(局)長宛に標記の通知がなされるとともに、本会に対してもその周知方依頼が
ありました。
広告することができる資格名(追加)
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
歯周病専門医
歯科医師
平成16年10月 5 日
(03)3947−8891
有限責任中間法人 日本乳癌学会
乳腺専門医
医 師
平成16年10月 5 日
(03)3918−0111
生涯教育の新しい学習方法による単位取得について
〈16.
10.19
生39
日本医師会常任理事 橋本信也〉
平成15年度都道府県医師会生涯教育担当理事連絡協議会にてお知らせがありました通り、平成16年度よ
り、下記の項目を新しく生涯教育の評価に加えることになりました。
なお、「医師国家試験公募問題作成」と「インターネット生涯教育講座によるセルフアセスメント解答」
に関する具体的な事項は別記の通りですので、ご参照ください。
本件につきまして、貴会会員に周知のうえ、新しい学習方法による単位取得を会員にお勧め下さいます
よう、貴職の特段のご配慮をお願い申し上げます。
記
(1)
「インターネット生涯教育講座」セルフアセスメント解答(別記 1 )
( 2 )医師国家試験公募問題作成(別記 2 )
( 3 )臨床実習・臨床研修の指導医
( 4 )指導医のための教育ワークショップ参加
別記 1
「インターネット生涯教育講座」セルフアセスメント解答について
1 .趣旨
「インターネット生涯教育講座」は、動画、静止画、音声、テキスト等を組み合わせた効果的な学習教
材であり(別添作品一覧参照)、平成14年度から日医ホームページ生涯教育On-lineにおいて配信されてい
る。
平成16年度より、本会ではこれを「日医生涯教育協力講座」に含め、16年 4 月現在、 8 社の協力を得て
いる。本講座の企画監修は本会学術企画委員会が行っており、本講座の各パートには、学習成果を自己評
価できるようセルフアセスメントを設けている。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
25
2 .取得単位
「インターネット生涯教育講座」の各パート(約30分)に設けられたセルフアセスメントは一正解形式
で 5 設問からなり、全問を解答すると、正解、不正解を問わず、 1 単位が取得できる(正解数による採点
制は、現在検討中である)。
なお、各パートは 3 年間掲載し、セルフアセスメントは 1 年毎に改訂する予定である。 1 年間に同一パ
ートで 2 単位取得することはできない。
3 .セルフアセスメント解答受付開始時期
平成16年11月 1 日(月)より
4 .取得単位の取り扱い
( 1 )日本医師会は、「インターネット生涯教育講座」セルフアセスメント解答により会員が取得した単位
数を、コンピュータに記録し、管理する。これは「日医雑誌を読んで評価・意見をハガキ・インターネ
ットで回答」と同様である。
( 2 )( 1 )の日本医師会でコンピュータ管理された学習単位は、都道府県医師会から提出された申告書ま
たは一括申告の合計単位数に加算され、その会員の最終申告データ(単位)とする。
( 3 )「インターネット生涯教育講座」セルフアセスメント解答者に関する年間の集計結果は、日本医師会
から都道府県医師会に年度末に通知する。
別記 2
医師国家試験公募問題作成について
1 .趣旨
最近の医師国家試験は、合否基準、試験問題の公募、プール制の導入、試験問題の回収など、多くの点
で改善が行われている。
このうち試験問題については、平成13年から全国の大学医学部・医科大学教員からの公募が開始されて
おり、日本医師会会員にもお願いすることが、医師国試改善検討委員会で決定されている(平成15年 4 月
17日)
。
公募された試験問題は、厚生労働省内委員会でブラッシュアップされ、数万題の試験問題が蓄積され、
いわゆるプール制が施行されて、良質な試験問題がくり返し出題されることになる。
地域医療に携わる臨床経験豊富な日医会員も生涯教育の一環として、医師国家試験問題を作成し、わが
国の良き医師養成に参加することを望みたい。
2 .取得単位
会員が作成した試験問題は所属の都道府県医師会に提出する。取得単位数については、当面 3 単位とす
るが、一般問題と臨床実地問題によって取得単位は異なるものと思われるので、検討のうえ、あらためて
通知する。
3 .出題範囲と出題形式
( 1 )出題範囲は、医師国家資格試験出題基準(平成17年版*)の以下の中からとする。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
26
① 必修の基本的事項
② 医学総論
Ⅰ.保健医療論
Ⅱ.予防と健康管理・増進
( 2 )出題形式は、Aタイプ( 5 肢 1 択形式)とする。
( 3 )一般問題、臨床実地問題、いずれでもよい。
4 .会員の応募問題のとりあつかい
( 1 )都道府県医師会生涯教育担当者は、会員が応募した問題をとりまとめ、日医生涯教育課宛に郵送す
る。
( 2 )都道府県医師会生涯教育担当者は、出題者名を記録し、その年度の生涯教育一括申告データに取得
単位を加算する、あるいはその年度の申告書に取得単位の記載があるかどうかチェックする。
( 3 )日医生涯教育課は都道府県医師会から提出された出題を厚生労働省の国試フォーマットに入力する。
プリントアウトしたものを生涯教育推進委員会委員長と担当理事で検討したうえ、生涯教育課から厚生
労働省(インターネット)に一括して送る。
5 .提出締切
平成16年12月27日(月)必着
*本会にて所持していますので、閲覧希望がありましたら県医師会事務局へご連絡下さい。
◎日本医師会員にて、上記出題を希望される方は、お手数ですが予め県医師会事務局へご連絡下さい。
『日本医師会雑誌』月刊化のお知らせ
〈16.
10.28
日医発第834号 日本医師会長 植松治雄〉
日本医師会では、医師の生涯教育に資する目的で、『日本医師会雑誌』を刊行しておりますが、近年、
生涯教育媒体が多様化し、毎月 2 号刊行することにつきましては、従前より本会会員の先生方からさまざ
まなご意見が寄せられておりました。
新執行部では、本年 4 月から本会事業のさまざまな見直し・改革に取り組んでおりますが、その一環と
して、平成17年 4 月より、これまで毎月 2 号発行していた『日本医師会雑誌』を月刊化(毎月 1 回発行)
することにいたしました。
『日本医師会雑誌』はこれまで、代議員会ならびに本会主催の講習会など記録性の強い記事と、医学的
課題・医療的課題の特集を同時に掲載してまいりましたが、今後の月刊化に伴い、より医学的課題・医療
的課題に純化させ充実していく方針です。なお、それに伴い代議員会、本会主催の講習会等は別冊として
発行し、これまでどおり全会員に送付いたします。また、新たに会員の生涯教育に役立つ欄の設置、地域
医師会の独自の取り組みなどを積極的に取り上げ、誌面のより一層の改善・充実に取り組んでまいる所存
です。
ここに『日本医師会雑誌』月刊化のお知らせと同時に、今後とも『日本医師会雑誌』への変わらぬご協
力を何卒宜しくお願い申し上げます。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
27
県よりの通知
市町村合併等に伴う病院(診療所)開設許可事項変更届の提出について(通知)
〈16.
10.15
医第1193号 鳥取県福祉保健部医務薬事課長〉
このことについて、市町村合併の場合、合併期日より各地方法務局で所在地について自動的に登記が変
更されますが、県としても変更後の所在地等について適正に管理したいと考えます。
ついては、市町村合併により登記上の所在地に変更が生じた場合は、標記病院開設許可事項変更届を 1
年以内に所轄の保健所に提出していただくよう貴会会員にお知らせください。
また、 1 年以内に所在地以外の事項について開設許可事項の変更を届出又は申請される場合は、所在地
に係る事項を届出又は申請内容に含めていただくようお願いします。
なお、市町村合併の他、区画整理等によって所在地に変更が生じた場合も同様に手続をしていただきま
すよう併せてお願いします。
医療法人の主たる事務所の所在地等に係る定款(又は寄附行為)の
変更の手続について(通知)
〈16.
10.15
医第1194号 鳥取県福祉保健部医務薬事課長〉
標記定款(又は寄附行為。以下「定款等」という。)の変更については、本来であれば本県知事の認可
を受けて各地方法務局で登記の変更の手続を行うものですが、市町村合併に伴う所在地等の変更の場合に
限り、法務局側で登記が変更されるためこのような手続きを必要としません。
この場合、定款等の記述は旧所在地のままであり、登記簿上の所在地との不突合が生じることとなりま
す。
ついては、このような事態を避けるために、下記により定款等の変更届を提出していただくことになり
ましたので、貴会会員にお知らせくださいますようお願いします。
なお、市町村合併の他、区画整理により所在地が変更になった場合も同様に手続をしていただきますよ
う併せてお願いします。
記
1
変更届は市町村合併等による所在地の変更後、 1 年以内に所轄の保健所に提出すること。
2
変更届は右記様式に従うものとし、新定款等 2 通を添付すること。
3
市町村合併等に伴い、所在地について定款等を変更する際は、法人内部で理事会等の議決を必要とし
ないこと。
4
1 年以内に所在地以外の事項について定款等の変更を予定している場合は、通常の定款等変更認可申
請の中に所在地の変更も含めて差し支えないこと。
5
厚生労働省所管の医療法人については、別途中国四国厚生局からの指示があるまで当該変更届の提出
等の手続は要しないこと。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
28
(様式)
平成 年 月 日
鳥 取 県 知 事 様
主たる事務所の所在地
医療法人名
理事長氏名
印
定 款 ( 寄 附 行 為 ) 変 更 届
このことについて、下記のとおり主たる事務所の所在地について定款(寄附行為)を変更しま
したので届出します。
記
1
2
3
4
変更年月日 平成 年 月 日
変更後の所在地
変更前の所在地
変更理由(例:市町村合併によるもの。)
倉吉市及び関金町の合併に伴う国民健康保険の保険者番号及び老人保健法の
市町村番号の変更について(通知)
〈16.
10.25
長第1022号 鳥取県福祉保健部長寿社会課長〉
倉吉市及び関金町が平成17年 3 月22日をもって合併することに伴い、国民健康保険の保険者番号及び老
人保健法の市町村番号を下記のとおり変更しますので、お知らせします。
記
1
新町名及び旧町名
( 1 )新市名 倉吉市
( 2 )旧市町名 倉吉市、関金町
2
保険者番号及び市町村番号
合 併 前
3
合 併 後
国保
倉吉市
310037
一般
関金町
310698
国保
倉吉市
67310037
退職
関金町
67310698
老人
倉吉市
27310036
保健
関金町
27310697
倉吉市
310037
倉吉市
67310037
倉吉市
27310036
変更年月日(合併年月日)
平成17年 3 月22日
鳥取県医師会報 04.11 No.593
29
お知らせ
日本医師会認定産業医新規申請手続きについて
標記の件について、平成16年度第 3 回申請受付期間は、12月 5 日∼ 1 月 5 日までとなって
います。申請される先生は、本会より書類用紙を取り寄せ、事務手続きの都合上、12月20日
までに下記によりお申込み下さい。
記
【資格】
・日本医師会認定産業医制度指定研修会基礎研修50単位(前期研修14単位、実地研修10単位、
後期研修26単位)を修得した者
※前期研修(14単位)については、下記の項目が必須となりますので、各項目に記載され
ている単位数の研修を必ず修得して下さい。
( 1 )総論 2 単位 ( 2 )健康管理 2 単位 ( 3 )メンタルヘルスケア概論 1 単位
( 4 )健康保持増進 1 単位 ( 5 )作業環境管理 2 単位 ( 6 )作業管理 2 単位
( 7 )有害業務管理 2 単位 ( 8 )産業医活動の実際 2 単位
【提出物】
1 )日本医師会認定産業医新規申請書
2 )産業医学研修手帳(Ⅰ)
3 )申請料 1 万円
〔銀行振込口座〕
鳥取銀行本店 普通口座 No.0362630
鳥取県医師会会長 長田昭夫
〔郵便振り込み口座〕
01290−9−14616
鳥取県医師会 〔現金書留〕
〒680−8585
鳥取市戎町317
鳥取県医師会産業医部会
〔その他〕
直接、鳥取県医師会事務局(鳥取市戎町)まで持参して頂いてもかまいません。
4 )以上のほか、日本医師会員外の医師の場合は「医師免許証の写し」が必要です。
【問い合わせ先及び書類提出先】
その他、ご不明な点がありましたら、お問い合わせ下さい。
TEL(0857)27−5566
鳥取県医師会報 04.11 No.593
30
鳥取県医師会事務局(担当:岡本)
健 対 協
早急に心電図判断基準の統一化を
平成16年度若年者心臓検診対策専門委員会
■ 日 時 平成16年10月28日(木)
午後 2 時50分∼午後 5 時10分
■ 場 所 鳥取県健康会館 鳥取市戎町
■ 出席者 19人
小竹委員長、天野・宮 ・吉田眞人・西尾・白石・坂本・
吉田泰之・星加・平田・石黒・辻各委員
健対協:長田会長、岡本理事
県健康対策課:渡部健康増進係長
県体育保健課:木下課長補佐
健対協事務局:谷口事務局長、岩垣主任、田中主事
報 告
1 .平成16年度児童・生徒の心臓検診結果につい
て:小竹委員長
受診者数82,293人で昨年より1,172人減であっ
た。第一次精密検査対象者数1,062人(1.29%)の
うち1,035人(受診率97.5%)が受診し、要精検者
102人(9.86%)、要医療者 0 人、要観察者154人
(14.88%)、管理不要359人(34.69%)、異常なし
418人(40.39%)であった。
地区別では昨年度に引き続き、倉吉保健所管内
の要精検率が少し高めである。
第二次精密結果については、現在集計中であり、
次回の委員会で報告することとした。
は要精検率3.5%であった。
地区別の要精検者率を比較すると、東部3.8%、
中部3.6%、西部3.4%であった。
至急受診は32人(東部22人、中部 4 人、西部 6
人)であった。
協 議
1 .心臓検診の今後の実施体制について
心臓疾患精密検査については、保健所を一次会
場にして実施されてきたが、近年、保健所の検診
機能の見直しが行われてきており、来年度から検
診場所としての保健所の提供が困難な状況にあ
る。来年度以降の検診体制について 9 月30日心臓
検診打合せ会を開催し、以下のとおり検討を行っ
た。
2 .平成16年度心電図判読結果について:
平田係長
①県費事業の一次精密検査が来年度から廃止とな
実施学校数は268ヶ所、受診者総数は25,726人
れば、学校現場は混乱する。その前に、 1 ∼ 2
(小学校:11,845人、中学校:6,396人、高等学
年の移行期間を設ける。その間は、検診会場を
校・高等専門学校:7,111人、諸学校:220人、そ
各地区医師会館とし、現行の一次精密医療機関
の他:154人)、そのうち異常なしが24,800人、要
の担当医に来てもらって検診を行う。問診及び
精検者数926人で要精検率3.6%であった。昨年度
聴打診、超音波検査は地区医師会館でも可能で
鳥取県医師会報 04.11 No.593
31
ある。しかし、胸部レントゲン検査はできない
討を提示した研修会等を開催し、心電図判読委
ので、レントゲン検査が必要とされた者は、二
員、学校医との連携を密にするという意見があ
次精密検査で行う。
った。
②二次精密検査は、現在指定されている精密医療
機関(県立中央病院、県立厚生病院、鳥大医小
児科・第 2 外科)で受診して頂く。
今後の対応、検討課題については以下のとおり
である。
③移行措置後は、精密検査の要件を充たしている
・県健康対策課:来年度だけでも、鳥取保健所の
医療機関を増やすことで対応していきたい。そ
会場提供はお願い出来ないかどうか調整をして
の際は自己負担となる。
頂く。平成17年度の予算要求をして頂く。
④現行約1,000人と一次精密検診対象者の数が多
・鳥取県健康対策協議会:移行期間の検診会場と
いが、心電図判定基準や既に医療機関に通院中
して、地区医師会館を利用できるように各地区
の児童・生徒は精査対象からはずす等の検討が
医師会にお願いする。
必要である。(詳細については県医師会報10月
号に掲載済み)
。
・県体育保健課:検診体制の変更について、市町
村教育委員会等の関係機関への説明・意見調整
を行っていく必要がある。
これらの検討事項について、本委員会で以下の
・委員会:早急に心電図判読基準の見直しを行
意見があった。
い、各地区で統一化を図る。心電図は「異常な
・移行期間の検診会場を、地区医師会館を利用す
し」だが、問診の結果により「要精検」とする
るという件は、鳥取県立厚生病院、鳥取大学医
ことがある。これについては、東部、中部地区
学部附属病院ではポータブルのエコーが確実に
では心電図異常のみ「要精検」としている。心
確保出来れば協力は可能である。しかし、鳥取
電図の結果で判定することを、健対協より各地
県立中央病院は保健所が近隣だったため人員の
区心電図判読委員会に周知することとなった。
協力体制が可能であったが、東部医師会館とな
また、移行措置後の心臓検診実施要綱、精密
るとかなり遠く、それが難しくなる。よって、
検査医療機関登録実施要綱の検討を行う。
来年度だけでも、鳥取保健所の会場提供はお願
い出来ないだろうかという意見があった。
・移行期間終了後は一次精密検査医療機関を増や
現在、学校における心電図検査判読結果は、鳥
す件は、ほぼ了承された。ただし、登録条件の
取県保健事業団および山陰予防医学研究所を通じ
整備を行い、その条件を満たした医療機関を登
て学校長に、また健康対策協議会より校医に通知
録することとする。条件には、がん検診精密検
している。各学校長、養護教諭より校医に結果報
査医療機関登録条件のように講習会等の受講を
告を行っているので、個人情報の取り扱いのこと
義務とすることも取り入れることが決まった。
もあり、来年度より健対協から校医に送付するこ
・現行では各学校で実施されている心電図検査、
とは止めることとなった。
校医による内科検診の総合判定で学校医が対象
しかし、検査結果については健対協で把握して
者を決めている。対象者の抽出方法の検討も必
おく必要があるので、今までどおり報告について
要という意見があり、その打開策として、心電
は行ってもらうこととした。
図判読基準の見直し、また、至急受診の症例検
鳥取県医師会報 04.11 No.593
32
2 .心電図判読結果の取り扱いについて
近未来型の肺癌検診を展望する
第20回肺癌検診セミナー:現行の肺癌検診から近未来型の肺癌検診を考える
健対協・肺がん対策専門委員会委員長 中 村 廣 繁
■ 日 時 平成16年10月24日(日)
午前 9 時35分∼午後 5 時
■ 場 所 パシフィコ横浜 会議センター 神奈川県横浜市西区みなとみらい1−1−1
報 告
2 .シンポジウム 2 「各種癌検診から学ぶ精度管
理」
肺癌検診セミナーも今回で第20回の節目を迎
肺癌検診の精度管理を標準化するために、他臓
え、現行から近未来型の肺癌検診のあり方を考え
器の癌検診から学ぶというシンポジウムが企画さ
るべく、以下の 3 つのテーマでシンポジウム形式
れた。「乳癌検診」について、聖マリアンヌ医科
の討論が行われた。
大学の福田 護先生からマンモグラフィー併用検
診について精度管理中央委員会(精中委)の活動
1 .シンポジウム 1 「新たな方法論を考える」
が報告され、医師、放射線技師に対する教育、研
「検診とゲノム診断」について、愛知県がんセ
修、資格制度の重要性が示された。「子宮頸癌検
ンターの光富徹哉先生から肺癌の分子生物学の検
診」について、神奈川県がんセンター中山裕樹先
診への応用が解説された。その中で、肺癌発症リ
生から細胞診についての高い精度管理の現状と、
スクに関連している遺伝子多型による高危険群の
頸癌の若年化に伴い、むしろ検診制度が追い付け
同定と、喀痰・血清といった臨床検体中の癌関連
ていないという問題点が示された。今後は若年受
遺伝子の同定から微量肺癌細胞を検出する早期診
診者の増加と検診医の教育を目指していくと述べ
断の可能性が示された。「PET検診」について、
られた。「肺癌検診」について大阪府立成人病セ
国立がんセンターの寺内隆司先生からFDG-PET
ンターの中山富雄先生から他の検診と比較して、
を用いた検診についての現況が示された。近年
肺癌検診は精度管理が遅れていること、地域格差
PETの普及率が進み、PETがん検診がすでに有
が大きいことが報告された。また集団方式と個別
効であるかのような錯覚があるが、PET検診は
方式では個別方式について特に地域格差が大きい
まだエビデンスがないのが現状で有効性評価をす
ため、今後は検診期間の制度を評価する機構の設
るために感度の測定、コスト・ベネフィット、リ
立や、市町村単位での検診成績の公開などの将来
スク・ベネフィットを早急に確立していく必要が
対策が望まれると提言された。
あると述べられた。「肺癌CT画像のコンピュータ
ー支援診断」について、徳島大学の仁木 登先生
からCT検診を効率的に行うために、新しい画像
3 .シンポジウム 3 「生活習慣病と低線量CTに
よる検診」
診断技術として、コンピューター支援診断
「慢性閉塞性肺疾患・禁煙」について香川大学
(CAD)の研究開発経緯が示された。今後CT検
の佐藤 功先生から肺癌のCT検診で同時に発見
診の普及とともに発展していくことが期待され
される疾患について、特に慢性閉塞性肺疾患を中
る。
心に禁煙の重要性と関連づけて報告がなされた。
「肺癌CT検診の冠動脈および大動脈疾患検出への
鳥取県医師会報 04.11 No.593
33
応用」について、肺癌CT検診研究会・循環器部
能性」について、日立健康管理センターの中川
会の伊谷寧崇先生から胸部CTの縦隔条件で心・
徹先生よりCTは内臓脂肪面積の測定にも有用で、
大血管の形態診断を併せて行うことで冠動脈およ
胸部CT検診に続いて胸部CTを施行することによ
び大動脈疾患を早期に発見できるメリットが示さ
り、肥満症の予防と治療に有効活用できる可能性
れた。「CTによる内臓脂肪面積自動診断とその可
が報告された。
お 願 い
がん登録精度向上のため届出にご協力を!!
−早期がんの届出もお願いします−
鳥取県医師会・鳥取県健康対策協議会長
がん登録対策専門委員会委員長
長 田 昭 夫
岸 本 拓 治
平素は腫瘍登録につきまして多大なるご協力をいただき有り難うございます。お蔭様で、平成
15年度の届出件数は、3,060件で前年に比較して532件の増加となりました。これも偏に皆様方の
ご理解とご協力の賜と心より感謝いたしております。
しかしながら、現実には、1998年から届出件数の低迷により鳥取県における登録精度は下がっ
てきております。地域がん登録は、がん対策・がん医療の現状把握、問題点の発見、対策の立
案・実施後の評価に不可欠であります。評価のための登録精度は届出件数によって左右されます。
登録率が高いほど信頼性が増すことはいうまでもありません。
この登録精度を上げていくためには、皆様方の自主的な届出に仰ぐほかありません。
そこで、がんと診断された患者を余すことなく、すべてもれなく届出していただきたくよろし
くお願いいたします。
なお、早期がんにつきましても出来るだけ幅広くお届けいただきますよう、よろしくお願い申
し上げます。
◆ 鳥取県がん登録のホームページには
「鳥取県におけるがん罹患・死亡状況」
を図表やマップにまとめて掲載してい
ます。どうぞご覧下さい。
http://sbsrvv01.me.tottori-u.ac.jp/eisei/InetPub/WWWROOT/index.html
鳥取県医師会報 04.11 No.593
34
鳥取県医師会腫瘍調査部月報(10月分)
毎月腫瘍登録の届け出を頂き有り難うございます。
腫瘍占拠部位については、臓器内の部位によりICD番号が異なりますのでなるべく詳しく記載して下さ
い。
( 1 )施設別登録件数(含重複例)
( 2 )部位別登録件数(含重複例)
登 録 施 設 名
件 数
鳥 取 県 立 中 央 病 院
87
口
米 子 医 療 セ ン タ ー
81
食
鳥
院
67
胃
院
28
小
鳥 取 赤 十 字 病 院
23
山
陰
労
災
病
院
鳥
取
生
協
病
野
の
花
診
療
部 位
癌
1
癌
12
癌
69
腸
癌
3
結
腸
癌
43
19
直
腸
癌
16
院
14
肝
臓
癌
38
所
12
胆
嚢
癌
7
院
11
膵
臓
癌
17
新田外科胃腸科病院
9
上
顎
癌
1
林 医 院 ( 用 瀬 町 )
4
肺
癌
70
鳥 大 医 放 射 線 科
4
心臓、縦隔及び胸膜癌
2
土
3
軟
瘍
2
岡 本 医 院 ( 大 栄 町 )
1
皮
癌
1
あだち脳神経外科クリニック
1
乳
癌
28
越
院
1
子
宮
癌
4
脇 田 産 婦 人 科 医 院
1
卵
巣
癌
8
鳥 大 医 整 形 外 科
1
前
癌
14
立川耳鼻咽喉科診療所
1
膀
胱
癌
9
溝
1
腎
臓
癌
1
1
甲
癌
7
370
原
発
不
詳
の
癌
1
悪
性
リ
ン
パ
腫
5
多
発
性
骨
髄
腫
4
病
7
取
野
島
博
永
市
愛
井
智
口
内
中
原
立
病
病
病
医
科
央
院
医
病
医
院
院
合 計
( 3 )問合票に対する回答件数
回 答 施 設 名
件 数
鳥 取 県 立 中 央 病 院
2
鳥 取 赤 十 字 病 院
2
合 計
4
白
腔
・
咽
頭
件 数
道
部
腫
膚
立
腺
状
腺
血
合 計
370
註)腫瘍登録の届出件数は、患者一人に 1 件ということにはなりません。記入早見表に「診断または疑診
の時点に限らず、確診時(病理組織診断時など)、他医紹介時、手術時、退院時、死亡時などにも、
経過を追ってご通知いただければ幸いです。」と明記しておりますように、重複して届け出られる場
合もあります。従いまして、届出件数は患者の新規発生件数だけを集計したものではなく、重複があ
りますので、がん罹患の動向の正確な目安にはなりません。あくまでも、該当月の届出件数というこ
とで解釈して頂きたく存じます。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
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脳卒中登録対策専門委員会調査報告(10月分)
登 録 施 設 名
診断票件数
退院票件数
登 録 施 設 名
診断票件数
退院票件数
鳥 取 県 立 中 央 病 院 5
5
済生会境港総合病院
1
1
鳥
院
3
6
大山リハビリテーション病院
2
4
鳥 取 赤 十 字 病 院
10
10
日
院
9
7
溝
院
1
1
57
60
取
市
立
病
鳥
取
生
協
病
院
1
2
山
陰
労
災
病
院
20
18
院
0
1
院
5
4
新田外科胃腸科病院
0
1
博
皆
愛
生
温
病
泉
病
野
口
病
中
央
病
小 計
経
過
報
告
票
郡家町保健センター
合 計
1
118
ご協力頂き有難うございます。
なお、診断票、退院票の送付先は、患者住所地を所管する保健所又は保健所支所ですので、よろしく
お願い致します。
平成15年度版「国民医療年鑑―医療の質と安全確保をめざして―」
発 売 ご 案 内
第 1 章 医療の質と安全確保をめざして
第 7 章 平成15年度における保健医療の展開
第 2 章 医療政策
第 8 章 委員会の活動成果
第 3 章 生命倫理・医の倫理
第 9 章 日医総研レポート
第 4 章 学術・生涯教育
第10章 委託調査研究
第 5 章 日本医学会の活動
第11章 医療関連統計
第 6 章 国際関係の動向
第12章 年誌・一覧表
「医療安全、医の倫理、介護保険、高齢者医療、児童虐待、学校保健、医療情報ネットワーク、
生涯教育」等、今日的課題や医療の現況を示す多数の論文、多数の委員会報告等を収載。各種統
計・資料も満載。
1 冊6,370円(税・送料込)
ご注文先;株式会社 春秋社営業部(担当 黒田)
〒101−0021
東京都千代田区外神田2−18−6
TEL 03(3255)9611
FAX 03(3253)1384
郵便振替 00180−6−24861
※参考までご覧になりたい方は、貸し出し致しますので鳥取県医師会までご連絡ください。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
36
感染症だより
R
『タミフル⃝
カプセル75』の予防投薬は保険給付外(自由診療)
R
中外製薬株式会社が、製造輸入発売しています抗インフルエンザウイルス剤『タミフル⃝
カプセル75』
は、本年 7 月にインフルエンザ予防効能の追加承認を受けましたが、平成16年 7 月 9 日付保医発第0709004
号「タミフルカプセル75の取扱いについて」(社会保険通信第1055号掲載)で予防効能については保険給
付の対象外である旨、厚生労働省から通知が出されております。
従いまして、予防効能でタミフルカプセルをご処方される場合は保険請求できません。自由診療となり
ますので、カルテを別に作製願います。
また、予防効能はカプセル剤のみに承認されており、ドライシロップは適応となりませんので、併せて
ご注意いただきますようお願い申し上げます。
結核予防法の一部を改正する法律等の施行について
標記につきまして、日本医師会感染症危機管理対策室長及び鳥取県福祉保健部長より通知がありました
ので、要約してお知らせ致します。
定期健診
1
対象者、定期及び回数の見直し
( 1 )基本的な考え方
定期健診の患者発見率に照らし、併せて集団感染の防止という観点からも、定期健診の必要性・有効性
について検討を行った上で、定期健診の対象者、定期及び回数を見直す。
( 2 )施設庁が行う被収容者への定期健診
ア 矯正施設
①少年院及び婦人補導院については、定期健診を廃止する。
②監獄については、20歳に達する日の属する年度以降において毎年度 1 回の定期健診を行う。
イ 社会福祉施設
被収容者に対して、65歳に達する日の属する年度以降において毎年度 1 回の定期健診を行う。
( 3 )事業者が行う定期健診
結核菌に暴露される機会が多い職種及び必ずしも結核に感染する危険は高くないものの、発症すれば二
次感染を引き起こす危険が高い職種として、近年の集団感染事例も参酌して、初発患者が従事者であるこ
とも少なくない学校、病院、診療所、助産所、介護老人保健施設及び社会福祉施設の従事者に対して、毎
年度 1 回の定期健診を行う。
( 4 )学校長が行う定期健診
大学、高等学校、高等専門学校、専修学校又は各種学校(修業年限が 1 年未満のものを除く。)の学生
又は生徒に対して、入学した年度 1 回の定期健診を行う。
( 5 )市町村長が行う定期健診
ア 高齢者に対する定期健診
65歳に達する日の属する年度以降において毎年度 1 回の定期健診を行う。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
37
イ 結核発症率の高い住民層等に対する定期健診
小規模事業所従事者、住所不定者、外国人等の結核のり患率が平均値に比して有意に高い層に対して、
重点的に定期健診を行う政策的必要性が高いことから、結核発症率の高い住民層が存在する都市部や特
別の政策課題を有している市町村を想定して、市町村が特に必要と認める年齢を限定しない結核発症率
の高い住民層等に対し、市町村が定める定期において市町村が定める回数の定期健診を行える。
定期外の健康診断
都道府県知事は、結核の予防上特に必要があると認めるときは、結核にかかっていると疑うに足りる正
当な理由のある者に対し医師の健康診断を受け、又はその保護者に対し健康診断を受けさせるべきことを
勧告することができる。
定期の予防接種
1
改正の趣旨
ツベルクリン反応検査(以下「ツ反」という。)による不必要な予防内服等の弊害を回避すること等の
理由から、ツ反を行わずに定期の予防接種を行う。
2
実施時期(定期)の見直し
結核の感染前に予防接種を実施することにより乳幼児期の重症結核等を予防するという観点から、ツ反
の廃止とともに、早期の予防接種を行うこととし、接種時期を医学的知見に基づき、生後直後から生後 6
月に達するまでの期間とする。
施行時期
法令及び規則は、平成17年 4 月 1 日から施行する。
新潟県中越地震に伴う予防接種の取り扱いについて
〈16.
11.1
地Ⅲ146F
日本医師会感染症危機管理対策室長 雪下國雄〉
予防接種法に基づく定期の予防接種の対象者であって、新潟県中越地震のために居住地である市町村に
おいて予防接種を受けることが困難なものが、居住地以外の市町村において予防接種を希望する場合には、
その旨の申出を受けた市町村の長が、予防接種の実施について特段の配慮をするよう求める事務連絡が、
厚生労働省健康局結核感染症課長より、各都道府県衛生主管部(局)担当課長宛になされました。
実施の方法は下記のとおりであります。
記
1 .居住地の長にあっては震災のため、予防接種実施依頼書の発行事務が極めて困難な状況であることか
ら、予防接種実施依頼書がなく、また、被災者にあっては母子手帳等を焼失あるいは、家屋に残したま
ま非難をしていることにより提示が困難な場合も考えられることから、希望地の長は被災者からの氏名、
生年月日、住所、接種歴その他の必要事項の申し出をもって、速やかに予防接種を実施されるよう、特
段の配慮をされたい。
2 .当該予防接種の実施に当たっては関係法令を尊守の上、被災者のおかれている状況にかんがみ、予診
の徹底による健康状態の把握について特に留意されたい。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
38
抗インフルエンザウイルス薬の供給等について
〈16.
11.10
地Ⅲ150
日本医師会感染症危機管理対策室長 雪下國雄〉
今般、平成16年度における抗インフルエンザウイルス薬の供給等について、厚生労働省医政局経済課長、
健康局結核感染症課長連名により、各都道府県衛生主管部(局)長に対し通知がなされ、日本医師会感染
症危機管理対策室長より、本会宛通知がありましたのでお知らせ致します。
本通知は、インフルエンザ患者に対して適切な検査・治療を行うためには、インフルエンザウイルス抗
原検出キット及び抗インフルエンザウイルス薬についても、その安定的な供給等を図ることが重要であり、
各医療機関等に対して適切な量が提供されることが必要であることから、患者数等の動向を勘案して必要
量を精査した上で、特定の医療機関等に過剰な量が供給されることがないよう、医療機関、卸売販売業者
等に対し周知徹底を図るよう各都道府県に求めるものであります。
つきましては、貴医療機関におかれましても、必要以上のインフルエンザウイルス抗原検出キット及び
抗インフルエンザウイルス薬を購入しないよう、十分ご留意願います。
また、厚生労働省において、10月15日時点における供給見込み状況がまとめられましたので、情報提供
致します。
抗インフルエンザウイルス薬等の供給見込み
平成16年10月29日 医政局経済課
1 .抗インフルエンザウイルス薬の供給について
(10月15日時点での企業からの聞き取り結果を基に作成)
○「タミフル」については、インフルエンザの流行状況に応じた適切な供給を確保する観点から、当該企
業は次のような措置を講ずる予定。
・過去10年程度で最大規模の流行にも十分対応可能な量として約1,500万人分を確保
・特定地域に過剰な量が供給されることなく、インフルエンザの地域毎の流行状況に適切に対応するた
め、都道府県人口比に応じた初回品揃え出荷と流行状況に対応した流行出荷の 2 本立てにより、出荷
量を調整
○「リレンザ」「シンメトレル」についても、各企業ともに、追加輸入等の緊急対応が可能となるよう準備。
○薬剤の適正使用や予防を含めた総合的なインフルエンザ対策が重要。
①タミフル(一般名:リン酸オセルタミビル 中外製薬)
・特徴 A型・B型インフルエンザウイルス感染症に有効
発症後、48時間以内に投与することが必要
タミフルドライシロップは小児の適応を有する
・昨シーズンの供給量(生産量)
1,230万人分(うち残量:611万人分)
・今シーズンの供給予定量 1,500万人分
(タミフルカプセル75:980万人分、タミフルドライシロップ 3 %:520万人分)
※ 8 カプセルを 1 人分、ドライシロップ 1 瓶(30g)を2.9人分として換算
②リレンザ(一般名:ザナミビル水和物 グラクソ・スミスクライン)
・特徴 A型・B型インフルエンザウイルス感染症に有効
発症後、48時間以内に投与することが必要
・昨シーズンの供給量(生産量)
8 万人分
・今シーズンの供給予定量 28万人分
(上記数量は現時点で対応可能な数量。流行状況及び備蓄要請時に合わせ、
鳥取県医師会報 04.11 No.593
39
更なる追加供給に応じられる様、検討を行う予定とのこと。)
③シンメトレル(一般名:塩酸アマンタジン ノバルティス)
・特徴 A型インフルエンザウイルス感染症のみに有効
発症後、48時間以内に投与することが必要
・脳梗塞後遺症やパーキンソン症候群に治療が主な用途であり、全量をインフルエンザ治療に使用できる
わけではない。
(販売予測を上回る需要が生じた場合には、原末を緊急輸入し、製造・包装が可能であるとのこと。)
2 .インフルエンザウイルス抗原検出キット(迅速タイプ)の供給について(10月15日時点での企業か
らの聞き取り結果を基に作成)
製造/輸入業者:タウンズ(製造、日本ベクトン・ディッキンソンが販売)、デンカ生研(製造)、住友製
薬バイオメディカル(輸入)、富士レビオ(製造)、シスメックス(製造)、第一化学薬
品(輸入)、ミズホメディー(製造)
※検査所要時間は 5 ∼20分程度
※ほとんどの製品の有効期間は10∼16か月
・昨シーズンの供給量(生産量)
1,553万人分(うち、残量448万人分)
・今シーズンの供給予定量 1,802万人分(需要増に対応し、更に290万人分の増産が可能とのこと。)
急性脳炎疑い症例について
◎中部総合事務所福祉保健局(倉吉保健所)より、下記のとおり資料提供がありましたのでお知らせ致し
ます。
平成16年11月12日、中部の医療機関から急性脳炎疑い症例の発生届出がありました。
・性別:男性
・年代:70才代
・経過:11月 9 日、悪寒、ふらつきがあり入院。入院後発熱あり。意識障害なし。
11月12日、朝もうろう状態で開眼できないため転院。
・症状:転院後、意識清明、発熱なし。
・患者は、人工透析を受けていた。また、県内で採取したスギヒラタケを10月中旬頃に食べていた。
・なお、急性脳炎との関連性については、国立感染症研究所の専門家の協力を得ながら感染症法に基づき
積極的疫学調査を実施しています。
今般、新潟県及び山形県において急性の脳症を疑う事案が発生しており、これまでに、これら
の事案において発症者は腎機能の低下の状態を有し、スギヒラタケの摂取があるとされています。
スギヒラタケは従前から食用きのことして摂取されており、これまで健康被害の報告もないと
ころですが、腎機能が低下している方への安全性が確認されるまでの間、これらの方々に対しス
ギヒラタケの摂取を控えるよう注意喚起をお願いします。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
40
インフルエンザワクチン在庫状況等調査について
―ご協力のお願い―
鳥取県医師会および県医務薬事課では、昨シーズンの経験に基づき、今シーズン中、定期的に
医療機関におけるワクチン在庫状況等の調査を下記の通り行います。
ご協力よろしくお願い申し上げます。
1 )調査目的
・県内のワクチンの需給バランスを把握し、不足した場合の対応の基礎資料とする。
①県民への情報提供に活用する。
②ワクチン不足が判明した場合には、県内での融通をし、更には国からの融通を依頼する。
2 )調査時期
・11月中旬頃から定期的(11/15、11/30、12/15を予定)
。
3 )調査項目
・納入本数、接種済み本数、在庫本数、接種予約済み者用の本数、不足本数、予約受付可能か
どうか→可能な場合、県民へ情報提供してよいか。
インフルエンザワクチンの返品について
―ご協力のお願い―
鳥取県医師会では、今冬のインフルエンザ総合対策として、県民のために十分な予防接種が受
けられるよう、下記の通り、会員の先生方のご理解とご協力を得まして、行政、医薬品卸業協会
と連絡を密にし、十分な調整を図ってまいりたいと存じます。
1 .インフルエンザワクチンを必要以上購入しないようにお願い致します。
2 .インフルエンザのシーズン終了後にワクチンを返品しないようにお願い致します。
3 .本会は、インフルエンザワクチン予防接種実施時期として、11月 1 日∼12月末までの期間
を推奨します。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
41
鳥取県感染症発生動向調査情報(月報)
鳥取県衛生環境研究所
(H16年 9 月27日∼H16年10月31日)
A群溶血性連鎖球菌咽頭炎[13件]、咽頭結膜熱
1 .報告の多い疾病
[11件]、伝染性紅斑[11件]、百日咳[ 9 件]、流
(インフルエンザ定点29、小児科定点19、眼科
行性耳下腺炎[ 4 件]
、無菌性髄膜炎[ 3 件]。
〈増減のない疾病〉
定点 3 、基幹定点 5 からの報告数)
(単位:件)
なし。
1
感染性胃腸炎
532
2
A群溶血性連鎖球菌咽頭炎
110
3
突発性発疹
76
※増加した疾病・減少した疾病・増減のない疾病
4
手足口病
62
に記載のない疾病は、今回及び前回の報告がと
5
水痘
46
もになかったものである。
6
流行性耳下腺炎
17
7
流行性角結膜炎
16
・インフルエンザの報告が全国的にみられま
8
その他
15
す。愛知・東京・大阪の報告分からA香港型
全合計 874
ウイルスが分離されています。また、大阪で
※[
]内は前回との比較を表す。数値は増減の
件数である。
3 .コメント
2 .前回との比較増減
は小学校の集団発生が報告されています。鳥
全体の報告数は874件であり、約 5 %(40件)
の増となった。
取県では、10月中旬から散発的に数件の報告
があります。
〈増加した疾病〉
感染の予防には日ごろから、「手洗い」や
感染性胃腸炎[111件]、手足口病[28件]、流
「うがい」をし、「十分な睡眠や休養」をとっ
行性角結膜炎[11件]、マイコプラズマ肺炎[ 5
て、栄養バランスのとれた食事をするように
件]、水痘[ 2 件]、インフルエンザ[ 1 件]
。
しましょう。
〈減少した疾病〉
突発性発疹[46件]、ヘルパンギーナ[21件]、
9.27∼16.
10.
31)
報告患者数(16.
区 分
インフルエンザ定点数
1
インフルエンザ
小児科定点数
2
咽頭結膜熱
3
A群溶血性連鎖球菌咽頭炎
4
感染性胃腸炎
5
水痘
6
手足口病
7
伝染性紅斑
8
突発性発疹
9
百日咳
(12)
中部
西部
計
前回比
増 減
(6) (11) (29)
10
00
(8)
(4)
10
20
区 分
13 流行性耳下腺炎
100%
(7) (19)
14 RSウイルス
眼科定点数
00 −100%
東部
60
中部
40
西部
70
計
前回比
増 減
170
−19%
―
00
00
00
00
(1)
(1)
(1)
(3)
00
00
00
560
220
320
1100
−11%
2810
970
1540
5320
26%
100
40
320
460
5%
180
280
160
620
82%
18 細菌性髄膜炎(真菌性を含む)
00
00
00
10
00
10
−92%
19 無菌性髄膜炎
00
00
270
140
350
760
−38%
20 マイコプラズマ肺炎
50
20
00
70
250%
00
00
00
00 −100%
21 クラミジア肺炎(オウム病は除く)
00
00
00
00
―
10 風疹
00
00
00
00
―
22 成人麻疹
00
00
00
00
―
11 ヘルパンギーナ
30
00
20
50
−81%
12 麻疹
00
00
00
00
―
4100
1840
2800
8740
5%
鳥取県医師会報 04.11 No.593
42
東部
15 急性出血性結膜炎
00
00
00
00
―
16 流行性角結膜炎
30
120
10
160
220%
基幹定点数
(2)
(1)
(2)
(5)
17 急性脳炎(日本脳炎を除く)
00
00
00
00
―
00
00
―
00
00 −100%
合 計
残 二
る 千
年
前
の
先
祖
の
灯
火
の
わ
が
身
の
う
ち
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小
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く
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。
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ブ
ッ
ク
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載
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幅
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九
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土
渕
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峡
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狭
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峡
と
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て
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く
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行
︵
注
︶
小
豆
島
の
土
庄
地
区
と
渕
崎
地
区
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挟
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れ
た
出
た
か
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り
ま
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視
せ
り
暮
早
き
最
狭
海
峡
渡
り
け
り
久
し
振
り
に
遭
い
た
る
人
の
連
れ
し
犬
尾
を
立
て
し
ま
友
の
顔
の
蜜
柑
山
な
ほ
狩
る
人
の
影
見
え
て
同
期
会
よ
り
戻
り
て
窓
に
十
六
夜
の
月
昇
り
来
る
亡
き
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流 空
る に
イ
ス
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ム
文
字
を
書
き
つ
ら
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白
き
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雲
列
な
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の
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オ
リ
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ブ
の
実
は
む
ら
さ
き
に
小
豆
島
三
句
む 雲
の
上
は
真
青
な
空
降くだ
り
来
て
空
港
は
秋
の
霖
雨
に
暗
自
動
ド
ア
開
く
や
落
葉
闖ちん
入
す
秋
深
み
た
る
を
あ
る
朝
ふ
と
気
付
け
り
車
の
窓
の
露
つ
つ
っ
と
流
れ
て
秋
深
む
米
子
市
芦
立
巌
白
鳥
の
声
よ
り
現あ
る
る
空
の
列
白
鳥
︵
夢
窓
︶
信
生
病
院
中
村
克
己
鳥取県医師会報 04.11 No.593
43
こ
と
き
れ
て
お
で
こ
の
た
て
じ
わ
消
え
に
け
り
め 限
ゆ り
く な
く
出
る
黒
き
便
次
々
と
石
け
ん
つ
け
て
ふ
き
清
に
せ
か
さ
る
る
時
間
毎
向
き
を
換
え
て
よ
お
し
っ
こ
よ
早
く
早
く
と
死
と
細
き
手
を
出
す
茂
ち
ゃ
ん
の
顔
見
た
い
か
ら
点
滴
も
が
ま
ん
し
て
や
る
夜
毎
く
遠
き
野
山
を
ま
よ
い
さ
す
ら
い
す
い
っ
ち
ょ
ん
鳴
い
て
母
の
手
細
り
ゆ
く
母
の
手
河
原
町
中
塚
嘉
津
江
『阪神・淡路大震災 医師として何ができたか』
医療救護・復旧・復興10年の道のり
◇著 者:後藤 武(兵庫県病院事業管理者)
◇発 行:株式会社じほう
◇定 価:2,940円(本体 2,800円)
◇発行日:平成16年10月発刊
◇体 裁:A5判/343頁
※お問合せは、
(株)じほう大阪支局(出版・販売グループ 川畑・大磯)
TEL:06−6231−7061
鳥取県医師会報 04.11 No.593
44
FAX:0120−189−015、[email protected]までご連絡ください。
随 筆
近 況 報 告
鳥取市 鳥取赤十字病院 村 上 敏
鳥取県医師会報より原稿執筆の指名をいただき
うこう又は直腸機能障害の認定、ならびに鳥取県
ました。執行部と一般会員との意志疎通を主眼と
基金審査委員会の保険者代表委員として社保のレ
した随筆をとの依頼ですが、元来無趣味、筆不精
セプト点検に携わっています。公平、正確、迅速
ですので自己紹介、近況報告、私のモットー等に
な審査ができる様に努力しています。先述しまし
ついて思いつくまま書いてみました。私は鳥取大
たが、無趣味、筆不精ですが、スポーツ大好き体
学医学部第15期(昭和44年卒)で、同期には鳥取
育系人間で自分で行うこと、鑑賞も大好きです。
地区では男性、板倉、梅沢、岡本、武田、松島先
小さい頃より水泳、スキー、陸上競技、野球など
生、女性、岡本、谷口、西田、松岡、湯村先生が
なんでもやりましたが最近はウォーキング、ゴル
活躍中で多くの同窓生に囲まれ、横の連絡も十分
フが中心です。中学、高校(鳥取西高校)以来陸
にとれ楽しく診療しています。卒業と同時に鳥取
上競技の中長距離では比較的活躍していました。
大学医学部第一外科学講座に入局し、大学院で癌
現在も続いている米子鳥取間駅伝では高校 1 年よ
の腹膜播種の着床と予防実験で学位をいただき、
りエースで 7 年間出場しました。鳥取大学陸上部
鳥取生まれの鳥取育ちですので昭和51年、鳥取赤
で800m、1,500mで常に私と 1 位を争っていた農
十字病院へ赴任し前田宏仁外科部長(後の院長)
学部に小坂田宏君がいましたが、彼の息子、小坂
に鍛えられ、消化器外科が中心ですが、何んにで
田淳君はアトランタ、シドニー、今回のアテネオ
も興味を持ち、甲状腺、乳腺、胸部外科、末梢血
リンピック400m、1,600mリレーに 3 回連続出場、
管外科、透析用CAPD、A-Vシャント、小児外科、
皆様御記憶と思いますが、シドニー1,600mリレ
麻酔などを手掛けました。当時 5 名であった外科
ーでバトンを落下し、日本入賞を逃した彼ですが、
医も現在では 9 名に増員し、日本外科学会、日本
その後 4 年間その悔しさを忘れず、見事今回アテ
消化器外科学会の指導医、認定医で在職も28年に
ネでは1,600mリレーで 4 位入賞の快挙をなしと
なり、大変充実した環境のもとに外科のみならず
げ晴々とした笑顔を見せてくれたことが今年一番
他科との連携も十分に保ち、患者さんのニーズに
の喜しい出来事でした。オリンピック予選会の日
応じた正確な技術と患者、家族との信頼関係を大
本陸上選手権が 7 月鳥取市の布勢陸上競技場で行
切にすることをモットーに診療を行っています。
われ、約30年ぶりに再会し、懐しく痛飲いたしま
現在鳥取赤十字病院は病院名のように赤字経営の
した。陸上競技とも長らく遠ざかり、足腰、頭も
連続で大ピンチの状況です。不況・社会状勢の変
衰えてきましたので還暦となった本年 4 月より初
化、医療費の抑制、自己負担の増加など各種、小
心に戻り、幼稚園より通い続けた山道を含め約 3
泉内閣の改革のスピード変化に対応出来ていない
kmを徒歩通勤中、体調はすこぶる良好です。以
部分もありますが、会員の皆様の御指導、御協力
上皆様にご披露できることはありませんが、自己
をお願いいたします。鳥取県医師会活動としては
診断では大変元気、何んにでも興味があり飽きな
社会保障部委員会の委員として身体障害認定、ぼ
い楽観的な性格でストレスが残らず、人並に飲む、
鳥取県医師会報 04.11 No.593
45
打つを含め楽しい生活を行っています。今後も鳥
なりますが、宜しくお願い致します。
取県医師会の先生方を含めていろいろとお世話に
老人保健施設での耳垢除去
―除去の効果と快楽―
湯梨浜町 介護老人保健施設 ル・サンテリオン東郷 深 田 忠 次
当施設では、ケアの一つとして施設利用者の耳
Yさんはじっとしていて協力的。でも垢は引き出
垢(cerumen, earwax, Ohrenschmalz)をケアワ
せそうにない。部分的に削ぐくらい。無理は禁物
ーカーが取っている。医師が取らねばと思ってい
と、日を改めることにする。数日後に再挑戦する。
たが、特に事故が起こっていない。それもそうだ
垢の一隅に鈎がしっかり食い込む。少しずつ左右
ろう。従来家庭では親子、兄弟で取りあっこした。
に揺すりながら、引きずり出す。なんと大豆くら
男は女の膝に頭を横たえて・・・などの艶ぽい情
いの耳垢が取れた。これなら難聴の原因になるだ
景もあった。小生、東京でのインターン時代
ろう。反対側からも同大の垢が除去された。
(1963)に、アルバイト医として耳鼻科医院に勤
途端にYさんは外界に素早く目、顔を向けて反
務した。耳の処置で、院長の幾つかの注意事項の
応しだす。言葉の疎通が見違えるくらい良くなる。
一つに、耳(垢)の処置には常習者がある;あま
動作の緩慢さは不変だが、(血管性)痴呆の度合
り熱心にしないようにと。要するに耳道の処置が
いは明らかに減った(?)。仮性痴呆(耳性の)
快感になり、処置不要になっても通院する患者が
の混在と考えて聴力の回復とともに認知機能の様
あるのだと。
子を見ている。
患者でなくとも、自分で耳垢を取る癖は万人に
聴力改善のYさんは秋の施設運動会に参加し
ある。指先、さじ状の耳かき棒、綿棒などで仕事
て、工場管理者に仮装し人々を楽しませた。閉会
しながら、TVをみながら耳をつついている。さ
に当たって、賛助出場してくれた小学校の生徒さ
すがに対人会話中にする不謹慎者はいない。
ん達に、ロシア語で《オーチン スパシーバ》と
耳かきも観光各地の土産品である。最近コイル
状の極細ステンレスワイヤ耳かきが商品化(日本
(シベリア)で過ごされた体験がある。
製)されて、愛用者があるらしい1)。ところで小
小生が大きい耳垢を、他の難聴者からも取り出
生は一端を伸ばしS字にしたクリップの、大小の
して嬉しがっていると、介護師の人たちも利用者
だ円の端を応用して耳道を傷つける不安も無く耳
の耳垢を取り出した楽しい経験を披露した。耳垢
掃除をする。
を巡って利用者と医療/介護者の成果達成の歓喜
ある日、小生は当施設の難聴と多発脳梗塞後遺
(大袈裟か?)が一緒になった次第である。
症の、85歳の男性利用者Yさんの耳垢除去に挑戦
因みに報道によれば、ニューデリー・コンノー
した。難聴が減れば痴呆が少しでも減るかと考え
トでは街頭の耳かき屋20数人がいるそうである。
た。まず耳鏡を使い観察する。左右ともほぼ完全
五代も続く耳かき一家もあると。一回30∼60円そ
閉鎖状態。通常のさじ状耳かきは役に立たない。
こそこ(10∼20ルピー)、しかも10分ばかりでき
細い鈎ピンセットで垢の塊を挟もうとする。滑る。
れいに耳垢を取ってくれるという2)。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
46
お礼の挨拶をしてくれた。Yさんはかってロシア
メモ
耳科の専門外の小生(神経内科専門医)として
は、鼓膜の手術歴のある人、過度に硬い耳垢、痛
1 )朝日新聞 2004/10/16:クリーンヒット;
みの強い場合などは市中耳科専門医の先生方に耳
垢の処置を依頼している。
ミミダス.b5
2 )朝日新聞 2004/09/28:アジアの街角;耳
かき屋のぼやき.p7
「じん肺有所見者に対する健康管理教育のためのガイドライン」
―平成9年2月制定―に関する講習会のご案内
1 .対 象
産業医、衛生管理者等労働衛生担当者
2 .定 員
各会場 100名(定員になり次第締切りとさせていただきます。)
※申し込み多数の時は、同じ事業所の参加人数を制限させていただく場合があります
ので、ご了承下さい。
3 .参 加 費
4 .開 催 日 等
5 .プログラム
無料
各会場
開 催 日
福岡会場
平成16年11月25日(木)
東京会場
平成16年12月 7 日(火)
大阪会場
平成16年12月13日(月)
高松会場
平成17年 1 月13日(木)
札幌会場
平成17年 1 月21日(金)
名古屋会場
平成17年 1 月27日(木)
会 場 名 ・ 住 所
申込締切
九州安全衛生サービスセンター
11月18日
福岡市博多区東光2−16−14
安全衛生総合会館
12月 1 日
東京都港区芝5−35−2
大阪国際交流センター
12月 6 日
大阪市天王寺区上本町8−2−6
サン・イレブン高松
1月7日
高松市松福町2−15−24
北海道安全衛生サービスセンター
札幌市中央区南19条西 9 丁目2−25
中部安全衛生サービスセンター
名古屋市熱田区白鳥1−4−19
1 月14日
1 月20日
1 )13:00∼13:20
開講挨拶及びじん肺対策の動向等
2 )13:20∼15:00
じん肺について(質疑応答を含む)
3 )15:10∼16:40
関係法令と粉じんばく露低減措置(質疑応答を含む)
主催:厚生労働省/中央労働災害防止協会
後援:日本医師会
参加希望の方は、事前に県医師会へお問い合わせ下さい。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
47
この欄は、重要な情報の共有とユーモアに溢れた話題を提供し、会員相互のコ
ミュニケーションを深めることを目的にしております。
1編を400字∼800字程度にまとめ、20字程度以内の標題を付けて下記宛お送
会員の
ひろば
りください。締切は毎月末日です。最近のトピックスに限らずあらゆる分野の一
家言をお待ちしています。
送付先;鳥取県医師会・広報委員会 FAX
または E-mail
当たった景品を使っていますか
0857−29−1578
[email protected]
でお願いします。
と冗談めかしく言いよってきた。雑誌の後ろには
なはだ小さく載っていた僕の名前を発見したらし
家族 4 人で境港市にある中華屋さんに行って食
い。嬉しくもあり、照れ臭かった。なにせ初めて
べた。その店では金額がある程度以上になるとク
当たった景品の為に、素直に女の子達にあげられ
ジをひかさせてもらえる。後で、子どもがクジを
なかった。その時にあげていたら大層人気者にな
ひかさせてもらったが、はずれであった。その店
ったことであろう。残念!!
では当たりクジをひいた人は景品をもらえ、名前
景品はあたるのは大変うれしいのだが、もった
が壁に記載されることになっている。そこに大学
いないといって使わない。貧乏根性の為に、しま
の耳鼻科教授の名前がのっていた。間違えようも
い込んで使用しないことが残念だ。今度、当たっ
なかった。北野教授という名前が記されてあった
たら、できるだけ使用しようかと思っている。皆
からである。きっと医局員がついて行ってクジを
様は当選した景品は、しっかり使用されているの
ひき、当たったのだろう。
でしょうか。それとも、後生大事にしまい込まれ
僕は帰りに、自分の当たりクジや当選した景品
ているのでしょうか。
の話を子ども達にしてやった。覚えているかぎり
米子市 門脇 敬一
では僕自身に関係するのは 2 回だった。
ひとつには子ども用自転車。森永製菓だったと
ハーレム・ニューヨーク
思うが、会社のカラーで、全体が黄色の自転車で
あった。保育園の入園前に伯父が僕の名前で応募
家内と僕は 9 月にハーレムを訪れた。安全のた
してくれて当たったものである。色がみごとなま
めに現地のツアーに昼と夜の二回参加した。セン
でに黄色であったために、長い間、家の中に大事
トラルパークの北はブラック・ハーレムと呼ば
に置いていた。40年前、黄色の物を着たり、持っ
れ、きわめて治安の悪い地域として有名である。
ていたりすると、病院に連れていかれるとの噂が
ガイドブックにもこの地域は省略されることが多
あった。結局あまり乗らないうちに、体が大きく
いしタクシーも行ってくれない。夜、110番通り
なり乗れなくなった。残念!!
にはいると町はとたんに真っ暗になり、街角には
ふたつめは、中学 1 年生の時、「さめないコッ
何をするでもない黒人たちがたむろしている。放
プ」というのが当たった。プラスチック製のコッ
火されたビルもそのまま放ってある。ハーレムの
プで、中空構造になったものである。中学生の月
西側にはモーニングサイドハイツという高級住宅
刊誌、中一時代の懸賞に応募して、一番下から二
街がある。目の前のほんの少しの坂を上っただけ
番目の 4 等か 5 等の景品であった。大変うれしか
で世界が違うのだ。ハーレムで生まれ育ち、ダウ
った。当選発表が誌上にあり、それを見てたいそ
ンタウンの摩天楼がすぐ近くに見えるのに、ハー
う誇らしく思った。後日、同じクラスの女の子 4
レムから一歩も出たこともない黒人もいるとも聞
人が僕を囲み、
「当選したでしょう、それを頂戴」
いた。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
48
ハーレムツアーを主催するのはトミー・富田さ
ん。六本木でジャズクラブを経営しておられたが
結核予防法施行令改正
(定期接種は 6 ヶ月までに!)
ハーレムに渡り20年、ずっとブラック・カルチャ
ーの紹介を続けている。彼のツアーはごく数年前
「結核予防法施行令の一部を改正する政令」が
までは拳銃を持った護衛がついたそうです。彼の
10月 1 日の閣議で決定され、法に基づく定期健康
生き方はNHKの「遠くにありてにっぽん人」で
診断の対象者や定期予防接種の時期などが見直さ
「黒人文化の息づく街で∼ニューヨーク・トミー
れました。施行は来年(平成17年) 4 月 1 日から
富田∼」という題名で放映されます。
です。
ソウルフードは「Sylvia’
s Restaurant」でいた
特に市町村が行う定期予防接種の時期は、現行
だいた。ソウルフードは黒人奴隷の時代に主人の
の 4 歳未満から生後 6 ヶ月(特別の事情によりや
残り物をもう一度調理し直して食べたのが始まり
むを得ない場合は 1 歳)までに改められます。経
で生ものはない。料理の内容は、コーン・ブレッ
過措置はなく、来年 4 月以降 1 歳以上は定期接種
ド、フライド・チキン、スペア・リブ、
「かます」
から外されます。ただし、希望者には任意接種と
のフライ、カラード・グリーン(高菜に似た野菜
して受けることができます(ただし、有料です)。
の炒め物)などで結構いける料理です。ジャズは
もう少しくだけた表現をしますと、今までは 4
LENOX LOUNGEで聞いた。1939年から続くジ
歳未満(一般的には何らかの免疫不全症などを除
ャズの名門クラブでニューヨークのランドマーク
くために生後 3 ヶ月以降∼ 4 歳未満を対象として
に指定されている。1940年∼50年代にはジョン・
います)の乳幼児にツベルクリン反応を実施し、
コルトレーン、マイルス・デイビスなど巨星たち
陰性者に対してBCG接種を行っていますが、平
のたまり場だった。かぶりつきに座ったので僕の
成17年 4 月以降は 6 ヶ月未満(おそらく前述の理
ほんの目の前で演奏、音楽のすばらしさに感動し
由で生後 3 ∼ 6 ヶ月が対象となると思います)の
て涙が止まらなかった。女性のジャズシンガーは
乳児にツベルクリン反応は行わず、BCG接種を
とても有名な方で、カルテットも検索すると沢山
行うこととなります。BCG接種は結核性髄膜炎
CDを出していた。
や粟粒結核など小児の重篤な結核の発病予防には
ゴスペルミサにも参加した。僕たちが参加した
特に効果は確実とされています。そのため乳児期
ミサは麻薬中毒患者さんの更正のために行われて
早期にBCG接種を行うことは大変意義があるこ
いるもので、聖歌隊もミサの参加者もすべて麻薬
とです。
中毒から立ち直ろうとしている人たちである。踊
問題は来年の 4 月で 6 ヶ月(あるいは 1 歳)に
っている人、泣いている人、歌っている人、みん
なるBCG未接種乳児をいかに少なくするかを考
な強い信仰心に支えられている。それに全身をふ
え、実行することだと思います。行政に任せっき
るわせながら説教する牧師さんの姿がすごかっ
りでは、自治体により多数の未接種者が出ること
た。ミサがすむとみんなそろって麻薬患者収容施
が予想されます。ここは一発、医師会および地域
設に帰っていきました。
のお医者さんが、一肌脱いで行政に働きかけて頂
米子市 中井 一仁
きたいと思います。何をすれば良いかって? 住
民への周知、集団BCG接種回数の増加(最低で
も年に 6 回、できれば毎月)、BCG接種の個別化
などなど・・・を是非、自治体の担当者に掛け合
って頂きたいと思う次第です。
境港市 岡空 輝夫
鳥取県医師会報 04.11 No.593
49
東 から 西 から
地区医師会報告
東 部 医 師 会
広報委員 田 中 香寿子
10月20日から21日にかけて本州を縦断した台風
23号は、又々各地に甚大な被害を残しました。今
13日 胃がん検診症例研究会
14日 市町村健康づくり推進協議会連絡会
年、日本列島を襲った台風は「10」にもなりまし
学術講演会
た。そして追い討ちをかけるように、23日夕方新
「Remissionを目指した糖尿病性腎症の治
潟県中越地方で震度 6 強の地震が起き、その後も
療戦略」
くり返し強い余震が続いています。台風、地震の
旭川医科大学第二内科教授 羽田勝計先生
エネルギー(破壊力)には、唯々呆然としてしま
15日 鳥取市医会例会
います。翌24日はぬけるような青空でした。
16日 看護学校戴帽式
18日 八頭ブロック定例会
空ひろきことの淋しき草の花 倉田 紘文
19日 第398回胃疾患研究会
第14回理事会
寒さに向う折、被災された皆様のご苦労を思う
22日 在宅医療推進実地研修会
とことばもありません。一日も早く日常生活をと
23日 第 3 回鳥取県東部リウマチ膠原病研究会
り戻すことができますように。
26日 学術講演会
「NSAID潰瘍の予防と治療」
12月の主な行事予定です。
4 日 東部医師会忘年会
16日 児童虐待防止に関する講習会
講師:甲南女子大学人間教育学科
教授 稲垣由子先生
場所:東部医師会館
埼玉医科大学消化器・肝臓内科
教授 太田慎一先生
27日 第48回社会保険指導者講習会伝達講習会
28日 学術講演会
「実地診療における骨粗鬆症の診断と治療
―最近の話題―」
山口大学医学部整形外科学
10月の主な行事です。
1 日 医師と鳥取市保健師の会
東部三師会ボウリング大会(第 1 日)
5 日 第13回理事会
29日 第 3 回痴呆疾患医療セミナー
8 日 地域保健対策委員会
30日 東部三師会ボウリング大会(第 2 日)
11日 東部医師ゴルフ同好会コンペ
31日 平成17年度看護学校入学試験
鳥取県医師会報 04.11 No.593
50
講師 石田洋一郎先生
中 部 医 師 会
広報委員 新 田 辰 雄
今夏の猛暑に続き10月初めまで厳しい残暑でし
も数日にわたり新聞に新たな発症者の記事が載っ
たが、初秋を飛び越え一気に気温の下がったこの
ております。早く原因と因果関係を解明して欲し
秋です。この異常気象の中、早い時期から日本列
いものです。それにしても、自然界の脅威や不思
島を襲った台風は、その後も度々列島に上陸しま
議には人間の力は及ばないものだと改めて思いま
した。他の地域の洪水、土砂崩れによる被害は相
した。
当のようですが、県内でも今まで経験した事がな
い強い風と、その後の雨続きで稲と野菜にかなり
の被害が出ています。
台風に追い討ちをかけるように、新潟県を中心
10月の主な活動報告をします。
7 日 グルメの会
13日 常会
に直下型の地震が起こりました。震度 6 強との発
講演会
表でしたが、 1 週間後に震度 7 と訂正があり、震
「中・高校生のスポーツ障害について」
度、加速度ともに国内最大級の地震のようです。
清水病院副院長 清水正人先生
テレビに写る道路や建物の倒壊状況により改めて
15日 会報委員会
今回の地震の大きさが覗われます。強い余震が続
17日 会長杯ゴルフ
くため、不安な日々が続いているようです。寒く
18日 温泉病院運営委員会
なる前の早い復興をお祈り申し上げます。
東北地方でスギヒラタケが関与すると思われる
胸部疾患研究会
21日 腹部画像診断研究会
脳症が発生し、死者も出ているようです。腎障害
23日 救急フォーラム
のある人に発症しているようですが、ウイルスな
27日 定例理事会
どの感染による脳炎か、何らかの毒物による代謝
28日 小児科懇話会
性の脳症かまだ原因は不明のようです。私事です
29日 中部喘息座談会
が、10月末に蒜山にドライブに行き、初めてみる
特別講演会
白くて可愛らしいキノコが目に止まりました。名
「喘息治療における抗ロイコトリエン薬の
前と食べ方を聞いて買って帰り、夕食に食べたそ
位置づけ」
の日の夜、NHKのニュースでスギヒラタケと脳
東京女子医科大学 第一内科
症の話が出ておりショックを受けました。その後
教授 玉置 淳先生
鳥取県医師会報 04.11 No.593
51
西 部 医 師 会
広報委員 辻 田 哲 朗
あれだけ暑かった夏が終わったと思ったら秋が
7 日 第 7 回博愛病院臨床懇話会
通り過ぎてもういつの間にか冬が近づいて来てい
第19回臨床画像研究会
ます。大山では早くも初冠雪が見られました。西
教育講演
部医師会の10月の動きです。 9 月末に開設された
「腫瘍診断におけるPET−CTの経験」
鳥取大学医学部附属病院の救命救急センター関連
岡山旭東病院 PET・RIセンター
です。副会長細田先生が三島救命救急センターに
見学に行かれ、その報告がありました。そこは例
センター長 奥村能啓先生
8 日 医療情報研究会「例会」
えれば西部医師会急患診療所が発展し、救命救急
第 2 回伯耆肺癌懇話会
センターを併設したような感じで、運営のかなり
特別講演
な部分を大阪医大が受け持っているようです。そ
「肺癌薬物療法の最近の話題―分子標的治
れを参考にして西部医師会が運営してきた急患診
療を中心に―」
療所と鳥大救命救急センターとのこれからの有機
近畿大学医学部 腫瘍内科
的な関連を模索中です。また、各医療機関への
教授 福岡正博先生
AED購入の希望を募ったところ約40件もの購入
12日 消化管研究会
希望がありました。これは予想を上回る数だと思
13日 第388回小児診療懇話会
います。
15日 第327回山陰消化器研究会
次に、国民皆保険制度を守る署名運動について
です。これについては理事会でも賛否両論が飛び
西部医師会臨床内科医会「例会」
17日 「骨と関節の日」特別講演会
交い、議論百出となりました。当然、混合診療解
特別講演「腰痛の自己管理のすすめ」
禁についてメリット、デメリットがあると思いま
医療法人社団成溪会 岡田病院
すし、開業、勤務の立場の違いで微妙な温度差も
院長 川上俊文先生
あるかと思います。このために会員の意見を広く
18日 医師会合同胸部X線検討会
聞いて意思統一を図るために11月 1 日(月)に臨
10日 肝―胆―膵研究会
時総会が開かれることとなりました。この広報が
特別講演
出た時は結論が出ているかと思いますが、この際
「薬物性肝障害:当教室での実態および新
会員皆が忌憚のない意見を出し合い、将来を見据
診断基準について」
えた結論を出してもらいたいと思いますし、また
鳥取大学医学部 機能病態内科学
決まったことについては会員が一致した行動をと
って欲しいと思います。
その他の10月西部医師会の動きです。
講師 前田直人先生
20日 境港臨床所見会
第15回鳥取糖尿病 病診 米子地区の会
21日 第 8 回山陰高血圧カンファレンス
10月西部医師会の動き
特別講演
1 日 整形外科合同カンファレンス
「エビデンスに基づく高血圧症治療」
鳥取県医師会報 04.11 No.593
52
東京大学大学院 医学系研究科 クリニカ
満足度―」
ルバイオインフォマティクス研究ユニット
島根県立中央病院 整形外科
教授 山崎 力先生
部長 齊鹿 稔先生
22日 第 1 回山陰在宅呼吸管理研究会
特別講演
特別講演②「思春期における脊椎分離症」
吉田整形外科病院 理事長 吉田 徹先生
「過眠、不眠を呈する睡眠障害」―睡眠時
25日 定例理事会
無呼吸症候群の周辺領域―
26日 消化管研究会
滋賀医科大学精神科 教授 大川匡子先生
27日 臨床内科研究会
第 6 回鳥取県AT-Ⅱレセプター研究会
28日 第30回山陰消化器病セミナー
特別講演
特別講演「B型肝炎ウィルスの最近の進歩」
「生活習慣病における腎障害の意義と降圧
名古屋市立大学大学院 臨床分子情報医学
療法のあり方」
教授 溝上雅史先生
川崎医科大学 腎臓内科
29日 山陰臨床精神薬理研究会
教授 柏原直樹先生
30日 第 2 回鳥取神経ブロック研究会
23日 第10回山陰直腸肛門疾患研究会
特別講演
第10回鳥取県脊椎研究会
「変形性腰椎症疾患の手術適応と各種神経
特別講演①
ブロックの限界」
「脊椎変性疾患の治療における問題点―診
獨協医科大学越谷病院 整形外科
断、治療、インフォームド・コンセント、
教授 野原 裕先生
鳥取大学医学部医師会
広報委員 重 政 千 秋
新潟中越地震における被災者の方の報道に接す
能評価機構による「病院機能評価認定」のた
るにつけ、鳥取県西部地震を思い出します。丁度
めの訪問審査を受けました。本院は既に 5 年
金曜日の外来診療が終了し、昼食のため食堂に向
前に認定を受けておりますので、このたびは
かう途中で震度 6 強の揺れに腰砕けの状態で地面
再受審でしたが、約 8 カ月前から準備に取り
に這わされた後、 5 階の病棟に駆け上り、電話で
かかり、若い多くの力に支えられながら無事
医局の 2 次災害予防の指示をするとともに入院患
審査を終えることができました。
者の安全を確認し、ホッと胸をなで下ろしたこと
を昨日のことのように思い出しています。
さて、「鳥取大学医学部医師会」から10月の病
院運営会議の内容の一部を中心にしていくつかご
報告致します。
2 .鳥取大学医学部附属病院における医療事故等
に関連したいくつかの規定の見直しと新たな
細則の決定
本院においては既に医療安全部が設置され、医
療事故防止等対策委員会を中心にして医療事故防
1 .10月28日(木)∼30日(土)に日本医療機
止に関連して諸種取り組みを精力的に推進してい
鳥取県医師会報 04.11 No.593
53
るところですが、以下のような新たな細則の設定
と規則の一部見直しを行いました。
事故報告書の提出方法
2 )上記( 4 )の「クオリティ審査委員会」の設
1 )医療事故発生時の報告に関する細則
置を規定し、その細則を設定した。
( 1 )「オカーレンス」
、「インシデント」
、「アク
3 )医療事故に関与した職員に対する病院長を中
シデント」
、「重大医療事故」の言葉の意義を
心とした心理的支援に関する申し合わせを作成
明確にする
した。
( 2 )患者に関してあるべきでない事態が発生
した場合のオカーレンスレポートの義務づけ
3 .個人情報保護に関する本院の基本方針(プラ
イバシーポリシー)を作成
と影響度区分ごとの報告のあり方を明記
( 3 )「オカーレンスレポート」の取り扱いに関
する詳細な対応を決定
患者ならびにその家族との更なる信頼関係を構
築し、より質の高い医療を実現していくために
( 4 )影響度が強いと考えられる場合のクオリ
ティ審査委員会での審査の義務づけ
「プライバシーポリシー」を作成して院内に周知
することと致しました。
( 5 )「アクシデント」と判定された場合の医療
鳥取医学雑誌への投稿論文を募集致します
「鳥取医学雑誌」は、鳥取県医師会が発行する「学術雑誌」で年 4 回( 3 月・6
月・ 9 月・12月)発行しています。締切日は設けておりません。「受理」となった
論文は、発行月に最も近い医学雑誌へ掲載いたします。投稿にあたっては、鳥取医
学雑誌に掲載している「投稿規定」をご覧下さい。優秀な論文に対しては、定例総
会席上「鳥取医学賞」が贈られます。
また、32巻より新設した「興味ある症例」欄への投稿も併せて募集致します。投
稿要領は編集委員会へご請求下さい。会員各位の日常診療の参考となる論文のご投
稿をお待ちしております。
ご不明の点は、鳥取県医師会・鳥取医学雑誌編集委員会へお問い合わせ下さい。
〒680−8585
鳥取市戎町317
鳥取県医師会内・鳥取医学雑誌編集委員会
TEL 0857−27−5566
E-mail
鳥取県医師会報 04.11 No.593
54
FAX 0857−29−1578
[email protected]
10月
県 医 の 動 き
3 日(日) 第 2 回産業医研修会[まなびタウンとうはく]
6 日(水) 鳥取県高齢者虐待防止協議会[県庁]渡辺常任理事
6 日(水)
7 日(木)
〃
2004年世界医師会東京総会[東京都・帝国ホテル]長田会長、野島副会長、伊藤(中部)会長
鳥取県成人病検診管理指導協議会肺がん部会・健対協肺がん対策専門委員会
9 日(土) 鳥取大学関連管理型病院協議会[鳥取大学医学部附属病院]長田会長、渡辺常任理事
14日
(木) 第 1 回卒後臨床研修委員会
〃
平成16年度鳥取県産業保健協議会[ホテルモナーク鳥取]長田会長外
〃
鳥取県民チャンネルコンテンツ協議会第 2 回部会役員会[米子市・(株)SCN]神鳥常任理事
17日
(日) 第 1 回学校医・学校保健研修会[倉吉交流プラザ]
21日
(木) 第 7 回理事会
〃
第155回鳥取県医師会公開健康講座
〃
都道府県医師会社会保険担当理事連絡協議会[日医]富長常任理事
〃
鳥取地方社会保険医療協議会[ウェルシティ鳥取]野島副会長
28日
(木) 健対協若年者心臓検診対策専門委員会
〃
鳥取県医療審議会[白兎会館]長田会長、岡本副会長
29日
(金) 全国医師国民健康保険組合連合会第42回全体協議会[宇都宮市・ホテル東日本宇都宮]
30日
(土) 第35回全国学校保健・学校医大会[郡山市・ホテルハマツ]天野常任理事、深澤(東部)理事
〃
全国メディア交流大会 in YONAGO[米子コンベンションセンター]長田会長
31日
(日) 鳥取県看護協会法人化20周年記念式典[ホテルニューオータニ鳥取]長田会長、神鳥常任理事
鳥取県医師会報 04.11 No.593
55
会員消息
〈入 会〉
荻原 茂通 荻原医院
16.9.21
高橋 欣吾 鳥取市立病院
16.8.1
瀧田 昌弘 瀧田整形外科医院
16.9.23
下田 豊 鳥取市立病院
16.8.1
目次 裕之 智頭病院
16.9.30
大河 啓介 鳥取市立病院
16.9.1
大嶋 崇文 智頭病院
16.9.30
青山 一利 鳥取市立病院
16.9.1
佐々木 劭 米子医療センター
16.9.30
新田 晋 米子医療センター
16.10.1
山本 慎一 鳥取県済生会境港総合病院
16.9.
30
上田 毅 鳥取生協病院
16.10.1
村田 雅明 山陰労災病院
16.9.30
亀山 康弘 鳥取県中部医師会立三朝温泉病院
16.10.1
荻野 隆一 鳥取県保健事業団中部支部
16.9.
30
前田 啓之 智頭病院
16.10.1
井奥 研爾 鳥取県立厚生病院
16.9.30
桑本 將 鳥取県済生会境港総合病院
16.10.1
貝原 信明 米子市河崎1734−5
16.10.
20
井上 雅之 博愛病院
16.10.1
小川 洋史 鳥取県立中央病院
16.10.1
山本 慎一 ウェルフェア北園渡辺病院
16.10.1
八田 史郎 前嶋眼科医院(鳥取市)
16.10.1
垣下 幹夫 鳥取市立病院
16.10.1
〈異 動〉
荻野 隆一 鳥取県保健事業団総合保健センター 16.10.1
井奥 研爾 打吹公園クリニック(倉吉市) 16.10.1
小畑 哲哉 鳥取大学医学部
16.10.19
辻 靖博 鳥取大学医学部
16.11.1
橋口 政弘 はしぐちホームクリニック(鳥取市) 16.11.1
〈退 会〉
岩崎 淳 鳥取市立病院
16.8.31
谷水 將邦 鳥取市立病院
16.8.31
前田 宏治 鳥取市立病院
16.8.31
竹内 佑吉 竹内クリニック
16.9.7
吉井 淳一 鳥取市吉成1036
16.9.11
井奥産婦人科
井奥 郁雄 ↓
打吹公園クリニック
16.
10.1
鳥取市立病院
小林 正美 ↓
鳥取赤十字病院
16.
10.1
鳥取県済生会境港総合病院
安東 良博 ↓
米子市永江725
16.
10.1
鳥取赤十字病院
大川 智久 ↓
鳥取市立病院
16.
10.1
島 医院
島 重夫 ↓
閉 院
16.
10.1
宅 米子市西福原1576−6
⃝
本多 和雄 ↓
宅 米子市新開6−1−48
⃝
16.
11.1
いしはら皮膚 米子市西福原1556−46
↓
科クリニック 米子市新開6−5−24
16.
11.1
保険医療機関の登録指定、異動
保険医療機関の指定
瀧田整形外科医院
米 子 市
米医345
16. 9.24
新 規
南部町国民健康保険西伯病院
西 伯 郡
西医 1
16.10. 1
新 規
岡田産婦人科クリニック
鳥 取 市
取医202
16.10. 6
更 新
早瀬医院
鳥 取 市
取医253
16.10. 1
更 新
臼井眼科医院
鳥 取 市
取医254
16.10. 1
更 新
鳥取県医師会報 04.11 No.593
56
医療法人田中医院
鳥 取 市
取医255
16.10. 1
更 新
医療法人よろず医院
鳥 取 市
取医256
16.10. 1
更 新
医療法人岸田内科医院
鳥 取 市
取医257
16.10. 1
更 新
上山整形外科医院
鳥 取 市
取医258
16.10. 1
更 新
医療法人庄司医院分院
鳥 取 市
取医260
16.10. 1
更 新
松下内科医院
鳥 取 市
取医313
16.10. 1
更 新
いしこ内科循環器科医院
鳥 取 市
取医322
16.10. 6
更 新
野口内科クリニック
米 子 市
米医233
16.10. 1
更 新
医療法人社団周防内科医院
米 子 市
米医234
16.10. 1
更 新
木下内科医院
米 子 市
米医236
16.10. 1
更 新
医療法人社団森整形外科医院
米 子 市
米医237
16.10. 1
更 新
医療法人社団本田医院
米 子 市
米医239
16.10. 1
更 新
医療法人成尚会米子南クリニック
米 子 市
米医278
16.10. 1
更 新
野田外科医院
倉 吉 市
倉医 73
16.10. 1
更 新
明島産婦人科医院
倉 吉 市
倉医121
16.10. 1
更 新
医療法人社団平本小児科医院
倉 吉 市
倉医123
16.10. 1
更 新
福島整形外科医院
倉 吉 市
倉医124
16.10. 1
更 新
医療法人社団大石医院
倉 吉 市
倉医125
16.10. 1
更 新
医療法人社団森脇クリニック
倉 吉 市
倉医126
16.10. 1
更 新
医療法人つちえ内科・小児科クリニック
境 港 市
境医 82
16.10. 2
更 新
医療法人倉元内科医院
境 港 市
境医 84
16.10. 2
更 新
医療法人社団森医院
岩 美 郡
岩医 47
16.10. 1
更 新
医療法人社団森医院中河原分院
岩 美 郡
岩医 48
16.10. 1
更 新
医療法人社団岸医院
八 頭 郡
八医 85
16.10. 1
更 新
医療法人井上医院佐治出張診療所
八 頭 郡
八医 86
16.10. 1
更 新
医療法人井上医院
八 頭 郡
八医 87
16.10. 1
更 新
医療法人社団田中医院大坪出張診療所
八 頭 郡
八医 89
16.10. 1
更 新
医療法人社団田中医院下津黒出張診療所
八 頭 郡
八医 90
16.10. 1
更 新
和順堂記念医院
気 高 郡
気医 35
16.10. 1
更 新
医療法人社団高見医院
東 伯 郡
東医 81
16.10. 1
更 新
大賀内科クリニック
米 子 市
米医346
16.11. 5
新 規
打吹公園クリニック
倉 吉 市
倉医 98
16.10.18
新 規
堀内医院
鳥 取 市
取医261
16.10.16
更 新
豊田医院
倉 吉 市
倉医 88
16.10.25
更 新
千希会河本医院
倉 吉 市
倉医139
16.10.22
更 新
瀧田整形外科医院
米 子 市
1292
16. 9.24
指 定
本田内科医院
米 子 市
527
16. 4.28
廃 止
生活保護法による指定医療機関の指定、廃止
鳥取県医師会報 04.11 No.593
57
竹内クリニック
鳥 取 市
583
16. 9. 8
廃 止
瀧田整形外科医院
米 子 市
657
16. 9.23
廃 止
西伯町国民健康保険西伯病院
西 伯 郡
228
16. 9.30
廃 止
原子爆弾被爆者一般疾病医療機関の指定、辞退
医療法人社団涌谷医院
西 伯 郡
16. 8.31
辞 退
瀧田整形外科医院
米 子 市
16. 9.23
辞 退
瀧田整形外科医院
米 子 市
16. 9.24
指 定
鳥取県医師会における喫煙健康被害
予防キャンペーンについて
(ご協力のお願い)
鳥取県医師会は、平成14年 5 月16日より会館(鳥取市戎町)を全館完全禁煙といたしました。
下記の通り、会員の先生方のご理解とご協力を得まして、喫煙健康被害予防に取り組んでまいり
たいと存じます。
なお、鳥取県医師会館は、平成16年 6 月 2 日、「鳥取県認定禁煙施設」となりました。
1 )会員の医療機関において、分煙化・禁煙化が推進されるようご協力お願いいたします。
2 )禁煙を目指す住民の方への医療指導を多くの医療機関において取り組んでいただくようお願
いいたします。
3 )地域において、住民団体、職域団体等から「健康講座」をお引受けになる際、なるべく喫煙
健康被害予防の重要性にふれていただくようお願いいたします。
鳥取県医師会報 04.11 No.593
58
編集後記
秋冷の候、会員の皆様はインフルエンザの予防
接種も始まり、診療にお忙しいことと思います。
人が多く輩出されたとのことです。現在も日新館
の伝統が脈々と生き続けています。
10月23日の夕刻に第一波が発生した後、断続的
巻頭言では、常任理事の宮 先生が「医師の社
に余震が続いている新潟県中越地震。医療機関の
会的責任」と題して述べておられます。国民皆保
被害も軽微でなく、最も大きな被害を受けたのが
険制度を守るのが我々医師の果たすべき使命と断
小千谷市、新潟県医師会によると、診療ができな
言しておられます。第161回臨時国会で小泉首相
いほどの被害を受けた医療機関は相当数あるとの
は、「混合診療の解禁」を表明しています。現在、
ことです。被災者の皆様には物心両面の温かい支
わが国は国民皆保険制度のもと、すべての国民が
援が必要と思われます。
平等に医療を受けられるシステムとなっていま
10月30日に郡山市において、第35回全国学校保
す。もし、混合診療が解禁されますと、命は平等
健・学校医大会が福島県医師会の担当で開催され
であるのに、金のあるなしで治療法が異なる不平
ました。「地域で考えよう子どもの健康―生き生
等な医療制度となり、国民の健康の保持増進がで
き子どもたちとの共生をめざして―」をメインテ
きなくなります。混合診療の解禁を阻止して、国
ーマに、学校保健の更なる発展を図るため研究協
民皆保険制度を守る県民集会が、11月25日に鳥取
議されました。
と米子で開催されます。多数の会員の参加よろし
特別講演は1968年に「僑人の檻」で第60回直木
さ おと め
賞を受賞された早 乙 女
くお願い致します。
みつぐ
貢 氏による「ならぬこ
クリニカルメモでは、三原基之先生が「鳥取県
とはならぬ―会津藩校日新館の教え」でした。日
における恙虫病について」を報告しておられます。
新館は藩士の子弟の文武両道の総合大学で、藩校
大変参考となりました。日常診療に役立てたいと
教育の本分は、己が裁量によって己の心と体を律
思います。
することの重要性を知るというもので、人がある
随筆では、村上 敏先生、深田忠次先生、会員
信条に基づいて生き、行動するということの意味
のひろばで、門脇敬一先生、中井一仁先生、岡空
を、改めて考えさせられました。会津から多くの
輝夫先生それぞれ玉稿ありがとうございました。
教育者が世に出た背景には、日新館の存在があり、
大変興味深く読ませていただきました。今後もど
また、明治新政府のメンバーより会津出身者が外
しどし投稿よろしくお願い致します。
されたため、政治家になれず教育界で活躍をした
編集委員 天 野 道 麿
鳥取県医師会報の全文は、鳥取県医師会ホームページでもご覧頂けます。
http://www.tottori.med.or.jp/
鳥取県医師会報 第593号・平成16年11月15日発行(毎月 1 回15日発行)
会報編集委員会:渡辺 憲・天野道麿・阿部博章・松浦順子・皆川幸久・平尾正人
¡発行者 社団法人 鳥取県医師会 ¡編集発行人 長田昭夫 ¡印刷 今井印刷(株)
〒680−8585 鳥取市戎町317番地 TEL 0857−27−5566 FAX 0857−29−1578
E-mail:[email protected] URL:http://www.tottori.med.or.jp/
定価
〒683−0103
鳥取県米子市富益町8
1 部500円(但し、本会会員の購読料は会費に含まれています)
鳥取県医師会報 04.11 No.593
59
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