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平成 27 年度
情報開示資料
2016(平成28年1月31日)
旭 川 市 の位 置 と地 勢
北海道の中央部に上川管内があり、東経
141 度 58 分から 143 度 10 分、北緯 42 度
52 分から 44 度 54 分の間に位置し、東西
96km、南北 224km で、北見山脈、天塩山
脈、並びに夕張山脈に囲まれ、その面積は
9,852K ㎡余りで本州の県相当となってい
ます。
上川管内の東側には、北海道の屋根と呼
ばれる雄大な大雪山連峰がそびえ、石狩川
はここを源として流れ、その水域は上川の
大平野を形成しています。
また、南部には十勝岳を控え、空知川の
流域には富良野平野があり、北部は天塩川
がその中央を北に貫流し、いずれも田畑の
開発がめざましく、全般的に地味は肥沃で
本道農業の中核地帯として知られていま
す。
旭川市はその上川中央部地帯の西寄り、東経 142 度 9 分から 142 度 44 分、北緯 43 度 32 分か
ら 43 度 57 分の間に位置しその面積は 747.66 ㎢、標高 112m、人口 34.5 万人で札幌市につぎ北
海道で第2の都市です。
あさひかわ農業協同組合
ごあいさつ
Ⅰ.JAあさひかわの概要
1.経営理念・経営方針
2.主要な業務の内容
3.経営の組織
4.社会的責任と地域貢献活動
5.リスク管理の状況
6.自己資本の状況
Ⅱ.業
績
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
等
1.平成27年度における事業の概況
2.最近5年間の主要な経営指標
3.決算関係書類(2期分)
4.部門別損益計算書
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
28
29
46
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
49
50
52
53
57
58
59
60
61
61
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
62
62
64
65
66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
67
69
70
74
Ⅲ.信用事業
1.信用事業の考え方
2.信用事業の状況
3.貯金に関する指標
4.貸出金等に関する指標
5.リスク管理債権残高
6.金融再生法に基づく開示債権残高
7.有価証券に関する指標
8.有価証券等の時価情報
9.貸倒引当金の期末残高及び期中の増減額
10.貸出金償却の額
Ⅳ.その他の事業
1.営農指導事業
2.共済事業
3.生産販売事業
4.生産施設事業
5.購買事業
Ⅴ.自己資本の充実の状況
1.自己資本の構成に関する事項
2.自己資本の充実度に関する事項
3.信用リスクに関する事項
4.信用リスク削減手法に関する事項
5.派生商品取引及び長期決済期間取引の
取引相手のリスクに関する事項
6.証券化エクスポージャーに関する事項
-1-
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 76
7.出資その他それに類するエクスポージャーに関する事項
・・・・・・・・・・・・・・・・ 76
8.金利リスクに関する事項
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77
Ⅵ.連結情報
1.組合及びその子会社等の主要な事業の
内容及び組織の構成
2.連結事業概況(平成27年度)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 79
3.連結貸借対照表、連結損益計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、
連結注記表及び連結剰余金計算書
4.連結事業年度のリスク管理債権残高
・・・・・・ 80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 99
5.連結事業年度の金融再生法に基づく開示債権残高
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100
6.連結事業年度の最近5年間の主要な経営指標
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 101
7.事業別の経常収支等
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 101
8.連結自己資本の充実の状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 102
Ⅶ.財務諸表の正確性等にかかる確認
1.確認書
Ⅷ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 113
沿革・歩み
1.沿革・歩み
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 114
-2-
皆様には、日頃よりJAあさひかわをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
組合員および地域の皆様に当JAを一層ご理解いただき、ご信頼を深めていただくこと
を念願し本冊子を作成いたしましたので、今後益々協同の輪が広まるようお役に立ててい
ただければ幸いです。
JAを取り巻く情勢は依然として厳しいものがありますが、地域農業の拠点として、さ
らに地域金融機関の一員として自己責任に基づく経営の健全性確保とサービスの向上に努
め、
「地域と共に歩むJA」を目指して組合員及び地域の皆様の生活や事業活動に役立つよ
う積極的に対応させていただきます。
これからも皆様のニーズにお応えするとともに、安心してご利用いただけるよう役職員
一丸となり、自主・自立・互助の協同組合精神に基づき、協同の輪を一層大切にして目標
に向けて取組んでまいります。
今後とも一層のご愛顧とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
平成 28 年 5 月
代表理事組合長
白鳥
隆志
〔基本理念〕
1.組合員経済への貢献
JA本来の設立意義に立ち返り、組合員の所得向上に努め、組合員の経済的発展
に寄与します。
2.地域社会への貢献
法令遵守の運営は、勿論のこと、地域社会の一員としての社会的責任に鑑み、土
地利用に関して都市と農村の調和を図り、また、事業活動を通じ利用者への満足度
を高め、地域社会の発展に貢献します。
3.食料基地北海道としての基盤確立への貢献
食料基地北海道の一翼を担う地域としての責任を全うし、安全、良質な農畜産物
の供給を通じて国民に貢献します。
-3-
1.経営理念・経営方針
■経営理念
わたしたちJAの組合員・役職員は、協同組合運動の基本的な定義・価値・原則(自主、
自立、参加、民主的運営、公正、連帯等)に基づき行動します。そして、地球的視野に立
って環境変化を見通し、組織・事業・経営の革新を図ります。さらに、地域・全国・世界
の協同組合の仲間と連携し、より民主的で公正な社会の実現に努めます。
このため、わたしたちは次のことを通じ、農業と地域社会に根ざした組織としての社会
的役割を誠実に果たします。
わたしたちは、
1.地域の農業を振興し、わが国の食と緑と水を守ります。
1.環境・文化・福祉への貢献を通じて、安心して暮らせる豊かな地域社会を築きます。
1.JAへの積極的な参加と連帯によって、協同の成果を実現します。
1.自主・自立と民主的運営の基本に立ち、JAを健全に経営し信頼を高めます。
1.協同の理念を学び実践を通じて、共に生きがいを追求します。
■経営方針
◇営農・販売部門
地域の環境と実態に即した農業振興に努め、多様な担い手づくりと多彩な産地づくり、
消費者の視点に立った安全・安心な農畜産物の生産と提供に取り組みます。当JAでは、
市町村と連携し、農業後継者、担い手の育成・認定農業者の推進を図ります。
新たな農業環境下における対策の展開として、クリーン農業の推進、
「YES!cle
an」品目の拡大を行い、多様な用途に即した品質の実現を図ります。また食の安全・
安心に関する消費者ニーズに的確に対応するとともに、栽培技術の強化、収量・品質の
平準化に取り組み、「JAあさひかわ」ブランドの生産・販売体制を構築していきます。
◇信用部門
JAバンクセーフティーネットの取り組みによる安全性をアピールし、質の高い金融
サービスを提供する地域金融機関として、またJAの総合力を結集した事業展開により、
組合員・顧客に「選ばれるJAバンク」の確立を図ります。
◇共済部門
基幹支所ごとのエリア特性に応じた推進と、組合員、地域の皆様に喜ばれる窓口サー
ビス、信頼のおける事故処理に努め満足度を高めて参ります。
◇購買部門
恒常的な巡回推進を行い営農販売事業との連携を図り、主要資材の品目集約・計画購
買・予約取りまとめを柱に、コスト低減と品質の向上に努めます。
◇管理部門
自己資本基準の充実、強化のため、自己資本の造成に継続的に取り組むとともに、経
営改善対策を着実に実践してまいります。経営管理の強化策として、部門別損益を把握
して目標利益管理の実践と積極的な情報開示によりJAの信頼を高め、人材育成では人
事管理制度の機能強化を図ります。
-4-
2.主要な業務の内容
■信用事業
信用事業は、貯金・融資・為替など、いわゆる金融事業といわれる内容の業務を行って
います。この信用事業は、農協・信連・農林中金という三段階の組織が有機的に結びつき、
「JAバンク」として大きな力を発揮しています。
貯金業務
組合員の方はもちろん地域住民の皆様や事業主の皆様から貯金をお預かりしています。
普通貯金、当座貯金、スーパー定期、自由金利型定期、変動金利定期、定期積金、総合
口座などの各種貯金を目的、期間、金額にあわせてご利用いただいております。
また、公共料金、道税、市町村税、各種料金のお支払い、年金のお受け取り、給与振
込等もご利用いただけます。
■貯金商品一覧表
種類
特徴
期間
預入金額
備考
当 座 貯 金 支払いは小切手、約束手形等で行う貯金
定めなし
無制限
決済性貯金
普 通 貯 金 自由に出し入れを反復継続出来る貯金
定めなし
無制限
貯金保険金制限有り
貯 蓄 貯 金 決済・資金移動に制限がある貯金
定めなし
無制限
貯金保険金制限有り
納 税 準 備 貯 金 諸税支払のための資金を準備する貯金
定めなし
無制限
貯金保険金制限有り
定 期 貯 金 あらかじめ預入期間を定めた貯金
1ヶ月~5年
無制限
貯金保険金制限有り
積 立 式 定期 貯金 個々の自由な金額を一定期間積立てる貯金 1年~50年
無制限
貯金保険金制限有り
定 期 積 金 一定の金額を一定の期間に積立てる貯金
無制限
貯金保険金制限有り
6ヶ月~5年
貸出業務
農業専門金融機関として、農業の振興を図るための農業関連資金はもとより、組合員
の皆様の生活を豊かにするための生活改善資金等を融資しています。また、地域金融機
関の役割として、地域住民の皆様の暮らしに必要な資金や、地方公共団体、農業関連産
業・地元企業等、農業以外の事業へも必要な資金を貸し出し、農業の振興はもとより、
地域社会の発展のために貢献しています。さらに、㈱日本政策金融公庫をはじめとする
政府系金融機関等の代理貸付、個人向けローンも取り扱っています。
■貸出商品一覧表
種類
資金使途
期間
貸付限度
貯 金 担 保 貸 付 特に定めない
1年以内
担保額の範囲内
共 済 担 保 貸 付 特に定めない
1年以内
解約返戻金の80%以内
総 合 口 座 特に定めない
期限を定めない
貸越極度額の範囲内
カ ー ド ロ ー ン 事業資金を除く生活に必要な一切の資金
1年以内(自動更新)
10~300万円の貸越限度額の範囲内
フ リ ー ロ ー ン 生活に必要な一切の資金
6ヶ月以上10年以内
500万円以内
マ イ カ ー ロ ー ン 車両購入にかかる費用
6ヶ月以上10年以内
1,000万円以内
住 宅 ロ ー ン 住宅の新築・購入・増改築・土地の購入
3年以上35年以内
5,000万円以内
※ローンのご利用にあたっては、保証会社等の審査がございます。
※所定の出資金が必要な場合があります。
※貸出商品につきましては、ご契約上の規定・金利変動ルールなど店頭でお尋ねいただくなど、よくご確認の上ご利用下さい。
-5-
為替業務
全国のJA・信連・農林中金の店舗をはじめ、全国の銀行や信用金庫などの各店舗と
為替網で結び、当JAの窓口を通して全国のどこの金融機関へでも振込や手形・小切手
等の取立てが安全・確実・迅速にできる内国為替をお取扱いしています。
国債窓口販売
国債(利付・割引国庫債券)の窓口販売の取扱いをしています。
サービス・その他
当JAでは、コンピュータ・オンラインシステムを利用して、各種自動受け取り、各
種自動支払いや事業主の皆様のための給与振込サービス、自動集金サービス、口座振替
サービスなどをお取扱いしています。また、国債の取扱い、全国のJAでの貯金の出し
入れや銀行・信用金庫、また、セブン銀行などでも現金引き出しのできるキャッシュサ
ービス、モバイルバンキング等いろいろなサービスに努めています。
■サービス・その他商品一覧表
種類
特徴
備考
自 動 振 替 サ ー ビ ス 一定時期に一定金額を自動に支払いするサービス
年 金 受 取 サ ー ビ ス 公的・保険年金等年金を自動に受け取れるサービス
公 共 料 金 自 動 支 払 公共料金を口座振替で決済出来るサービス
給 与 振 込 サ ー ビ ス 給与受取口座を指定し受け取れるサービス
クレジットサー ビス 各種クレジットの決済サービス
キャッシュサー ビス 銀行・信用金庫・セブン銀行等のキャッシュサービス
■共済事業
JAの共済は、
「ひと・いえ・くるま」と密接な関係にある共済を取扱っており、少ない
掛金で、皆さまのニーズに応える大きな保障を提供いたしております。
また、自賠責共済のお取扱いもいたしております。
■営農指導事業
営農指導事業は、JA事業の原点とも言える最も重要な事業です。
その内容は、
「営農及び技術改善指導」
「生活改善事業」
「教育情報活動」
「組織農政活動」
の大きな4つの柱からなり、この活動費用の一部は正組合員からの賦課金でまかなわれる
ほかは、全てJAの収益によってまかなわれます。
営農指導事業活動は、直接的にはJAに経済的利益をもたらしませんが、他の主要事業
と結合して強化推進の役割を担うとともに、組合員の協同活動の促進に極めて重要な役割
を果たしています。
-6-
■生産販売事業
組合員の生産した農畜産物の集出荷、選別、販売などを担い、組合員がより高い農業所
得を確保することを目的として、JAは組合員の生産物を一元集荷するとともに、多元販
売しております。
営農指導部門と連携して、計画生産・計画出荷の体制を確立し、固定需要の維持確保に
努めるとともに、市場の開拓拡大にも努めて安定した農業経営の維持に貢献しています。
また、消費地の需要や要望を生産者に伝達して需要に応じた生産を誘導するほか、生産
履歴の記帳などにより、安全でかつ安心な農畜産物を供給して、消費地の信頼性確保に努
めております。
■生産施設事業
生産者が生産から出荷まで全てを個人完結型で行うのではなく、人手を要する作業や規
格品質の統一化や均質化により商品としての付加価値が高まるものについて、JAの協同
利用施設を利用して集荷・選別調整を行い販売しております。
また、地域の農作業受託組織が生産者に代わって作業を行う、JAで水稲の種子消毒・
芽出し等を行い作業の軽減を図る、またJA直営の農産物直売所を運営し、JAあさひか
わ産の新鮮で安全・安心な農畜産物・加工品の販売を行っております。
JAの生産施設としては、水稲の温湯消毒(無農薬)
・芽出し施設、農産物直売所「あさ
がお」、江丹別そば処「穂の香」があります。
■購買事業
生産資材事業
肥料・農薬・園芸用品等の営農資材、農機具、新車・中古車等、幅広くご利用いただ
いております。
給油事業
ガソリン・暖房用灯油・プロパンガス等のお取扱いを、市内及び鷹栖町内の6箇所の
給油所において、ご利用いただいております。
生活事業
市内1店舗で、加工品を含む特産物をはじめ農畜産物や海産物・食料品・日用雑貨を
ご提供し、地域の皆様にご利用いただいております。また、冠婚葬祭のお手伝い等地域
に密着した活動に努めております。
-7-
■相談業務
相談業務
組合員をはじめとする、経営・税務・生活に関する諸問題について顧問弁護士・顧問
税理士との連携を密にして、快適な暮らしができるよう相談業務を行っています。
資産管理業務
組合員のアパート等施設の設計・管理、土地等の売買の仲介業務、またはアパート等
の賃貸借の斡旋を行い、多くの方々のご利用をいただいております。
なお、この業務は専門的に対応するため、当JA100%出資の子会社、
「旭川協同総
業株式会社」が実施担当しています。
-8-
3.経営の組織
①機構図
(平成28年3月1日現在)
旭正資材センター
内
部
監
査
室
旭
正
基
幹
支
所
内 部 監 査 室
旭正金融支所
支 所 課
豊岡金融支所
貯 金 共 済 課
融 資 相 談 課
旭 正 給 油 所
豊 岡 給 油 所
理
事
会
(
総
常
勤
理
事
)
代
会
企
画
会
議
管 理 金 融 委 員 会
営 農 経 済 委 員 会
組 合 長
(全 般 管 理)
専 務
(経 済 担 当)
常 務
(信 用 担 当)
管
理
部
経 営 管 理 課
金
融
部
審 査 課
総
課
永山資材センター
永山金融支所
融
課
共
済
近文金融支所
厚生病院金融支所
旭
川
中
央
基
幹
支
所
融 資 ・
農家経営対策課
ローンセンター
共
済
部
支 所 課
貯 金 共 済 課
融 資 相 談 課
旭川中央金融支所
金
(学 経)
監
事
会
務
永
山
基
幹
支
所
北部金融支所
支 所 課
神楽金融支所
支 所 課
課
神 楽 給 油 所
事故サ-ビスセンタ-
神居資材センター
常 勤 監 事
企 画 課
米 穀 農 産 課
営
農
企
画
部
江 丹 別 支 所
神
居
基
幹
支
所
(学経・員外)
産
神居金融支所
購 買 燃 料 課
農協常勤理事及び
地区非常勤役員
地区農事組合長
経 理 課
忠和金融支所
北野資材センター
北
野
基
幹
支
所
地区稲作・青果・畜産各代表
北野金融支所
貯 金 共 済 課
融 資 相 談 課
春光台金融支所
北 野 給 油 所
地区青年部代表
地区女性部代表
組織運営体系図
本 所
(
総
)
代
会
常
理
事
会
管
理
金
融
委
員
会
営
農
経
済
委
員
会
勤
理
事
基
幹
支
所
支所運営委員会
総
支
所
等
組
農 事 組 合 等
合
代
作物・目的別協議会
作物・目的別支部
目 的 別 推 進
連 絡 協 議 会
J
A
青
年
部
J
A
女
性
部
員
部
員
地 区 女 性 部
地区別懇談会
-9-
課
西神居事業支所
課
支所運営委員会
所
貯 金 共 済 課
融 資 相 談 課
青 果 直 売 課
農産物直売所
畜
支
部
員
②組合員数
(単位:人)
資格区分
平成26年度
平成27年度
増 減
正組合員
2,133
2,060
△ 73
個
人
2,104
2,033
△ 71
法人等
29
27
△ 2
准組合員
27,219
27,480
261
個
人
27,188
27,448
260
法人等
31
32
1
合 計
29,352
29,540
正組合員戸数(本年度末)
188
1,694戸
③組合員組織の状況
平成28年1月31日現在 地
区
組
織
名
構
あさひかわ農協青年部
214
JAあさひかわ稲作連絡協議会
305
JAあさひかわ農業生産組織連絡協議会
180
JAあさひかわ青果物生産出荷連絡協議会
237
236
33
JAあさひかわ地域農業再生協議会
798
JAあさひかわ酪農振興会
12
JAあさひかわ青果物ポジティブリスト対策協議会
216
JAあさひかわ稲作連絡協議会酒米部会
11
旭正支所稲作協議会
49
旭川青果物生産出荷協議会旭正支部
66
JAあさひかわ永山支所稲作協議会
103
永 山 永山町農業生産受委託組合
42
あさひかわ農協永山年金友の会
旭川中央
数
あさひかわ農協女性部
JAあさひかわ特別栽培米部会
旭川中央・永山
員
61
本 所 JAあさひかわ農産物直売所あさがお運営協議会
旭 正
成
140
旭川青果物生産出荷協議会旭川市支部
80
中央支所稲作協議会
21
あさひかわ農協中央基幹支所税務申告研究会
18
あさひかわ農協旭川中央地区クローバ友の会
21
あさひかわ農協さつき年金友の会
100
あさひかわ農協神楽年金同友会
139
あさひかわ農協クローバ友の会近文支部
15
JAあさひかわ神居支所稲作協議会
71
旭川青果物生産出荷協議会神居支部
48
神 居 JAあさひかわ農業生産組織連絡協議会神居支所
あさひかわ農協神居基幹支所利用者年金友の会
江丹別蕎麦・小麦部会
55
146
34
北野地区農用地利用調整組合
226
JAあさひかわ北野支所稲作協議会
61
旭川青果物生産出荷協議会北野支部
43
北 野 北野地区機械利用生産者組織連絡協議会
22
北野地区水田利用合理化推進協議会
100
北野受託組合
18
あさひかわ農協北野支所年金友の会
82
- 10 -
④地区一覧
旭川市・鷹栖町一円
⑤理事及び監事の氏名及び役職名
(平成28年4月19日現在)
役 員 氏 名 役 代 表 理 事 組 合 長 白 鳥 隆 志 理
代 表 理 事 専 務 神 田 悟 理
常 務 理 事 土 田 孝 夫 理
理
事 千 葉 明 理
理
事 鈴 木 剛 代 表 監
理
事 島 山 守 穗 常 勤 監
理
事 岩 崎 裕 監
理
事 岡 田 洋 二 監
理
事 西 田 守 監
- 11 -
員 氏 名
事 柿 本 憲 昭
事 古 澤 祥 弘
事 一 宮 敏 昭
事 鈴 木 英 博
事 髙 山 彰 久
事 谷 徹
事 川 邉 豊 事 近 藤 充 弘
事 小 杉 寿 幸
⑥事務所の名称及び所在地
(平成28年4月19日現在)
事 務 所
本 所
本
所
営 農 企 画 部
基 幹 支 所
旭
正
支
所
永
山
支
所
旭 川 中 央 支 所
神
居
支
所
北
野
支
所
金 融 支 所
旭
正
支
所
豊
岡
支
所
永
山
支
所
旭 川 中 央 支 所
北
部
支
所
神
楽
支
所
近
文
支
所
厚 生 病 院 支 所
神
居
支
所
忠
和
支
所
江 丹 別 支 所
北
野
支
所
春 光 台 支 所
資 材 セ ン タ ー
旭正資材センター
永山資材センター
神居資材センター
北野資材センター
西 神 居 事 業 支 所
事 故 サ ー ビス セン ター
ロ ー ン セ ン タ ー
給 油 所
旭 正 給 油 所
豊 岡 給 油 所
神 楽 給 油 所
江 丹 別 給 油 所
西 神 居 給 油 所
北 野 給 油 所
Aコープ
Aコープ江丹別店
農産物直売所あさがお永山店
江丹別そば処穂の香永山店
農産物直売所あさがお神楽店
そ ば の 里 江 丹 別
住 所
電話番号
ATM設置台数
旭川市豊岡4条1丁目1番18号
旭川市豊岡4条1丁目1番18号
31-0111
37-8855
-
-
旭川市東旭川町旭正118番地
旭川市永山2条19丁目3番11号
旭川市9条通8丁目左8・9号
旭川市神居2条10丁目2番6号
上川郡鷹栖町北野西4条1丁目1番31号
32-2231
48-2171
26-3511
61-4126
87-2131
-
-
-
-
-
旭川市東旭川町旭正118番地
旭川市豊岡4条1丁目1番18号
旭川市永山2条19丁目3番11号
旭川市9条通8丁目左8・9号
旭川市花咲町7丁目
旭川市神楽5条8丁目1番16号
旭川市錦町19丁目2167番地
旭川市1条通24丁目111番3号
旭川市神居2条10丁目2番6号
旭川市忠和5条5丁目1番26号
旭川市江丹別町中央106番地
上川郡鷹栖町北野西4条1丁目1番31号
旭川市春光台3条3丁目8番22号
32-2231
31-3188
48-2171
26-3511
51-4336
61-4111
53-1126
32-9011
61-4126
62-2185
73-2111
87-2131
52-7857
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
-
1台
1台
旭川市東旭川町旭正36番地2
旭川市永山1条19丁目3番5号
旭川市神居1条10丁目3番7号
上川郡鷹栖町北野西4条1丁目1番31号
旭川市神居町神居古潭44番地の3
旭川市豊岡4条1丁目1番18号(豊岡金融支所内)
31-0044
48-9600
61-4475
87-2131
72-2031
26-3676
86-6100
-
-
-
-
-
-
-
旭川市東旭川町旭正36番地2
旭川市豊岡4条1丁目1番18号
旭川市神楽5条8丁目1番16号
旭川市江丹別町中央106番地
旭川市神居町神居古潭44番地の3
上川郡鷹栖町北野東3条1丁目3番6号
31-7342
38-3122
61-0661
73-2111
72-2352
87-3451
-
-
-
-
-
-
旭川市江丹別町中央106番地
73-2111
48-7590
48-7530
63-5725
73-2117
-
-
-
-
-
旭川市9条通8丁目左8・9号(旭川中央金融支所内)
旭川市永山2条19丁目3番11号(永山基幹支所内)
旭川市永山2条19丁目3番11号(永山基幹支所内)
旭川市神楽5条8丁目1番16号
旭川市江丹別町中央114番地の3
- 12 -
⑦共済代理店の状況
区分
氏 名 ま た は
名 称 ( 商 号 )
代理業を営む営業所ま
たは事業所の所在地
主たる事務所の所在地
株 式 会 社 大 谷 旭川市東旭川町共栄225番地5
大谷自動車整備工場 旭川市東旭川町共栄287番地
株式会社ホクレン油機サ-ビス 旭川市永山2条13丁目1番28号
ライオンオートサービス 旭川市豊岡1条3丁目4番12号
旭 神 車 輌 工 業 株 式 会 社 旭川市神楽5条12丁目1番8号
株 式 会 社 末 広 ボ デ ィ ー 旭川市末広1条9丁目1番29号
共済代理店 旭川トヨペット株式会社 旭川市神居8条1丁目1番27号
旭川トヨペット株式会社 旭川市神居8条1丁目1番27号
パ ー ル オ ー ト 旭 川 旭川市永山9条12丁目5番5号
株 式 会 社 千 葉 自 工 旭川市永山10条4丁目5番6号
今井自動車株式会社 旭川市忠和5条7丁目1番3号
光和自動車工業株式会社 旭川市忠和5条5丁目7番27号
有限会社武自動車工業 旭川市江丹別町嵐山207-12
神
関
居
連
営
事
業
業
所
部
⑧子会社等の概要
法 人 名
所 在 地
子
会 旭 川 協 同 総 業 ㈱ 旭川市神楽5条8丁目1番16号
社
子
法
人
等
㈲ コ ン ト ラ ク タ ー 旭 川 旭川市東旭川町旭正118番地
関 江 丹 別 蕎 麦 加 工 ㈱ 旭川市江丹別町中央176番地
連
法
人
等 ㈱鷹栖町農業振興公社 上川郡鷹栖町11線5号
資本金
出資
比率
(%)
主 要 な
事業内容
設立年月日
不動産業
昭和57年8月10日
40
100.00
農作業受託
農産物加工
平成9年5月1日
23
42.22
農産物加工
平成5年4月30日
18
37.71
農産物加工
昭和61年2月6日
180
33.33
(出 資)
(百万円)
注)子会社とは子会社(農協法第11条の2第2項に規定する子会社をいう。)、子法人等(施行規則第203
第1号に規定する子法人等であるもの(農協法第11条の2第2項に規定する子会社を除く)をいう。)、
関連法人等(施行規則第203第2号に規定する関連法人であるものをいう。)に該当するものです。
①子会社・・・・ 50%超の議決権を有する会社。(組合と子会社とで合算して50%を超える議決権を
有する会社を含む。)
②子法人等・・・ 40%以上50%以下の議決権を有しており、組合の役員もしくは使用人が取締役会の
過半数を占めている会社など。
③関連法人等・・ 20%以上の議決権を有しており、②を除く会社及び15%以上20%未満の議決権を
有しており、組合の役員もしくは使用人が取締役に就任している会社など。
- 13 -
4.社会的責任と地域貢献活動
開 示 項 目
開 示 内 容
◆ 全般に関する事項
当組合は、旭川市、鷹栖町一円を事業区域として、農業
者を中心とした地域住民の方々が組合員となって、相互扶
助(お互いに助け合い、お互いに発展していくこと)を共通
の理念として運営される協同組織であり、地域農業の活性
化に資する地域金融機関です。
当組合の資金は、その大半が組合員の皆さまなどからお
預かりした、大切な財産である「貯金」を源泉としており
■ 協同組織の特性
ます。当組合では資金を必要とする組合員の皆さま方や、
地方公共団体などにもご利用いただいております。
当組合は、地域の一員として、農業の発展と健康で豊か
な地域社会の実現に向けて、事業活動を展開しています。
また、JAの総合事業を通じて各種金融機能・サービス
等を提供するだけでなく、地域の協同組合として、農業や
助けあいを通じた社会貢献に努めています。
組 合 員 数
出
資
29,540人
金
2,160百万円
1.地域からの資金調達の状況
■ 貯金積金残高
101,251百万円
○年金特得定期貯金
■ 貯金商品
○金利上乗定期貯金
- 14 -
開 示 項 目
開 示 内 容
2.地域への資金供給の状況
■ 貸出金残高
組合員等
地方公共団体
その他
(単位:百万円)
11,041
2,579
1,084
貸出金使途別内訳
設備資金
運転資金
(単位:百万円)
10,405
4,300
○農業近代化資金
取扱実績
(単位:百万円)
4
農業経営の規模拡大、生産方式の合理化、経営
管理の合理化等、農業経営改善に要する資金
■ 制度融資取扱状況
○旭川市農業経営改善資金
取扱実績
(単位:百万円)
725
農業用施設の改良造成又は取得、農業用機械の
取得、農地の取得、土地改良等に要する資金
■ 融資商品
○主な融資商品
1)担い手応援資金
2)農業経営ステップアップローン
3)住宅ローン
4)リフォームローン
5)マイカーローン
6)教育ローン
7)フリーローン
8)新・賃貸住宅ローン
9) 賃貸住宅リフォームローン
- 15 -
開 示 項 目
開 示 内 容
3.文化的・社会的貢献に関する事項
○地域行事への参加
■ 文化的・社会的貢献
に関する事項
○各種農業関連イベントや、地域活動への協賛・後援
○年金相談会の開催
○日本赤十字社の献血への積極的参加
○年金友の会
地区
組織名
中 央 あさひかわ農協旭川中央地区クローバ友の会
■ 利用者ネットワーク
化への取り組み
会員数
22
あさひかわ農協さつき年金友の会
107
あさひかわ農協神楽年金同友会
146
あさひかわ農協クローバ友の会近文支所
14
あさひかわ農協神居基幹支所利用者年金友の会
146
北 野 あさひかわ農協北野支所年金友の会
82
神 居
永 山 あさひかわ農協永山年金友の会
138
※活動内容
ゲートボール大会、パークゴルフ大会、温泉湯治等
○組合員向けJA広報誌の発行
■ 情報提供活動
○インターネット・FAX等を通じた組合員等利用者
への情報提供
- 16 -
5.リスク管理の状況
■リスク管理体制
【リスク管理基本方針】
組合員・利用者の皆さまに安心してJAをご利用いただくためには、より健全性の高
い経営を確保し、信頼性を高めていくことが重要です。
このため、有効な内部管理体制を構築し、直面する様々なリスクに適切に対応すべく
「リスク管理基本方針」を策定し、認識すべきリスクの種類や管理体制と仕組みなど、
リスク管理の基本的な体系を整備しています。
また、この基本方針に基づき、収益とリスクの適切な管理、適切な資産自己査定の実
施などを通じてリスク管理体制の充実・強化に努めています。
①信用リスク管理
信用リスクとは、信用供与先の財務状況の悪化等により、資産(オフ・バランスを含
む。)の価値が減少ないし消失し、金融機関が損失を被るリスクのことです。
当JAは、貸出取引については、本所金融部に審査課を設置し、各支所と連携を図り
ながら、与信審査を行っています。
審査にあたっては、取引先のキャッシュ・フローなどにより償還能力の評価を行うと
ともに、担保評価基準など厳格な審査基準を設けて、与信判定を行っています。
貸出取引において資産の健全性の維持・向上を図るため、資産の自己査定を厳正に行
っています。
不良債権については管理・回収方針を作成・実践し、資産の健全化に取り組んでいま
す。
また、資産自己査定の結果、貸倒引当金については「資産の償却・引当基準」に基づ
き必要額を計上し、資産及び財務の健全化に努めています。
②金利リスク、価格変動リスク管理
金利リスクとは、金利変動に伴い損失を被るリスクで、資産と負債の金利または期間
のミスマッチが存在している中で金利が変動することにより、利益が低下ないし損失を
被るリスクをいいます。
また、価格変動リスクとは、有価証券等の価格の変動に伴って資産価格が減少するリ
スクのことです。
当JAでは、金利リスク、価格変動リスクなどの市場性リスクを的確にコントロール
することにより、収益化及び財務の安定化を図っています。
このため、財務の健全性維持と収益力強化とのバランスを重視したALMを基本に、
金融情勢の変化に機敏に対応できる柔軟な財務構造の構築に努めています。
とりわけ、有価証券運用については、市場動向や経済見通しなどの投資環境及び当J
Aの保有有価証券ポートフォリオの状況やALMなどを考慮し、理事会において運用方
針を定めるとともに、経営層で構成するALM委員会を定期的に開催して、日常的な情
報交換及び意思決定を行っています。
運用部門は、理事会で決定した運用方針及びALM委員会で決定された方針などに基
づき、有価証券のリスクヘッジを行っています。
運用部門が行った取引についてはリスク管理部門が適切な執行を行っているかどうか
チェックし定期的にリスク量の測定を行い経営層に報告しています。
- 17 -
③流動性リスク管理
流動性リスクとは、運用と調達のミスマッチや予期せぬ資金の流出により、必要な資
金確保が困難になる、または通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされる
ことにより損失を被るリスク(資金繰りリスク)のことです。
当JAでは、資金繰りリスクについては、運用・調達について資金計画を作成し、安
定的な流動性の確保に努めています。
④オペレーショナル・リスク管理
オペレーショナル・リスクとは、業務の過程、役職員の活動もしくは、システムが不
適切であることまたは外生的な事象による損失を被るリスクのことです。
当JAでは、収益発生を意図し能動的な要因により発生する信用リスクや市場リスク
及び流動性リスク以外のリスクで、受動的に発生する事務、システム、法務などについ
て事務処理や業務運営の過程において、損失を被るリスクと定義しています。
事務リスク、システムリスクなどについて、事務手続を整備し、定期点検等を実施す
るとともに、事故・事務ミスが発生した場合は速やかに状況を把握する体制を整備して、
リスク発生後の対応及び改善が迅速・正確に反映ができるよう努めています。
⑤事務リスク管理
事務リスクとは、役職員が正確な事務を怠る、あるいは事故・不正等を起こすことに
より金融機関が損失を被るリスクのことです。
当JAでは、業務の多様化や事務量の増加に対応して、正確な事務処理を行うため事
務マニュアルを整備するとともに、自主検査・自店検査を実施し事務リスクの削減に努
めています。
また、事故・事務ミスが発生した場合には、発生状況を把握し改善を図るとともに、
内部監査により重点的なチェックを行い、再発防止策を実施しています。
⑥内部監査の体制
内部監査部門を被監査部門から独立して設置し、経営全般にわたる管理及び各部門の
業務の遂行状況を、内部管理態勢の適切性と有効性の観点から検証・評価し、改善事項
の勧告などを通じて業務運営の適切性の維持・改善に努めています。
また、内部監査は、JAの本所・支所のすべてを対象とし、監査実施計画に基づき実
施しています。
監査結果は組合長に報告したのち被監査部門に通知され、定期的に被監査部門の改善
取り組み状況についての事後確認監査をしています。その後監事に報告しております。
また、監査結果の概要を定期的に理事会に報告することとしていますが、経営に重大
な影響を与える可能性のある事実等については、速やかに適切な措置を講じています。
注1)オフ・バランス
貸借対照表には計上されない帳簿外取引。
注2)ALM
資産・負債を総合的に管理すること。
注3)ポートフォリオ
保有する金融資産の一覧。
注4)リスクヘッジ
相場変動などによる損失の危険を回避すること。
- 18 -
【法令等遵守の体制(コンプライアンスの取組みについて)
● 基本方針
・JAの担う基本的使命・社会的責任を果たし、組合員や利用者の多様なニーズに応え
る事業を展開し、社会の信頼を確立するため、当組合の役職員一人一人が、高い倫理
観と強い責任感を持って、日常の業務を遂行いたします。
・創意と工夫を活かした質の高いサービスと、組合員の目線に立った事業活動により、
地域社会の発展に貢献いたします。
・関連する法令等を厳格に遵守し、社会的規範に基づき、誠実かつ公正な業務運営を遂
行いたします。
・経営情報の積極的かつ公正な開示をはじめ、広く地域社会とのコミュニケーションの
充実を図るとともに、透明性の高い組織風土を構築し、信頼の確立を図ります。
・社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力に対しては、確固たる信念をもって、
排除の姿勢を堅持いたします。
●
運営体制
法令等を遵守し公正に業務運営を行うことを通じ、経営の健全性を維持し、究極的に
社会からの信頼を確保し社会に貢献するために、コンプライアンスを維持・チェックす
るためにコンプライアンス委員会を設置しています。
基本姿勢及び遵守すべき事項を記載した「コンプライアンス・マニュアル」を策定し、
研修会を行い全役職員に徹底しています。
毎年度、コンプライアンス・プログラムを策定し、実効ある推進に努めるとともに、
統括部署を設置し、不祥事未然防止取組状況の確認を行っております。
また、以下に掲げた具体策等を通じ、法令等遵守の取組体制の強化を図っています。
・ 員外理事・監事の登用
・ 学経理事・監事の登用
・ 理事会・監事の業務監視機能による相互牽制体制
・ 顧問弁護士との契約
・ 融資審査体制の整備
・ 内部監査室の設置
・ 法令等の研修会の実施
・ 法令等の情報誌の発行
・ 経営定期点検の実施
- 19 -
■金融ADR制度への対応
①苦情処理措置の内容
当JAでは、苦情処理措置として、業務運営体制・内部規則等を整備のうえ、その内容
をホームページ・チラシ等で公表するとともに、JAバンク相談所やJA共済連とも連携
し、迅速かつ適切な内容に努め、苦情等の解決を図ります。
当JAの苦情等受付窓口(電話:0166-31-0111(月~金 9時から17時))
②紛争解決措置の内容
当JAでは、紛争解決措置として、次の外部機関を利用しています。
・信用事業
弁護士会(JAバンク相談所を通じてのご利用となります。
)
①の窓口または北海道JAバンク相談所(電話:011-232-5031)にお
申し出ください。
・共済事業
(社)日本共済協会 共済相談所
(電話:03-5368-5757)
(財)自賠責保険・共済紛争処理機構(電話:本部 03-5296-5031)
(財)日弁連交通事故相談センター (電話:本部 03-3581-4724)
(財)交通事故紛争処理センター
(電話:東京本部 03-3346-1756)
最寄りの連絡先については、上記または①の窓口にお問い合わせください。
- 20 -
6.自己資本の状況
①
自己資本比率の充実
当JAでは、多様化するリスクに対応するとともに、組合員や利用者のニーズに応える
ため、財務基盤の強化を経営の重要課題として取り組んでいます。内部留保に努めるとと
もに、不良債権処理及び業務の効率化等に取り組んだ結果、平成 28 年 1 月末における自己
資本比率は、10.75%となりました。
②
経営の健全性の確保と自己資本の充実
当JAの自己資本は、組合員の普通出資による資本調達を行っております。
・普通出資による資本調達額
2,160 百万円(前年度 2,175 百万円)
当JAは、
「自己資本比率算出要領」を制定し、適正なプロセスにより正確な自己資本比
率を算出して、当JAが抱える信用リスクやオペレーショナル・リスクの管理及びこれら
のリスクに対応した十分な自己資本の維持を図るとともに、内部留保の積み増しにより自
己資本の充実に努めています。
なお、自己資本の充実に関する詳細は、「Ⅴ 自己資本の充実の状況」に記載しておりま
す。
- 21 -
1.平成27年度における事業の概況
■全体的な概況
国内の経済は、昨年10月に米国アトランタで開催されたTPP閣僚会合においてTP
P協定が大筋合意されたことにより、本年2月4日ニュージーランドで行われた署名式に
よって最終的にTPPの条文が確定し、各国が国内承認手続きに入ることとなりました。
これにより、コメの無関税輸入枠7万8,400トンの新設や麦の関税にあたる「輸入差
益」の45%削減、牛肉・豚肉に対する関税の大幅引き下げなど、農家経営を直撃する可
能性は高く、今後も依然として厳しい状況が予想されます。
また、金融情勢においても1月29日、日銀は景気刺激策として「マイナス金利付き量
的・質的金融緩和」という新たな金融政策を打ち出し、更には、それにより円安・株高へ
誘導の思惑もありましたが、世界経済の先行きへの不安が高まったこともあって、円相場、
株価とも円高・株安の方向に大きく動くなど思惑とは逆の形となり、今後、輸出企業など
の業績への影響も懸念される状況となっています。
地域の農業は、3月下旬から4月上旬の気温が高く推移したため融雪が平年より早く、
春作業については順調に開始されました。
水稲については、5月下旬の低温、強風、6月から7月にかけての低温と天候不順の影
響が懸念されておりましたが、その後の回復により遅れを取り戻し、農水省が発表した上
川地区の作況は104となりました。しかし、品質面においては、青未熟粒、青死米、乳
白・腹白の多い年となり製品歩留まりは例年より低い状況となりました。
畑作物については、小麦は例年になく高収量となり、そば・大豆についても降雨の影響
があったものの前年以上の作柄となり、取扱高についても計画を上回る結果となりました。
青果物については、共計共販・安定継続出荷や消費宣伝活動に努めてまいりました。販
売状況は、本州産地の台風上陸並びに関東東北豪雨も被害は局地的で、全般に潤沢な出回
りがありましたが、道内産地は出荷が低迷し相場は概ね高値で推移いたしました。
畜産については、天候不順の影響により前年に引き続き生乳生産量は減少しましたが、
畜肉、鶏卵は一年を通して高値で推移いたしました。
生産現場では、農地中間管理事業の円滑な実施に向け農地集積と経営転換を積極的に推
進し、更には国営農地再編整備事業、及び道営経営体育成基盤整備事業等による圃場条件
整備を行政・関係機関と連携して取り組みました。また、JAあさひかわ産農畜産物のP
R活動や消費者交流の取り組みとして農産物直売所でのイベントに加え、全国大学生協「田
植え・稲刈り体験ツアー」の受け入れをJA組織団体協力のもと実施いたしました。
信用事業の貯金については、当JA産のお米やメロンをはじめとした全道各地の農産物
を景品とするJAらしさを前面に押し出したキャンペーンの実施により、貯金残高1千億
円の維持に加え、計画残高を達成することができました。
貸出金については、依然として資金需要の低迷が続いている中、計画残高の達成には至
りませんでしたが、新規貸出額が約定償還額を上回り、また、他行への借換え防止の手当
てが功を奏し、前年以上の貸出残高を維持することができました。
共済事業については、組合員及び地域の皆様のご理解の中で、
「点から面の推進」強化を
図り、長期共済新契約高・長期共済保有高は計画を達成いたしました。短期共済について
は、自動車共済仕組改訂による特約廃止により、短期共済掛金は計画を下回る結果となり
ました。
- 22 -
■信用事業
信用事業におきましては、JAらしさを強調したキャンペーンの実施と店舗美粧化、地
区渉外担当者の細やかな訪問活動、被統合店舗の周辺顧客へのサービス継続のための専任
担当者配置等により、利用者皆様の満足度向上とお客様に選ばれるJAとして取り組んで
まいりました。
貯金につきましては、当JA産のお米や全道各地の農畜産物を景品として使用したJA
独自キャンペーンや上川管内統一や全道統一の季節ごとの定期貯金キャンペーンの実施に
より計画対比100.9%の実績となりました。
貸出金につきましては、農業関連資金・生活関連資金とも資金需要が低迷し、また、他
金融機関との金利競合等、相変わらずの周辺環境により、新規貸出額が計画達成の域に届
かず計画対比94.9%に終わっております。しかし、2年目を迎えた融資専任渉外担当
者の活動や全職員運動の展開等により資金需要の発掘に取り組み、また、新資金の創設や
他行への借換え防止策の設定等により前年度末残高を上回ることができました。
余裕金につきましては、主として系統預金と国債による運用を計画しました。国債は事
業年度中、期待していた利回りに恵まれず購入の機会がなく、このことにより預金は計画
対比106.2%の実績となりました。
■共済事業
共済事業におきましては、組合員をはじめ地域の皆様に安心と満足をお届けするため、
提案型推進活動の展開と地域の特性を活かした年間スケジュールを基にエリア推進に取り
組んでまいりました。長期共済付加収入では、お客様のニーズが生命共済の一時払い契約
から、保障と貯蓄を兼ね備えた建物更生共済へと変わり、計画対比99.1%となりまし
たが、長期共済新契約高(保障額)では、お客様のニーズにあった推進の結果、計画対比
108.0%の実績となりました。
短期共済につきましては、自動車共済等級据置特約が廃止となり、また、火災共済から
建物更生共済への切り替えなどにより、短期共済掛金全体で計画対比96.8%、短期共
済付加収入では、96.9%の実績となりました。
■営農指導事業
持続可能な地域農業構築のため、旭川市・鷹栖町及び関係機関との連携により、経営所
得安定対策への的確な対応による農業経営の安定を図るとともに、農業後継者などの担い
手育成や認定農業者の拡大を推進し、農地中間管理事業等による担い手への農地集積を図
るなど生産体制の強化を図りました。
安全・安心なクリーン農産物の生産と供給を目指し、普及センターと連携し、作物毎の
土壌分析による施肥診断及び肥料低減マニュアルに基づいた化学肥料・農薬化学合成資材
- 23 -
の削減に取り組みました。
取り組んで5年目になる婚活事業「農婚塾 in あさひかわ」においては、男女合わせて1
6名の参加をいただきました。また、前年に引き続き7月に開催した農業体験企画「農感
塾」も親子合わせて29人の参加をいただき、JAあさひかわ農業のPRに大きく寄与し
ました。
例年実施しております農業用廃ビニール処理適正化事業と優良堆肥導入支援事業、また、
組合員健康管理活動として取り組んでいる各種ドック検診助成については、本年も継続し
て実施いたしました。
■生産販売事業
水 稲
春先の融雪は、3月上旬の降雪により3日遅れとなりましたが、3月下旬から4月上
旬の気温が高く推移したため、床場の乾燥が進み播種作業は平年並みとなり、播種後に
ついても日照時間が多く出芽揃いも良好となりました。
移植作業は平年に比べ4日早く終了し、初期生育は平年並みとなりましたが、6月上
旬からの低温・降雨・日照不足による影響で生育は停滞し、草丈はやや短めで葉数・茎
数についてもやや少なく平年より3日遅れの生育で推移しました。その後、6月中旬か
らの好天により生育が回復に向かい茎数も増加しましたが、冷害危険期から出穂期にか
けての気温が低く推移したため、出穂期間が長く開花のばらつきが多くなり登熟期間に
おいても天候不順の影響により、青未熟粒、青死米、乳白・腹白が多く発生しました。
収穫期は7日遅れとなり、台風や強風に加え雨天が多く収穫期後半では、倒伏が散見
され品質の低下も懸念されましたが、不稔も少なく穂数・籾数ともに十分確保できたた
め平年作以上の収量となり、蛋白値も低い傾向となりました。
販売面においては、「売れる米づくり」の取り組みとして施設調整による大口取引先
の獲得と継続を目的とした上川ライスターミナルの利用については、搬入実績が121,
300俵となり「ゆめぴりか」については、施設調整後3年連続全量基準品となりまし
た。また、クリーン農業として積極的に「YES!clean 米」の作付拡大を推進し、新た
な「安全・安心」の米生産としてJGAP導入に取り組みました。
また、JA独自の販売戦略として販売部署を立ち上げ、JAあさひかわ米トップブラ
ンドと位置づけした「特別栽培米」「YES!clean 米」の精米販売を強化し、道内外の
実需、飲食店、ホテル、空港、更にはネット販売等の多岐にわたる販路拡大に努めまし
た。
農 産
○小 麦
秋小麦については、融雪後の好天により早期の追肥作業を行い、その後も適度な降雨
があったため分肥の効果が十分に得られ茎数・穂数ともに平年作以上を確保することが
できました。収穫期の降雨により穂発芽・倒伏が懸念されましたが大きな被害もなく収
量については近年で最も高い製品反収8.3俵、品質についても1等比率73.1%の
- 24 -
実績となりました。
春小麦についても秋小麦同様に融雪後の好天により順調に生育したため、製品反収5.
3俵の高収量となり、品質については1等比率92.5%の実績となりました。
○大 豆
融雪後の気温が高く推移したため、播種作業は順調に終了しました。播種後は低温・
降雨・日照不足の影響により草丈が短い傾向にありましたが、莢付きが良く収量につい
ては前年の3.2俵を0.4俵上回る3.6俵となりました。
品質については若干小粒傾向ではあるものの汚粒・シワ粒も少なく、粒揃いが良く例年
と比較して2等比率が高くなりました。
黒大豆についても同様の生育状況となりましたが、一部の圃場では、ダイズシストセ
ンチュウの影響を受けて収量が減少しているものの、全体収量については前年を0.1
俵上回る4.1俵、調整製品の製品率も高く85.3%の歩留りとなりました。
販売面においては、JAあさひかわ産黒大豆「黒い恋人」ブランドの新たな商品とし
て黒大豆美人(発泡酒)を発売し、また、地元酪農家と提携し黒大豆ソフトクリームの
商品開発を行い、「農産物直売所あさがお」で限定販売しJAあさひかわ特産品のPR
に努めました。
○そ ば
融雪後の好天により、播種作業は平年並みの5月25日より開始しましたが、6月上
旬の天候不順により播種終了は7日遅れとなりました。播種後の生育は適度な降雨と日
照により実付きが良く順調に推移しておりましたが、収穫期の降雨により収穫終了は3
日遅れとなりました。また、一部の圃場において局地的な降雨による湿害・倒伏の被害
があったものの、収量については江丹別産では前年を0.5俵上回る1.5俵、旭川・
鷹栖産については前年を0.2俵上回る1.2俵となり全量2等基準品となりました。
販売面においては、降雪の多い地域の特徴を生かし、貨物コンテナの中に玄そばを格
納し雪の中で一定の湿度で貯蔵し熟成させる「自然雪蔵熟成そば」を考案し、差別化商
品としてそば粉の消費拡大を図りました。更には「江丹別そば処穂の香」夏季限定メニ
ューとしてオールJAあさひかわ産食材を使用した「そばサラダ」を提案し新たな消費
者層の獲得とJAあさひかわ特産品のPRに努めました。
青 果
青果物の作付状況は、春先は融雪も進み春作業は順調に推移しましたが6月の日照不
足・低温の影響を受け生育の軟弱化により、葉菜類では黄変・トロケ等の品質低下や棚
持が悪くクレームが多発し、果菜類では根張り不足と7月からの高温により生理障害・
病害による減収が見られ、特にメロンでは開花・着果不良により大きく収量が減少しま
した。果樹類では、サクランボは平年並みの収量を確保でき、千両梨・りんごでは10
月初旬の爆弾低気圧による落果も見られましたが自家・市場・直売所での販売により廃
棄ロスは少なく大きな被害には至りませんでした。花卉類は、生育遅れや灰色カビ病・
ハダニ類等の病害虫が発生いたしましたが、9月以降の生育は良好で出荷量も増え順調
に推移いたしました。
また、販売状況では、本州産地の台風上陸や関東東北豪雨に見舞われましたが局地的
- 25 -
な被害に留まり全国的には青果物は順調に出回りましたが、道内各産地は天候不順によ
り年間を通して出荷量が少なく、量販店も特売等を取り組めない状況から高値安定が根
付き、消費者も高値に定着するなど消費動向が変わりつつありました。全般的に高単価
で推移いたしましたが、6月以降の天候不順等により果菜類を中心に出荷量が減少する
中、共計共販・安定継続出荷及び消費宣伝活動に取組みましたが、販売実績12億75
万円・計画対比96.4%と計画を下回る結果となりました。
旭川青果連・行政機関と連携した“彩”
(いろどり)発信事業として消費宣伝活動を量
販店で実施し、市内のシティーホテルにて朝食のサラダバイキングに地元産野菜の提供
とホテル内にてアレンジ花の展示により観光客・ビジネス客への野菜・花卉のPRを実
施いたしました。また、生産面にて省力化技術導入支援事業を活用し自動換気装置や環
境測定装置、省力化ハウスの導入により農作業の省力化・高効率化に向けた取組みと旭
川青果連GAP(農業生産工程管理)を実施し、残留農薬・異物混入など各種事故の未
然防止に向け、戸別訪問巡回による圃場・作業場の状況確認と現地指導によるリスク低
減対策を行いました。
農産物直売所
農産物直売所あさがおでは、あさがお運営協議会の協力のもと新鮮で安全・安心な旭
川・鷹栖産農畜産物と加工品を地域消費者皆様に提供できるよう努めてまいりました。
ホクレンショップ北部店の閉鎖に伴い豊岡店の他に新たに取扱店を3店舗増やし、サッ
ポロドラッグストアー花咲町店内に直売所あさがおコーナーの設置による販路拡大と従
来のイベントの他に生産者(会員)自ら消費者へ販売・情報発信を行う畜産フェアー等
の新たなイベントやカムイミンタラ・ガーデンマルシェ、かみかわ秋の大収穫祭201
5等、行政・連合会主催のイベントに参加し、JAあさひかわ産農畜産物のPR活動に
も積極的に取組みましたが、売上高計画対比97.6%と計画を下回る結果となりまし
た。
江丹別そば処穂の香では、自然雪蔵熟成そばを行政・報道機関の協力によるPRと直
売所に入荷する旬な食材を使用した期間限定メニューやイベント時の特別メニューの提
供により集客増加に努めましたが、売上高計画対比92.7%と計画を下回る結果とな
りました。
また、江丹別そば処穂の香神楽店につきましては、経営内容の見直し等営業再開に向
け検討を重ねてまいりましたが、収支改善が厳しいとの判断に至り、平成27年12月
末をもって閉店することとなりました。
畜 産
○生 乳
雪解けから粗飼料(牧草)収穫期までの天候不順の影響を受け、良質粗飼料確保に苦
労した一年となりました。
また、この天候不順の影響等により近年から続く繁殖成績の悪化に歯止めがかからな
かったこともあり、生乳生産は引き続き減少傾向で推移し、ひっ迫した生乳需給情勢に
は改善が見られませんでした。
- 26 -
一方、平成26年度に社会問題化したバター不足や配合飼料の高止まりによるタイト
な酪農経営環境を勘案し、5年連続でのプール乳価の引き上げ(+3.6円/kg)とな
りました。
○肉 牛
酪農や黒毛和種繁殖経営において依然として繁殖成績の改善が見られず、分娩及び出
回り頭数が極端に少なくなったことから、過去10年間において全牛種で最高値での取
引相場で推移しました。
一方、子牛導入・素牛(肥育牛)販売の形態をとっている育成・肥育経営ではこの取
引相場高騰のあおりを受け、一年を通して導入が進まなかったことから、飼養頭数の減
少や在庫牛価格の高騰により、今後の経営環境に不安が残る一年となりました。
○肉 豚
平成26年度に多発したPED(豚流行性下痢)の影響により秋口までは前年の出荷
頭数を下回って推移したことから取引相場は高値で推移しました。今後の屠畜頭数はP
EDの影響で大きく減少した10月以降回復傾向で推移していますが、PEDによる母
豚の繁殖成績などへの影響も懸念されるため、出荷頭数が例年並みに安定するまでには
もう少し時間を要すると考えられます。
○鶏 卵
アメリカで発生した鳥インフルエンザの影響により、国内卵への一部切替も進んだこ
ともあり通年において例年よりも高卵価で推移しました。
■生産施設事業
生産施設事業は、育苗センター事業が計画対比102.3%となりましたが、受託管理
事業については計画対比99.0%となり、生産施設事業全体では計画対比99.2%と
計画を下回る結果となりました。
■購買事業
生産資材
各種取りまとめ推進を年間渉外計画に基づき実施し、安定供給を目指した早期一括仕
入、一括配送によるコスト低減を図り、ホクレン及び系統メーカーとの連携による資材
取りまとめ及び価格動向による早期取りまとめを実施いたしました。
肥料については、早期引取と重点品目の値引き施策を実施し、早期引取推進を奨励し
ましたが、化成からBB肥料への切替によるコスト低減や基盤整備事業等での作付減少、
雪解けが平年より早く融雪材の減少等により実績が大きく下回り、事業全体でも計画対
比96.7%の実績となりました。
生活物資
Aコープ江丹別店につきましては、地域組合員及び地域利用者のライフライン店舗と
して店舗を位置付けし営業してまいりました。
- 27 -
事業取扱実績は、計画対比110.2%の実績となりました。
燃
料
揮発油については、利用者の節約志向、省エネ対策から低燃料車の普及が定着し供給
数量が減少傾向にあります。灯油については、需要期キャンペーンと合わせ値引き対応
により家庭用新規顧客推進に取り組んでまいりましたが春先の温暖の影響により供給数
量は、減少しました。
事業全体では、供給数量の減少、石油製品の値下げにより、計画対比90.3%の実
績となりました。
2.最近5年間の主要な経営指標
(単位:百万円、人、%)
項 目
経
常
平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
益
6,462
6,539
6,415
6,120
5,650
信 用 事 業 収 益
1,044
969
921
918
932
共 済 事 業 収 益
502
521
498
452
447
農 業 関 連 事 業 収 益
2,496
2,646
2,674
2,556
2,579
そ の 他 事 業 収 益
2,420
2,403
2,323
2,193
1,692
益
67
99
103
122
50
当 期 未 処 分 剰 余 金
135
99
177
106
97
(
(57)
(112)
(56)
(50)
経
収
常
当
期
出
利
剰
余
金
資
)
金
(△ 33)
1,983
2,042
2,111
2,175
2,160
4,084,521
4,221,339
4,349,674
4,319,766
出
資
口
数 3,966,307
純
資
産
額
4,608
4,592
4,740
4,815
4,798
総
資
産
額
107,254
105,888
104,943
107,975
108,773
貯
金
等
残
高
97,971
98,109
97,408
100,239
101,251
貸
出
金
残
高
17,447
15,570
15,046
14,590
14,705
高
-
-
-
-
-
額
43
30
49
38
38
出 資 配 当 の 額
29
30
31
25
25
事 業 利用 分量 配当 の額
14
-
18
13
13
244人
241人
233人
有
剰
職
価
余
証
金
券
配
員
当
残
金
数
252人
247人
単 体 自 己 資 本 比 率
10.90%
11.35%
11.84%
11.93%
10.75%
注1)当期剰余金は、銀行等の当期利益に相当するものです。
注2)経常収益は各事業収益の合計額を表しています。
注3)「単体自己資本比率」は、「農業協同組合等がその経営の健全性を判断するための基準」
(平成18年金融庁・農水省告示第2号)に基づき算出しております。なお、平成25年度
以前は旧告示(バーゼルⅡ)に基づく単体自己資本比率を記載しています。
- 28 -
3.決算関係書類(2期分)
■貸借対照表
科 目
(資 産 の 部)
1 信用事業資産
(1) 現金
(2) 預金
系統預金
系統外預金
(3) 貸出金
(4) その他の信用事業資産
未収収益
その他の資産
(5) 債務保証見返
(6) 貸倒引当金
2 共済事業資産
(1) 共済貸付金
(2) 共済未収利息
(3) その他の共済事業資産
(4) 貸倒引当金
3 経済事業資産
(1) 経済事業未収金
(2) 経済受託債権
(3) 棚卸資産
購買品
その他の棚卸資産
(4) その他の経済事業資産
(5) 貸倒引当金
4 雑資産
5 固定資産
(1) 有形固定資産
建物
構築物
機械装置
車輌運搬具
工具器具備品
土地
リース資産
減価償却累計額
(2) 無形固定資産
6 外部出資
(1) 外部出資
系統出資
系統外出資
子会社等出資
7 繰延税金資産
資 産 の 部 合 計
平成26年度
96,098
571
80,544
80,336
209
14,590
421
384
37
43
△ 70
7
7
0
0
0
1,149
375
445
312
310
2
20
△ 4
235
5,296
5,291
4,283
187
371
55
220
4,020
481
△ 4,328
6
5,128
5,128
4,820
192
116
63
107,975
平成27年度
97,110
512
81,497
81,345
152
14,705
422
387
35
43
△ 68
10
7
0
3
0
897
308
244
307
306
1
41
△ 2
289
5,278
5,272
4,293
185
369
55
216
4,018
463
△ 4,328
5
5,130
5,130
4,820
194
116
58
科 目
(負 債 の 部)
1 信用事業負債
(1) 貯金
(2) 借入金
(3) その他の信用事業負債
(4) 諸引当金
(5) 債務保証
2 共済事業負債
(1) 共済借入金
(2) 共済資金
(3) 共済未払利息
(4) 未経過共済付加収入
(5) 共済未払費用
(6) その他の共済事業負債
3 経済事業負債
(1) 経済事業未払金
(2) 経済受託債務
(3) その他の経済事業負債
4 設備借入金
5 雑負債
(1) 未払法人税等
(2) リース債務
(3) 資産除去債務
(4) その他の債務
6 諸引当金
(1) 賞与引当金
(2) 退職給付引当金
(3) 役員退職慰労引当金
(4) 損害補償損失引当金
7 再評価に係る繰延税金負債
負 債 の 部 合 計
(純 資 産 の 部)
1 組合員資本
(1) 出資金
(2) 利益剰余金
利益準備金
その他利益剰余金
税効果積立金
農業基盤強化積立金
経営基盤強化積立金
当期未処分剰余金
(うち当期剰余金)
(3) 処分未済持分
2 評価・換算差額等
(1) その他有価証券評価差額金
(2) 土地再評価差額金
純 資 産 の 部 合 計
108,773
負債・純資産の部合計
- 29 -
(単位:百万円)
平成26年度 平成27年度
100,593
100,239
24
285
3
43
400
7
241
0
149
2
0
726
493
233
0
421
331
7
88
27
210
213
14
144
11
44
475
103,160
101,699
101,251
21
378
5
43
343
7
178
0
151
7
0
478
429
49
0
459
354
6
76
27
245
168
14
141
14
475
103,975
3,787
2,175
1,626
613
1,013
64
211
632
106
(56)
△ 14
1,028
1
1,027
4,815
107,975
3,769
2,160
1,639
625
1,014
60
211
646
97
(50)
△ 30
1,028
2
1,026
4,798
108,773
■損益計算書
科 目
1 事業総利益
(1) 信用事業収益
資金運用収益
(うち預金利息)
(うち受取奨励金)
(うち貸出金利息)
(うちその他受入利息)
役務取引等収益
その他経常収益
(2) 信用事業費用
資金調達費用
(うち貯金利息)
(うち給付補塡備金繰入)
(うち借入金利息)
役務取引等費用
その他事業直接費用
その他経常費用
(うち貸倒引当金戻入益)
(うち貸出金償却)
(うち睡眠貯金払戻繰入額)
信用事業総利益
(3) 共済事業収益
共済付加収入
共済貸付金利息
その他の収益
(4) 共済事業費用
共済借入金利息
その他の費用
(うち貸倒引当金繰入額)
共済事業総利益
(5) 購買事業収益
購買品供給高
その他の収益
(6) 購買事業費用
購買品供給原価
その他の費用
(うち貸倒引当金繰入額)
(うち貸倒引当金戻入益)
購買事業総利益
(7) 販売事業収益
販売手数料
農産物直売所収益
その他の収益
(8) 販売事業費用
農産物直売所費用
その他の費用
(うち貸倒引当金繰入額)
(うち貸倒引当金戻入益)
販売事業総利益
(9) 農業倉庫事業収益
(10) 農業倉庫事業費用
農業倉庫事業総利益
(11) 利用加工事業収益
(12) 利用加工事業費用
利用加工事業総利益
平成26年度 平成27年度
1,548
918
837
(276)
(266)
(265)
(30)
43
38
343
155
(152)
(1)
(2)
14
0
175
(△ 3)
(-)
(2)
575
452
440
0
11
28
0
28
(0)
424
4,076
3,980
96
3,771
3,660
111
(0)
(0)
305
175
122
53
54
54
(1)
(-)
121
81
24
56
7
1
6
1,533
932
841
(261)
(274)
(264)
(41)
40
51
367
157
(156)
(1)
(1)
14
0
196
(△ 2)
(30)
(3)
565
447
428
0
18
39
0
39
(0)
408
3,561
3,471
89
3,258
3,151
106
(0)
(0)
303
302
129
91
82
105
39
66
(-)
(△ 1)
197
75
24
51
-
(単位:百万円)
平成26年度 平成27年度
科 目
296
390
(13) 生産施設事業収益
322
277
(14) 生産施設事業費用
67
18
生産施設事業総利益
21
37
(15) 営農指導事業収入
28
47
(16) 営農指導事業支出
△ 7
△ 10
営農指導事業収支差額
1,514
1,478
2 事業管理費
1,145
1,128
(1) 人件費
108
108
(2) 業務費
60
61
(3) 諸税負担金
191
173
(4) 施設費
11
9
(5) その他事業管理費
34
54
事業利益
180
186
3 事業外収益
92
91
(1) 地域活性化事業収益(賃貸料)
3
4
(2) 施設利用料
0
0
(3) 受取雑利息
42
46
(4) 受取出資配当金
29
29
(5) 管理受託収益
10
9
(6) 償却債権取立益
4
6
(7) 雑収益
93
190
4 事業外費用
(1) 地域活性化事業費用(賃貸原価)
61
61
4
3
(2) 支払雑利息
0
0
(3) 寄附金
27
26
(4) 管理受託費用
(5) 貸倒引当金繰入額(事業外)
0
94
1
5
(6) 雑損失
122
50
経常利益
105
5 特別利益
102
(1) 損害賠償収益金
2
(2) その他の特別利益
45
91
6 特別損失
1
9
(1) 固定資産処分損
73
(2) 損害賠償損失金
0
10
(3) その他の特別損失
44
(4) 損害補償損失引当金繰入
77
63
税引前当期利益
12
10
法人税・住民税及び事業税
8
3
法人税等調整額
20
13
7 法人税等合計
56
50
当期剰余金
42
42
当期首繰越剰余金
8
4
税効果積立金取崩額
1
土地再評価差額取崩額
106
97
当期未処分剰余金
- 30 -
■剰余金処分計算書
(単位:百万円、%)
科 目
1 当期未処分剰余金
2 剰余金処分額
(1) 利益準備金
(2) 任意積立金
(3) 出資配当金
(4) 事業分量配当金
3 次期繰越剰余金
平成26年度
106 64 12 14 25 13 42 平成27年度
97 55 11 6 25 13 42 注)1. 出資配当金の配当率は、次のとおりです。
平成26年度
1.2%
平成27年度
1.2%
2. 次期繰越剰余金には営農指導、生活・文化改善事業の費用に充てるための以下の繰越額が含まれています。
平成26年度
8 平成27年度
7 3. 任意積立金における目的積立金の積み立て目的及び積立目標額、取崩基準等は以下のとおりです。
種 類
任 意 積 立 金 の 概 要
積立目的
積立目標額
取崩基準
①繰延税金資産の回収可能性の 繰延税金資産の金額に相当 積立目的の①から③の事由が発生したときは、
見直しに伴う繰延税金資産の する額を限度として積み立て 理事会に付議したうえで取り崩すものとする。
取り崩しに係る支出
るものとする。
税 効 果 積 立 金
②税率の引き下げに伴う繰延税
金資産の取り崩しに係る支出
③上記①から②に類する支出
組合員が安心して農業経営を 出資金の総額の20%を積み 次の支出が発生した場合には、理事会の議決
によって取り崩す。
維持し、組合員の農業生産を高 立て目標額とする。
め、組合員と組合がともに経営
①農業政策の変更に伴い作目の見直しなどに伴
の健全性を確保するため、また
い組合の施設投資が必要となった場合の支出
農畜産物の生産販売に係るリス
②農作業受委託に係る支出
ク等によって発生する臨時支出
③新規就農者に対する支援事業対策に係る支出
のため。
④農地流動化対策に対する支出
農業基盤強化積立金
⑤農業の構造改革によって、発生する損失に対
する支出
⑥農畜産物の生産販売に係る残留農薬及びコン
タミ等の損害によって、発生する損失に対す
る支出
⑦その他上記①~⑥に類似する支出
政策や会計基準の変更に伴う 出資金の総額の40%を積み 次の支出が発生した場合には、理事会の議決
によって取り崩す。
経営リスク支出、訴訟等に伴う 立て目標額とする。
費用や損害賠償義務に伴う損
①会計制度の変更に伴って、損失が発生する場
失、将来一定程度発生が見込ま
合には会計制度変更の初年度において発生し
れる臨時の支出によって発生す
た損失また未処理欠損金相当額のいずれか低
る経営危機を回避するため。
い額
②金融検査マニュアルなど検査・監査基準の変
更によって発生した臨時の損失及び金利変動
経営基盤強化積立金
リスクに対応する支出
③経営環境の変化によって、合理化・施設統廃
合及び固定資産の減損損失などを行う必要に
至ったときの臨時の損失
④当組合に損害賠償金など(諸経費や利息等を
含む)の負担が生じた場合、その費用に対応
する支出
⑤上記①~④までに準じる損失
- 31 -
■平成26年度
注記表
1.重要な会計方針
(1) 有価証券の評価基準及び評価方法
①子会社株式及び関連会社株式 総平均法による原価法
②その他有価証券
〔時価のあるもの〕
期末日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は総平
均法により算定)
〔時価のないもの〕
総平均法による原価法
(2) 棚卸資産の評価基準及び評価方法
①購買品
売価還元法による原価法(値下額及び値下取消額を除外した売価還元法
の原価率を適用)
②その他の棚卸資産(貯蔵品) 最終仕入原価法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
(3) 固定資産の減価償却の方法
①有形固定資産(リース資産を除く)
定率法(ただし、平成 10 年 4 月 1 日以降に取得した建物(建物附属設備除く)は定額法)を採用して
おります。
②無形固定資産(リース資産を除く)
定額法。
③リース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法。
(4) 引当金の計上基準
①貸倒引当金
貸倒引当金は、予め定めている経理規程、資産査定要領及び償却・引当基準により、次のとおり計上
しております。
破産、特別清算等、法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下「破綻先」 という)に係る債権、
及びそれと同等の状況にある債務者(以下「実質破綻先」という)に係る債権については、以下のなお書
きに記載されている直接減額後の帳簿価額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額
を控除し、その残額を計上しております。
また、現在は経営破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者(以
下「破綻懸念先」という)に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額及び保証による回収
可能見込額を控除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認められる額を計
上しております。
上記以外の債権については、貸倒実績率で算出した額と税法繰入限度額のいずれか多い額を計上して
おります。この基準に基づき、当事業年度は租税特別措置法第 57 条の9により算定した額に基づき計上
しております。
すべての債権は、資産査定要領及び自己査定マニュアルに基づき、資産査定部署が資産査定を実施し、
当該部署から独立した資産監査部署が査定結果を監査しており、その査定結果に基づいて上記の引当を
行っております。
なお、破綻先及び実質破綻先に対する担保・保証付債権等については、債権額から担保の評価額及び
保証による回収が可能と認められる額を控除した残額を取立不能見込額として債権額から直接減額して
おり、その金額は 78 百万円であります。
②賞与引当金
職員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額のうち当事業年度負担分を計上しており
ます。
③退職給付引当金
職員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき、
当事業年度に発生していると認められる額を計上しております。なお、退職給付引当金及び退職給付費
用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用し
ております。
④役員退職慰労引当金
役員の退職慰労金の支給に備えて、役員退職慰労金支給規程に基づく期末要支給額を計上しておりま
す。
⑤睡眠貯金払戻損失引当金
利益計上した睡眠貯金について、貯金者からの払戻請求に基づく払戻損失に備えるため、過去の払戻
実績に基づく将来の払戻損失見込額を計上しております。
- 32 -
⑥損害補償損失引当金
使用者責任で訴えられた損害賠償請求訴訟における札幌高裁二審判決において、当組合は敗訴し、28
百万円の損害賠償金の支払いを命じられております。当組合は、この件について上告しておりますが、
将来の支払いに備えて、上記損害賠償額及び利息を引当計上しております。
(5) 収益及び費用の計上基準
①生乳委託販売に係る収益の計上基準
生乳の委託販売は、売上計算書が到達した日をもって収益の認識をしております。
(6) 消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
(7) 記載金額の端数処理
記載金額は、百万円未満を四捨五入して表示しており、金額五十万円未満の科目については「0」で
表示しております。
2.貸借対照表関係
(1) 有形固定資産の圧縮記帳による直接減額した金額
国庫補助金等の受入れにより、有形固定資産の取得価額から控除している圧縮記帳額は 1,156 百万円
であり、その内訳はつぎのとおりです。
(単位:百万円)
科 目
金 額
建物
構築物
機械装置
車輌運搬具
工具器具備品
991
33
57
13
62
(2) 重要な係争事件に係る損害賠償義務
当組合は、2件の損害賠償請求訴訟等の被告(金額はそれぞれ 38 百万円、43 百万円)になっており
ます。当該訴訟の最終的な結論は現在のところ得られていないため、その判決により生ずるかもしれな
い負担金額については、貸借対照表及び損益計算書に計上しておりません。
(3) 子会社等に対する金銭債権及び金銭債務
子会社等に対する金銭債権の総額
221 百万円
子会社等に対する金銭債務の総額
198 百万円
(4) 役員に対する金銭債権・債務の総額
理事及び監事に対する金銭債権の総額
45 百万円
理事及び監事に対する金銭債務の総額
0 百万円
なお、注記すべき金銭債権・金銭債務は、農協法 35 条の 2 第 2 項の規定により理事会の承認が必要と
される取引を想定しており、以下の取引は除いて記載しております。
イ 金銭債権については、総合口座取引における当座貸越、貯金を担保とする貸付金(担保とされた
貯金総額を超えないものに限る)
、その他の事業に係る多数人を相手方とする定型的取引によって生
じたもの
ロ 金銭債務については、貯金、共済契約その他の事業に係る多数人を相手方とする定型的取引によ
って生じたもの
ハ 役員に対する報酬等(報酬、賞与その他の職務遂行の対価として受ける財産上の利益をいう。)の
給付
(5) 貸出金に含まれるリスク管理債権
①貸出金のうち破綻先債権額は 81 百万円、延滞債権額は 465 百万円です。
なお、
「破綻先債権」とは、元本または利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由
により元本または利息の取立または弁済の見込がないものとして未収利息を計上しなかった貸出金
(貸倒償却を行った部分を除く。以下「未収利息不計上貸出金」という。
)のうち、法人税法施行令第
96 条第 1 項第 3 号イからホまでに掲げる事由または同項第 4 号に規定する事由が生じている貸出金で
す。
また、
「延滞債権」とは、未収利息不計上貸出金であって破綻先債権及び債務者の経営再建または支
援を図ることを目的として利息の支払を猶予したもの以外の貸出金です。
②貸出金のうち、3か月以上延滞債権額はありません。
なお、
「3か月以上延滞債権」とは、元本または利息の支払が約定支払日の翌日から3か月以上遅延
している貸出金(破綻先債権及び延滞債権を除く)です。
③貸出金のうち貸出条件緩和債権額はありません。
なお、
「貸出条件緩和債権」とは、債務者の再建または支援を図ることを目的として、金利の減免、
利息の支払い猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で
- 33 -
破綻先債権、延滞債権及び3か月以上延滞債権に該当しないものです。
④①~③の合計額は 546 百万円です。
なお、上記に掲げた債権額は、貸倒引当金控除前の金額です。
(6) 土地再評価法により、再評価を行った土地の再評価の方法等
「土地の再評価に関する法律」及び「土地の再評価に関する法律の一部を改正する法律」に基づき、
事業用の土地の再評価を行い、再評価差額については、当該再評価差額に係る税金相当額を「再評価に
係る繰延税金負債」として負債の部に計上し、これを控除した金額を「土地再評価差額金」として純資
産の部に計上しております。
① 再評価を行った年月日
平成 14 年 1 月 31 日
② 再評価の方法
固定資産税評価額に合理的な調整を行って算出しました。
③ 再評価を行った土地の当期末における時価が再評価後の帳簿価額を下回る金額
1,557 百万円
3.損益計算書関係
(1) 子会社等との取引高の総額
子会社等との取引による収益総額
うち事業取引高
うち事業取引以外の取引高
子会社等との取引による費用総額
うち事業取引高
うち事業取引以外の取引高
43 百万円
36 百万円
7 百万円
48 百万円
31 百万円
17 百万円
4.金融商品関係
(1) 金融商品の状況に関する事項
①金融商品に対する取組方針
組合員や地域から預かった貯金を原資に、組合員などへ貸付け、残った余裕金を北海道信用農業協同
組合連合会へ預けているほか、国債による運用を行っています。また、施設投資に伴い同連合会より設
備借入をしております。
②金融商品の内容及びそのリスク
保有する金融資産は、主として組合員等に対する貸出金であり、貸出金は、顧客の契約不履行によっ
てもたらされる信用リスクに晒されております。
③金融商品に係るリスク管理体制
イ 信用リスクの管理
個別の重要案件または大口案件については理事会において対応方針を決定しております。また、
通常の貸出取引については、審査課が与信審査を行っております。審査にあたっては、取引先のキ
ャッシュ・フローなどにより償還能力の評価を行うとともに、担保評価基準など厳格な審査基準を
設けて、与信判定を行っております。貸出取引において資産の健全性の維持・向上を図るため、資
産の自己査定を厳正に行っております。不良債権については管理・回収方針を作成・実践し、資産
の健全化に取り組んでおります。また、資産自己査定の結果、貸倒引当金については「資産の償却・
引当基準」に基づき必要額を計上し、資産及び財務の健全化に努めております。
ロ 市場リスクの管理
金利リスク、価格変動リスクなどの市場性リスクを的確にコントロールすることにより、収益化
及び財務の安定化を図っております。このため、財務の健全性維持と収益力強化とのバランスを重
視したALMを基本に、資産・負債の金利感応度分析などを実施し、金融情勢の変化に機敏に対応
できる柔軟な財務構造の構築に努めております。
とりわけ、有価証券運用については、市場動向や経済見通しなどの投資環境分析及び当組合の保
有有価証券ポートフォリオの状況やALMなどを考慮し、理事会において運用方針を定めるととも
に、経営層で構成するALM委員会を定期的に開催して、日常的な情報交換及び意思決定を行って
おります。
市場リスクに係る定量的情報
(トレーディング目的以外の金融商品)
当組合で保有している金融商品はすべてトレーディング目的以外の金融商品です。当組合において、
主要なリスク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、預金、貸出金、貯金及び借入金
です。
当組合では、これらの金融資産及び金融負債について、期末後1年程度の金利の合理的な予想変動幅
を用いた経済価値の変動額を、金利の変動リスクの管理にあたっての定量的分析に利用しております。
金利以外のすべてのリスク変数が一定であると仮定し、当事業年度末現在、指標となる金利が 0.10%
下落したものと想定した場合には、経済価値が 13 百万円減少するものと把握しております。
当該変動額は、金利を除くリスク変数が一定の場合を前提としており、金利とその他のリスク変数の
- 34 -
相関を考慮しておりません。
また、金利の合理的な予想変動幅を超える変動が生じた場合には、算定額を超える影響が生じる可能
性があります。
ハ 資金調達に係る流動性リスクの管理
資金繰りリスクについては、運用・調達について月次の資金計画を作成し、安定的な流動性の確
保に努めております。また、市場流動性リスクについては、投資判断を行う上での重要な要素と位
置付け、商品ごとに異なる流動性(換金性)を把握したうえで、運用方針などの策定の際に検討を
行っております。
④金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価(時価に代わるものを含む)には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場
合には合理的に算定された価額(これに準ずる価額を含む)が含まれています。当該価額の算定におい
ては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件等によった場合、当該価額が異なることも
あります。
(2) 金融商品の時価に関する事項
①金融商品の貸借対照表計上額及び時価等
当年度末における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額は、次のとおりです。
なお、時価を把握することが極めて困難と認められるものについては、次表には含めず③に記載して
おります。
(単位:百万円)
貸借対照表
計上額
80,544
14,657
△ 70
14,586
375
△ 2
373
2
95,506
100,239
444
493
101,176
預金
貸出金(*1)
貸倒引当金(*2)
貸倒引当金控除後
経済事業未収金
貸倒引当金(*3)
貸倒引当金控除後
外部出資
資産計
貯金
借入金(*4)
経済事業未払金
負債計
時価
差額
80,904
359
14,976
390
373
2
96,255
100,376
445
493
101,314
749
137
1
138
(*1)貸出金には、貸借対照表上雑資産に計上している福利厚生貸付金67百万円を含めております。
(*2)貸出金等に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。
(*3)経済事業未収金に対応する一般貸倒引当金を控除しております。
(*4)借入金には、貸借対照表上別に計上している設備借入金421百万円を含めております。
②金融商品の時価の算定方法
【資産】
イ 預金
満期のない預金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によってい
ます。満期のある預金については、期間に基づく区分ごとに、リスクフリーレートである円 Libor・
スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定しております。
ロ 貸出金
貸出金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映するため、貸出先の信用状態が
実行後大きく異なっていない限り、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額によって
おります。
一方、固定金利によるものは、貸出金の種類及び期間に基づく区分ごとに、元利金の合計額をリ
スクフリーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた額から貸倒引当金を控除して時価
に代わる金額として算定しております。
また、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等について、帳簿価額から貸倒引当金を控除した額
を時価に代わる金額としております。
ハ 外部出資
株式は取引所の価格によっております。
ニ 経済事業未収金
経済事業未収金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当
該帳簿価額によっております。
- 35 -
また、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等について、帳簿価額から貸倒引当金を控除した額
を時価に代わる金額としております。
【負債】
イ 貯金
要求払貯金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額)を時価とみなしております。
また、定期性貯金については、期間に基づく区分ごとに、将来のキャッシュ・フローをリスクフリ
ーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定し
ております。
ロ 借入金及び設備借入金
借入金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映し、また、当組合の信用状態は
実行後大きく異なっていないことから、時価は帳簿価額と近似していると考えられるため、当該帳
簿価額によっております。
固定金利によるものは、一定の期間ごとに区分した当該借入金の元利金の合計額をリスクフリー
レートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定して
おります。
ハ 経済事業未払金
経済事業未払金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、帳
簿価額によっております。
③時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品は次のとおりであり、これらは①の金融商品
の時価情報には含まれておりません。
(単位:百万円)
外部出資(*)
貸借対照表計上額
5,126
*外部出資のうち、市場価格のある株式以外のものについては、時価を把握することが極めて困難であると認められるため、時価開示
の対象とはしておりません。
④金銭債権及び満期のある有価証券の決算日後の償還予定額
(単位:百万円)
1 年
以 内
預金
貸出金(※1,2)
経済事業未収金
合 計
1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
48,430
18,328
13,787
-
-
-
3,203
1,541
1,360
1,179
1,069
5,978
375
-
-
-
-
-
52,008
19,869
15,146
1,179
1,069
5,978
(※1) 貸出金のうち、当座貸越251百万円については「1年以内」に含めております。
(※2) 貸出金のうち、3ヶ月以上延滞債権・期限の利益を喪失した債権等260百万円は償還の予定が見込まれないため、含めておりま
せん。
⑤借入金及びその他の有利子負債の決算日後の返済予定額
(単位:百万円)
1 年
以 内
貯金(※1)
借入金
設備借入金
合 計
(※1)
1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
66,831
7,876
18,411
3,031
4,091
-
2
2
2
2
3
12
25
25
23
23
23
303
66,858
7,902
18,436
3,056
4,117
315
貯金のうち、要求払貯金については「1 年以内」に含めて開示しております。
5.有価証券関係
有価証券には「外部出資」に含まれる株式が含まれております。
(1) 有価証券の時価、評価差額に関する事項
① その他有価証券で時価のあるもの
(単位:百万円)
種 類
貸借対照表計上額が取得原価を
超えるもの
取得原価
株 式
貸借対照表計上額
1
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2
評価差額
1
なお、上記評価差額から繰延税金負債 0 百万円を差し引いた額 1 百万円が、
「その他有価証券評価差額金」
に含まれております。
6.退職給付関係
(1) 採用している退職給付制度の概要
職員の退職給付に充てるため、退職給与規程に基づき、退職一時金制度に加え、同規程に基づき退職
給付の一部に充てるため、JA全国共済会との契約によるJA退職金給付制度を採用しております。
なお、退職給付債務・退職給付費用の計上にあたっては、
「退職給付に係る会計基準(企業会計審議会)
」
に基づき簡便法を採用しております。
(2) 退職給付引当金の期首残高と期末残高の調整表
期首における退職給付引当金
△ 149 百万円
①退職給付費用
△ 49 百万円
②退職給付の支払額
9 百万円
③特定退職共済制度への拠出金
46 百万円
調整額合計
5 百万円
①~③の合計
期末における退職給付引当金
△ 144 百万円
期首-調整額
(3) 退職給付債務の期末残高と貸借対照表に計上された退職給付引当金の調整表
①退職給付債務
△ 740 百万円
②特定退職共済制度(JA全国共済会)
596 百万円
③未積立退職給付債務
△ 144 百万円
①+②
④貸借対照表計上額純額
△ 144 百万円
⑤退職給付引当金
△ 144 百万円
(4) 退職給付費用に関連する損益
①簡便法で計算した退職給付費用
49 百万円
(5) 農林年金が支給する特例年金給付等の業務に要する費用に充てるために拠出する特例業務負担金
農林年金が支給する特例年金給付等の業務に要する費用に充てるため、平成 44 年 3 月末までに拠出す
る特例業務負担金の平成 26 年 3 月現在における将来見込額は、235 百万円となっております。
なお、当年度拠出した特例業務負担金 16 百万円は、法定福利費(人件費)等に含めて計上しておりま
す。
7.税効果会計関係
(1) 繰延税金資産及び繰延税金負債の内訳
繰延税金資産
貸倒引当金超過額
6 百万円
貸倒損失超過額
58 百万円
賞与引当金超過額
4 百万円
退職給付引当金超過額
40 百万円
役員退職慰労引当金超過額
3 百万円
減損損失否認額
4 百万円
資産除去債務否認額
7 百万円
その他
18 百万円
繰延税金資産小計
141 百万円
評価性引当額
△ 77 百万円
繰延税金資産合計
(A)
64 百万円
繰延税金負債
固定資産除去費用
△ 1 百万円
その他有価証券評価差額金
0 百万円
繰延税金負債合計
(B)
△ 1 百万円
繰延税金資産の純額 (A)+(B)
63 百万円
(2) 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の重要な差異
法定実効税率
29.40%
(調 整)
交際費等永久に損金に算入されない項目
8.30%
受取配当金等永久に益金に算入されない項目
△6.99%
事業分量配当金
△4.87%
住民税均等割・事業税率差異等
3.46%
評価性引当額の増減
△4.41%
税率変更による繰延税金資産の減額修正
1.57%
そ の 他
0.06%
税効果会計適用後の法人税等の負担率
26.52%
- 37 -
(3)税率の変更による繰延税金資産及び繰延税金負債への影響額
所得税法等の一部を改正する法律及び地方法人税法が平成 26 年 3 月 31 日に公布されたことに伴い、
繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用した法定実効税率の平成 27 年度適用分について、前事業
年度の 29.40%から 27.66%に変更されました。その結果、繰延税金資産が 1 百万円減少し、法人税等
調整額が 1 百万円増加しておりますが、その他有価証券評価額、再評価に係る繰延税金負債、土地再
評価差額金についての影響は軽微です。
8.賃貸等不動産関係
旭川市その他の地域において、賃貸商業施設を所有しております。平成26年度における当該賃貸等不
動産に関する賃貸損益は 31 百万円(賃貸収益は地域活性化事業収益(賃貸料)に、主な賃貸費用は地域活
性化事業費用(賃貸料原価)に計上)です。
また、当該賃貸等不動産の貸借対照表計上額、当期増減額及び時価は、次のとおりです。
(単位:百万円)
当事業年度期首残高
2,158
貸借対照表計上額
当事業年度増減額
3
当事業年度末残高
2,160
当事業年度末の時価
1,399
(注1)貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額です。
(注2)当期増減額のうち、主な増加額は新規不動産賃貸(68 百万円)によるものであり、主な減少額は減
価償却(22 百万円)によるものです。
(注3)当期末の時価は、主に「固定資産税評価額」に基づいて当組合で算定した金額です。
9.その他の注記
(1) 資産除去債務会計
資産除去債務のうち貸借対照表に計上しているもの
1.当該資産除去債務の概要
当組合の施設の一部に使用されている有害物質を除去する義務に関して、資産除去債務を計上して
おります。
2.当該資産除去債務の金額の算定方法
使用見込期間を、当該建物の減価償却期間(50 年)と見積り、割引率は当該減価償却期間に見合う
国債の利回りを使用して資産除去債務の金額を算定しております。
3.当事業年度末における当該資産除去債務の総額の増減
期首残高
27 百万円
時の経過による調整額
0 百万円
期末残高
27 百万円
- 38 -
■平成27年度
注記表
1.重要な会計方針
(1) 有価証券の評価基準及び評価方法
①子会社株式及び関連会社株式 総平均法による原価法
②その他有価証券
〔時価のあるもの〕
期末日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は総平
均法により算定)
〔時価のないもの〕
総平均法による原価法
(2) 棚卸資産の評価基準及び評価方法
①購買品
売価還元法による原価法(値下額及び値下取消額を除外した売価還元
法の原価率を適用)
②その他の棚卸資産(貯蔵品) 最終仕入原価法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
(3) 固定資産の減価償却の方法
①有形固定資産(リース資産を除く)
定率法(ただし、平成 10 年 4 月 1 日以降に取得した建物(建物附属設備除く)は定額法)を採用して
おります。
なお、耐用年数及び残存価額については、法人税法に規定する方法と同一の基準によっております。
②無形固定資産(リース資産を除く)
定額法。
③リース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法。
(4) 引当金の計上基準
①貸倒引当金
貸倒引当金は、予め定めている資産査定要領、経理規程及び償却・引当基準に則り、次のとおり計上
しております。
破産、特別清算等、法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下「破綻先」 という)に係る債権、
及びそれと同等の状況にある債務者(以下「実質破綻先」という)に係る債権については、以下のなお書
きに記載されている直接減額後の帳簿価額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額
を控除し、その残額を計上しております。
また、現在は経営破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者(以
下「破綻懸念先」という)に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額及び保証による回収
可能見込額を控除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認められる額を計
上しております。
上記以外の債権については、貸倒実績率で算出した額と税法繰入限度額のいずれか多い額を計上して
おります。この基準に基づき、当事業年度は貸倒実績率で算定した金額に基づき計上しております。
すべての債権は、資産査定要領及び自己査定マニュアルに基づき、資産査定部署が資産査定を実施し、
当該部署から独立した資産監査部署が査定結果を監査しており、その査定結果に基づいて上記の引当を
行っております。
なお、破綻先及び実質破綻先に対する担保・保証付債権等については、債権額から担保の評価額及び
保証による回収が可能と認められる額を控除した残額を取立不能見込額として債権額から直接減額して
おり、その金額は 72 百万円であります。
②賞与引当金
職員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額のうち当事業年度負担分を計上しており
ます。
③退職給付引当金
職員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき、
当事業年度に発生していると認められる額を計上しております。なお、退職給付引当金及び退職給付費
用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用し
ております。
④役員退職慰労引当金
役員の退職慰労金の支給に備えて、役員退職慰労金支給規程に基づく期末要支給額を計上しておりま
す。
⑤睡眠貯金払戻損失引当金
利益計上した睡眠貯金について、貯金者からの払戻請求に基づく払戻損失に備えるため、過去の払戻
実績に基づく将来の払戻損失見込額を計上しております。
- 39 -
(5) 収益及び費用の計上基準
①生乳委託販売に係る収益の計上基準
生乳の委託販売は、売上計算書が到達した日をもって収益の認識をしております。
(6) 消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
(7) 記載金額の端数処理
記載金額は、百万円未満を四捨五入して表示しており、金額五十万円未満の科目については「0」で
表示しております。
2.貸借対照表関係
(1) 資産に係る圧縮記帳額
国庫補助金等の受入れにより、有形固定資産の取得価額から控除している圧縮記帳額は 1,156 百万円
であり、その内訳は次のとおりです。
(単位:百万円)
科 目
建
構
築
機
械
装
車 輌 運 搬
工 具 器 具 備
金 額
物
物
置
具
品
991
33
49
20
62
(2) 子会社等に対する金銭債権及び金銭債務
子会社等に対する金銭債権の総額
180 百万円
子会社等に対する金銭債務の総額
162 百万円
(3) 役員に対する金銭債権・債務の総額
理事及び監事に対する金銭債権の総額
31 百万円
理事及び監事に対する金銭債務の総額
0 百万円
なお、注記すべき金銭債権・金銭債務は、農協法 35 条の 2 第 2 項の規定により理事会の承認が必要と
される取引を想定しており、以下の取引は除いて記載しております。
イ 金銭債権については、総合口座取引における当座貸越、貯金を担保とする貸付金(担保とされた
貯金総額を超えないものに限る)
、その他の事業に係る多数人を相手方とする定型的取引によって生
じたもの
ロ 金銭債務については、貯金、共済契約その他の事業に係る多数人を相手方とする定型的取引によ
って生じたもの
ハ 役員に対する報酬等(報酬、賞与その他の職務遂行の対価として受ける財産上の利益をいう。)の
給付
(4) 貸出金に含まれるリスク管理債権
①貸出金のうち破綻先債権額はありません。延滞債権額は 290 百万円です。
なお、
「破綻先債権」とは、元本または利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由
により元本または利息の取立または弁済の見込がないものとして未収利息を計上しなかった貸出金
(貸倒償却を行った部分を除く。以下「未収利息不計上貸出金」という。
)のうち、法人税法施行令第
96 条第 1 項第 3 号イからホまでに掲げる事由または同項第 4 号に規定する事由が生じている貸出金で
す。
また、
「延滞債権」とは、未収利息不計上貸出金であって破綻先債権及び債務者の経営再建または支
援を図ることを目的として利息の支払を猶予したもの以外の貸出金です。
②貸出金のうち、3か月以上延滞債権額はありません。
なお、
「3か月以上延滞債権」とは、元本または利息の支払が約定支払日の翌日から3か月以上遅延
している貸出金(破綻先債権及び延滞債権を除く)です。
③貸出金のうち貸出条件緩和債権額は 3 百万円あります。
なお、
「貸出条件緩和債権」とは、債務者の再建または支援を図ることを目的として、金利の減免、
利息の支払い猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で
破綻先債権、延滞債権及び3か月以上延滞債権に該当しないものです。
④①~③の合計額は 294 百万円です。なお、上記に掲げた債権額は、貸倒引当金控除前の金額です。
(5) 土地再評価法により、再評価を行った土地の再評価の方法等
「土地の再評価に関する法律」及び「土地の再評価に関する法律の一部を改正する法律」に基づき、
事業用の土地の再評価を行い、再評価差額については、当該再評価差額に係る税金相当額を「再評価に
係る繰延税金負債」として負債の部に計上し、これを控除した金額を「土地再評価差額金」として純資
産の部に計上しております。
①再評価を行った年月日
平成 14 年 1 月 31 日
②再評価の方法
固定資産税評価額に合理的な調整を行って算出しました。
- 40 -
③再評価を行った土地の当期末における時価が再評価後の帳簿価額を下回る金額
3.損益計算書関係
(1) 子会社等との取引高の総額
子会社等との取引による収益総額
うち事業取引高
うち事業取引以外の取引高
子会社等との取引による費用総額
うち事業取引高
うち事業取引以外の取引高
1,615 百万円
41 百万円
31 百万円
10 百万円
55 百万円
30 百万円
26 百万円
4.金融商品関係
(1) 金融商品の状況に関する事項
①金融商品に対する取組方針
組合員や地域から預かった貯金を原資に、組合員などへ貸付け、残った余裕金を北海道信用農業協同
組合連合会へ預けているほか、国債による運用を行っております。また、施設投資に伴い同連合会より
設備借入をしております。
②金融商品の内容及びそのリスク
保有する金融資産は、主として組合員等に対する貸出金であり、貸出金は、組合員等の契約不履行に
よってもたらされる信用リスクに晒されております。
③金融商品に係るリスク管理体制
イ 信用リスクの管理
個別の重要案件または大口案件については理事会において対応方針を決定しております。また、
通常の貸出取引については、金融部審査課が与信審査を行っております。審査にあたっては、取引
先のキャッシュ・フローなどにより償還能力の評価を行うとともに、担保評価基準など厳格な審査
基準を設けて、与信判定を行っております。貸出取引において資産の健全性の維持・向上を図るた
め、資産の自己査定を厳正に行っております。不良債権については管理・回収方針を作成・実践し、
資産の健全化に取り組んでおります。また、資産自己査定の結果、貸倒引当金については「資産の
償却・引当基準」に基づき必要額を計上し、資産及び財務の健全化に努めております。
ロ 市場リスクの管理
金利リスク、価格変動リスクなどの市場性リスクを的確にコントロールすることにより、収益化
及び財務の安定化を図っております。このため、財務の健全性維持と収益力強化とのバランスを重
視したALMを基本に、資産・負債の金利感応度分析などを実施し、金融情勢の変化に機敏に対応
できる柔軟な財務構造の構築に努めております。
とりわけ、有価証券運用については、市場動向や経済見通しなどの投資環境分析及び当組合の保
有有価証券ポートフォリオの状況やALMなどを考慮し、理事会において運用方針を定めるととも
に、経営層で構成するALM委員会を定期的に開催して、日常的な情報交換及び意思決定を行って
おります。
市場リスクに係る定量的情報
(トレーディング目的以外の金融商品)
当組合で保有している金融商品はすべてトレーディング目的以外の金融商品です。当組合において、
主要なリスク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、預金、貸出金、貯金及び借入金
です。
当組合では、これらの金融資産及び金融負債について、期末後1年程度の金利の合理的な予想変動幅
を用いた経済価値の変動額を、金利の変動リスクの管理にあたっての定量的分析に利用しております。
金利以外のすべてのリスク変数が一定であると仮定し、当事業年度末現在、指標となる金利が 0.10%
下落したものと想定した場合には、経済価値が 16 百万円減少するものと把握しております。
当該変動額は、金利を除くリスク変数が一定の場合を前提としており、金利とその他のリスク変数の
相関を考慮しておりません。
また、金利の合理的な予想変動幅を超える変動が生じた場合には、算定額を超える影響が生じる可能
性があります。
ハ 資金調達に係る流動性リスクの管理
資金繰りリスクについては、運用・調達について月次の資金計画を作成し、安定的な流動性の確
保に努めております。また、市場流動性リスクについては、投資判断を行う上での重要な要素と位
置付け、商品ごとに異なる流動性(換金性)を把握したうえで、運用方針などの策定の際に検討を
行っております。
④金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価(時価に代わるものを含む)には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場
合には合理的に算定された価額(これに準ずる価額を含む)が含まれております。当該価額の算定にお
- 41 -
いては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件等によった場合、当該価額が異なること
もあります。
(2) 金融商品の時価等に関する事項
①金融商品の貸借対照表計上額及び時価等
当事業年度末における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額は、次のとおりです。
なお、時価を把握することが極めて困難と認められるものについては、次表には含めず③に記載して
おります。
(単位:百万円)
貸借対照表計上額
81,497
14,705
△ 68
14,636
308
△ 1
307
4
96,444
101,251
480
429
102,160
預金
貸出金
貸倒引当金(※1)
貸倒引当金控除後
経済事業未収金
貸倒引当金(※2)
貸倒引当金控除後
外部出資
資産計
貯金
借入金(※3)
経済事業未払金
負債計
時価
差額
81,670
173
15,147
510
307
4
97,127
101,432
480
429
102,342
684
181
181
(※1)貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。
(※2)経済事業未収金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。
(※3)借入金には、貸借対照表上別に計上している設備借入金 459 百万円を含めております。
②金融商品の時価の算定方法
【資 産】
イ 預 金
満期のない預金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によってお
ります。満期のある預金については、期間に基づく区分ごとに、リスクフリーレートである円 Libor・
スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定しております。
ロ 貸出金
貸出金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映するため、貸出先の信用状態が
実行後大きく異なっていない限り、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額によって
おります。
一方、固定金利によるものは、貸出金の種類及び期間に基づく区分ごとに、元利金の合計額をリ
スクフリーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた額から貸倒引当金を控除して時価
に代わる金額として算定しております。
ハ 経済事業未収金
経済事業未収金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当
該帳簿価額によっております。
二 外部出資
株式は取引所の価格によっております。
【負 債】
イ 貯 金
要求払貯金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額)を時価とみなしております。
また、定期性貯金については、期間に基づく区分ごとに、将来のキャッシュ・フローをリスクフリ
ーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定し
ております。
ロ 借入金及び設備借入金
借入金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映し、また、当組合の信用状態は
実行後大きく異なっていないことから、時価は帳簿価額と近似していると考えられるため、当該帳
簿価額によっております。
固定金利によるものは、一定の期間ごとに区分した当該借入金の元利金の合計額をリスクフリー
レートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定して
おります。
ハ 経済事業未払金
経済事業未払金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、帳
- 42 -
簿価額によっております。
③時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品は次のとおりであり、これらは①の金融商品
の時価情報には含まれておりません。
(単位:百万円)
貸借対照表計上額
外部出資(※)
5,126
*外部出資のうち、市場価格のある株式以外のものについては、時価を把握することが極めて困難で
あると認められるため、時価開示の対象とはしておりません。
④金銭債権の決算日後の償還予定額
(単位:百万円)
預金
貸出金(※1,2)
経済事業未収金
合 計
1年以内
67,710
3,032
308
71,049
1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内
13,787
1,519
1,370
1,231
1,023
15,306
1,370
1,231
1,023
5年超
6,410
6,410
(※1)貸出金のうち、当座貸越 249 百万円については「1 年以内」に含めております。
(※2)貸出金のうち、3 か月以上延滞債権・期限の利益を喪失した債権等 119 百万円は償還の予定が見
込まれないため、含めておりません。
⑤ 借入金及びその他の有利子負債の決算日後の返済予定額
(単位:百万円)
貯金(※1)
借入金
設備借入金
合 計
1年以内
65,582
2
29
65,613
1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内
17,045
11,623
3,912
3,089
2
2
3
3
27
27
27
27
17,074
11,652
3,942
3,119
5年超
9
323
332
(※1)貯金のうち、要求払貯金については「1 年以内」に含めて開示しております。
5.有価証券関係
有価証券には「外部出資」に含まれる株式が含まれております。
(1) 有価証券の時価、評価差額に関する事項
①その他有価証券で時価のあるもの
(単位:百万円)
種 類
貸借対照表計上額が取得原価を
超えるもの
取得原価
株式
貸借対照表計上額
1
評価差額
4
なお、上記評価差額から繰延税金負債 1 百万円を差し引いた額 2 百万円が、
「その他有価証券評価差
額金」に含まれております。
6.退職給付関係
(1) 採用している退職給付制度の概要
職員の退職給付に充てるため、退職給与規程に基づき、退職一時金制度に加え、同規程に基づき退職
給付の一部に充てるため、JA全国共済会との契約によるJA退職金給付制度を採用しております。
なお、退職給付引当金及び退職給付費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額を退職給付
債務とする方法を用いた簡便法を適用しております。
(2) 退職給付引当金の期首残高と期末残高の調整表
期首における退職給付引当金
△144 百万円
①退職給付費用
△48 百万円
②退職給付の支払額
8 百万円
③特定退職共済制度への拠出金
43 百万円
調整額合計
3 百万円 ①~③の合計
期末における退職給付引当金
△141 百万円 期首+調整額
(3) 退職給付債務及び年金資産の期末残高と貸借対照表に計上された退職給付引当金の調整表
①退職給付債務
△727 百万円
②特定退職共済制度(JA全国共済会)
586 百万円
③未積立退職給付債務
△141 百万円 ①+②
- 43 -
3
④貸借対照表計上額純額
△141 百万円
⑤退職給付引当金
△141 百万円
(4) 退職給付費用に関連する損益
① 簡便法で計算した退職給付費用
48 百万円
(5) 特例業務負担金の将来見込額
人件費(うち法定福利費等)には、厚生年金保険制度及び農林漁業団体職員共済組合制度の統合を図
るための農林漁業団体職員共済組合法等を廃止する等の法律附則第 57 条に基づき、旧農林共済組合(存
続組合)が行う特例年金等の業務に要する費用に充てるため拠出した特例業務負担金 15 百万円を含めて
計上しております。
なお、同組合より示された平成 27 年 3 月現在における平成 44 年 3 月までの特例業務負担金の将来見
込額は、226 百万円となっております。
7.税効果会計関係
(1) 繰延税金資産及び繰延税金負債の内訳
繰延税金資産
貸倒引当金超過額
6 百万円
貸倒損失超過額
62 百万円
賞与引当金超過額
4 百万円
退職給付引当金超過額
39 百万円
役員退職慰労引当金超過額
4 百万円
減損損失否認額
4 百万円
資産除去債務否認額
8 百万円
その他
6 百万円
繰延税金資産小計
132 百万円
評価性引当額
△72 百万円
繰延税金資産合計 (A)
60 百万円
繰延税金負債
固定資産除去費用
△1 百万円
その他有価証券評価差額金
△1 百万円
繰延税金負債合計
(B)
△2 百万円
繰延税金資産の純額 (A)+(B)
58 百万円
(2) 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の重要な差異
法定実効税率
27.66%
(調 整)
交際費等永久に損金に算入されない項目
10.73%
受取配当金等永久に益金に算入されない項目
△8.78%
事業分量配当金
△5.49%
住民税均等割・事業税率差異等
4.22%
評価性引当額の増減
△7.72%
そ の 他
△0.02%
税効果会計適用後の法人税等の負担率
20.60%
8.賃貸等不動産関係
旭川市その他の地域において、賃貸商業施設を所有しております。平成 27 年度における当該賃貸等不動
産に関する賃貸損益は 30 百万円(賃貸収益は地域活性化事業収益(賃貸料)に、主な賃貸費用は地域活性
化事業費用(賃貸原価)に計上)です。
また、当該賃貸等不動産の貸借対照表計上額、当期増減額及び時価は、次のとおりです。
(単位:百万円)
貸借対照表計上額
当事業年度末の時価
当事業年度期首残高
当事業年度増減額
当事業年度末残高
2,163
16
2,179
1,384
(注1)貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額です。
(注2)当期増減額のうち、主な増加額は固定資産取得(45 百万円)によるものであり、主な減少額
は減価償却(23 百万円)によるものです。
(注3)当期末の時価は、主として「固定資産税評価額」に基づいて当組合で算定した金額です。
9.その他の注記
(1) 資産除去債務会計
資産除去債務のうち貸借対照表に計上しているもの
①当該資産除去債務の概要
- 44 -
当組合の施設の一部に使用されている有害物質を除去する義務に関して、資産除去債務を計上してお
ります。
②当該資産除去債務の金額の算定方法
使用見込期間を、当該建物の減価償却期間(50 年)と見積り、割引率は当該減価償却期間に見合う国
債の利回りを使用して資産除去債務の金額を算定しております。
③当事業年度末における当該資産除去債務の総額の増減
期首残高
27 百万円
時の経過による調整額
0 百万円
期末残高
27 百万円
- 45 -
- 46 -
費
金
費
費
費 ④
益 ③
用 ②
外
利
収
益 ⑨
益 ⑧
外
費
用 ⑪
別
利
益 ⑭
益 ⑬
18
10
営 農 指 導 事 業 配 分 後
⑳
税 引 前 当 期 利 益
77
28
営 農 指 導 事 業 分 の 配 分 ⑲
38
77
45
0
0
57
25
26
57
営 農 指 導 事 業 配 分 前
⑱
税 引 前 当 期 利 益
失 ⑯
0
122
93
15
67
18
損
34
180
う ち 共 通 分 の 配 分 ⑰
別
う ち 共 通 分 の 配 分 ⑮
特
利
う ち 共 通 分 の 配 分 ⑫
業
う ち 共 通 分 の 配 分 ⑩
業
4
業
146
5
10
57
22
44
432
560
575
343
918
信用事業
う ち減 価償 却費 ⑦
11
74
191
60
108
1,145
1,514
1,548
4,572
6,120
計
66
17
83
11
11
0
0
94
15
15
34
34
75
3
86
3
8
41
12
20
273
349
424
28
452
共済事業
0
18
17
11
11
0
0
28
16
18
35
35
11
3
90
3
35
63
20
30
279
394
405
2,151
2,556
農業関連
事 業
穀
・
△ 24
1
△ 22
1
1
0
0
△ 21
1
1
3
3
△ 23
0
8
0
2
3
1
3
29
36
13
39
53
うち青果
米
(平成26年2月1日から平成27年1月31日まで)
各事業管理費のうち
⑥
配分された共通管理費
常
特
担
理
利
益 ①
そ の 他 事 業 管 理 費
経
事
事
事
費
収
分
う ち 減 価 償 却 費 ⑤
設
負
施
務
諸
税
業
管
件
業
総
人
事
業
業
事
事
業
事
区
【平成26年度】
4.部門別損益計算書
計
農
△ 1
5
4
3
3
0
0
7
4
5
10
10
2
1
26
1
6
9
4
11
88
113
115
53
168
産
販 売
0
3
0
0
1
0
1
8
10
6
2
8
△ 4
0
△ 3
0
0
0
0
△ 3
0
0
1
1
△ 4
畜産
△ 7
9
2
6
6
0
0
7
8
8
18
18
△ 2
1
45
1
8
29
7
15
104
156
154
1,750
1,904
資材
倉庫
13
2
14
1
1
0
0
15
2
3
3
3
15
0
9
0
14
17
5
1
18
41
56
24
81
施設
2
1
4
1
1
0
0
4
1
1
2
2
3
0
6
0
6
7
2
1
54
64
67
322
390
△ 4
0
△ 3
0
0
0
0
△ 3
0
0
1
1
△ 3
0
2
0
0
1
0
0
8
10
6
1
7
利用・加工
1
5
5
3
3
0
0
9
4
5
10
11
3
1
25
1
20
27
5
10
105
148
151
2,021
2,172
生活その他
事 業
0
4
5
3
3
0
0
7
4
5
9
10
3
1
23
1
20
26
4
9
95
135
138
1,938
2,076
給油所
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
1
1
1
0
2
0
1
1
1
1
10
13
13
83
96
生活店舗
△ 68
△ 68
1
1
0
0
△ 66
2
29
4
33
△ 71
0
11
0
1
2
2
3
56
63
△ 7
28
21
営農指導
事 業
△ 45
0
△ 62
△ 140
△ 10
△ 358
共通
管理費等
(単位:百万円)
- 47 -
費
金
費
費
費 ④
益 ③
用 ②
業
外
収
益 ⑨
益 ⑧
外
費
用 ⑪
利
益 ⑭
益 ⑬
36
6
営 農 指 導 事 業 配 分 後
⑳
税 引 前 当 期 利 益
63
33
営 農 指 導 事 業 分 の 配 分 ⑲
38
63
91
42
営 農 指 導 事 業 配 分 前
⑱
税 引 前 当 期 利 益
失 ⑯
42
33
64
64
58
69
28
36
損
105
50
190
186
54
う ち 共 通 分 の 配 分 ⑰
別
う ち 共 通 分 の 配 分 ⑮
別
特
利
う ち 共 通 分 の 配 分 ⑫
業
う ち 共 通 分 の 配 分 ⑩
利
4
業
う ち減 価償 却費 ⑦
4
10
50
22
43
418
537
565
367
932
信用事業
141
9
67
173
61
108
1,128
1,478
1,533
4,118
5,650
計
62
18
80
20
20
24
24
77
36
36
32
33
81
2
79
2
7
34
12
20
259
327
408
39
447
共済事業
2
21
23
24
24
27
27
20
42
44
37
37
26
3
92
2
29
58
20
30
277
387
414
2,166
2,579
農業関連
事 業
販 売
△ 24
2
△ 22
2
2
2
2
△ 22
4
4
3
3
△ 22
0
8
0
1
3
2
3
30
38
16
39
54
うち青果
計
9
7
16
8
8
9
9
15
13
13
12
12
16
1
29
1
9
12
6
11
144
174
190
103
293
米穀・農産・青果
(平成27年2月1日から平成28年1月31日まで)
各事業管理費のうち
⑥
配分された共通管理費
常
特
担
理
利
益 ①
そ の 他 事 業 管 理 費
経
事
事
事
費
収
分
う ち 減 価 償 却 費 ⑤
設
負
諸
施
務
税
件
業
管
総
人
業
事
業
業
事
事
業
事
区
【平成27年度】
0
3
0
0
0
0
1
7
9
7
2
10
△ 3
1
△ 2
1
1
1
1
△ 2
1
1
1
1
△ 2
畜産
△ 23
11
△ 12
12
12
14
14
△ 14
22
22
19
19
△ 12
1
48
1
8
29
8
15
106
159
147
1,759
1,906
資材
倉庫
7
2
10
3
3
3
3
9
5
6
4
4
11
0
10
0
11
14
5
2
19
40
51
24
75
施設
12
0
12
0
0
1
1
12
1
1
1
1
12
0
2
0
2
3
1
1
2
6
18
277
296
△ 6
6
0
7
7
8
8
△ 1
12
13
11
12
0
1
27
1
19
27
5
10
113
156
156
1,499
1,655
生活その他
事 業
△ 7
6
△ 1
6
6
7
7
△ 2
11
12
10
11
△ 1
1
25
1
19
26
4
9
103
143
142
1,410
1,551
給油所
1
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
2
0
1
1
1
1
10
13
14
89
103
生活店舗
△ 78
△ 78
4
4
4
4
△ 79
6
32
6
34
△ 81
0
14
0
1
4
2
5
60
71
△ 10
47
37
営農指導
事 業
△ 91
△ 105
△ 161
△ 144
△ 10
△ 353
共通
管理費等
(単位:百万円)
1.共通管理費等及び営農指導事業の他部門への配賦基準等
(1)共通管理費等
(人頭割(正職員のみ)+人件費、減価償却費を除いた事業管理費割)の平均値により算出
(2)営農指導事業
(1)により算出した割合から営農指導事業を除いた割合を100%に換算して算出
2.配賦割合(1の配賦基準で算出した配賦の割合)
信用事業 共済事業
平成26年度
平成27年度
共通管理費等
営農指導事業
共通管理費等
営農指導事業
40.84
42.14
39.95
41.58
24.06
24.82
22.48
23.40
(単位:%)
農業関連 生活その 営農指導
計
事業
他事業
事業
25.13
6.89
3.08
100
25.93
7.11
100
25.96
7.69
3.92
100
27.02
8.00
100
3.部門別の資産
(単位:百万円)
計
信用事業 共済事業
農業関連 生活その 営農指導
共有資産
事業
他事業
事業
事業別の資産
108,773
97,110
10
770
143
2
総資産(共通資産配分後)
(うち固定資産)
108,773
(5,278)
101,400
(2,108)
2,424
(1,186)
3,558
(1,370)
968
(406)
423
(207)
- 48 -
10,738
1.信用事業の考え方
① 貸出運営の考え方
当JAでは、農家生活の向上や農業生産力の増強など農業及び地域経済の発展を支えるべく、組
合員の必要とする資金の貸出を行っております。
貸付にあたっては、皆様からお預かりした貯金を原資に貸付を行っており、一部の組合員だけに
偏らないように一組合員当たりの貸付限度を毎年設定し、貸出先の適正な審査を実施しております。
また、併せて地域の皆様の生活にお役に立つよう積極的に資金貸出の推進を行ってまいります。
② JAバンクシステムについて
JAバンクシステムとは、ペイオフ解禁や金融大競争時代に柔軟に対応し、より便利で安心なJ
Aバンクになるため、全国のJA・信連・農林中央金庫の総合力を結集し、JAバンク法に基づい
て、実質的に「ひとつの金融機関」として活動していく新たな取組のことです。
このJAバンクシステムを活用し、全体の高度化、専門化などを進め、組合員・利用者の皆さま
の満足度をより高めていきます。
※ JAバンク法(再編強化法)・・・JAバンクシステムが確実に機能し、JAバンク全体とし
ての信頼性の向上のための法制度面での裏付けとして整備された法律です。
※ ひとつの金融機関・・・・・・JAバンクはJAバンク会員(JA・都道府県段階での信連・
農林中央金庫)で構成されるグループ名です。JAバンクはグループ全体のネットワークと
総合力で、組合員、利用者の皆様に、より身近でより便利なメインバンクとなることを目指
して参ります。
JAバンクシステム
- 49 -
2.信用事業の状況
■利益総括表
(単位:百万円、%)
区 分
資
683
1
役 務 取 引 等 収 支
29
26
△ 3
その他信用事業収支
△ 136
△ 145
△ 9
信 用 事 業 粗 利 益
575
565
△ 10
信 用 事 業 粗 利 益 率
0.61%
0.58%
△0.03%
業
業
用
粗
粗
収
増 減
682
事
運
平成27年度
支
事
金
平成26年度
利
利
益
益
1,548
率
1,533
1.46%
1.41%
△ 15
△0.05%
注1)事業粗利益は、全事業の事業総利益の合計です。
注2)信用事業粗利益率(%)は次の算式により計算しております。
〔信用事業粗利益/信用事業資産(債務保証見返を除く)平均残高×100〕
注3)事業粗利益率(%)は次の算式により計算しております。
〔事業粗利益/総資産(債務保証見返を除く)平均残高×100〕
■資金運用収支の内訳
(単位:百万円、%)
区 分
平成26年度
平均残高
資 金 運 用 勘 定
利息
平成27年度
利回り
平均残高
利息
利回り
93,105
837
0.90%
94,163
840
0.89%
金
78,156
572
0.73%
79,458
576
0.72%
う ち 有 価 証 券
-
-
-
-
14,949
265
14,705
264
う
う
ち
ち
預
貸
出 金
平均残高
利息
1.77%
利回り
平均残高
利息
1.80%
利回り
資 金 調 達 勘 定
98,503
155
0.16%
99,560
157
0.16%
うち貯金・定期積金
98,177
153
0.16%
99,399
156
0.16%
326
2
0.61%
161
1
0.62%
う
ち
借
入 金
総 資 金 利 ざ や
0.17%
注1)総資金利ざやは、次の算式により計算しております。
〔資金運用利回り-資金調達原価(資金調達利回り+経費率)〕
注2)経費率は、次の算式より計算しております。
〔信用部門の事業管理費/資金調達勘定(貯金・定期積金+借入金)平均残高×100〕
- 50 -
0.19%
■受取・支払利息の増減額
(単位:百万円)
区 分
平成26年度増減額
平成27年度増減額
息
△ 12
3
金
18
4
う ち 有 価 証 券
-
-
金
△ 30
△ 1
息
2
3
うち貯金・定期積金
12
4
うち譲渡性預金
-
-
金
△ 10
△ 1
引
△ 14
△ 1
受
取
う
う
支
利
ち
ち
払
う
ち
預
貸
出
利
借
差
入
注)増減額は前年度対比です。
■利益率
(単位:%)
区 分
平成26年度
平成27年度
増 減
総 資 産 経 常 利 益 率
0.11%
0.05%
△0.06%
資 本 経 常 利 益 率
2.67%
1.09%
△1.58%
総資産当期純利益率
0.05%
0.05%
0.00%
資 本 当 期 純 利 益 率
1.23%
1.09%
△0.14%
注) 次の算式により計算しております。
総資産経常利益率=経常利益/総資産(債務保証見返を除く)平均残高×100
資本経常利益率 =経常利益/純資産平均残高×100
総資産当期純利益率=当期純利益/総資産(債務保証見返を除く)平均残高×100
資本当期純利益率=当期純利益/純資産平均残高×100
- 51 -
3.貯金に関する指標
■科目別貯金平均残高
(単位:百万円、%)
平成26年度
区 分
平均残高
平成27年度
構成比
平均残高
構成比
増 減
流
動
性
貯
金
30,084
31%
31,064
31%
980
定
期
性
貯
金
68,093
69%
68,335
69%
242
金
-
そ
の
他
の
貯
計
譲
渡
-
98,177
性
貯
金
合 計
100%
-
99,399
-
98,177
100%
-
-
100%
-
1,222
-
99,399
-
100%
1,222
注1)流動性貯金=当座貯金+普通貯金+貯蓄貯金+通知貯金
注2)定期性貯金=定期貯金+定期積金
■定期貯金残高
(単位:百万円、%)
平成26年度
区 分
定
期
残高
貯
平成27年度
構成比
残高
構成比
増 減
金
67,513
100%
67,779
100%
266
うち固定金利定期
67,513
(100%)
67,779
(100%)
266
うち変動金利定期
-
(0%)
-
(0%)
-
注1)固定自由金利定期:預入時に満期日までの利率が確定する自由金利定期貯金
注2)変動自由金利定期:預入期間中の市場金利の変化に応じて金利が変動する自由金利定期貯金
注3)( )内は構成比です。
■貯金者別貯金残高
(単位:百万円、%)
平成26年度
区 分
組
合
員
残高
構成比
残高
構成比
増 減
金
80,400
80%
80,749
80%
349
組 合 員 以 外 の 貯 金
19,839
20%
20,502
20%
663
うち地方公共団体
2,149
(0%)
2,696
(13%)
547
うちその他非営利法人
1,624
(2%)
1,578
(8%)
△ 46
う ち そ の 他 員 外
16,066
(16%)
16,228
(79%)
162
100,239
100%
101,251
100%
1,012
合 計
貯
平成27年度
- 52 -
4.貸出金等に関する指標
■科目別貸出金平均残高
(単位:百万円)
区 分
平成26年度
平成27年度
増 減
手
形
貸
付
1,114
1,080
△ 34
証
書
貸
付
13,385
13,181
△ 204
当
座
貸
越
450
444
△ 6
割
引
手
形
-
-
-
14,949
14,705
△ 244
合 計
■貸出金の金利条件別内訳
(単位:百万円、%)
区 分
固 定 金 利 貸 出 残 高
固 定 金 利 貸 出 構 成 比
変 動 金 利 貸 出 残 高
変 動 金 利 貸 出 構 成 比
残高合計
平成26年度
平成27年度
9,327
9,874
63.9%
67.1%
5,263
4,831
36.1%
14,590
32.9%
14,705
増 減
547
3.2%
△ 432
△ 3.2%
115
■貸出先別貸出金残高
(単位:百万円、%)
平成26年度
区 分
組
合
員
金額
構成比
金額
構成比
増 減
出
10,319
71%
10,688
73%
369
組 合 員 以 外 の 貸 出
4,271
29%
4,017
27%
△ 254
うち地方公共団体
2,920
(20%)
2,579
(18%)
△ 341
うちその他非営利法人
44
(0%)
31
(0%)
△ 13
う ち そ の 他 員 外
1,307
(9%)
1,406
(9%)
99
14,590
100%
14,705
100%
115
合 計
貸
平成27年度
- 53 -
■貸出金の担保別内訳
(単位:百万円)
区 分
貯
平成26年度
金
平成27年度
増 減
等
1,243
1,112
△ 131
券
-
-
-
産
-
-
-
産
6,478
6,817
339
物
-
-
-
計
7,721
7,929
208
農業信用基金協会保証
1,944
2,153
209
そ
1,211
1,295
84
3,155
3,448
293
3,714
3,328
△ 386
14,590
14,705
115
有
価
証
動
不
そ
動
の
の
他
担
他
の
保
保
証
計
信
用
合 計
■債務保証見返額の担保別内訳
(単位:百万円)
区 分
貯
平成26年度
金
有
価
証
動
不
そ
動
の
他
担
保
増 減
等
7
7
券
-
-
-
産
-
-
-
産
24
24
物
-
-
31
31
0
12
12
0
43
43
0
計
信
平成27年度
用
合 計
0
0
-
■貸出金の使途別内訳
(単位:百万円、%)
区 分
設
備
資
金
平成26年度
残
高
設 備 資 金 構 成 比
運
転
資
金
残
高
運 転 資 金 構 成 比
残高合計
9,983
平成27年度
10,405
68%
4,607
71%
4,300
32%
14,590
29%
14,705
- 54 -
増 減
422
3%
△ 307
△ 3%
115
■業種別貸出金残高
(単位:百万円、%)
平成26年度
業 種
平成27年度
増 減
農
業
2,733
(19%)
2,541
(17%)
△ 192
林
業
0
(0%)
11
(0%)
11
水
産
業
0
(0%)
0
(0%)
0
製
造
業
237
(2%)
206
(1%)
△ 31
業
0
(0%)
0
(0%)
0
業
308
(2%)
263
(2%)
△ 45
電気・ガス・熱供給・水道業
13
(0%)
12
(0%)
△ 1
運
業
91
(1%)
152
(1%)
61
卸売・小売業・飲食店
158
(1%)
96
(1%)
△ 62
金
業
102
(1%)
99
(1%)
△ 3
業
2,217
(15%)
2,759
(19%)
542
業
971
(6%)
1,125
(8%)
154
体
2,920
(20%)
2,579
(17%)
△ 341
他
4,840
(33%)
4,862
(33%)
22
14,705 (100%)
115
鉱
建
設
輸
・
融
・
不
サ
地
通
保
動
ー
公
そ
険
産
ビ
方
信
ス
共
の
団
合 計
14,590 (100%)
注:( )内は構成比です
■貯貸率・貯証率
(単位:%)
区 分
貯
貸
率
貯
証
率
平成26年度
平成27年度
増 減
末
14.53%
14.52%
△ 0.01%
期中平均
15.20%
14.79%
△ 0.41%
末
0.00%
0.00%
0.00%
期中平均
0.00%
0.00%
0.00%
期
期
注1) 貯貸率(期 末)=貸出金残高/貯金残高×100
注2) 貯貸率(期中平均)=貸出金平均残高/貯金平均残高×100
注3) 貯証率(期 末)=有価証券残高/貯金残高×100
注4) 貯証率(期中平均)=有価証券平均残高/貯金平均残高×100
- 55 -
■主要な農業関係の貸出金残高
① 営農類型別
(単位:百万円)
種 類
平成26年度
農
業
穀
作
野 菜 ・ 園 芸
果 樹 ・ 樹 園 農 業
芸
作
物
工
養
豚
・
肉
牛
・
酪
農
養 鶏 ・ 養 卵
蚕
養
そ の 他 農 業
農 業 関 連 団 体 等
合
計
注1)
平成27年度
2,237
1,324
138
7
118
20
630
22
2,259
2,282
1,316
130
9
162
22
643
28
2,310
増減
△ 45
8
8
△ 2
△ 44
△ 2
△ 13
△ 6
△ 51
農業関係の貸出金とは、農業者、農業法人および農業関連団体等に対する農業生産・農業
経営に必要な資金や、農産物の生産・加工・流通に関係する事業に必要な資金等が該当しま
す。なお、上記の「業種別の貸出金残高」の「農業」は、農業者や農業法人等に対する貸出
金の残高です。
注2) 「その他農業」には、複合経営で主たる業種が明確に位置づけられない者、農業サービス
業、農業所得が従となる農業者等が含まれています。
② 資金種類別
[貸出金]
(単位:百万円)
種 類
プ ロ パ ー 資
農 業 制 度 資
農 業 近 代 化 資
そ の 他 制 度 資
合
金
金
金
金
計
平成26年度
1,401
909
13
896
2,310
平成27年度
1,362
897
3
894
2,259
増減
△ 39
△ 12
△ 10
△ 2
△ 51
注1) プロパー資金とは、当組合原資の資金を融資しているもののうち、制度資金以外のものを
いいます。
注2) 農業制度資金には、①地方公共団体が直接的または間接的に融資するもの、②地方公共団
体が利子補給等を行うことでJAが低利で融資するもの、③日本政策金融公庫が直接融資する
ものがあり、ここでは①の転貸資金と②を対象としています。
注3) その他制度資金には、農業経営改善促進資金(スーパーS資金)や農業経営負担軽減支援資
金などが該当します。
[受託貸付金]
(単位:百万円)
種 類
日本政策金融公庫資金
そ
の
他
合
計
平成26年度
平成27年度
247
466
713
276
553
829
増 減
△ 29
△ 87
△ 116
(注) 日本政策金融公庫資金は,農業(旧農林漁業金融公庫)にかかる資金をいいます。
- 56 -
5.リスク管理債権残高
(単位:百万円)
区 分
破
先
減
-
△ 81
額
465
290
△ 175
3ヵ月以 上延 滞債 権額
-
-
-
貸 出 条 件 緩 和 債 権 額
-
3
3
546
294
△ 252
債
合
権
増
81
滞
債
平成27年度
額
延
綻
平成26年度
権
計
注1)破綻先債権
元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本又は利息の取
立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部
分を除く。以下「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法施行令第96条第1項第
3号のイからホまでに掲げる事由又は同項第4号に規定する事由が生じている貸出金をいいます。
注2)延滞債権
未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ることを目的
として利息の支払を猶予したもの以外の貸出金をいいます。
注3)3ヵ月以上延滞債権
元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3ヵ月以上遅延している貸出金で、破綻先債権お
よび延滞債権に該当しないものをいいます。
注4)貸出条件緩和債権
債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元本の返
済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で、破綻先債権、延滞債権
および3ヵ月以上延滞債権に該当しないものをいいます。
- 57 -
6.金融再生法に基づく開示債権残高
(単位:百万円)
平成26年度
債権額
保
保証
担保
全
額
引当
合計
破 産 更 正 債 権 及 び
こ れ ら に 準 ず る 債 権
360
334
17
9
360
危
権
186
172
-
14
186
権
-
-
-
-
-
546
506
17
23
546
要
険
管
債
理
債
小 計
正
常
債
権
合 計
14,143
14,689
平成27年度
債権額
保
保証
担保
全
額
引当
合計
破 産 更 正 債 権 及 び
こ れ ら に 準 ず る 債 権
186
164
14
8
186
危
権
105
94
-
11
105
権
4
3
-
-
3
295
261
14
19
294
要
険
管
債
理
債
小 計
正
常
債
合 計
権
14,513
14,808
注1)破産更正債権及びこれらに準ずる債権
「破産更正債権及びこれらに準ずる債権」とは、破産、会社更生、再生手続等の事由により経営破たんに
陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権です。
注2)危険債権
「危険債権」とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約
に従った債権の元本の回収及び利息の受け取りができない可能性の高い債権です。
注3)要管理債権
「要管理債権」とは、「3ヶ月以上延滞債権」及び「貸出条件緩和債権」に該当する貸出金をいいます。
注4)正常債権
「正常債権」とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がない債権であり、「破産更正債権及びこ
れらに準ずる債権」、「危険債権」、「要管理債権」以外の債権をいいます。
- 58 -
7.有価証券に関する指標
■種類別有価証券平均残高
(単位:百万円)
区 分
平成26年度
平成27年度
債
-
-
-
債
-
-
-
社
債
-
-
-
株
式
-
-
-
券
-
-
-
その他の証券
1
1
-
1
1
-
国
地
外
方
国
合
債
計
増
減
注)貸付有価証券は有価証券の種類毎に区分して記載しております。
■商品有価証券種類別平均残高
該当する取引はありません
■有価証券残存期間別残高
(有価証券残存期間別残高)
区 分
平成26年度
国
債
地
方
債
社
債
株
式
その他の証券
平成27年度
国
債
地
方
債
社
債
株
式
その他の証券
(単位:百万円)
1年超
1年以下 3年以下
3年超
5年以下
5年超
7年超
期間の定め
10年超 な し
7年以下 10年以下
合 計
-
-
-
-
-
-
2
2
-
-
-
-
-
-
4
4
- 59 -
8.有価証券等の時価情報
■有価証券等の取得価額または契約価額、時価及び評価損益
(単位:百万円)
平成26年度
保有区分
取得価額
時価
平成27年度
評価損益
取得価額
時価
評価損益
売 買 目 的
-
-
-
-
-
-
満期保有目的
-
-
-
-
-
-
そ
1
2
1
1
4
3
1
2
1
1
4
3
の
他
合 計
注1)時価は期末日における市場価格等によっております。
注2)取得価額は取得原価又は償却原価によっております。
注3)満期保有目的の債券については取得価額を貸借対照表価額として計上しております。
注4)その他有価証券については時価を貸借対照表価額としております。
■金銭の信託
該当する取引はありません
■「次に掲げる取引と貯金等との組み合わせによる、受入時の払込金が満期時に全額返還
される保証のない商品」の取得価額、時価、評価損益
イ
ロ
ハ
デリバティブ取引
金融等デリバティブ取引
有価証券関連店頭デリバティブ取引
該当する取引はありません
- 60 -
9.貸倒引当金の期末残高及び期中の増減額
(単位:百万円)
平成26年度
区 分
当期取崩額
純繰入額
目的使用 その他
(△純取崩額)
期末残高
期首残高
当期繰入額
一般貸倒引当金
52
51
-
52
△ 1
51
個別貸倒引当金
24
23
-
24
△ 1
23
合 計
76
74
-
76
△ 2
74
平成27年度
区 分
当期取崩額
純繰入額
目的使用 その他
(△純取崩額)
期末残高
期首残高
当期繰入額
一般貸倒引当金
51
51
-
51
0
51
個別貸倒引当金
23
113
-
23
90
113
合 計
74
165
-
74
90
165
10.貸出金償却の額
(単位:百万円)
区 分
貸 出 金 償 却 額
平成26年度 平成27年度
-
30
- 61 -
1.営農指導事業
(単位:百万円)
費 用
科 目
収 益
平成26年度 平成27年度
18
29 賦
費
8
8 実
指 導 支 払 補 助 金
科 目
平成26年度 平成27年度
金
13
13
入
1
11
0
- 指 導 受 入 補 助 金
0
-
営 農 指 導 雑 支 出
2
2 受 託 指 導 収 入
7
5
農地中間管理事業費用
0
8 農地中間管理事業収益
0
8
合 計
28
21
37
営 農 改 善 指 導 費
教
育
情
報
課
費
収
合 計
47
2.共済事業
(1)長期共済保有高
(単位:百万円)
種類
終身共済
平成26年度
新契約高
平成27年度
保有契約高
新契約高
保有契約高
2,684
87,295
3,573
83,667
定期生命共済
38
815
-
766
養老生命共済
5,262
44,998
2,633
42,224
163
5,674
167
5,515
医療共済
151
1,135
67
1,127
がん共済
-
175
-
152
定期医療共済
介護共済
-
760
-
674
116
190
57
229
年金共済
-
3,104
-
2,730
建物更正共済
11,601
55,894
15,246
57,392
19,852
194,365
21,576
188,959
生
命
総
合
共
済
こども共済
合 計
注1)
金額は、保障金額(がん共済はがん死亡共済金額、医療共済及び定期医療共済は死亡
給付金額(付加された定期特約金額等を含む)、年金共済は付加された定期特約金額
)を表示しております。
注2) こども共済は養老生命共済の内書を表示しております。
注3) JA共済はJA、全国共済連の双方が共済契約の元受を共同で行っており、共済契約
が満期を迎えられたり、万一事故が起きた場合には、JA及び全国共済連の両者が連
帯して共済責任を負うことにより、より安心してご利用いただける仕組みになってお
ります。(短期共済についても同様です。)
- 62 -
(2)医療系共済の入院共済金額保有高
(単位:百万円)
種類
医療共済
がん共済
定期医療共済
合 計
平成26年度
新契約高
保有高
2
1
3
22
5
1
28
平成27年度
新契約高
保有高
2
23
1
6
0
1
3
30
注1) 金額は、入院共済金額を表示しています。
(3)介護共済の介護共済金額保有高
(単位:百万円)
平成26年度
種類
新契約高
保有高
介護共済
219
366
合 計
219
366
注1) 金額は、介護共済金額を表示しております。
平成27年度
新契約高
保有高
95
435
95
435
(4)年金共済の年金保有高
(単位:百万円)
種類
年金開始前
年金開始後
合 計
平成26年度
新契約高
保有高
27
966
828
27
1,794
平成27年度
新契約高
保有高
41
860
755
41
1,615
注1) 金額は、年金年額(利益変動型年金にあっては、最低保証年金額)を表示しています。
(5)短期共済新契約高(掛金)
(単位:百万円)
種類
火災共済
自動車共済
傷害共済
賠償責任共済
自賠責共済
合 計
平成26年度
99
380
9
66
555
平成27年度
102
366
10
0
63
542
注1) 金額は、掛金総額です。
- 63 -
3.生産販売事業
(1)農畜産物
(単位:百万円)
平成26年度
平成27年度
種 別
単
位
米
俵
290,920
2,852
245,391
2,939
米 穀 計
俵
290,920
2,852
245,391
2,939
麦
類 俵
8,534
20
15,379
30
大
豆 俵
8,317
132
9,394
160
小
豆 俵
560
7
383
7
そ
ば 俵
6,834
79
9,784
115
そ の 他 農 作 物 俵
2,333
14
1,955
11
俵
26,578
252
36,895
323
野
菜 ㎏
2,999,399
1,094
2,813,887
1,107
果
樹 ㎏
15,890
32
20,412
40
花
き 本
566,206
49
555,547
53
農 産 計
数
量
青 果 計
金
額
数
量
1,176
金
額
1,200
生
乳 ㎏
2,133,745
190
2,027,813
190
肉
牛 頭
784
252
1,217
344
肉
豚 頭
2,481
84
2,707
93
鶏
卵 ㎏
337,720
71
311,250
70
畜 産 計
合
計
598
697
4,876
5,159
- 64 -
4.生産施設事業
(1)倉庫事業
(単位:百万円)
費 用
科
労
目
務
雑
収 益
平成26年度 平成27年度
科
目
平成26年度 平成27年度
費
1
1 保
管
料
59
55
費
23
23 雑
収
益
21
20
24
24
81
75
合 計
合 計
(2)生産施設事業
(単位:百万円)
費 用
科
目
収 益
平成26年度 平成27年度
科
目
平成26年度 平成27年度
育苗センター費用
8
7 育苗センター収益
18
18
受託管理事業費用
274
270 受 託 管 理 事 業 収 益
281
277
農産物直売所費用
40
- 農産物直売所収益
90
-
合 計
322
390
296
277
- 65 -
合 計
5.購買事業
(1)生産資材
(単位:百万円)
平成26年度
種 別
供
給
金
平成27年度
額
供
給
金
額
肥
料
340
324
農
薬
207
209
種
苗
131
139
飼
料
101
97
農
機
具
690
684
自
動
車
35
37
温
床
資
材
92
93
包
装
資
材
117
113
他
136
153
1,848
1,851
そ
の
合 計
(2)生活物資
(単位:百万円)
平成26年度
種 別
供
給
金
平成27年度
額
供
給
金
額
農
産
0
1
畜
産
4
5
水
産
0
0
配 品
4
5
品
48
51
子
1
1
惣
一
菜
・
日
般
食
菓
日
用
品
7
6
そ
の
他
22
26
87
95
合 計
(3)燃料
(単位:百万円)
平成26年度
種 別
揮
給
金
額
供
給
金
額
油
903
724
灯
油
615
396
軽
油
317
226
ス
58
53
他
151
127
2,045
1,526
L
そ
発
供
平成27年度
P
ガ
の
合 計
- 66 -
1.自己資本の構成に関する事項
(単位:百万円)
平成26年度
項 目
平成27年度
経過措置によ
る不算入額
経過措置によ
る不算入額
コア資本に係る基礎項目
普通出資又は非累積的永久優先出資に係る組合員資本の額
うち、出資金及び資本準備金の額
うち、再評価積立金の額
うち、利益剰余金の額
うち、外部流出予定額(△)
うち、上位以外に該当するものの額(△)
コア資本に係る基礎項目の額に算入される引当金の合計額
うち、一般貸倒引当金コア資本算入額
うち、適格引当金コア資本算入額
3,749
2,175
1,626
38
14
51
51
-
適格旧資本調達手段の額のうち、経過措置によりコア資本に係る基礎
項目の額に含まれる額
3,731
2,160
1,639
38
30
51
51
-
-
-
-
-
公的機関による資本増強に関する措置を通じて発行された資本調達手
段の額のうち、経過措置によりコア資本に係る基礎項目の額に含まれ
る額
-
-
土地再評価額と再評価直前の帳簿価額の差額の45%に相当する額の
うち、経過措置によりコア資本に係る基礎項目の額に含まれる額
676
608
4,476
4,391
うち、回転出資金の額
うち、上記以外に該当するものの額
コア資本に係る基礎項目の額(イ)
コア資本に係る調整項目
無形固定資産(モーゲージ・サービシング・ライツに係るものを除
く)の額の合計額
うち、のれんに係るものの額
うち、のれん及びモーゲージ・サービシング・ライツに係るもの以外の額
繰延税金資産(一時差異に係るものを除く)の額
適格引当金不足額
証券化取引に伴い増加した自己資本に相当する額
負債の時価評価により生じた時価評価差額金であって自己資本に算入
される額
前払年金費用の額
自己保有普通出資等(純資産の部に計上されるものを除く)の額
意図的に保有している他の金融機関等の対象資本調達手段の額
少数出資金融機関等の対象普通出資等の額
特定項目に係る10%基準超過額
うち、その他金融機関等の対象普通出資等に該当するものに関連す
るものの額
うち、モーゲージ・サービシング・ライツに係る無形固定資産に関
連するものの額
うち、繰延税金資産(一時差異に係るものに限る)に関連するものの額
-
6
-
-
1
4
-
-
1
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
6
4
-
-
-
-
-
-
-
-
-
うち、その他金融機関等の対象普通出資等に該当するものに関連す
るものの額
-
-
-
-
うち、モーゲージ・サービシング・ライツに係る無形固定資産に関
連するものの額
-
-
-
-
-
-
1
-
特定項目に係る15%基準超過額
うち、繰延税金資産(一時差異に係るものに限る)に関連するものの額
コア資本に係る調整項目の額(ロ)
- 67 -
(単位:百万円)
平成26年度
項 目
平成27年度
経過措置によ
る不算入額
経過措置によ
る不算入額
自己資本
自己資本の額((イ)-(ロ)) (ハ)
4,476
4,389
34,272
37,644
34,229
37,599
うち、経過措置によりリスク・アセットの額に算入される額の合
計額
△ 5,063
△ 2,875
うち、調整項目に係る経過措置により、なお従前の例によると
してリスク・アセットの額に算入されることとなったものの額
のうち、無形固定資産(モーゲージ・サービシング・ライツに
係るものを除く)に係るものの額
6
4
リスク・アセット 等
信用リスク・アセットの額の合計額
資産(オン・バランス)項目
うち、調整項目に係る経過措置により、なお従前の例によると
してリスク・アセットの額に算入されることとなったものの額
のうち、繰延税金資産に係るものの額
-
-
うち、調整項目に係る経過措置により、なお従前の例によると
してリスク・アセットの額に算入されることとなったものの額
のうち、前払年金費用に係るものの額
-
-
うち、他の金融機関等の対象資本調達手段に係るエクスポー
ジャーに係る経過措置を用いて算出したリスク・アセットの額
から経過措置を用いずに算出したリスク・アセットの額を控除
した額(△)
6,570
4,380
うち、上記以外に該当するものの額
1,502
1,501
43
3,233
37,505
45
3,167
40,811
11.93%
10.75%
オフ・バランス項目
CVAリスク相当額を8%で除して得た額
中央精算機関関連エクスポージャーに係る信用リスク・アセットの額
オペレーショナル・リスク相当額の合計額を8%で除して得た額
信用リスク・アセット調整額
オペレーショナル・リスク相当額調整額
リスク・アセット等の額の合計額(ニ)
自己資本比率
自己資本比率((ハ)/(ニ))
注)
1.農協法第11条の2第1項第1号の規定に基づく組合の経営の健全性を判断するための基準に係る算式に基づ
き算出しています。
2.当JAは、信用リスク・アセット額の算出にあっては標準的手法、適格金融資産担保の適用については信用リス
ク削減手法の簡便手法を、オペレーショナル・リスク相当額の算出にあたっては基礎的手法を採用しています。
3.当JAが有するすべての自己資本とリスクを対比して、自己資本比率を計算しています。
- 68 -
2.自己資本の充実度に関する事項
① 信用リスクに対する所要自己資本の額及び区分毎の内訳
(単位:百万円)
平成26年度
信用リスク・アセット
(標準的手法)
我が国の中央政府及び
中央銀行向け
平成27年度
リスク・
所要
エクスポー
アセット額 自己資本額 ジャーの期
末残高
a
b=a×4%
エクスポー
ジャーの期
末残高
リスク・
所要
アセット額 自己資本額
a
b=a×4%
-
-
-
-
-
-
我が国の地方公共団体向け
2,932
-
-
2,606
-
-
地方公共団体金融機構向け
-
-
-
-
-
-
我が国の政府関係機関向け
-
-
-
-
-
-
44
-
-
31
-
-
80,879
16,176
647
81,833
16,367
655
611
492
20
517
393
16
中小企業等向け及び
個人向け
1,668
1,074
43
1,841
1,206
48
抵当権付住宅ローン
4,342
1,500
60
2,743
948
38
不動産取得等事業向け
1,429
1,416
57
3,251
3,218
129
260
329
13
153
194
8
1,947
185
7
2,156
204
8
7
-
-
7
-
-
746
746
30
746
746
30
他の金融機関等の対象資本調達
手段
4,380
10,951
438
4,380
10,951
438
特定項目のうち調整項目に算入
されないもの
-
-
-
-
-
-
証券化
-
-
-
-
-
-
経過措置によりリスクアセット
の額に算入・不算入となるもの
-
地方三公社向け
金融機関及び第一種金融商品取
引業者向け
法人等向け
三月以上延滞等
信用保証協会等及び株式会社産
業再生機構保証付
共済約款貸付
出資等
△ 5,063
△ 203
7,232
6,466
259
106,477
34,272
CVAリスク相当額÷8%
-
中央清算期間関連エクスポー
ジャー
上記以外
標準的手法を適用するエクスポー
ジャー別計
信用リスク・アセットの額の合計
額
オペレーショナル・リスクに対す
る
所要自己資本の額
<基礎的手法>
△ 2,875
△ 115
7,105
6,293
252
1,371
107,371
37,644
1,506
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
106,477
34,272
1,371
107,371
37,644
1,506
オペレーショナル・リスク相
当額を8%で除して得た額
a
所要自己資本額計
所要
所要
オペレーショナル・リスク相
当額を8%で除して得た額
自己資本額
自己資本額
b=a×4%
b=a×4%
a
3,233
リスク・アセット等(分母)合計
a
37,505
-
129
3,167
127
所要
所要
リスク・アセット等(分母)合計
自己資本額
自己資本額
b=a×4%
b=a×4%
a
1,500
- 69 -
40,811
1,632
注1) 「リスク・アセット額」の欄には、信用リスク削減効果適用後のリスク・アセット額を原エクスポージャーの種
類ごとに記載しています。
注2) 「エクスポージャー」とは、リスクにさらされている資産(オフ・バランスを含む)のことをいい、具体的には貸
出金や有価証券等が該当します。
注3) 「三月以上延滞等」とは,元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3カ月以上延滞している債務者
に係るエクスポージャー及び「金融機関向け及び第一種金融商品取引業者向け」、「法人等向け」等に
おいてリスク・ウエイトが150%になったエクスポージャーのことです。
注4) 「出資等」とは、出資等エクスポージャー、重要な出資のエクスポージャーが該当します。
注5) 「証券化(証券化エクスポージャー)」とは、原資産にかかる信用リスクを優先劣後構造のある二以上のエ
クスポージャーに階層化し、その一部または全部を第三者に移転する性質を有する取引にかかるエクス
ポージャーのことです。
注6) 「経過措置によりリスク・アセットの額に算入・不算入となるもの」とは、他の金融機関等の対象資本調達手
段、コア資本に係る調整項目(無形固定資産、前払年金費用、繰延税金資産等)および土地再評価差
額金に係る経過措置により、リスク・アセットに算入したもの、不算入としたものが該当します。
注7) 「上記以外」には、現金・外国の中央政府及び中央銀行向け・国際決済銀行等向け・外国の中央政府等
以外の公共部門向け・国際開発銀行向け・取立未済手形・未決済取引・その他の資産(固定資産等)・
間接清算参加者向け・信用リスク削減手法として用いる保証またはクレジットデリバティブの免責額が含
まれます。
注8) オペレーショナル・リスク相当額の算出にあたって、当JAでは基礎的手法を採用しています。
<オペレーショナル・リスク相当額を8%で除して得た額の算出方法(基礎的手法)>
粗利益(直近3年間のうち正の値の合計額)×15%
直近3年間のうち粗利益が正の値であった年数
÷8%
3.信用リスクに関する事項
① 標準的手法に関する事項
当JAでは自己資本比率算出にかかる信用リスク・アセット額は告示に定める標
準的手法により算出しています。また、信用リスク・アセットの算出にあたって、
リスク・ウエイトの判定に当たり使用する格付等は次のとおりです。
(ア)リスク・ウエイトの判定に当たり使用する格付けは,以下の適格格付機関によ
る依頼格付けのみ使用し、非依頼格付は使用しないこととしています。
適格格付機関
株式会社格付投資情報センター(R&Ⅰ)
株式会社日本格付研究所(JCR)
ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(Moody's)
スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・サービシス゛(S&P)
フィッチレーティングスリミテッド(Fitch)
注1)「リスク・ウエイト」とは、当該資産を保有するために必要な自己資本額を算出する
ための掛目のことです。
(イ)リスク・ウエイトの判定に当たり使用する適格格付機関の格付またはカントリ
ー・リスク・スコアは、主に以下のとおりです。
エクスポージャー
金融機関向けエクスポージャー
適格格付機関
カントリー・リスク・スコア
日本貿易保険
法人等向けエクスポージャー(長期) R&I,Moody's,JCR,S&P,Fitch
法人等向けエクスポージャー(短期) R&I,Moody's,JCR,S&P,Fitch
- 70 -
② 信用リスクに関するエクスポージャー(地域別、業種別、残存期間別)及び三月以
上延滞エクスポージャーの期末残高
(単位:百万円)
平成26年度
業 種
うち債券
三月以上延
滞エクス
ポージャー
信用リスクに
関するエクス
ポージャーの うち貸出金
等
残高
うち債券
三月以上延
滞エクス
ポージャー
農業
445
445
-
81
311
311
-
-
林業
-
-
-
-
11
11
-
-
水産業
-
-
-
-
-
-
-
-
製造業
17
17
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
建設・不動産業
491
491
-
-
399
399
-
-
電気・ガス・熱
供給・水道業
-
-
-
-
-
-
-
-
運輸・通信業
33
33
-
-
27
27
-
-
金融・保険業
80,681
25
-
-
81,642
42
-
-
卸売・小売・飲
食・サービス業
日本国政府・地
方公共団体
306
306
-
-
279
279
-
-
2,932
2,932
-
-
2,606
2,606
-
-
その他
5,311
184
-
-
5,388
261
-
-
10,191
10,184
-
179
10,821
10,811
-
-
鉱業
法
人
信用リスクに
関するエクス
ポージャーの うち貸出金
等
残高
平成27年度
個 人
その他
6,071
109
-
-
5,887
105
-
-
106,477
14,726
-
260
107,371
14,852
-
-
1年以下
49,833
1,393
-
-
68,991
1,247
-
-
1年超3年以下
33,021
828
-
-
14,576
740
-
-
3年超5年以下
1,006
1,006
-
-
1,986
1,986
-
-
5年超7年以下
2,185
2,185
-
-
884
884
-
-
7年超10年以下
1,810
1,810
-
-
2,056
2,056
-
-
10年超
6,771
6,771
-
-
7,282
7,282
-
-
業種別残高計
期限の定めのないもの
11,851
732
-
-
11,596
658
-
-
残存期間別残高計
106,477
14,726
-
-
107,371
14,852
-
-
106,477
14,726
-
-
107,371
14,852
-
-
97,388
14,956
-
-
98,386
14,709
-
-
信用リスク
期末残高
信用リスク
平均残高
注1)
注2)
注3)
注4)
国外のエクスポージャーは該当ありませんので、地域別の区分は省略しております。
信用リスクに関するエクスポージャーの残高には、JAの資産並びにオフ・バランス取引を含みます。
「その他」には、現金・その他の資産(固定資産等)が含まれます。
「三月以上延滞エクスポージャー」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3ヵ月以上延滞して
いるエクスポージャーのことです。
- 71 -
③ 貸倒引当金の期末残高及び期中の増減額
(単位:百万円)
平成26年度
区 分
期首残高
期中
増加額
平成27年度
期中減少額
期末残高 期首残高
目的使用 その他
期中
増加額
期中減少額
期末残高
目的使用 その他
一般貸倒引当金
52
51
-
52
51
51
51
-
51
51
個別貸倒引当金
24
23
-
24
23
23
113
-
23
113
④ 地域別・業種別の個別貸倒引当金の期末残高・期中増減額及び貸出金償却の額
(単位:百万円)
平成26年度
業 種
期首残高
期中
増加額
平成27年度
期中減少額
期末残高
目的使用 その他
貸出金
期中
期首残高
償却
増加額
期中減少額
期末残高
目的使用 その他
貸出金
償却
農業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
林業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
水産業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
製造業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
鉱業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
法 建設・不動産
人 業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
電気・ガス・熱
供給・水道業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
運輸・通信業
2
-
-
2
-
-
-
-
-
-
-
-
金融・保険業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
卸売・小売・飲
食・サービス業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
上記以外
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
個 人
22
23
-
22
23
-
23
113
-
23
113
30
業種別計
24
23
-
24
23
-
23
113
-
23
113
30
注1) 国外のエクスポージャーは該当ありませんので、地域別の区分は省略しております。
- 72 -
⑤
信用リスク削減効果勘案後の残高及び自己資本控除額
(単位:百万円)
項 目
平成26年度
平成27年度
リスク・ウエイト0%
4,240
3,880
リスク・ウエイト2%
-
-
リスク・ウエイト4%
-
-
1,850
2,037
80,902
81,853
4,286
2,708
5
5
1,435
1,615
15,094
12,295
173
4,484
リスク・ウエイト200%
-
-
リスク・ウエイト250%
-
-
その他
-
-
リスク・ウェイト1250%
-
-
自己資本控除額
-
-
107,985
108,877
信 リスク・ウエイト10%
用
リ リスク・ウエイト20%
ス
ク リスク・ウエイト35%
削
減
リスク・ウエイト50%
効
果
勘 リスク・ウエイト75%
案
後 リスク・ウエイト100%
残
高 リスク・ウエイト150%
合 計
- 73 -
4.信用リスク削減手法に関する事項
① 信用リスク削減手法に関するリスク管理の方針及び手続の概要
「信用リスク削減手法」とは、自己資本比率算出における信用リスク・アセット額の
算出において、エクスポージャーに対して一定の要件を満たす担保や保証等が設定され
ている場合に、エクスポージャーのリスク・ウエイトに代えて、担保や保証人に対する
リスク・ウエイトを適用するなど信用リスク・アセット額を軽減する方法です。
当JAでは、信用リスク削減手法を「自己資本比率算出要領」にて定めています。
信用リスク削減手法として、「適格金融資産担保」、「保証」、「貸出金と自組合貯金の相
殺」を適用しています。
適格金融資産担保付取引とは、エクスポージャーの信用リスクの全部または一部が、
取引相手または取引相手のために第三者が提供する適格金融資産担保によって削減され
ている取引をいいます。当JAでは、適格金融資産担保取引について信用リスク削減手
法の簡便手法を用いています。
保証については、被保証債権の債務者よりも低いリスク・ウエイトが適用される中央
政府等、我が国の地方公共団体、地方公営企業等金融機構、我が国の政府関係機関、外
国の中央政府以外の公共部門、国際開発銀行、及び金融機関または第一種金融商品取引
業者、これら以外の主体で長期格付を付与しているものを適格保証人とし、エクスポー
ジャーのうち適格保証人に保証された被保証部分について、被保証債権のリスク・ウエ
イトに代えて、保証人のリスク・ウエイトを適用しています。
貸出金と自組合貯金の相殺については,①取引相手の債務超過、破産手続開始の決定
その他これらに類する事由にかかわらず、貸出金と自組合貯金の相殺が法的に有効であ
ることを示す十分な根拠を有していること、②同一の取引相手との間で相殺契約下にあ
る貸出金と自組合貯金をいずれの時点においても特定することができること、③自組合
貯金が継続されないリスクが監視及び管理されていること、④貸出金と自組合貯金の相
殺後の額が、監視および管理されていること、の条件をすべて満たす場合に、相殺契約
下にある貸出金と自組合貯金の相殺後の額を信用リスク削減手法適用後のエクスポージ
ャー額としています。
担保に関する評価及び管理方針は、一定のルールのもと定期的に担保確認及び評価の
見直し行っています。なお、主要な担保の種類は自組合貯金です。
- 74 -
②
信用リスク削減手法が適用されたエクスポージャーの額
(単位:百万円)
項 目
平成26年度
適格金融
資産担保
平成27年度
適格金融
資産担保
保証
保証
地方公共団体金
融機構向け
-
-
-
-
我が国の政府関
係機関向け
-
-
-
-
地方三公社向け
-
44
-
31
金融機関及び第
一種金融商品取
引業者向け
-
-
-
-
法人等向け
118
-
83
-
中小企業等向け及
び個人向け
109
1
117
1
抵当権付住宅
ローン
-
-
2
-
不動産取得等事
業向け
-
-
-
-
三月以上延滞等
-
-
-
-
160
-
181
-
387
44
382
32
上記以外
合
計
注1) 「エクスポージャー」とは、資産並びにオフ・バランス取引及び派生商品取引の与信相当額です。
注2) 「我が国の政府関係機関向け」には、「地方公営企業等向けエクスポージャー」を含めて記載してい
ます。
注3) 「三月以上延滞等」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3カ月以上延滞している債務
者に係るエクスポージャー及び「金融機関向け及び第一種金融商品取引業者向け」、「法人等向け」
等においてリスク・ウエイトが150%になったエクスポージャーのことです。
注4) 「上記以外」には、現金・その他の資産(固定資産等)が含まれます。
- 75 -
5.派生商品取引及び長期決済期間取引の取引相手のリスクに関する事項
該当する取引はありません。
6.証券化エクスポージャーに関する事項
該当する取引はありません。
7.出資その他それに類するエクスポージャーに関する事項
① 出資その他それに類するエクスポージャーに関するリスク管理の方針及び手続の概
要
「出資等」とは、主に貸借対照表上の外部出資勘定の株式または出資として計上され
ているものであり、当JAにおいては、これらを①系統出資、②系統外出資、③子会社
及び関連会社株式に区分して管理しています。
①系統出資については、会員としての総会等への参画を通じた経営概況の監督に加え、
日常的な協議を通じた連合会等の財務健全化を求めており、系統外出資についても同様
の対応を行っています。
②系統外出資については、系統出資同様の対応を行っております。
③子会社および関連会社については、経営上も密接な連携を図ることにより、当JA
の事業のより効率的運営を目的として、株式を保有しています。これらの会社の経営に
ついては毎期の決算書類の分析の他、毎月定期的な連絡会議を行う等適切な業況把握に
努めています。
なお、これらの出資等または株式等の評価等については、①系統出資については、取
得原価を記載し、毀損の状況に応じて外部出資等損失引当金を設定、②系統外出資につ
いては時価評価を行った上で、取得原価との評価差額については、
「その他有価証券評価
差額金」として純資産の部に計上、①子会社および関連会社については、取得原価を記
載し、毀損の状況に応じて子会社等損失引当金を設定しています。また、評価等重要な
会計方針の変更等があれば、注記表にその旨記載することとしています。
②
出資その他これに類するエクスポージャーの貸借対照表計上額及び時価
(単位:百万円)
平成26年度
区分
上場
非上場
合計
平成27年度
貸借対照表
計上額
時価評価額
貸借対照表
計上額
時価評価額
2
5,126
5,128
2
5,126
5,128
4
5,126
5,130
4
5,126
5,130
注)「時価評価額」は、時価のあるものは時価、時価のないものは貸借対照表額の
合計額です。
- 76 -
8.金利リスクに関する事項
① 金利リスクの算定方法に関する事項
金利リスクとは、金利変動に伴い損失を被るリスクで、資産と負債の金利または期間
のミスマッチが存在する中で金利が変動することにより、利益が減少ないし損失を被る
リスクをいいます。
当JAでは、市場金利が上下に2%変動した時に受ける金利リスク量を算出していま
す。
要求払貯金の金利リスク量は、明確な金利改定間隔がなく、貯金者の要求によって随
時払い出される要求払貯金のうち、引き出されることなく長期間金融機関に滞留する貯
金をコア貯金と定義し、当JAでは、普通貯金等の額の 50%相当額を 0~5 年の期間に
均等に振り分けて(平均残存 2.5 年)リスク量を算定しています。
金利リスクは、運用勘定の金利リスク量と調達勘定の金利リスク量を相殺して算定し
ます。
金利リスク
②
=
運用勘定の金利リスク量+調達勘定の金利リスク量(△)
金利ショックに対する損益・経済価値の増減額
(単位:百万円)
区 分
平成26年度
金利ショックに対する損益・
経済価値の増減額
平成27年度
62
- 77 -
53
1.組合及びその子会社等の主要な事業の内容及び組織の構成
■
グループの概況
JAあさひかわのグループは、当JA、子会社1社(子法人等を除く)、子法人等1社、
関連法人等2社で構成されています。
このうち、当年度及び前年度において連結自己資本比率を算出する対象となる連結子会
社は1社です。なお、連結自己資本比率を算出する対象となる連結グループと、連結財務
諸表規則に基づき連結の範囲に含まれる会社に、相違はありません。
〔JA〕
◇本所・支所 15カ所
◇資材センター 4カ所
◇給油所 6カ所
◇生活店舗 1カ所
◇直売所・飲食店 4カ所
JAあさひかわ
〔子会社〕
旭川協同総業株式会社
不動産関連事業
〔子法人等〕
有限会社コントラクター旭川
農作業受託事業
農産物加工事業
〔関連法人等〕
江丹別蕎麦加工株式会社
株式会社 鷹栖町農業振興公社
農産物加工事業
■子会社等について
(単位:百万円、%)
法
人
名事 業 の 内 容
旭川協同総業㈱ 不
動
産
主たる営業所又は事務所
設
の
所
在
地
立
年
組合出資比率 他の子会社等
月 資 本 金 (組合グループ出資比率)
の議決権比率
業 旭川市神楽5条8丁目1-16 昭和57年08月10日
40
100.00%
100.00%
㈲コントラクター旭川 農 作 業 受 託 旭川市東旭川町旭正118
平成09年05月01日
23
42.22%
42.22%
江丹別蕎麦加工㈱ 農 産 物 加 工 旭川市江丹別町中央176
平成05年04月30日
18
37.71%
37.71%
昭和61年02月06日
180
33.33%
33.33%
㈱鷹栖町農業振興公社
農 産 物 加 工 上川郡鷹栖町11線5号
- 78 -
2.連結事業概況(平成27年度)
■平成27年度における事業の概況
あさひかわ農業協同組合(親会社)
当組合は、地域の環境と実態に即した農業振興を始め、安全・安心に関するニーズに対
応するため「JAあさひかわ」産ブランドの農畜産物の生産と提供に取り組み、総合事業
の多様な事業展開により地域社会の一員として都市と農村の調和を図り、地域社会の発展
に努めております。
本年度の事業結果として、事業総利益は、おおむね計画どおりの15億33百万円とな
りました。当期剰余金については、計画を32百万円下回る50百万円の実績となってお
ります。
旭川協同総業株式会社(子会社)
当会社は、不動産の売買・賃貸、並びにその斡旋及び管理業務など、組合員や地域利用
者の不動産部門として事業活動を行っております。
平成28年1月に発表された北海道経済産業局の管内の経済概況では、一部に弱い動き
がみられるものの、緩やかに持ち直していると総括されておりますが、住宅建築において
は「弱含みとなっている」と総評されているように不動産業界にとっては、決していい経
済状況の年ではありませんでした。また、旭川市の人口が減っていることに伴う、顧客の
減少や賃貸物件、売買物件の供給過剰が著明に反映され、賃料の過当競争や売買物件の低
価格化が目立った年となりました。
しかしながら、社員一丸となっての情報収集や営業努力、原価意識の向上によって取引高
こそ目標に達することはできませんでしたが、収益実績90百万円、費用実績78百万円、
税引き前当期利益は事業計画を上回る12百万円を計上することができました。
■ 連結財務の状況
当組合グループの連結財務の状況として、信用・共済事業から経済事業資産・固定資産
等の総資産額は1,089億62百万円、組合員や地域住民の皆様から受け入れた貯金を
含めた信用事業負債を始めとする負債総額は1,039億65百万円、組合員資本を主と
する純資産額は49億97百万円となりました。また、連結自己資本比率は単体自己資本
比率を0.41ポイント上回る11.16%となりました。
- 79 -
3.連結貸借対照表、連結損益計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、
連結注記表及び連結剰余金計算書
■連結貸借対照表
(単位:百万円)
資 産 の 部
負 債 ・ 純 資 産 の 部
科 目
科 目
平成26年度 平成27年度
平成26年度 平成27年度
(資 産 の 部)
(負 債 の 部)
1. 信用事業資産
95,923
96,955 1. 信用事業負債
100,562
101,662
(1) 現金及び預金
81,116
82,010
(1) 貯 金
100,209
101,215
(2) 貸出金
14,414
14,547
(2) 借 入 金
24
21
(3) その他の信用事業資産
421
422
(3) その他の信用事業負債
285
378
(4) 債務保証見返
43
43
(4) 諸引当金
3
5
(5) 貸倒引当金
△ 70
△ 68
(5) 債務保証
43
43
2. 共済事業資産
7
10 2. 共済事業負債
402
345
(1) 共済貸付金
7
7
(1) 共済借入金
7
7
(2) その他の共済事業資産
0
3
(2) 共済資金
243
179
(3) 貸倒引当金
0
0
(3) その他の共済事業負債
152
159
3. 経済事業資産
1,148
897 3. 経済事業負債
726
478
(1) 経済事業未収金
375
308
(1) 経済事業未払金
493
429
(2) 棚卸資産
312
307
(2) その他の経済事業負債
234
49
(3) その他の経済事業資産
465
285 4. 設備借入金
421
459
(4) 貸倒引当金
△ 4
△ 2 5. 雑負債
340
365
4. 雑資産
237
290 6. 諸引当金
226
181
5. 固定資産
5,623
5,591
(1) 賞与引当金
14
14
(1) 有形固定資産
5,617
5,585
(2) 退職給付に係る負債
157
153
減価償却資産
5,818
5,788
(3) 役員退職慰労引当金
11
14
減価償却累計額
△ 4,328
△ 4,328
(4) 損害補償損失引当金
44
土地
4,127
4,125 7. 再評価に係る繰延税金負債
475
475
負 債 の 部 合 計
(2) 無形固定資産
6
6
103,152
103,965
6. 外部出資
5,156
5,160
(純 資 産 の 部)
(1) 外部出資
5,156
5,160 1. 組合員資本
3,977
3,969
7. 繰延税金資産
63
58
(1) 出資金
2,175
2,160
(2) 利益剰余金
1,816
1,839
(3) 処分未済持分
△ 14
△ 30
(4) 子会社の有する親組合出資金(出資金)
2. 評価・換算差額等
1,028
1,028
(1) その他有価証券評価差額金
1
2
(2) 土地再評価差額金
1,027
1,026
純 資 産 の 部 合 計
5,005
4,997
資 産 の 部 合 計
負債・純資産の部合計
108,158
108,962
108,158
108,962
- 80 -
■連結損益計算書
(単位:百万円)
科 目
平成26年度
1,608
916
835
(276)
(266)
(263)
(30)
43
38
343
155
(152)
(1)
(2)
14
0
175
(△3)
(-)
(2)
573
452
440
12
28
28
(0)
424
4,231
4,135
96
3,867
3,756
111
(0)
364
175
122
53
54
54
(1)
(-)
121
1.事業総利益
(1) 信用事業収益
資金運用収益
(うち預金利息)
(うち受取奨励金)
(うち貸出金利息)
(うちその他受入利息)
役務取引等収益
その他経常収益
(2) 信用事業費用
資金調達費用
(うち貯金利息)
(うち給付補塡備金繰入)
(うち借入金利息)
役務取引等費用
その他事業直接費用
その他経常費用
(うち貸倒引当金戻入益)
(うち貸出金償却)
(うち睡眠貯金払戻繰入額)
信用事業総利益
(3) 共済事業収益
共済付加収入
その他の収益
(4) 共済事業費用
その他の費用
(うち貸倒引当金繰入額)
共済事業総利益
(5) 購買事業収益
購買品供給高
その他の収益
(6) 購買事業費用
購買品供給原価
その他の費用
(うち貸倒引当金戻入益)
購買事業総利益
(7) 販売事業収益
販売手数料
その他の収益
(8) 販売事業費用
その他の費用
(うち貸倒引当金繰入額)
(うち貸倒引当金戻入益)
販売事業総利益
- 81 -
平成27年度
1,588
930
839
(261)
(274)
(262)
(41)
40
51
366
157
(156)
(1)
(1)
14
0
195
(△2)
(30)
(3)
564
447
428
18
39
39
(0)
408
3,754
3,664
89
3,397
3,291
106
(0)
356
302
129
173
102
102
(-)
(△1)
200
(単位:百万円)
科 目
平成26年度
498
373
126
1,563
1,185
378
45
177
87
3
0
41
29
10
2
5
86
54
4
0
27
0
1
136
45
1
44
91
17
8
25
66
(9) その他事業収益
(10) その他事業費用
その他事業総利益
2.事業管理費
(1) 人 件 費
(2) その他事業管理費
事業利益
3.事業外収益
(1) 地域活性化事業収益(賃貸料)
(2) 施設利用料
(3) 受取雑利息
(4) 受取出資配当金
(5) 管理受託収益
(6) 債権償却取立益
(7) 持分法による投資益
(8) 雑収益
4.事業外費用
(1) 地域活性化事業費用(賃貸原価)
(2) 支払雑利息
(3) 寄附金
(4) 管理受託費用
(5) 貸倒引当金戻入益(事業外)
(6) 貸倒引当金繰入(事業外)
(7) 雑損失
経常利益
5.特別利益
(1) その他の特別利益
6.特別損失
(1) 固定資産処分損
(2) 減損損失
(3) その他の特別損失
(4) 損害補償損失引当金繰入
税引前当期利益
法人税・住民税及び事業税
法人税等調整額
7.法人税等合計
当期剰余金
- 82 -
平成27年度
408
349
60
1,527
1,168
359
62
183
85
4
0
46
29
9
3
8
184
55
3
0
26
94
5
61
105
105
88
5
83
78
15
3
18
60
■連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
科 目
1 事業活動によるキャッシュ・フロー
税引前当期利益
減価償却費
減損損失
役員退職慰労引当金の増加額(△は減少)
貸倒引当金の増加額(△は減少)
賞与引当金の増加額(△は減少)
退職給付引当金の増加額(△は減少)
その他引当金の増減額(△は減少)
信用事業資金運用収益
信用事業資金調達費用
共済貸付金利息
共済借入金利息
受取雑利息及び受取出資配当金
支払雑利息
固定資産売却損益(△は益)
固定資産除却損益
持分法による投資損益
平成26年度
平成27年度
91
111
3
△ 2
△ 1
△ 5
△ 835
155
△ 41
4
1
△ 2
78
105
2
91
0
△ 3
△ 44
△ 839
157
0
0
△ 46
3
5
2
△ 3
437
△ 3,001
2,832
△ 4
△ 21
△ 47
△ 134
△ 1,005
1,006
△ 2
△ 6
46
△ 1
1
42
△ 5
1
0
0
△ 63
△ 3
6
51
△ 247
20
△ 49
190
△ 11
-
67
5
△ 64
181
△ 185
10
△ 59
34
844
△ 176
△ 18
300
42
△ 4
△ 36
302
△ 12
△ 147
37
843
△ 106
0
0
△ 13
△ 42
46
△ 3
△ 13
△ 13
△ 17
△ 17
△ 78
△ 1
△ 79
17
△ 24
142
△ 78
18
△ 14
△ 31
30
-
63
△ 25
71
△ 86
14
△ 30
△ 25
△ 18
-
5 現金及び現金同等物の増加額
315
△ 110
6 現金及び現金同等物の期首残高
7 現金及び現金同等物の期末残高
657
972
972
861
(信用事業活動による資産及び負債の増減)
貸出金の純増(△)減
預金の純増(△)減
貯金の純増減(△)
信用事業借入金の純増減(△)
その他の信用事業資産の純増(△)減
その他の信用事業負債の純増減(△)
(共済事業活動による資産及び負債の増減)
共済貸付金の純増(△)減
共済借入金の純増減(△)
共済資金の純増減(△)
未経過共済付加収入の純増減(△)
その他の共済事業資産の純増(△)減
その他の共済事業負債の純増減(△)
(経済事業活動による資産及び負債の増減)
経済事業未収金の純増(△)減
経済受託債権の純増(△)減
棚卸資産の純増(△)減
経済事業未払金の純増減(△)
経済受託債務の純増減(△)
その他の経済事業資産の純増(△)減
その他の経済事業負債の純増減(△)
(その他の資産及び負債の増減)
未払消費税等の増減額(△)
その他の資産の純増(△)減
その他の負債の純増減(△)
信用事業資金運用による収入
信用事業資金調達による支出
共済貸付金利息による収入
共済借入金利息による支出
事業の利用分量に対する配当金の支払額
小 計
雑利息及び出資配当金の受取額
雑利息の支払額
法人税等の支払額
事業活動によるキャッシュ・フロー
2 投資活動によるキャッシュ・フロー
固定資産の取得による支出
固定資産の売却による収入
投資活動によるキャッシュ・フロー
3 財務活動によるキャッシュ・フロー
設備借入れによる収入
設備借入金の返済による支出
出資の増額による収入
出資の払戻しによる支出
持分の譲渡による収入
持分の取得による支出
出資配当金の支払額
財務活動によるキャッシュ・フロー
4 現金及び現金同等物に係る換算差額
- 83 -
■平成26年度
連結注記表
1.連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項に関する注記
(1) 連結の範囲に関する事項
①連結される子会社・子法人等
1社
旭川協同総業株式会社
②非連結子会社・子法人等
1社
(有)コントラクター旭川
非連結子会社は小規模であり、その総資産、売上高、当期純損益の額のうち持分に見合う額、剰余金
のうち持分に見合う額及び負債の額のうち持分に見合う額に組合からの当該会社への出資金を加えた額
からみて連結から除いても連結財務諸表に重要な影響を与えないため、連結の対象から除いております。
(2) 持分法の適用に関する事項
①持分法適用の関連法人等
1社
鷹栖町農業振興公社
②持分法非適用の関連法人等
1社
江丹別蕎麦加工株式会社
持分法非適用の関連法人等は、当年度純損益(持分に見合う額)および剰余金(持分に見合う額)か
ら見て持分法の適用から除いても連結財務諸表に重要な影響を与えないため、持分法の対象から除いて
おります。
(3) 連結される子会社及び子法人等の事業年度に関する事項
①連結される子会社・子法人等の決算日は次のとおりです。
1 月末日
1社
②連結される子会社・子法人等は、それぞれの決算日と連結決算日の差異が 3 ヶ月を超えないため、そ
れぞれの当該決算日の財務により連結しております。
連結決算日と上記の決算日等の間に生じた重要な取引については、必要な調整を行っております。
(4) 連結される子会社及び子法人等の資産及び負債の評価に関する事項
当JAの出資と子会社の資本との連結に伴う子会社の資産と負債の評価については、全面時価評価
法を採用しております。
(5) 剰余金処分項目等の取扱に関する事項
連結剰余金計算書は、連結会計期間において確定した利益処分に基づいて作成しております。
(6) 連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物の範囲
連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲は、連結貸借対照表上の「現金」及び「預金」の
中の当座預金、普通預金となっております。
2.重要な会計方針
(1) 有価証券の評価基準及び評価方法
①子会社株式及び関連会社株式
総平均法による原価法
②その他有価証券
〔時価のあるもの〕
期末日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は総平
均法により算定)
〔時価のないもの〕
総平均法による原価法
(2) 棚卸資産の評価基準及び評価方法
①購買品
売価還元法による原価法(値下額及び値下取消額を除外した売価
還元法の原価率を適用)
②その他の棚卸資産(貯蔵品) 最終仕入原価法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
(3) 固定資産の減価償却の方法
①有形固定資産(リース資産を除く)
定率法(ただし、平成 10 年 4 月 1 日以降に取得した建物(建物附属設備除く)は定額法)を採用し
ております。
②無形固定資産(リース資産を除く)
定額法。
③リース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法。
(4) 引当金の計上基準
①貸倒引当金
貸倒引当金は、予め定めている経理規程、資産査定要領及び償却・引当基準により、次のとおり計
上しております。
破産、特別清算等、法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下「破綻先」 という)に係る債
- 84 -
権、及びそれと同等の状況にある債務者(以下「実質破綻先」という)に係る債権については、以下の
なお書きに記載されている直接減額後の帳簿価額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可
能見込額を控除し、その残額を計上しております。
また、現在は経営破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者(以
下「破綻懸念先」という)に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額及び保証による回
収可能見込額を控除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認められる額
を計上しております。
上記以外の債権については、貸倒実績率で算出した額と税法繰入限度額のいずれか多い額を計上し
ております。この基準に基づき、当事業年度は租税特別措置法第 57 条の9により算定した額に基づき
計上しております。
すべての債権は、資産査定要領及び自己査定マニュアルに基づき、資産査定部署が資産査定を実施
し、当該部署から独立した資産監査部署が査定結果を監査しており、その査定結果に基づいて上記の
引当を行っております。
なお、破綻先及び実質破綻先に対する担保・保証付債権等については、債権額から担保の評価額及
び保証による回収が可能と認められる額を控除した残額を取立不能見込額として債権額から直接減額
しており、その金額は 78 百万円であります。
②賞与引当金
職員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額のうち当事業年度負担分を計上してお
ります。
③退職給付引当金
職員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき、
当事業年度に発生していると認められる額を計上しております。なお、退職給付引当金及び退職給付
費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適
用しております。
④役員退職慰労引当金
役員の退職慰労金の支給に備えて、役員退職慰労金支給規程に基づく期末要支給額を計上してお
ります。
⑤睡眠貯金払戻損失引当金
利益計上した睡眠貯金について、貯金者からの払戻請求に基づく払戻損失に備えるため、過去の払
戻実績に基づく将来の払戻損失見込額を計上しております。
⑥損害補償損失引当金
使用者責任で訴えられた損害賠償請求訴訟における札幌高裁二審判決において、当組合は敗訴し、
28 百万円の損害賠償金の支払いを命じられております。当組合は、この件について上告しております
が、将来の支払いに備えて、上記損害賠償額及び利息を引当計上しております。
(5) 収益及び費用の計上基準
①生乳委託販売に係る収益の計上基準
生乳の委託販売は、売上計算書が到達した日をもって収益の認識をしております。
(6) 消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
(7) 記載金額の端数処理
記載金額は、百万未満を四捨五入して表示しており、金額五十万円未満の科目については「0」で表
示しております。
3.貸借対照表関係
(1) 有形固定資産の圧縮記帳による直接減額した金額
国庫補助金等の受入れにより、有形固定資産の取得価額から控除している圧縮記帳額は 1,156 百万
円であり、その内訳はつぎのとおりです。
(単位:百万円)
科 目
建物
構築物
機械装置
車輌運搬具
工具器具備品
金 額
991
33
57
13
62
(2) 重要な係争事件に係る損害賠償義務
当組合は2件の損害賠償請求訴訟等の被告(金額はそれぞれ 38 百万円、43 百万円)になっておりま
す。当該訴訟の最終的な結論は現在のところ得られていないため、その判決により生ずるかもしれない
負担金額については、貸借対照表及び損益計算書に計上しておりません。
- 85 -
(3) 子会社等に対する金銭債権及び金銭債務
子会社等に対する金銭債権の総額
45 百万円
子会社等に対する金銭債務の総額
166 百万円
(4) 役員に対する金銭債権・債務の総額
理事及び監事に対する金銭債権の総額
45 百万円
理事及び監事に対する金銭債務の総額
0 百万円
なお、注記すべき金銭債権・金銭債務は、農協法 35 条の 2 第 2 項の規定により理事会の承認が必要と
される取引を想定しており、以下の取引は除いて記載しております。
イ 金銭債権については、総合口座取引における当座貸越、貯金を担保とする貸付金(担保とされた
貯金総額を超えないものに限る)、その他の事業に係る多数人を相手方とする定型的取引によって
生じたもの
ロ 金銭債務については、貯金、共済契約その他の事業に係る多数人を相手方とする定型的取引によ
って生じたもの
ハ 役員に対する報酬等(報酬、賞与その他の職務遂行の対価として受ける財産上の利益をいう。)
の給付
(5) 貸出金に含まれるリスク管理債権
①貸出金のうち破綻先債権額は 81 百万円、延滞債権額は 465 百万円です。
なお、「破綻先債権」とは、元本または利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事
由により元本または利息の取立または弁済の見込がないものとして未収利息を計上しなかった貸出金
(貸倒償却を行った部分を除く。以下「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法施行令
第 96 条第 1 項第 3 号イからホまでに掲げる事由または同項第 4 号に規定する事由が生じている貸出金
です。
また、「延滞債権」とは、未収利息不計上貸出金であって破綻先債権及び債務者の経営再建または
支援を図ることを目的として利息の支払を猶予したもの以外の貸出金です。
②貸出金のうち、3か月以上延滞債権額はありません。
なお、「3か月以上延滞債権」とは、元本または利息の支払が約定支払日の翌日から3か月以上遅
延している貸出金(破綻先債権及び延滞債権を除く)です。
③貸出金のうち貸出条件緩和債権額はありません。
なお、「貸出条件緩和債権」とは、債務者の再建または支援を図ることを目的として、金利の減免、
利息の支払い猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で
破綻先債権、延滞債権及び3か月以上延滞債権に該当しないものです。
④①~③の合計額は 546 百万円です。
なお、上記に掲げた債権額は、貸倒引当金控除前の金額です。
(6) 土地再評価法により、再評価を行った土地の再評価の方法等
「土地の再評価に関する法律」及び「土地の再評価に関する法律の一部を改正する法律」に基づき、
事業用の土地の再評価を行い、再評価差額については、当該再評価差額に係る税金相当額を「再評価
に係る繰延税金負債」として負債の部に計上し、これを控除した金額を「土地再評価差額金」として
純資産の部に計上しております。
①再評価を行った年月日
平成 14 年 1 月 31 日
②再評価の方法
固定資産税評価額に合理的な調整を行って算出しました。
③再評価を行った土地の当期末における時価が再評価後の帳簿価額を下回る金額
1,557 百万円
4.損益計算書関係
(1) 子会社等との取引高の総額
子会社等との取引による収益総額
うち事業取引高
うち事業取引以外の取引高
子会社等との取引による費用総額
うち事業取引高
うち事業取引以外の取引高
35 百万円
34 百万円
1 百万円
39 百万円
28 百万円
11 百万円
5.金融商品関係
(1) 金融商品の状況に関する事項
①金融商品に対する取組方針
組合員や地域から預かった貯金を原資に、組合員などへ貸付け、残った余裕金を北海道信用農業協同
組合連合会へ預けているほか、国債による運用を行っています。また、施設投資に伴い同連合会より設
備借入をしております。
- 86 -
②金融商品の内容及びそのリスク
保有する金融資産は、主として組合員等に対する貸出金であり、貸出金は、顧客の契約不履行によっ
てもたらされる信用リスクに晒されております。
③金融商品に係るリスク管理体制
イ 信用リスクの管理
個別の重要案件または大口案件については理事会において対応方針を決定しております。また、
通常の貸出取引については、審査課が与信審査を行っております。審査にあたっては、取引先のキ
ャッシュ・フローなどにより償還能力の評価を行うとともに、担保評価基準など厳格な審査基準を
設けて、与信判定を行っております。貸出取引において資産の健全性の維持・向上を図るため、資
産の自己査定を厳正に行っております。不良債権については管理・回収方針を作成・実践し、資産
の健全化に取り組んでおります。また、資産自己査定の結果、貸倒引当金については「資産の償却・
引当基準」に基づき必要額を計上し、資産及び財務の健全化に努めております。
ロ 市場リスクの管理
金利リスク、価格変動リスクなどの市場性リスクを的確にコントロールすることにより、収益化
及び財務の安定化を図っております。このため、財務の健全性維持と収益力強化とのバランスを重
視したALMを基本に、資産・負債の金利感応度分析などを実施し、金融情勢の変化に機敏に対応
できる柔軟な財務構造の構築に努めております。
とりわけ、有価証券運用については、市場動向や経済見通しなどの投資環境分析及び当組合の保
有有価証券ポートフォリオの状況やALMなどを考慮し、理事会において運用方針を定めるととも
に、経営層で構成するALM委員会を定期的に開催して、日常的な情報交換及び意思決定を行って
おります。
市場リスクに係る定量的情報
(トレーディング目的以外の金融商品)
当組合で保有している金融商品はすべてトレーディング目的以外の金融商品です。当組合において、
主要なリスク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、預金、貸出金、貯金及び借入金
です。
当組合では、これらの金融資産及び金融負債について、期末後1年程度の金利の合理的な予想変動幅
を用いた経済価値の変動額を、金利の変動リスクの管理にあたっての定量的分析に利用しております。
金利以外のすべてのリスク変数が一定であると仮定し、当事業年度末現在、指標となる金利が 0.10%
下落したものと想定した場合には、経済価値が 13 百万円減少するものと把握しております。
当該変動額は、金利を除くリスク変数が一定の場合を前提としており、金利とその他のリスク変数の
相関を考慮しておりません。
また、金利の合理的な予想変動幅を超える変動が生じた場合には、算定額を超える影響が生じる可能
性があります。
ハ 資金調達に係る流動性リスクの管理
資金繰りリスクについては、運用・調達について月次の資金計画を作成し、安定的な流動性の確
保に努めております。また、市場流動性リスクについては、投資判断を行う上での重要な要素と位
置付け、商品ごとに異なる流動性(換金性)を把握したうえで、運用方針などの策定の際に検討を
行っております。
④金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価(時価に代わるものを含む)には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない
場合には合理的に算定された価額(これに準ずる価額を含む)が含まれています。当該価額の算定に
おいては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件等によった場合、当該価額が異なる
こともあります。
(2) 金融商品の時価に関する事項
①金融商品の貸借対照表計上額及び時価等
当年度末における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額は、次のとおりです。
なお、時価を把握することが極めて困難と認められるものについては、次表には含めず③に記載して
おります。
- 87 -
(単位:百万円)
貸借対照表
計上額
80,545
14,480
△ 70
14,411
375
△ 2
373
2
95,331
100,209
444
493
101,146
預金
貸出金(*1)
貸倒引当金(*2)
貸倒引当金控除後
経済事業未収金
貸倒引当金(*3)
貸倒引当金控除後
外部出資
資産計
貯金
借入金(*4)
経済事業未払金
負債計
時価
差額
80,904
359
14,808
397
373
2
96,088
100,345
445
493
101,283
757
137
1
138
(*1)貸出金には、貸借対照表上雑資産に計上している福利厚生貸付金67百万円を含めております。
(*2)貸出金等に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。
(*3)経済事業未収金に対応する一般貸倒引当金を控除しております。
(*4)借入金には、貸借対照表上別に計上している設備借入金421百万円を含めております。
②金融商品の時価の算定方法
【資産】
イ 預金
満期のない預金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によってい
ます。満期のある預金については、期間に基づく区分ごとに、リスクフリーレートである円 Libor・
スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定しております。
ロ 貸出金
貸出金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映するため、貸出先の信用状態が
実行後大きく異なっていない限り、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額によって
おります。
一方、固定金利によるものは、貸出金の種類及び期間に基づく区分ごとに、元利金の合計額をリ
スクフリーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた額から貸倒引当金を控除して時価
に代わる金額として算定しております。
また、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等について、帳簿価額から貸倒引当金を控除した額
を時価に代わる金額としております。
ハ 外部出資
株式は取引所の価格によっております。
ニ 経済事業未収金
経済事業未収金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当
該帳簿価額によっております。
また、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等について、帳簿価額から貸倒引当金を控除した額
を時価に代わる金額としております。
【負債】
イ 貯金
要求払貯金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額)を時価とみなしております。
また、定期性貯金については、期間に基づく区分ごとに、将来のキャッシュ・フローをリスクフリ
ーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定し
ております。
ロ 借入金及び設備借入金
借入金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映し、また、当組合の信用状態は
実行後大きく異なっていないことから、時価は帳簿価額と近似していると考えられるため、当該帳
簿価額によっております。
固定金利によるものは、一定の期間ごとに区分した当該借入金の元利金の合計額をリスクフリー
レートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定して
おります。
ハ 経済事業未払金
経済事業未払金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、帳
簿価額によっております。
- 88 -
③時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品は次のとおりであり、これらは①の金融商品
の時価情報には含まれておりません。
(単位:百万円)
外部出資(*)
貸借対照表計上額
5,154
*外部出資のうち、市場価格のある株式以外のものについては、時価を把握することが極めて困難であると認められるため、時価開示の対象
とはしておりません。
④ 金銭債権の決算日後の償還予定額
(単位:百万円)
1 年
以 内
預金
貸出金(※1,2)
経済事業未収金
合 計
1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
48,430
18,328
13,787
-
-
-
3,203
1,541
1,360
1,179
1,060
5,811
375
-
-
-
-
-
52,009
19,869
15,146
1,179
1,060
5,811
(※1) 貸出金のうち、当座貸越251百万円については「1年以内」に含めております。
(※2) 貸出金のうち、3ヶ月以上延滞債権・期限の利益を喪失した債権等260百万円は償還の予定が見込まれないため、含めておりませ
ん。
⑤ 借入金及びその他の有利子負債の決算日後の返済予定額
(単位:百万円)
1 年
以 内
貯金(※1)
借入金
設備借入金
合 計
1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
66,800
7,876
18,411
3,031
4,091
-
2
2
2
2
3
12
25
25
23
23
23
303
66,827
7,902
18,436
3,056
4,117
315
(※1) 貯金のうち、要求払貯金については「1年以内」に含めて開示しております。
5.有価証券関係
有価証券には「外部出資」に含まれる株式が含まれております。
(1) 有価証券の時価、評価差額に関する事項
① その他有価証券で時価のあるもの
(単位:百万円)
種 類
貸借対照表計上額が取得原価を
超えるもの
取得原価
株 式
貸借対照表計上額
1
2
評価差額
1
なお、上記評価差額から繰延税金負債 0 百万円を差し引いた額 1 百万円が、「その他有価証券評価差額
金」に含まれております。
6.退職給付関係
(1) 採用している退職給付制度の概要
職員の退職給付に充てるため、退職給与規程に基づき、退職一時金制度に加え、同規程に基づき退職
給付の一部に充てるため、JA全国共済会との契約によるJA退職金給付制度を採用しております。
なお、退職給付債務及び退職給付費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額を退職給付債
務とする方法を用いた簡便法を採用しております。
(2) 退職給付引当金の期首残高と期末残高の調整表
期首における退職給付引当金
△ 149 百万円
①退職給付費用
△ 49 百万円
②退職給付の支払額
9 百万円
③特定退職共済制度への拠出金
46 百万円
調整額合計
5 百万円
①~③の合計
期末における退職給付引当金
△ 144 百万円
期首-調整額
- 89 -
(3) 退職給付債務の期末残高と貸借対照表に計上された退職給付引当金の調整表
①退職給付債務
△ 740 百万円
②特定退職共済制度(JA全国共済会)
596 百万円
③未積立退職給付債務
△ 144 百万円
①+②
④貸借対照表計上額純額
△ 144 百万円
⑤退職給付引当金
△ 144 百万円
(4) 退職給付費用に関連する損益
①簡便法で計算した退職給付費用
49 百万円
(5) 農林年金が支給する特例年金給付等の業務に要する費用に充てるために拠出する特例業務負担金
農林年金が支給する特例年金給付等の業務に要する費用に充てるため、平成 44 年 3 月末までに拠出す
る特例業務負担金の平成 26 年 3 月現在における将来見込額は、235 百万円となっております。
なお、当年度拠出した特例業務負担金 16 百万円は、法定福利費(人件費)等に含めて計上しておりま
す。
7.税効果会計関係
(1) 繰延税金資産及び繰延税金負債の内訳
繰延税金資産
貸倒引当金超過額
6 百万円
貸倒損失超過額
58 百万円
賞与引当金超過額
4 百万円
退職給付引当金超過額
40 百万円
役員退職慰労引当金超過額
3 百万円
減損損失否認額
4 百万円
資産除去債務否認額
7 百万円
その他
18 百万円
繰延税金資産小計
141 百万円
評価性引当額
△ 77 百万円
繰延税金資産合計 (A)
64 百万円
繰延税金負債
固定資産除去費用
△ 1 百万円
その他有価証券評価差額金
0 百万円
繰延税金負債合計 (B)
△ 1 百万円
繰延税金資産の純額 (A)+(B)
63 百万円
(2) 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の重要な差異
法定実効税率
29.40%
(調 整)
交際費等永久に損金に算入されない項目
8.30%
受取配当金等永久に益金に算入されない項目
△6.99%
事業分量配当金
△4.87%
住民税均等割・事業税率差異等
3.46%
評価性引当額の増減
△4.41%
税率変更による繰延税金資産の減額修正
1.57%
そ の 他
0.06%
税効果会計適用後の法人税等の負担率
26.52%
(3)税率の変更による繰延税金資産及び繰延税金負債への影響額
所得税法等の一部を改正する法律及び地方法人税法が平成 26 年 3 月 31 日に公布されたことに伴い、
繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用した法定実効税率の平成 27 年度適用分について、前事業年
度の 29.40%から 27.66%に変更されました。その結果、繰延税金資産が 1 百万円減少し、法人税等調整
額が 1 百万円増加しておりますが、その他有価証券評価額、再評価に係る繰延税金負債、土地再評価差
額金についての影響は軽微です。
8.賃貸等不動産関係
旭川市その他の地域において、賃貸商業施設を所有しております。平成26年度における当該賃貸等不
動産に関する賃貸損益は 31 百万円(賃貸収益は地域活性化事業収益(賃貸料)に、主な賃貸費用は地域活
性化事業費用(賃貸料原価)に計上)です。
また、当該賃貸等不動産の貸借対照表計上額、当期増減額及び時価は、次のとおりです。
(単位:百万円)
当事業年度期首残高
2,158
貸借対照表計上額
当事業年度増減額
3
当事業年度末残高
2,160
- 90 -
当事業年度末の時価
1,399
(注1)貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額です。
(注2)当期増減額のうち、主な増加額は新規不動産賃貸(68百万円)によるものであり、主な減少額は減価
償却(22百万円)によるものです。
(注3)当期末の時価は、主に「固定資産税評価額」に基づいて当組合で算定した金額です。
9.その他の注記
(1) 資産除去債務会計
資産除去債務のうち貸借対照表に計上しているもの
1.当該資産除去債務の概要
当組合の施設の一部に使用されている有害物質を除去する義務に関して、資産除去債務を計上して
おります。
2.当該資産除去債務の金額の算定方法
使用見込期間を、当該建物の減価償却期間(50 年)と見積り、割引率は当該減価償却期間に見合う
国債の利回りを使用して資産除去債務の金額を算定しております。
3.当事業年度末における当該資産除去債務の総額の増減
期首残高
27 百万円
時の経過による調整額
0 百万円
期末残高
27 百万円
- 91 -
■平成27年度
連結注記表
1.連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項に関する注記
(1) 連結の範囲に関する事項
①連結される子会社・子法人等
1社
旭川協同総業株式会社
②非連結子会社・子法人等
1社
(有)コントラクター旭川
非連結子会社・子法人等は小規模であり、その総資産、売上高、当期純損益の額のうち持分に見合う
額、剰余金のうち持分に見合う額及び負債の額のうち持分に見合う額に組合からの当該会社への出資金
を加えた額からみて連結から除いても連結財務諸表に重要な影響を与えないため、連結の対象から除い
ております。
(2) 持分法の適用に関する事項
①持分法適用の関連法人等
1社
鷹栖町農業振興公社
②持分法非適用の関連法人等
1社
上記(1)②の子法人等
江丹別蕎麦加工株式会社
持分法非適用の関連法人等は、当年度純損益(持分に見合う額)および剰余金(持分に見合う額)か
ら見て持分法の適用から除いても連結財務諸表に重要な影響を与えないため、持分法の対象から除いて
おります。
(3) 連結される子会社及び子法人等の事業年度に関する事項
①連結される子会社・子法人等の決算日は次のとおりです。
1 月末日
1社
②当JA及び連結される全ての子会社の決算日は、毎年1月末日であります。
連結される子会社は、それぞれの決算日の財務諸表により、必要な調整を行い連結しております。
(4) 連結される子会社及び子法人等の資産及び負債の評価に関する事項
当JAの出資と子会社の資本との連結に伴う子会社の資産と負債の評価については、全面時価評価法
を採用しております。
(5) 連結調整勘定の償却方法及び償却期間
連結子会社等の設立時に 100%取得しているため、連結調整勘定は発生しておりません。
(6) 剰余金処分項目等の取扱に関する事項
連結剰余金計算書は、連結会計期間において確定した利益処分に基づいて作成しております。
(7) 連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物の範囲
連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲は、連結貸借対照表上の「現金」及び「預金」の
中の当座預金、普通預金となっております。
2.重要な会計方針
(1) 有価証券の評価基準及び評価方法
①子会社株式及び関連会社株式
総平均法による原価法
②その他有価証券
〔時価のあるもの〕
期末日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は総平
均法により算定)
〔時価のないもの〕
総平均法による原価法
(2) 棚卸資産の評価基準及び評価方法
①購買品
売価還元法による原価法(値下額及び値下取消額を除外した売価還元法の原価率を適用)
②その他の棚卸資産(貯蔵品)
最終仕入原価法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
(3) 固定資産の減価償却の方法
①有形固定資産(リース資産を除く)
定率法(ただし、平成 10 年 4 月 1 日以降に取得した建物(建物付属設備除く)は定額法)を採用して
おります。
なお、耐用年数および残存価額については、法人税法に規定する方法と同一の基準によっております。
②無形固定資産(リース資産を除く)
定額法。
③リース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法。
- 92 -
(4) 引当金の計上基準
①貸倒引当金
貸倒引当金は、予め定めている経理規程、償却・引当基準により、つぎのとおり計上しております。
破産、特別清算等、法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下「破綻先」 という)に係る債
権、及びそれと同等の状況にある債務者(以下「実質破綻先」という)に係る債権については、以下の
なお書きに記載されている直接減額後の帳簿価額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可
能見込額を控除し、その残額を計上しております。
また、現在は経営破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者(以
下「破綻懸念先」という)に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額及び保証による回
収可能見込額を控除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認められる額
を計上しております。
上記以外の債権については、貸倒実績率で算出した額と税法繰入限度額のいずれか多い額を計上し
ております。この基準に基づき、当事業年度は租税特別措置法第 57 条の9により算定した額に基づき
計上しております。(※実態に応じ下線部分は「当期は貸倒実績率で算定した額に基づき計上してお
ります。」に変更する。)
すべての債権は、資産査定要領および自己査定マニュアルに基づき、資産査定部署が資産査定を実
施し、当該部署から独立した資産監査部署が査定結果を監査しており、その査定結果に基づいて上記
の引当を行っております。
なお、破綻先及び実質破綻先に対する担保・保証付債権等については、債権額から担保の評価額及
び保証による回収が可能と認められる額を控除した残額を取立不能見込額として債権額から直接減額
しており、その金額は 72 百万円であります。
②賞与引当金
職員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額のうち当事業年度負担分を計上してお
ります。
③退職給付引当金
職員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき、
当事業年度に発生していると認められる額を計上しております。なお、退職給付引当金及び退職給付
費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適
用しております。
④役員退職慰労引当金
役員の退職慰労金の支給に備えて、役員退職慰労金支給規程に基づく期末要支給額を計上しており
ます。
⑤睡眠貯金払戻損失引当金
利益計上した睡眠貯金について、貯金者からの払戻請求に基づく払戻損失に備えるため、過去の払
戻実績に基づく将来の払戻損失見込額を計上しております。
(5) 収益及び費用の計上基準
①生乳委託販売に係る収益の計上基準
生乳の委託販売は、売上計算書が到達した日をもって収益の認識しております。
(6) 消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
(7) 記載金額の端数処理
記載金額は、百万円未満を四捨五入して表示しており、金額五十万円未満の科目については「0」で
表示しております。
3.貸借対照表関係
(1) 資産に係る圧縮記帳額
国庫補助金等の受入れにより、有形固定資産の取得価額から控除している圧縮記帳額は 1,156 百万円
であり、その内訳はつぎのとおりです。
(単位:百万円)
科 目
金 額
建物
構築物
機械装置
車輌運搬具
工具器具備品
(2) 子会社等に対する金銭債権及び金銭債務
子会社等に対する金銭債権の総額
子会社等に対する金銭債務の総額
991
33
49
20
62
23 百万円
125 百万円
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(3) 役員に対する金銭債権・債務の総額
理事および監事に対する金銭債権の総額
31 百万円
理事および監事に対する金銭債務の総額
0 百万円
なお、注記すべき金銭債権・金銭債務は、農協法 35 条の 2 第 2 項の規定により理事会の承認が必要
とされる取引を想定しており、以下の取引は除いて記載しております。
イ 金銭債権については、総合口座取引における当座貸越、貯金を担保とする貸付金(担保とされ
た貯金総額を超えないものに限る)、その他の事業に係る多数人を相手方とする定型的取引によ
って生じたもの
ロ 金銭債務については、貯金、共済契約その他の事業に係る多数人を相手方とする定型的取引に
よって生じたもの
ハ 役員に対する報酬等(報酬、賞与その他の職務遂行の対価として受ける財産上の利益をいう。)
の給付
(4) 貸出金に含まれるリスク管理債権
①貸出金のうち破綻先債権額はありません。延滞債権額は 290 百万円です。
なお、「破綻先債権」とは、元本または利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の
事由により元本または利息の取立または弁済の見込がないものとして未収利息を計上しなかった貸
出金(貸倒償却を行った部分を除く。以下「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税施
行令第 96 条第 1 項第 3 号イからホまでに掲げる事由または同項第 4 号に規定する事由が生じている
貸出金です。
また、「延滞債権」とは、未収利息不計上貸出金であって破綻先債権及び債務者の経営再建また
は支援を図ることを目的として利息の支払を猶予したもの以外の貸出金です。
②貸出金のうち、3か月以上延滞債権額はありません。
なお、「3か月以上延滞債権」とは、元本または利息の支払が約定支払日の翌日から3か月以上
遅延している貸出金(破綻先債権及び延滞債権を除く)です。
③貸出金のうち貸出条件緩和債権額は 3 百万円あります。
なお、「貸出条件緩和債権」とは、債務者の再建または支援を図ることを目的として、金利の減
免、利息の支払い猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸
出金で破綻先債権、延滞債権及び3か月以上延滞債権に該当しないものです。
④①~③の合計額は 294 百万円です。
なお、上記に掲げた債権額は、貸倒引当金控除前の金額です。
(5) 土地再評価法により、再評価を行った土地の再評価の方法等
「土地の再評価に関する法律」及び「土地の再評価に関する法律の一部を改正する法律」に基づ
き、事業用の土地の再評価を行い、再評価差額については、当該再評価差額に係る税金相当額を「再
評価に係る繰延税金負債」として負債の部に計上し、これを控除した金額を「土地再評価差額金」
として純資産の部に計上しております。
①再評価を行った年月日
平成 14 年 1 月 31 日
②再評価の方法
固定資産税評価額に合理的な調整を行って算出しました。
③再評価を行った土地の当期末における時価が再評価後の帳簿価額を下回る金額
1,615 百万円
4.損益計算書関係
(1) 子会社等との取引高の総額
子会社等との取引による収益総額
うち事業取引高
うち事業取引以外の取引高
子会社等との取引による費用総額
うち事業取引高
うち事業取引以外の取引高
33 百万円
29 百万円
3 百万円
38 百万円
26 百万円
12 百万円
5.金融商品関係
(1) 金融商品の状況に関する事項
①金融商品に対する取組方針
組合員や地域から預かった貯金を原資に、組合員などへ貸付け、残った余裕金を北海道信用農業協同
組合連合会へ預けているほか、国債による運用を行っております。また、施設投資に伴い同連合会より
設備借入をしております。
②金融商品の内容及びそのリスク
保有する金融資産は、主として組合員等に対する貸出金であり、貸出金は、組合員等の契約不履行に
よってもたらされる信用リスクに晒されております。
③金融商品に係るリスク管理体制
イ 信用リスクの管理
個別の重要案件または大口案件については理事会において対応方針を決定しております。また、
- 94 -
通常の貸出取引については、金融部審査課が与信審査を行っております。審査にあたっては、取引
先のキャッシュ・フローなどにより償還能力の評価を行うとともに、担保評価基準など厳格な審査
基準を設けて、与信判定を行っております。貸出取引において資産の健全性の維持・向上を図るた
め、資産の自己査定を厳正に行っております。不良債権については管理・回収方針を作成・実践し、
資産の健全化に取り組んでおります。また、資産自己査定の結果、貸倒引当金については「資産の
償却・引当基準」に基づき必要額を計上し、資産及び財務の健全化に努めております。
ロ 市場リスクの管理
金利リスク、価格変動リスクなどの市場性リスクを的確にコントロールすることにより、収益化
及び財務の安定化を図っております。このため、財務の健全性維持と収益力強化とのバランスを重
視したALMを基本に、資産・負債の金利感応度分析などを実施し、金融情勢の変化に機敏に対応
できる柔軟な財務構造の構築に努めております。
とりわけ、有価証券運用については、市場動向や経済見通しなどの投資環境分析及び当組合の保
有有価証券ポートフォリオの状況やALMなどを考慮し、理事会において運用方針を定めるととも
に、経営層で構成するALM委員会を定期的に開催して、日常的な情報交換及び意思決定を行って
おります。
市場リスクに係る定量的情報
(トレーディング目的以外の金融商品)
当組合で保有している金融商品はすべてトレーディング目的以外の金融商品です。当組合において、
主要なリスク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、預金、貸出金、貯金及び借入
金です。
当組合では、これらの金融資産及び金融負債について、期末後1年程度の金利の合理的な予想変動
幅を用いた経済価値の変動額を、金利の変動リスクの管理にあたっての定量的分析に利用しておりま
す。
金利以外のすべてのリスク変数が一定であると仮定し、当事業年度末現在、指標となる金利が 0.10%
下落したものと想定した場合には、経済価値が 16 百万円減少するものと把握しております。
当該変動額は、金利を除くリスク変数が一定の場合を前提としており、金利とその他のリスク変数
の相関を考慮していません。
また、金利の合理的な予想変動幅を超える変動が生じた場合には、算定額を超える影響が生じる可
能性があります。
ハ 資金調達に係る流動性リスクの管理
資金繰りリスクについては、運用・調達について月次の資金計画を作成し、安定的な流動性の確
保に努めております。また、市場流動性リスクについては、投資判断を行う上での重要な要素と位
置付け、商品ごとに異なる流動性(換金性)を把握したうえで、運用方針などの策定の際に検討を
行っております。
④金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価(時価に代わるものを含む)には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない
場合には合理的に算定された価額(これに準ずる価額を含む)が含まれております。当該価額の算定
においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件等によった場合、当該価額が異な
ることもあります。
(2) 金融商品の時価に関する事項
①金融商品の貸借対照表計上額および時価等
当事業年度末における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額は、次のとおりです。
なお、時価を把握することが極めて困難と認められるものについては、次表には含めず③に記載して
おります。
(単位:百万円)
預金
貸出金
貸倒引当金(*1)
貸倒引当金控除後
貸借対照表
計上額
81,497
14,547
△ 68
14,480
経済事業未収金
貸倒引当金(*2)
貸倒引当金控除後
外部出資
資産計
貯金
借入金(*3)
経済事業未払金
負債計
- 95 -
時価
差額
81,671
173
14,990
510
308
△ 1
306
4
96,287
306
4
96,971
684
101,215
480
429
102,124
101,396
480
429
102,305
18
181
(*1)貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。
(*2)経済事業未収金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。
(*3)借入金には、貸借対照表上別に計上している設備借入金459百万円を含めております。
②金融商品の時価の算定方法
【資産】
イ 預金
満期のない預金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によってお
ります。満期のある預金については、期間に基づく区分ごとに、リスクフリーレートである円 Libor・
スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定しております。
ロ 貸出金
貸出金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映するため、貸出先の信用状態が
実行後大きく異なっていない限り、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額によって
おります。
一方、固定金利によるものは、貸出金の種類及び期間に基づく区分ごとに、元利金の合計額をリ
スクフリーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた額から貸倒引当金を控除して時価
に代わる金額として算定しております。
また、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等について、帳簿価額から貸倒引当金を控除した額
を時価に代わる金額としております。
ハ 経済事業未収金
経済事業未収金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当
該帳簿価額によっております。
また、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等について、帳簿価額から貸倒引当金を控除した額
を時価に代わる金額としております。
二 外部出資
株式は取引所の価格によっております。
【負債】
イ 貯金
要求払貯金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額)を時価とみなしております。
また、定期性貯金については、期間に基づく区分ごとに、将来のキャッシュ・フローをリスクフリ
ーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定し
ております。
ロ 借入金および設備借入金
借入金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映し、また、当組合の信用状態は
実行後大きく異なっていないことから、時価は帳簿価額と近似していると考えられるため、当該帳
簿価額によっております。
固定金利によるものは、一定の期間ごとに区分した当該借入金の元利金の合計額をリスクフリー
レートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現在価値を時価に代わる金額として算定して
おります。
ハ 経済事業未払金
経済事業未払金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、帳
簿価額によっております。
③時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品は次のとおりであり、これらは①の金融商品
の時価情報には含まれておりません。
(単位:百万円)
外部出資(※)
貸借対照表計上額
5,157
※外部出資のうち、市場価格のある株式以外のものについては、時価を把握することが極めて困難であると認められるため、時価開示の対
象とはしておりません。
④金銭債権及び満期のある有価証券の決算日後の償還予定額
(単位:百万円)
1年
以内
預金
貸出金(※1,2)
経済事業未収金
合 計
67,711
3,032
308
71,050
1年超
2年以内
2年超
3年以内
13,787
1,519
15,306
1,370
1,370
3年超
4年以内
1,224
1,224
4年超
5年以内
1,024
1,024
5年超
6,260
6,260
(※1) 貸出金のうち、当座貸越249百万円については「1年以内」に含めております。
(※2) 貸出金のうち、3ヶ月以上延滞債権・期限の利益を喪失した債権等119百万円は償還の予定が見込まれないため、含めておりませ
ん。
- 96 -
⑤借入金及びその他の有利子負債の決算日後の返済予定額
(単位:百万円)
1年
以内
貯金(※1)
借入金
設備借入金
合 計
1年超
2年以内
65,546
2
29
65,577
2年超
3年以内
17,045
2
27
17,074
3年超
4年以内
11,623
2
27
11,652
4年超
5年以内
3,912
3
27
3,942
5年超
3,089
3
27
3,119
9
323
332
(※1) 貯金のうち、要求払貯金については「1年以内」に含めて開示しております。
6.有価証券関係
有価証券には「外部出資」に含まれる株式が含まれております。
(1) 有価証券の時価、評価差額に関する事項
①その他有価証券で時価のあるもの
種類
貸借対照表計上額が取得原価
または償却原価を超えるもの
(単位:百万円)
貸借対照表
評価差額
計上額
取得原価
株 式
1
4
3
なお、上記評価差額から繰延税金負債1百万円を差し引いた額2百万円が、「その他有価証券評価差額
金」に含まれております。
7.退職給付関係
(1) 採用している退職給付制度の概要
職員の退職給付に充てるため、退職給与規程に基づき、退職一時金制度に加え、同規程に基づき退職
給付の一部に充てるため、JA全国共済会との契約によるJA退職金給付制度を採用しております。
なお、退職給付引当金及び退職給付費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額を退職給付
債務とする方法を用いた簡便法を適用しております。
(2) 退職給付引当金の期首残高と期末残高の調整表
期首における退職給付引当金
△ 157 百万円
①退職給付費用
△ 48 百万円
②退職給付の支払額
8 百万円
③特定退職共済制度の拠出金
43 百万円
調整額合計
3 百万円 ①~③の合計
期末における退職給付債務
△ 153 百万円 期首+調整額
(3) 退職給付債務及び年金資産の期末残高と貸借対照表に計上された退職給付引当金の調整表
①退職給付債務
△ 739 百万円
②特定退職共済制度(JA全国共済会)
586 百万円
③未積立退職給付債務
△ 153 百万円 ①+②
④貸借対照表計上額純額
△ 153 百万円
⑤退職給付引当金
△ 153 百万円
(4) 退職給付費用に関連する損益
①簡便法で計算した退職給付費用
48 百万円
(5) 特例業務負担金の将来見込額
人件費(うち福利厚生費等)には、厚生年金保険制度及び農林漁業団体職員共済組合制度の統合を図
るための農林漁業団体職員共済組合法等を廃止する等の法律附則第 57 条に基づき、旧農林共済組合(存
続組合)が行う特例年金等の業務に要する費用に充てるため拠出した特例業務負担金 15 百万円を含めて
計上しております。
なお、同組合より示された平成 27 年 3 月現在における平成 44 年 3 月までの特例業務負担金の将来見
込額は、226 百万円となっております。
8.税効果会計関係
(1) 繰延税金資産及び繰延税金負債の内訳
繰延税金資産
貸倒引当金超過額
貸倒損失超過額
賞与引当金超過額
退職給付引当金超過額
役員退職慰労引当金超過額
減損損失否認額
6 百万円
62 百万円
4 百万円
39 百万円
4 百万円
4 百万円
- 97 -
資産除去債務否認額
8 百万円
その他
6 百万円
繰延税金資産小計
132 百万円
評価性引当額
△ 72 百万円
繰延税金資産合計 (A)
60 百万円
繰延税金負債
固定資産除去費用
△ 1 百万円
その他有価証券評価差額金
△ 1 百万円
繰延税金負債合計 (B)
△ 2 百万円
繰延税金資産の純額 (A)+(B)
58 百万円
(2) 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の重要な差異
法定実効税率
27.66%
(調 整)
交際費等永久に損金に算入されない項目
10.73%
受取配当金等永久に益金に算入されない項目
△8.78%
事業分量配当金
△5.49%
住民税均等割・事業税率差異等
4.22%
評価性引当額の増減
△7.72%
その他
△0.02%
税効果会計適用後の法人税等の負担率
20.60%
9.賃貸等不動産関係
旭川市その他の地域において、賃貸商業施設を所有しております。平成 27 年度における当該賃貸等不動
産に関する賃貸損益は 30 百万円(賃貸収益は地域活性化事業収益(賃貸料)に、主な賃貸費用は地域活性
化費用(賃貸原価)に計上)です。
また、当該賃貸等不動産の貸借対照表計上額、当期増減額及び時価は、次のとおりです。
(単位:百万円)
当事業年度期首残高
2,163
貸借対照表計上額
当事業年度増減額
16
当事業年度末残高
2,179
当事業年度末の時価
1,384
(注1)貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額です。
(注2)当期増減額のうち、主な増加額は固定資産取得(45百万円)であり、主な減少額は不動産売却(23百万円)です。
(注3)当期末の時価は、主に「固定資産税評価額」に基づいて当組合で算定した金額です。
10.その他の注記
(1) 資産除去債務会計
資産除去債務のうち貸借対照表に計上しているもの
① 当該資産除去債務の概要
当組合の施設の一部に使用されている有害物資を除去する義務に関して、資産除去債務を計上して
おります。
② 当該資産除去債務の金額の算定方法
使用見込期間を、当該建物の減価償却期間(50 年)と見積り、割引率は当該減価償却期間に見合う
国債の利回りを使用して資産除去債務の金額を算定しております。
③ 当事業年度末における当該資産除去債務の総額の増減
期首残高
27 百万円
時の経過による調整額
0 百万円
期末残高
27 百万円
11.キャッシュ・フロー計算書に関する注記
(1) キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物の範囲
キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲は、貸借対照表上の「現金」及び「預金」の中の当座
預金、普通預金となっております。
- 98 -
■連結剰余金計算書
(単位:百万円)
科 目
1 利益剰余金期首残高
2 利益剰余金増加額
(1) 当期剰余金
(2) 土地再評価差額取崩額
3 利益剰余金減少高
(1)配当金
(2)事業分量配当金
4 利益剰余金期末残高
平成26年度
1,799 66 66 49 31 18 1,816 平成27年度
1,816 61 60 1 38 25 13 1,839 4.連結ベースのリスク管理債権残高
(単位:百万円)
区 分
破
債
減
-
△ 81
額
465
290
△ 175
3ヶ月以上延滞債権額
-
-
-
貸出条件緩和債権額
-
4
4
546
294
△ 252
債
合 計
権
増
81
滞
先
平成27年度
額
延
綻
平成26年度
権
注1)破綻先債権
元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本又は利息の
取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行なっ
た部分を除く。以下「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法施行令第96条第
1項第3号のイからホまでに掲げる事由又は同項第4号に規定する事由が生じている貸出金を
いいます。
注2)延滞債権
未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ることを目
的として利息の支払を猶予したもの以外の貸出金をいいます。
注3)3ヵ月以上延滞債権
元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3ヵ月以上延滞している貸出金で、破綻先債権
及び延滞債権に該当しないものをいいます。
注4)貸出条件緩和債権
債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元本の
返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で、破綻先債権、延滞
債権及び3ヵ月以上延滞債権に該当しないものをいいます。
- 99 -
5.連結ベースの金融再生法に基づく開示債権残高
(単位:百万円)
平成26年度
保
債権額
担保
全
保証
額
引当
合計
破産更正債権及びこれらに準ずる
債
権
360
334
17
9
360
危
権
186
172
-
14
186
権
-
-
-
-
-
546
506
17
23
546
要
険
管
債
理
債
小 計
正
常
債
権
合 計
13,967
14,513
平成27年度
保
債権額
担保
破産更正債権及びこれらに準ずる
債
権
186
危
権
105
権
4
295
要
険
管
債
理
債
小 計
正
常
債
合 計
権
保証
164
全
額
引当
合計
14
8
186
-
11
11
3
-
-
3
167
14
19
200
14,355
14,650
注1)破産更正債権及びこれらに準ずる債権
「破産更正債権及びこれらに準ずる債権」とは、破産、会社更生、再生手続等の事由により経営破たん
に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権です。
注2)危険債権
「危険債権」とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契
約に従った債権の元本の回収及び利息の受け取りができない可能性の高い債権です。
注3)要管理債権
「要管理債権」とは、「3ヵ月以上延滞債権」及び「貸出条件緩和債権」に該当する貸出金をいいます。
注4)正常債権
「正常債権」とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がない債権であり、「破産更正債権及び
これらに準ずる債権」、「危険債権」、「要管理債権」以外の債権をいいます。
- 100 -
6.連結ベースの最近5年間の主要な経営指標
(単位:百万円、%)
項 目
平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
連結経常収支(事業収益)
6,593
6,700
6,577
6,273
5,841
信 用 事 業 収 益
1,041
966
919
916
930
共 済 事 業 収 益
502
521
498
452
447
農業関連事業収益
2,632
2,789
2,838
2,713
2,773
その他の事業収益
2,418
2,424
2,322
2,192
1,691
益
76
112
124
86
61
連 結 当 期 剰 余 金
62
△ 22
132
66
60
連
結
経
常
利
連
結
純
資
産
額
4,757
4,751
4,920
5,005
4,997
連
結
総
資
産
額
107,404
106,049
105,119
108,158
108,962
連 結 自 己 資 本 比 率
11.31%
11.78%
12.23%
12.34%
11.16%
注1)平成20年度より農協法施行規則に基づき購買事業における供給高を事業収益に、供給原
価を事業費用にそれぞれ計上する方法に変更しております。
注2)「連結自己資本比率」は、「農業協同組合等がその経営の健全性を判断するための基準」
(平成18年金融庁・農水省告示第2号)に基づき算出しております。なお、平成25年度
以前は旧告示(バーゼルⅡ)に基づく連結自己資本比率を記載しています。
7.事業別の経常収支等
(単位:百万円)
事
業
区
分
平成23年度
平成24年度
収
益
業
利
益
671
628
568
573
564
資
産
の
額
94,850
93,812
93,030
95,923
96,955
業事
事
業
収
益
502
521
498
452
447
業
利
益
475
491
472
424
408
資
産
の
額
8
6
6
7
10
農業関連事業事
事
業
収
益
2,632
2,789
2,838
2,713
2,773
業
利
益
486
487
506
468
470
資
産
の
額
643
593
730
968
753
そ の 他 事 業事
事
業
収
益
2,418
2,424
2,322
2,192
1,691
業
利
益
160
156
143
143
146
資
産
の
額
11,903
11,638
11,353
11,260
11,244
事 業 総 収 益
6,593
6,700
6,577
6,273
5,841
事 業 総 利 益
1,792
1,762
1,688
1,608
1,588
107,404
106,049
105,119
108,158
108,962
共
事
済
事
計
資
産
の
額
- 101 -
919
平成27年度
業
用
966
平成26年度
業事
事
信
1,041
平成25年度
916
930
8.連結自己資本の充実の状況
連結自己資本比率の状況
平成28年1月末における自己資本比率は、11.16%となりました。
連結自己資本は、組合員の普通出資による資本調達を行っております。
○ 普通出資による資本調達額
項目
内容
発行主体
あさひかわ農業協同組合
資本調達手段の種類
普通出資
コア資本にかかる基礎的 2,160百万円(前年度2,175百万円)
項目に算入した額
当連結グループは、適正なプロセスにより正確な連結自己資本比率を算出し、JAを中
心に信用リスクやオペレーショナル・リスクの管理及びこれらのリスクに対応した十分な
自己資本の維持を図るとともに、内部留保の積み増しにより自己資本の充実に努めていま
す。
- 102 -
(1) 自己資本の構成に関する事項
(単位:百万円)
平成27年度
平成26年度
項 目
経過措置によ
る不算入額
経過措置によ
る不算入額
コア資本に係る基礎項目
普通出資又は非累積的永久優先出資に係る組合員資本の額
3,939
3,931
2,175
2,160
-
-
1,816
1,839
うち、外部流出予定額(△)
38
38
うち、上位以外に該当するものの額(△)
14
30
50
51
50
51
-
-
-
-
うち、回転出資金の額
-
-
うち、上記以外に該当するものの額
-
-
公的機関による資本増強に関する措置を通じて発行された資
本調達手段の額のうち、経過措置によりコア資本に係る基礎
項目の額に含まれる額
-
-
土地再評価額と再評価直前の帳簿価額の差額の45%に相当
する額のうち、経過措置によりコア資本に係る基礎項目の額
に含まれる額
676
608
4,665
4,590
うち、出資金及び資本準備金の額
うち、再評価積立金の額
うち、利益剰余金の額
コア資本に係る基礎項目の額に算入される引当金の合計額
うち、一般貸倒引当金コア資本算入額
うち、適格引当金コア資本算入額
適格旧資本調達手段の額のうち、経過措置によりコア資本に
係る基礎項目の額に含まれる額
コア資本に係る基礎項目の額(イ)
コア資本に係る調整項目
無形固定資産(モーゲージ・サービシング・ライツに係るも
のを除く)の額の合計額
-
6
1
5
うち、のれんに係るものの額
-
-
-
-
うち、のれん及びモーゲージ・サービシング・ライツに係る
もの以外の額
-
6
1
5
繰延税金資産(一時差異に係るものを除く)の額
-
-
-
-
適格引当金不足額
-
-
-
-
証券化取引に伴い増加した自己資本に相当する額
-
-
-
-
負債の時価評価により生じた時価評価差額金であって自己資
本に算入される額
-
-
-
-
前払年金費用の額
-
-
-
-
自己保有普通出資等(純資産の部に計上されるものを除く)
の額
-
-
-
-
意図的に保有している他の金融機関等の対象資本調達手段の額
-
-
-
-
少数出資金融機関等の対象普通出資等の額
-
-
-
-
特定項目に係る10%基準超過額
-
-
-
-
うち、その他金融機関等の対象普通出資等に該当するものに
関連するものの額
-
-
-
-
うち、モーゲージ・サービシング・ライツに係る無形固定資
産に関連するものの額
-
-
-
-
うち、繰延税金資産(一時差異に係るものに限る)に関連す
るものの額
-
-
-
-
- 103 -
平成27年度
平成26年度
項 目
経過措置によ
る不算入額
特定項目に係る15%基準超過額
経過措置によ
る不算入額
-
-
-
-
うち、その他金融機関等の対象普通出資等に該当するものに
関連するものの額
-
-
-
-
うち、モーゲージ・サービシング・ライツに係る無形固定資
産に関連するものの額
-
-
-
-
うち、繰延税金資産(一時差異に係るものに限る)に関連す
るものの額
-
-
-
-
コア資本に係る調整項目の額(ロ)
-
1
4,665
4,588
34,453
37,831
34,411
37,787
△ 5,062
△ 2,875
自己資本
自己資本の額((イ)-(ロ)) (ハ)
リスク・アセット 等
信用リスク・アセットの額の合計額
資産(オン・バランス)項目
うち、経過措置によりリスク・アセットの額に算入される
額の合計額
うち、調整項目に係る経過措置により、なお従前の例に
よるとしてリスク・アセットの額に算入されることと
なったものの額のうち、無形固定資産(モーゲージ・
サービシング・ライツに係るものを除く)に係るものの
額
6
5
うち、調整項目に係る経過措置により、なお従前の例に
よるとしてリスク・アセットの額に算入されることと
なったものの額のうち、繰延税金資産に係るものの額
-
-
うち、調整項目に係る経過措置により、なお従前の例に
よるとしてリスク・アセットの額に算入されることと
なったものの額のうち、前払年金費用に係るものの額
-
-
うち、他の金融機関等の対象資本調達手段に係るエクス
ポージャーに係る経過措置を用いて算出したリスク・ア
セットの額から経過措置を用いずに算出したリスク・ア
セットの額を控除した額(△)
うち、上記以外に該当するものの額
6,570
4,380
1,502
1,501
43
45
CVAリスク相当額を8%で除して得た額
-
-
中央精算機関関連エクスポージャーに係る信用リスク・ア
セットの額
-
-
オペレーショナル・リスク相当額の合計額を8%で除して得
た額
3,347
3,276
信用リスク・アセット調整額
-
-
オペレーショナル・リスク相当額調整額
-
-
リスク・アセット等の額の合計額(ニ)
37,800
41,108
オフ・バランス項目
自己資本比率
自己資本比率((ハ)/(ニ))
12.34%
11.16%
注1)農協法第11条の2第1項第2号の規定に基づく組合の経営の健全性を判断するための基準に係る算式に
基づき算出してます。
注2)当JAは、信用リスク・アセット額の算出にあっては標準的手法、適格金融資産担保の適用について
は信用リスク削減手法の簡便手法を、オペレーショナル・リスク相当額の算出にあたっては基礎的手
法を採用しています。
注3)当JAが有するすべての自己資本とリスクを対比して、自己資本比率を計算しています。
- 104 -
(2) 自己資本の充実度に関する事項
①
信用リスクに対する所要自己資本の額及び区分毎の内訳
(単位:百万円)
平成26年度
信用リスク・アセット
(標準的手法)
リスク・
アセット額
a
エクスポー
ジャーの期末
残高
我が国の中央政府及び
中央銀行向け
平成27年度
所要
エクスポー
自己資本額 ジャーの期末
残高
b=a×4%
リスク・
アセット額
a
所要
自己資本額
b=a×4%
-
-
-
-
-
-
我が国の地方公共団体向け
2,932
-
-
2,606
-
-
地方公共団体金融機構向け
-
-
-
-
-
-
我が国の政府関係機関向け
-
-
-
-
-
-
44
-
-
31
-
-
80,879
16,176
647
81,834
16,367
655
582
463
19
517
393
16
中小企業等向け及び
個人向け
1,668
1,074
43
1,841
1,206
48
抵当権付住宅ローン
4,342
1,500
60
2,743
948
38
不動産取得等事業向け
1,282
1,269
51
3,251
3,218
129
260
329
13
153
194
8
1,947
185
7
2,156
204
8
7
-
-
7
774
774
31
777
777
31
4,380
10,951
438
4,380
10,951
438
特定項目のうち調整項目に算入さ
れないもの
-
-
-
-
-
-
証券化
-
-
-
-
-
-
経過措置によりリスクアセットの額に
算入・不算入となるもの
-
地方三公社向け
金融機関及び第一種金融商品取
引業者向け
法人等向け
三月以上延滞等
信用保証協会等及び株式会社産
業再生機構保証付
共済約款貸付
出資等
他の金融機関等の対象資本調達手
段
△ 5,063
△ 202
-
-
△ 2,875
△ 115
7,561
6,795
272
7,262
6,450
258
106,659
34,453
1,378
107,559
37,831
1,513
CVAリスク相当額÷8%
-
-
-
-
-
-
中央清算期間関連エクスポージャー
-
-
-
-
-
-
106,659
34,453
1,378
107,559
37,831
1,513
上記以外
標準的手法を適用するエクスポー
ジャー別計
信用リスク・アセットの額の合計額
オペレーショナル・リスクに対する
所要自己資本の額
<基礎的手法>
オペレーショナル・リスク相当
所要
オペレーショナル・リスク相当
所要
額を8%で除して得た額
自己資本額
額を8%で除して得た額
自己資本額
b=a×4%
b=a×4%
a
a
3,347
リスク・アセット等(分母)合計
所要自己資本額計
a
37,800
134
3,276
131
所要
所要
リスク・アセット等(分母)合計
自己資本額
自己資本額
b=a×4%
b=a×4%
a
1,512
41,108
注1) 「リスク・アセット額」の欄には、信用リスク削減効果適用後のリスク・アセット額を原エクスポージャーの種
類ごとに記載しています。
注2) 「エクスポージャー」とは、リスクにさらされている資産(オフ・バランスを含む)のことをいい、具体的には貸
出金や有価証券等が該当します。
注3) 「三月以上延滞等」とは,元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3カ月以上延滞している債務者
に係るエクスポージャー及び「金融機関向け及び第一種金融商品取引業者向け」、「法人等向け」等に
おいてリスク・ウエイトが150%になったエクスポージャーのことです。
- 105 -
1,644
注4) 「出資等」とは、出資等エクスポージャー、重要な出資のエクスポージャーが該当します。
注5) 「証券化(証券化エクスポージャー)」とは、原資産にかかる信用リスクを優先劣後構造のある二以上のエ
クスポージャーに階層化し、その一部または全部を第三者に移転する性質を有する取引にかかるエクス
ポージャーのことです。
注6) 「経過措置によりリスク・アセットの額に算入・不算入となるもの」とは、他の金融機関等の対象資本調達手
段、コア資本に係る調整項目(無形固定資産、前払年金費用、繰延税金資産等)および土地再評価差
額金に係る経過措置により、リスク・アセットに算入したもの、不算入としたものが該当します。
注7) 「上記以外」には、現金・外国の中央政府及び中央銀行向け・国際決済銀行等向け・外国の中央政府等
以外の公共部門向け・国際開発銀行向け・取立未済手形・未決済取引・その他の資産(固定資産等)・
間接清算参加者向け・信用リスク削減手法として用いる保証またはクレジットデリバティブの免責額が含
まれます。
注8) オペレーショナル・リスク相当額の算出にあたって、当JAでは基礎的手法を採用しています。
<オペレーショナル・リスク相当額を8%で除して得た額の算出方法(基礎的手法)>
粗利益(直近3年間のうち正の値の合計額)×15%
直近3年間のうち粗利益が正の値であった年数
÷8%
(3) 信用リスクに関する事項
リスク管理の手法及び手続の概要
連結グループでは、JA以外で与信を行っていないため、連結グループにおける信用リスク
管理の方針及び手続等は定めていません。
なお、JAの信用リスク管理の方針及び手続等の具体的内容は、単体の開示内容(p.17)
をご参照ください。
①
標準的手法に関する事項
連結自己資本比率算出にかかる信用リスク・アセット額は告示に定める標準的手法
により算出しています。また、信用リスク・アセットの算出にあたって、リスク・ウ
エイトの判定に当たり使用する格付等は次のとおりです。
(ア)リスク・ウエイトの判定に当たり使用する格付けは,以下の適格格付機関による
依頼格付けのみ使用し、非依頼格付は使用しないこととしています。
適格格付機関
株式会社格付投資情報センター(R&Ⅰ)
株式会社日本格付研究所(JCR)
ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(Moody's)
スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・サービシス゛(S&P)
フィッチレーティングスリミテッド(Fitch)
(イ)リスク・ウエイトの判定に当たり使用する適格格付機関の格付またはカントリ
ー・リスク・スコアは、主に以下のとおりです。
エクスポージャー
金融機関向けエクスポージャー
適格格付機関
カントリー・リスク・スコア
日本貿易保険
法人等向けエクスポージャー(長期) R&I,Moody's,JCR,S&P,Fitch
法人等向けエクスポージャー(短期) R&I,Moody's,JCR,S&P,Fitch
- 106 -
② 信用リスクに関するエクスポージャー(地域別、業種別、残存期間別)及び三月以
上延滞エクスポージャーの期末残高
(単位:百万円)
平成26年度
業 種
信用リスク
に関するエ
クスポー
ジャーの残
高
平成27年度
うち貸出
金等
うち債券
三月以上
延滞エク
スポー
ジャー
信用リスク
に関するエ
クスポー
ジャーの残
高
うち貸出
金等
うち債券
三月以上
延滞エク
スポー
ジャー
農業
445
445
-
81
311
311
-
-
林業
-
-
-
-
11
11
-
-
水産業
-
-
-
-
-
-
-
-
製造業
17
17
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
建設・不動産業
315
315
-
-
399
399
-
-
法 電気・ガス・熱
人 供給・水道業
-
-
-
-
-
-
-
-
運輸・通信業
33
33
-
-
27
27
-
-
金融・保険業
80,681
25
-
-
81,643
42
-
-
卸売・小売・飲
食・サービス業
306
306
-
-
279
279
-
-
日本国政府・地
方公共団体
2,932
2,932
-
-
2,606
2,606
-
-
上記以外
5,339
184
-
-
5,418
261
-
153
個 人
10,191
10,184
-
179
10,821
10,811
-
-
その他
6,401
109
-
-
6,044
105
-
-
106,659
14,549
-
260
107,559
14,852
-
153
1年以下
49,834
1,393
-
-
68,992
1,247
-
-
1年超3年以下
33,021
828
-
-
14,576
740
-
-
3年超5年以下
997
997
-
-
1,986
1,986
-
-
5年超7年以下
2,185
2,185
-
-
884
884
-
-
7年超10年以下
1,672
1,672
-
-
2,056
2,056
-
-
10年超
6,741
6,741
-
-
7,282
7,282
-
-
12,208
732
-
-
11,783
658
-
-
残存期間別残高計
106,659
14,549
-
-
107,559
14,852
-
-
信用リスク
期末残高
106,659
14,549
-
-
107,559
14,852
-
-
信用リスク
平均残高
97,202
14,770
-
-
98,386
14,709
-
-
鉱業
業種別残高計
期限の定めのないもの
注1) 国外のエクスポージャーは該当ありませんので、地域別の区分は省略しております。
注2) 信用リスクに関するエクスポージャーの残高には、資産(自己資本控除となるもの、証券化エクスポー
ジャーに該当するものを除く)並びにオフ・バランス取引及び派生商品取引の与信相当額を含みます。
注3) 「その他」には、現金・その他の資産(固定資産等)が含まれます。
注4) 「三月以上延滞エクスポージャー」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3ヵ月以上延滞し
ているエクスポージャーのことです。
- 107 -
③
貸倒引当金の期末残高及び期中の増減額
(単位:百万円)
平成26年度
区 分
期首残 期中
高
増加額
平成27年度
期中減少額
期末残高
目的使用 その他
期首残 期中
増加額
高
期中減少額
期末残高
目的使用 その他
一般貸倒引当金
51
50
-
51
50
50
51
-
50
51
個別貸倒引当金
24
23
-
24
23
23
113
-
23
113
④
地域別・業種別の個別貸倒引当金の期末残高・期中増減額及び貸出金償却の額
(単位:百万円)
平成26年度
業 種
期首残 期中
増加額
高
平成27年度
期中減少額
期末残高
目的使用 その他
貸出金 期首残 期中
償却
高
増加額
期中減少額
期末残高
目的使用 その他
貸出金
償却
農業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
林業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
水産業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
製造業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
鉱業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
電気・ガス・熱
供給・水道業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
運輸・通信
業
2
-
-
2
-
-
-
-
-
-
-
-
金融・保険
業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
卸売・小売・飲
食・サービス業
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
上記以外
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
個 人
22
23
-
22
23
-
23
113
-
23
113
30
業種別計
24
23
-
24
23
-
23
113
-
23
113
30
法 建設・不動
人 産業
注1) 国外のエクスポージャーは該当ありませんので、地域別の区分は省略しております。
- 108 -
⑤
信用リスク削減効果勘案後の残高及び自己資本控除額
(単位:百万円)
項 目
平成26年度
平成27年度
リスク・ウエイト0%
4,240
3,880
リスク・ウエイト2%
-
-
-
-
1,850
2,037
80,903
81,854
4,286
2,708
5
5
1,435
1,615
15,275
12,482
173
4,484
-
-
リスク・ウエイト250%
-
-
その他
-
-
リスク・ウェイト 1250%
-
-
自己資本控除額
-
-
108,167
109,064
リスク・ウエイト4%
信
用 リスク・ウエイト10%
リ
ス リスク・ウエイト20%
ク
削 リスク・ウエイト35%
減
リスク・ウエイト50%
効
果 リスク・ウエイト75%
勘
案 リスク・ウエイト100%
後
残 リスク・ウエイト150%
高
リスク・ウエイト200%
合 計
注1) 信用リスクに関するエクスポージャーの残高には、資産(自己資本控除となるもの、証券化
エクスポージャーに該当するものを除く)並びにオフ・バランス取引及び派生商品取引の与
信相当額を含みます。
注2) 「格付あり」にはエクスポージャーのリスク・ウエイト判定において格付を使用しているもの、「
格付なし」にはエクスポージャーのリスク・ウエイト判定において格付を使用していないものを
記載しています。なお、格付は適格格付機関による依頼格付のみ使用しています。
注3) 経過措置によってリスク・ウェイトを変更したエクスポージャーについては、経過措置適用後
のリスク・ウェイトによって集計しています。また、経過措置によってリスク・アセットを算入した
ものについても集計の対象としています。
注4) 1250%には、非同時決済取引に係るもの、信用リスク削減手法として用いる保証又はクレ
ジット・デリバティブの免責額に係るもの、重要な出資に係るエクスポージャーなどリスク・ウェ
イト1250%を適用したエクスポージャーがあります。
- 109 -
(4) 信用リスク削減リスクに関する事項
① 信用リスク削減手法に関するリスク管理の方針及び手続の概要
連結自己資本比率の算出にあって、信用リスク削減手法を「自己資本比率算出要領」
において定めています。
信用リスク削減手法の適用及び管理方針、手続は、JAのリスク管理の方針及び手
続に準じて行っています。
JAのリスク管理の方針及び手続等の具体的内容は、単体の開示内容(p.17)を
ご参照ください。
② 信用リスク削減手法が適用されたエクスポージャーの額
(単位:百万円)
項 目
平成26年度
適格金融
資産担保
平成27年度
適格金融
資産担保
保証
保証
地方公共団体金融機
構向け
-
-
-
-
我が国の政府関係機
関向け
-
-
-
-
地方三公社向け
-
44
-
31
金融機関及び第
一種金融商品取
引業者向け
-
-
-
-
法人等向け
118
-
83
-
中小企業等向け及
び個人向け
109
1
117
1
抵当権付住宅
ローン
-
-
2
-
不動産取得等事
業向け
-
-
-
-
三月以上延滞等
-
-
-
-
168
-
181
-
387
44
382
32
上記以外
合
計
注1) 「エクスポージャー」とは、資産並びにオフ・バランス取引及び派生商品取引の与信相当額
です。
注2) 「我が国の政府関係機関向け」には、「地方公営企業等向けエクスポージャー」を含めて記
載しています。
注3) 「三月以上延滞等」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3ヵ月以上延滞し
ている債務者に係るエクスポージャー及び「金融機関向け及び第一種金融商品取引業者
向け」、「法人等向け」等においてリスク・ウエイトが150%になったエクスポージャーのことで
す。
注4) 「上記以外」には、現金・その他の資産(固定資産等)が含まれます。
- 110 -
(5)派生商品取引及び長期決済期間取引の取引相手のリスクに関する事項
該当する取引はありません。
(6)証券化エクスポージャーに関する事項
該当する取引はありません。
(7)オペレーショナル・リスクに関する事項
●オペレーショナル・リスクに関するリスク管理の方針及び手続の概要
連結グループにかかるオペレーショナル・リスク管理は、子会社においてはJAのリ
スク管理及びその手続に準じたリスク管理を行っています。
また、関連会社については、これらに準じたリスク管理態勢を構築しています。
JAの信用リスク管理の方針及び手続等の具体的内容は、単体の開示内容(p.17)
を参照ください。
(8)出資その他これに類するエクスポージャーに関する事項
①出資その他これに類するエクスポージャーに関するリスク管理の方針及び手続の概
要
連結グループにかかる出資その他これに類するエクスポージャーに関するリスク管理
は、子会社においてはJAのリスク管理及びその手続に準じたリスク管理を行っていま
す。また、関連会社についても、子会社に準じたリスク管理態勢を構築しています。
JAのリスク管理の方針及び手続等の具体的内容は、単体の開示内容(p.17)を
参照ください。
② 出資等エクスポージャーの貸借対照表計上額及び時価
(単位:百万円)
平成26年度
区分
上場
非上場
合計
平成27年度
貸借対照表
計上額
時価評価額
貸借対照表
計上額
時価評価額
2
5,154
5,156
2
5,154
5,156
4
5,156
5,160
4
5,156
5,160
注)「時価評価額」は、時価のあるものは時価、時価のないものは貸借対照表額の
合計額です。
- 111 -
③
貸借対照表で認識され,損益計算書で認識されない評価損益の額
(その他有価証券の評価損益等)
(単位:百万円)
平成26年度
評価益
評価損
1
-
平成27年度
評価益
評価損
3
-
(9)金利リスクに関する事項
①
金利リスクの算定方法に関する事項
連結グループの金利リスクの算定方法は、JAの金利リスクの算定方法に準じた方
法により行っています。
JAの金利リスクの算定方法は、単体の開示内容(p.77)を参照ください。
② 金利ショックに対する損益・経済価値の増減額
(単位:百万円)
区 分
平成26年度
金利ショックに対する損
益・経済価値の増減額
平成27年度
62
53
注1)連結グループにおける金利リスク量の計算にあたっては、市場金利に影響を受けるもの(貸出金、有価証
券、貯金等)のうち、JAが保有するもの以外は金額的重要性が低いと認められることから、JAが保有するも
のでのみ計算を行っております。
- 112 -
確
認
書
1.私は、当JAの平成27年2月1日から平成28年1月31日までの事業年度にかか
るディスクロージャー誌に記載した内容のうち、財務諸表作成に関するすべての重要
な点において、農業協同組合法施行規則に基づき適正に表示されていることを確認い
たしました。
2.この確認を行うに当たり、財務諸表が適正に作成される以下の体制が整備され、有効
に機能していることを確認しております。
(1)業務分掌と所管部署が明確化され、各部署が適切に業務を遂行する体制が整備され
ております。
(2)業務の実施部署から独立した内部監査部門が内部管理体制の適切性・有効性を検証
しており、重要な事項については理事会等に適切に報告されております。
(3)重要な経営情報については、理事会等へ適切に付議・報告されております。
平成28年5月26日
あさひかわ農業協同組合
代表理事組合長
- 113 -
1.沿革、歩み
平成14年
2月1日
あさひかわ農業協同組合設立登記・認可される。
旭川市内の旭川市・旭正・旭川市神居農協及び鷹栖町の北野農協の4J
Aが合併。旭川市一円・鷹栖町一円を区域とした、あさひかわ農業協同
組合が誕生し、愛称を「JAあさひかわ」とする。
【今合併までの4JAの経緯】
・ JA旭川市
昭和 59 年
旭川市・旭川北部・神楽町の3農協が合併し、旭川市農
協として新設
平成 12 年
永山農協と合併
・ JA旭正
昭和 39 年
旭川市東部農協と合併
・ JAカムイ
昭和 48 年
神居開拓農協と合併
平成 10 年
江丹別農協と合併
・ JA北野
今合併まで合併経緯なし
- 114 -
〒078-8234
旭川市豊岡 4 条 1 丁目 1 番 18 号
管理部・金融部・共済部・内部監査室
TEL0166-31-0111
FAX0166-31-1555
営農企画部
TEL0166-37-8855
FAX0166-31-5377
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