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CONTENTS 石油開発・石油精製・石油化学

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CONTENTS 石油開発・石油精製・石油化学
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石油開発・石油精製・石油化学
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1
時 評 平成 26 年年頭所感 ……………………………経済産業省 竹谷 厚…… 1
座談会 石油・化学業界の技術系社員採用活動 ………………………… 2
昭和シェル石油 西埜有貴,日揮 大塚秀樹,
三井化学 杉本健太,JX日鉱日石エネルギー 片山絵里子,
ディスコ 貝沼知徳
パナマ運河拡張によるアジア市場への影響
…………………………………………………………日本エネルギー経済研究所 森田裕二……13
パナマ運河の拡張により大型船の通航が可能となった暁には,LNG のみ
ならず米国メキシコ湾,中南米地域からの原油,石油製品の流入により,ア
ジアのエネルギー市場には大きな変化がもたらされるものと予想される。
地熱発電を取り巻く規制緩和の動きについて
………………………………………………………………産業技術総合研究所 野田徹郎……19
世界第 3 位の地熱資源に恵まれ,再生可能エネルギーの雄として開発が望
まれながらも,思うように進まない日本の地熱発電の現状と,規制緩和の動
きについて解説した。
固体高分子形燃料電池カソード触媒用ナノシェル
含有カーボンの活性支配因子…………………………… 群馬大学 尾崎純一……25
燃料電池自動車の実用化が目前に迫っている。普及のカギは白金使用量の
低減である。非白金触媒の有力候補であるナノシェル含有カーボン(NSCC)
の構造から活性支配因子まで現状を解説した。
硫黄を正極に利用する次世代リチウム二次電池の
現状と課題 …………………………………………………… 横浜国立大学 渡邉正義……31
リチウムイオンを伝導する電解質としての溶媒和イオン液体の特長と,こ
れを生かした展開としてリチウム−硫黄二次電池に適用した結果を紹介し
た。
光導波路と光部品 ……………………………………………… 東北大学 杉原興浩……41
光導波路について俯瞰するとともに,特にポリマー光導波路に焦点を絞っ
て,光導波路材料,作製プロセス,さらにはポリマー光導波路部品の実例に
ついて紹介した。
オーストラリア,モナッシュ大学における学科および
研究室運営について…………………………………Monash University 齋藤 敬……48
現在オーストラリアのモナッシュ大学に勤務する筆者が,オーストラリア
での教育,学科および研究室運営の現状について経験も含めて概説した。
公益社団法人 石油学会
JAN. 2014 VOL.37 NO.1
石油化学触媒の最新動向(第 4 回)
キシレン異性化触媒の最新動向 ………………… 日揮ユニバーサル 磯部拓哉……52
アイソマープロセスはパラキシレン製造に関わる非常に重要なプロセスで
ある。ここではアイソマープロセスの概略と,最新の UOP アイソマー触媒
について合わせて解説した。
アップストリーム講座[開発・生産編](第 5 回)
石油開発における生産システム・生産施設(中)
………………………………………………………………
国際石油開発帝石 野尻 渉……56
石油開発現場である油田,ガス田にて行われる生産処理について,その生
産システム,生産施設を紹介し,どのような技術が用いられているのかを説
明した。
目次裏統計
日本の石油製品需給………………………………………………………目次裏
辛口放談
笑顔が生む譲り合い ………………………………………………津田謙二……24
趣味談議
PC 自作 ……………………………………………………………………………30
Debutant
入社後 1 年で変わったこと………………コスモ石油ルブリカンツ 後藤拓也……36
トピックスニュース
今月の一口メモ
…………………………………………………………………………37
2016 年新卒採用,固定価格買取制度,
クーロン効率,コア・クラッド(構造)…………………………………40
ふるさと自慢
全国事業所紹介
単位の話
青森県(弘前市),北海道(帯広市)………………………………………47
三菱ガス化学株式会社 水島工場…………………………………………62
(12)SI 接頭語の話─広がる計測の地平─ …産業技術総合研究所 加藤英幸……64
JPIJS だより
北九州大会 JPIJS 特別企画報告 …………… 北九州市立大学 今井裕之……69
単位換算表 ……………………………………………………………………………………………12
石油学会重油硫黄分標準物質第 40 ロット設定経過 ………………………………………………70
Journal of the Japan Petroleum Institute 第 57 巻第 1 号掲載論文 ……………………………71
学会の窓 ………………………………………………………………………………………………73
『新版 石油精製プロセス』刊行のお知らせ……………………………………………………会告欄
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 シェールガス革命は,2014 年の日本経済にも
好影響を与えるのか ………………………… 和光大学 岩間剛一…… 77
座談会 理系女子座談会 …………………………………………………………… 78
東京工業大学 植田百合香,早稲田大学 中村智菜,
中央大学 鈴木裕美,東京大学 小池夏萌,中央大学 松永真理子
≪特集 先端セラミックス(1)
≫
セラミックスプロセシング ……………… 物質・材料研究機構 目 義雄…… 89
クリーンな環境・エネルギー,クオリティー・オブ・ライフへの取り組み,
資源の有効利用などの課題に対して,セラミックスはこれらのイノベーショ
ンを実現するためのキーマテリアルとして発展が期待されている。
可視光応答性光触媒 ………… 東京大学 小寺正徳・久富隆史・堂免一成…… 94
クリーンな水素の製造方法として,光触媒による太陽光照射下での水分解
反応が注目を集めている。光触媒の基本的な原理を概説し,可視光応答化の
手法と高活性化の指針について実例を踏まえて解説した。
固体電池用セラミックス…………………………首都大学東京 金村聖志…… 97
電池のエネルギー密度は年々向上し,現在では電気自動車の電源としても
使用されている。しかし,既存の電池のエネルギー密度には限界があり,新
しい電池が必要となっている。セラミックスを用いた電池を紹介した。
先進超伝導セラミックス ………………… 物質・材料研究機構 熊倉浩明……102
実用の観点から最近注目される超伝導体はビスマス系超伝導体,イットリ
ウム系超伝導体,MgB2 超伝導体の 3 つである。いずれも結晶粒の配向化な
どによって超伝導特性が向上してきており,将来期待が持たれる。
誘電体セラミックス ……………………………… 東京理科大学 永田 肇……106
誘電体セラミックスの応用として幅広く用いられている積層セラミックコ
ンデンサーに着目し,その誘電体材料開発の流れなどを概説することにより
先端セラミックスとしての誘電体セラミックスを概観した。
転換点を迎えた LNG 価格設定 ……… 日本エネルギー経済研究所 橋本 裕……110
需要増加とともに,価格高止まりのため日本経済に大きな負担となってい
る LNG 調達。その価格の現状を概観し,近年の米国,欧州との地域間ガス
価格差動向も紹介しながら,今後の方向性を展望した。
公益社団法人 石油学会
FEB. 2014 VOL.37 NO.2
北九州市の再生エネルギー導入に
向けた取り組み ………………………………………… 北九州市役所 村上恵美子……123
北九州市では,地域エネルギー政策を策定し,地域への安定安価なエネル
ギーの提供を目指し洋上風力発電設備の設置に向けた検討を進めている。
2013 年 6 月には,日本海側初の洋上風力実証事業も進められた。
ペーパー触媒の応用 …………………………………エフ ・ シー ・ シー 友田昭彦……130
抄紙技術を活用することで独自の細孔構造を有するペーパー触媒を開発し
た。その応用としてエンジン排ガス浄化へ適用し,商品上市を完了した。そ
の現状と工業触媒(水素製造触媒)への展開可能性について報告した。
石油化学触媒の最新動向(第 5 回)
…………………………………出光興産 片山清和……138
重合触媒(PE,PP 触媒)
PE 製 造 は メ タ ロ セ ン 触 媒 に シ フ ト し て い る が,PP 製 造 で は ZieglerNatta 触媒がメーンに使用され,メタロセン触媒はエラストマーなど軟らか
い材料開発に使用されている。PE,PP 製造用触媒の現状と動向を解説した。
アップストリーム講座[開発・生産編](第 6 回)
石油開発における生産システム・生産施設(下)
……………………………………………………………… 国際石油開発帝石 野尻 渉……144
石油開発現場である油田,ガス田にて行われる生産処理について,その生
産システム,生産施設を紹介し,どのような技術が用いられているのかを説
明した。
目次裏統計 世界における石油・ガスの探鉱活動……………………………………目次裏
辛口放談 カルチャーギャップあってこそ ……………………………… 津田謙二…… 88
エネルギー知ってるはず !? (9)太陽電池 ……………………………………………… 93
在外研究 MAP Los Alamos National Laboratory
………………………………………産業技術総合研究所 崔 隆基……116
私事白書 久しぶりの模様替えで思うこと …………………… 出光興産 南元夏那……118
トピックスニュース …………………………………………………………………………119
今月の一口メモ クベルカ・ムンク関数,充放電曲線,
NBP,Phase3 排ガス規制………………………………………………122
ふるさと自慢 高知県(高知市),兵庫県(三木市)………………………………………129
海外事業所紹介 (26)JAPEX Montney Ltd. カルガリー事務所
……………………………… JAPEX Montney Ltd. 高山 将……135
趣味談議 天体観測 …………………………………………………………………………143
JPIJS だより 海外技術指導・研修のご紹介……………………出光興産 稲村和浩……150
単位換算表……………………………………………………………………………………………109
学会の窓………………………………………………………………………………………………151
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 企業の活力と若手の人材……………東燃ゼネラル石油 佐藤能央……155
≪特集 先端セラミックス(2)
≫
多孔性セラミックス …………………………………… 東京大学 小倉 賢……156
多孔性セラミックスの代表格として,近年再注目されているゼオライトの
最近の実用用途についてまとめた。ゼオライトがもつ均質ミクロ細孔性,結
晶性,表面組成が,ほかでは得られない用途開発を可能としている。
バイオセラミックス …………………………………… 明治大学 相澤 守……161
近年,わが国は超高齢社会に突入した。高齢者特有の骨疾患を有効かつ迅
速に治療し,生活の質を維持・向上するためには,機能的な人工骨が不可欠
である。その担い手であるバイオセラミックスを紹介した。
機能性ガラス ……………………………………………… 京都大学 田中勝久……165
ガラスの光機能,電気機能,磁気機能に関するこれまでの研究の流れと具
体的なガラス材料を紹介した。特に磁気機能に関して,筆者らが最近見いだ
した強磁性を示す非晶質酸化物薄膜について詳しく述べた。
高信頼性構造用セラミックス………………… 東京工業大学 安田公一……169
構造用セラミックスの高信頼性化の考え方と,その最近の取り組みについ
て紹介した。また,そういった高信頼性セラミックスが実現した際の社会の
ありようについても議論した。
日本の短期エネルギー需給見通し─ 2014 年度までのエネルギー
需給予測─ …………………………… 日本エネルギー経済研究所 吉岡孝之・鈴木秀徳……173
日本が直面する諸課題の分析,望ましいエネルギーミックスの検討などに
資するため,正念場を迎える日本経済・エネルギー需給の 2014 年度までの
見通しを立て,分析を行った。
低温流動性向上剤の技術変遷 …………… インフィニアムジャパン 高橋雅典……179
今日の冬季軽油で一般的に使用される低温流動性向上剤(CFI)の開発と
試験法の確立といった,黎明期から今日に至るまでの添加剤技術の変遷なら
びに今後の課題について解説した。
溶融塩を電解質に用いた二次電池……………………京都大学 萩原理加……184
難揮発性,難燃性という性質をもつ溶融塩を電解質に用いた安全性の高い
中温作動型のリチウム二次電池,ナトリウム二次電池の開発状況について解
説した。
燃料電池の空気極に用いられる白金/カーボン触媒を
代替する新酸素還元触媒の開発 ………… 熊本大学 谷口貴章・松本泰道……191
燃料電池を普及させるためには,白金に代わる新規酸素還元触媒の開発が
必要である。白金ベース触媒の高機能化と白金フリー触媒開発について最新
の研究を紹介した。
公益社団法人 石油学会
MAR. 2014 VOL.37 NO.3
「くらりか」による寺子屋式の出前理科教室
………………………………………………………蔵前理科教室ふしぎ不思議 高橋諄吉……201
蔵前理科教室ふしぎ不思議(略称:くらりか)の理科教室は首都圏,関西
地区,静岡県等に拡大しているが,発足の経緯,理念,現況,財政を含めた
運営方法,ならびに課題について紹介した。
ベトナム海上石油掘削設備での坑井地質作業について
………………………………………………………………
JX 日鉱日石開発 青山威夫……206
ヘリコプターで約 1 時間かかる隔絶されたベトナム・ブンタウ沖石油掘削
施設での勤務について,試掘から開発の時期での経験をもとに,現地ならで
はの苦労,驚き,激務の後の楽しみ等をリアルにお伝えする。
石油化学触媒の最新動向(第 6 回)
MTO,MTP 触媒…………………………………………日揮触媒化成 鶴田俊二……212
メタノールを原料に用いたエチレン,プロピレン製造技術は天然ガス,石
炭の産出国を中心に注目されている技術である。本技術の製造プロセス,触
媒,最近の動向を紹介した。
アップストリーム講座[契約・経済編](第 1 回)
石油・ガス契約の基本─法的視点から─
………………………………………………
石油天然ガス・金属鉱物資源機構 紺野博靖……218
地下に賦存する石油・ガスを探鉱,開発,生産するためにはどのような契
約が結ばれるのか。また,複数の者が共同でそれらを行う場合のお互いの関
係はどうなるのか。これらの点の基本的な部分を法的視点から見た。
目次裏統計 世界の石油精製設備推移…………………………………………………目次裏
エネルギー知ってるはず !? (10)二次電池………………………………………………164
辛口放談 正義 ?? 観…………………………………………………………津田謙二……172
Debutant 今までの私,これからの私 ……………東洋エンジニアリング 大友陽平……196
トピックスニュース ………………………………………………………………………197
今月の一口メモ PCP/MOF,低侵襲治療,非線形光学効果,カットオフ電圧 ……200
ふるさと自慢 中国(上海) ………………………………………………………………205
趣味談議 ウオーキング ……………………………………………………………………211
全国事業所紹介 出光興産株式会社 徳山製油所 …………………………………………216
JPIJS だより 留学生インタビュー …………………………… 大阪大学 森 浩亮……225
石油学会引火点標準物質第 7 ロット設定経過 …………………………………………………226
Journal of the Japan Petroleum Institute 第 57 巻第 2 号掲載論文 …………………………227
単位換算表……………………………………………………………………………………………228
学会の窓………………………………………………………………………………………………229
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 ペトロリオミクスにかける期待
……………………………………………… 東京大学名誉教授 御園生 誠……231
≪特集 ペトロリオミクス≫
座談会 ペトロリオミクス技術開発の意義と展望 ……………232
かずさ DNA 研究所 柴田大輔,千代田化工建設 志村光則,
JX 日鉱日石エネルギー 五十嵐仁一,
石油エネルギー技術センター 中岡哉徳,早稲田大学 松方正彦
ペトロリオミクス技術からの招待状
………………………………………………石油エネルギー技術センター 豊岡義行……245
石油精製プロセスに関わる化学工学的手法を分子レベルのものに構造転換
し,特に重質油処理プロセスの性能を飛躍的に向上させるペトロリオミクス
技術について,その意義と狙いを紹介した。
重質油の詳細組成構造解析技術の開発
……………………………………………… 石油エネルギー技術センター 鈴木昭雄……250
ペトロリオミクス技術の出発点でもある重質油の詳細組成構造解析に関し
て最近の論文情報と石油エネルギー技術センターでの技術開発状況を具体的
な適用事例を交えて紹介した。
アスファルテンの凝集モデル……………産業技術総合研究所 森本正人……256
ペトロリオミクスに基づく分子反応モデルを構築するため,アスファルテ
ンの凝集挙動をモデル化することが求められている。アスファルテン分子と
その凝集挙動のモデル化について,代表的な既往の研究を紹介した。
分子反応モデリング技術 JKMT を用いた軽油超深脱
モデルの開発 …………………………… 石油エネルギー技術センター 萩原和彦……262
石油エネルギー技術センターの分子反応モデリング技術 JKMT の概要と,
JKMT を用いた軽油超深脱モデルの開発状況について紹介した。
触媒化学からみた芳香族とパラフィンの分離
………………………………………………………………… 鳥取大学 片田直伸……266
アルキル多環芳香族の脱アルキル化はペトロリオミクスの成果を石油精製
の合理化や製品の高価値化に応用するうえで重要である。単環芳香族で明ら
かになっていることや,モデル反応における触媒作用などを解説した。
中国の大気汚染対策の進展と PM2. 5 問題の真相
─見えてくる日本の対中環境協力の死角─ …………… 九州大学 堀井伸浩……279
2000 年代半ば以降,中国の大気汚染対策の実効性は大幅に向上し,煤塵,
SO2,PM10,実は PM2. 5 すら改善傾向にある。産業向け規制はより範囲を
広げ,さらに自動車向け規制も強化する。今後 4 年間で総額 28 兆円ビジネ
スが立ち上がる。
公益社団法人 石油学会
APR. 2014 VOL.37 NO.4
石油化学触媒の最新動向(第 7 回)
ナフサ接触分解プロセス ……………………………東京工業大学 横井俊之,
北海道大学 増田隆夫,東京工業大学 辰巳 敬……290
既存のナフサ熱分解プロセスに対して,有用な石油化学品の収率,選択性
を向上し,ナフサ分解プロセス全体の高効率化,省エネルギー化を達成しう
るナフサ接触分解プロセスの開発について述べた。
アップストリーム講座[契約・経済編](第 2 回)
経済性評価…………………………………石油天然ガス・金属鉱物資源機構 岡崎 淳……299
石油開発事業における経済性評価の概略と,経済性評価の基礎的な概念で
ある貨幣の時間的価値,Discounted Cash Flow 法,確率を加味した経済性
評価の概略について説明した。
目次裏統計
辛口放談
世界の石油資源……………………………………………………………目次裏
安心して… ………………………………………………………津田謙二……244
エネルギー知ってるはず !?
新技術紹介
次世代監視カメラ ……………………………………………………………271
エネルギー関連団体紹介
私事白書
一般財団法人石油エネルギー技術センター ………………272
日本で料理好き女子に変身 ………東京大学 ゲェン ティ ホン テュイ……274
トピックスニュース
今月の一口メモ
讃嘆石油史!
海外事業所紹介
ふるさと自慢
在外研究 MAP
趣味談議
(11)風力発電………………………………………………255
…………………………………………………………………………275
ペトロインフォマティクス,FT-ICR-MS,
蛍光偏光法,シャシーダイナモメーター ……………………………278
ビルマのろうそく(1) ……………………………………沙外白雲……285
(27)ADEKA Europe GmbH…ADEKA Europe GmbH 稲葉秀和……286
静岡県(御殿場市),千葉県(佐倉市)…………………………………289
Friedrich-Alexander-Universität Erlangen-Nürnberg
……………………………………………千代田化工建設 松本 純……296
サーフィン ………………………………………………………………………298
JPIJS だより JPIJS 関東地区討論会参加報告 …………… 東京工業大学 裏田光平……306
単位換算表……………………………………………………………………………………………261
学会の窓………………………………………………………………………………………………307
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 エネルギー需給構造の変化を見据えて
…………………………………………………… コ ス モ 石 油 森川桂造……311
座談会 石油・石油化学の技術系職場で働く女子会 ………………312
出光興産 南元夏那,東燃ゼネラル石油 遠藤文子,
東京工業大学 青木才子,千代田化工建設 早坂真紀,
日揮 岡本尚子
≪特集 放射性物質の除染≫
福島第一原発事故で汚染した水・土・下水汚泥からの
放射性セシウム回収技術……………東京工業大学 竹下健二・高橋秀治……323
福島第一原子力発電所事故により東日本の広範な地域が放射性物質で汚染
された。水,土壌,下水汚泥などの汚染物からの放射性セシウム回収を目的
に開発された実用性の高い分離技術を紹介した。
粘土鉱物に対するセシウム吸脱着機構の解明
……………………………………………………日本原子力研究開発機構 矢板 毅……329
セシウムの粘土鉱物に対する吸着状態およびシュウ酸アンモニウムによる
脱離における局所構造および存在状態を放射光 EXAFS および STXM によ
り解明した。
シュウ酸を用いた汚染土壌からの
放射性セシウム除去技術 ………………………………… 東芝 金子昌章……334
福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性セシウムで汚染され
た土壌を常圧,100 ℃未満のシュウ酸を用い,放射性セシウムを溶離,回収
するとともに二次廃棄物発生量を低減させる除去技術の内容を紹介した。
植物体汚染物の焼却・灰除染の実証試験
………………………………………… 産業技術総合研究所 伯田幸也・川本 徹……339
除染作業で発生した汚染物の減容化と安全管理は喫緊の課題である。福島
県内で実施した汚染植物体を使った焼却減容化,灰除染,および吸着安定化
の実証試験の概要を報告した。
エネルギー供給構造高度化法と石油産業の新時代
…………………………………………………………………油業報知新聞社 武田嘉夫……346
「エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネル
ギー原料の有効な利用の促進に関する法律」施行の背景と,石油製品の供給
能力適正化に向けた石油精製・元売り各社の対応を解説した。
未来の作物栽培法,植物工場とは ……………… 東京農工大学 荻原 勲……359
食料を安定的に得る方法の 1 つである植物工場の定義を述べ,次いで,3
種類の人工光型,太陽光型および人工光と太陽光の併用型の植物工場の特徴
を概説し,さらに長所と短所について言及した。
公益社団法人 石油学会
MAY 2014 VOL.37 NO.5
燃料電池を用いて深海熱水噴出孔から電力を取り出す
………………………………………………………………海洋研究開発機構 山本正浩……366
深海熱水噴出孔から電力を取り出す熱水 - 海水燃料電池の開発に成功し
た。装置の構造が単純で深海底火山帯という過酷な環境に適した特徴を持つ。
出力向上と長期運転の課題を克服すれば今後の海底資源開発に役立つ。
付加価値原油処理への挑戦(第 1 回)
総論…………………ナルコカンパニー グレン・スキャタグッド,デニス・ヘインズ……372
付加価値原油処理を成功させるためには,原油処理上の問題の特定と,原
油のリスク評価を行う必要がある。総論として,現在市場に出ている付加価
値原油やブレンド原油処理の潜在的リスクと対処方法について取り上げた。
石油化学触媒の最新動向(第 8 回)
フェノール製造プロセスにおける触媒反応
…………………………………………… 三井化学 松葉勝彦・鍋田貴司・妹尾紳司……378
フェノール製造プロセスにおける触媒反応について,主流であるクメン法
プロセスに加え,クメンを経由しないシクロヘキシルベンゼン法や直接酸化
法についてその開発動向を紹介した。
目次裏統計
辛口放談
日本の石油化学製品の生産推移…………………………………………目次裏
ソチオリンピックに思う ………………………………………津田謙二……322
新技術紹介
羽根の(見え)ない扇風機……………………………………………………345
エネルギー知ってるはず !?
エネルギー関連団体紹介
Debutant
(12)日本と世界の一次エネルギー消費量………………351
一般財団法人国際石油交流センター ………………………352
9 年間の大学生活後の社会人 1 年生……JX 日鉱日石エネルギー 平野智久……354
トピックスニュース
今月の一口メモ
…………………………………………………………………………355
放射線の単位(Bq, Sv, Gy)
,プルシアンブルー,
破過,IPM(総合的病害虫管理)………………………………………358
讃嘆石油史!
ビルマのろうそく(2)……………………………………沙外白雲……365
ふるさと自慢
北海道(旭川市)……………………………………………………………371
趣味談議
海外旅行 …………………………………………………………………………377
全国事業所紹介
日本ゼオン株式会社 徳山工場…………………………………………384
JPIJS だより JS 東北・北海道地区講演会報告…………………東北大学 中川善直……386
単位換算表……………………………………………………………………………………………344
Journal of the Japan Petroleum Institute 第 57 巻第 3 号掲載論文 …………………………387
学会の窓 ………………………………………………………………………………………………389
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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会長就任挨拶 物質・エネルギーの視点 …… 神奈川大学 上田 渉……391
座談会 家庭での再生可能エネルギー・革新的なエネルギー
─高度利用技術の普及と将来像─ ………………………………………392
仙台高等専門学校 内海康雄,積水ハウス 石田建一,
JX 日鉱日石エネルギー 山口知明,東芝 平原茂利夫,
弘前大学 神本正行
≪特集 リスクマネジメント≫
21 世紀を勝ち抜くためのリスクマネジメント
………………………………………………………………横浜国立大学 野口和彦……405
社会が高度化するにつれて,対応しなくてはいけないリスクも多様化して
きている。組織の活動を支えるリスクマネジメントも大きく変化してきてお
り,21 世紀を勝ち抜くためにも,対応を急がなくてはならない。
プラント事故・品質と経済性 …………… 千代田化工建設 中村冨士男……410
プラント事故や品質不具合の原因を,Lessons Learned(LL)コスト相関
により,タイプ A(新たな知見)とタイプ B(育成・マネジメント)に分け,
それぞれに適した対応を取る方法について述べた。
化学プロセスの安全性と信頼性………………横浜国立大学 三宅淳巳……417
化学プロセスを安全かつ効率的に稼働するために,プロセスを構成する物
質,設備,システム等に関する情報を理解するツールとしての安全管理技術
ならびに信頼性解析手法を紹介した。
廃棄物処理・リサイクル施設における安全・安心
………………………………………………………………早稲田大学 小野田弘士……422
循環型社会において重要なインフラの 1 つである廃棄物処理・リサイクル
施設において事故が多発している。これらの静脈施設における安全・安心へ
の対応の必要性と取り組みの具体例について述べた。
アクリル酸の新規製造法
………………………………… 鈴鹿工業高等専門学校 小俣香織,神奈川大学 上田 渉……437
需要が増加しているアクリル酸の,プロピレンの酸化に代わる新しい製造
方法が盛んに研究されている。プロパンやバイオマスなどからの製造プロセ
スと,用いられる触媒について紹介した。
公益社団法人 石油学会
JUN. 2014 VOL.37 NO.6
脱塩器の運転と保全(上)運転
……………………………………………… キャメロンジャパン 吉田哲郎・丸山守人……444
キャメロンから提供されている脱塩器の運転について保全という観点から
述べた。通常時の運転監視ポイントやトラブル事例に対する対処法等につい
て紹介した。
付加価値原油処理への挑戦(第 2 回)
効果的な脱塩─下流装置の運転改善のための付加価値原油の処理─
…………………… ナルコカンパニー グレン・スキャタグッド,デニス・ヘインズ……454
今後は付加価値原油の処理が装置にもたらす潜在的な悪影響と,最終製品
のより高い利益確保のバランスをとることが鍵となる。実績例をあげながら,
付加価値原油の処理中のデソルター運転を改善する方法論を述べた。
石油化学触媒の最新動向(第 9 回)
多様な原料からのプロピレン製造法とその触媒
………………………………………………………東京工業大学 馬場俊秀・宮地輝光……462
多様な原料からのプロピレン製造法であるスチームクラッキング,接触分
解,低級オレフィンの分解,プロパン脱水素,メタセシス,メタノール転化
について,それぞれの特徴と使用されている触媒について述べた。
目次裏統計 石油化学製品生産量,輸入量,出荷単価の年別推移…………………目次裏
エネルギー知ってるはず !? (13)間接エネルギー………………………………………403
辛口放談 よい子??…………………………………………………………津田謙二……404
ペトロぷらざ 風が吹けば桶屋が儲かる……………… 千代田化工建設 中村冨士男……416
趣味談議 ガーデニング………………………………………………………………………429
エネルギー関連団体紹介 一般財団法人日本エネルギー経済研究所 …………………430
私事白書 歴女な 1 日の過ごし方………………………… 昭和シェル石油 奥山泰世……432
トピックスニュース ………………………………………………………………………433
今月の一口メモ ビッグデータ,ECHONET LiteTM,ICT,空時収率 ………………436
讃嘆石油史! ダニードウ製油所 ( 1 ) ………………………………… 沙外白雲……443
海外事業所紹介 (28)千代田アルマナエンジニアリング(カタール)
……………………千代田アルマナエンジニアリング 井川 玄……449
ふるさと自慢 福岡県(福岡市),北海道(網走市)……………………………………453
在外研究 MAP University of Toronto …………………名古屋工業大学 松岡真一……460
JPIJS だより 第 23 回日本-サウジアラビア合同セミナーに参加して
…………………………………… JX 日鉱日石エネルギー 永易圭行……470
単位換算表……………………………………………………………………………………………442
学会の窓………………………………………………………………………………………………471
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 評価とまやかし ……………………… 石油学会名誉会員 鈴木俊光……473
座談会 あるべきエネルギー基本計画とは ………………………………474
日本エネルギー経済研究所 澤 明,石油連盟 畑 伸夫,
東京ガス 清水精太,石油資源開発 石井正一,
和光大学 岩間剛一
石油精製プロセスの汚れ機構と汚れ防止剤の作用
………………………………………………………………………
栗田工業 温水弘之……487
石油精製プロセスで発生する汚れ機構と汚れ防止剤の作用メカニズムにつ
いて解説した。また,各装置に対する汚れ防止剤の適用法を紹介した。
SPERA 水素®(有機ハイドライド)を用いた水素貯蔵・
輸送技術…………………………………………千代田化工建設 今川健一・岡田佳巳……493
SPERA 水素(有機ハイドライド法)を用いた水素輸送技術について,そ
の技術開発の核となる脱水素触媒の特徴と,弊社が 2013 年から実施中の実
証試験の概要について紹介した。
バイオマス資源を活用した有機合成研究
……………………………………………………………
産業技術総合研究所 根本耕司……499
セルロース系バイオマス原料を活用し,現行のオイルリファイナリーの代
替プロセスとなる,バイオマスリファイナリー体系の構築に向けた最新研究
動向やセルロース系原料の触媒的変換反応について紹介した。
インドネシア,バンドン工科大学の発展と大学運営
…………………………………………Institut Teknologi Bandung イエッシ・ペルマナ……506
バンドン工科大学はインドネシアで 2 番目に古い大学である。2 万人以上
の学生を擁するキャンパスの現状と,研究活動の現状を概説した。
アルバータ州のオイルサンドビジネス
─開発技術とイノベーション─
………… Alberta Innovates-Energy and Environment Solutions エディ・アイザックス……517
アルバータ州には,在来型石油・ガス,オイルサンド,非在来型ガス,石
炭を含め,世界最大級の炭化水素資源が賦存する。現在のオイルサンド産業
の動向について記述した。
公益社団法人 石油学会
JUL. 2014 VOL.37 NO.7
脱塩器の運転と保全(下)保全
…………………………………
キャメロンジャパン 西田一成・阿部和麻・丸山守人……526
脱塩器の経年劣化や機械的故障と保全,電気計装機器に関わる保全につい
て,実作業・代表的な事例を基に紹介した。
付加価値原油処理への挑戦(第 3 回)
付加価値原油処理の腐食防止
…………………… ナルコカンパニー グレン・スキャタグッド,デニス・ヘインズ……534
付加価値原油処理における常圧蒸留装置の腐食は,自動コントロールが可
能なオンライン分析装置と腐食防止剤の適用で改善ができる。自動腐食コン
トロール装置の実例,塩酸腐食とナフテン酸腐食への対応を概説した。
目次裏統計
石油価格の推移(スポット価格)………………………………………目次裏
エネルギー知ってるはず !?
辛口放談
(14)エコドライブ…………………………………………485
知った,わかった……つもり??………………………………津田謙二……486
書評 山本佳世子 著『研究費が増やせるメディア活用術』
…………………………………………………………横浜国立大学 相原雅彦……492
趣味談議
ジョギング
……………………………………………………………………498
新刊紹介 田村昌三 編著『産業安全論─産業安全の体系化と人材育成─』
……………………………………………JX 日鉱日石リサーチ 小野義昭……504
ふるさと自慢
石川県(白山市),神奈川県(茅ヶ崎市)………………………………505
エネルギー関連団体紹介
Debutant
独立行政法人経済産業研究所 ………………………………510
ドキドキ電車ライフ ………… 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 南條貴志……512
トピックスニュース
………………………………………………………………………513
今月の一口メモ CFD,水素貯蔵密度,米国エネルギー省 12 基幹物質(Top12),
Scopus(スコーパス) …………………………………………………516
讃嘆石油史!
ダニードウ製油所 ( 2 ) ………………………………… 沙外白雲……522
石油開発に関わる技術専門会社
全国事業所紹介
( 1 )総論 …………国際石油開発帝石 金光雅弘……523
新日鉄住金化学株式会社 九州製造所 ………………………………532
JPIJS だより ファインケミカルズ合成触媒国際会議 2013 参加報告
……………………………………………… 東京工業大学 古川森也……540
平成 25 年度研究助成報告書 ………………………………………………………………………541
Journal of the Japan Petroleum Institute 第 57 巻第 4 号掲載論文………………………………553
単位換算表……………………………………………………………………………………………554
学会の窓………………………………………………………………………………………………555
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 石油化学産業の行方…………………………三菱化学 瀬戸山 亨……557
座談会 スーパーコンピューター………………………………………………558
理化学研究所 伊藤 聡,
東北大学 久保百司,
宇宙航空研究開発機構 高木亮治,
出光興産 鞆津典夫,物質・材料研究機構 大野隆央
平成 25 年度学会賞
ディーゼル燃料を活用した窒素酸化物・粒子状物質の
同時低減除去システムの開発 ………………………… 日野自動車 佐藤信也……571
尿素水を使用せず軽油を反応促進剤とする HC-SCR 触媒(超微細セリア
担持白金アルミナ)により,低温の NO 低減性能の大幅向上と難燃性煤の
燃焼低温化を可能にする NO ,PM 同時除去システムを実用化した。
平成 25 年度論文賞
ガソリンエンジン内の蒸発に及ぼす燃料組成の影響
…………………………………………………………………科学技術振興機構 尾山宏次……577
エンジン内の蒸発現象とガソリンの蒸発特性との関係について,気筒内混
合気の直接サンプリングによる定量分析結果および気体分子運動論による蒸
発速度を用いた解析について,その概要を紹介した。
平成 25 年度技術進歩賞
新規な亜鉛・リン修飾残油水素化脱硫触媒の開発と実用化
……………………………………………………………………… コスモ石油 中嶋伸昌……582
重油削減に寄与すべく直接脱硫触媒の開発に取り組み,リン添加 NiMo/
Al2O3 触媒を亜鉛で修飾することによりコーク劣化が抑制されることを見い
だした。当触媒の開発と実用化に至った経緯を解説した。
平成 25 年度奨励賞
新規貴金属リン化物触媒の調製と水素化脱硫・脱窒素活性
に関する研究…………………………………………………室蘭工業大学 神田康晴……588
環境問題への関心の高まりから,高活性な脱硫触媒の開発が求められてい
る。新規の脱硫触媒としての貴金属リン化物触媒の調製とその水素化脱硫お
よび水素化脱窒素活性について解説した。
平成 25 年度奨励賞
新規多点結合型リンカーを利用した分子触媒の固定化
……………………………………………………………… 産業技術総合研究所 深谷訓久……593
固定化分子触媒の実用化と利用拡大を目指し,多点結合型リンカーの設計
と固定化手法の基盤技術開発および固定化に適した触媒設計と製造技術開発
に取り組み,触媒活性とリサイクル性の大幅な向上を実現した。
超省エネスーパーコンピューター TSUBAME
…………………………………………東京工業大学 遠藤敏夫・額田 彰・松岡 聡……605
今後のスーパーコンピューターの進歩のためには省エネ化が必須である。
東京工業大学ペタスケールスパコン TSUBAME2 と,液浸冷却を用いて省
エネ世界一を獲得した TSUBAME-KFC について解説した。
公益社団法人 石油学会
AUG. 2014 VOL.37 NO.8
海底資源調査の実態と海洋資源開発のこれから
………………………………………………………………………早稲田大学 安井万奈……611
海底資源はどのように探査・調査されているのか,2012 年の伊豆・小笠
原弧べヨネーズ海丘での岩石・鉱物採取を例に,船上の様子を報告した。あ
わせて今後の日本における海洋資源開発の現状と問題点を解説した。
HySUT における FCV・水素インフラ実証の
取り組み(上)………………………………水素供給・利用技術研究組合 池田哲史……619
2015 年の FCV の一般ユーザーへの普及開始に向けて,実使用に近い状態
での FCV と水素供給インフラの耐久性,利便性,実用性等に関する実証デ
ータの取得と技術課題の解決を目的に実施した実証研究を解説した。
付加価値原油処理への挑戦(第 4 回)
FCC 装置の汚れ防止
…………………… ナルコカンパニー グレン・スキャタグッド,デニス・ヘインズ……631
連載の最終回として,流動接触分解(FCC)装置のメーンフラクショネ
ーターの汚れと,その防止法について概説した。
目次裏統計 世界の石油製品需要構成の推移…………………………………………目次裏
エネルギー知ってるはず !? (15)家庭のエネルギー……………………………………570
辛口放談 会議は踊る ………………………………………………………津田謙二……576
新技術紹介 窓に貼る遮熱フィルム…………………………………………………………587
在外研究 MAP University of Edinburgh ……………… 東京農工大学 帯刀陽子……598
私事白書 ブラジルで見つけた新たな私 ……………東洋エンジニアリング 米倉有美……600
トピックスニュース ………………………………………………………………………601
今月の一口メモ スーパーコンピューターのランキング,
分子動力学法(MD 法),運転性指標,付加価値原油………………604
讃嘆石油史! ビルマ石油社の冒険(1)…………………………………沙外白雲……610
エネルギー関連団体紹介 一般財団法人新エネルギー財団 ……………………………616
ふるさと自慢 千葉県(鴨川市),新潟県(妙高市)……………………………………618
趣味談議 キャンプとバーベキュー…………………………………………………………623
海外事業所紹介 (29)出光ペトロリアムノルゲ・オスロ事務所
……………………………出光ペトロリアムノルゲ 長谷川孝宗……624
石油開発に関わる技術専門会社
(2)地球科学総合研究所 ……………………………627
JPIJS だより 第 19 回 JPIJS ポスターセッション報告
…………………………………………産業技術総合研究所 望月剛久……636
単位換算表……………………………………………………………………………………………586
学会の窓………………………………………………………………………………………………637
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 石油学会に夢を…………………………………名古屋大学 摩 篤……641
平成 25 年度石油学会賞
メタクリル酸メチル製造用金-酸化ニッケル触媒の
開発と実用化 …………………………………………… 旭化成ケミカルズ 鈴木 賢……642
金-酸化ニッケルコアシェル型ナノ粒子触媒を創製し,メタクリル酸メチ
ル製造において,高選択性・高活性・長期寿命等の優れた実用的成果を得た。
本触媒の特徴と長期寿命を保証する工業触媒技術について解説した。
平成 25 年度論文賞
担持 Pt 触媒上での
-ブタン脱水素反応と Sn の添加
……………………………………………………………………新日鉄住金化学 菊池伊織……647
-ブタン脱水素反応に高活性を示した Sn 添加アルミナ担持 Pt 触媒にお
ける Sn の添加方法について述べた。従来の Pt と Sn の共含浸法とは異なり,
ゾル-ゲル法による担体への添加により高活性な触媒を得ることができた。
平成 25 年度奨励賞
金属水酸化物を基盤とした高機能選択酸化触媒および
新反応の開発 …………………………………………………… 東京大学 山口和也……652
筆者らが行ってきた担持ルテニウム水酸化物触媒を用いたアルコールやア
ミンの酸化的脱水素反応,アミンの酸素化,アルコールのアンモ酸化反応等
の高効率酸化反応系の開発について詳細に述べた。
平成 25 年度奨励賞
分子ふるい性を有する実用型カーボン膜の開発と応用
………………………………………………………………産業技術総合研究所 吉宗美紀……657
分子ふるいカーボン膜は,優れたガス分離性能と耐薬品性を特徴とする分
離膜である。カーボン膜の実用化を目指した膜開発およびカーボン膜の特長
を生かした分離系への応用例を紹介した。
平成 25 年度野口記念奨励賞
FCA(流動接触芳香族製造)プロセスの開発
…………………………………………………………JX 日鉱日石エネルギー 柳川真一朗……662
将来余剰が見込まれる LCO(分解軽油)から,より付加価値の高い BTX
(ベンゼン,トルエン,キシレン)を製造する新しいプロセスとして,FCA
プロセスを開発している。プロセス概要と開発状況を紹介した。
原油の回収率向上,地球温暖化防止に貢献する
CO2 回収技術 ………………………………………………… 三菱重工業 川 晋平……668
地球温暖化防止のため,大規模 CO2 発生源である火力発電所からの CO2
排出削減が求められている。CO2 削減に貢献し,昨今注目を浴びている原油
の回収増進(EOR)にも利用できる CO2 回収技術を紹介した。
公益社団法人 石油学会
SEP. 2014 VOL.37 NO.9
石油開発分野における NMR を用いたコア分析技術の
研究 ………………………………………… 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 下河原麻衣……673
石油開発分野において NMR 技術は物理検層に用いられており,近年では
室内実験での岩石試料の評価にも活用されている。油層評価で用いられるパ
ラメータの NMR による測定事例を紹介した。
プラスチックリサイクル触媒の開発と新しいケミカル
リサイクルシステムの構築 …………………………室蘭工業大学 上道芳夫……683
異種プラスチックを含むポリオレフィンの石油化学原料化ケミカルリサイ
クルにおける耐塩素性のガリウムゼオライト系分解触媒の開発と,ポリオレ
フィン水素を利用する新しいリサイクル技術の開発について紹介した。
持続的リン利用─人類の新たなグローバル問題─ …大阪大学 大竹久夫……688
リンはすべての生命にとり欠くことのできない「いのちの元素」である。
食料生産において代替するものがないリン資源を,人類が持続的に利用でき
るようにするための世界の取り組みについて紹介した。
小規模温泉発電 ……………………………………………地熱技術開発 大里和己……693
浴用利用できずに捨てられている,70 ℃以上の高温温泉の熱エネルギー
を利用した「温泉発電」の概要と現状について紹介した。今後,温泉発電の
普及によって,地域の活性化や CO2 の削減も期待されている。
HySUT における FCV・水素インフラ実証の取り組み
(下)
…………………………………………………… 水素供給・利用技術研究組合 池田哲史……699
目次裏統計 世界の原油・石油製品フロー 2013 ……………………………………目次裏
辛口放談 一連の流れ ………………………………………………………津田謙二……651
エネルギー知ってるはず !? (16)夜間電力………………………………………………661
趣味談議 DJ …………………………………………………………………………………667
私事白書 組み合わせの最適解 ……………………JX 日鉱日石エネルギー 渡邉絢子……678
トピックスニュース ………………………………………………………………………679
今月の一口メモ アンサンブル効果,CCS,
剥土と脈石,フロン回収・破壊法改正………………………………682
讃嘆石油史! ビルマ石油社の冒険(2)…………………………………沙外白雲……687
ふるさと自慢 大阪府(吹田市),新潟県(見附市)……………………………………698
石油開発に関わる技術専門会社
(3)日本海洋掘削 ……………………………………704
JPIJS だより JPIJS 関東地区討論会報告 …………………東京農工大学 池上史晃……707
溶接士検定委員会報告 溶接功労賞表彰式 ……………………………………………………650
単位換算表 …………………………………………………………………………………………677
Journal of the Japan Petroleum Institute 第 57 巻第 5 号掲載論文 …………………………708
石油学会組織機構図 ………………………………………………………………………………710
学会の窓 ………………………………………………………………………………………………711
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
時 評 インターネット社会でのアナログ
………………………………………………………… JX 日鉱日石エネルギー 黒
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猛……713
座談会 石油化学原料の多様化 …………………………………………………714
三菱化学 瀬戸山 亨,早稲田大学 関根 泰,
経済産業省 深谷訓久,アイシーラボ 室井髙城
装置検査技術……………………………………………………非破壊検査 森 雅司……728
近年,国内の石油・石油化学プラントにおいて設備の高齢化問題が顕著化
しており,装置管理上,効果的で信頼性のある検査が求められている。一般
的な検査技術から最近の特殊検査技術について紹介した。
プラント設計における安全性評価の新たな取り組み
………………………………………………………………… 千代田化工建設 松尾 瞳……733
プラントの安全設計において,イギリスなどで ALARP(アラープ)の考
え方やセーフティーケースが導入されている。事故を減らすための新たな取
り組みとして設計段階で実施する安全性評価スタディーについて概説した。
プロセスプラントの信頼性解析(RAM 解析)
……………………………………………………………… 千代田化工建設 曽根原尚紀……739
プロセスプラントの設備稼働率を推定する RAM 解析は多くの海外プロジ
ェクトでプロセス選定や生産量の向上などに活用されている。本稿では
RAM 解析の目的や設備稼働率の算出方法,留意点などについて概説した。
化学プラントの装置材料老朽化現象と対応(上)
─石油化学プラントを中心に─ ………………………旭化成ケミカルズ 中原正大……744
日本の化学プラントにおける事故の推移,長期稼働による装置材料の老朽
化現象の分類と,代表的な損傷形態である保温材下腐食等について紹介した。
また,それを制御するための対応案について紹介した。
CIW 認定制度─溶接構造物の非破壊検査にかかわる事業者認定制度─
……………………………………………………日本溶接協会 溶接検査認定委員会……750
日本溶接協会が規格 WES 8701:2013「溶接構造物非破壊検査事業者等の
認定基準」に基づき,溶接構造物の非破壊検査にかかわる事業者を認定する
CIW 認定制度の概要を紹介した。
軽油用潤滑性向上剤と軽油代替燃料 …………… 三洋化成工業 阿尾信博……759
軽油の硫黄含量低減に伴い,軽油の潤滑性を向上させるために添加されて
いる潤滑性向上剤について解説した。また,環境問題から検討が進められて
いる軽油代替燃料についても潤滑性の観点から解説した。
公益社団法人 石油学会
OCT. 2014 VOL.37 NO.10
未利用排熱からの発電を目指したフレキシブル
熱電変換素子の開発 …………………………………長岡技術科学大学 武田雅敏……764
200 ℃以下の低温排熱を利用した発電への応用を目指し,柔軟で折り曲げ
可能なシート状の熱電変換素子を開発している。その基本原理,開発の現状
と今後の展望を紹介した。
銅錯体触媒とヒドロシランを用いる二酸化炭素の
還元的変換反応 …………………………………………… 東京工業大学 本倉 健……769
銅ジホスフィン錯体触媒を用いる,CO2 のヒドロシリル化反応と CO2,ア
ミン,ヒドロシランからのホルムアミド合成について述べた。
環境触媒の最新動向(第 1 回)
進化する環境触媒 ………………………………………… アイシーラボ 室井髙城……777
環境触媒は目覚ましい発展をしてきたが,自動車触媒ではさらなる貴金属
の削減と燃費を含む新たな規制のための触媒開発が必要とされる。環境触媒
においては耐熱性金属触媒やゼオライト触媒が今後重要な役割を果たす。
目次裏統計
世界のエネルギー消費量の推移…………………………………………目次裏
辛口放談
学んだ,敵はいなかった ………………………………………津田謙二……727
新刊紹介
公益社団法人石油学会 編『新版 石油精製プロセス』
…………………………………………… JX ホールディングス 安達博治……738
趣味談議
折り紙 ……………………………………………………………………………749
私事白書
大島紬の魅力……………………………コスモエンジニアリング 下妻史乃……754
トピックスニュース
今月の一口メモ
………………………………………………………………………755
オレフィンメタセシス,Mo-Bi 系複合酸化物触媒,
エネルギー作物,HSQC NMR…………………………………………758
讃嘆石油史!
ファラデーのロウソクたち(1)…………………………沙外白雲……763
エネルギー関連団体紹介
ふるさと自慢
独立行政法人産業技術総合研究所 …………………………774
山口県(下松市)
,岡山県(倉敷市)………………………………………776
石油開発に関わる技術専門会社
(4)テルナイト ………………………………………782
JPIJS だより TOCAT7 KYOTO2014 に参加して………… 北海道大学 谷口太一……785
石油学会重油硫黄分標準物質第 41 ロット設定経過 ……………………………………………786
学会の窓………………………………………………………………………………………………787
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 多様な石油・天然ガス資源の確保 ……早稲田大学 栗原正典……789
座談会 インドの石油・エネルギー情勢……………………………………790
京都大学 堀本武功,日本経済新聞社 山田 剛,
日本エネルギー経済研究所 本蔵 満,帝京平成大学 須藤 繁
世界石油会議第 21 回モスクワ大会概要
………………………………………………………… 世界石油会議日本国内委員会……806
2014 年 6 月 15∼19 日の 5 日間,ロシアのモスクワで第 21 回世界石油会
議が開催され,日本からは約 140 人が参加した。モスクワ大会のプログラム
の概要,日本国内委員会の活動状況を紹介した。
低品位炭の改質による利用技術
………………………………………… 日揮 小谷野耕二,下城実喜男,上野義基……814
低品位炭は水分,酸素,灰分などが多く低発熱量で,自然発火性も高く輸
送や貯蔵が難しい。熱分解など化学反応によって低品位炭から高発熱量の改
質炭を得る,石炭改質技術について概説した。
有機強塩基として機能する環状アミノピリジン化合物
─アザカリックス
[3]
ピリジン─
…………………… 産業技術総合研究所 内田奈津子,筑波大学 桑原純平・神原貴樹……819
アミノピリジンユニットを基本骨格とする環状化合物アザカリックス[3]
ピリジンの分子構造的な特長を生かした新しい有機強塩基の合成とその触媒
機能を中心にわれわれの最近の研究成果を紹介した。
大容量グラフェンスーパーキャパシターの技術動向
…………………………………………………………… 物質・材料研究機構 唐 捷……825
スーパーキャパシター電極用として,化学的方法を用いてカーボンナノチ
ューブをスペーサーとしたグラフェンシート積層を創製した。これにより,
高性能なスーパーキャパシターの試作に成功した。
プロセスシミュレーターの技術動向 … Schneider Electric SA 広浜誠也……835
プロセスシミュレーターは物性,単位操作,利便性の各機能を拡充し,石
油・石化産業での利用が拡大している。コンピューターの進歩により,将来
は新たな機能の装備と研究も含むライフサイクル全体での活用が期待され
る。
公益社団法人 石油学会
NOV. 2014 VOL.37 NO.11
化学プラントの装置材料老朽化現象と対応(下)
─石油化学プラントを中心に─ ………………………旭化成ケミカルズ 中原正大……841
日本の化学プラントにおける事故の推移,長期稼働による装置材料の老朽
化現象の分類と,代表的な損傷形態である保温材下腐食等について紹介した。
また,それを制御するための対応案について紹介した。
環境触媒の最新動向(第 2 回)
脱硝触媒の再利用・再生技術 ………… 三菱日立パワーシステムズ 増田具承……847
石炭火力発電所に使用されている脱硝触媒の再利用・再生技術として,エ
コ触媒,リサイクル触媒,新型洗浄,オンサイト再生に関する技術を紹介し
た。
目次裏統計
わが国の石油税……………………………………………………………目次裏
辛口放談
良寛さん,こわい ! ! ……………………………………………津田謙二……805
趣味談議
歴史(史跡)………………………………………………………………………813
書評
中津孝司 著『ロスネフチの逆襲─ポストプーチンを占う─』
…………………………………………… ペトロテック編集委員 小谷野耕二……824
触媒学会 編『よくわかる工業触媒』 …………………………………………… ペトロテック編集委員 矢部慎太郎……846
エネルギー知ってるはず !?
Debutant
(17)PHV …………………………………………………829
お金について考えてみる ……………………………出光興産 鈴木宏宗……830
トピックスニュース
今月の一口メモ
………………………………………………………………………831
原子力損害賠償保障法,SAARC,
原子力協定,スーパーキャパシター……………………………………834
讃嘆石油史!
ファラデーのロウソクたち(2)…………………………沙外白雲……840
ふるさと自慢
埼玉県(さいたま市),岩手県(盛岡市)………………………………853
石油開発に関わる技術専門会社
(5)物理計測コンサルタント ………………………854
JPIJS だより コロキウム「若手の集い」報告…………………京都大学 竹内 亮……857
単位換算表……………………………………………………………………………………………852
Journal of the Japan Petroleum Institute 第 57 巻第 6 号掲載論文 …………………………858
学会の窓………………………………………………………………………………………………859
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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石油開発・石油精製・石油化学
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時 評 三現主義と化学工学 ……………………………出光興産 荒木伸二……861
座談会 出向行ってきました………………………………………………………862
日揮 吉川 香,コスモ石油 廣瀬敏之,物質・材料研究機構 松本信介,
三菱化学科学技術研究センター 松尾武士,出光興産 龍門尚徳
平成 25 年度石油学会賞
固体酸化物形燃料電池および燃焼・改質のための
複合金属酸化物触媒材料の開発 ……………………… 京都大学 江口浩一……870
複合酸化物触媒によるジメチルエーテルやアンモニアからの水素製造につ
いて検討し,高活性な触媒を探索した。燃料電池電極触媒の燃料適応性,燃
焼触媒の担体との相互作用を利用した高活性化についても研究を行った。
ベトナムの石油需給事情…………………日本エネルギー経済研究所 松本知子……876
アジアの石油市場において注目されるベトナムの石油需給の現状と展望を
概観した。ベトナム政府が今後も増加が続くとみられる石油需要に対してど
のような政策をとっているかも整理した。
複合触媒を用いた二酸化炭素と水素からの炭化水素合成
………………………………………………………………産業技術総合研究所 藤原正浩……881
メタノール合成触媒とゼオライトを混合した複合触媒による二酸化炭素と
水素からのパラフィンおよびオレフィン炭化水素合成に関する研究を紹介し
た。
水エマルション燃料の基礎的な知識と研究動向
……………………………………………………………………関東学院大学 武田克彦……887
エマルションに関する基礎的な知識から,エマルションによる現象と効果,
そして,それらの現象解明などの研究動向について簡単に説明した。また,
バイオディーゼルなどさまざまな試みについても紹介した。
石油系重質残渣を電気や蒸気に変換!
─石油精製・石油化学・発電プロセスの融合─
……………………………三菱日立パワーシステムズ 田中鉄也・高橋英二・藤井 宏……892
石油・石化・電力エネルギー業界の環境変化を踏まえ,より増加していく
液体・固体残渣を効率的に利用するソリューションとして,コジェネレーシ
ョンプラントを組み込んだ重質油処理システムを紹介した。
2030 年に向けたコージェネレーション普及拡大の展望
………………………………コージェネレーション・エネルギー高度利用センター 友藤大輔……903
分散型電源として期待の高まる,コージェネレーションシステムの普及拡
大のポイントとして,導入意義・価値や市場への導入モデル,技術開発など
を検討し,2030 年の導入量を推計した結果について紹介した。
公益社団法人 石油学会
DEC. 2014 VOL.37 NO.12
基盤岩水溶性天然ガス層─新しいタイプの沖縄の宝─
………………………………………………………………地球科学総合研究所 加藤 進……910
沖縄本島南部には 2 つのタイプの水溶性天然ガス層が存在する。豊見城層
(上部中新統)の砂岩層と,基盤岩(始新統∼白亜系)がフラクチャー型の
貯留層を形成し,熱分解起源のメタンからなる新しいタイプの層である。
地球資源工学グローバル人材養成を目指して
……………………………………………………………………… 早稲田大学 安井万奈……916
文部科学省の「大学の世界展開力強化事業:地球資源工学グローバル人材
養成のための学部・大学院ビルドアップ協働教育プログラム」を紹介し,日
本と ASEAN の学生が交流しながら資源教育を受ける様子を報告した。
環境触媒の最新動向(第 3 回)
VOC 分解触媒─概論と最新動向─……………日揮ユニバーサル 梨子田敏也……922
環境保護の要求は年々高まっており,工場排ガス処理の重要度が増してい
る。触媒式排ガス処理に用いられる VOC 分解触媒の種類,触媒機能,反応
メカニズムなどを概説し,排ガス処理の最新動向について述べた。
目次裏統計
世界の製油所能力一覧(上位 20 カ国)…………………………………目次裏
エネルギー知ってるはず !?
辛口放談
書評
(18)再生可能エネルギー…………………………………874
指導? 権力の行使? …………………………………………津田謙二……875
水素エネルギー協会 編『水素の事典』
…………………早稲田大学 関根 泰……886
私事白書
12 月の音楽……………………… 三菱化学科学技術研究センター 池宮 桂……898
トピックスニュース
今月の一口メモ
讃嘆石油史!
趣味談議
………………………………………………………………………899
固体酸化物形燃料電池,基盤岩,浮選,シンタリング ……………902
ロウソクの科学(1)………………………………………沙外白雲……909
家庭用クリスマスイルミネーション …………………………………………915
新技術紹介
ふるさと自慢
多段衝突型マイクロリアクター ……………………………………………921
福岡県(久留米市),茨城県(牛久市)…………………………………927
石油開発に関わる技術専門会社
(6)ハリバートン・オーバーシィーズ・リミテッド
……………………………………………………928
JPIJS だより 第 25 回九州地区若手ケミカルエンジニア討論会参加報告
………………………………北九州市立大学 寺坂一沙・山脇愛美……931
単位換算表 ……………………………………………………………………………………………869
学会の窓 ………………………………………………………………………………………………932
第 37 巻総索引
イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
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