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第3回南さつま市議会定例会会議録

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第3回南さつま市議会定例会会議録
第3回南さつま市議会定例会会議録
平成 25 年8月 30 日
(第1日目)
第2回南さつま市議会定例会会議録(第1日目)
1.開
会
日
時
平成 25 年8月 30 日(金)午前 10 時
1.議
事
日
程
(第1号)
○開
○諸
会
般
○開
報
告
議
日程第1
会議録署名議員の指名
議長指名
日程第2
会期及び会期日程の決定
議長発議
日程第3
報告第16号 平成24年度南さつま市健全化判断比率及び
資金不足比率について
日程第4
報告第17号
ついて
株式会社いなほ館の清算結了に伴う決算に
日程第5
議案第102号
南さつま市教育委員会委員の任命について
日程第6
議案第103号
南さつま市基金条例の一部を改正する条例
日程第7
議案第104号
南さつま市税条例の一部を改正する条例
日程第8
議案第105号
正する条例
南さつま市国民健康保険税条例の一部を改
日程第9
議案第106号
南さつま市土地開発公社の解散について
日程第10
議案第107号
財産の取得について
日程第11
議案第108号
財産の取得について
{
一括報告
- 2 -
一括上程、説明
上
上
園
村
日程第12
議案第109号
財産の取得について
日程第13
議案第110号
条例
南さつま市立図書館条例の一部を改正する
日程第14
議案第129号 南さつま市職員の給与に関する条例の一部
を改正する条例
日程第15
議案第111号 平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第
5号)
日程第16
議案第112号 平成25年度南さつま市国民健康保険特別会
計補正予算(第2号)
日程第17
議案第113号 平成25年度南さつま市介護保険特別会計補
正予算(第2号)
日程第18
議案第114号 平成25年度南さつま市土地区画整理特別会
計補正予算(第2号)
日程第19
議案第115号 平成24年度南さつま市一般会計歳入歳出決
算の認定について
日程第20
議案第116号 平成24年度南さつま市国民健康保険特別会
計歳入歳出決算の認定について
日程第21
議案第117号 平成24年度南さつま市後期高齢者医療特別
会計歳入歳出決算の認定について
日程第22
議案第118号 平成24年度南さつま市介護保険特別会計歳
入歳出決算の認定について
日程第23
議案第119号 平成24年度南さつま市簡易水道事業特別会
計歳入歳出決算の認定について
日程第24
議案第120号 平成24年度南さつま市漁業集落環境整備事
業特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第25
議案第121号 平成24年度南さつま市農業集落排水事業特
別会計歳入歳出決算の認定について
日程第26
議案第122号 平成24年度南さつま市土地区画整理特別会
計歳入歳出決算の認定について
日程第27
議案第123号 平成24年度南さつま市診療所特別会計歳入
歳出決算の認定について
日程第28
議案第124号 平成24年度南さつま市交通災害共済特別会
計歳入歳出決算の認定について
- 3 -
一括上程、説明、
質疑省略
日程第29
議案第125号 平成24年度南さつま市特別養護老人ホーム
事業特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第30
議案第126号 平成24年度南さつま市水道事業会計未処分
利益剰余金の処分について
日程第31
議案第127号 平成24年度南さつま市水道事業会計決算の
認定について
日程第32
議案第128号 平成24年度国民健康保険南さつま市立坊津
病院事業会計決算の認定について
日程第33
予決算特別委員会の設置、付託及び委員の選任について
○休憩
予決算特別委員会正・副委員長の互選
○互選の結果報告
日程第34
○散
議長発議
議長
請願等の付託
議長発議
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 4 -
1.会議に出席した議員(22 名)
1
番
議
員
南
敏
子
2
番
議
員
若
松
正
伸
3
番
議
員
相
星
輝
彦
4
番
議
員
山
下
美
岳
5
番
議
員
諏
訪
昌
一
6
番
議
員
有
村
義
次
7
番
議
員
古
木
健
一
8
番
議
員
石
井
博
美
9
番
議
員
室
屋
正
和
10
番
議
員
鳥
居
亮
幸
11
番
議
員
田
元
和
美
12
番
議
員
石
原
哲
郎
13
番
議
員
清
水
春
男
14
番
議
員
下
野
15
番
議
員
上
園
邦
丸
16
番
議
員
上
村
17
番
議
員
林
耕
二
18
番
議
員
貴
島
修
19
番
議
員
下
釡
清
和
20
番
議
員
今
村
建一郎
21
番
議
員
柳
元
拓
夫
22
番
議
員
大
原
俊
博
事
係
長
指
宿
修
二
記
湯
舟
佐和美
認
研
一
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
末
永
茂
議
記
仮
屋
廣
書
1.法第 121 条による会議に出席した説明員(20 名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
柴
田
達
朗
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
中
村
千
尋
藤
井
泉
坂
口
徹
教
育
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
財産管理室長
産業おこし部
農水振興課長
建
設
部
都市整備課長
尾場瀬
泊
憲
永
田
洋一郎
下
薗
光
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
総 務 企 画 部
税 務 課 長
産業おこし部
商工政策課長
教
育
部
教育総務課長
仁
武
市
生
- 5 -
△
○議長(大原俊博)
開
会
午前10時00分
ただ今から、平成25年第3回南さつま市議会定例会を開会します。
ここで諸般の報告を行います。
まず、南さつま市監査委員から例月出納検査の結果について報告がありましたが、その都度
写しを送付してありますので、御了承願います。
次に、6月定例会以降の諸般事項については、お手元に配布のプリントのとおりであります
が、このうち若干補足いたしますと、7月25日、姶良市で開催されました鹿児島県市議会議長
会定期総会では、本市と枕崎市、日置市及びいちき串木野市の4市共同提出の「国道270号の
早期整備促進について」と、本市ほか4市共同提出の「国道226号の早期整備促進について」
など22件の議案を審議、決定し、その実現に向けて運動を進めることになりました。
また、九州市議会議長会理事会への本県提出議案として「南九州地域の交通網の整備促進に
ついて」と「TPPにおける重要農産品目の例外扱いについて」の2件を決定し、残り20件は
要望、陳情活動等で対応することになりました。
以上、議会の諸般報告について補足して説明を終わります。
△
○議長(大原俊博)
開
これから本日の会議を開きます。
△
○議長(大原俊博)
議
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に、上園邦丸議員と上村研一議員を指名します。
△
○議長(大原俊博)
日程第2
会期及び会期日程の決定
次に、日程第2、会期及び会期日程の決定を議題とします。
本定例会の会期及び会期日程については、8月23日に開かれた議会運営委員会で、会期は、
本日から9月27日までの29日間とし、会期中の日程は、お手元に配布してある会期日程表のと
おり意見の一致を見ています。
そのように決定することに、ご異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期及び会期日程は、そのように決定しました。
- 6 -
○議長(大原俊博)
△
日程第3
報告第16号から
△
日程第4
報告第17号まで
次は、日程第3、報告第16号
平成24年度南さつま市健全化判断比率及び
資金不足比率について及び日程第4、報告第17号
株式会社いなほ館の清算結了に伴う決算に
ついての2件を一括議題といたします。
市長の報告を求めます。
[本坊輝雄市長
○市長(本坊輝雄)
登壇]
おはようございます。
平成25年第3回定例市議会の開会に当たり、本日提出いたしました報告について、御説明申
し上げます。
まず、報告第16号
平成24年度南さつま市健全化判断比率及び資金不足比率については、地
方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、平成24年度決算に係る実質赤字比率、
連結実質赤字比率、実質公債費比率及び将来負担比率並びに公営企業に係る資金不足比率につ
いて報告するものであります。
まず、実質赤字比率については、実質収支が6億8,874万1,000円の黒字決算となったことに
より、「なし」となっております。
次に、連結実質赤字比率については、全会計が黒字決算又は資金剰余となったことにより、
「なし」となっております。
次に、実質公債費比率については、平成24年度の単年度比率は8.9パーセント、平成22年度
からの3年平均では10.3パーセントとなり、前年度より1.8ポイント改善されております。
次に、将来負担比率については、39.2パーセントとなり、前年度より26.1ポイント改善され
ております。
次に、公営企業における資金不足比率については、すべての公営企業で資金剰余となったこ
とにより、「なし」となっております。
以上のとおり、平成24年度南さつま市の決算における健全化判断比率及び資金不足比率につ
いては、いずれも法律で定められた早期健全化基準及び経営健全化基準以下の比率となってお
ります。
次に、報告第17号
株式会社いなほ館の清算結了に伴う決算については、営業収入はなく、
清算に伴う業務委託費等の支出により営業損失は135万6,179円となり、当期純損失は462万
1,766円で赤字決算となっております。最終的な残余財産は674万5,325円で、資本金の出資割
合に応じ株主に分配されます。
なお、株式会社いなほ館は、株主への残余財産の分配をもって消滅いたします。
- 7 -
以上で、報告についての説明を終わります。
○議長(大原俊博)
△
日程第5
議案第102号から
△
日程第14
議案第129号まで
次は、日程5、議案第102号
てから、日程第14、議案第129号
南さつま市教育委員会委員の任命につい
南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
までの議案10件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
[本坊輝雄市長
○市長(本坊輝雄)
登壇]
先の定例市議会以後、これまでの諸般の経過、当面する市政の諸課題に
ついて、御説明申し上げます。
まず、渇水対策についてでありますが、今年の夏は、8月19日に最高気温36.2度を記録する
など猛暑が続く一方、雨量は7月から8月中旬まで10ミリほどしかなく、飲用水、農業用水等
の水不足が心配されることから、8月16日、市渇水対策本部を設置しました。17日には、打て
ば暴風雨になると伝えられる加世田内山田鉄山地区の「鳴石」に、地元の方々と程よく雨をも
たらすよう願掛けをしました。そのかいあってか、25日未明から26日午前中にかけて加世田で
は約68ミリの恵みの雨が降りました。しかし、8月の雨量は例年の3分の1程度にすぎません
ので、市民生活に支障が出ないよう、迅速に対応してまいりたいと考えております。
次に、観光・産業の振興については、水陸両用バスの実証運行は、899名の応募の中から選
ばれた260名のモニター参加のもと、6月28日から30日までの3日間実施しました。
モニターのアンケート結果を基に、実行委員会で実用的運行の可能性や観光ルートの素材に
ついて検討を行いましたので、その意見を参考に、広域的な活用を含め、様々な角度から研究
してまいりたいと考えております。
県主催の環境と調和した農業推進研修会及び第16回環境保全型農業研修会が7月29日、生産
者、消費者、県内の自治体担当者等が参加して、市民会館で開催され、本市は、畑の学校等の
環境と調和した農業の取組事例の発表を行いました。
8月3日、東京都、埼玉県の2店舗において、新米金峰コシヒカリのトップセールスを行い、
他県産より600円高い価格ではありましたが、売行きも好調でありました。
また、8月22日には、本市肉用牛の銘柄確立などを図るため、第7回南さつま市枝肉研修会
を京都市中央卸売市場で開催するとともに、6農家の鹿児島黒牛12頭がせりにかけられ、高値
で取り引きされました。
加世田万世岩崎針本地区の市有地に、Sky
Solar
Japan株式会社が建設を進めていました
メガソーラーが完成し、8月8日に通電式が行われました。自然エネルギーの普及・拡大や地
- 8 -
域経済の活性化等に貢献いただけるものと、期待しているところであります。
また、2014吹上浜砂の祭典は、開催期間を平成26年5月2日から31日までの30日間、開催す
ることといたしました。2日から6日までの5日間は従来とおりステージイベント等を行い、
7日から31日までの25日間は、昼間だけの砂像パークとして有料開放し、児童・生徒等の民泊
型体験学習による誘客の拡大を図るとともに、受入家庭と連携した着地型旅行商品の開発や観
光スポットと連携したルートの設定を進め、安定的な運営の確立を図ってまいります。なお、
祭典来場者の利便性を高めるため、隣接地に駐車場の確保が求められているところであります。
健康の保持・増進等については、国の起業支援型雇用創造事業を活用した平林デンタルクリ
ニック口腔機能向上促進事業部・ハロー快が、平成25年7月設置されました。この事業所は、
南薩歯科医師会の先生方の協力をいただきながら、65歳以上の市民が歯と口の健康を保ち、快
適な生活を過ごせるお手伝いをする事業所で、歯の健康を伸ばすことで、健康長寿のまちづく
りに役立つものと期待しているところであります。
8月11日、産み育てる環境の充実等について学び考える、南薩3市医療体制充実等推進協議
会シンポジウムを市民会館において開催しました。
今後とも、関係機関等と連携しながら、
県立薩南病院に小児科・産婦人科の開設に向けて取り組んでまいります。また、同日、南さつ
ま市保育連合会による保育フォーラムが、いにしへホールで開催され、シンポジウムと併せて、
約1,000人が集いました。
8月25日、献血の推進を図るため、地域や職域、官公署等関係機関で構成する南さつま市献
血推進協議会を、発足いたしました。また、同日、市内の児童を対象とした鹿児島県赤十字血
液センターによる「キッズ献血」が開催されました。今後より一層、献血需要に対する供給量
の確保と若者の献血意識の啓発に努めてまいりたいと考えております。
安心安全・防災等については、7月7日、交通安全子ども自転車大会の鹿児島県大会が実施
され、長屋小チームが3連覇を果たし、3年連続で全国大会へ出場しました。学校や地域全体
で、交通ルールを守り、交通安全に関する意識を高めるなどの取組を進め、交通事故のない安
心安全なまちづくりに努めてまいります。
坊津地域のサル被害対策については、片足ザル1匹を7月25日駆除し、また、8月21日、更
に1匹を捕獲しました。サルの駆除に多大の御協力をいただいいた南さつま市猟友会坊津支部
に8月8日感謝状と功労金10万円を贈呈いたしました。引き続き、地域住民、猟友会、警察等
の協力をいただきながら、捕獲に向け取り組んでまいります。
今年は、平成5年の扇山災害から20年、昭和58年の加世田水害から30年を迎えることから、
9月1日に総合防災訓練をボートピア金峰駐車場において実施します。併せて、白川地区では
避難誘導等の地区訓練を実施します。また、犠牲となりました21名の冥福を祈り、防災への誓
いを新たにするため、扇山災害追悼慰霊式を扇山公園において挙行いたします。
学校教育の推進等については、7月26日、文部科学省初等中等局の出口寿久学校運営支援企
- 9 -
画官らを講師に迎え教育講演会を開催し、市内220人の教職員、学校運営協議会委員等が、地
域とともにある学校づくりとコミュニティ・スクールの推進について、熱心に研修しました。
また、8月2日には、指導技術錬成講座を開催し、国語、外国語活動など午前・午後あわせ
て19講座に、市内の延べ160人の教員が出席し、授業づくりについての研修を深めました。
8月20日、第5回南さつま市児童・生徒会サミットを開催しました。「みんなで広げよう思い
やり
つなごう心~いじめのない、思いやり(ボランティア精神)あふれる学校へ~」をテー
マに、各学校代表の児童生徒が、いじめのない学校にするため熱心に協議し、市全体で、取り
組む共通実践事項を決めました。
生涯学習、歴史・文化・伝統の継承・育成等については、7月から8月にかけて、市内各地
域で、小・中学生を対象とする様々な体験活動を実施しました。
笠沙では、カヌー体験等の「笠沙っ子海の子シーカヤックツーリング」や「星空観察会」、大
浦では、「東シナ海遠泳大会」や、コスモスの種まき等の「大浦子ども会大会」、金峰では、長
崎県の雲仙岳を訪ねる「歴史探訪ふれあいの旅」が行われました。
「青少年ふるさと美化活動」では、吹上浜クリーン作戦を始め、市内全域に渡って環境美化
活動が展開されるとともに、万之瀬川河口のクリーン作戦では、国指定天然記念物ハマボウ群
落の保護活動としても取り組まれました。
また、坊津では、B&Gクリーンフェスティバル「愛Love海」キャンペーンin坊津が開かれ、
海岸清掃が行われました。今後も、ふるさとの自然や歴史・文化を活かした様々な体験活動の
機会拡充に努めてまいります。
「竹田神社夏祭り」が7月23日に開催され、水車カラクリの公開や士踊など郷土芸能の奉納、
武道や演芸大会などが行われ、多くの見物客でにぎわいました。
また、22日から開催された
「いろは歌散策フェスタ」では、子ども灯籠をはじめ多くの灯籠が竹田神社周辺から加世田麓
の益山用水路沿いに設置され、祭りに彩りを添えました。
さらに、麓の国登録有形文化財、
鮫島博家住宅が一般公開されるとともに、6月に国登録有形文化財となった旧鯵坂家住宅では、
日新公ゆかりの品々や新調した灯籠の鑑賞をはじめ、スタンプラリー等で多くの人々が訪れ、
終日にぎわいました。
人権同和啓発強調月間中の8月23日、「差別をなくし、ともに支え合うまちに―みんなで高
める人権尊重意識―」をテーマに、
「南さつま市人権教育講演会」を開催し、市民一人一人の人
権尊重意識の拡充について、みんなで確認しました。
スポーツの推進については、平成32年に開催される国民体育大会鹿児島大会について、8月
21日の第75回国民体育大会鹿児島県準備委員会第3回総会において、南さつま市は、サッカー
少年男子及び高さ12メートルと5メートルの人工壁でフリークライミングを競う山岳競技の
開催地に決定しました。なお、今後、平成26年度に中央の競技団体における実施調査があり、
平成27年度に内定、平成29年度に正式決定されることとなります。本市においては、平成26年
- 10 -
度に実行委員会を設置し、国体開催に向けて取り組んでいく予定であります。
砂丘の杜きんぽう公園グラウンドゴルフ場のオープン記念大会が、7月9日、10日の2日間
にわたり開催され、市内各地域から参加した107チーム、492名が熱戦を繰り広げました。 今
後、市内唯一の専用コースとして、大会等の開催や健康増進のための活用促進に努めてまいり
ます。
そのほか、係争中でありました南さつま市大浦町字地福23777番の市簡易水道大浦第7水源
地について、8月23日、福岡高等裁判所宮崎支部において判決言渡しがあり、勝訴し、市の所
有権が認められました。控訴人の動向を踏まえ、訴訟代理人の報酬等の予算措置等について準
備を進めてまいります。
以上で、諸般の経過、当面する市政の諸課題についての説明を終わります。
なお、今議会は、私の1期目を締めくくるとともに、2期目に向けて、大切な議会であると
認識しております。南さつま市総合振興計画「夢を紡ぐセカンドステージ」を力強く前進させ
てまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、本日提案いたしました条例等の議案10件について、提案理由を御説明申し上げま
す。
まず、議案第102号
南さつま市教育委員会委員の任命については、南さつま市教育委員会
委員音羽文雄氏が、平成25年6月26日をもって辞任したことに伴い、後任として松岡秀樹氏を
任命したいので、議会の同意を求めるものであります。
次に、議案第103号
南さつま市基金条例の一部を改正する条例については、万世特攻平和
祈念館の収蔵品の管理及び祈念館の活性化のための寄附の申出がありましたことから、南さつ
ま市万世特攻平和祈念館基金を設置しようとするものであります。
次に、議案第104号
南さつま市税条例の一部を改正する条例及び議案第105号
南さつま市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例については、平成25年3月30日公布の地方税法の一
部を改正する法律、平成25年6月12日公布の地方税法施行令の一部を改正する政令等において、
市町村民税及び国民健康保険税について、上場株式等に係る配当所得等に関して課税の特例等
の改正が行われたことに伴い、所要の改正をしようとするものであります。
次に、議案第106号
南さつま市土地開発公社の解散については、公有地の拡大の推進に関
する法律第22条第1項及び南さつま市土地開発公社定款第25条第1項の規定により、南さつま
市土地開発公社の解散について、議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第107号
財産の取得については、南さつま市土地開発公社の解散に伴い、同公
社の保有土地を取得するため、議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第108号
財産の取得については、電算システム用端末機器更改事業による職員
用パソコン210台の取得について、議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第109号 財産の取得については、南さつま海道八景クジラバスの取得について、
- 11 -
議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第110号
南さつま市立図書館条例の一部を改正する条例については、南さつま
市立図書館の管理を平成25年10月1日から指定管理者による管理へ移行することにあわせ、図
書館の利便性の向上を図るため、休館日及び開館時間を変更しようとするものであります。
次に、議案第129号 南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例については、
55歳に達した日後の最初の4月1日以後の昇給について、勤務成績が特に良好な場合等に限り
行うこととしようとするものであります。
以上で、提案理由の説明を終わりますが、詳細については、担当課長から説明をさせますの
で、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
○税務課長(中村千尋)
議案第104号
南さつま市税条例の一部を改正する条例について、主
な改正内容を御説明申し上げます。
今回の改正は、市長が御説明申し上げましたとおり、地方税法の一部を改正する法律、地方
税法施行令の一部を改正する政令及び地方税法施行規則の一部を改正する省令の改正に伴う条
文整理が主なものであります。
それでは、議案資料の新旧対照表によって、御説明申し上げます。まず、2ページを御覧く
ださい。
第47条の2第1項の公的年金等に係る所得に係る個人の市民税の特別徴収の改正は、納税義
務者が市町村の区域外に転出した場合、現行では、特別徴収から普通徴収に切り替わりますが、
特別徴収を継続できるようにしようとするものであります。なお、この改正規定は、平成28年
10月1日から施行するものであります。
次に、4ページを御覧ください。附則第16条の3の改正は、上場株式等に係る配当所得等の
分離課税について、特定公社債の利子が対象に追加されたことに伴う、所要の規定の整備であ
ります。
次に、7ページをご覧ください。附則第19条の2の改正は、上場株式等に係る譲渡所得等の
分離課税を新設したことに伴い規定を新設したものであります。上場株式等に係る譲渡所得等
については、これまで、非課税とされていた公社債等の譲渡益等について、分離課税により個
人市民税3パーセントを(所得税15パーセント、住民税5パーセント)課税することとされた
ものであります。なお、附則第16条の3及び附則第19条の2の改正規定は、平成29年1月1日
から施行するものであります。その他については、関係法令の改正に伴う規定の削除及び規定
の繰り上げ並びに条文整理であります。
以上で、南さつま市税条例の一部を改正する条例についての説明を終わります。
次に、議案第105号、南さつま市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について、主な
る改正の内容の御説明を申し上げます。
今回の改正は、南さつま市税条例の一部を改正する条例と同様でありまして、関係法令の改
- 12 -
正に伴う条文整理が主なものであります。
それでは、議案資料の新旧対照表によって、御説明申し上げます。
まず、21ページを御覧ください。
附則10項の改正は、上場株式等に係る配当所得等の分離課税について、特定公社債の利子が
対象に追加されたことに伴う規定の整備であります。
次に、22ページを御覧ください。
附則14項の改正は、上場株式等に係る譲渡所得等の分離課税を新設したことに伴い、規定を
新設したものであります。上場株式等に係る譲渡所得等において、これまで、非課税とされて
いた公社債等の譲渡益等について、分離課税の対象とすることとされたものであります。
なお、この改正規定は、平成29年1月1日から施行するものであります。
その他については、関係法令の改正に伴う規定の削除及び規定の繰上げ並びに条文整理であ
ります。
以上で、南さつま市国民健康保険税条例の一部を改正する条例についての説明を終わります。
どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(大原俊博)
△
日程第15
議案第111号から
△
日程第32
議案第128号まで
次は、日程第15、議案第111号
算(第5号)から、日程第32、議案第128号
平成25年度南さつま市一般会計補正予
平成24年度国民健康保険南さつま市立坊津病院
事業会計決算の認定についてまでの議案18件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
[本坊輝雄市長
○市長(本坊輝雄)
登壇]
それでは、本日提案いたしました補正予算、決算の認定等の議案18件につ
いて、提案理由を御説明申し上げます。
まず、議案第111号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第5号)について、御説明
申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に7億10万2,000円を追加しよう
とするものであります。
補正予算の内容について、歳出から主なものを申し上げます。
まず、総務費では、減債基金積立金、過疎集落等自立再生対策事業等の増額補正であります。
次に、民生費では、軽度・中等度難聴児補聴器助成事業、保育士等処遇改善臨時特例事業の
増額補正であります。
次に、衛生費では、合併処理浄化槽設置整備事業の増額補正であります。
- 13 -
次に、農林水産業費では、青年就農給付金事業、人・農地問題解決推進事業、水産業振興管
理事業等の増額補正であります。
次に、商工費では、寄附採納による平和祈念館維持管理事業等の増額補正であります。
次に、土木費では、保留地処分に伴う土地区画整理特別会計繰出金等の減額補正であります。
次に、教育費では、学校再編事業、地区公民館管理運営事業等の増額補正であります。
一方、歳入については、国県支出金、寄附金等の特定財源については、歳出補正予算に対応
する額を計上し、一般財源としては財産収入、前年度繰越金等を計上いたしました。
次に、議案第112号
平成25年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につ
いて、御説明申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額から145万4,000円を減額しよう
とするものであります。
補正予算の歳出の主な内容については、後期高齢者医療支援金、介護納付金納付事業等の減
額補正であります。
一方、歳入については、前期高齢者交付金を減額補正しました。
次に、議案第113号、平成25年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第2号)について、
御説明申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に4,243万2,000円を追加しよう
とするものであります。
補正予算の歳出の内容については、平成24年度保険給付費及び地域支援事業費の精算に伴う
国、県及び支払基金への償還金、一般会計への繰出金の増額補正であります。
一方、歳入については、前年度繰越金を計上しました。
次に、議案第114号 平成25年度南さつま市土地区画整理特別会計補正予算第2号について、
御説明申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に2,500万円を追加しようとす
るものであります。
補正予算の歳出の内容については、保留地処分金による繰上償還費の増額補正であります。
一方、歳入については、事業収入及び前年度繰越金を増額補正し、一般会計繰入金を減額補
正しました。
次に、議案第115号から第125号まで、第127号及び第128号は、平成24年度一般会計、特別会
計及び企業会計の決算認定についてであります。
平成24年度の一般会計、特別会計及び企業会計の収支状況及び執行内容[★ページに訂正発
言あり]については、一般会計、特別会計の歳入歳出決算書、事項別明細書及び主要な施策の
成果説明書並びに企業会計の決算書等を添えてありますので、それぞれの会計の具体的な説明
は省略させていただきますが、財政状況について、普通会計決算統計に基づき、概要を御説明
- 14 -
申し上げます。
まず、歳入歳出決算額では、前年度と比較すると歳入で約2,000万円、率にして0.1パーセン
トの減額、歳出で約1億1,000万円、率にして0.5パーセントの減額となりましたが、実質収支
は、6億8,874万1,000円となり、財源不足による財政調整基金の繰入れをすることなく収支の
均衡を図ることができました。
増減の主な要因は、歳入では、地方交付税、国庫支出金の減額のほか、建設事業や地域総合
整備資金貸付に伴う市債の増額であります。
歳出では、人件費、普通建設事業費、積立金等の減額のほか、土地開発基金の積立による繰
出金の増額であります。
次に、平成24年度末における地方債の残高は、289億295万8,000円となり、前年度末と比較
しますと1億8,887万1,000円、率にして0.6パーセントの減となりました。今後も、計画的な
市債の発行に努めるとともに、後年度地方交付税で措置されるものを優先して借入れ、将来の
財政負担の軽減を図ってまいります。
一方、平成24年度末における基金の残高は、91億2,610万5,000円となり、前年度末と比較し
ますと6億9,883万7,000円、率にして8.3パーセントの増となりました。今後も可能な限り基
金の額を確保し、新たな財政需要に対応できるように努めてまいります。
平成24年度の決算におけるその他の主な財政指標については、財政力指数が0.28で前年度と
変わらず、また、財政の弾力性を示す数値である経常収支比率は90.4パーセントで前年度より
0.4ポイント改善しました。主な要因は人件費や補助費等の減額によるもので、今後も引き続
き経常経費の削減に努めてまいります。
平成24年度の各会計の決算におきましては、総合振興計画の基本計画である「夢を紡ぐセカ
ンドステージ」に基づき、自主的・主体的なまちづくりを積極的に推進する一方、行政改革大
綱に基づき、経費全般について節減合理化を図り、各会計とも概ね収支の均衡を図ることがで
きました。
各会計の執行に当たりましては、議会をはじめ、各執行機関、市民各位の深い御理解と御協
力により、相応の成果が得られましたことに対しまして、衷心から敬意と感謝を申し上げます。
次に、議案第126号
平成24年度南さつま市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について
は、平成24年度南さつま市水道事業会計決算において生じた未処分利益剰余金1億1,076万
9,966円のうち1,000万円を減債積立金に、9,000万円を建設改良積立金に積み立て、残余を繰
り越そうとするものであります。
以上で、提案理由の説明を終わりますが、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げ
ます。
○市長(本坊輝雄)
失礼をいたしました。5ページの上から4行目でありますが、平成24年度
一般会計特別会計及び企業会計の収支状況及び執行内容ということでありますが、報告内容と
- 15 -
いうことで報告と申し上げたそうであります。訂正してお詫び申し上げます。
○議長(大原俊博) 議案第111号から議案第128号までの議案18件については、議長を除く全議
員をもって構成する特別委員会を設置し、審査することにしていますので、質疑を省略したい
と思いますが、御異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって質疑は省略することに決定しました。
△
日程第33
○議長(大原俊博)
予決算特別委員会の設置、付託及び委員の選任について
次は、日程第33
予決算特別委員会の設置、付託及び委員の選任について
を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第111号から議案第128号までの議案18件については、議長を除く21人の委員をもって構
成する予決算特別委員会を設置し、これに付託して審査したいと思いますが、御異議ありませ
んか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第111号から議案第128号までの議案18件については、議長を除く21人の委
員をもって構成する予決算特別委員会を設置し、これに付託して審査することに決定しました。
次に、委員の選任についてお諮りします。
ただ今設置されました予決算特別委員会の委員に、南さつま市議会委員会条例第8条第1項
の規定により議長を除く21人の議員を指名したいと思います。ただし、監査委員である下野認
議員は、申し合わせにより、決算認定に係る議案の審査においては除くことといたしたいと思
いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、ただ今指名しました21人の議員を予決算特別委員会の委員に選任することに決
定しました。
ここで予決算特別委員会の正・副委員長互選のため、委員の方は第1委員会室で特別委員会
を開いていただきたいと思います。
休憩いたします。
○議長(大原俊博)
休憩
午前10時43分
再開
午前10時53分
再開します。
- 16 -
予決算特別委員会の正・副委員長互選の結果を報告いたします。
委員長に下釡清和議員、副委員長に相星輝彦議員がそれぞれ互選されました。
以上で報告を終わります。
△
○議長(大原俊博)
日程第34
請願等の付託
次は、日程第34、請願等の付託を行います。
去る6月定例会以降、締切日までに受理した請願及び陳情については、御手元に配布の文書
表のとおり、所管の委員会に付託いたします。
以上で本日の日程は、すべて終了しました。
ここで念のため申し上げます。次の本会議は、9月2日から開き、一般質問を行います。
本日は、これで散会いたします。
散
会
午前10時54分
- 17 -
第3回南さつま市議会定例会会議録
平成25年9月2日
(第2日目)
第3回南さつま市議会定例会会議録(第2日目)
1.開
会
日
時
平成25年9月2日(月)午前10時
1.議
事
日
程
(第2号)
○開
議
日程第1
1
貴
一般質問
島
修
通告順
議員
(児童館、害虫対策、下水道、農林水産品輸出
2
山下美岳議員
(観光振興について
3
等)
古木健一議員
(本市内陸部の開発をどのように考えるか
4
等)
清水春男議員
(国保税引下げ、はり・きゅう助成見直しを
○散
等)
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 23 -
等)
1.会議に出席した議員(22名)
1
番
議
員
南
敏
子
2
番
議
員
若
松
正
伸
3
番
議
員
相
星
輝
彦
4
番
議
員
山
下
美
岳
5
番
議
員
諏
訪
昌
一
6
番
議
員
有
村
義
次
7
番
議
員
古
木
健
一
8
番
議
員
石
井
博
美
9
番
議
員
室
屋
正
和
10
番
議
員
鳥
居
亮
幸
11
番
議
員
田
元
和
美
12
番
議
員
石
原
哲
郎
13
番
議
員
清
水
春
男
14
番
議
員
下
野
15
番
議
員
上
園
邦
丸
16
番
議
員
上
村
17
番
議
員
林
耕
二
18
番
議
員
貴
島
修
19
番
議
員
下
釡
清
和
20
番
議
員
今
村
建一郎
21
番
議
員
柳
元
拓
夫
22
番
議
員
大
原
俊
博
事
係
長
指
宿
修
二
記
湯
舟
佐和美
認
研
一
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
末
永
茂
議
記
仮
屋
廣
書
1.法第121条による会議に出席した説明員(23名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
柴
田
達
朗
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
阿久根
吉
彦
永
田
洋一郎
織
田
酉
坂
口
徹
市
園
尚
教
育
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
税 務 課 長
市 民 福 祉 部
子ども応援室長
産業おこし部
観光交流課長
建
設
部
建設整備課長
教
育
部
学校教育課長
尾場瀬
村
千
尋
田
平
和
広
宇
都
勝
美
鮎
川
敏
彦
小
薄
敏
幸
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
市 民 福 祉 部
福 祉 課 長
産業おこし部
農水振興課長
産業おこし部
農林整備課長
教
育
部
教育総務課長
選挙管理委員会
事 務 局 長
仁
中
市
- 24 -
男
△
○議長(大原俊博)
議
午前10時00分
ただ今から本日の会議を開きます。
△
○議長(大原俊博)
開
日程第1
一般質問
日程第1、一般質問を行います。
発言通告者は10人であります。本日から、9月4日までの3日間に分けて行います。
質問者、答弁者とも簡潔に御発言くださるようお願いいたします。
通告順に発言を許可いたします。
まず、貴島
修議員の発言を許可します。
[貴島
○18番議員(貴島
修)
修議員
一般質問席]
午前10時01分
私は、あす何をするかではなく、あすを招き入れるために今何をしな
ければならないのかの考えのもと、前回の本会議でも申し上げましたが、議員が行政の追認機
関になるか、あるいは足を引っ張るだけの存在であれば議員は要らない、議会は必要ないので
あり、市民のためにどのように貢献できるかという意識のもとで市長が提案される政策の評価
や是非、議論をしなければならないと思うのであります。
今議会が今年11月下旬までの任期の最後の議会であり、私は2期8年、今回を含め32回の通
常議会が開かれ、父が死去した後の1回を除き、今回を含む31回一般質問をしてまいりました。
市民の皆様への義務であると思っているからであります。それと、議会だよりなどを通して現
行政の姿勢や方針、考え方、また私の口を通した市民の皆様の夢や思い、これを形にする姿勢
や言動をより多くの皆さんに示したかったからであります。その中で質問が多かったのは、第
一次産業の振興、生涯スポーツやスポーツ観光の振興、養護老人ホームはまゆうなどではなか
ったかと思っております。トルコに「どの若者の心にも一頭の獅子が横になっている」という
ことわざがあります。我が市の若者の心の中でもしかりであると信じて、4点ほど質問いたし
ます。
まず第1番目に、懸案になっております鳥獣害対策、特にイノシシの被害についてでありま
すが、2か月ほど前、夜9時ごろ人工芝サッカー場から練習を終えまして近くの市道に出たと
き、キツネを見ました。それ以前にもキツネを小湊大浦間の国道でも見たことがありましたが、
今回はまだ成獣になっておりませんでしたので、繁殖しているのではないかと思います。今後、
被害が出なければよいがと危惧しているところであります。千葉や埼玉のほうではアライグマ
の被害が多く、被害額も3億円を超えたと報道がありました。
近年、人口の減少とともに荒廃地も増加し、特にイノシシによる耕作地や農作物の被害が増
加してきているのではないかと思います。私は、ここ4年間地域の水田の水守りを仰せつかっ
- 25 -
てまいりましたが、何度も井堰近くの用水路にイノシシが土を蹴り込んで圃場への水がとまり、
そのたびに道具を持って人力で泥の除去に行かなければなりませんでした。しかし、こんなの
はほんの氷山の一角であり、電柵なども何のその、圃場の土手が何度も崩壊したりして、ユン
ボを持ち込んでの作業になったりもしておるのであります。「ごんべが種まきゃカラスが突っ
つく」なんてのんびりしたものではないのであります。「ユンボで直せばあちらを壊す」とい
う状態であります。高齢者の多い地域では、農業の維持すら困難である状況が増加しているの
ではないでしょうか。農家の悲鳴が聞こえてくる状況であります。
自助・共助では限界が見えてきております。まず、近年の鳥獣被害の状況をお伺いいたしま
す。
○産業おこし部長(本坊佳彦) 鳥獣被害についてでございます。野生鳥獣による農作物被害は、
全国的にも増加している現状でございます。本市におきましては、イノシシ、ヒヨドリ、カラ
スを中心とした被害額が多く見られます。平成22年度と24年度をちょっと比較してみますと、
22年度の被害額が約946万円、24年度が1,810万円と、約2倍近い額となっております。特に24
年度につきましては、ヒヨドリの被害額が22年度の約2.5倍、イノシシも約2倍近い被害額と
なっております。そのほか、猿、アナグマによる被害も増加しているところでございます。
これに合わせるように、有害鳥獣の捕獲頭数も増加しておりまして、イノシシを例に挙げま
すと、22年度の捕獲頭数は307頭でありましたけれども、24年度は528頭と大幅に増加しており
ます。また、近隣の南九州市、枕崎市、指宿市を見ても、同じように増加しているというよう
な状況でございます。
要因としましては、餌場や隠れ場所となる耕作放棄地の増加、集落の過疎化・高齢化に伴う
人の活動力の低下、森林の手入れ不足等により人間活動の場とイノシシの生息域が重なってき
ているというような状況じゃないかというふうに考えているところでございます。
○18番議員(貴島
修)
やはりそのようにイノシシの被害等も倍になってということでありま
すが、もう高齢者、我が市におきましても農業の従事者の高齢化が言われて久しいわけであり
ますが、もう自分の手だけではどうしようもないと、どうかしてくれないかという声が私のほ
うに上がってくるわけであります。私は、先ほども申し上げましたように32回中31回一般質問
をしておりますと、次はこれを言ってくれないかとかいう声が寄せられるのであります。今回
も、このイノシシの被害においてもそのとおりであります。
私の地域、あるいはほかの地域の人たちから、もうこれをもっと言ってくれないかというこ
とがありましたので、それを含めてお話ししているわけでありますが、我が市には電柵の補助
などもあり、それはそれでありがたいことでありますが、今後、国も追加の対策をしたようで
ありますが、今我が市はイノシシ1頭につきたしか6,000円じゃないかと思いますがそういう
補助金が出ているわけでありますが、それをもっとふやすお考えはないか。ほかの市と並べる
んじゃなくて、ほかの市に先駆けて何かこういう対策を我が市では打たなければならないんだ
- 26 -
という、そのようなものはないのかをお伺いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
鳥獣害対策についてでございますけれども、被害防止対策とし
て、今鳥獣の餌となる収穫残渣や野菜くずなどの撤去、それから放任果樹の除去、集団での追
い払い活動等の地域住民への啓発、それから犬の声の威嚇機材の貸し出し等を行っているとこ
ろでございまして、県の補助事業を活用した防鳥ネットの整備や今年度から市の単独事業によ
る電気柵の設置等による侵入防止対策を実施してきております。
捕獲につきましては市の猟友会へ依頼しておりまして、猟銃やわな等による捕獲を行ってお
りますが、会員の減少、高齢化が見られます。このため、県の猟友会が行っておりますわな狩
猟免許取得に係る講習会受講料の一部助成を活用しまして、本年度新たに9名の方が免許を取
得したという状況でございます。
また、捕獲対策としましては、市の有害鳥獣防止対策推進協議会が購入しておりますイノシ
シ用のわなや猿専用箱わな、カラス用捕獲箱を猟友会へ貸し出して捕獲活動を支援していると
ころでございます。更に、議員も今おっしゃいましたとおり、有害鳥獣捕獲報奨金としてイノ
シシが6,000円、アナグマが3,400円、カラスが600円、ニホンザル2万円を捕獲した段階で支
払っておりますけれども、国の緊急的な措置として本年度から始まりました鳥獣被害防止緊急
捕獲等対策事業を活用して、向こう3年間をめどに、現行の捕獲報奨金にイノシシ、ニホンザ
ルにつきましては8,000円、アナグマにつきまして1,000円、カラスは200円を上乗せした報奨
金を支払うということにしております。今後とも、被害集落を中心とした地域住民への被害防
止対策研修会等の啓発活動や、捕獲自衛のための体制整備等の推進、電気柵やネット柵の整備
等のハード面の防止対策と捕獲対策の一体的な取組を、地域住民、猟友会、県又は隣接市等の
関係機関、団体と連携した対策に取り組んで、被害の軽減につなげていきたいと考えていると
ころでございます。
○18番議員(貴島
修)
国のほうから、本年度から向こう3年間、イノシシに対しては8,000
円の補助が出るということでありますが、それはもうことしの初めに猟友会などに周知は済ん
でいるんですかね。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
年度当初はやっておりませんけれども、6、7月のころに猟友
会の方には説明会を開催いたしまして、7月からさかのぼって対象になりますよというような
ことでもう既に通知はしております。
○18番議員(貴島
修)
そういうことで、周知されれば528頭がもっと増えるのではないかと
思っておりますが、それ以外に、捕獲したときに市からも6,000円ではなくて、何がしかのプ
ラスのものがあればいいなと思います。それを是非検討していただきたいと思います。
以上で、鳥獣害対策については終わります。
発言通告書2番目の、国道226号の改修工事についてであります。これは市の事業ではあり
ませんので、県の状況と、今後市が県にどのように要望されるかを中心にお聴きいたします。
- 27 -
これも建設部の方に直接私が行ってお聴きすればその場で分かることなんでしょうけれども、
これもやはり地域の皆さんに知っていただくために質問するわけであります。この件につきま
しても、どうなっているのかという質問がありますので、ここでお聴きするわけであります。
建設新聞の今年の6月7日号の1面に「裁決申請し、用地買収へ。県笠沙道路整備計画の」
という見出しで、6段の記事が掲載されておりました。私が尊敬し、生き方をお手本にした人
から、226号の笠沙道路の完成が市の産業の活性化に不可欠であるとのことから、この記事の
ことを私に知らせていただきました。笠沙道路の区間、笠沙町大当から野間池までの5,400メ
ーターを、1993年といいますから今から20年前に着工したわけであります。国道昇格前は主要
地方道川辺笠沙線と言っていたと思います。県道であったと思います。ああ、もう20年もたっ
たんだなと、着工からもう20年もたったんだなと思うわけであります。昔は十年一昔と言って
おりましたので、今はもう5年一昔というスピードで世の中は移り変わっているわけでありま
すが、もう20年もたったんだなと。そのころ生まれた子どもたちが、もう成人したんだなと思
うことであります。
区間内の構造物は、8基の橋梁とトンネルの1か所のうち残っているのは7号橋、延長179
メーター1基と、笠沙トンネル、延長517メーターがあるわけでありますが、まず用地の買収
の進捗をお聴きいたします。
○建設部長(徳留忠昭)
御質問の国道226号、いわゆる笠沙道路につきましては、今御質問が
ございましたとおり全体延長5.4キロということで整備が進められております。このうち用地
取得が残っているのは高崎山地区と、今橋梁のトンネル等の名称がございましたいわゆる谷山
地区の約1.7キロメートル区間でございまして、ここにつきまして、現在発言通告でもいただ
いておりますとおり、土地収用の手続に入っているところでございます。
この区間の用地取得の状況につきましては、その土地収用に係る申請書によりますと、現時
点で土地所有者36名のうち34名については解決をしており、土地につきましては、その所要面
積3万9,600平方メートルのうち、約81パーセントに当たる3万2,050平方メートルについて用
地取得が完了している状況になってございます。
○18番議員(貴島
修)
いろいろの手続がありまして、これから、今手続がされているわけで
ありますが、その手続が完了して用地が片づき、7号橋と笠沙トンネルの着工予定と完成予定、
それと笠沙道路全線5.4キロの開通予定をお聴きします。
○建設部長(徳留忠昭)
まず、用地の状況でございますけれども、先ほど申し上げました高崎
山については平成16年6月から、谷山地区につきましては平成18年10月から、それぞれ数十回
に及び用地交渉を重ねてまいりましたけれども、地権者の同意が得られないことから、県とし
ては本道路の重要性を考えると一刻も早い整備が必要であるということで、平成25年2月に事
業認定を受けて土地収用の手続を行う経緯となった次第でございます。
なお、谷山地区の用地交渉につきましては、土地収用の手続を進めるとともに、契約に向け
- 28 -
た県と地権者の任意交渉も引き続き行われておりまして、その交渉が現在大詰めの段階に入っ
ているようでございます。こうした用地交渉の状況につきましても、市長、あるいは私、担当
課長についても逐一今情報が入っておりまして、用地交渉につきましても、市としてもその立
場上いつでもその交渉の場に臨む用意があると県にも伝えてございますけれども、今現在大詰
めにありますことから、県としてはその事業主体としての責任あるいは立場から、市としての
出番は少し待ってほしいと。県としての責任で今交渉を進めているというふうな状況に谷山地
区は入っているようでございます。
いずれにしましても、その土地収用の手続といたしましては、今裁決申請の手続、これが終
わりまして、25年度末をめどにした土地収用の手続が進められているという状況でございます。
この収用の手続を踏まえまして、工事の完成等でございますけれども、先ほど申し上げた土地
収用の手続を行っている1.7キロメートルにつきましては、手続が順調に進みますと平成26年
度の工事着手、28年度の工事完了ということを目標としておるようでございまして、笠沙道路
全体5.4キロにつきましても平成28年度の工事完成を目指しているとのことでございました。
○18番議員(貴島
修) 平成28年度中に工事が完成してといいますとあと3年、全体で23年ほ
どかかるわけですかね。それが完成した暁にどのような、我が市にとりましてどのようないい
効果が出るのか。非常にすばらしい効果が出ると確信しているわけでありますが、それととも
に、3番目のことをお聴きしますけども、坊津道路は丸木崎トンネルの307メートルが去年の
11月に貫通しまして、供用は14年3月になっているわけでありますが、坊津道路の現在予定さ
れています整備予定と、坊津道路の全線開通予定をお聴きします。
○建設部長(徳留忠昭)
県によりますと、御質問のまず丸木崎トンネルにつきましては、本年
12月の供用開始を目標にトンネル照明、舗装工事を実施する計画となっているようでございま
す。また、坊津道路全体につきましては8.3キロとなっておりますけれども、平成28年度完成
を目指しまして、今年度は平尾地区や丸木崎トンネルの、もう少し久志側になりますけれども、
そこの未買収区間の用地買収を実施していくとのことでございました。
○18番議員(貴島
修)
今部長が言われたことを反復しますと、平成28年度中には笠沙道路も
坊津道路も開通すると、現在の予定のところは開通するということであります。ただし、あと、
現在の笠沙道路と坊津道路の間の区間ですね。野間池久志間になるんですが、その改築は、県
あるいは国はどのように考えているんでしょうか、をお聴きします。
○建設部長(徳留忠昭)
県にお聴きしましたところ、現在226号の整備につきましては南さつ
ま市内で万世拡幅、及び今御質問がございましたとおり笠沙道路、坊津道路、その3か所の区
間を整備しており、これらの早期完成に向けて努めているところであり、御質問の野間池から
久志間については、これらの整備状況を見きわめながら、実施に向け今後検討していきたいと
のことでございました。
ただ、市といたしましては、御質問の野間池久志間の中でも坊津道路に続く区間、久志集落
- 29 -
内と申し上げたほうがいいかもしれませんが、仁田川から塩屋間、集落が張りついているとこ
ろ、ここが特に道路が狭小、狭くてカーブもきついところでございますので、野間池久志間全
体については県の今話があったとおり全体の中で検討していかないといけないと思いますけれ
ども、その中でも久志集落の仁田川塩屋間については、その中でも整備を急ぐ必要があるんで
はないかと。そういった優先順位を市としても持ちながら、県と交渉を進めていく必要がある
のではないかと考えているところでございます。
○18番議員(貴島
修)
今部長がおっしゃったことは、それは地元の住民の皆さんからの強い
要望でもあります。塩屋の皆さんからも、是非久志の今の道路までで終わるんじゃなくて、是
非今の坊津道路を延長するという形でもいいから何とかしていただけないだろうかと。今岳の
あのあたりまでしていただけないだろうかという声が強く上がっていることは御承知のこと
だと思いますが、私にもそのような声が上がってきておりまして、是非強く地元の方も要望さ
れているということをお伝えしておきたいと思います。
ここが終わらないと、物流や我が市周遊観光の発着点である加世田や坊津、途中の大浦、笠
沙の産業に大いに関係するから申し上げたのであります。「コンクリートから人へ」、この無
責任なキャッチコピーで我が市の産業の発展の妨げに大いに貢献してくれました。大変迷惑な
ことでありました。ある建設会社の社長がおっしゃっておりました。「このおかげで何人の優
秀な土木や建築の技術者が他の産業に、又は他の地に流れていったのだろうか。これから事業
が増えても技術者がいない。あとから育ってくる若者も少ない」とおっしゃっていました。私
たちは、このことは肝に銘じて忘れてはならないことだと思っております。
3番目のスポーツ振興、スポーツ観光についてお伺いいたします。
私は、スポーツやスポーツ観光の振興をライフワークとしております。過去、スポーツは一
部の限られた人たちのものでした。文化が成熟し、多くの老若男女がスポーツを楽しむように
なりましてからまだ日が浅いのであります。これからもまだまだ生活に溶け込んでいくと言わ
れ、それに出費する金額も増大すると言われております。しかし、我が市の観光協会の総会に
出席いたしましたが、資料の中にはスポーツ観光に関しての記載もありませんでした。私が見
落としたのか分かりませんけれども、なかったような気がしております。
我が市のスポーツの施設は、1市4町の合併前に各市町ごとに多く設置されており、また、
合併後も夜間照明施設や野球場のネット、ブルペン、テニスコートの人工芝化、砂丘の杜きん
ぽうの常設のグラウンドゴルフ場など整備されております。あと、サッカーのアップ場など現
場の声を早く形にされることを望みますが、いかに南さつま市においてスポーツが産業として、
投資対効果を見ても他産業より優秀であるかを研究していただきたい。そして、現状でも都市
部でなかなか試合や練習の予約が困難な者に対して、情報を発信するべきであるのではないか
と思っております。トウカイチョウにテニスのコートがありますが、あれの予約状況などはど
うなんでしょうか。
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その中で、第一に、まず最初に、まるごとスポーツランド南さつまスポーツ合宿ガイドブッ
ク2009の刷新の考えはないかを質問いたします。4年前とすると結構変わっていますし、「う
ん、これだったら南さつまに行ってみようか」というモチベーションが上がるような、あるい
は、市長がトップセールスに行かれるときもバッグにたくさん詰めて、よろしくと言って配れ
るようなものを作る考えはないか、いかがでしょうか。
私はここにその2009年のものを持っておりますが、皆さん、これはよく御存じだと思います。
この中には、もう2009年ですから今から4年前ですかね。4年前です。私は先ほど5年で一昔
と申し上げましたが、4年前であります。この中には、金峰いなほ館のことも載っております。
そのほか、現状とそぐわないことも結構載っていると私は思います。
それと、これは南さつま市の産業振興部の観光振興課が造られたものであります。当時とし
ては非常にすばらしいものであったと私は思うんですよ。しかし、もっと各競技の方と、ある
いは宿泊施設の人たちともんでいただいて、もっとほかの市外からの方に「ああ、行ってみた
いな。ここにはこんなたくさんテニス場がある。人工芝も8面になっているんだ」という情報
をたくさん発信していただけるようなもの、それと、例えば宿泊施設の人たちからもスポンサ
ーをしてもらうようなことはできないものか。市の今封筒などにはいろいろコマーシャルが載
っておりますが、そういうものも含めてもっと宿泊施設の方、あるいは各競技をする団体の方
などと話を煮詰めていただいて、よりすばらしいものに刷新する必要があると私は思うのであ
りますが、いかがでしょうか。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
スポーツ合宿ガイドにつきましては、平成21年度に作成して、
スポーツ合宿セミナー参加者やエージェント訪問を行うときのピーアール素材として活用し、
本市への合宿誘致を推進してきたところでございます。
ガイドブックにつきましては、今議員もおっしゃいましたとおり作成後年数が経過しており
まして、内容等いろいろと変更もございますので、これにつきましては本年度予算計上して、
今現在改訂に向け準備をしておるところでございます。スポンサーという話も出ましたけれど
も、そこまでは今のところでは考えておりませんけれども、それについては、また今後将来的
には検討していく必要があるだろうと思いますが、内容につきましては、利用者が見やすいよ
うに作成をしながら、今後の大会、合宿誘致に活用できるよう、そういうふうに努めていきた
いと考えているところでございます。
○18番議員(貴島
修)
是非これが、先ほども申しましたけれども、市長がトップセールスに
行かれるときによろしくということで持っていっていただければより一番効果があると思い
ます、そういうことは。トップセールスですので、それは説得力が違うと思います。是非そう
いうことが、本年度中にいろんな
いただいて、例えば宿泊施設の人たちと話し合
いを持たれて、これで、ここのページで幾らだよということで話し合われてもそれはそれで、
今人工芝サッカー場に桷志田さんがネーミングライツをされていることと同じように、すばら
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しい効果も各宿泊施設の方にも、あるいは各スポーツ団体の方にも喜んでいただけるのではな
いかと私は思うのでありますので、是非前向きに御検討願いたいと思うわけであります。
ほかの市町村の物まねだけではなくて、是非我が市が一番、南さつま市はこんなスポーツガ
イドを作ったのかと言われるぐらいのものを、どうせお金をかけるんだったらそのぐらいのこ
とをして私たちをあっと言わせてほしいとお願いするわけであります。
続きまして、数年前までは国際的な屋内のサイクルサッカーなどが開催されまして、小泉元
首相なども出席されておりましたが、いい大会だなと。インドの方も来られてスピーチされて
いたような記憶もありますが、現状ではサイクルシティというよりもキャッチコピーを、もう
自転車だけ乗っていたよという感が、サイクルシティという言葉を使っていますとそういう感
がするんですよね。聖書に「初めに言葉ありき」ということがありますけれども、非常にこう
いうキャッチコピーというのは大切なものだと私は思うんです。それをやっぱりスポーツシテ
ィに変更して、サイクルを含めたスポーツでまちおこしをより強力に推し進めるべきだと思い
ますが、いかがでしょうかね。今後の考え方とか、そういうものをお伺いします。
○市長(本坊輝雄)
サイクルシティ事業からスポーツシティに変更したらどうかということで
ありますが、名前の変更はともかく、やはりスポーツでまちおこしというのはとても大事なこ
とだと思っております。
サイクル推進につきましては、御案内のとおりかつて平成21年までは、私が就任するまでは
サイクルサッカーとかサイクルフィギュアとかという取組を行っておりましたけれども、旧加
世田市が平成7年にサイクルシティを宣言いたしましてから、合併し、その後もそのサイクル
シティが引き続いているわけでありますが、今組織にいたしましてもいろんな取組にいたしま
しても大きく変わってきております。ただサイクル、自転車を生かした地域づくりという考え
方は、まるごとスポーツランドの中での一つであろうと私は思っております。
そういう中で、サイクルサッカー、サイクルフィギュアにつきましては、どうしても市民の
なじみが距離感を感じ、それから、一時期地元の高校等にサイクルサッカーのチームがつくら
れたりとか、様々なことも検討したかつて合併前のいきさつもありましたが、非常に難しい状
況下にありましたので、就任いたしましてからサイクルシティのあり方を変えさせていただき
まして、競技力というよりも健康・安全・環境という視点に変えさせていただきました。
その中で、3つをポイントに、誰もが気軽に参加できる自転車関連の事業や各種イベントを
実施したいということで、自転車を通じて多くの市民の皆さんと利用促進、普及を図っていき
たいと。自転車のこういうイベント事業を通じて行っていきたいということで方向転換させて
いただいたところであります。
どんな事業をやっているのかということでありますが、議員も十分御存じだと思いますが、
実はこの23日にツール・ド・南さつまというのを開催いたします。南さつま総踊りフェスタと
ともに開催をいたしますが、ことしは私が就任いたしましてからコースを、かつて加世田から
- 32 -
舞敷野経由、東山、鉄山、津貫、そして大浦におりて野間池折り返しの100キロコースという
のがありましたが、これもやはり280平方キロのいわゆる我が地域のステージを使おうという
ことで、海道八景を通るルートに変更できないかということで、今は坊津をステージにしなが
ら、まさしく先ほど改良整備のお話がありました226号を一周するコースに変えてあります。
特にことしからは、坊津の清原からおりていくと。前は津貫、中山、上野、久志のほうにおり
ていくコースでありましたが、ことしから清原を経由して、そして坊津の改良になった道路を
走っていただきながら、途中未改良もありますが、そして笠沙、いわゆる美術館であったり杜
氏の里であったり、それから野間池経由で、大浦経由で加世田の地に帰っていただくという、
そういうコースに変えました。
また、交通安全子ども自転車大会というのも開催いたしまして、これは全国レベルで48年前
から始まっている大会でありました。私は、子どもたちが交通安全に関心を持ってほしいとい
うことで、自転車を通じて交通安全のルールを勉強してほしいということで、この事業に取り
組んだところであります。平成22年は市内の大会だけでありましたが、23年、24年、25年は御
案内のとおり県大会に出場し、大変接戦でありますけれども、20年来の連続出場を全国に持っ
ていたチームをライバルとしながら、競って競って長屋小学校が優勝して全国大会に出場して
いるということでございまして、48年の全国の歴史を考えれば、もっと早く子どもたちにも参
加させたかったなと思っているところであります。これは、県大会には我が南さつま市から3
校出場いたしておりますが、私どもの南さつま市の大会は市内19校が参加、19校二十数チーム
が参加している大会に成長いたしております。
それから、サイクリングフェスティバルも砂の祭典の期間中に行っておりますし、それから
デュアスロン大会というランニングと自転車の大会も3月に行っております。こういうような
安全教育、それから健康づくりを含めて、そして交流人口の拡大。先ほど言いました9月23日
の大会には、四百数十名からプラス150名、ことしは100キロコース等を含めて増えておりまし
て、大変うれしい限りであります。市外の方が、ほぼ8割から9割ぐらいは市外の方でありま
すので、県外を含めてですね。御理解いただきたいと思っておりますが、そのことが地域や経
済の活性化を推進するということであろうと思っております。
そしてまた、スポーツのまちづくりの推進につきましては、サッカーであれ駅伝であれ、こ
れまでも取り組んでそれぞれ振興を推進してきたものもあれば、また、市民参加型の各種スポ
ーツイベントも積極的に開催するということでございまして、少々笑いもございましたけれど
も、さわやか一輪車大会というのも先ほど説明漏れておりましたけれども五百数十名、これは
九州からも来ますが、是非、競技も御覧になっていると思いますが、11月にありますけれども、
さわやか一輪車大会ということで、これもスピードとそれからダンスの部が一輪車であります。
これに昨年から全日本輪回し選手権というのを始めまして、これもおもしろいながら応援に来
た御父兄の方も参加いたしておりますが、このようないろんな市民に親しみのあるイベント等
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を開催しながらスポーツ振興を図っていきたいと思っておりまして、最近はウオーキングであ
ったり健康体操のYOKAなんなんであったり、グラウンドゴルフも、そして野球も市民の中
で積極的に普及されておりますし、最近はバレーボールの九州の高校選抜の大会があったり、
それからテニスのコートが改修されますと県の壮年の大会とかそういうこと等もやりたいとい
う申し入れをいただいているところであります。
そしてまた、健康のキーワードであります。このスポーツ振興は、南さつま市にとっては健
康長寿、健康元気な健康寿命延伸のまちをつくる上でも最も大事なキーワードであります。そ
ういう意味では、今後市民が親しく対応できるように、ウオーキングやそういうこと等も含め
て努力させていただきたいと思っているところであります。
それから、もう一つ紹介いたしますと、今準備を進めておりますのはスポーツチャレンジデ
ーということで、全国の100自治体が今参加いたしておりますが、住民参加型スポーツイベン
トで、毎年5月の最終水曜日に、夜中の12時から夜の9時までの間にそれぞれの地域の中で市
民の皆さん方が15分間スポーツに参加した、その参加率を競う大会がございまして、鹿児島県
は阿久根市と指宿市が参加いたしておりますが、各自治体同士で参加率を競うという大会であ
ります。こういうこと等にも市民の皆さん方に、15分間は運動をしましょう、歩きましょうや、
グラウンドゴルフをしましょうや、何しましょう、ラジオ体操しましょうと、何かそういう運
動等も今後進めていかなければならないと思っておりますので、スポーツ観光を一つの柱にし
ながら、またもう一つの柱は市民の健康づくり、スポーツを通じた、そういうまちづくりに取
り組んでいきたいと思っております。
○18番議員(貴島
修)
市長の熱い気持ちを発表していただきまして、ありがたいことであり
ます。私は、スポーツ産業というのは費用対効果を考えると我が市においては最もすばらしい
伸びしろのある産業であるのではないかと思っているわけであります。もう実際、ハード面で
は完成しているものも多いわけであります。あとは先ほど申し上げましたように、どのように
して日本の人たちに、あるいは韓国を含めた世界の人たちに我が市のスポーツに対する取組、
姿勢を発信していくか、それが大切だと思うわけであります。これをよく言われますけれども
もっと、認識という言葉がありますが認識して、市民の皆様にも認識していただくことが大切
なのではないかと思うわけであります。
私は、サイクルシティというキャッチコピーではなくて、スポーツシティというキャッチコ
ピーの方がよりすばらしいのではないかと申し上げたわけであります。ツール・ド・南さつま、
すばらしい企画だと私は思います。我が市のいいところ、頂点を確かめていただくいい機会に
もなるのではないかと思っております。あるいは、それでたくさんの方が宿泊していただけれ
ばありがたいことだと思っております。
また、長屋小学校を含め安全のサイクルの方の取組、これもすばらしいものだと思い、全国
で19位になったということだったのではないかと思いますが、私も誇りに思うところでありま
- 34 -
す。
最後に、市長の市政に対する4年間の総括と、大浦町のオフトークから行政無線への変更の
基本的考え方を含め、今後の市政に対する課題をお伺いします。
サイモン・レイノルズが「自分の人生の意味と目的を理解し、その実現のために行動すれば
人生の満足度と幸福感は上昇する」と言っておりますが、市長もそのような思いもあり、困難
な責任者としての道を選択されたのではないかと思います。今後、市長は我が南さつま市をど
のように発展させていかれるのか、基本的な考え方や具体的なこれといった事業がありました
らお伺いします。
○市長(本坊輝雄)
私も平成21年11月27日に就任いたしましてから1,300日余り今市長職を務
めさせていただいているところでありますが、御案内のとおり、この11月には1期目の節目を
迎えるところであります。
この4年間を振り返ってということでありますが、余りにもどの点からどのようにお答えす
ればいいのかと思っているわけでありますが、時間のほうもそう長くならないようにというこ
とで、柱を整理させていただきましたので、柱の部分について答弁をさせていただきながら、
なお、今後のことについては具体例を幾つか挙げて答弁させていただきたいと思っております。
4年前に市民の皆様に御支援をいただきましてから就任いたしまして、マニフェストに掲げ
た7つの柱でありますが、まずは無駄を省き、問題を先送りしない市役所に改革、そして産業
力を再生し雇用の確保を図り、定住を促進する。それから、田舎の生きる力を取り戻し、集落
活動に笑顔を。それから、健康長寿、子宝、子育てを支援し、元気な市民を。観光、交流、ス
ポーツの力で地域経済を活性化。教育・文化を振興し、ふるさとを愛する人づくり。そして、
安心して暮らせる住みよい生活環境の整備に基づいた、この7つの柱を持って市長に就任し、
それぞれ事業を推進してまいりました。
その中で、やはり市民の皆さん方の声というのもございますし、また、自ら何ができるかと
いうこともございますが、これまで「輝けふるさと本音で語ろ会」を。この今週の土曜日にも
予定されておりますが、30回程度今行ってきたところでありますので、そのような形の市民の
皆さんのお声も聞かせていただく。また、南さつま市の営業部長としてのトップセールスのほ
うも、カウントしますと27回程度トップセールスをさせていただいているところであります。
特にこの中で、トップセールス等含めてそれぞれ取り組んできているわけでありますが、こ
の中で、7つの先ほど申し上げました柱の中で最もやっぱり、無駄を省き、問題を先送りしな
い市役所に改革ということでございましたので、まずもって様々な問題がございましたが、ま
ずは汚泥再生処理センターの住民説明会、村原や阿多地区、これまでのずっと毎年の懇談会等
も含めて10回ほど住民の皆さん方にも説明をさせていただき、日ごろからいろんな問題点もお
受けさせていただいておりますし、内鍋の清掃センターの延命化につきましても様々な御意見
等もございました。そんな話は聞いていないと、私どもは初めてだと、延命するのはと。平成
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23年の3月でここは閉めると言ったじゃないかというような大変厳しいお叱りからスタート
いたしましたが、こういう問題も6回ほど説明会に入らせていただき、そして、保育園の民間
移譲に係る保護者説明会も、阿多保育園と赤生木保育園、事務方はトータルで20回開催してお
りますが私のほうは8回ほど出席をし、保護者の皆さん方に丁寧に説明をさせていただき、加
世田幼稚園のほうも私も3回ほど保護者と真正面から向き合い、民間移譲の必要性を御理解い
ただいたところであります。金峰レクの森の整備に係る住民説明会におきましても、公民館や
場所はそれぞれ異なりますが6回ほどいろいろと説明をさせていただきました。
いろいろそれぞれ先送りされてきた問題を一つ一つひもときながら、またそれぞれのいろん
なやっぱり難しい問題等がございますが、皆さん方、議会の皆さん方の御協力と市民の皆さん
方の御理解をいただきながら、まだまだ課題はたくさんございますけれども、ひとまず先送り
しないように、できることはとにかく手をつけようということでさせていただいたところであ
ります。
やはり市民目線と現場主義に徹した改革と再生の志を持って歩んできたつもりでありますし、
やはり本物を求めて、やっぱり本気になって物事はやりたいということでございますし、職員
には常々スケジュール、スケジュールということで、スケジュール、スケジュールがしっかり
していると、段取りがしっかりとしているとスピード感を持ってしっかりできるよということ
で、スケジュール、そしてスピード、そしてその仕事によって市民の皆さん方とともに笑顔が
共有できるからスマイルだよということで、3つのSを職員にもいつも申し上げているわけで
ありますが、まだ十分に浸透していないところもあります。
それから、財政状況でありますけれども、やはり私としましてはこの平成27年以降の財政の
厳しさ、国からの合併の交付金等の厳しさを十分熟知いたしているつもりでありますので、い
つも伊藤知事が言っておりますが、とにかく自治体のリーダーは基金をためろよと。それから、
質のいい借金はしましょうやということで、やはり質のいい借金はしながら、借り入れはしな
がら、事業は早々に今この時期に展開できるもので食いつきのいいものについてはすぐ飛びつ
けということで、そういう意味での事業はいたしておりますが、ここに就任いたしましたとき
に減債基金や地域振興基金などの基金の積み立てが42億円でありましたけれども、24年度末で
基金残高は総計で91億余りとなっておりますので、おそらく今後この議会の提案も含めて100
億前後の数字が出てくるのではと思っているところでありますので、やはり計画より3年早い
段階で基金は積んできたなと思っているところでありますが、歳入の確保というのはやはり最
も大事なことでありますので、先ほど申し上げました質のいい借金、後年度の交付税算入の率
の高い過疎債や合併特例債などを活用していろんな基盤整備等をさせていただいているところ
でありまして、公共事業のほうも平成23年度と比較しますと1.9倍、今25年度は発注を土木建
築でさせているところであります。
また、県内でも過疎化や人口減少が大変厳しい、著しい南さつま市でありますので、この現
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象に歯止めをかけたいということで、雇用の場の確保や子育て支援などの取組も行ってまいり
ましたが、人口減少、御案内のとおりであります。移住、定住もしかりであります。住宅のリ
フォーム、取得、それぞれ補助制度も導入をし、できるだけ生活環境や教育環境の整備等も進
めてまいりましたが、まだまだ働く場も含めて、子育て世代も含めて、住みよさを実感できる
まちづくりに推進していかなければならないと思っております。
それから、もうかる農林水産業への転換を図るために、南さつまブランドの確立や新たな産
業・流通体制の構築など各種事業に取り組んでおりますが、まだまだ道半ばであります。6次
産業化など新たな産業おこしの支援、それからこれまでの中核農家、それから地元の企業につ
きましても、それぞれの商工業、そして観光団体等の支援等も含めて、今後自立も含めて産業
力を高める努力もしていきたいと思っているところであります。
先ほど申し上げましたように、国の合併支援措置が平成28年度から段階的に削減されますの
で、今後とも職員の定員適正化計画の推進、それから組織の再編、簡素で効率的組織づくりな
ど、持続可能な行財政構造の確立に向けた取組を推進してまいりたいと考えております。
また、今後、2期目の今後を目指すに当たって、やはり課題は多々あるわけでありますが、
加世田市街地の汚水対策をどのような形で導入をやっていくのか、それから、笠沙恵比寿、そ
れから坊津病院、和楽苑の今あり方検討委員会に投げかけている部分、それからあり方検討委
員会から出された部分ありますが、この点についても具体にそれではどう動くのか、具体にど
う動くのか。どういうことしましょうというのはなんですが、その後、次のステージへどんな
形で移るのかというのがすごく大きなことだな、大事なことだなということをいなほ館のとき
につくづく感じました。ですから、どんなステージで持続可能な経営ができるのか、また新た
な取組ができるのか、その点を考えていかなければならないと思っておりますし、また、合併
後これまで未調整になっております水道料金の統一、これにつきましても、まだまだ安心で安
全な水を飲めない地域もありますので、この簡易水道の確保をこれまでも取り組んでまいりま
したが、この簡易水道を整備しなければ、もう簡易水道事業については20年の8年か9年だっ
たと思いますが、国から補助事業が出なくなります。でありますので、簡易水道化にするため
にはできるだけ早い年度で事を進めていかなければならないということで、こういう点も整備
をしながら水道料金の統一化も図っていかなければならない。
それから、自治会等、それぞれ団体等もありますが、公共団体の再編、そしてまた統合。そ
してまた、私がいつも申し上げますように自助・共助・公助によるまちづくりの観点から、防
災行政無線の整備も今計画中、説明もいたしておりますが、やはり戸別受信機の受益者負担の
あり方とかそれぞれ、それからごみの収集のあり方もそれぞれまだ調整ができておりません。
受益者負担もしかり。自分達で買っている地域もあれば全部市役所から提供を受けている地域
もあれば、ごみの収集も月1回資源ごみを収集しているところもあれば週1回やっているとこ
ろもありますから、この点も、内鍋の清掃センターが平成36年の3月までであそこを閉めて、
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それからは新しい清掃センターとして稼働しなければなりませんので、それに向けての準備も
進めてまいりますが、そのこと等も含めながらこのごみの問題とか、それから防災行政無線の
戸別受信機のこと等も今の整備計画を進めながら住民の皆さん方に御理解いただきながら、自
助・共助・公助、この点を一緒になってお互いが協働のまちづくりを進めていきたいと思って
おります。
最後に、やはり市民の健康というのが最も大事であります。南さつま市は平均寿命が、いわ
ゆるこれだけ高齢化率は高いんですが平均寿命が県よりも男性も女性も大体1歳ぐらい低いと。
それから、健康寿命も低いということでありますので、平均寿命を県のレベルに上げていきた
い。県のレベル、与論島から出水の伊唐島まで、長島の伊唐島ですが、この地域の600キロの
中でのどうして南さつま市が平均寿命が低いのか、それから健康寿命が低いのか。やっぱりこ
の点の底上げを図っていきたいと思っておりますので、健康で元気なまちをつくりたいと、そ
ういうことで2期目を目指して歩んでいきたいと思っているところであります。
○18番議員(貴島
修)
過去4年間の総括と行政無線への変更のことも含めて、今後の市政に
対する課題をるるお聴きしたわけでありますが、本当にそのとおりだと私も同感するわけであ
ります。特に加世田地域の汚水対策、あるいは簡易水道の件、全くそのとおりであり、加世田
地域の汚水対策などは、27年のこともありますが一日も早く前向きに捉えて決断していただき
たいものだと思っております。あと15分ほどあるわけでありますが。
「愚公、山をも動かす」という中国の言葉がありますが、私が二十より前に聞いた言葉なの
でどこか間違っているかもしれませんが、御紹介したいと思います。御承知の方たくさんいら
っしゃると思います。中国に愚公さんというおじさんがいたわけでありますが、愚公さんの住
む村と隣の大きなまちとの間には高い山があったわけであります。それが非常に交通や交流の
妨げになっていたのでありました。愚公さんの村の人たちは「ああ、あの山がなくなればいい
のにな」と毎日毎日思い、口にしていたわけであります。夢にも思っていたわけであります。
しかし、誰も手をつける人はいなかったんです。あの山がなくなるわけがないじゃないかと思
ったわけであります。ところが、ある日愚公さん、何を思ったか鍬を持って1人で山に行った
のでありますが、山のてっぺんを削り始めたのであります。それを見た家族が「おじいちゃん、
気が狂ったの」と、「あの山へ行って何をするの」と聞いたら、「いや、なくなればいいなと
思ったから、行って鍬で掘ろうと思っているんだよ。あの山をなくそうと思っているんだよ」
と言ったわけですね。家族の人たちは「おじいちゃん、気が狂ったんじゃないの」と。みんな
ができるわけがないと思っている。行っているけれども、できるわけがないじゃないかと言っ
ている。「やめてよと、みっともないから」ということなんか言ったわけでありますね。しか
し、愚公さんはそれにもへこたれず、毎日毎日、毎日毎日鍬を持って山へ行って、山を削り始
めたわけですね。削っているわけですね。しかし、全然、1人でやることですから、昔のこと
ですからユンボもダンプもあるわけじゃないですね。全然山の形は変わらないわけですね。と
- 38 -
ころが、毎回毎回行くわけですから、そのうち家族が根負けして、じゃ私も行こうじゃないか
と言って一人一人手伝ったわけであります。その家族を見て村の人たちは何と言ったか。「ば
かじゃないの、あの家族は。気が狂ったんじゃないか。できるわけないじゃないか」というこ
とで、何年も何年もその家族だけでやったわけであります。ところが、少しずつ、ほんの少し
形が見えてきた。そうしたら、村の人たちが「じゃ、私も行って、鍬を持って、スコップを持
って掘ろうじゃないか」ということで、少しずつ参加者が増えていったのであります。それを
見て、まちの人たちもその気になって加勢を始めたわけであります。この話は皆さんよく御存
じのことだと思います。そして、地方を動かし、国を動かし、その山はなくなったんだと。渤
海というところに捨てたそうであります。
そのように、私たちは誰かが本気になると何かができるのではないかと。若者が住みたいま
ちづくりは、その愚公さんの話と比べるとはるかに実現性を実感できるものではないかと思い
ます。この南さつま市に若者が住みたくなる、そういうことは本当にできるんだろうかと。あ
あ、南さつま市に住みたいなと思う若者がよそから来るんだろうかと。できるわけないじゃな
いかと思う方が大多数ではないかと思うわけであります。客観的に見てですね。しかし、高齢
者の方も昔は若者だったのであります。この若者が住みたいまちづくりではなくて、まちづく
りをしなくてはならないと私は強く思うのであります。我が市には愚公さんの候補者がたくさ
んいらっしゃると。私も愚公さんの候補者の一人として、もう思い残すことはないと思うよう
に一生懸命これからも頑張っていきたいと思うわけであります。ひとつ、心一つに執行部、あ
るいは市民の方、心一つに、次の世代に任すことができるような、若い者が住みたくなるよう
なまちづくりに励まなくてはならないと強く思うわけであります。
以上で、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(大原俊博)
次に、山下美岳議員の発言を許可します。
[山下美岳議員
○4番議員(山下美岳)
一般質問席]
午前11時05分
トップバッターのすばらしい、中国の故事などを交えた格調高い一般
質問の後、毎度ばかばかしい質問をさせていただきたいと思います。
先般、新聞等でも、また市長の答弁でもありました。雨が降らないと言って石をたたいて喜
んでいましたら、もうけさほどは注意報が出て、お天道様には勝てないものだなとしみじみ思
っております。私も4期15年、この議場に市民のおかげで送っていただいておりました。これ
までいろいろ一般質問をしてまいりましたが、例えば学校再編とか商品券、図書館の開館時間
とか、具現化したものもあればユニーク過ぎて軽くあしらわれ、「研究します」というような
答弁もいただきました。元来、研究なんて言葉は学者か大学教授等が使うべきものであって、
軽々しく研究なんて言えるのかなと思ったこともあります。そうこうしているうちに15年。も
う63歳になりまして、来る11月の選挙に向けて友達や仲間から「もう63か」と、「新鮮味でも
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売れないな」と。賞味期限は大丈夫かとも心配していただいており、来る11月は大変なことが
起きるかもしれない。下手するとこうして一般質問できるのもきょうが最後かなと、悲壮な決
意で一般質問を行っていきたいと思います。
これまでも申したとおり、市政発展のために定住人口、若者をふやすために、いろいろ会合
等で先輩や仲間と飲んだりお話しする中で、企業誘致をどんどん進めて働く場をつくって若者
をすれば南さつまは発展するんだといろいろ御講義をのたまう先輩が多い中で、確かにおっし
ゃるとおりでございます。市長以下、議会もおそらく鹿児島県知事も、あらゆる市町村長もそ
う思っているんですよと。いろんな企業誘致に際しては、原材料の調達あるいは販路、消費地
への運搬、様々な要因があり、また東南アジア等の新興国の問題もあれして、現在では日置市
とか出水市、いろんな工場等が閉鎖、撤退あるいは縮小しているような厳しい状況でございま
す。当然、この南さつま市も本土最南西端に近いところに位置しまして、企業誘致も本当に心
から願ってはいますが、農畜産業関係あるいは郷土にゆかりのある方々の誘致がなされて、先
般も農業関係などがこちらに会社を起こしたということで本当に喜ばしく思っておりますが、
厳しい状況の中、今一番目指しているのは観光振興ではなかろうかと思っております。
先ほどの質問でもあったとおり、スポーツ観光もございますし、今日日、修学旅行は教育、
学習における、いわゆる一般の農家家庭、漁業者のところに体験宿泊をするというのが現在盛
んに行われておりまして、エコ・リンク・アソシエーションによりますと、平成13年度は2万
人の受入れを見込んでおる等々の報告があるようでございます。まずは先般、玉川大学と共同
で高校生に対する意識度調査も行って、新聞にも結果がありました。最初見た瞬間、「南さつ
まが好き」と答えた高校生は50パーセントという見出しを見て、一瞬がっかりというかむっと
した次第でございますが、よく読んでみると、考えてみれば高校が3つございまして、地元は
もちろんですが日置市からも、枕崎市、南九州市、そして鳳凰高校におかれましてはもう九州
各地から来ていることで、どこが好きと言われるとやっぱり生まれ育ったのを書くであろうな
と文章を読みながら納得した次第でございます。
その中でも、「特に南さつま市におけるアピールポイントは何であるか」との問いに、砂の
祭典が圧倒的ポイントが上がっていたようでございます。ことしも去る5月にファーストステ
ージ、セカンドステージ、計12日間で、県内はもとより九州各地、よそからも約18万人近い入
場者が訪れております。これまでも本当に26回大会ということで、ここまでよう来たもんだと
私自身思っておりますが、本当に砂の祭典自体が、ゴールデンウイーク中はもう日本有数の官
民一体となった地域おこしのイベントで評価を得て、このように来場者の25パーセントはもう
県外客、国内各地から訪れるというようなことでございます。毎年、市も600万ぐらいの補助
金を出し、市職員も年休などを活用しながら犠牲的、献身的ボランティア、もちろん市民もご
ざいますが、そのようなおかげであのような盛大な砂の祭典が実施されていると思います。
しかしながら、私の知り合いの中には、地元に住んでいながらも1回も行ったことがなくて、
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そのような資金や労力を投入して何になるんやとかいうふうな意見も多々ございます。そのよ
うな意味で、今回株式会社鹿児島経済研究所と連携して、砂の祭典の経済効果について種々の
アンケートやその実質収支、効果等について実施されました。私自身、ここに結果概要を持っ
ておりますが、この報告をもとに、これまでの総括をしっかり踏まえつつ、来年に向けてあれ
やこれや改善すべきことがあろうかと思うわけです。
そこで、執行部といたしまして、この経済研究所の調査結果、経済効果について、どのよう
に評価し、認識し、また生かしていくか、お聴きしたいと思います。
○市長(本坊輝雄)
今回、鹿児島経済研究所に砂の祭典の経済効果につきまして調査を依頼い
たしました。これまでも経済効果についてはどうなんだろうかということ等について何回か議
論されたところがありましたけれども、是非経済効果を調査していただきたい。そして、吹上
浜砂の祭典のあり方というのを、やはり成熟した吹上浜砂の祭典とはどうあるべきなのか、こ
れまでの取組等が、最初に行いました、加世田新川海岸で15回ほど行いまして、そして新しく
かせだドームでセカンドのステージをあそこで8回ほど行いまして、そして今砂丘の杜きんぽ
うに移ったところでありますが、それぞれの地域でのすばらしい場所での取組だったわけであ
りますが、今の場所は大変、世界のサンドスクラッチャーも含めて様々な方々から大変高い評
価をいただいておりまして、この自然の松林の中にある、この青い空の中にある、ましてやこ
の芝生を張ったこの動線も含めて、砂像とマッチして大変すばらしいと、そういう評価を今回
いただいたところでありますが、それぞれ調査の内容等についてちょっと説明させていただき
ますが、観光客の消費額や観光動向、入場者のやっぱり地域に及ぼす経済波及効果とか、砂の
祭典のあり方とか、観光開発を検討する際の基礎資料の作成とか、そういうことをお願いしな
がら今回調査をしたわけでありますが、聞き取り調査は約1,000件、アンケート調査の回収は
約3,000件だったところであります。
調査結果につきましては、経済効果は直接効果が2億1,189万、間接効果が1億2,874万とい
うことでございまして、トータルで経済効果総額の推計としては3億4,000万余りということ
でございます。
それから、来場者につきましては、8割の方が県内の方、県内といいましても鹿児島市が多
いわけでありますが8割が県内、約2割が県外客となっております。この日本三大砂丘の一つ
であります吹上浜のすばらしい環境の中でありますので、先ほど申し上げました方々からの
様々な会場に対しての高い評価をいただいているわけでありますが、やはり多くのお客さんが
この訪れる動機は何ですかといいますと、やはりこのすばらしい砂像だと、砂像を見に来たと
いうことで、来訪動機になっているようであります。
入場料をいただく自然体験イベントでありますが、会場内での滞在時間は大体2時間未満が
半分ぐらい、2時間から3時間が3割ぐらい、それからということでありますので、大体8割
の方が3時間ぐらいあそこに、3時間未満で滞在しているなということであります。このよう
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な調査結果を考慮して、観光消費を促すための仕掛けづくりといたしまして、砂像鑑賞と連動
した心地よい空間を設置することで滞在期間の延長を促し、会場を発信源とした市内のそれぞ
れの観光ポイントといいますか、飲食店、宿泊の情報提供を行いながら、地域の交流人口の拡
大や経済活性化に寄与してまいりたいと思っているところであります。
来年の砂の祭典につきましては、御案内のとおり5月2日から31日までの30日間の会期を考
えておりますが、是非御理解いただきたいのは、これまでのような取組は2日から6日までの
5日間だけ従来の時間帯でやりますよということで、同様のステージや各種イベントを行いま
すが、7日から31日間の25日間は砂像鑑賞を目的とした砂像パーク、これは仮称ですけれども、
砂像を見る公園として有料開放をしたいと思っておりまして、この目的は、よく言われますが、
修学旅行、民泊型体験学習等も含めて、コースを決めるのに2年前にコースを決めますが、い
ろいろと開催期間等も2年前に決めていただきたいということ等もございますので、是非5月
は吹上浜砂の祭典があるよと、5月でもゴールデンウイークが済んでからいつまであるかとい
うのが一つのポイントになりますので、5月から、それから6月にかけて修学旅行生はこちら
のほうにも来るわけでありますが、5月にも二十数校、この辺一帯にも関西からも来ておりま
す。そういうこと等も含めて、受入れ家庭と連携した着地型の観光スポット、商品開発をした
いということでこのような設定をさせていただきました。努めて万世の特攻平和祈念館との連
携というのも図っていきたいと思っているところであります。
なお、今後は、細かいことにつきましては2014の吹上浜砂の祭典の実施本部会議で検討をし
てまいりますが、場所それからレイアウト含めて大体もう定着してまいっておりますので、経
費縮減というのが大きな今後の課題であろうと思っております。長くすれば金が要るんじゃな
いかと、そこをコンパクトに、それから会場設営のあり方とか様々なリースの、いわゆるリー
ス代のカットを図りながら、継続的・安定的な運営ができるよう砂の祭典を育ててまいりたい
ということで、一つ例を挙げれば、電気配線等も常設化に向けたといいますか、電気にしても
水道にしても一旦掘ったものをまた掘り上げるということがないように、できるだけ一旦やっ
たものはそのまま残し、使うことができるようにというようなこと等で、祭典会場を今後来年
に向けて実施本部等でいろいろと協議をいただきながら検討をしていただきたいと思っている
ところであります。
○4番議員(山下美岳)
新川浜で始まってからがんばりーな地区に移り、そして今回砂丘の杜
きんぽうですかね、移りました。2年目ということで大分改善といいますか、進歩をしたとい
いますか、感じております。特にメイン砂像の
ですね。土台を上に上げて、本当
に見応えもありましたし、元来ならばグラウンドゴルフのコースなんですよね、あそこは。芝
は。全国規模の公認も得られた立派なグラウンドゴルフ場なんですけれども、それもウオーク
ボードに近いというか、もうウオークボードよりもっと歩きやすいウオークターフというんで
すか、好評だったと聞いております。特に車椅子の方々は、砂浜を押すのになかなかひっかか
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ったりでこぼこがあるんですけれども、すごく気持ちよく砂像鑑賞ができたとも聞いておりま
す。また、もう3回目の場所ですし、相当な広さがございますので、先ほど言った水道とか電
気の仮設というのは結構高くつくんですよね。まず設置して、また撤去してと、また毎年毎年
で、それが出店業者のテナント料にもはね返ってくるということで、今後展望台並びにトイレ
等も整備されていますよね。あれに基づいて、ある程度のもう常設の施設化も図れば、今後長
期の開催もできるんです。
実はもう始めてから27年、8年目ですかね。1年間休止がありまして、以前も、せっかく難
儀して当時7月から8月にして、市長もよく知っているんですが、もう暑くて暑くて大変な時
期にせっかくつくったのをば終わってもとに戻すために平らにしよったですが、本当にもった
いない気がしておりました。思い出せば、最終日はイベント部長が臨時につくったじゃぶじゃ
ぶ池にほうり込まれ、関係者が全部メイン砂像に上って「済んだ、済んだ」と喜んでいました
が、私は1回もあのメイン砂像に上ったことはないですね、最後の日に。いつまでも壊すのが
もったいなくて、本当はまだほうっておいて、残しておいて、期間中に来られなかった人に見
せるべきじゃないかといつも言い続け、あるとき期間延長もしたことがございますが、なかな
かその運営管理にボランティアの人手が足りないということで短くなりました。また、ことし
このように12日間して、私は内心喜んでおります。というのは、あの期間中は、ゴールデンウ
イーク期間中はそれぞれ用事があってなかなか来られないわけですね。家族でどこか別のとこ
ろに行ったり、更にまた民泊の方々も、学校は休み期間じゃなかなか実施されないんですよね、
修学旅行を。そういった意味では、この1か月間、今後決まるでありましょう
本
当に多くの方々に見てほしい。砂像が一番のポイントなんですよね、このイベントでは。それ
を生かすためにも、最初のほうはいろんなイベント等ございますが、大変にぎわいも多いし人
手も要りますが、あとは砂像を見ていただければいいんですよ。特に展望台の下あたりはトイ
レもあるし、もちろん木陰になるんですよね、1階だから。あそこら辺もトイレはあるし、結
構なスペースもあるし、あそこら辺もうまく活用して来年の砂の祭典に是非生かしていってほ
しいと思っております。
この経済効果につきましては、実はもう年は忘れましたが自転車の世界大会がございまして、
あのときも実は私は、当時世界大会とは何ぞやということで大変不満が多かったんですが、や
っぱり経済効果を事前にある程度想定できれば、世界大会は毎年開かれますが、それをもとに
南さつまでやるのを実施すべきであると。その当時は、鹿児島総研という会社でした。この経
済研究所の前身ですよね。当時は鹿児島県と鹿児島銀行がつくった会社でしたんですが、なか
なか依頼がない、仕事がないということで県が撤退して、今現在鹿児島銀行の子会社といいま
すか、関連会社の研究所になった。その当時も30万円でお願いしまして、当時としては第1回
というものの経済効果の算出だったんですね。
そのときは、今振り返ってみると、メインは何だったかというと皇太子が来たことと、当時
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小泉総理が地元に来たんですね。そっちのほうが非常に評価が高いというか、地元は喜んで、
それにもかかわらず、内容はなかなか分かりづらいですよね。フィギュアとかサッカーはです
ね。私も何回も見ましたけれども。それでも2億幾ら出たんですよね。この算出方法はいろい
ろありまして、マトリックス計算というんですけれども、それにいろんな数字を当てはめてい
って、その係数を
ですね。1.5とか、それが2になればまた大きくなるし、そ
のような関係で、案外少ないんだなと。本当はもっとあるんじゃないかと思ったんですけれど
も、3億4,000万円ということで、総費用、いわゆる費用対効果では案外納得いただけるのか
なと思っております。
次に、水陸両用バスでございます。
今年の6月末に実施したところ、一般公募を行いましたから、約900人中263人、約3倍の競
争率ということで実施されました。私たちはそのモニターと別でしたけれども、なるべくこの
ような、やっぱり百聞は一見にしかず、体験しようということでしましたが、その日はあいに
く小雨模様でしたが、かっぱを着て参加しました。私自身は非常にすばらしかったと思ってお
ります。いわゆる、通常陸路を走るバスは経験ありますが、そのバスがそのまま海に飛び込む
という、いわゆる非日常的体験ですよね。人間不思議なもので、怖いものとか新しさ見たさ、
そういうのがあって、それが、珍しいものを見たいとか、それが観光につながるんだろうと思
っております。毎日毎日あんなのに乗っていれば別に飽きもくるわけです。新幹線も1回だけ
ですが、博多まで開業したらみんなで乗ってみようと。だったらついでにドームで野球でも見
るかということで、本当は新幹線に乗ってみようという体験だけど、そのようなことが結構観
光需要をふやすわけですよ。毎日新幹線に乗るわけじゃないんですから。たまにはそういう通
勤に利用される方もいると思いますが、観光とはいろんな手だてをしないと、南さつま市には
いい景色がありますよと、いろいろな歴史的建造物とか、古事記にも登場します、いろんなこ
とを言ってもなかなかそれぐらいでは来ないんですよね。観光を振興しようと思ったらね。 記
者の目という記事にもあったとおり、確かに三百数十万円を使ってこのような社会実験も、費
用対効果、今後を考えれば慎重に、そしてかつ生かさなければならないというふうにあったと
思うんです。私も同感だと思いました。ただ、おいでおいで、観光に来てくださいと言っただ
け、これはどこも、どこだってそういうことをしているんですよ。黙っていて来るのはせいぜ
い東京か京都ぐらいでしょうかね。もう何回も私も行きましたけれども、外人の多いこと。東
南アジア、ヨーロッパ、アメリカですよね。この南の果ての地、南さつまにはそんなに、おい
で、おいでと言って呼びかけて、パンフレット配ったぐらいで来るだろうかなと思っておりま
す。
今回、そのような意味でこの非日常的体験をあのリアス式海岸、くじらの眠る丘等を生かし
ながら実施したということで、これについてもアンケートを実施しました。もちろん私も書い
たんですが、結構な数のモニターが出ております。これも本当に、今後実施するかしないか当
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然分かりませんけれども、これをもとにどのように分析したか、結果をお願いします。
○市長(本坊輝雄)
まずもって、この水陸両用バスの社会実験に、実証運行に議会の御理解を
いただきまして実施できましたことを厚くお礼申し上げたいと思います。
御案内のとおり、今山下議員からもございましたように、私どもの地域の魅力をどのような
形で発信するか、そしてどのような形でキャッチしていただけるかという、これは相当な努力
をしなければなかなか発信力が乏しいと思っておりまして、こういう水陸両用バスも取り組ん
だところであります。
30日と31日の、数日前でありますが、東京のほうで関東南さつま会が行われまして、200名
ほど1市4町からお集まりでありましたが、そのときのお話の話題は、一つは水陸両用バス実
験の全国放送があったと。それからもう一つは、朝日新聞の天声人語に雨ごいが載っていたと、
南さつまの。この二つが一つの酒のつまみでありましたけれども、一生懸命お話をされており
ましたが、そのようにインパクトがあったんだなと思っているところでありますが、県のほう
の補助事業を使っての実験でありました。
そういう中で、モニターの皆さん方が公募とそれからツアー関係者含めて341名いらっしゃ
ったわけでありますが、306名の方にアンケートの回答をいただいたところでありますが、水
陸両用バスの魅力としては、日常では体験できない陸・海での走行や着水上陸の瞬間の楽しさ、
会場からの景観等が挙げられております。また、くじらの眠る丘から笠沙恵比寿までのコース
の満足度については、「施設や史跡があった」「車窓から見える風景」「港の景色がよかった」
との回答が全体の70パーセントを占めております。水陸両用バスへの評価のみではなく、笠沙
地域の施設、史跡、景観等への評価が高いというところであります。それから、「今回のコー
ス以外で行きたい場所がございますか」という設問には、多くの方が坊津という要望を寄せら
れております。それから、市外で行きたいところはということでございまして、まさしく鹿児
島を代表する桜島、錦江湾という意見が多く出されております。
今回の実証運行において満足度が高かったのが、観光ガイドのおかげでいろいろな場所や史
跡など珍しい話が聞けてとてもよかったということで、この観光ガイドが最も高い評価を受け
ております。それから、運行時間につきましては、75パーセントの方が「ちょうどよいと感じ
た」ということであります。それから、水陸両用バスが有料化された場合の再乗車の意向につ
きましては、「是非乗車したい」「どちらかといえば乗車したい」が70パーセントを占めてお
ります。その際の支払いの可能料金なんですが、「2,000円以下」が46パーセント、「2,000
円以上」が40パーセントとなっておりますが、これにつきましては乗りたい金額をということ
でありましたので、それぞれ、1,000円を下回る方もいらっしゃれば、それぞれあったようで
あります。
それから、水陸両用バスの定期運行は本市の観光目玉となり、観光発展に寄与できるかとい
う点につきましては、「貢献できる」「どちらかといえば貢献できる」という意見が67パーセ
- 45 -
ントを占めております。このほか、水陸両用バス自体への意見のみではなく、大浦・笠沙地域
を中心とした運行コースに関する評価や希望等があり、このアンケート結果をもとに実行委員
会を開催して、実用的運行の可能性や観光ルートの素材について検討を行ったところでありま
す。
委員の意見としましては、実証運行については、長崎県にあるハウステンボスでの運行を除
き九州初の取組であったことから、多くの方々の問い合わせや公募モニターへの参加の申し込
みがあり、また、マスコミや観光連盟、旅行代理店等の観光関係者が注目するなど関心の高さ
があらわれ、本市の観光に関するピーアールや話題性の提供など多方面から南さつま市への注
目を集めることができたことは大変意味のあることであり、今回の実証運行は十分評価できる
との意見が多く出されたところでありますが、実用的運行の可能性につきましては、大体一般
的に全国にNPOの持っている水陸両用バスは8台あるわけでありますが、川とか湖とかダム
湖で使っておりますので、あのような形で使うというのはめったにないケースでありましたが、
余りないケースであります。一部、東京のお台場のあたりでやっておりますが、やはり天候や
海の状況に左右されやすい、海での運行は湾内に限られるのではないか、費用対効果を考える
と実用運行は厳しいとの意見も出され、一方では、今後すぐに実用運行するのではなくイベン
トでの短期的な活用は考えられないか、他の使途の広域的な活用策はないかなど、今後模索す
べきではないかという意見が出されたところであります。
この実行委員会で出された意見を参考に、広域的な活用、また費用対効果も含めて様々な角
度から研究をしてまいりたいと、広域的な角度から研究してまいりたいと思っておりますが、
やはり関心度の高さというのは、マスコミが5社参りましてクルーが23名、二十数名でしたか、
5社のクルーが来たわけでありますが、そういう意味では、さっきの冒頭の東京でのお話では
ありませんけれども、様々な形で南さつま海道というのを情報発信できたのではと思っている
ところでありますが、先ほど申し上げましたような形でいろいろな角度から研究してまいりた
いと思っております。
○4番議員(山下美岳) 私もこのアンケートをずっと読んだわけです。たまには「つまらない」
とか否定的なことばかり書いている人がいるんですね。これはもう誰が書いたか分かりません
ですから言うんですけれども、もうそんなやつは来なければよかったのにと思うんですよ。3
人に1人しか当選といいますか乗れない上に無料で乗って、ガイドもついていて、私以上に腹
立たしく思う方も、来なければよかった
と言いたくなるやつ、皆本当に具体的にアン
ケートに応じて、さっき市長が言ったとおりの答弁がずっとあります。特に内容的に、景色及
びこれまでのいわれですね、歴史的な。それは案外年配者が多かったから興味があったんだろ
うと思います。もちろん私も年配者なんですけれども。
次に、問題はこのバスの料金ですね。大体が2,000円前後でもいいんじゃないかと。そして
また、乗ってみたいというのはもう、乗ってみたい、どちらかといえば乗車したいというのが
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もう70パーセントいるわけですね。そういうのを踏まえて、さっきから言うように、南さつま
においで、おいで、酒はうまいし景色はいいし、女までは言いませんけれども、そういうのを
言ってもだめなんです。やっぱりこうして発信していくんですね。
私が思うには、特にバスが走って海に入るとき、みんな一緒にかけ声といって皆で「ゴー」
とさせられたんですね。ほかの方もさせられた。そういう非日常的体験が非常に感動的といい
ますか楽しかったわけで、これをするには1億円ぐらいのバスはかかるし、整備士も要るし、
陸の運転手と船の運転手とおったですね、交代しまして。そういった意味で、とても単独です
るには厳しい。気候の問題もある、地理の問題もと。そういうことで、先ほど出ましたとおり、
うちは海だから一番条件的には悪いといいますか、やっぱり塩水で車の劣化も激しいでしょう
し、海が荒れたりそのような条件で、もちろん水利権の問題もあってどこかしこ入れません問
題もあるでしょうし。
そのような中で、うちも砂の祭典もありますしいろんなイベントの中で、1年12か月あるわ
けですよね。例えば池田湖さんは、あそこは毎月できるので、そんな全国、九州内の自治体と
いうのを当たって、してみるんですよ。いつごろうちはしたい、それぞれ経費負担どうしまし
ょう、こうしましょうと。是非取り組むべきだと思いますよ、やっぱり。ユニークだし。非日
常的体験が一番楽しいわけですから。砂の祭典1か月なら1か月でもいいんですよね。費用負
担をその期間に応分にして、今後、市長、もう観光振興ごと今後南さつまの生き残る道の一つ
でもあるので、ある程度砂の祭典にも600万、あるときは1,000万出したこともありますけども、
ねぶた祭りだって毎年1,000万円以上出しているそうですね。旧知覧町
。そして、どこ
だってやっていますよ。うちだってあちこちの祭りに200万、100万、150万出しているじゃな
いですか。
そういった意味では、こういう市を挙げたものには坊津
れば、やっぱりこういうの
をずっと、もう研究どころかもう大いに検討して、具体的に入るべきですよね。そこら辺を是
非、12月にはもういわゆる来年度予算の折衝に入るということでありますので、是非その辺を
頭に入れてですね。
続いて、観光協会の自立化についてということで書いていますが、大きな観光地におきまし
ては、それぞれ自前の観光協会の事務所を持ち、事務職員その他がそろって鋭意観光振興をや
っていると思います。そこで、鹿児島市とか指宿市、霧島市しかりでございまして、そしてう
ちはまだ市の観光行政と民間の観光に携わる人たちの連携といいますか、おんぶに抱っことい
う言い方は大げさかもしれませんがそういう状況であります。先般、新聞とかテレビで読んだ
んですが、隣の宮崎県の日南市はもうもちろん商店街が疲弊化して、空洞化といいますか、シ
ャッター通りになっていますね。そこをどうにかせんといかん、どうにかやらんといかんとい
うことで、全国から公募したんですね、その対策をする事務局長を。その条件に私は驚いたん
ですね。破格の条件。90万円ですよ。あなたより高いんですよ、給料が。もちろん日南市が持
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つ。それにたくさんの公募者がおって、三十五、六でしたかね、来て、毎月90万をもらいなが
らやっていくと。成功すればもう是非まねしたいと思っています。それぐらい力入れてやって
いるんですよ。
そのような施策も打っている中で、観光協会の自立化といって、市長もこれまでこのような
ことを、近いようなことを言っているんですよ、確かに。これを今後どのように展開していく
か。12月はいろんな予算関係等も作っていくわけですから、各部課からですね。そこら辺につ
いて意見というか自分の思いを、是非どうあるかお聴きしたいと思います。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
観光協会の自立化ということでございます。南さつま市観光協
会は発足後6年が今経過しておりまして、各地域の観光振興や組織の活性化と協会独自の観光
運営を進めることを目的にしながら、今広報総務部会と観光開発部会の2つの部会を立ち上げ
ながら、地域観光ルートの掘り起こし、また観光情報の提供を目的としたホームページの制作
等を今実施しているところでございます。
今後ますます観光行政にとりまして、振興を図る上においては観光協会の取組が大きな役割
を担っているところでございますので、今後一層力をつけていただいて、行政と一体となり、
ともに本市観光を推進していっていただきたいと考えているところでございます。
本年、25年度の総会におきましても、協会自ら地域をリードしていく施策の提言や中長期的
な展望に立った協会運営を目指して、本市の観光振興といった基本的目標、協会が担うべき役
割を会員相互に再確認し、これまで設置された事務所移転特別対策委員会や広報総務部会、観
光開発部会を中心に、独自の事務局体制と自主財源確保、中長期的な観光協会運営のあり方の
検討を段階的に行っていく旨の事業計画についてもことしの総会で承認がなされているところ
でございます。
市としましては、観光協会の自主運営に向けての支援については、協会から具体的提案や要
望をいただきながら積極的に支援してまいりたいと考えております。今後の観光協会独立に向
けたスケジュールにつきましては、現在、今協会内において事務所移転特別委員会を中心に検
討を重ねているところでございます。この観光協会からの提案、要望等をいただいた上で、市
としての支援策についても早急に検討を行いたいと。今、そういう状況でございます。
○4番議員(山下美岳)
確かに、これまでも一生懸命民間の方がボランティアをやってきたと
いいますか、一生懸命やってきたのはもう分かっているところであります。今後、このような
観光振興を、観光行政を進める上で、更に一体となっていわゆる自主運営をできるぐらいの組
織に育ち、市とタイアップし、あるいは市をリードするようなぐらいの協会になってほしいと
いう思いで質問したわけでございます。
確かに、自主運営につきましては、鹿児島、霧島、指宿の協会に対する補助金の額も私は知
っていますけれども、ここではあえて言いませんが、今後厳しい財政状況の中、もう本当、最
大限のバックアップをしていくべきだと考えております。是非、ここら辺も25年度に向けて頑
- 48 -
張ってほしいと思います。
次に、元気、健康老人対策についてでございます。
本市は、御案内のとおり老齢化率も日本でももう有数と言われるぐらい老年人口比も高うご
ざいますし、また、国保における1人当たりの医療費も鹿児島県で1位という、ありがたくな
い、余り芳しくない数字が上がっております。
このような中、確かに保健福祉部局でいろんなことをやっているのはもうもちろん分かって
おります。メタボ等の生活習慣病を直そうとかいろんな、スポーツ、教育委員会がやっていま
す、ちょっとど忘れしましたが、そのようなことをやっております。また、更にははり、きゅ
うの補助金等も出しながら健康対策に取り組んでおりますが、私が思うに、私もたまにいわゆ
るスポーツジムというんですか、行くと、70代、80代の方で本当に元気な方が多いわけです。
80代で毎日1回プールで2,000メーター泳ぐ方もおり、それまでちょっと歩き方がおかしかっ
たのも、毎日じゃないですけれどもプールで泳いで元気になったと報告も聞いております。
そのような中、どこの自治体もやっていないそうですが、はり、きゅうに1回当たり1,000
円補助をするのがもうずっと今まで続いております。そのような形で、1,000円ではありませ
んが、スポーツジムですね。ウオーキングもいいんですけれども、人によっては夏は暑いとか
人に会って話しするのがめんどうくさい、夜は怖いとか冬は寒いとか、いろんな状況があるわ
けです。今現在、都会では特に多いんですが、スポーツジムで健康維持を図る方がたくさんい
るわけです。
もう現在、南さつま市にも実は5か所あるわけですね。金峰に1か所、旧加世田に3か所で
すか、そして笠沙にもあるんですね。そういうところにも結構、そういうジムに通って健康づ
くりにいそしむ方が多いわけで、ほとんど元気ですよ。私なんかより体力あるんじゃないかと
思う方も結構いらっしゃいます。日々の鍛練だそうです。いわゆる生活習慣病じゃなくてそう
いうことを習慣的にやると、もうしないとどこか落ちつかんということで、本当に元気です。
その意味で、例えば数年前いなほ館の補助金を出すために1,400万ぐらいでしたかね。行か
なくてもいい、行ったか行かないかも分からない1,400万ぐらいの入浴券の補助をやったんで
すけれども、この場合、私が言うには、券を発行してあげると。ちょっと
1回来れば300
円等で済むというんですね、そのスポーツジム側は。プールに入って、周りはストレッチいっ
ぱいあるんですよ。自転車こぐのとかベルトコンベアでぐるぐる走るのとかも。持ち上げる機
械とかですね。名前は分かりませんけれども、空中板でふにゃふにゃと走るのとかいっぱいあ
って、結構安い値で、300円、400円あればできるんだそうです。その券を配布して、もちろん
お金はジム側が受け取った枚数だけ市が払えばいいわけですから、あのようなお金なら、入浴
無料サービスのばらまきとは違ってより効率の上がるように、経費も要らんようにできると私
は考えているんです。
だから、この方法はやっているところはないと聞きますが、私もこういうのに取り組んだら
- 49 -
どうかということできょう提案したわけでございます。どのように考えているか、お聴きしま
す。
○市民福祉部長(長濵一盛)
高齢化が進行しております本市におきましては、高齢者が住みな
れた地域において健康で安心・安全に生活できる地域づくりが求められておりまして、夢を紡
ぐセカンドステージにおいても、保健・医療・福祉の充実した健康で安心なまちづくりを掲げ、
様々な施策を展開しているところではございます。
トレーニング機器を有する施設においては、一般の方々ではなく、御自身の健康増進・維持
のために施設を利用されている、質問にもございましたとおり高齢の方もたくさんいらっしゃ
るというふうには伺っております。また、日ごろからジョギングとかウオーキングなどを行い
まして、健康増進や心身のリフレッシュに努めている高齢の方々もよく目にいたします。それ
ぞれの体力や体調に応じたやり方で、無理のないよう楽しんでいただければと思っているとこ
ろであります。
御質問のありました、高齢者を対象にしたトレーニング機器を有する施設等での利用料の補
助といいますか、回数券の交付といいますか、そういった助成につきましては、趣旨は十分理
解できるんですが、健康維持についてはそれぞれ御自身のお体に合った元気の長続きや健康維
持の方法で各自が行っていることから、補助、助成については考えていないところでございま
す。以上です。
○4番議員(山下美岳)
一般的に国や県がやっていないからというのは、当然そう言うだろう
けれども、そういうのじゃない。私が思っているのは、僕、市長というのは案外よそもやって
いないユニークなことをやりたがる性格と知っていますので、やっぱり
社会実験と思
って、100万円も要らないと思うんですよ。やってみるべきじゃないかと思います。ちょこっ
としたら100万、200万ってすぐですがね。そういうのを私は期待して言っているんですよ、も
う。よそもやっていないのを知っているわけだから。そうした意味で言っているんです。
もう時間がございませんので、12時までに終わらせる予定で頑張りたいと思います。
3番目の、参議院選の投票率についてでございます。
投票というのは民主主義の一番身近な、自分の権利を行使できる手段であり、大切なことと
言われておりますが、近年投票率がどんどん下がっております。地方選におきましてはそれな
りの率が上がりますが、知事選とか参議院選の補選等におきましてはもう30パーセント台とい
うのが全国であるようです。
今回も我が南さつま市は、大体常々もう県内でもトップクラスの、もう1位、2位を争うよ
うな投票率だったんですが、よくよく調べてみますと、曽於市1位で2位が奄美、3位が南さ
つまとなりました。考えてみれば、曽於市は驚くような市長選、驚くということはありません
けれども市長選もあったということで、当然上がったんだと思います。結果的にも私はびっく
りしたんですが、そのような身近な地方選に近い市議選、市長選等と一緒にやると上がるのは
- 50 -
当然分かるんですが、全国的に見ると低い投票率の中、また更に今回投票所の再編といいます
か、見直しがあったわけでございます。そこら辺の影響はあったのか。
そして、更には、私が思うには、今回マスコミ等で自民党、公明党が優位であると。更に、
あとの野党は、本当は政策協定とかいろいろ選挙協力するんだったんですけれども、いろんな
発言等があって、党首の、もうそれぞれ乱立して、結果、もう新聞等で出ていましたよね。も
う圧勝するであろうと。そのようなことがあって、実際私もこの地元におりまして、いろいろ
知り合いにどうしようかという、よかったらこれしたほうがいいと思いますよといろいろ運動
というのは大げさですけれども言いますと、もう大概の方が新聞やテレビを見て「何とかさん
大丈夫やろう。自民、公明党がもう圧勝なんだろう」と言って、もうそういうのがあって、実
際終わってから「もう行かんかった」と。「もう行かんでも結果は分かっとったから」と。や
ったどおりやった、やったとおりで、そういうのも投票率に響いているんですよね、実際。
案外、やっぱり4年前の民主党の、私は羊頭狗肉みたいなできもしない政策で圧勝したんで
すけれども今回はとてももうそれができないのは分かって、結果が出た。やっぱり、事前のマ
スコミ等の公表も案外と投票に、いわゆるサイレント・マジョリティーというのは案外行かな
いんだなと思ったりもしますし、本当はいいのか悪いのか、あの当日の発表も、まだ開票で蓋
あけたんだろうかあけないか分からないときにもう当確は出るし、本当に驚くことなんです。
今から去る30年前ぐらいですよね。1回ひっくり返ったこともあったんですよね。当時、宮
崎茂一さんが落選して別の方が当選したのがテレビに出た後、事務所は解散して、その後最終
的に逆転したときもあって慎重なのかなと思っていますと、出口調査等を参考にするとあのよ
うな結果が出るんだそうでございます。また、それがよく当たるからまたびっくりもしますけ
れどもね。本当のことじゃろうか、たまにはひっくり返ればおもしろいのになとも思ったりも
しますけれども、テレビ会社が謝るだけでしょうけれども、そのようなことを思っております。
その意味で、また来る11月も市長選、市議選ある中、今度は投票率について、前回をどのよ
うに検証したか、また今後11月に向けてどのように取り組む決意であるのか、選挙管理委員会
事務局長にお伺いいたします。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
それでは、私のほうから御答弁させていただきます。
議員御案内のとおり、特に国政レベルの選挙におきましては、その時々の情勢が投票行為の
動向に大きく影響することは委員会としましても認識しているところでございます。第2次安
倍内閣で初の大型国政選挙となった今回の第23回参議院議員通常選挙では、安倍政権に対する
審判の行方と衆参両院の多数派が異なる、いわゆるねじれ国会の解消成るかが注目されました
が、公示直後にも「ねじれ解消か」などの見出しが新聞紙上をにぎわしたところでございます。
投票率の低下が懸念されたところでもございます。
そのような状況下で執行されました今回の選挙の全国平均投票率は、過去3番目に低い52.61
パーセント、鹿児島県が通常選挙では過去最低の50.42パーセントとなったところでございま
- 51 -
す。本市の投票率は54.68パーセントでありました。県下19市中、市長選と同時選挙になった
曽於市を除きますと奄美市に次ぐ投票率でありましたことから、投票者一人一人の強い選挙意
識と努力により投票率の維持・向上がなされていることに敬意を表しているところでございま
す。引き続き、高齢者、身体の不自由な方々に優しい投票環境づくりに努め、あわせて若者の
投票率向上にも努めてまいりたいと考えています。
投票区再編との関連性でありますけれども、在外選挙人の投票率を含めない数値であります
けれども、今回の投票区再編箇所を含む18の投票区の投票率が55.24パーセントであります。
再編のなかった10の投票区の投票率が57.62パーセントであります。分割のあった2つの投票
区の投票率が50.69パーセントでありました。
投票区再編の一つの趣旨は、合併による旧市町間の不均衡を是正するものでありました。再
編箇所を含む投票区の投票率、再編のなかった投票区の投票率を見ますときに著しい差異は見
受けられず、一定の不均衡の是正がなされたと解釈しているところでございます。
続きまして、参議院選挙終了後の7月26日には、各支所長を含む選管併任書記と選管委員を
交えまして検証会を行いました。先ほど御答弁いたしました投票率等の検証とあわせて、11月
26日任期満了の市長選挙と市議会議員一般選挙に備えるものでありました。市民の皆様に最も
身近な選挙でもあり、投票率から見ましても投票される方が増えるものと想定しているところ
でございます。
参議院選挙の投票所となった30投票所の投票管理者に調査を行い、高齢者や身体の不自由な
方々にも投票しやすい環境にあるかなど、市民の方々の声や投票管理者の意見を基に協議を行
いました。段差解消の問題が幾つか出されたことから、スロープ等の設置を早急に取り組むこ
とといたしました。一つの投票所では、旧小学校の体育館におきましては構造上のスロープ設
置に難があるため、比較的段差の少ない旧教室の利用を検討しているところでございます。ま
た、学校の体育館が、車の駐車位置から距離が遠いという市民の方々の声があったところであ
りますが、現在検討しているところでございます。土足対応の問題でありますけれども、土足
対応をしている箇所が24か所であります。
施設面におきましても、選挙管理委員会が対応できる範囲内において投票のしやすい環境づ
くりに努めてまいりたいと考えています。あわせて、引き続き、すべての期日前投票所の開設
期間、時間を公選法に定められた期間、時間として、期日前投票制度の周知・啓発や、投票日
当日交通手段のないいわゆる交通弱者への対応としまして、コミュニティバスを期日前投票に
利用しやすいよう、復路の臨時バスの運行を実施していきたいと考えているところでございま
す。
○4番議員(山下美岳)
最後ですが、11月の選挙におきましては、もちろん身近なということ
で自然と投票率も上がるとは思いますが、更に更に後半述べたような、答弁にあったことに留
意して投票率アップを目指すことを強くお願いいたします。以上で終わります。
- 52 -
○議長(大原俊博)
○議長(大原俊博)
ここで休憩します。再開は13時とします。
休憩
午後零時05分
再開
午後1時05分
再開します。
次に、古木健一議員の発言を許可します。
[古木健一議員
○7番議員(古木健一)
一般質問席]
午後1時07分
①、吹上浜砂の祭典経済効果算出業務報告書が株式会社鹿児島経済研
究所から出されているところでありますが、その報告書の分析結果をどのように捉えるか、伺い
ます。
先ほど山下議員の質問の中で、経済効果の直接効果が2億1,000万、間接効果が1億2,000万、
合計3億4,000万円の経済効果と試算されたということでありますので、この数字をどう分析
されて、そして今後もっと経済効果を高めるというような方策までもしお考えであれば伺いた
いと思っております。
また、それと関連しますが、山下議員の質問の中にもありましたけれども、世界自転車大会
の経済効果がかつて示されたということがありましたが、今回の示された経済効果は他の類似
のイベントと比較したものかどうか。本市のこの砂の祭典の経済効果というのは、いろんなイ
ベントの中でこの3億4,000万という数字は現在こういう位置付けにありますよというような
ことまで検討されているのか、そういったことを含めて答弁いただきたいと思います。
○市長(本坊輝雄)
砂の祭典の経済効果でありますが、御案内のとおり鹿児島経済研究所に委
託をさせていただきましたが、ここには私どもの南さつま市から職員が1人出向いたしており
ますので、いわゆる鹿銀との交流の中での出向でありますが、出向している職員が研究所のス
タッフと一緒になって調査いたしたところであります。
来場者への聞き取り調査、アンケート調査は約4,000件でありますが、調査期間につきまし
ては来場者の約8割が県内客、2割が県外客となっております。日本三大砂丘の一つでありま
す吹上浜のすばらしい環境の中で、国内外から招聘した作家や経験を積んだ地元の制作団体が
制作した砂像の魅力そのものがとてもすばらしいという来訪の動機、9割の方がこのようなお
答えであります。
そういう中でありますが、砂の祭典は入場料をいただく自然体験型のイベントでありますの
で定着いたしております。大体3時間未満が8割ということでございますが、定着時間が8割
ということでありますが、やはりあの場所に一定のお客さんを、3時間程度という時間帯がそ
れぞれ旅行目的、観光目的等で違うわけでありますので、逆の立場で自分達が行ったときに、
それぞれの地域で、観光のスポットでどれほど滞在するかということも考えながら考えていか
- 53 -
なければならないと思っていますし、やはりこの結果を見ますと、それぞれの薩摩半島をステ
ージとしたやはり取組が必要であろうなと思っております。観光スポットにしろ修学旅行のい
ろんな旅行商品にしろ、そういう意味でのスポットになるのではと思っておりますので、地域
連携というのはすごく大事だなということを感じております。
それから、地域の経済の活性化にどのようにつなげていくかということでありますが、やは
りできるだけ多くの皆さん方に来ていただく、そしてまた吹上浜砂の祭典という情報発信の素
材をそれぞれが持っているものとやっぱり連携を図っていかなきゃならんと思っております。
一つ、笠沙恵比寿でいうならば、よく恵比寿の支配人等が言うわけでありますが、2月の鑑真
の道歩きのころから変わってきたということで、鑑真の道歩きにお客さんが来る。それから、
光の祭典に来る。もちろん鯨の関係もありましたが、そのような中から一気にゴールデンウイ
ークにいって、砂の祭典期間中に200パーセントのお客さんが来て手に負えなかったというこ
とで、食事等が1時間も待たせて批判を受けたということで、スタッフをふやしてほしいとか、
そういう等もあるわけでありますが、やはり常に連動していくことが必要であろうと思ってい
ますし、1回来ていただきますと「あそこはいいぞ」ということでリピーターの方々が増えて
いきます。
そういう意味では、とにかくおいでいただく方がその動線上のそれぞれの料理屋さんであっ
たり、それぞれがいろいろ活性化につながっていくのではと、また、いるのではと思いますが、
あと商品開発、お土産を、どんなものを、お土産を好むのか、今この点が、観光協会なり商工
会議所、商工団体、商工会を含めた団体との連携によってお土産開発、誰をターゲットにした
お土産をつくるのか。それから、値ごろ感というのがありますから、どの程度のお土産が大体、
修学旅行生をターゲットにするならばどの程度のお土産を買われるのか、金額にいたしまして
も、そういうことも今後お互い連携をとって努力していかなければならないと思っております。
来年の砂の祭典につきましては、5月2日から31日までの30日間の会期を考えております。
2日から6日の5日間は従来の時間帯でこれまで同様のステージや各種イベントを行い、7日
から31日の25日間は砂像鑑賞を目的とした砂像パークとして有料開放いたします。この点を、
まだまだ今いろいろと詳細に協議中でありますが、あのままのことを1か月やるんだという話
が流れまして、さあ大変だ、誰が出るんだ、何十人必要なんだということがありますが、私は
決して、大きく縮小しながら、何もしなくても砂像はゆっくり見ていただけますよと、そのか
わりに入場料はいただきますよということで、最小限のこと等で十分じゃないかと思っており
ます。
駐車場管理にいたしましても、テントも撤収して、会場では展望台中心にやりますからそれ
相応の雨よけは大事であろうと思っていますが、様々なこと等で、今後常設化も含めて、経費
縮減も含めてやっていかなければ、ああいう形での吹上浜砂の祭典をこれ以上やはり継続させ
るには、やはり形を変えていい砂像文化を皆さんに見ていただきたいと。そういうような今後
- 54 -
の取組が必要ではないかなということを今回のいろんな調査結果、皆さん方のお答えで感じて
いるところでありますので、コンパクトな会場設営や最小限の人員配置に努めて、安定的な運
営、継続性のある砂の祭典に育ててまいりたいと思っておりますが、経済効果について他のも
のと比較したことがあるかということにつきましては、そのことについては比較はいたしてお
りません。
○7番議員(古木健一)
山下議員に対する答弁と今回の答弁と関連していくわけですが、答弁
の中でも、いわゆる経費の削減、経費の縮減を考えていかなくてはいけないと、1か月間開く
関係でですね。この中でも、答弁の中でも若干ありましたけれども、大変人海戦術のイベント
でありますので、いわゆる人手がかかりますので、この経費の削減の中でも、若干答弁の中に
もありましたけれども、どのように人手を有効に使っていくかと、合理的かということも考え
ていきながら、来年度の1か月間の開催に向けていただきたいと考えております。
次に進みます。
2、本市内陸部の開発をどのように考えるか、伺います。
1市4町が合併して、大浦地区、笠沙地区、坊津地区、あるいは万世小湊地区、金峰地区の
開発、連携等については、海道八景あるいはロマン街道等の観光開発、交流人口の拡大、砂丘
地農業等の振興等があり、社会資本の整備と投資も進んでおります。
加世田地区、特に山間部の開発というのをどのように考えていかれるのか。また、こういっ
た今海岸線の開発とこの内陸部の開発のどう連携をとっていくのか、考えがありましたら伺い
ます。
○市長(本坊輝雄)
加世田地域の中での山間部ということでありますが、私は一般的に、加世
田地域の場合は南部地区が長屋、内山田、津貫、久木野地区、西部地区が小湊、万世、益山地
区、中央部が加世田、川畑地区、大体そういうふうに受けとめているわけでありますが、この
南部地区の話であろうと思いますが、古木議員も私もこの出身でありますし、この地からずっ
とここで、私も1年余住まなかっただけであとはずっと生活いたしております。
そういう中で、人々の暮らしやまた学校、児童のいわゆる減少や、地域に耕作放棄地が増え
ていくこと等も目の当たりにいたしておりまして、何とか活性化できないものかということで
それぞれ取り組んでいるわけでありますが、本市のまちづくり計画の地域別振興計画では、本
地域では豊かな自然環境や歴史的遺産、伝統文化といった他に誇れる素材を活用してというこ
とが書いてあります。うたってありますが、歴史的遺産とは、やはり南部地区にも関係いたし
ますが、竹田神社周辺等もあろうと思っておりますが、やはり活力ある産業振興と個性ある観
光交流基地づくりへの取組など、地域の魅力を生かした未来を開く産業のまちづくりを推進す
ることといたしているわけであります。
それぞれ地域には農業を基盤とした、また中には焼酎工場をはじめそれぞれあるわけであり
ますが、地域の宝物はやはりありますので、それを磨く、宝物を磨く力があるか、宝物はある
- 55 -
のにそれを宝物と気づいているのか気づいていないのか、この点はすごく大事なことだなと思
っております。
実は、この8月17日に伝説と言われておりました内山田鉄山の鳴石に行きました。関係者の
皆さん方がすぐにお集まりいただいたわけでありますが、地域の古老の方々が、これだけの方
が鳴石に来たのは、そしてテレビカメラが入ったのも初めてだということで大変感激いたして
おりまして、「まだ市長、そこにもタテガミもあるんだが」と、「あそこもカメラが入るよう
なことはできないのか」というお話もありました。
そういうことでございまして、やはり地域から見れば一躍鳴石も全国版になったわけであり
ますが、いろいろとあるものを今度はどうやって情報発信するかということ等もあろうかと思
います。一概にきょうやってあした結果が出るわけではありませんけれども、それぞれがある
ものへの宝磨きをするときのやはり市民活動応援事業をはじめとして、地域の元気村活動応援
事業やら、様々な取組等で地域の魅力を発信していきたいと思っておりますが、やはりもう一
つは、いつも考えますのは、南薩線を廃止して来年が30年でありますが、南薩線が残っていた
らなということをよく考える、思うわけであります。ということで、いろいろ議会の皆さん方
にも御理解いただいて、南さつま海道八景はクジラバスを走らせる今いろいろ手続に入り、ま
た取得に向けての議会に提案をいたしておりますが、やはり動線として270号に、この加世田、
長屋、内山田、津貫、久木野と走るこの270号に様々なそういう情報を発信できる、何か走ら
せるものはないのか。事が許せば、来年は南薩線廃止30年でありますから南薩線の赤い列車模
様のバスでもラッピングでもして走らせないかなとか、そういうのは日置市や枕崎市の理解が
なければできないわけでありますが、何か情報発信をするような話題性のあることも含めて、
この動線で考えていかなければならないと思っていますし、それぞれ270もありますし、それ
ぞれの交流拠点での特産品の販売等もあるわけであります。
何はともあれ、地域の皆さん方の自分達の頑張り、そして行政の支援、そういうこと等をお
互い兼ね合わせながら、耕作放棄地の見えない水田に、田んぼにやっぱり魂が行っているよう
な、畑に魂が行っているようなこの270号沿線であってほしいなということも願いつつ、今後
皆さん方のお知恵もいただきながら様々取り組んでまいりたいと思っております。
○7番議員(古木健一)
一つずつまた夢に向かって、あるいは夢が実現できればいいなと考え
るところであります。
3、郷土教育について。
①小学生、中学生、高校生の郷土学習はそれぞれどのようになされているか、伺います。
本市は、南さつま市の観光に関する高校生の意向調査を本年2月に市内3高等学校の全生徒
1,702名に調査を行い、6月に調査結果が報告されております。調査内容は、多岐にわたりア
ンケート結果を子細に問うものであります。その中で、南さつま市の好感度について、「あな
たは南さつま市が好きですか。あなたの正直な気持ちに沿って最も近い項目の番号に丸印をつ
- 56 -
けてください。(1)好きである。(2)好きではない。(3)どちらとも言えない」とあり、
「(1)好きである」814、50パーセント、「(2)好きではない」287、17パーセント、「(3)
どちらとも言えない」545、33パーセントでありました。
小学生時代、中学生時代、高校生時代に学んだ郷土南さつま市に関する学習は、将来にわた
り本市を意識づけるものであり、本市の将来を担い、交流、広報等全国に拡大するものである
と考えます。教育がすべての基本であると考えております。見解を伺います。
○教育長(出口定昭)
郷土に愛着や誇りを持てるようにする郷土学習は大変大事なことである
と、御指摘のとおり考えております。
市の将来像としましても「自然・人・文化を育み、みんなでつくる誇りとぬくもりのまち」
としているところでございまして、児童・生徒にとって郷土の学習は、各教科や道徳、特別活
動、総合的な学習の時間などすべての教育活動を通して郷土の自然や歴史、文化・伝統などを
学習し、郷土についての理解を深め、郷土を愛し、その発展に尽くそうとする態度を育てるこ
とを目的としているものでございます。
各学校では、郷土学習の目標や各学年の重点目標等を示した全体計画、それに基づいた全教
科及び領域の指導計画を作成し、郷土学習を行っているところであります。
御案内のとおり、小学校3、4年生の社会科の学習では市独自に作成した社会科副読本「わ
たしたちの南さつま市」を使って、我がまち南さつま市の地理や歴史、産業や文化等を学習し
ているところでございます。また、伝統や文化の継承の意義を踏まえ、地域の方々と一緒にな
って伝統芸能を学び表現する活動をしたり、地域の特産の果物や野菜、米などを栽培したりし
ている学校もございます。
お尋ねの中学校、高校のことについてでございますが、まず中学校におきましては、総合的
な学習の時間において地域に根差した教育活動を積極的に展開しており、長い歴史と風土に培
われた南さつま独自の自然、歴史文化等について見学したり調査したり発表するなどの体験的
な活動を幅広く行っているところであります。これらの学習においては、地域の人材を活用し
た授業を行い、地域の方々の経験や知恵から学ぶ学習も各学校で行われております。
例えば、坊津学園独自の坊津学におきましては、コミュニティスクールの指定としての取組
の一つでございますが、シーカヤックを用いた海洋体験や野菜栽培などを学ぶ学習が行われて
おり、先人の知恵や地域の特色など郷土そのものを学ぶ貴重な学習となっておるところでござ
います。
管轄外ではございますけれども、高等学校における郷土学習としましては、日本史の学習で
郷土資料や郷土の遺跡を活用し遺物や先人との対話を通した歴史学習や、地域の特産物を栽培
する学習、また家庭科の学習で郷土の素材を使った郷土料理づくりの学習をするなど、いろい
ろと様々な取組を聞いているところでございます。その他、郷土のために自分達ができること
を考え、生徒たちが主体的に参加している例としまして、吹上浜クリーン作戦や竹田神社の清
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掃活動やボランティア活動などがございます。このような活動を通して、郷土について学ぶこ
とで南さつま市のよさや先人の努力や苦労を知り、郷土に愛着と誇りを持つ児童・生徒が育っ
ていくものと考えているところでございます。
○7番議員(古木健一)
かつて加世田市では加世田市高校生バレーボール大会というのがいわ
ゆる高校単位として開催され、長い歴史がありましたが、平成4、5年ごろなくなったんじゃ
ないかと考えておりますが、加えて1市4町一緒になって、今こそまた高校生を対象にした、
別にバレーボールをやりなさいとは言いませんけれども、高校生を対象とした行事というのを
市のほうで組んでいくと。こういったことが郷土への愛着とかいろんな意味でのことにつなが
っていこうかと思うんですが、そういったお考えはないですか。
○教育長(出口定昭)
高校生のバレーボール大会というのにつきましては、開会の挨拶をした
こともありますけれども、平成6年のころまであったんですかね。やっておりました、確かに。
どういう事情でなくなったか知りませんけれども、御指摘のとおり高校生を対象とした、今こ
そないかということでございますが、今のところ、先ほど申し上げましたボランティア活動、
砂の祭典でございますとかそれからクリーン作戦など、持てるようなところで高校生の結びつ
きを持ってきていると。竹田神社のあのクリーン作戦につきましても、常潤高校の生徒会を中
心とした部活が来るわけですが、中には「初めて来ました」といった知覧の生徒、川辺の生徒、
日置の生徒もまじっておりまして、広くお隣のまちの郷土教育も体験せよというようなことに
なっておりまして、スポーツ大会というのは、特に今のところはまだアイデアがないというこ
とでございます。
○7番議員(古木健一)
山下議員の一般質問の中でもありましたように、「好きである」とい
うのが50パーセントと。この50パーセントというのは妥当な数字だと。いわゆる3校に、市内
の3つの高等学校に来ている生徒の地域性を考えると50パーセントというのは妥当な数字だ
と思うんですが、ただここで3年間学ぶわけですので、この50パーセントというのを70パーセ
ント、80パーセントにして、そして卒業して送り出すというのはまた行政の新たな役割の一つ
であろうかと考えますので、今のところそういう計画はないということでありますけれども、
これは是非新しい課題として、高校生を魅力にしていく。いわゆる高校を卒業して多くの人が
本市で勤めてくださればいいわけですけれども、大方はまだ高校を卒業して県外に出たり、あ
るいはいろんな学校に行かれるというケースが大方なわけですから、この卒業する時点までに、
もう1回卒業時に3年生にアンケートをとったらこの「好きである」というのが80パーセント、
90パーセントになるような、これは南さつま市として、行政の課題として予算化して取り組む
必要があるんじゃないかなと考えているところであります。
4、①、合併して現在いわゆる南さつま市になって2期になりますが、行政としてのこのい
わゆる5年目から8年目までの総括と、そしてこれから9年から12年にわたる3期の主たる課
題をどのように捉えているか、伺います。
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○市長(本坊輝雄)
南さつま市が誕生しまして8年目を迎えておりますが、特にこの4年間、
私も担当させていただきながら、市の喫緊の課題でありました公共下水道の中での雨水対策に
着手したことや、し尿処理、清掃センター、金峰レクの森の各整備や、一部ではありますが第
三セクターを民営化できたこと等、それぞれ、先ほども触れましたけれども、それぞれの課題
に非常に厳しいものもありましたが真正面から向き合い、職員と心を一つに、また地域の皆さ
ん方の、市民の皆さん方の御理解をいただきながらそれぞれ事業に着手をできたところ、また
整備を進めているところであります。
それから、後期集中改革プランに基づきます行財政計画の取組でありますが、全体的に職員
は2割程度今縮減いたしておりますが、今後まだ2割程度ぐらい、2割、それ以上かなと思い
ますけれども、何はともあれ、南九州市とよく比較するんですが、人口1,000人多い南九州よ
りも職員は100人多い南さつま市でありますので、それぞれ行政の直営のいろいろとあります
けれども、一概には比較できませんけれどもそれほど多いということと、消防職員にしてもし
かりであります。地域的なこと等がありますので一概に比較はできませんけれども、そういう
こと等がございますので、この職員の適正化ということは大変重要な課題ではないかと思って
おりますが、保育園、幼稚園の民営化ができましたことと、それから学校給食センターの再編
も、5センターございましたけれども今は3センターでありますが、平成27年9月からの新学
校給食センターの民営化に向けても今準備を進めているところであります。
更には、土地開発公社につきまして、今年度末で解散することといたしております。このほ
か、職員の問題になりますが、学校の助手やそれから図書館の司書の嘱託職員化を図り、事務
職への職種換えを行うなど職員適正化計画の推進に取り組んだところでありますし、また、職
員の各種手当と、これまで長いこと続いておりましたわたり制度の廃止をいたしたところであ
ります。
なお、日常生活に欠かせない生活用水の安定供給の安定給水を図るためのこの水の確保とい
うのが、生活用水の確保というのが大変大きな問題でもございましたので、野間池地区をはじ
め大浦地区、それから赤生木地区、それから坊津、久志地区の開水路事業に取り組んだところ
であります。長年の懸案でありましたが、来年度は坊津清原地区において簡易水道事業に着手
する計画でありますが、この前金峰の白川地区からも、十数か所水道の管理組合があるわけで
ありますが、簡易水道化に向けての要望も出ているところであります。
ことしは25年でありますが、先ほど申し上げました、たしか28年か29年までで簡易水道事業
の国の事業が一切なくなりますので、この要望等も受けて今後どうするかですが、やるとする
ならば年次的に計画を立てて、補助事業等のあるときに着手しなければまた後々の後年度の負
担も出てまいりますので、こういうこと等も考えていかなければと思っているところでありま
す。
先ほど申し上げましたように、今後の課題の中でも公共下水道のいわゆる汚水対策について
- 59 -
の導入の時期、やり方ですかね。そういうことと、それから笠沙恵比寿、及び坊津病院、並び
に和楽園の今後のあり方検討委員会の結果を踏まえてどうするか。それからもう一つは、第三
セクターではありませんが、社会福祉法人大笠会は、理事長は南さつま市長本坊輝雄がいたし
ております。旧笠沙町と旧坊津町で社会福祉法人を立ち上げてきた法人でありますが、今後こ
のあり方についても今検討委員会を開きまして皆さん方の御意見を賜るということになってお
りますので、これにつきましても来年の3月ぐらいまでには検討委員会の結果が出るでありま
しょうから、先の坊津病院、和楽園等々も含めて、どのような次への持続可能な、そしてまた
設置のときの役割をしっかり果たしていくような経営体というのはどういう形がいいんだろう
かということ等へのまた次のステージに歩んでいかなければならない、決断をしなければなら
ないと思っているところであります。
それから、それぞれ先ほど水道料金の統一化や公共団体の再編・統合、またごみの問題等も
統一化について触れたわけでありますが、やはり自助・共助・公助、そして公平なまちづくり。
よく議論するんですが、議論の場で「市長、それはあんた市民目線じゃないじゃないか」と、
「市民の側に立っていないじゃないか」というお話があるわけでありますが、皆さん方から見
ればそれが一番サービスだと、高いサービスだと思うかもしれませんが、市内全域から見たら
特筆したサービスを受けているんですよと、もっと公平な、私どもは公平なサービスを提供す
る責任がありますと、そういうことをお話ししながらでありますので、今後地域の皆さんの御
理解をいただきながら公平・公正なサービスも展開していかなければならないと思っておりま
すし、そのほか、平成27年に国民文化祭、平成32年に国民体育大会があります。
特に国民体育大会につきましては、サッカーの少年団、市の会場に内定を受けました。これ
ともう一つは、山岳競技の会場に金峰山がある関係から内定を受けましたが、野外での競技、
また室内での登山の人工壁を使った競技もあるわけでありますが、そういう施設整備にも着手
していかなければなりませんし、そして地元での国体開催は地元の候補選手の養成にも入って
いかなければならないと、そういうこともあるのではと思っているところであります。
何はともあれ、健康長寿、健康寿命延伸、とにかく元気で笑顔あふれる市民のあるべき姿に
向かって、特に市政10周年を迎えますので、それぞれ記念事業等も含めて施策の中に盛り込ん
でいきながら、この南さつま市10年目、3期目に向かっての姿があるのではと思っているとこ
ろであります。
○7番議員(古木健一)
答弁いただきましたが、日経新聞に徳島県神山町のNPO法人が、人
口減は避けられないけれども正しい割合での人口減、創造的過疎を進めているという記事が出
ておりました。やはり人口のバランスがどうであるかということが発展につながるわけですが、
そこで、この町では逆指名で移住者を呼び込むという方式をとっておられて、それなりに効果
があるようでありました。
本市の空き公共施設は37ですが、これからも増えると考えます。南さつま市合併3期9年か
- 60 -
ら12年の大きな課題の一つは、バランスのよい人口減対策と空き公共施設をいかに活用してい
くかと、こういったことが大きな課題の一つだと考えておりますので、そういったこともお互
い心したいと考えております。
なお、今期のことでありますけれども、本年3月に提案された議案が継続審査中であります。
委員会審査中ですので審査過程は詳しくは把握しておりませんが、ボールがどこにあるのか、
必ずしも理解できないところであります。議案が宙に浮いている状態は、当地域の議会におい
ては私的感覚ではありますが前代未聞のことでもあります。是非今期の議会中に、あすに向か
った結論を得たいものだと思っております。
5、選挙について。
①、さきに行われた参議院選挙の投票率に見る課題と対応策を伺います。
②、平成24年12月の衆議院選挙と本年7月の参議院選挙の投票率を対比して、どのように分
析しているかを伺います。
このことにつきましては、先ほどやはり同じように山下議員の答弁の中で大方はいただきま
したので、漏れている部分があるとしたら答弁いただきたいのと、答弁の中で「今回の投票区
再編箇所を含む18の投票所の投票率が55.24パーセントであります。再編のなかった10投票所
の投票率が57.62パーセントであります。分割のあった2投票所の投票率が50.69パーセントで
ありました。再編箇所を含む投票所の投票率、再編のなかった投票所の投票率を見ますときに
著しい差異は見受けられず、一定の不均衡の是正がなされたと解釈しているところである」と
いうように、選挙管理委員会としてはこういった趣旨の答弁をされているわけですが、ちょっ
と角度が違うんですけれども、今まであった投票所がなくなったところは、大方小さな投票所
が大きな投票所に吸収されているわけであります。そこで分母が大きくなりましたので、数字
的に吸収されておりますので、そんなに大きな差は出てこないと。
答弁いただきましたように、いわゆる57.62パーセントと50.69パーセントの差であると。7
パーセントの差であると。この7パーセントの差というのも考えようによっては大きいわけで
すが、7パーセントであったという解釈でありますが、私どもが危惧しているのは、例えば、
昨年の6月26日に全協がありましたのでその全協の資料に基づいておりますが、数字は、金峰
町の田ノ平地区集会センターの投票所の登録数が56、大坂地区公民館の登録数が411というこ
とで、ここが今度新しく大坂地区公民館に吸収されましたので、1個になりましたので、全体
として467と。私どもがいわゆる投票所をなくして大変なことだと危惧しているのは、田ノ平
地区の集会センターに56人、投票所があって行かれた人たちは、昨年度同様の結果が出ている
わけですが、今回このパーセントはどうだったんだろうと。前回この人たちが80パーセントで
あったとしたら、今回は60パーセントだったのか50パーセントだったのかですよね。そこを調
べないと、今回のいわゆる投票所の再編の要因のどうであったかというのは私は出てこないと
思っているんですよ。
- 61 -
田ノ平地区と大坂地区が一緒になって、いわゆるもともと大坂地区は411おって、それに56
人を足していますから、私が危惧しているのは市内全体あるわけですが、こういう小さなとこ
ろの投票所、ほとんどはお年寄りが多いところなんですが、だから田ノ平地区の今までの投票
率が大体80パーセントだったとしたら、それは今回ここの人たちは何パーセントになったんだ
と。この人たちがやっぱり80パーセントぐらいであれば、これは今回集約した影響はそれほど
危惧するまでもなかったと。
例えば、金峰町で高橋の公民館に379名の方が昨年のデータではおられたわけですが、それ
が田布施小学校にということで2,193ということになっているわけですが、この379の高橋公民
館の方々がどうであるのかということですよね。そういったことをば当たって、それで対応し
ていかないと、何か全体であれば7パーセントの差だったから、今回の再編はうまくいったん
だという意味の解釈の答弁をいただいたわけですが、そういった意味で、先ほど山下議員に答
弁いただきましたが、今私が申し上げたいわゆる旧投票所があったところの投票者はどうだっ
たのかというのも分析されていますか、伺います。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
まず最初に申し上げたいのが、先ほども申し上げまし
たとおり、同じ種類の選挙であれ旧51投票区で投票を執行してきたわけですけれども、そのよ
うな選挙の種類であれ、投票区に変動が著しくあるのは御理解いただきたいと思います。
まず、私どもも今回投票区の再編をいたしまして初めての参議院選挙が行われました。まず
もって全体の投票率、それから再編をした、なくなった地域の、投票所がなくなった方々の投
票の投票率はどんなものだろうかということで、いち早く資料を編さんしまして目を通したと
ころでございます。
すべてとは申し上げません。著しい差異は、投票率の低下は見受けられなかったと解釈して
いるところです。
○7番議員(古木健一)
私が質問しましたように、例として申し上げましたように、例えば田
ノ平地区の人が、大体どの選挙でも田舎のほうは大体パーセントは一律しているんですよ。で
すから、私が申し上げた、投票所のなかったところだけのいわゆる数字も出して検討されたわ
けですね。例えば、私の近くでは、坊津町ではありますけれども上野という集落に投票所があ
ったのがなくなったわけですが、その上野の人たちの投票率がかねがね選挙をしたときには幾
らなのか存じ上げませんけれども、そこのものが今回も似たような数字だという意味で今差異
はなかったとおっしゃっているわけですか。
○選挙管理委員会事務局長(市園
○7番議員(古木健一)
尚)
はい。そのとおりでございます。
どうも地域の方々から伺っている感覚と、数字を具体的に示していた
だけませんので、答弁どおりだなということは理解できないところでありますが、本市はこれ
まであった51の投票所を今回の選挙から30か所に集約して、実に42パーセントの削減でありま
す。
- 62 -
これはもう選挙管理委員会がかねがね言われていることですが、「選挙は市民が政治に参加
する最も重要かつ基本的な機会であり、有権者の積極的な投票参加は民主主義の健全な発展の
ために欠かすことのできないものです。選挙管理委員会は、選挙が選挙人の自由に表明する意
思によって公正かつ適正に行われることを確保し、投票しやすい環境整備に努めるとともに、
正確で迅速かつ効率的な事務の執行を図ることを目的とします」と示されております。
今回の投票区再編は、本市の行政執行上真に民意を最大限酌み上げる有効な改革であるのか、
いまだに疑問の残るところであります。答弁いただきましたけれども、数字をちゃんと、いわ
ゆる上野はこうやって過去はこうだったけれども現在もこうでしたよと、先ほど、きょう電話
ではこうでしたよというのを、これはもういわゆる済んでいるわけですし、投票率は公開すべ
きものでありますので、数字を公開していただければ私なんかも住民の方々の苦情に対して「変
わっていないですよ」と申し上げられるんですけれども、そんなふうに実は感じないところで
あります。
4年間に1回の地方選挙、いわゆる前回の議会でも答弁いただきましたけれども、こういう
市長選挙、市議会議員の選挙において今回のような再編をすると、予算上ではありますが大体
600万円の行政改革になるということでありましたけれども、先ほど来の市長の答弁にもあり
ましたように、もっと金額の多いところから行政改革はしていくことが山積しているような気
がするところであります。
期日前投票等、公職選挙法の投票環境が緩和されたとはいえ、小学校区1投票区、選挙人の
数が70名を超え、かつ投票所まで3キロメートルを超えた地区は新たに投票区を設けると再編
基準で示されています。選挙というのは身近なもので、年配の方でもぼちぼちでも歩いていこ
うと思えば行けたのがこれまでの投票区であります。例として申し上げますが、坊津町久志、
上野の投票所を廃止して、隣の投票所まで人家のない上り道を、行くときが下り、帰るときは
上りになりますが、往復6キロ近い道を旧市町を超えての投票所再編というのは、非常にまだ
まだ無理があるなと考えているところであります。旧市町を超えての、ふだん着、げた履きで
の交流はまだできておりません。地域住民に理解されていない今回の投票区再編というのは、
市内の過疎地域をより一段と追い込むような投票所再編であるというふうに私どもは感じてお
ります。ほとんどが、こうやって再編されたのは極めて田舎の、大変投票に行くところの厳し
いところだけがクローズアップされてこういうことになっております。
本年11月の選挙は4年前の従来の投票区に戻すべきと考えますが、そういう考えはないのか、
見解を伺います。
もう1点、④、公設のポスター掲示看板も減らし、これまでの232か所を新しく184か所にし
たとお聴きしておりますが、道路改良あるいは建物等の建築により場所の移動はあろうかと理
解しますが、広報の掲示板までこんなに、232か所を184か所に減らすこの論拠を伺います。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
まず、11月に予定されております市長及び市議会議員
- 63 -
一般選挙におきましては、もとの投票区に返す予定は今のところ委員会では審議していないと
ころでございます。引き続き30投票区で執行する予定にしているところでございます。
次に、ポスターの掲示場の件でございます。
ポスター掲示場の数につきましては、公職選挙法及び同施行令において設置基準が定められ
ており、1投票区の上下限数が決められているところであります。一方、ただし書きで、あら
かじめ選挙管理委員会と協議をしてその総数を減ずることができるとなっているところであり
ます。投票区再編に起因する総数削減でありましたことから、県選管とは事前協議は投票区再
編の計画を進行する時期と時期を同じくして進めてまいったところでございます。これはあく
までも衆議院、参議院、鹿児島県知事選挙において適用されるものであります。さきに執行さ
れました参議院選挙におきましては、法定掲示場設置総数236に対しまして52削減し、184のポ
スター掲示場数で執行いたしました。
11月26日任期満了に伴う市長及び市議会議員一般選挙の執行におきましては、ただし書きで、
条例で定めるところによりその総数を減ずることができるとあることから、参議院選挙と同じ
く184か所のポスター掲示場で執行する計画でございます。
○7番議員(古木健一)
その条例は「減ずる」という言葉しかないんですかね。「減ずる」と
いうのは「減らす」ですよね。特例によっていわゆるふやすというのも何か条例ひっくり返し
てみたらあるんじゃないかなと思うんですが、いずれにしましても、いわゆる別に国政選挙で
あれ県の選挙であれこういう市町村の選挙であれ、選挙というのは身近なものであります。投
票所はなくなる。それから、かつてここにあった看板が、先ほど申し上げましたように道路改
良があったとか建物が建ったというんだったら分かりますけれども、広報用の看板というのは
選挙がありますということで、しかも公設の看板で、そこにしか看板はないわけですので、こ
れは、今答弁いただいたのは236を今回184にしたと。52減らしましたよと。それで、次の11月
の選挙もこうしますよと。
私はたまたま自分達も関係するから申し上げているんじゃなくて、一市民という目で考えた
ときに、投票所をなくしたり看板をなくしたり、それがまずは民主主義の、議会制民主主義の
まず基本たるそこのところをば今回慌ててそこまでいじらなくてはいけないものなのか。合併
して8年、本当に田舎のほうの過疎地、南さつま市は過疎地でありますけれども、過疎地の中
の過疎のところの、そういったところの広報手段の大きなポイントなわけですよ。答弁いただ
きましたけれども、このことはもう1回よくお考えいただいて、来る11月の選挙におきまして
はもっと市民に理解される、そういった、もちろん先ほど山下議員の中でありましたように階
段差をなくすとか駐車場との距離をどうするということも大切なことでありますけれども、是
非投票所のあり方、それから公設の看板のことについては御検討いただきたいと思います。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
先ほど、ただし書きの条文に減ずることだけかと御質
問でございまして、思わず席上で「はい」と申し上げましたけれども、総数を減ずることがで
- 64 -
きるということでございます。したがいまして、現在においても投票区においてはふやしてい
るところもございます。
以上でございます。
○議長(大原俊博)
次に、清水春男議員の発言を許可します。
[清水春男議員
○13番議員(清水春男)
一般質問席]
午後2時00分
昨日の9月1日は防災の日で、金峰の大坂地区で防災訓練と扇山災害
慰霊式が行われました。ことしは平成5年の扇山災害から20年、加世田川の氾濫から30年たっ
た防災訓練でした。21名のとうとい命が、台風の大雨で山が崩れ犠牲になった大きな災害です
が、災害はこれからも忘れたときにやってくると言われます。災害が起きたときに犠牲者を出
さないためには、日ごろの防災訓練が大事です。防災訓練後に扇山災害慰霊式が行われました
が、犠牲になった方々の涙が雨となって降り注ぐ中で慰霊式が行われたことは、一層悲しく感
じたところでした。私は市民が安心して暮らせるように、防災面でも政治の面でも市が、住民
が主人公の立場で行政を進めるべきと考えます。そこで、日本共産党の議員として、通告順に
従い一般質問を行います。これまで同じ質問が他の議員からもありました。重複をしない形で
質問をしますので、本坊市長の明快な答弁を求めます。
まず1番目に、3つの医療費の窓口での無料化について質問をいたします。
現在、乳幼児医療、ひとり親家庭医療、重度心身障害者医療の3つの医療費の助成を行って
いますが、乳幼児医療の助成制度は受給者証の提示で2割負担分を窓口で払っています。ひと
り親家庭医療、重度心身障害者医療助成制度も償還払い方式で一旦医療機関の窓口で払ってい
ます。窓口無料化を実施するべきと考えますが、その考えがないか質問をいたします。
○市民福祉部長(長濵一盛)
乳幼児医療費助成事業の助成金の支給方法につきましては自動償
還払い方式で、この方式については県下統一で行われております。本市のみがいわゆる現物給
付、窓口でも負担金を支払わない方法なんですがこれを行うこととなれば、各医療機関は本市
と他市町村と違う事務処理をすることになり、かなり事務が煩雑になりまして理解は得られな
いというふうに思っております。また、現物給付に係る事務手数料、それから電算システムの
改修費など高額な費用が生じることが予測されます。更に、県においてはこのように現物給付
をする自治体には補助金を支給しないという方針を出しております。本市単独ではなく、県全
体で現物給付を実施することがより理想であろうというふうに考えるため、これまでも市長会
等を通して県へ要望をしているところでございます。
一方、ひとり親家庭医療費助成や重度心身障害者医療費助成制度については、助成金の申請
書の提出を必要とする償還払い方式となっております。いずれの制度も乳幼児医療制度と同様、
県全体で統一した方法で処理することが財政的にも事務処理的にも効率的であることから、本
市単独での実施は困難であろうというふうに考えております。
- 65 -
今、御質問の中で、乳幼児医療費制度について窓口負担の2割ということを言われましたけ
れども、これについては6歳未満児だけが窓口2割負担でありまして、本市は中学生まで医療
費の助成をしております。6歳から中学生までは3割負担、いわゆる2割負担も3割負担も市
のほうで助成しているということで御理解をいただきたいというふうに考えております。
以上です。
○13番議員(清水春男)
今の部長の答弁に対してのことですが、本当、本市の場合には、乳幼
児の場合には本坊市政になって中学校卒業まで医療無料化になっているという点では、多くの
若い人たちが喜んでいるということでは、本当、このことはありがたいとは思っています。し
かし、やはり一旦窓口では払っているんですね。そういう点では、後で返ってくるとはいって
も窓口で一旦払わないとならないと。その時点での不安というのがやはり子を持つ親にとって
は、本当そのお金というのは各家庭によっていろいろ違うというのはもう事実あります。しか
し、やはりお金を払わないとならないがためにイッチョちゅうちょするというその気持ちが出
るんですよね。しかし、やはり子どもの命は守らないとならないということ、病院のほうにか
かるけれども、やっぱり大変な気持ちをせざるを得ないという点では、安心して子育てができ
るような形をするために、是非このことは市としても私はやってほしいという思いですが、先
ほど部長のほうからも言いましたけれども、県のほうにもやはり強くそのことは言って声をや
っぱり上げるべきだと考えるんですが、市長としてはそのことはどうかと。
そこで、九州圏内の中でこの現物給付というか償還払い方式でやっているところがもう本当
ほとんどで、やっていないのが鹿児島と沖縄というだけになっていると。全国でも7県の県が
やっていないだけでほかはやっているということで、やはり先ほど市長のほうも子育て、若い
世代が住めるような一方では形で努力をされていらっしゃるんですけれども、やっぱりそうい
った面での、やっぱり若い方々が今本当生活が大変になっている中で子育てをしないとならな
い一面もあります。そういう点で、是非このことを私は実現もし、また県のほうにも声を上げ
ていくべきだと考えるんですが、どうでしょう。市長の考えをお願いします。
○市長(本坊輝雄)
先ほどオカダ部長のほうから答弁いたしましたが、私のほうも鹿児島県内
19市統一して実施することが必要じゃないかということで、県に市長会を通じて要請をいたし
ているところであります。
○13番議員(清水春男)
要請はしているということですが、是非本当、強くこのことはやって
ほしいと思っているんですが。
それから、先ほど部長のほうが言いましたけれども、この減額といいましたかね、いわばや
ることでのペナルティー的なのがあるような話をさっき私はしたととったんですけれども、そ
ういう点を。
○市民福祉部長(長濵一盛)
県の方針で、現物給付をする自治体については県が支給する乳幼
児医療の補助金を支給しない方針であるということで、自分勝手なことをしてもらうといろい
- 66 -
ろ医療機関も非常に煩雑な処理になったりするというふうなことで、そういう方針を県のほう
は定めているということでございます。県が支払う、市町村に支払う補助金を支給しないとい
うことでございます。
○13番議員(清水春男)
ここにその資料がないので、現在市町村、いわば市に対して県のほう
からこれに対する助成額というか、はどれぐらい、いわばそれが来ないと、来なくなるという
ことになるわけですよね。しかし、私はこのやり方というのは、私は県のやり方が間違ってい
るなというふうに考えるんですけれども、やはりそういう本当、いわば利用者の方々がなるべ
く利用しやすいようにやっていくのが私は行政の大きな、それは県にしても市にしても一緒、
国にしても一緒ですが、やるべきだというふうに思うんですが、一方で、そんな感じでやると
いうことは脅し、脅しという言葉はあれですけれども、そういうやり方で問題だと考えるので、
今どれだけの額に影響があるのか、その点を。
○市民福祉部長(長濵一盛)
県の補助につきましては、6歳未満児の窓口負担の3,000円以上
を超える分について補助をしてもらっていますので、その市町村が払う3分の1を県は補助し
ていると。いわゆるその補助金をもう支給しませんよというのが県の言い分です。
金額的には、ちょっと今ここに資料を持ち合わせておりませんので、後もって報告申し上げ
たいと思います。
失礼しました。昨年の実績で申し上げます。県の補助金が1,429万1,000円、市の助成金は
9,778万7,000円になっております。そのうち1,429万1,000円を県から補助をもらっているとい
うことでございます。
○13番議員(清水春男)
今の現時点ではやはりそういう点が、本当私に言わせるとペナルティ
ーを押して、市がやろうと思ってもそういう感じでできないというような問題があり、このこ
とは大きくはやはり市民にも知らせて、県のほうにも声を上げるという方向で持っていきたい
と思います。
次にいきますが、2番目が国民健康保険税引き下げについてであります。
国保税が高くて大変、これが加入者の声です。医療費を引き下げるために健診率を高める努
力と、一般会計からの繰り入れをふやして国保税を引き下げるべきと考えますが、その考えは
ないか、お願いをします。
○市長(本坊輝雄)
国保税が高くて大変だという加入者の声でございます。非常に私もそうい
う声を聞いております。しかしながら、本市の国保運営状況も、平成23年度の国保特別会計の
決算においては、国・県等の交付金、補助金は増えたものの前期高齢者交付金の大幅な減額や、
一方、歳出である保険給付費の大幅な伸びに対応するため、合併後初めて60パーセント以上の
基金を取り崩して歳入に充てて運営してきたところであります。
このような状況も踏まえて、平成24年度の決算及び平成25年度の予算編成等に当たっても医
療費等の上昇や交付金、補助金及び残りの基金を計画的に活用するなどの対策も図って、歳入
- 67 -
歳出状況において財源不足は免れないと想定したことから、平成24年度の国保会計予算の編成
及び平成25年度の財源不足を補うために、昨年の6月、本格的な税率の改正をお願いしたとこ
ろであります。
私、本当に心苦しい中で提案させていただきました。議会の皆さん方の御理解をいただいて
お認めをいただいたわけでありますが、国保税も安いほうがいいことはもう本当に十分分かっ
ておりますが、やはり安定的な国保の運営をやっていかなければならないということからのこ
とでございます。
医療費の適正化対策では、市といたしましても、私どもといたしましても、この適正化対策
の充実に向けた取組を本年度から、専門業者に医療費の分析作業を委託して医療費の動向等よ
り専門的に解析し、被保険者への指導や生活習慣病の予防対策を推進するため分析作業を進め
てまいります。
それから、健診等における取組といたしましても、早期発見・早期治療が最も効果的である
ことから、これまで取り組んでおります特定健診や各種がん検診、昨年度から実施しておりま
すハナの50歳健診、還暦健診を加えまして、本年度から女性を対象としましたなでしこ健診も
実施、大変好評で効果も上げているところでありますが、今後も引き続き受診する方の立場に
なって、土曜・日曜日をはじめ健診会場の数、場所等も検討して、工夫しながら市民の皆さん
方に健診の環境が十分定着するよう啓蒙活動も図っていきたいと思っております。
やはり、医療費が昨年鹿児島県で一番高い46万円ということでありましたが、隣のまちには
1人当たり30万円台のまちもあるわけでありますので、そういう意味では特に生活習慣病から
皆さん方、やっぱり健康な体をつくっていただくために様々な活動を今後も取り組んでいきた
い。その一つが、運動ということも大変大切でありますので、スポーツ、イコール運動を朝夕
できる範囲でそれぞれ、いろんなメニューもまた来年提案したいと思っているところでありま
す。
それから、一般会計からの繰入金をふやして国保税を引き下げるべきではないかという考え
でありますが、昨年度から被保険者の急激な税負担を軽減するため、やむを得ず一般会計から
の法定外の繰り入れを行ったところでありますが、国保被保険者の加入割合は市民の約3割程
度であることから、一般会計からの法定外繰入金を増額しむやみに補填することは、市民の理
解を得ることはできないと思っております。
どの程度繰り入れるべきなのか、何億ぐらい繰り入れればいいのか、毎年、反問権がありま
せんのでお尋ねはしませんが、御提案でもいただければ大変ありがたいなと思っているところ
でありますが、やはり市民の3割でありますからむやみに、一般財源も限られているわけであ
りますから、これからどんな時代が来るかといいますと、平成28年以降は税収の3分の2国か
らもらっていた合併補助金が減額されていく中で、どのようにやはり市民のニーズに応えてい
くかと、持続可能な財政運営をやっていくかと、このこともお考えいただきながら御提案いた
- 68 -
だければ大変ありがたいと思っているところであります。以上であります。
○13番議員(清水春男) この議論は、24年の引き上げのときにもやってきました。本当、本市
の場合では、一般会計の繰り入れというのをばやっていないとは私は言っていません。ここに
もあるように、もう少しふやしてということで出しました。やはりこの、まだ
になっ
ていませんが、ことしの決算の収入未済を見ても、いわば24年と23年度を比較したときに、こ
れでいくと81万5,936円ですから、それだけいわば収入未済は増えてきているということで、
やはり払いたくても払えない実態がここに私はあらわれているというふうに認識をするんで
すよね。
ですから、やはりそういう点で、幾らやればいいのかと言われたときに、私ももう少し真剣
に勉強して今度は提案を持っていきたいと思いますから、今回はやはり今言ったような形で、
事実、今度も24年度税制改正によって年少扶養控除が廃止をされたんですね。子どもが、いわ
ば16歳未満が控除されよったのが、それがなくなったという点で、その分の所得がやっぱり増
えているんですね。その分でやっぱり、所得に応じた試算、所得割で計算をしますから保険税
の負担がやっぱり増えたというのは、私は事実高いという市民の意識というのは、声があると
いうのは当たり前になってきているし、今私は市民の皆さんに、まだ全体的に配っていません
がアンケートを今とっています。その中でもやっぱり国保税が高いという声が圧倒的です。で
すから、やっぱりまだまだこの声を十分皆さんからお聴きをした上で、また言ったような形で
の提案もやっていきたいと思います。是非この問題は引き続き、やっぱり市民にとっても大き
な問題であるし、しかし、保険制度を壊せと言っているわけじゃないんですよね。この国民健
康保険というのは皆保険の中のやっぱり大事な保険制度ですので、このことは私も分かった上
で質問をさせてもらっています。
次にいきます。
3番目が、はり・きゅうへの助成について質問をいたします。
このはり・きゅう制度は、坊津地区は南さつまに合併をして実施をされるようになった制度
で、本当、私は町議時代から是非この制度をば坊津地区でもやるべきだということでお願いを
してきたんですけれども、それが合併をしてある面実現をしたと。しかし、そういう中でやは
り利用者の方が、やはりこれまでの議会の審議の中でもいわば減額をしているというときもあ
りましたし、だから、そういう点では、100パーセント皆さん40枚を活用しているかといった
らそうでもないというのが事実あるんじゃないかなというふうに考えるんですけれども、今の
現状の、また決算もあるんですけれども、その利用状況を是非聞かせていただきたい。
○市民福祉部長(長濵一盛)
はり・きゅう等の利用者、状況ということで、平成24年度の実績
でよろしいでしょうか。
加世田地区が助成対象者413人の5,193件、笠沙地区が127人の利用件数が1,261件、大浦地区
が43人の548件、坊津地区が154人の2,472件、金峰地区は248人の3,643件、合計で助成対象者
- 69 -
数985人、利用件数が1万3,117件となっております。
○13番議員(清水春男)
今そういう状況で、やはり1,000人近い人たちが利用をされているわ
けですけれども、やはり、本当はり・きゅうのこの制度をば利用しているけれども、やっぱり
40枚という枚数が足りないと、だから是非増額をしてほしいという声がアンケートにも上がっ
てきているんですけれども、そういうための増額をするという考えはないか、その点をお願い
します。
○市民福祉部長(長濵一盛) 増額をする考えはないかというようなことでございますけれども、
現行の制度につきましては、議員の御質問にありましたとおり合併時に調整を行いまして実施
をされており、現在、現時点まで事業実施をされており、現時点での改正は考えていないとこ
ろであります。
本市の助成内容は、障害のある方を除いて70歳以上で、1回当たりの助成額が1,000円、年
間の助成回数が40回、1人当たりの最高助成額が4万円となっておりますが、県内の各市の状
況を見てみますと、70歳以上を対象者としているところが11市で、このうち4市については75
歳以上を対象者としています。1回当たりの助成額につきましては平均で650円、助成回数は
平均で36回、1人当たりの平均最高助成額は2万2,600円というふうになっております。この
結果を見ましても、本市は県内でも高いサービスを提供していると考えております。今後とも
高齢者の健康保持と福祉の増進が図れるよう、事業の周知広報に努めてまいりたいと思います。
御質問のとおり、この制度を現行で推移していきたいというふうに考えているところでござい
ます。以上です。
○13番議員(清水春男)
今、他市等の状況を見ても、本市の方はまだ他市よりも年齢的にも利
用しやすいというか、利用される人にとってはいい制度を維持しているということであります。
そういう点では、そのことでの助成をやってもらっているという点では、利用している人たち
もそのことを喜んではいるんですが、やはり40枚を少しでもふやすことができないかという点
は、やはり私は、前の議会ですかね。いわば去年の議会やったですかね。減額をした時期があ
ったように記憶しているんですけれども、要は利用者の把握をしたときに、それが少ないとい
う見込みがあったときに減らす。それはある面予算の計上上やるということも否定はしません
けれども、やはり逆にそういう点でこの額を、先ほど言った1,000名で単純に計算をしたとし
て、1枚1回1,000円、40回4万ということでいくとそれなりのお金になるわけですけれども、
しかし、やはり先ほどからあるような健康な市政をつくろうと、市民の健康を維持しようとい
う観点からすれば、私はそういう枚数をふやすことはできるんじゃないかというふうに考えて
います。是非、この問題も引き続き、私も勉強、研究をして皆さんの声を伝えていきたいと思
います。
次にいきます。
4番目が、南さつま猟友会への助成についてであります。
- 70 -
坊津地区で、猟友会の奮闘でかみつき猿1頭の駆除をすることができました。銃の免許を持
つ会員の維持費、犬の餌代、訓練など出費がかかると言われています。猟友会への助成金を増
額して、猿、イノシシ、タヌキなどから人や農産物の被害を減らすべきと考えますが、その考
えはないか、お願いをします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
本市猟友会は平成22年度に設立されて、加世田、金峰、大浦、
笠沙、坊津の5つの支部で構成されております。現在、鳥獣捕獲従事者が83名で、有害鳥獣捕
獲狩猟更新、キジの放鳥などの活動を行っているところでございます。
市では南さつま市有害鳥獣捕獲対策協議会で毎年捕獲計画を策定し、特に被害数の多いイノ
シシの捕獲は年間を通し指示を行い、猟友会に協力をいただいているところでございます。そ
の結果、23年度イノシシは306頭、24年度が128頭捕獲されておりまして、これはこの南薩地域
振興局管内の約50パーセント程度に当たる数に上っております。これらのことから、農作物の
被害対策に猟友会等大きく貢献されており、また猿の人的被害対策にも尽力をしていただいて
おります。
育成補助を増額ということでございますけれども、市としては猟友会に毎年100万円の団体
育成補助金を交付しておりまして、近隣市と比較しても多額の補助という状況でございます。
それとまた有害鳥獣捕獲報奨金、これはけさほど貴島議員の質問にも御答弁申し上げましたけ
れども、イノシシにつきましては6,000円、今年度からこれとは別に向こう3年間8,000円上乗
せをして支払うということでございますので、これ以上現在のところ、まだ補助金の増額をと
いうことでございますけれども、これについては考えられないというところでございます。
○13番議員(清水春男)
今部長が言われましたように、補助金の額的には他の郡内の枕崎市、
南九州市、指宿市と比較すれば本当、南さつま市は出していてくれているというのは私も調査
をする中であったんですけれども、しかし今度は、やはり南さつま市の場合には、いわば南九
州市と知覧、頴娃、川辺とかあるんですが、あそこも山間部もあるのは事実なんだけれども、
南さつま市よりも、南さつまは本当山といわば畑の、狭い、小さい畑がたくさんあるという点
で猟友会の駆除申請というのが、先ほどの質問でもありましたようにほかのところもそう変わ
っていないよとは言うけれども、やっぱり私は南さつま市のほうが大変な苦労をやっていらっ
しゃるなというふうに認識をしているところです。
それから、やはり猟友会の方の中でもわなの免許を持っていらっしゃる方と、鉄砲ですね。
いわば猟銃を持っている方もいらっしゃるわけですが、その猟銃の免許を持っている方々は、
本当、一方で犬の訓練というのもやっぱりやらないとならないとか、やっぱりわなを持ってい
る人たちも、それはもう日ごろわなの設置をしてもその見回りをしたりとか、いろいろ苦労、
それはもうどこの猟友会の人たちも同じだと言われればもう一緒なんですけれども、そういう
中のこともあり、本当にこの猿の被害でも、今坊津だけでなくほかの地区でもあるという、出
たという話も聞くんですけれども、まだ、猟友会の皆さんの奮闘で2頭は捕獲、駆除しました
- 71 -
けれどもまだほかにもいるという点からすれば、私は多額な増額をせえというのじゃなくて、
やはりそういう人たちがいざというときに協力をしてもらえるような一方の思いをやっぱり私
は示していいんじゃないかと考えるところです。
ですが、この前市長のほうが、坊津地区のその猿を1頭駆除したときに猟友会の方々に記念
品贈呈をしてねぎらっていただいたということはありがたく、私も参加をして感謝しますけれ
ども、やっぱりそういう形だけでなくて、やっぱり日ごろの分でやってできないだろうかとい
うことを言っています。
ですから、先ほど10万円猟友会にやっていると、補助を出しているということですが、やは
り坊津町時代ではまだ若干ちょっとこうあって
、南さつま猟友会になってその均等割と
かいろいろあってまた変わったんですが、その中で坊津地区は減ったということもちょっと聞
いたものですからね。そういう点もあります。やはり、猟友会の人たちの協力が大事だという
点を一言考えて、やはりそのための人たちの活動、後継者をつくるためにも、助成金の私は増
というのは考えていいんじゃないかというふうに考えます。どうでしょう。市長、一言お願い
します。
○市長(本坊輝雄)
猟友会の皆さん方には、有害鳥獣捕獲につきまして本当に献身的にお力添
えをいただいておりますこと、本当に心から感謝をこの場で申し上げたいと思います。ただ、
今後の、もっと差し上げるべきだということでありますが、どうか議場内の議員の皆さん方も
御理解いただきたいと思いますが、猟友会の会員数から申し上げますと、南さつま市は83人、
南九州市は80人、日置市は80人でありますが、南さつま市が猟友会に差し上げております補助
金は100万円、南九州市は30万円、日置市は15万円であります。
私は、努めて南さつま市は、猟友会の皆様方に補助金はしっかりとその責務を果たしていた
だくためにお願いをいたしていると思っております。どの地域におきましてもわなが必要だっ
たり犬が必要だったり銃が必要だったり、それはもう十分どこのまちでも必要なことであろう
と思っていますし、南九州市はまちの面積が350平方キロメートル、南さつま市は280平方キロ
メートルであります。そういう意味で、捕獲頭数については確かに南九州市と南さつま市とし
ますと頭数が違います。南さつま市のほうが捕獲頭数は528頭、南九州市は297頭でありますか
ら、そういう意味では活動状況、活動範囲は違いますけれども、こうやって補助金も100万円
と30万円ということでありますので、その中でやはりきちんと猟友会の皆さん方にも評価もし
ながら、感謝も申し上げながらということでありますので、どうか御理解を賜りたいと思いま
す。
○13番議員(清水春男)
今の市長のお答えは、やはりそのとおりにまた皆さんにもお伝えをし
て、奮闘をしてもらうという点は伝えたいと思います。
次にいきます。
水陸両用バスの件について。この件は先ほど山下議員のほうからも質問がありましたので、
- 72 -
私のこの点を、重複しない形での答弁をできればお願いいたします。
○市長(本坊輝雄)
質問がありましたのに質問をされなかったわけでありますが、質問要旨に
沿いますと、運行システムの効果と問題をどのように考えるか、市長として具体的な運行を始
める考えはないかということであります。
先ほど答弁いたしましたとおりでありまして、それぞれ委員の皆さん方の御意見も参考にし
ながら、広域的な活用や費用対効果も含めて様々な角度から研究をしてまいりたいと思ってい
るところであります。
○13番議員(清水春男)
今、1番目の試験的に運行しての効果と問題点ということでの件、ま
た市長として具体的に運行をどうかということでも答弁というふうになります。
私は、そこでこの研究をしていくということで、一つこの南さつまの8月号にもこうして水
陸両用のバスのことが載っています。ここには書いていませんけれども、先ほど山下議員のほ
うからもありましたけれども、この運行は無料体験モニター募集ということでいわゆる募集を
されて乗っていただいたということです。
そこで、このモニターで乗った方々にアンケートをとって、先ほどその答弁があったように
いろいろいい意見も出されたということもあります。しかし、私はこういう、ある面これはも
う議員の方々からも、運行しても年間何十日動くのかと。買った場合ですよね。買って運行し
ようとしたときに、やはりいろいろ問題点はあるというのはこれまでも出されたことでありま
す。
そういう点で、私もアンケートの中でもとっているんですけれども、やっぱり厳しい声が聞
かれています。無駄なことをするなということも書かれています。そこで、アンケート実施と
いう点で、乗車を体験した方々のアンケートもいいわけですけれども、市民全体を対象とした、
やっぱりこういう、本当、本坊市長は観光で人を呼んで、そしていい自然を見ていただこうと
いうことで、感動してまた来てもらおうと。その意味は分からないでもないんですけれども、
しかし、やはりものがものですよね。今度、今議会でマイクロバスのまた審議もあるわけです
けれども、そういうものが本当に、中型のマイクロバスが要るのかというのも一つだし、今回
こういう水陸両用バスが本当に必要なのかという点では、先ほど研究するという一つの中で、
市民全体を対象としたアンケートをとってやっぱり声を聞くということも私はやる前の一つと
して必要じゃないかと考えるんですが、どうでしょう。
それから、私は水陸両用バスの話があったときに市長にも言いましたけれども、今坊津地区
では、もう御存じだと思いますが、夏のキャンプの海水浴客を坊泊の漁協のところからいわば
浦尻というところまで2隻─2隻ですよね、今ね。そのあれが、要はそういう船でお客様を
乗せてやっている方々がいらっしゃるんですね。だから、そういう形で、やっぱりそういう漁
民の人たちの力をかりてやる。海から景色を見てもらうという、坊津を見てもらう、海岸を見
てもらうという方向はどうかと、やるべきだということで話をしましたけれども、そういうの
- 73 -
を研究のテーマに挙げてほしいなと、そういうことこそ研究のあれにやってほしいなと考える
んですけれども、その2点お願いします。
○市長(本坊輝雄)
水陸両用バスについては、導入をすることを前提に市民にアンケートをと
ったらどうかということでありますが、今後、広域的に費用対効果等も含めて広域的に研究を
するということでありますので、アンケートをとる、とらないと、そんなこと等は毛頭思って
おりません。大体、施策を実施するに当たってアンケートをとるというのは、特段、特別な場
合のときは考えておりませんが、そういうことで御理解をいただきたいと思います。
それから、後の部分については、この水陸両用バスの質問とは全然違ったことであろうと思
っておりますので、答弁は控えさせていただきたいと思います。
○13番議員(清水春男)
私は、導入をするという前提にという言葉ですが、私は前提にじゃな
くて、こういうことを皆さんどう考えますかでも私はいいなと思っているものですから、あえ
てそういうことを聞きました。
最後にいきます。最後は、投票所の見直しについて質問をいたします。
この問題も山下議員や古木議員からも出されたことでありますので重複しないようにします
が、私は、古木議員のところでも出されたんですけれども、その見直し後のやっぱり検証とい
う点では、やっぱり選挙会の中で私は是非示してほしいなと思うのは、投票所が51から30に減
った。そして、前も選挙長も言われましたけれども、悪い人ばかりじゃない、よかったよと言
う人もいらっしゃるという声も聞いていますが、しかし、その中で投票率が本当にどう変わっ
てきているのかというのが、1校区1投票区だということで、坊津地区では泊、坊津で、坊津
地区と泊地区で3か所あったのが1か所になりましたよね。
そうすると、私自身も聞きました。もう本当、親戚の人が行くからそれに乗せてくれた、乗
っていったという人もいます。しかし、もう遠くなって
と、もう行かんかっ
たという人も聞きました。そういう点からすれば、やはり投票率が本当にどう変わったのかと
いう点は、私は出していいんじゃないのかなと私も考えるんですが、その点は、坊津地区だけ
でもいいんですけれども、前回の選挙と参議院選挙の比較がどうだったのか。
私は、先ほど選挙長のほうがあったように、50パーセント、57パーセントとか出されました
けれども、私はこれは低いと思っているんですよね。やはりその周辺、いわば田舎の、田舎と
いう言葉は悪いですが、要は、これまで私はこの南さつま市は投票率が高いほうだったという
ふうに認識しているものですからね。その中で50パーセント、57パーセントの投票率しかなか
ったという点でいくと、やや低かったかなと。だから、その原因がやはり、今回の投票所の再
編が大きく響いたんじゃないかなと考えるんですが、その点はどうでしょう。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
それでは、お答えいたします。
まず初めに、合併後の過去の参議院選挙の投票率を御答弁申し上げます。平成19年7月29日
に執行されました選挙が67.03パーセント、平成22年7月11日に執行されました同じく参議院
- 74 -
選挙通常選挙が65.35パーセントでございます。今回執行されました参議院選挙の通常選挙は
54.68パーセントでございます。相当落ち込んでいるのは、私どもも認識しております。
先ほどから御答弁の中で申し上げていますとおり、特に国政選挙におきましてはその時々の
国政の状況というものが著しく投票行為に影響があるということで、鹿児島県におきましては
過去最低の投票率を記録したところでございます。したがいまして、今回の南さつま市の投票
率は、何回も申し上げておりますけれども54.68パーセントでございました。県下19市中曽於
市、市長選挙と同日選挙であったので参考にならないということで除くわけですけれども、奄
美市に次ぐ投票率でございました。
先ほど古木議員の御質問、それから山下議員の御質問にも申し上げました。今回の投票区再
編箇所を含んだ18の投票区の投票率が55.24パーセントであります。全く再編のなかった10の
投票区の投票率が57.62パーセントであります。分割のあった2つの投票区の投票率が50.69パ
ーセントでございました。したがいまして、投票区再編の一つの趣旨でありました、合併によ
る旧市町間の不均衡をするのが一つの目的でございました。再編箇所を含む投票率、それから
再編のなかったところの投票率、それから分割をしたところの投票率を見ますときに著しい差
異が見受けられず、一定の不均衡の是正がなされたと解釈しているところでございます。以上
です。
○13番議員(清水春男) 一定の不均衡の是正はなされたということを言われますが、私は本当、
先ほどもありましたけれども、この投票区はふやしたところもあるという……いや、ごめんな
さい、これは掲示板の数でした。掲示板の数も減らしているし投票所も減らしたわけですよね、
今回ね。それがやはり、市民の投票する方々が顔を知って、政策を知ってもらうための一番は
もうポスター掲示ですよね。これの数がやはり減ったとなると、本当、私は市民の皆さんの政
策を聞く機会というのが少し削られるというふうに認識をするんですけれども、そこで、こう
いう、先ほど委員長のほうでは、もとには投票所は戻せないと、見直しはもうやらないという
ようなことを言われたんだけれども、これは先ほど条例で定めるとか県との交渉、選管との話
し合い、協議をした上で決めるとかということもちょっと言われたんだけれども、そういうの
をばやった上で、そして最終的にこうして、またやってみていろいろ議論が、声がある中で、
その後に検討、選挙会は何回開いたものか。そして、こういう市民のいろんな声が耳に入った
と思うんですけれども、そういうのはもういわばクリアできるというふうに考えて、見直しは
もう1回したからもうやらないというふうになったものか、その点を。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
投票区の問題と捉えて御答弁してよろしいですかね。
ポスター掲示場の問題とは違いますよね。投票区。投票区ですね、はい。投票区の再編に伴い
ましては、選挙管理委員会が熟慮・決定に至りました経緯等については議員御案内のとおりだ
と思います。私どもも12月年末には決定しようと思っておりましたけれども、いろんな御意見
を拝聴し、パブリックコメント等をしながら、変えられるものなら変えていこうという前向き
- 75 -
な検討もしてまいりました。しかしながら、熟慮・検討した結果、1月25日に選挙管理委員会
において正式決定したということでございます。
○13番議員(清水春男)
そうすると、もういわば、しかしその後いわばこういう形で1回目初
めてやってみた。参議院選挙でやってみた。そしたら、いろいろな声が出てきた。だから、そ
れを今度は1回また選挙会でいろいろ議論を私はするべきだし、したと思うんですよね。それ
でまたこういうふうに、変えないというふうになったというふうに理解をしているわけですね。
そしてまた、そのときに、今度はポスター掲示箇所の件に関しての話し合いというのはそこ
ではやらなかったものか。そしてまた、県との交渉というか話し合いというのもやらなかって、
いわば自分達で決めたというふうになるのか、その点。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
私どもは、以前にも参議院選挙を実施して検証してま
いりますと、そして11月に予定されている選挙に反映して、善処できるものはしていきますと
いうことでございました。
したがいまして、早速2月26日に各支所長を含む選管併任書記の方々と委員の方々を交えま
して検証会をしたところでございます。30投票所の投票管理者の方々にも御意見、市民の方々
の御意見、それから所見を伺いながら協議いたしました。そういうところで先ほど山下議員の
御質問にお答えいたしました投票所の環境の整備というところ等が出て、改善すべきは改善し
てまいりたいというところでございます。
ポスター掲示場におきましては、30投票区が母体であります。31投票区になるとまた変わり
ます。あくまでも投票区前に投票区の面積、有権者数等で設置数が、法定数が決まっていると
ころでございます。したがいまして、それを変えない限りポスター掲示場のもと数というのは
変わらないということです。現実的にこの法律というのは、例えば、一番広いところはどこで
すかね。例えばいにしえホール、ここは都市部ですけれども、山間部にいきましてそこの面積
と一緒のような投票区というのは、大都会の中では住民の密集地でございます。一方、本市に
おきましては、ある一極的な居住空間がありますけれども、野山、山間部というところもござ
います。林道に立てるわけにもいきませんので、そういうことで、政令の中で、ただし書きの
中で「減ずることができる」となっております。
それで、ただしそれは総数でございます。したがいまして、投票区においてはそれ以外の環
境にあるところも当然あろうかと思いますので、ふやしているところもございます。そういう
のも委員会には説明してまいりました。以上です。
○13番議員(清水春男) それはそういうことで委員会でも決めたということなんですけれども、
もう少し私は、本当坊津地区とまたほかの地域とでは、その地域、地域によっていろいろ違い
が出てくるというふうに理解をするし、今言われるように場所的にふやすところもあったとい
うわけですから、そういう点でいくと、だからそのふやし方も、やっぱり中心部というか、は
どこのまちにもあるわけですから、そこの分でも私は、ああ、ここは昔あったけれどもなと思
- 76 -
うのもあるし、それがなくなったという場所もあるし、だからやっぱりそういう点では、今後
のいろいろ話し合いを是非やっていただきたいということは一言言っておきます。
次にいきますが、今回こういう再編に向けてコミュニティバスを利用ということもその放送
でもなされたんですけれども、しかし、コミュニティバスの通っている地域はそれでいい部分
もあるんですが、通っていない地域もありますよね。だから、そういうところの方々の有権者
のあれは、そういう部分の件は選挙会で今後の話し合いというふうに理解をしていいのか、そ
の点をお願いします。
○議長(大原俊博)
○議長(大原俊博)
休憩いたします。
休憩
午後2時58分
再開
午後2時59分
再開します。
○13番議員(清水春男)
選挙は私、市民にとっても一番大事な選挙であるし、そのカンタイ、
その投票所を減らし、またポスターの掲示版を減らしたということでのいろいろ市民の声があ
るのは現実です。ですから、このことは本当私も納得をまだしていないし、是非その点、選挙
会のほうで具体的に話し合いを、市民の声をやっぱり真摯に受けた議論をしてほしいというこ
とを伝えて、質問を終わります。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
一つ訂正を申し上げます。先ほど参議院選挙の検証日
を2月26日と申し上げました。7月26日でございます。訂正いたします。
○4番議員(山下美岳)
先ほどの一般質問で「酒はうまいし、魚もうまいし、女までは」と言
いかけたんですが、このやっぱり「女」という言葉は不適切ではないかという申し入れがあり
ましたので、そこの件を削除させていただきたいと。
さらにまた、アンケート実施にして、自転車大会のときは鹿児島総研でしたが、今回は別で
すね。実際はその会社が継続されて社名が変わったとかそう思っていましたが、全く別会社だ
ったということでございますので、その件も訂正しておわびしたいと存じます。よろしくお願
いします。
○議長(大原俊博)
ここでお諮りいたします。
ただ今、発言通告者10人中4人の質問が終わりました。申し合わせにより、本日は以上でと
どめたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議ありませんので、本日は以上でとどめることに決定しました。
本日はこれで散会いたします。
散
会
午後3時01分
- 77 -
第3回南さつま市議会定例会会議録
平成25年9月3日
(第3日目)
第3回南さつま市議会定例会会議録(第3日目)
1.開
会
日
時
平成25年9月3日(火)午前10時
1.議
事
日
程
(第3号)
○開
議
日程第1
1
上村
一般質問
通告順
研一議員
(農家の日照り対策、大当海岸公園の管理
2
諏訪
昌一議員
(終末期医療、防災、旧市町の文化活動
3
林
等)
耕二議員
(笠沙トンネル開通予定について
○散
)
等)
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 23 -
1.会議に出席した議員(22名)
1
番
議
員
南
敏
子
2
番
議
員
若
松
正
伸
3
番
議
員
相
星
輝
彦
4
番
議
員
山
下
美
岳
5
番
議
員
諏
訪
昌
一
6
番
議
員
有
村
義
次
7
番
議
員
古
木
健
一
8
番
議
員
石
井
博
美
9
番
議
員
室
屋
正
和
10
番
議
員
鳥
居
亮
幸
11
番
議
員
田
元
和
美
12
番
議
員
石
原
哲
郎
13
番
議
員
清
水
春
男
14
番
議
員
下
野
15
番
議
員
上
園
邦
丸
16
番
議
員
上
村
17
番
議
員
林
耕
二
18
番
議
員
貴
島
修
19
番
議
員
下
釡
清
和
20
番
議
員
今
村
建一郎
21
番
議
員
柳
元
拓
夫
22
番
議
員
大
原
俊
博
事
係
長
指
宿
修
二
記
湯
舟
佐和美
認
研
一
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
末
永
茂
議
記
仮
屋
廣
書
1.法第121条による会議に出席した説明員(22名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
柴
田
達
朗
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
阿久根
吉
彦
教
育
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
税 務 課 長
産業おこし部
農水振興課長
産業おこし部
観光交流課長
教
育
部
学校教育課長
尾場瀬
村
千
永
田
洋一郎
宇
都
勝
美
小
薄
敏
幸
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
市 民 福 祉 部
福 祉 課 長
産業おこし部
商工政策課長
建
設
部
建設整備課長
教
育
部
生涯学習課長
仁
中
市
尋
- 24 -
藤
井
泉
鮎
川
敏
彦
濱
島
眞
澄
△
○議長(大原俊博)
開
議
午前10時00分
ただ今から本日の会議を開きます。
市長から、昨日の貴島
修議員の一般質問の答弁において発言を訂正したいとの申し出があ
りましたので許可いたします。
○市長(本坊輝雄)
大変申しわけありません。おはようございます。
貴島議員の4番目の市長の4年間の市政に対する総括の中で、4年目の市政の実績として説
明した基金の積立金額の額に誤りがございましたので、訂正させていただきます。
昨日、「就任した際に減災基金や地域振興基金など42億円ありましたけれども、現在91億円」
と申し上げたわけでありますが、正しくは「就任した際に減債基金や地域振興基金など49億円
ありましたけれども、現在91億円」ということで、「42億円」を「49億円」に訂正をし、おわ
び申し上げます。
△
○議長(大原俊博)
日程第1
一般質問
日程第1、一般質問を行います。
まず、上村研一議員の発言を許可します。
[上村研一議員
○16番議員(上村研一)
一般質問席]
午前10時01分
おはようございます。議席番号16番の上村研一です。
昨日の新聞報道によりますと、気象庁のまとめでわかったということですけれども、西日本
ではことしの夏6月から8月の平均気温が平年を1.2度上回ったということで、統計史上最高
の暑さだったということです。さらに、その前の8月20日ですけれども、これも新聞報道によ
りますと、九州地方では最高気温が5つの県の14の地点において観測史上最高を記録したとい
うことです。ただ、そういった状況とは今一転しまして、本市におきましても現在のところは
雨については警報も出されるということで、御承知のとおりの状況であります。恥ずかしなが
ら、けさの全国のテレビ番組で私は、南さつま市管内の冠水の様子を見せていただきました。
通告にありませんけれども、もしよろしければ後ほどまた報告いただければという部分もあり
ます。ただ、できなければそれでよろしいですので。そういった状況に現在はあるということ
です。
しかしながら、通告の時点では、とにかくことしの夏は記録的な猛暑と異常な日照りだった
ということで、本市におきましても各方面への被害、そして今後の影響が懸念されるわけです。
例えば市民の健康面への影響ということで、消防における救急搬送、熱中症の疑いによる救
急搬送も昨年に比べまして相当数多いというふうに聞いておりますし、また同じ消防ですが、
やはりこういった状況ですから、事前の広報等も積極的にその注意が喚起された中で、8月の
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火災件数というのも例年に比べて相当数多かったのではないかというふうに受けとめておりま
す。これにつきましては、炎天下での消火活動、私も目の当たりにしまして、消防署・消防団
関係者に対しましては改めて深い敬意を抱いたところです。消防におかれましては、また、8
月22日の全国大会御苦労さまでした。お疲れ様でした。
そういったことで、まさに猛暑、日照りが関係する被害、影響というのは、各地域、産業、
市民生活等々さまざまなところに及ぶことが考えられるわけですが、やはり中にはそれが深刻
で、かつ早急な対策が求められるというのもあろうかと思いますが、その中で今日私は農業関
係についてお伺いをしたいと思います。
まず1点目、本市において8月16日に設置されました渇水対策本部、その内容についてお伺
いします。
そして2点目、農作物への影響が懸念されるわけですが、現在までの被害の状況をどのよう
に把握されておられるのか、そしてまた、今後の影響等についてどのようなことが懸念される
のかお伺いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
8月16日に市のほうで渇水対策本部を設置いたしたわけでござ
います。この渇水対策本部についてでございますけれども、7、8月の少雨を受けまして、市
長を初め総務の上水道、消防の担当部署で対策会議を行い、今後の状況次第では地域によって
は飲料水への影響や農作物への影響が懸念されるとのことから、同日付で市長を本部長とする
渇水対策本部を設置し、状況に応じて農業団体や土地改良区などの関係機関、団体と連携を図
っていくこととしたところでございます。
次に、農作物の被害状況、影響等でございます。
今年は、議員もおっしゃいましたとおり日本各地で猛暑日が続いておりまして異常気象と言
える状況にありますが、本県におきましては薩摩半島を中心に梅雨明け以降、7月、8月が全
く雨が降らないというような状況で、非常に降水が少なかったということでございますので、
その影響を受けて農作物の干ばつ被害というのも出始めているところでございます。
一方で、現段階では被害報告はありませんけれども、きのうまでの集中豪雨の影響も一応懸
念されているというような状況でございます。
それでは、本年のこの猛暑によります本市の被害状況、影響等につきまして申し上げますと、
カンショにおきましては一部枯れている圃場が散見されるようになってきておりまして、収量
減が懸念されているところでございます。ネブカネギにつきましても葉が枯れたものについて
は植えかえを行っている圃場も出たところでございますし、また抑制カボチャは播種が終了し
たところでありますけれども、今回の雨で水田に播種した圃場では根腐れが懸念されているよ
うな状況でもあります。また、ラッキョウにつきましては農作業がおくれております。
また、オクラは芯どまり傾向で出荷量の減になっておりまして、茶につきましてはセイエン
では芽伸び不足による次年度生産への影響、ヨウボクエンでは根の発育不良による生育不良の
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影響が懸念されます。また、果樹につきましては水不足による肥大のおくれが散見されました
けれども、今回の豪雨で逆に劣化等の心配がされていると、主なものにつきましてはこういう
状況でございます。
○16番議員(上村研一)
今、渇水対策本部の内容と農作物への被害の状況についての説明があ
ったわけですけれども、やはり今話をされたように渇水対策本部であり、まず重要なことは関
係団体とのそういった連携、協議だろうというふうに思っておりますし、各農作物への被害、
影響が心配されるということです。ただ一転して、先ほど少し話をしましたように、今また豪
雨という、また全く別な形での被害、影響も懸念されているということでした。
新聞等によりましては、地域は違うわけですけれども、いろんな猛暑につきましては各地に
おいてその被害が報告される中で、奄美、沖縄などではやはり具体的な被害としてサトウキビ
の生育不良が見られると。そして、今後の影響ということで、カンショでも話があったように
今後収穫量が大きく減るんではないかなというふうに言われているようでございます。
そういった中で、自治体の対応、対策としては具体的に散水車を出したということで、どう
いった形でされたのかは把握しておりませんが、自治体としてそういう取り組みもあったとい
うふうに聞いておりますし、あわせて最終的にというか、同時に雨乞いの儀式も行われたとい
うようなことがいろいろ報道されているようでございます。そして、近くの長島町では川をせ
きとめまして、そこから渇水が深刻な水路への放水を行っているというようなことも聞いてお
ります。
先ほど、本市でも対策本部が設置されているということですが、やはり天候によることです
ので、ほかの県では、いろんなものを見ますと、沖縄とか宮崎県では県として対策本部が置か
れて、被害の報告と対応策についての話し合いが行われているということでございますし、ま
た少し年度をさかのぼるわけですが、私が知る範囲では、京都などにおいては具体的に農作物
の猛暑対策事業としてかん水資材、遮光資材、そして樹勢回復のための肥料への補助、そうい
った事業もやられたというふうに聞いております。鹿児島県の取り組みの状況はどうなのかな
というふうに気になるところであります。
今申し上げたように、自治体としての取り組み、対策会議を含めた取り組みというのは、注
意喚起、情報提供を含めて進めるべきだろうというふうに思います。そこで、やはり具体的な
対応策としては、まず生産者御自身がどこよりも、そして誰よりも危機管理意識を持たれてや
っておられるというふうに考えるわけですけれども、昨日の貴島議員の鳥獣害の質問ですけれ
ども、そこでありましたように、やはりこの被害というものが関係者の自助、共助で対応でき
る範囲を超えているのではないかというようなことを言われたように、今回私の話をすること
は少し状況は違うかもしれませんが、やはり言葉としては同じような状況になろうかと思いま
す。
私の身近な例としましても、高齢者の方が水をかけるのが大変だという結果、里芋の葉が枯
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れたとか、あるいは何が枯れたとか、先ほど報告あったような作物も一部そういう被害を受け
たというようなことを見聞きするわけですけれども、こういった声というのはなかなか届かな
いと思いますし、言うに言われないと。本人たちが最終的には諦めるということもあろうかと
思いますが、やはり農業に関しては大小を問わずに農業振興一事が万事ということでもありま
すので、まず、こういった大小にかかわらず小さいところからもまずしっかりと私は手当てを
していくと、要望を聞いていくと、何らかの対策を話し合うということが大事ではないかなと
いうふうに思っているわけです。
そういったことでお伺いしますが、繰り返しになりますが、具体的なそういった声、要望は
ないのかということとあわせて、市として例えば散水車を使った何らかの対応策等、考えられ
ないものかお伺いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
干ばつ等についての要望ということでございますけれども、農
家等から資材貸し出しの要望につきましては、坊津地域、大浦地域から要請がございました。
これにつきましては、準備ができる範囲で議連会等で持っておったり、探したりした水中ポン
プ等を活用して、果樹農家や園芸農家で利用してもらったという状況もございます。
かん水施設の未整備地域におきましては、農家各自でドウフントウでの散水を行っている状
況でございます。市、JAにしてもなかなかこういう設備等は備えているわけではございませ
んので、基本的には機材等については各農家や各地域、それから各生産者団体等で対応してい
ただくことになろうかとは考えております。今後の水利の確保につきましては、地域の実情に
合わせながら議連会等を中心にし、土地改良区等の関係機関とも連携して対策を検討していき
たいというふうには考えているところでございます。
○16番議員(上村研一)
今、話があったように、それぞれ農業の方の設備の状況も違いますの
で、場合によっては貸し出しもするという中で、やはりそこで行政がどういうふうに入ってい
くかということだろうと思いますけれども、資材を持っていても、そして水利のいい場所にあ
ると、あるいはかんがいが整っている農場をお持ちの方であったとしても、今回の猛暑では相
当苦労されているというふうに思います。
そして、今少し話があったように、地域、そして団体によっては直接軽トラにポリタンクを
積んで、くんで、また運べるというような施設をお持ちのところもあるというふうに聞いてお
ります。そういったところでも今回の猛暑に当たっては相当水量の不足があったというような
ことも聞いております。そういうことで、いろいろとやはり難しい問題もあるというふうに考
えるわけですが、この猛暑というのは、少し話は広くなりますけれども、実は日本だけの問題
ではないということで、東アジア全体が非常に全体的な猛暑に見舞われているということで、
こういったものはやはり温暖化が関係しているというふうに言われているわけです。となると、
温暖化ですから猛暑対策も含めて国、世界レベル、そして当然国への、県への要望ということ
になるわけですけれども、温暖化ですからこの猛暑というのは当然来年も続く、来年もまたや
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ってくるということは考えられるわけですので、また今の段階からしっかりとした基礎自治体
としての具体策について考え、取り組む必要があるんじゃないかなというふうに思うわけです。
災害だから仕方がないんだということではなく、やはり農業振興を掲げるのであれば、農業の
大小に関係なく、何とかしっかりできないかなというふうに思うわけです。具体策となるとい
ろんな問題もあるというふうに思っていますけれども、やはり先ほど渇水対策本部の中であっ
たように、関係機関とお互いに知恵を出し合って、協力し合って、そういった渇水対策本部も
生かしながら、国、関係機関等への要望も含めて、今後何らかの対策を講じていくべき問題で
あり、また具体的な個々の議論につきましては適時させていただきたいということを意見とし
て申し上げて、これについては終わりまして次に入りたいと思います。
次に、夏の大当海岸公園の管理についてお伺いします。
この公園は市の普通公園ということで、海に面しているわけですが、市の内外を問わずに興
味のある方は御存じの公園だというふうに思いますが、特に夏場にぎわっております。さらに
土曜日、日曜日、祭日となると相当なものでありますし、特に天気のいい日、先ほど猛暑、日
照りの話をしたわけですけれども、そういった猛暑、日照りが受ける影響とは逆の影響を受け、
非常ににぎわう場所でもあるというふうに思っております。
私は、基本的には夏場だけであっても憩の場としてこういった場所がにぎわうことは大変い
いことでありまして、これからも多くの利用者に気持ちよく、そして長く使っていただきたい
ということにあわせまして、市のこういった施設がこうやった利用されるというのは、今後の
地域振興、観光振興を考える上でもそこに大きなヒントというか、要素があるのではないかな
という思いで、この思いは地域の方とも一致しているというふうに思いますが、そういった観
点からこの公園の特に夏場の管理についてお伺いしたいと思います。
それでその前に、この公園に人が集まる状況として、なぜ集まるのかと考えた場合に、海が
そこにあるからということと、道路から近いと、まさに道路に面しているということ、そして
ちょっとした休憩所があり、海に入ると干満さに関係なくある程度泳げるということ、そして
陸に戻るとシャワー、トイレもあり、しかもそれがただだということで、そういった条件が重
なってのにぎわいの場所だというふうに思っております。
そういう中で、今日お話する困っている状況としましては、やはり基本的にはマナー、モラ
ルの問題だと思いますけれども、まず水上バイクの例が挙げられます。海岸部分では水上バイ
クが、私が見た限りでは1回ですけれども、乗りおりのために当然浅い海岸に近寄ってくるわ
けですけれども、水上バイクがそこに近づけば当然人は泳げませんので、自然に人がばらけて、
そこだけぽっかりとあいてしまうというような、利用者から見たら大変よろしくない環境にな
りますし、何よりも事故が心配されるわけです。水上バイクによる事故というのはこれまでも
幾つか報告があるようでございます。そういった事故が心配されます。
あわせてまた今度はごみの問題があろうかと思います。この公園部分では何といってもごみ
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の問題であろうと思います。焼き肉をしながら、その残菜や空き缶、ペットボトルを堤防の下
の砂浜に投げ捨てる光景が見受けられるわけです。終わった後の炭もそこに置いていくという
ようなことで、生ごみをまだ捨てる分はいいんですけれども、それを袋に包んで置いていた場
合が後が大変だと、カラスの被害に遭うということで、大変な問題になっております。それと
やはり自動販売機の周りも、日によっては相当なものであるというふうに見ておりますし、以
前よりはよくなったなという声も聞くわけですが、やはり大変な状況であるということです。
3つ目としては、最後に交通の問題があろうかと思います。路上駐車が極めて多いわけです
ので、通行する人は非常に気を使うというような状況、こういった状況が見受けられるわけで
す。
そういう中で何か対応策はないかというふうに考えたときに、規制を強化するとか、あるい
は施設の有料化とか、いろんな話もあるわけですけれども、難しい問題もあろうかと思います
ので、冒頭申し上げたように、まずはマナー、モラル、そういったものに呼びかけると、周知
をするということがまず大事かなというふうに思うわけです。そういう中で現在看板も幾つか
ありますので、こういった看板の位置とか、場所とか内容、そういったものを改善していって
やり方を変えるという余地はあるんではないかなというふうに考えるわけです。水上バイクに
つきましても、今の看板で海上保安庁と連名した看板もありますので、どういった内容になる
かわかりませんけれども、そういった関係機関との協議で何かというのも考えられると思いま
す。
そこで2点お伺いしますが、まず1点目、何かこういったことでできる限りの周知、安全対
策を講じる考えはないかお伺いします。
2点目、安全対策ということで、今年度当初予算に組まれていた大当海岸公園整備事業の今
後の予定についてお伺いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
大当海岸のごみ、水上バイク等の対策についての周知方法とい
うことでございます。
大当海岸、近年、海道八景の広がりとともに非常に夏場に来場者の多くなっている海岸でご
ざいまして、うれしい反面、今、議員がおっしゃいましたとおりそういう問題も出てきており
ます。このごみ対策としては、看板により、持ち帰りや投機禁止のお願いを行っているところ
でございますけれども、看板等の数も余りにもふやし過ぎますと、また景観を損なうというよ
うな状況もございますので、そういった部分も考慮しながら最善の方法、これをまたいろいろ、
あそこは支所のほうでも管理しておりますけれども、支所のほう、それから地域住民等の意見
も聞きながら最善の方法は、これはまた来年に向けては検討してまいらないといけないなとい
うふうには考えております。
水上バイクにつきましては、議員もおっしゃいましたとおり、よそで衝突などの事故も報道
されております。この水上バイクを運転するには特殊小型船舶操縦士の免許が必要であるとい
- 30 -
うことで、船舶職員及び小型船舶操縦者法で海岸から2海里の操縦区域の制限があるというよ
うなことでございます。これにつきましても、水上バイク禁止とかという看板も特に立てられ
ませんので、看板を余り多くつくっても、ほんならここの海岸では水上バイクは乗っていいん
だなというような逆な周知にもなりかねないという危惧もされますので、そこあたりを考慮し
ながら、これについても非常に人々の安全がかかっておりますので検討していかなければなら
ないし、またそういう利用する方々のモラルにも訴えていかなければならないだろうなという
ふうに考えております。
それから、大当海岸公園の整備については、半島特定地域「元気おこし」事業を取り込んで
整備することにしております。今、県と協議を行いながら進めているところでございますので、
事業内容としては、転落防止柵、あずまやの整備等を計画しているところでございますので、
11月ごろ発注を行い、工事完成は来年の2月ごろを考えているところでございますので、この
工事をするときに大当海岸のスロープがありますので、そこらあたりから水上バイクをおろせ
ないような対策は施していきたいというふうには考えております。以上です。
○16番議員(上村研一)
対策として、今話があったように、大事なことは効果的な最善の方策
については、地元住民の声も聞きながらやっていくということでありますので、その辺はやは
り本当に大事なところで、積極的にやっていくべきことであろうというふうに思っております。
そして、説明の冒頭ありましたように、海道八景の中の位置づけとしての認識もあったわけ
ですけれども、やはりそれが今後大事になってくると思いますが、後ほど話をしますけれども、
今、水上バイク、大変難しいという話もされました。私が通告を出した後も残念ながら全国で
幾つか事故の事例の報告があるようでございます。さらに残念なことに、死亡したケースもあ
るというふうに聞いております。スピードがすさまじいだけに、一旦事故が起きると深刻な事
態になりかねない、そういったものだろうというふうに思います。この水上バイクにつきまし
ては、条例として県がそれを設定している県もふえつつあると思いますので、やはり今後の危
機管理、安全管理として、関係機関との連携、情報共有を図りながら、他県、他市の今後の動
向も注視していく必要があるというふうに思っております。
ごみの問題については今そうやって効果的な最善の方策を今後考えていくということでござ
います。地元の方もある程度美化活動ということでやられているというのは見ていますし、聞
いております。ただやはり、私もいろいろ見聞きしているわけですけれども、現在管理をされ
ている方がいらっしゃるわけですけれども、どうしても、先ほど言ったように一番にぎわう肝
心な土曜日、日曜日、祭日というのが間に合わないというような状況でありますし、この管理
をされている方も多くの公園管理とのかけ持ちの中で、特に夏場はそこの集中をしていると言
いますけれども、やはり精いっぱいやられていると思いますので、そこまでそれ以上やるとい
うことは非常に難しいだろうと思いますし、職員の方も月曜日の朝来て、まとめて掃除をされ
ていらっしゃるわけですけれども、どうしても2日分、3日分となるとその間の日曜日の朝と
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か祭日の朝というのはどうしてもなかなかごみがたまっている状態ということで、そういう中
では今海道八景の話をされましたので、海道八景の高崎山展望所がその先にあるわけですけれ
ども、こういったこの公園がごみなどによって景観が損なわれるとなるとやはり、もう十分認
識はされていると思いますけれども、海道八景全体のイメージが悪くなるというふうに思って
おります。また、市の普通公園としての位置づけだけではなくて、冒頭申し上げたように、観
光資源、地域資源としての位置づけ、評価ということで、私は大変重要なところだろうと思い
ます。
そこでお伺いしますけれども、先ほどお伺いした周知対策とあわせて、せめて夏場の土曜日、
日曜日、祝日だけでも清掃、維持管理というものを強化、ふやすお考えはないかお伺いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
笠沙地域の普通公園の管理につきまして申し上げますと、大当
海岸公園を初め各公園を巡回しながら、トイレ清掃、除草作業などの管理業務を行っていると
ころでございます。7月から8月の夏場の大当海岸公園は海のレジャーを楽しめる方々が多く、
バーベキュー等も行って残飯等を残して帰るというようなマナーの悪い方々も、これは現実と
している状況でございます。こういうこともございますので、現在においても夏場は公園巡回
を通常の巡回以上に、大当海岸への巡回回数はふやして清掃活動をお願いしているところでご
ざいますけれども、なかなかごみ等の散乱が多いということで、利用者の多かった週明けにつ
きましては職員も出かけて、現在はごみ拾いを行っているというような状況でございます。当
面は、もう大体夏場が過ぎてまいりますので、このような対策を行いながら、今後来年に向け
てこれだけ人が多くなるんであれば、もうちょっとそこあたりの夏場の期間限定の巡回等につ
いては、これはもう検討していかなければならないだろうなというふうには考えております。
それから、またごみの持ち帰り、これについてもいろんな周知方法、よそから来る方に対し
てはあそこに看板等を立てたりしながら、どうしても公共の公園でございますので、ごみの持
ち帰りの協力依頼は実施をしていきたいというふうに考えております。
○16番議員(上村研一)
来年に向けては考えていくというような積極的な、前向きな答弁をい
ただいたわけですけれども、ぜひその辺には大きな期待をしていきたいと思います。
というのは、先ほども何回も言いますように、やはりこの地域資源、観光資源としてどうい
ったそこに価値を見出すか、位置づけをするか、どう活用するかということだろうというふう
に思っております。この公園のさらに手前というか、加世田寄りにはホキノ山公園もあるわけ
ですが、それらを含めて、今ある公園、花壇の整備、管理についてもしっかり意識を向けて、
さらにそこを生かすということを考えていく必要があるというふうに思います。今、来年に向
けてしっかりとまた考えていくというような話をされました。そういうことで、そうでなけれ
ばやはり仮に新しくつくったもの、公園、花壇が一見新しく、そしてよく見えたとしても、い
ろんな意味で結局そこも生かし切れなくなるんじゃないかなというふうに思うわけで、きょう
本当に積極的な、前向きな答弁をいただいたわけですけれども、そういったことも含めて海道
- 32 -
沿いの公園・花壇・景観整備等々のあり方については、今後も引き続き議論をさせていただき
たいということを最後に意見として申し上げ、今日の一般質問を終わります。
○議長(大原俊博)
次に、諏訪昌一議員の発言を許可します。
[諏訪昌一議員
○5番議員(諏訪昌一)
一般質問席]
午前10時34分
おはようございます。10人中6番目でございますが、早くも幾つかの
質問の内容が同僚議員と重なっているところがありますので、端折ったり、またその次の段階
の質問という形でさせていただきながら進めさせていただきます。
まず最初に、1番目の保健・医療と健康についてということでありますが、平成24年度に鹿
児島大学と連携協定を締結したわけでありますけれども、その後どのような取組がなされてい
るのか。今のところ助走的な段階でしょうから見えないのかなという気もするわけですけれど
も、余りはっきり見えてこないと。私自身は当日、2年ほど前から決まっていた日程と重なっ
てしまいまして、どうしても8月11日のシンポジウムに行けなくて非常に残念だったわけです
けれども、この取り組みもその一環と、小児科が撤退していったということのどうしても再建
したい、再興したい、確保したいという思いとの両方からの一環だろうと思うわけであります
が、そのほか市民の健康に対する方向性の研究であったり、食生活のアンケートを行うことで
あったり、こうした研究を積み上げていくことが大切で、5年、10年程度では何らかの効果が
見えるということはなかなかあり得ないんじゃないかなと思いながら、そういう実績が即見え
るということはないということを十分承知した上で質問させていただきます。
1番目に、こういうことを行事のために、こういう行事がありますよ、是非御参加ください、
あるいは参加される方はこうして申し出てくださいという形で広報するのではなくて、市報な
り、あるいは一定期間ごとに特集的な形での希望する方には頒布しますよみたいな形での報告
書なり等で、現在どのようなことをその取組の中で行っているのかということを知っていただ
くことが大切なんじゃないかなと思うわけであります。そうすることによって、そういう研究
があって、こういう疾病を重なっている傾向もあるのかということ。大体テレビで何々がいい
よと言った途端に、そのものがまちのスーパーなどから売り切れるという現象も起きるぐらい
の時代ですから、そういうことをやっぱり広めていくということが大事なんじゃないかと。そ
れを積み上げ、重ねて、だんだん繰り返していくことがまた啓発につながっていくんじゃない
かと思うわけで、最初はそういった資料等を聞いたり、読んだりする方も数十人とかというよ
うな形でありましても、数百人、数千人と増えていく中で市民の健康意識も変わってくるとい
うふうに思われるのでありますが、是非そういう取組等について市民への周知を行っていくこ
とは必要かと思うわけですが、その辺りについてどう考えるか、まずお聴かせください。
○市民福祉部参与兼保健課長(中山秀二)
鹿大との連携ということで、取組状況についてでご
ざいますので、私の方から答弁させていただきます。
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鹿児島大学と健康長寿まちづくり推進事業について連携協定を締結いたしました。議員が申
し上げますように、8月11日に開催いたしました小児医療を考えるシンポジウムにつきまして
は、鹿児島大学病院小児科教授河野先生を初め専門の先生方に参画をいただき、貴重な講演を
行っていただきました。これは連携協定を取り交わしたことによる1つの大きな効果と認識し
ているところでございます。
また、平成25年4月から鹿児島大学の新学長となりました前田学長が本市へ就任の挨拶に訪
れた際、本坊市長と連携協定の再確認をするとともに、今後の各分野の協力についてもお願い
したところでございます。ここで病院等について、あるいは農産物関係についても大きく広い
分野の中で協力要請も市長から行ったところでございます。
平成24年度の健康長寿まちづくり推進事業に関する展開といたしましては、医学部、農学部
の先生方を入れての準備委員会の開催及び血液センターによる出前講座開設による人材の育成
等に食改善ウンスイ等々が取り組んだところでございます。今年度は、健康長寿まちづくり戦
略会議を引き続き開催し、市民の健康や健康地場産業振興等について発展的に協議する予定で
あります。また、あらゆる分野からの参加をお願いし、健康長寿まちづくり事業を実践いただ
くまちづくり100人委員会の開設を予定しているところでございます。100人委員会のメンバー
としましては、地域の方々はもとより鹿児島大学の学生等の参加などを予定しているところで
ございまして、学長の本市に挨拶の際も、市長のほうから南さつま市を一つの鹿大のキャンパ
スとしていろいろと御意見をいただきたいということも申し入れをしたところでございます。
さらに、市民の現状の健康調査や毎日の体重等を測定し記録することによる意識を図る健康
家計簿の作成等を今年度中には配布するよう検討しているところでございます。
このほか、戦略会議の鹿児島大学の先生方には専門分野のテーマ等について個々に検討をい
ただき、会議で協議を行うことにしているところでございます。また、国等からも今現在平成
25年6月14日、日本再興戦略市場創造プラン等も出されておりますので、国民の健康寿命の延
伸等の国の事業についても補助事業を活用してまいりたいというふうに考えているところでご
ざいます。
議員のお尋ねでございます。このことについての市民への周知でございますけれども、それ
ぞれ健康づくりの協議会等々がございますので、その際に皆さん方に市長を初め挨拶の際にこ
の取り組みについて、短期的にすぐにはできないんですが、長期視点に立った形で広く実のあ
る健康づくりということで進めたいということで話もしておるし、市報、ホームページ等も活
用して、市民に広く広報等に努め、協力を求めてまいりたいと、そういうふうに考えていると
ころでございます。
○5番議員(諏訪昌一)
その昔、食と文化、食と疾病―前の質問のときに申し上げましたけ
れども―の関係が非常に密接なつながりがあるということを申し上げましたときに、一朝一
夕には変わらない、全てが変わらない、その人の疾病の傾向も変わらないということを申し上
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げたことがございます。日本から、アメリカ・カリフォルニア州に移住されて、そこで生活さ
れていて食生活ががらりと変わられた方と、その身内の方々の日本に残っておられる方々との
その後数十年にわたって罹患した疾病等の傾向に関する論文というのもあるぐらいで、明らか
に食の変化というのは物すごく出てくるわけで、そういったことをやっぱりしていくためには、
挨拶とか長期的観点、それは大事ですけれども、例えば市報に1つの欄をぽっと設けて、こと
しは何月から何月までの間にこういうことをこんな流れといって、フローチャートでいいです
から、こうして矢印で書いて、こうやっていっているんですよ、こういったことはこれに役立
つんですよというようなことをずっと定期的に知らせていくことも大事なんじゃないかなと
思うわけです。そういったことを繰り返すことをしなければ、ある日突然健康家計簿が配布さ
れてきて、これをつけてくださいませんかとお願いされても、その健康の統計をとるだけのも
のなんだろうか、何だろうかということで、さっぱり長期的視点に立った物の見方がわからな
い。そのことを長期的視点に立った物の見方をつくっておくことによって、例えば市の担当者
にしても、3年たって自分は配置転換になった、担当がかわった途端に、えっとこれはどうや
っていこうかと、だんだん行事紹介になっていくという悪い結末を迎えないようにつくってお
く、素地をつくっておくことが必要なんじゃないかと思うわけです。
過去にもありました。ある事業を県の事業を導入してやろうとして、本当に細かくいろんな
市民の健康の問題を相談窓口をしたり、訪問看護師含めてやっていこうという体制を作るとい
う議論ができて、ようやくその資料までつくって、途端に担当者がぼっとかわりました。行事
紹介になりました。そういう事例があります。やっぱりその担当がかわるということによって、
その思い、熱、広がり、つながりというものができていかない。縦・横・斜めのつながりがで
きていかない。継続しないということが起きないようにするためには、市民も含めてそういっ
たことを広めておく必要があるんじゃないのかなというふうに思うわけです。
例えば今農林関係だって、それぞれ県のつながっている鹿児島大学の教授とか、あるいは農
業大学校の先生とか、いろんなつながり持った方々、それぞれにおられるわけで、そういうそ
れぞれは個人的つながりだから関係ないというのではなくて、それぞれの持っているパイプ、
それぞれの持っているつながりというのを大事にしながら、縦・横・斜めのつながりを大事に
しなければ、これが20年ぐらいたってから、やっと効果が出てきたなというのを迎える日は来
ないと私は思います。そのあたりをぜひ大事にして、今後そういったのを具体的に検討してい
ただきたいと思うわけでありますが、いかがでしょうか。
○市民福祉部参与兼保健課長(中山秀二)
議員御指摘のとおりでございまして、現在戦略会議
の中では健康家計簿等につきましても一定の方針を固めた中で、市民がわかりやすく、継続で
きる実のある家計簿にしたいということで、ただ配布するだけではなくて、市報等によって十
分周知した中で皆さんがつけていただいて、現在考えているところにおいては、健康づくりの
食改善とか、ウンスイとか、そういう専門的に今取り組んでいる方々に試行的にしていただい
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て、今度は広く市民の方々に継続して食養生とか、そういうものについての健康家計簿等のこ
とについても広報をしてまいりたいということと、あと、またこれにつきましてはそれぞれの
スケジュールについても広く広報誌のほうで、議員指摘のとおり掲載をして周知を図ってまい
りたいと思っております。
○5番議員(諏訪昌一)
ささいなものでありますけれども、議会だよりも1つの欄を結構楽し
みにして、この欄は次は何が載るんですかというようなことを聞かれる方もおられるぐらいで
すので、1つのカラー、1つの欄、1つの続きものというかシリーズということでやっておく
ことで、啓発というのは時間をかけたらもう絶対に揺るがない啓発につながっていくわけです
ので、今私が言い方が悪かったですが、健康家計簿が突然配布されてもと言いましたら、そこ
のところだけピーッとトリガーが働きまして、健康家計簿について詳しい説明いただきました
けれども、でなくて、健康家計簿のことを例えば例にとりますならば、そういうことも考えら
れますから、ほかのこの鹿児島大学との連携協定のこともありとあらゆるルートを持った方が
おられますから、それを生かしていくという形にして、本当に、20年後、それは私ももう生き
ているかどうかわかりません。でも、その時代になってその時代に元気で活力を持って、今ま
さに市の中心となって頑張ってられる方々含めての健康づくりという方向に結びつけていく
ためには、その下準備が今なんですよということを申し上げているわけですので、そういう御
理解をぜひ賜りたいなと思います。
決して自分が担当が済んだ段階で終わらないように、その思いがですね。事業は終わるとは
思いせんけれども、その思いがですよ。思いが一番大事だと思います。5年や10年で消えてし
まうようじゃいけないと思います。
鹿児島大学の方も是非準教授辺りの一つの長年の、退官してやがて名誉教授となっても、そ
の方の自分のライフワークと言えるぐらいの方を幾人か熱意のもとにつくっていくぐらいの思
いでつながりをつくっていかなければいけないと思いますので、その点もぜひよろしく御検討
ください。
次に移ります。
身近な人を幾人も送りますと、非常に終末期医療ということのあり方について考えさせられ
るわけであります。ここにそうしたことについて書かれた本がございます。読んでみると、本
当にそうだと思いました。「平穏死10の条件」。この中には、私どもが看護、介護、看病をし
てくる中で、ああもっとこうすればよかったなという部分と、あんなことしなけりゃよかった
な、もうしてもどうしようもなかったのにしなけりゃよかったなと思う部分と、いろんなこと
が書かれてあります。
そのことを考えたときに、この本に載っておりました東京大学が研究しております「高齢者
ケアと人工栄養を考える―本人・家族のための意思決定プロセスノート」という本を取り寄せ
てさらさらと、今まだ半分ぐらいしか読んでいませんけれども、読んでみましたら、今度はリ
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ビング・ウイルというものが、リビング・ウイルというのはどうかというと、生きているうち
に書く生活の予定書、計画書、宣言書なんですが、どういうことかといいますと、「私は私の
疾病が不治であり、かつ死が迫っていたり、生命維持装置なしでは生存できない状態に陥った
場合に備えて、私の家族、縁者並びに私の医療にかかわっている方々に次の要望を宣言いたし
ます」とあって、「なお、この宣言書は私の精神が健全な状態にあるときに書いたものであり
ます」とあって、ちょっと省略して「1、私の病気は、現代の医学では不治の状態で死が迫っ
て」、ちょっと簡単に言いますが、ただ単に死期をヒロマスためだけの延命措置はお断りいた
しますと。それから、ただし、私の苦痛を和らげるためには適切な緩和医療を行ってください。
それから、私が回復不能な植物状態なんかのときには生命維持装置を取り外してくださいとい
うことで、署名・捺印するようになった宣言書があります。
これをいろいろ調べていきま
したら、今度は日本尊厳死協会、尊厳死の宣言書リビング・ウイルの問題点というのに行き当
たりまして、不治であり、かつ死が迫っている場合、誰が判断するのか、1人の医者かという
ことになったわけですね。なるほど私も実はこの本を読んでいるうちにそういう思いがしたわ
けです。でも、自分はと考えますと、もうそんなきつい治療をするぐらいならということを思
わざるを得ない部分も多々ございます。
それをまた調べていきますと、国立長寿医療研究センターにおける終末期の希望調査開始の
お知らせというので、ちょうど今言いましたリビング・ウイルと同じような、もっと詳しいア
ンケートをとるようになったんだそうです。今まだ数十名ですが、2007年からだったですか、
とるようになったんだということで、そういう希望調査というのもございました。
過去に私は、今からちょうど10年ぐらい前になると思いますが、ホスピスの誘致あるいは医
療機関と協力してホスピスを設置することの必要性ということを提起したこともあるわけです
けれども、一貫してこのテーマについては考えてきております。こうした中で多くの方々とそ
うした話題に最近よくなるわけですが、返ってくる答えはほとんどがぴんぴんころりがいいな
という言葉であります。私自身もそう思います。しかし、なかなか望む方向にはなりません。
本人が望んで、実は私の親戚に病名がわからんよう家族が隠して、昔は告知をしないもんでし
たから、いたら、何でこんないつまでたってもこんだけ治療して治らんかと言ったら、殺して
くれと言ったんですけれども、実はこうだと告白したら、わかった、じゃおまえたちの思い出
をつくるために俺は最後のぎりぎりまでこの病気と闘うからと言って頑張って、亡くなってい
った身内がおります。
そういった本人が望む場合はいいとして、そういうふうに本人が望んで行う場合はいいとし
て、本人が望まないときは苦痛を長引かせることにつながる医療というのは、行われるとした
ならば大変不幸であるなと思うわけであります。このようなことがきちんと議論されて定着し
て、本人や家族の理解のもとで本人が望まない延命治療が減少することが一方で、これはもう
副次効果ですけれども、一方で、国保や後期高齢者医療の改善にもつながっていくとするなら
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ば、本人もいい、医療制度もいいということにつながっていくわけで、ただ、なかなかこうい
うことを言いますと、医療制度を下げるために医療を一生懸命せんようにしなさいと言ってい
るのかという、逆の捉え方を、うがった見方をする方もおられないとも限りませんから、そう
ではないんだよということを申し上げた上で申し上げたいんですが、そういう本来の趣旨のと
おりに理解されにくい部分もあろうと思いますので、こういった活動をしていくことは根気が
必要かと思うわけであります。
そうしたことで、これはなかなか難しいテーマでありますけれども、質問ですが、終末期医
療ということについてどういうふうに考えておられるか、なかなか難しくて回答できなければ、
この問題についてもそういういろいろな考え方、今言いました1つの問題をめぐってですら、
これだけ今数十日の間ですらこれだけいろんなものが拝見することができるわけで、いろんな
考え方を持つ方々によるシンポジウムということを開いていくことも、また大事なんじゃない
かなというふうに思うわけですが、つまりそういう考え方を定着することによって、本人の意
思によらない医療が行われないこと。本人の意思による医療はどんどん行うべきなんですけれ
ども、意識もなくなって、もうほとんど植物状態に近くなって、そうしてどうしようもなくな
った方に胃ろう手術が行われるということはいいものなのか、どうなのかというのを私非常に
疑問に思うもんですから、そういうことも含めて、本人がそれは意識があるうちに意思決定す
べきものであるので、そういったことを定着させていくためにはそういうシンポジウムも大事
なんじゃないかなと思うわけですが、いかがでしょうか。
○市民福祉部参与兼保健課長(中山秀二)
それで、終末期医療ということで、かなり難しい問
題でございます。
これにつきましては、全国的にもより専門の方々もいろいろ考える会とか、そういうことで
議論がなされているようなことでございますけれども、保健課なりに回答させていただきます
と、この終末期医療につきましては、御指摘のとおり延命治療には相当の費用を要し、終末期
の延命治療に要する費用は1日に10万円を超える事例もあり、延命治療を受ける方は全員が高
額医療に該当するような事例もございます。
一方、現状の医療保険制度は、高額な医療にかかっても家計の破綻のリスクを防ぐための保
険制度が整備されているため、経済的な理由のみで患者家族からの延命治療をとめてほしいと
言われることは少なく、ほとんどの家族はできるだけのことはしてほしいと希望し、それに基
づいて延命治療が行われているところでございます。
また、当然のことながら経済的負担だけではなく、日本では患者本人の意思確認により患者
の家族への配慮が大きい倫理観も延命治療の選択にかかわっているとのことであり、かなりデ
リケートな課題もあると認識しております。
平成18年に富山県の病院で、医師が入院患者の人工呼吸器を取り外し死亡させていたという
事例等の報道もありますが、平成19年に厚生労働省は終末期医療の決定プロセスに関するガイ
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ドラインを公表し、国として初めて方針を示し、国民的な議論の必要性を呼びかけられたとこ
ろでございます。市としましては、今後は小児・産科医療の充実の促進を図るとともに、こう
いう過疎化、高齢化等も進んでおりますので、本市としましても医師会やその他関係機関等と
連携を図りながら、今、議員おっしゃいました終末期医療のシンポジウムの開催等についても
検討はしてまいりたいと思っております。
○5番議員(諏訪昌一)
確かにおっしゃるとおり非常にデリケートな問題でありまして、すご
くそのあたりをぎりぎりまでついて、もう最後のころになりますと、家族泊まり込みで、泊ま
る施設のない病院でありましても床に寝たりしながら、あるいはたまたま空きベッドがあった
らそのベッドを貸してもらって隣に寝たりしながら、もう必死で看病して、看病して、ぼろぼ
ろになるぐらい疲れて看病をして逝ったときに、よく看病しやったなという言葉につながって
いく。逆に、もう本人がそういうふうに言っておったから、元気なうちに言っていたから、も
うこれ以上のことをしても一緒だと医者との話し合いで判断をした、家族会議で判断をして生
命維持装置はつけませんでしたと言ったら、親を見殺しにしてとかという発言とか、これは日
本だけの問題じゃないんだそうですね、世界中であるんだそうです。
そういうことがいろいろ言われますので、そこのところは慎重であることが必要ではありま
すが、非常に多くの議論、多くの方々の多くの考え方というのを出し合いながらやっていくこ
とが必要だなと思いますので、ぜひそういったことに実現に向け、シンポジウム等の実現に向
けて御奮闘いただけたらと思います。
次に移ります。
次、防災についてでございますが、この通告書を出した直後から、今度は一転して豪雨が続
きまして、まことに皮肉なもんだなと思いますが、全国的にかつて経験したことのない豪雨、
かつて経験したことのない酷暑という連続で、降るとなったら、からからだった地域にも短時
間にその月1か月間の過去の降雨量を超える雨が降っているということで、どこにいかなる災
害が起きても不思議ではない時代でございます。
通告を出しましてから、今日も答弁を農作物については先ほどいただきました。その件のこ
とはもう結構ですが、ほかにどんな影響があったのか、熱中症搬送とか、水源が何パーセント
までなったよとか、ほかにどういう影響があったのかお示しをいただけたら思うわけですが、
いかがですか。
○総務企画部長(松原哲郎)
7月、8月は御存じのとおり雨が降りませんでしたが、8月26日
と8月31日から9月2日にかけての大雨によりまして、一息ついたところでございます。
これまでの晴天続き、猛暑の影響につきまして、多方面での質問でございますので私の方で
回答申し上げます。
農作物におきましては、先ほど答弁がありましたが、農作物の品質低下や収量減が懸念され
ているところでございます。
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次に、熱中症の発生状況でございますが、本年6月から8月28日現在でございますけれども、
救急搬送された方が42名、うち重症が3名となっておりまして、自ら医療機関を受診された方
も相当数に上っているものと思われます。昨年は1年間で30名の方が熱中症で救急搬送されて
おりまして、3か月で昨年を上回っているという状況でございます。
次に、飲用水道の水源につきましては、これまでは河川の水位は低下しているものの、節水
をお願いするところまでは至っていない状況にありました。現状でも問題がないところでござ
います。以上でございます。
○5番議員(諏訪昌一)
ただ、本当に水源が節水をお願いするところまで至っていなくて、ま
だ現状でもそうなっていないということで安心した段階でのこの雨ですから、本日の段階にお
いては安心しているところですけれども、将来を見据えての農業のあり方、それから市民生活
のあり方の検討研究も必要な時期に来ているのではないでしょうか。例えば同じ作物をいつま
でつくれるのか、そういうことも心配になってきますよね。ここ一、二年は悪戦苦闘しながら
何とか、二、三年ですかわかりませんけれども、できるでしょうけれども、そういったことも
1市では無理ですけれども、せめて県挙げて、まさにここも先ほどの課題の連携協定ともつな
がってくるところでもありますけれども、課題、それからさまざまな試験場含めて、当然県の
方も研究はしていると思いますけれども、亜熱帯を通り越して時には熱帯じゃないかと思うぐ
らいの気候になることもあるわけで、そういったことを含めて、将来見据えて、もう温暖化が
悪影響を及ぼすよと叫ばれ続けて二十数年になって、一方では温暖化が来るというのはただの
デマだという学者たちの逆の宣伝もされて、そういって右だ左だ大騒ぎをされてきて、ここ数
年、2000年越して21世紀になって、もうどこの国でもありとあらゆる災害が起こるようになっ
て、そこまで来ても、いやまだこれは温暖化の影響ではないという報告があって、ここへ至っ
て日本でもこんな大騒ぎが起きているという状態ですので、やっぱりもういまさらこれを取り
返すのにはまた数百年かかりますから、どうかすると数千年かかりますから、取り返すことは
できないまでも、それに順応していくことというのは大事なんじゃないかと。順応しつつ、そ
ういう悪影響を及ぼさないような市民生活環境というものをつくっていく努力というのも、こ
れも言いましたけれども、先ほどと同じですが、5年、10年ではできない。私たちの努力とい
うのが実を結ぶまではもちろん100年、1000年かかりますけれども、実を結ばなくてもそうい
う形を定着させるだけでも5年、10年では済まない問題ですから、今から県に働きかけ、ほか
の市町村にも呼びかけ、努力していくことが必要だと思うわけですけれども、そういったこと
と何か市長会とか、あるいはそれぞれの担当課のどこかでの会議とか、防災関係とか、話題に
なったことはございませんか。
○市長(本坊輝雄)
今回の気象条件が御案内のとおりのことでございまして、気象庁におきま
しても特別警戒と、これまでに経験したことのないという発令もいたしたこともありましたが、
特別警戒を発令するようになりました。さまざまな気象条件の変化があるわけでありますし、
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御案内のとおり私どもの地域も7月から8月にかけましては、8月24日ぐらいまでの間ですか
ら、10ミリ程度の雨であったわけでありますが、8月31日から9月2日にかけては250ミリの
雨が降ったわけであります。そのように本当に異常気象。または常緑果樹等が東北のほうでで
きるようになったとか、また亜熱帯の果実が私どもの九州でもできるようになったとか、さま
ざまなそういうこと等もあるわけでありますが、ただ自然の恵みをいただきながら私どもは生
活をいたしているわけでありますので、全てのものがいついつまでも無限にあるわけではあり
ませんので、水を含めて大切に使っていかなければならないと思っておりますが、特段市長会
等でそれぞれ水利の確保とか、水の大切さとか、そういうことはそれぞれの基礎自治体として
の責任があろうかと思いますが、また機会あるごとに情報交換をさせていただきたいと思って
おります。
○5番議員(諏訪昌一)
次に移りますが、新たな防災無線の検討が進められているところであ
りますけれども、例えば予算の関係で屋外スピーカーだけにならないかと懸念しているところ
であります。そうしたところで、戸別受信機を検討するときに考えられるやり方として、戸別
受信機をきちんと配備するというのが1つ。それは全戸分市で購入、あるいは補助をして購入
してもらう、あるいは全額個人負担でという方法があるわけでありますが、なかなか難しいと
ころであろうかと思います。ほかのやり方として、コミュニティFMの開局を企業等に働きか
けて、そのFMを緊急事態の放送として使うという方法があろうかと思います。
いずれにしても、ずっと台風や大雨のときに聞こえないという、実際の危険が迫ったときに
避難が間に合わないということだけは避けなければならないというふうに考えます。
そこで質問ですが、聞こえない防災無線の解消に向けてどう考えていくか。コミュニティF
Mの担い手など、さきの議会でも若干触れたわけでありますが、そういったことについて、企
業との話とか、そういったときに出したこと等ないのか、検討したことはないのか、考えられ
ないのかということについてお尋ねいたします。
○総務企画部長(松原哲郎)
大浦地域のオフトーク通信の終了や各地域の施設の老朽化が進ん
でいることから、全市で統一したデジタルの防災行政無線の整備を計画しているところでござ
います。今回の整備については屋外拡声子局を中心に計画をしておりまして、整備に当たって
は、これまでより多く屋外拡声子局を設置する予定でございます。
議員が申されましたとおり、自治公民館または自治会長宅に防災行政無線の戸別受信機を置
き、各戸への情報伝達は自治会の無線放送施設と接続を行うこととしているところでございま
す。デジタル防災行政無線とアナログ自治会無線放送との接続は、変換機等によりまして市で
行うこととしているところでございます。自治会無線放送の整備率は市内で約3割でございま
して、今後さらに自治会無線放送施設の整備を推進してまいりたいと考えております。
また、情報伝達につきましては、複数の媒体を通して行うことが必要だと考えておりまして、
現在防災の緊急伝達につきましてはエリアメールを、行政情報につきましてはMBCテレビの
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データ放送を活用しているところでございます。エリアメールにつきましては、先日の土砂災
害警戒情報のときにつきましてもエリアメールを活用したところでございます。コミュニティ
FMも媒体の一つだと考えておりますので、他市の状況を参考に、どのような形で立ち上げて
いくのか、民間とも連携を図りながら今後も検討してまいりたいと思います。
6月ごろでしたか、商工会議所との連絡会議でもそういった話題にもありましたので、そう
いった関係団体とも今後連携しながら協議をしていきたいというふうに思っております。
○5番議員(諏訪昌一)
私もエリアメールが突然来て、初めてだったもんですからびっくりし
ましたけれども、あれも一つの手としていいことだと思いますが、先日の雷で、山で電波が入
らないところもふえたりしましたので、そういったこと等もぜひ考慮に入れていただきたいな
と思いますので、自治会無線をどういった形でふやしていくのか、どういう負担でふやしてい
くのかということも含めて、もっと詳しく後でまた示していただきたいと思います。
次に行きます。
福島第一原発事故に関連してでありますが、ゆうべのニュースでも言っていましたけれども、
ゆうべは接続するパイプから漏れたんだという話だったですが、次から次へと汚染水の流出と
いうのが報道されているわけであります。非常にお粗末な処理方法かという思いと、これがう
まくいったとしても、タンクが増え続けてどこまでいくんだろうかという思いをしているのは
私1人ではないと思います。
かつて、フランスのラ・アーグ再処理工場で変圧器火災から電源がダウンいたしまして、冷
却水を供給できなくなりました。非常用電源も能力不足でだめでした。結局、最終的に発電機
を運んで来て、大きな廃棄物だけは何とか冷やしながら運び出したり、なんだかんだしたんで
すけれども、後もう、ともかく燃料を切断したときの切りくずとか、そういう高濃度の廃棄物
をもうどうしようもないわけです。そこでしゃあないから、砂を大量にその再処理工場に投入
しまして、砂に吸わせて、その砂が今コンクリート石棺の中に封入されているというふうに聞
きます。
広島、長崎は70年間は草木も生えないと言われたわけでありますけれども、自然界の大きさ
から見れば放射性物質の総量が少なかったことから、自然の力と市民の努力によって兆まちは
目覚ましく復興したわけであります。100万キロワット級の原発1機を1年間フル稼働します
と、広島型原爆1,000発分以上の死の灰が出るといいまして、福島第一原発は1号機が46万キ
ロワット、2・3・4号機が78万4,000キロワットでございます。一体どれだけのものが放出
されたのか想像もつかないわけですね。
そこで質問ですが、これは2点続けていきますが、除染というものについてどう理解されて
おられるか、どう捉えているかということ、それから2番目に、放射性物質の除染は非常に難
しいところでありますけれども、帰れない方々で帰ることを諦めた方々ももうそろそろ出始め
て、非常に大変だなということで、思いを致すこともできないぐらいの状態でありますが、そ
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ういった方々に対して地域として手を挙げることも大事なんじゃないかなというふうに考える
わけですが、いかが考えますでしょうか、そのあたりについて2点お尋ねいたします。
○総務企画部長(松原哲郎)
除染作業は汚染地域における急務として現在取り組まれていると
ころでございますが、土壌や汚染水等の不適正処理の問題のとおり、仮置き場や中間貯蔵施設
地の確保、最終処分方法などの課題を多く抱えておりまして、また除染請負事業者も不足を報
じられているところでございます。
除染方法につきましても土壌のはぎ取りは高い効果を得ているものの、建物などの洗浄作業
では十分な除染効果は得られていないと聞き及んでいるところでございます。このような状況
から、施設用地の確保も含め、除染は長期的な取り組みにならざるを得ないということで理解
しているところでございます。
次に、本市では平成23年度に6世帯20名の避難者の方を受け入れまして、現在も4世帯17名
の方が在住しているところでございます。転出された方は、それぞれの事情に応じてまして、
トウジテ1世帯2名は自宅へ戻られ、1名は市外へ転出されているところでございます。また、
5月にはみずから移住を決意され、1世帯2名の方が福島県から転入されています。
今後とも民間施設などを活用しまして、被災者の御希望に応じた受け入れを行ってまいりた
いと考えております。
○5番議員(諏訪昌一) 先の質問の前に振りましたその説明のところで申し上げましたように、
広島、長崎は放出された放射性物質の総量が自然界の大きさに比べて小さかったもんですから、
自然の力と人々の努力で数年で草木も生えたわけです。それは、今度はもうどれだけのものが
出たかわからない中で、しかも除染というのは今の土のはぎ取りという話ありました。土はは
ぎ取って、さっき言いましたが石棺じゃないですけれども、固めてしまえばそこで何とか管理
はすることはできますが、洗い流してしまえば、それは海へ流れて薄まっていくだけですよね。
これは除染じゃなくて、洗染とでもいいますかね、汚染されたものを洗っているだけ。土ぼこ
りで汚れたものであれば、やがて沈殿していきますけれども、そういったものでもないという
ことで、これは私たちはこの地球上でぐるぐる回ってるものの中にずっと置かれているという
ことになってきますので、そのあたりも考えますと、やっぱり近いところでは帰れない方々と
いうのは出てきますから、そういったことを含めて今の部長答弁の方向性を、さらに一歩でも
進めていただく方向も考えていただけたらなと思いますので、一応これはそういう形で申し上
げておきたいと思います。
次へ移ります。
学校を中心とした熱中症と紫外線対策でありますが、これまでも問題提起を何回かやってま
いりましたから、細かいことについては認識はお互いに一致すると思いますので、省略いたし
ます。
昨日から2学期に入りましたので、改めてこの問題を取り上げるということを考えたところ
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でありますが、熱中症や水分、塩分、糖分などの、熱中症はその補給が大切でありますが、紫
外線は急性の症状だけでなくて、慢性的にはもう忘れたころに、はるか先に行ったときに、最
悪の場合白内障や皮膚がんを発症するというおそれもあるところであります。よもやそういっ
たことはないでしょうけれども、まさか今どき、暑いときに水を飲むといけないということは
ないでしょうけれども。以前はありました。紫外線カットのクリームを塗ったら、化粧をする
な、おしゃれをするなと言って洗わせてくる人がおられたこととかがあったわけで、逆にそれ
は洗わせるんじゃなくて、あなたのつけたのはおしゃれのやつなの、それともちゃんと本当に
医学的に効果のあるやつなのと、効果のあるやつをつけてくださいねということを言うことこ
そが今の時代の正しい指導じゃないかと思うわけですが、各種スポーツ大会シーズンを迎えた
今、強く言っていると思うわけでありますけれども、そういう熱中症、紫外線対策について、
どのように指導されているかお尋ねいたします。
○教育長(出口定昭)
熱中症の防止につきましては、高温多湿となる梅雨入り前から体育の授
業や部活動、運動会や遠足などの行事における事故防止などについて、文科省やスポーツ振興
センターなどから出されている熱中症事故防止のためのリーフレットや、南さつま市独自の通
知文や対応マニュアル等をもとに、指導する教員の独善的な自己流の判断にならないよう、適
切な指導に努めてきております。
また、それぞれの学校では、危機管理マニュアルを作成しており、事故の防止や事故発生時
における対応を全教員で共通理解し、対応策を確立させております。具体的には、活動前の徹
底した健康観察、帽子等の着用、水飲み場に行かなくてもいつでも水分補給ができるように水
筒持参などの対策はとられております。また、水泳の授業や運動会、体育祭などの練習の際に
は、強い日射を避けるためにテントを設営したり、水分補給の時間を適宜設定するなど、熱中
症防止のため、児童・生徒の活動の状況に応じた対策がとられておるところでございます。
なお、8月の校長研修会では、児童・生徒の暑さに対する抵抗力に個人差がございますので、
部活動等の練習時間の設定の仕方、水分補給のタイミングなどについて、命を守る上から十分
な配慮が図られるよう、資料をもとに指導を行ったところでございます。また、運動会、体育
祭当日については、学校規模に応じて敬老席や地域ごとの応援テントを設営したり、気温上昇
に伴う熱中症への注意を喚起するアナウンスをしたりするなどして、児童・生徒だけでなく、
御参観いただいている保護者、地域住民の方々の熱中症対策についても注意を払っていきたい
と考えておるところでございます。
次に、紫外線対策について答弁いたします。
今や、私たちが子どものころ経験しなかったような異常気象が普通の気象になりつつあるの
ではないかとさえ思われているところでございます。紫外線につきましては、御案内のとおり、
成層圏のオゾン層が破壊され大きなホールがあき、南半球の限定的ではございますけれども、
有害な紫外線がオゾン層に吸収されず直接地球に降り注いでいるという状況もありますことか
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ら、紫外線対策につきましては、熱中症対策と同様、各学校においては保護者との共通理解を
図りながら、日焼けどめクリーム等の使用について一律に禁止ではなく、個々への柔軟な対応
が図られているところでございます。また最近、体育服や帽子を更新した学校ではUVカット
素材の製品が採用されている学校もございます。以上です。
○5番議員(諏訪昌一)
大変前向きに進んできているようでございますので、さらに熱中症等
については水分の補給だけでは逆効果になる場合もありますので、塩分とか電解質とかという
こと等も必要になってきますので、そういったことも含めてぜひさらに進めていただけたらと
思います。
最後に行きます。
旧市町における文化活動の活性化についてでございますが、1市4町合併後、満8年がたと
うとしておることにつきましては昨日来触れられているところであります。それぞれの町に中
心街があり、文化活動を活性化するためにそれぞれ努力してきたものが引き継がれて今日に至
っております。旧加世田市においては、各校区でも文化祭が開かれ、校区の運動会のあるとこ
ろもあったりして、元気づくりのもととなってまいっております。今、高齢化が進む中で、も
しこうしたことを統一という名の統廃合をしていけば、各地域の活力は見えなくなっていくん
じゃないかなというふうに懸念されます。見えなくなれば今度は、よし私もとか、よし僕もと
いうこの気力が減退していく。減退すれば、当然全体の活力そのものの衰えにもつながってい
くというふうに悪循環につながっていくんじゃないかということもまた懸念されるところであ
ります。
こうした活動はできるだけ人々が参加しやすい小さい規模で行われることが大切でありまし
て、住みなれた地域で高齢になっても文化活動にいそしむということは健康づくりの一要素で
もあり得るというふうに考えている一人でございますが、高齢化がさらに進むことによりまし
て、旧市町の規模での維持継続が難しくなってきて、隣接地域と発展的に合併という方向なら
やむを得ないということも考えられますけれども、そこで質問ですが、このように、できるだ
け小さい規模で文化祭などの活動がなされていくということについての意義をどういうふうに
考えておられるかお尋ねをいたします。
○教育部長(塩賀千弘)
文化祭の関係でありますが、南さつま市では暮らしの中に安らぎや潤
いなど、精神的、文化的な豊かさを高めるために、地域に根差した魅力ある文化の創造にそれ
ぞれ努めてまいっております。また、市民の芸術文化に対する意識や意欲は年々高まるととも
に、そのニーズは多種多様化してきており、そのため本市では多彩な文化事業や文化交流事業
の開催、文化団体の育成支援や団体相互の交流促進に努めています。
本市の各地域の特色を生かした文化活動は、歴史に育まれた伝統や文化を大切にし、継承す
る活動であり、また地域の活性化につながるものであることから、高く評価されるべきものだ
と考えております。
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毎年秋に旧市町単位で開催される文化祭につきましては、議員おっしゃいましたとおりでご
ざいますが、地域の文化の創造や継承を大切にし、自主的文化活動を奨励し、創作活動の促進
を図るため、市民の文化活動の発表機会の充実のために開催されております。このことがまさ
に今おっしゃいました意義であるというふうに考えております。
また、市内各地域の文化交流もまた大切でありますので、平成23年度から地域文化祭の開催
に合わせて、南さつま市文化交流展を開催しており、各地域の作品展示や芸能発表を行ってお
ります。このことにつきましては、ことしの文化交流展は10月下旬に開催する金峰文化祭に合
わせて開催し、文化の交流と向上を図ってまいることになっております。また、この文化祭に
つきましては、文化協会のほうでも努力、御尽力いただいておりまして、そのような形での開
催が続けられているところであります。
○5番議員(諏訪昌一)
地域地域によりまして本当に取り組みなり、行政による支援なりがそ
れぞれ温度差があります。でも、それぞれの形の中でお互いのいいものは学び合うとしても、
それがまた文化交流展等によって学び合う機会にもなっていくわけですが、それを取り組む中
で。ただ、やっぱりほかの行事とのドッキングによって、ほかの行事との一緒の活性化を図っ
ている地域もありますし、いろんなやり方があることをやっぱり行政としても可能な限りバッ
クアップしていくという体制を、可能な期間最大限維持していく。できないとするならば、日
程調整をしながら相互応援をしていくことも含めて、やっぱりやっていかなければならないと
思います。今日これだけ世の中が不況がまだまだ田舎では続いておりまして、さらに各職場が
もうぎりぎりのかつかつの人数の中で、7時、8時、9時まで残業があるというような状況等
で、活動が本当に大変な団体がふえてきております。本当に大変な団体がふえて、家に帰って
からそんな文化活動なんてというような状況になってきている中で、ますます距離が近くない
とできないということがありますので、可能な限り活動支援をしていくという考え方は今後も
継続していただいて、その体制の確保にも努力をしていただきたいということを申し上げて一
般質問を終わります。
○議長(大原俊博)
次に、林
耕二議員の発言を許可します。
[林
○17番議員(林
耕二)
耕二議員
一般質問席]
午前11時26分
発言通告書に従いまして質問いたします。
1問目の国道226号笠沙トンネル、平成28年開通予定についてです。
これにつきましては、海道八景マスタープラン実施計画を進めるに当たっても、国道226号
線笠沙高崎山・谷山間は現在危険箇所道路にて、道幅狭く、車の離合等においても事故等あれ
ば、海道八景そのものを問われかねない重要な問題道路であることは既に認識済みであります。
私の一般質問と貴島議員の質問と重複し、平成26年工事着工、平成28年供用開始との回答が
あり、後出しで少し残念な思いをしているところですが、貴重な時間をいただきましたので、
- 46 -
関連する問題として捉えていただき、道路行政のあり方という意味を含めて少し申し述べさせ
ていただきます。
私は、平成16年より高崎山地区の地権者と振興局用地交渉課の職員との仲介役としてかかわ
ってまいりました。かかわってまいりました経緯を踏まえ、収用手続に入ったことにおいては
まことに残念に思います。限りなく9年間のうち正式に地権者と膝突き合わせての交渉、話し
合いは10回にも足らずして、また地権者が納得いく説明を得ることなく、また交渉過程の中で
の約束事の解決することなく、認定作業、収用手続に入ったことについては、交渉の手伝い役
として努力したものとしては少し合致のいかない気持ちと残念な思いと、自分のふがいなさを
感じているところです。
現在、土地調書の作成、すなわち収用予定地の境界線の確認や物件等再確認、立ち会い確認
のもと収用委員会への採決申請が8月末提出されるとのことにて、今後一切の権限は収用委員
会にあることですが、できることなら時間の許す限り最後まで同意、協力、解決に向け、任意
の説得交渉に当たられるよう検討、連絡を密にして取り組んでいかれることを望むところです。
余分でありますが、全面開通に当たって、このような言葉は使いたくないんですが、強制収
用にて個人市民の財産、権利を法のもとで奪ってでき上がった道路としてではなく、地権者協
力のもとでき上がった道路として供用全面開通を喜び、道路開通を望んでおります。
期限の許す限り任意交渉解決、開通を切望いたし、質問を終わりますが、質問の性質上コメ
ントを求めませんが、もしあれば幸い、なければ次の質問へと移ります。
○建設部長(徳留忠昭)
今、議員の御質問にございましたとおり、我々、その事業用地を取得
するに当たっては、基本的には任意による交渉での契約ということが最も望ましい形であると
いうことは、私どもも十分に理解しておるところでございます。当然、事業主体である県もそ
ういうことで交渉を進めてまいりました議員が御承知のとおりでございます。
また一方で、どうしても理解が得られない中で、御質問の中にもありました工事の必要性等
から土地収用という手続に入っておりますけれども、現段階でも任意の交渉ということは県と
その地権者の間でも進んでおります。特に谷山地区におきましては、昨日の御質問の中でも答
弁申し上げたとおり、大詰めの段階に入っているというふうに県のほうからも情報が入ってお
ります。今、私どもといたしましては、その任意の交渉の推移を今見守っておりますので、で
きましたならば、その任意の交渉で契約が行われまして、速やかな工事が進むことを現段階で
は望んでいるところでございます。
○17番議員(林 耕二) 是非そういうふうに努力していってもらいたいものと思っております。
では、2問目の宇治群島に携帯電話中継基地の設置について伺います。
灯台は船舶運航者の道しるべとして、海上で仕事に従事する多くの人々にとって大事な施設
であります。また通信は、事件、事故、緊急連絡手段として必要欠くことのできないものであ
ります。私は情報収集において、現代社会になくてはならないシステムです。特に携帯電話に
- 47 -
おいては社会生活における必需品として、その恩恵に浴していることは申すまでもないことで
す。海上においては海難が発生した場合は、船舶電話や携帯電話などから118番をダイヤルこ
とにより海上保安庁に素早く事件、事故の通話や救助を求めることができる体制が確立されて、
また平成19年4月より118番通報を行った携帯電話の発信位置の情報を自動的に入手、収得で
きる機能が現在強化されていることを踏まえますと、海上における携帯電話の重要性が再認識
されるに当たって、通話不能エリアすなわち電波の届かないエリアをなくすることが先決問題
であると提案するところです。
陸上においては携帯電話中継ネットワークはそれなりに整備され、各通信社により多少の異
差はあるかと思いますが、それなりに整備が進められているところですが、私が今提案してい
ますのは、海岸線、離島等においての整備がまだまだ不十分にして不自由しているところです。
私の提案いたします宇治群島は南さつま市の市有地にて、笠沙町の西方70キロメートル、1,852
で計算しますと38マイルの沖合いに位置し、宇治向島、宇治家島より成ります群島です。そこ
で確認周知のため質問いたします。西薩海域、宇治群島海域を管轄しているのは串木野海上保
安部と思いますが、この保安部の管内の状況として、管轄区域と担当水域をわかっていました
らお願いいたします。
○総務企画部長(松原哲郎) 串木野海上保安部での管轄区域についての御質問でございますが、
自治体で申し上げますと、南さつま市、日置市、いちき串木野市、薩摩川内市、さつま町、阿
久根市、長島町、出水市、伊佐市が担当となっております。また、水域でいいますと、鹿児島
県西部と熊本県西部海域を串木野海上保安部と熊本海上保安部で管轄することになっており
ます。具体的に言いますと、島原半島と天草の間の海峡から草垣群島の北側の海域までとなっ
ておりまして、串木野海上保安部内では長島町と阿久根市の間にある黒之瀬戸海域から甑島の
北側の海域で熊本海上保安部と区域を分けてあるとのことでありますが、近くにいる船舶が出
動することになっております。
○17番議員(林
耕二)
管轄する海岸線のキロ数はわかっておりませんでしょうか。
○総務企画部長(松原哲郎)
○17番議員(林
耕二)
キロ数については、すみません、調べてございません。
私の存じているところは、680キロメートルに及ぶ海岸線を担任して
いるとのことです。このような長い海岸線が担当区域にあり、担当する海岸線の中には通話の
難しい、電波の状況の悪いところがたくさんあることをもっての質問であります。
海上保安部のホームページでは、草垣島、西之表港、中之島の各灯台の気象情報が提供され
るとともに、海岸域情報システムMICSサイトには航行警報、海上工事、海象等の海の安全
に関する情報が提供されていますが、残念なことに宇治、草垣においてはキャッチすることは
できない状況です。一般漁船においては、船舶電話、衛星回線電話、パーソナル無線等の漁猟
機器を備えていますが、船舶電話においては中継基地の問題や衛星電話においては通話料高額
にして、現在は携帯電話の使用へと移行している現状です。宇治海域においては18漁協団体か
- 48 -
ら成ります宇治群島漁業協同連合会も組織され、甑、枕崎等を含める多くの漁協所属の漁船が
漁業を営んでいるとともに、瀬渡し船、沖釣り船、一般レジャー船も多く、その必要性は海難
通報、それに密航・密漁船、覚醒剤取引や不審船等の海上保安庁、警察への通報や沿岸警備の
観点からもその必要性は大きからんと信じております。
申し述べました事柄を踏まえ、宇治群島は我が南さつまの市有地でもありますことから、土
地の提供や各団体、省庁にお願いし、中継基地局の建設を望み願うところです。笠沙町当時、
中継基地をとの要望にて関係部署へ働きかけたところ、通信3社共同設立にて検討するも一番
の問題として電源の確保の問題や契約者3,000件必要とのことにて、費用コスト高くにして中
座した経緯もあります。
また、現在、JCI(日本小型船舶検査機構)の船舶検査の法定備品につきましても、5マ
イル以内の航行については、信号紅煙、これは発煙筒ですが、これにかわり携帯電話でもよい
との条件つきでありますが、法改正等もなされています。
宇治群島に限らず、市内全域においてメーカーを問わず通信できる通信網の確立も防災等の
観点からも一考すべきではないでしょうか。
現在においては高性能のソーラー電源や風力発電、波高・潮流発電も開発も進み、電源の問
題も解決できるのではないでしょうか。宇治、草垣の灯台においても現在ソーラー発電にして、
その光源となり役割を果たしております。
その中で、以上のような観点をもちまして必要性は大であると思います。そこで本市におい
て、中継基地局設置に向けて関係部署、関係団体に働きかけ、設置に取り組まれる考え、検討
はないものか伺います。
○総務企画部長(松原哲郎)
宇治群島周辺における通信網整備についてでございますが、宇治
群島は陸から約70キロメートル離れておりまして、連絡方法はどうするのか、必要性はという
ことで、必要性は感じているところでございます。宇治群島の周辺における通信方法について
は、平成18年7月のダイバーの海難事故を受けまして検討したことがございますが、当時の海
上保安部、携帯電話会社と話をした中では、中継基地局の建設には大きな費用がかかることか
ら、携帯電話会社としましては衛星携帯電話の利用を勧めているということでございました。
今回、県へ問い合わせましたところ、総務省九州総合通信局では国の補助事業で、九州総合
通信局管内で無人島に携帯電話の中継基地局整備をした事例はないとのことでございました。
また、九州管内ではNTTドコモが自主事業で福岡県の沖ノ島に整備をした事例があるとのこ
とでございますが、これにつきましては宗像大社の宮司が交代で寝泊まりをする必要があるこ
とや、沖ノ島から陸地まで伝送路をたまたまマイクロ回線によりまして整備できたといった、
こういった好条件がそろったので整備ができたという施設であるということでございます。
この中継局の設置につきましては、どこがその多額の費用を負担するのかという問題もあり
まして、大変難しいというふうに認識しておりますが、どこまでできるのかということを今後
- 49 -
研究してまいりたいというふうに思います。
○17番議員(林
耕二)
前向きな答弁をいただきまして、とにかく海に携わる者としては海難
事故、生と死を分ける連絡手段でもあります。まずいろんな金額、いろんなことに対してのハ
ンディ、いろんな形で障害はあろうかと思いますが、前向きに取り組んでいただけたら幸いだ
と思っています。
2010年末に民主党政権下で決まりました防衛大綱による鹿児島から南西諸島、尖閣、台湾ま
での通信網云々という大それたことではありません。まずは、漁業者や海洋従事者やその他を
含め必要としています中継基地アンテナ設置に向けて計画検討していくよう提唱いたします。
ここに、まだ市長が35歳のときに掲げた「キラリと輝く郷土!」のごとく、洋上より宇治群
島の頂にキラリと輝く鉄塔アンテナの設置にぜひとも取り組んでいただくよう切望して、私の
一般質問は終わります。
○議長(大原俊博)
ここでお諮りいたします。
ただ今発言通告者10人中7人の質問が終わりました。申し合わせにより、本日は以上でとど
めたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議ありませんので、本日は以上でとどめることに決定しました。本日
はこれで散会いたします。
散
会
午前11時44分
- 50 -
第3回南さつま市議会定例会会議録
平成25年9月4日
(第4日目)
第3回南さつま市議会定例会会議録(第4日目)
1.開
会
日
時
平成25年9月4日(水)午前10時
1.議
事
日
程
(第4号)
○開
議
日程第1
1
一般質問
通告順
上園邦丸議員
(学校再編計画、原発原爆放射線、中国交流
2
室屋正和議員
(防災無線・各実証事業・参院選投票・農地水
3
等)
鳥居亮幸議員
(長生き社会の基盤を崩さない取組を
○散
)
等)
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 23 -
1.会議に出席した議員(22名)
1
番
議
員
南
敏
子
2
番
議
員
若
松
正
伸
3
番
議
員
相
星
輝
彦
4
番
議
員
山
下
美
岳
5
番
議
員
諏
訪
昌
一
6
番
議
員
有
村
義
次
7
番
議
員
古
木
健
一
8
番
議
員
石
井
博
美
9
番
議
員
室
屋
正
和
10
番
議
員
鳥
居
亮
幸
11
番
議
員
田
元
和
美
12
番
議
員
石
原
哲
郎
13
番
議
員
清
水
春
男
14
番
議
員
下
野
15
番
議
員
上
園
邦
丸
16
番
議
員
上
村
17
番
議
員
林
耕
二
18
番
議
員
貴
島
修
19
番
議
員
下
釡
清
和
20
番
議
員
今
村
建一郎
21
番
議
員
柳
元
拓
夫
22
番
議
員
大
原
俊
博
事
係
長
指
宿
修
二
記
湯
舟
佐和美
認
研
一
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
末
永
茂
議
記
仮
屋
廣
書
1.法第121条による会議に出席した説明員(23名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
柴
田
達
朗
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
阿久根
吉
彦
織
田
酉
男
坂
口
中
尾
教
育
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
財産管理室長
産業おこし部
観光交流課長
建
設
部
建設維持課長
教
育
部
学校教育課長
選挙管理委員会
事 務 局 長
尾場瀬
泊
憲
宇
都
勝
美
川
野
重
美
小
薄
敏
幸
市
園
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
市 民 福 祉 部
福 祉 課 長
産業おこし部
農林整備課長
教
育
部
教育総務課長
教
育
部
教育総務課参事
仁
武
市
尚
- 24 -
徹
良
嗣
△
○議長(大原俊博)
議
午前10時00分
ただ今から本日の会議を開きます。
△
○議長(大原俊博)
開
日程第1
一般質問
日程第1、一般質問を行います。
まず、上園邦丸議員の発言を許可します。
[上園邦丸議員
○15番議員(上園邦丸)
一般質問席]
午前10時00分
皆さん、おはようございます。
今回、一般質問で3つほどテーマを出しているわけなんですけれども、最初に加世田地区の
学校再編計画についてお尋ねしたいと思います。
現在、加世田地区においては9つの小学校と6つの中学校であるわけですが、この加世田中
学校区に6つの小学校、万世中学校区に3つの小学校があります。坊津地区、金峰地区の小学
校は再編が終わり新しい学校再編でスタートしたわけですが、加世田地区においても来年度か
ら新たな編成でスタートするわけですが、加世田地区の再編についてどのように進める考えか
について御質問をいたします。計画、動きがありましたらその辺も含めて、まずもってお尋ね
いたします。
○教育部長(塩賀千弘)
お答えいたします。
これまでの経過も若干お話しますが、本市の学校再編は平成20年3月の新しい学校づくり検
討委員会の報告に基づき、坊津地区、津貫地区、これは中学校であったわけですが、金峰地区
及び笠沙、大浦地区でそれぞれ再編のための協議会が結成され、その結果おのおのの協議会か
ら要望書が提出されて学校再編が進められてきたものであります。これらは保護者や地域の主
体的な意見を尊重しながら、学校再編に係る合意のプロセスを大切にして進められてきた結果
であります。
御質問の加世田地域におきましては、久木野小学校、津貫小学校、小湊小学校、長屋小学校、
内山田小学校、川畑小学校といった小規模校がありますが、先にも述べましたように、学校再
編は教育委員会の方では状況説明や情報提供は行うものの、最終的には保護者や地域が再編に
ついての考えをまとめるまで協議を重ねることが大切であると考えますので、その進め方につ
きましては、これまでどおり地域の意見を十分尊重しながら慎重に対応してまいりたいという
ふうに考えております。これまで久木野小、津貫小、長屋小、内山田小、川畑小、小湊小、学
校再編について意見交換を行っております。今のところ具体的に地域の中で再編の話が進めら
れているのは、久木野小学校と津貫小学校であります。以上です。
○15番議員(上園邦丸)
今話を聴きますと、久木野小学校と津貫小学校の方ではそういった検
- 25 -
討委員会たるものがもう既に始まっているということで理解してよろしいのかどうかですね。
そうした場合に例えば加世田中学校区におきましては6つの小学校があるわけですね。あるわ
けなんですけれども、そうした場合に津貫と久木野が先行してそうやって検討委員会あるいは
話を進めたとすれば、例えば内山田、長屋あるいは川畑といった残りの小学校、あとは当然加
世田小学校も入るわけなんですけれども、そうした場合にある程度そろえて再編を進めていっ
た方がいいんじゃなかろうかと思ったりもするわけですね。
そういうことで、場合によってはもう例えば今話があった津貫小学校、久木野小学校が先行
してやるのであれば段階的に進めていく考えなのか、それともまた一緒に進めていく考えか、
その辺の教育委員会サイドのお考えというのはどういうふうに思っていらっしゃいますか。
○教育部長(塩賀千弘)
先ほど検討委員会というようなことをおっしゃいましたが、そういう
正式な団体という状況と表現してよろしいかどうかは地域で現在話の方が進められていると
いうことで御理解いただきたいと思います。
それから、段階的なというようなお話でありますが、先ほども申し上げましたように状況説
明や情報提供、そういったことも積極的に教育委員会は行ってまいりますが、やはり地域で語
られることがまず大切なことでありますので、そこは地域での話し合いを十分重ねていただき
たいというふうに考えております。
○15番議員(上園邦丸)
先ほど小規模校ということで内山田小学校も上がっていたわけなんで
すけれども、何人規模を基準にして小規模校としてみなされるものかどうかですね。内山田の
場合は50数名の児童数がいるわけなんですけれども、そうした場合に決して中規模でも大規模
でもないので小規模といえば小規模なんですね。大体学校、何人のクラスであったらその辺が
何人を大体基準にして再編が進められるものかどうか、また検討されるものかどうかその辺に
ついてお伺いしたいのと、それと複式学級がたしか10校ぐらいあるわけですか。完全複式学級
も4つの小学校でたしか完全複式学級になっていると思うんですけれども、当然完全複式学級
となると、当然子どもさんが今ちょっとデータを見てみますと、子どもさん1学年に1人、2
人のところも当然あるわけですね。
そういうことで僕が思うには、やっぱり一クラスせいぜい5人ぐらいはということで、30人
ぐらいは最低学校運用をやっていく上においても子どもさんのことを考えれば必要じゃないか
ということで、僕が思うには30人ぐらいの児童数がいればまだ存続してもいいんじゃないかと
いうような考え方を持っているわけなんですけれども、その辺の基準というものはないものか
どうかその辺についてお尋ねします。
○教育長(出口定昭)
小規模校とか何とかというのはどのように決めているかというお尋ねで
ございますけれども、小規模校とか中規模校とか大規模校あるいは超過大規模校というのは、
実は学校施設課がいろいろ学校の建設上これは決めておりまして、小規模校というのは1学年
1学級以下、複式学級があるのはごく小規模というような規定がございまして、標準は1学年
- 26 -
2学級以上というような記述があるところでございます。
この規模のことにつきましては、大都会とかあるいは南さつま市とかいろいろ実情がござい
ますので、南さつま市は南さつま市の適正規模というのがほしいということで、平成19年に振
興計画ができたときに、ではどのようにするかというようなことで新しい学校づくり検討委員
会で適正規模、適正配置については検討していただきました。
この規模については、学校づくり検討委員会は、小学校におきましてはクラス替えができる、
これはお母さん方の強い希望がありました。クラス替えは小学校ではすごい楽しかったと。あ
あいうことをやはり子ども達にも経験させたいというようなことがありまして、2クラスで小
学校は1クラス大体20人前後、中学校は教員の持ち時間数のこともありまして3学級ですね。
1学年3学級ですから、3、3、3の学校としては9学級、そして人数は20から30が適切であ
るというような報告をもらっているところであります。
また、いろいろなこの学級の数とか何とかにつきましては、ただ今少人数指導とかいろいろ
あるわけですが、少人数指導というのは先ほどおっしゃいましたいっぱいいっぱい40入ってい
る学級を2つに分けてというようなことで教員の加配などいただきまして、個に応じたあるい
は理解の進度に応じた授業をするという意味で学級の数とかいうようなことを決めているとこ
ろでございます。
○15番議員(上園邦丸) そういうことであれば、2クラス20人前後となると1学年やっぱり40
人ぐらい、四六、二十四、200人ぐらいの児童数がいないとということになると、加世田地区
においては9つの小学校のうち加世田小学校しかないんですね。2番目に大きい万世小学校が
大体1学年30人ぐらいですから、そうすると理想からかなりかけ離れているわけなんですけれ
ども、そういうことから考えれば、この加世田中学校区あるいは万世中学校区においてもそう
なんですけれども、当然理想とする学年からかけ離れているわけですから、考え方によって割
り切って早く再編を進めないといけないというふうにも考えられるわけですけれども、そうい
うことで地域の10年後の児童数、生徒数はどういうふうになっているのかというのと、そうや
って地域にそれぞれの考え方があると思うんです。
例えば津貫、久木野小学校はそうやっていろんな話し合いが持たれているということであれ
ば、なかなかちょっとその辺も我々としても非常に心配というか、今後どうなるんだろうかと
いって心配されるわけなんですけれども、そういうことで大体何年後をめどに再編をやってい
こうかというようなことを考えているのかどうかですね。というのが今までの坊津とか金峰町
とか見てみますと、大体こういった委員会なりそれらしきものが立ち上がってから3年から大
体5年ぐらいで再編が実際行われているわけですね。そういうことを考えれば、おそらくこの
地域も3年ないしは5年後じゃなかろうかと推測はされるわけなんですけれども、その辺はど
うでしょうか。
○教育部長(塩賀千弘)
まず10年後の児童数、生徒数はどうなのかというようなことがありま
- 27 -
したので、そのことからお答えいたしますが、本年度の加世田地域の児童数は全体で1,068人
で10年後の平成35年は3.3パーセント減の1,033人という推計であります。なお、児童の推計に
ついては平成25年度以降の出生数が未定ですので、10年後の数値については国立社会保障・人
口問題研究所が今年の3月に公表した数値をもとに割り出した指数を掛けて推計したもので
あります。
学校別で申し上げてみますと、加世田小学校は本年度548人が70人増、618人、川畑小学校で
は46人が22人減の24人、内山田小学校は52人が13人減の36人、長屋小学校は25人が8人減の17
人、津貫小学校は23人が11人減の12人、久木野小学校は10人が3人増の13人、万世小学校は190
人が28人減の162人、益山小学校は146人が22人減の124人、小湊小学校は28人が1人減の27人
となっています。これはあくまでも推計ですので、その点は御理解いただきたいと思います。
それから、何年をめどにというようなお話でありますが、議員おっしゃいましたように複式
の学校においてはそのカリキュラムの調整をする必要があります。教育課程の調整というよう
なことで2年なりの期限を要するのが常であります。そういうこともありますので、地域との
やはり地域の話し合い、PTAの意向、そのようなことを大切に検討していただきながら今後
のそのような状況が生まれてくるというふうに考えております。
○15番議員(上園邦丸)
今数字を伺うところによりますと、やっぱり加世田小学校区というか
この中心市街地に寄っていく傾向があるというふうに理解していいかと思うんですけれども、
最近の人口というか産まれた子どもの数を大体見てみますと、ここ一、二年は大体250人ぐら
いなんですね。もう単純に計算すると、6歳までが小学生とみなして大体1,500人ぐらいです
かね。そうすると、生徒数が大体3学年でもって今現在はたしか870人ぐらいだと思うんです
けれども、総体で290人ですか。ちなみに高校生、15歳から19歳までの人口は1,738人というこ
とで1年平均大体434人ぐらいいるんですね。
これはどうしてかというと、やっぱり地元の高校のホウコウ高等の影響もあろうかと思いま
すけれども、残念ながら高校卒業後の20代の人口がまた二百七、八十人しかいないわけですね。
だから、もう高校を卒業したら基本的には外に出ていくということになろうかと思いますけれ
ども、そういうことでこれからの児童数は相当やっぱり子どもを引きとめないことには、この
地域もなかなか厳しい状況になってくると思うんですね。
だから、その辺も踏まえて、そして、やっぱり地元の声、意見をもっと求める考えはないも
のかどうか改めてお尋ねしたいのと、これは非常にデリケートな部分ですから、地域によって、
また個人によって相当考え方が違うわけですね。やっぱり学校は残してほしいという声もかな
りあるわけなんですよね。そういうことで地域の意見を尊重してしまえば、なかなか子どもに
とって果たしてそれがいいのかどうかを含めて、地域によって例えば内山田の場合はやっぱり
団地の影響もあってかなりそこに集中して、昨日から話が出ています山間部においてはもう子
どもがほとんどいないわけですね。よく言われますコミュニティバスなんかにしても乗り手が
- 28 -
いないわけですよ、山間部を通っても。そういった厳しい状況もありますので、地域は地域で
やっぱり地域によって随分違うということも理解していただきたいというのと、今聞いていま
すと、これ先ほどの話ですと、津貫、久木野は十二、三名ですよね。そういった中で今現在教
職員はそういった小規模校のところの教職員は何人ほどいらっしゃるものか。
それと僕が気になるのは、都会では越境入学、越境通学というのがあるんですよね。だから、
別に内山田に住んでいても笠沙小学校に通わせることも可能になっている地域もあるわけなん
ですよ。その辺を容認していけば、むしろもう津貫、久木野辺りは子どもが少なくなってくれ
ば、もう子どものためを考えれば住所は久木野に置いておいても笠沙に通学する人もいるかも
分からないし、やっぱり仕事の関係もありますから、そういうことでこの地域に特認制度とい
うのがあるかと思いますけれども、その辺の状況はどのようになっているのか、その辺につい
てお尋ねいたします。
○教育部長(塩賀千弘)
まず、地域の意見を求めるというようなお話がありましたが、これま
で再編してきたところもPTAをはじめ地域の方々といい話し合いをしながら、それぞれ再編
に至っております。そのようなことで私どもとしても説明とか情報提供とかそういうのは積極
的にしてまいりますが、やはりPTAの御意見あるいは地域をそれぞれまとめられるそのよう
なことが大切ではなかろうかというふうに考えております。
それから、教職員数のお話がありましたが、小規模校ということが先ほど出ましたけれども、
子どもの少ない学校では教職員合わせて6名というような学校もあります。それから、地域、
住所地以外の学校に通うというふうなこともおっしゃいましたが、指定学校の変更、区域外の
就学というようなことがあります。
本市におきましては、通学区域の指定及び学校の指定変更に関する規則というようなことが
ありますが、この中で指定校変更をするというようなことで特別な、これは市報の方でも毎年
お知らせしているわけですが、特別な事情のある例えば親御さんが共働きで帰ったときに家の
方に誰もいないというようなことで、例えばおじいちゃん、おばあちゃんのいる住所地の学校
に通わせたいというようなことでの変更あるいは特認校というようなことで小規模校から指定
する学校へ転学できるというようなことがありますが、これは旧加世田市時代からの制度をそ
のまま引き継いでいるわけですけれども、加世田小、万世小から長屋小、津貫小、久木野小、
小湊小の方へ通うと、こういうような制度もあります。この制度を利用している方々もありま
す。以上です。
○15番議員(上園邦丸)
大体そういうことで具体的にいつごろというのは当然まだ今から地域
の声を聞いてということなんでしょうけれども、そういう地域の意見をまとめる考えは当然あ
るということで理解していいんですよね。
それと、大体この辺についてはそれ以上の答弁はできないでしょうし、なかなかデリケート
の部分ですからね。ただ、今小学校の本当10人ぐらい、10人ほど、十二、三名いるところであ
- 29 -
れば当然部活をしようにも最低2人はいないとゲームもできないわけですね。例えば卓球をし
ようとかテニスをしようとかいっても、相撲をとろうといっても相手もいないわけですから、
それで男女の関係もありますし、そういうことを考えれば逆に小規模の人達がやがて将来は野
球選手になりたい、何をやりたいという夢を持っている人もいるわけですよ。そういうことを
考えれば、もう少しその辺を緩和してやっぱり都会ではそういうところもあるわけですから、
小規模校から大規模校に越境入学、越境通学できるようなそういうことも考えていかないと、
なかなか子どものためには余りある面なるべく早く、しかしながら、やっぱり地域の声を聞き
ながら早急に進めていかなきゃいけない大きな課題だと思いますので、是非その辺を踏まえて
検討していただきたいと思います。
それでは、次の原発、原爆、放射線について質問をいたします。
学校ではどのようにこの原発、原爆、放射線ですね。いささか悪者になっているような部分
もあるわけなんですけれども、そういうことで学校ではこれについてどのように教育されてい
るかどうかまずもってお尋ねいたします。
○教育長(出口定昭)
ただ今の原発、原爆、放射線についてお尋ねがありましたので、順に答
弁したいと思います。
教育課程における原子力発電に関する学習は、中学3年の理科や中学2年の社会科において
学習しているところでございます。中学3年の理科の授業では、教科の本質として原子力のエ
ネルギーにかかる学習において、核分裂によって発生する熱で水蒸気を作りタービンを回して
発電するという発電方法の一つとして、原子力発電の仕組みや少量の燃料で莫大なエネルギー
を得ることができるという特徴や使用済み核燃料、廃炉の安全な処理が難しいなどの短所につ
いても学習をしているところでございます。
中学2年生の社会科の地理の学習では、社会科としての教科の本質から政治経済の経済です
が、経済という観点を踏まえて資源とエネルギーの単元で学習しておるところでございます。
国民が生活を営む上での必要な電力についてその発電方法の一つとしての原子力発電があり、
どのような位置に建設されているのか、また原子力発電が発電総量に占める割合などについて
学習しております。
次に、原子爆弾については小学6年生の社会科、中学3年生の社会科の歴史分野の学習にお
いて第2次世界大戦中に広島と長崎に原子爆弾が投下され、多くの死傷者が出たことなどにつ
いて学習しております。実際の教科書は非常にまだ文章が長く詳しく書いてあるわけでござい
ますが、割愛させていただきます。
また、放射線につきましては、中学2年の理科で放射線の性質や放射線が医療、物体内部の
検査に利用されていることなどについて学習しております。また、文部科学省から学校で放射
線に関する理解を深めるための学習に活用できるよう小学生向け、中学生向けに編集してある
20ページ余りのリーフレットが配布され、全小中学校で発達の段階に応じた学習に取り組んで
- 30 -
いるところでございます。
○15番議員(上園邦丸)
私もちょっといろんな歴史を見てみますと、この人工のレントゲンと
いうか放射線、最初のレントゲンであって、レントゲンが発明されたのが大体もう100十数年
前なんですね。たしか1895年、レントゲンが物体を透過して写真鋼板を感光させる性質のある
エックス線を偶然に発見したのが最初とされているわけですね。
それから、この原爆ですね。原爆は皆さん御存じのように昭和20年、1945年8月6日に広島
に、8月9日に長崎に原子爆弾が投下された。そのとき熱線、爆風、放射線で数か月以内に広
島の方で11万人、人口の33パーセントの人が、長崎でも人口28パーセントに当たる7万人の人
が死亡したと言われております。大体数か月以内ということですね。また、そのときの核爆弾
が初めて実用化された核兵器でもあったわけですね。そして、今この爆弾の投下によって、昭
和天皇の詔書の朗読によって終戦を迎えたわけなんですね。だから、一般のところ戦争を起こ
したのも、もともとはこうやって原爆が原因なんですよね。当然レントゲンが発明してからち
ょうど50年経ってから、平和利用に使うべきものがこうやって兵器として使われたわけですね。
何かこういう偶然か分からんですけれども、50年後、そしてまた、それからもう68年今経って
いるわけなんですけれども、戦後ですね。
今いろいろ市民、国民の声もちょうど賛否あって、原子力を今後どうするかという大きな課
題になっているわけなんですけれども、例えば平和利用ということを考えれば先ほど教育長が
お話をしたとおり原子力発電がいいのか悪いのか、それもいろいろ議論はあるわけなんですけ
れども、そのほか医療、工業、農業様々な分野で利用されているわけですね。例えば病気の診
断、これはCTスキャンとかMRIとかあるわけなので─今MRIは磁場の方ですかね─
あるわけなので、CTとかがんの治療とか植物の品種改良ですね。僕なんかもちょっとこうい
う勉強をした時期があって、稲穂が高くならんこと、低くなって実をつけるようなあれができ
ないものかとちょっと勉強した時期があったんですけれども、それとか化学繊維の改良とか、
よく飛行場に行けば荷物検査なんかにも放射線を使って荷物検査がされますね。それと害虫の
駆除、あとペースメーカーですね。ペースメーカーなんかにしても低レベルの放射線が使われ
ているわけですね。
だから、僕自身もこうやってCTというか放射線、レントゲンというかコンピューターで分
析をして画面を出す断層撮影ですね。それにお世話になったわけですけれども、それ以前は僕
も30年ほど前、キセノンという放射性同位元素を使った時期があるんですね。それもちょうど
脳血液の検査というのがあって、片や一方では断層撮影と一緒に血流の検査の器質的なものを
どうやって見るかというようなことで同時撮影ということで、今はやめられたウエサカコウイ
チ先生がいらしたんですけれども、この加世田にですね。それで一緒に研究をさせて、手伝い
をさせていただいた記憶があるわけなんですけれども、そのときの後遺症が現在残って髪が薄
かったり寿命が短縮であったり、短縮というのは僕も長く生きらんと思っているわけなんです
- 31 -
けれども、寿命の短縮とかそういうことも考えられるわけですね。ウエサカ先生なんかの手伝
いをしています先月やったですか、市立病院を退職されたわけなんですけれども、そういうよ
うなことでこれから低レベルの放射線ですね、そういった研究施設を是非この辺にも誘致する
ようなそういった取組も一つの検討としてはいいんじゃないかなと僕は思うんですね。核医学
の研究という今、市長の方も医療機関とのつながりも深いわけですから、核医学の研究施設な
どを是非取り組む、低レベルであれば放射線といってもさほど人体に影響ないわけですよ。遮
蔽をちゃんとすればいいわけですからね。そういうようなことで、その辺も今後考えていって
いいんじゃないかと思うわけなんですね。
ただ、放射線といったらあたかもやっぱり悪者で、核兵器という解釈からすれば本当に非常
に問題もあるわけなんですけれども、核兵器は通常兵器と比べて非常に極めて大きい大量破壊
兵器としていろんな条約等で規制はされていますけれども、核廃絶あるいは脱原発の声も多い
わけですけれども、僕は低レベルのこうやって研究施設等をこの辺に持ってきていったら、こ
の地域もまたいろんな意味で栄えるというか、よくなるんじゃないかなと思うんです。
というのは日立にある、茨城にある東海村というのがあるんですけれども、あそこなんかは
原子力研究所を作ることによってすごいあの辺は活発化、元気になったんですよね。そういう
こともあって、この地域にはそういったことも考えていっていいんじゃないですか。決して最
終処分場とかいろいろ今、核の最終処分場等をあっちこっち探しているようですけれども、あ
そこの六ヶ所村なんかにしても、あそこも低レベルなんですけれども、大体300年ぐらいかか
るわけですね、あそこをあれするには300年ぐらいの時間がかかると言っていますし、高レベ
ルになってくると何百万年とかいうふうになってくる、整理をするに当たっては。何かとこれ
本当に大きな国の問題というか国家の命運をかけた、人類の滅亡にかかわる大きな問題である
と思うんですけれども、こういった低レベルの平和利用というのは僕はどんどん推し進めてい
っていいんじゃないかなというふうに思いますけれども、その辺をお尋ねいたします。
○総務企画部長(松原哲郎)
放射線の利用についての御質問でございますが、議員の言われま
すとおり医療分野を中心に幅広く放射線は利用されているところでございます。医療のほかに
も農業や工業でも利用されているところでございます。このような放射線の利用につきまして
は、安全性が確保された中で利用されているものでございまして、今後も国民生活や企業活動
に対して幅広く有効に利用されていくものだと考えております。
研究施設についての云々という話がございましたが、本市でどうのというのはまだ現在考え
ていないところでございます。
○15番議員(上園邦丸)
正直本当に非常に難しい問題ですので、ましてや地域の声も聞いたり
して慎重に進めていかないといけないことでもあろうかと思いますので、しかしながら、僕は
もうそういった意味で平和利用ということを念頭にいろいろ具体的に考えていっていいのじ
ゃないか。ただ、この放射線障害というのもいろいろあるわけですね。例えば急性の障害もあ
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れば後からなって出てくる障害もあるわけですね。僕なんかもちょうど今30年ですよ。たしか
僕が議員になる15年前までは髪がふさふさしておったわけですね。やっぱり30年後になってこ
うやって出てきているのかなと思ったりもします。実際それはまた真実が分からないわけです
けれども、ただ、住民に対する放射線上の危険性というのは、1940年ごろ放射線を職業として
取り扱う人達の職業病として考えられていたわけですけれども、現在は遺伝的影響とか発がん
に対する影響が人類全体の問題にもなっているわけですね。
そういうことで非常に難しい問題でありますけれども、是非その辺をいろんな意味で勉強し
ていただきたい。今はPETとか言って、がんを早急に見つける放射線断層撮影、陽電子を使
った放射線断層撮影等も出てきて、がんの発生も早く見つけられるそういった最新の医療機器
も出てきていますので、是非その辺も勉強しながら検討はしてみてください。
放射線には大体半減期というのがあって、大体僕の使った原子核の場合、キセノンというの
で大体5日だったんですね。5日したら半減になるんですね。大体半減期の10倍、1,000分の
1ぐらいになったらさほど影響はないというふうに一般的には理解されているわけですよ。先
ほど六ヶ所村の関係にしても大体300年は管理が必要とされているわけですね。そういうこと
で、いろんな意味で奥深いですので、勉強しながらこの地域もちょっとそういうことを検討す
る余地があるんじゃないかと思います。
続いて、南さつま市は大国中国とどのように交流すべきかということで質問をしたいと思い
ます。
そこで、これもちょっと日中関係のことで余り深くは入れないと思いますけれども、1972年、
日中関係が国交正常化以来、日中関係は総じて非常によかったと思うんですよ。でも、最近こ
こに来て日中関係がちょっと緊迫していますね。日本の尖閣国有化に中国は各地で反日デモが
何度も行われており、けさほどの新聞にもありました観光客の減少により航空業界では中国線
のキャンセルが相次いでいる、そして、更に大きな影響が日本製品のボイコットというか不買
運動ですね、一部のスーパーでは日本製品が撤去されたりしているわけですね。日本経済全体
に大きな影響を及ぼしているわけですけれども、しかし、日本にとって、我が町にとってもも
はや切っても切れない経済のパートナーでもあるわけですね。
そこで、南さつまにおいて宿遷市との交流とか中国人もこの地域で働いている人達もいらっ
しゃるかと思いますけれども、あるいはスカイ・ソーラー・ジャパンの進出、鑑真和上による
文化的交流など様々な分野でいろいろ関係があるわけなんですけれども、そこで現在の南さつ
まと中国との関係についてどのように認識しているか伺います。
○市長(本坊輝雄)
本市と中国との国際交流のあり方についてでありますが、本市では平成14
年10月に旧加世田市において中国江蘇省宿遷市と友好都市盟約を締結し、以後宿遷市から訪日
教育代表団や人民政府友好代表団、人民政府友好経済貿易代表団等を隔年で受入れ、本市から
は友好交流教育代表団等を隔年で派遣するなど相互派遣を行い、交流の深化に努めてきている
- 33 -
ところであります。
最近では、平成23年3月に起こりました東日本大震災の影響により教育代表団の相互派遣は
中断しておりますけれども、平成23年の8月から9月にかけましては江蘇省で園芸博覧会が開
かれました。江蘇省7,000万の地域でありますが、ここの園芸博覧会でありますので、日本で
言うならば国を挙げた万博のようなものでありますが、この博覧会へ南さつま市も出展要請が
ございましたので、鑑真大和上の坐像制作団として20数名の職員や市民の皆さんをお送りし、
その後私と議長と代表団として中国を訪れまして、また、平成24年には友好交流締結10周年を
記念して吹上浜砂の祭典に宿遷市の副市長をはじめとする友好代表団の受入れを行うなど積極
的に交流を行っているところであります。今年は宿遷市からの紹介により5月15日から18日に
かけて江蘇省の崑山市で行われました中国国際輸入製品博覧会に本市の進出企業が出展を行っ
たところであります。
御案内のとおり、また本市は鑑真大和上本堂初上陸の地でございます。今年度開催します鑑
真大和上没後1,250年祭イン南さつま2013でありますが、昨年からいろいろプレの大会等いろ
んな行事等を行ってきているわけでありますが、この12月21日に坊津学園で、その前に12月20
日には地域のNPOの皆さん方がちょうど鑑真大和上が上陸をしたことを記念して12月20日
に鑑真を偲ぶ集いというのを行う予定でありますが、その翌日の12月21日には私どもの主催に
よりまして、坊津学園で中華人民共和国駐福岡総領事のリー・テンゼン先生による鑑真に関す
る記念講演会を開催するほか、その日でありますけれども、坊津学園の体育館で開催する書道
パフォーマンス大会では、鑑真大和上が日本に来る前、住職をお務めでございました中国揚州
市の大明寺のノウシュウ住職を特別審査員としてお招きをすることとしておりますし、現在国
際交流もこの揚州市から私どもの南さつま市の方で交流委員として活躍をいただいているわけ
でありますが、今後とも現在の日中関係が正常化するには時間を要すると思いますが、本市に
おきましては、今後とも鑑真大和上のえにしを大切にしながら中国との交流を深めていきたい
と考えているところであります。
○15番議員(上園邦丸)
いろんな意味でこの人的交流というかいろんなことの取組をされてい
るようですけれども、ただ気になるのが派遣団が今年は中止になったとかそういうことを聞い
たり、先日の新聞でも強襲揚陸艦が建設中だとかやっぱり非常に不安な部分もあるわけですね、
国民にとっては。しかしながら、日本は日本安保の中で、傘下で属国状態にあるわけですね。
しかしながら、世界最大の米国債を持っているのが中国なんですね。だから、アメリカと対等
に物を言える立場にあるのは中国なんですよ、言いかえれば。日本の領土を買収しようと推し
進めているということも聞くわけですけれども、ましてや今回、太陽光発電事業でスカイ・ソ
ーラー・ジャパンなんかも進出してきたと思うわけですけれども、その辺も決して悪いことで
はないと思うんですけれども、その辺の契約の内容についてですね。というのが将来的に貸し
たものは当分はもう借りた人の方が強いといったらおかしいですけれども、権利があるわけで
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すから、そういった意味も含めてある面慎重に進めていかなければいけない部分でもあると思
うんですよね。ましてや大事な南さつまの領土でもあるわけですから、その辺の契約内容につ
いて大まかにでもいいですから、教えていただけたらと思います。
○総務企画部長(松原哲郎)
メガソーラーにつきましての御質問でございますが、遊休地の有
効活用を図るため加世田高橋の市有地約4.3ヘクタールを中国系企業のスカイ・ソーラー・ジ
ャパン株式会社に20年間の貸付契約を行い、今年7月31日から運用開始されたところでござい
ますが、この貸し付けにより貸付料及び固定資産税を含めて年間約900万円の歳入が見込まれ
ているところでございます。
同社は中国に本社を置くスカイ・ソーラー・ホールディングスというアジア、ヨーロッパ等
世界12か国で太陽光発電や風力発電を中心とした再生可能エネルギー事業を展開している国
際的企業のグループ会社の一つでありまして、県内では鹿屋市や南九州市、伊佐市でも建設が
進められているところでございます。
なお、メガソーラー用地の貸し付けに当たっては、南さつま市固有財産管理規則に基づいて
契約を行っておりまして、契約内容には債務不履行や事情変更による解除規定、事業終了後に
おける原状回復等の規定も設けているところでございます。もし契約のことで紛争が生じた場
合は、所定の手続をとるようになっているところでございます。
○15番議員(上園邦丸)
その辺をしっかり契約上はしておかないと、相手が大きいですから、
企業でありますけれども、中国系企業ということでかなり大きな会社でもあるみたいですから、
そういうことで決して南さつまにとって不利にならないように、ある面慎重に進めていっても
らいたいと思います。
それから、宿遷市の関係ですけれども、あそこをインターネット等で調べますと、大体おお
よそ530万人の規模の宿遷市なんですね。南さつまの大体140倍なんですね、人口規模からする
と。面積が8,555ということは南さつまの大体30倍ぐらいの面積なんですけれども、それと対
等に契約をといっても、なかなかこっちはお世話になることがむしろ多いかと思うんですけれ
ども、大体530万人といいますと、福岡県の人口よりも多いんですね、福岡県の人口より。鹿
児島県も170万人ですけれども、そういうことからすれば相手企業がかなり大き過ぎて、果た
してその辺がいい意味でどういうふうにあれしていくのかちょっと分からないですけれども、
ちょっとアンバランスな気もするんですけれども、昔中国を訪れたマルコ・ポーロという人が
言っておったんですね。もう700年ぐらい前のことですけれども、そのとき東方見聞録にこの
人は冒険をされて地理学にすごい世界的に世界地図を作成された方でもあるわけなんですけれ
ども、その人がおっしゃるには、この地域はマルコ・ポーロがおっしゃるには、日本のことを
黄金の国ジパングといってすごい日本のことを理想の世界、ユートピアと言っているんですね。
そういった意味で、そういうのを崩さないようにこういった意味で進めていってほしいなと。
日本にもいい文化があるわけですから、決して中国にいい意味でいい関係を持ちながら、ある
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面左右されないように今後進めていっていただけたらと思います。
以上で私の一般質問を終わります。何か中途半端になったんですけれども。
○議長(大原俊博)
次に、室屋正和議員の発言を許可します。
[室屋正和議員
○9番議員(室屋正和)
一般質問席]
午前10時48分
私どもの議員の任期も11月末ということで、今定例会が最後になる定
例会になるわけですけれども、これまでに質問をしてきた中で、音沙汰のないと言ったら失礼
ですけれども、何もどうなったのか分からないような質問からまず行いたいと思います。市長
はじめ担当職員の明快なる答弁を望みたいと思います。
まず、1項目め、タイムレコーダーの件についてお伺いします。
この件につきましては、平成18年第1回の定例会において当時の三角議員より質問がなされ
ております。そのときの答弁は、タイムレコーダーは自動化も図られメリットがある。押印は
経費を伴うことなので今後の研究課題にさせていただくという時の総務課長が答弁をしており
ます。その後研究、課題の答弁を踏まえまして私が平成19年第5回の定例会において質問をい
たしました。そのときの答弁は、職員の登庁、退庁、時間外の処理等にパソコン等を接続する
ことで非常に効率的に処理できるということであるが、導入コストとかどの程度の事務的な削
減につながるか、今の職場になれ親しむのかなどあるので勉強させていただきたいと、こうい
う答弁であります。
それから研究とか勉強とか期間がもう6年近く経過しようとしておるわけですけれども、前
回の質問のときに、次の質問のときには、次の質問というのは今日のことですけれども、答え
が出るよう申し上げておきましたけれども、質問を今回行ったわけですけれども、研究あるい
は勉強されてどのような今結果になっているのかまずお伺いをいたします。
○総務企画部長(松原哲郎)
タイムレコーダー導入についてのその後の取組状況でございます
けれども、その当時は近隣でも導入をしている市が余りございませんでしたので、議員の言わ
れる勉強会等はこれまで開いていないところでございます。また、導入の可否の方針も明確に
出していないところでございます。
タイムレコーダーは出勤時刻、退庁時刻の正確な把握ができるという利点があると言われて
おります。今後は他市の動向も見守りたいというふうに考えているところでございます。
○9番議員(室屋正和)
過去に2回ほどされておりまして、皆さん方の答弁によりますと、研
究したいとか勉強したいと、こういうふうに申しておるわけですよね。それから6年経ったわ
けですけれども、タイムレコーダーの機能については十分お分かりだと思うんですよね。まず
時間的な問題、それから職員の管理、こういうのができるわけですから、もうそういう機能と
いうのは十分分かっている中で結局は6年間勉強をしてこなかったというようなことですけ
れども、それはもうちょっと私どもこういう提案を申し上げていく中で何もなかったというこ
- 36 -
とはちょっと不信感を覚えるわけです。
それでは、ちょっと市長にお伺いしますけれども、市の行政改革にある安定的で持続可能な
行財政基盤の確立ということがあるわけですけれども、電子自治体の推進、ICTを活用した
行政事務の効率化等の集中改革プランを進めているわけですけれども、タイムレコーダーの機
能、先ほど言いました用途というのはもう十分行政事務の効率化はもちろんのことですけれど
も、職員の管理上にも最も必要なことで行政改革の一端になると、こういうふうに私は思って
いるわけですけれども、他の市町の設置状況ということは、私が知っている限りでは、この近
辺では日置市がやっていると思うんですけれども、これまで県内初の弁護士の資格の職員採用
を行ったとかこの県においても他の自治体より先に行っているわけですけれども、そういう職
員の勤務体制、姿勢ですね。それを含めて行政改革につなげていくのが市民に応える最善の方
策と私は思うんですけれども、市長のそのタイムレコーダーの設置導入についての見解はどう
でしょうか。
○市長(本坊輝雄)
タイムレコーダーの件につきましては、新市がスタートいたしましてから
平成18年、平成19年に御質問があったということでございます。私も21年11月27日に就任いた
しましてから今日に至っているわけでありますが、実は今回発言通告を受けた段階で、このよ
うな御質疑があったのかということを承ったところであります。
タイムレコーダーにつきましては、いわゆる平成の合併が96市町村から43市町村になる前に
やはりそれぞれの町の段階でやっていた自治体がそれぞれあったというふうに承り、その自治
体の町同士が合併したところがそのままタイムレコーダーを導入しているということを承って
おります。
入庁時間と退庁時間のチェック、この点については議員の御指摘のとおりタイムレコーダー
のチェックによって、カウントによってしっかりと把握できると思っておりますが、私が思う
に今はやはりこうやっていろんな電子決裁等も含めてすべてやっぱりいろんな取組が早いスピ
ードで行われておりますが、いわゆるパソコン処理でやっているところもあると承っておりま
す。いわゆる登庁時間をパソコンでチェックするところもあるということで、それから、時間
外のうかがいとか連休のうかがいとかその決裁もすべてパソコンでやっている町もあるという
ふうに承っております。
やはり市民に優しい市役所、そして、持続可能な行政改革に伴った市政というのは、これは
最も議員の御指摘のとおりこれまでも議会のたびにいろいろと御指摘、また御意見等をいただ
いているわけでありますが、そういうことを考えながらタイムレコーダーということでの行政
改革と、それから、今後はパソコン処理における行政改革のあり方、この点をちょっと整理さ
せていただきながらということで、今回もこれまでの経緯とか答弁を整理するに当たってもい
ろんなやりとり、ある意味では通告を受けましてから素直な話、いろんな関係市とも導入市と
も連携をとって、まさしく連携をさせていただいたり上京させていただいたりということであ
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りますが、今後はもっとこういうことが予測されるから、もうこっちの方にこうやった方がい
いんじゃないかというような御意見等もあるようであります。
そういう意味では、何はともあれ職員には、特に管理職は朝8時には自分の席につけという
ことを申し上げておりますので、4年前とすると職員全体の登庁時間は細かいことははじいて
おりませんけれども、努めて早い時間帯に私自身も8時には市長室に座っておりますから、そ
ういう意味では全体的に早めに出勤しているのではと思っております。
それぞれ行政改革ということで今後とも低コストで高いサービスを提供していかなければな
りませんし、やはり人数が多いと一つの業務が集中したりしますので、分散もしながら薄く広
くやらなきゃならない業務もあります。そういう意味では職員数も合併しましてから2割縮減
しましたけれども、まだ2割縮減していかなければならないとも思っておりますので、効率の
いい効果的な行政サービスができるように今回の御提案等も参考にしながら、今後様々な関係
市の動きも聞きながら、又は県内だけでなく全国のそれぞれの基礎自治体の取組も参考にしな
がら、いい取組があればやはり積極的に私ども導入をさせていただきたいと思っておりますの
で、パソコン処理も含めて今後、ここを検討と言えばいいのか研究と言えばいいのか勉強と言
えばいいのか、議会の言葉でありますので、その辺はお受けとめをいただきたいと思います。
○9番議員(室屋正和)
市長がある程度前向きな答弁ですけれども、是非その件は検討、勉強
をしていただきたいと、そういうふうに思っております。今の時代ですから、タイムレコーダ
ー、パソコンなりいろんな使用ができるわけですから、そういう機能を活かして行革に進む一
歩ですから、そのときには是非検討の余地があると、こういうふうに思っておりますので、是
非その辺は進めていただくようにお願いをいたします。
2点目の基金条例にあるボートピア金峰の設置に伴いまして、その施設に関連する地域とい
うことで質問をいたします。
大坂地域の扇山地区は平成5年9月3日の台風13号によりまして大災害を受けましてはや20
年経つわけで、1日に行われました市の防災訓練、それから悪天候の中、当地域を中心に実施
されたところであります。大坂地域は旧金峰町のこれは概算ですけれども、約25パーセントを
占める約18キロ平方の面積を有する山間地域で、14の自治会からなるいわば限界集落とも言わ
れるような地域であります。五、六年前の集落再生整備のもと学校区を単位に地域元気づくり
を行い、市民と行政の協働のまちづくりの見本となるような地域活動を展開している大坂地域
での今の現状でもあります。
災害となると備えは認識しているとはいえ集落間も離れておりまして、連絡体制が急がれる
今日であります。ラジオ、テレビ、防災行政無線などの情報に頼るしかないようなわけですけ
れども、市の地域防災計画の中にも通信施設の整備に防災相互無線の整備に努めると、こうい
うことがあるわけですけれども、そこで質問なんですけれども、大坂地域全体を各自治会じゃ
なくて大坂地域全体を網羅するような防災無線放送システム整備を坊津や金峰の地域と環境整
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備基金を充てて交通通信体系及び環境整備の面に財源として整備ができないかお伺いをいたし
ます。
○総務企画部長(松原哲郎)
南さつま市地域等環境整備基金につきましては、平成20年6月に
対象地域の明確化を図るため、ボートピア金峰に関する地域を笹連地区、大坂地区、白川地区
と明確化するとともに、対象事業の拡充など基金条例を改正し、適正な執行に努めているとこ
ろでございます。
防災行政無線につきましては、大浦地域のオフトーク通信の終了や他の地域の防災行政無線
の老朽化によりまして、市全体で統一したデジタルによる防災行政無線の整備を行うこととし
ておりまして、屋外拡声子局を中心に整備し、各戸につきましては自治会無線放送の整備を促
進することにより情報伝達を図っていくこととしているところでございます。
自治会等が行う無線放送の整備につきましては、平成23年4月1日に施行された南さつま市
自治会無線放送施設整備事業補助金交付要綱に基づきまして、補助率は2分の1で補助金を交
付し、各自治会が事業を推進しているところでございます。今回の自治会行政無線の整備につ
きましては、本市全域に関する事業になることから、各地域の平等性や公平性の観点からも本
補助金交付要綱に基づきまして事業を推進する必要があると思います。このため、お尋ねのボ
ートピア関連地域の自治会無線放送システムの整備に市地域と環境整備基金を財源としては担
保しておりますけれども、全額市の補助金とすることは考えていないところでございます。
○9番議員(室屋正和)
いろんな条件等はあるわけですけれども、私は基金の条例の南さつま
地域整備基金の平成20年6月でしたか、改正になったわけですけれども、この金峰の地域に伴
うということで、その施設の地域ですよね。これはもうさっき言われたとおり大坂であるとか
白川地域で限定しているわけですよね。ですから、こういう地域にこういう施設を造ったわけ
ですから、そのためにこの基金を使いましょうというのがこの基金の目的であると思うんです
よね。ですから、こういう地域はこういう施設を造った16年、15年でしたか、造る前ですよね。
ものすごい反対があって県内でもあちこち計画が頓挫したわけですけれども、そこは当時金峰
町に設置をしたわけですよね。難儀をして造ったわけですよね。だから、そういう地域はそう
いうところにこういう施設を造ったわけだから、こういうことでやっていきたいと、こういう
基金を作っていきたいということで、金を使いたいということで制定したわけですよね。そう
いう地域であるからこそこういう金を使うのが当然じゃないかと私は思うんですね。
だから、先ほど言った50パーセントの補助金はありますよ。それは南さつま市全域の自治会
のことであって、私はこういうところにこういう基金を投入して充ててやるべきじゃないかと。
ですから、今年の予算でももちろん林道のヤキクセもちろんこれもそうです。それから、2000
年橋の公園整備もこれは充ててあります。それから、私はこの基金もためてあります。それか
ら、今度の補正予算の中にも白川小跡地の公民館の計画もあるわけです。これは当然これでい
いんです。
- 39 -
ですから、こういう地域に充ててあるわけですから、それは当然やるべきであると、こうい
うふうに思っているわけですけれども、私はこういうことは当然この地域に当てはまると思っ
ておるわけですけれども、財源ももちろんあるわけですから、1日にはこの間防災訓練、その
後の平成5年の扇山災害の慰霊式があったわけですけれども、このような災害がやっぱり二度、
三度あってはならないわけですから、ちょうど献花をするときになって、もちろん皆さんも知
っているわけですけれども、もう天気が狂ったような大雨になったわけですけれども、当時の
台風の状況を思い出す雨の降り方でした。
当時そういう無線放送施設が整備されていましたが、どうだったかと、こういうふうに考え
たわけですけれども、もちろん補助金のある放送施設の整備の事業の目的、効果というのは、
もちろんもう皆さん知っているように自治会の連絡体制の強化、防災情報を得ることにより住
民の安全性が図られると、こういうことになっております。そういうことで放送施設の必要性
というのはもう一段ともちろん感じるわけですけれども、今申し上げましたように各予算にも
つけてあるわけですけれども、私はさっきも申し上げましたが、基金の目的とか積み立ての額、
それから処分等を見ればやはりこの基金条例のボートピア金峰の条例からいくと、もちろんこ
ういう施設に関連する地域ですから、当然こういう大坂地域、白川地域ですよね。そういうと
ころにはこういう財源を充ててボートピア金峰を設置したときのことを考えれば、こういうこ
とをやっていった方が基金の充て口もあるんじゃなかろうか、もちろんあるんじゃなかろうじ
ゃなくて当たり前じゃないかと、こういうふうに思っているわけですね。
ですから、そういうことでもちろん大坂地区の関係者からも行政の方に話があったろうとは
思いますけれども、私はやっぱりこの基金条例からいってこういうことについて使うべきじゃ
なかろうかと、こういうふうに思っておるんですけれども、ただ考えていないじゃなくて、基
金の今総額も幾らか分かりませんけれども、これは後から聞きますけれども、今の問題につい
て市長の考えはどうでしょうか。
○市長(本坊輝雄)
ボートピア金峰ができるときにいろいろと様々な御意見がありながら、地
域の皆さん方の御理解をいただき、あのような施設ができたわけでありますし、そういう中で
その益金をこの基金整備の環境整備基金ということで、このように対象地域を絞って適正に執
行するようにということで今日に至っているわけでありますが、一方では今回の防災無線につ
きましては、平成23年4月1日に南さつま市の自治会無線放送施設整備事業補助金交付要綱と
いうのを作りまして、これに基づいてやっているわけでありますが、これにつきましては、あ
くまでも事業主体はそれぞれの自治体等であります。
先ほど議員の説明がありましたように、林道整備であれ、それから2000年橋の整備であれ、
今回提案させていただきました白川小学校の校舎を地区公民館として改築をしたいということ
等を含めて、まだまだいろんな生活環境の整備の要望等もいただいております。もうカウント
ダウンで早急に対応しなければならない大きなやっぱり要望等もいただいているわけでありま
- 40 -
すが、市が事業主体にするものについては、この大切な基金を大事に使わせていただくという
ことでありますが、大変気持ち的には笹連、大坂、白川と書いてあるじゃないかと、そのため
に理解があってできたボートピアじゃなかかと。そのためのお金じゃなかかという気持ちは十
分分かりますが、事業主体が地域でやるものについては、事業主体としてのそれなりの補助金
の負担をしていただく、このことが公平・公正な、また自助、共助、公助のこれから先の地域
づくりに大切なことではないかなと思っております。
気持ちとしましては、地域の皆さん方のお住まいの皆さん方も朝夕、高齢化世帯も増えて人
口減少の中でお互いが地域内連絡網、そしていろんな共有する話もいろんな形で防災無線を活
用して生活したい、この前の20年の本当に悲惨な状況を思い浮かべているのを追悼式でもござ
いましたけれども、安心・安全な地域を作りたいというのはすべての皆さん方の思いでありま
すし、私も地域の皆さんの、市民の皆さんの命を守る、そしてまた幸せに導くというのも大き
な責任がありますが、どうかこの基金をこの防災無線に活用すると、いわゆる防災無線に限ら
ず市が補助金要綱で示したものにプラスアルファできるのはどうか御理解いただきながら、ま
だまだこれから喫緊にこの3地区に対してはやらなければならない大きな大きな事業が、生活
に関連した事業がありますので、そういうこと等に大事に活用させていただきたいと思ってお
ります。
○9番議員(室屋正和)
この基金の活用は28年3月までということで切られておりますので、
今、市長も気持ちは分かると、こういうことですので、その気持ちを分かるように是非この面
に捉えていただければ、私はその補助金の出し方は今50パーセントですけれども、その50パー
セントをそういうことであればまた別の方向でこの基金から出すとかいろんな方向性ができ
ると思うんですね、その策は。そういうことを今、市長が言われる気持ちの分かる範囲内でま
たよく十分検討していただければありがたいと思っております。
そこでちょっとお伺いしますけれども、ボートピア金峰が平成16年だったですか、12月にオ
ープンしたわけですけれども、現在9年経つわけで、今までの交付金の総額は幾らぐらいに今
なっているものか。基金の残高はもう基金の積み立ては今24年度末の決算で2億3,815万1,000
円ということで基金の残高は分かっておりますので、今までの総額をちょっと分かっておった
ら教えていただきたい。
○総務企画部長(松原哲郎) 平成16年度から24年度までの環境整備協力交付金の合計額は4億
3,891万2,861円です。事業の充当額は2億466万6,285円となっております。
○9番議員(室屋正和)
以前の計画としましてもう大分落ち込んでいるのは私も重々承知をし
ております。事業の充てたものが2億幾らということで、ある程度まだ今からやらなきゃなら
ない事業というのもあるわけですけれども、これも十分分かっておりますけれども、これはこ
れで、この3つの地域に十分配慮していただければいいんじゃなかろうかと、こういうふうに
思っております。
- 41 -
以上の質問は終わりまして、3番目の定期観光バス、水陸両用バス、レンタカーの質問にい
きます。
この3つの各事業の実証あるいは実験事業ということで25年度予算の中において事業の内
容、事業利用等により行ったと思うわけですけれども、まずその結果、実証実験を行った結果
どうであったかまず質問いたします。
水陸両用バスについては、もう一昨日同僚議員の方から答弁をいただいておりますし、もう
理解しておりますので、その件に関しては答弁は要りませんので、2つの方についての質問を
お願いいたします。
○市長(本坊輝雄)
実証化実験の件でありますので、私の方で答弁をいたします。
定期観光バスの実証につきましては、砂の祭典のゴールデンウイーク期間中ではなくして、
あえてゴールデンウイークが済んでからの第2ステージに合わせて砂の祭典と笠沙潮風のたび
のツアーというのを6日間連続して実施をしました。連日満員の状況でございまして、185名
の方が申し込みをいただきまして、砂の祭典会場から笠沙の方への観光を、そしてまた、南さ
つま海道八景を楽しんでいただいたところであります。
今後は来年の砂の祭典は御案内のとおり5月2日から5月31日まででありますが、御案内の
とおり5月2日から6日までの5日間は通常のゴールデンウイークの対応でありますが、7日
以降は昼間だけの開園時間は9時から4時までになるのか10時から5時までになるのか、その
辺はまだ流動的でありますが、昼間だけの有料開放でありますが、砂像を是非見に来たいとい
う方々を対象にしながら、この長期開催に向けた定期的な運行の実用化ができないものか、運
行会社とも協議しながらこれは検討をしていきたいと思っております。
それから、水陸両用バスにつきましては割愛をさせていただきます。
レンタカー利用特典の実証につきましては、私どもの地域はJRの駅がないところでござい
ますし、もちろん港湾もありません。そういうことでございまして、また高速道路のインター
チェンジもありません。もちろん空港もありません。そういう意味ではどのような形でこの南
さつま市の方に足を運んでいくかということ等でレンタカーのキャッシュバックというのを、
お金をお返しするのを取り組んだらどうかということで、大隅とか日置とかそういうところを
参考に私ども初めてやってみたところであります。2か月間だけ7月と8月の実証を行ったと
ころでありますが、実施結果につきまして実は150人ぐらいは御利用なさるんじゃないかと思
っておりましたが、実はその半分程度でございました。やはり予想より利用者が少なかったと
いうことでございます。キャッシュバックをどのような形でバックした方がいいのか、商品券
であるわけでありますが、ガソリンでも入れていただきたいということでやったわけでありま
すが、それで観光客のニーズとか、それから他市のやっぱりこういうレンタカーを活用した事
業のいろんな実情もお聴きをしながら今後検証をしたいと、これについてはそういうふうに考
えているところであります。
- 42 -
○9番議員(室屋正和)
バスの方につきましては6日間やったということで、非常に185名満
員だったというようなことでいい結果が出たというようなことですけれども、なかなかこれを
そのときだけはいいでしょうけれども、これを継続的にやっていく
はなかなか私は厳し
いんじゃないかなと。だから、来年夏の砂の祭典にこの1か月間どういうふうに運行するか分
かりませんけれども、その間どうなるか、これもやはり早く決めないで検証してみて決めた方
がいいんじゃなかろうかと、こういうふうに思っております。
レンタカーについては、2年でしたか、もう3年前でしたか、県の方が大隅地域でやってお
るのを私も知っておりましたけれども、なかなか大変だということは聞いておりました。県の
事業ですから、ある程度市がやるよりはまだいいだろうと。今大隅方面は非常に県の観光の力
の入れ方が違いますので、こっちの方よりスポットを浴びておりますので、非常にいいんじゃ
なかろうかと思いますけれども、レンタカーは先ほど市長の方から答弁があったように150人
ぐらい予想していたけれども、半分程度しかなかったと。非常に厳しい結果じゃなかったろう
かと、こういうふうに思っております。
そこで、今回実証実験の結果を踏まえまして、今後来年以降、今年やった結果来年をどのよ
うに考えて観光地域の産業にどのようにつなげて地域活性化を図っていくのか、ちょっとその
ような考えがあったらお願いいたします。
○市長(本坊輝雄)
今後観光の活性化を図っていくかということでありますが、実は私がいつ
も職員には言うんでありますが、霧島や鹿児島や南九州へ行くときは、ここはそれぞれの交通
体系も整っておりますし、黙っていても県の方とセットでキャンペーンをするわけであります
が、南さつま市もパートナーに、仲間に、チームに入れてくれと言っても、私どもがそれだけ
の土俵の上に上がるだけのまだまだ誘客をする、情報発信する、受け入れる力がございません。
そういう意味で議会でも議論がいろいろとありましたが、どうすればカメラが、新聞が、お客
さんがこの南さつまに目を向けてくれるか、足を向けてくれるか、訪れてくれるかということ
等に様々な努力をしなければ黙っていても必ずお客さんが来るところではございません。そう
いう意味で、万世特攻平和祈念館でも大変残念ながら修学旅行のバスが1台来たことがござい
ません。そういう意味で知覧の平和祈念館には5月に修学旅行が二十五、六校来たと聞いてお
ります。
そういう意味で砂の祭典も昼間だけも砂像は有料でありますが、開放しながら、そしてまた
万世の平和祈念館とのセットで売り込むとか様々な取組をやらなければならないと、そういう
ことで水陸両用バスについても東京でもいろんなところで、昨日もお手紙をいただきましたが、
水陸両用バスはどんなことだと、おもしろいことだったなということもありましたが、そうい
う評価がある一方で、今度は皆さんが心配するやっぱり採算性というのがありますから、それ
を市民の皆さん方に負担を今後強いるようなことがあってはなりませんので、すべてが市民益
につながるように市の情報も発信しつつ、そして、訪れたお客さんが見る、食べる、買う、遊
- 43 -
ぶもですが、見る、食べる、買うのいろんなそういう購買、経済効果もあるようなそういう意
味でのポイント作りでいろいろやっているところであります。
鑑真の道歩きにしてもしかりです。きれいだよ、何なんだよと言ってもなかなか来ません。
だから、ああいうことを仕掛けるとやって来ます。ツール・ド・南さつまも自転車のああいう
ことをやると600、500何十人もやって来ます。そういう意味でもちろん金峰地域も含めてであ
りますが、今回国体の山岳の会場に決まったこれもあの辺にまた今後付加価値をつけるいいチ
ャンスではないかと思っております。そういう意味では、スポーツ観光も含めて様々なポイン
ト、ポイントの宝磨き、そして宝活かしに取り組んでいかなければならないと思っております
ので、議員の皆さん方のまた御理解、御協力をよろしくお願いいたしたいと思います。
○9番議員(室屋正和)
他の地域と違って先ほど市長が言われたように当地域は、我が地域は
土俵になかなか上がれないような地域、それは私も十分認識しております。そういうことでな
かなか難しいということで分かっておるわけですけれども、そういう2つの結果は分かりまし
た。
それで、水陸両用バスの結果に基づいて私もちょっと一言申し上げますけれども、今後につ
いては昨日もいろいろ市長の方から話がありましたように、また新聞の方にも社会実験をした
結果が載っておりましたけれども、市単独では厳しいと、他の自治体と連携した広域的な活動
を含めて様々な角度から長期的に研究をしていきたいと、こういうことで答弁も同じようなこ
とだと、こういうように思っております。
それで、私もこのレンタカーはもちろんですけれども、水陸両用バスの日本でやっていると
ころは6か所ぐらいありますかね。調べてみると6か所ぐらいあります。これを調べてみます
と、どこもうちのようなこういうところじゃなくて大阪にしろ、日光の川治ダムの湯西川とい
うんですかね、日光とか長野県の諏訪湖ですね、それからハウステンボス、それから宮城県の
みちのく、東京のこの前も話がありましたそういうところの観光地がもともとあるようなとこ
ろにやっているというようなことだと思うんですね。それも外海じゃなくてほとんどが湾内の、
東京、大阪は湾内ですよね。湾内、ほかのところはダム湖とか湖とかそういう全然余り波の影
響を受けないような場所でやっているし、もちろん観光客もあるところですよね。ですから、
これを長期的に研究していくということですから、それは本当に長い間研究していただければ
いいんじゃないかと。早急にこういうのは導入するとかしても私は長続きはしないと思うんで
す、なかなか。最初いろんな話を聞けば、ワン・ツー・スリーでだーっと、もうこれしか楽し
みはないというんですね。あとはもう普通の一般の船に乗っておるのと同じで、そういうこと
を伺っております。そういうことでこの件についてはまたよく長期的に研究していただければ
ありがたいと、こういうふうに思っております。
続きまして、4番目にいきます。
一昨日の同僚議員の質問もありまして、選管の局長は投票率については本市は54.68パーセ
- 44 -
ント、県下で第3位であったと。投票所を再編した箇所は55.24パーセント、再編しなかった
ところは57.62パーセント、それから、1つを2つに分割した箇所は50.69であったと、こうい
うことでありました。それで、再編は合併による不均衡の是正が目的であると。それで、今回
の選挙により著しい差はなく一定の是正がなされたと、こういうような答弁であったと思って
おりますけれども、私はこの著しい差が投票所再編によることによって、今回の差が私は生じ
たと思っています。ですから、一定の是正はできていないと私は思っております。
それは今から質問しますけれども、なぜかといいますと、今の再編しなかった箇所が57でし
ょう。再編した箇所は55でしょう。それから、1つを2つに割った箇所50.69でしょう。だか
ら、1つを2つに割ったわけで、しやすいようになったと思うんですけれども、これが逆に少
ないわけですから、どうも疑問に感じております。
そこで本題に入りますけれども、7月21日に行われた参議院選挙は自公の圧勝で終わりまし
て、衆参両院で安定多数を握り、ねじれ現象ということで解消をなし遂げたわけですけれども、
投票率を見ますと、全国平均は3年前の参議院選挙と比較しますから、3年前の参議院選挙よ
り5.31パーセント減の52.61、鹿児島県は7.94減の50.42、過去最低であったということであり
ます。選挙が盛り上がったわけでもないわけです。
そこで、当市はこれまでの選挙において、昨日、一昨日もありましたけれども、ある程度投
票率を結構いい成績をとって残しておるわけですけれども、今回も国、県より高い54.68です
からいいわけですけれども、しかし、県下の市町村で投票率が前回より下がったのは南さつま
市が県下で一番なんですね。これが前回と比較して何ポイント落ち込んでいるかまず1点。そ
れと、市内の投票所で投票率が下がったワースト10はどこの投票所か、それと減少率とあわせ
てお願いいたします。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
お答えいたします。
前回の参議院選挙と今回の参議院選挙の投票率の低下ポイントですけれども、南さつま市は
10.70の低下ポイントでございました。県下の中で一番低下したところでございます。
次に、お尋ねの投票率低下ポイント順に10投票区をお答え申し上げます。
第29投票区、大田地区体育館でございます。第4投票区、川畑小学校でございます。低下ポ
イントにつきましては、低下状況を知る上で前回の投票率を単に投票区に置きかえて比較した
ものであります。投票区ごとの投票率は、合併後のデータを各選挙ごとに見ますときに変動が
あり、率、順位が必ずしも固定化されていない現状にあるところでございます。選挙は一人一
人の自己の自由な意思によって投票するものであり、前回の投票率が高かったり、又は低かっ
たりすること、逆に今回の投票率が高かったり、又は低かったりするものであると思うところ
でございます。低下ポイント数につきましては割愛させていただきました。御理解いただきた
いと思います。
○議長(大原俊博)
休憩します。
- 45 -
○議長(大原俊博)
休憩
午前11時35分
再開
午前11時36分
再開します。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
それでは、申し上げます。
大田地区体育館17.57ポイント、川畑小学校16.73ポイント、阿多地区公民館16.52ポイント、
今岳集会所14.63ポイント、田布施小学校13.42ポイント、並木コミュニティハウス13.37ポイ
ント、大坂地区公民館13.04ポイント、中山地区集会施設12.61ポイント、白川地区体育館12.46
ポイント、九玉公民館11.99ポイントでございます。
○9番議員(室屋正和)
今ワースト10と減少率を聞きましたけれども、そこで一昨日、古木議
員からもこういうことはどうかということを聞かれたと思うので、それには答弁はなかったわ
けですけれども、私はちょっと田布施地区ですから田布施地区でちょっと聞きますけれども、
これは1、2、3、4、ワースト5番目ですけれども、私の地域は大野の上馬場というところ
で上馬場研修センターで投票所を持っていたわけですね。それで、田布施小学校の投票所は4
つの投票所が1か所になったという地区であるわけですけれども、そこで3年前の参議院選挙
において今回田布施小学校になったわけですけれども、3年前の上馬場地域が上馬場集落が上
馬場に投票したパーセンテージ、それと上馬場地域は今回田布施小学校にいったパーセンテー
ジ、どれほど落ち込んでいるのかその点をちょっとお願いいたします。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
上馬場研修センターにおきましては、今回の投票率が
64.57パーセントでございました。これは51投票所に置きかえて積算してございます。低下ポ
イントは6.22ポイントでございます。
○9番議員(室屋正和)
それで上馬場の集落が3年前の参議院選挙で上馬場の投票所があると
きに何パーセントだったのか、それと今回田布施小学校に変わったわけですけれども、田布施
小学校には今回の選挙で上馬場地域は何パーセント行ったかということですよ。昨日も一昨日
も古木議員の質問にそういう質問だったと思うんですけれども、京田も田布施小学校になった
わけですけれども、京田地域の集落が3年前は何パーセントだったか。今回田布施小学校には
何パーセント行ったかと、こういう質問ですよ。ですから、今京田も言いましたけれども、京
田と両方、上馬場の今回と3年前との投票率ですよ。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
申しわけございません。上馬場研修センターの低下率
はパーセントと解釈いたしました。
それでは、新しく田布施小学校26投票区になったわけでございますけれども、その構成して
おりました旧投票区ごとの投票率、低下率を申し上げます。
○議長(大原俊博)
休憩します。
休憩
午前11時
- 46 -
分
再開
○議長(大原俊博)
午前11時
分
再開します。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
それでは、高橋公民館……。上馬場研修センターにつ
きましては、先ほど申し上げましたとおりでございます。京田につきましては、3年前が70.79
パーセントでございます。京田農村研修センターは今回が53.8パーセント、前回が73.64パー
セントでございます。低下ポイントが19.84でございます。
○9番議員(室屋正和)
上馬場は五、六パーセントですね。京田なんかは特に高齢者が多いわ
けですけれども、前回の選挙は73パーセントあったものが今回は20パーセント下落で53パーセ
ントということなんですね。だから、それをどういうふうに捉えていてるか分かりませんけれ
ども、今から質問しますけれども、これほど再編によることによって先ほど言いましたように
南さつま市は10.7パーセント全体的に落ちて、それで県下でも一番の、県下でも市町村一番の
落ち率なんですね。それぐらい私はこの投票所の再編をされた結果の減少じゃなかろうかと、
こういうふうに私は捉えております。
インターネットの選挙運動も解禁されまして、本来なら投票率も上がるんじゃないかなとい
う ふう に一般 的に は考え るわ けです けれ ども、 先ほ ど申し まし たよう に一 番のマ イナ スの
10.67パーセント減となったわけですけれども、選管としては先ほど冒頭申しましたように著
しい差はなくて一定の是正がなされたということを一昨日は言ったわけですけれども、私はそ
ういうふうには思わなくて、思っているわけですね。一番のこういう10ポイントから減った理
由というのは何が要因があるのか、その点の質問と、それからこの投票率を上げるには選管の
方はどのように今後考えられるのかその点をちょっとお願いします。昨日、一昨日も話があっ
たように、各選挙のあるいはもう理由はいろいろあると思います。それはそれとして、今回の
落ち込んだ理由、お願いします。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
低下した理由を探るには幾つかのデータを読み取るこ
とも必要かと思うところでございます。旧投票区の現状を知るためには、逆に今回の選挙の投
票区前の投票率を51投票区に置きかえて比較いたしました。県下19市町中、市長選挙と同日選
挙になった曽於市を除くと奄美市に次ぐ投票率でございました。御案内のとおりでございます。
この南さつま市の低下ポイント10.70よりも高かった投票区は26でありました。うち再編によ
り投票所のなくなった投票区が19区であります。この19区のうち16区が投票率低下ポイント順
の10投票区に編入もしくは再編された中に入っているところでございます。
一方では、10.70よりも低下ポイントが低かった投票区が25区であり、うち再編により投票
所のなくなった投票区が9区でありました。うち2区は投票率低下ポイント順の10投票区に編
入もしくは再編された中に入っているところでございます。低下ポイントの低い十傑の中には
投票所のなくなった4投票区が含まれているところであります。先ほど御質問にあります旧42
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投票区、上馬場研修センターもその中に含まれているところでございます。
次に、年代別の投票率も考慮する必要があろうかと思います。本市の年代別投票率は、20代
が26.99パーセント、30代が40.96パーセント、40代が51.93パーセント、50代が60.67パーセ
ント、60代が68.41パーセント、70代が71.91パーセント、80代以上が43.97パーセントであり
ました。前回の選挙と比較し低下ポイントの順に申し上げますと、60代、40代、50代、30代、
80代以上、20代、低下ポイントの一番低いのが70代でありました。本市の低下ポイント10.70
を上回っているのは60代、40代、50代であります。
今回の投票区再編を含む18の投票区の投票率は御案内のとおり55.24パーセントでありまし
た。再編のなかった投票区の投票率が57.62パーセントでありました。分割のあった2つの投
票区の投票率が50.69パーセントでありました。南さつま市が誕生してから8年が過ぎようと
しています。南さつま市全体を見るときに合併前の旧市町で編成された投票区には不均衡が生
じていたところであります。比較的恵まれた投票区も存在しておりました。投票区再編の趣旨
の一つは合併による旧市町間の不均衡を是正するものでもありました。今まですぐそばにあっ
た投票所がなくなったところもあり、負の影響が全くなかったとは申し上げません。大変御苦
労をおかけしたところであります。旧市町間の不均衡を是正するため、統一した基準に基づき
投票区再編を熟慮、決断いたしました。結果的に投票率にあらわれたものと委員会では解釈、
理解しているところでございます。
○9番議員(室屋正和)
もう簡潔に言ってもらえればいいんですよ。減となった理由は、今委
員会でもあったように再編ですよ、投票区再編。それと投票率を上げるためにはどうしたらい
いかということは答えはなかったですけれども、投票率のアップについては、ある新聞社の調
査によりますと、一番大きいのは政治家や政党の質の向上、私どもも含めてあれですけれども、
政治家、政党の質の向上が一番であります。だから、これを直せば若者の投票が上がると、こ
ういうようなことですから、私どもも身を引き締めてかからないといけないと、こういうふう
に思っております。
もう時間もありませんけれども、ちょっと期日前の投票に臨時バスを出したわけですけれど
も、私はこの臨時バスを出して結果がどうなったか今から聞きますけれども、行くときは100
円から200円出して投票に行ってくださいと。帰りは無料ですよと。こんなお金を出してまで
行く人が果たして何人いるかなと、こういうふうに思っております。ですから、投票率も減少
したんじゃなかろうかと、こういうふうに思っております。その結果はどうでしょう。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
臨時バスの利用状況としましては、17人の方が利用し
ていただきました。内訳を申し上げます。中山線で1人、鉄山線で2人、舞敷野からの鹿児島
交通線が3人、長谷線で2人、池辺線で7人、高橋線で2人でありました。
私どもはこの30投票区に再編するに当たりまして、同時に期日前投票の制度の趣旨の説明、
それから、生活支援でありますコミュニティバスを期日前投票に利用しやすいように臨時バス
- 48 -
を出したところでございます。ここで期日前投票の推移もあわせて申し上げたいと思いますけ
れども……。
○議長(大原俊博)
ちょっと簡潔に答弁いたしますので、聞いたことだけの答弁にしてくださ
い。
○選挙管理委員会事務局長(市園
○9番議員(室屋正和)
尚)
以上でございます。
今回の選挙においては、もうなかなか投票率が悪かったわけで、いろ
いろ要因は私はそういうふうに再編が影響しているんだろうと、こういうふうに思っておりま
す。もう後の問題に時間がありませんので、この問題は終わりたいと思います。
5番目にいきます。
3月議会の最終日に提案されました補正予算第10号に対し、市長の提案説明によりますと、
農地・水・保全管理支払い交付事業において緊急に実施された国の抽出検査の資料作成業務の
ため必要となった時間外勤務手当を総務から農林産業に組みかえるものということで説明があ
りました。3月議会の質疑の中でいろいろと説明がありまして、私もそのときは3回しか質問
ができませんで、今回もこういうふうにちょっとするあれがありましたので質問するわけです
けれども、もう一回どのような指摘を受けてその資料作成における業務を行ったのか、業務内
容と国の検査を受けて、結果として指摘を受けた結果がどのようになったのか、その点をちょ
っと2点ほどお願いいたします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
国の抽出検査について申し上げます。
この農地・水につきましては、平成19年度から23年度に農地・水共同活動支援交付金事業を
実施している活動組織について本年2月に九州農政局の抽出検査が行われましたので、その検
査に必要な説明書類等の作成を行って対応を図ってきたものであります。この抽出検査は2月
の上旬から3月上旬までの約1か月間にかけて書類検査、現場検査、組織の関係者への聞き取
り調査が実施されました。交付金の対象外の活動への支出、それから、活動実績の確認ができ
ない支出、それから、根拠不明な支出、それから、農地転用に伴う交付金の過払い等への指摘
がこの抽出検査の結果なされましたので、この活動組織から鹿児島県の緑サークル活動支援協
議会へこの指摘された返納額につきましては実質返納されたところでございます。以上です。
○9番議員(室屋正和)
指摘事項が言われましたけれども、この抽出検査の確認というのは、
もうほとんどが確認内容、それぞれの会計経理、証拠書類の整理状況、金銭出納と領収書の整
合性、それから、他の事業との個別の経理、交付金の使途が確認内容だっただろうと私は思う
んですね。そういうことで、その確認の書類等には何を提出せないかんかとなれば、金銭出納
簿、領収書、作業日報、協定書、それからその他地方農政局が出しなさいと判断した書類だろ
うと、こういうふうに思っているわけですね。ですから、今のお話を吹きかえれば、そういう
全体的に会計経理に不正じゃない、おかしな点があったんじゃなかろうかということで返金を
求められたということで確認ですが、よろしいですか、それで。大体そういうことでよろしい
- 49 -
ですか。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
国の指導要綱とちょっと違った目的外支出等があったというよ
うな、今議員がおっしゃったのがほとんどでございます。
○9番議員(室屋正和)
そこで聞き取り調査もあったということですけれども、その聞き取り
調査は関係者をお呼びして聞き取り調査したと思うんですけれども、その付近の日当的な問題
というんですか、交渉というのかな、その付近の支払いというのは、聞き取り調査をされた方々
の支払いというのはどんなものなんでしょう。
○農林整備課長(織田酉男)
抽出検査の件ですけれども、関係者の約50名に対して聞き取りを
実施されたわけですけれども、その内容につきましては、その活動に参加をしたかしないかと
いうことと、あと確かに支払いがされているかというところの確認をしたものでございます。
市からは払っておりません。
○9番議員(室屋正和)
聞き取りをされた方々には払っていないということで、それで分かり
ました。
それと、私はまたちょっとぶり返すわけじゃないですけれども、時間外を非常に307万の補
正を組んだわけですけれども、この時間外の単純に計算しますと、2月、3月を他の仕事をし
ながらほかの仕事もあるわけでしょうから、2月、3月、307万の六、七名の方がされたわけ
ですけれども、単純に計算しますと一月に二十三、四、五万という計算になると思うんですね。
だから、2月が一番やったでしょうけれども、そういう計算で多大な結局一般財源から皆さん
の税金が出ているわけですね。結局こういう問題が生じなければこういう金は必要ないわけで
すから、やっぱりそこはこういう税金を投入しているわけですから、非常に御苦労の意味もあ
りますけれども、ちょっとそこの問題について、2月分の残業代は3月22日、それから3月分
の残業代は4月22日に支払ったということで総務企画部長に質問しますけれども、それで確認
してよろしいですか。
○総務企画部長(松原哲郎)
当該その月に時間外をした場合は翌月の支払いとなりますので、
2月分に時間外した分は3月、3月にした分は翌月の4月ということになります。
○9番議員(室屋正和)
それはもう当然こういう条例にあるわけですから、それはもう当然で
しょう。しかし、私が問題にするのは3月22日に2月分を支払ったわけですけれども、今部長
が言われたとおり。その金はどこから出たのかなと。予算を問うたのは3月25日ですよね。最
終日に問うたわけですよ。金はその総務費にはあったわけですよ、総務費から組みかえた。だ
から、款項目の関係の中で流用ができないから、そういうふうに総務費から持ってきたわけで
すよね。そういう中で3月25日に予算が通ったのに何でその3月22日に金を支払ったかという
ことですよ。
だから、4月22日に支払ったのはもちろん予算が3月25日に通ったからあるでしょう。だか
ら、そこは私は非常におかしな話になっているんじゃないかなと、こういうふうに条例を侵し
- 50 -
ているんじゃなかろうかと思うんですよね。そこでちょっと今確認して聞いたわけですけれど
も、そこはどうですか。不法な支払いをしたということでいいですか。
○財政課長(竹ノ内淳郎)
今の御質問ですけれども、実際そのとおり、議員がおっしゃるとお
りいわゆる款の中には支払うべき予算がなかったわけですので、その時点で予算がありました
総務費の方から支出をさせていただいて、その分について予算の組みかえを補塡の中でさせて
いただいたということでございます。
○議長(大原俊博)
○議長(大原俊博)
休憩。
休憩
午前11時56分
再開
午前11時57分
再開します。
○財政課長(竹ノ内淳郎)
実際議員がおっしゃいますとおり農林水産業費の款の中で支払うべ
き時間外勤務手当でございます。しかし、その款の中に実際のいわゆる予算がなかったわけで
ございますので、支払う時点では款の総務費の中の時間外勤務手当の方から支出をさせていた
だいたということでございます。
○9番議員(室屋正和) 農林水産業費の農業費には当初予算のちょっと覚えないけれども、五、
六十万しかないんですよ。五、六十万しかない中でそういう金は払えないでしょう。ですから、
あなた達はどうだこうだと言うけれども、結局私は3月議会でも言いましたけれども、8号、
9号で予算を組めなかったのかと言いましたよね。そのときも何だかんだ言ってありますけれ
ども、やはり9号は3月6日の提出でしたよね、3月6日の提出。それまでに2月の四、五日
ごろからこういう残業の命令は出ていたわけですから、金がないということは分かっていなが
らこういうふうに出したわけでしょう。ですから、9号は3月6日提出だったわけですから、
その時点で9号に組めたわけですよ。9号に組んでおればどういうことはなかったんですよ。
だから、私も3月議会では8号、9号に組めなかったということも質問したと思うんですけれ
ども、あれを見れば、議事録を見ればちゃんと載っていますよ。
ですから、私が言いたいのはそういうことで金を総務費にあったけれども、そのままそれを
流用できないということで補正予算を急遽25日に組んだわけですけれども、そのときは金はな
いのに支払っているということですよ。ですから、条例をいろいろ見ますと、払わないで4月
に送っておけばよかったんですよ。4月に送っておけばまだ支払い条件の中に特別の事情によ
りというのがあるでしょう。だから、特別の事情により払わんでおればよかったんですよ。今
確認したときに払ったと言うから、私はおかしいんじゃないかということで、市長、この問題
についてはちょっと条例上おかしいと。市長はどういうふうに判断をされますか。ちょっとお
願いいたします。
○議長(大原俊博)
ここで休憩します。再開を13時といたします。
- 51 -
休憩
午後零時00分
再開
午後1時00分
○議長(大原俊博)
再開します。
○市長(本坊輝雄)
午前中の質問にお答えをさせていただきたいと思いますが、今回のこの時
間外の対応につきましては、通常はとらない緊急避難的な対応であったと思いますが、適切で
はなかったというふうに受けとめておりますが、詳細につきましては副市長から説明させます。
○副市長(柴田達朗)
今回の時間外勤務手当につきましては、御存じのとおり国の抽出検査が
あって、その資料作成によって時間外勤務を行う必要が生じたということでございます。2月
の時点で時間外が不足するということでございまして、時間外は御存じのとおり勤務命令を出
さなければいけません。そこで、予算がないということになりますと勤務命令ができないとい
うことになります。
そういうことから、この時点でどういった対応をするかということで庁内で協議をいたしま
した結果、最終的には総務費の予算を使わせていただこうということでこういった対応をとら
せていただいたわけでございますが、本来議員が言われますとおり農林水産業費の中の時間外
でございますので、足りなくなった時点で予算対応するということでいいますと、専決かある
いは臨時議会を開くという格好になるかと思いますが、その時点でこれまで時間外等について
の専決ということは、これはもう議会にずっと諮ってきていますのでやっておりませんし、臨
時議会を開くということもその時点ではいとまがないということで、先ほど申し上げましたよ
うな対応をとらせていただいて、3月に補正をさせていただいたということであります。
それで、支払いにつきましては、議員が言われましたとおり確かに4月に支払えばよかった
というような御指摘もありましたが、このことにつきましては、議員が言われましたことは十
分この指摘を踏まえて今後は対応させていただきたいということで、予算のとり方については
今申し上げましたような結果で対応させていただいたということで、これは通常、私どもこう
いった通常あり得ることではございませんので、そういったことで御理解いただきたいと思い
ます。
○9番議員(室屋正和)
予算のとり方について私も3月議会で予算の審議のときにも申しまし
たけれども、8号、9号でもとれたというようなことも申しております。やはりその付近の対
応がちょっとまずかったんじゃないかなと思っております。それで、予算執行には私も理解は
しています。いろいろと予算執行上のテクニックはあるわけですから、それに対して私ども議
会の人間としては予算があってこそ執行できるわけですから、それしか思わないわけですね。
そういうことで私はそういう予算の可決をしているものの立場上から言うだけであって、あと
は皆さん方のいろんなさっき申しました手順、テクニックというかそういうのはあると思いま
す。そういうことで理解もちょっと難しい面もありますけれども、理解したいと思っておりま
- 52 -
す。
そこで、最後にこの農地・水の対策事業を引き続きまた24年度から新しい事業が始まってお
りまして、団体が何団体かあると思いますけれども、この農地・水の抽出検査の結果を受けて、
これらの団体に指摘を受けたような事項、問題点等を助言というか指導といいますか、その付
近の今やっている団体にどのように行ったか、そこをお聴きします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
2月の抽出検査の結果を踏まえて事務処理、この活動に対する
写真を撮って、その添付の仕方とか参加者に対する支払い、それから、領収書には必ず押印を
とっていただくと、そういう関係の帳簿の処理について指導をしているところでございます。
今後についても24年度からの共同活動に19地区、向上活動に11地区が今回はまた5年間参加を
されておりますので、今後こういうことがないように、また10月、3月のときに毎回ヒアリン
グを今まで会計担当者だけをやっておりましたけれども、これにつきましても、役員の参加を
ばお願いいたしながら事務処理、その活動に対する認識を深めていただくように、また指導、
研修等をするように今年度から計画しているところでございます。
○9番議員(室屋正和)
○議長(大原俊博)
そのようなことをお願いいたしまして、終わります。
次に、鳥居亮幸議員の発言を許可しますが、鳥居亮幸議員より一般質問に
際して説明用パネルを用意したい旨の申し出がありましたので、許可したことを報告いたしま
す。
[鳥居亮幸議員
一般質問席]
午後1時06分
○10番議員(鳥居亮幸) 原発ゼロ、再稼動中止、自然エネルギーへの転換、消費税増税の中止、
賃上げ、安定した雇用で景気回復、TPP撤退、農業、医療地位経済を守れ、憲法を守れ、オ
スプレイ配備撤回、基地撤去をなどなど安倍政権の暴走ストップへ向かって中央でも地方にお
いても抜本的対案を示し、国民、市民と協働して政治の転換を進め、政党助成金、原発マネー
等一切受け取らない、住民が主人公を貫いて91年を迎える日本共産党の議員として、市民から
寄せられた様々な要求、声を取り上げ一般質問いたします。市民の立場に立った明快な答弁を
求めるものであります。
今回、12項目と項目数が多いので一括して質問いたしますので、順次お答えをいただきたい
と思います。
まず、第1でございますが、長生き社会の基盤強化のため特に介護度の軽度者に対しての対
策についてお尋ねいたします。
本市の実態におきましては、1号被保険者のいる世帯が9,755世帯で数としては1万3,132人
と、こういうふうなデータが出ております。うち75歳以上が8,178人、特にこの中から申請に
より要介護、要支援の認定を受けた数は3,049人が現状であります。そのうち要支援1、要支
援2については合計決算ベースにおいて952名という数字であります。要支援1が414、要支援
- 53 -
2が438というような状況になっております。
このパネルにおきましては、この4年間の軽度要支援に対する要支援者の現状について表し
たものであります。また、この保険料の納入に大変市民の皆さん、特に高齢者の皆さんが苦労
しておられる、負担感が強いということから、督促状をいただいて督促料を100円払った人の
数も表してみたところであります。この図表でいきますと、本年度の平成24年度が一番上でご
ざいまして、これは過去4年間を見たときに要支援数というのは認定の段階でももう既に難し
い認定の基準が設けられて、だんだん減ってきていると。要支援1、要支援2の合計の数をこ
こであらわしているわけですけれども、上にいくほど少なくなるという状況にあります。また、
督促を受けた人、この数については平成22年度から増え始めているということは、やはり生活
の苦しさを反映しているのではないか。保険料のほかに100円ずつの督促手数料も払わなきゃ
ならないというような状況になっている人が増えているということであります。
このような状況下にあって、市としての任務はやはりこういう方々が長生き社会で安心して
暮らせる、家族の人達も安心して暮らせるという市を作っていくことであり、また、国に対し
ては改悪の動きがあれば、その改悪はしないようにという働きかけをしていくことが市民の期
待することではないかというふうに考えます。安倍政権は介護保険の大改悪をしようというふ
うに計画しております。ねじれの現象は解消したけれども、国民の皆さんとのねじれは何一つ
解決していないというのが多くの県民、市民の受け取りです。憲法の問題にしても社会福祉の
問題にしましても原発の問題にしてもしかりであります。国民とのねじれというのはますます
ひどくなってきており、安倍政権は暴走という言葉まで使われて、その改悪ぶりを進めようと
いうのが基地問題にしましてもあるいは原発のセールスの問題にしてもあらわれております。
国民の皆さんはそういうことを望んでいないと、市民の皆さんの声もそのような声です。
介護保険の問題についても、政府は社会保障制度改革国民会議というもので今後の社会保障
の改定といいますか、改悪について青写真として最終報告をまとめて発表したところでありま
す。それによってこの図表を作成したわけでありますが、安倍政権としては軽度と言われる人
達、いわゆる要支援1、要支援2などの人達を介護サービスから締め出すという改悪案を作っ
て進めるということになりました。通常国会に関連法案を提出して2015年からの実行と、こう
いうスケジュールであります。自分の老後を心配する多くの市民の皆さんが懸念の声を上げ始
めているところであります。安心できる老後を支える介護の基盤を掘り崩す大改悪は許されな
いのではないでしょうか。
今の政権は社会保障大改悪を進めようとしておりますが、その大もとといいますと、昨年8
月に大筋が決められております。昨年8月国会においては、自民、公明、民主3党において強
行した消費税の大増税と社会保障破壊の一体改悪、これについての関連法であるからでありま
す。その一つである社会保障制度改革推進法というのは、社会保障の基本原則を自己責任と、
こういうふうにしております。そして、介護保険ではサービスの適正化、効率化、重点化、こ
- 54 -
ういうことを強く求める内容になって、これを具体化するということを進める方向であります。
高齢者人口が増えるに従いまして、増加が見込まれる介護サービスの利用、これを無理やり押
さえ込もうと、こういう姿勢を鮮明にしたものであります。この国民会議の最終報告について
は先ほどの推進法、これに基づいて介護保険大改悪の具体策を次々と盛り込んだもりでありま
す。重大なものは、中でもこの軽度の人達を介護サービスから切り離す、これをはっきりと打
ち出してきたということが特徴であると考えます。
この報告書におきましては、要支援と認定された人達、本市では先ほど申し上げました決算
ベースで約852名ですが、全国的には全国統計では154万人と言われるこの要支援の人達、これ
らの人々を介護サービスの対象から切り離して、市町村が行う地域の事情に応じてボランティ
ア事業などに委ねていく、こういうことにしているわけであります。介護が必要と認定された
人達に対して介護保険を払っているのにサービスを提供しない、こういうのは国の責任放棄と
いうことであるのではないでしょうか。市町村で体制を作れる保障はないわけであります。サ
ービスを受ける権利を奪うことは介護保険への国民、市民への不信を強めるばかりであります。
制度の存立そのものを揺るがすことになります。
要支援と認定された人達は軽度と言われておりますけれども、身体や精神の障害のため日常
生活に支障があり、要介護になるおそれのある人達であります。掃除や洗濯、買い物など支援
がないと生活が成り立たないひとり暮らしの高齢者もたくさんおられます。認知症の人達もお
られます。要支援の介護外しはそうした人達の生きる権利を奪い取ることになりかねないので
はないでしょうか。要支援の介護サービスを受けることは、介護度が進むことを防いでいるそ
のような高齢者も少なくありません。要支援の介護外しは高齢者の重症化を更に進行させる、
それによって介護保険財政を圧迫する、そのような危険さえはらんでいるのではないでしょう
か。
ここでお尋ねしておりますのは、通告にありますように認知症、掃除、洗濯、買い物などの
援助が必要なひとり暮らしの実態把握はどのようになされているのか。
2、本市のいわゆるお年寄りがお年寄りを介護している老老介護の実態の把握と在宅、寝た
きりの高齢者数はどれほどになっているのか。寝たきり介護手当の拡大の考え方はないのか。
3、社会保障制度改革国民会議の最終報告での軽度者の切り離し、これについては絶対これ
を許さないという阻止するお考えと対策と書いておりますが、市町村にできるいわゆる日常生
活支援総合事業といいますか、安上がりにする狙いがありますが、本市としては高齢者の安心
のために市独自としても遜色のない対策を進めるべきではないかという考え方から対策はとい
うふうにお尋ねしているところであります。
要支援1、2につきましては、2005年の小泉政権下の介護保険法改悪でなされました。給付
を削減するため導入されたものであります。それまで要介護とされた高齢者が要支援に変更さ
れた、介護ベッドの貸与がされなくなった、取り上げられた、サービスの制限などの被害が続
- 55 -
発したところであります。軽度切り捨ての矛盾と破綻は明らかなことであります。今度の安倍
政権による介護保険制度の破壊を許さない多くの市民が強く望んでいる高齢者も安心できる、
家族も安心できる介護制度へ転換が急がれます。これらの要請を行う考えがありますか、お尋
ねします。
2、生活保護基準引下げに対する対策についてお尋ねいたします。
先の6月議会でもこの問題は論議があり、答弁では、国の試算では3年間で670億円程度の
効果が試算されているということでございました。また、関連する他の制度への影響はという
ことについては、住民税非課税限度額のかかわりがあり、介護保険料、保育料、社会福祉サー
ビスなど22の制度に影響があると、こういうふうな答弁がされました。また、いろいろ国の対
応が判明してから極力影響がないようにしたいという根本姿勢も示されたところであります。
私がお尋ねするのは、8月から3回に分け引下げがなされるが、今回影響を受ける額、それと
対象者はどういうふうになっているのかお尋ねします。
2、戦後最大の引下げということでありますが、これに対して不服申し立ての手続などでき
るとなっております。これを取り組んでいる県もあるわけですけれども、その方法さえ皆さん
に知らされていないという手続の周知などについて徹底をしていくお考えはないか。
3、最低賃金や住民税の非課税基準など他の制度への影響、現在あらわれている他の制度へ
の影響と政府に対してこのようなやり方の撤回を要請するお考えはないのかお尋ねいたします。
3、環太平洋連携協定、TPP交渉内容の公開を要請することについてお尋ねします。
食料自給率の向上や重要品目の関税撤廃からの除外など地域経済、市民生活の根本にかかわ
る重要な問題について政府からの地方、市への説明の状況はどのようになっているのかお尋ね
します。
2、ニュージーランド外務省が公表している内容さえ明らかにしない秘密交渉は中止をさせ、
すべて公開するように政府に要請するお考えはありませんか。
また、3、TPP交渉中止のため関連する団体と協同組織を設置する一点共闘の考え方はな
いのかお尋ねします。環太平洋連携協定、TPP交渉はブルネイで開かれた交渉に全日程に日
本も参加しております。しかし、交渉に参加した途端その内容が一切明らかにされなくなった
わけであります。これは参加の条件として日本政府が交渉各国と秘密保護に関する書簡を交換
したためとされています。参議院での質問趣意書への答弁書を見ますと、徹底した秘密主義で
国民、市民に何も知らせないまま交渉を進めようとする、こういう姿勢を示しております。2010
年にニュージーランド外務貿易省のホームページに公開されているそのようなことさえ明らか
にすることを政府は拒否しております。農林水産分野の重要5品目の関税撤廃からの除外方針
を関係国に説明したのかということについても回答を拒否、秘密主義を徹底する、このような
立場を示しているところであります。安倍政権はTPP交渉に本格参加したばかりの現在年内
妥結、こういうことで暴走を加速させていると、これが市民の受け取りです。言うまでもなく
- 56 -
TPPは例外なき関税撤廃をはじめとする高いレベルの貿易自由化を目指すものであります。
TPP交渉は21分野にわたり関税撤廃をはじめ知的財産権、国有企業の扱いなどなお多くの分
野で各国間の対立があるとされております。重大なのは年内妥結の旗を振っていることで、ア
メリカと一体で交渉を主導する姿勢を表明したことであります。TPPは日本の農業に壊滅的
打撃になるということをはじめ国の形を変えると言われるほど国民、市民生活に影響を与えま
す。
政府の規制改革会議という会議では、営利目的で農地の荒廃につながる株式会社への農地取
得や国民皆保険制度の崩壊につながる混合診療の全面解禁などを進める姿勢を鮮明にしており
ます。これらはTPP参加がもたらす危険なこととして国民、市民が強く警戒をしてきた問題
そのものであります。交渉が本格化して将来にわたる国のあり方がいよいよ問われる、そのよ
うなもとで多くの市民の声であるTPP反対の運動、協同を強めあらゆる関係団体と協力、協
同の組織を設定するお考えはありませんか。
4、戦争の悲惨さの体験を残す対策についてであります。
1、終戦記念日で総理がこれまで表明していた加害の反省、不戦の誓いを表明しなかったこ
と、歴史逆行の姿勢を内外に示したことに対して平和宣言都市としての本市の見解をお尋ねい
たします。
今回の68周年を迎える年に当たりまして、加害の責任、不戦の誓いを明らかにしなかったこ
とに対して、世界中のいろんな批判を受けているところであります。
2、今語り始められた体験者の悲惨な実相、やっと重い口を開いて語り始められたこれらの
人達のいろいろな体験を収集して記録に残すことが必要ではないでしょうか。そのような計画
を立てる、対策をとるお考えはありませんか。
5、本年度の畜産業、環境保全促進助成事業についてお尋ねします。
先の6月議会において市内の畜産業は肉用牛が37農場、酪農が5農場、養豚が11、種鶏が9
つ、その他6というふうに報告されました。環境にかかわる苦情状況、そのようなこともあり
ましたら悪臭等環境問題の発生事例の数はどれほどになっているのかお尋ねします。
また、微生物活性剤、酵素の培養の取組がなされておりますが、その効果はどのようなもの
になっているのかお尋ねいたします。
6、学校給食食材問題について、地産地消対策についてお尋ねします。
市内産の米の活用事例はどのようになっているのか、今の制度を維持する対策というのはど
のように考えておられるのかお尋ねします。また、外国産食材と食材の使用割合、主な食品、
安全確認対策はどのようになされているのかお尋ねします。
どうしても短い時間で大量の食事を作り届けなきゃならないということから、給食センター
の統合の検討は中止をするべきだとの市民の声です。給食センターの統合中止の考えはありま
せんか。
- 57 -
7、児童生徒の教育扶助制度についてお尋ねします。
今年度の援助世帯の実態と動向はどのようになっているのか。
2、PTA会費や生徒会費、クラブ活動費などの上乗せがなされ交付税で措置されていると
いうことで、以前の議会でも質疑があったところであります。その3項目についても本市とし
ては上乗せされた支給がされているのかどうか、また、修学旅行費など支給時期を早めるとい
うような改善対策は考えておられませんか。
8、市立図書館の読書推進対策についてお尋ねします。
今議会にも議案が出されておりますが、10月から新しい展開ということでございますが、今
年度の情報システムバージョンアップに伴いまして、どのような利用効果が生まれるのか、利
用状況の効果はあらわれているのか、また、効果はどのようなことを考えておられるのかお尋
ねします。
2、読書の機会を増やすために移動図書館車の購入設置のお考えはないのか、隣の南九州市
や曽於市などでは活躍しているようであります。こういうことこそ力を入れるべきではないで
しょうか。
9、防火用水地の確保についてお尋ねします。
特に私有地に設置されている防火用水については、道路拡張などの公共事業で移転が必要な
場合といった場合には、市が用地を確保して移転とすると、そういうような考えはないのか、
消防水利として防火水槽の設置基準というのがあるのか、また充足度はどのようになっている
のかお尋ねします。
10、任期ごとに支給される市長の退職金制度の改善についてお尋ねします。
現行退職金制度の法的根拠についてお尋ねします。市長の給与等に関する条例によりますと、
市長月額給与が83万5,000円ということで、附則の中で100分の20を減じた額ということで現在
なっているようであります。退職手当の額については、これは適用せず、その支給方法につき
ましては市が加入する鹿児島県市町村総合事務組合の定めるところによるということでありま
す。試算をしていただきますと、市長の本年度の予算前にも計上されておりますが、退職金は
11月27日に1,603万2,000円と、こういうふうになっております。公務員の給与とかいろいろな
賃金が上がらない中で、続けて市長をされる場合もあるし、長くされる場合もあるし、退職金
は1回ということにして額についても検討をするというような考えはないのか、具体的に数字
を上げるわけではありませんですけれども、そのような改善する考え方はないのか、現在の法
的根拠と額の引下げの考えはないのかお尋ねします。
11、高齢者訪問給食のサービス事業について、民間大手の事業者が行う訪問給食による現在
の 市の 訪問給 食の 対象者 に対 する影 響は ないの か。 老人福 祉費 の中で は訪 問サー ビス 5万
9,000食と300円ということになっておりますが、ひとり暮らしや虚弱な高齢者の訪問給食サー
ビスの内容を質的にも価格的にも拡充していく必要があるのではないかと思いますが、お考え
- 58 -
はどうですか。
12、公共事業設計労務単価についてお尋ねします。
今日の報道にもありますように、働く人達の賃金というのは非常に厳しい状況になっている
と言われております。2013年4月以降の本市の労務単価の実施は予定価格に積算する、この実
施はされているのかその状況をお尋ねします。
2、自動的に現場の労働者の賃金引き上げにつながっているのかどうか、把握と指導はどの
ようになっているのかお尋ねします。
○市長(本坊輝雄)
TPPの件でありますが、政府からの説明があったかなかったかというこ
とでありますが、政府からの説明状況については、平成24年3月15日に県庁で行われましたT
PP協定にかかわる政府説明会以降、開催されておりません。
それから、ニュージーランドはTPPについて公表しているが、日本では公表されていない
と。二国間交渉も公表されていませんが、どのように考えるかということでありますが、ニュ
ージーランド外務省が公表している内容につきましては、TPPの発端となったチリ、シンガ
ポール、ニュージーランドの3カ国にブルネイを加えた現加盟国4カ国で協議が始まり、現協
定の中では守秘義務が規定されておらず、ニュージーランド政府サイト上に条文が公開されて
います。しかし、2010年に現加盟国にアメリカなど4カ国が加盟したことにより、拡大交渉が
行われTPPとなり、この会合の中で2011年11月29日に率直かつ生産的な交渉を促進するため
に交渉文書、政府の提案、添付資料、交渉の内容に関連した電子メール、交渉場面で交換され
るその他の情報を4年間秘密にすることとしています。この守秘義務の合意があったことによ
り交渉会合の内容は公開されていないところであります。
また、二国間交渉においてもTPP交渉の前段の交渉ということで公表されていないところ
ですが、TPPに関する情報の開示については、私どもが一基礎自治体でお答えできる内容で
はないと考えております。
それから、交渉中止のための関連団体との協同組織の設置はということでありますが、県内
の農産物については国が聖域と位置付けた重要5品目の米、麦、牛肉、豚肉、乳製品、甘味資
源作物の影響額は、県の試算表によりますと、米が217億円、サトウキビが380億円、デンプン、
原料用サツマイモ101億円、牛肉、豚肉2,461億円、牛乳、乳製品348億円の影響額となってお
り、非常に大きな影響を受けることとなります。ブルネイで開かれました12カ国によるTPP
交渉会合は先月の30日に実質的に閉幕したわけでありますが、初の本格的な参加となった日本
は、関税撤廃に関する二国間協議をペルーとチリを除く9カ国と行ったわけでありますが、ア
メリカとオーストラリアとカナダとは簡単な意見交換に終わったということを承っております。
日本の先ほどからありますように最大の難関は関税のことでありますので、どのように守れ
るかということでありますが、この18日から21日、ワシントンで首席交渉官会合が開かれる予
定でありますので、各国の政治決断を仰ぐ論点をどのように整理するか、また、どのような展
- 59 -
開になるか私ども見守りたいと思っておりますので、ここで関連団体と協同組織の云々という
ことよりも、先ほど申し上げました動向を注視しながら、また県の市長会等とも連携をとって
いきたいと思っているところであります。
それから、終戦記念日での総理の表明についての見解でありますが、議員御承知のとおり本
市は平成22年11月7日に平和都市宣言をいたしました。宣言文にありますとおり、戦争がもた
らした不幸な歴史を教訓に恒久平和と核兵器の廃絶を宣言したものであります。
今回の全国戦没者追悼式における総理の式辞に関する御質問でありますが、これに対しまし
ての見解は控えさせていただきたいと思っておりますが、世界の恒久平和に資するという観点
では共通する認識であると考えております。
○市民福祉部長(長濵一盛)
私の方からは大きな1番、それから2番、そして11番について答
弁申し上げます。
まず、大きな1番の長生き社会の基盤強化のため介護度軽度者対策についての中で最初の1
番目なんですが、援助が必要なひとり暮らしの実態把握ということですけれども、具体的に援
助が必要で、かつひとり暮らしという実態把握はしておりませんけれども、65歳以上のひとり
暮らしの方は平成24年8月現在で3,236人いらっしゃいます。
それから、今年の4月現在で介護認定において支援が必要な方の中の認知症の高齢者という
のが2,214人という数字があります。更に要支援の認定者のうち介護予防サービス受給者につ
いては、要支援1が253人、要支援2が295人、総数が548人でありまして、全体の認定者の66.7
パーセントが介護サービスを利用している状況でございます。
続きまして、2番目の老老介護者の実態と在宅寝たきり高齢者数、それから、介護手当の拡
大ということでございますが、市においては特に高齢者が同居の高齢者を介護している実態等
の調査をいたしておりませんけれども、寝たきり高齢者介護手当支給事業においては、本年2
月の申請状況で73人の在宅寝たきり高齢者に対して65歳以上の介護者からの申請が39人あっ
たところでございます。
また、寝たきり高齢者介護手当につきましては、介護保険の要介護認定の結果、要介護4又
は要介護5に認定された者で、日常生活を営むのに常時他の者の介護を必要とする在宅の者を
同居又はこれに準ずる状態で介護している方で、毎年度7月31日又は1月31日以前6か月のう
ち90日以上在宅で介護した場合に9月及び3月にそれぞれ4万円を支給しているところでご
ざいます。
この高齢者介護手当の見直しについての御質問でございますけれども、当該手当につきまし
ては、他市の支給状況も参考に平成22年度にこの制度を改正したところでございまして、改正
に当たっては1回の支給額を3万円から4万円に改め、年額では2万円引き上げて8万円に改
正したところでありますので、現時点でのこの介護手当の支給額見直しというのは考えていな
いところでございます。
- 60 -
3番目の社会保障制度改革国民介護の最終報告での軽度者の切り離し阻止と対策でございま
すけれども、この社会保障制度改革国民会議は、最終報告において要支援者に対する介護予防
給付と一般高齢者に対する地域支援事業のあり方を見直し、市町村が地域の実情に応じ住民主
体の取組等を積極的に活用しながら、柔軟かつ効率的にサービスを提供できるよう受け皿を確
保し、段階的に移行させていくべきであると国へ提言しております。現行の介護保険制度では、
介護の必要な度合いにより要介護者は介護サービス費、要支援者は介護予防サービス費、一般
高齢者は地域支援事業を利用することとなっておりますが、今回の提言は要支援者と一般高齢
者を区別せず、切れ目のないサービスの提供を目指しております。
介護認定の該当、非該当にかかわらず高齢者の意向に応じ、配食や見守り等の生活支援、権
利擁護、介護予防といった多様なサービスを提供し、地域全体で高齢者の生活を支える事業が
求められているものと考えております。今後国会に関連法案が提出され制度変更の内容が具体
化されますが、提示される新たな事業はこれまでの介護予防サービスや地域支援事業と同様、
必要な人に必要なサービスを提供できるよう体制整備を進めていかなければならないと考えて
いるところであります。
要支援者を介護保険の対象から除外することに対しまして反対する要請はないかということ
でございますけれども、まだ具体的な制度が示されておりませんので、今後この推移を見守っ
ていきたいというふうに考えているところでございます。
続きまして、大きな2番目の生活保護基準引下げに関する本市の暮らしを守る対策について
でございますが、8月1日からの生活扶助基準の見直しに伴う影響額と対象者についてですが、
対象となる平成25年7月末現在の生活保護世帯は238世帯で保護人員305人となっています。今
回の基準改正によりまして、制度的にはすべての保護世帯に影響があったわけでございます。
世帯ごとに7月の生活扶助額と8月の生活扶助額を比較した場合に保護世帯のうち108、16
世帯250人については全世帯で月額14万9,130円の減額となり、1人当たり600円弱の減額とな
っていますが、このうち31世帯31人についてはそれぞれ70円の増額となっております。残りの
世帯については、長期入院で日用品費を計上していない世帯や老人ホーム入所者等の世帯等で
実質的な影響額はありませんけれども、長期入院や介護施設入所で本人支払い額の対象となっ
ている世帯については、間接的に医療扶助、介護扶助に影響のある世帯があります。このほか
7月と8月の生活形態が変更になり比較ができない世帯、この間の廃止ケースや新規ケースの
開始等の影響額として試算の対象とならない世帯もございます。
それから、2番目の不服申し立ての質問でございますが、今回の基準額の見直しに当たって
は、事前に全保護者に対して文書で周知を図るとともに、必要に応じて変更額等の説明を行っ
ております。また、不服申し立てについては保護の決定、変更があった場合に対象者へ通知書
を送付するとともに、通知書において不服申し立てに関する記載を行っておりますので、保護
者の理解は得られているものと考えているところです。
- 61 -
なお、今日現在、今回の見直しに伴う保護者からの審査請求はないところでございます。
3番目の件でございますけれども、生活扶助基準の引下げに伴う他制度の影響でありますが、
生活扶助基準を適用している制度としましては、御指摘の地域別最低賃金の決定や就学援助制
度における学用品等の支給等があります。そのほか生活扶助の基準額を考慮して決められてい
る住民税の非課税限度額があり、非課税限度額を適用する制度としては介護保険料や保育料等
があるところであります。また、住民税の非課税限度額については平成25年度の影響はなく、
平成26年度以降の税制改正で対応を検討することとなっているところであり、国の動向を注視
してまいりたいと考えております。
なお、今回の生活扶助基準の見直しにつきましては、国においては多方面からの検証結果を
踏まえ、また、前回平成20年度の見直し以降の物価の動向等を勘案して決定されたものであり、
市として政府への撤回要請は考えていないところでございます。
それから、11番目の高齢者訪問給食サービス事業についてでございますが、本市におきまし
ては、数年前から民間事業者による宅配給食事業が行われているようでございます。民間事業
者の参入による影響の質問でございますが、市の訪問給食サービス事業は営利を目的としたも
のではなく、食生活の改善を通じた健康の保持及び食の自立促進を図るとともに、安否の確認
などをあわせて行うことにより高齢者等の孤独感の解消や自立した生活の以上を図り、もって
在宅福祉を推進することを目的としたものであり、民間事業者の参入は利用者の選択肢が増え
たものと捉えております。
また、現在参入している民間事業者の配食は1日1食で、平日の5日間又は土日を含む7日
間を連続した配達となっており、市の訪問給食サービスのように配達の不要な日を設定するこ
とができないシステムとなっているなどサービス内容も異なっております。訪問給食サービス
事業の運営につきましては、今後とも事業者と協議を行いながら細やかな安否確認、声かけの
充実等に努めてまいりたいと考えております。以上です。
○総務企画部長(松原哲郎) 私の方からは大きな4番の②と10番について御答弁申し上げます。
まず、4番の②につきましてですが、今年8月1日から14日にかけまして県内の被爆者団体
からお借りいたしましたパネルを用いまして、原爆と人間展を市民ギャラリーで開催いたしま
した。また、8月15日の全国戦没者追悼式に合わせ市民への呼びかけを行い、戦没者に対する
追悼の黙祷をささげ、不戦の誓いを新たにしたところでございます。
議員御指摘のとおり被爆者をはじめ戦争体験者は年々減少しておりまして、戦争の悲惨な歴
史を風化させないよう取り組んでまいりたいと思います。御協力いただける団体等がありまし
たら、戦時中の物品などの展示を行ってまいりたいと考えております。
次に、大きな10番目でございますが、現行退職金制度の法的根拠と任期ごとの支給を改め、
退職時のみに変え額の引下げを行う考えはとのお尋ねでございますが、市長の給与につきまし
ては、自治法の条例で定めることとなっておりまして、南さつま市長等の給与等に関する条例
- 62 -
で退職手当の額及び支給方法は、市が加入する鹿児島県市町村総合事務組合の定めるところに
よると規定されているところでございます。市が加入する鹿児島県市町村総合事務組合の条例
では、支給は任期ごとに、また支給割合もほぼ統一した支給割合で支給することと規定されて
おります。このようなことから本市だけが独自の対応をとるということは難しいと考えている
ところでございます。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
5番目の本年度の畜産業、環境保全促進助成事業についてでお
答え申し上げます。
①の悪臭と環境問題の発生事例数はということでございますけれども、畜産に由来する悪臭
等の市民からの苦情につきましては、平成22年度が3件、23年度が7件、24年度が4件、25年
度が1件ございます。
苦情の内容及び対応としましては、一時的な堆肥の野積みに伴う悪臭の苦情に対しましては、
当該農家への堆肥の撤去や畑への散布を早目に行うよう指導しております。また、牛舎や堆肥
舎等の悪臭苦情に対しましては臭気指数を測定し、その結果に基づき臭気対策として微生物資
材の活用をお願いしております。また、酪農のふん尿の畑への散布による悪臭苦情につきまし
ては、散布後ロータリーで攪拌し、飼料作物等を植えつけるよう指導を行うなどの対応をして
いるところでございます。
②の微生物活性剤、酵素の培養状況と効果につきましては、環境保全促進助成事業を平成23
年度から25年度までの3か年事業で取り組んでいる事業でございますけれども、事業内容とし
ましては、近年畜産農家の規模拡大や堆肥センター等の畜産関連施設整備が進んできた金峰町
白川の石神原地区をモデル地区として地域連絡協議会の開催や微生物資材実証及び臭気検査等
を行っております。微生物資材実証はモデル地区の茶農家等から継続して悪臭苦情があります
金峰堆肥センターゆうきの郷におきまして、悪臭軽減効果が高いと言われるえひめAIとゼム
酵素の培養施設の整備や現在、医療を供給し培養した微生物資材をゆうきの郷の施設内での悪
臭軽減効果の実証やしない畜産農家へのサンプル品の提供を行っているところです。
えひめAIは愛媛県産業技術研究所で開発されたもので、消臭、油汚れやぬめり取り、堆肥
化処理などに効果があると言われております。原材料の納豆、ヨーグルト、イースト菌、糖蜜
とお湯を混合、約2週間かけて培養します。液状で同堆肥センター原料庫に同分で定期的に散
布しております。ゼム酵素は民間会社がパイナップル主体の植物由来の酵素に高酵素のゼオラ
イと等を加えて開発、販売しているもので、消臭、堆肥化処理、土壌改良等に効果があると言
われております。ゼム酵素、米ぬか、糖蜜、水でぼかしを作り3日間培養しますと、粉末状の
培養製品になります。その培養製品を堆肥センターの発酵プラントに家畜ふんと一緒に投入し、
効果を検証しています。
微生物資材利用後の脱臭効果の検証は、財団法人鹿児島県環境技術協会に臭気濃度等の検査
を依頼し、追跡調査を行っております。調査結果から微生物資材を全く使用していなかった平
- 63 -
成23年3月と直近で分析した平成25年2月と比較すると、臭気濃度が減衰され、予測される敷
地境界での臭気指数も緩和された分析結果となっております。
しかしながら、本年もお茶の収穫がピークとなる4月から5月にかけて、同堆肥センター周
辺の風向きにより周辺茶農家から悪臭苦情が寄せられたことから、悪臭軽減に効果的な散布タ
イミングや散布量等の再検証やほかより軽減効果のある微生物資材や施設整備の再検討を行い、
早急に技術確立を図り、同堆肥センターと中心として悪臭苦情がある市内畜産農家での普及、
啓蒙等も推進していきたいと考えております。以上でございます。
○教育部長(塩賀千弘)
私の方からは6番目、7番目、8番目について回答いたします。
まず、学校給食食材の地産地消対策についてであります。
市内産米及び外国産食材の活用状況につきましては、平成24年度の状況を申し上げます。米
飯給食につきましては週3回実施していますが、年間使用量は2万7,940キログラムでありま
す。そのうち市内産米の使用量は7,330キログラムで使用率は26.2パーセントとなっています。
残りにつきましては、公益財団法人鹿児島県学校給食会から購入しています。学校給食会から
購入している米はJAを通して納入された県内産米であります。
市内産食材の利用拡大につきましては、市の学校給食地場農産物利用拡大事業を活用しなが
ら、地元のカボチャやかんきつ類などの食材を使った献立を保護者に紹介したり、地域の高齢
者や保護者が参加する学校での試食会やふれあい給食を通して地産地消に取り組んでいますが、
今後におきましても、生産者グループやJA等の農業関係団体、市の関係課とも連携し、市内
産食材の収穫時期を把握し、利用拡大に努めたいと考えています。
次に、2番目でありますが、外国産食材の使用割合と主な食品安全確認対策はということで
ありますが、外国産食材につきましては、県学校給食会等を通してのコーン、枝豆等の冷凍食
品やパインや桃等の缶詰類を使用しています。外国産使用割合は7パーセント程度となってお
ります。食品につきましては、関係機関が行う出荷前の検査で安全が確認されているものを使
用しています。今後も食材の購入に当たっては、鹿児島県学校給食会等の情報を得ながら子ど
も達に安全で安心なおいしい学校給食を提供するために万全を期してまいりたいと考えており
ます。
次に、3番目の給食センター統合の検討中止の考えはというようなことでありますが、学校
給食センターのあり方につきましては、市総合振興計画及び市行政改革大綱、更には市の組織
改編方針の中で学校給食センターの統合再編や調理配送業務の民間への委託化の検討、また、
平成27年度までに新学校給食センター開設に向けた検討を進めるとの組織改編方針が示され
ています。本市の3つの学校給食センターは、平成21年4月に改定、施行された学校給食衛生
管理基準の施行前に建設された施設であり、非汚染作業区域や汚染作業区域等のエリアの区分
が明確でないことや、施設は建築後20年以上が経過し、厨房設備も標準的な試用期間を超え、
故障を修繕で補いながら維持しているのが現状であります。
- 64 -
このようなことから、新学校給食センター建設につきましては学校給食センター再編プロジ
ェクトチームを組織し、協議し、実施設計者を選定するとともに実施計画書を今年度中に完成
し、平成26年度に工事発注ができるように計画を進めているところであります。新たな学校給
食センターで調理した給食の提供を平成27年9月から実施できるように計画を進めていると
ころであります。
次に、7番目の児童生徒の教育扶助制度についてであります。
1番目の今年度の援助世帯の実態と動向はということでありますが、今年度の就学援助費の
認定者数は小学校266名、中学校164名、計430名です。昨年度は小学校268名、中学校154名、
計422名であり、総数としてはほぼ同様な状況であります。
続きまして、2番目のPTA会費等支給項目の見直しと修学旅行費などの支給時期の改善は
というようなことでありますが、支給項目につきましてはこれまでもお答えしてまいっており
ますところでありますが、児童生徒が学校生活を送る上で必要な経費の援助としては、現在支
給している項目が適切だと考えており、PTA会費等を追加する予定はないところであります。
また、就学援助費の支給時期でありますが、就学援助の認定を6月の住民税の確定を受けて7
月に決定することから、5月、6月に実施される学校の修学旅行に間に合うように支給するこ
とはできないことを御理解いただきたいと思います。
なお、支給時期につきましては、保護者の負担の軽減が図られるよう今後検討してまいりた
いというふうに考えております。
次に、8番目の市立図書館の読書推進についてであります。
まず、1番目の情報システムバージョンアップの関係でありますが、現在図書館では指定管
理者制度の実施に向けて準備を進めているところでありますが、今年度図書館情報システムに
かかわる機器や機材及びソフトウエアの更新を行うこととしていたことから、現在その準備も
進めているところであります。その内容は公開用や業務用、データベースサーバー機器及び端
末機の購入による更新及びそのためのソフトウエアの更新を予定しているところであります。
システムのバージョンアップに伴う利用状況効果のお尋ねということでありますが、これか
ら更新を進めてまいりますが、効果につきましては、機器の使用が現在の能力より向上するこ
とになりますので、処理速度が速くなり、処理容量の増加も図られることとなります。また、
探している本をより早く探したい、1冊の本に蓄積されている書誌データの情報量についても
増えることになり、市民が学習、研究、調査を目的とした情報や資料を検索、提供、回答する
レファレンスサービスへの対応につきまして今までより詳細で早い対応ができるようになるも
のと考えております。更新後、市民の多様なニーズに更に応えるものと期待しているところで
ございます。
2番目の移動図書館車のことでありますが、読書の機会を増やすための移動図書館車の設置
ということでありますけれども、各地域の図書館と巡回文庫の充実により市民への図書館サー
- 65 -
ビス体制は整っているものというふうに考えているところであります。現在御案内のとおり、
巡回文庫として中央図書館や笠沙図書館をはじめ各分館では、小学校、保育園、幼稚園、親子
読書グループ、地区公民館、郵便局等に配本を行っており、読書環境の充実に努めているとこ
ろであります。今後10月から管理運営を指定管理者制度で行いますが、さらなる充実、確実な
サービスに努めてまいりたいと考えております。以上です。
○消防本部消防長(松元正明)
私の方からは9番目の私有地に設置された防火用水地の確保に
ついてということで、防火水槽の設置について基準と市内の充足度を伺いたいということで御
答弁申し上げます。
水利の設置基準につきましては、防火水槽のみではなくて消火栓も含めた消防用水の基準の
中で制定されておりまして、市内におきましては、一部商業地域等に用途指定されている地域
が一つの防火対象物から消防水利に至る距離が100メートル以下となるように、その他用地地
域に指定されていない地域につきましては市街地形成によって変わりますが、約120メートル
から140メートル以下となるように設けなければならないとされております。市内においては
消防水利の配置についてはほぼ基準を満たしているところでございます。
また、充足率につきましては、加世田地区が72.1パーセント、大浦地区が87.6パーセント、
笠沙地区が83.3パーセント、坊津地区が77.4パーセント、金峰地区が51.3パーセントで、南さ
つま市全体では71パーセントとなっております。ただし、残りの29パーセント、特に金峰地区
に低い数字が出ておりますけれども、これは40トン以上の防火水槽あるいは基準を満たす消火
栓で算定された数字でございますので、残りの29パーセントにつきましても、基準に満たない
水利ではありますが、ほぼ網羅されているところでございます。
あと、道路拡張工事等で移転が必要になった場合、防火水槽用地の確保についてということ
でございますが、防火水槽移転に伴う用地確保については、基本的には私有地個人の土地のあ
る場合には、地元で土地を確保するという形をとっています。ただし、近くに公園、公民館等
公共の施設がある場合には、そこの敷地を地元の要望に応じて優先的に使用している状況でご
ざいます。以上です。
○建設部長(徳留忠昭)
私の方からは最後の12番、公共工事設計労務単価について御答弁申し
上げます。
まず、実施状況についてでございますが、本市における公共工事の設計積算に使用する労務
単価につきましては、鹿児島県が設定している労務単価を準用しているところでございます。
本年度の労務単価は4月1日付で適用しており、技能労働者の減少などに伴い労働市場の実勢
価格や社会保険への加入徹底の観点から、昨年度と比較いたしますと11パーセントの上昇とな
っております。
次に、労働者賃金についての把握、指導についてでございますが、公共工事設計労務単価は
公共工事の工事費の積算に用いるものであり、一方で各会社において労働者に支払われる賃金
- 66 -
については個人の技能や経験などの要素が大きく反映されることや、また、公共工事の積算に
用いた労務単価は個々の労働者への賃金を拘束するものではないことから、市として特段の把
握などは行っていないところでございます。
なお、国などにおいては建設業界に対して技能労働者の賃金引き上げや社会保険への加入徹
底を要請しているところでございます。以上です。
○10番議員(鳥居亮幸)
答弁いただきましたが、市民の皆さんへの疑問、声については答弁さ
れたことをお伝えしていきたいというふうに思います。
介護保険の軽度者の切り捨てにつきましては、やはり決まる前にいろいろな機関を通じて高
齢者を守る立場で地方自治を担当していただきたいということを申し上げたいと思います。介
護保険制度の目的としては第1条にありますように、この管理を要する人達、その人間として
の尊厳を保持するということが大事であり、その有する能力に応じた自立した日常生活をでき
るように福祉の増進を図ることを目的とすると、こういうふうに介護保険法の第1条はなって
おります。これについてはやはり今回の政府が目指している実態に合わない介護認定、また給
付の制限、そしてまた負担の増というのはこれらを侵害するものだと私は考えるわけです。
現に政府の田村大臣が本音を語るというインタビュー記事を私は持っておりますが、これは
21日のことで、要支援者のサービス提供の水準を下げることになるのではないかという質問に
対して田村大臣は、今の介護保険でやっている一律のルールの中でのサービスでやるんだと。
サービスは質も量も市町村に考えていただく、こういうふうに丸投げをするお考えを言ってお
ります。
要するに、財政難に苦しむ市町村に要支援者のサービスを丸投げして介護費用の削減を地方
に回すと、その責任を地方に回すということにほかならない。要支援者を介護保険から外した
場合に必要な支援をどうするかと、そういうふうな手立てについては全く考えていない状況、
それで決まってからいろいろ対応していくというのも遅いわけで、あらゆる機会、政府の動き
を注意深く見守るということにとどまらないで、しかるべき介護保険の会議、それから県への
要求、それから国に対するいろんな予算の要求なんかのときにちゃんとこのような実態につい
ては改悪をしないように、実情に合った介護保険、誰でも安心できる、高齢者も安心、介護者
も安心というような制度に持っていってもらいたいということを申し上げまして一般質問を終
わらせていただきます。
○議長(大原俊博)
これで一般質問を終わります。
以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。
ここで念のため申し上げます。6日の本会議は、議案などの質疑等を行います。
本日はこれで散会いたします。
散
会
午後2時22分
- 67 -
第3回南さつま市議会定例会会議録
平成 25 年9月6日
(第5日目)
第3回南さつま市議会定例会会議録(第5日目)
1.開
会
日
時
平成25年9月6日(金)午前10時
1.議
事
日
程
(第5号)
○開
議
日程第1
報告第16号 平成24年度南さつま市健全化判断比率及び
質疑
資金不足比率について
日程第2
報告第17号
ついて
株式会社いなほ館の清算結了に伴う決算に
日程第3
議案第102号
南さつま市教育委員会委員の任命について
日程第4
議案第103号
南さつま市基金条例の一部を改正する条例
日程第5
議案第104号
南さつま市税条例の一部を改正する条例
日程第6
議案第105号
正する条例
南さつま市国民健康保険税条例の一部を改
日程第7
議案第106号
南さつま市土地開発公社の解散について
同上
質疑、付託省略
討論、表決
質疑、総務委員会付託
日程第8
議案第107号
財産の取得について
日程第9
議案第108号
財産の取得について
日程第10
議案第109号
財産の取得について
日程第11
議案第129号 南さつま市職員の給与に関する条例の一部
を改正する条例
日程第12
議案第110号
条例
南さつま市立図書館条例の一部を改正する 質疑、
文教厚生委員会付託
- 159 -
○散
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 160 -
1.会議に出席した議員(22名)
1
番
議
員
南
敏
子
2
番
議
員
若
松
正
伸
3
番
議
員
相
星
輝
彦
4
番
議
員
山
下
美
岳
5
番
議
員
諏
訪
昌
一
6
番
議
員
有
村
義
次
7
番
議
員
古
木
健
一
8
番
議
員
石
井
博
美
9
番
議
員
室
屋
正
和
10
番
議
員
鳥
居
亮
幸
11
番
議
員
田
元
和
美
12
番
議
員
石
原
哲
郎
13
番
議
員
清
水
春
男
14
番
議
員
下
野
15
番
議
員
上
園
邦
丸
16
番
議
員
上
村
17
番
議
員
林
耕
二
18
番
議
員
貴
島
修
19
番
議
員
下
釡
清
和
20
番
議
員
今
村
建一郎
21
番
議
員
柳
元
拓
夫
22
番
議
員
大
原
俊
博
事
係
長
指
宿
修
二
記
湯
舟
佐和美
認
研
一
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
末
永
茂
議
記
仮
屋
廣
書
1.法第121条による会議に出席した説明員(21名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
柴
田
達
朗
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
中
村
千
尋
宇
都
勝
美
坂
口
教
育
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
財産管理室長
産業おこし部
商工政策課長
建
設
部
建設維持課長
教
育
部
生涯学習課長
尾場瀬
泊
憲
藤
井
川
野
重
美
濱
島
眞
澄
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
総 務 企 画 部
税 務 課 長
産業おこし部
観光交流課長
教
育
部
教育総務課長
仁
武
市
泉
- 161 -
徹
△
○議長(大原俊博)
議
午前10時00分
ただ今から、本日の会議を開きます。
△
○議長(大原俊博)
開
日程第1
日程第1、報告第16号
報告第16号
平成24年度南さつま市健全化判断比率及び資金不
足比率についてを議題といたします。
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
○10番議員(鳥居亮幸)
報告3についてお尋ねいたします。3ページに議案書の中で個別意見
というのがあります。審査意見書の中で、実質赤字比率については、平成24年度について、実
質収支が6億8,874万1,000円の黒字になったんだと、このことからですね、46パーセントの黒
字になっている。すべて問題はないんだと。健全に行っているんだというようなことで、結論
的にはなっているわけですけれども、この赤字比率については、たまたま6億8,000万という
のが黒字になった。この年度の特徴を反映しているんじゃないかなと私は思ったわけですけど
も、そのほかの連結の関係でも、公債費比率の関係でも、総合的にはあるんだろうと思います
けれども、この実質収支6億、これについての特別な要因というのはなかったんだろうかとい
うことを感じましたので、その辺の御説明をお願いしたいと思います。
○財政課長(竹ノ内淳郎) 実質収支6億8,874万1,000円の黒字の特別な要因ということでござ
いますけれども、これにつきましては、一般会計の収支の黒字とそれから決算統計上の診療所
特別会計のいわゆる収支の黒字の合算額でございますが、大きなものは、やはり地方交付税の
いわゆる交付額というのが通常のいわゆる予算等の見込額よりも大きく上回って交付された。
そういうことが大きな要因だというふうに考えております。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
報告第16号については、以上で終わります。
△
○議長(大原俊博)
日程第2
報告第17号
次は、日程第2、報告第17号
株式会社いなほ館の清算結了に伴う決算に
ついてを議題といたします。
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
○9番議員(室屋正和)
何もないようですけれども、非常に結果を見て、残念な気持ちもする
わけですけれども、結局、最終的には、670万しか残らなかったと、こういうことで、あとは
株主金に応じて半分で三百何万ですかね、補正に雑入で入れたいわけですけれども、これまで、
- 162 -
オープンしてからこれまでに旧金峰、新市になってから、いろいろな財源の措置をしてあるわ
けですけれども、そのトータル額がいくらほどにちょっとなっているか、いろいろ手当てをし
た分の額をちょっと教えてください。
○商工政策課長(藤井
泉)
これまでの出資についての御質問でございますが、いなほ館につ
きましては、過疎地域滞在施設整備モデル事業を活用し、平成9年度に着工いたしております。
本体工事が13億8,263万7,500円、ほか造成工事、備品等合わせて16億4,417万5,500円、それ
に温泉掘削の2か所分の費用を合わせますと18億4,815万8,621円となります。
また、これまでの指定管理費や経営支援補助などの経営支援的な費用が3億500万程度にな
るところでございます。
○9番議員(室屋正和)
3億500万程度じゃなくて、ちょっとはっきりした数字、分かってい
ると思うんですけれども。
○商工政策課長(藤井
○議長(大原俊博)
泉)
24年度末までに、3億517万3,309円となっております。
ほかにありませんか。
○10番議員(鳥居亮幸) 最終的に、今出ましたように344万116円ということになったわけです
けども、JAとの関係において、経営上の資金ショートが起こった場合は、市の方ですべて穴
埋めをするんだというような協定があったということを聞くわけですけれども、そのことにつ
いての市としてのその時の原因もあったんでしょうけれども、そういう点が大きな問題になっ
てきていたというようなことはないのかどうか。いわゆる出資割合に応じて、残余財産の資本
金も分配をするんだと、そして、7月31日が最終株主総会ということとなっておりますが、こ
の問題にいたしましても、その不平等な協定というものを考慮していくべきものではなかった
のかと。是正してすべきものじゃなかったのか、そのことがないものだから、市のいわゆる痛
みが大きくなってきたとこういうな感じを受けるわけですけれども、最後の株主総会に至るま
での経過、そういう協定についての平等性、片務性というようなものの検討はなされてきたの
かどうかという点をお尋ねしたいと思います。
○市長(本坊輝雄) 株式会社いなほ館の件につきましては、私以上に議員の方で平成17年11月
に合併いたしましてから様々な角度から議論の場があったわけであります。でありますので議
員も十分御承知のことと思いますが、合併するまでのいわゆる開設から当時のいろんな経緯等
が、紐解けば幾らでもいかがなもんかというようなこと等があったわけでありますが、議会の
御理解とそして市民の皆さん方の御理解をいただきながら、何とかこうやって解散のところま
で運びになったわけであります。掘り起こせば様々なこと等があり、ああだ、こうだ、いやそ
んなのおかしいとか、そういうこともあったのも事実でありますが、現実として目の前の問題
に向き合って、そして、ようやくこうやって民間に移譲し、新たな形でスタートし、これまで
の可能な限りの開設以来のサービスを提供する。そしてまた、あとの問題につきましても、結
果としてこういう案分で51対49で清算をさせていただくわけでありますが。しかしながら、ま
- 163 -
だまだ、向こうのJAさんの言い分とか、そういうのもあろうかと思いますが、また、私ども
の方の行政側の言い分もあるわけでありますが、しかしながら、相お互い向き合って、お互い
やはりそこは御理解の上に立って発展的にこのような形で解散の諸手続を済ませてきたとこ
ろであります。
○10番議員(鳥居亮幸)
最終的な残余財産の配分についても、特にこれは変更しようかという
議論はなかったかどうかという点を具体的にお願いします。こういう施設につきましては、類
似的な施設というようなもの、また将来の営業見通しですね。
それと、維持経費というようなもの考えた場合ですね、相当見通しをもって投資すべきもの
であり、それを無視して、現在だけを考えるというような公共的な施設の建設については、警
鐘を鳴らしているということが言えると思います。
そういうようなことから、今回のこの清算に当たっては大きな教訓という1つ上げるとすれ
ば、市長はどういうような教訓を持っておられるのか、あればお願いします。
○市長(本坊輝雄)
今回の私も市長に就任して、この4年間の中で、第三セクターの持つ様々
な課題、そのことを真正面から向き合って一つ一つ解決をさしていただいているところであり
ますが、総体的にはまだまだ道半ばであります。しかしながら、開設の時の目的ということ等
は十分にお互い尊重しながらも、しかしながら、今後の後年度、次の世代に渡って市民の税金
を等しく負担すべきなのか、その辺はですね、よく考えて物事はやっていかなければなりませ
んので、やはり次の展開、その次の展開というのをやはり慎重に、またあるときには大きく一
歩踏み出さなければならないときもありますが、後々のことも考えながらやっていくというの
は当然のことであろうと思いますので、やはり一発の花火を上げるときには次のこと、また次
のことも考え、持続可能なこと等もよく踏まえてやっていかなければ、後々、次の世代の皆さ
ん方が、本当にありがたかった良かったと喜んでもらえるような施設又は整備を進めていかな
ければ、行政を進めていかなければならないと思っておりますので、そういう意味では、市民
の皆様方の御理解をいただきながら、あれもこれもというわけにはいかぬところもございます
ので、総合的にそういうことについては判断しながら、こういう取組を行っていく必要があろ
うと思っておりますが、やはり地域の魅力を創るという意味では当初はそれなりの思いもあっ
たでありましょうが、結果としてこうやって整理をさしていただくということになったところ
であります。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
休憩します。
○議長(大原俊博)
休憩
午前10時13分
再開
午前10時13分
再開します。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
残余財産の分配についての御質問だろうと思いますけれども、
- 164 -
これにつきましては、今までも議会、委員会の中で覚書等いろいろ議論されてきた中でござい
ます。
今市長も言いましたとおり、JAさんにはJAさんの言い分もあるだろうし、市にも市の言
い分もあると、その中でお互いの考えを主張する中でいろいろ協議をなされて最終的には出資
割合に応じて分配するということで、これは協議を重ねた結果こういう結果になったというこ
とでございます。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○13番議員(清水春男)
今、市長の教訓と言いますか、それも出されました。私は1点。この
344万116円ですか、これの言えば市の負担というのが、これを整理のための市が出す分という
ふうにとるわけですが、これはもうどういう形で、市としては支出をすることになるのか。そ
の1点を、ないんですか。その点をちょっと詳しく。
○市長(本坊輝雄) 今回の報告は、残余財産を資本金の51対49で分けますよということであり
ますので、674万円を51対49で分けますよということでございますので、この344万は、南さつ
ま市に分配される部分でありますので、どうか御理解を賜りたいと思います。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
報告第17号については、以上で終わります。
△
○議長(大原俊博)
日程第3
議案第102号
次は、日程第3、議案第102号
南さつま市教育委員会委員の任命につい
てを議題といたします。
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
○19番議員(下釡清和) 今回ですね前任者が、平成24年12月10日に任命されて、1年足らずの
中でやめるということになったわけですけれども、その辞任に至る経緯といいますか理由、非
常に不可解な感じがするんですけれども、そしてまた6月26日まで在職という形をとったとい
う形になると思うんですけれども、それまでのそういった前任者への対応をまずどのようにし
てきたのか、伺います。
○教育部長(塩賀千弘)
御本人の方から一身上の理由でというようなことで辞任願いが出され
ました。それを受けまして、文書でのこのような願いでありましたので、臨時の教育委員会を
開きながら、と申しますのが地方教育行政の組織及び運営に関する法律と、この10条によりま
して、委員は当該地方公共団体の長及び教育委員会の同意を得て辞職することができるという
ようなふうに規定されております。
そのようなことで臨時の教育委員会を開き、御本人からのお話も伺いながら、そして同意を
- 165 -
して地方公共団体の長の同意も必要でありますので、教育委員会の結果を市長の方に報告いた
しまして、あと市長の方で判断していただいたというような経過でございます。
○19番議員(下釡清和)
いつそういった辞任の願いが出されたのかですね。それまでの間の対
応というなかで、いろんな教育委員会は毎月木曜日は原則として開くとなっているんですが、
そういった場合については、前任者への対応というのはどういう対応をされているのかですね。
その願いが出され教育委員会を開いてですよ、そこを認めたっていうことになるような感じを
持つんですけども、そういった文書だけでそういうことをするのか、本人と直接そういった内
容についていろいろ聴いたそういったことがあるんですか。
そしてまたもう一つは、こういったことになった中で、今後の教育委員会の運営の仕方とか、
そういったことについて教育委員会の中では、何か問題にしたことはなかったのか、お願いし
ます。
○教育長(出口定昭)
文書だけでということですが、その間に、直接本人と御逢いいたしまし
た。私個人がですね。いろいろ話を聴きましたけれども、理由は一身上の都合ということで聴
いております。委員の方もですね、直接話を聴くという機会がなかなか持てなかったもんです
から、最終的には、御出席願って、理由をいろいろなことを話をされましたけれども、そうい
うことだったんですかということで承認をしたと。先ほど部長の方からありましたけれども、
教育委員会と首長の同意があれば辞任することができるということになりますが、そのどちら
を先に開いても構わないと法律上はなっておりまして、今回の場合は、教育委員会の方から早
く辞意の同意を得、そして市長の方にお伺いを立てたということであります。
その間のことについてどのようなことがあったかということにつきましては、案内状出して
おりましたけど御本人の都合により欠席であったということになるかと思います。
○教育部長(塩賀千弘)
辞任の願いの日付の関係ですが、2月28日をもって辞任致したくとい
うようなことで提出されております。
○19番議員(下釡清和) 2月28日から、この間4か月近くですよね。教育委員会としては、5
人ですけれども、一応本人としては出席しなかったということですけれども、教育委員会のい
ろんな会議において、採決とかそういうことが過去あるのかどうか、すべて議事というのは採
決をされるのか、その点が1点。
それからもう一つは、今回新たに、そういうことで後任者が今回出されているわけですけれ
ども、この地方教育行政の組織及び運営に関する法律の中で、保護者が含まれるようにしなけ
ればならんというふうになっているんですけれども、今回の方については、そういう保護者で
あるのか、保護者っていう中身については、どういう中身になっているのかですね。
それから現在の残った委員を含めて、保護者に該当する方が何名いるのか。
○教育長(出口定昭)
過去にこのような例があったかということでございますけれども、空白
期間はなるべく生じないような措置をとってきた歴史がありまして、今回のような例は今のと
- 166 -
ころ私は掌握しておりません。
それから保護者ということが、最近の地方行法の改正によりまして民意を色濃く反映するよ
うにということですが、5人の委員の中に1人おれば条件は足りるというようなことで、現在
の場合それは満たして、保護者の条項はクリアしているものというふうに思っております。
例えば1人の委員が保護者としてした場合に、大学生である場合ですね、任命した当時19歳
であればそれも保護者とカウントするというようなことがありまして、南さつま市の場合は、
この前もお答えしておりますけれども、小・中・高・大学生まで居ったということで、新たな
委員を任命して、南さつまの教育の構成は、保護者のことについては十分な要件を満たしてい
るというふうに考えているところであります。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○教育部長(塩賀千弘)
議事の採決が云々という話がありましたが、これは議題について採決
をして決するというようなことになっております。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
ここでお諮りいたします。
本件は委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
討論を終わります。
採決に入ります。
本件は同意することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第102号は同意することに決定しました。
○議長(大原俊博)
△
日程第4
議案第103号から
△
日程第11
議案第129号まで
次は、日程第4、議案第103号
例から日程第11、議案第129号
南さつま市基金条例の一部を改正する条
南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例ま
での議案8件を一括議題といたします。
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
- 167 -
○7番議員(古木健一)
議案第103号について質問いたします。
ここ万世飛行場からは、特攻振武隊121人、飛行第66戦隊72人、飛行第55戦隊6人など201
人が出撃、戦没者となられました。建設までには異なる意見や反対もありました。苗村七郎様
は私財を投じ、生涯をかけて201名の方々の遺品を収集し、平和祈念館建設に中心的に御尽力
され、祈念館建設後は、健全運営のリーダーとして御活躍され、正しく苗村七郎様なくして、
この遺品の収集と館の完成と運営はないのであります。
このことについては、月刊誌歴史通の9月号に幻の特攻基地万世を証す「犬を抱いた少年兵」
の真実というタイトルでジャーナリストの清武英利氏が掲載しておられます。昨年11月に亡く
なられましたが、御本人が生涯をかけ、貫かれ、上り詰められた信念と御家族の御意志により
万世特攻平和祈念館を未来に適切に継承していくため収蔵品の管理及び祈念館の活性化、収蔵
品の劣化対策等を願い、この度多額の御寄附をされました。6月議会の一般質問で意見として
申し上げたことでもありますが、苗村七郎様なくして、万世特攻平和祈念館はできていません。
南さつま市万世特攻平和祈念館基金設置を機会に特別表彰として、市民名誉賞、市民栄誉賞の
例に習い、御功績を称え、顕彰される考えについて伺います。
○市長(本坊輝雄)
今回は故苗村七郎様の御遺族の方々からの今回の御寄附を、今回、万世特
攻平和祈念館の基金といたすわけで、その議案を提案させていただいているところであります。
御案内のとおり特攻隊員の至純のこころを後世に伝えるために、万世特攻慰霊碑の建立をはじ
め、万世特攻平和祈念館の建設。また、もちろん遺品の収集等含めて、建設、そしてまた運営
の充実に故苗村様におかれましては、生涯を捧げてこられたというところは、皆さん共有する
ところでございます。
私どもは今回、第42回の万世特攻慰霊祭の折、今年の4月14日にこのような御功績を称えま
して、御遺族の方々に私の立場と、万世特攻慰霊碑奉賛会会長の立場と連名で、慰霊祭の開式
にお集まりの皆さん方の前で表彰をさしていただいたところでありますので、どうか御理解賜
りたいと思います。
○議長(大原俊博)
○1番議員(南
ほかにありませんか。
敏子)
議案第129号の職員の給与に関する条例でちょっとお伺いします。昇
給させる場合の号給数は、勤務成績に応じて規則で定める基準に従い決定するものとすると謳
ってありますが、どのようなふうに、基準と言いますか、試験でもするんでしょうか。日置市
なんか試験に応じて上がっているんですけれども。南さつま市の場合は勤務成績といったらど
のようなふうに市長は考えているんでしょうか。
○総務課長(園田親久)
これまで55歳以上の職員の昇給につきましては、級に係わらず1年に
2号給の昇給をいたしておりましたけれども、今般の改正によりまして、標準の勤務成績では
昇給しないということとしたところでございます。ただし、1年間の勤務成績が極めて良好で
ある場合につきましては2号給、特に良好な場合は1号級昇給させることができるとしたもの
- 168 -
でございます。
この極めて良好である場合、特に良好である場合とは、南さつま市初任給昇格昇給等の基準
に関する規則の中で、業務成績の向上、能率増進、発明、考案等により、職務上特に功績があ
った場合等を想定しているのでございまして、それぞれの事案においてそれぞれ検討されるも
のというふうに考えております。これまでそういう対象者はいないということでございます。
○議長(大原俊博)
○14番議員(下野
ほかにありませんか。
認)
議案第104号
南さつま市税条例の一部を改正する条例について質問
いたします。この議案資料の4ページのところに上場株式等に係る配当所得に係る市民税の課
税の特例というのが改正されるわけなんですが、16条の3、当分の間、市民税の所得割の納税
義務者が前年中に租税特別措置法第8条の4の第1項に規定する上場株式等の配当等を有す
る場合ということで、聴きたいのは、このような改正がなされた場合に本市においてどのよう
な影響があるものか、これが1点。
それから、平成24年度の株式等に係る配当所得の金額が分かっておれば教えてもらいたいと
いうことです。
それからページ数の7ページの上場株式等に係る譲渡所得等に係る個人の市民税の課税の特
例というのがあるんですが、改正によって増額になるものか、減額になるものか、どのような
状況にあるのか。
それと、平成24年度の株式等に係る譲渡所得金額は、いくらであったものか。その点につい
て4点ほどお伺いします。
○税務課長(中村千尋)
ただ今4点ほど御質問があったかと思いますが、市税条例の附則第16
条の3でございます。改正による影響ということでございますが、附則第16条の3の改正は、
上場株式等に係る配当所得等の分離課税につきまして、特定公社債の利子が対象に追加された
ことに伴います所要の規定の整備でございます。
改正による影響でございますが、個人投資家の株式投資の活発化を図ることが今回の改正の
目的の一つでありますので、公社債等の利子が源泉徴収から申告分離課税になりまして、個人
投資家にとっては有利になると考えます。執行時点におきまして、特定公社債の利子がどのく
らいになるか予測がつきませんので、現時点での影響額は不明でございます。
次に、平成24年度の株式等に係る配当所得金額はいくらであったかということだろうと思い
ますが、平成24年度の株式等に係る配当所得金額ですが、市民税の平成24年度課税状況等の調
べによりますと、上場株式等に係る配当所得金額は、6件、78万2,000円でございました。
次に、市税条例の附則第19条の2についての御質問でございましたけども、改正理由でござ
いますが、この附則第19条の2の改正につきましては、上場株式等に係る譲渡所得等において、
これまで非課税とされていました公社債等の譲渡益につきましても、個人住民税が課税される
ことになったものでございます。これによりまして、公社債等の譲渡益につきまして分離課税
- 169 -
により市民税の3パーセントが課税されることとなったところでございます。分離課税になる
ことによりまして譲渡により損失が生じた場合、損益通算が可能となるなど個人投資家が投資
しやすくなりまして、株式投資を活発化させるというのが狙いであるというふうに考えており
ます。
最後に、平成24年度の株式等に係る譲渡所得金額は幾らだったかということでございますけ
れども、平成24年度の株式等に係る譲渡所得金額でございますが、平成24年度課税状況等の調
べによりますと、株式等に係る譲渡所得金額は4件の5,513万2,000円でございました。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○19番議員(下釡清和)
まず、議案第103号の基金条例の関係で、平和祈念館の収蔵品の管理
とかそういうことに使うということですけれども、この収蔵品については今現在どういう所有
者というか、市の物であるのかその辺についてお尋ねします。
それから、議案107号の財産取得、開発公社の土地の件ですけれども、7万4,413平米ぐらい
ありまして、中身についてはいろいろ資料等も出されておりますが、これは最終的に市として
は普通財産になるかどうかということも含めて今後の活用とか、処分の考え方がありましたら
お願いしたいと思います。
それから、議案109号の財産取得の中型バスの関係ですけれども、このバスについてはいろ
んな要望等も前回補正の中で出されたと思うんですけれども、そういったものが考慮されてい
るものかどうかですね。特に、何かこう改造とか、そういったものをしたバスであるのかどう
かというのと、それから路線バスにも場合によっては使うかという話もちょっと聞いた感じが
するんですが、これについては可能なのかどうかですね。ナンバー等はどういうふうになるの
かですね。通常営業用だったら青ナンバーとか、そういうふうにするんですけれども、市の所
有の中でどういうふうに、その辺はなっているのかですね。お願いします。
○観光交流課長(宇都勝美)
今、収蔵品の状況等についての質問がありましたのでお答えした
いと思いますが、祈念館の収蔵品につきましては、南さつま市の所有分、それと、先ほどの大
いに貢献いただいております苗村様の寄託分ですね。
それとあと、橋口様といって遺族の関係者の方、それと周辺住民等の方々の寄託品等の部分
で預かっている部分があります。以上であります。
○財産管理室長(泊
武憲)
議案107号の財産取得の関係ですが、今後の活用ですけれども、
この土地を取得した後には土地開発基金財産となりまして、基金財産として管理をすることに
なります。
今後の活用ですけれども、具体的には決まっていないところでございますが、現在でも網揚
地区の方では、るぴなす観光農園、あるいは砂丘地域再生振興特区の時に土地を貸しておりま
す土地とかありまして、今後もそのような形で利用されることになると思います。
あと栫ノ原公園等もありますけれども、これについてはまた教育委員会の方とも協議しなが
- 170 -
ら、どういった管理をしていくのか検討してまいりたいと思っております。以上です。
○企画課長(尾場瀬仁)
議案第109号の財産取得に係るクジラバスの改造についての御質問で
ありますが、これにつきましては、プロポーザルで業者を選定し、随意契約で契約しようとす
るものですが、改造につきましては現在、プロポーザルで3案のクジラバスの提案をしていた
だきました。その中で、この3案のクジラバスの改造関係で、そのまま発注するのではなくて、
これにつきましては9月いっぱいで十分に検討をしていきたいというふうに考えているとこ
ろであります。
改造については、まだまだいろんな加工をして、本当にクジラだと思わせるような仕掛けを
していきたいというふうに考えているところです。内装についても同じような形で、とにかく
海道八景を望むバスとして、特異な座席指定もしながら、工夫しながらその海道八景のクジラ
バスとしての仕様を固めていきたいというふうに考えているところであります。
それから路線バスについての使用が可能なのかということですが、これについては、事業者
と協議しまして路線バスとして使用可能であるということで回答をいただき、月曜日から金曜
日まで路線バスとして走行する形で考えている。実施に向けて調整をしているところでありま
す。ナンバーは、営業用として緑ナンバーになろうかというふうに考えております。
○市長(本坊輝雄)
この機会ですので、あえて説明をさしていただきたいと思いますが、私ど
もの南さつま市の公共路線のバスは、11路線は地域間幹線系統確保維持事業というこの事業に
則って11路線が運行されておりまして、国と県から補助金をいただいております。一つこの11
路線の中で、今運行したいと思ってます加世田から野間池路線だって、大体運行するのに二千
四、五百万かかるわけでありますが、乗る人はそんなにおりませんので、経費を国と県と負担
しております。しかしながら、経常収支率[★ページに訂正発言あり]が今60パーセントを切
っておりますが、これが55パーセントを切り始めるとすべて市の負担金で路線を維持するため
に埋めていかなければなりません。だから、経常収支率[★ページに訂正発言あり]を上げる
努力をしなければ、高齢化率が高くなる中で、当たり前のようにバスが走っておりますが、こ
のバスの路線の維持をどうするかということ等も、経常収支率[★ページに訂正発言あり]が
低くなったら金を出せ、金を出せと、市が負担せい、市が負担せいと11路線あるわけです。
そのこと等を、路線をどうすれば維持できるかということ等を考えながら、まさしく一石二鳥
を狙った取組として、今回のバスを議会の御理解いただいて予算計上さしていただきましたの
で、公共交通機関をどう守るか、当たり前のように国と県から路線ごとに補助金をもらってお
りますが、確実に乗車率が低くなっていく。1番低いのは、52パーセント台の経常収支率[★
ページに訂正発言あり]がある路線もあります。これは、山間部を走る路線でありますが、こ
ういう路線には百数十万も既に市の方が毎年払っております。でありますので、今後私どもの
この地域の中で、交通弱者の皆さん方をバスを走らしてどうカバーしていくか、どう弱者対策
をとっていくということ等は、施策の中でとっても大事なことであろうと思っておりますので、
- 171 -
並行した取組として、是非御理解いただきたいと思います。
○19番議員(下釡清和)
議案103号に関してですけれども、平和祈念館の収蔵の中で寄託とい
うことで亡くなった苗村さんののがあるんですけれども、こういったものについては、手続と
か、それは必要ないんですかね。そのままで相続というか何か形でされるのかどうかですね。
今後の対応について、必要ないのかどうか含めてお願いします。
○観光交流課長(宇都勝美)
苗村さんの部分につきましては、もちろん苗村様がお亡くなりに
なりましたので、御長男の方に今預けられた分のことについての相談を今いたしているところ
であります。それの名前を変更するとかですね。御長男の方からの預かりに変えるとか、その
ような形での変更を今お願いしているところであります。
○市長(本坊輝雄)
先ほどのバスの件で訂正さしていただきますが、バスにつきましては、乗
車率と申し上げましたが、経常収支率ということで訂正をさしていただきたいと思います。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○9番議員(室屋正和)
議案第109号の取得の方法ですけれども、随意契約のプロポーザルに
よったという、このプロポーザルに何社ほど応募されたのか、応じたのか、ちょっとお願いい
たします。
○企画課長(尾場瀬仁)
プロポーザルにつきましては、まず指名選考を行ったわけですが、指
名選考につきましては、前方乗降口のある中型バスを保有し、またバスの外装等の改造が可能
で、オリジナルバスの製造実績のある会社2社を選定したところであります。それで選定した
わけですが、7月23日に2社に指名通知を行い、7月30日にプロポーザルの参加意向について
2社からの参加する旨の通知があったわけですが、その後、会社自体に1社からデザイン部門
がないということで、そのデザインについて相当な費用がかかるというようなことから、辞退
の届出がありまして、1社からのプロポーザルになったところであります。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○20番議員(今村建一郎)
私は108号
財産の取得について、パソコンの購入ですけれども、
昨年でしたかね。パソコン購入の件につきましては、購入の方法としては、現金とレンタルが
あるわけですけれども、今回は、こういうような購入方法になっていますけど、前回説明され
たとおりやはりレンタルよりも現金取得の方がメリットがあるというふうに理解していいも
のか、これが1点とですね。
それと、こういう減価償却資産になりますと耐用年数等が発生するわけですけれども、耐用
年数を何年見ているのか、この点2点目とですね。
それと消防関係が23台パソコンの購入がありますけれども、南薩消防組合から解散されて本
部からのパソコンの南さつま消防の方への持込みはなかったものか、その点をお尋ねします。
○企画課長(尾場瀬仁)
このパソコン導入につきまして、リースと今回購入で実施したわけで
すが、これは昨年度から引き続いて購入ということで実施させていただきました。パソコンの
- 172 -
更新計画につきましては、先の市長の政策課題協議の中で、このパソコン更新計画につきまし
て、策定をさせていただいたところであります。
その際、リースで取得した場合、それから単独で取得した場合、それと3か年で取得した場
合、1か年で全職員を交換した場合、そういうものの比較表を作りまして、一番有利なパソコ
ンは購入し3か年間で更新していくというような形で更新計画を立て、昨年度から実施してい
るところであります。
それと、この耐用年数については5年ということですが、今回消防が南さつま市にという形
になったわけですが、今回、消防の方も市のパソコンを導入しなければいけないということで、
昨年交換しました200台の旧機種ではありますが、その分を消防の方に持ち込んで今稼働をし
ているところであります。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○13番議員(清水春男)
まず財産の取得の関係で109号について聴きますが、路線バスでも使
えるということで月曜日から金曜日利用されるということですが、これは観光バスとしても活
用するということで言われていますけれども、そうした時にまあ言えば、月曜日から金曜日の
間に観光団体が予約があったというときには、またそっちの方に回るというふうにこうなるの
かですね。そしてそういう点では、観光バスとして今市長が言われたような形での有効利用と
いうか、そういう点、また言えばこの路線バスで市長が言われたそこは分かるんですけれども、
そういう部分もどうなのかなあというふうに考えるんですが、その点をお願いします。
それから、129条の中での今回こうして、特別極めて良好な場合とか、特に良好である場合
には、こういう新たに出しますよというようなことですが、今回の改正をする大きな理由です
ね。これまでは2号、今回は今度はもう55から上げないということになったというんですが、
何かそういう点でいくと、さっき言われました、これまではそういう対象者は言えばいなかっ
たということであえてまた今回して出すと、やろうとしている。しかし、一方では、これまで
は言えば、定年まではそれなりのあれが見込めたけれど、職員としてもね。そうあったけれど
も、今回からそれをなくするとなると、本当に職員の意欲をやっぱり高められるのかなという
ふうに考えるんですが、その点どうでしょう。
○企画課長(尾場瀬仁) 定期バスと観光バスの考え方についての御質問だったと思うんですが、
定期バスの週5日、月曜日から金曜日までに観光の予約が入った場合どうするのかということ
ですが、これにつきましては定期バスとしての利用を優先していくと、平日はあくまでも定期
バスとして実施していきたいというふうに考えております。ただ、それぞれの状況の中で、砂
の祭典等の活用も見込めるかと思います。その段階では十分考慮しながら、その利用について
は、柔軟に対応していきたいというふうに考えております。
それから、このクジラバスにつきましては、先ほど市長からあったとおり、定期バスの維持
確保の面と、それから本市の観光広告塔としての機能、海道八景をつなぐための路線バスとし
- 173 -
て利用するというような形で2つの機能を併せ持つバスというふうに考えております。そうい
う中でも、やはり観光の広告塔としての機能についても、定期バスとして鹿児島から加世田を
経由し、野間池まで至る路線を考えているわけですが、その中で十分に観光の広告塔としての
機能を果たせるのではないだろうかというふうに考えているところであります。
○総務課長(園田親久)
まず改正の理由についてでございます。今般御提案いたしました南さ
つま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例につきましては、平成24年人事院勧告で
民間との比較調査に基づき、55歳以上の職員の昇給について見直しの勧告があり、国家公務員
においても、本年7月から法改正が行われておりますことから、本市におきましても人事院勧
告、国家公務員に係る制度改正に準じ改正をしようとするものでございます。
次に、この改正によりまして職員の意欲ということの御質問でございましたけれども、今回
の改正によりまして対象者は109人になります。25年度影響額は、1月1日が昇給日となりま
すことから約全体で30万円の減額となり、26年度年間削減額で約160万が見込まれているとこ
ろでございまして、一人ひとりの影響額はそんなに多くはないということから、意欲等につい
ての御質問につきましては、さほど問題はないと、私どもの方は認識いたしております。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
議案第103号から議案第109号まで及び議案第129号の議案8件は、総務委員会へ付託いたし
ます。
△
○議長(大原俊博)
日程第12
議案第110号
次は、日程第12、議案第110号
南さつま市立図書館条例の一部を改正す
る条例を議題といたします。
質疑に入ります。御質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
議案第110号は、文教厚生委員会へ付託いたします。
以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。
ここで念のため申し上げます。明日から26日までは、各委員会の審査及び事務整理のため休
会し、27日に最終本会議を開きます。
本日はこれで散会いたします。
散
会
午前10時57分
- 174 -
第3回南さつま市議会定例会会議録
平成 25 年9月 27 日
(第6日目)
第3回南さつま市議会定例会会議録(第6日目)
1.開
会
日
時
平成25年9月27日(金)午前10時
1.議
事
日
程
(第6号)
○開
議
日程第1
議案第103号
南さつま市基金条例の一部を改正する条例
日程第2
議案第104号
南さつま市税条例の一部を改正する条例
日程第3
議案第105号
正する条例
南さつま市国民健康保険税条例の一部を改
日程第4
議案第106号
南さつま市土地開発公社の解散について
日程第5
議案第107号
財産の取得について
総務委員長報告、
質疑、討論、表決
日程第6
議案第108号
財産の取得について
日程第7
議案第109号
財産の取得について
日程第8
議案第129号 南さつま市職員の給与に関する条例の一部
を改正する条例
日程第9
陳情第9号 「森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関す
る地方の財源確保のための意見書採択」に関する陳情につ
いて
日程第10
陳情第10号
する陳情
日程第11
議案第110号
条例
日程第12
議案第111号 平成25年度南さつま市一般会計補正予算(
第5号)
日程第13
地方財政の充実・強化を求める意見書に関
南さつま市立図書館条例の一部を改正する 文教厚生委員長報告、
質疑、討論、表決
議案第112号 平成25年度南さつま市国民健康保険特別会
計補正予算(第2号)
- 159 -
予決算特別委員長報告、
質疑、討論、表決
日程第14
議案第113号 平成25年度南さつま市介護保険特別会計補
正予算(第2号)
日程第15
議案第114号 平成25年度南さつま市土地区画整理特別会
計補正予算(第2号)
日程第16
議案第115号 平成24年度南さつま市一般会計歳入歳出決
算の認定について
日程第17
議案第116号 平成24年度南さつま市国民健康保険特別会
計歳入歳出決算の認定について
日程第18
議案第117号 平成24年度南さつま市後期高齢者医療特別
会計歳入歳出決算の認定について
日程第19
議案第118号 平成24年度南さつま市介護保険特別会計歳
入歳出決算の認定について
日程第20
議案第119号 平成24年度南さつま市簡易水道事業特別会
計歳入歳出決算の認定について
日程第 21
議案第120号 平成24年度南さつま市漁業集落環境整備事
業特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第 22
議案第121号 平成24年度南さつま市農業集落排水事業特
別会計歳入歳出決算の認定について
日程第 23
議案第122号 平成24年度南さつま市土地区画整理特別会
計歳入歳出決算の認定について
日程第 24
議案第123号 平成24年度南さつま市診療所特別会計歳入
歳出決算の認定について
日程第 25
議案第124号 平成24年度南さつま市交通災害共済特別会
計歳入歳出決算の認定について
日程第 26
議案第125号 平成24年度南さつま市特別養護老人ホーム
事業特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第 27
議案第126号 平成24年度南さつま市水道事業会計未処分
利益剰余金の処分について
日程第 28
議案第127号 平成24年度南さつま市水道事業会計決算の
認定について
日程第 29
議案第128号 平成24年度国民健康保険南さつま市立坊津
病院事業会計決算の認定について
日程第 30
議案第130号 平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第 上程、説明、質疑、
付託省略、討論、表決
6号)
- 160 -
日程第 31
意見書案第4号 森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関 趣旨説明、質疑、
する地方の財源確保のための意見書
付託省略、討論、表決
日程第 32
意見書案第5号
日程第 33
閉会中の継続審査について
○文教厚生委員会所管分
○散
地方財政の充実・強化を求める意見書
同上
申出書
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 161 -
1.会議に出席した議員(22名)
1
番
議
員
南
敏
子
2
番
議
員
若
松
正
伸
3
番
議
員
相
星
輝
彦
4
番
議
員
山
下
美
岳
5
番
議
員
諏
訪
昌
一
6
番
議
員
有
村
義
次
7
番
議
員
古
木
健
一
8
番
議
員
石
井
博
美
9
番
議
員
室
屋
正
和
10
番
議
員
鳥
居
亮
幸
11
番
議
員
田
元
和
美
12
番
議
員
石
原
哲
郎
13
番
議
員
清
水
春
男
14
番
議
員
下
野
15
番
議
員
上
園
邦
丸
16
番
議
員
上
村
17
番
議
員
林
耕
二
18
番
議
員
貴
島
修
19
番
議
員
下
釡
清
和
20
番
議
員
今
村
建一郎
21
番
議
員
柳
元
拓
夫
22
番
議
員
大
原
俊
博
事
係
長
指
宿
修
二
記
湯
舟
佐和美
認
研
一
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
書
長
末
永
茂
議
記
仮
屋
廣
書
1.法第121条による会議に出席した説明員(22名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
柴
田
達
朗
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
中
村
千
尋
宇
都
勝
美
川
野
重
美
濱
島
眞
澄
教
育
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
財産管理室長
産業おこし部
商工政策課長
産業おこし部
農水振興課長
教
育
部
教育総務課長
尾場瀬
泊
憲
藤
井
泉
永
田
洋一郎
坂
口
徹
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
総 務 企 画 部
税 務 課 長
産業おこし部
観光交流課長
建
設
部
建設維持課長
教
育
部
生涯学習課長
仁
武
市
- 162 -
△
○議長(大原俊博)
開
議
午前10時00分
ただ今から、本日の会議を開きます。
△
日程第1
議案第103号から
△
日程第10
陳情第10号まで
○議長(大原俊博) 日程第1、議案第103号 南さつま市募金条例の一部を改正する条例から、
日程第8、議案第129号
南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例までの議
案8件と、日程第9、陳情第9号
「森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源
確保のための意見書採択」に関する陳情について及び日程第10、陳情第10号 地方財政の充実・
強化を求める意見書に関する陳情の陳情2件の合わせて10件を一括議題といたします。
総務委員長の報告を求めます。
[若松正伸総務委員長
○総務委員長(若松正伸)
登壇]
総務委員会の報告をいたします。
本委員会では、去る9月9日と11日に委員会を開き、付託された議案等の審査をいたしまし
た。
それでは、審査の概要と結果について報告いたします。
まず、議案第103号
南さつま市基金条例の一部を改正する条例について申し上げます。
基金額及び平和祈念館の活性化対策等についての質疑があり、基金額は、指定寄附として申
し出のあった1,100万円を積み立てるが、その使途については、主に劣化対策や祈念館のピー
アールに使っていただきたいとの寄附者の意向もある。
平和祈念館の利用促進については、県内各学校等に対する周知、南薩少年自然の家の利用者
等に対する全額無料の取組、砂の祭典入場者に対する半額割引券、旅行者・メディア等への取
材協力などへの働きかけを行い、利用促進を図っているところであるが、まだ周知がなされて
いない部分もあるので、ふるさと会などを通じてピーアール等を行っていきたいとのことでし
た。
採決の結果、議案第103号は、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第104号 南さつま市税条例の一部を改正する条例及び議案第105号南さつま市国
民健康保険税条例の一部を改正する条例について申し上げます。
本議案2件については、一括して審査を行いました。
南さつま市税条例附則第16条の3に関する説明と個人投資家の活発化についての質疑があ
り、上場株式等に係る配当所得等の分離課税について特定公社債の利子が対象に追加されたこ
とに伴う所要の改正であり、全体的には条文整理が主である。
- 163 -
附則第16条の3及び附則第19条の2については、分離課税になることで個人投資家の市場参
加を促すために、投資家が多様な金融商品に投資しやすい環境を整備することを意としており、
株式投資を活発化させて経済の活性化を図ろうとするものであるが、市税に反映するような件
数に至るとは考えていないとのことでした。
採決は1件ずつ行いました。
議案第104号及び議案第105号は、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決
定しました。
次に、議案第106号
南さつま市土地開発公社の解散について及び議案第107号
財産の取得
について申し上げます。
本議案2件については、一括して審査を行いました。
土地開発公社職員の処遇等についての質疑があり、嘱託職員3名を雇用しており、これまで
1年更新をしてきている。この1年でいろいろと話合いをしてきており、雇用は継続しないこ
とも伝えてあるので、来年3月で辞めていただくこととなる。就職の斡旋については行わない
考えである。
また、開発公社が解散した場合の市の窓口と財産総額及び処分額等についての質疑があり、
解散後の窓口は、土地の売却や維持管理を含め、財産管理室で行うこととなる。
財産総額は、現金と土地の素地価格を含め平成24年度決算額で約11億9,500万円である。清
算に伴う財産処分額が、平成25年度中の財産処分額の見込額として、土地開発基金で買う土地
の素地価格と万世駅跡の分譲地等の約2.2ヘクタールを合わせ約8億3,400万円である。
差引残余財産額は、土地が約15ヘクタールで約3億1,100万円、現金が約5,000万円、合計で
約3億6,100万円を見込んでおり、これらを市へ無償譲渡することになるとのことでした。
採決は1件ずつ行いました。
議案第106号及び議案第107号は、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決
定しました。
次に、議案第108号
財産の取得について申し上げます。
パソコンの買い替え計画及び今まで使用していたパソコンの処分方法についての質疑があり、
職員用パソコンについては、平成23年8月の政策課題協議の時に、既に7年が経過することか
らパソコン配置計画を作成したところである。購入に当たっては、職員数の減や、またリース
をするより単年度執行が経費節減になることなどを考慮し、平成24年度から平成26年度までの
3か年で実施することとなった。購入したことで不要となるパソコンについては、システム等
を削除し市民への公売を考えていたが、未だ買い替えがされていないパソコンの故障が相当数
見られることから、部品交換用として保有しているとのことでした。
また、入札についての質疑があり、市内、市外の7社を指名したが、3社が辞退したため、
市内の1業者を含む4社で指名競争入札を実施したところ、昨年度落札した業者が落札したと
- 164 -
ころであるとのことでした。
採決の結果、議案第108号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第109号
財産の取得について申し上げます。
本議案については、9月9日に審査いたしましたが、提出された議案資料及び質疑に対する
答弁において、当日に結論を出すことが困難であったため審査を中止・保留し、9月11日に開
催された全員協議会の資料に基づき、同日委員会を再開し、審査いたしました。
執行部から補足説明があり、定期路線バスの運行経路については、伊作経由[★ページに訂正
発言あり]の鹿児島から加世田までの定期バスと、加世田から野間池までの定期バスを利用し、
クジラバスを走行させたいと考えているとのことでした。
入札についての質疑があり、プロポーザル方式により2業者を選定したが、1業者からデザ
イン部門がないため、提案書を提出するには100万円以上の経費がかかるので辞退したいとの
ことであった。よって、残りの1業者でプロポーザル方式により実施したところ3案が提出さ
れたため、その1業者を選定したところである。その後、執行予定額3,819万円に対する予定
価格を設定し、随意契約で見積執行を行ったところ、同業者が落札したものであるとのことで
した。
辞退された1業者は、デザイン部門がないための辞退であるとの答弁であったが、プロポー
ザル仕様書の中にデザイン設計監理で一式150万円とあるが、デザインについては、別途コン
サル等に委託することを考えなかったのかとの質疑があり、デザイン部門、本体改造部分、車
体購入をそれぞれ別に執行すれば、金額的に高くつくことが想定されたので、一括でのプロポ
ーザル方式での提案を実施したところである。数社の業者から提案があれば良かったわけだが、
経費縮減の問題等を考慮しての結果であるとのことでした。
契約先の業者の業務実績の資料があるが、これらのバスの予定価格に対する落札比率につい
ての質疑があり、落札金額でしか調査は行っていないとのことでした。
予定価格3,762万1,500円に対して、落札価格が消費税込みの3,742万6,200円となっているが、
執行者側としてはこの金額をどう見ているかとの質疑があり、予算額3,819万円はプロポーザ
ル方式の仕様書の中で提示してあり、それに基づき提案をもらっている。設定した予定価格の
範囲内の見積額であり、適正な金額だと判断をしているとのことでした。
バスの改造費用及び屋根高等についての質疑があり、改造費用については、外装の改造費が
1,250万円、内装費が330万4,000円で設計されている。屋根高は、設計で3メートル18.5セン
チであり、出来高では3メートル30センチ程度になると思うが、風の影響はほとんどないと考
えている。構造はエフ・アール・ピー製で、クジラの造形を造るとのことでした。
障がい者や高齢者などに乗り降りが優しい対策と外向きの座席6席についての質疑があり、
コミュニティバスについては、低床等のことも考えなければならないが、これは定期バスであ
り、観光の広告塔としての機能を持たせる必要があることを最大限に考慮した内装構造であり、
- 165 -
座席については陸運局とも調整を図っている。
また、笠沙・野間池から帰るルートの方が、本来の海道八景をめぐるルートと考えたことか
ら、海を見るために片方の6座席について横向き座席を設置し、海道八景を望むバスとして、
その機能を1番重視したところである。資料では座席の定員が34人となっているが、観光モニ
ターツアーの実績では、1回のツアー人員は20人から30人程度との答弁があったと記憶してい
る。
観光面を主に考えると、ゆったりとしたスペースの内装にした方が、来られた観光客がゆっ
くりできると考えるが、そのようなことなどは検討されたのかとの質疑があり、このバスは観
光バスとしても使用することから、座席についてはゆったり感が必要だろうというふうに考え
ているが、標準装備の中で座席の配置等は決められており、十分に座れるような座席配置にし
ているとのことでした。
討論では、新幹線の影響も一段落した中で、クジラを主体としたバスでリピーター客が訪れ
るかどうか、甚だ疑問を持っている。南さつま海道八景の発信は、別の方法もあるのではない
かと思う。中型バス経費の3,742万6,200円は、費用対効果を考えた場合に疑問が残り反対する
との意見。
一方、バスの維持費、稼働率など不安要素も多いが、観光につながり、本市のピーアールに
なるということを期待し賛成するとの意見。
このバス購入の予算にあっては、先の議会において私ども議会が認めた1番の要因は、維持
管理費については、運行業者がすべて負担するという方向で話がついているということであっ
た。市民からの質問にもそういった立場で説明してきている。予算を認めた経緯もあり、この
契約を認めないわけにはいかないのではないかと考え、賛成するとの意見がありました。
挙手採決の結果、議案第109号は、挙手多数で原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第129号
南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について申
し上げます。
55歳以上が対象となっているが、現在の実態等についての質疑があり、これまで55歳以上の
職員の昇給については、級にかかわらず、1年2号給の昇給を行っているが、今回の改正によ
り標準の勤務成績では昇給しないこととなる。
改正後は、1年間の勤務成績が極めて良好な場合は2号給、特に良好な場合は1号給昇給さ
せることができるが、その判断にあたっては業務成績の向上、能率増進を図るなど、特に功績
があった場合等を想定しており、個々の事例ごとになされることになると考えている。
職員の意識の高揚を図るという意味では大事なことだと考えているので、そういう意識を持
って仕事をしていただく環境を整えていきたいとのことでした。
また、給与の削減により、市民への影響はどのようなことが考えられるのかとの質疑があり、
条例の施行日が平成26年1月1日であり、平成25年度は1月から3月までの約30万円の減額、
- 166 -
平成26年度は年間の削減見込みで約160万円と算定している。この額から想定しても市民への
影響はほとんどないものと理解しているとのことでした。
討論では、現在において、派遣切り、雇い止め、正式採用なしというような状況の中、働く
労働者全体に大きな影響を与えると思う。また、生活水準にも大きな影響を与え、市内の業者、
また地域経済に大きな影響があるということを述べて本議案には反対するとの意見。
一方、平成24年の人勧で見直し勧告が行われたことに基づく制度改正であり、また聞き及ぶ
ところによると職員団体との了解は得ているとのことであり賛成するとの意見が出されました。
挙手採決の結果、議案第129号は、挙手多数で原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、陳情第9号
「森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源確保のための
意見書採択」に関する陳情について申し上げます。
本市の森林全体に対して交付税はどれぐらい交付されているものかとの質疑があり、普通交
付税においては、森林面積に応じて基準財政需要額の中に算定されているが、本年度の算定見
込み額は約675万円、昨年度は664万7,000円であるとのことでした。
討論では、相変わらず地方を取り巻く状況は厳しいと考える。財源対策の関係でもあり、採
択して意見書を提出すべきであるとの意見が出されました。
採決の結果、陳情第9号は、全員異議なく、採択すべきものと決定しました。
また、採択された陳情第9号に関する意見書を、関係機関に提出すべきものと決定いたしま
した。
次に、陳情第10号
地方財政の充実・強化を求める意見書に関する陳情について申し上げま
す。
一般的に災害を受けた自治体の復興費は、通常の予算とは別に計上されているという理解で
いいのかとの質疑があり、今回の地方公務員給与が、交付税上削減になった分は、その内の
4,550億円が減災・防災事業債という形で、地方債で予算措置がされている。平成25年度の特
別措置として、その4,550億円の範囲内で、市町村はそれに見合う事業があれば、事業実施を
することができるという対応がとられているとのことでした。
討論では、国も地方も財政が厳しいところであるが、有無を言わさず地方交付税の削減等が
あった中では、言い続けることが大事であると考えるので、昨年に引き続き、この陳情を採択
して意見書を提出すべきであるとの意見が出されました。
採決の結果、陳情第10号は、全員異議なく、採択すべきものと決定しました。
また、採択された陳情第10号に関する意見書を、関係機関に提出すべきものと決定いたしま
した。
以上で、総務委員会の報告を終わります。
ただ今私の委員長報告の中で、議案第109号で「伊作経由」と言うべきところを「伊集院経
由」と発言したようです。訂正させていただきます。申し訳ありませんでした。
- 167 -
○議長(大原俊博)
質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し、御質疑ありませんか。
○21番議員(柳元拓夫)
委員長に2点ほど質問したいと思います。
鹿児島交通の定期バスについては、幹線維持事業ということで、国・県に経費負担をしてい
ただいて、経常収支比率55パーセントを切ると市の負担が多くなると、執行部の本会議場での
説明であったかと思うんですけれども、現在南さつま市にある路線の定期バスのこの路線ごと
の市の負担額についての質疑はなかったかどうかお伺いいたします。
2点目ですが、平日においてのクジラバスの運行は、鹿児島、加世田から野間池、現在の定
期バスの路線により路線の便数より1便増えるのか、それとも現状のままの便数なのか、この
2点をお伺いいたします。
○総務委員長(若松正伸)
ただ今の質問にお答えしますけれども、地域間路線というのが運行
系統南さつま市に11路線あるわけであります。野間池線が59.2パーセントの経常収支比率、そ
れから、薩南病院線が57.9ということで経常収支比率となっています。これは必要な経常経費
から乗車料等を引いたもので勘案をするということでありますけれども、特に11路線、他の路
線についての質問等はありませんでした。ただ、この中で国・県補助金が野間池線については
705万3,000円、薩南病院線については851万5,000円の補填が25年度はあるというような説明は
受けたところであります。
それから定期バス鹿児島から加世田、加世田から野間池のこの件につきましては、一応下り
が鹿児島8時50分、加世田が10時40発野間池12時9分着、上りが野間池が13時45分それから加
世田15時2分、最終鹿児島中央駅が17時45分の便ということで、それ以外のことは質問はあり
ませんでした。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
討論に入ります。討論はありませんか。
○13番議員(清水春男)
私は、議案第109号 財産の取得についてと、議案第129号
南さつま
市職員の給与に関する条例に反対の立場で討論をいたします。
まず、議案第109号
財産の取得についてでありますが、観光客を呼び込むためにクジラを
イメージした観光バスを3,742万6,200円で取得しようとするものですが、週末には観光バスと
して市内を観光客を乗せて回り、月曜日から金曜日までは、鹿児島から野間池までの定期路線
バスとして岩崎産業に委託して運行する計画です。この計画が出た時から道幅が狭い道路があ
り、木が道路に生茂っているところもある。買うのであれば豪華な中型のバスよりマイクロバ
スでよい。また、クジラを形どったものをバスの上に付けるのでなく車体に描く方法もあると
発言してきました。市民からも観光バスの購入より暮らしのためにお金を使ってほしいと反対
の声を聴きます。よって私はこの議案に反対を表明をします。
- 168 -
次に、南さつま市職員の給与に関する条例についてであります。
今回の条例改正は、55歳になると昇給がストップし、勤務成績が極めて良好である場合、ま
た、特に良好である場合に限って昇給させるというものです。当局は、これまで対象者はいな
い。さほど影響はない。また意識の高揚を図るためと言いますが、現在の職員は行革の中で職
員数が減らされ、給料が引き下げられております。仕事量は増えています。こういうときに、
55歳になったら昇給は止まり優秀な職員しか昇給しないとなれば、職員のやる気が上がるでし
ょうか。早期に退職する職員が、増えるのではないでしょうか。職員の数が減らされる中で、
住民サービスを引き下げないためには、このようなやり方はやめるべきです。
以上述べて反対討論といたします。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○10番議員(鳥居亮幸) 私も議案第109号並びに議案第129号については、反対の態度を表明し
ておきたいと思います。
詳しくは、委員会等でも申し上げてきたところでありますのでその点以外について述べます。
財産の取得について、過疎地域の公共交通を確保・維持するために国・県が多額の助成を出し
て住民の足を支えている。そういう本市でありますけれども、クジラをデザインした中型バス
を購入するということで、その費用対効果という点で大いに疑問を持つところであります。県
の補助金約1,600万円の補助はあるものの、地方債2,210万円という財源を充て、そして、平日
の業者との契約につきましては、維持管理経費、その他の経費等について、まだ不確定な点が
あると認識をいたしました。費用対効果の立場に立ち、財源は住民福祉に生かすべきというこ
とを考えて反対の態度といたします。
議案第129号の給与に関する条例の一部の改正についてでありますが、これについても反対
の態度を表明いたします。
基本的には55歳に達する時から国家公務員等は、事実上の昇給ストップということになりま
す。これは人事院勧告の制度によるものであり、憲法に保障する労働基本権を不当に剥奪した
その代替の機関として設置されております。それが本当に働く人の立場に立った働きをしてい
るということは言えないと思います。働く人たちの賃金に大きな影響を与えるというふうに考
えます。基本的に今必要なのは、市民の賃金を上げ、市民の購買力を上げてこそ景気が良くな
り、税収も増えることになります。今の政治の方向は、ますます景気を冷え込ませるだけで、
消費税の増税が加われば住民の暮らしは更に苦しいものになっていきます。
憲法の規定に基づいて働く人の労働基本権を尊重・擁護する本来の要請を要求して、議案に対
して反対するものでございます。以上でございます。
○議長(大原俊博)
○18番議員(貴島
ほかにありませんか。
修)
私は、109号、129号に賛成の立場で討論をいたします。
クジラバスの購入なんですが、初めての企画であります。関係各位の英知を振り絞って、是
- 169 -
非成功させていただきたい。新しいことを始めるときは、必ず摩擦があるわけでありますが、
摩擦を恐れていたら何にも新しい進展はないわけであります。新しい時代を切り開くためにも
是非成功させていただきたいと思います。
それともう1つ、129号ですが、民間と比べた場合当然であると思います。以上です。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
討論を終わります。
採決に入ります。1件ずつ採決いたします。
まず、議案第103号
南さつま市基金条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第103号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第104号
南さつま市税条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第104号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第105号
南さつま市国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてお諮り
します。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第105号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第106号
南さつま市土地開発公社の解散についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第106号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第107号
財産の取得についてお諮りします。
- 170 -
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第107号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第108号
財産の取得についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第108号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第109号
財産の取得についてお諮りします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者起立]
○議長(大原俊博)
起立多数であります。
したがって、議案第109号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第129号
南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についてお
諮りします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者起立]
○議長(大原俊博)
起立多数であります。
したがって、議案第129号は原案のとおり可決されました。
次は、陳情第9号
「森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源確保のための
意見書採択」に関する陳情についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、採択であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、陳情第9号は採択することに決定しました。
次は、陳情第10号
地方財政の充実・強化を求める意見書に関する陳情についてお諮りしま
- 171 -
す。
本件に対する委員長報告は、採択であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、陳情第10号は採択することに決定しました。
△
○議長(大原俊博)
日程第11
議案第110号
次は、日程第11、議案第110号
南さつま市立図書館条例の一部を改正す
る条例を議題といたします。
文教厚生委員長の報告を求めます。
[山下美岳文教厚生委員長
○文教厚生委員長(山下美岳)
登壇]
文教厚生委員会の報告をいたします。
本委員会では、去る9月10日に委員会を開き、付託された議案第110号の議案1件と、請願
第4号の請願1件と、継続分の議案第20号、請願第1号、陳情第1号、陳情第5号、陳情第6
号の5件の合計7件について審査いたしました。
それでは、審査の概要と結果について、御報告いたします。
まず、議案第110号 南さつま市立図書館条例の一部を改正する条例について申し上げます。
補足説明では、指定管理者と協議・協定を取り交わす作業の中で、開館時間、開館日について
整理ができたので、今回改正をお願いしたいとのことでした。
質疑のあった主なものを申し上げます。
変更の周知について質しましたところ、十分周知を図れるよう市のホームページ、市報、お
知らせ版を基本に周知したいとのことでした。
また、これに関連し委員から会員登録者には、新着図書などの情報を伝えるシステムについ
て今後検討をお願いしたいとの意見が出されました。
また、休館日の検討について質しましたところ、休館日は、館の整理などを行うため週に1
日設けた。図書館の利用者に対応するため、中央図書館は火曜日、分館は水曜日と休館日を違
えたとのことでした。
討論はなく。採決の結果。全員異議なく議案第110号は、原案のとおり可決すべきものと決
定しました。
以上で、文教厚生委員会の報告を終わります。
○議長(大原俊博)
質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し、御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
- 172 -
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
討論を終わります。
採決に入ります。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第110号は原案のとおり可決されました。
○議長(大原俊博)
△
日程第12
議案第111号から
△
日程第29
議案第128号まで
次は、日程第12、議案第111号
(第5号)から、日程第29、議案第128号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算
平成24年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事
業会計決算の認定についてまでの議案18件を一括議題といたします。
予決算特別委員長の報告を求めます。
[下釡清和予決算特別委員長
○予決算特別委員長(下釡清和)
登壇]
予決算特別委員会の報告を申し上げます。
本委員会では、去る9月11日、12日、17日及び18日の4日間にわたり委員会を開き、付託さ
れた議案第111号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第5号)などの議案18件につい
て審査いたしました。
まず、補正予算4件について報告いたしますが、各会計補正予算については、その主な内容
について、執行部から概要説明がありました。
それでは、議案第111号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第5号)について申し
上げます。
まず、歳出について申し上げます。
2款総務費、1項総務管理費、6目企画費、11節需用費278万円は、海道八景魅力づくり事
業で、鹿児島県地域振興推進事業の補助決定による水仙、彼岸花の球根代であり、ボランティ
ア等により植栽する計画である。整備場所は、国道226号線の谷山の段々畑7300平方メートル
を予定している。昨年度は高崎山の展望所を整備したが、今後、フラワーゾーン整備事業とし
て、年次的に実施していく考えである。年間を通じあまり管理が要らない花卉類を考え、今回
水仙と彼岸花を選定したが、維持管理については地域の方々と調整を図りながら、管理経費を
- 173 -
安くできるよう検討していきたいとのことでした。
3款民生費、2項児童福祉費、2目児童措置費、19節負担金補助及び交付金2,065万7,000
円は、保育士の人材確保の推進を図るため保育所へ補助金を交付し、保育士等の賃金改善を図
るものであり、平成25年4月から平成26年3月までの賃金改善が対象の今年度限りの事業で、
財源は全額県補助金が充当される。各保育所から処遇改善計画書を提出していただき、それに
伴い市が補助金を交付し、年度末に実績報告書を提出することになっているとのことでした。
6款農林水産業費、3目農業振興費、19節負担金補助及び交付金の青年就農給付金1,500万
円は、当初予算では平成25年度の新規対象者を5人と見込んでいたが、150万円該当者8人、
75万円該当者4人が増える見込みであり、県補助金の交付決定があったため増額補正を行うも
のである。現時点において、平成25年度新規就農者11人を認定しているが、年代別では、20代
4人、30代5人、40代2人で、地域別では、加世田地区5人、大浦地区3人、坊津地区2人、
金峰地区1人となっているとのことでした。
次に、歳入について申し上げます。
15款財産収入、1項財産運用収入、1目財産貸付収入の土地貸付料65万5,000円は、旧加世
田農高実習跡地の一部1,562平方メートルを株式会社南九州ファミリーマート店舗として、同
店舗を運営する株式会社ナンニチリテールに貸し付けるものである。貸付期間は20年間、貸付
料は年額131万円で、今回の補正額は6か月分の土地貸付料であるとのことでした。
採決の結果、全員異議なく、議案第111号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第112号
平成25年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につ
いて申し上げます。
今回の補正は、平成25年度分の納付決定通知による各目の19節負担金補助及び交付金の補正
と、平成24年度の特定健康診査保健指導負担金等の国及び県負担金が過大に交付されていたが、
事業費の確定に基づき167万円を返納精算するものであるとのことでした。
採決の結果、全員異議なく、議案第112号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第113号
平成25年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第2号)について
申し上げます。
今回の補正は、平成24年度介護保険の給付費等精算に伴う国・県等への返納金とそれに伴う
一般会計繰出金であるとのことでした。
採決の結果、全員異議なく、議案第113号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第114号
平成25年度南さつま市土地区画整理特別会計補正予算(第2号)につ
いて申し上げます。
歳入の1款事業収入、1目保留地処分金1,749万円は、加世田第四土地区画整理事業に伴う
宅地2区画の処分であり、522.59平方メートルの1,103万円と、389.21平方メートルの646万円
である。処分価格の算定については、加世田第四土地区画整理地区内に標準的な宅地を設定し、
- 174 -
それを不動産鑑定士が判定した鑑定価格に基づき参考価格を決定し、加世田第四土地区画整理
事業評価員会に諮り、処分価格を決定したものであるとのことでした。
採決の結果、全員異議なく、議案第114号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、決算に関する議案14件について報告いたします。
なお、決算の現地調査については、9月12日に13か所の調査を実施いたしました。
それでは、議案第115号、平成24年度南さつま市一般会計歳入歳出決算の認定について申し
上げます。
まず、歳出について申し上げます。
2款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費の職員研修については、市内の民間企業研修
として7月から8月に実施したが、研修者は、新規採用職員3人、2年目職員4人、3年目職
員2人の9人を市内の6事業所にそれぞれ1人から2人を派遣し、研修させている。特別研修
は専門的な研修であるが、人間関係力向上研修については、係長級などの職場をまとめていく
職員に希望を募り、今回は2人を自治研修センターで受講させており、また本年度から主査以
上の女性職員を対象としたスマイルスキルアップレディース研修を実施したところである。今
後も基本研修や特別研修及び民間企業研修など、職員研修には力を入れていきたいとのことで
した。
同じく、1目一般管理費の法律顧問委託料については、顧問弁護士の相談件数は、民事関係
の相談が2件、行政・民事両方にまたがる案件が2件の合計4件である。平成25年度から政策
法務専門員として弁護士を採用しているが、市の業務については民事だけではなく行政法規が
ある。全法令は約2,000法令あるが、その六・七割が行政法規に該当するので法的判断をする
ことは、なかなか難しい問題もある。加えて法令は、いろいろと改正等が行われたり、新たな
法令等も毎年制定される状況にあり、先例や判例、裁判例などが示されない案件も多々生じる
こととなる。自らの判断と解釈をもって、問題解決をせざるを得ないとなると1人で判断する
よりも、外部の弁護士に助言・判断をいただいた方が、はるかに紛争の解決がスムーズに行く
と思うので、顧問弁護士については、今後も置きたいと考えているとのことでした。
同じく6目企画費のクジラ座礁10周年記念事業のクジラ骨格展示施設新築工事は、地下埋設
型から地上式の一部2階建に変更して建設され、現在ではクジラの眠る丘として開館している。
管理は、観光交流課で行っているが、4月から7月までの管理経費については約20万円である
とのことでした。
同じく2項徴税費、2目賦課徴収費の市税等徴収嘱託員については、3人を雇用しており、
市内を3分割して、それぞれ徴収に回っていただいている。徴収は、市民との信頼関係の中で
できるものであり、徴収嘱託員と連絡を密に取り合い、トラブル等がないよう懇切丁寧な税の
説明、理解を得るという方向性を持つように指示をしているとのことでした。
3款民生費、1項社会福祉費、3目老人福祉費の高齢者等訪問給食サービス事業については、
- 175 -
昨年度からすると総食数で約5,000食が減となっているが、利用者数については総体では変わ
っていない状況である。訪問給食については、介護度等が出た場合は介護保険事業の訪問給食
に移行する方もいれば、デイサービスの利用等により1食が不要になる方など、いろいろな事
由が想定されるが、減食となった理由は把握していないとのことでした。
同じく、2項児童福祉費、1目児童福祉総務費の花婿・花嫁きもいりどん事業については、
きもいりどんは、結婚を希望する方やその関係者からの相談を受けて、相手を見つけるととも
に両者を引き合わせるなどの具体的な出会いの機会を提供しており、20人を委嘱している。平
成25年9月1日現在で、独身の男女の会、「ご縁じぇるの会」には、市内・市外・県外から男
性61人、女性35人の計96人が入会しているが、成婚までされたのが8組あるとのことでした。
6款農林水産業費、1項農業費、3目農業振興費の青年就農給付金については、新規に就農
した対象者に、給付金を5年間支給する制度である。この制度は、平成24年度に始まっており、
まだ2年目であるので、現段階でリタイアした事例はないとのことでした。
7款商工費、1項商工費、2目商工振興費の市中小企業小口資金融資預託金については、利
用状況については5件であり、確かに以前に比べて少ないと感じている。原因としては、周知
不足もあるが、事業者の減少に伴い融資件数も減少していることや、国や県などの制度資金を
活用していること、また、金融機関独自の融資等もあるのではないかと推測している。平成24
年4月1日に、返済期間を5年から7年に改正した。平成25年度の現在において7件の実績が
あり、今後も増えるのではないかとのことでした。
9款消防費、1項消防費、4目防災費の防災対策関係については、ビスケットを1,200缶購
入しているが、その賞味期限については5年間である。防災対策の備蓄については、本市人口
約4万人の5パーセントである2,000人分を、5年間で本庁と各支所に分けて備蓄したいと考
えているとのことでした。
10款教育費、1項教育総務費、3目教育振興費のスクールカウンセラー配置事業については、
県の補助事業で実施をしており、県から中学校2校ということで指定をされている。不登校の
生徒数などを考慮して、加世田中学校と万世中学校にスクールカウンセラーを配置しているが、
他の学校でカウンセリングを受けたいという児童・生徒がいる場合は、配置されている中学校
に相談していただくと、配置されたいずれかの中学校において相談を受けることは可能である
とのことでした。
次に、歳入について申し上げます。
11款分担金及び負担金、民生費負担金の老人ホーム入所措置費の収入未済額の対応について
は、特別養護老人ホームの入所者を福祉事務所で措置していた時代の扶養義務者の負担金であ
るが、面会を求めてやっていきたいとのことでした。
同じく、民生費負担金の保育所運営費保護者負担金の収入未済額の対応については、滞納者
については、児童手当について窓口での現金支給をしており、その際に滞納保育料の納付依頼
- 176 -
をお願いして支払ってもらっているとのことでした。
12款使用料及び手数料、商工使用料の平和祈念館の入館料については、開館以来、年間1万
人ぐらいの入館者であるが、今後、砂の祭典の会期延期、民泊等を含めながら、平和祈念館の
活用について新たなアイデアを出しながら検討していかなければならないと考えているとのこ
とでした。
同じく、土木使用料の住宅使用料については、問題となっているのが滞納者対策であり、特
に退去滞納者に対する不納欠損処理であるが、条例等の整備を要するため、現在それらの検討
を行っている状況であるとのことでした。
15款財産収入、財産貸付収入の教職員共済住宅貸付収入については、24年度においては空き
家が7棟であったが、現在時点では償還中のものも含め18棟になっている。基本的には教職員
が借りる住宅であり、1年程度は様子を見ることとなるが、公営住宅への移管、普通財産に変
えての売却など、関係課とも協議をしながら進めているとのことでした。
19款諸収入、雑入の経営構造対策事業(アグリチャレンジャー支援)補助金返納については、
平成17年度に1法人が赤シソの生産から加工についての事業を取り組んだが、平成23年度で事
業を中止し、それに伴う国庫補助金の返納が生じたために、その法人に返納請求をしたもので
あるとのことでした。
討論では、予算どおり執行されているか、あるいは計数が合っているかだけでなく、市民の
暮らしにどういう影響を受けたかということを審議することが必要である。
市税の収入未済額が1億4,188万4,081円あり、この額が示すとおり、厳しい市民の暮らしが
反映されていると思うので反対するとの意見、税金を払いたくても払えない方がいるという実
態が24年度決算を見ても明らかになったので、反対するとの意見がありました。
挙手採決の結果、賛成多数で、議案第115号は、原案のとおり認定すべきものと決定しまし
た。
次に、議案第116号
平成24年度南さつま市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定につ
いて申し上げます。
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
疾病予防管理事業は、健康づくり活動支援事業、統合失調啓発活動、心の健康づくり講演会
等々を実施してきている。それぞれの予防活動、医療費の分析等によって、今後どのように医
療費を減少していくかという対策については、平成25年度において医療費適正化事業を国保連
合会等と共同で取り組んでいるところである。なお、健診率は、平成23年度、平成24年度と上
がってきている状況である。保険給付費が9,500万円[
ページに訂正発言あり]程度減少し
ている主な要因は、入院の患者数が減少したことによるものと考えているとのことでした。
国民健康保険税の未済額の主な理由としては、事業不振が208人、収入が少ない、収入が不安
定等の生活困窮の理由が154人、その他が237人となっている。その他については、支払えない
- 177 -
理由としていろいろなケース等があり、一概にはこれだということは言えないが、催促しても
反応がない方や納付誓約をしても不履行という方もいる。また、相続人未確定や所在不明者等
も入れているとのことでした。
討論では、「国保税が高くて払えない。」この声は市民の声である。国保税を引下げ払える国
保税にするべきだと考え反対するとの意見。
また、この制度は、相互扶助ではなく福祉制度であるということが根本にある。生活困窮者
の負担軽減はもちろんのこと、資格者証や短期証は活用せず、全員に保険証を渡していくべき
だと考え反対するとの意見。
一方、国民皆保険というすばらしいシステムでアメリカにも誇れるシステムである。自分の
健康は自分で守るという考え方や病気の予防にもっと重点を置いて粛々と執行していただきた
いので、賛成するとの意見がありました。
挙手採決の結果、賛成多数で、議案第116号は、原案のとおり認定すべきものと決定しまし
た。
次に、議案第117号
平成24年度南さつま市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定に
ついて申し上げます。
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
短期被保険者証の交付状況は3名であるが、医者にかかれなかったという事例はない。
不納欠損は、3人の14件、44万8,400円で、平成23年度の1人、1件、8,700円に比べて、2人、
13件、43万9,700円の増となっている。
不納欠損となった理由は、滞納処分の執行停止の3年経過により徴収金の納付義務の消滅と
時効によるものであるとのことでした。
討論では、国の制度ではあるが高齢者の負担は大変大きなものがあり、この実態が収入未済
額として59万9,200円も出ているので、反対するとの意見。
また、75歳で収入がない人も自動的に加入させられ、年金から天引きされる。
年齢、所得で差別されない医療制度に戻すべきだということを主張して反対するとの意見があ
りました。
挙手採決の結果、賛成多数で、議案第117号は、原案のとおり認定すべきものと決定しまし
た。
次に、議案第118号
平成24年度南さつま市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について
申し上げます。
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
介護予防住宅改修費、介護予防サービス計画給付費等については、結果として23年度よりも
少ない利用となっているが、介護保険を必要としている方が利用しているものと認識しており、
各給付等に対する利用者数の目標はもっていないとのことでした。
- 178 -
二次予防事業の対象者把握事業費については、平成23年度は、65歳以上の介護認定を受けて
いない方について、全地域を対象に実施したので1万744人が基本チェックリストの対象者と
なったが、要綱の中で3年1回の実施でも構わないとあり、人的にも、経済的にも結構かかる
ので、効率よく実施するために、本市では2年に1回実施することとなったため、本年度にお
いては減少となったものであるとのことでした。
討論では、昨年度よりも収入未済額が増え、負担が大変だという実態がこの決算を見てもわ
かる。サービスを受けやすい制度にするためにも、保険料の減免が必要と考え、反対するとの
意見。
介護認定を受けても希望するサービスが十分受けられないことや施設に入所を希望しても入
れない実態があり、社会的な事件も報道されている。予算でも反対の立場をとったので、反対
するとの意見がありました。
挙手採決の結果、賛成多数で、議案第118号は、原案のとおり認定すべきものと決定しまし
た。
次に、議案第119号
平成24年度南さつま市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定につ
いて申し上げます。
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
収入未済額は、過年度分が64万2,253円、現年度分が46万9,539円である。
未納者の原因別内訳は、過年度分は事業不振による者が7人、生活困窮者が2人、その他が
16人で計25人である。現年度分は、事業不振による者が5人、生活困窮者が9人、その他が66
人で計80人[★ページに訂正発言あり]であるとのことでした。
水道料金統一については、地方公営企業会計制度の改正に伴う見直しに合わせて準備を進め
ている。また、給水負担金についても水道料金と合わせて統一したいと考えているとのことで
した。
採決の結果、議案第119号は、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決定しました。
次に、議案第120号、平成24年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計歳入歳出決算の
認定について申し上げます。
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
坊第2地区の加入率の低い主な要因は、合併浄化槽の設置者と、独居老人世帯が多いという
ことで汚水処理の必要性は十分理解しているものの、加入に伴う接続経費等もその要因である
と考える。職員において、加入推進のチラシ配布、各戸訪問を行い、汚水処理の必要性の説明
や加入のお願いをしているとのことでした。
採決の結果、議案第120号は、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決定しました。
次に、議案第121号
平成24年度南さつま市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定
について申し上げます。
- 179 -
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
採決の結果、議案第121号は、全員異議なく、原案のとおり認定すべきものと決定しました。
次に、議案第122号
平成24年度南さつま市土地区画整理特別会計歳入歳出決算の認定につ
いて申し上げます。
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
地域開発事業費の委託料については、加世田第四土地区画整理事業に伴う仮設排水ポンプの
管理委託業務である。大雨による2回の出動要請と、ポンプの可動に支障がないように、月1
回の定期的な維持管理を実施しているとのことでした。
採決の結果、全員異議なく、議案第122号は、原案のとおり認定すべきものと決定しました。
次に、議案第123号
平成24年度南さつま市診療所特別会計歳入歳出決算の認定について申
し上げます。
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
弁償金の不能欠損額は、平成19年度からの診療所嘱託職員の私的流用関係により、当時、嘱
託職員の派遣元であった業者からの協力費95万6,270円を予算計上していたが、平成24年9月
議会で、その協力費について権利放棄する議案を提出し、議決いただいたところであり、その
分を不納欠損額として処理してある。
同じく、弁償金の収入未済額は、嘱託職員が私的流用した額について、分割で返納を行って
いるが、その残額が平成25年3月末で571万4,680円であるとのことでした。
採決の結果、全員異議なく、議案第123号は、原案のとおり認定すべきものと決定しました。
次に、議案第124号
平成24年度南さつま市交通災害共済特別会計歳入歳出決算の認定につ
いて申し上げます。
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
加入者は、平成23年度が2万2,096人、平成24年は2万1,346人で、昨年度より減となってお
り、加入率は56.97パーセントである。この共済については、行政嘱託員から業務の見直し等
を求められていたが、制度の見直し等を含め、各地域の行政嘱託員、交通安全協会の役員など、
15人の市民から意見を伺った。その中で、口座振替等の意見も出たが、共済に係る諸問題、周
知方法などを含め、検討しているところであるとのことでした。
採決の結果、全員異議なく、議案第124号は、原案のとおり認定すべきものと決定しました。
次に、議案第125号
平成24年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計歳入歳出決算
の認定について申し上げます。
本件は、歳入歳出、一括して審査いたしました。
施設サービス費の述べ利用人数は2万58人、短期入所介護サービスの延べ利用人数は1,844
人である。入・退所者については、その年により違いはあるが、1年間で15人から20人程度で
あるとのことでした。
- 180 -
採決の結果、全員異議なく、議案第125号は、原案のとおり認定すべきものと決定しました。
次に、議案第126号
及び議案第127号
平成24年度南さつま市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について
平成24年度南さつま市水道事業会計決算の認定についての2件は、一括し
て審査いたしました。
また、議案第127号は、収入支出一括して審査いたしました。
開栓手数料は、開栓する場合に1件当たり200円の手数料を徴収している。開栓手数料の必
要性についても、今後の水道料金、給水負担金等の見直しと合わせて、検討していきたいとの
ことでした。
採決は、1件ずつ行いました。
議案第126号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきもの、また、議案第127号は、全員
異議なく、原案のとおり認定すべきものと決定しました。
次に、議案第128号
平成24年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計決算の認定に
ついて申し上げます。
本件は、収入支出一括して審査いたしました。
入院、外来の患者数が前年より減っている主な要因は、人口減が1番大きなものと考える。
なお、外来については、その年によってインフルエンザ等の流行などの影響もあろうかと思
う。
坊津地域の人口推移については、各年の3月31日現在で、平成23年が3,714人、平成24年が
3,624人、平成25年が3,512人となっており、年々減少傾向にあるとのことでした。
採決の結果、全員異議なく、議案第128号は、原案のとおり認定すべきものと決定しました。
ちょっと訂正を申し上げます。議案第116号で保険給付費を「9,500万円」と申し上げるとこ
ろを「9,500円」と申し上げたそうであります。それと、議案第119号で「計80人」と申し上げ
るべきところを、
「計88人」と言ったそうでありますので訂正おして詫びさせていただきます。
以上で、予決算特別委員会の報告を終わります。
○議長(大原俊博)
本特別委員会は、補正予算の審査については、議長除く全議員21人をもっ
て、また平成24年度各会計の決算の認定等の審査については、議長及び議選監査委員を除く議
員20人で構成する予決算特別委員会でしたので、質疑を省略したいと思いますが、御異議あり
ませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、質疑は省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
○13番議員(清水春男)
私は、議案第115号
平成24年度南さつま市一般会計歳入歳出決算と
議案第116号 平成24年度南さつま市国民健康保険特別会計歳入歳出決算並びに議案第117号 平
- 181 -
成24年度南さつま市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算と最後に、議案第118号
平成24年
度南さつま市介護保険特別会計歳入歳出決算に反対の立場で討論をいたします。
まず最初に平成24年度一般会計決算についてであります。
私は、今回の決算の反対の1番の理由は、坊津地区の久志支所を出張所にして2人体制にし
たことと、教育費の中で金峰地区の小学校再編と大浦笠沙地区の中学校再編の話合いが協議さ
れたことであります。支所にしても、学校にしても、その地域の拠点として、これまでの地域
づくりのために大きな役割を果たしてきました。地域住民が集まる場所でもあった支所や学校
を再編して、支所を出張所にしたり、学校の廃止・統合をすることは、その地域が寂れていく
ことになります。地域に若者世代が住み続けられる施策をとるべきです。歳入では、市民税、
固定資産税の収入未済額が、平成23年度は1億3,994万5,352円、24年度は1億4,188万4,081
円に、193万8,729円増えたことでも市民の暮らしが大変なことが現れています。本坊市長は、
自助、公助、共助をよく言われますが、市政と市民との協力があってこそできることと考えま
す。安倍政権は、今後、来年4月から消費税率8パーセントの引き上げや、TPP交渉参加問
題、それに介護保険制度の制度改悪で負担を増やそうとしています。こういった国の悪政から
市民の暮らしを守る防波堤となって、市民の暮らしを守るのが行政の役割であると考えます。
本坊市政がその方向を進むことを強く要望します。
次に、国民健康保険特別会計決算について述べます。
国保加入者は、所得が安定しない農林水産業者や年金生活者などが多く加入している保険制
度ですが、加入者は払いたくても払えない人が増えている。その実態が収入未済額で23年度と
24年度を比較しても、1億2,743万883円から1億2,824万6,819円に81万5,936円も増えている
ことでも明らかです。また、短期保険証の未交付者が61世帯85人、被保険者資格証明書対象者
が14人も未交付になっていますが、納税相談に来ないと言いますが、税金を払えるお金がなく、
行くにも行けないという声も聞きます。一般会計からの繰り入れや、国保基金の活用で国保税
を引き下げ払える国保税にすることが、滞納者を増やさず保険証の未交付を減らし、収納率を
上げていく方向に国保運営を切り替えるべきと述べ、国保会計決算の反対討論とします。
次に、後期高齢者医療特別会計決算について述べます。
高齢者の暮らしは年金が減らされ、負担は増えるだけで、生活が苦しくなったと多くの高齢
者から聞きます。生活が苦しく払いたいけれども払えないお年寄りが増えていることは、収入
未済額が平成23年度に54万1,000円、平成24年度で59万9,200円、5万8,200円増えたことでも
分かります。高齢者にとっても、来年4月から消費税が8パーセントに引き上げられると、一
層負担が増え、後期高齢者保険料を払えない人が増えてきます。このような後期高齢者医療保
険制度は廃止し、前の保険制度に戻すべきです。
最後に、介護保険特別会計決算について述べます。
24年度は介護保険料が引き上げられました。制度改正により、ホームヘルパーのサービス時
- 182 -
間が60分が45分に短縮をされ、サービスを受け辛くなっています。また、介護保険料も高くて
大変という声がありますが、払いたくても払えない実態は、平成23年度349万9,957円が、平成
24年度452万3,573円に、102万3,616円に収入未済額が増えていることでも分かります。介護サ
ービスを利用しやすくするためには、介護保険料や利用料を引き下げるべきです。しかし、安
倍政権は、介護保険制度改正で介護保険料や利用料の引き上げをやろうとしています。これで
高齢者が安心して介護サービスを受けることができるでしょうか。介護保険の制度改悪と保険
料や利用料の引き上げを許さないために頑張ります。以上述べて反対討論といたします。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○9番議員(室屋正和)
議案第115号について、賛成の討論をいたします。
本決算額は、歳入231億5,752万1,531円、歳出224億985万4,091円で7億4,766万7,440円の
黒字決算となっております。歳出におきまして一部適切でない支出もありましたけれども、総
体的に見まして決算統計数値は、財政硬直状況の中にあるものの、毎年毎年良くなっておりま
す。よって本決算は、市民福祉向上に向けた予算が執行されており、認定するものとして賛成
の討論といたします。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○10番議員(鳥居亮幸)
私は議案第115号
険特別会計決算、議案第117号
一般会計決算、それと、議案第116号
後期高齢者医療特別会計決算、議案第118号
国民健康保
介護保険特別会
計決算について反対の立場を表明いたします。
既に委員会で内容としては述べておりますので省略いたしますが、一般会計の決算の認定に
当たっては、どういう結果が市民の暮らしと営業に起こったかという視点から見ることが必要
だというふうに考えて、またそれが来年度の予算の編成に活かされるものというふうに考えま
す。社会保障と税の一体改革の推進によって、市民の生活は圧迫されております。年少扶養控
除の廃止・縮小により、また、各種制度の負担金というものは返って増大をするというような
状況であります。荒廃地も見る見る増え、農家の人たちも減少の一途をたどっております。働
く人たちの条件もますます悪化する方向であります。こういう方向は、国が進めている、いわ
ゆる大企業中心の経済政策、地方を疲弊させる農業政策、それが色濃く表れていると、これに
ついての、悪政に対しては、その防波堤となって働くということが地方自治体の責務であると
いうふうに考えております。その方向で転換をしていく必要があるということを申し上げてお
きたいと思います。
それから議案第116号の国民健康保険会計につきましては、高くて払えない、加入者をなく
すということに意を砕いてもらいたいと。特に国からの交付金が削減されたことが高い国保税
の要因になっているという点を明らかに見る必要があると思います。すべての人が安心して、
早めに医療にかかれることが医療費の抑制につながるというふうに考えるものであります。
議案第117号の後期高齢者の特別会計についても、反対の立場を述べます。
- 183 -
社会の功労者として、また、郷土発展の貢献者としての高齢者に対して、せめて医療だけは
安心して受けられるというのがみんなの願いです。しかし、この制度は75歳になった途端、別
枠に囲い込んだ医療制度に加入させられ差別をする制度で直ちに廃止すべき制度であるという
ものであります。安心して医療が受けられる制度にすることが、今、必要だと考えます。
第118号
介護保険特別会計についても申し上げます。
決算では9,755世帯、そのうちに認定を受けている人が3,006人というようなデータでござい
ました。その方々が、介護を希望する者が受けられますという制度の本当のあり方でありまし
たが、介護制度はあっても介護なしと言われるような現実も報道されております。特別養護老
人ホームに入れないための400名ぐらいの待機者がいるというようなことで、仕事をやめなけ
れば介護できないとか、あるいは老老介護での生命にかかわる痛ましい事件というのなども報
告されているところであります。政府はこれを要支援一、二の保険からの切り離し、また負担
を2割にしようということを言いだしております。こういうことをやめさせるために地方とし
ても大きく声上げていく必要があるということを申し上げまして、私の反対討論とさしていた
だきます。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○7番議員(古木健一)
ら議案第128号
議案第115号
平成24年度南さつま市一般会計歳入歳出決算の認定か
平成24年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計決算の認定について
の14議案について、すべて認定することに同意の討論をいたします。
決算の認定に当たっては、第1に、最少の経費で最大の効果を上げるべく執行しされている
か、第2に、予算から決算の執行の一連において市民福祉の向上にかかっているか、第3に、
新年度の予算編成に向けて、継続性や地域バランス、投資効果等持続性が期待されるか、第4
に、事業仕分けに耐えられるものであるか、このような視点で審査いたしました。
14の議案を通して、①職員の定員適正化及び集中改革プラン、財政健全化後期計画は着実に
実施され推移していると考えます。このような視点から全体としておおむね適正であると考え
ます。合併して各市町の事務処理の違いが見受けられ、大分改善されましたが、合併8年の今
も、農地水保全管理事業の外部監査による不適正な事務執行が出ております。毎年このような
不祥事、不適切な事故が起きている現状であります。月時監査を行っておりますが、本市の監
査は、内部監査のみですので、職員が自ら律し、各部課長が管理を徹底しないと民間や大きな
都市の監査に比べ限界があるように思います。監査段階ではなく会計の段階で、不適正な執行
はストップできる会計の体制を組むべきであると考えます。いまだに旧市町の考え方の執行が、
まだあるように見えます。
②市税、分担金、負担金、使用料、手数料等は、課税や負担の公平の上から、徴収されて始
めて市民に公平であるということを改めて徹底し、市民目線として収入未済や不納欠損は、ゼ
ロが基本であることを全職員が認識するべきだと考えます。
- 184 -
③行政全般において、それぞれの専門職務以前に公務員としての服務規律や規範意識の研修
が昨今特に求められていると考えております。職務の対応に大きな個人差があるように思われ
ます。決算審査の過程で出された提案や問題点、課題等については、新年度に活かされること
を期待し、議案第115号 平成24年度南さつま市一般会計歳入歳出決算の認定から議案第128号
平成24年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計決算の認定についての14議案につい
て、すべて認定することに同意いたします。終わります。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
討論を終わります。
採決に入ります。1件ずつ採決いたします。
まず、議案第111号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第5号)についてお諮りし
ます。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第111号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第112号
平成25年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につ
いてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第112号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第113号
平成25年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第2号)について
お諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第113号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第114号
平成25年度南さつま市土地区画整理特別会計補正予算(第2号)につ
いてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
- 185 -
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第114号は原案のとおり可決されました。
次は、議案第115号
平成24年度南さつま市一般会計歳入歳出決算の認定についてお諮りし
ます。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者起立]
○議長(大原俊博)
起立多数であります。
したがって、議案第115号は認定することに決定しました。
次に、議案第116号
平成24年度南さつま市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定につ
いてお諮りします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者起立]
○議長(大原俊博)
起立多数であります。
したがって、議案第116号は認定することに決定しました。
次に、議案第117号
平成24年度南さつま市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定に
ついてお諮りします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者起立]
○議長(大原俊博)
起立多数であります。
したがって、議案第117号は認定することに決定しました。
次に、議案第118号
平成24年度南さつま市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について
お諮りします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者起立]
- 186 -
○議長(大原俊博)
起立多数であります。
したがって、議案第118号は認定することに決定しました。
次に、議案第119号
平成24年度南さつま市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定につ
いてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第119号は認定することに決定しました。
次に、議案第120号
平成24年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計歳入歳出決算の
認定についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第120号は認定することに決定しました。
次に、議案第121号
平成24年度南さつま市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定
についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第121号は認定することに決定しました。
次に、議案第122号
平成24年度南さつま市土地区画整理特別会計歳入歳出決算の認定につ
いてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第122号は認定することに決定しました。
次に、議案第123号
平成24年度南さつま市診療所特別会計歳入歳出決算の認定についてお
諮りします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
- 187 -
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第123号は認定することに決定しました。
次に、議案第124号
平成24年度南さつま市交通災害共済特別会計歳入歳出決算の認定につ
いてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第124号は認定することに決定しました。
次に、議案第125号
平成24年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計歳入歳出決算
の認定についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第125号は認定することに決定しました。
次に、議案第126号
平成24年度南さつま市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について
お諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第126号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第127号 平成24年度南さつま市水道事業会計決算の認定についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第127号は認定することに決定しました。
次に、議案第128号
平成24年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計決算の認定に
ついてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、認定であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
- 188 -
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第128号は認定することに決定しました。
△
○議長(大原俊博)
日程第30
議案第130号
次は、日程第30、議案第130号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算
(第6号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
[本坊輝雄市長
○市長(本坊輝雄)
登壇]
それでは、本日追加提案いたしました議案第130号
平成25年度南さつま
市一般会計補正予算(第6号)について、提案理由を御説明申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出予算及び地方債の補正であります。
まず、歳入歳出予算の補正については、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2,060万
8,000円を追加しようとするものであります。
補正予算の歳出の内容については、9月初旬の秋雨前線及び台風17号の豪雨等により被害を
受けた農林水産施設、公共土木施設等に係る災害復旧費のほか、庁舎などの修繕等に係る総務
費、民生費、農林水産業費、消防費、教育費の増額補正であります。
一方、歳入については、国県支出金、市債等の特定財源は、歳出補正予算に対応する額を計
上し、一般財源としては地方交付税を計上いたしました。
次に、地方債の補正については、災害復旧事業に係る地方債を追加いたしました。
以上で、提案理由の説明を終わりますが、よろしくご審議くださいますようお願い申し上げ
ます。
○議長(大原俊博)
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
○19番議員(下釡清和)
補正予算の事業概要の説明があるんですが、見てみますとほとんど落
雷によりというのが多いんですけれども、落雷というのは同じ時期だったのか、それぞれ項目
書いてありますから、それぞれの費目でお願いしたいんですが、そうした場合、これに対する
共済とかそういう補填の計画があるのか。それから通常いろんな電源関係、こういう場合に、
対応というのは考えていないのか、こういう受信施設とかこれはもう当然ずうっとしていなけ
ればならないんですが、例えば教育費の学校給食センターの調理室のエアコン、こういうもの
については、場合によっては途中を切るとか、これは全体的な庁舎の管理もですけれども、そ
ういうシステムになっていないか、その辺をお願いします。
○財政課長(竹ノ内淳郎)
落雷の期日の関係ですけれども、ほとんど今ここに上げている災害
については9月1日の落雷による被害がほとんどだったというふうに思っています。それと共
- 189 -
済の関係ですけれども、庁舎の修繕関係につきましては、市有物件災害共済の保険が適用され
る予定でございます。
○教育部長(塩賀千弘)
電源等の話がありましたが、九州電力から配給される電源関係につい
ては、大体、高圧がかかったり、過大な電流が流れたりした場合には遮断するような装置がつ
いているわけですが、その経路を通らない大きな電圧・電流の流れについて弱電の機器につい
ては、弱い部分がありまして、どこから過大なものが流れてきたか、なかなか特定難しいとい
うような話でありますが、その辺が難しい面があったようであります。
○19番議員(下釡清和)
あとも落雷が結構出ているもんですから。ほかの費目についても、ほ
かの分については、共済とかそういう対象になるものがないですかね。
○財政課長(竹ノ内淳郎)
今回御配りをしております議案第130号資料のなかの1ページから
2ページにかけまして、落雷及び大雨による被害という形で記載をしている関係の部分がすべ
てで9件ございますけれども、これにつきましては、ほぼすべて共済の対象になるようでござ
います。
○17番議員(林
耕二)
落雷の事故ですが、やはり他市町村の庁舎も、同じような形でもし落
雷するとこういう機器が損害を受けるものか、機器納入のときに落雷の説明とか、そういうの
は特別されないのか。それと避雷針等の設置もあると思うんですが、その辺の検査とか、メン
テナンスはどうなっているのかお願いします。
○総務課長(園田親久)
庁舎への落雷の関係でございます。私どもの9月1日の落雷によりま
して、本庁の電話交換機の庁舎内200回線を集約する部品、32アナログ回線用品と言われるも
のでございますが、8部品のうち6部品が破損をいたしました。これについては直接庁舎に被
雷をしたものではなくて、おそらく市民会館から、市民会館に内線の線がつながっております
が、おそらく向こうの方からの分だろうと業者の話ではありましたが、私どもの直接落ちたわ
けではございませんが、今その6部品が破損をしたということでございます。これまで本庁舎
の電話につきましては、落雷対策がなされていなかったために、今回の修繕で内線電話の配線
に取り付ける被雷機、アレスタと言われるものでございますが、それを取り付け、今後落雷が
あった場合に、被害を最小限にしたいという経費も入れてございます。
それから、その説明ということでございましたが、こういう電話等のものにつきましては、
当然毎年保守点検をするわけでございますけれども、そのなかで落雷等どういった形で入って
くるか、電流が流れてくるか、その辺の想定というのはなかなか難しい部分がございますけれ
ども、こういう先ほど申し上げましたアレスタ等を付けることによって被害を少なくできると
いうふうに聞いたところでございます。そういうことで今回そういう経費も計上させていただ
いたところでございます。以上でございます。
○21番議員(柳元拓夫)
笠沙支所においても落雷の被害があったようなんですけれども、2階
部分が修復されないという話を聞いたんですけれども、これどういった理由なのか、お伺いい
- 190 -
たします。空調の話だと思いますが。
○総務課長(園田親久)
空調につきましては、笠沙支所については聞いておりませんが、大浦
支所の分については、大浦のおそらく支所の近辺に落ちたということで、いろいろと修繕費用
が上がってきておりますので、そこについてはお伺いしておりますが、笠沙については、私ど
も聞いていないところでございます。
○21番議員(柳元拓夫)
先日、消防の集会がありまして、2階部分でやったんですけれども、
この部分は冷房は効かないという話を聞いておりますけれども、そちらの方にはまだ届いてい
なということですかね。
○総務課長(園田親久) 申し訳ございません。笠沙については、私ども把握をしておりません。
あとまた確認をし次第、修繕等ができれば、既存予算の中でできれば、そういう対応もしたい
とは考えております。
○17番議員(林
耕二)
先ほどの質問の中で、当市の庁舎等の避雷針のメンテナンスと、他市
町村のやはり落雷があると同じようなこういう同様の被害を受けているものか、うちだけが受
けているもんか。その辺は分かっていましたらお願いします。
○総務課長(園田親久)
おそらく他市町村でもこういう私どものような状況にあれば、当然被
害は受けるものと思っておりますが、ただ今回の雷等で受けたかについては確認はいたしてお
りません。それから避雷針につきましては、当然私どもの方も点検等はしていただくわけです
が、先ほどから申し上げますとおり、市の庁舎に直接落ちたものではございません。で、ほか
のところから電話回線等が通っていますので、そこを伝わって入ってきたものというふうに理
解しております。
○17番議員(林
耕二)
私の言うのは、やはり避雷針というそのもののメンテナンスはどうな
っているかということでしたので、念のために。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○16番議員(上村研一)
落雷、大雨による被害ということですから、しっかり対応しないとい
けないと思いますけれども、下釡議員の質問に関連しますけど、今共済が適用されるという話
ですけども、1つだけ1ページの庁舎管理事業において、627万6,000円が計上されています。
これについては具体的には、共済費はこれに別に入るのか、あるいは、ここにまた共済が入っ
てくるのか、その辺はどうなっているんでしょう。
○総務課長(園田親久) 一般管理費の627万6,000円の具体的な内容ということでございました。
この内容につきましては、先ほど申し上げました落雷によりまして、本庁の電話交換機、そ
のうちの32アナログ回線用品、この部品の8部品のうち6部品が破損をしたということで、こ
れの修繕にかかる経費、それから、先ほど申し上げましたこれまで本庁舎の電話についての落
雷対策がなされていなかったために、今回、避雷器を付けるというものがございます。これ合
わせて540万3,000円ということでございます。それと、大浦、坊津支所においても、電話機及
- 191 -
び大浦支所の空調基盤修繕費として87万3,000円を計上し、併せて627万6,000円でございます。
それから、保険の関係でございましたけれども、今回新たに落雷対策としてアレスタ、避雷器
を設置をするということでございましたが、これにかかる経費が約60万程度含まれております
が、それについては、保険は適用されないということでございます。
○財政課長(竹ノ内淳郎)
保険額については、確定をしておりませんので今回の補正の方には
計上はいたしておりません。
○16番議員(上村研一) 今回の事業は先ほど言ったように落雷と大雨ということがほとんどで、
歳入についてお伺いしますけども、歳入につきまして先ほど財源として地方交付税を計上され
たというふうに説明がありました。その歳入についてお伺いします。この歳入について地方交
付税、普通交付税がこうやって措置できるというか、入ってくることについて、どのようなこ
となのか、説明をお願いします。
○財政課長(竹ノ内淳郎)
通常の年度におきまして、補正予算の財源としましては、前年度か
らの繰越金、それと交付税の方を補正財源といたしておるわけですけれども、今回、5号補正
におきまして、翌年度繰越金につきましては全額を5号で補正をしまして、約6億円ほどの基
金を積み立てております。その関係で、今回のいわゆる災害の財源としましては、普通交付税
の方を措置をさしていただいたわけですけれども、当初予算の段階で普通交付税については92
億円。実際、平成25年度の普通交付税としては約97億4,300万円が確定をいたしております。
その財源が約5億4,700万ほど余剰財源としてございますので、そのうち今回不足する分につ
いて、普通交付税の方で一般財源として措置をさしていただいたところでございます。
○総務課長(園田親久)
先ほど柳元議員の笠沙支所の空調の関係でございますが、笠沙支所に
つきましては、今回この落雷ではなくて老朽化による基盤の損傷とガス漏れによる故障という
ことで、既存の予算で対応できるということでございました。以上でございます。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○10番議員(鳥居亮幸)
防災費についてお尋ねしますが、この防災無線落雷とありますけれど
も、直接落雷したのかですね。先におっしゃいましたように別な所から原因があるとありまし
たが、緊急性を要するものじゃないかと思うんです。それで、着工の時期はどういうことにな
るのか、着工の時期ですね。防災無線というのは緊急性があると思いますので、それについて
の着工の考え方ですね。
もう1点は、先ほどありました落雷防止のアレスタというものを取り付けるんだというもの
がありましたですけれども、災害の修理の基本的な考え方ですけども、現状復帰にとどまるの
か、それともは改良復旧というふうになるのか、改良復旧という考え方で取り組んでほしいと
思うんですけど、その辺の2点お願いします。
○総務課長(園田親久)
防災費の関係でございますが、9月の落雷によりまして加世田地域の
防災行政無線屋外拡声装置3か所が故障しまして、その経費として17万3,000円、同じく落雷
- 192 -
による笠沙地域の防災行政無線野間岳中継局の無線機の基盤、これが破損したものでその経費
132万6,000円を計上させていただいたところでございますが、この現場を見ますと、屋外拡声
機には避雷針がついておりまして、そこを伝わって中が焼けておりましてますことから、おそ
らくその避雷針に落ちたものというふうに考えております。これにつきましては、1基が約6
万5,000円程度の経費で済みますことから既存予算の方で今対応しているところでございます。
この野間池の中継局につきましても、議員おっしゃるとおり緊急性がございますことから、今
仮復旧という形で整備をしております。業者さんがこの無線機の基盤の関係でございまして、
今業者の方が持っている基盤で取りあえずは復旧をしているということでございます。以上で
ございます。
申し訳ございません。それからその着工の時期でございますが、今仮復旧をいたしておりま
すので、今後、契約等きちっと整理をしながら本着工に移っていくという形でございます。
それから、この改良の考え方でございますが、どうしても防災無線については、落ちやすい
場所等にあるというのもございますし、何か付けることによって雷すべて防止できるというこ
とにはなかなか難しい部分がございます。そういうことで今のところは現状復旧という形で考
えております。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
○13番議員(清水春男) 今回の歳出の内容というのが、9月中旬の秋雨前線と台風17号という
ことを市長の方が言われましたけれども、それは大事なことで、この補正というのは、内容は
分かるんですけれども、要はこの以前に、坊地区で言えば鳥越の人家に大雨の時で崩れたとい
う。あれはまだそのままのような箇所があるように、私は思っているんですけれども、その点
の言えばこういった最後の言えば。補正ですから。
○議長(大原俊博)
○議長(大原俊博)
休憩します。
○議長(大原俊博)
午前12時00分
再開
午前12時00分
再開します。
○13番議員(清水春男)
○議長(大原俊博)
休憩
そうしたら補正の考え方というのが、今回こうして。
休憩します。
休憩
午前12時00分
再開
午前12時01分
再開します。
○5番議員(諏訪昌一)
先ほど来の質疑を聞いておりますと、注意しなければならないなと思
うところがありますのであえて質疑をさせていただきますが、今日弱電が非常に多くなってき
た中で、避雷針はもはや誘雷針となっていて、庁舎から離れて日常職員の手が届かないような、
あるいはメンテナンスの手が届かないようなところに下手に避雷針を設けると、わずか本当に
- 193 -
100万分の1秒ぐらいの感覚で、その避雷針が誘雷した雷によって弱電器が破損するというこ
とは十分考えられますので、その辺りについてもこの際、今回はこの補正予算で修繕をするに
しても、そこに本当にその避雷針を付けているのが適当なのか、どうなのかということを専門
家も含めて検討しなければいけないものも例えば、先ほど来質問が出ております防災関係につ
いてはあるんじゃないかということも考えられます。その辺りはどう考えられますか。
それからまわり込みは、衝撃電流のまわり込みは、本当に想定できないところからやってき
ます。光ファイバーはつうじませんけれども、想定できないところからやってきますので、そ
の衝撃電流の吸収器を今回付けるということですけれども、今回付けるということで当然考え
られないところからまわり込んできますから、万全ではないわけで、今回つけたらその後もそ
ういった方向性を持って年次的にやっていくお考えを持っているのかどうかだけお尋ねいたし
ます。
○総務課長(園田親久)
防災関係での御質問がございました。この避雷針等について加世田地
域でも46か所程度あるわけでございますので、その辺の避雷針含めて、今後検討させて、専門
の方々とも意見を聴きたいというふうには考えております。
それから、先ほど電話の関係で避雷器ということで申し上げましたが、これにつきましては、
専門業者の意見を聴く中で、今回こういう形で付ければどうだろうかという提案を受けた中で
今回するわけでございまして、今議員おっしゃるとおりすべてを遮断するというのは、なかな
か難しい部分がございます。先ほどから申し上げますとおり、これを付けたからすべてできる
というのではなくて、できるだけ被害を最小限にするという意味で設置をいたしております。
そういうもの等が今後あれば、整備をする中で今後検討していくべき課題であろうかとは考え
ております。
○議長(大原俊博)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
ここでお諮りします。
本件は、委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博) 御異議ありませんので、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
ここで休憩いたします。再開を13時05分といたします。
○議長(大原俊博)
休憩
午後零時04分
再開
午後1時05分
再開します。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
- 194 -
○議長(大原俊博)
討論を終わります。
採決に入ります。
本件は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第130号は原案のとおり可決されました。
△
○議長(大原俊博)
日程第31
意見書案第4号
次は、日程第31、意見書案第4号
森林吸収源対策及び地球温暖化対策に
関する地方の財源確保のための意見書を議題といたします。
提出者の趣旨説明を求めます。
[若松正伸総務委員長
○総務委員長(若松正伸)
登壇]
意見書案第4号については、意見書を朗読して趣旨説明と代えさせ
ていただきます。
森林吸収源対策及び地球温暖化対策に関する地方の財源確保のための意見書
地球温暖化防止のための温室効果ガスの削減は、我が国のみならず地球規模の重要かつ喫緊
の課題となっており、森林のもつ地球温暖化の防止や国土の保全、水資源の涵養、自然環境の
保持など「森林の公益的機能」に対する国民の関心と期待は大きくなっている。
また、わが国は、平成25年度以降においても、京都議定書目標達成計画に掲げられたもの(第
1約束期間における温室効果ガス排出削減義務6パーセントのうち、3.8パーセントを森林吸
収量で確保)と同等以上の取組を推進することとしている。
このような経緯も踏まえ、「地球温暖化対策のための石油石炭税の税率の特例措置」が平成
24年10月に導入されたが、使途は、CO2排出抑制対策に限定されており、森林吸収源対策及
び地球温暖化対策に関する地方の財源確保については、
「早急に総合的な検討を行う」との方針
に止まっている。
もとより、地球温暖化防止をより確実なものとするためには、森林の整備・保全等の森林吸
収源対策や豊富な自然環境が生み出す再生可能エネルギーの活用などの取組を、山村地域の市
町村が主体的・総合的に実施することが不可欠である。
しかしながら、これら市町村では、木材価格の暴落・低迷や林業従事者の高齢化、後継者不
足など厳しい情勢にあり、その結果、山そのものが荒廃し、自然災害等の脅威に国民の生命財
産が脅かされるといった事態が生じている。
これを再生させることと共に、森林吸収源対策などの地球温暖化対策に取り組むための恒久
的・安定的な財源確保を講ずることが急務である。
- 195 -
よって、下記事項の実現を強く求めるものである。
記
自然災害などの脅威から国民の生命財産を守るための森林・林業・山村対策の抜本的な強化
をはかることに加え、二酸化炭素吸収源として最も重要な機能を有する森林の整備・保全等を
推進する市町村の役割を踏まえ、
「石油石炭税の税率の特例」による税収の一定割合を、森林面
積に応じて譲与する仕組みの構築を強く求める。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。
平成25年9月27日
鹿児島県南さつま市議会
なお、意見書案第4号の提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財
務大臣、総務大臣、農林水産大臣、経済産業大臣及び環境大臣であります。
この意見書につきましては、南さつま市議会会議規則第13条第2項の規定により、南さつま
市議会総務委員会より発議するものです。
よろしく御審議の上、御賛同していただきますようにお願いを申し上げます。
○議長(大原俊博)
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
ここでお諮りいたします。
意見書案第4号は、委員会付託を省略したいと思いますが御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議ありませんので、意見書案第4号は委員会付託を省略することに決
定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
討論を終わります。
採決に入ります。
本件は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、意見書案4号は、原案のとおり可決されました。
△
○議長(大原俊博)
日程第32
意見書案第5号
次は、日程第32、意見書案第5号
- 196 -
地方財政の充実・強化を求める意見書
を議題といたします。
提出者の趣旨説明を求めます。
[若松正伸総務委員長
○総務委員長(若松正伸)
登壇]
意見書案第5号については、意見書を朗読して設置説明と代えさせ
ていただきます。
地方財政の充実・強化を求める意見書
2013年度の地方財政計画において、政府は、国の政策目的の実現のために、地方公務員の臨
時給与減額に係る地方交付税減額をおし進めました。
このことは、地方財政制度の根幹を揺るがすものであり、憲法が保障する地方自治の本旨か
らみて、容認できるものではありません。
地方交付税は地方の固有財源であり、地方交付税法第1条に規定する「地方団体の独立性の
強化」、「地方行政の計画的な運営」に資するものでなければなりません。
この法の目的を実現するため、地方財政計画・地方交付税については、国の政策方針のもと
に一方的に決するべきではなく、国と地方の十分な協議を保障した上で、そのあり方や総額に
ついて決定する必要があります。
さらに、被災地の復興、子育て、医療、介護などの社会保障、環境対策など地方自治体が担
う役割は増大しており、地域の財政需要を的確に見積もり、これに見合う地方交付税総額を確
保する必要があります。
以上のことから、公共サービスの質の確保と地方自治体の安定的な行政運営を実現するため、
2014年度の地方財政計画、地方交付税総額の拡大にむけて、政府に次のとおり、対策を求めま
す。
記
1
被災自治体に対する復興費については、国の責任において確保し、自治体の財政が悪化し
ないよう各種施策を十分に講ずること。
2
社会保障分野の人材確保、農林水産業の再興、環境対策などの財政需要を的確に把握し、
増大する地域の財政需要に見合う地方財政計画、地方交付税総額の拡大をはかること。
3
被災自治体の復旧・復興に要する地方負担分については、国の責任において通常の予算と
は別枠として確保すること。特に、被災自治体の深刻な人材確保に対応するため、震災復興
特別交付税を確保すること。
4
地方公務員給与費の臨時給与削減により減額した給与関係経費等に係る財源については、
完全に復元すること。また、地方公務員給与費に係る地方財政計画、地方交付税の算定につ
いては、国の政策方針に基づき一方的に算定方法を決定するのではなく、地方自治体との協
議、合意のもとで算定のあり方を検討すること。
- 197 -
5
地域の防災・減災に係る必要な財源は、通常の予算とは別枠で確保するとともに、地方交
付税などの一般財源と地方債などの特定財源の振替は厳に慎むこと。
6
地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化をはかり、小規模自治体に配慮した段階
補正の強化、市町村合併の算定特例の終了を踏まえた新たな財政需要の把握について、対策
を講じること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。
平成25年9月27日
鹿児島県南さつま市議会
なお、意見書案第5号の提出先は、内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣、経済産業大臣、内
閣官房長官及び経済財政政策担当大臣であります。
この意見書につきましては、南さつま市議会会議規則13条第2項の規定により、南さつま市
議会総務委員会より発議するものであります。
よろしく御審議の上、御賛同していただきますようにお願い申し上げます。
○議長(大原俊博)
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
質疑を終わります。
ここでお諮りいたします。
意見書案第5号は、委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議ありませんので、意見書案第5号は委員会付託を省略することに決
定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
討論を終わります。
採決に入ります。
本件は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、意見書案5号は、原案のとおり可決されました。
△
○議長(大原俊博)
日程第33
閉会中の継続審査について
次は、日程第33、閉会中の継続審査についてを議題といたします。
お手元に配付の申出書のとおり、文教厚生委員長から閉会中の継続審査の申出があります。
お諮りいたします。
- 198 -
文教厚生委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(大原俊博)
御異議なしと認めます。
したがって、文教厚生委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定しま
した。
以上で、本定例会に付議されました案件は、すべて議了いたしました。
これをもちまして、平成25年第3回南さつま市議会定例会を閉会いたします。
閉
会
午後1時18分
- 199 -
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