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平成27年度 第3回(開催結果・会議資料)(PDF形式

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平成27年度 第3回(開催結果・会議資料)(PDF形式
様式第2号(第7条関係)
会議の開催結果
1
会議の名称
平成27年度
第3回さいたま市スポーツ振興審議会
2
会議の開催日時
平成28年3月29日(火)
14時00分から15時10分まで
3
会議の開催場所
エコ計画浦和ビル3階
4
5
出席者名
会議室
【委員】
程塚孝作、浅子廣、武田弓佳、村田正二、田村
好子、生島エミ子、佐伯加寿美、齋木薫、木下
和広、村田利美子、大野さやか、汐満猛(以上
12 名)
【さいたま市スポーツアドバイザー】
伊藤博義
【事務局】
野間スポーツ文化局長、金子スポーツ文化局理
事、蓬田スポーツ部長、近藤スポーツ振興課長、
小柳課長補佐兼企画係長、石川スポーツ支援係
長、青山企画係主査(以上 7 名)
【議事】
(1)報告事項
①「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画
(改訂版)」について
②「さいたま市国際スポーツタウン構想」につ
議題及び公開又は非公開 いて
の別
③ さいたま市スポーツ振興基金について
(2)意見聴取
各スポーツ団体に対する補助金について
【公開又は非公開の別】
公開
6
非公開の理由
7
傍聴者の数
0人
8
審議した内容
上記5 議題のとおり
9
問い合わせ先
10
その他
スポーツ文化局 スポーツ部 スポーツ振興課
電話番号
048−829−1058
平成27年度第3回さいたま市スポーツ振興審議会
【
出入口
主
任
研
究
員
】
傍
聴
人
席
関 ㈱
産
佳 業
昭 立
地
研
究
所
小 ㈱
林 産
業
俊 立
彦 地
研
究
所
●
●
●
宏 ツ
明 振
興
主 課
査
学 ツ
振
係 興
長 課
●
●
●
●
河 ス
野 ポ
ー
石 ス
川 ポ
ー
青 ス
山 ポ
ー
●
●
秀 ツ
和 振
興
課 課
長
補
佐
●
近 ス
藤 ポ
昌 ツ
彦 振
興
課 課
長
補
佐
薫 ツ
文
局 化
長 局
康 ツ
文
理 化
事 局
潔 ツ
部
部
長
裕 ツ
司 振
興
課 課
長
ー
●
●
●
ー
蓬 ス
田 ポ
ー
金 ス
子 ポ
ー
野 ス
間 ポ
ー
小 ス
柳 ポ
●
席次表
●
事 務 局
さいたま市スポーツアドバイザー
国立女性教育会館 専門職員
佐伯 加寿美 委員
●
●
●
● 南区地域スポーツクラブ代表
生島 エミ子 委員
学識者(市民代表)
大野 さやか 委員
●
● 常任理事
田村 好子 委員
学識者(市民代表)
村田 利美子 委員
●
●
(株)テレビ埼玉 スポーツ局長
木下 和広 委員
●
伊藤 博義 スポーツアドバイザー
さいたま市中学校体育連盟 校長選出理事
汐満 猛 委員
(公財)健康・体力づくり事業団認定
健康運動指導士
さいたま市総合型地域スポーツクラブ
さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会
●
●
議長
村田 正二 委員
●
さいたま市レクリエーション協会 副理事長
●
さいたま市レクリエーション協会 会長
●
齋木 薫 委員
さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会 副会長
武田 弓佳 委員
浅子 廣 副会長
(公財)さいたま市体育協会 副会長
程塚 孝作 会長
平成27年度第3回さいたま市スポーツ振興審議会
次
第
平成28年3月29日(火)14時∼
エコ計画浦和ビル3階 東会議室
1
開
会
2
挨
拶
3
議
事
(1)報告事項
①「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画(改訂版)」について
②「さいたま市国際スポーツタウン構想」について
③ さいたま市スポーツ振興基金について
(2)意見聴取
各スポーツ団体に対する補助金について
4
そ の 他
5
閉
会
≪ 配付資料 ≫
・席次表
・次第
・さいたま市スポーツ振興審議会委員名簿
・さいたま市スポーツ振興審議会条例
・資料1 さいたま市スポーツ振興まちづくり計画(改訂版)
・資料2 さいたま市国際スポーツタウン構想
・資料3 さいたま市スポーツ振興基金条例
・資料4 スポーツ振興基金概要
・資料5 各スポーツ団体に対する補助金について
さいたま市スポーツ振興審議会 委員名簿
氏 名
所 属
1
ホドツカ
コウサク
公益財団法人さいたま市体育協会 副会長
2
キダチ
ミキコ
公益財団法人さいたま市体育協会 評議員
3
アサコ
ヒロシ
さいたま市レクリエーション協会 会長
4
タケダ
ユミカ
さいたま市レクリエーション協会 副理事長
5
カザマ
マサヨシ
さいたま市スポーツ少年団 本部長
6
イワオ
ミツコ
さいたま市スポーツ少年団 本部員
7
ムラタ
マサジ
さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会 副会長
8
タムラ
ヨシコ
さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会 常任理事
9
ササキ
程塚 孝作
木立 幹子
浅子 廣
武田 弓佳
風間 正義
岩男 光子
村田 正二
田村 好子
キョウコ
佐々木 京子
コ
さいたま市総合型地域スポーツクラブ推進委員 副委員長
10
イクシマ
11
サエキ
カズミ
国立女性教育会館 専門職員
12
アリカワ
ヒデユキ
埼玉大学 教育学部 教授
13
イシザキ
サトシ
芝浦工業大学 工学部 准教授
14
サイキ
カオル
公益財団法人健康・体力づくり事業団認定 健康運動指導士
15
キノシタ
カズヒロ
株式会社テレビ埼玉 スポーツ局長
16
コバヤシ
トシナリ
新都心小林クリニック 院長
17
ムラタ
トミコ
学識者(市民代表)
18
オオノ
19
シオミツ
20
ヤベ
生島 エミ子
佐伯 加寿美
有川 秀之
石﨑 聡之
齋木 薫
木下 和広
小林 利成
村田 利美子
大野 さやか
タケシ
さいたま市総合型地域スポーツクラブ「南区地域スポーツクラブ」代表
学識者(市民代表)
さいたま市中学校体育連盟 校長選出理事
汐満 猛
コ
矢部 えつ子
さいたま市小学校体育連盟 会長
(敬称略)
○さいたま市スポーツ振興審議会条例
平成 13 年 5 月 1 日
条例第 134 号
(設置)
第 1 条 スポーツ基本法(平成 23 年法律第 78 号。以下「法」という。)第 31 条の規定に基
づき、さいたま市スポーツ振興審議会(以下「審議会」という。)を設置する。
(一部改正〔平成 22 年条例 53 号〕)
(任務)
第 2 条 審議会は、法第 31 条及び第 35 条に規定するもののほか、市長の諮問に応じて本
市のスポーツの振興に関する次に掲げる事項について調査審議し、及びこれらの事項に関
して市長に建議する。
(1) スポーツの施設及び設備の整備に関すること。
(2) スポーツの指導者の養成及びその資質の向上に関すること。
(3) スポーツの事業の実施及び奨励に関すること。
(4) スポーツの団体の育成に関すること。
(5) スポーツによる事故の防止に関すること。
(6) スポーツの技術水準の向上に関すること。
(7) 前各号に掲げるもののほか、スポーツの振興に関すること。
(一部改正〔平成 22 年条例 10 号・23 年 53 号〕)
(組織)
第 3 条 審議会は、委員 20 人以内をもって組織する。
2
前項の規定にかかわらず、特別の事項を調査審議するため必要があると認めるときは、
審議会に臨時委員を置くことができる。
(委員)
第 4 条 審議会の委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱し、又は任命する。
(1) 学識経験者
(2) 関係行政機関の職員
2 委員に欠員が生じたときは、補欠委員を委嘱し、又は任命する。
(一部改正〔平成 22 年条例 10 号・23 年 53 号〕)
(任期)
第 5 条 審議会の委員の任期は、2 年とする。ただし、委員が欠けた場合の補欠委員の任期
は、前任者の残任期間とする。
2 臨時委員の任期は、前項の規定にかかわらず、特別の事項に関する調査審議が終了する
までとする。
3 審議会の委員は、再任されることができる。
※裏面に続く
(会長及び副会長)
第 6 条 審議会に会長及び副会長を置く。
2 会長及び副会長は、委員の互選により定める。
3 会長は、会務を総理し、審議会を代表する。
4 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるときは、その職務を代理する。
(会議)
第 7 条 審議会の会議は、会長が必要と認めるときに招集し、会長が議長となる。
2 審議会は、委員の過半数が出席しなければ会議を開くことができない。
3 審議会の議事は、出席委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、議長の決すると
ころによる。
(庶務)
第 8 条 審議会の庶務は、スポーツ文化局において処理する。
(一部改正〔平成 22 年条例 10 号・27 年 1 号〕)
(委任)
第 9 条 この条例の施行に関し必要な事項は、市長が別に定める。
(一部改正〔平成 22 年条例 10 号〕)
附
則
この条例は、平成 13 年 5 月 1 日から施行する。
附
則(平成 22 年 3 月 25 日条例第 10 号抄)
(施行期日)
1 この条例は、平成 22 年 4 月 1 日から施行する。
(さいたま市スポーツ振興審議会条例の一部改正に伴う経過措置)
3 この条例の施行の際現に従前のさいたま市スポーツ振興審議会委員である者は、この条
例の施行の日(以下「施行日」という。)に、前項の規定による改正後のさいたま市スポーツ
振興審議会条例第 4 条第 1 項の規定により委員として任命されたものとみなす。この場合
において、その委員として任命されたものとみなされる者の任期は、同条例第 5 条第 1 項
の規定にかかわらず、平成 23 年 7 月 27 日までとする。
附
則(平成 23 年 12 月 27 日条例第 53 号)
この条例は、公布の日から施行する。
附
則(平成 27 年 3 月 12 日条例第 1 号抄)
(施行期日)
1 この条例は、平成 27 年 4 月 1 日から施行する。
「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画(改訂版)(案)」への意見募集の結果
意見
番号
1
ご 意 見 の 概 要
市内にはスポーツ施設が不足
している地域があるため、施
設増加に努めてほしい。特に
安価に利用できる温水プール
を希望する。
該当する
ページ/条項
・P20∼
22項目
(6)
1)∼4)
・P37
項目(2)
件数
1
ご意見に対する市の考え方
スポーツ施設の整備に向けた
取組につきましては、さいた
ま市公共施設マネジメント計
画を踏まえ、平成28年度中
に予定している「(仮称)ス
ポーツ施設の整備・運営に関
する指針」を策定する中で、
調査、研究を行ってまいりま
す。
修正等の対応
ご指摘いただいた内容
は、今後の施策推進の
参考とさせていただき
ます。
■ 集計結果
意
見
提
出
者
数
1名
意
見
項
目
数
1件
修
正
項
目
数
0件
資料1
は
じ
め
に
本市では、すべての市民等がいつでも、どこでも、いつまでも、スポーツにかかわること
のできる機会を増やし、並びに市の教育、文化、環境、経済、福祉、都市計画等の広範な分
野において、市民等、スポーツ団体、事業者及び行政が連携を強化することにより、生涯ス
ポーツの振興及びスポーツを活用した総合的なまちづくりの推進を図り、健康で活力ある
「スポーツのまち
さいたま」を築くことを目的として、平成22年4月に「さいたま市ス
ポーツ振興まちづくり条例」を施行いたしました。
「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画」は、この条例にもとづき、スポーツとまちづ
くりの広範な分野における連携の方向性を定めたものであり、本計画を指針として、
「日本
一スポーツで笑顔あふれるまち」の実現に向け、計画期間を平成23年度から平成32年
度の10年間と定め、取り組んでまいりました。
計画実施から5年が経過し、本市では、スポーツが有する体力の向上や健康の保持増進
を基本とし、これまで取り組んできました各種のスポーツに触れ合うことのできる機会の
提供に加え、国内外から注目される大規模スポーツ大会を数多く開催するようになり、本
市を取り巻くスポーツ振興にかかる環境は大きく変化してまいりました。そこで、計画の
進捗状況や課題、市民ニーズの多様化等に対応するため、本計画の中間年の見直しを実施
することといたしました。
本計画の最終年が、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催年にあたるこ
とから、国内のスポーツに対する機運の高まりとともに、本計画に掲げた施策・事業を市民
等、スポーツ団体、事業者の皆様と共に着実に推進し、
「日本一スポーツで笑顔あふれるま
ち」の実現に努めてまいりますので、一層のご理解とご協力を賜わりますようお願い申し
上げます。
最後に、本計画改訂版の策定にあたり「さいたま市スポーツ振興審議会」委員の皆様をは
じめ、ご関係の皆様に多くの貴重なご意見やご提言を賜り、ここに感謝申し上げます。
平成28年3月
目
次
序.計画の改訂にあたって______________________________________________________ 1
(1)計画改訂の目的 ____________________________________________________________ 1
(2)従前計画の施策体系と取組内容 ______________________________________________ 3
(3)従前計画の評価 ____________________________________________________________ 4
(4)改訂にあたっての変更点 ____________________________________________________ 5
(5)計画期間 __________________________________________________________________ 6
(6)計画の位置づけ ____________________________________________________________ 6
(7)スポーツの定義と意義 ______________________________________________________ 7
1.本市のスポーツを取り巻く現状と課題 ________________________________________ 9
(1)健康・体力に関する現状と課題 ______________________________________________ 9
(2)「する」スポーツ活動の現状と課題 __________________________________________12
(3)「みる」スポーツ活動の現状と課題 __________________________________________15
(4)「まなぶ」スポーツ活動の現状と課題 ________________________________________17
(5)「ささえる」スポーツ活動の現状と課題 ______________________________________18
(6)スポーツ財産の現状と課題 _________________________________________________20
(7)スポーツ振興によるまちづくりへの期待 _____________________________________27
(8)スポーツを取り巻く現状と課題の整理 _______________________________________28
2.将来像及び基本理念_______________________________________________________ 31
(1)目指すべき将来像と4つの基本理念 _________________________________________31
(2)健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」を実現するための数値目標 ________32
3.基本戦略 ________________________________________________________________ 34
4.施策展開 ________________________________________________________________ 35
(1)まちづくりと地域活性化につながる広範な分野との連携概念図 _________________35
(2)まちづくりの広範な分野との連携における施策展開の方針 _____________________35
(3)スポーツ振興まちづくりを推進するための組織・体制の拡充強化 _______________35
次
5.重点施策 ________________________________________________________________ 36
(1)ウォーキング・ランニング・サイクリングなど「スマートウエルネスさいた
ま」の推進_______________________________________________________________36
(2)スポーツ施設の効率的・効果的な整備・運営に関する指針の策定・推進 _________37
(3)地域のニーズに対応した総合型地域スポーツクラブの活動の推進・支援 _________38
(4)スポーツコミッションやスポーツボランティアを活用したスポーツイベント
支援_____________________________________________________________________39
(5)発信力のある大規模スポーツイベントの開催 _________________________________40
(6)「さいたま市国際スポーツタウン構想」の推進 ________________________________41
6.施策体系 ________________________________________________________________ 42
7.各施策・事業 ____________________________________________________________ 44
(1)連携分野:教育 ___________________________________________________________45
(2)連携分野:文化 ___________________________________________________________46
(3)連携分野:環境 ___________________________________________________________48
(4)連携分野:経済・観光 _____________________________________________________48
(5)連携分野:健康・福祉 _____________________________________________________49
(6)連携分野:都市計画 _______________________________________________________54
8.計画の実現に向けて_______________________________________________________ 55
(1)責務と役割 _______________________________________________________________55
(2)計画の実現に向けた連携・協力図 ___________________________________________57
参考資料 ____________________________________________________________________ 59
序
計画の改訂にあたって
(1)計画改訂の目的
本市は、平成 23 年のスポーツ基本法施行に先行し、平成 22 年に「スポーツ振興まちづくり条例」を制定
し、全ての市民等が障害の有無及びその程度にかかわらず、
「だれもが、いつでも、どこでも、いつまでも」
スポーツにかかわることができる機会を増やし、並びに市の教育、文化、環境、経済、福祉、都市計画等の広
範な分野において、市民等、スポーツ関連団体、事業者及び行政が連携を強化することにより、生涯スポーツ
の振興及びスポーツを活用した総合的なまちづくりを推進し、健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」
の実現を目指すことを定めました。
また、
「スポーツ振興まちづくり計画」は、従前のスポーツ振興計画を見直し、条例にもとづき、スポーツ
とまちづくりの広範な分野において、市民等、スポーツ関連団体、事業者及び行政が連携を図るための方向性
を定めるものとして、平成 23 年 7 月に策定しました。
計画策定から 5 年が経過した現在、まちづくりの広範な分野との連携による施策・事業の展開により、市民
のスポーツ実施率は増加傾向にありますが、多くの市民が運動不足を感じている、スポーツを行いたいが気軽
にできる場所・施設が少ない、スポーツ施設の老朽化が進んでいる、などといったスポーツ振興に関する課題
は少なくありません。
さらに、本計画の最終年である平成 32 年には、2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催
が決定され、大会開催への期待、スポーツへの関心が高まりつつあり、本市では、スポーツ活動のきっかけと
なる機会の提供や、運動不足や健康増進等に対する市民意識の向上、市民のスポーツへの取組の促進が求めら
れています。
本計画の中間年におけるこの度の改訂は、このような状況を踏まえ、これまでの計画の進捗状況や国の政策
動向等に対応するため、また、今後も本市における生涯スポーツの振興及びスポーツを活用した総合的なまち
づくりを更に推進するため、新たな取組となった「さいたま市成長戦略」や「さいたま市スポーツ振興審議会」
からの答申等を考慮し、改訂を行うものです。
さいたま市スポーツ振興まちづくり条例
平成 22 年 4 月施行
さいたま市スポーツ振興
さいたま市スポーツ振興まちづくり計画
まちづくり計画
平成 23 年 7 月策定
改訂版
見直し
スポーツを取り巻く環境の変化
スポーツ振興審議会答申
さいたま市成長戦略
平成 28 年 4 月
~平成 33 年 3 月
1
見直しの背景
◆さいたま市スポーツ振興審議会答申
スポーツ振興審議会の答申(平成 27 年 3 月)
「健康で活力ある『スポーツのまち
さいたま』の実現につ
いて」を踏まえると、以下の3つの視点で、従前計画の見直しを図ることが重要と考えられます。
①スポーツ環境の整備の進展
従前計画で示した目標実現に向け、市民の更なるスポーツ振興を図るためには、スポーツ環境の整備を進め
ることが求められます。市民が生活の中でスポーツをする機会を増やすためには、より多くの市民がスポーツ
に親しみを持ち、スポーツをする機運を高めるような取組を進めるとともに、スポーツをする施設の充実に向
けた検討も進めていかなければなりません。
また、本市では活発なスポーツイベントの誘致・開催・情報発信等が行われ、国際的・全国的なスポーツイ
ベントが開催されるようになってきました。
本市におけるスポーツ環境の整備においては、市民のスポーツをする場の整備と、大型スポーツイベントへ
の会場の確保の両立を図るという、新たなステージへと踏み出すことが求められます。
②少子高齢化の進展を見据えた取組
本市は、他都市に比べ若い都市ですが、少子高齢化の進展に伴い市民の健康維持増進のため、スポーツへの
関心・興味が高まってきました。特に、団塊の世代が 60 歳代となり、元気な高齢者の健康志向、スポーツ志
向が強くなってきています。スポーツは介護予防やメタボリックシンドローム予防の効果があることが実証
され、長期的には医療費抑制にも貢献するものと期待されています。
このため、本市において、更に少子高齢化が進展しても、市民が健康で幸せであるために、より多くの人々
が健康づくりに向けてスポーツを実践・継続していけるようにすることが望まれています。
③2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催の決定
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が決定し、本市においては、サッカー、バスケ
ットボールの競技実施が予定されています。本市における国際的なスポーツイベントの円滑な開催を実現す
るとともに、スポーツ・レガシー(遺産)の継承、発展を図ることが重要となりました。
このため、2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機として、国際的スポーツ交流
の視点や障害者スポーツへの取組の視点等、これまでにも増して、新たなスポーツ振興まちづくりを推進する
ことが求められています。
2
◆さいたま市成長戦略
さいたま市成長戦略の 7 つのプロジェクトの一つ「スポーツ観光・産業都市戦略」の施策に「国際スポーツ
タウン構想」という新たな目標が掲げられたことから、これまで取り組んできた本市のスポーツ振興策を更に
強化・加速させていくことが求められています。
スポーツ観光・産業都市戦略
国際観光都
市「さいた
MICE]
医療もの
づくり都
市構想
東日本の
中核都市
構想
①国際スポーツタウン構想・スポーツ特区構想・スポーツシューレの設置
スポーツ観
光・産業都市
戦略
さいたま市
成長戦略
広域防災
拠点都市
づくり
環境技
術産業
の推進
戦略的企業
誘致と国際
展開支援
②さいたまクリテリウムbyツールドフランスの継続開催
③国際的なスポーツイベント誘致とスポーツ観光の推進(スポーツイベン
ト誘致支援)
④安全で元気な「さいたま自転車のまち構想」­自転車ネットワーク 200
㎞構想策定、自転車運転免許制度の促進、コミュニティサイクルの推進
⑤さいたまシティマラソンのフルマラソン化、ウォーキングイベントさい
たマーチの拡充
⑥プロアマトップスポーツチームを活用した地域、商店街活性化
⑦大消費地に近いさいたま市の特性を活かした農業の活性化(地産地消の
確立)
⑧遊休農地を活用した新農業ビジネス(IT農業等)の振興
(2)従前計画の施策体系と取組内容
健康で活力ある「スポーツのまち
さいたま」を実現するため、
「生涯スポーツの振興」、
「地域コミュニテ
ィの形成・醸成」
、
「スポーツとまちづくりの広範な分野の連携」の3つの基本戦略のもと、
「する」
「みる」
「ま
なぶ」
「ささえる」というスポーツ活動と、まちづくりの広範な分野において、市民等、スポーツ関連団体、
事業者及び行政が連携し、生涯スポーツの振興と総合的なまちづくりを推進してきました。計画の推進にあた
っては、連携する6分野(「教育」
「文化」
「環境」
「経済・観光」
「健康・福祉」
「都市計画」
)に関連する具体
的な施策・事業として 75 事業(うち再掲 20 事業)を設け、実施しました。
また、施策・事業のうち「重点施策」を設け、重点的に取り組むものとし、実施しました。
■4つの重点施策
① 新しい公共を担う総合型地域スポーツクラブ活動の推進・支援
② スポーツ施設の整備・運営に関する指針の策定
③ スポーツコミッションやスポーツボランティアの活用などによるスポーツイベントの開催
④ ウォーキング・ランニング・サイクリングと観光資源の連携
3
(3)従前計画の評価
① 新しい公共を担う総合型地域スポーツクラブ活動の推進・支援
身近な場所でスポーツに親しむことのできる「場」として、本市では現在、クラブハウスを設置する会員数
1,000名を超えるクラブから、学校体育施設を利用する会員数50名以下のクラブまで、12の総合型地
域スポーツクラブが個性ある様々な形態により地元に根差した活動を行っています。
しかし、各クラブは、人材、場所、資金など様々な課題を抱えながら運営を継続していますが、総会員数の
推移では平成22年の5,538人から、平成27年7月現在で3,762人まで減少しています。このような
状況を踏まえ、市民の多様化するスポーツニーズ、地域スポーツの環境に応じて、持続的な活動事業展開が可
能となるような運営・事業支援を行う必要があります。
② スポーツ施設の整備・運営に関する指針の策定
スポーツを振興して行く上で、身近な場所でスポーツに親しむことのできる施設があることは不可欠であ
り、多くの市民からスポーツ環境の整備が求められています。本市の人口に対するスポーツ施設の割合では、
サッカー場や野球場などの屋外グラウンドに比べて、屋内スポーツ施設の割合が不足している状況にありま
す。
平成24年6月に策定された「公共施設マネジメント計画」との整合を図る必要等があることから、スポー
ツ施設の整備・運営に関する指針は策定に至っていませんが、既存スポーツ施設の地域における役割や課題、
施設の利用状況なども踏まえ、施設の複合化や、市の各部局と連携したスポーツ施設以外の有効活用、施設利
用時間の見直しなどの工夫により施設不足を補う方策を検討するなど、市民のスポーツ環境を広げるための
整備・運営の指針を早期に策定する必要があります。
③ スポーツコミッションやスポーツボランティアの活用などによるスポーツイベントの開催
スポーツコミッションの設置により、FIFA U-20 女子ワールドカップジャパン 2012 や世界フィギュアスケ
ート選手権、更に、世界最高峰のサイクルロードレース「ツール・ド・フランス」の名を冠した自転車競技イ
ベント「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」等の、大規模国際スポーツ大会・イベントを誘致・支
援し、地域経済の活性化や観光・交流人口の拡大に努めています。平成 23 年 10 月から平成 27 年 3 月までに
誘致・支援したスポーツイベント開催に伴う経済効果を、約 292.5 億円と算出しています。
スポーツボランティアについては、その登録制度であるスポーツボランティアバンクの登録者数を増加す
ることができなかったため、今後は、登録制度の充実によるスポーツボランティア確保とスポーツボランティ
ア活用によるスポーツ大会開催の支援が求められます。
④ ウォーキング・ランニング・サイクリングと観光資源の連携
だれもが楽しめ、健康増進にも効果があるウォーキング・ランニング・サイクリングを促進するため、歩車
分離道の整備のほか、地域の歴史や特性を生かしたウォーキングマップが10区全てで作成され、春秋には各
地でウォーキングイベントが数多く開催されるなど、スポーツによる市内周遊性を推進し日常気軽にできる
スポーツ環境の推進に努めました。
また、
「さいたマーチ~見沼ツーデーウオーク」
「さいたまシティマラソン」など大規模な参加型イベントを
定期的に開催し市民の参加促進を図りました。イベント開催にあたり、本市の「食」をPRする「さいたまる
4
しぇ」を同日開催するなど、交流人口の増加や企業・関連団体と地域社会の連携強化、地域経済の活性化の促
進に努めました。
さらにホームページ等によるスポーツイベントや健康に関する情報発信を行い市民の健康増進を図りました。
少子高齢化・人口減少が急速に進む中、高齢になっても地域で元気に暮らせる社会を実現するためにも、今
後は、健幸=健康で幸せ(身体面の健康だけでなく、人々が生きがいを感じ、安心安全で豊かな生活を送れる
こと)を意識した取組が求められています。
(4)改訂にあたっての変更点
今回の改訂では、計画策定時に掲げた将来像、基本理念、基本戦略などの計画の基本部分の変更は行わず、
重点施策を4項目から6項目としたほか、市民のスポーツ実施率向上の推進にあたり「スポーツの定義」をよ
り浸透させる取組を記載することにしました。
また、本計画の特徴である6つの分野と連携した 75 施策・事業の進捗状況を踏まえ、計画策定後に取り組
まれるようになった事業を新規として 24 施策・事業(再掲含む)を追加、9施策・事業の削除を行い、計 90
施策・事業(再掲含む)とし、生涯スポーツの振興及びスポーツを活用した総合的なまちづくりを推進します。
連携分野
(1)教育
(2)文化
(3)環境
(4)経済・
観光
(5)健康・
福祉
(6)都市
計画
基本施策
施策・事業数(再掲含む)
新規の施策・事業
改訂前
削除
新規
計
①子どもたちのスポー
ツ振興
8
2
2
8
将来世界で活躍するチーム、アスリート等の発掘支援/少
年少女サッカー教室の開催
②スポーツをする空間
の整備・向上
4
0
1
5
スポーツを通じた地域住民との交流促進
「女子サッカーの聖地」化の推進/プロ・トップスポーツ
チームなどとの連携強化/「さいたま市国際スポーツタウ
ン構想」の推進/2020 年東京オリンピック・パラリンピ
ック競技大会の円滑な開催への支援/発信力のある大規模
スポーツイベントの開催/2020 年東京オリンピック・パ
ラリンピック競技大会に向けた国際スポーツ交流の推進/
自転車利用の促進
①さいたまスポーツ文
化の創出・醸成
6
0
7
13
②スポーツと文化・芸術
の連携
3
1
0
2
―
①環境に優しいスポー
ツの場の整備
3
0
0
3
―
②スポーツを通じた環
境意識の啓発
1
0
0
1
―
①大規模イベントの実
施・支援
3
0
2
5
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円
滑な開催/発信力のある大規模スポーツイベントの開催
②地域経済や市内観光
とスポーツの連携
2
0
2
4
MICE と連携したシティセールスの推進/「さいたま市国
際スポーツタウン構想」の推進
①健康増進につながる
スポーツの振興
25
3
5
27
「スマートウエルネスさいたま」の推進/生活習慣病予防
事業及び特定保健指導事業の推進/自転車利用の促進/少
年少女サッカー教室の開催/サイクルイベント等の開催
②障害者スポーツ等の
振興
6
3
2
5
ノーマライゼーションカップの開催/ユニバーサルスポー
ツフェスティバルの開催
③スポーツをする空間
の整備・向上
8
0
1
9
公認グラウンド・ゴルフ場の整備
①スポーツ施設の整備
4
0
2
6
「さいたま市国際スポーツタウン構想」の推進/公認グラ
ウンド・ゴルフ場の整備
②スポーツと連携した
まちづくり
2
0
0
2
―
75
9
24
90
合計
5
(5)計画期間
本計画の計画期間は、本市総合振興計画基本構想の計画期間に従い、平成 23 年度から平成 32 年度までの
10 年間です。計画の進捗状況、社会経済情勢、国の政策動向等の変化に対応するため、計画の中間年にあた
る平成 27 年度に見直しを行ったものが、この改訂版です。
(6)計画の位置づけ
本計画は、スポーツ基本法の定める「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことが人々の権利である」
との考えに立ったスポーツの基本理念や、国や県の関連計画を踏まえ、上位計画である「さいたま市 総合振
ゆ め
興計画 2020 さいたま希望のまちプラン」のスポーツまちづくり分野における、施策をより具現化し、策定す
るものです。
また、市の教育、文化、環境、経済、福祉、都市計画等の広範な分野において、市民等、スポーツ関連団体、
事業者及び行政との連携を図り、スポーツを活用した総合的なまちづくりにつなげるものです。
さいたま市 総合振興計画
国の関連計画
ゆ
め
2020 さいたま希望のまちプラン
スポーツ基本計画
スポーツ立国戦略
健康日本21
さいたま市スポーツ振興まちづくり計画
県の関連計画
埼玉県スポーツ推進計画
健康埼玉21
広範な分野との連携
教育
文化
環境
■ スポーツ基本法
第 177 回国会(常会)においてスポーツ基本法が成立し、平成 23 年 6 月 24 日に、平成 23 年法律第 78 号として
公布されました。
スポーツ基本法は、これまで国民の心身の健全な発達や明るく豊かな国民生活の形成に大きく寄与してきたスポ
ーツ振興法(昭和 36 年法律第 141 号)を 50 年ぶりに全部改正し、同法の定める施策を充実させつつ、
「スポーツを
通じて幸福で豊かな生活を営むことが人々の権利である」との考えに立ったスポーツの基本理念を提示しています。
また、国及び地方公共団体、スポーツ団体をはじめとする関係者の連携と協働によって、その基本理念の実現を
図ることを具体的に規定しています。
6
(7)スポーツの定義と意義
① スポーツの定義
スポーツとは、一定時間以上続けて行うトレーニングやジョギング、また競技スポーツなど仲間や時間がな
いとできないものと考えがちで、余暇時間が少ない勤労者や、子育て層の人たちなどはスポーツをすることを
始めからあきらめてしまいがちです。
本計画における「スポーツ」とは、「さいたま市スポーツ振興まちづくり条例」に定義するように、競技ス
ポーツ、レクリエーション(キャンプ活動やその他の野外活動等を含む)から、健康維持のための軽い運動(散
歩やラジオ体操等)
、さらに、日常の活動(徒歩や自転車による通勤・買い物等)までを含めた、様々な身体
活動のことを指します。
以下の図に示したとおり、日常生活での通勤や買い物も、体を動かすことを意識して継続すれば、消費カロ
リーで様々なスポーツと比較してみると同等の効果があることに着目して、日常生活の様々な場面をスポー
ツと関連してとらえ、健康・体力づくりへと結び付けていく情報や機会を提供する取組を行います。
日常生活での身体活動
持続性
体を動かす意識
競技スポーツ・レクリエーション・
軽い運動(散歩やラジオ体操等)
カロリー消費
1 回分のカロリー消費
(日常生活での身体活動の例)
普通歩行(9分)/自転車(時速10km)(7分)
/早歩き(6分30秒)/階段昇降(5分)
同等の
●ラジオ体操第1・2(6分30秒)を続けて行
った場合の消費カロリー
効果
※ラジオ体操第1・2(6分30秒)を続けて行った場合の消費カロリーと、日常生活での様々な身体活動で
の消費カロリーを比較しています。
ラジオ体操第1・2を行うと体重60kgの人で約30kcal 消費されます。
■ 健康づくりのための身体活動基準 2013
厚生労働省は、平成 25(2013)年度からの健康日本 21(第二次)の開始と合わせて、
「健康づくりのための運動指針
2006」の改定を行い、新たな科学的知見に基づいた「健康づくりのための身体活動基準 2013」を策定しました。
体力の維持・向上を目的として計画的・継続的に実施される「運動」に加えて、日常生活での労働、家事、通勤・
通学等の「生活活動」にも着目して、全体として身体活動としてとらえるようになったため、従来の「運動指針」か
ら「身体活動基準」と名前も変わりました。
日常の身体活動量を増やし、運動習慣を持つことで期待される効果として、生活習慣病等及び生活機能低下のリ
スクを下げること、これらの疾病等に対する予防効果をさらに高めること、様々な角度から現在の生活の質を高め
ることが指摘されています。
7
② スポーツの意義
スポーツは、体力の向上、心と身体の健康の保持増進を基本に、青少年の健全育成、地域コミュニティの醸
成、経済発展への寄与、国際友好・親善への貢献といった多様な意義を持ちます。
少子高齢化、環境問題、地域コミュニティ、安全・安心なまちづくりなどの多くの課題を抱える現代社会に
おいては、スポーツの持つ多様な意義を活用する重要性が高まっています。
<主なスポーツの意義>
▶ 心身の健康増進
体力の向上、健康保持増進、精神的なストレスの発散、生活習慣病の予防、
生きがいづくり
▶ 青少年の健全育成
など
基礎体力の向上、自己責任、克己心やフェアプレー精神、コミュニケーショ
ン能力の育成、子どもたちの心身のストレスの解消
▶ 地域コミュニティ
の醸成
▶ 経済発展への寄与
など
地域の人々の交流、地域の誇りと愛着の創出、地域社会の再生、地域の一体
感や活力の醸成
など
スポーツ産業の広がり、雇用創出、健康の保持増進による医療費節減の効果
など
▶ 国際友好・親善へ
の貢献
世界共通の文化、世界の人々との相互理解や共通認識、国際交流
など
③「する」
「みる」
「まなぶ」
「ささえる」スポーツ活動
本市では「する」
「みる」「まなぶ」「ささえる」スポーツ活動にかかわり、心身ともに健康で明るい毎日を
過ごせるよう、市、市民等、スポーツ関連団体及び事業者が連携協力を図りながら、スポーツ振興にかかわる
各種支援を行います。
8
1
本市のスポーツを取り巻く現状と課題
市民のスポーツに関する現状と課題を把握するためにスポーツに関する市民意識調査を行い、「する」「み
る」
「まなぶ」
「ささえる」スポーツ活動という観点を踏まえて、スポーツの現状と課題について分析しました。
(1)健康・体力に関する現状と課題
① 市民の健康と体力の現状
体力に自信のある人が、減少傾向にある!
体力に自信のある人、健康や体力に注意を払っている人の割合
は、年齢が高くなるほど高い!
体力に自信のある人の割合(
「大いにある」と「ある」の合計)は、平成 22 年と比較して 1.8 ポイント、平
成 15 年と比較して 10.4 ポイント減少し、平成 27 年度は 27.0%です。また、健康や体力に注意を払っている
人の割合(
「常に注意を払っている」と「時々注意を払っている」の合計)は、平成 22 年と比較して 3.5 ポイ
ント、平成 15 年と比較して 5.3 ポイント減少し、77.9%です。
年齢層別にみると、年齢が高くなるほど、体力に自信のある人の割合や健康や体力に注意を払っている人の
割合が高くなっています。
【図表 1】
100%
体力への自信について
3.8
17.0
9.6
10.9
0%
32.4
31.0
33.0
26.2
30.2
30.8
36.9
23.9
23.6
23.4
21.7
22.7
22.6
28.3
4.9
3.4
4.5
4.2
2.4
3.0
2.5
6.8
11.4
4.1
33.7
4.9
2.7
11.0
32.1
39.0
41.8
32.5
5.9
11.5
28.0
50%
9.8
13.8
13.1
27.7
22.0
全くない
ない
45.2
40.7
どちらともいえない
ある
34.2
大いにある
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年、22 年、15 年>)
【図表 2】
100%
50%
健康や体力への注意について
16.8
53.7
29.5
18.6
59.7
21.7
16.8
27.2
27.8
20.5
48.7
53.7
54.8
24.2
23.5
17.9
39.9
16.6
52.4
19.8
35.6
ない
52.0
27.5
0%
39.8
あまり注意を払ってい
60.3
時々注意を払ってい
る
常に注意を払っている
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年、22 年、15 年>)
9
② 市民の運動不足感
市民の 87.8%が運動不足を感じている!
運動不足を感じている人の割合(「大いに感じている」と「ある程度感じている」の合計)は 87.8%です。
年齢層別にみると、20 代、30 代、40 代で高くなっています。
【図表 3】
100%
市民の運動不足感
3.9
9.3
1.9
10.3
1.4
8.3
38.4
46.3
46.9
1.2
8.1
44.5
1.6
8.2
2.3
11.3
43.9
46.7
1.7
16.5
9.6
ほとんど感じていない
21.9
51.7
50%
あまり感じていない
52.1
48.4
43.4
41.5
46.2
46.3
39.7
30.1
0%
ある程度感じている
14.4
大いに感じている
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27、22 年>)
③ スポーツ活動の満足度と重要度
スポーツ活動に満足している市民は、23.9%にとどまる!
半数以上の市民が、スポーツ活動を重要と考えている!
スポーツ活動に満足している人の割合(
「大いに満足」と「やや満足」の合計)は、23.9%です。平成 15 年
は 29.1%、平成 22 年は 27.0%であり、やや減少しています。スポーツ活動の満足度が高まるように、様々な
スポーツ振興を図っていく必要があります。
スポーツ活動が、生活にとって重要であると考える人の割合(「大変重要である」と「重要である」の合計)
は 60.6%であり平成 22 年より 4.8 ポイント増加、平成 15 年より 4.2 ポイント減少しています。
スポーツ活動の重要度と満足度の関係をみると、重要であると考える人ほど、満足度が高い傾向があります。
【図表 4】
スポーツ活動の満足度と重要度ついて
スポーツ活動に対する満足度
100%
50%
0%
31.1
22.8
31.1
39.8
50.3
52.6
23.4
5.7
22.2
4.8
20.6
3.3
大いに満足
やや満足
あまり満足ではない
全く満足していない
スポーツ活動に対する重要度
100%
50%
0%
7.8
5.4
5.2
27.4
38.8
34.1
52.9
11.9
46.0
9.8
50.4
100%
67.7
50%
32.3
10.2
大変重要である
重要である
あまり重要でない
重要でない
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年、22 年、15 年>)
10
スポーツ活動の重要度と満足度
0%
88.9
11.1
満足していない
満足している
④ 子どもの体力の現状
文部科学省が実施する新体力テストの体力合計点において、小学校では全国平均を下回るが、中学校では全
国平均を上回る。
新体力テストの結果をみると、小学校、中学校の男女に共通して「握力」「ボール投げ」が全国平均を下回
っています。中学校においては多くの種目で全国平均を上回り、特に持久走において全国トップレベルの平均
値を記録しており、身体能力の向上が図られています。
【図表 5】平成 27 年度
全国体力・運動能力、運動習慣等調査
男 子
【小学校】
性別
種目
握力
上体起こし
長座体前屈
反復横とび
20mシャトルラン
50m走
立ち幅とび
ボール投げ
体力合計点
握力
上体起こし
長座体前屈
反復横とび
20mシャトルラン
50m走
立ち幅とび
ボール投げ
体力合計点
女 子
男 子
【中学校】
性別
種目
握力
上体起こし
長座体前屈
反復横とび
持久走
50m走
立ち幅とび
ボール投げ
体力合計点
握力
上体起こし
長座体前屈
反復横とび
持久走
50m走
立ち幅とび
ボール投げ
体力合計点
結果概要(実技) (種目別)
女 子
全国
さいたま市
15.95
19.73
32.14
41.32
52.43
9.25
152.41
20.70
53.49
15.74
18.88
37.22
39.13
40.10
9.52
146.22
12.51
54.91
×
〇
×
×
〇
〇
〇
×
×
×
〇
×
×
×
〇
〇
×
×
埼玉県
16.44
21.16
34.05
43.82
56.44
9.28
154.90
21.52
55.67
16.20
20.22
38.95
41.76
45.96
9.50
149.51
13.56
57.82
大都市
16.35
19.38
32.93
40.65
50.04
9.36
150.15
22.43
53.23
15.89
18.13
37.44
38.44
38.26
9.63
143.31
13.30
54.22
全国
さいたま市
28.01
28.54
44.50
51.98
370.52
7.90
193.48
20.28
42.49
23.54
24.98
47.12
46.68
270.98
8.64
170.17
12.59
51.05
×
〇
〇
〇
〇
〇
×
×
〇
×
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
〇
埼玉県
29.29
29.92
46.31
52.60
375.93
7.88
197.00
21.19
44.25
24.39
26.35
48.75
47.26
275.11
8.63
172.70
13.49
52.88
大都市
28.46
27.03
41.98
51.09
396.82
8.05
192.03
20.40
40.75
23.32
22.87
44.91
45.61
294.53
8.88
165.25
12.42
47.72
16.45
19.58
33.05
41.60
51.64
9.37
151.27
22.51
53.81
16.05
18.41
37.45
39.56
40.70
9.62
144.80
13.76
55.19
28.91
27.35
43.04
51.63
393.42
8.01
194.11
20.61
41.80
23.65
23.18
45.55
46.10
290.60
8.84
167.23
12.77
48.96
※ ○:全国平均を上回る ×:全国平均を下回る
※ 大都市:政令指定都市及び東京 23 区
※ 調査対象:小学校は第 5 学年全児童、中学校は第 2 学年全生徒
(資料:本市教育委員会資料)
11
(2)
「する」スポーツ活動の現状と課題
① 市民のスポーツ実施状況
週1回以上の市民のスポーツ実施率は 49.8%で、増加傾向にある!
週 1 回以上の市民のスポーツ実施率は、平成 22 年と比較して、約 10 ポイント増加して 49.8%です。一方
で、市民の 87.8%が運動不足を感じているという状況(9ページ【図表 3】参照)もあることから、スポーツ
に対する市民の理解をより深め、スポーツへの参加を促進するとともに、スポーツ振興を一層推進する必要が
あります。
さらに、条例前文にある「すべての市民等が障害の有無及びその程度にかかわらず、いつでも、どこでも、
いつまでも、スポーツにかかわることができる機会を増やす」という主旨に沿って、障害者のスポーツへの参
加、実施についても、より一層の配慮をもって推進する必要があります。
【図表 6】
100%
スポーツの実施状況について
5.5
31.2
59.2
50%
6.8
21.2
0%
29.1
30.8
8.9
7.3
20.9
31.0
33.0
29.3
21.0
17.6
40.8
35.2
25.0
13.1
38.2
38.6
11.6
9.3
41.9
7.5
16.7
33.9
8.6
15.8
20.5
4.1
37.0
38.6
週1回未満
38.4
10.7
23.3
特にしていない
38.4
週1回以上
週4回以上
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年、22 年、15 年>)
② 子どものスポーツ実施状況
子どものスポーツ実施率も増加している!
市内の小学校 5 年生、中学校 2 年生の週 1 回以上のスポーツ実施率は、平成 15 年と比較して、それぞれ大
幅に増加しており、小学校 5 年生で 88.5%、中学校 2 年生 89.3%の児童・生徒が学校体育以外で週 1 回以上
のスポーツを行っています。
【図表 7】
100%
市内の小学校、中学生の週1回以上のスポーツ実施率
86.8 88.5
67.4
74.1
84.8 89.3
50%
0%
小学5年生
平成15年
中学2年生
平成22年度
(資料:本市教育委員会資料)
12
平成26年度
③ よく行うスポーツ
ウォーキング・散歩など、日常、気軽に行うことのできるスポーツが市民に親しまれている!
最も行われているスポーツ活動は、
「ウォーキング・散歩」
(37.6%)です。次いで「日常の生活※」
(31.4%)
「ジョギング・ランニング」
(13.8%)
「ヨガ」
(9.0%)
「筋力・ウエイトトレーニング」
(8.3%)などが続き、
日常、気軽に行うことのできるスポーツが、市民に親しまれています。
※日常の生活(通勤・買い物等)における徒歩・自転車使用等の身体活動
【図表 8】
よく行うスポーツ(上位 5 種目)
平成 27 年
(n=2,064)
平成 22 年
(n=2,079)
平成 15 年
(n=2,513)
第1位
ウォーキング・
散歩
37.6%
ウォーキング・
散歩
33.2%
ウォーキング・
散歩
34.8%
第2位
日常の生活
31.4%
ゴルフ
15.2%
ゴルフ
第3位
ジョギング・
ランニング
13.8%
体操(軽い体操・
ラジオ体操)
13.7%
スイミング
15.9%
15.4%
第4位
第5位
筋力・ウエイト
トレーニング
8.3%
ジョギング・ラ
ンニング
10.1%
テニス
ヨガ
9.0%
筋力・ウエイト
トレーニング
10.3%
体操(軽い体操・
ラジオ体操)
11.1%
9.3%
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年、22 年、15 年>)
④ スポーツを行わない理由
時間が取れない、スポーツが好きではないといった理由が多い!
スポーツを行わない人の理由について、
「仕事や家事等により時間が取れない」
(38.7%)が最も高くなって
います。次いで「運動・スポーツが好きではない」(33.8%)、「きっかけがない」(32.0%)、「お金がかかる」
(31.2%)
、
「気軽にできる場所がない」
(27.2%)
、があげられています。
スポーツに対する市民の理解をより深め、様々なスポーツ振興を図り、多くの人がスポーツを行う環境を形
成していく必要があります。
【図表 9】
スポーツ活動を行わない理由
50%
40%
30%
20%
41.3
38.7
33.8
25.1
37.2
33.7
32.0 31.2 29.8
27.2
18.7
16.4
21.9
15.0 15.0
12.2
10%
14.8
9.1
17.0
9.2
3.3 3.5
4.03.0
0%
平成22年
平成27年
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年、平成 22 年>)
13
⑤
障害者等のスポーツ参加
全ての市民が障害の有無や障害の種別・程度を超えてスポーツを通じて交流する機会が増えている。
■スポーツを通じた障害者の社会参加の促進
【全国障害者スポーツ大会】
競技などを通じスポーツの楽しさを体験するとともに、市民の障
害に対する理解を深め、障害者の社会参加を促進するため、障害者
スポーツの全国的な祭典である全国障害者スポーツ大会への参加
を支援しています。
【ふれあいスポーツ大会】
障害者が、スポーツを通じ相互に親ぼくを深め、心身のリフレッシュを図るとともに、ボランティアなどと
の交流を促進するため、障害者団体などと連携し、ふれあいスポーツ大会を実施しています。
【障害者スポーツ教室】
障害のある人もない人もスポーツを通じ、相互に親ぼくを深め、心身のリフレッシュを図るとともに、ボラ
ティアなどとの交流を促進するため、体育協会などの団体と連携し、スポーツ教室を実施しています。
■ノーマライゼーション条例の理念の普及
【ユニバーサルスポーツフェスティバル】
ユニバーサルスポーツは、障害のあるなしや年齢、性別にかかわらず、だれもが共に取り組むことのできる
スポーツです。
本市では、ユニバーサルスポーツを実際に体験、観戦していただくユニバーサルスポーツフェスティバルを
開催しています。障害のある人もない人も、共にこのスポーツを楽しみ、交流することで、お互いの理解を深
めるとともに、ノーマライゼーション条例の理念の普及啓発を図っています。
【ノーマライゼーションカップ】
視覚障害者と健常者が混ざり合い、ゴールを目指すブライ
ンドサッカーは、ノーマライゼーション条例の理念を一般市
民に分かりやすく伝えることのできるスポーツです。
ノーマライゼーションカップは、ブラインドサッカー強豪
国の代表チームを日本に招き、日本代表との国際親善試合を
行うものです。トッププレーヤーのスーパープレーを間近で
見ていただくとともに、ブラインドサッカーの体験会などを
通じて、市民の障害に対する理解が深まるよう取り組んでい
ます。
14
(3)
「みる」スポーツ活動の現状と課題
① スポーツ大会やイベントの観戦状況
過去 1 年間のスポーツ大会やイベント観戦経験は 20.4%!
会場やテレビでの「みる」スポーツ活動への意向が高い!
過去 1 年間にスポーツ大会やイベントを観戦したことのある市民の割合は、20.4%です。なお、過去 1 年間
で観戦したスポーツ大会やイベントの会場について、
「埼玉スタジアム2○○2」(8.9%)が最も多く、次いで
「NACK5 スタジアム大宮」(4.7%)、
「浦和駒場スタジアム」(4.0%)です。また、スポーツ大会やイベントを「特
に行ったことはない」と答えた人の割合は、79.6%です。
今後、行いたい「する」スポーツ活動以外のスポーツとして、会場やテレビでのスポーツ観戦がそれぞれ
40%程度となっており、スポーツ大会やイベントへの観戦に関心を持っている人が多いことが伺えます。
【図表 10】
過去 1 年間に観戦したスポーツ大会やイベントの会場について
79.6
80%
25%
20%
15%
10%
8.9
3.6
5%
4.0
4.7
1.1
2.1
3.4
1.3
1.3
2.2
1.3
0%
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年>)
【図表 11】
今後、行いたい「する」スポーツ活動以外のスポーツについて
39.6
40%
35%
30%
25%
20%
15%
10%
5%
0%
38.4
32.6
17.6
16.0
15.6
7.3
6.6
6.4
5.9
2.8
0.3
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年>)
15
② 大規模スポーツイベントの実施状況
全国規模・世界規模のスポーツイベントを多数開催し、地域経済の活性化や観光の振興、都市イメージの向
上など、様々な効果を生んでいる!
本市では、全国規模・世界規模のスポーツイベントが多数開催されています。ツール・ド・フランスの名を
冠したアジア初の大会となったツール・ド・フランスさいたまクリテリウムや mobcast cup 国際女子サッカ
ークラブ選手権第 1 回大会など世界初のイベントを開催した実績もできています。また、サッカーのまちで
あるとともに、ノーマライゼーションのまちを目指す本市で、さいたま市ノーマライゼーションカップ~ブラ
インドサッカー国際親善大会が開催されるなど、幅広いスポーツの大会が開催されるようになっています。
これらのイベントによって、出場するスポーツ選手や大会を観戦する観光客が多く訪れます。このような大
型のスポーツイベントの誘致・開催には、それを支える市民の活躍が不可欠です。さいたま市でこれらのイベ
ントができることは、誇るべきことであり、このようなさいたま市の良さを国際的に知ってもらいたいと思い
ます。さらに、多くの観光客の来訪は、地域経済の活性化にもつながる機会でもあります。このような意味か
ら、大規模な大会の開催を推進することが重要となっています。
【図表 12】
本市で開催された主な大規模スポーツイベントの実施状況
2012 年(平成 24 年)
■第34回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
■大相撲さいたま場所
■mobcast cup 国際女子サッカークラブ選手権 2012
■ FIFA U-20 女子ワールドカップ ジャパン 2012
2013 年(平成 25 年)
■さいたま市ノーマライゼーションカップ~ブラインドサッカー国際親善試合
■2013日本ランキングサーキット大会(バドミントン)
■さいたまクリテリウムbyツールドフランス
□第35回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
■第82回全日本フィギュアスケート選手権大会
2014 年(平成 26 年)
□さいたま市ノーマライゼーションカップ~ブラインドサッカー国際親善試合
■ISU世界フィギュアスケート選手権大会2014
□大相撲さいたま場所
□2014ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム presented by ベルーナ
□2014日本ランキングサーキット大会(バドミントン)
2015 年(平成 27 年)
□さいたま市ノーマライゼーションカップ~ブラインドサッカー国際親善試合
□第40回全日本バトントワーリング選手権大会
□2015日本ランキングサーキット大会(バドミントン)
□J:COM presents 2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
■第1回さいたま国際マラソン
※その他、本市では、さいたまシティマラソン、さいたまシティカップなどのイベントを開催しています。
注:■ は市内初開催、□は 2 回目以降の開催
■ 本市に強いかかわりを持つプロスポーツチームの地域貢献活動①
○市と J リーグチームの連携
J リーグ 2 チームによる地域づくりを支援するために、本市は浦和レッズ、大宮アルディージャと包括協定を結
び、連携・協力を図っています。
16
(4)
「まなぶ」スポーツ活動の現状と課題
① スポーツによる健康・体力づくりに関するイベントや講座などの「まなぶ」機会
様々なイベントや講座などの開催により、スポーツを「まなぶ」機会を提供!
しかし、それらに参加する市民は限られている!
本市では、様々なイベントや講座などを開催し、スポーツによる健康・体力づくり、心身の健全な育成、参
加者同士の交流、スポーツの技術力向上に関するアドバイスなど、スポーツを「まなぶ」機会を提供していま
す。
特に J リーグ 2 チームでは、子ども向けのスポーツ教室の開催や小・中学校の授業、部活動への人材派遣な
どを行うとともに、競技種目を超えたプロチームの集まりである「プライドリームス埼玉」にも参画し、積極
的な地域貢献活動を行っています。
また、本市で行われる世界規模、全国規模のスポーツ大会やイベントでは、スポーツを通して、他国や他地
域の文化を「まなぶ」機会となっています。
健康・体力づくりに関するスポーツ教室に参加したことのある人の割合は、市民の 4.7%に大きく伸びてい
ます。
【図表 13】健康・体力づくりに関するスポーツ教室に参加したことのある人の割合
年
%
平成 27 年(n= 2,064)
4.7%
平成 22 年(n= 2,079)
1.7%
平成 15 年(n= 2,513)
1.6%
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年、22 年、15 年>)
【図表 14】
市内で実施されたスポーツ教室
教室数
(教室)
参加者数
(人)
主なスポーツ教室
2,561
92,874
卓球,ソフトテニス,バドミントン,サッカー,テニス,バスケットボール,水泳,剣
道,弓道,空手道,柔道,健康体操,ヨガ,ジャズダンス,レクリエーション,トレーニ
ング,エアロビクス,3B体操,新体操,ストレッチ,太極拳,ダンス,トランポリン,
その他武道,体操,なわとび,自転車,一輪車など
※公共スポーツ施設とは、記念総合体育館浦和駒場体育館、大宮体育館、与野体育館、浦和西体育館、大宮武
道館及び市内の都市公園関係施設を指します。
(資料:本市スポーツ振興課資料<平成 27 年>)
■ 本市に強いかかわりを持つプロスポーツチームの地域貢献活動②
○「プライドリームス埼玉」のスポーツ貢献活動
本市を含む県内の全国トップリーグに所属しているプロチーム等が競技種目の枠を超えて大同団結し「プライド
リームス埼玉」が設立され、トークフェスティバルやスポーツクリニックなどのスポーツに親しめる様々なイベン
ト等を開催しています。
17
(5)
「ささえる」スポーツ活動の現状と課題
①スポーツ推進委員
「する」
「みる」「まなぶ」をささえるスポーツ推進委員!
平成 23 年のスポーツ基本法の施行に伴い、従来の「体育指導員」は「スポーツ推進委員」に改称され、コ
ーディネーターの役割が明確化されました。
本市では、市民に対するスポーツの実技指導、その他スポーツに関する指導、助言を行い、さらにはスポー
ツ振興の企画、コーディネーターとしての役割を担うスポーツ推進委員が市内各地で活躍し、様々なスポーツ
活動をささえています。
【図表 15】
本市のスポーツ推進委員数
スポーツ推進委員
245 人
(資料:本市スポーツ振興課資料<平成 27 年>(平成 27 年 4 月 1 日現在)
)
② 障がい者スポーツ指導員
障害者にスポーツの楽しさや喜びを伝える指導員!
障害者が心身ともに安全にスポーツを楽しむことができるよう必要な知識、技術を持った障がい者スポー
ツ指導員のサポートが必要です。
本市には、この専門資格を取得できる障がい者スポーツ指導員資格取得認定校が 3 校あり、初級指導員の
供給をささえています。
【図表 16】
本市の障がい者スポーツ指導員登録者数
中級
9人
初級
81 人
(資料:公益財団法人日本障がい者スポーツ協会(平成 27 年 9 月 30 日現在))
③ 市民のスポーツボランティアへの参加
「する」
「みる」「まなぶ」をささえるスポーツボランティア!
本市では、各地域での少年団などのチーム、クラブの運営支援、スポーツ大会やイベントの運営支援、スポ
ーツの指導、審判の実施など、様々な場面でスポーツボランティアが活動しています。
スポーツに関する市民意識調査では、スポーツボランティアに参加したことのある人の割合は 9.9%となっ
ています。
18
【図表 17】
スポーツボランティアに参加したことのある人の割合
年
%
平成 27 年(n= 2,064)
9.9%
平成 22 年(n= 2,079)
8.0%
平成 15 年(n= 2,513)
9.5%
(資料:スポーツに関する市民意識調査
【図表 18】
<平成 27 年、22 年、15 年>)
参加したスポーツボランティアの内容
50%
44.9
48.3
40%
30%
20%
30.7
22.9
10.7
10%
3.4
0%
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年>)
■ スポーツボランティアとは
スポーツボランティアとは、地域のクラブやチームの活動支援から、世界規模、全国規模、地域単位の大小様々
なスポーツイベントの運営まで、スポーツイベントの支援を広く行うことを指します。
本市のスポーツ振興のためには、スポーツボランティアが、市民の方々に広く普及・浸透することが重要です。
本市では、平成22年度にスポーツボランティアバンクを立ち上げていますが、引き続き様々なスポーツボラン
ティア活動が実現されるよう、必要な支援をしていきます。
また、今後は全国に先駆けてノーマライゼーションの地域社会づくりに取り組んできた本市らしい、障害者スポ
ーツを「ささえる」活動にも期待と注目が集まるところです。
19
(6)スポーツ財産の現状と課題
① スポーツ施設及びスポーツ関連施設
身近で利用できる施設数の増加、利用手続き・料金支払いの簡略化、利用時間帯の拡大、駐車や駐輪設備の
充実などが望まれている!
1)スポーツ施設の設置状況
本市には、サッカースタジアムなどの大規模な施設から、各地域の施設まで、様々なスポーツ施設があり、
多くの市民に親しまれています。
【図表 19】 市内の利用可能なスポーツ施設の状況
種類
面数
卓球台
181
テニスコート
141
バドミントンコート
63
野球場
63
ソフトボール場
56
サッカー場
36
バレーボールコート
23
ゲートボール場
22
グラウンドゴルフ場
19
バスケットボールコート
15
フットサルコート
9
プール
8
剣道場
6
柔道場
5
ランニングコース
4
ハンドボール場
3
陸上競技場
2
相撲場
1
ラグビー場
1
※「本市資料
市内スポーツ施設一覧(平成 27 年
度)」より集計しています。なお、集計には、県所
有の施設も含まれています。
20
2)スポーツ関連施設の現況
スポーツを行うときに利用する施設は、
「自宅周辺の道路」
(46.1%)が最も高くなっています。次いで、
「公
共の施設」
(31.7%)、
「自宅」(29.5%)
、
「民間の施設」
(27.3%)があげられています。
また、本市のスポーツ施設の設置状況に満足している人の割合(「満足している」と「やや満足している」
の合計)は 14.6%です。
【図表 20】
50%
40%
31.7
29.5
30%
27.3
100%
24.1
15.3
20%
7.0
10%
80%
3.3
設置状況への満足度
6.9
20.3
1.9
満足していない
あまり満足していな
い
60%
その他
学校の施設
職場及び周辺の施設
山や川などの自然空間
公園
民間の施設
自宅
公共の施設
自宅周辺の道路
0%
【図表 21】
スポーツを行うときに利用する場所
46.1
40%
どちらともいえない
58.2
やや満足している
20%
12.4
0%
満足している
2.2
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年>)
3)市内学校体育施設の利用
本市では、市内の小・中学校 160 校のうち 154 校(平成 27 年度現在)で学校体育施設開放事業を行ってお
り、多くの人に利用されています。
スポーツに関する市民意識調査では、学校体育施設を利用している人の割合(「定期的に利用している」と
「不定期に利用している」の合計)は 13.2%です。
利用が増加していますが、今後、開放事業の周知と施設の利便性を向上させ、市民がより身近に利用できる
スポーツ関連施設となるよう改善を図る必要があります。
【図表 22】
市内学校体育施設の利用について
100%
80%
利用していない、利用できることも知らない
60.4
57.6
62.5
60%
不定期に利用している
40%
20%
0%
利用していない、利用できることは知っている
29.7
32.9
24.3
6.1
7.3
9.4
3.8
平成15年
2.2
平成22年
定期的に利用している
3.8
平成27年
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年、22 年、15 年>)
21
4)既存のスポーツ施設への要望
市民が、既存のスポーツ施設に望むこととして、
「身近で利用できるように施設数の増加」
(45.7%)が最も
高く、次いで「利用手続き・料金支払いの簡略化」
(41.4%)となっています。
次いで、
「利用案内など広報の充実」
(28.2%)
「利用時間帯の拡大」
(27.8%)
「初心者向けのスポーツ教室・
行事の充実」
(27.8%)
「駐車、駐輪設備の充実」
(25.0%)
「アフタースポーツのための施設の充実」
(18.8%)
があげられています。
【図表 23】
50%
市内のスポーツ施設に望むこと
45.7
41.4
40%
28.2
30%
27.8
27.8
25
18.8
20%
19.8
16
7
10%
3.2
特にない
その他
サルデザインの整備
スポーツ施設のユニバー
託児施設の充実
健康やスポーツに関する
情報の提供
アフタースポーツのため
の施設の充実
駐車場や駐輪場などの整
備・充実
初心者向けのスポーツ教
室やスポーツ行事の充実
利用時間帯の拡大(早
朝、夜間)
利用案内など広報の充実
利用手続き、料金支払い
の簡素化
に、施設数の増加
身近で利用できるよう
0%
4.1
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年>)
② 総合型地域スポーツクラブの現状
12の総合型地域スポーツクラブが設置されています!
現在、本市では、市内の 8 区において 12 の総合型地域スポーツクラブが設置され、会員数は、のべで 4,000
人を超えています。
【図表 24】
市内にある総合型地域スポーツクラブ数
西区
1
見沼区
2
桜区
1
中央区
1
浦和区
4
南区
1
緑区
1
岩槻区
1
(資料:本市 web サイト「総合型地域スポーツクラブのページ」平成 28 年 3 月現在)
22
③ 総合型地域スポーツクラブの認知度
総合型地域スポーツクラブの認知度は、高まっている!
総合型地域スポーツクラブを知っている人の割合(「聞いたことはある」と「知っている」の合計)は 29.2%
と、市民の認知度は、高まっています。
【図表 25】
総合型地域スポーツクラブについて知っている人の割合
100%
80%
60%
75.0
70.8
81.2
知っている
40%
20%
5.3
12.9
知らない
13.0
7.0
12.7
聞いたことはある
16.2
0%
平成15年
平成22年
平成27年
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年、22 年、15 年>)
■ 総合型地域スポーツクラブとは
総合型地域スポーツクラブとは、人々が、身近な地域でスポーツに親しむことのできるスポーツクラブで、右記
の 3 つの多様性を持ち、地域住民により自主的・主体的に運営されるスポーツクラブを指します。
多世代
子どもから高齢者まで
それぞれの世代に応じたプログラムを取り入れることにより、子どもから高齢者まで、あらゆる世代に対応した
活動を行います。
これによって世代間交流の広がりが期待されています。
多種目
様々なスポーツを愛好する人々が
従来の単一種目のスポーツサークルなどと異なり、複数の種目を実施します。
また、スポーツだけでなく、レクリエーションや文化活動などを取り込むことにより、更に活動の幅を広がりま
す。
多志向
スポーツをする人の様々な志向・レベルに対応して初心者からトップレベルまで参加
できる。
大会出場を目指す競技志向の人、健康の維持が目的の人、趣味として仲間とスポーツを継続したい人など様々な
ニーズに対応し、それぞれのレベルに合わせた活動を行います。
○地域による自主運営
総合型地域スポーツクラブとは、
「地域」における「総合型」のスポーツクラブです。だれもが行いたいスポーツ
を自由に選択できるとともに、各種のイベントなどを様々な形で楽しむことのできる身近な場です。内輪で楽しむ
「私益」ではなく、地域住民に開かれた「公益」を目指した組織です。
クラブの運営は、地域の志のある人が中心となり、地域の中の役割分担により自主的な運営を行います。クラブ
会員やクラブの事業に参加される人は、会費や参加費を支払ってクラブ活動に参加します。クラブは、会費や参加
費をもとに、クラブ運営に必要なマネジメントを行います。
23
本市の総合型地域スポーツクラブ
団体名
地域
活動場所
活動内容
大宮西スポ-ツ・文化クラブ
西区
大宮西中学校剣道場
剣道、杖道
NPO 法人さいたまスポーツクラブ
見沼区
クラブハウス「SSC あすも」、
大宮武道館
NPO 法人 エバースポーツ
見沼区
片柳コミュニティセンター、フ
ットサル御蔵、七里コミュニテ
ィセンター
各種スポーツプログラム・イベントの企画
運営
サッカー、ヨガ、体力アップ教室
桜区地域スポーツクラブ(SC さくらっ
く)
桜区
さいたま市記念総合体育館、上
大久保中学校、大久保東小学校
他
運動塾(基礎体力運動、サッカー)、空手、
バドミントン、ヨガ
さいたま市中央スポーツクラブ
中央区
与野西中学校体育館
バドミントン・バスケットボール
NPO 法人 浦和スポーツクラブ
浦和区
クラブハウス(領家スタジオ、
常盤須スタジオ)、県立浦和高
等学校、浦和駒場体育館、駒場
運動公園競技場、市内テニスコ
ート 他
運動塾(基礎体力運動、サッカー)、空手、
バドミントン、ヨガ
NPO 法人さいたま市地域スポーツクラ
ブ遊
浦和区
大原スポーツ広場
ラグビー教室(年代別)
、地域体力測定、サ
マーキャンプ等
北浦和総合型地域スポーツ・レクリエ
ーションクラブ 『ふれあいプレイラン
ド』
浦和区
北浦和小学校、北浦和公民館、
浦和コミュニティセンター
北浦和小学校での活動
放課後週末チャレンジスクール、ニュー
スポーツ教室、卓球教室、キッズダンス、
ポップダンス、書道教室、ダルマ絵教室、
読み聞かせ
北浦和小学校、北浦和公民館、浦和コミュ
ニティセンターでの活動
ヨガ、エクササイズ、フィットネス教室
浦和こまば SC
浦和区
浦和駒場体育館、南箇公民館、
本太公民館、領家公民館、本太
中学校
健康体操、親子体操、卓球、ミニテニス、ソ
フトバレー、新体操、トランポリン、空手
南区地域スポーツクラブ
南区
白幡中学校体育館・別所公民館
卓球・太極拳・エアロビクス・バレーボール
浦和美園 SCC“うらら”
緑区
美園小学校、大門小学校、野田 スポーツ
小学校、美園中学校、浦和大学、
サッカー(Jr、シニア)
、ハンドボール、
埼玉スタジアム 2○○2 クラブ
テニス、ママさんバレーボール、ファミ
ハウス、浦和美園ダンススタジ
リーバドミントン、ヨガ、バレエの教室
オ
とクラブサークル
カルチャー
フラワーアレンジメント、トールペイン
ト、折り紙、歌の教室
NPO 法人ふぁいぶるクラブ白鶴
岩槻区
岩槻小学校体育館、慈恩寺中学
校体育館、岩槻区内の公共施設
中学生以上
バレーボール、バスケットボール、ビー
チボール
小学生対象(種目によっては幼児も可)
バレーボール、ミニバスケットボール、
新体操
(資料:本市 web サイト「市内で活動する総合型地域スポーツクラブ」平成 28 年 3 月現在)
④ その他のスポーツ財産
本市は、スポーツ施設、総合型地域スポーツクラブのほかにも、豊富なスポーツ財産を有しています。これ
らの多くは、地域内外で本市の都市イメージとして定着しており、スポーツ振興はもとより、本市のまちづく
りにおいても、活用すべき重要なスポーツ財産となっています。
サッカー、野球、バスケットボール等のプロスポーツチームや全国的に活躍する社会人スポーツチーム及び
その試合会場となるスポーツ施設、さらにスポーツにかかわる多くの人材等の豊富なスポーツ財産を有して
います。また、世界最高峰のツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの継続的開催、2015 年度からは国
際陸上競技連盟認定のフルマラソンである「さいたま国際マラソン」が開催されるなど、世界から国際的なト
ップスポーツ選手・関係者及び多数のスポーツ観戦者が訪れています。
24
■サッカーのまち さいたま
○100 年を超えるサッカーの歴史を有する
明治 41 年(1908 年)、埼玉師範学校に着任した細木志朗氏が蹴球部を創設し、生徒にサッカーを教えたのが「埼
玉サッカー」の起源とされています。高校サッカーはもとより、社会人や少年サッカーも盛んで、高校女子サッカ
ーも全国優勝をするようになっています。
また、本市では 2002 年にサッカーW杯が開かれ、さらにはJリーグ 2 チームが本市をホームタウンとしており、
本市はサッカーのまちとして、多くの人に認識されています。
○女子サッカーの聖地へ
2012 年、全日本女子サッカー選手権大会で優勝チームに初めて皇后杯が下賜されたスタジアムは、NACK5 スタジ
アム大宮でした。更に、 FIFA U‐20 女子ワールドカップジャパン 2012 の一部の試合は、浦和駒場スタジアムで開
催されました。
本市は浦和レッズレディースのホームタウンでもあります。このような経緯から、本市を女子サッカーの聖地と
して PR することが検討されています。
■ ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム(Le Tour de France SAITAMA Criterium)
の開催
『ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム』は、世界最高峰のサイクルロードレース「ツール・ド・フラン
ス」の名を冠したさいたま市主催による国際自転車競技大会で、その年の夏、ツール・ド・フランス本大会で各賞
を獲得するなど大活躍したスーパースターたちが集結し、さいたま新都心駅周辺の特設コースを周回して競い合い
ます。
第 2 回の 2014 年はコースの一部に「さいたまスーパーアリーナ」内の屋内コースを駆け抜ける設定を加えること
で、非日常のスピード感がより味わえるようになりました。
2015 年の第 3 回大会は、クリテリウムメインレースをはじめ、個人タイムトライアルレースが行われました。個
人タイムトライアルレースには、2020 東京パラリンピック競技大会を盛り上げるとともに障害者スポーツの定着を
目指して、世界トップのパラサイクリストがゲスト選手として参加しました。
25
ⓒSaitama City/yuzuru.suna
■ さいたま国際マラソン(Saitama International Marashon)の開催
本市では、市民ハーフマラソンとして開催していた「さいたまシティマラソン」のフルマラソン化を目指してき
ましたが、平成 26 年に終了した横浜国際女子マラソンの後継大会として、平成 27 年から「さいたま国際マラソン」
と称して、国際女子マラソンと市民フルマラソンを同時に開催することになりました。
第 1 回さいたま国際マラソンは、日本陸上競技連盟、埼玉県、さいたま市、読売新聞社、日本テレビ放送網の主
催で、第 31 回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)女子マラソン代表選手選考競技会を兼ねています。
大会キャッチフレーズは、オリンピックや世界選手権等の代表選考レースであることや、市民ランナーにとって
も「自己ベストを更新する」
「完走を目指す」など、新しい世界に挑戦するという意味も込めて「ここから、世界へ。
」
と定めています。
さいたまスーパーアリーナを発着として、日本代表チャレンジャーの部(フルマラソン、女子)と一般(サブ4)
の部(フルマラソン、男女)が同じコースを走ります。市民フルマラソンは関係各所との調整で第1回大会ではサ
ブ4のみの開催となりましたが、フルマラソン以外の種目の開催や制限時間の延長など、第2回以降の大会に向け
た検討がされています。
また、小学校 1 年生から参加できる親子ファンランの部をはじめ、3km の部や 1.5km の部も設定し、さいたま新
都心の西側エリアを周回するコースを走ります。
26
(7)スポーツ振興によるまちづくりへの期待
① 今後のスポーツ振興によるまちづくりへの期待
子どもから高齢者まで、また障害の有無にかかわらず楽しめる生涯スポーツ環境の整ったまちづくりに期待!
スポーツ振興によるまちづくりでは、子どもから高齢者まで楽しめるスポーツ環境の整備が最も期待され
ています。障害の有無にかかわらずスポーツが行える環境の整備も含めて、市民の「するスポーツ」の環境整
備によるまちづくりが求められています。
一方で、国際的なスポーツイベントを今後も実施したり、サッカーや自転車によるまちづくりを更に推進し
たりといった意見も多くみられます。
スポーツ振興によるまちづくりは、何かに意見が集中するのではなく、多様な意見がみられます。
【図表 26】
今後のスポーツ振興によるまちづくりに期待する事柄
0%
5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40%
38.5
子どもから高齢者まで楽しめるスポーツ環境を整備する
28.0
国際的なスポーツイベントを今後も実施する
21.2
サッカーを核としたまちづくりを更に推進する
18.9
自転車を活用したまちづくりについて更に推進する
14.1
障害の有無等によらずスポーツが行える環境を整える
12.5
国内外のアスリートのスポーツ拠点となる施設を整備する
将来、世界で活躍するチームやアスリートの発掘を支援する
12.0
国内外から観光を兼ねて参加できるスポーツの環境を整備する
11.6
10.2
スポーツ大会等の運営に関するボランティアを強化・育成する
スポーツに関するカンファレンスの開催を促進する
5.3
(資料:スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年>)
② オリンピック開催に際しての期待
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会への市民の関心は約 38%。
サッカーや自転車によるスポーツのまちづくりと並んで、本市がサッカーとバスケットボールの会場にな
ることから 2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会への対応もまちづくりに求められています。
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会への市民の関心は、約 38%にとどまっています。
(スポーツに関する市民意識調査<平成 27 年>自由記載欄から算出)
市民の関心には、間近でスポーツをみられること、チケットの市民優先枠を含めて応援するという意見が多
くあがっています。選手との交流や、ボランティアでの大会への参加を希望する意見もあがっています。
また、大会開催に向けて、安全・安心の確立、アクセスや渋滞などの交通環境の充実、インフラ整備、ハー
ド・ソフト両面でのスポーツ振興等への取組もあがっています。
そのほかに、経済効果や地域活性化、さいたま市の国内外へのアピール、国際化等のオリンピック・パラリ
ンピックをきっかけとしたさいたま市のこれからへの期待も意見としてあがっています。
27
(8)スポーツを取り巻く現状と課題の整理
■ 市民の健康・体力について
・
体力に自信のある人が減少傾向にあります。これは、世間一般で健康志向が高まっている中で、時間が
取れない、きっかけがない等の理由から、スポーツ活動を満足に実施できていないことが理由と考えら
れます。
(【図表 1】
【図表 2】参照)
・
体力に自信のある人、健康や体力に注意を払っている人は、年齢が高くなるほど、その割合が高くなっ
ています。
(【図表 1】
【図表 2】参照)
・
スポーツ活動に満足している市民は、23.9%にとどまります。スポーツ活動を重要であると考える人の
うち、67.7%がスポーツ活動に満足していません。
(【図表 4】参照)
スポーツ振興と健康・福祉の分野を効果的に連携させ、健康の保持増進を図っていく必要が
あります。特に、20 代、30 代、40 代など、仕事や家事に時間が取られることの多い年齢層に
ついて、重点的にスポーツの振興による健康の保持増進を図る必要があります。
■「する」スポーツ活動について
・
子ども(小学生以上)も含め、市民のスポーツ実施率が高まっており、年齢が高くなるほど、スポーツ実
施率が高くなっています。(【図表 6】
【図表 7】参照)
・
日常の活動での徒歩・自転車使用等をはじめウォーキング・散歩など、日常、気軽に行うことのできるス
ポーツが多くの市民に実施されています。
(
【図表 8】参照)
・
スポーツを行わない理由として、仕事や家事等で時間が取れない、きっかけがないなどがあげられてい
ます。
(【図表 9】参照)
・
全ての市民が障害の有無や障害の種別・程度を超えてスポーツを通じて交流する機会が増えています。
日常、気軽に行うことのできるスポーツを推進するなど、市民の「する」スポーツ活動の現
状、需要に合わせ、効果的なスポーツ振興を図る必要があります。特に、20 代、30 代、40 代
といった仕事や家事に時間が取られることが多い年齢層について、スポーツをするきっかけや
情報の提供、啓発普及を含め、重点的に「する」スポーツ活動を促進する必要があります。
スポーツを通じた障害者の社会参加及び、障害に対する理解を促進する必要があります。
28
■「みる」スポーツ活動について
・
過去 1 年間のスポーツ大会やイベント観戦経験は 20.4%です。
(【図表 10】参照)
・
テレビや会場での「みる」スポーツ活動の意向は高くなっています。
(
【図表 11】参照)
・
本市には、さいたまスポーツコミッションの設立・活動により、一層、国際的・全国的な様々な大会、イ
ベントの開催実績が増加しています。大会やイベントの実施は、地域経済の活性化、観光の振興、都市イ
メージの向上などの効果を本市にもたらしています。(【図表 12】参照)
・
国際的スポーツイベントの開催への期待は 28%に。2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会
の開催は、国際的なスポーツの祭典として大きく期待されています。
(
【図表 26】参照)
地域経済の活性化や観光の振興への波及効果等が期待できることから、国際的スポーツイベ
ント等の「みる」スポーツ活動を振興していく必要があり、スポーツビジネス・産業の育成振
興が期待されます。
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に大きな期待があります。
■「まなぶ」スポーツ活動について
・
本市では、様々なイベントや講座などの開催により、スポーツを「まなぶ」機会を提供しています。それ
らに参加する市民が増加しています。
(【図表 13】参照)
・
本市をホームタウンとする J リーグ 2 チームや市にかかわりのある各種プロ・社会人スポーツチームは、
子ども向けのスポーツ教室の開催や学校の授業、部活動への人材派遣、商店街との連携など、積極的な
地域貢献活動を行っています。
「する」スポーツ活動だけでなく本市の教育、健康・福祉等のまちづくりへの波及効果が期
待できるため、今後、より「まなぶ」スポーツ活動を振興していく必要があります。
■「ささえる」スポーツ活動について
・
スポーツ推進委員や障がい者スポーツ指導員など様々なスポーツボランティアが、本市の「する」
「みる」
「まなぶ」スポーツ活動をささえています。
(【図表 13】
【図表 14】
【図表 15】
【図表 16】参照)
・
スポーツ大会やイベントの運営支援、各地域での少年団などのチーム、クラブの運営支援、スポーツの
指導、審判の実施、通訳サービスの提供など、様々な場面でスポーツボランティアが活動し、活動への参
加意向も増加傾向にあります。
(【図表 17】参照)
「する」
「みる」
「まなぶ」スポーツ活動の充実に向けて、今後、より「ささえる」スポーツ
活動を振興していく必要があります。
29
■ スポーツ財産について
・
本市には、大規模な施設から、各地域のスポーツ施設、公園まで、多種多様なスポーツを「する」、
「みる」
施設や空間があり、多くの市民に親しまれています。(【図表 19】参照)
・
身近に、また、気軽にスポーツを行える場所が増えることが、市民に望まれています。
(
【図表 23】参照)
・
総合型地域スポーツクラブが、市内各所に設立され、市民の認知度は、29.2%と増加しており、その質的
な充実・強化が期待されます。
(【図表 25】参照)
・
本市は、豊富なスポーツ財産を有しています。これらの多くは、地域内外で本市の都市イメージとして
定着しており、スポーツ振興はもとより、本市のまちづくりにおいても、活用すべき重要なスポーツ財
産となっています。
・
本市は、2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催会場として、成功裏に実現し、その
レガシーを継承して、スポーツ文化の振興・発展を図ることが不可欠となっています。
スポーツ振興を図るために、スポーツ施設、多目的広場等について、効果的・効率的に整備
していく必要があります。更に、各地域に所在する様々な社会教育及びコミュニティ活動施設
について、スポーツ関連施設としての有効活用を検討する必要があります。
既存の総合型地域スポーツクラブの活動の充実を図っていく必要があります。
豊富なスポーツ財産に着目し、スポーツに関する人、場所、活動などを最大限に活用するこ
とが、重要と考えます。特に、2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催の実
現とそのスポーツ文化の継承・発展が求められます。
30
2
将来像及び基本理念
(1)目指すべき将来像と4つの基本理念
本市は、国の「スポーツ基本法」施行に先行して、平成 23 年 3 月「さいたま市スポーツ振興まちづくり条
例」を施行し、同 7 月に「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画」を策定し、市民の身体能力・運動能力の
違いにかかわらず、市民のだれもが、いつでも、どこでも、いつまでも、スポーツにかかわるという視点から
策定し、生涯スポーツの振興を図ってきました。
現在、市民のスポーツ実施率は増加傾向にありますが、多くの市民が運動不足を感じている、スポーツを行
いたいが気軽にできる場所・施設が少ない、スポーツ施設の老朽化が進んでいる、などといったスポーツ振興
に関する課題は少なくありません。
引続き、「一市民一スポーツ」の確立に向け、他市にない本市の豊富なスポーツ財産やスポーツ文化を生か
しながら、本計画の将来像と基本理念を以下のとおり定め、生涯スポーツの振興及び、生涯スポーツの振興に
よる地域社会の形成を目指した「スポーツ振興まちづくり」を推進します。
一市民一スポーツ
(総合振興計画基本構想)
将来像
健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」
~日本一スポーツで笑顔あふれるまちへ~
スポーツ振興まちづくりの推進にあたっては
基本理念
①市民等が愛着と誇りを持つことができる個性的で活力ある地域社会の形
成を図る。
②スポーツに対する理解及び関心を深めるとともに、健康の保持及び増進
に関する知識の向上を図る。
③スポーツ財産の活用を促進するとともに、地域、職場その他の場におい
て、市民等の自主性に配慮した環境の整備を図る。
④市、市民等、スポーツ関連団体及び事業者がそれぞれの責務又は役割を
理解し、相互の信頼のもとに連携及び協力を図る。
31
(2)健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」を実現するための数値目標
健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」を実現するために、
「する」
「みる」「まなぶ」「ささえる」の
観点やまちづくりの観点より、次の5つの数値目標を定めます。
① 成人の週 1 回以上のスポーツ実施率
成人のスポーツ実施を促進するため、成人の週1回以上のスポーツ実施率を数値目標に設定し、実施率向上
を目指します。また、年齢別でスポーツ実施率の差がみられ、若年層のスポーツ実施率向上が課題であること
から、40 代以下、50 代以上それぞれの週 1 回以上のスポーツ実施率についても、数値目標を設定します。
平成 15 年度
平成 22 年度
平成 27 年度
目標年(平成 32 年
度)まで
28.5%
39.7%
49.8%
70%
40 代以下 24.6%
40 代以下 35.8%
40 代以下 46.4%
40 代以下 65%
50 代以上 32.0%
50 代以上 47.9%
50 代以上 55.4%
50 代以上 75%
※スポーツに関する市民意識調査を参考にしています。
② 児童・生徒の週 1 回以上のスポーツ実施率(学校の体育の授業を除く)
子どものスポーツ実施を促進するため、小学校 5 年生、中学校 2 年生の週 1 回以上のスポーツ実施率を数
値目標に設定し、実施率向上を目指します。
平成 15 年度
平成 22 年度
平成 26 年度
目標年(平成 32 年
度)まで
小学校 5 年
67.4%
小学校 5 年
86.8%
小学校 5 年
88.5%
小学校 5 年
93%
中学校 2 年
74.1%
中学校 2 年
84.8%
中学校 2 年
89.3%
中学校 2 年
90%
※全国体力・運動能力、運動習慣等調査を参考にしています。
③ 市民のスポーツボランティア参加率
スポーツの実施環境の向上や、スポーツを通じた交流や意識の共有による地域コミュニティの形成を図る
ため、その一翼を担うスポーツボランティアへの市民の参加率を数値目標に設定し、参加率向上を目指しま
す。
平成 15 年度
平成 22 年度
平成 27 年度
目標年(平成 32 年
度)まで
9.5%
8.0%
※スポーツに関する市民意識調査を参考にしています。
32
9.9%
20%
④ スポーツ観戦を含む年間来訪者数
「みる」スポーツを推進し、本市の地域経済の活性化、観光の振興を図るために、スポーツ観戦を含む年間
来訪者数を数値目標に設定し、来訪者の増加を目指します。
平成 16 年度
平成 20 年度
平成 26 年度
目標年(平成 32 年
度)まで
1,973 万人
2,199 万人
2,362 万人
3,000 万人
※来訪者数は、入込観光客「推計」調査を参考にしており、各施設が独自に集計している入場者数等の統計で、
入込観光客数のことを指します。
⑤ 本市の住み心地が良いと考える市民の割合
スポーツ振興まちづくりにより、市民の健康の保持増進や様々なまちづくりを推進し、スポーツで笑顔あふ
れる住み心地の良いまちを形成します。数値目標として、本市の住み心地が良いと考える市民の割合を設定
し、向上を目指します。
平成 19 年度
平成 22 年度
平成 27 年度
目標年(平成 32 年
度)
74.0%
78.4%
82.9%
90.0%
※さいたま市市民意識調査
33
3
基本戦略
健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」を実現するために、3つの基本戦略を定めます。
基本戦略
①
生涯スポーツの振興
スポーツは、人間が本来持つ運動本能の欲求を満たすだけでなく、体力の向上、生活
習慣病の予防、その活動を通じた精神的な充足感が得られるなど、健やかで心豊かな生
活を営む上で極めて重要なものとなっています。また、スポーツは、自己責任、克己心
やフェアプレー精神、コミュニケーション能力の育成、子どもたちの心身のストレスの
解消など、青少年の健全な育成においても重要なものとなっています。同様に、高齢者
の健康増進、女性や障害者の社会参加や活躍推進等にとっても、重要なものとなってい
ます。
このスポーツの持つ多様な意義を踏まえ、市民それぞれの身体能力や運動能力、年
齢、技術、興味・目的に応じて、市民のだれもが、いつでも、どこでも、いつまでもス
ポーツに親しむことのできる生涯スポーツの振興を図ります。
基本戦略
②
地域コミュニティの形成・醸成
市民のだれもが、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツに親しむことのできる生
涯スポーツの振興によって、地域間や多世代の人々の交流の推進、障害者・女性・高齢
者の社会参画及び活躍の推進や、地域独自の文化の創出、地域の誇りや愛着を定着さ
せ、スポーツを通じた地域コミュニティの形成や醸成を図ります。
基本戦略
③
スポーツとまちづくりの広範な分野の連携
生涯スポーツの振興を地域コミュニティの形成や醸成、地域活性化の促進につなげ、
スポーツを活用した総合的なまちづくりを効果的に推進するために、スポーツと、教
育、文化、環境、経済・観光、健康・福祉、都市計画等の、まちづくりの広範な分野に
おいて、市民等、スポーツ関連団体、事業者及び行政との連携を図ります。
34
4
施策展開
(1)まちづくりと地域活性化につながる広範な分野との連携概念図
「する」「みる」
「まなぶ」「ささ
える」というスポーツ活動と、まち
づくりの広範な分野において、市民
等、スポーツ関連団体、事業者及び
教育
文化
都市
計画
する
行政が連携し、生涯スポーツの振興
みる
総合的
まちづくり
スポーツ
及びスポーツを活用した地域活性
まなぶ
化に資する総合的なまちづくりを
連携
ささえる
健康
福祉
推進します。
地域活性化
環境
経済
観光
(2)まちづくりの広範な分野との連携における施策展開の方針
各分野における、生涯スポーツの振興と地域活性化に資する総合的なまちづくりについて、下記の施策展開
の方針を定めます。
▶教育
スポーツの振興により、市民、特に子どもたちの健全な心身の育成を図ります。
▶文化
スポーツと様々な文化が連携することにより、本市独自の文化を育みます。
▶環境
スポーツイベントや様々なスポーツ活動と環境負荷低減活動が連携することにより、市民の環境意識を高めます。
▶経済・観光
スポーツイベントなどスポーツ関連活動の実施により、地域経済の活性化や観光の振興を図ります。
▶健康・福祉
スポーツの振興により、市民の健康増進や福祉の向上を図ります。
▶都市計画
スポーツと都市計画が連携することで、スポーツを行う環境だけでなく、生活環境の向上を図ります。
(3)スポーツ振興まちづくりを推進するための組織・体制の拡充強化
健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」を
市民等
実現するために、スポーツ振興まちづくりの主体
となる市民等をはじめ、市、スポーツ関連団体及
び事業者がスポーツ振興まちづくりについて意見
を交換し、相互に連携・協力するとともに、スポー
ツによる地域経済を活性化させるエンジンとして
実績を上げているスポーツコミッションを加え
さいたま
スポーツコ
ミッション
スポーツ振興
まちづくり
へ向けた
連携・協力体制
事業者
て、スポーツ振興はもとよりシティセールス・国
際化、経済への波及等様々な効果を生みだす組織・
体制の一層の拡充強化を行います。
さいたま市
健康で活
力ある
「スポー
ツのまち
さいた
ま」の実
現
スポーツ関
連団体
35
5
重点施策
3つの基本戦略及び施策展開を踏まえ、次の(1)~(6)を重点施策として推進します。
(1)ウォーキング・ランニング・サイクリングなど「スマートウエルネス
さいたま」の推進
<施策の現状・課題や背景>
・市民のだれもが「健幸」※で元気に暮らせるまちの実現を目指す全庁的な取組、
「スマートウエルネスさい
たま」を推進するためのスポーツにかかわる取組として、ウォーキング・ランニング・サイクリングなどが
あげられます。
※健康で幸せ(身体面の健康だけでなく、人々が生きがいを感じ、心豊かな生活を送れること)
・市民がこれまでにも増してスポーツに親しむ機会を増やすことで、スポーツ実施率を高め、健康で活力の
あるまちの実現を図る必要があります。特に、20 代、30 代、40 代など、仕事や家事に時間が取られるこ
との多い年齢層では、気軽にできるスポーツの振興を図る必要があります。
・ウォーキング・散歩や日常の生活活動(通勤、買い物等)など、日常、気軽に行うことのできる幅広いスポ
ーツが多くの市民に実施されています。
・ウォーキング・ランニング・サイクリングなどは、近年、スポーツの潮流として、全国各地で活動が盛んに
なっており、イベントも多く開催されています。
<施策概要>
だれもが気軽に楽しめるウォーキング・ランニング・サイクリングを推進し、スポーツ実施率の向上を図り
ます。
安全で快適な生活道路や歩行者空間、自転車空間での市内周遊を推進するため、ウォーキングマップの整
備・充実や、自転車での新規回遊レクリエーションルート及びサポート施設の検討を進め、情報発信に努めま
す。
商店街等における消費の促進、企業・関連団体と地域社会の連携したイベントの開催を通じて、ウォーキン
グ・ランニング・サイクリングへの多様な接点の整備を図ります。
<実施スケジュール>
ウォーキング・ランニング・サイクリン
グ等に関する情報発信の推進
マップ、web サイト等の作
成、支援システムの開発等
短期(3年以内)
ウォーキング・ランニング・サイクリン
グ等に関するイベントの推進
イベントの検討、拡充
短期(3年以内)
地域社会や企業・関連団体との連携体制
の構築
連携内容の検討
短期(3年以内)
36
情報発信の推進
中期(5年以内)
イベントの推進
中期(5年以内)
連携の推進
中期(5年以内)
(2)スポーツ施設の効率的・効果的な整備・運営に関する指針の策定・推進
<施策の現状・課題や背景>
・本市には、大規模な施設から、各地域のスポーツ施設、コミュニティセンター、都市公園まで、多種多様な
スポーツを「する」
「みる」施設や空間があり、多くの市民に親しまれています。
・身近でスポーツができる施設が増えること、既存施設の利便性の向上が、市民に望まれています。
・本市ノーマライゼーション条例の施行や東京パラリンピック開催などを背景に、スポーツができる施設は、
障害者スポーツも実施できる環境をどのように実現させていくかが課題になってきました。
・極めて厳しい地方財政の状況下で、本市では、市民利用施設(公共施設で市民のだれもが自由かつ選択的に
利用できる施設)については、公共施設マネジメント計画を踏まえ、スポーツで使用できる施設の適正配
置の検討とともに、時代の要請に合った施設・設備の改修等の実施や、市民の利便性に配慮したより効率
的な運営体制の構築を進めます。
<施策概要>
厳しい地方財政状況が続く中、市民がスポーツをする場所や機会を増やしていくために、スポーツで使用で
きる施設の設備・運営・運用ルール等を点検し、より効率的・効果的な整備・運営に関する指針を策定します。
スポーツ施設の利用方法(利用料金や利用時間等)や設備の改修、また未利用地の活用や国際的な視野も踏ま
えた拠点施設整備等についての検討を進め、より利用しやすい施設の整備・運営を目指します。
市民が安全・快適にスポーツ施設を利用できるように、施設運営の指針を反映した業務内容での指定管理を
実施するなどして、効率的な施設運営を図ります。
<実施スケジュール>
スポーツ施設の効率的・効果的な整備・
運営に関する指針作成と、それに即した
施設運営の実現
個別課題の把握・指針作成
短期(3年以内)
「国際スポーツタウン構想」の策定・推
進(後述)
推進方策の検討(手法・体
制含む)・実施
短期(3年以内)
指定管理者制度等を活用したスポーツ施
設の管理運営
指針を反映した指定管理者
による施設の管理運営
短期(3年以内)
指針に即した効果的な整
備・効率的な運営の推進
中期(5年以内)
「(仮称)さいたまスポーツシュ
ーレ」など拠点施設の整備推進
中期(5年以内)
効率的な管理運営手法の研
究
中期(5年以内)
37
(3)地域のニーズに対応した総合型地域スポーツクラブの活動の推進・支援
<施策の現状・課題や背景>
・本市には、12 の総合型地域スポーツクラブが設置されています。(平成 27 年 7 月現在)
・市民の認知度は約 29%と高まっています。
(スポーツに関する市民意識調査〈平成 27 年〉
)
・既存のクラブでは、人材、場所、資金などについて、様々な課題を抱えながらも、運営を継続しており、健
全な事業活動・組織運営を行うことが求められています。
・市内には、スポーツに関する技術や経験を持つ人、民間・大学等の事業・経営ノウハウを持つ事業体・組織
があります。
・総合型地域スポーツクラブは、身近な場所でスポーツに親しむことのできる存在として、期待されていま
す。
<施策概要>
学校・地域連携、健康の保持増進、体力向上、子育て支援など地域の課題解決も視野に入れた総合型地域ス
ポーツクラブの新規立ち上げの希望団体の発掘・支援から、市民の多様化するスポーツニーズ、地域のスポー
ツ環境に応じて、持続的な活動事業展開が可能となるような経営・事業支援を行います。
その活動の支援にあたっては、企業、大学、小・中・高等学校、スポーツ団体、NPO 法人等との連携や、指
導者・トップアスリートなどの人材の活用、様々なイベントやスポーツ教室の実施、情報発信の強化等を進め
ます。
また、新たなスポーツのプラットフォームとして、様々な社会教育施設、地域コミュニティ施設との連携・
協力や活用促進について検討し、身近なスポーツ機会の提供、環境の整備に努めます。
<実施スケジュール>
地域のニーズに対応した総合型地域スポ
ーツクラブの活動の充実・強化のあり方
の研究
地域ニーズの調査
充実・強化のあり方の研究の継続
新たな総合型地域スポーツクラブの立ち
上げ・運営に向けた支援の推進
希望団体の発掘
クラブ等への成果普及
随時(5年間)
立ち上げ支援の実施、設立
随時(5年間)
企業、教育機関、スポーツ団体、NPO 法
人等の多様な主体との連携体制の構築
継続的な連携内容の検討、
経営運営指導
連携強化の推進
随時(5年間)
総合型地域スポーツクラブ活動に関する
情報発信の充実
情報収集・蓄積・発信の支援・指導の継続
随時(5年間)
新たなプラットフォームとしての地域コ
ミュニティ施設などの連携・活用の促進
地域コミュニティ施設など
との連携・活用方策の検討
短期(5年以内)
38
スポーツ活動の場としての
活動促進
中期(5年以内)
(4)スポーツコミッションやスポーツボランティアを活用したスポーツイ
ベント支援
<施策の現状・課題や背景>
・本市は、サッカーのまちとしての長い歴史と、これまで様々なスポーツ競技の全国大会、国際大会等の実施
によって獲得してきた、大規模スポーツ競技大会の運営ノウハウと充実したスポーツ財産、スポーツ施設
があります。
・
「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」をはじめとする大型スポーツ大会が市内で開催されるように
なり、多くの市民が一流アスリートの勇姿を目の当たりにし、
「みる」スポーツの振興が図られました。更
に、これらの競技大会に合わせて多くの観戦客がさいたま市に来訪し、地域経済の活性化や観光・交流人
口の拡大などにも成果が現れており、なお一層の誘致・開催が期待されるところとなっています。
・本市では、全国の自治体に先駆けて設立した「さいたまスポーツコミッション」が中心となり、これらの大
会やイベント誘致を推進しています。一方で誘致した大会やイベントが円滑に運営され、アスリートや観
戦客に満足してもらうためには、様々なスポーツボランティアの支援が不可欠です。本市でもスポーツボ
ランティアバンクを整備していますが、主催者が積極的に利用したいと思うバンクにするため、更に充実
を図る必要があります。
<施策概要>
スポーツによる地域経済の活性化、国際文化交流や市民交流の促進を目指し、国際スポーツイベントや各種
スポーツ大会の誘致、市民参加型のスポーツイベント開催等のため、スポーツコミッションの拡充・強化やス
ポーツボランティア制度の確立とともに質的・量的充実を図ります。
スポーツコミッションにおいては、本市のスポーツ振興と地域経済の活性化を目的とした各種スポーツ大
会・スポーツイベントの誘致と開催支援に係る活動の充実強化を図ります。
スポーツボランティアバンクの登録増加やそのサービス向上に向けて、スポーツボランティアの周知・啓発
活動に努めます。
本市にかかわりのあるサッカー、野球等のプロスポーツチーム、民間スポーツ事業者等のスポーツイベント
組織との連携を強化し、多様なスポーツイベントの開催支援に努めます。
<実施スケジュール>
さいたまスポーツコミッションの拡充・
強化
機能強化を伴う組織体制等
の検討
短期(3年以内)
スポーツボランティアの活性化
活動強化の推進
中期(5年以内)
大規模イベントでのボラン
ティア活動の促進
短期(3年以内)
市にかかわる各種スポーツ関連団体、チー
ム等によるスポーツイベント支援(プロス
ポーツチーム、民間スポーツ事業者等)
中期(5年以内)
イベント主体の多様化の推
進
短期(3年以内)
中期(5年以内)
39
(5)発信力のある大規模スポーツイベントの開催
<施策の現状・課題や背景>
・国際的・全国的な大規模スポーツイベントの開催への市民の期待が高まっています。
・本市は、
「サッカーのまちさいたま」の歴史を背景に FIFA ワールドカップ日韓大会、同 U-20 女子ワールド
カップ、更に自転車のまちとして、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム等の世界最高峰レベルの国
際的な大規模スポーツイベントの開催実績があり、2015 年には「さいたま国際マラソン」が開催されまし
た。その他バスケットボール、バレーボール、フィギュアスケート等の国際大会が開催されています
・国内大会でも、第 59 回国民体育大会(2004 年)、第 4 回全国障害者スポーツ大会(2004 年)
、平成 20 年
度全国高等学校総合体育大会といった全国規模の総合大会が開催されました。
・更に、本市がサッカーのまちであるとともにノーマライゼーションのまちを目指していることから、さい
たま市ノーマライゼーションカップ~ブラインドサッカー国際親善試合が開催されました。
・これらのスポーツイベントの付帯イベントは、ステージでのパフォーマンスや本市に関連する飲食・物販
等を通じて、アスリートや観戦客に本市の魅力を PR する場となっています。
<施策概要>
まず、本市が誇るツール・ド・フランスさいたまクリテリウム、さいたま国際マラソン等の大規模スポーツ
イベントの継続的開催を図ります。
そして、来る 2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会のサッカー、バスケットボールの円滑な
開催を実現し、そのレガシーの構築と有効活用に努めます。
また、情報発信力を高めるため、これら大規模スポーツ大会の開催を契機として、市民が参加できる関連し
たスポーツイベントの併催、食・グルメ、祭り・文化活動、国際交流等と組み合せた、市民も参加できる大規
模スポーツイベントを企画・開催します。
これらの大規模スポーツイベントをはじめ各種スポーツイベントに関して、様々な手法を駆使して、国内外
に向けて効果的な情報発信、プロモーション活動を行います。
<実施スケジュール>
国際的なスポーツイベントの継続開催
(自転車、マラソン、サッカー等、障害
者・女性スポーツ等)
2020 年東京オリンピック・パラリンピ
ック競技大会(サッカー、バスケットボ
ール等)の円滑な開催
イベント内容の拡充、強化
推進
安定的な開催手法の確立
短期(3年以内)
中期(5年以内)
短期(3年以内)
中期(5年以内)
短期(3年以内)
中期(5年以内)
市民参加型スポーツイベントの企画・開
催(付帯イベントの開催等)
国際的な情報発信強化
国内外に向けた効果的な情報発信・プロ
モーションの推進
短期(3年以内)
40
中期(5年以内)
(6)
「さいたま市国際スポーツタウン構想」の推進
<施策の現状・課題や背景>
・スポーツがしやすい環境が整い、スポーツイベントが多数開催され、多くの市民が日常的にスポーツに親
しんでいる現状は、本市の都市イメージを向上させることができる可能性を秘めています。
・本市では、自治体主導では国内初となる「さいたまスポーツコミッション」を設立し、スポーツイベント・
競技会の誘致・開催の推進組織として積極的な活動が行われ、成果をあげています。
・市内には、埼玉スタジアム2○○2、さいたまスーパーアリーナといった国際級スポーツ施設や記念総合
体育館、浦和駒場スタジアム、NACK5スタジアム大宮、レッズランド等のスポーツ施設が整備されて
います。
・本市において、スポーツを行いやすい環境を更に高めようとするには、宿泊・滞在機能を強化し、市民及び
国内外のスポーツチームやアスリートが合宿しながらトレーニングできる環境を持ったスポーツの拠点整
備が必要となっています。
<施策概要>
市民からトップレベルまで、年齢・性別・運動能力・身体能力・競技・種目等の違いにかかわらずスポーツ
が日常的にまちにあふれ、スポーツを活用して都市として成長を遂げていることで、世界が認める「日本一の
スポーツ先進都市」の実現を目標に、「国際スポーツタウン構想」を策定・推進します。この中で、本市のス
ポーツの拠点施設となる「(仮称)さいたまスポーツシューレ」の整備(手法、体制を含む)促進を図ります。
市民の更なるスポーツ振興を進めるとともに、世界で活躍可能性のある才能を持ったチーム、アスリート等
の発掘や支援に努めていきます。
本市のスポーツ活動、特に国際的な大規模スポーツイベントの開催情報の発信や、国際的なスポーツカンフ
ァレンスの誘致・開催に取り組むなど、広く、国際的な情報発信、プロモーション活動を行います。
海外チーム・アスリートの来訪とともに、本市で開催する国際的な大規模スポーツイベント等への、海外か
らの観戦者や参加者の増加を図ります。
<実施スケジュール>
「国際スポーツタウン構想」の策定・推
進
推進方策計画の検討(手
法・体制含む)・実施
短期(3年以内)
「(仮称)さいたまスポーツシュ
ーレ」など拠点施設の整備推進
中期(5年以内)
国際的な情報発信強化
国内外に向けた効果的な情報発信・プロ
モーションの推進(MICEとの連携
等)
短期(3年以内)
ターゲットを定めたシティセールスと海
外からの来訪者獲得
中期(5年以内)
ターゲット範囲の拡張
短期(3年以内)
中期(5年以内)
41
6
施策体系
基本理念
基本戦略
重
さいたま」~日本一スポーツで笑顔あふれるまちへ~
スポーツとまちづくりの広範な分野の連携による総合的なまちづくりを推進し、
生涯スポーツの振興とともに地域コミュニティの形成・醸成を図ります。
健康で活力ある「スポーツのまち
①市民等が愛着と誇りを持つことができる個性的で活力ある地域社会の形成を図る。
②スポーツに対する理解及び関心を深めるとともに、健康の保持及び増進に関する知識の向上を図る。
③スポーツ財産の活用を促進するとともに、地域、職場その他の場において、市民等の自主性に配慮した環境の整備を図る。
④市、市民等、スポーツ関連団体及び事業者がそれぞれの責務又は役割を理解し、相互の信頼のもとに連携及び協力を図る。
将来像
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
点
策
ウォーキング・ランニング・サイクリングなど
スポーツ施設の効率的・効果的な整備・運営に
地域のニーズに対応した総合型地域スポーツク
スポーツコミッションやスポーツボランティア
発信力のある大規模スポーツイベントの開催
「さいたま市国際スポーツタウン構想」の推進
基
本
教育
生涯スポーツの振興とともに、子どもたちの健全な心
身の育成を図ります。
文化
スポーツと様々な文化・芸術が連携することで、さい
たま市独自の文化を育みます。
環境
経済・
観光
健康・
福祉
都市計画
42
施
スポーツイベントなどスポーツ関連活動の実施によ
り、地域経済の活性化や観光の振興を図ります。
生涯スポーツの振興により、市民の健康の保持増進や
福祉の向上を図ります。
スポーツと都市計画が連携することで、スポーツを行
う環境だけでなく、生活環境の向上を図ります。
6
施策体系
「スマートウエルネスさいたま」の推進
関する指針の策定・推進
ラブの活動の推進・支援
を活用したスポーツイベント支援
施
策
子どもたちのスポーツの振興
子どもたちを対象としたスポーツ教室、スポーツイベント支援などを行い
ます。
スポーツをする空間の整備・向上
全ての市民が、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツに親しむことの
できる空間の整備・向上を図ります。
さいたまスポーツ文化の創出・醸成
スポーツが市民生活に根付く取組を推進し、本市独自のスポーツ文化を育
みます。
スポーツと文化・芸術の連携
主
な
事
業
子どものための体力向上サポートプラン/海外の姉妹友好都市などとのスポ
ーツ少年団の相互派遣/少年少女サッカー教室の開催/将来世界で活躍する
チーム、アスリートの発掘支援 など
グラウンドの芝生化推進/放課後チャレンジスクールの推進/小・中学校に
おける夜間照明の整備/スポーツを通じた地域住民との交流推進 など
さいたま国際マラソンの実施/女子サッカーの聖地化の推進/プロ・トップ
スポーツチームなどとの連携強化/2020 年東京オリンピック・パラリンピッ
ク競技大会の円滑な開催支援/自転車利用の促進 など
みそのウイングシティの開発/スポーツと文化・芸術活動の連携 など
様々なスポーツ活動と文化・芸術を連携させ、相互発展を目指します。
環境に優しいスポーツの場の整備
環境に配慮したスポーツ関連施設の整備を推進します。
スポーツを通じた環境意識の啓発
グラウンドの芝生化推進/みちづくりと連携したウォーキング・サイクリン
グの促進 など
スポーツを通じた環境意識の啓発
多くの人が集まるスポーツイベントなどにおいて、スポーツを通じた環境
意識の啓発を行います。
大規模イベントの実施・支援
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会をはじめ、多くの人が
集まる大規模なイベントの実施・支援を行います。
地域経済や市内観光とスポーツの連携
スポーツに関する活動と地域経済(商店街、事業者等)や市内の観光活動
との連携を推進します。
健康増進につながるスポーツの振興
世代を問わず日常生活から体を動かすことを啓発し、スポーツに親しむ機
会を増やし、心と身体の健康づくりを推進します。
障害者スポーツ等の振興
スポーツを通じた障害者の社会参加及び、障害に対する理解を促進します。
スポーツをする空間の整備・向上
全ての市民が いつでも どこでも いつまでもスポーツに親しむことので
きる空間の整備 向上を図ります。
スポーツ施設の整備
多目的広場の設置をはじめとする施設の整備や既存施設の再整備など、ス
ポーツ施設の整備を推進します。
スポーツと連携したまちづくり
道路、緑道などの都市空間において、スポーツに配慮した空間づくりを検
討します。
さいたま国際マラソンの実施/スポーツコミッション等の拡充・強化/さい
たまシティカップの開催/2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大
会の円滑な開催への支援/発信力のある大規模スポーツイベントの開催 など
スポーツと文化・芸術活動の連携/スポーツ観戦と地域消費の連携・強化/
MICEと連携したシティセールスの推進 など
スポーツと食育の連携/シニアスポーツ大会の実施/さいたま市・南会津町
たていわ親善ツーデーマーチの開催/「スマートウエルネスさいたま」の推
進/サイクルイベント等の開催 など
全国障害者スポーツ大会の意識啓発及び参加/ふれあいスポーツ大会の開催
/障害者スポーツ教室の開催/ノーマライゼーションカップの開催/ユニバ
ーサルスポーツフェスティバルの開催 など
スポーツもできる多目的広場の整備/みちづくりと連携したウォーキング・サ
イクリングの推進/みそのウイングシティの開発/公認グラウンド・ゴルフ場
の整備 など
グラウンドの芝生化推進/スポーツもできる多目的広場の整備/「さいたま
市国際スポーツタウン構想」の推進 など
みちづくりと連携したウォーキング・サイクリングの促進/Jリーグ2チー
ムを活用した景観づくり など
43
7
各施策・事業
本計画を推進する具体的な施策・事業について、連携分野別に示します。
従前の「スポーツ振興まちづくり計画」の事業を引き続き実施するとともに、スポーツ振興まちづくりの観
点から該当する事業、新たに必要と考える事業については、新規事業として、実施していきます。
■具体事業数
連携分野
(1)教育
(2)文化
(3)環境
(4)経済・観光
(5)健康・福祉
(6)都市計画
基本施策
具体事業数
うち新規事業数
①子どものたちのスポーツの振興
8
2
②スポーツをする空間の整備・向上
5
1
13
7
②スポーツと文化・芸術の連携
2
0
①環境に優しいスポーツの場の整備
3
0
②スポーツを通じた環境意識の啓発
1
0
①大規模イベントの実施・支援
5
2
②地域経済や市内観光とスポーツの連携
4
2
27
5
②障害者スポーツ等の振興
5
2
③スポーツをする空間の整備・向上
9
1
①スポーツ施設の整備
6
2
②スポーツと連携したまちづくり
2
0
90
24
①さいたまスポーツ文化の創出・醸成
①健康増進につながるスポーツの振興
合計具体事業数
※他分野にて一度掲載された事業は再掲と表記しています。
※合計具体事業数の 90 事業(うち新規事業数 24 事業)から再掲を除いた、総事業数は 63 事業(うち新規事
業数は 17 事業)です。
44
(1)連携分野:教育
① 基本施策:子どもたちのスポーツの振興
子どものための体力向上サポートプラン(継続)
運動やスポーツに対する意欲や身体能力の一層の向上を図り、運動習慣を確立することにより、
子どもたちの体力向上を目指す「子どものための体力向上サポートプラン」を推進します。
希望する学校へのプロサッカーチームの指導者派遣(継続)
児童・生徒の体力向上を目指すため、希望する学校へのプロサッカーチームの指導者派遣を産学
連携により支援します。
必要種目・人数に応じた学校運動部活動指導員派遣(継続)
必要種目や人数に応じて、中・高等学校へ学校運動部活動指導員を派遣します。
中学校公式大会への救急法指導員派遣(継続)
必要種目や人数に応じて、中学校公式大会へ救急法指導員を派遣します。
海外の姉妹友好都市などとのスポーツ少年団の相互派遣(継続)
スポーツや海外での生活体験などによる交流を通して、市民レベルでの姉妹友好都市をはじめと
する海外都市との友好親善を図るため、サッカーや野球などのスポーツ少年団が交流する相互派遣
事業を行います。
スポーツと食育の連携(継続)
日常生活をより健康的に送り、スポーツを活発に行うためにも食育を推進します。
将来世界で活躍するチーム、アスリート等の発掘支援(新規)
市民のスポーツ振興をベースに、世界で活躍する可能性のあるチーム、アスリート等の発掘の支
援に努めます。
少年少女サッカー教室の開催(新規)
サッカーの盛んなまちの特性を生かし、本市をホームタウンとするJリーグクラブの協力により、
小学生等を対象にサッカー教室を開催し、併せてサッカーを通じた青少年の健全育成と基本的な技
術の向上等を図ります。
② 基本施策:スポーツをする空間の整備・向上
グラウンドの芝生化推進(継続)
身近な緑を増やすため、公園の芝生化を引き続き推進します。
また、芝生化した学校や公立保育園の芝生の管理にあたっては、市民との協働や民間企業からの
技術支援など、地域社会との連携による維持管理を行います。
幼児の安全・安心な運動機会の増加促進(継続)
小学生以下の小さな子どもたちが安全な環境のもと、保護者とともに安心して楽しく元気にから
だを動かせる機会の増加に努めます。
放課後チャレンジスクールの推進(継続)
子どもの居場所づくりのために、放課後チャレンジスクールを推進します。
45
小・中学校における夜間照明の整備(継続)
幅広い世代にスポーツ活動の場を提供するため、小・中学校への夜間照明の整備を図ります。
スポーツを通じた地域住民との交流推進(新規)
「市立高等学校『特色ある学校づくり』計画」に基づき、浦和南高等学校は「地域連携型高等学
校の取組」として、スポーツを通して地域住民との交流を推進します。
(2)連携分野:文化
① 基本施策:さいたまスポーツ文化の創出・醸成
海外の姉妹友好都市などとのスポーツ少年団の相互派遣(継続/再掲)
スポーツや海外での生活体験などによる交流を通して、市民レベルでの姉妹友好都市をはじめと
する海外都市との友好親善を図るため、サッカーや野球などのスポーツ少年団が交流する相互派遣
事業を行います。
地域のニーズに対応した総合型地域スポーツクラブの活動などの推進・支援(継続)
市民の多様化するスポーツニーズ、地域のスポーツ環境に応じて、持続的な活動事業展開が可能
となるような運営・事業支援を行います。その活動の支援にあたっては、企業、大学・小中高等学
校、スポーツ団体、NPO 法人等との連携、指導者やトップアスリート等の人材活用や情報発信の強
化を進めます。
さいたま国際マラソンの実施(継続)
市民マラソンにより健康増進を図るとともに、世界トップレベルの選手の走りを体感することで、
市民のスポーツに対する意欲、関心を高め「スポーツのまち
さいたま」を国内外に発信すること
を目的に、市民マラソン・国際女子マラソンを同時開催します。
サッカーを核としたスポーツのまちづくりの推進(継続)
サッカーを核としたまちづくりを推進するため、さいたま市サッカーのまちづくり推進協議会が
主体となり実施するイベント等を通じて、「する」「みる」「まなぶ」「ささえる」といった様々な側
面からサッカーにかかわる市民を応援します。
さいたまスポーツコミッション等の拡充・強化(継続)
スポーツによる地域経済の活性化、国際文化交流や市民交流の促進を目指し、国際スポーツ大会
や大規模大会の招致、市民参加型のスポーツイベントの開催を促進するため、
「さいたまスポーツコ
ミッション」(SSC)の拡充強化を図ります。
さいたまシティカップの開催(継続)
海外の強豪クラブチームの招へいに努め、本市のイメージ向上や市民に夢や感動を与えるサッカ
ー国際親善試合を実施します。
また、試合に併せて、市民、特に青少年に一流のサッカーに親しむ機会を提供し、スポーツへの
意欲を高める付帯イベント等を開催します。
46
「女子サッカーの聖地」化の推進(新規)
FIFA や JFA 主催の大会招致をはじめ、日本女子サッカーリーグ主催によるなでしこリーグを引き
続き開催するほか、女子中学生サッカー大会を定期的に開催するなど、観戦と実践の場を提供する
ことにより、女子サッカー競技人口の拡大を図るとともに、女子サッカークラブチームとの連携に
よるイベント等の企画・開催を通じて「女子サッカーの聖地」となることを目指します。
プロ・トップスポーツチームなどとの連携強化(新規)
県内のトップスポーツチームが参画する「プライムドリーム埼玉」の活動や、市内のトップチー
ム・選手・コーチ及び OB・OG 等の連携によって、ジュニア世代のスポーツへの関心を高めるとと
もに、トップレベルの指導を受けることのできるスポーツイベントやクリニックを開催します。
「さいたま市国際スポーツタウン構想」の推進(新規)
「日本一のスポーツ先進都市
さいたま」の実現を目標に「国際スポーツタウン構想」を推進し
ます。この中で、本市のスポーツの拠点施設となる「
(仮称)さいたまスポーツシューレ」の整備促
進を図ります。
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催への支援(新規)
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、本市で実施される競技が円滑に行わ
れるよう、市民・事業者等と共に全市を挙げての協力体制を構築するとともに、大会の成功に努め
ます。
発信力のある大規模スポーツイベントの開催(新規)
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムやさいたま国際マラソン等のような国内外から注目
される大規模スポーツイベントの開催を図り、
「スポーツのまち
さいたま」の魅力を広く発信しま
す。また、これらの大規模スポーツイベントに併せ、グルメや文化活動、国際交流等の付帯イベン
トを企画・開催し、賑わいを創出します。
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた国際スポーツ交流の推進(新規)
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、参加出場国の大会事前キャンプの
誘致を推進していくとともに、オリンピック・パラリンピック競技等の体験を通じて、オリンピア
ン・パラリンピアンとコミュニケーションを図るイベント等を実施するなどして、スポーツ交流の
推進を図ります。
自転車利用の促進(新規)
環境に優しく、健康増進の手段としても注目される自転車の利用を促進するため、コミュニティ
サイクルの推進や安全で快適な自転車通行環境の整備、また、サイクリングを通じて、市民が健康
増進や余暇を楽しむことのできるレクリエーションルートの設定等、自転車利用の促進に取り組み
ます。
② 基本施策:スポーツと文化・芸術の連携
みそのウイングシティの開発(継続)
埼玉スタジアム2〇〇2、埼玉高速鉄道、浦和美園駅、国道463号線バイパス等に接する恵ま
れた立地特性を生かし、スポーツ・交流・自然をテーマに、副都心にふさわしい魅力的な市街地の
形成を図ります。
47
スポーツと文化・芸術活動の連携(継続)
スポーツ観戦と市内文化・芸術施設との連携を推進し、市内の観光資源を含めた周遊性の確保を
図ります。また、国際大会や大規模イベントの開会式等の演出を図るなど、スポーツ活動と文化・
芸術活動の連携に努めます。
(3)連携分野:環境
① 基本施策:環境に優しいスポーツの場の整備
スポーツ施設の効率的・効果的な整備・運営に関する指針の策定・推進(継続)
市民がスポーツをする場所や機会を増やしていくため、
「公共施設マネジメント計画・第 1 次アク
ションプラン」を踏まえつつ、スポーツ施設の整備・運営に関する指針を策定し、より効果的・効
率的で利用しやすい施設運営を目指します。
グラウンドの芝生化推進(継続/再掲)
身近な緑を増やすため、公園の芝生化を引き続き推進します。
また、芝生化した学校や公立保育園の芝生の管理にあたっては、市民との協働や民間企業からの技
術支援など、地域社会との連携による維持管理を行います。
みちづくりと連携したウォーキング・サイクリングの促進(継続)
安全・安心に配置した道路の整備を図るとともに、ウォーキング・サイクリングを促進します。
② 基本施策:スポーツを通じた環境意識の啓発
スポーツを通じた環境意識の啓発(継続)
スポーツイベントや様々なスポーツ活動と環境負荷低減活動が連携することにより、市民の環境
意識の向上を図ります。
(4)連携分野:経済・観光
① 基本施策:大規模イベントの実施・支援
さいたま国際マラソンの実施(継続/再掲)
市民マラソンにより健康増進を図るとともに、世界トップレベルの選手の走りを体感することで、
市民のスポーツに対する意欲、関心を高め「スポーツのまち
さいたま」を国内外に発信すること
を目的に、市民マラソン・国際女子マラソンを同時開催します。
さいたまスポーツコミッション等の拡充・強化(継続/再掲)
スポーツによる地域経済の活性化、国際文化交流や市民交流の促進を目指し、国際スポーツ大会
や大規模大会の招致、市民参加型のスポーツイベントの開催を促進するため、
「さいたまスポーツコ
ミッション」(SSC)の拡充強化を図ります。
さいたまシティカップの開催(継続/再掲)
海外の強豪クラブチームの招へいに努め、本市のイメージ向上や市民に夢や感動を与えるサッカ
48
ー国際親善試合を実施します。
また、試合に併せて、市民、特に青少年に一流のサッカーに親しむ機会を提供し、スポーツへの
意欲を高める付帯イベント等を開催します。
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催(新規/再掲)
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、本市で実施される競技が円滑に行わ
れるよう、市民・事業者等と共に全市を挙げての協力体制を構築するとともに、大会の成功に努め
ます。
発信力のある大規模スポーツイベントの開催(新規/再掲)
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムやさいたま国際マラソン等のような国内外から注目
される大規模スポーツイベントの開催を図り、
「スポーツのまち
さいたま」の魅力を広く発信しま
す。また、これらの大規模スポーツイベントに併せ、グルメや文化活動、国際交流等の付帯イベン
トを企画・開催し、賑わいを創出します。
② 基本施策:地域経済や市内観光とスポーツの連携
スポーツと文化・芸術活動の連携(継続/再掲)
スポーツ観戦と市内文化・芸術施設との連携を推進し、市内の観光資源を含めた周遊性の確保を
図ります。また、国際大会や大規模イベントの開会式等の演出を図るなど、スポーツ活動と文化・
芸術活動の連携に努めます。
スポーツ観戦と地域消費の連携・強化(継続)
スポーツイベント主催者や地元商店街などが連携し、スポーツ観戦前後に飲食・買い物・観光な
どの消費活動が円滑に行えるような企画・支援等を行います。
MICE と連携したシティセールスの推進(新規)
MICE 施策と連携して、スポーツ競技大会・イベントのほか、スポーツカンファレンス・会議等の
誘致・開催などのコンベンションの推進及びこれらを通じた積極的なシティセールスの推進を図り
ます。
「さいたま市国際スポーツタウン構想」の推進(新規/再掲)
「日本一のスポーツ先進都市
さいたま」の実現を目標に「国際スポーツタウン構想」を推進し
ます。このなかで、本市のスポーツの拠点施設となる「
(仮称)さいたまスポーツシューレ」の整備
促進を図ります。
(5)連携分野:健康・福祉
① 基本施策:健康増進につながるスポーツの振興
スポーツと食育の連携(継続/再掲)
日常生活をより健康的に送り、スポーツを活発に行うためにも食育を推進します。
地域のニーズに対応した総合型地域スポーツクラブの活動などの推進・支援(継続/再掲)
市民の多様化するスポーツニーズ、地域のスポーツ環境に応じて、持続的な活動事業展開を可能
となるような運営・事業支援を行います。その活動の支援にあたっては、企業、大学・小中高等学
49
校、スポーツ団体、NPO 法人等との連携、指導者やトップアスリート等の人材活用や情報発信の強
化を進めます。
さいたま国際マラソンの実施(継続/再掲)
市民マラソンにより健康増進を図るとともに、世界トップレベルの選手の走りを体感することで、
市民のスポーツに対する意欲、関心を高め「スポーツのまち
さいたま」を国内外に発信すること
を目的に、市民マラソン・国際女子マラソンを同時開催します。
スポーツ少年団活動への支援(継続)
学校での体育活動だけでなく、青少年に対するスポーツの振興と心身の健全な育成を目指したス
ポーツ少年団を育成するなど、子どもの地域スポーツ活動を積極的に支援していきます。
スポーツ推進委員と連携した新体力テストの実施(継続)
市民の健康・体力への関心を高め、健康の保持増進やスポーツ実施率の向上を目的として、スポ
ーツ推進委員等と連携し、特にスポーツ実施率の低い 20 代から 40 代の年齢層を中心に呼びかけを
行い、新体力テストを実施します。
介護予防水中運動教室の実施(継続)
市内スイミングスクール事業者との連携により、健康に不安を持つ人(市内に在住する 60 歳以
上)を対象として介護予防水中運動教室を実施し、心身の健康の保持増進を図ります。
全国健康福祉祭(ねんりんピック)へ選手団派遣(継続)
世代間・地域間の交流を通じて、高齢者がいつまでも社会の一員として活躍できる長寿社会づく
りを図ることを目的とした全国健康福祉祭へ、選手団を派遣します。
シニアスポーツ大会の開催(継続)
高齢者が積極的に運動に取り組み、健康や体力への自信を高めることを目的に、シニアスポーツ
大会を開催します。
シルバーゲートボール大会の開催(継続)
市内で活動している団体間の親ぼくを図るとともに、心身の健康の保持増進や生きがいの確保を
目的としてシルバーゲートボール大会を開催します。
介護予防事業うんどう教室の開催(継続)
一次予防事業として、公園等でのうんどう教室や公民館での生きがい健康づくり教室、シニア健康
体操教室など、元気な高齢者を対象とした教室を開催します。
二次予防事業として、ストレッチやヨガなどの簡単な体操、低栄養予防や口腔ケアの講義など、生
活機能の低下が心配される高齢者を対象とした教室を開催します。
※平成 29 年 4 月から制度改正により、介護予防事業が見直され、一次・二次の区別がなくなり、事
業内容の一部が変更になる予定です。
スポーツ施設における託児室の確保(継続)
乳幼児を持つ世帯のスポーツ実施率の向上のため、託児室の整備と有効利用を促進し、安心して
スポーツを行うことのできる環境を整備します。
50
さいたま市・南会津町たていわ親善ツーデーマーチの開催(継続)
健康・体力づくりをテーマとして、会津高原に位置する友好都市・福島県南会津郡南会津町の豊
かな自然のなかを二日間にわたり歩き、交流を図るツーデーマーチを開催します。
本市 web サイトでの情報発信の強化(継続)
市民が運動をはじめとした健康づくりに関する情報や市内で開催される健康づくりの教室やウォ
ーキングイベント等の情報を入手しやすいよう、食育・健康づくりのポータルサイト「さいたま市
食育・健康なび」において情報提供を行います。
生涯学習活動の促進(継続)
講座やイベント、サークル、団体の情報などをインターネットから自由に検索できる「さいたま
市生涯学習情報システム」や、生涯学習情報誌「まなベル」を通じて、様々な情報を提供し、市民
の生涯学習活動を支援します。
学校体育施設開放の促進(継続)
市立小・中学校の校庭、体育館、武道場などの学校体育施設を開放し、市民に身近なスポーツ・
レクリエーション活動の場として提供します。
また、身近な場所でスポーツができる場所としての、利用しやすくなる工夫や効果的な運用方法
を検討します。
スポーツ・レクリエーションリーダーバンク制度の促進(継続)
市民の要請に応じた適切なスポーツ・レクリエーション指導者の紹介や必要とされる人材確保な
どより良い運用を行います。
スポーツボランティアバンク制度の充実(継続)
様々なスポーツイベントにおいて、やりがいを持ち、継続して活動ができるように、スポーツボ
ランティアバンク制度を改善し、その活用を促進します。また、身近な場所でスポーツができ場所
としての、利用しやすくなる工夫や効果的な運用方法を検討します。
スポーツ推進委員の活動推進(継続)
スポーツの推進のための事業の実施にかかる連絡調整ならびに住民に対するスポーツの実技の指
導その他スポーツに関する指導及び助言を行うスポーツ推進委員の活動を推進します。
ニュースポーツの教室や大会の開催(継続)
市内各地で幅広い年齢層がスポーツを楽しめるように、ニュースポーツの教室や大会を開催し、
普及、啓発に努めます。
ウォーキングの促進(継続)
だれもが気軽に楽しめるウォーキングを促進するため、ウォーキングルートのPRや、本市の豊
かな自然と地域の特性を活かしたウォーキングイベントを開催します。
サッカーを核としたスポーツのまちづくりの推進(継続/再掲)
サッカーを核としたまちづくりを推進するため、さいたま市サッカーのまちづくり推進協議会が
主体となり実施するイベント等を通じて、「する」「みる」「まなぶ」「ささえる」といった様々な側
面からサッカーにかかわる市民を応援します。
51
スポーツ振興会及び学校体育施設開放運営委員会への支援(継続)
生涯スポーツの振興を図るため、各区のスポーツ振興会と連携し、区ごとに特色のあるスポーツ
イベント等を開催します。また、学校施設開放運営委員会との連携を図り、学校体育施設の開放拡
大と地域スポーツ活動の普及を推進します。
「スマートウエルネスさいたま」の推進(新規)
高齢化・人口減少社会が到来しても、市民のだれもが「健幸」※で元気に暮らせるまちを実現す
るため、
「歩く」を基本に、
「体を動かす、動かしてしまう」まちづくり、
「スマートウエルネスさい
たま」を推進します。※健康で幸せ(身体面の健康だけでなく、人々が生きがいを感じ、心豊かな生活を送れること)
生活習慣病予防事業及び特定保健指導事業の推進(新規)
健康に関する正しい知識を普及し、生活習慣病の予防、健康の保持増進を図ることを目的に、運
動習慣・生活習慣の改善のきっかけづくり及び継続化の支援を行います。
自転車利用の促進(新規/再掲)
環境に優しく、健康増進の手段としても注目される自転車の利用を促進するため、コミュニティ
サイクルの推進や安全で快適な自転車通行環境の整備、また、サイクリングを通じて、市民が健康
増進や余暇を楽しむことのできるレクリエーションルートの設定等、自転車利用の促進に取り組み
ます。
少年少女サッカー教室の開催(新規/再掲)
サッカーの盛んなまちの特性を生かし、本市をホームタウンとするJリーグクラブの協力により、
小学生等を対象にサッカー教室を開催し、併せてサッカーを通じた青少年の健全育成と基本的な技
術の向上等を図ります。
サイクルイベント等の開催(新規)
だれもが気軽に楽しめるサイクリングを促進するため、サイクリングロード等本市の地域特性を
活かしたイベント等を開催します。
② 基本施策:障害者スポーツ等の振興
全国障害者スポーツ大会の意識啓発及び参加(継続)
障害の有無や種別・程度を超えて交流・理解を深め、各種文化・スポーツ活動の参加を促すとと
もに、交流機会の充実を図るため、全国障害者スポーツ大会市代表選手選考会・団体競技予選会へ
の参加及び本大会へ参加を行います。
ふれあいスポーツ大会の開催(継続)
障害のある人がスポーツを通じて心身のリフレッシュを図るとともに、ボランティアとの交流を
深め、障害及び障害者に対する理解と社会参加の促進を図ることを目的とした大会開催及び開催の
方法を検討します。
障害者スポーツ教室の開催(継続)
障害の有無や種別・程度を超えた交流や理解を深め、スポーツ活動の参加を促すとともに、交流
機会の充実を図るため、障害者及び難病者の親ぼくと心身のリフレッシュを図る教室の開催や開催
方法を検討します。
52
ユニバーサルスポーツフェスティバルの開催(新規)
障害のあるなしや年齢、性別に係わらず、誰もが共に取り組むことのできるユニバーサルスポー
ツを実際に体験、観戦するユニバーサルスポーツフェスティバルを開催し、障害のある方もない方
も共にこのスポーツを楽しみ、交流することでお互いの理解を深め、ノーマライゼーション条例の
理念の普及啓発を図ります。
ノーマライゼーションカップの開催(新規)
障害者も健常者もともにプレーをするブラインドサッカーの国際親善試合であるノーマライゼー
ションカップを開催することで、障害の有無にかかわらず、だれもがともに暮らすことができる「ノ
ーマライゼーション」社会への理解を深めます。
③ 基本施策:スポーツをする空間の整備・向上
グラウンドの芝生化推進(継続/再掲)
身近な緑を増やすため、公園の芝生化を引き続き推進します。
また、芝生化した学校や公立保育園の芝生の管理にあたっては、市民との協働や民間企業からの
技術支援など、地域社会との連携による維持管理を行います。
幼児の安全・安心な運動機会の増加・促進(継続/再掲)
小学生以下の小さな子どもたちが安全な環境のもと、保護者とともに安心して楽しく元気にから
だを動かせる機会の増加に努めます。
放課後チャレンジスクールの推進(継続/再掲)
子どもの居場所づくりのために、放課後チャレンジスクールを推進します。
スポーツもできる多目的広場の整備(継続)
市が所有する未利用地や遊休地などを活用し、気軽に身近なスポーツを楽しむことができる多目
的広場の整備を推進します。
みちづくりと連携したウォーキング・サイクリングの促進(継続/再掲)
安全・安心に配置した道路の整備を図るとともに、ウォーキング・サイクリングを促進します。
スポーツ施設の整備(継続)
スポーツ活動の場や機会の提供を目的として、スポーツ施設の効果的及び効率的な整備を図りま
す。
みそのウイングシティの開発(継続/再掲)
埼玉スタジアム2〇〇2、埼玉高速鉄道、浦和美園駅、国道463号線バイパス等に接する恵ま
れた立地特性を活かし、スポーツ・交流・自然をテーマに、副都心にふさわしい魅力的な市街地の
形成を図ります。
産学官連携スポーツ振興事業の促進(継続)
産学官の連携により、それぞれが持つ情報・技術等を融合し、活用することによって効果的・効
率的なスポーツの振興を図ります。
53
公認グラウンド・ゴルフ場の整備(新規)
健康増進や生きがいづくり推進のため、公認のグラウンド・ゴルフ場を西区宝来に整備します。
(6)連携分野:都市計画
① 基本施策:スポーツ施設の整備
グラウンドの芝生化推進(継続/再掲)
身近な緑を増やすため、公園の芝生化を引き続き推進します。
また、芝生化した学校や公立保育園の芝生の管理にあたっては、市民との協働や民間企業からの
技術支援など、地域社会との連携による維持管理を行います。
スポーツ施設の効率的・効果的な整備・運営に関する指針の策定・推進(継続/再掲)
市民がスポーツをする場所や機会を増やしていくため、
「公共施設マネジメント計画・第 1 次アク
ションプラン」を踏まえつつ、スポーツ施設の整備・運営に関する指針を策定し、より効果的・効
率的で利用しやすい施設運営を目指します。
スポーツもできる多目的広場の整備(継続/再掲)
市が所有する未利用地や遊休地などを活用し、気軽に身近なスポーツを楽しむことができる多目
的広場の整備を推進します。
みそのウイングシティの開発(継続/再掲)
埼玉スタジアム2〇〇2、埼玉高速鉄道、浦和美園駅、国道463号線バイパス等に接する恵ま
れた立地特性を生かし、スポーツ・交流・自然をテーマに、副都心にふさわしい魅力的な市街地の
形成を図ります。
「さいたま市国際スポーツタウン構想」の推進(新規/再掲)
「日本一のスポーツ先進都市
さいたま」の実現を目標に「国際スポーツタウン構想」を推進し
ます。このなかで、本市のスポーツの拠点施設となる「
(仮称)さいたまスポーツシューレ」の整備
促進を図ります。
公認グラウンド・ゴルフ場の整備(新規/再掲)
健康増進や生きがいづくり推進のため、公認のグラウンド・ゴルフ場を西区宝来に整備します。
② 基本施策:スポーツと連携したまちづくり
みちづくりと連携したウォーキング・サイクリングの促進(継続/再掲)
安全・安心に配置した道路の整備を図るとともに、ウォーキング・サイクリングを促進します。
Jリーグ 2 チームのカラーを活用した景観づくり(継続)
商店街等において、本市をホームタウンとするJリーグ2チームのカラーを活用した景観づくり
を推進し、地域の活性化や賑わいの創出を図ります。
54
8
計画の実現に向けて
(1)責務と役割
計画の実現に向けて、市の責務、市民等、スポーツ関連団体及び事業者の役割を示します。
① さいたま市
本市は、スポーツ文化局スポーツ部スポーツ振興課をはじめとした庁内各部局が連携を図るとともに、埼玉
県が所管する施設との連絡・交流や、民間スポーツクラブとの連携を密にしながら、市内に所在するあらゆる
スポーツ財産を有効に活用することで、スポーツ振興まちづくりを総合的かつ計画的に推進します。
② 市民等
市民等は、スポーツ関連活動の担い手であることを理解し、相互に尊重し、自主的な活動を通じて、健康の
保持増進に努めるとともに、スポーツ振興まちづくりに関する施策に協力する役割を担います。
③ スポーツ関連団体及び事業者
スポーツ関連団体は、地域社会の一員として、自主的なスポーツ関連活動を通じて、スポーツ振興まちづく
りに関する施策に協力する役割を担います。
また、事業者は、スポーツ関連活動を行いやすい職場環境の整備に努めるとともに、スポーツ振興まちづく
りに関する施策に協力する役割を担います。
<参考例:市の責務、市民等、スポーツ関連団体及び事業者に期待される役割>
[さいたま市]
総合的なスポーツまちづくりによって、市民の身体能力・運動能力の違いにかかわらず「一市民一スポーツ」
を確立できるように、司令塔として、また市内の関係主体の調整役としての役割を果たします。また、庁内関
係部局の連携によって、ハード・ソフトの両面からのスポーツ環境整備を推進します。
[自治会・町内会]
地域での各種スポーツイベントの開催が期待されます。また、スポーツ活動を通じた地域の防犯活動などに
より、スポーツによる安全で住みよいまちづくりが期待されます。
[商店街]
スポーツ関連団体等と連携し、イベント等における各種商品の提供やスポーツ情報の掲示など、スポーツ振
興に寄与することが期待されます。
[学校(保・幼・小・中・高)]
運動部活動の充実はもとより、園児・児童・生徒の体力向上や学校体育、特別支援学級での地域との多様な
連携の機会の増加が期待されます。
また、学校体育施設の開放を促進し、地域住民に開かれたスポーツの振興を目指します。
55
[学校体育施設開放運営委員会]
学校体育施設の円滑な開放運営を目指し、教員、スポーツ推進委員、保護者、地域住民、利用団体等が連携
を図りながら、施設の開放を進めていきます。
[大学]
総合型地域スポーツクラブ等への学生指導者の派遣、学内のスポーツ施設の開放など地域住民に開かれた
大学を目指し、スポーツ振興に対する積極的な働きかけが期待されます。
[地域のスポーツ・レクリエーション団体(総合型地域スポーツクラブ等)]
市民の身体能力・運動能力の違いによらず、だれもが楽しめる各種スポーツ教室の開催や地元商店街などと
協力したイベントの開催などを期待します。また、団体の特性によっては法人格を取得し、ボランティア等の
地域の人材を活用しながら自立・継続した運営が望まれます。
[民間スポーツクラブ]
市民に対し、専門民間事業者ならではの知見と設備等を生かし、地域のスポーツ・レクリエーション団体や
公共スポーツ施設、民間企業とも連携しつつ、スポーツに関する高品質のサービスを提供していくことが期待
されます。
[さいたま市サッカーのまちづくり推進協議会]
サッカーの普及発展及び地域スポーツの振興、地域経済の活性化を促進することにより、サッカーを核とし
たまちづくりを推進することを目的として、各種事業を実施します。
[公益財団法人 さいたま市体育協会]
本市を代表するスポーツ団体として、スポーツ少年団等の育成、加盟競技団体の競技力向上、体育・スポー
ツに関する情報提供や自主事業・イベントなど、市民に対する細やかなスポーツ振興事業を展開します。
[さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会]
スポーツ推進委員の指導力の向上を図るための研修や、市民に対するスポーツ普及に関する事業を実施し、
市民へのスポーツ振興に取り組みます。
[総合型地域スポーツクラブ推進委員会]
多様な総合型地域スポーツクラブの育成支援を目的とし、クラブ設立の支援ならびに既存クラブ間の連携・
促進を目指します。
[さいたま市レクリエーション協会]
レクリエーション指導者の養成、レクリエーションフェスティバルなどのイベントの開催、加盟団体による
普及事業を通し、市民に対する細やかなスポーツ振興事業を展開します。
[さいたまスポーツコミッション]
大型スポーツ競技大会、スポーツ関連イベントの誘致及び開催サポート等を通じて、スポーツによる地域経
済を活性化させるエンジンとして機能していきます。
56
[スポーツ振興会等]
スポーツイベント等、地域の特色を活かした生涯スポーツの振興を目指します。
[民間企業]
民間企業では、従業員の心身の健康の保持増進のため、スポーツの実施を推奨するとともに、保有するスポ
ーツ施設の貸し出し、ならびに企業運動部と地域住民の交流会などを開催し、地域に根指した企業スポーツ活
動が期待されます。
[埼玉県障害者交流センター]
県が整備した障害者を中心とするスポーツ・文化活動の県全域における拠点施設ですが、さいたま市内にあ
ることから、市内の障害者や高齢者の利用も多くなっています。市役所関連部局とセンター専門スタッフとの
連絡・交流を深めることで、だれもがスポーツをする環境構築の促進が期待されます。
(2)計画の実現に向けた連携・協力図
市
民
等
市民等とは、市内に居住し、
通学し、通勤し、若しくは滞
在する者 又は本市が推進す
るスポーツ振興するスポーツ
振興まちづくりに賛同し、協
力する個人を指します。
連携・協力
連携・協力
スポーツ関連団体及び、
事業者
さ い た ま 市
連携・協力
スポーツ関連団体とは、市内に
おいてスポーツ関連活動を行う民
間の法人、団体等を指します。事
業者とは、市内において事業活動
を行う全てのものを指します。
57
参考
1.計画策定の流れ
1
「さいたま市スポーツに関する市民意識調査」実施
2
平成 27 年度第4回(第 246 回)都市経営戦略会議における審議
3
「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画
4
平成 27 年度第1回さいたま市スポーツ振興審議会における審議
5
平成 27 年度第 15 回(第 257 回)都市経営戦略会議における審議
6
平成 27 年度第 16 回(第 258 回)都市経営戦略会議における審議
7
議会報告
8
パブリック・コメント実施
9
平成 27 年度第2回さいたま市スポーツ振興審議会における審議
10
平成 27 年度第3回さいたま市スポーツ振興審議会における審議
11
「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画
12
平成 28 年 4 月~
「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画
改訂版」(素案)作成
改訂版」策定
改訂版」の推進
59
参考
2.スポーツに関する市民意識調査
(1)調査概要
平成 27 年調査
平成 22 年調査
平成 21 年調査
平成 15 年調査
調査地域
さいたま市全域
さいたま市全域
さいたま市全域
さいたま市全域
調査方法
Web 調査
Web 調査
Web 調査
郵送調査
調査対象者
20 歳以上の一般市民
15 歳以上の一般市民
15 歳以上の一般市民
15 歳以上の一般市民
年齢層の偏りを平準
年齢層の偏りを平準
年齢層の偏りを平準
化し無作為抽出
化し無作為抽出
化し無作為抽出
平成 27 年6月
平成 22 年 9 月
平成 21 年 11 月
抽出方法
調査期間
無作為抽出
平成 15 年 11 月
※平成 27 年調査では、対象者を 20 歳以上とし、70 歳代の分類を加え回答者を増やしました。また、平成 22、21 年
調査は Web による調査であるため、平成 15 年調査(郵送調査)に比べ、高齢者の対象が少なくなっています。
(2)平成 27 年度調査 回答者の属性
■性別
■年齢層別
70代, 73, 3.5%
20代,
290 ,
14.1%
60代,
236,
11.4%
女性,
1,032 ,
50%
男性,
1,032 ,
50%
50代,
469,
22.7%
30代,
506 ,
24.5%
40代,
490,
23.7%
■居住地
18%
16.1%
16%
13.7%
14%
12.1%
12%
10%
8%
6%
11.2%
9.5%
9.6%
8.5%
8.0%
5.7%
5.6%
4%
2%
0%
西区
60
北区
大宮区 見沼区 中央区
桜区
浦和区
南区
緑区
岩槻区
参考
3.有識者・関係団体ヒアリング
(1)有識者・関係団体ヒアリングの概要
ヒアリング対象
有識者
ヒアリング項目
・
「さいたま市国際スポーツタウン構想」について
・スポーツ拠点施設整備(「(仮称)さいたまスポーツシューレ」
)について
・東京オリンピック・パラリンピック競技大会について
・スポーツツーリズムはじめスポーツビジネスについて
・今後のスポーツ振興について
関係団体
・障害者スポーツの推進について
(2)主なご意見
<「さいたま市国際スポーツタウン構想」について>
・マルチサポート、リカバリーサービス(疲労回復方法・サービス)等のナショナルトレーニングセンターの
もつ機能・施設の整備検討が期待される。
・スポーツ普及・人材育成のための子供等の国際交流・イベントの企画・開催は、是非、取り組むべき事業で
ある。国際交流・海外留学・受入れ等を行い、異文化国際交流を軸として、教育・文化分野のスポーツ振興
の推進を図る。これを大学・大学生等がサポートする。
<スポーツ拠点施設整備(「(仮称)さいたまスポーツシューレ」
)について>
・国際的なスポーツ競技会・イベントの開催できる場とともに、人材育成の場が基本。国際的なスポーツ競技
会・イベント開催の場であり、オリンピック・パラリンピック(特に、パラリンピック)のアスリート育成
のための人材育成を行う場とする。
・既存スポーツ施設改修や民間スポーツ施設の有効活用を含め「スポーツ・ベニュー」という考え方を参考と
することがあげられる。
・民間事業者との連携・協力を図るべきである。スポンサー、主要事業者としての目立つ民間企業と連携・協
力するなど、民間活力の導入を検討するのがポイントであり重要である。
<東京オリンピック・パラリンピック競技大会について>
・東京オリンピック・パラリンピック競技大会及び関連事業の取組の早期の推進。市の東京オリンピック・パ
ラリンピック推進本部は、どんな取組をしているのか。合宿地の誘致等はしていると思うが、重点的な取組
をしないといけない。
61
・
「世界の国」、
「選手・アスリート」、
「オリンピック・パラリンピック」で交流をテーマに取組を図ることが
期待される。具体的には、「ホストシティタウン構想」、「文化プロジェクト」の取組を進めることがあげら
れる。
・
「東京オリンピック・パラリンピック競技大会」の「レガシー(遺産)
」を考えることが重要である。文化・
芸術・教育分野の取組や障害者スポーツの取組が重要となろう。
<障害者スポーツの推進について>
・国際的なスポーツ競技会・イベントは、さいたま国際マラソン、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウ
ム等の継続開催と、それへの障害者選手の参加(パラサイクル)を行う。障害者の参加、障害者スポーツを
重視し、5年後に「見直し」を行う方向がある。
・障害者スポーツの振興にあたっては、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会」の開催を通じて、主に
学校教育の中でアプローチする方向がある。
・色々な障害者スポーツの芽が見えてきているので、例えば、埼玉県の障害者交流センターを中核に、市の一
般のスポーツ施設にセンターの協力と障害者スポーツの指導員の資格を持つ人が参画し、サテライトにする
ことも考えられる。
<スポーツツーリズムはじめスポーツビジネスについて>
・スポーツビジネスの振興は、推進するべきこと。スポーツ振興が、地域にスポーツ関連の事業を起こし、地
域経済の活性化に貢献するようにすることが重要である。この地域循環をつくりだせるようにすることがポ
イントである。この基本認識を、広く、市民、スポーツ関係団体等に、理解してもらうことが大切である。
・スポーツツーリズムは、既に SSC が国際的スポーツイベントの誘致し経済効果をあげている。
<今後のスポーツ振興について>
・
「ニュースポーツ」の誘致・開催・育成がある。国内でまだ普及していないヨーロッパ系の新しいスポーツの
振興を図り、先進スポーツ都市、ナンバー1都市を実現する。先に取組んだところが、勝つことになる。
62
参考
4.さいたま市スポーツ振興まちづくり条例
○さいたま市スポーツ振興まちづくり条例
平成 22 年 3 月 25 日
条例第 14 号
スポーツは、人間が本来有する運動本能の欲求を満たすだけでなく、体力の向上、生活習慣病の予防、
その活動を通じた精神的な充足感の獲得等に資するもので、健やかで心豊かな生活を営む上で極めて重要な
ものである。また、スポーツは、これを見る者にとっても、スポーツをする者のひたむきな姿から努力の尊
さ等が伝えられるもので、青少年の健全な育成等に貢献するものである。
これらの多様な意義を持つスポーツは、高齢化社会等への対応その他地域、職場等でのコミュニケーシ
ョンを醸成する上においても重要な役割を果たすとともに、言語や生活習慣の違いを超え、夢、感動、希望
等を与えることができる世界共通の文化となっている。
このスポーツが有する意義等にかんがみ、すべての市民等が障害の有無及びその程度にかかわらず、い
つでも、どこでも、いつまでも、スポーツにかかわることができる機会を増やし、並びに市の教育、文化、
環境、経済、福祉、都市計画等の広範な分野において、市民等、スポーツ関連団体、事業者及び行政が連携
を強化することにより、生涯スポーツの振興及びスポーツを活用した総合的なまちづくりの推進を図り、健
康で活力ある「スポーツのまち さいたま」を築くため、この条例を制定する。
(目的)
第 1 条 この条例は、スポーツ振興まちづくりの基本理念を定め、市の責務並びに市民等、スポーツ関連
団体及び事業者の役割を明らかにすることにより、スポーツ振興まちづくりに関する施策を推進し、
もって、市民等の心身の健全な発達、明るく豊かな市民生活の形成及び活力ある市の実現に寄与する
ことを目的とする。
(定義)
第2条
この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1)
スポーツ
運動競技その他の身体運動であって、心身の健全な発達に寄与するものをいう。
(2)
生涯スポーツ
(3)
スポーツ振興まちづくり 広範な分野において、市民等、スポーツ関連団体、事業者及び行政が連携
することにより、生涯スポーツを振興し、健康で活力ある地域社会を形成することをいう。
(4)
スポーツ関連活動
う。
(5)
スポーツ施設 一般の利用に供することを目的に設置された体育館、運動場その他のスポーツをする
ための施設(設備を含む。)をいう。
(6)
スポーツ財産 スポーツ関連活動を行う者、スポーツ施設その他スポーツ振興まちづくりの推進に寄
与する財産をいう。
(7)
市民等 市内に居住し、通学し、通勤し、若しくは滞在する者又は本市が推進するスポーツ振興まち
づくりに賛同し、協力する個人をいう。
(8)
スポーツ関連団体
除く。)をいう。
体力、年齢、技術等に応じて、生涯にわたって継続的にスポーツをすることをいう。
スポーツをすること、見ること若しくは学ぶこと又はこれらを支えることをい
市内においてスポーツ関連活動を行う法人その他の団体(国及び地方公共団体を
63
(9)
事業者
市内において事業活動を行うすべての者(スポーツ関連団体を除く。)をいう。
(基本理念)
第 3 条 スポーツ振興まちづくりの推進に当たっては、本市におけるスポーツの振興のみならず、市民等
が愛着と誇りをもつことができる個性的で活力ある地域社会の形成が図られなければならない。
2
スポーツ振興まちづくりの推進に当たっては、スポーツに対する理解及び関心を深めるとともに、健康
の保持及び増進に関する知識の向上が図られなければならない。
3
スポーツ振興まちづくりの推進に当たっては、スポーツ財産の活用を促進するとともに、地域、職場そ
の他の場において、市民等の自主性に配慮した環境の整備が図られなければならない。
4 スポーツ振興まちづくりの推進に当たっては、市、市民等、スポーツ関連団体及び事業者がそれぞれの
責務又は役割を理解し、相互の信頼のもとに連携及び協力が図られなければならない。
(市の責務)
第 4 条 市は、この条例の目的を達成するため、基本理念にのっとり、スポーツ振興まちづくりを総合的
かつ計画的に推進しなければならない。
2 市は、市民等及びスポーツ関連団体が行うスポーツ関連活動に関する環境を整備しなければならない。
3 市は、生涯スポーツが促進されるよう、スポーツ関連団体と協力してその機会を提供するとともに、ス
ポーツ関連活動に関する情報を提供しなければならない。
(市民等の役割)
第 5 条 市民等は、自らがスポーツ関連活動の担い手であることを理解し、相互に尊重し、自主的な活動
を通じて、自らの健康の保持及び増進に努めるとともに、スポーツ振興まちづくりに関する施策に協力
する役割を担うものとする。
(スポーツ関連団体の役割)
第 6 条 スポーツ関連団体は、地域社会の一員として、自主的なスポーツ関連活動を通じて、スポーツ振
興まちづくりに関する施策に協力する役割を担うものとする。
(事業者の役割)
第 7 条 事業者は、スポーツ関連活動を行いやすい職場環境の整備に努めるとともに、スポーツ振興まち
づくりに関する施策に協力する役割を担うものとする。
(スポーツ振興まちづくりに関する計画)
第 8 条 市は、スポーツ振興まちづくりの具体的な施策について、総合的な推進を図るための基本的な計
画を定めるものとする。
2 市は、前項の計画を定め、又は変更したときは、遅滞なく、これを公表するものとする。
(市のスポーツ施設の整備等)
第 9 条 市は、スポーツ振興まちづくりの推進に当たっては、本市のスポーツ施設を整備するため、必要
な措置を講じなければならない。
2 市は、本市のスポーツ施設の整備について、効果的及び効率的な推進を図るための指針を定めるものと
する。
(スポーツ財産の活用)
64
第 10 条 市は、スポーツ振興まちづくりの推進に当たっては、スポーツ財産について、効果的及び効率
的な活用を図らなければならない。
2 市は、前項の活用に当たっては、スポーツ関連活動において高度な競技技術又は指導力を有する市民等
又はスポーツ関連団体に属する者の理解及び協力を得て、その者が有する高度な競技技術又は指導力の
活用に努めるものとする。
3 市は、第 1 項の活用に当たっては、市民等、スポーツ関連団体、事業者又は他の地方公共団体若しく
は国が所有し、又は管理する市内に存するスポーツ施設について、これらの者の理解及び協力を得て、
その活用に努めるものとする。
(推進組織)
第 11 条 市は、スポーツ振興まちづくりを推進するための総合的な取組について、市、市民等、スポー
ツ関連団体及び事業者が意見を交換し、相互に協力し、及び推進するための組織を設置するものとす
る。
(委任)
第 12 条
附
この条例の施行に関し必要な事項は、市長が別に定める。
則
この条例は、平成 22 年 4 月 1 日から施行する。
65
参考
5.スポーツ立国戦略
文部科学省では、平成 22 年 8 月に、今後の我が国のスポーツ政策の基本的方向性を示す「スポーツ立国戦
略」を策定しました。以下に、その概要版を示します。
66
67
参考
6.スポーツ基本法
スポーツ基本法(平成 23 年法律第 78 号)(条文)
目次
前文
第一章
総則(第一条―第八条)
第二章
スポーツ基本計画等(第九条・第十条)
第三章
基本的施策
第一節
スポーツの推進のための基礎的条件の整備等(第十一条―第二十条)
第二節
多様なスポーツの機会の確保のための環境の整備(第二十一条―第二十四条)
第三節
競技水準の向上等(第二十五条―第二十九条)
第四章
スポーツの推進に係る体制の整備(第三十条―第三十二条)
第五章
国の補助等(第三十三条―第三十五条)
附則
スポーツは、世界共通の人類の文化である。
スポーツは、心身の健全な発達、健康及び体力の保持増進、精神的な充足感の獲得、自律心その他の
精神の涵(かん)養等のために個人又は集団で行われる運動競技その他の身体活動であり、今日、国民が
生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営む上で不可欠のものとなっている。スポーツを通じて
幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利であり、全ての国民がその自発性の下に、各々の関
心、適性等に応じて、安全かつ公正な環境の下で日常的にスポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、又は
スポーツを支える活動に参画することのできる機会が確保されなければならない。
スポーツは、次代を担う青少年の体力を向上させるとともに、他者を尊重しこれと協同する精神、公
正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培い、実践的な思考力や判断力を育む等人格の形成に大きな影響を及
ぼすものである。
また、スポーツは、人と人との交流及び地域と地域との交流を促進し、地域の一体感や活力を醸成す
るものであり、人間関係の希薄化等の問題を抱える地域社会の再生に寄与するものである。さらに、ス
ポーツは、心身の健康の保持増進にも重要な役割を果たすものであり、健康で活力に満ちた長寿社会の
実現に不可欠である。
スポーツ選手の不断の努力は、人間の可能性の極限を追求する有意義な営みであり、こうした努力に
基づく国際競技大会における日本人選手の活躍は、国民に誇りと喜び、夢と感動を与え、国民のスポー
ツへの関心を高めるものである。これらを通じて、スポーツは、我が国社会に活力を生み出し、国民経
済の発展に広く寄与するものである。また、スポーツの国際的な交流や貢献が、国際相互理解を促進
し、国際平和に大きく貢献するなど、スポーツは、我が国の国際的地位の向上にも極めて重要な役割を
果たすものである。
68
そして、地域におけるスポーツを推進する中から優れたスポーツ選手が育まれ、そのスポーツ選手が
地域におけるスポーツの推進に寄与することは、スポーツに係る多様な主体の連携と協働による我が国
のスポーツの発展を支える好循環をもたらすものである。
このような国民生活における多面にわたるスポーツの果たす役割の重要性に鑑み、スポーツ立国を実
現することは、二十一世紀の我が国の発展のために不可欠な重要課題である。
ここに、スポーツ立国の実現を目指し、国家戦略として、スポーツに関する施策を総合的かつ計画的
に推進するため、この法律を制定する。
第一章
総則
(目的)
第一条
この法律は、スポーツに関し、基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の責務並びにスポー
ツ団体の努力等を明らかにするとともに、スポーツに関する施策の基本となる事項を定めることに
より、スポーツに関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって国民の心身の健全な発達、明る
く豊かな国民生活の形成、活力ある社会の実現及び国際社会の調和ある発展に寄与することを目的
とする。
(基本理念)
第二条
スポーツは、これを通じて幸福で豊かな生活を営むことが人々の権利であることに鑑み、国民が
生涯にわたりあらゆる機会とあらゆる場所において、自主的かつ自律的にその適性及び健康状態に
応じて行うことができるようにすることを旨として、推進されなければならない。
2
スポーツは、とりわけ心身の成長の過程にある青少年のスポーツが、体力を向上させ、公正さと規
律を尊ぶ態度や克己心を培う等人格の形成に大きな影響を及ぼすものであり、国民の生涯にわたる
健全な心と身体を培い、豊かな人間性を育む基礎となるものであるとの認識の下に、学校、スポー
ツ団体(スポーツの振興のための事業を行うことを主たる目的とする団体をいう。以下同じ。)、
家庭及び地域における活動の相互の連携を図りながら推進されなければならない。
3
スポーツは、人々がその居住する地域において、主体的に協働することにより身近に親しむことが
できるようにするとともに、これを通じて、当該地域における全ての世代の人々の交流が促進さ
れ、かつ、地域間の交流の基盤が形成されるものとなるよう推進されなければならない。
4
スポーツは、スポーツを行う者の心身の健康の保持増進及び安全の確保が図られるよう推進されな
ければならない。
5
スポーツは、障害者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、障害の種類及び程度
に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならない。
6
スポーツは、我が国のスポーツ選手(プロスポーツの選手を含む。以下同じ。)が国際競技大会
(オリンピック競技大会、パラリンピック競技大会その他の国際的な規模のスポーツの競技会をい
う。以下同じ。)又は全国的な規模のスポーツの競技会において優秀な成績を収めることができる
よう、スポーツに関する競技水準(以下「競技水準」という。)の向上に資する諸施策相互の有機
的な連携を図りつつ、効果的に推進されなければならない。
69
7
スポーツは、スポーツに係る国際的な交流及び貢献を推進することにより、国際相互理解の増進及
び国際平和に寄与するものとなるよう推進されなければならない。
8
スポーツは、スポーツを行う者に対し、不当に差別的取扱いをせず、また、スポーツに関するあら
ゆる活動を公正かつ適切に実施することを旨として、ドーピングの防止の重要性に対する国民の認
識を深めるなど、スポーツに対する国民の幅広い理解及び支援が得られるよう推進されなければな
らない。
(国の責務)
第三条
国は、前条の基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、スポーツに関する施策を総合
的に策定し、及び実施する責務を有する。
(地方公共団体の責務)
第四条
地方公共団体は、基本理念にのっとり、スポーツに関する施策に関し、国との連携を図りつつ、
自主的かつ主体的に、その地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。
(スポーツ団体の努力)
第五条
スポーツ団体は、スポーツの普及及び競技水準の向上に果たすべき重要な役割に鑑み、基本理念
にのっとり、スポーツを行う者の権利利益の保護、心身の健康の保持増進及び安全の確保に配慮し
つつ、スポーツの推進に主体的に取り組むよう努めるものとする。
2
スポーツ団体は、スポーツの振興のための事業を適正に行うため、その運営の透明性の確保を図る
とともに、その事業活動に関し自らが遵守すべき基準を作成するよう努めるものとする。
3
スポーツ団体は、スポーツに関する紛争について、迅速かつ適正な解決に努めるものとする。
(国民の参加及び支援の促進)
第六条
国、地方公共団体及びスポーツ団体は、国民が健やかで明るく豊かな生活を享受することができ
るよう、スポーツに対する国民の関心と理解を深め、スポーツへの国民の参加及び支援を促進する
よう努めなければならない。
(関係者相互の連携及び協働)
第七条
国、独立行政法人、地方公共団体、学校、スポーツ団体及び民間事業者その他の関係者は、基本
理念の実現を図るため、相互に連携を図りながら協働するよう努めなければならない。
(法制上の措置等)
第八条
政府は、スポーツに関する施策を実施するため必要な法制上、財政上又は税制上の措置その他の
措置を講じなければならない。
第二章
スポーツ基本計画等
(スポーツ基本計画)
第九条
文部科学大臣は、スポーツに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、スポーツの推進
に関する基本的な計画(以下「スポーツ基本計画」という。)を定めなければならない。
2
文部科学大臣は、スポーツ基本計画を定め、又はこれを変更しようとするときは、あらかじめ、審
議会等(国家行政組織法(昭和二十三年法律第百二十号)第八条に規定する機関をいう。以下同
じ。)で政令で定めるものの意見を聴かなければならない。
70
3
文部科学大臣は、スポーツ基本計画を定め、又はこれを変更しようとするときは、あらかじめ、関
係行政機関の施策に係る事項について、第三十条に規定するスポーツ推進会議において連絡調整を
図るものとする。
(地方スポーツ推進計画)
第十条
都道府県及び市(特別区を含む。以下同じ。)町村の教育委員会(地方教育行政の組織及び運営
に関する法律(昭和三十一年法律第百六十二号)第二十四条の二第一項の条例の定めるところによ
りその長がスポーツに関する事務(学校における体育に関する事務を除く。)を管理し、及び執行
することとされた地方公共団体(以下「特定地方公共団体」という。)にあっては、その長)は、
スポーツ基本計画を参酌して、その地方の実情に即したスポーツの推進に関する計画(以下「地方
スポーツ推進計画」という。)を定めるよう努めるものとする。
2
特定地方公共団体の長が地方スポーツ推進計画を定め、又はこれを変更しようとするときは、あら
かじめ、当該特定地方公共団体の教育委員会の意見を聴かなければならない。
第三章
第一節
基本的施策
スポーツの推進のための基礎的条件の整備等
(指導者等の養成等)
第十一条
国及び地方公共団体は、スポーツの指導者その他スポーツの推進に寄与する人材(以下「指導
者等」という。)の養成及び資質の向上並びにその活用のため、系統的な養成システムの開発又は
利用への支援、研究集会又は講習会(以下「研究集会等」という。)の開催その他の必要な施策を
講ずるよう努めなければならない。
(スポーツ施設の整備等)
第十二条
国及び地方公共団体は、国民が身近にスポーツに親しむことができるようにするとともに、競
技水準の向上を図ることができるよう、スポーツ施設(スポーツの設備を含む。以下同じ。)の整
備、利用者の需要に応じたスポーツ施設の運用の改善、スポーツ施設への指導者等の配置その他の
必要な施策を講ずるよう努めなければならない。
2
前項の規定によりスポーツ施設を整備するに当たっては、当該スポーツ施設の利用の実態等に応じ
て、安全の確保を図るとともに、障害者等の利便性の向上を図るよう努めるものとする。
(学校施設の利用)
第十三条
学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第二条第二項に規定する国立学校及び公立学校の
設置者は、その設置する学校の教育に支障のない限り、当該学校のスポーツ施設を一般のスポーツ
のための利用に供するよう努めなければならない。
2
国及び地方公共団体は、前項の利用を容易にさせるため、又はその利用上の利便性の向上を図るた
め、当該学校のスポーツ施設の改修、照明施設の設置その他の必要な施策を講ずるよう努めなけれ
ばならない。
(スポーツ事故の防止等)
第十四条
国及び地方公共団体は、スポーツ事故その他スポーツによって生じる外傷、障害等の防止及び
これらの軽減に資するため、指導者等の研修、スポーツ施設の整備、スポーツにおける心身の健康
71
の保持増進及び安全の確保に関する知識(スポーツ用具の適切な使用に係る知識を含む。)の普及
その他の必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
(スポーツに関する紛争の迅速かつ適正な解決)
第十五条
国は、スポーツに関する紛争の仲裁又は調停の中立性及び公正性が確保され、スポーツを行う
者の権利利益の保護が図られるよう、スポーツに関する紛争の仲裁又は調停を行う機関への支援、
仲裁人等の資質の向上、紛争解決手続についてのスポーツ団体の理解の増進その他のスポーツに関
する紛争の迅速かつ適正な解決に資するために必要な施策を講ずるものとする。
(スポーツに関する科学的研究の推進等)
第十六条
国は、医学、歯学、生理学、心理学、力学等のスポーツに関する諸科学を総合して実際的及び
基礎的な研究を推進し、これらの研究の成果を活用してスポーツに関する施策の効果的な推進を図
るものとする。この場合において、研究体制の整備、国、独立行政法人、大学、スポーツ団体、民
間事業者等の間の連携の強化その他の必要な施策を講ずるものとする。
2
国は、我が国のスポーツの推進を図るため、スポーツの実施状況並びに競技水準の向上を図るため
の調査研究の成果及び取組の状況に関する情報その他のスポーツに関する国の内外の情報の収集、
整理及び活用について必要な施策を講ずるものとする。
(学校における体育の充実)
第十七条
国及び地方公共団体は、学校における体育が青少年の心身の健全な発達に資するものであり、
かつ、スポーツに関する技能及び生涯にわたってスポーツに親しむ態度を養う上で重要な役割を果
たすものであることに鑑み、体育に関する指導の充実、体育館、運動場、水泳プール、武道場その
他のスポーツ施設の整備、体育に関する教員の資質の向上、地域におけるスポーツの指導者等の活
用その他の必要な施策を講ずるよう努めなければならない。
(スポーツ産業の事業者との連携等)
第十八条
国は、スポーツの普及又は競技水準の向上を図る上でスポーツ産業の事業者が果たす役割の重
要性に鑑み、スポーツ団体とスポーツ産業の事業者との連携及び協力の促進その他の必要な施策を
講ずるものとする。
(スポーツに係る国際的な交流及び貢献の推進)
第十九条
国及び地方公共団体は、スポーツ選手及び指導者等の派遣及び招へい、スポーツに関する国際
団体への人材の派遣、国際競技大会及び国際的な規模のスポーツの研究集会等の開催その他のスポ
ーツに係る国際的な交流及び貢献を推進するために必要な施策を講ずることにより、我が国の競技
水準の向上を図るよう努めるとともに、環境の保全に留意しつつ、国際相互理解の増進及び国際平
和に寄与するよう努めなければならない。
(顕彰)
第二十条
国及び地方公共団体は、スポーツの競技会において優秀な成績を収めた者及びスポーツの発展
に寄与した者の顕彰に努めなければならない。
第二節
多様なスポーツの機会の確保のための環境の整備
(地域におけるスポーツの振興のための事業への支援等)
第二十一条
国及び地方公共団体は、国民がその興味又は関心に応じて身近にスポーツに親しむことがで
きるよう、住民が主体的に運営するスポーツ団体(以下「地域スポーツクラブ」という。)が行う
72
地域におけるスポーツの振興のための事業への支援、住民が安全かつ効果的にスポーツを行うため
の指導者等の配置、住民が快適にスポーツを行い相互に交流を深めることができるスポーツ施設の
整備その他の必要な施策を講ずるよう努めなければならない。
(スポーツ行事の実施及び奨励)
第二十二条
地方公共団体は、広く住民が自主的かつ積極的に参加できるような運動会、競技会、体力テ
スト、スポーツ教室等のスポーツ行事を実施するよう努めるとともに、地域スポーツクラブその他
の者がこれらの行事を実施するよう奨励に努めなければならない。
2
国は、地方公共団体に対し、前項の行事の実施に関し必要な援助を行うものとする。
(体育の日の行事)
第二十三条
国及び地方公共団体は、国民の祝日に関する法律(昭和二十三年法律第百七十八号)第二条
に規定する体育の日において、国民の間に広くスポーツについての関心と理解を深め、かつ、積極
的にスポーツを行う意欲を高揚するような行事を実施するよう努めるとともに、広く国民があらゆ
る地域でそれぞれその生活の実情に即してスポーツを行うことができるような行事が実施されるよ
う、必要な施策を講じ、及び援助を行うよう努めなければならない。
(野外活動及びスポーツ・レクリエーション活動の普及奨励)
第二十四条
国及び地方公共団体は、心身の健全な発達、生きがいのある豊かな生活の実現等のために行
われるハイキング、サイクリング、キャンプ活動その他の野外活動及びスポーツとして行われるレ
クリエーション活動(以下この条において「スポーツ・レクリエーション活動」という。)を普及
奨励するため、野外活動又はスポーツ・レクリエーション活動に係るスポーツ施設の整備、住民の
交流の場となる行事の実施その他の必要な施策を講ずるよう努めなければならない。
第三節
競技水準の向上等
(優秀なスポーツ選手の育成等)
第二十五条
国は、優秀なスポーツ選手を確保し、及び育成するため、スポーツ団体が行う合宿、国際競
技大会又は全国的な規模のスポーツの競技会へのスポーツ選手及び指導者等の派遣、優れた資質を
有する青少年に対する指導その他の活動への支援、スポーツ選手の競技技術の向上及びその効果の
十分な発揮を図る上で必要な環境の整備その他の必要な施策を講ずるものとする。
2
国は、優秀なスポーツ選手及び指導者等が、生涯にわたりその有する能力を幅広く社会に生かすこ
とができるよう、社会の各分野で活躍できる知識及び技能の習得に対する支援並びに活躍できる環
境の整備の促進その他の必要な施策を講ずるものとする。
(国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会)
第二十六条
国民体育大会は、公益財団法人日本体育協会(昭和二年八月八日に財団法人大日本体育協会
という名称で設立された法人をいう。以下同じ。)、国及び開催地の都道府県が共同して開催する
ものとし、これらの開催者が定める方法により選出された選手が参加して総合的に運動競技をする
ものとする。
2
全国障害者スポーツ大会は、財団法人日本障害者スポーツ協会(昭和四十年五月二十四日に財団法
人日本身体障害者スポーツ協会という名称で設立された法人をいう。以下同じ。)、国及び開催地
の都道府県が共同して開催するものとし、これらの開催者が定める方法により選出された選手が参
加して総合的に運動競技をするものとする。
73
3
国は、国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会の円滑な実施及び運営に資するため、これらの開
催者である公益財団法人日本体育協会又は財団法人日本障害者スポーツ協会及び開催地の都道府県
に対し、必要な援助を行うものとする。
(国際競技大会の招致又は開催の支援等)
第二十七条
国は、国際競技大会の我が国への招致又はその開催が円滑になされるよう、環境の保全に留
意しつつ、そのための社会的気運の醸成、当該招致又は開催に必要な資金の確保、国際競技大会に
参加する外国人の受入れ等に必要な特別の措置を講ずるものとする。
2
国は、公益財団法人日本オリンピック委員会(平成元年八月七日に財団法人日本オリンピック委員
会という名称で設立された法人をいう。)、財団法人日本障害者スポーツ協会その他のスポーツ団
体が行う国際的な規模のスポーツの振興のための事業に関し必要な措置を講ずるに当たっては、当
該スポーツ団体との緊密な連絡を図るものとする。
(企業、大学等によるスポーツへの支援)
第二十八条
国は、スポーツの普及又は競技水準の向上を図る上で企業のスポーツチーム等が果たす役割
の重要性に鑑み、企業、大学等によるスポーツへの支援に必要な施策を講ずるものとする。
(ドーピング防止活動の推進)
第二十九条
国は、スポーツにおけるドーピングの防止に関する国際規約に従ってドーピングの防止活動
を実施するため、公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(平成十三年九月十六日に財団法人日
本アンチ・ドーピング機構という名称で設立された法人をいう。)と連携を図りつつ、ドーピング
の検査、ドーピングの防止に関する教育及び啓発その他のドーピングの防止活動の実施に係る体制
の整備、国際的なドーピングの防止に関する機関等への支援その他の必要な施策を講ずるものとす
る。
第四章
スポーツの推進に係る体制の整備
(スポーツ推進会議)
第三十条
政府は、スポーツに関する施策の総合的、一体的かつ効果的な推進を図るため、スポーツ推進
会議を設け、文部科学省及び厚生労働省、経済産業省、国土交通省その他の関係行政機関相互の連
絡調整を行うものとする。
(都道府県及び市町村のスポーツ推進審議会等)
第三十一条
都道府県及び市町村に、地方スポーツ推進計画その他のスポーツの推進に関する重要事項を
調査審議させるため、条例で定めるところにより、審議会その他の合議制の機関(以下「スポーツ
推進審議会等」という。)を置くことができる。
(スポーツ推進委員)
第三十二条
市町村の教育委員会(特定地方公共団体にあっては、その長)は、当該市町村におけるスポ
ーツの推進に係る体制の整備を図るため、社会的信望があり、スポーツに関する深い関心と理解を
有し、及び次項に規定する職務を行うのに必要な熱意と能力を有する者の中から、スポーツ推進委
員を委嘱するものとする。
2
スポーツ推進委員は、当該市町村におけるスポーツの推進のため、教育委員会規則(特定地方公共
団体にあっては、地方公共団体の規則)の定めるところにより、スポーツの推進のための事業の実
74
施に係る連絡調整並びに住民に対するスポーツの実技の指導その他スポーツに関する指導及び助言
を行うものとする。
3
スポーツ推進委員は、非常勤とする。
第五章
国の補助等
(国の補助)
第三十三条
国は、地方公共団体に対し、予算の範囲内において、政令で定めるところにより、次に掲げ
る経費について、その一部を補助する。
一
国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会の実施及び運営に要する経費であって、これらの開催
地の都道府県において要するもの
二
その他スポーツの推進のために地方公共団体が行う事業に要する経費であって特に必要と認めら
れるもの
2
国は、学校法人に対し、その設置する学校のスポーツ施設の整備に要する経費について、予算の範
囲内において、その一部を補助することができる。この場合においては、私立学校振興助成法(昭
和五十年法律第六十一号)第十一条から第十三条までの規定の適用があるものとする。
3
国は、スポーツ団体であってその行う事業が我が国のスポーツの振興に重要な意義を有すると認め
られるものに対し、当該事業に関し必要な経費について、予算の範囲内において、その一部を補助
することができる。
(地方公共団体の補助)
第三十四条
地方公共団体は、スポーツ団体に対し、その行うスポーツの振興のための事業に関し必要な
経費について、その一部を補助することができる。
(審議会等への諮問等)
第三十五条
国又は地方公共団体が第三十三条第三項又は前条の規定により社会教育関係団体(社会教育
法(昭和二十四年法律第二百七号)第十条に規定する社会教育関係団体をいう。)であるスポーツ
団体に対し補助金を交付しようとする場合には、あらかじめ、国にあっては文部科学大臣が第九条
第二項の政令で定める審議会等の、地方公共団体にあっては教育委員会(特定地方公共団体におけ
るスポーツに関する事務(学校における体育に関する事務を除く。)に係る補助金の交付について
は、その長)がスポーツ推進審議会等その他の合議制の機関の意見を聴かなければならない。この
意見を聴いた場合においては、同法第十三条の規定による意見を聴くことを要しない。
附則(一部抜粋して掲載しています。)
(施行期日)
第一条
この法律は、公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日から施行す
る。
(スポーツに関する施策を総合的に推進するための行政組織の在り方の検討)
75
第二条
政府は、スポーツに関する施策を総合的に推進するため、スポーツ庁及びスポーツに関する審議
会等の設置等行政組織の在り方について、政府の行政改革の基本方針との整合性に配慮して検討を
加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。
(スポーツの振興に関する計画に関する経過措置)
第三条
この法律の施行の際現に改正前のスポーツ振興法第四条の規定により策定されている同条第一項
に規定するスポーツの振興に関する基本的計画又は同条第三項に規定するスポーツの振興に関する
計画は、それぞれ改正後のスポーツ基本法第九条又は第十条の規定により策定されたスポーツ基本
計画又は地方スポーツ推進計画とみなす。
(スポーツ推進委員に関する経過措置)
第四条 この法律の施行の際現に改正前のスポーツ振興法第十九条第一項の規定により委嘱されている体
育指導委員は、改正後のスポーツ基本法第三十二条第一項の規定により委嘱されたスポーツ推進委
員とみなす。
理由
スポーツに関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって国民の心身の健全な発達、明るく豊かな
国民生活の形成、活力ある社会の実現及び国際社会の調和ある発展に寄与するため、スポーツに関し、
基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の責務並びにスポーツ団体の努力等を明らかにするととも
に、スポーツに関する施策の基本となる事項を定める必要がある。これが、この法律案を提出する理由
である。
76
参考
7.スポーツ庁の設置
スポーツ庁は、平成 27 年 10 月 1 日に文部科学省の外局として、日本のスポーツに関する施策を総合的に
推進することを目的として設置されました。組織は以下のとおり、スポーツ庁長官の下に5課2参事官が設置
され、旧来からのスポーツ振興に加えて、スポーツを通じた社会発展の理念の実現や、2020 年東京五輪・パ
ラリンピックの成功に向けて、他省庁とも連携して様々な施策を展開します。
組織図
(資料:スポーツ庁 web サイト)
77
参考
用
8.用語解説
語
ウォーキング
用
語
解
説
ウォーキングとは、心身の健康づくりを目的とした歩行運動を指します。特別な準備や道具・
施設を必要とせず、だれでも気軽に楽しむことができ、続けることで健康づくりに大いに役立
ちます。
学校体育施設開放事
学校体育施設開放事業とは、市民のスポーツ活動の場を確保するため、市立小学校及び中学校
業
の運動場、体育館その他の体育施設を開放することを指します。学校開放を利用するには、団
体登録をはじめとする所定の手続きが必要となります。
公共施設マネジメン
公共施設マネジメント計画とは、本市の公共施設を重要な経営資源として捉え、市民ニーズや
ト計画
人口動態等を踏まえた公共施設の建物状況、運営状況、利用状況やトータルコスト等を調査・
分析した上で、全市的・総合的な視点から効果的かつ効率的な管理運営を推進するための方針
を指します。平成 26 年 8 月に「さいたま市公共施設マネジメント計画・第1次アクションプ
ラン」が策定されています。
コミュニティビジネ
コミュニティビジネスとは、地域の課題を地域住民が主体的に、ビジネスの手法を用いて解決
ス
する取組を指します。
さいたま市スポーツ
さいたま市スポーツ振興まちづくり条例とは、スポーツが有する意義等にかんがみ、すべての
振興まちづくり条例
市民等が障害の有無及びその程度にかかわらず、いつでも、どこでも、いつまでも、スポーツ
にかかわることができる機会を増やし、並びに市の教育、文化、環境、経済、福祉、都市計画
等の広範な分野において、市民等、スポーツ関連団体、事業者及び行政が連携を強化すること
により、生涯スポーツの振興及びスポーツを活用した総合的なまちづくりの推進を図り、健康
で活力ある「スポーツのまち さいたま」を築くために制定された条例です。
(平成 22 年 4 月施
行)
(詳しくは 54 ページを参照ください。
)
市民等
市民等とは、市内に居住し、通学し、通勤し、若しくは滞在する者又は本市が推進するスポー
ツ振興まちづくりに賛同し、協力する個人を指します。
障害者スポーツ
身体障害や知的障害及び精神障害などの障害のある人が行うスポーツのことを指します。既存
のスポーツを障害者の特性に合わせて修正したものや、障害者のために考案された独自のスポ
ーツもいくつかあります。障害の種類によって、ろう者、身体障害者、知的障害者、精神障害
者の4つのグループに大きく分けられ、それぞれ個別の歴史、組織・競技大会・取組み方法が
異なります。
障がい者スポーツ指
日本国内の障害者スポーツの統括組織の公益財団法人日本障がい者スポーツ協会が公認する
導員
資格です。日本国内の障害者スポーツの普及と発展を目指して、障害者のスポーツ環境を整備
する上で専門的な知識、技術を有する人材の養成、資質向上を目的としています。初級から中
級、上級の 3 段階の資格に分かれています。
食育
食育とは、人間が生きていく上で欠かせない大切な"食"について、正しい知識をもち、考え、
実践し、伝えることを基本とした取組を指します。本市の食育推進計画では、人が生きる上で
の基本であって、毎日健全な食生活を実践するとともに、
「食」に関する様々な経験を通して、
食の知識と食を選ぶ力、人と人とのコミュニケーションなどを学び、自然の恵みや大切さ、ま
た自分の毎日の食事に関係する人々への感謝と理解を深め、生涯にわたって健全な心と身体を
培い、豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものと位置づけています。
78
用
語
スポーツ関連施設
用
語
解
説
スポーツ関連施設とは、公園や多目的広場などのスポーツを行う専用施設以外のスポーツを楽
しむことのできる施設を指します。
スポーツ基本法
スポーツ基本法とは、昭和 36 年に制定されたスポーツ振興法(昭和 36 年法律第 141 号)を 50
年ぶりに全部改正し、スポーツに関し、基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の責務並
びにスポーツ団体の努力等を明らかにするとともに、スポーツに関する施策の基本となる事項
を定めるものです。
第 177 回国会(常会)において成立し、平成 23 年 6 月 24 日に、平成 23 年法律第 78 号として
公布され、平成 23 年 8 月 24 日に施行されました。
スポーツコミッショ
スポーツコミッションとは、スポーツを重要産業と捉え、スポーツに特化して都市マーケティ
ン
ングを担う専門組織のことを指します。本市には全国の自治体初の「さいたまスポーツコミッ
ション」が設立(平成 23 年 10 月)され、大規模スポーツイベント誘致・開催支援に成果をあ
げ、高い評価を受けています。
スポーツ財産
スポーツ財産とは、
「スポーツ振興まちづくり条例」に定義するように、スポーツ関連活動を行
う人・団体、スポーツ施設その他スポーツ振興まちづくりの推進に寄与する財産のことを指し
ます。
スポーツ推進員
スポーツ推進員とは、社会的信望があり、スポーツに関する深い関心と能力を有する者の中か
ら委嘱し、スポーツの推進のための事業実施に係る連絡調整並びに住民に対するスポーツの実
技の指導その他スポーツに関する指導及び助言を行う人を指します。
スポーツ基本法の施行後に「体育指導員」から改称されました。
スポーツ庁
文部科学省の外局として 2015 年 10 月 1 日に設置された行政組織で、スポーツの振興その他の
スポーツに関する施策の総合的な推進を図ることを任務とします。
スポーツ立国戦略
スポーツ立国戦略とは、今後の我が国のスポーツ政策の基本的方向性を示し、策定されたもの
です。
(平成 22 年 8 月 26 日文部科学大臣決定)
東京オリンピック・
東京都等で開催される「第 32 回オリンピック競技大会(2020/東京)」
(2020 年7月 24 日~8
パラリンピック競技
月 9 日)と「東京 2020 パラリンピック競技大会」
(同 8 月 25 日~9 月 6 日)を指します。本市
大会
では、埼玉スタジアム2○○2でサッカー、さいたまスーパーアリーナでバスケットボールの
開催が予定されています。円滑な開催はもとより、開催を契機としたスポーツ振興・地域活性
化の取組みや「レガシー(遺産)
」の有効活用が期待されています。
総合型地域スポーツ
総合型地域スポーツクラブとは、人々が、身近な地域でスポーツに親しむことのできるスポー
クラブ
ツクラブで、地域住民により自主的・主体的に運営されるスポーツクラブを指します。
ニュースポーツ
ニュースポーツとは、技術やルールが比較的簡単で、様々な世代の人が気軽に楽しめることを
目的として、新しく考案や紹介されたスポーツを指します。その数は数百種目以上あるといわ
れており、本市ではグラウンド・ゴルフ、ファミリーバドミントン、ビーチボールバレーなど
が行なわれています。
ホームタウン
ホームタウンとは、Jリーグにおいて、Jクラブの本拠地を「ホームタウン」を指し、
「Jクラ
ブと地域が一体となって実現する、スポーツが溶け込み人々に心身の健康と生活の楽しみを与
えることができるまち」と定義しています。
MICE(マイス)
Meeting(会議・研修・セミナー)、 Incentive tour(報奨・招待旅行)、 Convention または
Conference(学会・国際会議)、 Exhibition(展示会)の頭文字をとった略語
ユニバーサルスポー
障害の有無や年齢、性別にかかわらず、誰もが一緒に参加し取り組むことができるスポーツの
ツ
ことです。
79
参考
9.スポーツ振興審議会委員名簿
さいたま市スポーツ振興審議会委員名簿(平成 26 年 7 月 28 日~)
氏
1
2
3
4
5
6
7
8
9
名
イデタ
ヨシヒコ
フカヤ
タカシ
出田 良彦
所
さいたま市スポーツ少年団
属
本部長
役職
会長
深谷 隆
さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会 会長
副会長
ホドツカ
公益財団法人さいたま市体育協会 副会長
副会長
程塚
アサコ
コウサク
孝作
ヒロシ
浅子 廣
さいたま市レクリエーション協会 会長
アリカワ
ヒデユキ
秀之
埼玉大学 教育学部 教授
イシザキ
サトシ
芝浦工業大学 工学部 准教授
有川
石﨑
聡之
イワオ
ミツコ
キダチ
ミキコ
岩男 光子
さいたま市スポーツ少年団
本部員
木立 幹子
公益財団法人さいたま市体育協会 評議員
キノシタ
株式会社テレビ埼玉 スポーツ局長
木下
カズヒロ
和広
クボタ
チエコ
10 久保田 千恵子
さいたま市レクリエーション協会 副理事長
コバヤシ
トシナリ
利成
新都心小林クリニック 院長
コンタ
マサユキ
さいたま市小学校体育連盟
サイキ
カオル
サエキ
カズミ
11 小林
12 今 田
正幸
13 齋木 薫
14 佐伯 加寿美
ササキ
キョウコ
15 佐々木 京子
シオミツ
16 汐 満
セキ
17 関
タケシ
猛
シゲキ
成樹
マキノ
ナツコ
ムラタ
トミコ
18 牧野 奈津子
19 村田 利美子
会長
公益財団法人健康・体力づくり事業財団認定 健康運動指導士
埼玉県生涯学習審議会 委員
さいたま市総合型地域スポーツクラブ推進委員会 副委員長
さいたま市中学校体育連盟
校長選出理事
さいたま市都市局長
さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会 副会長
学識者(市民代表)
(敬称略)
80
参考
9.スポーツ振興審議会委員名簿
さいたま市スポーツ振興審議会 委員名簿(平成 27 年 7 月 28 日~)
氏
1
2
3
ホドツカ
程塚
アサコ
名
コウサク
孝作
ヒロシ
浅子 廣
アリカワ
有川
ヒデユキ
秀之
属
公益財団法人さいたま市体育協会 副会長
埼玉大学 教育学部 教授
副会長
生島
エミ子
さいたま市総合型地域スポーツクラブ「南区地域スポーツクラブ」代表
5
イシザキ
サトシ
芝浦工業大学 工学部 准教授
6
7
イワオ
ミツコ
岩男 光子
オオノ
さいたま市スポーツ少年団
本部員
大野 さやか
学識者(市民代表)
8
カザマ
風間 正義
マサヨシ
さいたま市スポーツ少年団
9
木立 幹子
キダチ
ミキコ
公益財団法人さいたま市体育協会 評議員
キノシタ
カズヒロ
コバヤシ
トシナリ
10 木下
11 小林
和広
利成
本部長
株式会社テレビ埼玉 スポーツ局長
新都心小林クリニック 院長
サイキ
カオル
公益財団法人健康・体力づくり事業団認定 健康運動指導士
サエキ
カズミ
国立女性教育会館 専門職員
12 齋木 薫
13 佐伯 加寿美
ササキ
キョウコ
14 佐々木 京子
シオミツ
15 汐 満
タケシ
猛
さいたま市総合型地域スポーツクラブ推進委員 副委員長
さいたま市中学校体育連盟
校長選出理事
タケダ
ユミカ
さいたま市レクリエーション協会 副理事長
タムラ
ヨシコ
さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会 常任理事
ムラタ
トミコ
ムラタ
マサジ
16 武田 弓佳
17 田村 好子
18 村田 利美子
19 村田 正二
ヤベ
コ
20 矢部 えつ子
会長
副会長
イクシマ
聡之
役職
さいたま市レクリエーション協会 会長
4
石﨑
コ
所
学識者(市民代表)
さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会 副会長
さいたま市小学校体育連盟
会長
(敬称略)
81
さ い た ま 市
ス ポ ー ツ 振 興 ま ち づ く り 計 画
( 改 訂 版 )
平成 28 年 3 月
さいたま市スポーツ文化局
スポーツ部スポーツ振興課
さいたま市スポーツ振興まちづくり計画(改訂版) 平成 28 年 3 月
さいたま市スポーツ文化局スポーツ部スポーツ振興課
この冊子は 100 部作成し、1部あたりの印刷経費は 567 円です。
(「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画」中間見直しに係る支援業務委託料のうちの印刷に要した経費です。
)
資料2
策定にあたって
本市は、平成 22 年 4 月に「さいたま市スポーツ振興まちづ
くり条例」を施行し、これに基づき、翌平成23年7月には、
具体的な指針となる「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画」
を策定し、様々なスポーツ振興施策に取り組んでまいりました。
また、平成 23 年 10 月には、国内初の本格的スポーツコミッ
ションを立ち上げ、大規模スポーツイベント等の誘致・支援を
積極的に行い、これまでに数多くの国際的なスポーツ大会の開
催実績を有するようになりました。さらに、2020 年東京オリ
ンピック・パラリンピック競技大会では、本市においてサッカ
ーとバスケットボールの競技実施が予定されるなど、今後ますます市内におけるス
ポーツに対する機運の高まりが期待されますので、これまでにも増して「スポーツ
のまち さいたま」の実現に向けた取組を推進してまいります。
このような中、本市では東日本の中枢都市として成長・発展し、市民一人ひとり
が幸せを実感でき、
「市民や企業から選ばれる都市」となることを目指して、平成 25
年度に「さいたま市成長戦略」を打ち出しました。
「さいたま市国際スポーツタウン構想」は、この成長戦略に掲げた7つのプロジ
ェクトのうち、
「スポーツ観光・産業都市戦略」の中に位置する施策のひとつであり、
本市の強みであるスポーツを生かし、世界から注目される「スポーツ先進都市」と
なることで、都市の価値、及び機能性・利便性を高めながら、持続可能な発展を遂
げるまちをつくり、これをもって本市が「選ばれる都市」となることを目的に、成
長戦略の一翼を担うものとして策定いたしました。
今後は、本構想に掲げた各種施策を展開することにより、
「世界が認める『日本一
のスポーツ先進都市』
」の実現に努めてまいりますので、皆様の一層のご理解、ご協
力を賜りますようお願い申し上げます。
本構想の策定にあたりご関係の皆様に多くの貴重なご意見やご提言を賜り、ここ
に感謝申し上げます。
平成28年3月
【目
次】
第1章 国際スポーツタウン構想の背景・目的 __________________________ 1
(1)国際スポーツタウン構想の背景 _______________________________ 1
(2)国際スポーツタウン構想の目的 _______________________________ 2
第2章 国際スポーツタウン構想にかかる基本理念 _______________________ 3
(1)国際スポーツタウンとは ____________________________________ 3
(2)目指すべき都市像 _________________________________________ 3
(3)実現に向けた基本方針______________________________________ 3
第3章 施策展開にあたっての課題及びスポーツ・トレンド _________________ 5
(1)施策展開にあたり解消すべき課題______________________________ 5
(2)施策展開にあたり取り入れたいスポーツ・トレンド _________________ 8
第4章 実現に向けた施策展開_____________________________________ 12
(1)施策の体系 _____________________________________________ 12
(2)施策の内容 _____________________________________________ 13
■まとめ 国際スポーツタウン構想の推進に向けて ______________________ 17
参考資料 _____________________________________________________ 19
第1章
国際スポーツタウン構想の背景・目的
(1)国際スポーツタウン構想の背景
[さいたま市のスポーツ振興の設計図制定]
さいたま市では、国のスポーツ基本法(H23.6)成立に先駆け、平成 22 年 4 月に
「だれもが、いつでも、どこでも、いつまでも」スポーツにかかわることができる
機会を増やし、並びに市の教育、文化、環境、経済、福祉、都市計画等の広範な分
野において、市民等、スポーツ関連団体、事業者及び行政が連携を強化することに
より、
『生涯スポーツの振興』及び『スポーツを活用した総合的なまちづくり』を推
進し、健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」の実現を目指すとした「さいた
ま市スポーツ振興まちづくり条例」を施行した。これに基づき、翌平成 23 年 7 月に
は、具体的な指針となる「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画」を策定し、さ
まざまなスポーツ振興施策に鋭意取り組んでいる。
[さいたま市のスポーツによる地域経済活性化のエンジン始動]
また、平成 23 年 10 月に日本国内では初となる本格的スポーツコミッション「さ
いたまスポーツコミッション」を立ち上げた。この組織は、大型のスポーツ大会や
スポーツイベントの誘致を積極的に行うことにより、スポーツによる地域経済の活
性化を促すとともに「スポーツのまち さいたま」のシティセールスも担っている。
[これまでのさいたま市の国際的スポーツイベント]
これまでさいたま市では、100年を超える歴史を持つサッカーのまちとして、
「2002 FIFA ワールドカップ日韓大会」や「FIFA U-2O 女子ワールドカップジャ
パン 2012」
、市自らが主催する国際親善試合「さいたまシティカップ」等が開催さ
れてきた。また、サッカー以外でも、バスケットボール世界選手権大会、バレーボ
ール世界選手権大会、世界フィギュアスケート選手権大会、さいたまスポーツコミ
ッションが誘致に成功した「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」等の世
界レベルの大会開催実績がある。さらに、市民参加型の「さいたまシティマラソン」
をフルマラソン化し、オリンピック代表選考レースである国際女子マラソンと同時
開催する「さいたま国際マラソン」が平成 27 年から新たに開催され、今後の発展・
拡大が期待されている。
[これからのさいたま市の国際的スポーツイベント]
そして、2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会では、さいたま市内
においてサッカーとバスケットボールの競技実施が予定されている。
このような状況からも、さいたま市がまさに日本屈指のスポーツが大変盛んな都
市であることがうかがい知れる。
- 1 -
(2)国際スポーツタウン構想の目的
「国際スポーツタウン構想」は、平成 25 年度に打ち出した「さいたま市成長戦略
~7 つのプロジェクト<選ばれる都市へ>~」のうち「スポーツ観光・産業都市戦略」
の中の一つの施策である。従って、本構想はさいたま市が東日本の中枢都市として
成長・発展し、市民一人ひとりが幸せを実感でき、『市民や企業から選ばれる都市』
を目指すこの成長戦略の一翼を担うものである。
また、さいたま市にとってスポーツは、スポーツ振興まちづくり条例にもあると
おり、
「言語や生活習慣の違いを超え、夢、感動、希望等を与えることができる世界
共通の文化」であるとともに、市が持つポテンシャルの中でも大きな強みの部分と
なっている貴重なアイテムである。海外をも視野に入れたスポーツ振興のための活
動や連携を展開していくことは、さいたま市の都市イメージを国際的に向上させ、
経済のグローバル化とあいまって、地域経済をより活性化させることが期待される。
このような観点に基づき、国際スポーツタウン構想は、さいたま市の強みである
スポーツを生かしながら、世界から注目される「スポーツ先進都市」となることで、
都市の価値、及び機能性・利便性を高めながら、持続可能な発展を遂げるまちをつ
くり、これをもってさいたま市が「選ばれる都市」となることを目的とする。
図表1-1 国際スポーツタウン構想の位置付け
さいたま市成長戦略
~7つのプロジェクト<選ばれる都市へ>~
スポーツ観光・産業都市戦略
(7つのプロジェクトの一つ)
さいたま市総合
スポーツ振興
振興計画
国際スポーツタウン構想
まちづくり条例
世界が認める
スポーツ振興まちづくり計画
『日本一のスポーツ先進都市』
~日本一スポーツで笑顔あふれるまちへ~
選ばれる都市
- 2 -
第2章
国際スポーツタウン構想にかかる基本理念
(1)国際スポーツタウンとは
さいたま市が目指す国際スポーツタウンの姿を、短い言葉で表現すると、
世界が認める『日本一のスポーツ先進都市』
である。
またその範囲は、市内にある特定のエリアを「スポーツタウン」と呼ぶのではな
く、本市が持つスポーツ・ポテンシャルの総力をもって、さいたま市全体を「国際
スポーツタウン」と称していく。
(2)目指すべき都市像
「国際スポーツタウン」のベースには、市民からトップレベルまでスポーツが大
変盛んで、様々なスポーツシーンが日常的にあふれているといった、スポーツのま
ちの姿があり、その形成は「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画」が担ってい
る。
「国際スポーツタウン構想」は、このベースの部分を更に発展させ、世界が認め
る都市へ飛躍させる役割を担うものであり、このことから導かれる目指すべき都市
像を以下に定める。
国際スポーツタウン構想は、次の4つの都市像の実現を目指していく。
■「国際スポーツタウン」の都市像
① 市民からトップレベルまで多くのアスリートが集う都市
② 国際的スポーツ競技の開催環境を持つ都市
③ スポーツ関連イベントを通じてブランド価値を創出する都市
④ スポーツと地域経済が連携した都市
(3)実現に向けた基本方針
4つの目指すべき都市像の実現に向けて、次の5つの基本方針に沿って施策を展
開していく。
① トップアスリートと市民スポーツの双方を振興する
市民スポーツが盛んな都市であれば、トップアスリートが集まる国際的なスポー
ツイベントを盛況に開催できる。また、トップアスリートとの交流が生まれれば、
市民スポーツもより盛んになる。このような好循環を生み出すため、市民の日常的
- 3 -
なスポーツ活動の場であるとともに、国内外のトップアスリートにも活用される場
をソフト・ハードの両面から整備し、双方の振興を図る。
② 価値向上につながるイベント運営を実現する
これまで行われてきたスポーツ大会やイベントの継続とともに、新規大会・イベ
ントの戦略的な開拓を行いながら、常に注目度の高いスポーツイベントを開催する
ことで、スポーツタウンとしてのブランド価値向上を図りつつ、イベント本体と関
連イベント実施による相乗効果、関連ビジネスとの連携による波及効果を生むイベ
ント運営を実現するための体制をつくる。
③ スポーツを支える環境を整備する
市民及び市内企業等も参画した取組で、スポーツをより重層的に親しむことがで
きるよう、市民からトップレベルまでのスポーツを支えるための環境、スポーツボ
ランティアや指導等に関する新しい知識を習得できる環境を整備する。
つく
④ 現代的なスポーツの基礎を学ぶ機会を創る
より質の高いスポーツイベントを開催する組織運営能力の確保、スポーツ指導者
の確保・育成、トップアスリートや OB・OG 等のスポーツ人材の発掘・輩出に向け
て、現代的なスポーツのマネジメント、スポーツサイエンスの基礎を学ぶ機会の創
出を図る。
⑤ 「日本一のスポーツ先進都市 さいたま市」を世界へ認知させる
上記①から④の取組成果を世界のアスリートやスポーツ関係者、スポーツを楽し
む人々に向けて様々な機会を通じて、積極的に情報発信し、スポーツが潜在的に持
つ多様な価値創造を進めることで、日本一のスポーツ先進都市として、世界に向け
てさいたま市のスポーツ文化のブランド構築・定着化に取り組む。
- 4 -
第3章
施策展開にあたっての課題及びスポーツ・トレンド
(1)施策展開にあたり解消すべき課題
第2章で掲げた基本方針に沿って施策を展開していくにあたり、次に掲げる課題
を解消していくこととする。
① 本市スポーツ施策における現状と課題
ⅰ)現状
■ 「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画」の推進
本市では「さいたま市スポーツ振興まちづくり計画」に基づき、市民のスポーツ
振興に取り組んできており、市民スポーツが大変盛んなまちであるが、計画に掲げ
た幾つかの数値目標に届いていない状況もある。
また、これまでサッカーの「さいたまシティカップ」が継続する唯一の国際的な
大規模スポーツイベントであったが、近年、自転車の「ツール・ド・フランスさい
たまクリテリウム」や「さいたま国際マラソン」を開始した。
■ 「さいたまスポーツコミッション」の創設
スポーツによって地域経済を活性化させるエンジン(推進組織)として、全国初
の自治体主導のスポーツコミッションが創設された。
(平成 23 年 10 月、現在、公益
社団法人 さいたま観光国際協会内に事務局)
各種スポーツ団体などスポーツ大会やイベントの主催者に向けて積極的な働きか
けを行い、地域のスポーツ振興と地域経済の活性化に役立つスポーツ大会・イベン
トを誘致し、開催に必要な会場の調整や宿泊をはじめ専門業者の紹介など様々な準
備・運営を支援している。
設立以来、3年6か月で118件の誘致・支援を行い約292.5億円(さいたま
クリテリウムを含む)の経済効果を生み出すなど、スポーツを通じた地域のプロモ
ーションを担う専門組織として様々な成果をあげている。
ⅱ)課題
・ スポーツが盛んなまちとして、国際的な大規模スポーツイベントが複数開催さ
れているが、スポーツ先進都市としての都市イメージ、ブランドイメージは未
だ浸透・定着しきれていない。スポーツ都市としての価値創造、ブランド化に
向けたプロモーション強化のためには、他都市に先駆け先行事業化した「さい
たまスポーツコミッション」の役割は重要である。今後の都市間競争を見据え、
海外の例なども十分研究し参考としながら、組織体制の強化・収益事業の実施・
協賛獲得の仕組みづくりなどに取り組むことが求められる。
- 5 -
② 市内スポーツ施設における現状と課題
ⅰ)現状
市内には、埼玉スタジアム2○○2(サッカー専用)
、さいたまスーパーアリーナ
(屋内スポーツ全般)の国際級スポーツ施設のほか、記念総合体育館、浦和駒場ス
タジアム、NACK5スタジアム大宮、レッズランド等のスポーツ施設が整備され、
各種のスポーツ大会・イベントやスポーツ興行でも使用されている。
図表 3-1 スポーツ興行(入場有料)で利用されたスタジアム・アリーナ
・ 浦和駒場スタジアム(サッカー:なでしこリーグ)
・ NACK5 スタジアム大宮(サッカー:Jリーグ、なでしこリーグ)
・ 埼玉県営大宮公園野球場(野球:プロ野球、女子プロ野球、BC リーグ)
・ さいたま市営大宮球場(女子プロ野球)
・ さいたま市営浦和球場(女子プロ野球)
・ さいたま市記念総合体育館(バスケットボール:bj リーグ など)
・ さいたまスーパーアリーナ(フィギュアスケート、格闘技 など)
・ 埼玉スタジアム2○○2(サッカー:J リーグ、日本代表戦 など)
また、スポーツに関する市民意識調査によると、スポーツを行っている市民から
は施設数の増加が求められている。
ⅱ)課題
・ エコロジカルスポーツ※を除く大規模スポーツイベントの会場としては、県の施
設である埼玉スタジアム2○○2及びさいたまスーパーアリーナに頼らざるを
得ない状況にある。しかし、両施設とも利用機会の拡大には限界がある。
・ さいたま市のスポーツ施設の一部には老朽化の進行がみられる。
・ 「さいたま市公共施設マネジメント計画」では、公共施設の総量削減方針が打ち
出されており、スポーツ施設も例外でない。
・ アフタースポーツのための施設・設備の充実、合宿やキャンプを想定した宿泊・
滞在機能が不足している。
※エコロジカルスポーツ … スタジアムや体育館等のスポーツ施設を使わず、自然環境や市
街地道路などを活用して行われる自然・環境共生型のスポーツ・身体活動の総称。
- 6 -
③ 市内スポーツ関連イベント開催における現状と課題
ⅰ)現状
国際的スポーツ競技大会・スポーツイベントの開催実績としては、2002 FIFA ワ
ールドカップ日韓大会以降もバレーボール、バスケットボール、女子サッカー、フ
ィギュアスケート等が開催され、さらに「さいたま」の名を冠した大会としてツー
ル・ド・フランスさいたまクリテリウム(自転車)
、さいたまシティカップ(サッカ
ー)、さいたま市ノーマライゼーションカップ(ブラインドサッカー)、さいたま国
際マラソンが開催されるようになっている。
また、国内大会では国民体育大会・全国障害者スポーツ大会、全国高等学校総合
体育大会、日本スポーツマスターズなどの全国規模の総合大会をはじめ、皇后杯全
日本女子サッカー選手権大会や全日本フィギュアスケート選手権大会といった、日
本チャンピオンを決定する大会も開催されている。
さらに、2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会では、埼玉スタジア
ム2〇〇2でのサッカー、さいたまスーパーアリーナでのバスケットボールの競技
実施が予定されている。
図表 3-2
本市で開催された主な国際スポーツ大会の実施状況
2000 年(平成 12 年)
スーパードリームゲーム 2000(バスケットボール)
2002 年(平成 14 年)
2002FIFA ワールドカップ日韓大会
2003 年(平成 15 年)
第1回さいたまシティカップ レッズ VS フェイエノールト(オランダ)
2004 年(平成 16 年)
第 2 回さいたまシティカップ レッズ VS インテルミラノ(イタリア)
2005 年(平成 17 年)
第 3 回さいたまシティカップ レッズ VS FCバルセロナ(スペイン)
第 4 回さいたまシティカップ レッズ VS バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
2006 年(平成 18 年)
第 15 回 FIBA バスケットボール世界選手権大会
第 16 回バレーボール世界選手権大会
2007 年(平成 19 年)
第5回さいたまシティカップ レッズ VS マンチェスターU(イングランド)
FIVB ワールドカップ 2007 バレーボール・男子大会
2008 年(平成 20 年)
第 6 回さいたまシティカップ レッズ VS バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
2010 年(平成 22 年)
第 7 回さいたまシティカップ アルディージャ VS 水原三星BW(韓国)
2012 年(平成 24 年)
2012FIFA U-20女子ワールドカップジャパン
mobcast cup 国際女子サッカークラブ選手権 2012
さいたま市ノーマライゼーションカップ~ブラインドサッカー国際親善試合~
2013 年(平成 25 年)
日本代表 VS ブラジル代表
第 9 回さいたまシティカップ レッズ VS アーセナルFC(イングランド)
さいたまクリテリウム by ツールドフランス
2014 年(平成 26 年)
さいたま市ノーマライゼーションカップ~ブラインドサッカー国際親善試合~
日本代表 VS ドイツ代表
- 7 -
2014 年(平成 26 年)
ISU世界フィギュアスケート選手権大会2014
2014 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム presented by ベルーナ
さいたま市ノーマライゼーションカップ~ブラインドサッカー国際親善試合~
日本代表 VS コロンビア代表
2015 年(平成 27 年)
FIVB 女子バレーボールワールドグランプリ 2015
第4回インディアカワールドカップ
J:COM presents 2015 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
第1回さいたま国際マラソン
ⅱ)課題
・ ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムなど、現在開催されている国際的な
大規模スポーツイベントの継続開催とともに、さいたま市ノーマライゼーション
カップに続く、障害者スポーツを含めた生涯スポーツ振興、関連イベントの誘
致・開催が期待される。
・ サッカーワールドカップ以降の国際スポーツ大会開催の経験を生かし、2020 年
東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催支援やスポーツ・レガ
シー(遺産)の構築などが課題である。
・ 国際的な大規模競技大会や国内外のトップアストリート・チームの合宿等の誘致
で競争力を確保するためには、必要な競技施設と滞在施設の充実とともに、様々
なスポーツに関するサポート機能の充実が必要となる。
(2)施策展開にあたり取り入れたいスポーツ・トレンド
スポーツ先進都市として、常に他都市をリードする存在であるためには、世界の
スポーツ界にアンテナを張り、その時代にマッチしたスポーツ・トレンドを取り入
れていく必要がある。そこで、施策展開に取り入れたいスポーツ・トレンドを考察
する。
① 国際的なネームバリューを持つスポーツ大会
ワールドゲームズは「第二のオリンピック」と呼ばれる大会で、オリンピックに
採用されていない種目により開催され、開催地が有する施設を使用して開催可能な
種目だけでよく、競技団体が選んだトップアスリートが参加する。
ワールドマスターズゲームズは、30歳以上の成人・中高年の一般アスリートを
対象とした生涯スポーツの国際総合競技大会で、最低年齢以上で参加費を払えば、
原則誰でもエントリーできる。2021 年に関西で開催される。
ザ・コーポレートゲームズは、一般市民の参加を想定したスポーツ大会。団体競
技が主で、企業に限らず、家族や友人で集まり、ユニフォームさえ統一されていれ
ばエントリーができる。これまでに世界30か国60都市で開催され、累計で10
0万人以上が参加している。日本では、東京、沖縄が開催または開催予定である。
- 8 -
② 障害者スポーツの大会
障害者スポーツは、主に肢体不自由の身体障害者(視覚障害を含む)を対象とし
たパラリンピック以外にも、聴覚障害者を対象としたデフリンピック、知的障害者
を対象としたスペシャルオリンピックスなどがある。
個別種目として日本で開催された大会は、ブラインドサッカーの IBSA ブラインド
サッカー世界選手権(2014 年東京)
、車椅子バスケットボールの北九州チャンピオ
ンズカップ国際車椅子バスケットボール大会(クラブチーム世界一決定戦)
、身体障
害者野球の世界身体障害者野球大会(2014 年豊岡市)などがある。
③ 拡張が続くスポーツの領域
ⅰ)最新のニュースポーツ
ニュースポーツあるいはレクリエーションスポーツ(ゲートボール、グラウンド
ゴルフ、インディアカなど)は、勝敗にこだわらずレクリエーションの一環として
気軽に楽しめ、文部科学省の調査では、高齢者全体の8%強が実施している。
そのほか、文字通りの「新しいスポーツ」が年々国内外で生まれており、バブル
サッカー、パデル等のように急速に普及し国際大会を開くまでになっているものや、
バスケットボールの3×3(スリーバイスリー)のように国際ルールを決めてオリン
ピック正式種目採用を目指すものもある。
ⅱ)テクノロジーと融合するスポーツ
コンピュータゲームの中には、反射神経や操作の正確さ、状況の素早い判断、高
度な戦略・戦術などが要求されるものもあり、海外では従来のプロスポーツと同様
にハイレベルなプレイヤーたちが競う大会が実施され、エレクトリックスポーツと
呼ばれる。
④ オリンピック・パラリンピックを通じた国際化
ロンドンオリンピック・パラリンピックでは事前キャンプを受け入れた自治体の
75%以上が、
「自治体の認知度向上」「訪問国とのつながり強化」
「地元ビジネスの
活性化」などの効果があったとしている。
また、国では、2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を通じた国際
交流を促すため、
「ホストタウン構想」の推進を計画しており、参加自治体の募集・
登録を実施している。
⑤ スポーツツーリズムの可能性
一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構によると、旅行にスポーツの参
加・観戦プランを組み込むことがあるのは、日本では5%と低迷しているが欧米で
は3~4割あり、国内旅行においても外国人観光客の増加によってスポーツツーリ
- 9 -
ズム市場が今後拡大することが期待される。
スポーツツーリズムにおいても、
「する」
「みる」
「ささえる」の3つの要素があり、
スポーツイベントへの参加や合宿、大会観戦、ボランティア参加等が考えられる。
他地域との差別化や来訪者の視点に立ったプロモーション、外国人の参加・受入体
制の整備、情報発信の必要性とともに、地域における関係者の連携の重要性が指摘
されている。
⑥ スポーツ施設等が生み出す地域の価値
ⅰ)スポーツシューレ
スポーツシューレは、1961 年から始まった西ドイツ(当時)の「ゴールデンプラ
ン」による大規模なスポーツ施設整備計画に基づき、ドイツ各地にできた滞在型総
合スポーツトレーニング研修センターである。
グラウンド、 体育館、各種競技用のスポーツ施設、会議研修室、宿泊施設などを
備え、地域の人々のスポーツ・レクリエーション活動の場として、また、小団体か
ら国の代表チームまでのトレーニングや合宿、 指導者育成の研修会、ビジネス会議
や各種セミナー開催など様々な目的で利用される。
ⅱ)スマート・ベニュー®
日本政策投資銀行では、まちづくりや都市再開発において、スポーツ施設がまち
の中核となる交流空間の役割を担いつつ、スポーツ以外にも地域活性化や防災拠点
等の複合的な機能を組み合わせた持続可能な交流施設を「スマート・ベニュー®(日
本政策投資銀行の登録商標)
」と定義し、その整備推進を提言している。これからの
少子高齢社会でのまちづくりにおいて、スポーツが持っている人を引きつけ交流を
つくる、地域のアイデンティティ醸成を担う、また、健康的な生活基盤となる機能
に注目して、多機能複合型、民間活力導入、まちなか立地、収益力向上をキーワー
ドに、地域コミュニティに寄与する交流空間を、スポーツ施設を核として作ろうと
するものである。
ⅲ)ユニークベニュー
MICE※の誘致等に際して、歴史的建造物や文化施設、公的空間等を使用するこ
とで開催地での特別感や地域特性を演出し、参加する人たちにサプライズを与え、
開催地における魅力向上につなげようとすることを「ユニークベニュー」と呼んで
いる。
ロンドンオリンピックの際には、開催中の各スポンサー企業をホストするために
ユニークベニューが利用された。
※MICE … Meeting(会議・研修・セミナー)、 Incentive tour(報奨・招待旅行)、 Convention ま
たは Conference(学会・国際会議)、 Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語。
- 10 -
まとめ さいたま市での展開想定
「国際スポーツタウン構想」の施策展開に取り入れたいスポーツ・トレンドは以
下のとおりと考える。
■ 大規模な国際スポーツ競技大会としては、大会の性格、開催頻度、地域性、規模等か
らみて、
「ザ・コーポレートゲームズ」があげられる。障害者スポーツとしては、市
内での開催実績があり、サッカーのまちという地域性とも合致する「ブラインドサッ
カー」が最有力である。その他、さいたまスポーツコミッションの誘致実績がある「車
椅子バスケットボール」についても候補としてあげられる。
■ ニュースポーツは、
「インディアカ」や「バスケットボールの3×3」が市内での開
催実績もあり有力だが、従来スポーツに関心が薄かった市民に向けてスポーツ以外の
要素も併せ持ったニュースポーツをアピールして、スポーツ実施率向上に貢献するこ
とも考えられる。
■ スポーツツーリズムについては、大宮盆栽、岩槻人形、鉄道博物館等の市内のコンテ
ンツと組み合わせ、これらの関連施設のユニークベニューも取り入れた「アフタース
ポーツツアーの開発」は、他地域との広域連携を図ることで、有望な観光商材となる
可能性がある。
■ キャンプや合宿の誘致は、競技大会の誘致とともに国際スポーツタウンを実現させる
上で有望な取組であるといえる。その実現のためには、競技施設だけでなくクラブハ
ウス、宿泊施設などの機能も含めた受入体制(スポーツシューレ等)の充実が求めら
れる。施設整備にあたっては、スマート・ベニューなどの考え方を参考にした、スポ
ーツ推進のための新たな価値創出の側面も期待される。
- 11 -
第4章
実現に向けた施策展開
(1)施策の体系
第2章で掲げた目指すべき都市像の実現に向けて、5つの基本方針に沿って進め
る施策を、以下に掲げる「施策展開の2つの柱」と「スピーディーな展開を実現す
るための3つの視点」により構成する。
第3章において、施策展開にあたって抽出された課題や、スポーツ・トレンドの
取り入れの内容から、大きな区分として、世界に「国際スポーツタウン」としての
さいたま市を認識させるためのシティセールスと、海外からの来訪者を獲得するた
めのソフト・ハード両面におけるスポーツ環境整備といった2つの柱が導かれる。
施策展開の2つの柱
■
国際的なスポーツイベントの開催等によるシティセールス
■
海外からの来訪者獲得のためのスポーツ環境整備
そして成長戦略の観点から、構想実現に向けてスピーディーかつ戦略的に施策を
展開していくため、施策導出の出発点として以下の3つの視点が求められる。
図表 4-1 スピーディーな施策展開をするための3つの視点
成長戦略
新規施策投入
既存施策活用
既に取組を行ってきている
スポーツ振興策を更に重点
的に進める。
本市のスポーツ環境の「強
み」を発揮して都市間競争に
打ち勝つ。
国際的なスポーツ活動を行
うことができる未来をつく
るため今から投資を始める。
■重点化する施策
■都市間競争に打ち
勝つための施策
■未来への投資とし
ての施策
- 12 -
(2)施策の内容
「さいたま市国際スポーツタウン構想」実現に向けた施策を、体系に基づき2つ
の柱ごとに3つの視点から整理する。
① 「国際的なスポーツイベントの開催等によるシティセールス」に向けた施策は次の表
のとおり。
図表4-2「国際的なスポーツイベントの開催等によるシティセールス」に向けた施策総括表
重点化する施策
都市間競争に
打ち勝つための施策
未来への投資としての施策
●国際的スポーツ競技大会・
●国際的なニュースポーツの
●国際的な市民参加型の大型
イベントの誘致・開催によ
普及定着と国際競技大会の
スポーツ競技大会・イベン
る効果的な情報発信による
誘致・開催
トの誘致・開催
ブランディングの展開
【基本方針①②⑤に対応】
【基本方針②に対応】
【基本方針②③に対応】
● 2020 年 東 京 オ リ ン ピ ッ
ク・パラリンピックムーブ
メントの推進とレガシーの
構築
【基本方針①③⑤に対応】
ⅰ)重点化する施策
 国際的スポーツ競技大会・イベントの誘致・開催による効果的な情報発信によるブラ
ンディングの展開
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム、さいたま国際マラソン、さいたま
シティカップ、さいたま市ノーマライゼーションカップ等、国際的に本市をアピー
ルできる「さいたま」冠大会の継続開催と大会内容の拡充等とともに、新たな種目
も視野に入れながら国際的スポーツ競技大会の誘致・開催に積極的に取り組む。
また、「女子サッカーの聖地」「自転車のまち」等、本市のオリジナリティーを生
かしたスポーツに関する様々なトピックの発掘・整理とコンテンツ化によって、ス
ポーツ先進都市としてブランド化を図りながら、国内外に向けた情報発信に重点的
に取り組む。
- 13 -
ⅱ)都市間競争に打ち勝つための施策
 国際的なニュースポーツの普及定着と国際競技大会の誘致・開催
インディアカ等従来から実施されているレクリエーション系のニュースポーツの
一層の普及とともに、パデル、バスケットボールの3×3等の若者が興味を持つ競技
系ニュースポーツの振興に競技団体等の組織化と併せて取り組む。
また、これらのスポーツの国際競技大会を誘致・開催することによって、当該競
技における先進都市としての地位を確保し、都市間競争に打ち勝つことを目指す。
 オリンピック・パラリンピックムーブメントの推進とスポーツ・レガシーの構築
2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会におけるサッカー、バスケッ
トボールの開催に向けて、市民のオリンピック・パラリンピックムーブメントの推
進を図るとともに、会場都市として国内外にアピールする。
さらに、オリンピック・パラリンピックにかかる活動の成果を、「スポーツ・レガ
シー(遺産)
」として構築し後の世代に残すことで、大会後も他都市との差別化が図
れる取組を続け、都市間競争に打ち勝つことを目指す。
ⅲ)未来への投資としての施策
 国際的な市民参加型の大型スポーツ競技大会・イベントの誘致・開催
市民の日頃からのスポーツへの取組成果を発表する場や、国内外のスポーツ同好
者との交流を拡大する場を確保するために、ザ・コーポレートゲームズのような、
国際的にネームバリューのある、総合大会でありつつ、一般の市民参加が可能な大
型国際競技大会の誘致・開催を将来の目標に据えた取組を始め、スポーツツーリズ
ムの観点からも本市の存在をアピールしていく。
第 1 回さいたま国際マラソン
- 14 -
②「海外からの来訪者獲得のためのスポーツ環境整備」に向けた施策は次の表のとおり。
図表4-3「海外からの来訪者獲得のためのスポーツ環境整備」に向けた施策総括表
重点化する施策
都市間競争に
未来への投資としての施策
打ち勝つための施策
●国際的なスポーツ競技大会
●さいたまスポーツコミッシ
●スポーツ拠点となる(仮称)
の受入れを可能とするスポー
ョン(SSC)の拡充強化
さいたまスポーツシューレの
ツボランティアの充実
【基本方針①②④に対応】
設置等
【基本方針①②③⑤に対応】
【基本方針③に対応】
●MICEと連携した都市基
盤整備と国際的なスポーツカ
ンファレンス等の誘致・開催
【基本方針③④⑤に対応】
ⅰ)重点化する施策
 国際的なスポーツ競技大会の受入れを可能とするスポーツボランティアの充実
国際的なスポーツ競技大会等の受入れに向けたソフト面の環境整備として、開催
手続き・各種規制への柔軟な対応、スポーツルール・モラル対応力、ボランティア
対応力等で国際的な要求水準を満たす環境の充実を図る。なかでも、現行のスポー
ツボランティアバンク制度については、市民が参加しやすく、競技大会主催者が使
いやすい制度へと拡充を図るとともに、外国人アスリートや観光客に対応する語学
ボランティアの充実などについて重点的に取り組む。
ⅱ)都市間競争に打ち勝つための施策
 さいたまスポーツコミッション(SSC)の拡充強化
本市がスポーツ先進都市といわれる強みの一つである、国内初の本格的なスポー
ツコミッション「さいたまスポーツコミッション」
(SSC)の事業及び組織を更に
強化し、これまでにも増した発信力が強く開催効果の高いスポーツ大会やスポーツ
イベントの誘致・支援を実施し、都市間競争に打ち勝つことを目指す。
今後は、スポーツイベントの主催・運営やスポーツ施設の管理運営、また、民間
企業との連携による専門スタッフの参画なども視野に入れ、自立した組織としての
あり方等について検討し、総合的なスポーツビジネスを支援するスポーツコミッシ
ョンとして、本市がスポーツ関連サービスを提供する企業等の誘致・集積を図るた
めの核となるべく、さらに機能していくことを目指す。
- 15 -
ⅲ)未来への投資としての施策
 スポーツ拠点となる(仮称)さいたまスポーツシューレの設置等
本市のスポーツ活動拠点として、スポーツによる新たな交流創出に貢献する施設
となる、
「
(仮称)さいたまスポーツシューレ」の構築・設置に取り組む。
「
(仮称)さいたまスポーツシューレ」は、さいたま市を取り巻くスポーツ環境に
合わせた、市民の日常的なスポーツ活動拠点であるとともに、国際的な利用をも視
野に入れ、国内外から本市でのトレーニングを希望するだれもが使えるスポーツ施
設を目指し、クラブハウスや宿泊等の設備を併せ持つことを想定する。
立地の検討にあたっては、既存施設の活用とともに、必要に応じ特区制度を利用
した用地確保等も視野に入れる。また、施設の整備や運営については、国内外の事
例を参考にしつつ、官民連携及びスポーツ関連団体との協力等による様々な手法を
検討する。さらに、だれもがスポーツを楽しめる環境を実現するため、障害者スポ
ーツにも対応した仕様の施設を目指す。
堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター(J-GREEN堺)
スポーツシューレイメージ図
 MICEと連携した都市基盤整備と国際的なスポーツカンファレンス等の誘致・開催
市内のプロ・アマのトップスポーツチーム関係者が持つネットワークや各競技協
会・連盟等の協力を得て、国際的スポーツカンファレンス、セミナーを誘致・開催
し、さいたま市らしさを出したMICE実現の取組を始める。
国際スポーツタウンとして市内宿泊施設の整備・充実が求められる。また、スマ
ート・ベニューの考え方などを取り入れ、コンベンションとスポーツの複合化など
を、MICEとの連携の中で研究していく。
さらに、市内で開催するスポーツ大会やイベントの誘致・開催に合わせて、ユニ
ークベニュー、日本文化体験等をパッケージ化して提案できるように、コンテンツ
の発掘、モニターツアーの企画・実施、民間旅行会社等との協働によって、MIC
E実施の効果を広く行き渡るようにする。
- 16 -
■まとめ
国際スポーツタウン構想の推進に向けて
さいたま市成長戦略は平成 34 年度を目標年度としているが、
「国際スポーツタウ
ン」はその後も続く取組であり、本構想で検討された内容は、スポーツを生かし発
展し続けるまちづくりの、長期的プランの第一歩となるものである。
本構想では重要なキーワードが明らかになった。なかでも「スポーツコミッショ
ン」「スポーツシューレ」には大きな役割が課せられている。本構想の実現に向け、
スポーツコミッションの体制強化とスポーツシューレの整備について、具体化に向
け推進していく。また、基盤整備として、ホテル等宿泊施設の誘致やスポーツもで
きる多目的アリーナの整備については、MICEとの連携を図りながら、実現に向
けた取組を加速させていく。体育館やプール等の既存施設については、今後改築等
を行うにあたって、国際大会の誘致をも視野に入れた再整備を検討していく。
本構想に掲げた施策を着実かつ戦略的に遂行することで、世界のスポーツ関係者
から注目され、トップアスリートをはじめとする多くのスポーツ愛好者が集う、
「国
際スポーツタウン」を実現した後も、進化を続けるスポーツ界のトレンドやニーズ
に応じながら、さいたま市は、世界が認める「日本一のスポーツ先進都市」として、
成長の先を見据え常に他都市をリードしていく存在であり続ける。
- 17 -
参考資料
資料1
構想策定の流れ
1
平成 27 年度第 1 回さいたま市国際スポーツタウン構想検討委員会における審議
2
平成 27 年度第 4 回(第 246 回)都市経営戦略会議における審議
3
「さいたま市国際スポーツタウン構想」(素案)作成
4
平成 27 年度第 2 回さいたま市国際スポーツタウン構想検討委員会における審議
5
平成 27 年度第 15 回(第 257 回)都市経営戦略会議における審議
6
平成 27 年度第 16 回(第 258 回)都市経営戦略会議における審議
7
議会報告
8
パブリック・コメント実施
9
平成 27 年度第 3 回さいたま市国際スポーツタウン構想検討委員会における審議
10
「さいたま市国際スポーツタウン構想」策定
11
平成 28 年 4 月~
「さいたま市国際スポーツタウン構想」の推進
- 19 -
資料2
成長戦略の概要
■さいたま市成長戦略の概要
7つのプロジェクト
1
~<選ばれる都市へ>~
さいたま市成長戦略の背景
急速に進む少子高齢化や人口減少などにより生産年齢人口の減少が進み、近い将来、保健・
医療・福祉などの行政サービスに対する需要が増加し、財政構造の硬直化や一般財源の不足
などを招き、市民の暮らしと市の財政運営に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。
また、さいたま市では、昭和40~50年代から多くのインフラや学校、公共施設を整備
しており、今後、建替えや大規模な改修の時期を迎えます。耐用年数60年で計算すると、
今後40年間で、約2兆7,870億円の建替え、改修の事業費が必要との試算がでています。
そのため、出生率の向上や子育て世代の転入増を図り、できるだけ今の人口増のトレンドを
維持し、人口減少のカーブを緩やかにする必要があります。今後、さいたま市の人口が減少
し、経営資源が限られる状況のもと、中・長期的な収支見込を念頭に置きながら、これから
の5年、10年を見据えて、さいたま市のかじ取りをしていく必要があります。
2
さいたま市の成長戦略とは
今後、本市においては、人口減少・少子高齢化社会の到来や生産年齢人口の減少に伴う、
経済規模の縮小が見込まれる中、
「環境・エネルギー問題」
「経済のグローバル化の進行」
「健
全な財政運営の維持」などの喫緊の課題にも対応し、市民一人ひとりがしあわせを実感でき、
「市民や企業から選ばれる都市」へ成長させていくためには、本市の強みを活かしながら様々
な取組を効果的に行うことが必要です。
そこで、まちの活力を失わずに地域経済を活性化し、都市の機能性・利便性を高め、都市
イメージの向上を図るなど、本市が持続可能な発展を遂げるため、今から総合的、戦略的に
着手する必要があると考えられる施策を「さいたま市成長戦略」(以下、「成長戦略」とう。)
として取り組んでいきます。
成長戦略は、7つのプロジェクトを設置し、既存または新規の取組に財源などの資本を集
中させてスピーディーに推進していきます。
- 20 -
<推進方針>
■さいたま市成長戦略
①スピーディーな展開をしていくこと
②可能な限り民間の活力、企業の力を活用しながら実施すること
③民間の経済活性化につなげていくこと
7つのプロジェクト
東日本の中枢都市として成長・発展
東日本の中枢都市構想
さいたま市が鉄道や道路の交通結節点とし
国際観光都市戦略
スポーツ観光・産業都市戦略
「さいたMICE」
て、また、経済、文化、情報など広域的機
能を持つ首都圏の中枢として、さらに北関
環境技術産業の推進
医療ものづくり都市構想
広域防災拠点都市づくり
戦略的企業誘致と国際展開支援
東・東北の中枢都市として成長・発展する。
市民・企業から選ばれる都市の実現
■スポーツ観光・産業都市戦略
<目指すべき方向性>
「国際スポーツタウンさいたま市」を確立するため、さいたまクリテリウム by ツール・ド・
フランスに代表されるスポーツコミッションを活用した大規模スポーツイベントの誘致やス
ポーツシューレの設置、自転車利用環境の構築などを図ります。
これらのスポーツにかかる環境整備により、本市で開催されるスポーツ大会や関連イベン
トに、日本全国・世界各国から多くの観光客を集めることや、スポーツで元気が溢れるまち
の賑わい創出することにより、地域経済の活性化を図り、世界から注目されるスポーツ観光・
産業都市を目指します。
また、本市の特性を活かした農業のビジネスモデルを構築することにより、農業の活性化
を図ります。
<施策名>
1 国際スポーツタウン構想、スポーツ特区構想、スポーツシューレの設置
2 さいたまクリテリウム by ツール・ド・フランスの継続開催
3 国際的なスポーツイベント誘致とスポーツ観光の推進(スポーツイベント誘致支援)
4 安全で元気な「さいたま自転車のまち構想」-自転車ネットワーク200km構想策定、
自転車運転免許制度の推進、コミュニティサイクルの推進
5 さいたまシティマラソンのフルマラソン化、ウオーキングイベントさいたマーチの拡充
6 プロアマトップスポーツチームを活用した地域、商店街活性化
7 大消費地に近いさいたま市の特性を生かした農業の活性化(地産地消の確立)
8 遊休農地を活用した新農業ビジネス(IT 農業等)の振興
- 21 -
資料3
検討委員会名簿
さいたま市国際スポーツタウン構想検討委員会
所属
1
スポーツ文化局
スポーツ部
2
スポーツ文化局
スポーツ部
3
スポーツ文化局
スポーツ部
4
都市戦略本部
5
経済局
商工観光部
6
経済局
7
委員名簿
役職
氏名
部長
蓬田
潔
スポーツ振興課
課長
近藤
裕司
スポーツイベント課
課長
神田
篤
参事
高根
哲也
商業振興課
参事兼課長
吉沢
浩之
商工観光部
観光国際課
参事兼課長
金子
博志
経済局
農業政策部
農業政策課
課長
岡野
敏和
8
都市局
都市計画部
自転車まちづくり推進課
課長
西岡
康一
9
都市局
都市計画部
都市公園課
参事兼課長
土取
均
参事兼課長
平沼
智
副参与
矢作
光広
オリンピック・パラリンピック部
10
教育委員会
学校教育部
健康教育課
11
(公社)さいたま観光国際協会
12
(公財)さいたま市体育協会
13
さいたま商工会議所
スポーツコミッション事業担当
事務局
事務局長
総務・会員サービス部
部長
関
加藤
利光
利雄
(敬称略)
- 22 -
さ い た ま 市
国 際 ス ポ ー ツ タ ウ ン 構 想
平成 28 年 3 月
さいたま市スポーツ文化局
スポーツ部スポーツ振興課
資料3
資料4
スポーツ振興基金概要
1 基金設置の背景
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の市内における開
催を絶好の機会と捉え、健康で活力ある「スポーツのまち さいたま」の実
現を目指す必要がある。
2 基金の概要
①
基金設置の目的
・
スポーツ振興に関する施策の推進に必要な経費の財源に充てるため、
基金を設置
② 基金への積立て
・ 基金として積み立てる額は、寄附金及び積立金で予算に計上した額
※ 初年度は、補正予算で4,900万円を積み立てる。
③
基金の使途
・
次に掲げる事業に必要な財源を積み立て、運用・処分を行う。
スポーツ振興基金
①
小・中学生の子どもたち
のスポーツ活動に対する
支援事業
②
オリンピック・パラリンピ
ックに向けた支援事業、その
他スポーツの振興に関する施
策を推進するための事業
資料5
各スポーツ団体に対する補助金について
予算額(円)
区 分
27年度
28年度
公益財団法人さいたま市体育協会
44,489,000
44,489,000
さいたま市レクリエーション協会
3,000,000
3,000,000
さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会
2,850,000
2,859,250
13,235,000
13,235,000
63,574,000
63,583,250
そ の 他
合 計
Fly UP