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長文読解の本質 27
長文読解の本質 27 ≪目次≫ 第 1 章 文型 1-1. 第 1 文型 1-2. 第 2 文型と第 3 文型 1-3. 第 4 文型と第 5 文型 1-4. SVO to do と SVO from ~ing 1-5. SVO do/doing/done 1-6. 受動態 1-7. 無生物主語構文 1-8. 名詞構文 1-9. 因果を表す動詞 第2章 句 2-1. to V の名詞的用法 2-2. to V の形容詞的用法 2-3. to V の副詞的用法① 2-4. to V の副詞的用法② 程度⇔結果を表す構文 2-5. Ving の名詞的用法(動名詞) 2-6. Ving/Vp.p の形容詞的用法(分詞) 2-7. Ving/Vp.p の副詞的用法(分詞構文) 2-8. with OC 2-9. 準動詞の意味上の主語 第3章 節 3-1. that 節の名詞的用法(接続詞) 3-2. that 節の形容詞的用法(関係代名詞・同格節) 3-3. that 節の副詞的用法(接続詞) 3-4. 強調構文の that 3-5. wh-節の名詞的用法(疑問詞節)/形容詞的用法(関係副詞)/副詞的用法(接続詞)の区別 3-6. as 節の区別①(前置詞の as/ 副詞の as / 接続詞の as[時・理由]) 3-7. as 節の区別②(接続詞の as[比例・様態・譲歩] / 関係代名詞の as) 3-8. how 節・the way 節の区別 3-9. 等位接続詞 1 (C) 2015 斉藤健一 All Rights Reserved. 無断複製・転載を禁止します。 1-1. 第 1 文型 1) A lot of Japanese people settle in Hawaii. 2) Suddenly, she appeared in front of me. 3) He emigrated to Brazil with his family last year. 4) The bear suddenly charged at me. <和訳> 1) たくさんの日本人がハワイに定住している。【存在】 2) 突然、彼女は私の目の前に現れた。【存在】※S appear で「S が現れる」 3) 彼は去年家族とブラジルに移住した。【移動】 4) そのクマは突然私めがけて飛びかかった。【移動】 <構文分析> 1) A lot of Japanese people settle <in Hawaii>. S V M 2) <Suddenly>, she appeared <in front of me>. M S V M 3) He emigrated <to Brazil> <with his family> <last year>. S V M M M 4) The bear <suddenly> charged <at me>. S M V M <ポイント> ・第 1 文型は「存在」か「移動」の意味が多い(「存在」の仲間に「出現」「消失」もある) ※ 例外もあるので、例外は出るたび覚えておくこと。 ・前置詞+名詞、副詞は(ほぼ)必ず M で修飾語。 ・―ly はキホン副詞と考える。 例外は costly, cowardly, deadly, elderly, friendly, likely, lively, lonely, lovely, silly, ugly で、これらは全て形容詞。 ・last year, yesterday, every week など、時を表す名詞は M 扱いできる。 2 1-2. 第 2 文型と第 3 文型 1) She appears happy to be married. 2) To me, this wine tastes good. 3) Can I taste this wine? 4) My son will make a fine doctor. 5) My son will make a fine robot. <和訳> 1) 彼女は結婚して幸せのようだ。【SVC】※S appear C で「S=C のように見える」 2) 私にとってはこのワインはおいしいです。【SVC】※S taste C で「S=C の味がする」 3) このワイン、味見していいですか?【SVO】※taste O で「O を味見する」 4) 私の息子は立派な医者になるでしょう。【SVC】※S make C で「S=C になる」 5) 私の息子は優れたロボットを作るでしょう。【SVO】※S make O で「O を作る」 <構文分析> 1) She appears happy <to be married>. S V C ※ to V の説明は 2-3 を参照。 M 2) <To me>, this wine tastes good. M S V C 3) Can I taste this wine? S V O 4) My son will make a fine doctor. S V C 5) My son will make a fine robot. S V ※ Vの前後が同じ「人間」なのでS=Cと気づく ※ Vの前後がイコールでないのは明白。 O <ポイント> ・第 2 文型は「S=C だ」。第 3 文型は「O を/に V」と訳し、V の意味は覚えるしかない。 ・C は名詞 or 形容詞。O は必ず名詞。 ・よって「SV ●」を見たとき、●が形容詞なら SVC で決定。 ●が名詞の場合、S = ●なら SVC、S ≠ ●なら SVO と判断する。 3 1-3. 第 4 文型と第 5 文型 1) I'll buy you a burger tonight. 2) The accident almost cost him his life. 3) I deem him a foolish man. 4) The shocking news rendered me speechless. <和訳> 1) あなたに今夜ハンバーガーを買ってあげるよ。【SVOO】 2) その事故で、彼は死にかけた。【SVOO】※cost O1O2 で「O1 から O2 を奪う」 3) 私は彼が愚かな男だと思う。【SVOC】 4) そのショッキングなニュースのせいで、私は言葉を失った。【SVOC】 <構文分析> 1) I’ll buy you a burger <tonight>. S V O1 O2 M 2) The accident <almost> cost him his life. S M V O1 O2 3) I deem him a foolish man. S V O C 4) The shocking news rendered me speechless. S V O ※ -lessは形容詞。 C <ポイント> ・第 4 文型 は「O1 に O2 を与える」。 例外)take, cost, owe, deny, save, spare, envy 特に take, cost は頻出。共に「O1 から O2 を奪う」と本来の「与える」とは真逆の意味 ... になる。辞書には、「O1 に O2 かかる」と掲載されているが、「奪う」を意訳しただけ。 ・第 5 文型は「O=C だと言う・思う(認識)」か「S のために O が C になる(因果)」。 ・「SV O ●」を見たとき、●が形容詞なら SVOC で決定。 ●が名詞の場合、 O = ●なら SVOC、O ≠ ●なら SVOO と判断する。 4 1-4. SVO to do と SVO from ~ing 1) The Internet has enabled us to work anywhere. 2) My father forced me to join the party. 3) My father prevented me from joining the party. <和訳> 1) インターネットのおかげで、私たちはどこでも働けるようになった。【SVOC】 2) 父は私がパーティに参加することを強制した。【SVOC】 3) 父は私がパーティに参加することを妨げた。【SVOC】 <構文分析> 1) The Internet has enabled us to work <anywhere>. S V O(S) C(P) 2) My father forced me to join the party. S V O(S) C(P) 3) My father prevented me from joining the party. S V O(S) C(P) ※このように前置詞句が M ではなく C 扱いになることもある。 以下の<ポイント>を熟読すること。 <ポイント> ・SVO to do と SVO from~ing は意味的に真逆の構文。 ・SVO to do「O が do する方向に向かうようにする」 このように SV の後ろが、主語(S)→述語(P)の関係になっているものは全て SVOC と扱う。 よって、SVO from ~ing「O が do する方向に向かわないようにする」も SVOC。 ・「SVO to do」をとる動詞は、ask, allow, advise, cause, compel, convince, enable, encourage, expect, force, get, help, lead, order, oblige, persuade, permit, recommend, remind, require, tell, urge, want, warn, would like など。 ・ 「SVO from doing」をとる動詞は、prevent, stop, keep, hinder, discourage, prohibit, ban など。 ・例外として、forbid「禁止する」という動詞は、意味的には「SVO from ~ing」型だが、 「SVO to do」型でも使われる。 5 (C) 2015 斉藤健一 All Rights Reserved. 無断複製・転載を禁止します。 1-5. SVO do/doing/done 1) My father made me join the baseball team. 2) I saw the boy bully his classmate. 3) I saw the boy bullying his classmate. 4) I saw the boy bullied by his classmates. <和訳> 1) 父は無理やり私を野球チームに参加させた。【SVOC】 2) 私はその少年がクラスメートをいじめるのを見た。【SVOC】 3) 私はその少年がクラスメートをいじめているのを見た。【SVOC】 4) 私はその少年がクラスメートにいじめられているのを見た。【SVOC】 <構文分析> 1) My father made me join the baseball team. S V O(S) C(P) 2) I saw the boy bully his classmate. S V O(S) C(P) 3) I saw the boy bullying his classmate. S V O(S) C(P) 4) I saw the boy bullied by his classmates. S V O(S) C(P) <ポイント> ・SVO to do の例外①make, have, let の使役動詞は SVO do(原形)で「O に do させる」 ・SVO to do の例外②see, hear, feel などの知覚動詞は SVO do(原形)で「O が do する のを見る, 聞く, 感じる」もしくは SVO doing で「O が do しているのを見る, 聞く, 感じ る」 ・do と doing の違いは、例えば see O do は「O が do するのを最初から最後まで見る」 だが、see O doing は「O が do しているのを一部だけ見る」という意味の違いがある。 ・また、O と C が「O が do される」という受動関係のとき、SVO done になる。 6 1-6. 受動態 1) This cake was made by Tom. 2) This watch was given me by my father. 3) I am called Saiken. 4) I was forced to join the party by Tom. 5) I was spoken to by Tom. <和訳> 1) このケーキはトムによって作られた。【SVO】の受身 2) この時計は父によって私に与えられた。(この時計は父からもらった)【SVOO】の受身 3) 私はサイケンと呼ばれている。【SVOC】の受身 4) 私はトムによってそのパーティに無理やり参加させられた。【SVO to do】の受身 5) 私はトムに話しかけられた。【SV 前 O】の受身 ※speak to O「O に話しかける」 <構文分析> 1) This cake was made S <by Tom>. ←Tom made this cake. V 2) This watch was given me S 3) I am called S O Saiken (by everyone). ←Everyone calls me Saiken. V 4) I was forced S V C to join the party <by Tom>. ←Tom forced me to join the party. V 5) I was spoken to S V <by my father>. ←My father gave me this watch. C <by Tom>. ←Tom spoke to me. M <ポイント> ・受動態とは、「O を S の位置に移動したもの」。 ・よって、必ず V の後ろ or 前置詞の後ろは O が一つ欠けた形になる。 ・by 以下が省略される確率は 70%以上。長文では by 以下がないことの方が多い。 7 1-7. 無生物主語構文 1) The news surprised us. 2) The song always reminds me of my old boyfriend. 3) Studying English does you good. 4) This ring always makes me happy. 5) Heavy rain prevented us from going out. <和訳> 1) そのニュースを見て、私たちは驚いた。【SVO S=無生物 O=人】 2) その歌を聞くといつも元カレを思い出す。【SVO of ~ S=無生物 O=人】 3) 英語を勉強すればいいことがありますよ。【SVO1O2 S=無生物 O1=人】 4) この指輪を見るといつも幸せな気持ちになる。【SVOC S=無生物 O=人】 5) ひどい雨がふったせいで私たちは外出できなかった。【SVOC S=無生物 O=人】 <構文分析> 1) The news surprised us. S V O 2) The song <always> reminds me <of my old boyfriend>. S V O 「A に B を思い出させる」 3) Studying English does you good. S V O ※remind A of B ※do 人 good「人に利益を与える」 O 4) This ring <always> makes me happy. S V O C 5) Heavy rain prevented us from going out. S V O C <ポイント> ・SVO/SVOO/SVOC 文型で、S が「無生物」、O が「人」の場合、無生物主語構文と呼 ぶ。この時、S を副詞的に、O を主語「~が、~は」と訳す。 ・「副詞的」とは①理由「~なので」②条件「~すれば」③時「~するとき」など。 8 1-8. 名詞構文 1) I still cannot believe the death of my pet.(=my pet's death). 2) Many people are against the destruction of the church. (=the church's destruction) 3) The popularity of the movie surprised me. (=The movie's popularity) 4) He gave up the idea of becoming a doctor. <和訳> 1) 私は今でも私のペットが死んだなんて信じられない。【主格のof】 2) 多くの人がその教会を取り壊すことに反対している。【目的格のof】 3) その映画が人気だということに、私は驚いた。【主格のof】 4) 彼は医者になるという考えをあきらめた。【同格のof】 <構文分析> 1) I <still> cannot believe the death (of my pet). S V O 2) Many people are <against the destruction (of the church)>. S V M 3) The popularity (of the movie) surprised me. S V O 4) He gave up the idea (of becoming a doctor). S V O <ポイント> ・A of B(B's A)の A が動詞化 or 形容詞化できる場合、「of」や「's」を、所有格「の」で はなく主格「が」や目的格「を」とし、「B を A すること」「B が A すること」と訳した 方が頭にスッと入ることが多い。例えば、1)だと death→die と動詞化できるので、「ペッ トの死」ではなく「ペットが死んだこと」、2)だと destruction→destroy と動詞化できる ので「建物の破壊」ではなく「建物を壊すこと」とする。また、3)のように popularity→ popular と形容詞化できる場合も「その映画の人気」より「その映画が人気あること」と する方が日本語らしくなる。 ・A of B の B が動詞化できる場合は、同格「~という」の of と考える。 9 (C) 2015 斉藤健一 All Rights Reserved. 無断複製・転載を禁止します。 1-9. 因果を表す動詞 1) More chances to use English would lead to the improvement of our English. 2) His smoking habit triggered his early death. 3) The improvement of our English would stem from more chances to use English. 4) His early death was attributed to his smoking habit. <和訳> 1) 英語を使う機会が増えれば、私達の英語力は向上するだろう。【lead to は因→果】 2) 彼はタバコを吸う習慣があったので、早死にした。【trigger は因→果】 3) 英語を使う機会が増えれば、私達の英語力は向上するだろう。【stem from は果←因】 4) 彼はタバコを吸う習慣があったので、早死にした。【be attributed to は果←因】 <構文分析> 1) More chances to use English would lead to the improvement of our English. S V O 2)His smoking habit triggered his early death. S V O 3) The improvement of our English would stem from more chances to use English. S V O 4) His early death was attributed to his smoking habit. S V O <ポイント> ・S が「原 因」、O が「結果」となる動詞:cause/bring about/lead to/result in/give rise to/be responsible for/contribute to/account for/end in/mean/trigger これらは全て「S → O」と「→」で解釈する。訳語は「導く」「もたらす」「引き起こす」 「S のせいで O が起こる」「S のおかげで O という結果になる」など、その都度あった訳 語を当てればよい。大切なのは全て「→」の意味を持つという共通点に注目すること。 ・S が「結果」、O が「原因」となる動詞:come from/result from/arise from/derive from/stem from/be due to/be attributed to/be attributable to これらは全て「S ← O」と「←」で解釈する。 10 2-1. to V の名詞的用法 1) It is difficult to become a doctor. 2) My dream is to become a doctor. 3) I decided to become a doctor. 4) I found it difficult to become a doctor. 5) I don't know how to become a doctor. <和訳> 1) 医者になることは難しい。【to V は S】 2) 私の夢は医者になることだ。【to V は C】 3) 私は医者になることを決めた。【to V は O】 4) 私は医者になることが難しいと思った。【to V は O】 5) 私はどのように医者になれるか分からない。【how to V は O】 <構文分析> 1) It is difficult to become a doctor. 仮S V C 真S 2) My dream is to become a doctor. S VC 3) I decided to become a doctor. S V O 4) I found it difficult to become a doctor. S V 仮O C 真O 5) I don't know how to become a doctor. S V O <ポイント> ・to V が、①S, O, C になっている ⇒ ②名詞的用法 ⇒ ③「V すること」 ・to V が S になる時、SVOC の O になる時は、仮 S/O として it を置き to V は後ろにいく。 ・「疑問詞 + to V」は必ず名詞的用法。 11 2-2. to V の形容詞的用法 1) I had a friend to help me. 2) I had a friend to help. 3) I had a friend to talk with. 4) I made a decision to become a doctor. <和訳> 1) 私は助けてくれる友達がいた。【S'V'関係】 2) 私は助けなきゃならない友達がいた。【O'V'関係】 3) 私は一緒に話す友達がいた。【O'V'前 関係】 4) 私は医者になるという決断をした。【同格関係】 <構文分析> 1) I had a friend to help me. S V O M 2) I had a friend to help S V O . M 3) I had a friend to talk with S V . O M 4) I made a decision to become a doctor. ※decide to V「Vすることを決める」 S V O M <ポイント> ・to V が、①直前の名詞の説明になっている ⇒②形容詞的用法 ⇒③直前の名詞にかける ・形容詞的用法は、かかる名詞とto Vとの関係を考える。 【O'V'関係】【O'V'前 関係】の時は、必ず to V の後ろの O が欠ける。(欠けた O はかか る名詞とイコール。) ・【同格関係】は、「本来 to V を O にとる動詞が名詞化したもの」+ to V がほとんど。 12 2-3. to V の副詞的用法① 1) I went to university to become a doctor. 2) I was happy to become a doctor. 3) He must be clever to become a doctor. 4) He grew up to become a doctor. 5) This book is difficult to read. / This river is dangerous to swim in. <和訳> 1) 私は医者になるために大学に行った。【目的「~ために】(=in order to V/so as to V) 2) 私は医者になれて幸せだった。【感情の原因「~して」】 3) 彼は医者になるなんて賢いに違いない。【判断の根拠「~なんて」】 4) 彼は成長して医者になった。【結果「その結果~」】 5) この本は読むのに難しい。/この川は泳ぐのに危険だ。【形容詞の限定「~のに」】 <構文分析> 1) I went <to university> to become a doctor. S V M M 2) I was happy to become a doctor. S V C M 3) He must be clever to become a doctor. S V C M 4) He grew up to become a doctor. S V M 5) This book is difficult to read S V C . / This river is dangerous to swim in M S V C . M <ポイント> ・to V が、①名詞用法でも形容詞用法でもない ⇒②副詞的用法 ⇒③5 つの基本訳 or 熟語 ・副詞的用法の基本的な訳は 1)目的 2)感情の原因 3)判断の根拠 4)結果 5)形容詞の限定 ・【感情の原因】では「感情」が、【判断の根拠】では「判断」が必ず to V の直前にある。 ・【形容詞の限定】では必ず to V の後ろに O が欠ける。(欠けた O は全体の S とイコール) 13 (C) 2015 斉藤健一 All Rights Reserved. 無断複製・転載を禁止します。 2-4. to V の副詞的用法② 程度⇔結果を表す構文 1) She was beautiful enough to become a model. 2) She was so beautiful as to become a model. 3) She was too short to become a model. <和訳> 1) 彼女はモデルになれる程きれいだった。【程度】 彼女はとてもきれいだったのでモデルになった。【結果】 2) 彼女はモデルになれる程きれいだった。【程度】 彼女はとてもきれいだったのでモデルになった。【結果】 3) 彼女はモデルになるには身長が低すぎた。【程度】 彼女はとても身長が低いのでモデルになることができなかった。【結果】 <構文分析> 1) She was beautiful enough to become a model. S V C M 2) She was so beautiful as to become a model. S V C M 3) She was too short to become a model. S V C M <ポイント> ・● enough to V = so ● as to V「V する程●だ ⇔ とても●なので V する」 ・too ● to V「V するには●すぎる ⇔ とても●なので V できない」 「程度」で訳すか「結果」で訳すかは文脈判断。 ・enoughが形容詞や副詞を修飾する場合は、必ず後ろから修飾。(名詞の場合は前後どち らからでも修飾できる。ex) I have enough money to buy it.「私はそれを買う十分なお 金がある」) ・so as to V「V するために」は目的を表す表現。so as to がくっついた場合は「目的」、 so ~as to と離れたら「程度」とおさえておく。ちなみにこれは so that S'V'「S'V'する ために」(目的)と so ~ that S'V'「とても~なので S'V'」(程度)の関係と同じである。(3-3 参照。) 14 2-5. Ving の名詞的用法(動名詞) 1) Smoking is bad for your health. 2) The most memorable event in my life was climbing Mt. Fuji. 3) I like talking with you. 4) I am good at speaking English. <和訳> 1) タバコは健康に悪い。【Ving は S】 2) 私の人生で最も思い出に残っている出来事は、富士山に登ったことだ。【Ving は C】 3) あなたと話すことが好きだ。【Ving は O】 4) 私は英語を話すことが得意だ。【Ving は前置詞の O】 <構文分析> 1) Smoking is bad <for your health>. S V C M 2) The most memorable event (in my life) was climbing Mt. Fuji. S M V C 3) I like talking with you. SV O 4) I am good <at speaking English>. S V C M <ポイント> ・Ving が、①S, O, C になっている ⇒ ②名詞的用法(動名詞) ⇒③「V すること」 ・to V と Ving の違いは、to V は未来志向で「これからすること」、Ving は現在・過去志 向で「すでにしていること」を表す。 ・前置詞の O に V を置く時は、必ず Ving の形にし、to V を置くことはできない。 15 2-6. Ving/ Vp.p の形容詞的用法(分詞) 1) Look at the singing boy. / Look at the fallen leaves. 2) Look at the boy singing a song. / Look at the singer surrounded by his fans. 3) He stood singing a song. / He stood surrounded by his fans. <和訳> 1) その歌っている少年を見て。/その落ち葉を見て。【Ving/Vp.p は名詞にかかる M。一 語のときは前からかかる】 2) 歌を歌っている少年を見て。/ファンに囲まれているその歌手を見て。【Ving/Vp.p は 名詞にかかる M。二語以上セットのときは後ろからかかる】 3) 彼は歌を歌って立っていた。/彼はファンに囲まれて立っていた。【Ving/Vp.p は C】 <構文分析> 1) Look <at the singing boy>. / Look <at the fallen leaves>. V M V M 2) Look <at the boy singing a song >. V M / Look <at the singer surrounded by his fans >. V M 3) He stood singing a song. / He stood surrounded by his fans. S V C S V C <ポイント> ・Ving/ Vp.p が、①名詞を修飾 ⇒ ②形容詞的用法(分詞) ⇒③「V している/される」 ・Ving と Vp.p の違いは、能動か受動の違いである。能動/受動を決める際の基準は名詞に かかる場合は「かかる名詞」、SVC の C になる場合は「S」である。 ・自動詞の過去分詞は「受動」ではなく、「完了」で解釈する。例えば 1)の例では、fallen leaves は fall が自動詞で「葉っぱが落ちる」なので能動のはずである。にも関わらず Vp.p が使われているには「落ち葉 = 落ち終わった葉っぱ」という意味で完了になっているから である。ちなみに falling leaves とすると、「今現在落ちている葉っぱ」でひらひらと「進 行中」で落ちている葉っぱの意味になる。 16 2-7. Ving/ Vp.p の副詞的用法(分詞構文) 1) Seeing the man, he ran away. / Called by the man, he ran away. 2) He, seeing the man, ran away. / He, called by the man, ran away. 3) He approached us, speaking English. / He approached us, chased by a dog. <和訳> 1) その男を見て、彼は逃げ去った。/その男に呼ばれて、彼は逃げ去った。 【Ving/Vp.p が主節の前にあるパターン】 2) 彼は、その男を見て、逃げ去った。/彼は、その男に呼ばれて、逃げ去った。 【Ving/Vp.p が文中に挿入されているパターン】 3) 彼は英語を話しながら近づいてきた。/彼は犬に追いかけられながら近づいてきた。 【Ving/Vp.p が主節の後ろにあるパターン】 <構文分析> 1) Seeing the man, he ran away. / Called by the man, he ran away. M S V M S V 2) He, seeing the man, ran away. / He, called by the man, ran away. S M V S M V 3) He approached us, speaking English. / He approached us, chased by a dog. S V O M S V O M <ポイント> ・Ving が、①名詞用法でも形容詞用法でもない ⇒②副詞的用法 ⇒③「V して」 ・分詞構文の訳は、1)時 2)理由 3)条件 4)譲歩 5)付帯状況のどれかになるが、分詞構文 とは本来そういう論理的つながりを曖昧にしている構文。よって、「~して、SV」と訳せ ばキホンOKである。ただし、SV, Ving/Vp.p ~の場合は、付帯状況で「~しながら、SV」 や、andを補う感覚で「SV、そして~する」と訳すことも多い。 ・Ving と Vp.p の違いは、能動か受動の違いである。能動/受動を決める際の基準は「主節 の S」である。 (C) 2015 斉藤健一 All Rights Reserved. 無断複製・転載を禁止します。 17 2-8. with OC 1) She stood there with her eyes shining. 2) She stood there with her eyes closed. 3) She stood there with her mouth full. 4) She stood there with her hat on. 5) She stood there with tears in her eyes. <和訳> 1) 彼女は目を輝かせてそこに立っていた。 【with OC の C が現在分詞】 2) 彼女は目を閉じてそこに立っていた。【with OC の C が過去分詞】 3) 彼女は口をいっぱいにしてそこに立っていた。 【with OC の C が形容詞】 4) 彼女は帽子をかぶってそこに立っていた。【with OC の C が副詞】 5) 彼女は目に涙を浮かべてそこに立っていた。【with OC の C が前置詞+名詞】 <構文分析> 1) She stood <there>< with her eyes shining>. S V M M O' C' 2) She stood <there> <with her eyes closed>. S V M M O' C' 3) She stood <there> <with her mouth full>. S V M M O' C' 4) She stood <there> <with her hat on>. S V M M O' C' 5) She stood <there> <with tears in her eyes>. S V M M O' C' <ポイント> ・付帯状況 with OC は「O が C の状態で」といったん訳し、必要があれば「O が C の時/O が C なので」のように意訳していく。Cには分詞・形容詞・副詞・前置詞句が入る。 ・with の後ろに主語(S)→述語(P)の関係があれば with OC と判断する。 18 2-9. 準動詞の意味上の主語 1) I will do my best for her to get a gold medal. 2) I insisted on our[us] living together. 3) My father being sick, I gave up the idea to go on to university. 4) I expect her to get a gold medal. <和訳> 1) 私は彼女が金メダルを取るためにベストを尽くすつもりだ。 【for her が to get の主語】 2) 私は私たちが一緒に住むと言い張った。【our/us が living の主語】 3) 父が病気なので、私は大学に行くという考えを諦めた。【my father が being の主語】 4) 私は彼女が金メダルをとることを期待します。【her が to get の主語】 <構文分析> 1) I will do my best for her to get a gold medal. S V O M (S) → (P) 2) I insisted <on our[us] living together>. S V M (S) → (P) 3) My father being sick, I gave up the idea (to go on to university). M (S) → (P) S V O M 4) I expect her to get a gold medal. S V O(S) → C(P) <ポイント> ・準動詞にも主語は必ず存在し、準動詞の主語を「意味上の主語」と呼ぶ。 ・意味上の主語は通常、「全体の主節の S と一致」。 ・「全体の S と意味上の主語が一致しない」場合、以下の方法で明示する。 不定詞 ⇒ for S' + to V' 動名詞 ⇒ 所有格 or 目的格 + V'ing 分詞構文 ⇒ 主格+V'ing/V'p.p ・SVOC の C に準動詞がくる場合、O が意味上の主語になる。 19 3-1. that の名詞的用法(接続詞) 1) It is important that Japanese people study English. 2) The problem is that we cannot speak English. 3) I hold that Japanese people should study English more. 4) I respect him in that he can speak English. <和訳> 1) 日本人が英語を勉強することは大切だ。【that 節は S】 2) 問題は、我々が英語を話せないということだ。【that 節は C】 3) 私は日本人はもっと英語を勉強するべきだと思う。【that 節は O】 4) 私は英語を話せるという点で彼を尊敬している。【that 節は前の O】 <構文分析> 1) It is important that Japanese people study English. 仮S V C 真S S' V' O' 2) The problem is that we cannot speak English. S V C S' V' O' 3) I hold that Japanese people should study English <more>. S V O S' V' O' 4) I respect him <in that he can speak English>. S V O M S' V' O' <ポイント> ・that の名詞節は「~ということ」と訳す。 ・that の名詞節は S, O, C になれるが、前置詞の O にはふつうなれない。 例外) in that「~という点で」、except that「~ということを除いて」 ・that 節が O になっている時、V の意味は思考・認識・発言(言う・思う系)である。 ・that 節が名詞節の時は後ろが完全文である。 ・what のカタマリはいつも不完全。what は「~こと・もの」と訳すので、名詞節 that と混合されやすいが、後ろが完全文か不完全文かで見分ける。 ・この中で省略できるのは、O になる that だけ。 20 3-2. that の形容詞的用法(関係代名詞・同格節) 1) I will give you a present that will surprise you. 2) I agree with the opinion that they mentioned on TV. 3) I agree with the opinion that more people should study English. 4) I don’t like the situation in which I am very busy every day. <和訳> 1) あなたをびっくりさせるようなプレゼントをあげます。【that は関係代名詞】 2) 私は彼らがテレビで言及した意見に賛成です。【that は関係代名詞】 3) 私はもっとたくさんの人が英語を勉強するべきだという意見に賛成です。 【that は同格】 4) 私は毎日とても忙しいという状況が好きじゃありません。 【in which は前+関係代名詞】 <構文分析> 1) I will give you a present that S V O O will surprise you. M V' O' 2) I agree with the opinion that they mentioned S V M S' <on TV>. V' 3) I agree with the opinion that more people should study English. S V M S' V' O' 4) I don’t like the situation in which I am very busy <every day>. S V O M S' V' C' M’ <ポイント> ・that の形容詞節は関係代名詞節で、前の名詞にかける(that 自体は訳をつけない)。 ・関係代名詞 that の後ろは不完全である。 ・同格の that は「~という」と訳し、前の名詞の説明。 ・同格の that の後ろは完全文である。 ・同格の that の直前の名詞は、「発言/思考(言う思う系)・事実・可能性」を表す名詞。 ・よって日本語で「~という○○」と言えても、英語では同格のthatを続けることができ ないことがある。この場合、元の文を考えて関係代名詞を使う。例えば、4)は元の文がI am very busy in the situation.だと考えて、in whichを使って 2 文をつなげる。 21 (C) 2015 斉藤健一 All Rights Reserved. 無断複製・転載を禁止します。 3-3. that の副詞的用法(接続詞) 1) I will go to university so that I can become a doctor. 2) I was happy that my son became a doctor. 3) He must be clever that he became a doctor. 4) I married an American, so that I have to speak English every day. 5) She is so beautiful that she will become a model in the future. <和訳> 1) 私は医者になるために、大学に行きます。【目的】 2) 私は息子が医者になれて嬉しかった。【感情の原因】 3) 彼は医者になったなんて、賢いに違いない。【判断の根拠】 4) 私はアメリカ人と結婚した。だから毎日英語を話さなければならない。【結果】 5) 彼女はとても美しいので、将来モデルになるだろう。【程度】 <構文分析> 1) I will go <to university> so that I can become a doctor. S V M S’ V’ C’ 2) I was happy that my son became a doctor. S V C M S’ V’ C’ 3) He must be clever that he became a doctor. S V C M S’ V’ C’ 4) I married an American, so that I have to speak English <every day>. S V O M S’ V’ O’ M’ 5) She is so beautiful that she will become a model <in the future>. S V C M S’ V’ C’ M’ <ポイント> ・that の副詞節の訳は、1)目的(so that の形で) 2)感情の原因 3)判断の根拠 4)結果(so that の that は省略多い) 5)程度(so ~ that SV の形で) ←to V の副詞的用法とそっくり! ・that の副詞節は接続詞なので、後ろは完全文である。 22 3-4. 強調構文の that 1) It is important that Japanese people study English. 2) It is a lie that he solved the problem. 3) It is this problem that we have to solve. 4) It was in 2010 that I started to study English. 5) It was when I moved to America that I started to study English. <和訳> 1) 日本人が英語を勉強するのは大切だ。【仮主語構文】 2) 彼がその問題を解決したというのは嘘だ。【仮主語構文】 3) 私たちが解決しなければならないのはこの問題だ。【強調構文】 4) 私が英語を勉強し始めたのは 2010 年のことだ。【強調構文】 5) 私が英語を勉強し始めたのはアメリカに引っ越した時だ。【強調構文】 <構文分析> 1) It is important that Japanese people study English. 仮S V C 真S S' V' O' 2) It is a lie that he solved the problem. 仮 S V C 真 S S' V' O' 3) It is this problem that we have to solve. O S V 4) It was <in 2010> that I started [to study English]. M S V O 5) It was <when I moved to America> that I started [to study English]. M S V O <ポイント> It is ~ that S’V’の、 ・~が形容詞なら仮 S 構文。 ・~が副詞(副詞句・副詞節)なら強調構文 ・~が名詞の場合 that 以下が完全文なら仮 S、不完全文なら強調構文。 ・強調構文は、~が「人」なら that の代わりに「who」、「モノ」なら「which」でも可。 23 3-5. wh-節の名詞的用法(疑問詞節)/形容詞的用法(関係副詞)/副詞的用法(接続詞)の区別 1) I cannot remember when I met him. 2) The day was my birthday when I met him. 3) I was on a bus when I met him. 4) My mother made me what I am today. <和訳> 1) 私は彼といつ会ったか思い出せない。【when 節は名詞節(=疑問副詞の when)】 2) 私が彼と会った日は私の誕生日だった。【when 節は形容詞節(=関係副詞の when)】 3) 私は彼と会った時、バスに乗っていた。【when 節は副詞節(=接続詞の when)】 4) 母が私を今日の私にした。(母のおかげで今日の私がある)【what 節は名詞節】 <構文分析> 1) I cannot remember when I met him. S V O 2) The day was my birthday when I met him. S V C 3) I was <on a bus> when I met him. S V M M 4) My mother made me what I am today. S V O ※what I am today「今日の私」 C <ポイント> ・when/where は名詞節・形容詞節・副詞節全ての可能性があるので、随時判断が必要。 ・who/which/why は名詞節・形容詞節しかないので、覚えておくと判断が楽。 ・what/how は名詞節しかないので、覚えておくと判断が一発でできる。 ・形容詞節とは「関係詞節」のこと。唯一の例外は what で what はいつも名詞節になる。 ・後ろが完全文になるのは when/where/why/how。 ・後ろが不完全文になるのは who/which/what ・what と which は、後ろに名詞がくっついて、その後ろで不完全になる時がある。 例) I don't know what food he likes. 「私は彼がどんな食べ物を好きか分からない。」 24 3-6. as 節の区別①(前置詞の as/ 副詞の as / 接続詞の as[時・理由]) 1) Japanese people regard not being clear as good[a virtue]. 2) As a child, I played the piano. 3) Your girlfriend is very beautiful, but I think mine is as beautiful. 4) As he saw the man, he ran away. 5) As I want to become a doctor, I study hard every day. <和訳> 1) 日本人ははっきりしないことはいいことだとみなしている。【前置詞】 2) 子どもの頃、私はピアノを弾いていた。【前置詞】 3) あなたの彼女はきれいだが、私の彼女も同じくらいきれいだと思う。【副詞】 4) 彼がその男を見た時、彼は逃げ去った。【接続詞(時)】 5) 医者になりたいので、毎日一生懸命勉強してます。【接続詞(理由)】 <構文分析> 1) Japanese people regard not being clear as good[a virtue]. S V A = B 2) <As a child>, I played the piano. M S V O 3) Your girlfriend is very beautiful, but I think [mine is as beautiful (as yours)]. S V C S V O S' V' C' 4) <As he saw the man>, he ran <away>. M S' V' O' S V 5) <As I want to become a doctor>, I study <hard> <every day>. M S' V' O' S V M M <ポイント> ・as は品詞が何であれ、基本的に「A = B」の関係を作る。 ・前置詞の as は「~として」or「~の時」。V A as B は「A = B とみなす」このとき B は名詞だけでなく、形容詞や分詞がくることができる。 ・副詞の as は「同じくらい~」。as~as 構文の一つ目。二つ目の as がなければ補うこと。 ・接続詞の as は「時」「理由」がほとんど。(それ以外は 3-7 参照。) 25 (C) 2015 斉藤健一 All Rights Reserved. 無断複製・転載を禁止します。 3-7. as 節の区別②(接続詞の as[比例・様態・譲歩] / 関係代名詞の as) 1) As the world becomes more international, more people are studying English. 2) As Japanese children play shogi, English children play chess. 3) Do you think I can improve my English as you did? 4) Young as she is, she can speak three languages. 5) Studying English is very important, as I mention every day. <和訳> 1) 世界が国際化するにつれて、ますます多くの人が英語を勉強している。【接続詞(比例)】 2) 日本人の子供が将棋をするように、イギリス人の子供はチェスをする。【接続詞(様態)】 3) 私はあなたのように、英語が上達すると思いますか?【接続詞(様態)】 4) 彼女は若いのに、3 カ国語も話せる。【接続詞(譲歩)】 5) 私が毎日言うように、英語を勉強することはとても大切だ。【関係代名詞(主節を指す)】 <構文分析> 1)<As the world becomes more international>, more people are studying English. M S' V' C' S V O 2)<As Japanese children play shogi>, English children play chess. M S' V' O' S V O 3) Do you think [(that) I can improve my English <as you did S V O S' V' O' M S' >]? V' 4) <Young as she is>, she can speak three languages. M C' S' V' S V O 5) Studying English is very important, <as I mention S V C M S' V' <every day>>. M' <ポイント> ・接続詞の as は「時」「理由」「比例」「様態」「譲歩」で、「時」と「理由」は文脈判 断。「比例」は文中に変化・進行の動詞があるか、比較級があるとき。「様態」は as 節と 主節が同じ形の反復をしているか、後ろが不完全のとき。 「譲歩」は as 節が倒置形のとき。 ・関係代名詞 as の先行詞になれるのは、the same/such つきの名詞か、主節全体。 26 3-8. how 節・the way 節の区別 1) Could you tell me how I should study English every day? 2) Could you tell me how much I should study English every day? 3) Could you tell me the way I should study English every day? 4) Do you think I can improve my English the way you did? <和訳> 1) 毎日どのように英語を勉強すればいいか教えて頂けますか。【方法・様子】 2) 毎日どの位英語を勉強すればいいか教えて頂けますか。【程度】 3) 毎日どのように英語を勉強すればいいか教えて頂けますか。【方法・様子(=how)】 4) 私はあなたのように、英語が上達すると思いますか?【様態(=as)】 <構文分析> 1) Could you tell me [how I should study English <every day>]? S V O O S' V' O' M’ 2) Could you tell me [how much I should study English <every day>]? S V O O S' V' O' M’ 3) Could you tell me [the way I should study English <every day>]? S V O O S' V' O' M’ 4) Do you think [(that) I can improve my English the way you did]? S V O S' V' O' M’ S’’ V’’ <ポイント> ・how は必ず名詞節。 ・how は、how SV「どのように SV するか」(方法・様子)と、how 形/副 SV「どれほど SV するか」(程度)の 2 種類ある。 ・the way は接続詞もある。名詞節の時は「どのように SV するか」(方法・様子)、副詞 節の時は「~するように」(様態)。前者は how と、後者は as と書き換えができる。 27 3-9. 等位接続詞 1) He told me to close my eyes and mouth. 2) He told me to close my eyes and to kiss him. 3) He told me to close my eyes and kissed me. 4) He told me to close my eyes and I felt frightened. <和訳> 1) 彼は私に目と口を閉じるよう言った。【and は名詞を並べている】 2) 彼は私に目を閉じてキスするように言った。【and は to V を並べている】 3) 彼は私に目を閉じるように言って、キスをした。【and は V を並べている】 4) 彼は私に目を閉じるように言ったので、私は怖かった。【and は文を並べている】 <構文分析> 1) He told me to close my eyes and mouth. S V O C 2) He told me to close my eyes and to kiss him. S V O C 3) He told me to close my eyes and kissed me. S V O C 4) He told me to close my eyes and I felt frightened. S V O C <ポイント> ・等位接続詞は左右に同じ種類のものを並べる。 ・等位接続詞は for(というのも~だから)、 and(そして)、 nor(もまた~ない)、but(しかし)、 or(または)、yet(しかし)、so(だから)の 7 つが基本。FAN BOYS と覚えておく。 ・B as well as A「A だけでなく B も」、A, let alone B「A ない、まして B ない」なども、 A と B は同じ形がくるので、等位接続詞として処理する方がよい。 ・等位接続詞がつなぐものが分かりにくい時は、必ず右側にあるものを先に確認して、同 じ種類のものを左から探す、という手順でいく。 28