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若いうちにやっておくべき 30 のこと

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若いうちにやっておくべき 30 のこと
若いうちにやっておくべき 30 のこと
その1 若い時期だからこそ、できることがある
生きとし生けるもの、すべてに時間があり、比例して古くなります。
「老いる」という現象です。川の
流れに逆らうことはできても、時間の流れに逆らうことはできません。物質的でもなく、精神的でもな
く、絶対的なものです。人間も同じく命のある生物として、時間という絶対的な流れに身を任せ、年を
取っていきます。若い時期があれば、老いた時期もあります。しかし、この 2 つを比べてみると明らか
なことですが、若い時期のほうが圧倒的に短いのです。活力も、パワーも、やる気も元気も体力もあり
ます。肌のつやや記憶力も、すべてがフルパワーの時期であれば、やりたいことも思う存分できるでし
ょう。しかし、若い時期ほど、あっと言う間に過ぎていきます。若い時期に何をしておくかは、人生の
豊かさを決める上で大切なことになります。若い時期は、すべてが当たり前だと思っています。運動場
を何周も走り回れる体力。健全な健康。夢を叶えようとするやる気。疲れを知らない元気。素晴らしい
記憶力。かけがえのない家族。なんでも話し合える友人。若い時期は、そうしたことははじめから何の
努力もなく手にしているだけに、ずっとそれが続くものだと思い込んでしまいます。しかし、年を取っ
ていけば老いには逆らうことはできません。衰えを目の当たりにするときには、はじめからあった当た
り前の現実も、どんどんと失われていることに気づきます。無理をしたほうがいいと言っているのでは
ありません。まだ若いのであれば、今のうちにできることを優先しておいたほうが、後から役立ちます。
若い時期だからこそ、できることがあるのです。後からでは、体と元気が追いついてこないからこそ、
若い時期にその特権を生かし、いろいろと経験しておくことが大切なのです。
「若さを武器に、今できることをしておく」
その 2 若いうちなら、失敗も許される
若さの特権としてまず挙げられることは「失敗」です。若いうちは、失敗を何度やっても許されます。
失敗の度合いにもよりますが、どんな失敗でも周りの大人たちは「まだ若いからね」と言って許してく
れます。テストで点数が低くても「次から頑張りなさい」と許してくれます。算数で少々計算が間違っ
たところで、誰かの迷惑になるわけでもなく、その失敗経験を踏み台に自分の弱点が分かります。しか
し、大人になってから仕事で計算を間違えると、大変なことになります。レジでおつりを間違えたり、
報告書の数字や計算ミスをしてしまったりすると、叱られるだけでなく「責任を取れ!」と言われます。
私も新人のころは、仕事が分からなかったり間違えたりと失敗ばかりでしたが、上司たちは「まだ若い
からね」と許してくれました。失敗は、恋愛も同じです。少年時代の恋愛は、練習と思ってもかまいま
せん。女性との接し方や付き合い方など、分からないことがたくさんあります。若いころにやってみる
ことで「何をして良いのか」や「何をしたら悪いのか」がだんだん分かるようになります。たとえ失恋
をしても、大金を請求されるわけでも借金を背負うわけでもなく経歴に傷がつくわけでもありません。
ささいな精神的なダメージだけで済みます。子供の恋愛は情熱的にもかかわらず、失敗しても、社会的
な打撃は小さくて済みます。しかし、大人になって結婚してからの失敗は、痛いだけでは済みません。
離婚をしたら「離婚歴」という経歴がつきます。別れ方によっては、慰謝料や子供の養育費を支払う必
要も出てくるでしょう。また自分だけがつらくなるだけでなく、自分のお父さんお母さんにも悲しい思
いをさせてしまいます。大人になってからは、若いうちのような付き合い方ではいけないのです。私は
19 歳のころ、結婚を真剣に考えてお付き合いをしていた女性がいました。恋愛に不慣れな私は、いつも
舞い上がっており、付き合ってまもなく「彼女以上に良い女性はいない」と思い込んでしまったのです。
若い人にありがちなことですが「すぐ結婚を考えてしまった」のです。世の中には多くの女性がいるに
もかかわらず、視野が極端に狭くなって、目の前のことにばかりとらわれた状態になっていました。ほ
かのことが考えられないようになっていたのです。そのときは、彼女一筋になっていたため、友人との
付き合いも悪くなっていました。友人とのコミュニケーションが極端に減り、彼女とのコミュニケーシ
ョンばかりが極端に増え、バランスの悪い生活でした。あらためて考えると、若いがゆえの失敗です。
まだまだ恋愛におけるルールを知らない私は、今思えば恥ずかしいことばかりしていたことしか思い出
せません。しかし、おかげで今は女性と普通に話ができ、恋愛にも冷静になれ、踏み外す経験が少なく
なりました。踏み外しそうな瞬間「あのときと同じ失敗は繰り返さないように」と、心の声がささやい
てくれるからです。思い出したくもない恥ずかしい経験ほど、後になるほど役立っているのです。若い
うちの失敗は、踏み台にしていくことが必要です。若いうちにはどんどん勉強でも人間関係でも恋愛で
もなんでも、できるだけたくさんの失敗をしておくほうがいいのです。
「できるだけたくさんの失敗をしておく」
その 3 三日坊主で、自分を知る
「え、若いうちに三日坊主?」そう思われるかもしれませんね。三日坊主をたくさんすることは、若い
うちにしておかなければならない大切なことです。自分に何が適していて、何が適していないのかは、
たくさんのことにトライしてみないことには分からないからです。挑戦する数の量が多ければ多いほど、
三日坊主は当然起こるべくして起こります。あなたの人生は誰の人生ですか。もちろん自分の人生です
よね。あなたが一番よく勉強して、知らなければいけない科目は、自分なのです。しかし、学校では自
分についての勉強は、してくれません。生活や生きていく上での最低限の知識(算数、理科、国語、社
会など)を優先して、幅広く均等に叩き込まれます。それはあなたが将来、社会で生活していく上で大
切な基本だからです。それは小学レベルの勉強で十分です。中学や高校へと上がるほど、その内容が濃
くなり、必要以上に奥の深い勉強をすることになり、幅広く均等に勉強をさせられます。勉強をさせら
れたあげく、ある日突然「進路を決めろ」
「大学を決めろ」
「学部を決めろ」
「仕事を決めろ」と言われま
す。まだ何も自分のことを知らない人は、ここでつまずいてしまうのです。進路を決めるのは、学校の
勉強ではなく、自分についての勉強が必要だからです。何かを勉強する前に、まず勉強をする自分のこ
とをはじめによく知っておかないと、せっかくの勉強も意味がありません。突然自分で自分のことを決
めろと言われたところで、自分でも自分のことがよく分からないので戸惑ってしまうわけです。まった
くもって、困った事態です。なぜこんなことになってしまったのかというと、若い時期に三日坊主が足
りなかったからです。できるだけたくさんの経験をして、たくさん失敗して、三日坊主をすることです。
自分に合っていないことを早く知り、自分に合っていることも早い時期から気づくようにするのです。
学校で学ぶだけの勉強ではなく、ペットを飼ってみたり、読書を楽しんだり、習い事をやったりと、い
ろいろ手をつけてみましょう。すると必ず、同じ努力をしているにもかかわらず「伸びが早い教科」と
出会います。それがあなたに適していることです。また自分がやっていて楽しいなと感じることにも敏
感になりましょう。他人から尊敬されるからやるのではなく、純粋に楽しいと感じることをやるという
ことです。
「伸びが早い教科」と「自分の好きなこと」の両方を若いうちから意識すると、将来の大学選
びや職業選びに大変参考になります。自分の好きなことが、将来の仕事に生かせるように人生の舵を取
ることです。人生の舵を取るために必要なことは、自分の好きなことです。自分の好きなことを知るた
めには、たくさんのことに挑戦することです。たくさんの挑戦をすることで、自分の好きなことを見つ
けることができるようになります。また三日坊主も起こるべくして起こるわけなのです。
「たくさんの三日坊主を経験して、自分の向き不向きを知る」
(文字数 約 3400)
※最終行に Word 画面左下の文字数:**** の **** を入力すること。
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