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社会 - ソニー

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社会 - ソニー
What We Believe:
社会
ソニーは、製品、技術、イノベーションとソニーグループ社員の力、さらにはステークホルダーとのパートナーシッ
プを活用し、時代や社会のニーズに応えていきます。
となりました。
50周年を迎えたソニーの社会貢献活動
ソニーの創業者である井深大は、設立趣
※1
※2
意書に「国民科学知識の実際的啓発」を創
業の目的の一つと位置づけています。そし
て、1959年には、戦後間もない日本におい
て、科学技術の振興こそが社会を立て直す、
創業者:井深 大
そのためには次世代を担う子どもたちの理
科教育に注力することが重要であると考え、理科教育におい
※3
※4
頭文字でSonyを表す。
この金額には寄付金、協賛金、自主プログラム経費(施設運営費)のほか、寄贈
した製品の市場価格が含まれています。
募金、献血等を含む。
(昨年度までの数値は、一部のグループ会社のみ募金、献
血等を含む)
MDGs:Millennium Development Goals(ミレニアム開発目標)
2000年9月の国連ミレニアム・サミットにて189の加盟国代表により採択
された国連ミレニアム宣言と、主要な国際会議等で採択された開発目標を
統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめられた国際開発目標。
科学教育
て優れた教育を目指している小学校を支援する「ソニー小学
2009年、社会貢献活動50周年
校理科教育振興資金」を設立しました。
を記念し、これまでの科学教育活動
それから50年たった今、エンタテインメント事業を傘下に
の集大成として、子どもたち向けの
加えたソニーらしい活動として、その重点分野は、科学のほ
ワークショップ「ソニー・サイエン
かに、音楽・映像教育支援にも広がり、科学や芸術への関心
スプログラム」を開始しました。社
を高めることはもとより、次の社会を担う世代の論理的思考
員からの公募により選ばれた新規
や豊かな創造性をはぐくむことを目指して活動しています。
ペットボトルと牛乳パックでつく
るヘッドホン
また、グローバルに事業を展開する企業として、環境、貧困な
自らが講師となって、学ぶ喜びや楽しさを体験するワーク
どのグローバル課題や災害に対しても、ソニーならではの技
ショップを支えます。まずは、ソニー・エクスプローラサイエ
術力、社員の協力、そして、国際機関やNGO(非政府組織)等
ンス(東京・お台場)を中心に開催し、今後は国内外の事業所
との連携を通じて、持続可能な社会の構築への貢献を目指し
やソニーの関連施設などで、世界中のたくさんの子どもたちに
て活動しています。
体験できる機会を提供していく予定です。
コンテンツも加わり、考案した社員
推進体制としては、本社に設置された社会貢献委員会のも
最先端の技術やエンタテイン
と、
「事業活動を行う世界の各地域において、ソニーの得意と
メントを体験できるソニー・ワ
する分野で、時代や社会のニーズに応える」という社会貢献
ンダーテクノロジーラボ( 米国・
活動方針にもとづき、本社主催のプログラムのほか、世界各
ニューヨーク)は、2008 年、数
国のソニーグループ会社と6つのソニーの財団により、地域
ニーズに応じた活動が各地で行われています。
また、社員の力による社会貢献活動の推進体制として、ボ
※1
百万ドルの費用をかけてソニー
モーションキャプチャー技術体験
(ソニー・ワンダーテクノロジーラボ)
のさまざまな事業に関連する
14の新しいコンテンツを導入し
ランティアプログラム(SomeOne Needs You )の実施や
ました。例えば、自分自身の動きをアニメーションで再現で
マッチングギフト制度などによる募金の推進を行っています。
きるモーションキャプチャー技術、ロボットのプログラミン
2008年度のソニーグループ全体の社会貢献活動貢献額は
グ、ハイビジョンテレビの番組制作などを体験することが可
※2
※3
総額で約54億円 、ボランティア参加者数は延べ約9万人
能です。これらを通じて、年間約20万人の来場者に、将来の
ソニーの社会貢献活動
科学技術の可能性を感じてもらうとともに、メディアや科学、
芸術分野の職業体験の機会を提供しています。
ソニーらしいアプローチ
次世代教育
シンガポールのソニーグループ各社とシンガポール科学セン
ターが共同で開催しているソニー・クリエイティブサイエンス
技術
科学 音楽 映像
アワードは7歳から12歳の子どもたちが、科学的な要素を持つ
おもちゃをつくるコンテストです。11年目となる2008年は108
社員の参加
の小学校から3,000人を超える子どもたちが参加しました。イ
ベント当日はワークショップや科学実験ショーがあり、おもちゃ
づくりに加えて子どもたちの科学への関心やクリエイティビ
パートナーシップ
持続可能な社会づくり
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環境保全 災害支援 MDGs※4への貢献
ティを高める機会となっています。また、この活動は他の地域に
も広がり、2005年よりサウジアラビアでも開催しています。
社会貢献活動事例
ソニーは、グローバル企業として、事業を展開する地域のみならず、ミレニアム開発目標(MDGs)の重要性を
認識し、これらの社会課題解決に向け、国際機関やNGOなどとのパートナーシップを通じ、各地でさまざまな活動
を展開しています。
映像
パートナー
シップ
教育
教育
社員
Africa
音楽
社員
パートナー
シップ
U.S.
2006年度よりユニセフとの
2008年10月、主にソニーグ
パートナーシップを通じて継続
ループ社員で構成する交響楽
的に子どもデジタル写真プロ
団ソニー・フィルハーモニック・
ジェクト
「EYE SEE
(アイシー)
」
オーケストラがカーネギーホー
ル(米国・ニューヨーク)におい
を支援しています。
「EYE SEE」
ユニセフ「EYE SEE」プロジェクトに
参加した子どもによる写真作品 ©UNICEF/Madagascar2009
は、途上国のさまざまな社会課
題に直面する子どもたちの視
点で日常のひとコマを写真や
ヨーヨー・マとダニエル・ハーディ
ングを迎え開催されたソニーグルー
プ社員が構成するオーケストラの
チャリティーコンサート
てチャリティーコンサートを開
催しました。このコンサートは、
ロンドン交響楽団首席客演指揮
エッセイで表現してもらい、これらを通じて、世界中に、現地
者のダニエル・ハーディングが指揮を務めたほか、ソニー・
の状況の理解促進を図ること、また、社会問題の解決のため
ミュージックエンタテインメントに所属する世界的なチェロ
に重要である子どもたち自身に、問題解決への参画意識を促
奏者であるヨーヨー・マが参加し、収益金約13万ドルは、
すことなどを目的としています。
ニューヨーク市の公立学校の芸術教育に寄付されました。ま
また、2008年度から、南アフリカで現地のNGOの図書館
た、開演前には、学生たちを公開リハーサルに招待し、特別な
車プロジェクトにグループ社員から集めた本を寄贈するな
体験を得る機会を提供しました。
ど、アフリカを中心とした開発途上国への支援を実施してい
ます。
教育
災害支援
パートナー
シップ
科学
China
愛心勉学プロジェクト
環境
社員
映像
パートナー
シップ
Europe
中国においては、農村部の貧
ソニー・ヨーロッパで開催
困地区での授業に使う机やい
している世界最大規模の写真
すなどの不足や老朽化、黒板の
コ ン テ ス ト Sony World
反射光による子どもたちの健
Photography Awards( ソ
康への影響が問題となってい
ニ ー・ワ ー ルド・フォトグラ
ます。このため、2003年より、
愛心勉学プロジェクトとして、これまでに小学校130校、約
©Daniel Beltrá,
courtesy of Sony World
Photography Awards 2009
フィー・アワード)2009では、
英国皇太子により設立された
35,000人以上の児童を対象に、机、いす、黒板を寄付しまし
NGO「Prince s Rainforests Project(プリンス・レインフォ
た。また、2008年5月の四川省大震災では、ソニーグループ
レスト・プロジェクト)
」と共同で、写真を通じた気候変動の影
各社およびその社員からの義援金約1億9,000万円の寄付を
響に関する認知向上を目的として、
「Prince s Rainforests
行い、緊急災害支援のほか、学校建設に役立てていただきま
Project Award」を新設しました。受賞者であるダニエル・ベ
した。2008年度には四川省江油市に春蕾八一小学校が完成
ルトラ氏には、4大陸での熱帯雨林の写真撮影活動費が贈呈
し、すでに子どもたちの教室として使われています。さらに、
され、撮影された写真は、熱帯雨林の荘厳さや森林破壊の深
2009年度には2校目が完成予定です。また、子どもの教育環
刻さを伝えるため、2009年秋にヨーロッパで開催予定の熱
境整備のほか、科学の楽しみを感じてもらうことを願って、ソ
帯雨林体験ができる展示会で公開される予定です。
ニー・エクスプローラサイエンス(北京)で行われている実験
教室も各地で開催しています。
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