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カード・ウェーブ掲載記事1

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カード・ウェーブ掲載記事1
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【トピックス】
3
作業を自動化する。
ヤマトシステム開発
サービスの利用手順は、アクワ
イアラはまず、端末に関する情報を
カード決済端末の設定情報を自動生成
面倒な手書きと手入力の作業から解放
ヤマトシステム開発(YSD)は、
クレジットカード業界での活動歴が長く、
30年以上前からカード会社、情報処理センター、端末メーカーなどで発
生するさまざまなバックエンドの業務処理を担ってきた。現在は、カード
会社や関連する事業者が共通に利用できる機能を、
「プラットフォームサー
ビス」として体系化している。2014年秋には、プラットフォームの一環
として「DLL自動作成サービス」が加わった。
YSDに預ける。この情報には、加
盟店名、端末IDなど、DLLに必要
な項目が含まれており、これを元に
YSDが自動生成する。
具体的な処理方法について、ヤ
マトシステム開発 加盟店データソ
リューション事業部 マネージャー
の木村文孝氏が補足した。
「数十項目の中には、デフォルト
で決まっている項目も相当数ありま
す。カード会社によって少しずつ違
クレジット端末の稼働には
数十項目の設定が必要
今回のサービスは、
カード会社(ア
ヤマトシステム開発 加盟店
データソリューション事業部
上村佳裕氏
と慣れがないと、DLLの扱いは難し
取扱カード番号はこの番号帯、伝
いと言えます」
「DLL自動作成サービス」を整備
ド決済端末の管理業務の効率化、
する前は、YSDでは二通りの方法
コストダウンを狙ったものだ。
でカード会社を支援していた。一つ
票へのカード番号表示は“表示しな
い”
、支払い方法は“分割払いを受
け付ける”などが共通します。
ほぼ固定しているところはパター
カード決済の開通時、カード会
は紙の原票に書いてもらい同社が
ン化しておくことで、カード会社か
社が加盟店に設置する端末は、メー
登録を代行する方法、もう一つは専
ら登録依頼があったとき、自動生成
カーが搬入して回線をつなげば動く
用のWeb画面を用意し、カード会
のプロセスを動かして迅速に対応で
わけではない。事前にさまざまな情
社で入力するやり方だ。いずれの方
きるのです」
報を設定し、CAFISやCARDNET
法も手作業のため時間と労力を費
パターン化できる項目は、カード
などの情報処理センターに登録す
やし、オペレーションミスも課題に
会社によって異なるが全体の70 ∼
る「DLL(Down Line Loading)
」
なっていたという。
80%。あとのアイテムもYSDが調
と呼ぶ作業が必要だ。これが完了
カード会社は情報の確認のみ
中小事業者を軸に販促を開始
整するため、カード会社側での登録
稼働する。
ヤマトシステム開発 加盟店デー
木村文孝氏
いますが、例えば、流通A社の場合、
クワイアラ)
におけるクレジットカー
して初めて、カード決済端末として
ヤマトシステム開発 加盟店
データソリューション事業部
マネージャー
を指定するような欄もあって、知識
「以前から、可能な限りヒューマン
オペレーションが発生しない仕組み
作業が軽減できる。あとは、設定さ
れたDLL情報の内容を確認するだ
けだ。
タソリューション事業部 上村佳裕
が欲しいとのお話をいただいていま
大手のカード会社では、DLL登
氏によると、DLLはカード会社の大
した。今回のサービスで、ご要望に
録のシステムを自社で整備してい
きな負担になっているという。
お応えできたと思います」
(上村氏)
るところもあるが、手書き、手入力
「登録項目は50 ∼ 60種類。加
「DLL自動作成サービス」は、端
で作業している会社も多いという。
盟店名、端末ID、分割払いの扱い
末に設定する数十の項目について、
YSDでは中小のカード会社を中心
など、さまざまな内容があります。
アクワイアラとYSDの間で、事前
に、この秋から販促に力を入れてお
“店舗名”
“電話番号”などは分かり
に自動生成パターンを設定しておく
り、すでに何社か引き合いがきてい
やすいのですが、
“1”と“0”だけ
ことで、DLL実施の際に発生する
るという。
▲「DLL自動作成サービス」の処理の流れ。ヤマトシステム開発では、カード会社からあらかじめ入手した情報に基づき、自動作成の手順を設定する
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Sep-Oct 2014
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