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トップコミットメント - 三井住友フィナンシャルグループ

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トップコミットメント - 三井住友フィナンシャルグループ
トップコミットメント
未来への取り組み
SMFGにおけるCSR SMFGの重点課題
環境
次世代
コミュニティ
盤石な経営基盤
トップコミットメント
グローバル金融グループに求められる社会的責任
2015年9月に「持続可能な開発目標(SDGs)」が国連で採択されたことに続き、同12月には地球温暖化
対策にかかわる「パリ協定」が国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で採択されるなど、
社会課題を見据えた世界の合意形成において、2015年は大きな変化の年となりました。
SDGsは、貧困や教育、気候変動など地球規模の課題に対して2030年へ向けたグローバル社会全体で
の目標を定め、パリ協定は今世紀後半の世界の平均気温上昇を2℃未満に抑える目標を掲げるなど、
包括的な取り組みが求められる中で、私たち企業に対しても中核的な事業を通じた貢献がこれまで以
上に期待されています。
SMFGは、2002年に国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)へ署名したことをはじめ、国連が提唱
する「国連グローバル・コンパクト(UN GC)」への参加など、グローバル社会の一員として、金融サービ
スを通じたCSR活動に注力してまいりました。
今後、SDGsやパリ協定の目標実現に向けて、企業が新たな技術やサービスを提供する機会や市場が
拡大していくと考えられています。こうした社会の変化を前に、私たちは、経営理念に謳う「お客さまに
一層価値あるサービスを提供し、お客さまと共に発展する」ことが、SDGsやパリ協定の目標達成に向
けて貢献する道筋であり、グローバル金融グループに求められる社会的責任だと考えています。
私たちの3つの重点課題への取り組み
SMFGは、CSR活動の取り組むべき重点課題を「環境」「次世代」「コミュニティ」の3つに特定し、金融サ
ービスを通じた地球環境問題への取り組みや、次世代がいきいきと活躍する安心・安全なコミュニティ
の発展に貢献する、さまざまな取り組みを行っています。
「環境」においては、「環境負荷削減」「環境リスク対応」「環境ビジネス」の3つを環境配慮行動の柱と
し、環境マネジメントシステムの国際認証「ISO14001」をグループ主要8社が取得して、環境活動に取り
組んでいます。
特に三井住友銀行は、お客さまの環境経営にお役立ていただく「環境配慮評価融資/私募債」のご提
供や、プロジェクトファイナンスに係る環境・社会配慮の国際的ガイドライン「エクエーター原則(赤道原
則)」に基づく評価の実施、環境関連プロジェクトに資金使途を限定したグリーンボンドの発行など、事
業を通じた環境への取り組みを進めています。
「次世代」においては、私たちが持つ金融の機能や知識を活用し、各年代に必要なお金の知識や判断
力である「金融リテラシー」向上や、人材・産業の育成に取り組んでいます。グループ各社も業態に応じ
た金融経済教育や職場見学の受け入れを行っているほか、三井住友銀行が設立した国内外の財団を
通じて留学生への奨学金支給などを行っています。
Sumitomo Mitsui Financial Group
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CSR Report 2016
トップコミットメント
未来への取り組み
SMFGにおけるCSR SMFGの重点課題
環境
次世代
コミュニティ
盤石な経営基盤
「コミュニティ」においては、私たちの10年後を展望したビジョンに掲げる「アジア・セントリック」、「国内ト
ップの収益基盤」、「真のグローバル化」と「ビジネスモデルの絶えざる進化」の実現にもつながる、豊か
で安心・安全な社会の実現に向けた取り組みを国内外で行っています。
国内では、お客さまに安心してご利用いただける金融機関として、高齢者や障がい者、認知症の方へ
の取り組みを進めているほか、東北や熊本の被災地では、復興段階やニーズに応じた支援活動を行っ
ています。更に、4年後に迫った第32回オリンピック競技大会(2020/東京)および東京2020パラリンピッ
ク競技大会に向けては、銀行カテゴリーにおけるゴールドパートナーとしてサポートしてまいります。
三井住友銀行が従業員の寄付によるボランティア基金を活用して、国内外の社会課題解決に取り組む
団体と連携しているほか、海外においては、インドネシアでの職業訓練、ミャンマーでの教員研修など、
進出国の課題にも取り組んでいます。
社会全体の持続的な成長と企業価値向上に向けて
SMFGは、こうした3つの重点課題を社会への価値創造に向けた取り組みとして進める一方で、すべて
の企業活動の基盤となる経営インフラの高度化にも取り組んでいます。
ガバナンス体制の更なる高度化に向けては、2015年度に「SMFGコーポレートガバナンス・ガイドライン」
を策定し、社外役員も増員したほか、2017年6月に開催予定の定時株主総会での承認を前提として、
指名委員会等設置会社への移行を発表しました。
また、従業員がその個性や能力を存分に発揮することができるよう、女性のキャリア支援策をはじめ、
仕事と介護の両立や勤務の柔軟化など、環境変化に適応できるレジリエントな職場づくりを進めていま
す。
私たちは「最高の信頼を通じて、日本・アジアをリードし、お客さまと共に成長するグローバル金融グル
ープ」を目指し、その役割を果たすことを通じて、社会全体の持続的な発展と自らの企業価値向上に取
り組んでまいります。今後ともなお一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2016年8月
株式会社三井住友フィナンシャルグループ
取締役社長 宮田 孝一
Sumitomo Mitsui Financial Group
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CSR Report 2016
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