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(昭和 22 年法律第 67 号)第 199 条第2項及び第4項の規

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(昭和 22 年法律第 67 号)第 199 条第2項及び第4項の規
岡崎市監査委員公告第13号
地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)第 199 条第2項及び第4項の規定に基づ
き実施した定例監査等の結果は、別紙のとおりである。
平成 26 年2月 26 日
岡崎市監査委員
長谷川
嘉
威
同
中
根
常
彦
同
野
村
康
治
同
畔
柳
敏
彦
定 例 監 査 の 結 果
1 監査の対象
総務部
総務文書課、人事課、契約課、財産管理課
選挙管理委員会、公平委員会
2 監査の実施期間
平成25年11月27日~平成26年2月26日
3 監査の範囲
平成25年4月1日~平成25年10月31日における財務に関する事務の執行等について
4 監査の実施概要
この監査は、次の各項目に係る事務が法令等に準拠して適正に執行されているかど
うかについて、提出された監査資料により部課長等の説明を求め、関係書類を試査す
るとともに、必要に応じて関係職員の説明を聴取して実施した。
⑴ 収入事務
⑵ 支出事務
⑶ 契約事務
⑷ 現金出納事務
⑸ 財産管理事務
5 監査の結果
各事務は、法令等に準拠しておおむね適正に執行されていると認められたが、次の
とおり改善・検討を要する事項等が見受けられた。
総務文書課、財産管理課
複数年度にわたる物品の賃貸借契約、役務の提供契約において、次のとおり不備な
点が見受けられたため、財政課及び契約課と協議し、適正な対応を検討されたい。
⑴ 地方自治法第234条の3に規定された各契約(長期継続契約)については、同条
前段の規定によれば、同法第214条の規定による債務負担行為として予算で定める
ことなく、翌年度以降にわたる複数年度の契約のみは可能である(昭和38年12月
19日自治丁行発第93号行政課長通知)。しかし、同法第234条の3後段の規定によ
れば、当該契約における翌年度以降の債務が予算上の義務費とはならないため、
一般的に債務負担行為として定めておく必要がある。ただし、当該契約条項中に
「翌年度以降において歳入歳出予算の当該金額について減額又は削除があった場
合は、当該契約は解除する。」旨の条件(以下「解除条件」という。)を付した場
合は、義務費となることを回避でき、債務負担行為とする必要はないとされてい
る(昭和40年9月1日行政実例)
。ところが、債務負担行為の定めがなく、解除条
件も付されてない契約が見受けられた。
なお、契約課が示している契約約款を使用しているものについては、同約款に
規定された「必要があるときは、契約を解除することができる。」との条項が、前
記行政実例の解除条件を包含するものとされている。しかし、同行政実例によれ
ば、そこに示された義務費とはならない旨の文例を付した場合のみ債務負担行為
とする必要はないもので、当該条項はこの条件を満たしていないものと考えられ
る。
⑵
解除条件が付された契約書において、「契約を解除したことにより損害を及ぼ
したときは、その損害を賠償しなければならない。」とする条項を併せて規定して
いるものが見受けられた。これは将来の債務を義務付けることになり、債務負担
行為が必要になるものと考える。さらに、解除条件は、損害賠償の請求が認めら
れない約定解除であるとされるため(地方財務実務提要2巻6063ページ)、当該条
項の併記は前記行政実例の趣旨にそぐわないものと考えられる。(総務文書課)
総務文書課
1
個人情報の取扱いがある労働者派遣契約等において、次のとおり不備な点が見受
けられたため、適正な処理をされたい。
⑴ 契約書に個人情報取扱特記事項が添付されていないものがあった。
⑵
受注者に提出を義務付けている個人情報保護及び守秘義務に関する誓約書が提
出されていないものがあった。
2
第三者への再委託がある委託業務において、契約書に規定された第三者に再委託
する場合の書面による承諾手続がされていないものが見受けられたため、適正な処
理をされたい。
3
電子例規データ更新等業務委託契約において、更新データ作成業務の成果品に係
る一切の権利は発注者に帰属するものとされており、市は電子例規データについて
の著作権を有するものと思料されるが、公有財産としての管理がされていなかった
ため、関係課と協議し、公有財産管理規則に準拠した適正な対応をされたい。
人事課
1
週休日の振替え及び半日勤務時間の割振り変更簿、法定労働時間を超えて勤務し
た時間数確認簿、時間外勤務命令簿等職員の服務に関する書類において、記載もれ、
記載方法の誤りが散見されたため、条例・規則等に準拠した適正な処理をされたい。
また、平成26年度からの人事情報管理システムの導入に当たっては、法令等に準
拠した適正な処理がなされるよう運用方法について十分検討し、各課において混乱
を招かぬよう適切な指示・指導を行うことを要望する。
2 指定管理施設におけるレストラン、自動販売機等便益施設の設置・運営について
は、各施設条例における指定管理者に行わせることができる業務のうち「管理上市
長が必要であると認める業務」とし、施設管理の範囲内の業務と捉え、指定管理者
の業務としている施設がある。しかし、当該業務が施設の設置目的内であるために
は、地方公共団体が設置運営すべきものとして、食事の提供等の内容、料金等が明
確に条例で規定されていなければならず、また、指定管理者の業務の範囲に含める
のであれば、その旨も具体的に条例で規定されていなければならない(地方自治法
第244条の2第4項、平成15年7月17日総行行第87号総務省自治行政局長通知第2-
2⑴)
。これらの要件を欠く場合は、目的外使用となるため、適正な対応を検討され
たい。
なお、指定管理者による第三者との自動販売機設置契約等については、私人間の
契約により行政財産が占用され、市の行政運営上支障が生ずることとなるおそれも
あるため、適切な対応を検討されるよう要望する。
3
平成24年分給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表において、不動産の使用料
等の支払調書合計表及び不動産の譲受けの対価の支払調書合計表の記入がされてい
なかったため、法令等に準拠した適正な対応をされたい。
契約課
長期継続契約に関する取扱要領(平成25年4月1日施行)第9条第2項の規定及び
それにより示された記載例について、次のとおり不備な点が見受けられたため、法令
等に準拠した適正な対応をされたい。
⑴
条件付解除条項である、「岡崎市(以下「甲」という。)は、業務が完了するま
での間に必要があるときは、契約を変更又は解除することができる。」との規定は、
「翌年度以降において歳入歳出予算の当該金額について減額又は削除があった場
合は、当該契約は解除する旨の条件を附した場合は債務負担行為とする必要はな
い。
」とした行政実例(昭和40年9月1日)と整合性がとれていない。
⑵ 損害賠償条項である、
「甲は、前項の規定により契約を変更又は解除したことに
より受託者(以下「乙」という。
)に損害を及ぼしたときは、その損害を賠償しな
ければならない。この場合における損害額は、甲乙協議して定める。
」との規定は、
市の将来における債務を義務付けることになるものと考えられ、債務負担行為の
設定が必要となり、長期継続契約の主旨に反するものである。
財産管理課
1
行政財産目的外使用許可の手続において、次のとおり不備な点が見受けられたた
め、公有財産管理規則に準拠した適正な処理をされたい。
⑴
目的外使用許可の決裁において、同規則第26条第1項に規定された記載すべき
事項に不足があるものがあった。
⑵
許可書に、同規則第26条第3項に規定された許可申請者の住所が記載されてい
ないものがあった。
2
普通財産の貸付けに係る未収金の管理において、次のとおり不備な点が見受けら
れたため、適正な処理をされたい。
⑴ 延滞金の徴収手続を行っていなかった。
⑵
電子処理組織による債権管理簿等に記録していたが、債権管理規則第29条に規
定された督促状況の記録がされていなかった。
3
地方自治法施行令第167条の2第1項第3号に基づくシルバー人材センターとの
随意契約について、契約規則第23条に規定された公表の手続がされていないものが
見受けられたため、同規則に準拠した適正な対応をされたい。
4
資金前渡された現金に係る現金出納簿について、作成されていないものが見受け
られたため、予算決算及び会計規則第183条に規定された適正な処理をされたい。
5 本庁舎受付案内・電話交換業務において、労働者派遣契約を締結しているが、改
正前の労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関
する法律等に規定された契約書に記載すべき事項に不足があったため、法令等に準
拠した適正な対応をされたい。
6
備品管理において、次のとおり不備な点が見受けられたため、物品管理規則に準
拠した適正な処理をされたい。
⑴ 設置場所が備品一覧と一致していないものがあった。
⑵
同規則第28条に規定されている貸付けに係る手続がされていないものがあっ
た。
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