...

2009年度事業報告書 - 株式会社バイタルリード

by user

on
Category: Documents
6

views

Report

Comments

Transcript

2009年度事業報告書 - 株式会社バイタルリード
平成 21 年度環境省総合環境政策局委託
平成21年度
低炭素地域づくり面的対策推進事業報告書
(宇部地域)
平成22年2月
株式会社バイタルリード
平成21年度低炭素地域づくり面的対策推進事業報告書(宇部地域)サマリー
1.事業の概要
(1)企業と連携した鉄道・路線バス沿線における職場モビリティマネジメント
宇部市内の企業・団体を対象として 11∼12 月の2ヶ月「スマート通勤推進キャ
ンペーン」
(ノーマイカー通勤強化期間)を実施した。また、
「スマート通勤推進キ
ャンペーン」を行うにあたり、自宅から勤務地までの利用可能な公共交通に関する
情報やマイカー通勤による CO2 排出量の試算結果を提供する通勤カルテシステム
を提供した。
①アンケート調査による現状把握
キャンペーン前後で 2 回実施し、通勤における現況及び自動車から公共交
通機関等へ転換した場合の CO2 排出量の算出を行った。
②通勤カルテシステムの検討
スマート通勤モニターを対象とした通勤カルテシステムを検討した。
③スマート通勤モニターによる通勤情報等の収集
スマート通勤モニターを 100 名公募し、通勤カルテシステム、メール等
を用いた TFP(トラベルフィードバックプログラム)を行った。収集した
データは CO2 排出量のシミュレーションに用いた。
④低炭素な移動環境づくりのための制度の検討
ソフト対策である職場MM、情報インフラ整備としての通勤カルテの構築
に加え、低炭素な移動環境づくりのための制度の検討を行った。
⑤二酸化炭素の削減効果の把握
スマート通勤モニターによる通勤情報から、スマート通勤キャンペーン期
間中の通勤による二酸化炭素の削減効果を整理した。
(2)自転車利用促進
宇部市自転車商協同組合と連携して、企業・団体の通勤部門おける自転車利用
の拡大を目指すため、市内の企業や団体を対象にしたアンケート調査、モニター
による通勤情報等の収集、自転車利用を促すためのサイクルマップの作成を行っ
た。これらを通じて得られた結果を基に、スマートキャンペーン参加企業・団体
等に対して、自転車通勤拡大の方向性を示す初歩的な提案を行った。
①アンケート調査による現状把握
キャンペーン前後で 2 回実施し、自転車通勤に関する現況を調査するとと
もに、自転車通勤拡大の方向性を検討した。
②E-サイクルモニターによる通勤情報等の収集
E-サイクルモニターを 40 名公募し、サイクルコンピュータによる毎月の
走行データと道路情報などのコメントを収集した。収集したデータは CO2
排出量のシミュレーションに用いた。
③サイクルマップの作成
eco サイクルマップをベースにしてE−サイクルモニターにより収集した
道路情報等を反映させ、自転車利用促進の観点から、低炭素地域づくりに資
するサイクルマップを 1,000 部作成した。
④道路環境の改善・整備の提案
キャンペーン参加企業・団体等に対して、メールや HP を通じて自転車通
勤拡大の方向性を示す初歩的な提案を行った。
⑤二酸化炭素の削減効果の把握
E-サイクルモニターによる通勤情報から、スマート通勤キャンペーン期間
中の通勤による二酸化炭素の削減効果を整理した。
2.CO2 削減効果の予測
スマート通勤キャンペーンを実施した場合、TFP を実施した場合(スマート通
勤モニター)、自転車利用促進を図った場合(E-サイクルモニター)の 3 通りにつ
いて、本キャンペーンでの CO2 削減効果を算出し、同施策を全市で展開した場合
の CO2 削減効果を予測した。
実証実験結果
CO2 削減量
(1 ヶ月)
(kg-CO2)
スマート通勤キャンペーンを実施した場合
TFP を実施した場合(スマート通勤モニター)
自転車利用促進を図った場合(E-サイクルモニター)
23.8
25.8
35.7
全市に展開した場合
参加者推計
人数
6,637
563
2,785
CO2 削減推計量
(年間)
(t-CO2)
1,895.5
174.3
1,193.1
3.低炭素地域づくりの方向性
次年度策定する低炭素地域づくり計画は本年度の実証実験を反映させ、現在策定
中の第二次宇部市環境基本計画に沿った内容とするとともに、EST 普及推進事業、
宇部市地域公共交通総合連携計画などの関連事業との調整・連携を図るものとする。
企業と連携した職場MMの実証実験では、協議会の委員を中心に関連機関に協力
を得てモビリティマネジメントの種々の手法を実施し、新聞は多くの人の目に触れ
るため浸透度が大きく、FM 放送は人々の関心や態度に与える影響度が大きいこと、
またモニター参加、ニューズレターの購読は継続的なノーマイカー通勤につながる
ことが実証された。自転車利用促進の実証実験では、安全・快適に走行できる環境、
駐輪場が示されるサイクルマップの配布が自転車利用促進につながることが確認
された。また、自転車利用を拡大するためには道路の安全性向上がもっとも重要で
あり、自転車を始めるきっかけは「健康維持・増進」が多いことが判明した。
次年度の計画では、本実証実験で得られた成果をもとに、短期目標、長期目標を
設定し、それを達成するための具体的な戦略を検討する。
目
次
1 はじめに ....................................................................................................................... 1
1-1 背景・目的 ................................................................................................................................. 1
1-2 調査フロー ................................................................................................................................. 2
2
地域の概況................................................................................................................. 3
2-1 対象地域の範囲 ....................................................................................................................... 3
2-2 地形................................................................................................................................................ 4
2-3 気候・気象 ................................................................................................................................. 5
2-4 人口動態 ...................................................................................................................................... 6
(1) 人口分布 ................................................................................................ 6
(2) 人口推移 ................................................................................................ 7
2-5 産業................................................................................................................................................ 8
2-6
交通........................................................................................................................................... 9
(1) 鉄道........................................................................................................ 9
(2) バス .......................................................................................................10
(3) 交通不便地域の状況..............................................................................11
(4) 利用交通手段 ........................................................................................13
3
CO2 排出量の現状調査 .......................................................................................14
3-1 各部門の現況の CO2 排出量 .............................................................................................14
3-2 運輸部門における CO2 排出量の推計..........................................................................16
4
事業の実施...............................................................................................................18
4-1 企業と連携した鉄道・路線バス沿線における職場モビリティマネジメン
ト ...................................................................................................................................................................18
4-2 アンケート調査等による現状把握 ..............................................................................22
(1) アンケート調査による現状把握 ...............................................................22
ア .アンケート調査の概要.........................................................................22
イ .アンケート調査結果.............................................................................29
(2) 通勤カルテシステムの検討 .....................................................................34
(3) スマート通勤モニターによる通勤情報等の収集........................................37
ア .スマート通勤モニターとは....................................................................37
イ .TFP(トラベルフィードバックプログラム)の内容.....................................38
ウ .スマート通勤カルテによる情報 ............................................................42
エ .スマート通勤キャンペーンの効果の把握 ..............................................44
(4) 低炭素な移動環境づくりのための制度の検討..........................................57
(5) 二酸化炭素の削減効果の把握 ...............................................................60
4-3 自転車利用促進 .....................................................................................................................61
(1) アンケート調査による現状把握 ...............................................................61
(2) E−サイクルモニターによる通勤情報等の収集 ........................................64
ア .E−サイクルモニターとは ....................................................................64
イ .走行データ等の整理 ...........................................................................64
ウ . スマート通勤キャンペーンの効果の把握 ............................................67
(3) サイクルマップの作成 .............................................................................75
(4) 道路環境の改善・整備の提案 .................................................................81
(5) 二酸化炭素の削減効果の把握 ...............................................................82
4-4 「宇部市地球温暖化対策ネットワーク低炭素地域づくり協議会」開催内容 ..........82
5
CO2 削減効果の予測 ............................................................................................84
5-1 施策の実証実験の効果検証・CO2 排出量算定方法の検討...............................84
(1) 企業と連携した鉄道・路線バス沿線における職場MM..............................84
ア .CO2 排出量の算定方法....................................................................84
イ .CO2 排出量削減効果の予測.............................................................89
(2) 自転車利用促進.....................................................................................90
ア .CO2 排出量の算定方法 .....................................................................90
イ CO2 排出量削減効果の予測 ...............................................................93
6
低炭素地域づくり計画の方向性 .....................................................................94
6-1 企業と連携した職場MM導入計画の方向性...........................................................94
6-2 自転車利用促進計画の方向性 ........................................................................................94
1 はじめに
1-1 背景・目的
平成20年3月に改定された京都議定書目標達成計画においては、環境負
荷の小さいまちづくり(コンパクトシティ)を実現することにより、低炭素型の
都市・地域づくりを促進することが位置づけられた。また、平成20年6月
に改正された地球温暖化対策推進法においては、一定規模以上の地方公共団
体に対し、再生可能エネルギーの利用促進や、公共交通機関の利便の増進や
緑地の保全等の地球環境の整備など、区域の自然的社会的条件に応じた温室
効果ガスの削減のための施策を定めた計画(地方公共団体実行計画)の策定が
義務づけられた。
こうした環境を取り巻く状況の中で、本市における CO2 排出量は比較的減
少傾向にあるものの、運輸部門の CO2 排出量の割合は微増しており、全国平
均や山口県平均と比較しても、運輸部門における一人当たりの CO2 排出量は
高い傾向にある。一方、本市は、産・官・学・民が協働して、地球規模での
環境問題や循環型社会の構築などに幅広く取り組み、環境共生都市づくりを
推進しており、積極的な取り組みにより低炭素まちづくりの推進を図る必要
がある。
本業務は、低炭素社会に資するコンパクトな都市構造の実現に向け、利便
性の高い鉄道・路線バス沿線に焦点を絞り、通勤を対象としたモビリティマ
ネジメント(以下「職場MM」という。)と自転車利用促進を行い、低炭素型
移動の方策を検討することを目的とする。
1
1-2 調査フロー
地域の概況
CO2 排出量の現状調査
企業と連携した鉄道・路線バス沿線
における職場MM
①アンケート調査による現状把握
③通勤カルテシステムの検討
②スマート通勤モニターによる通
勤情報等の収集
④低炭素な移動環境づくりのため
の制度の検討
⑤二酸化炭素の削減効果の把握
自転車利用促進
①アンケート調査による現状把握
②E−サイクルモニターによる通
勤情報等の収集
③サイクルマップの作成
④道路環境の改善・整備の提案
⑤二酸化炭素の削減効果の把握
CO2 削減効果の予測
低炭素地域づくり計画の方向性
2
2 地域の概況
2-1 対象地域の範囲
利便性の高いバス路線沿線やJR駅から概ね500メートル以内に居住し、
市中心部にマイカーで通勤している人を対象とした。
図 2-1 対象地域
3
2-2 地形
概ね国道 2 号以北に位置する楠地域、小野地区、二俣瀬地区、厚東地区の
中山間部(以下「中山間部」という。)と、概ね国道 2 号以南に位置する東岐
波地区、西岐波地区、旧宇部市域、厚南地域の市街地及び郊外部(以下、
「市
街地及び郊外部」という。)に分けられる。北部は急峻な山地が分布している
一方、なだらかな丘陵地が続き、南部は平地が広がり、南側は瀬戸内海に面
し、埋立地が大きく広がっている。
図 2-2 地勢
4
2-3 気候・気象
宇部市の気候は温暖で雨の少ない典型的な瀬戸内海気候である。山口地点
における 1967 年∼2009 年の年降水量の平均は 1,859mm、平均気温は 15.1℃
であり、43 年間で平均気温が 1.1℃上昇している。
6,000
19.0
17.0
5,000
13.0
3,000
平
均
気
温
11.0
℃
︶
︶
m
m
15.0
4,000
︵
︵
年
降
水
量
2,000
9.0
1,000
7.0
0
5.0
1967 1970 1973 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009
年降水量
年平均気温
(出典:気象庁 HP)
図 2-3 年降水量及び年平均気温の推移(山口地点)
5
2-4 人口動態
(1)人口分布
南部は人口が集積しており、特にJR宇部線沿線に集中が見られる。一方、
北部は人口が分散しており、特に小野地区や楠地域では小さな集落が広範囲
に点在している状況にある。
(出典:平成 17 年国勢調査)
図 2-4 人口分布
6
(2)人口推移
人口は年々減少しており、平成 13 年から約 3.9%減少している。逆に高齢
化率は年々増加しており、平成 22 年では約 25.3%となっている。
(人)
200,000
30.0%
195,000
190,000
185,000
180,000
20.1%
20.7%
21.2%
21.6%
23.0%
22.3%
23.8%
24.4%
25.0%
25.3%
25.0%
20.0%
182,329 181,438 181,139 180,747
179,833 179,034
177,664 176,462
175,531 175,166
175,000
15.0%
10.0%
170,000
5.0%
165,000
160,000
0.0%
H13
H14
H15
H16
H17
H18
総人口
H19
H20
H21
H22
高齢化率
(出典:住民基本台帳)
・注 1: 4 月 1 日現在。ただし、H22 年は 1 月 1 日現在。
・注 2:H13∼H16 年の総人口は合併前の楠町の人口を含む。
・注 3:H13∼H16 年 の高齢化率は旧宇部市の人口から算出。
図 2-5 総人口と高齢化率の推移
7
2-5 産業
国際的な研究機関である超高温材料研究センターや本県の研究開発拠点で
ある山口県産業技術センター等研究機関の集積が進んでおり、産業高度化な
どの可能性が高まっている。
また、山口大学工学部をはじめ理工系大学の集積が県下随一であり、教授
等研究者の数も多く、山口大学産学公連携・イノベーション推進機構を拠点
に民間企業との共同研究など技術研究開発が活発に行われている。更に、宇
部臨空頭脳パーク、宇部テクノパークなど企業誘致の受け皿や産業活動を進
める場が整備されている。
宇部フロンティア大学
山口県産業技術センター
山口大学工学部
山口東京理科大学
宇部工業高等専門学校
コンビナート地帯
山口大学医学部
山口大学産学公連携・イノベーション推進機構
宇部市メデカルクリエイティブセンター
超高温材料研究所
図 2-6 産業関連施設
8
2-6 交通
(1)鉄道
鉄道路線は、東西を貫き長
距離旅客輸送を担うJR西日
本山陽新幹線のほか、JR西
日本山陽本線、宇部線、小野
田線で構成されている。
乗車人員は、年々減少して
おり、特に宇部線は 1965 年か
ら 2007 年の間に約 85%減少
している。
図 2-7 鉄道の状況
(万人)
1,200
1,000
800
600
400
200
0
1964 1967 1970 1973 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006
宇部線
小野田線
山口線(参考)
(出典:山口県統計年鑑)
図 2-8 乗車人員の推移
9
(2)バス
宇部市交通局
サンデン交通
船木鉄道
クスノキ号
くすのき号
廃止代替バス
生活交通バス
南部の市街地では、宇部市
交通局、船木鉄道(株)及び
サンデン交通(株)が運行す
る路線バス(4 条路線)が、
市中心部から放射状にネット
ワークを形成している。
北部の中山間部では、くす
のき号(みなし 4 条路線)や
生活交通バス(78 条路線)と
いった、民間のバス事業撤退
後、本市によって代替された
路線によりネットワークが形
成されている。
バスの乗合輸送人員(宇部
交通局)は、激減しており、
1963 年と比較すると、約 87%
減少している。
図 2-9 バスの状況
(万人)
2500
2000
1500
1000
500
0
1962
1967
1972
1977
1982
1987
1992
1997
2002
2007
(出典:宇部市交通局資料)
図 2-10 宇部市交通局のバスの乗合輸送人員の推移
10
(3)交通不便地域の状況
自治会ごとの「駅・バス停までの距離」を見てみると、北部の中山間部を
中心に、駅やバス停までの距離が長い「交通不便地域」が存在している。
(出典:
「宇部市地域公共交通総合連携計画」/宇部市/H21 年 3 月)
図 2-11 交通不便地域の状況(駅・バス停までの距離)
11
本市での「中心市街地までの路線バス等運賃」を見てみると、北部の中山
間部を中心に、特に小野地区において、その額が高くなる(1,000 円以上)区
域が存在している。
(出典:
「宇部市地域公共交通総合連携計画」/宇部市/H19 年)
図 2-12 交通不便地域の状況(中心市街地までのバス運賃)
12
(4)利用交通手段
移動する際の利用交通手段の分担率を見ると、平日、休日とも同様の傾向
を示しており、
「自家用車」が最も多く約 80%、次いで自転車が約7%を占め
ている。身近な公共交通機関(バス、鉄道)を利用して移動する人は約 2%と
なっている。
自家用車で移動する際の目的地を見ると、自宅以外では「通勤先」や「買
い物」の割合が高い結果となっている。
0.4% 1.7% 0.7%
平日
80.0%
6.9% 5.1%5.2%
0.3% 1.7% 0.7%
休日
80.5%
0%
10%
20%
自家用車
30%
40%
タクシー
バス
3.9%
7.1% 5.7%
50%
鉄道
60%
航空
70%
80%
90%
自転車
徒歩
その他
100%
(出典:「宇部市における環境負荷低減に向けた公共交通機関利用促進策」報告書/山口大学/H19 年)
図 2-13 移動交通手段分担率
2.4%
3.1%
1.9%
1.5%
自宅へ
勤務先へ
3.2%
買い物へ
5.9%
その他の私用へ
34.1%
社交・娯楽・食事
打ち合わせ・会議・集会
12.8%
販売・配達・仕入れ
その他の業務へ
13.4%
21.3%
作業・修理へ
通学先へ
(出典:「宇部市における環境負荷低減に向けた公共交通機関利用促進策」報告書/山口大学/H19 年)
図 2-14 自家用車で移動する際の目的地
13
3 CO2 排出量の現状調査
3-1 各部門の現況の CO2 排出量
宇部市における平成 18 年度(2006 年度)の CO2 排出量は 612.7 万トン-CO2
であり、全国排出量 127,018 万トン-CO2 の約 0.48%を占めている。これは
人口シェア 0.14%(平成 17 年国勢調査による)を大きく上回っている。宇部
市の特徴としては、産業部門と工業プロセス部門に占める割合が高く、全体
の約 81.4%を占めている。また、運輸部門が占める割合は 8.4%であり、全国
と比較するとその割合は低い。
CO2 排出量の推移をみると、1990 年の基準年に対して約 11%減少してお
り、部門別にみると産業部門と工業プロセス部門が大きく減少している。
廃棄物部門
2.4%
エネルギー転換
部門
1.3%
廃棄物部門
0.6%
エネルギー転換
部門
6.1%
工業プロセス部
門
4.2%
民生部門
8.2%
工業プロセス部
門
31.7%
宇部市
運輸部門
8.4%
運輸部門
19.9%
全 国
民生部門
31.3%
産業部門
36.1%
産業部門
49.7%
(出典:
「第二次宇部市環境基本計画」/宇部市/H22 年 3 月、
温室効果ガスインベントリオフィスデータベース/全国)
図 3-1 CO2 の部門別排出量構成比較(2006 年)
14
表 3-1 CO2 排出量の部門別推移
1990年度 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 06年/90年 06年/05年
(H2年度) (H12年度)(H13年度)(H14年度)(H15年度)(H16年度)(H17年度)(H18年度) (増減率) (増減率)
エネルギ−転換部門
70
2
2
2
2
2
70
77
10%
10%
家庭系
226
296
296
305
295
283
289
298
32%
3%
民生
業務系
176
217
215
223
225
195
202
207
17%
2%
部門
小計
402
512
512
528
520
478
491
505
25%
3%
農林・水産業
57
33
31
29
27
26
21
21
-63%
0%
建設業
21
18
16
17
13
16
13
11
-45%
-12%
産業
鉱業
4
3
1
1
1
1
1
1
-70%
-6%
部門
製造業
3,586
3,206
3,217
3,121
3,209
3,343
3,135
3,012
-16%
-4%
小計
3,667
3,259
3,265
3,169
3,250
3,386
3,170
3,046
-17%
-4%
自動車
286
384
388
386
379
363
349
342
19%
-2%
鉄道
44
41
41
41
41
40
41
46
4%
12%
運輸
国内船舶
75
88
86
79
77
70
74
79
5%
7%
部門
国内航空
27
39
38
49
50
44
49
49
82%
1%
小計
432
552
553
555
548
517
513
516
19%
1%
工業プロセス部門
2,252
2,344
2,295
2,147
2,159
2,097
1,905
1,945
-14%
2%
10
19
21
12
13
14
16
15
45%
-9%
廃棄 一般廃棄物
物 産業廃棄物
17
17
16
18
14
13
16
23
41%
49%
部門
小計
27
35
37
30
26
28
32
38
43%
20%
合計
6,851
6,706
6,663
6,432
6,505
6,507
6,181
6,127
-11%
-1%
対90年度比
100.0%
97.9%
97.3%
93.9%
95.0%
95.0%
90.2%
89.4%
−
−
部門
細目
(出典:
「第二次宇部市環境基本計画」/宇部市/H22 年 3 月)
4,000
3,500
(千t−CO2)
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
1990
1992
1994
エネルギ−転換部門
運輸部門
1996
1998
2000
民生部門
工業プロセス部門
2002
2004
2006
産業部門
廃棄物部門
(出典:
「第二次宇部市環境基本計画」/宇部市/H22 年 3 月)
図 3-2 CO2 排出量の部門別推移
15
3-2 運輸部門における CO2 排出量の推計
運輸部門は「自動車」、
「鉄道」、
「国内船舶」、
「国内航空」で構成され、
「自
動車」の占める割合が最も高く、全体の約 66.3%を占めている。運輸部門の
排出量は基準年である 1990 年と比較すると約 19%増加しているが、2002 年
をピークに近年は減少傾向を示している。
自動車保有台数は、1990 年と比較すると約 33.0%(9,4969 台→126,307
台)増加しているが、自動車の低燃費化などにより自動車増加分ほど CO2 排
出量は増加しておらず、自動車による CO2 排出量は約 19.4%の増加にとどま
っている。
600
500
(千t−CO2)
400
38
27
75
28
77
48
30
36
38
75
70
72
45
50
77
49
46
37
41
41
37
39
38
49
50
78
80
80
86
88
86
79
77
49
48
43
43
41
41
41
41
44
49
49(9.6%)
70
74
79(15.3%)
40
41
46(8.8%)
300
44
200
369 375 376 384 384 388 386 379 363 349
342(66.3%)
335 354
327
320
286 303
100
0
1990
1992
1994
1996
自動車
1998
鉄道
2000
国内船舶
2002
2004
2006
国内航空
(出典:
「第二次宇部市環境基本計画」/宇部市/H22 年 3 月)
図 3-3 運輸部門における二酸化炭素排出量の推移
16
対 1990 年度比
+19.4%
354
376
384
388
384
386
363
350
300
250
3,450
286
3,336 3,293 3,339 3,295 3,297
3,255
3,224
4,500
379
349
4,000
342
3,500
3,182
2,891
3,013
2,763
2,705
3,000
2,500
200
2,000
150
1,500
対 1990 年度比
100
1,000
-
−10.2%
50
500
自動車1台当たりのCO2排出量(kg-CO2)
375
369
自動車一台当りのCO2排出量︵
kg CO2︶
自動車によるCO2排出量︵千t CO2︶
自動車によるCO2排出量(千t-CO2)
400
5,000
-
450
0
0
1990 1995
(基準年)
1996
1997
1998
1999
自動車によるCO2排出量(千t-CO2)
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
自動車1台当たりのCO2排出量(kg-CO2/台)
(出典:
「山口県統計年鑑」、
「第二次宇部市環境基本計画」/宇部市/H22 年 3 月)
図 3-4 自動車による CO2 排出量と自動車 1 台当たりの CO2 排出量の推移
17
4 事業の実施
4-1
企業と連携した鉄道・路線バス沿線における職場モビリティマネジメ
ント
宇部市地球温暖化対策ネットワーク低炭素地域づくり協議会(通称:スマ
ート通勤宇部市民会議)が主体となり、宇部市内の企業・団体を対象として
11∼12 月の2ヶ月「スマート通勤推進キャンペーン」
(ノーマイカーデー強化
期間)を実施した。また、
「スマート通勤推進キャンペーン」を行うにあたり、
自宅から勤務地までの利用可能な公共交通に関する情報やマイカー通勤によ
る CO2 排出量の試算結果を提供する通勤カルテシステムを提供した。なお、
本事業では、
「エコ通勤」を、
「かしこい通勤」という意味をもつ「スマート通
勤」と呼び、キャンペーンの参加を呼びかけた。スマート通勤の通勤手段は、
徒歩、自転車、バス、鉄道、バイク、パークアンドライド、相乗りなどの、
低炭素な移動方法とする。
《スマート通勤推進キャンペーンの概要》
●内容
マイカーからのCO2排出量を削減するため、利便性の高いバス路線沿線
やJR駅の利用圏内に居住するマイカー通勤者に焦点を当て、スマート通勤
の働きかけを行った。
●対象者
下記のバス停及び駅から概ね500メートル以内に居住し、市中心部にマ
イカーで通勤されている方。但し交代制職場の方や幼児の送迎、通院等でマ
イカーが必要不可欠な方は除く。
【バス】西宇部駅線・中央病院線、小羽山線、八幡宮線、小野田線
【鉄道】宇部線、山陽本線、小野田線の駅(新山口駅、上嘉川駅、深溝駅、周
防佐山駅、岩倉駅、阿知須駅、岐波駅、丸尾駅、床波駅、常盤駅、草
江駅、宇部岬駅、東新川駅、琴芝駅、宇部新川駅、居能駅、岩鼻駅、
宇部駅、嘉川駅、本由良駅、厚東駅、小野田線、厚狭駅、妻崎駅、長
沢駅)
18
●実施期間
2009年11月∼12月(12月を重点期間とする。)
●参加目標
対象者の5割以上の参加。
●実施主体
スマート通勤宇部市民会議(学識経験者、企業・事業所、交通事業者、
NPO、商工会議所、山口県、宇部市等)、後援:㈱宇部日報社、㈱エフエ
ムきらら
●調査内容
・キャンペーン前アンケート調査(300 名に配布)
・キャンペーン後アンケート調査
(キャンペーン前アンケート調査回答者に対して実施)
●スマート通勤モニターの公募(100 人)
スマート通勤モニターを 100 人公募し、モニターには通勤カルテシステ
ム、メール等を用いた TFP(トラベルフィードバックプログラム)を行う
とともに、設定された自己目標をもとに毎月の通勤情報及びコメントを収
集した。また地域SNS「うべっちゃ」への参加を呼びかけた。収集され
たデータは CO2 排出量のシミュレーションに用いた。
●E-サイクルモニターの公募(40 人)
スマート通勤モニターのなかから更にE−サイクルモニターを 40 人公募
し、サイクルコンピューターによる毎月の走行データや通勤経路における
道路情報などを収集した。収集されたデータは CO2 排出量のシミュレーシ
ョンやサイクルマップの作成に用いた。
19
対象地域
図 4-2 職場 MM 対象地域
・対象エリアの企業や広告等を通じてスマート通勤
推進キャンペーンの参加を依頼する。
・対象エリアの企業の約300名にキャンペーン前後
バス・JR沿線の通勤者(約3万人)
で2回アンケートを実施する。
・事前アンケートでは、アンケート票以外に啓蒙パン
アンケート送付(約300人)
フレット等を配布する。
スマート通勤モニター(約100人)
・スマート通勤カルテにより通勤状況を収集する。
・複数回TFPを行う。
E-サイクルモニター
(約40人)
・自己目標の設定
・サイクルコンピューターでデータを収集する。
・道路情報を収集し、サイクルマップに反映させる。
図 4-1 職場 MM 対象者
20
宇部市の久保田后子市長も毎日バスで通勤して、積極的にスマート通勤
を実践しています。
21
4-2アンケート調査等による現状把握
(1)アンケート調査による現状把握
ア.アンケート調査の概要
企業・団体を対象にキャンペーン実施前後でアンケートを 2 回実施し、通
勤の実態(交通手段別の利用頻度、自宅から通勤先までの距離)、自動車から
公共交通機関への転換意向、環境に関する意識、自動車から公共交通通勤へ
の転換のトリガー(環境、健康・ダイエット、交通安全、維持費などの関心
事)等を調査した。収集されたデータをもとに、スマート通勤普及促進計画
(自動車通勤から公共交通通勤への転換促進)を検討するとともに、通勤に
おける現況及び自動車から公共交通機関等へ転換した場合の CO2 の排出量の
算出を行った。
表 4-1 アンケート調査の概要
キャンペーン前アンケート調査
①調査票配布先
対象地域内の企業・団体等
② 調 査 票 配 布 部 アンケート用紙・・300 部※
数
キャンペーン後アンケート調査
同左
アンケート用紙・・300 部※
対象地域内の企業にメールにて配 ※委託業務外で 54 部追加
信
HP にてアンケート調査を実施
※委託業務外で 29 部追加
③実施期間
2009.9.19∼2009.10.8
2009.12.28∼2010.01.15
④配布物
・スマート通勤・低炭素まちづくり ・スマート通勤・低炭素まちづく
を考えるアンケート調査票
りを考えるアンケート調査票(キ
・共通バス時刻表
ャンペーン後アンケート調査)
・かしこいクルマの使い方を考えて
みませんか? (啓蒙パンフレット)
・eco サイクルマップ
⑤配布方法
事前に電話連絡を行い、了解を得ら 郵送または企業・団体等への個別
れた企業について、郵送または企 訪問により配布。ただし、スマー
業・団体等への個別訪問により配 ト通勤モニターにはメールで配
信。
布。
⑥回収方法
⑦回収数
企業・団体等への個別訪問により回 企業・団体等への個別訪問により
収。
回収。
363 部
289 部
22
表 4-2 アンケート調査票配布企業と回答者数
区分
官公庁
企業等
不明
アンケート回答者数 アンケート回答者数
(キャンペーン前) (キャンペーン後)
宇部市役所
89
86
山口県宇部健康福祉センター
15
11
山口県宇部土木建築事務所
15
9
宇部市ガス水道局ガス事業部
10
5
宇部市ガス水道局水道事業部
7
4
宇部県宇部税事務所
8
5
宇部市交通局
2
2
山口県宇部県民局
2
2
宇部市土地開発公社
1
1
宇部興産㈱
58
49
宇部テクノエンジ㈱
52
47
山口大学
22
3
セントラル硝子㈱宇部工場
17
17
中国電力㈱
12
11
西中国信用金庫
10
10
協和発酵バイオ㈱
7
6
郵便事業㈱宇部支店
6
6
宇部マテリアルズ㈱
6
4
明石被服興業㈱宇部工場
3
3
宇部興産メンテナンス㈱
2
2
協和発酵キリン㈱宇部工場
2
2
宇部興産㈱宇部ケミカル工場
2
2
㈱山口銀行宇部支店
1
0
協和エンジニアリング㈱
1
0
㈱宇部情報システム
1
1
宇部第一病院
1
0
NECセミコンダクターズ九州・山口㈱山口工場
1
0
山口大学医学部付属病院
1
1
不明
9
0
計
363
289
事業所名
23
配布物①(スマート通勤・低炭素まちづくりを考えるアンケート調査票(キャンペーン前))
スマート通勤・低炭素まちづくりを考えるアンケート調査票
調査票
1/5
2009
問1.現在、どの交通機関で通勤していますか?(1)∼(7)まで全てお答えください。
を考えるアンケート調査
(1)クルマ(1 人乗り)だけで通勤
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
(2)クルマ(相乗り)で通勤
Ⓒうえだのぶ
[
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
アンケート調査へのご協力のお願い
(3)電車で通勤
]
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
このアンケートは、地球温暖化対策の一環として、
「宇部市地球温暖化対策ネット
(4)バスで通勤
ワーク低炭素地域づくり協議会(スマート通勤宇部市民会議)」が進めている「スマ
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
ート通勤・低炭素まちづくり」の実現に向け、皆さまにそのあり方を考えていただ
(5)バイクで通勤
くとともに、その基礎データを収集するためのものです。別紙のパンフレット(
「か
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
しこいクルマの使い方」を考えてみませんか?)を見ていただき、本アンケートに
(6)自転車だけで通勤
ご回答いただきますよう、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
(7)徒歩だけで通勤
《ご回答にあたってのお願い》
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
☆このアンケートは10∼15分程度でご回答いただけます。
問2.スマート通勤は、同封の「かしこいクルマの使い方を考えて見ませんか?」のような考え方
で、クルマ通勤から公共交通機関や自転車などへの転換を呼びかけるものです。この冊子を
☆アンケート調査票にご回答の上、10 月8日(木)までに、各事務所で取りまと
読んで、以下の問いにお答えください。
めていただき、同封の封筒にまとめて入れてご投函いただきますようお願いし
(1)「クルマと環境」について興味深いと思いましたか?
1.興味が無い
ます。
☆ご回答いただいた内容につきましては、全て統計的に処理しますので、個人情報
2.どちらとも言えない
1.興味が無い
ご質問等は、下記までお問い合わせください。
2.どちらとも言えない
3.興味深い
(3)「クルマと交通安全」について興味深いと思いましたか?
「スマート通勤宇部市民会議」
1.興味が無い
事務局 株式会社バイタルリード(担当:宮地)
3.興味深い
(2)「クルマと健康・ダイエット」について興味深いと思いましたか?
TEL 082-876-2809
宇部市地球温暖化対策ネットワーク(担当:仰木、今井)
2.どちらとも言えない
3.興味深い
(4)「クルマと維持費」について興味深いと思いましたか?
1.興味が無い
TEL 050-1298-4065 、070-5674-9668
2.どちらとも言えない
3.興味深い
(5)地球温暖化対策のためには、クルマの利用をできるだけ減らしたほうがいいと思いますか?
本事業は環境省の委託事業であり、国土交通省と山口県・宇部市の支援を受けています。
1.全く思わない
2.あまり思わない
3.少し思う
4.とても思う
調査票
調査票 2/5
(1)以下の交通手段に転換して、スマート通勤を実践してみようと思いますか?
(1)「共通バス時刻表」をご存知ですか?
1.持っている
2.知っているが持っていない
3/5
問5.少しでもクルマを自分で運転して通勤している方にお聞きします。
問3.同封の「共通バス時刻表」についてお聞きします。
3.存在を知らなかった
1.全く思わない
2.あまり思わない
3.少し思う
4.とても思う
5.既に実践している
(2)「共通バス時刻表」があることによって、ご自身のバス通勤に影響がありますか?
1.バス通勤出来ないと思っていたが、出来ると分かった
(スマート通勤の交通手段)
2.バス通勤できることは分かっていたが、より利用しやすくなった
電車、バス、バイク、自転車、徒歩、パーク&ライド※、相乗り
3.特に影響は無い
4.もともとバス通勤は出来ない(難しい)
(2)(1)で、スマート通勤を実践してみようと「少し思う」「とても思う」「既に実践している」と回
答された方にお聞きします。どの交通手段でどの程度スマート通勤をしようと思いますか?①∼
(3)「共通バス時刻表」について改善点や問題点などございましたら、お聞かせください。
⑦まで全ての項目について目標をお書きください。
①電車で通勤
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
②バスで通勤
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
③バイクで通勤
問4.同封の「eco サイクルマップ」についてお聞きします。
2.知っているが持っていない
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
(1)「eco サイクルマップ」をご存知ですか?
1.持っている
1.週に
④自転車で通勤
3.存在を知らなかった
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
(2)
「eco サイクルマップ」を見て、ご自身の自転車の利用頻度にどのような変化があると思いますか。
1.週に
日
1.自転車を使う回数が増えると思う
2.月に
日
2.自転車を使う回数に変化はないと思う
⑤徒歩だけで通勤
3.該当通勤なし
⑥パーク&ライド※で通勤
3.わからない
(3)「eco サイクルマップ」について改善点や問題点などございましたら、お聞かせください。
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
⑦相乗りで通勤
1.週に
日
2.月に
日
3.該当通勤なし
※パーク&ライドとは、自宅から最寄りの駅に近い駐車場に自転車を駐車(パーク)し、そこから電車など
公共交通機関に乗って(ライド)通勤する方法のことを言います。
24
調査票
4/5
調査票
5/5
してくださる方の中でスマート通勤モニターを募集しています。スマート通勤モニターの方には、居住地、
(1)事業の実施前後でどのように行動が変化したかを把握するため、同じ方に 2 回アンケートをお願
通勤地、通勤方法を入力すると、CO2 排出量が分かる通勤カルテシステムを使って、CO2 排出量
いしたいと考えています。そのため、本人確認が必要となりますので、お名前と会社名、所属部署
の変化を確認していただいたり、状況をメールでご報告いただくなど、11、12 月の 2 ヶ月間、
をお書きください。
より詳細なデータを収集するための調査にご協力をいただきたいと思います。このスマート通勤モ
お名前
ニターにご参加いただけますか?
1.参加する
2.参加しない
会社名
ご参加いただける方は、ご連絡先をご記入ください。
所属部署
部
課
(2)性別
1.男性
2.女性
氏名
(3)年齢
会社名
1.10 代
ご自宅住所 〒
2.20 代
3.30 代
4.40 代
5.50 代
6.60 代
7.70 代∼
(4)家族構成
勤務先住所 〒
1.独身(1 人暮らし)
2.独身(家族等と同居)
3.既婚(子供あり)
4.既婚(子供無し)
メールアドレス
(5)ご自宅から職場までの距離はおよそどのくらいですか?
連絡先 (会社)
(
(自宅)
) km
(携帯)
問8.最後に、地域の公共交通や低炭素なまちづくりを行うためのアイデアなどについてご意見な
どございましたら、是非お聞かせください。
問6.自転車利用についてお聞きします。
(1)自転車を持っていますか?
1.自分専用の自転車を持っている
2.家族と共有の自転車を持っている
3.自転車を持っていない
(2)自転車を利用されている方にお聞きします。自転車をどのようなときに利用していますか?当ては
まるもの全てにチェックを入れてください。
1.通勤
2.業務移動
4.子供の送り迎え
5.サイクリング
3.買い物など近所での用事
6.その他
ご協力ありがとうございました
配布物②(共通バス時刻表)
25
配布物③(かしこいクルマの使い方を考えてみませんか? (啓蒙パンフレット))
(表紙)
(裏表紙)
を
自転車や徒歩で
通勤する
で
「かしこいクルマの使い方」
考えてみませんか?
き
る
こと
から 少し づ つ
・・
週に 1 度は
・
電車やバスで
通勤する
クルマと
クルマと
健康 ・
環境
レジャーは電車や
バスで出かける
ダイエット
Ⓒうえだのぶ
クルマと
クルマと
交通安全
維持費
一度の外出で
いろいろな
用事を済ます
買い物は近くの
クルマはとても便利で、
しかし、
快適な乗り物です。
お店に変える
クルマのある生活には、
□ 事業主体 スマート通勤宇部市民会議
困ったこともいくつかあります。
(学識経験者
UBE
すこし冷静に考えてみましょう。
り
ト
L : 082-876-2809
L : 050-1298-4065, 070-5674-9668
く
マ
ー
TE
宇部市地球温暖化対策ネットワーク TE
!
このことについて、
、 企業 ・ 事業所、 交通事業者、NPO、 商工会議所、 山口県、 宇部市等)
□ 事務局 株式会社バイタルリード 2009
ス
ここでは 、
通勤
!低炭素ま
ち
づ
本事業は環境省の委託事業であり 、 国土交通省と山口県 ・ 宇部市の支援を受けています。
(中身)
クルマと
クルマと
環境
維持費
[ 1年間で削減できるCO2の量 ]
冷暖房を1℃調節する
クルマには、 保健、 税金、 駐車場が必要です。
32 kg
例えば、 2000ccのクルマを
照明をこまめに (60分) 消す 2 kg
テレビを60分減らす
持っているだけで 、 1日1700円
。
13 kg
シャワーを2分減らす
さ らに
44 kg
包装の少ない買い物
ガソリン、 高速道路、 駐車場代などを含めると
58 kg
1日10分クルマを控える
588 kg
一生懸命倹約して乗っても、 1日2000円
0 100 200 300 400 500 600
(出典 :「環境配慮行動における客観的 CO2 排出削減量事実情報提供の効果に関する実験研究」
かかってしまいます。
(出典 :科学警察研究所)
太田裕 之 ・藤井聡、 土木学会論文集、 2007)
クルマと
クルマと
健康 ・
交通安全
ダイエット
[ 移動に伴う消費カロリ
ー]
「人身事故」 は、 年間約89万件 (H18年
) 起こっています。
220 kcal
200
102 kcal
100
例えば、 1 時間クルマで
交通事故で亡くなるかたは、 年間約6千人 (H18年
) です。
移動する代わりに
バスや電車を使えば、
例えば 、 50年クルマに乗り続けると ・ ・ ・
それだけで消費カロリーは
5人に3人のドライバーが 「事故でケガをさせて 」 しまいます。
2倍以上になります。
クルマの利用人口 (約5千万人) から換算すると
さらに
0
公共交通
クルマ
が死亡事故を起こしてしまうことになります。
160人に1人
(出典 :第 6 次改訂日本人の栄養所要
量)
(出典 :警察白書)
26
配布物④(eco サイクルマップ)
27
配布物⑤(スマート通勤・低炭素まちづくりを考えるアンケート調査票(キャンペーン後))
スマート通勤キャンペーン後のアンケート調査票
問1.スマート通勤キャンペーン期間中(11 月から 12 月)、どの交通機関で通勤しましたか?①∼
2009
⑦まで全てお答えください。また、キャンペーン前と比較して変わりましたか?
通勤手段
を考えるアンケート調査
頻度
キャンペーン前と比較して
①クルマ(1 人乗り)だけ 1.週に
で通勤
2.月に
日
1.増えた
日
2.減った
3.該当通勤なし
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
Ⓒうえだのぶ
[
3.該当通勤なし
以前アンケート調査にご協力いただいた方への
スマート通勤キャンペーン(11 月∼12 月)実施後のアンケート調査
へのご協力のお願い
3.変わらない
②クルマ(相乗り)で通勤 1.週に
③電車で通勤
]
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.該当通勤なし
④バスで通勤
このアンケートは、地球温暖化対策の一環として、
「宇部市地球温暖化対策ネット
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.該当通勤なし
⑤バイクで通勤
ワーク低炭素地域づくり協議会(スマート通勤宇部市民会議)」が進めている「スマ
ート通勤・低炭素まちづくり」の実現に向け、皆さまにそのあり方を考えていただ
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.該当通勤なし
くとともに、その基礎データを収集するためのものです。
⑥自転車だけで通勤
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.該当通勤なし
《ご回答にあたってのお願い》
⑦徒歩だけで通勤
☆このアンケートは10∼15分程度でご回答いただけます。
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.該当通勤なし
3.変わらない
☆アンケート調査票にご回答の上、1 月 14 日(木)までに、各事務所で取りま
問2.スマート通勤は、以前配布いたしました「かしこいクルマの使い方を考えて見ませんか?」
とめていただけるようにお願いします。1 月 15 日(金)以降に各事業所へ回収
のような考え方で、クルマ通勤から公共交通機関や自転車などへの転換を呼びかけるもので
す。スマート通勤キャンペーン後のご意見をお尋ねします。
(1)キャンペーン後に「クルマと環境」に関する興味は変化しましたか?
にお伺いさせていただく予定にしております。よろしくお願いします。
☆ご回答いただいた内容につきましては、全て統計的に処理しますので、個人情報
1.興味がわいた
1.興味がわいた
ご質問等は、下記までお問い合わせください。
3.かわらない
1.興味がわいた
株式会社バイタルリード(担当:宮地)
2.興味が増した
3.かわらない
(3)キャンペーン後に「クルマと交通安全」に関する興味は変化しましたか?
「スマート通勤宇部市民会議」
事務局
2.興味が増した
(2)キャンペーン後に「クルマと健康・ダイエット」に関する興味は変化しましたか?
は一切公表いたしません。
TEL 082-876-2809
2.興味が増した
3.かわらない
(4)キャンペーン後に「クルマと維持費」に関する興味は変化しましたか?
宇部市地球温暖化対策ネットワーク(担当:仰木、今井)
1.興味がわいた
TEL 050-1298-4065 、070-5674-9668
2.興味が増した
3.かわらない
(5)地球温暖化対策のためには、クルマの利用をできるだけ減らしたほうがいいと思いますか?
1.全く思わない
本事業は環境省の委託事業であり、国土交通省と山口県・宇部市の支援を受けています。
2.あまり思わない
3.少し思う
4.とても思う
調査票 2/5
調査票
3/5
問3.スマート通勤キャンペーンの参加状況および感想をお聞かせください。
キャンペーン内容
参加状況
問5.少しでもクルマを自分で運転して通勤している方にお聞きします。スマート通勤キャンペー
スマート通勤への関心・興
ン後のご意見をお尋ねします。
味への影響
①「宇部日報」のスマート 1.読んだ(知っている)
1.増えた
通勤キャンペーンの広報(市長 2.読んでいない(知っている)
2.減った
のバス乗降の写真掲載)
3.知らない
3.変わらない
②「FM きらら」の通勤時
1.聞いたことがある(知っている) 1.増えた
(1)以下の交通手段に転換して、今後もスマート通勤を実践してみようと思いますか?
1.全く思わない
間帯にお ける スマー 2.聞いたことはない(知っている) 2.減った
ト通勤促進の放送
3.知らない
3.変わらない
1.自分がモニターである
1.増えた
2.モニターではないが知っている
2.減った
3.存在を知らない
3.変わらない
1.読んだことがある
1.増えた
2.読んだことはないが知っている
2.減った
3.存在を知らない
3.変わらない
1.参加している
1.増えた
2.参加していないが知っている
2.減った
3.存在を知らない
3.変わらない
1.投稿内容を読んだことがある
1.増えた
「チャレンジ!スマー
2.書き込みをしたことがある
2.減った
ト通勤」コミュニティ
3.存在を知らない
3.変わらない
③スマート通勤モニター
④スマート通勤に関する
ニューズレター
⑤うべっちゃ(地域 SNS)
⑥上記うべっちゃの中の
ンバーのブログ
(複数回答可)
1.読んだことがある
1.増えた
2.コメントを書き込んだ
2.減った
ことがある
(2)(1)で、スマート通勤を実践してみようと「少し思う」「とても思う」「既に実践している」と回
答された方にお聞きします。どの交通手段でどの程度スマート通勤をしようと思いますか?①∼
⑦まで全ての項目について目標をお書きください。また、キャンペーン前と比較して目標は変わりまし
たか?
通勤手段
①クルマ(1 人乗り)だけ
で通勤
⑨サイクルマップ
1.増えた
2.モニターではないが知っている
2.減った
3.存在を知らない
3.変わらない
1.持っている
1.増えた
2.持っていない(知っている)
2.減った
3.知らない
3.変わらない
④バスで通勤
2.減った
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.該当通勤なし
⑤バイクで通勤
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.該当通勤なし
⑥自転車だけで通勤
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.該当通勤なし
3.話題にした 4.何もしていない
(2)スマート通勤について周囲の方から勧められましたか?
1.勧められた
1.増えた
日
3.該当通勤なし
⑦徒歩だけで通勤
2.同僚に勧めた
キャンペーン前と比較して
日
2.月に
3.該当通勤なし
③電車で通勤
問4.スマート通勤キャンペーン期間中のご自身の行動についてお聞かせください。
(1)スマート通勤を周囲の方に勧めたり,話題にしましたか?(複数回答可)
1.家族に勧めた
頻度
1.週に
3.該当通勤なし
②クルマ(相乗り)で通勤
3.変わらない
1.自分がモニターである
4.とても思う
電車、バス、バイク、自転車、徒歩、パーク&ライド※、相乗り
3.存在を知らない
⑧E-サイクルモニター
3.少し思う
(スマート通勤の交通手段)
(複数回答可)
⑦上記コミュニティのメ
2.あまり思わない
5.既に実践している
3.変わらない
1.週に
日
1.増えた
2.月に
日
2.減った
3.該当通勤なし
3.変わらない
2.勧められていない
※パーク&ライドとは、自宅から最寄りの駅に近い駐車場に自転車を駐車(パーク)し、そこから電車など
(3)スマート通勤をきっかけに、通勤目的以外でクルマ以外の移動手段を利用したか?(※目的は複数
回答可)
1.通勤以外でクルマ以外の移動手段を利用してみた(目的
公共交通機関に乗って(ライド)通勤する方法のことを言います。
)2.利用していない
28
調査票
調査票
4/5
(4)現在自転車通勤をしている方及びこれから開始したい方にお聞きします。
(1)スマート通勤キャンペーンの前後でどのように行動が変化したかを把握するため、同じ方に 2 回
①自転車通勤を始めるきっかけは何ですか?当てはまるもの全てにチェックをいれてください。
1.経済性
2.健康維持・増進
4.駐車場が無い(少ない)
4/5
問6.あなたご自身のことについてお聞きします。
アンケートをお願いしています。そのため、本人確認が必要となりますので、お名前と会社名、所
3.CO2 削減・環境配慮
属部署をお書きください。
5.その他(
)
お名前
②あなたが自転車通勤しなかったのはどんな時ですか?当てはまるもの全てにチェックをいれて
ください。
所属部署
会社名
1.雨天
2.暑さ・寒さ
部
課
3.荷物がある・遠出・飲み会など
4.怪我・病気・疲労などの健康的問題 5.時間がない
その他 (
)
問7.最後に、地域の公共交通や低炭素なまちづくりを行うためのアイデアなどについてご意見な
③あなたが自転車通勤を更に拡大するために最も必要と思うものは何ですか?当てはまるもの全
どございましたら、是非お聞かせください。
てにチェックをいれてください。
1.職場の駐輪場・更衣室などの整備 2.道路の安全性向上 3.道路の快適性向上
4.自転車通勤手当・エコポイントなどの経済的メリット5.交通ルール・マナーの向上
6.その他 (
)
(5)自転車通勤が難しいまたは無理とお考えの方にお聞きします。自転車通勤ができない理由は
何ですか?当てはまるもの全てにチェックをいれてください。
1.遠距離・時間がかかる
4.雨の日がつらい
2.道路が危険
3.坂がある
5.高齢・体力不足など
6.自転車が無い
7.その他 (
)
イ.アンケート調査結果
①現在の交通手段別通勤頻度
・現在は、クルマを自ら運転して毎日通勤する人が大半を占めていた。
「通勤の交通手段別頻度」
350
6
週1∼2日
週3∼4日
週5日
月1∼3日
300
250
200
236
150
100
50
0
44
29
クルマ
(自分で運転)
19
4
8
2
7
クルマ
(相乗り)
1
20
22
5
4
バス 3
2
電車
29
6
2
バイク
9
2
11
16
27 12
自転車のみ
14
8
1
5
徒歩のみ
②「クルマと環境」、「クルマと健康・ダイエット」、「クルマと交通安全」、
「クルマと維持費」についての興味度
・全項目について興味度は高く、特に「クルマと健康・ダイエット」に関す
る興味度が高かった。
「かしこいクルマの使い方を考えてみませんか?」の
項目別の興味度
興味が無い
n=359
どちらともいえない
興味深い
n=359
n=358
n=359
55.4%
58.9%
56.3%
100%
80%
64.6%
60%
40%
34.8%
20%
30.9%
0%
4.5%
クルマと
環境
35.2%
33.4%
9.7%
5.9%
10.3%
クルマと
健康・ダイエット
クルマと
交通安全
クルマと
維持費
③地球温暖化対策のためのクルマの利用の意識
・地球温暖化対策のためにはクルマの利用を減らしたほうがいいと思う人
は、全体の約 94%を占めており、意識が高かった。
「地球温暖化対策のためには、クルマの利用を
できるだけ減らしたほうがいいと思いますか?」
あまり思わな
い
4.7%
全く思わない
0.8%
とても思う
37.9%
少し思う
56.5%
30
④「共通バス時刻表」の認知度
・「共通バス時刻表」の存在を知らない人は半数弱存在した。
「共通バス時刻表をご存知ですか?」
持っている
30.9%
存在を知ら
なかった
48.2%
知っている
が持ってい
ない
20.9%
⑤「共通バス時刻表」のバス通勤への影響
・
「共通バス時刻表」によってバス利用がしやすくなったと思う人が約 14%
存在しており、バス通勤の利便性向上に役立つことが明らかになった。
「共通バス時刻表があることによって
ご自身のバス通勤に影響がありますか?」
バス通勤出
来ないと
思っていた
が、出来ると
分かった
2.3%
バス通勤で
きることは分
かっていた
が、より利用
しやすくなっ
た
14.1%
もともとバス
通勤は出来
ない(難し
い)
32.8%
特に影響は
無い
50.8%
31
⑥スマート通勤の実践意向
・スマート通勤を実践しようと思っている人及び既に実践している人は、約
73%であった。
「スマート通勤を実践してみようと思いますか?」
全く思わな
い
5.1%
既に実践し
ている
14.0%
あまり思わ
ない
22.1%
とても思う
9.6%
少し思う
49.3%
⑦スマート通勤の実践意向(頻度)
・スマート通勤の手段は、自転車が最も多く、次いでバス、電車の順となっ
ている。頻度では、週1∼2 日または月1∼3 日実践しようとする人の割合
が高かった。
「スマート通勤の交通手段別頻度」
140
週1∼2日
週3∼4日
週5日
月1∼3日
120
30
100
80
21
60
40
20
31
31
26
11
3
3
6
27
22
5
5
バス
バイク
12
0
電車
14
37
自転車
32
21
5
1
22
5
105
徒歩
パーク&ライド
23
14
相乗り
⑧属性
・自転車の保有率は家族と共有している人を含めると、約 62%である。
「性別」
「年齢」
60歳代
5.1%
女性
27.5%
50歳代
22.5%
男性
72.5%
40歳代
29.9%
「家族構成」
既婚(子 独身(1
供なし) 人暮ら
し)
9.0%
13.6%
独身(家
族と同
居)
既婚(子
22.9%
供あり)
54.5%
33
10歳代
0.6%
20歳代
18.9%
30歳代
23.1%
(2)通勤カルテシステムの検討
スマート通勤モニターを対象とした通勤カルテシステムを検討した。通勤
カルテシステムは、スマート通勤回数の目標と日々の通勤手段を記録しても
らうことにより、半月毎の達成率を自動計算できるようにするとともに、公
共交通転換プランを作成のための従業員の居住地、勤務地および通勤方法を
入力すると、CO2 排出量等が把握できるものとし、本検討により本格的なシス
テム構築のための基礎資料を得ることを目的とする。
本カルテは、既存のカルテを参考に、宇部市民にできるだけ効果をイメー
ジしやすい表現となるよう工夫した。
・1 回の通勤での CO2 排出量⇒CO2 削減に必要な杉の本数に換算
・定年までに排出する CO2 排出量⇒CO2 削減に必要な温暖林の面積を宇部市渡
辺翁記念会館(宇部市朝日町 8-1)の面積に換算
・月○回スマート通勤した場合の消費カロリー増加量⇒生ビールの杯数とジョ
ギング時間に換算
・日々の通勤記録をカレンダーに入力⇒半月単位での交通手段別通勤回数の自
動集計
・半月単位での目標達成率の算出
・2 ヶ月の目標達成率の算出
今後の展開としては、宇部市交通局を運行している運行案内システム(PC、
携帯電話で利用可能)をベースに地図と連動したシステム拡張や、他の事業
者との連携も視野に入れた検討を行う。
34
宇部スマート通勤カルテ
∼ スマート通勤によるCO2排出量等チェックシート ∼
お名前:
※次の1∼3の 内に数字(距離、回数など) をご入力いただくと試算できます。(自動計算)
1 1回の通勤でのCO2排出量
通勤距離(片道)
(燃費:
9.7 Km/ℓとして計算)
←自家用車の燃費をご記入ください。
Km
CO2排出量
0.000 Kg
ガソリン消費量
(往復)
0.000 ℓ
体積換算:
0.0 本分
0 ℓ=ドラム缶(200ℓ)
吸収に必要な杉の木(50年生)
(往復)
0.0 本分
※人工林の杉の木(50年生)一本当たりの年間CO2吸収量:14kg
出典:「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」(環境省・林野庁)
2 1と同条件で定年まで排出するCO2量等を試算すると…
試算項目
1年間
CO2排出量
30
年間
←定年までの年数をご入力ください。
0.0 t
0.0 t
0ℓ
0ℓ
0 円
0円
0 本
0本
0 ㎡
0㎡
渡辺翁記念会館の面積の約
→ 14Kg
→ 0.8Kg
※渡辺翁記念会館の面積2,629㎡
ガソリン消費量
ガソリン代
( 125 円/ℓ)
体積に換算すると
25mプール
※人工林の杉の木(50年生)一本当たりの年間CO2吸収量
※温帯林1㎡当たりの年間CO2吸収量
0.0 杯分
(400㎥=40万ℓ)
※ガソリン1ℓ当たりCO2を2.31Kg排出
出典:「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」(環境省・林野庁)
※週5日勤務の場合
吸収に必要な
杉の木(50年生)
吸収に必要な
温帯林(人工杉)
0 万ℓ
0.0
倍
出典:「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」(環境省・林野庁)
3 例えば月
回(年間
CO2排出削減量(年間)
0 回)、スマート通勤(往復)すると…
0
体積換算:
Kg
節約したガソリン量
0
ℓ→
カロリー消費量は…
円オトク!! (ガソリン価格:
↓
運転
徒歩
分
分
(駐車場⇔勤務先間の徒歩時間も入力)
鉄道
②-1公共交通機関等利用の場合の
バス
通勤時間(片道)
自転車
月
回
徒歩
分
分
分
分
(自宅⇔駅・バス停⇔勤務先間の徒歩時間等も入力)
②-2公共交通機関等利用の場合の 鉄道
バス
通勤時間(片道)
自転車
月
回
本分
本分
125 円/ℓ)
①と②に通勤所要時間を入力するだけでカロリー消費量が計算できます。
※体重60Kg、40代男性のケースで試算
①マイカー通勤の場合の通勤時間
(片道)
0
0
0.0
0 ℓ=ドラム缶(200ℓ)
吸収に必要な杉の木(50年生)
徒歩
分
分
分
分
カロリー消費量(往復)
運 転
0 Kcal
徒 歩
0 Kcal
1回当リ
0 Kcal
カロリー消費量(往復)
鉄道(立)
0 Kcal
バス(立)
0 Kcal
自転車
0 Kcal
徒 歩
0 Kcal
1回当リ
0 Kcal
鉄道(立)
0 Kcal
バス(立)
0 Kcal
自転車
0 Kcal
徒 歩
0 Kcal
1回当リ
0 Kcal
←約
1.61 Kcal/分
←約
3.01 Kcal/分
0
年間
Kcal
←約
2.12 Kcal/分
←約
2.12 Kcal/分
←約
3.71 Kcal/分
←約
3.01 Kcal/分
0
年間
Kcal
←約
2.12 Kcal/分
←約
2.12 Kcal/分
←約
3.71 Kcal/分
←約
3.01 Kcal/分
0
年間
Kcal
※複数の手段でスマート通勤する方は②-1、②-2両方にご記入ください。
出典:・日本体育協会スポーツ科学委員会資料・東京工業大学藤井研究室ホームページ「クルマ利用と健康」
ノーマイカー通勤への切替えによる「消費カロリー増加量」(年間)
0.0 Kcal
※この診断シートの結果は推計値(概算)のため、あくまでも目安としてお考えください。
図 4-3 スマート通勤カルテ①
35
生ビール
(中)
0.0
ジョギング
0.0
杯
相当
時間
相当
宇部スマート通勤目標
宇部スマート通勤記録
2009年11月
月
火
水
木
金
土
日
目 標
1
2:クルマ(相乗り)で通勤
月
回
2
3
4
5
6
7
8
3:電車で通勤
月
回
9
10
11
12
13
14
15
4:バスで通勤
月
回
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
5:バイクで通勤
月
回
6:自転車だけで通勤
月
回
7:徒歩だけで通勤
月
回
8:パーク&ライドで通勤
月
回
計
月
0
2009年12月
月
火
水
木
金
土
に1ヶ月の目標回数を記入してください。
日
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
達成率
11月1日
∼15日
11月16日
∼30日
12月1日
∼15日
に実際の通勤手段(記号)を記入してください。
↓自動計算されます
〔通勤手段記号〕
月
通勤手段
11/1
11/16 12/1
12/16
∼11/15 ∼11/30 ∼12/15 ∼12/31
計
月平均
1:クルマ(1人乗り)だけで通勤
1
0
0
0
0
0
0.0
2:クルマ(相乗り)で通勤
2
0
0
0
0
0
0.0
3:電車で通勤
3
0
0
0
0
0
0.0
4:バスで通勤
4
0
0
0
0
0
0.0
5:バイクで通勤
5
0
0
0
0
0
0.0
6:自転車だけで通勤
6
0
0
0
0
0
0.0
7:徒歩だけで通勤
7
0
0
0
0
0
0.0
8:パーク&ライドで通勤
8
0
0
0
0
0
0.0
2∼8の合計
0
0
0
0
0
0.0
0:出勤なし
12月16日
∼31日
11月・12月
#####
#####
#####
#####
#####
↑
自動計算されます。
↑スマート通勤の合計
図 4-4 スマート通勤カルテ②
36
%
%
%
%
%
回
(3)スマート通勤モニターによる通勤情報等の収集
ア.スマート通勤モニターとは
キャンペーン前アンケートでスマート通勤モニターを 100 名公募し、通勤
カルテシステム、メール等を用いた TFP(トラベルフィードバックプログラ
ム)を行うとともに、自己目標を設定してもらい半月に 1 回、通勤情報及び
コメントを収集した。収集されたデータは CO2 排出量のシミュレーションに
用いた。
表 4-3 事業所別スマート通勤モニター数
区分
官公庁
企業等
不明
アンケート回答者数
モニター数
(キャンペーン前)
宇部市役所
89
38
山口県宇部健康福祉センター
15
5
山口県宇部土木建築事務所
15
3
宇部市ガス水道局ガス事業部
10
5
宇部市ガス水道局水道事業部
7
3
宇部県宇部税事務所
8
3
宇部市交通局
2
2
山口県宇部県民局
2
1
宇部市土地開発公社
1
0
宇部興産㈱
58
11
宇部テクノエンジ㈱
52
3
山口大学
22
3
セントラル硝子㈱宇部工場
17
3
中国電力㈱
12
1
西中国信用金庫
10
0
協和発酵バイオ㈱
7
6
郵便事業㈱宇部支店
6
0
宇部マテリアルズ㈱
6
4
明石被服興業㈱宇部工場
3
2
宇部興産メンテナンス㈱
2
2
協和発酵キリン㈱宇部工場
2
2
宇部興産㈱宇部ケミカル工場
2
2
㈱山口銀行宇部支店
1
1
協和エンジニアリング㈱
1
1
㈱宇部情報システム
1
1
宇部第一病院
1
1
NECセミコンダクターズ九州・山口㈱山口工場
1
0
山口大学医学部付属病院
1
0
不明
9
0
計
363
103
事業所名
※モニターについては、委託業務外で3名追加。
37
イ.TFP(トラベルフィードバックプログラム)の内容
スマート通勤モニターに対して、メールで情報提供を行い、地域SNS「う
べっちゃ」を通じた情報交換を行った。更に、スマート通勤を呼びかけるた
め、宇部日報への記事掲載や FM きららでキャンペーン放送を行った。
①メール配信
・通勤カルテの配信、提出(半月に 1 回)の呼びかけ
・
「うべっちゃ」参加の呼びかけ
・スマート通勤モニターの通勤状況の報告(ニューズレターの配信(2 回))
スマート通勤キャンペーン
スマート通勤キャンペーン
◆スマート通勤キャンペーン開始から 2 週間
ニューズレター
ニューズレター
第1号 09.11.25
第2号 09.12.14
◆スマート通勤キャンペーン開始から1ヶ月
∼結果速報∼
さんの通勤状況をご紹介します。
目標達成率が 100%以上の方が 33%おられます!そして、自転車に転換された方
が最も多い結果となりました。
[目標達成率(11/1∼15)]
(人)
[ スマート通勤手段(複数回答可)]
25
n=45
10
50∼100%
100%∼
18%
54%
n=65
0∼50%
50∼100%
100%∼
8
6
5
(出典:12 月 7 日宇部日報広告)
2
徒歩
1
パーク &
ライド
自転車
バイク
バス
相乗り
電車
0
28%
12 月 7 日(月)の宇部日報にスマート通
勤キャンペーンの記事が掲載されました。
10
6
0∼50%
[目標達成率(11/16∼3 0)]
◆宇部日報でスマート通勤が紹介されました
15
29%
ました。12 月はキャンペーンの強化月間
です。また、忘年会シーズンも始まります
ので、お酒を呑む日は公共交通や徒歩での
通勤が必須となります。この機会にスマー
ト通勤を是非実施してください。
11 月 16 日∼30 日の通勤状況は、目
標を達成された方が 28%おられました。
24
20
38%
33%
∼結果速報∼
キャンペーンが始まって、1 ヶ月がたち
キャンペーンが始まって、早 2 週間がたちました。現在、モニターの方は 101 名
に達しています。第 1 回目の通勤報告を続々といただいていますので、モニターの皆
◆地域 SNS「うべっちゃ」・・通勤ブログの紹介
「チャレンジ!スマート通勤」のコミュニティサイトメンバーが書かれている通勤ブログを紹介
します。バス通勤での何気ない気づきなどが書かれています。
◆地域 SNS「うべっちゃ」の声
片道 3.5km ほど、自転車通勤
を心がけています。バスはル
ートが外れるので、降りて1
kmほど歩くことになります
が、健康には良いので週1で
もバスを利用したいですね。
タイトル:「12 月は県内一斉ノーマイカー強化月間☆」
突然ですが、12 月はノーマイカーの強化月間なのです。なので、今朝バスが来る時にちょっとドキドキしていました。
自転車で職場に到着したときに同僚
に出会うと ,「 自転車で 通ってい る
の?」驚かれることがあります.また,
バスで帰ろうと思い,バス停で待って
いると,思いがけない人に出会い,
「あ
なたもバスを使っていたの?」と驚い
たこともありました.そこから会話が
生まれて,周りで自転車,バス通勤の
人が増えるといいなと思っています.
いっぱい人が乗ってたら良いなぁ。。。みたいな期待を抱きつつ、いつもより少し遅めのバスに乗りました。
……が、結果は惨敗。いつもより少なかったです。原因は不明ですが、減っている事に更にがっかりしました。
いきなりそんなに増えるわけないよと自分に言い聞かせつつ、でもなんだか残念な気分です。明日、リベンジしょうと思います。
通勤時間に丁度良いバスがなかったり、バス停が遠かったりすると、やはりバス通勤を定着するのは難しいのでしょうね。。。
もしかしたら、私が知らないだけで電車の乗車数は増えてたかもしれないですし…多分……
今月だけでも皆様にノーマイカー意識を高めて頂いて、公共交通機関や自転車を利用して頑張って欲しいと思っています。
時間を合わせなきゃいけないし、面倒とは言いますけど、バスも案外良い所もあります。
私の一番の思い出は、荷物が重そうな方がバスを降りようとしていたので、荷物を持って一緒に降りて自転車の籠に乗せてあげ
先週は雨が多く、自転車通勤が厳
しい状況でした。
そこで、オススメに従って、ザッ
クカバーとレインコートを買いに
行こうと思います。
登山用品店にあるとのことです
が、宇部にもあるのでしょうか?
たことです。その方に大変お礼を言われて、何だかお菓子まで頂いてしまいました。
そのようなお気遣いはされなくても良いのにと思いつつも、やっぱり心遣いが嬉しいですよね。
「うべっちゃ」にどしどしご
参加くださ い!ご希望の方
は、事務局から招待メールを
送らせていただきます。
それでもって、その運転手さんは私が乗るのをわざわざ待っていて下さり、私が席についてからバスを発進させて下さいました。
その日は本当に一日気分が良かったです。
そのような体験は、やはり自家用車では難しいですし、私が居なかったらあの荷物の方はもっと大変な思いをされたのだろうと
思うと、私がバス通勤をしていた事も何か意味があったのかしらと思います。
ご意見・ご質問は、[email protected] までお願いいたします。
2009
ご意見・ご質問は、[email protected] までお願いいたします。
スマート通勤宇部市民会議事務局(担当:宮地、赤穴)
スマート通勤宇部市民会議事務局(担当:宮地、赤穴)
図 4-5 ニューズレター
38
2009
②地域SNS「うべっちゃ」
・
「チャレンジ!スマート通勤」コミュニティの立ち上げ(参加者 24 名)
・通勤ブログ
図 4-6 うべっちゃ「チャレンジ!スマート通勤!」コニュニティのページ
39
③ホームページの作成
・キャンペーン情報、協議会の議事録、WEB アンケート等を掲載した。
図 4-7 宇部 TTM の HP
④FM きららでスマート通勤キャンペーン放送
放送期間
12 月1日∼12 月 26 日
放送回数
7 時∼8 時、16 時∼18 時:計 25 回
9 時∼15 時、19 時∼21 時:計 50 回
放送内容
下記参照(40 秒間)
女性
男性
女性
女性
女性
女性
/12月はスマート通勤強化月間です。
/スマート通勤ですか?
僕、ダイエットしないといけないから自転車で通勤します。
/スマート通勤?
私、スマートになりたいから歩いて通勤しようかな?
/スマート通勤って、賢く通勤することですよね!
私は、バス通勤!だって、12 月は忘年会とか多いんだもん!
/じゃぁ、私は電車!
/地球温暖化対策のためにできる事。
スマート通勤を心がけましょう。
スマート通勤宇部市民会議からのお知らせでした。
40
⑤宇部日報への記事の掲載
・スマート通勤キャンペーン参加呼びかけの記事(2009 年 12 月 7 日)
・スマート通勤参加呼びかけの記事(2010 年 2 月 18 日)
図 4-8 宇部日報掲載記事①
(※2009 年 12 月 7 日(月)テレビ欄下に掲載、サイズ:235×380mm)
図 4-9 宇部日報掲載記事②
(※2010 年 2 月 18 日(木))テレビ欄下に掲載、サイズ:168×376mm)
41
ウ .スマート通勤カルテによる情報
①カルテの提出状況
・半月毎に通勤カルテを提出してもらったが、最終日の提出者は 89 名で、
回収率は約 87%であった。
提出者数
89名
86名
84名
89名
11月1日∼15日
11月16日∼30日
12月1日∼15日
12月16日∼31日
②スマート通勤手段
・モニターのキャンペーン中のスマート通勤手段は自転車が最も多く、次い
でバス、相乗りの順であった。
「スマート通勤手段」(複数回答)
(人)
40
35
30
25
20
15
34
31
30
10
19
5
0
パーク &
ライド
3
バイク
42
電車
徒歩
相乗り
バス
自転車
0
16
③目標達成率
・事前に設定してもらった目標に対する達成率を算出した。徐々に達成率が
上がっていったものの、12 月後半の達成率は低下する結果となった。2 ヶ月
通じてみると、目標を 100%以上達成した人が約半数を占めている。
目標達成率(11/1∼15)
目標達成率(11/16∼30)
51%
38%
34%
20%
29%
28%
0∼50%
50∼100%
100%∼
0∼50%
50∼100%
目標達成率(12/16∼31)
目標達成率(12/1∼15)
14%
67%
0∼50%
50∼100%
100%∼
19%
46%
19%
35%
0∼50%
100%∼
目標達成率(11月、12月)
8%
49%
43%
0∼50%
50∼100%
43
100%∼
50∼100%
100%∼
エ .スマート通勤キャンペーンの効果の把握
キャンペーン終了後に、事前アンケートに回答してもらった方に事後アン
ケートを実施した。スマート通勤モニターとそれ以外の方についての意識の
違いを整理した。
①キャンペーン期間中の通勤頻度の変化
・クルマでの通勤については、モニターの約 57%が減少したと回答しており、
半数以上の人がスマート通勤の回数が増加した。また。モニター以外では、
約 13%の人がスマート通勤の回数が増加した。
・スマート通勤の手段としては、モニターではバスや自転車での通勤回数が
増えた人が多く、モニター以外では、バス、相乗りでの回数が増えた人が多
かった。
〔キャンペーン前と比較して:クルマ(1人だけ)で通勤〕
0%
20%
スマート通勤
3.6%
モニター
40%
60%
57.1%
80%
100%
39.3%
スマート通勤
4.5% 13.4%
モニター以外
82.2%
増えた
減った
〔キャンペーン前と比較して:クルマ(相乗り)で通勤〕
0%
n=112
スマート通勤
モニター
n=157
スマート通勤
モニター以外
スマート通勤
モニター
スマート通勤
モニター以外
20%
40%
13.4%
変わらない
60%
21.1% 0.0%
9.5%
1.9%
増えた
80%
78.9%
88.6%
減った
40%
29.1%
60%
2.3%
80%
100%
n=86
68.6%
2.7%
n=112
83.9%
増えた
減った
変わらない
〔キャンペーン前と比較して:バスで通勤〕
〔キャンペーン前と比較して:電車で通勤〕
0%
20%
100%
0%
n=71
スマート通勤
モニター
n=105
スマート通勤
モニター以外
20%
32.5%
20.0%
40%
0.0%
44
80%
67.5%
79.0%
1.0%
増えた
変わらない
60%
減った
変わらない
100%
n=80
n=105
〔キャンペーン前と比較して:自転車で通勤〕
〔キャンペーン前と比較して:バイクで通勤〕
0%
20%
40%
60%
スマート通勤
1.6% 1.6%
モニター
96.7%
スマート通勤
1.0% 3.1%
モニター以外
95.9%
増えた
減った
80%
0%
100%
n=61
スマート通勤
モニター
n=97
スマート通勤
6.6%
モニター以外
スマート通勤
モニター
20%
22.2%
40%
60%
2.8%
スマート通勤
1.0% 5.0%
モニター以外
80%
75.0%
増えた
減った
100%
n=72
n=100
94.0%
30.7%
4.7%
増えた
変わらない
〔キャンペーン前と比較して:徒歩で通勤〕
0%
20%
変わらない
45
40%
60%
4.0%
80%
65.3%
n=75
n=106
88.7%
減った
100%
変わらない
②「クルマと環境」、「クルマと健康・ダイエット」、「クルマと交通安全」、
「クルマと維持費」についての興味度
・モニターはモニター以外と比較すると、「興味がわいた」「興味が増した」
と回答する人の割合が高く、特に「クルマと環境」に関する興味が増した人
の割合が高かった。
「かしこいクルマの使い方を考えてみませんか?」の
項目別の興味度(スマート通勤モニター)
興味がわいた
100%
80%
n=118
興味が増した
かわらない
n=118
n=118
n=118
46.6%
44.9%
44.9%
25.4%
31.4%
31.4%
28.0%
23.7%
23.7%
クルマと
健康・ダイエット
クルマと
交通安全
クルマと
維持費
32.2%
60%
33.1%
40%
20%
34.7%
0%
クルマと
環境
「かしこいクルマの使い方を考えてみませんか?」の
項目別の興味度(スマート通勤モニター以外)
興味がわいた
興味が増した
かわらない
n=171
n=171
n=171
n=171
62.0%
63.2%
62.0%
59.6%
17.0%
18.7%
21.1%
22.2%
21.1%
18.1%
17.0%
18.1%
クルマと
環境
クルマと
健康・ダイエット
クルマと
交通安全
クルマと
維持費
100%
80%
60%
40%
20%
0%
46
③地球温暖化対策のためのクルマの利用の意識
・モニターは約 96%、モニター以外も約 96%の人が、地球温暖化対策のた
めに、できるだけクルマ利用を減らしたほうがいいと考えており、モニター
の方が、「とても思う」と回答した人の割合が高かった。
「地球温暖化対策のためには、ク
ルマの利用をできるだけ減らしたほ
うがいいと思いますか?」
(スマート通勤モニター)
あまり思
わない
5.1%
全く思わ
ない
0.8%
とても思
う
43.2%
少し思う
50.8%
「地球温暖化対策のためには、ク
ルマの利用をできるだけ減らしたほ
うがいいと思いますか?」
(スマート通勤モニター以外)
あまり思
わない
2.9%
全く思わ
ない
1.2%
とても思
う
36.5%
少し思う
59.4%
47
④キャンペーンによるスマート通勤への関心・興味への影響
(キャンペーンによる気持ちの変化)
・各項目について浸透度(下記グラフ中ピンク色部分)をみると、
「宇部日報
への広報」や「スマート通勤モニター」が高く、
「FM きらら」や「SNS」は
低かった。
〔浸透度〕
0%
20%
「宇部日報」のスマート通勤
キャンペーンの広報
40%
36.5%
60%
80%
読んでいない
「FMきらら」の通勤時間帯における
6.8% 9.6%
スマート通勤促進の放送
知らない
n=293
83.6%
聞いたこと 聞いたことは
がある
ない
27.5%
うべっちゃ(地域SNS)
9.6%
知っている
参加して 知っている
いる
「チャレンジ!スマート通勤」
コミュニティ
14.5%
1.7%
読んだこと
がある
コミュニティのメンバーの
10.7% 1.4%
ブログ
読んだことが
ある
48
n=291
知らない
52.9%
37.5%
n=289
知らない
59.1%
13.4%
読んだことが
ある
29.8%
モニターではないが
知っている
自分がモニター
スマート通勤に関する
ニューズレター
知らない
29.4%
40.8%
スマート通勤モニター
n=293
47.8%
15.7%
読んだ
100%
n=291
知らない
n=290
83.8%
書き込みをした
ことがある
知らない
n=290
87.9%
コメントを書き
込んだことがある
知らない
・各媒体について、浸透度別でスマート通勤への関心・興味が増えたかどう
かを整理した。
・全てのキャンペーン内容について、知らない人と比較すると、積極的に参
加しているもしくは知っている人は、スマート通勤への関心・興味が増して
おり、気持ちの変化をもたらすために効果的であったと言える。
・特に、「FM きらら」による放送はその効果が高かった。
・
「スマート通勤モニター」については、決め細やかなコミュニケーションを
図ったこともあり、興味・関心を高めるために効果的であった。
〔「宇部日報」のスマート通勤キャンペーンの広報について〕
0%
20%
40%
60%
80%
100%
読んだ
(知っている)
35.6%
0.0%
64.4%
n=104
読んでいない
(知っている)
35.6%
0.0%
64.4%
n=45
0.9%
知らない 2.7%
n=112
96.4%
(スマート通勤への関心・興味が)
増えた
減った
変わらない
〔「FMきらら」の通勤時間帯におけるスマート通勤促進の放送について〕
0%
20%
聞いたことがある
(知っている)
40%
60%
70.0%
聞いたことはない
(知っている)
30.8%
80%
0.0%
0.0%
69.2%
30.0%
100%
n=20
n=26
0.0%
知らない 2.4%
(スマート通勤への関心・興味が)
97.6%
増えた
減った
49
n=208
変わらない
〔スマート通勤モニターについて〕
0%
20%
40%
60%
66.4%
自分がモニターである
モニターではないが
知っている
80%
1.8%
16.7% 0.0%
31.9%
100%
n=113
n=78
83.3%
0.0%
存在を知らない 4.0%
96.0%
(スマート通勤への関心・興味が)
増えた
n=75
減った
変わらない
〔スマート通勤に関するニューズレターについて〕
0%
20%
読んだことがある
40%
60%
57.1%
読んだことはないが
知っている
80%
0.0%
8.3%
0.0%
42.9%
100%
n=77
n=36
91.7%
0.7%
存在を知らない0.0%
99.3%
(スマート通勤への関心・興味が)
増えた
n=147
減った
変わらない
〔うべっちゃ(地域SNS)について〕
0%
20%
参加している
25.9%
参加していないが
知っている
13.1%0.0%
40%
60%
0.0%
80%
100%
n=27
74.1%
n=99
86.9%
0.0%
存在をしらない 1.5%
n=133
98.5%
(スマート通勤への関心・興味が)
増えた
減った
変わらない
〔うべっちゃ内の「チャレンジ!スマート通勤」コミュニティについて〕
0%
20%
投稿内容を
読んだことがある
34.2%
40%
60%
2.6%
書き込みをした
ことがある
80%
n=37
63.2%
80.0%
100%
0.0% 20.0%
n=4
0.0%
存在を知らない 1.4%
(スマート通勤への関心・興味が)
n=213
98.6%
増えた
減った
変わらない
50
〔「チャレンジ!スマート通勤」コミュニティのメンバーブログについて〕
0%
20%
60%
3.8%
23.1%
読んだことがある
40%
80%
100%
n=26
73.1%
コメントを書き込んだ
ことがある
0.0%
100.0%
n=4
0.0%
存在をしらない 1.4%
98.6%
(スマート通勤への関心・興味が)
増えた
減った
n=221
変わらない
⑤キャンペーンによるクルマ通勤頻度の変化
(キャンペーンによる行動の変化)
・各媒体について、浸透度別でクルマ通勤の頻度が増えたかどうかを整理し
た。
・全てのキャンペーン内容について、知らない人と比較すると、積極的に参
加しているもしくは知っている人は、クルマでの通勤頻度が減少した。
・キャンペーンにより気持ちの変化だけでなく、行動の変化にもつながって
いる。
・積極的に参加していなくても、知っているだけで行動変化をもたらす効果
が高いことが明らかになった。
〔「宇部日報」のスマート通勤キャンペーンの広報について〕
0%
20%
読んだ
4.0%
(知っている)
60%
42.6%
読んでいない
7.1%
(知っている)
知らない 3.1%
40%
38.1%
増えた
減った
51
100%
53.5%
n=101
54.8%
n=42
74.6%
22.3%
(クルマ通勤の頻度が)
80%
変わらない
n=130
〔「FMきらら」の通勤時間帯におけるスマート通勤促進の放送について〕
0%
20%
40%
60%
80%
100%
聞いたことがある
0.0%
(知っている)
57.9%
42.1%
n=19
聞いたことはない
0.0%
(知っている)
59.3%
40.7%
n=27
26.9%
知らない 4.8%
(クルマ通勤の頻度が)
68.3%
増えた
減った
n=227
変わらない
〔スマート通勤モニターについて〕
0%
20%
自分がモニターである 3.6%
40%
60%
57.1%
80%
39.3%
モニターではないが
5.1% 15.4%
知っている
n=79
84.8%
増えた
(クルマ通勤の頻度が)
減った
n=112
n=78
79.5%
存在を知らない 3.8% 11.4%
100%
変わらない
〔スマート通勤に関するニューズレターについて〕
0%
20%
読んだことがある 1.3%
60%
57.3%
読んだことはないが
2.8%
知っている
存在を知らない 5.6%
40%
41.3%
47.2%
50.0%
77.5%
16.9%
(クルマ通勤の頻度が)
80%
増えた
減った
52
変わらない
100%
n=75
n=36
n=160
〔うべっちゃ(地域SNS)について〕
0%
20%
40%
参加している 7.1%
60%
80%
60.7%
参加していないが
1.9%
知っている
n=28
32.1%
52.4%
n=103
45.6%
存在をしらない 5.0% 12.1%
(クルマ通勤の頻度が)
100%
n=141
83.0%
増えた
減った
変わらない
〔うべっちゃ内の「チャレンジ!スマート通勤」コミュニティについて〕
0%
20%
40%
投稿内容を
5.3%
読んだことがある
60%
80%
71.1%
書き込みをした
0.0%
ことがある
n=5
40.0%
n=226
71.7%
24.3%
(クルマ通勤の頻度が)
n=38
23.7%
60.0%
存在を知らない 4.0%
100%
増えた
減った
変わらない
〔「チャレンジ!スマート通勤」コミュニティのメンバーブログについて〕
0%
20%
読んだことがある 3.6%
コメントを書き込んだ
0.0%
ことがある
存在をしらない 4.2%
(クルマ通勤の頻度が)
40%
60%
80%
60.7%
35.7%
50.0%
50.0%
67.4%
28.5%
増えた
減った
53
変わらない
100%
n=28
n=6
n=239
⑥スマート通勤を周囲の方に勧めたり、話題にしたか。
・家族や同僚に勧めた人は少ないが、特にモニターについては、話題にした
人の割合が高かった。
〔スマート通勤を周囲の方に勧めたり、話題にしたか?〕
0%
20%
40%
60%
80%
100%
9.2%
60.0%
スマート通勤モニター 1.7%
29.2%
n=117
5.3%
スマート通勤モニター
2.9%
以外
29.2%
家族に勧めた
n=169
62.6%
同僚に勧めた
話題にした
何もしていない
⑦スマート通勤を周囲の方に勧められたか。
・周囲の方から勧められた人は約 28%であった。
〔スマート通勤について周囲の方から勧められたか?〕
28.3%
71.7%
勧められた
54
勧められていない
⑧スマート通勤をきっかけに、通勤目的以外でクルマ以外の移動手段を利
用したか。
・モニターの方が、利用してみた人の割合が高いが、モニター以外でも約 26%
の人がクルマ以外の移動手段を利用した。
〔スマート通勤をきかっけに、通勤目的以外でクルマ以外の移動手段を
利用したか?〕
0%
20%
スマート通勤モニター
40%
60%
42.1%
スマート通勤モニター
以外
80%
100%
n=114
57.9%
25.5%
n=165
74.5%
通勤以外でクルマ以外を利用してみた
利用していない
⑨今後のスマート通勤意向
・キャンペーンが終わってもスマート通勤を継続しようと考える人は、モニ
ターで約 85%、モニター以外で約 58%であった。
〔今後もスマート通勤を実践しようと思うか?〕
0%
20%
スマート通勤モニター 1.8% 13.3%
スマート通勤モニター
4.6%
以外
全く思わない
40%
60%
50.4%
37.3%
あまり思わない
80%
12.4%
37.9%
少し思う
とても思う
100%
22.1%
n=113
7.8% 12.4%
n=153
既に実践している
⑩キャンペーン前と比較してスマート通勤頻度の目標は変化したか。
・実際にスマート通勤を実践してみて目標が変化したかどうかを聞いたとこ
ろ、モニターの約 40%、モニター以外の約 20%がクルマ通勤の目標頻度が
減ったと回答しており、スマート通勤を積極的に実践したモニターのほうが、
よりクルマの利用を減らしたいと考えている人の割合が高かった。
・自転車での通勤は他の交通手段と比較して目標が増えた人の割合が高かっ
た。
55
〔キャンペーン前と比較して:クルマ(相乗り)で通勤〕
〔キャンペーン前と比較して:クルマ(1人だけ)で通勤〕
0%
20%
スマート通勤
10.0%
モニター
スマート通勤
7.6%
モニター以外
40%
60%
40.0%
20.1%
80%
33.0%
27.8%
100%
17.0%
44.4%
0%
スマート通勤
モニター
14.8%
0.0%
n=144
スマート通勤
モニター以外
14.3%
0.8% 34.1%
20%
スマート通勤
11.4% 0.0%
モニター
40%
60%
80%
64.3%
50.8%
0%
20%
スマート通勤
7.5% 0.0%
モニター
スマート通勤
0.8% 0.8%
モニター以外
40%
60%
80%
67.2%
スマート通勤
11.6% 0.8% 38.0%
モニター以外
21.8%
スマート通勤
モニター
20%
52.5%
17.9%
1.3%
スマート通勤
6.6% 0.8% 40.2%
モニター以外
(目標が)
40%
60%
80%
59.0%
52.5%
1.3%
60%
80%
55.1%
100%
n=78
21.8%
49.6%
n=129
〔キャンペーン前と比較して:自転車で通勤〕
n=67
スマート通勤
モニター
n=122
スマート通勤
モニター以外
n=78
n=122
増えた
減った
変わらない
スマート通勤を実践しようと思わない
56
20%
26.8%
14.1%
(目標が)
100%
21.8%
n=126
増えた
減った
変わらない
スマート通勤を実践しようと思わない
0%
100%
〔キャンペーン前と比較して:徒歩で通勤〕
0%
n=81
21.0%
40%
n=126
増えた
減った
変わらない
スマート通勤を実践しようと思わない
(目標が)
20%
(目標が)
25.4%
45.9%
100%
50.8%
スマート通勤
モニター
〔キャンペーン前と比較して:バイクで通勤〕
0%
64.2%
n=70
増えた
減った
変わらない
スマート通勤を実践しようと思わない
(目標が)
80%
〔キャンペーン前と比較して:バスで通勤〕
100%
24.3%
スマート通勤
6.3% 1.6% 41.3%
モニター以外
60%
増えた
減った
変わらない
スマート通勤を実践しようと思わない
(目標が)
〔キャンペーン前と比較して:電車で通勤〕
0%
40%
n=100
増えた
減った
変わらない
スマート通勤を実践しようと思わない
(目標が)
20%
0.8%
40%
3.7%
35.2%
60%
80%
48.8%
100%
20.7%
50.0%
増えた
減った
変わらない
スマート通勤を実践しようと思わない
n=82
n=128
(4)低炭素な移動環境づくりのための制度の検討
ソフト対策である職場MM、情報インフラ整備としての通勤カルテの構築
に加え、低炭素な移動環境づくりのための制度の検討を行った。公共交通利
用の好循環を生み出すインセンティブを付与する制度である既存の交通エコ
ポイント制度等のレビューを行い、宇部市における低炭素な移動へのインセ
ンティブを付与する制度の導入可能性を検討した。
①日本の動向
環境対策と経済対策の相乗効果を狙った施策が展開されている。
○エコポイント制度(グリーン家電普及促進事業)
・平成 21 年 5 月 15 日∼平成 22 年 3 月 31 日購入分までを 2010 年 12
月末まで延長。
・地球温暖化対策、経済の活性化及び地上デジタル対応テレビの普及を
図るため、グリーン家電(統一省エネラベル4☆相当以上の「エアコン」、
「冷蔵庫」、
「地上デジタル放送対応テレビ」
)の購入により様々な商品・
サービスと交換可能なエコポイントが取得できる。
○エコカー購入補助制度
・2009 年 4 月 10 日∼2010 年 3 月 31 日(予算が無くなり次第終了)を
6 ヶ月間延長。
○住宅版エコポイント制度
・2010 年 1 月 1 日∼2010 年 12 月 31 日の期間中に工事着手したものが
対象。
・二重窓を取り付けたり外壁や床に断熱材を使ったりするなど、省エネ
型住宅の新築や改築をした人に様々な商品・サービスと交換可能なエコ
ポイントを給付。新築住宅については、1戸あたり最大30万円相当の
ポイントを給付。
②交通分野の状況
都市圏レベルで IC カード、携帯電話を用いたエコポイント制度の導入、乗
車券などをエコポイントの交換商品とする取り組みが展開されている。
○公共交通エコポイント(公共交通利用に伴いポイントを付与)
−名古屋(交通エコポン)
・電子マネーや IC 乗車券、決済機能付き携帯電話などを使って、ポイン
57
トをためる制度。
・エコ活動をするとポイントがたまる。対象となる主なエコ活動は次の
通り。レジ袋を断る。環境学習に参加する。エコ宣言をする。公共交
通を利用する。
・地下鉄・あおなみ線の利用や、協賛店舗で買い物をすると交通エコポ
ンがたまる。
・たまったポイントはエコ商品との交換や植樹などへの寄付に利用でき
る。
資料:EXPO エコマネーホームページ
−金沢(ICa エコポイント)
・ICa(北陸鉄道ICカード乗車券)を活用してバスや買い物でポイ
ントをため、バス運賃として利用するもの。
○乗車券などがエコポイント交換商品として選択可能
・大阪市営地下鉄・ニュートラム・バスで利用できる「共通一日乗車券」
セット(大阪市交通局)
・三交バスカード(三重交通株式会社)
・IC カード乗車券(ラピカ)、ラピカ等に積増しができる交通局オリジナ
ルトレーディングカード(ラピトレカ)市電・市バス 1 日乗車券(大人
用 5 枚セット)(鹿児島市交通局)
・琉球バスなど他多数
58
③宇部地域において既に導入している公共交通利用を促すインセンティブ制
度
インセンティブ制度としてエコ定期券が導入されている。エコ定期券には
地域の商店の商品購入における割引制度が付与されているものもある。
○エコ定期券
・宇部市交通局(全線)、サンデン交通(株)(宇部中央∼小野田公園通)、
船木鉄道(株)
(宇部中央∼小野田公園通、市役所前∼宇部駅、宇部中
央∼際波台、日赤前∼理科大前)で利用可能
・1 ヶ月 2,000 円、3 ヶ月 6,000 円、全路線 1 乗車 100 円
○エコ定期券に FM きららのキララカードを追加
・Club Kirara ステッカーのあるお店で買い物をする時オリジナル特典を
享受。
・Club Kirara 会員だけの特別セールやイベント情報などを案内。
・毎月抽選で加盟店からのプレゼント。
④今後の検討の方向性
エコポイント制度をするためには、IC カード、携帯電話ポイントをやり取
りするシステムインフラ整備、ポイントの原資の確保、管理する運営制度を
検討する必要がある。とくに、初期導入費用が多大であるため慎重に導入検
討を行う必要がある。今後は国のエコポイント制度、排出権取引制度の動向
等を踏まえるとともに、全国の先進的な取り組みを参考にしながら、宇部市
の地域特性に適した効率的なインフラ整備、効果的な連携による運営の仕組
みを検討する。地域活性化のために導入されている「うべっちゃ」(ポイン
ト制度や地域通貨制度が実施可能なシステム)(http://ubesns.jp/)などと
の連携も考えられる。
59
(5)二酸化炭素の削減効果の把握
スマート通勤モニターによる通勤情報から、スマート通勤キャンペーン期
間中の通勤による二酸化炭素の削減効果を整理すると、2 ヶ月間で計
3,515.4kg-CO2 であった。
表 4-4 スマート通勤モニターによる CO2 削減量等
①スマート通勤 ②現状のCO2 ③キャンペーン中の ③キャンペーンによる ④1人当りCO2
削減量
CO2排出削減量
CO2排出量
排出量
モニターにおける
⑤削減率
(1ヶ月)
(11,12月)
(11,12月)
(2ヶ月)
スマート通勤
(kg-CO2/人)
(kg-CO2)
(kg-CO2)
(kg-CO2)
実施人数(人)
68
8,825.7
5,310.3
3,515.4
25.8
39.8%
②一人当たりの現状の CO2 排出量(kg-CO2)=往復通勤距離(km)/ガソリン消費量(9.7km/l)
×ガソリン 1l あたりの CO2 排出量(2.32kg/l)×クルマ通勤回数
④一人当り CO2 削減量=キャンペーンによる CO2 排出削減量/スマート通勤実践人数
60
4-3 自転車利用促進
宇部市自転車商協同組合と連携して、企業・団体の通勤部門おける自転車
利用の拡大を目指すため、市内の企業や団体を対象にしたアンケート調査、
モニターによる通勤情報等の収集、自転車利用を促すためのサイクルマップ
の作成を行った。
これらを通じて得られた結果を基に、スマートキャンペーン参加企業・団
体等に対して、自転車通勤拡大の方向性を示す初歩的な提案を行った。
(1)アンケート調査による現状把握
企業・団体を対象にキャンペーン実施前後でアンケートを 2 回実施し、通
勤の実態(交通手段別の利用頻度、自宅から通勤先までの距離)、自動車から
自転車への転換意向、環境に関する意識、自動車から自転車利用への転換の
トリガー(環境、健康・ダイエット、交通安全、維持費などの関心事)等を
調査した。収集されたデータをもとに、自転車通勤拡大の方向性を検討した。
なお、アンケート調査は職場 MM のアンケート調査と共通の調査票で行った。
(アンケート調査の概要はp22 を参照。)
①現在の交通手段別通勤頻度
・現在自転車のみで通勤する人は 56 名であり、全体の約 15%であった。
「通勤の交通手段別頻度」
350
6
週1∼2日
週3∼4日
週5日
月1∼3日
300
250
200
236
150
100
50
0
44
29
クルマ
(自分で運転)
19
4
8
2
7
クルマ
(相乗り)
1
20
22
5
4
バス 3
2
電車
61
6
2
バイク
9
2
11
16
27 12
自転車のみ
14
8
1
5
徒歩のみ
②自転車の保有
・自転車の保有率は家族と共有している人を含めると、約 62%であった。
「自転車を持っていますか?」
自転車を
持っていな
い
37.9%
自分専用の
自転車を
持っている
38.1%
家族と共有
の自転車を
持っている
24.0%
③自転車の利用目的
・買い物や近所などでの用事で利用する人が最も多く、次いで通勤で利用す
る人が多かった。
「自転車をどのようなときに利用していますか(複数回答可)?」
160
144
140
120
100
80
77
60
30
29
40
20
そ の他
サ イ ク リ ング
62
子供 の
送 り迎 え
買 い物 な ど
近 所 で の用 事
業務移動
通勤
0
11
3
④スマート通勤の実践意向(頻度)
・スマート通勤の手段は、自転車が最も多く、週1∼2 回通勤しようと考え
ている人が多かった。
「スマート通勤の交通手段別頻度」
140
週1∼2日
週3∼4日
週5日
月1∼3日
120
30
100
80
21
60
40
20
31
31
26
11
3
3
6
27
22
5
5
バス
バイク
12
0
電車
14
37
自転車
63
21
5
1
22
5
105
徒歩
パーク&ライド
23
14
相乗り
(2)E−サイクルモニターによる通勤情報等の収集
ア.E−サイクルモニターとは
自転車モニター40 名を公募し、自動車通勤日の削減(自転車通勤日数)な
どの自己目標を設定してもらい毎月の走行データと道路情報などのコメント
を収集した。モニターには走行データ収集のためにサイクルコンピュータを
貸し出し、収集されたデータは CO2 排出量のシミュレーションに用いた。
○ 採用したモニター40 名のうち 2 名が腰痛などの故障によりデータが採
れなかったので、38 名での結果となった。男女の内訳は、男性 36 名、
女性 2 名であった。
○ 通勤で自転車を利用した回数(片道を1トリップと数える)と走行距
離のデータを収集した。
○ モニターの自己目標
通勤回数や距離など数値目標 31 名
健康指標、意欲など
7名
○ モニターから道路情報や感想などのコメントを収集し、重要な道路情
報をサイクルマップに反映させた。
○ モニター有志の協力を得て、市内中心部の主要自転車走行道路の評価
を実施しサイクルマップに反映させた。
評価区間:69 区間、評価データ数:298
イ.走行データ等の整理
○
○
○
○
○
モニターの通勤距離は 1.2km∼15km、平均 6.1km であった。
11 月度と 12 月度の走行データには大きな差異が認められなかった。
過去に実施した自転車モニター制度のデータによると、自転車の利用
度は気候の影響を大きく受け、年間で最も利用度が高い 9 月・10 月の
自転車走行距離が 11 月に大きく(15∼20%)低下し、その後 2 月まで
緩減傾向が続き 3 月から上向く傾向が認められる。従って今回得られ
た数値は、ほぼ年間の平均を示す値であるとして大きな問題はないと
考えられる。
2 ヶ月間の総走行距離:11,390km、2,094 トリップ(1,047 日)
モニター1名の 1 ヶ月当り平均:149km、28 トリップ(14 日)
通勤距離が大きくなるに従って自転車利用度(通勤日数)は若干下が
る傾向が見られるが顕著ではない。
これより、遠距離からの自転車通勤者は健康や環境に対する意識が高
い、と言う事が推察される。
64
表 4-5 E−サイクルモニター自転車通勤データ
No.
通勤距離
km
1
3.0
2
8.0
3
5.6
4
2.3
5
2.2
6
7.0
7
4.6
8
8.8
9
6.1
10
12.8
11
3.6
12
2.1
13
3.1
14
5.0
15
6.2
16
2.3
17
3.2
18
1.2
19
9.8
20
6.0
21
4.1
22
11.8
23
15.0
24
4.9
25
3.1
26
2.0
27
5.0
28
14.5
29
7.3
30
6.6
31
9.1
32
12.5
33
6.0
34
4.0
35
9.5
36
3.5
37
7.0
38
3.0
合計
231.8
平均
6.1
CO2削減量(合計)
CO3削減量(平均)
11月
12月
合計
走行距離(km) トリップ数 走行距離(km) トリップ数 走行距離(km) トリップ数
120.0
40
120.0
40
240.0
80
237.0
30
195.0
24
432.0
54
145.6
28
145.3
24
290.9
52
88.0
40
85.0
34
173.0
74
88.0
40
80.0
38
168.0
78
252.0
36
252.0
36
504.0
72
93.0
20
119.7
26
212.7
46
342.0
38
324.0
38
666.0
76
312.0
52
274.0
44
586.0
96
83.0
8
249.0
18
332.0
26
43.2
12
43.2
12
86.4
24
170.0
80
180.0
90
350.0
170
68.9
22
75.6
24
144.5
46
115.0
23
80.0
16
195.0
39
66.0
10
71.0
12
137.0
22
69.8
30
67.8
30
137.6
60
60.0
20
80.0
24
140.0
44
41.9
34
44.2
36
86.1
70
184.7
18
225.3
24
410.0
42
180.0
30
204.0
34
384.0
64
232.0
54
214.0
54
446.0
108
332.0
28
330.0
28
662.0
56
254.0
18
287.4
18
541.4
36
123.7
26
104.8
21
228.5
47
108.2
36
114.3
36
222.5
72
60.0
30
34.0
17
94.0
47
80.0
16
120.0
24
200.0
40
160.0
10
72.0
6
232.0
16
252.3
34
149.8
21
402.1
55
200.0
36
345.0
46
545.0
82
120.0
12
80.0
10
200.0
22
375.0
30
425.0
34
800.0
64
120.0
20
84.0
14
204.0
34
72.0
18
80.0
20
152.0
38
171.0
18
133.0
14
304.0
32
84.0
24
49.0
14
133.0
38
84.0
12
42.0
6
126.0
18
66.0
22
96.0
32
162.0
54
5654.3
1055
5675.4
1039
11329.8
2094
148.8
28
149.4
27
298.2
55
1352.4
1357.4
2709.8
35.6
35.7
71.3
65
通勤距離別モニター数
14
12
12
10
8
8
人数
7
6
5
4
4
2
2
0
2km以内
2 ∼4km以内
4 ∼6km以内
6 ∼8km以内
通勤距離
8 ∼10km以内
>10km
通勤距離と自転車利用度(トリップ数)
180
160
120
100
80
60
40
20
0
0.0
2.0
4.0
6.0
8.0
10.0
12.0
14.0
通勤距離(K m)
通勤距離による月別利用度の変化
35.0
30.0
平均トリップ数
トリップ数
140
25.0
20.0
4km未満
15.0
4∼7km未満
10.0
7km以上
5.0
0.0
11月
12月
66
16.0
ウ. スマート通勤キャンペーンの効果の把握
キャンペーン終了後に、事前アンケートに回答してもらった方に事後アン
ケートを実施した。E−サイクルモニターとそれ以外の方についての意識の違
いを整理した。
①キャンペーン期間中の通勤頻度の変化
・クルマでの通勤については、モニターの約 25%が減少したと回答しており、
モニター以外の人の方が頻度が減ったと回答した人の割合が高かった。これ
はもともと、モニターはクルマ通勤の頻度が少ないためだと考えられる。
・自転車通勤については、モニターの約 31%が通勤頻度が増えたと回答した。
〔キャンペーン前と比較して:クルマ(1人だけ)で通勤〕
0%
20%
40%
60%
E−サイクル
0.0% 25.0%
モニター
E−サイクル
4.2%
モニター以外
100%
n=12
75.0%
32.4%
(クルマ通勤の頻度が)
80%
n=259
63.3%
増えた
減った
変わらない
〔キャンペーン前と比較して:自転車で通勤〕
0%
E−サイクル
モニター
E−サイクル
モニター以外
20%
30.8%
15.5%
(クルマ通勤の頻度が)
40%
60%
7.7%
61.5%
4.2%
増えた
80%
80.4%
減った
67
変わらない
100%
n=13
n=168
②「クルマと環境」、「クルマと健康・ダイエット」、「クルマと交通安全」、
「クルマと維持費」についての興味度
・モニターは「興味が増した」と回答する人の割合が高かった。
「かしこいクルマの使い方を考えてみませんか?」の
項目別の興味度(E-サイクルモニター)
興味がわいた
興味が増した
n=14
n=14
n=14
42.9%
42.9%
42.9%
かわらない
n=14
100%
80%
57.1%
60%
40%
35.7%
35.7%
42.9%
21.4%
20%
21.4%
21.4%
クルマと
環境
クルマと
健康・ダイエット
21.4%
14.3%
0%
クルマと
交通安全
クルマと
維持費
「かしこいクルマの使い方を考えてみませんか?」の
項目別の興味度(E-サイクルモニター以外)
興味がわいた
興味が増した
かわらない
n=277
n=277
n=277
56.7%
55.2%
53.1%
20.6%
24.5%
26.4%
27.4%
22.7%
20.2%
20.6%
クルマと
環境
クルマと
健康・ダイエット
クルマと
交通安全
クルマと
維持費
n=277
100%
80%
49.1%
60%
40%
23.5%
20%
0%
68
③地球温暖化対策のためのクルマの利用の意識
・モニターは 100%、モニター以外は約 95%の人が、地球温暖化対策のため
に、できるだけクルマ利用を減らしたほうがいいと考えており、モニターの
方が、「とても思う」と回答した人の割合が高かった。
「地球温暖化対策のためには、ク
ルマの利用をできるだけ減らしたほ
うがいいと思いますか?」
(E-サイクルモニター)
「地球温暖化対策のためには、ク
ルマの利用をできるだけ減らしたほ
うがいいと思いますか?」
(E-サイクルモニター以外)
あまり思
わない
0.0%
全く思わ
ない
0.0%
あまり思
わない
4.0%
全く思わ
ない
1.1%
少し思う
28.6%
とても思
う
37.7%
とても思
う
71.4%
少し思う
57.2%
④キャンペーンによるスマート通勤への関心・興味への影響
(キャンペーンによる気持ちの変化)
・E−サイクルモニターになることやサイクルマップを持っていることによ
って、スマート通勤への関心・興味が増すことが分かった。
〔E−サイクルモニターについて〕
0%
20%
40%
60%
61.5%
自分がモニターである
モニターではないが
知っている
0.0%
15.7% 0.0%
80%
38.5%
84.3%
100%
n=13
n=70
0.0%
存在を知らない 0.6%
(スマート通勤への関心・興味が)
n=172
99.4%
増えた
69
減った
変わらない
〔サイクルマップについて〕
0%
20%
40%
34.2%
持っている
持っていない
(知っている)
60%
0.0%
80%
100%
n=73
65.8%
13.5% 1.0%
n=104
85.6%
0.0%
知らない 1.2%
n=84
98.8%
(スマート通勤への関心・興味が) 増えた
減った
変わらない
⑤キャンペーンによるクルマ通勤頻度の変化
(キャンペーンによる行動の変化)
・サイクルマップを持っていることによる行動変化は確認できたが、E−サ
イクルモニターによる顕著な行動変化は確認できなかった。
〔E−サイクルモニターについて〕
0%
20%
自分がモニターである0.0%
40%
60%
25.0%
モニターではないが
2.6%
知っている
80%
n=12
75.0%
40.3%
57.1%
29.1%
存在を知らない 4.9%
100%
(クルマ通勤の頻度が)
n=182
65.9%
増えた
減った
n=77
変わらない
〔サイクルマップについて〕
0%
20%
持っている 2.8%
60%
80%
43.1%
持っていない
4.5%
(知っている)
知らない 4.4%
40%
54.2%
33.3%
62.2%
22.2%
(クルマ通勤の頻度が)
73.3%
増えた
減った
70
変わらない
100%
n=72
n=111
n=90
⑥スマート通勤を周囲の方に勧めたり、話題にしたか。
・モニターで、家族や同僚に勧めた人は約 30%であり、周囲に呼びかける人
の割合が高かった。
〔スマート通勤を周囲の方に勧めたり、話題にしたか?〕
0%
20%
13.3%
E−サイクルモニター
40%
26.7%
60%
80%
33.3%
100%
n=14
26.7%
5.8%
E−サイクルモニター
1.8%
以外
42.8%
家族に勧めた
n=274
49.6%
同僚に勧めた
話題にした
何もしていない
⑦スマート通勤をきっかけに、通勤目的以外でクルマ以外の移動手段を利
用したか。
・モニターの約 67%が通勤以外でクルマ以外を利用したと回答しており、モ
ニター以外でも約 31%がクルマ以外の移動手段を利用した。
〔スマート通勤をきかっけに、通勤目的以外でクルマ以外の移動手段を
利用したか?〕
0%
20%
60%
66.7%
E−サイクルモニター
E−サイクルモニター
以外
40%
30.5%
80%
100%
33.3%
n=269
69.5%
通勤以外でクルマ以外を利用してみた
71
n=12
利用していない
⑧今後のスマート通勤意向
・キャンペーンが終わってもスマート通勤を継続しようと考える人は、モニ
ターで約 92%、モニター以外で約 69%であった。
〔今後もスマート通勤を実践しようと思うか?〕
0%
7.7%
E−サイクルモニター 0.0%
20%
15.4%
E−サイクルモニター
3.5%
以外
全く思わない
40%
60%
15.4%
80%
100%
n=13
61.5%
27.5%
45.5%
あまり思わない
少し思う
9.0%
とても思う
14.5%
n=255
既に実践している
⑨キャンペーン前と比較してスマート通勤頻度の目標は変化したか。
・モニターは、クルマ及び自転車での通勤の目標が増えた人の割合が高かっ
た。
〔キャンペーン前と比較して:クルマ(1人だけ)で通勤〕
0%
E−サイクル
モニター
20%
40%
18.2%
E−サイクル
8.5%
モニター以外
60%
27.3%
28.2%
80%
9.1% n=11
45.5%
29.5%
100%
n=234
33.8%
増えた
減った
変わらない
スマート通勤を実践しようと思わない
(目標が)
〔キャンペーン前と比較して:自転車で通勤〕
0%
20%
E−サイクル
モニター
E−サイクル
モニター以外
33.3%
18.1%
(目標が)
40%
60%
0.0%
58.3%
2.0% 40.2%
80%
100%
8.3% n=12
39.7%
増えた
減った
変わらない
スマート通勤を実践しようと思わない
72
n=199
⑩自転車通勤を始めるきかっけ
・モニターに係らず、自転車通勤を始めるきっかけは、
「健康維持・増進」と
回答した人が最も多かった。
〔自転車通勤を始めるきかっけは?(複数回答可)〕
80
69
60
42
34
40
20
8
11
6
2
5
1
5
0
E−サイクルモニター
経済性
健康維持・増進
E−サイクルモニター以外
CO2削減・環境配慮
駐車場が無い(少ない)
その他
⑪自転車通勤をしなかったのはどんな時か
・モニターに係らず、自転車通勤をしなかった理由で最も多かったのは、
「雨
天」であり、天候に左右されやすい結果となった。
〔自転車通勤をしなかったのはどんな時?(複数回答可)〕
80
71
60
48
40
20
29
17
12
18
10
2
3
2
0
E−サイクルモニター
E−サイクルモニター以外
雨天
荷物がある・遠出・飲み会など
時間がない
暑さ・寒さ
怪我・病気・疲労などの健康的問題
73
⑫自転車通勤拡大に必要なこと
・モニターに係らず、自転車通勤の拡大に必要なのは、「道路の安全性向上」
と考える人が最も多かった。
〔自転車通勤を更に拡大するために必要だと思うことは?
(複数回答可)〕
60
53
40
34
38
24
19
20
9
7
4
3
5
4
2
0
E−サイクルモニター
E−サイクルモニター以外
職場の駐輪場・更衣室などの整備
道路の安全性向上
道路の快適性向上
自転車通勤手当・エコポイントなどの経済的メリット
交通ルール・マナーの向上
その他
⑬自転車通勤ができない理由(自転車通勤が難しい、無理と考えている人)
・自転車通勤ができない理由は、
「遠距離・時間がかかる」、
「雨の日がつらい」
と回答した人が多かった。
〔自転車通勤ができない理由(複数回答可)〕
120
100
80
60
108
92
40
64
20
36
22
21
そ の他
自 転 車 が無 い
74
高 齢 ・体 力 不 足
など
雨 の 日 が つら い
坂 があ る
道 路 が危 険
遠 距 離 ・時 間 が
か かる
0
38
(3)サイクルマップの作成
平成 20 年度に宇部市が作成した eco サイクルマップをベースにしてE−サ
イクルモニターにより収集した道路情報等を反映させ、自転車利用促進の観
点から、低炭素地域づくりに資するサイクルマップ(1,000 部)を作成した。
マップは市内中心部事業所への通勤において、マイカーから自転車へ転換す
るためにネックとなっている情報、改善個所の情報などを盛り込んだ。
また、事前のアンケート調査時に eco サイクルマップを配布して認知度を
確認したところ、約 83%の人が「存在を知らなかった」と回答しており、認
知度は低かった。しかしながら「eco サイクルマップにより自転車を使用する
回数が増える」と回答した人は約 12%存在しており、サイクルマップの普及
による自転車利用の促進可能性が明らかになった。
「ecoサイクルマップを見て、ご自身の自転車の利
用頻度にどのような変化があると思いますか?」
「ecoサイクルマップをご存知ですか?」
持っている
5.3%
知っている
が持ってい
ない
11.7%
わからない
37.4%
存在を知ら
なかった
83.0%
自転車を使
う回数が増
えると思う
11.7%
自転車を使
う回数に変
化はないと
思う
50.9%
図 4-10 事前アンケート調査による eco サイクルマップの認知度等
表 4-6 E−サイクルモニターによる eco サイクルマップに対するコメント
回答者 NO. 性別
年代
15
男性
50 代
20
男性
40 代
22
男性
40 代
eco サイクルマップに対するコメント
観光地に自転車で行くと何か得点があるといったことを検討できるともっと楽
しく eco サイクルがふえるのではと考えます。
まだ自分は若いので、バスを使うときには歩いてバス停にいきますし、通常は
町まで自転車を使用している。
特にありませんが、バージョンアップして行けば面白いと思います。
道路に赤、青、緑(危険、注意、良好)の色分けされているが、その基準や理由
24
女性
50 代
がわからない。マップのユーザーとして、車道左側を通る自転車か、歩道を主
体に乗る自転車の乗り手を想定しているかわからない。
27
男性
40 代
サイクリングコースの紹介があると楽しいと思う
75
表 4-7 E−サイクルモニターによる指摘事項
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
道路情報コメント
ガードレールのない大きな側溝。街灯もなくて夜は危険
市役所近くのセブンイレブンの歩道に駐車が多く危険
清水川通りは宇部で最も危険(急坂、狭い、歩道が無い、交通量多) 自転車では避けて通る
全般に歩道の整備が相当悪い(狭い、凹凸、段差)。 無灯火の自転車多。
高校生のマナーが悪い(西高周辺並走多い)
歩道の凹凸(居能駅から190号線UBE研究所前あたり
道幅狭く路面が荒れている(工学部の裏の通り)
危険①清水川通り1.2km(坂、狭、車多、歩・側狭、下半分路側帯も無い)
危険②高専グランド-風呂が迫1.7km(狭、曲、車多、歩・側狭、)
危険③香川学園前-F大-中山1.6km(坂、曲、狭、車多、歩・側狭、センターライン無、路面傷み)
危険④開-墓地公園-下請川1.8km(坂、曲、狭、車多、歩・側狭、センターライン無)
危険⑤高専グランド-則貞1.2km(坂、狭、車多、歩・側狭、センターライン無)
危険⑥平原陸橋-文京台1.0km(坂、狭、車多、歩・側狭、路側帯片側のみ)
危険⑦190号線大谷家具-岬町空港道路1.2km(車多、歩・側狭、歩道片側のみ歩行者との接触)
危険⑧490号PL教-梶返-工学部1.5km(坂、狭、車多、歩・側狭、センターライン無)
危険⑨厚南鍋倉-沖の旦橋1.1km(狭、車多、歩・側狭、途中でセンターライン路側帯無くなる)
危険⑩琴芝通り琴芝駅-トライアル1.2km(車多、歩・側狭)
上記①∼⑩歩道・路側帯の中に電柱
全般に少し外れると外灯が少ない、歩道の段差多い(3cmでも自転車にはつらい)、自転車に配慮した歩道を望む
交差点横断時信号無視の車が多い(神原交差点、清水川交差点)
無灯火自転車多い、自転車が走りやすい道路整備望む、段差による転倒危険箇所多
開墓苑の中の道路危険(狭、車多、歩無)
東新川駅前-恩田交差点:近いけどあまり通りたくない道(狭、車多、踏切と交差点の複雑な構造、歩道段差、学生の並走)
全般:車中心の街づくり、道路構造の悪さ、ルール・マナー悪さ、危険もいっぱい
琴芝通り(車多、歩・側狭、電柱)
490号線琴芝小側の歩道(狭い、陸橋の脚がひどく邪魔)
お勧め:浜バイパス、真締川公園歩道、小串通り山大医学部西側
全般:中心部の歩車道境界の段差、自転車に対する配慮不足
危険を感じる箇所(歩・側狭、電柱):高専グランド-風呂が迫、清水川通り工学部通り
190号線の路側帯は狭く交通量も多いので自転車には厳しい。従って歩道通行となる。
全般に市内は走りやすい、車のルール・マナーが悪い
きつい箇所:上宇部小-常盤公園(坂、狭)
ソーダ通りの無信号の交差点横断は神経を使う。真締川を渡る橋上からの景色は最高
お勧め:床波港-大沢の海岸通歩道
危険:東新川駅-スーパーMAXVALUE間(狭、歩道段差大・狭)
190号線新町交差点(大林スポーツ前)横断中西側から車がスピードを出して右折
大通り以外は街灯が少なく夜間は危険
小学生の登下校のマナーが悪いバラバラと勝手気ままに歩く(特に恩田校区)
箇所①朝のラッシュ時1車線しかないのに2列に車が並び自転車走行空間がなくなる
箇所②中央卸売り市場辺:雨が降ると水がたまり2車線が1車線となる
箇所③助田町宇部線踏み切り:斜めに横切るレールの溝にタイヤがはまる
箇所4、中央横断歩道のない交差点
箇所5、中央町メイン道路歩道 石畳は、すべる
危険1、小串医大交差点信号前、点字ブロックおよび溝ふたの間にタイヤがはまりやすく注意
危険2、川添橋 歩道なく道も狭い、夜間照明なし
危険3、藤山交差点、地下道に行くための横断歩道なし、交通量多し
危険4、助田踏み切り横断、路面が濡れると線路でタイヤすべる
お勧め、常磐公園外周,江汐公園外周、山口セミナーパーク,阿武河ダム∼長門峡
夜間の無灯火は凄く危険
居能駅手前交差点、信号無視多し、通行注意
全般に街路灯少なく危険
全般に路側帯が狭く、走るのが怖い
平原郵便局交差点、陸橋の陰になり、歩行者、車見えにくく接触に注意
フロンティア大学前、迎えの車が多く、通行注意、歩道も狭く登下校時は、特に注意
全般に、路地から出てくる車が出すぎてとまり危険、
全般に、歩道を並進する学生が危険
ハイブリットカーは、音が小さいので安全確認は目視で
歩道と車道の段差が多く危険、歩道が狭い、自転車歩行者の区別なし
東琴芝交差点、通学生多く塀で視界悪し、スピード落とすこと
箇所1、青少年会館前R190横断歩道 歩行者優先無視の車両多数のため注意
箇所2、新天町アーケード街を横切るクルマ、一旦停止無視多し、注意
箇所1、中津瀬神社付近の歩道にトラックの駐車あり、自転車往来時狭いので注意
箇所2、松山二丁目∼空港方面、歩道が極端に狭く不陸、車の往来も多く注意
箇所1、下条二丁目、パン屋・永谷眼科前付近は駐車場出入りの車が歩道の確認怠ること多く注意
箇所2、下条二丁目、理髪店駐車場狭く歩道にはみ出ているので、通行注意
箇所3、中央町二丁目、漫画倉庫∼興産本社までは歩道狭し
全般に、通勤時間帯は、注意力散漫なためか、歩道を横切るとき徐行しない車両多し、注意
ライト、反射板は必ず、取り付けて自己防衛をしましょう
全般に、車道と歩道の段差が危ない
側溝のグレーチングの溝が進行方向と平行の箇所は、通行時注意
箇所1、新町交差点の上り、合同庁舎方面右折車両、割り込みに注意
76
表 4-8 E−サイクルモニターによる道路評価
道路No.
1-1
6-9
2-8
6-1
6-7
6-10
7-6
7-9
8-5
8-6
1-4
4-2
4-3
5-8
5-9
6-8
1-2
4-1
5-2
7-7
8-1
1-3
4-6
4-9
7-1
7-2
7-3
1-5
2-7
3-3
4-8
5-3
5-6
5-7
6-3
6-4
2-2
2-6
6-2
6-5
7-4
1-6
1-9
7-7
8-7
1-8
2-4
5-1
2-3
4-5
7-8
8-2
8-3
1-7
2-5
3-5
4-4
5-5
2-1
3-4
4-10
5-4
3-1
3-5
4-7
8-4
3-2
3-7
区 間
R190 大沢西∼K13
真締川公園通り K1∼K2
常盤湖周回 K52(常盤公園)∼K13
K21∼K17(R490)
小串通り K21∼K23(記念館)
K1∼K4
K26(新川駅)∼K6(R190)
興産通り K26(新川駅)∼興産本社
K60(市役所)∼K28(海岸通り)
松山町1∼K29(海岸通り)
大沢西∼K33(空港)
R490 沼∼神原
R490 神原∼松山町1(R190)
浜バイパス 藤山∼K22
浜バイパス K22∼K21
小串通り K23∼K27(中央)
R190 K13∼松山町2
R490 南側∼沼
R190 藤山∼K3(西中町)
K26(新川駅)∼K56(警察署)
K60(市役所)∼K61(慶進高校)
松山町2∼K30(ソーダ)
川添通り K41∼K40(浜バイパス)
K37(宋隣寺上)∼K21(医大)
R190 興産本社∼新町
R190 新町∼松山町1
R190 松山町1∼松山町2
K33∼K31(フジグラン)
常盤湖周回 K52(常盤公園)∼K51
工学部通り K46(高専G)∼K45(工学部)
K38(小羽山)∼K37(宋隣寺上)
R190 K3(西中町)∼興産本社
平原∼K35(居能駅北)
K35(居能駅北)∼K3(R190)
産業通り K23(記念館)∼神原
産業通り 神原∼K25(清水川)
常盤湖周回 K51∼K50(岡の辻)
常盤湖周回 K46(高専G)∼K52(常盤公園)
産業通り 鍋倉∼K23(記念館)
産業通り K25(清水川)∼K11(恩田)
海岸通り 新町∼K28
K31(フジグラン)∼K30
松山町2∼K53
海岸通り K28∼K30(ソーダ)
K54∼K25(清水川)
K10∼K32
常盤湖周回 K49(スポーツ広場)∼K47(風呂ケ迫)
R190 厚東川∼藤山
常盤湖周回 K50(岡の辻)∼K49(スポーツ広場)
川添通り K42(小羽山上り口)∼K41
K56(警察署)∼K9(R190)
琴芝通り K59(常磐町)∼K62(琴芝駅)
琴芝通り K62(琴芝駅)∼K24(産業通り)
K11∼K48(草江駅)
常盤湖周回 K47(風呂ケ迫)∼K46(高専G)
K53∼K44
川添通り 南側∼K42(小羽山上り口)
K34∼厚東川
常盤湖周回 K14∼K51
工学部通り K45(工学部)∼沼
沼∼K41
藤山∼K34
K46(高専G)∼K12(則貞)
K47(風呂ケ迫)∼大小路
K39(中山)∼K38(小羽山)
琴芝通り K24(産業通り)∼K43(トライアル)
K46(高専G)∼K25(清水川)
K45(工学部)∼K54(PL)
歩道
5
4
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
3
4
5
4
5
5
4
3
3
4
5
3
3
3
3
2
2
3
3
3
3
3
3
3
2
2
2
2
2
3
2
1
2
2
2
2
2
1
2
2
2
1
2
2
1
2
1
E-サイクルモニターの評価を基にして、事務局が設定した調整評価
車道幅と 坂道とカー
路側帯・歩
路側帯
交通量 店舗や脇道
センターライン
ブ
道の整備
3
4
4
3
4
4
3
4
4
4
4
4
3
4
4
4
4
3
3
4
4
3
3
5
3
4
4
3
3
5
3
4
3
3
4
5
3
4
4
3
3
4
3
4
4
3
3
5
3
4
4
4
3
3
3
4
4
3
3
4
3
4
3
3
4
4
3
4
4
3
3
4
3
4
4
3
3
4
3
4
4
3
3
4
3
4
4
3
3
4
3
4
4
3
3
4
3
4
3
3
3
4
3
4
3
3
3
4
3
4
4
3
3
3
3
4
4
3
3
3
3
4
4
3
3
3
3
4
4
3
3
4
2
4
4
3
3
4
3
4
2
3
3
4
3
4
4
3
3
3
3
4
4
3
2
4
3
4
4
3
2
4
3
4
4
3
3
3
2
4
3
4
4
3
3
4
4
3
4
3
2
4
3
3
3
4
3
4
3
3
3
2
3
4
4
3
3
3
3
4
4
3
3
3
3
4
4
3
3
3
3
4
4
3
3
3
2
4
3
4
4
4
2
4
3
3
4
4
3
4
4
3
3
3
3
4
3
3
3
3
3
4
4
3
3
3
3
4
4
3
3
2
3
4
4
3
2
3
3
4
4
3
3
2
3
4
4
3
2
3
2
4
4
3
3
3
2
4
2
4
4
3
3
4
3
2
4
1
2
4
3
3
3
3
2
4
3
3
3
2
3
4
3
3
3
2
3
3
4
2
3
3
3
4
4
2
3
4
2
3
3
3
3
3
2
4
3
3
4
2
2
4
2
3
3
3
2
4
3
3
3
2
2
4
3
3
3
2
2
3
3
3
4
2
2
4
2
3
3
2
2
4
3
2
3
2
2
4
3
3
2
2
2
3
3
2
4
3
2
4
2
2
3
2
2
4
1
3
3
2
3
4
3
2
3
3
2
3
1
2
3
2
2
2
2
2
3
2
77
電柱等の
障害物
5
5
4
4
4
4
5
4
5
5
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
3
3
3
4
3
4
4
4
4
4
4
3
4
3
4
3
3
3
3
3
3
3
5
3
4
2
3
2
3
2
3
3
3
3
3
3
3
2
3
3
1
2
2
総合評価
4.00
4.00
3.88
3.88
3.88
3.88
3.88
3.88
3.88
3.88
3.75
3.75
3.75
3.75
3.75
3.75
3.63
3.63
3.63
3.63
3.63
3.50
3.50
3.50
3.50
3.50
3.50
3.38
3.38
3.38
3.38
3.38
3.38
3.38
3.38
3.38
3.25
3.25
3.25
3.25
3.25
3.13
3.13
3.13
3.13
3.00
3.00
3.00
2.88
2.88
2.88
2.88
2.88
2.75
2.75
2.75
2.75
2.75
2.63
2.63
2.63
2.63
2.50
2.50
2.50
2.50
2.13
2.00
備考
歩道一部狭い
歩道一部狭い
一部未整備
工事中
歩道工事中
図 4-11 E−サイクルモニターによる道路評価対応図(旧 eco サイクルマップを利用)
78
図 4-12 うべE−サイクルマップ(表)
79
図 4-13 うべE−サイクルマップ(裏)
80
(4)道路環境の改善・整備の提案
アンケート調査や E-サイクルモニターから得られた結果をもとに、キャン
ペーン参加企業・団体等に対して、メールや HP を通じて自転車通勤拡大の
方向性を示す初歩的な提案を行った。また、市が主催する「環境にやさしい宇
部の交通を考える」市民ワークショップにて、本事業の結果を紹介した。
<提案内容>
・企業・団体に対して自転車通勤へのインセンティブ導入の検討
−現在交通手段に関係なく支給してされている通勤手当を、自転車・
徒歩優遇に切り替える。今後、他の例を集めて通知する。
例 自動車通勤は手当なし又は減額
自転車・徒歩通勤は手当増額
−駐車場の有料化、駐輪場の無料継続と整備・拡充
−ロッカー、シャワー等の整備
・企業・団体に対して走行ルール・マナーの改善
−自転車安全利用五則の順守通知
−自転車を安全に利用するために(山口県警察資料)の紹介
・行政機関に対して自転車が走りやすい道路環境の改善・整備
−サイクルマップ・道路評価結果を配付
81
(5)二酸化炭素の削減効果の把握
E−サイクルモニターによる通勤情報から、スマート通勤キャンペーン期間
中の通勤による二酸化炭素の削減効果を整理すると、2 ヶ月間で計
2,710kg-CO2 であった。
表 4-9 E−サイクルモニターによる CO2 削減量等
11 月
走行距離
12 月
トリップ数
(km)
走行距離
合計
トリップ数
(km)
走行距離
トリップ数
(km)
合計
5,654
1,055
5,675
1,039
11,330
2,094
平均
149
28
149
27
298
55
CO2 削減量
1,352
kg
1,357
kg
2,710
kg
36
kg
36
kg
71
kg
(合計)
CO2 削減量
(平均)
4-4 「宇部市地球温暖化対策ネットワーク低炭素地域づくり協議会」開催実績
本事業の実施にあたり、
「宇部市地球温暖化対策ネットワーク低炭素地域づ
くり協議会」を設置し、事業内容の検討・審議、情報交換、連携による取り
組みの促進を目的とした協議会を下記の通り 3 回実施した。協議会名簿を次
頁に示す。
表 4-10 協議会開催実績
回
第1回
第2回
第3回
日 時
議 事
2009 年 8 月 25 日
(火)(1)協議会の設置(規約)について
13:30∼15:30
(2)会長選出
(3)事業案について
(4)今後の進め方(スケジュール)について
2009 年 10 月 20 日
(火)(1)事業の進捗状況等
13:30∼15:30
(2)今後の進め方(スケジュール)について
2010 年 2 月 19 日
(金)(1)事業の結果報告
13:30∼15:30
(2)来年度の事業予定について
82
表 4-11 「宇部市地球温暖化対策ネットワーク低炭素地域づくり協議会」名簿
所属
行政
役職
宇部市
笹尾 洋二
環境部 環境共生課長
山口県
山本 政夫
地域振興部 宇部県民局次長
山口県※
鳴瀬 嘉史
環境生活部 環境政策課調整監
山口県※
田中 勉
地域振興部 交通運輸対策室次長
環境省※
原田 幸也
中国四国地方環境事務所 広島事務所長
国土交通省※
山田 雅之
中国運輸局 山口運輸支局首席運輸企画専門官
宇部興産㈱
藤川 修三
環境安全部長
セントラル硝子㈱
森下 真孝
宇部工場 環境安全部次長
高嶋 則之
山口事業所宇部 環境安全室長
企業・事業所 協和発酵バイオ㈱
交通事業者
氏名
㈱宇部日報社
古重 周三
編集局課長
㈱エフエムきらら
田村 知里
取締役コーディネーター
宇部市交通局
伊藤 修
交通課長補佐
西日本旅客鉄道㈱
青木 豊太
山口地域鉄道部 企画課長
船木鉄道㈱
田中 敬一
常務取締役
サンデン交通㈱
福本 芳博
自動車部 業務担当課長
NPO法人うべネットワーク 作本 季里
市民・その他 山口大学
宇部商工会議所
NPO法人環境共生機構
榊原 弘之
理事
大学院 理工学研究科准教授
佐々木 克彦 総務部長
臼井 恵次
※印はオブザーバー
83
理事長
5
CO2 削減効果の予測
5-1 施策の実証実験の効果検証・CO2 排出量算定方法の検討
(1)企業と連携した鉄道・路線バス沿線における職場MM
ア.CO2 排出量の算定方法
以下のフローに従い、キャンペーン前後のアンケート調査やスマート通勤
モニターから得たデータを基に、実証実験期間における CO2 削減量を算出し、
市全域で展開した場合の削減効果を予測する。算出方法は、
A.スマート通勤キャンペーンを実施した場合
B.TFP を実施した場合(スマート通勤モニターを対象にした施策)
の 2 通り算出するものとする。
84
A.スマート通勤キャンペーンを実施した場合
「1」キャンペーン前の自動車通勤による CO2 排出量の算出
現在のクルマ通勤の頻度から、現在の自動車通勤による CO2 排出量を算出する。
①一人当たりの 2 ヶ月間の CO2 排出量(kg-CO2)
:往復通勤距離(km)/ガソリン消費量(9.7km/l)×ガソリン1l 当りの CO2
排出量(2.32kg/l)×2 ヶ月間のクルマ通勤回数(回)
↓
②スマート通勤実施者(102 人)の CO2 排出量
「2」キャンペーン期間中の自動車通勤時の CO2 排出量の算出
キャンペーン期間中のクルマ通勤の頻度から、CO2 排出量を算出する。
①一人当たりの 2 ヶ月間の CO2 排出量(kg-CO2)
:往復通勤距離(km)/ガソリン消費量(9.7km/l)×ガソリン1l 当りの CO2
排出量(2.32kg/l)×2 ヶ月間のクルマ通勤回数(回)
↓
②スマート通勤実施者(102 人)の CO2 排出量
「3」キャンペーン実施による 2 ヶ月間の CO2 削減量の算出
キャンペーン実施による 2 ヶ月間の CO2 削減量を算出する。
:「1」−「2」
「4」キャンペーンを実施した場合の 1 人当たりの CO2 削減量(1 か月分)の算出
キャンペーンを実施した場合の 1 人当たりの CO2 削減量(1 ヶ月分)を算出する。
:「3」/スマート通勤実施人数(102 人)/2
「5」市全域に拡大した場合のスマート通勤実施可能性のある人の推計
職場 MM の対象となる人口を算出し、CO2 削減量の推計を行う。
:スマート通勤継続意向者(70 人)/アンケート配布人数(363 人)
×宇部市内で鉄道・バス沿線に居住し、中心市街地にクルマで通勤する人数
「6」市全域に拡大した場合の CO2 削減量(年間)の推計
CO2 削減量(年間)の削減量を算出する。
:「4」×「5」×12
85
B.TFP を実施した場合(スマート通勤モニターを対象にした施策)
「1」キャンペーン前の自動車通勤によるモニターの CO2 排出量の算出
現在のクルマ通勤の頻度から、現在の自動車通勤による CO2 排出量を算出する。
①一人当たりの 2 ヶ月間の CO2 排出量(kg-CO2)
:往復通勤距離(km)/ガソリン消費量(9.7km/l)×ガソリン1l 当りの CO2
排出量(2.32kg/l)×2 ヶ月間のクルマ通勤回数(回)
↓
②スマート通勤実施者(68 人)の CO2 排出量
「2」キャンペーン期間中の自動車通勤時の CO2 排出量の算出
キャンペーン期間中のクルマ通勤の頻度から、CO2 排出量を算出する。
①一人当たりの 2 ヶ月間の CO2 排出量(kg-CO2)
:往復通勤距離(km)/ガソリン消費量(9.7km/l)×ガソリン1l 当りの CO2
排出量(2.32kg/l)×2 ヶ月間のクルマ通勤回数(回)
↓
②スマート通勤実施者(68 人)の CO2 排出量
「3」キャンペーン実施による 2 ヶ月間の CO2 削減量の算出
キャンペーン実施による 2 ヶ月間の CO2 削減量を算出する。
:「1」−「2」
「4」キャンペーンを実施した場合のモニター1 人当たりの CO2 削減量(1 か月)の
算出
キャンペーンを実施した場合のモニター1 人当たりの CO2 削減量(1 ヶ月分)を算出す
る。
:「3」/スマート通勤実施人数(68 人)/2
「5」市全域に拡大した場合のスマート通勤実施可能性のある人の推計
モニター募集人数を 1,000 人と仮定し、CO2 削減量の推計を行う。
:スマート通勤継続意向者(58 人)/スマート通勤参加意向者(103 人)×1,000
「6」市全域に拡大した場合の CO2 削減量(年間)の推計
CO2 削減量(年間)の削減量を算出する。
:「4」×「5」×12
86
【バス・鉄道利用転換促進エリア】
市内全域への拡大方策として、バス、鉄道の利用が比較的便利な以下のバス路
線沿線、鉄道駅周辺で実施した場合の CO2削減量を推計した。
【バス】西宇部駅線・中央病院線、小羽山線、八幡宮線、小野田線
【鉄道】宇部線、山陽本線、小野田線の駅(新山口駅、上嘉川駅、深溝駅、周
防佐山駅、岩倉駅、阿知須駅、岐波駅、丸尾駅、床波駅、常盤駅、草
江駅、宇部岬駅、東新川駅、琴芝駅、宇部新川駅、居能駅、岩鼻駅、
宇部駅、嘉川駅、本由良駅、厚東駅、小野田線、厚狭駅、妻崎駅、長
沢駅)
87
【バス・鉄道利用転換者数】
スマート通勤キャンペーンを全市的に展開した場合のバス・鉄道利用者転換者
数を示す。合計 6,637 名(算出方法は P84 参照)。
88
イ.CO2 排出量削減効果の予測
【実証実験から得られた結果(スマート通勤キャンペーン、TFPを実施した場合】
実証実験結果
①
A:アンケート
配布人数
B:モニター参加
希望者
②
有効回答者数
③
スマート通勤
実施人数
市全域に拡大した場合
④
スマート通勤を継続す
る意向のある人数
⑤
キャンペーン中の
CO2削減量
(2ヶ月)
(kg-CO2)
⑥
1人当りCO2削減量
(1ヶ月)
(kg-CO2/人)
⑦
鉄道・バス沿線に
居住し中心市街地
にクルマで
通勤する人数
⑧
スマート通勤
実施可能性の
ある人数
⑨
CO2削減量
(年間)
(t-CO2)
A:⑥×⑧
×12/1000
B:⑥×⑧
×12/1000
A:③×68.4%
A:⑤/③/2
A:⑦×④/①
B:③×84.7%
B:⑤/③/2
B:1000×④/①
A.スマート通勤
キャンペーンを
実施した場合
363
244
102
70
4,859.8
23.8
B.TFPを実施した場合
(スマート通勤モニター)
103
75
68
58
3,515.4
25.8
34,418
参考1
参考2
スマート通勤
実施者の
平均実施日数
(1ヶ月)
スマート通勤
実施者の
平均片道
通勤距離
A:102人
A:102人
B:68人
B:68人
6,637
1,895.5
5.8日/月
8.5km
563
174.3
8.3日/月
7.0km
−
④キャンペーン後アンケート調査で、今後もスマート通勤の実践しようと「少し思う」
「とても思う」
「既に実践している」と回答した人の割合
を乗じて算出。(キャンペーン対象者:68.4%、モニター:84.7%)
⑦鉄道の利用が比較的便利なバス路線沿線、鉄道駅周辺に居住する 15 歳以上の就業者数 53,778 人×平日自動車分担率 80.0%(
「宇部市におけ
る環境負荷提言に向けた公共交通機関利用促進策報告書」/平成 19 年 3 月/山口大学 による)×中心地に自動車通勤する人の割合 80%(想定)
【スマート通勤日数を 12 回/月(3 回/週)、スマート通勤実施者を対象者の 50%としたら・・・・】
⇒10,181t-CO2/年の削減が可能
①
A:アンケート
配布人数
B:モニター参加
希望者
②
有効回答者数
③
スマート通勤
実施人数
実証実験結果
④
スマート通勤を継続す
る意向のある人数
⑤
キャンペーン中の
CO2削減量
(2ヶ月)
(kg-CO2)
A:③×68.4%
363
244
102
70
⑥
1人当りCO2削減量
(1ヶ月)
(kg-CO2/人)
市全域に拡大した場合
⑦
⑧
鉄道・バス沿線に
スマート通勤
居住し中心市街地 実施可能性の
にクルマで
ある人数
通勤する人数
A:⑤/③/2×12/5.8
4,859.8
49.3
89
A:⑦×50%
34,418
17,209
⑨
CO2削減量
(年間)
(t-CO2)
参考1
参考2
スマート通勤
実施者の
平均実施日数
(1ヶ月)
スマート通勤
実施者の
平均片道
通勤距離
A:⑥×⑧
×12/1000
10,180.8
12日/月
8.5km
(2)自転車利用促進
ア.CO2 排出量の算定方法
以下のフローに従い、E-サイクルモニターから得たデータを基に、実証実
験期間における CO2 削減量を算出し、市全域で展開した場合の削減効果を
予測する。
「1」キャンペーン実施による 2 ヶ月間の CO2 削減量の算出
E-サイクルモニターの自転車通勤データから、キャンペーンによる 2 ヶ月間の CO2 削
減量を算出する。
①一人当たりの 2 ヶ月間の CO2 排出量(kg-CO2)
:往復通勤距離(km)/ガソリン消費量(9.7km/l)×ガソリン1l 当りの CO2
排出量(2.32kg/l)×2 ヶ月間の自転車通勤回数(回)
↓
②スマート通勤実施者(38 人)の CO2 排出量
「2」E-サイクルモニター1 人当たりの CO2 削減量(1 か月分)の算出
E-サイクルモニターの 1 人当たりの CO2 削減量(1 ヶ月分)を算出する。
:「1」/スマート通勤実施者(38 人)/2
「3」市全域に拡大した場合のスマート通勤実施可能性のある人の推計
職場 MM の対象となる人口を算出し、CO2 削減量の推計を行う。
:自転車を利用したスマート通勤継続意向者(29 人)/アンケート配布人数(363 人)
×宇部新川駅半径5km以内に居住し、中心市街地にクルマで通勤する人数
「4」市全域に拡大した場合の CO2 削減量(年間)の推計
CO2 削減量(年間)の削減量を算出する。
:「2」×「3」×12
90
【自転車利用促進エリア】
市内全域への拡大方策として、宇部市の中枢機能が集中する宇部新川駅を中
心に半径5kmのエリアで実施した場合の CO2削減量を推計した。
91
【自転車利用転換者数】
スマート通勤キャンペーンを全市的に展開した場合の自転車利用者転換者数
を示す。合計 2,785 名(算出方法は P92 参照)。
92
イ CO2 排出量削減効果の予測
【実証実験から得られた結果(E-サイクルモニター)】
①
②
モニター参加希 有効回答者数
望者
③
スマート通勤
実施人数
実証実験結果
④
スマート通勤を継続す
る意向のある人数
⑤
キャンペーン中の
CO2削減量
(2ヶ月)
(kg-CO2)
③×75.0%
40
38
38
⑥
1人当りCO2削減量
(1ヶ月)
(kg-CO2/人)
市全域に拡大した場合
⑦
⑧
鉄道・バス沿線に
スマート通勤
居住し中心市街地 実施可能性の
にクルマで
ある人数
通勤する人数
⑤/③/2
29
2,709.8
35.7
⑦×④/363
34,855
2,785
⑦
CO2削減量
(年間)
(t-CO2)
⑥×⑧
×12/1000
1,193.1
参考1
参考2
スマート通勤
実施者の
平均実施日数
(1ヶ月)
スマート通勤
実施者の
平均片道
通勤距離
38人
38人
13.8日/月
6.1km
④キャンペーン後アンケート調査で、今後もスマート通勤の実践しようと「少し思う」
「とても思う」
「既に実践している」と回答した人の割合
を乗じて算出。(自転車転換者:75.0%)
⑦宇部新川駅から半径 5km 以内に居住する 15 歳以上の就業者数 54,461 人×平日自動車分担率
80.0%(「宇部市における環境負荷提言に向け
た公共交通機関利用促進策報告書」/平成 19 年 3 月/山口大学 による)×中心地に自動車通勤する人の割合
93
80%(想定)
6
低炭素地域づくり計画の方向性
次年度において低炭素地域づくり計画を策定するが、ここでは計画の方向
性を示す。計画内容は本年度の実証実験を反映させ、現在策定中の第二次宇
部市環境基本計画に沿った内容とするとともに、EST 普及推進事業、宇部市
地域公共交通総合連携計画などの関連事業との調整・連携を図るものとする。
6-1 企業と連携した職場MM導入計画の方向性
スマート通勤モニターによる2ヶ月の実証実験で合計約3.5(t−
CO2)の CO2削減効果が実証された。また、協議会の委員を中心に関連機
関に協力を得てモビリティマネジメントの手法として、新聞による広報、
FM によるキャンペーン放送、メールを通じたニューズレターの発信、地域
SNS でのコミュニケーション、通勤ブログでの情報発信などを行った。ア
ンケート調査の結果、新聞は多くの人の目に触れるため浸透度が大きい、
FM 放送は人々の関心や態度に与える影響度が大きい、モニター参加、ニュ
ーズレターの購読は継続的なノーマイカー通勤につながることが実証され
た。
さらに今回行ったスマート通勤キャンペーンを全市的に展開すると、年
間で約 1,895(t−CO2)削減されると予測された。次年度策定する計画で
はこの数値を短期的な目標として設定する予定である。短期目標は、今回
の取り組み同様に市民にできることから協力してもらう取り組みとしたい。
一方、長期的な目標としては第二次宇部市環境基本計画に沿った内容と
する。たとえば、1万(t−CO2)の削減を目標とする場合は、CO2 削減
シミュレーションによると実施日数を12回/月、スマート通勤対象者の
5割が実施するように必要があると想定される。
次年度の計画では、本実証実験で得られた成果をもとに、短期目標、長
期目標を設定し、それを達成するための具体的な戦略を検討する予定であ
る。次年度はスマート通勤キャンペーンの規模を拡大した実証実験の実施
が考えられる。この実証実験を通じてキャンペーン規模拡大した場合の効
果、キャンペーン継続実施の費用面や個々の作業負担の把握を行い、具体
的な戦略に反映していきたい。
6-2 自転車利用促進計画の方向性
E-サイクルモニターにより合計約2.7(t−CO2)の CO2の削減が実証
された。アンケート調査では、安全・快適に走行できる環境、駐輪場が示さ
94
れるサイクルマップの配布が自転車利用促進につながることが確認された。
また、自転車利用を拡大するためには道路の安全性向上がもっとも重要であ
り、自転車を始めるきっかけは「健康維持・増進」との回答が多かった。
今回実施した自転車利用促進を全市的に展開すると、年間で約 1,193(t−
CO2)削減されると予測された。次年度策定する計画では、「企業と連携した
職場MM導入計画の方向性」同様に、この数値を短期的な目標として設定する
予定である。長期的な目標は第二次宇部市環境基本計画の目標との整合を図る
予定である。
次年度の計画では、本実証実験で得られた成果をもとに、短期目標、長期
目標を設定し、それを達成するための具体的な戦略を検討する。自転車通勤
促進はインセンティブが効果的であるとのアンケート調査結果を踏まえ、次
年度は事業所の協力を得て自転車通勤手当の支給・拡大の実証実験の実施す
ることが考えられる。また、通勤目的利用から他の目的利用へ波及が多いと
いう結果を踏まえ、宇部市の市街地部で実施されている無料のレンタサイク
ルを活用した新たな取り組みとして、市役所、官公庁、企業の事務所が集積
するビジネスエリアにおける業務移動を主なターゲットとしたコミュニティ
サイクルの実証実験の実施が考えられる。マイカー通勤から自転車通勤への
転換を図るとともに、業務移動やその他の目的利用へも波及させる具体的な
戦略を次年度の計画に盛り込みたい。
95
Fly UP