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9 ナンバープレート調査

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9 ナンバープレート調査
9 ナンバープレート調査
ナンバープレート調査
(1)調査内容
国道 23 号の納屋測定局周辺(四日市市浜町付近)地域を走行する車両の目的(①同地域が目的
地あるいは出発地の車両、②同地域を通過するだけの車両)を明らかにするために、同地域の走行
に関連すると考えられる国道 23 号、国道 25 号、国道 258 号及び県道 64 号で走行する全車両のナ
ンバープレートを撮影し、その走行ルート、所要時間、車両諸元(車種、排出ガス規制区分、車両
総重量区分、使用の本拠地等)の構成を把握した。
表 9.1 調査地点及び車両ナンバープレート自動認識装置設置台数
地点
地点位置
設置台数(台)
上り 下り 計
A 国道23号三重県桑名市小貝須付近
2
2
4
B 国道258号三重県桑名市江場付近
2
2
4
C 国道23号三重県川越町南福崎南付近 2
3
5
D 県道64号三重県四日市市中村町付近 2
3
5
E 国道23号三重県四日市市蔵町付近
2
3
5
F 国道25号三重県四日市市川尻町付近 2
2
4
G 国道23号三重県鈴鹿一ノ宮町付近
2
2
4
計
14
17
31
(2)調査地点
調査地点及び車両ナンバープレート自動認識装置の設置台数は、表 9.1 に示す7断面とし、調査
地点位置は図 9.1 に示す。
(3)調査時期、調査期間
調査時期は、第2回(秋季)の交通量調査と同時期の平成 22 年 9 月 28 日(火)から 9 月 30 日
(木)とし、平日の 50 時間(朝 10 時から翌々日の昼 12 時まで)とした。
(4)調査方法
調査断面に車線毎に設置した車両ナンバープレート自動認識装置(カメラ)を用いて、通過する
車両の全てのナンバープレートを車両前面から撮影し、ナンバープレートの内容(支局名、車種番
号、カナ、一連番号)をデータ化した。
ナンバープレート調査結果の読み取り率は、表 9.2 に示すとおり 98.1%となった。
●A
B●
D●
C●
E●
F●
G●
図 9.1 ナンバープレート調査地点
表 9.2 車両ナンバープレート自動認識装置の読み取り率
地点
A(桑名市小貝須)
B(桑名市江場)
C(川越町南福崎南)
D(四日市市中村町)
E(四日市市蔵町)
F(四日市市川尻町)
G(鈴鹿市一ノ宮町)
合計
(5)調査結果
読取
91,318
59,700
83,394
44,760
114,508
57,044
89,174
台数
読取不可
2,054
1,231
3,380
1,041
850
607
1,155
合計
93,372
60,931
86,774
45,801
115,358
57,651
90,329
読み取り率
(%)
97.8%
98.0%
96.1%
97.7%
99.3%
98.9%
98.7%
539,898
10,318
550,216
98.1%
ア 陸運支局区分別台数
調査断面別の陸運支局区分別(三重県、愛知県、その他)の台数及び構成率(1日目:計測開
始から 24 時間)を図 9.2 に示す。
車種計をみると、断面位置が北側(愛知県寄り)の断面(A,C,B,D)では、愛知県に使用の本
拠を持つ車両の割合が高く、最も南側の G 断面では三重県の車両が 80%以上となっている。
普通貨物車をみると、三重県の車両は最も南側の G 断面で 63%と半数を超えているが、他の断
面は 29%(A 断面)~48%(D 断面)と半数以下となっている。一方、その他車両は G 断面(14%)を
除き 30%以上(30~50%)を占めている。
車種計(1日目)
国道23号(A断面)
国道23号(C断面)
国道23号(E断面)
三重県
愛知県
その他
国道23号(G断面)
国道258号(B断面)
県道64号(D断面)
国道25号(F断面)
0
5000
10000
15000
20000
(台/日)
25000
30000
35000
40000
車種計(1日目)
国道23号(A断面)
48%
国道23号(C断面)
31%
56%
国道23号(E断面)
21%
25%
66%
国道23号(G断面)
20%
17%
17%
82%
国道258号(B断面)
11%
64%
県道64号(D断面)
23%
67%
国道25号(F断面)
0%
10%
20%
30%
11%
40%
50%
60%
70%
三重県
愛知県
その他
14%
20%
63%
7%
13%
27%
80%
90%
100%
図 9.2(1) 断面別、陸運支局別台数、構成率(車種計)
注)A 断面(桑名市小貝須)
、B 断面(桑名市江場)、C 断面(川越町南福崎南)
、D 断面(四日市市中村町)
、
E 断面(四日市市蔵町)、F 断面(四日市市川尻町)
、G 断面(鈴鹿市一ノ宮町)
普通貨物車(1日目)
国道23号(A断面)
国道23号(C断面)
国道23号(E断面)
三重県
愛知県
その他
国道23号(G断面)
国道258号(B断面)
県道64号(D断面)
国道25号(F断面)
0
1000
2000
3000
4000
5000
(台)
6000
7000
8000
9000
普通貨物車(1日目)
国道23号(A断面)
29%
国道23号(C断面)
32%
36%
国道23号(E断面)
40%
38%
26%
45%
国道23号(G断面)
21%
34%
63%
国道258号(B断面)
22%
37%
県道64号(D断面)
33%
48%
国道25号(F断面)
0%
10%
20%
31%
22%
33%
30%
50%
17%
30%
40%
三重県
愛知県
その他
14%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
図 9.2(2) 断面別、陸運支局別台数、構成率(普通貨物車)
注)A 断面(桑名市小貝須)
、B 断面(桑名市江場)、C 断面(川越町南福崎南)
、D 断面(四日市市中村町)
、
E 断面(四日市市蔵町)、F 断面(四日市市川尻町)
、G 断面(鈴鹿市一ノ宮町)
イ 時間別陸運支局区分別台数
測定局前面道路断面(E 断面)の時間別、陸運支局区分別(三重県、愛知県、その他)の台数
及び構成率(1日目:計測開始から 24 時間)を図 9.3 に示す。
車種計をみると、三重県の車両は 6 時から 22 時まで 60%以上となっており、特に 7 時(79%)
と 17 時(78%)が高く、通勤車両が考えられる。愛知県の車両は 11%から 23%であり、朝や夕方
から夜にかけて割合が低い傾向がみられる。その他車両は、20 時から増加傾向となり、1 時(39%)
を山に早朝の 5 時まで愛知県の車両より多くなっている。
普通貨物車をみると、三重県の車両は 6 時から 19 時までは 50%前後で推移し、20 時以降は減
少し、1 時(21%)に最も少なくなる。愛知県の車両は、12%から 28%であり、車種計に比べ変化
の幅が小さい。その他車両は、21%から 59%であり、7 時から 17 時までは 21~31%と変化は小
さいが、18 時以降から増加傾向となり、20 時から 2 時までは 50%以上を占める。
国道23号(E断面)、車種計[1日目]
3000
2500
(台/時間)
2000
三重県
愛知県
その他
1500
1000
500
8時
9時
7時
6時
5時
4時
3時
2時
1時
24時
23時
22時
21時
20時
19時
18時
17時
16時
15時
14時
13時
12時
11時
10時
0
12%
16%
(時間)
国道23号(E断面)、車種計[1日目]
100%
16%
18%
18%
15%
13%
14%
14%
10%
12%
80%
20%
20%
20%
20%
20%
16%
13%
12%
18%
20%
13%
23%
11%
11%
29%
23%
35%
36%
22%
18%
22%
50%
62%
65%
67%
66%
70%
78%
76%
77%
22%
その他
愛知県
三重県
23%
79%
71%
68%
71%
69%
61%
54%
20%
66%
55%
47%
39%
42%
42%
3時
62%
19%
22%
18%
63%
17%
18%
16%
40%
8%
13%
31%
12%
60%
30%
39%
35%
2時
70%
20%
12%
1時
90%
47%
10%
(時間)
図 9.3(1) 時間別陸運支局別台数及び構成率(車種計)
(納屋測定局前面道路:E 断面)
9時
8時
7時
6時
5時
4時
24時
23時
22時
21時
20時
19時
18時
17時
16時
15時
14時
13時
12時
11時
10時
0%
国道23号(E断面)、普通貨物車[1日目]
700
600
500
400
(台)
三重県
愛知県
その他
300
200
100
7時
8時
9時
6時
5時
4時
3時
2時
1時
24時
23時
22時
21時
20時
19時
18時
17時
16時
15時
14時
13時
12時
11時
10時
0
23%
23%
26%
24%
22%
(時間)
国道23号(E断面)、普通貨物車[1日目]
100%
90%
25%
27%
30%
25%
21%
27%
31%
29%
80%
40%
53%
70%
60%
33%
21%
23%
20%
21%
19%
21%
16%
15%
57%
53%
58%
59%
55%
50%
48%
42%
35%
15%
22%
28%
その他
愛知県
三重県
25%
14%
50%
27%
24%
12%
52%
46%
36%
28%
28%
10%
24%
22%
21%
26%
26%
34%
40%
45%
53%
55%
52%
9時
56%
3時
53%
2時
54%
1時
58%
26%
24%
24時
54%
19%
23時
49%
22時
52%
19%
21時
52%
20%
24%
20%
8時
15%
30%
7時
40%
(時間)
図 9.3(2) 時間別陸運支局別台数及び構成率(普通貨物車)
(納屋測定局前面道路:E 断面)
6時
5時
4時
20時
19時
18時
17時
16時
15時
14時
13時
12時
11時
10時
0%
ウ 対象地域に目的を持つ車両、通過する車両の台数
ナンバープレート調査断面を2回以上ナンバープレート情報が検出された車両(最初の検出は
調査開始から 14 時間経過以降 39 時間以内の中央区間とした)について「対象地域内に目的を持
った車両」と「通過車両(通過車両の走行経路は p.45 図 9.5 参照)
」の台数及び構成率を表 9.3
に示す。なお、対象地域へ滞在(対象地域外から流入し、走行時間を除き2時間以上対象地域に
留まったと考えられる車両)
、発着(対策地域外からの流入は確認できなかったが対象地域に発
着があると考えられる車両)及び通過した車両の定義は図 9.4、通過車両の走行経路は図 9.5 に
示す。
ここで、総車両数(A)は、調査地点でナンバープレート情報を読み取った車両数である。た
だし、複数の調査地点で検出された場合でも同一車両(ナンバープレート)は1台とカウントす
る。このため、いわゆる交通量とは一致しない。
総車両数に占める2回以上検出された車両数の割合は 76%であった。
調査対象地域に何らかの目的を持った車両は、主な利用形態が乗用や比較的小さな荷物の運搬
と考えられる軽乗用車(99.3%)から小型貨物車(98.8%)の車種で 99%前後となっているのに対し、
大型車両であるバス(96.3%)、荷物運搬が主となる普通貨物車(91.2%)、特種車(96.9%)とやや低
くなっていた。
また、通過車両は、普通貨物車が 8.8%で最も多く、次いでバスが 3.7%、特種車が 3.1%、そ
の他車種はいずれも 1.0%前後と当該対象地域の通過車両割合は少なくなっている。
表 9.3 対象地域に目的を持った車両及び通過車両の台数と構成率
総車両数
注1)
(A)
2回以上 対象地域内
検出された に目的を
車両数
持った
注 2)
(B)
車両数
(C)
滞在した
車両数
(C')
発着した
車両数
(C'')
その他
注3 )
車両数
(c''')
通過
注4)
車両数
(D)
滞在割合
(C/B)
通過割合
(D/B)
軽乗用車
15,847
12,013
11,926
5,443
2,044
4,439
87
99.3%
0.7%
乗用車
50,407
37,036
36,704
16,699
6,958
13,047
332
99.1%
0.9%
バス
軽貨物車
280
6,599
190
4,897
183
4,837
68
2,078
49
875
66
1,884
7
60
96.3%
98.8%
3.7%
1.2%
小型貨物車
10,865
8,344
8,243
3,883
1,839
2,521
101
98.8%
1.2%
普通貨物車
25,696
20,229
18,457
7,463
9,262
1,732
1,772
91.2%
8.8%
特種車
5,891
4,586
4,443
2,235
1,552
656
143
96.9%
3.1%
注1)総車両数は、ナンバープレート情報を読み取った車両数。ただし、複数断面での検出されても同一車両は1台とカウント。
注2)対象地域内で滞在した車両(C')及び対象地域内に発着(内内、内外、外内)した車両(C'')及び複雑な挙動を示したその他の車両(c''')の合計。
注3)その他とは、複雑な挙動を示し検出した断面位置や時間では滞在や通過に分類できなかったが対象地域に目的を持つとみなされる車両。
注4)対象区間を平均旅行速度20km/h超で通過した車両等。
集計
対象
区分
×
除外
パターン
例
①
調査時間対象時間は50時間
(ただし、解析対象は調査開始から14時間経過以降39時間以内の中央区間に出現した車両を対象とした)
備考
時間の
時間 の流れ
○
②
時間帯や地点に係わらず1回のみの
検出は解析対象から除外
◎
(上り方向の←は省略)
③
①
○
◎
目的地に滞在(2時間以上)
②
○
◎
目的地に滞在(2時間以上)
●
③
○
目的地に滞在(2時間以上)
○
○
目的地に滞在(2時間以上)
●
④
○
対象
地域内に
滞在
内内
交通
○
○
○
○
×
対
象
地
域
内
に
発
着
内外
交通
外内
交通
通過
(外内外等)
その他
●
◎
○
⑤
◎
目的地に滞在(2時間以上)
●
⑥
◎
目的地に滞在(2時間以上)
○
⑦
○
目的地に滞在(2時間以上)
◎
⑧
●
目的地に滞在(2時間以上)
◎
⑨
◎
目的地に滞在(2時間以上)
◎
⑩
○
目的地に滞在(2時間以上)
○
⑪
●
目的地に滞在(2時間以上)
●
◎
目的地(滞在2時間未満)
◎'
②
◎
目的地(滞在2時間未満)
◎'
①
目的地(滞在2時間未満)
◎
●
②
目的地(滞在2時間未満)
◎
○
○
◎
目的地(滞在2時間未満)
②
●
◎
目的地(滞在2時間未満)
①
○
◎
●
②
●
◎
○
③
○
④
○
①
○
②
◎
中央(北or南)断面で検出され
2時間以上滞在
(走行時間除く)
その後
北or南(中央)断面から流出した車両
異なる中央断面(同じ断面は除く)
で2回以上
検出された車両
最初に中央断面で検出
その後
北or南断面から流出した車両
北or南断面から流入
その後
中央断面で検出された車両
北(南)断面から流入
中央断面で検出
南(北)断面から流出
目的地の滞在時間が2時間未満
(速度によらず)
●
目的地の滞在時間が2時間未満
(速度によらず)
●
○
●
(上り方向の←は省略)
中央(北,南)断面で検出され
2時間以上滞在
その後
同断面で検出された車両
①
①
北(南)断面から流入し
2時間以上滞在
(走行時間を除く)
その後
北(南)断面から
流出した車両
●
[凡例]
○:対象地域内の北側断面(A,B,D)、◎:対象地域内の中央断面(C,E)、●:対象地域内の南側断面(F,G)
:下り方面へ走行
:上り方面へ走行
図 9.4 走行車両の主な行動パターンの定義
北(南)断面から流入し
滞在時間が2時間未満
(走行時間を除く)
その後、南(北)断面から
流出した車両
(上り方向の←は省略)
北(南)断面から流出
その後
北(南)断面から流入
国道23号
(至名古屋市)
国道23号
(至名古屋市)
A断面
A断面
国道258号
国道258号
B断面
B断面
C断面
C断面
県道64号
県道64号
D断面
D断面
国道164号
国道164号
納屋局→ ◎
納屋局→ ◎
E断面
E断面
国道25号
国道25号
F断面
F断面
G断面
G断面
国道23号
(至津市)
(上り)
図 9.5 通過車両の走行経路
国道23号
(至津市)
(下り)
Fly UP