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つるがの四季 No.100(8ページ /5.0MB)
№ 100 原子力機構 特集 つるがの四季 100 号 ............... p 2 FBR 安全技術センター発足 ............ p 6 金ヶ崎 【No.11】平成3年 新年号★もんじゅ 建設現場を見学す る佐田の子供たち 【No.10】平成2年 錦秋号★アトムプラ ザを見学する西浦 小学校の児童たち 【No.9】 平 成 2 年 盛夏号★もんじゅ 建設現場を見学す る北田の子供たち 【No.8】 平 成 2 年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 表紙で振り かえる 年 【No.12】平成3年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 25 【No.15】平成4年 新年号★もんじゅ 建設所を見学する 山上の子供たち 【No.14】平成3年 錦秋号★ふげんを 見学する西浦小学 校の児童たち 【No.13】平成3年 盛夏号★もんじゅ 建設所を見学する 坂尻の子供たち 【No.18】 平成4年錦秋号★敦賀市 西浦地区の合同運動会。このころ は、地域の若い人達が参加する行 事や活動などを訪ねて撮影するこ 【No.21】平成5年 とがよくありました。若い皆さんの 盛夏号★もんじゅ 熱気や明るさが、私達にも伝わっ を見学する丹生小 てきました。 学校の児童たち 【No.20】平成5年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 【No.19】平成5年 新年号★もんじゅ 建設所を見学する 太田の子供たち 【No.17】平成4年 盛夏号★アトムプラ ザを見学する沓見 保育園の園児たち 原子力機構の地域広報誌﹁つるがの四季﹂が百号を迎えました。 号 100 昭和 年夏、﹁ふげん﹂﹁もんじゅ﹂が立地する敦賀半島のある敦賀市と美浜町を配布エリアに創刊。以来約 年、地域の 皆様の活動、郷土の自然・文化を紹介するとともに、核燃料サイクルの意義や、﹁ふげん﹂﹁もんじゅ﹂などの安全性、研究 【No.5】 平 成 元 年 盛夏号★もんじゅ 建設現場を見学す る竹波の子供たち 【No.1】 昭和 63 年盛夏号★第 1 号 の表紙は、もんじゅの建設現場を 見学する白木の子供たち。建設は、 この3年前の昭和60年10月に開始。 原子力機構(当時は動燃事業団)は 見学会の開催を重ね、多くの地元 の皆さんにご参加いただきました。 成果などをお知らせしてまいりました。これからも、さらに内容を充実し、発信を続けていきたいと考えております。 【No.6】 平 成 元 年 錦秋号★敦賀市西 浦地区合同運動会 の綱引 【No.2】昭和 63 年 錦秋号★ふげんの PR室を見る西浦 小学校の児童たち 今号では、創刊以来の﹁つるがの四季﹂を表紙で振り返ってみました。 【No.7】 平 成 2 年 新年号★もんじゅ 建設所で説明を聞 く菅浜の子供たち 【No.3】 平 成 元 年 新年号★もんじゅ 建設現場を見学す る丹生の子供たち つるがの四季 【No.4】 平 成 元 年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 63 25 【No.16】平成4年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 2 つるがの四季 100 号 【No.28】平成7年 新年号★もちつき を楽しむ丹生小学 校の児童たち 【No.27】平成6年 錦秋号★西浦地区 合同運動会で輝く 西浦っ子 【No.26】平成6年 盛夏号★アトムプ ラザを訪れた櫛川 保育園の園児たち 【No.32】平成7年 錦秋号★元気いっ ぱい。菅浜小学校 の運動会 【No.31】平成7年 9月「もんじゅ発電 開始特集号」★報 告を受ける理事長 【No.24】 平成6年4月「もんじゅ 臨界特集号」★この年4月、高速増 殖原型炉もんじゅが臨界を達成し、 翌 7 年8月には発電を開始。しかし 【No.30】平成7年 【No.29】平成7年 【No.23】平成6年 盛夏号★アトムプ 陽春号★西浦小学 同年 12 月、ナトリウム漏えい事故 新年号★もんじゅ ラザまつりで楽し 校の新入学の児童 が発生。その後、原因究明、対策実 を見学する白木の 施と職員の意識改革を進めました。 子供たち たち む良い子たち 【No.39】平成10年 新年号★粟野小学 校の茶道クラブの 皆さん 【No.38】平成9年 錦秋号★丹生・竹 波・白木地区の連 合体育大会 【No.37】平成9年 盛夏号★アトムプ ラザを訪れた子供 たち 【No.36】平成9年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 【No.35】平成9年 新年号★丹生小中 学校の年末おたの しみ会 【No.34】平成8年 錦秋号★西浦地区 運動会(西浦小中 学校で) 【No.33】平成8年 盛夏号★アトムプ ラザの玄関前に立 つプラザの館員 【No.44】平成11年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 【No.43】平成11年 新年号★競技かる たを愛好する敦賀 住の江会の皆さん 【No.42】平成10年 錦秋号★阿曽の相 撲甚句に合わせて 踊る子供たち 【No.41】平成10年 盛夏号★水泳を習 う黒河小学校の児 童たち 【No.40】平成10年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 【No.45】 平成 11 年盛夏号★表紙 は敦賀港開港 100 周年を記念して 開催された「つるが・きらめき みな と博 21」 。この前年、 動燃事業団(動 【No.50】平成12年 力炉・核燃料開発事業団)はサイク 錦秋号★つるがの ル機構(核燃料サイクル開発機構) 四 季 が 50 号 を 迎 に改組されました。 えました 【No.49】平成12年 盛夏号★アトムプ ラザ開館 10 周年を 迎えて 【No.48】平成12年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 【No.47】平成12年 新年号★葉原小学 校の葉原っ子太鼓 の皆さん 【No.46】平成11年 錦秋号★エムシース クエアを訪れた黒 河小学校の皆さん 3 【No.25】平成6年 陽春号★西浦小学 校の新入学の生徒 たち 【No.22】平成5年 錦秋号★アトムプラ ザを見学する木崎 子供会のみなさん 【No.57】平成14年 盛夏号★全所員の 心を一つにふげん の安全を守ります 【No.56】平成14年 陽春号★山地区 (山村)のマナのつ み取り園 【No.55】平成14年 新年号★野坂地 区・野坂神社のだ のせ祭り 【No.54】平成13年 錦秋号★作品展示 場も設置されたア クアトムのスタッフ 【No.64】平成16年 陽春号★西浦小学 校の新入学の児童 たち 【No.63】平成16年 新年号★アクアト ムを見学する藤ヶ丘 保育園の園児たち 【No.62】平成15年 錦秋号★黒河小学 校の体育大会で張 り切る生徒たち 【No.61】平成15年 盛夏号★敦賀港・ 金ヶ崎緑地とその 周辺 【No.53】平成13年 盛夏号★アクアト ムの科学実験教室 に参加した皆さん 【No.52】平成13年 陽春号★6月、神 楽町にアクアトム がオープン 【No.51】平成13年 新年号★敦賀市・ 眞田辰男さんの「日 本の郷土玩具展」 【No.58】平成14年 錦秋号★国の名勝・ 柴田氏庭園。紅葉 が美しい 【No.60】 平成 15 年陽春号∼ふげ ん特集号★新型転換炉ふげんは、 この年3月 29 日、25 年間の運転を 終了。プルトニウム利用技術の確立 【No.66】平成16年 【No.65】平成16年 【No.59】平成15年 に貢献し、 培った技術はもんじゅに 新 年 号 ★ 敦 賀 高 錦秋号★地域の人 盛夏号★アクアト 達から和太鼓を学 ムフェスタ。アザ 引き継がれました。現在は原子炉施 校での「さいくる 設解体技術の開発を進めています。 ミーティング」 ぶ粟野中学生 ラシが登場 【No.67】 平成 17 年3月★「国民文 化祭・ふくい 2005」のプレフェス ティバル(敦賀市での親子いけば な体験コーナー) 。サイクル機構は 【No.72】平成18年 この年 10 月、日本原子力研究所と 6月★福井原子力 統合し原子力機構(日本原子力研 センターあっとほ 究開発機構)が発足しました。 うむでのイベント 【No.71】平成18年 3月★海とエネル ギーの科学館アク アトムのスタッフ 【No.70】平成17年 12 月★美浜町産業 祭 で。 「大きい大 根が獲れたよ」 【No.69】平成17年 【No.68】平成17年 9 月 ★ 白 城 神 社 5月★刀根・気比神 (白木)の夏祭り。 社の春 祭り。子 供 伝統の祭りです たちも元気に参加 【No.79】平成 20 年 1月★生徒を対象 に開いたアクアト ム科学塾 【No.76】平成19年 5月★原子力機構 敦賀本部の本部長 と職員 【No.75】平成19年 2月★国指定重要 無形民俗文化財・西 町の夷子大黒綱引 【No.74】平成18年 【No.73】平成18年 11 月★原子力の日 8 月 ★ き ら め き 記念アクアトムフェ フ ェ ス テ ィ バ ル ア (科学実験ショー) 2006(金ヶ崎緑地) 【No.78】平成 19 年 11 月 ★ も ん じ ゅ フォーラム in 丹南 産業フェア 2007 【No.77】平成 19 年 8月★もんじゅな るほど探検隊。ナ トリウムを勉強 4 つるがの四季 100 号 【No.84】平成21年 6月★中池見湿 地。ラムサール条 約の登録湿地 【No.83】平成21年 2月★結城町の節 分豆まき。子供たち が町を回りました 【No.82】平成20年 11 月 ★ 嶺 南 エ ネ ルギー技術フェア (プラザ萬象) 【No.81】平成20年 8月★もんじゅシ ミュレータを見学 する金津高校生 【No.88】平 成 22 年 6月 ★ こ の 年 5月、ナトリウム漏えい事故後、運 転を停止していたもんじゅが 14 年 ぶりに運転を再開しました。その後 【No.90】平成22年 【No.89】平成22年 【No.87】平成22年 【No.86】平成21年 起きた東北地方太平洋沖地震の後 10 月★もんじゅ漫 8月★APECエ 2月★もんじゅ運 12 月★アクアトム は、地震・津波対策の強化に努めて 画塾。色々見学し ネルギー大臣会合 転再開住民説明会 フ ェ ア 2009。 科 います。 記念事業(敦賀市)(あいあいプラザ) 学の不思議を体験 て漫画で発表 【No.80】平成20年 5月★金崎宮の花 換まつり。山いっ ぱいの桜が見事 【No.85】平成21年 9月★親子もんじゅ アカデミー in 敦賀。 美浜東小学校の発表 さらに親しめる誌面づくりを 今般、この原子力機構の地域広報誌「つるがの四季」が発行 100 号を迎えることができました。これまで「インタビューご 意見拝聴」等の各コーナーに登場していただいた方々や表紙の 撮影にご協力していただいた方々をはじめ、発行を支えていた だいた多くの方々にこの場をお借りして、厚くお礼申し上げま す。 【No.93】平成23年 8 月 ★ ア ク アト ム のサイエンスワーク ショップ。親子で工作 【No.92】平成23年 【No.91】平成23年 5 月 ★ 西 福 寺 の 2月★第7回敦賀 鬱金(うこん)桜。 国 際 エ ネ ル ギ ー 黄緑色の桜です フォーラム 【No.96】平成24年 5月★講演会∼世 界の高速炉開発。世 界の研究者が参加 【No.95】平成24年 2月★グローバル 2011 敦賀セッショ ン(プラザ萬象) 【No.99】平成25年 3月★レーザー共 同研究所の水中鋼 板切断試験装置 【No.98】平成24年 【No.97】平成24年 12 月★気比松原。 8月★ナトリウム冷却 守り続けたいもの 高速炉の過酷事故に のひとつです 関するワークショップ この「つるがの四季」は、昭和 63 年の夏に創刊いたしました が、第一号の時点では、まだ私どもの「もんじゅ」は建設中で した。それ以来、 「ふげん」や「もんじゅ」の近況のみならず、 敦賀市や美浜町の話題、歴史などを中心とした内容で皆様のご 家庭にこの「つるがの四季」をお届けしてまいりました。地元 の皆様と原子力機構とをつなぐコミュニケーション誌として、 ご愛読いただければ幸いに存じます。 原子力機構では、皆様との日々の対話が何より大切と考えて おり、この「つるがの四季」を通して、地元の皆様との双方向 のコミュニケーションが図れ、より多くの 【No.94】平成23年 11 月★敦賀市東浦 の松ヶ崎。東浦海 岸の名勝です 皆様に親しんでいただけるような誌面づく りにさらに力を入れてまいりますので、ど うぞよろしくお願いいたします。 日本原子力研究開発機構 敦賀本部広報課長 塚本 裕一 № 100 原子力機構 特集 つるがの四季 100 号 ............... p 2 FBR 安全技術センター発足 ............ p 6 金ヶ崎 【No.100】平成25年 5月★敦賀市金ヶ 崎の咲き誇る桜 5 4月1日付で高速増殖炉研究開 発センター︵もんじゅ︶所長を拝 の不備の再発防止に向け、着実に 行動計画にのっとり、保守管理上 対応を行うことができる﹁FBR 一環として新規制基準への適切な 備・適用の検討に取り組み、その 開催されましたので、これにお出か したでしょうか。各地でイベントが イーク、皆様どのように過ごされま どんより雲と雪の季節もようやく 終わり、ついに迎えたゴールデンウ ■編 集 後 記 │││││││││* 取り組んでいく所存です。 安全技術セン けされた方も多いかと思います。 した。 さ ら に、﹁ も ん じ ゅ﹂ の安全性向上に係る研 てまいりますので、ご理解とご支 に問い続け、継続的な改善に努め 見かけましたらぜひお立ち寄り下さ 質 問 等 に も お 答 え い た し ま す の で、 楽しい企画のほか、﹁もんじゅ﹂﹁ふ げん﹂の状況や安全対策に関するご 機能の一部を統合した組織です。双 究 棟 内 ︶﹂ の 機 能 と、 高 速 増 殖 炉 の Rプラント工学研究センター︵同研 す。 の蓄積、情報発信に努めてまいりま 安心いただけるよう、研究開発成果 層確実なものにし、地域の皆様にご い。 定です。 究として、従来のFBRプラント いたします。 援を賜りますようよろしくお願い 機構ブースを出展させていただく予 いの場としてこれらの多くに原子力 能増強を図りま 部に設置し、機 博 これからも様々なイベントが開催 されますが、今年も皆様とのふれあ ター﹂を敦賀本 廣井 今後とも、﹁今 日の %は明日 工学センターの研究に加え、安全 の %にあらず!﹂の精神で、常 新体制では、発 電所保全経験者の新たな採用等に 設計解析・評価及び安全技術の整 敦賀本部長代理・理事 もんじゅ所長 もんじゅ 強い組織力 発揮する体制へ 命した敦賀本部長代理・理事の廣 井博です。経営が より現場に寄り添 い、強い組織力を 発揮するような体 制を作っていく決 意ですので、よろ しくお願い申し上 よりプラント保全部の強化を図り げます。 ました。また、運用改善のための ﹁FBR安全技術センター﹂発足 新規制基準への適切な対応目指し 方 の 能 力 や 研 究 成 果 を﹁ も ん じ ゅ﹂ ム研究開発部門︵茨城県大洗町︶﹂の 日本原子力研究開発機構は、4月 1日、敦賀本部の組織として﹁FB の 安 全 技 術 の 向 上 の た め に 集 約 し、 原子力規制委員会の新規制基準への 木の国際原子力情報・研修センター 研究棟内に設置し、同月2日に発足 適切な対応をはじめとする活動に取 R安全技術センター﹂を、敦賀市白 式を行いました。 り組むことを目的としています。 本 セ ン タ ー は、 こ れ ま で﹁ も ん 原子力機構では、今後も総力をあ じゅ﹂を活用して高速増殖炉の実用 げて﹁もんじゅ﹂の安全性をより一 シビアアクシデント等に関する研究 化に向けた研究を進めてきた﹁FB を進めてきた﹁次世代原子力システ FBR 安全技術センターの発足式 6 つるほんだより クリアランス制度運用に向け取り組み ちょうかんず 年度末完了を目途に廃止措置 して処理・処分することを計画して 再利用に供することや産業廃棄物と 受け、 施設の廃止措置に着手。現在、 の手続き及び確認を経て可能な限り 平成 を進めています。 瞰図で、 います。 上図は﹁ふげん﹂建屋の鳥 現在はこれらの部材について適切 必要に応じて除染︵放射性物質を取 に一時保管するとともに、クリアラ り除く作業︶を行った後の放射性物 質による汚染の分布を表したもので 「ふげん」建屋の鳥瞰図 放射性物質の放射能レベルは極めて います。 への認可申請のための準備を進めて 原子力機構では、安全を最優先に 原子炉の廃止措置の先駆的役割を果 低いものとなっていることが分かり ンス対象物を適切に選別するための す。この図から、原子炉本体以外の ﹁ 測 定 及 び 評 価 の 方 法 ﹂ に 関 す る 国 放射能レベルの極めて低い解体廃材を 適切に選別し、再利用、処理・処分へ 原子炉補助建屋 運用に向けた取り組みを進めていま 廃棄物処理設備 ふげん 原子炉本体 す。 原子力発電所の解体 などで発生する廃材等 ます。 た す と と も に、﹁ ふ げ ん ﹂ か ら 取 り のうち、放射能濃度が 原子力機構では、これまでに実施 極めて低いものは、法 したタービン系設備などの解体撤去 外した部材を用いて、原子力発電所 律に定められた手続 作業で出た、放射能レベルの極めて ⑧保管(搬出待ち) き・確認を経ることに ⑥保管(国の検査待ち) 実施しています。 ⑦国による確認 (抜取検査等) 低 い 部 材 を﹁ ク リ ア ラ ン ス 対 象 物 ﹂ の高経年化対策のための調査研究も ③一時保管(仮置き) (測定待ち) より、再利用、または ②分別、除染(必要に応じて) 原子炉廃止措置研究開発センター ﹁ ふ げ ん ﹂ は、 ク リ ア ラ ン ス 制 度 の タービン発電機 45 として、法律に定められている所定 復水器(クリアランス対象物) の解体作業状況=今年 1 月撮影 普通の産業廃棄物とし 20 解体方法等を記載した ※現在、 「ふげん」はクリアランス制度に基づく 放射能レベルの区分け準備を進めています て処分することができ ます。この制度がクリ アランス制度です。 ﹁ ふ げ ん ﹂ は、 平 成 年3月 日の運転終 29 了後、平成 年2月に 15 廃止措置計画の認可を ①解体撤去物の発生 クリアランス対象物の搬出までの流れ 7 対象物の放射能濃度を測定・評価 し、法に定める規準値以下であるこ とを確認する ⑨搬出 平成 21 年度 クリアランスモニタ設置 ⑤測定・評価 解 体 撤 去 物 の 一 時 保 管 状 況。1m 角のステンレス製のカゴに入れて、 タービン建屋に保管=今年 3 月撮影 ④クリアランス制度に基づく レベルの区分け準備 原子炉冷却系 再循環ポンプ タービン建屋 復水器 (タービン発電機の真下) 原子炉格納容器 :放射能レベルの比較的高いもの(レベル ) :放射能レベルの比較的低いもの(レベル ) :放射能レベルの極めて低いもの(レベル ) :放射性物質として扱う必要のない物 原子炉建屋 除染後の放射性物質による汚染の分布 49 25 気比民謡会 民謡の奥深さにひかれ 30 │ ■西福寺道標 42 発行所 ■ 日本原子力研究開発機構 敦賀本部=〒914 8585 敦賀市木崎 号 番 ︵平成 年 月発行︶ ☎0770︵ ︶3021 ホームページ http://www.jaea.go.jp 23 − 25 5 65 20 16 つるがの四季 № ぞうといしぶみ は中央で唄ってみたいと、みんなの目 気比民謡会は日本民謡を楽しんでい 標になっています﹂と話しています。 る人たちの集まりです。 日ごろは福祉施設を慰問したり、市 しがって熱心に取り組んでくれ、短時 会の発足は昭和 年。現在、会員は 敦賀市と美浜町の男女 人。女性が多 や地区の文化祭、公民館行事にも参加 間 の う ち に、﹁ さ く ら さ く ら ﹂ ぐ ら い く、夫婦で参加している人達も目立ち しています。また、中学校に三味線の は弾けるようになるそうです。 敦賀辺りの民謡では﹁すてな︵柴田 ます。 歳代からリタイアした人まで 指導に行くこともあります。生徒は珍 音頭︶﹂が知られますが、﹁笠を忘れた 幅広く、仕事で敦賀に永住した人も少 敦賀の茶屋で⋮﹂で始まる﹁越前馬子 なくありません。 唄 ﹂ も 知 ら れ て い ま す。 ま た、﹁ 美 浜 会員には唄が好きで入会し、やがて 敦賀市の気比の松原にある道標。 ねばり挽き唄﹂という唄も親しまれて 伴奏の三味線などに触れて和楽器に 川崎、松栄方面から来た道は松原小学校前 います。 関 心 を 深 め て い く 人 も 多 い そ う で す。 でV字形に分岐しますが、ここで左手、市営 伴奏には三味線のほか尺八、篠笛︵横 皆さんに民謡の楽しさを聞いてみる 野球場方面に少し進むと右手の道路わきに と、﹁みんなに会えるのが楽しい﹂﹁ス 立っています。 笛 ︶、 太 鼓、 鉦 も 使 わ れ、 ま た 馬 子 唄 すい トレス解消﹂という声が返ってきまし での鈴、舟唄などの艪を漕ぐ音などの 頂部が四角錐 ︵ピラミッド形︶ 高さ1・5m 。 た。 ま た、﹁ 昔 は 演 歌 派 だ っ た け ど、 の角柱で、御影石づくり。 擬音は雰囲気を作る道具です。こうし ﹁ 西福寺道 是ヨ 民謡は難しいところが面白い。三味線 リ 西十五町﹂と西福寺への方向、距離が記 た伴奏も民謡の楽しみです。 も、みんなで合奏すると何とも心地良 されています。 2年に一度は発表会を開き、今年も い﹂とも。さらに﹁カラオケと違って、 月 日、 プ ラ ザ 萬 象 で 開 催 を 予 定。 碑文にある距離の一町は約109m 。碑の これは生バンド。生に合わせて唄うん 裏面には﹁大正五年七月建之 寄附者 井垣 今は発表会に向けての練習にいそしん やから、ほら気持ちいいですよ﹂とも 三四郎 山田捨吉﹂と刻んでいます。 で い ま す。 民 謡 に は 農 作 業 の 唄 と か、 話していました。 尺八で唄う馬子唄、三味線で唄うお座 西福寺は敦賀市原にある浄土宗鎮西派の中 敷唄など多くのジャンルがあります の名勝である書 敦 賀 市 で は 毎 週 火 曜 夜 に 粟 野 公 民 本山。重要文化財の堂屋やめ国 いさ つ 館、金曜夜に西公民館で市民を対象に 院庭園などでも知られる名刹です。 が、発表会では市民に民謡の楽しさを 民謡教室が開かれていますが、そこで 知ってもらおうと色々な唄を披露する 明治 年の敦賀の地図を見ると、気比の松 気 比 民 謡 会 の 人 達 が 指 導 を し て い ま 原を東西に通る幹道はこの道標のある道と そうです。 す。新保会長は﹁民謡を自分のものに なっていて、櫛川を抜け西福寺に通じていま 一方、毎年、福井、石川両県の人達 し よ う と 思 う な ら、 結 構 や ら ん と ね ﹂ す。当時は近くに敦賀商業学 で競う大会が開かれていて、ここで好 と奥深さを語りつつ、﹁民謡は楽しい。 校が建っていました。 成績を修めると東京・国技館での全国 若い人達にも是非やってほしいです 大会に参加できます。会長の新保松太 ︵ 参考 ﹁ 続郷土の碑文展 ﹂ ね﹂と話しています。 郎さんは﹁レベルは高いですが、一度 敦賀市立博物館︶ 11 8