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10月17日号

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10月17日号
ヤマワ・レポート
調査室
2016 年 10 月 17 日
今週の株式相場見通し
*日経平均 16,300~17,000 円
TOPIX 1,300~1,360
*期待材料 原油価格反転と米国エネルギー産業の投資回復 日銀、GPIF の ETF 及び株買い
*不安材料 米大統領選の動向 地政学的リスク
株式市場及び為替市場共に膠着感の強い展開が継続している。国内では次週から本格化する決算
発表を控えている。さらに海外に目を転じても、OPEC が協調減産へ向けて 10 月 28、29 日に非加
盟国も招いて開く協議及び 11 月 30 日の総会が開催される事、10 月末にスペインで三回目の総選
挙を回避するための連立政権樹立期限が迫っている事、米国では 11 月初旬に今後の利上げタイミ
ングを占ううえで重要な経済統計が集中し、11 月 8 日には大統領選挙を控えている事等、今後の
相場展開を大きく左右するであろう重要イベントが目白押しである。したがって、今週も相場全体
に明確な方向感が生じる事は想定し難い。一方で、個別株に注目すると好業績を発表した小売企業
等には、値を飛ばす動きも散見された。当面の投資スタンスとしては、ボックス相場下限への調整
局面での、好業績発表銘柄に対する選別投資が有効と考える。今後の日本株が再度騰勢を強めるた
めに最も期待されるのは、やはり円安であろう。大統領選でクリントン氏が当選となれば、極端な
先行き不透明感の後退から米国の設備投資及び雇用に前向きな効果を与える事が想定される。ま
た、OPEC が協調減産で合意出来れば原油相場は 50 から 60 ドル程度のレンジ相場への移行が予想
され、シェール業界の採算が改善する事を通じて、昨年来落ち込む米国エネルギー産業の設備投資
や雇用にもプラスの効果をもたらす事が想定される。投資、雇用の改善は遅効性をもってサービス
産業の景況感にも寄与し、堅調な経済成長に立脚した健全な利上げ局面となれば、為替市場ではド
ル高円安の流れが強まるであろうし、製造業を中心とした業績見通しの改善を通じて日本株は上方
トレンドに転ずるものと思われる。(10 月 13 日現在、多功 毅)
今週の予定
10/17(月)
18(火)
19(水)
20(木)
国内
IAEA 核融合エネルギー会議(~22 日)
靖国神社 秋季例大祭(~20 日)
ブラジル大統領訪日(~20 日)
ラサールロジ(3466)決算
8 月全産業活動指数(13:30)
パリ協定 第一回締約国会議(CMA1)参加
のための締約手続き完了期限
Japan Robot Week 2016(~21 日)
ITpro EXPO 2016(~21 日)
Cloud Days 2016(~21 日)
9 月訪日外客数(16:00)
安川電機(6506)決算(16:00)
コンビニエンスストア売上高(16:00)
伊調馨氏国民栄誉賞授与式
海外
[米]9 月鉱工業生産(22:15)
[米]バンク・オブ・アメリカ決算(19:45)
[米]9 月消費者物価指数(21:30)
[米]IBM 決算(5:00)
[米]インテル決算(5:00)
[中]9 月鉱工業生産(11:00)
[中]9 月小売売上高(11:00)
[中]9 月固定資産投資(11:00)
[中]7-9 月期 GDP(11:00)
[米]9 月住宅着工件数(21:30)
[米]第三回大統領候補者討論会
[欧]ECB 理事会(20:45)
[米]9 月中古住宅販売件数(23:00)
EU 首脳会議(~21 日)
[米]マイクロソフト決算(5:00)
21(金)
黒田日銀総裁 全国信用組合大会で挨拶
22(土)
23(日)
プロ野球日本シリーズ開幕
ポーランド VRFair 2016(~23 日)
衆院福岡 6 区、東京 10 区補欠選挙投開票 GoPro ドローン発売
富山県知事選挙、県議会補欠選挙投開票 F-1 アメリカ GP 決勝
出所はロイター、ブルームバーグ、新聞各紙より、時刻は日本時間(予定)
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに
記載させていただきました。ご確認の程、宜しくお願い致します。
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ヤマワ・レポート
調査室
2016 年 10 月 17 日
今週の参考銘柄
エイチーム(3662)
株価
東証 1 部
10月13日
2,319 円
13週移動平均
週足
26週移動平均
2,400
2,100
1,800
1,500
1,200
百
万
6
3
0
2015/11/7
2016/1/7
15年7月期
(百万円) 前年比
売上高
2016/3/7
2016/5/7
16年7月期
2016/7/7
17年7月期(予)
2016/9/7
株価(10/13)
業種
2,319 円
(百万円)
前年比
(百万円)
前年比
情報・通信業
45.1%
32,000
39.3%
売買単位
100 株
15,828
31.5%
22,968
営業利益
2,087
43.7%
2,213
6.0%
3,300
49.1%
PER(予想)
20.4 倍
経常利益
2,164
47.2%
2,095
-3.2%
3,250
55.1%
PBR(実績)
8.5 倍
当期純利益
1,362
68.8%
1,292
-5.1%
2,150
66.4%
ROE(実績)
EPS(円)
70.5
68.6
113.7
配当金(円)
12.5
12.5
20.0
配当利回り(予想)
担当
29.1
%
0.9
%
松本 直志
スマートフォン向けゲーム制作を行うエンターテインメント(以下、エンタメ)事業と引越し価
格比較・予約サイトの「引越し侍」
、金融メディアの「ナビナビキャッシング」、結婚式場情報サ
イトの「すぐ婚 navi」
、自転車通販サイトの「cyma」といったインターネットサービスを提供する
ライフスタイルサポート(以下、ライフ)事業の 2 事業を行っている。16 年 7 月期の売上構成比は
エンタメが 54.7%、ライフが 45.3%になっている。
16 年 7 月期決算は前年比 45.1%増収、本社移転費用や東京スタジオ開設などの費用をこなして
6.0%営業増益。エンタメ事業は「ユニゾンリーグ」、「ダービーインパクト」など既存ゲームの伸
びに加えて、4Q 投入の「ヴァルキリーコネクト」がヒットし前年比 58.7%増収、29.7%営業増益。
ライフ事業は引越し、金融、自転車 EC サイトなどが伸び前年比 31.5%増収、23.8%営業増益。ライ
フ事業は 11 年連続で売上、営業利益ともに年間成長率 20%強を達成。17 年 7 月期は「ヴァルキリ
ーコネクト」の通期貢献とライフ事業の拡大が続き、前年比 39.3%増収、49.1%営業増益計画。広
告宣伝費の増加や人員増強に伴う本社オフィスの増床費用などの先行投資が続くものの、大幅増
収増益を計画している。エンタメ事業では新作ゲーム「放課後ガールズトライブ」を投入予定。
ライフ事業では「すぐ婚 navi」でご祝儀婚や直近婚など低価格プランの販売拡大、自転車通販サ
イトでは、体制強化や認知度向上などにより売上大幅成長を計画している。新作ゲームの投入や
ライフ事業での新規事業の育成により、今後も業績拡大が期待される。
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに
記載させていただきました。ご確認の程、宜しくお願い致します。
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ヤマワ・レポート
調査室
2016 年 10 月 17 日
説明会より
銘柄
(コード)
市場
株価(10/13)
売買単位
コメント
低価格戦略が支持を得る事で客数及び買い上げ点数の増加基調が継続しており、
既存店売上高は引き続き好調推移。客数や点数増に効果を及ぼさない商品につい
(3385)
ては値下げを抑制する事で、粗利率の改善が進むと共に、販管費率も既存店売上
東証 1 部
高の増加、物流センター稼働や改善活動を通じた店舗作業の効率化を受けて低下
6,940 円
しており、2Q 決算は計画を上回る前年同期比 33.4%営業増益で着地。今回据え
100 株
置かれた通期計画も、上ブレの確度が高いものと思われる。(多功 毅)
上期決算は前年同期比 3.2%増収、11.5%営業増益。医師の紹介事業を中心に医療
クリーク・アン
分野が好調に推移し、会社計画を超過達成。2Q は四半期として過去最高の売上
ド・リバー社
を達成。TV 番組制作など日本のクリエイティブ分野は、人員増をこなして前年
(4763)
同期比 5.2%増収、3.8%営業増益になり計画通り進捗。TV、ゲーム、Web 分野で制
東証 1 部
作スタジオを拡張し内製化を進めたことで、粗利率が改善。VR 市場の急速な拡
744 円
大を見込み、中国企業と連携し VR コンテンツの配信、プラットフォーム開発へ
100 株
の取り組みを開始。需要が強く来年の 1Q 位に業績貢献する見込み。(松本 直志)
上期決算は前年同期比 19.9%増収、42.3%営業増益。金融機関や官公庁向け BPO(ビ
キャリア
ジネス・プロセス・アウトソーシング:業務の一部を外部の専門的な企業に委託
リンク
すること)案件が好調に推移。人件費などの費用が想定ほど増えず、利益計画を
(6070)
超過達成。マイナンバー案件は、官公庁向けが来期の前半にピークとなり、民間
東証 1 部
向けは銀行など金融機関向け中心に来期、再来期に大型化する見込み。マイナン
814 円
バー案件で顧客評価を獲得し、BPO 事業の業績拡大につなげることで、19 年 2 月
100 株
期に売上 300 億円、営業利益 18.5 億円の達成を目指す。(松本 直志)
前期決算は既存店売上高の改善と販売管理費の抑制が進んだ事で、前年同期比
ライトオン
10.5%増収、61.3%営業増益での着地。今期については既存店売上高前提を前年同
(7445)
期比 3%増としたうえで、季節商材の強化や値下げロス率の低下による粗利率の
東証 1 部
改善を見込み同 5.2%増収、8.5%営業増益を計画している。今期のスタートとな
1,023 円
る 9 月の既存店売上高は台風の影響や気温低下が進まなかった事で秋物商材が
100 株
低調に推移し、同 11.2%減と非常に厳しい立ち上がりとなっている。(多功 毅)
2Q 決算は主力のジュエリー事業がプラチナ価格下落による原価率改善効果を享
4℃HD
受し、また、アパレル事業も円高メリットの発現や在庫、発注管理の徹底に伴う
(8008)
採算改善効果が顕著であり、営業利益は計画を上回る前年同期比 22.7%営業増益。
東証 1 部
下期に最大商戦期のクリスマスシーズンを残す事から、通期計画については今回
2,416 円
の決算発表時点では据え置いているが、足元ではジュエリー事業の売上が伸び悩
100 株
み傾向であり、また、現時点では影響は軽微というが業界内では値下げの動きも
出つつあり、今後の動向に注視が必要。(多功 毅)
上期決算は前年同期比 5.4%増収、27.1%営業増益。大型案件を選別受注したこと
乃村工藝社
や施工管理能力の上昇により採算が改善し、売上・利益とも会社計画を超過達成。
(9716)
百貨店・量販店向け売上は前年同期比 31.3%減少したものの、複合商業施設向け
東証 1 部
大型案件やホテル、遊園地、アミューズメント施設、オフィス、ブライダル施設、
1,643 円
研修施設、社員食堂などの売上が拡大。受注残は前年同期比 10.9%増と豊富に確
100 株
保しており、東京オリンピックに向けて需要拡大の追い風が続くことが見込まれ
る。(松本 直志)
薬王堂
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の最終ページに
記載させていただきました。ご確認の程、宜しくお願い致します。
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ヤマワ・レポート
調査室
2016 年 10 月 17 日
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■ ■ ■
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発行 山和証券調査室
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