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携帯デバイスが牽引する新Eコマースとクロスチャネルマーケティング

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携帯デバイスが牽引する新Eコマースとクロスチャネルマーケティング
携帯デバイスが牽引する新Eコマース
と
クロスチャネルマーケティング
2012年6月29日
LAJET Business Consulting
渡辺 泰宏
Eコマース
Eコマース最近のトレンド
アメリカでのB2C Eコマース売上
• 年平均13%強の売上増
6,000億USD
- 2012年 3,434億ドル
30.0%
売上
成長率
5,000億USD
20.0%
3,434
3,000億USD
3,017
2,663
13.3%
13.2%
2,000億USD
- 2012年 1,000ドルを突破
25.0%
4,270
3,848
4,000億USD
• 一人あたりの平均利用額増加
5,138
4,699
15.0%
13.8%
12%
11%
10%
10.0%
9.4%
1,000億USD
5.0%
0億USD
2010
• 世界で浸透
2011
2012
2013
2014
2015
2016
0%
(GroupM、2012年4月)
- 中国 (2011年 1,210億ドル→ 2015年 4,200億ドル)
- 中近東 (2010年 → 2011年、300%増)
B2C Eコマース一人当たりの平均利用額
B2C Eコマースの平均成長率
1,250USD
中国
1,042
944
1,000USD
943
846
788
760
697
750USD
795
853
752 844
34.2%
イタリア
727
23.3%
ブラジル
500USD
460
アメリカ
カナダ
250USD
0USD
94.2%
インド
1009
2006
2007
2008
2009
2010
2011
18.3%
オーストラリア
16.8%
スペイン
16.5%
0%
2012
25%
50%
75%
100%
(旅行、デジタルダウンロード、イベントチケット含む、eMarketer)
(GroupM、2012年4月)
2011年ホリデーシーズン
• 11月後半のサンクスギビングウィークから12月のクリスマス
- 1年で一番オンラインショッピングの売上が高い時期
- 12月11日の週の売上は、前年比14%アップの63億ドル
• 単日売上10億ドル
- 2010年 1日 → 2011年 10日
アメリカにおけるオンラインショップでの売上
単日売上10億ドル
$1,500M USD
$1,251
$1,250M USD
2009
2010
2011
$1,028
$1,000M USD
$816
$750M USD
$595
$500M USD
$407
$887
$648
$479
$318
$250M USD
$0M USD
サンクスギビング
ブラックフライデー
サイバーマンデー
(旅行サイトを除く)
1
月日
通称
売上
11月28日(月)
サイバーマンデー
12億5100万ドル
2
12月5日 (月)
3
12月12日(月)
11億7800万ドル
4
11月29日 (火)
5
12月6日 (火)
6
12月16日 (金)
7
12月13日 (火)
10億6400万ドル
8
11月30日 (水)
10億2500万ドル
9
12月8日 (火)
10億2400万ドル
10
12月15日 (木)
10億1800万ドル
グリーンマンデー
11億3300万ドル
11億1600万ドル
11億700万ドル
フリーシッピングデー
10億7200万ドル
小売業界
2012年売上予想 2,242億ドル
(前年比15%増)
アメリカ小売業種別Eコマース売上
2010年
2011年
• 堅調なコンピューター、電化製品
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
コンピューター、電化製品
21.4%
21.6%
21.7%
21.8%
22.0%
22.1%
22.2%
アパレル & アクセサリー
16.7%
17.6%
18.3%
19.0%
19.5%
19.9%
20.2%
9.1%
9.3%
9.4%
9.5%
9.6%
8.2%
7.7%
7.3%
6.9%
6.6%
- 2016年 730億ドル、小売全体の20%以上に
7.1%
7.3%
7.3%
7.3%
7.3%
7.4%
7.4%
& アクセサリー分野の成長
• アパレル
本/音楽/ビデオ
8.6%
8.9%
- 購入パターンの変化
自動車 & 部品
9.7%
8.7%
家具
健康用品
4.5%
• 食料品の普及はこれから?
オフィス用品
3.8%
- 小売全体のわずか2%
玩具 & 趣味
3.4%
4.5%
4.5%
4.5%
4.5%
4.5%
4.4%
3.6%
3.5%
3.4%
3.2%
3.1%
2.9%
3.4%
3.5%
3.5%
3.6%
3.6%
3.7%
2.3%
2.3%
2.4%
2.4%
21.2%
20.8%
20.6%
20.7%
- 利用者は頻繁に利用・・・43%が毎週利用
食品 & 飲料
2.2%
2.3%
2.3%
- 購入前にオンラインでリサーチする人は増加
22.6%
22.1%
21.7%
その他
- 新アイデアの導入による普及増期待
(旅行とイベントチケットを除く、eMarketer予測)
食料品業界に見る新アイデア
• AmazonFresh
- シアトルで2007年に試験運用
- 現在、シアトルおよびその周辺でサービスを実展開
- ホームページに加え、iPhoneやAndroidのappからも注文が可能
- 注文時間に応じて当日でも配達が可能
• 駅構内に設けたバーチャルショップ
- 韓国ソウルのスーパーマーケット Tesco Home Plus
- アメリカフィラデルフィアのオンライン食料品販売 Peapod
- 鉄道プラットフォーム15ヶ所にて2012年2月スタート
- Peapodのappをダウンロードしたスマートフォンで、壁に展開された商品写真から欲しい
商品をスキャンして注文、 Peapodが直ちに自宅に配達
- サービス利用者の90%は再購入
Eコマースと実店舗の融合
• オンラインショッピング
- 配達されるまでの日数が長い
- 早めの配達を希望すると追加料金が高い
• オンラインでオーダー、近くの実店舗で受け取る
- Apple
- オンラインストアでオーダー、配達か実在庫がある店舗での”Pick up”を指定
- Walmart
- Site to store: オンラインでオーダー、数日以内に実店舗で受け取り
- Pick up today: オンラインでオーダー、 当日受け取り
- Amazon.com
- 駅周辺に配置したAmazon専用ロッカー”Amazon Locker Delivery”への配達
- シアトル、ニューヨーク、ロンドンで実施
- Walgreens
- Web Pick-up
- 実店舗には専用駐車スペース
- 店員が商品を車まで持ってきてくれる
商品と消費者を結びつける
• パーソナライズドレコメンデーション
- Netflixレコメンデーションを見てビデオを見る・・・75%
- eBayやWalmartでも活用計画中
• パーソナライズド注文
- 自分だけの商品を作成して注文
- Nike、Gemvara、Quicksilver等
• キュレーションサイト
- Pinterest、Juxtapost、Discoveredd、Fancy、Polyvore 等
- Eコマースでの利用増
- イメージを見て購入・・・32%
- Gemvaraへのトラフィックの3.36%はPinterestから
携帯デバイス
携帯デバイスのトレンド
• アメリカにおける携帯電話利用者
- 2011年から2016年まで年平均1.8%で上昇
- 総人口における所有率・・・2010年 75% → 2016年 79%
• 急成長するスマートフォンの普及率
- ユーザー数・・・2011年 → 2016年 2倍以上
• タブレットの普及
アメリカにおける携帯電話ユーザー数と人口比
30,000万
- iPad、Androidタブレット、Surface
25,000万
- より見やすい画面サイズ
20,000万
- 商品サーチ等が容易
15,000万
100%
23,220
10,000万
5,000万
0万
26.9
6,260
20.2
2010
23,770
39.2
9,310
29.7
24,280
24,750
47.7
11,580
36.6
25,210
25,620
25,960
80%
55.5
13,750
62.5
15,770
68.8
17,630
54.2
74.1
19,240
58.5
60%
48.9
43.1
40%
20%
2011
2012
2013
2014
携帯電話ユーザー
スマートフォンユーザー
スマートフォンユーザー人口比
スマートフォンユーザー/携帯電話
2015
2016
0%
(eMarketer)
Eコマースにおける携帯デバイス
• Eコマースにおけるスマートフォンの利用
- 3人に2人はショッピング関連で頻繁に使用
- 商品詳細、レビュー、価格比較 > 実際に購入
- 実店舗での買い物中でも38%の消費者がスマートフォンで商品に関する
情報を入手
- 購入前の商品リサーチで利用
- 最終購入前の商品リサーチ: 50%
- お店に行く前の商品リサーチ: 50%
ショッピングに関するスマートフォンの利用法
スマートフォン ショッピングで良く
ユーザー (314人)
利用する人 (208人)
商品の詳細を見る
47%
72%
商品レビューを読む
36%
54%
価格比較 (他店との)
35%
52%
価格比較 (その店のホームページで)
29%
44%
家族や友人に電話して情報を入手
22%
33%
家族や友人にEmailして情報を入手
22%
33%
デジタルクーポンを探す
19%
29%
ソーシャルメディア上でレビューを読む
17%
26%
(Leo J.Shapiro and Associates、314人対象)
Mコマース
• Mコマースの売上急上昇
- 2011年 67億ドル、前年比 91.4%増
- スマートフォン上での価格比較を含むAppの増加
- スマートフォンに適したオンラインショップサイトの充実
- Eコマースに占める割合・・・3.4% (2011年、前年は2%)
• 特に小売店サイトへのアクセスが上昇
- アクセス・・・2011年9月、前年比95%増
- アクセス頻度 (携帯電話所有者全体に対して)
- ほぼ毎日アクセス・・・17%
- 1週間に最低1回アクセス・・・28%
アメリカにおけるMコマースの売上
400億ドル
310億ドル
300億ドル
237億ドル
200億ドル
100億ドル
0億ドル
7,000万人
2010
2011
2012
2013
- 店舗の場所を探す
- 価格比較
3,000万人
2015
6,110万人
5,290万人
4,490万人
3,640万人
4,000万人
2,000万人
2014
スマートフォンからの購入者
6,000万人
5,000万人
- クーポンやディールを探す
67億ドル
35億ドル
- 月に1∼3回アクセス・・・55%
- アクセス理由
172億ドル
116億ドル
2,560万人
1,370万人
1,000万人
0万人
2010
2011
2012
2013
2014
2015
クロスチャネル
マーケティング
経営者が見るオンラインマーケティング
• オンラインマーケティング成功の判断基準
- 売上増加、新規顧客
- 経営者の82%は個々のマーケティングキャンペーンに対する測定を期待
• マーケティングタイプ別投資対効果
Eメールマーケティング
47%
ダイレクトメール
41%
オンライン広告
40%
印刷広告
トレードショー、展示会
ソーシャルメディア
34%
28%
26%
(Ifbyphone、アメリカの企業200社以上を対象)
• 重要な役割を持つEメールマーケティング
- 顧客の忠誠心獲得/保持
- 売上増への導線
- 新規顧客獲得
ウェブサイトで顧客とのエンゲージメント強化
• オンラインキャンペーンで活用している主流ツール
78%
Eメールマーケティング
ソーシャルメディア
58%
ウェブ上のディスプレイ広告
48%
ソーシャルメディア上のディスプレイ広告
33%
ペイパークリック(PPC)サーチ広告
33%
ビデオコンテンツ
33%
• オーガニックサーチでのプレゼンス/ランキングを高めるための手段
68%
Facebook、Twitterのシェアボタン
最適化したランディングページ
51%
コンテンツのアップロードを頻繁に行う
47%
ブログ
特定の商品へのFacebook、Twitterシェアボタン
サイトへのビデオコンテンツアップ
45%
42%
37%
(Chief Marketer、2012年3月)
携帯デバイスとEメールマーケティング
• Eメールマーケティングにおける携帯デバイスの重要性
- 携帯デバイスでEメールを見る割合・・・82.4%増 (2011年3月 → 2012年3月)
- 2012年中頃にはデスクトップクライアントやウェブメールを超える見込み
- Eメールを携帯デバイスで毎日見ている・・・88%
- 携帯デバイスからインターネット利用時間の42%はEメール
- iPadでEメールを見る割合は年間で53.6%上昇
- 平日はデスクトップクライアント、週末はウェブメールと携帯デバイス
(Return Path、2012年3月の調査)
• 携帯デバイス向けにEメール最適化の重要性
- 携帯デバイスに最適化されていないEメール・・・アメリカ人63%、ヨーロッパ
人41%は読まない、もしくは削除
- 携帯デバイスでEメールを開封した人がデスクトップでも読む割合・・・2.39%
- パーソナライズEメール
- コンテンツのパーソナライズ
- 携帯デバイスに対応したパーソナライズ
携帯デバイス別ホームページ例
-Staples
• 成長を維持するためにEコマースの強化
Eコマース2010年売上
- 売上全体の40%がEコマース
40,000M USD
50%
- Eコマースチームを700人から2年間で2,100人に強化
売上
34,200
前年比
- “Eコマースイノベーションセンター”の開設
45%
40%
30,000M
USD
- 新Eコマースソリューションのデザインおよび実装の責任
35%
- ソーシャルメディアとモバイルソリューション
30%
- パーソナライゼーションと最適化による顧客満足度向上
20,000M USD
25%
• タブレットに最適化したEコマースサイトの構築
20%
- タッチスクリーン上で操作しやすく購入しやすいデザイン
10,200
15%
10,000M USD
- 商品にタッチすることでショッピングカートに
-
5,228
4,802
クリック回数、入力回数を極力抑える4,100
4,095
- あらゆるタブレットに最適化
0M USD
-
10%
3,107
3,040
2,859
QVC
Office
Max
2,717
5%
0%
Office
ロイヤルティ情報をタブレットサイトに保存
Depot Walmart Sears
Amazon Staples Apple
Dell
- プリンターの機種、カートリッジの種類等
CDW
iPad
iPhone
クロスチャネルの活用
• 複数チャネルのインテグレーション
- 2012年中に経営者が予定するインテグレーション
- Eメールとソーシャルメディア・・・68%
- Eメールとモバイル・・・44%
• ソーシャルメディアへの投資額増大
- Facebook・・・39%
- Twitter・・・24%
• モバイルへの新規投資
- Apps開発・・・29%
- モバイル広告・・・ 22%
- SMS・・・20%
各チャネルの期待効果
Eメール
ソーシャルメディア
モバイル
顧客の忠誠心獲得と保持
67%
48%
35%
新規顧客層へのリーチ拡大
26%
44%
29%
認知度向上
51%
64%
28%
売上増への導線
44%
14%
26%
新規顧客の獲得
38%
36%
23%
特に価値がない
1%
3%
7%
クロスチャネルマーケティング例 -1
• ホームページ
ソーシャルメディア
モバイル
• 各デバイスでのホームページの見え方が同一
- PC、スマートフォン、タブレット
- イメージの活用
- シンプル性
クロスチャネルマーケティング例 -2
• Eメールからソーシャルメディアへ
- いいね、フォロー
- シェアボタン
- 約20% (EメールマーケティングGetResponse)
- クリックスルー率は115%増
- キャンペーン登録をソーシャルメディアで
• 各デバイスでのEメールの見え方が同一
- PC、スマートフォン、タブレット
- イメージの活用
- シンプル性
総括
ブランド
Eコマース
実店舗
ホームページ
クロスチャネル
Eメール
イメージ
ソーシャルメディア
パーソナライズ
SMS
価格比較
リアルタイム
レコメンド
PC
スマートフォン
消費者
タブレット
TV
貴重なお時間をいただき、
誠にありがとうございました。
渡辺 泰宏
LAJET Business Cinsulting
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