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Title 高齢者の身体活動・運動を中心とした健康行動

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Title 高齢者の身体活動・運動を中心とした健康行動
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Issue Date
高齢者の身体活動・運動を中心とした健康行動に関する
研究の動向
久保, 尚子
生老病死の行動科学. 11 P.139-P.147
2006
Text Version publisher
URL
http://doi.org/10.18910/11600
DOI
10.18910/11600
Rights
Osaka University
一
文
一
一
論
一
一
望
一
一
展
一
高齢者の身体活動・運動を中心とした健康行動に関する研究の動向
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(大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程) 久 保 尚 子
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I はじめに
社会の変化と医療技術の向上により寿命は延び続けているが、同時に生活習慣病患者も増え
続けているのが現状である。そこで病気による早世や障害を防ぎ、身体機能や生活の質 (qua
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百e;QOL) を保った健康寿命を維持していくことが提案されている (
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)。わが国では国民健康づくり 2
1 (健康日本 2
1;財団法人健康・体
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n;WHO,2
力づくり事業財団, 2
0
0
0
) において、個人の生活習慣だけでなく、環境の整備も合わせて健康
増進を行い、良い生活習慣の獲得と生活習慣病予防につながる医学的研究結果を基に、 9つの
分野で数値目標を設定し、主体的に疾病予防を行っていこうとする動きがある。
わが国では 2
0
0
6年 7月現在、 6
5歳以上の高齢者が人口の 20%以上を占めている(総務省統計
局
, 2
0
0
6
)。現役を退いた高齢者は社会的役割の減少とともに家に引きこもりがちになりやす
く、非活動的な日常生活による身体的、精神的、社会的生活機能の低下が危ぶまれている。活
動的な生活とするために定期的な身体活動を行うことは、身体的状態(呼吸困難、疲労、元気
さの程度、痛み、症状の知覚、食欲、睡眠パターン)、心理的状態(自己概念、自尊感情、気
分、情緒)、社会的機能、認知機能といった領域にポジテイブな効果があり (
S
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0
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5
)、
心疾患、糖尿病、肥満、骨粗軽症、結腸がんなどの擢患率や死亡率が低いことが健康日本2
1に
示されている。身体活動と運動の定義をした C
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) によ
ると、身体活動とは、エネルギー消費を来す、骨格筋によるすべての身体的な動きのことであ
り、運動とは身体活動の一部で、行動体力の維持・向上を目指して行う計画的、構造的、反復
的な目的のある身体活動のことである。
中高年者の適切な運動継続による運動器官の痔痛や日常生活動作の低下防止、運動機能の温
存が可能であることと(高瀬, 2
0
0
0
)、身体活動量の低下が生活習慣病を助長する原因である
こと(竹中, 2
0
0
1
)、そして昼間の活動性の高い人は身体的疲労感が多く、夜熟睡できること
(南・出村・長津, 2
0
0
2
a
)、運動の実施による身体活動や精神面の賦活作用が不定愁訴に影響
する(甫・出村・長津, 2
0
0
2
b
) という報告もある。さらに高齢期以降の運動習慣は、超高齢
期の高い QOL維持に重要な要因となる可能性も示唆されている(尾崎・荻原・内山・太田・
前田・柴田・小板谷・山見・真野・大井田・曽根, 2
0
0
3
)。また、中谷・東・池田・中津・田
中・入江・松村・杉野・小笹・渡遁 (
2
0
0
5
) は、生活満足感と主観的健康感を測定し、高齢者
は健康がよくなくても可能な程度の運動をすることは生活満足感につながることを報告してい
2
0
0
4
) は7
5歳以上の後期高齢者で運動習慣がある者は日常生活動作 (
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る。石津 (
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g;ADL) と生活満足度が高く、運動習慣がない者は ADLも生活満足度も低いこ
とを報告している。ただし、運動習慣がない者でも、それに代わる仕事や趣味に打ち込んでい
2
0
0
5
) の研究結果と一致している。したがって、生
る人は生活満足度が高かった点は中谷他 (
活習慣病の脅威を盾に身体活動・運動を強要するのではなく自ら選択できるように援助すべき
0
0
2
)、自ら取り組むことで満足感などの心理的効果が得られるといえよう。
であり(竹中, 2
以上のことから、心身の健康を保持あるいは改善するために活動的な生活を送ることの重要
性は明白であるが、平成 1
6年の体力・スポーツに関する世論調査(内閣府, 2
0
0
4
) を見ると、
6
0
歳代の 3
6.
1%
、 7
0歳以上の 4
7
.
6
%の人が運動を行っていないことがわかる。運動を行わなかっ
た理由は、 6
0歳代では「仕事(家事・育児)が忙しくて時聞がない J(
3
2
.
7
%
)、「年をとったか
らJ(
1
8
.
5
%
)、7
0歳以上では「年をとったから J(
5
3
.
9
%
)、「体が弱いから J(
2
6
.
0
%
) となり、
一緒に運動する仲間の存在、経費の問題、運動・スポ}ツが好きではないという理由を上回っ
ている。また、運動習慣からの離脱要因として、疾病擢患などの身体的要因や配偶者の死や介
0
0
4
)、慢性疾患患者が多いため健康行動の選択肢として運動を考えていないこと
護(石津, 2
や、週3
回2
0分以上という運動の定義が、不明確で具体例がなく家以外で行う活動なのかなど
解釈が陵昧になる (
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1
9
9
9
) ことが挙げられている。このことから、定期的な身体活動は健康を維持する上で有効で
あっても、個人レベルでは有効な手法とみなされていないことと、どのような形で運動をすれ
ばよいのか分からず、運動から離れていく傾向がうかがえる。
このような現状があるにせよ、高齢者の身体活動習慣の縦断的な実態調査の結果、身体活動
年前よりも増加した人もいるという報告があり(前田・太田・芳賀・石川・長田,
習慣が3
2
0
0
2
)、高齢期における身体活動の増加は不可能で、はない。ただし、疾患の有無など高齢者の
身体機能の個人差は大きく、一様に同じ身体活動を勧めることに対して懸念を抱かざるを得な
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2
0
0
4
) は健康状態や機能の衰えを経験している高齢者は、
い
。 M
身体活動への参加が減っており、健康状態が悪いと感じていると、さらに体を動かさなくなる
ことから、身体的な健康状態が確保された後により健康的な習慣を行い始めると述べている。
したがって、健康行動の実施状況だけで捉えるのではなく、本人の健康状態や心理状態を踏ま
えてどのような行動ならば実施可能で、効果があるのかを明確にしておく必要があるだろう。
そこで、本論では、高齢者が日常生活の中で健康を維持していくための身体活動・運動にはど
のような要因が関連しているのか、実際にどのような介入が行われているのかの二点に着目し
て研究を概観し、高齢者個々人に適した身体活動・運動の取り入れ方を考察することを目的と
する。
-140ー
E 身体活動・運動の採択、継続に関連する要因研究の動向
身体活動の介入を行う際には、何を変化の対象としてどのように変化させ、結果につなげる
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t Owen,Bauman,S
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,& Brown (
2
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2
) は変化の対象となる成
かに焦点を置くが、 T
人の身体活動・運動の採択と継続に関連する属性要因、心理的・認知的・感情的要因、行動態
度とスキ jレ、社会的・文化的要因、身体環境要因をレピューしている。この中の特に心理的・
認知的要因を理論化した社会的認知理論 (
Bandu
叫
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;Ajzen
,1
9
9
1
)
などに基づいた研究が非常に多くみられる。
健康行動に取り組み始めるために最も重要な要因は、動機づけにあたる意図であるといわれ
てきた。しかし、意図だけでは不十分で¥セルフ・エフイカシーが、実際の行動を最も予測す
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.
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7
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,1
9
9
2
) という考えが広まっている。セル
る (
フ・エフイカシーとは、行動を起こす前にその個人が感じる遂行可能感、自分自身がやりたい
と思っていることの実現可能性に関する知識、あるいは、自分にはこのようなことがここまで
できるのだという考えのことである (
Bandur
,
a1
9
8
5
)。行動遂行に対する自信の高まりが、
自分自身にとって有益と考えられる活動に対する行動変容を促進するため (
B
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,1
9
8
6
)、
セルフ・エフイカシーは健康行動の遂行に関わる非常に重要な概念である。また、 J
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,
J
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,& Mant (
2
0
0
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)は
、 TPBを基に検討した結果、動機づけの低
い人の場合には意図を持つことと、行動統制感を高い状態にすることが必要であると述べた上
で、動機づけ要因よりも実際の行動の問題を解決することが行動変容には必要であると考察し
ている。 TPBの要因である行動統制感は、内的統制要因と外的統制要因とから成り、行動実
行に関わる資源や障壁などの非動機的な要因である。行動統制感はセルフ・エフィカシーと類
S
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,& Norman
,2
0
01)という見方もある。
似している (
運動を始めた人の大部分は行動の継続に失敗し、最初の 6ヶ月以内に活動しない状態に戻る
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)。したがって、なぜ、
どのようにして行動が変わり、継続していくのかを理解するためには、目標追求に対して意図
を持った後の過程を考え (Abraham
,S
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Johnston
,1
9
9
8
)、より理解する研究が必要
Ades,2
0
0
1
)。こうした課題を基に、 S
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chwarzer (
2
0
0
5
) は介
である (
入により運動を始めた心疾患のリハピリ中の患者の運動継続要因を検討し、行動統制感による
rmitage (
2
0
0
5
) は TPBを基に検討した結果、意図
積極的な自己調整の重要性を示唆した。 A
よりも行動統制感が、行動の継続を予測すると報告している。
2
0
0
5
) は TTMに基づいて在宅高齢者の運動と、運動に対する動機づけの準備性を 5
青木 (
段階に分類した結果、運動に無関心の人はセルフ・エフイカシーと ADLが有意に低く、運動
を継続している人はセルフ・エフイカシーと ADLが有意に高いこと、さらに運動に対する動
機づけの準備性の段階の違いにより自覚的運動必要性に差異がないことを報告している。つま
り、運動を行う必要性は運動習慣の有無に関わらず同様に重要性を感じているものの、実際に
運動しているか否かで心理的にも身体的にも差異が生じることを示唆している。西国・渡辺・
佐々木・竹之内 (
2
0
0
0
) は、中高年者を対象に、運動への動機づけと運動実施に関わる要因を
検討し、運動に対する意欲が高くかっ高額度で実施している人は、意欲が低く実施していない
人と比較して心理的、社会的、健康・体力的な面を肯定的に認知していることを報告している。
そして運動の実施には運動に対する価値観や有能感を持つことや一緒に運動する仲間の存在、
-141-
時間的余裕が重要で、あり、運動に対する期待や過去の運動経験、経費は関連がないと述べてい
2
0
0
0
) の研究では中年期の人カ雪対象の過半数を占めるため、高齢者の運動に関す
る。西国他 (
る考え方と異なる部分もあると考えられるが、高齢者自身が年齢を理由に運動をしないという
消極的な考え方から、身体活動を行うために必要な ADLを保持し、健康維持に適した習慣と
して身体活動・運動行動を積極的に実施できれば、心身の健康状態も満足感も保った生活につ
ながる可能性があるだろう。
また、意図やセルフ・エフイカシーなどの個人の認知要因だけでなく、運動に対する知覚さ
レサポートと運動に対する感情反応 (McAuley
,J
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,E
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,Marquez
,&
れたソーシャ J
Ramsey
,2
0
0
3
)、運動グループ内のソーシヤ Jレサポートと社会関係 (McA
叫e
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,
Marquez
,Jerome
,Kramer
,& K
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,
a2
0
0
0
) のように、感情や社会的環境が運動の実行に重
レサポートとは、ストレスを解決するのに
要な影響を与えているとする報告もある。ソーシャ J
必要な資源を提供したり、その人が自分でその資源を手に入れられるような情報を与えたりす
るような働きかけを表す道具的サポートと、ストレスに苦しむ人の傷ついた自尊心や情緒に働
きかけてその傷を癒し、自ら積極的に問題解決にあたれるような状態に戻すような働きかけを
表す情緒的サポートがある(浦, 1
9
9
2
)。健康行動理論 (
e
.
g
.Becker & Maiman
,1
9
7
5
;
,1
9
7
5
;Ajzen
,1
9
91)は、個人内の認知要因によって理論全体が構成され、行動そのも
Rogers
のに対する感情や他者との関係や環境の重要性など杜会的要因を強調するものは少ない。した
がって、 T
r
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te
ta
l(
2
0
0
2
) で報告されているように、行動を採択、継続していくプロセス
を認知、感情、社会的環境、行動スキルというように多元的に捉えたモデルを検討していく必
要があるといえる。
E 身体活動の介入研究の動向
9
8
0年代以降頻繁に行われるようになった研究で、心疾患やあらゆ
身体活動・運動の介入は 1
る死因となる疾患に対して身体活動の重要性が広く認識されたため、 1
9
9
0年代以降には身体活
l
a
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,2
0
0
2
)。身体活動を行うことによる w
e
l
l
動の研究が飛躍的に増加している (Dunn &B
S
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,2
0
0
5
)、身体
b
e
i
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g (心理的安寧)やストレス、不安、抑うつ、生活満足度の改善 (
活 動 を 行 わ な い こ と に よ る 心 疾 患 リ ス ク の 増 加 (Thompson
,Buchner
,P
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,
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,
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,Marcus,B
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,Gordon
,P
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e,R
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g
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,Yancey
,
& Wenger
,2
0
0
3
) など、身体活動がもたらす心理的、生理的恩恵や、身体活動に対する心理
McAulley
,E
l
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v
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k
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,J
erome
,Konopack
,& Marquez
,
的反応と関連する要因を調ぺる研究 (
2
0
0
5
) は多くみられる。しかし、健康のリスクを軽減するために必要とされる 1
週間にほぼ毎
日
、 3
0分以上の中等度の強度の身体活動を継続している人は多くなし今後は身体活動を行う
l
a
i
r(
2
0
0
2
)
ための方法と努力のプロセスにも焦点を置いて研究する必要があると Dunn&B
が指摘している。
一方、社会的認知理論や、 TTMなど行動科学の理論を用いて身体活動・運動行動の介入を
e
.
g
.Baranowski
,Anderson
,& Carmack
,
行った研究が、これまでに多く報告されている (
1
9
9
8
)0 Baranowski e
ta
1
.(
1
9
9
8
) は社会的認知理論や TTM、 R
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l
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n
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i
o
n Model
a
枕 &Gordon,1
9
8
5
) などを理論背景として行動の説明率や媒介変数について検
(RPM;M訂 l
討した身体活動の介入研究のレビューを行っている。これらの研究は媒介変数が介入に及ぼす
効果について検討しようとしているが、結果的に多くの介入研究は媒介変数を測っておらず、
-142-
測っていても、媒介変数と想定された全ての変数の変化をもたらしていない。したがって、身
体活動の予測要因をより理解することと、身体活動の予測要因に変化をもたらすように実施さ
れた介入に焦点を置くべきだと Baranowskie
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19
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) は述べている。身体活動をより効
果的に促進するための介入を検討していても、なぜその介入が身体活動・運動行動を変容させ
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)。また頻繁な活動は高齢者の
たのかに関するメカニズムは十分解明されていない(岡, 2
より良い w
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)。例えば、有疾患患者のリハピリや疾患コントロ-)レ
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) は見られるが、在宅高齢者に対して、現在の健康状
態を維持していくために身体活動・運動の介入を行った研究は多くないため、今後の研究の蓄
積が待たれる。
また、身体活動・運動としてどのような種類の活動が良いのかも課題となるが、有酸素運動
であるウォーキングと非有酸素運動であるストレッチの 2群で比較した結果、活動形態により
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)。つまり、必ずしもスポーツ施設に通った
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)、家庭で実
り、構造化されたプログラムに参加したりする必要はなく (McPheee
施できる簡単なプログラムを日常生活に取り入れることで、指導の下でのプログラムと同様の
効果が得られるため、行動採択の難易度は高くはないと思われる。ただし、介入プログラムで
はなく個人が施設を利用して身体活動に取り組む場合、健康づくりの現場の実態や情報提供が
不可欠なスポーツ施設における中高年者の運動指導の実態と課題を検討した山下・佐藤・佐藤
(
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2
) によると、理学療法士が常勤している施設はなく、運動指導における医療職の必要性
を認識しているが十分連携できていないのが現状である。したがって、取り組み方、場所を本
人の志向で選択して身体活動を行う際には、自分の限界と適正な活動量を事前に把握し、無理
をしないように努める必要があるだろう。
百おわりに
ここまで健康行動の中の身体活動・運動を中心に、実施に関連する要因と介入研究を概観し
てきた。これまでの研究の蓄積から、身体活動・運動の採択、継続に関連する要因や運動から
2
0
0
3
) は疾患患者を対象とした身体活動・
得られる効果が示されている。ただし、竹中・上地 (
運動研究を概観して、日本における身体活動・運動の実践を目的とした研究は非常に少なく、
介入研究は特にほぼ見られないのが現状であると指摘している。したがって、今後の研究課題
は身体活動・運動につながる要因の規定力を算出する研究から、規定要因の分布、普及率、発
0
0
3
) といえるだろう。
生率を検討することとなってきている(長ヶ原, 2
定期的な身体活動はどの年齢層でも運動を行わない人よりも約 20%身体機能を引き上げるこ
と、そして身体能力が保たれていることで高齢者が質の高い自立した生活を送れることが示さ
Shephard
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5
)。しかし、長期にわたって健康習慣を意識的に実施しないと健康
れている (
9
9
7
) ことから、すべての高齢
水準の保持は困難である(宮田・大森・水野・伊奈波・岩田, 1
者が健常で、 QOLが保たれた状態で高齢期を過ごすためにも、若年者以上に身体を動かすこ
とに注意を払うよう支援し、早急に個々に適した身体活動を取り入れ、継続していくための研
-143一
究を進める必要があると考えられる。身体活動の介入を目的として、高齢者の身体機能の特徴
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) のように、個人の健康状態と行動に対する認知要因などによっ
て詳細な介入方法を設定していくことが求められる。また、高齢者の健康を維持するための身
体活動・運動の実践を中心に、健康行動と生活習慣、個人の心理的要因を包括的に検討してい
く必要があるだろう。
高齢者は、健康を優先させるという生活の価値観や規範意識によって、望ましい生活習慣を
実践する傾向がある(小笹・東・渡辺・下内・林・入団・森田・福本・桝本・大西・福間・藤
田・浅田・弓削・川井, 1
9
9
5
)。ただし、身体活動教室に積極的に参加する人ばかりでなく、
すべての高齢者に対して、個々の生活様式、運動に対する志向の違いなどを考慮した健康づく
りを支援していく手法を整備する必要がある。こうした特徴を踏まえ、 ADLの状態や介護認
定の有無、疾患の有無などの状況に応じて、長期的に日常生活に適用可能な身体活動・運動の
取り組み方を確立し支援していくこと、そして、最終的に健康的な生活習慣を定着させ、 QOL
をより良い状態にできるような生活のあり方を確立していくことが、今後の高齢者の健康づく
りにおいて最大の課題だといえよう。
引用文献
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南雅樹・出村慎一・長j
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不定愁訴の特徴:性および年齢階級差の観点から 日本衛生学雑誌, 5
内閣府 2004 平成 1
6年体力・スポーツに関する世論調査
中谷素子・東あかね・池田順子・中津敦子・田中恵子・入江祐子・松村淳子・杉野成・小笹晃
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5 地域住民の生活満足感と生活習慣との関連 日本公衆衛生雑誌,
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0 中高年者の運動への動機づけを促進および
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阻害する要因に関する研究 デサントスポーツ科学, 2
岡浩一朗 2003 ウォーキング推進のための行動科学的アプローチ一行動変容のメカニズムを
5
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.
理解するー ウォーキング研究, 7,2
尾崎章子・荻原隆二・内山真・太田害城・前田清・柴田博・小板谷典子・山見信夫・異野喜洋・
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e維持とその関連要因 日本公衆衛
大井田隆・曽根啓一 2
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生雑誌, 5
小笹晃太郎・東あかね・渡辺能行・下内昭・林恭平・八回宏之・森田益次・福本恵・桝本妙子・
大西早百合・福間和美・藤田きみゑ・浅田庚子・弓削マリ子・川井啓市 1
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5 喫煙、飲
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酒、食習慣、および運動習慣の保健行動モデル特性 日本公衆衛生雑誌, 42,1
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(監訳) シェパード老年学一加齢、身体活動、健康一大修館書庖
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