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CSTCNEWS208号
地域産業科学技術情報誌 システックニュース
CSTC NEWS
The Public Foundation of Chubu Science & Technology Center
公益財団法人 中部科学技術センター
If Winter comes, can Spring be far behind?
表紙デザインに込めたメッセージ
季節はいつも繰り返しめぐります。そこから広がる、暮ら
しや人と人との繋がりは無限大です。その無限が繋がっ
て大きな流れとなり、未来が形作られていくのでしょう。
特集
顕彰受賞技術の紹介───平成25年度中部科学技術センター顕彰 大賞
「LEDヘッドランプの開発(世界初の量産化と絶え間なき技術革新)
」
株式会社小糸製作所
活動報告
青少年のための科学の祭典2013・名古屋大会 開催報告
おもしろ科学館2013 in みずなみ 開催報告
No.208
2014.01
冬号
CSTC NEWS No.208 2014.01
冬号
CONTENTS
巻頭言
03
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
年頭所感
公益財団法人中部科学技術センター
会長 宮池克人
1 特集
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
04
─顕彰受賞技術の紹介─ 平25年度中部科学技術センター顕彰 大賞
LED ヘッドランプの開発(世界初の量産化と絶え間なき技術革新)
株式会社小糸製作所 渡邉重之氏、時田 主氏、石田裕之氏、池谷浩基氏
株式会社小糸製作所 LEDヘッドランプ
3連プロジェクタ
ハイビーム兼
赤外線投光器
(ハロゲン電球)
遠方を照射・AFSスイブル機能
ロービー
ロービーム
2 Center Guide
LED 5個
50W
(センターガイド)・・・・・・・・・・・・・・・08
手前と側方の照射
・「青少年のための科学の祭典2013・東三河大会」開催のご案内
・車載組込みシステムフォーラム2014開催のご案内
・CSTC 活動予定 2014.01~03
・「中部ものづくり基盤技術展」開催のご案内
ポジション ランプ
ポップアップ式 フロントターンシグナル
(LED 2個、2W) ヘッドランプクリーナー
(電球)
簡単に作れる「コイルモーター」
(当センター出展)
3 活動報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・「青少年のための科学の祭典2013・名古屋大会」開催報告
・「おもしろ科学館2013inみずなみ」開催報告
・平成25年度中部科学技術推進会開催報告
・第12回(平成25年度)中部科学技術センター顕彰表彰式挙行
・CSTC 活動結果 2013.09~12
・第3回次世代ものづくり基盤技術産業展 TECHBizEXPO2013出展報告
・中部イノベネット技術シーズ発表会開催報告
・中部国公設試験研究機関長会の歴史50年を振り返って
・平成25年度イノベーション推進研究会 採択結果(第2回)
・平成25年度アドバイザリー委員会開催報告
4 新技術の広場
小型反射鏡
エアーかおる
20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「感性計測評価に基づく女性ファンデーションの開発」
富山県工業技術センター
生活工学研究所 製品科学課 中橋美幸
5 Information
カムリンクプレス
(関係機関)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
・名古屋市科学館だより
・学会だより
・中部経済産業局だより
6 Center Network
(掲示板・会員情報) ・・・・・・・・・24
・浅野撚糸株式会社
・株式会社ナガラ
・クロダイト工業株式会社
・アイシン高丘株式会社
7 顕彰
合金ボルト(SA)
26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・第5回「ものづくり日本大賞」 受賞者紹介
コラム「コーヒーブレイク」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
編集後記・奥付
02
CSTC NEWS
No.208
ブレーキディスクローター
巻 頭 言
年頭所感
公益財団法人中部科学技術センター
会長 宮池 克人
「私共は、中部地域の中核的公益財団法人として
地域経済社会の発展に貢献します」
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
人として「科学技術に関する普及啓発事業」と「地
年頭にあたり会員の皆さまをはじめ関係各位の
域産業振興事業」を、両輪の事業として、中部地
ご健勝とご発展を心より祈念申し上げます。
域の科学技術と産業の発展のために最大限の貢献
昨年を振り返ってみますと、安部政権による経
を果たして参りたいと思っております。
済・財政政策への期待や日銀の大胆な金融緩和な
また、中部科学技術センターの活動の大半は、
どによって、円安・株高の基調に転じたこともあり、
賛助会員の皆様方により人的・財務的に支えられ
中部地域の輸出関連企業を中心に業績改善と景気
ているところであります。平成24年度に新たに個
の回復に向けた明るさがみられた1年でありました。
人会員制度を設けて拡充を図り、会員数の増加に
このような状況の中、当センターにとりましては、
努めております。
公益財団法人移行後の厳しい財政を改善するため、
今後とも一層、広域的に地域社会の発展に寄与
子どもゆめ基金による助成金の確保や、「おもしろ
すべく職員一丸となって事業に取り組んで参りま
科学館 in みずなみ」の提案等、外部資金の積極的
すので、引き続き、皆様方のご支援・ご協力を賜
取り込みに努めて参りました。この結果、平成25
りますようお願いする次第であります。
年度は、ほぼ予定どおり事業を終えることができ
ところで、今年の干支は「午」です。古くから
るものと思っております。
午年は飛躍の年といわれ、また、馬は決して左に
今年は、4月からの消費税率の引き上げという新
倒れないという伝承から、縁起のよい動物と祀ら
たな課題に対して、事業内容を維持しつつ、いか
れてきました。
に増税の影響を吸収するかを検討しなくてはなら
是非とも跳ね馬のごとくに新たな飛躍を図れる
ないと考えております。
ような年になりますことを祈念致しまして、年頭
こうした状況を踏まえ、民間が担う公益財団法
のご挨拶とさせていただきます。
CSTC NEWS
No.208
03
─顕彰受賞技術の紹介─
平成25年度中部科学技術センター顕彰
大 賞
中部科学技術センターでは、科学技術水準の向上と中部地域における産業発展に寄
与することを目的として、優れた研究・技術開発に携わった企業の研究者等を表彰し
ています。今回は第12回(平成25年度)大賞を受賞された技術をご紹介します。
LEDヘッドランプの開発
(世界初の量産化と絶え間なき技術革新)
株式会社小糸製作所 渡邉重之氏、時田 主氏、石田裕之氏、池谷浩基氏
てきた
(図1)が、それらは発光体をガラス
ンプの小型化、軽量化にも寄与する革新的
管で封止するという真空管の延長技術の
な照明光源である。
枠から出られず、更なる省電力化には限界
しかし、自動車用ヘッドランプ光源には
ヘッドランプの使命は夜間に十分な視界
が見えていた。当社はこの状況を打破すべ
非常に高い輝度と大光量、過酷な温度条件
を提供し安全走行を支援することである。
く、明るさ向上と電力低減という相反する
などが要求されることから、これをLEDで
そのため明るさの向上は常に開発の最重要
要求に高いレベルで応えられる新しい光
実現することは困難視されていた。この開
課題であった。一方で、近年では地球環境
源として、早くから白色LEDの可能性に着
発では、ヘッドランプに最適化したLED
保護の立場からCO2排出量の削減が社会的
目し、2001年に本格的な研究開発を開始
と、その光を無駄なく利用する新たな光学
課題となり、なかでも自動車の燃費向上は
した。
技術、LEDの性能を安定して引き出すため
1.
はじめに
の放熱や点灯回路技術など、多岐にわたる
我々自動車産業に従事する者の重大な社会
的責務となっている。
技術課題の解決によって、2007年5月に
くからLED(Light Emitting Diode)を使
2.
用することでテールランプなど標識灯の消
LEDはトランジスタやICと同じ半導体
用された(図2)。
費電力低減に取り組んできた。一方ヘッド
の固体光源であり、電気から光への変換効
このランプは主要機能であるロービー
ランプの光源は白熱、ハロゲン、HID(High
率が高く、大幅な省電力化が期待できる。
ム光源とポジションランプに白色LEDを
Intensity Discharge lamp)へ と 進 化 し
また、発熱が少なく小型であることからラ
使用している。ロービームは、遠方を照射
当社では燃費向上への取り組みとして早
世界初
「LEDヘッドランプ」
1978
1996
2007
白熱
ハロゲン
HID
LED
キセノンガスを高圧封入
モリブデン箔
Halogen-cycle
Tungsten
Halogen
水銀
金属沃化物
白熱バルブ
Tungsten filament
ハロゲンバルブ
HIDバルブ
バラスト
図1.ヘッドランプ用光源の変遷
CSTC NEWS
No.208
し、トヨタ自動車のレクサスLS600hに採
~
ハロゲンガスを高圧封入
04
世界初LEDヘッドランプの量産化を実現
1
特集
(Adaptive Front-lighting System)
機能により、曲路での遠方視認性を向
上させている。 デザインの面でも、従
来光源では実現し得なかった3眼の
意匠により、凄味のある美しさを実
現した。
3.
3連プロジェクタ
ハイビーム兼
赤外線投光器
(ハロゲン電球)
遠方を照射・AFSスイブル機能
LEDヘッドランプの進化
当社は、その後も技術革新を加速させ、
約2年ごとに世代交代を繰り返し、省電力・
ロービー
ロービーム
小型軽量技術を継続的に投入した結果、採
LED 5個
50W
用車種は高級車だけでなく、小型車、軽自
動車にまで広がった。第2世代ではトヨタ
小型反射鏡
自動車プリウス、第3世代ではダイハツ工
手前と側方の照射
業ムーブに採用され、また第4世代では、ト
ポジション ランプ
ポップアップ式 フロントターンシグナル
(LED 2個、2W) ヘッドランプクリーナー
(電球)
ヨタ自動車カローラ
(北米向け)
に全車標準
装備されるなど採用車種が急増している
図2.レクサスLS600hに搭載された世界初のLEDヘッドランプの外観と機能
(図3)
。
また、世代ごとに使用するLED数を削減
する3連プロジェクタ部の3個のLEDと、
明るいHIDヘッドランプと同等以上の照
し、第4世代ではLED1個でロービーム機能
手前と側方を照射する小型反射鏡部の2個
明性能を実現した。また道路曲率に合わせ
を実現させHID比で消費電力1/2を達成し
のLEDの組み合わせにより、従来の最も
て3連プロジェクタ部を左右に振るAFS
ている
(図4)
。
2007年
世界初:第1世代
レクサス LS600h
2009年
2011年
2013年
第2世代
第3世代
第4世代
トヨタ プリウス
ダイハツ ムーブカスタム
トヨタ カローラ(北米向)
レクサス HS250h
計4車種
トヨタ アクア
インフィニティ Q50
計9車種
計23車種(予定)
図3.LEDヘッドランプ 世代別の採用車種
消費電力
[W]
60
第 1 世代
50W
ハロゲンヘッドランプの消費電力:60W
HID ヘッドランプの消費電力:45W
LED5個
(制 御 回 路 含 む)
40
第 2 世代
第 3 世代
20
33W
LED3個
26W
LED2個
0
2007
2009
2011
第 4 世代
22W
LED1個
2013
[年]
図4.LEDヘッドランプの省電力化の変遷
CSTC NEWS
No.208
05
4.
LEDヘッドランプの技術
に眩しさを与えないようにシェードと呼ぶ
年の第4世代では、異型化による光の利用
部品でカットオフライン
(略水平線)より
率低下という課題を克服し、反射鏡による
上に向かう光を遮光して捨てている。この
光線制御を最適化することでレンズ中心
4-1.高輝度・高効率なLED光源
ため有効に利用される光は50%程度に留
部への入射光を増加させ、効率を維持しつ
一般照明用途とは異なり、光を集光させ
まり、各光学要素やアウターレンズの反射
つ斬新な細幅異型レンズ形状を可能とした
て遠方を照射するヘッドランプ用途では、
率・透過率を含めた総合効率は30%程度で
光源の光束だけでなく輝度の高さがたいへ
あった
(図6左)。新しく考案した高効率プ
ん重要である。当社はヘッドランプを実現
ロジェクタ光学系は、カットオフラインよ
4-3.小型・軽量ヒートシンク
し得るLEDの光学特性として、輝度20×
り上に向かう光を遮光する代わりに、ビー
白色LEDの光には熱線が含まれないが
10 cd/m 以上、LEDパッケージ1個あた
ムシェイパと呼ぶ一種の反射鏡を使って下
LED自身は発熱により温度上昇する。さら
りの光束が300lm以上であることを開発
向きに配光している(図6右)。これにより
にヘッドランプでは背面がエンジンの熱風
目標とし、LEDメーカーである日亜化学工
約90%の光を有効利用でき、総合効率でも
にさらされるため動作環境温度が高く、そ
業と共同で開発、2007年に世界初で実用
約60%従来比およそ2倍と画期的に向上さ
れらに対応した適切な放熱構造が信頼性確
化した。2007年には、このLEDを5個採用
せることに成功した。この光学系は世界初
保のキーポイントとなる。世界初LEDヘッ
しHID同等の配光を達成したが、その後も
での実用化以降、当社光学系の基本構造と
ドランプでは、LEDを5個使用することで
更なる高輝度化、高効率化を図り2013年
している。
HIDを凌ぐ配光性能を得たが、同時に発熱
には1個でHID同等性能を実現できるLED
また、光に熱を含まないLED光源を採用
も大きく、高い放熱性能が必要であった。こ
の実用化に成功した
(図5)
。
することで、LEDヘッドランプでは集光レ
こでは高熱伝導率のアルミダイキャストと
6
2
(図7)。
ンズの樹脂化が可能となり、従来のガラス
ヒートパイプを組み合わせることで、電動
4-2.高効率なプロジェクタ光学系
材では困難であったレンズ異型化による新
ファンを用いず自然対流のみで放熱する構
従来のプロジェクタ光学系では、対向車
たな見映え表現を可能とした。また、2013
造とし、故障する部分がない高い信頼性と
×106 [cd/m2]
ハッチング部:輝度と光束を両立する光源
100
HID
ヘッドランプ用 LED
に必要な輝度
ハロゲン
2007年
10
2013年
世界初
一般照明用の
高出力 LED
小糸ヘッドランプ用LED
ヘッドランプ用 LED
に必要な光束
バックライト
などの LED
1
10
[
10,000 [lm]
光束 1,000
100
図5.既存のヘッドランプ光源とLEDの比較
新たに有効利用される光
遮光される光
集光レンズ
配光パターン※1 の形成方法
反射鏡
シェードで遮光
配光パターンの形成方法
カットオフライン
(略水平線)
効率2倍
路面を照射する光
シェード
※1:前方の鉛直スクリーンに照射した時の光の分布
従来型
CSTC NEWS
No.208
ビームシェイパ
そのままでは上方に向かって
しまう光を、ビームシェイパに
よりカットオフラインから下向き
に折り返して利用
当社高効率型
図6.プロジェクタの光学原理比較
06
LED
1
特集
ファンレス化による消費電力低減を実現し
ロントデザインの車両が生まれ、ヘッド
用を拡大する事が出来、今後も自動車
た。
(図8,9)
ランプがカーメーカーのブランドを表現
の夜間走行における安全性と地球環境
第2世代LEDヘッドランプ以降、ヒートシ
するアイテムに使われるようになった。ま
保護の両立に多大な寄与ができると確
ンンクの一体化による放熱効率向上とLED
た、光に熱線を含まないLED光源の特性
信している。
の電力低減により放熱構造の更なる小型・軽
により、ヘッドランプ内部の耐熱性を気に
量化を達成している
(図10)
。
することなく光学部品をより前方に配置
●掲載内容に関する照会先
することができ、ランプ全体の画期的薄型
株式会社小糸製作所
化を成し遂げた。これにより車両のフロン
︵TEL︶ 054-345-2366
トオーバーハング(前輪より前側の長さ)
︵FAX︶ 054-345-3437
5.
おわりに
のコンパクト化を実現することができ、自
光源のLED化によりヘッドランプの形
動車デザインに革命をもたらしたといえ
状自由度が広がり、従来には無い新しいフ
る。本開発によりLEDヘッドランプの採
技術管理部
廣瀬 仁士(Hitoshi Hirose)
︵[email protected]︶
細幅レンズではカットされる光
平行光線で入射させ、集光レンズ中心部で光線制御
→細幅異型レンズによる高効率光学系を実現
クロス光線で入射させ、集光レンズ全面で光線制御
→細幅レンズでは上下端部の光がカットされる
第 1~3 世代の光学系
第4世代の光学系
細幅レンズの実例(トヨタ カローラ)
従来の丸型レンズ
図7.当社プロジェクタの進化
LED2個
(裏面)
放熱部
ヒートパイプ
図9.ヒートパイプの設置状況
図8.背面の放熱フィン
第1世代 800g
第2世代 440g
第3世代 370g
第4世代 260g
図10.ヒートシンクの小型・軽量化
CSTC NEWS
No.208
07
C
G
「青少年のための科学の祭典2013・
東三河大会」開催のご案内
センターガイド
enter
rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr
名古屋大会に続いて、豊橋で行う
3回目の大会です。東三河大会と改め、
愛知県東部を中心とする地域の子供た
■中部科学技術センター
からのご案内です
uide
ちを対象に科学技術の普及を企画しま
した。たくさんのご来場をお待ちして
います。
rrrrrrrr DATArrrrrrrr
日 時●平成26年1月25日(土)~26日(日)9時30分~16時30分
会 場●こども未来館ここにこ
A・SO・BO!プロジェクト(岐阜)
岩塩をたたいて割ると、透き通ったきれいな面が。
自然の不思議を体験しよう。
主 催●「青少年のための科学の祭典」東三河大会実行委員会、豊橋商工会議所、
(財)
神野教育財団、中日新聞社、
(公財)
日本科学技術振興財団・科学技術館、
(公財)
中部科学技術センター
後 援●文部科学省、経済産業省、
(一社)
中部経済連合会、
国立大学法人豊橋技術科学大学、愛知県教育委員会他 計43団体
協 賛●東三河地区企業20社(団体)
参加費●無料
【予告】
青少年のための科学の祭典2014・名古屋大会
「子どもゆめ基金助成活動」
開催日●平成26年10月4日
(土)
・5日
(日)
会 場●名古屋市科学館、でんきの科学館
豊橋技術科学大学(愛知)
大学ロボコンで活躍したロボット(ミニ版)が操縦
できるぞ。大丈夫、お兄さん、お姉さんがやさしく
教えてくれるよ。
ASIF Automotive Embedded System Industry Forum 2014
車載組込みシステムフォーラム2014開催のご案内
車載組込みシステムフォーラム
(ASIF:Automotive Embedded System Industry Forum)
は、東海地区の車載組込みソフトウェア産業を発展させることを目的として、2008年4月1日
に設立されました。勉強会、スキルアップセミナー、応用技術セミナーなど、人材や企業の
育成のための活動を実施しています。今般、広く組込みシステムに関連する方々を対象として、
車載組込みシステム技術に関する最新動向などの情報共有と、関係企業等の交流を目的とし
たフォーラムを開催します。
プログラム
・ ASIF 活動紹介
・ 基 調 講 演 「クラウドにつながる家電の世界と、その自動車分野への展開」
パナソニック株式会社クラウドソリューションセンター理事
(兼)グローバルソリューション推進室 理事 梶本 一夫氏
・ 専門セミナ1 「車載ネットワーク動向」
トヨタ自動車株式会社 制御システム基盤開発部 基本ソフトウェア開発室 グループマネージャー 後藤 英樹氏
・ 専門セミナ2 「不整地に対応した作業用無人車の自律走行技術」
ヤマハ発動機株式会社事業開発本部 UMS 事業推進部 開発部 石山 建二氏
・ 招 待 講 演 「パーソナルモビリティの将来性について」
名古屋大学大学院工学研究科 環境学研究科都市環境学専攻 教授 森川 高行氏
同時開催:中部経済産業局ブース 中部経済産業局の施策をパネルや資料によりご紹介
主 催:車載組込みシステムフォーラム(ASIF)
後 援:一般社団法人組込みシステム技術協会 中部支部、
組込みシステム産業振興機構、NPO 法人 TOPPERS プロジェクト
開催日時:2014年1月24日
(金)10:20~17:00
会 場:デザインホール(名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパーク 3F)
定 員:350名
参 加 費:ASIF会員/無料、後援団体を通じて申し込みの場合/2,500円、非会員/5,000円
08
CSTC NEWS
No.208
昨年度開催時会場の様子
交流会
17:30~19:30
定 員:100名 会 場:レストラン宙(そら)
ナディアパークビジネスセンタービル 8F
交流会費:会員・非会員共に4,000円
参加申込・問合わせ先
車載組込みシステムフォーラム
(ASIF)事務局
公益財団法人中部科学技術センター
イノベーション創出支援室
TEL:052-231-6723
FAX:052-204-1469
E-mail:[email protected]
2
センターガイド
CSTC活動予定 2014.01〜03
事業区分
Ⅰ 公益目的事業
公益事業
Ⅱ 収益・その他事業
収益事業
事業名
1.科学技術に関する普及啓発事業
*青少年のための科学の祭典
・東三河大会 開 催 日:平成26年1月25日(土)・26日(日)
場 所:こども未来館ここにこ(豊橋市)
*海外研究者招へい事業助成 ・選考委員会 開 催 日:平成26年2月5日(水)
場 所:中部科学技術センター会議室
2.地域産業振興事業
*共同研究開発支援事業
・「戦略的基盤技術高度化支援事業」及び「課題解決型医療機器等開発事業」事業管理法人公募
公募期間:平成26年1月31日(金)~2月13日(木)
*インターネット等による情報提供事業 CSTCNEWS208号 1月発刊
*名古屋駅前イノベーションハブ 第21回技術シーズ発表会:平成26年1月9日(木)
*名古屋少年少女発明クラブの業務支援
その他の事業 (デリバリー事業)第2期テーマ:「茶運び車をつくろう」
平成26年1月から2月の間に、3教室(瑞穂教室、西教室、中川教室)を開催
Ⅲ 法人会計
法人会計業務
*第4回通常理事会
開 催 日:平成26年3月18日(火)
場 所:名古屋ガーデンパレス
「中部ものづくり基盤技術展」開催のご案内
国の戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)
策普及を図るとともに研究開発成果の事業化支援を目的
の終了案件の成果及び現在研究開発実施中の案件等を
に成果発表展示会を開催します。
広く一般に紹介することにより、更なる案件の発掘や施
開催概要
会 期
内 容
平成26年2月18日
(火)
~19日
(水)
1 展示会
3 ビジネスマッチング
10:00~17:00(最終日は16:30まで)
平成24年度で戦略的基盤技術高度化支援
各出展者間のビジネスマッチングの調整
事業採択プロジェクトを終了した事業者等、
をし、当日のマッチングの設定を行います。
他地域(中小機構の近畿本部及び北陸本部、
川下企業とのマッチングの場の提供
会 場
吹上ホール(名古屋市千種区吹上2-6-3)
主 催
(独)中小企業基盤整備機構 中部本部
後 援
(公財)
中部科学技術センターほか
東京・大田区、多摩地区、浜松地域など)
により100社程度のブース出展予定。
■その他
企業の参考となる各種セミナーを行います。
2 プレゼンテーション(14件)
出展者による発表。1業者当たり約20分
間(発表15分、質疑応答5分)のプレゼ
ンを行います。
■お問い合わせ
「中部ものづくり基盤技術展」事務局
TEL 070-5405-2237
CSTC NEWS
No.208
09
活 動 報 告
「青少年のための科学の祭典2013・名古屋大会」
開催報告
公益事業
開催概要
科学の祭典は、当センターの主要な事業「科学技術に関する普及啓発
事業」の一つであります。我が国が科学技術立国として引き続き力強く
歩みを進める環境づくりに貢献するには、次代を担う子供たちに科学の
面白さを広く伝えることが重要です。
本年も名古屋大会は、2会場にて開催し、名古屋市科学館会場では、
43のブースと2つのサイエンスステージショーを、同様にでんきの科学
館会場では4つのブースと2つのショーを行いました。2日間の来場者数
は5,700名と、大盛況のイベントとなりました。
開催にあたりご支援を賜りました企業・団体の皆様に感謝申し上げる
とともに、出展者をはじめ関係者のご理解・ご尽力のもと、盛況かつ無
事に終了しましたことをご報告申し上げます。
会場全体
初日早い時間でも多くの来場者で賑わいました。
B14鳴海高
いろいろ形のコマで良く回るしくみを体験しました。
B24科学館天文クラブ
自分の星座を知ってますね。では見てみましょう。
B27親と子のわくわく科学ひろば
牛乳パックを使った、危ない鏡の無い、万華鏡づくり
B35名南工高
高校生がかわいい手作りキャンドルを指導しました。
B45高蔵寺高校
人気の高い電気工作です。
S4でんきの科学館サイエンスステージ
偉大な
「エジソン」
をお姉さんが楽しく紹介しました。
10
CSTC NEWS
No.208
3
活動報告
新規試行項目報告
❶ 協賛 PR 看板
❷ 高年齢(中学生以上)来場者対応
今年度は、協賛者名を記載した看板 (1800×1800) を会場に
テーマにやや難しい物を選び(DNA、QR コード、簡単プログ
設置し、協力いただいた企業等の紹介を行いました。
ラミング)来場者の反応を調べた。PR 不足のせいか、対象者の
来場がほとんど無かった。ただし、興味を示した小学生が僅かあっ
た。事前 PR、説明方法のくふうが重要であることが分かった。
協賛PR看板
科学の祭典”工作ブースへの出展
❸“
試行ブースの様子
(公益財団法人中部科学技術センター 科学技術普及部 福嶋)
科学技術の普及啓発事業の一大イベントである“科学の祭典”を盛り上げるため、昨年の初参加に続いて、工作ブースへ出展しました。
今回の工作は「コイルモーター」を取り上げ、コイル部の形崩れを少なくするため、やや太目のエナメル線を使用し、両端にはシールを貼
り付けたスチロール球を取り付け、見ても楽しめるようにしました。
工作では、直流コイルモーターのポイントであるエナメル線の通電部を片
方全周と片方半周のエナメルを剥す作業とゼムクリップのペンチ加工が少し
難しかったかな。との印象です。
参加した子供達は小学生が多く、磁石による磁界の中で電流が作り出す不
思議な現象を理解するにはまだ早かったかもしれませんが、日ごろあまり使
わない手作業で「もの」を創り出す「も
のづくり」の大変さと科学技術が持つ
おもしろさを感じてもらえたのではと
思います。
簡単に作れる「コイルモーター」
今後へ向けて
イベント内容、運営について、多くの皆様からのご意見を参考
今後も関係企業・団体の皆様と力を合わせて科学技術の普及活動
にし、次回以降の運営に反映させていきたく存じます。当財団は
に取り組んでまいります。
DATA
日 時●平成25年10月5日(土)~6日(日)9時30分~17時00分
会 場●名古屋市科学館 理工館地下2階イベントホール
でんきの科学館 1階・2階
主 催●「青少年のための科学の祭典」名古屋大会実行委員会、名古屋市科学館、(公財)中部科学技術センター、
(公財)日本科学技術振興財団・科学技術館、中日新聞社
後 援●文部科学省、経済産業省、中部経済産業局、(一社)中部経済連合会、名古屋商工会議所、愛知県教育員会他 計44団体
協 賛●(公財)中部科学技術センターの協賛企業等 計73社(団体)、個人4名
参加費●無料
CSTC NEWS
No.208
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活 動 報 告
「おもしろ科学館2013 in みずなみ」開催報告
公益事業
来場者の中心は小学生以下の子ども達とその保護者でしたが、
開催概要
中学生や大人の方も多く訪れ、3日間の合計来場者数は4,613人
中部科学技術センターは、
「おもしろ科学館2013 in みずなみ」
を数え、盛況なイベントになりました。イベント開催に当たり、
の事業を受託し、企画・運営を担当いたしました。この事業は、
ご支援、ご協力いただきました各方面の方々に対し、心より感謝
瑞浪市を中心とした地域住民、とりわけ次世代を担う小中学生の
を申し上げます。
子ども達に、身の回りに様々な形で存在するエネルギーや科学の
ふしぎについて楽しく体験しながら学習できる場を提供すること
により、省エネルギー、新エネルギーなども含めた総合的なエネ
センター職員による
「フューチャーエネルギータウン」
ルギー対策や、地球温暖化問題についての関心を高め、理解を深
「フューチャーエネルギータウン」では、今の子ども達が大人に
めてもらうことを目的としています。
なる頃の近未来の街をイメージして展示を行いました。このタウ
会場には、アトラクション、トコ積木のあそび場、工作、サイ
ンは、二酸化炭素を排出する化石燃料エネルギーの使用を抑制し、
エンスステージなどの「体験系」のタウン(ブース)と、「地球
自然エネルギーや燃料電池・熱を街全体で融通し活用することで、
環境と気象タウン」、「フューチャーエネルギータウン」などの学
地球温暖化の防止や低炭素社会を目指すことと、エネルギーの「つ
ぶ要素を盛り込んだ「学習系」のタウンを配置し、楽しく遊びな
くる」側と「つかう」側を IT などで結びつけ、その地域のエネル
がら、来場者がエネルギーの問題や地球環境の問題への理解を深
ギーを地域全体でコントロールしエネルギーを無駄なく賢く使い、
めることが出来る工夫をしました。
エネルギーを通して街がつながる様子をジオラマを中心に表現し
また、東濃地科学センターのブース(
「超深地層タウン」
)では、
ました。そして、ジオラマで登場するエネルギーの模型展示や、
地下300m にある研究現場を見学するツアーを実施。東濃地震
JAXA の宇宙太陽光発電所(100万 kW 規模)の DVD 紹介も同
科学研究所のブース(
「地震科学タウン」
)では、地震のプロフェッ
時に行い、模型を使った実験や迫力ある映像を見ることで、自分
ショナルから、地震発生のメカニズムや防災に関する研究成果を、
たちの未来を想像し、どうしたら地球に優しくエネルギーを使用
パネル展示や地震計測器を用いた計測体験を通じて知ってもらう
していくか、人間の暮らしとエネルギーのあるべき姿を提案しまし
ブースとしました。
た。その他、バイオマス燃料の紹介として木質ペレット(木質バ
イオマス)専用のストーブ展示や、講師による超伝
導実験教室の開催等学習効果の高い内容としました。
イ ベ ン ト キ ャ ラ ク タ ー の E-Boy は、
「フュー
チャーエネルギータウン」に住む青年の設定です。
(E-Boy の E は、Energy、
Environment、Ecology
から)
瑞浪市上空を映し出した「瑞浪の星空」
ンテン」
「積木マウ
一番人気だった「月面歩行タウン」
12
CSTC NEWS
No.208
「地下300mの研究坑道」
「微細な振
動も捉える
応力地震計
」
3
活動報告
様々なエネルギーとそれを実用化した科学技術が満載
の「フューチャーエネルギータウン」は、今年の注目の
ブースとして、
地元ケーブル
テレビ局の「お
りべネットワー
ク」の取材も
受けました。
※手前で光るのは、ヒートポンプの原理模型
「静電気の実験ショー」(職員が助手を務めました)
工 作
「工作チャレンジパーク」
では、6種類の工作を用意し
ました。今回、工作で連携
したサイエンスワールドは、
「おもしろ科学館」向けに特
別 な 工 作 を2種 類、 実 施 し
てくれました。
また、
「ロボットスクール」
の中で、振動モーターを組
み込む当センターオリジナ
「工作チャレンジパーク」
ル の「 昆 虫 ロ ボ ッ ト 工 作 」
「サイエンスワールド工作コーナー」
「昆虫ロボット工作」
ラボを開き、ハンダゴテや
工具の使い方を含め、職員
が丁寧に指導しました。
広報の効果
来場者の内訳は、子ども2,357人、大人2,256
人(合計4,613人)で、
「家族で楽しめる科学イ
ベント」として、多くの親子に参加いただきました。
アンケートの結果によれば、約20%(例年は
数%)が愛知県からの来場者。これは、愛知県に
おける広報の成果と言えますが、名古屋市少年少
女発明クラブ等、これまでセンターが培ってきた
愛知県内の広報ルートが機能したこと、名古屋市
を中心に活動している男性アイドルグループのメ
ンバーをイベントキャラクターの E-Boy に起用
した効果などが考えられます。
「フューチャースマートエネルギータウンのジオラマ」
5000
DATA
子ども
4000
大人
3000
合計
2000
1000
0
2日
3日
4日
開催日別来場者
合計
開催日時●平成25年11月2日(土)~4日(月)、各日10:00~16:00
開催場所●瑞浪市民体育館(岐阜県瑞浪市)
主 催●経済産業省中部経済産業局・岐阜県瑞浪市
後 援●岐阜県教育委員会・瑞浪市教育委員会
出展協力●(独法)日本原子力開発機構東濃地科学センター、
(公財)地震予知総合研究振興会(東濃地震科学研究所)、
岐阜県先端科学技術体験センター(サイエンスワールド)
企画運営●(公財)中部科学技術センター
入 場 料●無料
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No.208
13
活 動 報 告
法人会計業務
平成25年度中部科学技術推進会開催報告
本会は、賛助会員方々からの当センター事業運営への助言、また、賛助会員相互の交流の場として、開催して
おります。本会を通して、賛助会員相互の交流と情報交換をとおし、事業内容の充実に努めてまいります。
正副会長会議
KKR ホテル名古屋「松の間」において会長1名、副会長7名で構成している中部科学
技術推進会議正副会長会議が開催されました。本会は、神﨑専務理事の進行の下、議題
である「平成25年度事業進捗状況報告及び平成26年度事業計画に向けた取り組みにつ
いて」について事務局より説明を行い、役員の方々から貴重なご意見を頂きました。
日 時●平成25年12月11日
(水)13:10~14:10
場 所●KKR ホテル名古屋 2階「松の間」
正副会長会議役員
正副会長会議風景
会 長 宮池 克人(中部電力
(株)顧問)
副会長 永井 淳(新東工業
(株)代表取締役社長)
岡部 道生(大同特殊鋼(株)代表取締役副社長)
徳田 寛(
(株)
デンソー 取締役副社長)
本川 正明(東邦ガス(株)代表取締役副社長執行役員)
吉貴 寛良(トヨタ自動車
(株)常務役員)
鈴木 清美(名古屋鉄道(株)取締役)
川崎 真司(日本ガイシ
(株)基盤技術研究所長)
総会・講演会・交流会
KKR ホテル名古屋「福寿の間」において、総会・講演会を行い、
その後「城観の間」において交流会を開催いたしました。総会に
おいては、神﨑専務理事の進行の下、議題である「平成25年度事
業進捗状況報告及び平成26年度事業計画に向けた取り組みについ
て」及び「公益法人改革の現状紹介」について、賛助会員の方々
にご理解いただくため、事務局から説明を行いました。次に株式
会社アオキ代表取締役社長 青木豊彦氏より、ご講演(テーマ:熱
い想い、そして実現へ~中小企業だからできる~)をいただきま
した。交流会においては、賛助会員からの情報提供等をいただき、
会長挨拶
総会風景
会員相互間の交流を深めました。
総 会(14:30~15:00)
場所:4階 福寿の間 (1)平成25年度事業進捗状況報告及び
平成26年度事業計画に向けた取り組みについて
(2)公益法人改革の現状紹介
(3)その他
講演会(15:00~16:00)
情報提供(UHT(株) 富山営業部長)
青木豊彦氏によるご講演
場所:4階 福寿の間 テーマ●熱い想い、そして実現へ~中小企業だからできる~
株式会社アオキ 代表取締役社長 青木 豊彦氏
交流会(16:10~18:00)
場所:4階 城観の間 情報提供●富士特殊紙業株式会社
●UHT 株式会社
多くの方々の参加により、賛助会員相互の方々の交流の場とす
ることができました。
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CSTC NEWS
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情報提供
(富士特殊紙業(株) 杉山社長)
交流会風景
3
活動報告
第12回(平成25年度)中部科学技術センター顕彰
表彰式挙行
公益事業
この顕彰は、創造的研究開発への意欲高揚を図り、科学技術水準の向上と中部地域における産業の発展に
寄与するため、平成14年度に創設し、優れた研究開発、技術開発を行い、地域産業の発展と産業技術の振興
に顕著な業績を上げた企業の研究者等を毎年表彰しています。
12月12日、愛知県産業労働センター「1301室」にて、第12回中部科学技術センター顕彰表彰式を開催し、
以下の業績に対して、各賞が宮池会長、神﨑専務理事より授与された。
株式会社小糸製作所
渡邉 重之氏、時田 主氏、石田 裕之氏、池谷 浩基氏
業績の名称 「LED ヘッドランプの開発(世界初の量産化と絶え間なき技術革新)
」
株式会社オーギャ
水島 昌徳氏、高木 茂王氏
業績の名称 「静電容量型触覚フィルムセンサ」
大同特殊鋼株式会社
曽根 豪紀氏、保浦 健二氏、廣谷 真澄氏
業績の名称 「高信頼性点光源発光ダイオードの開発」
豊田合成株式会社
切手 肇氏、角野 哲也氏、坂本 大樹氏
業績の名称 「歩行者保護用小型ポップアップフードアクチュエータの開発」
株式会社フジキカイ
竹田 崇氏、田村 元氏
業績の名称 「一元化センサの開発による、業界初 横形ピロー包装機の作業改善と包装不良低減」
豊精密工業株式会社
阿南 正夫氏、中島 康司氏、神山 雅幸氏
業績の名称 「ハイポイドギヤフェースホブ歯切り盤の開発」
富山県工業技術センター 小幡 勤氏
推薦支援実績 株式会社オーギャ
「静電容量型触覚フィルムセンサ」
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活 動 報 告
CSTC活動結果 2013.09〜12
事業区分
Ⅰ 公益目的事業
公益事業
事業名
1.科学技術に関する普及啓発事業
*青少年のための科学の祭典 名古屋大会開催:平成25年10月5日・6日
*エネルギー等科学技術広報事業
「おもしろ科学館2013in みずなみ」(サブタイトル「僕らのフューチャーエネタウンストーリー」
開催:平成25年11月2日・3日・4日
*海外研究者招へい事業助成 公募受付期間:平成25年12月2日~20日
*中部科学技術センター顕彰 表彰式 平成25年12月12日
*中部公設試験研究機関研究者表彰 表彰式 平成25年9月30日
2.地域産業振興事業
*共同研究開発支援事業 イノベーション推進研究会 第2回選考委員会:平成25月10月10日
*インターネット等による情報提供事業 CSTCNEWS207号 10月発刊
Tech Biz EXPO 2013 ブース出展:平成25年10月9日~11日
*中部イノベネットTech Biz EXPO 2013 出展者テクニカルワークショップ参加:平成25年10月11日
シーズ発表会(浜松):平成25年11月25日
第7回産学官連携交流会(大府) ブース出展:平成25年12月13日
*名古屋駅前イノベーションハブ 第20回技術シーズ発表会:平成25年10月11日
*中部公設試験研究機関長会議 開催 平成25年9月30日
*地域新産業創出基盤強化事業
広域連携コーディネータ連絡会:平成25年10月1日
技術講演会(金沢市):平成25年10月21日、(名古屋市):平成25年10月28日
講習・見学会(石川県):平成25年10月25日、(愛知県):平成25年11月15日
(名古屋市):平成25年11月20日、(岐阜県):平成25年11月28日
(三重県):平成25年12月3日、(富山県):平成25年12月20日
3.グレーター・ナゴヤイニシアティブ(GNI)事業
*海外企業進出支援事業「MONOZUKURI」ブランド発信強化事業
メッセナゴヤ2013(11月13日~16日)開催内、フランス出展者等との懇談会:平成25年11月14日
*対日投資促進事業 GNI プラットホーム強化事業
GNI・6信用金庫連携アジア会(6信用金庫)連携タイミッション:平成25年9月16日~20日
グレーター・ナゴヤ次世代産業高度化セミナー:平成25年11月14日
*国際経済交流事業 グローバル人材の育成・定着促進事業
第10回三行(十六・名古屋・百五銀行)ビジネス商談会:平成25年9月11日
インダストリアルツアー(対象者 国立大学法人岐阜大学留学生):平成25年9月27日
(対象者 国立大学法人名古屋工業大学留学生):平成25年11月1日
Ⅱ 収益・その他事業
収益事業
*研究会「車載組込みシステムフォーラム」に関する事務局事業
スキルアップセミナー 第4回 平成25年11月8日、中国ツアー:10月29日~11月2日
*名古屋少年少女発明クラブの業務支援
(デリバリー事業)第2期テーマ:「茶運び車をつくろう」
千種教室(愛工大・自由ヶ丘キャンパス)10月5日,12日,19日,26日
天白教室(天白生涯学習センター)11月3日,10日,17日,24日
瑞穂教室(ブラザー工業(株)bスクエア)11月2日,9日,23日,30日
その他の事業 (科学館内事業)
ロボット工房(9/1,15,29,10/13,11/3,17,12/1) ロボット教室(9/15)
ものづくり教室(9/21,10/19,11/1,12/21)
ものづくり工房(9/7,14,21,28,10/12,19,26,11/2,9,16,30,12/7,14,21)
地球工房(9/1,7,8,14,15,16,21,22,23,28,29,10/12,13,14,19,20,11/2,3,4,16,17,23,24,12/7,8,22,23)
ロボカップジュニアなごや大会 10/19,20 ロボカップジュニア東海大会 12/14
(その他)
あいち少年少女創意くふう展 11/2~3
Ⅲ 法人会計
法人会計業務
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*アドバイザリー委員会 平成25年12月9日
*中部科学技術推進会 平成25年12月11日
3
活動報告
第3回次世代ものづくり基盤技術産業展
TECH Biz EXPO 2013出展報告
研究開発支援事業・イノベーション創出事業の PR 活動を実施!
中部科学技術センターでは、企業支援
応や、ネットワーク事業における技術支
活動、また事業広報の一環として、第3回
援・情報提供事業紹介を中心に、新たな
次世代ものづくり基盤技術産業展 TECH
技術開発についての研究会、事業化に向
Biz EXPO2013(会期:平成25年10月
けた共同研究開発のサポート等、産業創
9日
(水)~10月11日(金)
)に初めてブー
出に向けた一連の支援活動をご紹介し、
スを出展しました。
多くの会場来場者に PR できる機会とな
産業振興プロモータによる技術相談対
りました。
公益事業
ワークショップ会場にて
中部イノベネットの紹介 “広域連携ネットワーク「中部イノベ
ネット」の紹介”と題したテクニカルワー
クショップも開催。
今後もセンター活動をより多くの方に
紹介し、充実した支援活動、地域企業への
来場者へセンター事業を紹介
プロモータ技術相談支援
貢献ができるよう広報を行っていきます。
中部イノベネット技術シーズ発表会開催報告
公益事業
広域連携ネットワーク「中部イノベネット」
の技術シーズを静岡県で発表!
中部地域(愛知・岐阜・三重・富山・石川・福井・長野・静岡)の大
学・高専・公的研究機関・技術支援団体60機関が参画する中部イノベネッ
トの発行する「産業技術の芽」技術シーズ集より、次世代に向けたもの
づくりの革新をテーマとした技術シーズ発表会を広域活動の第一歩とし
て静岡県のアクトシティ浜松において開催しました。静岡県内外の企業
に普段なかなか交流機会の少ない北陸等のシーズ紹介ができ有意義な機
会となりました。3月には石川県金沢市での開催を予定しています。
「新成長産業~次世代自動車等~を支えるものづくり技術」
日 時:平成25年11月25日(月) 13:40~16:30(開場 13:20)
場 所:アクトシティ浜松 コングレスセンター 52・53・54
参加者:37名 講演者:10名
主 催:中部イノベネット
共 催:静岡県工業技術研究所、 (公財)静岡県産業振興財団
後 援:静岡大学、 静岡理工科大学、 (一財)ファインセラミックスセンター、 経済産業省中部経済産業局
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活 動 報 告
中部国公設試験研究機関長会の歴史50年を振り返って
中部国公設試験研究機関長会の発足
50周年にあたり、綿々と受け継がれて
きた半世紀もの長きにわたる大きな歴史
を振り返ることとした。
加機関数は変動したが、この時期の参加
機関がベースとなっている。また、毎年
実施している「公設試研究者表彰」は、
この年からの開始となっている。
中部科学技術センターの前身である
(財)日本科学技術振興財団中部地方本部
が昭和35年7月に創設された後、昭和
38年4月に、愛知・三重・岐阜県下の国
公設試験研究機関7機関の長の懇話会と
して、
「二木会(国公立試験研究機関長
会合)」をスタートさせた。毎月第二木
曜日に開催したことから「二木会」と称
した。
発足当時の参加メンバーは、
工業技術院名古屋工業技術試験所長
工業技術院電気試験所名古屋支所長
愛知県工業指導所長
愛知県食品工業試験所長
名古屋市工業研究所長
三重県工業試験場長
岐 阜 県 工 業 試 験 場 長 の7機 関 長 で
あった。
昭和56年には、
「中部公設試験研究機
関長会」に改称し、文部科学省に加え
通商産業省が共管となったことを契機
に、
「中部地域公設試験研究機関のネッ
トワークによる地域産業の育成強化」事
業(日本自転車振興会(日自振)補助事
業)を開始した。この事業は、「機関長
会」と「課題別研究会」を2本の柱として、
平成5年度まで継続した。
その後、昭和40年10月に、
「中部研
究懇談会」に改称し、地域を中部8県に
拡大するとともに、情報交流の場を作る
ことによって、地場産業の育成と技術開
発の促進等相互連携の強化を図った。参
加機関は27機関となった。
以降、各県の機構・組織改革により参
平成6年度~平成8年度には、「機関長
会」とその下部組織による課題テーマ研
究会「地域産業技術共同研究会」の2事
業を、日自振からの補助を得て実施した。
「機関長会」についてはその後、平成
8年度~15年度の8年間、科学技術振興
事業団(JST)からの委託事業として、
機関長会メンバーによる技術移転推進事
業を実施することにより継続させた。
一方、
「課題テーマ研究会」については、
平成10年度~14年度の間、日自振の補
助金を活用した「公設試共同研究会」と
して実施した。
このような変遷をたどり、現在は当セ
ンターの自主事業として中部地域8県下
の22公設試験研究機関と(独)産業技術
総合研究所中部センターとの連携によ
り、地域における科学技術振興課題への
対応策、ネットワークを活用した効果的
な連携活動などの検討や、諸情報の交換、
交流を通じ、地域産業の育成・強化を図
ることを目的として開催している。
平成25年度の機関長会は、(独)産業
技術総合研究所中部センターの鳥山素弘
所長を議長とし、中部経済産業局 地域
経済部 産業技術・人材・情報政策課の
岡本正弘課長による経済産業推進政策に
関わる講演に引き続き、広域連携や効果
的な広報活動等への取り組みについて各
公設試験研究機関からのアンケート結果
に基づき活発な議論を行った。
当初の懇談会の目的は、試験研究機関
相互の情報交流の場を作ることによっ
て、中小企業を中心とする地場産業の育
成と技術開発の促進を図ることであっ
た。発足当時とは経済状況をはじめ取り
巻く環境は大きく変化しているが、この
目的の実現は50年を経た現在ますます
重要となっている。当センターとしても、
引き続き公設試験研究機関間の連携強化
を支援することにより、地域経済の発展
に微力ながら貢献して行く所存である。
(科学技術普及部)
平成25年度機関長会
平成25年度中部公設試験研究機関研究者表彰式・受賞記念講演会
日 時 平成25年9月30日(月) 13:00~18:20
場 所 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)
13階 1301会議室
日 時 平成25年9月30日(月) 15:00~16:20
場 所 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)13階 1301会議室
挨拶する
神﨑専務理事
18
CSTC NEWS
No.208
挨拶する議長
(独)産業技術総合研究所
中部センター 鳥山所長
講演する
中部経済産業局
岡本課長
産業技術総合研究所中部センター
所長賞を受賞の望月一男氏
産業技術総合研究所中部センター
所長賞を受賞の井上智実氏
3
活動報告
平成25年度イノベーション推進研究会
採択結果(第2回)
本年度の研究会に対する第2回公募(募
公益事業
【研究会概要】
集期間:8月19日
(月)
~9月13日
(金)
)提案
●シーズ展開型研究会
●ニーズ発掘型研究会
大学や国公立の試験研究機関等における
(ニーズ発掘型は4件、シーズ展開型は1件)
企業における実用化ニーズを基に、産学
共同研究開発を希望する技術シーズを基
につき、10月10日
(木)に外部有識者で構成
官で共同研究体を構築し、共同研究開発に
に、産学官で共同研究体を構築し、実用化
される選考委員会(委員長:増田秀樹名古
より実用化や事業化を目指す競争的資金制
を視野に入れた共同研究開発を行う競争的
屋工業大学副学長)において、厳正な審議
度へ応募提案をするための調査、検討活動
資金制度への応募提案をめざして調査、検
の結果、下記の研究会が採択されました。
を行います。
討活動を行います。
採択テーマ
種別
ニーズ発掘型
研究会
「採択されたテーマは、平成25年
研究会名称
提案者
10月から平成26年3月まで提案者
がリーダーとなり研究会を実施し、
レーザーと音響工学によるハイブリッド マイクロプロセス株式会社
リモートセンシング研究会
代表取締役 宮岸 喜幸氏
強固な共同研究体を構築し、各研究
二酸化塩素による泌尿器用内視鏡洗浄消毒 株式会社プリンシプル
及びプラズマ式乾燥滅菌装置の開発
営業技術部 代表取締役 中西 高義氏
会に最適な平成26年度の競争的資
金制度への採択を目指して応募する
予定です。
」
法人会計業務
平成25年度アドバイザリー委員会開催報告
アドバイザリー委員会委員
科学技術振興に関する諸事
業を総合的に推進するため、科
委員長
済団体、産業界の有識者で構
成されるアドバイザリー委員会
(委員22名、出席者16名)を
開催しました。架谷昌信委員長
研究機関
(公益財団法人名古屋産業科学
科学技術振興団体
学技術振興団体、研究機関、経
研究所 専務理事)の議事進
行のもと、①「平成25年度事
業計画進捗状況について」
、②
組みについて」の議題について、
委員
経済団体
「科学技術普及啓発事業の取り
飯尾 正和 岐阜県先端科学技術体験センター 館長
大石 隆示 浜松科学館 館長
松尾 清一 (国)
名古屋大学 副総長 産学官連携推進本部長
増田 秀樹 (国)
名古屋工業大学 理事・副学長 産学官連携センター長
ご挨拶をされる架谷委員長
髙見澤一裕 (国)
岐阜大学 研究推進・社会連携機構 副機構長
吉岡 基 (国)
三重大学 理事・副学長 社会連携研究センター長
鳥山 素弘 (独)
産業技術総合研究所 中部センター所長
河野 義信 (一社)
中部経済連合会 産業振興部長
内田 吉彦 名古屋商工会議所 理事
北山 泰久 中部電力
(株)
技術開発本部 部長
産業界
委員の皆様から貴重なご助言、
森下 哲也 名古屋市科学館 副館長
遠藤 博司 大同特殊鋼
(株)
研究開発本部 企画管理部 部長
け、次世代層を対象とした科学
ご意見等をいただきました。今
岩田 勇二 (公財)
科学技術交流財団 専務理事
久野 章二 (公財)
名古屋産業振興公社 専務理事
後夷 光一 新東工業
(株)
常務執行役員 研究開発センター長
事務局から説明を行い、とりわ
技術の普及啓発事業について、
氏 名
所属・役職等 架谷 昌信 (公財)
名古屋産業科学研究所 専務理事
平成25年度アドバイザリー委員会
坂 鉱一 (株)
デンソー 技術開発推進部長
野村 聡一 東亞合成
(株)
取締役 研究開発部長 兼 R&D総合 センター長
小菅 祥平 東邦ガス
(株)
技術開発本部 技術企画部長
DATA
日 時●平成25年12月9日(月)
後の事業運営に役立てたいと考
東浦 卓也 トヨタ自動車㈱ 技術管理部 企画室 主幹
えています。
矢作 嘉章 (株)
豊田中央研究所 総合企画室 主席研究員
鈴木 健司 日本ガイシ(株) 研究開発本部企画グループ グループマネージャー
(順不同・敬称略)
15:00~16:30
場 所●名古屋商工会議所
第3会議室
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No.208
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新技術の
広場
中部科学技術センターでは、中部地域8県の公設試験研究機
関、(独)産業技術総合研究所中部センターとの連携強化と地
域の科学技術振興課題に向けた対応策や、諸情報の相互交流強
化による地域産業の育成を目的とした「機関長会」を開催して
おります。このコーナーでは機関長会に参画する21の公設試験
研究機関を中心に、最新の新技術・研究情報をご紹介します。
感性計測評価に基づく
女性ファンデーションの開発
4
富山県工業技術センター生活工学研究所 製品科学課 中橋 美幸
いファンデーションを設計・開発することが
定を行い、被験者の快・不快を評価しました。
必要であると考えます。
その結果、試作ブラジャーは、従来品に比
21世紀は、
“癒しの時代”あるいは“心の
4人に1人が高齢者という日本の時代背
べて衣服圧が低いにもかかわらず、補整性
時代”といわれ、ゆとりと豊かさに満ちた生
景をも考慮し、地元の企業である北陸エス
は同等以上であり、着用者のシルエット満
活を実現させることが望まれています。生
テアール協同組合(富山県南砺市)と共同
足感が高く評価されることが明らかとなりま
活関連製品の開発には、快適性や感性を盛
で、シニアブラジャーの開発に取り組みまし
した。また、生理面においては、着用時に
り込んだ「人にやさしい」商品づくりが重要
た。シニア層女性の体型や体質に関する計
おけるストレスが小さいことがわかりました。
1.概要
になってきています。
測データに基づき、全体にやわらかい伸縮
これらの成果をもとに、さらに富山県総合
富山県工業技術センター生活工学研究所
性素材を用いて、従来品よりも被服面積を
デザインセンターの協力を得て、シニアイ
では、繊維研究所を前身に、平成9年に、繊
大きくしたノンワイヤータイプのブラジャー
ンナー『Benea(べネア)
』として商品化を
維製品をはじめとした「衣」
「住」
「遊」の
を試作しました。試作ブラジャーの検証実
行い、H24年度富山プロダクツ選定商品の
人間生活に関係する製品開発や生産を技術
験では、シニア層女性を被験者として心理・
認定を受けました。その後、販売方法など
的に支援するための研究指導を行っていま
生理量の計測を行いました。心理計測では、
を検討いたしまして、現在、北陸エステアー
す。これまで筆者は、特に、感性計測評価
圧的快適性、審美的快適性の観点からアン
ル協同組合の直販サイト(http://queens-
をとおして、
「人にやさしい」衣料を開発す
ケート形式により評価を行いました。生理
lab.jp)を立ち上げてネット販売を開始した
るための研究に重点をおいて取り組んでき
計測では、着用時の衣服圧、身体寸法の変
ところです。今後の波及効果が期待されます。
ました。ここでは、感性からのアプローチに
化、心電図、胃電図、唾液アミラーゼの測
よる女性ファンデーションの開発事例につい
てご紹介します。
2.着心地のよい
女性ファンデーションの開発
女性は、ボディラインを美しく整えること
などを目的にファンデーションを着用してい
ます。それらは、人体を締めつける圧迫力
(衣服圧)によって目的性能を満たしていま
富 山 プ ロ ダ ク ツ ※選 定 商 品
す。しかしながら、強すぎる締めつけは、血
生活工学研究所との共同開発
行障害や憂鬱感の発生など、女性の生理面・
※富山県内で企画、製造される製品、品質及び
デザイン性に優れた工業製品が選ばれる制度
心理面における健康状態に大きな影響を及
ぼすことが予測されます。真に女性にやさし
写真 シニアインナー『Benea(ベネア)』
富山県工業技術センター生活工学研究所 製品科学課 中橋 美幸 照会先
〒939-1503 富山県南砺市岩武新35-1
電話●0763-22-2141 FAX●0763-22-4604 e-mail●[email protected]
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名古屋市科学館
だより
特別展「チョコレート展」
4
Information
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5
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チョコレートは、世界中でもっとも愛され
ている食べ物のひとつです。でも、チョコレー
トがどのような原料から作られ、どのように
して私たちの口に届くのかは、あまり知られ
ていません。
展覧会では、約200点の展示物を通して、
チョコレートの原料であるカカオを育む自然
の恵み、チョコレートを発明した人類の智慧
と工夫、そして、一粒のチョコレートができ
るまでの世界のつながりなどを明らかにします。
知っているようで知らない、チョコレートの
世界へようこそ!
展示内容
チョコレートの原点~カカオ
チョコレートをめぐる歴史
チョコレートと日本
チョコレートができるまで
チョコレート・プロムナード~チョコレート
●期間 平成25年12月17日(火)~平成26年2月23日(日)
午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで) をもっと知ろう
休館日 毎週月曜日(12/23、1/13は開館)、第3金曜日、
12/24、12/29~1/3、1/14
●会場 名古屋市科学館 理工館地下2階 イベントホール
クリスマス、バレンタイン
企画などを実施!
●主催 名古屋市科学館、読売新聞社、中京テレビ放送
詳しくは公式ホームページで!
●料金
区分
大人
高校・大学生
小・中学生
当日券
1,300円
800円
500円
650円
400円
250円
団体(30名以上)
1,200円
700円
400円
割引券等
1,200円
700円
400円
障害者手帳等
(付き添い2名まで適用)
※名古屋市交通局発行の乗車券のうち、
「1日乗車券」「ドニチエコきっぷ」「メーグル1 DAY
チケット」を来館当日に利用された方は、ご提示いただくことによって、当日券が100円
引きになります。
※各種割引の併用はできません。
※上記の料金でプラネタリウムを除くすべての展示をご覧いただけます。
照会先
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄2-17-1 (芸術と科学の杜(もり)
・白川公園内)
電話052-201-4486 FAX052-203-0788
交通 地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅下車、4・5番出口から南へ徒歩5分
ホームページ http://www.ncsm.city.nagoya.jp/
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Information
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学会行事案内︵2014年 月~ 月︶
学会
だより
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中部科学技術センターでは、科学技術関連団体の業務支援として、化学関係学協会合同事務局事業を
行っています。化学関係14団体の中部支部、東海支部等の合同事務局としてホームページの維持・管
理を行うとともに、学術講演会、講習会等の諸行事の開催を支援します。
各学協会では毎月、多彩な行事を展開しています。ご参加をお待ちいたしてしております。
催 事 名
新春懇話会
日 時
1月15日(水)
15:30~18:30
会 場
主 催
今池ガスビル
東海化学工業会
名古屋工業大学
校友会館
油化学会マスターズ
クラブ(東海)
1月23日(木)
~24日(金)
名古屋国際会議場
高分子学会東海支部
1月27日(月)
13:40~
名古屋市工業研究所
表面技術協会
中部支部
1月30日(木)
14:00~17:00
日本ガイシ(株)本社
化学工学会東海支部
1月31日(金)
10:00~16:50
名古屋市工業研究所
日本接着学会
中部支部
2月12日(水)
15:30~19:00
メルパルク NAGOYA
化学工学会東海支部・
中部科学技術センター・
東海化学工業会
電気化学会
総会・工場見学会
2月13日(木)
13:30~15:30
あいちシンクロトロン
電気化学会東海支部
光センター
平成25年度日本セラミックス協会
東海支部講演会
2月14日(金)
15:00~17:00
ファインセラミックス 日本セラミックス協会
センター
東海支部
3月15日(土)
13:30~16:00
名古屋大学
ベンチャー・ビジネス・ 高分子学会東海支部
ラボラトリー
3月18日(火)
~20日(木)
岐阜大学
柳戸キャンパス
化学工学会
第79年会実行委員会
3月26日(水)
11:00~16:00
名古屋市工業研究所
色材協会中部支部
平成25年度マスターズクラブ(東海) 1月22日(水)
講演会
17:00~18:00
東海シンポジウム
「高分子の精密合成、構造制御技術と
その応用展開
表面技術協会
平成26年度講演会
第94回講演見学会
「電力貯蔵用 NAS 電池 ~実用化例と将来展望~」
接着マスターコース
第105回東海技術サロン 第92回 CSTC フォーラム
「石炭利用技術と課題」
東海高分子学生研究会
「階層的高分子設計と組織構造」
公益社団法人化学工学会
第79年会
色材セミナー2014
「デジタル技術の塗装、染色および
3D ものづくりへの応用」
★詳細は学協会合同事務局ホームページ http://www.c-goudou.org をご覧ください。
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関係機関インフォメーション
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問合先
経済産業省
中部経済産業局
地域経済部
地域経済課
☎ 052-951-8457
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年以上続いた我が国経済の低迷を打破し、力強い経済を取り戻すために、平成 年6月 日に「日本再興戦略」が閣議決定されました。
平成 年 月に成立した「産業競争力強化法」では、同戦略を確実に実行するために必要な以下の措置を講じております。
20
産業競争力強化法に関する施策紹介
中部経済産業局
だより
(主な支援施策)
○
『生産性向上設備投資促進税制』:設備投資を
実施する際の税制優遇
○
『中小企業創業・再生支援』:地域中小企業の
創業・事業再生の支援強化
○
『所得拡大促進税制』:給与等の支給額を増加
させた場合の税制優遇
○
『企業実証特例制度・グレーゾーン解消制度』:企業単位
での規制の特例措置の創設や、企業の事業計画に即した
規制の適用の有無の確認
○
『事業再編』:事業再編を行う際の税制優遇や金融支援、
特例措置等
○
『ベンチャー促進税制』:企業によるベンチャーファンド
を通じたベンチャー企業への出資に対する税制優遇
今回は、このうち『生産性向上設備投資促進税制』及び『所得拡大促進税制』についてご紹介いたします。
生産性向上を促す設備等投資促進税制の創設(法人税・所得税・法人住民税・事業税)
新設
新設
生産性向上を促す設備等投資促進税制の創設(法人税・所得税・法人住民税・事業税)
○先端設備導入、生産ラインやオペレーションの刷新・改善のための設備投資を、即時償却又は5%税額控除と
○先端設備導入、生産ラインやオペレーションの刷新・改善のための設備投資を、即時償却又は5%税額控除という、
いう、異次元の優遇措置で支援。
異次元の優遇措置で支援。
○製造業のみならず、物流・流通サービス業をはじめとする非製造業も活用可能。
○製造業のみならず、物流・流通サービス業をはじめとする非製造業も活用可能。
○法律上の計画認定を要しない簡便な手続き。産業競争力強化法(案)の施行日から前倒し適用。
○法律上の計画認定を要しない簡便な手続き。産業競争力強化法(案)の施行日から前倒し適用。
⇒本税制等の措置を活用し、今後3年間で、設備投資を、リーマンショック前の年間70兆円に回復させる。
⇒本税制等の措置を活用し、今後3年間で、設備投資を、リーマンショック前の年間70兆円に回復させる。
対象設備
税制措置
A.先端設備
(注)産業競争力強化法(案)の施行日から適用
○旧モデルと比べて年平均1%以上生産性を向上させる最新モデル
<対象>
◆機械・装置(限定なし)
◆器具・備品
(試験・測定機器、冷凍器付陳列ケース、サーバー(※)など)
◆建物関連(ボイラー、LED照明、断熱材・断熱窓など)
◆稼働状況等の情報を収集・分析・指示するソフトウエア(※)
H25
年度中
(注)
H26
年度
H27
年度
H28
年度
特別
償却
即時
即時
即時
50%
特償
(うち建物、
構築物)
即時
即時
即時
25%
特償
税額
控除
5%
5%
5%
4%
(うち建物、
構築物)
3%
3%
3%
2%
※サーバーとソフトウェアは中小企業のみ
◆工具(ロール)
<確認方法>
各設備を担当する工業会等が、メーカーから申請を受けて確認
B.生産ラインやオペレーションの刷新・改善
○事業者が通常作成する設備投資計画上の投資収益率が15%以上
(中小企業は5%以上)
※個々の設備等は、生産性向上・最新モデル要件を満たす必要なし
<対象>機械・装置、工具、器具備品、ソフトウエア、
建物、建物附属設備及び構築物
※ 産業競争力強化法(案)の省令において対象設備の
基準を定める。同法に基づく実行計画において達成
すべき生産性・エネルギー効率の向上目標を明示。
<確認方法>申請者が作成する簡素な設備投資計画を、
会計士又は税理士がチェックし、経産局が確認。
所得拡大促進税制の見直し・拡充(法人税・所得税・法人住民税)
所得拡大促進税制の見直し・拡充 (法人税・所得税・法人住民税)
○給 与等の支給額を増加させた場合、増加額の10%を税額控除する制度。
(法人税額10%(中小企業等は
○ 給与等の支給額を増加させた場合、増加額の10%を税額控除する制度。(法人税額10%(中小企業等は20%)を限度)
20%)を限度)
○本税制を、企業にとってより使いやすいものとし、計画的・段階的な賃上げを支援する観点から、その要件を緩和すると
○本税制を、企業にとってより使いやすいものとし、計画的・段階的な賃上げを支援する観点から、その要件
ともに、適用期限を2年間延長する(平成29年度末まで)。
を緩和するとともに、適用期限を2年間延長する(平成29年度末まで)
。
現行制度
【創設年度:平成25年度】
具体的な見直し内容
【要件①】給与等支給額の総額:24年度から5%以上増加
【要件②】給与等支給額の総額:前の事業年度以上
【見直し内容】
総額「5%」増加要件を、以下のとおり改めるととも
に、適用期限を2年間延長する(平成29年度末まで)
(年度)
<給与等支給額>
 算定の基準となるのは、国内の雇用者への支払給与。
役員給与は含まず、パート・アルバイトへの給与を含む。
H25(注) H26
10%の税額控除
(法人税額の10%
(中小企業等は20%)を限度)
 通常の賃金のほか、残業手当・賞与を含む。退職手当は
含まない。
24年度からの
増加額
平均給与等支給額
平均給与等支給額
平均給与等支給額
平成24年度
平成25年度
平成26年度
H28
H29
現行
5%
5%
5%
-
-
改正案
2%
2%
3%
5%
5%
24年度からの
増加額
給与等支給額
H27
2年間延長
(注)平成25年度当初にさかのぼって適用。
(既に決算を終えている企業については、平成26年度に
税額控除額を上乗せ。)
【要件③】給与等支給額の平均:前の事業年度以上
【見直し内容】
○高齢者の退職と若年者の採用による平均給与減少といった
事情を考慮するため、給与等支給額「平均」の比較対象を、
「継続雇用者に対する給与等」に見直す。(=退職者・再雇
用者・新卒採用者を除いて比較する)
※また、「前の事業年度以上」を「前の事業年度を上回る」に変更。
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Center Network
(掲示板・会員情報)
新会員紹介
中部科学技術センターでは、広く皆様のご支援・ご協力により、科学技術の向上・産業の発展に関する諸
事業の拡充強化を図り、中部地域の経済発展に貢献する為、賛助会員制度を設けています。平成25年度
より、新たに賛助会員に加わっていただいた企業をご紹介いたします。主旨にご賛同頂き感謝申し上げます。
浅野撚糸株式会社
世界初の撚糸工法「魔法の糸」
企業紹介
究極の Made in Japan ~安全・安心・快適~
エアーかおるに採用している「特殊撚糸工法」が、第5回ものづくり日
本大賞【伝統技術の応用部門】において、
「 経済産業大臣賞」を受賞し
ました。
魔法をかける
前の糸
◦世界初の撚糸工法 ( 特許取得 )
魔法をかけた
後の糸
◦世界最高水準の撚糸技術とノウハウ
◦おぼろタオル100年のゆるぎない伝統と熟練技術
浅野撚糸株式会社では、元撚りの紡績糸と水溶性糸を合わせ逆方向へ2
倍撚り、水溶性糸を溶解させ、逆撚りが元撚り方向に戻ろうとする反動に
より、多量の空隙を生じさせて膨らませる全く新しい特殊撚糸工法を開発、
成功させました。この特殊撚糸を用い、やわらかさ、肌触りの良さ、ボリュー
ム感、軽量の高感性をもち、吸水性、速乾性に優れ、毛羽落ちの少ない
ブランドタオル「エアーかおる」の市場化に成功しました。
「エアーかおる」
は、累計販売枚数190万枚の大ヒット商品となり、従来技術・工法では得
られなかった新しい繊維素材の実現とブランドメーカーとしての下請け脱
却のビジネスモデルを確立させました。
基本理念
『世界初の撚糸工法~魔法の撚糸~』でオンリーワン企業を目指す!
~撚糸企業が“既成概念”を覆す~
『開発は諦めない。諦めた時点で失敗となる』は、浅野撚糸のポリシーです!
株式会社ナガラ
株式会社ナガラは国内のみならず海外においても金型でもの作り支えてい
ます。最新の設備と優秀な人材により、車・電化製品など精度を要求され
る金型をメーカー様に納品し続けてきました。その技術と品質は高く評価
されており、近年は海外での大型事業に参加・協力し国際的にもナガラの
認知度は上がりつつあります。又、主事業の金型設計・製造に ATOS 及
びリサイクル事業を加え皆様の生産事業の円滑化と環境保全のため益々
努力してまいります。
基本理念
ナガラの金型は車などの大型製品から家庭用電化製品等の大小様々な
パーツなど精密さを要求される全てのお客様ニーズに応えます。最新の
設備と熟練した技術者、そして発想力豊かな若手技術者たちの手によっ
て作られる金型は世界でもトップレベルのクオリティを持っています。そ
のため海外からも技術指導・品質管理などナガラに寄せられる依頼が絶
えません。
金型の設計においてはお客様のあらゆるニーズに完全にお応えするため
に最新設備を導入し、クオリティ向上と納期短縮のための努力をしていま
す。又、新しい金型形状の開発、CAD データ変換プログラムの開発など
より良い金型を制作するための技術研究も行っております。ナガラはハイ
テク技術と共に経験豊富な技術者たちの「人力」によりお客様の製品を
形にする基礎作りをサポートいたします。
CSTC NEWS
No.208
会 社 名 浅野撚糸株式会社
本 社 〒503-0124 岐阜県安八郡安八町中875-1
電 話 0584-64-2279
設 立 昭和44年12月
代 表 者 代表取締役社長 浅野 雅己
資 本 金 1,000万円
従業員数 15名
金型で日本のものづくりを支える技術者集団
企業紹介
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会社概要
カムリンクプレス
厚板・ハイテン材の成形・抜き加工に
最適なプレス機械
自社製品「カムストリンクプレス[1200t]」
は、独自技術で厚板25mmや高強度剤の
の加工ができます。コスト面でも従来サー
ボプレスよりイニシャルコストが半分、
モータ容量が約1/10、消費電力が約1/3、
住宅用の鉄骨部品のほかあらゆる産業に
利用が可能です。
主な特徴として、加圧保持時間が長く、省コスト・省規模性が高く、
基礎工事が不要です。難成形部品の試作生産の悩みを解決します。
会社概要
会 社 名 株式会社ナガラ
本 社 〒454-0826 名古屋市中川区小本本町1-21
電 話 052-362-6066(代)
創 業 昭和55年1月20日
設 立 昭和54年10月15日
代 表 者 代表取締役 早瀬 實
資 本 金 2億円
従業員数 110名
6
センターネットワーク
現会員紹介
中部科学技術センターでは、広く皆様のご支援・ご協力により、科学技術の向上・産業の発展に関
する諸事業の拡充強化を図り、中部地域の経済発展に貢献する為、賛助会員制度を設けています。
会員企業をご紹介いたします。
クロダイト工業株式会社
社会とともに生きる企業をめざして
企業紹介
自社オリジナル商品である上下水道部品をはじめ、自動車・
機械部品等一般産業部品等の、ダクタイル鋳鉄を主とする
鋳造・加工メーカーです。当社の開発力・技術力は内外に
高い評価を得ています。近年、製造工程のロボット化に積
極的に取り組み、先進設備機械、コンピュータの導入を図
り、関連業務の拡大化を推進しています。これらの独創的
な技術開発・製造を通じた社会貢献が、ものづくり王国と
合金ボルト(SA)
言われる愛知において優れたものづくり企業として評価さ
れ「愛知ブランド企業」として愛知県より認定を受けてお
ります。
エンジン部品
企業理念
会社概要
従業員一人一人、商品一個一個、お客様一人一人、一社一社、
会 社 名 クロダイト工業株式会社
そして社会とのかかわりを深めつつ真の豊かさを共生の中で
本 社 〒447-0851 愛知県碧南市羽根町4丁目58番地
築いていくことを目指します。
電 話 0566-41-2151
創 業 1928年(昭和3年)4月
代 表 者 代表取締役社長 黒田 昌司
従業員数 185名
アイシン高丘株式会社
企業紹介
当社は、自動車部品を主体とする鋳造・機械加工、塑性加工
および音響製品の製造・販売を行っており、国内のみならず
品質至上で未来の創造
デファレンシャルケースASSY
ハット部のアルミ置換による
軽量化と、熱変形の低減と
冷却性能の両立
海外拠点を含めたネットワークの活用、最先端技術を駆使し
た新製品の開発、国際競争力のある高品質な製品の提供を
行うことで、顧客のニーズに対応しています。さらに、地球
環境との調和を図りながら、企業の永続的発展をめざして、
豊かな社会づくりに貢献するよき企業市民をなるよう努力し
高周波焼入れとかしめ可能な
鋳鉄材を採用し、鍛造2ピース
溶接構造から鋳鉄一体化を
実現。
てまいります。
ブレーキディスクローター
企業理念
「品質至上」に終わりはありません。未来に向かって、常に
会社概要
会 社 名 アイシン高丘株式会社
時代を先駆け、より高い品質と目標を目指し、アイシン高丘
本 社 〒473-8501 愛知県豊田市高丘新町天王1番地
の限りなき品質至上への挑戦が続きます。
電 話 0565-54-1123(代表)
設 立 1960年(昭和35年)3月8日
代 表 者 取締役社長 天草 治彦
従業員数 2,627名(2013年3月31日現在)
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-Commending-
顕
● ● ●
彰
第5回「ものづくり日本大賞」 受賞者紹介
当財団からの推薦で11名受賞 推薦団体全国1位
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顕彰
「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきた「ものづくり」
を着実に継承し、さらに発展させていくために、経済産業省、文部科学省、厚生労働省および国土交通省の4省連携により、
平成17年8月に創設され、2年に一度開催している表彰制度です。
経済産業大臣賞2件、優秀賞1件を受賞
受 賞 者 富士特殊紙業株式会社 杉山 真一郎氏、虎澤 敏行氏、川合 信行氏、林 廣保氏、進藤 和隆氏
業績の名称 「人と環境にやさしい水性グラビア印刷システムの開発」
業績の概要
1.環境負荷の高い油性グラビア印刷作業
食品包装用パッケージのプラスチックフィルムにグラビア印刷を施す際に使用する油性インキには、トルエン等の有機溶剤が使われ、
大気汚染の問題を抱えており、現場で働く従業員の負担になっている。
2.環境負荷の小さい水性グラビア印刷の開発
これを改善するために環境負荷の高い有機溶剤を使用しない水性グラビア印刷システム
の開発に取り組んだ。水性グラビア印刷化を成功させた前例がない為、フィルム、インキ、
版、印刷機などの専門メーカーと共同開発して総合的に取組んだ。その結果、水性グラ
ビア印刷化の技術開発に成功し実用化に至った。
3.水性グラビア印刷化により安全・安心包材の提供
これら技術の確立により、地球環境負荷の低減や労働環境の大幅な改善を実現し、安全
性に配慮した食品包装用パッケージを提供できるようになり、お客様の企業価値を上げ
るものとして積極的に採用されている。
受 賞 者 浅野撚糸株式会社 浅野 雅己氏、浅野 真美氏、竹森 剛氏、河合 達也氏、辻 俊広氏
業績の名称 「繊維間に微細な空間構造を形成させる撚糸工法の開発」
業績の概要
1. 撚糸技術の高度化によるタオルの高感性、高機能性の付与
元撚りの紡績糸を逆方向へ2倍撚る「特殊撚糸工法」の開発により、糸に空気のすき間を作ることに成功し、タオルのやわらかさ、
肌触りの良さ、ボリューム感、軽量性という感性面や、吸水性、速乾性等の機能面を高いレベルで実現した。
2. 高感性、高機能性の高耐久化
高感性や高機能性を持たせる方法としては、
「無撚糸工法」や「中空糸工法」などがあるが、
洗濯等の物理的作用で、紡績糸を構成する短繊維が抜け落ちたり、中空部分がつぶれ
たりすることで感性や機能性が持続しない。
「特殊撚糸工法」は、逆方向に撚った糸が
元撚りに戻ろうとする力が生じることで、糸に空気のすき間を作り続けるため、高感性、
高機能性は、長期間持続する。
3. 下請企業のビジネスモデルの確立
「エアーかおる」タオルをヒットさせ、下請企業がブランドメーカーとして市場化するビ
ジネスモデルを確立した。
受 賞 者 株式会社今仙技術研究所 鈴木 光久氏
業績の名称 「使いやすく自然に歩ける義足用多リンク式安全膝継手の開発」
業績の概要
1.全世界で使用
2002 年9月発売開始,2012 年12月までに全世界で延べ1,500 人(日本970人)以上もの切断者が使用している。
Swan 膝ユーザ全員の延べ歩行距離累計を標準単純計算すると、
【月まで5往復半歩いた】計算となる。
2.健常者と同等な歩行の実現
●楽にスムーズな重心移動……衝撃吸収、体重心上下動の減少
●安全な着地……5節リンク機構、日米特許、機構の力ベクトルセンサ
●美しい歩き姿……膝の安定・屈曲容易性制御、脚全体のしなやかさ
安全で、楽で、美しい歩容の実現……GOOD DESIGN AWARD 2003受賞
見せる義足の提案。障害を隠すことからの脱却。真のノーマライゼーション。
■歩行時の衝撃を吸収し、スムーズな歩行を可能とした。
■膝折れ転倒を完全に防止した。 ■油圧シリンダを搭載し、
“ゆっくり歩き”
~
“早歩き”まで。
■小学生や小柄な女性の方にも向いた軽量でコンパクトな設計。
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賛助会員入会のご案内
公益財団法人中部科学技術センターは、広く皆様のご支援・ご協
力により、科学技術の向上、産業の発展に関する諸事業の拡充強
化を図り、中部地域の経済発展に貢献するため、賛助会員制度を
設けております。ご賛同のうえ、ご入会くださるようにご案内申
し上げます。
◎会費/年会費 団体一口10万円(一口以上)
個人一口 1万円(一口以上)
◎入会手続き/センター事務局へご連絡ください。
「入会申込書」を送付させていただきます。
◎主な特典・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・中部科学技術センターが実施する講演会・フォーラム・セミ
ナー・技術交流会等へ無料または実費でご参加いただけます。
・公設試、大学等の試験研究機関の利用に関し、仲介・助言が受
けられます。
・調査報告書等の配付が受けられます。
・情報誌「CSTC NEWS」の配付が受けられます。
・新製品・新技術のPRができます(「CSTC NEWS」に無料で掲
載いたします)。
・叙勲・国家褒賞を始め科学技術に関する各種表彰の推薦が受け
られます。
・科学技術に関する施設の「無料入館券」の配付が受けられま
す。
◎賛助会費の税法上の優遇措置について・・・・・・・・・・・・・・・・・・
当財団は、内閣総理大臣より「公益財団法人」の認定(平成24年
3月19日付け認定、平成24年4月1日に法人登記)を受けておりま
す。このため、従来の「特定公益増進法人」の証明書は必要がな
くなりました。当財団が発行する賛助会費の領収書が、税法上の
優遇措置を受ける証明書となります。
また、制度改正で個人からの協賛金に関しても税法上の優遇措置
が受けられますので、別途お問い合わせください。
▶照会先
公益財団法人 中部科学技術センター 総務部 岡本英樹
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7階
電話●052-231-3043 FAX●052-204-1469
〒460-0003 名古屋市中区錦1-11-11 名古屋インターシティ10階
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Coffee Break
─コーヒーブレイク─
梅
正月の飾りつけを代 表する「松 竹
は下着や足袋、そして、
梅」について、一昨年は「松」、昨年は
下駄を買ってもらった。
「竹」をテーマとしたので今年は「梅」
その頃は羽子板をつき、
について、日頃、気がついていることを
凧を揚げ、竹馬に乗って
綴ってみたい。正月は、まだ、寒さが厳
遊んだことを思い出す。
しく梅のつぼみも固い。しかし、風呂場
足袋から靴下へ、下駄か
など温かいところに置くと、見る間に
ら靴へ変わって行く過程
つぼみも膨らんで、正月には花開き優
で、正月の過ごし方や食文化も随分と
事が少ない。実を付けることを優先す
しく、ほのかな甘い香りを漂わせてくれ
変わってしまったことに気づく。
ると長めに枝を伸ばし、翌年のわき芽
る。松竹梅の寄せ植えの鉢を玄関に飾
歴史をたどると古事記や日本書紀
に実が付くことを期待することになる。
るもよし、古木の梅の枝に松と竹を組
には梅に関する記載は無いようである
これを繰り返していると木はどんどん
み合わせ、そこに千両や南天の実が付
が、大陸文化が伝わってきた万葉集に
大きくなって、その場所には納まらなく
いた枝を添えて、床の間に飾れば、これ
は、萩に次いで梅の歌は119首詠まれて
なってしまう。当然、庭木としては極め
も雰囲気を盛り上げてくれる。昔はどこ
いる。また、大伴旅人が主催した太宰府
て見苦しい。世の中の人間関係と同じよ
の家でも玄関に門松を飾ったものであ
での梅花宴では、梅の歌が30首以上詠
うなもので、両方を満たすことは中々難
る。今では神社や特別な家を除き、見る
まれ、古今和歌集においても多く詠ま
しい。
事ができなくなってしまった。
れている。
日本各地には、多くの梅園があり、正
日本の和食文化がユネスコの「無形
確かに、春一番に気品のある香りを
月三が日が明け、春の七草粥を楽しむ
文化遺産」に登録された。これも和食
放つ梅の花は魅力的であり、寒中につ
頃には、早々と春一番の梅の便りが聞
文化の衰退が認められる象徴的な出来
ぼみを膨らませ、いち早く春の来ること
かれるようになるのではないだろうか。
事ではないかと思う。子供のころ、正月
を告げてくれる。この季節、西洋の花が
「こちふかば匂ひおこせよ梅の花あ
まだ入って来ていない時代、福寿草、水
るじなしとて春をわするな」などと格好
仙、椿、蝋梅などは有ったけれど、寒い
の良い歌などは詠えないけれど、春一
中で葉のない枝から気品ある花を咲か
番に咲く花を楽しみ、そして庭木として
棗に描いた梅文様(自作)
野梅
せる風情は、たまらない魅力を感じたこ
の格好を維持させながら実を成らせ、
とと納得できる。
その実を梅シロップやジャム、梅干にす
我が家には、数本の梅の木があり、毎
るなど多くの楽しみを貰っている。やは
年、適度に収穫ができるが、庭木として
り、庭木の王者として、正月飾りの一角
容姿を整えるため、強めの剪定となる。
を占めるに相応しい樹木である。
このため、花は咲いても実を付ける
☞公益財団法人中部科学技術センター事務局長 星野 章
CSTC NEWS No.208
2014.01 冬号 ◎システック ニュース
発行日◎平成26年1月(季刊発行)
編集◎公益財団法人中部科学技術センター
事務局長◎星野章
発行◎公益財団法人中部科学技術センター
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7階
電 話◎052-231-3043(代表 総務部)
FAX◎052-204-1469
E-mail ◎info@cstc.or.jp
ホームページ◎http://www.cstc.or.jp/
印刷・製本◎荒川印刷
編集後記
■今年は、うま年。賛助会員の皆様が、ホップ、ステップ、ジャンプ、喜びに満ちた飛躍の年にな
りますように。
(総務部 岡本)
■10月の科学の祭典名古屋大会に続き、11月におもしろ科学館開催と科学イベントが続き怒涛の
2ヶ月でした。つくづく出展者の皆様に支えられているイベントだと痛感しました。出展者の、科学
教育に向ける熱い想いをより多くの子供達へ伝えられる“出会いの場”をより良いものに創り上げ
ていく事が当財団の使命の一つであることを忘れずに、2014年も精進していこうと思います。
(総務部 木本)
■昨年はモーターショーが開催され、FCV に注目が集まりました。水素ステーションのインフラ整
備も進みそうですが、LNG 以外に有力な水素原料はないのでしょうか?「目からウロコ」的な驚き
の発想を期待します。がんばれ、技術者!
(科学技術普及部 鈴木)
■この1年を振り返ると、様々な科学に関するイベントや技術講演会、ネットワーク活動、地域産業
支援事業に携わらせて頂きました。表紙に込めた繋がりは、世代へも繋がる技術の輪だと実感しま
した。明けましておめでとうございます。
(イノベーション創出支援室 松岡)
■2014年はどんな一年になるのでしょうか。うま年だけに駆け抜ける年になるかもしれませんね。
何事もうまくいきますように。
(研究開発推進部 宮島)
■昨年はさまざまな行事を通じ連携のためにはコミュニケーションが大切だと感じました。昨年の
気付きを今年の糧としていきたいです。
(学協会合同事務局 犬飼)
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