図書館だより

今年は何を読む? 今から探そう、夏の一冊！
脇高図書館
2016.6月号
図書館だより
今月の作家【太宰
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国語便覧
ｐ 256 ～ｐ 258 を
参照してください
桜桃忌の説明も詳
しく載っています
〈斜陽館〉
（生家）
宅地約 680 坪の豪邸。
津島家は使用人 19 人が
同居する大地主で、「お
坊ちゃま」だった。（国
の重要文化財）
日本一の
ロングセラー小説
『人間失格』
第６２回青少年読書感想文コンクール課題図書
＊「タスキメシ」
額賀
澪
著
将来を期待されながらも怪我で陸上の道を諦め、料理に没頭する兄・早馬。ずっと兄の背
中に憧れ、後ろを走っていた弟・春馬。一度別れた二人の道は、駅伝の聖地・箱根で再び
ひとつになるのか？
治】さくらんぼの季節はやはり太宰だな
＊「ハーレムの闘う本屋 : ルイス・ミショーの生涯」
本名、津島修治。明治 42 年 6 月 19 日、青森県北津軽郡金木村に
生まれる。芥川龍之介の影響から出発し、1935 年に憧れの第 1
回芥川賞候補となったが落選（受賞したのは石川達三『蒼氓』
）。
私生活では 4 回もの自殺未遂を図り、薬物中毒に陥るなど退廃的
であったが回復し、師事する井伏鱒二の紹介で結婚した頃は精神
的にも安定し、『女性徒』『富嶽百景』『走れメロス』などの優れ
た短編を発表した。
『津軽』ほか、没落華族を描いた長編小説『斜
陽』が評判を呼び流行作家となるが、1948 年に山崎富栄と共に
玉川上水で入水自殺した。彼らの遺体が発見されたのは、奇しく
も彼の誕生日の6月１9日であった。晩年の作品にちなみ命日を「桜
桃忌」と呼び、墓のある東京・三鷹の禅林寺には多くの愛好家が
現在も訪れるが、太宰治の出身地では「太宰治生誕祭」としてい
る。有名な『人間失格』は彼の内面を自虐的に語った作品であり、
その作風から坂口安吾、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称
された。作家の津島佑子、太田治子は娘。
ヴォーンダ・ミショー・ネルソン
著
人が誇りをもって生きるために必要なこととは？権力、差別に屈することなく、ニューヨ
ークのハーレムで全米一の黒人専門書店をつくりあげた男の生涯。朝日・毎日・読売新聞
ほかにて紹介される。
＊「シンドラーに救われた少年」
レオン・レイソン
著
第二次大戦中のドイツ。ナチスのユダヤ人虐殺が敢行されるなか、実業家シンドラーはコ
ネや賄賂などあらゆる手段で千人を超えるユダヤ人を助けた。自分の身も顧みず危険を冒
した勇気の理由とは？
新 刊 紹 介
作品紹介
『人間失格』・・・愛と信頼を求めるが、相容れられずに社会
から疎外される主人公が、傷つき破れていくさまを描く。
太宰自身の存在への罪と苦悩に満ちた内面を自虐的に語っ
ている。夏目漱石の『こころ』と並ぶ、近代文学の超ベス
トセラー小説。
『斜陽』・・・滅びゆく没落華族への感傷と、「人間の底から
の革命」のためには美しい滅亡が必要だという新たな道徳
観を創造することへの希求を扱った作品で、「斜陽族」とい
う流行語を生むほどの評判となった。（愛人・太田静子の日
記を素材にして書かれた作品）
『桜桃』・・・ 短編小説。「子供より親が大事と思いたい」で
始まり、結びも、「子供より親が大事」で終わる。聖書の言
葉を引用している点や自殺の一ヶ月前に発表された点から、
太宰自身の苦悩や葛藤を書いたという評価がある。命日の
桜桃忌はこの作品をもとにしている。
戦後の売り上げは、新潮文庫だけでも累計 600 万部を突破している。
（夏目漱石の『こころ』と何十年にもわたり累計部数を争っている）
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雨の日は、本を読もう。
晴れの日も本を読もう！
新刊図書紹
岩波ジュニア新書
＊翼を持つ少女
(山本弘）
＊幽霊なんて怖くない
(山本弘)
＊世界が終わる前に
(山本弘）
＊西尾維新対談集 本題
（西尾維新）
＊世界の果てのこどもたち
(中脇初枝）
＊震災編集者
(土方正志)
＊小学 4 年生の世界平和
(ｼﾞｮﾝ ﾊﾝﾀｰ
＊不確定性原理
(都筑卓司)
＊ワンダー
(R.J.ﾊﾟﾗｼｵ)
＊パリの看板猫
(ｵﾘﾋﾞｱ ｽﾈｰｼﾞｭ）
＊声のお仕事
(川端裕人）
＊神山プロジェクト
(篠原匡)
＊羽生結弦 王者のメソッド (野口美恵)
＊ゆる自炊BOOK
(ｵﾚﾝｼﾞﾍﾟｰｼﾞ)
＊日本刀大全 決定版
(稲田和彦)
＊自分の顔が好きですか？
(山口真美)
岩波新書
＊憲法と政治
＊新しい幸福論
＊室町幕府と地方の社会
＊中国近代の思想文化史
(青井未帆)
(橘木俊詔)
(榎原雅治)
(坂本ひろ子)
文庫本
＊フェッセンデンの宇宙
(ｴﾄﾞﾓﾝﾄ ﾊﾐﾙﾄﾝ)
＊ホセムヒカ世界で一番貧しい大統領
(ｱﾝﾄﾞﾚｽ ﾀﾞﾝｻ)
＊旅をする木
(星野道夫)
＊ 2,43 清陰高校男子バレー部(1)(壁井ユカコ)
＊ 2,43 清陰高校男子バレー部(2)(壁井ユカコ)
＊ピンクとグレー
(加藤シゲアキ)
＊彼女は一人で歩くのか？
(森博嗣)
＊魔法の色を知っているか？
(森博嗣)