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市民局 - 横浜市

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市民局 - 横浜市
●市政記録2014年版目次●
第1部 市勢編
……………………………………………………………… 1
市域 ………………………………………………………………… 2
気象・地震 ………………………………………………………… 4
人口 ………………………………………………………………… 5
横浜のあゆみ ……………………………………………………… 7
横浜の経済 …………………………………………………………11
横浜港 ………………………………………………………………12
第2部 市政編
………………………………………………………………15
第1章 横浜市基本構想(長期ビジョン)と横浜市中期 4 か年計画 …16
第2章 平成26年度予算と主要事業 ………………………………………19
第3章 市政への提言と指針 ………………………………………………31
第4章 市政の仕組み …………………………………………………………35
第5章 市政の事業案内 ……………………………………………………45
18区のプロフィール……………………………………………… 46
温暖化対策統括本部… …………………………………………… 84
政策局… …………………………………………………………… 86
総務局… …………………………………………………………… 97
財政局… …………………………………………………………… 103
市民局… …………………………………………………………… 110
文化観光局… ……………………………………………………… 123
経済局… …………………………………………………………… 130
こども青少年局… ………………………………………………… 142
健康福祉局… ……………………………………………………… 149
環境創造局… ……………………………………………………… 174
資源循環局… ……………………………………………………… 192
建築局… …………………………………………………………… 199
都市整備局… ……………………………………………………… 206
道路局… …………………………………………………………… 215
港湾局… …………………………………………………………… 227
消防局… …………………………………………………………… 236
水道局… …………………………………………………………… 244
交通局… …………………………………………………………… 249
病院経営局… ……………………………………………………… 255
教育委員会… ……………………………………………………… 257
公立大学法人横浜市立大学… …………………………………… 267
付 録 横浜市機構図
第5章
市政の事業案内
(各区局統括本部事業の紹介)
◆18区のプロフィール
◆ 温暖化対策統括本部
◆ 政策局
◆ 総務局
◆ 財政局
◆ 市民局
◆ 文化観光局
◆ 経済局
◆ こども青少年局
◆ 健康福祉局
◆ 環境創造局
◆ 資源循環局
◆ 建築局
◆ 都市整備局
◆ 道路局
◆ 港湾局
◆ 消防局
◆ 水道局
◆ 交通局
◆ 病院経営局
◆ 教育委員会
◆ 公立大学法人横浜市立大学
45
18区のプロフィール
■鶴 見 区
■神 奈 川 区
■西 区
■中 区
■南 区
■港 南 区
■保土ケ谷区
■旭 区
■磯 子 区
■金 沢 区
■港 北 区
■緑 区
■青 葉 区
■都 筑 区
■戸 塚 区
■栄 区
■泉 区
■瀬 谷 区
46
区役所の仕組みと仕事
平成26年4月1日現在
総
務
課
区政推進課
総
務
区 長
副 区 長
福祉保健
セン タ ー
区民相談、区民の要望・陳情の処理、庁内の案内、広
報よこはま区版の編集、情報公開に関する請求の受付、
人生記念樹、区の主要事務事業の企画・進行管理・総
合調整、区の協働の推進に関する企画・調整、地域情
報の収集及び共有など
地域振興課
市民組織との連絡、地縁団体、消費者対策、交通安全
運動、防犯、商工業の振興、一般廃棄物(し尿を除く。
)
の発生抑制、再使用及び再利用の推進、街の美化推進
事業、区内の市民活動の推進、青少年の健全育成、青
少年団体の育成、生涯学習の支援、社会教育、区民ス
ポーツ振興、地域の文化振興、区民利用施設の運営管
理、地域と学校の連携など
戸
籍
課
出生・婚姻・死亡などの届出、戸籍全部(個人)事項
証明書、転入・転出届、住民票の写し交付、印鑑登録、
印鑑証明書、小中学校への就学・転入、行政サービス
コーナー ( 鶴見、西、港南、旭、磯子、金沢、港北、緑、
青葉及び戸塚区 ) の管理、住民基本台帳、住居表示な
ど
税
務
課
部
(総務部長兼務)
区の総務、区の予算・決算、区の危機管理、自動車臨
時運行許可、統計、選挙など
市税の賦課資料の調査・収集、市税の賦課、固定資産
課税台帳及び土地・家屋総合名寄帳、市税に関する証
明、原動機付自転車等の標識、市税の収納、納税奨励、
滞納処分など
区 会 計 室
公金の収入・支出、決算
福祉保健課
民生委員・児童委員、保健活動推進員、被災者への
見舞金等の交付、地域福祉保健推進施策、地域ケア
プラザ等の運営管理、社会福祉関係団体との連絡調
整、福祉のまちづくりの推進、がん検診、健康づく
り支援、栄養改善、歯科保健、成人保健相談、予防
接種、感染症対策など
生活衛生課
食品衛生、食中毒の予防・発生措置、昆虫等の駆除、
旅館・飲食店の営業許可、専用水道・受水槽等の衛生、
狂犬病の予防、動物の愛護及び管理、防疫対策など
高齢・障害支援課
福祉・保健の相談及びサービス、要援護高齢者サービ
ス、介護保険に関する要介護認定、介護予防、障害者
福祉保健サービス、精神保健福祉相談、難病患者支援
など
こども家庭支援課
保
護
課
保険年金課
児童・女性・母子・寡婦・障害児等に係る福祉・保健の
相談及びサービス、母子健康手帳、乳幼児健康診査、保
育所、児童手当、母子保健、子育て支援、児童虐待相談
など
生活保護、ホームレス自立支援、行旅病人及び行旅死
亡人、戦没者遺族等の援護など
国民年金、国民健康保険・介護保険・後期高齢者医療
制度に関する資格得喪・給付・保険料賦課徴収、重度
障害者医療費助成、ひとり親家庭医療費助成、小児医
療費助成など
道路等・下水道・河川及び公園等の管理、維持及び修
繕など
土木事務所
本市では、地域において市民満足度の高い行政サービスを提供するため、各区の地域特性などを反映し、必要に応じて
区役所組織機構を一部組換えています。
47
鶴見区
青葉区
昭和2年10月1日創設
〒230−0051
鶴見区鶴見中央3−20−1
TEL 510−1818(総合案内)
FAX510−1889
平成3年2月14日制定
都筑区
港北区
緑区
瀬谷区
(平成26年4月1日現在)
世帯数 130,
112世帯
(平成26年4月1日現在)
面 積 32.
38㎞
神奈川区
旭区
人 口 280,
736人
2
鶴見区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
港南区
(平成26年4月1日現在)
区民の花 サルビア
区の木 サルスベリ
区のマスコット ワッくん
(平成3年11月15日制定)
(平成9年10月4日制定)
(区制60周年を記念して
昭和63年1月制定)
中区
磯子区
栄区
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/tsurumi/
然や歴史を生かしたまちづくりが進んでいま
あゆみ
す。
鶴見区は、昭和2年 10 月1日、横浜市の区
鶴見川を中心とした「川のまち」では、工場
制施行により誕生しました。
から住宅への利用転換が進み、工業・商業・住
区域では、江戸時代から、鶴見川の水運や東
宅が混在するまちとなっています。外国人が多
海道を往来する人々によって、川筋や街道筋が
く住む国際色豊かな地域でもあり、鶴見川は多
にぎわっていました。
くの区民が散歩などで親しむ鶴見区のシンボル
大正に入って本格化した河口域の埋立てや京
となっています。
浜運河の整備により、日本の重化学工業を支え
臨海部の「海のまち」では、生命科学の世界
る大規模工場の進出が相次ぎ、多くの勤労者が
的な研究施設である「理化学研究所『横浜研究
住む京浜工業地帯のまちとして発展してきまし
所』」や産学連携を推進する「産学共同研究セ
た。
ンター」などが末広地区に整備され、国際的な
また、戦後の高度経済成長とともに、丘陵部
一大研究拠点=横浜サイエンスフロンティアと
を中心に急速な宅地化が進み、住宅地としての
しての再編整備が進んでいます。
市街地が形成されていきました。
現在の鶴見区は、工業都市としてばかりでな
く、商業都市、住宅都市としての顔も兼ね備え
ています。
現 況
鶴見区は、現在 28 万人を超える人口を擁し、
うち約 30 人に 1 人が外国人という国際色豊か
なまちです。鶴見駅周辺地区では、公益施設、
商業・業務施設、ホテル、住宅など、多様な機
能が集積された市街地再開発事業が進められま
した。
住宅地が連なる市街地や、斜面樹林を背景と
鶴見川花火大会
する神社仏閣が点在する「丘のまち」では、自
48
平成 26 年度の区政運営
2「ぬくもり」のあるまちづくり
身近な地域での子育て支援や健康づくりなど
■基本目標
の取組をより充実させ、誰もが健康で暮らしや
すい「福祉のまちづくり」を進めます。また、
笑顔と元気の輪が広がるまち「つるみ」
市民サービスの最前線である区役所でより丁寧
地域の皆様とともに、区内の課題解決に取り組み、
「安
な窓口応対を心掛け、「おもてなしの気持ちあ
心・ぬくもり・活力」のある鶴見区の実現を目指します。
ふれる区役所づくり」を進めます。
効率的・効果的な業務執行を進めるとともに、
●鶴見・あいねっと推進事業
「鶴見・あいねっと(鶴見区地域福祉保健計
全職員が一体感を持ち、
“チームつるみ”として、
画)」を推進し、健康で住みやすい福祉のまち
さまざまな地域課題に向き合っていきます。
をつくります。
●ヘルスアッププラン
健康増進に関する検討や、健康に関する講座
■平成 26 年度鶴見区政の「目標達成に
向けた3つの施策」
や啓発等の事業を通じて、多くの区民が「健康」
を意識し、積極的に健康づくりのための行動が
1「安心」のまちづくり
起こせるよう、サポートします。
地域の減災や防災力の向上に寄与する自助・
共助の取組を積極的に支援することなどによ
●虐待予防事業
子育てに関する負担を軽減し、児童虐待の予
り、
「災害に強いまちづくり」を進めます。また、
防を目指します。
ごみの減量化や脱温暖化など、「快適な環境づ
くり」を進めます。
3「活力」のあるまちづくり
●防災活動推進事業
風水害、地震、都市災害などの災害時に備え
多くの外国人が暮らすまちとして、誰もが安
た取組を行います。
進めます。また、
「千客万来つるみ」など、「鶴
●放置自転車対策事業
放置禁止区域の区内6駅(JR鶴見駅、京急
見の魅力を活かしたまちづくり」を進め、その
鶴見駅、生麦駅、鶴見市場駅、尻手駅、矢向駅)
まちの活性化を目指します。
への重点的な対策とともに、放置禁止区域外に
ついても啓発等を行い、区内の放置自転車の減
●「千客万来つるみ」プロモーション事業
鶴見の魅力を発信することで、地域コミュニ
少に取り組みます。
ティの一体感を高めるとともに、区外からの集
●つるみクリーンタウン事業
ごみや資源物の発生抑制(リデュース)やご
客を促進し、地域経済の活性化を図ります。
心して暮らせる「多文化共生のまちづくり」を
魅力を内外に発信することにより、より一層の
みの分別排出等の徹底に取り組むとともに、地
●鶴見駅周辺魅力づくり事業
区民の利便性の向上と、美化意識向上を啓発
域清掃等を通じて「きれいな街つるみ」を目指
するための活動を行います。
します。
●多文化のまち・つるみ推進事業
鶴見区の多文化共生を推進するための取組を
実施します。
鶴見区マスコット
キャラクター
「ワッくん」
九都県市合同防災訓練
49
神奈川区
昭和56年12月制定
昭和2年10月1日創設
〒221−0824
神奈川区広台太田町3−8
TEL 411−7171(総合案内)
FAX324−5904
人 口 234,
584人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 116,
268世帯
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 23.
59㎞
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
港南区
(平成26年4月1日現在)
区の木
こぶし
区の花 チューリップ
区のイメージソング 早春花
区のマスコット かめ太郎
(昭和63年10月制定)
(昭和63年10月制定)
(平成5年10月制定)
(浦島太郎の伝説にちなむ)
中区
磯子区
栄区
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/kanagawa/
その間に丘と平地が点在するという起伏に富ん
あゆみ
だ地形となっており、こうした地形的な特徴や
神奈川区は、今から約 85 年前、昭和 2 年の
まちの成り立ちなどから、大きく「臨海部」「内
横浜市区制施行により誕生しました。
陸部」「丘陵部」の3つの地域に分かれ、それ
鎌倉時代から神奈川湊としてにぎわい、江戸
ぞれに多様な姿をみせています。
時代には東海道の宿場町「神奈川宿」として栄
「臨海部」では、埋立地などに工場や事業所
えるなど、古くから交通の要衝として発展する
などが多く立地し、「内陸部」では、起伏のあ
とともに、幕末には開国の舞台となり、寺院な
る地形に住宅地が広がっています。「丘陵部」
どに各国の領事館や公使館がおかれました。
では、緑地や農地が多く残り、キャベツなどの
明治時代後半から海面の埋立てが始まり、埋
栽培が盛んに行われています。
立地に多くの工場や事業所が進出して、京浜工
近年では、再開発の進展や都心回帰の影響を
業地帯の一角へと発展しました。関東大震災や
受け、臨海部を中心にマンションの建設が進ん
第二次世界大戦中の横浜大空襲などでは沿岸の
でいることなどにより、人口は現在も増加傾向
市街地を中心に大きな被害を受けましたが、そ
にあります。神奈川区の人口は 2035 年にピー
の度に復興への取組が続けられました。
クを迎え、259,000 人になると推計されていま
戦後は、内陸部を中心に、商店街の復興や住
す。神奈川区の特色として、若い世代の転出入
宅地の開発が進み、現在のようなまちなみが形
が多く、特に 20 歳代転出入者割合が市平均と
成されてきました。
比べて高い傾向にあります。また、65 歳以上
の人口比率は年々高まっており、今後、更なる
現 況
高齢化の進展が予想されています。
神奈川区は、横浜市の都心臨海部と新横浜都
心の一角を占めており、多くの鉄道駅が存在し、
いずれの都心へもアクセスしやすい好立地にあ
ります。現在、JR線、京浜急行線、東急東横
線、市営地下鉄ブルーラインの 14 の駅があり、
さらに、相鉄線西谷駅から羽沢駅(仮称)を通
り、新宿方面、渋谷方面へ接続する神奈川東部
方面線事業が進められています。
東部には埋立地、西部には丘陵地が広がり、
神奈川区マスコットキャラクター 「かめ太郎」
50
推進をはじめとした温暖化対策・資源化活動に
平成 26 年度の区政運営方針
取り組みます。
<主な取組>
Ⅰ神奈川区の基本目標
『「つながり」「安心」「温かさ」を実感
できるまち「神奈川区」』
○神奈川区資産「わが町 かながわ とってお
神奈川区には、地域の様々な自主的な活動団
・神奈川区資産「わが町 かながわ とって
き」活用事業
・区の魅力PR事業の企画
おき」の活用
体や企業、商店街、プロスポーツチーム、大学
など、魅力ある財産がたくさんあります。こう
施策4 地域の力やつながりをはぐくむ
した地域の力が十分に発揮されるための取組を
まちづくり
進めながら、地域と共に「つながり」
「安心」
「温
共に支えあい、助け合える神奈川区を目指し
かさ」を実感できるまちを目指します。
て、地域の力やつながりをさらに強めるために、
Ⅱ目標達成に向けた施策
自治会町内会をはじめとした、様々な地域の自
神奈川区の特性を踏まえながら、基本目標の
主的な団体の活動をサポートします。また、災
達成に向けて、4つの施策を推進します。
害時要援護者支援など地域福祉保健計画の取組
を地域と共に進めるほか、第 3 期計画の策定に
施策1 安全・安心なまちづくり
向けた検討を行います。
防災・減災のまちづくりを進めるため、区防
<主な取組>
災計画に沿った自助・共助による防災力の強化
○地域活動支援事業
を推進します。また、防犯・交通安全対策に取
・自治会町内会加入促進に向けた取組の実
り組み、地域の安全と安心を守ります。
施
・自治会設立サポートの実施
<主な取組>
○地域防災力の向上
・初期消火器具支援事業の実施
Ⅲ目標達成に向けた組織運営
・共助の担い手となる高校生の育成 など
基本目標の達成に向けて、区役所全体で「共
感と信頼の区政運営」を目指します。
施策2 いきいきと健やかに暮らせる
運営1 正確・迅速・丁寧な区民サービス
まちづくり
〜適正な事務事業の執行〜
子どもから高齢者まで、誰もがいきいきと健
やかに暮らせるよう、区民の皆さまの健康づく
区民に最も身近な行政機関として、基礎的な
りや介護予防、スポーツ活動をサポートします。
行政サービスの正確・迅速な実施、的確な情報
また、児童虐待の防止をはじめ、保育所待機児
発信を行います。また、おもてなしの心をもち、
童の解消に向けた取組など、安心して子育てで
丁寧な対応を行います。
きる環境づくりを進めます。
運営2 チーム神奈川
<主な取組>
〜組織の枠を超えた連携の推進〜
○かながわ安心子育て支援事業
・養育支援連携会議の拡充
各課の連携の輪を広げ、共に考え、協力しあ
・育児不安を抱える養育者向けの子育て講
う職場づくりを進め、「チーム神奈川」が一丸
となって、組織力を活かして効果的・効率的な
座の開催(3コース)
区政運営を進めます。
施策3 魅力にあふれた賑わいのある
運営3 現場主義の実践〜職員力アップ〜
まちづくり
「わが町 かながわ とっておき」を活用し
職員一人ひとりが自らの果たすべき責任と役
た区の魅力発信や、商店街の活性化、公園の整
割を自覚し、区民生活に今何が必要か感じ取れ
備などにより、魅力あふれた賑わいのあるまち
るよう、区民の皆さまと向き合い、現場主義を
づくりを行います。また、区民・事業者の皆さ
実践します。また、そのために必要な知識やス
まとともに、ヨコハマ3R夢 ( スリム ) プラン
キルの向上に努めます。
51
西区
昭和19年4月1日創設
〒220−0051
西区中央1−5−10
TEL 320−8484(総合案内)
FAX314−8894
昭和49年4月制定
人 口 97,
367人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 51,
027 世帯
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 6.
98㎞
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
中区
港南区
(平成26年4月1日現在)
磯子区
栄区
(昭和59年11月制定)
区の木 もくせい
(昭和59年11月制定)
区の花 すいせん
区のマスコット にしまろちゃん
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/nishi/ e-mail:[email protected]
21 地区をはじめとした大規模マンション等へ
あゆみ
の転入者の増加に伴い、平成 25 年中の人口増
現在の西区の区域は、江戸時代には、東海道
加率は市内第4位(0.44%、市平均 0.17%)で、
しぼう
沿いの芝生村と戸部台地の戸部村を中心とする
特に子育て世代の新たな区民が増加していま
半農半漁の一寒村でした。その後、帷子川河口
す。一方、既成市街地においては高齢化が進み、
に新田の開発が進められ、今日の区の基盤が築
地域を支える地域の担い手が不足している状況
かれました。横浜港開港を機に、鉄道開通や埋
も見られます。さらに、西区全体において、核
立地への大工場の進出など開発が進み、昭和 19
家族化の進展や生活習慣・価値観の多様化など
年に市内で9番目の区として、中区から分区し
により、住民同士の関係の希薄化なども見られ
て西区が誕生しました。
ます。
高度経済成長とともに、横浜駅周辺は、県下
また、みなとみらい 21 地区を中心に、事業
最大のショッピングゾーンとして、臨海部は、
所数が増加しており、昼間区内で働く企業区民
「みなとみらい 21」事業により都心区としての
も増加しています。
機能がますます強化されてきています。
さらに平成 16 年2月に「みなとみらい線」
区政運営
が開通し、平成 25 年3月には、東京メトロ副
西区制 70 周年の節目をとらえ、西区の歴史
都心線等との相互直通運転が開始され、交通の
を振り返りながら西区のまちの魅力を改めて確
利便性が向上しています。
認することを通じて、人やまちの交流を深め、
温かさと活気に溢れる未来に向けた西区のまち
現 況
づくりを進めています。
西区は、横浜市のほぼ中央に位置する 18 区
また、引き続き災害に強いまちづくりを進め
中もっとも小さい区ですが、交通の要衝であり、
るとともに、地域のつながりを深め、誰もがに
県下最大の商業・業務機能が集積した“横浜の
こやかに過ごせる温かなまちとなるよう区民の
玄関口”横浜駅周辺地区や、横浜の新しい顔で
皆さんと協働し、地域課題の解決に取り組みま
あるみなとみらい 21 地区、また横浜開港以来
す。
か もんやま
の歴史を伝える野毛山・掃部山地域や浅間町・
平沼・藤棚町といった下町情緒の残る街など、
様々な特色のある地域で構成されています。
区別の人口は市内最少ですが、みなとみらい
西区制 70 周年記念ロゴマーク
52
4 いきいきと健やかに暮らせるまちづくり
健康づくり、感染症対策、地域の高齢者・障
害のある人への理解向上や活動のサポートな
ど、こどもから高齢者まで誰もが健やかに暮ら
せる環境づくりを進めます。
<主な取組>
・介護予防を目的とした地域の活動グループ
「元気づくりステーション」等を支援します。
・地域防災拠点訓練を通じた啓発や研修等を
通じて、地域で暮らす障害のある人への理
解を進めます。
・保育コンシェルジュを活用したきめ細かな
情報提供、新設保育所の整備、「切れ目のな
い子育て支援」を行う複合施設 ※ の整備な
ど待機児童対策を進めます。
■基本目標
「つながりを大切に 誰もがにこやか
しあわせなまち 西区へ」
にしまろちゃん
■目標達成に向けた施策
1 地域のつながりづくり
地域における「顔の見える関係づくり」や高
齢者等の見守り活動など、地域課題の解決に向
けた取組を支援するとともに、様々な地域活動
や地域で活動する人を応援します。
<主な取組>
・第 2 期「にこまちプラン ※」の振り返りを行
います。区民アンケートを実施し、次期計画
の策定を進めます。
※①保育所 ②放課後児童クラブ ③児童発達支援 ④放課
後等デイサービスの4事業を一体的に運営する施設
・児童虐待・DV防止に取り組みます。
・健康情報を発信し生活習慣病予防に取り組
みます。 ※「にこまちプラン」は西区地域福祉保健計画「にこや
か しあわせ くらしのまちプラン」の愛称です
・
「西区地域づくり大学校」を開催し、地域活
動の担い手となる人材育成を図ります。
5 活気にあふれたきれいなまちづくり
横浜駅周辺を中心とした屋外喫煙・放置自転
車対策等に総合的に取り組み、快適なまちづく
りを進めます。また、地球温暖化対策やごみの
減量化、緑化に取り組みます。
<主な取組>
・リデュース、リユースなどの生活スタイル
を実践できるよう啓発を行います。
・公園愛護会や地域と協働して、公共施設や
公園等に花植えを行います。
・高島町駅周辺に駐輪場を整備し、自転車放
置禁止区域を指定します。
2 安全・安心なまちづくり
地域における自助・共助の取組を支援すると
ともに、地域特性に応じた防災・減災対策を進
め、地域における防災力の向上を目指します。
<主な取組>
・地域における新たな連絡手段を確保するた
め、地域防災拠点にデジタル簡易無線機を導
入します。
・減災に向けた行動を学ぶための防災セミナー
等を開催します。
・木造住宅密集地域における避難マップ作成ワ
ーキングの実施、初期消火器具の補助、初期
消火訓練を実施します。
・道路・下水道・公園を適切に維持管理します。
■目標達成に向けた組織運営
1 現場主義に基づく区政の展開
区役所は地域ニーズやまちの変化をきめ細か
く把握しながら、区民の皆さんとともに考え、
地域課題に協働して取り組んでいきます。
3 魅力発信・にぎわいのあるまちづくり
「温故知新」をキーワードに、70 周年記念事
業等を通じて、西区のまちの歴史や魅力を広く
発信し、人やまちの交流を深めます。 <主な取組>
・記念式典の開催、記念冊子の発行、スタン
プラリーの開催など区制 70 周年記念事業を
区民や企業の皆さんと実施します。
・みなとみらい 21 地区から既成市街地にかけ
て、案内サインを整備します。
・「横浜市民の読書活動推進に関する条例」に
基づき、関係機関等と連携し、読書活動を
推進するための活動目標を策定します。
2『おもてなし』を大切にした窓口サービス
区役所職員は、来庁される皆さんを笑顔とあ
いさつで温かくお迎えします。お話をよく聴き、
親切・丁寧でわかりやすい説明を心がけ、迅速
で正確な行政サービスを提供します。
3『チーム西区役所』の強化
職員一人ひとりが専門性を高め、能力を最大
限発揮できるよう、人材育成を進めます。 また、各課が連携し、『チーム西区役所』と
して総合力を発揮していきます。
53
中区
青葉区
昭和2年10月1日創設
〒231−0021
中区日本大通35
TEL 224−8181(代表)
FAX224−8109
都筑区
港北区
緑区
瀬谷区
(平成26年4月1日現在)
世帯数 76,
996世帯
(平成26年4月1日現在)
面 積 20.
85㎞
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
中区
港南区
(平成26年4月1日現在)
(平成9年2月12日制定)
区の花 チューリップ
区のマスコット スウィンギー (平成19年6月2日制定)
ホームページアドレス
神奈川区
旭区
人 口 146,
902人
2
鶴見区
磯子区
栄区
金沢区
http://www.city.yokohama.lg.jp/naka/
あゆみ
現 況
現在の中区の区域一帯は安政6(1859)年の開
港以前には、一寒村である横浜村、吉田・太田
屋新田の埋立地、その周辺にある半農半漁の本
牧・根岸の村々という静かな風景を見せていま
した。開港後は西洋文明を取り入れる窓口にな
り、横浜の行政・経済の中心として発展を続け、
昭和2年の区制施行時には人口 28 万人と全市
人口(53 万人)の半分以上を占めていました。
その後、
南区(昭和 18 年)、西区(昭和 19 年)
を分区し、戦後は被災や接収で復興が遅れたも
のの、次第に都心機能を回復し、工業・港湾・
業務・商業・居住機能を合わせもつ地域として
中区は「開港以来の歴史と異国情緒」という横浜
らしさを有し、横浜の中心区として行政、業務、商
業、港湾、観光など、高度で多様な都市中枢機能を
担っています。また、外国人登録者が多く対人口比
率が高いことや昼夜間人口比率が高いことが顕著で
あるほか、火災件数や緊急出場件数が多い、放置自
転車が多いなど、都心部ならではの特徴もあります。
一方で、中区には、横浜を代表する、野毛、伊勢
佐木、馬車道、元町、中華街などの特色あるまちが
あり、国内のみならず海外からも多くの人々が訪れ
ています。
平成 25 年 10 月の「ハローよこはま 2013」では、
横浜音祭り 2013 と連携した特別企画「英国陸軍近
衛連隊」
の吹奏楽団によるパレードが行われました。
会場となった日本大通りでは、歴史的景観を背景
にした吹奏楽団の勇壮な姿に多くの区民が酔いし
れました。
横浜高速みなとみらい線、西武池袋線をはじめと
した鉄道5社相互直通運転1周年を機に、平成 26
年 3 月に、中区は飯能市と「友好交流協定」を締結
し、飯能市防災訓練への視察を行うなど、広域連携
による様々な取組を実施しました。また、東日本大
震災の発生以降、職員による相互交流を行ってきた
釜石市とも「友好協力協定」を締結しました。
また、中区では、就業・就学者も含めた全なか
区民の健康寿命の延伸を目指して、世代を超えて
なじみがあり、全世代が無理なくできる『ラジオ
体操』を通じて健康づくりのきっかけを作り、
「運
動の習慣化」の取組を進めています。
新たな発展をとげました。
昭和 50 年代以降は都心部を中心に都市デザ
インの考え方が取り入れられ、横浜の歴史や文
化を生かした街づくりが進められています。
ハローよこはま 2013 での英国陸軍近衛連隊吹奏楽団によるパレード
54
平成 26 年度中区区政運営方針
6. 区民とともに歩みつながる区役所づくり
窓口サービスの向上に向けた取組や区庁舎の
Ⅰ 基本目標
利便性向上のための取組を行うほか、ウェブコ
誰もが安心と活力を実感するまち中区
ンテンツでの広報の充実などに取り組みます。
〜住んで良し、働いて良し、訪れて良し〜
Ⅲ 目標達成に向けた組織運営
重点目標1
災害に備える防災・減災啓発や実践的な訓練
1.「共感と信頼」の区政で、区民満足度を向上
させます。
を行い、地域が主体となって、地域特性に応じ
た減災行動が進められるよう支援します。
自治会・町内会、関係団体、事業者等の様々な
重点目標2
さまざまな機会を利用したラジオ体操の実施
方々との協働・共創を推進し、誠実・公正に取り
等を通じて、幅広い世代の健康づくりのきっか
状況の変化や地域の課題を的確に捉え、迅速に施
けを作ります。
策へ反映させます。
組み、区民から信頼される区政を行います。社会
2. 職員満足度を高め「チーム中区」として総合
Ⅱ 目標達成に向けた施策
力を発揮します。
1. 地域の知恵と力を活かした防災力、防犯力、
PDCAサイクルによる事業推進、改善を徹底
安全力の向上
し、各部署が専門性を活かすチームとして一体と
災害に強い地域づくりを進めるため、木造住宅
なって取り組みます。職員個人の能力を伸ばし活
密集地域における実践的な訓練、昼間時の災害に
かすために、積極的なコミュニケーションを通じ
活躍する担い手の育成、帰宅困難者対策などを行
た人材育成を行います。
います。また、地域の防犯の啓発や放置自転車対
策などに取り組みます。
2. こどものいる家庭への支援、児童・青少年が
健やかに育つ環境づくり
安心して子育てできる環境づくりに向け、引
き続き待機児童対策や児童虐待防止に取り組み
ます。また、児童・青少年のスポーツ普及に向
け、中区民の健康づくりについて、様々な主体
とともに取り組みます。
3. 高齢者・障害者など誰もが安心して生活でき
るサービスの充実
一人暮らし高齢者への訪問や高齢者の健康維
持及び社会的自立の支援、自立支援協議会を中
心とした障害者支援を行います。
「中区クリーンアップ DAY」でのラジオ体操の実施
4. 地域資源と市民の力を活かした地域の活性化
や協働の地域づくり
自治会・町内会活動や元気な地域づくりの支
援等を行うほか、中区民祭り「ハローよこはま
2014」や三塔の日イベント事業を行います。
5. 区民・事業者・区役所が連携した環境行動の
推進
ヨコハマ3R夢プランや温暖化対策の啓発を
行うほか、まちの美化活動の支援や花いっぱい
の明るいまちへの環境整備を行います。
救助機材取扱い訓練
55
南区
昭和63年6月1日制定
青葉区
昭和18年12月1日創設
〒232−0018
南区花之木町3−48−1
TEL 743−8282(総合案内)
FAX711−9296
都筑区
港北区
緑区
瀬谷区
(平成26年4月1日現在)
世帯数 93,
874世帯
(平成26年4月1日現在)
面 積 12.
63㎞
神奈川区
旭区
人 口 194,
270人
2
鶴見区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
中区
港南区
(平成26年4月1日現在)
磯子区
栄区
(平成13年1月5日制定)
区の花
さくら
(平成16年4月4日制定)
区のマスコット みなっち
キャッチフレーズ
南の風はあったかい
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/minami/ 恵まれています。
●身近な生活を支える商店街や銭湯も多く、10
人の横浜マイスターが今も活躍するなど、人
情味あふれる下町文化が継承されています。
あゆみ
現在の南区域は江戸時代には農業中心の村で
したが、17 世紀後半に吉田新田が開発され、
明治、
大正時代にかけて商工業が発展しました。
昭和 18 年、旧中区から分区し南区が誕生しま
した。戦時中は空襲によって区域の 40%が被
災し、戦後は一部が接収されましたが、その後
の復興はめざましく、昭和 30 年代には宅地開
発により人口が急増、昭和 44 年には区域南部
が港南区として分かれ、現在の南区の姿となり
ました。平成 25 年 12 月 1 日には、区制 70 周
年を迎えました。
平成 26 年度の区政運営方針
Ⅰ 南区の基本目標
区民の皆さまとの協働で「あったか
い」まちをつくります
今年度は、
「地域活性化」
、
「減災」
、
「健康」
、
「こ
ども」を重点分野として、様々な事業に取り組み
現 況
ます。また、区民の皆さまの立場に立ったおもて
なしや、地域の皆さまと地域課題の解決に向けた
●市内 18 区でも高齢化率がトップクラスであ
り、
一人暮らしや高齢世帯が増加しています。
●区内には土砂災害警戒区域などのがけ地や狭
い道路が多く存在し、人口密度も高いことか
ら、大震災発生時の被害が市内でも多いとさ
れています。
●丘陵地が多く起伏が大きいことから、交通利
便性の向上が必要な地域が多く存在します。
●空き巣やひったくりといった身近で起こる犯罪
に対する区民意識が高く、多くの自治会町内会
で自主防犯パトロールが実施されています。
●家庭や学校・公共施設での緑を増やす取組や、
横浜市が進める「ヨコハマ3R 夢プラン」を
達成するため、ごみの減量化・リサイクル活
動を地域の皆さんと進めています。
●「七つの丘」と呼ばれる変化ある地形や、区
の中心部を流れる大岡川と桜並木、永田に現
存する大正期の登り窯等、豊富な地域資源に
取組を進めるとともに、新南区総合庁舎への移転
(平成 28 年予定)に向けた準備も行います。南区
の特色である下町情緒にあふれた人間関係を活か
して、
「あったかい」と感じられる南区をつくり
ます。
Ⅱ 目標達成に向けた施策
1 地域活性化
「下町らしさ」を活かし、活気ある地域づくり
や区内経済の活性化に取り組みます。
<主な取組>
◆南区総合庁舎の移転に向けた取組
・現南区総合庁舎等3施設の後利用検討
・新南区総合庁舎へのバス交通アクセスの
検討
56
・阪東橋・黄金町駅周辺地区バリアフリー
■チーム力を活かした効率的・効果的な組織運営
基本構想の策定
職員同士のコミュニケーションを活性化させ、
充実した窓口サービスを提供します。また、現場
2 減災
力を活かして人材育成に取り組むとともに、部・
大震災で想定される甚大な被害を軽減させるた
課を超えたチーム力を発揮し、効率的・効果的な
めに減災に取り組みます。
区政運営を行います。
<主な取組>
◆地震火災対策の推進
■さまざまな担い手と協働する運営 ・新たな防火規制等の説明・意見募集
地域の皆さまの力が十分発揮できるよう、自治
会町内会や各種団体、事業者と連携しながら、と
3 健康
もに事業を進めていきます。
ライフステージに応じた心身の健康の維持・増
進を目指します。
<主な取組>
◆生活習慣病予防(運動習慣)への取組
・ウォーキングおよび講習会の開催
4 こども
次世代を担うこども・青少年たちの健やかな成
長を図ります。
<主な取組>
◆児童虐待対策
・エリア別虐待防止会議の実施
5 着実な取組
信頼される区役所を目指し、区民サービス業務
の改善に取り組みます。また、これまで進めてき
たごみの減量や温暖化対策等の取組を着実に進め
ます。
<主な取組>
◆ヨコハマ3R 夢プランと街の美化の推進
・ごみと資源物の減量推進モデル地区での
実践活動
Ⅲ 目標達成に向けた組織運営
~区民の声を大切に、協働とチーム力
で効果的な区政運営に取り組みます~
区民満足度の向上を目指し、職員一人ひとりが
区民の皆さまの立場に立ったおもてなしの心あふ
れる応対を心がけるとともに、地域にきめ細かく
関わり課題を共有し、その解決に向けて取り組み
ます。また、区役所全体がチーム力を発揮し、地
域の方々にもさまざまな形でご協力をいただきな
がら、
「あったかい」南区をつくってまいります。
南区マスコットキャラクター
みなっち
57
港南区
平成6年10月22日制定
青葉区
昭和44年10月1日創設
〒233−0004
港南区港南中央通10−1
TEL 847−8484(総合案内)
FAX841−7030
都筑区
港北区
緑区
瀬谷区
(平成26年4月1日現在)
世帯数 90,
330世帯
(平成26年4月1日現在)
面 積 19.
86㎞
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
中区
港南区
(平成26年4月1日現在)
磯子区
栄区
区の花 ヒマワリ、アジサイ、キキョウ
区の鳥 シジュウカラ
区の木 クロガネモチ
神奈川区
旭区
人 口 217,
050人
2
鶴見区
金沢区
(昭和54年10月1日制定)
(平成6年10月22日制定)
(平成6年10月22日制定)
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/konan/
このように港南区は、自然と都市機能が共存
あゆみ
した、暮らしやすい区となっています。
港南区は横浜市の南部に位置します。旧武蔵
また、港南区は地域活動が盛んな区です。区
の国と相模の国を分ける国境の道が、区を南北
の中部及び南部に、それぞれ区民活動団体を母
に貫くように通っており、この道は鎌倉へ通じ
体とする区民活動支援センターのブランチが設
る道として、古来重要な役割を果たしてきまし
けられています。区制 40 周年(平成 21 年)に
た。古くは、緑豊かな自然丘陵に囲まれた農村
は、区民による多くの記念事業が実施され、こ
地域でしたが、鎌倉街道沿いに市街地が発達し
の盛り上がりを受けて平成 22 年度にできた「明
ました。
るく元気 ひまわりこうなん」という標語は、
昭和 44 年に南区の一部を分区して港南区が
地域活動の合言葉となっています。
誕生。当時の人口は約9万6千人でした。高度
経済成長期には、市営地下鉄 1 号線(現在のブ
平成 26 年度の区運営方針
ルーライン)の開通、港南台駅の開設等を経て
少子高齢化の進展、人口減少という時代の大
宅地開発・市街化が進み、その後も大規模な開
きな変化の中、地域の皆さまと行政が協働関係
発が行われました。そして区制定から 44 年を
をより一層深めることにより、誰もが住み慣れ
経て、現在では人口約 22 万人の住宅都市とな
た地域で元気に暮らし、また、地域に愛着を持
っています。
ち、次世代につなげる「ふるさと港南」として
いけるよう、平成 26 年度は次の2点を基本目
現 況
標として、事業・業務を進めていきます。
自然環境としては、大岡川や柏尾川の支流で
■ 基本目標
~ つながり はぐくむ ふるさと港南 ~
ある平戸永谷川、馬洗川には遊歩道が整備され、
市民の憩いの場となっています。また区の西部
には、野庭農業専用地区が広がり、さつまいも
○地域の皆さまと協働でつくる「安全で
誰もが安心して暮らせるまち」
やトマトなどの栽培を行っています。久良岐公
園や下永谷市民の森など、貴重な自然が残って
います。
生活環境としては、京浜急行線、JR根岸線、
○区民生活の基本となる「行政サービス
市営地下鉄の3つの鉄道が通り、通勤・通学の
を正確・丁寧に提供する区役所」
利便性が高くなっています。特に上大岡及び港
南台地区は商業施設が集中し、生活に必要なも
のが揃っています。
58
■ 目標達成に向けた施策(○は主な事業)
○ うるおいのある美しい街づくり事業
○ 道路や公園などの安全対策と魅力向上
施策1 安全・安心のまちづくり
施策 5 地域の皆さまと協働で進める 地域づくり
向こう三軒両隣に「お互い様」の関係ができ、
日頃からの見守り、防災・減災活動が進み、い
自治会町内会、民生・児童委員などの委嘱委員、
ざという時にも支え合い、助け合えるよう取り
地域の活動団体、事業所の皆さまと協働により
組みます。
地域づくりを進めます。
○ 災害に強いまちづくり事業【重点】
○ 元気な地域づくり推進事業【重点】
○ 災害時も地域で見守り推進事業
○ 地域福祉保健計画の推進
○ 安全で快適な生活推進事業
○ 自治会町内会などの活動支援
○ 防犯・交通安全などの安全安心活動の推進
施策 6 正確 ・ 丁寧な行政サービスの
提供
施策 2 超高齢社会の中でも一人ひとり
が元気に暮らせるまちづくり
区民生活の基本となる行政サービスを、お一
様々な事業・団体の連携によるウオーキング
人おひとりの気持ちに寄り添いながら、心のこ
を通じた健康づくりや介護予防など、健康寿命
もった応対により、正確・丁寧に提供し、
「来て
を延ばす取組を推進します。また、スポーツや
よかった」と感じてもらえる区役所づくりを進
文化などの活動機会を創出し、誰もが安心して
めます。
暮らせる元気なまちづくりを進めます。
○ 区役所窓口サービスの充実・向上
○ ウオーキング推進事業【重点】
○ 正確・丁寧な行政サービスの提供
○ スポーツ、文化、区民活動・生涯学習で
○ 援助が必要な方への支援
元気アップ
○ 広報広聴の充実
○ 高齢者元気応援事業
○ 会計事務の適正な執行
○ 地域で暮らす障害者の元気アップ
○ 港南ヘルスアップ事業
■ 目標達成に向けた組織運営
施策 3 子ども・青少年が健やかに育つ
まちづくり
○地域の視点で組織運営!
○チーム港南として連携力をアップ!
○明るく元気、正確・丁寧に!
○人材育成・ワークライフバランスの推
進!
保育所待機児童対策、養育支援及び安心して
地域で子育てができる環境づくりに取り組みま
す。また、切れ目のない子育て支援を行うとと
もに、地域・学校と連携して、次代を担う青少
年の健全育成に取り組みます。
○ 保育所待機児童ゼロの継続
○ 切れ目のない子育て支援
○ 地域で子育て応援事業
○ 保育園魅力アップ事業
○ 養育支援の推進
○ 地域連携による青少年健全育成
施策 4 住み続けたいまちづくり
地域の美化活動や、ごみの減量化に向けた地
域・家庭の取組を支援します。また、地球温暖
化対策の周知や身近な生活環境改善に取り組む
と共に、区の花ひまわりを通じた魅力づくりや
地域活動応援標語ロゴマーク
地産地消などふるさと意識を高める取組を進め
ます。
○ みんなでつくるふるさと港南事業
○ 環境・美化活動支援
ス リ ム
○ ヨコハマ3R夢!推進事業
59
保土ケ谷区
昭和52年4月1日制定
昭和2年10月1日創設
〒240−0001
保土ケ谷区川辺町2−9
TEL 334−6262(総合案内)
FAX334−6390
人 口 204,
034人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 91,
186世帯
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 21.
81㎞
(平成26年4月1日現在)
(平成元年11月4日制定)
区の花 すみれ
(平成元年11月4日制定)
区の鳥 カルガモ
(平成4年3月4日制定)
区の色 ほどがやグリーン
区の木 ハナモモ、シイノキ (平成19年10月7日制定)
ホームページアドレス
http://www.city.yokohama.lg.jp/hodogaya/
る交通安全対策、防犯対策など、安全・安心・
あゆみ
快適な暮らしを支える取組が求められています。
慶長6(1601)年、東海道に宿駅の制度が定
また近年は核家族化や少子高齢化が進み、地
められた際、江戸から4番目の宿場として、東
域のコミュニケーションが希薄になる中で、身
海道保土ケ谷宿が誕生し、以来、保土ケ谷は江
近な地域での福祉、子育てや区民利用施設の充
戸時代を通じて交通・経済・文化の要所として
実など、地域のつながりを強化することが重要
にぎわいました。
になっています。
明治に入ると東海道線「程ケ谷駅」が開業、
さらに、市の中心部に近い立地にありながら、
帷子川下流域に工場が進出し、内陸の工業地帯
水や緑などの自然環境に恵まれており、帷子川
として発展しました。
沿いの「水の軸」、区の西部に残された緑を南
たちばな
昭和2年4月に、橘樹郡保土ケ谷町、都筑郡
北に結ぶ「緑の軸」、旧東海道沿いの「歴史の軸」
西谷村が横浜市に編入され、同年 10 月に人口
として「水と緑と歴史のトライアングル」を構
38,118 人で保土ケ谷区が誕生。その後、高度経
成し、貴重な地域資源となっています。
済成長による人口急増のため、昭和 44 年に旭
平成 26 年度区政運営方針
区を分区し、現在の姿となりました。
平成 19 年 10 月1日には、区制 80 周年を迎
えました。
〜いつまでも住み続けたいまち
保土ケ谷 〜
現 況
平成 19 年度から継続して、「いつまでも住み
保土ケ谷区は、横浜市のほぼ中央に位置し、
続けたいまち 保土ケ谷」を基本目標に掲げて
帷子川と今井川が流れ、鉄道や道路の通る低地
業務に取り組んでいます。
と、それらを取り囲む丘陵地からなる起伏に富
さらに、今年度は、地域の皆さんとともに、
んだ地形です。川や鉄道に沿った低地部は、駅
活力あるまちづくりを進めていきたいという思
を中心に市街地を形成し、丘陵部は落ち着きの
いから、「誰もが輝く、いきいきとしたまちづ
ある成熟した住宅地となっています。
くり」というサブテーマを加えています。
このような状況から、相鉄線連続立体交差事
業や神奈川東部方面線の整備など交通の利便性
向上のほか、浸水やがけ崩れなどの災害防止対
策、狭あい道路の整備と歩行者空間の確保によ
60
■目標達成に向けた施策
■目標達成に向けた組織運営
基本目標を実現するために、区の現状と課題を
窓口や地域において、区民の皆さんからの相談
ふまえて、6 つの重点施策を推進します。
やニーズを的確に把握し、課題解決に向けて、関
係部署が横断的に取り組み、区民の皆さんに信頼
◆ひと・もの・場のつながりが
生み出す地域の活力
される区役所をめざします。
自治会町内会、区民会議、委嘱委員、各種活動
◇来庁者に満足いただけるサービスを
団体などの様々な担い手の連携による「自助・共
職員一人ひとりが行政のプロフェッショナルと
助の土壌」づくりや、地域資源の活用を進めます。
しての誇りを持ち、スキル向上、ノウハウの共有・
継承を行い、的確・迅速・丁寧な対応で、一歩先
◆防災・防犯をはじめとした
安全・安心なまちづくり
のサービス提供をめざします。
自治会町内会や関係団体と連携し、自助・共
◇地域の視点に立った事業推進
地域の課題やニーズの把握にあたっては、地域
助による防災・減災、交通安全などの取組を進
の視点から積極的に情報を収集し、いきいきとし
めます。
たまちづくりに向けて、地域の皆さんとともに事
業を推進します。
◆支えあいから始まる
身近な暮らしの安心 ・ 充実
◇“チーム保土ケ谷”で信頼・
身近・親しみある区役所づくり
地域福祉保健計画の推進や高齢者の健康づく
り、障害のある方の社会参加の支援などの取組
職員同士のコミュニケーションを大切にして、
を進めます。
「タテ・ヨコ・ナナメ」のつながりを強めることで、
区民の皆さんに信頼・身近・親しみを感じていた
◆未来を担う子どもたちの育成
だける区役所づくりを進めます。
地域全体で子育て支援する環境づくりや、元
気な保土ケ谷の子どもたち(がやっこ)の育成
■主な事業・取組
などの取組を進めます。
・災害対策推進事業(20 万区民の自助・共
助による減災運動)
◆次世代につなげる魅力あるまちづくり
・きらり☆シニア事業
地域資源の魅力アップや 3R 夢プランの推進、
・保土ケ谷ほっとなまちづくり推進事業
温暖化対策など、魅力あるまちづくりを進め、
・ほどがや happy 子育て
次世代に引き継ぎます。
〜妊娠期からの安心サポート〜
・読書活動推進事業
◆信頼され、親しまれる
身近な区役所づくり
・保土ケ谷宿を未来につなげる
みちづくり事業
保土ケ谷区への愛着と、区民の皆さんへの傾
聴の姿勢をもって、丁寧 ・ 迅速な対応を基本と
したサービスを提供します。
61
旭区
昭和58年2月20日制定
昭和44年10月1日創設
〒241−0022
旭区鶴ケ峰1−4−12
TEL 954−6161(総合案内)
FAX951−3401
人 口 248,
236人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 102,
463世帯
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 32.
78㎞
区の花 アサガオ
区の昆虫 ホタル
区の木 ドウダンツツジ
区のマスコット あさひくん
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
中区
港南区
(平成26年4月1日現在)
磯子区
栄区
(平成元年2月4日制定)
(平成元年2月4日制定)
(平成11年10月31日制定)
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/asahi/
大規模公園がある、水と緑に恵まれた区です。
あゆみ
区内には二俣川駅など相鉄線の4つの駅があ
旭区は、明治4年の廃藩置県で神奈川県都筑
り、横浜へのアクセスも良好で、区誕生(昭和
郡となり、
22 年の市町村制による西谷村(一部)
、
44 年)以降、市西部の住宅都市として発展を
都岡村、二俣川村を経て、昭和2年と 14 年に横
続けてきました。
浜市に合併、保土ケ谷区に編入されました。
現在、神奈川東部方面線(相鉄・JR 直通線
大正 11 年頃の資料によると、都岡村 680 戸、
及び相鉄・東急直通線)の整備が進んでおり、
二俣川村 650 戸、あわせて 4,500 人ほどが養蚕
東京都心部へのアクセス向上が期待されていま
等を副業とした農業を行っていました。
す。また、二俣川駅南口では再開発事業が進め
大正 15 年に厚木・二俣川間に神中鉄道(現・
られており、横浜市西部地区の機能強化に向け
相模鉄道)が開業、昭和8年には横浜までの全
た取組が進んでいます。
線が開通しました。
区の高齢者数は市内第1位、高齢化率は同第 2
第二次世界大戦後開発が進み、次第に住宅
位にあり、高齢者をはじめとした区民の健康づく
が増え始め、24 年に保土ケ谷区役所鶴ケ峰出
りや地域の福祉を推進し、区民の誰もが安心して
張所ができました。当時の人口は 17,384 人
住み続けられるまちづくりが求められています。
(3,
282 世帯)でした。30 年頃から大規模な開発・
宅地化が進み、44 年には保土ケ谷区から分区
して、人口 139,812 人(37,082 世帯)の旭区
が誕生しました。
平成 21 年には旭区誕生 40 周年を迎え、マス
コットキャラクターあさひくんが誕生しまし
た。
現 況
旭区は、人口が市内第 5 位、面積が同第 3 位
の、18 区の中でも比較的大きな区です。
旭区マスコットキャラクター 「あさひくん」
起伏に富んだ地形が大きな特徴で、中央部を
帷子川が流れ、北部にはズーラシアを含む横浜
動物の森公園、南部にはこども自然公園という
62
平成 26 年度 旭区区政運営方針
主的な活動を支援します。さらに、区の魅
力・愛着度を高める身近な存在として、旭
区マスコットキャラクター「あさひくん」
Ⅰ 基本目標
の活用とPRにも引き続き取り組みます。
「安心」
「健やか」「ふるさと」旭
Ⅲ 基本目標達成に向けた組織運営
Ⅱ 基本目標達成に向けた施策
地域の課題・区民のニーズに沿った各種
基本目標達成に向けて組織全体で重視し共
施策・事業を実施するため、基本目標達成
有していくため、基本目標達成に向けた組織
に向けた施策を次のとおり掲げました。
運営を次のとおり掲げました。
◇つながり
地域の方々、関係機関、組織内部など、
様々なつながりを大切にし、連携しながら、
目標に向かって取り組みます。
1 安心ある暮らし
高齢者も障害のある方も、誰もが住み慣
れた地域で安心して生活ができるように、
居場所づくりや支援体制づくりに取り組み
◇共 感
相手を考え、理解し、信頼関係を築きま
す。地域の方々と、また、職員同士が、思
いを一つにして取り組みます。
ます。また、災害に備え、地域防災拠点等
での訓練の支援や備蓄品の整備により、拠
点機能を強化し、地域の災害対応力を高め
ます。
平時においても災害時においても、地域
◇現場主義
全職員が現場第一主義を実践します。地
域の特色を肌で感じ、活動を支援し、協働
して元気な旭区を実現します。
の力と関係機関の連携を強化し、安全・安
心なまちづくりを進めます。
2 健やかに年を重ねる
地域の中で安心して子育てができるよう、
保育所を子育て支援の拠点として支援に取り
組みます。また、小・中学生にもボランティ
ア活動等を通じて地域の活動に興味を持って
もらえるような取組を行い、未来を担う子ど
もたちの成長を地域全体で見守ります。
さらに、子どもから高齢者まで多くの区民
の皆さまがいきいきと健康に年を重ねていけ
るよう、健康づくりに関する様々な取組を行
います。
3 「ふるさと」の魅力を育む
区の中央を帷子川が流れ、水と緑に恵ま
れた自然豊かな旭区を「ふるさと」として
実感し、愛着を持ってもらえるよう、「ふ
るさと」の自然や環境に触れ合う取組を進
めます。
また、活発に活動されている地域の力を
大切にし、各地域の課題や特色に応じた自
帷子川環境学習
63
磯子区
昭和58年10月29日制定
青葉区
昭和2年10月1日創設
〒235−0016
磯子区磯子3−5−1
TEL 750−2323(総合案内)
FAX750−2530
都筑区
港北区
緑区
瀬谷区
(平成26年4月1日現在)
210世帯
世帯数 72,
(平成26年4月1日現在)
面 積 19.
02㎞
区の木 ウメ
区の花 コスモス
ホームページアドレス
神奈川区
旭区
人 口 162,
522人
2
鶴見区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
港南区
(平成26年4月1日現在)
(昭和62年10月1日制定)
(昭和62年10月1日制定)
中区
磯子区
栄区
金沢区
http://www.city.yokohama.lg.jp/isogo/
連なる斜面緑地、円海山を中心とする広大な緑
あゆみ
地などの“緑”を将来に向けて継承していくと
昭和2年に人口約3万人で誕生した磯子区
ともに、そこに暮らすだれもが安心して便利で
は、高級住宅地・海水浴場・漁業・ノリの養殖
快適に暮らすことができるまちづくりの方向性
等で知られていました。当時の海岸線は、現在
を示しています。
のほぼ国道 16 号に沿うところにありました。
「水と緑の拠点」として、平成 22 年4月に、
「杉
昭和 23 年に磯子区の一部が金沢区に分区。
田臨海緑地」が一部オープンし、区民を中心と
34 年に始まった根岸湾の埋め立てにより、臨
した団体で管理・運営を行っています。また、
海部は京浜工業地帯の一翼を担うようになりま
堀割川においては、歴史や魅力を発信するため
した。また、JR根岸線の延伸に伴い丘陵部の
の区民等による活動が活発に行われています。
開発が進み、30 年代から 40 年代にかけて人口
磯子区がいつまでも魅力あるまちであり続け
が急増しました。
るよう、商店街の振興や「磯子の逸品」の普及、
こうして磯子区は、古くからの町並みと高度
音楽祭やダンスまつりの開催など文化活動の支
経済成長期に開発された新興住宅地、そして臨
援等、にぎわいと魅力あふれるまちづくりに取
海部の工業地帯と緑豊かな丘陵地・斜面緑地と
り組んでいます。
いった多様性を持つ区へと成長してきました。
また、誰もが安全で快適に暮らせるまちづく
りを進めるため、平成 26 年3月に鉄道乗降客
現 況
数や公共施設などが多い「杉田駅・新杉田駅周
磯子区は市域の東南に位置する南北に細長い
辺地区」のバリアフリー基本構想が策定され、
形状になっています。根岸湾に面した海岸部分
バリアフリー化の課題解消に向けた取組が行わ
の平地とそれを囲む丘陵地からなり、その境に
れています。
は斜面緑地が点在しています。また、南部の峰・
氷取沢には市内でも有数の大規模な緑地が広が
っています。
平成 15 年 8 月、
「磯子区まちづくり方針」(横
浜市都市計画マスタープラン・磯子区プラン)
を定め、概ね 20 年後の将来を見据えたまちづ
くりの目標を「水と緑に抱かれた 人にやさし
磯子区マスコットキャラクター 「いそっぴ」
い快適な街」としました。この目標は、磯子区
を特徴づける海、堀割川、大岡川などの“水”と、
64
平成 26 年度区政運営方針
○子育てサポートシステムの普及による地域
ぐるみの子育て支援
磯子区では、“「地域の人たちとともにつくる 暮らしやすいまち・いそご」を目指して”を運営
■私たちの施策としての取組
方針の基本目標に定め、大切だと思う取組、3つ
1 地域のにぎわいや元気を創出する魅力あるまち
の施策の柱と毎日の業務での取組、それぞれの施
(1)文化あふれるまち磯子に取り組みます
策についての主な事業・取組とその達成指標を定
○「杉田劇場」と共催による第 2 回磯子音楽
めています。
祭の開催
また、運営方針の策定にあたっては、区が行う
○青少年のための第 3 回 ISOGO ダンスまつ
政策、事業、サービス等を評価・検証する磯子区
りの開催
事業評価委員会からの意見も参考にしています。
(2)地域のにぎわいや魅力づくりに取り組みます
○「磯子まつり」及び「健康づくりフェスタ」の開催
■私たちが大切だと思う取組
◇地域の課題解決に向けた土台づくり
○磯子の見どころを紹介するガイドブックの発行
○区商店街連合会と連携した商店街朝市の開催継続
(1)様々な団体による「地域の場づくり」を
2 安全・安心で住みやすいまち
支援します
(1)減災意識の向上や防災対策に取り組みます
○地域の様々な団体が意見交換を行う場 ( コ
○地域防災拠点訓練での災害時医療の周知
スモスミーティング ) の開催
○防災拠点、防災ボランティア団体、企業・
○自治会町内会と地域の団体が課題解決に取
鉄道の防災力の強化
り組む事業への支援(地域運営補助金)
(2)温暖化対策やごみの削減に取り組みます
(2)身近な地域活動の「担い手」の育成を支
○「こどもエコフェスタ」等の環境行動推進
援します
イベントの開催
○連続講座の開催による自治会町内会活動の
○乳幼児健診等での子育て世代を対象とした
担い手発掘
ごみの減量推進活動
○区民活動支援センターによる担い手育成講座
3 ともに支えあう、ぬくもりのあるまち
(1)「楽しく」「不安なく」子育てできる環境
◇身近な地域で取り組まれている活動へ
の継続支援
を充実させます
○子育て不安の解消を目指した「こんにちは
(1)地域の力を生かしたまちの活性化に向け
赤ちゃん訪問事業」の実施
た取組を支援します
○待機児童ゼロを目指した保育所の整備等及
○環境事業推進委員・3R応援隊等と連携し
び出張相談等によるきめ細かな情報提供
たごみの減量推進活動
(2)高齢者や障害のある方の暮らしを支えます
○磯子区子ども会連絡協議会の活動に対する支援
○認知症の正しい理解を進めるための認知症
(2)災害時に備えた自助・共助による取組を
サポーター養成講座の実施
支援します
○地域包括支援センターと連携した「磯子区
○安心・安全マップの作成
版エンディングノート」の活用推進
○地域と小中学校が連携した防災訓練の実施
○障害児と家族がリフレッシュできる機会の
○自治会町内会における災害に備えた要援護
提供(学齢障害児サポート事業)
者支援の取組
(3)身近な地域での見守り・支えあいの取組
■私たちの毎日の業務での取組
親切・丁寧・迅速な区民サービスを提供します!
を支援します
○第2期磯子区地域福祉保健計画「スイッチ
(1)区民サービスを向上させます
ON磯子Ⅱ」の推進
(2)市税と保険料の滞納整理に取り組みます
○保健活動推進員と地域の関係団体との連携
(3)適切に事務を執行します
による健康づくり講座・教室の実施
○介護予防促進のための「元気づくりステー
ション」活動支援
65
金沢区
昭和62年3月16日制定
昭和23年5月15日創設
〒236−0021
金沢区泥亀2−9−1
TEL 788−7878(総合案内)
FAX784−9580
人 口 203,
674人
(平成26年4月1日現在)
311世帯
世帯数 87,
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 30.
68㎞
(平成26年4月1日現在)
区の木 ヤマザクラ
区の花 ボタン
(平成 5 年10月18日制定)
(平成 5 年10月18日制定)
ホームページアドレス
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
中区
港南区
磯子区
栄区
金沢区
http://www.city.yokohama.lg.jp/kanazawa/
残る野島公園のほか、海の公園、八景島、金沢
あゆみ
自然公園など、海・山両方の豊かな自然に恵ま
金沢は古くから交通の要所として、また全国か
れています。
ら鎌倉への海上輸送物資の荷揚げ場として栄えま
また、鎌倉文化を現代に伝える県立金沢文庫、
した。江戸時代に入ると、江ノ島参りの人々で観
称名寺に代表される歴史的・文化的資産や名所・
光地としてにぎわい、明治になってからは別荘地
旧跡が数多く残っており、これらの地域資源を
として多くの文化人が訪れるようになりました。
楽しみに、毎年多くの観光客が金沢区を訪れて
昭和 11 年に久良岐郡から横浜市磯子区に編
います。
入され、昭和 23 年5月 15 日に磯子区より分区
さらに、関東学院大学と横浜市立大学の2つ
して、現在の金沢区が誕生しました。
の総合大学があり、約1万5千人もの学生が学
昭和 30 年代からは内陸部の宅地開発が進み、
ぶ学園都市です。
昭和 46 年からは臨海部において大規模な金沢
金沢区では、これらの特徴を活かして、様々
地先埋立事業が始まり、市内内陸部に散在して
な活動を行っています。主な事業として、①豊
いた多くの工場等を集積するための工場用地や
かな自然の恵みを活用した特産物や商品が地域
新たな住宅用地の整備が行われました。
経済の活性化や観光客の集客につながるよう、
平成元年には、金沢シーサイドラインが開通
金沢として誇れる逸品を「金沢ブランド」とし
し、その後、海の公園、横浜八景島及び横浜ベ
て、37 品認定(平成 26 年3月現在)。認定さ
イサイドマリーナなども整備され、市の内外で
れた逸品については、パンフレットでのPRな
広く紹介されています。
ど、区の魅力として情報発信しています。②平
平成 20 年には、金沢区は区制 60 周年を迎え、
成 20 年 11 月には、両大学と金沢区役所で協定
各種記念イベントが実施されました。
を締結し、キャンパスタウン金沢として、教員
や学生による地域活動への支援、区役所独自の
現 況
インターンシップ受入れなど、大学を活かした
金沢区は横浜市の南端に位置し、東は東京湾
まちづくりを進めています。③平成 21 年9月
に面し、南は横須賀市、逗子市、鎌倉市に、西
には、金沢八景駅前の空き店舗を活用し、観光
は栄区に、北は磯子区に接しています。区の大
活動拠点 「 マイタウン金沢八景(愛称:さわさ
部分は起伏の激しい丘陵地で、概ね標高 100 m
わ)」 を開設(平成 25 年 11 月仮設店舗「せと
前後の山が入り組んだ地形になっています。
こみち」へ移転)。NPO法人横濱金澤シティ
特徴としては、横浜市内で唯一の自然海岸が
ガイド協会、金沢八景共栄会、両大学の学生が、
66
地元商店街や地域の活性化を目指し、協働して
がり 」 を実感できる、安全で安心して住み続
活動しています。
けられる、魅力あふれるまちを目指します。
1 金沢の魅力をもっと発信!歴史、自然、観光、
平成 26 年度の金沢区運営方針
大学、産業のまち金沢
平成 26 年度の運営方針については、昨年度の取
歴史資産・産業など金沢の特徴を生かし、
組を検証し、その結果を反映させるとともに、統計
大学との連携を進め、もっと見たい、もっと
結果や 「 地域支援チーム 」 が地域の皆さまと一緒に
知りたいと思えるような金沢の魅力を伝える
考えた区民ニーズ等を踏まえ、策定しました。
事業を展開します。
2 すくすく育て!かなざわっこ
■基本目標
子どもたちが地域の中で健やかに育つため
「地域の皆さまと共に考える、挑戦する、つ
に、金沢で子育てがしたくなる、きめ細かな
くる!~訪れたい、住みたいまち・環境未来都
支援に取り組みます。
市 金沢を目指して~」
3 いつまでもいきいき暮らそう!健康づくり
基本目標には、「環境未来都市」というまち
誰もがいきいきと健康で生きがいを実感
の目標像を新たに示しました。
し、地域のつながりの中で安心して住み続
金沢区は、平成 19 年をピークに人口減少が
けたくなるまちをつくります。
進み、平成 25 年度は 24 年度に比べ、約 1,600
4 防災力 ・ 災害対応力、アップ!
人の減少となり、18 区の中で一番減少してい
災害発生時に、地域防災拠点の円滑な運
ます。金沢区の人口減少の特徴は、15 歳~ 64
営ができる人材育成に取り組むとともに、
歳の年齢層を中心として区外転出者の増加が顕
工業地域も含めた地域間の連携を図り、共
著なことです。この年齢層で、約 3,000 人減少し、
助の仕組みを拡充します。
15 歳未満の子どもたちも約 600 人減少しまし
た。その結果、少子高齢化も進み、高齢化率は
<区役所がすすめる区民サービスの向上>
平成 26 年4月現在でほぼ 25%となりました。
来庁される皆さまへの 「 まごころ 」 あふれる区役所づくり
金沢区の目指す環境未来都市では、少子高齢
区民の皆さまに、さらに信頼され親しまれる区
化社会への対応が重要な課題です。子育て世代
役所となるよう、「 金沢まごころ運動 」( 窓口応対
や高齢者の孤立化を防ぎ、世代間の交流を活発
等における区民の皆さまの満足度向上を目指した
にして地域のつながりを深め、さらに魅力ある
取組 ) を軸に区役所サービスの充実を図ります。
まち金沢にしていく。負の連鎖ではなく、社会
また、協働の拠点として、「 区民の皆さまに親
が活性化する好循環の未来を築いていきたいと
しまれる総合庁舎 」 をコンセプトに庁舎の再整備
いう思いが込められています。
を進めます。
また、自然や歴史、産業など、恵まれた環境
を区民の皆さまとともに、守り、創造していき
■目標達成に向けた組織運営
たいという思いも込められています。そのため
1 地域の皆さまとの顔の見える関係づくり
には、行政もチャレンジを続けてまいります。
に加え、オープンデータ ※ などのICT(情
報通信技術)を活用した協働を進めること
■目標達成に向けた施策
で、地域の皆さまとのつながりをより一層強
<地域の皆さまと一緒にすすめる施策>
め、地域の活性化につなげます。
「目指せ!環境未来都市」
2 地域支援チームなどチーム力を向上し、区
少子高齢化や地球温暖化などの社会的課題
全体で取り組む組織風土を高めます。
に対応するため、地域、企業、大学などの皆
3 職員一人ひとりの知識・行動力を向上させ、
さまと力を合わせて新しい仕組みやサービス
地域の皆さまと取り組む姿勢を高めます。
を創りだせるようチャレンジします。
※オープンデータとは・・・
行政が保有する公的な情報を、誰もが自由に使え、再利用
や再配布が可能なデータとして提供する取組
「 金沢の魅力 」、「 子育て 」、「 健康 」、「 防
災 」 などを皆さまと共に進め、誰もが 「 つな
67
港北区
昭和63年5月制定
昭和14年4月1日創設
〒222−0032
港北区大豆戸町26−1
TEL 540−2323(総合案内)
FAX540−2209
E-mail:[email protected]
人 口 339,
530人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 160,
931世帯
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 31.
37㎞
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
港南区
(平成26年4月1日現在)
区の木 ハナミズキ
区の花 ウメ
中区
磯子区
栄区
(平成3年5月11日制定)
(平成3年5月11日制定)
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/
に 31.8%あったものが平成 21 年度には 26.5 %
あゆみ
に減少しており、緑の保全や創造、鶴見川の治
港北区は市北部に位置し、鶴見川流域の平野
水・活用、地球温暖化防止など環境問題への取
部と多摩丘陵に連なる丘陵部から成っていま
組を進めていく必要があります。
す。昭和 14 年4月都筑郡数か村の横浜市編入
に伴い、現在の港北・緑・青葉・都筑区の区域
■産業・経済 を合わせた人口5万人あまりの行政区として誕
工業は横浜市内で最大の事業所数を抱え、主
生し、昭和 30 年代後半ごろからは、東海道新
に金属製品、情報機器などの製造を担っていま
幹線・第三京浜道路等の開通に伴い、目覚しい
す。また商業についても、市内で事業所数が2
発展を遂げてきました。
位、従業員数が 3 位で、経済活動は活発です。
その間、昭和 44 年に緑区を分区し、平成6
農業は農家数が市内で上位に位置し、野菜では
年の行政区再編成により、区の北西部地域が都
ほうれん草や小松菜、果樹では柿や梨が主要な
筑区に編入され、現在の港北区になりました。
栽培品です。
平成 21 年には、区制 70 周年を迎えました。
■道路・交通 道路は横浜環状北線(第三京浜港北インター
現 況
チェンジ~横羽線生麦ジャンクション)や都市
■人(子ども・高齢者等)
計画道路等の道路網整備が進められています。
港北区は市内最大の人口を有し、現在は約 34
鉄道は区内に JR 東海道線・横浜線、東急東横線、
万人の区民の皆さんが生活しています。大規模
市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインの5
なマンション建設もあり若い世代の割合が市平
路線が通っていますが、これらに加え、神奈川
均と比べ高く、出生数も 3,490 人(平成 25 年 1
東部方面線(相鉄・東急直通線)の整備が進め
年間)と市内最多です。一方で、65 歳以上の高
られています。
齢者数も今後急激な増加が予想されています。
■自然・生活環境
区内には自然も残っており、市民の森などの
緑地や市内唯一の一級河川である鶴見川では市
民の皆さんが散策などを楽しみ、市民団体が環
境学習などの活動をしています。
C
一方、住宅開発などから緑被率は平成9年度
68
横浜市港北区 ミズキー
平成 26 年度 港北区 区政運営方針
Ⅰ
基本目標
~活気にあふれ、人が、地域がつながる「ふるさと港北」を目指して~
●だれもが安心していきいきと暮らせるまちを目指します。
●港北区の魅力を内外に広く伝え、にぎわいのある区をつくります。
●職員の「4 つの仕事力」を高め、地域力のさらなる向上を支援します。
Ⅱ 目標達成に向けた組織運営
地域との協働のさらなる推進
自治会・町内会、地域で活動する様々な団体や企業の皆様などとの対話・交流をいっそう
進め、課題解決に向けた地域の取組を支援していきます。
「4つの仕事力」・チーム力の向上
全職員が、区役所職員として備えるべき「4つの仕事力」を高めます。また、職場の垣根
を越えて、同じチーム意識のもと、情報や課題・目標を共有し、職員一人ひとりがお互いに
協力しながら、区民満足度の向上に取り組みます。
4つの仕事力
聴く力
考える力
区民・地域の要請を真摯に受け止め、
区民ニーズを的確に把握していきます。
区民の視点に立ち、前例にとらわれず、
何をどのようにすべきかを考えていきます。
行動する力
伝える力
区民と手を携えながら、自ら積極的に
仕事や課題に取り組んでいきます。
区民の目線に立ち、丁寧で分かりやす
い説明と対応に努めます。
Ⅲ 目標達成に向けた施策
1 活気にあふれる
まちづくり
・港北区の魅力を発信し、区
民 が 地 域 へ の 愛 着 を 深 め、
地域が一体となってその魅
力を育むような取り組みを
進めます。
・区民の関心が高く、活動が
盛んな芸術文化活動や、地
域のスポーツ活動の振興を
図り、活気にあふれ、にぎ
わいのあるまちづくりを進
めます。
2 地域で支えあう福祉のまちづくり
・乳幼児を抱える世帯、高齢者、障害児・者など誰
もが安心して暮らせる福祉保健のまちづくりを進
め、地域の担い手の発掘・育成や住民同士の交流
を促進します。
・区民が身近な生活課題を解決できるよう、関係団
体との協働により支援します。
3 安心して暮らせる地域社会
・最新の地震被害想定を踏まえた区防災計画に基づ
き、より効果的な防災・減災対策を実施します。
・区民一人ひとりの防災・防犯意識の向上や、地域
で助け合う活動を支援します。
・道路・公園などを安全に利用できるよう適切に維
持管理します。
69
緑区
平成元年7月1日制定
昭和44年10月1日創設
〒226−0013
緑区寺山町118
TEL 930−2323(総合案内)
FAX930−2225
人 口 179,
078人
(平成26年4月1日現在)
416世帯
世帯数 73,
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 25.
42㎞
区の花 シラン
区の木 カエデ
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
港南区
(平成26年4月1日現在)
(平成6年11月6日制定)
(平成6年11月6日制定)
中区
磯子区
栄区
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/midori/
あゆみ
現 況
緑区は、横浜市の北西部に位置し、鶴見川と
緑区は区名のとおり緑が豊富で、緑被率(区
の面積に対する緑地の割合)は、42.8 パーセン
トと 18 区中一番高い数値(平成 21 年度調査)
になっています。
区内に残る緑の多くは市街化調整区域にあっ
て開発が抑制され、一部は緑地保全地区や市民
の森として積極的に保全されています。しかし
近年、市街化調整区域内に老人福祉施設などが
数多く建設され緑が減少しています。緑区の貴
重な財産として保全するとともに、適切な管理
を行っていく必要があります。
その支流の恩田川に沿うように、東西に細長い
区域となっています。また地形は、鶴見川に流
れ込む短い支流の流域にあたる丘陵地と、鶴見
川が流れる低地から構成されています。
江戸時代には、主に農業地帯でした。明治以
降には養蚕が盛んになり、明治 41 年には、生
糸を横浜港に運ぶため横浜線が開通、同時に中
山駅と長津田駅が開業しました。その後、中小
規模の団地開発が始まる中、地元住民の請願に
より昭和 37 年に鴨居駅が、また周辺の土地区
一方、区内を横断している横浜線沿線では4
駅を中心に住宅地や商業地が広がり、それぞれ
に特色のある街並みが形成されています。しか
しながら、区画整理や再開発事業を実施したと
画整理にともない、昭和 54 年に十日市場駅が
それぞれ開業しました。そして、平成 20 年に
は市営地下鉄グリーンライン(4 号線)が開通
し、中山駅に接続しました。
ころを除き、各駅周辺地区では、道路や駅前広
場などの都市基盤施設の整備がまだ十分ではな
昭和 40 年ごろからは工業集積が進みました
が、一方で川沿いの市街化調整区域では浜なし
いので、都市計画道路の整備、市街地再開発事
業などを通して、渋滞の解消や安全な歩行空間
の確保など、交通環境の改善を進めています。
に代表される果樹園が広がるなど、都市農業も
育成されてきました。また、丘陵地の市街化調
整区域では、農地を維持するとともに、自然を
生かした大規模な公園の整備や市民の森の指定
により自然豊かな環境が保全されてきました。
昭和 14 年に都筑郡(現在の緑区を含む。
)が港
北区に編入され、44 年には港北区の分区が実施
され緑区が誕生しました。さらに、平成6年の行
政区再編成により、現在の緑区、青葉区そして都
筑区の一部に分かれ、現在に至っています。
緑区キャラクター ミドリン
70
平成 26 年度区政運営方針
目標達成に向けた施策
基本目標
1 安全・安心なまち
防災・減災、防犯、感染症予防等について、
「安全・安心、みんなにやさしいまちへ」
適切な情報発信を行うとともに、地域との協働
緑区が区民の皆さまから愛され、いつまでも住み
による取組や地域の主体的な取組の支援により、
続けたい魅力あふれるまちとなるよう、区役所が
緑区全体の危機管理対応能力を高めます。また、
区民の皆さまのこころ豊かな生活をサポートしま
災害発生等の緊急時には地域や関係機関との情
す。また、地域課題の解決や地域の活性化に向け
報共有を徹底し、迅速かつ適切に対応します。
て、区民の皆さまとともに取り組んでいきます。
●災害に強いまちづくり
目標達成に向けた組織運営
●安全・安心な環境づくり
■適切に行政サービスを提供します■
●暮らしの衛生の推進
証明書等の発行や各種相談・支援、公共施設
2 いきいき暮らせるまち
の管理・運営をはじめ、基本的な行政サービス
高齢社会への対策や、障がい児・者の自立支
を適切に行います。区民の皆さまへの「わかり
援や社会参加の促進、子どもの健全育成、子育
やすい説明」など、区役所の全部署で丁寧かつ
てに対する不安や負担の軽減等に向けた取組に
正確・迅速なサービスを提供します。また、区
より、全ての方にとってやさしい、安心して暮
民の皆さまの声を真摯に受け止め、ニーズを的
らせる地域社会の実現を図ります。また、誰も
確に把握し、区政・市政への反映に努めます。
が元気で自分らしく過ごせるよう、区民の皆さ
まの健康づくりを進めます。
■地域と共に活力あるまちを創ります■
●「みどりのわ・ささえ愛プラン」の推進
地域力の一層の強化に向けて、区民の皆さま
● 地域における子育て支援
の自主的な活動等を、地区担当をはじめ区役所
● 地域における青少年の育成
職員が一丸となって支援します。また、自治会
● 高齢者・障がい者施策の推進
や関係団体、企業、大学、NPOなど様々な担
● 生涯にわたる健康づくりの推進
い手と連携・協力し、地域のさらなる活性化に
● 暮らしのなかのセーフティネット
向けた取組を進めます。
● よりよい窓口サービスの実現
■組織の枠を超え、緑区のチーム力を発揮します■
3 みどりの魅力あふれるまち
職員同士がコミュニケーションを活発に持
地域の農業や商業、芸術・文化活動の振興な
ち、目標や情報の共有を進めるとともに、新た
ど、区民の皆さま一人ひとりが緑区の魅力を実
な課題への対応等を積極的に進め、効率的・効
感できる取組を進めます。また、豊かな自然や
果的に業務に取組みます。
歴史をはじめとする緑区の魅力を横浜市の魅力
として広く発信し、緑区への関心や愛着を高め
ることにより、地域の活性化を図ります。
●みどりの魅力を活かした地域活性化
●区民による文化活動の振興
●地域の現状を踏まえたまちづくり
●環境行動の推進
●地域力の推進と市民活動の支援
71
青葉区
青葉区
都筑区
港北区
平成6年11月6日創設
〒225−0024
青葉区市ケ尾町31−4
TEL 978−2323(総合案内)
FAX978−2410
平成6年11月6日制定
人 口 307,
655人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 124,
065世帯
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 35.
06㎞
区の花 ナシ
区の木 ヤマザクラ
区のマスコット なしかちゃん
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
中区
港南区
(平成26年4月1日現在)
磯子区
(区制10周年を記念して平成16年11月6日制定)
(区制10周年を記念して平成16年11月6日制定)
(区制15周年を記念して平成21年4月12日制定)
栄区
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/aoba/ 携帯用アドレス http://m.city.yokohama.lg.jp/ao/content/ 多さです。また、農家戸数も市内で 2 番目に多
あゆみ
いですが、工業事業所数は市内で 3 番目に少な
い区となっています。
昭和 14 年、現在の青葉区域にあたる山内村、
中里村、田奈村は、横浜市に編入されました。
当時は静かな農村地帯でしたが、30 年代後半
青葉区マスコット・なしかちゃん
の高度成長期以降、宅地開発が進み 41 年の田
園都市線の開通を機に、急激に人口が増加しま
した。こうした中で、44 年には港北区から分
平成 26 年度 青葉区 運営方針
区して緑区となりました。その後も都市化が進
《基本目標》
み、61 年に北部支所開設、平成 6 年 11 月 6 日
住みつづけたいまち「青葉」
に行政区再編成で青葉区が誕生しました。
〜つながりから協働の拡大へ〜
現 況
《目標達成に向けた施策》
青葉区は横浜市北西部に位置し、区画整理に
よって計画的に開発された良好な居住環境が特
徴です。また、「丘の横浜」と呼ばれるとおり、
青葉区では、平成 25 年度に導入した地区担
丘陵が多く、谷本川や恩田川沿いに広がる田園
風景などの自然も残されています。
人口・面積はともに市内第 2 位を占め、特に
年少人口(0 ~ 14 歳)は市内で最も多く、また、
を行ってきました。
生産年齢人口(15 ~ 64 歳)も市内で 2 番目と
なっており、平均年齢 42.3 歳で市内で 2 番目
つづけたいまち「青葉」”を着実に推進、実現
当制等を通じ、地域とのつながりを深める取組
その過程で築いた関係を基盤に、26 年度は
区制 20 周年等を契機に地域との協働をさらに
進め、中長期的な区政運営の目標である“住み
していくことを目指して、以下の四つを柱に平
に若い区となっています。一方で、老年人口(65
歳以上)も年々増えており、高齢化が進んでい
ます。厚生労働省から発表された「平成 17 年
市区町村別生命表」によれば、青葉区男性の平
成 26 年度の区政を運営します。
1 子育てに寄りそうまち
均寿命は 81.7 歳で長寿全国 1 位、女性の平均
寿命は 88.0 歳で全国 7 位となっています。
出産にいたるまでの様々な支援や養育者同士
青葉区内の事業所数は、卸売・小売業が一番
多くなっていますが、教育・学習支援業が市内
で最も多く、医療・福祉の事業所が市内2位の
や負担軽減に向け、幅広く地域での子育て支援
の交流機会の提供などにより、育児不安の解消
を充実させます。
72
《目標達成に向けた組織運営》
【主な事業・取組】
・プレ子育て事業
課題解決に全力で取り組み、区民の皆さんの信
・オレンジ子育て事業[重点]
頼につなげます。
・どにち★ひろば(青葉区公民連携子育て支
区民の皆さんの要望や陳情、提案などをしっ
援事業)
かりと受け止め、その背景にある思いに「共感」
・待機児童対策
し、その解決に汗をかく、「共感と信頼」を区
政運営の基本的な理念とします。
2 安心していきいきと暮らせるまち
地域と連携した、防災力・防犯力の強化や健
取組姿勢
康づくりの増進、高齢者の生きがいづくりへの
豊富な経験・知識と地域活動に対する高い意欲
取組など、防災・防犯、健康・福祉といった身
をもつ地域の皆さんとともに、青葉区の多様な
近な安全・安心を実現します。
地域課題の解決に向けて、個々の職員のスキル
【主な事業・取組】
を活かし、区役所全体でチームを組み、全力で
・青葉区防災の街づくり事業【重点】
・災害時要援護者地域支えあい事業
取り組みます。
・障害者ふれあい事業
1 地域連携力のアップ
・区民サービス向上事業
・区民の皆さんと顔の見える関係を築き、地域
・地域での読書活動推進事業
の課題に共に向き合い、解決に向けて取り組
・地域包括ケアシステム(あおばモデル)の
みます。
推進
・様々な地域活動の相互連携の橋渡しや、担い
・健康づくり歩行者ネットワークの整備検討
手の育成により、新たな地域活動のきっかけ
づくりを行います。
3 地域の活力があふれるまち
地域との協働による課題解決や地域で活動す
2 職員力のアップ
る区民・団体の支援を行うとともに、区制 20
・個々の職員のスキルアップを目指し、職員間
周年等を契機とした地域協働の基盤づくりに取
で互いに学びあう風土を醸成します。
り組み、豊かで潤いのあるまちづくりを進めま
・現場や地域に足を運び、区の特徴や課題を肌
す。
で感じ、区民目線で物事を捉えます。
【主な事業・取組】
・区制 20 周年記念事業[重点]
3 組織力のアップ
・商店街・中小企業地域貢献支援事業
・組織内のコミュニケーションを活発化させ、
・青葉みらいおこし支援制度[重点]
情報や組織目標の共有化を進めます。
(協働による地域力応援事業)
・組織の垣根を越えて、互いに支え合い協力し
・スポーツ活動の場の整備
合って、効果的・効率的に業務を遂行します。
・市民利用施設の整備
4 大切な環境を守り育むまち
温暖化対策の普及や、再生可能エネルギー創
出事業の検討、地域と一体となった3R(ごみ
総量の削減等)の推進などにより環境行動の推
進を図ります。
【主な事業・取組】
・「丘のエコハマ」創エネ大作戦事業[重点]
・3R推進事業
・街路樹整備事業
どにち★ひろば(青葉区)公民連携子育て支援事業
73
都筑区
平成6年11月6日制定
平成6年11月6日創設
〒224−0032
都筑区茅ケ崎中央32−1
TEL 948−2323(総合案内)
FAX948−2228
人 口 209,
760人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 79,
317世帯
(平成26年4月1日現在)
2
(平成26年4月1日現在)
面 積 27.
88㎞
青葉区
都筑区
港北区
緑区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
区の木
(里山の木)ヤマモミジ、ヤマザクラ、コナラ、シデ
(人里の木)サルスベリ、モクセイ、ウメ
区の花 サクラソウ
鶴見区
戸塚区
中区
港南区
磯子区
栄区
金沢区
(平成11年11月6日制定)
(平成22年2月24日制定)ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/tsuzuki
が広がり、市内でも有数の農作物供給基地とな
あゆみ
っています。さらに南端の鶴見川沿いには市内
現在の都筑区にあたる地域は、昭和初期まで
屈指の工業地帯が形成されています。
は森や田園風景が広がるのどかな農村でした。
現在、都筑区を取り巻く状況は次のとおりです。
高度経済成長に入った昭和 35 年頃から、区の
1 人口増加が続くまち
南端の鶴見川沿いに鉄道や道路が整備され、工
市営地下鉄4号線の開通により利便性が更に
場群の進出が進みました。
向上し、現在も人口増加が続く、活気あふれる
昭和 40 年代に入ると、区の北部・中央部で
まちとなっています。
港北ニュータウン建設事業が始まり、区画整理
平成6年の区誕生当時、約 11 万人だった人
による計画的な開発が進みました。開発に伴い
口は、平成 22 年4月6日に 20 万人を突破しま
人口が急激に増加し、これに対応するため、平
した。
成4年に区役所の前身である港北ニュータウン
2 若いまち
行政サービスセンターを開設しました。
平均年齢は、横浜市 18 区の中で最も若い
平成5年には、市営地下鉄3号線が新横浜か
40.11 歳です。15 歳未満の人口(年少人口)割
らあざみ野まで開通し、翌平成6年には港北区
合も 17.4%と市内で最も高い区です。(数値は
と緑区の行政区再編成により都筑区が誕生しま
平成 26 年 1 月 1 日現在)
した。平成 20 年に市営地下鉄4号線(日吉〜
3 緑があふれるまち
中山間)が開通し、平成 26 年には区制 20 周年
都筑中央公園や大塚・歳勝土遺跡公園、茅ヶ
を迎えます。
崎城址公園など特色ある公園があるほか、生活
に身近な公園も数多く点在しています。
また、港北ニュータウンを中心に張りめぐら
現 況
された総延長約 15km にも及ぶ緑道は、都筑区
区の北部・中央部の港北ニュータウンでは、
ならではのものです。
里山型公園や緑道、歩行者専用道路などが計画
4 産業も盛んなまち
的に整備され、豊かな自然と都市が調和したま
生活の場としてのみではなく、産業の場・雇
ちづくりが進んでいます。区の中心となるタウ
用の場としても充実しており、職住のバランス
ンセンター地区では、業務・商業施設が集積し
が図られているまちです。また、広い農地も点
ています。
在し、農業も盛んです。
一方、区の南部では、大規模な農業専用地区
74
平成 26 年度区政運営方針
施策 2 こどももおとなもみんなが輝く
生まれる前から学齢期まで、将来を担うこど
もが健やかに成長できるよう切れ目のない支援
■基本目標 未来につなぐ 笑顔のつづき
都筑区は、11 月6日に区制 20 周年を迎えます。
これまで地域・団体・企業の皆さまと行政と
が力を結集し、にぎわいがあふれ、安心して健
をします。 また、地域での健康づくりを推進して、誰も
がいきいきと活躍できる社会を目指します。
やかに暮らせる都筑区づくりを進め、まちが大
きく発展しました。はたちの今、これまで築き
上げてきた礎の上に、さらなるふるさとづくり
●健康づくりスタートアップ
を進めます。
区役所は、人と人とが直接向き合う機会を持
ち、皆が支えあい、安心して住みやすい地域づ
くりの実現に向け、地域課題の解決への支援を
行うことにより、協働のまちづくりに取り組み
ます。
ラジオ体操
■5つの目標達成に向けた施策
施策 3 安心して暮らす
施策 1 まちがつながり にぎわう
災害時に、救える命を救うため、関係機関と
連携した訓練や災害医療体制の充実を図ります。
また、災害時に地域の被害を軽減する減災行動
や地域の支えあいの取組を支援します。
地域のつながりを強める取組を支援します。
また、区制 20 周年を契機として様々な事業に
取り組み、にぎわいを創出して、さらなるふる
さとづくりを進めます。
●地域のつながりづくり・緑づくりの推進
施策 4 豊かな環境を引き継ぐ
魅力資源である緑道等を安心して快適に使い
続けるため、自転車・歩行者の安全対策を検討
します。
また、将来を見据えた都市づくりを進めるた
め、まちづくりの目標や土地利用の指針を検討
します。
●グリーンマトリックスをいかした自転車・歩
行者安全対策
地域懇談会の様子
●魅力資源を活かしたにぎわいづくり
緑道の様子
ドイツクリスマスマーケット in 都筑
施策 5 共感と信頼の区役所づくり
職員一人ひとりが区民の皆さまの気持ちに寄
り添い、共感し、行動することにより、信頼さ
れる区役所を目指します。
75
戸塚区
昭和63年1月30日制定
昭和14年4月1日創設
〒244−0003
戸塚区戸塚町16−17
TEL 866−8484(総合案内)
FAX881−0241
人 口 274,
307人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 112,
168世帯
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 35.
70㎞
区の花 桜
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
港南区
(平成26年4月1日現在)
(平成11年4月1日制定)
中区
磯子区
栄区
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/totsuka/
[email protected]
Eメールアドレス
あゆみ
栽培や牛の飼育など農業や畜産業が盛んです。
その一方、戸塚駅周辺のまちづくりは着々と
進んでいます。長年、戸塚駅周辺の東西の交通
を分断し、交通渋滞を引き起こしていた「開か
ずの踏切」解消に向け進められている、JR 線
の地下を通る都市計画道路柏尾戸塚線のトンネ
ル工事は、いよいよ平成 26 年度末に完成の予
定となりました。
区内の主な施設整備としては、小売業やサー
ビス業での創業などを目指す女性が、本格的な
事業開始に先立ち、試験的に販売やプロモーシ
ョン活動を行うスペースを市営地下鉄戸塚駅構
内に整備し、26 年秋ごろに運営開始を予定して
います。また、特別養護老人ホーム恒春の丘(舞
岡町)と戸塚小学校の増築工事を行い、入所定
員を増やしたり、児童数の増加に対応します。
俣野町に、昭和初期の郊外邸宅の面影を残す、
緑豊かな俣野別邸庭園の整備を進め、29 年春
の全面公開を予定しています。
戸塚区は、昭和 14 年に戸塚町ほか7か村が
鎌倉郡から横浜市に編入され、誕生しました。
30 年代以降、道路や鉄道などの交通網の整
備により宅地開発が進み、人口が急増したこと
から、44 年に区の北側が瀬谷区として分区し
ました。その後も人口が増え続け、61 年に区
の西側が泉区に、南側が栄区として分区し、現
在の戸塚区の姿になりました。
区の中心を流れる柏尾川は、川沿いの桜並木
とともに古くから区民のシンボルとして親しま
れてきました。そこで、区制 60 周年(平成 11 年)
を記念し、この柏尾川の桜並木に代表される
「桜」を区の花に指定しました。
また、戸塚区は、東海道や戸塚宿をはじめと
した名所旧跡が数多くある歴史の街でもあり、
平成 16 年には戸塚宿開宿 400 周年を迎えました。
平成 21 年には区制 70 周年を
記念して、区民公募による戸塚
区のマスコットキャラクター
「ウナシー」(注) が誕生し、区内
外のイベント等に出演するなど
戸塚区のキャラクターとして認
知度が高まっています。
平成 26 年度区政運営方針
■基本目標
かっき
ともに つながる 活気ある とつか
■目標達成に向けた施策
(注)
「ウナシー」の由来:戸塚区は横浜市内
で牛の飼育数が多く、また、平戸地区を 戸塚区のマスコット
中心に「浜なし」の生産が行われている キャラクター
ことから、このマスコットがデザインさ 「ウナシー」
れました。
1 「地域の絆」づくり
自治会町内会をはじめとして、地域で活動
する様々な団体や区民の皆様の活動の支援の
ほか、区民の皆様との協働を進めることによ
り「地域の絆」づくりを進めます。また、25
年度から導入した地区担当制では、引き続き、
まちの魅力づくりや課題解決に向けた地域の
取組を支援します。区民の皆様が住んでみて
よかった、これからも住み続けたいと思うま
ちをつくります。
現 況
市の南西部に位置し、藤沢市・鎌倉市と隣接
する戸塚区は、区のシンボルである柏尾川や舞
岡・名瀬の緑など自然的環境に恵まれています。
この豊かな自然環境の中で特産である浜なしの
76
2 安全を実感できるまちづくり
防災・減災を着実に推進するため、関係機関
と連携した訓練や地域防災拠点訓練へのサポー
ト、災害時要援護者の支援体制づくりなどを行
います。また、青少年指導員と協働し、中学生
等を対象とした実践的な訓練を実施するなど、
自助・共助の取組を進めます。さらに、地域の
防犯力の向上を図るため、自主防犯活動団体に
対する支援を行うなど、安全を実感できるまち
づくりを行います。
3 誰もが安心して暮らせるまちづくり
とつかハートプラン(戸塚区地域福祉保健
計画)を推進するほか、赤ちゃん教室や子育
て情報の発信、待機児童解消状態の継続など
の様々な子育て支援事業を進めます。また、
協力事業者の方なども含め、地域全体で高齢
の方等をゆるやかに見守る「みまもりネット」
の輪を広げ、誰もが安心して暮らせるまちづ
くりを行います。
5 きめ細やかなサービスの提供
職員一人ひとりが「区役所の窓口」であるこ
とを意識し、区民の皆様の気持ちに寄り添う姿
勢を大切にする区役所を目指します。また、日
頃から、区民の皆様の声に耳を傾け、区の取組
に生かす視点を持ち、きめ細やかなサービスに
つなげます。
■目標達成に向けた組織運営
区民の皆様をはじめとして、自治会町内会、活
動団体、企業、NPO法人、学校などの皆様と積
極的に連携して、施策・事業を進め、地域支援体
制の充実を図ります。また、目標達成に向けた人
材育成を進め、区役所各課の更なる連携を図り、
区民満足度の向上を目指します。
<「チームとつか」の総合力を発揮>
・サービス力を高める人材育成 お客様の満足度向上に向け、課の枠を超えた
横断的なプロジェクトを通して、区役所全体の
チーム力の向上を図ります。能力開発やチャレ
ンジの機会を提供し、職員一人ひとりの意欲や
能力を最大限に引き出し、職員のサービス力を
高めます。
・おもてなしの行政サービス 「戸塚区役所サービス標準」の運用を通して、
基本業務を正確・公平・迅速に遂行し、区民の
皆様の満足度向上につなげていきます。
常に5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を
心掛け、気持ちよくお客様をお迎えする意識の
向上に努めます。
協力事業者のサイン
「みまもりネットステッカー」
4 活気に満ちた魅力あふれるまちづくり
「音楽の街とつか」
「とつかブランド」など新
しい魅力を生み出すとともに、
「旧東海道戸塚
宿」に代表される歴史的な魅力も活かし、区の
ブランド力を高めます。区内の中小企業振興、
商店街への支援や協働をさらに進め、活気に満
ちた魅力あふれるまちづくりを行います。
また、環境未来都市として、地球温暖化対策
の取組を推進するなど、地域の皆様とともに環
境活動に取り組みます。
・
「協働・共創」の視点を大切にする職場づくり
区民の皆様や様々な活動をしている皆様との
「協働・共創」の視点を大切にし、地域との「つ
ながり」を意識して、業務にあたる職場づくり
を推進します。
※「協働・共創」
・・・
様々な活動をしている皆様や行政が、それぞれの特色や強み
を生かして、一緒に地域、社会の魅力づくりや課題解決に取り
組むこと。
「とつかハートプランマスコット
こころん」
区民広間コンサート
77
栄区
昭和62年12月6日制定
昭和61年11月3日創設
〒247−0005
栄区桂町303−19
TEL 894−8181(総合案内)
FAX895−2260
人 口 122,
558人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 50,
820世帯
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 18.
55㎞
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
港南区
(平成26年4月1日現在)
区の花 キク
(平成3年11月3日制定)
中区
磯子区
栄区
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/sakae/
Eメールアドレス [email protected]
あゆみ
現 況
栄区のある地域の歴史は古く、特に鎌倉時代
■豊かな自然
には幕府の軍事政策上、重要な役割を果たして
栄区は、横浜市の南部に位置し、緑被率(区
いたと推測され、現在も数多くの史跡が残され
の面積に対する緑地の割合)は 41.8% と高く(平
ています。
成 21 年度調査、市第二位)、特に、区東部には
明治・大正時代までは平地のほとんどが田畑
大規模で良好な自然が残り、市の緑の 10 大拠
で山裾や谷戸に集落がある程度でした。
点のひとつとなっています。また、区を東西に
昭和 14 年に鎌倉郡から横浜市へ編入され戸
流れるいたち川は、自然環境に配慮した河川改
修が行われ、区民の憩いの場となっています。
塚区となり、昭和 24 年に本郷出張所が設置さ
れました。
■活発な地域活動
昭和 13 年、小菅ケ谷に第一海軍燃料廠が設
公園等の清掃や環境保全、防犯・防災や交通
置されると、付近に軍関連施設が次々に設けら
安全、介護予防や高齢者・障害者支援、子育て
れました。また、軍用道路として原宿六ツ浦線
支援など様々な分野で、地域や関係団体と協働
(現在の環状4号線)が開通し、柏尾川沿いに
した活動が活発に行われています。
大規模な工場の進出が相次ぎました。
戦後、軍の施設の大部分はアメリカ軍に接収
■少子・高齢化
され、
地域の発展の大きな障害となりましたが、
栄区の高齢化率(65 歳以上の老年人口の割合)は
昭和 40 年から接収解除・払い下げが実現し、
27.5%(平成 26 年1月現在)と市で最も高く、高齢化
公共施設、学校、中高層住宅などに生まれ変わ
が進んでいます。一方で合計特殊出生率は 1.35(平成
るとともに、昭和 48 年に本郷台駅が開設され、
24 年)と市で6番目に高く、少子化は横ばいです。少
現在の街並みが形成されました。
子高齢化に対して、高齢者や子育てを行う家庭を、地
また、丘陵部では、昭和 30 年代後半から 50
域社会全体で支えあっていく仕組みづくりを進め、誰
年代前半にかけて大規模な宅地開発が行なわ
にとっても住みやすいまちづくりをめざしています。
れ、谷戸が連なる里山は戸建てを中心とした住
■道路・交通
宅街に大きく変貌しました。
栄区の都市計画道路整備率は 40.7%(自動車専
こうした大規模開発により人口が急増したこ
用道路を除く・平成 26 年3月末現在、18 区中最
とから、昭和 61 年 11 月3日、戸塚区からの分
下位)となっており、環状4号線の早期拡幅整備
区によって、栄区が誕生しました。
のほか、骨格的な道路網の整備が急務です。
78
平成 26 年度 栄区運営方針
ク 地域活動の支援
自治会・町内会の活動支援をはじめ、みん
なが主役のまちづくり協働推進事業や区民ま
つりなど、地域活動の支援や活性化を推進
Ⅰ 基本目標
“みんなの心 ひとつに”
“みんなの力 ひとつに”
“すべては栄区のために”
ケ 本郷台駅周辺の活性化
栄区いたち川マスコット「タッチーくん」
本郷台駅周辺地区のまちづくり構想を地域
と策定するとともに、音楽イベントなどによ
り 、 駅前を活性化
Ⅱ目標達成に向けた主な施策
ア おもてなし区役所の推進
戸籍、保険年金、高齢者、障害者、子ども、
税務、生活衛生、生活保護、保育園、土木事
務所など、多岐にわたるおもてなし業務の着
実な推進
コ まちづくりの前進
地域のまちづくり調査を開始するととも
に、横浜環状南線をはじめとした道路整備や
大船駅周辺のまちづくりなど都市基盤整備を
促進
イ セーフコミュニティの推進
セーフコミュニティ都市として、
引き続き、
福祉 ・ 防災 ・ 交通などの取組を着実に推進
10 月を集中月間と位置付け、セーフコミュ
ニティフォーラムをはじめとした各種取組を
実施
新たな地域福祉保健計画の策定に向け、地
域と一緒に取組を促進
Ⅲ 目標達成に向けた組織運営
国際セーフコミュニティ都市の職員・職場と
しての自覚、誇りを持ち、そして、地域の期待
に応えましょう
一人ひとり
ウ 防災・減災の充実強化
ア 感謝の気持ちを持って
新たな防災計画に基づいた区役所配備体制
の強化とともに拠点訓練の充実、地区別意見
交換会、防災マップ配付、さらに要援護者支
援などを推進
栄区らしい雰囲気の中でしごとが
できることに感謝を
イ コミュニケーションが大切
エ 多世代の健康づくり
職員どうし、上司部下、さらに、地
域の皆様、お客様へ 日頃からの会話
を大切に
ロードレース大会、
歴史散策ウォーキング、
元気づくりステーション、初期認知カウンセ
リング、ここからライフスタイル事業など、
多世代の健康づくりをサポート
ウ 公務員として成長
人として、プロとして、組織の一員
として、ステップアップを
オ 女性や若者の力発揮
SAKAE ソーシャルカレッジやさかえ若者
プロジェクトなど、未来を支える女性の活躍
や若者の成長を応援
すべての職場
カ 地域の子育て支援
ア つながりを持って
さかえっ子の笑顔ひろげ隊や 、 産後うつ対
策 、 父子手帳、待機児童対策などの子育て支
援とともに、童話知り隊 ・ アフリカ知り隊な
どの学習プログラムを実施
係どうし、課どうし、日頃から関心
を持ち、助け合いなどのつながりを
(縦割りの打破)
イ お客様対応の改善
キ 緑の魅力発信
まずは、あいさつ、お礼、身だしな
み、窓口環境など、お客様からの好感
度を
MISIA の森プロジェクトによる豊かな自
然の魅力発信や、地元野菜の直売や料理など
を楽しむイベントなど地産地消の推進
ウ 未来志向を基軸に
5 年、10 年先の職場の在り様を視野
に、新たなことへの積極果敢な挑戦を
79
泉区
昭和62年3月制定
昭和61年11月3日創設
〒245−0016
泉区和泉町4636−2
TEL 800−2323(総合案内)
FAX800−2505
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
泉区のマスコット
キャラクター
「いっずん」
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
人 口 154,
437人
(平成26年4月1日現在)
619世帯
世帯数 60,
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 23.
56㎞
(平成26年4月1日現在)
区の花 アヤメ
区の木 サクラ、キンモクセイ、ハナミズキ
アジサイ、コムラサキ、モミジ
戸塚区
中区
港南区
磯子区
栄区
金沢区
(平成 4 年 4 月制定)
(平成19年11月制定)
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/izumi/
れており、平成 25 年に改修が完了した和泉川の
あゆみ
「地蔵原の水辺」
、平成9年から 15 年に開設した
泉区域は、昭和 14 年に旧中川村、中和田村な
阿久和川の5つの「まほろば」などの親水拠点
どが鎌倉郡から横浜市に編入されて、戸塚区の
のほか、泉区、戸塚区、藤沢市にまたがる位置
一部となりました。昭和 30 年代半ばごろから、
に平成 19 年に一部開園した県立境川遊水地公園
横浜伊勢原線の周辺を中心に宅地開発が進み、
など、自然豊かな水辺空間が数多く存在し、地
昭和 51 年に相鉄いずみ野線がいずみ野駅まで開
域の方々に愛されています。
通するなど、街並みは大きく変わりました。
これらに加え、特に農業は、市内 18 区のうち、
昭和 61 年 11 月3日に、行政区再編により戸
経営耕地面積が1番目、農業就業人口は2番目、
塚区から分かれて誕生しました。泉区という区
農家数は3番目(2010 年農林業センサス)となっ
名は、泉が湧き出るように、若い活力を生み出
ています。
しながら発展するようにとの願いから、区民に
都市基盤施設の道路整備も着実に進んでいま
より名づけられました。
す。横浜伊勢原線については、平成 22 年度末に、
平成 11 年には相鉄いずみ野線、市営地下鉄
泉区の全区間の4車線化が完了しました。権太
線が相次いで湘南台駅まで延伸し、区内に 9 つ
坂和泉線(和泉地区)
、中田さちが丘線(岡津地
の鉄道駅を有するに至り、交通利便性が高まり
区)については現在、事業中となっています。
ました。平成 14 年には人口が 15 万人を超え、
また、平成 26 年6月末には、旧深谷通信所が
利便性の高い郊外の宅地都市として発展を続け
返還され、跡地利用に向けた検討が進められて
ています。
います。鉄道については、相鉄いずみ野線沿線
のいずみ野駅北口で再開発が進むとともに、今
現 況
後は相鉄・JR及び相鉄・東急の相互乗り入れ
泉区は、水と緑に恵まれた自然豊かな区です。
が予定されています。
面積の約半分の 48.7%が市街化調整区域で、樹
林地や農地などの緑が多く残っており、緑被率
は 39.0%(平成 21 年現在)と、市内で3番目に
高くなっています。土地利用については、住宅
が 32.0%で、農地・樹林地が 26.0%(平成 20 年
現在)となっています。また、和泉川、阿久和
川などの河川や湧水など豊富な水資源にも恵ま
80
平成 26 年度泉区区政運営方針
○ 健康づくり活動支援事業
○ 健康長寿推進事業
■基本目標
区民と歩む泉区政 5 地域資源の活用と環境に配慮したまちづくり
~身近な自治で大きなつながり~
泉区ならではの水と緑、農業や伝統文化等の
元気の出る泉区づくり
地域資源の活用を進めるとともに、環境にやさ
■目標達成に向けた施策(○は主な事業)
しいまちづくりを推進します。さらに、土木事
1 地域活動の支援
務所所管施設の維持管理等を通じて、区民の皆
地域協議会の運
さまの生活をお支えします。
営、 地 区 経 営 委 員
○ 横浜市都市計画マスタープラン泉区プラン
改定事業
会による地域課題
○ 農を生かしたまちづくり事業
の解決に向けた取
組の支援や地域活
動の人材育成に向
6 区民に開かれた区役所づくり
地域協議会の様子
けた取組を進めます。また、自治会・町内会の
庁舎の環境整備や窓口サービスの向上への取
振興、スポーツ・多文化共生を含めた様々な地
組などにより、区民の皆さまが親しみやすく利
域活動を支援し、地域のつながりづくりを推進
用しやすい区役所づくりを進めるとともに、
します。
様々な情報を提供・発信します。
○「地域主体の地域運営」推進事業
○ 区役所環境向上事業
○ 自治会町内会振興事業
○ 窓口案内ボランティア事業
■目標達成に向けた組織運営
2 安全・安心なまちづくり
区民の皆さまが安全に安心して暮らせるよ
・共感と信頼の区政
う、木造住宅密集地域における延焼防止対策を
区民のみなさまから「共感と信頼」をいただ
含む防災・減災対策、防犯・交通安全、食とく
けるよう、ご意見をしっかりと受け止めるとと
らしの安全などの取組を推進します。
もに、「おもてなしの心」をもって真摯で確実
○ 防災対策事業
なサービスを提供します。
○ 防犯対策事業
・地域の皆さまとともに
地域の担い手である自治会町内会・各種団体
3 次世代の担い手づくり
委員の方々や学校・事業所等との連携を基盤と
次世代の泉区を支える担い手づくりのため、
しながら、地域の皆さまとともに、より良い地
事業者と連携した保育ニーズへの対応による子
域づくりに取り組みます。
育て支援や、学校・家庭・地域が連携した青少
・チーム力を活用した課題対応
年の健全育成と居場所づくり等を推進します。
情報や課題・目標が共有できる風通しのよい
○ 健やかいずみっこ子育て支援事業
職場づくりを進め、それぞれの組織や職種の知
○ きめ細やかな養育サポート事業
恵と技術を集めて、多様な課題にもチーム力を
活用して対応します。
4 健康と福祉のまちづくり
・職員の持つ力の発揮に向けて
いつまでも住み慣
職員一人ひとりが、緊張感と問題意識を持ち
れた地域で安心して
ながら業務にあたります。また、区役所として、
暮らせるよう、地域
それぞれの能力が最大限に発揮されるよう、働
と連携し高齢者・障
き方・業務の見直しとあわせて、人材育成に取
がい者の支援や健康
づくり等に取り組み
り組みます。
軽可搬ポンプを利用した訓練
ます。また、地域住民や関係機関と協働し、地域福
祉保健計画を推進します。
81
瀬谷区
昭和44年10月1日創設
〒246−0021
瀬谷区二ツ橋町190
TEL 367−5656(代表番号)
FAX366−9657
昭和63年8月制定
人 口 125,
393人
(平成26年4月1日現在)
世帯数 50,
493世帯
(平成26年4月1日現在)
2
面 積 17.
11㎞
区の木 ケヤキ
区の花 アジサイ
区の鳥 オナガ
青葉区
都筑区
港北区
緑区
鶴見区
神奈川区
旭区
瀬谷区
保土ケ谷区 西 区
南区
泉区
戸塚区
港南区
(平成26年4月1日現在)
(昭和59年10月制定)
(昭和59年10月制定)
(昭和59年10月制定)
中区
磯子区
栄区
金沢区
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/seya/
となっています。
あゆみ
区の産業としては、市内最大の上瀬谷農業専
現在の瀬谷区に当たる地域は、明治時代には
用地区があり、
「瀬谷うど」やさつまいも等の
鎌倉郡に属する農村地帯でしたが、村の統合な
農業が盛んです。商業施設は三ツ境駅及び瀬谷
どを経て、昭和 14 年に横浜市に編入されまし
駅周辺に立地しているほか、丸子中山茅ヶ崎線
た。昭和 20 年代後半から公営住宅が相次いで
や環状4号線など幹線道路の沿道にも出店が進
建設され宅地化が進むと、人口が急増し郊外の
んでいます。また、東名高速道路横浜町田イン
住宅都市に変ぼうしました。そして、昭和 44
ターチェンジに近接した北部地域には、産業流
年 10 月の行政区再編成によって瀬谷区が誕生
通施設や工場などが集積していますが、近年は、
しました。
住宅など他の用途への土地利用転換が進んでお
り、周辺環境との調整が課題となっています。
現 況
まちづくりにおいては、平成 27 年6月末ま
瀬谷区は横浜市の西部に位置し、大和市や町
でに上瀬谷通信施設返還へ向けた手続きが開始
田市と接する西の玄関口にあたります。昔なが
されたほか、境川に特定都市河川浸水被害対策
らの相模野の面影を色濃く残し、南北に流れる
法の適用を受け、関連する地方公共団体等と連
5 本の川と、豊富な動植物相に恵まれた良好な
携して浸水被害対策の総合的な推進のための計
緑地が多く残されており、水と緑に恵まれた環
画を検討しています。また、施設の老朽化に伴
境です。和泉川では人や生き物にやさしい「ふ
い建替えを進めていた瀬谷区総合庁舎は、隣接
るさとの川整備事業」により、川辺と樹林が一
する二ツ橋公園とともに、平成 25 年4月にコ
体となった光景は区を象徴するものとなりまし
ンセプトである「杜の庁舎」として一体的に整
た。その一方で、依然として都市化も進んでお
備(公会堂は平成 22 年 11 月、区庁舎は平成 24
り、残された貴重な水と緑の保全が重要な課題
年2月、二ツ橋公園・地下駐車場は平成 25 年
4月にオープン)されています。区内の見どこ
ろの一つとして多くの区民に親しまれている和
泉川では、平成 25 年3月に大神上橋から東山
橋までの区間において新たに「宮沢ふれあいの
水辺」が完成し、既存の5つの水辺(二ツ橋、
東山、関ヶ原、寺ノ脇、宮沢遊水地)とあわせ、
訪れる人々にとって、さらに豊かで魅力的な自
然的景観を楽しむことができる場所となりまし
瀬谷区総合庁舎・二ツ橋公園
た。
82
次期計画策定に向けた取組を進めます。
・様々な課題を抱える家庭等の支援や生活保護
受給者への就労支援などにより、生活基盤の
安定・自立を図ります。
平成 26 年度 瀬谷区運営方針
瀬谷区では、
「幸せが実感できる瀬谷づくり
〜人のつながりと健やかな暮らしを育むまち
〜」を基本目標として、目標達成に向けた基本
3 安全・安心のまちづくり
姿勢や施策、組織運営について、次のとおり掲
・震災や水害等の災害に備えた危機管理対策・
人材の育成による地域の防災体制強化に取り
組みます。
・地域の自主的な防犯活動や交通安全運動等を
支援するとともに、駅前の放置自転車対策に
取り組みます。
・食中毒・感染症の予防対策を推進します。ま
た、災害時を含めたペットの適正飼育の普及
啓発に取り組みます。
げています。
〈目標達成に向けた基本姿勢〉
■ 基本姿勢
地域からの信頼に応え、地域とともに歩む
区役所
●基本的業務の「正確・迅速・公平・丁寧」な遂行
・戸籍、税務、保険・年金、会計などの窓口業
務や高齢者、障害者、子育て、生活保護など
の相談・支援業務において区民の視点に立っ
たより質の高いサービスを提供します。
・道路、河川、下水道、公園や区民利用施設
の維持管理などの業務を確実かつ速やかに
実施します。
・個人情報取扱事務や経理事務などのより適
正な遂行及び、事務処理ミスの防止に区役
所全体で取り組みます。
●地域課題の解決に向けた取組
4 魅力の創出・区民協働の推進
・区民等と協働し、新たな魅力の創出や地域
資源の活用により、瀬谷の魅力を総合的に
発信します。また、上瀬谷通信施設の返還
に向けた取組を進めます。
・芸術・文化・音楽・読書・スポーツなどの
活動がより活発になるよう支援するととも
に、新たな文化活動の場の検討を進めます。
・温暖化対策や緑化の推進、3R夢行動の徹
底など区民の環境行動を支援します。
・地域とともに課題解決を図るため、地域の
特性に応じた主体的・自立的な取組に対し
ての地区支援チーム等による支援や、地域
活動の担い手となる人材の発掘・育成に取
り組みます。
・地域における隣近所での顔の見える関係づ
くりを進め、日常の見守りから災害時の助
け合いまでを一体的に行うことができるよ
うに地域の取組を支援します。
〈目標達成に向けた組織運営〉
1 区民満足度の向上
・快適に区役所を利用できるよう、窓口環境の
改善を行うとともに、積極的な挨拶や声掛け
を行います。
・業務の適切な遂行や親身な対話、分かりやす
い説明を大切にし、区民サービスの向上を図
ります。
・課の枠を越えた連携や地域や企業等との協
働・共創により、区民の多様なニーズに対応
します。
〈目標達成に向けた施策〉
1 子ども・青少年の育成
・豊かな自然や人とのふれあいの中で、元気
で健やかな子どもや青少年を育む取組を推
進します。
・必要な人に必要な保育サービスを提供する
とともに、保育の質の向上や子ども・子育
て新制度への円滑な移行を図ります。
・子育て世帯等の支援や、児童虐待等の早期
発見・予防に向けた取組を推進します。
2 職員満足度の向上
・責任職からの積極的な働きかけ、研修の充実
等により、意欲と能力を高める人材育成に職
場全体で取り組みます。
・職場内での情報共有やコミュニケーションに
加え、課の枠を越えた連携や交流等により、
チーム力を高めます。
・ワークライフバランスの推進、効率的・効果
的な事務改善等へのチャレンジ、支え合い・
助け合いの風土づくりにより、働きやすい職
場環境を整えます。
2 健康・福祉の充実
・あらゆる世代がいつまでも地域でいきいきと
暮らせるよう健康づくりの取組を推進します。
・第2期地域福祉保健計画を推進します。また、
指針の策定・住民同士の議論する場の設定等、
83
温暖化対策
統括本部
〜環境未来都市と持続可能な低炭素都市を実現〜
「環境未来都市・横浜」として、安全性・環境性・経済性に優れた地域におけるエネルギーの創出と温暖
化対策の強化を推進します。
横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)の計画最終年度として、平成 25 年度までに導入した約
4,200 件のHEMS ( 家庭用エネルギー管理システム ) の他、BEMS(ビル用エネルギー管理システム)
等も併せて、我が国最大規模の実証実験を行うとともに、その成果を国内外へ展開していきます。
25 年度に立ち上げた環境未来都市推進プロジェクトの充実に加えて、市内各地域の特性に応じた展開を
行うなど、環境未来都市計画を推進します。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)総会の横浜開催による温暖化対策への関心の高まりや、地球温
暖化対策実行計画の改定を契機として、温暖化対策を全市的に推進するとともに国内外へ展開していきます。
■平成 26 年度重点取組
①地域におけるエネルギー創出と温暖化対策の強化
②横浜スマートシティプロジェクトの実験実施とその成果の国内外展開
③環境未来都市計画の推進と地域展開
④温暖化対策の全市的な推進と国内外への展開
1 環境未来都市の推進
「環境未来都市」の取組をさらに進めるため、分野や
組織の壁を越えて、新たな価値を創造するプロジェクト
に取り組んでいます。
みなとみらい 2050 プロジェクトでは、
「世界を魅了す
る最もスマートな環境未来都市」の実現に向け、事業着
手から 30 年が経過した、みなとみらい21地区におい
て、エネルギー対策やBLCP(業務・生活継続計画)
への対応など、新しい要素を取り入れたまちづくりを検
討するため、審議会を設置し、答申をいただきました。
また、アジア・スマートシティ会議を横浜で開催し、環
境に配慮した持続的な成長の実現に向けた取組などを発
信しています。
素交通プロモーション」を実施し、燃料電池自動車の
試乗など様々な取組をPRしたほか、国内初の超小型
モビリティによる大規模なカーシェアリング「チョイ
モビ ヨコハマ」に取り組んでいます。
3 震災後の地球温暖化対策・エネルギー対策の推進
25 年度は東日本大震災後の地球温暖化対策やエネ
ルギーをとりまく状況は大きく変化しているため、市
域における温室効果ガスの排出量やエネルギー消費量
について調査するとともに「横浜市地球温暖化対策実
行計画」について、これまでの取組に加えて、当面避
けることのできない気候変動による環境変化に対処す
るための「適応策」を位置づけるなどの改定を行いま
した。
また、環境省のグリーンニューディール基金事業に
よる補助金を新たに獲得し、災害時のエネルギー確保
と平常時の省エネを図るため、特別避難場所約 40 か
所に太陽光発電設備と蓄電池を導入するための設計等
を行いました。
2 スマートシティの推進
市民や事業者等との協力のもと、次世代型エネルギー
ネットワークの構築など、持続可能な低炭素都市づくり
に取り組んでいます。
横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)では、
HEMS(家庭用エネルギー管理システム)等の導入
を支援し、国内最大規模の省エネ行動実験を行ってい
ます。また、市内中小企業のビジネスチャンス拡大を
目的として、YSCPの実証で得られた成果の発表や、
YSCP参加企業とのマッチングを進めています。
また、金沢区をモデル地区として取り組んでいる横
浜グリーンバレー(YGV)では、エリアでのエネル
ギーマネジメント体制の構築に向けた取組や、海洋資
源等を用いた温暖化対策の社会実験を行っています。
さらに、運輸部門の低炭素化に向け、
「横浜・低炭
4 「環境未来都市・横浜」の情報発信
市民に向けて温暖化対策の必要性や脱温暖化行動の
実践を促すための発信を引き続き推進するとともに、
他都市・国外に向けて「環境未来都市・横浜」として、
本市の取組を発信しています。
産学官民の協働により環境・地球温暖化問題に関す
る学びの場「ヨコハマ・エコ・スクール」を市内各地
で開催し、市民の学びの場や意見交換の場を提供する
とともに、26 年3月に横浜で開催されたIPCC(気
84
温 暖 化 対 策 統 括 本 部
候変動に関する政府間パネル)の総会では、会議参加
者への「環境未来都市・横浜」のPRを行うとともに、
市民向けのシンポジウムを開催するなど、本市の環境
施策を発信しました。
また、
「C40サミット」などの国際会議への参加
や国内外からの視察受入等を通じ、本市の先進的な取
組や技術を国外にも発信しました。
85
政策局
あらゆる可能性に挑戦し、安心と活力につながる政策実現と発信を行います
「中期4か年計画 2010 ~ 2013」は、
「横浜市基本構想 ( 長期ビジョン )」( 平成 18 年 6 月策定 ) が掲げる目指すべき都
市像「市民力と創造力により新しい『横浜らしさ』を生み出す都市」の実現に向けた政策や工程を具体化するための、平成
22 年度を初年度とした、平成 25 年度までの4か年計画として、平成 22 年 12 月に策定しました。
計画の推進にあたっては、社会経済情勢の変化などを踏まえながら、毎年度の予算編成等において計画の具体化を図ると
ともに、設定した達成指標や取組の状況を把握し、目標達成に向けて取り組みました。
また、新たな中期計画の策定に向けた考え方や骨子をまとめた「新たな中期計画の基本的方向」を平成 26 年 1 月に公表
しました。
平成 26 年 2 月には、平成 26 年度の横浜市全体の運営方針である「積極果敢に未来を切り拓いていく年」を策定しました。
現在の指定都市制度を抜本的に見直し、横浜にふさわしい、新たな大都市制度である「特別自治市」の実現に向けた検討、
調整、市民の皆さんへの PR 等を行っています。
また、首都圏全体に共通する広域的な行政課題の解決に向け、近隣自治体との連携を図りながら、取組を行っています。
横浜が魅力にあふれ、活力ある国際都市として発展を続けるためには、国際社会との連携をいっそう深め経済成長や観光・
MICE 等につなげていくことが必要です。
また、世界の多くの諸都市が地球温暖化、防災といった共通の課題を抱えており、本市は国際機関等と協力しながら、こ
のような世界共通の課題の解決に取り組み、ともに成長する関係を築いています。その土壌となるグローバル人材育成の取組
を行っています。
姉妹・友好都市、パートナー都市、共同声明都市をはじめとする都市間の連携を活かし、国際機関等との連携による国際
協力、多文化共生・グローバル人材の育成などの取組を通じて、海外諸都市との相互理解を深め、国際社会の安定と平和へ
貢献しながら、国際性豊かなまちづくりを進めています。
「共創」の理念のもと、公民連携を全庁的な取組として展開し、企業・NPO・大学などの様々な担い手との「対話」を通じ、
それぞれが持つ資源やノウハウ等を活用することで、公民連携による社会的課題の解決と、中小企業振興をはじめとする横浜
らしい地域活性化を推進しています。また、海外に向けた取組として、本市が培ってきた都市づくりのノウハウや市内企業が
有する優れた技術などを活用し、新興国諸都市が抱える都市課題の解決を支援するとともに、市内企業の海外展開支援を通
じて市内経済の活性化に資するよう、
「公民連携による国際技術協力」
(Y-PORT事業)を推進しています。
トップマネジメントの推進
外部の専門的視点からの助言や、最新の知見等をいただ
くことを目的として、横浜市専門委員を設置しています。
■市政運営の基本方針(政策課)
重要施策の企画・総合調整
1 市政運営の基本方針の位置付け
市政運営の基本方針は、年度ごとの(1)横浜市全体
の運営方針、
(2)予算の方向性を示し各区局統括本部が
策定する運営方針の指針となるものです。
2 平成 26 年度の市政運営の基本方針
平成 26 年度を「積極果敢に未来を切り拓いていく年」
と位置付けた「平成 26 年度市政運営の基本方針」を平
成 26 年 2 月 14 日に公表しました。
平成 26 年度は、
「誰もが安心と希望を実感でき、人も
企業も輝く横浜」の実現を目指す「新たな中期計画」の
初年度として、子育て支援や女性の活躍推進、医療・福
祉施策の充実など、市民の皆様の生活をお支えするとと
もに、中小企業支援や成長産業の育成などで市内経済に
活力を生み出し、都市の再生による横浜のさらなる魅力
の創出や、都市基盤整備・防災力の充実などに積極果敢
に挑戦していくこととしています。
■横浜市基本構想(長期ビジョン)の普及・
啓発(政策課)
平成 18 年からのおおむね 20 年間を展望し、横浜市が
目指すべき都市像や、それを実現するための施策の基本
方向などを規定した「横浜市基本構想(長期ビジョン)
」
を平成 18 年6月 23 日に策定しました。
■横浜市中期 4 か年計画 2010 〜 2013 の
策定と進行管理(政策課)
「横浜市基本構想(長期ビジョン)」が掲げる目指すべ
き都市像「市民力と創造力により新しい『横浜らしさ』
を生み出す都市」の実現に向けた政策や工程を具体化す
るための、平成 22 年度を初年度とした平成 25 年度まで
の4か年計画として、平成 22 年 12 月に「横浜市 中期
4か年計画 2010 ~ 2013 ~市民と歩む『共感と信頼』
の市政~」を策定しました。
中期4か年計画 2010 ~ 2013 では、計画期間中に達成
を目指す指標(達成指標)を設定し、達成指標の実現に
■横浜市専門委員の運営(政策課)
横浜市の将来を展望し、確かな未来をつくるため、行
政の発想に留まらない様々な知恵を集めて市政運営に反
映する必要があります。そのため、市政運営について、
86
政 策 局
向けて、社会情勢や市民ニーズの変化に対応しつつ、毎
年度、個々の施策や事業を柔軟かつ効果的に組み合わせ
ていくこととしました。
策定の過程では、平成 22 年4月に「新たな中期的計
画の方向性」
、
9月に「中期4か年計画素案」
、
11 月に「中
期4か年計画原案」を公表し、各段階において出前説明
会やパブリックコメントなどの実施を通じて、幅広く意
見を募集しました。
計画の推進にあたっては、社会経済情勢の変化などを
踏まえながら、毎年度の予算編成等において計画の具体
化を図るとともに、達成指標や取組の状況を確認し、目
標達成に向けて取り組みました。
平成 26 年度は、この計画の次の計画となる新たな中
期計画を策定します。
■震災対策に係る防災まちづくりの推進
(政策課)
平成 25 年度は、地震防災戦略の減災目標達成を見据
え、「木造住宅密集市街地被害軽減対策」について、庁
内横断的に検討を行い、「地震防災戦略における地震火
災対策方針」を取りまとめました。
平成 26 年度は、新設された「都市整備局防災まちづ
くり推進室」とともに、関係区局で構成される地震火災
対策推進プロジェクトの運営を図り、当該方針に基づき、
地震火災対策の強化に向けた取組を推進します。
また、大規模地震発生時において、迅速かつ的確に復
興に向けた取組を進められるよう、被災自治体が直面し
た課題等を踏まえ、本市における復興対策について検討
を進め、「震災復興マニュアル」を策定します。
■地方分権の推進(大都市制度推進課)
市政運営に関する総合調整
市民の皆さんに最も身近な基礎自治体である横浜市
が、市民の皆さんのニーズや地域の実情に合わせて総合
的で一元的な行政サービスを提供するためには、より一
層、国や県からの権限・財源の移譲が必要です。そのため、
国の地方分権の動向などに合わせて、他の自治体とも協
力しながら、国への働きかけなどの取組を行っています。
■広域的な行政の推進(大都市制度推進課)
現在、市民の皆さんの生活は、通勤・通学だけでなく、
消費活動、文化活動などの面でも、一つの行政区域を越
えた広がりを持っています。また、環境保全、廃棄物処
理等、首都圏全体に共通する広域的な行政課題が多くな
っています。
これらに対応するには、神奈川県や、川崎市などの県
内自治体はもとより、東京都をはじめとする首都圏自治
体等と協調、連携した取組が欠かせません。さらに、大
都市問題などの解決に向けて、全国の政令指定都市との
共同の取組も必要です。
このため、九都県市首脳会議、県・横浜・川崎・相模
原四首長懇談会、指定都市市長会、全国市長会、神奈川
県市長会、首都圏県都市長懇話会等を通じて、各種調査
の実施、関係自治体との協議・調整、国等への提言・要
望及び情報交換等、広域的施策の展開に向けた取組を行
っています。
■新たな大都市制度「特別自治市」の実現に
向けた取組(大都市制度推進課)
将来に渡って確実に行政サービスを提供し、大都市と
して国の経済をけん引するためには、現行の指定都市制
度が抱える課題を解決する、横浜市にふさわしい大都市
制度である特別自治市制度の実現が必要です。
平成 25 年3月には、議会との議論を経て、特別自治
市制度の基本的考え方を整理した
「横浜特別自治市大綱」
を策定し、
「特別自治市」の早期実現に向けて、国等へ
の働きかけを行っています。
■国の制度及び予算に関する提案・要望
(大都市制度推進課)
■道志村及び昭和村との友好交流促進事業
(大都市制度推進課)
全国の自治体をけん引し、日本全体の課題解決に貢献す
る大都市自治体としての役割と責任を十分に果たすため、
特に重要な施策に係る国への提案・要望を行っています。
山梨県道志村は横浜の水源地であり、水を通じて、
様々
な交流を続けています。
平成 16 年6月には「横浜市と道志村の友好・交流に
関する協定」を締結し、横浜市民が温泉等の道志村内施
設を利用する際に優待サービスを受けられる「はまっこ
どうしふるさと村事業」などを実施しています。
また、道志村との友好交流促進事業について紹介した
リーフレットを作成し、各区役所などで配布しています。
群馬県昭和村は、横浜市の施設である「横浜市少年自
然の家赤城林間学園(旧「横浜市赤城山市民野外活動セ
ンター」)」を昭和 47 年に昭和村に開設して以来、様々
な交流を行っています。平成 17 年7月には、「災害時に
おける相互応援に関する協定」、平成 25 年 10 月には「横
浜市と昭和村の友好・交流に関する協定」を締結し、市
■羽田空港再拡張・国際化の推進(政策課)
平成 22 年 10 月に羽田空港の新滑走路と国際線ターミ
ナルが供用開始され、世界各地へ国際定期便の就航が開
始されました。平成 25 年度の羽田空港における最大発
着容量(44.7 万回 / 年)を踏まえた航空ダイヤ編成を見
据え、国への要望活動等の基礎資料とするため、平成
25 年度は羽田空港国際化後のアクセス改善などの取組
内容を検討しました。
平成 26 年度については、国における首都圏空港の更
なる機能強化に向けた検討を見据え、本市としての対応
策等を整理検討します。
87
民・村民の皆さんの活発な交流が進められるよう取り組
んでいます。
また、平成 24 年度からは、昭和村が開催する「やさ
い王国昭和村フォトコンテスト」に、横浜市教育委員会
賞に加えて、横浜市長賞及び横浜市会議長賞を新設し、
入賞作品の市内展示を行っています。
業」「商業」統計調査などわが国の統計体系上、基礎的
で重要な基幹統計調査を国の法定受託事務として実施し
ています。また、各種施策企画立案の基礎資料として
「国
勢調査」などについては、その結果を集計し、横浜市独
自の報告書を発行しています。
また、市政運営の基本となる人口や世帯数を毎月集計
し公表しています。
■政策の創造と協働のための横浜会議(政策課)
■統計情報提供事業(統計情報課)
「政策の創造と協働のための横浜会議」は横浜市の総
合的な政策形成能力の向上を市民の皆さんとの協働によ
って実現することを目的として、平成 16 年4月に設置
されました。市民の皆さん、企業、研究者、行政等の様々
な主体が共に「公共」を支える「協働型社会」の実現を
目指します。
横浜市統計ウェブサイト「横浜市統計ポータルサイト」
(http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/)や、統計メー
ルマガジン「はまめる」、モバイル版ウェブサイト「モバ
イル統計」(http://m.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/)で、
庁内外に統計情報を提供しています。
また、総合的統計資料である「横浜市統計書」や他の政
令指定都市等と共同で作成している「大都市比較統計年表」
を編集し毎年発行しています。そのほか、横浜市の経済規
模や構造、所得水準などを体系的にとらえた市民経済計算
による市内総生産や市民所得の推計などを行っています。
■調査研究(政策課)
政策立案に向け、都市問題等に関する基礎的データの
収集や、政策課題に関する調査研究等を行っています。
横浜市民意識調査
市政を進めていく上での基礎資料として、市民の皆さ
んの生活意識・生活構造を調査しています。
平成 26 年度は、
「市政への満足度・要望」などの経年
項目に加えて「情報とインターネット」などの特集項目
を調査しました。
政策立案基礎調査
中長期にわたる政策立案の基礎を築くための調査を行
います。
平成 25 年度は、地域社会における暮らしやすさ指標
に関する調査を実施しました。
調査季報の発行
市民の皆さんの生活にとって重要な課題や行政施策に
ついて、
職員や専門家などが誌上で自由に意見を発表し、
討論・交流することを目的とした政策研究誌の編集・発
行を行います。
平成 25 年度は、173 号・特集「< 創刊 50 周年記念号
> 政策五十年史」
、174 号・特集「自治体の未来を切り
拓くオープンデータ」を発行しました。
■政策支援機能の強化(政策課)
政策支援センター
中長期的かつ総合的な政策を、客観的データをもとに
立案し、新たな社会的課題に対応する独自の政策立案能
力を強化するため、基礎情報の提供や政策立案にかかる
調査研究に関する相談支援を行っています。
■地理情報システム(GIS)活用推進事業
(政策課)
GIS の全庁的な活用を推進し、行政運営の効率化・高
度化を図ります。また、WebGIS 等の活用により、地域
についての情報発信や地域連携を促進し、市民協働のま
ちづくりの支援を行います。
平成 25 年度は、インターネット上で GIS を簡単に利
用できる WebGIS「よこはまっぷ」「統計 GIS」の利用
促進・機能改善など、GIS 利用環境の充実を図りました。
■オープンデータの推進(政策課)
行政が保有するデータを民間に広く公開することで、
社会にとって有意義なサービスを生み出していこうとす
るオープンデータを推進するため、横浜市 IT 化推進本
部のもとに庁内推進プロジェクトを組織し検討を進め、
平成 26 年 3 月には「横浜市オープンデータの推進に関
する指針」を策定しました。また、総務省による実証実
験への参画や大学・民間団体が行うイベントなどに協力
するなど、庁内外と連携してオープンデータの利活用へ
の推進にも取り組みました。
■統計調査(統計情報課)
「国勢調査」をはじめ「経済センサス」
「住宅・土地」
「工
88
政 策 局
新たな価値を共に創り出す
「共創」の取組
受けることで、約 6,350 万円相当の経費縮減効果があり
ました。
その他に、公共施設におけるネーミングライツの導入
も進めています。「横浜市ネーミングライツ導入に関す
るガイドライン」に基づき、日産スタジアム、ニッパツ
三ツ沢球技場、はまぎんこども宇宙科学館、俣野公園・
横浜薬大スタジアム、ベイクォーターウォーク、ドゥ・
アメニティ新横浜駅前トイレ診断士の厠堂、カップヌー
ドルミュージアムパークで契約を締結しており、平成
25 年度は 2 億 2,800 万円の収入がありました。
■共創推進の指針(共創推進室)
共創の理念や目的を公民で共有化するための「共創推
進の指針」に基づき、民間の皆様と行政との対話を通じ
て、
「質の高いサービスの提供」や「新たなビジネスチ
ャンスの創出」
、
「横浜らしい地域活性化の推進」などに
向けた新たな価値を共に創り出す「共創」の取組を進め
ています。
■PFIの推進(共創推進課)
PFI(Private Finance Initiative)は、公共施設の
建設・維持管理・運営等を、民間の資金やノウハウを活
用して効率的かつ効果的に実施し、市民サービスの向上
や事業期間全体を通じたトータルコストの縮減等を図る
事業手法です。本市では、PFIの導入やPFI事業の
適正な運用を進めています。
平成 25 年度末までに、上下水道や学校、庁舎等の 9
施設にPFIを導入してきました。また、PFI事業の
安定的な実施を図るため、外部有識者による「横浜市民
間資金等活用事業審査委員会」において、PFI事業者
の財務状況等を確認しています。
■公民による対話と交流(共創推進室)
民間事業者の皆様から公民連携に関するさまざまな相
談・提案を受け付ける窓口として「共創フロント」を開
設しています。共創フロントでは、平成 20 年度から平
成 25 年度末までに 364 件の提案を受け付け、うち 146
件が実現しました。
また、企業やNPO、大学などのさまざまな主体が、
異なる視点や価値観のもとに社会的な課題について対話
をし、新たなアイデアや解決策を見いだしていく、対話
と交流の場として「共創フォーラム」を開催し、平成
25 年度には、計6回のフォーラムを開催し、延べ約
1,100 人の参加がありました。
■公有資産の有効活用(共創推進課)
本市が保有する土地や建物等の資産について、民間の
ノウハウ等を活かしながら地域課題の解決を図るなど有
効活用を進めるため、民間事業者の皆様が参画・提案し
やすい環境づくりに取り組んでいます。
具体的な取組として、未利用地や用途廃止施設等の活
用検討にあたって、民間事業者との対話を通じて、活用
アイデアや公募に対する意向等を把握する「サウンディ
ング型市場調査」などを実施しています。
■指定管理者制度(共創推進課)
指定管理者制度は、多様化する市民ニーズに、より効
果的、効率的に対応するため、公の施設の管理に民間の
ノウハウを活用しながら、市民サービスの向上と経費の
節減を図ることを目的として、平成 15 年 6 月の地方自
治法改正により創設されました。本市では新横浜公園や
横浜美術館など、平成 25 年度末の時点で 913 施設にお
いて指定管理者の指定を行っています。
公の施設のより良い施設運営と市民サービスの向上を
図るために、本市独自の制度として、民間評価機関によ
る指定管理者第三者評価制度を導入するとともに、制度
運用の基礎となる「横浜市指定管理者制度運用ガイドラ
イン」を策定するなど、制度運用の継続的な改善を進め
ています。
■構造改革特区、地域再生の取組(共創推進課)
国において創設された「構造改革特区制度」や「地域
再生制度」を活用し、地域特性に応じた規制緩和による
地域経済の活性化や、地域の資源や強みを活かした施策
を進めています。
平成 25 年度末までに、国際物流や産学連携、産業活
性化、教育、IT、若者の就労支援、救急などの分野で、
10 件の構造改革特区と、文化芸術や企業誘致、国際港
湾物流の分野で、3件の地域再生計画が国の認定を受け
ています。
■広告・ネーミングライツ(共創推進課)
新たな財源の確保を図るため、公共施設や広報印刷物
など横浜市の持つ様々な資産の、広告媒体としての有効
活用を促進しています。また、企業とのタイアップによ
る事業も進めています。
庁内外の窓口を一本化して利便性の向上や事務の効率
化をすすめるとともに、行政にとって新たな取組である
広告事業の基本的な枠組みづくりを進めています。
平成 25 年度は一般会計で約1億 5,080 万円の広告料
収入等がありました。また、広告付き封筒などの寄贈を
■公民連携による国際技術協力事業
(Y-PORT事業)(国際技術協力課)
本市が有している上下水道、環境、都市整備等のまち
づくりの技術、ノウハウを活かし、企業等と連携しなが
ら、新興国等が抱えている都市課題の解決を支援すると
ともに市内経済の活性化を図ります。
89
国際交流・協力
平成 25 年度は、本市及び企業の技術・ノウハウの紹
介及び参加者間の交流を行う「横浜デイ」
(42 企業・団
体が出展)や「Y-PORTワーキング」
(3回実施・
延べ 386 人が参加)
等を通じて企業の皆様との情報交換・
対話・連携を推進しました。また、フィリピン国セブ市
に加え、平成 25 年度は新たにベトナム国ダナン市、タ
イ国バンコク都と「持続可能な都市発展に向けた技術協
力に関する覚書」を締結し、ダナン市では市内企業との
合同調査(22 社が参加)を実施しました。これらの成
果として、外務省・JICAが進める中小企業の海外展
開を支援する事業において、市内中小企業による案件化
調査や普及・実証事業が6件、延べ7社採択されました。
また、横浜のシティプロモーションの一環として、横
浜開催3年目となる「Smart City Week
2013」
(日経BP社主催)ではブースを出展したほか、
都市間の連携を深めるためアジア 21 都市の代表者によ
る「第2回アジアスマートシティ会議」を本市主催によ
り開催し、持続可能な都市づくりに関する各都市の課題
や展望について意見交換を行いました。このほか、国際
会議の参加や海外の要人による市内インフラ関連施設の
視察等の受入れ(20 件)等を通じて、Y-PORT事
業のPRを実施しました。
■海外諸都市との交流・協力(国際政策課)
平成 18 年度、あらたに交流・協力の目的を明確にし
たパートナー都市提携を開始しました。同年度は北京市、
釜山広域市、台北市、平成 19 年度はホーチミン市、ハ
ノイ市、平成 21 年度は仁川広域市、さらに平成 23 年度
はフランクフルト市、合計 7 都市と提携を行っています。
また、姉妹・友好都市については、本市の貴重な財産
として、相互の発展や市民の皆さんの交流のため友好関
係を継続していきます。
8つの姉妹・友好都市及びフランクフルト市について
は、市民の皆さんにより、おのおのの友好委員会が組織
され、各都市からの来訪者との交流会や、相手都市への
友好市民団の訪問などの市民交流を行っています。
平成 25 年度には、友好都市提携 40 周年を迎えた上海
市に訪問団を派遣したほか、記念講演や民間の交流団体
との共催により、上海市の花であるハクモクレンの記念
植樹などを行いました。
そのほか、ソウル特別市、仁川広域市、上海市の3都
市と国際人材の育成や各都市との友好関係強化及び国際
理解の促進などを目的に職員相互派遣を実施しています。
また、平成 26 年はリヨン市との姉妹都市提携 55 周年
となり、様々な記念イベントを開催しています。
横浜市はこれらの海外諸都市との相互理解・友好親善
を図るため、経済・文化・芸術、教育・スポーツ、学術
等、さまざまな分野での交流を進めていきます。
積極的な情報提供
■市政報道の推進(報道担当)
姉妹都市(上海は友好都市)
提 携 年
サンディエゴ市(アメリカ)
昭和 32 年
リヨン市(フランス)
昭和 34 年
ムンバイ市(インド)
昭和 40 年
マニラ市(フィリピン)
昭和 40 年
オデッサ市(ウクライナ)
昭和 40 年
バンクーバー市(カナダ)
昭和 40 年
上海市(中国)
昭和 48 年
コンスタンツァ市(ルーマニア)
昭和 52 年
市民の皆さんへの的確かつ迅速な市政情報の提供を行
うために、報道機関と調整を図り、円滑な連絡体制を確
立するとともに、広く報道情報を収集、把握し、整理し
ます。また、横浜からの情報を世界に向けて発信し、横
浜への取材を誘致、促進するため、外国報道推進事業を
行います。
市政情報の提供
報道機関への的確かつ迅速な市政情報の提供を図るた
めに、市長記者会見(インターネット生中継等)やレク
チャーなどを行います。
平成 25 年度の実績
【記者会見】
市長記者会見
44 回
会見・レクチャー
52 回
パートナー都市 提 携 年
北京市(中国)
平成 18 年
釜山広域市(韓国)
平成 18 年
台北市(台湾)
平成 18 年
ホーチミン市(ベトナム)
平成 19 年
ハノイ市(ベトナム)
平成 19 年
仁川広域市(韓国)
平成 21 年
フランクフルト・アム・マイン市(ドイツ) 平成 23 年
外国報道の推進
横浜からの情報を世界に向けて発信するために、外国
報道機関等の駐日特派員を対象に、横浜市の情報を電子
メールなどで発信する「ニュース配信」
、横浜市の重要
施策や市内の施設などを紹介するメディアツアー等を行
います。
平成 25 年度の実績
【ニュース配信】
ニュースリリース 8回
ウォッチ・ジャパン・なう 15 回
【メディアツアー】
1回
■国際協力を通じた国際平和の推進
(国際政策課)
貧困や災害、環境、疾病など国境を越えたさまざまな
課題が山積するなか、これらの解決に向けて、都市間の
協力・連携がますます重要となっています。そうした中、
横浜市は自治体ならではの技術や経験を活かして、国際
協力活動に取り組んでいます。
具体的には、アジア太平洋都市間協力ネットワーク
(シ
ティネット)の名誉会長、実行委員、防災クラスター(分
科会)議長として、研修生の受け入れ、専門家の派遣等、
90
政 策 局
都市のニーズに応じた技術協力(都市間協力)を行って
います。
シティネットの会員都市であるフィリピン共和国イロ
イロ市においてコミュニティ防災推進事業を実施してお
り、平成 25 年 6 月と 11 月には職員をイロイロ市に派遣
し、防災分野の研修を行いました。さらに、平成 26 年
5 月から 6 月には、会員都市を対象に、防災に関する e
ラーニング研修を行いました。
また、国際協力の一環として、地球規模の課題に取り
組む国際機関を横浜国際協力センターに誘致・支援し、
各機関との連携を進めています。よこはま国際フェスタ
2013 では、市内の国際機関がブースを設け、各機関の活
動内容や地球規模の課題、国際協力の必要性について広
く紹介するとともに市民と交流を行いました。
横浜市は、国際平和に対する貢献を認められ、昭和
62 年に国連から「ピースメッセンジャー」の称号を受
けました。今後もこれらの国際協力に関する取組を通じ
て、国際平和の推進に努めます。
そのほか、横浜市の国際平和への取組を紹介する展示
等を実施し(平成 25 年度は、よこはま国際フェスタに
出展)
、平和に貢献することの大切さを訴えています。
及び「横浜市外国人インタビュー調査」を実施し、これ
らの結果を市政運営や政策立案の基礎資料として活用し
ていきます。
公益財団法人横浜市国際交流協会(YOKE)では、ボ
ランティアと連携・協力して、多言語による生活情報の
提供・相談の実施など、市内在住の外国人への支援を行
っています。
■国際交流ラウンジの整備・運営(国際政策課)
横浜市では、市内在住の外国人の支援や交流を通じ、
日本人と外国人の共生を図るため、国際交流ラウンジを
設置しています。国際交流ラウンジは市民ボランティア
の協力を得ながら運営され、外国人に対する、外国語に
よる情報提供や相談、公共機関窓口等への通訳ボランテ
ィアの派遣のほか、交流イベントなどを実施しています。
横浜市国際交流協会 YOKE 情報・相談コーナー
所在地 西区みなとみらい 1 − 1 − 1
パシフィコ横浜 横浜国際協力センター 5 階
TEL 222- 1209、FAX 222- 1187
青葉国際交流ラウンジ
所在地 青葉区田奈町 76
青葉区区民交流センター(田奈ステーション)内
TEL 989- 5266、FAX 982- 0701
市内の主な国際機関等
・国際熱帯木材機関(ITTO)
・国連世界食糧計画(WFP)日本事務所
いずみ多文化共生コーナー
・国連食糧農業機関(FAO)日本事務所
所在地 泉区和泉町 4636 - 2
泉区役所1階いずみ区民活動支援センター内
TEL 800- 2487、FAX 800- 2518
・シティネット横浜プロジェクトオフィス
・アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター
・アンスティチュ・フランセ横浜
金沢国際交流ラウンジ
所在地 金沢区瀬戸 22-2
公立大学法人横浜市立大学 シーガルセンター 2 階
■外国青年受入れ交流事業(国際政策課)
TEL 786- 0531、FAX 786- 0532
本市は、総務省や一般財団法人自治体国際化協会と協
力し、昭和 62 年8月から外国青年受入れ交流事業を実
施しています。国際交流員(CIR)を招き、地域の国際
化推進のための業務を行っています。
港南国際交流ラウンジ
所在地 港南区上大岡西 1 − 6 − 1
ゆめおおおかオフィスタワー 13 階
TEL 848- 0990、FAX 848- 3669
港北国際交流ラウンジ
■多文化共生の推進(国際政策課)
所在地 港北区大豆戸町 316 − 1
大豆戸地域ケアプラザ2階
TEL 430- 5670、FAX 430- 5671
現在、横浜市には約 150 か国・地域、約 76,000 人の
外国人が住んでいます。
横浜市は、日本語が十分に理解できない外国人や日本
の習慣がわからない外国人のために、市内の国際交流ラ
ウンジなどで日常生活に必要な情報提供・相談等を行っ
ています。
また、外国人の声を聴き、意見交換を行ったフォーラ
ムや検討委員会からの提案などに基づき平成 19 年3月
に「ヨコハマ国際まちづくり指針」を策定しました。こ
の指針に沿って国際性豊かなまちづくりを推進するた
め、市民の皆さん・民間事業者・公益団体の代表者等で
構成する「ヨコハマ国際まちづくり推進委員会」を 19
年9月に設置し、外国人にも暮らしやすく活動しやすい
まちづくりを進めています。平成 25 年度は、
「コミュニ
ケーション支援」を取組テーマとし、日本語学習支援や
多言語による情報発信等について審議しました。
さらに、平成 25 年度には「横浜市外国人意識調査」
都筑多文化・青少年交流プラザ(つづき MY プラザ)
所在地 都筑区中川中央 1-25-1
ノースポート・モール 5 階
TEL 914- 7171、FAX 914- 7172
鶴見国際交流ラウンジ
所在地 鶴見区鶴見中央 1-31-2-214 シークレイン 2 階
TEL 511- 5311、FAX 511- 5312
なか国際交流ラウンジ
所在地 中区真砂町 3-33 セルテ 6 階
TEL 210- 0667、FAX 224- 8343
保土ケ谷区国際交流コーナー
所在地 保土ケ谷区岩間町 1 − 7 − 15
岩間市民プラザ1階
TEL 337- 0012、FAX 337- 0013
91
人を惹きつける魅力と活力に
満ちた学術都市を目指して
みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ
所在地 南区浦舟町 3 − 46
浦舟複合福祉施設 10 階
TEL 232- 9544、FAX 242- 0897
■公立大学法人横浜市立大学の自主自律的運
営への支援(大学調整課)
■海外拠点の運営(国際政策課)
海外企業の誘致や市内企業の海外展開支援、観光誘客
やコンベンション誘致、本市情報の提供など、市政全般
にわたる情報収集・発信を行うため、海外拠点を運営し
ています。
・フランクフルト事務所(ドイツ、平成 9 年 6 月設置)
1 公立大学法人横浜市立大学の設立
少子高齢化や高度情報化など、社会 ・ 経済情勢が大き
く変化する中、大学教育への関心と期待が高まる一方、
大学の入学定員数と進学希望者がほぼ同数となるいわゆ
る大学全入時代を間近に控え、大学間で激しい競争が行
われ、
特色のある、
より効率的な経営が求められています。
このような状況のなかで、横浜市立大学では、横浜市
が有する意義のある大学として、市民の皆さん、横浜市、
市内産業界に十分に貢献できる大学となるよう改革を進
め、平成 17 年4月には、学生や市民の皆さんの期待に
応える大学を目指して、公立大学法人横浜市立大学とし
て生まれ変わりました。本市は横浜市公立大学法人の設
立団体として、大学の存在意義を踏まえながら、より効
果的な運営ができるよう、様々な支援を行っています。
ホームページ http://www.yokohama-city.de/
・上海事務所(中国、昭和 62 年 10 月設置)
ホームページ http://www.idec.or.jp/shanghai/
・ムンバイ拠点機能(インド、平成 21 年 3 月設置)
ホームページ http://www.yokohama-mumbai.com/ja/index.html
■公益財団法人横浜市国際交流協会の活動
(国際政策課)
公益財団法人横浜市国際交流協会(YOKE)は、多文化
共生のまちづくり及び市民による国際交流・協力活動の促
進を図るため、三つの公益目的事業を展開しています。
また、横浜国際協力センターや横浜市国際学生会館の
管理運営を行っています。
2 公立大学法人化の目的
法人化の目的として、次の項目が挙げられます。
(1)人事制度や財政運営などにおいて、自主自律的
な大学運営をすること
(2)経営と教育研究を分離することによって、責任
体制を明確にすること
(3)大学独自の人事制度により、優秀な人材を確保
し、教育研究水準の向上を図ること
(4)目標や計画、評価など積極的な情報公開により、
大学運営の透明性を確保すること
ホームページ http://www.yoke.or.jp/
三つの公益目的事業
1 多文化共生のまちづくり
在住外国人の生活支援を行うため情報提供や相
談、通訳ボランティアの派遣、日本語学習支援、災
害時における在住外国人支援などを実施していま
す。
2 人材の育成・市民活動の支援
国際機関や N G O などと連携し、市民の皆さん
に国際協力・国際交流の活動を広く知らせるため、
横浜国際フェスタなどのイベントや EPA に基づき
海外から来日した介護人材(介護福祉士候補者)を
支援する事業を行っています。
3 国際協力の推進
市内国際機関と協働し、地球規模の問題に対する
市民の皆さんの理解を深める講座や市内国際機関へ
の各種支援を行っています。また、海外諸都市から
の留学生や研修員等に対して、各種生活支援や市民
の皆さんとの交流支援などを行っています。
3 法人運営の仕組み
(1)市会、横浜市及び横浜市立大学の関係
公立大学法人は、地方独立行政法人法の定めによ
り、法人が大学の設置者となります。市長、市会、
横浜市公立大学法人評価委員会及び法人はそれぞれ
決められた役割を果たすことが求められています。
横浜市立大学の運営に際して、市長が法人の6
年間の運営目標として、中期目標を定め、法人は、
この中期目標に沿って、中期計画を策定します。
また、法人の事業資金として、横浜市が運営交
付金の交付等をしますが、市の予算 ・ 決算として
市会に諮ることとなります。
(2)公立大学法人の組織
法人の理事長及び監事は市長が任命します。副
理事長及び理事は理事長が任命し、市長に届け出
るとともに、併せて公表します。
(3)法人の評価
法人の業務の実績に関する評価等を行うため、
地方独立行政法人法第 11 条に基づき、市長の附属
機関として横浜市公立大学法人評価委員会を設置
しています。
主な役割は次のとおりです。
■横浜市世界を目指す若者応援事業
(国際政策課)
横浜にゆかりの深い篤志家からいただいた寄附金
を原資として、平成 26 年 2 月に「横浜市世界を目
指す若者応援基金」が設立されました。これを活用
し、平成 26 年度から、国際社会を舞台に活躍を目
指す市内在住・在学の高校生を対象とする海外留学
支援事業を開始しました。
92
政 策 局
ア 市長が横浜市立大学の中期目標を作成・変更
する際の意見
イ 横浜市立大学が作成・変更した中期計画を市
長が認可する際の意見
ウ 各事業年度における業務実績についての評価
エ 中期目標期間における業務実績についての評価
平成 25 年度の実績
【横浜市公立大学法人評価委員会】6 回開催
(他、視察を実施)
4 法人への支援と評価
公立大学法人化した横浜市立大学は、本市が定めた中
期目標の達成に向けて法人自らが策定した中期計画等に
基づいて、自主自律的な大学運営を推進しています。
本市は法人の設立団体として、法人と連携や連絡調整
を図りながら支援を行っています。
(1)法人との調整及び評価委員会の運営
法人の業務の実績に関する評価等を行うため、市
長の附属機関として設置した「横浜市公立大学法人
評価委員会」の運営を行い、平成 25 年度は6回開
催しました。同委員会により法人の平成 24 年度の
業務の実績に関する評価等を実施し、評価結果を法
人に伝えるとともに、市会に報告しました。
法人の諸課題に対応するとともに、法人との共通
理解を促進し、課題解決に向けた支援方策や連携方
策などを検討・協議する場として、「横浜市・公立
大学法人横浜市立大学協議会」を平成 25 年6月と
11 月に開催しました。
(2)運営交付金の交付等
法人の設立団体である本市では、法人に対し、そ
の業務の財源に充てるために必要な運営交付金を算
定基準に基づいて計画的に交付しています。
このほか、法人は設立団体以外から長期借入を行
うことができないこと、附属2病院において高度先
進的な医療を市民の皆様に提供するための医療機器
整備が必要不可欠であることから、附属2病院の医
療機器整備に必要な資金について市債を発行し、法
人へ貸し付けを行うとともに、過去の貸付金の返済
の一部を運営交付金で措置しています。
平成 25 年度の実績
【運営交付金】
10,917,245,000 円
1,000,000,000 円
【貸 付 金】
93
や連携打診など、密接な関係構築に向けた様々な情報
交換を行っています。
平成 25 年度事務担当者会議開催回数 4回
(3)ヨコハマ大学まつり 2013 の開催
市内 28 大学が一堂に会し大学の魅力を広く市民に
発信するイベント「ヨコハマ大学まつり 2013」を
開催しました。
開催日時:平成 25 年9月 28 日(土)、29 日(日)
開催場所:みなとみらい地区クイーンズスクエア
横浜周辺
開催内容:子ども体験教室 17 教室、大人向け講
座 11 講座、学生パフォーマンスステー
ジ 19 ステージ 等
来場者数:約1万 3 千人
■市内大学と地域がつながるまち(大学調整課)
1 大学・都市パートナーシップ協議会
平成 17 年 3 月に「大学と都市の連携に関する考え方」
を策定しました。ここでは、基本理念として「横浜が拓
く知の未来− 21 世紀型大学都市ヨコハマの挑戦−」を
掲げ、連携推進における 4 つの方向性、
「教育の可能性
を拡げ未来を担う人材を育む(人材育成)
」
、
「新しい時
代の市民の多様な学びを創出する(生涯学習)
」
、「知を
活かし新たな横浜経済を拓く(横浜経済の活性化)」、
「協
働して都市の課題に取組む(地域課題の解決)
」を示し
ました。
そして、
「大学・都市パートナーシップ協議会」は、
この「考え方」に賛同した市内大学学長・理事長と横浜
市長の意見交換の場として、平成 17 年 3 月に設立され
ました。市内の大学の豊富な知的資源などの蓄積を活か
し、市民・企業・行政が連携して活力と魅力あふれる都
市を実現するため、この協議会を頂点とする継続的、総
合的な連携体制を構築し、協力しあうことを確認してい
ます。
【参加大学一覧(五十音順・平成 26 年8月1日現在)】
■公立大学法人横浜市立大学金沢八景キャン
パスの耐震性等向上整備事業
(大学調整課)
金沢八景キャンパスには、昭和 56 年に改正された建
築基準法の耐震基準を満たしていない校舎が4棟(理科
館、文科系研究棟、付属校舎、本校舎)あり、本市の施
設として、「横浜市公共建築物耐震対策事業計画」に基
づき、人命の安全確保を最優先に早急な対応が必要です。
また、現状では、教室が不足し、授業の振替や自主的
なゼミ活動に支障を来している状況です。
このため、当該4棟について、再整備を行います。
平成 25 年度は、平成 21 年度に策定した「横浜市立大
学金沢八景キャンパス再整備構想」に基づき、理学系研
究棟の改築工事、文科系研究棟の実施設計、本校舎の実
施設計及び付属校舎の実施設計を実施しました。
神奈川大学
東京都市大学
鎌倉女子大学
東洋英和女学院大学
カリタス女子短期大学
日本体育大学
関東学院大学
フェリス女学院大学
慶應義塾大学
放送大学
國學院大學
明治学院大学
情報セキュリティ大学院大学 八洲学園大学
昭和大学
横浜国立大学
星槎大学
横浜商科大学
玉川大学
横浜女子短期大学
鶴見大学
横浜市立大学
横浜創英大学・短期大学
鶴見大学短期大学部
桐蔭横浜大学
横浜美術大学
東京藝術大学
横浜薬科大学
東京工業大学
SBI 大学院大学
2 協議会主催事業について
(1)大学・都市パートナーシップ協議会の開催
市内大学の学長・理事長と横浜市長が意見交換する
場として、毎年1回開催しています。
開催日時:平成 25 年5月 10 日(金)
午前 10 時から正午
開催場所:市長公舎
開催内容:ア 秋岡陽フェリス女学院大学学長講演
「フェリス女学院大学の地域との協働
による取組について」
イ 意見交換会
出 席 者: 市内大学学長・理事長等 22 名、市長、
副市長、区長 14 名 ほか
(2)大学・都市パートナーシップ協議会事務担当者会議
の開催
実務的な打合せを行うため、協議会参加大学の担当
者が出席する事務担当者会議を開催し、協議会主催事
業の開催に向けた検討・調整を行うとともに、庁内各
部署から大学へ、若しくは大学から大学への情報提供
94
政 策 局
基地対策
住宅等の建設については、平成 18 年8月、平成 19 年
6月に国から基本配置計画案が示されました。
それ以降、平成 23 年7月に住宅建設戸数を 385 戸と
した基本配置計画案が示されましたが、平成 26 年4月
に日米政府間で 171 戸の住宅とすることが合意され、同
年6月に基本配置計画案が示されました。
■施設返還の促進(基地対策課)
米軍施設返還の経過
第二次世界大戦後進駐した連合国軍により、横浜市
は、市の中心部や港湾施設などが広範囲にわたり接収
され、横浜の再建・復興は著しく遅れることとなりま
した。
それ以来、本市では市民の皆さんの共通の念願、市政の
重要課題として市内米軍施設の早期全面返還に向けた取組
を進め、今日まで多くの返還を実現してきました。
しかし、市内にはなお、他の大都市には例を見ない
規模の米軍施設が存在し、都市づくりを進める上で大
きな障害となっています。
近年の動き
平成 16 年 10 月に、池子住宅地区及び海軍補助施設
の横浜市域への住宅等の建設、及び、上瀬谷通信施設・
深谷通信所・富岡倉庫地区・根岸住宅地区の全部、池
子住宅地区及び海軍補助施設の横浜市域の飛び地、小
柴貯油施設の一部の返還の方針が日米合同委員会にお
いて合意されました。
このうち、小柴貯油施設については、横浜市からの
度重なる全面返還の要請を受け、平成 17 年 12 月に陸
地部分全域が返還され、富岡倉庫地区については、平
成 21 年5月に返還され、横浜ノース・ドックの一部に
ついても同年3月に返還されています。
また、平成 26 年4月、深谷通信所と上瀬谷通信施設
の具体的な返還時期が日米合同委員会において合意さ
れ、深谷通信所については平成 26 年6月に返還が実現
し、上瀬谷通信施設については平成 27 年6月末までの
返還を目途に手続きが進められることが決まりました。
引き続き、市内米軍施設・区域の早期全面返還を国
に対し要請しています。
■米軍施設の現況(基地対策課)
根岸住宅地区
管理:在日米海軍横須賀基地司令部
米軍人、軍属及びその家族が居住しており、管理
事務所、教会、宿舎、中央公共施設(図書館、銀行、
郵便局等)、診療所等があります。
米軍施設・区域に囲まれた土地に市民の方々が居
住されています。
池子住宅地区及び海軍補助施設
管理:在日米海軍横須賀基地司令部
施設は、逗子市及び横浜市にわたり所在していま
す。このうち、逗子市域には、米軍人、軍属及びそ
の家族が居住しており、管理事務所、スポーツ施設
(テニスコート等)、中央公共施設等があります。
鶴見貯油施設
管理:在日米海軍横須賀補給センター燃料部
横須賀市に所在する貯油施設(吾妻倉庫地区)か
らタンカーで運ばれた航空機燃料を一旦貯蔵し、こ
こから鉄道、自動車で横田基地に供給しています。
20 基のタンクがあり、約 12 万 5 千キロリットルの
貯油能力があるといわれています。
横浜ノース・ドック
管理: 在日米陸軍基地管理本部、米海軍横須賀基地司
令部
ふ頭地区では、大型・小型船舶用バース、野積場、
倉庫等があり、物資の搬出入や軍人・軍属等の移動
に伴う貨物輸送業務等が行われています。
横浜市内米軍施設・区域一覧表
平成26年 8 月1 日現在
施 設 名
所 在 区
5 か 所
8 区
土 地 面 積
3,926,512
根岸住宅地区(海)
中区
南区
磯子区
429,259
池子住宅地区及び
海軍補助施設(横浜市域)
(海)
金沢区
367,590
鶴見貯油施設(海)
鶴見区
183,784
横浜ノース・ドック(陸)
神奈川区
523,483
上瀬谷通信施設(海)
瀬谷区、旭区
水 域 名 称
2,422,396
所 在
水 域 面 積
小柴水域(海)
金沢区沖合
約 420,000
横浜ノース
・
ドック専用水域(陸)
瑞穂ふ頭の周囲
約 107,500
(注)施設名は日米合同委員会で使用されている名称。施設名末尾かっこ内は所管を示し、海は海軍、陸は陸軍の略。
95
郵便地区では、極東からペルシャ湾に至る米海軍
関係の郵便業務が行われています。
また、施設の周囲には、約 11 ヘクタールの提供
水域があります。
平成 25 年度の入港実績は、年間 34 隻、月平均
2.8 隻となっています。
上瀬谷通信施設(平成27年 6 月末返還予定)
管理:在日米海軍厚木航空施設司令部
建物等が所在するフェンスで囲まれた区域とフェン
ス外の区域とに区分されます。フェンス外側の区域は、
農耕のための使用が認められている農地のほか、野球
場、広場などとして市民利用が行われています。
また、通称海軍道路が南北に通過し、共同使用によ
り一般の通行が認められています。
小柴水域
管理:在日米海軍横須賀基地司令部
約 42 ヘクタールに及ぶ円形の提供水域です。米
国船舶の停泊及び積荷の積み卸しのために使用す
る、とされています。
航空騒音・安全対策
厚木基地の米軍機の航空騒音と航空安全について
は、国と米軍に対し、その対策を要請しています。
これらの問題は、県内広域にわたることから、県と
厚木基地周辺9市(横浜、大和、綾瀬、藤沢、相模原、
海老名、座間、茅ヶ崎、町田)が連携して、騒音問
題の解消に取り組んでいます。
また、米軍による航空事故が発生した場合に備え、
国、米軍、関係自治体で構成する「航空事故等連絡
協議会」に参加しています。
なお、消防局は、在日米海軍及び陸軍と消防相互
援助協約を結び安全の確保に努めています。
■跡地の有効利用(基地対策課)
返還後の跡地利用の促進については、平成 16 年 10
月に返還方針が合意された市内米軍施設について、平
成 18 年 6 月に策定した「米軍施設返還跡地利用指針」
や平成 23 年 3 月に改定を行った「横浜市米軍施設返還
跡地利用行動計画」等に基づき、民間土地所有者、地
元の方々と意見交換を行いながら、跡地利用の具体化
に向けた検討を行いました。
平成 27 年6月末を目途に返還予定である上瀬谷通信
施設については、民間土地所有者の皆さんの意向を把
握するため、
平成 25 年 12 月から平成 26 年1月にかけて上瀬谷農
業専用地区協議会の皆さんを対象に、また平成 26 年5
月から同年6月にかけて上川井農業専用地区協議会の
皆さんを対象に、返還後の農業振興及び跡地利用につ
いてのアンケートを実施しました。
引き続き、国や民間土地所有者の方々と十分調整を
図り、市民の皆さんからいただいた意見等を踏まえな
がら、跡地利用の具体化に向けた検討を進めています。
施設別行動計画(平成23年 3 月改定)
施 設 名
行動計画の当面の目標
旧 小 柴 貯 油 施 設
都市公園の整備を目指します。
旧 富 岡 倉 庫 地 区
市有地と一体的に衛生研究所など跡地利用事業を進めます。
深
跡地利用基本計画を地域の意見・要望等を踏まえながら策定します。
谷
通
信
所
上 瀬 谷 通 信 施 設
環状4号線の八王子街道交差箇所の早期整備を目指すとともに、民間土地所有者と跡地利用
の検討を進めます。
根
民間土地所有者等によるまちづくり協議会設立を支援します。
岸
住
宅
地
区
池 子 住 宅 地 区 及 び
海 軍 補 助 施 設 の 横
浜 市 域 の 飛 び 池
住宅建設対策と併せて、周辺住民の福祉増進に資する利用を検討します。
96
総務局
行政改革の推進と危機対応力強化
総務局は、新たな中期計画の着実な推進に向け、効率的な行政運営の実現と横浜市のチーム力向上を図り、市民の
皆さんからの期待・信頼に応えられる市役所づくりを目指します。また、大規模災害に備えた危機対応力の強化を図
るとともに、市民の皆さんに永く愛され、職員が働きやすく、災害に強い新市庁舎整備の検討を進めます。
1 局の施策
不断の行政改革の推進とチーム力を高める人材育成と職場づくりの実現、市民の皆さんの安全・安心を支
える危機対応力の強化を図ります。
○安全・安心を支える危機対応力の強化
○不断の行政改革の推進
全区局が連携した危機管理体制の構築、地震防
現場重視の考え方のもと、徹底した事業の見直
災戦略の着実な推進などに取り組みます。また、
しや社会保障・税番号(マイナンバー)制度の導
地域防災力の向上に向けた自助・共助の意識啓発
入及び有効活用策の検討、効率的・効果的な執行
や減災行動の実践に向けた地域における共助の推
体制づくりなどを進めます。
進を進めます。
○チーム力を高める人材育成と職場づくり
市民サービスの向上に向け、人事異動・人事考
○災害に強い新市庁舎整備の検討
課・研修による人材育成の実践、健康で安全に働
全庁的な連携のもと、業務の効率が高まり、市民
サービス向上の促進が図れる執務環境や市民の皆さ
ける職場環境づくり及び研修などによるコンプラ
んに永く愛され、職員が働きやすく、災害に強い市
イアンスを重視する組織風土づくりを推進し、組
庁舎の実現に向けた具体的な検討を進めます。
織の活力とチーム力を高めます。
2 局組織運営の考え方
次の視点を重視し、活力ある組織づくりを総務局から進めていきます。
○現場主義に基づく、組織間の連携・協力を重視する行動
○職員が健康でいきいきと働ける職場環境づくり ○職員の意欲を引き出す職場マネジメント
■法規審査(法制課)
文書管理・法規審査
条例等の議会議案及び規則等の重要な文書の審査や横
浜市の事務事業の遂行に伴って生じる法律問題の処理を
通じ、法令に即した適正な行政の実現を図っています。
また、市政に関する訴訟等の進行管理を行っています。
■文書管理(法制課)
横浜市の全ての事業は、文書を作成し、その内容を判
断した上で実施されます。そのため、作成、分類、保存、
廃棄など文書事務が適正に実施されるよう、横浜市行政
文書管理規則を中心とした諸規程を整備するとともに、
分かりやすく、簡潔な行政文書の作成に取り組んでいま
す。
また、一連の文書事務を電子化する総合的な文書管理
システムを平成 17 年9月から全庁で導入し、より一層
文書事務の効率化を図っています。
■行政手続条例等の運用(法制課)
横浜市行政手続条例及び行政手続法に関する事務につ
いての総合的な調整など、行政手続の適正な運用に努め
ています。
コンプライアンスの推進
■市史資料等保存活用事業(法制課)
■コンプライアンスの推進(コンプライアン
ス推進室)
横浜市史資料室
(横浜市中央図書館地下1階)
にて、
「横
浜市史Ⅱ」の編集過程で収集した資料、横浜の空襲と戦
災関連資料、横浜市の歴史的公文書を、公開準備の整っ
た資料から順次公開(閲覧利用)しています。
コンプライアンス推進体制
公正な職務の執行及び適正な行政運営の確保を図るた
め不正防止内部通報制度、特定要望記録・公表制度、内
部監察制度、行政対象暴力対策等、コンプライアンスに関
連する制度を運用しています。また、時代や社会情勢に即
した制度運用を行うため、副市長を委員長とするコンプライ
アンス委員会、外部有識者から選任した外部評価委員によ
り、各制度の点検・評価を実施しています。
■政策法務(法制課)
横浜市独自の政策・事業を実現するために必要な法シ
ステムについて調整等を行っています。
97
職員行動基準
職員が業務を遂行するにあたり、拠り所となる規範と
して「横浜市職員行動基準」を 19 年 12 月に策定し、そ
の浸透を図ってきました。
26 年度も「職員一人ひとりが行動基準に基づき、自
ら考え行動する」ことを目標として、研修や表彰を実施
し、
より一層のコンプライアンス意識の浸透を図ります。
事務処理ミス・事件事故等の再発防止
事務処理ミス・事件事故等が発生した際に、各区局に
おける再発防止に向けた事務の点検・改善等の取組を支
援するとともに、
全庁的な対応が必要な問題については、
関係区局と連携して取り組んでいます。
職員定数の管理
職員の定員管理にあたっては、より簡素で効率的な執行体
制を構築していくことはもとより、市民の皆さんのニーズや意
識の変化を踏まえ、重点政策課題などに機動的に対応できる
よう、的確に人員をシフトしていく必要があります。
こうした基本的な考え方に基づき、既存の執行体制を
厳しく見直した結果、26 年度は▲ 71 人の職員定数の削
減を図っています。
なお、25 年度の横浜市の人口の千人あたりの普通会
計における職員数は、5.32 人と、政令指定都市の中でも
っとも少なくなっています。
市民満足度向上や費用対効果の観点から、各施設・事
業の最適な実施主体あるいは実施手法を選択していくこ
とを前提に、引き続き適正な管理を進めていきます。
人事・研修
■勤務条件(労務課)
■人事・組織管理(人事課)
職員の給与等の勤務条件については、地方公務員法に
より民間の実態や国の事情等を考慮するなどして、決定
することになっています。横浜市でも、この地方公務員
法の趣旨に基づき勤務条件を決定しています。
現在、本市では、戸籍や税などの窓口サービスのほか、
福祉・保健医療、環境改善、都市基盤整備、経済振興、
教育文化などの分野で、約2万 5 千人の職員が市政に従
事しています。
市民満足度の向上のためには、職員一人ひとりが意欲
と能力を高め、自信とやりがいを持って働くことを通じ
て市役所全体の活力を生み出すことが重要です。
そのため、職員の意欲や能力、実績に応えられる人事
給与制度を推進するとともに、人事異動・人事考課・研
修を効果的に連携させた人材育成体系のもと、引き続き
様々な取組を進めていきます。
職員の採用・異動
横浜市職員の採用は、法律に基づき、原則として競争
試験等により行われています。
26 年度の職員採用者数は、事務系 291 人、技術系 137
人、医師・医療技術系 22 人、技能系 87 人でした。
障害者の雇用にも積極的に取り組んでおり、25 年 6
月現在の障害者雇用率は本市全体では 2.12%、市長部局
では 2.51%となっています。
また、人材育成・能力活用の観点から人員配置を行い、
公務の能率的な運営や職場の活性化を図るため、26 年 4 月
の定期人事異動では、3,966 人の異動を実施しました。
職員の服務管理
職員の義務と責任については、地方公務員法等で定め
られています。本市では、職員一人ひとりが法令や条例
等を遵守し、公務を公正かつ公平に行うこと、公務外に
おいても横浜市職員としての自覚と誇りをもって行動す
ることを求めています。
組織機構
本市の組織機構については、日常の市民生活に密着した
きめ細かい施策展開や市政全体にかかる緊急・重要な行政
課題への的確な対応が可能となる執行体制の整備を図ると
ともに、既存体制の徹底した見直しを行っています。
また、行政の果たすべき役割の再検討、施策・事業の
最適な実施主体・手法の選択など、効率的・効果的な執
行体制の構築に向け、26 年度も引き続き、政策・財政・
運営の緊密な連動を図るとともに、社会情勢の変化等に
応じた機動的かつ効果的な組織編成を推進しています。
■福利厚生(職員健康課)
公務が適正かつ能率的に遂行されるためには、職員が
健康で安心して積極的に職務に専念できる環境が必要で
す。このために、地方公務員法、労働安全衛生法等の趣
旨にそって、職員の福利厚生、安全衛生管理、公務災害
補償の適切な実施に努めています。
■職員研修(人材開発課)
横浜市の人材育成では、職員一人ひとりの意欲と能力の
高まりが、組織力の高まりとなり、市民サービスの向上に
つながることが重要と考えます。
そのため、
「人材こそが最も重要な経営資源」であるこ
とを念頭に、求められる職員像である「ヨコハマを愛し、
市民に信頼され、自ら考え行動する職員」の育成を目指し、
研修を実施しています。
98
総 務 局
1,294
4,875
766
一 般 職 合 計
3,027
防
育
8,314
消
教
1
能
1
4,210
技
1
2,243
務
1
591
医
危 機 管 理 監
2,831
術
技
務
1,000
平成 26 年4月現在
事
296
運営責任職
合計
経営責任職
26
1
長
7
1
係
長
47
1
技
課 長 補 佐
長
長
長
80
監
横 浜 市 合 計 25,595
係 長 級 計
課
部
区
担 当 理 事
室
局
計
局 長 級 計
合
表 1 市職員現在員数
3,109 21,385
1
40
2
1
1
2
5
14
4
10
23
9
8
政
策
局
194
10
1
2
7
9
31
67
18
49
117
68
9
総
務
局
399
4
1
2
1
7
30
123
17
106
164
197
9
財
政
局
402
2
1
1
5
22
63
17
46
92
300
10
310
市
民
局
206
2
1
9
22
53
8
45
86
116
4
120
文 化 観 光 局
105
1
1
5
17
38
10
28
61
41
3
経
局
264
2
1
7
26
56
13
43
91
146
20
こども青少年局
595
1
1
健 康 福 祉 局
983
5
1
環 境 創 造 局
1,234
4
資 源 循 環 局
1,802
2
局
462
1
1
都 市 整 備 局
245
2
1
道
路
局
384
2
1
港
湾
局
268
3
1
消
防
局
3,402
2
1
温暖化対策統括本部
済
建
築
鶴
1
77
5
2
22
235
44
7
173
10
38
110
23
87
159
400
7
24
5
436
3
15
61
182
43
139
263
473
115
65
67
720
1
3
8
60
153
39
114
225
207
684
118
1,009
1
1
6
40
111
20
91
159
237
185
1,221
1,643
10
32
86
16
70
129
73
260
333
1
8
22
65
18
47
97
56
92
148
1
6
27
75
21
54
110
116
158
1
6
21
49
14
35
79
100
78
1
19
79
187
63
124
287
7
1
1
1
274
11
186
3,107
3,115
区
478
1
1
4
14
55
13
42
74
333
27
29
15
404
区
406
1
1
5
15
51
14
37
72
268
27
22
17
334
西
区
268
1
1
4
14
41
11
30
60
160
17
17
14
208
中
区
428
1
1
4
18
60
11
49
83
280
31
21
13
345
南
区
434
1
1
4
14
54
6
48
73
303
20
22
16
361
区
457
2
1
3
16
52
6
46
73
308
22
25
29
384
保 土 ケ 谷 区
407
1
1
5
14
49
7
42
69
274
23
19
22
338
旭
区
485
1
1
4
15
51
6
45
71
335
29
26
24
414
神
港
見
1
17
奈
川
南
1
磯
子
区
348
1
1
6
13
48
11
37
68
222
20
19
19
280
金
沢
区
382
1
1
4
16
46
10
36
67
248
24
23
20
315
港
北
区
474
1
1
4
14
53
9
44
72
326
29
27
20
402
区
359
1
1
4
15
48
4
44
68
229
23
17
22
291
緑
青
葉
区
428
1
1
4
15
49
9
40
69
288
23
25
23
359
都
筑
区
367
1
1
4
13
45
11
34
63
239
22
21
22
304
戸
塚
352
区
419
1
1
4
15
47
8
39
67
276
31
25
20
栄
区
290
1
1
5
14
41
2
39
61
175
17
18
19
229
泉
区
318
1
1
4
16
46
4
42
67
191
23
18
19
251
18
瀬
谷
区
324
1
1
4
15
46
6
40
66
201
19
水
道
局
1,438
1
1
9
51
130
18
112
191
428
632
交
通
局
2,162
1
1
病 院 経 営 局
1,383
5
3
会
計
7
33
126
21
105
167
70
71
2
53
53
138
32
106
249
79
247
2
7
2
5
10
26
1
13
46
80
16
64
141
443
室
36
1
1
教育委員会事務局
2,384
2
1
選挙管理委員会事務局
15
1
1
1
1
3
人事委員会事務局
22
1
1
1
2
5
1
監 査 事 務 局
41
1
1
1
5
16
議
55
1
1
3
8
15
会
局
99
20
258
187
1,247
1,854
1,995
808
1,134
26
7
1,027
7666
2,243
3
6
9
9
4
9
13
13
7
9
23
18
2
13
27
26
18
2
28
しごと改革
化技術を活用した各種システムのサーバ統合やそのため
の環境構築などを進め、運用管理コストの削減を図りま
した。また、28 年 1 月から始まる社会保障・税番号制
度に対応するため、関係システムの改修等の検討も進め
ています。
今後も、情報化に関する長期的なビジョンである「横
浜市情報化の基本方針」(22 年度策定)をもとに、市民・
職員にとって「やさしい」「満足度の高い」ICT の利活
用を推進することにより、誰もがその恩恵を享受できる
ことを目指していきます。
■行政運営の改革及び改善の推進
(しごと改革推進課)
社会情勢の変化や多様化する市民ニーズにより的確に
応え、新しい課題にも着実に対応していくため、効率的・
効果的な行政運営の実現を目指し、社会保障・税番号制
1 1 1
度の利活用による業務効率化等の検討や、既存の仕組み
や制度の見直し、事業の見直し、プール及び野外活動施
設等の見直しなど全庁的なしごと改革に取り組んでいま
す。
■外郭団体の設置、運営の調整
(外郭団体指導・調整課)
外郭団体については、整理や統合、民間主体の運営へ
の移行を推進したことにより、26 年度当初では、外郭
団体数が最も多かった 5 〜 7 年度の 67 団体に比べて、
29 団体減の 38 団体となっています。
また、16 年度から主要な経営目標(協約)を外郭団
体と市との間で定めて取り組む「特定協約団体マネジメ
ントサイクル」による自主的・自立的な経営の確立を目
指してきました。
26 年度は、第 3 期協約(平成 23 〜 25 年度)の達成
状況を評価するとともに、協約によるマネジメントサイ
クルの点検を行い、第三者の意見を取り入れながら、市
と団体において、新たな経営に関する方針等を策定しま
す。
表 2 行政情報システム
平成26年8月1日現在
1 税・住民記録など市民生活等に関わる情報システム
所 管 局
総 務 局
財 政 局
市 民 局
こども
青少年局
■情報化の推進
(IT 活用推進課、総務情報支援課、情報シ
ステム課)
本市では、
昭和 41 年度以降「市民サービスの向上」
「行
政事務の効率化」を目的に情報化を進めてきました。現
在では窓口業務を支える住民記録システム、税務システ
ムをはじめとした大規模なシステムが運用され、様々な
行政サービスの実現に情報通信技術 (ICT) が活用されて
います。
市民生活においては、
インターネット利用環境の充実、
携帯電話やスマートフォン、SNS の普及など ICT 環境
は飛躍的に向上し、今や「いつでも」
「どこでも」サー
ビスを利用できる環境になっており、行政においても、
さらに効率的で満足度の高いサービスの提供が求められ
ています。
そこで、
市民サービスの一層の向上や市政運営の簡素・
効率化を図るため、電子申請・届出サービスの充実や庶
務事務の集中化・外部委託化、システム間でのデータや
機器の共有化などを進めています。
25 年度は、市全体の行政事務を支える基幹情報シス
テムやネットワークの安定稼働に努めるとともに、仮想
電子申請・届出、災害時安否情報、
情報共有基盤
税務、税務地図情報、電子申告、電子入札、
土地評価
住民記録、戸籍、証明発行
母子保健
資源循環局
国民健康保険、介護保険、生活保護、福祉保健、
後期高齢者医療、障害福祉、国民年金
粗大ごみ受付
建 築 局
市営住宅管理
道 路 局
消 防 局
道路管理
消防通信指令、消防総合情報管理
水 道 局
料金事務オンライン
病院経営局
医療情報
教育委員会
事 務 局
教育情報ネットワーク、市立図書館情報
市 民 局
文化観光局
環境創造局
市民利用施設予約
健康福祉局
情報化推進
主な情報システム
2 行政内部の事務処理等に関わる情報システム
所 管 局
健康福祉局
主な情報システム
横浜市行政情報ネットワーク、文書管理、
庶務事務
墓園管理
環境創造局
大気・水質常時監視、下水道台帳管理
港 湾 局
横浜港港湾情報、建設発生土受入
交 通 局
運輸業務支援、バス運行管理、駅務管理
会 計 室
教育委員会
事 務 局
財務会計
総 務 局
財 政 局
環境創造局
資源循環局
都市整備局
道 路 局
港 湾 局
水 道 局
交 通 局
100
校務
土木工事積算
総 務 局
危機管理対策
を守るための避難場所として、約 120 箇所を指定していま
す。広域避難場所での避難時間は、長くとも数時間程度と
想定しています。
■自助・共助の取組推進(危機管理課)
「わが家の地震対策」の発行
25 年度は、市民の皆さんに自助・共助の大切さを知って
いただき、減災行動に移していただくため、最新の被害想
定や震度・液状化・津波浸水等の各種ハザードマップや必
要な防災情報を掲載した冊子「わが家の地震対策」を作成
し全戸に配布しました。
また、冊子「わが家の地震対策」の自助・共助の取組内
容部分を 10 分間の映像にしたものを、市内ケーブルテレ
ビ各局で放映しました。現在、区役所での放映や DVD の
貸出しも行っています。
防災・減災の普及啓発
市が発行する広報物や、ホームページの活用、また各
種イベントなどを通じ、防災・減災の意識啓発や取組の
向上を図っています。
防災・減災推進員の育成
地域の共助の力を向上させるため、最も身近な「町の
防災組織」の中に、地域防災の担い手である「防災・減
災推進員」を育成し、減災活動を推進します。
■危機対処に係る計画の整備
(危機対処計画課、危機管理課)
横浜市防災計画等の修正
25 年度は、新たに火山災害対策を横浜市防災計画に位置
付けたほか、災害対策基本法等の改正や国の防災基本計画の
修正等を踏まえ、
横浜市防災計画「風水害等対策編」及び「都
市災害対策編」を修正しました。また、横浜市新型インフル
エンザ等対策行動計画の策定等に伴い、横浜市緊急事態等対
処計画を修正しました。
26 年度は、災害対策基本法の改正等を受け、横浜市防災
計画「震災対策編」及び「風水害対策編」
(雪害対策)を修
正します。
横浜市国民保護計画の変更と推進
平成 25 年度は、国の「国民の保護に関する基本指針」の変
更及び横浜市防災計画の修正を踏まえ、横浜市国民保護計画
を変更しました。
今後も武力攻撃事態等における対処能力の向上を図るため、
国民保護措置について訓練を実施するとともに、正しい知識
を身につけ、
適切な行動をして頂くよう市民啓発を推進します。
横浜市業務継続計画(BCP)
大規模地震等の発生時において、業務を早急に復旧させ
ることを目的とした「横浜市業務継続計画(BCP ※)
」
を策定しています。
25 年度は防災計画の修正に合わせて、
【地震編】を見直
しました。今後は、
【新型インフルエンザ編】を見直して
いきます。
(※ BCP…Business Continuity Plan の略)
■地域防災力の強化(危機管理課、情報技術課)
地域防災拠点の整備・充実
市民の皆さんに身近な小・中学校等(454 か所)を震災
時の避難場所に指定し、住民の避難生活の場所・情報受伝
達の拠点等として、救助資機材・生活資機材、食料・飲料水、
生活用品等を備蓄し、
「地域防災拠点」として整備を進め
ています。
地域防災拠点には、地域・学校・区役所等で構成された
地域防災拠点運営委員会が設置され、日ごろからの活動を
促進し、発災時の円滑な救助・救出及び避難所として開設・
運営に備える研修・訓練等に必要な活動経費の一部を助成
しています。
自主防災組織の育成
自治会町内会等を中心とした「町の防災組織」に対して、
防災資機材の購入や防災訓練の実施など、自主防災活動を
支援するために補助金を交付しています。
横浜防災ライセンスの推進
地域防災拠点に備えている防災資機材の取扱講習を実施
します。ライセンス取得後は、日頃から習得した知識や技
術をそれぞれの地域での防災活動に役立てます。
避難生活物資の確保
地震発生時等には、物資確保や道路障害等により物資輸
送が困難となり、一時的に被災市民の皆さんの食料などが
不足することが予想されます。
このため、想定する元禄型関東地震による避難者及び帰
宅困難者のための食料等を、地域防災拠点、区役所、方面
別備蓄庫などに備蓄しています。
なお、発災後3日間は、公的備蓄、家庭内備蓄等を合わ
せて対応します。
広域避難場所
広域避難場所は、地震に伴う大火災が発生し、炎上拡大
した場合、その輻射熱や煙から市民の皆さんの生命・身体
■危機対処・防災訓練の実施(緊急対策課)
横浜市総合防災訓練
26 年度の横浜市総合防災訓練は、神奈川区の山内埠頭を
訓練会場として実施します。
地元の自治会・町内会、事業所、消防・警察・自衛隊・海
上保安庁等各関係機関と連携し、救出・救助訓練や九都県市
相互の応援協定に基づく救援物資の輸送訓練等の実動訓練を
実施します。また、市民の皆さんの減災及び地域防災力の向
上を目的とした防災関係機関等による展示も行います。
横浜駅周辺混乱防止対策訓練
横浜駅は本市において、鉄道利用客や来街者が多く利用す
る主要ターミナル駅です。大規模地震等災害発生時には、駅
の利用者等が混乱することが予想されることから、横浜駅及
びその周辺の事業所と連携して、横浜駅周辺混乱防止対策訓
練を実施しています。26 年度は、鉄道・横浜駅西口・東口
各事業者、警察と連携し、大規模地震発生時の駅周辺の混乱
防止及び来街者の安全確保を目的とした情報受伝達等の訓練
を実施します。
「防災の日」防災訓練及び「防災とボランティアの日」
防災訓練
「防災の日」
、
「防災週間」を中心とした日程、
「防災とボラ
ンティアの日」及び「防災とボランティア週間」において、
ふくしゃ
101
それぞれ防災訓練を行っています。25 年度は、修正した横
浜市防災計画「震災対策編」に基づく被害想定及び組織体制
を基に市災害対策本部運営訓練を実施しました。
26 年度は、市災害対策本部における、円滑な情報の受伝
達に重点を置いた訓練を実施します。
や、被害推定を行うシステムを整備しています。
1)
「強震計ネットワーク」の運営
市域 42 箇所に設置した地震計の情報から、地震発生
直後の地震の全体像を把握します。
2)
「東京ガス超高密度リアルタイム地震防災システム」
の活用
東京ガスのシステムを活用し、震度分布、液状化、
建物被害の推定情報を取得しています。
横浜市民防災情報システム
(「わいわい防災マップ」)のホームページ掲載
災害時に予想される様々な危険性や、また、それらの危
険を回避するための情報を事前に提供することで、市民の
皆さんの防災意識の向上を図るとともに、市民の皆さんが
自ら災害時の被害軽減の行動に役立てることを目的として
作成しました。掲載した情報に応じて、3 種類の地図によ
り構成されており、本市ホームページで公表しています。
■危機管理情報基盤の整備
(情報技術課)
繁華街安心カメラ
コンベンション都市横浜として、市民の皆さんをはじめ、
国内外から多くの人が訪れる市内都心部の主要繁華街5地
区(横浜駅周辺、みなとみらい 21 地区、関内地区、関外
地区及び新横浜駅周辺)において、人々が安心して過ごせ
るようにするため、繁華街安心カメラを設置し、災害や事
故等の緊急事態が発生した際、映像による早期現場把握に
活用しています。
防災情報通信システム
災害時をはじめとする緊急事態発生時等において、危機
管理対策に不可欠な情報の収集・伝達を行う、
「防災行政
用無線システム」
、
「危機管理システム」などのシステムを
運用管理しています。
(1) 防災行政用無線システム
防災行政用無線システムは、区役所を結ぶ多重系、土
木事務所・消防署・病院・防災関係機関等を結ぶマルチ
系、市内全域に移動できる全市移動系及び区内を移動範
囲とする地区移動系により構成されています。
無線局は、統制局を中心に、市役所、区役所、中継局
及び防災関係機関局による固定系局と移動系局に分か
れており、固定系局間は電話による通信、FAX による
文書や図面の伝送ができる総合的な無線通信システム
です。
また、区役所と地域防災拠点等との間に、災害時にも
電話と同じように通話ができる信頼性の高いデジタル
移動無線設備を整備し、緊急対応の迅速化と情報の共有
化を図っています。
(2) 危機管理システム
危機管理システムは、市危機管理室と各区役所、関係
局をオンラインネットワークで結び、各種気象情報や注
意報・警報情報の他、災害時の情報受伝達及び被害集計
等を行うコンピュータシステムで、迅速かつ的確な災害
対策の実施を情報面から支援しています。
(3) 災害時安否情報システム
大規模災害時に地域防災拠点等へ避難した市民の皆さ
んの安否情報を市ホームページに掲載し、市民の皆さん
に提供する災害時安否情報システムを運用しています。
(4) 被災者支援システム
地震発生後、被災者の迅速な復旧や復興を支援するた
め「被害認定」
・
「り災証明発行」
・
「義援金等申請支給」
について限られた人員で迅速に行っていくために被災
者支援システムを運用しています。
(5) 地震防災関連システム
災害対策本部の初動体制の確保や効率的な災害対策
を図ることを目的として、地震発生後、速やかに市内域
の地震情報をより確実に収集する強震計ネットワーク
わいわい防災マップのアドレス
(横浜市行政地図情報提供システム)
http://wwwm.city.yokohama.lg.jp/
102
財政局
市民の皆さんから信頼される財政運営の推進
1 施策の方向性
(1)市民生活の安心・安全、市内経済の活性化を支えるための健全な財政運営を行います
○各区局と連携・協力し施策の選択と集中を図ることで施策の推進と財政の健全性の維持との両立を図る
○中長期的な視点を持って取り組むとともに、国・県の制度や動きにも的確に対応
(2)市民・事業者に信頼されるよう財政・財務面における総合調整機能を発揮します
○経理事務や財産管理事務等、財務事務の適正確保
○入札・契約における適正な競争環境の整備
○市内・中小企業の受注機会の増大
○経営的視点に基づいた資産の有効活用
○公共施設に関する区局との連携・支援
(3)財政基盤の強化に向けて歳入確保策をより一層推進します
○財源の安定的な確保
○多様な手法による資産活用の推進
2 組織運営の考え方
(1)所属、担当の垣根を超えて、つながりを深めることでチーム力の向上を目指し、職員がいきいきと働
ける職場環境を作るとともに職員自らのスキルアップに努めます
(2)職場の中でリスクに関する感度を高め合い、「先取り(プロアクティブ)三原則」を基本に行動します
(3)
「現場主義」と分かりやすい情報発信を実践します
(4)日頃から事務効率化とエコに配慮したオフィス活動を推進します
経理事務の適正確保
ものです。
なお、歳入決算額から歳出決算額を引いた「形式収支」
から翌年度への繰越事業にかかる財源を差し引いた「実
質収支」は、県税交付金が最終予算額に比べ、65 億
3,600 万円の増となったことにより、74 億 8,800 万円と
なりました。
■会計経理事務の適正化の推進
( 総務課適正経理推進担当)
経理事務の自己点検、経理事務の実態に合わせた事務
手続の検討や制度の見直しを実施し、経理事務の適正化
を図っています。また、職員研修等の実施、区局におけ
る経理事務の点検、研修等の支援を行い、区局の経理事
務の適正化と実務能力の向上に努めています。
■歳入・歳出決算の特徴
歳入決算の主な特徴としては、市税収入が、前年度に
比べて 61 億 3,600 万円増の 7,073 億 6,200 万円となり、
2 年ぶりの増収となったことがあげられます。これは個
人市民税が年少扶養控除の廃止の影響の平年度化などに
より、10 億 5,600 万円の増、固定資産税が家屋の新増築
などにより 19 億 7,800 万円の増、法人市民税が法人実
効税率の引下げの影響を受けるも、企業収益の回復によ
り 600 万円の増、市たばこ税が税率改正などにより 23
億 6,500 万円の増になったことによるものです。
市債発行額は、横浜市土地開発公社の解散のため、三
セク債を 1,372 億円発行したことなどにより、前年度決
算比 1,286 億 100 万円増の 2,654 億 4,800 万円となりま
し た。 ま た、 一 般 会 計 の 市 債 残 高 は、 前 年 度 末 よ り
1,028 億 2,700 万円増の 2 兆 5,511 億 3,500 万円となりま
したが、特別会計・公営企業会計・外郭団体を含めた「一
般会計が対応する借入金残高」は、前年度末に比べ 921
億円減の 3 兆 3,382 億円となり、中期4か年計画で掲げ
財政運営
■平成 25 年度決算の概況(財政課)
一般会計については、最終的な予算現額 1 兆 6,271 億
9,500 万円に対し、歳入決算額は 1 兆 5,715 億 8,200 万円
(対前年度 10.9%増)
、歳出決算額は、1 兆 5,442 億 6,400
万円(対前年度 10.4%増)となるなど、規模としては、
歳入・歳出ともに 3 年連続の増となりました。
歳入の増は、横浜市土地開発公社解散のため、第三セ
クター等改革推進債(以下、三セク債)を発行したこと、
市税収入が 2 年ぶりに増収となったことなどによります。
歳出の増は、横浜市土地開発公社解散に伴う負担金や
国の緊急経済対策に対応した補正予算の編成などに伴う
103
た目標(3 兆 4,000 億円以下に縮減)を達成しました。
歳出決算の主な特徴としては、横浜市地震防災戦略に
基づいて災害に強いまちづくりを進めるとともに、保育
所待機児童の解消や児童虐待対策の推進、学校教育環境
の充実など子育て安心社会の実現、中小企業の振興・支
援、道路・港湾施設・鉄道等の整備、文化芸術・観光・
MICE の推進等による横浜経済の活性化など、中期4か
年計画の施策・事業を推進しました。横浜市土地開発公
社については、三セク債を活用し、平成 26 年 3 月に解
散しました。また、国の緊急経済対策を踏まえ、24 年
度 2 月補正予算に計上した震災対策やインフラ施設の老
朽化対策等については、市民生活・市内経済最優先の観
点から、事業の効果が早期に浸透するよう、迅速・着実
な執行に努めました。
特別会計については、最終的な予算現額 1 兆 3,523 億
8,600 万円に対し、歳入決算額は 1 兆 3,260 億 200 万円
(対前年度 3.3%増)
、歳出決算額は 1 兆 3,028 億 9,300 万
円(対前年度 2.4%増)となりました。
間の重複額等を控除した「普通会計」区分を統一的な基
準として採用しています。以下、25 年度普通会計決算
に基づいて、横浜市の財政の特徴を、他の政令指定都市
(25 年度 20 都市)との比較で見ていきます。
□歳入に占める市税の割合 44.3%
(24 年度 49.0 %、23 年度 49.6%)
横浜市は、他都市と比べると、代表的な一般財源収入
である市税収入の歳入総額に占める割合が高くなってい
ます(参考 指定都市平均 39.3%)。このことは、一般
的に財政の安定度が高いということを表しています。さ
ら に、 市 税 収 入 の う ち、 個 人 市 民 税 の 占 め る 割合が
40.7%と高い水準にあり(参考 大阪市 21.1%、名古屋
市 31.4%)、法人市民税の占める割合は 8.2%(参考 大
阪市 19.5%、名古屋市 12.5%)と低くなっています。
これは、居住人口が多い一方、人口規模に比べ企業集
積の割合が低いことを示しており、横浜市が景気変動の
影響を比較的受けにくい歳入構造であるとされていま
す。
また、市税収入のうち、固定資産税の占める割合は
37.0%となっており、これは各都市とも概ね同程度とな
っています(参考 指定都市平均 39.4%)。
■普通会計に見る横浜市財政の姿(財政課)
より健全で持続可能な財政運営を進めていくために
は、他の都市との比較を通して、客観的に財政状況を把
握することも必要となります。
他都市比較を行う場合、一般会計、特別会計等、各会
計で経理する事業の範囲は各自治体によって異なってい
ることから、一般会計と一部の特別会計を合算し、会計
表 1 平成 25 年度一般会計及び特別会計決算額
会 計 別
一 般 会 計
特 別 会 計
国 民 健 康 保 険 事 業 費
介 護 保 険 事 業 費
後期高齢者医療事業費
港 湾 整 備 事 業 費
中 央 卸 売 市 場 費
中 央 と 畜 場 費
母 子 寡 婦 福 祉 資 金
勤労者福祉共済事業費
公害被害者救済事業費
市 街 地 開 発 事 業 費
自 動 車 駐 車 場 事 業 費
新 墓 園 事 業 費
風 力 発 電 事 業 費
みどり保全創造事業費
公 共 事 業 用 地 費
市
債
金
合 計
予算現額
1,627,195,347
1,352,386,062
370,043,535
226,888,355
63,530,447
13,638,717
3,298,332
4,256,310
680,879
498,183
47,785
25,807,975
1,278,412
294,773
72,282
16,919,880
12,276,834
612,853,363
2,979,581,409
(千円)
歳入決算額
1,571,581,831
1,326,001,963
355,075,585
226,503,509
63,281,596
14,452,106
3,227,880
4,192,676
2,001,957
503,953
52,770
22,930,203
1,685,792
295,472
108,578
14,042,745
15,747,244
601,899,895
2,897,583,794
歳出決算額
1,544,264,491
1,302,893,489
343,541,199
224,356,380
62,940,128
12,546,374
3,089,845
4,045,131
500,947
487,731
29,015
22,930,203
1,214,022
241,447
57,129
14,036,745
10,977,296
601,899,895
2,847,157,980
形式収支
27,317,340
23,108,474
11,534,386
2,147,129
341,468
1,905,732
138,035
147,545
1,501,010
16,222
23,755
−
471,770
54,025
51,449
6,000
4,769,948
−
50,425,814
(注)各項目で四捨五入をしているため、合計欄と一致しない場合があります。
(千円)
表 2 平成 25 年度公営企業会計決算額
会計別
下 水 道 事 業
埋 立 事 業
水 道 事 業
工業用水道事業
自 動 車 事 業
高速鉄道事業
病 院 事 業
合 計
収益的収入
111,212,318
26,389,359
83,608,458
3,029,975
21,432,671
45,644,356
27,067,454
318,384,591
収益的支出
101,202,580
18,636,805
76,204,661
2,084,435
20,100,257
40,480,117
28,931,733
287,640,587
差 引
10,009,738
7,752,554
7,403,797
945,540
1,332,414
5,164,239
△ 1,864,279
30,744,004
(注)各項目で四捨五入をしているため、合計欄と一致しない場合があります。
104
資本的収入
55,515,540
18,644,952
10,607,016
856,278
968,028
18,562,622
3,556,785
108,711,220
資本的支出
122,512,695
33,389,434
35,027,183
1,617,609
3,371,852
33,736,430
5,507,700
235,162,903
差 引
△ 66,997,155
△ 14,744,482
△ 24,420,167
△ 761,331
△ 2,403,824
△ 15,173,808
△ 1,950,915
△ 126,451,683
財 政 局
□経常収支比率 94.3%
(24 年度 95.6%、23 年度 94.0%)
経常収支比率とは、経常一般財源(市税、普通交付税
及び地方譲与税など、経常的な収入で、その使途が限定
されていないもの)に占める、市が毎年、固定的に支出
する経常的な経費に充当する割合を表しており、この値
が高くなるにしたがって財政構造の弾力性が低くなって
いくと言われています。
本市の経常収支比率は、16 年度までは 80%台で推移
していましたが、17 年度以降は 90%台に上昇しました。
25 年度は扶助費など経常的な経費に充当する経費が増
加した一方で、市税収入や県税交付金の増により経常一
般財源等が増加したため、94.3%と 24 年度決算値より
も改善しています。
指定都市の中では、財政の硬直化が進んでいない方か
ら 20 都市中 8 位となっています(参考 指定都市平均
94.6%、大阪市 98.3%、名古屋市 100.2%)。
■健全化判断比率等(財政課)
平成 19 年 6 月に成立・公布された「地方公共団体の
財政の健全化に関する法律」に基づき、各自治体は、財
表 3 平成 25 年度一般会計歳入決算額
科 目
予算現額
(a)
(千円)
収入済額
(b)
市
税
708,188,000
707,362,294
地 方 譲 与 税
9,128,010
8,407,510
利 子 割 交 付 金
1,320,000
1,354,566
配 当 割 交 付 金
1,916,000
3,005,950
株式等譲渡所得割交付金
627,000
5,292,748
地方消費税交付金
32,897,000
33,488,285
ゴルフ場利用税交付金
156,000
154,686
自動車取得税交付金
4,292,000
4,152,992
軽油引取税交付金
10,981,000
11,275,402
国有提供施設等所在市町村助成交付金
596,000
599,066
地 方 特 例 交 付 金
2,766,430
2,766,430
22,042,097
22,518,620
地 方 交 付 税
1,180,000
1,058,391
交通安全対策特別交付金
35,626,920
31,135,493
分担金及び負担金
39,669,903
39,324,649
使用料及び手数料
272,347,892
241,234,819
国 庫 支 出 金
54,437,096
47,361,996
県
支
出
金
12,190,416
7,465,897
財
産
収
入
638,171
427,047
寄
附
金
15,016,762
14,650,587
繰
入
金
17,332,593
17,333,158
繰
越
金
109,098,571
105,763,259
諸
収
入
274,747,486
265,447,986
市
債
合 計
1,627,195,347 1,571,581,831
収入割合%
(b/a)
差 引
(b-a)
24 年度収入済額
(c)
99.88 △ 825,706
701,226,363
92.11 △ 720,500
9,059,273
34,566
102.62
1,515,590
1,089,950
156.89
1,711,889
4,665,748
844.14
474,619
591,285
101.80
33,776,149
1,314
99.16 △
153,298
96.76 △ 139,008
5,020,162
294,402
102.68
11,238,628
3,066
100.51
596,075
−
100.00
2,828,472
102.16
24,574,914
476,523
89.69 △ 121,609
1,122,808
87.39 △ 4,491,427
36,176,513
99.13 △ 345,254
42,130,687
88.58 △ 31,113,073
210,048,908
87.00 △ 7,075,100
50,258,987
61.24 △ 4,724,519
5,536,929
66.92 △ 211,124
372,796
97.56 △ 366,175
13,559,607
100.00
16,693,416
565
96.94 △ 3,335,312
111,800,016
96.62 △ 9,299,500
136,847,209
96.58 △ 55,613,516 1,416,723,307
差 引
(d)=(b-c)
6,135,931
651,763
161,024
1,294,061
4,818,129
△ 287,864
1,388
△ 867,170
36,774
2,991
△
62,042
△ 2,056,294
△
64,417
△ 5,041,020
△ 2,806,038
31,185,911
△ 2,896,991
1,928,968
54,251
1,090,980
639,742
△ 6,036,757
128,600,777
154,858,524
△
△
伸び率%
(d/c)
0.88
△ 7.19
△ 10.62
75.59
1,015.16
△ 0.85
0.91
△ 17.27
0.33
0.50
△ 2.19
△ 8.37
△ 5.74
△ 13.93
△ 6.66
14.85
△ 5.76
34.84
14.55
8.05
3.83
△ 5.40
93.97
10.93
(注)各項目で四捨五入をしているため、合計欄と一致しない場合があります。
表 4 平成 25 年度一般会計歳出決算額
科 目
議 会 費
総 務 費
市 民 費
文化観光費
経 済 費
こども青少年費
健康福祉費
環境創造費
資源循環費
建 築 費
都市整備費
道 路 費
港 湾 費
消 防 費
教 育 費
公 債 費
諸 支 出 金
予 備 費
合 計
(千円)
予算現額
支出済額
支出割合%
差引
翌年度
24 年度支出済額
不用額
(b/a) (a-b)
(c)
(a)
(b)
繰越額
2,907,096
2,865,486
98.57
41,610
−
41,610
2,955,727
217,359,959
212,130,347
97.59 5,229,612
300,000 4,929,612
73,259,141
37,770,553
37,010,028
97.99
760,525
42,506
718,019
35,910,601
10,097,586
9,868,894
97.74
228,692
−
228,692
8,822,481
69,193,011
68,334,325
98.76
858,686
34,454
824,232
81,955,188
218,304,089
209,452,720
95.95 8,851,369 4,453,974 4,397,395 205,265,888
306,778,794
293,252,365
95.59 13,526,429 7,853,229 5,673,200 284,352,872
38,168,679
32,894,972
86.18 5,273,707 3,119,384 2,154,323
32,934,764
41,758,635
40,292,083
96.49 1,466,552
390,382 1,076,170
41,861,765
24,136,300
21,447,739
88.86 2,688,561 1,536,000 1,152,561
20,631,869
23,598,189
20,998,373
88.98 2,599,816 1,934,246
665,570
19,500,707
88,626,156
70,111,484
79.11 18,514,672 16,515,896 1,998,777
62,166,620
36,358,554
31,730,053
87.27 4,628,501 3,749,828
878,673
23,073,054
41,973,877
39,108,592
93.17 2,865,285 2,360,605
504,679
41,513,464
99,909,351
92,428,396
92.51 7,480,955 5,194,874 2,286,081
96,560,969
175,411,146
174,411,610
99.43
999,536
−
999,536 181,917,400
194,213,935
187,927,025
96.76 6,286,910 1,954,085 4,332,824 186,080,543
629,438
−
−
629,438
−
629,438
−
1,627,195,347 1,544,264,491
94.90 82,930,856 49,439,464 33,491,392 1,398,763,052
(注)各項目で四捨五入をしているため、合計欄と一致しない場合があります。
105
差引
伸び率%
(d)=(b-c) (d/c)
△
90,241 △ 3.05
138,871,206
189.56
1,099,427
3.06
1,046,413
11.86
△ 13,620,863 △ 16.62
4,186,832
2.04
8,899,493
3.13
△
39,792 △ 0.12
△ 1,569,682 △ 3.75
815,870
3.95
1,497,666
7.68
7,944,864
12.78
8,656,999
37.52
△ 2,404,872 △ 5.79
△ 4,132,573 △ 4.28
△ 7,505,790 △ 4.13
1,846,482
0.99
−
−
145,501,439
10.40
れに伴い、横浜市債の評価向上のため、市場公募債発行
団体では全国初となる依頼による市債格付けを取得し、
高い評価を維持しています。また、投資家に対する説明
会 (IR) の充実などにも積極的に取り組んでいます。
政健全化に関する比率を 20 年度から公表しており、平
成 21 年 4 月からの法の全面施行に伴い、各比率が基準
を超えた場合には、財政健全化計画等の策定が義務付け
られます。
25 年度決算における本市の比率は、24 年度決算と比
較して、
「実質公債費比率」は同率です。
「将来負担比率」
は 1.7 ポイント改善したものの、改善幅は縮小していま
す。
市税、未収債権の管理
及び徴収促進
表 5 横浜市の健全化判断比率等
横浜市
指 標
25 年度 24 年度
決算値 決算値
■市税収入(税制課)
早期健全化 財政再生
基準
基準
実 質 赤 字 比 率
─%
─%
11.25%
20%
連結実質赤字比率
─%
─%
16.25%
30%
実質公債費比率
15.4%
15.4%
25%
35%
将 来 負 担 比 率 198.7%
200.4%
市税は平成 25 年度決算で一般会計歳入の 45.0 パーセ
ントを占める、歳入の根幹をなす貴重な自主財源です。
平成 25 年度の市税決算額は、前年度に比べて 61 億
円(0.9 パーセント ) 増の 7,074 億円となり、2年ぶり
の増収となりました。
税目別では、個人市民税が年少扶養控除廃止の影響
の平年度化などにより 11 億円 (0.4 パーセント ) の増に
なり、固定資産税・都市計画税が家屋の新増築などに
より 26 億円(0.8 パーセント)の増となりました。
また、法人市民税が法人実効税率の引下げ影響を受
けるものの、企業収益の回復により前年度同額程度、
市たばこ税が税率の改正により 24 億円(10.7 パーセン
ト)の増となりました。
また、21 年度から導入した横浜みどり税の決算額は
22 億円となりました。
400%
(経営健全化基準)
資 金 不 足 比 率 該当なし 該当なし
20%
■市債 ( 財源課 )
市債は、公共施設の建設などの財源として借り入れる
長期の借入金です。道路や公園の建設等、長期間利用で
きる施設には世代間負担の公平を実現するため、有効な
財源調達方法と言えますが、将来の世代に過度な負担を
残さないよう適正に管理していくことが必要です。
平成 25 年度の市債発行額は、横浜市土地開発公社の解
散のため、三セク債を 1,372 億円発行したことなどにより、
前年度に比べ 1,286 億 100 万円増の 2,654 億 4,800 万円と
なりました。但し、特別会計、企業会計、外郭団体を含
めた「一般会計が対応する借入金残高」は、前年度末に
比べ 921 億円減の 3 兆 3,382 億円となり、中期 4 か年計画
で掲げた目標(3 兆 4,000 億円以下に縮減)を達成してい
ます。
また、地方分権の流れの中で、平成 16 年度から、自己
責任の下で、自主的、自立的に資金調達を行うために、
市場公募債において独自に発行条件を決定する「個別条
件決定方式」を他の自治体に先駆けて選択しました。こ
表 6 平成 25 年度市税決算額
税
合
市
民
横浜市の税務行政に対する市民の皆さんの理解と協
力を得ることを目的として、税の仕組みや市税の納期・
各種証明書の取得方法などの情報を提供する市税広報
を行っています。
平成 25 年度は、ホームページによる情報提供、冊子
「税の知識」の発行、「広報よこはま」や法人会会報へ
の記事掲載などを行いました。
(単位:千円・%) 表 7 市税収納率
(単位:%)
平成25年度
決 算 額
(A)
平成24年度
決 算 額
(B)
対 前 年 度
伸 び 率
(A−B)
/B
計
707,362,294
701,226,363
0.9
平成19年度
96.9
0.2
税
346,434,647
345,373,016
0.3
平成20年度
97.0
0.1
科 目
市
■市税広報(税務課)
市 税 収 納 率
前 年 比
個
人
分
288,227,564
287,172,288
0.4
平成21年度
97.1
0.1
法
人
分
58,207,083
58,200,728
0.0
平成22年度
97.5
0.4
固 定 資 産 税
262,020,652
260,042,959
0.8
平成23年度
97.9
0.4
軽 自 動 車 税
1,915,259
1,859,080
3.0
平成24年度
98.2
0.3
市 た ば こ 税
24,513,888
22,148,855
10.7
平成25年度
98.5
0.3
特別土地保有税
0
6,354
-
税
77,707
73,386
5.9
税
17,347,713
17,313,702
0.2
都 市 計 画 税
55,052,428
54,409,011
1.2
入
事
湯
業
所
106
財 政 局
工事、物品及び
委託の入札・契約
■市税の賦課徴収事務の指導及び審査
(税務課・徴収対策課)
市税の課税に関する事務は各区役所、法人課税課及び
償却資産課で、納税に関する事務は各区役所及び納税管
理課で行っていますが、税務課及び徴収対策課では、こ
の事務が円滑に行われるように、事務処理の支援などを
行っています。
なお、市税の課税についての不明な点は各区役所税務
課、法人課税課及び償却資産課が、納税についての不明
な点は各区役所税務課及び納税管理課が問い合わせ先に
なります。
■公共工事の入札・契約(契約第一課)
道路や公園の整備、公共施設の建築など工事の入札・
契約の締結を行っています。入札は、原則一般競争入札
で行い、電子入札も全件で実施しており、競争性・透明
性の高い制度となっています。なお、水道局・交通局の
案件についても入札・契約事務を行っています。
■物品及び委託の入札・契約(契約第二課)
■未収債権の管理及び徴収促進(徴収対策課)
横浜市で必要とする物品の購入、広報誌等の印刷、建
物の清掃等の委託及び物品の修繕などについて、入札・
契約の締結を行っています。入札は、原則一般競争入札
で行い、電子入札も全件で実施しており、競争性・透明
性の高い制度となっています。なお、水道局・交通局の
案件についても入札・契約事務を行っています。
本来、
市の収入となるべき未収債権(国民健康保険料、
市税など)は、
市民負担の公平性や歳入確保の観点から、
適切かつ効率的に徴収を進めていくことが必要です。
平成 25 年度は、未収債権の管理及び徴収促進のため、
民間事業者を活用した電話による納付案内、弁護士への
徴収業務委任、債権管理研修等の取組を進めました。
また、税外債権回収担当において、国民健康保険料、
保育料等の一部について、税の徴収ノウハウを活かしな
がら、滞納整理を行いました。
表 8 横浜市の未収債権額(滞納額)
財産の取得、管理、運用
及び処分
■「有効活用(売却・貸付け)可能資産のたな卸し」
の実施(資産経営課・管財課・取得処分課)
(億円 )
21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度
一 般 会 計
216
197
188
192
208
特 別 会 計
322
324
321
297
259
合
537
522
509
488
467
計
平成 22 年3月に策定した「横浜市資産活用基本方針」
の具体化に向けて、本市で保有する全ての土地等を対象
に「有効活用可能資産のたな卸し」を行っています。
※億円未満四捨五入しているため、合計が合わない場合があります。
■財産の管理・運用・処分(管財課・取得処分課)
■事業者向け賦課事務
(法人課税課・償却資産課)
横浜市民の皆さんの貴重な財産である市有地等公有財
産の管理・運用・処分に関する調整を行っています。
財産を管理するだけではなく、公有財産の有効活用を
図るため、市有地の活用・処分を進めています。
個人の市民税・県民税(特別徴収分)
、法人市民税、
市たばこ税、入湯税及び事業所税の賦課に関する事務に
ついては法人課税課で、固定資産税(償却資産分)の賦
課に関する事務については償却資産課で行っています。
表 9 (参考)保有土地売却事業
■市税収納状況の記録管理事務等の集約化
(納税管理課)
納税管理課(納税管理センター)では、これまで各区
役所で行っていた決算などの市税収納状況の記録管理事
務、過誤納金の還付事務、口座振替手続きや特別徴収税
額の納入に関する問い合わせ対応などを集約して行って
います。なお、納税証明発行などの窓口サービスは、引
き続き各区税務課で行っています。
平成26年 4 月 1 日現在
販売区画数(件)
面積(m2)
平成23年度
28
7,321
平成24年度
20
4,784
平成25年度
29
10,391
■事業用地等の取得(取得処分課)
環境創造局、道路局の主管に属するもの以外の、学校
用地、保育所用地などの公共事業用地や、「横浜市開発
事業の調整等に関する条例」に基づく公益用地の取得を
行っています。
また、公共事業用地の取得等に伴う本市の損失補償基
準に関し、適正な補償業務の調整を行うとともに、各局
用地担当職員のための研修を実施しています。
その他公共事業用地の取得に伴う、代替地の提供に関
する調整を行っています。
107
査を行っています。
■保有土地等の有効活用及び総合調整
(資産経営課)
表 10 審査実績
年 度
横浜市の保有する土地・建物を有効活用するため、資
産活用の基本方針の策定及び保有土地や用途廃止施設の
活用・処分方針を総合調整するとともに、大規模な保有
土地の公募事業を行っています。
審 査 件 数
22 件〔計画段階 10(土木 6、建築 2、
平成24年度
設備 2)
、
基本設計段階 12(土木 3、
建築 8、設備 1)
、実施設計段階 0〕
■先行取得資金の管理(管財課)
平成25年度
横浜市の公共事業の推進のため、道路や公園などの用
地を必要とする局の依頼に基づき、先行取得資金による
事業用地の取得を行っています。
また、既に先行取得した事業用地については、取得依
頼局と連携して縮減に取り組んでいます。
33件〔計画段階 13(土木 5、建築 3、
設備 5)
、基本設計段階 20(土木
11、建築 3、設備 6)
、実施設計
段階 0〕
□ IT 活用による公共事業の効率化
(CALS / EC ※)
公共事業に関する調査・計画、設計・施工及び維持管
理といった一連のプロセスにおいて情報の電子化・共有
化を図る公共事業の IT 化を進めています。
※ CALS / EC(Continuous Acquisition and Lifecycle Support / Electronic Commerce)
(公共事業支援統合情報システム)
従来は紙で交換されていた情報を電子化すると
ともに、ネットワークを利用して、各業務間をま
たぐ情報の共有・有効活用を図ることにより公共
事業の効率化を実現するための取組です。
主な取組
(1)図面等の委託成果品・工事完成図書類の電
子納品促進、電子納品基準類の整備
(2)職員の ICT 技術力の向上(CAD 研修等)
■横浜市土地開発公社の解散(管財課)
横浜市土地開発公社は、市の依頼に基づき事業に必要
な用地を先行取得してきましたが、一定の役割を終了し
たため、
25 年度に三セク債を発行して債務を解消のうえ、
3月 31 日に解散しました。
6月 30 日に清算を結了し、保有する土地は本市が引
き継ぎ事業化を進めています。
全市的な公共事業の総合調整
■公共施設の保全・利活用推進
(公共施設・事業調整課)
□公共事業の評価
人口急増に対応して集中的に整備してきた公共施設
(地区センター等の公共建築物や道路・橋・港などの都
市基盤施設)の老朽化が進む中、限られた財源の中で市
民ニーズに対応するため、施設の計画的・効率的な保全
や利活用を全庁的に推進しています。
平成 25 年度は、公共建築物の現状と課題を整理した
「公共建築物マネジメント白書」
(平成 25 年 3 月に策定・
公表)を基礎資料として市民の皆様との情報共有・意見
交換を行いながら、庁内で課題解決に向けた取組の方向
性について議論を重ねました。
平成 26 年度は、6 月に公共建築物に関する取組の基
本的考え方や取組の方向性を整理した「公共建築物マネ
ジメントの考え方」を策定・公表し、市民の皆様との考
え方の共有や将来の建替を見据えた調査・研究等を進め
ています。また、国の「インフラ長寿命化基本計画」等
に基づく「行動計画」の策定に各局と連携して取り組ん
でいます。
公共事業の効率性及び実施過程の透明性を確保するた
め、事業の各段階に応じ、事業の必要性や効果等を客観
的に評価し、公表する「事前評価」「再評価」「事後評価」
を実施しています。
なお、平成 25 年度からの再評価については、対応方
針を分かりやすくするために見直しを行い、「継続」に
ついて「継続(計画通り)」及び「継続(一部見直し)
」
に細分化し、評価を実施しています。
表 11 評価対象事業数
事前評価
再評価
事後評価
平成23年度
5件
17 件
0件
平成24年度
0件
9件
1件
平成25年度
3件
25 件
0件
□横浜市公共事業評価委員会
■公共事業のコスト縮減と品質確保に向けた
総合的な取組(公共施設・事業調整課)
再評価、事後評価及び総事業費 20 億円以上の事業を
対象とした事前評価について、学識経験者を委員とする
「横浜市公共事業評価委員会」にて審議し、公共事業の
より適正な執行を図ります。委員は工学系、環境系、経
済・社会系の各専門分野の学識経験者 9 名となっていま
す。
□技術審査
公共工事の適正かつ効率的な執行を図るため、一定規
模以上の工事について、設計条件に関する審査及び基本
設計段階・実施設計段階における設計・施工方法等の審
108
財 政 局
□表彰制度
□公共事業のコスト構造改善プログラムの推進
(1)優良工事表彰
適正な工事施工の確保、請負業者の技術や意欲
の向上を図るため、横浜市が発注した工事を、優
秀な成績で施工した請負業者を毎年度市長表彰し
ています。
また、平成 19 年度からは、技術者としての意欲
と資質の向上を図ることによる、本市公共工事の
さらなる品質確保を目的として、優良な工事の施
工に貢献した技術者個人も表彰しています。
平成 25 年度表彰 請負業者:48 社、技術者:66 名
(2)職員技術提案表彰
本市職員の技術力向上と本市が実施する事業の
改善を図るため、事業の設計、工事、維持・管理
に際し、本市職員独自の創意工夫をもってチャレ
ンジし、技術面において優秀な提案をした職員を
市長表彰しています。
平成 25 年度表彰 最優秀賞 1 件、優秀賞 3 件ほ
か全 28 件
公共事業の全ての段階で総合的にコスト縮減を図る
「横浜市公共事業コスト構造改善プログラム」に基づく
取組を推進しています。
□積算業務の改善
土木工事に関する積算業務の正確性と効率性を確保す
るため、土木工事を発注する8局と全区の土木事務所で
使用する土木工事積算システムの運用・管理を行ってい
ます。また、積算業務の効率化・透明性の向上などの改
善検討を進めています。
□公共工事の総合評価落札方式の推進
公共工事の品質確保を図るため、企業の技術力等と価
格の双方を総合的に評価して評価値が最も高い者を落札
者とする総合評価落札方式を推進しています。
また、平成 26 年度からは、若手技術者の育成、低入
札対策などの項目を追加し、中長期的な担い手の確保・
育成やダンピング防止対策も推進しています。
□公共工事の品質の向上
公共工事の受注者の施工状況を適切に評価する工事成
績評定基準を策定し、評定を行っています。また、大規
模構造物等の公共施設について、工事の品質確保の観点
から、地中に埋設する管きょや構造物の鉄筋の配置状況
など完成時に目視で確認できなくなる部分や施工上重要
な工程における「中間技術検査」を推進しています。
□公共工事の適正な履行の確保
本市が発注する公共工事について、一括下請負・手抜
き工事等の不正行為を未然に防止するため、平成 16 年
度から特別調査チームを編成し、工事現場の施工体制の
点検等について、工事の発注部署と連携して監視を行っ
ています。
109
市民局
“すべては市民の元気のために”つなぐ つくる まもる
市民局は、
「市民の皆さんの声をもとに、市民協働・区政支援を軸にして、サービスの向上・地域力の向上を
図るとともに、スポーツ活動や地域活動などの環境整備を図り、市民活動を総合的に支援する」局としての役割
を担っています。
多様化する市民の皆さんのニーズや、新たな地域の課題に対応するため、「市民協働」と「区政支援」の取組
を推進し、市民の皆さんの知恵と力の結集による個性豊かで活力にあふれる地域社会の実現を目指します。目標
達成に向けた施策は以下のとおりです。
1 元気で安全な地域づくり、絆・支え合い、協働の取組の推進
2 横浜の魅力・活力を高めるスポーツの振興
3 窓口サービスの向上と区庁舎等施設の安全確保や整備の推進
4 人権を尊重しあい、男女共同参画が進む社会づくりの推進
5 市内外への効果的な情報発信と市民の声の市政への反映推進
表1 行政サービスコーナー一覧
■身近な区行政の推進(区連絡調整課)
市民の皆さんの生活の視点にたった市民本位の市政を
実現するためには、
市民の皆さんに身近な課題や要望が、
身近な区役所で、それぞれの地域のニーズや実情に応じ
て解決できることが大切です。
区役所の予算である個性ある区づくり推進費は、地域
の身近な課題やニーズに、迅速かつきめ細かく対応でき
るよう、平成6年度に創設されました。
区役所は、課題解決に向けて、個性ある区づくり推進
費を活用し、市民の皆さんと協働しながら、地域の実情
に応じた多彩な事業を展開しています。
■区総合庁舎(地域施設課)
市民サービスの最前線である区庁舎については、災害
時に重要な拠点となることから、防災対策を行うととも
に、バリアフリー対応など区民の皆さんが利用しやすい
施設となるよう整備を進めてまいります。また、公会堂
についても、耐震性強化のほか、設備改修等を行ってい
ます。
平成 26 年度は、区庁舎等の耐震補強・再整備を行い
ます。
名 称
電 話
鶴見駅西口行政サービスコーナー
586 − 0975
横浜駅行政サービスコーナー
453 − 2525
上大岡駅行政サービスコーナー
848 − 0171
港南台行政サービスコーナー
835 − 2664
二俣川駅行政サービスコーナー
366 − 6615
新杉田行政サービスコーナー
773 − 2701
金沢文庫駅東口行政サービスコーナー
789 − 2022
新横浜駅行政サービスコーナー
475 − 1301
日吉駅行政サービスコーナー
565 − 0013
長津田駅行政サービスコーナー
985 − 1270
あざみ野駅行政サービスコーナー
903 − 8291
戸 塚 行 政 サ ー ビ ス コ ー ナ ー
862 − 6641
東戸塚駅行政サービスコーナー
825 − 4994
1 取扱業務
戸籍全部事項証明書(謄本)・個人事項証明書(抄本)、住
民票の写し、住民票記載事項証明書、戸籍の附票の写し、
印鑑登録証明書、市民税・県民税(非)課税証明書、固定
資産課税台帳登録事項証明(土地・家屋 現年度分)、市
税の納税証明書、市政案内
2 開所時間
月から金曜日 午前7時 30 分から午後7時まで
土 ・ 日 曜 日 午前9時から午後5時まで
3 休 所 日
祝日(振替休日を含む)及び年末年始
■行政サービスコーナー(窓口サービス課)
■住居表示整備事業(窓口サービス課)
行政サービスコーナーは、駅構内など日ごろ市民の皆
さんがよく利用する場所に開設されています。平日だけ
でなく土・日曜日でも住民票の写し、印鑑登録証明書な
どの証明書を取ることができます。
(受付時間や証明書
の種類によっては即時交付できない場合があります。)
番地が飛んでいる、同番地が多くあるなど、住所が混
乱して日常生活に不便や支障が生じている地域におい
て、地番による住所の表示から建物に番号をつけて住所
を表す方法に変更し、住所をわかりやすくします。また、
これに伴い、広すぎる町は適切な大きさに整理して新し
い町を設定するとともに、町の境を明確にします。
110
市 民 局
<住居表示実施地区>
年度
区
実施地区
新町名
26
泉
和泉町
第三次地区
和泉中央南一丁目
〜三丁目
■広報活動(広報課)
広報紙・誌発行(表2参照)
テレビ・ラジオ広報(表3参照)
インターネット広報(表4参照)
表2 広報紙・誌発行
印 刷 物 名
内 容
配 布 方 法 等
区版と市版を一体印刷して毎月1回発行
広 報 よ こ は ま 視覚障害者に対して「点字版」
(市版のみ)と「録
音版」
(市版・区版)も発行
暮 ら し の ガ イ ド
市政窓口、横浜市の事業・施設の情報をコンパク
トにまとめた生活情報誌(民間との協働編集)
自治会町内会等を通じ、毎月各世帯に配布
市内公共施設、駅などに設置した PR ボックスで
も配布
区役所広報相談係、行政サービスコーナー、図書
館、地区センター、市民情報センターで配布
年4回発行(季刊)
季 刊 誌「 横 濱 」 グラフィックな誌面で歴史や文化など横浜の魅力 県内及び東京都内の主要書店、
市営地下鉄駅売店、
を市内外に PR する総合雑誌(民間との協働編集)
市民情報センターなどで販売
表3 テレビ・ラジオ広報
テレビ
ラジオ
内 容
市政やまちの話題・市民活動などを紹介
市政やまちの話題を現場からリポート
横浜の魅力や市の重点施策を市長が紹介
観光・イベント情報を音楽にのせて紹介
番 組 名
ハマナビ
ホッと横浜
ようこそ横浜
ヨコハマ マイ チョイス!
放 送 局
テレビ神奈川
ラジオ日本
ニッポン放送
FM ヨコハマ
放 送 日 時
毎週土曜日 午後6時から 30 分間
毎週木・金曜日 午後 4 時 30 分から 5 分間
毎週金曜日 午前 10 時 46 分頃から 5 分間
毎週日曜日 午前8時 30 分から 30 分間
パブリック・
サービス・
アナウンスメント
インター FM
毎週月〜金曜日(中国語、韓国・朝鮮語、
英語、スペイン語、ポルトガル語)
生活情報を 5 か国語で紹介
午前 6 時 12 分から 3 分間
表4 インターネット広報
媒 体
内 容
提 供 方 法 等
市政情報の提供、広報よこはま市版(Eメール配
信有)・暮らしのガイド・リビングガイド(英語、 随時更新
ウ ェ ブ サ イ ト 中国語(簡体字、繁体字)、ハングル、スペイン語、 http://www.city.yokohama.lg.jp/
ポルトガル語、やさしい日本語)等の Web 版で 総ページ数約 14 万ページ
の提供
T
w
i
t
t
e
r 横浜市からのお知らせやイベント情報の発信
Y o u T u b e
随時更新
アカウント @yokohama_koho
随時更新
YouTube 横浜市公式チャンネル「CityOfYokohama」
http://www.youtube.com/user/CityOfYokohama
横浜の魅力や事業を動画で紹介
表5 その他広報
媒 体
デ
ー
タ
放
内 容
送
民 間 紙 と の 協 働
提 供 方 法 等
市政情報、イベント情報など
tvk地上波デジタル放送
民間で発行している媒体に、市政情報を協働で編
集して掲載
フリーペーパー、リビング新聞
111
その他の広報(表5参照)
広報企画審議会
市長の諮問機関として、昭和 39 年に「横浜市広報企
画審議会条例」を制定し、横浜市広報企画審議会を設置
しました。
市政広報・広聴の現状や方向性について審議を行って
います。
て気軽に意見交換します。市民の皆さんに市政をより身
近に感じていただくとともに、市長が市政に関する様々
な 「 市民の声 」 を直接聴き、市政に反映していきます。
平成 25 年度実施回数 6 回
ヨコハマeアンケート
メンバーに登録いただいた市民の皆さんに、市政に関
するアンケートをインターネットで実施しています。結
果は、ホームページで公開するとともに、施策や事業の
企画・効果の測定・改善などに活用します。
平成 25 年度実績 アンケート 13 回 ■広聴相談活動(広聴相談課)
市民の声
市民の皆さんに身近な区役所が中心となって提案や意
見を受け止め、迅速な回答や対応を行うとともに、幅広
く意見を把握し、市政に生かしています。
・市民からの提案
手紙やインターネット・FAX 等による投稿を、市民
の皆さんに身近な居住区の区役所で受け付けます。区役
所等の市施設等に用意している「市民からの提案」専用
の投稿用紙や、本市ホームページの専用投稿フォーム等
により受け付けています。
平成 25 年度実績 通数 4,719 通、件数 4,971 件
・市長陳情
市政に関し、団体から書面で寄せられる市長あて要
望等を受け付けています。
平成 25 年度実績 通数 96 通、件数 137 件
パブリックコメント
市の基本計画などを策定する際、その案を公表して市
民の皆さんから意見・提案を募集し、寄せられた意見等
を考慮して最終的な意思決定を行う制度です。
平成 25 年度実施件数 5 件 意見総数 718 件
区民会議交流会の支援
地域が抱えている課題を共有し、区民相互の話合いを
行うなど自主的・主体的な活動を行っている区民会議が
年1回開催する区民会議交流会を支援しています。
平成 25 年度 11 月 12 日実施 参加者 77 人
市民相談事業
市政相談をはじめ、専門相談員による法律、人権、交
通事故等さまざまな相談を行い、複雑多様化した市民の
皆さんの相談や要望に応えています。
また、各区役所の広報相談係では、市民の皆さんが身
近なところで相談できるように、市政相談のほか専門相
談員による相談を行い、利便を図っています。
※市民からの提案及び市長陳情については、寄せられた提案
や意見等の要旨とそれに対する回答を本市ホームページで
公表しています(公表日から1年を経過した月末まで)。
また、「今後検討します」「今後実施予定です」と回答し
た案件について、その後の対応状況についても追跡 ・ 検証
し、検討結果等を改めて本市ホームページに公表すること
で、市政の信頼性・透明性の一層の向上を図っています。
公表件数 平成 26 年 3 月 31 日現在 3,392 件
横浜市コールセンター
横浜市コールセンターは、市役所や区役所での各種手
続、市政情報や生活情報、最新のイベント情報などの多
様な問い合わせについて、午前8時から午後9時まで年
中無休で案内しています。
また、区役所代表電話の交換業務の代行も行っていま
す。
ぬくもりトーク
地域で活動する団体の活動場所に市長が訪問し、又は
本市にゆかりのある施設等に団体をお招きし、活動に参
加したり、意見交換を行い、ご提案等を市政に生かして
いきます。
平成 25 年度実施回数 9 回
ティー・ミーティング〜ようこそ市長室へ〜
公募・抽選で決定した団体・グループを市長室にお招
きし、お茶を飲みながら横浜市政に関するテーマについ
表6 広聴事業別受付通数
25 年度
通数
%
市民からの
提案
市長陳情
市政ダイレ
クト広聴
地域区民
要望
新聞投書
その他
総計
4,719
50.7%
96
1.0%
2,286
24.6%
85
0.9%
55
0.6%
2,072
22.2%
9,313
100.0%
表7 平成 25 年度全広聴事業の内容別順位
順位
1位
2位
3位
内 容
バ ス
鉄 道
道 路
4位
5位
市民応対 教育内容
件 数
1,413
892
883
665
515
%
12.7%
8.0%
7.9%
6.0%
4.6%
112
市 民 局
表8 平成25 年度市民相談室・区役所広報相談係の相談件数
合 計
種 別
相 談 計
市民相談室
(単位:件)
区役所広報
相談係
30,361
9,805
20,556
4,275
395
3,880
一 般 相 談
9,336
1,831
7,505
法 律 相 談
10,756
4,294
6,462
司法書士相談
2,053
1,324
729
交通事故相談
1,654
1,339
315
市 政 相 談
企 画 相 談
61
61
-
民 事 調 停
159
-
159
税 務 相 談
255
-
255
消 費 生 活
1
-
1
人 権 相 談
60
60
-
宅地建物相談
436
436
-
公 証 相 談
591
65
526
行政書士相談
541
-
541
行 政 相 談
183
-
183
問い合わせ・窓口案内
1,045,839
47,500
998,339
計
1,076,200
57,305
1,018,895
<コールセンターの事業概要と利用実績>
25 年度
ブ
ー
ス
数
Q
&
A
集
問 合 せ 件 数
ジャンル別上位
付
時
23 年度
オペレータ 50(最大)
スーパーバイザー 5
約 3,000 件
約 3,000 件
約 3,000 件
2,415 件 / 日(881,311 件)
2,429 件 / 日(886,551 件)
2,536 件 / 日(928,001 件)
うち区役所代表電話の転送
1,968 件 / 日(718,374 件)
うち区役所代表電話の転送
2,026 件 / 日(739,621 件)
うち区役所代表電話の転送
2,133 件 / 日(780,712 件)
①住民票・戸籍・実印
①住民票・戸籍・実印
①住民票・戸籍・実印
②公共交通
③税金
②公共交通
③税金
②公共交通
③税金
①月曜日 ②火曜日 ③金曜日 (⑦日曜日)
時間帯別上位(下位)
受
オペレータ 50(最大)
スーパーバイザー 5
スーパーバイザー 5
曜日別上位(下位)
閉庁時間帯の比率
24 年度
オペレータ 50(最大)
①9時台 ② 10 時台 ③ 11 時台 (⑬ 20 時台)
17.3%
間
受 託 事 業 者
16.8%
16.9%
午前8時~午後9時(365日年中無休)
株式会社 もしもしホットライン
市政情報の提供・公開
本市では市政に関し市民の皆さんに説明する責務を全
うするようにし、市民の皆さんの的確な理解と批判の下
にある公正で民主的な市政の推進に資することを目的に
「横浜市の保有する情報の公開に関する条例」(平成 12
年7月 1 日施行)を定め、情報公開制度を運用していま
す。この制度は、市が保有する行政文書を市民の皆さん
の求めに応じて開示しようとすることだけでなく、あら
かじめ情報を積極的に提供し公表する情報公開の総合的
な推進を図るものです。
平成 17 年2月 28 日からは、横浜市ホームページから
の行政文書開示請求が可能になりました。また、平成
17 年9月1日からは、行政文書検索システムが稼動し、
電子決裁を行った文書件名などの目録情報の検索や閲
覧、検索した文書の開示請求をホームページ上で行える
ようになりました。
■市民情報センター(市民情報室)
所在地 中区港町1−1(市庁舎1階)
TEL 671 ー 3900、FAX 664 ー 7201
横浜市が発行した刊行物を始め、国・県・他都市等の
発行した各種統計・報告書等を配架(現在約 3 万冊)し
閲覧・貸出しを行うとともに、横浜市ホームページ閲覧
専用端末を設置し、市政情報を提供しています。また、
刊行物サービスコーナーでは有償刊行物の販売及びコピ
ーサービス(白黒1面 10 円、カラー1面 50 円)を行っ
ています。
■情報公開制度(市民情報室)
113
図1 「横浜市個人情報の保護に関する条例」における個人情報保護体制(概要)
3 出資法人等の責務などに関する規定
また、相談事例集「市民生活における個人情報保護
Q&A」や「個人情報保護制度に関する啓発ちらし」の
配布などにより、個人情報保護制度に関する情報提供を
行っています。
■個人情報の本人開示等請求制度(市民情報室)
横浜市個人情報の保護に関する条例」に基づき、だれ
「
でも市の保有する自己の個人情報の開示、訂正、利用停
止を請求することができる制度です。
簡易開示制度
横浜市が実施する各種試験等の結果について、本人か
ら口頭の申出があれば、
一定期間はその場で開示する等、
簡易な方法で個人情報の本人開示を行う制度です。
市民利用施設の整備運営
■公会堂(地域施設課)
公会堂は、1区に1館設置され、サークル活動、講座、
音
楽発表会、集会その他各種行事に広く利用されています。
平成 25 年度は約 189 万人が公会堂を利用しました。
施設内容は、おおむね 600 人収容のホールを中心に2
室から6室までの会議室と和室からなっていますが、磯
子、青葉、都筑、栄、泉及び瀬谷公会堂の 6 館はリハー
サル室も整備されています。また、平成 20 年 4 月から、
泉公会堂に指定管理者制度を導入し、今後、順次、全区
の公会堂へ導入する予定です。
_
■平成25 年度行政文書開示等運用状況
(市民情報室)
行政文書開示等の請求状況は、請求文書件数が 26,453
件となっています。
表9 行政文書開示等請求の処理状況
(単位:件)
処 理 件 数
請 求 等 文 書
26,453(2,501)
開示(訂正・利用停止) 19,964
(1,847)
一部開示(一部訂正・一部利用停止) 4,514(398)
非開示(非訂正・非利用停止) 1,660(226)
取
下
げ
■地区センター(地域施設課)
315 (30)
(注)
・かっこ内は個人情報の本人開示請求等の内数
地域住民の自主的な活動と交流を通じて連帯を図る拠
点として、「地区センター」を昭和 48 年から計画的に整
備し、地域の子どもからお年寄りまでが、日常的に利用
しています。
個人・グループの研究や集会・講演会などの文化活動、
軽スポーツ・レクリエーション活動、料理、工芸教室な
ど多目的に活用されています。また、「地区センター」
は 80 館で、ほぼ同様の目的を持つ施設として、「コミュ
ニティハウス」は 31 館(学校施設活用型コミュニティ
ハウスを含め 114 館)、
「集会所」が 5 館、
「スポーツ会館」
は 11 館あります。
なお、コミュニティハウスの学校施設活用型は教育委
■個人情報保護制度(市民情報室)
平成 17 年4月1日に全部改正された「横浜市個人情
報の保護に関する条例」に基づき、横浜市が保有する個
人情報を対象に、保護の推進を図っています。この条例
は、次の3つの柱から構成されています。
(概要は図1
のとおりです)
1 個人情報の適正な利用や取扱いなど、市の内部管理
に関する規定
2 市が保有している個人情報に関して、自己情報の本
人開示請求など、市民の皆さんの権利を保障する規定
114
市 民 局
表10 公会堂一覧表
名 称
鶴 見 公 会 堂
神 奈 川 公 会 堂
西
公
会
堂
開 港 記 念 会 館
南
公
会
堂
港 南 公 会 堂
保 土 ケ 谷 公 会 堂
旭
公
会
堂
磯 子 公 会 堂
金 沢 公 会 堂
港 北 公 会 堂
緑
公
会
堂
青 葉 公 会 堂
都 筑 公 会 堂
戸 塚 公 会 堂
栄
公
会
堂
泉
公
会
堂
瀬 谷 公 会 堂
平成 25 年度
表11 広場等一覧表
員会が所管しています。
広場別
区 名
■横浜市民ふれあいの里「上郷・森の家」
(地域施設課)
利 用 人 数
101,290 人
129,935
129,043
208,375
71,932
76,268
101,801
78,015
106,438
107,634
118,498
60,093
106,991
95,647
84,994
142,025
95,206
75,410
電 話
583 − 1353
432 − 3399
314 − 7733
201 − 6708
743 − 8187
847 − 8480
331 − 0497
954 − 6170
750 − 2520
788 − 7890
540 − 2400
930 − 2400
978 − 2400
948 − 2400
862 − 3334
894 − 9901
800 − 2470
367 − 5770
所 在 地
鶴見区豊岡町 2-1
神奈川区富家町 1-3
西区岡野 1-6-41
中区本町 1-6
南区花之木町 3-48-1
港南区港南中央通 10-1
保土ケ谷区星川 1-2-1
旭区鶴ヶ峰 1-4-12
磯子区磯子 3-5-1
金沢区泥亀 2-9-1
港北区大豆戸町 26-1
緑区寺山町 118
青葉区市ヶ尾町 31-4
都筑区茅ヶ崎中央 32-1
戸塚区戸塚町 127
栄区桂町 279-29
泉区和泉町 4636-2
瀬谷区二ツ橋町 190
鶴
見
平成 26 年 3 月 31 日現在
町の
子供の
遊び場 はらっぱ
12 か所
少年
広場
2 か所
0
か所
地域スポーツ ちびっこ
広場
広場
ちびっこ
プール
2 か所
0 か所
0 か所
神 奈 川
11
2
0
0
0
0
所在地 栄区上郷町 1499 −1
西
4
0
0
0
2
0
TEL 895 − 5151 FAX 895 − 5005
中
7
0
0
0
3
0
南
10
2
0
0
5
1
宿泊体験などを通じてさまざまな市民の皆さんのふれ
あい、交流により、市民の皆さんのふるさと意識や連帯
感の醸成と、青少年の健全な育成を図ることを目的とし
て、平成4年7月 11 日栄区上郷町に開館しました。宿
泊施設、バーデゾーン、ホール、ミーティングルーム、
レストラン、野外炊飯施設、工房、ミニドーム、駐車場
などを持つ市民の皆さんの利用施設です。
管理運営は、公益財団法人横浜市緑の協会が行ってい
ます。
港
南
7
0
0
0
0
0
保土ケ谷
18
1
2
0
0
0
旭
20
0
1
1
0
0
磯
子
3
4
0
1
0
0
金
沢
11
3
2
2
1
1
港
北
13
0
1
0
0
1
13
2
0
3
0
2
緑
青
葉
6
2
0
1
0
0
都
筑
6
1
0
0
0
0
塚
15
4
1
0
2
0
5
4
1
1
2
1
8
6
2
2
0
0
7
1
1
1
0
0
176
34
11
13
15
6
戸
栄
泉
瀬
谷
合 計
表12 地区センター等一覧表
潮
駒
末
寺
生
矢
神
神
神
白
菅
奈
之
大
西
藤
竹
野
之
名 称
田 地区センター
岡 地区センター
吉 地区センター
尾 地区センター
麦 地区センター
向 地区センター
川 地区センター
木 地区センター
寺 地区センター
幡 地区センター
田 地区センター
地区センター
棚 地区センター
丸 地区センター
毛 地区センター
平成 25 年度
所在地
鶴見区本町通 4-171-23
鶴見区駒岡 4-28-5
鶴見区上末吉 2-16-16
鶴見区馬場 4-39-1
鶴見区生麦 4-6-37
鶴見区矢向 4-32-11
神奈川区神奈川本町 8-1
神奈川区神之木町 7-1
神奈川区神大寺 2-28-18
神奈川区白幡上町 44-12
神奈川区菅田町 1718-1
西区岡野 1-6-41
西区藤棚町 2-198
中区竹之丸 133-3
中区野毛町 3-160-4
115
電話
511-0765
571-0035
572-4300
584-2581
504-0770
573-0302
453-7350
435-1712
491-4441
430-3050
471-2913
314-7734
253-0388
651-5575
241-4535
利用人数
123,370
119,824
90,539
100,193
108,514
140,381
110,307
140,435
159,871
91,070
112,656
98,862
115,602
81,640
74,497
名 称
牧 地区センター
岡 地区センター
田 地区センター
村 地区センター
南
地区センター
港
南 地区センター
港 南 台 地区センター
永
谷 地区センター
野
庭 地区センター (注1)
東 永 谷 地区センター
今
井 地区センター
西
谷 地区センター
初 音 ヶ 丘 地区センター
ほ ど が や 地区センター
市
沢 地区センター
今
宿 地区センター
希 望 ヶ 丘 地区センター
白
根 地区センター
都
岡 地区センター
若 葉 台 地区センター
磯
子 地区センター
上 中 里 地区センター
杉
田 地区センター
根
岸 地区センター
金
沢 地区センター
釜 利 谷 地区センター
富 岡 並 木 地区センター 能 見 台 地区センター
六
浦 地区センター
菊
名 地区センター (注 2)
篠
原 地区センター
城 郷 小 机 地区センター
綱
島 地区センター
新
田 地区センター
日
吉 地区センター
十 日 市 場 地区センター
長 津 田 地区センター
中
山 地区センター
白
山 地区センター
美 し が 丘 西 地区センター
大場みすずが丘 地区センター
奈
良 地区センター
藤 が 丘 地区センター
山
内 地区センター
若 草 台 地区センター
北 山 田 地区センター
都
筑 地区センター
中 川 西 地区センター
仲 町 台 地区センター
踊
場 地区センター
上 矢 部 地区センター
大
正 地区センター
戸
塚 地区センター
東 戸 塚 地区センター
舞
岡 地区センター
上
郷 地区センター
豊
田 地区センター
本
郷 地区センター
上 飯 田 地区センター
下 和 泉 地区センター
立
場 地区センター
中
川 地区センター
本
大
永
中
所在地
中区本牧原 16-1
南区大岡 1-14-1
南区永田台 45-1
南区中村町 4-270
南区南太田 2-32-1
港南区日野 1-2-31
港南区港南台 5-3-1
港南区芹が谷 5-47-5
港南区野庭町 612
港南区東永谷 1-1-12
保土ケ谷区今井町 412-8
保土ケ谷区西谷町 918
保土ケ谷区日藤塚町 15-1
保土ケ谷区天王町 1-21
旭区市沢町 9
旭区今宿町 2647-2
旭区中希望ヶ丘 145-4
旭区白根 4-6-1
旭区今宿西町 292-2
旭区若葉台 3-4-2
磯子区磯子 3-1-41
磯子区上中里 397-2
磯子区杉田 1-17-1
磯子馬場町 1-42
金沢区泥亀 2-14-5
金沢区釜利谷南 1-2-1
金沢区富岡東 4-13-2
金沢区能見台東 2-1
金沢区六浦 5-20-2
港北区菊名 6-18-10
港北区篠原東 2-15-27
港北区小机町 2484-4
港北区綱島西 1-14-26
港北区新吉田町 3236
港北区日吉本町 1-11-13
緑区十日市場町 808-3
緑区長津田町 2327
緑区中山町 413-4
緑区白山 1-2-1
青葉区美しが丘西 3-60-15
青葉区みすずが丘 23-2
青葉区奈良町 1843-11
青葉区藤が丘 1-14-95
青葉区あざみ野 2-3-2
青葉区若草台 20-5
都筑区北山田 2-25-1
都筑区葛が谷 2-1
都筑区中川 2-8-1
都筑区仲町台 2-7-2
戸塚区汲沢 2-23-1
戸塚区上矢部町 2342
戸塚区原宿 3-59-1
戸塚区戸塚町 127
戸塚区川上町 4-4
戸塚区舞岡町 3020
栄区上郷町 1173-5
栄区飯島町 1368-1
栄区桂町 301
泉区上飯田町 3913-1
泉区和泉町 1929-6
泉区中田北 1-9-14
泉区桂坂 4-1
116
電話
622-4501
743-2411
714-9751
251-0130
741-8812
841-8411
835-2811
823-7789
848-0100
826-3882
352-1183
371-3794
352-3992
333-0064
371-6662
392-1500
361-0424
953-4428
953-7211
921-2213
753-2861
773-3929
775-0541
751-4777
784-5860
786-2193
775-3692
787-0080
788-4640
421-1214
423-9030
472-1331
545-4578
591-0777
561-6767
981-9573
983-4445
935-1982
935-0326
903-9204
974-0861
963-5380
972-7021
901-8010
961-0811
593-8200
941-8380
912-6973
943-9191
866-0100
812-9494
852-4111
862-9314
825-1161
824-1915
892-8000
895-1390
892-5310
805-5188
805-0026
801-5201
813-3984
利用人数
126,257
174,981
77,621
95,861
106,656
100,923
114,635
83,747
76,471
102,675
93,706
77,589
69,758
130,624
75,021
102,031
138,307
92,808
78,576
88,618
154,668
97,789
116,845
102,594
141,488
111,194
114,136
132,807
101,493
36,589
113,570
107,755
103,844
98,625
90,134
103,654
90,873
132,525
115,764
177,069
130,599
85,470
141,028
171,248
109,807
121,013
124,069
112,693
123,230
186,281
112,481
94,035
194,735
194,742
120,157
97,432
92,488
90,545
78,297
71,281
86,640
117,928
市 民 局
名 称
阿 久 和 地区センター
瀬
谷 地区センター
中 屋 敷 地区センター
潮 田 公 園 コミュニティハウス
鶴 見 市 場 コミュニティハウス
鶴 見 中 央 コミュニティハウス
幸 ケ 谷 公 園 コミュニティハウス
戸
部 コミュニティハウス
中 本 牧 コミュニティハウス
浦
舟 コミュニティハウス
別
所 コミュニティハウス
六ツ川一丁目 コミュニティハウス
コミュニティハウス
睦
蒔
田 コミュニティハウス
桜
道 コミュニティハウス
上 大 岡 コミュニティハウス
日 野 南 コミュニティハウス
桜 ケ 丘 コミュニティハウス
権 太 坂 コミュニティハウス
常 盤 台 コミュニティハウス
鶴 ケ 峰 コミュニティハウス
上 白 根 コミュニティハウス
滝
頭 コミュニティハウス
並 木 コミュニティハウス
柳
町 コミュニティハウス
菊
名 コミュニティハウス
師
岡 コミュニティハウス
霧 が 丘 コミュニティハウス
青 葉 台 コミュニティハウス
倉
田 コミュニティハウス
飯
島 コミュニティハウス
上 郷 矢 沢 コミュニティハウス
中
田 コミュニティハウス
新
橋 コミュニティハウス
幸 ケ 谷 集会所
松
見 集会所
平
沼 集会所
上
台 集会所
し ら ゆ り 集会所
羽
沢 スポーツ会館
六 ツ 川 スポーツ会館
下 野 庭 スポーツ会館
瀬 戸 ケ 谷 スポーツ会館
本
村 スポーツ会館
六
浦 スポーツ会館
小
机 スポーツ会館
十 日 市 場 スポーツ会館
新 石 川 スポーツ会館
大
熊 スポーツ会館
東 山 田 スポーツ会館
所在地
瀬谷区阿久和南 2-9-2
瀬谷区瀬谷 3-18-1
瀬谷区中屋敷 2-18-6
鶴見区向井町 2-71-2
鶴見区市場下町 11-5
鶴見区鶴見中央 1-31-2-214
神奈川区幸ヶ谷 4
西区御所山町 1-8
中区本牧町 2-351
南区浦舟町 3-46
南区別所 3-4-1
南区六ッ川 1-267-1
南区睦町 1-25
南区宿町 3-57-1
港南区港南 6-2-3
港南区上大岡東 2-9-38
港南区日野南 6-14-1
保土ケ谷区岩崎町 15-30
保土ケ谷区権太坂 3-1-1
保土ケ谷区常盤台 53-2
旭区鶴ヶ峰本町 1-16-1
旭区上白根町 233-6
磯子区滝頭 2-31-39
金沢区並木 2-8-1
金沢区柳町 1-3
港北区菊名 4-4-1
港北区師岡町 700
緑区霧が丘 3-23
青葉区青葉台 2-25-4
戸塚区上倉田町 1865-4
栄区飯島町 1863-5
栄区桂台南 2-34-2
泉区中田南 4-4-28
泉区新橋町 33-1
神奈川区栄町 12
神奈川区松見町 1-10-1
西区西平沼町 5-70
中区本郷町 2-50
泉区中田東町 1-41-1
神奈川区羽沢町 1700-1
南区六ッ川 2-112-1
港南区野庭町 136-4
保土ケ谷区瀬戸ヶ谷町 71
旭区本村町 15
金沢区六浦南 5-19-2
港北区小机町 1800-1
緑区十日市場町 1633
青葉区新石川 3-1346
都筑区大熊町 310
都筑区東山田町 105-2
電話
365-9072
303-4400
304-3100
511-0880
500-6688
511-5088
441-3788
231-9865
623-8483
243-2496
721-8050
721-8801
741-9436
711-3377
843-5406
352-7177
843-2092
331-5368
713-6625
348-8277
953-2313
954-1691
761-7928
721-8050
785-2403
401-4964
546-4568
922-2100
981-1400
866-1800
891-1766
895-1037
802-2244
392-5538
453-2660
431-6001
320-9608
622-4170
804-3779
381-2540
713-4803
842-9624
712-2412
365-1820
788-5428
471-0050
983-9490
911-9870
941-9880
593-4682
利用人数
110,950
123,987
71,735
35,515
73,973
35,480
39,177
22,735
65,913
27,234
28,664
34,281
46,548
36,560
37,636
32,185
29,026
43,622
28,416
23,967
33,407
27,842
44,348
19,545
26,928
51,427
55,659
17,048
123,925
27,743
25,416
17,526
49,927
31,135
25,948
27,230
11,490
21,817
34,514
24,776
22,465
14,689
18,795
19,790
12,583
17,750
13,544
18,711
25,687
25,839
注1 野庭地区センター平成 26 年 2 月 19 日~ 3 月 31 日まで工事休館 注2 菊名地区センター平成 25 年 8 月~平成 26 年 3 月まで工事休館
■青少年のための施設(地域施設課)
1 子どもの遊び場
小学校低学年を対象とした遊び場で、ブランコ、
すべり台などの遊具を置くほか、危険防止のため外
柵を設置しています。
2 ちびっこ広場
幼児を対象とし、母親の目の届くところで安心し
て遊べるよう、砂山等を設置しています。
広場・遊び場、町のはらっぱ
子どもたちが安心して自由に遊べる広場を市民の皆さ
んの協力を得ながら、子どもの年齢発達段階に応じて設
置しています。
用地の確保(借用)や管理運営は、地域の運営委員会
が行っています。
117
表彰し、その活躍を広く市民の皆さんにお知らせする
ことで、男女共同参画への理解促進や取組の普及を図
ります。
4 DV 根絶に向けた事業
「なくそう!DVキャンペーン」の名称のもと、D
V相談支援センターの周知及びDVの予防・啓発を目
的として、女性に対する暴力をなくす運動週間(毎年
11 月 12 日〜 25 日)を中心に、キャンペーンを展開
します。
また、若い世代からの暴力の防止のための啓発事業
を実施します。
3 ちびっこプール
小学校入学前の幼児を対象とした小規模なプール
で、水に親しむことを目的としています。
4 町のはらっぱ
未使用となっている市有地を事業開始までの間、
青少年を中心にだれもが利用できる
「町のはらっぱ」
として暫定的に開放しています。
5 少年広場
小学校高学年から中学生を対象とした広場で遊具
は置かず、周囲をフェンスで囲み、ソフトボールや
サッカーなど自由に遊ぶことができます。
6 地域スポーツ広場
使用目的の決まっていない公有地(市や国等の所
有地)を利用計画が決まるまでの間、暫定的に青少
年や地域の人々に開放しています。
■庁内の男女共同参画の推進
全区局に男女共同参画推進者を配置し、男女共同参画
の推進とともにセクシュアル・ハラスメント防止等の問
題解決に取り組んでいます。
平成 20 年に策定した「女性ポテンシャル発揮プログ
ラム」により、女性の人材育成と登用を進め、性別にか
かわらず、すべての職員が意欲と能力を十分に発揮でき
る組織の実現に取り組んでいます。平成 23 年度からは、
第2期(平成 23-26 年度)の取組を進めています。
また、附属機関委員への女性の参画比率向上に取り組
んでいます。
男女共同参画の推進
(男女共同参画推進課)
■行動計画の推進及び年次報告の作成・公表
「横浜市男女共同参画推進条例」に基づき、平成 22 年
度に第3次「横浜市男女共同参画行動計画」及び、「D
V施策に関する基本方針及び行動計画」を策定し、男女
共同参画社会の実現を目指した施策を総合的かつ計画的
に推進しています。
行動計画の効果的な推進を図るため、
横浜市男女共同参画推進会議(副市長、関係区局長で構
成)において、関係区局の総合調整を行うとともに、行
動計画冊子等により広報しています。
また、男女共同参画の状況、男女共同参画の推進に関
する施策の実施状況等を明らかにする「横浜市男女共同
参画年次報告書」を毎年作成し、公表しています。
■横浜市男女共同参画センター運営事業
男女共同参画センター3館において、男女共同参画に
関する資料及び情報の収集・提供、講座・講演会等の開
催、相談並びに市民の皆さん・事業者への活動の場の提
供等を行っています。
男女共同参画センター横浜
所在地 戸塚区上倉田町 435-1
■男女共同参画に関する調査
TEL 862-5050
開館 昭和 63 年9月
入館者総数 327,653 人(平成 25 年度)
施設概要 ホール、セミナールーム、会議室、和室、音楽室、
多目的スタジオ、生活工房、フィットネスルーム、
情報ライブラリ、相談室、子どもの部屋、活動交
流コーナー、健康サロン
施策の立案等の基礎資料とするため、市民の皆さん・
事業者の意識、実態や社会動向の変化について、調査研
究を行います。
■男女共同参画審議会の開催
男女共同参画センター横浜南
市長の諮問に応じ、行動計画その他男女共同参画の推
進に関する重要事項を調査審議するため、市長の附属機
関として、学識経験者、市民の皆さん及び事業者等から
なる横浜市男女共同参画審議会を設置しています。
所在地 南区南太田 1-7-20
TEL 714-5911
開館 平成 17 年4月
*横浜市婦人会館廃止後、建物を利用して設置
入館者総数 173,764 人(平成 25 年度)
施設概要 研修室、会議室、和室、音楽室、生活工房、トレーニ
ング室、相談室、子どもの部屋、交流ラウンジ
■男女共同参画に関する啓発
1 働く女性応援プログラム
働く女性や女子学生を対象としたキャリア形成やネッ
トワークづくり等の支援、再就職に関する女性のニーズ
基礎調査等を実施します。
2 よこはまグッドバランス賞
男女がともに働きやすい職場環境づくりを積極的に
進める事業所を「よこはまグッドバランス賞」として
認定し、その取組を広く紹介することで、他の事業所
への普及・啓発を図ります。
3 男女共同参画貢献表彰
横浜市において男女共同参画社会の形成に積極的に
取り組み、他の模範として推奨できる個人又は団体を
男女共同参画センター横浜北
所在地 青葉区あざみ野南 1-17-3
TEL 910-5700
開館 平成 17 年 10 月
入館者総数 345,007 人(平成 25 年度)
施設概要 レクチャールーム、セミナールーム、会議室、音
楽室、生活工房、健康スタジオ、相談室、子ども
の部屋、交流ラウンジ
■財団運営事業
公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会
事務局 戸塚区上倉田町 435-1(TEL 862-5053)
118
市 民 局
男女共同参画推進に関する施策を実施するとともに、
市民の皆さん及び事業者による男女共同参画の推進に関
する取組を支援するため、次のような事業を行っていま
す。
化が図られる事業を実施し、横浜市の市民活動を総合
的に支援する拠点です。また、各区の市民活動支援セ
ンターとも連携・協力し、広域的・専門的な視点から
のサービスを提供しています。
・横浜市市民活動支援センター(中区桜木町 1-1-56 みなとみらい21クリーンセンタービル 4・5 階)
2 各区の市民活動支援センター
各区における市民活動支援の拠点として、地域に密
着した事業を展開しています。
(1) つるみ区民活動センター (鶴見区鶴見中央 3-20-1
1 男女共同参画に関する情報の収集及び提供
2 男女共同参画に関する調査研究及び広報啓発
3 男女共同参画に関する相談
4 男女共同参画に関する講座・研修の企画実施
5 男女共同参画に関する市民活動の支援及び市民等との協
働・連携
6 男女共同参画推進に関する施設の管理運営
鶴見区総合庁舎 2 階)
(2) 神奈川区区民活動支援センター(神奈川区広台太
人権施策の推進
田町 3-8 神奈川区総合庁舎5階)
(3) にしく市民活動支援センター(西区中央 1-5-10 西区総合庁舎 2 階 H25.10.1 から西区西前町 2-46
■人権施策の企画・調整(人権課)
大向ビル 1 階)
「横浜市人権施策基本指針」
(平成 23 年 10 月改訂)に
基づいて、人権に関する施策の総合的な企画・調整及び
各区局が行う人権施策の推進を図ります。
また、人権に関する調査・研究を行い人権に関する課
題を的確に把握し、施策に反映します。
(4) なか区民活動センター(中区真砂町 3-33 セルテ 6 階)
(5) みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ(南区浦舟
町 3-46 浦舟複合福祉施設 10 階) (6) 港南区民活動支援センター(港南区上大岡西 1-6-1
ゆめおおおかオフィスタワー 17 階)
■人権啓発・研修推進事業(人権課)
(7) ほどがや市民活動センター(保土ケ谷区星川 1-2-1)
「横浜市人権啓発推進計画」
(平成 25 年 3 月改訂)に
基づき、市民の皆さんに人権問題を正しく理解し、身近
に感じていただくための啓発事業及び職員に対する人権
啓発研修の推進・支援を行っています。
(25 年度の主な取組)
1 人権啓発講演会の開催
2 全国中学生人権作文コンテスト横浜市大会の実施
3 街頭での啓発キャンペーンの開催
4 区民まつり等における啓発の実施
5 「広報よこはま」12 月号(人権特集)による啓発の実施
(8) 旭区市民活動支援センター(旭区鶴ケ峰 2-82-1 ココロット鶴ヶ峰 4 階)
(9) いそご区民活動支援センター(磯子区磯子 3-5-1 磯子区総合庁舎 7 階)
(10)金沢区民活動センター(金沢区泥亀 2-9-1 金沢区
総合庁舎 1 階)
(11)港北区区民活動支援センター(港北区大豆戸町
26-1 港北区総合庁舎 4 階)
(12)緑区市民活動支援センター(緑区中山町 93-1)
(13)青葉区区民活動支援センター(青葉区田奈町 76 東急多摩田園都市まちづくり館 1 階)
■同和対策事業(人権課)
(14)都筑区民活動センター(都筑区茅ケ崎中央 32-1 「横浜市同和対策事業に対する基本的考え方」
(平成
15 年全部改正)に基づき同和対策事業を進めています。
都筑区総合庁舎 1 階)
(15)さかえ区民活動センター(栄区小菅ケ谷 1-4-5 横
■犯罪被害者等相談支援事業(人権課)
浜銀行本郷台支店 3 階)
(16)とつか区民活動センター(戸塚区川上町 91-1 モ
横浜市犯罪被害者相談室において、犯罪被害者等から
の相談をお受けし、支援しています。
また、犯罪被害者等のおかれた状況や心情について、
理解促進のための啓発事業を実施します。
レラ東戸塚 3 階)
(17)いずみ区民活動支援センター(泉区和泉町 4636-2
泉区総合庁舎 1 階)
(18)瀬谷区民活動センター(瀬谷区二ツ橋町 469 せやまる・ふれあい館 2 階)
市民活動の支援・協働の推進
3 新たな人材発掘・育成事業
地域活動や市民活動に参加する新たな担い手発掘や、
発掘するための人材育成を行うため、各区の市民活動
担当者、支援センター職員等を対象に研修や支援事業
を実施します。
(市民活動支援課)
「協働推進の基本指針」に基づき、協働を進めるとと
もに、市民活動が自立し、活発に行われるよう、市民活
動がしやすい環境づくりに取り組んでいます。
■横浜市市民協働推進委員会
■市民活動支援事業
学識経験者及び市民活動者等で構成する横浜市市民協
働推進委員会を設置し、市民協働の推進に関し必要な事
項を調査審議しています。
1 横浜市市民活動支援センター事業
市民活動に関する相談、情報発信、活動場所の提供
のほか、市民活動を担う人材の育成や市民活動の活性
119
■よこはま夢ファンド
(横浜市市民活動推進基金)
市民や企業の皆さんなどから寄せられた寄附を横浜市
市民活動推進基金へ積み立て、あらかじめ登録したNPO
法人に事業費助成するなど、経済的支援を行っています。
■特定非営利活動法人認証等事務
NPO 法人の設立認証、認定、仮認定、指定の審査、
定款変更等各種届出及び事業報告書の受理・公開などを
行っています。
35,000円、
17,500円
■災害時におけるボランティア支援事業
■地域活動推進費
災害時におけるボランティアの受入れ、派遣、情報収
集が円滑に行えるよう、市内で活動しているボランティ
ア団体が平常時から連携を図るために行う自主的な活動
を側面的に支援しています。
自治会町内会は、地域の連帯感を育むための活動や防
犯、防災、環境美化などの活動を通じて、住みよい地域
社会の形成や地域課題の解決に日々取り組んでいます。
これらの活動に対して補助金を交付することにより、行
政と地域住民とを結ぶ基礎的かつ重要な組織である自治
会町内会を支援します。
また、加入促進活動や市政・区政への様々な協力活動
等に取り組む横浜市町内会連合会及び区連合町内会の活
動を支援します。
元気のある地域づくりや協働の取組の推進
(地域活動推進課)
地域の抱える課題が多様化 ・ 複雑化している中、いき
いきとした地域コミュニティを形成し、地域が主体的に
課題解決に取り組めるよう、市民協働や地域の様々な活
動への支援などを行います。
補助条件 対象団体
補助率
限度額
自治会町内会 補助対象経費の3分の1 加入世帯数 ×700 円
(補助対象経費−基礎
加入世帯数 ×170 円+ 5 万円
地区連合町内会 的支援費)の3分の1
補助対象経費の3分の3 基礎的支援費 1団体 12 万円
■元気な地域づくり推進事業 身近な地域において、自治会町内会をはじめとした
様々な主体が連携・協働しながら、課題解決に取り組み、
魅力ある暮らしやすい地域をつくっていくための支援を
行っています。
また、各区地域力推進担当が、地域課題に関わる各課
の取組の総合調整や、協働のネットワークの推進、地域
情報の収集・把握などを推進できるよう、支援しています。
区連合町内会
市町内会連合会
−
団体運営費 110 万円
加入・活性化促進事業費 90 万円
■自治会町内会館整備助成事業
地域住民の活動拠点である自治会町内会館の整備を促
進するため、建設費の補助をしています。また、共助に
よる減災に向けた拠点整備を進めるため、自治会町内会
館の耐震化を目的とした建替え・改修等に対する補助も
行っています。そのほか、利用計画がないなど、一定の
要件に該当する公益用地等の貸付けを行っています。
■協働の「地域づくり大学校」事業
地域・区役所・中間支援組織(NPO 等)が協働して
企画・運営する大学校を開講し、地域で活動する区民と
区職員が、まち歩きや他区の先行事例研究等を通して共
に学び合うことで、
「協働による地域づくり」を推進し
ます。
■市の花普及事業
市政 100 周年・開港 130 周年を記念し、花と緑あふれ
る横浜を創造する新しいシンボルとして、市民投票によ
り平成元年9月 23 日、市の花を 「 バラ」に制定しました。
「 市の花バラ 」 を通して市民の皆さんの連帯を育くみ、横
浜への愛着を深めるよう努めています 。
■協働研修・情報提供
協働への理解を深め、協働の取組をより推進するため、
職員を対象にした研修を実施するとともに、ホームページ
等で市民の皆さんに向けて協働に関する情報提供を行って
います。
地域安全
■市民活動保険
平成 25 年中の市内の刑法犯認知件数は、平成 16 年のピー
ク時から半分以下に減少しています。
しかし、ひったくりや振り込め詐欺など市民の皆さんの
身近な犯罪はいまだに発生しており、市民の皆さんの安全・
安心な暮らしを実現できる地域防犯環境を整備するため、
市民の皆さんが、安心してボランティア活動に参加で
きるよう、活動中の思いがけない事故によって損害賠償
責任を負ったり、ボランティア活動者がケガをした場合
に備え、保険会社と保険契約を結び「横浜市市民活動保
険事業」を実施しています。
120
市 民 局
スポーツ振興(スポーツ振興課)
関係機関との連携の下、
「自分たちのまちは、自分たちで
守る」という自主防犯意識の向上を基本として、地域の防
犯活動への支援を強化しています。
市民の皆さん一人ひとりが生涯を通じてスポーツを実
践することによって、健康で、豊かな生活が送れるよう、
生涯スポーツの振興を図るための施策を展開しています。
■防犯対策(地域防犯支援課)
スポーツ施設
各区のスポーツセンターや、横浜国際プール、横浜文
化体育館、平沼記念体育館、プール(屋内屋外合わせて
8 箇所)等を設置しています。
各施設は、指定管理者等が管理運営しています。
防犯活動の啓発支援
今年度の具体的な取組としては、区役所と地域が連携
して行う防犯活動への助成を行うとともに、いまだに市
民の皆さんの身近で発生しているひったくりや振り込め
詐欺等への対策として、各種イベントでの広報啓発活動
などを展開します。
また、市内の犯罪の約 22%を占める自転車盗などの
乗り物盗や、不安感を増大させている空き巣、ひったく
りなどを抑止するため、犯罪の発生実態に応じた迅速な
防犯対策や啓発活動を推進します。
さらに、
「横濱防犯まるごとネットワーク」で防犯に
関する情報を掲載しておりますので、
是非ご覧ください。
アドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/bouhan/safety/
繁華街対策の推進
初黄・日ノ出町など市内の主要繁華街において、地域や
警察と連携を図りながら環境浄化にむけた取組を推進しま
す。
安全・安心のまちづくり対策パトロールの実施
市内における犯罪を防止し、まちの安全・安心を確保
するため、青色回転灯装着車両 6 台による広域的なパト
ロールや市民の皆さんに対する啓発活動を行います。
子ども安全対策
平成 18 年 10 月 10 日から、毎月 1 日・10 日を「横浜
市子どもの安全の日」とし、啓発事業等を推進するとと
もに、子どもの安全確保に向けて、子どもの見守り活動
の支援や関係機関との一層の連携強化を図っています。
暴力団排除条例の効果的な運用
「横浜市暴力団排除条例」の目的を達成するため、市
民の皆さん、各区局、県警察と連携し、確実な運用を図
ります。
スポーツの機会
1 スポーツ情報の提供
スポーツ情報センター(公益財団法人横浜市体育
協会が運営)では、スポーツ施設の利用案内やサー
クル・講座・イベント等の紹介などのほか、スポー
ツ情報サイト「ハマスポ .com」の運営やスポーツ
情報誌「SPORTS よこはま」の発行等を行ってい
ます。
2 市民参加型スポーツイベントの開催
市民の皆さんのスポーツの普及・振興を図るため、
市民体育大会、YOKOHAMA ビーチスポーツフェ
スタ、横浜シーサイドトライアスロン大会、横浜元
気!!スポーツ・レクリエーションフェスティバル
などを開催しています。
3 「横浜マラソン 2015」の開催
横浜初の市民参加型フルマラソン「横浜マラソ
ン 2015」を平成 27 年3月 15 日 ( 日 ) に開催しま
す。 コ ー ス は 横 浜 の 景 色 を 堪 能 で き、 高 速 道 路
を 走 る な ど 非 日 常 の 世 界 を 味 わ え ま す。「 す る、
観 る、 支 え る 」 全 て の 人 が 楽 し め る 大 会 を 目 指
します。
4 2020 年オリンピック・パラリンピック東京大会
決定を契機としたスポーツ振興
2020 年オリンピック・パラリンピック東京大
会 開 催 決 定 を 契 機 に 更 な る ス ポ ー ツ 振 興 を図る
た め、 オ リ ン ピ ッ ク・ パ ラ リ ン ピ ッ ク 出 場 経 験
者 の 学 校 や イ ベ ン ト へ の 招 へ い 事 業 等 を 行って
います。
5 地域スポーツの支援
誰もが身近な場所でスポーツ活動が行える環境
を つ く る た め、 総 合 型 地 域 ス ポ ー ツ ク ラ ブ の 支
援 や ス ポ ー ツ 指 導 者 の 育 成、 ジ ュ ニ ア の 競 技 力
の強化事業などを行っています。
また、子どもの体力向上を目的として、「いき
いきキッズ事業」を行っています。
防犯灯の整備
温室効果ガスの排出削減を図り、本市と地域双方の防
犯灯維持管理負担を軽減するため、
市内全域の防犯灯(約
183,000 灯)について、全灯 LED 化を図っており、平成
21 年度から 25 年度までの5年間で、39,314 灯を整備し
ました。
今年度は、電柱共架タイプの防犯灯(約 117,000 灯)
を ESCO 事業を活用して整備します。
スポーツ観戦の機会
全国規模あるいは国際規模の大会の開催を通じて、
シティセールスの推進や市民のスポーツに対する理
解と関心の向上を図ります。また、地元のプロスポ
ーツチームを市民とともに支援し、市民の連帯感の
醸成を図ります。
121
団体の支援
横浜市のスポーツ振興を市と一体となって支える団体
である公益財団法人横浜市体育協会等へ助成していま
す。
1 観戦型スポーツイベント
2014 世界トライアスロンシリーズ横浜大会、全
日本少年軟式野球大会、横浜国際女子マラソン大会
などを開催、支援しています。
2 プロスポーツ支援事業
プロスポーツチームの地域貢献活動や市民招待事
業への支援を通じて、市民スポーツの振興や地域活性
化を図っています。また、広報活動を通じて知名度向
上や地域に根差したチーム作りを支援しています。
公益財団法人横浜市体育協会
所在地 中区尾上町6− 81
(ニッセイ横浜尾上町ビル 1・2 階)
TEL 640 − 0011、FAX 640 − 0021
国際スポーツ交流
2002 FIFAワールドカップTM を共催した韓
国仁川広域市とサッカーを通じた交流事業を実施し
ています。また、台北市とバスケットボールを通じ
た交流事業を行っています。
スポーツ推進委員支援
地域スポーツ活動の推進役を担うスポーツ推進委
員 の 研 修 会 等 を 開 催 し て い ま す。( 平 成 26 年 4 月 1
日現在 2,694 人)
表14 スポーツ施設等一覧表
名 称
地区センター
所在地
見 スポーツセンター
鶴見区元宮 2-5-1
奈
川 スポーツセンター
神奈川区三ツ沢上町 11-18
西
スポーツセンター
西区浅間町 4-340-1
中
スポーツセンター
中区新山下 3-15-4
南
スポーツセンター
南区大岡 1-14-1
港
南 スポーツセンター
港南区日野 1-2-30
保 土 ケ 谷 スポーツセンター
保土ケ谷区神戸町 129-2
旭
スポーツセンター
旭区川島町 1983
磯
子 スポーツセンター
磯子区杉田 5-32-25
金
沢 スポーツセンター
金沢区長浜 106-8
港
北 スポーツセンター
港北区大豆戸町 518-1
緑
スポーツセンター
緑区中山町 329-25
青
葉 スポーツセンター
青葉区市ケ尾町 31-4
都
筑 スポーツセンター
都筑区池辺町 2973-1
戸
塚 スポーツセンター
戸塚区上倉田町 477
栄
スポーツセンター
栄区桂町 279-29
泉
スポーツセンター
泉区西が岡 3-11
瀬
谷 スポーツセンター
瀬谷区南台 2-4-65
横
浜 文化体育館
中区不老町 2-7
平
沼 記念体育館
神奈川区三ツ沢西町 3-1
横
浜 国際プール
都筑区北山田 7-3-1
横
浜 プールセンター
磯子区原町 14-1
本
牧 市民プール
中区本牧元町 46-1
旭
プール
旭区白根 2-33-1
港
南 プール
港南区港南台 6-22-38
栄
プール
栄区野七里 2-21-1
保 土 ケ 谷 プール
保土ケ谷区狩場町 238-3
都
筑 プール
都筑区葛が谷 2-2
リネツ金沢
金沢区幸浦 2-7-1
横浜みなとみらい スポーツパーク
西区みなとみらい 6-2-1
鶴
見
川 漕艇場
鶴見区元宮 2-6
緑
テニスガーデン
緑区霞が丘 1-1
根
岸 テニスガーデン
磯子区原町 14-1
泉
中
央 テニスガーデン
泉区和泉町 4715
た き が し ら 会館
磯子区滝頭 3-1-68
神
奈
川 スケートリンク
神奈川区広台太田町 1-1
(神奈川スケートリンク関内)※
(中区翁町 2-9-10)
※神奈川スケートリンク閉館中の代替施設(平成 27 年度冬頃まで営業予定)
鶴
神
122
電話
584-5671
314-2662
312-5990
625-0300
743-6341
841-1188
336-4633
371-6105
771-8118
785-3000
544-2636
932-0733
974-4225
941-2997
862-2181
894-9503
813-7461
302-3301
641-5741
311-6186
592-0453
761-1948
621-5012
953-5010
832-0801
891-2110
742-2003
941-8385
789-2181
222-8189
582-8680
922-1301
761-1515
801-2661
752-4050
321-0847
(226-4000)
利用人数
245,320
259,436
303,374
215,655
326,704
298,433
337,166
232,112
285,916
237,123
291,520
311,023
378,326
216,618
377,718
258,412
361,364
228,061
384,848
137,900
752,100
130,352
88,057
119,143
123,474
74,225
90,220
143,109
156,801
443,401
25,948
60,441
46,587
32,698
81,366
254,357
文化観光局
あうたびに、あたらしい Find Your YOKOHAMA
〜「チーム文化観光局」による「選ばれる都市 横浜」の実現〜
○さらなる飛躍に向けて
文化芸術、創造都市・まちづくり、観光 MICE の相乗効果を発揮しながら「文化のかおる活力ある
都市横浜、人が集い交流する賑わいのある都市 横浜」の実現に取り組んできました。
国から「東アジア文化都市」
「グローバル MICE 戦略都市」等の選定を受けたことを契機として、
26 年度は一層の実践を加速させる年度であり、さらに、2020 年オリンピック・パラリンピック東
京大会を見据えた、新たな取組をスタートさせる年度でもあります。
「あうたびに、あたらしい Find Your YOKOHAMA」という、横浜の持つ開放的・先駆的・創造
的な要素をふまえたスローガンのもと、賑わいと活力あふれる「選ばれる都市 横浜」の実現を図って
いきます。
○施策を推進する5つの柱
横浜市が国内外から「選ばれる都市」として発展するため、市民、地域、事業者、NPO等、多くの
皆様と連携しながら、文化観光局に関わる様々な行政課題に果敢にチャレンジします。26 年度は、次
の5つの柱を立て、市域全体にわたって事業を展開していきます。
1 横浜の未来を担う次世代育成の推進
2 市民の文化芸術活動の支援
3 横浜らしい先進的な文化芸術・創造都市の国内外への発信
4 MICE 誘致・開催支援、集客増に向けた観光施策の充実
5 戦略的・効果的なシティプロモーションの展開・強化
文化観光局は 3 つのアップ !!
◆プロモーション力アップ
◆横浜の魅力 アップ
◆マーケティング力アップ
データ
と
PDCA
横浜の魅力づくりとシティ
プロモーションを推進します
(横浜魅力づくり室)
データと PDCA サイクルによる確か
な業務執行を基盤とし、3つのアップ
の連動によって、さらなる賑わいと経
済活性化につなげます。
■シティプロモーション事業
文化芸術・観光分野を中心とした全庁的取組として、
表現や方法に統一性と一貫性のあるプロモーションを展
開します。調査分析に基づき、特に首都圏での情報発信
力の強化のため、重点的にプロモーションを行うイベン
ト等を設定するほか、幅広く様々な媒体を戦略的・効果
的に組み合わせるなど、選択と集中により、横浜のブラ
ンディングにつながるプロモーションを進めていきます。
横浜魅力づくり室では、他局や庁外との連携・協働を
強化して相乗効果を発揮できるよう、横断的・総合的に
事業の調整を行います。
また、横浜の魅力を、市内だけでなく市外や国外へ十
分に周知し、認知度や来訪率を高めるために戦略的・効
果的なプロモーションを展開できるよう、広報・報道等
の庁内の関係部署や企業、団体等との連携を強化するこ
とで、効果的、効率的なシティプロモーションのための
企画調整、発信を行います。
■魅力創発事業
都心部や郊外部の魅力資源について、区局、市民団体、
企業等との協働により、横浜の魅力をさらに高める取組
を進めます。26 年度は、歴史や自然などの地域資源を
活用した区局連携事業である「旧東海道の歴史を活かし
た魅力づくり」、「上郷森の家・自然観察の森を拠点とし
た魅力づくり」などを、25 年度の実績を踏まえて展開
します。
123
■調査分析事業
●創造的産業モデル事業
アーティスト・クリエーター等と市内中小企業双方
の創造的な活動を支援し、新たなビジネス機会の創出
や創造的産業の振興を進めています。
市内で実施されるイベントや、横浜を代表する文化・
観光施設等について、意識行動調査を実施し、認知度や
訪問意欲等を把握することにより、今後の施策立案、プ
ロモーション等の基礎資料として活用します。
●象の鼻文化観光交流拠点活用事業
「象の鼻パーク」内の「象の鼻テラス」について、
観光インフォメーションやレストハウスとしての機能
とあわせ「文化観光交流拠点」として、横浜の歴史や
文化芸術の展示・公演、観光イベントなどに活用を図
っていきます。
横浜らしい魅力を世界に
発信する文化芸術創造都市
づくりを推進します
(創造都市推進部)
●歴史的建造物等活用事業
歴史的建造物や倉庫・空きオフィス等を活用し、文
化芸術活動の振興及び文化芸術によるまちづくりを推
進するための拠点を形成することにより、横浜都心部
の活性化を図ります。
■スマートイルミネーション横浜 2014
冬の イルミネーションシーズンにあわせ、LED 照明
等の省電力技術とアートの融合による都心臨海部の夜景
を演出します。
あわせて、省電力技術をもつ企業や地域との連携に取
り組むことで、関連産業の振興、地域経済の活性化に寄
与していきます。
また、26(2014)年度は会場を、例年開催している象
の鼻地区、緑区から、金沢区、鶴見区、泉区へも広げ、
各地域の特色を生かしたスマートイルミネーションを開
催します。
会期:平成 26(2014)年 10 月 30 日〜 11 月 3 日
メイン会場:象の鼻パーク、横浜都心臨海部他
主催:スマートイルミネーション横浜実行委員会
〈活用施設〉
ヨコハマ創造都市センター(旧第一銀行横浜支店)
、
BankART Studio NYK(日本郵船横浜海岸通倉庫)
、
急な坂スタジオ(旧老松会館)
●地域再生まちづくり事業(初黄・日ノ出町地区)
違法な特殊飲食店が多数立地していた初音町・黄金
町・日ノ出町地区で、地元・警察・行政等が一体とな
って文化芸術の力でまちの再生を図ります。平成 20
年度から、毎年「街」という日常の空間を舞台にした
アートフェスティバル「黄金町バザール」を開催して
います。
〈黄金町バザール 2014 の概要〉
会期:平成 26(2014)年 8 月 1 日〜 11 月 3 日
会場:京急電鉄「日ノ出町駅」から「黄金町駅」までの間
の高架下スタジオ、周辺スタジオ、既存の店舗他
主催:特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメント
センター、初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会
共催:横浜市
■創造界隈の形成
「馬車道」
、
「日本大通り」
、
「桜木町・野毛」の3つの
重点地区において、
アーティストやクリエーターが創作・
発表・滞在(居住)することで街の活性化を図る「創造
界隈の形成」を民間との協働で進めます。
●旧関東財務局保全・耐震対策事業
●アーツコミッションの運営
アーティスト・クリエーター、NPO、市民の皆さ
んなど「創造の担い手」の活動を支援する「アーツコ
ミッション・ヨコハマ」
(平成 19 年7月開設)を運営
しています。創作・滞在の場の情報提供や発表の場・
助成制度の紹介など、アート活動に関するワンストッ
プ窓口を設置しているほか、海外とのアーティスト交
流事業などを行っています。
また、創造の担い手支援として、先駆的芸術分野や
アーティストやクリエーター等が横浜ならではの都市
文化を形成することを目的に行う活動に対する助成
や、創造産業集積のため、事務所開設やリノベーショ
ンに対する助成を実施しています。
ヨコハマ創造都市センター
・所在地:中区本町 6 − 50 − 1 TEL. 045 − 221 − 0325
・オープン時間:11:00 〜 19:00
本市の指定有形文化財である旧関東財務局につい
て、民間事業者と連携して、創造産業を集積し、賑わ
いの創出及び経済の活性化につなげる中核施設として
活用するため、耐震補強を含めた改修工事の実施設計
を行います。また、運営事業者の公募を実施し、事業
予定者を決定します。
■映像文化都市づくりの推進
各種映画祭の開催支援などにより、横浜から魅力ある
映像文化の発信を目指します。
●東京藝術大学と連携した担い手育成
創造的活動を目指す学生等の人材集積が図れるよ
う、東京藝術大学大学院映像研究科 ( 映画専攻、メデ
ィア映像専攻、アニメーション専攻 ) との連携強化等
124
文 化 観 光 局
■創造都市市民連携
を行い、創造都市の担い手育成を促進します。
〈東京藝術大学大学院映像研究科〉
・映画専攻 平成 17(2005)年 4 月開設
・メディア映像専攻 平成 18(2006)年 4 月開設
・アニメーション専攻 平成 20(2008)年 4 月開設
〈東京藝術大学による地域貢献事業〉
「まち全体をステージに」をコンセプトに、まちの賑
わ い や 来 街 者 の 回 遊 性 を 創 出 す る「 横 濱 JAZZ
PROMENADE」や、日本大通りを中心に、市民ミュー
ジシャンを主とした出演者による多地点同時コンサート
「ホッチポッチミュージックフェスティバル」など、イ
ベントの開催支援を行います。
・横濱 JAZZ PROMENADE 2014
平成 26(2014)年 10 月 11・12 日開催
・ホッチポッチミュージックフェスティバル
平成 26(2014)年 10 月 19 日開催
・市民公開講座
平成 26(2014)年 7 月〜 9 月
・オープンシアター
平成 26(2014)年 8 月〜平成 27(2015)年 2 月
・馬車道・関内コンサート
平成 26(2014)年 7 月〜 11 月
・各専攻修了生による市民公開制作展
平成 27(2015)年 1 月〜 3 月
・各専攻「こどものためのシアター」
平成 26(2014)年 10 月〜 12 月
・市庁舎における地域貢献事業広報ブース展示
平成 27(2015)年 2 月〜 3 月
文化芸術の振興を図ります
( 文化振興部 )
■横浜トリエンナーレ
■横浜芸術アクション事業
3年に一度行われる、現代アートの国際展「横浜トリ
エンナーレ」を通じ、文化芸術創造都市の推進を図る横
浜市の取組を国内外にアピールします。平成 26(2014)
年は第 5 回展となる「ヨコハマトリエンナーレ 2014」
を開催します。
また、市民協働の取組として、自主的な応援等を通じ
てトリエンナーレを盛り上げる「横浜トリエンナーレサ
ポーター」の活動を支援します。
〈参考 : ヨコハマトリエンナーレ 2014 開催概要〉
「幅広い市民参加や次世代育成」、「世界水準の文化芸
術による都市の魅力の国内外への発信」及び「賑わい創
出と経済活性化」を基本理念に、横浜の街を舞台とした
オリジナリティあふれる芸術フェスティバルを継続的に
開催します。平成 25(2013)年度は、音楽のフェスティ
バルを実施しました。
平成 25 年度実績
1 名 称:横浜音祭り2013〜音楽の海へ〜
2 実施期間:平成 25(2013)年 9 月 20 日〜 11 月 30 日
3 会 場:横浜みなとみらいホール、
市内各所の文化観光施設ほか
4 プログラム数:315 プログラム
5 来場者数:3,811,324 人
会期 : 平成 26(2014) 年 8 月 1 日〜 11 月 3 日
会場 : 横浜美術館、新港ピア ( 新港ふ頭展示施設 )
主催 : 横浜市、( 公財 ) 横浜市芸術文化振興財団、NHK、
朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会
アーティスティックディレクター : 森村泰昌
■東アジア文化都市
平成 26 年度概要
高校生、大学生を対象としたダンスコンテストや若手
アーティストの育成を目的とした音楽事業など、引き
続き次世代育成事業及び市民参加事業を実施します。
平成 26(2014)年、日中韓3か国において新たにス
タートした『東アジア文化都市』の国内開催都市に横浜
市が選ばれました。
『東アジア文化都市』は、文化芸術イベント等の実施
により、東アジア域内の相互理解と連帯感を形成し、東
アジアにおける多様な文化の国際発信力を高めていくこ
とを目指すものです。平成 26(2014)年の1年間、『東
アジア文化都市』を通じて、多種多様な文化芸術イベン
トの開催や日中韓3か国の共同事業を実施しています。
■クラシック・ヨコハマ推進事業
若手演奏家の発掘と育成を目指して開催される全日本
学生音楽コンクール全国大会を中心に、コンクール出身
者が市内の様々な会場でコンサートに出演することによ
り、クラシック音楽によるまちづくりを進めます。
(平成 26 年度実施期間:11 月 1 日〜平成 27(2015)年1月 23 日)
また、次代を担うクラシック音楽の若手演奏家の人材
育成を目的として、世界のオーケストラの第一線で活躍
する講師のもとで、国内外から集まった受講生が合宿し
てセミナーを行う「ミュージック・マスターズ・コース・
ジャパン」を開催します。
(平成 26 年度実施期間:6 月 25 日〜 7 月 12 日)
■創造都市ネットワーク日本
創造都市の取組を推進する地方自治体等で構成する
「創造都市ネットワーク日本 (CCNJ)」と連携して、各種
会議等を実施するなど、創造都市横浜の発展と発信に取
り組みます。
125
■地域文化サポート事業(ヨコハマアートサイト)
(1)芸術文化の創造及び発信
(2)芸術文化活動の支援、協働及び創造性を育む機会の提供
(3)芸術文化振興のための助成
(4)芸術文化活動拠点の開発及び運営
(5)芸術文化資源の収集、保存及び活用
(6)芸術文化に関する情報の収集及び提供
(7)芸術文化振興に関する調査研究及び政策提言
(8)芸術文化振興のための国内外との交流
(9)その他芸術文化振興を推進するための事業
市民や NPO 団体等が主体となって、市内各地域の地
域資源を活用し、地域住民と協力して、継続的な活動を
行っていく文化芸術活動を支援することで、地域におけ
るつながりやネットワークを拡げ、コミュニティの活性
化を図ります。
平成 26 年度概要 20 事業を採択
■芸術文化教育プログラム推進事業
■文化施設運営
次世代を担う子どもたちの表現力やコミュニケーショ
ン力等を育成するため、学校において、アーティストに
よる芸術文化の体験ができる教育プログラムを、
NPO、
文化施設等とのネットワークにより実施します。
平成 26 年度概要 市内 126 校(252 回)以上で実施
予定
各指定管理者等による文化施設運営を通じて、各種の
文化事業を実施します。なお、区民文化センターは区が
所管しています。
横浜美術館
所在地 西区みなとみらい3−4−1
TEL:221-0300 Fax:045-221-0317
http://yokohama.art.museum/
■横浜文化賞
み
つく
美術を「観る」
「創る」
「学ぶ」の3つの機能をあわせ
持つ総合美術館
横浜市の芸術、学術、教育、社会福祉、医療、産業、
スポーツ振興等の文化の発展に尽力し、その功績が顕著
な方々に「横浜文化賞」を、また、文化・芸術の分野で
現在活躍中の若年層または中堅層で、さらに今後の活躍
が特に期待される方々に「横浜文化賞文化・芸術奨励賞」
を贈呈しています。
平成 26 年度(第 63 回)までの受賞者数
横浜文化賞 288 人、27 団体
横浜文化賞文化・芸術奨励賞 34 人、13 団体
横浜文化賞特別賞(平成 15 年度で廃止)
1 人、4
団体
1 事 業 常設展・企画展の開催、美術情報センター(美
術情報ギャラリー及び美術図書室)、子どもの
アトリエ・市民のアトリエの運営等
2 施設内容 企画展示室、常設展示室、レクチャーホール(240
席)等
3 開館年月 平成元年 11 月
4 指定管理者 (公財)横浜市芸術文化振興財団
横浜みなとみらいホール
所在地 西区みなとみらい2−3−6
TEL:682-2020 Fax:045-682-2023
http://www.yaf.or.jp/mmh/index.php
■横浜市文化基金の積立
理想的な音響、美しい音色のパイプオルガンなどを備
えた国内有数のコンサートホール
文化基金は、美術品等の収集、文化施設の建設を目的
に昭和 56 年4月に設置されました。基金は、市費によ
る積立と、市民の皆さん、企業等からの寄附で成り立っ
ています。
文化基金積立状況(平成 25 年度末)
累計 9,454,919 千円
文化基金で購入した美術作品 5,340 点
1 事 業 音楽公演等
2 施設内容 大ホール(2,020 席)、小ホール(440 席)、リ
ハーサル室、練習室、レセプションルーム
3 開館年月 平成 10 年5月
4 指定管理者 (公財)横浜市芸術文化振興財団
横浜能楽堂
所在地 西区紅葉ケ丘 27 −2
TEL:263-3055 Fax:045-263-3031
http://ynt.yafjp.org/
※市民の皆さん等から寄贈された美術作品 5,864 点
文化基金で購入した美術作品と市民の皆さん等から寄贈
された美術作品は、横浜美術館で常設展示として一般に公
開します。
県内初の本格的な能楽堂(旧染井能舞台を復元した
本舞台は横浜市指定文化財)
1 事 業 能、狂言その他古典芸能の公演
2 施設内容 本舞台、第二舞台、見所(486 席)、研修室、 情報コーナー、展示コーナー等
3 開館年月 平成8年6月
4 指定管理者 (公財)横浜市芸術文化振興財団
■財団運営事業
公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
事務局 横浜市中区山下町 2 番地 産業貿易センタービル 1 階 TEL:221-0212 FAX:045-221-0216
http://fp.yafjp.org/
芸術文化事業や文化情報誌の発行など、次のような事
業を行っています。
横浜市芸能センター(横浜にぎわい座)
所在地 中区野毛町 3—110—1
TEL:231-2525 Fax:045-231-4545
http://nigiwaiza.yafjp.org/
落語、漫才、大道芸など大衆芸能の専門館
126
文 化 観 光 局
横浜市岩間市民プラザ
1 事 業 大衆芸能の公演
2 施設内容 芸能ホール(391 席)、小ホール(最大 111)、練
習室、制作室、情報コーナー等
3 開館年月 平成 14 年4月
4 指定管理者 (公財)横浜市芸術文化振興財団
所在地 保土ケ谷区岩間町1−7− 15
TEL:337-0011 Fax:045-337-2500
http://iwama.exblog.jp/
市民の皆さんの文化活動と交流を図るための文化施設
横浜赤レンガ倉庫1号館
1 事 業 音楽公演、舞台芸術公演、古典芸能公演、映像
芸術公演、講演会等
2 施設内容 ホール(181 席)、リハーサル室、スタジオ、ギ
ャラリー等
3 開館年月 平成 3 年7月
4 管理運営 (公財)横浜市芸術文化振興財団
所在地 中区新港1−1−1
TEL:211-1515 Fax:045-211-1519
http://www.yokohama-akarenga.jp/hall_space/index
歴史的建造物を活用した自由で創造的な空間
1 事 業 舞台芸術公演、アート作品展示等
2 施設内容 ホール(150 〜 400)、多目的スペース(3 室)
3 開館年月 平成 14 年4月
4 管理運営 (公財)横浜市芸術文化振興財団
横浜市大倉山記念館
所在地 港北区大倉山2− 10 −1
TEL:544-1881 Fax:045-544-1084
http://o-kurayama.com/
横浜市民ギャラリー
深い緑に包まれた格調ある雰囲気をもった文化施設
(旧大倉精神文化研究所本館、横浜市指定有形文化財)
所在地 西区宮崎町 26-1
TEL:315-2828 Fax:045-315-3033
1 施設内容 ホール(80 席)、ギャラリー、集会室
2 開館年月 昭和 59 年 10 月
3 指定管理者 相鉄共同事業体
http://ycag.yafjp.org/
市民の皆さんに美術作品の創作・発表の場と鑑賞の機
会を提供し、美術の奨励を図るための施設
横浜市長浜ホール
1 事 業 貸館、企画展等
2 施設内容 展示室/アトリエ
3 開館年月 昭和 39 年 4 月
所在地 金沢区長浜 114 −4(長浜野口記念公園内)
TEL:782-7371 Fax:045-782-7389
http://www.nagahama-hall.com/
4 指定管理者 (公財)横浜市芸術文化振興財団
横浜検疫所長浜措置場のシンボル、旧事務棟を外観復
元し、音楽ホールや野口英世博士ゆかりの旧細菌検査室
を備えた文化施設
横浜市民ギャラリーあざみ野
所在地 青葉区あざみ野南1−17−3
TEL:910-5656 Fax:045-910-5674
1 施設内容 ホール(104 席)、多目的ルーム、音楽練習室、
旧細菌検査室(別館)
2 開館年月 平成9年5月
3 指定管理者 相鉄・神奈川共立共同事業体
http://artazamino.jp/
市民の皆さんに美術作品の創作・発表の場と鑑賞の機
会を提供し、美術の奨励を図るための施設
1 事 業 貸館、企画展、子どものアトリエ等
2 施設内容 展示室1/展示室2/アトリエ
3 開館年月 平成 17 年 10 月
4 指定管理者 (公財)横浜市芸術文化振興財団
久良岐能舞台
所在地 磯子区岡村8− 21 −7
TEL:761-3854 Fax:045-754-4050
http://www.kuraki-noh.jp/
横浜市市民文化会館(関内ホール)
閑静な日本庭園内に佇む、市民の皆さんに開かれた能
舞台
所在地 中区住吉町4− 42 −1
TEL:662-1221 Fax:045-662-2050
1 事 業 古典芸能公演、ワークショップ、貸室の運営(謡
曲等)
2 施設内容 能舞台、和室、茶室
3 開館年月 昭和 62 年 10 月
http://kannaihall.jp/
芸術文化の振興や市民の皆さんの文化の向上等を目的
とした文化施設
1 事 業 音楽公演、舞台芸術公演、古典芸能公演
2 施設内容 大ホール(1,102 席)、小ホール(264 席)、リ
ハーサル室等
3 開館年月 昭和 61 年9月
(株)テレビ神奈
4 指定管理者 (株)tvk コミュニケーションズ・
川・
(株)相鉄エージェンシー・
(株)清光社・
(公財)
4 指定管理者 (株)シグマコミュニケーションズ
横浜市陶芸センター
所在地 中区本牧三之谷 59 − 3(本牧市民公園内)
TEL:623-8904 Fax:045-625-9087
http://www.yokohamasitougeicenter.com/
横浜市芸術文化振興財団共同事業体
自然豊かな公園内に設置された陶芸活動の場
横浜市吉野町市民プラザ
所在地 南区吉野町5− 26
TEL:243-9261 Fax:045-243-9263
1 事 業 陶芸教室の開催と貸室の運営
2 施設内容 貸室、窯場、作陶室等
3 開館年月 平成5年8月体験学習施設として開館
http://www.yaf.or.jp/yoshino/
4 指定管理者 シンリュウ(株)
市民の皆さんの文化活動と交流を図るための文化施設
大佛次郎記念館
1 事 業 音楽公演、舞台芸術公演、古典芸能公演、美術展等
2 施設内容 ホール(200 席)、ギャラリー、スタジオ等
3 開館年月 平成元年7月
所在地 中区山手町 113
TEL:622-5002 Fax:045-622-5071
http://osaragi.yafjp.org/
4 管理運営 (公財)横浜市芸術文化振興財団
127
区民文化センター 一覧表(平成 25(2013)年 10 月 5 日現在)
名 称
所 在 地
電 話
主なホールの席数
511 − 5711
548 席
440 − 1211
300 席
港南区上大岡西 1−6−1
ゆめおおおか中央棟4階
848 − 0800
381 席
旭 区 民 文 化 セ ン タ ー
( サ ン ハ ー ト )
旭区二俣川 1−3
二俣川ライフ5階
364 − 3810
300 席
磯子区民文化センター
(
杉
田
劇
場
)
磯子区杉田 1−1−1
らびすた新杉田4階
771 − 1212
310 席
緑 区 民 文 化 セ ン タ ー
(みどりアートパーク)
緑区長津田 2 −1 −3
986 − 2441
336 席
青葉区民文化センター
( フ ィ リ ア ホ ー ル )
青葉区青葉台 2−1−1
青葉台東急スクエア South−1 本館5階
985 − 8555
500 席
戸塚区民文化センター
( さ く ら プ ラ ザ )
戸塚区戸塚町 16 −17
戸塚区総合庁舎内
866 − 2501
453 席
栄 区 民 文 化 セ ン タ ー
(
リ
リ
ス
)
栄区小菅ケ谷 1−2−1
896 − 2000
300 席
泉 区 民 文 化 セ ン タ ー
( テ ア ト ル フ ォ ン テ )
泉区和泉町 3511−9
いずみ中央ライフ3階
805 − 4000
386 席
鶴見区民文化センター
( サ ル ビ ア ホ ー ル )
鶴見区鶴見中央 1−31 −2
シークレイン内
神奈川区民文化センター
( か な っ く ホ ー ル )
神奈川区東神奈川 1−10 −1
港南区民文化センター
( ひ ま わ り の 郷 )
横浜ゆかりの文豪大佛次郎の文筆活動の業績と生涯を
紹介する施設
1 事 業 歴史講座、特別展等
2 施設内容 展示室、和室、会議室等
3 開館年月 昭和 53 年5月
観光・MICE を推進します
(観光コンベンション振興部)
4 管理運営 (公財)横浜市芸術文化振興財団
■観光資源の魅力アップ
ST スポット
観光等で訪れる多くの来街者に横浜の魅力を感じても
らえるように、(公財)横浜観光コンベンション・ビュ
ーロー等とともに観光案内所の運営、ガイドマップ等の
作成、民間事業者の人材育成支援を行いました。
また、横浜ならではの地域ブランド「ヨコハマ・グッ
ズ『横濱001』」のPR及び販路強化、名勝三溪園、
人形の家等の観光施設の運営を支援しました。
所在地 西区北幸 1 − 11 − 15 横浜 ST ビル地下1階
TEL:325-0411 Fax 045-325-0414
http://www.stspot.jp/
演劇、ダンスのジャンルを中心に、若手アーティスト
の創造活動の支援を中心とした活動を行っている小劇場。
1 事 業 演劇、ダンスを中心とした芸術文化活動全般
2 施設内容 平土間型ホール 56m2(収容人数:40 〜 60 席)、
操作室、楽屋、ロビー
3 開館年月 昭和 62 年 11 月
■オール横浜としてのプロモーションの推進
4 管理運営 特定非営利活動法人 ST スポット横浜
観光・MICE に携わる民間事業者が連携して実施する、
横浜への来訪者を増やす事業を「横浜観光プロモーショ
ン認定事業」として認定し、事業費の一部助成などの支
援を行います。平成 15(2003)年 9 月制度スタート以来、
平成 26(2014)年3月までに延べ 438 事業が認定され
ました。
[平成 25 年度 横浜観光プロモーション認定事業]
・認定事業:20 件
・総事業費:約 6 億 9,300 万円
・事業内容:旅行商品、フリーペーパー等
■文化施設整備事業
市民の皆さんの主体的、創造的な文化活動の身近な拠点
となる文化施設を各区の文化特性等に応じて整備しました。
< 25 年度>
ア 緑区 区民文化センター(開館)
イ 戸塚区 区民文化センター(開館)
■観光客の誘致及び情報提供
旅行会社等と連携した横浜旅行商品の販売力強化、ア
128
文 化 観 光 局
ジア地域からの誘客強化など、民間と連携して横浜の魅
力をプロモーションすることにより、国内外からの観光
客を誘致しています。また、インターネットなどにより
横浜の観光・イベント情報を提供しています。
横浜観光・イベント情報サイト
http://www.welcome.city.yokohama.jp をご覧ください。
2施設内容:アリーナ面積 8,000 ㎡、最大収容人
数 17,000 人
3設立年月:昭和 61 年 11 月
■大型国際コンベンションの誘致
平成 25(2013)年 6 月 1 日〜 3 日に開催された第 5
回アフリカ開発会議(TICAD V)では、「ともに成長す
る」、「身近に感じる」、「おもてなしする」の 3 つを柱と
して、市民の皆さんのアフリカとの交流や、新たなビジ
ネス機会の提供などに取り組みました。
また、会議開催を横浜の優れたコンベンション開催支
援能力をアピールする絶好の機会ととらえ、神奈川県や
地元の関係団体等と連携し、安全・円滑な会議開催を支
援しました。
引き続き、TICAD や APEC 横浜開催の実績を活かし、
新たな大型国際コンベンションの誘致に取り組みます。
■集客イベントに対する支援
四季を通じて横浜にふさわしい集客イベントを民間団
体等が開催しやすいよう、支援を行います。
[主なイベント]
横浜開港祭、ワールドフェスタ・ヨコハマ、
フォト・ヨコハマ など
■ MICE 誘致・開催支援
中大型の国際コンベンションを中心に、誘致及び開催
支援のための各種施策を実施し、MICE の拠点都市とし
ての国際的な地位を確立します。
[平成 25 年度の主な中大型国際コンベンション開催実績]
・第 28 回国際化学療法学会(6 月)
・国際酪農連盟ワールドデイリーサミット 2013(10 月)
■ MICE 施設運営支援
本市の中核的 MICE 施設であるパシフィコ横浜及び
横浜アリーナの円滑な運営を支援します。
●パシフィコ横浜(株式会社横浜国際平和会議場)
所在地:西区みなとみらい 1-1-1
TEL 221-2122 FAX 045-221-2136
http://www.pacifico.co.jp
国際・国内会議及び文化・学術等各種催物、国内外
商品等の見本市、展示会が開催される MICE 複合施設
1事 業:国際・国内会議及び文化学術等各種
催物、国内外商品等の見本市、展示
会の企画、誘致及び開催
2施設内容:国立大ホール 5,000 席、会議センタ
ー大中小会議室約 50 室、展示ホー
ル 20,000 ㎡、アネックスホール
1,350 ㎡、ヨコハマグランドインター
コンチネンタルホテル約 600 室
3設立年月:昭和 62 年 6 月
●横浜アリーナ(株式会社横浜アリーナ)
所在地:港北区新横浜三丁目 10 番地
TEL 474-4000 FAX 045-474-4040
http://www.yokohama-arena.co.jp
文化、スポーツ等各種催し物が催されるイベント
施設
1事 業:各種催し物のためのイベント施設の
賃貸、各種催し物の企画実施
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経済局
豊かな市民生活を支える横浜経済の持続的な発展
横浜は街づくりや商業・業務などの集積が進み、人口約 370 万人の大規模な市場を背景に、市民全
体の経済活動を表す「市民総生産」は東京都に次ぐ 2 番目の規模を誇る大都市です。
市内経済の状況を見ると、26 年度当初は消費税率引上げに伴う影響が見られたものの、その後持ち
直し、基調的には景気は緩やかに回復する見通しとなっています。
こうした中、「豊かな市民生活を支える横浜経済の持続的発展」を目指し、26 年度は『横浜市中小
企業振興基本条例』の趣旨を踏まえ、引き続き中小企業の振興施策を総合的に実施するとともに、概ね
10 年間を見据え、今後、大きな成長が見込まれる分野の育成方針として 26 年 3 月に策定した『成長
分野育成ビジョン』に沿った施策を強力に推進します。
平成 26 年度重点推進施策 1 中小企業への基礎的支援
2 成長 ・ 発展に向けた支援 ・ 取組
3 女性の起業・活躍推進支援
4 雇用 ・ 消費者への支援
経済動向の把握と経済政策の策定
産業の立地環境、操業環境の調整
■横浜経済活性化推進事業(経済企画課)
■経済の視点に立ったまちづくりの推進
(産業立地調整課、ものづくり支援課)
横浜経済活性化推進調査
社会・経済状況の変化に対応した効果的な施策展開を
図るため、市内企業の経営動向の実態や、経済課題に関
する調査・分析を行っています。
(ア)景況・経営動向調査
四半期ごとに、市内に本社あるいは事業所のある企業
約 1,000 社に対して、企業の業況等を把握するアンケー
ト調査を実施するとともに、業種ごとの動向を把握する
ため一部の企業に対してヒアリング調査を行っていま
す。
(イ)経済成長分野育成関連基礎調査
社会経済状況の変化や各種経済統計などを踏まえた市
内経済状況の把握・分析など、経済の活性化に向けた施
策立案・展開に関する基礎調査を実施します。
工場立地法や、大規模土地取引事前届出制度、横浜市
工業地域等共同住宅建築指導基準の運用など、市内産業
の活性化につながる経済の視点に立ったまちづくりを関
係区局等と連携して推進します。
■企業立地促進条例を活用した工業系 4 地域
における企業立地の推進(産業立地調整課)
企業立地促進条例に基づく企業立地等促進特定地域の
うち、工業系の4地域(京浜臨海部、臨海南部、内陸南
部、内陸北部)における条例活用による企業立地を推進
しています。
上記4地域において一定の要件を満たす事業計画を実
施する事業者に対して、市税の軽減及び助成金の交付を
行います。
■成長分野育成ビジョンの策定 ・ 推進
■京浜臨海部関係団体の連携強化(産業立地
調整課)
横浜経済の持続的発展に向けて、概ね 10 年間(2025 年
頃)を見据え、今後、成長が見込まれる分野を育成する
ための取組の方向性などを示した「成長分野育成ビジョ
ン」を平成 26 年3月に策定しました。
今後、本ビジョンに沿った施策を積極的に推進してい
きます。
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/keizai/vision/
京浜臨海部活性化協議会
京浜臨海部(横浜市域)の立地企業とともに、環境や
エネルギーなどの共通課題について協議・検討し、地域
の活性化を推進します。
設 立:平成 15 年7月(京浜工業地帯再整備推進地
区協議会連合会を発展的に改組)
会員数:78 社
130
経 済 局
京浜臨海部再編整備協議会
京浜臨海部(横浜、川崎市域)の活性化を図るため、
神奈川県・横浜市・川崎市の三団体で、共通課題等につ
いて協議・検討を行っています。
出展による販路拡大支援などを行います。
■バイオ産業活性化事業(成長産業振興課)
バイオ産業展示会「バイオジャパン 2014」への出展
支援や新たにバイオ関連分野への参入のためのセミナー
や研究会の開催等により、市内中小企業等の技術連携・
開発や販路拡大の支援等を行います。
■大規模小売店舗立地法等の運用
(産業立地調整課)
「大規模小売店舗立地法」
、
「横浜市大規模小売店舗立
地法運用要綱」等に基づき、大規模小売店舗の立地に関
する周辺地域の生活環境の保持のため、大規模小売店舗
設置者に対し適正な配慮を求めます。
このために、市長の諮問機関として設置された「横浜
市大規模小売店舗立地審議会」において、大規模小売店
舗設置者の届出に関する公正かつ専門的な調査・審議を
行います。
■木原記念横浜生命科学振興財団との連携
(成長産業振興課)
バイオ関連の産学官ネットワークの強化・充実と産業
化の支援を行う木原記念横浜生命科学振興財団と連携し
て事業を進めていきます。
■国際戦略総合特区の推進(成長産業振興課)
成長分野における産業振興、参入促進
革新的な医薬品や医療機器の開発、新たな健康関連産
業の創出のため、「予防・健康」、「再生医療」など7分
野のプロジェクトを推進します。特に特区のメリット活
用に向けた国への積極的な働きかけや、コーディネータ
ーによる進捗状況に応じたアドバイスなど、きめ細かな
支援を行います。また、市独自の助成制度により、各プ
ロジェクトの研究開発や事業化を加速させます。
■成長発展分野育成支援事業(成長産業振興課)
成長分野育成ビジョンで成長・発展分野の強化戦略に
位置づけている医療・介護、エネルギー、植物工場など
の分野において、新たな技術・製品・サービスの開発な
どに取り組む中小・中堅企業に対して、助成を行います。
■医工連携推進事業
(成長産業振興課、ものづくり支援課)
■横浜環境ビジネスネットワーク事業
(成長産業振興課)
横浜市を拠点にした医工連携(ものづくり技術と医療
現場の融合)を推進するため、市内に集積するものづく
り・IT関連企業に向け、今後の成長分野として位置づ
けられている医療・健康・福祉分野への参入やビジネス
機会の拡大を支援します。
環境・エネルギー分野への参入支援
市内中小企業の技術連携や企業間ネットワークの形成
を促進するため、環境・エネルギー分野のセミナーや技
術研究会を開催します。また、市内企業の販路開拓を支
援するため展示会への出展支援を行います。
事業主体:(公財)横浜企業経営支援財団
■国家戦略特区の推進(成長産業振興課)
ネットワーク会員数(26 年 3 月末現在):117 社(内市内企業
77 社)
平成 26 年 5 月 1 日に、政令により横浜市を含む神奈
川県が東京圏の一部として国家戦略特区に指定されまし
た。国家戦略特区は、特区内での大胆な規制・制度改革
により、日本経済発展の突破口とする国のプロジェクト
です。さまざまな規制の特例措置のほか、税制(設備投
資減税など)や金融(利子補給金)に関する支援措置が
あります。
横浜スマートコミュニティへの支援
市内中小企業の技術開発等を促進するため、スマート
グリッド等の実証実験を支援します。
コミュニティ会員数(26 年 3 月末現在):92 社・5 団体(内市
内企業 24 社)
実証実験場:tvkハウジングプラザ横浜(西区)
■植物工場推進事業(成長産業振興課)
新しい産業の育成と中小企業の支援
市内企業が開発した植物工場について、引き続き市内
での技術発信の支援や市内の IT・エネルギー・ものづ
くり企業の植物工場分野への参入支援を行うとともに、
新たにブランド化の支援を行います。
■総合的企業支援の展開(経営・創業支援課)
知的財産戦略推進事業
19 年度から実施していた「横浜価値組企業」の認定
制度を見直し、23 年度から知的財産を活用した経営に
取り組む「横浜知財みらい企業」の認定を実施していま
す。また、知的財産に関するコンサルティングや自社の
■ IT 産業集積推進事業(成長産業振興課)
市内企業による技術研究会活動等の支援や技術展示会
131
知的財産を活用し、マーケットの拡大や、自社技術の
PR 等を行う際の販促費用の一部助成、展示会への共同
出展等による企業 PR 支援等を実施し、企業の競争力強
化、成長・発展を知財の面から支援しています。
所在地:中区日本大通 11
TEL:045-664-3737 FAX:045-664-3788
・横浜メディア・ビジネスセンター
情報通信、放送、IT 関連企業等の集積拠点
所在地:中区太田町 2-23
TEL:045-225-3710 FAX:045-225-3737
・金沢産業振興センター
金沢臨海部の企業活動の円滑化、従業員の福利厚生
を図る施設
所在地:金沢区福浦 1-5-2
TEL:045-782-9700 FAX:045-782-9712
平成 25 年度実績
横浜知財みらい企業支援件数 95 社
横浜型地域貢献企業支援事業
社会や地域との共生を意識し、本業やその他の活動に
おいて、積極的に社会・地域貢献を果たす企業等を一定
の基準の下に「横浜型地域貢献企業」に認定し、企業P
R・各種メリットの付与等を通じて企業価値の向上及び
持続的成長を支援します。
本制度は、平成 19 年度から自治体初のCSR認定制
度として実施し、平成 20 年度からは財団法人横浜企業
経営支援財団(現・公益財団法人横浜企業経営支援財団)
が実施しています。
■中小企業等の共同化の支援
(経営・創業支援課)
事業協同組合の設立認可等
中小企業や個人事業者が、経営革新や経済的地位の向
上を図るための手段として事業協同組合等の設立があり
ます。その設立認可等にかかわる業務を行っています。
平成 25 年度実績
認定企業数(新規・更新) 160 社
お問合せ先:公益財団法人横浜企業経営支援財団
(〒 231-0011 横浜市中区太田町 2-23)
TEL:045-225-3711 FAX:045-225-3738
平成 25 年度設立 2 組合
横浜市所管組合 236 組合
■創業 ・ ベンチャーの促進
(経営 ・ 創業支援課)
■横浜市中小企業支援センター事業
創業・発展支援事業
横浜経済の活性化を図るため、起業志望者や起業して
間もない方に対し、創業セミナー等の開催、定期的なフ
ォローアップによる経営アドバイス、適切な施策の紹介
を行うとともに、「横浜ビジネスグランプリ」を開催し、
起業家数の増加、起業家の成長・発展を支援します。
お問合せ先:公益財団法人横浜企業経営支援財団
(〒 231-0011 横浜市中区太田町 2-23)
TEL:045-225-3707 FAX:045-225-3738
また、創業後間もない市内中小・ベンチャー企業に対
してビジネス経験豊富な企業 OB 等を顧問として派遣
し、成長・発展を支援する事業を行っています。
25 年度から新たに、有望かつ優れたビジネスプラン
を有する起業家に対し、事業費助成を行います。
(経営・創業支援課)
横浜市中小企業支援センターに指定されている公益財
団法人横浜企業経営支援財団は、市内中小・中堅企業支
援の核として、ワンストップ相談窓口の運営や企業の経
営革新、国際化の推進など各種支援事業を実施している
ほか、インキュベーション施設などの施設運営を実施し
ています。
また、金沢地区に地域拠点となる相談窓口を設置・運
営しています。
・公益財団法人横浜企業経営支援財団
所在地:中区太田町 2-23
TEL:045-225-3700 FAX:045-225-3737
ホームページアドレス http://www.idec.or.jp/
女性起業家支援事業
女性の社会進出を促進し、地域経済の活性化につなげ
るため、女性起業家に対する専門相談窓口・事業拠点の
運営や経営者塾・セミナーの開催、先輩女性起業家によ
るメンター制度を通じて、女性起業家の成長・発展を支
援します。
お問合せ先:公益財団法人横浜企業経営支援財団
(〒 231-0011 横浜市中区太田町 2-23)
TEL:045-225-3707 FAX:045-225-3738
26 年度は、事業拠点としての女性専用スタートアッ
プオフィス「F-SUS よこはま」にセミナールームや会議・
商談などに利用できる商談スペースを新設し、インキュ
ベーション機能をアップします。
さらに、戸塚駅構内に事業トライアルスペースを設置
し、事業化に向けた実践的支援を行います。
< 財団が運営・管理している施設 >
①研究開発・技術開発型企業のためのインキュベーショ
ン施設
・リーディング ベンチャープラザ
所在地:鶴見区末広町 1-1-40
TEL:045-508-7450 FAX:045-508-7451
・横浜市産学共同研究センター
所在地、連絡先:同上
・横浜金沢ハイテクセンター・テクノコア
所在地:金沢区福浦 1-1-1
TEL:045-788-9570 FAX:045-788-9580
②その他の産業振興施設等
・横浜情報文化センター
メディアの発展・情報関連産業の振興施設
132
経 済 局
ソーシャルビジネス支援事業
子育て・環境・福祉等の社会的課題や地域課題をビジ
ネス手法を用いて解決を図るソーシャルビジネスの新事
業創出、育成を図るため、WEB サイト「ソーシャル・
ポート・ヨコハマ」を活用した情報発信やソーシャルビ
ジネスを始めたい方を対象とした起業相談、事業者の成
長ステージや課題に応じた個別支援を実施しています。
平成 26 年度は、起業・創業に必要なノウハウを体系的
に学び起業につなげることを目的とした、ビジネスプラ
ン作成のための起業・創業スクールを新規開催します。
平成 25 年度実績
誘致企業 51 社 (国内 27 社 外資系 24 社)
企業立地促進条例による助成事業
企業立地促進条例に基づき、企業立地等促進特定地域
(9か所)に進出する事業者のうち、一定の要件を満た
す事業計画を実施する事業者に対して、市税の軽減及び
助成金の交付を行ないます。
1. 自社ビル、工場、研究所の建設への支援
市税の軽減(固定資産税及び都市計画税を 1/2、期
間5年間)及び助成金の交付(最大 30 億円)を行い
ます。
2. 賃貸オフィスビルのテナントへの支援
本社機能・研究所が横浜市に初進出の場合、従業員
数や経常利益など一定の要件を満たす事業者に対し
ては、法人市民税額(法人税割額)に相当する助成
金(最大 4 年間、限度額 1 億円 / 年)を交付します。
■中小企業金融対策(金融課)
中小企業制度融資の運営 市内中小企業の経営の安定や成長を支援するため、事
業資金を円滑に調達することができるよう中小企業制度
融資を実施しています。
経営の安定や成長・発展のための資金のほか、創業を
支援する資金など、企業の様々な資金ニーズに応じた制
度で市内企業の活性化に努めています。
平成 25 年度実績
認定件数 8 件(大企業 7 件、中小企業 1 件)
重点産業立地促進助成事業
市外から市内に進出する企業に対し、次の助成制度を
実施しています。
1 重点産業立地促進助成
横浜市が定める産業(4 分野)※ を営む市外企業が、
一定以上の規模で市内に初進出する場合、移転にかか
る費用の一部(限度額 2,000 万円)を助成します。
2 重点産業立地促進助成の
本社・研究開発機能拡張移転特例助成
横浜市が定める産業(4 分野)※ を営む企業で、市
内に事業所(支店、支社、営業所など)を持つ企業が、
一定以上の規模で、本社若しくは本社機能又は研究開
発機能を市外から市内に拡張移転する場合、移転にか
かる費用の一部(限度額 2,000 万円)を助成します。
平成 25 年度実績
預託金 56,320,000 千円
融資実績 6,284 件 96,937,917 千円
資本性借入金促進事業
研究開発等により創業や新たな事業展開を目指すベン
チャー企業の事業資金の調達を支援するため、資本とみ
なすことができる借入金(資本性借入金)を活用する際
の金利の一部を補助(利子補給)します。
■既存中小企業の経営安定化(金融課)
経営相談・診断
中小企業の経営の安定を図るため、
経営に関する相談・
診断等を行っています。
※ 横浜市が定める産業(4 分野)
医療・健康、環境・エネルギー、IT、その他新技術・新製品開発
セーフティネット保証等の認定
中小企業の資金繰り支援のため、中小企業信用保険法
に基づくセーフティネット保証や東日本大震災復興緊急
保証等の認定を行っています。
外国企業誘致助成
外国企業誘致のため、市内に進出する外国企業を対象
とした助成制度を実施しています。
横浜市が定める産業(4 分野)※ を営む外国企業が、
代表者のほかに従業員2人以上の規模で、市内に初進出
する場合、賃料3か月分相当額(限度額 150 万円)を
助成します。
再挑戦経営者の支援
廃業・倒産の経験がある経営者等を対象に、再挑戦の
ための相談を行っています。
※横浜市が定める産業(4 分野)
医療・健康、環境・エネルギー、IT、その他新技術・新製品開発
■企業誘致の促進(誘致推進課)
■海外との経済交流・国際ビジネスの推進
(誘致推進課)
企業誘致促進活動事業
市民の皆さんの雇用機会の創出や市内企業の事業機会
の拡大を図るため、横浜の強みや魅力を生かした積極的
な企業誘致を進めています。
誘致活動に当たっては、国内外の企業への情報提供、
事業説明会などを通じて、多様なシティセールスを展開
し、産業集積の強化につながる企業誘致を促進していき
ます。
中小企業海外展開支援事業
市内中小企業の海外ビジネス展開を支援するため、優れ
た技術力を有する企業の製品等に対して、輸出アドバイス
などにより、事業着手から商談実施まで行う海外市場開拓
支援や、公益財団法人横浜企業経営支援財団等により国際
ビジネスセミナーの開催や相談対応などを行います。
133
海外展示商談会出展支援事業
外国企業との商談の機会をより多く創出することを目
的に、市内中小企業への海外展示商談会出展費用の助成
額の引き上げや対象企業の範囲の拡大を行います。
を行います。
平成 25 年度実績
中小企業新技術・新製品開発促進助成 重点枠(環境分野) 9 件
中小企業新技術・新製品開発促進助成 重点枠(健康分野) 10 件
中小企業新技術・新製品開発促進助成 一般枠 8 件
海外進出支援事業
海外での生産拠点の設置など海外進出を目指す市内中
小企業を支援するため、企業の海外進出計画の事業化可
能性調査経費への助成、拠点設置に対する支援などを行
います。
2 販路開拓支援
中小企業の優れた製品・技術を認定し、展示会出展等
の販売促進活動に対する支援を行います。
外国企業誘致事業
外国企業の横浜進出を促進するため、外国企業向けの
インキュベートオフィスを備えた横浜ワールドビジネス
サポートセンターの運営、インド系インターナショナル
スクール「インディア・インターナショナル・スクール・
イン・ジャパン横浜校」の支援、海外での外国企業誘致
セミナーの開催等を実施します。
・横浜ワールドビジネスサポートセンター(WBC)
所在地 中区新港2-2-1 横浜ワールドポーターズ6階
TEL 222 - 2030 FAX 222 - 2088
ホームページアドレス http://www.ywbc.org
ものづくり連携促進事業
1 現場訪問支援事業
中小企業の要望に沿った支援策を分かりやすく紹介す
るため、市職員とコーディネーター等がチームを組んで
直接個別企業や小規模な工業団地等を訪問しています。
平成 25 年度実績
販路開拓支援認定 11 件
平成 25 年度実績
訪問社数 117 社
2 専門家個別支援事業
(1) 中小企業支援コーディネート
コーディネーターが中小企業を訪問し、技術力な
どの把握をとおして、大手企業や中小企業相互、大
学などの研究機関との技術連携、技術移転などを進
めています。
海外事務所等における経済交流事業
横浜経済のグローバル化に対応するために設置している
海外事務所等では、現地経済情報の収集・提供、市内企業
の国際ビジネス支援、外国企業誘致支援、各国の経済機関
とのネットワーク形成などの事業を実施しています。
・フランクフルト事務所(ドイツ、平成9年6月設置)
ホームページアドレス http://www.yokohama-city.de
・上海事務所(中国、昭和 62 年 10 月設置)
ホームページアドレス http://www.city-yokohama.cn
・ムンバイ拠点(インド、平成 21 年3月設置)
ホームページアドレス http://www.yokohama-munbai.com
平成 25 年度実績
コーディネーター派遣件数 835 件
連携等を開始した企業数 135 社
(2) 大学発ベンチャー促進支援
東工大横浜ベンチャープラザ入居企業に対する賃
料補助や経営・知財等の専門家の派遣を行い、研究
成果の早期事業化に向けた支援を行っています。
3 情報発信・受発注支援事業
(1) 工業技術見本市開催支援
(2) 開発成果プロモート促進
(3) 受発注商談支援
(4) 横浜産貿ホールの施設管理
技術相談事業
技術アドバイザーが中小企業を訪問し、企業が抱える
技術課題や省エネに関するアドバイスにより、技術基盤
の強化や経営の効率化を支援します。
関連団体との連携
市内の中小企業の国際化を支援している公益財団法人
横浜企業経営支援財団や独立行政法人日本貿易振興機構
と、また、貿易実務講座などを行っている公益社団法人
横浜貿易協会と、連携してそれぞれの事業を進めます。
平成 25 年度実績
相談件数 229 件(内、省エネ相談件数:101 件)
■ものづくり経営基盤強化事業
(ものづくり支援課)
中小企業の技術力強化・成長支援
中小製造業設備投資等助成事業
中小製造業が行う、技術・製品の高度化、防災対策、
省エネ及び節電対策を目的に行う設備投資について経費
の一部を助成します。助成率は、基礎的助成分が 10%で、
省エネ、創エネに資するもの及び節電対策となるものに
ついては、助成率を上乗せし、基礎的助成分と併せて最
大 30%とします。
■中小製造業成長力強化事業
(ものづくり支援課)
中小企業新技術・新製品開発促進事業(SBIR)
1 中小企業新技術・新製品開発促進助成
技術力強化に取り組む中小企業に対し、開発の事前調
査から研究開発まで、段階を問わず経費助成などの支援
134
経 済 局
技術者育成支援
先端技術の基礎となるめっき技能士の育成に向け、関
係団体と連携して講習会や検定試験を実施し、技術力の
向上を図ります。
また、これからのものづくりを支える中核技術者の育
成に向け、地元大学や神奈川県、関係団体等と連携して
セミナーや講習会等を行い、中小企業の技術力の向上や
高度化を図ります。
平成 25 年度実績
中小製造業設備投資等助成 53 件
うち CO2 削減に資する設備投資 42 件
工業集積確保・活性化事業
1 工業団体活動等支援
市内の工業及び関連分野の企業が加盟している一般社
団法人横浜市工業会連合会の活動を支援することにより、
産業の活性化を図っています。
2 工業集積地活性化支援・操業環境確保
工業地域や準工業地域での共同住宅の建築に際し、共
同住宅入居者と周辺工場とのトラブル防止、工場等の生
産環境を保全するため、
「横浜市工業地域等共同住宅建
築指導基準」により、周辺工場との事前協議や緩衝緑地
の設置などを指導しています。
平成 25 年度実績
めっき技能検定学科・実技予備講習参加者 85 人
めっき検定実技試験・基礎級検定試験参加者 80 人
セミナー等参加者 67 人
横浜市工業技術支援センター
所在地 金沢区福浦 1-1-1
TEL:045-788-9000 FAX:045-788-9555
ホームページアドレス 平成 25 年度実績
建築計画にかかる申出件数 16 件
http://www.city.yokohama.lg.jp/keizai/shien/sien-c/
3 中小製造業の連携と共創力強化への支援
企業が得意な技術や知見といった経営資源を持ち寄
り、連携して受注拡大や開発等に取り組むことを促すた
め、中小製造業のグループによる活動を支援しています。
商業の振興
■商店街のソフト事業への支援(商業振興課)
ものづくり人材育成支援事業
工場見学会や企業と高校の担当教諭による就職懇談会
の開催、高校生を対象にした企業紹介の取組を行ってい
ます。
商店街活性化イベント助成事業
商店街と地域との交流を深め、消費者の来街と定着を
促進するため、商店街が行うイベント事業を助成します。
平成 25 年度 助成件数 101 件
平成 25 年度実績
工場見学会参加 23 名
就職懇談会参加 27 社、29 校
高校生向けものづくり企業紹介フェア 3 校(564 人)
出張講座 2 校(468 人)
■工業技術支援センター事業
(工業技術支援センター)
平成 26 年度の消費税率改定による買い控え対策とし
て開催の集客イベント「GOGO 商店街」を支援します。
参加商店街数 57 商店街
安全・安心な商店街づくり事業
防犯パトロールに取り組む商店街に対し、街路灯電気
料の一部助成を行います。
平成 25 年度 助成件数 153 件
表面処理技術に関する技術的支援
表面処理技術(めっき、ドライプロセス等の技術)を
中心に、材料や部品の品質管理、耐久性、不具合の原因
究明などに関する試験分析や技術相談等を行い、中小企
業の円滑な生産活動や技術開発を支援します。
商店街ソフト支援事業
商店街の活動方針や事業計画策定のほか、それを実現
するための種々のソフト事業を助成します。
1 ソフト支援
情報誌の発行など、商店街が立案した計画に基づき実
施する賑わいづくりにつながるソフト事業を助成
平成 25 年度実績
表面技術相談 3,837 件
依頼試験・分析 2,367 件
平成 25 年度 助成件数 8 件
2 情報発信支援
商店街がホームページやマップ・ガイドブック等で
情報発信を行う事業を助成
産業デザイン支援
中小企業の新商品開発や新分野進出等をデザイン面か
ら支援するため、デザイン相談やデザイン調製を行い、
中小企業のデザイン活用の推進を図ります。
また、新たな商品展開を考えている市内中小企業がテー
マを提示し、教育機関の学生が自らの感性を活かして商品
企画やデザイン等の提案に取り組むデザイン産学を実施し
ます。
平成 25 年度 助成件数 7 件
3 商学連携支援
商店街と大学等が協働で行う商店街の活性化への取
組等を助成
平成 25 年度 助成件数 1 件
4 商店街(個店)の魅力 UP 支援
商店主が保有するノウハウを商店街利用者等へ伝承す
るなど店舗の認知度等向上につながる活動を助成
平成 25 年度実績
デザイン相談・調製 223 件
デザイン産学 5 件
平成 25 年度 助成件数 1 件
135
商店街空き店舗活用事業
空き店舗を活用して店舗を開設する個人事業者や商店
街等を対象に、店舗の改装費、家賃等を助成します。
1 核店舗創設事業
ビジネスプランを募集し、優れたプランを提案し、
開店した方に助成します。
商店街組織強化事業
商店街の組織強化を通じて社会的信用力の向上を図るた
め、任意商店街の法人化に向けた取組を支援します。
法人化件数 1 件 相談件数 34 件
横浜ファッション振興事業
地場産業である横浜スカーフの PR をはじめとしたファッ
ション関連産業を振興します。
平成 25 年度 助成件数 新規 5 件 継続 7 件
2 店舗誘致事業
本市に登録された空き店舗に商店街が希望する業種
で開業した方に助成します。
2013 横浜ファッションウィーク 平成 25 年 4 月 26 日〜 5 月 6 日、
横浜赤レンガ倉庫 総来場者数 約 48,000 人
平成 25 年度 助成件数 6 件
商店街プロモーション事業
商店街の魅力を広く発信することで、来街者、売上の
増加を図るため、エリア情報誌とタイアップした広報事
業を実施しました(平成 25 年度終了事業)。
商店街と個店の相談事業
商店街や個店からの相談に応じて課題を明らかにし、
その解決に向けた経営相談、視察、研修会等の取組を支
援します。
平成 25 年度 情報誌掲載商店街数 18 商店街 WEB 版掲載商店街数 11 商店街
平成 25 年度 助成件数 9 件
商店街事務局機能強化支援事業
組織力の向上と商店街活動の円滑化・活性化の推進を
図るため、事務局機能の一部を委託し、事務の支援を行
うとともに、雇用機会を創出しました(平成 25 年度終
了事業)。
ハマあきんどネットワーク事業
商店の魅力や経営スキルアップのためのセミナーを開
催し、ハマの商人(あきんど)たちの横の繋がり、ネッ
トワークづくりを支援します。
平成 25 年度 支援対象商店街数 9 商店街
■商店街のハード整備への支援(商業振興課)
商店街空き店舗活用アンテナショップ事業
商店街の空き店舗を活用して、地域の交流の場を提供
し、横浜と交流のある都市や、市内商店街の情報発信に
より賑わいを図るとともに、雇用機会を創出しました
(平
成 25 年度終了事業)。
商店街環境整備支援事業
1 商店街環境整備支援事業
魅力ある商店街づくりを推進するため、利便性、快適
性、安全性を高める商店街の共同施設(街路灯、防犯カ
メラ、アーチ、情報化施設等)の計画策定と整備を助成
します。
平成 25 年度 開店店舗数 2 店舗
平成 25 年度 助成件数 8 件
2 商店街省エネ型ランプ交換事業
省エネ化の推進、電気料の負担軽減のために、市内商
店街が街路灯のランプを LED 等省エネ型へ交換する事
業を助成します。
安全で豊かな消費生活の実現
■消費者の主体的活動への支援(消費経済課)
平成 25 年度 助成件数 26 件
高齢化・高度情報化・国際化・規制緩和等の進展に伴
い、消費者を取り巻く社会経済状勢はますます複雑・多
様化しています。このため、地域における消費者のリー
ダーとなる消費者団体等や消費生活推進員の活動促進、
また消費生活総合センターの運営、消費者教育・啓発、
消費者への情報提供などの諸事業を推進し、主体的に活
動できる消費者の育成・支援を進めます。
3 商店街アーケード等撤去支援事業
商店街が保有するアーチやアーケードについて、老朽
化などの理由から行われる撤去を助成します。
平成 25 年度 助成件数 2 件
■商店街への総合的な支援(商業振興課)
商店街課題解決プラン支援事業
商店街経営実態調査の結果から明らかになった自らの
課題を解決し活性化に取り組もうとする意欲ある商店街
に対して、プラン策定の段階から事業実施までを一貫し
て支援しました(平成 25 年度終了事業)
。
消費生活総合センターの運営
消費生活総合センター
所在地 港南区上大岡西1−6−1
(ゆめおおおかオフィスタワー4、5階)
TEL 845 − 6666(相談)、FAX 845 − 7720
TEL 845 − 6604(展示・情報資料室)
TEL 845 − 7722(代表)
ホームページアドレス
http://www.yokohama-consumer.or.jp/
平成 25 年度 助成件数 3 件
■商業活動等への支援(商業振興課)
商店街販売促進支援事業
(一社)横浜市商店街総連合会が実施する販売促進事
業を支援します。
消費者利益の擁護と増進を図り、市民の皆さんの安全で
快適な消費生活の実現に寄与することを目的に、消費生活
総合センター(以下センターという)の運営を行っていま
す。
平成 25 年度 ガチ丼 ! 開催 エントリー商品(店舗)
数 77 商品
136
経 済 局
センターは、消費生活の啓発を図るため、講演会の開催、
講師派遣等をするとともに、消費生活に関する相談及び苦
情の処理、商品テスト、消費生活に関する資料の展示、図書・
ビデオの閲覧・貸出等を行っています。
なお、平成 23 年 4 月から財団法人横浜市消費者協会(平
成 24 年 11 月から公益財団法人)が引き続き指定管理者と
して、センターの管理・運営を行っています。
1 消費者啓発事業
(1)若者・高齢者等市民の皆さんの各年代層へ向け
た悪質商法等に関するリーフレットなどを発行し
ています。
(2)消費生活教室、出前講座、子ども消費生活セミ
ナー等を開催しています。
2 「よこはまくらしナビ」の発行
市民の皆さんの消費生活に役立つ相談事例・消費
者情報等を掲載した情報紙「よこはまくらしナビ」
を毎月 2 5日、10,000 部発行し、市内各所に配布し
ています。
3 消費生活相談
消費生活に関する被害の未然防止と救済を図るた
め、消費生活相談を実施しています。
※面接相談は原則予約制、土日は電話相談のみ
・消費生活総合センター:平日 9:00 〜 18:00
土日 9:00 〜 16:45
(祝日・休日、年末年始を除く)
・区役所(予約制面接相談のみ)
:あらかじめセンター
に電話予約
消費生活相談実績
費者被害未然防止に関する講座等の開催や情報誌の発
行・パネル展などを実施しています。
消費者と事業者の意見交換会
消費者の意見が事業者の事業活動に反映されるよう、
相互理解のために意見交換会を開催しています。
消費者教育・啓発事業
学校及び家庭での消費者教育の推進を図るため、専門
家(弁護士、消費生活相談員等)を派遣する出前講座を
行っています。
25 年度実績 市立学校等 18 回
このほか、市内の学校に消費者教育関係の教材(ビデ
オ・DVD・図書等)の貸出しや、配布を行っています。
事業者への調査・指導
消費生活総合センターで受けた相談に基づき事業者へ
調査・指導を行っています。
25 年度実績 口頭注意 58 件 指導 1 件
消費生活用製品等の適正表示に関する事業
消費生活用製品安全法等に基づき、市内販売業者への
立入検査を実施し、表示の適正化や法の順守・指導を行
っています。
25 年度実績 18 店舗 431 点
横浜市消費生活審議会の運営
横浜市消費生活条例に基づき消費生活に関する重要な
事項の調査、審議等のために設置された市長の附属機関
で、委員は、学識経験者、消費者、事業者の代表(20
人以内)で構成されています。
(単位:件)
年度
相談件数
うち、土日の相談件数
25
25,001
3,293
24
22,759
2,956
23
24,007
3,223
25 年度実績 審議会 1 回、部会 7 回
■計量事業(計量検査所)
4 商品テスト
苦情品テスト、簡易テスト教室、消費者団体等と連
携して企画した共同商品テスト等を行っています。
5 展示・情報資料室
消費生活に関する図書・ビデオの閲覧・貸出しの
ほか、参考図書の相談・案内等も行っています。
6 会議室の貸出
消費生活に関する学習や研修のために貸出しをし
ています。
「計量」は、生産・流通・消費などあらゆる分野で市
民の皆さんの日常生活と深く関わり、社会活動の安定に
欠かすことができません。
計量検査所では、常に正しい計量が行われるように事
業を推進しています。
計量器の検査
市内の小売店舗、工場、病院等での適正な計量が実施
されるよう、取引・証明に使用されている計量器の精度
の確保を目的として、計量器定期検査を行っています。
横浜市のはかりの定期検査は、公益財団法人横浜市消
費者協会を計量法に基づく横浜市指定定期検査機関に指
定し、戸別に巡回検査しています。
消費者団体等協働促進事業
地域における消費者トラブルや消費者被害の未然防止
等、消費者問題を解決するため、市民目線の発想や手法
を生かした事業を募集し、提案団体と横浜市が協働で事
業を行っています。
定期検査実績
25 年度実績 4 団体 4 事業
消費生活推進員制度
市民の皆さんの安全で快適な消費生活を実現するため
に、消費生活推進員を委嘱しています。
(任期 2年)
消費生活推進員は、消費者として必要な消費生活に関
する知識を研修等により身に付け、それぞれの地域で消
平成25年度
項 目
検査戸数
検査個数 不合格個数 不合格率
定期検査
2,585 戸
7,274 個
80 個
1.10%
適正計量の推進
市内のスーパーマーケットなどの小売店に対して、商
品量目(目方)の立入検査を行い、正確な計量を指導し
ています。
137
また、計量器を使用している店舗・工場などに対し立
入検査を行い、適正な計量器の使用を指導しています。
資を行っています。
立入検査実績
技能職者の表彰及び育成
技能職に長年従事し、卓越した技能の持ち主で、業界
でも指導的役割を担っている技能職者に対する技能功労
平成25年度
種 別
検査戸数
検査個数 不適正個数 不適正率
商品量目
100 戸
2,702 個
68 個
2.52%
計 量 器
161 戸
3,012,466 個
5,450 個
0.18%
者表彰と、中堅、若手の技能職者の今後の健闘と、より
一層の技能の向上を促すための優秀技能者表彰を毎年秋
に行っています。
また、各種全国大会において優れた業績をあげた若手
技能職者の表彰も行っています。
さらに、技能職団体が行う事業で、後継者育成の促進
計量の普及啓発
日常生活と切り離すことのできない「計量」の重要性
について、各種のイベント等を実施し、普及啓発活動な
どを行っています。
が期待されるものに助成を行っています。
雇用・就業の支援
横浜マイスター事業
技能職の後継者の育成・確保、貴重な技能の継承及び
技能職の振興を目指して、
「横浜マイスター事業」を平成
8年度から実施しています。選定された横浜マイスター
は、地域、学校、市区行事等での実演・講演等の活動を
行っています。
■「横浜で働こう!」推進事業(雇用労働課)
市内経済団体や関係機関等と協働し、
「横浜で働こ
う!」をキーワードに、求職者の就職支援や、市内企業
の人材確保・雇用維持に取り組みます。就職活動支援事
業『横浜市就職サポートセンター』をはじめ、合同就職
面接会等の開催やポータルサイトによる総合的な就職関
連情報の提供を行います。
■勤労行政の推進(雇用労働課)
連絡調整業務
市内の労働事情の把握に努め、これに対応した行政を
■職業訓練事業(雇用労働課)
推進するとともに、労働者団体等に対し、市政への理解
と協力を得るために、連絡調整を行っています。
また、労働行政を通してその関連業務を統一的に推進
するため、県及び他都市と労働関係についての連絡協議
を行い、広域的な面からの総合調整を行っています。
横浜市中央職業訓練校
所在地 中区山下町 253 TEL 664− 6825
職業訓練
公共職業能力開発施設として、母子家庭の母、生活保
護受給者や一般の離職者を対象に職業訓練を実施し、職
業的自立の支援を行っています。
職業訓練実績
訓練科名
勤労者の知識の向上や福祉の充実等を図るために勤労
者団体が自主的に開催する「教育事業」
「文化行事」その
他勤労者の福祉向上に寄与する事業などに支援を行って
います。
平成25年度
対象
パソコン基礎科 母子家
期間
募集 応募者 入校者 修了者 就職者 就職率
人員
(%)
2か月 60
60
OA 経 理 科 庭の母、 3か月
生活保
護受給
CAD 製図科 者、一般 6か月 40
離職者
母子家庭
介 護・ 医 療 の母、生
3か月 60
事 務 OA 科 活保護受
給者
IT ビジネス科
3か月 90
IT・Web
プログラミング科 一般
介 護 総 合 科 離職者
医 療・ 調 剤
事 務 OA 科
計
教育・文化・福祉の振興事業
−
175
133
60
60
58
58
46
44
79.3
75.9
47
36
35
32
91.4
67
52
47
28
59.6
200
89
83
68
81.9
3か月 90
168
90
87
52
59.8
3か月 90
100
84
82
74
90.2
3か月 60
174
60
58
50
86.2
−
■(公財)横浜市シルバー人材センター助成
事業(雇用労働課)
高年齢者に臨時的かつ短期的な就業又はその他の軽易
な業務に係る就業の機会を確保し提供することにより、生
きがいの充実及び福祉の増進を図り、活力ある地域社会
づくりに寄与している横浜市シルバー人材センターの事
業を支援しています。平成 26 年3月末現在のシルバー
人材センターの会員数は 10,295 人となっています。
また、高年齢者にさまざまな働き方やボランティア活
動等の豊富な情報を提供する「ワークサポート情報プラ
ザよこはま(通称はまサポ)」による就業機会の提供等
550 1,064 531 508 394 77.6
を推進しています。
(公財)横浜市シルバー人材センター本部
■技能職振興(雇用労働課)
所在地 港南区上大岡西1−6−1
(ゆめおおおかオフィスタワー 13 階)
技能職者に対する融資
市民の皆さんが身近に接する理容、美容、建築大工な
ど技能職者(手仕事、手作業を主体とした職業)の技能
の振興及び経営の安定を図るため、無利息・無担保の融
TEL 847 − 1800
FAX 847 − 1716
138
経 済 局
の関係強化等の課題について、専門家によるセミナーを
開催します。また、公認会計士や中小企業診断士等の経
営支援アドバイザーを派遣し、個別に仲卸業者の経営改
善の支援を行います。
■横浜市技能文化会館の運営(雇用労働課)
所在地 中区万代町2−4−7
TEL 681 − 6551 FAX 664 − 9400
http://www.gibun.jp
技能職の振興、雇用による就業の機会確保並びに勤労
者の福祉の増進及び文化の向上を図るために設置してい
る複合的市民利用施設
1 事 業
(1)技能職の振興
(2)勤労者の福祉の増進と文化の向上
(3)横浜しごと支援センターの運営
(4)施設の利用許可
■施設の整備(食肉市場運営課)
汚水処理施設再整備事業
老朽化が進んでいる汚水処理施設の機械や電気設備等
の改修を行うとともに、汚水処理槽の補修、防食処理工
事を実施し、処理能力の強化、保全を図ります。平成
26 年度で完了する予定の工事です。
■生鮮食料品の安定供給(本場経営支援課、
南部市場経営支援課、食肉市場運営課)
2 施設内容 大小会議室、ホール、音楽室、トレー
ニングルーム、視聴覚室ほか
3 開館年月 昭和 61 年4月
4 管理運営 指定管理者(株)
キャリアライズ
集荷等促進事業(本場・南部市場)
市民の皆さんへの生鮮食料品等の安定供給を図るた
め、県内 ・ 外の有力出荷団体等に対して出荷要請を行
うとともに、産地情報の収集を行っています。
■勤労者の福利厚生(雇用労働課)
勤労者福祉共済事業(愛称:ハマふれんど)
中小企業に勤める勤労者の福利厚生の充実を図り、中
小企業の振興を目的に、昭和 45 年6月に開始しました。
加入対象は、市内の従業員が 300 人以下の会社、商店
等の事業所で、平成 26 年 4 月 1 日現在で 4,
996 事業所、
63,
403 人が加入しています。
食肉出荷促進事業等(食肉市場)
食肉市場では、安全・安心で良質な食肉の安定的供給
を促進するため、生産者と出荷契約を締結するほか、市
場で開催される共励会(枝肉の品評会)において、優良
出荷者を表彰しています。
1 給付事業
慶弔金、祝品等の支給
2 貸付事業
福祉資金、住宅資金の貸付
3 福祉事業
保養所等宿泊施設の借上げ、コンサート・観劇チケットの
割引あっせん、レジャー施設等の優待割引、各種講座やスポ
■公正な市場取引の推進(本場経営支援課、
南部市場経営支援課、食肉市場運営課)
取引指導改善事業
公正かつ効率的な取引の確保を目的に、各種業務委員会の
運営や取引の指導を行うとともに、仲卸業者やせり人に対し、
経営改善や市場流通に関する研修会等を実施しています。
ーツ大会の開催
連絡先 ハマふれんど
TEL 662 − 4435
FAX 224 − 5868
http://hamafriend.jp
■市場の管理・運営(本場運営調整課、南部
市場運営課)
勤労者生活資金預託事業
勤労者の生活の安定と向上を図るため、低利の貸付制
度の原資を中央労働金庫に預託しています。
廃棄物資源化推進事業
市場から排出される廃棄物の減量化・資源化を図るた
め、発泡スチロール処理については、場内プラント施設
で再生処理を行っています。
また、ダンボールのリサイクルを目的とした収集場所
を場内に設置しています。
中央卸売市場の食品流通対策と整備
■市場の災害対策(本場運営調整課、本場経
営支援課、南部市場運営課、南部市場経営支
援課、食肉市場運営課)
■市場機能の充実・強化(本場経営支援課、南
部市場経営支援課、食肉市場運営課)
卸売業者指導事業
市場機能の強化のため、市場の集荷・販売を担う卸売
業者の業務・財務に関する検査を実施しています。
市場災害時物資供給協力促進事業 中央卸売市場は、災害時においても市民の皆さんに生
鮮食料品等を確保・供給するため、卸売業者・仲卸業者
等の市場関係者及び関東近郊の他市場と協定を締結し、
生鮮食料品等の緊急確保・供給体制を整えています。
仲卸業者等経営基盤強化事業
仲卸業者が市場取扱高の減少等厳しい市場環境に対応
していくため、合併や営業譲渡、事業承継、卸売業者と
139
1 市・区が行う総合防災訓練の一環として、市場関
係企業・団体の参加による物資運搬訓練を実施して
います。
2 市場関係企業・団体等との協力協定に基づき、連
携し、
一体となって災害対策への取組を進めるため、
中央卸売市場震災対策計画を策定し、災害時の即応
体制を整えています。
■市場広報・プロモーションの推進(本場運
営調整課、本場経営支援課、南部市場運営
課、南部市場経営支援課、食肉市場運営課)
市場広報推進事業
新鮮で安全な生鮮食料品を安定的に市民の皆さんに供
給するという市場の役割と機能について、市民の皆さん
のより一層の理解を得るため、本場及び南部市場におい
て「市場まつり」を実施するなどの事業を進めています。
市場プロモーション事業・旬鮮プロモーション事業
消費拡大や市場PRのため、消費者を対象とした食育
講座や料理教室のほか、市場HP等の活用により生鮮食
料品情報の発信や専門小売店での消費促進事業等を進め
ています。さらに、各市場の事業者等と連携し、小学校
での食育授業を開催しています。
■安全・安心な食肉の提供(食肉市場運営課)
牛海綿状脳症(BSE)対策
全ての牛の特定部位の除去・焼却を行うほか、平成
25 年 7 月からは国の見直しに沿って、48 月齢を超える
牛を対象に BSE スクリーニング検査を行うなど安全対
策を実施しています。
放射性物質(セシウム)検査
食肉市場では、平成 23 年8月より全国に先駆けて、
牛肉の放射性物質の全頭検査を実施し、安全を確認して
います。
なお、平成 24 年4月からの新基準に対応するために、
食肉衛生検査所では、ゲルマニウム半導体検出器を導入
して、新基準による全頭検査を実施しています。
■市場の再編・機能強化(本場・南部市場)
「横浜市中央卸売市場の再編・機能強化に関する基本
方針」に基づき、本場では、品質管理の向上等に対応し
た水産物部の低温化改修工事に着手します。
(27 年度完
成予定)
26 年度末で中央卸売市場としては廃止する南部市場
では、本場を補完する加工・配送等の場として活用する
ために、既存不適格建築物の是正工事や耐震補強、また、
跡地の一部を活用した賑わいの創出を図るために、資産
鑑定評価や賑わいの内容検討など、廃止後の跡地利用に
向けた準備・手続きを進めています。
140
経 済 局
141
こども青少年局
未来の世代を育むまち「よこはま」
こども青少年局では、次世代育成支援対策推進法に基づき、平成 22 年度から平成 26 年度を計画期
間とする「かがやけ横浜こども青少年プラン後期計画」を推進しました。子どもを取り巻くすべての市
民の皆さんが連携して、未来の世代を育むまち「よこはま」の実現を目指します。
1 27 年 4 月に向けて子ども・子育て支援新制度の施行準備を進めます。
2 増加する保育ニーズに対応し、待機児童の解消や、多様な保育サービスを拡充します。
3 生まれる前から乳幼児期の支援を必要とする家庭を早期に把握し対応するとともに、地域における
子育て支援の推進など、家庭の子育て力を高める場や機会を充実します。
4 すべての子どもにとって安全で快適な放課後の居場所を確保する放課後児童育成事業(放課後キッ
ズクラブ・はまっ子ふれあいスクール・放課後児童クラブ)を推進します。また、プレイパーク事
業の推進や青少年地域活動拠点の設置を行います。
5 ひきこもりや無業状態にある若者の一人ひとりの状況に応じた相談支援体制の充実、多様な社会参
加・就労支援プログラムなどの充実を図ります。
6 年々増加する児童虐待に対応するとともに、不適切な養育の予防や家庭における子育てを支援しま
す。また、社会的養護を必要とする子どもに対し、一人ひとりに適した養育環境の実現に向けた支
援を行います。
7 障害児の増加や障害の重複化等の傾向が見られる中で、障害児施設の機能強化と拡充を進めます。
また、障害特性や成長の段階にあわせた支援を充実します。
8 ひとり親家庭などの自立促進に向け、就労支援策の充実を図ります。また、DV 被害を受けた母子
等への相談 ・ 保護、自立に向けた支援を充実します。
9 ワーク・ライフ・バランスの取組を進めるとともに、市民の皆さん・地域 ・ 企業などとの連携・協
力体制のもと、子どもを大切にするまちづくりを推進します。
保育所等 44 か所の新設などにより、3,004 人の定員増を
図ります。
保育所の新設にあたっては、民有地活用による整備や
既存建物の改修費補助による整備など様々な手法によっ
て、民間保育所整備を進めるとともに、教育と保育を一
体的に提供する認定こども園の設置を推進します。
また、子ども・子育て支援新制度で新たに創設される
小規模保育事業の設置を促進するほか、保育所の老朽改
築などにも引き続き取り組みます。
子育て支援の推進
■子ども・子育て支援新制度の施行準備
(企画調整課)
幼児期の教育・保育、地域の子ども・子育て支援を総
合的に推進する「子ども・子育て支援新制度」の施行(27
年 4 月予定)に向けて、
「横浜市子ども・子育て支援事
業計画」
(仮称)の策定や、既存施設・事業の移行支援、
支給認定事務や給付事務準備など効率的な事務執行の推
進等に取り組みます。
■保育所等の運営(保育運営課)
保育所は、保護者が就労又は病気等何らかの理由で、
日中子どもを保育することができない場合に、その保護
者に代わって子どもを保育する児童福祉施設です。
近年、保育のニーズが増大し多様化する中で、子ども
の発達や保護者の就労を支援し、育児不安や負担感の解
消を図るなど、地域における保育ニーズにきめ細かく対
応することが求められています。
保育所は地域の身近な施設として、多くの保護者や地
域の信頼に応えながら地域の育児力を高め、子育ての問
題を地域で解決していく役割を担っています。
■待機児童対策の推進(保育対策課)
25 年 4 月の待機児童ゼロ達成に伴う保護者の期待の
高まりなどにより増大する保育ニーズと多様化する働き
方に対応するために、保育所整備に加えて、一時預かりを
拡充するなど、待機児童ゼロに向けて取組むとともに、総
合的な子育て支援策を実施します。
また、地域のニーズや特性に応じた施策を展開してい
くために、区と局の連携を図りながら待機児童対策に取
り組みます。
表1 保育所状況
■保育所整備の推進(保育所整備課)
区 分
増加する保育ニーズに対応し、待機児童解消状態を継
続するため、
「横浜市中期4か年計画」に基づき、認可
142
平成26 年4月1日現在
施設数
定員
市 立
88
8,279 人
民 間
523
43,027 人
計
611
51,306 人
こ ど も 青 少 年 局
横浜保育室
認可外保育施設のうち、保育料や保育環境、保育時間
など、市が独自に設けた基準を満たしている施設を横浜
保育室として市が認定し助成しています。市内に 149 か
所(平成 26 年 4 月現在)あります。
家庭保育福祉員
横浜市が認定した家庭保育福祉員が、0歳から2歳の
子どもを対象に、家庭保育福祉員の自宅等で、少人数で
家庭的な雰囲気の中、
きめの細かい保育を行っています。
平成 26 年4月現在、54 人の家庭保育福祉員が認定され
ています。
NPO 法人等を活用した「家庭的保育事業」
NPO 等の法人が、マンションの一室等を借り上げ、
法人が雇用する複数の保育者によって家庭的な雰囲気の
中で、保育を行う事業です。対象は 0 歳児から 2 歳児で
1 か所あたりの定員は 6 名〜 9 名です。平成 26 年 4 月
現在、市内に 43 か所あります。
病児保育・病後児保育
生後 6 か月以降、小学校第 3 学年までの病気又は回復
期の児童を、その保護者が仕事、疾病、事故、出産、冠
婚葬祭などやむをえない事由で、家庭で育児を行うこと
が困難な期間、専用の保育室で一時的に保育します。
一時保育
保護者のパート就労や疾病、入院等により一時的に家
庭での保育が困難となる場合や、保護者の育児不安の解
消を図り、
負担を軽減するために児童をお預かり(保育)
する制度です。平成 25 年度は、
354 か所で実施しました。
休日保育
保護者の仕事の都合などにより、日曜や祝日に家庭で
子どもの保育ができないときに、保育所での保育を行っ
ています。平成 25 年度は、市内 10 か所(9 区)で実施
をしました。
24 時間型緊急一時保育
保護者の病気や就労などで、緊急に保育を必要とする
場合に、就学前の児童を 24 時間 365 日受入可能な一時
保育事業を 2 か所で実施しています。
・あおぞら保育園
神奈川区六角橋 5 − 35 − 15
TEL・FAX:488 − 5520
・港南はるかぜ保育園
港南区日野 8 − 31 − 36
TEL:849 − 1877 FAX:849 − 1855
市立保育所の民間移管
保育の質を確保しながら、多様な保育ニーズに迅速か
つ効率的に対応していくとともに、保育所の施設整備を
通じ、保育環境の改善、増築等による待機児童解消、地
域における子育て支援の充実に向けた取組を推進するこ
とを目的に、市立保育所の民間移管を進めています。
保育所職員の研修事業
保育の質の向上のため、保育所職員向けの研修を開催
しています。保育内容に沿った保育実践講座や、障害児
保育、保育理念講座などのほか、経験年数や職種別にも
研修を企画しています。保育の専門性を高めるために、
毎年多くの方に参加していただいています。
送迎保育ステーション
駅前等の利便性の高い場所に設置した市内 3 か所の送
迎保育ステーションにおいて、朝・夕の保育を実施する
とともに、日中は周辺の保育所にバスによる送迎を行っ
ています。
■地域における子育て支援の推進 (子育て支援課)
地域子育て支援拠点
いつでも親子が交流でき、子育て相談、情報提供等の
機能を持つとともに、地域の子育て支援活動のネットワ
ークを進め、子育て支援の人材育成機能等も併せ持つ、
総合的な子育て支援の拠点を設置しています。
横浜子育てサポートシステム
地域の中で子どもを預かってほしい人と子どもを預か
る人が会員として登録し、会員相互の信頼関係のもとに
子どもの預け預かりを行うシステムです。
親と子のつどいの広場
子育て中の親子が気軽に集い、子育てについて同じよ
うな不安や悩みを持つ仲間との団らん・交流する場を提
供し、子育てに関する不安の解消を図ります。
子育て支援者の配置
地区センター等の市民利用施設で地域の身近な相談役
として保護者の交流支援や子育て相談を実施する他、子
育てグループ活動の場に出向いて活動への助言等を行
い、地域での仲間づくりを支援することで、安心して子
育てができる環境を整備しています。
保育所における地域子育て支援
地域の親と子が遊び、交流し、相談できる場として、
すべての市立保育所及び一部の私立保育所において、園
庭開放、育児相談、育児講座等を行っています。
私立幼稚園はまっ子広場
幼稚園の園庭・園舎を利用して、園児や地域の幼児が
友達や保護者とともに安全に楽しく遊んで過ごせる場、
また保護者同士が子育てについて交流・情報交換できる
場を設置しています。
乳幼児一時預かり事業
子育てに対する負担感や不安感の軽減と、待機児童対
策を目的に、理由を問わない子どもの一時預かり事業を
実施しています。
子育て家庭応援事業「ハマハグ」
子育てを地域社会全体であたたかく見守り、応援する
社会的気運を醸成するため、小学生以下の子どものいる
家庭の方や妊娠中の方が、協賛店舗・施設で、設備・備
品の利用や割引・優待など子育てを応援するサービスを
受けられる事業を実施しています。
■幼児教育並びに幼・保・小連携事業(子育
て支援課)
幼児教育と小学校教育の円滑な接続と双方の教育の充
実を図るため、幼・保・小連携及び接続に関する研究、
研修、教育交流、幼稚園助成等の事業を行っています。
143
研究事業
幼児教育と小学校教育の円滑な接続と連携を図るた
め、市内に 36 地区の推進地区を設け、その研究成果を
市内に発信し、保育・教育の質の向上を図っています。
また、全国に先駆けて開発した「接続期カリキュラム」
の研究・検証、実践の参考となる「接続期カリキュラム
実践事例集」の作成、幼稚園、保育所、小学校の教諭・
保育士合同の「子どもの心に寄り添うカウンセリング研
究」などを実施しています。
研修事業
幼稚園、保育所、小学校の教諭・保育士合同の教育連
携研修や接続期研修を行い、相互理解や教育連携を深め
ています。また、
幼稚園教諭の指導力向上を図るために、
新規採用教員研修を行っています。
交流事業
各区の実態に即した内容と方法で、幼・保・小連携に
かかわる教職員合同研修や、園児と児童の交流、保育・
授業参観、保護者も参加する「健やか子育て講演会」等
を行っています。
私立幼稚園等就園奨励補助金
保護者負担の軽減を図るため、幼稚園等の設置者が入
園料と保育料を園児の世帯の市民税額に応じて一定額減
免する措置に対して、
市がその減免分を補助するもので、
昭和 47 年度から実施しています。
私立幼稚園預かり保育事業補助金
私立幼稚園の施設などを活用して、通常の開園時間の
前後に家庭で保育できない場合に、園児の保育を行うこ
とにより、待機児童の解消と多様な保育ニーズに対応し
ています。
平成 25 年度には、141 園に対して助成しました。
私立幼稚園補助金
幼稚園の施設や設備の充実を目的として補助しています。
私立幼稚園等特別支援教育費補助金
特別支援教育の振興を図るため、障害児が在園する幼
稚園等に対し補助しています。
平成 25 年度には、944 人に対して助成しました。
私立幼稚園施設整備費補助金
幼稚園の良好な教育環境を維持するため園舎の大規模
修繕に補助しています。
平成 25 年度には、19 園の大規模修繕に対して助成し
ました。
私立幼稚園研究・研修補助金
幼児教育の教育水準の向上と発展を図るため、教職員
の研究・研修活動を中心とする公益社団法人横浜市幼稚
園協会の事業に対し、補助しています。
小学校施設を活用して「遊びの場」と「生活の場」を兼
ね備えた安全で快適な放課後の居場所を提供することを
目的として実施しています。
平成 25 年度実施状況は、89 か所です。
はまっ子ふれあいスクール事業
はまっ子ふれあいスクールは、放課後、通い慣れてい
る小学校施設等を利用して、異年齢児間の交流を通して
児童の創造性や自主性、社会性を養うことを目的として
実施しています。
平成 25 年度実施状況は、258 か所です。
放課後児童クラブ事業
放課後児童クラブは、昼間保護者のいない家庭等の子
どもたち(小学校 1 年生から 3 年生、障害児については、
6 年生まで)が、安全で豊かな放課後を過ごすために、
地域の理解と協力のもと実施しています。
平成 25 年度実施状況は、208 クラブです。
■プレイパークの推進(放課後児童育成課)
子どもたちが公園の自然環境や素材を活用しながら自
由な遊びができるよう、地域が中心となって行うプレイ
パーク活動を支援します。
■青少年の自立支援の推進(青少年育成課)
横浜市子ども・若者支援協議会
社会生活を円滑に営む上での困難を抱える子ども・若
者を支援するための包括的なネットワークを形成し、関
係機関等が行う支援の効果的かつ円滑な実施を図りま
す。
青少年相談センター
おおむね 15 歳から 40 歳未満までの青少年を対象に、
ひきこもりや不登校など、青少年が抱えているさまざま
な問題について、電話相談や来所相談、グループ活動な
どを通じ、社会参加に向けた継続的な支援を行います。
所在地 南区浦舟町3−44−2
TEL 260−6615 FAX 262−4156
地域ユースプラザ
青少年相談センター及び若者サポートステーションの
支所的機能を有する施設として、地域において相談、居
場所の運営などを通じ、青少年の自立を支援します。
よこはま西部ユースプラザ
所在地 保土ケ谷区天王町1−30−17
TEL 334−3041 FAX 334−3040
よこはま南部ユースプラザ
所在地 磯子区西町12―1 根岸駅前第二共同ビル2階
206・208 号室
TEL 761-4313 FAX 761−4023
放課後児童の育成及び青少年
の自立支援・健全育成
よこはま北部ユースプラザ
所在地 都筑区茅ケ崎中央11−3 ウ ェ ル ネ ス セ ン タ ー
プラザ南ビル3階 A 号室
TEL 948-5503 FAX 948−5505
よこはま東部ユースプラザ
■放課後児童育成施策(放課後児童育成課)
所在地 鶴見区鶴見中央 3 −23− 8 TEL 642-7001 FAX 642−7003
放課後キッズクラブ事業
放課後キッズクラブは、
すべての子どもたちを対象に、
若者サポートステーション
144
こ ど も 青 少 年 局
ひきこもりや無業状態にある若者、及びその保護者を
対象とした総合相談を実施し、他の支援機関等と連携し
ながら就労に向けた継続的な支援を行います。
よこはま若者サポートステーション
とにより、青少年育成活動の活発化と効果的推進を図り
ます。
社会環境改善事業
地域社会における青少年を育む環境作りを推進するため
に、有害図書類の適正な区分陳列促進対策や、青少年の深
夜外出を防止するためのパトロール等の取組を行います。
青少年団体活動補助事業
青少年健全育成活動の充実や効果的な推進を図るた
め、横浜市域全般にわたり活動を行っている等の要件を
満たす青少年団体に対し補助を行います。
(公財)よこはまユース補助事業
本市と連携し、青少年行政の推進に取り組む(公財)
よこはまユースに対し補助を行います。
思春期問題への取組
青少年が抱える課題の理解と解決に向け、青少年の問
題をテーマに地域や学校等が主催する学習会に講師の派
遣を行います。
所在地 西区北幸1- 11 - 15 横浜 ST ビル3階
TEL 290-7234
湘南・横浜若者サポートステーション
所在地 鎌倉市小袋谷1- 6 - 1 2階
TEL 0467-42-0203
よこはま型若者自立塾
ひきこもりや無業状態にある若者の社会・経済的な自
立を支援するため、集団生活による生活訓練、ボランテ
ィア活動や就労体験(ジョブキャンプ)プログラムを提
供します。
寄り添い型学習等支援事業
日常生活に複合的な課題を抱えている小・中学生が社
会的に自立した個人として成長するよう、個々の状況に
応じた生活・学習支援を行います。
■青少年育成施策の推進(青少年育成課)
■青少年関係施設の運営(青少年育成課)
青少年の地域活動拠点
主に中・高校生世代の青少年を対象に、仲間や異世代
との交流、地域の資源や人材を活用した社会体験・職業
体験の機会の提供や学習サポートなどを実施する「青少
年の地域活動拠点」を設置し、地域で青少年の自立や成
長を支援します。
南区 青少年の地域活動拠点
青少年交流センター
所在地 西区老松町 25
TEL 241 − 0673
青少年の自主的な活動や交流を支援し、自立促進や健
全育成を図る拠点施設として、平成 14 年に開館しました。
野島青少年研修センター
所在地 金沢区野島町 24 − 2(野島公園内)
TEL 782 − 9169
所在地 南区浦舟町 3 − 46 浦舟複合福祉施設 9 階フリー
スペースみなみ内
南区睦町 1 − 15 − 15 横浜青年館内
TEL 243-3739(フリースペースみなみ)
体験学習・集団活動を通して青少年の育成を図るとと
もに、青少年指導者・育成者の研修活動を支援する宿泊
研修施設として、昭和 53 年開館、平成 5 年に移転新築
しました。
青少年育成センター
保土ケ谷区 青少年の地域活動拠点
所在地 保土ケ谷区天王町 1 − 30 − 17 MKビルディング 1 階
TEL 334-3040
所在地 中区住吉町 4 − 42 − 1 関内ホール地下 1・2 階
金沢区 青少年の地域活動拠点
TEL 664 − 6251
所在地 金沢区洲崎町 2 − 6 青少年交流ステーション・かなざわ
TEL 3 74-4035
青少年指導者・育成者の養成や活動支援を通して青少
年育成活動の推進を図る拠点施設として、昭和 61 年に
開館しました。
はまぎん こども宇宙科学館
都筑区 青少年の地域活動拠点
所在地 都筑区中川中央 1 − 25 − 1 ノースポート・モー
ル 5 階 都筑多文化・青少年交流プラザ
TEL 914-7171
所在地 磯子区洋光台 5 − 2 − 1
栄区 青少年の地域活動拠点
TEL 832 − 1166
所在地 栄区桂町711 さかえ次世代交流ステーション 2 階
TEL 898-1400
科学のふしぎ ・ 面白さの体験を通じて、青少年の創造
性を育む拠点施設として、昭和 59 年に開館しました。
ネーミングライツスポンサー横浜銀行との連携を密に
し、宇宙や科学を身近に感じてもらうためのイベントを
行います。
青少年指導員事業
地域社会において青少年の自主活動・育成活動に取り
組む青少年指導員に対し、情報提供や活動支援を行うこ
表2 青少年野外活動センター一覧表
名 称
三ツ沢公園青少年野外活動センター
所 在 地
電話番号
神奈川区三ツ沢西町 3 − 1
314 − 7726
くろがね青少年野外活動センター
青葉区鉄町 1380
973 − 2701
こども自然公園青少年野外活動センター
旭区大池町 65 − 1
811 − 8444
145
■ひとり親家庭への援助(こども家庭課)
横浜青年館
所在地 南区睦町 1 − 15 − 15
母子寡婦福祉資金貸付制度
母子家庭と寡婦の経済的自立を助け、生活意欲の向上を
図るとともに、その扶養している児童の福祉を増進するた
めに、
修学資金など 12 種類の資金を貸し付けています。
(平
成 26 年 10 月 1 日から、父子家庭も対象)
ひとり親家庭への日常生活支援
就職活動や病気などのために、一時的に乳幼児の保育
や食事の準備、買い物、掃除等の家事が困難になってい
る母子・寡婦・父子家庭に、家庭生活支援員を派遣して
います。
ひとり親家庭への在宅就業支援
仕事と子育ての両立を図りやすい働き方である在宅就
業に向けたパソコンに関する知識・技術習得の支援を行
います。
児童扶養手当
18 歳に達した日以後の最初の 3 月 31 日までの間にあ
る(中度以上の障害がある場合は 20 歳未満)児童を養育
するひとり親家庭の父、母、または父母に代わって養育
している方に手当を支給する制度です(所得制限があり
ます)
。
母子家庭・父子家庭への自立支援給付金の支給
母子家庭の母又は父子家庭の父が、就業に必要な資格
を取得するための講座を受講するか、学校に通う場合、
受講料の一部や生活費を支給し、経済的な自立を手助け
します。
母子家庭等就業・自立支援センター事業
就業経験・情報や取得技能の不足から、厳しい雇用環
境にある母子家庭の母等を対象に、セミナーや個別相談・
職業紹介等を実施し、自立に向けた就労支援を行います。
TEL 711 − 9610
青少年が文化活動やサークル活動、学習活動等の余暇
活動を行う場として、一般社団法人横浜勤労青少年福祉
協会によって運営されています。
青少年野外活動センター
青少年に自然環境における共同生活の場を提供するこ
とにより、その心身の健全な発達を図る施設として、青
少年野外活動センターを運営しています。
(表 2 一覧表)
こども福祉保健施策の推進
■児童相談所(こども家庭課)
児童相談所は、次代を担う子どもたちの健やかな成長
と幸せを願い、児童福祉法により設けられた専門の相談
機関です。18 歳未満の子どもに関する様々な相談に応
じています。相談に対して助言や他機関への斡旋、継続
的な支援を行うほか、児童の一時保護や児童福祉施設へ
の入所、里親への委託等を行っています。
<主な相談内容>
・子どもの養育に関する相談
・障害のある子どもの相談
・非行のある子どもの相談
・性格や行動、しつけの相談
・子どもの進路や適性、学業の相談
・里親に関する相談
居住区に応じて、次の児童相談所で相談を受け付けて
います。
中央児童相談所(鶴見・神奈川・西・中・南区)
所在地 南区浦舟町3- 44 -2
TEL 260 - 6510 FAX 262 - 4155
西部児童相談所(保土ケ谷・旭・泉・瀬谷区)
所在地 保土ケ谷区川辺町5- 10
TEL 331 − 5471 FAX 333 - 6082
南部児童相談所(港南・磯子・金沢・戸塚・栄区)
所在地 磯子区洋光台3- 18 - 29
TEL 831 − 4735 FAX 833 - 9828
北部児童相談所(港北・緑・青葉・都筑区)
所在地 都筑区茅ケ崎中央 32 -1
TEL 948 − 2441 FAX 948 - 2452
電話児童相談室(電話相談専用)
TEL 260 − 4152
気軽に電話で相談できる電話相談室を設けています。
よこはま子ども虐待ホットライン
TEL 0120 − 805 − 240
児童虐待に関する通報や相談を、24 時間 365 日、
フリーダイヤルで受け付けています。
■保護を要する児童への援助(こども家庭課)
児童の保護措置
児童福祉法に基づいて、保護を要する児童を各種児童
福祉施設・里親に措置・委託しています。
また、母子生活支援施設、児童養護施設及び児童自立
支援施設を各 1 施設設置運営しています。
公 立
私 立
平成26年8月1日現在
合 計
表3 横浜市所管の児童福祉施設
母 子 生 活 支 援 施 設
8
1
7
助
設
9
3
6
区 分
種 別
児
産
童
養
施
設
10
1
9
児 童 自 立 支 援 施 設
護
施
2
1
1
乳
院
3
—
3
情緒障害児短期治療施設
児
1
—
1
児童家庭支援センター
6
0
6
合 計
39
6
33
里親制度
里親制度は親の病気や死別、離婚、虐待等の様々な事
情により、家庭で生活することができない子どもたちを、
里親が家族の一員として迎え入れ、温かい愛情と家庭的
146
こ ど も 青 少 年 局
な雰囲気の中で養育しています。
ファミリーホーム
さまざまな事情で家族と一緒に生活することができな
い児童を、専門的な知識を持つ職員が、地域の中にある
一般の住居で、少人数制で養育しています。
自立援助ホーム
義務教育終了後、児童養護施設等を退所して就職する
児童等について、ホーム職員が一緒に生活しながら、自
立が図れるよう援助しています。
妊産婦に対する健康診査と保健指導は、疾病や異常を
早期に発見するための機会として、また疾病等の発症を
予防するためにも非常に重要です。特に妊婦への適切な
指導は、妊娠高血圧症候群等の疾病を未然に防止し、胎
児の健やかな成長のためにも重要です。このため、母子
健康手帳・妊婦健康診査費用補助券(14 回分)の交付、
母親(両親)教室の開催、母性相談等の事業を行ってい
ます。
こんにちは赤ちゃん訪問
子育ての孤立化を防ぐため生後4か月までの赤ちゃん
のいるすべての家庭を対象に、横浜市が委嘱した地域の
「こんにちは赤ちゃん訪問員」が訪問し、玄関先などで
出産後に利用できるサービスや地域の子育て情報を提供
しています。
母子訪問指導
妊娠、出産、育児に関する必要な保健指導を行うため、
妊産婦、新生児、未熟児等に対して、保健師・助産師が
家庭を訪問して保健指導を実施しています。
また、必要に応じ、医療機関へ紹介するなど、関係機
関との連携強化に努めています。
乳幼児健康診査等
乳幼児の健やかな発育・発達や疾病等の予防と早期発
見のため、健康診査と保健指導を実施しています。先天
性代謝異常検査、視聴覚検診等の検査のほか、1 歳まで
に医療機関で受ける乳児健康診査と区福祉保健センター
で受ける 4 か月児・1 歳 6 か月児・3 歳児の健康診査を
行い、乳幼児の発育や発達を節目で確認し、発育や子育
てなどに関して専門相談を行っています。
母子歯科保健
乳幼児期の歯科疾患の予防及び口腔機能(食べる機能
等)の発達を図り、健全な発育を支援するため乳幼児歯
科健康診査(4 か月、1 歳 6 か月、3 歳児)や歯科相談、
1 歳 6 か月児歯科健診事後指導事業を行っています。
また、妊産婦の歯科疾患を予防し、母体の健康を保持
増進させることを目的に妊婦歯科健康診査や妊産婦歯科
相談を実施しています。
産前産後ヘルパー派遣事業
妊娠中又は出産後 5 か月未満で、心身の不調等により
子育てに支障がある養育者にヘルパーを派遣し、家事・
育児を援助しています。
■児童手当(こども家庭課)
次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを
目的に、15 歳に達した日以後の最初の3月 31 日までの
間にある児童(中学校修了まで)の養育者に手当を支給
する制度です。
0 歳以上 3 歳未満 月額 15,000 円
3 歳以上小学校修了前 月額 10,000 円
(ただし、第 3 子以降は 月額 15,000 円)
中学校修了前 月額 10,000 円
※所得制限超過者は一律 月額 5,000 円
■女性福祉相談(こども家庭課)
専門の職員が各区福祉保健センターで、女性が抱える
さまざまな問題に対して相談に応じ、指導や支援を行っ
ています。緊急に保護を必要とする場合には一時的に施
設などへの入所を検討します。
■横浜市 DV 相談支援センター
(こども家庭課)
配偶者等からの暴力について、専用電話にて相談を受
け付けています。
TEL 671−4275
(月〜金 9:30 〜 12:00、13:00 〜 16:30)
※ 祝日・年末年始を除く
TEL 865−2040
(月〜金 9:30 〜 20:00、土日・祝日 9:30 〜 16:00)
※ 第 4 木曜・年末年始を除く
■子ども・家庭支援相談(こども家庭課)
■不妊で悩む方への支援(こども家庭課)
乳幼児期から学童期・思春期までの子どもと保護者を
対象とした子育てに関する相談や情報提供を各区の福祉
保健センターで実施しています。保健・教育・福祉の各
分野のスタッフが対応しています。
特定不妊治療費助成事業
特定不妊治療(体外受精・顕微授精)を受けている夫
婦に対し、治療費の一部を助成し、経済的負担の軽減を
図ることを目的としています。
<助成額と回数>
治療区分により 7.5 万円/回、または 15 万円/回、
39 歳以下 6 回まで、40 歳以上 3 回まで、平成 25 年度
までに申請している継続の場合、初年度は 3 回/年、
2 年度目以降は 2 回/年、通算 5 年度、10 回まで
不妊・不育相談
・不妊・不育相談
各区福祉保健センターの「女性の健康相談」で、助産
■母子保健(こども家庭課)
妊産婦・乳幼児の健康の保持増進を図るため、妊娠期、
乳幼児期から思春期までのライフステージに応じた母子
保健施策を関係機関との連携・協力のもとに体系的に実
施しています。
妊産婦に対する健診及び相談等
147
子どもを大切にする
まちづくりの推進
師・保健師が一般的な不妊・不育相談を行っています。
・不妊・不育専門相談
市民総合医療センターで、専門医・不妊症看護認定看
護師等が、面接による専門的な不妊・不育相談を 3 〜 4
回/月、無料で行っています(要予約)
。
相談は予約制で、こども青少年局こども家庭課で受け
付けています。
■障害児とその家族への支援
(障害児福祉保健課)
■ワーク・ライフ・バランスの推進
(企画調整課)
仕事と仕事以外の子育て・家庭生活などの調和を図る
ワーク・ライフ・バランスを引き続き推進し、更に父親
の育児・家事の推進を図るため、コミュニケーションや
知識・技術を学べる講座の展開や父親のネットワークづ
くりの場の提供などを実施します。また、子どもを産み
育てる喜びを広く共有し、社会全体で子どもの誕生や成
長を温かく見守る機運の醸成につなげるため、企業や関
係団体と連携して、親たちが赤ちゃんに贈ったメッセー
ジを集めた詩集「トツキトウカ YOKOHAMA」を発行
します。
地域療育センターの設置・運営
障害の早期発見と早期からの療育訓練を実施するた
め、市内 8 か所に設置しています。相談、診療、通園の
各部門が連携して療育、地域サービスなどの機能を発揮
しています。
また、発達障害児の利用増加を踏まえ、特に知的遅れ
のない発達障害児に対し、発達障害児通所支援事業を実
施しています。
学齢障害児への支援
学齢期の障害児が放課後や夏休み等をのびのびと過ごし
て療育や余暇支援を受けられるよう、放課後等デイサービ
ス事業を拡充します。
放課後等デイサービスの平成 26 年 8 月末時点での事
業所数は、72 か所、支給決定児童数 2,108 人です。
障害児施設整備事業
重症心身障害児者の増加による入所施設の不足等に対
応するため、医療型障害児入所施設の整備を進めます。
また、既存の民間福祉型障害児入所施設について、耐
震上の問題を解消するため、再整備を進めるほか、市立
の福祉型障害児入所施設について、より望ましい生活環
境を整えるとともに、在宅支援等の施設機能を強化する
ため、民営化及び再整備を進めます。
障害児とその家族への支援
障害児施設を利用する児童とその家族に対する支援及
び当該施設の安定的な運営を図るため、障害児施設措置
費や給付費の支弁とともに、市独自の利用者負担助成を
実施しています。
表4 横浜市所管の障害児施設数 平成 26 年 8 月 1 日現在
施 設 種 別
施設数
定 員
福祉型障害児入所施設
5
180 人
医療型障害児入所施設
2
130 人
9
832 人
児童発達支援センター
(
地域療育センター及び
総合リハビリテーションセンター
)
148
健康福祉局
「今日の安心」「明日の安心」そして「将来への安心」に向けて
超高齢社会を迎え、少子高齢化が急速に進む中、支援を必要とする高齢者や単身高齢者世帯等の増加、
地域のつながりの希薄化などの傾向が年々強まっています。特に、団塊の世代が後期高齢者となり社会
保障費の急増が見込まれる「2025年問題」への対応が急務となっています。また、景気は回復基調
であっても、雇用状況等はまだ回復途上であり、生活困窮者への支援が大きな課題となっています。
そのような中で、被保護世帯や要介護認定者の増加等を受けて、健康福祉局予算は年々増大してお
り、持続可能なサービスの提供と安心して暮らせる地域づくりを、市民の皆さんととともに進めていく
ことが必要となっています。
市民の皆さんの「今日の安心」「明日の安心」そして「将来への安心」の実現に向けて、次の6つの
分野で取組を進めます。
①誰もが地域で安心して暮らせるように、地域の支えあいの取組を推進します。
②高齢者がその人らしく自立した生活を送れるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が切れ目な
く提供される地域包括ケアシステムの実現に取り組みます。
③障害者の「将来にわたるあんしん施策」として、後見的支援の推進や住まいの場の充実に取り組みます。
④セーフティネットを充実させ、生活保護受給者の自立支援や、生活保護制度の適正運用に取り組むと
ともに、生活困窮者支援のモデル事業を推進します。
⑤医療政策の総合的な企画と推進、在宅医療と介護の連携、がん対策の推進、救急・災害医療体制の強
化など、地域医療体制の確保と充実を図ります。
⑥健康づくりや生活習慣病予防の普及啓発、予防接種やがん検診の受診促進、感染症・食中毒対策に取
り組むとともに、市民一人ひとりが健康づくりに取り組む仕組みづくりを進めます。
こうした取組を通して、生活不安の解消と市民生活の安定を図っていきます。
福祉の基盤づくり
■福祉のまちづくり条例推進事業(福祉保健課)
■社会福祉審議会(企画課)
平成9年3月 25 日に「横浜市福祉のまちづくり条例」
が公布され、同年 4 月 1 日に施行されました。この条例
に基づき、高齢者・障害者をはじめ市民の皆さんのだれ
もが、自分たちの暮らす地域で安心して生活し、自らの
意思で自由に行動でき、様々な活動に参加できるまちづ
くりを推進しています。条例では、
「ハード」と「ソフト」
の両面から、市民・事業者・市が一体となって事業の推
進を行うことを基本としています。
平成 24 年度には、市民の皆さんや事業者の皆様にとっ
てわかりやすくし、福祉のまちづくりをより一層推進し
ていくため、横浜市建築物バリアフリー条例との一本化
を図りました。
平成 25 年度は、鉄道駅舎のバリアフリー化に取り組
むほか、ノンステップバスの導入を促進するため、民間
事業者に対し 44 台の補助を行いました。
社会福祉審議会は「社会福祉法」等に基づいて、社会
福祉に関する事項(児童福祉、精神障害者福祉に関する
事項を除く。
)を調査審議するための機関です。
社会福祉審議会は「社会福祉法」等に基づいて、社会
福祉に関する事項(児童福祉、精神障害者福祉に関する
事項を除く。
)を調査審議するための機関です。
平成 25 年度の総会では、平成 26 年度健康福祉局予
算(案)
、新たな中期計画の基本的方向、よこはま健康
アクション推進事業、
「第3期横浜市地域福祉保健計画」
の策定についての報告を行いました。
■福祉サービスの第三者評価(企画課)
事業者が自主的にサービスの質の向上を図り、利用者
が適切に福祉サービスを選択できるように、市民の皆さ
ん・事業者との協働により、第三者評価の推進に取り組
んでいます。
149
表1 平成 26 年度地域ケアプラザ整備状況
施 設 名
建設場所
しゅん工年度
開所時期
新羽地域ケアプラザ
港北区新羽町 1240 番1
26 年度
平成26年 5 月
馬場地域ケアプラザ
鶴見区馬場七丁目 1333 番 2
26 年度
平成27年 2 月(予定)
地域福祉保健の推進
数は 1,925 件で、合計 88,989 千円の助成を行いました。
■地域福祉保健計画(福祉保健課)
■福祉保健研修交流センター
「ウィリング横浜」
(地域支援課)
市では、地域社会全体で様々な生活課題の解決に向け
て取り組み、支えあっていくための仕組みづくりを進め
るために、
「第3期横浜市地域福祉保健計画」
(計画期間:
平成 26 〜 30 年度)を推進しています。
さらに各区では、区域全体を対象とした区計画と、よ
り身近な地域である連合町内会または地域ケアプラザエ
リアを単位とした地区別計画からなる「区地域福祉保健
計画」を推進しており、平成 28 年度からスタートする第
3 期区計画・地区別計画の策定に向けて検討を行ってい
ます。
「誰もが安心して自分らしく健やかに暮らせる都市
『よこはま』をみんなでつくること」を目指して、住民主
体の取組を推進しています。
所在地 港南区上大岡西1−6−1
ゆめおおおかオフィスタワー4〜 6 階、8 〜 12 階
TEL 847-6666
福祉・保健ニーズが複雑化・多様化する中、福祉保健
人材の確保・育成を目的に、研修の実施や情報提供・研
修室の貸出しなどを行っています。
■地域ケアプラザ(地域支援課)
市民の皆さんが、住みなれた地域で安心して暮らせる
よう、身近な場所で相談や福祉・保健サービスを提供す
るとともに、地域の福祉・保健活動や交流のための拠点
施設として、地域ケアプラザの整備運営を進めています。
また、すべての地域ケアプラザに、介護保険制度の中
に位置づけられた「地域包括支援センター」を設置し、
高齢者に対する総合的なサービスの相談・調整等を行い
ます。さらに、介護予防ケアプランの作成等を行います。
1 整備計画
平成 26 年度末までに 133 か所整備予定(表1参
照)、中学校区程度に1か所整備します。
2 施設の機能
(1)地域の福祉保健活動団体等の活動・交流
(2)福祉・保健に関する相談・助言・調整
(3)福祉・保健サービス(一部施設を除く)
例)高齢者デイサービス
健康状態の確認、入浴、食事、機能訓練、送迎
(4)ケアプラン・介護予防ケアプランの作成
(5)支援困難な方への対応や関係機関とのネットワー
ク構築など
■よこはま福祉 ・ 保健カレッジ(地域支援課)
福祉保健人材を育成するため、市内の大学、専門学校、
NPO 法人、専門研修機関、職能団体、ウィリング横浜
が連携・協力して研修の企画・実施等を行っています。
■高齢者・障害者の権利擁護(福祉保健課)
地域包括支援センターで、権利擁護についての相談に
対応しています。その中で、虐待を受けている人や成年
後見制度の区長申立が必要な人は、区福祉保健センター
と連携して対応しています。
また、
(各区社会福祉協議会)
「区社協あんしんセンター」
では、判断能力が不十分な高齢者や障害者が安心して日
常生活を送れるよう、権利擁護にかかわる相談を受け、
契約に基づいた定期訪問・金銭管理サービスや財産関係
書類等の預かりサービスなどを行います。
なお、
「横浜生活あんしんセンター」
(横浜市社会福祉
協議会)では、法的に権限を与えられた後見人等が、本
人(認知症高齢者・精神障害者・知的障害者等)に代わ
って財産管理や身上監護を行う「成年後見事業」を実施
するとともに、社会福祉法人等への法人後見実施に向け
た支援を行います。
さらに、平成 24 年 10 月から西区、緑区、青葉区及び
隣接区の区民を対象に、モデル事業として市民後見人の
養成研修を実施しました。平成 26 年度より残り 15 区の
区民を対象に、養成研修を実施します。
■福祉保健活動拠点(地域支援課)
市民の皆さんが日常的に相互に支えあい、住み慣れた
地域で安心して自立した生活が続けられる社会の実現を
めざすため、地域における市民の皆さんの自主的な福祉
活動、保健活動等のための場として、各区に 1 か所整備・
運営しています。
1 施設内容
団体交流室、対面朗読室・編集室、録音室、点
字製作室、多目的研修室、事務室等
2 利用日等
開館時間 平 日:午前9時〜午後9時
日祝休日 :午前9時〜午後5時
休 館 日 年末年始(12 月 29 日から1月3日)
施設点検等のために区長が必要と認める日
■ボランティア団体等助成(福祉保健課)
横浜市社会福祉協議会では、地域福祉保健活動を行う
ボランティア団体等に対し、
「よこはまふれあい助成金」
により活動助成を行っています。平成 25 年度の助成件
150
健 康 福 祉 局
■民生委員・児童委員(地域支援課)
1 第1号被保険者
「民生委員」は厚生労働大臣の委嘱を受けて、担当す
る区域において、高齢者、児童、障害児・者、生活上の
悩みを抱えた方などへの相談支援を行っています。また、
福祉保健センター等関係機関と連絡・協力するなど、地
域福祉増進のために幅広く活動しています。
また、
「民生委員」は児童福祉法により「児童委員」
を兼ね、
児童育成や児童福祉のための活動もしています。
さらに、児童福祉を専門に扱う「主任児童委員」が配
置され、子育て支援や児童虐待防止などの児童健全育成
のための多様な活動の支援や関係機関との連絡・調整を
行っています。
個人が保険料を負担
自営業者、学生、無職の人など
2 第2号被保険者
厚生年金保険・共済組合の加入者
各年金制度も保険料を負担
3 第3号被保険者
第2号被保険者に扶養される配偶者
第2号被保険者加入の制度が保険料を負担
第 1 号被保険者で保険料を納めることが困難な人に
は、免除制度等があります。
1 法定免除
生活保護法による生活扶助を受けている人や、障害年金(1
級・2 級)を受けている人。
2 申請免除(全額、4分の3、半額、4分の1)、若年者納
民生委員・児童委員数(平成 26 年4月1日現在)
付猶予制度
4,394 人(うち主任児童委員 491 人)
申請免除は、申請者・申請者の配偶者・世帯主のそれぞれ
の前年所得が一定基準以下の人、または失業、倒産、事業の
生活保護
廃止、天災などで納付困難な人が対象となります。
若年者納付猶予は、世帯主の所得が多く免除の対象となら
■生活保護(保護課)
ない人のうち 30 歳未満の人が対象となります。
3 学生納付特例制度
横浜市では、平成 26 年4月現在 52,054 世帯、70,428
人が保護を受け、前年同月に比べ、世帯数は 1.5 パーセ
ント、人数も 0.8 パーセントの増加となっています。保
護率
(常住人口百人当たりの被保護人員)は、1.90 パー
セントです。平成 26 年度の最低生活保障水準
(1級地−
1)の具体例は、表2のとおりです。
区 分
世帯構成
表2 最低生活保障水準
20 歳以上の学生で、学生本人の前年所得が一定基準以下の人。
夜間部、定時制課程、通信制課程などの学生も対象となります。
希望で加入する人(任意加入)
次の人は、希望により任意加入できます。
1 日本に住んでいる 60 歳以上 65 歳未満の人(老齢基礎年金
の繰り上げ支給を受けている人を除く。)
平成26年 4 月 1 日現在(単位:円)
2 日本に住んでいる 60 歳未満の人で、厚生年金保険や共済
標準3人 母子3人 高齢者2人 単身世帯
33歳
30歳
68歳
68歳
29歳
9歳子
65歳
4歳子 (小学生)
4歳子
合 計
166,860
217,030
133,720
93,480
生活扶助
153,860
194,490
120,720
80,480
教育扶助
—
9,540
—
—
住宅扶助
13,000
13,000
13,000
13,000
組合の老齢(退職)年金を受けている人
3 国外に住んでいる 20 歳以上 65 歳未満の日本人
4 老齢基礎年金の受給資格を満たしていない、65 歳以上 70
歳未満の日本に住んでいる人、あるいは国外に住んでいる日本人
現在の横浜市の第 1 号被保険者数は、504,692 人(任
意加入を含む。)で、全市民の 13.6%になります。加入
図1 国民年金被保険者加入状況 平成26年 4 月1日現在
(注)横浜市の住宅扶助は、最高 69,800 円(単身者 53,700 円)まで認めら
れています。
国民年金
■国民年金(保険年金課)
国民年金制度は、公的年金制度の土台として老齢・障
害・死亡等について、全国民共通の「基礎年金」を支給
する制度です。このため、自営業者や学生をはじめ、会
社や官公庁に勤務する人及びその被扶養配偶者も国民年
金に強制加入となります。また、国外に住む日本人も任
意で加入できる仕組みになっています。厚生年金保険や
共済組合からは、基礎年金の上乗せとして、報酬比例の
年金が支給されます。
必ず加入する人(強制加入)
日本に住んでいる 20 歳以上 60 歳未満の人は、日本国
籍の有無にかかわらず、原則として次の3つの区分によ
り、国民年金の被保険者となります。
151
療養費
被保険者が緊急その他やむをえない理由により保険証を持
参出来なかったときなどに療養の給付に代えて支給します。
高額療養費(一般的な例示)
被保険者の一部負担金(自己負担分)が1か月に高額療
養費算定基準額を超えた場合、その超えた額を支給します。
その他の給付
被保険者が出産した場合に、出産育児一時金として
42 万円、死亡した場合に葬祭費として5万円を、また、
生まれて2年以内に先天性の障害等が生じた場合に、障
害児育児手当金として、その程度により、80 万円、60
万円、30 万円又は 10 万円を支給します。
状況は、図1のとおりです。
また、国民年金の制度からは、次の年金が支給されます。
基礎(拠出)年金
1 老齢基礎年金
一定期間保険料を納付した時に原則として 65 歳から支給
2 障害基礎年金
年金加入中、または 65 歳未満の傷病により一定の障害が
残った場合に支給
3 遺族基礎年金
被保険者の死亡により、生計を維持されていた子のある配
偶者、または子に支給(子は 18 歳に到達する年度末までか、
障害がある場合は 20 歳未満であること)
4 寡婦年金
第1号被保険者として 25 年以上の納付・免除期間がある
夫が老齢・障害基礎年金を受けずに死亡した時、生計を維持
されていた妻(婚姻期間が 10 年以上)に 60 歳から 65 歳ま
で支給
5 死亡一時金
第1号被保険者として3年以上保険料を納めた年金受給前
の人の死亡により、生計を同一にしていた遺族に支給
6 脱退一時金
第1号被保険者として6か月以上保険料を納めた外国人
が、年金受給資格を満たさないまま日本に住所を有しなくな
った後2年以内に請求を行った場合に支給
図 2 国保被保険者一人あたり医療費の推移(療養諸費)
老齢福祉・障害基礎(無拠出)年金
1 老齢福祉年金
明治 44 年4月1日までに生まれた人が、70 歳になったと
きから支給
2 障害基礎年金
20 歳未満の時の傷病により一定の障害が残った場合、20
■保健事業(保険年金課)
歳以降に支給
被保険者の健康の保持増進を目的とした、保健事業を
行っています。
1 疾病の早期発見・治療や健康管理のために
無拠出の年金については、その大半が国庫負担による
支給であるため、他の年金との併給調整や所得制限等が
あります。
(1)「歯と口の健康週間」事業を歯と口の健康週間実行委員会
等と共催
国民健康保険
2 健康づくり、健康意識の啓発のために
(1) 医療費通知
(2) 各区役所の企画による健康チェック・パネル展等の実施
(3) 広報冊子等の発行
■国民健康保険(保険年金課)
健康保険制度の中には、職場を通して加入する「健康
保険」
、75 歳以上の方等が加入する「後期高齢者医療制
度」
、
その他の方が加入する「国民健康保険」があります。
国民健康保険(国保)は地域単位でつくられ、各市町村
(保険者)が運営しています。現在は、横浜市国民健康
保険に、市民の皆さんの約 23 パーセント(平成 26 年4
月1日現在 549,793 世帯、
887,737 人)が加入しています。
療養の給付
国民健康保険の加入者が病気やけがをした場合、一部
負担金(※)のみで病院や診療所で治療が受けられます。
■特定健康診査・保健指導(保険年金課)
国民医療費の3割を占めると言われる生活習慣病の予
防のため、メタボリックシンドロームに着目した健康診
査及びその結果に応じての保健指導を 40 歳以上の被保
険者に対し実施しています。
■保険料(保険年金課)
保険料は、医療分(基礎賦課額)と介護分(介護納付金
賦課額)のほか、支援分(後期高齢者支援金等賦課額)が
あります。なお、介護分は 40 歳以上 65 歳未満の被保険者
のみについて算定します。保険料率は次のとおりです。
※医療機関等で支払う一部負担金
年齢区分
本人負担額
70 歳以上
1 割・2 割・3 割
一般
3割
(小学生〜 69 歳まで)
小学校就学前
2割
表 3 保険料率
152
平成26年度保険料率
所 得 割
被保険者均等割
医 療 分
基準総所得金額× 7.51%
33,780 円
支 援 分
基準総所得金額× 2.37%
10,640 円
介 護 分
基準総所得金額× 2.67%
14,060 円
健 康 福 祉 局
医療援助
■相談支援事業(障害福祉部)
■後期高齢者医療制度(医療援助課)
障害児・者が地域で安心して自立した生活を送れるよ
う、福祉・保健に関する総合的な相談や情報提供を行う
ため、区役所福祉保健センター等の公的機関のほか、地
域活動ホームや施設(表5)において、相談支援事業を
実施しています。
75 歳以上の方及び一定の障害がある 65 歳以上の方を
対象にした医療制度です。
この制度では、都道府県ごとに設立された後期高齢者
医療広域連合が運営を行い、横浜市では、保険料の徴収
及び各種申請の受付に関する事務を行っています。平成
26 年3月末現在の対象者数は 365,415 人です。
表 5 相談支援事業実施場所 平成26年4月1日現在
施 設 名
所 在 地
つるみ地域活動ホーム
幹(みき)
幹相談支援室
■医療費助成(医療援助課)
鶴見区豊岡町
か な が わ 地 域 活 動 ホ ー ム ほ の ぼ の 神奈川区神大寺
地 域 活 動 ホ ー ム ガ ッ ツ・ び ー と 西
西区中央
横浜障がい相談システムねくさす
ひとり親家庭等医療費助成
母子家庭・父子家庭等の生活の安定と自立を支援する
ために、保険診療の自己負担額を助成しています。
重度障害者医療費助成
障害者が地域で快適な生活を送れるよう、保険診療の
自己負担額を助成しています。
更生医療
身体障害者の障害を軽減したり、
機能を回復するため、
自立支援医療(更生医療)の給付を行っています。
小児等の医療給付
小児等が、早期に適切な医療を受け、健康の回復と維
持増進を図ることができるよう、また、患者家族の医療費
の負担を軽減するため、次の医療給付を行っています。
中区障害者地域活動ホーム
中区新山下
地 域 活 動 ホ ー ム ど ん と こ い・ み な み
南区東蒔田町
地域生活支援センター 南海(なみ)
港南中央地域活動ホームそよかぜの家 港南区港南
ほ ど が や 地 域 活 動 ホ ー ム ゆ め 保土ケ谷区神戸町
サポートセンター連(れん)相談支援室 旭区二俣川
い そ ご 地 域 活 動 ホ ー ム い ぶ き 磯子区杉田
金 沢 地 域 活 動 ホ ー ム り ん ご の 森 金沢区能見台東
しんよこはま地域活動ホーム地域生活支援センター海 港北区日吉
み ど り 地 域 活 動 ホ ー ム あ お ぞ ら 緑区中山町
あ お ば 地 域 活 動 ホ ー ム す て っ ぷ 青葉区青葉台
つ づ き 地 域 活 動 ホ ー ム く さ ぶ え 都筑区牛久保東
1 小児がん・腎疾患等を対象とする小児慢性特定疾患医療給付
2 未熟児を対象とする養育医療給付
3 肢体不自由児等を対象とする自立支援医療(育成医療)給付
4 結核で入院している児童を対象とする療育医療給付
東 戸 塚 地 域 活 動 ホ ー ム ひ か り 戸塚区川上町
地域活動ホーム径(みち)相談支援室 栄区桂町
泉 地 域 活 動 ホ ー ム か が や き 泉区中田北
小児医療費助成
安心して子どもを育てる環境づくりのひとつとして、
健康保険に加入しているお子さんが医療機関で受診した
場合、保険診療の自己負担額を助成しています。
せ や 活 動 ホ ー ム 太 陽 相 談 室 瀬谷区本郷
横 浜 療 育 医 療 セ ン タ ー 旭区市沢町
横 浜 市 発 達 障 害 者 支 援 セ ン タ ー 神奈川区鶴屋町
表 4 小児医療費助成の範囲
て
ら
ん
広
場 保土ケ谷区上菅田町
青
葉
メ
ゾ
ン 青葉区奈良町
年 齢
0歳児
1 歳児〜小学1年 小学 2 年〜中学卒業
花
み
ず
き 港北区新吉田町
所 得 制 限
な し
あ り
十
愛
病
院 戸塚区品濃町
助成の方法
入院:窓口負担なし
通院:窓口負担なし
入院:区役所で
払戻し
医療証の交付
あ り
な し
■障害者総合支援法の施行(障害福祉部)
平成 25 年4月1日に障害者の日常生活及び社会生活
を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)が
施行されました。この法律は、地域社会における共生の
実現に向けて障害福祉サービスの充実等障害者の日常生
活及び社会生活を総合的に支援するため、障害者自立支
援法を改正したものです。また、この法律では、自立支
援給付の対象者、内容、手続等、地域生活支援事業、サ
ービスの整備のための障害福祉計画の作成、費用の負担
等について定めています。
障害者福祉
■障害者手帳の交付(障害者更生相談所・
こころの健康相談センター)
障害児・者に対して一貫した支援を行い、各種の福祉
サービスを利用しやすくするため、障害の種類と程度に
応じ、身体障害児・者には身体障害者手帳、知的障害児・
者には療育手帳(愛の手帳)
、精神障害児・者には精神
障害者保健福祉手帳を交付しています。
改正のポイント
障害者総合支援法に基づく日常生活・社会生活の支援
が、共生社会を実現するため、社会参加の機会の確保及
び地域社会における共生、社会的障壁の除去に資するよ
う、総合的かつ計画的に行われることを法律の基本理念
とし、障害者自立支援法から次の点が改正されました。
153
1 スポーツプログラムの実施
リハビリテーションスポーツ教室や種目別教室の
ほか、横浜ラポール指導員が地域のスポーツセンター
等で教室を開催し、スポーツに親しむきっかけ作りを
しています。
2 スポーツ大会の開催
全国障害者スポーツ大会の予選会を兼ねた横浜市
障害者スポーツ大会「ハマピック」のほか、記録会
や定期リーグ等の大会を開催しています。
3 文化振興事業の開催
文化活動の発表の場として「ラポール芸術市場」
を開催しているほか、演劇や字幕付き映画会、コン
サート、各種文化教室などを実施しています。
① 「制度の谷間」を埋めるため、障害者の範囲に
難病等を追加(平成 25 年4月)
② 障害支援区分の創設(平成 26 年4月)
③ 重度訪問介護の対象拡大(平成 26 年4月)
④ 共同生活介護(ケアホーム)の共同生活援助(グ
ループホーム)への一元化(平成 26 年4月)
⑤ 地域移行支援の対象拡大(平成 26 年4月)
⑥ 地域生活支援事業の追加(平成 25 年4月)
⑦ サービス基盤の計画的整備(平成 25 年4月)
事業体系のしくみ
サービスは、個々の障害のある方の障害支援区分や介
護者の状況、障害福祉サービスの利用に関する意向等を
ふまえ、個別に支給決定が行われる「介護給付」
、「訓練
等給付」と市町村事業として柔軟に実施されるコミュニ
ケーション支援、ガイドヘルプ(移動支援)
、地域活動
支援センター等の「地域生活支援事業」に大別され、構
成されます。
■障害児・者とその家族の生活支援
(障害福祉課、障害企画課)
ホームヘルプ事業・ガイドヘルプ事業
障害児・者の日常生活を支援するため、障害者総合支
援法に基づき、家事援助や身体介護、通院等介助を行う
ホームヘルプサービスを提供します。また、買物や余暇
活動、通学(特別支援学校)・通所等で外出する際の移
動を支援するガイドヘルプサービスを提供します。
補装具・日常生活用具
障害によって生じる生活上の困難を軽減するため、義
手、義足、盲人安全つえ、車いすなどの補装具や特殊寝
台、視覚障害者用ポータブルレコーダー、点字図書、ス
トーマ用装具などの日常生活用具の給付を行います。ま
た、あんしん電話の設置も行っています。
■障害者の就労支援の促進(障害企画課)
住環境整備事業
障害者の生活に適した家屋に改造する際に、専門のス
タッフによるアドバイスや住宅改造費や階段昇降機等自
立支援機器の購入費・取付費の助成を行います。
1 就労支援の強化
就労支援を強化するため、障害者就労支援センタ
ーを設置し、就労相談、訓練、職場開拓、定着支援
を行います。25 年度は 9 か所のセンターで 397 人
が新規に就労しました。
2 一般就労に向けたスキルアップの支援
職場実習事業の推進や農業就労援助事業など、 障害者の職業能力向上のための事業を展開します。
3 就労の場の拡大
障害者の就労を啓発するため、シンポジウムや企
業支援セミナーの開催、ふれあいショップの支援な
ど、就労の場の拡大のための事業を実施します。
また、平成 25 年 4 月に施行された、優先調達推
進法をふまえ、障害者施設等における福祉的就労の
充実を支援しています。
移動支援事業
障害児・者の移動手段を確保し、社会参加を促進する
ために、市営地下鉄と市内運行バス等が無料で乗車でき
る特別乗車券の交付やタクシー料金の助成を行っていま
す。そのほか、移動の相談窓口である移動情報センター
の設置や車いすのまま乗車できるリフト付小型自動車
(ハンディキャブ)の運行・貸出、自動車運転訓練費の
助成等を行います。
入浴サービス事業
家庭での入浴が困難な重度身体障害者を対象に訪問入
浴や施設入浴を行います。
■障害者スポーツ・レクリェーション・文化
活動の振興(障害福祉課)
障害者手当
障害者の負担の軽減のために、各種手当の給付制度が
あります。
障害者スポーツ文化センター横浜ラポールを中心に、
スポーツ・レクリェーション及び文化活動等を通じて、
障害児・者の健康増進、体力向上、社会参加を推進して
います。
心身障害者扶養共済制度
保護者が死亡した場合等に、障害児・者の生活の安定
を図るため、掛金制度による年金を支給しています。
154
健 康 福 祉 局
自立支援医療(障害企画課)
精神疾患の継続的な通院治療を行う場合に、医療費の
一部を公費で負担する自立支援医療(精神通院医療)の
給付を行っています。
3 地域リハビリテーション機能
利用者の生活環境に応じたリハビリテーションを
展開するため、医師・療法士等の専門スタッフが家
庭を訪問し、評価・訓練等を行います。
4 企画・開発・研究機能
リハビリテーションに関する技術開発・調査研究・
研修等を行ないます。
■障害児・者への専門的な支援(障害企画課)
横浜市総合リハビリテーションセンター
障害児・者へのリハビリテーションを総合的に行う市
の中核的施設です。
1 総合相談機能
障害者更生相談所と連携しながら、医療・心理・
職業・社会等総合的な観点から診断・判定を行い、
リハビリテーション計画を作成します。また、福祉
保健センター等の機関や福祉施設との関係を総合的
に調整します。
2 専門的リハビリテーション
医療・療育・生活技術・職能開発等の専門スタッ
フが訓練を実施します。
福祉機器支援センター
一人ひとりの障害や家庭の状況に合った福祉機器、住
宅改造を支援するため、専門的な相談、情報提供、展示
などを行います。また、地域リハビリテーションの拠点
機能も有しています。
■地域生活の支援(障害支援課)
身体障害児・者、知的障害児・者及び精神障害者の地
域での生活を支援するための拠点施設として、障害者地
域活動ホーム(社会福祉法人型 18 か所、機能強化型 23
か所)、障害者が自主製品の製作などの日中活動に参加
表 6 障害者地域活動ホーム等の内容及び施設数(障害支援課)
施設種別
障害者地域活動ホーム
地域活動支援センター
障害者地域作業所型
地域活動支援センター
精神障害者地域作業所型
知的障害者福祉ホーム
平成26年4月1日現在
内 容
施設数
定 員
障害児・者の地域生活を支援する拠点となる横浜市独自施設で、日中活動・ショー
トステイ、一時ケア、相談支援事業等を実施しています。
41
日中活動
1,697
身体障害者・知的障害者に創作的活動や生産活動、地域との交流の機会などを提供
します。
121
2,133
72
1,951
1
10
精神障害者に創作的活動や生産活動、地域との交流の機会などを提供します。
家庭環境、住宅事情等により住居を求めている知的障害者が入居し、日常生活の援
助を受けます。
表 7 障害福祉サービス(障害支援課)
平成26年4月1日現在
事業名
内 容
施設数
定 員
123
4,136
生活介護
常に介護を必要とする方に、昼間、入浴、排せつ、食事の介護等を行うとともに、
創作的活動又は生産活動の機会を提供します。
施設入所支援
施設に入所する方に、夜間や休日、入浴、排せつ、食事の介護等を行います。
27
1,395
機能訓練
理学療法や作業療法等の身体的リハビリテーション、日常生活上の相談支援等を行います。
1
36
生活訓練
食事や家事等の日常生活能力を向上するための支援や日常生活上の相談支援等を行います。
17
261
就労移行支援
一般企業等への就労を希望する方に、一定期間、就労に必要な知識及び能力の向上
のために必要な訓練を行います。
33
597
就労継続支援 A 型
雇用契約に基づく就労の機会を提供するとともに、一般就労に向けた支援を行います。
23
419
就労継続支援 B 型
雇用契約を伴わない就労の機会や生産的活動の場を提供するとともに、一般就労等
への移行に向けた支援を行います。
107
2,504
表 8 平成 25 年度障害者福祉施設の整備(障害支援課)
施設名
施設種別
横浜市多機能型拠点 つづきの家
障害福祉サービス事業所
光の丘
障害者支援施設
定 員
生活介護 20 人
短期入所 7 人
日中一時支援 6 人
生活介護 80 人
施設入所支援 40 人
短期入所 10 人
155
所在地
備 考
都筑区佐江戸町
25 年 10 月
開所
旭区白根
26 年3月
開所
(再整備)
する地域活動支援センター作業所型等(194 か所)の設
置運営に対して助成を行っています(いずれも平成 26
年4月1日現在)
。
発事業、精神保健福祉関係機関への専門的支援、人材育
成、精神科病院入院中の患者の人権を守るために入院の
適否を判断する精神医療審査会の運営、精神障害者保健
福祉手帳の判定、精神科救急医療業務、自殺対策事業等
を実施しています。
■障害者の住まい(障害支援課)
グループホーム
障害者が住み慣れた地域で暮らすための住まいの場と
して、本市では国制度化に先駆けてグループホーム試行
事業を開始し、障害者自立支援法施行後は、本市独自の
補助制度で設置促進を進め、平成 26 年4月 1 日現在で
は 607 か所の設置運営に対して助成を行っています。
高齢者福祉
■高齢者の生きがい・社会参加
(高齢健康福祉課・介護保険課)
敬老特別乗車証の交付
高齢者が、気軽に屋外へ出かけ、地域社会との交流を
深めることができるよう、70 歳以上の希望者に市内のバ
スや市営地下鉄などが無料で利用できる「敬老特別乗車
証」を交付しています。(所得に応じた利用者負担あり。)
老人クラブへの助成
市内に 1,752 ある老人クラブ(平成 26 年 3 月 31 日現
在の会員数は 120,187 人)の健全な育成と発展を図るた
め、活動費を助成しています。老人クラブでは、仲間づ
くりを通じて、高齢者の生きがいを高め、健康の増進、
社会参加促進を図るため、各種スポーツ活動、文化 ・ 学
習活動、奉仕活動、友愛活動などに取り組んでいます。
高齢者のための優待施設利用促進事業(濱ともカード)
高齢者に敬意を払う社会を醸成するとともに、高齢者
が楽しく元気に過ごせるよう、文化施設や飲食店などの
協賛施設・店舗を優待利用できる「濱ともカード」を
65 歳以上の市民の皆さんにお配りしています。
敬老月間事業
毎年9月を敬老月間とし、「 老人の日」「敬老の日」
を中心に、区長による高齢者訪問、敬老祝品の贈呈など
を行っています。
全国健康福祉祭(ねんりんピック)への参加
人生の年輪を重ね、豊かな知識と経験を積んだ、はつ
らつとした高齢者を中心に毎年開催されるスポーツ・文
化・福祉などの総合イベントです。
平成 25 年度は、高知県で開催され、横浜市から 120
人の 60 歳以上の高齢者が参加しています。平成 26 年度
は栃木県、27 年度は山口県で開催します。
老人福祉センターの運営
地域の高齢者が健康で明るい生活が営めるよう、
趣味、
教養、健康づくりの各種教室の実施や健康相談、生活相
談を行っており、1区に1館あります。
そのほかに、地域の高齢者の利用施設として、市内3
か所に老人憩いの家があります。
高齢者保養研修施設ふれーゆの運営
高齢者の社会参加や世代間交流の促進を目的とした保
養、健康づくりなどの機能を持つ施設で、資源循環局鶴
見工場の余熱を利用しています。高齢者に限らず、どな
たでも利用できます。施設には、プール、人工温泉大浴
場、大広間、展示温室、多目的室などがあります。
よこはまシニアボランティアポイント
高齢者の健康増進、介護予防や社会参加、地域貢献を
通じた生きがいづくりを促進するため、介護施設等での
生活介助の支援や行事の手伝いなどの活動に参加するこ
■多機能型拠点(障害支援課)
医療的ケアが必要な重症心身障害児者等やその家族が
地域で安心して暮らせるよう、必要なサービスを一体的
に提供する拠点です。相談支援、短期入所、日中一時支
援、診療、居宅介護及び訪問看護のサービスを行ってい
ます。
■障害者福祉施設・地域活動ホームの整備(障害支援課)
障害者の施設利用ニーズに応えるため各種の施設整備
を進めてきました。平成 26 年4月1日現在の施設数は
表 6、表 7 のとおりです。
また、平成 25 年度には、表 8 の施設が開所しました。
■精神障害者生活支援センター(障害支援課)
地域で生活する精神障害者の社会復帰、自立及び社会
参加を促進するため、専門の相談員による日常生活相談
や食事・入浴サービス、生活情報の提供などを行ってい
ます。
■精神保健福祉対策事業(障害福祉部)
区福祉保健センターでは、医療ソーシャルワーカーや
保健師が、精神疾患等により社会的、心理的、経済的問
題を抱えた人に対し支援を行うとともに、早期発見・早
期治療・社会復帰に向けた相談等を行っています。
また、専門医の医学的指導を含めた相談を行うととも
に、集団援助活動(生活教室、家族教室)の実施、精神
障害者を支援する市民団体等の地域組織活動に対する支
援を行っています。そのほか、市民の皆さまのこころの
健康の向上や精神障害に対する理解の促進を図るため、
講演会の開催やボランティア育成等の活動を行っていま
す。
こころの健康相談センター
市民のこころの健康の保持増進及び精神障害者の福祉
の増進を図るための専門機関です。
(精神保健福祉法上
の精神保健福祉センターです。
)
精神疾患やストレスなどの様々な悩みに対応するここ
ろの電話相談、講演会やリーフレットを利用した普及啓
156
健 康 福 祉 局
とで、換金や寄付が可能なポイントが貯まる制度を実施
しています。平成 25 年度末で、登録者数 8,856 人、受
入施設数 337 か所となりました。
介護保険の訪問介護(ホームヘルプサービス)だけでは在
宅生活の継続が困難な方を対象に、介護保険の訪問介護に
加えてホームヘルプサービスを提供します。
(平成 25 年 6
月末で、利用者の新規受付を終了しました。
)
日常生活用具給付 ・ 貸与
寝たきり又は認知症の状態にある要介護者の方やひと
り暮らしの高齢者の方などを対象に、紙おむつの給付、
あんしん電話の貸与を行っています。(紙おむつは市民
税非課税世帯のみ対象。)
住環境整備
要支援 1・2 又は要介護 1 〜 5 の認定を受けた方を対
象に、身体状況に合わせた住宅改造の相談・助言や、
所得
状況に応じた改造費の助成を行っています(助成限度基
準額上限 100 万円)。
食事サービス
ひとり暮らしの中重度要介護者(要介護2以上又は要
支援・要介護1の一部)で食事の用意が困難な方のうち、
食事に関連するサービスの利用調整の結果、必要と認め
られた方を対象に、食事を直接提供し、併せて日常の安
否確認を行っています。
訪問理美容サービス
おおむね 65 歳以上の要介護4又は5に認定された方
などで、理容所又は美容所へ出向くことが困難な在宅の
方を対象に、理容師又は美容師による訪問理美容サービ
スを提供しています。
外出支援サービス
要支援1・2又は要介護1〜5の認定を受けたおおむ
ね 65 歳以上の方で、単独で公共交通機関による外出の
困難な在宅の方を対象に、専用車両で通院、福祉施設な
どへの送迎サービスを行っています。
在宅重度要介護者家庭援護金給付
同居の要介護4又は5の方(原則、過去1年間介護保
険サービスを利用していない方)を在宅で介護している
方に援護金を給付しています。要介護者、介護者ともに
市民税非課税世帯の方に限ります。
在宅高齢者虐待防止事業
高齢者に対する虐待防止と虐待の早期発見・早期対応
のために、相談窓口の設置や保健師、社会福祉職などによ
る支援を行っています。また、高齢者虐待の防止に関する
体制充実のため区連絡会の実施や講演会・研修会の開催な
どによる啓発、養護者への支援を行っています。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
居宅要介護者について、定期的な巡回・随時通報により
「訪問」し、服薬管理・排せつ・食事等の介護、その他の
日常生活上の世話を行うとともに、看護師等により療養上
の世話・診療の補助を行い、在宅生活の継続を支援します。
小規模多機能型居宅介護
居宅要介護者・居宅要支援者について、
「通い」を中心
として、様態や希望に応じて、随時「訪問」や「泊まり」
を組み合わせ、入浴・排せつ・食事等の介護、その他の日
常生活上の世話・支援、機能訓練を行い、在宅生活の継続
を支援します。
複合型サービス
居宅要介護者について、小規模多機能型居宅介護に加
え訪問看護 ( 療養上の世話 ) を組み合わせたサービスを
■介護予防(高齢在宅支援課)
介護予防普及啓発活動支援事業
1 介護予防普及啓発
高齢者をはじめ広く市民の皆さんに対して、講
演会やイベントなどを通して、介護予防の必要性
と知識の普及を図っています。
2 地域活動支援
高齢者の自主的な介護予防活動を支援するた
め、関係団体との連絡会やボランティア育成の
ための研修会などを行っています。
元気づくりステーション事業
地域で自主的に介護予防に取り組む高齢者のグループ活
動を支援します。
介護予防ケアマネジメント
要支援・要介護状態になる可能性の高い虚弱高齢者に
対し、介護予防の取り組みを効果的に生活の中で実践で
きるように支援しています。
訪問型介護予防事業
心身の状態などにより通所による事業への参加が困難
な方を対象に、保健師、訪問看護師、栄養士、歯科衛生
士が家庭を訪問して、介護予防についてのアドバイスを
行っています。
■自立支援(高齢在宅支援課・高齢施設課)
家庭訪問
ひとり暮らしや、生活習慣病・認知症などで療養中の
方及びその家族を対象に、保健師、訪問看護師、栄養士、
歯科衛生士が訪問して、日々の生活へのアドバイスを行
っています。
自立支援ホームヘルプ
おおむね 65 歳以上の方で、介護保険の給付対象とは
ならないが、日常生活に支障のあるひとり暮らしの方な
どを対象に、訪問介護員(ホームヘルパー)を派遣して
家事のお手伝いをしています。
(平成 26 年 3 月末で利用
者の新規受付を終了しました。
)
生活支援ショートステイ
要介護又は要支援に認定されていない、おおむね 65
歳以上の方で、介護者の不在や日常生活に支障があり、
ひとり暮らしが困難な方や、在宅生活を継続すると本人
の生命または身体に危険が生じる恐れがある方等を対象
に、養護老人ホーム等への短期入所サービスを提供し、
日常生活に対する支援を行っています。
■要援護高齢者支援(高齢在宅支援課、高齢
施設課、介護事業指導課)
在宅生活支援ホームヘルプ
重度の要介護者(要介護4・5に認定された方又は要介
護 3 に認定された方の一部)で、
ひとり暮らしなどのため、
157
行い、在宅生活の継続を支援します。
認知症対応型共同生活介護
認知症の要介護者・要支援者について、家庭的な雰囲
気の中、共同生活を送りながら、入浴・排せつ・食事等
の介護、その他の日常生活上の世話・支援、機能訓練を
行います。利用者が役割をもって家事をするなどして、
症状の進行緩和を目指します。
認知症高齢者保健福祉相談事業
認知症の症状のある方やその家族などを対象に、専門
医、保健師、ソーシャルワーカーによる認知症高齢者保健
福祉相談や介護者のつどいを実施するとともに、認知症の
理解を深めることを目的とした講演会を実施しています。
認知症高齢者緊急対応事業
在宅の認知症高齢者が、
症状の急激な悪化などにより、
在宅での生活が困難となった場合、緊急相談及び本人の
医療機関への緊急一時受入などを行い、本人の安全な生
活の確保及び介護者の負担軽減を図っています。
徘徊認知症高齢者地域支援事業
区役所、警察署、消防署、医療機関、地域関係団体な
どの関係機関で構成される区連絡会において、地域での
支えあい意識の向上や認知症高齢者の早期発見・早期保
護について、
情報交換や啓発活動を行っています。また、
警察に保護された身元の分からない徘徊認知症高齢者を
特別養護老人ホームなどで一時保護しています。
緊急ショートステイ床確保事業
在宅の高齢者等が緊急にショートステイを必要とする
場合に備えるため、ショートステイ床を確保し速やかに
利用できる体制を整えています。
■介護保険事業
介護保険制度は、介護を社会全体で支えていく制度と
して、平成 12 年4月から 40 歳以上 64 歳までの医療保
険に加入している方と 65 歳以上の方全員が加入し、市
町村が保険者となって始まりました。
財源としては、給付と負担の関係が明確な社会保険方
式となっています。
横浜市は、保険者として、被保険者の資格管理、保険
料の徴収、要介護認定及び保険給付などを行うとともに
介護保険法に基づき居宅・地域密着型サービス事業者等
の指定・更新、事業者等への指導・監査を行います。ま
た、3年毎に横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業
計画を策定し、それに基づいて、サービスの基盤整備を
進めていきます。
被保険者数(平成 25 年度末)
1 第1号被保険者(65 歳以上の者)
約 82 万人
2 第2号被保険者
(40 歳以上 64 歳までの医療保険加入者)
約 129 万人
要介護(要支援)認定
介護(予防)サービスを利用するためには、区役所に
申請し、要介護(要支援)認定を受ける必要があります。
区役所では、申請に基づき認定調査を行うとともに、主
治医意見書の提出を受け、保健・医療・福祉分野の専門
家からなる介護認定審査会の合議体(審査部会)の審査
判定に基づいて、認定を行います。認定は、介護の必要
度から7段階に区分されます(要支援 1・2、要介護1〜5)。
第1号被保険者は、原因を問わず認定を経て介護(予
防)サービスが受けられますが、第 2 号被保険者は初老
期認知症や脳血管疾患など加齢に起因する 16 種類の特
定疾病に該当した場合に限り、認定を経て介護(予防)
サービスが受けられます。
要介護認定の状況(平成 26 年 3 月31日現在)
1 要介護認定者数
140,788 人
2 要介護度別内訳
(人)
■老人福祉施設等の整備・運営(高齢施設課)
老人福祉施設の整備
特別養護老人ホーム等の建設に対し助成を行い、整備
促進を行っています。平成 25 年度は、表 15 の施設がし
ゅん工しました。また、平成 26 年度は、特別養護老人
ホーム 6 か所の整備を進めています。
老人福祉施設等の運営指導
市内には、表 14 のとおり特別養護老人ホームをはじ
めとする老人福祉施設及び介護老人保健施設があり、施
設の運営指導を行っています。
要支援 1 要支援 2 要介護 1 要介護 2 要介護 3 要介護 4 要介護 5
15,068 20,511 21,861 31,031 19,604 17,665 15,048
表 9 要介護認定者数の見込み
(単位:人)
種 別
平成24年度
平成25年度
平成26年度
第1号被保険者数(65 歳以上)
773,200
807,000
838,900
要
129,700
136,700
143,400
在宅サービス
71,700
76,200
80,600
居住系サービス
10,900
11,400
11,900
施設サービス
20,700
21,100
21,400
介
護
認
定
者
数
介護保険サービス利用者数
(注)
「第 5 期横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成 24 年度~ 26 年度)」による。
居住系サービスとは、認知症高齢者グループホーム、特定施設をいう。
施設サービスには、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設を含む。
158
健 康 福 祉 局
表10 主な介護保険サービスの実施状況
サ ー ビ ス の 種 類
介護
予防
介護
予防
介護
予防
介護
予防
介護
予防
訪問介護
訪問看護
在宅サービス
通所介護
短期入所生活介護
特定施設入居者生活介護
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
地域密着型
サービス
施設サービス
介護
予防
介護
予防
小規模多機能型居宅介護
認知症対応型共同生活介護
介護老人福祉施設
介護老人保健施設
介護療養型医療施設
25 年度実績
4,240,221
149,934
718,616
10,366
2,882,477
90,836
750,095
1,189
74,723
9,934
2,710
18,377
945
53,966
75
151,555
94,741
8,647
25 年度見込量
4,364,100
165,900
666,500
9,300
2,614,800
70,400
762,200
1,500
70,400
9,300
4,570
15,100
870
56,628
72
150,972
90,912
9,672
単位
回/年
人/年
回/年
人/年
回/年
人/年
日/年
人/年
人/年
人/年
人/年
人/年
人/年
人/年
人/年
人/年
人/年
人/年
(注)
「第5期横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成 24 年度〜 26 年度)」による。
「介護」は要介護者への介護サービス量を、「予防」は要支援者へのサービス量を示している。
表11 介護保険外サービスの実施状況
事 業 等 の 種 類
在宅生活支援ホームヘルプ
給付(紙おむつ)
日常生活用具
貸与(あんしん電話)
住環境整備事業
食事サービス
訪問理美容サービス
外出支援サービス
中途障害者地域活動センター
生活支援ショートステイ
地域包括支援センターの設置・運営
老人福祉センター
養護老人ホーム
軽費老人ホーム
ケアハウス
時間
延べ月数
台
件
食
回
回
人
日
か所
か所
か所
床
か所
床
床
25 年度実績
72,320
36,545
1,696
69
298,410
4,787
22,127
58,429
337
136
18
6
628
5
250
396
25 年度見込み・目標量
89,000
35,000
2,100
120
400,000
5,800
24,000
63,208
450
136
18
6
628
5
250
396
25 年度実績
28,167
21,797
0
0
104
2,941
25 年度目標量
40,000
20,000
0
0
136
3,000
25 年度実績
14,170
9,565
593
4,840
11,209
25 年度目標量
14,277
9,565
593
5,037
11,574
(注)
「第5期横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成 24 年度~ 26 年度)」による。
表12 介護予防事業の実施状況
事業等の種類
介護予防普及啓発
地域介護予防活動支援事業
体力向上プログラム
認知症予防プログラム
元気づくりステーション事業
二次予防事業対象者(対象者数)
対象者数
参加延べ人数
参加延べ人数
実人数
グループ数
実人数
(注)
「第5期横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成 24 年度~ 26 年度)」による。
表13 介護保険施設等の整備状況
施 設 の 種 類
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
介護老人保健施設
介護療養型医療施設
認知症高齢者グループホーム
特定施設(有料老人ホーム等)
年度末床数
年度末床数
年度末床数
年度末床数
年度末床数
(注)
「第5期横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成 24 年度~ 26 年度)」による。
159
表14 老人福祉施設等の施設内容及び施設開所数(平成 26 年 4 月 1 日現在)
施 設 種 別
老 人 福 祉 施 設
特別養護老人ホーム※
養護老人ホーム
軽費老人ホーム
内 容
施設数
寝たきりまたは認知症のために常に介護を必要とする人(要介護1から5)で、
在宅での介護を受けることが難しい人のための入所施設です。
143
入所希望者の多い施設で、重点的に整備を進めています。
介護を常には必要としない原則として 65 歳以上の高齢者で、環境上の理由及び
6
経済的事情によって在宅での生活が困難な人のための入所施設です。
原則として 60 歳以上の高齢者(どちらかが 60 歳以上の夫婦)で、身体機能の
低下等により自立した日常生活を営むことについて不安があり、家族の援助を受
けるのが困難な人のための入所施設です。
ケアハウス
老人短期入所施設
介護老人保健施設
要介護者等を介護している家庭で、家族が疾病などのために介護することが困
難になった場合や、ひとり暮らしで介護を受けることが出来ない場合、一定期間
高齢者を介護する専用施設です。
病状は安定したものの看護・介護やリハビリテーションを必要とする高齢者(要介護
1 〜 5)に対し、医療サービスと生活上の世話を合わせて提供することにより、日常生活
における自立を支援し、病院等から家庭生活へ復帰するための橋渡しをする施設です。
施設名称
施 設 所 在 地
池辺(増築)
都筑区池辺町 2194
けいあいの郷影取 戸塚区影取町 85 - 1
しゅん工時期
平成 25 年 12 月
平成 26 年 2 月
居宅・介護予防サービス計画
在宅サービスを利用する場合、本人の心身の状態や希
望等に応じた適切なサービスが受けられるよう、居宅介
護支援事業者や地域包括支援センター等に依頼し、居宅
(介護予防)サービス計画(ケアプラン)を作成します。
費用は全額が介護保険から支払われますので利用者の
自己負担はありません。
160
14,170
,628
5
,250
6
,396
11
,371
82
9,565
※平成 15 年 10 月以降、特別養護老人ホームの入所申込みは、「特別養護老人ホーム入所申込受付センター」で郵送により受け付けています。
表15 平成 25 年度特別養護老人ホームの整備 平成 26 年3月 31 日
定 員
健 康 福 祉 局
保険給付
1 サービスの種類
要介護の方は介護サービス、要支援の方は介護予防のサービスが利用できます。
介護 給 付 を 行 う
サービス
居宅サービス
① 訪問介護、 ② 訪問入浴介護、 ③ 訪問看護、 ④ 訪問リハビリテーション、 ⑤ 居宅療養管理指導、
⑥ 通所介護、 ⑦ 通所リハビリテーション、 ⑧ 短期入所生活介護、 ⑨ 短期入所療養介護、 ⑩ 特定
施設入居者生活介護、 ⑪ 福祉用具貸与、⑫特定福祉用具販売、 ⑬住宅改修
地域密着型
サービス
①定期巡回・随時対応型訪問介護看護、②夜間対応型訪問介護、③認知症対応型通所介護、④小
規模多機能型居宅介護、⑤認知症対応型共同生活介護、⑥地域密着型特定施設入居者生活介護、⑦
地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、⑧複合型サービス 施設サービス
①介護老人福祉施設、②介護老人保健施設、③介護療養型医療施設
予防給付を行う
サービス
介護予防サービス
①介護予防訪問介護、②介護予防訪問入浴介護、③介護予防訪問看護、④介護予防訪問リハビリテ
ーション、⑤介護予防居宅療養管理指導、⑥介護予防通所介護、⑦介護予防通所リハビリテーシ
ョン、⑧介護予防短期入所生活介護、⑨介護予防短期入所療養介護、⑩介護予防特定施設入居者
生活介護、⑪介護予防福祉用具貸与、⑫特定介護予防福祉用具販売、⑬介護予防住宅改修
地域密着型
介護予防
サービス
①介護予防認知症対応型通所介護、②介護予防小規模多機能型居宅介護、③介護予防認知症対応型
共同生活介護(要支援2の方に限ります。
)
2 介護サービスの利用限度
介護保険の居宅サービスには、要介護度に応じた支給限度額が設定されています。
表16 介護サービスの利用限度
要介護度
要支援
要介護
1か月当たりの居宅サービス等の利用限度額
要支援1 要支援2 要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5
5,003 単位(約 5 万円)
10,473 単位(約 10 ~ 11 万円)
16,692 単位(約 17 〜 18 万円)
19,616 単位(約 20 ~ 21 万円)
26,931 単位(約 27 ~ 29 万円)
30,806 単位(約 31 ~ 33 万円)
36,065 単位(約 36 ~ 39 万円)
※利用限度額については、単位数に地域区分単価(10 円〜 10.84 円)を乗じて
算出した目安額です。単価はサービスの種類によって異なります。
知症高齢者グループホーム、特別養護老人ホーム等
の個室ユニットの施設居住費の利用者負担の一部を
助成します。
(助成対象要件及び助成内容の概要は表 17 を、助
成対象サービスについては表 22 を参照)
(2)社会福祉法人による利用者負担軽減
本市に軽減することを届け出た社会福祉法人が行
う介護サービスの利用者負担を軽減します。
ア 対象者の要件
介護サービス自己負担助成制度(在宅サービス
助成)と同じ(一部異なる場合があります)も
しくは、生活保護の方。
イ 助成内容
原則として利用者負担のうち 1 割負担の 25%、
食費、居住費の 25%をそれぞれ軽減。生活保
護の方は、個室居住費を 100%軽減。
ウ 対象となるサービス
表 22 参照
利用者負担
1 サービスを利用した場合の自己負担
1割の負担と部屋代・食費などがかかります。
1割の負担(福祉用具の購入費、住宅改修費を
除く。
)が高額になる場合は、上限額を超えた分が
高額介護(介護予防)サービス費として払い戻さ
れます。
このほか、各医療保険と介護保険の自己負担の
1年間の合計額が一定を超えた場合に、申請によ
り一定額を超えた分が支給される高額医療・高額
介護合算制度を実施しています。
また、市民税非課税世帯であること等の一定の
要件に該当する方については、自己負担額を軽減
するための制度として、施設入所及び短期入所利
用時の食費・部屋代の補助制度なども行っていま
す(表 18 参照)
。
2 その他の利用者負担軽減
(1)横浜市介護サービス自己負担助成(本市独自制度)
所得が低く、収入や所得などが一定の基準に該
当する場合は、訪問介護などの在宅サービス、認
保険料
1 第1号被保険者の保険料
第1号被保険者の保険料は、個人ごとに、前年中
161
■横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業
計画(高齢健康福祉課)
の所得等に応じた段階別の定額保険料となっていま
す。
(表 19 参照)
また、災害や失業、所得が低い等の理由で保険料
を納めることが困難なときは、介護保険料が減免さ
れる場合があります。
(表 20 及び表 21 参照)
なお、老齢・退職年金、障害年金、遺族年金が年
額 18 万円以上の方は年金から天引きとなり、それ
以外の方は、口座振替等により、個別に保険料を納
めます。
2 第2号被保険者(40 歳から 64 歳まで)の保険料
各医療保険者が、加入する第2号被保険者の数に
応じて、社会保険診療報酬支払基金に納付しなけれ
ばならない額に基づき、算出しています。
介護分保険料は、加入している医療保険として一
括して徴収され社会保険診療報酬支払基金を通じ、
全国の市町村へ定率(29%)で交付されます。
この計画は、老人福祉法及び介護保険法に基づき、高
齢者に関する各種の保健福祉事業や平成 12 年度から始
まった介護保険制度の円滑な実施に関する総合的な計画
として、取り組む課題を明らかにし、目標を定めたもの
です。
なお、第5期計画(計画期間:平成 24 〜 26 年度)では、
高齢者が地域で引き続き自立した生活が送れるよう、その
人の状態に応じて、医療、介護、予防、住まい、生活支援
サービスを切れ目なく提供する「地域包括ケアシステム」
の実現を基本目標に揚げ、取り組んでいます。
表17 横浜市介護サービス自己負担助成の助成対象要件及び助成内容の概要
助成項目 対 象 要 件 助成内容
在宅
サービス助成
グループ
ホーム助成
施設居住費
助成
利用者負担を
3%又は 5%に軽減
・市民税非課税世帯
・収入基準(単身世
帯で 150 万円以下)※
・資産基準(単身世
帯で 350 万円以下、
居住用以外の不動
産を所有しない)
3 か月以上、
市内に居住
税法上の
被扶養者
でないこと
利用者負担を 5%に軽減
居住費等を月額 29,800 円を上限に助成
利用者負担
第 1、第 2 段階
居住費を
月額 4,950 円程度助成
※ 施設居住費助成については、収入基準が(単身世帯で 50 万円以下)になります。
表18 高額介護サービス費及び部屋代・食費の負担限度額
対 象 者
高額介護(介護予防)サー ビス費支給による自己負
担の上限額
月 額
負担限度額
部屋代(居住費・滞在費)
日 額
多床室
利用者負担第1段階
①生活保護等受給者の方、老
齢福祉年金受給者で世帯全
員が市民税非課税の方
利用者負担第2段階
②世帯全員が市民税非課税の
方で、公的年金等収入額と
合計所得金額の合計が年間
80 万円以下の方
0円
15,000 円
従来型個室
(特養等)
320 円
(老健・療養等)
490 円
ユニット型準個室
490 円
ユニット型個室
820 円
多床室
320 円
15,000 円
従来型個室
(特養等)
420 円
(老健・療養等)
490 円
ユニット型準個室
利用者負担第3段階
③世帯全員が市民税非課税の
方で、②に該当しない方
注 1)市民税課税世帯の方
で特例減額措置が適用とな
る方
24,600 円
利用者負担第4段階
④市民税課税世帯の方
37,200 円
食 費
ユニット型個室
820 円
320 円
従来型個室
820 円
(特養等)
(老健・療養等)
1,310 円
ユニット型準個室
1,310 円
ユニット型個室
1,310 円
負担限度額なし
注 1)負担限度額の場合のみ
162
390 円
490 円
多床室
300 円
650 円
健 康 福 祉 局
表19 介護保険第1号被保険者保険料(平成 24 年度~ 26 年度)
保険料段階
第1段階
○生活保護を受給されている方
○市民税非課税世帯の、老齢福祉年金受給をされている方
○中国残留邦人等支援給付を受給されている方
60,000 円× 0.45 = 27,000 円
本人の「公的年金等収入額」と「合計所得金額」
60,000 円× 0.45 = 27,000 円
の合計が年間80万円以下の方
第2段階
第3段階
第4段階
基準額 × 料率=年間保険料額
(平成 24 ~ 26 年度)
対 象 と な る 方
本人が市民
同じ世帯に
いる方全員 本人の「公的年金等収入額」と「合計所得金額」の合計が
が市民税
年間120万円以下の方で、かつ第2段階に属さない方
非課税
60,000 円× 0.65 = 39,000 円
上記以外の方
税非課税
60,000 円× 0.60 = 36,000 円
本人の「公的年金等収入額」と「合計所得金額」
60,000 円× 0.95 = 57,000 円
同じ世帯に の合計が年間80万円以下の方
市民税課税
者がいる方
60,000 円× 1.00 = 60,000 円
上記以外の方
第 5 段階
第6段階
〈基準額〉
第7段階
150万円未満の方
60,000 円 ×1.10 = 66,000 円
第8段階
150万円以上250万円未満の方
60,000 円 ×1.25 = 75,000 円
本人の
250万円以上350万円未満の方
60,000 円 ×1.50 = 90,000 円
合計所得
350万円以上500万円未満の方
60,000 円 ×1.60 = 96,000 円
金額が
第9段階
第10段階
第11段階
本人が市民
税課税
500万円以上700万円未満の方
60,000 円 ×1.85 = 111,000 円
第12段階
700万円以上1,
000万円未満の方
60,000 円 ×2.15 = 129,000 円
第13段階
1,
000万円以上の方
60,000 円 ×2.45 = 147,000 円
表20 保険料減免の要件
事情の種類
災 害
所得減少
低所得
自宅の住み替え
対 象 と な る 方
減 免 内 容
風水害、火災、震災等により家屋、事業所等の
被害の程度により、4か月分または6か月分を免除します。
資産が 20%以上被害を受けた方
失職または事業の失敗等により所得が著しく減
当該年中の見込所得金額等をもとに減額します。
少した方
特に所得が低い方で、一定の「収入基準 ※1」
及び「資産基準 ※ 2」の両方を満たす方
(生活保護又は中国残留邦人等支援給付を受け
ている方は除く)
第1段階の2分の1相当額に減額します。
住み替えのために、これまで住んでいた自宅を 合計所得金額から購入費(譲渡所得を上限)を控除した所
売却し、その所得を新居の購入に充てた方
得により保険料段階を判定します。
表21 低所得者減免の収入基準・資産基準
収入基準
※1
世帯全員の年間収入見込額が、
単身世帯
150 万円以下
2人以上の世帯 150 万円に、当該被保険者を除く世帯員1人につき 50 万円を加えた額以下
以下の要件を全て満たしていること
資産基準
※2
(ア)世帯全員の現金、預貯金、有価証券等の資産の合計額が、
単身世帯
350 万円以下
2人以上の世帯 350 万円に、当該被保険者を除く世帯員1人につき 100 万円を加えた額以下
(イ)居住用の土地(200 ㎡以下)及び家屋以外の不動産を所有しないこと
163
表22 横浜市介護サービス自己負担助成と社会福祉法人軽減の助成対象サービス
サービス名
助成対象
(介護予防)訪問介護
(介護予防)訪問入浴介護
在宅
グループ
施設居住費
サービス助成 ホーム助成
助成
○
○
社会福祉
法人軽減
○
(介護予防)訪問看護
○
(介護予防)訪問リハビリテーション
○
(介護予防)通所介護
○
(介護予防)通所リハビリテーション
(介護予防)短期入所生活介護 ※2
○
○
○
○
(介護予防)短期入所療養介護 ※2
○
(介護予防)福祉用具貸与
○
夜間対応型訪問介護
○
○
○
○
(介護予防)認知症対応型通所介護
○
○
(介護予防)小規模多機能型居宅介護
○
○
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
○
○
複合型サービス
○
○
(介護予防)認知症対応型共同生活介護(短期利用)
○
(介護予防)認知症対応型共同生活介護(短期利用以外)※ 1
○
地域密着型介護老人福祉施設 入所者生活介護 ※2
施
介護老人福祉施設 ※2
介護老人保健施設 ※2
設
介護療養型医療施設 ※2
○
○
○
○
○
○
※1 グループホーム助成では、1割負担のほかに、居住費等についても、利用者負担の一部が助成対象になります。
※2 施設居住費助成では、ユニット型個室(ユニット型準個室を除く)を利用した場合の居住費の一部が助成対象になります。
市民の皆さまの健康づくり
り活動の推進に取り組んでいます。また、地域の実情に
応じて、子育て支援や、高齢者支援を地域の他団体と協
力して行っています。
第 2 期健康横浜 21 では、生活習慣の改善と生活習慣
病の予防に重点を置き、ライフステージや地域の実情に
応じた健康づくり活動を実施していきます。
歯と口の健康週間
6月4日から 10 日までの「歯と口の健康週間」を中
心とした期間に、歯と口の健康に関する正しい知識の普
及啓発のため、市・区歯科医師会との共催により、無料
歯科相談等の行事を実施しています。
食生活等改善推進員
地域での健康づくり、食育の普及を中心としたボラン
ティア活動を行う食生活等改善推進員を養成するセミナー
の開催や、推進員が実施する地区活動への支援、協力を行
っています。
給食施設指導
病院、学校、事業所、保育園などの給食施設において
利用者の健康づくり等を目的とした給食の提供や栄養管
理ができるよう、支援や助言・指導を行います。施設従
事者を対象とした研修会、栄養指導員による施設への巡
回指導等を実施しています。
栄養表示に関する普及や相談・指導(特定保健用食品、
栄養機能食品、栄養成分表示等)
市民の皆さまに向けて栄養成分表示の見方など制度の
普及や相談対応を行っています。
食品の栄養表示、広告が適正に実施されるよう業者へ
の助言、指導を行っています。
■健康づくりの推進(保健事業課)
生涯を通じた健康づくりを目指して、正しい知識の普及
や日常生活で実践できる健康づくり事業を実施しています。
「第 2 期健康横浜21」の推進 健康寿命の延伸を目標として、
すべての市民を対象に、
乳幼児期から高齢期までを継続して、生活習慣の改善や
生活習慣病の重症化予防を行うことで、いくつになって
もできるだけ自立した生活を送ることのできる市民を増
やします。
町ぐるみ健康づくり支援事業
第 2 期健康横浜 21 の理念に基づき、自主的・継続的
な健康づくり活動を行う地域住民の団体を支援していま
す。
健康づくり月間
10 月の1か月間を「健康づくり月間」として、市民
の皆さまの生涯にわたる健康づくりの普及啓発のため
に、保健衛生団体、市民団体、行政機関が協力し、各区
でさまざまな健康に関する相談、健康チェック、講演会
等の行事を開催しています。
保健活動推進員
保健活動推進員は、市長から委嘱を受け、各区福祉保
健センターや地域の団体等とと連携して、市民の皆さま
の生涯にわたる健康づくり活動を推進しています。健康
づくり月間行事など、福祉保健センターの事業に協力す
るとともに、ウォーキングイベントや健康体操教室の開
催など、地域において市民の皆さまの主体的な健康づく
164
健 康 福 祉 局
■生活習慣病対策(保健事業課)
ンターで実施しています。
がん、心臓病、脳卒中等の生活習慣病は働き盛りの中
高年層に多発しています。これらの疾病は、死亡順位の
上位を占め、がんについては年々増加しています。
生活習慣病の予防は、定期的に健診を受け、早期発見・
早期治療を行うとともに、食生活や運動などに気をつけ、
病気にならないようにふだんからの健康づくりを心がけ
る、いわゆる一次予防が大切です。このため、健康増進法
による生活習慣病予防をはじめ、中高年期からの総合的な
保健対策として、次の事業を実施しています。
健康手帳
特定健康診査の記録等を記載し、自らの健康管理に役
立てられるように、40 歳以上の希望する市民の皆さま
に配布しています。
健康教育・健康相談
①生活習慣改善相談、②訪問指導、③生活習慣改善
講座、④歯周疾患予防教室、⑤禁煙相談、その他健康
に関する教室等を福祉保健センターで開催しています。
健康診査
後期高齢者医療制度被保険者の方および 40 歳以上の
生活保護受給者等に対して、実施医療機関で健康診査を
実施しています。
肝炎ウイルス検査
過去に検査を受けていない方に対して、受診者負担額無料の
B・C型肝炎ウイルス検査を実施医療機関で実施しています。
がん検診
がんの早期発見・早期治療の促進、がんによる死亡率の
減少を目的に、各種がん検診を福祉保健センター・市民病
院がん検診センター・実施医療機関等で実施しています。
■被爆者への援助(保健事業課)
被爆者援護法に規定する被爆者に対して、日常生活に
おける健康維持等のための援護費の支給を行うとともに、
はり・きゅう・マッサージの療養に要した費用の一部を
助成し健康の保持・増進を図っています。
また、被爆者の実子が受けた医療のうち、造血機能障害、
肝臓機能障害など 11 の障害に該当する疾病については、
その医療費の実費負担相当分を助成しています。
■横浜市スポーツ医科学センター(保健事業課)
所在地 港北区小机町 3302 −5(日産スタジアム内)
TEL 477 − 5050、FAX 477 − 5052
スポーツ医学に基づいた、市民の皆さんの健康づくり
の促進と競技力の向上およびスポーツ活動の振興を図り、
多くの人々が安全で効果的にスポーツを実践できるよう
様々なサービスを提供し、健康で豊かな生活をサポート
します。
医学的検査・運動負荷試験・体力測定の結果に基づい
た各種アドバイスを行うスポーツプログラムサービス
や、スポーツ障害・生活習慣病などで運動療法等が必要
な市民の皆さんに対する外来診療やリハビリテーション
を実施しています。
また、体操や水泳などのスポーツ教室の実施、アリー
ナや研修室などの施設貸出も行っています。
■横浜市総合保健医療センター(保健事業課)
所在地 港北区鳥山町 1735
TEL 475 ー 0001、FAX 475 ー 0002
1 胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診(40 歳以上対象、年度1回)
2 子宮がん検診(20 歳以上の女性対象、2 年度に 1 回(前
年度に受診していない方が対象))
3 乳がん検診(40 歳以上の女性対象、2 年度に 1 回(前年
度に受診していない方が対象))
4 PSA 検査(前立腺)(50 歳以上の男性対象、年度1回)
要援護者の在宅生活を保健・医療面から専門的、総合
的に支援することを目的として、各種の介護サービスを
提供する介護老人保健施設の運営をはじめ、診療所での
短期入所、認知症診断、精神障害者の社会復帰を支援す
る精神科デイケア、生活訓練、就労訓練、就労支援等を
行っています。
また、地域医療の向上を図るための、医療検査機器の
共同利用等を実施しています。
歯周疾患
生涯にわたり健康で快適な生活が送れるよう歯周疾患検
診を満 40、50、60、70 歳の方に実施医療機関で実施して
います。また、市民啓発等を推進していきます。
■歯科保健医療推進事業(保健事業課)
■よこはま健康アクション推進事業
(保健事業課)
心身障害児・者歯科診療事業
歯科治療の機会に恵まれない心身障害児・者の歯科治
療を、横浜市歯科保健医療センター及び横浜市歯科医師
会所属の協力歯科診療所において行っています。
通院困難者等訪問歯科診療
歯科診療所への通院が困難な在宅療養者や入院患者 (
施設入居者 )、在宅心身障害児・者に対して、歯科保健医
療センターが家庭を訪問して歯科診療を実施しています。
在宅寝たきり高齢者等訪問歯科診療事業
歯科治療の機会に恵まれない在宅寝たきり高齢者等に対して、
各区歯科医師会が家庭を訪問して歯科診療を実施しています。
休日・夜間診療
休日及び夜間の歯科の診療を、横浜市歯科保健医療セ
健康寿命の延伸を基本目標とする「第2期健康横浜 21」
を強力に推し進めるために健康行動を誘発する魅力的なプ
ロモーションや、企業と連携し従業員や市民の健康づくり
を後押しする取組など、よこはま健康スタイル推進事業を
含む 10 の事業を「よこはま健康アクション推進事業」と
位置付けて、平成 26 年度から重点的に取り組んでいます。
よこはま健康スタイル推進事業
市民の皆さんが、気軽に楽しみながら継続して健康づ
くりに取り組んでいただけるよう、参加者に専用の歩数
計を利用していただき、歩数に応じて景品抽選に参加し
たり、歩くことが社会貢献につながるウォーキングポイ
ント事業などを実施します。(平成 26 年 11 月事業開始)
165
■難病対策(保健事業課)
■環境保健事業(保健事業課)
難病医療講演会・交流会
難病患者・家族を対象に、医療講演会、患者と家族の
交流会を福祉保健センターで開催しています。専門医、
医療福祉専門家等による講演と、保健師等による生活、
福祉相談などをおこなっています。
外出支援サービス・在宅重症患者外出支援事業
在宅の難病患者で一般の交通機関を利用した外出が困
難な方を対象に、車いす対応車両で医療機関・福祉施設
等への送迎サービスを実施しています。
さらに、車いす対応車両による移動も困難な方に対し
て通院等に患者等搬送車両を利用した場合の料金を助成
する事業を実施しています。
難病患者一時入院事業
在宅で療養する医療依存度の高い難病患者を対象に、
レスパイト(介助者の休養)を目的とした一時入院事業
を実施しています。
難病患者等ホームヘルパー養成研修
民間事業者の実施している難病患者等ホームヘルパー
養成研修を、国及び市の基準により横浜市が指定してい
ます。
市民の皆さんを対象に、大気汚染による健康被害を予
防するため、環境保健事業を実施しています。
1 健康診査(乳幼児血液抗体検査)
2 健康相談(個別ぜん息相談、小児ぜん息教室)
3 機能訓練(ぜん息児水泳教室)
4 医療機器等整備助成 等
■環境保健サーベイランス調査 ( 保健事業課)
環境省の委託を受け、健康状態と大気汚染の関係を調
査するために健康調査を実施しています。(対象者は、
鶴見区内の 3 歳児及び 6 歳児)
■石綿健康被害対策事業 ( 保健事業課)
「石綿による健康被害の救済に関する法律」に基づき
独立行政法人環境再生保全機構の委託を受け、石綿健康
被害救済給付の申請受付等を実施しています。
また、環境省の委託を受け「一般環境経由による石綿
ばく露健康リスク調査」を実施しています。
■保健統計(保健事業課)
■公害健康被害補償制度(保健事業課)
厚生労働省委託統計調査として、人口動態調査をはじ
め保健統計調査(地域保健・健康増進事業報告、衛生行
政報告例、病院報告)、国民生活基礎調査、医療施設調
査などを実施しています。
大気汚染による公害健康被害者の救済は、
「公害健康
被害の補償等に関する法律」と「横浜市公害健康被害者
保護規則」に基づき事業を実施しています。
公害健康被害者の認定状況は、表 24 のとおりです。
■骨髄移植等普及推進事業(保健事業課)
表24 公害健康被害者指定疾病別内訳 平成26年3月31日現在(単位:人)
慢性気管支炎 気管支ぜん息
肺気腫
総 数
男
女
男
女
男
女
男
女
6
24
198
178
7
4
211
206
30
376
11
白血病、再生不良性貧血等の血液難病患者への有効な
治療法である骨髄移植の理解を広め、骨髄バンクへのド
ナー登録を働きかけることにより、骨髄移植の普及推進
を図っています。
417
■献血の推進(保健事業課)
補償給付の内容
法律に基づく医療費、
障害補償費など6種類の給付と、
市保護規則に基づく療養補助費、療養手当、死亡補償金
など4種類の給付及び要綱に基づく空気清浄機購入費補
助があります。
公害保健福祉事業
公害健康被害者の健康の回復、保持及び増進を図る目
的で実施しています。
医療に必要な血液を献血により確保し、血液需給の適
正化を図るため、献血の大切さを市民に広く啓発すると
ともに、集団献血等を促進しています。
地域医療体制の確保と救急・
災害医療体制の充実
1 転地療養
2 リハビリテーション教室
3 家庭療養指導
4 療養用具支給
5 インフルエンザ予防接種費用助成
■救急医療体制(医療政策室)
公益財団法人川崎・横浜公害保健センター
所在地 川崎市川崎区日進町 23
救急患者がその症状の程度に応じて、適切な診療機能
をもつ医療機関に受け入れられるよう、初期・二次・三
次の救急医療体制の整備を進めています。
初期救急医療機関
TEL 044-211-0311、FAX 044-211-0312
横浜市と川崎市が共同設置したもので、公害健康被害
者の医学的検査などを実施しています。
166
健 康 福 祉 局
休日、夜間等医療機関の診療時間外に初期救急患者の
受入先を確保するため、救急医療体制を整備するととも
に、初期救急医療施設に対し運営にかかる経費の助成を
行っています。
害医療連絡会議を平時から設置し、災害医療に関する意
見交換や情報共有を行っています。
緊急度・重症度に応じた医療提供体制
傷病者の緊急度や重症度に応じた医療提供体制を構築
し、主に重症者を受け入れる災害拠点病院のほか、中等
症者を受け入れる災害時救急病院、軽症者を受け入れる
診療所、地域防災拠点等に対する医療救護隊による巡回
診療等、本市の医療資源の総力を結集した医療提供体制
を構築しています。更に、市外からの応援医療チームを
適切に配置調整し、医療体制の充実と強化を図ります。
医薬品等の備蓄及び供給体制
医療救護隊が用いる医薬品等を市内の薬局で流通備蓄
するほか、各区の休日急患診療所や区役所でも備蓄して
います。さらに医薬品等が不足する場合には、協力薬局
から拠出していただくほか、市内医薬品卸業者との協定
に基づき、医薬品等を調達します。また、全ての地域防
災拠点において、市民の皆さん自らが使用できる応急手
当用品を配備しています。
1 夜間急病センター(中区桜木町:指定管理者:市医師会)
2 北部夜間急病センター(都筑区牛久保西:市医師会運営)
3 南西部夜間急病センター(泉区中田北:市医師会運営)
4 休日急患診療所(18か所:各区医師会等運営)
二次救急医療機関
24 時間 365 日内科外科救急患者を受け入れる医療機
関として 25 の二次救急拠点病院及び 24 時間 365 日小児
救急患者を受け入れる医療機関として7つの小児救急拠
点病院を整備し、運用しています。
また、これらの拠点病院に加え、中等症以下の救急患
者を対象に、各病院の輪番制により、毎夜間及び休日の
診療を行っています。
加えて、二次救急医療機関の体制を強化し、産婦人科
診療所等との連携を図ることで妊産婦、胎児及び新生児の
救急患者の受け入れの円滑化を図っています。
三次救急医療機関
重篤な患者の救急医療を①横浜市立大学附属市民総合
医療センター(南区)
、②聖マリアンナ医科大学横浜市
西部病院(旭区)
、③昭和大学藤が丘病院(青葉区)、④
国立病院機構横浜医療センター(戸塚区)
、⑤済生会横
浜市東部病院
(鶴見区)
、
⑥横浜市立みなと赤十字病院(中
区)
、⑦横浜市立市民病院(保土ケ谷区)
、⑧横浜労災病
院(港北区)の市内8か所の救命救急センターで、また、
ハイリスクの妊産婦、胎児及び新生児の一貫した管理を
行う専門的な周産期医療を①横浜市立大学附属市民総合
医療センター(南区)
、②聖マリアンナ医科大学横浜市
西部病院(旭区)
、③県立こども医療センター(南区)
の市内3か所の周産期センターで行っています。
その他の救急医療関係
1 救急医療情報・相談ダイヤルの運営
救急医療情報センター、小児救急電話相談、産科
あんしん電話を実施する「救急医療情報・相談ダイ
ヤル(♯ 7499)
」を運営しています。
2 外国籍市民救急医療対策事業
市内在住の外国籍市民の皆さんが、市内の救急医
療機関を救急受診した際に生じた医療費の未収金に
ついて、当該医療機関に対して助成を行っています。
■横浜救急医療チーム (YMAT)の編成
(医療政策室)
平成 19 年度に、救命救急センターを有する市内5病
院においてYMATを編成しました。
市内において発生した災害で、複数の重症者や多数の
負傷者が発生した場合などに、消防との連携により迅速
に災害現場に出動し、救命のための的確な医療活動を展
開します。
平成 25 年度の出動実績は、29 件でした。
■地域医療を支える市民活動推進事業
(医療政策室)
地域の子育て支援団体と区役所との協働等により、小
児救急のかかり方や家庭での看護に関する講演会等の開
催や、休日・夜間に診療している地域の小児科や小児救
急に関する相談窓口等についての情報提供など、子育て
家庭の安心につながる取組を進めるとともに、市民の皆
さん自らが地域医療を支える風土を醸成していきます。
■産科医療・周産期対策(医療政策室)
■災害医療体制
安定した出産機会の提供や周産期救急患者の受入体制
を充実するとともに、
「産科拠点病院」の整備を進め、準
備病院 3 病院において産科医師の複数当直を拡充しまし
た。
(平成 26 年度本格実施)
また、産科病床や助産所の開設に対する支援、妊婦健診
は診療所で行い、出産は病院で受け入れるといった医療機
関の役割分担や連携の推進等に取り組んでいます。
さらに、市内すべての出産取扱施設における最新の出産
予約状況を専用の電話窓口及びホームページにおいて情報
提供しています。
その他、産科医師の増員を図り、分娩件数が増えた医療
機関や子育て等により当直ができない医師の代替として医
師を確保した医療機関に対し助成を行っています。
横浜市防災計画(震災対策編)の修正(平成 25 年 4 月)
に伴い、災害医療体制を見直しました。下記の主な強化
事項に沿った取組を進めています。
総合調整・指揮機能の強化
市災害対策本部内に医療調整チームを設置し、各区災
害対策本部医療調整班と連携して、災害時医療の総合調
整と指揮機能を司ります。また、市医療調整チーム及び
区医療調整班に災害医療アドバイザー医師を配置するこ
とで総合調整機能の強化を図っています。また、非常用
通信機器を整備して、災害時における情報通信体制の一
層の充実強化を図るほか、医療関係団体等で構成する災
167
経営主体:学校法人昭和大学
開院:平成 13 年4月 病床数:689 床
恩賜財団済生会横浜市東部病院
■医療機関相互の連携の推進(医療政策室)
だれもが身近な地域で安心して適切な医療を受けられ
るようにするため、医療機関相互の役割分担と連携を進
めています。
所在地 鶴見区下末吉3−6−1
TEL 576 − 3000(代)、FAX 576 − 3525
経営主体:社会福祉法人恩賜財団済生会支部神奈川県済生会
開院:平成 19 年3月 病床数:560 床
横浜市南西部地域中核病院 横浜医療センター
市立病院・市立大学病院・地域中核病院等の連携
『市立病院・地域中核病院等連携推進協議会』を開催し、
地域医療連携の先行事例や共通課題について情報交換や
協議を行っています。
これらの病院を中心とした先導的な取組を通して、市
全体の医療連携の推進に努めています。
医療機関連携推進事業
横浜市医師会地域医療連携センターが行う医療連携に
関する研究や情報システムの運営・更新などに対し助成
を行っています。
所在地 戸塚区原宿3- 60 -2
TEL 851 - 2621(代)
、FAX 853 - 8342
経営主体:独立行政法人国立病院機構
開院:平成 22 年4月 病床数:510 床
健康で安全・安心な生活の確保
ホームページアドレス
横浜市医師会地域医療連携センター
■感染症・食中毒発生時対応(健康安全課)
http://www.yokohama.kanagawa.med.or.jp/chiiki
感染症及び食中毒に対して健康危機管理担当で一元的
に対応し、迅速で統一的な対応を行っています。
感染症対応
感染症予防のため、市民の皆さんへの啓発や施設等関
係者に対する研修を行うとともに患者発生時に、
「感染症
の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感
染症法)
」に基づき、健康危機管理担当と各区福祉保健
センターが連携して積極的疫学調査や関係者の健康診断
等を行い、感染症の感染拡大防止に努めています。
さらに、感染症の発生動向を把握し、予防対策を図る
ため、26 の疾患等について、市内 202 か所の患者定点医
療機関からの患者発生数の報告及び市内 16 か所の病原
体定点からの検体提出に基づく検査結果をもとに、発生
状況を集計・分析し、医療機関等に情報提供しています。
食中毒対応
食品衛生法に基づき、食中毒発生時に、迅速かつ的確
な調査により、原因食品、病因物質、汚染経路などを究
明し、事故の拡大や再発防止を図っています。
平成 25 年度市内食中毒発生状況
件数 27 件
患者数 497 人
死者数 0 人
■看護人材確保対策の推進(医療政策室)
急速な少子・高齢化の進展や医療の高度化により、保
健医療業務に携わる看護人材の養成・確保とその資質の
向上が必要になっています。
そのため、横浜市医師会及び横浜市病院協会の看護専
門学校、市内の病院が複数集まって行う再就職促進の研
修等に対し助成を行っています。
また、市内病院の看護師求人情報を提供するサイトを
運営しています。
■地域中核病院への支援(医療政策室)
市民の皆さんが必要とする医療サービスを、
いつでも、
適切に受けられるよう、救急医療や高度・専門医療等の
機能を備えた地域の中核となる病院を方面別に整備しま
した。地域の医療機関との密接な連携のもと、市内の医
療水準の向上・発展を図ります。
恩賜財団済生会横浜市南部病院
所在地 港南区港南台3−2− 10
TEL 832 − 1111(代)、FAX 832 − 8335
経営主体:社会福祉法人恩賜財団済生会支部神奈川県済生会
開院:昭和 58 年6月 病床数:500 床 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院
■結核対策(健康安全課)
所在地 旭区矢指町 1197—1
TEL 366 − 1111(代)、FAX 366 − 1172
結核は感染症法において二類感染症に位置づけられ、
感染症対策の一環として対応を行っています。
各区福祉保健センターでは、患者発生時の調査、接触
者の健康診断等を行い、感染拡大防止に努めるとともに、
啓発活動や罹患率の高い対象群への健康診断の実施など
早期発見のための対策を推進しています。
また、患者の治療完遂のために服薬支援をはじめとす
る患者支援対策を行っています。
経営主体:学校法人聖マリアンナ医科大学
開院:昭和 62 年5月 病床数:518 床
横浜市北東部中核施設 横浜労災病院
所在地 港北区小机町 3211
TEL 474 − 8111(代)、FAX 474 − 8323
経営主体:独立行政法人労働者健康福祉機構
開院:平成3年6月 病床数:650 床
昭和大学横浜市北部病院
所在地 都筑区茅ヶ崎中央 35 − 1
TEL 949 − 7000(代)、FAX 949 − 7117
168
健 康 福 祉 局
輸入食品や残留農薬の検査、アレルギー表示の点検、ノ
ロウイルス食中毒の予防対策など市民の皆さんの食の安
全を確保するための事業を行っています。
平成 25 年度は食品中の放射性物質対策や、肉の生食
等を原因とした食中毒を防止するため、飲食店等への監
視指導等を強化するとともに肉を生食しないよう消費者
への啓発を実施しました。
食品衛生営業許可、監視指導など
各区の福祉保健センター等では、食の安全・安心を確
保するため営業施設に対する許認可、監視指導及び食品
の検査などを行い、施設の衛生確保や違反・不良食品の
排除に、努めています。
■エイズ対策(健康安全課)
エイズに対する正しい知識の普及や感染者・患者への
理解の促進を重視し、各種イベントや各区福祉保健セン
ターにおける予防啓発、市民ボランティア活動の支援等
を実施しています。
各区福祉保健センターでは感染者・患者の早期発見の
ため、相談及び無料・匿名のエイズ検査を実施していま
す。さらに受検者の利便性を図るため夜間検査、即日検
査(土曜・日曜)を実施しています。
また、感染者・患者が安心して医療を受けられるよう、
エイズ治療拠点病院と連携して、受け入れ体制の整備を
進めています。
1 飲食店等、食品衛生法関係 34 業種の許認可
2 魚介類行商等、県条例関係3業種の許認可
3 施設、設備や食品の取扱いについての監視、指導
4 食品、添加物等の抜き取り検査
■予防接種(健康安全課)
また、保健所食品専門監視班は、市内の大規模な食品
製造施設、大量調理施設などを対象に監視指導、抜き取
り検査、自主衛生管理の支援などを実施するとともに、
大規模食中毒や食品の重大な違反事例に対し、区福祉保
健センターへの応援など緊急対応を行っています。
感染症の発生及びまん延を予防し、公衆衛生の向上及
び増進を図るため、次の定期予防接種を行っています。
予防接種の種類
ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合(ジフテリア、百日せき、
破傷風、ポリオ)、BCG、麻しん風しん混合、
日本脳炎、二種混合(ジフテリア、破傷風)、子宮頸がん
予防※、インフルエンザ(高齢者)
表25 食品衛生営業許可、監視指導などの状況
平成 25 年度
食 品 営 業 関 係 施 設 数 74,950 施設
許
実施場所:予防接種協力医療機関
※平成 26 年 8 月 1 日現在、厚生労働省の勧告に基づき、子宮頸がん予防
ワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。
監
可
等
視
申
指
請
導
件
件
数
10,396 件
数
40,542 件
監 視 計 画 に 基 づ く 監 視 率
また、平成 25 年度は、全国的な風しんの流行を受け、
「先天性風しん症候群」の発生を防ぐため、妊娠を予定・
希望している女性と妊婦の夫を対象とする麻しん風しん
混合ワクチンの緊急接種事業を実施しました。
平成 26 年 10 月 1 日から、水痘(水ぼうそう)
、高齢
者の肺炎球菌ワクチンが、定期予防接種となります。
検
査
検
体
数
109%
5,574 件
違 反 数 ( 率 )
35 件
(0.6%)
行
29 件
政
処
分
件
数
リスクコミュニケーションの推進
消費者、食品事業者と行政が食に関する意見交換を行
う、リスクコミュニケーションの一環として、平成 25
年 6 月に食の安全を考えるシンポジウム「BSE(牛海綿
状脳症)対策の見直し」を開催しました。
食品衛生の普及
食品関係者や消費者等を対象に普及・広報事業を実施
しています。
■新型インフルエンザ対策(健康安全課)
平成 21 年 4 月に発生した「インフルエンザ A(H1N1)
pdm09」を踏まえ、新型インフルエンザ等発生時の市民
の健康被害を最小限に止めるための対策を講じています。
平成 25 年度は、新型インフルエンザ等対策特別措置法
の施行に伴い、国(政府)の行動計画及び県の行動計画に
基づき、横浜市新型インフルエンザ等対策行動計画を策定
(改定)しました。平成 26 年度は市行動計画「市民向け概
要版」を作成し、市民の皆さんへの啓発を進めていきます。
また、市医師会や地域中核病院等との医療関係者連絡協議
会を開催し、医療資器材の整備や抗インフルエンザ薬の備
蓄を行うなど、医療体制の強化を図ります。
新型インフルエンザの原因となる可能性が指摘されて
いる鳥インフルエンザ対策については、発生時の対応指
針及びマニュアルに従い、
実践的な準備を進めています。
1 食品衛生責任者や消費者等を対象とした衛生講習会の開催
2 食の安全に関するホームページ「食の安全ヨコハマ WEB」
による情報提供
3 8月1日の「市民食品衛生の日」を中心とした「食中毒0」
を目指す食中毒予防キャンペーンの実施
苦情相談
「利用した店が不衛生だった」「購入した食品に異物が
混入していた」など、平成 25 年度は市民の皆さんから
838 件の相談を受け、施設の改善指導や原因究明などを
行いました。
食肉衛生検査所
所在地 鶴見区大黒町3− 53
TEL 511 − 5812、FAX 521 − 6031
■食品衛生(食品衛生課)
安全で衛生的な食肉を供給し、食肉から起こる事故・
危害を未然に防ぐために、主に次の業務を行っています。
1 と畜場法に基づいて、食肉動物(牛、馬、豚、め
ん羊、山羊)を1頭ごとに検査し、食用に適さない
近年、食品の製造、加工、流通等の技術の高度化や国
際化に伴い、多種多様な食品が販売されるようになり、
食をめぐる環境は大きく変化しています。
このことから、
169
4 理容所、美容所、クリーニング所等
5 墓地、納骨堂、火葬場
6 プール、海水浴場
7 温泉
8 化製場等
食 肉 の 流 通 を 防 止 し て い ま す( 平 成 25 年 度 は、
143,938 頭)
。また、と畜場施設及びと畜場内を衛生
的に保つために、監視指導を実施しています。
2 平成 13 年 10 月 18 日から、すべての牛を対象に
牛海綿状脳症(BSE)スクリーニング検査を実施し
ておりましたが、厚生労働省令が改正され、平成
25 年 7 月 1 日から 48 月齢を超える牛のみを対象に
スクリーニング検査を実施しています。
また、すべての牛の特定危険部位が確実に除去さ
れていることを確認し、
安全の確保を図っています。
3 食品衛生法に基づいて、
食肉市場内の食肉(枝肉、
カット肉)の衛生検査を行うとともに、食肉市場で
の取扱いが衛生的に行われるように、監視指導を実
施しています。
4 食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律
に基づいて、市内全域にわたる食鳥処理場等の申請
書類の受理、許可調査、監視指導、疾病の確認・状
況報告の受理業務を実施し、安全で衛生的な食鳥肉
の確保に努めています。
5 平成 23 年 8 月 8 日から、全国に先駆けて、横浜市中
央と畜場内でと畜した牛全頭の放射性物質スクリーニ
ング検査を実施しています。
平成 24 年 4 月 11 日からは、食品の放射性セシウ
ムの新基準に対応するため、従来の検出器より高性
能なゲルマニウム半導体検出器を用いて、スクリー
ニング検査を実施しています。
中央卸売市場食品衛生検査所
本場食品衛生検査所
表26 環境衛生営業施設、監視及び相談件数
平成 25 年度
種 類
施 設 数
監視件数
相談受付件数
計
11,975
3,600
5,648
館
374
205
398
場
86
63
163
旅
興
行
場
348
359
552
理
容
所
1,867
646
560
美
容
公
衆
浴
所
4,044
1,132
1,793
クリーニング所等
2,095
798
584
墓
等
2,737
62
1,087
等
161
161
224
泉
61
78
166
等
202
96
121
プ
地
ー
ル
温
化
製
場
施設数は平成 26 年3月 31 日現在
生活環境衛生指導
安全で衛生的な生活環境を守るため、次の事業を行っ
ています。
1 ねずみ・ハチ・ダニなどの防除相談、講習会の開催
2 室内空気(シックハウス等)の相談対応、講習会の開催
3 水害による浸水家屋への衛生対策指導
4 公害苦情に対する初期対応、調査
受水槽等の水の安全
ビル・マンションの受水槽に対して、安全で衛生的な
飲料水を確保するために、次のことを行っています。
所在地 神奈川区山内町1
TEL 441 − 1153、FAX 441 − 8009
1 維持管理の指導
2 計画・設計段階の事前指導
南部市場食品衛生検査所
所在地 金沢区鳥浜町1−1
TEL 779 − 2061、FAX 779 − 2065
ビルの衛生対策
興行場、百貨店、事務所などの大規模な建築物の衛生
的な環境を確保するために、次のことを行っています。
食品衛生検査所では、食品の流通拠点である、本場・
南部両市場に入荷する食品について、食中毒細菌、ノロ
ウイルス、食品添加物、残留農薬、抗菌性物質、貝毒等、
食品衛生法に基づく試験検査を実施し、不良食品の排除
に努めています。
また、両市場内及び場外関連業者に対し、施設・設備
の衛生管理や食品の衛生的な取扱いに関する監視指導を
行っています。
なお、平成 25 年度は 2,596 件の食品について微生物・
理化学等の検査を実施するとともに、14,637 件の監視指
導を実施し、5 件の違反を発見しました。
1 建築物の計画・設計段階の事前指導
2 建築物の衛生管理の指導
3 建築物の空気環境の検査
4 建築物清掃業などの事業者の登録
5 建築物清掃業など登録事業者の適正業務指導
また、社会福祉施設におけるレジオネラ症防止対策の
啓発を推進しています。
家庭用品の衛生
衣料品、洗浄剤、家庭用エアゾル製品等の家庭用品に
ついて、有害な化学物質による健康被害が発生すること
がないよう、次のことを行っています。
1 家庭用品取扱店舗の指導
2 家庭用品の試験検査
■環境衛生(生活衛生課)
環境衛生営業関係業務
次の営業施設に対する許認可及び監視指導等を行い、安
心して利用できるよう、
施設の衛生確保に努めています。
特に、レジオネラ症防止対策として、高齢者施設等の
社会福祉施設に立入り指導を実施しました。
災害時の生活用水確保
災害時に生活用水を確保するため、次のことを行っています。
1 災害応急用井戸の指定
構造検査、水質検査の結果、洗浄水などの生活用水として
利用可能な井戸を指定
現在指定件数 2,797 件(平成 26 年3月 31 日現在)
1 旅館(ホテル、旅館等)
2 興行場(映画館、コンサートホール等)
3 公衆浴場(一般公衆浴場、サウナ等)
2 指定した災害応急用井戸に対する簡易水質検査の実施
170
健 康 福 祉 局
■動物愛護管理(動物愛護センター)
動物取扱業の登録・施設監視
動物の販売、保管、貸出し等を業として行う場合は、
「動
物の愛護及び管理に関する法律」により登録が義務づけ
られています。そのための登録事務を行うほか、各区生
活衛生課と連携し、施設の監視を行っています。
特定動物の飼育許可及び指導
人に危害を加えるおそれの高いワニ、サル、ワニガメ
等の動物を飼育するための許可事務を行っています。ま
た、定期的に施設の監視を行い、危害防止を図っていま
す。
施設の貸し出し
センター内の視聴覚室兼研修室、飼育体験実習室等を
市民利用施設として貸し出しています。
動物の愛護及び管理に関する業務
動物愛護センターは、動物愛護の精神や適正飼育の啓発
を行い「人と動物が共に快適に暮らせる環境づくり」を推
進する拠点です。
そして、動物関係団体や市民ボランティア等との協働に
より運営を推進し、収容動物が可能な限り譲渡されること
を目指すとともに、市民の自主的活動を支援する交流の場
としています。
所在地 神奈川区菅田町 75 −4
TEL 471 − 2111、FAX 471 − 2133
狂犬病予防業務
飼い犬の登録・狂犬病予防注射を促進するため、次の
業務を行っています。
1 登録済の犬の飼い主に案内状を送付するほか、広
報よこはま、福祉保健センターからのお知らせ等で
市民の皆さんに広く呼びかけ、飼い主としての義務
の周知徹底を図っています。
2 毎年4月に市内各所に出張会場を設け、公益社団
法人横浜市獣医師会会員の協力により、登録・注射
を実施しています。
動物の愛護と適正飼育普及啓発事業
動物を苦しめたり、傷つけたり、虐待しないことはも
ちろんのこと、動物の習性等をよく理解し、適切に終生
飼育することが重要です。
近年、公園等での放し飼いやふん・臭気・鳴き声等に
対する苦情が多く寄せられています。そこで、ペット類
の不適切な飼育による苦情や危害を未然に防ぐため、各
区生活衛生課と連携し次のような事業を行っています。
■医療安全支援センター(医療安全課)
医療安全の推進のため、次のことを行っています。
1医療に関する患者 ・ 市民の皆さんからの相談に対応す
るため「医療安全相談窓口」を運営し、患者と医療機
関との信頼関係の構築を支援しています。
2医療安全に関しての市内医療従事者向け研修会及び市
民向け出前講座を開催し、普及・啓発を行っています。
3医療安全推進協議会を開催しています。
4医療安全に関する情報の収集及び医療安全メールマガジ
ン等を通じて情報の提供を行っています。
5市立病院等安全管理者会議を開催し、市内病院の安全管
理を推進しています。
■医療機関の許認可、指導(医療安全課)
1 動物の正しい飼い方の普及啓発
2 猫の不妊去勢手術の推進事業
医療機関(病院、診療所、助産所)や医療法人の許認
可事務等を行っています。
また、医療機関における医療安全の推進を支援するた
め、立入検査等を通じて指導及び啓発等を行っています。
■薬事施設の許可、指導(医療安全課)
18 区で行っている薬局、医薬品販売業及び毒物劇物
販売業等の許可等事務や、これら施設への監視指導を支
援・統括しています。
また、薬物乱用による青少年等の健康被害を未然に防
止するため、ポスター掲示・リーフレット配布及びホー
ムページを活用した普及啓発を行うとともに、関係団体
と連携して薬物乱用防止キャンペーンを実施していま
す。
啓発イベント(動物愛護フェスタよこはま 2013)
犬・猫の引取り・保護収容
「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づいて、飼
えなくなった犬・猫及び飼い主が判明しない犬・猫の引
取り、負傷動物の保護収容を実施しています。
犬・猫の返還・譲渡
迷子等で保護収容した犬・猫は飼い主への返還を進め、
返還できない犬・猫や飼い主から引き取った犬・猫は、
個人や動物愛護団体等に可能な限り譲渡しています。
■衛生研究所
衛生研究所は、日頃から保健所と緊密な連携のもとに、
衣・食・住の市民の皆さんの生活に密着した健康・安全・
安心に関する試験検査や調査研究等を通して健康危機管
理の一翼を担っています。
1 試験検査
○ 市内から違法な食品を排除するために保健所が収
去(採取)した食品の理化学的検査や微生物学的検
171
査(食品添加物、残留農薬、一般細菌、食中毒菌等)
○ 感染症法に基づき新型インフルエンザ、麻疹等の
流行状況を把握するために医療機関から送られてく
る検体の病原体検査
○ 市民の皆さんからの食品等の苦情に基づく原因究
明に関する検査、衛生害虫の鑑定
○ 感染症や食中毒あるいは有害化学物質による健康
危機の原因究明に関する検査
・健康被害の原因物質等の特定に関する検査
・感染経路や菌の由来等を調査する病原体の遺伝子
解析
2 調査研究
平常時の試験検査から派生する技術上の課題や、感
染症、食品衛生対策等に関わる行政課題あるいは政策
支援のための調査研究に取り組んでいます。
3 研修指導、情報の収集・解析・提供
感染症法に基づく地方感染症情報センターとして、
医療機関、市民、保健所、区福祉保健センター等に感
染症の発生・流行情報を提供しています。また、保健
所や各区が行う疫学的調査分析のサポートや、職員へ
の研修を行っています。
なお、
「衛生研究所ホームページ」により、感染症
や食品衛生・生活衛生などの情報を提供しています。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/
るなどの目的で、見舞金及び弔慰金の支給等を行ってい
ます。
1 横浜市災害見舞金
火災等の災害により住家に被害を受けた人や重傷を負った
人、自然災害により非住家に被害を受けた市内で事業を営む
人に見舞金を支給
2 横浜市災害弔慰金※
火災等の災害により死亡した人の遺族に弔慰金を支給
一定規模以上の大災害時には、「災害弔慰金の支給等
に関する条例」に基づき、弔慰金の支給等を行います。
1 災害弔慰金
地震等の災害により死亡した人の遺族に弔慰金を支給
2 災害障害見舞金の支給
精神又は身体に著しい障害を受けた人に見舞金を支給
3 災害援護資金の貸付け
災害により被害を受けた人に資金を貸付け
※ 条例に基づき支給された場合は、重複しての支給は行わ
れません。
また、「被災者生活再建支援法」に基づく、被災者生
活再建支援金の申請受付を行います。
■横浜市社会福祉センター(地域支援課)
所在地 中区桜木町1−1
TEL 201 − 2060
※衛生研究所では、研究所の金沢区富岡東への移転・再整備に向けた
市民の皆さんの福祉活動を支援するため、会議室、ホー
ル等の貸出し、ボランティアセンターの運営を行っていま
す。
取組を進めています(平成 26 年 8 月末しゅん工、12 月開所予定)。平
成 25 年度は新衛生研究所に係る建築工事・各種設備工事を進めるとと
もに、移転計画の策定等を実施しました。
■特別乗車券交付(障害福祉課)
その他の事業
市内在住の次の人に、市内を運行するバス(一部市外
区間を含む)、市営地下鉄、金沢シーサイドラインを無
料で利用できる特別乗車券を交付しています。
(年額 1,200 円 20 歳未満 600 円の利用者負担あり。
)
交付対象者(70 歳未満)
身体障害者(1から4級)、知的障害者(IQ75 以下)
、
精神障害者(1から3級)、原子爆弾被爆者、戦傷病者
■横浜市福祉調整委員会(相談調整課)
横浜市の福祉保健サービス利用者等からの苦情・相談
を受け、中立・公正な第三者機関として、所管課や事業
者等に対して調査・調整を行い、サービスの質の向上を
推進する活動を行っています。また、必要に応じて、市
長に対し、制度改善等の提言を行います。
■戦没者遺族等の援護(援護対策担当)
■社会福祉法人の設立認可、社会福祉法人・
施設の監査(監査課)
横浜市の戦没者は 21,000 余人で、毎年 11 月1日に戦
没者追悼式を実施しています。各区で戦没者叙位叙勲、
未伝達勲章及び未伝達位記の伝達、遺族等に対する年金、
弔慰金等の進達事務を行っています。
横浜市内で高齢者、障害者等に対する社会福祉事業を
行う社会福祉法人の設立認可を行っています。
横浜市の所管する社会福祉法人数は、242 法人で健康
福祉局所管は 148 法人です。
(平成 26 年 3 月 31 日現在)
また、介護保険収入、補助金、措置費などの公共性の
高い財源で運営している社会福祉法人・施設等に対して
指導監査等を実施し、適正な法人運営と円滑な事業経営
の確保を図っています。
■中国残留邦人等の帰国者の援護(援護対策担当)
横浜市内に居住している中国残留邦人等のうち、一定
の条件を満たす方に対し、生活・住宅・医療・介護等の
支援給付等を支給しています。
また中国残留邦人等の地域社会における定着自立を促
進するため、日本語教室や各種交流事業等への委託を実
施しています。
■災害見舞金・弔慰金(福祉保健課)
災害により被害を受けた市民の皆さんの生活を支援す
172
健 康 福 祉 局
参環境の向上及び墓参道の維持修繕等、サービス向上を
図っています。
また、平成 26 年度には、久保山墓地の使用者募集を
行います。
久保山墓地
■原爆被爆者援護(援護対策担当)
市内に居住している被爆者援護のため、被爆者団体へ
の補助を行っています。
所在地 西区元久保町 3 − 24
TEL・FAX 242 − 3201
■寿地区対策(援護対策担当)
三ツ沢墓地
横浜市寿生活館
2階は町内会館、3階は女性・児童対象施設、4階は
成人対象施設となっており、地域住民の利用施設として
開放しています。
寿福祉プラザ
ホームレス自立支援施設はまかぜ、健康福祉局直営部
分である寿地区対策担当(寿福祉プラザ相談室)及び支
援調整担当、中区所管事業(就労支援事業及び高齢者事
業)
、ホームレス就業支援相談室等の機能を一体化する
ことで寿地区・ホームレス対策を総合的に行います。
なお、寿地区対策担当では地域住民の生活各般の相談
に応じるほか、地域内関係機関等との協働による地域支
援事業や社会調査の実施、
広報啓発事業を行っています。
寿町総合労働福祉会館
「青空労働市場」
の解消と地区の社会環境の整備を図り、
労働者と住民の地域福祉の向上を目的として、昭和 49
年に、労働省(現厚生労働省)
、雇用促進事業団(後の独
立行政法人雇用・能力開発機構(平成 23 年 10 月 1 日廃
止)
)
、神奈川県及び横浜市の4者が共同して建設しまし
た。職業紹介施設、福祉施設、市営住宅が一つになった
総合施設です。
所在地 神奈川区三ツ沢上町 20 − 6
TEL・FAX 321 − 5430
日野公園墓地
所在地 港南区日野中央 1 − 13 − 1
TEL・FAX 842 − 0771
メモリアルグリーン
所在地 戸塚区俣野町 1367 − 1
TEL 858 − 3375 FAX 851 − 1444
根岸外国人墓地
所在地 中区仲尾台 7 − 1
TEL 622 − 6008
久保山霊堂
所在地 西区元久保町 1 − 1
TEL・FAX 231 − 7343
斎場
市営斎場としては、横浜市久保山斎場、横浜市南部斎
場、横浜市北部斎場及び横浜市戸塚斎場の 4 斎場があり、
休業の友引日には、輪番で一部斎場を開場しています。
横浜市久保山斎場
所在地 西区元久保町 3 − 1
TEL 231 − 3060 FAX 231 − 5027
横浜市南部斎場
所在地 金沢区みず木町 1
TEL 785 − 9411 FAX 785 − 9445
■困窮者等支援(援護対策担当)
横浜市北部斎場
所在地 緑区長津田町 5125 − 1
TEL 921 − 5700 FAX 921 − 5775
ホームレス自立支援事業
市内の都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故
なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者(ホーム
レス)等に対し、横浜市ホームレス自立支援施設はまか
ぜにおいて、原則 30 日以内、最大 1 年の間、生活相談
等や公共職業安定所の職業相談員による職業相談等を行
い、その自立を支援しています。
また、市内のホームレスの状況を把握し、自立に向け
た支援を行うため、全市域を対象とした巡回相談を実施
しています。
地域日常生活自立支援事業
市内の各福祉保健センターに生活の相談に来た方で、
生活保護までは至らないものの、様々な事由により生活
に困窮している方に対し、自立支援相談員による就労支
援を行います。
横浜市戸塚斎場
所在地 戸塚区鳥が丘 10 − 5
TEL 864 − 7001 FAX 881 − 0894
■墓地等の設置紛争の調整(相談調整課)
墓地等の設置に際し、当該周辺住民と事業者との間で、
設置に係る問題解決が困難な場合に、申し出に基づき行
政による紛争の調整や第三者機関による調停を行いま
す。
■墓地・霊堂、斎場の管理運営
(環境施設課)
墓地・霊堂
市営5墓地及び久保山霊堂の管理運営を行っていま
す。
久保山墓地、
三ツ沢墓地及び日野公園墓地については、
平成 20 年度より墳墓地使用者から管理料を徴収し、墓
173
環境創造局
かけがえのない環境を未来へ
環境創造局は、水・大気などの環境保全、緑・公園、下水道など環境に関わる幅広い分野を所管しています。
平成 26 年度も「市民、団体、企業との連携・協働により、よこはまの豊かな水・緑環境、安全・安心な生活環境を
創造し、次世代に伝えていきます」という基本目標を掲げ、
「かけがえのない環境を未来へ」伝えていくことを目指して
施策に取り組んでいきます。
■ 環境行政の基軸となる取組の推進
~ 環境行政の基軸として、「生物多様性の主流化」と「地球温暖化対策の推進」に取り組むとともに、あらゆる
施策にこの視点を取り入れます。そして、環境管理計画、ヨコハマbプラン、下水道事業中期経営計画など、
環境に関する諸計画の改定・策定を進めるとともに、環境未来都市計画を推進します。
■「横浜みどりアップ計画」の推進
~「横浜みどりアップ計画」(計画期間:平成 26-30 年度)の初年度として、森 ( 樹林地 ) を育む、農を感じる場
の創出、市民が実感できる緑の創出を3つの柱とし、目標に向けた取組を精力的に推進するとともに、あわ
せて効果的な広報を推進します。
■ 活力ある都市農業の展開
~ 持続できる都市農業の推進に向けて、時代の変化に応じた活力ある都市農業を展開します。また、
(仮称)横
浜都市農業推進プランの策定を進めます。
■ 市民生活の安全と安心のさらなる確保
~ 強じんな防災・減災都市の実現に向けて、地震防災戦略に基づく危機管理への取組をはじめ、公園・下水道
の整備や維持管理、生活環境の保全など、市民生活の安全と安心を確保する取組を着実に推進します。
■ 環境分野から横浜を活性化する取組の推進
~ 横浜経済に資する取組を進めるため、環境分野において「横浜市中小企業振興基本条例」の趣旨を踏まえた
市内企業の支援を実施します。また、市民や企業の皆様の環境への機運を高め、具体的な環境行動推進に向
け市民力が発揮されるよう一体的にプロモーションを展開します。
環境政策の総合的な企画調整
多様性基本法に基づく「生物多様性地域戦略」に該当す
る「ヨコハマbプラン(生物多様性横浜行動計画)
」を
平成 23 年4月に策定しました。この計画に基づき、生
物多様性に関する、普及啓発や情報の集積、場の保全・
活用の推進、横浜つながりの森構想に基づく取組などを
進めていくこととしています。
生物多様性でYES!
ヨコハマ・エコ・スクール(YES)の枠組みを活用
して、地域や学校などに生物多様性や環境全般を学ぶ機
会を提供するため、市職員や企業、NPOなどが講師と
なって出前講座を実施しています。
環境活動団体支援
横浜市内で自主的な環境活動を行う団体に対し、生物
多様性の保全・再生・創造を進める取組について事業費
を助成しています。
横浜環境活動賞の表彰
環境の保全や再生・創造に関し顕著な功績のあった、
団体、企業、児童、生徒・学生を表彰します。
■横浜市環境管理計画の推進(政策課)
「横浜市環境管理計画」は、環境施策を総合的かつ計
画的に推進するため、
「横浜市環境の保全及び創造に関
する基本条例」に基づき策定する計画です。平成 23 年
4月に、環境を取り巻く様々な状況の変化に対応した新
しい環境行政を推進するため、新たな「横浜市環境管理
計画」を策定しました。計画では、地球温暖化対策、豊
かな生物多様性の実現を重視し、市民生活、経済、まち
づくりなどあらゆる分野との連携により取組を推進しま
す。また、計画に掲げた施策・事業の進捗状況を、年次
報告書(横浜の環境)として公表しています。
■横浜みどりアップ計画の推進
(政策課、みどりアップ推進課)
横浜市水と緑の基本計画のリーディングプロジェクト
として「横浜みどりアップ計画」を位置づけ、緑の総量
と質の維持向上を図るため、重点的に取組を進めてきま
した。平成 26 年4月からは「横浜みどりアップ計画(計
画期間:平成 26-30 年度)
」がスタートし、
「市民ととも
に次世代につなぐ森を育む」
、
「市民が身近に農を感じる
場をつくる」
、
「市民が実感できる緑をつくる」という3
■ISO環境マネジメントシステムの推進
(政策課)
横浜市役所は、平成 15 年から ISO14001 規格に基づ
く環境マネジメントシステムを運用しています。平成
22 年 2 月に「横浜市役所環境行動宣言」を発表し、外
部審査機関の認証から自己適合宣言に変更し、市役所が
率先して環境行動を実践していくことを約束しました。
市役所職員一人ひとりが環境問題への意識を高く持
ち、市民・企業の皆さんのモデルとなる行動を実践して
いきます。
つの分野の取組と、
効果的な広報の展開を進めています。
■ヨコハマ b プラン(生物多様性横浜行動計画)
の推進(政策課)
横浜市における生物多様性の取組を進めるため、生物
174
環 境 創 造 局
産スタジアムを中心とする各種運動施設の整備を行うと
ともに、池やせせらぎも備えた本市最大の運動公園とし
て整備します。(面積 70.4 ヘクタール)
■環境プロモーション(政策課)
環境に対する社会的関心が高まるなか、戦略的なプロ
モーションを実践し、市民の皆さんの環境に対する意識
の向上や環境行動のきっかけづくりを行っていきます。
また、環境に関するさまざまな情報を広く発信することで、
市民の皆さんに楽しみながら実践できるエコライフスタイ
ルの定着に取組みます。
■大規模な公園の整備(公園緑地整備課)
新設事業
・横浜動物の森公園(旭・緑区:広域公園)、本牧山頂
公園(中区:総合公園)、たちばなの丘公園(保土ケ谷・
旭区:総合公園)、新治里山公園(緑区:総合公園)
再整備・改良事業
・野島公園(金沢区:総合公園)、本牧市民公園(中区:
総合公園)
・久良岐公園(港南区:総合公園)、富岡総合公園(金
沢区:総合公園)
横浜動物の森公園
緑の 10 大拠点の一つとして市北西部に位置する広域
公園です。動物園部分では、平成 27 年春の全面開園を
目指し、アフリカサバンナゾーンを整備します。
(面積
103.3 ヘクタール)
新治里山公園
緑の 10 大拠点の一つである「三保・新治地区」に位
置する公園です。地域に残された豊かな緑を生かした公
園として整備します。
■国際貢献事業と海外水ビジネス展開
(下水道事業推進課)
横浜市では、経済成長に伴う産業型の公害や、自動車
の交通公害、近隣騒音そして生活排水による河川の汚染
などの都市生活型の公害に対し対応してきた経験、並び
に、これまで蓄積してきた下水処理・汚泥処理技術をは
じめとする環境全般に関する技術・ノウハウ等を新興国
等に対して提供するなど、技術協力・交流を行っていま
す。
平成 25 年度は JICA(独立行政法人 国際協力機構)等
を通じ、ベトナムやインドネシア等の国から合計 367 名
の海外研修生の受入を実施しました。
また、平成 23 年 11 月に「横浜水ビジネス協議会」を
設立し、新興国等における水環境に関する問題解決や市
内企業等による海外への水ビジネス展開支援等の国際貢
献や市内経済の活性化に向けた取組を公民連携で行って
います。
■都心部公園の魅力アップ(公園緑地整備課)
再整備・改良事業
・野毛山公園(西区:総合公園)、グランモール公園(西
区:近隣公園)
身近な水・緑の創造
■身近な公園の整備、再整備・改良(公園緑
地整備課、公園緑地事務所、区土木事務所)
■特色ある公園整備等(公園緑地整備課)
身近な公園の新設を行い、また既存公園の再整備・施
設改良を行っています。
新設事業
・街 区公 園:氷取沢小学校跡地公園、
(仮称)大平町公園、
浦島丘公園(拡張)ほか
・近隣公園:三王山公園(拡張)
、太尾南公園(拡張)、
四季美台ふれあい公園、星川中央公園、
(仮称)細谷
戸南公園ほか
再整備・改良事業
・菅田いでど公園(神奈川区:地区公園)
、鴨志田公園(青
葉区:地区公園)
、大場かやのき公園(青葉区:近隣公
園)
、公園施設改良事業等
新設事業
・ 小菅ケ谷北公園(栄区:風致公園)、俣野別邸庭園(戸
塚区:風致公園)、(仮称)本牧十二天緑地(中区:都
市緑地)、東久保町緑地(西区:都市緑地)、貨物線の
森緑道(鶴見区・神奈川区:緑道)、(仮称)金沢八景
西公園
再整備・改良事業
・本牧臨海公園(中区:風致公園)
小菅ケ谷北公園
既存の樹林や湧水を活かし、豊かな自然と親しめる風
致公園として整備します。(面積 12.7 ヘクタール)
■スポーツのできる公園の整備等
(公園緑地整備課)
■土地利用転換に対応した大規模な公園整備
(公園緑地整備課)
新設事業
・新横浜公園(港北区:運動公園)
、谷本公園(青葉区:
地区公園)
再整備事業
・金井公園(栄区:地区公園)
新横浜公園
本市のスポーツ・レクリエーションの拠点として、日
(仮称)鶴見花月園公園 (鶴見:地区公園)
・花月園競輪場跡地について、UR 都市機構が施行する
防災公園街区整備事業により、計画的な市街地整備と
あわせて防災機能を有する都市公園を整備します。
(仮称)舞岡町公園 (戸塚:風致公園)
・戸塚区舞岡町、吉田町一帯の農地、樹林地について、
175
市民の森一覧
緑を保全しながら、レクリエーション施設や農園等を
備えた公園として整備します。
(仮称)小柴貯油施設跡地公園 (金沢区:広域公園) ・米軍から返還された小柴貯油施設跡地について、現況
の地形や自然環境を保全しながら、様々な活動ができ
る広場や、環境保全等に関する活動や体験ができる施
設等を整備します。
平成 26年 4 月1 日現在(面積:ha)
地 区 名
場 所
飯 島
栄区飯島町
5.7
上 郷
栄区上郷町
4.8
下 永 谷
港南区下永谷 他
三 保
緑区三保町
39.5
釜 谷
金沢区釜利谷町
10.2
磯子区峰町
12.4
鶴見区獅子ケ谷二丁目他
18.6
瀬谷区瀬谷町、東野台
19.0
氷 取 沢
磯子区氷取沢町
60.8
小 机 城 址
港北区小机町
利 峯
■緑地整備事業
(公園緑地整備課、公園緑地事務所)
獅 子
ケ 谷
瀬 市民の森、ふれあいの樹林の施設整備・改良及び市有
緑地等における斜面地の防災工事を行っています。
瀬 谷
上
称 名 寺
■都市公園の管理(公園緑地管理課、公園緑
地維持課、公園緑地事務所、区土木事務所)
■緑の保全
(緑地保全推進課、みどりアップ推進課)
野
神
金沢区金沢町、谷津町
10.7
豊 顕 寺
神奈川区三ツ沢西町
2.3
まさかりが淵
戸塚区汲沢町
6.5
ウイトリッヒの森
戸塚区俣野町
3.2
矢 指
旭区矢指町
5.1
綱 島
港北区綱島台
追 分
旭区矢指町
6.1
32.7
南 本 宿
旭区南本宿町
荒 井 沢
栄区公田町
9.6
治
緑区新治町
67.2
寺家ふるさとの森
青葉区寺家町
12.4
舞岡ふるさとの森
戸塚区舞岡町
19.5
関
金沢区釜利谷西二丁目他
2.2
緑区鴨居町
2.0
ケ
谷
岡
中
6.3
郷
鶴見区駒岡三丁目
金 沢
金沢区釜利谷町
深
谷
戸塚区深谷町
3.1
中 田 宮 ノ 台
泉区中田北三丁目
1.3
今
宿
旭区今宿町
2.9
和
都筑区川和町
4.0
谷
栄区鍛冶ケ谷二丁目
2.9
(仮称)新橋
泉区新橋町
3.3
(仮称)長津田
緑区長津田町
3.0
(仮称)恩田
青葉区恩田町
4.7
(仮称)池辺
都筑区池辺町
3.1
(仮称)朝比奈北
金沢区朝比奈町
( 仮 称 ) 柏
旭区柏町
(仮称)名瀬・上矢部
戸塚区名瀬町・上矢部町
(仮称)今井・境木
保土ケ谷区今井町
駒
川
鍛
身近な小規模樹林地を、市民と行政との協働により保
全するため「よこはま協働の森基金」を創設し、市民の
皆さんが自主的に集めた資金と、基金からの拠出金とを
あわせて、300 〜 1,000 平方メートル程度で一団のまと
まりのある樹林地を取得する「よこはま協働の森基金事
業」を、平成 17 年度から開始しました。
この事業は、樹林地の保全を希望する市民の皆さんの
発意が前提であること、発意した市民の皆さんが募金活
動等によって取得費の1割以上(上限額 500 万円)を集
めること、発意した市民の皆さんに取得後の樹林地の日
常的な管理を行っていただくことなどが特徴です。
なお、取得する樹林地は、審査委員会の審査をもとに
48.0
5.3
鴨 居 原
■よこはま協働の森基金事業
(みどりアップ推進課、緑地保全推進課)
4.6
栄区上郷町
港北区師岡町、樽町
新 市民の森
民有の樹林を「市民の森」として所有者と市民の森契
約を結び保存するとともに、現況を活かしながら園路・
広場等の最小限の整備を行い、市民の皆さんに憩いの場
として提供しています。
所有者には、土地の固定資産税及び都市計画税が減免
されるほか、奨励金を交付しています。
管理は地元の「市民の森愛護会」に委託等しています。
指定面積は、約 501 ヘクタール(41 か所)です。
ふれあいの樹林
所有者と賃貸借契約を結び、市街地の樹林を保全しな
がら地域のふれあいの場として、市民の皆さんによる管
理を進めています。
指定面積は、19.6 ヘクタール(14 か所)です。
6.1
社
熊
身近な街区公園や近隣、地区、運動公園など計 2,638
か所
(約 1,668 ヘクタール)
の都市公園を管理しています。
街区公園などの美化活動は、
「公園愛護会」など市民
の皆さんの参加をいただいています。
面 積
冶
ケ
41
1.1
24.8
10.8
1.9
11.3
2.1
約 501
決定します。
さらに、基金自体への寄附をより広く募るため「協働
パートナー制度」を実施し、制度の PR とともに店舗等
への募金箱の設置や、提携した飲料自動販売機の売上げ
の中から寄附をいただく、といった事業者との協働を進
めています。
176
環 境 創 造 局
樹林地取得状況
年 度
所 在 地
面 積
17
金沢区六浦五丁目、東朝比奈一丁目
2,303.54m2
3 「きれいな海づくり」事業
これまでに山下公園前海域等で行ってきた部分浄化実
験の結果、横浜港の水質をより向上させるためには、海
域生物の浄化能力を活用した海づくりが重要であること
が分かりました。
末広地区は、北部下水道センターの護岸前面を活用し、
生物の付着状況や維持管理方法等を検証するための人工
干潟を試験的に設置しました。 山下地区は、山下公園前の海域において各種調査(海
域の水質、流況等)により海域の特性を捉える基礎デー
タの収集を行い、民間企業との共同研究による生物の生
息環境の改善効果を検証する研究を開始しました。平成
26 年度は水質や生物生息状況の定期的なモニタリング
調査を継続し、生物生息環境の改善による水質浄化能力
の評価方法を検討します。また、引き続き世界トライア
スロン大会等に出展し、横浜の海への関心・環境意識の
普及啓発に取り組みます。
野島地区は、市民団体と海岸・干潟の維持保全管理を
検討するための意見交換会を行い、協働で啓発イベント
を開催しました。また、過去の野島海岸を撮影した航空
写真から砂浜面積の変化を調査し、平成 26 年度は干潟
の調査に取り組みます。
■漁港区域の水辺の管理(農地保全課)
横浜市の南側にある2か所の漁港(柴、金沢)の区域
について、良好な水域環境の保全を図るため、海上清掃
を実施しているほか、違法係留の船舶などに対する指導
を行っています。
■生物多様性に関する研究(環境科学研究所)
1 生物生息状況モニタリング調査
(1)水域生物相調査
昭和 48 年以来ほぼ3年ごとに市内の川や海に生息
する生物を調査し、生物指標を用いて水質評価を行っ
ています。平成 25 年度は春・夏季に海域の調査を行い、
河口・海岸域7地点、内湾3地点において生物の生息
状況を調べました。平成 24 年度に行った秋・冬季調
査と合わせて、河口・海岸域では、海草・海藻類 61 種、
海岸動物 307 種、魚類 64 種が確認され、内湾では、
魚類 55 種、底生動物 94 種、プランクトン 130 種が確
認されました。平成 26 年度は冬季に、河川で生物調
査を実施します。
また、生物指標を使って水質を評価すると、鶴見川
河口以外の地点は「きれい」の評価でした。前回調査
に比べると「きれい」の評価が増えており、横浜の海
は回復の兆しが見えています。
(2)
沿岸域の水環境保全・再生に関する調査
横浜港や沿岸域の水環境改善に向けた調査研究を行
っています。平成 25 年度は、金沢木材港及び富岡川
河口周辺の水質・底質等を調査し、底生生物の生息環
境について検討しました。
(3)
市民協働生き物調査の推進(陸域生物調査)
平成 25 年度は、獅子ケ谷市民の森、新横浜公園、
新治市民の森の3地域で植物、哺乳類、鳥類、爬虫類、
両生類、昆虫類の調査を実施し、植物 642 種、動物
763 種、合計 1,405 種の生物を確認しました。環境変
化や地域特性による生物の違いについて、解析・検討、
情報提供を行いました。平成 26 年度は、野毛山公園、
陣ケ下渓谷公園、こども自然公園の3地域で同様な調
査を行います。
また、市立小学校 343 校に対し、小学生生き物アン
ケート調査を実施しました。150 校、約 11,000 名の児
童に参加いただき、リスやカブトムシなどについて、
市内広域の生息状況を把握することができました。平
成 26 年度は、調査対象とする生き物を替えて調査を
実施しています。
2 多自然型水・緑整備事業の環境への効果に関する研究
多自然川づくり、雨水調整池整備事業などにより整備さ
れた生物生息環境を調査し、事業効果や管理手法を検討す
る研究を進めています。帷子川ではアユを対象に遡上産卵
状況の調査を行い、産卵場に適した河川環境について検討
を行っています。
■高度処理の推進(下水道施設整備課、下水道
設備課)
下水処理水放流先の水質環境基準の達成や、海域での
赤潮の一因となる富栄養化を防止するため、通常の標準
活性汚泥法では十分除去できない窒素、りんの除去率の
高い高度処理を推進しています。平成 25 年度は、北部
第二、金沢水再生センターにおいて、既存施設の改造に
よる高度処理化を進めるとともに、都筑水再生センター
において、新規高度処理系列の供用を開始しました。
■合流式下水道の改善(下水道施設整備課、
下水道設備課、管路整備課)
合流式下水道区域(市域面積の約1/4)では、大雨
時に下水管から汚濁した雨水の一部が雨水吐より河川な
どに流出されます。公共用水域の水質保全を図るため、
河川などへの流出回数を減らす雨水吐の改良や降雨初期
の汚濁雨水を貯留し晴天時に処理する雨水滞水池の整備
を進めています。
177
持続できる都市農業の推進
■農業生産の基盤となる農地の利用促進
( 農地保全課 )
■農業経営の安定化・効率化に向けた農業振
興 ( 農業振興課・農地保全課 )
1 農地の貸し借りの促進
市内の農業生産の基盤となる農地の有効利用を図るた
め、規模拡大を希望する農家や、新規参入者・法人等に
積極的に農地の貸し借りを進めます。
1 市内産農畜産物の生産振興
(1)積極的に経営改善に取り組む農家への営農支援
地域農業の中心的な担い手である認定農業者の機械・
設備の導入に対する支援を行います。
(2)環境への負荷を軽減した農業の取組の奨励・推進
環境への負荷を軽減した農業の取組を奨励し、周辺環
境に配慮した都市農業を進め、持続できる都市農業を推
進します。
2 まとまりのある農地等の保全
各種農地制度の適切な運用により、農業生産の基盤と
なる農地の保全を図ります。
生産緑地地区 1,800 か所:315.9 ヘクタール
農用地区域面積:1,032.6 ヘクタール
防災協力農地登録面積:279.3 ヘクタール
2 都市農業の拠点づくり支援
(1)農業専用地区の推進
市内のまとまりのある農地について、都市農業の拠点
として農業専用地区に指定し基盤整備を中心とした農業
振興策を検討します。
農業専用地区:27 地区:1,048.5 ヘクタール
■時代の変化に応じた新たな施策
( 農業振興課・農地保全課 )
1 農業を活性化させる新たな取組
多様な農畜産物の生産が行われている強みを生かしな
がら、6 次産業化等による付加価値を高める取組や先進
的な栽培技術の導入などの時代の変化に応じた新たな施
策を展開します。また、公共事業や土地利用転換等によ
る集団農地の分断や農家の高齢化に伴う労働力不足や農
業生産基盤の老朽化など、農業を行う環境の変化に対し
て地域の特性に応じた農業振興策を実施します。
3 生産基盤の整備と支援
(1)農業生産基盤・設備の整備・改修
都市と調和した良好な環境の創出を図るため、ほ場整
備、かんがい・排水整備、農道整備等の農業生産基盤の
整備を支援していきます。
■横浜の農業を支える多様な担い手に対する支
援 ( 農業振興課・農地保全課・環境活動支援
センター )
1 農業の担い手の育成・支援
(1)横浜型担い手
意欲的に農業に取り組む担い手を横浜型担い手として
認定し、それぞれの担い手のニーズに応じた育成・支援
を行います。
認定農業者認定数:253 人
ゆめ・ファーマー認定数:100 人
環境保全型農業推進者認定数:334 人
(2)新規参入
横浜の農を支える新たな担い手として、農業後継者を
はじめとして、農外からの新規参入や法人参入を推進し
ます。
(3)横浜チャレンジファーマー支援事業
農業以外から職業として新規就農を目指す市民の皆さん
を応援するため、研修を実施し「横浜チャレンジファーマー」
として認定、農地のあっせん等の支援を行います。
栽培収穫体験ファーム
2 農業経営の安定対策
農業経営の安定化を図るため、長期・短期の各種制度
資金への利子補給や原資の貸し付けを行います。また、
野菜価格安定事業に参加する生産者に対し支援を行い、
市内産野菜の計画生産・出荷を促進します。
178
環 境 創 造 局
市民が身近に農を感じる場をつくる
さらに地産地消に関わる情報の発信など、市民が地産地
消を身近に感じるための取組を推進します。
直売所等の支援:4 件
横浜ブランド農産物の PR:野菜 26 品目、果樹 4 品目
■農に親しむ取組の推進
( 農業振興課・農地保全課 )
1 良好な農景観の保全
農景観を次世代に継承するため、横浜に残る貴重な水
田景観を保全する取組や、意欲ある農家・NPO 法人な
どにより農地を保全する取組を支援します。
水田保全奨励事業:118.8 ヘクタール
集団的農地の維持管理奨励事業:676.3 ヘクタール
2 農とふれあう場づくり
食と農への関心や、農とのふれあいを求める市民の声
の高まりに応えるため、様々な市民ニーズに合わせた農
園の開設など市民が農とふれあう機会を提供します。
様々な市民ニーズに合わせた農園の開設:
5.3 ヘクタール
横浜ふるさと村、恵みの里での農体験教室等:70 回
地産地消月間の実施
はまふぅどナビの発行
2 市民や企業と連携した地産地消の展開
地産地消に関わる人材の育成やネットワークの強化を
図るとともに、農と市民・企業等が連携する取組を推進
します。
(直売ネットワーク、地産地消サポート店登録、はまふ
ぅどコンシェルジュ講座、市民や企業との連携等)
■地産地消の推進 ( 農業振興課 )
1 身近に感じる地産地消の推進
地域でとれた農産物などを販売する直売所の整備等の
支援をしたり、市内で生産される苗木や花苗を配布した
りするなど、地産地消の取組を拡大します。
様々な市民ニーズに合わせた農園の開設
農園の開設面積(累計)の推移
面積(ha)
60
H25 年度累計実績
特区農園
21.7ha
収穫体験農園
19.5ha
栽培収穫体験ファーム
10.6ha
50
40
3.5ha
30
環境学習農園
1.0ha
20
いきいき健康農園
0.8ha
10
農園付公園
0.4ha
0
57.5ha
年
合計
179
平25
平24
平23
平22
平21
平20
平19
平18
平17
平16
平15
平14
平13
平12
平11
平10
平9
平8
平7
平6
市民耕作園
生活環境の保全
PM2.5 及び光化学オキシダントの原因物質の 1 つであ
る揮発性有機化合物(VOC)については、VOC を排出
する工場・事業場に対して排出実態調査や立入・指導等
を実施し、排出規制基準の遵守について指導するほか、
自主的取組の支援を行っています。
■環境法令等に基づく規制指導(環境管理課)
公害規制各法及び横浜市生活環境の保全等に関する条
例等に基づき立入調査を行うなど、市内工場等の規制指
導を行っています。
平成 25 年度末現在の対象工場・事業場数は大気汚染
防止法が 1,382、水質汚濁防止法が 1,662、騒音規制法が
3,421、振動規制法が 1,873、横浜市生活環境の保全等に
関する条例が 4,830 となっています。これらの法令等の
対象になっている事業所の申請や届出に関する情報は
「環境情報管理システム」で管理しています。
■市民からの相談・苦情対応(大気・音環境課、
水・土壌環境課、交通環境対策課)
平成 25 年度の公害苦情は 1,201 件で、24 年度に比べ
18 件増加しました。また、公害苦情として受付した件
数とは別に、日常生活に伴う騒音や悪臭、その他公害全
般に関することなどについて、電話やメール等で寄せら
れた相談件数が 931 件ありました。公害苦情相談件数は、
ここ 5 年間横ばいで推移しています。
■大気汚染・水質汚濁等の環境監視(環境管
理課監視センター)
■環境影響評価(環境アセスメント)制度
(環境影響評価課)
市内の大気汚染・水質汚濁の状況(大気 28 地点、水
質 4 地点)や、大規模発生源(大気 30 工場、水質 29 工
場)から排出される汚染物質の状況を常時監視するとと
もに、光化学スモッグ注意報発令や PM2.5 の高濃渡予
報がだされた時等には、関係機関と連絡体制をとってい
ます。また、環境中の放射線、PM2.5、ダイオキシン類、
有害大気汚染物質、河川・海域・地下水の水質や道路交
通騒音、鉄道騒音等の測定を行っています。
良好な都市環境を確保するため、昭和 55 年から環境
影響評価制度を実施し、平成 11 年6月 12 日からは「横
浜市環境影響評価条例」に基づいて同制度を運用してい
ます。
この条例では、開発事業等の計画の確定にあたり、そ
の事業が環境に及ぼす影響について事前に調査、予測及
び評価を行い、さらにその結果を公表して市民の皆さん
の意見を求めるなどの手続を定めています。
平成 25 年度に条例に基づく手続を行った事業は、次
の7件です。
1 シンシア横浜R・Cセンター建設事業
2 (仮称)上郷開発事業
3 相鉄・JR直通線
4 (仮称)JFE環境㈱横浜エコクリーン建設事業
5 鶴見川多目的遊水地土壌無害化処理事業
6 (仮称)横浜駅西口駅ビル計画
7 (仮称)みなとみらい 21 中央地区 37 街区Ⅱ期棟計画
■固定発生源に対する大気汚染対策
(大気・音環境課)
「大気汚染防止法」
、
「横浜市生活環境の保全等に関す
る条例」等により工場・事業場など固定発生源に対する
大気汚染対策を推進しています。
近年、大気環境は以前に比べて改善されており、二酸
化硫黄、二酸化窒素や浮遊粒子状物質については環境基
準を達成しましたが、微小粒子状物質(PM2.5)及び光
化学オキシダントについては、環境基準が達成されない
状況にあります。
区別公害苦情発生件数
年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度
25 年度
全 市
全 市
全 市
全 市
全 市
鶴 見
神 奈 川
西
中
南
港 南
保土 ケ 谷
旭
磯 子
金 沢
港 北
緑
青 葉
都 筑
戸 塚
栄
泉
瀬 谷
大気汚染
284
291
276
256
254
16
16
4
11
10
16
8
24
9
15
29
15
15
16
27
4
11
8
悪
臭
308
277
296
257
250
16
11
4
9
11
17
9
23
8
13
29
13
18
20
23
5
14
7
騒
音
465
401
402
432
449
35
42
20
37
34
15
29
30
12
13
44
17
29
30
25
14
13
10
振
動
122
108
130
130
150
15
18
1
8
12
3
11
16
6
3
21
1
10
7
8
4
4
2
水質汚濁
138
117
86
102
92
4
8
0
1
0
3
1
12
2
8
2
1
11
3
16
6
12
2
地盤沈下
0
0
0
1
1
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
土壌汚染
2
1
2
4
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
そ の 他
2
3
3
1
4
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
0
1
1
0
0
0
0
数 1321 1198 1195 1183 1201
87
95
29
67
67
54
58
105
37
53
126
47
84
77
99
33
54
29
種別
総
180
環 境 創 造 局
平成 25 年度に環境影響評価法に基づく手続を行った
事業は、次の4件です。
1 扇島パワーステーション
2 高速横浜環状北西線
3 相鉄・東急直通線
4 中央新幹線(東京都・名古屋市間)
さらに、九都県市指定低公害車等への早期代替を行う
民間事業者や、電気自動車等を導入する市民等へ補助を
行いました。
また、燃料電池自動車を使用して、低公害車の啓発事
業を行いました。
(1)天然ガストラック等を導入する事業者に対する補助
■土壌汚染対策(水・土壌環境課)
「土壌汚染対策法」
、
「横浜市生活環境の保全等に関す
る条例」に基づき、有害物質を使用している工場等の廃
止時や、
一定規模以上の土地の形質変更の機会をとらえ、
土壌調査や汚染土壌の対策等について指導しています。
年度
14 ~ 21
台数
439
22
23
18
24
6
25
5
3
累計
471
(2)九都県市指定低公害車等への早期代替を行う事業者
に対する補助
■ 水質汚濁防止対策(水・土壌環境課)
公共用水域の水質を保全するため、
「水質汚濁防止法」
「横浜市生活環境の保全等に関する条例」
「ダイオキシン
類対策特別措置法」により、公共用水域に汚水を排出す
る工場・事業場から届出等を受け、排水基準の遵守状態
を監視、指導するとともに、東京湾に排出する特定事業
場に対しCOD等の総量規制を行っています。
ゴルフ場の農薬排出については、
「農薬の使用に係る
環境保全協定」により指導を行っています。
また、下水道施設の保護と水再生センターの放流先の公
共用水域の水質保全のため、公共下水道に接続する工場・
事業場に対して、
「下水道法」
「横浜市下水道条例」に基づ
き、施設設置等に関わる届出等を受けるとともに、定期的
に立入調査を行い、排水の監視・指導を行っています。
年度
15 ~ 21
台数
1,282
22
51
23
24
25
105
110
累計
24 1,572
(3)運輸部門における CO2 削減事業における補助事業
21
年度
気自動車等
電
導入補助台数
22
23
24
25
累計
30 104 358 407 316 1,215
電設備設置補助
充
基数
7
48
45
14
8
122
(4)燃料電池自動車による啓発事業
■地盤沈下防止対策(水・土壌環境課)
25 年度
イベント出展回数
10 回
環境出前講座実施回数
1回
■ディーゼル自動車の運行規制(交通環境対
策課)
「横浜市生活環境の保全等に関する条例」及び「工業
用水法」に基づき、地下水採取の規制を行うほか、一定
規模以上の掘削作業を行う事業者に対して指導を行って
います。
また、
横浜市内の地盤沈下の状況を面的に把握するため、
市域の沖積低地を対象に精密水準測量を行っています。
横浜市を含む首都圏域では、NO2(二酸化窒素)やS
PM(浮遊粒子状物質)の濃度及び環境基準適合率が改
善されてきているとはいえ、これらの大気汚染にディー
ゼル車の排出ガスが大きく影響し、健康被害も懸念され
ています。
そのため、神奈川県は平成 14 年 10 月に「神奈川県生
活環境の保全等に関する条例」を改正し、平成 15 年 10
月から排出基準に不適合なディーゼル車の県内での運行
を禁止しています。
横浜市では、ディーゼル車の運行規制に係る事務の移
譲を神奈川県から受けて、路上やディーゼル車が集まる
工事現場、商業ビルの荷捌き場などの拠点、事業所での
検査や指導を行っています。
平成 25 年度実績 ディーゼル車運行規制検査・指導
8件
■野生鳥獣対策事業(動物園課)
「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」( 鳥獣保
護法 ) に基づく捕獲許可や飼養登録に関わる事務と、有
害鳥獣対策を行っています。有害鳥獣対策は、家屋侵入
等の生活被害を与えているアライグマ、ハクビシン、タ
イワンリスと、繁殖期に威嚇行動をするカラスに対する
対策を行っています。カラスの対策は、巣の除去費用の
一部補助と巣立ちビナの緊急回収を実施しています。
■低公害車の普及及び啓発(交通環境対策課)
横浜市内の自動車保有台数は、平成 25 年度末で約
144 万台です。
本市では、低公害車の普及促進を図るため、市営バス
やごみ収集車などにハイブリッド車等を導入しています。
181
■石綿対策(大気・音環境課・環境管理課)
■排水設備指定工事店制度(管路保全課)
建物の解体工事等に伴う石綿飛散防止の更なる強化を
目的に「大気汚染防止法」が改正され、法との整合性を
図るため平成26年6月に「横浜市生活環境の保全等に
関する条例」の一部改正を行いました。
横浜市が所有する公共施設の対策等については、関連
部署が連携して推進していきます。
排水設備は、宅地の下水を公共下水道に排除するため
の大切な設備です。この設備が法令などの基準に基づき
正しく設置されなければ、公共下水道の維持管理に支障
をきたすばかりでなく、設置者である市民の皆さんに迷
惑がかかります。
この制度は、排水設備の設計・施工に関する十分な知
識と能力をもった工事店を市長が指定し、この指定を受
けた工事店でなければ市内の排水設備工事を行うことが
できないとしている制度です。
■有害化学物質対策(環境管理課)
「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の
改善の促進に関する法律」に基づき、
化学物質の排出量・
移動量の届出を受け付けています。平成 25 年度は 438
事業所から届出がありました。
化学物質による環境リスクを低減していくためには、
市民の皆さん、事業者及び行政が、情報を共有し、対話
を行っていくことが重要です。そのための取組として、
市民の皆さんや事業者を対象としたセミナーの開催やイ
ベントへの出展等をしています。
安全な都市づくり
■下水道管きょの維持管理(管路保全課、
区土木事務所)
下水道管きょは、各家庭や事業所から排出される汚水
や雨水をポンプ場や水再生センターなどへ導く役割をし
ています。市内の管きょの総延長は、約 11,805 キロメ
ートルにも達しています。これらの膨大な施設を良好な
状態に保つため、計画的な調査・点検に基づき年間約
1,800 キロメートルの清掃を実施しているほか、修繕・
改良工事による管きょの維持管理を行っています。
また、
管きょの埋設状況(位置・太さ・深さ等)を記載した下
水道台帳を作成し、維持管理や市民の皆さんへの閲覧に
利用しています。
なお、インターネットを通じた情報提供も行っています。
■地盤環境の研究(環境科学研究所)
環境保全や災害対策等に役立てるため、横浜市内の地
質や地盤構造、地下水位等に関する調査研究を行ってい
ます。平成 26 年度も引き続き地盤沈下観測所及び観測
井において、地盤沈下量及び地下水位の観測を行ってい
ます。
■水洗化未整備地域の解消(管路整備課)
■下水道管きょの更新(管路整備課)
平成 25 年度末の下水道普及率は、99.8 パーセントに
なりましたが、まだ、約 2,800 世帯の方々が公共下水道
を利用できない状況にあります。このため、引き続き、
関連局等と積極的に調整を図りながら、公図混乱地区や
他事業関連地域等において、地元の市民の皆さんと協力
して整備を進めてまいります。
市内臨海部を中心として、おおむね昭和 20 年以前に
下水管きょを整備した区域が 1,910 ヘクタールあります。
当該区域における下水管きょは標準的耐用年数 50 年
を経過してきていることから、老朽化により機能が低下
するとともに、道路陥没や臭気が発生しています。この
ため、当該区域を第 1 期更新区域として位置付け、平成
13 年度から老朽管の更新事業(再整備)を進めています。
第 1 期更新区域の管きょは初期に整備された合流式下水
道であり、老朽管対策と併せて、浸水対策、合流式下水
道の改善及び耐震化対策など総合的に下水道の再整備を
進めています。
■水洗化普及促進事業(管路保全課)
横浜市では、次のような制度や施策を設け、未接続世
帯の解消を図っています。
1 経済的な負担軽減や私道へ公共下水道等を敷設す
るための助成策
(1)
「水洗便所設備資金助成・貸付金制度」と、併
用する「宅地内排水ポンプ施設設置工事貸付制
度」
(2)私道対策受託下水道工事制度
(3)共同排水設備受託工事制度
(4)取付管接続受託下水道工事制度
2 水洗化普及促進の相談や指導のための対策
(1)
「水洗化普及相談員」の設置
(2)
「水洗化紛争仲介委員会」の設置
再整備進捗状況(第 1 期更新区域)
更新率(%)
H21
H22
H23
H24
H25
62
69
72
85
93
鶴見、西、中、南、磯子区等の第1期更新区域において下水管きょの再
整備実施
182
環 境 創 造 局
■下水道施設の更新(下水道施設整備課、下
水道設備課、下水道建設事務所)
■雨水浸透の促進 ( 下水道事業調整課、管路
保全課、政策課 )
水再生センター・ポンプ場の老朽化等による機能停止
を未然に防止するため、長寿命化計画に基づき施設・設
備の更新を計画的に進めています。平成 25 年度は、北
部第一、中部水再生センター等の防食・覆蓋の更新を図
るとともに、港北水再生センターの発電設備、金沢水再
生センターの高圧配電設備の更新を進めました。また、
ポンプ場では、江ケ崎ポンプ場の沈砂池設備、磯子ポン
プ場の雨水ポンプ設備の更新を進めました。
雨水浸透ますは、屋根や道路に降った雨を集めて、地
面にしみ込ませる施設で、地盤に透水性があり、地下水
位が低いなどの条件が整った地域において、個人の住宅
等への設置を促進しています。
雨水浸透ますの設置を促進することにより、計画降雨
量を超えたゲリラ豪雨などの都市型水害や、地下水のか
ん養、河川水量の回復などへの効果が期待されています。
雨水浸透ますを設置する住宅等に対して助成金を交付
しています。
また、モデル事業として開始した雨水貯留タンクの設
置等に対して助成する「エコ庭事業」を 25 年度から本
格的に実施しています。
■下水道による浸水対策(下水道事業調整課)
安全な市民生活と都市機能を確保するために、都心
部や過去に浸水被害が多発している地域を重点に下水道
管や雨水貯留施設を整備するなどの浸水対策を進めてい
ます。
市域全体を対象に1時間あたり 50 ㎜の降雨に対応す
る雨水排水施設の整備を進め、平成 25 年度末の整備率
は 65.7%となりました。さらに横浜駅や新横浜駅周辺な
どの人口が集中し、かつ地盤の低い地域では、1時間あ
たり 60 ㎜の降雨に対応する整備を進め、平成 25 年度
末の整備率は 60.7%となりました。
雨水排水施設の整備にあたっては、公園を活用した雨
水貯留・浸透施設の設置や水路改良などの既存施設の活
用を図るなど、総合的な浸水対策を進めています。
特定都市河川に指定された河川の流域では、河川管理
者と下水道管理者が共同で作成する流域水害対策計画に
沿って、一体となって浸水被害の防止に取り組みます。
従来の下水道管きょ等の整備に加えて、ソフト対策と
して、平成 25 年度末に南部方面 9 区についてのハザー
ドマップを公表しました。
(北部 9 区は平成 26 年度末公
表予定)
■下水道システムの耐震強化(下水道事業調
整課、管路保全課)
震災時においても下水道の使用を可能にし、都市の衛
生環境を維持するために、水再生センター等の下水道施
設の耐震化を図ります。地震時に地盤の液状化の恐れが
ある地域においては、地域防災拠点から水再生センター
までの下水道管の耐震化を進めます。
また、下水汚泥の処理施設の耐震強化を図るため、送
泥管のネットワーク化や2条化を進めます。
そのほか、地盤の液状化が予想される場所にある、地域
防災拠点に仮設トイレ用排水設備を順次整備します。
■水再生センター等のリスク管理手法の構築
(下水道施設管理課)
水再生センター等の大雨時の災害対応と地震対応の見
直し及び訓練を行いました。
・一斉点検実施(大雨に備えて、情報伝達及び運転訓練、
下水道 BCP に関連した独自訓練)
・地震訓練実施(地震発生後に各センターで行う危機
発生時の対応能力向上訓練を災害協定協力会社と合
同実施)
・主要設備点検実施(台風に備えて、排水設備の整備、
情報伝達及び運転訓練等)
■雨水幹線、調整池等の整備(管路整備課、
下水道施設整備課、下水道建設事務所)
浸水被害箇所に対する安全度を高めるため貯留施設や
雨水幹線の整備を重点的に進めています。
(1) 池の上部を公園として整備する星川雨水調整池の
整備
(2) 獅子ケ谷雨水幹線や初音雨水幹線等の整備
(3) 雨水流出抑制のための雨水浸透ますの設置
環境活動の推進
■危機対処に係る計画の整備 (下水道事業調整課)
■環境行動フェスタの開催(政策課)
危機管理体制の強化
災害時において下水道機能を継続するために、被災し
た機能を早期に復旧することを目的として「下水道BC
P」を平成 25 年 3 月に策定しました。平成 25 年度は計
画の定着を図るため下水道BCPに基づく図上訓練を実
施しました。引き続き対応力向上のため訓練に取組むと
ともに、適宜BCPの見直しを実施していきます。
横浜の強みである市民力をさらに定着、発展させてい
くとともに、環境にあまり関心のない人も楽しみながら
環境について知り、行動へとつなげていけるよう、市民
活動団体・企業・行政等による体験型のイベントを開催
しています。
平成 26 年度は、環境月間のイベントとして、6 月 14
日にみなとみらい地区で開催しました。
183
■公園愛護会活動の支援(公園緑地維持課)
市内 2,638 公園の約9割で、地域住民が清掃や除草等
公園の日常管理を行う「公園愛護会」が結成されていま
す。
公園愛護会の活動に対し公園愛護会費を交付し、
清掃・
除草等に必要な物品の提供、花壇づくりや堆肥置き場づ
くりといった活動に必要なノウハウの提供を行っていま
す。また、身近な公園を管理する区土木事務所には愛護
会活動のコーディネーターが配置されており、協働によ
る公園の管理活用を推進しています。
公園愛護会数:2,417 団体(平成 26 年3月 31 日現在)
ヨコハマ環境行動フェスタ 2014 の開催(2013.6.14)
■農と緑の環境講座事業
(環境活動支援センター)
(1)
市民農業大学講座開催
援農や緑化ボランティアなどで活躍できる人材を育
成するため、市民農業大学講座(2年間)を開催して
います。
1年次:栽培基礎(20 回 / 年)
2年次:農家での実習(10 回 / 年)
(2)
農体験リーダー活動支援事業
援農や緑化ボランティア活動が円滑に行われるよう
に、援農活動等への支援として、農体験リーダー(市
民農業大学講座修了者)による自主組織「横浜農と緑
の会(通称:はま農楽)
」に対してフォローアップ研
修の実施、援農を希望する農家の情報提供や会議スペ
ースの提供などを行っています。
(3)
ふれあいボランティア活動
横浜市児童遊園地における清掃、除草、花壇の樹木
等の手入れなどの園内維持管理のボランティア活動を
支援しています。
(平成 25 年度は 45 回活動)
公園愛護会の活動
■市民による里山育成事業(みどりアップ推
進課)
市民の皆さんやNPO等との協働により、樹林地の保
全・育成・活用を進めることで、樹林地の維持管理を良
好に行います。緑地の保全活動を希望する団体を「森づ
くりボランティア団体」として登録し、横浜市所有の緑
地や市民の森等の活動の場を提供しています。
森づくりボランティア団体数:44 団体(平成 26 年3
月 31 日現在)
■環境学習の推進(環境活動支援センター、
環境科学研究所)
■京浜の森づくり事業(みどりアップ推進課)
京浜地区(鶴見区、神奈川区の臨海部)の企業の緑地
を公共の緑や水辺等とつなげて、緑と水辺の環境を再生
するため、企業・市民・行政の協働により、人と緑と水
辺のネットワークをつくり育てる「京浜の森づくり」事
業を進めています。
また、市民との協働により植樹した苗木を見守る「育
樹のつどい」の実施、鶴見区、神奈川区内の小学校との
連携により種子から苗木を育てる「ドングリから森をつ
くろう」活動や京浜地区の緑地や企業公開施設などの環
境資源を活用した市民向けエコツアー講座を実施しまし
た。
みどりの学校(こども植物園)
自然に親しみ緑を大切にする心をはぐくむため、小中
学生を対象に、花や野菜の栽培、自然観察、植物を材料
とした工作や遊びなど、実体験を中心とした研修会等を
行っています。平成 25 年度は 13 回開催しました。
こどもエコフォーラム
生物多様性やリサイクルなど、環境をテーマに市内の
小中学校の児童生徒による研究や活動の成果を発表する
「こどもエコフォーラム」を毎年開催しています。
■プレイパーク支援事業(公園緑地維持課)
公園等において自然環境や素材を活用しながら、子ど
もの想像力を活かした自由な遊びができるプレイパーク
の活動を支援しています。
184
環 境 創 造 局
■環境情報の提供(環境科学研究所)
本市では、大気・水質・地盤の情報に加え、生物など
環境の状況を表すさまざまな調査データについて、情報
提供を進めています。
土質調査資料(ボーリング情報)については、建築や
地震防災対策の資料として活用されることから、平成
18 年4月から、地盤地図情報「地盤 View」に掲載し、
インターネットで公開しています。
万騎が原ちびっこ動物園
モルモットやハツカネズミなどの小動物を中心に展示
し、コンタクトコーナーがあります。
氷取沢市民の森
■動物園(動物園課)
よこはま動物園(ズーラシア)
「生命の共生・自然との調和」を目指して、稀少動物を
中心に動物の生息する気候帯別の展示を行い、植物や人
の文化も織り交ぜながら世界の環境を演出しています。
平成 25 年度は、4月 19 日に「アフリカのサバンナ」
の一部を先行オープンし、バードショー、ラクダライド
などを開始しました。引き続き、27 年春の全面開園に向
け、準備を進めます。
金沢動物園
「横浜つながりの森」の一部である緑あふれる丘の上
にあり、海が望める動物園です。起伏に富む園内には世
界の草食動物を生息地別に4つの大陸区に分け展示して
います。
平成 24 年 3 月に「開園 30 周年記念感謝祭」を行うと
同時に、よこはま動物園からオカピを迎えました。
周辺の緑豊かな環境を活かした教育プログラムを実施
します。
野毛山動物園
親しみのある動物を中心に爬虫類や鳥類を展示し、小
動物とふれあえる「なかよし広場」も設置しています。
地域の方々に支えられて、平成 23 年4月1日に開園 60
周年を迎えました。25 年度の入園者数は 90 万人を突破
しました。
185
横浜市繁殖センター
絶滅危惧種であるカンムリシロムク、マレーバク、日
本産希少動物保全への取組として開始したライチョウや
ミゾゴイの飼育下繁殖を推進するとともに、遺伝的多様
性の解析や配偶子保存などの研究を行っています。平成
26 年度は、地域種の保存を目的としたカエルの飼育や、
環境省と日本動物園水族館協会の主導するツシマヤマネ
コ飼育下繁殖の推進に向けた研究協力も行っています。
また、これら保全活動への関心を深めてもらうため、
教育機関や一般団体への施設公開、市民向けシンポジウ
ムや科学スクールなどの講座を開催しています。
動物園の状況
区 分
家庭の二酸化炭素の排出量に気づき、省エネ行動の動
機づけにつながる普及啓発や小学生が夏休み期間中に家
庭で環境行動に取り組む、
「こども『エコ活。』大作戦 !」
を実施しています。また、「打ち水」、「ライトダウン」
など地域のイベントでの支援を通じ、楽しみながら地球
温暖化対策を考えるきっかけづくりを進めています。
■住宅用スマートエネルギー設備設置費補助
事業(環境エネルギー課)
よこはま動物園 野毛山動物園 万騎が原ちびっこ動物園 金沢動物園 繁殖センター
42.3
3.3
0.2
12.8
飼育動物点数
ほ 乳 類 49 種 382 点 21 種 805 点 2種 120 点 29 種 142 点
(3.7)
2種8点
鳥 類 46 種 297 点 36 種 322 点 2種 107 点
8種 19 点 8種 147 点
は 虫 類
4種7点
27 種 130 点
-
1種1点
-
魚 類
6種 42 点
5種 645 点
-
5種 48 点
-
家庭でのエネルギーマネジメントの普及を促進するた
め、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメントシステ
ム:家庭用エネルギー管理機器)を軸とした住宅用スマ
ートエネルギー設備の設置に対する補助を実施していま
す。
平成 26 年度予定:補助件数 600 件(対象は既存住宅)
HEMS
HEMS 及び燃料電池システム
HEMS、燃料電池システム及び太陽光発電システム
(3.5kW 未満)
105 種 728 点 89 種 1902 点 4種 227 点 43 種 210 点 10 種 155 点
野生傷病鳥獣保護治療点数 44 種 293 点 50 種 340 点
25 年度入園者数(人)
■横浜型エコスタイル推進事業(政策課)
平成 26 年3月 31 日現在
管理面積(ha)
計
地球温暖化対策等の推進
920,787
968,855
-
40 種 390 点
-
174,078
284,843
-
※よこはま動物園の管理面積には、繁殖センター分が含まれています。
■風力発電事業
(ハマウィング)
(環境エネルギー課)
横浜のシンボルとして親しまれ
る風車となるよう、市民の皆さん・
事業者・行政の 3 者の協働により
運営しています。
平成 25 年度実績:総発電量 2,171,633kWh
■事業者温暖化対策促進事業 ( 環境管理課 )
横浜市生活環境の保全等に関する条例に基づき、温室
効果ガス排出量の多い事業者に対して計画書の提出及び
実施状況の報告を義務づけています。さらに、計画や実
施内容への市による評価などを行うことで、温室効果ガ
スの排出抑制を促しています。
■資源化 ・ リサイクルの推進(下水道施設管
理課)
下水汚泥を処理する過程で発生する消化ガスを、消化
ガス発電(一部 PFI にて実施 ) や汚泥焼却炉の補助燃料
として利用しました。また、平成 25 年 3 月より再生可
能エネルギー固定価格買取制度の認定を受け、消化ガス
発電の一部電力の売却を開始しました。
186
環 境 創 造 局
■下水・汚泥処理の効率化等に関する調査研
究(下水道事業推進課)
平成 26 年度は、引き続き緑地等における熱環境調査
を実施します。
下水処理、汚泥処理の効率化や処理工程から発生する
資源、エネルギーの活用に係る調査研究について、これ
まで下水道事業で培ってきた知識やノウハウと、民間企
業等の外部機関が有する先端技術や最新の知見を連携さ
せて進めています。
汚泥処理に伴い発生する、高濃度の窒素やリンを含む
分離液を効率的に処理するため、平成 23 年度から民間
企業と共同研究を進めています。24 年度からはシンガ
ポール公益事業庁(PUB)とも連携し、効率的・効果
的に実施しています。
また、25 年度からは、汚泥処理の過程で発生するバ
イオガス(消化ガス)を精製し、有効利用するための共
同研究を開始しています。
■建設発生土対策(技術監理課)
横浜市の公共工事等から発生する建設発生土及びその
他の建設副産物について、
「発生の抑制」「再利用の促進」
「適正処理の推進」を図り、公共事業の円滑な推進と環
境の保全に努めています。
特に、建設発生土については、工事現場内での埋め戻
しや、工事間利用の促進に努めるとともに、横浜市臨海
部の埋立事業に活用するほか、他都市の建設資源として
も活用しています。
また、アスファルト廃材・コンクリート廃材等につい
ては、再資源化施設で処理し、市内の道路工事等に再生
資材として利用しています。
■下水汚泥燃料化事業(下水道設備課)
効率的・効果的な事業運営
南部汚泥資源化センター下水汚泥燃料化事業をPFI
事業として実施しています。
事業期間を通じて市の財政負担の縮減や、事業の効率
的な実施と長期安定的な有効利用先の確保、循環型社会
の構築等への貢献、リスク分担の明確化による安定した
事業運営ができます。
平成 25 年度は、既設焼却炉の撤去及び一部機器の製
作が完了しました。平成 28 年度の施設稼働に向けて事
業を進めています。
■地籍調査事業(地籍調査課)
国土調査法に基づき、一筆ごとの土地について、地番、
地目、所有者の調査及び境界、面積の測量を行い、土地
についての基礎資料を整備しています。また、過去に地
籍調査を実施した地区の成果の管理及び閲覧を行ってい
ます。
なお、地籍調査により作成された簿冊及び地図の写し
は法務局に送付され、登記簿と公図に反映されます。
平成 23 年度からは、栄区笠間地区を対象として地籍
調査に着手しています。平成 26 年度は、栄区笠間一・
二丁目の一部ほかを対象として調査を実施します。
■下水道事業の温暖化対策に関する検討
(政策課)
下水道事業は市役所全体の CO2 排出量の 2 割以上を排
出していることから、率先して温暖化対策に取り組む必
要があります。
水再生センター等では適切な維持管理により、継続的
に省エネルギー化を図っています。また、汚泥処理の過
程で発生する消化ガスを発電に利用するなどバイオマス
エネルギーの活用にも取り組んでいます。今後も引き続
き省エネルギー型機器の導入や下水汚泥の燃料化などの
取り組みを進めていきます。
■公園への指定管理者制度の推進
(公園緑地管理課)
公の施設の管理に民間の能力を活用しつつ、住民サー
ビスの向上や業務の効率化などを図るため、「指定管理
者制度」の公園への導入を順次進めており、新横浜公園
や山手西洋館など 80 公園が指定管理者による管理に移
行しています。
25 年度は、26 年4月に開園する小菅ケ谷北公園ほか
41 公園の指定管理者の選定を行いました。
26 年度は、32 の公園・施設の指定管理者の公募を行
います。
■ヒートアイランド対策の研究
(環境科学研究所)
横浜市においてもヒートアイランド現象が生じてお
り、詳細な気温等の観測、屋上緑化・壁面緑化などの各
種ヒートアイランド対策の効果測定を行い、ヒートアイ
ランド現象の実態解明や対策についての研究を進めてい
ます。
平成 25 年度は、43 地点で気温観測を行うとともに、
各局区のヒートアイランド対策に対する技術的な支援を
継続して実施しました。
また、農地等におけるヒートアイランド現象の緩和効
果を検証する熱環境調査を実施しました。
187
■下水道事業中期経営計画
(下水道事業推進課)
■下水道事業経営研究(下水道事業推進課)
横浜市における下水道事業の経営に関する必要な事項
について専門的に調査・研究を行い、もって健全な経営
に資するため、横浜市下水道事業経営研究会を設置して
います。
平成 25 年度からの第 6 期研究会では、第 5 期に引き
続き、第三者チェック機関として、中期経営計画の進行
管理に係る審議を行うとともに、喫緊の課題への対応な
どの検討を行います。
下水道事業では、平成 23 年度から 25 年度まで「下水
道事業中期経営計画 2011」に基づき、施策と財政を両輪
とした事業運営に取り組んできました。現在、
「横浜市中
期4か年計画(素案)
」と整合させた新たな計画として、
平成 29 年度までの「下水道事業中期経営計画 2014」の
策定に向けた検討を進めています。
■下水道施設の維持管理費用削減の取組
(下水道施設管理課)
■外郭団体の自主的・自立的な経営の推進
(総務課)
水再生センター場内清掃業務等の委託化や設備の長寿
命化対策、省エネルギーの推進などを行い維持管理費の
削減に取り組みました。
水再生センター等の委託化では、市内 10 か所の施設の
点検や清掃を委託業務により実施しています。また、市
内2か所の汚泥資源化センター及び金沢水再生センター
前処理施設では、従来の委託業務よりもさらに民間のノ
ウハウを活用した包括的管理委託を採用し、維持管理費
の削減に努めるとともに安全・安心かつ効率的な運営管
理を図っています。
設備の長寿命化対策では、老朽化した設備について、
設置から維持管理、更新に係る費用を含めたライフサイ
クルコストを低減するため、設備の長寿命化対策に取り
組んでいます。なお、国の長寿命化支援制度を活用し、
設備機器の修繕費用の削減を図っています。
省エネルギーの取り組みとしては、本市の節電対策に
あわせて、照明の間引き、適正空調を徹底するとともに、
電力需要の高いピーク時間帯の電力削減を実施しまし
た。
公益財団法人横浜市緑の協会と、一定期間における主
要な経営目標を、本市との「協約」として掲げ、自主的・
自立的な経営の確立を目指しています。
平成 26 年度は、第 3 期協約(平成 23 年度〜平成 25
年度)の達成状況の評価を実施するとともに、「平成 26
年度年次計画」に定めた目標の達成に向けた取組を進め
ます。
■下水道使用料収入の確保(経理経営課)
下水道事業においては、雨水処理に要する経費は市税
等(公費)で、汚水処理に要する経費は下水道使用料等
(私費)で負担することを基本としています。
下水道使用料収入は排出水量の動向に大きく影響を受
けます。市内の世帯数の増加等により、水道使用者数は
増加していますが、一世帯当たりの人員減少の傾向にあ
ります。また、景気の動向も事業活動を左右し、使用料
収入変動の大きな要因と考えられます。
このような状況の下、環境創造局では未接続世帯の解
消に加え、井戸水など水道水以外の水使用者について調
査を行うなど使用料収入の確保に積極的に取り組んでい
きます。
■工事コスト縮減の推進(技術監理課)
老朽化する公共施設の急増による将来の維持管理・更
新費用の増大などへの対応として、良質な公共施設を効
率的に整備・維持するために、利便性、耐久性、環境保
全などの性能や品質を確保することが求められていま
す。
環境創造局所管の公園緑地事業、
下水道事業において、
技術基準の見直しや弾力的運用、現場条件に併せた設計
施工の最適化、総合評価落札方式の活用、建設副産物対
策の推進など、計画設計、調達、工事の全ての段階で品
質確保とコスト縮減を重視し、総合的なコスト縮減を進
めています。
下水道使用料収入の確保
排出量、平均排出量、使用料収入の推移
排出量(千 m3)
3
平均排出量(m / 月)
使用料収入(千円)
H21
H22
H23
H24
H25
389,901
392,264
385,226
383,721
382,408
18.71
18.73
18.37
18.17
17.97
61,631,266 62,073,079 60,522,861 60,120,907 59,884,408
(排出量及び平均排出量は一般汚水処理区域、使用料収入は税込で総額)
井戸水使用実績(上記数値の内数)の推移
H21
排出量(千 m3)
使用料収入(千円)
188
2,217
902,340
H22
2,353
H23
2,505
H24
2,710
H25
3,068
965,298 1,023,411 1,098,523 1,252,523
環 境 創 造 局
■資源・資産の有効活用による収入の確保
(政策課)
局の所有する資源を有効に活用し、広告掲載等による
収入の確保に努めています。
現在、公園施設へのネーミングライツの導入や、下水
道施設である雨水ポンプ場の壁面への広告掲載、局ホー
ムページへのバナー広告掲載などを実施しています。
また、下水処理の過程では、様々な資源が生まれてお
り、消化ガスを使って発電した電力や再生水を販売して
います。
これらの資源・資産の有効活用から得られる収入は貴
重な財源であり、費用対効果や地域の課題解決への貢献
といった視点も踏まえながら、収入確保に向け一層努力
していきます。
■人材育成の推進 ( 総務課)
平成 24 年 3 月に人材育成ビジョンを改定し、環境に
関する市民の皆さんの期待に応えることの出来る質の高
い職員を育成するための施策を進めています。
環境創造局において求められる職員像は「良好な環境
を創り、次世代へ伝えるため、自ら考え行動する職員」
です。その実現に向けて、職員の能力を高めていくため
の研修やライセンス制度などの取組を実施するととも
に、各分野同士の連携促進など人材育成の取組を推進し
ています。
189
横浜みどりアップ計画と横浜みどり税 ~みんなで育むみどり豊かな美しい街 横浜~
横浜市は大都市でありながら、市民生活の身近な場所に水や緑の環境を有しています。この緑の環境を生かし、
また、次世代に引き継いでいくため、市は平成 18 年に策定した「横浜市水と緑の基本計画」に基づき、「横浜ら
しい水・緑環境の実現」に向けて、水と緑の環境を育む様々な取組を展開しています。さらに、平成 21 年度か
ら 25 年度までは、
「横浜みどり税」を財源の一部に活用した重点的な取組として「横浜みどりアップ計画(新規・
拡充施策)
」を推進してきました。
緑の保全・創造は継続的に取り組むことが必要であるため、平成 26 年度からは、横浜みどり税の課税期間を
5 年間延長するとともに、
これまでの取組の成果や課題等をふまえて策定した「横浜みどりアップ計画(計画期間:
平成 26-30 年度)
」を推進しています。
横浜みどりアップ計画(計画期間:平成 26-30 年度)の概要
190
環 境 創 造 局
■横浜市みどり基金と特別会計
「横浜みどり税」の使いみちは「横浜みどりアップ計画」に限定されます。そこで、この税収を管理する基金(横浜
市みどり基金)を設置することにより、他の一般財源から明確に分離するとともに、年度間の財源調整も行っています。
また、横浜みどり税を使わない事業を含めた横浜みどりアップ計画全体を対象とする特別会計により、横浜みどり税の
使いみちを明確にしています。
■横浜みどりアップ計画市民推進会議
「横浜みどりアップ計画」を進めるにあたって、公募市民や学識経験者などからなる「横浜みどりアップ計画市民推
進会議」という組織を設置しています。市民推進会議では、「横浜みどりアップ計画」の推進に向けて、事業、施策の
評価・意見・提案や市民の皆様への情報提供等を行っています。
「横浜みどりアップ計画(新規・拡充施策)
」5か年(平成 21 ~ 25 年度)の実績概要
※( )内は平成 25 年度に取り組んだ実績を示しています。
樹林地を守る
樹林地の所有者のご協力を頂き、樹林地の保全制度による指定が計画前の 5 倍以上のペースで進み、樹林地の
減少傾向が鈍化しました。また、保全管理計画の策定等、市民力を生かした維持管理が進みました。
・樹林地の指定:527.2ha(109.7ha)(特別緑地保全地区、市民の森、緑地保存地区など)
・ 樹林地維持管理助成:398 件助成(131 件助成)
・ 保全管理計画策定に取り組んだ市民の森等:17 箇所(3 箇所)
・ 森への関心を高める講座:314 回実施(83 回実施)
農地を守る
水田の保全を通じて良好な農景観の保全が進んだほ
か、地産地消の推進等の農業振興策や担い手の育成など
が進みました。
また、収穫体験農園や共同直売所の開設支援により、
農を身近に感じられる場の整備が進みました。
・水田の保全:約 118.8ha(約 4.8ha)
・ 長期貸付を開始した農地:62.3 ha(13.2 ha)
・ 収穫体験農園整備に対する助成:21.0ha・125 箇所
(5.3ha・30 箇所)
緑をつくる
市民の方々が主体となり、地域にふさわしい緑化を計
画し実施する「地域緑のまちづくり」が進んでいます。
また、園庭・校庭の芝生化や公共施設・民有地の緑化
など、市街地の緑化が進みました。
・ 地域で緑のまちづくりに取り組んでいる地区:16 地
区(1 地区)
・ 園庭・校庭の芝生化:延べ 131 箇所(8 箇所)
・ 屋上・壁面緑化への助成:64 件(12 件)
191
資源循環局
ス
ム
リ
G 3 0 のその先へ、ヨコハマ 3 R 夢!
平成 23 年1月に策定した新たな一般廃棄物処理基本計画「ヨコハマ3R夢プラン」に基づき、市民・事業
スリーアール
者の皆さんと更なる協働のもと、
「3R」の推進、とりわけ環境に最も優しいリデュース(発生抑制)の取組を
進めるとともに、なお残るごみを適正に処理することで、限りある資源・エネルギーの有効活用と確保に努め、
環境負荷の低減と健全な財政運営が両立した持続可能なまちを目指します。
平成 26 年度からは、
「ヨコハマ 3R 夢プラン第2期推進計画」がスタートし、「3R夢は新たなステージへ」
をキャッチフレーズに、特に「食品ロス・生ごみの削減」と「分別・リサイクルの徹底」に重点を置いた取組
を進めていきます。
■「ヨコハマ 3 R 夢プラン」の3つの目標
①総排出量(ごみと資源の総量)を平成 37 年度までに 10%以上削減、平成 29 年度までに 5%以上削減
(平成 21 年度比)
②ごみの処理に伴い排出される温室効果ガスを平成 37 年度までに 50%以上削減、平成 29 年度までに
25%以上削減(平成 21 年度比)
③収集・運搬、処理・処分のすべての段階で、安心と安全・安定を追求
ス リ
ム
ごみ処理状況
ヨコハマ 3 R 夢 プランの推進
■平成 25 年度の状況(資源政策課)
■市民・事業者に対する啓発の実施(資源政
策課、3 R 推進課、業務課、施設課)
平成 25 年度の総排出量(ごみと資源の総量)は 126
万トンで、平成 21 年度に対して 1.6%(2.0 万トン)減
少しました。
家庭系の排出量については 3.5%(3.3 万トン)減少し、
事業系の排出量については 3.8%(1.3 万トン)増加しま
した。
また、ごみ処理に伴い排出される温室効果ガスは 23.2
万トンで、平成 21 年度に対して 17.7%(5.0 万トン)減
少しました。
市民意識を高めるため、各種の広報・啓発事業を展開
しています。
1 「ヨコハマ 3 R夢!」広報の推進
(1)「ヨコハマ 3 R夢プラン」を分かりやすく説明したリー
フレットの配布
(2)「ヨコハマ 3 R夢!広報大使」を活用した 3 R行動の呼
びかけ
(3) 新聞・テレビ等メディアを活用した 3 Rの行動事例の情
報提供
(4) 市内イベントでの PR や「ヨコハマ 3 R夢!」を分かり
やすく説明したパネルの掲出
※平成 25 年度は、温室効果ガスの算出に用いている「電力の排出係数」
が大幅に変更されているため、基準年度(21 年度)の排出係数で補正し
2 小・中学生を対象にした 3 R夢ポスターコンクールの開催
3 焼却工場等の施設見学会の実施
4 小学生向け 3 R夢学習副読本の作成・配布
5 環境学習キッズウェブページ「イーオタウン」の運営
6 スマートフォンアプリ「横浜市ごみ分別アプリ」の配信
7 インターネットによる情報提供
資源循環局ホームページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/
て算出しています。
表1 平成 25 年度ごみと資源の総量実績 【単位:トン】
平成 25 年度実績 平成 21 年度実績
(基準年度)
1,255,504
1,275,444
▲ 19,940
ごみ量
591,892
611,299
▲ 19,407
資源化量
308,116
321,533
▲ 13,418
小計
900,008
932,833
▲ 32,825
ごみ量
309,526
318,429
▲ 8,903
45,970
24,183
21,787
355,496
342,611
12,885
※
事業系
内 訳
市 全 体
家庭系
H21 比
1
資源化量 ※ 2
小計
※ 1 事業系の資源化量には、市外から持ち込まれたものも含んでいます。
※ 2 事業系の資源化量は、学校給食及び許可を受けた事業者が資源化した量です。
※表中の数値は整数表示をしているため、それぞれの数値を合計した場合、一致しないことがあります。
ス リ ム
へら星人 ミーオ
「ヨコハマ 3 R 夢!」ロゴ
192
ス リ ム
「ヨコハマ 3 R 夢!」
マスコット イーオ
資 源 循 環 局
啓発拠点
子どもから大人まで誰もが楽しみながら3Rや環境
問題について学べるよう、収集事務所や焼却工場に、ご
みの分別パネルや環境に関する情報の展示などを行う啓
発拠点を設置しています。
仕組みとして、平成 22 年 10 月に「ヨコハマR(リデュー
ス)ひろば」を設置しました。
誰もが参加できる「ヨコハマR ( リデュース ) ひろば」
では、ウェブサイトなどで情報の受発信を行っており、
市民・事業者・行政の三者で構成される「ヨコハマR ( リ
デュース ) 委員会」では、リデュースに関する提案や相談
を受けて、情報の提供、広報、協力者の紹介などを行っ
ています。
また、平成 23 年度から、リデュースに積極的に取り
組む意思のある個人や団体、事業者を登録する「ヨコハ
マ 3 R夢パートナー・サポーター」制度をウェブサイト
3R夢ひろば 鶴見
所在地 鶴見区末広町 1-15-1(鶴見工場内)
TEL 521-2191 FAX 521-2193
ホームページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/sub-soshiki/kojo/tsurumik/
3R夢ひろば あさひ
所在地 旭区白根 2-8-1(旭工場内)
TEL 953-4851 FAX 953-4852
ホームページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/sub-soshiki/kojo/asahik/
3R夢ひろば 金沢
において実施しています。
廃棄物減量化・資源化技術等
廃棄物の更なる減量化や資源化・適正処理の推進等に
関する技術の調査・研究を行っています。
所在地 金沢区幸浦 2-7-1(金沢工場内)
TEL 784-9711 FAX 784-9714
ホームページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/sub-soshiki/kojo/kanazawak/
3R夢ひろば つづき
■徹底的なごみの分別と資源化の推進
(業務課分別・リサイクル推進担当、業務
課地域連携推進担当、一般廃棄物対策課)
所在地 都筑区平台 27-1(都筑工場内)
TEL 941-7911 FAX 941-7912
ホームページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/sub-soshiki/kojo/tsuzukik/
3R夢ひろば 港南
家庭系ごみ
1.分別収集品目拡大の実施
家庭から出るごみの減量・リサイクルを推進するた
め、平成 17 年 4 月から横浜市全域において、10 分別
15 品目の分別収集を実施しています。
「プラスチック製容器包装」は、容器包装リサイク
ル法に基づき国の指定法人に引き渡し、再商品化して
います。また「古紙」「古布」「スプレー缶」「小さな
金属類」「粗大ごみから取り出した金属類」はそれぞ
れ再生資源として売却し、「乾電池」及び「燃えない
ごみのうち蛍光灯」は再資源化事業者に委託し、有効
に再生利用しています。
分別収集で集めた缶・びん・ペットボトルは、資源選
別施設で缶は材質別、びんは色別に選別し、缶と無色・
茶色のびんは品目ごとに再生資源として売却し、びんの
うちその他の色とペットボトルは、容器包装リサイクル
法に基づき国の指定法人に引き渡し、再商品化していま
す。なお、
「プラスチック製容器包装」とびんのその他
の色の市町村負担割合分及びガラス残さについては再資
源化事業者に委託し、再生利用しています。
2.集合住宅対策
ルールが守られていない集合住宅については、分別
説明会・早朝啓発の実施及び管理会社やオーナー等へ
改善に向けた取組を要請する等、分別ルールの徹底を
図っています。
また、25 年度については、全市で約 180 件を集合
住宅対策の対象として取り組み、うち約 5 割について
改善しました。
平成 25 年度実績
所在地 港南区港南台 8-4-41(港南事務所内)
TEL 832-0135 FAX 832-5204
ホームページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/sub-soshiki/jimusho/konan/
プレパーク・さかえ
所在地 栄区上郷町 1570-1(栄事務所内)
TEL 891-9200 FAX 893-7641
ホームページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/sub-soshiki/jimusho/sakae/
■市民・事業者・行政が協働し、ごみ減量推進
(資源政策課調査等担当、3 R 推進課、業
務課地域連携推進担当)
「ヨコハマ 3 R 夢」推進会議
市長を委員長に、副市長、危機管理監、技監、全区局
長、統括本部長で構成し、ヨコハマ 3 R夢プランの目標
設定・取組方針の決定を行い、市役所全体でヨコハマ 3
R夢プランを推進しています。
環境事業推進委員制度
自治会・町内会を単位として環境事業推進委員を委嘱
しています(任期2年、約 4,
300 人)
。
地域における、ごみ減量による脱温暖化に向けた3R 行
動の推進をはじめ、集積場所での分別排出の普及啓発等を
行うとともに、資源集団回収など地域でのリサイクル活動
の推進を行っています。また、不法投棄やポイ捨て防止に
関する啓発等、街の美化にかかわる取組も行っています。
横浜環境行動賞「ヨコハマ3R夢」推進者表彰
さまざまな地域活動の中で、
「ヨコハマ3R夢」の推
進に功労のあった個人・団体・事業者の表彰を行います。
リデュース(発生抑制)の推進
市民・事業者・行政の三者が共通の認識を持って、リ
デュースをはじめとした 3 Rの取組を推進していくための
対象物件 179 件
改善件数 87 件
改善率 48.6%
3.資源集団回収の促進
自治会・町内会、子ども会、老人クラブ、PTA など
の団体が、地域の自主活動として、古紙等の資源物を回
193
収し、資源化しています。これらの登録団体に対して、
1 キログラムあたり 3 円の奨励金の交付を行い、資源集
団回収活動の一層の促進を図っています。
平成 26 年 4 月から、市内の家庭から排出される古紙
については、原則として資源集団回収により回収されて
います。
(ただし、拠点回収及び「ふれあい収集」など
個別収集が必要な場合は、行政による回収を実施してい
ます。
)
4.資源回収拠点
資源物を家庭から直接持ち込める常設の資源回収拠
点として、港南区に「港南資源回収センター」を開設
しています。
また、市内の市民利用施設 105 か所に「資源回収ボ
ックス」を設置し、新聞、雑誌・その他の紙、紙パッ
ク、布類を回収しています 。
港南資源回収センター
場合には、最終的に罰則(過料 2,000 円)を科す制度
を実施しています。
平成 25 年 4 月から平成 26 年 3 月までの状況
調査した集積場所数(延べ) 30,889 か所
・指導 3,300 件
・勧告
4件
・命令
0件
・過料
0件
11.小型家電回収・リサイクルモデル事業
平成 25 年 10 月から、携帯電話やデジタルカメラ等
の小型家電について、本格的な回収実施に向けた検証
を行うためのモデル事業を実施しています。
対象は、小型家電リサイクル法施行令に規定されて
い る 品 目 の う ち、 小 型 家 電 回 収 ボ ッ ク ス の 投入口
(30cm×15cm)に入る長さ 30cm 未満の使用済小型
家電で、各区の総合庁舎や資源循環局事務所に専用の
回収ボックスを設置して回収するとともに、18 区で
行われる区民まつり等のイベント会場でも回収してい
ます。平成 26 年 10 月から、回収ボックスを増設して
継続するとともに、小型家電の回収及びリサイクル方
法を調査検討します。
12.廃棄物及び資源物の持ち去り禁止
平成 25 年4月1日より「横浜市廃棄物等の減量化、
資源化及び適正処理等に関する条例」の一部改正が施
行され、集積場所等に出された廃棄物及び資源物を持
ち去ることは禁止されています。条例に違反した場合、
20 万円以下の罰金に処されることがあります。それ
に伴い、持ち去り対策として重点地区のパトロールを
実施しています。
事業系ごみ
1.排出事業者指導 市内の事業者に対し、3 R夢プランの趣旨や必要性
所在地 港南区日野南3−1−2
TEL 832 − 2900 FAX 832 − 3492
回収品目:紙類(新聞、雑誌・その他の紙、紙パック、段ボ
ール)布類、缶、ペットボトル、びん(飲料・食料用)
5.センターリサイクル
各区の資源循環局事務所において資源物の拠点回収
を実施しています(緑区は長坂谷ヤード内)
。
古紙類やプラスチック製容器包装など、家庭から出
る資源物を受け入れています。
6.家庭用生ごみコンポスト容器購入助成
家庭から排出される生ごみの減量・リサイクルを進
めるために、生ごみをたい肥に変える家庭用生ごみ
コンポスト容器の購入に対する助成(1 基につき上限
3,
000 円、1 世帯 2 基まで)を行っています。
7.家庭用電気式生ごみ処理機購入助成
家庭から排出される生ごみの減量・リサイクルを進
めるために、家庭用電気式生ごみ処理機の購入に対す
る助成(購入額の 2 分の 1 とし、上限 10,000 円、1 世
帯 1 基まで)を行っています。
8.土壌混合法の普及啓発
生ごみの減量に向けた取組の一つとして、プランタ
ーを使用して、家庭から排出される生ごみを土と混ぜ
合わせることで、土中の微生物が生ごみを分解し、土
を栄養分豊かなものに変える土壌混合法の普及啓発を
行っています。
9.生ごみ回収・資源化事業
生ごみの資源化に係る調査・検討を行い、本市に適
した手法や、事業実施に係る課題等を整理しました。
今後は、生ごみ等のバイオガス化について、他都市
の動向等を踏まえ、
創エネルギー効果などの観点から、
本市における実現可能性を検討します。
10.分別ルールを守らない者に対する罰則制度
循環型社会の形成に必要な分別ルールを守っていた
だくようにするとともに、手間をかけて分別している
多くの方が、不公平感を抱かず今後も意欲的に分別を
続けていただくようにするために、
「横浜市廃棄物等
の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例」に基
づき、分別区分、排出方法等に従ってごみを出すこと
を義務付けるとともに、分別を守らない者に改善を促
す手続きを定め、繰り返し指導等をしても分別しない
を周知するとともに、減量・リサイクルの取組を働き
かけています。また、条例により大規模事業所から毎
年提出される「減量化・資源化等計画書」に基づき、
事業所へ立入調査を実施するとともに、中小事業所へ
も、減量・リサイクルの働きかけや適正処理の指導を
行っています。
平成 25 年度実績
・事業者への説明・働きかけ 13 回 3,204 人
・立入調査件数(大規模事業所) 878 事業所
・現況確認等件数(中小事業所) 3,859 事業所
2.食べきり協力店
課題となっている食品廃棄物の減量化に向け、効果
的に食べ残しを減らす取組を実践していただける飲食
店や宿泊施設を「食べきり協力店」として登録し、取
組内容等をホームページで紹介しています。
平成 25 年度実績
・登録店舗数 425 店
3.小学校等給食残さのリサイクル
小学校等に生ごみ処理機を設置し、給食残さをたい肥
として再利用するとともに、環境教育への活用を図って
きました。
しかし、稼働機械が耐用年数を超過し、保守点検費
や修繕費が高額になったことに加え、処理機メーカー
194
資 源 循 環 局
埋立処分
工場で焼却された後の焼却灰等及び不燃性の一般廃棄
物は、臨海部の南本牧廃棄物最終処分場で埋立処分をし
ています。処分場では排水処理施設を設置して、浸出水
等を適正に浄化処理しています。現在、安定的な廃棄物
の処分を確保するために、供用中の処分場において埋め
立てた廃棄物の高密度化工事を行うとともに、新規処分
場の整備を進めています。
南本牧廃棄物最終処分場では、放射性セシウム溶出対
策として、処分場の内水の一部を締切堤で仕切った場所
に焼却灰(飛灰)の埋立を行いました。
南本牧排水処理施設では、放射性セシウム除去対策と
して、活性炭吸着塔6塔のうち2塔にゼオライトを充填
するとともに、第二凝集沈殿槽にゼオライト粉末液を添
加し、セシウムを除去して汚泥として回収できるよう施
設を改修しており、これらの設備は、通常時は使用せず、
処分場内水中のセシウム濃度が上昇した場合に稼働させ
ます。
また、神明台処分地では埋立を終了した部分の一部をス
ポーツ施設として地域の方々に暫定的に開放しています。
焼却工場や最終処分場の環境対策
焼却工場や最終処分場から発生する排ガスや排水を検
査し、各種法令に基づく基準を満足していることを確認
するとともに、公害防止設備の効果測定を行い、施設が
周辺環境に及ぼす影響についても調査しています。
また、
工場で発生した焼却灰(主灰・飛灰)や排ガス、最終処
分場の排水や処分場周辺の海水・地下水等に含まれる放
射性セシウムのモニタリングを行っているほか、各施設
の敷地境界等では空間線量の測定を行い、結果を公表し
ています。
焼却工場の余熱利用
焼却工場から発生する蒸気は、蒸気タービンによる発
電や、工場内の冷暖房・給湯機器などに利用するほか、
周辺の余熱利用施設に供給し、経費節減とエネルギーの
有効利用に努めています。
冷暖房・給湯のための蒸気供給
温水プール(鶴見、旭、都筑、金沢)、老人福祉セン
ター(福寿荘、つづき緑寿荘)、北部地域療育センター
等に蒸気を供給しています。
自家発電による電力供給
温水プール、北部第二水再生センター、北部及び南部
汚泥資源化センター、北部地域療育センター等に電力を
供給しています。また、余剰電力については、現在稼働
している 4 工場で引き続き競争入札を実施するなど、売
電収入の確保を図っています。
の撤退等により、
保守が困難な状況になったことから、
教育委員会と協議の上、25 年度(15 校、1 福祉施設)
で本事業は終了し、26 年度は機械の撤去を行います。
※給食残さについては、教育委員会が実施する給食廃棄物等処理事業
に移行しています。
4.市役所ごみゼロの推進
横浜市役所も一事業者として、施設から排出される
ごみの減量・リサイクルに率先して取り組んでいます。
全職場において、ごみの分別徹底や 3R 行動に関す
る目標の設定等を通じて、市役所での 3R の取組を推
進しています。
5.焼却工場での搬入物検査
焼却工場では、搬入物検査を実施し、古紙等の資源
物や、廃プラスチック類等の産業廃棄物が搬入された場
合は、持ち帰り等の指導を行うとともに、資源化ルート
等への誘導を行っています。
平成 25 年度実績
・検査台数 184,958 台、指導台数 1,028 台、持ち帰り
台数 63 台
6.分別違反等への罰則制度
「横浜市廃棄物等の減量化、資源化及び適正処理等
に関する条例」に基づき、分別区分・排出方法に従っ
て廃棄物を出すことを義務づけるとともに、繰り返し
指導等を行ってもルールを守らない事業者に改善を促
すとともに、最終的には罰則(過料 2,000 円以下)を
科す制度を定めています。
■環境に配慮したごみ処理の推進
(資源政策課調査等担当、施設課、処分地管
理課)
焼却処理
家庭ごみ等の可燃ごみを 4 つの焼却工場で安全・安定
的に焼却処理しています。焼却にあたっては、高度技術
を導入した排ガス処理設備により、ダイオキシン類など
有害物質の排出を抑制するとともに、工場排水について
浄化処理を行うなど、工場周辺の環境に影響を与えない
よう適正な維持管理に努めています。
また、東日本大震災の発生に伴う焼却工場における放
射能対策として、平成 24 年4月から全工場において焼
却灰(飛灰)からの放射性セシウム溶出防止対策を行っ
ています。
このほか、保土ケ谷工場については、平成 22 年度か
ら一時休止しており、バックアップ工場として位置付け
るとともに、工場の既存施設を利用した中継輸送施設を
整備し、効率的な収集体制を確保しています。
焼却灰の有効利用
最終処分場の延命化と環境負荷の低減を図るため、焼
却灰の有効利用を進めています。
平成 26 年度は、平成 22 年度から一時休止していた金
沢工場灰溶融施設を再稼働させて、焼却灰の一部を溶融
スラグ化し、道路路盤材として有効活用しています。ま
た、平成 25 年度に引き続き民間事業者への焼却灰資源
化委託を行っています。
■環境にやさしい、きれいなまちづくりの推進
(業務課地域連携推進担当、区資源化推進担当)
清潔できれいなまちで生活することは、だれもが願っ
ていることです。ごみのない清潔できれいなまちをつく
るため、次のような事業を行っています。
クリーンタウン横浜事業
「横浜市空き缶等及び吸い殻等の散乱の防止等に関する
条例」
(通称:ポイ捨て・喫煙禁止条例)を制定し、
「清
195
施設配置図(平成 26 年 4 月 1 日現在)
放置自動車対策
「横浜市放置自動車及び沈船等の発生の防止及び適正
な処理に関する条例」に基づき、放置自動車の対策を実
施しています。市民からの通報により、現場調査や各関
係機関へ所有者等について照会を行い、所有者等が判明
したものは撤去の要請を行います。
また、所有者等が不明であり、投棄の意思が明らかな
もの以外については、「廃物判定委員会」に諮問し、廃
物と判定されたものを公告、廃物認定を経た後に撤去し
ます。
潔で安全な街・ヨコハマ」の実現を図っています。条例
により定める美化推進重点地区では、歩道等の清掃や路
上違反広告物の除却を一体的に行う「クリーンアップ事
業」を実施し、各区美化推進員による清掃活動やポイ捨
て防止の啓発活動を行っています。また、条例に基づく
自動販売機の設置等の届出により、空き缶等の散乱防止
や資源化を推進しています。さらに、たばこの火による
火傷や服の焼け焦げなどから市民の皆さんの安全を守り、
清潔できれいなまちをつくるため、横浜駅周辺地区、み
なとみらい 21 地区、関内地区、鶴見駅周辺地区、東神奈
川・仲木戸駅周辺地区、新横浜駅周辺地区の6地区を喫
煙禁止地区に指定し、地区内では職員が巡回し、違反者
には 2,000 円の過料を適用しています。
不法投棄防止対策
不法投棄されたごみの撤去を行うほか、多発場所や不法
投棄されやすい地域の夜間監視パトロールを実施するな
ど、防止策の強化を図っています。
また、各区では、地域の実情に応じた不法投棄防止策
の実施や、広報よこはま区版等を活用した不法投棄防止
の啓発活動を行っています。
放置自動車の状況
196
資 源 循 環 局
ごみ・し尿の収集処理
■し尿の収集処理(業務課)
■ごみの収集(業務課、施設課)
本市の、し尿処理方法は、
「くみ取りで処理するもの」
と「水洗化処理(下水道処理又は浄化槽処理)によるもの」
に大別されます。
平成 25 年度末におけるし尿処理状況は、本市人口約
370 万人のうち、くみ取り処理約 0.1%、浄化槽処理約
0.4%と推計されます。
平成 25 年度のし尿及び浄化槽汚泥等の収集量は 34,710
キロリットルで、全量を磯子検認所で受入れ、前処理を
した後、環境創造局水再生センターへ圧送し、最終処理
をしました。
公衆トイレ・災害対策用トイレ
市内には資源循環局管理の公衆トイレが、平成 26 年
4月1日現在 79 か所あります。清掃は原則1日1回、
日曜を除く週6回(一部、火曜・木曜を除く週4回)行
い、清潔の保持に努めています。
また、地震等の災害時のし尿処理対策として地域防災
拠点に災害対策用トイレを配備しています。
浄化槽
平成 25 年度に申請受理した基数は 49 基で、その設置
累計は 7,612 基です。
横浜市では、これらの浄化槽の設置及び維持管理が適
正に行われるよう「浄化槽法」、
「廃棄物処理法」及び「建
築基準法」等に基づいた指導を行っています。
燃やすごみ
市内の 18 収集事務所が、ステーション方式により週2
回収集を実施しています。
半透明の袋で排出することとしています(ふた付き容
器で出すこともできます)
。
資源物
家庭から出るごみの減量・リサイクルを推進するため、
プラスチック製容器包装、缶・びん・ペットボトル、古
紙・古布等の分別収集を実施し、資源化しています。
スプレー缶、燃えないごみ及び乾電池は燃やすごみの
収集日(週 2 回)に同時に収集事務所が収集しています。
プラスチック製容器包装及び缶・びん・ペットボトル、
小さな金属類は週1回民間委託業者が収集をしていま
す。
古紙は原則として資源集団回収で回収されており、
「ふ
れあい収集」など戸別収集が必要な場合のみ、行政によ
る回収を実施しています。
古布は月に2回収集をしています。
(資源集団回収の
実施状況に合わせ、月1回または収集していない地域が
あります。
)
燃えないごみ
ガラス・陶器類等の燃えないごみは、燃やすごみの収
集日に収集事務所が収集し、埋立処理をしています。な
お、蛍光灯・電球については資源化しています。
粗大ごみ
粗大ごみ受付センターへの電話又はインターネットか
らの事前申込みにより、有料で民間委託業者が収集して
います。また、粗大ごみのうち、まだ使うことができる
家具類などをリユース品として、工場や一部の事務所な
どで市民の皆さんに提供しています。
粗大ごみ受付センター
■産業廃棄物の適正処理指導
(産業廃棄物対策課)
産業廃棄物の適正処理及び資源化・再利用
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」では事業活動
に伴って発生する廃棄物のうち 20 種類を産業廃棄物と
して定め、特に、爆発性・毒性・感染性等の性状のある
産業廃棄物を特別管理産業廃棄物として定め、排出事業
者の自己処理責任の原則を明確にしています。
現在市内には、約 14 万の事業所があり、そこから排
出される産業廃棄物の量は、平成 24 年度で約 1,093 万
トンと推計されています。
横浜市では、産業廃棄物の適正処理を図るため、排出
事業者に対する適正処理指導と処理方法の技術指導、ま
た産業廃棄物処理業の許可及び指導監督業務等を行って
います。
横浜市産業廃棄物処理指導計画
横浜市内で発生する産業廃棄物の発生抑制、減量化・
資源化、適正処理を進めるため、本市の産業廃棄物行
政の方向性や施策を体系化し示した「横浜市産業廃棄
物処理指導計画」を、昭和 60 年から5年ごとに策定し
ており、現在は第6次計画(平成 23 年3月策定、計画
期間:平成 23 年度〜 27 年度)に沿って、「①もっと進
めよう3R」、「②環境にやさしい処理で、今も未来も
安全・安心」、
「③みんなで考えよう、産業廃棄物のこと」
を計画目標に取組が行われています。
PCB廃棄物適正処理の推進
市内のPCB廃棄物は、「東京PCB廃棄物処理施設」
(1都3県のPCB広域処理施設)で順次処理されてい
TEL 区ごとに電話番号を設定。
(平成 26 年 11 月から TEL 0570-200-530 に集約します。)
URL https://www.sodai.city.yokohama.lg.jp/
犬・猫等動物の死体処理
路上や空き地で動物の死体を見つけた場合は、市民か
らの連絡を受けて処理しています。なお、飼育動物の場
合は手数料(6,500 円)を徴収しています。
みなとみらい21管路収集
みなとみらい 21 地区では、地下の輸送管に空気の流
れを作り、ごみをその流れに乗せて収集・輸送していま
す。
国のモデル事業として平成3年から実施しています
が、廃棄物政策に伴う社会的変化と利用者数の減少など
を受け、平成 29 年度末までの廃止に向けて調整を行っ
ています。
197
ますが、処理が行われるまでの間、適正に保管・管理す
るよう指導します。
また、適正な保管が困難な事業者等のPCB廃棄物が
優先して処理されるように引き続き関係機関と調整を進
めています。
処理業者指導
産業廃棄物処理業は、「産業廃棄物」の収集運搬業と処
分業、「特別管理産業廃棄物」の収集運搬業と処分業4種
類の許可区分に分類されます。(処分業とは、焼却・破砕
などの中間処理業及び埋立・海洋投入の最終処分業です。)
横浜市では、産業廃棄物の適正処理推進のため、これ
ら処理業者に対して現地審査や立入指導を行っています。
最終処分指導
横浜市内で埋立処分、海洋投入される汚泥、燃え殻、
鉱さい、ばいじん等の環境に与える負荷の高い廃棄物に
ついては、排出事業者が事前に提出する分析報告書によ
り基準を満たしていることの確認をしてから最終処分を
認めることとしています。
最終処分場に対しては、法令に基づく処分基準、承認
制度、処理伝票や帳票類の整理等の遵守状況の把握、廃
棄物の抜取検査、排水処理などの維持管理等についての
指導監督を行っています。
また、埋立終了後の処分場についても、維持管理や跡
地整備に関する指導を行うため、立入検査を実施してい
ます。
公共関与による処理処分施設
横浜市では、公共事業の円滑な推進や市内中小企業の
排出事業者責任に基づく適正処理を補完するため、平成
5年から南本牧廃棄物最終処分場において、産業廃棄物
の受入れを行っています。
建設リサイクル
「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」(建
設リサイクル法)では、発生するコンクリート塊や木材
等の建設廃棄物の分別及び再資源化を促進するため、一
定の要件を満たした建築工事や解体工事を行う場合に
は、届出を行うことが義務付けられています。 また、横浜市では、平成 17 年 11 月に「建築物の解体
工事に係る指導要綱」を定め、建設リサイクル法の対象
外であった、延べ床面積が 80 ㎡未満の建築物の解体工
事についても、届出対象工事としています。これらの届
出書に対する審査に加えて、対象工事への現場パトロー
ルを実施する等、業者指導を行っています。
不適正処理の監視・指導
平成 17 年 4 月 1 日から、不適正処理に対する迅速な
対応を図るため、各区の収集事務所に産業廃棄物の相談
窓口を開設しました。また、産業廃棄物対策課に県警
OB 職員と市職員で構成する専従機動班を設置し、収集
事務所と連携しながら、違法事案に対し厳正な措置を講
じていくなど産業廃棄物の適正処理監視・指導の強化を
図っています。
自動車リサイクル
使用済自動車のリサイクルや適正処理を図るため、
「使
用済自動車の再資源化等に関する法律」
(以下「自動車
リサイクル法」という。
)が施行され、平成 16 年 7 月 1
日から使用済自動車の解体業や破砕業に対する許可制度
が導入されました。平成 17 年 1 月 1 日には使用済自動
車の引取業の登録制やリサイクル料金の預託制度など自
動車リサイクル法が本格施行となりました。
また、許可を取得した事業者に対しては許可基準の遵
守の確認及び環境への影響が起きないよう立入指導等を
行っています。
戸塚区品濃町産業廃棄物処分場対策
戸塚区品濃町最終処分場については、産廃特措法に基
づき、地下水汚染の拡散防止対策や廃棄物崩落・飛散防
止対策を、平成 20 年度から本市が行政代執行で行って
います。
※ 産廃特措法:特定産業廃棄物に起因する支障の除去
等に関する特別措置法
各種委員会等
■横浜市廃棄物減量化・資源化等推進審議会
(資源政策課)
ごみの減量・リサイクルや適正な処理の推進に関する
さまざまな施策について、審議しています。
■横浜市放置自動車及び沈船等廃物判定委員
会(業務課地域連携推進担当)
放置自動車及び沈船等が廃物に該当するのかどうか、
専門的な知識を有する人、学識経験者、市民等の委員が
さまざまな視点から審議し、判定を行っています。
■公益財団法人 横浜市資源循環公社(総務課)
廃棄物の発生抑制、再使用、再利用及び適正処理並び
に地球温暖化対策に関する諸事業を通じて、市民の生活
環境の保全及び公衆衛生の向上を図り、循環型社会及び
低炭素社会の形成に寄与するため、各種事業を実施して
います。
198
建築局
確かな技術力による、安全・安心で環境に優しいまちづくりを進め、
市民の幸福度を高めます!
建築局では、東日本大震災後の安全・安心なまちづくり、少子高齢社会への対応、建築物の環境対策
の推進などの市民ニーズの高まりを踏まえ、「災害に強い安全なまちづくりの推進」、「安心で豊かな住
生活の実現」
、「環境に配慮した建築物の普及」を施策の柱として、市民の幸福度を高めるまちづくりを
目指します。
具体的には、今後首都圏で起こる可能性がある大地震や、風水害等による被害を軽減するため、建築
物の耐震対策、がけ地の防災対策、狭あい道路の拡幅、的確な建築・宅地指導などを総合的に進めると
ともに、木造住宅密集市街地における建築物の不燃化対策の強化等を進めます。
また、子育て世帯や高齢者に対する住まいの支援や住宅に関する相談体制の充実など、幅広い視点に
立った住宅施策や、持続可能な魅力あるまちづくりのモデルを創り出す取組を進めるほか、住宅政策審
議会を開催し市営住宅等の今後のあり方の検討を行い、多様なニーズに対応した住宅施策を推進します。
その他、区域区分(線引き)の見直しを進め、地域の実情に合った総合的なまちづくりを進めます。
さらに、低炭素社会の実現に向けて、住宅を含む民間建築物の温暖化対策に関し、市民の皆さんにわ
かりやすい情報を提供する取組や省エネ改修の促進、CASBEE 横浜の普及を進めていくとともに、公
共建築物の長寿命化や、木材利用の促進等を図ります。
都市計画・土地利用調整
都市計画の提案制度
住民等がより積極的に都市計画に関わることを可能と
するため、土地所有者等が一定の条件を満たした上で、
地方公共団体に都市計画の提案ができる制度が平成 14
年の都市計画法の改正により創設されました。
1 提案できる都市計画
「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」等の方
針を除く都市計画
2 提案できる主体
土地所有者等、まちづくりNPO等あるいは民間事
業者等
3 提案の要件
・0.5ha 以上の一団の土地の区域
・法令で定める都市計画に関する基準に適合
・提案区域内の土地所有者等の 2/3 以上の同意(人数
及び面積)
■都市計画の手続等(都市計画課)
都市計画の手続
都市計画は、広域的・根幹的なものを都道府県が、そ
の他のものを市町村が定めることとなっています。
平成 24 年 4 月から、指定都市については広域的・根
幹的とされる都市計画区域マスタープランを除き、都道
府県とほぼ同等の権限を有するようになりました。
都市計画の案の作成に際しては、必要に応じて説明会
や公聴会等を開催するとともに、都市計画案の縦覧や意
見書の受付を行うなど、市民の意見を反映する機会が設
けられています。
市街化区域と市街化調整区域
都市計画区域を、すでに市街地を形成している区域及
びおおむね十年以内に優先的かつ計画的に市街化を図る
べき区域(市街化区域)と市街化を抑制する区域(市街
化調整区域)に区分(区域区分)し、無秩序な市街化を
防止し、計画的な市街化を図ります。
この区域区分(線引き)は、昭和 45 年 6 月に決定され、
これまで 52 年 3 月、59 年 12 月、平成 4 年 9 月、9 年 4 月、
15 年 3 月、22 年 3 月に全市的見直しを行いました。
199
地域地区
次の制度により適正な土地利用を図っています。
1 用途地域
地域における住居の環境の保護又は業務の利便の
増進を図るため、住居系・商業系・工業系の 12 種
類の用途地域を指定し、建ぺい率、容積率、敷地面
積の最低限度などを定めています。
2 防火地域・準防火地域
建築物の不燃化による都市防災の強化を図るた
め、防火地域又は準防火地域を指定し、建築物の規
模による構造上の規制を行っています。
3 その他
用途地域内において市街地の環境を維持し、又は
土地利用の増進を図るために、建築物の高さの最高
限度又は最低限度を定める高度地区、都市における
風致を維持するための風致地区、港湾を管理運営す
るための臨港地区、良好な都市環境の形成に必要な
緑化を推進するための緑化地域、地域の特性にふさ
わしい、きめ細やかなまちづくりを行うための地区
計画等を定め、これらの諸制度の活用により、都市
の健全な発展と秩序ある整備を図ります。
■土地利用の総合調整(企画課)
工業集積地域内では、産業立地の誘導や適正な土地利
用を図るため、市の考え方や適用される制度等を売主に
対し前もってお知らせしています。
また、都市づくりの総合的かつ効率的な推進を図るため、
各法令の手続き前に土地利用の総合調整を行い、事業者に
対し横浜市の基本方針等について助言を行っています。
平成 25 年度実績
開発調整会議 届出件数 15 件 助言件数 13 件
工業集積地域 届出件数 8 件 助言件数 3 件
建築防災
■住宅の耐震診断 ・ 改修の支援(建築防災課)
地震に強い「安全・安心なまちづくり」を推進する
ため、昭和 56 年5月末日以前に建築確認を得て着工さ
れた、木造住宅と分譲マンションの耐震診断と改修を
支援する制度を実施しています。
木造住宅は、横浜市が耐震診断士を派遣します(持家:
無料、貸家・空家:1 万円)。診断の結果、上部構造評
点が 1.0 未満「倒壊の可能性が高い」または「倒壊の
可能性がある」と判定された住宅については、耐震改
修費用の一部を補助します(持家のみ)。
マンションは、横浜市が無料で予備診断(簡易診断)
を行い、予備診断で「本診断(精密診断)が必要」と
判定されたマンションが本診断を行う場合、その費用
の一部を補助します。本診断の結果、「改修が必要」と
判定された場合、耐震改修費用の一部を補助します。
都市施設
円滑な都市活動を支え、都市生活者の利便性の向上を図
り、良好な都市環境を確保するためには、道路・鉄道・公
園・緑地・下水道・ごみ焼却場などの都市施設を計画的に
配置することが求められます。都市施設の都市計画決定(変
更)にあたっては、広く住民に施設の規模、配置を明確に
示し、住民の合意形成を促進しつつ、土地利用や他の都市
施設等との計画、総合性及び一体性の確保を図ります。
平成 25 年度
木造住宅耐震診断士派遣件数
1,000 件
845 件
木造住宅訪問相談件数
木造住宅耐震改修件数 全体改修
347 件
7件
防災ベッド等設置件数
1,237 戸
マンション予備診断実施戸数
マンション本診断実施戸数
3,146 戸
マンション耐震改修工事補助実施戸数 112 戸
■都市計画に関する許可、指導(都市計画課)
都市計画法に基づく許可等
都市計画施設(道路・公園・河川等)区域内の都市計
画法に基づく建築許可や、用途地域その他の地域地区、
都市計画施設の都市計画決定線の位置確認を行っていま
す。平成 25 年度の建築許可件数は 248 件、都市計画決
定線の位置確認件数は 1,520 件です。
■特定建築物の耐震診断・改修の支援(建築防災課)
都市計画情報の提供
1 最新の都市計画情報
用途地域や都市計画施設などの都市計画の内容を
閲覧できるよう、窓口にまちづくり地図情報システ
ム(マッピー)を設置しています。また、マッピー
と同等の都市計画情報等を本市ホームページから提
供しています。
(i−マッピー)
平成 25 年度のマッピーの利用件数は 58,317 件、i -
マッピーのアクセス件数は 647,093 件です。
(i−マッピーのアドレス)
http://wwwm.city.yokohama.lg.jp/tokei/
2 過去の都市計画情報
都市計画法により縦覧に供することとなってい
る、都市計画決定(変更)を行った都市計画の図書
を本市ホームページから閲覧できます。
(A−マッピーのアドレス)
http://a-mappy.city.yokohama.lg.jp/
「建築物の耐震改修の促進に関する法律」に基づく特
定建築物のうち、旧耐震基準で建築された、多数の人が
利用する民間の建築物、及び地震発生時に通行を確保す
べき道路沿道にある建築物について、耐震診断、改修設
計及び耐震改修の費用の一部を補助しています。
平成 25 年度 耐震診断費補助件数
9件
改修設計費補助件数 6 件
耐震改修工事費補助件数 7 件
■がけ対策等に関する業務(建築防災課)
がけ地防災対策事業
がけ崩れ防災対策として、地震、風水害等によるがけ
崩れを未然に防ぐための防災工事やがけ崩れなどが発生
した場合の復旧工事など、所有者等が行う対策工事に対
して工事費の一部を助成しています。
また、がけ崩れが発生した場合の対策として、被害拡
200
建 築 局
大を防止するために、防災シート掛等の応急資材整備事
業を実施するほか二次災害を防止するための応急仮設工
事を実施しています。
平成 25 年度実施 応急資材整備事業
応急仮設工事等
住宅
■住情報提供・相談事業(住宅政策課)
5件
0件
「ハウスクエア横浜」
(都筑区中川)において、住宅に
関する情報提供や専門家による相談事業を行っています。
また、「ハウスクエア横浜」内にある「人にやさしい
住まいづくり体験館」では、各種設備機器の体験を通し
て、住まいについての市民の皆さんの意識の向上を図っ
ています。
急傾斜地崩壊対策事業
「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」に
基づき、県知事が、市長の意見を聴取のうえ急傾斜地崩
壊危険区域を指定します。指定後、神奈川県が工事を実
施し、本市では事業費の一部を負担しています。
平成 26 年3月現在、市内の区域指定数は 687 か所に
なっています。
■市営住宅の管理(市営住宅課)
宅地防災パトロールの実施
がけ崩れや土砂の流出による災害を未然に防ぐため、
パンフレットの配布により、がけ防災知識の普及を図る
とともに、宅地防災パトロールを実施し、危険性がある
と思われるものについて改善指導を行っています。
市営住宅等の管理は、公営住宅法、住宅地区改良法、
横浜市営住宅条例、横浜市改良住宅条例等に基づいて行
っています。また、平成 10 年4月1日からは、高齢者
用等に民間土地所有者等が建設した共同住宅を市営住宅
として借り上げて、管理を行っています。26 年3月末
現在、公営住宅 30,023 戸、改良住宅 1,428 戸、計 31,451
戸を管理しています。
管理業務の主なものは、市営住宅(公営・改良)の入
退去、土地と建物の管理、住宅使用料の決定と徴収、建
物修繕等の保全などです。
市営住宅の募集では、高齢者世帯、母子・父子世帯、
障害者世帯、多子世帯及び申込回数の多い世帯等の当選
率を優遇させるなどの制度があります。平成 25 年度の
募集では、空家住宅 1,200 戸の募集に対して 21,782 件の
申込みがありました。
土砂災害警戒区域等対策事業
「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推
進に関する法律」に定める基準に従い、神奈川県が「土
砂災害警戒区域の指定を進めており、この指定にあわせ
て警戒避難体制の整備のために土砂災害ハザードマップ
の作成を行っています。
平成 26 年3月現在、土砂災害警戒区域が 2,431 区域
指定されています。
■狭あい道路拡幅整備事業(建築防災課)
■市営住宅のエレベーター設置等
(市営住宅課)
「横浜市狭あい道路の整備の促進に関する条例」(平成
7年7月1日施行)により、幅が4メートル未満の狭あ
い道路のうち、特に整備の促進を図る必要があるものを
横浜市が「整備促進路線」として指定し、この路線に接
した敷地で建築等を行う場合には、建築確認申請等の
30 日前までに横浜市と道路整備について事前に協議を
行うものです。
この協議に基づいて整備の支障となる、門・塀や、擁
壁の除去・築造費用等を助成し、市が舗装します。
また、整備促進路線以外の狭あい道路(公道)につい
ても、整備に要する費用を助成する制度があります。
市営住宅居住者の高齢化の進展に伴い、昭和 40 年代に
建設された大規模団地を対象に、階段室型エレベーター
の設置、各住戸の 2 方向避難確保等を行っています。
また、寿町住宅(寿町総合労働福祉会館)の再整備の
設計を行います。(健康福祉局と共管)
■公的賃貸住宅の供給(住宅再生課)
良質な賃貸住宅の供給を目的として、中堅ファミリー
世帯向けに「ヨコハマ・りぶいん」、高齢者向けに「高
齢者向け優良賃貸住宅」、低所得の子育て世帯向けに「子
育てりぶいん」事業を行っています。
ヨコハマ・りぶいんは、民間賃貸住宅に対し整備費及
び家賃の一部を助成するものですが、新規供給は休止し
ています。
高齢者向け優良賃貸住宅は、高齢者に配慮した仕様で
建設する民間の賃貸住宅に対し整備費及び家賃の一部を
助成しています。
子育てりぶいんは、子育てに適した居住環境の既存賃
貸住宅に対し家賃の一部を助成しています。
平成 25 年度整備完了件数 421 件
(整備距離 7,040 メートル)
■吹付けアスベスト等の含有調査・除去等の
支援(建築防災課)
多数の人が利用する民間建築物(店舗、事務所、駐車場
等)で施工されている吹付けアスベスト等の含有調査を行
う場合にアスベスト含有調査者の派遣をしています。また、
除去等の場合には工事費用の一部を補助しています。
平成 25 年度 含有調査者派遣 2 件
除去等工事費用補助件数 3 件
■高齢者住宅対策(市営住宅課・住宅再生課)
高齢化社会の本格化に対応し、高齢者の安定した居住
201
確保の支援や安全な住まいづくりを進めるため、各種施
策を実施しています。
高齢者向けの市営住宅は、高齢単身者用住宅や高齢二
人世帯向け住宅などを、直接建設の「シルバーハウジン
グ」や民間賃貸住宅を市営住宅として借り上げた「シニ
ア・りぶいん」を中心に供給しています。
これらの住宅では、バリアフリー設計に加え、生活援
助員の派遣や、生活相談室・緊急通報システムの設置な
ど福祉施策と連携した「シルバーハウジング・プロジェ
クト」を実施しています。
さらに、高齢者世帯が一般の市営住宅に申し込む場合
には、当選率を優遇しています。
また、高齢化対応住宅の普及・啓発を図るため、生活
支援サービス等を備えた公的賃貸住宅として、高齢者向
け優良賃貸住宅事業を実施しています。
また、高齢者の多様な居住ニーズに対応するため、高
齢者住替え相談事業や、高齢者が住替えた後の持家を子
育て世帯へ賃貸する高齢者住替え支援モデル事業を実施
しています。
る、マンション・バリアフリー化等支援事業を行っています。
平成 25 年度 マンション・アドバイザ一派遣件数
78 件
マンション再生検討費用補助件数
4件
マンション・バリアフリー化等支援件数
24 件
液状化被害等マンション緊急支援件数
2件
■郊外住宅地の再生(住宅再生課)
郊外住宅地の持続と再生を目的に、高齢化対応、子育
て支援、医療・介護連携、多世代交流、地域交通、地域
エネルギーなど、地域課題の解決に取り組む「持続可能
な住宅地モデルプロジェクト」を進めています。地域特
性の異なる4つのモデル地区を選定し、市民の皆さん、
民間事業者、行政、大学等が連携しながら、郊外住宅地
を再生するための成功モデルを創り出し、市内に横展開
していくことを目指しています。
また、団地再生支援事業として、建物の老朽化や居住者
の高齢化が進む集合住宅団地の再生に向けて、課題や将来
像を共有するための住民主体の取組支援を行っています。
平成 25 年度 持続可能な住宅地モデルプロジェクト 4地区
■保証人のいない高齢者などの入居支援(住宅再生課)
団地再生支援事業 家賃等を支払うことができても、連帯保証人がいない
ために民間賃貸住宅への入居が困難になっている方の支
援を目的として民間住宅あんしん入居事業を行っていま
す。対象者は、①高齢者、②障害のある方、③特定疾患
の方、④ひとり親家庭、⑤子育て世帯の方、⑥児童福祉
施設等の退所者、⑦生活保護受給者、⑧配偶者等からの
暴力による被害者、⑨ホームレス自立支援施設の退所者、
⑩外国人です。入居者本人が、家賃の滞納保証のため、
横浜市と協定を結んだ保証会社と契約をします。入居後
の居住支援は、健康福祉局などが既存の福祉支援策で対
応します。
2団地
■住宅の省エネ対策(住宅政策課)
民間市場における既存住宅の温暖化対策を誘導し、市
内企業の技術力の向上及び市民への普及啓発等の取組を
推進するため、住まいのエコリノベーション推進事業を
行っています。
既存住宅の省エネルギー性能の向上やライフスタイルの
変化に対応した住宅の価値を高めるエコリノベーション等
工事に対し、省エネ改修費用の一部を補助しています。
平成 25 年度は、既存住宅のエコリノベーションモデ
ル住宅(戸建住宅・共同住宅)の提案公募を実施しました。
平成 25 年度 提案選定件数 2件
平成 25 年度実績 成約件数 45 件
横浜市住宅供給公社 住まい・まちづくり相談センター
「住まいるイン」 建築指導
所在地 神奈川区金港町1−4 横浜イーストスクエア 1 F
TEL 451 − 7763、FAX 451 − 7707
■建築確認業務(建築安全課)
■分譲マンション管理組合支援(住宅再生課)
建築物等の確認
建築基準法第6条第1項に掲げる建築物や建築設備
(エレベーター等)、工作物(広告塔、貯蔵施設等)を設
ける場合は、確認の申請書を提出して建築主事の確認を
受けなければならないことになっています。
マンションの適切な維持管理を誘導し、良質な住宅ス
トックを形成していくため、マンション管理組合の活動
に対する様々な支援を行っています。
維持管理や建替・改修等について、休日・夜間にもマ
ンション・アドバイザー ( 建築、法律等の専門家 ) をマ
ンション管理組合に派遣し、相談に応じています。
また、マンション関係団体と横浜市が協働して、月に
1回各区でマンション管理組合と専門家の交流会を行
う、
マンション管理組合サポートセンター事業について、
活動費用の一部を負担しています。
建替や大規模改修等マンション再生活動に対する支援
として、初動期の合意形成に向けた検討費用の一部を補
助しています。
また、高齢者等の安全・円滑な移動をサポートするため、
マンション共用部分の段差解消等の工事費の一部を補助す
平成 25 年度実績
建築物確認申請件数
建築物計画通知件数
工作物確認申請件数
工作物計画通知件数
昇降機確認申請件数
昇降機計画通知件数
309 件
117 件
75 件
20 件
18 件
80 件
中間・完了検査制度
本市では延べ面積が 50 平方メートル以上の建物につい
て、工事の途中段階及び完了時に検査を実施しています。
平成 25 年度実績 中間検査件数 156 件
202
完了検査件数 235 件
建 築 局
■省エネ法による届出(建築環境課)
定期報告制度
建築基準法第 12 条第1項及び第3項の規定に基づき、
市が指定する建築物や建築設備、昇降機、遊戯施設の所
有者等に対して、
それらの調査・検査及び市への報告(年
1回)を義務付けています。この制度により、所有者等
に建築物等を常時適法な状態に維持するよう促し、安全
性の確保を図っています。
エネルギーをめぐる経済的・社会的環境に応じた燃料
資源の有効利用のため、省エネルギーのための必要な措
置を講ずることを規定した「エネルギーの使用の合理化
等に関する法律(省エネ法)」に基づき、床面積の合計
が 300 ㎡以上の建築物を新築・増築等、又は一定規模以
上の改修工事等を行う場合に、省エネルギー計画書を届
け出ていただきます。
さらに、届出を行った後は、3年ごとに省エネ措置の維
持保全状況について定期報告をすることになっています。
平成 25 年度報告件数 32,065 件
■建築指導業務(建築環境課、建築安全課、
建築道路課)
平成 25 年度届出件数 989 件
建築物の許可・認定
建築物の許可は、法令により一般的に禁止されている
事項を特定の場合に解除して、それを適法に行うことが
できるようにするものです(敷地の最低限度を下回る建
築物の許可等)
。そのほか、第一種低層住居専用地域内
の高さの認定等を行っています。
■長期優良住宅認定業務(建築環境課)
平成 20 年 12 月に、長期にわたり良好な状態で使用す
るための措置が講じられた優良な住宅(長期優良住宅)
の普及促進を目的とした「長期優良住宅の普及の促進に
関する法律」が公布され、長期優良住宅の建築及び維持
保全に関する計画(長期優良住宅建築等計画)の認定業
務を行っています。
平成 25 年度許認可件数 1,383 件
横浜市市街地環境設計制度
都市をゆとりと魅力あるものにするため、敷地内に市
民の皆さんが自由に利用・通行できる歩道や広場等(公
開空地)を設けるなど、都市環境の整備向上に寄与する
建築物に対して、建築基準法による容積率の緩和や用途
地域に応じた横浜市高度地区による高さの制限の緩和を
行っています。
平成 25 年度 申請件数 2,335 件
■低炭素建築物新築等計画認定業務
(建築環境課)
平成 24 年 9 月に、都市における社会経済活動等に伴っ
て発生する二酸化炭素の削減を目的として「都市の低炭
素化の促進に関する法律」が公布され、平成 24 年 12 月
から建築物の低炭素化に資する建築物の新築や増築、改
修等の計画(低炭素建築物新築等計画)の認定業務を行
っています。
平成 25 年度適用件数 4 件
■風致地区内における建築行為等の許可 (建築環境課)
樹林地、丘陵地、水辺などの良好な自然的景観を保っ
ている区域や、文化財・社寺等のある区域、良好な住環
境を維持している区域などを「都市計画法」に基づく風
致地区に指定しています。地区内で一定の造成や建築行
為等を行う場合は、条例により許可が必要になります。
平成 25 年度申請件数 72 件
■福祉のまちづくり条例の事前協議(建築環境課)
すべての人が、基本的人権を尊重され、安心して生活
し、自らの意思で自由に行動できる福祉のまちづくりを
目的とする「横浜市福祉のまちづくり条例」に基づき、
対象となる建築物などを建築する際、バリアフリーに関
する整備について事前協議を行っています。
平成 25 年度許可申請件数 525 件
■建築物環境配慮制度(CASBEE 横浜)
(建築環境課)
平成 25 年度協議件数 598 件
建築物の環境負荷等の低減を図るため、床面積の合計
が 2,000 ㎡以上の建築物(平成 22 年 3 月までは 5,000 ㎡
を超える建築物)を計画する際、
「CASBEE 横浜」によ
り環境配慮に関する取組を自己評価し、その結果を届け
出ることになっています。また、建築主の積極的な取組
を促進させるため、希望者に対し、学識経験者の評価を
踏まえて市が認証する制度も行っています。
平成 22 年 4 月からは、販売又は賃貸を目的とした広告
中に、環境配慮の取り組み結果を示すラベルを掲載する、
「建築物環境性能表示」の制度も始めました。また、平成
24 年 4 月からは、戸建住宅を含む 2,000 ㎡未満の建築物
についても、希望者は届出ができるようになりました。
■住みよいまちづくり(建築情報課)
建築協定
より良い市街地の形成を目指し、特定の区域内におい
て建築物の用途、形態、敷地規模等の基準を土地所有者
等全員の合意により定め、これを市長が認可することに
より、住宅地や商業地などの環境を高度に維持増進する
ことを目的にしています。
平成 25 年度協定認可件数 8 件
平成 25 年度届出件数 220 件
平成 25 年度表示届出件数 68 件
平成 25 年度認証件数 1 件
203
■指定確認検査機関の指導(建築安全課)
地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例
地区計画は、より良い市街地や個性あるまちづくりを
進めるため、住民の意向を踏まえて地区ごとに身近な道
路、公園等の施設の整備、建築物の形態・高さ等に関し
て必要なルールを定める制度です。このうち、建築物の
制限内容を条例化することにより実効性を担保します。
指定確認検査機関(平成 25 年度 36 機関)が行った
建築確認に係る報告の審査・指導等を行っています。ま
た、建築基準関係規定・市条例等に関する指定確認検査
機関への情報提供、まちづくり・建築指導行政に係る指
定確認検査機関との連絡調整を行っています。
平成 25 年度地区計画条例化件数 追加 4 地区
平成 25 年度指定確認検査機関報告件数
建築確認件数 15,044 件
中間検査件数 16,765 件
完了検査件数 13,397 件
工作物確認件数 275 件
昇降機確認件数 832 件
■建築指導の企画・立案(建築情報課)
建築関係法令に係る条例・規則の企画・立案、法解
釈及び技術基準の策定を行っています。
■建築情報の提供及び諸証明交付(建築情報課)
宅地指導
建築計画概要書の閲覧等
建築基準法に基づく概要書の閲覧のほか、建築に関す
る各種情報を提供しています。
■開発事業調整条例の同意
(宅地審査課、調整区域課、中高層調整課)
平成 25 年度 概要書閲覧申請枚数 45,368 枚
住民、開発事業者及び横浜市が協働して、地域の特性
に応じた良好な都市環境の形成を図ることを目的とした
「横浜市開発事業の調整等に関する条例」に基づき、開
発事業計画の同意を行います。
住宅用家屋証明書等の交付
マイホームとして住宅を新築又は新築住宅を購入した
場合、所有権の保存 ・ 移転 ・ 抵当権の設定登記の際に、
住宅用家屋証明書によって登録免許税の軽減が受けられ
ます。そのほか建築確認申請台帳記載事項証明書等の交
付を行っています。
平成 25 年度実績 事前届・標識設置届 346 件
同 意 344 件
■開発許可(宅地審査課、調整区域課)
平成 25 年度
住宅用家屋証明書交付件数 17,028 件
建築確認申請台帳記載事項証明書交付件数 36,944 件
開発行為を行う場合には、都市計画法に基づく開発許
可が必要です。開発許可制度は、良好な市街地形成を図
るため、道路や下水道等の宅地として必要となる公共施
設の整備を義務づけて許可する制度です。
なお、市街化調整区域は市街化を抑制すべき区域とさ
れ、一般的に開発は認められませんが、一定の条件に適
合するものは許可されます。
■中高層建築物等に係る日照などの
相談調整業務(中高層調整課)
住民相談
中高層建築物等の建築が及ぼす日照阻害、電波障害や
開発事業に伴う問題等に関して、周辺の住民からの相談
及び陳情に応じています。
平成 25 年度実績 申請 511 件(協議を除く)
許可 508 件(協議を除く)
良好な建築計画への誘導
「横浜市中高層建築物等の建築及び開発事業に係る住
環境の保全等に関する条例(以下、
「条例」
)
」
に基づく手
続を通じて、中高層建築物等の建築主に対して良好な建
築計画への誘導を図っています。
■宅地造成許可(宅地審査課、調整区域課)
宅地造成工事規制区域(市域の約 63 パーセント)内
で宅地造成工事を行う場合は、宅地造成等規制法に基づ
く許可が必要となります。
この法律は、宅地造成に伴う災害の防止を目的とした
もので、住宅地の造成だけでなく、駐車場の造成や、墓
地の造成なども許可の対象となります。
紛争調整
中高層建築物等の建築や開発事業が住環境に及ぼす影
響に関して、周辺の住民と建築主・開発事業者等との間
で紛争が生じた場合は、紛争当事者からの申出により、
職員が行うあっせん及び弁護士・学識経験者・民事調停
委員等で構成する横浜市建築・開発紛争調停委員会が行
う調停により紛争の迅速、円満な解決を図っています。
また、平成 24 年 4 月 1 日から、中高層建築物等に係
る専門家助言制度の運用を開始しています。
平成 25 年度実績 申請 489 件(協議を除く)
許可 477 件(協議を除く)
■市街化調整区域内の建築許可(調整区域課)
市街化調整区域は、市街化を抑制すべき区域で、原則
として建築物の建築はできませんが、既存の建築物の建
替えなどは、都市計画法の許可を受けて建築することが
できます。
平成 25 年度実績
標識設置届受理件数
274 件
近隣説明等報告書受理件数 247 件
あっせん件数
9件
3件
調停件数
8件
専門家助言件数
平成 25 年度許可件数 613 件
204
建 築 局
■宅地開発指導の企画・立案 ( 宅地審査課)
公共建築物
都市計画法、宅地造成等規制法に基づく宅地開発の許
可業務を円滑に行うため、条例などの企画・立案、技術
基準の策定等を実施しています。
■公共建築物の整備(公共建築部各課)
市民の皆さんの貴重な財産である横浜市の公共建築物が、
多くの市民の皆さんに親しまれ、また、高齢者や障害者な
ど誰にでも利用しやすいように、機能性や安全性・快適性
を十分に考慮し、設計・施工管理・しゅん工検査を行って
います。
このため建物の環境・長寿命・耐震などさまざまな観点
から設計・工事に取り組み、
「人にやさしく豊かな市民生活
を支援するための公共建築」の実現を図っています。
違反対策等
■違反対策業務(違反対策課)
違反開発や違反建築物に対し、是正指導を強化するこ
となどにより、違反をさせない風土づくりを推進し、秩
序ある土地利用・建築を実現します。
「違反をさせない」
地域と連携した違反対策の推進、及び啓発リーフレッ
トの配布、市ホームページの活用などにより、違反の未
然防止を図っています。
「違反を見逃さない」
NPO法人などとの連携(違反建築物等の情報提供の
協定や市街化調整区域内の違反調査強化区域のパトロー
ルの委託など)
、及びパトロールにより、違反の早期発
見を図っています。
「違反を許さない」
悪質な違反や、危険性の高い開発については、行政代
執行を想定するなど、厳正な対応を図り、違反是正指導
を強化しています。
平成 25 年度 違反指導件数 建築基準法違反
都市計画法違反
■公共建築物の省エネルギー化
(公共建築部各課)
公共建築物の更なる省エネルギー化のため、民間のノ
ウハウを活用して設備の省エネ改修を行う ESCO 事業
を実施しています。また、長寿命化対策工事に省エネ要
素をプラスする改修を行うほか、泉区庁舎に設置した地
中熱利用空調設備の省エネ効果等を計測検証する実証試
験を実施しています。
平成 25 年度 ESCO事業 港北区総合庁舎
■公共建築物の長寿命化対策(公共建築部各課)
これまで建築局で整備にかかわってきた公共建築物は
約 1,500 施設あります。これらの施設を長く、安全・安心・
快適に利用していただくため、建物の劣化程度の調査や
保全計画策定による保全費用の効果的・計画的な執行、
施設管理者に対する相談・技術支援などを行っています。
また、公益財団法人横浜市建築保全公社により修繕工
事等を効率的に進めるとともに、施設管理者に対する保
全知識の普及などを行い、公共建築物の適切な保全に努
めています。
196 件
79 件
宅地造成等規制法違反 7 件
■建築開発法務支援(法務課)
違反建築等への対応強化に伴う法的課題の解決や、そ
の他の建築開発指導行政に係る法的紛争を未然に防止す
るため、局内の弁護士相談などの法務を統一的・一元的
に管理するとともに、弁護士との連携強化や職員への法
務研修を実施しています。
■公共建築物の耐震対策(公共建築部各課)
震災時の市民生活の安全や早期復旧体制の確保を図る
ため、公共建築物の耐震性向上に取り組んでいます。平
成 27 年度までに学校、庁舎、保育園などの特定建築物
(耐
震改修促進法による)については 100%、公共建築物全
体では 90%の耐震化を目指します。
また、津波、浸水のおそれのある地域の公共建築物の
津波対策を進めています。
■建築審査会・開発審査会(法務課)
建築基準法の規定に基づく許可に係る同意、審査請求
に対する裁決についての議決等を行う「建築審査会」と、
都市計画法の規定に基づく市街化調整区域内における開
発行為・建築行為の許可に係る審議、審査請求に対する
裁決についての議決等を行う「開発審査会」に関する事
務を行っています。
■公共建築物の木造化・木質化(公共建築部各課)
平成 25 年度実績 建築審査会 開催回数 11 回 付議件数 925 件
審査請求等件数 6 件
開発審査会 開催回数 12 回 付議件数 676 件
審査請求等件数 4 件
横浜市では、平成 22 年 5 月に公布された「公共建築
物等における木材の利用の促進に関する法律」に基づき、
平成 26 年3月に「横浜市の公共建築物における木材の
利用の促進に関する方針」を策定しました。
公共建築物で積極的に県産木材、地域材等の利用を促
進するため、低層の公共建築物については原則として木
造化、それ以外の公共建築物については、市民の目に触
れる機会が多い部分を中心に内装仕上げの木質化を図る
としています。
205
都市整備局
都市のバランスある発展に向け、未来を切り拓くための様々な事業を展開し、
「未来を支える強固な都市」「強靭な防災・減災都市」を実現します。
《目標達成に向けた施策》
● 環境・防災に配慮した次世代に向けたまちづくり
● 国際競争力強化や経済の活性化を推進する都市づくり
● 駅周辺の拠点整備による魅力あるまちづくり
● 市民とともに創り育てるまちづくり
● 誰もが移動しやすい交通体系づくり
※3「防災街区整備方針」とは
「密集市街地における防災街区の整備の促進に関
する法律」に基づき、市街化区域内の密集市街地に
おいて、道路、公園等の基幹的な骨格軸 ( 防災環境
軸 ) の体系的・効果的な整備を図るため、防災街区
整備方針に防災公共施設及びその周辺の建築物の整
備に関する計画の概要を定めるもの
横浜市都市計画マスタープラン改定
都市計画マスタープランとは、都市計画法第18条の2
に基づく、市町村の都市計画に関する基本的な方針です。
「横浜市都市計画マスタープラン」は、
「横浜市基本構想」
及び「整開保」に即し、また、市の実施計画である「横浜
市中期4か年計画」のうちの「本市の未来図」や、水・緑
や環境、住宅などの市の分野別計画等と相互に整合を図り
ながら、市域全体の都市計画の基本的方針を示す「全体構
想」、地域別の基本的な方針を示す「地域別構想(区プラ
ン及び地区プラン)」の2層で構成しています。
改定前のプランは、平成 12 年 1 月に策定したものですが、
策定後 10 年以上が経過し、社会経済状況が変化している
こと、「横浜市基本構想(長期ビジョン)」や、これに基づ
く様々な個別計画の策定・改定が行われたことなどを踏ま
え、平成 25 年3月に「横浜市都市計画マスタープラン (
全体構想 )」として改定しました。
地域別構想である区プランについても、現在、緑区、港
北区、他8区で改定に向けた検討を行っており、平成 30
年度までに全ての区プランを改定する予定です。
また、地区プランは、これまでに5地区で策定されてお
りますので、区プラン改定に伴い、必要に応じて改定の検
討等を行う予定です。
脱温暖化に向けた都市づくり
本市は、「中期4か年計画」及び「横浜市脱温暖化行
動方針(CO-DO30)」を礎として平成 23 年3月に「横
浜市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を定め(平
成 26 年 3 月改定)、国・県との連携を図りつつ、市民・
事業者・行政が一体となった市域における地球温暖化対
策を推進しています。
都市づくりの総合的な
企画調整
■都市づくりの総合調整
(企画課、地域まちづくり課)
都市計画区域の整備、開発及び保全の方針等の見直し
都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(以下、「整
開保」とします。)とは、都市計画法第6条の2に基づき、
都市計画区域を対象として、都市計画の目標や区域区分の
方針など都市計画の基本的な方針を定めるものです。整開
保の他に、都市計画法第7条の2に基づく「都市再開発の
方針」※ 1、
「住宅市街地の開発整備の方針」※ 2及び「防
災街区整備方針」※ 3(以下、「3方針」とします。)を
定めており、個別の都市計画は整開保と3方針に即して定
めるものとなっています。
これまで、神奈川県がおおむね6~7年ごとに見直しを
行っており、前回は平成 22 年3月に見直しました。その後、
平成 23 年に3方針の都市計画決定権限が横浜市に移譲さ
れ、平成 27 年6月に整開保の都市計画決定権限について
も横浜市に移譲される予定であることから、次回の見直し
は横浜市が主体的に決定できることを前提に、平成 25 年
度から検討に着手しています。
※1「都市再開発の方針」とは
「都市再開発法」に基づき、計画的な再開発を行う
ことにより都市全体の機能の回復、向上に貢献する
こととなる市街地で、既成市街地を中心とする市街
地について、再開発の目標や土地の高度利用に関す
る方針などを定めるもの
※2「住宅市街地の開発整備の方針」とは
「大都市地域における住宅及び住宅地の供給の促
進に関する特別措置法」に基づき、実現すべき住宅
市街地のあり方、住宅の建設及び更新、良好な居住
環境の確保に係る目標などを定めるもの
206
都 市 整 備 局
都市整備の分野においても、徒歩・自転車・公共交通
によっての移動や、土地の高度利用の組合せによるコン
パクトなまちづくり、緑豊かな魅力的なまちづくり、未
利用エネルギーの面的な利用等を進めることにより、地
球温暖化対策やヒートアイランド対策を積極的に実施し
ていきます。
平成 25 年度は、平成 21 年度に横浜都心部における地
球温暖化対策やヒートアイランド対策として検討した
「エコまちづくり計画」や面整備の検討状況等を踏まえ、
引き続き横浜都心部における取組を進めました。
平成 26 年度も、引き続き都心部を中心として、エコ
まちづくりの取組についての検討を進めていきます。
れ、首都圏有数のエリアとなるよう特定都市再生緊急整
備地域の指定(平成 24 年1月)による特別措置等を活
用しながら活性化を図ります。
また、3地区に山下ふ頭周辺地区と東神奈川臨海部周
辺地区を加えた5地区を対象とした「横浜市都心臨海部
再生マスタープラン(仮称)」を作成するため、平成 26
年 3 月に「横浜市都心臨海部再生マスタープラン審議会」
を設置し、検討を進めています。
新横浜都心では、東海道新幹線による広域交通ターミ
ナルとしての利便性等を活かしたまちづくりを進めます。
関内・関外地区
横浜市では、関内・関外地区が抱える課題に対応し、
地区の活性化を持続的に図っていくため、平成 21 年度
に、新たな計画として「関内・関外地区活性化推進計画」
を取りまとめました。
この計画に基づき、地元主体の取組を中心に具体的内
容を整理したアクションプランを策定するとともに、優
先的取組として、関内駅北口周辺の結節点強化、業務機
能の再生、回遊性強化、都心機能誘導検討を進めていま
す。
今後は、平成 24 年に設立した民間主体の関内・関外
活性化協議会への運営支援を引き続き行います。
また、平成 25 年度に北仲通南地区での新市庁舎整備
時期が決まったことから、関内駅周辺地区の活性化に向
けて、リーディングプロジェクトとしての横浜文化体育
館再整備や現市庁舎街区の跡利用検討等を進めます。
さらに、開港以来の歴史と文化や個性豊かな商店街な
どの地域資源を活用し、景観計画、街づくり協議などに
よりきめ細かなまちづくりを進めています。
日ノ出町駅前 A 地区第一種市街地再開発事業
京浜急行日ノ出町駅前に位置し、野毛地区、伊勢佐木
町地区、初黄・日ノ出町地区との結節点である日ノ出町
駅前A地区(0.7 ヘクタール)において、歩行者の回遊
性の向上や連続した賑わいの創出、効率的土地利用を図
るため、第一種市街地再開発事業を進めています。
平成 20 年 10 月に都市計画決定、平成 24 年 2 月に権
利変換計画の認可を受け、平成 25 年 1 月より施設建築
物工事に着手し道路等公共施設整備とともに事業を進め
ており、平成 26 年度末に完了の予定です。
初黄・日ノ出町地区
これまで、一部店舗の違法営業に伴う環境悪化が大き
な問題となっていましたが、地元、警察、行政の連携に
より、誰もが安心して歩ける健全な街を目指して、現在、
様々な環境整備に向けた取組を行っています。
本市では、平成 19 年 8 月に「街づくり協議指針」を
策定し、街のにぎわいの連続性やマンションの適正な居
住水準を誘導しています。また、地区の活性化に向け、
土地利用転換を促すとともに、京急高架下の利用等を検
討・調整しています。
また、平成 21 年4月には「黄金町エリアマネジメン
トセンター」が発足し、アートと商業が共存する新しい
街への再生に向けて取り組んでいます。
みなとみらい 21 地区
(1)事業の目的
横浜の都心部は関内・伊勢佐木町地区と横浜駅周辺
■土地利用に関する審査・指導(企画課)
国土利用計画法に基づく地価対策
昭和 49 年、国土利用計画法が制定され、土地の投機
的取引及び地価の高騰が国民生活に及ぼす弊害を除去
し、かつ、適正かつ合理的な土地利用の確保を図るため、
土地取引規制制度が創設されました。
昭和 58 年頃より、東京の都心商業地を中心に発生し、
周辺に波及していった地価の高騰に対応するため、監視
区域制度が昭和 62 年、新たに設けられました。同制度
により、都道府県知事(指定都市の長を含む。
)は地価
が急激に上昇している地域等を指定し、それまで国土利
用計画法の届出対象ではなかった小規模な土地取引につ
いても届出を義務付けることができるようになり、本市
でも昭和 62 年8月から監視区域を指定し、地価の適正
化に努めてきました。しかし、高騰した地価も平成3年
から沈静化に向かい、平成7年2月には市域の全地域に
ついて監視区域の指定を解除しています。
その後、国土利用計画法は、地価動向等を踏まえ、土
地取引の円滑化に資するために、平成 10 年に法改正が
行われ、事後届出制に移行するとともに、助言・勧告を
行う対象が土地の利用目的に限定され、現在に至ってい
ます。
都心・新横浜都心・京浜臨海
部の機能強化
■都心部の整備(企画課、都市交通課、都心
再生課、みなとみらい 21 推進課)
個性的で魅力ある地域資源を活用し、国内外の多くの
人や企業から選ばれる都心部の形成を目指します。
平成 25 年度は、国家戦略特区の横浜市独自提案とし
て、横浜都心部を国際的なビジネス拠点としていくため
必要となる高規格住宅の整備を進めるための規制緩和の
提案を行いました。引き続き、国家戦略特区の活用によ
り高質な住環境を整備するとともに、民間ビルの建替え
等を促進していきます。
横浜駅周辺地区や関内・関外地区、みなとみらい21
地区では、連携や一体化が進み、各地区の個性が活かさ
207
地区に二分されていました。みなとみらい 21 地区は
この二つの都心を一体化し、ここに企業やショッピン
グ・文化施設等を集積します。これにより市民の就業
の場やにぎわいの場を創出し、経済の活性化と経済基
盤を確立することで、横浜の自立性を強化します。
また、海辺に臨港パークや日本丸メモリアルパーク
などの公園や緑地を整備し、市民が憩い親しめるウォー
ターフロント空間をつくります。そのほか、国際交流機
能や港湾管理機能を集積します。
さらに、首都圏の均衡ある発展を目指し、東京に集
中した首都機能を分担する最大の受け皿として、業務・
商業・国際交流などの機能の集積・拡大を図ります。
(2)まちづくりの手法
中央地区では、地権者等で「みなとみらい 21 街づ
くり基本協定」を締結し、街づくりのルールを自主的
に定めています。この協定では、土地利用イメージ、
街並み・色調・広告物等の街づくりの基本的な考え方
や、建築物の敷地規模、高さ、ペデストリアンネット
ワーク、外壁後退などの基準が示されています。
また、みなとみらい 21 中央地区の景観をより魅力
あるものにしていくため、
景観法に基づく「景観計画」
及び「横浜市魅力ある都市景観の創造に関する条例」
に基づく「都市景観協議地区」として中央地区を位置
付け、
「みなとみらい 21 中央地区都市景観形成ガイド
ライン」を定めています。また、このガイドラインで
は基本協定の趣旨を踏まえ、新たにみなとみらい大通
り沿道の建物に関する基準等を定めています。
新港地区においては、中央地区と同様に「みなとみ
らい 21 新港地区街並み景観ガイドライン」を定めて
います。このガイドラインでは、港の景観の演出や、
赤レンガ倉庫に象徴される歴史性を尊重した調和のと
れた街づくり、建物の高さや色調、外壁後退、水辺の
広場づくりなどが示されています。
また、みなとみらい 21 街づくり基本協定等の自主
的なルールによる街づくりを法制度的に確かなものと
するため、中央地区、新港地区それぞれで、地区計画
を定めています。
(3)街区開発の状況
平成 26 年 4 月 1 日の進捗率は、総宅地面積約 87 ヘ
クタールに対し、本格利用(建設中、計画中を含む。)
の開発面積は約 56 ヘクタールで約 65 パーセント、さ
らに、暫定利用(建設中、計画中を含む。
)を加えた
開発面積は約 73 ヘクタールで約 84 パーセントとなっ
ています。
桜木町駅等周辺地区
みなとみらい 21 地区に隣接する既成市街地の野毛・
戸部・高島地区は、みなとみらい 21 地区との連携や地
区の特性を踏まえた街づくりを進める必要があります。
野毛地区では、これまでにも、来街者の回遊性確保の
ための道路整備や地区の魅力づくりのための様々な取り
組みを行っており、24 年度から 3 カ年の予定で、県道
弥生台桜木町の歩行者環境整備工事に着手しました。
また、その他様々な活性化策についての話合い等を地
元とともに進めます。
戸部地区は、地区振興についての定期的な話し合いを
進めています。
東横線跡地整備事業
みなとみらい線と東急東横線との相互直通運転の開始
により、東白楽駅~横浜駅間は地下化され、横浜駅~桜
木町駅間は廃線となりました。
これに伴い生じた跡地及び鉄道構造物は、横浜都心部
における貴重なオープンスペースとして活用し、地域の
活性化を図るため、「自転車も通れる遊歩道や駐輪場」
として整備を進めています。
(1)地下化区間(東白楽駅~横浜駅間)
周辺にある三ツ沢せせらぎ緑道、滝の川せせらぎ緑
道、神奈川宿歴史の道などとプロムナードのネットワ
ークを形成することで、「緑道(公園)」として整備を
行い、平成 23 年 4 月に全線供用しました。
● 面 積 約 15,000 平方メートル
● 延 長 約 1.4 キロメートル
● 幅 員 約 10 ~ 20 メートル
(2)廃線区間(横浜駅~桜木町駅間)
自転車及び歩行者等の安全性と利便性を確保するた
め、「自転車も通れる遊歩道や駐輪場」として再生す
ることを基本に、検討及び整備を進めており、平成
26 年 7 月に、東急桜木町駅舎跡を桜木町駅西口広場
として、供用開始しました。
さらに、周辺地区のアクセス強化を図るため、既設
の道路と交差する箇所については、階段等の昇降施設
を設けるなど、利便性の向上を図っていきます。また、
市民に歓迎される魅力的な施設となるよう、上部の整
備内容や旧駅舎、高架下空間等の利活用についても幅
広く検討を行っていきます。
● 面 積 約 13,000 平方メートル
● 延 長 約 1.8 キロメートル
● 幅 員 約 7 ~ 10 メートル
横浜駅整備事業
横浜駅は現在、鉄道 6 社が乗り入れ、1 日延べ約 200 万
人の乗降客数を数える首都圏でも有数のターミナル駅で
す。また、周辺ではエキサイトよこはま 22 も進められて
おり、今後ますます駅利用者の増加が見込まれています。
そこで、横浜駅周辺全体の発展に向けて、駅の東西の
一体化と回遊性の強化を図るとともに、駅利用者の安全
性、利便性のために自由通路(きた通路、みなみ通路等)
を整備しました(平成 23 年度完了)。整備完了後、横浜
市はその一部を管理しています。
横浜駅周辺地区(エキサイトよこはま 22(横浜駅周辺
大改造計画)の推進)
国際都市横浜の玄関口である横浜駅周辺地区は、羽田
空港に近接する首都圏有数のターミナルであり、首都圏
における社会・経済活動の重要な役割を担う一大拠点で
す。
現在、老朽化した建物や施設が多くリニューアルの時
期を迎えており、災害時には首都圏全体の機能に大きな
影響を与える防災的な課題等も有するため、都市の再生
が急務となっています。
「エキサイトよこはま 22」は横浜駅周辺において、国
際化への対応・環境問題・駅としての魅力向上・災害時
208
都 市 整 備 局
の安全性確保などの課題を解消し、
「国際都市の玄関口
としてふさわしいまちづくり」を進めるための指針とな
る計画です。
「横浜駅周辺大改造計画づくり委員会」及
び分科会等を開催し、それぞれ専門的見地から討議、検
討を重ねてきました。市民の意見も取り入れながら、概
ね 20 年後のあるべき姿を描いた計画として、平成 21 年
12 月に取りまとめました。
平成 22 年 6 月には、民間と行政が一体となって計画
の実現に向けて取り組むための新たな組織として、学識
経験者、地元振興協議会、鉄道事業者、まちづくり関係
者、地元自治会、地元経済団体、国、県、市による「エ
キサイトよこはま 22 懇談会」を設立しました。
エキサイトよこはま 22 のリーディングプロジェクト
である(仮称)横浜駅西口駅ビル計画については、国際
都市横浜の玄関口としてふさわしい計画となるよう、事
業者と連携して取組み、平成 26 年3月には、都市計画
提案を受理しました。また、西口地下街の接続事業など
西口駅ビルと連携した都市インフラの設計等を進めまし
た。
横浜駅東口では、駅前開発と連携して、駅前広場の再
編や、東口とみなとみらい21地区を結ぶ栄本町線支線
1号の整備、国道交差点改良など、都市インフラの計画
検討等を進め、平成 26 年3月に、
「東口のインフラ及び
街区開発基本構想(市案)
」を取りまとめました。東口
では、引き続き、民間開発の促進及び全体の基盤整備に
係る計画策定等を進め、国際競争力強化に資するまちづ
くりを推進します。
ヨコハマポートサイド地区
ヨコハマポートサイド地区は、横浜駅東口に隣接する
立地にありながら、首都高速や国道、帷子川等によって
分断され、商住混在の市街地や倉庫・工場街としての利
用にとどまるなど、これまで開発から取り残されてきた
地区となっていました。
この地区内に、みなとみらい 21 地区へいたる都市計画
道路「栄本町線」が整備されるのを契機として、国際文化
都市横浜にふさわしい快適な都市環境の創出を目指し、都
市型住宅の建設を中心とした新しい複合市街地の形成を図
るため、総合的なまちづくりを進めています。
主要街区(約 18.5 ヘクタール)では、都市計画法に基づ
く「ヨコハマポートサイド地区地区計画」を都市計画決定
し、段階的な開発の誘導に当たっています。
また、この区域では、事業を推進するための共通ルール
として、地区内の主要地権者等により「ヨコハマポートサ
イド街づくり協定」が締結されています。また、同時にこ
の協定の推進運営母体として「ヨコハマポートサイド街づ
くり協議会」が組織され、民間の創意・工夫を最大限に発
揮しつつ、特色あるまちづくりを推進しています。
新横浜都心のまちづくり
神奈川東部方面線の事業進捗状況等を踏まえ、計画的
なまちづくりを進めます。
(1)新横浜駅・北口周辺地区総合再整備事業
首都圏南西部の玄関口にふさわしい総合的な広域交
通拠点の形成を図るため、東海道新幹線新横浜駅舎の
改良、駅前広場の再整備等について、横浜市と東海旅
客鉄道株式会社(JR東海)が共同して一体的に整備
しました(平成 20 年度完了)。整備完了後、横浜市は
その一部を管理しています。
(2)新横浜駅南部地区
平成 6 年に 37 ヘクタールについて土地区画整理事
業を都市計画決定し、平成 9 年に事業着手しましたが、
事業に対する関係者間の合意形成の見通しが立たず、
平成 15 年に事業計画を廃止しました。現在、平成 22
年に策定した横浜市の「新たなまちづくりの考え方
(案)」を基本に今後のまちづくりの進め方について、
地域の方々と話し合いを進めています。
京浜臨海部の再編整備
京浜臨海部は、製造業を中心として日本の高度経済成
長を支えてきましたが、経済のグローバル化等により、
産業構造の転換が進められてきています。
本市においては、平成 9 年 2 月に策定した京浜臨海部
再編整備マスタープラン等に基づき、既存産業の高度化
や新産業の創出等により、国際競争力のある新たな産業
空間の形成に向けた再編整備を進めています。この再編
整備に当たっては、交通基盤の整備、環境・防災性の向
上、都市機能の強化等により、産業の振興と都市づくり
の融合を図っていきます。
特に、東神奈川臨海部周辺地区については、平成 16
年 3 月に「東神奈川臨海部周辺地区再編整備計画」を策
定し、地区の再編整備を進めています。
このうち、東高島駅北地区では、平成 16 年に設立され
た地元協議会において、まちづくりの具体的な検討が進
められており、本市もオブザーバーとして参加するなど、
活動の支援を行ってきました。また、平成 24 年度には主
な地権者による土地区画整理事業準備組合が設立し、区
域を一体的に土地利用することとして、高規格住宅など
の機能導入、必要な都市基盤整備による良好な都市環境
の形成を目指し、事業化に向けた検討に取組んでいます。
本市では、準備組合と適切な役割分担のもと、魅力ある
まちづくりに向けて、計画の具体化に向けた取組みを進
めています。
横浜らしい魅力ある都市空間の形成
■都市デザイン(都市デザイン室)
個性と魅力あふれる都市空間を形成していくため、各
地域の自然的、歴史的特色を生かし、歩行者空間、広場、
オープンスペースの確保や街並みづくりなどを進める都
市デザインの企画及び調整を行っています。
都市デザインの企画・調整
各地域の個性をつくるため、デザインプロデュースや
デザイン調整などを行っています。
関内地区周辺の都心臨海部は、開港以来の歴史を伝え
る資産が多く残り、みなとまちというイメージを代表す
るウォーターフロントがあることから、横浜を世界にア
ピールする景観を創るため、都市デザイン活動を重点的
に実施しています。
周辺部・郊外部では、河川空間の魅力づくりや川に向
けた街並み形成に取り組んだり、個性的な公園やプロム
209
ナードづくりを計画したりするなど、水と緑を生かした
まちづくりを進めています。
平成 25 年度は、JR関内駅北口整備事業、東横線跡
地の活用などのデザインの企画・調整や、みなとみらい
21中央地区のグランモール公園再整備についてのデザ
イン調整を行いました。
歴史を生かしたまちづくり
横浜には、都心臨海部を中心に、開港以来の近代建築
や西洋館、土木産業遺構が残されており、郊外部には、
農村の風情を伝える古民家や社寺が残されています。こ
れらの歴史的資産を再評価し、まちづくりの資源として
位置付け、保全活用を積極的に行っています。
昭和 63 年度に施行した「歴史を生かしたまちづくり
要綱」に基づき、
景観的に価値の高い歴史的建造物を「登
録」し、そのうち、特に重要なもので、将来の保全活用
計画について所有者の同意が得られたものを「認定」し
ています。
この要綱は、歴史的景観の保全を目的としており、外
観を保全する代わりに、内部は使いやすいように改修す
ることができ、凍結的な保存より、現役で長く使い続け
てもらうことを狙いとしています。
平成 25 年度は、中区山手町にある山手 26 番館、中区
日本大通にある旧神奈川労働基準局他 2 件を新たに認定
し、平成 26 年3月末で、
「登録」は 197 件、そのうち「認
定」は 89 件となっています。
認定歴史的建造物になると、外観保全、耐震改修(構
造補強)や維持管理の費用が助成の対象となります。平
成 25 年度は、フェリス女学院 6 号館別館(平成 24 年度
認定)の外観保全工事に費用の一部を助成しました。
また、歴史的建造物を活用する際に建築基準法の適用
を除外することが可能となる特定景観形成歴史的建造物
制度を創設しました。
施行)。
また、「美しい港」をテーマに、内港地域の目指す景
観の目標像や方針について検討を行い、平成 26 年3月
に「美しい港の景観形成構想」としてとりまとめました。
屋外広告物管理・適正化の取組
屋外広告物法に基づき「横浜市屋外広告物条例」を制
定し、市内の屋外広告物について必要な規制の基準を定
め、良好な景観の形成、風致の維持、公衆に対する危害
の防止等に努めています。
また、路上違反広告物の除却や公共掲示板の管理を行
うとともに、横浜の魅力ある景観をつくる屋外広告物を
「横浜サイン」として位置づけ、それらを広める取組と
してパネル展やフォーラムを開催するなど、効果的な広
報・普及を行っています。
併せて、市長の諮問機関として「横浜市屋外広告物審
議会」を設置し、屋外広告物に関する重要事項について
調査・審議しています。
平成 25 年度実績
屋外広告物の許可物件数 15,635 件
屋外広告物の許可申請件数 2,871 件
屋外広告業の登録数 109 件
路上違反広告物の除却件数 45,649 件
市民の暮らしの充実に向けた
まちづくり
■地域の活力を高める拠点整備の推進
(戸塚中央区画整理事務所、金沢八景駅東
口開発事務所、市街地整備推進課、市街地
整備調整課)
■魅力ある景観づくり(景観調整課)
市民の日常生活の拠点となる駅周辺において、密集市
街地の改善や生活利便施設の集積、良好な住環境の充実
など、市民の安全性や利便性、快適性の向上及び災害に
強いまちづくりに向けて、様々な手法を活用しながら地
区の特性や地域ニーズに対応したまちづくりを推進しま
す。
戸塚駅前地区中央土地区画整理事業
戸塚駅の北側に位置する本地区は、JR東海道本線と
国道1号が交差する「戸塚大踏切」
(通称:開かずの踏切)
により、長く地区東西の連絡が阻害されてきました。こ
の問題を解消し、地区東西の一体的な土地利用増進を図
るため、JR線をトンネル構造でくぐる都市計画道路柏
尾戸塚線(幅員 20 メートル、4車線)の整備と、周辺
市街地の宅地造成、道路・公園などの公共施設整備を一
体的に行う「戸塚駅前地区中央土地区画整理事業」を進
めています。
平成 17 年度に都市計画道路柏尾戸塚線のJR線交差
部分の工事や、東側の山を押さえる 「 深礎よう壁 」 工事
などに着手し、平成 18 年度から宅地造成工事を進め、
平成 19 年度には完成した街区の土地を権利者に返し始
都市景観形成の取組
魅力ある都市景観の形成を目指して、景観法や「魅力
ある都市景観の創造に関する条例(景観条例)
」及び景
観施策の基本的な考え方を示した
「横浜市景観ビジョン」
に基づく施策を推進しています。
景観法に基づく「横浜市景観計画」では、全市域の斜
面緑地における開発行為を対象とした制限のほか、関内
地区、みなとみらい 21 中央地区、同新港地区を景観推
進地区に定め、建築物等の高さや色彩、屋外広告物の表
示等に関する基準を定めています。更にこれら3地区で
は、あわせて景観条例に基づく創造的な協議(都市景観
協議地区)を行うことにより、質の高い景観形成を図っ
ています。
また、魅力ある景観を表彰する「横浜・人・まち・デ
ザイン賞」を隔年で開催するほか、日本大通りのイチョ
ウ並木を景観法に基づく景観重要樹木に指定していま
す。
平成 25 年 12 月には景観条例を一部改正し、特定景観
形成歴史的建造物制度を創設しました(平成 26 年7月
210
都 市 整 備 局
めました(使用収益開始)
。平成 22 年度には都市計画道
路柏尾戸塚線のJR線路下の掘削に着手し、宅地造成は
JR線周辺の宅地を除き、概ね完了しました。
平成 23 年度には、都市計画道路柏尾戸塚線のJR線
路下の掘削が完了し、
トンネル躯体工事に着手しました。
また、
既に完成済みのJR線東側のトンネル上部には「矢
部トンネルの丘公園」がオープンしました。
平成 26 年1月には、戸塚大踏切の上部でJR線を跨
ぐ人道橋「戸塚大踏切デッキ」が完成し、供用を開始し
ました。
平成 26 年度は、事業区域内の都市計画道路柏尾戸塚
線が完成 ( 平成 27 年3月供用開始予定)するほか、全
宅地の造成工事が完了します。
平成 27 年度は、公園及び広場を整備するとともに、
大踏切閉鎖後、戸塚大踏切デッキの階段や周辺の歩道を
整備し、土地区画整理事業の換地処分を行います。
また、戸塚らしさのあるまちづくりとして、平成 19
年度に地元の関係者、区役所とともにまとめた「旧東海
道みちづくり計画」を基に、沿道の施設整備や賑わいづ
くりを進め、戸塚駅周辺のさらなる魅力向上に努めてい
きます。
金沢八景駅東口地区土地区画整理事業
金沢八景駅周辺地区は、横浜都心部と三浦・横須賀方
面を連絡する国道 16 号と京浜急行本線・逗子線、金沢
シーサイドラインが集結する交通の要衝で、海の公園、
八景島、住宅団地・工業団地など臨海部への玄関口とし
て重要な地区です。しかし、国道 16 号の交通渋滞、木
造建物の密集、駅前広場等の基盤整備の遅れや商店街の
活性化などの課題を抱えています。
こうした課題を解決し、安全で快適な都市環境を確保
するため、駅の東側では土地区画整理事業を進めていま
す。この事業では、交通結節点としてのターミナル機能
の充実、駅前商店街の活性化を図り、さらに、海や歴史
など地域特性を生かした魅力あるまちづくりを進めてい
ます。
平成 22 年4月に仮換地指定を行い、地区北側から基
盤整備工事に着手しました。平成 23 年度からは、都市
計画道路、区画道路等の工事、並びに1街区、2街区の
宅地整備などを進め、平成 25 年 3 月に都市計画道路金
沢八景六浦線の北側半断面及び区画道路2号線を暫定開
通しました。平成 26 年3月には1街区、2街区のほと
んどの区画で使用収益を開始しました。
平成 26 年度は、区画道路整備、地区南側の宅地整備、
仮設店舗整備、並びに建築物の移転を進めます。
また、金沢八景駅周辺では、平成 26 年7月に金沢八
景駅東西自由通路の都市計画決定を行いました。駅利用
者の乗換え利便性向上や歩行者ネットワークの形成に向
けて、金沢八景駅東西自由通路の整備、金沢八景駅西側
道路の拡幅、京急金沢八景駅舎改良などを進めていきま
す。
二ツ橋北部三ツ境下草柳線等沿道地区土地区画整理事業
二ツ橋北部地区は、瀬谷駅北口の一部を除き、大半の
地区は未着手のままとなっており、地域の重要な幹線道
路である三ツ境下草柳線も駅前の一部の整備にとどまっ
ています。
そこで、都市計画道路三ツ境下草柳線を中心とした都
市計画道路と沿道の一体的整備に向け、約 7.0ha の区域
において、市施行による土地区画整理事業を実施し、駅
周辺の道路網の形成を図り、自動車交通の利便性向上や、
安全な歩行者動線の確保を行います。
平成 26 年度は事業区域約 7.0ha のうち、三ツ境駅側
の約 3.4ha を第 1 期地区として、事業認可を目指します。
長津田駅北口地区第一種市街地再開発事業
長津田駅北口で駅前拠点にふさわしい都市機能の集
積・土地の高度利用を図るために、市営住宅跡地を中心
とする約 2.2 ヘクタールの区域で、横浜市住宅供給公社
施行による第一種市街地再開発事業を推進しています。
平成 25 年3月には再開発ビル、10 月には区民文化センタ
ーがオープンしました。平成 26 年度は 8 月の供用開始を
目指し、駅前広場や歩行者デッキの整備工事を実施して
います。
二俣川駅南口地区第一種市街地再開発事業
相鉄本線といずみ野線が分岐し、多くの乗降客を有す
る二俣川駅の南口の約 1.9 ヘクタールの区域において、
地区のポテンシャルを生かした商業や業務施設の充実、
交流広場の再整備や都市型住宅の供給など、駅前拠点の
形成に向け、組合施行による市街地再開発事業を推進し
ています。平成 23 年 10 月に再開発事業の都市計画決定
を行い、平成 24 年 12 月に再開発事業の組合設立が、平
成 26 年 3 月に権利変換計画が認可されました。平成 26
年度は既存建物の解体工事を行い、再開発ビルの工事着
手を目指します。
大船駅北第二地区市街地再開発事業
笠間口に接する北側の約 1.7 ヘクタールの区域において
円滑な交通処理ができる駅前広場の整備や、機械式駐輪
場の改善、商業施設の機能更新、都市型住宅の供給など、
横浜市側の玄関口としてふさわしい拠点づくりを進める
ため、組合施行により市街地再開発事業を予定していま
す。平成 26 年 2 月に都市計画決定し、平成 26 年度は組
合設立認可を受け、実施設計等を実施します。
泉ゆめが丘地区土地区画整理事業
泉ゆめが丘地区は、市営地下鉄「下飯田駅」や相鉄い
ずみ野線「ゆめが丘駅」の整備とあわせて、新たな駅前
拠点を形成するため、まちづくりの検討が進められてき
ました。そこで、新たなにぎわい・交流をはぐくむ市街
地の形成に向けた土地利用計画がまとまりましたので、
当地区の 23.9 ヘクタールで、組合施行による土地区画整
理事業の実施に向け、平成 26 年 6 月に市街化区域への編
入や土地区画整理事業を都市計画決定しました。8 月に
組合を設立し、事業に着手する予定です。
瀬谷駅南口第1地区第一種市街地再開発事業
横浜の西の玄関口である瀬谷駅の南口に接する約 1.0 ヘ
クタールの区域で、市街地再開発事業により、駅前広場
や道路などの基盤整備や駅前に相応しい商業施設及び都
市型住宅、地域の文化芸術活動の核となる区民文化セン
ターを整備することにより、瀬谷駅の南北地区が一体と
なった賑わいのあるまちづくりを進めます。
平成 26 年度は、都市計画決定に向けた手続を進めてい
ます。
211
平成 26 年 8 月 1 日現在、「重点対策地域」における建
築物の不燃化の推進に向け、新築や建替えの際に耐火性
能の高い「準耐火建築物」以上の構造を義務付ける「新
たな建築ルール」を定める条例の策定と、
「準耐火建築物」
以上の新築・建替えや老朽建築物の除却費用の一部補助
を行う「不燃化推進補助」の拡充について、検討を進め
ています。
また、狭あい道路拡幅や小広場・公園・防火水槽の整
備とともに、地域住民によるまちづくり協議会の活動支
援などを行っています。
この事業をはじめ、他区局の関連する事業と連携をと
りながら、火災に強い都市空間の形成に資する「防災ま
ちづくり施策」を進めています。
地域まちづくりの推進
■市民に身近な地域のまちづくり
(地域まちづくり課)
地域まちづくり推進事業
平成 17 年 2 月 25 日に「横浜市地域まちづくり推進条
例」が公布され、同年 10 月1日に施行されました。こ
の条例は、市民と市の協働によるまちづくりの制度とし
て、市民が身近な地域のまちづくりを進める際の手続き
や、市の支援施策等を定めたものです。
この条例に基づき市民発意の地域まちづくりを推進す
るため、地域におけるプランづくりや地区計画等のルー
ルづくりなどのまちづくり活動に対し、
「まちのルール
づくり相談センター」
(地域まちづくり課等)を中心に
区役所と連携して、市職員による「出前塾」の実施、ま
ちづくりコーディネーター等の派遣、地域における活動
費用の一部助成等の支援を行います。
また、
「まちづくり支援団体」との協働による市民等
の地域まちづくりの支援を推進するため、活動費用の一
部助成などを行います。
ヨコハマ市民まち普請事業
市民が地域の特性を生かした身近な生活環境の施設整
備を、自ら主体となって発意し実施することを目的とし
て、平成 17 年度からスタートした事業です。具体的には、
市民から身近なまちの施設整備に関する提案を募集し、1
次・2 次の 2 回にわたる公開コンテストで選考された提案
に次年度整備助成金を交付するなど、市民が主体となっ
たまちづくりの支援を行います。
平成 25 年度は、6 件の提案があり、最終的に3件が整
備助成対象提案として選考されました。
都市交通
<平成 26 年度整備助成対象選考一覧>
整 備 提 案 名
提案グループ名
区 名
町の防災拠点づくり
松ケ丘自治会
神奈川区
女性の笑顔で人と人をつなぐ
地域応援プロジェクト
ディアナ横濱
西区
戸塚に新しい親子の居場所
「ひろばカフェ」をつくろう
特定非営利活動法人
こまちぷらす
■鉄道事業の推進(都市交通課)
神奈川東部方面線について、都市鉄道等利便増進法を
適用して整備推進を図っています。
また、みなとみらい線が横浜都心部の一体化や交通利
便性の向上を図る路線として、平成 16 年2月に開業し、
こどもの国線が平成 12 年 3 月に通勤・通学時間帯に利
用できる路線となりました。
神奈川東部方面線
相鉄本線西谷駅から羽沢駅でJR東海道貨物線へ乗り
入れる「相鉄・JR直通線」と、さらに羽沢駅から新横
浜を経由し、東急東横線・目黒線日吉駅で東急線と接続
する「相鉄・東急直通線」を整備するもので、両事業と
も都市鉄道等利便増進法に基づく速達性向上計画の大臣
認定を受け、事業化されました。
この路線は、横浜市西部や神奈川県央部と東京都心部
を直結するもので、平成 12 年 1 月の運輸政策審議会答
申第 18 号で位置づけられた神奈川東部方面線の機能を
有するものです。
「相鉄・JR直通線」(西谷~羽沢間)は、平成 22 年
度から、事業者である独立行政法人鉄道建設・運輸施設
整備支援機構が事業を実施しています。平成 26 年度は
戸塚区
災害に強いまちづくり
■まちの不燃化推進事業
(旧 いえ・みち まち改善事業の拡充)
(防災まちづくり推進課)
平成 15 年度から、住民との協働により、地域の防災
性の向上と住環境の改善を図る「いえ・みち まち改善
事業」に取り組んできましたが、平成 26 年3月に策定
した「横浜市地震防災戦略における地震火災対策方針」
を受け、今年度から「まちの不燃化推進事業」として拡
充し、より一層の地震火災対策の推進を図っています。
212
都 市 整 備 局
西谷トンネル、羽沢駅や相鉄線西谷駅付近の工事を進め
ます。
「相鉄・東急直通線」
(羽沢~日吉間)は、平成 24 年
度から事業を実施しています。平成 26 年度は、用地取
得や新横浜駅及び新綱島駅の開削工事や東急線日吉駅付
近の工事を本格化させます。
相鉄・JR直通線(西谷〜羽沢間)
整備延長:約 2.7km
事 業 費:約 782 億円
完成予定時期:平成 30 年度内
整備主体:
(独)
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
営業主体:相模鉄道
(株)
こどもの国線
長津田駅~こどもの国駅間を結ぶこどもの国線は、こ
どもの国へのアクセス手段として、昭和 42 年以来こども
の国の開園時間に合わせて運行していましたが、沿線住
民から通勤・通学時間帯にも利用できるよう通勤線化の
要望が出されていました。そこで、沿線の交通利便性を
向上させるため、運行時間帯の拡大や運行本数の増加に
加え、恩田駅の設置や長津田駅の改良等の通勤線化事業
を進め、平成 12 年 3 月 29 日に通勤線化を実現しました。
また、平成 25 年 3 月から、土休日の早朝に、上り下り
とも各 1 本を増便し、初電時刻を 30 分繰り上げました。
相鉄・東急直通線(羽沢〜日吉間)
整備延長:約 10.0km
事 業 費:約 1,957 億円
完成予定時期:平成 31 年3月
整備主体:
(独)
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
営業主体:相模鉄道
(株)
・東京急行電鉄
(株)
■都市交通政策の企画調整(都市交通課)
持続可能な交通の実現に向けて、「協働で支える交通
政策の推進」、「環境をまもり人にやさしい交通の実現」
、
「誰もが移動しやすい交通の実現」を基本方針とした取
組を進めます。
横浜都市交通計画
本計画は、横浜の概ね 20 年先を見据えて、交通政策
全般にわたる政策目標などを示すことにより、市民・企
業、交通事業者、行政などの多様な主体がこの目標を共
有するとともに協調した取組を一層推進し、あらゆる側
面から持続可能な交通の実現を目指すものです。
横浜の交通を支えている関係者間で目標や理念を共有
しながら、それぞれの責任と役割分担のもと、連携した
取組を進めていくため、市民・企業・交通事業者・行政
等からなる「横浜市交通政策推進協議会」を平成 20 年
度に設置し、平成 20 年度から平成 25 年度の 6 年間で
11 回開催しました。
平成 23 年度からは、取組の具体化を図るため、バス
交通の活性化などのテーマ別の部会を設置するなど、多
様な主体が連携した取組を進めていくための議論の場と
して運営しています。
また、交通渋滞緩和や環境負荷軽減を図るため、マイ
カー交通から公共交通への転換を政策目標の一つに掲げ
ています。
そこで、過度にマイカーに頼る生活から徒歩、自転車、
公共交通を中心とした多様な交通手段を適度に利用する
生活への転換を促す取組である、「モビリティマネジメ
ント」を実施しています。
みなとみらい線
みなとみらい線は、みなとみらい 21 地区や横浜駅周辺
地区、関内地区など横浜都心部の各地区を結び、回遊性
を向上させるなど、横浜都心部全体の発展を図り、また、
東急東横線、東京メトロ副都心線、西武有楽町線・池袋線、
東武東上線と相互直通運転をしており東京都心や埼玉県
西南部と直結し、商業・業務活動の誘致促進や観光客の
増加など、将来にわたり横浜市の活性化に寄与する重要
な路線です。
事業概要
事業主体 横浜高速鉄道株式会社
区 間 横浜駅~元町・中華街駅
営業キロ 複線 4.1 キロメートル
運行計画 8 両及び 10 両編成、朝ラッシュ時約3分
間隔
運転方式 東急東横線、東京メトロ副都心線、
西武有楽町線・池袋線、東武東上線と
相互直通運転
運 賃 初乗り大人 180 円、
3 キロメートル以上 210 円
213
鉄道計画検討調査
運輸政策審議会答申第 18 号(平成 12 年1月)に位置付
けられた高速鉄道3号線の延伸、横浜環状鉄道の新設、東
海道貨物支線の旅客線化等について、社会情勢の変化を踏
まえ、利便性の高い鉄道ネットワークの構築に向けた検討
を進めています。
平成 23 年度から、学識経験者などで構成する「次世代
の総合的な交通体系検討会」を開催して検討を進め、平成
26 年2月に取組の方向性を示しました。
平成 26 年度は、高速鉄道3号線の延伸(あざみ野~新
百合ヶ丘)について、整備手法の検討や事業化に向けた基
礎的な調査を行い、関係機関との調整を進めます。横浜環
状鉄道等については、事業性をさらに高めるための検討を
進めます。
東京都市圏パーソントリップ調査
都県を越えた広域的な交通政策について検討する場とし
て、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県南部、栃
木県南部及び茨城県南部(東京都市圏)における都県、政
令市並びに関係機関において、東京都市圏交通計画協議会
が設置されています。
当協議会において、これまで人の動きに着目した交通実
態調査として、パーソントリップ調査を実施してきており、
また、併せて物の動きとそれに関連する貨物自動車の動き
に着目した物資流動調査を定期的に実施しています。
調査結果は、協議会が、将来の交通体系のあり方を検
討するために用いられるだけでなく、国や都市圏内の公
共団体などに対して貸し出されて、様々な検討に活用さ
れています。
平成 26 年度は、第 5 回東京都市圏物資流動調査の補
完的調査を行います。
横浜都心部コミュニティサイクル事業
横浜の都心部においては、徒歩、自転車及び公共交通
を利用し、楽しく快適・安全に移動できる交通環境の実
現を目標としています。市民・来街者の回遊性向上や低
炭素型の交通システムの確立に向けて、きめ細かに自転
車の貸出拠点を配置したコミュニティサイクルの導入
や、安全で安心して走行できる連続的な自転車走行環境
の形成などの検討に取り組みます。
平成 23 年度より横浜都心部において3年間の社会実
験を実施し、
自転車の貸出拠点であるサイクルポート
の適切な配置、交通手段としての位置づけ、採算性など
を検討しました。そして、平成 26 年度から本格実施し、
引き続き公共的な交通手段であるコミュニティサイクル
が横浜都心部の新たな交通手段として定着することを目
指しています。
■駐車場対策(都市交通課)
横浜の都心部など、商業・業務施設の集積地をはじめ
として、市域全体の駐車場問題の解決を図るため、
1駐車場法、大規模小売店舗立地法に基づく駐車場整
備に関する指導・調整
2横浜市駐車場条例(平成 19 年 5 月改正、同年 12 月施
行)の所管
3公共駐車場の管理運営等対策
4既存駐車場の有効活用の促進
5都心部観光バス路上乗降対策
6自動二輪車駐車対策
などを行なっています。
また、平成 26 年度は平成 24 年度に改定した、横浜市
駐車場整備計画に盛り込んだ駐車場施策の実行に向け、
検討していきます。
<駐車場整備地区>
自動車交通が著しくふくそうする地区として、駐車場
法第 3 条第 1 項及び都市計画法第8条第1項に基づき、
次の 6 地区において都市計画に定めています。
地 区
中央地区
(横浜駅、みなとみ
らい 21 地区及び関
内地区周辺)
地 区
対象面積
約 755ha
港北ニュータウン
第2地区
約 45ha
新横浜北部地区
約 85ha
戸塚駅周辺地区
約 14ha
港北ニュータウン
第1地区
約 28ha
上大岡駅周辺地区
約 21ha
214
対象面積
道 路 局
道路局
市民の皆さんの生活を支える「道路」と「河川」
道路は、私たちの日常生活における移動やさまざまな物資を輸送する交通施設としての役割をもつと
ともに、地下鉄や上下水道、ガス、電気、電話などを収容する空間、災害時の避難路や延焼防止といっ
た防災のための空間、また、通風や採光、緑などの空間としての役割があります。
また、河川は、洪水による被害を防止して私たちの安全を守る「治水」としての役割、農業、工業、
防火用水など私たちの生活を支える「利水」としての役割、更には、自然、生物等の保全や親しみのあ
る水辺の創出により私たちの街をうるおす「環境保全」としての役割があります。
いずれの施設も、都市を支え、私たちの生活に欠かすことのできない重要な基盤施設です。
一方、これらの施設は、整備状況が不十分なことから、交通渋滞や交通事故、大雨による浸水被害な
どを引き起こし、市民生活や経済活動の発展の阻害要因の一つになっています。また、少子高齢化の急
速な進展や地球環境問題の深刻化、低迷する経済情勢など、社会環境が大きく変化する中で、多様な課
題・ニーズへの対応が求められています。
道路局では、このような道路や河川が直面する課題・ニーズに応えるため、区土木事務所とともに道
路や河川の整備・維持管理に取り組んでいます。
都市の骨格となる道路ネットワーク
■高速道路の整備(事業調整課)
■整備の考え方(企画課、事業調整課、維持課)
高速道路は、都市間及び市域内の比較的長距離の交通
を担う自動車専用道路であり、市内では別図2「横浜市
高速道路網」のとおり放射環状型で計画しています。
平成 26 年 4 月 1 日現在で東名高速道路や横浜横須賀
道路、高速湾岸線など、10 路線、全長 118.8 キロメート
ルが供用されています。
横浜環状道路
横浜市の都心から 10 〜 15 キロメートルを環状につな
ぐ、本市道路網の骨格となる自動車専用道路です。
・横浜環状南線
災害対応力の強化や市民生活の利便性の向上、経済活
動の活性化を図るとともに、環境負荷の低減にも寄与す
る、効率的で効果的な道路ネットワーク等を実現するた
め、次の3つの道路整備を進めます。
1 高速道路の整備
横浜環状道路は、本市の骨格となる高速道路です。保
土ケ谷バイパスに集中する交通の分散や道路の混雑緩和
など市民生活の利便性向上をはじめ、本市の経済活動や
国際コンテナ戦略港湾である横浜港を支えるとともに、
災害対応力の強化を図るため、横浜環状道路等高速道路
ネットワークの整備を進めます。
2 幹線道路の整備
活力ある横浜経済の実現とともに、環境負荷の低減、
災害対応力の向上など、市民生活の安全・安心の確保に
向け、地域的なバランスに配慮しつつ、整備効果が早期
に現れる路線や緊急輸送路などを中心に、幹線道路の整
備を進めます。
3 地域道路の整備
地域の利便性の向上に資する道路改良をはじめ、通学
路等における「あんしんカラーベルト」
、駅周辺のバリ
アフリー化など、地域のニーズを踏まえた道路整備を進
めます。
全 長 約 8.9 キロメートル
(市内 約 8.4 キロメートル)
車線数 往復6車線
横浜横須賀道路の釜利谷ジャンクションから国道
1号の(仮称)戸塚インターチェンジを結ぶ路線で、
圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の一部です。現
在、国土交通省と東日本高速道路株式会社が用地取
得、工事を進めています。
・横浜環状北線
全 長 約 8.2 キロメートル
車線数 往復4車線
第三京浜道路の港北インターチェンジと首都高横
浜羽田空港線の生麦ジャンクションを結ぶ路線であ
り、交通利便性や京浜臨海部、新横浜都心などの活
性化、生活環境の改善等が期待されます。現在、事
業者である首都高速道路株式会社が、平成 28 年度
215
図1 主な事業箇所(幹線道路)
216
道 路 局
図2 横浜市高速道路網
の完成に向けて全線において工事を進めています。
・横浜環状北西線
■高速道路の関連街路の整備
(事業調整課、建設課)
全 長(計 画) 約 7.1 キロメートル
(事業中) 約 7.1 キロメートル
車線数 往復4車線
上郷公田線
全 長(計 画)約 3 .
2 キロメートル
(事業中)約 3 .
2 キロメートル
幅 17 〜 32 メートル
東名高速道路の横浜青葉インターチェンジと第三
京浜道路の港北インターチェンジを結ぶ横浜環状北
西線は、現在事業中の横浜環状北線と一体となり、
横浜市北西部と横浜都心・湾岸エリアとの連絡強化
等を図ることを目的としています。現在、事業者で
ある横浜市と首都高速道路株式会社が、設計及び用
地取得等を進めています。また、本体工事に一部着
手する予定であり、1 日も早い完成に向けて事業を
進めています。
・横浜環状道路西側区間
横浜環状道路西側区間については、事業中路線の
進捗状況を見ながら、計画の具体化について検討し
ていきます。
横浜湘南道路
栄区上郷町から公田町に至る路線です。横浜環状南線
と(仮称)公田インターチェンジで接続します。現在、
用地取得及び工事を進めています。
横浜藤沢線(田谷小雀地区)
全 長(計 画)約 1.4 キロメートル
(事業中)約 1.4 キロメートル
幅 32 〜 38 メートル
栄区田谷町において、横浜環状南線及び横浜湘南道路
と(仮称)栄インターチェンジ・ジャンクションで接続
します。現在、用地取得等を進めています。
田谷線
全 長(計 画)約 0.7 キロメートル
(事業中)約 0.7 キロメートル
幅 16 メートル
全 長 約 7.5 キロメートル
(市内 約 1.9 キロメートル)
車線数 往復4車線
横浜環状南線の(仮称)栄インターチェンジ・ジャ
ンクションから藤沢市の新湘南バイパス藤沢インター
チェンジを結ぶ路線で、圏央道の一部として、国土交
通省と東日本高速道路株式会社が事業を進めています。
217
栄区田谷町に位置し、主に戸塚方面と横浜環状南線及
び横浜湘南道路を(仮称)栄インターチェンジ・ジャンク
ションで接続します。なお、田谷線は、都市計画道路田
谷線と都市計画道路戸塚大船線の一部から構成されます。
宮内新横浜線は道路ネットワークの充実のため、新横
浜から川崎市境までの港北区を縦断する新設の幹線道路
です。現在は2地区で用地買収を進めています。
大田神奈川線(馬場地区)
中山北山田線
全 長(計 画)7.1 キロメートル
(完成済)7.1 キロメートル
全 長(計 画)約 7.0 キロメートル
(事業中)約 0.98 キロメートル
幅 20 〜 26 メートル
幅
港北区法隆寺交差点付近から神奈川区内路交差点付近
の区間において、横浜環状北線の馬場出入口が接続しま
す。当区間について、
用地取得及び工事を進めています。
23 メートル
中山北山田線は、緑区中山町の川崎町田線の青砥交差
点から港北ニュータウンを経て都筑区すみれが丘を結ぶ
幹線道路です。このうち、主要地方道横浜上麻生の川和
町交差点から都筑区すみれが丘までの約 5.9 kmについ
ては平成 20 年度までに開通しています。
また、都筑区の川和町交差点から緑区の青砥交差点ま
での 1.2km については平成 26 年 7 月に 4 車線で供用開
始しました。
岸谷生麦線
全 長(計 画)約 1.23 キロメートル
(事業中)約 1.23 キロメートル
幅 17 メートル
岸谷生麦線は、国道 1 号と東京大師横浜線を結ぶとと
もに、
横浜環状北線の新生麦出入口へ接続します。現在、
工事を進めています。
県道川崎町田
全 長(計 画)20.0 キロメートル
(拡幅整備済)9.3 キロメートル
(事 業 中)700 メートル(田奈地区)
長島大竹線
全 長(計 画)約 0.62 キロメートル
(事業中)約 0.62 キロメートル
幅 23 メートル
幅
宮内新横浜線と横浜環状北線の新横浜出入口を連絡す
る路線です。現在、用地取得及び工事を進めています。
22 メートル
県道川崎町田は、町田市と川崎市に連絡する本市北部
の主要な幹線道路です。渋滞の緩和と歩行環境の改善の
ため拡幅整備を進め、現在は田奈地区(東急田園都市線
の田奈駅付近)の用地買収を進めています。
川向線
全 長(計 画)約 1.18 キロメートル
(事業中)約 1.18 キロメートル
幅 22 〜 38 メートル
環状3号線
川向線は、港北ジャンクション出入口(仮称)と新横
浜元石川線、川崎町田線とを連結する路線で、横浜環状
北線と北西線の各々の関連街路として整備します。北線
の関連街路部(約 290 m区間)は現在、工事着手に向け
た調整等を進めています。北西線の関連街路部(約 890
m区間)については、現在、調査、設計及び用地取得等
を進めています。
全 長(計 画)28.2 キロメートル
(完成済)17.4 キロメートル
(事業中)2.0 キロメートル(戸塚・南戸塚・汲沢地区)
幅
22 メートル
磯子区杉田五丁目(国道16号)を起点とし、都筑区
佐江戸町に至る路線です。本市中心部に集中する交通の
分散と郊外部の連携強化を図る環状道路です。平成 16
年 7 月に戸塚地区の一部が完成し、起点から戸塚区日之
出橋交差点までの約 9.7km が開通しています。現在、
同日之出橋交差点から国道 1 号までの区間で用地取得及
び工事を進めています。
■幹線道路の整備(建設課、維持課)
横浜藤沢線
中田さちが丘線
全 長(計 画)7.3 キロメートル
(完成済)1.2 キロメートル
(事業中)1.9 キロメートル
(上永谷地区・上永谷舞岡地区)
幅
全 長(計 画)5.9 キロメートル
(完成済)4.8 キロメートル
(事業中)1.1 キロメートル(岡津地区)
32 〜 48 メートル
幅
横浜藤沢線は、港南区丸山台の環状2号線から栄区、
戸塚区を通過して、藤沢市に連絡する約 7.3 ㎞の幹線道
路です。
現在は、
港南区の2地区の一部で工事を進めています。
泉区中田東一丁目から旭区善部町に至る路線です。横
浜市西部を南北に連絡する幹線道路で、泉区岡津町の県
道瀬谷柏尾から緑園一丁目までの 1,050 mの区間が事業
中です。このうち、緑園一丁目から 780 mの区間で供用
を開始し、現在、残りの 270 mで事業を進めています。
宮内新横浜線
全 長(計 画)6.5 キロメートル
(完成済)3.7 キロメートル
(事業中)1.0 キロメートル(新吉田高田地区)
幅
22 メートル
権太坂和泉線
全 長(計 画)9.6 キロメートル
(完成済)3.5 キロメートル
(事業中)4.1 キロメートル(名瀬・岡津地区、和泉地区)
22 メートル
幅
218
18 ~ 25 メートル
道 路 局
権太坂和泉線は、保土ケ谷区狩場町の国道1号と泉区
和泉町の環状4号線を結ぶ幹線道路です。名瀬・岡津地
区( 戸 塚 区 名 瀬 町から泉区新橋町)では、名瀬 町 側
870m の区間で 27 年度末の供用開始に向け工事を進め
ています。和泉地区(泉区弥生台から和泉町)では、泉
警察署前から環状4号線までの 1,070m の区間で 29 年
度末の供用開始に向け工事を進めています。
不動坂工区では、戸塚柏尾町から戸塚区上矢部町まで
の 1.1km 区間で交差点改良事業を進めています。
市道長津田第 296 号線
全 長(計 画)約 110 メートル
市道長津田第 296 号線は、長津田駅南口入口交差点を
起点として長津田小学校をとおり国道 246 号までを結ぶ
主要な生活道路です。このうち、かねてより歩行者の安
全確保について要望のありました一部区間約 110 mにつ
いて、北側の歩道を拡幅し、歩行者の安全を確保します。
現在、用地取得等を進めています 。
桂町戸塚遠藤線
全 長(計 画)10.2 キロメートル
(事業中)4.1 メートル
(事業中) 1.0 キロメートル(上倉田戸塚地区)
幅
22 ~ 33 メートル
桂町戸塚遠藤線は、栄区桂町の環状4号線との交差部
を起点とし、環状3号線、横浜藤沢線、国道1号に接続
し、泉区下飯田町の環状4号線とを結ぶ幹線道路です。
現在、戸塚区上倉田町(下永谷大船線交差部)から戸塚
区戸塚町(国道1号交差部)の区間で事業を行っており、
柏尾川から国道1号までの区間で工事を行うとともに、
それ以外の区間で用地取得等を進めています。
市道北八朔北部第 379 号線
全 長(計 画)約 240 メートル
(事業中)約 240 メートル
市道北八朔北部第 379 号線は、中山北山田線の整備に
併せ、北八朔町から市営地下鉄 4 号線川和町駅及び東名
高速道路横浜青葉インターチェンジ方面から川和町への
アクセス向上のため、緑区北八朔町を起点とし、鶴見川
(谷本川)を横断して中山北山田線が終点となる延長約
240 mの路線で整備を進めています。
平成 26 年度、中山北山田線の供用開始と合わせて、
暫定供用を開始しました。
環状 4 号線
全 長(計 画)36.55 キロメートル
(事業中)450 メートル(上瀬谷地区)
1,160 メートル(公田桂町地区)
幅
(事業中)約 110 メートル
18 〜 25 メートル
■地域道路の整備
(区土木事務所、建設課、維持課)
上瀬谷地区は戸塚区の国道 1 号と瀬谷区の国道 16 号
を結ぶ区間で、唯一の未整備区間となっており、海軍道
路入口交差点周辺に慢性的な渋滞が発生しています。
本地区の大半が米軍施設上瀬谷通信施設内にあること
から、日米地位協定に基づく共同使用について日米合同
委員会の承認を得て、平成 24 年 2 月に在日米軍等と協
定書を締結し、隣接の市道五貫目第 33 号線(北町地区)
と連携し事業を進めています。
また、公田桂町地区は、周辺地区の渋滞緩和対策とし
て、公田交差点から本郷小学校前交差点の区間について
4車線に拡幅します。
市道末吉橋第 1 号線(鶴見区)
矢向駅へのアクセス道路整備及び周辺地区の渋滞緩和
対策として、鶴見区矢向六丁目付近で歩道設置等の道路
拡幅整備事業を進めています。
市道柏尾第 358 号線(港南区)
下永谷駅へのアクセス道路整備及び周辺地区の渋滞緩
和対策として、港南区下永谷四丁目付近で歩道設置等の
道路拡幅整備事業を進めています。
市道狩場町第 345 号線(保土ケ谷区)
周辺地区の渋滞緩和対策として、国道 1 号と市道保土
ケ谷宮元線を結ぶ区間のうち、保土ケ谷区狩場町付近で
歩道設置等の道路拡幅整備事業を進めています。
市道釜利谷第 120 号線【宮ヶ谷交差点】(金沢区)
ボトルネック解消対策として、金沢区釜利谷東五丁目
付近で交差点改良事業を進めています。
県道横浜生田【新羽町地区】(港北区)
周辺地区の渋滞緩和対策として、港北区新羽町付近で
歩道設置等の道路拡幅整備事業を進めています。
県道横浜生田【荏田町地区】(青葉区)
周辺地区の渋滞緩和対策として、青葉区荏田町付近で
歩道設置等の道路拡幅整備事業を進めています。
県道阿久和鎌倉【深谷地区】(戸塚区)
周辺地区の渋滞緩和対策として、戸塚区深谷町付近で
歩道設置等の道路拡幅整備事業を進めています。
市道和泉町第 449 号線(泉区)
ボトルネック解消対策として、泉区和泉町付近の環状
国道1号
全 長(計 画)29.03 キロメートル
(事業中)0.8 キロメートル(保土ケ谷橋工区)
1.1 キロメートル(不動坂工区)
幅 25 メートル(保土ケ谷橋工区) 15 〜 28 メートル(不動坂工区)
日本の主要幹線である一般国道 1 号は、西区浜松町から
戸塚区汲沢町までの約 14km が横浜市管理区間となってい
ます。
保土ケ谷区の保土ケ谷橋交差点付近から一般国道 16 号
(保土ケ谷バイパス)狩場ICまでの区間は、横浜市内で
も特に交通が集中し慢性的な渋滞が発生しているため、狩
場工区に引き続き、
保土ケ谷橋工区の整備を進めています。
また、不動坂交差点は、東海道と呼ばれる「一般国道
1 号」と横浜新道方面へ渡る「戸塚支線(一般国道 1 号)」、
そして「県道瀬谷柏尾」が変則に交差・接続する 4 枝交
差点です。
219
4 号線赤坂橋交差点で交差する道路の交差点改良事業を
進めています。
県道瀬谷柏尾【本郷その2地区】
(瀬谷区)
瀬谷駅へのアクセス道路整備及び周辺地区の渋滞緩和
対策として、瀬谷区本郷一丁目付近で歩道設置等の道路
拡幅事業を進めています。
平成元年 7 月から新杉田駅から金沢八景駅(暫定駅)
が開業している路線です。
現在、金沢八景駅東口土地区画整理事業に合わせて、
京浜急行金沢八景駅まで 300 m区間で延伸事業を進めて
います。
■道路と鉄道の立体交差化(企画課)
交通の円滑化や、地域の一体化を図るため、道路と鉄
道の立体交差化の事業を実施しています。
快適な暮らしのための道づくり
・相鉄線(星川駅〜天王町駅)連続立体交差事業(保土ケ谷区)
■都市計画道路網の見直し(企画課)
■橋梁 ( きょうりょう )・トンネル等の維持
管理(橋梁課)
横浜市では、都市構造や社会状況などの変化に対応す
るため、平成 16 年より将来の幹線道路ネットワークと
なる都市計画道路網の見直しを進めています。
平成 20 年5月には、全ての見直し対象路線・区間を
評価・検証し、
「存続」
「変更」
「追加」
「廃止」のそれぞ
れの候補路線・区間を示した「見直しの素案」を取りま
とめ公表しました。
平成 25 年度末までに、13 路線の都市計画手続を完了
しました。
引き続き、関係機関との協議やルート・構造等の具体
的な検討を行い、市民の皆さんの意見も踏まえつつ、準
備が整った路線から順次、都市計画の手続きを進めてい
きます。
橋梁の地震対策
緊急輸送路等にある橋や、高速道路・鉄道をまたぐな
どの重要橋梁の耐震補強が概ね完了したため、一般橋梁
についても推進しています。
橋梁の老朽化対策
橋梁の点検や、利用者・第三者被害のおそれがあるな
ど優先度の高いものから計画的に補修を行い、長寿命化
を推進するとともに、老朽橋の架替えを行います。
トンネル・地下道の補修
トンネル・地下道の点検や、点検に基づく補修を行っ
ています。
■既存道路の整備(区土木事務所、維持課)
■地下駐車場の運営(施設課)
維持修繕
安全な道路を維持するため、徒歩による路面の目視点
検やパトロール、区民の皆様からの陳情・要望を整理し、
整備の必要性が高い道路から修繕を実施しています。
都心部の路上駐車を減らし安全な道路交通を確保する
ため、道路等の地下空間を有効利用した駐車場を運営し
ています。
1 横浜市福富町西公園地下駐車場
2 横浜市ポートサイド地下駐車場
3 横浜市馬車道地下駐車場
4 横浜市山下町地下駐車場
5 横浜市日本大通り地下駐車場
6 横浜市伊勢佐木長者町地下駐車場
( )は自動二輪(125cc 超)で外数
■電線共同溝整備
(管理課、企画課、施設課、建設課)
地震や台風など災害時における都市防災機能の向上
や、電力・通信サービスの安定性・信頼性の向上、安全
で快適な歩行空間の確保及び都市景観の向上を目的とし
て、災害発生時に物資や機材、要員等の輸送のため、緊
急車両が通行する緊急輸送路の環状2号線や山下本牧磯
子線などで、電線共同溝の整備を行っています。
また、都市計画道路の整備に合わせて、電線共同溝の
整備も進めています。
184 台
200 台
200 台(25 台)
193 台(26 台)
200 台
200 台
■交通の円滑化のための計画・調整(企画課)
横浜市生活交通バス路線の維持支援
バス路線の廃止による交通不便地域の発生を回避し、
市民の皆さんの日常生活の利便性を確保するため、必要
と認められるバス路線について、バス事業者に補助金を
交付し、路線の維持を図ります。
地域交通サポート事業
既存バス路線がカバーしていない地域などにおいて、
地域の特性や交通ニーズを踏まえた、その地域にふさわ
しい交通サービスの実現に向けて、計画づくりから運行
に至るまで、地域の主体的な取組に対して、様々な支援
を行います。
バリアフリー基本構想の策定
「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する
<平成 25 年度実績>
事業路線:環状2号線など 6 路線
事業延長:5.7 km(両側歩道延長)
■金沢シーサイドラインの整備(建設課)
全 長(計 画)10.9 キロメートル
(営業延長)10.6 キロメートル
(事 業 中)300 メートル
幅 15 メートル
220
道 路 局
法律」
(平成 18 年 12 月施行、通称「バリアフリー法」)
に基づき、駅及び駅周辺地区を対象に重点的・一体的に
バリアフリー化を進めるため、関係事業者と連携して、
バリアフリー化を進めるための基本計画である「バリア
フリー基本構想」の策定を進めています。
これまで、関内駅周辺地区をはじめ、市内 15 地区で
策定しました。
交通結節点の整備
山手駅の駅前広場や自転車駐車場の整備について、平
成 25 年度に設計を確定し、平成 26 年秋に着工、平成
27 年度の完成を目指しています。また、菊名駅のバリ
アフリー化等を図るため、平成 29 年度の使用開始を目
標に平成 26 年春に着工しました。
羽田空港へのアクセス
京急蒲田駅周辺で行われていた駅総合改善事業によ
り、京急蒲田駅付近の京浜急行上下線が、平成 24 年 10
月 21 日に全線高架化、平成 25 年度には事業が完了しま
した。この事業により、横浜方面と羽田空港間の所要時
間短縮や、直通電車運行が行われ、横浜方面からの広域
的な利便性の向上が図られました。
を行うとともに、参加・体験型交通安全教室として児童
を対象とした「はまっ子交通あんぜん教室」や、区及び
関係団体と連携し、高齢者を対象とした「高齢者交通安
全教室」などを実施しています。また、交通安全視聴覚
教材(ビデオ、DVD)の貸出しを行っています。
■道路の清掃(区土木事務所、施設課)
道路の安全な通行機能を確保し、良好な沿道環境を維
持するため、主要な幹線道路については、路面清掃車に
よる車道清掃を、乗降客の多い駅前広場、歩道橋、地下
道等については、掃き清掃や水洗い等の施設清掃を行っ
ています。
<平成 25 年度実績>
車道清掃延長:578.9 km
駅前広場:28 駅
歩道橋:293 橋
■街路樹の維持管理(区土木事務所、施設課)
都市に潤いと憩いを与える街路樹や植樹帯を良好に育
成させるため、せん定や除草などの維持管理を行ってい
ます。また、街路樹の根上がりや老朽化により歩行者の
安全な通行の妨げが生じている歩道において、樹木の良
好な育成を確保しつつ歩道の改善を行う工事を実施して
います。
■交通安全施設の整備(区土木事務所、
施設課、
企画課)
通学路の安全対策
昭和 47 年にスクールゾーン対策協議会を立ち上げ、
それ以来、毎年通学路の交通安全対策の確保に取り組ん
でいますが、平成 24 年度には、学校、PTA、教育委員会、
警察署、道路管理者等の関係機関が連携し、市内通学路
の緊急合同点検を実施しました。現在、この結果に基づ
き、
あんしんカラーベルトの整備などを進めるとともに、
平成 26 年度からは通学路交通安全対策プロジェクトを
立ち上げ、通学路の安全対策の検討を進めています。
歩道等の整備
交通事故が多発している道路や、緊急に改善を必要と
する道路等に対して、歩道、防護柵(ガードレール等)、
道路照明灯、道路標識、反射鏡(カーブミラー)、区画
線等の交通安全施設を整備しています。
バリアフリー歩行空間の整備
幅の広い歩道の整備、歩道の段差や傾斜の改善、視覚
障害者誘導用ブロックの設置、横断歩道橋のスロープ化
や昇降機の設置を行い、高齢者や障害者などすべての人
が安心して安全に移動できる道路づくりを進めています。
■歩道橋の維持管理(区土木事務所、施設課)
平成 25 年 3 月末で、横浜市が管理する 330 橋の歩道
橋について、健全度調査を行い、その結果を基に長期保
全計画を策定し、計画的に桁の塗装塗り替えや橋面舗装
等の補修を行っています。
また、緊急輸送路等の上を跨ぐ歩道橋については、橋
脚の補強や落橋防止等の地震対策も行っています。
<平成 25 年度実績>
歩道橋補修箇所:16 橋
■自転車駐車場の整備(区土木事務所、施設課)
鉄道駅周辺の自転車等の放置防止と適正利用を図るた
め、自転車駐車場の整備を行っています。平成 25 年度は
洋光台駅自転車駐車場など 4 か所を整備しました。
■共同溝の維持管理(区土木事務所、施設課)
■交通安全対策(交通安全・放置自転車課)
災害時における都市防災機能の向上や、電力・通信サ
ービス等、インフラ設備の安全性・信頼性の向上、安全
な歩行空間の確保及び都市景観の向上を目的として、み
なとみらい 21 地区及び港北ニュータウン地区に共同溝
が整備されています。これらの共同溝の維持・管理のた
め、監視及び設備等の点検を行っています。
横浜市交通安全計画(5か年計画)及び横浜市交通安
全実施計画(単年度)に基づき、関係機関・団体と連携
を図り、各種の交通安全対策を推進しています。
交通安全運動
季節ごとの交通安全運動や交通事故死ゼロを目指す
日、放置自転車等の防止や自転車マナーアップの取組な
ど、交通安全の啓発を行っています。
交通安全教育活動
幼稚園・保育園等において幼児交通安全教育訪問指導
<共同溝延長>
みなとみらい共同溝:5.8 km(このほかに港湾局管理分
2.0 kmがあります)
港北ニュータウン共同溝:2.0 km
221
■放置自転車等の対策(交通安全・放置自転車課)
(※ 2)道路パトロールカーの走行距離です。
自転車等の適正利用を図り、良好な生活環境を保持す
るため、
「横浜市自転車等の放置防止に関する条例」に基
づき、自転車等放置禁止区域の指定、放置自転車等の移
動・保管・返還及び処分、有料自転車駐車場の管理運営、
民営自転車駐車場の整備助成、
放置自転車のリサイクル、
放置防止の啓発活動などの諸施策を実施しています。
■公道の認定(路政課)
私道の中で市民の皆さんの生活に密着した公共性の高
い道路の市道への移管や新たに建設した都市計画道路及
び開発によって建設された道路など、横浜市が管理すべ
き道路を道路法に基づき認定し、不要となった道路を廃
止しています。平成 25 年度には、70 路線、延長 7,850
mを認定し、161 路線、延長 7,382 mを廃止しました。
また、市道の認定基準に適合する個人所有の道路を市
道に移管するために必要な測量費を助成する制度があ
り、
平成 25 年度には 29 件、
約 4,453 万円を助成しました。
■私道の整備(区土木事務所、維持課)
私道整備
不特定多数の市民の皆さんが通行し、公道と同じよう
な機能を持つ駅・公共施設周辺の主要な私道を、地権者
及び利用者の申請により横浜市で整備しています。
私道整備の助成
多数の市民の皆さんに利用され公共性を有する私道の
舗装工事等を行う場合、その工事費用の9割を助成して
います。
■道路占用(区土木事務所、管理課)
占用・不法占用対策
道路上に工作物、物件、施設(電柱、水道管、看板等)
を設けることは、道路本来の目的である一般交通等に支
障を与えることになるため、公共性や安全性等を考慮し、
やむを得ない場合に限り道路占用許可をしております。
また、道路上に家屋、塀等の構築物を不法に設け、あ
るいは商品等により、営業の場として使用している場合
には、道路本来の機能の回復を図るため、これら物件の
早急な除去、撤去の指導に努めています。なお、はり紙
や立看板、のぼり旗については、街の美観を損ねること
にもなるので、関係各局区と協力して、防止及び早期撤
去に努めています。
安全な道路のための道路管理
■道路監察(区土木事務所、管理課)
道路の構造を保全し円滑な交通を確保するため、土木
事務所で常時、道路パトロールを行い、道路の損傷箇所
や汚損箇所の早期発見、応急措置、道路工事や占用工事
の安全対策の監察・指導、不法占用の指導などに努めて
います。道路監察は日常のパトロールのほか、台風や大
雨などの災害時にも道路の安全確保のために実施してい
ます。
■特殊車両の通行許可(管理課)
構造が特殊である車両、あるいは輸送する貨物が特殊
な車両で、車両幅などが法令で定められた制限値を超え
る車両を特殊車両といいます。
特殊車両の通行に関しては、道路の構造を保全し交通
の危険等を防止するために、法令に基づき徐行等の通行
条件をつけて許可しています。
道路監察実績(平成 25 年度)
監察件数(※ 1) 51,558 件
走行距離(※ 2) 294,437km
(※ 1)道路パトロールカー及び徒歩による道路パトロールな
どの道路監察の件数の他、市民からの陳情による指摘の件数も
含みます。
表1 横浜市道路現況
区 分
高速自動車国道
平成 26 年4月1日現在
道路延長(m) 舗装延長 (m) 舗装率 (% ) 道路面積 ( ㎡ ) 舗装面積 ( ㎡ ) 道路率 (% )
12,948
12,948
100.0%
462,241
462,241
0.1%
路線数 ( 件 )
1
国 一般国道(指定区間)一般道路
一般国道(指定区間)有料道路
98,401
98,401
100.0%
2,412,751
2,412,751
0.6%
5
42,123
42,123
100.0%
1,368,829
1,368,829
0.3%
3
道 一般国道(指定区間外)
計
主要地方道県道
県
一般県道
一般県道 有料道路
道
計
15,476
15,476
100.0%
291,610
291,610
0.1%
2
168,948
122,017
78,118
39,917
168,948
122,017
78,118
39,917
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
4,535,431
2,058,246
931,296
1,337,558
4,535,431
2,058,246
931,296
1,337,558
1.0%
0.5%
0.2%
0.3%
11
11
15
2
240,052
53,435
7,328,339
12,698
240,052
53,435
7,201,453
12,698
100.0%
100.0%
98.3%
100.0%
4,327,100
1,394,927
46,974,688
402,753
4,327,100
1,394,927
46,562,674
402,753
1.0%
0.3%
10.8%
0.1%
28
8
51,193
3
7,394,472
7,267,586
98.3%
48,772,368
48,360,354
11.2%
51,204
本市管理計
7,597,385
7,470,500
98.3%
51,650,767
51,238,753
11.9%
51,229
総 計
7,803,472
7,676,587
98.4%
57,634,899
57,222,885
13.2%
51,243
主要地方道市道
市
一般市道
一般市道 有料道路
道
計
(注)数値はすべて、供用開始済みの路線を対象としています。
222
道 路 局
の整備や道水路境界調査、地籍調査事業等で使用されて
います。公共基準点の適正な密度を保持するため、現地
調査を行い、基準点の再観測、再設置等の管理を実施し
ています。
特殊車両通行許可実績(平成 25 年度)
件数 1,396 件
■道路啓開活動(区土木事務所、維持課)
地震などの災害時に、建設業協会、警察、消防等の防
災機関と連携し、迅速、適切な情報連絡や幹線道路を中
心とする緊急輸送路の機能確保・回復を図ります。
■土木技術基準書の作成(技術監理課)
快適で安全な生活を支える道路の整備等を円滑、効率
的に推進するため、土木工事の設計、積算、監督、検査
等各種の技術基準書の作成を行っています。
■ハマロード・サポーター(区土木事務所、管理課)
地域の身近な道路を対象に、地域団体等が自主的なボ
ランティア活動として清掃や美化活動を行うことを支援
します。
■工事の検査(技術監理課)
道路局が発注する道路及び河川の建設・維持・修繕等
の請負工事の検査(契約に基づき工事が完成しているこ
と及び代価を支払ってよいことを確認する)、及び局内
の施行管理基準等を定めています。
平成 25 年度は、471 件の請負工事の検査を実施しました。
■道水路境界調査(区土木事務所、
道路調査課)
境界調査は、道水路に隣接する土地との境界を明確に
し、土地売買、地積更正等に必要な証明を行うと共に、
各種事業の実施や道水路の維持管理に資するものです。
■積算システム・公共事業 IT 化推進(技術
監理課)
表2 道水路境界調査等の申請及び処理実績(件数)平成 25 年度
区 分 境界調査 境界承認 謄本交付 写し証明 閲 覧
259,790
1,643
2,408
5
申 請 1,381
259,790
1,643
2,408
5
処 理 1,255
土木工事積算システムの単価データ作成及び CAD・
電子納品の推進等の職員支援を行っています。
(注)
境界調査の処理件数には、平成 24 年度以前に申請を受けたもので、
平成 25 年度に処理された件数を含みます。
■道路台帳の整備と閲覧(道路調査課、区土
木事務所)
総合的な治水対策
都市化の進展に伴い、流域の保水・遊水機能が低下す
る中、局地的集中豪雨が増加傾向にあり、浸水被害の危
険性が高まっています。そこで、河川改修を推進すると
ともに、流域から雨水をゆっくり流す流域対策や、内水
対策である下水道とも連携するなど、総合的な治水対策
が必要となっています。
道路台帳は道路に関する基本的な事項を把握するた
め、道路法第 28 条に基づき道路管理者が調製するもの
で、道路の現況や区域を記入した図面と道路の延長・面
積、認定路線名等を記載した調書があります。図面は、
主に道路と私有地の境界確認等に利用されています。
道路台帳図面等は当課及び各区の土木事務所の窓口に
設置したタッチパネル式のパソコンで閲覧できます。ま
た、インターネットを通じて「よこはまのみち」でも情
報提供を行っています。
■河川事業(河川計画課)
市内には一・二級河川と準用河川が合わせて 58 河川
(総延長約 215 キロメートル)あります。
その中でも治水上重要な 28 河川(延長約 85 キロメー
トル)について、計画的な改修を進めています。また、
総合的な治水対策として、流域の保水・遊水機能を高め
て河川への雨水流出を抑制するため、雨水貯留施設や浸
■横浜市公共基準点の管理(道路調査課)
横浜市公共基準点は、公共測量の基準となる、位置に
関する数値(座標、標高等)を有した標識で、道路台帳
表3 道路施設状況
平成26年
平成25年
平成24年
平成23年
平成22年
平成21年
歩 道 延 長(㎞)
2,485.0
2,485.0
2,469.7
2,462.7
2,454.3
2,440.4
共 同 溝 延 長(㎞)
, 7.8
, 7.8
, 7.8
, 7.8
, 7.8
, 7.8
ト ン ネ ル 数(か所)
, 39.0
, 39.0
, 41.0
41
34
, 34.0
横 断 歩 道 橋 数(橋)
,330.0
,330.0
,327.0
328
325
,325.0
自 転 車 駐 車 場( 件 )
,261.0
,262.0
,259.0
258
253
,253.0
自転車駐車台数(台) 103,892 0
104,194 0
106,040 0
105,693. 0
101,377. 0
100,633.0
道 路 照 明 数(灯)
63,0320
62,033.0
60,630.0
60,552.0
60,185.0
59,261.0
案 内 標 識 数(本)
4,312.0
4,308.0
4,291.0
4,290
4,290
4,285.0
(注)
数値は、当該年4月1日現在です。
223
(ガス灯含む) 透ます等の設置を推進しています。
当面の目標としては、時間降雨量約 50 ㎜に対応する
ように整備するとともに、長期目標としては、少なくと
も概ね 30 年に一度の降雨に対応するような計画が定め
られています。
また、都市における河川は貴重な空間であり、治水と
しての機能だけではなく、良好な水辺環境を創出すると
ともに、自然との共生を図り、地域の暮らしや歴史など
周辺環境との調和や生物の生息環境に配慮した整備が求
められています。このため、
「水と緑の基本計画」に基
づく、快適な水環境の保全と創造をめざし、市民の皆さ
んの憩いと潤いの場や活動の拠点となるよう、水辺拠点
や川辺の散歩道の整備を進めるとともに、生物の生息環
境に配慮し魚道の整備に取り組みます。
また、準用河川改修事業は 10 河川あり、このうち 6
河川は 25 年度までに改修が完了し、残る 4 河川につい
て順次改修を進めています。 (2) 河川遊水地・地下調節池の整備
河道拡幅が困難な河川において、洪水流量の低減を図
るため、河川遊水地等の整備を進めており、平成 26 年
6 月までに、宇田川遊水地、舞岡川遊水地など 10 箇所
が完成(一部仮供用)しています。
■河川改修(河川計画課、河川事業課)
河川遊水地(舞岡川遊水地)
1 市内の国及び県施行の改修状況
(1) 鶴見川
戦後最大降雨規模及び概ね時間降雨量約 60mm に対
する安全の確保を当面の整備目標としており、流域対策
を含めた総合治水対策の促進と河川改修を進めていま
す。
国土交通省の直轄区間では、
下流部の河道掘削工事や、
大地震によって堤防が崩壊しないように、堤防耐震対策
が行われています。
(2) 境川
神奈川県が遊水地の整備や護岸改修を実施しており、
時間降雨量約 50 ㎜に対応できるよう引き続き境川遊水
地などの整備を進めています。
(3) 帷子川
県市協働事業により、平成9年に帷子川分水路が完成
し、その後、神奈川県が時間降雨量約 80 ㎜に対応でき
るよう整備を進めています。帷子川河口部の狭さく部に
ついては、現在河道の拡幅に向けた整備等を進めている
ところです。
(4) 大岡川
分水路から下流部の改修について概ね完成していま
す。
図3 横浜市河川図
2 横浜市施行の改修状況
(1) 計画 28 河川の改修
計画 28 河川のうち、都市基盤河川改修事業は 18 河川
ありますが、このうち 9 河川は平成 22 年度末までに時
間降雨量約 50 ㎜対応の改修が完了し、残る 9 河川につ
いて改修を進めており、25 年度末での護岸整備率は
91.2 パーセントとなりました。
表4 河川改修事業の状況
平成26年3月31日現在
事業名
河川数
延長計画
都市基盤河川改修事業
18
68.4 ㎞
91.1%
91.2%
91.6%
準用河川改修事業
10
17.1 ㎞
67.6%
76.1%
76.4%
計
28
85.5 ㎞
86.4%
88.2%
88.6%
平成 24 年度実績 平成 25 年度実績 平成 26 年度予定
(小数点第二位以下四捨五入)
224
道 路 局
3 「特定都市河川浸水被害対策法」に基づく浸水被害
対策の推進
平成 17 年 4 月、一級河川鶴見川水系が特定都市河川及
び特定都市河川流域として指定され、平成 19 年 3 月 14
日に流域内の河川管理者、下水道管理者及び地方公共団
体が共同で「鶴見川流域水害対策計画」を策定しました。
これにより、河川管理者、下水道管理者及び地方公共
団体が一体となって、浸水被害を防止するための対策を
推進します。
二級河川境川水系についても、神奈川県知事及び東京
都知事が、平成 26 年 2 月 14 日に指定を公示し、平成
26 年 6 月 1 日から施行しています。
また、関係機関と流域水害対策計画策定の協議を進め
ています。
また、防災情報 E メールを申し込むことにより河川
水位、監視カメラ画像、気象警報、地震、津波、光化学
スモッグ情報、土砂災害警戒情報等のメールを受け取る
ことができます。
(http://www.bousai-mail.jp/yokohama/)
■河川の地震対策(神奈川県市町村地震防災
対策緊急支援事業)
(河川計画課、河川事
業課)
平成7年の阪神・淡路大震災では、断水や家屋の倒壊
等により消火栓や防火水槽が使えず大規模な火災が発生
しました。これを教訓に平成8年度から河川に階段護岸
と取水施設の設置に力を入れ、緊急時に河川水を有効利
用できるようにしています。
現在、市内 65 箇所において施設の活用が図られています。
■流域対策(河川計画課、河川事業課)
1 流域貯留浸透事業
流域の保水・遊水機能を確保し、河川への流出を抑制
するため、学校や公園の敷地を利用して雨水貯留施設等
を設置したり、既設雨水調整池の容量拡大や環境整備を
行っています。
平成 25 年度末までに 108 箇所の貯留施設の設置と、
50 箇所の容量拡大、及び 3,546 個の浸透ますを設置しま
した。
河川水の有効利用(岩川) 河川・水路の管理、河川の整備
■河川・水路の管理(河川管理課、区土木事
務所)
水辺環境の保全と親水性の維持やいっ水・はんらんに
よる被害を軽減するため、河川・水路のしゅんせつや除
草などの維持管理業務を実施しています。
平成 25 年度しゅんせつ量 2,910 立方メートル
占用
横浜市が管理する河川・水路について、管理上支障と
ならない範囲で通路や橋りょう、水道管などの占用を許
可しています。
流域貯留浸透事業(青葉区泉田向雨水調整池)
2 開発雨水調整池等の設置・指導
河川流域の宅地開発等に当たっては、開発区域内に雨
水調整池等を設置して、
雨水を一時貯留するよう指導し、
河川への流出を抑制しています。なお、平成 25 年度末
までに宅地開発等で設置された雨水調整池等は約 4,900
箇所となっています。
■水防災情報システムによる河川水位情報の
提供(河川管理課)
市内 27 河川(59 箇所)の水位情報及び 24 箇所の監
視カメラにおいて出水時の河川状況等をリアルタイムか
つ視覚的にホームページにて提供しています。
225
3 梅田川水辺の楽校協議会
「水辺の楽校協議会」は、水辺を子どもたちの自然体
験の場として利用を図るため、自然環境あふれる安全な
水辺をつくりだし、行政が市民の皆さん、地域のボラン
ティア団体の方々と協力しながら子どもたちの水辺の遊
び場を支える仕組みをつくることを目的として活動して
います。
■水辺愛護会活動の推進(河川管理課)
河川や水路等の水辺施設の環境を良好に保ち、市民の
皆さんが快適にふれあい、親しむことができるよう、地
域住民が日常的に清掃活動等を行う水辺愛護会に対し
て、経費の一部を助成し、活動の支援を行っています。
水辺愛護会数:91 団体(平成 26 年 3 月 31 日現在)
水辺愛護会の活動
■河川の環境整備(河川計画課、河川事業課)
いたち川尾月橋下流完成
1 多自然川づくり
周辺の公園、樹林と一体となり、河床に低水路、瀬や
淵を設けるなど生態系に配慮し水辺に親しめるよう、水
辺空間の創造を工夫するほか、河川沿いの一定の空地や
旧川敷、遊水地を利用した水辺空間を整備しています。
これまで、ふるさとの川整備事業やまほろばの川づく
りモデル事業により、いたち川、和泉川や阿久和川にお
いて緩傾斜護岸や親水拠点の整備を実施しています。
2 川辺の散歩道 [ 河川管理用通路の植栽、散策路の整備 ]
河川管理用通路を緑化し、多くの市民の皆さんが散策
できる川辺の散歩道を整備しています。平成 25 年度は
いたち川等で実施しました。
水辺の楽校協議会の活動
平成26年8月1日現在
表 5 土木事務所一覧
名 称
郵 便 番 号
鶴 見 土 木 事 務 所
230 − 0051
鶴見区鶴見中央3− 28 −1
510 − 1669
神 奈 川 土 木 事 務 所
221 − 0801
神奈川区神大寺2− 28 − 22
491 − 3363
西
土
木
事
務
所
220 − 0055
西区浜松町 12 −6
242 − 1313
中
土
木
事
務
所
231 − 0023
中区山下町 246
641 − 7681
南
土
木
事
務
所
232 − 0064
南区別所1−7− 24
741 − 3121
港 南 土 木 事 務 所
233 − 0013
港南区丸山台1−9− 10
843 − 3711
保土ケ谷土木事務所
240 − 0005
保土ケ谷区神戸町 61
331 − 4445
旭
土
所
241 − 0032
旭区今宿東町 1555
953 − 8801
235 − 0016
磯子区磯子3− 14 − 45
761 − 0081
金 沢 土 木 事 務 所
236 − 0014
金沢区寺前1−9− 26
781 − 2511
港 北 土 木 事 務 所
222 − 0037
港北区大倉山7− 39 −1
531 − 7361
緑
所
226 − 0025
緑区十日市場町 876 − 13
981 − 2100
青 葉 土 木 事 務 所
225 − 0024
青葉区市ケ尾町 31 −1
971 − 2300
都 筑 土 木 事 務 所
224 − 0032
都筑区茅ケ崎中央 32 −1
942 − 0606
戸 塚 土 木 事 務 所
244 − 0003
戸塚区戸塚町 2974 −1
881 − 1621
栄
土
木
事
務
所
247 − 0007
栄区小菅ケ谷1−6−1
895 − 1411
泉
土
木
事
務
所
245 − 0016
泉区和泉町 4623
800 − 2532
瀬 谷 土 木 事 務 所
246 − 0022
瀬谷区三ツ境 153 −7
364 − 1105
木
事
事
務
電 話
磯 子 土 木 事 務 所
土
木
所 在 地
務
(注)
平成 17 年4月に区役所へ移管しています。
226
港 湾 局
港湾局
「市民が誇れる港・ヨコハマ」を目指して
横浜港は、貿易や物流面での機能強化を通じて、我が国と横浜の経済発展を支えるとともに、市民の
皆さんの生活を豊かなものにし、さらには環境の保全・再生や災害に強いまちづくりに貢献するなど様々
な役割が求められています。
平成22年 8 月に横浜港をはじめとする京浜港は「国際コンテナ戦略港湾」に選定され、平成23年
3 月の港湾法改正により従来の「特定重要港湾」の上に設けられた「国際戦略港湾」に位置づけられま
した。躍進する東アジア諸港との厳しい国際競争に打ち勝ち、基幹航路の維持拡大を図るため、先進的
な施設の整備や貨物集荷策など、国際競争力を強化する施策を展開するとともに、平成24年12月に
「特例港湾運営会社」の指定を受けた横浜港埠頭株式会社による、港湾運営の効率化を進めています。
また、安全・安心な港として国際的な信頼を維持するため、地震・津波等の防災対策や保安対策等を
強化し、リスクマネジメントを推進します。
一方、横浜の最大の観光資源である港を、より質の高い魅力的な空間とするため、市民の皆さんと港
を結ぶ取組や客船の寄港促進等を行い、賑わいと国際性あふれる観光・交流拠点の形成を進めるととも
に、世界に開かれた港としてクルーズ振興を進めています。港湾局ではこれらの施策を適切に推進し、
横浜経済の活性化と市民生活を豊かにする新たな総合港湾づくりを目指します。
横浜港港湾計画の改訂
本牧ふ頭
本牧ふ頭は、横浜港のコンテナ貨物の約 6 割を取り扱
う主力ふ頭です。
平成 17 年に全面供用したBCコンテナターミナルは、単
独ターミナルとしては岸壁総延長(1,390m)・ターミナル面
積(50ha)ともに国内最大級の規模であり、平成 23 年には、
BC1岸壁の増深工事も完了しました。また、ターミナル
を運営する横浜港メガターミナル株式会社(YPM)が、
新たなスーパーガントリークレーン2基を整備し、平成 23
年から供用を開始しています。
また、D突堤の再整備も引き続き進めており、D4 コ
ンテナターミナルについては、平成 25 年秋に一部供用
し、平成 26 年秋の全面供用を目指しています。
■横浜港の将来像
(企画調整課)
横浜港港湾計画は、横浜港の港湾整備におけるマスタ
ープランであり、前回 ( 平成 18 年 ) の改訂以降、国際コ
ンテナ戦略港湾の実現に向けた物流施策の強化、臨海部
における更なる賑わいの創出、及び東日本大震災を踏ま
えた防災・減災対策等への対応が必要になっています。
このため、目標年次を平成 30 年代後半として計画を見
直し、平成 26 年の改訂に向けて準備を進めています。
国際競争力のある港
■横浜港のハブポート化の推進
(企画調整課、港湾経営課、誘致推進課、
南本牧事業推進課)
我が国の物流を支える国際コンテナ戦略港湾として、
高規格コンテナターミナルの重点的整備や臨港道路の整
備、内航フィーダー輸送等の利用促進を図り、東アジア
のハブポートの実現を目指します。
そのため、成長著しいアジアからの輸入貨物を増加さ
せる事業や航路ネットワークの維持拡大に対する補助を
実施する等、港への貨物集荷を促進しています。
また、平成 24 年 12 月に特例港湾運営会社に指定され
た横浜港埠頭株式会社が、民間の視点を活かした効率的
な運営を推進し、更なる港湾利用コストの低減、サービ
スの向上、船舶・貨物誘致に取り組んでいます。
国内最大級の本牧ふ頭BCコンテナターミナル
大黒ふ頭
大黒ふ頭は、本牧ふ頭に続きコンテナ貨物を扱うふ頭
として、昭和 46 年から平成 2 年にかけて埋立てを行っ
た横浜港最大面積 322ha の島式ふ頭です。水深 12 ~
15m、岸壁延長 940m の大規模コンテナターミナルを有
し、「横浜港流通センター(Y-CC)」や多くの民間倉
庫が集積しています。
227
表1 入港船舶数
平成 25 年(単位:隻、千総トン)
表3 外貿コンテナ貨物取扱量
区 分
合 計
外 航 船
内 航 船
区 分
隻 数
37,706
(6,667)
9,970
(4,789)
27,736
(1,878)
総トン数
271,277
(117,210)
228,008
(115,908)
43,269
(1,303)
平成 25 年(単位:千トン)
合 計
輸 出
輸 入
コンテナ貨物
39,519
17,450
22,070
定期航路貨物
43,435
20,708
22,726
コンテナ化率(%)
91.0
84.3
97.1
(注) コンテナ化率=コンテナ貨物量 ÷ 定期航路貨物量
(注)括弧内は、フルコンテナ船で内数
表2 施設別取扱貨物量
平成 25 年(単位:千トン)
外国貿易
区 分
合 計
合 計
119,171
74,408
31,463
42,945
44,763
17,844
26,919
構成比(%)
100
100
100
100
100
100
100
公共施設
61,530
52,709
28,146
24,563
8,821
2,525
6,297
計
表4 貿易額
内国貿易
輸 出 輸 入
計
移 出 移 入
構成比(%)
51.6
70.8
89.5
57.2
19.7
14.1
23.4
民間施設
57,641
21,699
3,317
18,382
35,942
15,320
20,622
構成比(%)
48.4
29.2
10.5
42.8
80.3
85.9
76.6
区 分
合 計
輸 出
輸 入
全 国
151,016,738
69,774,193
81,242,545
横 浜 港
10,921,656
6,747,976
4,173,680
全国比 (%)
7.2
9.7
5.1
(資料:横浜税関)
(注)
公共施設は、横浜市及び横浜港埠頭株式会社が所有する施設。
図1 横浜港の現在と将来計画
228
平成 25 年(単位:百万円)
港 湾 局
南本牧ふ頭
南本牧ふ頭は、平成 2 年度に着工した横浜港で最も新
しいふ頭であり、平成 13 年 4 月から、水深 16m 岸壁を
有する国内最先端の高規格コンテナターミナルMC-
1・2 が稼働しています。
今後のコンテナ船の大型化と増え続けるコンテナ貨物
量への対応を図るため、平成 19 年度からは、世界最大
級かつ我が国初となる水深 20m 岸壁を有する新たなコ
ンテナターミナル(MC- 3)の整備に着手しており、
平成 26 年 12 月に完成予定です。
また、隣接するMC- 4 コンテナターミナルも平成
25 年度より事業着手しました。
さらにコンテナターミナルの背後には、物流倉庫や配
送サービス拠点、複合流通ターミナル等を備えていく計
画となっており、
新たな総合物流拠点を目指しています。
そのほかに、市内の公共工事から発生する公共建設発
生土及び廃棄物等の受入場所としても利用されています。
航行するコンテナバージ
鉄道・内航輸送の促進
港湾貨物は主にトラックにより輸送されていますが、
交通渋滞のない円滑で効率的な輸送や環境負荷の軽減と
いった観点から、鉄道や内航・はしけを活用した輸送体
系の拡充を進めています。民間事業者や国と連携したこ
れまでの取組の成果として、コンテナバージ(はしけ)
を用いた定期輸送については、京浜港間に加え、千葉港
との輸送など、東京湾内における輸送サービス網が拡充
されています。
また、内航・はしけに係る入港料の減免を実施するな
ど、利用促進に向けた取組を進めています。
■横浜港へのアクセスの充実・強化(企画調整課、
誘致推進課、南本牧事業推進課)
道路網の整備
横浜港の国際競争力強化には道路網の充実が不可欠で
す。ふ頭間道路など港の中の道路整備とともに、首都圏
をはじめ広範囲な背後圏と直結する広域的な幹線道路の
整備やこれらの道路へのアクセス強化が重要です。
このため、臨港幹線道路を中心とするふ頭間道路の整
備を進めるとともに、横浜環状道路をはじめとする広域
幹線道路について、国などの関係機関と協力して整備促
進に取り組んでいます。
臨港幹線道路は大型車両の多い港湾交通と一般の都市
交通とを分離し、
都心臨海部の混雑緩和を図るとともに、
ふ頭間交通の円滑化を目的に整備しています。平成 20
年にみなとみらい 21 地区〜瑞穂地区(約 1.2km)が開
通し、既存の開通区間と合わせ、新港〜瑞穂地区(約
3.2km)が連絡されています。
平成 16 年には一般国道 357 号ベイブリッジ区間(暫
定2車線)が完成し、横浜港の2大物流拠点である大黒
ふ頭と本牧ふ頭が結ばれ、市街地の交通混雑の緩和が図
られたところですが、開通後、交通量が堅調に増加し、
本牧方面への交通混雑が見られるため、新たに平成 22
年に本牧出口ランプを増設しました。さらに、国道 357
号の延伸計画にあわせ新たな出口ランプについて、整備
を進めています。
また、今後も取扱貨物量の増大とともに港湾交通の増
加が予想されるため、物流の効率性と交通の円滑性の更
なる向上に向けて、本牧ふ頭の各突堤を結ぶ臨港道路の
整備に向けた検討に取り組んでいきます。
南本牧ふ頭においては、整備を進めている高規格コン
テナターミナルの機能を十分に発揮させるため、首都高
速道路湾岸線と南本牧ふ頭を高架で接続する臨港道路の
整備に平成 21 年度より着手しており、平成 28 年度の完
成を目指し、整備を進めています。
■使いやすい港づくりへの取組(港湾経営課)
横浜港では平成9年6月、関係行政機関、民間団体で
構成する 「 使いやすい港づくり推進協議会 」 を設置し、
「 質の高いサービスの提供 」 や「トータルコストの適正
化」の実現に向けて課題の解決に取り組んできました。
平成 24 年 11 月には、第 23 回協議会を開催し、国際
競争力強化や安全・安心な港づくりへの取組を協議しま
した。
今後も、横浜港が日本の港湾の先導的な役割を担い、
より一層国際競争力強化を図っていくため、官民が一体
となり、使いやすい港づくりのための取組を進めていき
ます。
■国際戦略港湾としての取組(港湾経営課)
日本港湾の国際競争力は、アジア諸港の躍進的な発展
等に伴い、国際的な地位が相対的に低下しており、基幹
航路(一般的に、北米・アジア・欧州の3極を直接結ぶ
航路)から外れることによる我が国経済への深刻な影響
が懸念されています。こうした状況の中、国では、
「選
択と集中」により我が国港湾の国際競争力を強化するた
め、横浜港をはじめとする京浜港は、平成 22 年 8 月に
「国
際コンテナ戦略港湾」に選定されました。
横浜港は、この国際コンテナ戦略港湾の実現に向け、
国内外の貨物集約を図るため、横浜港への利用転換やト
ランシップ貨物の拡大、成長著しいアジアからの輸入貨
物の増加等を対象とする補助制度等を実施しています。
平成 25 年度からは、横浜港埠頭株式会社との連携をさら
に強め横浜港への貨物集荷の促進に取り組んでいます。
229
また、効率的な港湾運営の推進を図るため、「特例港湾
運営会社」である横浜港埠頭株式会社が、本市と国の港
湾施設を借り受け、同社所有施設と合わせコンテナター
ミナルの更なる一体的運営の推進に取り組んでいます。
■ IT を活用した取組(管財第一課)
横浜港港湾情報システムの充実
横浜港港湾情報システムは、横浜港に入出港する船舶、
公共の港湾施設を総合的に管理運用するために、港湾局
及び指定管理者や港湾事業者等とオンラインで結び、船
舶や貨物の動きを把握して、港湾業務の迅速化 ・ 効率化
を図っています。また、利用者サービス向上を図るため、
入出港や港湾施設の使用許可等の港湾管理者への申請に
ついて、利便性の高い電子申請 ( 港湾 EDI) を実施して
います。
ま た、 平 成 25 年 度 の 横 浜 港 の 電 子 申 請 利 用 率 は、
81.1%となり、主要港では最も高い水準となっています。
今後も、利用者の要望を取り入れつつ、安定した電子
申請サービスを提供できるよう、努めてまいります。
電子申請システム ・ 情報公開システム共通ログイン画
面の URL は、
■船舶・貨物の誘致への取組(誘致推進課)
近年、アジア諸港の飛躍的な成長等により、我が国と
北米や欧州を結ぶ基幹航路の寄港数が減少するなど、我
が国港湾の国際的地位の低下が危惧されています。こう
した状況のなかで、横浜港の振興策として船会社への寄
港促進やメーカー・商社等の荷主企業に対する利用促進
の働きかけが、重要な事業となっています。
このため、港湾局と横浜港埠頭株式会社が一体となっ
て、船会社や荷主企業への個別訪問を行い、横浜港への
具体的な要望や意見を伺い、課題解決に向けて取り組ん
でいます。
また、海外においては、横浜港埠頭株式会社と連携し
外国船会社の拠点や荷主企業の製造拠点が立地するアジ
ア等においてポートセールス事業を展開し、横浜港の利
用促進を図っています。
一方、米国(平成 26 年度は空席)
・中国・台湾・韓国・
欧州(オランダ)
・シンガポールの6箇所に海外代表を置
き、船会社や海外港湾の動向等の情報収集等を行ってい
ます。
https://www.port.city.yokohama.lg.jp/SSO/index.html
■快適な就業環境づくり(港湾経営課、管財
第一課)
船員の福利厚生
船員の福利の向上を図るため、国、神奈川県、関係団
体と協力し、各種の事業を行っています。
横浜国際船員センター(ナビオス横浜)、横浜海員会館
(エスカル横浜)などの宿泊施設は、一般財団法人日本
船員厚生協会が運営にあたり、船員やその家族等に利用
されています。
そのほか、飲食、各国の新聞や図書の提供、両替等を
行う船員サービス施設が、本牧ふ頭などにあり、外国船
員に利用されています。
港湾労働者の福利厚生
港湾労働者のために、食堂、売店、休憩所、港湾労働
者共同住宅を設置しています。主な施設は平成 18 年4月
から指定管理者制度を導入し、
「一般社団法人 横浜港湾福
利厚生協会」が管理運営を行っています。
■総合物流ターミナル等の強化(港湾経営課)
横浜港流通センター
大黒ふ頭に立地する横浜港流通センター(Y-CC)は、
コンテナ化の進展や製品輸入の増大等、国際海上物流の
変化に合わせ、
横浜港における輸入貨物取扱機能の拡大・
強化を図ることを目的に、第三セクターの株式会社横浜
港国際流通センターが事業主体となり整備した、延床面
積約 32 万㎡の総合物流施設です。
ランプウェイ方式により大型コンテナトレーラーが各
階に直接乗り入れることができ、総合保税地域により、
外国貨物の蔵置、加工、展示などを総合的に行うことが
できる高機能・複合型物流拠点として、横浜港の国際競
争力の強化とみなと経済の活性化に貢献しています。
市民の皆さんが集い、憩う港
http://www.yokohama-cargo-center.jp/
■都心臨海部の再開発による新しいにぎわいの
場づくり(企画調整課、賑わい振興課)
横浜航空貨物ターミナル
山下ふ頭に立地する横浜航空貨物ターミナル
(YAT)
は、隣接する横浜税関本牧出張所山下事務所での通関や
首都高湾岸線・横羽線「新山下 IC」へのアクセスがよく、
物流とその支援機能を担う最適地にあります。
このため、貨物の通関手続きから成田・羽田における
航空会社への搬入までを集荷当日に完了することができ
る、スピーディーなサービスを提供しています。
また、テロ対策の一環として行われている新航空保安
制度における爆発物検査を実施しており、安全・安心か
つ確実な貨物取扱いを心掛けています。
平成 25 年度の輸出入貨物取扱量の合計は 8,378 tで、
前年度の約 57%となりました。
みなとみらい21
基盤整備の大きな柱である埋立事業や道路整備を行う
とともに、横浜港の物流機能をソフト面から支える港湾
関連業務施設、客船ターミナル、緑地など市民の皆さん
が親しみやすい施設を集積し、新しい港湾空間の創出を
目指しています。
埋立事業は、中央地区 65.4ha と新港地区 8.5ha の全体
面積約 73.9ha で、昭和 58 年に着工し、ほぼ完了してい
ます。
みなとみらい 21 地区では、ウォーターフロントの特性
を活かし、水際線に面した緑地を整備し、緑豊かな歩行
者空間の確保や水と緑のネットワーク化を図っています。
http://www.yatac.com/
230
港 湾 局
中央地区の臨港パークは広大な芝生広場や階段状の親
水護岸を特徴とする地区内最大の緑地で、国際会議の関
連イベントや花火等、催しの場としても利用され、多く
の市民の皆さんが訪れています。
「横浜港をテーマとし
たフィールドミュージアム(野外博物館)
」として整備
された日本丸メモリアルパークには、横浜港のシンボル
的存在である帆船日本丸や横浜みなと博物館があり、幅
広い世代の皆様に親しまれています。特に、帆船日本丸
の総帆展帆の日などは多くの見学者で賑わいます。
新港地区では、これまでの「ふ頭」から歴史と景観を
活かした「街」へと機能転換を図り、港と歴史を感じる
ことができる、ゆったりとした街並みの形式を目指して
います。歴史の香に富んだ特色ある緑地として、歴史的
資産を受け継いだ赤レンガ倉庫と赤レンガパークは横浜
の観光名所となり、多くの来訪者で賑わっています。
平成 23 年 9 月にオープンしたカップヌードルミュー
ジアムは新たな観光スポットになっており、隣接する新
港パークは、ネーミングライツの導入により、平成 24
年 8 月から「カップヌードルミュージアムパーク」とな
りました。
また、安全で快適な歩行者ネットワークの形成を目指
し水際線もプロムナード緑地として整備しています。
みなとみらい 21 地区の主要幹線道路である国際大通
り(臨港幹線道路)は、都心部における交通渋滞の緩和
を図るとともに、港湾関連車両の円滑な通行を確保する
ための道路で、現在、新港から瑞穂地区の約 3.2km が
供用されています。
さらに、街区開発の進展により発生している交通渋滞
を緩和するため、地区内の既完成区間(トンネル区間)
について、平成 25 年3月に供用を開始しました。
このように、みなとみらい 21 地区では道路や緑地等
の基盤整備を進めるとともに、各街区の開発事業者の公
募を進めるなど、街づくりの促進を図っています。
山下ふ頭
完成から約 50 年が経過し、物理的な老朽化やコンテナ
化などの変化に伴い、その果たすべき役割を見直す時期を
迎えている山下ふ頭については、その優れた立地特性を活
かし、みなとまちとしての魅力を高め、都心臨海部の新し
い拠点となることを目指して再開発の検討を行っていま
す。
平成 26 年度は、外部有識者等による検討委員会を通じ、
開発コンセプト、土地利用及びインフラ施設などの基本計
画の策定を進めます。
新山下地区
埋立地と周辺地域を対象として物流、産業、業務、レク
リエーション機能が融合した再開発を地元とともに進めて
います。この地区は将来的な土地利用に応じて 3 つのゾー
ンに分けられており、各ゾーンが立地特性を活かしながら
独自に開発が進められるようにしています。
平成 13 年 10 月には運河沿いの約 10ha を対象として商
業・業務施設が立地できるよう地区計画等を告示し、敷地
単位で土地利用転換が進みました。
平成 16 年 4 月には一般国道 357 号ベイブリッジ区間が
開通し、交通の利便性が向上しました。平成 17 年度から
18 年度にかけて分譲された 2 か所(約 4.7ha)については
大型物流施設が立地し営業しています。平成 26 年度は、
市有地の基盤整備等に向けた検討を進めていきます。
■赤レンガ倉庫の保存・活用(賑わい振興課)
所在地 中区新港 1 - 1
TEL 227 - 2002
みなとみらい 21 新港地区に立地する赤レンガ倉庫は、
明治 40 年から大正2年にかけて建設された、わが国を
代表するレンガ造りの歴史的建造物です。
本市では、「ハマの赤レンガ」と呼ばれ多くの市民の
皆さんに親しまれてきた赤レンガ倉庫を貴重な歴史的資
産として保存し、また、「港の賑わいと文化を創造する
空間」をコンセプトに活用することとしました。
そして、1号倉庫は、ホール(300 席程度)や多目的
スペースを備えた文化施設として横浜市が、また、2号
倉庫は、ビアレストラン・ライブレストラン等の飲食を
中心とした商業施設として民間事業者が、それぞれ改修
工事を行いました。
平成 14 年4月の施設オープン以来、横浜の新名所と
して賑わいを見せており、平成 24 年には年間来館者数
が過去最多の 600 万人を超え、平成 25 年 5 月には開業
からの来館者数が 6,000 万人に達しました。
■海洋性レクリエーションの場づくり
(賑わい振興課・資産活用課)
横浜・八景島
所在地 金沢区八景島
TEL 788 - 8888
金沢の地は、鎌倉時代中期に北条氏の一族が邸宅内に
造った武家の文庫である、金沢文庫(神奈川県立金沢文
庫ホームページから一部抜粋)、また幕末には浮世絵師
の歌川(安藤)広重も描いた絶景である金沢八景として、
親しまれてきました。
この歴史的に由緒ある海辺を残し、市民の皆さんの海
洋性レクリエーションニーズにこたえるために、海の公
園と横浜・八景島を整備しました。
海の公園は、延長約1㎞の砂浜とそれに続く緑地から
なる都市公園であり、市内唯一の海水浴場でもあります。
横浜・八景島は、海の公園と一体的に計画された約
24ha の人工島で、園地、さん橋、マリーナと民間企業
が運営する水族館、各種遊具、商業飲食施設等があり、
園地、さん橋等については指定管理者制度を導入し、
「株
式会社横浜八景島」が管理運営を行っています。
横浜・八景島は、多数の来島者を迎え、海の公園とと
もに広く市民の皆さんに親しまれています。
横浜ベイサイドマリーナ地区
横浜ベイサイドマリーナ地区は「海の公園」や「横浜
八景島」などとともに、海辺の豊かな自然環境に恵まれ
た金沢区内に海洋性レクリエーション拠点を形成しよう
とするものです。この地区の中心施設は、日本最大級の
収容力と先進的な施設を持つマリーナで第3セクターの
横浜ベイサイドマリーナ株式会社が建設・管理を行って
います。平成8年4月に第1期分(1,148 隻)の供用を
行い、市内河川等の放置艇を含む多くのヨット、モータ
231
ーボートを受け入れています。係留施設は段階的に整備
を進めており、平成 10 年4月に第2期の一部が完成す
るなど、現在では全体で約 1,500 隻の係留が可能となっ
ています。
マリーナ周辺には、平成 10 年に第1期地区としてマ
リン関連のショールーム、店舗やレストラン等の商業施
設がオープンし、多くの市民の皆さんが訪れています。
また、隣接する第2期地区でも、宿泊施設等を中心とし
た開発事業がすすんでおり、緑地やプロムナード等を中
心とした快適な歩行者空間とあわせ、人々が憩い、くつ
ろぎ、海を楽しむことができるアーバンリゾート施設の
充実を図ります。
歴史的遺構などを生かし、横浜の歴史と未来をつなぐ象
徴的な空間「象の鼻パーク」として生まれかわりました。
象の鼻パークには、港や海を見渡す緑のオープンスペ
ース「開港の丘」や文化観光交流の拠点となるカフェを
併設した休憩施設「象の鼻テラス」、日本大通りから港
への通景空間を確保した石張り広場「開港波止場」等が
あります。また、「象の鼻防波堤」は明治 20 年代後半の
姿に復元され、その曲線を活かし水域を囲むように配置
したスクリーンパネルは、夜間には照明として魅力的な
景観を演出しています。
汽車道・運河パーク・カップヌードルミュージアムパーク
所在地 中区新港町
TEL 671 − 2888(賑わい振興課)
新港地区へのアプローチとして、旧臨港鉄道のトラス
橋などの歴史的資産を活かした汽車道は、穏やかな水面
と都市景観が楽しめる散歩道です。この道を渡ると運河
パークが広がります。
カップヌードルミュージアムパークは総面積約2ha
の緑地で、親水護岸、芝生広場、園路があり、臨港パー
クと赤レンガパークを結ぶ位置にあります。港の景色を
楽しみながらの散策や、イベントのできる空間としても
利用できます。
また、災害時に市民の皆さんの飲料水を確保するため
の耐震貯水槽(約 1,300t)も備えています。
なお、カップヌードルミュージアムパークの名称は、
ネーミングライツ事業により新港パークの愛称として平
成 24 年 8 月から使用しています。
臨港パーク
■市民利用施設の整備・運営
(賑わい振興課)
日本丸メモリアルパーク(「帆船日本丸」
・
「横浜みなと博物館」)
所在地 西区みなとみらい2−1−1
TEL 221 − 0280 FAX 221 − 0277
日本丸メモリアルパークには、帆船日本丸と横浜みな
と博物館があり、平成 21 年4月 24 日にリニューアルオ
ープンしました。
帆船日本丸は、
昭和 57 年から約 83 万人の署名を得て、
全国 10 都市の中から横浜への誘致が成功し、昭和 60 年
4月から公開している帆船です。
帆船日本丸では、新たな解説パネルや写真、映像によ
り、「 日本丸のあゆみとしくみ 」、「 練習船での訓練・
生活 」 などを、わかりやすく紹介しています。
また、市民ボランティア等の協力により、全ての帆を
広げる総帆展帆を年に10回程度行っているほか、青少
年等を対象に海洋教室などを開催しています。
横浜みなと博物館は、横浜港をテーマとした初めての
博物館です。
常設展示は、「 横浜港の歴史ゾーン 」 で横浜港 150 年
の歴史を、また、「 横浜港の再発見ゾーン 」 では、築港
や港運、くらしなどを切り口に横浜港の機能と取組を紹
介しています。
写真や実物資料の展示などのほか、横浜港をリアルに
表現した映像を楽しめる操船シミュレーションや画面に
触れながら港のしくみを学べる大型マルチタッチ映像な
どを導入しています。
また、特別展示を年3回程度実施しているほか、教育
普及事業として 「 みなとキッズクラブ 」 などを実施して
います。このほか、ライブラリー事業、資料の調査・研
究・収集・出版活動事業なども行っています。
本施設は指定管理者制度を導入し、
「帆船日本丸記念
財団・JTB コーポレートセールス共同事業体」が管理
運営を行っています。
象の鼻パーク
所在地 西区みなとみらい1−1
TEL 221 − 2124 FAX 221 − 2136
みなとみらい 21 中央地区先端に位置する臨港パーク
は、海とのふれあい・水際線のにぎわいの演出を目的と
した、人々が散策し、休養することができるみなとみら
い 21 地区最大の緑地です。
長さ 600 mに及ぶ湾曲した護岸は、階段状にしてあり、
海への親水性を高めるとともに、そこからの景観はベイブ
リッジをはじめ横浜港内が一望できるものとなっています。
護岸背後は、緑豊かな芝生広場などを設け、快適な空
間としています。
本パークは指定管理者制度を導入し、「株式会社横浜
国際平和会議場」が管理運営を行っています。
本牧海づり施設
所在地 中区本牧ふ頭1
TEL 623 − 6030
昭和 53 年7月開設以来、安全で快適に海づりを楽し
める施設として、子どもからお年寄りまで幅広く市民の
皆さんに親しまれています。また、子どもを対象とした
海づり大会等の行事も開催しています。
本施設は指定管理者制度を導入し、
「イオンディライト
株式会社」が管理運営を行っています。
横浜港シンボルタワー
所在地 中区海岸通1
TEL 671 − 2888(賑わい振興課)
横浜港発祥の地「象の鼻地区」は、開港 150 周年記念
事業として、みなとみらい 21 地区から山下公園に至る
都心の貴重な水辺空間の中に位置する立地特性や地区の
所在地 中区本牧ふ頭1− 16
TEL、FAX 622 − 9600
横浜港シンボルタワーは、本牧ふ頭D突堤の先端に位
置しています。
232
港 湾 局
よう支援しています。
広報活動
港湾関係業界、海外の関係団体に対して各種の振興宣
伝活動を実施するため、港湾関係者向けの「ポート・オブ・
ヨコハマ」
「横浜港便覧」を配布しています。
また、横浜港の航空写真の撮影等を行い、外部団体等
へデータの貸出しを行っています。
横浜港ホームページによる港湾情報の提供
インターネットを活用して、イベント・施設・ビジネ
ス関連などの横浜港の最新情報を随時提供しています。
横浜港のシンボルとして、入港する船舶を歓迎するほ
か、市民の皆さんが港に出入りする船や港を間近に望む
施設として、昭和 61 年7月に開設されました。
タワーの高さは約 48 mで、地上 12.
5 mに展望ラウン
ジ、36.
5 mに展望室があります。敷地内には緑地、休
憩所等を整備しています。
開設以来、多くの市民の皆さんに利用されています。
また、夏休み期間中には、夜間公開も行っています。
本施設は指定管理者制度を導入し、
「商船三井興産株
式会社」が管理運営を行っています。
大黒ふ頭中央緑地
http://www.city.yokohama.lg.jp/kowan/
市民の皆さんに開かれた緑地の整備
横浜港には、物流や産業だけでなく、港内の歴史的資
産や特徴のある景観を活用した快適なウォーターフロン
トや賑わいの場、親水空間の確保などの要望も寄せられ
ています。これらの要望に対応していくため、これまで
に、臨港パーク、赤レンガパーク、象の鼻パークなどの
整備を進めてきました。今後も、 ①魅力ある親水空間の創出
②立地する地区の特性を活かした周辺地域との調和の
とれた景観形成
③海辺の自然再生に配慮した施設整備の推進
④次世代の市民の皆さんへの豊かな港湾環境の継承
といった視点から、引き続き、市民の皆さんに開かれた
港湾緑地の整備を進めてまいります。
海上交通ネットワークづくり
横浜港の臨海部に位置する山下公園など、さまざまな
観光、レクリエーション拠点への快適なアクセス手段と
して、臨海部の陸上交通と結び付いた海上交通ネットワ
ークの必要性が高まっています。
現在、港内の横浜駅東口・ぷかりさん橋・赤レンガパ
ーク・象の鼻パーク・山下公園間や港内遊覧・工場夜景
等の観光船航路があり、多くの人に利用されています。
また、市民の皆さんが水に親しみ楽しむことができる
ような環境を整えるための社会実験として、プレジャー
ボート等のビジターバース(一時係留のための浮き桟橋)
を提供するなど、賑わいの創出につながるような水辺空
間の活性化策について検討を進めています。
所在地 鶴見区大黒ふ頭1
TEL 501 − 6233
横浜港で働く人や内外船員等にスポーツや緑を楽しん
でもらうため、昭和 52 年6月にオープンしました。
ベイブリッジを背景としたこの緑地には、軟式野球、サ
ッカー、ソフトボールなどができる運動場、テニスコート
と散策緑地があり、市民の皆さんにも利用されています。
大黒海づり施設
所在地 鶴見区大黒ふ頭 20
TEL 506 − 3539
大黒ふ頭の先端に、海づり施設と、広場・池などを備
えた緑地とが一体となった施設として、平成8年7月に
オープンしました。
開放的な景色と潮風を満喫しながら散策をするなど、
家族で楽しめる、水際線を生かした施設です。
海づり施設は、
安全で快適な海づりを楽しめる施設で、
子どもを対象とした海づり大会等の行事も開催しています。
大黒海づり施設は指定管理者制度を導入し、
「イオン
ディライト株式会社」が管理運営を行っています。
磯子海づり施設
所在地 磯子区新磯子町 39
TEL 761 − 1931
市民の皆さんの要望により、憩いの場所として昭和
58 年5月にオープンしました。根岸湾の埋立地の先端
に位置し、見晴らしの良い海づりポイントです。潮通し
が良く、
魚が回遊しているのを見つけることもあります。
本施設は指定管理者制度を導入し、
「イオンディライト
株式会社」が管理運営を行っています。
■クルーズポート横浜の振興
(賑わい振興課)
■市民が身近に感じる港づくり
(賑わい振興課、企画調整課)
横浜港大さん橋国際客船ターミナル
所在地 所在地 中区海岸通 1 - 1 - 4
各種事業の実施・支援
横浜港について、市民の皆さんに理解していただくた
め、船を使った横浜港見学会を行っています。また、横
浜港をより一層楽しんでいただけるよう、周辺の関連施
設間での連携を強化し、各施設共同での PR 活動やイベ
ント実施に取り組んでいます。
さらに、
横浜港振興協会をはじめとする関係団体等が、
港に対する市民理解の促進や、海事思想の啓発、水際の
賑わい創出などを目的として、物流施設の見学会や「横
浜港カッターレース」など、様々な事業を実施していま
すが、これら港の振興事業が安全かつ円滑に進められる
TEL 211 − 2304
大さん橋ふ頭は、明治 27 年の完成以来、我が国の海
の玄関として、たくさんの客船を迎え、賑わってきまし
た。平成 14 年にリニューアルした大さん橋国際客船タ
ーミナルは、曲面を多用し、柱のない大空間を構成する
個性的なデザインで、旅客機能と併せて、最大 400 台が
駐車できる駐車場、多目的のホール、横浜港を一望でき
る屋上広場などがあります。
3万 t クラスの客船は4隻、それ以上のクラスの客船
は2隻が同時に着岸できる客船ターミナルとして、また
233
市民の皆さんが港や客船に親しめる施設として横浜港に
賑わいをもたらしています。
ターミナル内にある大さん橋ホールやCIQプラザ
は、様々なイベントに利用されています。
本施設は指定管理者制度を導入し、
「相鉄企業株式会
社」が管理運営を行っています。
客船寄港促進事業
客船は、経済的な効果に加えて、街のにぎわいづくり
など、さまざまな効果をもたらします。そこで、クルー
ズ客船の寄港促進を図るため、受入れサービスの充実、
内外の客船運航会社や旅行代理店に対する働きかけな
ど、活発な誘致活動を展開しています。
こうした活動により、平成 25 年には客船寄港数にお
いて 11 年連続日本一を達成しました。日本客船では、
あ すかツー
」をはじめ、
横浜を船籍港とする「飛鳥Ⅱ(50,142 総トン)
「にっぽん丸(22,472 総トン)
」
「ぱしふぃっく びいなす
(26,594 総トン)
」が寄港しています。外国客船では「ダ
イヤモンド・プリンセス(116,000 総トン)
」
「コスタ・
ビクトリア(75,166 総トン)
」などの横浜発着クルーズ
も数多く実施されています。
クルーズ振興事業
(1) 市民クルーズ
市民の皆さんに実際にクルーズを体験していただ
き、その楽しさ、魅力を感じていただくため、客船運
航会社や旅行代理店と連携を図りながら、通常料金よ
り割安な料金のクルーズを「市民クルーズ」として市
民の皆さんに紹介しています。
(2) 客船船内見学会
市民の皆さんに客船をより身近に感じていただくと
ともに、クルーズの雰囲気を味わっていただくため、
客船運航会社等の協力を得て「客船船内見学会」を実
施しています。
(3) フォトコンテスト
より多くの人に客船やみなとに興味をもっていただ
くため、民間事業者と共催で、
「横浜港客船フォトコ
ンテスト」を実施し、作品を大さん橋国際客船ターミ
ナルなどで展示しています。
また、海外からの来訪者への案内・通訳、初入港船の
歓迎等を行うため、一般公募により選考された「ポート
ガイド」が横浜港の広報に活躍しています。
姉妹港・友好港等交流事業
横浜港は、米国・オークランド港、カナダ・バンクー
バー港及びドイツ・ハンブルク港と姉妹港、中国・上海
港及び大連港と友好港、オーストラリア・メルボルン港
と貿易協力港の提携を行い、相互の港の発展に向け、人
的交流や情報交換を行っています。
また、タイ港湾庁と平成 26 年 4 月にパートナーシッ
プに関する覚書の締結を行いました。
今後も、成果ある交流を目指して事業を推進していき
ます。
開発途上国への協力
横浜港は、先進港湾として開発途上国への国際協力事
業を推進しています。
平成 25 年度は 121 人の港湾技術研修生を受け入れま
した。今後も、世界各国から JICA(独立行政法人国際
協力機構)等を通じて、研修生を積極的に受け入れてい
きます。
安全・安心で環境にやさしい港
■安全・安心な港の形成
(管財第一課、維持保全課、企画調整課、賑
わい振興課、建設第一課、港湾経営課)
関係機関と連携し、地震・津波時の迅速な情報収集・
提供方法の整備など防災対策に取り組むとともに、国際
貿易港に求められるセキュリティ水準を確保するための
保安対策や新型インフルエンザ水際対策などに取り組み
ます。
さらに、港湾施設の点検・補修を計画的かつ効率的に
実施することで、施設の機能や安全性を維持し、長寿命
化するなど、港湾施設のストックマネジメントを推進し
ます。
なお、東京電力福島第一原子力発電所の被災による放
射性物質流出について、横浜港の大気中の放射線量、海
水中の放射能の測定結果の公表とともに、コンテナター
ミナルに据置型の放射線測定装置を設置し、輸出コンテ
ナの放射線測定を実施しています。
今後も引き続き、大規模地震に備えた耐震強化岸壁の
整備等を進めていきます。緊急物資輸送用耐震強化岸壁
として位置付けられている新港9号については、改修
(耐
震化)に向けた基本設計を行います。
また、緊急輸送路に指定されている臨港道路について、
引き続き液状化によるマンホール浮上り防止対策を実施
します。
津波対策については、避難対策を推進するとともに、
津波・高潮からの被害を防ぐため、海岸保全施設の整備・
改修に向けた海岸保全基本計画の検討を行っています。
「飛鳥Ⅱとカヌーの出会い In YOKOHAMA」
(横浜港客船フォトコンテスト 2013 特選作品より)
■国際交流の推進(賑わい振興課)
横浜港への国内外からの公式訪問者を受け入れていま
す。平成 25 年度は、海外から 295 人の訪問者が来浜し
ました。
234
港 湾 局
■環境にやさしい港づくり
(企画調整課、管財第一課)
■港湾環境の魅力づくり
(管財第一課、管財第二課)
脱温暖化推進・省エネ(節電)への取組
横浜港における温室効果ガス削減対策の検討を行って
おり、公共施設への LED 照明の導入などに積極的に取
り組んでいます。
ゆっくり走ろう!横浜港
横浜港では、
港湾関連事業者と港湾局が協働で「事故・
コスト・CO2 の削減」を目指し、港における総合的な環
境対策として、
平成 20 年 12 月2日に宣言大会を開催し、
「ゆっくり走ろう!横浜港」の推進に取り組んでいます。
港湾局では、横浜市地球温暖化対策実行計画の目標達
成へ貢献するため、グリーン経営認証※の取得奨励を実
施しており、認証取得事業者 10 社に対し補助金を交付
しました。
※「交通エコロジー・モビリティ財団」が認証する登録
制度であり、環境に配慮した経営を実現するため、
数多くの認証基準を満たすことを条件とした目に見
える制度。
ふ頭清掃
公共ふ頭のじんかい処理は、ふ頭利用者と市が共同し
て清掃を実施しています。
平成 25 年度の処理実績(一般ごみ・パレット類)
横浜港内(本牧ふ頭・山下ふ頭・大黒ふ頭等)887 t
海上清掃
海面に浮遊するじんかいの処理については、清掃船6
隻で収集を実施しています。
平成 25 年度の処理実績 1,717m3
プレジャーボート等対策
平成 8 年に施行された「横浜市船舶の放置防止に関す
る条例」に基づいて、港湾区域内のパトロールと指導を
行うと共に、各水域管理者と協力して係留防止策を実施
し、放置船舶発生防止に努めています。
平成 25 年 12 月末の放置船舶隻数(河川、漁港含む)
は 566 隻確認され、平成 7 年のピーク時に比べて 1,531 隻、
約 73%の減少となっています。
今後も、放置船舶所有者へ適正な保管場所への自主的
な移動を指導すると共に、関係機関と協力して放置船舶
の減少に向けた対策を進めていきます。
沈廃船対策
各水域管理者が、「横浜市放置自動車及び沈船等の発
生の防止及び適正な処理に関する条例」や関係法令等に
基づき対策を進めています。
平成 25 年度は、港湾管理者が 1 隻、河川管理者が 2
隻の沈廃船を処理しました。
今後も、市内の港湾・河川等にある沈廃船の撤去及び
不法投棄の防止に努め、安全な航路の確保と快適な生活
環境の実現を目指します。
みなと色彩計画
横浜港の景観を、国際港都にふさわしく個性的・魅力
的で活気と潤いのあるものにしていくため、横浜港を6
つのゾーンと3つの地区に区分し、建築物等の配色につ
いて、それぞれに対応したものを定め、横浜らしい魅力
あるものにしていこうというものです。
「みなと色彩計画」は、昭和 62 年度から実施しており、
原則的に横浜港全域(臨港地区及び指定する地域)にあ
る、すべての建築物及び工作物に対して適用され、数多
くの建築物等が港を彩っています。
<その他取組実績>
・啓発キャンペーン(平成 25 年度 7 回)
・エコドライブ講習会(平成 25 年度 9 回)
「ゆっくり走ろう!横浜港」の推進(本牧ふ頭)
235
消防局
防災都市ヨコハマの実現に向けて
消防局の基本目標は、「あらゆる災害への迅速かつ的確な取組を推進し、住む人、訪れる人が『安全・
安心を実感できる防災都市ヨコハマ』を実現する。」こととしています。この基本目標のもと、平成
26 年度は、目標達成に向けた施策として「あらゆる災害への的確な対処」「安全・安心な暮らしのサ
ポート」
「安全基盤の整備」の3つを掲げ、木造住宅密集地域延焼火災対策の強化、救急需要対策の推進、
消防団の充実・強化、地域における防火・防災対応への支援、総合的な住宅防火対策の推進、事前指導
及び査察による安全確保などの事業を実施します。
警防対策
消防力の現況
■警防体制(警防課)
■消防施設(施設課)
近年の災害は、都市・社会生活の変化に伴う都市型災
害に加え、風水害をはじめとする自然災害においても記
録的な豪雨や局地的大雨による災害等が発生し、東日本
大震災では、津波や原子力災害など想定を大きく上回る
甚大な被害をもたらしました。
このことから、当局の震災対策についても、横浜市地
震防災戦略に掲げる減災目標の達成のため、消防力をさ
らに強化していきます。
また、平成 25 年6月に開催された「第5回アフリカ
開発会議(TICAD V)
」では、万全な消防警備体制の下、
会議参加関係国の要人はもとより、市民及び横浜を訪れ
る人の安全を確保し、安全・安心都市横浜を国内外に示
すことができました。
平成 26 年度は、これらの経験を活かし、本市初開催
となる市民参加型のフルマラソン「横浜マラソン 2015」
の安全開催に向け、警備体制を強化するとともに、車両・
資機材の充実、強化を図り、あらゆる災害に的確に対応
できるよう、
より一層の警防活動体制の強化を図ります。
平成 25 年度末現在で、消防局、消防署 18 か所、消防
出張所 78 か所、消防訓練センタ−、ヘリポ−ト、市民
防災センタ−、自家用給油取扱所(5 か所)等の消防施
設を配置しています。
また、平成 26 年度も耐震・震災対策事業として、次
の庁舎整備を進め、消防力の充実・強化を図ります。
消防庁舎の整備
緑消防署(平成 26 年度竣工予定)
南区総合庁舎(南消防署)(平成 27 年度竣工予定)
港南区総合庁舎(港南消防署)(平成 27 年度竣工予定)
金沢区総合庁舎(金沢消防署)(平成 27 年度竣工予定)
蒔田消防出張所(仮称)(平成 27 年度竣工予定)
■消防機械(施設課)
平成 25 年度末現在で、機動救助工作車や支援車など
の特殊車両を含む消防車 255 台、救急車 87 台をはじめ、
ヘリコプター2機、消防艇2艇など計 602 台の車両等を
市内に配置して各種災害に備えています。
また、平成 26 年度も消防車両を 39 台、ヘリコプター 1
機を更新し、消防力の充実強化を図ります。
■警防計画と警防査察(計画課)
街区火災が予想される延焼拡大予想区域や消防隊の活
動が困難な活動障害予想区域等、及び一定規模以上の建
築物、放射性物質や毒劇物、大量の危険物などを保有す
る施設等について、災害発生時に効率的な警防活動を実
施するため、警防査察を実施するとともに、警防計画を
策定しています。
■消防団(総務課)
横浜市消防団は、明治 27 年 5 月消防組として 3 組・
217 人の編成で発足しました。その後、昭和 14 年 4 月 1
日警防団令の公布により、消防組は警防団に統合され、
昭和 17 年には 20 団・8,932 人を有し、昭和 22 年 5 月の
消防団令の公布による改組まで存続しました。
昭和 22 年 12 月消防組織法が制定され、新生消防団が
誕生し、昭和 23 年 3 月消防組織法の施行により自治体
消防が発足しました。消防団は公設消防とともに横浜市
に移り、横浜市消防団の第一歩が始まりました。
236
消 防 局
瀬 谷
泉
栄
戸 塚
平成26年4月1日現在
都 筑
緑
青
葉
港 北
金 沢
磯 子
旭
保土ケ谷
港 南
南
山 手
加 賀 町
定
伊勢佐木
員
西
団
神 奈 川
区 分
鶴
見
団 別
総 数
表1 消防団の現勢
数
8,305 550 430 230 150 135 210 395 285 400 655 370 580 700 370 485 440 760 370 480 310
実
員
数
7,113 446 379 230 116 107 122 287 246 344 541 258 512 677 338 439 410 702 286 393 280
分
団
数
108 8 9 3 3 4 6 6 5 4 5 7 8 8 4 3 5 7 4 5 4
消防ポンプ自動車
2 1 — — —
—
—
—
— — —
— — — —
— 1 — —
— —
小型動力ポンプ
546 27 26 14 11 9 14 35 21 26 33 26 47 55 29 38 26 41 17 26 25
小型動力ポンプ積載車
396 26 17 9 6 4 10 26 18 23 22 26 33 39 18 25 17 31 11 21 14
器
453 28 22 15 10 5
具
置
場
9
34 20 27 24 24 32 48 19 27 21 36 11 23 18
消防団は、生業のかたわら郷土愛護の精神に立脚した
「義勇消防」の性格と、消防組織法に基づく「非常勤公
務員」としての性格を有しています。
本市では平成 9 年度から、消防団組織の中で女性の力
を生かし、消防団の活性化と消防力の強化を図ることを
目的として、女性消防団員を採用しています。また、平
成 17 年 12 月から消防団員のホームページを開設し、消
防団員自ら編集、更新を行っています。
平成 18 年 4 月には、
「横浜市消防団員の定員、任免、
給与、服務等に関する条例」の一部を改正し、定員を
8,305 人に定め、資格要件を「居住するもの」から「居
住し、勤務し、又は在学する者」に緩和しました。
近年の消防団員の業務は、火災等の平常時における災
害活動や大規模災害発生時の応急活動に加え、市民の皆
さんに対する防災指導の実施、国民保護法による新たな
任務の付加など、消防団の業務が拡充しているのが現状
です。これを受けて本市では、処遇改善の一環として、
平成 20 年度から消防団員個人に対し、報酬の支給を始
めました。また、有識者による「横浜市消防団のあり方
に関する検討委員会」を開催し、新時代に即した本市消
防団のあり方について報告書をまとめました。さらに、
平成 21 年度、23 年度及び 25 年度と段階的に年額報酬
の増額を実施し、拡充する業務に応じた処遇の改善に努
めています。
平成 22 年 4 月 1 日には、南区にある寿消防団と大岡
消防団が統合し、南消防団が発足しました。
平成 24 年 3 月 31 日から条例改正の施行により、横浜
市の消防団に 70 歳定年制が導入され、平成 26 年 4 月 1
日現在、本市消防団は 20 団・108 分団をもって組織さ
れています。平成 25 年中の火災出場回数は 1,588 件、
出場人員は 4,924 人、このほか、風水害をはじめ警戒、
訓練等に延べ 166,610 人の消防団員が活動しました。ま
た、これらに加えて、地域防災の要である消防団の消防
力強化と、活性化を図るための事業の推進、器具置場の
建設と積載車の購入など、これら環境の整備についても
随時実施しています。
救急隊等に有線・無線の設備による通信のネットワーク
を設けています。
その中心となるのは、消防司令センターに設置されて
いる設備です。主な機能は有線・無線を総合的にコンピ
ュータで制御し、119 番等災害通報の受信、災害時に最
も適した部隊の自動選別、署所・消防隊等への自動指令、
支援情報の検索、災害点付近の地図表示等で、消防署所
に設置している署所端末装置、署所指令受信装置等とが
専用回線で結ばれ、指令業務の効率化に効果を上げてい
ます。
また、消防車・救急車には無線機が取り付けられ、指
令室と音声により連絡をとりながら現場活動が行えるよ
うになっています。
なお、消防ヘリコプターからの映像伝送に加え、平成
8年9月1日からは、ランドマークタワーに設置した4
基の監視カメラによる「災害情報画像伝送システム」を
運用しています。
このシステムにより、発災直後の市内の被災状況を迅
速に把握し、危機管理センターへ伝送するとともに、衛
星通信ネットワークにより、国(消防庁)や県等の関係
機関へ映像伝送を行うことができます。
消防司令センターの規模
鉄筋コンクリート造5階建
建築面積 656.38 平方メートル、延面積 2,919.80 平方
メートル
消防司令センターの主な通信設備
指令台・総合指令台・救命指導医専用台・マルチプロ
ジェクタ・119 番着信表示盤・指令用コンピュータ・指
令通信制御装置・発信地表示システム装置・その他の関
連機器、その他電源装置等。
消防署所の主な通信設備
署 所 指 令 受 信 装 置・ 出 場 表 示 盤・ 署 所 端 末 装 置・
FAX 設備等。
消防・救急デジタル無線整備
多様化する災害等に対応するための消防救急無線の高
度化と、限りある電波資源の有効活用とを両立させるた
めに、消防救急デジタル無線を整備します。平成 15 年
及び平成 20 年に関係法令等が改正され、現行のアナロ
グ無線の使用期限が平成 28 年5月 31 日と規定されたた
め、これに対応して計画的な整備を実施しています。
消防救急デジタル無線は、県内各消防本部が共同で利
■通信施設(司令課)
消防・救急活動を効率的に実施するため、消防局、消
防署、消防出張所等の庁舎設備並びにすべての消防隊、
237
用する共通波整備と本市が独自に使用する活動波整備に
大別されます。共通波設備については、整備経費の縮減
のため、県内 26 消防本部の合意のもとに本市が主体と
なって整備することとし、活動波設備については、本市
を含む各消防本部が個別に整備を進めています。
その他の機能
1 災害通報受信中に音声合成による出場指令を行う
ことで、出場の迅速化を図っています。
2 119 番通報者があわてていて場所等を正確に伝え
ることができない場合や、
携帯電話からの通報時に、
総合型位置情報通知システムを活用して、通報者の
要請場所の特定に役立てています。
3 傷病者の状態に応じて救急隊や消防隊を弾力的に
運用するために、119 番通報の内容から傷病者の容
態を聞き取り、コンピュータプログラムにより「緊
急度・重症度識別」を行っています。
4 ひとり暮らしやねたきり高齢者の方などからのあ
んしん電話、聴覚・言語障害のある方からのeメール・
Web119、FAX119 による緊急通報を受信します。
5 交差点、
バス停等の目標物から災害場所を把握し、
消防隊等に早期に出場を指令しています。
6 音声の指令に加え、
文書により出場指令書を送り、
確実な指示を行っています。
7 司令センターに常駐する救命指導医が勤務する救
命指導医専用台に医療情報を集約し、救急隊への指
示・支援体制の強化を図っています。
8 病院情報を各消防署所で常に把握し、救急搬送の
迅速化を図っています。
9 署所の有線回線が不通になっても自動的にバック
アップ無線に切り替え音声指令の確保ができるシス
テムになっています。
10 e メールにより、災害現場へ図面及び文書等を送
ることができます。
11 同時に 50 人までが聞くことができる、消防テレ
ホンニュース(TEL 334 − 0119)により、市民の
皆さんに災害情報を提供しています。
12 災害情報(消防テレホンニュースインターネット
版)を消防局ホームページで公開しています。
URL(http://www.city.yokohama.lg.jp/shobo/)
また、指令管制員の聴取により、救急車の出場が必要
ないと判断した場合に、通報者の同意を得て、看護師な
どの医療従事者による適切なアドバイスを提供する救急
相談サービスに転送します。
平成 25 年中の 119 番通報等は 266,068 件で、1日約
729 件の通報がありました。
なお、25 年中の消防隊等への指令状況は、火災に関
するもの 1,791 件、その他災害に関するもの(救助、
救助・
救命を含む)18,882 件、救急に関するもの 173,777 件で、
総数は 194,450 件でした。
■消防水利(計画課)
消火活動上必要な消火栓や防火水槽については、防火
水槽整備事業や宅地開発協議により整備拡充を図ってい
ます。
さらに、河川やプールなど、消防隊により取水可能なも
のは、消防水利の指定を行い、水利の確保に努めています。
消防水利の現況は、図1のとおりです。
図1 消防水利の現況
平成26年4月1日現在
■査察業務(査察課)
査察業務は、消防法等に基づき事業所等に立入検査等
を行い、その自主防火・防災管理状況や消防用設備等の
設置、維持、管理状況及び危険物施設の自主保安体制等
を確認するとともに、不備な点について是正指導を行う
ことにより、出火危険や人命危険を事前に排除し、市民
の皆さんの生命、身体、財産を火災等の災害から保護す
ることを目的として実施しています。
■指令業務(司令課)
表2 火災予防査察実施状況
指令業務は、市民の皆さんからの 119 番通報の受付け
から消防隊、救急隊の出場指令、現場活動支援など一連
の消防業務を迅速かつ的確に運用しています。
出場指令をコンピュータ制御により行い、出場した消
防隊・救急隊に現場の建物・道路・水利等の状況やヘリ
コプターからの情報など、消防活動上必要な情報を支援
しています。
なお、救急の要請については、平成 20 年 10 月1日か
ら施行の「横浜市救急条例」に基づき、119 番通報から、
聴取した傷病者の情報を、指令台の識別プログラムによ
り識別し、傷病者の緊急度・重症度(カテゴリー)を判
定し、必要な救急隊等に出場指令を行います。
平成 25 年 4 月1日〜平成 26 年 3 月 31日
査察対象物数
査察実施数
特定防火対象物
特:12,428 対象
8,343 対象 非特定防火対象物
非:27,599 対象
3,482 対象 合 計
計:40,027 対象
11,825 対象 区 分
■違反是正措置業務(査察課)
違反是正措置業務では、査察等での違反是正指導後に
おいても、改善が図られない消防法令等違反対象物に対
し、行政上の措置を段階的に行い、その違反状態を是正
しています。
238
消 防 局
トなどの自主的な演奏会を開催し、市民の皆さんに防災・
減災意識の高揚を呼びかけています。
■消防同意(指導課)
建築確認申請に伴う消防同意にあたっては、火災によ
る人命の安全確保と被害軽減のため、消防用設備等の適
正な設置と、必要とする防火安全性能の確保を主眼に、
火災時の避難安全性能、火災の拡大を初期に抑制する性
能、消防隊による活動を支援する性能について、建築物
の総合的な防火安全対策を指導しています。
近年、
全国各地の認知症高齢者グループホーム等では、
悲惨な火災が発生している状況にあります。市内でもこ
れらの小規模な施設が増加していることから、引き続き
「小規模社会福祉施設の防火安全指針」に基づく指導を
行います。
また、建築物の高層化、大規模化に伴い、高層建築物
に対し、消防ヘリコプター屋上緊急離着陸場等の設置を
引き続き指導しています。
市民防災
■市民防災の日(予防課)
「家庭・地域・事業所は自らの手で守る」ことを基本
とし、自主防災活動の積極的な推進を図り、
「地震対策」
、
「住宅防火対策」、「放火されない・放火させない環境づ
くり」などの防災実践活動を展開しています。
■家庭防災員(予防課)
火災を予防し、及び地震・風水害などの災害による被
害を軽減するために必要な防火・防災の知識及び技術を
身に付ける研修を各消防署で実施します。自らの家庭は
自らの手で守り、地域防災に貢献できるよう、家庭防災
員が訓練や研修を企画し、地域の人たちと共に防災、減
災の取組みを実施しています。
■危険物規制(指導課)
市内には、1,729 事業所に 5,046 の危険物施設が設置
されています。設置状況としては、臨海部に石油コンビ
ナート区域を有する鶴見区・神奈川区・中区・磯子区・
金沢区に全体の約 67 パーセントにあたる 3,362 施設が集
中しているほか、内陸部の工業区域を有する港北区・緑
区・都筑区・戸塚区に約 17 パーセントにあたる 837 施設
が設置されています。
危険物施設については、いったん災害が発生すると、
大きな被害をもたらす場合が多いことから、危険物施設
を保有する事業所では、事業所自らの責任で自主保安体
制を強化し、安全を確保しています。また、行政機関に
おいても、許認可に伴う規制業務や防災指導などを通じ
て、防災対策を強力に推進しています。
表 3 危険物施設の内訳
危険物施設保有事業所数
施設の内訳
危険物施設数
製造所
平成26年3月31日現在
自主活動(応急救護訓練)
1,729 事業所
5,046 施設
■甲種防火管理講習等(予防課)
61 施設
屋外タンクなどの貯蔵所
3,650 施設
ガソリンスタンドなどの取扱所
1,335 施設
消防法第8条に基づき、多数の者が出入する、または、
勤務する防火対象物等の火災予防対策を担う防火管理者
を育成するため「防火管理講習」を、また、大規模な防
火対象物について、防災管理や自衛消防組織に必要な資
格者を育成するため「防災管理者講習」「自衛消防業務
講習」を実施しています。
平成 25 年度の各講習の実施回数及び受講者数は、甲
種防火管理新規講習と防災管理新規講習を併せて実施す
る講習 35 回 4,482 人、甲種防火管理再講習 5 回 403 人、
乙種防火管理講習 4 回 498 人、防災管理新規講習 4 回
375 人、自衛消防業務講習新規講習 33 回 535 人、自衛
消防業務再講習6回 126 人、自衛消防業務追加講習の本
講習1回 2 人です。
■消防音楽隊広報活動(市民防災センター)
音楽隊は、横浜市が主催する行事や地域住民の催し、
学校等での演奏会など幅広い演奏活動の中で市民広報を
行っています。また、定期公演、防災ふれあいコンサー
■住宅防火対策の推進(予防課)
住宅火災による死傷者の発生防止及び被害軽減のた
め、出火防止や避難方法等の啓発・指導を行い、市民の
大さん橋での歓送演奏(飛鳥Ⅱ)
239
皆さんへの防火意識の高揚を図っています。
平成 23 年6月から全ての住宅に住宅用火災警報器の
設置が義務づけられ、火災の予防や早期発見に効果を上
げています。住宅火災の発生を減らすため、住宅防火の
診断やアドバイスを実施しています。
お出かけ防災教室
■火災調査(計画課)
住宅用火災警報器啓発活動
火災調査業務は、消防法第 31 条に基づき、火災の原
因と火災により発生した損害の調査を実施しています。
また、火災調査の結果は、出火防止対策、人命の安全
対策等の様々な消防施策に活用されるとともに、統計処
理したデータを総務省消防庁に報告しています。
科学的根拠に基づく火災調査の推進のため、調査員の
養成及び研修の実施並びに本部調査員による鑑識・実況
見分支援等を行っています。
火災状況
平成 25 年中、火災は 968 件発生しました。焼損棟数
は 664 棟、爆発被害棟数は2棟、焼損床面積は 10,204
平方メートル、損害額は約9億 3,913 万円、死者は 36 人、
負傷者は 161 人でした。
出火原因
出火原因の上位は、「放火(疑いを含む)」、「たばこ」
、
「こんろ」の順となりました。
第1位の放火(疑いを含む)は 310 件発生し、前年と
比べると 10 件増加しました。
火災通報状況
火災件数 968 件のうち、市民の皆さんが第一通報者と
して消防機関に通報したものは 809 件で、全火災件数の
84 パーセントを占めています。
このうち、出火してから3分以内に消防機関に通報さ
れたもの(早い通報)は 206 件(26 パーセント)で、
3分を超えたもの(遅い通報)は 431 件(53 パーセント)
です。
また、鎮火後に消防機関へ通報されたもの(事後聞知)
は 172 件(21 パーセント)あります。
初期消火状況
968 件の火災のうち、市民の皆さんが何らかの初期消
火を実施したものは 568 件(68 パーセント)でした。
このうち、市民の皆さんにより消し止められた火災(初
期消火成功)が 408 件(72 パーセント)、初期消火を試
みたものの消すことが出来なかった火災(初期消火失敗)
は 160 件(28 パーセント)です。
政令指定都市等の比較
横浜市の人口1万人当たりの火災件数(以下「出火率」
という。)は 2.6 件で、前年の 2.4 件を 0.2 ポイント上回
りました。
■地域防災力の向上(予防課)
自治会・町内会、町の防災組織に対し、防災意識の高
揚と様々な災害から命を守る減災の取組を消防署が中心
となって支援しています。
また、家屋が密集する地域の初期消火力を向上するた
め、初期消火器具の設置普及事業を展開し共助の取組を
支援しています。
初期消火器具取扱訓練
■少年・少女期における防災教育(予防課)
子どもたちが将来、成人になったときに、防火・防災
の社会的な理解者であり、かつ、実行者となれるような
人間形成が図られることを目的に、消防職員が小学校に
出向いて行う防災授業「お出かけ防災教室」や自由公募
制による「わくわく消防体験塾」などを実施しています。
240
消 防 局
表5 火災状況
政令指定都市等の出火率は、大阪市が 4.1 件で最も高
く、次いで東京消防庁管内(以下「東京」という。)の
4.0 件、北九州市の 3.9 件の順です。
横浜市の出火率は 21 都市中7番目に低く、最も低い
のは新潟市の 1.5 件です。
政令指定都市等の1日当たりの火災件数は、東京が
14.2 件と最も多く、次いで大阪市の 3.0 件、横浜市の 2.7
件の順で、最も少ないのは新潟市の 0.3 件です。
保土 ケ谷
43
(32)
戸塚 43
(75)
西 43
(49)
中 81
(64)
図2 火災通報状況
災
59
82
△ 23
災
2
1
1
災
-
-
-
そ の 他 の 火 災
367
300
67
664
618
46
舶
磯子 28
(27)
火
空
機
棟
平成25 年
数
数
2
6
-4
帯
502
528
△ 26
人
員
1,077
1,134
△ 57
面
積
10,204
5,638
4,566
害
額
939,125
1,090,843 △ 151,718
建物火災損害額
918,506
1,065,629 △ 147,123
建物以外損害額
20,619
25,214
△ 4,595
被
害
床
損
棟
死
火
自
殺
傷
火
災
件
者
36
21
15
者
4
3
1
者
161
159
2
数
2.7
2.5
0.2
建 物 火 災 件 数
焼
損
床
面
積
1.5
1.4
0.1
28.0
15.4
12.6
数
1.8
1.7
0.1
額
2572.9
2,980.4
△ 407.5
積
18.9
10.8
8.1
数
1.2
1.2
0.0
額
1,700.9
2,049.3
△ 348.3
市民1人当たりの損害額(千円)
0.3
0.3
-
市民1世帯当たりの損害額(千円)
0.6
0.7
△ 0.1
出
2.6
2.4
0.2
焼
損
棟
損
金沢 44
(37)
火
世
総
1件当たり
建 物 火 災
栄 39
(21)
災
損
1日当たり
港南 73
(50)
△1
20
火
負
泉 39
(62)
1
火
放
南 60
(59)
520
両
焼
鶴見 97
(92)
死者
瀬谷 40
(26)
旭 54
(60)
神奈川 50
(66)
540
野
発
損害額(千円)
緑 33
(37)
災
車
損
爆
64
林
焼
港北 92
(75)
火
増△減
-
航
平成25 年
( )は前年火災件数を示す
都筑 57
(32)
物
船
り災
青葉 52
(40)
建
火災種別
表4 行政区別火災発生状況
区分 年別 平成 25 年 平成 24 年
968
904
火
災
件
数
焼
焼
害
損
床
損
面
損
棟
害
火
率
表6 主な出火原因別比較表
年 別 平成25 年 平成24 年
原因別 310
300
放火(疑いを含む)
平成25 年
10
た
ば
こ
136
135
1
こ
ん
ろ
45
55
△ 10
食用油過熱出火
43
52
△9
ス
ブ
27
26
1
び
19
19
-
ト
火
図3 初期消火状況
増△減
ー
遊
接続器(その他)
14
4
10
マッチ ・ ライター
12
14
△2
ロ
11
7
4
排
ウ
ソ
気
ク
管
11
14
△3
上記以外の原因
340
278
62
※ 「 上記以外の原因 」 には、「 不明 」 のほか 「 線香 」 等があります。
241
表7 政令指定都市等の状況
区分
平成 25 年
火災件数
出火率
横浜
968
2.6
2.7
札幌
539
2.8
1.5
仙台
308
2.9
0.8
さいたま
349
2.8
1.0
千葉
330
3.4
0.9
東京
5,190
4.0
14.2
川崎
337
2.4
0.9
相模原
177
2.5
0.5
新潟
119
1.5
0.3
静岡
200
2.8
0.5
浜松
241
2.9
0.7
名古屋
783
3.5
2.1
京都
245
1.7
0.7
大阪
1,091
4.1
3.0
都市別
月 1 日から、救命活動隊の運用を開始しました。これによ
り緊急度・重症度に応じて、救急隊、救命活動隊及び消
防隊等による弾力的な部隊運用を実施しています。
救急活動状況
平成 25 年中の救急活動状況は、出場件数が 173,772
件で、24 年中と比較して 3,484 件(2.0 パーセント)の増加
でした。また、搬送人員は 151,410 人で、24 年中と比較
して 2,697 人(1.8 パーセント)の増加でした。
市民の皆さんへの応急手当の普及啓発事業
救急隊現場到着前に、現場に居合わせた市民の皆さん
が傷病者に適切な応急手当を実施することができるよ
う、平成6年9月から事業を開始し、多くの市民の皆さ
んに普及することを目標にしています。事業の具体的内
容は、市民の皆さんを対象として心肺蘇生法(平成 17
年度より自動体外式除細動器の取扱いを含む。)及び大
出血時の止血法を中心とした講習を行う「普通救命講
習」、普通救命講習の内容に傷病者の体位管理や骨折に
対する応急手当等を加え、より広範囲の講習を行う「上
級救命講習」、事業所や町の防災組織等で従業員や住民
等に応急手当の方法を普及するための指導者を養成する
「応急手当普及員講習」の3種類を実施してきました。
平成 24 年4月からは従前の「普通救命講習」を、主
に成人の傷病者を対象とした「普通救命講習(Ⅰ)
」とし、
新たに主に小児の傷病者を対象とした「普通救命講習
(Ⅲ)」を設置しました。さらに、短時間の講習である「救
命入門コース」を設置し、より多くの市民の皆さんに、
応急手当を学んでいただけるよう事業を実施していま
す。
1 日当たりの
火災件数
堺
299
3.6
0.8
神戸
573
3.7
1.6
岡山
225
3.2
0.6
広島
384
3.2
1.1
北九州
380
3.9
1.0
福岡
325
2.3
0.9
熊本
175
2.4
0.5
■その他の災害(計画課)
火災等以外の災害で、被害が生じ、又は拡大の恐れが
あり、消防隊による災害活動を必要としたものは 14,705
件で、消防隊等 38,548 隊 128,314 人が活動しました。
危険物災害
交通災害
3
59
83
1,703
71 12,750
平成 24 年 14,722
43
1
58
68
1,653
74 12,825
増 △ 減 △ 17 △ 7
2
1
15
(件)
行 政 区
そ の 他
ガス・酸欠災害
36
年 別
水難災害
爆発災害
平成 25 年 14,705
種 別
計
自然災害
表8 その他の災害発生状況
表9 救急車の配置状況
50 △ 3 △ 75
平成26 年 4 月1 日現在
救急隊配置場所
鶴 見
鶴見、矢向、寺尾、岸谷、生麦、駒岡
神 奈 川
神奈川、菅田、片倉、松見
西
西、浅間町、境之谷
中
中第 1、中第2、山下町、北方、山元町
南
南、中村町、大岡、六ツ川
港 南
港南、芹が谷、野庭、港南台
保土ケ谷
保土ケ谷、西谷、今井、権太坂
旭
旭、都岡、南本宿、若葉台、今宿
■救急業務(救急課)
磯 子
磯子、洋光台
金 沢
金沢、富岡、釜利谷、幸浦
救急体制
市内に 64 隊の救急隊を配置しています。
消防局には、傷病者に対し適切な救急救命処置が実施で
きるよう高度な教育を受け、国家試験に合格した救急救命
士が平成 26 年 4 月 1 日現在で 466 人います。さらに救急
救命士が救急救命処置をより迅速に行えるよう平成5年8
月から救命指導医制度を実施しています。この制度は、
医師が消防司令センターに勤務し、救急救命士が救急救命
処置を実施する際に必要な具体的指示や助言などを行うも
のです。また、救命効果の向上を図るため、平成 20 年 10
港 北
港北、日吉、篠原、高田、新羽
緑
青 葉
青葉、元石川、鴨志田
都 筑
都筑、川和
戸 塚
戸塚、大正、吉田、東戸塚
栄
栄、上郷
泉
泉、岡津
瀬 谷
計
242
緑、長津田、鴨居
瀬谷、下瀬谷
64台(すべて高規格救急車)
消 防 局
救急の日
救急医療及び救急業務に関する国民の正しい理解と認
識を深め、救急医療関係者の意識の高揚を図るため、毎
年9月9日が「救急の日」
、そしてこの日を含む一週間
が「救急医療週間」と定められ、横浜市でもさまざまな
事業を実施しています。
出場件数(件)
事故種別
計
急
病
平 成 25 年 度
回 数(回) 教育人員(人)
初
任
教
育
現
任
教
育
33
資
格
取
得
16
,98
1
997
平成25 年中
委託教育
区 分
年 度 別
課 程 別
消防学校 教 育
表10 事故種別救急出場及び搬送人員
表12 職員教育等の実施状況
搬送人員(人)
173,772
151,410
115,803
99,615
消
防
校
10
10
修
103
523
そ の 他 の 講 習
19
21
14
406
市
大
学
65
研
一 般 負 傷
29,934
26,727
そ の 他 の 教 育( 講 演 等 )
交 通 事 故
12,419
11,477
消
防
団
員
教
育
2
213
市
民
消
防
教
育
6
81
6
自 損 行 為
1,513
988
加
1,429
1,062
市新採用職員危機管理研修
合 計
害
労働災害事故
1,177
1,148
運動競技事故
1,118
1,102
810
154
火
災
48
23
9,521
9,114
実施回数(回)
受講者数(人)
水 難 事 故
そ
の
他
表11 救命講習等実施状況
講習種類別
平成25 年度
普通救命講習
1,109
24,363
上級救命講習
99
2,882
救命入門コース
276
8,889
合 計
1,484
36,134
■教育訓練(教育課)
消防訓練センターでは、新規に採用した職員に対し、
あらゆる業務を行うために必要な専門知識・技術及び資
格を修得させるとともに、それらを十分に発揮できる健
全な身体を育成し、さらに規律を身に付けさせ、消防職
員としての基礎的技術を体得できるよう教育していま
す。
また、各消防署所等の現場で働く職員には、社会情勢
等の変化に対応するため、より高度で専門的な知識・技
術や、業務上必要な資格を取得させるとともに、各階層
(級)
別に幅広い見識や行政管理能力・問題解決能力の向
上等、その資質の充実を積極的に図っています。
さらに、消防団員に対しては、その任務遂行に必要な
知識及び技術の向上を図るための教育、また、市民の皆
さんに対しては、防災知識などを修得するための消防教
育を行っています。
243
210
679
3,093
水道局
確かな技術と品質で市民のくらしを守ります!
~チーム力で 次 世 代 水道に挑戦~
じ 事務所統合 せ セラロッカ だい 大環状線
横浜の水道は、明治 20(1887)年我が国最初の近代水道として創設されました。以来、127 年間、
発展を続ける横浜市の水需要に対処するため、水道局では拡張工事と施設の改良を行ってきましたが、
現在は建設の時代から維持管理と経営の時代へと移行してきています。
平成 26 年度は、年間の総給水量が引き続き減少する厳しい経営環境が見込まれますが、3年目と
なる「横浜市水道事業中期経営計画(平成 24 年度~ 27 年度)」の着実な推進に向けて、徹底した経
費削減などにより財源を確保し、水道施設の更新・耐震化の推進や災害対策の強化、環境保全や国際
関連事業の推進などに積極的に取り組んでいます。
1 水道事業の現状
■給水状況
(総務課、経営企画課、料金課、浄水課 )
平成 25 年度の給水状況は、給水人口 3,702,038 人、給
水戸数 1,792,557 戸で、平成 24 年度と比較して、それぞ
れ 0.23 パーセントの増加、0.9 パーセントの増加となりま
したが、年間有収 水量(※)は平成 24 年度と比較して
0.51 パ ー セ ント、1,967,374 立 方 メ ー ト ル 減 少 し、
386,874,088 立方メートルとなりました。
なお、1日最大給水量は、1,254,000 立方メートル(平
成 26 年7月 10 日)で平成 25 年度と比較して、1.1 パーセ
ントの減少となりました。
漏水修理の
デモンストレーション
表1 区別給水戸数・給水人口 平成 26 年4月1日現在
区 別
総
(※)有収水量とは、料金徴収の対象となった水量のほか、公園用水や消防
用水などで、料金としては徴収しないものの、他会計等から維持管理費とし
ての収入のあった水量です。
図1 給水人口・給水戸数の推移
(千人)
3,710
給水人口
3,690
3,680
給水戸数
3,670
3,660
0
平成21年度 22年度
23年度
24年度
25年度
給水戸数
給水人口
1 , 7 9 2 , 5 5 7戸
3 , 7 0 2 , 0 3 8人
鶴 見 区
142,782
280,736
神奈川区
130,995
234,584
西
区
58,829
97,367
中
区
86,912
146,902
1,790
南
区
105,333
194,268
1,780
港 南 区
98,777
217,050
1,770
保土ケ谷区
100,020
204,029
1,760
旭
区
111,651
248,231
1,750
磯 子 区
79,697
162,522
1,740
金 沢 区
94,375
203,674
0
港 北 区
177,821
339,530
(千戸)
1,800
3,700
数
図2 有収水量の推移
緑
区
80,807
179,076
(千㎥)
400,000
青 葉 区
137,362
307,644
都 筑 区
88,684
209,760
395,000
戸 塚 区
122,676
274,305
390,000
栄
区
54,673
122,544
泉
区
65,787
154,430
瀬 谷 区
55,376
125,386
385,000
0
平成21年度 22年度
23年度
24年度
25年度
244
水 道 局
■料金収入(料金課)
2 工業用水道事業の現状
平成 25 年度の水道料金収入(家事用・業務用・公衆
浴場用)は、前年度と比較して5億 5,002 万円(0.78%)
減少し、703 億 5,434 万円となりました。
このところ、水道料金収入は減少傾向にあります。
■主要事業(工業用水課)
横浜市の工業用水道は、京浜工業地帯における工場の
地下水汲み上げによる地盤沈下を防止するため、昭和 35
年 10 月に創設され、鶴見・神奈川地区及び西・保土ケ谷
地区に供給を開始したのが始まりです。その後、磯子・戸
塚地区等に進出した産業の基盤強化と既成工業地帯の水
需要に対処するため、2回の拡張工事を施工し、給水能
力は一日当たり 362,000 立方メートルとなっています。
平成 26 年度は、老朽化が進行している現有施設の改良
整備を図るため、片倉四丁目口径 1100 ミリメートル送水
管布設替工事、守屋町3丁目口径 300 ミリメートルから
1100 ミリメートル配水管更新工事、新磯子町口径 600 ミ
リメートル配水管布設替工事(その3)、吉田町口径 500 ミ
リメートル配水管布設替工事(その4)、吉田町口径 500 ミ
リメートル配水管布設替工事(その5)等を施工します。
図3 料金収入の推移
(百万円)
74,000
73,000
72,000
71,000
70,000
0
平成21年度 22年度
23年度
24年度
25年度
■施設の規模(計画課)
ばにゅう
横浜市の保有水源は、道志川系統・相模湖系統・馬入
さ か わ
川系統・企業団酒匂川系統・企業団相模川系統の5系統
で、合わせて1日 1,955,700 立方メートルです。
取水施設で取り入れた原水を浄水場へ送る導水施設は、
ずい道、管路、水路のほか、沈でん池6池、ポンプ設備3
か所 17 台です。
原水を浄化する浄水場には、西谷浄水場、川井浄水場、
こすずめ
小雀浄水場があり、1日当たりの給水能力は、神奈川県内
広域水道企業団からの受水量を含めて 1,818,700 立方メー
トルです。
その他、配水池は 23 か所、送水ポンプは6か所 23 台、
配水ポンプは 33 か所 135 台、送・配水管の総延長は約
9,100 キロメートルです。
■業務の状況(工業用水課)
平成 25 年度の業務状況を見ると、年度末給水工場数及
び年度末契約給水量は、平成 24 年度と同数の 65 工場、
一日当たり 260,600 立方メートルとなりました。
なお、年間契約給水量は、95,119,000 立方メートルで平
成 24 年度と比較して、407,700 立方メートル(0.4%)の減
少となりました。
表3 工業用水 業務状況
地区別
区分
表2 上水道給水能力 平成 26 年 4 月 1 日現在(単位:㎥/日)
系統
給水能力
道志川系統
160,700
相模湖系統
366,400
馬入川系統
264,800
企業団酒匂川系統
562,800
企業団相模川系統
464,000
合計
給水能力
(m3/ 日)
鶴見・
神奈川
・旭地区
計
362,000
西・
中・磯子・
保土ケ谷 戸塚・栄
地区
地区
195,000
年間契約
95,119,000 47,085,000
給水量(m3)
1,818,700
■経理の状況(経理課)
17,000
150,000
1,715,500 46,318,500
年度末
契約給水量
(m3/ 日)
260,600
129,000
4,700
126,900
年度末給水
工場数
65
38
4
23
■経理の状況(工業用水課)
平成 25 年度の収益的収支は、水道事業収益 836 億
846 万円に対し、水道事業費用は 762 億 466 万円で、消
費税等の影響額を除いた純利益は 57 億 5,181 万円になり
ました。
資本的収支は、収入総額 106 億 701 万円に対し、支出
総額 350 億 2,718 万円で差引き 244 億 2,017 万円の不足
となりましたが、損益勘定留保資金等で補てんしました。
また、資本的支出は、予算額より 62 億 7,383 万円少な
い支出となりましたが、このうち 55 億 5,483 万円は、平成
26 年度に繰り越される事業費です。
平成 25 年度の収益的収支は、工業用水道事業収益 30
億 2,998 万円に対し、工業用水道事業費用は 20 億 8,443
万円で、消費税等の影響額を除いた純利益は9億 825 万
円となりました。
資本的収支は、収入総額8億 5,628 万円に対し、支出総
額 16 億 1,761 万円で差引き7億 6,133 万円の不足となりま
したが、損益勘定留保資金や減債積立金等で補填しました。
資本的支出は、予算額より6億 1,428 万円少ない支出と
なりましたが、このうち4億 2,600 万円は平成 26 年度に繰
り越される事業費です。
245
促進しています。
なお、平成 26 年度の助成対象は 15 校となっています。
貯水槽水道巡回点検(保全課)
貯水槽の管理の向上を促進することで、より安全・安心
な水をお客さまに供給できるよう、健康福祉局と連携し、
管理状況の定期検査の義務付けのない8立方メートル以下
の小規模受水槽水道(約 6,800 施設)を対象に、管理状
況等の点検を実施しています。
なお、平成 26 年度から5か年で一巡する計画です。
3 安全・安心な水のために
■トップレベルの安全でおいしい水
国内最先端膜ろ過施設であるセラロッカ(川井浄水場)
の運転を開始し、さらに、西谷浄水場ではかび臭等への
対策として、最適な浄水処理方法の検討を引き続き進めて
います。
■災害に強い信頼のライフライン
道志水源林の保全(水源林管理所)
山梨県道志村に横浜市が保有する水源かん養林(2,873
ヘクタール)を計画的に整備するとともに、平成 28 年度か
らスタートする「第 11 期管理計画(平成 28 年度~平成 37
年度)
」の検討を進めています。
(平成 26 年度整備予定面
積:78 ヘクタール)
川井浄水場 セラロッカの稼働(浄水課)
PFI 手法により平成 21 年度から整備を進めてきた膜ろ
過浄水施設については平成 26 年度から運転を開始してお
り、安定した運営・維持管理を行っています。
大地震に備え、水道施設の耐震化や老朽管更新、管
路のネットワーク整備を引き続き進めています。
また、ポンプ場の停電対策の強化や道路内老朽給水
管の改良を促進しています。
水道施設の更新・耐震化(計画課、給水課)
水源から市内まで原水を運ぶ取水・導水施設、原水
を浄化する浄水場、浄水処理した水を貯える配水池、お
客さまに給水するための送・配水管などの水道施設につ
いては、これまでも計画的に更新・耐震化を進めてきま
した。引き続き、積極的に進めているところです。
図4 老朽管の更新・延長と耐震化率
(延長:km)
200
セラミック膜
150
セラミック膜を使用した膜ろ過装置
20%
老朽管更新延長
送・配水管の耐震化率
(耐震化率:%)
25
22%
100 11%
西谷浄水場の再整備に向けた検討(計画課・浄水課)
耐震対策やかび臭対策が課題となっている西谷浄水場
の更新に向け、民間企業等との共同研究により、相模湖系
統の原水水質の状況に応じた効率的・効果的な浄水処理
方法を検討しています。
水質管理の強化(水質課)
国際規格であるISO 9001 による品質管理及びISO/
IEC 17025 の検査体制を継続するとともに、水道GLP
(※)により水質検査体制を強化し、国の基準よりもさらに
厳しい横浜独自の水質目標の達成を目指し、取り組んでい
ます。
15
50
0
5
H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
図5 基幹管路の耐震適合率
(耐震化適合率:%)
70
64%
65
67%
60
(※)水道GLPとは、水道の水質部門等が水質検査結果の精度と信頼性の
55
保証を確保するための認定基準で、ISO 9001 とISO/IEC 17025 の一
59%
50
部を基に水道の水質検査に特化させた規格です。
45
■蛇口にいつでも新鮮な水
子供たちが水道水を飲む文化を育むため、教育委員会と
協力して小・中学校の水飲み場の直結給水化を進めていま
す。また、貯水槽水道の管理水準の向上を図るため、巡
回点検を行っています。
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
図6 浄水施設等の耐震化率
100%
80%
60%
子供たちが水道水を飲む文化を育む事業(保全課)
子供たちが冷たくておいしい水を飲むことができるよう、
水道水に対する信頼を高めるため、教育委員会が改修を
予定している小・中学校等の屋内水飲み場の直結給水を
排水池等※
浄水施設
78%
93%
※配水池、配水槽、
災害用地下給水タンク
43%
40%
20%
0%
246
20
43%
H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
0
水 道 局
送水機能の強化(計画課)
市の湾岸部を中心に進めている共同溝内の送・配水管と
既設の送水管を連絡することにより、市内に大環状線を形
成する事業を進めており、平成 26 年 11 月に完成する予定
です。これにより、水源事故や停電で浄水場が停止した場
合でも、他の浄水場からのバックアップが可能になります。
また、大環状線のほかに、浄水場と配水池を結ぶ送
水管の整備を進めることで、市内の送水管のネットワー
ク化を図り、安定給水を確保するよう取り組んでいます。
良の促進のため、平成 26 年度から家屋の建替等に合わ
せて、お客さまからの申請に基づき水道局負担で耐震性に
優れた給水管へ取替えを行っています。
4 環境への貢献のために
■環境にやさしい水道システム
小水力や太陽光発電設備の設置を進め、再生可能エネ
ルギーの活用を促進しています。また、市民ボランティア、
企業や団体と協働して水源保全の取組を進めています。
再生可能エネルギーの有効活用(浄水課)
水道水を供給する過程で生じる水力エネルギーを有効利
用する小水力発電設備や太陽光発電設備の設置等、積極
的に再生可能エネルギーの導入を推進しています。
市民ボランティアとの協働による水源林の整備
(浄水課)
「NPO法人 道志水源林ボランティアの会」等の市民ボ
ランティア団体と協働して、水源地道志村の民有林(5ヘ
クタール)の整備を行っています。これにより、水源かん
養機能の高い森に再生させるとともに、水源保全の大切さ
を市民にPRしています。
水源エコプロジェクト W-eco・p(ウィコップ)
(横浜の水プロモーション課)
市固有の水源地である山梨県道志村に所有する水源か
ん養林について、参加企業・団体からの寄附により、協働
して整備を推進し、水源の大切さのPRに取り組んでいま
す。これまでに 15 企業・団体が参加しています。
水源環境保全の普及(浄水課、水源林管理所)
地球温暖化防止や循環型社会の形成などへの貢献が重
要視されていることから、水源保全の大切さをアピールす
るために、水源林の管理・保全に伴い搬出した間伐材の
新たな利用方法の拡大として
「チップ化」を行います。また、
企業・学生向けの道志水源林間伐体験ツアーも実施してい
ます。
大環状線と主要な送・配水幹線
震災時の重要拠点施設への管路の耐震化(給水課)
震災時においても飲料水をできる限り多くの市民の皆様
にお届けするため、震災時に重要な拠点となる「区役所、
病院などの施設、震度7や液状化地域の地域防災拠点」
などへの水道管路の優先的な耐震化を進めています。
消火栓補修弁補強(保全課)
消火栓の漏水事故(離脱事故)の発生に伴う対応として、
同様の事故が懸念される旧型消火栓(平成 11 年度以前に
設置された消火栓)約 46,000 基を平成 27 年度までに全
て修繕(補強)するよう取り組んでいます。
ポンプ場の停電対策等の強化(設備課)
停電時の配水ポンプ停止による断水等の影響をできるだ
け少なくするため、ポンプ場に非常用自家発電設備の整備
を推進しています。
中村町事務所の再整備(建設課、経営企画課)
建設後 40 年以上が経過し、老朽化への対応とともに耐
震対策が必要となっている中村町事務所について、横浜市
中心部を含む4区(西区・中区・南区・保土ケ谷区)を所
管する防災の拠点として再整備しています。これにより、
大規模地震発生時に想定される被害に効果的に対応する
とともに、事務の効率化を図ります。
道路内老朽給水管改良促進事業(保全課)
道路内の老朽給水管は、漏水事故の主な原因になって
いるほか、震災発生時には多くの被害が想定されます。老
朽給水管は、お客さまご自身による改良のほか、配水管更
新時や漏水発生時に水道局で改良を行っていますが、改
5 信頼のサービスのために
■お客さま満足度の高いサービス
お客さまの声を改善につなげる取組や広聴・広報の充実
などを通じて、お客さま満足度の向上につなげています。
また、災害用飲料水の備蓄を促進するとともに、市民の
皆さまとの協働による応急給水対策を強化しています。
地域に身近なサービスの提供(サービス推進課、浄水課)
水道への興味と理解を深めていただくため、小学校4年
247
生を対象に出前水道教室や浄水場見学を行っています。
また、区役所等の開催するイベントでのお客さまとのふれ
あいを通じて、水道事業の積極的なPRを実施しています。
市民との協働による応急給水対策の強化
(災害時に備えた非常用飲料水の備蓄促進)
(サービス推進課、総務課)
市民の皆さまに1人1日3リットル、最低3日間分で9リッ
トル以上の飲料水備蓄をお願いしています。そのため、各
種イベントや検針票等の活用、企業・団体等との協働によ
るPRや備蓄飲料水「横浜水缶」の販売を通じて、家庭や
企業における飲料水の備蓄促進を強化します。
なお、飲料水備蓄(1人9リットル以上)の割合は、家
庭で 29%、企業で 15%となっています。
また、地域の助け合いにより飲料水を確保できるよう、
災害用地下給水タンク等による応急給水訓練を実施すると
ともに、応急給水場所を周知するため、区ごとの給水マッ
プの配布や、水道局ウェブサイト上に応急給水拠点検索シ
ステム「スイスイまっぷ」を掲載しています。
なお、応急給水等の訓練は、平成 25 年度に 283 回実
施し、参加人数は 39,210 人となっています。
■創造と挑戦の活力ある企業精神
国際貢献の推進や市内企業の海外水ビジネス展開への
支援、横浜ウォーター株式会社と連携した事業展開などに
より、国内外の水道事業の課題解決を図っています。
また、水道事業に係る新たなビジョンを検討しています。
資産の有効活用と業務の効率化・事業見直しによる経
費削減(資産活用課、人事課)
不動産の売却や賃貸により、収入を確保することに取り
組んでいます。
また、業務の執行方法・体制見直し等による職員定数
の削減に取り組んでいます。
事務所の統合(建設課、経営企画課)
地域サービスセンター(9か所:水道料金業務等を所管)
と給水維持課(8か所:給水装置業務等を所管)の所管エ
リアを統一し、7エリアにするとともに、同一庁舎で業務
が執行できるよう事務所を統合します。平成 26 年度は南
西部方面(3か所)の給水維持課事務所を改修するための
設計を行います。
水道事業に係る新たなビジョンの検討(経営企画課)
「横浜水道長期ビジョン・10 か年プラン」の策定から9
年目を迎え、東日本大震災の発生など、現在と策定時の状
況は大きく変化しています。そのため、水道事業の長期的
な方向性を示す新たなビジョンを検討しています。
人材育成施策の強化(人材開発課、料金課)
経験豊富なベテラン職員の多くが退職していく中、マス
ター・エンジニア制度など様々な人材育成制度を活用し、
技術継承の強化を図っています。
また、将来の水道局を支える新採用職員など経験の浅
い若手職員を積極的にサポートしています。
障害者就労施設への自立支援(保全課)
使用できなくなった水道メーターは金属とプラスチック類
に分解することにより、付加価値の高い資源として売却す
ることができます。
この分解作業を障害者施設へ委託することにより、労働
機会の確保と自立に向けた就業促進を支援しています。
なお、年間分解個数は 51,000 個を予定しています。
海外水ビジネスなど国内外の水道事業への貢献
(国際事業課)
ベトナム中部地域への 10 年以上の技術協力など国際貢
献を通じて築いたネットワークを生かし、JICA草の根技
術協力事業等による海外の水道事業体への支援とともに、
市内企業の海外水ビジネス展開を支援しています。
また、国内外の水道事業の課題解決に向け、横浜ウォ
ーター株式会社と連携して事業を展開しています。
備蓄飲料水 横浜水缶 500ml(7年保存)
パートナーである委託事業者と連携した取組
(料金課、サービス推進課)
パートナーである委託事業者と連携し、検針時のお客さ
ま宅訪問時に何らかの異変を発見した場合の孤立予防対
策を進めています。
また、パートナーシップを強化してサービス向上を図るた
め、局が開催するパートナーシップ研修や施設見学・防災
訓練を、局と委託事業者の協働で行っています。
「はまっ子どうし The Water」を通じた水源保全
プロモーション(横浜の水プロモーション課)
市固有の水源地である山梨県道志村と市とのつながり
や、水源保全の大切さをアピールしています。
また、収入の一部から、道志村水源林保全のための基
金やアフリカの環境活動への支援を行っています。
お客さまの声を改善につなげる取組(サービス推進課)
お客さまサービスセンターや各課に寄せられる、お客さ
まからのご指摘・ご要望・ご意見・お礼などを集約、デー
タベース化し、制度や仕組みの改善、事務処理ミスの再発
防止などに活用しています。
248
交通局
信頼を心で運ぶ市バス・地下鉄
横浜の市営交通は、住宅地から鉄道駅、都心部、公共施設などを結ぶバス路線網と、基幹交通として
市を縦断する地下鉄(ブルーライン・グリーンライン)により、市民に身近な公共交通機関としての役
割を果たしています。
市営バスは、昭和 3 年に営業を開始して以来、横浜市の発展と共に事業規模を拡大し、現在は市内
中心部を主なエリアとして、市内最大規模の 130 路線を運行し、1日平均約 33 万人のお客様にご利
用いただいております。
市営地下鉄は、路面電車にかわって昭和 47 年 12 月から営業を開始し、現在ではブルーラインが湘
南台〜あざみ野間(40.4km・32 駅)で横浜中心部と地域の拠点をつなぎ、グリーンライン(平成
20 年 3 月営業開始)が中山〜日吉間(13.0km・10 駅)で横浜市北部の市民の足として役割を果た
しています。現在 2 路線合計で1日平均約 62 万人にご利用いただいております。
交通局は現在、「改善型公営企業」として、横浜市からの補助金に頼らない自主自立の経営を確立す
べく、改革・改善に取り組んでいます。今後も市民の皆さんの足として、安全・確実・快適な交通サー
ビスを提供し、お客様にご満足いただける市バス・地下鉄を目指してまいります。
バス運輸実績
市営バスの運営
運転車両
■バスの営業(営業課、路線計画課、運輸課)
運転キロ
市営バスは市中心部を主な営業エリアとし、1日あた
り約 33 万人のお客様にご利用いただいています。一般
乗合バスのほか、定期遊覧バスを毎日運行し、路線バス
の貸切も行っています。
平成 25 年度バス運輸現況
営
業
ロ
523.3km
運 転 系 統 数
130 系統
系
統
留
所
長
平均 7.4km
数
1251 か所
在 籍 車 両 数
785 両
運 転 車 両 数
1日平均 631 両
運 転 キ ロ 数
乗
客
数
乗車料収入
停
キ
平成 26 年 3 月 31 日現在
乗車人員
表1 一般乗合バス運輸概要
平成 25 年度
種 別
1日平均約8万 km
計(両)
一
般
乗
市
内
遊
貸
合
1日平均
237,416
650
230,257
630
覧
381
1
切
6,778
19
29,980,068
82,137.2
計(㎞)
一
般
乗
合
29,294,242
80,258.2
市
内
遊
覧
27,425
75.1
貸
切
計(千人)
658,401
1,803.8
121,841
333.8
一
般
乗
合
120,682
330.6
市
内
遊
覧
14
0
貸
切
計(千円)
1,145
3.1
20,035,907
54,893
一
般
乗
合
19,773,649
54,174
市
内
遊
覧
21,904
60
切
240,354
659
貸
1日平均 33 万人
年間(決算)
(注)1 乗車料収入は税込み。 (注)2 四捨五入の関係で、内訳と合計が一致しない場合があります。
■施設の整備及び利便性の向上
(営業課、運輸課)
バス停留所上屋、ベンチの整備
バス停留所に上屋、ベンチなどを整備し、バス利用を
より快適なものにしていきます。
平成 16 年度から民間事業者と契約し、交通局の財政的
負担のない広告付上屋を設置しています。
(平成 26 年 3
月現在 178 基)
走行中の市営バス
249
また、バス停留所でバスの到着状況が一目で確認できる
ように「バス接近表示機」の設置を進めています。
(平成 26
年8月現在 125 基)
路線の再編整備
お客様の需要動向や採算性を考慮しながら、できる限
り交通利便性を維持し、中長期的に安定・持続的なバス
輸送サービスを提供するための効率的なバスネットワー
クの整備に取り組んでいます。
走行環境の改善
公共車両優先システムの整備やバス専用・優先レーン
の拡充要望など、バスが走行しやすい環境づくりに取り
組んでいます。
CNG ノンステップバス
(車体は市営交通イメージキャラクター「はまりん」をデザイン)
■福祉対策の推進(営業課、運輸課)
■環境対策の推進(営業課、運輸課)
ノンステップバス
だれにでもやさしいバスネットワークの構築に向け
て、地上から床面までの高さが 30 センチメートル程度
で、乗降口にステップがなく、歩道との段差がないノン
ステップバスを平成 25 年度末までに 730 両(圧縮天然
ガス
(CNG)
ノンステップバス 51 両含む)導入しています。
ワンステップバス(スロープ付)
従来のバスより床面が 30 センチメートル低く、乗り降
りしやすいワンステップバスを 37 両導入しています。中
扉にはスロープ板があり、車いすでの乗降が容易になっ
ています。
リフト付バス
中扉にリフトを備え、車いすでの乗降が容易になって
いるリフト付小型バスを 18 両導入しています。
バスはマイカーと比較すると利用者1人あたり二酸化
炭素(CO2)排出量が少なく、“地球にやさしい”交通
手段です。市営バスでは地球温暖化防止など環境対策に
力を入れています。
電気式ハイブリッドバスの導入(25 年度末現在:91 両)
モーターを用いてエンジン出力を補助することによ
り、粒子状物質(PM)を 10%以上軽減し、二酸化炭素
(CO 2)排出量も約 10%少ないバスです。
最新排出ガス規制適合車への更新促進
自動車の排出する窒素酸化物(NOx)などの総量削減
のため、最新排出ガス規制適合車への車両更新を引き続
き進めます。
圧縮天然ガス(CNG)バスの導入
CNG を燃料とすることで、環境面への配慮も加えた
CNG ノンステップバスを 51 両導入しています。
窒素酸化物(NOx)の排出量が 50 ~ 60 パーセント
削減され、黒煙が全く出ない低公害バスです。
「ファミリー環境 1 日乗車券」の発売
ご家族でのお出かけの際などにマイカー利用から市営
バス利用に転換していただけるよう、1枚で同居のご家
族5名様までが、土曜、日曜、祝日などに市営バスが1
日乗り放題になるカード乗車券を発売しています。
「環境定期券」制度の実施
「ファミリー環境1日乗車券」と同様に、通勤定期券、
共通通勤定期券、シニアパスをお持ちの方とその同居の
ご家族が何名様でも、市営バスを割引運賃でご利用いた
だける制度です。
アイドリングストップバスの導入・省エネ運転の励行
停車時に自動的にアイドリングを停止するバスの導入、
省エネ運転の励行等によって、軽油1リットルあたりの
走行距離 2.63km を目標としています。
ノンステップバスへの乗降風景
「シニアパス」の発売
高齢化の進展にあわせて、65 歳以上のお客様に積極
的に市営バスをご利用いただけるよう、一般の定期券よ
りも割引率の高い全線定期券(通称:シニアパス)を発
売しています。
●発売対象 券の有効期間の開始時点で 65 歳以上の方
●利用区間 市営バス全線(市内定期遊覧バス・観光ス
ポット周遊バス「あかいくつ」を除く)
●発売額 3 か月券 10,220 円(有効期間:任意の月の
1 日から 3 か月後の末日まで)
6 か月券 18,400 円(有効期間:任意の月の
1 日から 6 か月後の末日まで)
※発売期間は、有効期間開始日の前日の月末までに限定しています。
250
交 通 局
平成 26 年 8 月 1 日現在
表3 バス営業所
■市内観光事業等の展開
(営業・観光企画課)
営業所名
所在地
電話番号
市内定期観光バス「横濱ベイサイドライン」
三溪園や港の見える丘公園、山下公園、横浜ベイブリッ
ジ、中華街等の市内観光名所をめぐる市内定期観光バスを
全4コース(午前コース、午後コース、1日コース、夜景
コース)運行しています。
貸切バス
学校の遠足や自治会、町内会などイベント時の大人数
の移動の際に 4 種類のバス車両を時間単位にてお貸しし
ています。
なお、平成 23 年 11 月からリムジン型バスを導入し、
現在 2 両体制で、遠方への貸切運行の強化を図っていま
す。
保土ケ谷営業所
保土ケ谷区川辺町 4-2
331-2401
若葉台営業所
旭区若葉台 2-15-1
921-0581
浅間町営業所
西区浅間町 4-340-1
311-2251
滝頭営業所
磯子区滝頭 3-1-33
751-5548
本牧営業所
中区本牧元町 45-1
621-1071
港南営業所
港南区日野南 3-1-1
833-1511
港北営業所
港北区大豆戸町 581
545-1804
鶴見営業所
鶴見区生麦 1-3-1 501-0701
■インターネットでのバス運行情報の提供
(総務課)
緑営業所
緑区白山 1-10-1
931-2266
磯子営業所
磯子区森 3-1-19 751-7581
※ 緑、磯子営業所は、運行業務を横浜交通開発(株)に委託しています。
多くのお客様がインターネットや携帯電話を利用されて
いることを踏まえ、市営バスの運行位置情報や時刻表、経
路検索などについてインターネットサービスの充実を図っ
ています。
(http://hamabus.jp)
平成 26 年 8 月 1 日現在
表4 定期券発売窓口
定期券発売窓口
地下鉄駅構内
■バス営業所・定期券発売窓口(営業課)
バス定期券や乗り降り自由な1日乗車券など便利でお
得な各種乗車券を発売しています。バス路線図や詳しい
案内パンフレットなども用意しています。
(表3、
4参照)
発 売 日
横浜駅お客様サービスセンター
上大岡駅お客様サービスセンター
センター南駅お客様サービスセンター
311-3299
毎日
新横浜駅お客様サービスセンター
関
内
駅
中山駅前バス定期券発売所
■観光・コンベンション機能強化を支える取組
(営業・観光企画課、営業課)
平日
洋光台駅前バス定期券発売所
観光スポット周遊バス「あかいくつ」
横浜都心部の観光スポットをレトロ調バスで周遊する
「あかいくつ」は、車内で観光情報も案内しています。
バス営業所
943-4651
651-0354
465-2040
毎日
磯子駅前バス定期券発売所
若葉台
(バスターミナル)
844-7100
472-9193
横浜駅東口バス定期券発売所
鶴見駅東口バス定期券発売所
電 話 番 号
501-5270
933-0022
761-4616
毎月 26 日〜5日
921-3583
833-2212
月〜金(祝日を除く) 表 3 のとおり
(注)発売日及び発売時間は窓口や日によって異なりますので、ご確認く
ださい。
年末年始の発売日については、ご確認ください。
バスのIC定期券は、上記発売所のほか、地下鉄の各駅でも購入で
きます。
なお、地下鉄の定期券は、横浜駅、上大岡駅、センター南駅、新横
浜駅のお客様サービスセンターのほか、地下鉄の各駅でも購入できます。
中華街・元町(C)ルート:桜木町駅前→赤レンガ倉庫→中華街→港の
見える丘公園前→大さん橋客船ターミナル
→赤レンガ倉庫→桜木町駅前
みなとみらい(M)ルート:桜木町駅前→マリノスタウン前→パシフィコ
横浜→赤レンガ倉庫→桜木町駅前
運 行 日:毎日
運 賃:大人 100 円、小児 50 円
※定期券、敬老・福祉特別乗車証などではご乗車できません。
※障害者割引制度の対象となりません。
適 用 区 間: 市営バス(横浜駅東口〜MM 21・関内・
伊勢佐木町〜港の見える丘公園)
地下鉄(横浜駅〜伊勢佐木長者町駅)
観光スポット周遊バス「あかいくつ」全線
みなとみらい 100 円バス
料 金:大人 500 円、小児 250 円
※「みなとぶらりチケットワイド」
(大人 550 円、
小児 280 円)は、
上記の適用区間に加え、新横浜駅で乗降できます。
※「みなとぶらりチケット」に京浜急行の往復乗車、みなとみ
らい線のフリー乗車がついた「横浜 1DAY きっぷ」も発売し
ています。(取扱は京急のみ)
また、相鉄線の往復割引乗車がついた「相鉄発みなとぶらり
みなとみらい 100円バス
人気のみなとみらい 21 地区を中心に、訪れる人の回
遊利便性を高めるため、100 円バスを運行しています。
運行ルート:日ノ出町駅前〜桜木町駅前〜美術の広場前〜
赤レンガ倉庫 運 行 日:土日祝日
運 賃:大人 100 円、小児 50 円
みなとぶらりチケット(地域限定市営バス・市営地下鉄1日乗車券)
横浜の主な観光スポットが集中するベイエリアの市営
バス・市営地下鉄に1日乗り放題のチケットです。
観光施設やショッピング施設、博物館などでの特典も
あります。
チケット」も発売しています。(取扱は相鉄のみ)
251
地下鉄の運営
新幹線・JR線
東急線
あ 中
ざ
み
野 川
車両基地
セ
ン
タ
�
北
日 日 高 東 北
吉
山 山
本
吉 町 田 田 田
セ
ン
タ
�
南
《ブルーライン》
JR線・東急線
京急線・相鉄線
みなとみらい線
地下鉄の路線図
JR線
JR線
仲 新 北 新 岸 片 三 三 横 高 桜 関
ツ ツ
新
根
町
横
倉 沢 沢
島 木
横
公
上 下
台 羽 浜 浜 園 町 町 町 浜 町 町 内
都
筑
ふ
れ
あ
い
の
丘
伊
勢
佐
木
長
者
町
京急線
車両基地
JR線 小田急線・相鉄線
阪 吉 蒔 弘 上 港 上 下 舞 戸 踊 中 立 下 湘
南
東 野
明 大
永 永
飯 南
中
橋 町 田 寺 岡 央 谷 谷 岡
場 田 場 田 台
川 中
和
町 山
東急線
JR線
車両基地
《グリーンライン》
平成25年度地下鉄運輸現況
表5 地下鉄運輸概要
平成 26 年3月 31 日現在
区 分
線区概要
ブルーライン(1・3号線)
グリーンライン(4号線)
中山〜日吉
営
業
区
間
あざみ野〜湘南台
営
業
キ
ロ
40.4km
13.0km
数
32 駅(地下 27 駅、地上 5 駅)
10 駅(地下 7 駅、地上 3 駅)
センター北・センター南は共用駅
間
66 分(ラッシュ時を除く)
21 分
時
4分 20 秒~5分
3分 20 秒
時
7 分 30 秒
7 分 30 秒〜 9 分
時
6分
6分
平日 181 回、土休日 126 回
駅
運転概要
平日運転間隔
所
要
朝
時
混
昼
雑
間
夕
混
雑
車両
運
行
回
数
平日 165 回、土休日 134 回
車
両
編
成
6両
4両
使
用
車
両
3000 形(A、N、R、S)
10000 形
保
有
車
両
222 両(37 編成)
68 両(17 編成)
場
上永谷
川和
検
車
地下鉄運輸実績
平成 25 年度
区 分
年 間
■地下鉄の営業(営業課、運転課)
1日平均
総 数
225,858
619
乗 車 人 員(千人) 定 期
139,684
383
定期外
86,174
236
総 数
40,032,732
109,679
乗車料収入(千円) 定 期
19,402,807
53,158
定期外
20,629,926
56,520
市営地下鉄ブルーラインは、昭和 47 年の開業以来着
実に路線を伸ばし、現在、横浜市域北部のあざみ野駅か
ら 市 中 心 部 を 抜 け、隣 接 す る 藤 沢 市 湘 南 台 駅 ま で の
40.4km を運行しています。また、平成 20 年 3 月には、
中山駅からブルーラインのセンター南駅・センター北駅
を経由し、日吉駅に至る全長 13.0km のグリーンライン
が開業しました。
現在、市営地下鉄は、ブルーライン、グリーンライン
を併せ 53.4km を運行し、都心と副都心、街と街をつなぎ、
1 日平均約 62 万人のお客様を運ぶ横浜の基幹交通とし
て沿線地域の発展に大きな役割を果たしています。
(注 1)乗車料収入は税込み。
(注 2)四捨五入の関係で、内訳と合計が一致しない場合があります。
■安全対策(営業課、運転課、施設課、車両課、
建築課、電気課、建設改良課)
地震対策
気象庁の観測データを受けて地震の大きな揺れが到達
する前に走行中の列車を自動的に止め、被害を軽減する
ブルーライン 3000 形車両
252
交 通 局
「早期地震警報システム」を設置しています。また、大
規模地震において早期の列車運行再開を目指し、駅部を
含めた橋りょう・トンネルのさらなる耐震補強を進めて
いきます。
津波対策
地震による津波が発生した場合の対応マニュアルの整
備や訓練の実施などの取組を強化するとともに、新たな
避難口の設置や停電時でも次駅まで列車を走行させるた
めの大容量蓄電池を設置します。
また、大雨や津波により一度に大量の水が流入した際
に、検知し閉鎖する「浸水防止機」の更新を行います。
施設の老朽化対策
開業から 40 年以上経過したブルーラインにおいて施
設の点検を進めるとともに、特に沿岸部の海水による塩
害が進んでいる区間の軌道補修、老朽化したトンネル補
修に取り組み、安全性を高めていきます。また、トイレ
改修及び冷房化を順次行うことにより、より快適に市営
地下鉄をご利用いただけるようにします。
ホームの安全対策
全駅に設置したホームドア(可動式ホーム柵)により、
ホームからの転落や電車との接触等の事故を防止し、一
層安全な運行に努めています。
応急処置対策
お客様の人命を守るため、応急処置手当や迅速な対応
ができるよう駅係員と乗務員の全員が普通救命救急講習
を受講しています。
また、全駅に「AED」を設置し、お客様の人命救助
に備えています。
地下鉄車両の火災対策
地下鉄車両に係る新火災対策基準への適合化を計画的
に進めています。車両連結部への扉の設置や天井材を溶
解しづらい材質に改善し、万が一車両火災が発生した際
には延焼を防止します。
トンネル内には限界支障センサーを設置し、センサーが
反応した場合は、その反応したエリア内を停電させ、列車
を緊急停止させます。また、各車両に4箇所ずつ、非常通
報装置を設置しています。通報時に乗務員が対応できない
場合は、総合司令所が応答し、車内での非常時の速やかな
対応を図っています。
■車内マナー向上(営業課)
車内マナー向上のため、車内放送やポスター等の取組
を中心に啓発活動を行っています。
平成 24 年7月より真に座席を必要とするお客様が利用
しやすくなるよう、特に席の譲り合いをお願いする「ゆ
ずりあいシート」を各車両に設置しています。
また、平成 23 年度より、
(一財)横浜市交通局協力会
と共催で、小学生を対象に乗車マナーをテーマとしたポ
スターコンクールを実施しています。
■ラッピング「電車」
(営業・観光企画課)
グリーンラインでは、沿線最大の集客施設「ズーラシ
ア」の動物をモチーフにした「どうぶつはまりん号」
(1
編成)を運行しています。
グリーンライン「どうぶつはまりん号」(平成 26 年 10 月 9 日
運行終了。平成 27 年春にデザインをリニューアルして運行予定。)
■ワンマン運転の安全性の維持・向上
(運転課)
資産の活用(事業開発課)
ブルーラインは平成 19 年 12 月、グリーンラインは平
成 20 年3月の開業からワンマン運転を実施しています。
乗務員は運転席のモニター画面の指差確認・称呼の徹底
や機器類の確実な操作を実施し、安全運行の向上を図っ
ています。
交通局資産の付加価値を高め、増収により経営基盤を強
化するため、資産の有効活用を積極的に推進しています。
バス事業では、営業所跡地や折返場用地を活用した店
舗や事務所のほか、駐車場事業等を行っています。
地下鉄事業においても、駅構内や高架下等を活用した
店舗や事務所などのほか、新横浜での貸ビル事業、駐車
場事業、駐輪場事業等を行っています。
<バス事業> 店舗5箇所、事務所2箇所
<地下鉄事業>店舗等 80 箇所、事務所等 26 箇所
市営交通情報
横浜交通 hama-eco カード
交通局では、市営バス・地下鉄の定期券が購入できる
クレジットカード「横浜交通 hama-eco カード」を平成
21 年3月から発行しています。(パスモオートチャージ
対応)
グリーンライン 10000 形車両
253
横浜市電保存館
所 在 地 磯子区滝頭3−1− 53
TEL 754 − 8505
開 館 時 間 9:30 〜 17:00(入館は 16:30 まで)
休 館 日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)及び年末年始 (12 月 29 日〜1月3日)
春休み、夏休み、冬休みは月曜日も開館
無料開放日 毎週土曜日(対象 高校生以下)
昭和 47 年に廃止されるまで市民の皆さんの足として
親しまれていた横浜市電の車両やパネルを展示していま
す。また、鉄道模型コーナーや地下鉄コーナーもありま
す。
横浜交通 hama-eco カード
このカードで、市営バス・地下鉄の定期券を購入する
と翌年度のカード年会費が無料になるほか、交通局オリ
ジ ナ ル 景 品 や VJA ギ フ ト カ ー ド な ど と 交 換 で き る
VISA カードのポイントサービスである「ワールドプレ
ゼント」が 3 倍になります。
また、
「よこはま協働の森基金」へ自動的に寄付され
るなど、自然にエコ活動に参加できる仕組みになってい
ます。
(お客様にご負担はありません。
)
さらに、
「パスモオートチャージ」や電子マネー「iD」
に対応しているほか、市営地下鉄沿線を中心に 570 店舗
以上の提携店で、お得な特典が受けられます。
交通局ホームページ
市バス・地下鉄をご利用いただいているお客様をはじ
め、幅広く、手軽に市営交通事業の情報を取得できるよ
うホームページを開設しています。
交通局の最新情報のほか、地下鉄の各駅時刻表、各駅
間の運賃・所要時間・営業キロ、市営バスの時刻表、運
賃などを見ることができます。
なつかしい市電や鉄道模型を展示する市電保存館
ホームページアドレス http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/
254
病院経営局
質の高い医療サービスの提供
病院経営局では、「第 2 次横浜市立病院中期経営プラン」に基づき、
① 都市部における公立病院として、地域の医療提供体制の中で不足する政策的医療分野を担うととも
に、他の公的・民間病院と機能分担を図りながら、高度な急性期医療を担い、高齢化が進む横浜市に
おいて、市民の安全・安心を守ること
② 市民や医療機関を対象とした予防・啓発活動や情報発信、市域における医療人材の育成など、地域
医療の質向上に取り組むこと
③ 引き続き経営の健全化に努めること
の3点を基本方針とし、プランで定めた具体的な取組を、着実に実施してまいります。
これらの取組にあたっては、外部の有識者で構成する「横浜市立病院経営評価委員会」において、点
検・評価を行うなど、病院経営の方向性を見据えるとともに透明性や客観性を確保しています。
今後とも、質の高い医療と持続可能な経営を念頭に、市民の皆さんの生命と健康を守るセーフティー
ネットとしての市立病院の役割を果たせるよう、全職員一丸となって取組を進めてまいります。
を一貫して行う、横浜市におけるがん検診の専門施設と
して設立されました。
現在、胃、大腸、子宮、乳、肺、喉頭、肝臓・胆のう・
すい臓、腎臓、ひ臓、卵巣、口腔、前立腺の各がん検診
のほか、PET - CT による全身のがん検診を予約制で
実施しています。
また、各区福祉保健センターが実施している肺がん検
診の読影・判定や喀痰検査も行っています。
平成 25 年度の受診者数は、一次検診 26,079 人、二次
検診 9,821 人でした。
市民病院では現在、建物の老朽化、狭あい化が著しく
なったことから、再整備に向けて、候補地の選定や「市
民病院再整備基本計画素案(医療機能部分)」の策定に
向けた取組を進めています。
市立病院の運営
地域医療全体の質の向上という観点から、市立病院が
果たすべき役割を確実に担っていくとともに、徹底した
経営改善に取り組み、良質な医療の効率的な提供を目指
します。
■市民病院
所在地 保土ケ谷区岡沢町 56
TEL 331-1961(代)、FAX 332-5599
市民病院は、昭和 35 年 10 月に開設され、昭和 58 年
度からの再整備事業を経て、現在は 33 科、一般病床
624 床、感染症病棟 26 床で運営しています。
「がん」
「救急」
「周産期」
「感染症」
「災害」等の地域
から必要とされる政策的医療及び行動医療に対し、積極
的に取り組むとともに、急性期の機能をさらに強化した
病院を目指し、様々な取組を進めています。
診療科は、腎臓内科、糖尿病リウマチ内科、血液内科、
腫瘍内科、神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器
内科、小児科、消化器外科、炎症性腸疾患(IBD)科、
乳腺外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、呼吸器外
科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、
耳鼻いんこう科、神経精神科、リハビリテーション科、
放射線診断科、放射線治療科、麻酔科、歯科口腔外科、
感染症内科、救急総合診療科、救急脳神経外科、病理診
断科、緩和ケア内科の 33 科です。
平成 25 年度の1日平均患者数は、入院患者 551 人、
外来患者 1,237 人でした。
併設のがん検診センターは、昭和 56 年 6 月にがんの
早期発見のため一次検診から二次検診(精密検査)まで
■脳血管医療センター
所在地 磯子区滝頭 1-2-1
TEL 753-2500(代)、FAX 753-2859
脳血管医療センターは、平成 11 年8月に開設され、
現在は、9 科、300 床で運営しています。
脳卒中を中心とした脳血管疾患や、腰痛などの脊椎脊
髄疾患等に対して、高度で専門的な治療を行っています。
また、回復期リハビリテーション病棟とリハビリテー
ション医療を行う専門のスタッフを多数配置し、入院直
後からのリハビリテーションの実施や、365 日のリハビ
リテーションを提供するなど、早期の在宅復帰支援や脊
椎脊髄疾患の治療を行っています。
現在の診療科は、神経内科、脳神経外科、脳神経血管
内治療科、脊椎脊髄外科、リハビリテーション科、循環
器内科、泌尿器科、放射線科、麻酔科の9科です。
平成 25 年度の 1 日平均患者数は、入院患者 213 人、
255
外来患者 173 人でした。
また、併設の介護老人保健施設(入所定員 80 人)は、
平成 19 年 4 月 1 日から、指定管理者の医療法人社団ジ
ャパンメディカルアライアンスが管理運営を行っていま
す。
■みなと赤十字病院
所在地 中区新山下 3-12-1
TEL 628-6100(代)、FAX 628-6101
みなと赤十字病院は、公設民営の市立病院として、指
定管理者である日本赤十字社の運営のもと、平成 17 年
4月1日に 22 科 584 床で開院しました。
平成 19 年5月には精神科病床 50 床が開床し、現在は
36 科 634 床で運営をしています。
横浜市の医療施策を担う中核的病院のひとつとして、
救急、アレルギー疾患、精神科救急などの政策的医療を
提供するとともに、市立病院として地域医療全体の質向
上を図る先導的な取組を推進しています。また、免震装
置を採用した地震に強い建物であるとともに、緊急時に
おける患者搬送のためのヘリポートや船着場を設置して
います。
指定管理者独自の取組として、平成 21 年4月には、
救命救急センターの指定を受けたほか、平成 23 年7月
には、NICU(新生児特定集中治療室)施設基準を取得
しました。さらに平成 24 年3月には地域がん診療連携
拠点病院の指定を受け、7月には地域周産期母子医療セ
ンターに認定されました。
また、平成 26 年 2 月より手術支援ロボット「ダ・ヴィ
ンチ」を利用した手術を行っています。最先端の技術に
より精巧な手術が可能となり、出血や術後の疼痛が少な
く機能回復が早いことから早期の社会復帰が可能となり
ます。現在は前立腺がんのみ保険適用となっています。
現在の診療科は、内科、内分泌内科、血液内科、腎臓
内科、リウマチ内科、緩和ケア内科、呼吸器内科、消化
器内科、肝臓内科、循環器内科、神経内科、アレルギー
科、精神科、小児科、外科、消化器外科、大腸外科、肝
臓外科、乳腺外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、
呼吸器外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人
科、眼科、耳鼻いんこう科、リハビリテーション科、放
射線診断科、放射線治療科、麻酔科、歯科口腔外科、救
急科、病理診断科の 36 科です。
256
教育委員会
横浜の未来を拓く教育の実現
教育委員会では、おおむね 10 年間を展望し、横浜の教育の目指すべき姿を描いた「横浜教育ビジョ
ン」
(平成 18 年 10 月策定)を実現するための後期 5 か年計画として、平成 23 年1月に「横浜市教
育振興基本計画」を策定しました。この計画に基づき、未来を担う市民の育成を図るとともに、学校・
家庭・地域が連携して「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」という「3 つの基本(知・徳・体)」と、
「公共心と社会参画意識」「国際社会に開かれた心」という「2 つの横浜らしさ(公・開)」を身に付け
た「横浜の子ども」を育くむため、「5 つの目標」と「取組姿勢」に沿って施策を進めていきます。
目標 1 「知」「徳」「体」「公」「開」で示す「横浜の子ども」を育みます
目標 2 誇りや使命感に満ちた信頼される教職員を確保・育成します(尊敬される教師)
目標 3 学校の組織力を高め、信頼される学校を目指します(信頼される学校)
目標 4 家庭・地域・学校が連携し、子どもの成長を支え合います
目標 5 子どもの教育環境を整備するとともに、市民の学習活動を支援します
取組姿勢 教育行政は「現場主義」で保護者・市民の期待に応えます
さらに、市立学校のカリキュラムの編成・運営・評価・
改善を計画的・組織的に支援するため、平成 23 年度か
らは、
「横浜版学習指導要領」の活用をサポートする「授
業改善ガイド」を作成しました。
市立高等学校については、「横浜市立高等学校再編整
備計画」(平成 12 年 3 月策定)に基づき、横浜商業高等
学校への国際学科設置や全日制普通科への単位制導入、
単位制総合学科高校の設置、横浜サイエンスフロンティ
ア高等学校の設置等、高校改革が進められました。その
後「横浜市立高等学校教育改革推進会議答申」(平成 18
年 6 月)を基にした「横浜市立高等学校改革推進プログ
ラム」(平成 19 年 1 月策定)において、学力向上研究校
(金沢高等学校、桜丘高等学校)及び授業力向上研究校
(南
高等学校)の指定や第三者評価を活用した学校評価など
を実施し、教育の質をさらに高め、各学校の特色と魅力
づくりに取り組みました。さらに、「横浜市教育振興基
本計画」の重点施策のひとつである市立高校の特色づく
りについて、その実行計画として「横浜市立高等学校教
育振興プログラム」(平成 23 年 3 月)に基づき、平成
24 年4月に、南高等学校附属中学校を設置し、併設型
の中高一貫教育校を開校しました。
学校教育の充実
■学校教育指導(指導企画課、指導主事室、高校教
育課、人権教育・児童生徒課)
学校教育活動の改善・充実
本市では、
新たに示された「学習指導要領(小・中学校:
平成 20 年 3 月・特別支援学校、高等学校:平成 21 年 3
月改訂・告示)
」
、
「横浜市基本構想」及び「横浜教育ビ
ジョン」を踏まえた上で、市立学校のカリキュラムの理
念・方向及び特色を示した「横浜版学習指導要領」を策
定しました。これをもとに、市立学校では「しっかり教
え、しっかり引き出す指導」を通して、
「知」
「徳」「体」
「公」
「開」で示す " 横浜の子ども " の育成を目指してい
ます。
また、小中学校の教職員が情報交換や連携を行い、義
務教育 9 年間の連続性を図った小中一貫カリキュラムに
基づく教育を「横浜型小中一貫教育」として推進してい
ます。平成 22 年 4 月には、併設型・分離型の小中一貫
校である霧が丘小中学校、西金沢小中学校の 2 校を開校
しました。
表1 市立学校一覧
校種別
項 目
平成26年5月1日現在
総 数
小学校
中学校
高 等 学 校
全日制
特別支援学校
定時制
特別支援
校 数
511 (2)
342 (1)
148 (1)
8
2
12
児童生徒数
274,829
183,828
81,279
6,639
1,596
1,487
学 級 数
9,920
6,676
2,592
169
52
431
教 員 数
16,232
9,708
4,912
533
127
952
職 員 数
1,973
1,377
401
81
18
96
(注)
小学校、中学校の( )内は分校の数で内数です。高等学校の校数(計)は実学校です(全日制との併置校が1校あるため)。
また、教員数には、非常勤講師等は含みません。
257
また、平成 26 年 4 月には、戸塚高校音楽コースや横
浜商業高校スポーツマネジメント科を設置し、特色ある
高校づくりを推進しました。
教職員の採用についても引き続き人物重視の採用を進
めるとともに、教職員研修を推進し教育活動の充実に努
めています。
横浜の子ども学力向上事業
「横浜市子ども学力向上プログラム」
(平成 22 年3月)
に基づいた取組を展開しています。市立小中学校におい
て「横浜市学力・学習状況調査」を実施し、その結果を
まとめた分析チャートをもとに、自校の状況を多面的に
分析・評価し、課題の解決に向けた「学力向上アクショ
ンプラン」を策定、具体的な取組を展開しています。ま
た、授業力向上に向けた研究推進校を設置し、その成果
を広く発信しました。学力向上とともに学習習慣の定着
を目指し、
「はまっ子学習ドリル・検定システム」を構
築し、Y・Y NETを通して、国語、算数・数学、英語、
日本語のドリルと検定問題を学校や家庭に配信していま
す。
読書活動の充実
子どもの読書意欲の向上や情報活用能力の育成のた
め、市立小・中・特別支援学校 250 校に学校司書を配置
しました。また、
「はまっ子読書ノート」の配付や読書
活動活性化拠点校の指定により読書活動を推進していま
す。さらに、学校図書館の環境整備のため、学校図書館
ネットワーク推進校を指定し蔵書管理の電算化を進めて
います。
児童生徒指導の充実
児童生徒の健やかな心の成長と人格形成を支援するた
めに、児童生徒指導の充実、学校への指導・支援を行っ
ています。
いじめをはじめとした諸課題への対応として、平成
22 年度から、小学校への「児童支援専任教諭」の配置
を段階的に進め、平成 26 年4月には全小学校へ配置し
ています。また、心理や法律の専門家を加えた学校課題
解決支援チームの派遣等、学校の組織力向上に取り組み
ます。
児童生徒の健全育成に向け、いじめ、不登校や暴力行
為等諸課題の解決に関する情報交換、実践活動を推進す
るため、小学校児童支援専任教諭・中学校生徒指導専任
教諭、高等学校生徒指導担当者と家庭・地域関係機関が
一堂に会する「児童生徒指導中央協議会」をはじめとし
た、各種協議会を開催しています。
さらには、平成 25 年9月に施行された「いじめ防止
対策推進法」を踏まえ、同年 12 月に策定した「横浜市
いじめ防止基本方針」の基本理念のもと、市全体で、子
どもの健全育成を図り、いじめのない子ども社会の実現
を目指します。
各学校においても、児童生徒の実態や地域の実情を踏
まえた「学校いじめ防止基本方針」を策定し、組織・体
制づくりの充実を図るなど、いじめの防止、早期解決に
向けて取り組みます。
豊かな心を育む教育活動の充実
平成 24 年3月に「豊かな体験を通して感動する心を
大切にするとともに、礼儀や規律を重んじ人格や生命を
尊重して行動する」子どもの姿の実現を目指し、「
『豊か
な心の育成』推進プログラム」を策定しました。
このプログラムは、「道徳の時間」や体験活動の充実、
確かな人権感覚・意識の育成、豊かな感性や情報の育成
など、子どもたちの豊かな心を育成するために学校、家
庭、地域が一体となって取り組む視点やそれを支える施
策等をまとめたものです。各学校では、これらのプログ
ラムをもとに推進プランを作成し、学校経営計画・中期
学校経営方針に位置づけて取り組み、学校評価と連動さ
せています。
防災教育の推進
学校安全教育の推進を図るため、平成 25 年度に「横
浜市防災教育の指針・指導資料」を作成し、市立小・中・
特別支援学校へ配付しました。また、「学校安全教育推
進校」(平成 26 年度:小中学校8校)を指定し、指導資
料を活用する等、実践的な取組を行い、その成果を発信
します。
■いきいき学校づくり予算(学校支援・地域連携課)
「いきいき学校づくり予算」とは、各学校の予算につ
いて、学校長の権限と責任の下、一定の範囲内で自由に
予算を使うことができる仕組みです。
これによって、より一層、各学校の特色を活かした自
主的・主体的な学校運営が可能になります。
教材・教具の整備充実
各教科に必要な教材等や学校運営上必要な備品等につ
いては、各学校の規模等に応じて予算措置し、その充実
に努めています。
■学校体育(指導企画課)
健康の増進や体力の向上を図るとともに、生涯にわた
って運動に親しむ資質や能力等を育てることが、学校体
育のねらいです。そのために、次のような事業を推進し
ています。
中学校部活動支援
顧問教諭による技術指導が困難な場合などに、部活動
の活性化のため、運動部及び文化部に外部指導者の派遣
を行っています。
また、関東大会及び全国大会に出場する生徒の負担軽
減のために、交通費等の補助を行っています。
各種体育大会や競技大会の開催
児童生徒が年間を通しての体育活動の成果を発表し、
親睦を深めるとともに、生涯スポーツの推進と競技力の
向上を図るため、各種の体育大会や競技大会を開催して
います。
また、2020 年東京オリンピック・パラリンピック競
技大会の開催決定を契機に、はまっ子スポーツウェーブ
(小学校体育大会、小学校水泳大会等)や中学校総合体
育大会にオリンピアン・パラリンピアンを招へいし、児
童生徒の体育への取組意欲向上や、オリンピック・パラ
リンピックへの興味関心の向上とホスピタリティの醸成
などを図っています。
体力つくりの推進
258
教 育 委 員 会
子どもたちの体力に関して、現状把握・分析を行い、
今後の健康・体力づくりに取り組んでいます。
平成 24 年度からは、各校で作成した「体育・健康プ
ラン」に基づき、
「体力向上 1 校1実践運動」を実施し
ています。
宿泊体験学習・自然教室の実施
市立小学校及び中学校で、豊かな自然環境の中での規
律ある集団宿泊生活を通じて、通常の学校生活では得難
い体験ができるよう、宿泊体験学習や自然教室を実施し
ています。
者として、公益財団法人横浜市国際交流協会が行っていま
す。
(平成 26 年 4 月 1 日現在)
国際学生会館
所在地 鶴見区本町通4− 171—23
TEL 507 − 0121
■特別支援教育(特別支援教育課、特別支援教
育相談課)
学校では、特別な教育的支援を必要とする幼児児童生
徒に対して、一人ひとりが自己実現を図り、生きる喜び
を創造しながら、成長・発達を図ることができるよう教
育活動に取り組んでいます。
市立の特別支援学校は、盲特別支援学校1校、ろう特
別支援学校1校、知的障害特別支援学校4校、肢体不自
由特別支援学校 4 校、肢体不自由・知的障害部門併設特
別支援学校1校、病弱特別支援学校1校の計 12 校です。
弱視、知的障害、情緒障害の児童生徒のための個別支
援学級を小学校 341 校、中学校 144 校に設置し、併せて
一般学級に在籍する弱視、難聴、言語障害、情緒障害の
児童生徒のために、障害の状態等に応じて指導を受けら
れる通級指導教室を小学校 15 校、中学校 4 校、ろう特
別支援学校及び盲特別支援学校に設置しています。
また、小・中学校の一般学級に在籍する LD、ADHD、
高機能自閉症等、特別な教育的支援を必要とする児童生
徒への総合的な支援体制づくりを進めています。
「自閉症教育の手引きⅡ」の作成
教員が自閉症の子どもたちにより具体的な指導・支援
を行うことができるよう、平成 26 年2月に「自閉症教
育の手引き~認めよう、見つめよう、育もうⅡ~」を作
成し全校に配付しました。
特別な支援を必要とする児童生徒への支援
小中学校に在籍する特別な教育的支援を必要とする児
童生徒に対して、学習面や生活面、安全面の支援の充実
を図るため、
「特別支援教育支援員」を配置するとともに、
これに携わる市民ボランティアの養成研修(全8回)を
実施しています。
また、特別支援学校や個別支援学級の児童生徒の夏休
み期間中における余暇活動の充実を図るため、特別支援
学校のプール開放などの夏休み支援事業を行いました。
就学・教育相談・研修事業(特別支援教育総合センター)
特別な支援を必要とする児童生徒に対して、教育、心
理学、医学等専門分野からの検査・判断等に基づく相談
指導を実施しています。
また、特別支援教育への理解を深め、実践的指導力を
高めるため、教職員・保護者を対象とした各種の研修講
座や研修を行っています。
■国際理解教育の推進(指導企画課、高校教育課)
本市では、国際社会の一員としての自覚をもち、広い
視野に立った国際性豊かな児童生徒を育成するため、国
際理解教育及び帰国・外国人児童生徒教育等を積極的に
推進しています。
国際理解教育
横浜市独自に雇用した外国人講師を小学校に派遣し、
やさしい英語を通して異文化を体験的に学ぶ小学校国際
理解教室を実施しています。
昭和 61 年の国際平和年を契機に開催している「よこ
はま子ども国際平和プログラム」は、児童生徒の国際平
和に対する意識を高め、国際平和に対する実践的な態度
を育成するために行っています。このプログラムは、
「よ
こはま子ども国際平和スピーチコンテスト」の開催を中
心に、よこはま子どもピースメッセンジャー及び子ども
実行委員の活動や国際平和募金活動などの事業を実施し
ています。
外国語教育推進事業
本市の外国語教育においては、児童生徒のコミュニケ
ーション能力の育成を図るため、外国人英語指導助手を
市立小学校、中学校、高等学校全校及び特別支援学校に
配置しています。また、授業の改善や地域人材等を活用
した指導体制の充実に努め、小中学校9年間を見通した
小中一貫英語教育を推進しています。
帰国・外国人児童生徒教育
市立学校に多数在籍する帰国・外国人児童生徒の教育
については、日本語教室(集中4教室の設置・各学校へ
の講師派遣)及び国際教室担当教員配置校(H26:小学
校 50 校、中学校 14 校)等で帰国・外国人児童生徒への
指導を行うとともに、ボランティアの協力を得て、母語
を用いた学習支援、学校生活への初期適応支援を行って
います。また、
「横浜市帰国児童生徒教育ガイド」「よう
こそ横浜の学校へ」
(日本語指導が必要な児童生徒受入
れの手引、7 か国版)等による保護者等への情報提供及
び学校通訳ボランティア派遣等も行っています。
なお、海外帰国生徒の高等学校進学については市立東
高等学校において、在県外国人等の高等学校進学につい
ては市立横浜商業高等学校国際学科において、それぞれ
特別募集枠を設定しています。
国際学生会館の管理運営
市内の大学・専門学校等に在籍する留学生に快適な住
環境を提供するとともに、地域での国際理解と交流を図
るため平成6年に設置しました。管理・運営は、指定管理
■人権教育(人権教育・児童生徒課、生涯学
習文化財課)
横浜市立学校では、「人権尊重の精神を基盤とする教
育(人権教育)について」(平成 15 年教育長通知)に基
づき、全ての教育活動の基盤として人権教育の一層の推
進に取り組んでいます。
259
感染症対策
学校におけるインフルエンザ、ノロウイルス、麻しん
等感染症対応を行っています。
アレルギー対策
「アレルギー疾患の児童生徒対応マニュアル」に基づき、
アレルギー疾患の児童生徒が学校生活を安心・安全に送れ
るよう、対応を行っています。
保健室支援事業
保健室登校や支援を必要とする児童・生徒が在籍する
学校に、養護教諭非常勤講師を配置し、各校の状況に応
じたきめの細かい対応を行っています。
学校教育では
「 だれもが 」「 安心して 」「 豊かに」生活できる学校(平
成 13 年教育長通知)を目指しています。そのため一人
ひとりの子どもをしっかり見つめ、身近な課題を明らか
にして、その課題を解決する取組を進め、子どもたちが
同和問題や外国人に対する差別をはじめ、様々な差別に
出会った時におかしいと言いきれる力、差別をなくすた
めに行動する力を身に付けられるよう教育活動全体を通
して取組を推進しています。
推進体制として、人権教育センター校(4校)、人権
教育実践推進校(38 校)
、人権教育推進地域校(5ブロ
ック、27 校)及び区別・校種別人権教育推進協議会(20
協議会)を設置するとともに全校に「人権教育推進担当
者」を置き、取組の推進を図っています。
さらに、管理職及び教職員を対象とした人権研修や各校
で人権教育を推進するための研修を行っています。
社会教育では
社会教育関係団体の指導者等へ人権教育セミナーなど
の講座を行っています。また保護者対象の学習会で人権
問題をテーマとするなど、
学校教育と連携を図りながら、
一人ひとりの市民の皆さんが互いに尊重しあい、共に生
きる社会の実現に向けて取り組んでいます。
■学校給食(健康教育課)
市立小学校 341 校及び特別支援学校9校において、学
校給食法等に基づく学校給食を実施しています。
安全・安心で一定水準の学校給食を行うため、本市で
は基準献立に基づいて調達した給食用物資を各学校に配
送し、各学校の給食調理場で調理を行う自校調理方式を
とっています。
また、平成 23 年4月に教育委員会で改訂した「学校
における食育推進計画」に基づき、各校ごとに「食育の
全体計画」を策定し、食育に取り組んでいます。
給食費
平成 24 年度から小学校・特別支援学校の給食費を公会
計へ移行しました。小学校の給食費は、月額 4,000 円で
変更はありません。小学校児童のうち準要保護児童に対
して、給食費を扶助しています。
食中毒対策
学校給食衛生管理基準及び衛生管理のマニュアルに基
づき、学校に納入される食材の検査の実施、加熱調理の
徹底、日常点検の実施等の対策を行い、食中毒の発生防
止に努めています。
公益財団法人 よこはま学校食育財団
学校給食の充実発展とその円滑な運営を図ることを目
的に、給食物資の調達、食の安全・安心への取組、地産
地消及び食育の推進等を行っています。
なお、食育事業の機能強化に伴い、平成 26 年度から
名称変更しました。
給食調理業務民間委託
学校給食の一層の効率的な運営を図るため、平成 26
年度には、市立学校 160 校において、調理、教室までの
運搬等について民間委託を実施しています。
■情報教育(指導企画課)
子どもたちの情報活用能力を育成するため、教育情報
ネットワーク(Y・Y NET)を運用するとともに、教
育用コンピュータや校内 LAN の整備など学校の情報基
盤整備を進めます。また授業でコンピュータを活用でき
る教員の指導力向上等を図るため各種研修を実施します。
視聴覚センターでは学校教育や生涯学習を支援するた
め、視聴覚教材・機材の貸出しなどを行います。
26 年度の主な事業
①教育情報ネットワークシステムを更新し、機能の追
加や拡充を行います。②コンピュータ教室の教育用コン
ピュータの更新整備を小・中・高等学校 76 校で実施しま
す。③小学校及び中学校での校務システムの運用を行う
など各学校での校務の情報化を進めます。④文部科学省
より示された教員の ICT 活用指導力の基準に合わせた研
修や、学校現場へ講師を派遣する研修など、時代や学校
現場のニーズに合わせた研修を実施します。
■学校保健(健康教育課)
健康診断
学校保健安全法等に基づき、児童生徒の健康診断を実
施しています。
■方面別学校教育事務所(各学校教育事務所)
学校教育事務所は市内 4 方面ごとにそれぞれ設置され
表2 給食実施状況
給食種別
校 種 別
合 計
完全給食
夜間給食
平成26年5月1日現在
実施児童
生 徒 数
実施学校数
計
給 食 従 事 者 数
栄養教諭 学校栄養職員 調 理 員
352
185,759
669
60
152
457
小 学 校
341
183,823
628
60
143
425
特 別支援学校
9
1,166
31
0
9
22
定 時 制 高 校
2
770
—
—
—
—
260
備 考
米飯給食
週 3 回実施
教 育 委 員 会
表3 就学援助費支給内訳
平成 25 年度(単位:円)
費 目
校 種
支給人員
事 業 費
総 計
計
小 学 校
中 学 校
ー
ー
ー
1,703,818,115
704,650,690
999,167,425
学用品費
通学用品費
宿泊を伴わない
校外活動費
PTA 会費
生徒会費
計
小 学 校
中 学 校
38,283
25,378
12,905
827,800,575
442,002,905
385,797,670
入学準備費
計
小 学 校
中 学 校
8,054
3,836
4,218
345,971,800
151,522,000
194,449,800
宿泊を伴う
計
小 学 校
校外活動費
(交通費・見学料) 中 学 校
12,237
8,292
3,945
39,516,768
19,380,245
20,136,523
修学旅行費
計
小 学 校
中 学 校
9,730
4,909
4,821
360,190,509
91,559,187
268,631,322
クラブ活動費
計
小 学 校
中 学 校
9,855
380
9,475
130,338,463
186,353
130,152,110
ており、
「教育活動」、
「人材育成」、
「学校事務支援」
、
「地
域連携推進」を柱に、より学校に近い場所から、教育課
程や学校経営等を適確・迅速かつきめ細やかに支援する
ことで、学校の自主性・自律性を更に高め、校長のマネ
ジメントによる学校経営を推進しています。
また、教員の授業力向上を支援する「授業改善支援セ
ンター(ハマ・アップ)」を各事務所に併設しているほか、
学校が抱える様々な課題への対応力の向上を支援する「学
校課題解決支援チーム」も稼働しており、事務所として
より包括的に学校を支援する体制づくりを進めています。
・東部学校教育事務所
西区花咲町 6-145 横浜花咲ビル4階
TEL 411 − 0603
・西部学校教育事務所
保土ケ谷区仏向町 845-2 特別支援教育総合センター 2 階
TEL 336 − 3730
・南部学校教育事務所
港南区上大岡西 1-13-8 三井生命上大岡ビル 4 階
TEL 843 − 6403
・北部学校教育事務所
都筑区茅ケ崎中央 40-3 グランクレールセンター南 1 階
TEL 944 − 5968
※被災児童生徒分を除く
表4 個別支援学級就学奨励費支給内訳 平成 25 年度(単位:円)
区 分
支給人員
事 業 費
総 計
4,524
74,635,982
小 学 校
3,100
54,822,554
中 学 校
1,424
19,813,428
表5 高等学校と大学奨学金支給内訳
区 分
■地域と学校との連携(学校支援・地域連携
課、指導企画課)
学校運営協議会の設置
保護者や地域住民のニーズを学校運営に反映させると
ともに、学校・家庭・地域が一体となってより良い教育
の実現に取り組むため、保護者や地域住民等が一定の権
限を持って学校運営へ参画する合議制の機関である「学
校運営協議会」の設置を進め、平成 25 年度には、11 校
に設置しました。(累計 109 校)
学校・地域コーディネーターの養成
学校教育と地域の人材や社会的資源をつなぐ「学校・
地域コーディネーター」を 114 名養成(累計 427 名)し、
子どもの学習支援や学校と地域との交流事業を推進しま
した。
よこはま学援隊の活動支援
校門・通学路など児童生徒の安全見守り活動などを行
う保護者・地域住民から構成される学校安全ボランティ
ア団体「よこはま学援隊」の活動を支援しています。
平成 25 年度(単位:円)
支給人員 月 額 年 額 事 業 費 備考
総 計
1,158
—
—
高等学校
1,157
5,000
60,000
大 学
1
44,000
528,000
69,913,000
69,385,000 支給
528,000
貸与
※大学については継続貸与者のみ ※ 辞退による未支給あり
表6 小 ・ 中学校新増改築事業
区分
総計
新設校
増築校
改築校
小学校
校数
2校
中学校
ー
小学校
ー
ー
中学校
小学校
2校
ー
中学校
平成 25 年度
校名
日吉南小、本町小
■就学奨励事業(学校支援・地域連携課、高校教育課)
ー
ー
小学校
中学校
平成 25 年度
表7 大規模改造等
事 業 名
耐 震 補 強
①経済的理由により就学困難な児童生徒に対し学用品
費等を支給する就学援助事業 ②個別支援学級に就学す
る児童生徒に対し特別支援教育の振興のため学用品費等
を支給する個別支援学級就学奨励事業 ③市内の私立学
校に在籍する児童生徒、外国人学校に在籍する外国人児
童生徒、市内外の国・県立学校に在籍する児童生徒のう
ち経済的理由により就学困難な者に対し、学用品費等を
支給する私立学校等就学奨励事業 ④高校生(保護者が
市内居住者に限る)に対する奨学金の給付事業を行って
校 数
校 舎
29 校
校 名
青木小ほか
防 災 機 能 強 化
42 校
斎藤分小ほか
大 規 模 改 造
58 校
吉原小ほか
167 校
潮田小ほか
空 調 設 備 設 置
261
います。
なお、大学生に対する奨学金の貸付事業については平
成 25 年度をもって終了しました。
関係職員への研修などを行っています。
■生涯学習の振興(生涯学習文化財課、学校
支援・地域連携課)
■私学助成事業(学校支援・地域連携課)
男女共同参画社会への移行、情報化の進展、少子高齢
化の進行などを背景に、市民の皆さんの学習活動への参
加意欲はますます高まっています。一方、家庭や地域の
教育力低下への対応、地域コミュニティの再生と地域教
育力の活用など、新たな課題も生まれています。こうし
た状況に対応するため、様々な機会を提供し、生涯学習
の振興を図るとともに、学校への支援を進めています。
1 社会教育コーナーの管理運営
市民の皆さんの生涯学習・社会教育活動の場を提
供しています。
社会教育コーナー
私学教育の振興を図るため、昭和 57 年以来、私立学
校に対し施設・設備の充実を目的として助成しています。
平成 25 年度には、小学校(10 校)
、中学校(30 校)、
高等学校(38 校)
、特別支援学校(2校)
、外国人学校(6
校)の計 86 校に対して、総額で 7,857 万円を助成しまし
た。※(中等教育学校(2校)は、前期課程を中学校、
後期課程を高等学校として積算)
。
学校施設の整備
■学校施設(教育施設課)
所在地 磯子区磯子3−6−1−1
TEL・FAX 761 − 4321
全国的には、児童・生徒数は減少傾向にありますが、
本市では、大規模な住宅開発などにより、児童・生徒数
が増加している地域が一部あります。そのため校舎の新
増築事業を進めています。
また、既存の学校では、教育環境の充実を図るため、
校舎・体育館・プールの改修を実施しています。
さらに、既存校舎では、耐震補強工事や空調設備の設
置、トイレの改修などを行っています。
2 親の学び・家庭教育事業の支援
保護者などを対象に「子育て」を中心とする学習
と交流の場を提供し、家庭教育を支援しています。
3 おやじの会の活動支援
親子のふれあい、子どもの様々な学習・体験活動
などの場を地域で提供している「おやじの会」の活
動を支援し、父親層の子育て参加の機会を広め、家
庭教育の充実を図っています。
4 社会教育関係団体の活動支援・指導者養成
自主的・自立的な社会教育関係団体の活動を支援す
ることにより、団体の振興と活性化を図っています。
PTA には、横浜市 PTA 連絡協議会機関紙「PTA
よこはま」発行や、新任役員研修会、交流研修会等
に対する経費や、各区・部会 PTA 連絡協議会研修
事業等に対する経費の一部を補助しています。
5 成人式等の開催
「成人の日を祝うつどい」を開催しているほか、
小・中学生を対象に、市役所などの様々な仕事を見
学・体験できる「子どもアドベンチャー」を開催し
ています。
6 読書活動の推進
「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」施行
に伴い、平成 26 年3月に
「横浜市民読書活動推進計画」
を策定しました。これにより、市全体で読書活動を推
進していきます。
さらに、区役所、図書館、学校は、連携して区の
地域性に応じた読書活動の目標を策定し、多くの人が
読書に親しみ、読書を楽しむことができるよう取組を
進めます。
■学校用地(教育施設課)
校庭や運動施設などの整備を行い、児童・生徒が安全
に体育活動等ができるよう、良好な環境づくりに努めて
います。
生涯学習の推進
■生涯学習の推進(生涯学習文化財課)
生涯学習の推進では、生涯を通じて、市民の皆さん一
人ひとりがいきいきと暮らせる「ちから」を育み、さま
ざまな人々がつながりながら、支えあい、豊かに共生す
るまち“横浜”の創造を基本理念に、様々な主体の連携
や協働により、多彩な学習資源の活用や、学びと活動を
つなげる担い手の育成を進めています。
社会教育委員の設置
学校教育関係者、社会教育関係者、学識経験者、家庭
教育関係者、その他教育委員会が必要と認める者に社会
教育委員を委嘱し、社会教育に関する調査・研究に取り
組んでいます。
生涯学習を支援する体制の整備
市民の皆さんの自主的な学習活動を支援するため、生
涯学習支援センターの運営を各区で実施し、学習情報の
提供、学習相談等を行っています。
また、生涯学習を全市的視点から総合的に推進してい
くため、調査・研究や学習情報の収集・整理、生涯学習
■学校開放の推進(学校支援・地域連携課)
学校施設の開放
地域における文化・スポーツ活動の場として、学校教
育上支障のない範囲で市立小・中・高等学校、特別支援
学校の校庭、体育館、音楽室などの開放を行っています。
262
教 育 委 員 会
表8 文化財関連施設 ※ 印 指定管理者制度導入
名 称
所 在 地
TEL FAX
開館時間
休 館 日
入館料
概 要
都筑区中川中央 (912)(912) 午前9時
〜午後5時
1− 18 −1
7777 7781
月曜日
横浜に生きた人びとの生活の歴史を展示の基本理念
(祝日を除く) 有 料 としています。
年末・年始他
ホームページ http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/
都筑区大棚西1
大塚・歳勝土遺跡
(912)(912) 午前9時
大塚・歳勝土
〜午後5時
(国史跡)
7777 7780
遺跡公園内
月曜日
弥生時代のムラの跡で竪穴住居7棟をはじめ高床式
(祝日を除く) 無 料 倉庫などを復元して公開しています。
年末・年始他
※横浜市歴史博物館
土・日曜日
祝日
年末・年始
埋蔵文化財センター
栄区野七里
2−3−1
(890)(891) 午前9時
1155 1551
〜午後5時
※横浜開港資料館
中区日本大通3
(201)(201) 午前9時 30 分
〜午後5時
2100 2102
月曜日
開港期を中心とする横浜の歴史資料を集め、閲覧に
(祝日を除く) 有 料 供するとともに、広く公開・普及、展示をしています。
年末・年始他
ホームページ http://www.kaikou.city.yokohama.jp/
※横浜都市発展
記念館
中区日本大通
12
(663) (663) 午前9時 30 分
〜午後5時
2424 2453
開港期から現在にいたる都市横浜の発展の歩みを、昭和
月曜日
戦前期を中心に、「都市形成」「市民のくらし」「ヨコハマ
(祝日を除く) 有 料
文化」の3つの側面にスポットをあてて展示しています。
年末・年始他
ホームページ http://www.tohatsu.city.yokohama.jp/
※横浜ユーラシア
文化館
中区日本大通
12
(663) (663) 午前9時 30 分
〜午後5時
2424 2453
ヨーロッパとアジアを合わせた広大なユーラシア地
月曜日
域の考古学、美術、歴史、民俗、文化などに関する
(祝日を除く) 有 料
資料を展示しています。
年末・年始他
ホームページ http://www.eurasia.city.yokohama.jp/
※横浜市三殿台
考古館
磯子区岡村
4− 11 − 22
無 料 横浜市内の出土品を収蔵展示室で公開しています。
第3水曜日
午前9時
縄文・弥生・古墳の各時期の遺跡が複合する国史跡
(761)(761)
〜午後 5 時( 4月〜 9 月) (祝日を除く) 無 料
三殿台遺跡の公開をしています。
4571 4603
〜午後 4 時(10 月〜 3 月) 年末・年始
中区本牧元町
横浜市八聖殿郷土
(622)(622) 午前9時 30 分
76 −1
〜午後4時
資料館
2624 2657
本牧臨海公園内
第3水曜日
市内の近世から現代に至る庶民の生活用具であった
(祝日を除く) 無 料
民族資料等を展示しています。
年末・年始
連絡先
市ケ尾横穴古墳群 青葉区市ケ尾町
(671)
(県指定史跡)
1639 −2
3284
稲荷前古墳群
(県指定史跡)
青葉区大場町
156 − 10 他
連絡先
(671)
3284
称名寺境内
(国史跡)
金沢区金沢町
212
連絡先
(671)
3284
6世紀後半から7世紀後半にかけて、関東地方南部
無 料 の古墳文化を解明する上で貴重な横穴墓群を公開し
ています。
無 料
『古墳の博物館』と呼ばれ各種の古墳が作られた遺跡
で、3基の古墳を保存公開しています。
称名寺の寺域、称名寺の塔頭、金沢文庫跡推定地、
無 料 背後の丘陵等の歴史的景観を含んだ旧境内地を国史
跡として管理しています。
午前9時
〜午後5時
表9 野外活動施設一覧表
名 称
少年自然の家南伊豆臨海学園
所 在 地
静岡県賀茂郡南伊豆町子浦 1437
電話番号
0558-67-0255
少年自然の家赤城林間学園
群馬県利根郡昭和村糸井 7135
0278-24-7011
休 館 日
施設点検日、12/28 〜1/ 4
H25 年度利用者数
14,636
40.630
※少年自然の家赤城林間学園のキャンプ場については H26.3.31 廃止。
運営については、登録団体や地域の方を中心に組織さ
れた「文化・スポーツクラブ」により、自主的・自立的
に行われています。
コミュニティハウス(学校施設活用型)の開設
地域における学習・文化・福祉活動などの場として、
また地域の人のふれあいや学校と地域との交流・連携を
深める場として開設しています。
施設内容としては、研修室(多目的室)
、和室、ミー
ティングサロン、図書コーナーなどがあります。
県史跡稲荷前古墳群・市ケ尾横穴古墳群等の良好な維持
管理に努めます。
無形民俗文化財の保護
市内の地域性のある民俗芸能を保存する団体に補助金
を交付し、伝承と後継者の育成を図ります。
天然記念物の保護
国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」の保護育成を図る
ため、保護増殖と生息地復元の調査を実施しています。
埋蔵文化財の保護
横浜市文化財保護条例・保護措置要綱に基づき、緊急発
掘調査等の行政指導を行い、宅地造成事業などの開発行為
により失われる文化財の保護に努め、その概況を文化財保
護措置の実績報告「文化財年報」として刊行しています。
文化財の調査研究
市内にある各種文化財の現況を把握するための総合調
査を行い、文化財保護行政の基礎資料とするほか、専門
的な学術調査も実施しています。
文化財の普及活動
文化財に対する市民の皆さんの理解と関心を高めるた
めに、埋蔵文化財の発掘調査の成果を標示した旧跡・由
来板を設置するとともに、指定・登録された文化財の説
明板を設置して市民の皆さんへ広く紹介します。
■文化財保護(生涯学習文化財課)
横浜市指定・地域文化財の保護助成
横浜市文化財保護条例に基づき、横浜の歴史、文化ま
たは自然を理解するうえで重要なものを市指定文化財に
指定し、地域が大切に守ってきたもの、地域の歴史を知
るうえで必要なものを地域文化財として登録します。
これらの文化財に対して、所有者への修理補助金、管
理奨励金を交付しています。
平成 25 年度指定件数
横浜市指定文化財 4 件、地域文化財1件
史跡等の保存整備
国史跡大塚・歳勝土遺跡をはじめ、国史跡称名寺境内、
263
上げ機を設置しています。各図書館では、対面朗読と
点字図書の貸出を行っています。
市民の身近なところでの読書機会の充実のため、①
移動図書館「はまかぜ号」では、約 3,500 冊の本を積載
し、市内 21 か所を巡回、②団体貸出事業では、中央図
書館と5つの地域図書館で、地域団体が運営する地域
文庫などに最大 1,000 冊まで一括貸出しています。
市民の学習活動・課題解決の支援
図書館の資料を使って、調べものや資料・情報探し
の援助を行うレファレンス(調査相談)サービスでは、
窓口、電話、電子申請などで受け付け、市民からの相
談のほか、市役所各部署からの調査依頼にも応じてい
ます。
また、就労や子育て、医療健康、法情報など、区の
特性に合わせた資料や情報を、各区の図書館でコーナ
ー化するなどして再編し、市民の生活課題の解決に役
立つ情報を、わかりやすい形で提供するよう努めてい
ます。
講座・講演会、企画展示については、大学や専門研
究機関、民間団体や市役所各区局と連携した事業に、
積極的に取り組んでいます。特に、中央図書館では「ヨ
コハマライブラリーカフェ」を開催し、最前線の研究
者と市民が気軽に語り合い、学習する機会を提供して
います。
図書館のホームページでは、絵地図などの歴史的資
料や市民から提供を受けた写真をデジタル化し、アー
カイブ「都市横浜の記憶」として公開しています。こ
れらのデータは、オープンデータとして、企業や民間
団体の事業でも活用されています。
学校や地域と連携した読書活動推進
子どもに身近な学校図書館への支援のため、①教職
員向け貸出や調べ学習に役立つ本をまとめたセット貸
出、②学校図書館ボランティア向けや新たに配置が始
まった学校司書向けの研修や相談などをしています。
一方、地域と連携した読書活動推進の支援のため、
①保育施設や福祉施設など地域で活動するボランティ
ア向けに絵本の読み聞かせ講座等を開催、②地域の施
設での出張講座などを実施しています。
■公益財団法人 横浜市ふるさと歴史財団(生涯
学習文化財課)
ふるさと意識の醸成と市民文化の発展に寄与すること
を目的として設立された公益財団法人横浜市ふるさと歴
史財団に対し、横浜市歴史博物館等文化財関連5施設の
指定管理者として管理運営及び歴史・文化財の普及、調
査研究、
資料収集保管等の各種事業を委託しているほか、
市内史跡等の管理を委託しています。
公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
所在地 都筑区中川中央1− 18 −1(横浜市歴史博物館内)
TEL 912 − 7771、FAX 912 − 7780
■世界遺産登録(生涯学習文化財課)
神奈川県・鎌倉市・逗子市と連携して、世界遺産登録
の再推薦を目指した取組を進めます。
横浜市立図書館
■読書活動、生涯学習活動を積極的に支援する図
書館(企画運営課、調査資料課、サービス課、
地域図書館)
図書館の運営とサービス
中央図書館(企画運営課・調査資料課・サービス課)
と 17 の地域図書館では、市民の生涯学習・課題解決・
読書活動を支援しています。市立図書館全館をオンライ
ンで結ぶ図書館情報システムにより、
全館の所蔵資料(約
379 万件)を検索、どの図書館でも貸出・返却・予約が
できます。また、図書等の発注・受入・整理などの作業
は中央図書館で集中処理し、業務の効率化に努めていま
す。さらにホームページでは、蔵書検索・予約や利用状
況の確認のほか、地域資料リスト等、各種の情報発信を
行っています。
[ 各図書館 ]
各図書館では、収集している豊富な図書等資料や司書
職員の専門性を活かした自主企画事業を行っています。
事業の実施に当たっては、地域の各種機関との連携や企
業とのタイアップなど、効果的な事業展開に取り組んで
います。図書館における市民参加の仕組みづくりにも取
り組み、ボランティアを養成・支援する講座を開催し、
おはなし会や本の修理など、ボランティアの活動の場が
広がっています。
[ 蔵書充実などの取組 ]
「横浜市立図書館資料収集基準」に基づく資料収集を継
続実施しています。中期目標として「蔵書再構成5か年計
画」を策定し、各分野の基本書や定番図書を核に、市民の
多様な情報要求に応えられる蔵書の構築を推進していま
す。また、市民・地域団体・企業・大学などから積極的に
図書の寄贈を受け付け、蔵書の充実を図っています。
[ 障害者サービス・移動図書館・団体貸出事業 ]
障害者サービスとして、中央図書館では、録音図書の
郵送貸出、来館が困難な方向けの図書の配送貸出を実施
しているほか、デジタル録音図書再生機や活字自動読み
教育センター
■教育センター事業 ( 教職員育成課、指導主
事室、指導企画課 )
教育センター
教育センターでは、教職員への研修・指導等の他、教
育に関する調査研究事業、カリキュラム開発に関する事
業を行うとともに、研修室、授業改善支援センター(ハ
マ・アップ)を設置し、教職員の研究・研修を支援して
います。
授業改善支援センター(ハマ・アップ)
教職員の授業力向上のための支援の一環として、各学校
教育事務所に併設し、教育関係の新刊図書や雑誌、学習指
導案を収集・整備し、教職員が閲覧できるようにしていま
す。
264
教 育 委 員 会
表10 横浜市立図書館
館名
中央図書館
鶴見図書館
神奈川
図書館
中 図書館
南 図書館
港南図書館
保土ケ谷
図書館
旭 図書館
磯子図書館
金沢図書館
港北図書館
緑 図書館
山内図書館
都筑図書館
戸塚図書館
栄 図書館
泉 図書館
瀬谷図書館
平成 26 年 3 月 31 日現在
電話
番号
所在地
〒 220-0032
西区老松町 1
〒 230-0051
鶴見区鶴見中央
2-10-7
〒 221-0063
神奈川区立町
20- 1
〒 231-0821
中区本牧原
16- 1
〒 232-0067
南区弘明寺町
265- 1
〒 234-0056
港南区野庭町
125
〒 240-0006
保土ケ谷区星川
1-2-1
〒 241-0005
旭区白根
4-6-2
〒 235-0016
磯子区磯子
3-5-1
〒 236-0021
金沢区泥亀
2-14-5
〒 222-0011
港北区菊名
6-18-10
〒 226-0025
緑区十日市場町
825-1
〒 225-0011
青葉区あざみ野
2-3-2
複合施設
閲覧席
(児童)
資料数
図書資料
一般書
児童書
計
音楽映像 点字
資 料 図書
点字
開館
日数
入館者数
総数
新聞
雑誌
1,921
冊
1,686,113
冊
200
紙
1,559
誌
12
誌
344
日
1,158,453
人
雑誌
(262)
公共駐車場
0050
741
(32)
席
1,476,502
冊
178,117
冊
1654,619
冊
29,573
点
(502)
保育園
4416
25
(10)
69,867
33,434
103,301
−
0
103,301
11
71
−
337
252,342
(434) 老人福祉
4339 センター
48
(18)
93,198
34,206
127,404
−
0
127,404
10
78
−
344
347,154
地区センター・
39
(621)
知的障害者通
(15)
6621
所更正施設
77,458
33,744
111,202
−
150
111,352
18
97
−
341
291,207
(715) 公園プール・
7200 自転車駐輪場
46
(16)
79,320
35,017
114,337
−
150
114,487
11
115
−
344
340,628
(841)
5577
38
(14)
80,573
35,772
116,345
−
0
116,345
24
98
−
344
218,606
(333)
公会堂
1336
88
(16)
125,994
62,656
188,650
−
150
188,800
16
80
−
344
371,147
(953)
1166
44
(16)
93,171
33,938
127,109
−
0
127,109
10
99
−
344
266,409
(753) 区役所・
2864 公会堂
57
(20)
107,685
43,954
151,639
−
0
151,639
14
144
−
343
421,473
(784)
地区センター
5861
51
(12)
122,756
50,215
172,971
−
177
173,148
10
180
−
344
501,550
(421)
地区センター
1211
108
(12)
121,456
67,275
188,731
−
212
188,943
12
97
−
323
170,916
老人福祉
(985)
センター・地
6331
域ケアプラザ
40
(20)
84,093
37,525
121,618
−
63
121,681
21
115
−
344
448,636
(901)
地区センター
1225
90
(32)
118,455
81,513
199,968
−
152
200,120
11
114
−
344
562,329
75
(27)
106,743
47,393
154,136
−
0
154,136
16
176
−
343
831,982
73
(24)
133,603
48,263
181,866
−
143
182,009
17
79
−
344
655,280
58
(24)
74,150
35,392
109,542
−
164
109,706
11
78
−
344
349,762
33
(14)
87,018
43,137
130,155
−
150
130,305
11
94
−
344
273,005
33
(7)
71,403
34,860
106,263
−
0
106,263
14
81
−
344
220,428
3,123,445
936,411
4,059,856
29,573
3,432
4,092,861
437
3,355
12
-
7,681,307
-
-
区役所・公会
〒 224-0032
(948) 堂・消防署・
都筑区茅ケ崎中央
2424 児童相談所・
32- 1
農政事務所
〒 244-0003
(862) 公会堂・
戸塚区戸塚町
9411 地区センター
127
〒 247-0014
(891)
栄区公田町
-
2801
634-9
〒 245-0016
(801)
泉区和泉町
-
2251
6207-5
〒 246-0015
(301)
瀬谷区本郷
-
7911
3-22-1
全館計
(注) 閲覧席のかっこは内数、統計数値については、平成 26 年3月 31 日現在または平成 25 年度年間の数値
開館時間 火~金曜日…中央図書館・山内図書館 午前9時 30 分~午後8時 30 分、地域図書館 ( 山内図書館を除く ) 午前9時 30 分~午後7時
土・日・月曜日・祝日・12/28…午前9時 30 分~午後5時 1/4…正午~午後5時
休 館 日 施設点検日 ( 月1回 )、年末年始 (12/29 ~1/3)、図書特別整理期間 ( 3日間 )
平成 26 年度においては、教職員研修の質の維持・向
上を図りながら、重複する研修を精選する一方、グロー
バルな視点等を持った教員を育成する「海外研修派遣」
や、マネジメント力向上などを目的とした「管理職研修」
、
大学や企業等への研修派遣などを充実させています。
また、学校用務員、学校給食調理員の研修を実施して
います。
■教職員研修事業(教職員育成課)
教職員研修
教職員の資質・能力の向上を目的として「教職員のキ
ャリアステージにおける人材育成指標」及び「横浜市立
学校管理職人材育成指針」に基づき、市立学校教員約
16,000 人を育成するため、初任者から管理職まで各種研
修を実施しています。
265
大学等との連携・協働推進
いじめや不登校などの教育課題に対応できる、優れた
実践力や高い専門性を備えた教員を養成・育成するため、
教職課程のある大学等との連携・協働を推進しています。
また、教員のグローバルな資質・能力を高めるための
指標やプログラムについて大学と共同研究を進めていま
す。
■教師力向上事業(教職員育成課)
即戦力となる教員の確保・養成を図るため、本市教員
志望者を対象としたよこはま教師塾「アイ・カレッジ」
を開講しています。
「アイ・カレッジ」では、10 月~ 6 月(毎週土曜日)
までの9か月間、教員としての力を鍛え・磨き・高める
ことを目的に講義・演習等を行い、子どもとのかかわり
を大切にする教員の養成を目指しています。
卒塾をした塾生については、平成 27 年度実施の横浜
市教員採用選考試験において、
「アイ・カレッジ」特別
選考の区分で受験することができます。
「授業づくり講座」風景
の改善につなげる自己評価に取り組みます。また、保護
者・地域住民等による学校関係者評価や、小中一貫教育
推進ブロック内相互評価を活用していきます。これら学
校評価に関する実践を推進し、その成果等をシンポジウ
ムやニュースなどで市立学校に発信・提供していきます。
教育総合相談センター
■教育課程開発・授業改善支援・学校評価研
究推進事業(指導企画課、指導主事室)
■教育総合相談センター ( 人権教育・児童生徒課 )
教育課程開発
「横浜版学習指導要領」に基づくカリキュラムマネジメ
ントの充実に向け、指導と評価の一体化を図る単元づくり
や教材研究の在り方、具体的な授業実践に関する情報を各
学校に提供しています。平成 23 年度は「授業改善ガイド
単元づくり編」
、平成 24 年度は「同 教材研究・授業実
践編」
、平成 25 年度は「同 思考力・判断力・表現力の育
成編」を作成しました。また、カリキュラムマネジメント
を推進する組織的・計画的な学校経営の具体的な方策等に
ついても研究を進め、各学校へ情報提供していきます。
小中一貫教育推進
全市 142 の「小中一貫教育推進ブロック」において、
小中学校の教職員の連携・協働による義務教育 9 年間の
連続性のある教育の実現に向けた支援を行っています。
平成 24 年度には、
「横浜型小中一貫教育推進フォーラム」
を開催し、実践報告を市内の学校のみならず、他都市の
教育関係者に対しても発信しました。平成 26 年度は、
20 ブロックに非常勤講師を配置し、横浜型小中一貫教
育の充実に向けた研究を進め、その成果を全市立学校に
向けて発信します。
授業改善支援
増加する新任教員の授業力向上を支援するため、市内
4か所に「授業改善支援センター〜ハマ・アップ〜」を
開設しています。新刊図書や実践資料である学習指導案
等を情報資料として提供するとともに、指導主事や授業
改善支援員などによる「授業づくり講座」や「出前授業
づくり講座」
「授業づくり相談」によって、授業力や教
師力の向上を支援しています。
学校評価研究推進
「横浜市学校評価ガイド」
〈24 年度改訂版〉に基づき、
各学校は、取組の現状と課題について把握し、学校経営
不登校をはじめ、友人関係、学習、進路、海外転出入
などの教育相談や不登校児童生徒の再登校に向けた支援
などを行っています。
教育相談
一般教育相談及び専門相談では、不登校、友人関係、
進路などの教育に関する様々な相談に応じるとともに、
臨床心理士や小児精神神経科医師等を配置し、複雑かつ
専門的な相談に対応しています。
いじめ 110 番では、365 日 24 時間体制、フリーダイ
ヤルにより、
「いじめ」等に関する相談に対応しています。
身近な場所で気軽に相談できるよう、各区福祉保健セ
ンター ( 子ども・家庭支援相談 ) に教育相談員や学校カ
ウンセラーを配置し、保健師や保育士と一体となって、
乳幼児期から学童期・思春期までの切れ目のない相談に
対応しています。
また、子どもや保護者、教員へ心理的な支援・助言等
を行うため、臨床心理士等のカウンセラーを全小中学校
へ週 1 回程度派遣しています。
スクールスーパーパイザー派遣事業では、教員の問題
解決能力の向上を図るため、心理の専門家等を学校に派
遣して、教員への相談・助言を行っています。
不登校児童生徒への対応(横浜教育支援センター)
家庭にひきこもりがちな児童生徒に対し、ハートフル
フレンド ( 大学生・大学院生 ) による家庭訪問を実施し、
状態の緩和と保護者の不安の解消に努めています。
また、対人関係能力の醸成を目的としたハートフルス
ペース ( 適応指導教室 ) と、基本的な生活習慣・学習習
慣を身につけることを目的としたハートフルルーム ( 相
談指導学級 ) を運営し、不登校の児童生徒の状況に応じ
た再登校や社会的自立に向けた支援を行っています。
266
公立大学法人
横浜市立大学
国際都市・横浜の知的創造拠点へ
横浜市立大学は、国際都市横浜における知識基盤社会の都市社会インフラとして、特に教育
研究・医療の拠点機能を担うことをその使命とし、社会の発展に寄与する市民の誇りとなる大
学を目指します。
<具体的な方向性>
○ 横浜市を始めとした「都市」が抱える課題の解決に取り組んでいける人材を育成します。
○ グローバルな視野をもって活躍できる人材を育成します。
○ 地域医療を支える病院等において活躍できる医師・看護師等を育成します。
○ 県内唯一の公立大学附属病院として市域県域への高度な医療を提供します。
○ 生命医科学の分野における世界的レベルの研究拠点となることを目指します。
■ 横浜市立大学の経営
■ 横浜市立大学の運営
公立大学法人横浜市立大学は、授業料等の自己収入と
市からの運営交付金により運営しています。限られた財
源の中で、自主 ・ 自律的な大学経営を行っています。
公立大学法人横浜市立大学は、経営組織と教育研究組
織の役割を区分し、それぞれの権限と責任の所在の明確
化を図っています。
経営審議会は、法人の経営に関する重要事項等につい
て審議を行う機関であり、法人の代表者である理事長を
トップとして、副理事長、理事等で構成されています。
図1 組織体制
267
■ 学部
教育研究審議会は、教育研究に関する重要事項等につ
いて審議する機関であり、教育研究組織の最高責任者で
ある学長をトップとして副学長や、学部長をはじめとし
た部局長など、教育研究関係者を中心として構成するこ
とにより、教育研究組織としての自主性、自律性が確保
されています。なお、経営審議会へ学長をはじめ、副学
長、病院長も参加する構成となっており、教育研究の意
向についても経営側へ直接反映させることが可能となっ
ています。
平成 17 年4月の公立大学法人化に合わせ、商学部・
国際文化学部・理学部を統合再編した国際総合科学部と、
医学科及び、看護短期大学部を4年制化した看護学科か
らなる医学部との2学部体制へと移行しました。学部の
統合は、専門分野間の垣根を低くし、多様な学習機会を
提供することで幅広い視野のもと、専門性を駆使できる
人材育成を目的としています。
また、横浜市立大学の共通教養は、国際総合科学部、
医学部の枠を越えて、全学生が高い専門的能力を駆使す
るベースとなる教養を身につける場であり、個々の学生
が自分の固有のテーマを発見し、「自己の発見、自己の
確立」につながる能動的な知を獲得することを目的とし
ます。この共通教養と専門分野の知識を有機的に連鎖さ
せることにより本学の理念である「21 世紀のリベラル
アーツ教育(実践的な教養教育)」を実現します。
国際総合科学部
平成 24 年度にコース再編を行い、従来の 3 学系(国
際教養学系、経営科学系、理学系)に国際都市学系を加
えた 4 学系とし、各学系の下にそれぞれ 3 コースを設け
ました。共通教養の基礎の上に、それぞれの学系の専門
性を深め、主体的に学ぶことができる、創造性と倫理観
を備えた人材の育成を目指します。
医学部
近年、医療の進歩はめざましく、先端医療が展開され、
それらの医療に対応できる専門知識とともに、生命倫理
や尊厳に関わる問題への配慮が強く求められています。
横浜市立大学医学部では、課題解決能力を導く教養と
豊かな人間性、生命と個人の尊厳を尊ぶ倫理観を備え、
全人的な人間理解と人権尊重の態度を育みます。
医学部医学科では、患者の立場に立った医療を行い、
地域医療の向上に貢献できるような医師を養成すること
を第一の目的として教育を行います。また、平成 24 年
度より医学教育センターを設置し、担任制の充実など、
よりきめ細やかな教育体制を整備しています。
看護学科では、専門的知識や技術とともに、豊かな人
間性、高い倫理観、管理・調整能力、さらに問題解決能
力を備えた高い資質の看護職の育成を目指します。
■ 基本方針
○教育重視
自らの課題を見つけ探究する姿勢と様々な問題に
対して解決する能力が備わった人材の育成に努めま
す。
○学生中心
常に学生のキャリア開発に主眼を置き、学生のニ
ーズに応える様々な支援プログラムの提供に努めま
す。
○地域貢献
横浜市が有する意義ある大学として、地域への貢
献をさらに推し進めます。
図2 基本方針
大学案内
1 2015(平成 27)年度大学案内
アドミッションズセンターで配布
2 大学 web サイト
アドレス http://www.yokohama-cu.ac.jp/
3 大学総合案内 広報担当で配布
■ 大学院
横浜市立大学では、学部の学びと深く結びつき、より
高度な研究や専門性を追求できる大学院を設置していま
す。
平成 25 年度に生命ナノシステム科学研究科生体超分
子システム科学専攻と医学研究科との医理連携により新
たに設置した「生命医科学研究科」が加わり、従来の 4
研究科(人文科学系の都市社会文化研究科(都市社会文
化専攻)、経営科学系の国際マネジメント研究科(国際
マネジメント専攻)、理学系の生命ナノシステム科学研
究科(物質システム科学専攻・生命環境システム科学専
攻)、医学系の医学研究科(医科学専攻・看護学専攻)
)
と合わせた 5 研究科で構成されています。
本学大学院は、各分野における次世代を担う人材育成
と研究成果や知的財産の社会還元などを通じて、積極的
な地域貢献を果たします。
市立大学金沢八景キャンパス
268
公 立 大 学 法 人 横 浜 市 立 大 学
都市社会文化研究科
都市社会文化研究科では、国際化・多文化共生などの
現代社会の課題を解決するために、これまでの研究科で
蓄積した成果を活用・発展させ、人文科学の深い知見を
基盤とし、その応用として多文化共生社会の形成、環境
先進都市の創出といった現実の都市問題等に実践的に取
り組んでいける人材を育成します。
教育課程の特色として、多分野融合型の授業科目を提
供し、市内の国際機関、自治体関連団体をはじめとする
地域社会と実践的な連携を行っています。また、社会人
を積極的に受け入れるため、基本的に昼夜開講制の時間
割編成を行っており、博士前期課程では、研究報告書に
よって学位を取得できる制度を導入しています。
博士前期課程の履修科目は総合研究科目、特講科目、
演習科目(特別研究科目)の3種類とし、さらに特講科
目は、人文学の基礎を学ぶ基礎科目と応用的、実践的分
野を学ぶ展開科目から構成され、基礎から応用まで多角
的に学べるカリキュラムとしています。
博士後期課程では、多分野交流演習、攻究科目、演習
科目の3種類の科目群を用意し、研究者及び高度専門職
業人の要請を目指します。
国際マネジメント研究科
国際マネジメント研究科では、国際的な経済環境の変
化を素早く総合的に分析し、的確な戦略を実行できる人
材、また、企業の海外進出、特にアジアへの進出に重点
を置き、本格的な海外展開を検討する企業及びこれらの
企業を支援する組織で活躍できる、国際的なマネジメン
トの知識、戦略及びセンスを備えた人材を育成します。
この教育目標を達成するため、博士前期課程では、履
修科目群を基礎、
専門中心及び専門応用の3層で構成し、
専門知識を段階的に身につける体制を整えます。また、
2年間の研究指導を通じて、問題発見能力、資料収集能
力、外国語能力、問題解決能力及びプレゼンテーション
能力の向上を図ります。博士後期課程では、多様な分析
手法に関する科目群、グローバルな視点から効率的企業
経営を達成するために必要な知識を扱う科目群、実践的
テーマや喫緊の経営課題を扱う科目群及び学内外の研究
者が集って最先端の議論を交わす総合演習などが用意さ
れ、多角的な分析能力を養います。
生命ナノシステム科学研究科
生命ナノシステム科学研究科では、複雑な生命システ
ムを物質科学の立場から解明し、創薬・医療や食料・生
物環境など人類社会の永続的発展のために必要な諸問題
の解決策を見出すべく、これまでの物理・化学・生物の
融合をさらに進め、高度な科学技術を担う人材、また産
業の活性化に関わる諸問題に積極的に取り組む人材を育
成します。
研究科の 2 つの専攻は、計測・情報科学に基づき、電
子・原子・分子レベルからナノスケールシステム構築の
解明を目指す物質システム科学専攻、ゲノム科学に基づ
き遺伝子・タンパク質レベルから細胞システム構築の理
解を目指す生命環境システム科学専攻から構成されてい
ます。
これら 2 つの専攻は、研究科の共通理念のもと固有の
階層的研究対象を持ちながら、お互いに補完協力する関
市立大学鶴見キャンパス
木原生物学研究所
市立大学福浦キャンパス
係にあることを特長とします。
また、グローバルな研究者育成のために、連携大学院
協定を結ぶ理化学研究所、海洋研究開発機構、物質・材
料研究機構、農業生物資源研究所、NTT物性科学基礎
研究所との連携を強化するとともに、国外の研究教育機
関との間に新たな世界的交流のネットワーク構築を推進
し、統合科学を目指します。
生命医科学研究科
生命医科学研究科では、ポストゲノム時代に対応でき
る研究開発能力を持った人材を育成するために、革新的
な計測技術を駆使した生物学の新分野として原子レベル
や分子レベルでの生命医科学の確立を目指します。
生命原理を物質に基づき原子レベルで解明する構造生
物学を基盤として、生体分子→生体超分子複合体→細胞
内オルガネラ→細胞→器官→個体からなる生命の階層性
を理解する教育を行うとともに、細胞極性や細胞ネット
ワークにおける細胞間コミュニケーション、分化や細胞
初期化に関連するエピゲノム、再生医療につながる生殖
269
福浦キャンパス
細胞の独自性、あるいはさらに高次生命現象としての神
経科学などを分子レベルや原子レベルで理解し、様々な
疾病に対する合理的な創薬などの教育も行います。
また、国内の独立行政法人(理化学研究所、産業技術
総合研究所など)との連携や国外の教育機関とのネット
ワークにより、グローバルな視点からも教育を行い、本
研究科で得られた知識、経験を基に人類の抱える健康、
環境、衛生、医療などの課題に国内外で活躍出来る人材
を育成します。
医学研究科
医学研究科では、医学・医療の創造的研究を行い、生
命科学、医学、医療の発展に寄与するとともに、新しい
時代の医学・医療を指導的に実践する研究者及び専門的
職業人を養成することを目的に、修士課程及び博士課程
が設置されています。
修士課程医科学専攻は平成 10 年度に開設され、医学
部以外の大学出身者を対象に医科学教育を行い、新たな
医療技術や医療機器の開発に貢献できる人材を育成して
きました。
平成 22 年度より大学院医学研究科の修士課程に看護
学専攻が開設されました。本専攻では、実務経験者を対
象とした特別選抜を実施するとともに、看護職者ができ
るだけ離職しないで修学できるように、講義・演習科目
の夜間・土曜日開講、長期履修学生制度を実施していま
す。先端医療に対応できる高度な専門性と都市住民の生
活支援のあり方を変革できる実践能力の育成を目指し、
平成 26 年度からは 10 分野の教育課程により実践現場を
改革できる人材を育成しています。
博士課程においては、平成 19 年度から後期研修中の
医師の入学を可能とするとともに、通常の修業年限を超
えて計画的に履修することができる長期履修学生制度を
採用しています。
文部科学省の「がんプロフェッショナル養成プラン」
に続き、
「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」
プログラムも東京大学、東邦大学、自治医科大学と連携
し実施しています。このプログラムは、手術療法、放射
線療法、化学療法その他のがん医療に携わるがん専門医
療人を養成することを目的としています。
特に、がんのプロフェッショナルとして「根治」を目
指す高い意識で、新規薬物治療、先端放射線治療、臨床・
基礎研究に精通し、最先端のがん治療技術を提供できる
と共に、チーム医療を推進し、後輩を指導して、グロー
バルに活躍できる医師を養成していきます。
さらに、連携大学院では、平成 23 年度より豊富な症
例を持つ県立こども医療センターや県立がんセンター臨
床研究所と連携協定を締結しています。大学院生が現場
に即した高度な研究環境で研究を行い、両施設の医師、
研究者を医学研究科の客員教員として迎えることで、活
発な人的交流、人材育成、情報交流等を図っています。
所在地 金沢区福浦3−9
(金沢シーサイドライン「市大医学部」駅下車徒歩3分)
TEL 787-2511(代)、FAX 787-2767
鶴見キャンパス
所在地 鶴見区末広町1−7− 29
JR「鶴見」駅、京浜急行「京急鶴見」駅からふれーゆ行
(
バス乗車約 10 〜 15 分)
TEL 508-7201、FAX 505-3531
舞岡キャンパス
所在地 戸塚区舞岡町 641 − 12
(市営地下鉄「舞岡」駅下車徒歩 10 分)
TEL 820-1900、FAX 820-1901
■ 木原生物学研究所
所在地 戸塚区舞岡 641—12
(市営地下鉄「舞岡」駅下車徒歩 10 分)
TEL 820-1900(代)、FAX 820-1901
コムギの遺伝学で世界的に著名な故木原均博士の研究
業績を引き継いだ施設として、木原生物学研究所が舞岡
キャンパス内に設けられています。
約六千系統のコムギ、約八百系統のトウガラシの世界
にも歴史的にも貴重な遺伝資源を保有しており、地球規
模の環境変動下で増え続ける人類の食料を持続的に生産
していくために、本研究所でなければできない最先端の
植物ゲノム科学に関する研究に取り組んでいます。
また、
生命ナノシステム科学研究科に所属する大学院生に対す
る教育をとおして研究者・専門技術者などの人材の育成
に努めています。
こ れ ら の 研 究 成 果 を 生 か し、 平 成 22 年 度 か ら は、
JST・JICA 共同実施の「SATREPS 地球規模課題対応
国際科学技術協力事業」において、アフガニスタンの持
続的食料生産の基盤となるコムギ育種素材・育種技の開
発やコムギ品種改良を支える若手研究者を育成する 5 か
年プロジェクトに取り組むなど、国際的な貢献を行って
います。
また、故木原均博士の足跡を示す資料や記念品を展示
した木原記念室を公開するとともに、横浜の次世代を担
う人材育成に向けて、戸塚区内の小学校への理科教育支
援に取り組んでいます。
■ 学術情報センター
学術情報センターは、大学図書館、情報教育実習室、
LL(語学)実習室・LL テープライブラリー等で構成す
る学内共同利用施設です。
大学図書館では、本学の教育・研究・診療及び学習に
必要な情報拠点として、図書や電子ジャーナル、データ
べースなどの学術情報を総合的に収集し、提供していま
す。
各キャンパスの図書館として、人文・社会・自然科学
各分野にわたる資料を備えた学術情報センター(金沢八
景キャンパス)、医学・看護に関する資料を備えた医学
情報センター(福浦キャンパス)、鶴見キャンパス図書室、
木原生物学研究所図書室(舞岡キャンパス)、附属市民
総合医療センター図書室が設置されています。
また、学術情報センターと医学情報センターでは、市
金沢八景キャンパス
所在地 金沢区瀬戸 22 −2
(京浜急行「金沢八景」駅下車徒歩5分、
金沢シーサイドライン「金沢八景」駅下車徒歩7分)
TEL 787-2311(代)、FAX 787-2316
270
公 立 大 学 法 人 横 浜 市 立 大 学
表1 学生数(平成26年5月1日現在)
学科・研究科<入学定員・収容定員>
国際総合科学部
国際総合科学科< 650・2600 >
医学科< 90・500 >
(単位:人)
1年
2年
3年
4年
742
832
727
896
92
97
87
92
100
113
100
102
934
1,042
914
1,090
115
123
21
21
5年
6年
計
3,197
88
84
540
医学部
看護学科< 100・380 >
学部 計
415
88
84
4,152
都市社会文化研究科 < 20・40 >
国際マネジメント研究科 < 20・40 >
生命ナノシステム科学研究科
ナノシステム科学専攻 < 30・60 >
博士前期
生命ナノシステム科学研究科
ゲノムシステム科学専攻 < 30・60 >
生命ナノシステム科学研究科
生体超分子システム科学専攻 < 40・80 >
238
生命ナノシステム科学研究科
物質システム科学専攻 < 30・60 >
生命ナノシステム科学研究科
生命環境システム科学専攻 < 30・60 >
生命医科学研究科 生命医科学専攻 < 40・80 >
都市社会文化研究科 < 3・9 >
国際マネジメント研究科 < 3・9 >
生命ナノシステム科学研究科
ナノシステム科学専攻 < 10・30 >
博士後期
大学院
生命ナノシステム科学研究科
ゲノムシステム科学専攻 < 10・30 >
生命ナノシステム科学研究科
生体超分子システム科学専攻 < 20・60 >
42
84
4
4
生命ナノシステム科学研究科
物質システム科学専攻 < 10・30 >
生命ナノシステム科学研究科
生命環境システム科学専攻 < 10・30 >
生命医科学研究科 生命医科学専攻 < 20・60 >
国際文化研究専攻
国際総合科学研究科
(博士後期)
経営科学専攻
ナノ科学専攻
バイオ科学専攻
生体超分子科学専攻
医学研究科
(修士)
〈 ・ 〉
32
74
医科学専攻
14
19
33
看護学専攻
14
20
34
84
59
66
101
310
248
242
112
101
703
1,182
1,284
1,026
1,191
医学研究科(博士)< 60・240 >
大学院 計
総合計
271
88
84
4,855
表2 教員数(平成26年5月1日現在)
所属・配置
(単位:人)
教授
准教授
講師
助教
学術院(国際総合科学群)
73
60
1
12
0
146
人文社会科学系列
37
35
1
0
0
73
自然科学系列
36
25
0
12
0
73
学術院(医学群)
68
107
63
300
3
541
医学部担当(医学科)
39
33
25
104
0
201
2
1
0
0
0
3
10
11
3
13
0
37
3
20
12
78
0
113
13
41
23
105
3
185
1
0
0
0
0
1
医学部担当兼生命医科学研究科
医学部担当(看護学科)
附属病院担当
市民総合医療センター担当
保健管理センター
生命医科学研究科
計
助手
計
0
1
0
0
0
1
141
167
64
312
3
687
■ 国際交流事業
民利用も行っています。
中国の上海師範大学、米国のカリフォルニア大学サン
ディエゴ校(UCSD)
、オーストリアのウィーン大学、大
韓民国の仁川大学校、イギリスのオックスフォード・ブ
ルックス大学、マレーシアのマレーシア科学大学、ベト
ナムのベトナム国家大学ホーチミン市校等の協定大学及
びオーストラリアのディーキン大学と、教員や学生の交
流等を行っています。
特に、ウィーン大学・仁川大学校・上海師範大学との
交換留学制度、米国及び英国セメスター留学制度におい
ては、所属の学部又は研究科で取得した単位の認定も行
っています。
平成 25 年度には新たにイタリアのベネチア大学及び
タイのタマサート大学と交換留学協定を締結し、平成
26 年度からこれらの大学への交換留学も可能となりま
した。
■ 先端医科学研究センター
がんや生活習慣病などの疾患の早期発見・予防・治療
につながる開発型医療を指向し、基礎医学研究の成果を
実際の医療へ橋渡しする「トランスレーショナルリサー
チ(※)
」を推進して、その成果を市民の皆さんに還元
するため、平成 18 年 10 月、福浦キャンパス内に開設さ
れました。国等の大型プロジェクトへの新規採択やメデ
ィア掲載など、着実に成果を上げてきています。
また、平成 24 年 12 月には新研究棟が完成し、平成
25 年 4 月より本格稼働を開始しました。棟内には本学
初となる「産学連携ラボ」を新たに設置し、企業との共
同研究の強化を図っています。
さらに平成 27 年度中に増築棟の完成を予定しており、
研究環境の基盤が強化されることにより、より早期の研
究成果の市民の皆さんへの還元が期待されます。
※ 基礎研究の成果を臨床の場に応用すること
■ 産学連携の推進
本学教員の研究成果を市民生活の向上や経済の活性
化、産業の振興に役立てるため、産学連携による地域貢
献を推進しています。
産学連携に当たっては、平成 24 年度までに国内外の
研究機関や企業、大学などの幅広い機関と計 16 件の「包
括的基本協定」を締結し、協定締結機関の協力を得て、
共同研究や人材交流等の研究活動の推進に取り組んでい
ます。
また、研究成果の具体的な活用に向けて、展示会への
出展による情報発信や技術移転活動も推進しています。
■ 学術院
横浜市立大学の教員は学部や研究科ではなく、学術院
に所属しています。生命医科学研究科は医系と理系の融
合を目指した医理連携ユニットでの検討を経て、平成 25
年 4 月に設置されました。また、全学的な学生のキャリ
ア形成支援の検討を行うためのキャリア形成支援委員会
や、本学のIT教育を検討する情報教育推進ユニットな
ど、ユニットと呼ばれる学部などの専門分野の垣根を越
えた領域横断的な体制により、全学的な視点での取組を
行っています。
■ インターンシップ
■ 生涯学習事業
インターンシップでは、仕事を実際に体験することで
働くために必要なスキルを知り、働く人との交流を通じ
て、仕事への理解を深めることを目的としています。本
学では民間企業をはじめ、国や地方自治体へ学生を派遣
しており、単位認定を行っています。
平成 16 年度からは横浜商工会議所と協定を結び、市
地域貢献センターにおいて、大学の持つ教育研究機能
を拡充し、地域社会のニーズに応える継続学習に関する
取組を行っています。市民の皆さんの学習意欲に応える
ため、大学の知的資源を活用し、多様な生涯学習講座を
開催するとともに、社会人が体系的に学習できる機会を
提供しています。
272
公 立 大 学 法 人 横 浜 市 立 大 学
内企業へのインターンシップを実施しており、平成 24
年度から横浜企業経営支援財団(IDEC)と連携し、市
内企業へ本学留学生を派遣するプログラムを開始しまし
た。
また、平成 17 年度から海外への派遣も行っており、
平成 25 年度はアメリカ、中国、インドなどへ 15 名(前
年度:19 名)の学生を派遣しました。
平成 26 年度は新たに韓国・ベトナムのプログラムを
スタートしました。
さらに、アメリカフロリダ州バレンシア大学の授業を
受講しながら、同州ウォルト・ディズニー・ワールド・
リゾートでの就業体験(実習)を行う、
「ディズニー・
バレンシア国際カレッジプログラム」がスタートするな
ど、長期プログラムの充実にも取り組んでいます。
附属病院
病院として、医療安全並びに高度・先進医療に取り組む
とともに、基礎研究の成果を予防・診断・治療へ応用す
る「トランスレーショナル・リサーチ」の実践などを積
極的に行い、将来の医療を支える医学部の学生をはじめ、
医療関係者の育成も進めています。
また、平成 19 年1月には、厚生労働省の「地域がん
診療連携拠点病院」の指定、同年 5 月に神奈川県から「エ
イズ治療の中核病院」の指定、平成 20 年 8 月にはユニ
セフと WHO から「赤ちゃんにやさしい病院」の認定、
平成 24 年 1 月には、日本医療機能評価機構の「病院機
能評価 Ver.6.0」を取得、平成 26 年 3 月には神奈川県か
ら「神奈川 DMAT 指定病院」の指定を受け、当病院の
理念である「市民の皆さんが心から頼れる病院」を目指
し、高度でかつ安全な医療の提供に努めています。
(診療科)
■ 国際ボランティア
国際教育交換協議会(CIEE / TOEFL 主催団体)が
提供するプログラムへ学生を派遣しています。
世界 30 か国、約 800 にわたる公共性の高いプロジェ
クトから選ぶことができ、海外からの参加者と協力して
英語を用いて自発的に活動する体験学習型プログラムと
なっており、本学では単位認定を行っています。 平成 21 年度からは CIEE のメンバー校に登録され、
平成 25 年度は 47 名(前年度:38 名)の学生を派遣し
ました。これは CIEE が提供するプログラムとしては、
全国 4 位の参加人数となっています。
■ アカデミックコンソーシアム事業
リウマチ・血液・感染症内科、呼吸器内科、循環器内科、腎臓・
高血圧内科、消化器内科、内分泌・糖尿病内科、神経内科、脳卒
中科、精神科、小児科、一般外科、心臓血管外科・小児循環器科、
消化器・肝移植外科、臨床腫瘍科・乳腺外科、整形外科、皮膚科、
泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻いんこう科、放射線科、歯科・
口腔外科・矯正歯科、麻酔科、脳神経外科、リハビリテーション科、
形成外科、児童精神科、病理診断科(28診療科)
アカデミックコンソーシアム(都市の課題解決を目的
とした大学間ネットワーク、横浜市立大学が事務局)で
は、アジアトップレベルの大学が参加し、世界銀行を始
めとする国際機関とネットワークを構築しています。平
成 25 年度はフィリピン大学で「持続可能でレジリエン
トなコミュニティへの変革」をテーマに第 4 回国際シン
ポジウム及び総会を開催し、都市の課題解決に向けた議
論を行うとともに、学生が参加し、現地調査結果を発表
する等国際的な研究発表や交流の場となりました。また、
市大と世界銀行が協働で開講した SUDP(Sustainable
Urban Development Program: 都市課題共通教育プログ
ラム ) をマレーシア科学大学でも開講し、今後は他の参
加大学でも順次開講を予定する等、この取組を発展させ
活発な交流を進めます。
(病床数)654 床
附属市民総合医療センター(通称 市大センター病院)
所在地 南区浦舟町4− 57
(市営地下鉄「阪東橋」駅下車徒歩5分、
京浜急行「黄金町」駅下車徒歩 10 分)
TEL 261-5656(代)、FAX 231-1846
ホームページアドレス
http://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/
附属市民総合医療センター(通称 市大センター病院)
は、明治初期から市民の皆さんに親しまれてきた「十全
病院」をその前身としています。
■ 附属病院
「市民が心から頼れる病院」として、高度でかつ安全
な医療を市民の皆さんに提供するとともに、病院経営の
健全化に努めています。
附属病院
旧附属浦舟病院を再整備し、平成 12 年1月に名称を
新たに開院しました。市民医療に徹した地域医療の基幹
病院として、第3次救急医療や高度・専門医療などを
10 の疾患別センターと 19 の専門診療科が一体となり、
市民の皆さんが必要とする医療を総合的に提供する大学
病院として機能しています。
平成 15 年4月には「高度救命救急センター」の承認、
同年8月にユニセフとWHOから「赤ちゃんにやさしい
所在地 金沢区福浦3−9
(金沢シーサイドライン「市大医学部」駅下車徒歩1分)
TEL 787-2800(代)、FAX 787-2931
ホームページアドレス
http://www.yokohama-cu.ac.jp/fukuhp/
28 診療科・654 床を擁する横浜市内で唯一の特定機能
273
病院」の認定を受けました。
平成 19 年6月には、神奈川県から「総合周産期母子
医療センター」の認定、
同年 9 月に「地域医療支援病院」
の承認を受けました。
また、平成 25 年 4 月には、神奈川県がん診療連携指
定病院に指定され、平成 26 年 8 月には厚生労働省から
地域がん診療連携拠点病院に指定されました。
当院の理念である『市民の皆様に信頼され愛される病
院の創造』を目指し、日々努力しています。
(10 疾患別センター)
高度救命救急センター、総合周産期母子医療センター、リウマ
チ膠原病センター、炎症性腸疾患(IBD)センター、精神医療セン
ター、心臓血管センター、消化器病センター、呼吸器病センター、
小児総合医療センター、生殖医療センター
(19 専門診療科)
総合診療科、血液内科、腎臓・高血圧内科、内分泌・糖尿病内科、
神経内科、乳腺・甲状腺外科、整形外科、皮膚科、婦人科、眼科、
耳鼻咽喉科、放射線科、歯科・口腔外科・矯正歯科、麻酔科、脳
神経外科、リハビリテーション科、形成外科、泌尿器・腎移植科、
病理診断科
(病床数)726 床
附属市民総合医療センター(市大センター病院)
274
機構図−1
機構図−2
機構図−3
市政記録 2014 年版 (第2分冊)
平成26年12月 発行
編集 横浜市市民局総務部市民情報室
〒231-0017 横浜市中区港町1丁目1番地
TEL
(045)
671−3859
FAX(045)
664−7201
http://www.city.yokohama. lg. jp/shimin/shiminjoho/
横浜市市民局市民情報室
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