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名張市観光戦略

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名張市観光戦略
資料
名張市
観光戦略
(素案)
「訪れてよし」「住んでよし」「招いてよし」の観光都市 名張
平成 26 年 5 月
名張市
目
次
Ⅰ.戦略の背景
・・・P2∼6
1.名張市の概況
2.観光戦略策定の背景
Ⅱ.戦略の目標とねらい
・・・P7∼8
1.目標
2.計画期間
3.戦略のねらい
Ⅲ.戦略の枠組み
・・・P9
Ⅳ.戦略の展開
・・・P10∼18
1.市場調査の結果分析・検証
2.主な戦略
3.誘客拡大のための具体策
Ⅴ.今後期待される効果
・・・P19
1.持続可能な観光振興
2.地域の活性化
Ⅵ.参考資料
・・・P20∼32
1
Ⅰ.戦略の背景
1.名張市の概況
名張市は、江戸期から続く中心市街地の周辺に農山村地帯が広がっており、
「日本
の滝百選」
「森林浴の森日本100選」等に指定された赤目四十八滝や香落渓など自
然豊かな景勝地に恵まれています。名張川をはじめ、宇陀川、青蓮寺川が流れる水
源都市でもあり、青蓮寺湖やひなち湖は、四季折々の美しい景観を創出しています。
また、昼夜の寒暖の差が大きい伊賀盆地の気候は、伊賀米やぶどう、メロン、伊
賀牛等農畜産物の生産に適しており、伊賀米コシヒカリは日本穀物検定協会が行う
米の食味ランキングにおいて、平成 23・24・25 年産連続で最高の「特A」評価を得
ています。観光農園でのぶどう狩りやいちご狩り、伊賀牛を使ったご当地グルメ「名
張牛汁」も人気があります。平成 25 年 12 月には、市が「伊賀名張の酒・名酒で乾
杯を推進する条例」を制定し、事業者等と連携して地酒の普及促進を図るなど食に
関連する新たな取組も始まっています。
さらに、名張は記紀に名の見える歴史と文化の薫り高いまちであり、美旗古墳群
や夏見廃寺跡、黒田庄等の史跡、初瀬街道沿いの古いまち並み等、豊かな歴史資源
に恵まれています。また、世界無形文化遺産である能楽の大成者観阿弥が初めて座
を興した地であり、日本の探偵小説の創始者江戸川乱歩が生まれた地でもあります。
立地条件としては、都市圏に近接しており、鉄道では大阪市から約1時間、名古
屋市から約1時間 30 分、自動車では大阪市から約 1 時間 20 分、名古屋市から約 1
時間 40 分の距離にあり、観光振興の潜在的な可能性は高いと考えられます。
一方で、近年の観光をめぐる情勢をみると、物見遊山的な観光から着地型・体験
型の観光へと観光客のニーズが多様化し、全国各地の観光地間競争も激しさを増し
ています。また、長期の景気低迷や人口減少、少子高齢化等により、地域経済の構
造が変化する中、平成 18 年 12 月、「観光立国推進基本法」が制定され、
「観光」が
21 世紀における日本の重要な政策の柱として明確に位置付けられました。三重県で
は、個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現を目指し、平成 23 年 10 月に「みえの
観光振興に関する条例」が制定されています。
名張市では、名張市総合計画「理想郷プラン」基本構想(平成 16 年 3 月策定)に
おいて、魅力ある観光地づくりや、名張地区等の観光ルート化、情報発信力の強化
等を掲げており、今後、総合的展望に立った戦略のもと、観光を取り巻く環境の変
化に対応しながら、観光振興を図っていく必要があります。
2
2.観光戦略策定の背景
(1)人口減少・少子高齢化の進行
日本の総人口は、平成 17 年をピークに減少傾向にあります。さらに、少子高齢化
が進行し、平成 37 年には総人口のおよそ 3 人に 1 人が 65 歳以上になると見込まれ
ています。
これに伴い、地域内における消費の減少及び地域経済の停滞が懸念されており、
地域における消費の増加や新たな雇用の創出など、幅広い経済波及効果をもたらす
観光振興・交流人口の拡大を図る必要があります。
【全国推計人口】
平成 22 年
人口(千人)
内
訳
割
合
平成 27 年
平成 32 年
平成 37 年
128,057
126,597
124,100
120,659
0∼14 歳(人)
16,839
15,827
14,568
13,240
15∼64 歳(人)
81,735
76,818
73,408
70,845
65 歳以上(人)
29,484
33,952
36,124
36,573
0∼14 歳(%)
13.1
12.5
11.7
11.0
15∼64 歳(%)
63.8
60.7
59.2
58.7
65 歳以上(%)
23.0
26.8
29.1
30,3
資料:国立社会保障・人口問題研究所 平成 24 年1月発表
【三重県内の観光消費がもたらす経済波及効果】
・経済波及効果 4,942 億円
・雇用誘発効果
52,127 人
資料:三重県観光振興基本計画 平成 22 年の県内観光消費額等に基づき、三重県が推計
【名張市における観光消費額(平成 24 年推計)】
・79 億 5463 万円
平成 24 年三重県観光客実態調査結果に基づき、名張市が推計
3
(2)名張市内の観光レクリエーション入込客数の変化
名張市における平成 25 年中の観光レクリエーション入込客数は、約 125 万 7,000
人となっています。
温浴施設「癒しの里 名張の湯」と地場産品を取り扱う「とれたて名張交流館」が
「まちの駅なばり」として平成 24 年 8 月にオープンし、合わせて約 46 万人が訪れ
る新たな観光・交流施設となっています。また、平成 25 年に、ご当地グルメを活用
したイベントが開催されるなど、市内では観光資源の多様な活用がみられ、観光レ
クリエーション入込客数の動向も大きく変化しています。今後、こうした新たに生
み出されている観光資源を有効に生かしていく手法を検討する必要があります。
その一方で、近年は、
市内における従来から
【市内の観光レクリエーション入込客数(平成 25 年)】
(千人)
の主要観光地(赤目四
十八滝、香落渓、青蓮
農園)の観光レクリエ
ーション入込客数が、
横ばい傾向となってい
ます。中でも、市内の
観光・
交流施設
寺湖及び青蓮寺湖観光
観光をけん引してきた
癒しの里 名張の湯(まちの駅なばり)
332
赤目四十八滝
164
香落渓
128
とれたて名張交流館(まちの駅なばり)
128
青蓮寺湖
81
青蓮寺湖観光農園
55
旧細川邸 やなせ宿
21
小計
赤目四十八滝は、平成 4
910
ご当地グルメでまちおこし in 名張
90
名張川納涼花火大会
67
八日戎
50
三重の魅力・名張元気フェア
43
隠街道市
37
名張桜まつり
30
る等、交流人口の拡大
とれたて!なばり
20
を図っていく必要があ
名張秋まつり
10
年の約 34 万 4,000 人を
は約 16 万 4,000 人と半
減していることから、
観光客のニーズに対応
する新たな方策を講じ
行祭事 ・
イベント
ピークに、平成 25 年に
ります。
小計
合計
347
1,257
※観光レクリエーション入込客数は、全国観光統計基準に基づき、年間の観光入込客数が 5 万人以上
又は特定月の入込客数が 5 千人以上となる観光地点を対象に集計
※千人単位未満四捨五入しているため、合計が合わない場合があります。
4
【市内の観光・交流施設における観光レクリエーション入込客数】
千人
500
450
①∼④地点計
400
①∼④地点計
①赤目四十八滝
350
②香落渓
③青蓮寺湖
④青蓮寺湖観光農園
300
癒しの里名張の湯
癒しの里 名張の湯
とれたて名張交流館
250
①赤目四十八滝
200
②香落渓
150
③青蓮寺湖
100
50
④青蓮寺湖観光農園
とれたて名張交流館
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
【赤目四十八滝入山者数】
千人
400
350
300
250
200
150
100
50
0
年
S45
S45
S50
S50
S55
S55
S60
S60
H12 H15
H17 H20H22 H25
H1H2 H5 H7 H10
5
(3)団体旅行から個人旅行に移行し、
多様化する観光ニーズへの対応に遅れ
国内における宿泊観光旅行の形態をみると、団体旅行から個人旅行へと移行し、平
成 21 年以降は個人旅行の比率が 7 割以上を占めています。また、伊賀地域を訪れた
観光客の同行者をみると「職場や団体などの旅行」が 7.3%にとどまっています。
これらの点から、観光ニーズが多様化していることが伺えますが、従来からの市内
の主要観光地における観光レクリエーション入込客数の動向をみると、こうした観光
ニーズの多様化への対応に遅れがあることが考えられます。
【国内宿泊観光旅行における個人・団体旅行の比較】
(%)
90
69.4
67.0
62.5
61.2
59.1
72.1
75.2
67.2
66.3
63.4
58.7
60
58.5
57.4
36.7
30.4
32.0
30
24.5
26.5
25.6
30.5
23.8
27.2
31.1
28.4
23.5
22.7
個人旅行
系列2
団体旅行
0
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
資料:社団法人日本観光振興協会「平成 23 年度版観光の実態と志向 第 30 回国民の観光に関する動向調査」
※「不明」との回答があるため、合計は 100%にならない。
【旅行の同行者(平成 24 年・伊賀地域)】
(%)
(%)
子ども連れの家族旅行
35.7
大人の家族旅行
7.9
夫婦旅行
17.2
一人旅
4.3
友人との旅行
14.8
職場や団体などの旅行
7.3
カップル旅行
10.7
その他・未記入
2.2
資料:平成 24 年三重県観光客実態調査
6
Ⅱ.戦略の目標とねらい
1.目標
● 計画期間(3年間)の延べ観光レクリエーション
入込客数 500 万人
計画期間(3 年間)において段階的に観光レクリエーション入込客数を増加させ
ていくことを目標とし、3 年間の延べ観光レクリエーション入込客数 500 万人の達
成を目指します。
2.計画期間
● 平成 26 年(2014 年)10 月
∼平成 29 年(2017 年)9 月
経済・社会情勢、観光を取り巻く状況等、時々刻々と変化する時代に対応するた
め、3 年間を計画期間とし、短期的かつ着実に着手できる事業を中心に取り組みま
す。
7
3.戦略のねらい
● 「訪れてよし」「住んでよし」「招いてよし」の
観光都市 名張
観光振興とは、観光客ばかりでなく、住む人にとっても楽しく魅力的な地域とな
っていくという側面があります。
そこで、観光戦略のねらいを「『訪れてよし』『住んでよし』『招いてよし』の観
光都市 名張」とします。
お
市民も観光客も、ま
市 民 が自 分た ち の
もてなし で、観光
さに「住んでよし」
ま ち に誇 りと 愛 着
客 がま ち全 体を 好
と思えるような、何
を 重 ねて いけ る よ
き にな って しま う
度 で も訪 れた く な
うな、まさに「招い
ような、「訪れてよ
る 観 光地 を目 指 し
てよし」とお勧めで
し」の観光地を目指
ます。
き る 観光 地を 目 指
します。
します。
8
観光都市 名張
招いてよし
住んでよし
訪れてよし
まちぐるみの
Ⅲ.戦略の枠組み
市場調査の結果分析・検証に基づいて、観光施策の方向性や誘客ターゲット等
を明確化し、
「イメージ戦略」、
「ネットワーク戦略」及び「市場開拓戦略」の3つ
の戦略を推進しながら、
「ホスピタリティ(おもてなし)の向上」、
「ニューツーリ
ズムの創出」、
「パブリシティの推進」及び「プロモーション(販売促進)の強化」
を図ることにより、持続可能な観光振興、地域の活性化を目指します。
市場調査の結果分析・検証
主な戦略
主な戦略
① イメージ戦略 ② ネットワーク戦略 ③ 市場開拓戦略
誘客拡大のための具体策
・ ホスピタリティの向上
・ ニューツーリズムの創出
・ パブリシティの推進
・ プロモーションの強化
持続可能な観光振興 ・ 地域の活性化
用語解説
※ ニューツーリズム…従来の物見遊山的な旅行に対して、テーマ性が強く、人や自然とのふれあい等
体験的要素を取り入れた新しいタイプの旅行
※ パブリシティ…マスコミなどに対して積極的に情報提供するなどして、記事等により報道されるよう働
きかけること。
9
Ⅳ.戦略の展開
1.市場調査の結果分析・検証
(1)名張市の観光の実態を知る
名張市を訪れた観光客に対して、属性(発地や同行者、滞在時間、来訪回数、
利用交通機関等)や、観光地の選択要因(旅行目的等)、来訪時の満足度(再来訪
意向等)等を調査し、名張市を訪れる観光客の現状を把握します。
(2)戦略推進のための基礎データの確保と活用
大阪市や名古屋市等主要なマーケットにおける名張の観光の外部環境(立地条
件、顧客動向、競合動向等)や内部環境(観光資源等)について、
「強み」 (Strengths)、
「弱み」 (Weaknesses)、
「機会」 (Opportunities)及び「脅威」 (Threats) の4
つのカテゴリーで多角的に分析・検証し、戦略推進のための基礎データとして活
用していくことで、観光ニーズの多様化等、観光を取り巻く環境の変化に対応し
た観光資源の最適活用を図ります。
10
2.主な戦略
(1)イメージ戦略
名張市の自然環境や歴史・文化といった観光資源を雑多に存在させるのではな
く、観光地としての「ブランドイメージ」を確立させることが必要です。これに
より、地域全体としてのイメージ向上や観光資源の注目度向上を目指します。
行動指針/ブランドイメージの確立
【重点項目】 ・キャッチコピーの作成
● ブランドイメージによる統一感をもった情報発信
・ 名張市の魅力を発信するために、様々な地域資源から連想できるキャッチ
コピー等を作成し、名張の魅力や個性、観光資源、特産品などを発信して
いく際に、全体で統一感をもって情報発信します。
・ ブランドイメージを生かしたノベルティグッズ(記念品)などを開発・活
用します。
(2)ネットワーク戦略
様々な主体と連携することにより、新たな観光資源の掘り起こしや情報発信力
の向上を図ります。
行動指針/各種団体との連携
【重点項目】 ・ 近畿日本鉄道等事業者との連携
・ 東大和西三重観光連盟等の行政広域連携
● 事業者との連携
・
近畿日本鉄道株式会社、三重交通株式会社等の運輸事業者と連携して情報発信
や、観光旅行商品の開発等を実施します。
・
旅行会社と連携して着地型観光の旅行商品について販路拡大を目指します。
11
● 行政広域連携
・ 伊賀市、津市、宇陀市、曽爾村及び御杖村と連携し、
「東大和西三重観光連盟」
による事業を推進します。
・ 三重県・伊賀市等と連携し、「伊賀流忍者観光推進協議会」及び「三重県観光
キャンペーン推進協議会」による事業を推進します。
・ 三重県観光連盟や三重県関西事務所と連携し、メディア対応や観光展等を実施
します。
・ 三重県の首都圏営業拠点「三重テラス」
(東京日本橋)を活用し、首都圏で情報
発信します。
・ 中部北陸 9 県から成り、主に中華圏からの外国人観光客の誘致を推進する「昇
龍道プロジェクト推進協議会」へ参画します。
● 地域との連携
・ 地域に密着した「地域づくり組織」や多方面のテーマに詳しい「市民活動団
体」等と連携して、観光資源を掘り起こします。
・ 市と、一般社団法人名張市観光協会、名張商工会議所、青蓮寺湖ぶどう組合、
NPO 法人赤目四十八滝渓谷保勝会、名張牛汁協会等市内の商工・観光団体が
連携して事業を実施します。
用語解説
※ キャッチコピー…消費者(観光客)の心をとらえる効果をねらった印象的な文句
※ 着地型観光…観光客を受け入れる地域(着地)側が、地域の観光資源を基にした旅行商品や体験プ
ログラムを企画・運営する形態
※ 東大和西三重観光連盟…名張市、伊賀市、津市、奈良県宇陀市、曽爾村、御杖村等で構成し、室生
赤目青山国定公園地域を中心に一体的なPR事業に取り組む組織
※ 伊賀流忍者観光推進協議会…名張市、伊賀市、両市の観光協会、三重大学伊賀連携フィールド及
び三重県で構成し、伊賀流忍者の国内外へのPR事業に取り組む組織
※ 三重県観光キャンペーン推進協議会…県内の自治体、事業者、観光関係団体及び経済団体で構成
し、三重県の国内外へのPR事業に取り組む組織
※ 昇龍道プロジェクト推進協議会…中部運輸局、北陸信越運輸局、中部広域観光推進協議会、中部
北陸9県の自治体、事業者等で構成し、外国人誘客に取り組む組織
12
行動指針/「口コミ」の活用
【重点項目】 ・名張ファン倶楽部の結成
● 市民・市出身者への情報発信
・ 名張市民や名張市出身者を対象とした名張ファン倶楽部等を結成するなど
し、名張市に関わる人的ネットワークを築きながら、名張市の魅力を発信
します。
・ 名張市の魅力を知ってもらえるような観光ガイドツアー等を開催します。
・ 広報紙等を活用し、市民向けに観光に関わる情報を発信します。
● SNSの活用
・ 「フェイスブック」等SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)
を通じた情報発信により、SNS登録者が持つ人的ネットワークへの情
報拡散を目指します。
・ SNSを活用して名張の写真コンテストを実施する等により、市の魅力
を発信します。
用語解説
※ SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)…インターネット上における交流を通じて、社会的ネットワー
クを構築するサービス。フェイスブックはSNSの一例
13
(3)市場開拓戦略
新たな観光客市場を開拓します。
行動指針/新たな観光客市場における誘客
【重点項目】 ・ 学校行事を通じた誘客
・ 観光旅行商品コンテストの実施
・ 女性による観光プロモーションチームの結成
● 学校行事を通じた誘客
・
遠足や修学旅行など学校行事を通じた誘客を図ります。
・
団体向け観光旅行商品の開発等受入態勢の整備を図ります。
● 観光資源の見直しによる新規顧客の誘客
・
学生等を対象に観光旅行商品コンテストを実施することで、新鮮な視点で
改めて市内の観光資源をアピールし、既存顧客には再訪を促すとともに、
若者を中心に新規顧客の誘客を図ります。
・
女性の市職員等による観光プロモーションチームを結成し、女性向けのイ
ベントの企画や市内の観光資源の有効活用策等女性の視点を生かした観光
振興により、新規顧客の誘客を図ります。
● 外国人対象の誘客
・
外国でも知名度の高い忍者等の地域資源を生かして、外国人の誘客を図り
ます。
・
外国語に対応したホームページやパンフレット等により情報提供を行いま
す。
14
3.誘客拡大のための具体策
(1)ホスピタリティの向上
観光客に対するホスピタリティ(おもてなし)の向上により、リピーター(再来訪者)
の獲得を目指します。
行動指針/観光客へのおもてなし
【重点項目】 ・ 観光客のニーズに合わせた観光パンフレット等の作成
● 人材育成
・ おもてなしに関する研修会やボランティアガイドの育成を通じて、観光客に
対するサービスの質的向上を推進します。
・ 地域の歴史や文化、自然などの豊富な知識を持ち、観光客に分かりやすく説
明できる人材を育成します。
● 観光案内
・ 観光客のニーズに合わせて観光パンフレットやマップ等を作成します。
・ 子ども連れや高齢者、障害者などに配慮したバリアフリー施設等について情
報提供します。
・ 観光客に防災に係る情報を提供します。
用語解説
※ ボランティアガイド…自らの郷土愛とボランティア精神をもって、観光客や地域住民に地域の魅力を紹
介しており、全国的に増えている。
15
(2) ニューツーリズムの創出
市場調査の分析・検証結果を基に、地域に根ざした観光資源を掘り起こしていくと
ともに、現在名張市が取り組んでいるニューツーリズムの取組を推進します。
行動指針/着地型ツーリズムの創出
● 食・歴史・文化など地域に根ざした観光資源の掘り起こし
市内に点在する観光資源を結んでいくほか、既存市街地のまち歩きや、産業観
光、グリーンツーリズム、ヘルスツーリズム、交流施設の拡大、四季折々のイベ
ント等地域に根ざした観光資源を掘り起こします。また、伊賀米や、伊賀酒、伊
賀牛、和菓子、ぶどう等食の魅力について、食育や食文化等の視点から付加価値
を高め、観光資源として磨いていきます。
用語解説
※ ニューツーリズム…従来の物見遊山的な観光旅行に対して、テーマ性が強く、人や自然とのふれ
あいなど体験的要素を取り入れた新しいタイプの旅行
※ グリーンツーリズム…農作業体験や農産物加工体験、農林家民泊等農山村地域において自然、
文化、人々との交流を楽しむ観光のあり方
※ 産業観光…工場等を対象とした観光で、学びや体験を伴うものを含む。
※ ヘルスツーリズム…自然豊かな地域を訪れ、そこにある自然や温泉、身体に優しい料理を味わ
い、心身ともに癒され、健康を回復・増進・保持する旅行
16
行動指針/エコツーリズムの創出
● 名張の自然環境を体感してもらえる観光資源の掘り起こし
市は、平成 23 年 12 月に「名張市エコツーリ
ズム推進協議会」を設立し、平成 25 年 1 月にエ
コツーリズム推進法に対応した「名張市エコツ
ーリズム推進全体構想」を策定しました。今後、
推進協議会での取組を推進し、日本の滝百選、
森林浴の森日本100選等に指定された赤目四
十八滝や香落渓、青連寺湖、ひなち湖、河川等において自然環境を体感してもら
えるような観光資源を掘り起こします。
行動指針/忍者ツーリズムの創出
● 「忍者」をキーワードにした新たな資源の掘り起こし
国際的にも「忍者(NINJA)
」として
知られている伊賀流忍者は、貴重な地域資
源でもあります。特に、赤目四十八滝は忍
者修行の地であり、平成 22 年 7 月には、赤
目四十八滝のふもとに忍者修行を体験でき
る「忍者の森」がオープンし、家族連れな
どで賑わっています。
平成 24 年 8 月には、名張市、伊賀市、三重県等が「伊賀流忍者観光推進協議
会」を組織し、伊賀流忍者の国内外での情報発信等に取り組んでいます。今後、
推進協議会における取組をはじめ、伊賀市等との連携を強化しながら、
「忍者」
をキーワードに新たな観光資源を掘り起こします。
用語解説
※ エコツーリズム…自然環境や歴史文化を対象とし、それらを損なうことなく、体験し学ぶ観光のあり方
17
(3)パブリシティの推進
地域に根ざした観光資源やニューツーリズムの取組等について、積極的に情報提供
し、新聞や雑誌の紙面やテレビの番組内、あるいはインターネットのニュースサイト
おける記事等により報道されるように働きかけます。
(4) プロモーションの強化
地域に根ざした観光資源やニューツーリズムの取組等について、観光フェアや、旅
行商談会等への参加、そして、旅行会社や近畿日本鉄道等運輸事業者等との連携によ
り、観光旅行商品の開発及び販売の促進を強化していきます。
18
Ⅴ.今後期待される効果
1.持続可能な観光振興
「定番」の名所・名物ばかりを強調し、一過性の誘客を図るのではなく、一人でも
多くの人に名張市のファンや、名張市を繰り返し訪れるリピーターとなっていただく
ことで、観光振興を持続可能なものとしていきます。
そのためにも、「おもてなしの心」の醸成や、地域独自の新たな観光資源づくりに
取り組むとともに、従来とは違った角度や方法により観光資源の見せ方・結び付け方
を工夫しながら、ストーリー性やテーマ性を持たせて名張市の魅力を十分に引き出し
ていきます。
2.地域の活性化
名張市観光戦略の推進により、観光レクリエーション入込客数を増加させていくこと
で、宿泊業や飲食業、運輸業をはじめ、製造業、農林業など幅広い分野に経済波及効果、
雇用創出効果を生み出し、地域経済を活性化させます。
さらに、先人から受け継いだ自然や、歴史、文化、伝統等を見直し、磨き上げていく
中で、これらの資源が改めて観光資源として観光客から注目され、「訪れてよかった。
このまちが好きになった。」と喜んでもらえるようになれば、受入側もまた、
「よい出会
いができた。自分たちのまちを喜んでくれてよかった。」と、自分たちのまちに誇りと
愛着を重ねていくことができると考えられます。そんな、地域住民にとって誇りと愛着
の持てる、活気にあふれた地域社会を築いていきます。
19
Ⅵ.参考資料
参考資料(1)三重県内の観光動向
参考資料(2)名張市の主な観光資源
参考資料(3)名張市観光戦略推進会議
20
参考資料(1)三重県内の観光動向
資料:平成 24 年三重県観光客実態調査
1.観光客の居住地(発地)
伊賀地域では、県内平均と比べ、県内からの観光客比率が低く、関西からの観光客比
率が高くなっています。
40
※その他中部
…静岡県・岐阜県
三重県
30
※
伊賀地域
その他関西
… 奈 良県・ 京都 府・
20
滋賀県・兵庫県・
和歌山県
10
そ の他
関東
そ の他 関 西
大阪府
そ の他 中 部
愛知県
県内
0
2.滞在種別
伊賀地域は、県内の他地域に比べ宿泊の比率が低くなっています。
(%)
北勢地域
中南勢地域
伊勢志摩地域
伊賀地域
東紀州地域
宿泊
20.0
8.6
63.8
10.7
18.6
日帰り
80.0
91.3
36.2
89.3
81.4
21
3.消費額
三重県滞在における宿泊客 1 人当たりの利用総額は、日帰り客の約 5 倍であり、いずれ
の項目も日帰り客に比べ宿泊客の消費額が多くなっています。
(円)
【三重県】
利用総額
交通費
宿泊費
飲食費
買物費
入場料
その他
宿泊旅行
28,014
3,840
13,746
4,065
4,280
1,769
314
日帰り旅行
5,590
1,514
―
1,575
1,782
632
96
(円)
【伊賀地域】
利用総額
交通費
宿泊費
飲食費
買物費
入場料
その他
宿泊旅行
27,675
2,393
17,233
2,180
4,647
919
303
日帰り旅行
5,703
1,490
―
1,341
1,893
685
294
※伊賀地域の宿泊客の平均利用総額については、宿泊客の回答者数が年間で 54 名であることから参考値とす
る。
4.交通機関
観光客が三重県・伊賀地域に至るまでに利用した交通機関については、
「自家用車」の利
用が最も多くなっています(複数選択)
。
(%)
レンタカ
タクシー
ー
ハイヤー
自家用車
近鉄
バス
JR
三重県
73.3
14.1
11.4
6.4
1.6
伊賀地域
75.3
12.9
14.4
3.9
2.1
22
高速船
その他
0.6
0.6
3.3
0.5
0
2.8
参考資料(2)名張市の主な観光資源
1. 主な観光資源一覧
(1)自然
名称
赤目四十八滝
地域
赤目町長坂
備考
室生赤目青山国定公園の中心に位置し、約 4km にわたって続く渓
谷。滝をつなぐ回遊路は遊歩道となっていて、多彩な滝を巡りながら
の散策が楽しめる。平成の名水百選・日本の滝百選・森林浴の森 日
本 100 選・遊歩百選に選ばれ、特別天然記念物オオサンショウウオ
の生息地でもある。
香落渓
青蓮寺
柱状節理の岩肌が青蓮寺川に沿って約6Km 続く。春には山桜やツツ
ジがみられ、秋は紅葉に彩られる。
赤目香落ハイキング
赤目・青蓮寺
赤目四十八滝と香落渓を結ぶハイキングコース
曽爾古道
青蓮寺
香落渓に沿ったハイキングコース
青蓮寺湖
青蓮寺
青蓮寺川にできたダムによって生まれた人口湖。周りを山々に囲ま
コース
れた湖面には、四季を通じて美しい風景を映し出す。湖畔周辺には
公園やテニスコートが整備されており、バードウォッチング等も楽しめ
る。
ひなち湖
上比奈知
名張川にできたダムによって生まれた人口湖。周辺には、下流親水
公園等があり、大自然を身近に楽しむことができる。夏にはダムがラ
イトアップされる。
青蓮寺国津神社
青蓮寺
幹が根本で一体化した杉とヒノキがあり、異なる種が根本で融合して
いることから『縁結之神』のご利益があると言われ、隠れたパワース
ポットとして地元では有名
赤岩尾神社
滝之原
岩壁そのものがご神体となっている神社。室生火山岩でできた断面
六角形で、米俵を積み上げたような形をしている岩と風穴が有名
竜王水
下小波田
江戸時代にあったといわれる竜王社の湧き水。社がなくなった今で
も、年中絶えることなく湧き出している。
延寿院の枝垂れ桜
赤目町長坂
推定樹齢 380 年、高さ 6.0m 幹周り 3.7mの枝垂れ桜
23
(2)体験
名称
地域
備考
忍者の森
赤目町長坂
伊賀流忍者修行を体験できる施設
名張市国津の杜
国津
農村体験・研修や特産品開発などに利用できる「くにつふるさと館」と
木工、陶芸、草木染め等が体験できる「はぐくみ工房あららぎ」を併設
している。
青蓮寺湖観光村
青蓮寺
青蓮寺湖畔の観光農園で、いちご狩りやぶどう狩りが楽しめる。
鮎釣り
―
6∼7 月に名張川、長瀬・太郎生川、青蓮寺川等で鮎釣りが楽しめ
る。
温泉
赤目町長坂、
赤目温泉、香落渓温泉、名張希央台温泉
赤目町柏原、
青蓮寺、希央
台
まちかど博物館
―
コレクションや伝統の技、手仕事などを、仕事場の一角や個人宅など
で、館長の語りとともに見学が可能。名張市内には、「歴史影絵劇」が
楽しめるはなびし庵や、栗羊かん博物館 大和屋、宇流冨志禰神社・
能狂言面コレクション等、35 か所存在する。
赤目四十八滝キャン
赤目町長坂
プ場
まちの駅なばり(癒し
赤目四十八滝から流れ出る滝川の湖畔にあるキャンプ場。宿泊だけ
でなく、バーベキュー等のデイキャンプ利用も可
希央台
天然温泉を使用した露天風呂をはじめとする多彩なお風呂やエス
の 里 名 張 の 湯 ・ とれ
テ、レストラン等が楽しめる「癒しの里名張の湯」と、名張の農産物を
たて名張交流館)
中心として漬物等の加工品、パン、お菓子、地酒、花き、工芸品等を
販売する「とれたて名張交流館」を併設した施設
長瀬公園・長瀬河川
親水公園
長瀬
名張川の上流、長瀬地区にある公園。バーベキュースペースやトイ
レ、休憩施設がある。
24
(3)食
名称
地域
備考
名張牛汁
―
伊賀牛を使った名張市のご当地グルメ
伊賀牛
―
伊賀地域の生産農家が、昔ながらの肥育方法で育てた黒毛和種の
雌牛に与えられる称号
滝見弁当
赤目町長坂
地域の野菜や米等を使ったお弁当として、赤目四十八滝周辺店舗で
販売
隠町和菓子の食べ歩
名張市街地
名張市街地等に点在する老舗の菓子店で使用できる和菓子との引
き
等
換券を使って食べ歩くことができる。
伊賀米
―
味・香り・粘りの三拍子そろった伊賀米。伊賀米コシヒカリは日本穀物
検定協会が行う米の食味ランキングにおいて、平成 23・24・25 年産連
続で最高の「特A」評価を得ており、学校給食でも取り入れられてい
る。平成 25 年 12 月には、市が「伊賀名張の酒・名酒で乾杯を推進す
る条例を制定し、事業所等と連携しながら、地酒の普及促進を図って
いる。
伊賀酒
―
良質の伊賀米と伊賀盆地を囲む山々からこんこんと湧き出る清水で
つくる伊賀名張の酒は、低温でじっくりと発酵させることによって、芳
醇でソフトな味わいに仕上がる。
かたやき
―
『かたやき』は忍菓と呼ばれ、その昔、伊賀忍者の携帯食であった。
程良い甘さと芳しい香り、歯ごたえのある素朴な伊賀を代表する銘菓
(4)歴史・文化
名称
旧細川邸やなせ宿
地域
新町
備考
江戸時代から明治初年に、薬商細川家の支店として建設された旧細
川邸。初瀬街道の宿場町として栄えた賑わいを再現し、人々が集う場
としてリニューアルされた。レストラン・カフェ等観光交流施設として利
用されている。
名張藤堂家邸
丸之内
名張に居を構えた藤堂家の屋敷跡。私的な生活の場が残されている
のが特徴で、「豊臣秀吉朱印状」「鉄唐冠形兜・一の谷形兜」「朱具
足」等の文化財が一般公開されている。
夏見廃寺跡
夏見
大来皇女が父の菩提を弔うために建てた昌福寺跡といわれている。
隣接する展示館では、摶仏、軒瓦等の出土品を展示している。
美旗古墳群
美旗
前方後円墳を中心に 7 つの主な古墳が認められており、馬塚、女良
塚、毘沙門塚等の古墳が近鉄美旗駅周辺に点在。国の史跡にも認
定されている。
25
新田水路
美旗
約 350 年前に作られた水路で、こんもりとした置き土手の上に水路が
通っている。
観阿弥像
平尾
名張駅前西口にある観阿弥像
観阿弥ふるさと公園
上小波田
能楽大成者 観阿弥は、妻の出生地である名張市小波田で初めて猿
楽座(後の観世座)を建てたといわれており、観阿弥の偉大な功績を
後世に伝えるために整備された公園で、ヒノキ造りの能舞台があり、
毎年「観阿弥まつり」が行われ、能楽愛好家による仕舞や、地元の子
供達による狂言などが演じられている。
初瀬街道
―
京・大和方面と伊勢を結ぶ街道。現在の松阪市六軒から名張を経て
奈良県の初瀬(長谷)へと至ることからその名が付いた。古代より大
和と東国を結ぶ幹線道路として開け、江戸時代には関西からの伊勢
神宮への重要路として賑わった。
江戸川乱歩銅像
平尾
名張駅前東口にある江戸川乱歩の銅像
江戸川乱歩生誕地碑
本町
江戸川乱歩の昭和 27 年の帰郷をきっかけに、有志により江戸川乱歩
生誕地碑が建立された。現在は、乱歩生誕地碑広場に存在する。
伊賀一ノ井松明調進
赤目町一ノ井
行事
奈良東大寺二月堂の修二会(お水取り)に使われる松明を調進する
750 年以上続く行事
黒田庄
黒田
東大寺の荘園。多数の文書が残り、中世史研究には欠かせない地域
柏原城
赤目町柏原
天正伊賀の乱が終結を迎えた場所
伊賀焼
―
日本六古窯の一つに数えられる伊賀焼。土、波調、耳、へら目、ビー
ドロ、火色、焦げなど、独自の魅力で素朴さの中に秘められた美しさ
を表現されている。
火縄
上小波田
京都八坂神社の年越し行事「おけら祭り」に欠かせない竹製の火縄
は、300 年以上前から名張市上小波田で作られている。
組みひも
―
複雑な糸の組み合わせの中から、鮮やかな色彩と優美な絵柄が生
み出される「組紐」。伊賀地方全体の伝統工芸品として知られ、和服
の帯締めや羽織紐などに用いられる。
26
(5)祭礼・イベント
名称
赤目四十八滝
地域
赤目町長坂
滝びらき
備考
3 月下旬、古くは行者の修験場でもあった赤目四十八滝で、みそぎ
行、火渡りなどの荒行が山伏先達のもと、観光客も加わり、厳格な雰
囲気の中執り行われる。
名張桜まつり
夏見
3 月下旬から 4 月上旬まで、桜の開花に合わせ、中央公園の桜並木
の園内道路が夜桜見物のため、歩行者天国になってる。 満開の日
曜日には終日多彩なイベントも行われる。園内約 300 本のピンクのト
ンネルは圧巻。
名張川納涼花火大会
新町河畔
7 月下旬、新町・愛宕神社「愛宕の火祭り」の松明の川渡りを合図に
約 5,000 発の花火が名張川新町河畔を彩る。
愛宕の火祭り
新町
松明を持って名張川を渡り、名張川納涼花火大会の始まりを告げる。
名張秋まつり
名張市街地
10 月最終の土日、平尾・宇流冨志禰神社(通称お春日はん)で行わ
れる同神社の秋季例大祭。町内にみこしやだんじり、ふとん台などが
繰り出し、獅子舞も奉納される。
観阿弥祭
上小波田
11 月第 1 日曜日、能楽大成者 観阿弥をしのび、献句、仕舞、地元の
子供達による狂言が奉納される。
とれたて!なばり
鴻之台
11 月頃、名張市役所市民広場で開催され、地元の野菜や特産物、模
擬店などが並ぶ。
隠街道市
名張市街地
11 月頃、名張市街地で開催され、手作り作家による個性豊かな作品
を展示・販売や、様々なイベントが繰り広げられる。
八日戎
鍛治町
2 月 8 日、鍛冶町蛭子神社で行われる祭りで、「えべっさん」の愛称で
呼ばれており、縁起物の「吉兆(けっきょ)」が授与される。海の幸との
物々交換が名残のはまぐりの市が多くの露店とともに立ち並び、名張
に春を呼ぶ風物詩の一つである。
若子祭り
滝之原
区内に生まれた子どもの健やかな成長を願って弓を引く神事で、袴
姿の未婚の男性が片肌を脱ぎ引く弓は、わざと的を外すのが習わし
である。
(6)その他
名称
ローカルヒーロー
地域
―
備考
各地のイベント等で名張市をアピールしている、BUDOKA 集団ショウ
レンジャー、伊賀牛集団 部位 3、赤目集団ウォーターフォールズ、
119 団アンシンダー、119 団アンシンダーL 等が存在する。
ひやわい
名張市街地
名張市街地にある細い路地
27
2.文化財一覧
平成 26 年 5 月 1 日現在 ※種別の「有」は有形文化財 「民」は民俗文化財 「記」は史跡名勝天然記念物の略称
種別
名称
員数
時代
1
平安時代
大正
1
平安時代
木造不動明王立像
1
木造黒漆厨子
石燈篭
木造聖観音立像
彫刻
指定年月日
所在地
所有者
2. 8.20
西田原
弥勒寺
大正
4. 8.10
西田原
弥勒寺
平安時代
大正
5. 8.17
黒田
無動寺
1
室町時代
明治 45. 2. 8
箕曲中村
福成就寺
1
鎌倉時代
大正
木造十一面観音立
像
有
国
工芸品
赤目町
5. 8.17
延寿院
長坂
美旗町中 1
美旗古墳群
7
古墳時代
昭和 53.10.17
史跡
記
名張市
番ほか
夏見廃寺跡
飛鳥時代
平成
2. 3. 8
夏見
名張市
赤目町
名勝
赤目の峡谷
大正 14.10. 8
延寿院他
長坂
建造物
杉谷神社本殿
1
江戸時代
昭和 35. 5.17
大屋戸
杉谷神社
3
室町時代
昭和 35. 5.17
大屋戸
杉谷神社
木造薬師如来坐像
1
平安時代
昭和 51. 3.31
西田原
弥勒寺
木造弥勒菩薩坐像
1
平安時代
昭和 51. 3.31
西田原
弥勒寺
能・狂言面
45
室町時代
昭和 59. 3.27
平尾
紙本着色北野天神
絵画
縁起
彫刻
宇流冨志
有
禰神社
石燈篭
1
室町時代
昭和 16. 9.16
矢川
春日神社
石造燈篭
1
南北朝
昭和 16.10.21
黒田
勝手神社
1
江戸時代
平成 20. 3.19
丸之内
名張市
516
白鳳時代
平成 15. 3.17
桜ヶ丘
名張市
1
明治時代
昭和 51. 3.31
桜ヶ丘
名張市
江戸時代
昭和 28. 5. 7
丸之内
名張市
古墳時代
平成 18. 3.17
赤目町檀
工芸
県
永保記事略附録(藤
典籍
堂采女家旧蔵本)
民
考古
夏見廃寺出土
資料
塑像
有形
手漉和紙製造具
仏・
名張藤堂家邸跡
史跡
個人
琴平山古墳
1
八幡神社
記
天然記
長瀬のヒダリマキガ
昭和 11. 4. 2
念物
ヤ
28
長瀬
個人
両界曼陀羅
双幅
鎌倉時代
昭和 32. 3.20
黒田
無動寺
阿弥陀如来来迎図
1
鎌倉時代
昭和 32. 3.20
黒田
無動寺
和州騒動の図
1
江戸時代
昭和 33. 3.10
赤目町
柏原区
柏原
名張城下町地図
1
江戸時代
昭和 33. 3.10
釈迦涅槃図
1
室町時代
昭和 37. 4. 6
絵画
新町
個人
赤目町
丈六寺
丈六
一の鳥居建立の図
1双
江戸時代
昭和 37. 4. 6
新町
個人
綿絵
24
江戸・明治
昭和 49. 8. 5
桜ヶ丘
名張市
護念寺涅槃図
1
室町時代
平成 19. 4. 5
安部田
宝泉寺
観瀑図誌版木
35
江戸時代
昭和
本町
個人
木造役行者倚像
1
室町時代
昭和 37. 4. 6
西田原
弥勒寺
納経版木と宝印版木
3
室町時代
昭和 37. 4. 6
屏風
3. 3.10
赤目町
延寿院
長坂
木造薬師如来坐像
1
平安時代
昭和 49. 8. 5
滝之原
龍性院
1
江戸時代
昭和 49. 8. 5
本町
栄林寺
1
南北朝
平成 13. 5.17
上比奈知
国津神社
蓮福寺二尊石仏
1
南北朝
平成 13. 5.17
神屋
蓮福寺
上比奈知墓地石仏
1
南北朝
平成 13. 5.17
上比奈知
上比奈知
1
平安時代
平成 13. 5.17
本町
栄林寺
石造十三重塔
1
鎌倉時代
昭和 32. 3.20
箕曲中村
福成就寺
銅鏡
3
室町時代
昭和 33. 3.19
奈垣
国津神社
法然寺供養塔
1
南北朝
昭和 33. 3.19
黒田
栄林寺
石造十三重塔
1
鎌倉時代
昭和 37. 4. 6
木造阿弥陀如来立
彫刻
市
有
像
上比奈知国津神社
境内二尊石仏
法然寺木造阿弥陀
如来立像
赤目町
延寿院
長坂
赤目町
工芸品
石造五輪塔
1
鎌倉時代
昭和 37. 4. 6
丈六寺
丈六
梵鐘
1
江戸時代
昭和 37. 4. 6
元町
専称寺
寿栄神社の具足
1
江戸時代
昭和 45. 9. 7
丸之内
寿栄神社
備前長船の刀剣
1
戦国時代
昭和 45. 9. 7
丸之内
寿栄神社
石造五輪塔
1
鎌倉時代
昭和 45. 9. 7
南古山
蓮福寺
29
宇流冨志
有
一の鳥居
1
江戸時代
昭和 45. 9. 7
平尾
禰神社
工芸品
宇流冨志
石造鳥居
1
江戸時代
昭和 45. 9. 7
平尾
禰神社
宇流冨志
石造手水鉢
1
江戸時代
昭和 45. 9. 7
平尾
禰神社
蔵持町
石造十三重塔
1
室町時代
昭和 54. 8.10
春日神社
原出
棟札
8
安土桃山
昭和 33. 3.10
新田開発関係文書
1
江戸時代
昭和 33. 3.10
奈垣
国津神社
(図書館寄
新田区
託)
切支丹禁制文書
1
江戸時代
昭和 33. 3.10
南町
西方寺
一の鳥居奉納帳
1
江戸時代
昭和 37. 4. 6
中町
個人
1
室町時代
昭和 37. 4. 6
蔵持町里
西光寺
600
江戸時代
昭和 37. 4. 6
蓮如上人筆六字名
書跡
号
赤目町
大般若経
丈六寺
丈六
市
赤目町
法華経
8
江戸時代
昭和 37. 4. 6
丈六寺
丈六
大般若経
1
平安時代
昭和 45. 9. 7
大屋戸
杉谷神社
3
江戸時代
平成 22. 3. 9
鴻之台
名張市
3284
江戸時代
平成
丸之内
名張市
1
江戸時代
平成 19. 4. 5
南町
個人
1
縄文時代
昭和 35. 2. 6
村部家旧蔵 田中文
兵衛知行文書
名張藤堂家関係資
歴史
料
資料
伊賀国天保国絵図
8. 7. 5
下図
赤目町
石匙
個人
相楽
赤目町
須恵器杯(貝入り)
1
古墳時代
昭和 35. 2. 6
資料
個人
相楽
考古
石棒
1
縄文時代
昭和 37. 4. 6
石斧
1
縄文時代
昭和 45. 9. 7
夏見
個人
赤目町
個人
相楽
鈴入台付小壺
1
古墳時代
30
昭和 49. 8. 5
桜ヶ丘
名張市
県
昭和 31. 5.10
赤目町
伊賀一ノ井
平成 14. 2.18
一ノ井
松明講
滝之原
滝之原区
松明調進行事
選
択
民
無形
・
昭和 45. 9. 7
八幡神社の若子祭
平成 13. 2.21
市
赤目町
宮山古墳
1
古墳時代
昭和 37. 4. 6
史跡
春日神社
一ノ井
鹿高神社境内古墳
1
古墳時代
昭和 45. 9. 7
オオサンショウウオ
安部田
赤目・箕曲
昭和 33. 3.10
の生息地
記
市
名張市
地区
念
物
鹿高神社
赤目町
枝垂れ桜
1
昭和 37. 4. 6
念物
延寿院
長坂
天然記
野花菖蒲の群落
昭和 49. 8. 5
安部田
個人
長瀬のコツブガヤ
平成 17. 4.18
長瀬
個人
平成 21. 2. 4
八幡・夏秋
八幡夏秋地区のギフ
チョウ
国
川地写真館
1
大正時代
平成 20. 7..8
新町
個人
旧細川家住宅
4
明治時代
平成 21. 1..8
新町
名張市
大和屋店舗
1
江戸時代
平成 21. 8. 7
本町
個人
岡村家住宅主屋
1
江戸時代
平成 23.10.28
本町
個人
梅田家住宅
4
江戸時代
平成 24. 8.13
上八町
個人
1
明治時代
平成 25.3.29
本町
個人
1
明治時代
平成 26.4.25
上八町
個人
登録文化財
木屋正酒造店舗兼
主屋
山口家住宅主屋
31
参考資料(3)名張市観光戦略推進会議委員
平成 26 年 4 月1日現在
役職
副会長
会長
選出区分
氏
名
学識経験者
金
地域づくり組織の代表者
井 川 敏 雄
地域づくり代表者会議 会長
農林業関係団体の代表者
福 田 廣 二
青蓮寺湖ぶどう組合 組合長
商業関係団体の代表者
川 口 佳 秀
名張商工会議所 会頭
観光業関係団体の代表者
玉 置 英 治
一般社団法人名張市観光協会 会長
〃
相 俊
団体等名称及び役職名
高 原
清
近畿大学経営学部 准教授
特定非営利活動法人
赤目四十八滝渓谷保勝会 理事長
関係行政機関の職員
山 岡 哲 也
三重県観光・国際局 観光政策課 課長
市職員
橋 本 裕 徳
名張市 産業部長
その他市長が必要と認める者
小 川 直 美
中伊勢温泉郷観光推進協議会 会員
その他市長が必要と認める者
徳 本 望 未
※名張市観光戦略推進会議設置要綱による委員
32
「縁夢寿美ガールズ」リーダー
近畿大学工業高等専門学校 学生
Fly UP