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ロ ク フ ァ ー ム ア タ ラ タ 被災地、福島を 訪 ね て

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ロ ク フ ァ ー ム ア タ ラ タ 被災地、福島を 訪 ね て
 平成26年2 月25日発行・毎月1 回25日発行・通巻第438号 ISSN 0386-0159
障害者と雇用
2014 3
438
No.
大震災から3年
グ ラ ビ ア
ロクファームアタラタ
被災地、
福島を訪ねて
誰もが職業をとおして社会参加できる「共生社会」を目指しています
編集委員が行く
私 の ひ と こ と NPO 法人クロスジョブ神戸古川直樹さん
職 場 ル ポ サノフィ株式会社
「保育士」福岡県・松崎七海さん
3
月号
明するのは面倒な作業でしかない。この作品は、亡く
を言葉にするのは確かに難しいし、ディテールまで説
てはぐらかしてしまう。直感やひらめきといった即興
描く彼は、作品について尋ねてみても、たいてい笑っ
自身の中に溢れるイメージをコラージュするように
をのみ引き込まれてしまう。
刻々と浮かび上がる色彩の柔らかさには、だれもが息
筆先の繊細な動きをコントロールする姿と、画用紙に
る。二の腕に内出血ができるほど全身に力を込めて、
ラインは、不随意運動を力で押さえ込むことで生まれ
幻想的な淡い水彩と、黒マジックのくっきりとした
︵工房まる 主任 池永健介︶
なったおじさんを偲んで描いたと教えてくれた。それ
を話すとき、ちょっとだけ寂しい顔をしていたことを
覚えている。
制作年:2008 年/水彩絵具 油性マジック 画用紙/サイズ:540 ミリ× 380 ミリ
アート
大峯直幸
心の
コーヒーを淹れる
おじさん
大峯直幸(おおみね・なおゆき)
1977(昭和 52)年生。福岡県在住。脳性麻痺。20 歳頃より、当時入所していた施設で
絵を描き始める。2008 年より工房まるに所属。2011 年二人展「ファンタジア」(AIA
ギャラリー/東京)ほか、出展歴多数。2012 年に九州大学「ユヌス&椎木ソーシャルビ
ジネス研究センター (SBRC)」のロゴデザインに採用。ポスター、表紙などへの採用歴多数。
日々の癒しに晩酌が欠かせない。好きな酒はイモ焼酎。
工房まる http://maruworks.org/
障害者と雇用
2014 3
月号
No.438
東日本大震災から3年
グラビア
15
「障害者とともに東日本大震災からの復興をめざす」
――ロクファームアタラタ(宮城県名取市) 写真・文:小山博孝
編集委員が行く
20
震災から3年、働く場の復旧・復興
――被災地、福島を訪ねて 編集委員 阪本文雄
心のアート
前頁
私のひとこと
2
コーヒーを淹れるおじさん 作者:大峯直幸
就労移行支援事業所の実践から見えてきたこと~発達障害のある人に特化した支援~
NPO 法人クロスジョブ神戸 就労移行支援事業所クロスジョブ KOBE 管理者 古川直樹
職場ルポ
4
職場は「東京オペラシティ」!
サノフィ株式会社 文:清原れい子/写真:小山博孝
研究開発レポート
10
リワーク機能を有する医療機関と連携した復職支援
障害者職業総合センター職業センター
N O T E
12
はじめての精神障害者雇用⑧(最終回)
職場のメンタルヘルスと精神障害者の雇用管理 福島障害者職業センター所長 相澤欽一
インフォメーション
14
事業主のみなさまへ/「障害者雇用納付金制度」の対象事業主が拡大されます
エッセイ
19
さ ま よ
彷徨う心
第 3 回 安心できる居場所を求めて-その3 齊藤 健
霞が関だより
26
平成25年 障害者雇用状況の集計結果(2)
(平成25年6月1日)
厚生労働省 職業安定局 高齢・障害者雇用対策部 障害者雇用対策課
ニュースファイル
28
記事索引
30
掲 示 板
32
表紙の説明
表紙の説明 「私は子どもたちの笑顔が大好きで、いつか優し
くて心強い保育士になりたいと思っています。色の使い方がわかる
ようになり、昨年よりうまく描けました。自分が困っている表情
や、子どもが泣いている表情が難しかったです。コンクール受賞
を聞いたとき、嬉しくてつい、お母さんに自慢してしまいました」
(平成 25 年度障害者雇用支援月間ポスター原画募集・中学校の部 高齢・
障害・求職者雇用支援機構理事長奨励賞受賞)
◎本誌掲載記事はホームページでもご覧いただけます。
(http://www.jeed.or.jp)
し、一人ひとりにかかる仕事量が急激に増え
るとともに、まるでイス取りゲームのように
はじかれていく人たちを生み出します。超高
齢社会を支えていく若い世代が、いまのよう
な状況でイス取りゲームからはじかれていま
す。そのなかに、発達障害という烙印で生き
にくさをかかえて、企業の中に入れない層が
数 多 く 存 在 す る こ と が 目 立 っ て き て い ま す。
この状況が続けば日本の社会保障制度は崩壊
する深刻な課題です。県や労働局が主催する
会議では、ここ7年くらいは発達障害のある
人の就労支援がテーマになることが増えてき
ました。どの会議でも、量的増大、質的深化
が顕著で深刻な報告がなされるので、問題の
共有化は図られますが、肝心の解決策が出な
いもどかしさと、既存の福祉施策では対応で
きない現実の無力さだけが残っていました。
すでに神戸市内には カ所もの就労移行支
援事業所があるにもかかわらず、解決策にな
っていなかったのは、既存施設の立地条件や
訓練内容がこれまで「普通」に暮らしてきた
彼らのニーズには必ずしも合致しなかったか
64
らで、先の見えない在宅生活を延長してしま
っていました。この状況を打破するために2
012(平成 )年5月に設立したのが、就
労 移 行 支 援 事 業 所 ク ロ ス ジ ョ ブ KOBE で
す。以降、176 人の相談を受け付けました。
その半数強が大学院、大学卒です。住居地も
兵庫県の西端から東端まで非常に広範囲に及
ん で い ま す。 名 定 員 で 利 用 実 人 員 は 人、
既に 人が就職しています。事務職が半数で
すが、清掃から介護、デザイナーなどの職種
も幅広いですし、定着率も %と高く推移し
ています。
古川直樹
就労移行支援事業所の実践から見えてきたこと
~発達障害のある人に特化した支援~
12
25
われわれは5つのこだわりを持って運営して
きました。
①都心の駅前のオフィスビル内に設置する
ことによって、利用者は施設に通うというこ
とではなく、会社に出勤しているという実践
感覚のなかで訓練を受けています。それ以上
に意味があるのは、ほかの会社で働いている
人たちとの関係性が日常的に取れることで
運営のポイント ~施設設計~
93
2
働く広場 2014.3
30
NPO 法人クロスジョブ神戸 就労移行支援事業所クロスジョブ KOBE 管理者
11
24
20
発達障害のある人の就労支援は既存の福祉の
枠組みで対応可能か? さらにいえば専門性は
必要か? 答えはNOです。ただし、確保され
なければならないポイントが5つあります。科
学的実証はありませんし、1年半の実践しかあ
りませんが、自信を持って提起します。
3
いま、なぜ発達障害のある人の
就労支援なのか ~設立の背景~
発達障害の大きな特徴は、外見上や会話を
交 わ し て も 障 害 を 感 じ さ せ ない と ころ に あ り
ま す。また、一部にきわめて秀でたところが
ありながら、一部にきわめて苦 手なところを
持つアンバランスな様子が理解されにくいの
です。このアンバランスさの原因をきちっと伝
えることができずに、落ち込み悩んでしまい
ます。知的障害、精神障害のある人の人口発
生率は ~ %に対して、発達障害のある人
は、米国や韓国の統計では、 ~ %といわ
れるようになってきています。これは、時 代
が障害を作り出していくという典型です。
時代は科学技術の進歩による合理化を推進
2
す。隣室の生保会社のセールスレディの方々
と 日 常 的 に 出 会 い、「 お は よ う ご ざ い ま す 」、
「 こ ん に ち は 」、「 お つ か れ さ ま 」 な ど さ ま ざ
まな挨拶をしていくと、さすがレディさんた
ち、満面の笑顔で挨拶を返してくれます。こ
のことによって、挨拶って気持ちいいものだ
という体感をします。すると利用者の挨拶ス
キルは、どんどん向上していきます。
②作業オンリーではなく面談、グループワ
ーク中心のプログラムを組んでいます。まず
は自分を知ることからはじまります。自分を
変えることではなく、いまの自分をありのま
まに、強み、弱みをしっかりと自覚すること
です。でも、発達障害の特性だから仕方ない
ですませるのではなく、自分の得意なところ
で勝負する、それが難しい場合は配慮をして
もらう、そのことをきちっと伝える力をつけ
ていくことを目指します。そのためにグルー
プワークを数多く取り入れ、人前で自分の考
えを話したり、他者の意見に共感したり、コ
ンセンサスを得る力を仲間と、また職員との
共同作業を通して獲得していきます。
③利用対象を発達障害のある人に特化する
ことによって、安心感や居心地のよさを体感
発達障害のある人の就労支援
〜みなさんへのメッセージ〜
働く広場 2014.3
3
します。また、同じ発達障害という診断を受
けてはいても、個々によって得手不得手は違
うことがわかってきます。この違いがわかる
ことによって、自分を認められるようになり
ます。
そのほか、④職員構成は福祉畑からだけで
はなく多様な人材を揃え、⑤市場万能主義へ
対抗することこそが就労支援と考えます。障
害者支援というよりも、まさに社会変革とい
う考え方が不可欠です。
平成 24 年 3 月まで兵庫県総合リハビリテー
ションセンター職能開発施設の施設長。長年、
県の就労支援施策づくり、運営に携わってきた。
そのなかで量的増大、質的深化が顕著となって
きた発達障害のある人の就労支援を喫緊の課
題として認識し、平成 19 年より委託訓練制度
を活用した「ビジネスコミュニケーション科」
を開設。大学、労働局を含めた多様な関係機
関との連携の下にカリキュラムづくりから取り
組んだが、就職という成果は十分に挙げられず、
早期退職して平成 24 年 5 月に発達障害のある
人が利用しやすい就労移行支援事業所を開設。
順調に発展をし、本年 4 月には基幹職安と隣
接するビル内に 2 カ所目を開設する。
http://crossjob.jp
[email protected]
姉を刺殺したアスペルガー症候群の男性被
告 に 対 し、 大 阪 地 裁 で あ っ た 裁 判 員 裁 判 で、
求刑を上回る判決が言い渡されました。その
理由に、発達障害を支援する社会資源の不足
により、出所後の対応が困難なことがあげら
れています。確かにこれまでの社会福祉の枠
組みでは彼らにマッチしがたく解決策にはな
り え ま せ ん が、 ク ロ ス ジ ョ ブ KOBE の よ
うな実践が、彼らを変え、社会を変えていく
礎になるのではないかという確信めいたもの
を持ち始めています。孤立せず社会で生きて
いくには、働ける場所があることが何より大
事。 お 金 や 障 害 の 有 無 が 問 題 な の で は な く、
仕事を通じた人とのつながりをこそ重視すべ
きです。発達障害の特徴のひとつに想像力の
障害があげられますが、果たして想像力がな
い の は だ れ か。 む し ろ、 発 達 障 害 の 特 性 は、
社会全体で失われたつながりを取り戻す最良
のツールになるのではないでしょうか。
古川直樹
変わる、障害のある人も企業も
当施設を見学に訪れる特別支援学校の先生
方が一様に口をそろえるのが「ここは障害者
のエリート集団ですね」です。確かに外見上
の障害が見えないだけに、そのように映るか
もしれません。一般的にエリートとは、三角
形の先の方の一握りを指す言葉ですが、発達
障害のある人は逆三角形を想定するとよくわ
かります。より専門的な支援や治療を必要と
する人もいるでしょうが、大半は少しの配慮
と後押しで十分に労働能力を発揮できます。
しかし、逆三角形であるから不安定であり、
ともに歩む支援機関の存在は不可欠です。ま
た、企業も変わっていきます。発達障害のあ
る人は抽象的な言葉が苦手で、経験に頼る教
示ではわかりにくいのです。職場実習受入れ
を契機にだれもがわかりやすい作業マニュア
ルづくりに取り組み、あたり前のように行わ
れていた業務を再点検することによって効率
的になり、体制強化に成功している企業が出
てきました。障害のある人の弱さを企業活動
の強みに転化したのです。
(ふるかわ・なおき)
職場は「東京オペラシティ」!
―サノフィ株式会社―
ラ・メゾンビジネスサポートセンター
︵文︶清原れい子︵写真︶小山博孝
取材先データ
サノフィ株式会社
〒163-1488 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー
http://www.sanofi.co.jp/ ■代表:代表取締役社長 ジェズ・モールディング(Jez Moulding)
■設立:2006(平成18)年1月1日
■資本金:127億1490万円
■社員数:約2700人
■事業内容:医薬品および医療機器の製造販売・輸入、研究開発、
医療機関への医薬品情報提供・収集ほか
Keyword:知的障害、発達障害、障害理解、業務創出、ソシアルスキルトレーニング、ジョブコーチ、障害者就業・生活支援センター
働く広場 2014.3
4
POINT
① ビジネスマナーを身につける
②ソシアルスキルトレーニング
の継続
③ インターンシップで「人材」
を見極める
人事直轄で
知的障害者を雇用
音楽や演劇などのイベント
で 知 ら れ る「 東 京 オ ペ ラ シ テ
ィ」
。その高層階に「サノフィ
株 式 会 社 」 が あ る。 サ ノ フ ィ
はフランスに本社をもつヘル
事・総務本部)内に「ラ・メゾンサービ
スケアのリーディングカンパ
ニ ー。 現 在、 1 0 0 を 超 え る
ス セ ン タ ー」( 2 0 1 3 年 に ラ・ メ ゾ ン
人
3代目センター長で、杉本文江さんに、
すぎもとふみ え
の知的障害者が本社内の職場で働く。
「センター」)が設立された。現在は
ビジネスサポートセンターに改名、以下
万人の社員が働いて
国々で
おり、
医薬品、ヒト用ワクチン、
コンシューマヘルスケアなど、
世界の人々のヘルスケアニー
ズに応えている。
「2006年の合併によりサノフィに
設立のいきさつをうかがった。
ィ 株 式 会 社 は 2 0 0 6( 平 成
ら障害者雇用の本格的な取組みが始ま
更 ) に 誕 生 し た。 そ の 直 後 か
くなっていきました。それまで、障害者
っかり果たしていくという姿勢がより強
企業に求められている社会的な責任をし
ークから、
年間で
・
1
%の法定雇用
8
が、
・
%はなかなか高い壁です。そ
8
んなとき、縁あって、特別支援学校との
1
促進していくことになりました。ところ
たタスクフォースを作り、障害者雇用を
ともあり、社長、副社長をトップにおい
率を満たすようにという指導が入ったこ
3
でしたが、ほぼ時を同じくしてハローワ
の雇用にはあまり積極的ではありません
り、2009年4月に人事本部(現:人
メ ン ト( 後 述 ) が 生 ま れ ま し た。 ま た、
障害者雇用に関するグローバルコミット
その日本法人であるサノフ
13
) 年( サ ノ フ ィ・ ア ベ ン テ
杉本文江センター長
11
ィスから2012年に社名変
18
パイプができ、特別支援学校からであれ
ば知的障害者をまとまった人数を採用で
きることがわかりました。ですが、それ
まで知的障害者を雇用したことはありま
せん。社員の心の抵抗をほどき、採用を
実現するために、希望者を募って特別支
援学校や、知的障害者の雇用で成功して
いる企業を見学したり、福祉作業所の製
品を営業の販促品に使ったりと、さまざ
まな啓蒙活動を行いました。一番の認知
拡大になったのは、特別支援学校の生徒
さんにインターンシップに来てもらっ
て、 実 際 に『 見 て 』『 触 れ て 』 も ら っ た
人事本部の下に設立したことには意味
ことでしょうか」
があった。
「 フ ラ ン ス の 考 え 方 で は、 一 般 の 部 署
で一緒に働くのがノーマライゼーション
なのです。だから、センターをつくり1
カ所にまとめることには抵抗がありまし
た。なぜ一般の部署で雇用しないのか?
知的障害のある社員が成長する風土づく
りが会社全体の成長につながるというコ
ンセプトのもと、センターに所属するけ
れども、各部署に派遣する形で社員の中
に入っていくようにしました」
初代センター長として「センター」を
おの え あきたか
立ち上げ、現在も事務長として現場の責
任者を務める尾上昭隆さんは、営業の第
一線で活躍し、直前には安全衛生をつか
さどる部署の部長の任にあった。
働く広場 2014.3
5
ラ・メゾンビジネスセンターのみなさん
仕事の指示をする尾上昭隆事務長
パソコンに向かい、名刺印刷指示をする社員
「 パ リ の 本 社 に は ミ ッ シ ョ ン・ ハ ン デ
ィキャップ・コミットメントがあり、障
害者雇用にあたっては、全世界で守るべ
き約束事があるのです。日本はフランス
と法律や制度が違うので、すべてを持っ
てくるわけにはいきませんが、われわれ
の誇りである多様性をきちんと実践して
いくことが会社の方針です」
それまで知的障害者を採用したことが
なかった社内の認知度アップのため、尾
上さんは受入れの可能性がある部署を対
象に説明会を開き、フランス本社から障
害者雇用を担当するグローバルリーダー
と意識を変えるという号令がかかり、同
ジです。サノフィになって、社員の行動
知らしめるマネジメントからのメッセー
「 大 事 な の は、 会 社 の 進 む べ き 方 向 を
った。
ど、設立に向けて次々と準備を進めてい
者を雇用している企業に見学に行くな
プを受け入れてもらいました。部署別の
する認知・啓発を行い、インターンシッ
あわせて、障害者とともに働くことに対
ました。このラ・メゾンプロジェクトと
中心にいろいろなプロジェクトが始まり
デアや知識・知恵を出しあって、人事を
性や障害者の働きやすい環境作りにアイ
必要でした。社員が進んで手をあげ、女
を講演に招き、特別支援学校や知的障害
時に日本の法律をきちんと守っていこう
説明会は
回開きました。知的障害者雇
と障害者雇用が始まりました。また、ヨ
名刺用紙のセット、裁断、箱詰め、配送セット、段取
ーロッパの企業ですので、CSR(企業
歩が始まったのが、2007年でした」
用の経験がまったくない状況から、第一
2009年4月、現在のメンバーのう
ビジネスマナー
技術習得に力を入れる
の社会的責任)を果たしていくことが強
く発信されました」
2006年の合併時から社員が一体感
を 持 て る よ う に と、「 ラ・ メ ゾ ン プ ロ ジ
「新たな会社が社内横断的に物事をき
ちの6人を特別支援学校から新卒で採
ェクト」が始まっていた。
ちんと進めるためには、プロジェクトが
用、業務がスタートした。その後、同年
9月に1人、2010年に1人、201
人。全員が「愛の手帳(東京都
2年に1人、2013年に4人入社して、
現在は
て、みんなで考えた。
いない」との声が出て、職場の問題とし
から「エレベーターの乗り方がわかって
の人たちは閉所が苦手な人が多い。社員
ーに乗らなければならないが、発達障害
本社内を移動するには1人でエレベータ
ビ ジ ネ ス マ ナ ー 教 育 を 集 中 し て 行 っ た。
慣らし運転期間には、あいさつなどの
て初めて生まれるのだと思います」
高い仕事をきちんとできることがわかっ
た。本当の理解は、彼らがクオリティの
コピー用紙を補充し、名刺を配達しまし
築くため、目の前でシュレッダーをかけ、
いました。社員の認知を導き信頼関係を
してから、日本法人全体の名刺を請け負
の名刺作成で半年間の『慣らし運転』を
ー作業、コピー用紙の補充でした。本社
「 最 初 の 仕 事 は 名 刺 作 成、 シ ュ レ ッ ダ
募集した。
にサポートしてもらう社内サポーターも
理解を求め、メンバーが困っているとき
ジストに社内シンポジウムの開催などで
映、「 セ ン タ ー」 社 員 の 保 護 者 を シ ン ポ
害者の仕事ぶりを紹介したDVDの上
業務開始後も、尾上さんは引き続き障
達障害をともなう人たちが7人いる。
療 育 手 帳 )」 を 所 持 し、 自 閉 症 な ど の 発
13
6
働く広場 2014.3
32
り良く作業が進む
ペットボトル、キャップの回収
年間の教育期間があったからだと思いま
「 今 日、 ス ム ー ズ に 動 い て い る の は 半
バーの組み合わせを考え、チームで仕事
ー同士の関係性なども考慮しながらメン
のスキルアップなどを行っています」
衛生教育、東京ジョブコーチによる仕事
月から臨床心理士と
コミュニケーションが苦手な人が多い
をしている。
ため、2009年
嘱託契約をしてソシアルスキルトレーニ
ングも始めた。
データ入力、PDF化、文具のリユース、
ダ イ レ ク ト メ ー ル 発 送、 フ ァ イ リ ン グ、
現 在 の 業 務 は、 名 刺 作 成、 各 種 印 刷、
(※)に依頼して技能的な訓練を行いま
技術が必要ですから、東京ジョブコーチ
仕事を受けるには印刷やパソコンなどの
仕事の種類が広がってきました。一方で、
障害特性に慣れること、また障害者自身
から1日ついていただき、まわりの人が
業・生活支援センターの方に職場で半日
期には特別支援学校の先生や障害者就
「 ま ず 教 育 を 大 事 に す る こ と で す。 初
境を築こうと心してきた。
定雇用に向けて、障害者の働きやすい環
辞めた人は1人もいない。尾上さんは安
2 年 目 以 上 は ユ ニ フ ォ ー ム を 着 用 す る。
仕事中は、1年目の人たちはエプロン、
き る ~ 応 用 す る 」、 3 年 目 は「 伝 え る ~
1年目は「見る~わかる」、2年目は「で
につなげてもらいました」
らトレーニングを始め、その日のテーマ
ないメンバーが多かったので、話し方か
達障害の人たちは、話す人のほうを向か
ングをしてもらっています。なかでも発
契約して職場のソシアルスキルトレーニ
とはできません。そこで、臨床心理士と
援機関の方はうちだけに集中してくるこ
関係、ストレスなどがあります。就労支
安定して働けるように
ソシアルスキルトレーニング
す。 そ の 後、 ダ イ レ ク ト メ ー ル の 発 送、
簡単ですが量が多い印刷・製本・発送作
業など、仕事は徐々に増えていき、社内
のイベントを通じてアピールしていく
ペットボトルキャップの回収など、難し
がスムーズに仕事ができるように、本人
教える」をコンセプトにした。何回も同
「早く辞めてしまう原因の1つに人間
いものから簡単なものまで多岐にわた
した」
を 超 え た。 指 先 が 器 用、
や周囲の人たちを指導してもらいまし
り、 そ の 数 は
ブラインドタッチに近い入力ができるな
回は「謝る」がテーマ
じ テ ー マ を 繰 り 返 し な が ら 回 数 を 重 ね、
回。第
を行うと長続きしない発達障害者には日
個々の障害特性に配慮して、単純作業
きました」
ミスの発生やトラブルを防ぐようにして
面 を 想 定 し て 対 応 方 法 を 伝 え る こ と で、
は嫌われたと連絡がくる…。そういう場
ルが変わって嫌な顔をされただけで、私
ったとパニックになる、突然スケジュー
「例えば職場でコピー機が壊れてしま
だった。
すでに
た。入社後はビジネスマナー教育、安全
と、
『こういう仕事も頼めるのでは』と
12
80
働く広場 2014.3
7
80
ど、個々の長所や特性を生かし、メンバ
名刺、印刷物、文具など本社に配達
50
(※)東京都が独自に実施する「東京ジョブコーチ支援事業」で配置されたジョブコーチ
本社社員用カフェでの障害者雇用の紹介展示と DVD
細かく取り組んできた熱意がうかがえ
れたたくさんの研修ファイルから、きめ
ってきた。業務日誌など、書棚に収めら
間を確保し、パフォーマンスの向上を図
やすい発達障害者には、こまめな休憩時
作業ができるようにした。また、疲労し
グネットを張り付けることで、納得して
課を視覚化し、自らスケジュール表にマ
す」
しろが感じられる人材を採用していま
の間にいろいろなことを体験させ、伸び
しい人材を見極める。インターンシップ
は厳しいですね。インターンシップでほ
で学校にそのカリキュラムがないと採用
「全員にパソコン入力を練習させるの
てね…」と話す。
尾上さんは「3回もこられると情が移っ
次と続けてくる人もいます」と杉本さん。
わかるなどの感想が書かれていますね」
ている、仕事を真剣に考えていることが
の研修日報には、あいさつがきちんとし
とわかると思います。その日の新入社員
と、彼らが名刺を作ってくれているのだ
らっています。研修を終えて現場に出る
いるのがあたり前の会社だと認知しても
大卒の新入社員に、障害のある人たちが
し た り、 ラ ン チ を 一 緒 に 食 べ た り し て、
尾上さんも、このランチミーティング
「 毎 日、 い わ ば 小 さ な 噴 火、 大 き な 噴
は新入社員研修には必要なことだと考え
ている。
「 長 期 不 況 の 中 で、 な ぜ 障 害 者 を 雇 用
S R が 大 切 な の だ と 気 が つ く わ け で す。
新入社員と
ランチミーティング
る。
火を起こす人たちが、仕事をすることを
通して注意したり注意されたりしなが
ら、まわりとのコミュニケーションがと
フランス本社を中心にサノフィは世界
新入社員は、文化の違う外国の人たちと
しなければならないのか。法律がありC
きるようになりました。それまでは、別
各国で国際障害者デーのイベントを実施
れるようになり、3年目ぐらいで安心で
の階まで出かけると、ちゃんと帰ってく
丈夫、きちんと仕事をしてきます。支援
がありました。いまはどこへ行っても大
し、「 セ ン タ ー」 の 仕 事 を 紹 介 す る パ ネ
害者雇用の取組みを紹介するDVDを流
社員が休憩するカフェに世界各拠点の障
えていく一歩になると思います」
を理解して、将来の自分のキャリアを考
れぞれの違いや現在の置かれている状況
い。障害者を理解するということは、そ
も他流試合をして成長しなければならな
している。日本では
者との連携もうまくいっていますが、メ
ルを展示した。内容は、メンバー自身が
月の障害者週間に、
ることができるかなど、いろいろな心配
ンバーもジョブコーチと仲がいいです
考え、自分たちでパワーポイントをつか
「 基 本 的 に は、 職 場 の ル ー ル を 守 っ て
制を築くことにも力を入れてきた。
尾上さんは、メンバーの家庭と協力体
よ。うまくいくと、彼らの力で成長して
ってパネルを作成した。
一角には社員からの「ありがとうメッ
いきます」
原則として、特別支援学校の新卒者を
を 通 じ て 仕 事 内 容 を 理 解 し た 先 生 方 が、
も、メンバーとのふれあいを目的とした
毎年行われる新入社員の研修の中に
生、障害者就業・生活支援センター、保
いますから、会社説明会では、学校の先
心配で、職場実習にずっと付き添う親も
くれればいいのですが、家庭のしつけが
可能性のある人材を送ってくれるとい
プログラムが盛り込まれている。新人か
セージ」が張ってある。
う。
「インターンシップを経験した人を
護者の三者にきていただき、就業規則に
採用している。毎年のインターンシップ
採用しています。1回2週間、長い人で
「 新 入 社 員 の 研 修 期 間 は、 約 6 カ 月 あ
らの声は杉本さんに届く。
つ い て お 話 し し ま す。 ま た 1 年 に 1 回、
大事です。子離れ、親離れをしてほしい。
3週間。採用予定がない、採用前提では
るのですが、研修の際にワークを一緒に
ないといっても、1年次、2年次、3年
8
働く広場 2014.3
12
終礼。活発に発言が続き、一日の仕事が終わる
うことを確認しています」
社会的自立に向けて支援を行
一 同 に 集 ま り、 成 長 を 確 認 し、
で、 本 人、 保 護 者、 支 援 者 が
テ ィ ン グ を 行 い ま す。 そ の 中
ラ・ メ ゾ ン サ ポ ー タ ー ズ ミ ー
員の残業が少なくなり、ワークライフバ
の給料を引いたうえです。また、一般社
ます。もちろん、材料費やセンター全員
ことで、5千万円以上も利益を上げてい
内製化や社員に代わって業務を請け負う
は会社にプラスです。センターは外注の
ィの高い仕事に集中できます。その流れ
によって、一般の社員はさらにクオリテ
考えています」
トのもと、障害者雇用の取組みを真剣に
成長、活性化につながるというコンセプ
部署にしておきたいですね。会社組織の
っても、サノフィにはなくてはならない
「 今 後、 会 社 が ど の よ う に 変 わ っ て い
署をめざしたい」という。
らに会社のビジネスをサポートできる部
杉 本 さ ん は、「 メ ン バ ー と 一 緒 に、 さ
尾上さんの目標は大きい。
人近い人数が必要でしょ
「 目 標 は 1 億 円 の 利 益 を 出 す こ と。 そ
のためには、
う。パソコンを使う集団、ダイレクトメ
ールや名刺作成など単純作業を行う集
くれて、ありがとうございました」など、
ピー用紙補充とシュレッダーを手伝って
に う な が す と、 次 々 に 手 が 上 が る。「 コ
たこと、感謝すること」を発言するよう
かのメンバーのよかったこと、助けられ
ンバーたちが『自分たちがサノフィの仕
必要かもあります。ただ、センターのメ
ったらいいのか。どの程度のスペースが
を考えたとき、社内でどういう仕事をや
すべての軽作業をしたいですね。コスト
集団など、業務をあと
その日の終礼が始まった。当番が、「ほ
ビジネスサポートを
さらに広げたい
ます。」
ランスを改善するメリットもあると思い
利益を生み出す
集団として認知
2 0 1 3 年 1 月、 会 社 の ビ
ジネスをより直接的にサポー
トする集団としての意識づけ
の た め に、 部 署 名 を「 ラ・ メ
ゾンビジネスサポートセンタ
が 張 り 出 し て あ る。 い ろ い ろ
「人のよいところを認めて伝えていく」
事を支えている』という意識をなくすよ
に出向いている。
職 場 に は「 み ん な の 目 標 」
の
人を含めて
ぐらい拡大して、
な 仕 事 に 挑 戦、 き れ い な 言 葉
プラスのフィードバックが行われる。職
うな、物理的に距離がある環境にはした
団、3つ~4つで1日の仕事を完結する
づかい、体調管理に気をつける、協力し
制 で は な く、 お 互 い を 名 前 で 呼 び 合 う。
くない。これからも、社内でやります」
人
て作業を進めていく、業務指導リーダー
杉本さん、尾上さんがあいさつする。「今
のうち4人は本社内の各部署
になれるように頑張る、大きな声であい
日も1日、お疲れさまでした!」
献できる人になる、など。
「センター」の経営は黒字だ。「結果を
1
動き出すとスピード感がある。ソシアル
た。
安定雇用に向けた取組みが印象に残っ
人の障害者が働いてい
外資系企業は、障害者雇用もいったん
20
スキルトレーニングなど、発達障害者の
サ ノ フ ィ 株 式 会 社 に は、「 セ ン タ ー」
さつ、まわりに対する気配り、社会に貢
ー」 と 改 め た。 メ ン バ ー
20
人以外は本社や川越工
る。センターの
%(2014
出すのが営業」
と話す尾上さん。そこに、
・
場そして全国各地の一般の職場で活躍し
て い る。 雇 用 率 は
16
日現在)になった。
としての顔がのぞく。
月
年
2
3年以内に黒字にすると誓った営業マン
13 39
「下支えの部分の仕事を請け負うこと
1
働く広場 2014.3
9
13
13
リワーク機能を有する医療機関と
連携した復職支援
障害者職業総合センター 職業センター
今般、試行結果をとりまとめた実践報告書を
の復職調整を行います。連携支援段階3では、
職業センターの復職支援プログラム「ジョブデ
ザイン サ
・ ポートプログラム」を利用し、その
間に企業との復職調整を行って、復職を目指し
ます。連携支援段階2、3において、対象者と
両機関による合同ケースカンファレンスを行
い、連携支援の目標や内容を協議・確認します。
2 事例
プログラム通所によ
医療機関のリワーク
復職準備性の向上
反復性うつ病で3
ークプログラムを終了・終了見込みのうつ病等
って、体調管理の意
復職準備性の向上
医療機関と協働して試行してきました。
作成しましたので、以下にその概要を紹介しま
回休職し、連携支援
精神疾患による休職者で、①精神症状は安定し
識が向上し自己分析
なし
障害者職業総合センター職業センター(以下
の休職者に対する復職支援技法の開発を行って
す。
を行って復職したA
さんについて紹介し
ます。
援」を行っていますが、近年うつ病などの気分
ているが社会不安障害やコミュニケーション能
あり
あり
「職業センター」
)では、うつ病などの気分障害
おり、地域障害者職業センターなどの職業リハ
ビリテーション機関(以下「職リハ 機関」)に
伝達・普及しています。
1 連携支援の概要
障害による休職者が増加するなかで、うつ病休
力の不足などにより企業との復職調整を自身で
表 両機関における復職支援の機能
地域障害者職業センターでは、気分障害等の
職者の復職支援を目的とした医学的リハビリテ
をふまえて課題を整
Aさんは、精神科
ーション「リワークプログラム」に取り組む精
進めることが難しい者、②発達障害や業務遂行
理 し て い ま し た が、
連携支援の対象者は、精神科医療機関のリワ
神科医療機関も増加しています。
「リワーク支
力の低下などにより復職後の環境調整が必要な
業務に対する自信低
精神疾患による休職者の復職支援「リワーク支
援」と「リワークプログラム」の機能は、具体
者、③円滑な職務遂行に必要な基礎的要件の不
不安が強かったた
的な内容や構成はかなりの部分で類似している
め、連携支援を行う
下と職場のコミュニ
連携支援のスキームは、大きくは三段階に分
こととしました。
十分さが休職の契機となっている者を想定しま
そこで、職リハ機関と精神科医療機関が連携
けられます( 図)。連携支援 段階1では、精神
職業センターで
ものの、背景となる考え方、強みや専門性は異
して、強みや専門性を相互に活用し補完するこ
科医療機関がリワークプログラム利用者のうち
は、企業との復職調
ケーションに対する
とによって、より効果的な復職支援が行えるの
候補者を選定し職業センターに推薦します。連
した。
)年度か
携支援段階2では、リワークプログラムと併行
整において「体調回
なし
②医療的体制
究
開
発
レ
ポ
ー
ト
10
働く広場 2014.3
( 精神科治療、医学的リハビリテーション ) (職業リハビリテーション)
①企業担当者との復職調整
③通所プログラム
職業リハビリテーション機関
(リワーク支援)
精神科医療機関
(リワークプログラム)
機関
(支援)
機能
なっています(表)
。
ら、リワーク機能を持つ精神科医療機関と連携
して、職業センターが対象者との相談や企業と
ではないかと考え、2011(平成
した復職支援モデルの構築を目的とし、精神科
23
研
究
開
発
レ
ポ
ー
ト
きず連携支援につながらなかったこともあり、
していきたいと考えています。この報告書が精
なお、この取組みは、医療法人社団雄仁会メ
復だけでなく、職位に応じた職務遂行ができ成
ディカルケア虎ノ門の協力を得て行ったもので
神疾患による休職者の復職支援サービス向上に
今後は、対象者の疾病や行動特性が多様化す
説明の方法やタイミング、対象者に応じた効果
るなかで、個々の状況に応じた柔軟な受入れや
果が見込まれることが必要」と説明を受けたこ
題の設定とスケジュール管理、集団作業でのリ
あり、院長の五十嵐良雄先生をはじめメディカ
役立てば幸いです。
ーダー役、復職後に想定されるコミュニケーシ
対応が求められるところですが、両機関ともに
ルケア虎ノ門スタッフのみなさまに助言や執筆
的な支援内容についての整理も必要です。
ョン場面の練習など、職場適応を目的とした支
スタッフの体制や活動には制約もあり、制度面
ともあり、復職後に求められるレベルの作業課
援を行いました。その内容をAさん自身が報告
をしていただきました。
実 践 報 告 書 で は、 両 機 関 の 復
で使用した資料や情報共有の書
医学的助言
情報提供
合同ケースカンファレンス
見学・相談
合同ケースカンファレンス
企業訪問
企業訪問
合同ケースカンファレンス
復職・フォローアップ
や地域事情に即した検討が望まれます。
実践報告書の構成
書にとりまとめて企業に報告することで、職務
遂行に関する取組み結果を示すことができ、企
業から一定の評価を得ることができました。こ
の間、2回の合同ケースカンファレンスや電子
メールなどで情報共有を行っています。
職支援の現状、連携支援の流れ、
事 例、 連 携 支 援 の 効 用 と 課 題 と
精神科医療機関において疾病管理ができた段
式 類 を 掲 載 し て い ま す の で、 参
い っ た 内 容 の ほ か に、 連 携 支 援
階で、企業との復職調整や職場適応のための支
考にしていただければと思いま
主治医による医療ケア継続
合同ケースカンファレンス
対象者の推薦
職業センター
図 連携支援スキームの概要
3 連携支援の効用と課題
援が必要な対象者に対して、職リハ機関と精神
す。
5 おわりに
科医療機関のそれぞれの視点に基づく情報を共
有 し、 復 職 支 援 を 行 う こ と で 得 ら れ る 効 果 は、
大きいと思われます。特に、休職を繰り返す場
合や職場とのトラブルを抱えている場合は、疾
立場からの視点に基づく情報を
今 回 の 試 行 に よ っ て、 異 な る
共有し支援することによる効果、
主治医への報告
候補者への打診
候補者の選定
精神科医療機関
ジョブデザイン・
サポートプログラム
コーディネイト
連携支援段階 3
連携支援段階 2
連携支援段階 1
病や障害といった医学的な側面と、職務内容や
職場環境といった職業的な側面との、双方の情
の相互理解や双方の強みを発揮
報を統合して連携して支援を行うことが望まし
その成否を左右するのは、情報の共有、支援
できるスキームの必要性などが
双方の機関の背景となる考え方
の方向性の共有といっても過言ではなく、慎重
示 唆 さ れ ま し た。 今 後 は、 課 題
いと考えます。
にしかも適時対応できるよう具体的な方法を両
を ふ ま え て 実 践 を 積 み 重 ね、 連
携支援の効果的な進め方を整理
機関で取り決めておく必要があります。
また、当初想定した候補者が必要性を理解で
リワークプログラム
4
働く広場 2014.3
11
研
はじめての精神障害者雇用 ⑧(最終回)
職場のメンタルヘルスと
精神障害者の雇用管理
福島障害者職業センター 所長 相澤欽一
精神障害者の雇用管理
これまで7回にわたり、新規に採用した精神障害者の雇
業医や保健師、人事労務担当者などが職場環境の改善や管
理監督者への助言、労働者の相談に応じる)、職場外の専
門機関のケア、という4つのケアを継続的・計画的に行う
このうち、ラインケアでは、管理監督者に対し、人間関
ことの重要性を指摘しています。
く聞く、悩みごとには迅速に対応する、叱責ではなく有用
係などを含めた職場環境の把握と改善、メンタルヘルス不
用管理について述べてきましたが、例えば、本人の話をよ
な助言を行う、成功体験を積ませ達成感を持たせる、職場
調者の発見と対処などを求めています。
企業のメンタルヘルスを推進する担当者向けのテキスト
の人間関係を和やかにするといったようなことは、障害の
ない社員にとっても有益だと感じる方も多いでしょう。
いて、日頃から部下をよく見て→いつもと違う様子があれ
(文献1)では、メンタルヘルス不調者の発見と対処につ
ば→声をかけ→よく話を聞き(批判はしない・結論は急が
疾患や障害状況に合わせて、通院日や調子の悪いときに
にも必要ですし、短時間労働のような本人の状況に合わせ
ない)→必要に応じて社内の担当者や社外の専門家への相
休みを与えるといった対応は、健康面で配慮を要する社員
た労働時間の設定は、子育て中の社員などにも求められる
さらに、このテキストでは、休職後に復職する者を支援
談・受診を促すこと、を指摘しています。
する、根気よくわかりやすく教えるといったことは、仕事
する際の管理監督者の心得を示しています。それによると、
でしょう。仕事を標準化し必要に応じてマニュアルを整備
に習熟していない新入社員などにも求められる対応です。
た復職者の気持ちを受け止めることを、管理監督者には望
「復職者は、『職場ではどう思われているだろうか』(中略)
みたいのです」としたうえで、困ったことがないか、こま
このように、精神障害者の雇用管理の基本的な対応は、多
さて最終回では、若干視点を変えて障害のない社員も含
めに声かけと確認を行う、心理状態には波があるので、良
など、さまざまな心配をしながら出社しています。そうし
めた職場のメンタルヘルスの側面から、精神障害者の雇用
くの社員にも共通して求められる対応といえます。
管理について考えてみたいと思います。
好な状態・低下した状態・平均的な状態を把握し、産業保
激な変化、複雑な人間関係など、職場のストレスが増大す
過剰な業務量、長時間労働、能率の追求、職場環境の急
いことも多いので自分だけで背負い込まず、産業保健スタ
接し方や配慮すべき点をあらかじめ伝える、うまくいかな
の社員に過度の負担がかからないよう注意し、復職者への
健スタッフなどと相談しながら回復状況を理解する、ほか
るなか、社員の休職や自殺など、企業はさまざまな問題に
ッフや人事労務管理スタッフと連携する、などに留意する
職場のメンタルヘルス
直面し、メンタルヘルスの重要性が指摘されるようになり
ここに示されたようなラインケアの対応は、新規雇用し
張は大幅に軽減されます」としています。
れている』と感じることができれば、復職者の職場での緊
よう指摘しています。そして、「『上司は自分をわかってく
)年に「労働者の心
員が自らのストレスに気づき対処する)、ラインケア(管
た精神障害者の雇用管理にも活かせることがあると感じる
12
働く広場 2014.3
ました。
厚生労働省では、2006(平成
理監督者の対応)、産業保健スタッフなどによるケア(産
の健康の保持増進のための指針」を策定し、セルフケア(社
18
快適な職場づくりのためのチェックポイント
□あいさつが交わされている
□気軽に話せる雰囲気がある
□休憩時間には笑い声が聞こえるときもある
□意見を率直に言える雰囲気がある
□自分のミスを率直に認める雰囲気がある
□多忙なときや困難な事態が生じたときはみんなで協力し合える
□職場の目標と労働者の役割を全員が理解している
文献2より改変して
一部抜粋
られます。職場におけるストレスの原因を軽減し、メンタ
ルヘルス不調の発生リスクを低減するための職場環境の改
方も多いでしょう。
同様のことは、ほかのケアについても言えます。
善の取組みは、ラインケア、産業保健スタッフなどのケア、
見をいえる、仕事上の指示や目標が明確である、いじめや
仕事量や責任が過重でない、仕事のやり方やペースに意
そして経営者も含めた全社的な対応が必要でしょう。
セルフケアについては、新規雇用された精神障害者でも、
自分自身の疾患や障害を理解し、健康を維持するために睡
クスする、職場以外の楽しみを見つけるなどのストレス対
対人葛藤がない、上司や同僚のサポートが得られる、とい
眠や食事に気をつける、ストレッチや呼吸法などでリラッ
処が望まれます。産業保健スタッフのケアは、2月号で、
った職場と、そうでない職場では、社員のメンタルヘルス
もちろん、精神疾患はさまざまな原因により発症します
精神障害者の健康管理においても産業保健スタッフの活用
者の雇用管理にとっても、一定の役割を担うことが期待さ
ので、どのような職場であっても、社員が精神疾患を発症
の状態が大きく異なるのは容易に推測されます。
れます。職場外の専門機関のケアも、精神障害者の雇用管
したり、それにより休職することがあるかもしれません。
が望まれることを指摘したように、新規雇用した精神障害
理では個別対応が必要であり、そのためには支援機関の活
しかし、上記のような働きやすい職場の方が、休職した
のある社員も安心して働くことができるでしょう。
受け入れてくれる職場であれば、新規雇用された精神障害
表に示したような雰囲気のなかで、同じ働く仲間として
業継続も期待できます。
さらに、このような職場の方が、精神障害のある社員の就
社員の復職もスムーズに行われる可能性が高いでしょう。
用が重要になることを、この連載中に何度も指摘してきま
このように、今後は、障害者雇用の分野と産業精神保健
した。
や労働安全衛生分野の連携が、これまで以上に注目される
かもしれません。
職場環境の重要性
休職した社員の職場復帰支援は三次予防、メンタルヘルス
三次予防の視点で考える必要があります。心の健康問題で
者の雇用管理の両面から、だれでも無理なく働ける職場づ
業の負担も増大します。職場のメンタルヘルスと精神障害
し、職場のストレスにより社員が心身の不調に陥れば、企
くりの余裕はないという見方もあるかもしれません。しか
企業は厳しい競争にさらされており、そのような職場づ
不調になった者が長期休職にならないような早期発見と適
職場のメンタルヘルス対策では、一次予防、二次予防、
切な対処は二次予防、メンタル不調の未然防止は一次予防
くりが求められているといえます。
2
【文献】
1 『事業所内メンタルヘルス推進担当者テキスト』
中央労働災害防止協会、2010年
大野裕監修『職場のメンタルヘルス』東京法規出版、2005年
に位置づけられます。
企業にとっても、社員にとっても、できれば三次予防が
必要になる前に、一次予防や二次予防の段階でとどまるこ
とが望まれます。特に、メンタル不調を未然に防止する一
次予防の強化は重要です。
この一次予防の重要な柱としては、仕事の進め方や人間
関係までを含む、広い意味での「職場環境の改善」があげ
働く広場 2014.3
13
事業主のみなさまへ
「障害者雇用納付金制度」の対象事業主が拡大されます
∼平成 27 年4月から、常時雇用している労働者数が
100 人を超える事業主が対象になります∼
平成 20 年に障害者雇用促進法改正法(※)が成立し、
障害者雇用納付金制度の対象事業主が段階的に拡大されています。
※障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律(平成 20 年法律第 96 号)
改 正 の目的
中 小 企 業における障 害 者 雇 用 状 況 の 改 善 が 遅 れ ており、地 域 の 身 近 な 雇 用の 場 で ある
中 小 企 業 の 障 害 者 雇 用の 促 進 を図る必 要 が ある。
適用対象に
なると
平成 28 年4月からの申告・申請について、100 人を超える事業主も
前年度(平成 28 年度は、平成 27 年4月から平成 28 年3月まで)の雇用障害者数をもとに、
○ 納付金の申告を行っていただきます。
○ 障害者の法定雇用率を下回る場合は、納付金の納付が必要となります。
○ 障害者の法定雇用率を上回る場合は、調整金の支給申請ができます。
※年度(平成 27 年 4 月∼平成 28 年 3 月)の途中に事業廃止した場合(吸収合併等含む)は、
廃止した日から 45 日以内に申告・申請が必要です。
今後のスケジュール
平成 25 年 4 月
∼平成 26 年 3 月
適用対象となる
事業主の範囲
平成 26 年 4 月
∼平成 27 年 3 月
平成 27 年 4 月
∼平成 28 年 3 月
平成 28 年 4 月∼
平成27 年度
分の申告・納付
開始
常時雇用する労働者数が
200 人を超える事業主
障害者雇用の取組みなど、
早めの準備をお願いいたします。
常時雇用する労働者数が
100 人を超える事業主
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JEED メルマガ
検索
お問合せ先
障害者雇用納付金制度の詳細、各種助成金については、
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構ホームページをご覧いただくか、最寄りの高齢・障害者雇用支援センター * にお問い合せください。
JEED 検索
* 高齢・障害者雇用支援センターは、障害者職業センターの一部門です。
働く広場 2014.3
14
グラビア
東日本大震災から3年
障害者とともに
東日本大震災からの
復興をめざす
ロクファームアタラタ(宮城県名取市)
写真・文/小山博孝
取材先データ
一般社団法人 東北復興プロジェクト
〒981-1227 宮城県名取市杜せきのした5丁目31の1
TEL 022−796−4125 FAX 022−796−4215 [email protected]
6スタジオ
パン工房「ル・タン・リッシュ」
そばレストラン「焔蔵」
「90 年後の君へ」と題した手紙が入るタイムカプセル。
企画は、プロジェクトを応援する俳優の伊勢谷友介さん
15
働く広場 2014.3
レストラン&ブッフェ
「アタラタ・マルシェ」
本 誌﹁ 編 集 委 員 が 行 く ﹂
︵2012年9月
号 ︶ で 紹 介 し た 仙 台 市 の〝 六 丁 目 農 園 〟
。そ
の取材の折、社長の渡部哲也さんから、東日
本大震災で職を失った人々や障害者たちの雇
用 創 出 を め ざ し た 東 北 復 興 プ ロ ジ ェ ク ト を、
渡部社長をはじめ飲食店経営、設計・建築な
どさまざまな分野で活躍するプロフェッショ
ナル6人が中心となって組織を立ち上げ、推
進しているという話を聞いていた。このプロ
ジェクトの名前は〝東北ロクプロジェクト〟
。
その中核となる施設﹁ロクファームアタラタ﹂
が、復興事業にともなう資材や作業員などの
日、ようやくオープ
不足の影響などもあって、構想から2年3カ
月の時を経て昨年9月
ンした。
人のス
人︶が働いている。障害者
90
さらに
人ほど採用していくつもりだ﹂と付
部 代 表 理 事 は、
﹁ 今 後一年 以 内 に、障 害 者 を
製作、ファームで農作業と活躍している。渡
施設の清掃、環境整備、案内板などの備品の
のみ な さ ん は、そ れ ぞ れの 職 場 で 調 理 補 助、
タッフ︵障害者
農場﹁ロクファーム﹂などがあり、
リッシュ﹂
、キッチンスタジオ﹁6スタジオ﹂
、
ェ﹁アタラタ・マルシェ﹂
、パン工房﹁ル・タン・
、レ ス ト ラ ン & ブッフ
ば レス ト ラン﹁ 焔 蔵 ﹂
部代表理事。現在オープンした施設には、そ
ト を 設 立して 事 業 を 展 開 していま す ﹂
。と 渡
を揚げて、一般社団法人東北復興プロジェク
業化をはかる、③防災意識の啓発、この三点
次︵ 加 工 ︶
、三 次︵ 販 売 ︶を一体 化 し 六 次 産
供、 ②一次 産 業 の 支 援 ︱︱一次︵ 生 産 ︶
、二
震災で職を失った人や障害者への働く場の提
興をめざすコンセプトに、①雇用の創出︱︱
た。この経験から、私たちは、震災からの復
一方 で 多 く の こ と に 気 づ か せ て も く れ ま し
﹁大震災は、私たちから多くを奪いました。
29
らの復興に、期待し、応援したいものだ。
16
働く広場 2014.3
40
け加えた。障害者とともに、東日本大震災か
20
厨房で、ゆで卵の殻むきをする畑中慎太郎さん
一般社団法人東北復興プロジェ
クト渡部哲也代表理事。仙台市
で人気のレストラン「六丁目農
園」を経営する㈱アップルファー
ムの代表取締役。障害者雇用の
経験豊富で評価も高い
オムレツ用の材料の準備、コロッケづくりと次々に仕事を進める遠藤祥子さん
パン工房
「ル・タン・リッシュ」
パンを焼く石窯。
震災時、薪なのでガスがなくても
大丈夫という
パンづくりが楽しいと
材料の準備をする杉浦萌魅さん
杉浦さんたちのパンづくりの指導にあたる
及川友美さん(写真左)
そばレストラン
「焔蔵」
洗い場も担当する北沢さん
17
挽きたての風味を大切にする「焔蔵」。
毎日、製粉する。そば職人の矢島克彦さんの指示に従って
製粉機を動かす北沢秀人さん(右)
働く広場 2014.3
「ロクファーム」の農作業
農場「ロクファーム」の朝礼、農業班、清掃班と一日の仕事の分担が決まる
農場
「ロクファーム」
施設の内外の清掃
近くの園児たちを招待して、農場での交流
ツキイチ・マルシェ(朝市)
働く広場 2014.3
「6スタジオ」での料理教室。地域との交流も、
アタラタの大きなテーマだ
18
われに返ると、床一面が自分の
血で真っ赤でした。自分の腕や体
は傷だらけ。
となりました。
入 院 し て、 一 週 間 が た っ た と
き、主治医に専門学校に復帰した
したが、自分自身は自傷行為をし
﹁ 何 が あ っ た の?﹂ と 僕 に 聞 き ま
が お り、 す ご く 嬉 し か っ た で す。
門学校に病棟から通うことの許可
した。次の日、主治医が来て、専
す﹂といわれ、その返事を待ちま
いと、相談しました。すると、
﹁病
たことを全然覚えていませんでし
夜間の専門学校だったので、そこ
棟のスタッフと相談して決めま
た。そうした行為の回数が徐々に
に病院から一人で通うことは当
それを見た職員は、すばやく手
増えていき、腕や体は傷でズタズ
当 て を し て く れ ま し た。 そ し て、
タになっていきました。職員がそ
時、例外的な措置だったのではな
入院しながら通学するのは最初
いかと思います。
の様子を見て心配してくれ、施設
の 専 属 カ ウ ン セ ラ ー に 相 談 し て、
カウンセリングを受けることにな
ラーの方に話を聞いてもらうので
セリングが基本でした。カウンセ
子どもはほとんどおらず、カウン
当時の施設では、精神科に通う
るということの繰り返し⋮。
結局、
たリストカットが始まり、入院す
に戻ってしばらく生活すると、ま
退院して施設に帰りました。施設
慣れ、病状も安定し、2カ月後に
は疲れも出ましたが、だんだんと
すが、僕の場合はあまり効果はな
3 度 の 入 退 院 を 繰 り 返 し ま し た。
ーでは対応できないと施設側が判
の職員にいわれました。
ットが激しく、また入院だと施設
すごく具合が悪くなり、リストカ
っすらと覚えているのは、警察バ
意識が朦朧としていきました。う
て い て、 注 射 を 打 た れ た と た ん、
施設の嘱託医が注射を持って待っ
そ の 言 葉 を 信 じ て 施 設 に 戻 る と、
の手当をしよう﹂といわれました。
はさせないから、とりあえず、傷
し た。 そ し て、 見 学 後
デイケアの見学日程を告げられま
し い 精 神 科 病 院 か ら 電 話 が あ り、
いいかと思い悩んでいたとき、新
耐えられそうにない⋮どうすれば
られない。一日中家にいることに
家だと少しの時間も落ち着いてい
に ⋮。 心 が ざ わ つ き 始 め ま し た。
週 間 で、
ッチを付けた男性二人がきて、﹁い
れ、病院に搬送されたことです。
神科に護送するからね﹂っていわ
まから救急車が来るから、君を精
あげなければと、手続きを急いで
どこか利用できる場所を確保して
た。新しい主治医が、1日も早く
デイケアに通うことになりまし
に一歩足を踏み入れることになり
とにかく、僕はまた新しい場所
くれたと、後で聞きました。
判断は自分を救うためには仕方が
ました、これまでと違う大人の精
うその頃は
歳で、いよいよ施設
4回入退院を繰り返した結果、も
ャ ル ワ ー カ ー を 紹 介 さ れ ま し た。
担当した看護師から一人のソーシ
ながらデイケアに行くと、見学を
神科病院⋮。不安な気持ちを抱き
からも卒業しなければならない歳
日目は何もなく過ぎ
その人と面接をして、プログラム
専門学校は周囲の人たちの支え
齢層の患者さんも多く、恐怖に駆
とって、デイケアは父親に似た年
ました。しかし、不安が多い僕に
しかし、
があり、なんとか卒業できました。
を卒業して、実家に戻ることにな
られる場面もありました。
そして、
いました。
再びリストカットが始まってしま
りました。かかっていた精神科が
設でやっと、 居 場 所 を 見つけたの
も 昔 か ら 家 に 居 場 所 が な い。 施
実 家に帰るのは6年 ぶり、しか
きることになったのです。
の近くに変え、新たなスタートを
でだったこともあり、病院を実家
小児専門で入院できるのが
歳ま
歳の誕生日を境に施設
に参加し、
になっていました。
半 年 間 入 院 し て、 無 事 に 退 院。
なかったんだとわかります。
ックでしたが、いま思えば、あの
り、職員を信頼していたぶんショ
強制入院︵医療保護入院︶にな
1
齊藤 健
彷徨う心
エッセイ
りました。
く、
リストカットの回数が増加し、
回目の退院の後は、
薬を飲まず、
断し、精神科病院を探すことにな
言動が悪化して、もうカウンセラ
りました。何カ所も職員と一緒に
き、自分も納得して入院していま
それまではまわりの意見も聞
したが、本音では入院したくない
精神科をあたりましたが、年齢が
若すぎたせいか、受け入れてくれ
思い途方にくれていたときに、職
﹁ も う、 あ の 場 に 帰 れ な い ﹂ と
その場から逃走しました。
と思っていました。
僕は抵抗して、
る病院がありませんでした。
そ の 間 も リ ス ト カ ッ ト が 続 き、
職員も頭を抱え悩んでいたとき
そこを受診しました。初診で主治
員 か ら 携 帯 に 連 絡 が あ り、
﹁入院
に、
小児専門の精神科が見つかり、
医から入院を告げられ、即日入院
18
安心できる居場所を求めて―その 3
第3回
よ
ま
さ
働く広場 2014.3
19
1
18
19
3
齊藤 健(さいとう・けん)
1980年生まれ。5歳のとき両親が離婚。母親に引
き取られるが、その後母親が再婚。小学生のころから自分が生きている感覚がな
く、情緒不安定な子どもで、児童相談所でのカウンセリングを受けていた。中学
に入って、いじめを受け不登校に。親の手に負えないと判断され、児童養護施設
へ入所。入所中に心の病になり、入退院を繰り返した。施設を退所後、精神科病
院のデイケアに通い、そこでの治療と経験で徐々に回復。現在は、社会福祉法人
豊芯会の就労支援継続A型事業所で喫茶店の店長として働く日々である。
POINT
①
②
③
3年間の取組み
新たな環境での仕事
地域での支援、
職場環境の整備
震災から3年、働く場の復旧・復興
――被災地、福島を訪ねて
■設立:1953(昭和28)年
■資本金:5億 8400 万円
■従業員:930 人
■業務内容:日野自動車グループ。吾妻、相模工場で自動車、
鉄道車両、建設機械などの鋳造品メーカー
〒975-0018 福島県南相馬市原町区北町522番地
TEL& FAX 0244-24-4123
気はつかない。自炊している米を切らし
■ 特定非営利活動法人。就労継続支援B型の「はらまちひばりワーク
センター」を運営。利用定員40人、対象は知的、精神、身体の障害
者。職員は常勤9人、非常勤1人。サービスの実施地域は南相馬市。
1968年原町心身障害者親の会が発足、1977年から通所授産所を
開設、2006年NPOとなる。
日本障害フォーラム
特定非営利活動法人
■ 2004年、日本身体障害者団体連合会、日本盲人会連合、全日本手を
つなぐ育成会、 全国社会福祉協議会などで障害を持つ人の権利を
推進することを目的に結成。東日本大震災では被災3県にみやぎ
支援センター、支援センターふくしま、いわて支援センターを開
設、具体的には仮設住宅からの通院、買い物などの移動支援、就
労支援(雇用の場の確保、作業所での仕事の確保)など被災障害
者の支援活動を展開している。さらに行政への調査、提言に取り
組んでいる。
JDF被災地障がい者支援センターふくしま
〒963-8025 福島県郡山市桑野1の5の17
TEL 024-925-2428 FAX 024-925-2429
福島障害者職業センター
生産機能は甚大なダメージを受けていた
ことを知る。「大変だ」。丹治さんら庶務
チームには身体、知的、精神などの障害
者 が 所 属。 男 子 更 衣 室、 風 呂 場 の 清 掃、
工場敷地内の移動導線の識別塗装などの
業務を担当。生産現場ではないが、生産
〒960-8135 福島県福島市腰浜町23の28
TEL 024-522-2230 FAX 024-522-2261
東日本大震災
2011( 平 成 23) 年3月
11 日 14 時 46 分、 太 平 洋
三陸沖を震源に、マグニチュー
ド 9.0、 震 度7を 記 録、 観
測史上最大規模の地震。 死
者1万 5880 人、 行 方 不 明
2700 人。地震による大規模
な津波が発生、最大で海岸か
ら6キロ内陸まで浸水、岩手、
宮城、福島の3県で大きな被
害が 出た。(2014 年 2 月 1
日現在)
編集委員から
3年たった被災地、そこで会った障害
者は懸命に自分の働く場を守ろうと復旧、
復興に汗を流していた。
働く喜び、職場の友と語らう楽しさ、
生活の糧を得る満足感を体験しているか
らこそ、それを失いたくないという思い
があったのだろうと取材しながら思った。
もう3年、まだ3年、とにかくがんばっ
てください。
(写真)小山博孝
Keyword:製造業、知的障害、身体障害、精神障害、特例子会社、就労継続支援事業所 B 型、地域障害者職業センター
働く広場 2014.3
20
東日本大震災から3年
取材先データ
〒960-8661 福島県福島市笹木野字天竺田8の1
TEL 024-534-5161 FAX 024-534-5162
特定非営利活動法人
棚から落ちた物が散乱、水道は断水、電
夜、会社を見に行った。自転車のペダ
あの日、福島で
ルを踏む足に力が入った。いまの職場が
福島製鋼株式会社
NPO法人はらまちひばり
ていたのを思い出し、スーパーへ行った。
は休みの日だった。突然の激しい揺れに
好きだった。早く確認をしたかった。事
多くの人で、結局買えたのはお菓子とお
襲われた。
「 うわっ、地震だ」
。木 造2階
務所ではパソコンや事務機がひっくり返
あの日、福島製鋼総務人事グループ庶
建ての古いアパートの2階は大きく揺れ
っていた。外から見ると工場の建屋の壁
でんだけ。停電、
断水で調理できなかった。
続いた。立ちあがれない。柱にしがみつ
が落ち、百トンの砂タンクが3階の床を
たんじ
いた。もう、建物が崩れ落ちるか、と思
抜け2階に落下。溶解炉5基のうち4基
務チームに勤務する丹治正昭さん( 歳)
外へ出た。回りに目をやるとあちこちの
の 鉄 を 溶 か す コ イ ル が 焼 失 し た と い う。
った。やっと揺れがやんだ。命からがら、
建 物 が 被 害 を 受 け ていた。 部 屋の 中 は、
41
本誌編集委員 社会福祉法人山陽新聞社会事業団 阪本文雄
復旧の応援部隊の食事、宿
泊業務にあたった石川哲指
導員(写真左)と丹治正昭
さん
地震直後の福島製鋼の工場
へ出てきてほしい」
。うれしかった。早く
ムのリーダー石川哲指導員からだ。
「会社
三日後、携帯電話が鳴った。庶務チー
あった。
場は操業停止、社員は自宅待機の指示が
再開は容易ではないことはわかった。工
者雇用に二の足を踏んでいたが、待った
全確保で課題があり、人事担当者は障害
作業環境など障害者の働く場としての安
社長が言明、それまで鉄を溶かす高熱の
は、「 会 社 を 挙 げ て 雇 用 率 を 達 成 す る と
円の納付金を支払っていた。荒川誠専務
%(当時)を達成できず、年間300万
た」と話す。
機関の指導・助言が具体的で役立ちまし
どについて障害者職業センターなど専門
するか、しかも継続して働けるには、な
の人たちが社内の会議室などに寝泊まり
隊が入り復旧作業が本格化していった。そ
関東の日野自動車グループから応援部
験となった。いまは生産現場への配置も
一定の役割を果たし会社としてもいい経
に進展、障害のある人たちも震災復旧で
なしでした。あれから7年が経過し順調
整頓から始まって、仕事の効率化、安全
るための職場環境の見直し・改善。整理
た。まず取り組んだのは、働きやすくす
全社的な受入れ態勢の構築が行われ
まずは、職場環境の
見直し・改善に取り組む
会社へ行きたいと思っていたから。
していた。庶務チームは食事、宿泊の業務
進んでいます」と話す。
対策につながることなので、全職場が取
に支えた。裏方だったが、再開の喜びの
と書かれた表示板を裏から倒れないよう
願、
記念写真。
丹治さんらは「復旧祝再開」
野自動車グループに謝辞を述べ、安全祈
言を読み上げ、復旧支援に駆けつけた日
前の広場で再開式が行われ、工場再開宣
と も 視 野 に 入 れ た。 当 初 は 短 時 間 勤 務。
害者、精神障害者へと採用を拡大するこ
職業センターなどの助言もあり、知的障
心だったが、ハローワーク、福島障害者
た部門。過去の採用実績は身体障害者中
候補になった。それまで外部委託してい
した。受入れは清掃を中心にした業務が
場の採用者数はというところから動き出
招き、受入れ可能な職場の検討、その職
をボードに書き出し、本人が理解できる
ラー、ジョブコーチと一緒に不安や悩み
ーで1週間の振り返りを実施。カウンセ
え、声掛けをした。週末は、職業センタ
掛けをし、平日は同僚が正門で朝の出迎
週初めは正門に待機、職場まで誘導し声
害者就業・生活支援センターの支援員が
なコミュニケーション支援をし、県北障
ンターが職場内でのルールに沿った適切
計画策定。ハローワーク担当者を工場に
最初の一歩は障害者の雇用率達成への
を担当、丹治さんは布団運び、清 掃に精
を出した。あっという間に1カ月が過ぎた。
場にいられたことで笑顔になっていた。
しかも繰返しの軽作業として会社施設の
ようにアドバイスをした。職場には本人
受入れが始まると、福島障害者職業セ
石川指導員は「庶務チームの丹治さん
清掃、花壇の維持などを仕事内容にした。
に理解できるように話すことや、悪いと
り組んだ。
ら障害のある人たちは、震災復旧には後
ハローワークから求職者の紹介を受
ころより、よいところをほめるよう話し
日、生産を再開した。朝、本社
方支援だったが、みんな立派に仕事して、
け、 工 場 見 学、 面 接 を し、 身 体、 知 的、
方に配慮を求めた。
4月
福島製鋼が障害者雇用に本格的な取組
戦力になってくれました」と語る。
)年
精神の6人の障害者の採用を決定。この
会社内で指導員、生活相談員が振り返り
3~5カ月過ぎ、職場に慣れてくると、
庶務チームが結成された。神野洋彰総務
の対応をするようになった。
みを始めたのは、2007(平成
だった。
日野自動車は特例子会社をもち、
6人に石川指導員ら9人を加え、
人の
積極的に採用しており、方針はトップダ
ウンで決まった。それまで、身体障害者
人 事 グ ル ー プ 長 は、「 な に を 業 務 内 容 に
かん の
8人がいたが、企業の法定雇用率1・8
15
19
働く広場 2014.3
21
12
生産現場で
活躍する
亀岡翔さん
調に行われた」と、障害者雇用本格化後
んだ。震災からの障害者の職場復帰も順
あれこれあったがスムースに受入れは進
握され、
私たちとうまく連携されたので、
格、仕事への対応力、対人関係をよく把
ウ ン セ ラ ー は、
「石川指導員が各自の性
福島障害者職業センターの柴山雅人カ
ている。
ら3年、障害者の働く場は復旧、復興し
応がうまくできている」と話す。震災か
援策ができると職場定着は進む。個別対
ちのその人その人に合った受入れ策、支
玲 一 ジ ョ ブ コ ー チ は、「 障 害 が あ る 人 た
ってきた福島障害者職業センターの今村
率を達成している。同社の取組みに関わ
ろへと帰還者が増え出し、2年目になる
対応に追われた。やはり住み慣れたとこ
災直後は作業の確保、安全対策と日々の
たちの仕事がなくなり、さあ大変と、震
施設も人手不足から生産ストップし、私
南相馬市が1万人になった。工場も福祉
みんなが避難していった。人口7万人の
続けた。
「震災直後、原発事故の不安から
たり、県外避難から帰って来る人たちが
ころから、避難所を出て仮設住宅へ移っ
間、庶務チームで働いた。この間、石川
実習に来て、この会社へ就職した。1年
りワークセンター。放射能測定器を出し
る就労継続支援B型事業所はらまちひば
福島原発から北約40キロの距離にあ
中で0・31マイクロシーベルトですねっ」
「下水で0・39マイクロシーベルト、空
住み慣れた生活圏を追われた障害者。
先が見通せない現状を嘆く。原発事故で、
ることもできないんです」
。3年たっても
情けない。若い利用者の将来を考えてや
の前のことを必死にやるだけ。なんとも
者の就労の場として継続させるため、目
月は過ぎていくんですが、とにかく障害
自分で測定し安全を確認しないと
の7年間と重なった震災後3年間の同社
昨 秋、 生 産 現 場 へ の 配 置 が 実 現 し た。
の取組みを評価する。
生産現場で働けるかどうかを見極め、鋳
た青田直喜施設長は、雨水が屋根から下
「 障 害 者 の 多 く は 地 震、 津 波 な ど の 緊
増え、作業の仲間として受け入れた。歳
造二課勤務となった。自動車部品の鋳型
りてくる下水口で放射線量を測った。
「下
急事態に適切に対応できない。身体的に
歳)は、養護学校で職場
を つ く る 仕 事。 作 業 台 に 向 か っ て 立 ち、
水口の方がいつも高い。測 定は欠かせま
亀岡翔さん(
木の型に砂を入れガスで固める発熱パッ
せん。 生 命 を 守 る た め 」 ― この3 年 間、
しながら、震災のハードルも超えて、実
務で障害者が働くようにステップアップ
はここまでと線を引かず、会社の本来業
場 で 同 社 の メ イ ン 職 場。「 障 害 者 の 仕 事
亀岡さんの職場は電気炉がある鋳造工
り工場になじんでいた。
して慣れた」と作業する後姿は、すっか
らって少しずつできるようになり、半年
できるだろうか、不安だった。教えても
のか、色あせ、震災後の風雪を思わせる。
放射線記録表は夏の汗、冬の雪がついた
やることにしました」怒りも込められた
安全を確認しないと納得できないと思い、
表していますが、とにかく自分で測定し
マイクロシーベルト。
「行政が測定値を発
る。最 高 濃 度は2012年1月の0・6
ときは記録表にオレンジのマークを付け
業場、事務室などを定点にし、高濃度の
毎月2回計測し記録してきた。玄関、作
に入れ、クレーンで釣り上げ一カ所に集
谷合いで畑の表土が削られ、ビニール袋
道 路 脇 に「 除 染 作 業 中 」 の 看 板 が 立 つ。
市 を 目 指 し た。 途 中、 飯 舘 村 に 入 っ た。
は、福島駅でレンタカーを借り、南相馬
「 は ら ま ち ひ ば り ワ ー ク セ ン タ ー」 へ
の生活が続いている」
ことが大切なんですが、3年たっても仮
い。障害者は早く、元の生活環境に戻る
たちとの集団生活にはなじめない。難し
も精神的にも避難所などでの知らない人
指 導 員 が 体 力、 気 力、 根 気 な ど を 観 察、
「 こ こ へ 配 置 す る と 聞 い て び っ く り。
トを製造、一人黙々と作業を繰り返す。
現した」と神野総務人事グループ長。
この3年間、青田施設長は懸命に走り
障害者の職場定着も進み、2%の雇用
22
働く広場 2014.3
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福島製鋼荒川誠専務
神野洋彰総務人事
グループ長
粉末銅の袋詰め作業をする
丹治正昭さん
柴山雅人カウンセラー
(写真左)と今村玲一
ジョブコーチ
った。集落に入った。「だれもいないね。
もなくなった地面はなにか異常な風景だ
められていた。除染でツルツル、落ち葉
翌日から出勤可能なスタッフ、家族が
波被害は及ばなかった。すぐに障害者に
大丈夫だった。海岸から4キロ離れ、津
りの耐震構造の木造モルタル平屋建ては
い。初めてのことに何もできず、不安が
いっても行政から的確な情報も指示もな
内を3回除染した。放射能の安全対策と
器と除染用の高圧洗浄機を買った。敷地
た。義援金を配分され、すぐ放射能測定
つのるだけだった。就労訓練の柱の一つ
スタッフを付け、グループで帰宅させた。
安否確認に取り組んだ。電話が通じにく
だった野菜の生産・販売、草刈りなどの
ラマンがぽつりともらした。ふと、レン
タカー事務所でもらった福島県観光マッ
い の で、 手 分 け し て 利 用 者 宅 を 回 っ た。
無人の町だよ」ハンドルを握る小山カメ
プを見ると、帰宅困難区域と灰色に塗ら
人ともに死傷者はいなかった。
そして仕事の確保。「みんなが集まり、
共に働き、賃金を手にする喜びを絶やし
たくなかった」とスタッフの守重信子さ
タッフも笑顔だった。ところが、翌日―。
堂も新しくなった。利用者も指導するス
築業者から引渡しを受けた。更衣室も食
建ての事務所兼作業場を全面改築し、建
まちひばりワークセンターは、木造平屋
生々しさを感じさせられた。
安が拭えていない。生活の場を追われた
加えて福島原発が近く、放射能からの不
は 福 島 県 最 多 1 2 4 9 人 の 死 者 が 出 た。
沿岸地域は津波被害が大きく、南相馬市
町など太平洋に面した浜通りと呼ばれる
くになった。青田施設長は行政の福祉担
応できず、頼って来る人が増え、
人近
んだが、仮設住宅や避難所にいても、適
た。「 は ら ま ち ひ ば り 」 は 3 月、 4 月 休
避難所から帰って来る人たちが顔を見せ
じめない」「居りにくい(居づらい)」と
になり、仕事が回ってこなくなった。「な
ースが3人出た。企業、工場も操業停止
した。スタッフも一家で県外避難するケ
提供の手配をし、話し相手になって励ま
はここが唯一の拠りどころだった。食料
と打ち明ける。知的障害のある利用者に
難 で き な か っ た 」「 何 も 食 べ て い な い 」
1人、2人と利用者が顔を見せた。「避
リサイクルショップの運営、自動車部品
彼岸花の制作販売、近くのスーパーでの
の出来事を口々に話したという。造花の
て来た。自宅待機が2カ月あり、震災後
転車、父兄の送迎などでみんなが出勤し
「 お は よ う 」 と、 午 前 9 時、 徒 歩、 自
った」と青田施設長。
みんなの顔が揃い、やろうという気にな
タ ッ フ 全 員 無 事 だ っ た。 こ れ は 宝 で す。
細 々 と 動 き 出 し た。「 う ち は 利 用 者、 ス
頼みたい」という会社もあり、作業場は
は 遅 れ て い た が、「 従 業 員 不 足 で お 宅 に
員の県外避難などで、発注先の操業再開
仕事を依頼した。電気設備の損壊、従業
して工場・企業へ電話、作業再開を告げ、
受け入れよう、と自ら決断
農作業は休止に追い込まれた。
幸い、地域に住む利用者
人、スタッフ
れ た エ リ ア だ っ た。「 な る ほ ど な あ …」
食堂も民家もカーテンをしめ、3年も住
んでいない家々は荒れて見えた。
ここに来て地震、津波、原発事故、三
大きな揺れに襲われた。震度6弱。時計
当者に相談した。復旧対応に追われ、結
のリード線伸ばし、パッキンの袋詰めな
ん。利用者みんなの思いだった。手分け
が 落 ち、 食 器 が 棚 か ら ず り 落 ち 割 れ た。
論 が 出 な い。「 こ の 人 た ち を 受 け 入 れ よ
どの業務を行ってきたが、とりあえず材
日、はら
すぐ治まると思っていたが、続き、
「みん
う」と自ら決断。5月から内々に作業場
あのとき―2011年3月
な、作業台の下に伏せろ」と青田施設長
一番の課題は放射能の安全確認だっ
から
料のあるものだけで仕事を始めた。 代
を開いた。
つが重なった福島県の現実は厳しいこと
18
は叫んだ。やっと揺れは止まった。外に
を思い知らされる。特に南相馬市、双葉
10
代、知的障害、身体障害、精神障
働く広場 2014.3
23
10
10
10
出て、屋根、外壁を見た。改築したばか
50
はらまちひばりワークセン
ターの玄関前で、放射線量
をはかる青田施設長に取材
する阪本本誌編集委員(右)
除染作業中の飯舘村
独自に放射線量
を測定し、記録
してきた
とが生きがいになっている人が多い。
害。個性があるが、ここに来て、働くこ
は1個150円から、価格はタイプ、大
れるタイプなど種類も豊富。カンバッジ
前の作業所で機械部品づくりをしていた
っ て い ま す 」。 パ ッ キ ン づ く り を 担 当。
住宅に住み、いま、はらまちひばりに通
経 験 が 生 き て い る。「 避 難 所 の 生 活 は つ
きさにより異なる。100個入り1箱単
円の収入がある。
らかった。知らない人になじめなかった。
位で販売。1個
新商品となったカンバッジ は、全国各
南相馬市で再び働けるようになり、やっ
善意の輪で広がる新商品
地から南相馬市に入ってきた復興支援の
と落ち着きだした。仕事の仲間の顔を見
年の
ながら一緒に働くのはいいですねぇ。放
歳)は勤続
ボランティアに人気となった。
「学校のみ
射能が気になって浪江町の実家に帰れな
さち え
んなに配る」
「福島のことを忘れないよう
い」。少ない言葉に、故郷にある家へ帰
伊佐見幸栄さん(
万個を超えた。はらまちひばりで
に」と郵送の注文が増えてきた。1年た
は1カ月
ふたたび働く喜びを感じ出した人に会
年前から造花の彼岸花づく
りに精を出している。
「自宅は地震の被害
つと
なり、父は建築の仕事に変わった。自主
なっていった。ブログで被災地福島の声
った。全国の善意の輪が新商品を育てて
ベテラン、
放射能の影響でエサの草刈りができなく
避難なので、家で毎日テレビを見て、作
を発信する「南相馬ファクトリー日記」
、
いることも知った。
じ悩みに直面していた同市内の作業所
仕 事 の 激 減 が 致 命 的 だ っ た。 8 月、 同
所 存 続 の 危 機 的 状 況 は 変 わ り な か っ た。
落 ち 込 ん だ。 再 開 し た と は い え、 作 業
が、 2 0 0 0 円 ~ 3 0 0 0 円 に 大 き く
震 災 前、 工 賃 が 月 1 万 円 平 均 だ っ た
がいつまでも、美しくあることを」と書
れ「ふくしまは願います。あなたの故郷
のパッケージにはひまわりの種が同封さ
波紋が全国に広がっている。カンバッジ
をつなぐ復興プロジェクトとして大きな
も展開し、被災地と各地のボランティア
ーパー「南相馬ファクトリー通信」発行
訪れた。震災直後、3月
被災地障がい者支援センターふくしまを
野にある JDF(日本障害フォーラム)
浜 通 り か ら 中 通 り に 入 り、 郡 山 市 桑
れない無念さが染み出る。
業 場 が 再 開 さ れ るの を 待ってい ま し た。
全国のカンバッジ購入者に送るフリーペ
か ら、
「復興支援のカンバッジをつくろ
かれている。
日から同県内
被災地障がい者支援の現場で
う 」 と い う 話 が 持 ち 上 が り、 え ん ど う
くしま カンバッジ」の全国販売を開始
し た。 直 径 3 ~ 5 セ ン チ の カ ン バ ッ ジ
リ ー を つ く り、
「 つ な が り ∞( 無 限 ) ふ
援、自立支援の8施設で南相馬ファクト
っ た。「 大 き い 揺 れ に び っ く り、 作 業 所
通勤していた双葉町の作業所で震災にあ
万1000円。
まちひばりワークセンターは工賃が月1
報提供・紹介・支援に取り組み、サポー
援、県外へ避難を希望する障害者への情
くされ、人手不足に陥った事業所への支
41
2011年6月から福島県の委託で相
されている。さらに職員が避難を余儀な
手を差し伸べ、機動力のある対応が評価
障害者」にスポットを当て、個別支援の
に「絆」の文字やひばり、だるまなどが
の み ん な と 小 学 校 へ 避 難 し た。 避 難 所、
ト役を果たしている。
歳)は浪江町に住み、
デ ザ イ ン さ れ、TSUNAGARI ∞
仮設住宅、親類などで生活して、1年半
島抜俊夫さん(
FUKUSHIMA が 入 っ て い る。 ピ
が過ぎた。それから南相馬市の借り上げ
り、「 逃 げ た い け ど、 逃 げ ら れ な か っ た
全域を対象に被災障害者の所在確認に回
19
ンで服につけるタイプ、マグネットで飾
万個を発送、いま、はら
これまでに
50
豆、はらまちひばりなど障害者の就労支
また仕事ができて安心しました」
。
万円の売上を得る主力商品に
が少なかったが、肉牛2頭を育てる農家。
20
南相馬市 福島第 1 原発のある大熊町の北に位置。市内には帰宅困難区域、居住制限区域、避難指示
解除準備区域がある。死者 1249 人、福島県の市町村で千人を越えたところは他にはなく、最多。うち
障害者は 19 人(身体障害 18 人、精神障害1人)。建物被害は全壊 1230、半壊 781、一部損壊 2435。
24
働く広場 2014.3
20
10
39
40
47
“復興支援のカンバッジ”づくり
浪江町出身の島抜俊夫さん。 「仕事ができて安心」と彼岸花
故郷へ帰れない無念さに耐え、 づくりに励む伊佐見幸栄さん
パッキングづくりに頑張って
いる
交流サロンしんせい
郡山市にある JDF
被災地障がい者支援
センターふくしま
わき、県北などの相談支援事業所の協力
内を7エリアに分け、会津、南相馬、い
談事業も実施。2012年4月から、県
理、
という数字を墨で書きこみ出来上
筒8枚を張り合わせローソクではっ水処
くは双葉郡に住んでいた。使用済みの封
の安否確認。所在確認をしながら、緊急
人のボランティアが家を巡回し、障害者
震災直後の4月末から、のべ4000
で働きたいなど、まさによろずなんでも
できるのか、以前作業所に行っていたの
バリアフリーになっているか、薬は確保
「 避 難 所 に 適 応 で き な い ケ ー ス が あ り、
談 を 受 け 付 け、 問 題 解 決 に 動 い て い る。
サービス、医療、教育、就労などでの相
援体制を強化。避難生活への不安、福祉
を得て、長期化する避難生活への相談支
元気にかばんづくりに精出しています」
だった人、いろんな状況にある人たちが
い く。「 就 労 し た い 人、 ひ き こ も り が ち
ながら手を動かし、紙のかばんができて
いる。和気あいあい、仕事仲間で話をし
ンしました」と白石代表。一般販売して
への思いと絆を忘れないようにとデザイ
がりのかばん」。「
はふたば、ふるさと
がり。1個1000円。商品名は「つな
発表した。要援護者避難計画を総合復興
避難計画、復興計画づくりへの提案」を
く安心して暮らせる南相馬市へ~今後の
をまとめ、さらに「だれもが分け隔てな
ンケート調査した。3カ月後、調査結果
どの方策づくりを目指し、訪問面会でア
がどこの避難所に移動支援するのか、な
の要援護者名簿の作成、要援護者をだれ
避難時にどういう支援が必要か、障害者
に支援担当を決めた。個別支援内容に基
づいた避難所確保を求めている。
「病院はどこへ」
、
「買い物は」と生活情報
影響でエリア外で生活しなければならず、
双葉、大熊、富岡など双葉郡は放射能の
じ 市 域 内 に 仮 設 住 宅 がで き たが、浪 江、
南相馬市、相馬市、いわき市などは同
高さから緊急避難時の要援護者など障害
れた。一般の人々の2~4倍になり、その
占めた。障害者の死亡率の高さが指摘さ
地震、津波の犠牲者は高齢者が約6割を
本 大 震 災 は 多 くの問 題 提 起 を している。
障害者と災害――というテーマで東日
取組みが問われている」と話す。
を浮き彫りにした。この国の平時からの
害時多くの困難にさらされる障害者の姿
簿のあり方を考えさせられた。同時に災
命を守るために必要な災害時要援護者名
務 局 長 だ っ た 和 田 庄 司 氏 は、「 障 害 者 の
調査当時、支援センターふくしまの事
がないので困る人が多い。
「長引く避難生
者避難に対し、移動の人的支援の必要性
「被災した障害者の交流サロンしんせ
成したが、その中に被災支援の必要な障
直後、災害時要援護者名簿のリストを作
の調査を実施した。ことの起こりは震災
くしまは、南相馬市の要請で手帳所持者
JDF被災地障がい者支援センターふ
を本棚に飾っている。倒れても、起き上
った会津の郷土玩具「起き上がり小法師」
もいるだろう。苦労は続く。みやげに買
し、まだ、道半ば。職場復帰できない人
守り、働く喜びをかみしめていた。しか
天動地を乗り越えた人たちは、働く場を
地震、津波、原発事故というまさに驚
活で心身ともに落ち込み、働く意欲が低
い へ 案 内 し ま す 」 と い わ れ、 車 で 移 動。
害者のもれがあった。そのため、支援セン
がる福島の力を信じたい。
っていてくれた。
代から
代の男女
話の相談で取材はたびたび中断した。
白石清春支援センターふくしま代表が待
ターふくしまの協力で調査が進められた。
50
人がかばんづくりに取り組んでいた。多
12
専門員。1時間ほどの滞 在だったが、電
下している人もいます」と宇田相談支援
起き上がる福島の力
28
を浮き彫りにした。
宇田春美相談支援専門員。
者の登録制度が不可欠であるとし、個別
相 談 を 受 け て い ま す。 電 話 で 聞 い た り、
件あります」
計画に明確に位置づけ、具体的な要援護
から
リーダーの富永美保支援員は話した。
28
訪問あるいはセンターへ来ていただいて
話を聞きます。
月間
80
と話すのは、委託事業所あいえるの会の
70
20
働く広場 2014.3
25
あいえるの会宇田春美
相談支援専門員
「つながりのかばん」
白石清春支援センターふくしま代表(左)と
富永美保支援員
平成25年版
障害者雇用状況の集計結果(2)
(平成 25 年 6 月 1 日)
厚生労働省 職業安定局 高齢・障害者雇用対策部 障害者雇用対策課
第 3 表 国、地方公共団体等における在職状況
(1)国の機関(法定雇用率2.3%)
①法定雇用障害者数の
算定の基礎となる職員数
②障害者の数
③実雇用率
④法定雇用率達成
機関の数 / 機関数
⑤達成割合
国の機関
301,817.0 人
(307,130.5 人)
7,371.0 人
(7,105.0 人)
2.44%
(2.31%)
39/40
(39/39)
97.5%
(100.0%)
都道府県の
機関
322,458.5 人
(323,879.0 人)
8,136.0 人
(7,882.0 人)
2.52%
(2.43%)
144/156
(144/155)
92.3%
(92.9%)
1,061,543.5 人
(1,052,790.5 人)
24,792.0 人
(23,730.5 人)
2.34%
(2.25%)
1,947/2,372
(1,998/2,312)
82.1%
(86.4%)
市町村の機関
(2)法定雇用率2.2%が適用される都道府県等の教育委員会(法定雇用率2.
2%)
①法定雇用障害者数の
算定の基礎となる職員数
都道府県等
教育委員会
676,557.0 人
(673,631.0 人)
②障害者の数
13,581.0 人
(12,677.5 人)
③実雇用率
2.01%
(1.88%)
④法定雇用率達成
機関の数 / 機関数
⑤達成割合
72/125
(85/121)
57.6%
(70.2%)
(3)独立行政法人等における雇用状況(法定雇用率2.
3%)
①法定雇用障害者数の
算定の基礎となる職員数
独立行政法人等
369,292.0 人
(359,343.5 人)
②障害者の数
8,369.0 人
(7,647.0 人)
③実雇用率
2.27%
(2.13%)
④法定雇用率達成
機関の数 / 機関数
⑤達成割合
213/318
(227/305)
67.0%
(74.4%)
4
1 民間企業における
雇用状況
39
◎産業別の状況
産業別にみると、雇用されてい
る障害者の数は、
「生活関連サー
ビス業、娯楽業」以外のすべての
業種で前年よりも増加した。
産業別の実雇用率では、
「医療、
福 祉」
(2・05%)が法 定雇 用
率を上回っている。
また、
「農、林、漁業」
(1・8
3%)
、
「製造業」
(1・86%)
、
「電
気・ガス・熱供給・水道業」
(1・
93%)
、
「運輸業、郵便業」
(1・
82%)
、
「金融業、保険業」
(1・
83%)
、
「 生 活 関 連サービス業、
娯 楽 業」
(1・98%)
、サービス
業(1・80%)の7業種は、民
間企業全体の実雇用率 1・76
%を上回っている。
(第 表)
40
2 国、地方公共団体に
おける在職状況
(1)国の機関
国の機関に在職している障害者
の数は7371・0人、実雇用率
は2・44%であった。国の機関
は 機 関 中 機 関で達 成してい
る。
(第3表(1)
)
(2)都道府県の機関
都道府県の機関に在職している
障害者の数は8136・0人、実
雇用率は2・52%であった。知
注1 (1)
、
(2)の各表の①欄の「法定雇用障害者数の算定の基礎となる職員数」とは、職員総数から除外職員数および除外率相当職員数(旧除外職員が職員総数に占
める割合を元に設定した除外率を乗じて得た数)を除いた職員数である
注2 (3)表の①欄の「法定雇用障害者数の算定の基礎となる労働者数」とは、常用労働者総数から除外率相当数(身体障害者および知的障害者が就業することが困
難であると認められる職種が相当の割合を占める業種について定められた率を乗じて得た数)を除いた労働者数である
注3 各表の②欄の「障害者の数」とは、身体障害者、知的障害者および精神障害者の計であり、短時間労働者以外の重度身体障害者および重度知的障害者について
は法律上、1人を2人に相当するものとしてダブルカウントを行い、重度以外の身体障害者および知的障害者ならびに精神障害者である短時間労働者については
法律上、1人を 0.5 人に相当するものとして 0.5 カウントとしている
注4 法定雇用率 2.2%が適用される機関とは、都道府県の教育委員会および一定の市町村の教育委員会である
注5 ( )内は、平成 24 年6月1日現在の数値である。なお、精神障害者は平成 18 年4月1日から実雇用率に算定されることとなった
注6 「独立行政法人等」とは、障害者の雇用の促進等に関する法律施行令別表第2の第1号から第8号まで、
「地方独立行政法人等」とは、同令別表第2の第9号か
ら第 10 号までの法人を指す
※「働く広場」では通常西暦で表記していますが、この記事では、「平成25年版 障害者白書」の表記に合わせ、年号で表記しています。
働く広場 2014.3
26
第 4 表 民間企業における産業別の雇用状況
①
企業数
②
法定雇用障
害者数の算
定の基礎と
なる労働者
数
③ 障害者の数
④
⑤
⑥
実 雇 用 法 定 雇 用 法定雇用
A. 重度身 B. 重 度 身 体 C. 重度以外 D. 重 度 以 外 の 身 E.
率
率 達 成 企 率達成企
体 障 害 者 障害者および の身体障害 体障害者および知 計 A×2 + F.
区分
業の割合
お よ び 重 重度知的障害 者、知的障 的障害者ならびに B + C + うち新規 E ÷ ② 業の数
×100
度 知 的 障 者である短時 害者および 精神障害者である D×0.5
雇用分
間労働者
精神障害者 短時間労働者
害者
人
人
人
人
人
人
人
%
企業
%
企業
28,903 408,947.5 41,906.0 1.76 36,413
42.7
産業計
85,314 23,213,401.0 99,560 11,197 184,179
(76,308)(22,577,527.0)(95,164)(9,806)
(382,363.5)(34,637.0)(1.69)(35,694) (46.8)
(170,977) (22,505)
287
31,759.5
117
10
322
29
580.5
47.5 1.83
149
51.9
農、林、漁業
(217) (27,181.0)
(90)
(8)
(270)
(20) (468.0) (37.5)
(1.72) (122) (56.2)
55
9,050.0
37
3
75
4
154.0
15.5 1.70
28
50.9
鉱業、採石業
(42) (8,431.0)
(29)
(4)
(61)
(3) (124.5)
(4.0)
(1.48) (24) (57.1)
砂利採取業
3,056 642,390.5
2,857
91
4,275
114 10,137.0
798.5 1.58
1,317
43.1
建設業
(2,576) (615,500.0)(2,678) (66) (3,890)
(78)(9,351.0) (660.0)
(1.52)(1,218) (47.3)
22,501 6,623,557.5 32,789
1,282
54,876
2,559 123,015.5
8,202.5 1.86 11,384
50.6
製造業
(20,538)(6,597,765.5) (32,245)(1,120)(52,524) (1,969)(119,118.5)(6,946.0)
(1.81) (11,383) (55.4)
電気・ガス・
225 220,266.5
1,149
17
1,928
36
4,261.0
209.5 1.93
92
40.9
熱供給・水道業 (193) (219,326.5)(1,097) (20) (1,877)
(32)(4,107.0) (119.5)
(1.87) (96) (49.7)
4,200 1,314,825.5
5,563
212
7,948
302 19,437.0
2,247.5 1.48
929
22.1
情報通信業
(3,683)(1,251,975.0) (5,138) (156) (7,276)
(215) (17,815.5)(1,645.5)
(1.42) (999) (27.1)
6,172 1,445,952.5
5,865
638
13,255
1,511 26,378.5
2,574.5 1.82
2,957
47.9
運輸業、郵便業
(5,514)(1,407,254.0) (5,481) (577)(12,277) (1,264) (24,448.0)(2,214.0)
(1.74)(2,821) (51.2)
14,125 3,974,103.5 13,489
2,456
28,793
7,585 62,019.5
7,594.5 1.56
4,496
31.8
卸売業、小売業
(12,789)(3,843,701.5) (12,614)(2,195)(26,289) (6,083) (56,753.5)(5,994.0)
(1.48)(4,600) (36.0)
1,337 1,148,971.0
5,707
202
9,250
312 21,022.0
1,983.5 1.83
449
33.6
金融業、保険業
(1,264)(1,192,784.5) (5,782) (168) (9,096)
(261) (20,958.5)(1,521.0)
(1.76) (527) (41.7)
1,437 357,461.0
1,198
158
2,391
366
5,128.0
679.5 1.43
429
29.9
不動産業
(331)(4,814.5) (532.0)
(1.39) (419) (33.7)
物品賃貸業 (1,243) (346,464.5)(1,152) (162) (2,183)
学術研究、専門・ 2,230 686,214.5
2,760
358
4,578
1,201 11,056.5
1,051.0 1.61
664
29.8
技術サービス業 (1,944)(562,817.0 )(2,270) (272) (3,212)
(810)(8,429.0) (681.5)
(1.50) (666) (34.3)
2,529 712,280.5
2,259
813
5,424
2,368 11,939.0
1,667.0 1.68
981
38.8
宿泊業、飲食
(1.58) (926) (40.9)
サービス業 (2,264) (668,552.5)(2,006) (776) (4,871) (1,798) (10,558.0)(1,397.0)
生活関連サービ 2,727 513,764.5
2,239
391
4,809
1,039 10,197.5
1,085.5 1.98
979
35.9
ス業、娯楽業 (2,428) (561,055.0)(2,412) (374) (5,198)
(968) (10,880.0)(1,080.5)
(1.94) (938) (38.6)
1,785 408,149.5
1,602
128
2,471
197
5,901.5
647.0 1.45
648
36.3
教育、学習支援業
(1,618) (390,274.5)(1,552) (113) (2,260)
(132)(5,543.0) (517.5)
(1.42) (672) (41.5)
13,564 2,371,611.0 10,805
2,734
20,741
7,249 48,709.5
6,689.0 2.05
7,284
53.7
医療、福祉
(11,880)(2,190,148.0) (10,088)(2,263)(18,312) (5,303) (43,402.5)(5,743.5)
(1.98)(6,741) (56.7)
931 300,024.0
1,205
105
2,293
170
4,893.0
370.0 1.63
387
41.6
複合サービス事業
(887) (299,439.5)(1,178) (100) (2,236)
(150)(4,767.0) (317.0)
(1.59) (436) (49.2)
8,153 2,453,019.5
9,919
1,599
20,750
3,861 44,117.5
6,043.5 1.80
3,240
39.7
サービス業
(7,228)(2,394,857.0) (9,352)(1,432)(19,145) (3,088) (40,825.0)(5,226.5)
(1.70)(3,106) (43.0)
64
3 73
27
事部局は 機関中 機関が達成し
ており、知事部局以外は109機
関中 機関が達成している。
(第3
表(1)
)
(3)市町村の機関
市町村の機関に在職している障
害 者の数は24792・0人、実
雇 用 率は2・34%であった。2
372機関中1947機関が達成
している。
(4)都道府県等の教育委員会
2・2%の法定雇用率が適用さ
れる都道府県等の教育委員会に在
職している障害者の数は 1358
1・0人、実雇用率は 2・01%
( 都 道 府 県 教 育 委 員 会は2・02
%、市町村教育委員会は1・95%)
であった。都道府県教育委員会は
機関中 機関が、市町村教育委
員会は 機関中 機関が達成して
いる。
(第3表( )
)
90 76
3 独立行政法人等に
おける雇用状況
独立行政法人等(法定雇用率2・
3%)に雇用されている障害者の
数は8369・0人、実雇用率は2・
27%であった。独立行政法人等
(国立大学法人等を除く)は100
法人中 法人が達成、国立大学法
人等は 法人中 法人が、地方独
立行政法人等は128法人中 法
人が達成している。
(第3表( )
)
注1 ②欄の「法定雇用障害者数の算定の基礎となる労働者数」とは、常用労働者総数から除外率相当数(身体障害者および知的障害者が就業することが困難である
と認められる職種が相当の割合を占める業種について定められた率を乗じて得た数)を除いた労働者数である
注2 ③A欄の「重度身体障害者および重度知的障害者」については法律上、
1人を2人に相当するものとしており、
E欄の計を算出するに当たりダブルカウントを行い、
D欄の「重度以外の身体障害者および知的障害者ならびに精神障害者である短時間労働者」については法律上、1人を 0.5 人に相当するものとしており、E欄の
計を算出するに当たり 0.5 カウントとしている
注3 A、C欄は1週間の所定労働時間が 30 時間以上の労働者であり、B、D 欄は 1 週間の所定労働時間が 20 時間以上 30 時間未満の労働者である
注4 F 欄の「うち新規雇用分」は、平成 24 年6月2日から平成 25 年6月1日までの1年間に新規に雇い入れられた障害者数である
注5 ( )内は平成 24 年 6 月 1 日現在の数値である。なお、精神障害者は平成 18 年 4 月 1 日から実雇用率に算定されることとなった
47
78
98
47
12
2 60
46
働く広場 2014.3
行政
施設に設置するほか、障害者が持ち歩くこと
もできる。
類の商品を並べ、男女
人が商品の陳列やレ
した障害者は端末購入費の助成を受けられ
や県立病院にも設置の予定。サービスに登録
開発等支援補助金(中小企業庁)を受け、大
が、ものづくり中小企業・小規模事業者試作
救命艇メーカーの「信貴造船所」
(大阪府)
ジ打ちなどに従事する。
る。来年度まではモデル事業で、県はニーズ
阪 府 大 の 技 術 ア ド バ イ ス な ど に よ り、 津 波・
バリアフリーの津波救命艇
国立印刷局は、目の不自由な人用に日本銀
を把握して設置場所や助成対象などを検討す
タブレットは県庁のほか、県の総合事務所
行券の券種識別手段を提供する取組みとし
る。
お札識別アプリ
て、お札識別アプリ(iPhone 用)「言
水害対応型救命艇「LIFE SEEDER」
を開発した。
着した「タイプⅠ」とシンプルな「タイプⅡ」
衝撃吸収力の高いウレタン製の緩衝材を装
があり、定員は
人。浸水しても沈まず、転
成人式や結婚式など、人生の節目にとって
記念日は「おめかし写真」
生活情報
う吉くん」の無料配信を始めた。
識別可能な日本銀行券は、一万円券、五千
円券、二千円券、千円券の4券種。アプリは
スマホのカメラ機能でお札の特徴を識別し、
Storeから配信。
「千円札です」などと音声で知らせる。アッ
プル社のApp
地方の動き
障害者の願いをかなえるNPO法人「エガー
おきの写真を残しておきたいという難病者や
ルと低くすることによりスロープで乗艇でき
配慮して、船尾ドアの位置を地上高1メート
覆してもすぐに元に戻る。災害時要援護者に
滋賀県教育委員会は、身体障害者を対象に
ロの写真家がシャッターを切る。今年の成人
着テープで簡単に装着できる衣装を考案。プ
イエスエ フネット」(東京都) は、コールセ
コールセンターを開設
働く
乗艇しやすいようにドアも大きくとった。
る。艇内はバリアフリーを確保。担架などで
ルフォト」(神戸市)が設立された。
図書館職員(司書)の採用特別枠を設けた。
式シーズンから1人1万円で、着付け、撮影
振袖などの身ごろを上下に分離し、帯を接
障害のある人の目線から、来館者へのサービ
を受け付ける。
身体障害者を司書に採用
ス向上を図る。
ンター業務を行う新事業所を今年6月に佐賀
障害者雇用を推進するITサービス業「ア
知的障害を持つ人たちが働く100円ショ
知的障害者が働く
「100円ショップ」
書資格を持つ大卒(または見込み)者。身体
ップ「まぶ家」が、神戸市の灘中央筋商店街
活字の出題に対応できることなどが条件。採
鳥取県は、聴覚障害者と健常者のコミュニ
価格が均一で、合計金額の計算が簡単な10
者が働ける新たな職場をと、品数は多くても
011(平成 )年に開店。より多くの障害
同商店街に障害者が働くクリーニング店を2
り組むN PO法人「マブイ六甲 」(神戸市)。
支援事業を行っている。
操作やビジネスマナーの習得などの就労移行
アイエスエフネットライフ佐賀が、パソコン
採用する計画。佐賀市ではすでにグループの
所目。地元から健常者、障害者を約
ルセンター設置は、岩手、沖縄に次いで3カ
結した雇用創出に関する協定の一環で、コー
アイエスエフネットグループと佐賀県が締
市に開設する。
ケーションを助ける
「遠隔手話通訳サービス」
0円ショップを開くことを考えた。空き店舗
運営するのは、知的障害者の就労支援に取
に開店した。
を始めた。
を改装し、文房具や生活雑貨など約800種
23
30
タブレット端末で手話
通信機能付きのタブレット端末を通じて手
人ずつ
話通訳者が支援するシステムで、端末を公共
務する。
用は1人。4月1日から県立図書館などで勤
や
障害者手帳(1~6級)の交付を受けており、
受験資格は、介護者なしに仕事ができ、司
25
兵庫
28
働く広場 2014.3
11
大阪
兵庫
佐賀
滋賀
鳥取
開発
発話障害者向けの音声アプリ
電 気 機 器 製 造 業「 電 制 」
( 北 海 道 ) が、 発
話障害のある人たちが使える新しい音声アプ
リ「ゆびで話そう」を開発した。
「iPhone」
、タブレット端末「iPa
d」の画面を使い、人工的に声をすばやく作
り出す。東大高齢社会総合研究機構、道立総
合研究機構工業試験場と共同で研究・開発し
た。画面は、横軸が口の開閉、縦軸は舌の前
後の位置に対応し、母音が五角形状に並び、
子音も画面上に点在している。母音をタッチ
したり、子音と母音を結びつけることで声を
作り出す。
障害者が開発した会話支援アプリ
島根大学総合理工学部を昨春卒業した稲村
駿さんが、障害者の会話支援アプリ「STa
lk(エストーク)2」を開発した。
発達障害や知的障害などで、言葉だけでは
会 話 を 理 解 し に く い 人 の た め に、
「 い つ、 ど
こ、だれ」など文章構造に沿って画面にイラ
ストや写真を表示し、理解を助ける。日本リ
ハビリテーション工学協会主催の福祉機器コ
ンテスト・機器開発部門で最優秀賞を受賞。
自身も広汎性発達障害の診断を受けており、
当事者の目線で生まれた使いやすさが評価さ
れた。
げる理由/Ⅱ部・経営戦略としてのC
貢献の経営戦略化、社員の求心力を上
のか、システムとしてのCSR、社会
SR。なぜ社会を見なければならない
「発達障害」と向き合うひとりの若
『
「生きづらさ」を超えて』
者が、もがきながらも生きることにし
げる、CSRの極意、など。四六判2
知ること/発達障害の当事者として/
は 1 0 0 % あ り ま せ ん! 薬 に 頼 ら
ず、自分の意識を変えることで完治を
心臓がバクバクいっても、死ぬこと
『薬なし、自分で治す
パニック障害』
84ページ、1890円。
た――立命館大学を卒業した福井豪さ
ん が、「 生 き づ ら さ を 超 え て 発 達 障
害と生きる」(吉備人出版)
を出版した。
目次は、発達障害とは?/私の歩み
私なりのポジティブ論/私の人生とい
目指す方法を提案する心療内科医の森
/発達障害の受け入れと、自分自身を
うパズル。四六判231ページ、14
ニック障害」
(角川SSC新書)を出
下克也さんが「薬なし、自分で治すパ
70円。
『なぜ障がい者を雇う中小企業は
業績を上げ続けるのか?』
バイスを行っている横浜市立大学教授
気になっていくプロセス/「パニック
えてみる/「パニック障害」が心の病
/「パニック障害」を身体の病気と捉
目次は、「パニック障害」とは何か?
版した。
の 影 山 摩 子 弥 さ ん が、「 な ぜ 障 が い 者
薬 物 治 療 の 受 け 方 /「 パ ニ ッ ク 障 害 」
CSRの研究者として経営者にアド
を雇う中小企業は業績を上げ続けるの
に東洋医学を使う/心理療法・行動療
ロンティア、障がい者雇用で会社が変
がい者雇用。障がい者雇用は経営のフ
新書判207ページ、819円。
よ い カ ウ ン セ ラ ー の 見 分 け 方 も 紹 介。
法を受ける。薬の注意点やよい治療と
障害」を「身体」から治療してみる/
目次は、Ⅰ部・経営戦略としての障
か? 経営戦略としての障がい者雇用
とCSR」(中央法規出版)
を出版した。
わる、障がい者を雇う企業が業績を上
働く広場 2014.3
29
BOOK
2013 年 4 月号〜 2014 年 3 月号
■は特集記事 *は連載コーナー
月号
項 目
【執筆者】/<取材先>タイトル
2013年 月号
(
アビリンピックに向けて
この人を訪ねて < DTP 審査員 主査 橋本大さん> 創造力と感性が光る DTP 競技
職
場
ル
ポ <㈱ラウンドワン> 目標は 1 店 1 人 採用から定着まで店舗で
10 研究開発レポート 中小企業における障害者雇用促進の方策に関する研究
43 )
インフォメーション 平成 25 年度 第 2 回発達障害者就業支援セミナー/障害者職業訓練推進交流プラザ/第 34 回アビリンピック ( 全国障害者技能競技大会 )
No. 編集委員が行く【箕輪優子】 <㈱エスコアハーツ> 「成長し続ける」強い意志とチャレンジ精神
N O T E【福島障害者職業センター所長 相澤欽一】 はじめての精神障害者雇用③ 「気分障害」および「精神障害者の雇用管理」
3 霞 が 関 だ よ り 平成 24 年度 精神障害の労災補償状況について ~精神障害の労災認定件数が過去最多~
2013年 月号( 43 )
11
No.
4
特集・在宅就労
私 の ひ と こ と【国立県営神奈川障害者職業能力開発校校長 澤田要】 在宅就労/雇用の拡大をめざして
職
場
ル
ポ <クオールアシスト㈱> 家にいながら会社員意識を スキルより人柄重視で採用
研究開発レポート 高次脳機能障害者の「職業リハビリテーション導入プログラム」の開発について
インフォメーション 平成 25 年度 第 2 回職業リハビリテーション実践セミナー/障害者週間連続セミナー「働く広場」公開座談会/第 21 回職業リハビリテーション研究発表会
グ
ラ
ビ
ア <日本郵便株式会社東京支社> 重度知的障害者が活躍する郵便局ありがとうセンター 編集委員が行く【齊場三十四】 <㈲ヤクシ> 2 年がかりで在宅業務を開拓 居住・就労環境整備も重要 N O T E【福島障害者職業センター所長 相澤欽一】 はじめての精神障害者雇用④ 採用時に考慮すること
霞 が 関 だ よ り 平成 25 年版「障害者白書」の概要について①
2013年 月号( 435)
特集・特例子会社
この人を訪ねて < NPO 法人障がい者就業・雇用支援センター理事長 秦 政さん> 特例子会社で、障害者の能力に気づくことができた
職
場
ル
ポ <㈱POCHIワン> 親会社と異業種で、特例子会社設立
研究開発レポート 障害の多様化に応じたキャリア形成支援のあり方に関する研究 その 1 ~企業・従業員のアンケート調査から~
12 N
O
T
E【福島障害者職業センター所長 相澤欽一】 はじめての精神障害者雇用⑤ 仕事の教え方
インフォメーション 平成 25 年度「障害者週間」 みんなでつくる共生社会 ~共に生き、共に考える、明日を~
No. グ ラ ビ ア <社会福祉法人いわみ福祉会、かなぎウエスタンライディングパーク> 癒しの乗馬はいかがですか
編集委員が行く【樋口克己】 <㈱キユーピーあい> キユーピーと共に歩む もうひとりのキユーピー
知っておきたいことば 特例子会社
霞 が 関 だ よ り 平成 25 年版「障害者白書」の概要について②
2014年1月号( 436)
特集・精神障害者と職場
新
春
対
談 これからの障害者雇用を考える(厚生労働事務次官 村木厚子 × 高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長 小林利治)
職
場
ル
ポ <㈱ぐるなびサポートアソシエ> 「働いて、貢献して、稼ぐ」チームをめざして
研究開発レポート 障害の多様化に応じたキャリア形成支援のあり方に関する研究 その 2 ~ヒアリング調査、キャリア形成支援のグッドプラクティスから~
インフォメーション 障害者助成金のご活用にあたって 社会保険加入状況のご確認について
グ
No. エ
ラ
ビ
ア <福井県民生活協同組合、一般社団法人ほのぼのハーツ> みんな頑張っています -働く障害者の 6 割は精神障害者
ッ
セ
イ *【齊藤健】 彷徨う心 安心できる居場所を求めて(全 4 回 2014 年 1 月号~ 4 月号)
編集委員が行く【金子鮎子】<アクテック㈱> 社内収益率 4 年連続 1 位は諦めないチームワークで -正しく認められた障害者が力を発揮 N
O
T
E【福島障害者職業センター所長 相澤欽一】 はじめての精神障害者雇用⑥ 相談しやすい職場作り
2014年2月号(
特集・アビリンピック 2013 in 千葉
グ
ラ
ビ
ア
アビリンピックルポ
第 34 回アビリンピック(全国障害者技能競技大会)
働く広場公開座談会 平成 25 年度 内閣府主催 障害者週間連続セミナー 精神障害者雇用は今! 〜精神疾患で休業した従業員の職場復帰に向けて〜
437)
この人を訪ねて <全国重度障害者雇用事業所協会 会長 栗原敏郎さん>アビリンピック+ワークフェアで、相乗効果を
No. インフォメーション 事業主のみなさまへ/「障害者雇用納付金制度」の対象事業主が拡大されます
N
O
T
E【福島障害者職業センター所長 相澤欽一】 はじめての精神障害者雇用⑦ 健康管理と環境の変化への対応
霞 ヶ 関 だ よ り 平成 25 年 障害者雇用状況の集計結果(1)(平成 25 年 6 月 1 日)
2014年3月号( 438)
特集・大震災から 3 年
私 の ひ と こ と【NPO クロスジョブ神戸 古川直樹】 就労移行支援事業所の実践から見えてきたこと~発達障害のある人に特化した支援~
職
場
ル
ポ <サノフィ㈱> 職場は「東京オペラシティ」!
研究開発レポート リワーク機能を有する医療機関と連携した復職支援
インフォメーション 事業主のみなさまへ/「障害者雇用納付金制度」の対象事業主が拡大されます
グ ラ ビ ア <ロクファームアタラタ> 障害者とともに東日本大震災からの復興をめざす
No. 編集委員が行く【阪本文雄】 <福島製鋼㈱ /NPO 法人はらまちひばり /JDF 被災地障がい者支援センターふくしま> 震災から3年、働く場の復旧・復興
N
O
T
E【福島障害者職業センター所長 相澤欽一】 はじめての精神障害者雇用⑧ 職場のメンタルヘルスと精神障害者の雇用管理
霞 ヶ 関 だ よ り 平成 25 年 障害者雇用状況の集計結果(2)(平成 25 年 6 月 1 日)
働く広場 2014.3
30
「働く広場」記事索引
■は特集記事 *は連載コーナー
月号
項 目
【執筆者】/<取材先>タイトル
2013年 月号( 427)
特集・障害者雇用入門
対
談 初めての障害者雇用(さいたま市社会福祉事業団理事長 小野博也 × 東京学芸大学名誉教授 松矢勝宏)
解
説 障害者雇用の進め方 障害者雇用を進める「5 つのステップ」、障害者雇用の「3 つの制度」、障害者雇用Q&A
職
場
ル
ポ <㈱ハンプティーダンプティー> 「どう雇用すればいいかわからなかった」支援機関の協力で、2 年で 6 人採用
4
エ ッ セ イ *【黒川常治】 僕にとっての「働く」、障害者にとっての「働く」 (全 4 回 2013 年 1 月号~ 4 月号)
グ ラ ビ ア <㈱ HRD iDEAL > 工場内は常春 LED 活用の植物工場
No. インフォメーション 平成 25 年度 障害者雇用納付金制度に基づく申告・申請が平成 25 年 4 月 1 から始まります
編集委員が行く【樋口克己】 <トヨタ自動車㈱/トヨタループス㈱> 世界企業として果たすべき役割
研究開発レポート 企業に対する障害者の職場定着支援の進め方に関する研究 -障害者の職場定着支援のために 就労支援機関向け資料-
2013年5月号( 428)
特集・福祉から就労へ -就労継続支援 A 型事業所
私 の ひ と こ と【㈲ C・ネットサービス 管理者・サービス管理責任者 萩原義文】 障がい者が働く 就労継続支援 A 型事業所
職 場 ル ポ <三洋商事㈱> 仕事量が減っても雇用は守りたい だから就労継続支援 A 型事業所設立
研究開発レポート 職業上の困難さに着目した障害認定に関する研究
インフォメーション 平成 25 年度 障害者雇用職場改善好事例募集/平成 25 年度 第 1 回発達障害者就業支援セミナー/職業センターの取組みをご紹介します
グ ラ ビ ア <㈱スーパーサンワ> スーパーマーケットで活躍するクロスオーバーの仲間たち
No. エ ッ セ イ *【大胡田誠】 全盲弁護士の雑記帳 (全 4 回 2013 年 5 月号~ 8 月号)
編集委員が行く【大森八惠子】 <社会福祉法人豊芯会> 訓練にしない。仕事は仕事
知っておきたいことば 障害者総合支援法
霞 が 関 だ よ り 障害者に対する就労支援の推進 ~平成 25 年度 障害者雇用施策関係予算のポイント~
2013年6月号( 429)
特集・難病と生きる
この人を訪ねて <大橋グレース愛喜恵さん> 「障害者の私」ではなく、「私という人」を伝えたい
Q
&
A「難病」を理解するために
職 場 ル ポ <佐賀県難病相談・支援センター/㈱三光/ NPO 法人日本ウェルフェアサポート協会 ココム/㈱マイケル> 「難病」でもしっかり働ける 私たちの仕事ぶりを見てください
インフォメーション 平成 25 年度第 1 回職業リハビリテーション実践セミナー/平成 25 年度障害者雇用支援月間ポスター原画募集/職業リハビリテーション技法開発の成果をまとめた実績報告書と支援マニュアルのご案内
グ ラ ビ ア <森の国ぽっぽ温泉> 障害者の「癒しの手もみ」で地域活性化
No. 編集委員が行く【朝日雅也】<独立行政法人国立病院機構 徳島病院> 働くことで社会的役割を実感 -筋ジストロフィー患者、院内就労の挑戦
研究開発レポート 職場における心の病の多様化と事業主支援に関する研究
霞 が 関 だ よ り 平成 25 年度 障害保健福祉部予算の概要(1)
2013年7月号( 430)
特集・農業で働く
私 の ひ と こ と【NPO 法人つくばアグリチャレンジ代表理事 五十嵐立青】障害の強みを活かした農業経営で「だれもがごきげんな社会」へ
職 場 ル ポ < THK ㈱山口工場> 障害特性を生かし、トップメーカーに貢献
研究開発レポート 発達障害者の就労支援技法の開発について
インフォメーション 訓練生募集のお知らせ/障害者の雇用をお考えの事業主の方へ ご利用ください!
ト ピ ッ ク ス 海外の障害者雇用 フランスの動向 ~ヴェルシュ教授の講演から~
No. グ ラ ビ ア <㈲岡山県農商/ NPO 法人岡山自立支援センター> 寒くても暑くても、毎日の収穫が喜びです
編集委員が行く【西嶋美那子】<三重県農林水産部担い手育成課>農業分野からのラブコール -担い手として期待に応える
知っておきたいことば トライアル雇用(障害者試行雇用)
霞 が 関 だ よ り 平成 25 年度 障害保健福祉部予算の概要(2)
2013年8月号( 431)
特集・精神障害者と雇用
この人を訪ねて <社会福祉法人多摩棕櫚亭協会理事長 天野聖子さん> 精神障害者の居場所づくりから就労支援へ
職 場 ル ポ <㈱リオン・ドール コーポレーション> 適切な配慮・支援があれば、仕事を継続できる
N O T E【福島障害者職業センター所長 相澤欽一】
はじめての精神障害者雇用① 「精神障害」について知る
F O C U S 障害者雇用促進法の改正 厚生労働省 職業安定局 高齢・障害者雇用対策部 障害者雇用対策課
インフォメーション 障害者雇用マニュアルコミック版 1 「視覚障害者と働く」を改訂しました
No. グ ラ ビ ア <噌西秀人さん ソニー・太陽㈱> プロの期待にこたえるマイクロホン モノ造りマスターの挑戦
編集委員が行く【阪本文雄】 <医療法人啓仁会「介護老人保健施設 いとうの杜」/ 障害者就業・生活支援センター おおむろ / 賀茂障害者就業・生活支援センター わ / 第二すぎのこ作業所 / ㈲さくら介護> 周囲の信頼が、働く自信に
研究開発レポート 若年者就労支援機関を利用する発達障害のある若者の就労支援の課題に関する研究
海 外 レ ポ ー ト【樋口克己】世界最大規模の障害者雇用企業 スウェーデン「サムハル」
2013年9月号( 432)
特集・特別支援学校の就労支援
私 の ひ と こ と【東京都立青峰学園 原智彦】 東京都特別支援学校の企業就労 42.9%に
職 場 ル ポ <㈱奥井海生堂> 一流の老舗は、障害者雇用の責任も果たす
研究開発レポート 医療機関等における難病のある人の就労支援の実態についての調査研究
インフォメーション ご活用ください!障害者の職業訓練実践マニュアルほか / 第 34 回アビリンピック ( 全国障害者技能競技大会 )
グ ラ ビ ア 平成 25 年度 障害者雇用支援月間ポスター原画 入賞作品
No. エ ッ セ イ *【東田直樹】 自閉症に生まれて(全 4 回 2013 年 9 月号~ 12 月号)
編集委員が行く【松矢勝宏】 特別支援学校の就業促進と地域産業 -愛知県の取組み-
N O T E【福島障害者職業センター所長 相澤欽一】 はじめての精神障害者雇用② 統合失調症について
霞 が 関 だ よ り ハローワークを通じた障害者の就職件数、3 年連続で過去最高を更新 - 2012(平成 24)年度 障害者の職業紹介状況等
31
働く広場 2014.3
「働く広場」 広告募集のお知らせ
広告掲載を希望される企業の方は、
㈱廣済堂までご連絡ください。
広告の掲載位置・規格
表3
(裏表紙の裏)
カラー
本文
(P.31)
2色
掲載料金(円、税抜)
A 4 フルサイズ
150,000
A 4 の2分の1
75,000
A 4 フルサイズ
100,000
A 4 の2分の1
50,000
【判型】
:A4判、中綴 【頁数】
:カラー8頁(表紙含む)、2色28頁
【定価】
:本体価格 129 円+税 【発行部数】:5万4千部 【発行形態】:月刊(毎月25日発行)
【問合せ】
:㈱廣済堂 ソリューション課「働く広場」編集担当
(TEL 03-5484-8821 FAX 03-5484-8822 mail [email protected])
(五十音順)
埼玉県立大学教授
朝 日 雅 也
株式会社ストローク 代表取締役
金 子 鮎 子
国際医療福祉大学 福岡保健医療学部教授
齊場三十四
山陽新聞社会事業団専務理事
阪 本 文 雄
社会福祉法人南高愛隣会
コロニー雲仙 東京事務所長
武 田 牧 子
元東京経営者協会 障害者雇用アドバイザー
西嶋美那子
ホンダ太陽株式会社 取締役管理本部長
樋 口 克 己
東京学芸大学名誉教授
松 矢 勝 宏
横河電機株式会社
箕 輪 優 子
働く広場 2014.3
■特集 障害者雇用入門2014
編 集 委 員
● 障害者雇用の進め方
検索
障 害 者 雇 用 を 進 め る「 5 つ の ス テ ッ プ 」、
障 害 者 雇 用 の「 3 つ の 制 度 」、 障 害 者 雇 用 に
関する「4事例」を紹介します。
* * *
● 編集委員 が行く
富士山マガジンサービス
武田牧子編集委員が 沖縄県を訪問。焼肉パ
ラ ダ イ ス キ ン グ コ ン グ、 ソ ー シ ャ ル ト レ ー
ニングアソシア、就労サポートセンター・ミ
ラソル、障害者就労支援センター さわやか、
山 本 ク リ ニ ッ ク、 リ ワ ー ク・ ス テ ー シ ョ ン
BowL な ど、 地 域 で の 就 労 支 援、 就 労 サ
ポートの現場を取材します。
インターネットから定期購読
● グラビア
千葉県香取市で食肉加工品及び農産品の製
造・ 販 売 を 行 う、 株
式会社恋する豚研究
所を取材します。
本誌を購入するには――
●定期購読は、㈱廣済堂にお申し込み
ください。1冊ずつの購入もこちら
で受け付けます。
TEL 03 ―5484 ―8821
FAX 03 ―5484 ―8822
●書店で購入ご希望の方は、左記書店
で購入することができます。
【ジュンク堂書店】池袋本店、仙台
本店、新潟店、名古屋店、福岡店
【丸善】丸の内本店、日本橋店
&ジュンク堂書店】
【 MARUZEN
札幌店、梅田店
【政府刊行物センター】
東京・霞ヶ関、仙台
「働く広場」がネッ
トから、定期購読
を申し込めるよう
になりました。
次
号
予
告
あなたの原稿をお待ちしています
■
声—障害者雇用にかかわるお考えやご意見、行事やできごと
などを500字以内で編集部(企画部情報公開広報課)まで。
●発行人/独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 企画部長
田原孝明
●編集人/企画部次長 有澤千枝
●発行所/独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
〒261−8558 千葉県千葉市美浜区若葉 3−1−2
電話 043−213−6216 FAX 043−213−6556
http://www.jeed.or.jp e-mail [email protected]
●発売所/株式会社 廣済堂
〒108−8378 港区芝 4−6−12 本社ビル
電話 03−5484−8821 FAX 03−5484−8822
3月号
定価(本体価格129 円+税) 送料別
平成26年2月25日発行
無断転載を禁ずる
・本誌に掲載した論文等で意見にあたる部分は、それぞれ筆者の個人的見解で
あることをお断りします。本誌では「障害」という表記を基本としていますが、
執筆者・取材先の方針などから、ほかの表記とすることがあります。
32
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構では、各都道府県の「高齢・障害者雇用支援センター」
(注)
において高齢者及び障害者の雇用支援のための業務(相談・援助、給付金・助成金の支給、障害者雇用納
付金制度に基づく申告・申請の受付、啓発等)を実施しています。
(注)当機構地域障害者職業センター雇用支援課(東京、大阪は支援業務課および窓口サービス課)の通称です。
高齢・障害者雇用支援センター所在地等一覧
名 称
北海道高齢・障害者雇用支援センター
青森高齢・障害者雇用支援センター
所 在 地
〒 060 − 0004 札幌市中央区北 4 条西 4 − 1 札幌国際ビル 4 階
〒 030 − 0822 青森市中央 1 − 25 − 9 あおばビル中央 6 階 ※3/23(日)まで
〒 030 − 0822 青森市中央 3 − 20 − 2 青森職業訓練支援センター内 ※3/24(月)から
電話番号(代表)
011 − 200 − 6685
017 − 721 − 2125
岩手高齢・障害者雇用支援センター
〒 020 − 0024 盛岡市菜園 1 − 12 − 10 日鉄鉱盛岡ビル 5 階
019 − 654 − 2081
宮城高齢・障害者雇用支援センター
〒 980 − 0021 仙台市青葉区中央 3 − 2 − 1 青葉通プラザ13階
022 − 713 − 6121
秋田高齢・障害者雇用支援センター
〒 010 − 0951 秋田市山王 3 − 1 − 7 東カンビル 3 階
018 − 883 − 3610
山形高齢・障害者雇用支援センター
〒 990 − 0039 山形市香澄町 2 − 2 − 31 カーニープレイス山形 3 階
023 − 674 − 9567
福島高齢・障害者雇用支援センター
〒 960 − 8054 福島市三河北町 7 − 14 福島職業訓練支援センター内
024 − 526 − 1510
茨城高齢・障害者雇用支援センター
〒 310 − 0803 水戸市城南 1 − 1 − 6 サザン水戸ビル 7 階
029 − 300 − 1215
栃木高齢・障害者雇用支援センター
〒 320 − 0811 宇都宮市大通 2 − 1 − 5 明治安田生命宇都宮大通りビル 2 階
028 − 610 − 0655
群馬高齢・障害者雇用支援センター
〒 379 − 2154 前橋市天川大島町130 − 1 ハローワーク前橋 3 階
027 − 287 − 1511
埼玉高齢・障害者雇用支援センター
〒 330 − 0074 さいたま市浦和区北浦和 4 − 5 − 5 北浦和大栄ビル 5 階
048 − 814 − 3522
千葉高齢・障害者雇用支援センター
〒 261 − 0001 千葉市美浜区幸町 1 − 1 − 3 ハローワーク千葉 5 階
043 − 204 − 2901
東京高齢・障害者雇用支援センター
〒 130 − 0022 東京都墨田区江東橋 2 − 19 − 21 ハローワーク墨田 5 階
03 − 5638 − 2284
神奈川高齢・障害者雇用支援センター
〒 231 − 0003 横浜市中区北仲通 4 − 40 商工中金横浜ビル 5 階
045 − 640 − 3046
新潟高齢・障害者雇用支援センター
〒 951 − 8061 新潟市中央区西堀通 6 − 866 NEXT21ビル12階
025 − 226 − 6011
富山高齢・障害者雇用支援センター
〒 930 − 0004 富山市桜橋通り 1 − 18 北日本桜橋ビル 7 階
076 − 471 − 7770
石川高齢・障害者雇用支援センター
〒 920 − 0856 金沢市昭和町16 − 1 ヴィサージュ 1 階
076 − 255 − 6001
福井高齢・障害者雇用支援センター
〒 910 − 0005 福井市大手 2 − 7 − 15 明治安田生命福井ビル10階
0776 − 22 − 5560
山梨高齢・障害者雇用支援センター
〒 400 − 0031 甲府市丸の内 2 − 7 − 23 鈴与甲府ビル 1 階
055 − 236 − 3163
長野高齢・障害者雇用支援センター
〒 380 − 0836 長野市南県町1040 − 1 日本生命長野県庁前ビル 6 階
026 − 269 − 0366
岐阜高齢・障害者雇用支援センター
〒 500 − 8856 岐阜市橋本町 2 − 20 濃飛ビル 5 階
058 − 253 − 2723
静岡高齢・障害者雇用支援センター
〒 420 − 0851 静岡市葵区黒金町59 − 6 大同生命静岡ビル 7 階
054 − 205 − 3307
愛知高齢・障害者雇用支援センター
〒 450 − 0002 名古屋市中村区名駅 4 − 2 − 28 名古屋第二埼玉ビル 4 階
052 − 533 − 5625
三重高齢・障害者雇用支援センター
〒 514 − 0002 津市島崎町327 − 1 ハローワーク津 2 階
059 − 213 − 9255
滋賀高齢・障害者雇用支援センター
〒 520 − 0056 大津市末広町 1 − 1 日本生命大津ビル 3 階
077 − 526 − 8841
京都高齢・障害者雇用支援センター
〒 600 − 8006 京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町99 四条SETビル 5 階 075 − 254 − 7166
大阪高齢・障害者雇用支援センター
〒 541 − 0056 大阪市中央区久太郎町 2 − 4 − 11 クラボウアネックスビル 3 階
06 − 4705 − 6927
兵庫高齢・障害者雇用支援センター
〒 650 − 0023 神戸市中央区栄町通 1 − 2 − 7 大同生命神戸ビル 2 階
078 − 325 − 1792
奈良高齢・障害者雇用支援センター
〒 630 − 8122 奈良市三条本町 9 − 21 JR奈良伝宝ビル 6 階
0742 − 30 − 2245
和歌山高齢・障害者雇用支援センター
〒 640 − 8154 和歌山市六番丁24 ニッセイ和歌山ビル 6 階
073 − 499 − 4175
鳥取高齢・障害者雇用支援センター
〒 680 − 0835 鳥取市東品治町102 鳥取駅前ビル 3 階
0857 − 50 − 1545
島根高齢・障害者雇用支援センター
〒 690 − 0887 松江市殿町111 山陰放送・第一生命共同ビル 3 階
0852 − 60 − 1677
岡山高齢・障害者雇用支援センター
〒 700 − 0907 岡山市北区下石井 2 − 1 − 3 岡山第一生命ビル 4 階
086 − 801 − 5150
広島高齢・障害者雇用支援センター
〒 730 − 0013 広島市中区八丁堀16 − 14 第 2 広電ビル 7 階
082 − 511 − 2631
山口高齢・障害者雇用支援センター
〒 753 − 0074 山口市中央 5 − 7 − 3 山口センタービル 2 階
083 − 995 − 2050
徳島高齢・障害者雇用支援センター
〒 770 − 0823 徳島市出来島本町 1 − 5 ハローワーク徳島 5 階
088 − 611 − 2388
香川高齢・障害者雇用支援センター
〒 761 − 8063 高松市花ノ宮町 2 − 4 − 3 香川職業訓練支援センター内
087 − 814 − 3791
愛媛高齢・障害者雇用支援センター
〒 790 − 0006 松山市南堀端町 5 − 8 オワセビル 4 階
089 − 986 − 3201
高知高齢・障害者雇用支援センター
〒 780 − 0053 高知市駅前町 5 − 5 大同生命高知ビル 7 階
088 − 861 − 2212
福岡高齢・障害者雇用支援センター
〒 810 − 0073 福岡市中央区舞鶴 2 − 1 − 10 ORE福岡赤坂ビル 5 階
092 − 718 − 1310
佐賀高齢・障害者雇用支援センター
〒 840 − 0816 佐賀市駅南本町 5 − 1 住友生命佐賀ビル 5 階
0952 − 37 − 9117
長崎高齢・障害者雇用支援センター
〒 850 − 0862 長崎市出島町 1 − 14 出島朝日生命青木ビル 5 階
095 − 811 − 3500
熊本高齢・障害者雇用支援センター
〒 860 − 0844 熊本市中央区水道町 8 − 6 朝日生命熊本ビル 3 階
096 − 311 − 5660
大分高齢・障害者雇用支援センター
〒 870 − 0026 大分市金池町 1 − 1 − 1 大交セントラルビル 3 階
097 − 548 − 6691
宮崎高齢・障害者雇用支援センター
〒 880 − 0805 宮崎市橘通東 5 − 4 − 8 岩切第 2 ビル 3 階
0985 − 77 − 5177
鹿児島高齢・障害者雇用支援センター
〒 892 − 0844 鹿児島市山之口町 1 − 10 鹿児島中央ビル11階
099 − 219 − 2000
沖縄高齢・障害者雇用支援センター
〒 900 − 0006 那覇市おもろまち 1 − 3 − 25 沖縄職業総合庁舎 4 階
098 − 941 − 3301
平成26年度
障 害 者 雇 用 支 援 月 間
月号
3
平成 年 月 日発行 通巻 号
26
2
25
438
ポ ス タ ー 原 画
(金)必着
日
3
1
月
6
切
締
ください。
ページをご覧
国民のみなさまに障害者雇用への理解と関心を
深めていただくため、毎年、障害のある児童・生
徒のみなさんを中心として絵画と写真を募集し、
その優秀作品をもとに障害者雇用支援月間ポスタ
ーを作成、掲示しています。
平成26年度も、より
多くの方に障害者雇用
について関心をもって
いただくよう、障害の
ある方々から絵画と写
真(写真はプロ以外で
あれば、どなたでも応
シンボルキャラクター
募可)を募集します。
ム
詳しくはホー
.jeed.or.jp/
http://www
絵画・写
真
募集!
“ピクチャノサウルス”
(顔はカメラ、つのは鉛筆をイメージしています)
応募
たくさんのご
お待ちしておりま
す
工事現場で作業に励んでいる人々を表現した作品です。前景のべ
ニア板を持ち上げている作業員が自分でしょうか。大きくしっかり
と表現されており、工事作業の一員として、建設の仕事に責任を持
って取り組む姿勢を感じ取ることができます。背景の材料を運ぶ作
業員や工事機材等の表現も丁寧に描かれています。全体のグレーの
色調の中にヘルメットの黄色やショベルカー・作業着の青、カラー
コーンの赤などがバランスよく調和した美しい作品です。
平成 年度 障害者雇用支援月間ポスター原画
︻絵画 高校・一般の部︼
高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長賞
25
﹁工事現場の人﹂
板東将太さん 愛媛県立松山聾学校3年
毎月 回 日発行 定価︵本体価格129円+税︶
1
25
お問合わせ先
ポスター原画係
TEL 043-213-6209 FAX 043-213-6556
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