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2008年度版 環境報告書 - アイシン・エィ・ダブリュ株式会社

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2008年度版 環境報告書 - アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
アイシ ン・エ ィ・ダ ブ リュ
環境報告書
2008
AISIN AW ENVIRONMENTAL REPORT
AISIN AW
ENVIRONMENTAL REPORT 2008
AISIN AW
ENVIRONMENTAL REPORT 2008
ENVIRONME
REPORT 200
AISIN AW
NTAL
8
CONTENTS
ご あ いさつ
1.
環 境 マ ネ ジメント
05
1.1. 経営理念・方針
06
1.2. ISO 14001国際規格への対応
09
1.3. 環境教育
10
1.4. 環境会計
11
設 計・開 発 の 取 り 組 み
13
2.1. オ ートマ チックトランスミッション
14
2.2. A / T 用 E C U(コントロ ー ラー )
15
2.3. ナビ ゲ ーションシステム
16
2.4. E V・ハ イブリッド 車 用 駆 動 システム
17
2.5. 空 気 清 浄 機
21
2.6. 環 境 負 荷 物 質 使 用 量 低 減 の 取り組 み
22
2.
3.
生 産 の 取り組 み
23
3.1. 生 産 工 程 へ の 取 り 組 み
24
3.2. 物 流 の 改 善
28
3.3. リ マ ニ ュ フ ァ ク チャリング 活 動
29
3.4. 省 エ ネ ル ギ ー
30
3.5. 廃 棄 物 低 減 と ゼ ロ エ ミッ シ ョン の 推 進
32
4.
環境保全活動
37
4.1. 仕 入 先・グル ープ 企 業 との 連 携
38
4.2. 化 学 物 質 管 理
40
4.3. 土 壌・地 下 水 問 題 へ の 対 応
42
4.4. 大 気
43
4.5. 水 質 保 全 活 動
44
4.6. 騒 音
46
4.7. 緑 化
47
5.
その他
51
5.1. 社 会 貢 献 活 動
52
5.2. 安 全 衛 生 活 動
53
環 境データ
56
会社概要
62
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
ご あいさつ
2008年7月、日本が議長を務める主要国首脳会議「北海道洞爺湖サミット」
が開催さ
れました。
地球環境問題は最重要課題のひとつとして、
温暖化ガス排出削減を中心に討
議されました。
昨今の環境問題は、
地球全体の気候変動という国境を越えた世界規模の
問題であり、
グローバルに展開しているアイシン・エィ・ダブリュの事業活動とは切っても
切り離せない重要な問題です。
取り巻く環境が地球規模で日々変化する中、
国際的な視
野で環境への取り組みを一層推進する必要があります。
アイシン・エィ・ダブリュは、
「自然・社会との調和」
を経営理念に掲げ、
これまでも環境
保全活動に積極的に取り組んでまいりました。低燃費技術の開発や排気ガス減少に向
けた取り組みはもちろんのこと、環境負荷の少ない製品を作るためには、環境負荷の少
ない材料や部品の調達から始まると考え、
「グリーン調達ガイドライン」
を策定、
仕入先へ
の環境パフォーマンス点検活動を展開してきました。開発から設計、生産、販売、廃棄、
リ
サイクルという製品サイクルを一連の流れとして捉え、
これまで以上に地球環境に配慮し
た環境技術の開発を進めてまいります。
昨年、省エネ法令が改正され、2015年度までに乗用車・貨物車を対象に、新たな燃
費基準のノルマが設けられました。
この目標達成に向け、
アイシン・エィ・ダブリュでは、
エ
ネルギーの非加工時・加工時両面でのムダ徹底排除
(例:ポンプの非加工時停止とイン
バータ制御化)や革新工程(例:無動力搬送)
の展開等、全社一丸となった継続的な省
エネ活動に取り組んでいます。
また、
グローバルに活動する企業として、常に次代を見据えた製品開発に努め、循環
型社会を築くパートナーであり続けたいと考えています。
そして、
車を愛し私たちを支えて
くださる世界中の皆様に大きな感動を与えることができるよう、
「ものづくりは人づくり」
の
信念のもと、
社員一人ひとりの豊かな感性を育み、
全員で夢に向かって邁進します。
2008年10月
取締役社長
04
環
境 マ ネ ジ メ ン ト
Environmental management
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T 2 0 0 8
1
05
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
1. 環 境 マ ネ ジメント
1.1 経 営 理 念・方 針
自然・社会との調和を目指した企業活動
「 品 質 至 上 」の 経 営 理 念 のもと「 自 然・社 会との 調 和 」を達 成 する為 に、
「 環 境 方 針 」を定 め、全 員
参 加 で環 境保全活動に取り組んでいます。
働く人々の満足
自然・
社会との
調和
お客様の
満足
品質至上
私 たちは人材こそ、かけがえのない最も大切な資産であり、企業の活力の源泉と考えます。
私たちは人材を通してお客様や社会に貢献し、企業の発展と働く人々の幸せを実現することを基本とします。
自 然・社 会 と の 調 和
私 たちは グローバルに活動を展開する企業として、国際社会のルールや各地域の文化を尊重し、
誠 実 で自 覚のある「良き企業市民」として行動し、国際社会・地域社会との友好的関係を築くと共に、
事業活動のあらゆるプロセス 、商品を含めて「自然・環 境との調和」を目指します。
環境方針
1. 開発から販売に至る企業活動に適した環境マネジメントシステムを構築し、本方針に基づ いた
目的および目標を設定し、計画的な実践と見直しにより、環境マネジメントシステムの継続的改
善を進める。
2. 国 、地 方 公 共 団 体 の 環 境 に関 する規 制( 法 規 制 、公 害 防 止 協 定 等 )及 び 当 社 が 同 意 するその 他
の 要 求 事項を遵 守し、汚染の予防活 動を展開する。
3. 資 源 、エネルギーの有効活用、環境負荷物質低減を図るための活動を実施する。
4. 環 境 方 針を文書に定め、全従業員に周知徹底し実行を促す。
5. 環 境 方 針を含め、環境保全活動を公開する。
06
1. 環 境 マネ ジメント
2007年度環境取り組みプラン達成状況
2007年は、2010年環境取り組みプランに沿い年度計画を策定し活動を推進してきました。
その結果全て
の項目で目標を達成することが出来ました。詳細は、以下をご参照ください。
区 分
地球温暖化
防止
廃棄物低減と
省資源
項 目
2007年度目標
2007年度活動結果
評価
エネルギー低減
(CO2原単位)
・新設設備への省エネ仕様の盛り込み
・省エネルギー改善の推進
・エネルギー供給効率の向上
2001年度比
▲16.4%
2001年度比
▲ 21.0%
○
総排出量低減(原単位)
・
『ウマイものづくり』
を目指した製品・
工程づくり
2003年度比
▲13%
2003年度比
▲ 14%
○
埋立廃棄物低減
・分別の徹底による埋立廃棄物ゼロの継続
ゼロエミッション
継続
ゼロエミッション
継続達成
○
焼却廃棄物低減
・リサイクル化による焼却廃棄物の
ゼロエミ推進
2003年度比
▲96%
2003年度比
▲96%
○
スクラップ排出量低減
・プレス歩留改善など継続的改善の推進
2003年度比
▲5%
2003年度比
▲6%
○
PRTR対象物質の
排出量低減
・ガソリン・測定試薬使用量低減の推進
・油剤塩素レス化の推進
・タッフィー代替化の推進
2003年度比
▲48%
2003年度比
▲48%
○
製品環境負荷物質
低減
・鉛フリー化の推進(欧州2008年規制)
・PFOSフリー化の推進(欧州2008年規制)
環境負荷物質の
管理・低減
物流合理化の
推進
取り組み方針
・鉛フリー化
・PFOSフリー化
(欧州規制対応)
・鉛フリー化完了
・PFOSフリー化完了
(欧州規制対応)
○
CO2排出量低減
(原単位)
・納入ルートの集約化
・CO2排出量が少ない輸送手段への転換
2000年度比
▲21%
2000年度比
▲22%
○
梱包材使用量低減
(原単位)
・梱包使用の見直し
2005年度比
▲7%
2005年度比
▲7%
○
○:目標達成 ×:目標未達
2010年環境取り組みプランと2008年度目標
2 0 0 8 年は 、2 0 1 0 年 環 境 取り組 みプランを 達 成 するた め の 非 常 に 重 要 な年と考えております。
2008年 度の取組項目を全社、全員で活動し、目標を達成していきます。
区 分
地球温暖化防止
廃棄物低減と
省資源
環境負荷物質の
管理・低減
物流合理化の推進
項 目
2010年度目標
2008年度目標
エネルギー低減(CO2原単位)
1990年度比 ▲30%(※)
1990年度比 ▲24%
総排出量低減(原単位)
2003年度比 ▲15%
2003年度比 ▲14 %
埋立廃棄物ゼロ(ゼロエミッションの継続)
ゼロエミッションの継続
ゼロエミッションの継続
焼却廃棄物低減
2003年度比 ▲ 99%
2003年度比 ▲ 97%
スクラップ排出量低減(原単位)
2003年度比 ▲ 7 %
2003年度比 ▲ 6 %
PRTR対象物質の排出量低減
2003年度比 ▲50%
2003年度比 ▲50%
製品環境負荷物質低減
法規制代替材への切替
PFOA/PFOS フリー化対応
CO2排出量低減(原単位)
2000年度比 ▲27%
2000年度比 ▲23%
梱包材使用量低減(CO2原単位)
2005年度比 ▲15%
2005年度比 ▲9%
(※)2008∼2012年度の5ヵ年平均値
07
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
推進体制
環境方針を具現化するために、方針管理のしくみのなかで職制活動として展開しています。事業活
動の中で特に重要な項目に対して、環境委員会の各分科会で重点的に審議する体制をとっていま
す。また、AWグループとして活動を展開するために、情報を共有化しています。
経営理念
長期計画ビジョン
長期経営計画書
環境方針
1ケ年経営計画書
環境委員会
目的・目標
運営委員会
年度目的・目標
全社監査
年度環境活動計画
エネルギー分科会
廃棄物・リサイクル分科会
材料ロス低減分科会
化学物質低減分科会
物流合理化分科会
製品環境負荷物質低減分科会
職制活動
部業務実施計画書
内部環境監査
活動の展開
効果の確認
08
AWグループ
情報の共有化
(国内&海外グループ)
国内グループ向け
環境目標ガイドライン
(生産会社・非生産会社)
1. 環 境 マネ ジメント
1.2
I S O14001国 際 規 格 へ の 対 応
環 境 保 全 へ の 取り組 みをより強 固 に するた め に、また、透 明 性を 確 保し信 頼 性を 高 めるた め
にISO14001 国際規格の認証を全社一 括で取 得しました。
ISO14001国際規格の認証取得状況
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社として全部門を対象に1999年7月24日に認証取得しました。
本 社 工 場 、工 機 部 、試 作 部( 共 に安 城 市 )、岡 崎 工 場 、岡 崎 東 工 場( 共 に岡 崎 市 )、田 原 工 場( 田 原
市)、蒲郡工場(蒲郡市)、オーキス・ジャパン株式会社(高浜市)の8サイトが含まれています。
ISO14001登録証
内部環境監査
経営層
環境管理責任者
見直し実施
結果報告
ISO14001
推進事務局
年間計画書
監査実施
監査チーム
監査結果集約
全部門
是正実施
全部門を対象に年1度以上の頻度で内部環境監査を実施し、
環 境マネジメントシステムが適切に実施されているかをチェックしています。
09
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
1.3
環境教育
環 境 保 全 活 動を支える最も大 切 なものは 人 材 であると考えています。環 境 保 全 の た め には 社
員 一 人 ひとりが 環 境 問 題を認 識し、それ ぞれ の 役 割を自 覚し全 社 員で取り組むことが 重 要で
す。社員一人ひとりの力を成果に結び付 けるため に環 境 教 育を継 続 的 に行っています。
環境教育体系
対象者
主な内容
新入社員
アイシン・エィ・ダブリュの環境方針
環境保全の基礎知識
ルールを守ることの重要性
環境問題
新任管理監督者
環境管理の進め方
階層別の役割・責任・権限
運転と点検
環境重点設備従事者
メンテナンス
異常・緊急時の処置
環境重点設備従事者:環境に大きな影響を与える可能性のある設備や活動に従事する人
内部環境監査員教育
人数 650
600
628
内部環境監査員教育修了者推移
548
550
500
441
450
400
460
382
332
350
300
250
200
175
150
211
223
230
127
100
50
0
18
1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 年
環 境マネジメントシステムの運用状況を確認する上で、内部環境監査が重要です。
また、環 境マネ ジメントシステムを効 果 的 に運 用 する上 で、運 用 の 鍵となる要 員 が 内 部 環 境 監 査
員 相 当 の 力量を持 つことが有効です。
私 たちは 、内 部 環 境 監 査 員 の 養 成を 継 続 的 に 行 い、環 境 マネ ジメントシステム の 継 続 的 な向 上
に努 め ています。
10
1. 環 境 マネ ジメント
1.4
環境会計
環境会計は 、事業活動に起因する環境負 荷を低 減 する目的で支 出した『 環 境 保 全コスト』とそ
の 活 動 により得られ た『 環 境 保 全 効 果( 物 量 効 果・経 済 効 果 )』を把 握し、環 境 保 全 へ の 取り組
み 度を評価するものです。
2007年の環境保全コストは75億円となり、前 年 対 比 で△ 5 億 円となりました。
これは売上高の約1% に相当します。
また、環境保全効果(経済効果)は27億円となりました。
(環 境保全コスト、環境保全効果ともにアイシン・エイ・ダブリュ工業との 合 算 値です)
今 後も積 極 的 な情 報 開 示を進 めるとともに、環 境 経 営 の 視 点 からより効 果 的 な経 営 管 理ツ ー
ルとしてのレ ベ ルアップを図り、環 境 保 全 活 動 の 効 率 化 に繋 げ ていきた いと考えています。ま
た、連結対象グループ会 社との『連結環境 会 計 』を積 極 的 に導 入していきます。
環境保全コスト
項 目
金 額
1.事業エリア内コスト
大 気・水質・土壌 汚 染などの公害を防止するため のコスト
省エネのためのコスト
リサイクル、廃 棄 物 処 理 の た めのコスト
28億円
2.
上・下流コスト
製品の回収・再 商 品 化 の 費 用 、梱 包 材 のリサイクル 費 用
11億円
3.管理活動コスト
EMS運用、環 境 教 育 、環 境 負 荷 の 監 視 測 定 費 用など
4.研究開発コスト
環境負荷低減の た め の 研 究 開 発 費
5.
社会活動コスト
自然保護、緑化など
6.
環境損傷コスト
環境汚染の修復 費 用など
1億円
34億円
1億円
− 総計
75億円
環境とそれ以外の目的を明確に区分することが 難しい設 備 投 資 や 研 究 開 発 費などは一 部 推 計を 交えて算
出しております。
環境保全効果
項 目
地球温暖化防止効果
廃棄物低減効果
主な取り組み内容
CO 2原単位 の 低 減
廃棄物総排出量 の 低 減など
経済効果
27億円
確実な 根拠に基づいて算出できる「実質効果」の みに限 定して算 出しております。
11
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
12
設
計 ・ 開
発 の 取 り 組 み
Design and development
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T 2 0 0 8
2
13
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
2. 設 計・開 発 の 取 り 組 み
2.1
オートマチックトランスミッション
私 たちは 、オ ートマチックトランスミッション の 専 門メーカーとして、
A/T、
CVTのライン ナッ
プ化を推 進し、低燃費技術の開発や採用 に積 極 的 に取り組んでいます。
FF用 に加 速 性 能と燃 費 の 向 上を両 立 する6 速 A / Tを量 産しています。
トヨタ、
A/Tでは 、※FR、
フォル クスワー ゲンをはじめ、全 1 6 顧 客( 2 0 0 8 年 6 月 現 在 )に 納 入されており、車 両 燃 費 向
上 に貢 献しています。また、2 0 0 6 年 には 世 界 初 のFR用 8 速 A / Tを量 産 化し、高 級 車(レクサ
スLS460に搭載)にふさわしい加速性 能と燃 費 の 向 上 に貢 献しています。
CVTでは 、クラス 最 軽 量 、最 小を達 成 するだけでなく、
“クラストップレ ベ ル の 低 燃 費 ”を達 成
するため、
「 ロックアップ領 域 の 拡 大 」や「 ニュートラル 制 御 」などを織り込 み 、車 両 燃 費を大 幅
に向 上しています。
※ FR:後輪駆動車、 FF:前輪駆動車
A/Tでの取り組み(レクサス LS460向け 8速A/Tの場合)
●燃費
●ギヤ比
トータル
ギヤ比
2
5速
A/T
A/T
新8速
A/T
4
0.753 1.000
従来5速
従来6速
3
0.582
6
7
8
2.180
3.357
3速
2速
1速
1.000
1.348
1.958
8速
3.296
2.
724
+2.2% 9.1km/L
+8.5% 8.
9km/L
デフ比
3.
266
6速
0.824
1.231
1.
863
0.685
1.000 1.464
(10・15モード)
9 10 11 12131415
1.424
4速
0.725
5
4.
596
7速
8.
2km/L
デフ比
3.615
デフ比
2.937
8速化により、従来A/Tに対しワイドレンジかつクロスレシオな
ギヤ比設定が可能で、加速性能・燃費の向上に貢献しています。
従来5速A/T
2002年式
セルシオ 4.3L
従来6速A/T
2003年式
セルシオ 4.3L
新8速A/T
2006年式
LS460 4.6L
CVTでの取り組み(トヨタ ヴィッツ向けの場合)
●ロックアップ領域
●ニュートラル制御
●燃費
スロットル開度
(10・15モード)
+12.2% 22.0km/L
新CVT
ロックアップ
ON領域
従来A/T 従来A/T
スリップ
ロックアップ
制御領域 ON領域
車速
Dレンジ状態で停車し
た際、ギヤをニュートラ
ルに近づけてエンジン
負荷を軽減し、燃費を
向上させる制御。
19.6km/L
従来4速A/T
2004年式
ヴィッツ 1.0L
新CVT
2006年式
ヴィッツ 1.0L
「アイドリングストップシステム 」を取り入 れることで、
“ 2 4 . 5 k m / L( 1 0 ・ 1 5 モ ード)”を達 成し、さ
らに車 両 燃費を向 上させています。
14
2. 設 計・開 発 の 取り組 み
2.2
A/T用ECU(コントローラー)
自 動 車 の 高 機 能 化 、高 性 能 化 が 急 速 に 進 められる中 、A / T 用 E C U(コントロ ーラー )も高 度
な技 術を開 発しています。多 段 化(6速 など)、ロックアップスリップなど新 制 御 技 術 開 発を通
じて燃 費 向 上 に 貢 献 するだけでなく、E C U の 小 型・軽 量 化を 推 進し、原 材 料 の 低 減を 図ると
共 に、製 品 設 計 の 共 通 化を進 め、生 産 工 程 で使 用 する治 工 具 の 低 減・簡 略 化 にも取り組んで
います。
ま た 、2003年 度 に 量 産 化 した 次 世 代 E C U で あ る ニュートラル・セ ーフ ティ・ス イッ チ
( N . S . S W )一 体 E C Uは 、A / T のメカニ カル 部 品 であるニュートラル・セ ーフティ・スイッチと
A / T 用 E C Uを 一 体 化し、原 材 料を 低 減 するだけでなく、車 両 ハ ーネス の 長さ、重 量 の 低 減を
図り、燃費の向上にも貢 献しています。
ECUの小型・軽量化
面積
質量(重さ)
治工具(数)
−60%
−79%
−61%
従来
新ECU
従来
新ECU
従来
従来ECU
新ECU
新ECU
ニュートラル・セーフティー・スイッチ
(N.S.SW)一体ECU
車両ハーネス長
A/T−A/T ECU間、
車両−A/T ECU間の
ハーネスを大幅に削減
−65%
従来ECU
A/T用ECUとN.S.SWの一体化
従来N.S.SW
従来
N.S.SW
一体ECU
15
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
2.3
ナビゲーションシステム
環境負荷物質の低減
ボイスナビゲーション 用コンピュータの開発では、
新 規 採 用 部品は環境に負荷を与える物質を含まない部品を選択して進めています。
使 用 中 の 部 品 につ いても、該 当 する物 質を 含 む 部 品 があ れば、環 境 負 荷 物 質を含まない部 品 へ
の 代 替 化を積極的に進めています。
6価クロムフリー化は、2006年末に切替対応を完了しました。
また、はんだの 鉛レス 化 につ いては 、車 載 用という厳しい環 境 下 でも信 頼 性を十 分 確 保 出 来るも
の へ の 切 替の評価・検 討を行い、2004 年春に、一部の新製品で量産化を実現できました。
2005年 夏からは、全ての新製品で、電子制御基板のはんだは鉛レスとなっています。
端 子メッキ中 の 鉛レス 化 につ いても切 替を推 進し、2 0 0 6 年 に対 応 可 能となりました。2 0 0 7 年よ
り、対 応を実現した新製品を供給しています。
※
VOC低 減に配慮した製 品も、評価・検討しています。
※VOC:揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)
迷走・渋滞回避による燃費向上の支援
ボイスナビゲ ーションは 、目 的 地 に最 適 ル ートで到 達できる点で、総 合 的 な燃 費 向 上 に貢 献して
います。迷 走 することによる無 駄 な燃 料 消 費を 避 けることが できます。また、道 路 交 通 情 報 システ
ム(VICS)に対 応した機能を盛り込む事により、渋滞回避による燃費向上を図っています。
16
2. 設 計・開 発 の 取り組 み
地図自動配信による燃料使用量低減
目 的 地 に到 着 するまでの 距 離 が 短くなれば、使 用 する燃 料 の 量を減らすことができ
ます。 道 路は日々、変更されており、新しい近いル ートをすぐに利 用できれば 良 いの
ですが、従来のカーナビゲーション用 地 図 の 更 新は 、年 2 回 の 更 新 版 の 情 報 の 発 行
に限られていました。 そこで、主要 道 路 や 自 宅 、及 び 目 的 地 周 辺 の 道 路 変 更 部 分 の
地 図 差 分 デ ータを、携 帯 電 話 等を 通じてカ ー ナビゲ ーション へ 自 動 的 に 配 信 する
機 能を新 規 に開 発し、2 0 0 7 年 3 月 から運 用を開 始しました。 これ により、高 速 道
路・有 料 道 路は 新 規 開 通 後 最 短 7 日 、その 他 の 道 路も、従 来 の 更 新よりも短 期 間 で
案内に使用することができるようになりました。
●地図更新イメージ
差分データをナビゲーションのデータベースに反映
変更前
変更後
ルート検索反映後
例えば、弊 社 岡 崎 工 場 ⇒ 京 都 の ルート案 内では 、開 通 後1週 間 以 内 に配 信され た新
名 神 の 地 図 データにより、2 0 1 K m ⇒ 1 6 6 K mと3 5 K m 短 いル ートの 案 内 が 可 能 に
なりました。
●新名神開通前
●新名神開通後
17
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
2.4
EV・ハイブリッド車用駆動システム
私 たちは 、
EV用 、ハイブリッド車 用 駆 動システム の 開 発 によって、自 動 車 の 排 気 ガス の 減 少 、
燃費の向上をはかり、将来に向けた環境 にやさしい車 作りで社 会 に貢 献します。
使用エネルギー比較(10・15モード)
ガソリン車
100
ハイブリッド車
62
EV(電気自動車)
34
0
使用エネルギー
(指数)
私 たちはAT専 門メーカー の 経 験・ノウハウと最 新 の モ ーター 技 術を融 合させ、コンパクトで高 効
率なEV用駆動システム、ハイブリッドシステムを開発してきました。
EV駆動システムとしては、
1986年 の4輪 ホイール モ ーター 車 の 開 発 に始まり、1993年 にはトヨ
タ自 動 車 殿 のクラウン
マジェスタEVに、1998年 には 同じく超 小 型EV
「e・com」に採 用され
ました。また、2 0 0 0 年 にはトヨタ車 体 殿 から市 販されている一 人 乗りEV
「コムス 」の 駆 動システ
ムとして使われています。
近年注目されているハイブリッド車用駆動システムとしては、
2モータハイブリッドシステム3機種
が4車種に搭載されています。
18
2. 設 計・開 発 の 取り組 み
超小型EV用駆動システム
(トヨタ
「e・com」に採用)
「e・com」は近距離利用に限定したコンパクトボディ
サイズの2人乗りEVコミュータです。先進のITS
(高
度 道 路 情 報システム )と組 み 合 わされ 、地 域 で共 同
利 用 する都 市 型 新 交 通 システム「 クレヨン 」として、
1999年より50台 余りの「e・com」が豊田地区で
運用されました。
また、2000年12月からは京都地区
でもパブリックカーシステム の 実 用 実 験として、2 0
台が運用されました。
この 駆 動 システム は 超 小 型 モ ーターとカウンター
クレヨン デポで充電中の
「e・com」
ギヤ 減 速 機 、デフギヤをコンパ クトに 一 体 化し、超
小型車でも十分搭載可能としました。
超小型EV用駆動システム
IPMモーター
3軸カウンターギヤ
減速機
デフギヤ
超小型EV用ホイールモーター駆動システム
(トヨタ車体「コムス」に採用)
「コム ス 」はトヨタ車 体 殿より2000年 から発 売されている
1人 乗り4輪EVで、最 高 速 度50k m /h、一 充 電 走 行 距 離80
k m(30k m /h定 地 )の 性 能です。デリバリーなどの 業 務での
使用をはじめ、通勤、通学にも使われ 、幅広く活躍しています。
この 駆 動 源 であるホイール モ ーターとその 制 御 装 置をアイシ
ンAWで開発しました。
ホ イール モ ーター 駆 動 システムは 、タイヤ ホ イール の 内 側 に
モーターを配置し、直接車輪を駆動するシステムです(タイヤ
が そ れ ぞ れ モ ーター に なっています )。
このシステムの採用によりドライブシャ
フトや デファレン シャル ギヤ が 不 要 に
なり、伝 達 効 率 の 向 上 、左 右 独 立 駆 動
による走 破 性 の 向 上 、荷 台ス ペ ース の
拡大を可能にしました。
制御装置 ホイールモーター
Controller Wheel motor
モーター、制御装置の外観写真
車両への搭載状況の絵
19
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
FF 2モータ ハイブリッドシステム(FORD ESCAPEに採用)
●シリーズハイブリッドとパラレルハイ
ブリッドの 長 所を融 合した、2 モ ータ
方 式 の ハイブリッドシステムです。エ
ン ジン 最 適 運 転 とブ レ ー キ エ ネ ル
ギー の 回 生 などにより超 低 燃 費を達
成して います。駆 動 用と発 電 用 の そ
れ ぞれ の モ ーターとインバ ータをト
ランスアクス ル 内 に一 体 パッケ ージ
し、コンパクト化を達成しています。
●2004年10月に販売されたF O R D
エスケ ープ・ハイブリッドに搭 載され
ています。
FR 2モータ ハイブリッドシステム(レクサスGS450h、LS600h、トヨタクラウンハイブリッドに採用)
● 高 級 乗 用 車 に相 応しい動 力 性 能と高 速 性 能および 燃 費 性 能 の 向 上を同 時 に実 現しています。
駆 動 用 モ ーター の 出 力 軸 に2段 の 減 速 ギヤ比を選 択 可 能なダブルリダクション 機 構 の 採 用 に
より、既存のFRプラットホームに搭載可能なコンパクト化を実現しました。
● 2 0 0 6 年 3 月 に 販 売され た
レクサス G S 4 5 0h、2 0 0 8
年 5 月 に 販 売され たトヨ タ
ク ラ ウン ハ イブリッドに 搭
載されています。
●4輪 駆 動 ハ イブリッドトラ
ンスミッションは 、さらに静
粛 性 を 向 上 さ せ、2007
年5月 に販 売され たレクサ
スLS600hに 搭 載されて
います。
20
2. 設 計・開 発 の 取り組 み
空気清浄機
2.5
私 たちは 、住 宅 や 車 内 の 空 気を浄 化 する空 気 清 浄 機を開 発し、健 康 で快 適 な環 境 づくりで社
会に貢献します。
私たちは住宅向けに、ホルムアルデヒド等の有害ガスや気になるにおいを高性能で除去する空気清浄機『エア
ナビ』を1998年に開発致しました。
『エアナビ』は室内の空気を清浄する通常の空気清浄機能に加え、新鮮な外気の粉塵・花粉・有害ガス等を除去
して室内に取り込む外気清浄機能も持っています。
2004年3月からは,
『 エアナビ』の外気清浄機能を継承し、かつ小型・軽量化して部品点数を削減した新モデル『エ
アナビII』
(図1)
をトヨタホームに納入しており、両モデル合わせて約34,000台以上の販売実績があります。( 2008
年5月現在)
図1「エアナビ
.
II 」の構造
高性能フィルターの開発にも努めており、光
触媒とプラチナ触媒を用いて除去性能を飛
室外空気
躍 的 に高 め た『 光・プラチ ナフィルター 』を
室内空気
光・プラチナ
フィルター
豊田中央研究所と共同開発し、性能の向上
を図りました。
このフィルターは、ホルムアルデヒドを常温
で完全に分解する機能を持っており、
『 エア
ナビII』に使用しています。更に、アセトアル
集じんフィルター
ビデド等の分解も確認しています。
(図2,図3)
清浄
空気
光・プラチナ
フィルター
図3.光・プラチナフィルターのガス除去のイメージ図
図2.ホルムアルデヒド分解性能(社内試験結果)
100
ホルムアルデヒド分解率
測定容積:50L
初期濃度:150
[ppm]
『光・プラチナフィルター』
ホルムアルデヒドなど
ホルムアルデヒドなど
吸着
50
吸着
A社光触媒フィルター
[%]
0
分解
30
時間[min]
60
他社フィルター
分解
光・プラチナフィルター
90
21
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
2.6
環 境 負 荷 物 質 使 用 量 低 減 の 取り 組 み
地 球 環 境 保 護 の ため、欧 州では 自 動 車 の 廃 棄 時 に環 境 に悪 影 響を及 ぼ す 物 質( 鉛 、水 銀 、カ
ドミウム 、6 価クロム )を規 制 する「 E LV 指 令 」が 施 行されるなど、環 境 負 荷 物 質 に対 する規 制
が 国 内 外で制 定されています。
そこで、社 内 に『 製 品 環 境 負 荷 物 質 低 減 分 科 会 』を設 置し、 製 品( オ ートマチックトランスミッ
ション、
ECU、ナビゲ ーションシステム 等 )に関 する環 境 負 荷 物 質 低 減をグロ ー バ ル に展 開
する顧客と連 携し、早 期 に代 替 品 へ の 切替を完了させる取り組みを進めています。
また、現 時 点 で規 制 対 象となっていない製 品 につ いても、自 主 的 に代 替 技 術 の 確 立を推 進し
ています。
環境負荷物質低減の取り組み
欧州廃車指令(ELV指令)適合のため の 活 動
●鉛
・アルミ電 解コン デン サ 用ビニ ルスリーブ、Oリング用アクリルゴム 等 の 材 料 に含まれる鉛 につ
いて、代替材への切替を2004年に完了し、現在使用していません。
・ 銅 軸 受 、アルミバ ルブ等 の 材 料 に含まれる鉛 につ いては 、代 替 材 へ の 切 替を2 0 0 8 年 3 月 に完
了し、現在使用していません。
・ 規 制 対 象外部品(電子部品用はんだ)についても、自主的に低減活動を推進しています。
●水銀
・A/Tについては、使用していません。
・ 規 制 対 象 外 部 品( ナビゲ ーション 用 ディスプレイ)につ いては 、自 主 的 に代 替 技 術 の 確 立を推
進しています。
●カドミウム
・ ナビゲ ーション 用 モ ーター 整 流 子 、ス ロットル ケ ーブル 内 のはんだ等 の 材 料 に含まれるカドミ
ウムについて、代替材への切替を2003年に完了し、現在使用していません。
●6価クロム
・ ボルト、ナット等 の 表 面 処 理 に含まれる6 価クロム につ いて、代 替 処 理 へ の 切 替を2 0 0 6 年 に
完 了し、現在使用していません。
その 他の活動
●アスベスト
・ 摩 擦 材 に使用されていたアスベストは、1980年代に全廃しています。
22
生
産 の 取 り 組 み
Production
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T 2 0 0 8
3
23
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
3. 生 産 の 取 り 組 み
3.1
生 産 工 程 へ の 取り 組 み
私 たちは、
「 革新的ものづくり」を目 指して生産 工 程 に取り組んでいます。
設 計開発・生 産技術・製造による三位一体の連携体制で、工 法 、設 備 、生 産システム 、品 質 につ
いて深く掘り下げ、革新的技術の研究・開 発 の 成 果を環 境 改 善 にもつなげ ています。
従 来 の 考 え方 にとらわ れ ない 部 門 の 枠 を 超えた 活 動 を 促 進 する場 として「もの づくりセン
ター 」があります。
もの づくり研 究 テーマに応じて、最 適な人 材をフレキシブル に結 集し、
「革新
的ものづくり」のスピードを高めています。
こうした活動の成果の具体例を紹介します。
「革新的ものづくり」
体制
技術本部
Engineering Division
ものづくり研究テーマ
Research Theme on Monozukuri
生産技術本部
Manufacturing
Engineering
Division
ものづくりセンター Monozukuri Center
24
製造本部
Production Division
3. 生 産 の 取り組 み
効果(具体例1:ドリームキャリー)
ドリームキャリーは 、茶 運 び 人 形 の“ からくり技 術 ”をヒントに 考 案され た 自 動 搬 送 装 置 です。製
品 自 体 の 重さで次 工 程 に運 び 、運んだ後はスプリングの 力 で元 の 場 所 に戻るという仕 組 みを取
り入 れ 、電 気 などの 動 力 源を必 要としません。製 品 輸 送 用 の 台 車として工 場 内 随 所 で活 躍し、設
備 投 資 額と電気代の大幅削減に貢献しています。
従来工程
(kWh/年・台)
●既存の電動モーター駆動式搬送台車
●A/T( オ ートマチックトランスミッション)を
1,500
1,000
●電気エネルギー低減効果
(1台当り)
1,008
A工 程 ∼B工 程 に搬 送して搬 出して戻って来る。
●ライン の 中 に既 に多く設 置されている。
500
0
開発工程
●茶運人形をヒントに動力はA/T重量と
ゼンマイの活用
(スプリングに置き換え)
●前進はA/T重量(茶碗)で走行。
●後退はスプリングバネの力で帰る。
(kWh/年)
25,000
0
従来工程
開発工程
●電気エネルギー低減効果(累積)
24,192
(24台)
22,500
20,000
17,500
15,000
12,500
10,000
7,500
5,000
4,032
(4台)
2,500
0
2003年
2006年6月
25
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
効果(具体例2:カシメ機)
カシメ機とは 、複数の部品を接 合させる生 産設備の一種です。
従 来 の 設 備は 、部 品 の 出し入 れ や 加 工 動 作 など、設 備 の 動きの それ ぞれ にアクチュエーター(シ
リンダーやモーターなど)を設けたものが主流でした。
今 回 開 発した カシメ機 では 、一 つ の シリンダー の 動きを 他 の 仕 事 にも利 用 すること( 多 動 作 化 )
により、従 来 方 式 では4個 使 用していたシリンダーを1個 にし、省 エ ネ・省 資 源・省ス ペ ース な生
産 設 備を実現することができました。
従来方式
開発方式
多動作化の例
●部品払い出し動作
④下治具
③リフトピン
⑤払い出しシュート
①倣いピン
②カム
払い出し位置
動作途中
払い出し位置正面図
引 込 み戻しが始まると①倣いピンが②カムの傾斜部に倣 いながら上昇する。
同 時 に、倣いピンに連 結された③リフトピンが上昇し、部品が持ち上げられる。
持ち上げられた部 品は④ 下治具ガイド部から外れ 、⑤払い出しシュートに払い出される
効果
●設備スペース
(指数)
2
●サイクルタイム
(指数)
15
1.92
1.5
10
12
9
1
5
0.5
0.195
0
従来機
開発機
0
●電気エネルギー低減効果
(kWh)
3,500
3,000
(1台あたり使用量/年)
3,072
2,000
150,000
1,500
100,000
1,000
500
0
26
768
従来機
開発機
開発機
●電気エネルギー低減量
(kWh)
250,000
200,000
2,500
従来機
(累積/年)
211,968
50,000
0
92台合計
3. 生 産 の 取り組 み
効果(具体例3:カイテキゴクセマライン)
従 来ライン では 全 工 程 数も多く、ラインス ペ ースも広く必 要 でした が、もの づくりセンター の 取り
組 みにより生まれ た開 発ラインは、設備の小型化や高速加工、工程集約を徹底することにより、全
7 工 程 、ラインス ペ ース 1 0 8 ㎡という、小 型ライン の 実 現 に成 功しました。さらに省 エ ネル ギー 化
や 省コスト化に貢献するなど、生産技術に画期的な高効率化をもたらしました。
●1台を生産するために必要となる工程数および生産スペース
大量生産に適した大艦巨砲ライン
従来ライン
12m
全50工程
スペース/1,464m
2
122m
カイテキゴクセマライン
多機種少量生産に適した開発ライン
6m
全7工程
スペース/108m
18m
2
従来ライン
カイテキゴクセマライン
●省エネルギー効果
(kWh)
12
9
電力使用量
9.76
65%低減
6
良
3
0
3.33
従来ライン
開発ライン
●省資源効果
(ton)
400
300
重量
(鉄使用量)
354
(ℓ)
24,000
65%低減
18,000
200
良
20,000
70%低減
12,000
128.4
100
0
切削油使用量
従来ライン
開発ライン
良
6,000
4,400
0
従来ライン
開発ライン
27
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
3.2
物流の改善
物流にお けるCO₂ 排出量低減、梱包材低 減 の 取 組 みについて報 告します。
CO₂排出量低減の取り組み
私たちの物流手段は、
トラックが中心です。顧客への製品納入や工場間の部品輸送などが主な用途
です。
トラック輸送は、利便性は非常に高いのですが、輸送量当りエネルギーが多いという弱点があ
ります。この弱点を克服し、生産量の増大と納入先の拡大などの課題に対し、単にトラックの台数を
増やして対応するのでなく、環境に優しい物流を構築することが私たちに課せられた使命です。
そこで、荷量に応じた車格設定や、目的地・出発地混載による納入便の集約などの積載率を高める活
動を基本にCO₂排出量低減に取り組んでいます。
また、遠距離にある顧客への納入についてはトラックの積載率向上だけでなく、輸送量当りエネル
ギー量の少ない輸送手段(鉄道貨物、海運)へのモーダルシフトを組合せながら、
CO₂排出量を減ら
す努力を進めています。
●鉄道を利用した改善事例
改善前
改善後
行き
(トラック)
AW
行き
(トラック)
顧客
AW
顧客
帰り
(トラック)
帰り
(鉄道)
JR利用によるCO₂低減
※帰りのトラックは他社荷を運搬
梱包材低減の取り組み
顧客車両工場への製品納入にパレットと呼ばれる器具を利用しています。このパレットを繰り返し
使用できるように、
「 鉄製のリターナブルパレット」を全ての国内顧客向けに採用しています。
リターナブルパレットは、製品の輸出にあたっても、海外顧客21社向けで採用していますが、繰り
返して使用するには、返却していただくためのインフラが必要なことから、採用が困難な場合があり
ます。
そうした 納 入 先 へ の 対 応として、
「 資 源としてリサイクル が 可 能 な梱 包 材 」の 観 点 で「 鉄 製 のワン
ウェイパレット」を開発し、納入先の状況に応じた輸送手段を提案、採用していただいています。
海外輸送では、輸送中の錆・埃よけのビニールや衝撃に対応するためのダンボールなど、梱包材を
使用しています。これらについても3Rの観点(Reuse/Reduce/Recycle)で継続的な低減活動を
進めており、一部顧客向けで防錆袋を使った個装を廃止でき、大きな効果を得られました。
●防錆袋を使った個装を廃止した事例
製品ごとに防錆袋で包装していましたが、ビニール
使 用 量 の 低 減を図るた め、防 錆 方 法を変 更して個
別 包 装 を 廃 止し、一 括 包 装 としました 。写 真 の パ
レットを覆っているビニールは防塵用のものです。
28
3. 生 産 の 取り組 み
3.3
リマ ニュファクチャリング 活 動
リマニュファクチャリングとは
一 言 で言えば、A / T の 再 生 事 業 です。再 生した A / Tを修 理 交 換 用 に安 価 に供 給しています。私 た
ちはリマン活動を通じて、廃棄物の低減と資源の有効活用をはかり、地球環境保全に貢献して行
きます。オ ーキス・ジャパン(愛知県)、AW Transmission Engineering U.S.A., Inc.
(北米)、
AW
ヨーロッパ(欧州)の3拠点で、市場から回収したA/ Tを分 解・修理・機能保証しています。
AWヨーロッパサービスセンター
オーキス・ジャパン
AW Transmission Engineering U.S.A., Inc.
2007リマン実績
6,677台
2007リマン実績
7,875台
2007リマン実績
40,533台
リマンプロセスの概要
ユーザ
T/C=トルクコンバータ
ディーラ
顧客物流拠点
リマン拠点
分解・修理・機能保証
苦情
注文
車両点検・診断
「A/T交換」
部品再生加工
A/Tリマン
リマンA/T装着
機能復帰
在庫出荷
T/Cリマン
重点活動と沿革
● 新 製 品 立上と同時にA/Tリマンを開始し確実に市場を拡 大
● 再 生 使 用部品の拡大(例:T/C、ブッシュなどの再生)
● 輸 送 用リタ− ナブルコンテナ採用による廃棄物低減
万台
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
69
地球環境保全へ貢献
1,061,765
リマン累積台数
今後の展開
●AW製補給部品事業への拡大
●リターナブルコンテナの拡大
●トヨタ衣浦製U系リマンの取込
●廃却部品救済活動の推進
71
73
75
77
79
81
83
85
878889
トヨタ製A/T
1988年4月
リマン開始(1979∼1989) AW Transmission Engineering U.S.A., Inc.開始
1969年5月
AW設立と同時にA/Tリマン開始
91
93 9495
9798990001
1998年7月
AWヨーロッパサービスセンター開始
1994年8月
リマン専門工場設立
1999年12月
リターナブルコンテナ採用開始
0304 0506 07
2000年4月
T/Cリマン開始
2004年10月
2007年11月
トヨタ製A/Tリマン開始 AW製CVTリマン開始
2003年4月
オーキス・ジャパン(株)設立(AWから分社化)
29
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
3.4
省エネルギー
エネルギー利用の考え方
エネルギーのBESTミックス
Environment
環境
BEST ミックス
Business
コスト
STability
安定供給
●エネルギー利用に対する考え方は、
『 環境』
『コスト』
『 安定供給』。エネルギーのBESTミックスです。
●地球温暖化防止は、省エネルギー活動の推進によるCO2排出抑制と捉え、
『 全員で守ろう地球環
境』の社内スローガンのもと、エネルギー分科会を軸に全社一丸となって省エネ活動に取り組んで
います。
目標と実績
省エネルギーの目標については、加盟する工業団体の目標を受け、2008年度からはCO₂原単位目標
に加え、
CO₂総排出量削減への取り組みを始めています。
CO₂原単位およびCO₂総排出量推移
CO₂
総排出量
指数
300%
250%
200%
実績
目標
CO₂原単位
’
90年度比 ▲30%
CO₂総排出量 CO₂原単位
80%
60%
40%
20%
50%
0%
93 ’
’
90 ’
91 ’
92 ’
94 ’
95 ’
96 ’
97 ’
98 ’
99 ’
00 ’
01 ’
02 ’
03 ’
04 ’
05 ’
06 ’
07 ’
08 ’
09 ’
10 ’
11 ’
12 年
CO2原単位=
CO2総排出量
売上金額
2007年度は、①啓蒙活動 ②事務部門の省エネ活動 ②工場の省エネ活動
を重点に取り組んできました。
0%
良い
良い
150%
100%
30
CO₂
原単位
指数
100%
3. 生 産 の 取り組 み
2007年度の活動
以下の項目を重点に取り組んできました。
エアーブローの工場エアー⇒ブロア化
啓蒙活動
ブロアの構造
ねらい:省エネ意識の向上
低圧のエアーを少ないエネルギー
で作り、流量で衝突圧を確保
■ 省 エ ネ 機 器 導 入 促 進を図るため、
『 判り易
さ』、
『 現 物 紹 介 』、
『 体 感 』の 3 つ の キ ー
ルーツ
ブロア
ワードで高 効 率 型 空 圧 機 器 の 体 感 説 明 会
を開催しました。
モータ
■ 展示会参加者からは、
・これ からも継 続 的 に 実 施して 欲しい。
CO2排出量
(指数)
・他 にも い ろ ん な 省 エ ネ アイデ アを 教 え
ブロア化の効果
100(%)
1/4
て 欲 し い 。な ど の 前 向 き な 意 見 が あ り、 説明会で工程設計者がエアー
省 エ ネ に 対 する 意 識 を 高 め る 事 が でき
の衝突力を体感している様子
50
ました 。
0
工場エア
ブロア
本館4F『照明改造』
によるCO₂排出量1/3化
事務部門の省エネ活動
ねらい:省エネ意識の向上
Before
■ 事務部門の省エネ活動促進を図るため、事務
After
所棟照明の省エネを推進しています。
照明スイッチの細分化、
タイマーによる自動消
灯などの設備改善に加え、使用電力量の自動
計測による見える化などの活動を実施してい
ます。使用電力量の見える化により、改善の成
果や改善後の維持状況が目で見えるため、オ
フィスで働く人たちの省エネ意識の向上に繫
がっています。
工場の省エネ活動
ねらい:ムダの徹底排除
■ 非稼働時のエネルギーロス削減活動の一環として、全社一斉の省エネ活動を実施しました。各工場では、
「休日
エアー使用量低減」
をテーマに、エアー漏れ低減を主体とした活動に取り組みました。
休日エアー漏れ低減活動
(岡崎電子工場)
対策前
対策後
手動バルブ閉め忘れ等で
自動バルブにより、閉め忘れ防止
M/Cからのエアー漏れが発生・・・ エア洩れ量がゼロ !!
手動
バルブ
休日エア漏れの推移
スケジュールで開閉
M
M/C
M/C
M/C
M/C
自動
バルブ
M/C
M/C
休日エア漏れ「0」を達成
今後の進め方
2012年 度環境取り組みプラン達成を目指して、設計・生産技術・製造部門が三位一体となり、
( 1)
SE活 動(※)によるCO₂排出量の少ない製品づくり
( 2)エ ネルギー使用量の見える化によるCO₂ 排出量の削減目標・工程設計目標値の明確化
( 3)省 エ ネ型革新工程の展開・追求による新設設備のCO₂ 削減
( 4)徹底したムダゼロ活動の展開・老朽化設備の高効率設備への置換えによる既存設備のCO₂ 削減
( 5)太 陽 光、風力、燃料電池などの新エネルギーの実用化検討
に向 けて、全社一丸となった継続的な省エネ活動に取り組んでいきます。
(※)SE活動とは・・・・・・製品設計の段階から工程で造りやすい図面を完成させていく活動。
31
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
3.5
廃 棄 物 低 減とゼ ロ エ ミッション の 推 進
「 廃 棄 物・リサイクル 分 科 会 」で 廃 棄 物 低 減 の 目 標 設 定 、活 動 の 方 向 付 け等を 行 なっていま
す。第1ステップ の『 社 外 委 託 処 理 廃 棄 物 低 減 』、第2ステップ の『 埋 立 廃 棄 物 ゼ ロ 』、第3ス
テップの『焼却廃棄物低減』の3つのステップを2 0 0 5 年までに達 成しています。これらの 活 動
を継 続しながら第4ステップの『 廃 棄 物 総 排 出 量 低 減 』を2 0 0 6 年 から活 動し、今 年 度も目 標
達成 のために発生量の抑制、リサイクル活 動 の 促 進 に努 め ていきます。
廃棄物低減活動の考え方
社内再利用
社内再利用(有償物)
リサイクル(逆有償)
廃棄物
(第1ステップ)
社外委託処理(2000/1目標達成)
社内処理化(廃棄物減容)
AW
(第2ステップ)
埋立廃棄物(2002/5ゼロ達成)
(第3ステップ)
焼却廃棄物(2005年度目標達成)
(第4ステップ)
総排出量低減(2010年度末目標)
廃棄物低減活動ステップと目標
活動項目
’
00
目標値
社外委託処理低減
2000年末までに1995年比▲65%
埋立廃棄物低減
2002年末までにゼロ
焼却廃棄物低減
2005年末までに2000年比▲95%
総排出量低減
2010年末までに2003年比▲15%(原単位)
’
02
’
10
’
05
第1ステップ
第2ステップ
第3ステップ
第4ステップ
廃棄物発生量推移
ton/年
10,
000
リサイクル
焼却廃棄物
埋立廃棄物
5,345
5,
000
0
32
3,520
3,818
3,396
3,342
3,918
225
171
3
2000
2001
2002
8,294
8,275
8,748
9,204
9,749
2,286
0
866
0
100
0
91
0
91
0
2003
2004
2005
2006
2007
年
3. 生 産 の 取り組 み
全工場ゼロエミッション達成
埋 立 処 分 場 の 不 足 、廃 棄 物 埋 立 て による環 境 負 荷 等 を 考 慮し直 接 埋 立 てして いる廃 棄 物 を
2 0 0 2 年 末までにゼ ロ ※1にする活 動を全 社 一 丸となって取り組んできた 結 果 、2 0 0 2 年 5 月をも
ちまして全 社 でゼ ロ エミッション ※2の 達 成をすることができ、今 後もゼ ロ エミッションを維 持・継
続していきます。
※1 ゼロ:2000年比95%減=ゼロと定義して活動中
※2 ゼロエミッション=直接埋立て量ゼロ
資源分別徹底と低減活動の展開
●資源計量システムの導入
全 工 場 資 源 集 積 所 に 当 社 開 発 の『 廃 棄 物 計 量 システム 』を 導 入し、分 別 の 徹 底 及 び パソコンを
活 用した廃棄物発生量の把握・見える化を推進し、従業員の廃棄物低減・分別徹底に対する意識
の 向 上を図っています。
誰もが使いやすい
タッチパネル方式を採用
パソコンを活用したリアルタイムな廃棄物発生量の見える化
資源集積所に設置されている資源計量装置
●資源総合管理システム
『Eco Manager World』の活用
当 社 で は、資 源 総 合 管 理 シ ス テ ム『Eco Manager
Wo r l d 』を活 用し、マニフェスト発行管理・資源分別事例・
廃 棄 物 発 生 量 の 見える化 等 の 情 報を デ ータベ ース 化し、
全 従 業 員 に対し常に最新の情報を提供しています。
33
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
廃棄物低減活動
焼却・埋立廃棄物の推移
ton/年
4,000
焼却廃棄物
埋立廃棄物
3,921
3,000
2,000
3,621
3,513
225
171
3,396
3,342
3
3,918
2,396
1,000
866
0
2000
2001
2002
2003
2004
100
91
91
2005
2006
2007
埋立廃棄物ゼロエミ
●
●
資源分別ルール制定
ウエスのリサイクル化
エコステーション完成
廃プラのブリケットによ
るリサイクル化
● 焼 却 灰 のリサイクル 化
(岡崎工場)
●
●
年
焼却廃棄物低減
工場汚泥のリサイクル化
(田原工場)
紙のリサイクル化
● 事務用品のリサイクル化
● 全社紙低減活動
乾燥機導入による脱水
汚泥低減
真空濃縮機導入による
汚泥低減
●布フィルター類のブリケッ
ト化によるリサイクル化
●
●
●
●
2010年目標…総排出量(廃棄物)の低減にむけて
2 0 0 6 年 度より総 排 出 量 低 減 活 動( 第 4ステップ)の 推 進をしています。2 0 1 0 年 廃 棄 物 総 量 成り
行き値[ 1 2 , 6 1 5トン ]の 2 2 . 5 % 減 の 目 標 値[ 9 , 7 7 5トン ]を目 指しています。2 0 0 8 年 度 の 活 動
は 研 磨 汚 泥 の 低 減 、脱 水 汚 泥 の 低 減 技 術 の 検 討などの 活 動で成り行き値 から4 % 減 の 目 標 値を
掲 げ、活 動を推 進します。
廃棄物総量低減計画
ton/年
14,000
12,000
:成り行き値に対しての低減量
実績
計画
2010年成行き値
(12,615トン)に対
し、2,848トンの削減
した 数 値 を 2 0 1 0 年
目標として設定してい
ます。
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
34
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
2010 年
3. 生 産 の 取り組 み
埋立廃棄物低減事例
②トイレットペーパー包装紙・ロール芯レス
(荷姿の変更)
①プリント基板の設計変更による端材レス
端材
設計変更前
設計変更後
変更前
変更後
低減活動の3つのキーワード
Re d u c e
減量
R eus e
3R
再使用
Reduce
工程変更による
発生源対策
Reuse
包装・容器等の
リターナブル化等
Recycle
資源・燃料等に再利用
Recycle
再利用
①シッピングキャップの再使用
①砥石くずの再利用
出荷
破砕し路盤材として
再利用
②プラスチック類の再利用
破砕し製鋼炉でRPF
(還元材)
として再利用
リサイクル
キャップ取付け
回収・洗浄
③保護具の再利用
キャップはずし
(顧客)
一度使用したキャップを回収・洗浄を実施し再使用する
塩ビマットの原料として
再利用
樹脂製品の原料として
再利用
35
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
36
環
境
保
全
活
動
Environmental protection activities
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T 2 0 0 8
4
37
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
4. 環 境 保 全 活 動
4.1
仕入先・グループ企業との連携
環境マネジメントシステム(EMS)
をベースに『法順守』、
『未然防止』、
『パフォーマンスの向上』の3つ
の柱で環境保全活動を推進しています。
この考えをもとにAW国内・海外グループをはじめ、仕入先へ
展開し、グローバルに取り組んでいます。
AWの環境保全の考え
EMSをベースに・・・
法順守
トップ
企業
(社会・地域からの異常・苦情ゼロ)
未然防止
パフォーマンス
の向上
法順守
EMS
異常・苦情
ゼロ
アイシングループ 10社
(会社リスクの回避)
パフォーマンスの向上
未然防止
リスク
回避
(CO₂・廃棄物低減など環境のトップ 企業)
オールトヨタ 23社
仕入先 480社
AW国内グループ 8社
AW海外グループ 8社
生 産 ●AW North Carolina, Inc.
●AW Europe S.A.
●Tianjin AW, Inc.
非生産 ●AWTEC U.S.A., Inc.
●AW Technical Center U.S.A., Inc.
●AW Technical Center Europe S.A.
●AW Korea, Inc.
●AW Shanghai Automotive Parts Trading Co., Ltd.
生 産 ●アイシン・エィ・ダブリュ工業㈱
●㈱シーヴィテック
非生産 ●㈱エィ・ダブリュ・サービス
●㈱エィ・ダブリュ・メンテナンス
●㈱エィ・ダブリュ・エンジニアリング
●㈱エクォス・リサーチ
●㈱エィ・ダブリュ・ソフトウェア
●オーキス・ジャパン㈱
私たちは、
トヨタ・アイシングループ・仕入先・AWグループ
(国内、海外)
と連携を深め、
連結した環境保全活動を積極的に取り組んでいきます。
AW国内グループとの連携
AW国内グループ各社と
「連結安全環境連絡会」
を開催し、情報の共有化と重点取り
組みに関する意見交換を実施しました。
●2007年度重点取り組み事項
〈安全〉
・各社の実態に合った安全活動推進
〈防災〉
・ボヤ防止活動の展開強化
・震災診断評価の実施
〈衛生〉
・事務局連絡会開催に向けた活動の推進
〈環境〉
・環境目標の設定と活動推進
・土壌汚染リスク対策の推進
38
4. 環 境 保 全 活 動
AW海外グループとの連携
海 外 グル ープ企 業と連携して環境保全を含めた活動の推進をしています。
●北米拠点
北米拠点各社を訪問し、現地担当者を交えた重点取り組みに関する、意見交換を実施しました。
AW North Carolina, Inc.
●2007年度重点取り組み事項
〈安全〉
・リフトに乗る際のシートベルト装着の徹底
〈環境〉
・土壌汚染リスク調査と対策の推進
●中国拠点
中国での生産拠点 天津AWを訪問し、現地担当者を交えた重点取り組みに関する意見交換を実施
しました。
Tianjin AW, Inc.
●2007年度重点取り組み事項
〈安全〉
・安全衛生委員会を活用した災害未然
防止活動の推進
〈防災〉
・危険物管理の明確化と徹底
〈環境〉
・油漏れ対策の徹底による公害未然
防止活動の推進
仕入先との連携
仕 入 先を含 め た 環 境 管 理 活 動
を実 施 するため、2008年4月に
●グリーン調達ガイドライン
第 2 版 グリーン 調 達 ガイドライ
ンを発 行しました。
また I S O 認 証 及 び 認 証 計 画 の
ない仕 入 先 に つ いては 、環 境 パ
フォーマンス 点 検として 環 境 保
全 のレ ベ ルアップを目 指した 点
検を行っています。
●グリーン調達ガイドラインの4本柱
(1)環境マネジメントシステムの構築・整備
・ISO14001レベルを基本とした
環境マネジメントシステムの構築
(2)環境負荷物質の管理
・製品(AT・ナビ)に使用する部品・原材料の管理
・副資材の油脂・薬剤の管理
(3)事業活動に関わる環境取り組み
・環境関連法令の順守
・環境パフォーマンスの向上
(4)仕入先への環境パフォーマンス点検の実施
●環境パフォーマンス点検の実施
●環境パフォーマンス点検内容
①各社の環境リスク管理・環境パフォーマンス点検を
重点に点検実施
②現地点検によるEMS構築状況及び公害防止未然
活動の指導
39
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
4.2
化学物質管理
化学物質は私たちの活動に多くの利便性をもたらすとともに、環境負荷の一要素となります。私
たちは化学物質の恩恵を活用するとともに、環境負荷を最小限にする活動を展開しています。
油脂・薬剤の例:事前評価制度と管理システム
新 規 油 脂・薬 剤 の 使 用を計 画 する部 署は『 M S D S 』を基 に関 連 する法 令 の チェック、排 水 処 理 性
テストなど行ったうえで使 用 前 に 申 請します。次 に、環 境 管 理 部 署 が 人 体 、環 境 へ の 影 響を含 め
た総 合 的な評価を行います。こうして、許可された油脂・薬剤のみを社内で使用します。
油脂・薬剤許可登録品台帳
新規油脂・薬剤事前評価
許可品のみ
・MSDS
・法律規制
・使用禁止物質
・環境影響
・排水処理テスト
・許可品リスト
新規油脂・薬剤の
導入検討
2000∼2010年度 化学物質低減活動
私 たちは2010年度までの低減活動プランを策定し、以下のようにP RTR対象物質排出量を低
減してきました。化 学 物 質 の 種 類と量 が 増 加 する厳しい状 況 ではあります が、2 0 1 0 年 度 目 標 達
成 に向 け対策を実 施して行きます。
PRTR対象物質排出量
(ton/年)
30
27
27
25
:目標値
19
20
15
10
10
8.9
5
0
40
2000
2001
6.3
2002
2.1
1.9
1.1
1.3
2003
2004
2005
2006
1.4
2007
2008
:実績値
2009
2010
(年度)
4. 環 境 保 全 活 動
PRTR届出対象物質集計結果 −2007年度−
2007年 度のPR TR 制度届出対象物質(使用量1t以上)の集計結果はAW全 体では
下 図 のようになりました。
移動量
0.7t
大気
1.4t
消費量
780.9t
800t
PRTR制度
届出対象物質
除去
処理量
17t
水質
0t
工場別・物質別 排出量
本社工場
単位:ton
物質名称
年間
取扱量
トルエン
キシレン
排出量
移動量
除去
処理量
消費量
ー
ー
ー
361.5
ー
ー
ー
187.9
0.005
ー
ー
ー
89.7
3.6
0
0
0
3.6
0
ベンゼン
18.8
0.008
ー
ー
ー
18.8
物質名称
年間
取扱量
大気
水質
移動量
除去
処理量
消費量
トルエン
50.8
0.16
ー
ー
ー
50.6
キシレン
25.4
0.0087
ー
ー
ー
25.4
エチルベンゼン
12.7
0.0007
ー
ー
ー
12.7
2-アミノエタノール
3.5
ー
ー
ー
3.5
0
ベンゼン
2.5
0.0011
ー
ー
ー
2.5
メタクリル酸2-(ジメチルアミノ)エチル
5.2
ー
ー
ー
5.2
0
物質名称
年間
取扱量
大気
水質
移動量
除去
処理量
消費量
トルエン
14.6
0.15
ー
ー
ー
14.5
キシレン
13.5
0.0067
ー
ー
ー
13.5
エチルベンゼン
3.0
0.0002
ー
ー
ー
3.0
2-アミノエタノール
1.0
ー
ー
ー
1.0
0
ベンゼン
1.4
0.0006
ー
ー
ー
1.4
メタクリル酸2-(ジメチルアミノ)エチル
3.6
ー
ー
ー
3.6
0
物質名称
年間
取扱量
大気
水質
移動量
除去
処理量
消費量
スチレン
1.27
0.61
ー
0.66
ー
ー
大気
水質
361.9
0.45
187.9
0.011
エチルベンゼン
89.7
2-アミノエタノール
岡崎工場
排出量
田原工場
排出量
岡崎東工場
排出量
※蒲郡工場、工機部、試作部、
オーキスジャパンはPRTR制度対象物質取扱量が年間1ton未満のため表示していません。
41
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
4.3
土壌・地下水問題への対応
当社では、土壌・地下水汚染となる有機塩素系溶剤のうち、
トリクロロエチレン、1.1.1-トリク
ロロエタンを1993年末全廃するまで使用していた経緯があることから、使用履歴のある事業
所 につ いて、土 壌 調 査 、地 下 水 調 査を行 いました。その 結 果 、汚 染 の 確 認され た本 社 事 業 所 に
つきましては、最も効果的な方法を検討し、浄化計画に基づき対策を進めてまいりました。
現在までの調査結果と対応
事業所
使用履歴
本社工場
有り
田原工場
※2
蒲郡工場
※3
有り
現在の状況
地域への影響
浄化中 ※1
無し
土壌・地域への影響無し
工機工場
C-1.2-ジクロロエチレン
本社工場
本社工場
基準値
基準値
0.0
1
0.0
1∼0.02
∼0.02
0.03
0.03
ND∼0.02
ND∼0.02
0.04
0.04
ND:定量下限値以下
上記以外の有機塩素系溶剤は検出されませんでした。
岡崎工場
岡崎東工場
検出物質
トリクロロエチレン
有機塩素系溶剤の使用履歴はありません
オーキス・ジャパン株式会社
※1 浄 化 中:環 境 基 準を超える汚 染 が 発 見され 、地 下 水の浄化を行っています。
※2 田 原 工 場:田 原 工 場 につ いては 、1 . 1 . 1 -トリクロ ロ エタンを1 9 9 3 年 7 月 全 廃 するまで1 年 間 、測 定で使 用していましたが、工 場 2 階で
の 使 用 、保 管 の ため、土 壌 、地 域 へ の 影 響はありません。
※3 蒲 郡 工 場:蒲 郡 工 場 につ いては 、2 0 0 3 年 1 2 月 の 工 場 取 得 時 に「 土 壌 汚 染 防 止 法 」に基 づく調 査を実 施しましたが、土 壌 汚 染 防 止 法 に
定 められ た 有 害 物 質は 検 出されませんでした。
トリクロ ロ エ チレン、ジクロ ロメタンを1 9 7 3 年 から1 9 9 2 年までの 間 に総 量
で50リットルを型 清 掃 の 一 部 に使 用していました。
本 社 工 場 の み 敷 地 境 界 内 で有 機 塩 素 系 溶 剤 が 環 境 基 準を 上 回っているの が 検 出され た 為 、詳
細 な調 査 、浄 化 計 画 に基 づく対 策を行うとともに自 治 体 へも報 告 いたしました。行 政 調 査 の 結 果
からも周 辺地域への影響はありませんでした。
土 壌 中 に浸 透した 有 機 塩 素 系 溶 剤 の ガス 回 収は 真 空 ガス 抽 出 法 にて実 施し完 了 いたしました。
地 下 水 につ いては 、地 下 水 下 流 方 向 の 敷 地 境 界 に揚 水 井 戸を設 置し、敷 地 外 へ の 流 出 防 止を最
優 先 に 考え、地 下 水を 揚 水 、ばっ気 処 理 に て浄 化を 行うとともに 継 続 的 な測 定 監 視をしていま
す。
情報公開
本社工場は1999年1月に行政に報告後、定期的な報告を行い対策を進めています。また、2001
年5月より地域行政の方との懇談会を開催しています。毎年定期的に開催している懇談会で土壌・
地下水対策の継続的な改善の取り組みについて説明をしています。
地下浸透防止対策
油 脂 類 の 地下浸透による土壌汚染防止を目的に、地下ピットの溜桝、中継槽等を対象にライニン
グ処 理を進めてきました。2008年5月に既存設備の全88箇所に対し、対策を完了しました。また
新 規 設 備 においても設計段階からこの仕様を織込むことを前提に設備導入を実施しています。
〈岡崎東工場の中継槽の例〉
〈断面図〉
ライニング処理
コンクリート
42
4. 環 境 保 全 活 動
4.4
大 気
大 気 へ の 環 境 負 荷を 軽 減 するた め に 最 新 技 術を 取り入 れ た 設 備 対 策 、有 害 物 質 の 排 除 、及
びクリーン エネルギーの導入等の活動を推 進しています。
有害物質排出量の削減
焼 却 炉 から有 害 物 質を発 生させ ない為 、燃 焼 管 理 の 徹 底・排 ガス 除 去 装 置 の 設 置 により塩 化 水
素 ガス・ダイオ キシン 類 等 の 有 害 ガス の 発 生 抑 制・除 去を 実 施しています。また、継 続 的 に 測 定
監 視を実 施し排出基準の遵守に努めています。
有害物質発生抑制・除去フロー
∼本社工場の焼却炉∼
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
“産業廃棄物焼却炉”のダイオキシン排出抑制の為の
構造基準強化の『排ガス処理設備基準』に非適合
2002年11月30日
焼却炉運転完全停止
〔本社焼却炉〕
岡崎
流動層式焼却炉
●排ガスデータ
消石灰・活性炭の添加
バグフィルター集塵機
800℃以上の高温で排ガスを
再燃焼しダイオキシン類を分解
規制値
HCL 700
2007年
41
Dxn 10
0.00015
HCL
(塩化水素ガス)はmg/m3N
Dxn
(ダイオキシン類)はng−TEQ/m3N
酸性ガス・塩化水素ガス・ダイオキシン類の
吸着除去
〔岡崎工場焼却炉〕
オゾン層破壊物質の廃止
特 定フロン・1.1.1-トリクロロエタンの全廃・代替化を1993年末に達成しました。
特定フロン・1.1.1−トリクロロエタン使用量推移
t/年
56
42
0
15
0
1991
1992
1993
1994
年
クリーンエネルギーの採用
社 内 のほ ぼ全ての燃焼設備の燃料にLNGを採用する事 により、
SOxを排出しないようにしています。
(非常用発電機を除く)
43
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
4.5
水質保全活動
社内で発生する含油排水・生産工程排水・生活廃水は総合排水処理施設で一括処理し、また工
場内に降った雨水も油分離槽を設置し、水質汚染の防止に努めています。また、処理水の一部
を工業用水として循環リサイクルし水省資源化にも努めています。
処理水リサイクルフローと異常排水原水リターンシステム
① 処 理 水は工業用水・緑化散布水などでリサイクルします。
② 異 常 排 水は自動制御で即 、放流停止後、原水槽へリターンします。
再利用(工業用水)
【連続自動計測器】
M/Cクーラント希釈水
PH COD 窒素
再利用(生活系処理水)
りん
緑化散水
異常排水
鯉池
WC水
処理場
M/C
排水
WC
生活系
工業系
河川放流
雨水処理体制
私 たちは 工 場 内 の 全 ての 雨 水を油 分 離 層および 、社 内 調 整 池 に回 収し、油 類 が 河 川 に流 出しな
い体 制を図っています。
●油水分離槽
センサー
処理場
設備
P
センサーにより油を感
知し回収し流さないよ
うにしています。
●放流水回収装置
万が 一 基 準 値 を 超
える恐れのある処理
水が流出してきた場
合は、回収ポンプに
て全量回収し流さな
いようにしています。
44
調整池
●調整池浮上油回収装置
万が一油が流出
してきた場合は、
浮上油回収ポン
プにて回収し流
さないようにし
ています。
WC
敷地内に降った
雨を、直接河川に流す
ことはしません。
4. 環 境 保 全 活 動
岡崎東工場のビオトープ
岡 崎 東 工 場 のビオトープは 、排 水 処 理 場 からの 放 流 水 が 流 れる小 川を中 心 に、地 域 の 動 植 物 が
暮らす場です。下 流 の 河 川 に住むメダカやカワムツをこの 小 川 に放 流し、生 態 系 に影響のない事
を確認しています。
●岡崎東工場
●排水処理場
●ビオトープでは、
メダカやカワムツが元気に泳いでいます。
水はここから河川へ流れて行
きます
メダカ
カワムツ
排水処理場からの放流水
45
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
4.6
騒 音
私 たちは 、未 然 防 止を 重 点 に 騒 音 対 策 に 取り組んでいます。発 生 源 対 策を 第 一 に、計 画 段 階
で低 騒 音 仕 様を施 設・設 備・機 械などに盛り込んでいます。また、必 要 に応じて設 備・機 械 に防
音 ボックスを設 置 するなど、作 業 環 境を含 め 低 騒 音 に努 め ています。各 工 場では 、定 期 的 に騒
音測定を敷地境界で行い、基準値以下であることを確 認しています。
騒 音 に 対 する 対 策
敷地 境 界 へ 影 響を与える設備に対しては 、計画段階の評価だけでなく、更新などの変化点に対しても確 実 に
再評 価できる仕組みで防音対策に取り組んでいます。
クーリングタワー
更新時の防音対策
コ・ジェネレーション設備の
防音対策
ファンの防音のため、
カバーの取付
設備全体の防音のため、
コンクリート壁の設置
騒音結果
本社工場
場 所
測定値
判 定
場 所
No.1
52
○
No.2
51
No.3
No.4
基 準
田原工場
60
No.5
No.6
測定値
判 定
No.1
51
○
○
No.2
56
○
53
○
No.3
57
○
55
○
No.4
56
○
51
○
No.5
59
○
52
○
岡崎工場
場 所
基 準
No.1
No.2
No.3
60
No.4
59
○
No.7
59
○
No.8
54
○
No.9
56
○
判 定
46
○
No.10
53
○
55
○
No.11
51
○
52
○
49
○
測定値
判 定
No.1
49
○
判 定
No.2
46
○
47
○
岡崎東工場
場 所
測定値
基 準
No.1
58
○
No.3
No.2
56
○
No.4
58
○
57
○
No.5
47
○
No.4
59
○
No.5
58
○
No.3
46
基 準
70
測定値
蒲郡工場
場 所
No.6
基 準
75
60
※昼間の基準を示す。 単位:dB(A)
工場が所在する市の協定等に応じて基準値は異なる。
4. 環 境 保 全 活 動
4.7
緑 化
緑と花に包まれた工場づくり
●地域住民との融和と信 頼を確保する
●働く人々に安全、快適で健康な職場をつくる
●全員参加でコミュニケーションを向上する
●企業のイメージアップを図る
私 たちは、上記4項目を基本的な考え方とし全員参加の花いっぱい運動、敷地内の自然林の保護、
工 場 緑 化 5ヶ年計画策定などを進め、緑と花に包まれた地域開放型工場を目指しています。
それらの 活動が認められ 、以下のような賞を受 賞しました。
工場緑化通商産業大臣賞受賞
全国花のまちづくりコンクール 農産園芸局長賞受賞
表彰歴
昭和60年4月
第8回愛知県工場緑化コンクール特選受賞
昭和60年6月
緑化優良工場 日本緑化センター会長賞受賞
平成元年6月
名古屋通商産業局長賞受賞
平成9年10月
環境美化推進活動に対し、安城市長より感謝状授与
平成10年10月
工場緑化通商産業大臣賞受賞
平成12年11月
全国花のまちづくりコンクール農産園芸局長賞受賞
●全員参加の花いっぱい運動
【本社】
全拠点合計:44花壇
【田原工場】
47
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
【蒲郡工場】
【岡崎工場】
【岡崎東工場】
緑とのふれあい
(手づくり緑化活動)
会 社 敷 地内にある自然林を有効活用し、手づくりによる散策路の設置・たけのこ狩り等を企 画し、
従 業 員 参加による自然と緑 のふれあい活動を展開しています。
自然林でのたけのこ狩り
48
4. 環 境 保 全 活 動
屋上緑化
「もの づくりセンター 」の 屋 上 緑 化( 約 2 , 0 0 0 ㎡ )が 0 5 年 に愛 知 県で初 の 屋 上 緑 地 帯 に認 定され
ました。 屋上緑化は空調エネルギーの低減にも寄与しています。
季節の花々
春 には 桜 やツツジ、冬 には パン ジ ー など植 物 により従 業 員または 来 客 者 の 方 々が 季 節 の 移り変
わりを感じることができます。
【本社の桜】
【岡崎工場従業員駐車場のツツジ】
【岡崎東工場の蓮の花】※ビオトープで咲きました 【蒲郡工場従業員駐車場のツツジ】
49
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
50
そ の 他
Others
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T 2 0 0 8
5
51
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
5. そ の 他
5.1
社会貢献活動
良き企業 市 民として地 域 社 会との 共 生を図り、愛され 、信頼される企 業を目指しています。
活動姿勢
1.地域の課題に目を向け、地域貢献施策づくりに取り組みます
2.地域の実情に合致した活動を、地域社会と協力し推進します
3.社員ひとりひとりの自主性を醸成し、社員の持つスキルやノウハウを活かした活動に努めます
活動の重点
● 地域発展
より豊かな生活の実現に向け、地域とともに積極的な活動を進めます
● 青少年育成
次世代を担う若者の育成に貢献します
● 自然環境保護
地域とともに積極的な自然・環境保護活動を進めます
■地域発展
●地域イベントへの参画
工機部製作のエコミニ
パトカーを出展
エコラン部製作のエコ
カーを出展
岡崎
田原
■青少年育成
自然環境
保護
施設又はイベント
頻 度
ファミリーフェスティバル
1回/年
体育館
随時
グラウンド
随時
屋内プール
随時
ハーモニーホール
1回/年
葵工業団地ふれあいフェア
1回/年
岡崎東工場夏祭り
1回/年
家族まつり
1回/年
ファミリーフェスティバル
ハーモニーホールでの
チャリティコンサート
ものづくり講座
バスケットボール教室
安城市少年少女発明クラブに指導員を派遣し、
地域の小中学生にものづくりの楽しさを教えております。
ウィングスの選手・OBを派遣し、地域の小中高生のテクニック
向上を支援しております。
■自然環境 保 護
ゴミゼロ運動
52
青少年
育成
地域の方々とともに福利厚生施設等を活用しております。
安城
(本社)
・安城子どもまつり
地域発展
●地域への施設開放
地域のイベントに協賛しています。
・安城市産業フェスティバル
地 域 社 会との 共 生
地域の環境美化を目的
に 、定 期 的 に 近 隣 地 域
を清掃しております。
長野県根羽村森林の里親事業参画
矢作川水源の保全を目
的に森林の里親契約を
結び、自然体験イベント
等で交流しております。
■その他の活動
・油ヶ淵清掃
・交通安全立哨
・西三河在宅介護センター
運営など
5. そ の 他
5.2
安全衛生活動
安 全 衛 生は 環 境とともに重 要な事 項と認 識しています。
「 働く人々の 満 足 」の 経 営 理 念 のもと、
安 全を最 優 先 に「 勤 勉で、明るく、楽しく、たくましく」をス ロ ーガン に安 全・安 心な職 場 づくりに
取り組んでいます。
経営理念、基本方針
働く人々の満 足
私たちは多様な人材がそれ ぞれ 個 性 やスキルを発 揮して
活き活きと仕事に取り組 める企 業 風 土を醸成し、
一人ひとりの「成果 創 出・自 己 実 現 による達 成 感 」と
「豊かな暮らし」の 実 現を目 指します。
基本方針
『安全最優先の企業風 土 づくりと地 球 環 境 保 全 へ の 貢 献 』
2008 年 度目標
●休業災害発生件数:ゼロ件
●重大火災発生件数:ゼロ件
安全衛生推進組織
私たちは、基 本 方 針を達 成 するため に、
トップから従業員一人ひとりにいたる全 員 が 積 極 的 に参 加できる推 進 組 織を構 築し、
安全衛生・防火・交通安 全 の 各 種 活 動を推 進しています。
蒲郡事業場
安全衛生
委員会
●第1工場
●第2工場
●本館
●技術センター
●開発センター
●グローバル技能訓練センター
●ものづくりセンター
三河安城
ラボ事業場
安全衛生
委員会
工機事業場
安全衛生
委員会
試作事業場
安全衛生
委員会
岡崎事業場
安全衛生
委員会
●岡崎工場
●岡崎間接部門
●ナビ生産部門
●ナビ事技部門
岡崎東事業場
安全衛生
委員会
田原事業場
安全衛生
委員会
●田原第1工場
●田原第2工場
方針・決定事項の展開︵トップダウン︶
本社事業場
安全衛生
委員会
安全衛生提案︵ボトムアップ︶
AWグループ
(情報共有)
中央安全衛生委員会
各部門・職場で創意と工夫を凝らした活動を展開
【凡例】 ■■■…全社会議体(4回/年) ■■■…サイト別会議体【法定】
(1回/月) ■■■…職場別会議体(1回/月)
53
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
主な取り組み
安全・防災活動
防災
●重点設備火災要因排除と管理の徹底
私たちの工場では、
ATF
(トルコン油)
・加工油等の油を多く使用しています。
そのため、火災の未然防止活動を重点に、万一火災が発生しても被害を最小に留める
ための消火体制の充実を図っています。
火災の要因を排除するために、
『Fコンポ管理活動』を展開しています。
この活動は、火災重点設備 ※1を定め、その設備が火災を起こし得る要因を明確にし、そ
の要因の徹底的な排除とともに、点検・清掃等の日常管理の充実を図る活動です。
また、万一火災が発生した場合にも迅速に消火活動を行えるよう、定期的な全社防災訓
練 、新 入 社 員 に対 する消 火訓 練 、また職 場 毎 に火 災発生箇所を想 定して実 施する3分
間消火訓練等を実施しています。
また、
Fコンポ 管 理 活 動をさらに深 掘りして、徹 底した 火 災 要 因 の 排 除 に努 めるととも
に、
『 床ドライ活動』を展開し、火災拡大の要因にもなる床面の油漏れ対策を推進し、可
燃物の徹底排除を図っています。
消火訓練
※1 火災重点設備
火種保有設備、過去にボヤ
が発生した設備を重点設備
として設定しています。現在
8機種が登録されています。
安全管理
●AW重点安全活動5項目の展開
全 ての 従 業 員 が ケ ガをしない安 全な職 場を作るた め に 創 業 以 来 下 表 のような安 全 活 動を継 続 的 に推 進してい
ます。
災 害は 、不 安 全 な状 態 の 設 備 などに人 が 接 近し不 安 全 な行 動を行うことから発 生します。私 たちは 、まず「 安 全
な設 備 」を導 入 するた め に、設 備を導 入 する人 、使う人 、安 全 専 門 職 の 人という複 数 の 人 の 目をつ なぎ、設 備 導
入 前 に安 全 のできばえをチェックします。
さらに、未 然 防 止を徹 底 するため に、
「 安 全 に行 動できる人 づくり」として従 来 から行っている危 険 予 知 活 動 に加
えて、2 0 0 0 年 から「 AW 重 点 安 全 活 動5項 目 」を展 開しています。その 具 体 的 な内 容を下 表 に示します。これは 、
作 業 者 一 人 ひとりが 主 体 的 に「 災 害 撲 滅 の た め 何 が 問 題 か 何を すべきか 」を 考え、積 極 的 に 安 全 活 動を 決 定
し、推 進 することにより、安 全 最 優 先 の 企 業 風 土を醸成することを狙いにしています。
安全衛生の基本理念
AW重点安全活動5項目
安全な職場風土の醸成
安全な
人づくり
災害ゼロ・
職業性疾病
ゼロの達成!!
設備の
本質安全化
職場の創意工夫
AW安全活動と休業度数率の推移(’
70年∼’
08年3月末)
災害発生確率
保護メガネ着用の徹底
安全競争スタート
安全推進職場制度の導入
KYTの導入
KYT抽出による不安全箇所の改善
4S+S制度スタート
異常処置マニュアルの作成
階層別安全能力向上教育
外来工事責任者制度の導入
AW重点
安全活動5項目
’
70
54
’
75
’
80
’
85
’
90
年 度
’
95
’
00
’
07/
’
05 3末
AW安全の日
安全可視化活動
安全意識の持続のため、作業の重点ポイントで安全意識を
喚起させる表示を現地現物に貼付するとともに、作業者へ
の現地現物指導の実施。
指差呼称運動
行動を一旦止めて、眼と指で確認、声に出して再確認することに
より、無意識に手が出る行動や、とっさの行動による災害を防止。
頻発停止管理活動
(チョコ停管理活動)
●新たな頻発停止
(チョコ停)
も災害に結び付けない確実な
吸い上げルールの設定
(初めて遭遇する頻発停止
(チョコ
停)
処置時にも安全な作業指示ができる吸い上げ)
●危険度の層別と正しい処置の明確化及び作業者への徹底
教育と改善
札掛けルール
+
Sを基盤に⋮
4S+Sの徹底を基盤に・・・
活動のねらい
全社一人ひとりの安全意識を風化させないため、
『安全の
日』を設定し、定期的(10日、20日、30日)に、一般作業者
を含めた全員が自ら決めた安全行動を励行。
4S
全員参加で創意
を生かした安全、
快適な職場づくり
全社展開事項
管理システムの構築
第3者による不意の起動を防止するとともに、札を掛ける
動作を起こすことにより、
とっさの行動による災害を防止。
AW安全の日
安全可視化活動
指差呼称運動
頻発停止(チョコ停)管理活動
札掛けルール
管理監督者
声かけ
旋盤に危険
ポイント貼り付け
荷崩れないか、
ヨシ!
見える化し、
みんなで改善
ひと息ついて
安全確認
5. そ の 他
衛生活動
健康づくり
法 定 の 一 般 健 康 診 断 に加えて、3 5 歳 以 上を対 象 に生 活 習 慣 病 健 診 の 1 0 0 % 受 診を推 進してい
ます。健 診 結 果は 健 康 づくり教 育 に反 映し、一 人 ひとりに合 わ せ た「 生 活 習 慣 病 予 防 教 育 」、
「節目
健 康 教 育 」を通じて従 業 員 の 健 康 づくりに努 め ています。また、自 発 的な健 康 増 進を支 援 すること
を目 的 に、
「 いきいき健康塾」、
「 健康ウォーキング」を定期的に開催しています。
0 7 年 度は 、従 来 の 生 活 習 慣 病 予 防 教 育 に加えて、メタボリック対 策を意 識して、
「 超 ヘ ルシ ー 教
室 」や「 糖 代謝改善プロ グラム」を実施しました。
生活習慣病予防教室
健康ウォーキング(調整力エリア)
健康診断の結果から若年層(29歳
以下)のメタボリック予備軍を対象
に、食生活改善や運動習慣の定着化
を目的に教育をしています。
(講義、栄
養指導、運動指導など)
毎年10月に実施しているファミリー
フェスティバルの中で家族単位での
健康意識の向上を目的に、身体調整
力計測、歩き方教室、会社敷地内の
ウォーキングを実施しています。
節目健康教室
「超」ヘルシー教室(新企画)
公私共に多忙で健康意識が希薄に
なりやすい年代である35歳の全従
業員を対象に、将来の自分の健康像
に対する具体的な健康目標を持たせ
る教育を実施。
メタボリック対策は、家族の協力が
不可欠と考え、本人と家族(奥様)を
対象に、食事指導や運動指導を実施
しました。
いきいき健康塾
健康増進を目的に気軽に運動を習慣
づけてもらうための動機付けとして、
年
齢、
性別を問わず毎年実施しています。
07年度は、
メタボリック対策として、
体
力診断やサーキットトレーニング、
職業
性疾病対策として、
ボディコンディショ
ニングやヨガなどを実施しました。
糖代謝改善プログラム(新企画)
H20年度からスタートの特定健診・特
定保健指導を前に、
血糖値が正常・異
常の境界前後の人を対象に、
メタボ
リックシンドローム対策の指導を実施
しました。
それにより、
保健指導を進め
る場合の問題点の抽出をしました。
メンタルヘルス活動
産 業 医 を 主 体 とした 産 業 保
健 ス タッフ及 び 人 事 、管 理 監
督 者 協 業でそれ ぞれ の 役 割 、
機 能を発 揮したメンタル ヘ ル
ス 活 動を推進しています。
また 、0 6 年 に 全 社 員 を 対 象
に 実 施 し た「 心 の 健 康 度 調
査 」から、職場のメンタルヘル
ス の 傾 向 を 認 識し、コミュ ニ
ケ ーション のとれ た「 元 気 職
場 」を 育 成 することを 教 育 の
骨 子として、管 理 監 督 者 へ の
教 育を実施しております。
さらに 2 0 0 5 年 8 月より、長 欠
者 の 円 滑 な職 場 復 帰 を 支 援
する為 に、復 職 支 援 システム
を立ち上 げています。
管理者メンタルヘルス教育(管理職対象)
自身の性格傾向、コミュニケーション方法を理解
し、交流分析を行うことで、自己のマネジメントとメ
ンタルヘルスを振り返りながら考えることを目的に
2004年より開催しています。
管理者メンタルヘルス教育(係長クラス対象)
安全配慮義務、メンタルヘルスの基本知識の習得
と、職場でのメンタルヘルス対応事例をもとに自己
のメンタルヘルス、部下との関り方を勉強するため
に1997年より実施しています。
リスナー教育(職長クラス対象)
メンタルヘルスの重要な技法の1つに傾聴法(リス
ニング)があります。従業員に一番身近な職場リー
ダーをリスナーとして職場に配置することで、
メンタ
ル不調の早期発見、職場活性化を「現場主義」
という
形で具現化しています。
リスナー能力の開発、向上を
行なうために2002年から実施しています。
55
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
環境データ
2007 年4月 ̶ 2008 年3月 実 績
本社工場
水 質
項目
規制値
(協定値含)
平均
6.0∼8.0
6.9∼7.9
7.4
生物化学的酸素要求量(BOD)
10
2.6
1.4
化学的酸素要求量(COD)
10
3.2
1.7
浮遊物質量(SS)
10
4.0
2.2
油分含有量
2
0.3
0.1
フェノール類
0.5
ND
ND
銅
水素イオン濃度(pH)
【所 在 地】愛知県安城市
藤井町高根10番地
【主要製品】
オートマチックトランスミッション
【従業員数】6,279名
測定実測値
最大
0.5
ND
ND
亜鉛
1
0.5
0.3
溶解性鉄
3
ND
ND
溶解性マンガン
3
ND
ND
0.1
ND
ND
5
ND
ND
200
ND
ND
全窒素
10
4
1
全リン
1
ND
ND
全クロム
フッ素
大腸菌群数
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
その他の項目で単位なしのものはmg/l
※水素イオン濃度
(pH)
は単位なし 大腸菌群数は個/㎝ 、
※NDは定量下限値以下(検出されない)
大 気
施設名
小型貫流ボイラー
ボイラー
(冷温水発生器)
加熱炉
アルミ溶解炉
項目
測定実測値
2004年度測定実測値
最大
平均
ND
SOx
1.95
ND
NOx
120
74
56
SOx
3.07
ND
ND
ばいじん
0.10
ND
ND
ばいじん
0.20
ND
ND
NOx
144
26
26
SOx
3.84
ND
ND
ばいじん
0.20
ND
ND
5
0.014
0.014
NOx
35
30
28
SOx
25.66
ND
ND
0.05
ND
ND
ダイオキシン類
ガスタービン
発電機
規制値
(協定値含)
ばいじん
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
3
3
NOxはppm、
ばいじんはg/m N、ダイオキシン類はng-TEQ/m N
※単位:SOxはm N/H、
※NDは定量下限値以下(検出されない)
56
環 境 デ ータ
工機部
水 質
水 質
項目
【所 在 地】愛知県安城市
東端町西大坪80の1
【主要製品】検査・組立機械/プレス金型
【従業員数】71名
規制値
(協定値含)
測定実測値
最大
平均
5.8∼8.6
6.9∼7.3
7.1
−
13
10
生物化学的酸素要求量(BOD)
30
3.6
1.1
浮遊物質量(SS)
20
4.0
1.5
300
ND
ND
水素イオン濃度(pH)
化学的酸素要求量(COD)
大腸菌群数
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
※水素イオン濃度(pH)単位なし 大腸菌群数は個/㎝ 、その他の項目で単位なしのものはmg/l
※NDは定量下限値以下(検出されない)
3
※合併浄化槽:160人槽 35m /日
オ ー キス・ジャパン 株 式 会 社
水 質
水 質
【所 在 地】愛知県高浜市
清水町3丁目2番地7号
【主要製品】
オートマチックトランスミッションの
リビルト
(再生事業)
【従業員数】130名
項目
規制値
(協定値含)
測定実測値
最大 平均
−
6.5∼7.6
7.0
化学的酸素要求量(COD)
30
11.0
9.6
生物化学的酸素要求量(BOD)
30
3.9
2.7
浮遊物質量(SS)
30
5.0
2.7
−
ND
ND
水素イオン濃度(pH)
大腸菌群数
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
※水素イオン濃度(pH)は単位無し 大腸菌群数は個/㎝ 、その他の項目で単位無しのものはmg/l
※NDは定量下限値以下
3
※合併浄化槽:75人槽 16m /日
57
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
岡崎工場
水 質
項目
規制値
(協定値含)
水素イオン濃度(pH)
【所 在 地】愛知県岡崎市
岡町原山6番地18
オートマチックトランスミッション、
【主要製品】
ボイスナビゲーションシステム
A/T用ECU(コントローラー)
【従業員数】2,517名
測定実測値
最大
平均
5.8∼8.6
7.2∼8.0
7.6
生物化学的酸素要求量(BOD)
10
1.0
0.8
化学的酸素要求量(COD)
10
6.5
4.9
浮遊物質量(SS)
10
3.0
1.8
油分含有量
2
0.8
0.7
フェノール類
0.5
ND
ND
銅
0.5
0.100
0.006
亜鉛
1
0.5
0.2
溶解性鉄
3
ND
ND
溶解性マンガン
3
ND
ND
0.1
ND
ND
クロム
フッ素
1
ND
ND
300
ND
ND
全窒素
15
4.2
1.6
全リン
2
0.3
0.2
透視度
20度以上
100
100
0.5
ND
ND
7以上
7.2
7.1
大腸菌群数
陰イオン界面活性剤(MBAS)
溶存酸素量(DO)
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
※水素イオン濃度(pH)
は単位なし 大腸菌群数は個/㎝ 、その他の項目で単位無しのものはmg/l
※NDは定量下限値以下(検出されない)
大 気
施設名
項目
規制値
(協定値含)
測定実測値
最大
平均
ガスタービン
発電機
NOx
70
31
27
SOx
17.26
ND
ND
0.1
ND
ND
NOx
-
39
35
小型貫流ボイラー
SOx
3.16
ND
ND
ばいじん
0.1
0.002
0.001
ばいじん
0.1
0.0020
0.00033
NOx
200
66
62
SOx
加熱炉
焼却炉
ばいじん
2.38
0.460
0.355
ばいじん
0.1
ND
ND
塩化水素
700
66.0
53.5
10
0.00015
0.00015
ダイオキシン類
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
3
3
NOxはppm、
ばいじんはg/m N、塩化水素はmg/m N、ダイオキシン
※単位はSOxはm N/H、
3
類はng-TEQ/m N ※NDは定量下限値以下(検出されない)
58
環 境 デ ータ
田原工場
水 質
項目
規制値
(協定値含)
最大
平均
6.0∼8.5
6.9∼7.2
6.9
−
2.6
0.8
化学的酸素要求量(COD)
20(15)
8.8
5.7
浮遊物質量(SS)
20(15)
1.0
0.7
1
ND
ND
フェノール類
0.5
ND
ND
銅
0.5
ND
ND
亜鉛
1
0.17
0.09
溶解性鉄
5
0.50
0.02
溶解性マンガン
5
0.7
0.3
クロム
2
ND
ND
水素イオン濃度(pH)
生物化学的酸素要求量(BOD)
【所 在 地】愛知県田原市
緑が浜2号2番地
オートマチックトランスミッション
【主要製品】
【従業員数】1,706名
測定実測値
油分含有量
15
ND
ND
(1500)
ND
ND
全窒素
15
2.10
1.06
全リン
2
ND
ND
フッ素
大腸菌群数
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
※水素イオン濃度(pH)
は単位無し 大腸菌群数は個/㎝ 、その他の項目で単位無しのものはmg/l
※NDは定量下限値以下(検出されない)
※( )内は日平均値
大 気
施設名
蒸気ボイラー
項目
アルミ溶解炉
測定実測値
最大
平均
NOx
160
78
73
SOx
[K値]
8.76
ND
ND
0.2
ND
ND
NOx
160
105
97
SOx
[K値]
8.76
ND
ND
ばいじん
ボイラー
(冷温水発生器)
規制値
(協定値含)
ばいじん
0.2
ND
ND
NOx
160
34
25
SOx
[K値]
8.76
ND
ND
0.2
ND
ND
5
0.120
0.086
ばいじん
ダイオキシン類
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
3
3
※単位:SOxはm N/H、NOxはppm、ばいじんはg/m N、ダイオキシン類はng−TEQ/m N
3
※SOxの総量規制は当社は「ボイラー(冷温水発生器)」のみが規制対象で、規制値4706m N/Hに対して
3
3
最大値0.742m N/H、平均値0.664m N/Hでした。
59
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
蒲郡工場
水 質
項目
規制値
(協定値含)
水素イオン濃度(pH)
【所 在 地】愛知県蒲郡市浜町24番3
【主要製品】オートマチック
トランスミッションの部品
【従業員数】272名
化学的酸素要求量(COD)
生物化学的酸素要求量(BOD)
浮遊物質量(SS)
大腸菌群数
測定実測値
最大
平均
5.0∼9.0
7.0∼7.9
7.4
10
7.5
4.6
-
6.8
3.1
20
2.0
1.5
3000
ND
ND
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
※水素イオン濃度(pH)
は単位無し 大腸菌群数は個/㎝ 、その他の項目で単位無しのものはmg/l
※NDは定量下限値以下(検出されない)
大 気
施設名
項目
小型貫流ボイラー
SOx
ボイラー
(冷温水発生器)
規制値
(協定値含)
測定実測値
2004年度測定実測値
最大
平均
2.22
ND
ND
NOx
144
115
115
SOx
1.07
ND
ND
ばいじん
0.30
ND
ND
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
3
3
NOxはppm、
ばいじんはg/m N、ダイオキシン類はng-TEQ/m N
※単位:SOxはm N/H、
※NDは定量下限値以下(検出されない)
試作部
水 質
項目
水素イオン濃度(pH)
【所 在 地】愛知県安城市東端町西大坪1-16
【主要製品】オートマチック
トランスミッションの試作
【従業員数】190名
化学的酸素要求量(COD)
生物化学的酸素要求量(BOD)
浮遊物質量(SS)
大腸菌群数
規制値
(協定値含)
測定実測値
最大
平均
5.8∼8.6
6.7∼7.2
7.0
−
6.4
4.9
30
2.3
0.9
20
1.0
ND
300
ND
ND
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
※水素イオン濃度(pH)単位なし 大腸菌群数は個/㎝ 、その他の項目で単位なしのものはmg/l
3
※NDは定量下限値以下(検出されない) ※合併浄化槽:157人槽 22m /日
60
環 境 デ ータ
岡崎東工場
水 質
項目
規制値
(協定値含)
最大
平均
5.8∼8.6
6.8∼7.6
7.2
生物化学的酸素要求量(BOD)
10
3.0
1.1
化学的酸素要求量(COD)
10
5.6
1.2
浮遊物質量(SS)
水素イオン濃度(pH)
【所 在 地】愛知県岡崎市
大幡町字大入1番1
【主要製品】オートマチックトランスミッション、
EV・ハイブリッド車用駆動システム
【従業員数】693名
測定実測値
10
7.0
0.2
油分含有量
2
ND
ND
フェノール類
0.5
ND
ND
銅
0.5
0.010
0.002
亜鉛
1
0.64
0.39
溶解性鉄
3
ND
ND
溶解性マンガン
3
ND
ND
0.1
ND
ND
クロム
1
ND
ND
300
ND
ND
全窒素
15
5.00
1.16
全リン
2
0.23
0.40
透視度
20度以上
100
100
0.45
0.060
0.005
フッ素
大腸菌群数
陰イオン界面活性剤(MBAS)
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
※水素イオン濃度(pH)
は単位なし 大腸菌群数は個/㎝ 、その他の項目で単位無しのものはmg/l
※NDは定量下限値以下(検出されない)
大 気
施設名
小型貫流ボイラー
加熱炉
項目
規制値
(協定値含)
測定実測値
2004年度測定実測値
最大
平均
3.16
ND
ND
ばいじん
0.1
ND
ND
ばいじん
0.1
ND
ND
SOx
※規制値は法、条例、協定のうち最も厳しい値としました。
3
3
3
NOxはppm、
ばいじんはg/m N、塩化水素はmg/m N、ダイオキシン
※単位はSOxはm N/H、
3
類はng-TEQ/m N
※NDは定量下限値以下(検出されない)
61
A I S I N A W E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
会社概要
会社概要
設立 1969年5月15日
資本金 264億8,
000万円
代表者 取締役社長 石川 勉
売上高 連結 9,583億円(2008年3月期) 単独 8,764億円(2008年3月期)
主要製品 オートマチックトランスミッション、ハイブリッドシステム、
カーナビゲーションシステム
従業員数 連結 16,750名(2008年3月31日現在) 単独 11,869名(2008年3月31日現在)
(73)
1111
(代表)
本社所在地 〒444−1192 愛知県安城市藤井町高根10番地 TEL 0566
アイシン・エィ・ダブリュ環境シンボルマーク
当社オリジナルのシンボル マークは、従業員の発案です。
地 球を囲むように両 手で形取ったハートは、地球を大切にしたいという私 たちの心を表しています。
本報告書は、
2007年度(2007年4月∼2008年3月)における環境保全の取り組み実績を中心にまとめてあります。
また、
2008年度の取り組みについても記述しています。
本報告書の内容はすべてインターネットでもご覧になれます。
http://www.aisin-aw.co.jp /
〒444-1192 愛知県安城市藤井町高根10番地
TEL 0566(73)
1111
お問い合わせ先:安全環境部
TEL : 0566-73-3181
FAX : 0566-73-1507
E-mail : [email protected]
Cert no. SGS-COC-004580
62
発行:2008年10月
次回発行:2009年秋予定
本報告書は、環境配慮型の製品として保証されたFSC森林認証紙を使用しております。
また作成するにあたっては、環
境に配慮した業務の遂行に努めました。作成工程におけるペーパーレス化を徹底し、資源・エネルギーを節減する
CTP(Computer to Plate)製版で出力をいたしました。未来の豊かな社会を築くため、ステークホルダーとの繋がりを
ひとつのチームと捉え、地域社会における一企業市民として、環境における社会的責任をこれからも全うしていきます。
AISIN AW ENVIRONMENTAL REPORT 2008
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