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N7609B GNSS 用

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N7609B GNSS 用
N7609B GNSS 用
シグナル・スタジオ
Technical Overview
N7609B Global Navigation Satellite Systems 用 Signal
Studio は、GPS レシーバ検証テスト用信号を作成できる
高度な信号作成ソフトウェアです。
(シナ
ソフトウェアで利用可能な衛星は、最大 15 個です
リオと受信可能な衛星の数に依存)。また、衛星およびマ
ルチパス信号用に合計 24 個のチャネルがあります。
このソフトウェアは、柔軟性に優れ、さまざまな機能を備
えているため、研究開発環境で GPS 検証用の正確なテス
ト信号を作成するのに最適です。テストには付属のシナリ
オを使用できるほか、独自の再生用シナリオを作成するこ
とも可能です(オプション RFP が必要です)。
ソフトウェアのリアルタイム機能により、信号がアクティ
ブのときに衛星のパワーと数を変更できます。静止モード
を使用すれば、衛星のドップラ・シフトと遅延、および
24 個のチャネルすべてのチャネル・パワーをリアルタイ
ムに設定できます。
主な特長
代表的なアプリケーション
GPS 衛星信号の作成:
N7609B ソフトウェアで作成した GPS 信号を使って、以
下の GPS 検証テストが可能です(図 1 を参照)。
• 最大 15 個の衛星をシミュレート
• 衛星およびマルチパス用に 24 個のチャネル
• 個別のリアルタイム調整機能:
◦
チャネルのオン/オフ
◦
チャネル・パワー
◦
• TTFF(初期位置算出時間)
• 感度(収集およびトラッキング)
• 位置確度(静止 GPS レシーバと移動 GPS レシーバの
相対確度と絶対確度)
静止テスト・モード:
アンテナで受信した実際の GPS 信号は、変動が大きく、
再現性がないため、この信号を GPS 検証に使用するのは
現実的ではありません。N7609B アプリケーションでは、
さまざまな衛星からの時間遅延、ドップラ・シフト、パワ
ー・レベルの異なる信号を混合して、再現性のある正確な
GPS 信号を再生することができます。GPS 検証テスト用
信号には、信号劣化を組み込む機能も必要です。N7609B
ソフトウェアには、マルチパス信号、受信可能な衛星の
減少、電離層/対流圏大気減衰などの信号劣化を作成/
送信する機能があります。N7609B には、このような信
号を校正済みの AWGN 条件で出力する機能もあります。
N7609B を使ってこのような信号劣化を追加することに
より、GPS レシーバの検証に必要なすべての信号が得ら
れます。
• チャネルのドップラ・シフト
• チャネルの遅延
• チャネル・パワー制御
• 再生用カスタム・シナリオの作成(オプション RFP が
必要)
• 静止または移動 GPS レシーバのシミュレート
• 1 フレーム分解能でシナリオのスタート時間を選択可能
• 校正済みの AWGN(オプション N5106A-JFP が必要)
シナリオの作成と編集:
• シナリオごとの A-GPS アシスタンス・データ
• 静止および移動 GPS レシーバ用シナリオの作成
• 電離層と対流圏のモデリング
• シナリオ作成用の NMEA データ入力
• パワー、遅延、ドップラ・オフセットの適用およびマ
ルチパス・チャネルの追加のためのシナリオ・エディタ
• 仰角マスク
• 編集結果のグラフィック表示
TTFF(初期位置算出時間)
コールド/ウォーム/
ホット・スタート条件
感度
収集感度
トラッキング感度
位置確度
GPS信号シミュレーション
マルチ衛星(最大12個の衛星)
マルチパス用複数チャネル
●
静止/移動GPSレシーバ・シナリオ
● シナリオ作成機能
● 校正済みAWGN
●
●
信号劣化
マルチパス信号
受信可能な衛星の減少
● 一部または全部
● 仰角依存性
●
電離層/対流圏効果
●
●
相対確度と絶対確度
移動GPSレシーバ確度
衛星トラッキング確度
図 1. 代表的な GPS 検証テストと要件
2
カスタム・シナリオを使用したリアルタイム信号の作成
リアルタイム GPS 信号の作成
N7609B ソフトウェアのリアルタイム信号作成機能を使
用すれば、さまざまな信号条件で GPS レシーバの機能を
すばやく検証できます。例えば、GPS 信号の再生時に個々
のチャネルのオン/オフをリアルタイムで切り替えれば、
GPS レシーバの性能に関するフィードバックがすぐに得
られます(図 2 を参照)。これらのチャネルは、再生中の
シナリオに応じて、衛星からの信号やマルチパス信号にす
ることができます。衛星信号の部分的な妨害をシミュレー
トするために個別のチャネル・パワーを変更することもで
きます。パワー・オフセットを使用すれば、ESG または
MXG の振幅パワーに基づいて個別の衛星パワーを計算で
きます(個別の衛星パワー=パワー・オフセット+ ESG/
MXG の振幅設定)。
図 2. 個別のチャネルのリアルタイム制御
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シナリオ作成
シナリオ作成時のオプション・パラメータとして、マスク
仰角と電離層/対流圏大気モデリング効果があります。仰
角マスクを使用すれば、シナリオで使用する衛星を地平線
より上の特定の角度を超える衛星に限定できます。電離層
モデル(Klobuchar)パラメータと対流圏モデル
(NATO)パ
ラメータは GPS ナビゲーション・メッセージに埋め込ま
れ、これらの設定に応じて GPS 信号が劣化します。
高度 GPS 用シナリオ・ジェネレータ(オプション RFP)を
使用すれば、任意の日付、時刻、場所に対する GPS シナ
リオを作成できます(図 3 を参照)。また GPS レシーバの
静止シナリオも移動シナリオも簡単に作成できます。静止
シナリオの場合は、日付、時刻、場所(高度、緯度、経度)、
持 続 時 間、 暦 フ ァ イ ル(Yuma フ ォ ー マ ッ ト、http://
navcen.uscg.gov/gps/almanacs.htm から入手可能)が必
要です。移動 GPS レシーバ・シナリオの作成には、経路
軌跡情報用の NMEA
(GAA フォーマット)ファイルが必要
です。
図 3. シナリオ作成の設定
4
シナリオ編集
GPS レシーバの動作を完全に検証するには、マルチパス
信号が必要です。シナリオ編集機能は、オプション RFP
マルチパス・チャネルを作成する場合は、ソース・チャネ
ル(新しいマルチパス信号のベースとして使用するチャネ
ル)、宛先チャネル(新しいマルチパス信号を受信するチャ
ネル)、パワー・オフセット、ドップラ・シフト、遅延オ
フセットを指定します(図 4 を参照)。
に含まれ、以下の機能を使ってシナリオを変更することが
できます。
• Delete Channel(チャネルの削除):シナリオからチ
ャネルを削除します。
• Apply Power Offset(パワー・オフセットの適用):
すべてのチャネルまたは個別のチャネルにパワー・オ
フセットを適用します。
• Create Multipath(マルチパスの作成):他のチャネ
ルに基づいてマルチパス信号を作成します。
• Trim(トリミング):シナリオの長さを短くします。
図 4. ソース・チャネルの選択
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ビジュアリゼーション・ツール
グラフィック表示タブを使って、衛星の数、再生時間、
(衛星を表わす)チャネル指定などのシナリオ・パラメータ
を視覚化できます。これには、編集セッション中に行われ
た変更の記録も含まれます(図 5 を参照)。
図 5. シナリオ・パラメータとシナリオ変更のグラフィック表示
A-GPS(Assisted GPS)テスト・ソリューション
GS-9000 A-GPS デザイン検証テスト・システム
Agilent のプリコンフォーマンス/全等方感度テスト・
ソリューションを使って、UMTS/cdma2000® 携帯機器
が A-GPS 動作の CTIA 規格に適合し、セルラ・ネットワ
Agilent GS-9000 ファミリのテスト・システムには、小
型のベンチトップ・ファンクション・テスト・ソリュー
ションなどのプリコンフォーマンス・テスト用のデザイ
ン検証ソリューションがあります。GS-9000 A-GPS デザ
イン検証テスト・システムには、ハードウェアとソフト
ウェアに対応した伝導性環境での携帯機器 A-GPS テスト
があります。ハードウェアには、基地局エミュレーショ
ン用の 8960 無線通信テスト・セットと、GPS 衛星をエ
ミュレートするための E4438C ベクトル信号発生器また
は N7609B ソフトウェアと N5106A PXB/N5182A を組
み合せたものが含まれています。GS-9000 ファミリのテ
スト・システムは今後、UMTS および cdma2000 A-GPS
テストをサポートする予定です。
ークにシームレスに統合されていることを確認できます。
N7609B ア プ リ ケ ー シ ョ ン、N5106A PXB、N5182A
MXG を統合して、オールインワンの A-GPS テスト・ソ
リューションを簡単に実現できます。
サービス・プロバイダは、A-GPS 動作が携帯電話の呼び
出しを妨げないことを確認するためのテストが必要です。
Agilent では、このようなテスト・ニーズに対応するため
の多くのソリューションを提供しています。
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代表特性
• ドップラ・シフトの有効レンジ:± 125 kHz
• GPS 基準周波数(f0)のデフォルト:1.023 MHz
• コード位相確度:0.016 チップ
• ドップラ分解能:0.02 Hz
• ドップラ確度:± 0.01025 Hz
• 振幅分解能:信号発生器(E4438C ESG または
N5182A MXG)のデータシートを参照
• 振幅(出力パワー)レベル:信号発生器(E4438C ESG
または N5182A MXG)のデータシートを参照
• 振幅レベル確度:信号発生器(E4438C ESG または
N5182A MXG)のデータシートを参照
ここでは、計算された代表値を提供してい
ます。このデータは保証された値ではなく、
変更される場合があります。
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推奨構成
Agilent N5106A PXB MIMO 受信機テスタ
GPS 信号の作成/送信には、N7609B ソフトウェアのほ
かに N5106A PXB と以下のいずれかの信号発生器が必要
Agilent PXB の詳細については、
http://www.agilent.co.jp/find/pxb を参照してください。
です。
N7600B と以下のオプション:
N7609B-6FP
N7609B-QFP
N7609B-RFP
N5106A PXB へのインタフェース
アドバンスド・リアルタイム GPS
高度 GPS 用シナリオ・ジェネレータ(オプション)
N5106A PXB と以下のオプション:
N5106A-611
N5106A-632
N5106A-EFP
N5106A-JFP
1 枚のベースバンド・カードに 1 個の DSP ブロック
2 個の I/O チャネル:2 個のアナログ I/Q 出力と 2 個のデジタル I/O
ベースバンド作成機能
校正済み AWGN
(オプション)
N5182A MXG ベクトル信号発生器と以下のオプション:
N5182A1
N5182A-503
1
N5182A MXG ベクトル信号発生器
周波数レンジ 250 kHz ∼ 3 GHz
PXB と使用する場合はファームウェア・リビジョン A.01.44 以降が必要。
その他の MXG オプション
N5182A-506
N5182A-1EL
N5182A-1EQ
周波数レンジ 250 kHz ∼ 6 GHz
差動 I/Q 出力
ロー・パワー(<− 110dBm)
E4438C ESG ベクトル信号発生器と以下のオプション:
E4438C1
E4438C ESG ベクトル信号発生器
E4438C-503
周波数レンジ 250 kHz ∼ 3 GHz
E4438C-601 または 602 内蔵ベースバンド・ジェネレータ(デジタル・バス機能用)
1
PXB と一緒に使用する場合はファームウェア・リビジョン C.05.23 以降が必要。
その他の ESG オプション
E4438C-UNJ1
E438C-0041
1
位相雑音の向上
N5102A による ESG デジタル入力に対応
オプション 601 または 602 内蔵ベースバンド・ジェネレータが必要。
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その他の情報
信号作成製品
リリース・ノート、ユーザ・インタフェースの概要、チ
ュートリアル、インストール情報を含む Signal Studio
ソフトウェアおよび Baseband Studio 製品の詳細につ
いては、以下の Web サイトでオンライン・ドキュメン
トを参照してください。
Signal Studio ソフトウェア
www.agilent.co.jp/find/signalstudio
Baseband Studio ソフトウェア
www.agilent.co.jp/find/basebandstudio
Web リソース
www.agilent.co.jp/find/agps
ESG シリーズ信号発生器
www.agilent.co.jp/find/esg
MXG シリーズ信号発生器
www.agilent.co.jp/find/mxg
PSA シリーズ・スペクトラム・アナライザ
www.agilent.co.jp/find/psa
MXA シグナル・アナライザ
www.agilent.co.jp/find/mxa
PXB MIMO レシーバ・テスタ
www.agilent.co.jp/find/pxb
Advanced Design System
http://eesof.tm.agilent.com/products/wireless_libraries.html
9
電子計測UPDATE
www.agilent.co.jp/find/emailupdates-Japan
Agilentからの最新情報を記載した電子メール
を無料でお送りします。
契約販売店
www.agilent.co.jp/find/channelpartners
アジレント契約販売店からもご購入頂けま
す。お気軽にお問い合わせください。
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詳しくは:
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本社〒 192-8510 東京都八王子市高倉町 9-1
計測お 客様窓口
受付時間 9:00-18:00
(土・日・祭日を除く)
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FAX ■■
0120-421-345
(042-656-7832)
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(042-656-7840)
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●
www.agilent.co.jp
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© Agilent Technologies, Inc.2010
Published in Japan, January 15, 2010
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