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[中世] [近世] [近代] [現代] みちづくりの基本方針図 (2) 歩行者案内サイン

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[中世] [近世] [近代] [現代] みちづくりの基本方針図 (2) 歩行者案内サイン
整備計画(案)
■みちづくりの基本方針図
時代
各時代のみちづくり等の出来事
関連する歴史的資源
歴史の出来事に対応する辻
(2) 歩行者案内サイン、歴史解説板等の設置
金沢鎌倉道辻 保土ケ谷橋辻
[中世]
鎌倉時代
金沢鎌倉道(
)、政子の井戸(
)
旧東海道(
)の道筋整備・確立
大仙寺
[近世]
江戸時代
1601 年~
軽部本陣、旅籠本金子屋
脇本陣(大金子屋、藤屋、水屋)跡、茶屋本陣跡、歴史的資源(助
郷会所、問屋場、高札場)跡(現在サインのみ)、金沢横丁石碑)
[近代]
明治時代
鉄道開通
大仙寺参道
1887(明治 20)年
大正時代
本陣跡辻
大仙寺前石橋辻 茶屋町橋辻
・わかりやすい歩行者案内サイン等の整備(表1参照)
→歩行者動線上の配置や向き
→歴史資源との一体性
→保土ケ谷駅前までの旧東海道部分も含めた歩行者
案内サインや歴史解説板などのデザイン統一
・現況の歴史解説板の再設置と必要に応じた歴史解説板の新設(図 10 参照)
→保土ケ谷橋、大仙寺・外川神社等
・暗色色彩ポール等歴史継承のイメージに馴染む工夫 等
駅東西駅前広場
震災復興
保土ケ谷橋(震災復興橋梁)
~昭和時代初期
軽部本陣跡の鉄筋コンクリート造の蔵
1923(大正 12)年
旅籠本金子屋跡住宅の屋根
[現代]
昭和時代後期~
国道 1 号(
)道路拡幅①
今
国道 1 号(
)道路拡幅②
軽部本陣跡の門
狩場工区整備、今井川整備、松並木プロムナード
後
保土ケ谷橋工区の整備
軽部本陣跡、本金子家跡、保土ケ谷橋、一里塚・見附(復元)の活用
回遊ネットワークの強化(辻空間(
)、滞留空間(
)の創出)
保土ケ谷橋工区
図 10 サイン配置計画図
歴史解説板
茶屋町橋辻
大仙寺前石橋辻イメージパース
金沢鎌倉道
施設表示
案内・地図
案1(格子型)
保土ケ谷橋工区内に
立地する歴史的な建造
物のイメージを表現し
歴史を感じさせる案
旧東海道
JR 線路
辻空間
拡幅線にあたる歴史的資源
保土ケ谷橋
歴史的資源(案内サイン等)
案2(屋根・庇付型)
歴史的に橋だった場所
社寺
茶屋町橋辻イメージ図
シンプルな屋根・庇を
サイン上部に乗せて歴
史的なイメージを表現
する案
滞留空間
横断歩道
回遊ネットワーク
松並木プロムナード
沿道のイメージパース
表1 サインのイメージ
※図やパース及び写真はイメージで、確定したものではありません。
2
7
整備方針
整備計画(案)
■みちづくりの基本方針図
時代
各時代のみちづくり等の出来事
関連する歴史的資源
③宿内外を分けた「茶屋町橋辻」(図7参照)
・宿内外の切り替わり部分のイメージ付与
[中世]
→交差点の自然な風合いの舗装(茶系)
鎌倉時代
金沢鎌倉道(
)、政子の井戸(
)
大仙寺
見附跡
・一里塚・見附等の復元
[近世]
→拡幅に伴い撤去が必要となる一里塚・見
江戸時代
旧東海道(
)の道筋整備・確立
軽部本陣、旅籠本金子屋
一里塚
附等の移設や再設置
1601 年~
脇本陣(大金子屋、藤屋、水屋)跡、茶屋本陣跡、歴史的資源(助
・今井川への回遊の連続性確保
郷会所、問屋場、高札場)跡(現在サインのみ)
、金沢横丁石碑)
茶屋町橋
→今井川の遊歩道との交差部での一体的
[近代]
デザインの舗装
明治時代
鉄道開通
大仙寺参道
・茶屋町橋の木橋デザインイメージの付与
1887(明治 20)年
駅東西駅前広場
→木橋であった茶屋町橋の雰囲気の創出
大正時代
震災復興
保土ケ谷橋(震災復興橋梁)
検討
~昭和時代初期
軽部本陣跡の鉄筋コンクリート造の蔵
・辻部デザインの住民参加による計画の検討
1923(大正 12)年
旅籠本金子屋跡住宅の屋根
→市民との協働によるデザインの検討
[現代]
昭和時代後期~
国道 1 号(
)道路拡幅①
軽部本陣跡の門
歴史の出来事に対応する辻
金沢鎌倉道辻 保土ケ谷橋辻
本陣跡辻
大仙寺前石橋辻 茶屋町橋辻
図7 茶屋町橋辻イメージ図
④新旧の東海道等とのつながりを生み出し駅伝の象徴となる「保土ケ谷橋辻」
(図8参照)
狩場工区整備、今井川整備、松並木プロムナード
・今井川や保土ケ谷駅方面への回遊の結節点と
今
後
国道 1 号(
)道路拡幅②
保土ケ谷橋工区の整備
しての滞留空間確保
→保土ケ谷駅や旧東海道、今井川方面をつ
なぐ交差点滞留部整備
・震災復興橋である保土ケ谷橋の再利活用
→桁の歩道下での再利用(あるいは茶屋町
橋での再利用の検討)
→ストリートファニチャーに再活用(桁・束
柱等によるベンチ・歴史解説板等)
・橋詰広場・番所(交番)などの空間構成要素の
導入
→交番の辻内での再設置や震災復興橋詰
広場の継承の検討
・駅伝の応援や応援活動支援等の空間確保 等
→往路・復路からのアイストップ(目印)
となる樹木の設置
→築山やベンチ型植栽マス等による駅伝
時の応援空間
・辻部デザインの住民参加による計画の検討
→市民との協働によるデザインの検討
軽部本陣跡、本金子家跡、保土ケ谷橋、一里塚・見附(復元)の活用
回遊ネットワークの強化(辻空間(
)、滞留空間(
)の創出)
アイストップ(目印)
への視線
アイストップ
(目印)への視線
アイストップとなる樹木
図8 保土ケ谷橋辻イメージ図
金沢鎌倉道辻
大仙寺前石橋辻
本陣跡辻
保土ケ谷橋辻
⑤金沢鎌倉道への回遊を促す「金沢鎌倉道辻」
(図9参照)
・金沢鎌倉道につながるイメージを想い起こさ
せる舗装 等
→交差点の自然な風合いの舗装(茶系)
金沢鎌倉道辻イメージ図
至
保
土
ケ
谷
駅
金沢鎌倉道
本陣前辻イメージパース
保土ケ谷橋辻イメージ図
図9 金沢鎌倉道辻イメージ図
6
3
整備計画(案)
■整備計画(案)
1.歴史を継承する道路整備
2.周辺の各資源への回遊起点となる辻やサイン等の整備
(1) 江戸時代や近代化以降の歴史を活かした近世・近代のイメージの付与
(1) 回遊起点となる5つの「辻」の整備
・継承する時代をイメージする素材や継承できる耐久性の高い素材
の活用(図1参照)
→既存の歴史資源の継承と活用
→樹木や石等の自然素材や耐久性の高い鋳物等の素材の活用
・東海道や宿の雰囲気、近代遺構のみちづくりへの活用
→歴史的に価値のある資源(軽部本陣跡の門や蔵、旅籠本金子
屋跡、保土ケ谷橋等)調査と記録・保存やサイン、ストリー
トファニチャー(ベンチ、プランター等)としての活用
・歩行者の快適性とまち歩きの特性、歴史的景観を考慮した断面構
成の検討と歩車道境界への街路樹の設置(図2参照)
→街路樹設置、南側歩道幅員確保、電線類地中化等
保土ケ谷橋工区をみちの骨格として、歴史的に価値のある各資源につながる結節点に辻(図4参照)を設け、時代毎
の歴史の積層と地域の構造がわかるように整備
③茶屋町橋辻
②大仙寺前石橋辻
①本陣跡辻
④保土ケ谷橋辻
町割石
屋号境界石
図1 沿道のイメージパース
南
⑤金沢鎌倉道辻
北
歩道
図2 道路の断面構成
(2) 旧東海道・現東海道の道筋を継承する路面整備
・舗装による旧東海道と震災復興街路の道筋の再現(写真1、図4参照)
→旧東海道部分の道筋をつなげる自然な風合いの舗装(茶系)
→震災復興街路である本陣前交差点から保土ケ谷駅東口方向の舗装
①歴史まち歩きの回遊拠点としての「本陣跡辻」(図5参照)
・軽部本陣跡前等の滞留空間の確保
→交差点部における通行空間と滞留空間の確保
・門構えの保存や鉄筋コンクリート造蔵等の保存・活用
→江戸方(保土ケ谷駅方面)からのアイストップ
写真1 茶系の舗装イメージ
(例. 松並木プロムナードの歩道)
(3) 往時の街の状況を想い起こさせるデザインの埋め込み
(目印)となる位置への門の配置
→震災前に建てられた蔵の保存・活用
・まち歩き情報の提供
・街の様子の再現(町割石、屋号境界石)
(図1、3参照)
→宿場時代から現在までの街並みの間口を再現
する町割石の設置、街の営みを想起させる屋号
境界石の設置
・旧・現東海道の道路境界履歴の表示
→拡幅前の旧東海道、現在の国道1号のみち幅を
後世に伝える道路境界履歴の表示
・見附(復元)、宿内外区分けの植栽・路面舗装変化
→歴史解説、まち歩きルート等
・保土ケ谷宿のL字型の固有性の認識付与
等
→上方(戸塚方面)と江戸方(保土ケ谷駅方面)が
屋号境界石(平面イメージ)
町割石
折れ曲がる認識を付与するための交差点全体で
の自然な風合いの舗装(茶系)
図5 本陣跡辻イメージパース
□300
(写真2参照)
→歩行者や自動車利用者等が宿の内外の変化を
感じられる路面舗装や街路樹の変化や見附(復
元)の再設置
→旧東海道の宿場町や震災復興街路の雰囲気に
馴染む街路樹、街路灯、標識、車止め等の道路
附属物等の整備
・都市形成の歴史を伝える歴史解説板の設置
→近世や近代の歴史を伝える歴史解説板の再設
置と必要に応じた追加設置
図4 辻位置図
歩道
車道
白御影石
歩道
(刻銘入)
②東海道を横断し今井川に流れる水路があった「大仙寺前石橋辻」(図6参照)
・回遊性を向上させるための横断歩道の設置検討
→参道のイメージとまち歩きコースの効果を高める
車道
※上図の数字は間口幅(単位:間)を
示しています。
町割石(平面イメージ)
交差点の設置検討
・交差点付近の溜まり空間の確保
図3 昔の町割(各家の間口と屋号)
→大仙寺参道と旧東海道の辻のイメージを強化する
辻の整備
→交差点部における通行空間と滞留空間の確保
・参道や往時の水路を想い起こさせるイメージ付与
→参道の石畳や水路をイメージする自然石舗装
図6 大仙寺前石橋辻イメージパース
等
トウカエデ
ナンキンハゼ
ベニバナシャリンバイ
ハクモクレン
オカメザサ
マメツゲ
写真2 街路樹(中高木、低木植栽)の候補
※図やパース及び写真はイメージで、確定したものではありません。
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