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医学部附属病院 - 東京医科歯科大学

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医学部附属病院 - 東京医科歯科大学
医学部附属病院
東京医科歯科大学医学部附属病院長
宮坂信之
社会に開かれた病院として
東京医科歯科大学医学部附属病院の理念は「安全良質な高度・先進医療を提供
しつづける、社会に開かれた病院」です。文字通り、安全でかつ質の高い医療
を提供し続けることが当病院に求められていることであると思います。さらに、
病院として「社会に開かれた存在」であることを十分に意識しながら、透明性
の高い、かつ説明責任の果たせる存在でありたいと考えております。
心のオアシスをめざす
当病院には 33 の診療科、 28 の中央診療施設等があります。難治疾患を中心と
したさまざまな病気の治療にあたる専門家を揃え、診療科の垣根を越えた連携
を行いながら診療にあたっております。さらに本年度から、診療科を横断的に
つないで先端的医療を提供する5つの先端治療センターと、患者さんの利便性
を図りながら地域連携を推進する医療連携支援センターができました。当病院
が「病める」方々に対して最善の医療を提供するとともに、「心のオアシス」と
なることができるように職員一同が全身全霊を尽くしたいと考えておりますので、
皆様のご支援をよろしくお願い致します。
地域医療への積極的参画
最後に私たちは地域の医療機関との機能分担に積極的に取り組み、皆様と共に
患者さんにとって、より良い医療を構築したいと考えておりますので、何卒ご
協力ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
東京医科歯科大学医学部附属病院の理念
「安全良質な高度・先進医療を提供しつづける、社会に開かれた病院」
東京医科歯科大学医学部附属病院の目標
1.
2.
3.
4.
2
患者中心の良質な全人的医療の提供
人間性豊かな医療人の育成
高度先進医療の開発と実践
国民のニーズに応える開かれた病院
INDE X
ごあいさつ 東 京医 科歯 科大学医学 部 附属 病 院 長 宮 坂
2
信之
INDE X
3
医療機関からの予約方法
4
先 端 治 療 センター の説 明と予 約 方 法
5
膠原 病・リウマチ先 端 治 療 センター
6
ス ポーツ医 学 診 療 センター
13
潰 瘍 性 大 腸 炎・クローン病 先 端 治 療 センター
7
細 胞 治 療 センター
14
腎・膀 胱・前立 腺 がん先 端 治 療 センター
8
低 侵 襲 医 学 研 究 センター
15
神 経 難 病 先 端 治 療 センター
9
不 整 脈 センター
16
頭 頸 部・頭 蓋 底 腫 瘍 先 端 治 療 センター
10
医 療 連 携 支 援 センター
12
外 来 化 学 療 法・注 射 センター
17
がん治 療 センター
18
快 眠センター
19
血液内科
21
小児 科
32
周 産・女 性 診 療 科
(分娩 部 )
43
膠原 病・リウマチ内 科
22
新 生 児 集中治 療 室
(NICU)
33
整 形外 科
44
呼吸器内科
23
食 道・胃外 科
34
形 成・美 容外 科
45
腎臓内科
24
大 腸・肛 門外 科
35
乳腺外科
46
消化 器 内 科
25
肝胆 膵外 科
36
麻 酔・蘇 生・ペインクリニック科
47
循環器内科
26
泌尿器科
37
遺伝子診 療外来
48
神経内科
27
心 臓 血管 外 科
38
耳鼻咽喉科
49
糖 尿 病・内 分 泌・代 謝 内 科
28
呼吸器外科
39
頭 頸 部外 科
50
老年病内科
29
血管 外 科
40
眼科
51
精神科
30
脳神経外科
41
皮膚科
52
心身医療科
31
血管 内 治 療 科
42
画 像 診 断・放 射 線 治 療 科
53
救 命 救 急センター
55
リハビリテ ーション部
62
病 床 数・患者 数
70
病理部
56
集中治 療 部
63
臨床検査数
73
光学医療診 療部
57
臨 床 試 験 管 理センター
64
手術件数
74
血液浄化療法部
58
薬剤部
65
放射線部
59
検査部
66
放射線検査治療件数
75
高気 圧 治 療 部
60
手術部
67
分娩 件 数
76
輸 血部
61
看護部
68
処 方 枚 数・件 数・注 射処 方 枚 数
76
栄 養 管 理 室 69
医 療 機 関の 指 定 状 況 等
77
建 物の面 積 等
77
建物配置図
78
所在地略図
79
3
医療機関からの予約方法
※先 端 治 療センターの予 約 方 法は p 5 をご 参 照ください
医療機関の方へ
■紹介患者さんの FAX 予約システム
東京医科歯科大学医学部附属病院では患者さんの待ち時間短縮を図るため
FAX での予約システムを行っております。
まずは「紹介状(診療情報提供書)
」をダウンロードしていただき、
必要事項を記載の上、FAX を送信して下さい。
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紹介状
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FAX 専用番号
ご記入済の「紹介状(診療情報提供書)」を下記に FAX にてご送信下さい。
03 - 5803 - 0119
受付時間 8:30 ∼ 16:00(土日祝日は除く)
電話によるお問い合わせは下記にご連絡ください。
お問い合わせ先/医療連携支援センター 地域連携室
TEL 03-5803-4655
受付時間 8:30∼16:00(土日祝日は除く)
一般・個人の方へ
初診予約受付 紹介状(診療情報提供書)をお持ちで個人で病院をお探しの方
予約専用 TEL 03 - 5803 - 4770 受付時間 8:30 ∼ 16:00(土日祝日は除く)
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先端治療センター
のご案内
先 端 治 療センター の説 明と予 約 方法
5
膠原 病・リウマチ先 端 治 療センター
6
潰 瘍 性 大 腸 炎・クローン病先 端 治 療センター
7
腎・膀胱・前立 腺 がん先 端 治 療センター
8
神 経 難 病先 端 治 療 センター
9
頭 頸 部・頭 蓋 底 腫 瘍 先 端 治 療センター
10
5つの先端治療センターの紹介
難病のトータルケアを行う5 つの先端治療センターをご利用ください
東京医科歯科大学医学部附属病院では、従来から「難病」の治療に積極的に取り組み、多数のエキスパートが診療に当たっております。
5 つの先端治療センターでは、そのノウハウを生かし、難病を持つ患者さん一人一人の心に寄り添い、
苦しみや不安を少しでも和らげるように、複数のエキスパートがチームとなって診療をトータルに進めて行きます。
先端治療センターの
特徴
膠原病・リウマチ
先端治療センター
●
世界的に見ても高度な知識と技術を持った医師が、難病治療を担当します。
●「難病」
に関わる全ての診療科の経験豊富な医師が集まり、患者さんの症状に合わせてきめ細かい治療を行います。
●
それぞれの「難病」を専門とする「センター」を受診することで、最善の診療を受けることができます。
潰瘍性大腸炎・クローン病
先端治療センター
腎・膀胱・前立腺がん
先端治療センター
神経難病
先端治療センター
頭頸部・頭蓋底腫瘍
先端治療センター
医療機関からの先端治療センターの予約方法
❶ 紹介状
「医療連携支援センター地域連携室」
ホームページに掲載してあります。
ダウンロードしてご利用下さい。
電話でスムーズに受診予約ができます。
❷ FAX 予約
先端治療センターの
受診方法
医療機関からのご紹介につきましては、次の電話番号にお願いいたします。
TEL :
03-5803-4770
FAX :
03-5803-0119
❸ 予約日の決定
❹ 予約日に受診
当日の持ち物
●
紹介状 ● 保険証
初診受付窓口で、
各先端治療センターに予約があることをお知らせ下さい。
5
先端治療センター
膠原病・リウマチ先端治療センター
外来:03-
5803-4770
http://www.tmd.ac.jp/med/acid/rheumatic_diseases/index.html
膠原病やリウマチの患者さんに先端的な治療、
個々のニーズに合った治療をご提供します
■ センターの概要
当センターは、当院の膠原病・リウマチ内科、
整形外科、
リハビリテーション部が一体となっ
て、膠原病や関節リウマチの患者さんに先
端的な治療、個々の患者さんのニーズに合っ
た治療をご提供することを目的としています。
センター長
針谷 正祥
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専門医
総合内科専門医
●センターの特色
リウマチ専門医
1. 各科の専門医が診療を担当します
専門分野
2. 高い治療のゴールを目指します
リウマチ学、薬剤疫学
3. あなたに合った最善の治療を適切なタイ
研究領域
ミングでご提供します
4. 生物学的製剤などを含む最先端の薬物治
療をご提供します
5. 効果の高い関節機能再建術、術後リハビ
関節リウマチ治療薬の安全性と有効
性、免疫抑制治療と感染症、血管炎
の臨床疫学研究など
リテーションを安全にご提供します
■ おもな診断・治療法
関節リウマチ、膠原病の診断は問診・診察・
血液検査・画像検査を組み合わせて行いま
す。熟練した関節リウマチ専門医の診察に
よって得られる情報が診断の有力な手掛か
りになります。また、関節リウマチの診断
には関節超音波検査などの画像検査も積極的に取り入れています。
■ 高度な先進技術
関節リウマチに対する生物学的製剤の使用実績は全国のトップレベルです。関節リウマチ、
膠原病や関節リウマチは症状が多
彩で、早期診断が難しい病気です。
皮膚筋炎・多発性筋炎、全身性エリテマトーデス、血管炎症候群、強直性脊椎炎などを対象
その経過は長期におよぶため、病気
とする新薬の治験を積極的に行っています。人工膝・股関節置換術や手・足の関節手術およ
の初期における的確な治療が重要で
び術後リハビリテーションも数多く安全に実施しています。
■ その他
当センターでは、代表的な膠原病・リウマチ性疾患から、非常に数の少ない疾患まで幅広い
あると同時に、経過中に出現する内
臓の病変や各種の合併症に対処する
診療実績があります。国際的な標準的治療と豊富な診療経験を踏まえた最適な治療を患者
必要があります。当センターではこれ
さんにご提供しています。
らのニーズにお応えするため、2診療
科・1部門が強い連携のもと、患者
さんの診療を担当いたします。膠原
病や関節リウマチを疑われた方、診
断された方は是非当センターをご受
診ください。専門医が最適な治療を
ご提供いたします。
6
先端治療センター
潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター
03- 5803-4770
http://www.tmd.ac.jp/med/acid/inflammatory_bowel_diseases/index.html
「患者さんの腸の状態を適切に判断し
治療を行うこと」をモットーに
専門診療を充実させていきます
センター長
渡辺 守
■ センターの概要
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専門医
消化器病専門医
消化器内視鏡専門医
専門分野
大腸、炎症性腸疾患、下部消化管疾
患、大腸内視鏡(現・厚生労働省難
治性炎症性腸管障害に関する調査研
究班・班長)
研究領域
炎症性腸疾患の発症機序解析と
新治療法の開発
粘膜免疫と新治療法の開発
当センターでは「患者さんの腸の状態を適切に判断し治療を行うこと」をモットーに従来から
行っていた以下の4つの特長をもつ専門診療を更に充実させていきます。
1. 専門性ときめ細かさを両立させた診療を実践しています!
2. 負担の少ない検査を心がけ、独自の開発も進めています!
3. 治りにくい患者さんを診ています!
4. 治療のゴールが違います!
■ おもな診断・治療法
( 1) 診断 :消化管内視鏡検査(胃・十二指腸内視鏡 / 大腸内視鏡 / 小腸内視鏡)
消化管造影検査 CT/MRI(MR エンテログラフィ)
( 2) 治療 :5アミノサリチル酸 / 副腎皮質ステロイド / 免疫調節薬
生物製剤(抗体製剤など)手術
■ 高度な先進医療
診断:検査を苦痛なく受けられる工夫をし、新しい検査法として MRI を利用した小腸・大腸
検査(MREC)を独自に開発しました。
治療:厚生労働省研究班代表施設である為、治療法に関する最新の情報に基づき、最先端の
治療法及び薬剤の選択が可能です。
腸管の再生医療
腸管上皮分化機構
炎症を母地とする大腸癌発癌機序
本センターでは医師・職員が一体
となって、一人一人の患者さんに対
してきめ細かく、時には大胆に診療
に取り組み、患者さんが安心して食
事をとり、社会生活を送ることがで
きるようになって頂くことを目指しま
す。是非一人でも多くの患者さんに
受診頂き、共により良い治療を目指
して行きましょう。
7
先端治療センター
腎・膀胱・前立腺がん先端治療センター
外来:03-
5803-4770
http://www.tmd.ac.jp/med/acid/urinary_tract_cancers/index.html
前立腺がん、
膀胱がん、
腎臓がんに焦点を合わせ、
最先端の診療、低侵襲治療、機能(臓器)温存
治療など、最善の医療を提供します
■ センターの概要
本センターは、泌尿器科(腎泌尿器外科学)
、画像診断・放射線治療科、病理部、低侵襲医
学研究センターで構成されており、前立腺がん、膀胱がん、腎臓がんに焦点を合わせ、最先
端の診断、低侵襲治療、機能温存治療(臓器温存治療)を行います。一人一人の患者さんに
合わせて、最良の医療を提供するために、共同で治療にあたるエキスパートチームです。
■ おもな診断・治療法
センター長
木原 和徳
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専門医
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
3大がんに最先端型ミニマム創内視鏡下手術、腎がんに無阻血腎部分切除、膀胱がんに化
日本泌尿器科学会泌尿器科指導医
学放射線療法+膀胱部分切除、前立腺がんに前立腺部分治療、前立腺がんの診断に MRI+ 立
日本性機能学会専門医
体多箇所生検、進行性前立腺がんに順次薬剤療法、進行性腎がんに ICCA 療法
(インターフェ
日本がん治療認定医機構暫定教育医
ロン+血管新生抑制薬)を施行しています。
専門分野
■ 高度な先進医療
当センターでの独自の治療として、最先端型ミニマム創内視鏡下手術(CO2 ガス不使用・単
一の小さな孔・ロボット技術を満たす手術 ) を各3大がんに、腎機能を最大に保つ無阻血腎
泌尿器癌
研究領域
部分切除を腎がんに、化学放射線療法+膀胱部分切除を膀胱がんに、小線源を用いた前立
泌尿器癌に対する新規低侵襲手術法
腺部分治療を前立腺がんに施行しています。また、最大の診断精度をもたらす MRI+ 立体多
の開発
箇所生検、進行性前立腺がんの順次薬剤療法、進行性腎がんの ICCA 療法(インターフェロ
新規無阻血腎部分切除法の開発
ン+血管新生抑制薬)なども独自療法として進めています。上記の手術の多くで、予防的抗
菌薬は不要となっており、病棟の耐性菌の抑制につながっています。
■ その他
浸潤性膀胱癌の膀胱温存法の開発
前立腺癌の新規部分治療法の開発
3大泌尿器がんに対し、最小の傷と痛みを満たす手術、最大限の腎機能、膀胱機能、前立
低侵襲手術における術者のロボット
腺機能の温存(臓器温存)を、耐性菌を抑えた病棟環境下で行っています。
化の開発
前立腺がん、
膀胱がん、
腎臓がんは、
日本で増加を続けている「がん」です
が、社会の超高齢化に伴い、より一
層の増加が予測されています。腎・
膀胱・前立腺がん先端治療センター
は、この泌尿器科の3大がんに関連
する領域の各科がユニットを組んで、
各領域の力を結集して、最適な先端
医療を行うことを目的としています。
8
先端治療センター
神経難病先端治療センター
03- 5803-4770
http://www.tmd.ac.jp/med/acid/intractable_neurologic_diseases/index.html
神経難病に対して複数の診療科が連携し、
最先端の治療、リハビリテーション、
社会福祉までトータルなケアをします
■ センターの概要
センター長
水澤 英洋
+LGHKLUR0L]XVDZD
専門医
日本神経学会専門医
日本内科学会認定内科医
1. これまでの専門施設とは違います!
完全予約制で、一人一人の患者さんにきめ細か
な診療を行っています。
2. 治りにくい患者さんを診ています!
神経難病は根本的治療法がないのが現実ですが、
新しい治療を工夫する臨床治験や機能向上を重
日本脳卒中学会専門医
視した安全・安心な手術により、日常生活動作
日本認知症学会専門医
や生活の質が変わります。
日本頭痛学会専門医
専門分野
神経内科学(特に脊髄小脳変性症、
プリオン病、筋萎縮性側索硬化症な
3. 治療のゴールが違います!
単に診療ガイドラインに従った標準的治療には
留まらず、常に一歩先を行くベストの治療を試
みています。
■ おもな診断・治療法
どの神経変性疾患)
多発性硬化症/視神経脊髄炎、重症筋無力症、慢性炎症性脱髄性神経根症、多巣性運動ニュー
研究領域
ロパチーといった神経免疫疾患に対する新規の免疫治療および分子標的治療や、新薬の治験、
脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化
症、プリオン病、アルツハイマー病、
脳卒中など
多系統萎縮症の治験や表層シデローシスの手術、クロウ・フカセ症候群(POEMS 症候群)に
対する自己末梢血幹細胞移植治療、もやもや病患者さんの遺伝子検索と治療、間脳下垂体
腫瘍に対する内視鏡手術、迷走神経刺激を含めた難治性てんかんの外科手術、頚椎後縦靱
帯骨化症に対する前方骨化浮上術、頚椎症性脊髄症・平山病(頚椎症性筋萎縮症)や成人脊
柱変形、神経線維腫症や脊髄腫瘍に対する世界最高レベルの脊髄機能診断と手術などを行っ
ています。
■ 高度な先進技術
神経内科、脳神経外科、整形外科で連携のうえ、丁寧な診察、PET や3T-MRI などの画像
神経難病は病気のメカニズムがま
だ十分にはわかっておらず、根本的
な治療ができないことも多いのですが、
最近の研究の進歩により、疾患によっ
診断、
電気生理学的検査や術中脊髄機能モニタリング、病理診断により的確な診断を行います。
上述の対象疾患に可能な分子標的治療、自己末梢血幹細胞移植治療、臨床治験、世界最高
レベルの脳脊髄外科手術など、最先端の治療を行っています。
また、神経難病では内科的治療、手術のみならず放射線治療などとの併用が必要になるこ
とは珍しくありません。小児科や糖尿病・内分泌・代謝内科、血管内治療科、耳鼻咽喉科、
てはかなり有効な治療法も出てきて
頭頸部外科、画像診断・放射線治療科などとの連携の中で、チームで総合的に治療すること
います。
で、最先端の治療レベルを発展させています。
当院では、神経難病の中でもアプ
ローチの可能な右記の疾患の患者さ
んを対象に、複数の診療科が連携し、
最先端の治療からリハビリテーション、
社会福祉まで専門性の高いトータル
なケアをめざしています。
9
先端治療センター
頭頸部・頭蓋底腫瘍先端治療センター
外来:03-
5803-4770
http://www.tmd.ac.jp/med/acid/head_neck_cancers/index.html
頭頸部・頭蓋底腫瘍に対し
手術・放射線・化学療法を組み合わせた
先進的な集学的治療を行います
■ センターの概要
本センターで行われている治療方針の概要です。
①集学的治療:個々の患者さんの病態に応じたよ
り有効かつ侵襲の少ない治療を行うため、治療
方針を立てる段階から多くの診療科が緊密に連
絡をとりあい、手術・放射線・化学療法を組み
合わせた集学的治療を行っています。
②合同手術:手術に当たっては、機能・容貌の温
センター長
岸本 誠司
6HLML.LVKLPRWR
専門医
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
日本気管食道科学会認定気管食道科
専門医(咽喉系)
存をめざし、さらにより難易度の高い手術を可
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外
能にするため、外科系各科のエキスパートがそ
科学会認定内分泌・甲状腺外科専門
れぞれの分野の豊富な経験と高度な技術を活か
した合同手術を積極的に行っています。
③支持療法:頭頸部・頭蓋底腫瘍の治療の副作用
医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
を軽減させ、さらに治療後のQOLを向上させる
日本頭頸部外科学会頭頸部がん暫定
ために、多くの部門と協力しながらがん治療に対
指導医
する支持療法にも積極的に取り組んでいます。
専門分野
■ おもな診断・治療法
NBIなど特殊内視鏡を用いた早期癌の診断
外来のベッドサイドですぐ行える超音波検査
口腔中咽頭の早期癌に対する小線源療法(画像診断・放射線治療科担当)
頭頸部外科、頭蓋底外科、甲状腺外
科
研究領域
咽喉頭表在癌の内視鏡手術(頭頸部外科と食道・胃外科との共同手術)
新しい頭蓋底手術の開発、咽喉頭早
頭頸部進行癌に対する再建をまじえた拡大手術(頭頸部外科と形成・美容外科の共同手術)
期癌の機能温存手術の開発、頭蓋底
頭頸部進行癌に対する化学放射線治療(頭頸部外科と画像診断・放射線治療科の共同治療)
の臨床解剖
頭頸部進行癌に対する超選択的動注療法(画像診断・放射線治療科と頭頸部外科の共同治療)
頭蓋底腫瘍に対する頭蓋底手術(頭頸部外科、脳神経外科、形成・美容外科の共同手術)
術後の嚥下機能のリハビリテーション(頭頸部外科と理学療法部との共同治療)
■ 高度な先進技術
口腔早期癌に対する小線源治療については経験豊富で高度な技術を有しています。
頭蓋底腫瘍に対する難易度の高い頭蓋底手術について多くの経験と高度かつ先進的な治療
難治疾患である頭頸部や頭蓋底の
腫瘍を治療するに当たり、治療成績
の向上だけでなく、治療に伴うリス
クを回避し、治療後の障害を軽減さ
を行います。
せることも大切な目標となります。そ
咽喉頭表在癌に対する内視鏡的手術でも先進的な技術を有しています。
のため関連する多くの診療科の技術・
■ その他
各診療科同士のチームワークはどの病院にも負けません。
各診療科が持つ最高の技術を駆使して診療を行います。
知識・経験を集約させた総合力が重
要です。頭頸部・頭蓋底腫瘍先端治
療センターでは積極的なチーム医療の
導入で、その役割を果たします。
10
各種センター
のご案内
医 療 連 携 支 援センター
12
ス ポーツ医学 診 療センター
13
細 胞 治 療センター
14
低 侵 襲 医学 研 究センター
15
不 整 脈 センター
16
外 来 化 学 療 法・注 射 センター
17
がん治 療センター
18
快 眠センター
19
11
各種センター
医療連携支援センター
03- 5803-4655
患者相談室、医療福祉支援室については
(代表)03-3813-6111からおかけください。
http://www.tmd.ac.jp/medhospital/renkei/
地域医療の連携強化と、患者さんが安心して
来院できるためのサポートを行っています
■センターの概要
センター長
医療連携支援センターは、地域の医療機関からのご紹介や受診時における事前予約制の窓口
となる地域連携室、患者さんの入院中及び外来受診時の不安解消のための患者相談室、医
療福祉制度の活用や退院支援のための医療福祉支援室の3部門で構成しており、地域医療
の連携強化、患者さんが安心して来院できるための手厚い体制となっております。
田中 雄二郎
<XMLUR7DQDND
専門医
消化器病専門医
肝臓専門医
医療連携支援センターは、地域連
携室(前方支援)
、患者相談室(患者
の心的負担を軽減・苦情対応)
、医療
福祉支援室(後方支援)の3部門から
成り立っております。地域との連携
をより深め、よりよい医療を提供し
医療連携支援センター
て行きたいと考えておりますが、そ
れには皆様のご協力が不可欠です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
地域連携室
患者相談室
医療福祉支援室
地域医療機関との
連 携( 患 者 さん の
紹介や受診の事前
予 約 、紹 介 状 の 返
書管理など)
を行い
ます。
患 者さんやその家
族 が 抱 える 不 安・
疑問・苦情などに対
応します。
患 者さん・御 家 族
が安心して治療を
受け、療 養 ができ
るよう助成制度の
活 用などの 相 談・
支援を行います。
病診
連携
12
連携
パス
各種センター
スポーツ医学診療センター
03- 5803-4601
http://www.tmdu-sports.jp/index.html
スポーツに関わる外傷・障害・疾病について、
本学に特徴的・先進的分野を活用して
診断・治療するセンターです
センター長
柳下 和慶
■ センターの概要
.D]X\RVKL<DJLVKLWD
専門医
整形外科専門医
本スポーツ医学診療センターには、3つの特徴があります。
①アスレティックリハビリテーション部門(早期競技復帰、
高いレベルへの競技復帰を目的としたリハビリテーショ
ンでスポーツ選手の種目やレベル、目標とする競技会に
合わせたテーラーメード復帰プログラムを提供します)
高気圧酸素治療専門医(日本体育協
②全身的なアプローチ「チーム TMDU によるトータルケア」
会公認スポーツドクター)
全身にわたるスポーツ関連の外傷・障害・疾患の治療と
専門分野
スポーツ、膝足、高気圧酸素
研究領域
スポーツ外傷に対する高気圧酸素治
療
予防を、各診療科のエキスパートとの連携にて行います。
③本学に特徴的な部門や治療を積極的に活用します。
■ おもな診断・治療法
スポーツによる急性外傷:靭帯損傷、捻挫、肉離れ、骨折、
打撲、
脳震盪など。スポーツによる運動器慢性障害:テニス肘、
野球肩、ジャンパー膝、アキレス腱付着部炎、疲労骨折など。
スポーツに関連する内科的疾患の診断・治療を行います。
■ 治療法
スポーツ医学診療センターは、
スポー
アスレティックリハビリテーション部門、高気圧酸素治療分野、スポーツ治療に実績のある整
ツ選手の靭帯損傷や肉離れ・捻挫等
形外科、脳振盪を積極的に取り組む脳神経外科、本学歯学部スポーツ歯科など、本学に特徴
の
「ケガ」
や、いわゆる使いすぎのオー
的な部門・診療科との連携にて、先進的な治療を提供します。
バーユースによる腱付着部炎等の運動
障害、スポーツに関連する内科的疾
患・病気など、スポーツに関わる外傷・
障害・疾病を、本学に特徴的・先進
■ 高度な先進技術
●高気圧酸素治療(16 名同時可能な日本最大級装置)にて治療。
●整形外科における膝前十字靱帯再建術は、年間 89 例(2011 年)
。
●スポーツ歯科は、外傷予防のマウスピース、フェースガードを迅速・テーラーメードで作成。
■ その他
的分野を活用して診断・治療する部
・予約制ですので、事前のお問い合わせをお願い致します。
門として、2012 年4月に新設致しま
・紹介状がある場合、ご持参ください。
した。
「より早く、より高い」スポーツ
競技復帰を目指し、
「チーム TMDU
によるトータルケア」にて総合的な診
療を行います。
13
各種センター
細胞治療センター
外来:03-
5803-4583
http://www.tmd.ac.jp/grad/cct1/
難病に苦しむ患者さんのお役に立てる
安全・安心な先端医療を提供します
■ センターの概要
ヒトの細胞を安全に加工・処理し、細胞治療・再生医療に
応用することを目的とした部門です。
細胞治療・再生医療を支援する、国内で初めて ISO9001:
2000(現在 :2008)認証を取得した GMP 準拠のセルプロセッ
シングセンターです。
センター長
森尾 友宏
7RPRKLUR0RULR
専門医
小児科専門医
様々な診療科や研究分野の参画を得て、造血細胞処理、移
血液専門医
植後養子免疫療法、樹状細胞療法、軟骨再生医療、血管再
癌治療認定医機構認定医
生医療などを実施しています。センターではまた、新規品
専門分野
質管理システムの開発にあたり、調製細胞の品質保証・安
先天性免疫不全症、感染症、造血細
全管理に最善の努力を払っています。また高感度迅速網羅
的ウイルス検査を提供し、高度医療に貢献しています。
■ おもな診断・治療法
・滑膜由来間葉系幹細胞による関節軟骨修復法(運動器外
科学分野・軟骨再生学分野)
胞移植、再生医療
研究領域
先天性免疫不全症の病態解析、再生
医療・細胞治療
・成人型 T 細胞白血病に対する HTLV- 1 Tax 特異的 T 細
胞応答賦活化ペプチドパルス樹状細胞を用いた新規免疫
療法(臨床第 I 相試験)
(免疫治療学分野)
・末梢血幹細胞による血管再生治療(老年病内科)
・Ex vivo 増幅臍帯血T細胞による移植後合併症治療(臨
(小児科など)
床第 I 相試験準備中)
・高感度迅速網羅的微生物検査法(院内検査)
(難研ウイル
ス治療学分野が開発)
■ 高度な先進技術
細胞治療センターは、2003 年に開
ISO9001:2008 品質管理体制のもと、品質保証・安全管理
設されたセルプロセシングセンターで
された細胞調製を行っています。滑膜由来間葉系幹細胞に
す。清浄度の確保された施設で、様々
「再生医療実現化ハイウェ
よる軟骨再生医療は、文部科学省
イ」に唯一単独採択された再生医療です。また、高感度迅速網羅的微生物検査法は院内検査
として提供され、年間 1,500 件前後の検体を解析しています。
■ その他
センターは4つの細胞調製室 ( 無菌培養室 ) と、検査室を備えています。今後ますます注目さ
な診療科・研究室が細胞治療・再生
医療製剤を調製するために利用して
います。研究によって開発された先
端医療を実践に移す場でもあります。
れる再生医療・細胞治療において、製剤加工の核となる施設です。新規治療開発、難病治
難病に苦しむ患者さんのお役に立て
療開発に貢献すべく努力を続け、HP で情報を公開してまいります。
る安全・安心な先端医療を提供でき
るよう努力を続けてまいります。
14
各種センター
低侵襲医学研究センター
03- 5803-5260
http://www.mdbj.co.jp/minimally%20invasive%20surgery/index.htm
安全を基盤とした教育と普及を行います
センター長
木原 和徳
■ センターの概要
.D]XQRUL.LKDUD
専門医
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
超高齢社会の到来の中で、
「低侵襲治療」に
焦点を当て、本学の関連領域
(食道・胃外科、
呼吸器外科、肝胆膵外科、大腸・肛門外科、
泌尿器科、周産・女性診療科など)と他大
学工学系および企業(産学連携)との密接
日本泌尿器科学会泌尿器科指導医
な協力のもとに活動するセンターです。革
日本性機能学会専門医
新的な手術法および機器・器具の開発と洗
日本がん治療認定医機構暫定教育医
練、安全な低侵襲手術を提供するための教
専門分野
育法の開発と実践、さらに海外施設との連
腎泌尿器外科学
研究領域
泌尿器癌(前立腺癌、腎癌、膀胱癌、
携を進めています。
■ おもな診断・治療法
腹腔鏡下幽門側・噴門側胃切除、腹腔鏡下
胃全摘除、腹腔鏡下肝切除、腹腔鏡下膵体
副腎腫瘍など)に対する新規低侵襲
尾部切除、腹腔鏡下結腸切除、腹腔鏡下直
手術法の開発
腸切除、
ミニマム創内視鏡下手術
(ガスレス・
新規無阻血腎部分切除法の開発
浸潤性膀胱癌の膀胱温存法の開発
前立腺癌の新規部分治療法の開発
低侵襲手術における術者のロボット
化の開発
シングルポート手術)で行う前立腺全摘除、
腎部分切除・根治的腎摘除、副腎摘除、腎
尿管全摘除、膀胱部分切除・全摘除など。
■ 高度な先進技術
胃癌に対する腹腔鏡下胃切除は日本で有数の症例数を有しており、早期胃癌だけでなく、進
行胃癌に対しても多くの経験を持っています。
ミニマム創内視鏡下手術(ガスレス・シングルポート手術)は、臓器が取り出せる単一の孔の
本センターは、
「低侵襲」という視
点から革新的手術法の開発と洗練を
進めるとともに、
「安全」を基盤とし
た教育と普及を行ない、患者さんと
社会に直接貢献する低侵襲治療を確
みで完了し、CO 2ガスを使わず、低コストで行います。本院で開発、洗練を進めてきた低
侵襲手術です。新規ロボット化手術の開発を進めています。
■ その他
2011 年から院内内視鏡外科技術認定制度を開始しました。内視鏡下低侵襲手術に参加する
全医師の技術をステップ I、ステップ II、ステップ III、指導医まで客観的に評価して認定する
システムで、内視鏡下低侵襲手術に関与する本学の全ての診療科が参加しています。この
立することを目標にしています。本
ようなシステムは全国国立大学の中で初めてのものであり、患者さんへの安全の担保として
学の関連領域の力を結集したセンター
注目されています。
であり、国内のみでなく、広く海外
の患者、医師、社会にも貢献できる
センターに名実ともになることを念願
しています。
15
各種センター
不整脈センター
外来:03-
5803-5231
http://www.tmd.ac.jp/medhospital/hrc/index.html
不整脈の患者さんに対して
高度先進技術を駆使して治癒、
症状緩和、QOLの改善を目指します
■ センターの概要
本センターは、
不整脈で苦しむ患者さんの中で薬が効かない、
効果が不十分、生命の危機がある場合に、<カテーテル治
センター長
平尾 見三
.HQ]R+LUDR
療>や<植込み型デバイス治療>などの治療をより専門的、
より効率的におこなうためのものです。そのために、附属
専門医
病院の循環器内科を中心に、小児科、心臓血管外科の3つ
循環器専門医
の診療科の不整脈診療の専門家がセンターのスタッフとし
専門分野
て協力して診療にあたります。
不整脈、循環器一般
■ おもな診断・治療法
●カテーテル焼灼術
脈が異常に早くなる頻脈に対して心臓の特定の部分にカ
テーテルを介して熱を加えることにより頻脈を根治する治
療法(=カテーテル焼灼術)を、国内ではいち早く 1991 年よ
り取り組んでいます。WPW 症候群、上室頻拍、心室頻拍など多種の頻脈がありますが、そ
研究領域
不整脈病態生理解明と、それに基づ
く治療戦略の研究
不整脈センターは、不整脈の患者
れらに対しては年間約100件実施しており、
延べ2000名近くの診療実績があります。その他に、
さんに対して高度先進技術を駆使し
国内に 100 万人以上という最も患者数の多い心房細動が、カテーテル焼灼術で治療可能とな
て不整脈を治癒、不整脈による症状
りました。高度の技術と多くの経験を要する治療法であることより実施可能な施設は限られ
緩和、生命予後の改善、心不全の改
ます。当院では心房細動アブレーションには 2001 年より着手し、この数年は年間約 100 名の
善、生活の質の改善をもたらすこと
患者さんに実施し、良好な治療成績をおさめてきました。カテーテルアブレーションが困難
な不整脈の患者さんには、開胸手術療法を含めた治療法も実施します。
●植込み型デバイス治療
を目的として平成 23 年2月に医学部
附属病院に新設されました。当大学
脈が異常に遅くなった場合には、心臓を一定数で電気刺激をして脈拍を正常化するペースメー
では不整脈の臨床・研究の長い伝統
カーを植込みます。この他に比較的新しく開発された植込み型デバイスが2つあり、それぞ
を背景に、都内大学附属病院の不整
れ心室細動、心不全の治療に威力を発揮します。心室細動などの異常に脈が速くなる病気
脈診療では有数の患者数・診療実績
はショック状態に陥り、10 分以内に死に至る恐れのある危険な不整脈です。ペースメーカー
を得てきました。不整脈センター新
に似た機器(植込み型除細動器といいいます)をそのような不整脈をもつ患者さん(あるいは
その危険性の高い患者さん)の皮膚の下に植込むと、その後心室細動などが発生した時に自
設は、長寿社会にあって今後増加が
動的に電気ショックなどの治療がなされます。
予測される心房細動などの患者さん
もう一つは、脚ブロックという不整脈をもつ心不全のある患者さんに対して、心室の左右の
に適切な治療をしなければいけない
2箇所から刺激を与える(両室ペーシングといいます)ことによって、心臓の収縮力を高める
時代の要請であり、また社会・地域
心臓再同期療法です。心臓の収縮力の低下を改善することによって、息切れや疲労感などの
の要請であると考えております。
心不全症状の改善が可能です。
■ 高度な先進技術
不整脈関連のすべての病気に対して、不整脈診療に十分な経験と知識を持つ専門医が多数
本センターにおきましては患者さん
の生命を救い、症状を消失(あるいは
常勤しております。特に、脈が速くなる頻脈には薬物療法、カテーテル焼灼術、植込み型除
軽減)させることによってより質の高
細動器を含めてすべての病態に対応できます。また臨床遺伝専門医も常勤し、不整脈の基
い生活が送れます様、スタッフ一同
礎的研究を実施する研究室と連携しながら、遺伝性不整脈疾患患者さんの専門的診断 • 診療
患者さん一人一人に対して治療効果
が可能です。
が高く安全で、専門的な不整脈診療
を親身になって実施する所存です。
16
各種センター
外来化学療法・注射センター
03- 5803-4756
安全に化学療法などの点滴注射治療を
受けられるよう努めています
センター長
三浦 修
■ センターの概要
2VDPX0LXUD
専門医
血液専門医
専門分野
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、
骨髄増殖腫瘍、貧血
研究領域
造血器腫瘍・骨髄不全症・貧血・出
血血栓性疾患の病態生理、診断、治
療に関する幅広い臨床研究
外来での化学療法その他の注射治療を行うための
センターで、各科外来担当医のオーダーに基づき
採血と注射薬剤の調剤およびリクライニングチェ
アまたはベッドでの点滴治療を、専門の薬剤師、
看護師と常駐した医師とが緊密に協力して、有害
事象の発生の予防と対処を行いながら施行してい
ます。
■ おもな診断・治療法
院内で審査登録された治療レジメンを基に、悪性腫瘍や種々の難病に対して各科外来主治医
がオーダーした点滴注射治療を、専門の薬剤師と看護師と緊密に協力して施行し、副作用に
対応しています。
■ 高度な先進技術
種々の悪性腫瘍や難病に対して、当院各科で行われている先進的治療の外来での安全な施
行を担っています。
当センターでは,外来の患者さん
が出来るだけ快適な環境で、ゆっく
りと安全に化学療法を中心とした点
滴注射治療を受けられるよう、副作
用の予防や管理に万全に対応しつつ、
スタッフ一同、一致協力して努力して
います。
17
各種センター
がん治療センター
外来:03-
5803-4886
がん診療の総合的・効率的遂行を支援する
センターです
■ センターの概要
当センターは、がん治療高度専門家養成プログラム(がんプロ)の一環としてスタートし、が
ん診療の総合的・効率的遂行を支援しています。業務内容としては、
センター長
杉原 健一
.HQLFKL6XJLKDUD
1)キャンサーボードの設置運営
2)院内がん登録
3)がんプロの講義実習カリキュラム作成
外科専門医
などを行っています。なかでもがん登録は、5大がんを対象にして専任の診療情報管理士
消化器外科専門医
2名が行っています。
大腸肛門病専門医
■ おもな診断・治療法
脳腫瘍、悪性リンパ腫、白血病、肺がん、消化器がん、腎泌尿器系腫瘍、子宮がんなどの
放射線療法・化学療法・外科療法を組み合わせた集学的治療を行っています。
■ 高度な先進技術
低侵襲医学研究センターと協同して内視鏡などを用いた minimum invasive surgery を行って
います。
■ その他
本年5月から臨床腫瘍学分野(三宅 智教授)が医学部の中に新たにスタートし、緩和ケアを
始めとするがん診療の統括的役割を開始しています。また、本年度は5大がん+前立腺がん
について東京都がん診療連携協力病院に認定をされました。さらに、本年度内にがん治療セ
ンターを腫瘍センターと改称し、
1)がん登録部門
2)緩和ケア部門
3)化学療法部門
4)がん診療連携部門
5)がん相談支援部門
を有する予定です。
18
専門医
消化器病専門医
消化器内視鏡専門医
各種センター
快眠センター
03- 5803-4587
(3階内科外来)
http://www.tmd.ac.jp/med/slp/index.html
快適な睡眠を集学的治療にて提供します
センター長(東京医科歯科大学理事)
吉澤 靖之
<DVX\XNL<RVKL]DZD
専門医
呼吸器専門医
■ センターの概要
医学部附属病院、歯学部附属病院の医歯学
連携のもとに運営される当センターでは医学
部附属病院を中心に主に睡眠時無呼吸症候
群や不眠症などの睡眠障害の診断を行うと
ともに CPAP(持続陽圧呼吸療法)等による
アレルギー専門医
睡眠時無呼吸症の治療、精神科医による不
専門分野
眠症の治療を行っております。また軽症の
呼吸器内科
睡眠時無呼吸症でマウスピース療法が適応と
なる患者さんには歯学部附属病院義歯外来
近年、24 時間社会となり社会構造
が変化するにつれて睡眠障害は大き
な社会問題となっています。睡眠障害
のなかでも睡眠時無呼吸症候群は成
で専門歯科医による治療が提供されます。
■ おもな診断・治療法
【診断】 睡眠中の無呼吸 (10 秒以上呼吸が止まる ) が1時間に5回以
上、1晩に 30 回以上あることで診断されます。無呼吸の存
人の2∼4%を占める疾病で、日中の
在は自宅にて自身で装着し睡眠中の呼吸や血中の酸素の状態を検査できる簡易型アプノモニ
激しい眠気のため社会生活に大きな
ターや、1泊の入院で睡眠中の呼吸運動のみでなく脳波を用いて眠りの深さや質を含めて判
影響を及ぼす一方、無呼吸とそれに
定することでより精密に睡眠時無呼吸を判定できる終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)
により
伴う低酸素血症は本人の健康や生命
に大きな脅威を与え、さらに社会資
源の損失となります。睡眠は「心と身
診断されます。
【主な治療法】
● CPAP(持続陽圧呼吸療法):
自宅に専用の機器を設置し、主に鼻に着用したマスクを通して適切な圧力で空気を押し込む
体が出会う領域」であり循環器疾患や
ことにより、睡眠中に緩んだ喉の筋肉によって喉が塞がれてしまうのを防ぎ、呼吸をサポー
内分泌疾患など内科的疾患だけでな
トします。CPAP を行うと日中の眠気の消失と同時に心疾患の予防や死亡率を減らすことが
く、うつ病などの心身・精神疾患との
出来ます。保険診療の適応であり自己負担は3割負担の方で月に約 5,000 円です。
関係も明らかになってきています。
当センターでは、呼 吸 器 内 科 医、
精神科医、歯科および耳鼻科医師に
よる総合的な医療が可能となってい
●マウスピース療法:
いびき症や軽症の無呼吸症の方に有効です。スリープスプリントと呼ばれるマウスピースを
睡眠中に歯に装着し、下顎を前方に数ミリ突き出して噛み合わすようにすることで治療しま
。
す(下あごを上あごより前に固定することで気道の面積を広げます)
■ 高度な先進技術
ます。さらに私たちは、循環器内科
東京医科歯科大学は医学部と歯学部からなる全国でも特徴的な医療系大学です。私たち快
や糖尿病・内分泌・代謝内科などの
眠センターは医学部附属病院と歯学部附属病院のスタッフで構成されており、二つの病院が
内科と協力して集学的な治療体制の
密に連携しきめ細かい診断と治療を可能にしています。
確立と有効な治療法の開発を目指し
ています。
19
診 療科
のご案内
20
血 液 内科
21
泌尿 器 科
37
膠原 病・リウマチ内科
22
心 臓 血管 外 科
38
呼 吸 器 内科
23
呼吸器外科
39
腎臓 内科
24
血管 外 科
40
消化 器 内科
25
脳神経外科
41
循 環 器 内科
26
血管内治 療 科
42
神経内科
27
周産・女 性診 療 科
(分娩 部)
43
糖 尿 病・内 分 泌・代 謝 内科
28
整 形外 科
44
老 年 病 内科
29
形成・美 容外 科
45
精神科
30
乳腺外科
46
心身医 療 科
31
麻 酔・蘇 生・ペインクリニック科
47
小児 科
32
遺伝 子診 療 外 来
48
新 生 児 集中治 療 室
(NICU)
33
耳鼻咽喉科
49
食 道・胃外 科
34
頭 頸 部外 科
50
大 腸・肛門外 科
35
眼科
51
肝胆 膵外 科
36
皮 膚科
52
画 像 診 断・放 射 線 治 療 科
53
診療科
血液内科
03- 5803-5670
http://www.tmd.ac.jp/grad/hema/index.html
幅広い血液疾患に関して、
患者さんとの意思の疎通を第一に心がけながら
治療を行っています
■ 診療科の概要
科長
三浦 修
2VDPX0LXUD
代表的な病気には、造血器腫瘍
(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など)
やその他の貧血・
血小板減少症をきたす疾患があります。入院治療は主に造血器腫瘍が中心ですが、その他の
幅広い血液疾患に関して、患者さんとの意思の疎通を第一に心がけながら、毎日、血液内科
専門医
血液専門医
の専門医が外来治療を行っています。
■ 取り扱うおもな疾患
専門分野
・造血器腫瘍 ( 白血病、悪性リンパ腫、骨髄増殖腫瘍、多発性骨髄腫など)
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、
・貧血疾患(再生不良性貧血、悪性貧血、溶血性貧血、発作性夜間血色素尿症など)
骨髄増殖腫瘍、貧血
研究領域
・出血性疾患(特発性血小板減少性紫斑病、血友病、その他の先天性・後天性凝固異常症)
・その他(慢性活動性 EB ウイルス感染症,免疫不全症など)
■ おもな診断・治療法
造血器腫瘍・骨髄不全症・貧血・出
染色体、遺伝子検査および細胞表面形質検査を含めた骨髄検査やリンパ節生検検査にておも
血血栓性疾患の病態生理、診断、治
に診断し、PET-CT 検査などで病変の広がりを検査し、抗癌剤治療、分子標的療法、造血幹
療に関する幅広い臨床研究
細胞移植療法等にて治療を行います。
■ 高度な先進医療
当科では、
放射線標識抗 CD20 抗体(ゼバリン)治療、慢性活動性 EB ウイルス感染症に対する造血幹
1)安全で質の高い医療の提供
細胞移植療法、移植後の網羅的血中ウイルス DNA 量測定による早期診断治療、活性化 T
2)高度先進医療の開発
リンパ球移入療法などを行っています。
3)優秀な医師の養成
の3つの目標の達成に向けて、スタッ
フ一同、
一致協力して活動しています。
特に、一人でも多くのかたが、治癒
■ 診療科における研究テーマ
治療が困難な血液疾患に対する有効な治療法の開発に向けた基礎的、臨床的研究を行ってい
ます。主な研究テーマは、
1)種々の白血病におけるチロシンキナーゼ変異体による細胞増殖シグナル伝達機構の破綻に
基づく、化学療法薬および分子標的薬への耐性獲得機構とその克服法の開発
して日常生活に戻れるよう、安全で
2)リンパ系腫瘍に対する免疫応答調節機構の解析とその治療応用
最も質の高い医療を提供できるよう
3)慢性活動性 EB ウイルス感染症の発症機構の解明と治療法の開発などです。
に心掛けて診療に当たっています。
その他に,種々の造血器腫瘍に対する臨床治療研究を行っています。
21
診療科
膠原病・リウマチ内科
03- 5803-4587
http://www.tmd.ac.jp/grad/rheu/rheu-J.htm
関節リウマチを始めとする膠原病の
診療を行います
■ 診療科の概要
当科は多数の膠原病・リウマチ専門医を有しており、
きわめて良好な治療成績を挙げています。また、当
院は膠原病・リウマチ先端治療センターを有しており、
他科との綿密な協力体制を整えてトータルケアがで
きるのが特徴です。
■ 取り扱うおもな疾患
科長
宮坂 信之
専門医
日本リウマチ学会指導医
日本アレルギー学会専門医
関節リウマチ、
全身性エリテマトーデス、
多発性筋炎・
専門分野
皮膚筋炎、血管炎症候群(結節性多発動脈炎、顕微
膠原病内科学
鏡的多発血管炎、ウェゲナー肉芽腫症、アレルギー
研究領域
、強皮症、混合結合組織病、
性肉芽腫性血管炎など)
シェーグレン症候群、成人スティル病など
■ おもな診断・治療法
1REX\XNL0L\DVDND
膠原病の病態解明と新規治療法の開
発
関節リウマチの早期診断とメトトレキサート及び生
物学的製剤を用いた早期治療、難治性膠原病に対す
る免疫抑制療法
■ 高度な先進医療
間質性肺炎を合併する難治性筋炎に対するタクロリ
ムスなどを用いた免疫抑制療法
■ 診療科における研究テーマ
●膠原病の新規モデル開発と新治療法開発
(上阪グループ)
1)関節リウマチの細胞周期制御法・炎症増幅
抑制療法の開発
2)多発性筋炎・皮膚筋炎の原因解明と新治療法の開発
●膠原病におけるケモカイン・同レセプターの病態形成機構の解析と治療への応用(南木グ
ループ)
●生物学的製剤を中心とした薬剤の副作用に関する疫学的研究(針谷グループ)
■ その他
膠原病は三つの顔を持っています。
一つ目は、
「関節の痛み」を訴えるリ
ウマチ性疾患です。二つ目は、膠原
病では自分のからだに対して強い免
疫反応が起こります(自己免疫疾患)
。
三つ目は、膠原病が血管や結合組織
という組織に起こる病気であるとい
うことです。このために、膠原病は
関節リウマチを始めとする膠原病に対する多数の臨床試験を通じて、我が国における新たな
からだのあちこちで炎症が起こるこ
治療法の開発を行っています。
とがあります。
したがって、医師は全身で起こって
いる変化に常に眼を配らなくてはな
りません。また、病気は慢性の経過
を取るためにメンタルな面でのケア
も必要になります。私達の科は院内
の総力をあげてトータルケアをするこ
とに力を注いでいます。
診療科
呼吸器内科
03- 5803-4587
呼吸器内科: http://www.tmd.ac.jp/med/pulm/
快眠センター:http://www.tmd.ac.jp/med/slp/index.html
慢性閉塞性肺疾患など多彩な疾患の
先進的診療を行います
科長
稲瀬 直彦
■ 診療科の概要
1DRKLNR,QDVH
専門医
総合内科専門医
全人的包括的医療を科学性をもって行うことを
指針に、患者さんの苦しみや悩みを共有しな
がら科学的な最善の医療を提供することが我々
の使命と考え、呼吸器疾患の全てにわたり最
先端の診療を行っています。また、
快眠センター
呼吸器学会指導医
外来を併設し睡眠時無呼吸症候群等の診療も
アレルギー専門医
行っています。
専門分野
間質性肺炎、過敏性肺炎
研究領域
肺線維化の病態解明
■ 取り扱うおもな疾患
間質性肺炎、肺癌、慢性閉塞性肺疾患、気管
支喘息、感染症、睡眠時無呼吸症候群等の呼
吸器疾患全般の診察を行います。特に過敏性
肺炎、特発性肺線維症などの間質性肺炎につ
いての診療経験が豊富です。
■ おもな診断・治療法
当科では、間質性肺炎の中でもカビや鳥関連
物質が原因である過敏性肺炎の症例が多いの
が特徴です。正確な診断のために抗原回避、
気管支鏡検査、鳥関連物質に対するアレルギーを調べる免疫学的検査、吸入誘発試験、胸腔
呼吸器内科はアレルギー疾患(気管
支喘息、過敏性肺炎)
、感染症
(肺炎)
、
悪性腫瘍(肺癌)
、慢性閉塞性肺疾患
など多彩な疾患の診療を担当します
が、いずれの疾患についても医学の
進歩に対応した先進的診療を実現す
べく努力しております。呼吸器疾患
のことでお悩みの方、いろいろと疑
問のある方は当科を受診してください。
鏡下肺生検などを行っています。
■ 高度な先進医療
慢性の過敏性肺炎は臨床像が特発性間質性肺炎(原因不明であり特定疾患に指定)に類似し
ており正確な区別が困難とされています。当科では、診断に有用な抗原回避や吸入誘発試験
の経験が特に豊富であり特異抗体などの免疫学的検査も可能です。
■ 診療科における研究テーマ
当科では間質性肺炎に関する研究が中心となっています。間質性肺炎における肺線維化の病
態解明、過敏性肺炎の病態解析や診断法開発などを研究テーマとしています。細胞培養系や
動物モデルを用いた喘息の病態解析なども行なっています。
■ その他
当科の研究室では慢性過敏性肺炎の診断に必要な特異抗体測定や抗原添加リンパ球増殖試験
が可能であり、
これまでに全国から紹介受診された多数の患者さんの診断に貢献してきました。
現在は、生活環境中に存在する原因抗原の量を正確に測定するシステムを開発中です。
23
診療科
腎臓内科
03- 5803-5670
03- 5803-5214
(内科外来)
(教室)
http://www.tmd.ac.jp/grad/kid/kid-J.htm
実績と伝統を兼ね備えた
腎疾患診療を行います
■ 診療科の概要
蛋白尿・血尿から末期腎不全に至るまでの腎臓病全般の診断・
治療をおこなっております。患者さんとコミュニケーションを
充分にとり、一人一人の患者さんにとって最も適した治療を
おこなっていくことを目指しております。
■ 取り扱うおもな疾患
科長
佐々木 成
6HL6DVDNL
専門医
腎臓専門医、透析専門医
蛋白尿・血尿、ネフローゼ症候群をはじめとする糸球体腎炎
専門分野
や間質性腎炎、水・電解質代謝異常、急性腎障害
(急性腎不全)
、
腎臓内科、透析医療、水電解質疾患
慢性腎臓病(慢性腎不全)
、本態性高血圧・二次性高血圧、糖
研究領域
尿病性腎症、自己免疫性疾患による腎障害、多発性嚢胞腎な
慢性腎臓病、水電解質代謝、遺伝性
どの遺伝性腎疾患、そして血液透析や腹膜透析の様々な合併
症についても加療をおこなっております。
腎疾患
■ おもな診断・治療法
エコー下腎生検による診断、腎炎や自己免疫性腎疾患に対す
るステロイドや免疫抑制薬を用いた的確な治療、急性腎障害
われわれ腎臓内科は「信頼される
や慢性腎臓病に対する治療(慢性腎臓病に対する教育プログ
医療」と「優秀な医師の養成」を目標
ラムで腎臓病進展遅延の効果もあげております)
、そして急性
として診療・教育・研究の活動をお
血液浄化療法を含む血液浄化療法の導入・管理もおこなって
こなっております。腎臓病治療には長
おります。また透析管理に必要な内シャント造設術・シャント
PTA・腹膜透析カテーテル留置術についても腎臓内科で施行
しております。
■ 高度な先進医療
年の実績があり、多くの腎臓専門医
を育成してきています。多くの医療
機関とも緊密な連係を維持し、共同
分子生物学的手法を用いた遺伝性腎疾患の遺伝子解析をおこなっており、全国からの遺伝子
して医療の質の向上に努めています。
解析の依頼を受け付け、発症メカニズムの解明や治療法の開発を目指しております。また急
また最新の技術を駆使して遺伝性腎
性腎障害や多臓器不全などに対する様々な血液浄化療法(持続的血液透析濾過(CHDF)
、エ
疾患の遺伝子解析を行い、国内外か
ンドトキシン吸着
(PMX)
、血漿交換、LDL 吸着、白血球吸着療法など)
もおこなっております。
ら解析の依頼を受け付けています。
■ 診療科における研究テーマ
研究の大きなテーマは、
“体液恒常性維持に関わる腎臓の機能を明らかにし、それが破綻した
病態に対する治療戦略を構築する”ことにあります。対象とする分子は、細胞膜に存在する
遺伝子異常から発病に至るメカニズ
ムを調べ、その成果を基に革新的治
水やイオンを運ぶ膜輸送体分子であり、その制御因子の研究として WNK キナーゼなどのリン
療法の開発も目指しています。現在、
酸化酵素なども手がけております。
社会の高齢化と生活習慣の変化によ
■ その他
腎疾患は全身疾患の合併症として出現することも多く、数多くの診療科がある大学病院なら
ではの特性を活かし、全人的な医療をおこなっております。また腎臓内科専門医・透析専門
医が毎日外来を担当しておりますので、腎疾患についてお気軽にご相談してください。
り慢性腎臓病の患者数が著増し、腎
臓専門医への期待は高まるばかりで
す。スタッフ一同、患者さんそして医
療関係者から信頼される医療を目指
して日々研鑽に努め、診療にあたっ
ています。
24
診療科
消化 器内科
03- 5803-5670
http://www.tmd.ac.jp/grad/gast/index.html
小腸内視鏡では日本でも有数の技術力を誇ります
科長
渡辺 守
■ 診療科の概要
0DPRUX:DWDQDEH
専門医
消化器病専門医
専門性を必要とする高度先端医療を診療の場で実践するために、
疾患別に責任者を置き、診療の先進性を高めるとともに、専門
外来
(
「潰瘍性大腸炎・クローン病」
、
「ウイルス性肝炎 (B 型肝炎、
、
「胃癌・膵癌の化学療法」
「内視鏡治療・小
C 型肝炎 )・肝癌」
腸内視鏡」
)をしております。患者さん一人一人に時間をかけて
消化器内視鏡専門医
丁寧に診察し、患者さんのご希望を叶える最善の治療法を高度
肝臓専門医
先端医療を含めてご提供しております。
専門分野
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クロー
ン病)、ウイルス性肝炎 (B 型肝炎、
C 型肝炎 )・肝癌
特殊内視鏡(小腸バルーン内視鏡、カ
■ 取り扱うおもな疾患
●炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
●ウイルス性肝炎 (B 型肝炎、C 型肝炎 )・肝癌
●特殊内視鏡(小腸ダブルバルーン内視鏡、カプセル内視鏡)
● 食道・胃・膵癌化学療法
上記についてはそれぞれの専門外来にて、その分野に精通する
プセル内視鏡)
経験ある医師が、患者さんに十分な説明を心掛け、患者さんの
食道・胃・膵癌化学療法
ご希望を叶える最善の治療法の提供を心がけております。
研究領域
炎症性腸疾患の病態と粘膜免疫、腸
管の再生医療、C 型肝炎・肝癌
2001 年に東京医科歯科大学に初め
ての消化器内科ができて 10 年目の節
■ おもな診断・治療法
消化器病学は消化管および肝臓、胆道、膵臓など、臓器として
多くの領域をカバーするだけでなく、解剖、生理、病理学を基礎として、免疫学(炎症、感染
症、自己免疫など)
、腫瘍学、遺伝学、栄養学などの幅広い病態学におよびます。また、診
断学においても内視鏡検査などの画像診断の進歩は目覚ましく、治療学の進歩も華々しいも
のがあります。
■ 高度な先進医療
目の年を迎えました。この間、日本
既に、炎症性腸疾患、C 型肝炎・肝癌、小腸内視鏡では日本でも有数の大学である事は知ら
一医局員の平均年齢が低い「医科歯
れていますが、このほど開設された「潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター」では未だ
科初の」消化器内科の全医局員は 200
名の大台を超えました。炎症性腸疾
患、C 型肝炎・肝癌、小腸内視鏡で
は日本でも有数の大学として知られ
治療が困難な炎症性腸疾患に対して最先端の知識と治療技術に精通する多数のエキスパート
が各科連携して診療に当たっています。
■ 診療科における研究テーマ
当科では一人一人が臨床も研究も共に一流である事をモットーとしています。この 10 年で英
文 205 報、その内 37 報が Impact Factor 7以上のいわゆる一流紙です。よりよい医療実践を
ていますが、今後も日本のみならず
心がけ、臨床情報に基づいた我々臨床医にしかできない疾患病態の解明と新規治療法の開発
世界における臨床、研究の拠点とな
を目指しています。
るべく、今後も一人一人気を引き締
めて邁進しなければならないと強く
思っています。
25
診療科
循環器内科
03- 5803-5670
http://www.tmd.ac.jp/med/med3/cvm/
心臓および血管の病気の
診療を行います
■ 診療科の概要
あらゆる循環器疾患に対応して、患者さん中心の高度で良質な診
療を提供しています。
心筋梗塞、狭心症、心不全はもちろん、特に不整脈センターでの不
整脈の診断・治療は世界をリードする成果をあげています。大動脈
や血管病の治療にも専門の医師がチームで診療に当たっています。
■ 取り扱うおもな疾患
科長
磯部 光章
0LWVXDNL,VREH
専門医
循環器専門医
脈管専門医
虚血性心疾患、心不全、不整脈(頻脈性不整脈・徐脈性不整脈)
、
専門分野
後天性心臓弁膜症、心筋症(心サルコイドーシスなどの二次性心筋
心不全、心筋症、心筋炎、虚血性心
症を含む)
、高安病・大動脈炎症候群(国内で最も多くの患者さん
疾患、動脈硬化、心臓移植、高安動
を診療しています)
、先天性心疾患、肺高血圧症、高血圧症・血圧
調節異常(神経調節性失神)など
■ おもな診断・治療法
脈炎
研究領域
2011 年診療実績 冠動脈造影 596 例、経皮的冠動脈インターベン
心筋症、心不全、心臓移植、動脈硬
ション 219 例(ロタブレーター 19 例)
、緊急カテーテル治療 71 例、経
化など
皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)196 例、ペー
スメーカー 57 例、植え込み型除細動器 18 例、両心室ペーシング3例、
心筋生検9例、人工心臓治療 10 例(これまでの累積、心臓血管外
科と共同)
、心臓移植適応判定9例(累積)
。
■ 高度な先進医療
慢性完全閉塞、ロタブレーターを要する高度石灰化病変など難治
性冠動脈病変の治療、難治性不整脈に対するカテーテルアブレー
ション治療、デバイス治療を中心とした侵襲的治療、高安病に対する診断・治療、心臓移
心臓病で死亡する人が年々増加して
植を必要とする重症心不全に対する補助人工心臓治療、心臓移植適応検討(教授は日本循
います。何より予防に心がけ、一旦
環器学会心臓移植委員会委員長、日本心不全学会理事長)。
■ 診療科における研究テーマ
[基礎]歯周病と心疾患、冠動脈ステントの開発、動脈硬化の原因と治療、心臓拒絶反応
[虚血性心疾患]カテーテル治療成績の多施設共同研究、冠動脈疾患と炎症マーカーについて
の研究
[不整脈]不整脈治療に対する研究(p16 不整脈センターの項を参照)
■ その他
当院は都心の交通至便の土地に位置し、東京都内だけでなく関東全域より症例をご紹介いた
だいています。心不全、虚血性心疾患、不整脈、血管炎それぞれに症例が豊富で最先端治療
を行うよう研鑽しています。軽症例から救命センターに搬送されるような重症三次救急症例まで、
心臓血管外科、救命救急センターと連携し多くの症例に対応しています。心臓病のことでお
困りのことがありましたら、気軽にご相談くださるようお願いいたします。
26
我が国では心臓病に罹患する人、
心臓病になっても早期診断と適切な
治療が大切です。当科のモットーは患
者中心の医療に心がけることであり、
チームが一丸となって患者さんのトー
タルケアにあたる中で一人一人の患
者さんに最適な診療を行うことを目
指しています。
診療科
神経内科
03- 5803-5670
(内科外来)
http://www.tmd.ac.jp/med/nuro/index.html
脳卒中や神経疾患に対し、丁寧で正確な診察、
高度な技術、最新の医療機器で、
最先端の治療を行います
科長
水澤 英洋
■ 診療科の概要
+LGHKLUR0L]XVDZD
専門医
日本神経学会専門医・指導医
日本内科学会認定内科医・指導医
日本脳卒中学会専門医
アルツハイマー病やプリオン病といった認知症や脳梗塞や一過性脳虚血発作といった脳卒中
など、超高齢化社会において避けては通れない疾患をはじめとして、脊髄小脳変性症、筋萎
縮性側索硬化症、パーキンソン病といった様々な神経変性疾患、またギラン・バレー症候群、
多発性硬化症、筋無力症、多発性筋炎といった神経免疫疾患に対して、最先端の医療を提供
します。
■ 取り扱うおもな疾患
アルツハイマー病・レヴィー小体病などの認知症、脳梗塞・脊髄梗塞などの脳脊髄血管障害、
日本認知症学会専門医
頭痛・てんかんなどの機能性疾患、パーキンソン病・脊髄小脳失調症・筋萎縮性側索硬化症
日本頭痛学会専門医
などの神経変性疾患、多発性硬化症などの脱髄性疾患、脳炎・髄膜炎・脊髄炎などの炎症
専門分野
神経内科学(特に脊髄小脳変性症、
プリオン病、筋萎縮性側索硬化症な
どの神経変性疾患)
研究領域
脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化
症、プリオン病、アルツハイマー病、
脳卒中など
神経内科は治療法のない稀な慢性
疾患を診る科、とよく誤解されてい
性疾患、ギラン・バレー症候群・慢性炎症性脱髄性神経根炎・顔面神経麻痺・三叉神経痛・
手根管症候群などの末梢神経障害、
(重症)筋無力症・多発性筋炎・筋ジストロフィーなどの
筋疾患、ミトコンドリア脳筋症・周期性四肢麻痺・表層ヘモジデローシスなどの代謝性疾患、
脊髄空洞症などの先天性疾患、その他糖尿病や膠原病に伴う神経障害を扱います。
■ おもな診断・治療法
尿・血液検査、神経伝導検査や針筋電図、脳波などの電気生理学検査、神経・筋生検、血液
検体からの遺伝子診断、CT/MRI やシンチグラフィなどの画像診断といった最先端の医療技
術を駆使して診断します。脳血管障害に対する抗血小板薬や抗凝固薬を用いた治療、経静脈
的血栓溶解療法、神経免疫疾患に対するステロイドや免疫抑制剤を用いた内服加療、免疫グ
ロブリン大量静注療法、血漿交換療法、痙縮に対するバクロフェン髄注 (ITB) 療法、眼瞼・顔
面痙攣や痙性斜頚、痙縮に対するボトックス注射、不随意運動や神経痛に対する薬物治療、
抗てんかん薬や抗パーキンソン病薬の薬物調整などを行っています。
■ 高度な先進医療
ますが、実際は意識障害、けいれん、
神経難病先端治療センターが新規併設され、神経変性疾患や神経免疫疾患といった神経難病
脳卒中、髄膜炎・脳炎などの急性疾
における新しい生物学的製剤や新規分子標的治療、自家骨髄幹細胞移植治療や骨髄移植治療
患から、アルツハイマー病などの多
くの認知症のように慢性疾患まで広
汎な疾患を対象としています。また、
など、他科とも協力しながら最先端の治療を行っています。
■ 診療科における研究テーマ
遺伝性脊髄小脳変性症などの遺伝子の同定と発症機序の解明、RNAi を用いた神経疾患の解
析と遺伝子治療、動物モデルを用いた筋萎縮性側索硬化症の病態解明と新規治療法の開発、
頭痛、てんかん、神経感染症、神経
プリオン病やアルツハイマー病などの認知症の病因解明と新規治療法開発、脳神経生理機能
免疫疾患などよく治るコモンな疾患
の解析による病態生理解明と新しい診断法の開発、神経・胚性幹細胞を用いた脳卒中および
が多く、難治性の神経変性疾患も研
究や治療法の開発が進展しつつあり
ます。
神経疾患の再生治療研究、免疫性神経疾患の病態解明と新たな治療法の開発。
■ その他
神経系は人格を規定する臓器である脳と脊髄などの中枢神経、さらにそこから全身に巡る末
梢神経を介して、目覚め、話し、笑い、走り、食べ、呼吸するなど人のあらゆる営みをコン
トロールしています。したがって、その病気は実に多種多様であり、症状は多彩であり、非常
に専門分化していると思われがちですが、
実は最も広く全身を診る診療科です。前述のように、
診療には高度な技術や医療機器を使いますが、神経内科診療の基本は何よりも丁寧で正確な
診察にあります。
診療科
糖尿病・内分泌・代謝内科
03- 5803-5216
http://www.tmd.ac.jp/grad/cme/index.html
診断あるいは治療に難渋する糖尿病や
内分泌疾患、二次性高血圧など
疑い例も含めて気軽に御紹介下さい
■ 診療科の概要
メタボリックシンドロームあるいは糖尿病を中心とする
生活習慣病、肥満症、難治性高血圧、ホルモン異常に
より多彩な症状を呈する視床下部・下垂体疾患、副腎
疾患、膵・消化管ホルモン産生腫瘍などの難治性内分
泌疾患を対象として、最新知識に基づいた論理的な診
科長
小川 佳宏
専門医
内分泌代謝科指導医
断と病態生理および生活環境を踏まえた全人的治療を
糖尿病指導医
実践しています。
高血圧専門医
■ 取り扱うおもな疾患
糖尿病
(1型、2型、二次性)
、高血圧
(本態性、二次性)
、
肥満症、視床下部・下垂体疾患、副腎疾患、甲状腺疾患、
カルシウム代謝異常、膵ホルモン産生腫瘍、性腺機能
異常
■ おもな診断・治療法
合併症に対する集約的対応、薬物・インスリン療法、
<RVKLKLUR2JDZD
専門分野
糖尿病、肥満症、内分泌・代謝疾患、
高血圧症
研究領域
内分泌疾患と生活習慣病の病態解明
と新しい治療戦略の開発
持続血糖測定(CGM)システム、持続皮下インスリン注
入療法(CSII)などによる個別の病態に応じた糖尿病治
当科では視床下部・下垂体疾患や
療。各種内分泌検査および画像診断による内分泌疾患
副腎疾患などの特有の臨床症状を呈
の正確な診断と治療。
■ 高度な先進医療
当科と泌尿器科、画像診断・放射線治療科、病理部が連携して副腎腫瘍治療ユニットを形
成しています。泌尿器科にて開発された先進医療「ミニマム創内視鏡下手術」に基づき、当
科では副腎腫瘍の術前診断・術後フォローを担当しています。
■ 診療科における研究テーマ
しており、高い専門性に立脚した先
進的な医療を展開しています。
「全身
を診る」という医療の原点を常に心
「慢性炎症」
「エピゲノム」
「異所性脂肪蓄積」をキーワードとした生活習慣病の成因の解明と新
掛けて患者さんの身近に寄り添う優
しい診断法・治療法の開発を目指した基礎・臨床研究。ホルモン産生腫瘍を中心とする内分
しい全人的医療を提供するとともに、
泌疾患の新しい検査法・診断法の開発を目指した分子医学的研究。
■ その他
糖尿病教室などの患者教育にも積極的に取り組んでいます。診断あるいは治療に難渋する糖
尿病や内分泌疾患、二次性高血圧など疑い例も含めて気軽に御紹介下さい。
28
する内分泌疾患と糖尿病や肥満症を
中心とする生活習慣病の診療を担当
地域の診療所や関連病院の先生方と
の医療連携を大切にして地域医療の
向上に貢献したいと考えています。
診療科
老年病内科
03- 5803-5670
03- 5803-5229
(内科外来)
(教室)
高齢者総合外来、認知症外来、高齢者糖尿病、
脂質異常症、動脈硬化予防、下肢の閉塞性動脈硬化症、
漢方の専門外来を開設しています
科長
下門 顕太郎 .HQWDUR6KLPRNDGR
■ 診療科の概要
おおむね 70 歳以上を対象とした高齢者総合外来のほか、認知
症外来、高齢者糖尿病、脂質異常症、動脈硬化予防、下肢の
閉塞性動脈硬化症、漢方の専門外来を開設しています。下肢
専門医
の動脈硬化症にたいしては、血管外科、皮膚科、形成・美容
老年病専門医
外科と連携して、高度先進医療に指定されている末梢血単核球
総合内科専門医
移植をおこなっています。
循環器専門医
動脈硬化専門医
研究領域
老年病、動脈硬化、末梢動脈疾患、
高齢者糖尿病
■ 取り扱う疾患
疾患が特定できない高齢者の体の不調、認知症、高齢者糖尿病、
脂質異常症、高血圧、下肢の閉塞性動脈硬化症、漢方治療の
対象疾患。
■ おもな診断・治療
一般内科的な診断治療の他、高齢者総合機能評価、認知機能
検査、下肢の動脈硬化診断のための特殊検査や治療をおこなっ
ています。
■ 高度な先進医療
高齢者は様々な臓器の機能や認知
機能が低下しており、ひとつの病気
だけを治療しても元気になれないこ
とがあります。このような高齢者を、
下肢の動脈硬化症にたいする末梢血単核球移植
■ 診療科における研究テーマ
動脈硬化の成因に関する研究、末梢動脈の閉塞性疾患に関す
る臨床的研究、医学生および研修医に対する老年医学教育に
関する研究
院内の各科や高齢者福祉関係者と連
携して総合的に診療します。高齢者
糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈
硬化予防の外来や、下肢の閉塞性動
脈硬化症にたいする高度先進医療も
行っています。
29
診療科
精神科
03- 5803-5673
http://www.tmd.ac.jp/med/psyc/index.html
広く多様なこころの障害に対して、
安全で効果の高い最新の治療を提供しています
■ 診療科の概要
外来は、新患、再来ともに予約制による診療を行っています。入院は、41 床の開放病棟であり、
興奮が著しいなどの閉鎖処遇が必要な場合は困難であり、主に、診断確定、休息、電気けい
れん療法、身体合併症管理などを目的としています。
■ 取り扱うおもな疾患
統合失調症、気分障害
(うつ病、躁うつ病など)
、神経症性障害
(社交不安障害、パニック障害、
強迫性障害など)
、器質性精神障害(認知症など)
、睡眠障害、パーソナリティ障害など。
科長
西川 徹
7RRUX1LVKLNDZD
専門医
精神保健指定医・精神疾患の薬物療
法・分子精神科学
■ おもな診断・治療法
薬物療法、精神療法、電気けいれん療法、小集団精神療法、デイケアなど。
■ 研究テーマ
統合失調症の発達神経科学的研究、内在性 D- セリンの代謝・機能の分子機構と精神疾患に
おける病態の解明、統合失調症におけるグルタミン酸作動性シナプスの機能異常の原因解明
と治療法開発、ストレス性精神障害の発症・再発の分子機構に関する発達神経科学的研究、
画像研究、精神病理学研究、リエゾン研究、電気けいれん療法研究など。
■ その他
平成 23 年度より、統合失調症の意欲減退、感情平板化、思考の貧困などの陰性症状や認知
わが国では精神疾患が5大疾患の
一つに指定され、私たちのこころの
健康を守る重要性が一層クローズアッ
機能障害に対する D- サイクロセリン臨床試験、および難治性統合失調症に対する治療薬とし
プされています。精神科では、こう
て認可を受けているクロザリルによる治療を積極的に取り組んでいます。
したニーズに応える診療・研究体制
を整え、広く様々なこころの障害に
対して、安全で効果の高い最新の治
療を提供しています。こころの問題
も早期発見が大切です。お気軽にご
相談下さい。
30
診療科
心身医療科
03- 5803-5673
そのご家族のこころの問題に対応しています
科長
松島 英介
■ 診療科の概要
(LVXNH0DWVXVKLPD
専門医
精神保健指定医
精神科専門医
一般病院連携精神医学専門医
専門分野
コンサルテーション・リエゾン精神
医学、サイコオンコロジー
身体の病気を抱えている患者さん
やそのご家族の中には、精神心理的
なストレスや社会的な負担が大きく、
専門的なサポートを必要としている方
がんや生活習慣病といった身体の病気をもつ患者さんやそのご家族を中心に、不安・抑うつ、
不眠などのこころの問題に対応しています。こうした精神的・心理的問題に対して、全人的
医療の立場から薬物療法、精神療法、緩和的アプローチなどで積極的に対処しています。
■ 取り扱うおもな疾患
うつ病や不安障害、不眠症などの精神疾患全般、がんや生活習慣病などの身体疾患をもつ患
者さんおよびそのご家族の精神心理的問題
■ おもな診断・治療法
診断はすべて面接による問診を中心にしておこない、これに心理検査、脳波、脳画像などを
適宜加えて総合的に行います。治療は薬物療法と一般的な支持的精神療法が中心です。
■ 高度な先進医療
血液疾患の骨髄移植や併設する歯学部付属病院における高度な歯科治療などを支えるべく、
患者さんのご希望に沿って精神的な問題が生じる前から定期的にお話を伺う機会を設けるなど,
予防的な取り組みを行っています。また今年度より緩和医療チームの一員としても活動する
予定です。
■ 診療科における研究テーマ
大きく分けて2種類のテーマに取り組んでいます。ひとつは身体疾患をもつ患者さんの心理・
も多くみられます。私どもの診療科は、
社会的側面や精神症状に関する研究です。もうひとつは精神疾患や神経疾患をもつ患者さん
そうした患者さんやご家族に対応す
の脳波、心電図、眼球運動などを解析して病態を調べる研究です。
るためにあります。いま患者さんが
お掛りの身体各科と連携して治療を
進め、もともとの身体疾患の診療が
●その他
こころの問題というと敷居が高く感じられるかもしれませんが、
大げさに考えなくても大丈夫です。
眠れない、何となく元気が出ない、療養や入院生活がうまくいかない、人間関係で悩んでいる、
身体の病気の治療で不安がある、など些細なことでも是非お気軽にご相談下さい。
円滑に進められるようにしていきます。
31
診療科
小児科
03- 5803-5674
http://www.tmd.ac.jp/med/ped/home.html
小児疾患全般、小児難病に対する基礎的・
臨床的研究と難病克服への治療・研究に
力を注いでいます
■ 診療科の概要
成長、環境、遺伝などを念頭に、全
人的に診療に当たります。
子どもの成長・発達を念頭に、ここ
ろの発達やからだの成長を多面的に
支えるための医療体制の提供を心が
科長
水谷 修紀
6KXNL0L]XWDQL
専門医
小児科専門医
けています。これをベースに難病の
血液専門医・指導医
治療に当たっては高度医療の提供に
専門分野
力を入れています。また、難病児童
小児科学全般、新生児血液学、小児
の成人期への移行においても、全人的・総合的な診断・治療を行っています。
血液腫瘍
■ 取り扱うおもな疾患
血液腫瘍疾患、
免疫不全症、
先天性/後天性心疾患
(肺高血圧症、
川崎病、
心筋症、
心筋炎など)
、
不整脈、てんかん、発達遅滞、神経筋疾患、低身長・甲状腺疾患・先天性副腎過形成症など
研究領域
胎生期エピジェネティクス
の内分泌疾患、難治性ネフローゼ症候群・慢性糸球体腎炎・先天性腎尿路奇形などの腎疾患、
呼吸器疾患、新生児疾患
■ おもな診断・治療法
診断:各種難病の遺伝子診断、高感度網羅的迅速検査によるウイルス感染症診断、肺高血圧
疾患全般に対応するとともに血液腫
症の生理学・病理学的包括診断、負荷テストや微小電位記録による致死性不整脈の診断、脳
瘍/免疫疾患、循環器疾患、神経疾
波、筋電図、腎生検、腎尿路奇形に対する各種画像検査
患、内分泌疾患、腎疾患,新生児疾
治療法:悪性腫瘍に対する化学療法、造血幹細胞移植。標的薬による肺高血圧症治療、非薬
物療法による致死的不整脈治療、インフリキシマブによる川崎病治療、内分泌疾患、神経疾患、
腎疾患に対する薬物療法
■ 高度な先進医療
患など特殊な専門領域の治療,研究
にも力を入れています。社会に向け
て発言する機会の少ない子ども達の
血液/腫瘍、免疫疾患に対する造血幹細胞移植(同種骨髄幹細胞、末梢血幹細胞、臍帯血
権利の代弁者として、子ども達の健
幹細胞)
。肺高血圧症の正確な肺血管抵抗評価 (P-Flow study) と致死性不整脈の非薬物治療
康と幸せを守ることを大切に思う医
(catheter ablation, ICD, PMI, CRT)。内分泌疾患に対する薬物療法。腎疾患に対する薬物療
療者を揃え、患者さんのお力になり
法や急性血液浄化療法。てんかん、神経変性疾患などに対する薬物治療。毛細血管拡張性小
脳失調症患者に対する総合的治療。難病指定疾患である肺高血圧症の病態解明と薬物治験へ
の参加
■ 診療科における研究テーマ
小児難病に対する基礎的、臨床的研究とそれに基づく難病克服への愛と科学の挑戦
■ その他
難病治療の子どもたちの入院生活を支えるために、チャイルドライフスペシャリストが院内で
活動しています。難病を患う父兄の子どもたちへの支援も開始しています。市民のボランティ
アの皆様「遊びのボランティア、不思議なポケット」が入院児童の支援に積極的に参加してく
ださっています。
32
東京医科歯科大学小児科では小児
たいと願っています。
診療科
新生児集中治療室(NICU:Neonatal ICU)
03- 5803-5396
http://www.tmd.ac.jp/med/ped/patient/nicu/index.html
早産児や病的新生児、合併症をもつ母体より
出生した児の受け入れを通して、
地域の周産期医療に貢献します
室長
水谷 修紀
■ 室の概要
6KXNL0L]XWDQL
専門医
小児科専門医
血液専門医・指導医
NICU は、早産児や先天性の病気をもっ
て生まれた赤ちゃん、呼吸障害や出生時
仮死などで出生後すぐに具合が悪くなっ
た赤ちゃんの集中治療を行う治療室です。
当院 NICU は、病床数は6床で小児科病
棟内にあります。状態が改善し、集中治
専門分野
療の必要がなくなった児は、小児科病棟
小児科学全般、新生児血液学、小児
内の病室(5床)で退院までの growing
血液腫瘍
研究領域
胎生期エピジェネティクス
care を行います。
■ おもな診断・治療法
当 院 NICU は、 在 胎 30 週、 出 生 体 重
1,000g 以上の極低出生体重児、新生児
呼吸障害、出生時仮死の児を対象として
います。人工呼吸管理、一酸化窒素吸
近年、少子高齢化が社会問題となっ
ていますが、NICU での治療が必要
な赤ちゃんの数は増えています。当
院の NICU は病床数が6床と小規模
ではありますが、新生児の受け入れ
とともに、周産・女性診療科におい
入療法、nasal CPAP 管理、脳低温療法、
腹膜透析などの集中治療を行います。
■ 高度な先進医療
脳機能モニターを用いた脳低温療法や一
酸化窒素吸入療法、腹膜透析などの先
進医療を、小児科各分野専門医師や関連他科の医師と連携して、より専門的なアプローチに
より行います。低酸素療法も行えるように準備をしています。
ても救命救急センターや脳神経外科
をはじめとする関連各科と連携した
母体合併症への迅速な対応が可能と
なると考えられ、地域の周産期医療
に十分に貢献できると考えています。
33
診療科
食道・胃外 科
03- 5803-5675
http://www.tmd.ac.jp/med/srg2/stomach.html
食道・胃の病気に関して
最新で精度の高い診断・治療を提供します
■ 診療科の概要
食道・胃外科は、食道および胃の病気の全てと、胆石症や鼠径ヘルニアなど、一般外科諸
疾患の診断と治療を行う部門です。内科、放射線科などとの連携をはじめ、頭頸部外科や
口腔外科などと協力し、
咽喉頭・口腔領域癌の早期診断・治療にも積極的に取り組んでいます。
食道・胃疾患の鏡視下手術とともに、大学病院としては珍しい、腹腔鏡下の鼠径ヘルニア
修復術も行っています。
■ 取り扱うおもな疾患
科長
河野 辰幸
7DWVX\XNL.DZDQR
専門医
外科専門医
消化器外科専門医
食道癌、胃癌、逆流性食道炎(食道裂孔ヘルニア)
、バレット食道、食道アカラシア、食道良
食道外科専門医
性腫瘍、早期の咽喉頭・口腔内癌、鼠径ヘルニア、胆石症
気管食道科専門医
■ おもな診断・治療法
画像強調内視鏡(FICE、NBI)
・拡大内視鏡診断、腹腔鏡下胃食道逆流防止手術、腹腔鏡下
アカラシア修復術、内視鏡治療(EMR、ESD、APC)
、鏡視下手術(胸腔鏡下食道切除術、
腹腔鏡下胃切除術、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術)など、食道・胃疾患の先進的な診断と治
療(手術)を始め、一般外科領域の最新治療まで行っています。
■ 高度な先進医療
食道癌の内視鏡的切除術(EMR、ESD)や胸腔鏡下切除術をそれぞれ 1980 年代、1990 年代に
開始した経験を活かし、最近では咽喉頭・口腔領域癌の早期診断や治療(内視鏡的/鏡視下)
に先進的な診療を提供しています。
■ 診療科における研究テーマ
食道癌・胃癌の新低侵襲治療法(内視鏡的、胸腔鏡的・腹
、関連機器の開発、経鼻内視鏡を用いた早期の咽喉
腔鏡的)
頭・口腔領域癌・食道癌の診断法開発、癌領域発生(field
専門分野
消化器外科、消化器内視鏡
研究領域
食道癌の診断と治療、逆流性食道炎・
食道アカラシアの診断と治療、食道
疾患の内視鏡診断と内視鏡的治療・
鏡視下手術、咽喉頭・口腔・食道に
おける癌の領域発生
当科には様々な医療機関から食道、
胃の病気に罹られた患者さんが紹介
cancerization)の分子生物学的解明と診断マーカー分子、治
受診され、最新で精度の高い診断・
療標的分子の同定。
治療を提供させていただいています。
■ その他
医学部附属病院に所属する診療科として最新・最良の医療を
提供することはもちろん、学生教育、医学研究にも大きな役
割を担っています。更に、大学病院における食道癌診療のノ
ウハウを多くの第一線医師へ提供するために、診療マニュアル
の編集に取り組んでいます。
がんに於いてはその時点での病気だ
けではなく、全人的かつ長期的なケ
アが重要であるとの認識から、臨床
腫瘍学分野との強い連携により包括
的ながん診療を心がけています。よ
い診療には患者さん側と医療者側で
の情報の共有が重要です。何でも遠
慮なくお聞き下さい。
34
診療科
大腸・肛門外科
03- 5803-5675
http://www.tmd.ac.jp/srg2/rinshou/daichougeka/
daichougeka.html
大腸がんを中心に大腸ポリープ、
炎症性腸疾患および痔核、痔ろうなどの治療を
患者さんの病状に合わせ過不足なく行います
■ 診 療科の概要
科長
杉原 健一
Kenichi Sugihara
専門医
外科専門家医
消化器外科専門医
大腸肛門病専門医
消化器病専門医
消化器内視鏡専門医
大腸がんを中心に、大腸ポリープや痔核・痔ろ
うなどの治療を行っています。特に直腸がん
手術で失われ易い性・排尿・排便機能を温存
する手術に高い評価を得ています。また痛み
の少ない腹腔鏡手術も積極的に行っています。
抗がん剤治療の専門スタッフもいて、がんの進
行度やそれぞれの患者さんの病状に応じた過
不足のない治療を行っています。
■ 取り扱うおもな疾患
大腸がん
(結腸がん、直腸がん)
、大腸ポリープ、
再発大腸がん(手術、抗がん剤治療)
、転移性
肝がん(手術、抗がん剤治療)
、炎症性腸疾患、
肛門疾患(痔核、痔瘻など)
■ おもな診断・治療法
診断法:大腸内視鏡検査、注腸造影検査、CT、
MRI、PET検査など
治療法:開腹手術、腹腔鏡手術、内視鏡治療。自律神経温存手術。再発大腸がん切除術、転
移性肝がん切除術。抗がん剤治療など。
大腸がんの治療は日進月歩です。
当科では腹腔鏡手術を含む大腸がん
■ 高度な先進医療
リンパ節廓清を伴う腹腔鏡手術。
直腸癌に対する自律神経を温存した側方廓清術。
手 術を年間 約 150 件 施 行しており、
抗がん剤治療をしてから手術をする方法:手術後の再発を抑制したり(Neoadjuvant 療法)
、
世界的に見てもトップレベルの手術
手術ができない大腸がんを手術ができるようにする(Conversion 療法)治療。
技術で治療を行い、その治療成績も
優れています。抗がん剤治療におい
ても専門スタッフが、それぞれの患
者さんに応じて治療効果が高く、
また、
再発直腸がんに対する重粒子線治療(放射線医学総合研究所と連携)
。
■ 診療科における研究テーマ
低侵襲手術(腹腔鏡手術など)や機能温存手術(自律神経温存手術など)と、がんの根治性の
両立。
抗がん剤と手術の組み合わせによる切除率や根治性の向上。
負担が少ない最適の治療法を選んで
Evidence based medicine と、臨床試験の構築や実施・運営。
行っています。
がんの遺伝子検査による抗がん剤感受性の予測、治療の個別化(オーダーメイド治療)
。
大腸がんと診断されても安心して
当科を受診してください。
■ その他
当科は大腸がん治療に関する多くの全国規模の臨床試験を主導し、また、参加しています。
臨床試験は新しい治療法や標準治療法を安全かつ確実に行う方法を開発する研究です。患者
さんにご同意いただければ積極的に臨床試験へのご参加をお勧めしております。
35
診療科
肝胆膵外科
03- 5803-5675
http://www.tmd.ac.jp/grad/msrg/index.html
肝胆膵がん、胆石症などに対して外科手術、
化学療法など総合的な治療を行います
■ 診療科の概要
肝胆膵外科は肝臓、胆嚢、胆管、膵臓、脾臓の悪性腫瘍
(が
ん)
、炎症新患などのあらゆる疾患に関して手術、薬物療
法も含めた総合的治療を行う診療科です。高度機能を持っ
た大学病院として切除困難な進行癌に積極的に取り組む一
方で、腹腔鏡手術を積極的に導入し低侵襲で行えることは
科長
田中 真二
6KLQML7DQDND
専門医
日本外科学会専門医、指導医
可能な限り低侵襲に、患者さんに優しい手術を目指してい
日本消化器外科学会評議員、指導医、
ます。
専門医
■ 取り扱うおもな疾患
肝腫瘍(肝細胞がん、肝内胆管がん、転移性肝がん、等)
、
膵腫瘍(膵がん、膵内分泌腫瘍、等)
、膵粘液嚢胞性腫瘍
(IPMN)、胆管がん、胆嚢がん、胆嚢・胆管の炎症性疾患、
胆石症、胆管結石症、先天性胆道拡張症、急性・慢性膵炎、
門脈圧亢進症など。
日本肝胆膵外科学会評議員、高度技
能指導医
日本肝臓学会専門医
日本癌学会評議員
米国外科学会正会員(FACS)
■ おもな診断・治療法
診断は超音波検査、
CT、
MRI、
内視鏡検査が中心となります。
それぞれの専門性を活かして消化器内科・放射線科とも密
ており、私たちは大学病院の特長を
接に協力しております。定期的に合同カンファレンスを行い、
活かして先進的な治療を提供いたし
外科的治療がよいか内科的治療がよいか、ひとりひとりの
ます。そのためにスタッフ一同、日々
患者さんに最も適した治療方針を行うように努めています。
■ 高度な先進医療
肝切除前には CT、MRI 画像を元にして切除量、切除ライ
研鑽をつみかさねております。一方
で大学病院というと、とかく医療技
ンのシミュレーションを行って、より精度の高い、安全な肝切除を行うように努めています。
術が先行し、
「病気」
をみて
「患者さん」
進行癌に関して積極的に切除を行うばかりでなく、化学療法も含めた集学的治療で良好な成
が置き去りにされている印象がある
績をだしております。一方で、低侵襲で行えることは可能な限り低侵襲に、腹腔鏡下肝切除
かもしれません。私たちは、まず「患
を国内でもいち早く1996 年に導入し、最近は腹腔鏡下膵切除を導入して積極的に行っており
者さん」を治療するあたたかみのある
ます。
■ 診療科における研究テーマ
肝胆膵癌の病態の解明、治療開発
■ その他
当科は年間約 140 例の肝切除、40 例の膵切除を行っている国内でも有数の施設です (2011 年 )。
肝胆膵領域の腫瘍は正確な診断と、それを元にしてどこまで根治性・安全性を確保した切除
を行うかが外科として腕の見せ所です。一方で外科治療のみにこだわることなく、化学治療、
放射線治療などを組み合わせた集学的治療を行うことが肝要で、当科では関連各科と密に連
携した診療を行っております。
36
外科手技、医療技術は日々進歩し
医療を心がけております。
診療科
泌尿器科
03- 5803-5680
http://www.tmd.ac.jp/med/uro/index.htm
前立腺、腎臓、膀胱、副腎、腎盂・尿管、精巣、
尿道などの疾患を主な対象とし、患者さんごと
に最適な診療・治療を進めています
科長
木原 和徳
■ 診療科の概要
.D]XQRUL.LKDUD
専門医
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
世界トップレベルの治療を行うとともに、患者さんに貢献
する新治療法の開発、実践に努め、国内だけでなく海外へ
の普及も進めています。具体的には、ミニマム創内視鏡下
手術の最先端型(ガスレス・単一孔・ロボット技術の導入)
、
浸潤性膀胱癌の膀胱温存療法、早期腎癌の最大腎機能温
日本泌尿器科学会泌尿器科指導医
存手術
(無阻血腎部分切除)
、前立腺癌の至適診断法
(MRI+
日本性機能学会専門医
多箇所立体生検法)とこれに基づく前立腺部分治療などを
日本がん治療認定医機構暫定教育医
開発し、多数の患者さんに実践しています。治療において
は、安全と経済的負担の軽減を重視しています。
■ 取り扱うおもな疾患
前立腺癌、腎癌、膀胱癌、腎盂・尿管癌、副腎腫瘍、精巣癌、
前立腺肥大症、神経因性膀胱、尿失禁、排尿障害
■ おもな診断・治療法
前立腺癌:ミニマム創内視鏡下前立腺全摘除、前立腺立体多箇所生検、同生検と MRI の組み
当科では、
前立腺、
腎臓、
膀胱、
副腎、
腎盂・尿管、精巣、尿道などの疾患
を主な対象とし、全スタッフの力を合
わせて、患者さん毎に最適な治療法
を選択し、診療を進めています。癌
などの重要疾患あるいは循環・呼吸
合わせに基づく部分治療。
腎癌:ミニマム創内視鏡下無阻血腎部分切除、同根治的腎摘除、ICCA 療法(インターフェロ
ン+血管新生抑制薬)
。
膀胱癌:放射線化学療法と膀胱部分切除を併用した膀胱温存療法。
尿失禁:人工括約筋手術など。
■ 高度な先進医療
全ての泌尿器癌および副腎腫瘍において、先端型ミニマム創内視鏡下手術
(CO 2ガス不使用、
器障害などの合併症を持つ患者さん
小さな一つの孔、ロボット技術の導入)を開発し施行しています。浸潤性膀胱癌でも膀胱を温
に対して、関連する他科と緊密な連
存する治療法を開発・施行し、腎癌で腎機能を最大限に温存する無阻血腎部分切除を開発・
携のもとに診療にあたっています。患
者さんの納得のいく説明とご理解を
いただいた上で、最先端の優れた診
療を行うよう努めています。
施行しています。
■ 研究テーマ
泌尿器癌の最適な低侵襲治療法の開発
腎癌治療における至適腎機能温存法の開発
浸潤性膀胱癌の膀胱温存療法
膀胱温存療法の強化療法の開発
前立腺部分治療法の開発
予防的抗菌薬不使用の確立(病棟内耐性菌の除去)
■ その他
泌尿器疾患の中でも、特に泌尿器癌に力を入れており、最小の傷と痛み、最大限の腎機能、
膀胱機能、前立腺機能の温存を図り、最少の耐性菌という条件を満たす環境を作っています。
37
診療科
心臓血管外科
外来:03-
5803-5677
03- 5803-2231
夜間・休日緊急連絡先:
(内線61228)
http://www.tmd-cvs.jp/
心臓と大動脈の病気は待ったなしです、
リスクの高い難手術も24 時間体制で
速やかに対応します
■ 診療科の概要
冠動脈バイパス術では、95%以上の症例に体の負担が少な
いオフポンプバイパス術を施行し、99.5%以上の軽快退院
率を達成しています。弁膜症手術では、人工弁を使わず自
己弁を温存した弁形成術で高い実績をあげています(過去
3年間の僧帽弁形成術達成率 100%)
。最近は、複数の心
科長
荒井 裕国
+LURNXQL$UDL
専門医
心臓血管外科専門医・修練指導医
臓病(狭心症や弁膜症など)や大動脈瘤が合併した複合手
外科専門医・指導医
術や低心機能症例の手術が増加しています。また、大動脈
専門分野
瘤には、低侵襲なステントグラフト手術も導入しています。
成人心臓大血管手術
■ 取り扱うおもな疾患
狭心症、心筋梗塞、弁膜症、心筋症、大動脈解離、大動脈瘤(胸部・腹部)
■ おもな診断・治療法
冠動脈バイパス術(特にオフポンプバイパス術)
弁膜症手術:僧帽弁形成術・各種人工弁置換術・大動脈基部再建術
心不全手術:左室形成術・補助人工心臓植え込み術
大動脈手術:人工血管置換術・ステントグララフト留置術(胸部・腹部)
Quality of life の高い手術”とは何か
にこだわり、精度の高い最新の心臓
大血管手術を、より安全かつ低侵襲
に行っております。一般の病院では
■ 高度な先進医療
治療が困難な複合疾患を合併した重
補助人工心臓
症例こそ、大学病院が担うべき外科
心臓移植適応症例に対して体外式補助人工心臓を多数施行しており、更に 2011 年より植え込
医 療と考え、no refusal policy で 重
み型補助人工心臓の施設認定を取得しました。また、非移植認定施設として国内初の植え込
み型補助人工心臓手術に成功しました。
■ 診療科における研究テーマ
●冠動脈バイパス術の長期遠隔予後
グラフト選択・人工心肺使用の有無による予後評価
●心拍動下僧帽弁形成術
形成術困難な複雑病変に対する当科で独自に開発した心拍動下僧帽弁形成術の臨床評価
●重症心不全の外科治療
左室形成術・僧帽弁形成術・補助人工心臓の臨床研究
38
当科では、
“長期遠隔予後の優れた
症・緊急に係わらず、随時手術を受
け入れております。妥協なき手術と、
他科とのチーム医療による徹底した
周術期管理により、総合力として最
高水準の外科医療を提供します。
診療科
呼吸器外科
03- 5803-5677
http://www.tmd.ac.jp/medhospital/practice/index.html
集学的治療を行います
■ 診療科の概要
科長
大久保 憲一
.HQLFKL2NXER
専門医
呼吸器外科専門医・修練指導医
外科専門医・指導医
専門分野
呼吸器外科手術
呼吸器外科の対象疾患には肺癌,悪性胸膜中皮腫など予後の悪い悪性腫瘍が含まれます。こ
れら難治性悪性腫瘍対して、外科治療・化学療法・放射線療法を組み合わせた集学的治療に
よる治療成績の向上をめざしています。一方,良性疾患や比較的早期の肺癌に対して内視鏡
を用いた低侵襲手術を行います。大学病院専門外科として高水準の専門医療を提供します。
■ 取り扱うおもな疾患
肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、炎症性肺疾患、胸壁腫瘍、悪性胸膜中皮腫・膿胸など胸膜
疾患
■ おもな診断・治療法
肺癌・転移性肺腫瘍:胸腔鏡下肺葉切除術、肺区域切除術、肺全摘術、隣接臓器合併切除術、
呼吸器外科は呼吸器疾患の外科診
療を行う専門外科です。大学院講座
としては2010年4月に新設されました。
質の高い専門医療をより多くの患者
さんに提供することが使命です。
気管・気管支形成を伴う肺機能温存手術
悪性胸膜中皮腫:胸膜肺全摘術、根治的胸膜摘出術
気胸:胸腔鏡下肺部分切除術
■ 高度な先進医療
局所進行肺癌(縦隔リンパ節転移や隣接重要臓器浸潤)に対して,術前化学療法放射線療法
併用ののち根治的肺切除術を行っています。とくに前治療が有効な症例で長期生存が期待さ
れます。また悪性胸膜中皮腫に
対して,胸膜肺全摘・抗癌剤化
学療法・放射線治療の集学的治
療を行っています。極めて予後
の悪い本疾患で生存率改善がみ
られています。
39
診療科
血管外科
03- 5803-5675
http://www.tmd.ac.jp/med/srg1/srg1-J.html
様々な血管の病気に関して
安全で低侵襲の治療法を工夫し
患者さんと一緒に進みます
■ 診療科の概要
動脈硬化症が原因となる足の病気・下肢血
行障害が増加しています。腹部や四肢の動
脈瘤・下肢静脈瘤は、超音波・CT などで
的確に診断できます。そして、いろいろな
血行再建術を通じて人生がよみがえります。
科長
井上 芳徳
<RVKLQRUL,QRXH
専門医
外科指導医、心臓血管外科専門医
歩けるようになると、いろいろなことが再
びできるようになります。安全でより侵襲
の少ない治療法を工夫しながら、患者さん
と一緒に進みます。
■ 取り扱うおもな疾患
大動脈瘤、動脈閉塞症、下肢静脈瘤、内シャント不全、内シャント造設術
■ おもな診断・治療法
バスキュラーラボを 1995 年より開設しており、脳と心臓以外のすべての動脈、静脈に対する
検査法ができます。特に動脈硬化の診断は、痛みを伴わない検査法だけで可能です。2−3
れています。最近、心筋梗塞、脳梗
種類の無侵襲検査を受けていただくことで、現在の状態を正確に評価でき、さらに今後の治
塞だけでなく、足の動脈硬化が極め
療について検討することが可能です。
て危険であることがわかってきました。
大動脈瘤は、マルチスライス CT で正確な形状を評価することができ、ステントグラフトの適
足の動脈硬化は血管年齢でわかりま
応を的確に判断するとともに、より適切な種類のステントグラフトを選択した上で血管内治
すので、65 歳を過ぎたら血管年齢を
療に繋げています。
■ 高度な先進医療
胸腹部大動脈瘤に対しては、手術死亡は0%であり、また重篤な合併症である対麻痺(両下
計りましょう。喫煙、
糖尿病があったら、
50 歳でも血管年齢測定を勧めます。
肢が麻痺すること)に対して、手術中に脊髄を冷却することと、適切な肋間動脈(脊髄に行く
大動脈瘤は死に至る沈黙の病気であ
動脈)を再建する術式を確立しています。複雑な腹部大動脈瘤に対しても手術術式を確立し
り、CT などで偶然に発見される病気
ており、腎動脈再建や内腸骨動脈再建も含めて良好な手術成績を達成しております。
です。血縁に大動脈瘤のある方、高
重症虚血肢に対して集学的な治療を施行できる数少ない病院のひとつです。当科では、下肢
血圧で喫煙歴の長い方は、50 歳を過
の血行再建術として、難易度の高い足首付近へのバイパス術を数多く手がけるとともに、血
管内治療でも良好な成績を達成しております。他科との連携により、血管新生療法、高気圧
酸素治療、LDL アフェレーシス、遊離筋皮弁移植術、皮膚移植術、マゴット治療など、救肢
のために必要な治療を網羅しており、他の施設で大切断と言われた方でも救肢できる環境を
整備しております。
■ 診療科における研究テーマ
本学の特徴である医歯学融合を生かして、2002 年から歯周病と血管疾患の関連について研究
を重ねてきました。歯周病が動脈硬化や動脈瘤の危険因子であることがわかってきましたので、
定期的な歯科受診と、歯周病の早期治療が極めて重要です。また血管の病気があると、より
重症な歯周病の方が多く、血管の治療とともに、歯周病を治療することにより動脈硬化や動
脈瘤の予防につながることが強く期待できます。
40
「人は血管とともに老いる」と言わ
ぎたら一度は CT か超音波で腹部大
動脈の太さを測定しましょう。血管の
病気を治せば、
人生がよみがえります。
診療科
脳神経外科
03- 5803-5676
03- 5803-5266
(外来)
(医局)
http://www.tmd.ac.jp/med/nsrg/index.html
脳神経外科手術に関して患者さんごとに
最新最善の治療を創意工夫し、
最良の結果が得られるようにしています
■ 診療科の概要
科長
青柳 傑
0DVDUX$R\DJL
専門医
脳神経外科専門医
脳・脊髄腫瘍、脳血管障害、外傷、機能的脳神経外科など、脳脊髄にかかわる全分野に対
応しています。特に大学病院の特性として、他科との連携の中で難易度の高い疾患にも幅広
く対応していますし、最先端医療技術の元、最先端機器を用いた高いレベルでの治療法の選
択肢をご提示できると思います。また、CT、MRI、PET などの各種画像診断機器を用いて、
24 時間体制で疾患の早期診断にも努めています。
本年より神経難病先端治療センター、頭頚部・頭蓋底腫瘍先端治療センターができ、より一
層他科との連携を強めた総合的治療を行っています。
■ 取り扱うおもな疾患
脳脊髄腫瘍
(特に頭蓋底腫瘍、
神経膠腫、
間脳下垂体腫瘍)
、
血管障害
(脳動脈瘤、
脳動静脈奇形、
内頚動脈狭窄症など)
、
もやもや病、
三叉神経痛、
難治性てんかんは特に豊富な経験があります。
■ 高度な先進医療
脳神経外科手術は難しい疾患が多
いのですが、わかりやすい具体的な
説明により、患者さん、あるいはご
本年より神経難病先端治療センター、
頭頚部・頭蓋底腫瘍先端治療センターができ、
もやもや病、
間脳下垂体腫瘍、難治性てんかん、頭蓋底腫瘍は、特に他科との連携の中で最先端レベルの
治療を行っています。
■ 診療科における研究テーマ
家族に病気を理解していただき、治
脳腫瘍:脳腫瘍の増殖、浸潤機序の解析、遺伝子治療などの新たな治療方法の開発
療にご協力いただいております。患
脳血管障害:PET、MRI を用いた脳循環代謝の研究、もやもや病の遺伝子研究、血管攣縮の
者さん毎に、最新最善の治療を創意
工夫し、最良の結果が得られるよう
にしております。最良の結果を得る
病態解析と治療法の開発
てんかん:病態解析と治療の研究、神経伝達物質の研究
神経外傷:外傷における脳循環代謝、神経伝達物質の研究と治療法の開発
ために、院内の関連各科、また、ご
紹介いただいた病院との連携を緊密
にしたチーム医療を行っています。是
非、私共の施設をご利用いただけま
す様お願い申し上げます。
41
診療科
血管内治療科
03- 5803-5676
(血管内治療科外来)
http://www.tmd.ac.jp/med/evs/index.html
外科手術では治療困難な脳、脊髄の血管の
病気をカテーテルを用いて治療します
■ 診療科の概要
外科手術では治療困難な脳、脊髄の血管の病
気を診療します。
外来部門では血管内治療一般外来の他、専用
の頚動脈超音波機器を備えた頚動脈専門外来
を開設。
科長
根本 繋
6KLJHUX1HPRWR
専門医
脳神経外科学会専門医
入院部門では、最新鋭のシーメンス社フラッ
脳神経血管内治療学会指導医・専門
トパネル脳血管撮影装置を用いて脳血管撮影
医
診断および脳血管内治療を行っています。
脳卒中学会専門医
■ 取り扱うおもな疾患
脳動脈瘤、脳動静脈奇形、硬膜動静脈奇形
(動静脈瘻)
、頸動脈狭窄、脳動脈狭窄、脳塞栓症、
頭頚部腫瘍、頭頚部血管腫
■ おもな診断・治療法
脳動脈瘤コイル塞栓術、頸動脈ステント留置術、硬膜動静脈瘻塞栓術、脊髄血管奇形塞栓術、
脳腫瘍塞栓術、頭頚部血管腫塞栓術 など脳神経血管内治療のあらゆる治療を行っています。
■ 高度な先進医療
頚部の血管性疾患を外科手術せずに
カテーテルを用いて治療する診療科
①全国から患者さんが集まる頭頚部腫瘍の症例には頭頚部外科と協力して術前塞栓術を実施。
として 2010 年に開設されました。脳
②全国で最も評価の高い救命救急センターとの連携による超急性期脳卒中診療が可能。
神経外科、神経内科、救命救急セン
③血管内治療科の頸動脈専門外来で脳梗塞予防に対応。
ターと連携して、最新の医療機器を
■ 診療科における研究テーマ
①臨床研究:超急性期脳卒中の治療
②基礎研究:脳血管疾患のコンピューター血流解析
③教育研究:血管内治療トレーニングシステム開発
■ その他
我が国の大学で医学部の講座として血管内治療科があるのは東北大学と東京医科歯科大学だ
けです。大学病院として臨床と研究いずれにも対応できる機能を備えています。
42
血管内治療科は脳卒中をはじめ頭
備えた最先端の高度医療を行ってい
ます。
診療科
周産・女性診療科(分娩部)
03- 5803-5684
http://www.tmd.ac.jp/med/gyne/index.html
中高年女性医療など、女性の一生を通じての
病的現象とヘルスケアに対処します
科長
久保田 俊郎
■ 診療科の概要
7RVKLURX.XERWD
専門医
産婦人科専門医
母体保護法指定医
女性の一生を通じての生理的・病的な現象に対処し
ています。ハイリスク妊娠・分娩の管理、婦人科腫
瘍の手術・化学・放射線療法、腹腔鏡下手術療法、
難治性不妊に対する生殖補助医療、更年期女性に対
する総合的診療などに良好な治療成績を得ています。
■ 取り扱うおもな疾患
生殖医療専門医
合併症妊娠・分娩、ハイリスク妊娠・分娩、婦人科
内分泌代謝科(産婦人科)専門医
悪性・良性腫瘍、難治性不妊 ( 一般不妊治療、体外
日本女性医学学会認定医
受精・胚移植・顕微授精 )、不育症、更年期障害など。
日本女性心身医学会認定医
4つに分けた診療部門は、それぞ
れ着実に実績を伸ばしています。周
産期部門では寄附講座設立と NICU
開設により診療がレベルアップし、婦
人科腫瘍部門では悪性腫瘍と内視鏡
下の手術の技術レベルが各専門医に
より格段に上がり、ともに活発化し
ています。生殖医療では IVF-ET を
■ おもな診断・治療法
胎児超音波診断と周産期医療、婦人科画像診断や婦
人科病理診断と婦人科手術療法・化学療法、ホルモ
ン検査・画像検査・腹腔鏡検査による不妊症診断と
生殖補助医療、健康栄養アセスメント・血液検査・
骨量測定による更年期障害の診断とホルモン補充療
法・漢方療法など。
■ 高度な先進医療
NICU・GCU を利用し、かつ総合病院の特性を生か
した合併症妊娠やハイリスク妊娠・分娩の管理、婦
人科悪性腫瘍の術後化学療法、高レベルの腹腔鏡下
手術、IVF-ET・顕微授精などの生殖補助医療、専
年期外来を中心にホルモン補充療法
門学会認定医による更年期・老年期女性医療など。
ります。
病棟廊下
周産期専門外来での超音波検査による胎児診断、
含めた不妊治療が、女性医学では更
や漢方療法などが盛んに行われてお
LDR ( 特別分娩室)
■ 診療科における研究テーマ
正常妊娠や妊娠高血圧症候群における血小板機能に
関する研究、MRI 拡散テンソル画像による婦人科腫
瘍の浸潤過程の解明、骨芽細胞培養系による骨粗鬆
IVF-ET 培養室
症病態の解明、マウス卵の受精に及ぼすオートファジーの研究、ヒト血管機能に及ぼすフィト
エストロゲンの影響に関する研究、ヒト臍帯血由来の血管内皮細胞前駆細胞による再生医療
の研究など。
43
診療科
整形外科
03- 5803-5678
http://www.tmd.ac.jp/med/orth/index.html
難治性の運動器疾患やスポーツ障害に対し、
早期の社会復帰と安全性の高い医療を提供します
■ 診療科の概要
脊椎・脊髄、膝・スポーツ、股関節、肩関節、手外科、骨軟部腫瘍による専門班診療を行っており、
整形外科全域にわたって最先端の医療を提供しています。とくに、脊髄機能モニタリングを
利用した安全性の高い頸椎手術と、膝軟骨損傷に対する滑膜幹細胞移植による再生医療が特
徴です。人工膝・股関節手術も多く、両側同時置換でも1ヶ月以内の退院が可能です。
■ 取り扱うおもな疾患
科長
大川 淳
専門医
整形外科専門医
脊柱靭帯骨化症、脊柱管狭窄症、脊柱変形、椎間板ヘルニア、骨粗鬆症、変形性膝関節症、
専門分野
膝靱帯損傷、変形性股関節症、手指の外傷及び変性・炎症性疾患、絞扼性末梢神経障害、
脊椎・脊髄病
肩腱板断裂、骨・軟部腫瘍、転移性骨腫瘍など
研究領域
■ おもな診断・治療法
$WVXVKL2NDZD
脊椎・脊髄病、医療安全、医学教育
診断法:脊髄機能モニタリング・脊髄磁界測定・腰背筋筋電図、全身骨量測定器(DXA)、手
術室内 CT
治療法:滑膜幹細胞移植による軟骨再生、膝・肩・股関節内視鏡手術、両側人工膝・股関節
置換術、骨軟部腫瘍患肢温存手術
■ 高度な先進医療
神経難病先端治療センターの一員として、靭帯骨化症や脊柱管狭窄症に対する外科手術を担
当し、膠原病・リウマチ先端治療センターの一員として人工関節置換術等の外科手術を行っ
当科では、難治性の疾患や要求度
ています。また、膝関節軟骨・半月板損傷に対する自家滑膜幹細胞移植治療を全国に先駆け
の高いスポーツ障害に対して、正し
実施しています。
い診断と的確な適応のもとで、早期
■ 診療科における研究テーマ
脊髄誘発磁界測定装置の開発、柔らかい人工骨の開発、骨軟骨変性のメカニズムの解明とそ
の制御、滑膜幹細胞移植による膝軟骨再生、靭帯損傷メカニズムの解明、新しい人工関節の
開発、脊髄・末梢神経の再生、膝・肩・肘関節の臨床解剖
■ その他
することを目指しています。とくに、
大学病院では、難病患者・高齢者の
みならず、重篤な併発症を有する患
2011 年度の脊椎手術件数は 273 件と全国の大学病院では屈指で、内訳は頚椎 86 例、胸椎 29
者さんに対しても、他の診療科と協
例、腰椎 131 例、その他 27 例です。このうち、脊髄機能モニタリングにより頸椎・胸椎手術
力し治療を進めることが可能ですの
では手術による重篤な麻痺は発生していません。膝前十字靭帯損傷に対して2重束再建術を
関節鏡視下に行う術式は世界に先駆け 1994 年から施行しており、2011 年度は 89 例です。変
形性股関節症や大腿骨頭壊死症等に対する人工股関節置換術の手術件数(2011 年度は 173 関
節)は関東でも有数で、そのうち両側同時置換術が約 30%です。重症の絞扼性末梢神経障害
に対する機能再建術、肩・肘・手関節鏡を用いた低侵襲手術治療等も積極的に行っています。
44
社会復帰と安全性の高い医療を提供
でご相談ください。
診療科
形成・美容外科
03- 5803-5924
http://www.tmd.ac.jp/med/plas/plas-J.html
整容面を配慮し、「患者さんの病態と希望に合った
オーダーメイドの治療」を行っています
科長
岡崎 睦
■ 診療科の概要
0XWVXPL2ND]DNL
専門医
日本形成外科学会専門医
日本頭蓋顎顔面外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
専門分野
顔面・頭頸部の再建及び形成術
マイクロサージャリー
研究領域
顔面咽頭領域の機能的再建
老化の機序、創傷治癒
先天性、後天性のさまざまな形体異常・機能障害に対し、
整容面を配慮した治療を行っています。具体的には顔面・
手足・体幹などの外傷・先天異常の再建、頭頸部癌・乳
癌など癌切除後の形態・機能の再建、眼瞼下垂・顔面神
経麻痺などの形成術を行います。また創傷治癒の専門家と
して、治りにくい創傷の治療や傷跡・瘢痕の管理・修正術
も行います。
■ 取り扱うおもな疾患
頭頸部がん切除後欠損、及び再建後の残存変形・機能障害(顔面神経麻痺を含む)
乳がん切除後の乳房欠損・変形、女性化乳房
糖尿病性潰瘍、褥創、その他の難治性潰瘍
顔面・手足の先天異常及び外傷(眼瞼下垂、眼瞼痙攣を含む)
■ おもな診断・治療法
マイクロサージャリーを用いた自家遊離組織移植術、微小血管・神経吻合術
顔面骨、手指骨に対する骨切り・骨延長
形成・美容外科は、形態・機能の
外科的形成・再建を担当する診療科
です。顔面・頭頸部、手足、乳房など、
人目につく部位や美しさを求められ
る部位を扱うことが多いため、外見
にも配慮した繊細な手術手技を必要
とします。当科では、
「多くの患者さ
んが満足する平均点の高い治療」で
はなく、
「患者さんの病態と希望に合っ
たオーダーメイドの治療」を提供する
こと念頭において診療を行っています。
あざやシミに対するレーザー治療(SPTL1-b, ALEX, Gentle LASE )
CT、MRI、ICG 造影法などの画像検査、筋電図などの生理検査。
■ 高度な先進医療
● 頭蓋底手術後欠損の再建及び残存変形・機能障害に対する修正・再建(皮膚、筋肉、骨
の複合移植)
(症例数は国内トップクラス)
●顔面神経麻痺(不全麻痺を含む)に対する動的・静的再建を組み合わせた形成術
● 整容的乳房再建(患者さんの希望により、一期的再建 or 二次再建、自家組織 or インプ
ラントの選択可能)
●糖尿病性足壊疽に対する患肢温存療法
●切断指趾に対する再接着術
■ 診療科における研究テーマ
ICG 蛍光測定法を用いた移植組織血流やリンパ流の評価
顔面・頭頸部がん切除後の、機能と整容を重視した再建法の開発
局所皮弁と医療用刺青を用いた、形状・色再現性の良好な乳頭乳輪再建法の開発
炎症後色素沈着の機序と低瘢痕創傷治癒
放射線障害組織の病態と治療法
頭頸部領域のマクロ・ミクロの血行動態と臨床解剖
■ その他
同じ診断名をもつ患者さんでも、機能・形態異常の状態や程度や原因は異なり、たとえ同じ
病態であっても、患者さんにより希望する治療は異なります。当科では、患者さんと話し合
いながら、希望に沿った質の高い医療を提供するように心がけています。
45
診療科
乳腺外科
03- 5803-5675
http://www.tmd.ac.jp/srg2/rinshou/nyuusengeka/nyuusengeka.htm
精度の高い診断と
最新の乳がん治療を提供しています
■ 診 療科の概要
早期乳がんの場合は、乳房温存療法、センチネルリンパ節
生検、腋窩リンパ節郭清の省略など quality of life を重視
した治療を積極的に行っています。さらに大きさや場所な
どから乳房温存が難しいという場合も、形成・美容外科と
連携し、乳がん手術と再建を同時に実施する同時再建に早
くから積極的に取り組み、高い実績を上げてきています。
■ 取り扱うおもな疾患
乳癌、再発乳癌、線維腺腫、葉状腫瘍など
■ おもな診断・治療法
診断法:マンモグラフィ、乳腺超音波検査、乳房 MRI 、MD-CT、PET-CT, ステレオガイド
下マンモトーム生検、針生検、穿刺吸引細胞診
治療法:乳房温存術、
乳房切除術、
同時乳房再建術
(形成外科と連携)
センチネルリンパ節生検、
腋窩リンパ節郭清術 乳癌化学療法、ホルモン療法
■ 診療科における研究テーマ
1. 乳がんにおける低侵襲治療
副科長
佐藤 隆宣
Takanobu Sato
専門医
乳腺専門医
外科専門医
がん治療認定医
専門分野
乳がん治療
当院は日本乳癌学会より認定され
た乳癌専門施設であり、担当医師も
乳腺専門医が常勤し診療に携わって
おります。当科の診療の中心は乳が
2. 腋窩リンパ節郭清にともなう上肢浮腫の発生機序
んであり、最新の医療機器を用いて
3. 乳がん癌化のメカニズム解明のため、癌化・進展・転移に関連した遺伝子の検出
精度の高い診断に努めています。治
4.転移早期発見のため、癌の微小転移の検出を行い、より効果的な治療を行うことを目指し
た遺伝子診断法の確立
5. 癌進展関連の遺伝子群を包括的に制御できる microRNA の同定
療に関しては、患者さん一人一人に
ついて、画像診断・放射線治療科や
病理部と合同カンファランスを行い治
療方針を決定し、最新の乳がん治療
を提供しています。安心して受診し
てください。
46
診療科
麻酔・蘇生・ペインクリニック科
03- 5803-5685
http://www.tmd.ac.jp/med/mane/mane-J.html
科学的な痛みの評価法と慢性的な痛みの
メカニズム解明、それに基づいた診断と
治療を行っています
科長
槇田 浩史
■ 診療科の概要
.RVKL0DNLWD
専門医
麻酔科専門医
専門分野
麻酔全般
研究領域
麻酔全般
麻酔科ペインクリニック外来では、神経ブロック、薬物療法、および対話療法によって痛みの
緩和を行います。なかでも、
電気生理学に基づいた痛みの診断と治療が特徴です。神経ブロッ
クは、帯状疱疹後神経痛や腰痛などの一般的な痛みから、癌性疼痛、自律神経失調症、アレ
ルギー性鼻炎、血行障害までカバーします。また、高気圧治療部との連携により、突発性難聴、
血行障害、複雑性局所疼痛症候群などに対して、高気圧酸素治療と神経ブロックとを効率よ
く組み合わせた治療を行います。
■ 取り扱うおもな疾患
疼痛一般(神経障害性疼痛、帯状疱疹後神経痛、腰痛、三叉神経痛、癌性疼痛など)
■ おもな診断・治療法
顔面・上肢などの有痛性疾患や血行障害に対しては、
交感神経ブロックである星状神経節ブロッ
①痛みの強さを客観的に表す指標が
なく、他人には分かってもらえない
もどかしさがあります。ペインクリニッ
クを行い、痛み、しびれ、麻痺などの症状を緩和します。
体幹や腰下肢の痛みに対しては、硬膜外ブロックやトリガーポイント注射等で対応します。X
線透視下で、脊髄神経根付近に局所麻酔薬やステロイドを投与することもあります。
■ 高度な先進医療
ク外来では科学的な痛みの評価法、
癌性疼痛に対して、薬物療法の他、神経ブロック
(腹腔神経叢ブロック、上下腹神経叢ブロック、
慢性的な痛みのメカニズム解明と
神経根ブロック、硬膜外ポート留置等)で緩和療法を行います。
それに基づいた診断と治療を目標
に診療を行っています。
②麻酔前診察:麻酔科外来では麻酔
を受けられる患者さんのために、
麻酔前の問診と診察および検査結
高気圧治療と神経ブロックの併用による痛みの治療は当院の特徴的治療法です。
■ 診療科における研究テーマ
電気生理学による痛みの診断に加え、脳機能イメージングによる慢性的な痛みのメカニズム
解明と診断法開発を行っています。痛みを客観的に評価することにより、最適な治療法を科
学的に選択したり、治療効果を患者さんと一緒に目で確かめたりできるようになります。
■ その他
果の評価を行うことにより、安全
ペインクリニックの他に、
当科では年間約
な麻酔を行うように努めています。
安全で質の高い麻酔を受けて頂くために、毎日外来で患者さんを術前診察して綿密な麻酔計
,000 人の手術患者さんの麻酔管理を行っています。
画を立てています。
47
診療科
遺伝子診療外来
03- 5803-5670
(4階合同内科外来 平日9 17時)
http://www.tmd.ac.jp/bioethics/11_4c569fad73445/index.html
遺伝専門医を中心としたスタッフが、
患者さんの遺伝に関するご相談にお答えします
■ 診療科の概要
遺伝についての疑問や不安にお答えしています。
臨床遺伝専門医を中心としたスタッフ
(遺伝看護師、助産師、認定遺伝カウンセラーなど含む)
が遺伝情報の提供と支援を行っています。遺伝子検査の実施や結果説明なども行っています。
なお、親子鑑定は実施しておりません。
■ 取り扱うおもな疾患
下記に記載するような遺伝性疾患・染色体異常。
■ おもな診断・治療法
科長
吉田 雅幸
0DVD\XNL<RVKLGD
専門医
臨床遺伝専門医
循環器専門医
老年病専門医
現在、当外来で検査できる遺伝子検査は以下のようなものがあります。
●染色体構造検査(Gバンド法・FISH法)
●家族性大腸ポリポージス
●リンチ症候群
●乳癌・卵巣がん症候群
●インターロイキン 28 受容体多型
■ 高度な先進医療
さまざまな遺伝性疾患・染色体異常などの発症前診断や出生前診断に際し、単なる遺伝情報
の提供にとどまらず、検査のメリット・デメリットや心理的負担、家族や社会生活への影響な
ます。その結果、生後まもなく発症
ど丁寧にご説明し、患者さんの意思決定のお手伝いをしています。また、学内外の研究者に
する先天代謝異常から、成人になっ
依頼して下記のような遺伝子検査を行っています。
て問題となる生活習慣病に至るまで
●筋強直性ジストロフィー
●Gorlin症候群
●QT延長症候群
多くの病気に遺伝子の関与があるこ
とが分かってきました。しかしながら、
●脊髄小脳変性症
親から子に遺伝する疾患(遺伝病)で
●副腎白質ジストロフィー
は、検査を受けた方の遺伝情報が本
■ 診療科における研究テーマ
1.神経変性疾患の発症前診断における倫理的検討に関する研究
2.動脈硬化症・生活習慣病の遺伝的素因についての基礎・臨床研究
3.出生前診断、発症前診断における意思決定支援に関する研究
■ その他
「いでん」は家族で共有する問題であるため、それぞれの立場での思いを家族の中で話し合う
ことが難しいことがあります。わたしたちの外来では、ただ遺伝子検査を行うだけではなく、
その結果
(検査を受けないという選択を含め)
を踏まえた人生をどう過ごしていくのかについて、
相談にいらした方それぞれの立場での悩みに耳を傾け、問題解決の方法をともに考えること
が最も大事だと考えています。
48
近年、遺伝学の進歩によって、多く
の病気の原因遺伝子が発見されてい
人の将来を占うことになる可能性が
あります。このような患者さんのニー
ズにこたえるために、遺伝子診療外
来で遺伝専門医を中心としたスタッフ
が患者さんの遺伝子に関するご相談
にお答えしています。
診療科
耳鼻咽喉科
03- 5803-5682
http://www.tmd.ac.jp/oto/
特に難聴・めまいに関して
革新的な専門的診療を実施します
科長
喜多村 健
■ 診療科の概要
.HQ.LWDPXUD
専門医
耳鼻咽喉科専門医
専門分野
耳鼻咽喉科領域の耳・鼻・口腔・咽頭・喉頭に関わる疾病
に最新の医療で対応しています。外来での診療と入院・手
術治療は、原則として同じ医療チームの医療者が担当しま
す。外来での診療は、午前中はすべての疾患を対象とする
一般診療、午後は専門外来として、アレルギー・副鼻腔外
来、めまい外来、中耳炎外来、頭頸部腫瘍外来、嚥下外来、
耳鼻咽喉科学
難聴・耳鳴・補聴器、顔面神経外来が開設され、それぞ
研究領域
れの疾患の専門的診療を行っています。
耳科学
■ 取り扱うおもな疾患
聴覚障害、耳鳴、めまい・平衡障害、真珠腫性中耳炎、
花粉症を含むアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、扁桃の病巣感
染、声帯ポリープ、甲状腺疾患、唾液腺疾患、口腔、咽頭、
1944 年の耳鼻咽喉科の開設以来、
4名の教授が 68 年間に渉って、耳鼻
頸部の腫瘍、嚥下障害
■ おもな診断・治療法
難聴症例の難聴遺伝子解析、突発性難聴に高気圧酸素治
咽喉科学が担当する耳・鼻・咽喉頭
療、耳鳴に TRT 療法、良性発作性頭位めまい症に頭位治療、
領域の疾患の高度先進医療を担当し、
通常の気導補聴器で補聴効果が得られない症例には埋め
特に難聴・めまいについては、革新
的な専門的診療を実施しています。
この 70 年近い歴史的背景に裏付けら
込み型骨導補聴器、アレルギー性鼻炎にレーザー治療
■ 高度な先進医療
両側の外耳道が未発達あるいは低形成の例,鼓室形成術
等の手術で聴力の改善がみられない両側難聴例,耳漏が
れ、かつ、その時代の先進医療を反
持続しているため通常の補聴器装用が困難な例を対象に、埋め込み型骨導補聴器による聴覚
映した診療が特徴です。
回復を日本で初めて施行し、症例数も我が国では最多です。
■ 診療科における研究テーマ
遺伝子解析による難聴の病態解析、発生・進化から見た耳疾患の発症病態の解明、実験動物
モデルを用いた内耳障害の解析、実験動物モデルを用いた骨髄移植による悪性腫瘍の治療、
平衡障害の臨床診断・治療の研究と眼球運動解析などを行っています。
■ その他
中耳・内耳障害による難聴の遺伝子診断から、治療としては人工中耳・内耳埋め込みによる
聴覚回復までと、内耳のみならす中枢病変による平衡障害の診断と治療で、感覚器障害のトー
タルケアを行っています。
49
診療科
頭頸部外科
03- 5803-5682
(耳鼻咽喉科、頭頸部外科外来)
http://www.tmd.ac.jp/oto/practice/head_and_neck/index.html
頭頸部腫瘍に加えて難易度の高い頭蓋底腫瘍に対し、
耳鼻咽喉科、脳神経外科、形成・美容外科などとの
チーム医療体制が充実しています
■ 診療科の概要
頭頸部外科は、耳鼻咽喉科のみならず、画像診断・放射線
治療科、形成・美容外科、脳神経外科、食道・胃外科など
多くの診療科と横断的な診療体制をしいています。
■ 取り扱うおもな疾患
口腔癌(舌癌など)
、咽頭癌(上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭
科長
岸本 誠司
6HLML.LVKLPRWR
専門医
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
、喉頭癌、鼻副鼻腔癌(上顎洞癌など)
、耳下腺腫瘍、
癌)
日本気管食道科学会認定気管食道科
顎下腺腫瘍、甲状腺・副甲状腺腫瘍、聴器癌、頭蓋底腫瘍、
専門医(咽喉系)
副咽頭間隙腫瘍、頸動脈小体腫瘍、など頭頸部の良性・悪
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外
性腫瘍を扱っています。
科学会認定内分泌・甲状腺外科専門
■ おもな診断・治療法
おもな診断法:NBI などの特殊内視鏡検査、超音波検査、
CT、MRI、PET/CT、細胞診、組織診など。
医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
おもな治療法:頭頸部進行癌に対する拡大手術、化学放射
日本頭頸部外科学会頭頸部がん暫定
線治療、超選択動注療法。咽喉頭表在癌に対する内視鏡
指導医
手術。頭蓋底腫瘍に対する頭蓋底手術など。
専門分野
■ 高度な先進医療
難易度の高い頭蓋底腫瘍の手術治療を耳鼻咽喉科、脳神経外科、形成・美容外科と共同で行っ
ています。
小児頭頸部悪性腫瘍手術の豊富な経験を持ちます。
頭頸部外科、頭蓋底外科、甲状腺外
科
研究領域
咽喉頭癌では化学放射線治療や経口腔的切除等の低侵襲手術を行い、積極的に機能温存を
新しい頭蓋底手術の開発、咽喉頭早
図っています。特に表在癌に対する内視鏡的手術では先進的な技術を有しています。
期癌の機能温存手術の開発、頭蓋底
■ 診療科における研究テーマ
の臨床解剖
1. 頭蓋底・顔面深部領域の診断・アプローチ法・手術手技に関する研究
2. 頭蓋底手術に関する解剖学的研究
3. 咽喉頭早期癌に対する機能温存手術の開発
■ その他
画像診断・放射線治療科、形成・美容外科、脳神経外科などと協力して、頭頸部・頭蓋底腫
瘍先端治療センターを開設しています。p10 も参照して下さい。
頭頸部とは鎖骨から上の領域をい
いますが、脳と目は含まれません。
この領域にできた腫瘍を頭頸部腫瘍
と言い、その治療を担当するのが頭
頸部外科です。私たちは、より治療
効果を高めかつ後遺症を少なくする
ために、他の診療科と密に協力し合
い、手術のみでなく放射線治療や化
学 療 法 など を 組 み 合 わ せ て、それ
ぞれの患者さんに最も適切な治療を
行っています。
50
診療科
眼科
03- 5803-5681
http://www.tmd.ac.jp/med/oph/index.html
様々な眼科疾患に対して最新の検査法を用いて
精密な診断を行い、的確な治療で対処します
科長
望月 學
■ 診療科の概要
0DQDEX0RFKL]XNL
専門医
眼科専門医
専門分野
ぶどう膜炎、ベーチェット病、眼感
最新の検査法を用いて、視機能および分子
生物学的検査によって精密な診断を行い、
的確な治療で対処しています。主に難治性
ぶどう膜炎、強度近視、視神経疾患、白内障、
網膜剥離、糖尿病網膜症などの疾患を対象
としています。
■ 取り扱うおもな疾患
染症
難治性ぶどう膜炎、強度近視、視神経疾患、
研究領域
白内障、網膜剥離、糖尿病網膜症、加齢黄
免疫、感染、分子生物学
斑変性
■ おもな診断・治療法
感染性ぶどう膜炎の網羅的迅速診断 PCR システム、ベーチェット病のインフリキシマブ治療、
眼内リンパ腫を対象としたメトトレキサート硝子体内注射療法 、高侵達 OCT を用いた強度近
視の網膜、視神経の3次元的画像診断、強度近視の脈絡膜新生血管に対する VEGF 抑制治療、
強度近視の黄斑分離症・黄斑円孔網膜剥離に対する硝子体手術
■ 高度な先進医療
眼炎症性疾患の眼内液・眼内組織を用いた網羅的迅速 PCR 診断システムを用いた診断、ベー
チェット病のインフリキシマブ治療、高侵達 OCT を用いた強度近視の網膜、視神経の3次元
的画像診断
■ 診療科における研究テーマ
自己免疫性ぶどう膜炎、感染性ぶどう膜炎の病態と発症機構の解明、加齢黄斑変性における
新規血管新生メカニズムの解明、実
験近視モデルを用いての近視進行メ
眼は外部からの情報の 90%を取り
入れている重要な感覚器です。その
健全な視覚を侵す多くの眼疾患の診
断と治療は私達の社会生活にとって
大変に重要です。当科では最新の診
カニズムの解明。
■ その他
当科では一般外来に加え、
ぶどう膜炎、
強度近視、
神経眼科の専門外来があり、
安全で高度な先進医療を提供してい
ます。
断法と治療法を取り入れて、様々な
眼科疾患(結膜、角膜、白内障など
の前眼部疾患、
ぶどう膜炎、
網膜剥離、
糖尿病網膜症、網膜出血、加齢黄斑
変性などの眼底疾患、緑内障、神経
疾患など)に対して、眼科専門医に
よる高度で安全な診療を提供してい
ます。
51
診療科
皮膚科
03- 5803-5679
http://www.tmd.ac.jp/med/derm/index.html
皮膚の微細な変化を精密に検査し、早期診断・
早期治療で対処し、成果を上げています
病態に基づいた新規治療法を開発しています
■ 診療科の概要
皮膚の微細な変化を精密に検査し的確な診療をしています。
皮膚に現れる変化から生体全体の変化を把握して、早期診
断・早期治療で対処して成果を上げています。また、アト
ピー性皮膚炎や膠原病、乾癬、多汗症、フットケア、腫瘍
などの専門外来を設けて最新の医療が外来でも行える体制
を整えています。
■ 取り扱うおもな疾患
科長
横関 博雄
+LURR<RNR]HNL
専門医
皮膚科専門医
アレルギー学会指導認定医
専門分野
アトピー性皮膚炎、全身性強皮症、膠原病、乾癬、多汗症、
免疫アレルギー、膠原病、発汗異常
無汗症、皮膚腫瘍、皮膚循環障害、皮膚血管炎、水疱症、
症
角化症、白斑、薬疹、皮膚感染症、皮膚リンパ腫
■ おもな診断・治療法
皮膚病理検査、超音波検査、デルモスコピー、真菌検査、
薬物アレルギー、食物アレルギーにも積極的に取り組み皮
研究領域
皮膚免疫学、免疫腫瘍学、遺伝子療
法、iPS 細胞、再生医学
膚アレルギー検査、
誘発試験を用いて原因を究明しています。
■ 高度な先進医療
研究面では皮膚アレルギー、膠原病など難治性疾患の遺
た横関博雄と申します。皮膚科では
伝子療法の臨床応用などを行っていきたいと思います。す
皮膚科の一般診療とともに最先端の
でに STAT 6 decoy 軟膏は開発され臨床研究段階であり、
アトピー性皮膚炎の専門外来で重症なアトピー性皮膚炎の
患者さんに試み非常に良い成績をあげています。また、原
発性局所多汗症のボトックス療法も行っています。
■ 診療科における研究テーマ
治療ができる専門外来を充実させる
ことを最重要課題としています。現
在は皮膚アレルギー専門外来、乾癬
外来、膠原病外来、発汗異常外来、
接触アレルギーの病態解析をモデルマウスを用いて行って
循環障害外来、スキンケア外来、フッ
います。特に接触アレルギー反応における Th 2の役割や、難治性疾患であるアトピー性皮膚
トケア外来、白斑外来などを始めて
炎、強皮症、筋炎、痒疹の病態をモデルマウスを用いて解析しています。また、腫瘍免疫、フッ
最先端治療を目指しています。
トケア、真菌症、白斑などの解析も行います。
52
2005 年に皮膚科主任教授に就任し
診療科
画像診断・放射線治療科
03- 5803-5683
http://www.tmd.ac.jp/med/mrad/
画像診断と小線源治療を中心とした癌の
放射線治療を行っています
■ 診療科の概要
科長
澁谷 均
+LWRVKL6KLEX\D
専門医
放射線治療専門医
画像診断部門では PET/CT や3テスラ MR
など適切な画像診断及び IVR(インターベン
ショナルラジオロジー)などを駆使し、臨床
各科、歯学部、紹介病院と連携しながら診
療を行っています。治療部門では小線源治
専門分野
療を中心として、全国各地から訪れる口腔
放射線治療
癌の患者さんを中心に治癒率の高い低侵襲
研究領域
頭頸部癌の小線源治療
放射線治療を行っています。
■ 取り扱うおもな疾患
頭頸部腫瘍(舌癌を含む)
、前立腺癌、子宮
癌、肺癌、食道癌
■ おもな診断・治療法
画像診断:PET/CT、IVR、MR、CT など画像診断全般
放射線治療:口腔癌/前立腺癌/子宮癌の小線源治療と IMRT 治療
画像診断・放射線治療科では画像
■ 高度な先進医療
診断と放射線治療の専門医が協力し
PET/CT では関連病院の患者さんの検査を積極的に受け入れております。
臨床各科との相互連絡や意思疎通を
口腔癌の低侵襲小線源治療では全国の治療例の半数以上の患者症例があります。
図って診療にあたっています。また東
京都とその近郊に広がる 20 余りの関
連病院との連携も良く、潤滑な診療
前立腺癌の IMRT 治療を開始いたしました。
■ 診療科における研究テーマ
口腔癌の低侵襲小線源治療による適応拡大の研究
PET/CT など高度先進機器を用いた画像診断の精度向上
と人事の交流を行っております。
53
中央診 療 施設 等
のご案内
54
救 命 救 急センター
55
病理部
56
光 学医 療 診 療 部
57
血液浄化療法部
58
放射線部
59
高気 圧 治 療 部
60
輸 血部
61
リハビリテーション部
62
集中治 療 部
63
臨 床 試 験 管 理センター
64
薬剤部
65
検査部
66
手術部
67
看護部
68
栄 養管 理 室 69
中央診療施設等
救命救急センター
03- 5803-5102
http://www.tmd.ac.jp/accm/index.html
都内屈指の受け入れ態勢を目指し全学をあげた
取り組みにより、
平成 23 年には救命救急センター
全国第 1 位の評価をいただいています
センター長
大友 康裕
■ センターの概要
<DVXKLUR2RWRPR
専門医
救急科専門医
外科専門医
専門分野
24 時間 365 日、高度な医療設備とスタッフを備えて救急医療を提供します。
救命救急センターは、生命に危険がある重症な患者さんを救命するために受け入れを行う「国
から指定された施設」であり、初期治療から入院後の集中治療にかけて全力を尽くして治療
にあたっています。
最新の治療設備や救命救急専用病床、ドクターカー、ヘリポート等を最大限に活用して、各
科と連携しながら専門スタッフが最善の救急医療を提供します。
■ おもな診断・治療法
救急医学、災害医学、外傷外科学、
●重症外傷に対する救命治療および集学的治療
集中治療医学
●重症急性疾病に対する救命治療および集学的治療
研究領域
災害医療に関する疫学研究ほか
東 京医 科 歯 科 大 学 救 命 救 急セン
●院外心肺停止・重症急性中毒に対する救命治療および集学的治療
●ドクターカーによる救急現場での高度な救命医療の提供
■ 高度な先進医療
1)高度な診断治療を必要とする重症外傷・重篤な急性疾病については、他の医療機関から
の転院依頼が多いことが特徴です。
ターは 2007 年4月、都内 23 施設目の
2)東京医科歯科大学近隣地域へは救急隊とともにドクターカーで現場へ出動し、病院前救護
救命救急センターとして開設されまし
に多くかかわっています。これは 119 番通報対応した消防司令が「現場に医師が必要」と判
た。都内屈指の受け入れ体制を目指
し全学をあげた取り組みにより、平
成 23 年には救命救急センター全国第
1 位の評価を頂いています。24 時間
断した全例に出動しており、
年間約200件、
現場から医師による高度な医療を提供しています。
3)病院外で発生する多数傷病者対応を日頃から実践しており、万が一のときにも平時の診
療機能を維持する訓練を行なっており、東日本大震災の際も九段会館へ出動しました。
■ センターにおける研究テーマ
・各種侵襲による生体反応とその制御の解明、治療法の開発
365日、優秀なスタッフが安定した医
・重症胸腹部外傷、多発外傷に関する臨床研究
療を提供しています。
・外傷疫学および外傷予防医学(日本外傷データバンク解析など)
・災害医療 / 医学に関する研究(厚生労働科学研究事業など)
・集中治療に関する臨床研究(重症敗血症、DIC など)
55
中央診療施設等
病理部
03- 5803-5661
http://www.tmd.ac.jp/med/path/index.html
最新技術を駆使した組織検体の解析と
顕微鏡観察を行い、
正確で客観的な病理診断に努めています
■ 部の概要
●スタッフ
教授2、准教授1(専任1)
、助教 10(専
任3)
、後期研修医(大学院生)7、臨床
検査技師 11(うち、病理専門医9、細胞
診専門医2、細胞検査士6)
部長
江石 義信
<RVKLQREX(LVKL
専門医
病理専門医
●カンファレンス
臨床検査専門医
剖検例カンファレンス 50 回 / 年
専門分野
他、乳腺、皮膚、婦人科、脳外科、呼吸器、
人体病理学
腎生検のカンファレンスを定期的に開催しています。
研究領域
■ おもな診断・治療法
診断件数 病理組織 10,725 件 / 年(生検検体 7,871 件 手
術検体 2,854 件)
、細胞診 10,134 件 / 年、
病理解剖 58 件
/ 年、
免疫染色 1,956 件 / 年 電子顕微鏡診断 70 件 / 年
呼吸器、消化管の慢性炎症性疾患、
腫瘍性疾患の診断・病態病理学
サルコイドーシスの診断・病因解析
■ 高度な先進技術
230 種類の抗体を用いた免疫染色で診断の精度を高めてい
病理部では患者さんの病気となっ
ます。病原体を中心に、
モノクローナル抗体を新規に作製し、
ている臓器を顕微鏡で観察し、腫瘍
感染性疾患の診断に応用しています。脳腫瘍の1p/19q 欠
を中心とした様々な疾患を診断して
失など外注の行えない FISH 診断も年間 10 件程度実施して
います。腫瘍の悪性度や組織型の診
います。すべての検体を病理専門医と教授 / 准教授のダブルチェック体制で診断し、精度管
理を厳密に行っています。
断、進行度の詳細な評価に加えて、
分子標的薬に代表される薬物治療に
おいても個々の患者さんに最も適切
な選択を考慮する際に病理組織学的
な評価が必須となってきました。この
ような時代の新しい要求に対しても
適切にお応えできるよう、病理部で
は人体病理学講座、包括病理学講座
と協力して臓器の専門性に対応した
診療を行っています。
56
中央診療施設等
光学医療診 療 部
03- 5803-5669
http://www.tmd.ac.jp/grad/gast/index.html
患者さんに最善のやさしい内視鏡診断・治療と、最新の
画像強調観察、カプセル内視鏡、バルーン内視鏡など
内視鏡技術を駆使した先進的な診療を行います
部長
渡辺 守
■ 部の概要
0DPRUX:DWDQDEH
専門医
消化器病専門医
消化器内視鏡は、消化器疾患の診療
における基本的な検査方法であるのみ
ならず、体への負担の少ない治療法と
しても重要な分野です。がんの増加、
また、心血管性疾患や整形外科疾患
消化器内視鏡専門医
などを合併する患者さんの胃腸障害な
専門分野
ども増えており、これらに対応すべく、
炎症性腸疾患、小腸内視鏡、内視鏡
食道・胃外科、大腸・肛門外科等の
治療、カプセル内視鏡
各科と密接な連携を持って患者さんに
研究領域
内視鏡検体を用いた潰瘍性大腸炎、
クローン病の病態研究
最善の、やさしい内視鏡診断・治療を
心がけています。さらに、近年進歩の著しい、画像強調観察、カプセル内視鏡、バルーン内
視鏡、内視鏡的病変切除術等、内視鏡技術を駆使した診断法、治療法を導入し、先進的な診
療を行っています。
■ おもな診断・治療法
光学医療診療は、内視鏡を体内に
年間約1万件の上部消化器内視鏡(いわゆる胃カメラ)
、下部消化管内視鏡(いわゆる大腸カ
挿入して診断、さらに治療を行って
メラ)
、さらにカプセル内視鏡、バルーン内視鏡、超音波内視鏡等を行い、全消化管を対象に
いくものです。正確な診断のためには、
しています。
病変を直接みることが重要です。内
内視鏡治療としては、出血に対する止血、腫瘍に対するEMR(Endoscopic mucosal resection)
、
視鏡技術の進歩は、胃や大腸のみな
らず深部小腸など全消化管への到達
ESD(Endoscopic submucosal dissection)
、狭窄に対する拡張術やステント留置、胆膵領域
では結石除去等を行っています。
■ 高度な先進技術
を可能にしました。さらに普通の光
早期食道がんや早期胃がん等の内視鏡による腫瘍の切除を行っています。また、
バルーン内視鏡、
ではとらえられない病変も、画像処
カプセル内視鏡により全消化管への到達が可能となり、これまで直接みることの困難であっ
理や拡大観察によって見えるように
た小腸の病気、特にクローン病の診断や治療も行っています。小腸内視鏡分野では世界的に
なっています。早期に発見できた病
も指導的施設の一つとして、屈指の成績を上げております。
変は、体に負担の少ない内視鏡での
治療が可能です。光学医療診療部で
は、内視鏡を用いて、皆様により良
い医療を提供してまいります。
57
中央診療施設等
血液浄化療法部
03- 5803-5662
http://www.tmd.ac.jp/grad/kid/kid-J.htm
体液の異常を是正し、生体毒を除去するために、
血液透析をはじめ、血漿交換、吸着療法などの
体外循環による治療を行います
■ 部の概要
血液浄化療法として、もっとも一般的な慢性腎不全の日常的維持血液透析は当院と関連施設
等の密接な連携のもとで行われていますが、その導入期の透析はわれわれの主要業務の一つ
です。特に、最近では糖尿病や腎硬化症による腎不全のように、維持透析導入以前よりすで
に心疾患、動脈硬化性の血管障害、神経障害など全身の障害を有する治療の難しい症例が増
加しております。また、日常の透析における上記のような合併症について、大学病院での治
部長
賴 建光
7DWHPLWVX5DL
専門医
総合内科専門医
療が必要になる場合が少なくありません。それぞれ、専門の診療科との関係を密にしてきめ
腎臓専門医
細かな透析療法を行っております。さらに、重篤な免疫疾患、肝障害、血液疾患に対する血
透析専門医
漿交換療法、著しい高脂血症や炎症性大腸疾患、間質性肺炎に対する各種吸着療法など、当
院における高度先進医療の一翼を担っております。
■ おもな診断・治療法
● 透析療法 Dialysis ・血液透析 Hemodialysis(HD) ・血液ろ過透析 Hemodiafiltration(HDF) ・腹膜透析 Peritoneal Dialysis(PD)
有害な物質(尿素・アンモニア・免疫
● 除去療法 Apheresis 複合体・過剰リポ蛋白、エンドトキ
・ 単純血漿交換 Plasma Exchange (PE) シン等)を体外へ除去し、重篤な病
・ 二重ろ過血漿交換 Double Filtration Plasmapheresis(DFPP)
態の改善を図る治療法です。最も多
● 吸着療法 い治療対象となる疾患は末期腎不全
・ 白血球吸着 ・ 免疫吸着 ・ LDL 吸着
■ 高度な先進技術
や急性腎不全に対する透析医療です。
その他にも、血液浄化療法は各診療
科領域のさまざまな治療と併用され
本院の血液浄化療法部は昭和 56 年に開室してから、徐々にベッド数を拡大し、現在 15 床稼
ます。このため、血液浄化療法部に
動しています。血液浄化療法の件数は年々増加しており、平成 23 年の血液浄化療法総件数
配置されている職員は、血液浄化療
は 6089 回となっております。平成 23 年度全国国立大学血液浄化療法部連絡会議では、全国
法を受ける患者さんの所属する診療
42 国公立大学の中で、年間血液浄化総件数、年間血液透析新規導入患者数ともに全国 1 位と、
高い診療実績を誇っております。
また、持続血液透析濾過、血漿交換、血漿吸着、白血球吸着、エンドトキシン吸着などの高
58
血液浄化療法は、血中から人体に
科主治医に対して血液浄化療法のス
ペシャリストの立場からの情報を提供
度で先進的な血液浄化法についても施行件数は年々増加しており、豊富な経験と実績を有し
し、患者さんの病状改善に貢献する
ております。
よう心掛けています。
中央診療施設等
放射線部
03- 5803-5635
単純X線写真から最先端の画像診断、
さらに放射線を使った治療侵襲の少ない診断や
がん治療を行っています
部長
澁谷 均
■ 部の概要
+LWRVKL6KLEX\D
専門医
放射線治療専門医
単純 X 線写真から最先端の画像までの画像診断と放射線を使ったより検査や治療侵襲の少な
い診断やがん治療を行っています。
現在のスタッフは放射線部医師3名(すべて画像診断・放射線治療科兼任)
、診療放射線技師
34 名(常勤 25 名、非常勤9名)
、看護師 10 名、事務員3名で構成されていますが放射線科医
師も一緒に協力して診療に当たっています。
専門分野
保有する放射線等装置は、CT4台(64 列マルチスライス2台、血管造影台付属シングルヘル
放射線治療
カル2台、治療計画用マルチスライス2台、
)
、MRI3台(3テスラ1台、1.5 テスラ2台)
、一般
研究領域
X 線撮影装置6台、X 線透視装置9台(うち血管造影用3台)
、骨密度撮影装置1台、PET-
口腔癌小線源治療
CT 2台、シンチカメラ1台、超音波装置2台、リニアック措置3台となっています。
平成 21 年度の実績は、CT28736 件、MRI9878 件、一般 X 線撮影 124350 件、X 線透視 2818 件、
血管造影 1652 件、骨密度撮影 2803 件、PET-CT3125 件、シンチ 1552 件、超音波装置 939 件、
放射線部では放射線部の医師と診
療放射線技師、放射線科医師が協力
して、患者さんの診断と治療に当たっ
ています。近年では画像診断機器や
技術の向上に伴い、専門医、専門技
師の資格を取得して、より診療レベ
ルの向上に努力しております。
放射線治療 16549 件となっています。その他の画像診断・放射線治療科医師やほかの診療開
始との協力のもとで検査・治療を行っています。
■ おもな診断・治療法
診断部門では PET/CT, 3テスラ MR、IVR などを行っています。
治療部門では口腔癌や前立腺癌の小線源治療や IMRT を行っています。
■ 高度な先進技術
診断部門では PET/CT や救急 IVR が特筆されます。
治療部門では口腔癌小線源治療や前立腺癌 IMRT を行っています。
59
中央診療施設等
高気圧治療 部
03- 5803-4517
http://www.tmd.ac.jp/med/hbo7/
放射線障害・スポーツ外傷や新たな疾患に対する
高気圧酸素治療の研究・実践に取り組んでいます
■ 部の概要
高気圧治療部では、16 名同時に治療可能な日本最大
級の治療装置を保有しています。当院では、一日複
数回の治療枠があり、年間 6,000 名前後の患者さん
の治療を行っています。世界的にも広く行われてい
る治療法で、ダイビングによる減圧症や、一酸化炭
部長
柳下 和慶
.D]X\RVKL<DJLVKLWD
専門分野
高気圧酸素治療専門医
素中毒等の救急疾患と、慢性骨髄炎など慢性疾患に
整形外科専門医(日本体育協会公認
適応があります。昨今、創傷治癒(傷の治り)を早め
スポーツドクター)
る効果が認められ、世界的にも難治性潰瘍、放射線
専門分野
性障害・潰瘍の治療に高気圧酸素治療が積極的に行
高気圧酸素、スポーツ、膝足
われています。当院ではスポーツに関連する外傷の
ほか、新たな疾患に対する高気圧酸素治療の研究・
治療に積極的に取り組んでいます。
■ おもな診断・治療法
研究領域
スポーツ外傷に対する高気圧酸素治
療
多くの疾患に対する高気圧酸素治療は、
最大気圧2.0
∼ 2.8 気圧、合計 90 分∼ 120 分です。疾患によって
治療回数が異なり、数回∼数十回の治療となります。
減圧症に対しては、約5時間の高気圧酸素治療が基
本です。高気圧酸素治療では気圧の変化があるため、
加圧減圧時に耳抜きが必要です。アメやペットボトル飲料のご持参をお勧めします。予約制
ですので、紹介状のご持参、もしくは事前のお問い合わせをお願い致します。
■ 高度な先進技術
高気圧酸素治療は、2気圧以上で
100%酸素を吸入することで、全身
に酸素を供給する治療法で、酸素に
日本最大級の治療装置を用い、特殊なアプローチでの治療を行っています。特に、遅発性放
よって治療可能な病態を改善します。
射線障害である放射線性膀胱炎、直腸炎、咽頭潰瘍等で高い有用性があります。スポーツ外
本学では 1966 年より本治療の研究を
傷に対する治療も積極的に施行し、早期競技復帰を支援します。
開始し、2000 年には現在の大型装置
を導入し、中央診療部として運用が
開始されました。ユニークな治療法
で多岐にわたる適応疾患があります。
安全な治療を基本とし、新たな可能
性を探りながら、本特殊治療の臨床
と研究に従事致します。
60
中央診療施設等
輸血部
03- 5803-5646
患者さんに治療効果と安全性を重視した
輸血・細胞療法を提供するよう努力しています
部長
梶原 道子
■ 部の概要
0LFKLNR.DMLZDUD
専門医
日本輸血・細胞治療学会認定医
小児科専門医
血液専門医
がん治療認定医
専門分野
輸血医学、造血幹細胞移植、小児血
液・腫瘍・免疫疾患
研究領域
安全で適正の輸血の実施と輸血事故
防止対策 造血細胞移植を中心とし
た細胞治療の基礎研究と臨床応用
安全な輸血と造血幹細胞移植を中心と
する細胞治療に必要な検査・技術を提
供しています。
①輸血検査、自己血採血、血液製剤の
保管・管理を行い、必要に応じ適切
な製剤を迅速に供給しています。
②造血幹細胞の採取・評価・処理・保
存を行います。
③安全な輸血療法のためのシステムや
情報を提供しています。
輸血部には、専任の医師1名と臨床検査
技師8名が所属し、輸血と細胞治療のス
ペシャリストとして研鑽を積んでいます。
■ おもな診断・治療法
主 な 検 査 : ①輸血検査(血液型検査、
不規則抗体検査、交差
適合試験)
輸血部では、輸血検査、自己血を
含む輸血用血液製剤の管理と供給、
輸血歴の管理、副作用への対応、造
血幹細胞移植を中心とする細胞治療
の支援業務を行っております。患者
②造血幹細胞移植関連検
査
主な治療法: ①同種血輸血
②自己血輸血
③造血幹細胞移植(骨髄、末梢血、臍帯血)
、血管再生療法
■ 高度な先進技術
さんに、治療効果と安全性を重視し
①輸血:ER センターの緊急性の高い輸血や、NICU など特殊性の高い輸血にも対応します。
た、輸血・細胞療法を提供できるよう、
②細胞治療:非血縁者間を含む造血幹細胞移植(血液内科・小児科)や血管再生療法(老年病
スタッフ一同努力しております。
内科)では診療科と密接に連携。細胞の採取・評価・処理・保存は輸血部が主
体となって実施します。
61
中央診療施設等
リハビリテーション部
03- 5803-5648
病態に合わせて超急性期からリハビリを導入し、
早期回復をはかっています
■ 部の概要
急性期から積極的にリハビリを開始して、
障害を少しでも軽減出来るようにします。また、
退院後、
安心して生活がおくれるように心がけています。整形外科・脳神経外科・神経内科を中心に
様々な診療科の患者さんのリハビリを行っています。理学療法・作業療法・言語聴覚療法の
3部門で患者さんの必要に応じて、急性期からリハビリを開始し、短い入院期間でも安心し
て退院していただけるよう総合的に診療を行っております。高齢社会の問題の1つでもある、
誤嚥性肺炎の防止にも積極的に取り組んでいます。
■ おもな診断・治療法
部長
森田 定雄
6DGDR0RULWD
専門医
リハビリテーション科専門医
整形外科専門医
専門分野
多くの疾患に対し術後・発症後可能な限り早期にリハビリテーションを開始し、離床できない
脳血管疾患のリハビリテーション
患者さんでも、病室から積極的に介入を行うことで、無動による二次的な障害を予防しなが
股関節疾患のリハビリテーション
ら患者さんの機能回復をサポートしています。
■ 高度な先進技術
人工関節の術後リハビリテーションは短期間で歩行や日常生活動作の獲得を行います。肩関
節腱板断裂後再建手術等も早期からリハビリテーションを開始し、入院期間の短縮を行ってい
ます。また、嚥下の評価・治療も積極的に行い、安全な摂食と、食べる楽しみを患者さんに
味わっていただいています。
研究領域
動作解析、人工股関節
リハビリテーションは治療がひと段
落したら開始というのではなく、
外傷、
手術、急性期疾患の治療開始と同時
に早期から始めることが、良好な機
能回復へつながります。当院はレベ
ルの高い整形外科手術、重篤な疾患
や難治疾患に対する積極的な治療が
行われていますが、それぞれの病態
に合わせて、超急性期からリハビリ
を導入し、
早期回復をはかっています。
62
中央診療施設等
集中治療 部
03- 5803-5653
http://www.tmd.ac.jp/med/ccm/ccm-J.htm
24 時間体制で高度な医療設備と
スタッフを備えて最善の治療を提供します
■ 部の概要
部長
三高 千惠子
&KLHNR0LWDND
専門分野
集中治療専門医
専門分野
24 時間体制で、高度な医療設備とスタッフを備えて最善の治療を提供します。
各科の専門分野に関する知識技術と、集中治療部医師の集中治療に関する知識技術を集約し
て昼夜を問わず患者さんの回復のために治療にあたっています。
当施設は日本集中治療医学会専門医認定施設であり、7名の専従医と定数 35 名の看護師が
集中治療を行っています。
■ おもな診断・治療法
集中治療医学
敗血症性ショックにおいて、集中治療部内にて血中エンドトキシン濃度を測定します。上昇
研究領域
している場合には、エンドトキシンショックと診断し、初期輸液療法、昇圧薬持続投与に加え、
敗血症性ショック、急性呼吸不全、
急性腎傷害
エンドトキシン吸着療法(PMX)を 24 時間体制で実施します。
■ 高度な先進技術
急性重症心不全患者さんに対し、大動脈内バルーンパンピング(IABP)
、経皮的心肺補助
(PCPS)
、左心補助人工心臓(LVAS)などの補助循環を行い救命します。また、人工呼吸管
集中治療部は、集中治療部の医師
理のみでは酸素化が改善しない急性重症呼吸不全患者さんに対し、膜型人工肺(ECMO)を
行い酸素化の改善をはかります。
や看護師、関連各科の医師、臨床工
学士からなるチーム医療にて重症患
者の治療を行う中央診療部門です。
大手術後患者さんや入院中に容態が
悪化した患者さんに対して、人工呼
吸、補助循環、血液浄化療法などを
駆使して治療を行います。大学病院
としての使命である教育、研究、診
療の3つを基本として、国際的にも
認められる集中治療部となるよう日々
努力しています。
63
中央診療施設等
臨床試験管理センター
03- 5803-4575
http://www.tmd.ac.jp/med/crc/
治験や臨床試験を通じて
医学の進歩に貢献すべく、
国際的にも情報収集や発信を行っています
■ センターの概要
画期的な新薬の治験や臨床研究を積極的に
受け入れ、参加いただいた患者さんの診療
サポートを手厚く行います。
開発中の新薬の治験や、斬新な臨床研究の
受け入れと支援を行います。
センター長
小池 竜司
5\XML.RLNH
専門医
総合内科専門医
7名の臨床研究コーディネーターが常駐し、
リウマチ専門医
治験に参加される患者さんへのご説明や受
感染症専門医
診のサポートをいたします。
専門分野
世界で開発中の新薬や治験に関する最新の
内科学、膠原病内科学、感染症学、
情報も提供いたします。
■ おもな診断・治療法
企業治験・医師主導治験の受託と支援、医
臨床薬理学
研究領域
師主導臨床研究の計画作成および実施の支
リウマチ性疾患や感染症の診断と治
援。平成 23 年度受託治験 66 プロトコール、
療、レギュラトリーサイエンス
159 症例。
■ 高度な先進技術
膠原病・リウマチ性疾患、神経難病、炎症
性腸疾患、ブドウ膜疾患などの治験を積極的に受託しており、実施件数も多数あります。
統計専門家が常駐し、
医師主導の臨床研究計画策定について、
統計解析相談を受託しています。
■ その他
関東近辺の6国立大学病院とともに、大学病院臨床試験アライアンスを組織し、治験環境の
医学の進歩のためには臨床研究が
必須であり、中でも治験は薬や医療
器具の実用化に直結する最も重要な
臨床研究です。治験という言葉は昔
と比べれば普及しましたが、その具
改善や実施の効率化のために協調して活動を行っています。国内のみならず国際的にも情報
体的な内容や日本の現状については
収集や発信を行っており、昨年度にはアライアンス活動に対して ISO 9001 認証を受けました。
まだまだ理解されていません。私た
ちは治験や臨床試験を通じて医学の
進歩に貢献すべく、様々な活動を行っ
ています。
「治験」
「臨床研究」という
言葉に興味をお持ちになったら、どう
ぞ遠慮なくお声をかけて下さい。
64
中央診療施設等
薬 剤部
03- 5803-5602
http://www.tmd.ac.jp/medhospital/medicine/framepage1.html
安全で確実な調剤を基本に、
疾病の治癒とQOLの改善に取り組んでいます
部長
安原 眞人
■ 部の概要
0DVDWR<DVXKDUD
日本医療薬学会指導薬剤師
日本臨床薬理学会指導薬剤師
専門分野
薬剤部では、安全で確実な調剤を基本に、医薬品情報の提供、入院患者さんへの薬剤管理指
導、薬品管理、麻薬管理、治験薬管理、院内製剤、特殊製剤の調製、抗がん剤の無菌調製、
薬物血中濃度モニタリングなど薬にかかわる幅広い業務を展開しています。さらに、
医療安全、
感染対策、緩和ケア診療、栄養サポートチーム、造血幹細胞移植などのチーム医療に参画す
るとともに、病棟への薬剤師の常駐配置を進めています。
■ おもな診断・治療法
薬学
●薬物血中濃度測定および血中濃度に基づく体内動態解析
研究領域
●中心静脈栄養に用いられる注射剤および抗がん剤の無菌調製
医療薬学、薬物動態学
●各種院内製剤の調製
●各種医薬品の品質管理試験
■ 高度な先進技術
特定薬剤治療管理料対象薬物以外の薬物について、薬物血中濃度を測定し薬物動態解析を行
える体制を整えています。また、当院薬剤部は日本医療薬学会および日本臨床薬理学会の研
修認定施設となっています。
薬剤師は医療チームの一員として、
薬のプロフェッショナルの立場から、
有効かつ安全な薬物療法の確立を通
して、患者さんの疾病の治癒とQOL
の改善に取り組んでいます。平成 24
年度からは、6年制教育を修了した
薬剤師も加わりました。医療の信頼
性を高め、特定機能病院として高度
な医療を開発・実践すべく、全ての
薬剤師が研鑽を重ねてまいります。
65
中央診療施設等
検査部
03- 5803-5624
http://www.tmd.ac.jp/med/mlah/
最先端のテクノロジーとヒューマニズム溢れる
臨床検査を精密・迅速に行っています
■ 部の概要
検査部は3階にあり、臨床検査技師、医師、事務職員で構成され、検体検査、生理検査、採
血業務を行っています。検体検査には血球算定・凝固、生化学・免疫、微生物、一般検査、
骨髄検査などが、生理検査には心電図、呼吸機能、脳波、筋電図、末梢神経伝導検査、超音
波検査などがあります。検査に関する多くの情報を提供しています。
■ 検査診断・治療法
部長
東條 尚子
1DRNR7RMR
専門医
総合内科専門医
外来診療で行われる検体検査は、約1時間で結果を報告しています。生理検査も速やかに結
呼吸器専門医
果を報告しています。
臨床検査専門医
■ 高度な先進技術
検査の困難な膝より上の下肢末梢運動神経伝導を背骨の中の馬尾神経に至るまで高電圧電気
刺激装置を用いて調べる技術を確立しています。経頭蓋磁気刺激による中枢運動神経の検査
も可能です。ほか、体プレチスモグラフを用いた肺気量測定、気道抵抗測定などの呼吸機能
検査ができます。
専門分野
臨床検査医学、呼吸器
研究領域
呼吸生理
検査部は、精度の高い臨床検査を
迅速に実施しています。患者さんが
的確な診断のもとに適切な治療を受
けるためには臨床検査は必要不可欠
です。当検査部では、最先端のテク
ノロジーを駆使するとともにヒューマ
ニズムに溢れた臨床検査を行うこと
により、患者さん及び臨床現場のニー
ズに答えるよう努力しています。
66
中央診療施設等
手術部
診療については、
各診療科にお尋ねください
患者さんが安全に、かつ最良の手術治療を
安心して受けられる場を提供しています
■ 部の概要
部長
田中 直文
1DRIXPL7DQDND
専門医
日本麻酔科学会 指導医
専門分野
手術医学、医療管理学、リスクマネー
ジメント
研究領域
手術機器開発、手術室の効率的運用
当手術部は 15 室(うち2室のバイオクリーンルーム)の手術室からなり、外科系 18 診療科、内
科系3診療科の手術を実施しています。手術件数は 7332 件(H23 年度)で、国立大学病院の
中でも常に上位 10 以内のトップクラスといえます。手術終了後、患者さんは病棟に戻られる
ほか、手術の大きさや侵襲度などによって手術室と同フロアの HCU(ハイケアユニット)や
ICU(集中治療部)で治療を継続する体制が整えられています。
■ おもな診断・治療法
低侵襲手術、特に鏡視下手術、ミニマム創手術や、頭頚部手術に力を入れています。
■ 高度な先進技術
・オペラマスターを導入し、手術室稼働率、手術枠稼働率、原価計算、手術部職員の労働調
査など多角的な指標から手術部を検討し、手術室の効率化を図り経営改善を行っています。
・トレーサビリティシステムを導入し、手術に用いる鋼製器械の履歴をすべて管理しており、
滅菌リコール時の迅速な追跡調査、周知を可能にしています。また、鋼製器械の購入・修
当手術部では、病院の理念である
理履歴から、安全かつ計画的な更新を図っています。
「安全良質な高度・先進医療を提供し
つづける、社会に開かれた病院」のも
と、
「患者さんが安全に、かつ最良の
手術治療を安心して受けられる場を
提供する」をミッションとして掲げて
います。日々ボトルネックを点検し、
外科医が、その技量をいかんなく発
揮でき、多くの患者さんに喜んでい
ただける環境を整えることを目指し
ています。
67
中央診療施設等
看護部
03- 5803-5666
http://www.tmd.ac.jp/medhospital/nsd/index.html
患者さんのニーズに誠実に応えられる
丁寧な看護の提供に努めています
■ 部の概要
看護職は患者さんが早期に健康を回復し社会復帰できるよう、あるいは最後までその人らし
い生活が送れるよう療養生活を支援します。看護部は、病院の様々な診療場面で看護の専門
部長
小牟田 智子
7RPRNR.RPXWD
性を発揮して看護の役割を果たせるよう体制を整えています。
■ 取り組み
従来より取り組んできた、質の高い看護の提供のために、平成 21 年度文部科学省の人材育成
プランとして採択された
「看護職 IKASHIKA キャリアパスの開発」
により、看護職の様々なキャ
リア形成を強化しています。
私たち看護職は、当院の理念であ
る「安全良質な高度・先進医療を提
供しつづける社会に開かれた病院」の
実現に向けて、療養支援の専門家と
して、看護の役割を果たすべく高い
倫理観を持ち、個々の患者さんのニー
ズに誠実に応えられる丁寧な看護の
提供に努めています。
68
中央診療施設等
栄養管理室
03- 5803-5133
フード&クリニカルサービス、
患者さんの立場に立った栄養管理を
目指しています
室長
小野寺 公枝
■ 室の概要
.LPLH2QRGHUD
臨床栄養管理:管理栄養士7名が担当
入院患者さんの栄養管理(献立作成から食事の形態や栄養剤の提案まで)
栄養相談:入院・外来で月 200 件・相談希望は担当医にご依頼ください。
栄養教室:糖尿病教室・減塩教室・生活習慣病教室などを行っています。
患者給食管理:患者給食委託職員 60 名で毎日毎食約 600 食の食事を提供
栄養管理室では、入院された患者
さんに対し、病態や病状に応じた適
■ 取り組み
―入院生活のQOL向上をめざし―
選べるメニュー:一般常食の方を対象に週4日「特別メニュー」を提供
切な食事を届けるために、院内厨房
お弁当給食:行楽弁当 ひな祭り弁当は大好評です!
で手作りを基本に、スタッフ一同美味
カレーランチ:毎月1回1病棟 シェフや栄養士が病棟に出向き、料理を直接手渡し、作り手
しい食事の提供に努めています。食
の顔が見えると大好評です。
事だけでなく各種栄養剤や輸液など、
メニュー:カレー・サラダ・デザート・コーヒー
医師・看護師など医療スタッフと相談
行事食:年 23 回 Ⅹマスには、チキンもケーキも手作り 心を込めて焼き上げます。
■ その他
し、栄養管理も行っています。また、
食彩たより:病気と栄養 季節の食材などをテーマに広報サービス
入院・外来患者さんを対象に医師の
フレッシュキッチンだより:料理・素材・衛生管理など厨房内の取り組みを掲載
指示に基づき、個別の栄養相談や栄
養教室を開催しています。
69
東京医科歯科大学
医学部附属病院のデータベース
平成 23 年度(2011 年 4 月 1 日∼ 2012 年 3 月 31 日)
病床数・患者数
1
1 . 診療科別病床数・患者数
入院
病床数
新入院
患者数
退 院
患者数
外来
入院患者
延数
稼働率
平均在院
日数
床
人
人
人
%
日
144
3,293
3,267
52,442
99.5%
科
36
481
503
13,709
科
30
722
730
科
29
605
611
精
神
科
( 心 身 医 療 科 含 む )
41
195
外
科
( 食 道 ・ 胃 外 科 )
( 大 腸・肛 門 外 科 )
( 肝 胆 膵 外 科 )
(
乳
腺
外
科
)
(
血
管
外
科
)
脳
神
経
外
科
89
2,470
内
科
(
血
液
内
科
)
( 膠 原 病・リ ウ マ チ 内 科 )
( 糖 尿 病・内 分 泌・代 謝 内 科 )
(
腎
臓
内
科
)
( 老 年 病 内 科 )
( 消 化 器 内 科 )
( 循 環 器 内 科 )
神
経
呼
吸
内
器
小
内
児
新 来
患者数
人
外来患者 一日平均
延数
患者数
人
人
15.0
4,360 141,916
581.6
104.0%
26.8
1,220
18,927
77.6
13,352
121.6%
17.4
1,310
30,800
126.2
8,436
79.5%
12.9
1,058
11,058
45.3
210
13,493
89.9%
65.6
413
34,463
141.2
2,512
34,095
104.7%
12.7
1,868
38,031
155.9
45.1
34
512
508
12,005
96.5%
22.5
902
10,994
血
管
内
治
療
科
3
129
133
1,065
194.3%
7.1
137
682
2.8
心
臓
血
管
外
科
18
178
208
9,175
139.3%
46.5
131
3,518
14.4
呼
吸
整
器
外
形
皮
外
膚
形
成 ・ 美
泌
尿
容
外
器
科
6
251
262
2,798
127.4%
9.9
121
2,271
9.3
科
44
1,102
1,125
15,067
93.6%
12.5
3,546
38,428
157.5
科
19
284
281
6,071
87.3%
20.5
2,207
35,780
146.6
科
11
363
372
4,039
100.3%
10.0
666
6,979
28.6
科
39
1,099
1,095
12,503
87.6%
10.4
1,153
23,837
97.7
科
19
1,001
1,000
5,987
86.1%
5.0
2,114
38,419
157.5
科
28
719
722
9,463
92.3%
12.1
2,873
36,091
147.9
科
37
1,126
1,140
8,699
64.2%
6.7
1,391
29,027
119.0
画 像 診 断・放 射 線 治 療 科
9
201
202
2,524
76.6%
11.5
1,366
20,025
82.1
麻酔・蘇生・ペインクリニック科
0
33
6,256
25.6
6,740
8,730
35.8
0
56
0.2
33,609 536,288
2,197.9
眼
耳
鼻
周
産 ・ 女
咽
喉
性
診
療
ER( ICU、HCU、 一
遺
伝
結
子
外
核
I
般
病
C
)
32
来
0
床
47
U
12
1,181
25
1,054
27
8,261
1,458
(4,134)
39.8%
E
R
(
I
C
U
)
(14)
(4,607)
0.0%
E
R
(
H
C
U
)
(16)
(4,907)
0.0%
(2,435)
0.0%
外
U
8
共
科
H
C
用
65
合
計
800
15,937
15,962
234,642
55.0
0.0%
80.1%
13.7
※ ICU、ER
(ICU)
、ER
(HCU)
、
外科
(HCU)
の患者数は各診療科の内数。
70
入院患者延数
外来患者延数
入院平均在院日数
●患者数の推移
年度
入院患者
延 数
外来患者
延 数
入院平均
在院日数
(万人)
合計
19
253,020
516,495
15.30
769,515
20
248,394
526,510
15.20
774,904
21
245,959
527,496
15.03
773,455
22
244,931
520,509
14.74
765,440
23
250,604
536,288
14.72
786,892
(日)
60
15
40
14
20
13
19 年度
20 年度
21 年度
22 年度
23 年度
2 . 救急患者数
受 診 区 分
患者数
外来受診
12,752
搬 送 区 分
外来受診後入院
10,186
救急車
2,566
外来受診後入院
2,566
ホットライン
7,174
1,274
その他
4,304
その他
4,304
受診区分
搬送区分
患者数
12,752
患者数
12,752
外来受診
10,186
ホットライン
1,274
救急車
7,174
71
3 . 地域別患者数
(人)
入院実人数
(%)
外来実人数
占有率
45,000
60
12,000
10,000
8,000
40
6,000
20
4,000
2,000
0
23 区内
その他都内
埼玉県
千葉県
●入院患者数
地域別
23 区内
神奈川県
茨城県
その他
●外来患者数
入院実人数
11,605
占有率(%)
61.3
地域別
23 区内
その他都内
外来実人数
45,926
56.6
その他都内
1,364
7.2
6,692
8.2
埼玉県
2,385
12.6
埼玉県
10,928
13.5
千葉県
1,612
8.5
千葉県
8,444
10.4
神奈川県
903
4.8
神奈川県
4,993
6.2
茨城県
362
1.9
茨城県
1,423
1.8
その他
698
3.7
その他
2,730
3.4
北海道
(15)
北海道
(73)
東北
(102)
東北
その他関東
(109)
その他関東
(474)
中部・北陸
(237)
中部・北陸
(1,036)
(379)
近畿
(68)
近畿
(295)
中国・四国
(38)
中国・四国
(131)
九州・沖縄
(52)
九州・沖縄
(180)
その他
合計
(77)
18,929
100.0
その他
(162)
合計
81,136
ドクターカー
屋上ヘリポート
72
占有率(%)
100.0
臨床検査件数
2
入院
区分
院内
外来
院外
合計
院内
院外
合計
合計
一般検査
25,522
219
25,741
83,284
64
83,348
109,089
血液検査
288,841
1,111
289,952
322,389
646
323,035
612,987
細菌検査
44,411
971
45,382
14,821
675
15,496
60,878
血清検査
143,470
36,049
179,519
324,880
91,637
416,517
596,036
臨床検査
1,252,767
12,385
1,265,152
2,090,646
24,863
2,115,509
3,380,661
生理機能検査
13,523
0
0
採血・採液等
136,503
合計
1,905,037
50,735
13,523
41,768
136,503
234,458
1,955,772
3,112,246
117,885
41,768
55,291
234,458
370,961
3,230,131
5,185,903
●臨床検査件数の推移
(万人)
年度
外来
19
2,849,355
20
2,990,039
21
3,093,510
22
3,182,401
23
3,230,131
300
200
100
0
19 年度
20 年度
21 年度
22 年度
23 年度
中央採血室
73
手術件数
3
手術件数
0-999 点
内
科
(
血
液
内
科
)
( 膠 原 病・リ ウ マ チ 内 科 )
( 糖 尿 病・内 分 泌・代 謝 内 科 )
(
腎
臓
内
科
)
(
循
環
器
内
科
)
(
老
年
病
内
科
)
(
消
化
器
内
科
)
(
神
経
内
科
)
(
呼
吸
器
内
科
)
小
児
科
精
( 心
身
神
療
医
科
科
む )
含
外
心
臓
呼
血
吸
整
管
外
器
形
皮
外
科
成
泌
・
美
尿
外
器
眼
97
18
115
4
2
35
41
0
41
41
237
239
239
7
30
1,324
1,361
179
1,182
1,361
2
22
342
366
2
364
366
4
216
220
8
212
220
222
222
222
222
21
984
1,014
237
777
1,014
6
41
47
36
11
47
457
610
345
265
610
9
科
7
146
科
2
225
509
736
374
362
736
11
1,055
1,066
1,034
32
1,066
7
93
451
551
18
533
551
科
4
68
482
554
113
441
554
麻
酔
・
蘇
生
・
ペ イ ン ク リ ニ ッ ク 科
3
7
1
11
7
4
11
4
175
179
5
174
179
52
640
6,640
7,332
2,694
4,638
7,332
産 ・ 女
咽
外
性
科
喉
含
239
科
)
周
鼻
頸 部
合計
115
科
耳
( 頭
1000 点
以上
109
科
容
0-999 点
1
科
膚
形
)
)
)
)
)
科
)
合計
5
科
外
3000 点
以上
2
科
(
血
管
外
科
(
乳
腺
外
科
( 大 腸 ・ 肛 門 外 科
(
食
道 ・ 胃
外
科
(
肝
胆
膵
外
科
脳
神
経
外
( 血 管 内 治 療 科 含 む
10002999 点
麻酔件数
診
む
療
E
R
総
計
※上記件数は、手術室を使用した件数である。また、血液浄化療法部の手術は内科に含めた。
●手術件数の推移
年度
(件)
手術件数
7,500
19
6,941
20
6,976
21
6,916
22
7,203
23
7,332
7,000
74
6,500
19 年度
20 年度
21 年度
22 年度
23 年度
放射線検査治療件数
4
総数
209,255
入院患者数 89,935
外来患者数 119,320
X線撮影
68,333
73,324
計 141,657
放射線治療
5,226
11,254
計 16,480
CT
9,933
20,005
計 29,938
MRI
3,531
9,131
計 12,662
139
497
104
1,847
325
PET/CT
2,819
計 2,958
RI
1,081
計 1,578
US(超音波)
1,155
計 1,259
血管造影
計 1,851
その他(治療計画)
計 872
4
547
リニアック
75
分娩件数
5
●分娩件数の推移
年度
正常分娩
異常分娩
合計
19
179
104
283
20
284
130
414
21
318
93
411
22
261
150
411
23
239
104
343
正期産
228
96
早産
11
8
早産
8
正期産
96
正常分娩
異常分娩
(人)
早産
11
400
300
200
正期産
228
100
0
19 年度
20 年度
21 年度
22 年度
23 年度
処方枚数・件数・注射処方枚数
6
(院外処方せん枚数:242,845)
外来
24,845
外来
53,194
外来
161,178
処方枚数
処方件数
注射処方枚数
194,603
465,207
172,808
入院
304,029
入院
147,963
入院
141,409
76
医療機関の指定状況等
7
法令等の名称
指定等の年月日
医療法第7条第1項による開設許可(承認)
1949 / 4 / 1
特定機能病院の名称の使用承認
1994 / 7 / 1
消防法による救急医療(救急病院・診療所)
1965 / 3 / 18
労災者災害補償保険法による医療機関
1985 / 4 / 1
原爆被害者援護法
(一般医療)
1988 / 8 / 1
戦傷病者特別援護法による医療機関
1953 / 10 / 1
健康保険法による保険医療機関
2010 / 10 / 1
国民健康保険法による(特定承認)療養取扱機関
1959 / 1 / 1
母子保健法
(妊娠乳児健康検診)
1988 / 4 / 1
(療育医療)
1964 / 4 / 1
(育成医療)
2007 / 1 / 1
(精神通院)
2007 / 2 / 1
(更生医療)
2007 / 1 / 1
生活保護法による医療機関
1980 / 2 / 1
障害者自立支援法
身体障害者福祉法による医療機関
1954 / 2 / 1
精神保健法による医療機関
1965 / 11 / 1
結核予防法による医療機関
1998 / 10 / 1
臨床修練指定病院(外国医師・外国歯科医師)
1988 / 3 / 29
公害健康被害の補償等に関する法律
(公害医療)
1975 / 8 / 1
災害拠点病院
1997 / 8 / 26
エイズ拠点病院
1996 / 7 / 18
建物の面積等
8
記号は S…鉄骨造 R…鉄筋 C…コンクリート造
構造
建築年
建面積(㎡)
延面積(㎡)
医科 A 棟
SRC17-4
S+1
平 .3、平 .8、平 .13
4,161
56,323
医科 B 棟
SR17-4
平 .8
2,189
38,504
屋上庭園(A 棟 8 階)
77
建物配置図
9
A棟
B棟
RF 屋上ヘリポート
RF
17F 機械室
機械室
17F
16F 病室(共用個室)
小会議室、レストラン
16F
15F 病室(膠原病・リウマチ内科、血液内科、共用)
病室(消化器内科、腎臓内科、共用)
15F
14F 病室(呼吸器内科、糖尿病・内分泌・代謝内科、共用)
病室(結 核)
14F
13F 病室(眼科、老年病内科、形成 ・ 美容外科、共用)
病室(循環器内科、心臓血管外科)
13F
12F 病室(外科、共用)
病室(泌尿器科、腎臓内科、共用)
12F
11F 病室(整形外科、共用)
病室(神経内科、循環器内科、共用)
11F
10F 病室(脳神経外科、血管内治療科、耳鼻咽喉科、ER、共用)
病室(耳鼻咽喉科、頭頸部外科、皮膚科、共用)
10F
9F 病室(外 科)
病室(画像診断 ・ 放射線治療科、外科、ER-HCU、呼吸器外科) 9F
8F 屋上庭園
病室(小児科、形成 ・ 美容外科、
NICU、共用)
病室(周産 ・ 女性診療科、外科)、
分娩部
8F
7F 機械室
自販機コーナー、研修医室、
機械室、図書室
機械室、医師休憩室
7F
6F 手術部
手術部、外科 HCU
輸血部、集中治療部(ICU)、
細胞治療センター、ER-HCU
6F
材料部、手術部、ME センター
看護部、病理部、医療情報部、
症例検討室
5F
5F
血液浄化療法部、がん治療センター、
安全管理対策室、感染対策室
外来(合同内科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科)、
潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター、 外来(整形外科)、
神経難病先端治療センター、
リハビリテーション部、
頭頸部・頭蓋底腫瘍先端治療センター、 スポーツ医学診療センター
栄養相談室
外来(小児科、神経内科)、
4F
光学医療診療部
外来(膠原病 ・ リウマチ内科、
呼吸器内科、皮膚科、
3F 形成・美容外科)、
膠原病・リウマチ先端治療センター、
快眠センター
2F
外来(合同外科、呼吸器外科、
外来(麻酔 ・ 蘇生 ・ ペインクリニック科、
心臓血管外科、脳神経外科、
眼科、精神科デイケアルーム)
血管内治療科)
臨床試験管理センター、
総務課、医療連携支援センター
1F
(地域連携室、患者相談室)、
病歴管理部
B1F
救命救急センター、高気圧治療部、
臨床講堂(1)
B2F 物流センター、機械室
B3F 機械室
B4F
4F
2F
78
外来(泌尿器科、周産 ・ 女性診療科)、
腎・膀胱・前立腺がん先端治療センター、
検査部(生理検査)、
検査部(生化、血液、細菌、緊急)、
外来化学療法 ・ 注射センター、
中央採血室
医療連携支援センター
(医療福祉支援室)
医事課(外来受付、入退院受付、
支払)、
薬剤部(外来)、売店
救命救急センター、
薬剤部(入院、注射、夜間)、
栄養管理室、新棟防災センター、厨房
4F
3F
外来(精神科 ・ 心身医療科)、
病室(精神科)
2F
放射線部
(一般撮影 MRI、CT、超音波)
1F
放射線部(血管撮影、透視撮影)、
霊安室
B1F
外来(放射線科)、
医事課(中央病歴室、中央電算管理室)、
放射線部(放射線治療、RI 検査)、
寝具、リネン
核医学 PET・CT センター
B2F
機械室
機械室
B3F
機械室、ボイラー室
B4F
機械室
合同内科:血液、糖尿病・内分泌・代謝、腎臓、老年病、消化器、循環器
合同外科:食道・胃、大腸・肛門、乳腺、肝胆膵、血管
所在地略図
10
本郷
通り
湯島
号館
門(
3
正門
)
号館
6
5 号館
医科 B 棟
8 号館北
1 号館西
号館東
1
M&D タワー
8 号館南
2 号館
医科 A 棟
歯科棟北
7 号館
湯島聖堂
聖門
10 号館
外
堀
歯科棟南
通
り
お茶の水門
東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅
聖橋
御茶ノ水橋
川
神 田 JR 御茶ノ水駅
交番
東京メトロ
千代田線
新御茶ノ水駅
● JR 中央・総武線 御茶ノ水駅より 徒歩 5 分
JR 中央線
JR 総武線
至大宮
JR 山手線
●東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅より 徒歩 2 分
(エレベータ使用可)
JR 京浜東北線
赤羽
JR 埼京線
●東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅より 徒歩 7 分
東京メトロ 丸の内線
東京メトロ 千代田線
池袋
東京医科歯科大学
湯島キャンパス
至八王子
新宿
上野
秋葉原
錦糸町
御茶ノ水
新御茶ノ水
東京
至横浜
79
各種窓口
受診案内(診療日、診療時間、診療科など)
[24 時間対応]
TEL.
03-5803-4554
紹介患者関係お問い合わせ先(8:30 ∼ 16:00)土日祝日は除く
TEL.
03-5803-4655
紹介患者 FAX 予約システム(8:30 ∼ 16:00)土日祝日は除く
FAX.
03-5803-0119
セカンドオピニオン外来受付(8:30 ∼ 17:00)土日祝日は除く
TEL.
03-5803-4568
東京医科歯科大学 医学部附属病院
〒 113-8519 東京都文京区湯島 1-5-45
総務課 / TEL 03-5803-5097 FAX 03-5803-0110
http://www.tmd.ac.jp/medhospital/index.html
2012 年 6 月発行
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