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平成 27 年度第 2 回 総合教育会議議事録
1 日 時
平成 27 年 12 月 11 日(金) 午後 3 時 30 分開会
2 場 所
三島市役所中央町別館 4 階 第 1 会議室
3 出席者
(構成員)豊岡市長、西島教育長、佐藤委員、関委員、草間委員、菊澤委員
(説明者)佐野教育推進部長、横山教育部参事、小塚学校教育課長、野澤生涯学習課長、
4 協議又は調整に係る事項
(1)教育に関する大綱(案)について
(2)来年度の教育委員会各課における主要な事業について
5 発言者及びその要旨
(臼井教育総務課長補佐)
第2回三島市総合教育会議の開催に先立ち傍聴人の皆様にお願いする。
本会議は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第1条の4第6項により、原則公開となるが、
三島市総合教育会議設置要綱第5条及び三島市教育委員会傍聴人規則第4条のの規定により、次のよ
うな行為は禁止されている。
・みだりに傍聴人席を離れること
・私語、談話、拍手等をすること
・議事に批評を加え、又は賛否を表明すること
・飲食又は喫煙すること
・帽子をかぶること
・その他会議の妨害になるような挙動をすること
また、携帯電話・スマートフォン等の操作は、会議室では行わないようお願いたしたい。
次に、資料の確認をさせていただく。
・資料1 教育に関する大綱(案)
・資料2 三島市生涯学習推進プラン(案)
・資料3 三島市文化振興基本計画(案)
・資料4 来年度の教育委員会各課における主要な事業
資料の不足などはなければ進めさせていただきたい。
ただ今から、第 2 回三島市総合教育会議を開催する。それでは、市長に議事進行をお願いしたい。
-1-
(豊岡市長)
本日は、ご多忙のところ、お集まりいただき感謝申し上げる。
関委員におかれては、昨日閉会した市議会において、委員の再任をお認めいただいた。長きにわ
たり教員として教育現場に立たれた経験と、
3 年間にわたり教育委員長を務められた識見を活かし、
引き続き三島の教育行政の発展のためにお力添えをいただきたい。
本会議は、教育に関する予算の編成や条例提案など重要な権限を有している地方公共団体の長と、
教育委員会が十分な意思疎通を図り、地域の教育の課題やあるべき姿を共有して、より一層民意を
反映した教育行政の推進を図るため開催が義務づけられた。三島市は本日が今年度 2 回目の会議と
なるが、県では年間 5 回の開催を予定しており、今月には 4 回目の会議が開催される予定。
また、国が市町村に対し行った調査結果では、
「大綱」について、既に 6 月の時点で約 35%が「策
定中」と回答しており、更に約 17%が「策定済」としていることから、全国で着々と大綱策定が
進んでいる模様。
一転して、本市の教育関連事業に目を転じれば、老朽化の激しい北中学校は、平成 28 年度から
の工事着手を目指し、平成 27 年度は、基本設計・実施設計が完成予定である。小中学校のトイレ
は、毎年 2 校程度改修工事を行っており、平成 27 年度は西小学校と錦田中学校のトイレ改修が完
了したと聞いている。市民文化会館はこれまで、緊急性の高い機械設備・電気設備・建築の大規模
改修工事や、トイレの改修修繕が実施されてきた。今後は、舞台音響設備や照明設備の改修と吊天
井の耐震化などに早急に取り組みたいところ。今年度、市内全小学校に導入された電子黒板は、授
業での活用はもちろん、遠足や修学旅行の事前研修や当日撮影した写真の投影、また、懇談会の際
に子どもたちの普段の様子を保護者に見せるなど、様々な形で利用されているようである。クリエ
イティブシティ推進事業では、次代を拓く創造性豊かな人材を育成し、多様な文化が息づく品格あ
るまち「創造力あふれる人とまち・みしま」を目指し、その一環として、アーティスト等と協働し
て行う子ども対象のワークショップなどを開催しており、今後の更なる展開を期待するところ。
さて、本日は第 1 回会議において方向性が決定した「教育に関する大綱」について、その柱とな
る「生涯学習推進プラン」と「文化振興基本計画」のパブリックコメントが終了したので、素案を
お示しさせていただく。
また、現在、来年度予算編成の時期でもあることから、「来年度予算の教育委員会各課における
主要な事業」を、本日 2 つ目のテーマとしており、委員の皆様から貴重なご意見を賜わりたい。
最後に、本市では市民一人ひとりが「当事者意識」をもって、学校、家庭、地域、企業、団体、
メディア、行政などあらゆる主体がそれぞれの役割を自覚し、積極的に参画する社会総がかりでの
教育推進を目指したいと考えるので、よろしくお願いをしたい。
(豊岡市長)
引き続き議題へ移らさせていただく。まず、
「議題(1)教育に関する大綱(案)について」、先
ほどあいさつで述べたとおり、大綱の 4 本の柱のうち、「生涯学習推進プラン」と「文化振興基本
計画」のパブリックコメントが 11 月末をもって終了した。
この「生涯学習推進プラン」と「文化振興基本計画」の内容を大綱に反映したので、資料として
お手元に「教育に関する大綱(案)」をお配りした。
-2-
この 2 つの計画について、今回大綱に盛り込まれた部分の説明や、第 1 回会議以降の審議会の開
催状況、パブリックコメントで出された意見や計画への反映状況などについて、担当課から説明を
お願いしたい。
(野澤生涯学習課長・横山教育推進部参事)
野澤生涯学習課長及び横山教育推進部参事から各計画についての説明があった。
(豊岡市長)
生涯学習推進プランについては、平成 3 年に策定された生涯学習大綱があったが、25 年が経過し
たことから、新規に作成し直すという考え方で、審議会等を設けて議論をしていただいて、本日素
案としてお示ししたものである。また、文化振興基本計画についてであるが、静岡県内で文化振興
基本条例を策定したのは三島市が初である。この条例に基づいて策定する文化振興基本計画である
ので、これも条例に基づいた県下初の計画ということになる。この計画も専門の先生方に参画いた
だいた委員会でご意見いただいて、本日素案をお示しさせていただいた。それでは、ただ今説明の
あったことを踏まえて、大綱(案)についてご質問などあればお願いしたい。
(菊澤委員)
質問ではないが、生涯学習推進プランについて、審議会の議事録を読ませていただくとかなり活
発な議論、意見交換をされているのが分かった。また基本目標である「心豊かに学び 夢と希望の
あふれるまちに」についても、この最後の「に」を入れるか入れないか、「まちへ」がいいのかな
どかなり細かく、また、これを読んだ方がどのように受け止めるか、というところまで配慮されて
議論されており、内容についても精査されているようであったので、なかなか素晴らしいプランが
できているという感想をもった。ただ 1 点気になったのが、12 ページにあるアンケート結果に対す
る解釈が、「1 割半ばの回答者が生涯学習センター・公民館の利用手続きに満足している。」という
ことで、
「1 割半ば」の方が満足しているという書き方であると、1 割半ばで良しとしているような
印象を受けてしまう。一般的な書き方であれば、
「1 割半ばしか」という表現になると思う。読んで
いる方を意識した表現にしていただければと思う。
文化振興基本計画は基本方針で、「文化の種をまこう」「文化の庭をつくろう」「文化の花をさか
そう」ということで、三島市が推進している「ガーデンシティ」に沿っている印象をもったので、
三島に非常にふさわしい表現になっているという印象をもった。歴史的にみても、文化が栄えた時
代というのは後から見て非常に輝いて見える時代である。そういう意味で、文化振興に力を入れる
ことは今と将来を考えて上でも非常に意味があることだと思う。また、文化が輝く裏には必ずそれ
を支援する人、いわゆる「パトロン」と言われる方がいて、その下で文化が発展しているという時
代背景もあると思う。第 5 章の「推進体制」のなかに「企業の役割」があり、「地域で行われる文
化活動に対し、様々な形での参加・支援を推進します。
」とある。今現在、
「パトロン」と言われる
方というか、団体となると地域の企業がある。これをどのように巻き込んでいくかということも大
きな課題ではないかと思った。
(豊岡市長)
市民の中で生涯学習センターを利用しているのはほんの少数である。言い換えると、生涯学習に
関心を持っていない方たちが相当数いるのが実態かと思う。そういう人たちに学びの重要性を啓発
していくことが大事だと思うが、12 ページのアンケート結果を生涯学習課ではどう捉えるか。
-3-
(野澤生涯学習課長)
改めてご指摘いただき、委員と同様の感覚を得た次第である。この部分はどういう表現がいいの
かもう一度考えてみたいと思う。
(豊岡市長)
このアンケートは生涯学習センターの利用者に対して質問しているのか。
(野澤生涯学習課長)
生涯学習センターと公民館利用者へのアンケートの結果である。
(豊岡市長)
文化振興基本計画の企業の参画や支援ということだが、これについて横山参事、何か考えている
ことはあるか。
(横山教育推進部参事)
先ほど菊澤委員が「パトロン」というお話をされたが、正に我々は「パトロン」を求めていて、
三島市の財政は厳しいので、いかにそのようなバックアップしてくれる企業を取り込んでいくか、
全市的にやらなければできない事業だと思っている。現在、どのようにするか模索中であるが、必
ずこの部分は必要だということで入れさせていただいた。
(豊岡市長)
ほかにご意見いかがか。なければこの大綱(案)を素案とさせていただき、年度末に開催を予定
している、第 3 回総合教育会議の場で完成版をお示しさせていただく。
次に、
「議題(2)来年度の予算要求に向けた教育委員会各課における主要な事業について」に移
らせていただく。現在、平成 28 年度当初予算の編成時期であるが、まず、教育委員会各課におけ
る平成 28 年度予算にかかる主要な事業について、事務局から説明をお願いしたい。
(佐野教育推進部長)
◆小・中学校コンピュータ整備事業
(事業の概要)
閣議決定された「日本再興戦略」、
「世界最先端 IT 国家創造宣言」並びに「第 2 期教育振興基
本計画」において「ICT の活用による教育の推進」が掲げられている。
三島市でも、この推進を受けて ICT 機器の中でも、教員の抵抗感が少なく、子どもたちの学力
向上への効果も検証されている電子黒板やデジタル教科書を、中学校各クラスへ整備し、子ども
たちの学力向上並びに教員の ICT 活用指導力の向上を図る。
◆小・中学校トイレ補修整備事業
(事業の概要)
小中学校には、校舎建設以降、全く改修がされていないトイレが数多くある。そのため、不衛
生、悪臭の発生、洋式トイレの不足等の問題が発生しており、学校、PTA、教職員組合、自治
会からの改修要望が強い状況である。よって、平成 26 年度から、毎年 2 校程度計画的に改修工
事を実施していく。
(主な改修内容)
・床をウェット式からドライ式に改修する。
・大便器を和式から洋式に改修する。
-4-
(平成 28 年度実施予定事業)
向山小学校東校舎棟トイレ改修工事
北上中学校管理教室棟トイレ改修工事
以後建築年度等を考慮し改修を実施していく。
◆北中学校改築事業
(事業の概要)
北中学校南校舎は、建設してから 58 年が経過し、老朽化が激しく、PTA、自治会等からの
改築要望が強い状況にあることから、平成 25 年度に耐力度調査を実施した結果、耐力度の基準
を下回っていることが判明した。
このため、平成 28 年度から改築工事に着手し、平成 30 年 4 月の供用開始を目指す。
(全体工事計画)
新南校舎 鉄筋コンクリート造 4 階建
延面積 4,045 ㎡
(平成 28 年度実施事業)
・既存給水用受水槽改修工事
・仮設校舎棟建設工事
・既存北校舎棟改修工事
・既存南校舎棟解体工事
・新南校舎棟建設工事
◆市民文化会館施設整備事業
(事業の概要)
開館後 24 年が経過した三島市民文化会館は、平成 25 年、26 年度に安全面を最優先とする建築
設備、機械・電気設備の各改修工事を実施したが、大・小ホールの舞台音響設備及び照明設備は
開館当時のものを使用しており、老朽化が著しいため、早急に改修を実施する必要がある。更に、
特定天井は耐震性が懸念されることから、新たに改修する必要が生じた。
(平成 28 年度事業計画)
平成 28 年度は、大・小ホールの舞台音響設備及び照明設備改修工事と特定天井の耐震改修工
事を効率よく計画的に実施していくため、各工事の総合的な調整基本計画及び特定天井耐震化の
工法検討を実施する。
さらに、平成 27 年度に制定する三島市文化振興基本計画においては、市民文化会館の機能を
向上させ、三島の文化創造交流拠点として整備することが求められていることから、屋外広場や
市民ロビー等の改修についても併せて検討していく。
また、開館当時から使用している録画機能の無い防犯カメラの改修及び、前回の大規模改修で
実施できなかった高圧受電設備の更新、空調設備の熱源ポンプ・自動制御機等の修繕を実施する。
(事業の課題)
特定天井の耐震改修については、各ホール規模や形状が異なるため、国土交通省から明確な指
針が出ておらず、先進地事例を参考に工法の検討を行い、併せて音響・照明工事との整合を図る
必要がある。
今後の予定としては、平成 28 年度に基本方針、基本計画の策定、平成 29 年度に実施計画を策
-5-
定し、平成 30 年度、31 年度に改修工事を実施する予定である。
◇支援員配置事業
(事業の概要)
小 1 の全学級と小 2 以上の必要な学級に更に学校支援員を配置し、落ち着いた学校生活を目指
す。また、特別支援学級が設置されている市内全 6 校に更に嘱託講師を配置し、一人一人に行き
届いたきめ細かい教育を目指す。
通級指導教室が設置されている 2 校に更に支援員を配置し、付き添われた保護者と本務教員の
援助に当たる。
(平成 27 年度事業実績)
◎学校支援員配置事業(51 人×5 時間/日×11 ヶ月)
◎特別支援学級嘱託講師配置事業(11 人×12 ヶ月)
◎通級指導教室支援員配置事業(2 人×5時間/日×11ヶ月)
◇いじめ防止対策推進事業・不登校対策事業
(事業の概要)
全校が、思いやりのある楽しい学級づくりを実現し、全児童生徒が、楽しい学校生活を送れる
ようにするため、各種事業を継続し、いじめ解消率 100%と不登校ゼロをめざします。
(平成28年度事業計画)
◎各校のいじめ防止等基本方針の見直し
◎三島市いじめ問題対策連絡協議会の充実
◎適応指導教室(2 人×12 ヶ月)
◎スクールカウンセラー(県:非常勤で全校配置)
◎スクールソーシャルワーカー(市:全校に派遣)
◇特別支援教育推進事業
(事業の概要)
相談員が学校を訪問して通常学級に在籍する発達障がいの児童生徒を観察し、教員と保護者に
対し適切な指導方法を助言する巡回相談を継続する。また、専門調査員や専門家チームが、特に
支援が必要なケースについて協議し、学校に助言する「専門調査員会」及び専門家チーム会議を
継続して実施する。
(平成 28 年度事業計画)
◎巡回相談実施(4 時間×170 回)
◎専門調査員会(年間 4 回)◎専門家チーム会議(年間 3 回)
◎三島市学校経営研修会
※教職員を対象に年度毎、課題を変えて実施。来年度は特別支援を中心とした学校における効
果的な対応について研修する。
◇学校・家庭・地域連携協力推進事業
(事業の概要)
地域が学校教育を支援する体制づくりを推進することにより、子どもへの教育をよりよくする
-6-
とともに、学校・家庭・地域が一体となり、地域ぐるみで子どもを育むこと及び家庭の教育力向
上を目的とした取組として、「学校支援地域本部事業」及び「家庭教育支援事業」を継続して実
施する。
なお、事業の実施に当たっては学校・家庭・地域連携協力推進事業費補助金の交付を受ける。
[学校支援地域本部事業]
小中学校ごとに学校支援地域本部を設置し、それぞれ学校、地域住民、PTA関係者等で構成
される実行委員会に業務委託した上で、各学校の求める支援内容に係る事業を実施する。
平成28年度は、市立小中学校全校である21校で年度当初からの実行委員会活動を予定している。
(このうち2校(中郷中、中西中)は「放課後学習支援『地域未来塾』」実施予定)
・学校支援地域本部設置校数
平成21~25年度… 1校(錦田中)
平成26年度… 6校(錦田中、西小、坂小、沢地小、北中、北上中)
平成27年度… 18校(東小、西小、錦田小、徳倉小、坂小、佐野小、北上小、中郷小、沢地小、
向山小、山田小、錦田中、南中、北中、中郷中、北上中、中郷西中、山田中)
[家庭教育支援事業]
家庭教育支援員(家庭教育アドバイザー)の派遣により、保護者対象の家庭教育講座や家庭教
育相談を小中学校等で実施する。
平成27年度実績
・家庭教育支援員数…3人
・実施回数…講座16回、相談11回(全小中学校において実施)
◇読書普及・図書館活用の促進
[ブックスタート事業の推進]
(事業の目的と概要)
日本で平成 12 年度から導入されたこの事業を、本市では平成 14 年度から実施している。絵本
の読み聞かせを通じて、赤ちゃんと保護者が楽しいひとときを分かち合い、親子の絆を深めても
らうことを目的に、保健センターの3か月児健康教室(毎月第 1 木曜日午前)に図書館司書とブ
ックスタートボランティアが出向き、参加の親子に読み聞かせや絵本の話をしながら、絵本 2 冊
やブックリスト等の入ったブックスタートパックをプレゼントする。
<事業状況>
実施回数
対象人数
参加人数
参加割合
ボランティ
(%)
ア登録
平成 26 年度
12
844
804
95
32
平成 25 年度
12
898
842
94
31
[セカンドブック事業の推進]
(事業の目的と概要)
平成 22 年度 11 月から実施しているセカンドブック事業は、ブックスタートのフォローアップ
事業として、やはり保健センターで行われる2歳児健康相談会(毎月第3金曜日午前)に図書館
-7-
司書とセカンドブックボランティアが出向き、参加の親子を対象に読み聞かせや絵本の話をしな
がら、親子の絆をさらに深めている。
また、幼いときから絵本に接することで、次代を担う子どもたちが心豊かに育つよう、現在、
5 冊の絵本を紹介し、その中から本人の気に入ったものを 1 冊プレゼントして子どもの読書活動
の推進を図る。その紹介絵本の中または配布用ブックリストに、新たに郷土の絵本作家を知り、
郷土に対する愛着を深めていただくために、江頭路子氏・宮西達也氏の絵本を含めることを検討
していく。(スギヤマカナヨ氏の「いっしょにごはん」は既に紹介済み)
<事業状況>
実施回数
対象人数
参加人数
参加割合
ボランティ
(%)
ア登録
平成 26 年度
12
911
883
97
27
平成 25 年度
12
927
888
96
23
[移動図書館事業の充実]
(事業の目的)
本館または分館から離れ、図書館利用が不便な地域の方など、市民誰もが図書館を利用できる
よう学校等を巡回し、市民誰もが図書館を利用できるようする。
<利用状況>
巡回箇所
貸出人数
貸出冊数
延べ実施
雨天中止
個所
回数
平成 26 年度
29
8,657
34,101
321
16
平成 25 年度
28
8,128
33,316
313
14
◇クリエイティブシテイ推進事業
(事業の概要)
次代を拓く創造性豊かな人材を育成し、多様な文化が息づく品格あるまちを実現するため、
国内外で活躍する芸術家やクリエイターと市民等とが協働して、子ども達を対象に芸術を活用
したユニークなワークショップ等の活動を展開する。
さらに、その成果や取組を活かして市民への意識啓発から行動喚起を図り、将来的なアート
NPO等の中間支援組織設立や創造産業の活性化につなげるため、平成 27 年度に策定した文
化振興基本計画における前期 5 ヵ年の重点プロジェクトをクリエイティブシティ推進事業と
して展開する。
・クリエイティブワークショップの実施
平成 27 年度に地方創生先行型上乗せ交付金を受けて沢地小で実施するクリエイティブワー
クショップを、順次市内に広める。
・ふじのくに野外芸術フェスタ 2016(三島会場)の開催
県や県舞台芸術センター(SPAC)が中心となって開催する舞台芸術のお祭りが、平成 28 年
度は 7 月に三島市内において開催されるため、関連して賑わい創出のイベントを行う。
・創造都市ネットワーク日本への加入
-8-
文化都市として更なる発展に向け、創造都市ネットワーク日本に加入して国内及び世界の
創造都市と交流し、情報収集と関係構築に努め、知見を広める。
(豊岡市長)
ただいま事務局から、平成 28 年度予算要求に向けた教育委員会各課における主要な事業の説明
があった。予算編成のスケジュールとしては年内に副市長・財政部長査定、年明けには市長査定と
なる。全ての予算が要求どおりにはいかないわけだが、教育委員会としては予算確保に向けて全力
で努力するということになる。
もう 1 点、学校支援地域本部であるが、錦田中学校が国から賞をいただいたということだが、そ
れについて少し説明をお願いしたい。
(野澤生涯学習課長)
12 月 3 日、錦田中学校の学校支援地域本部事業について、平成 27 年度優れた地域による学校支
援活動推進に係る文部科学大臣表彰を受賞した。これは、錦田中学校の学校支援をしていただいて
いるコーディネーターと学校が協力しての受賞となった。
(豊岡市長)
それでは一通り説明が終わったので、ご意見・ご質問等あればお願いしたい。
(関委員)
小・中学校コンピュータ整備事業は、本年 8 月には市内全小学校において電子黒板とデジタル教
科書が配置された。効果的な活用の要となる教員のスキルについても、夏休み中に教育総務課が中
心となり、全小学校において研修を実施したと聞いている。電子黒板の設置活用による効果は大き
いものがあると言われている。そうは言っても、三島市の小学校では今年の 9 月から利用を始めた
ばかりであるので、定性的にも定量的にも評価がされていないということである。しかし、この秋
に行われた数々の研修を見てきたので少しお話しさせていただく。
例えば 6 年生の算数の授業では、実物投影機という道具を用いて、多様な子どもの考えを電子黒
板に取り込み比較検討していた。また、1 年生の国語の授業では、紙人形を実物投影機で電子黒板
へ投影し豊かな表現活動を導く映像環境として利用していた。更にある学校では、クラスの催しも
のの制作過程をスライドショーにまとめて、それをお客さんにお見せし宣伝するという特別活動の
分野での活用をされていた。残念ながらデジタル教科書を利用した授業を見ることはできなかった
が、活用状況を教頭先生に伺ったところ、各教室に電子黒板が配置されたことによりどの教員もデ
ジタル教科書を進んで活用しているとのことであった。デジタル教科書の利用により理解力や思考
力の向上が期待されるわけだが、その結果として、今まで授業の中ではあまり使用しないで、事務
的な仕事で多く使っていたパソコンが、結果的に授業の中でも使われるようになったのではないか
と思う。電子黒板は視覚に訴えながら、理解力や思考力や表現力など多様な能力を育成するICT
のツールとして本当に優れていると思うので、今後、活用の頻度や活用方法の更なる検討が必要に
なってくると思うが、ぜひ中学校での配置もお願いしたいと思う。
-9-
(豊岡市長)
導入してまだ間もないが、どんな利用がされてどんな効果が出つつあるのか、学校教育課長に少
しお話しいただきたい。
(小塚学校教育課長)
関委員の言われた実物投影機は以前からあったのだが、プロジェクターを通してスクリーンに投
影していたため細かなところが見えにくい、肝心なところが見えにくいということがあったが、電
子黒板に投影するようになってとても鮮明に写り、またそれを更に拡大することができるのでその
効果は大きなものである。また、デジタル教科書についても、職員室で「こんな使い方があるよ」
など教員が相互に声を掛け合う姿が見られると聞いている。これから年度末に向けて全体での研修
を開催することはできないので、情報ネットワーク「ミライム」にQ&Aで利用方法を紹介する。
来年度は、長期休暇中に大きな活用研修会を開いてより習熟が深まり、子どもにとってよりよいツ
ールにしなければいけないと考えている。
(豊岡市長)
先ほど文化振興基本計画の説明にもあったが、クリエイティブ、創造力をつける上で電子黒板と
リンクさせると相当のことができると思う。実は先日、イタリアミラノの食の博覧会に行ってきた
が、日本館はプロジェクションマッピングによる素晴らしい映像で、日本の食文化や農村風景を紹
介していた。着実にそういう時代に入っていると思う。現在の小学生が大人になる頃には、電子黒
板で教わったことをベースとした新しい仕事に取り組んでいけるのではないかと感じた。いずれに
しても様々な可能性が生まれてくると思っている。
(佐藤委員)
教育に関する大綱についてであるが、これが(案)として示され、非常に素晴らしいことだと思
う。ここは三島市であり、浜松市でも静岡市でもない、歴史や自然がある中で文化を中心とするの
は大変良いことだと思う。
スコットランドのエジンバラに行くとスコットモニュメントという高い塔がある。ウォルター・
スコットという詩人の功績を讃えた記念塔であって、その頂上に立つとエジンバラ全体が見えるが、
スコットランドは、やはり文化を世界に発信して現代に建っている。三島もぜひ三島人の文化力、
これをしっかり育てて、倫理と平和の貢献に向かう。こういったことが教育に関する大綱の中に組
み込むことができるかなと思う。
大綱の体系図の中に、
「子も親も ともに育つ笑顔あふれる 三島大家族」という言葉がある。こ
れは私なりの解釈だが、現代はしきりに家族の崩壊や核家族化などが叫ばれている。様々な悲劇や
問題も生まれているが、「三島大家族」という言葉を考えると、地域の人々で支える、地域に魅力
があれば例え辛くても、例えさみしくても、地域の癒しで明日に向かう、未来志向の人間が育って
いく、このように感じた。それから大観光時代ということで、恐らく三島へ多くの外国人が来ると
思う。そのとき三島市はこの文化力で売り出す、こういったことが重要かなと思う。教育に関する
大綱は、これからの施策に非常に有効かなと思う。
(豊岡市長)
2020 年開催の東京オリンピック・パラリンピックであるが、世界中から選手や応援団が集まり、
-10-
大会が終わったらそれで終わりということではない。東京オリンピック・パラリンピック開催に向
けた首長連合ができて、300 前後の市町村長が加入しているが、その発足時に政府の偉い方たちが
見えてこう言っていた。「東京オリンピック・パラリンピックは日本を再生するきっかけづくりで
ある。これを起点にして尚一層日本を発展させることを考えている。実際、北京オリンピック・ロ
ンドンオリンピックが終わった後、文化芸術のイベントを数多く開催し、オリンピック前よりも観
光客が増えてきている。そういう取り組みをしていく。」といったお話があった。オリンピック憲
章の中にも、単に競技をするだけではなく、「文化」のことに触れられている。2020 年に尚一層の
外国人が三島市へ来てくれるような街ができればいいなと思っている。
(草間委員)
私もクリエイティブシティ推進事業にとても興味を持っているが、それをもう少し具体的に、例
えば学年ごととか、本読みが得意な子どもがいると思うが、それに対してその物語にどういうイメ
ージをもった音楽をつけられるかとか、もし文字を上手にかける子がいれば、その物語に対してど
んな一文字を書けるか、そしてその物語に対して自分だったらどんな動きを与えるか、その物語か
ら発想するどういう絵が想像できるか、クリエイティブとかイマジネーションがどんどん豊かにな
っていくと思うので、ただ一つのことで色々なものが大きく広がっていくような、そういう文化が
できるといいなと思った。
(豊岡市長)
沢地小学校で行った「うるまでるび」さんの三日間に渡るワークショップについて、横山参事か
ら説明をお願いしたい。
(横山教育推進部参事)
まず、体育館全面に白い用紙を敷き詰めて、そこに 270 人の生徒が乗っかりマジックでキャラク
ターづくりの落書き、何でもいいから自分の書きたいものを書きなさいということで、いろんなキ
ャラクターを描いた。そして、子どもを 12 班に分けて、そのキャラクターをたくさん切り取って
どのキャラクターにしようか、これとこれを合体させようか、そこで新たなキャラクターを各班で
つくって、そこに四コマ漫画風のストーリーを考えた。その後電子黒板に直接、タッチパネル式で
絵を描き込み、それがパソコンに取り込まれていく。その描いた絵が、あるソフトを使うとアニメ
ーションとして動くようになる。つまり、ストーリーを基に絵を動かして、そこに音を加え、最終
的には 12 の物語が完成したので、3 日目に沢地幼稚園の 50 人の園児と多くのPTAが見守る中発
表を行った。
その中で 1 等を決めるため全員で投票をし、最終的に用意したメダルを掛けてあげた。
キャラクターを一人一人がつくって、それをどういう形で選んでいくか。ストーリーもみんなで考
える。そこにどういう動きを与えるか、動きを考える。更に音楽もそこに加える。最終的にそれを
紹介する、プレゼンターの要素も加わり、様々なものが加わる中で最終的には評価される。物事は
評価されることもあるんだよと、喜びの部分と厳しい部分も含めた中でワークショップを開催した。
3 日間携わったそこには、教職員がいて、学校支援地域本部の方がいて、おやじの会がいて、大人
と子どもが連携をした中で、最終日に完成品を見た大人たちがどれほど感激しただろうか。子ども
たちも非常に喜んでいた。様々な体験ができて、正しくクリエイティブ教育ができたと感じた場面
であった。
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(豊岡市長)
12 班は 1 年から 6 年までの縦割りグループで形成されており、上の子は下の子の面倒を見なが
ら、下の子の意見も取り入れながら行われた。紙も東海特種製紙が提供してくれた紙を体育館全面
に敷き詰めたりして、素晴らしい活動ができた。
(関委員)
学校支援地域本部事業について、来年度についてはすべての学校で実施されるということである
が、資料 4 には、中郷中学校と中郷西中学校の 2 校で、「放課後学習支援『地域未来塾』を実施予
定」とある。ぜひ実施してもらいたい。現在小学校でも実施している学校があると伺っている。格
差社会が広まっていく中で、機会均等を保つためにも様々な学校で実施できればと思う。ただし、
地域のご協力がないとできないことである。更に数年先をみると、今後小学校に放課後子ども教室
を設置する方向で検討しなければならないと思うが、そこにおいても子どもの学習室が大きな問題
点になってくると思う。ぜひ、学校支援地域本部の中で実施できれば、放課後子ども教室の中に移
行できるようになってくると思う。教育委員会としても学校を支援したり地域の方々にご協力をお
願いすると、また地域の方もご自分たちの持っている力を発揮して担っていただきたいと思う。
(豊岡市長)
三島市は放課後児童クラブに力を入れてきていて、今年から 6 年生までお預かりすることになっ
たが、放課後子ども教室については未だ手をつけていない。放課後子ども教室を実施する際には、
正に学校支援地域本部の皆様方が様々な人材を探してきて、勉強だけでなくスポーツも含めてサポ
ートしていただくことができると、素晴らしい教室となるのではないかと思う。これも研究してい
く必要があると考えている。
なかなか塾へ行くことがままならない家庭もあると思うので、そのような子どもへ「地域未来塾」
を開くことは有意義であると思う。来年度の中郷中学校と中郷西中学校の取り組みに注目していき
たい。
(西島教育長)
平成 27 年度も 4 分の 3 が過ぎ、各学校においては残りの 4 分の 1 に差し掛かり、PDCAサイ
クルで行くと「C」の部分、重要な部分になっていると思う。これは教育委員会も同様であって、
来年度に向けて人的支援、施設整備の充実を図りながら、更に三島の教育を発展させていきたい
と思い要望させていただいたのが先ほどの部長の説明である。市長にはご理解をいただく中で推
進したいのだが、中学校の電子黒板導入については今議会において表明していただき、これで確
実な一歩が踏み出せたなと思っている。電子黒板とクリエイティブシティ推進は多くの皆様が言
及されたので重複する部分は避けたいと思うが、やはり電子黒板を導入することにより、クリエ
イティブなワークショップの開催が可能になったということは非常に大きいなと思っている。一
昔、二昔前であると、ICTは知的な部分や作業の効率化を図るには向いているが、創造的な部
分には不向きだと、そういうものは自然に触れなければいけないという意見が主流であった。現
在は、ICTを利用しての創造的な活動も可能である。それを実証して見せた今回のワークショ
ップではなかったかと思う。また、沢地小学校のワークショップを見せていただいて、クリエイ
ティブの中には、基礎学力や友達との関わりや心を育てる部分やコミュニケーション能力など、
いわゆる学校教育の中で「豊かな心」「確かな学力」「たくましい心身」、そういうものが子ども
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たちの活動からくみ取ることができたなと思う。発達段階の違う 12 人の子どもたちが一緒にな
って活動するわけであるから、コミュニケーション力がないとうまくいかない。それから、キャ
ラクターが無数にある中でそれを選ぶわけなので、話し合う中で我慢をする子どももいる。自分
のキャラクターを選んでもらった子どももいれば、そうでない子どももいる。それから、ストー
リーの展開も、あれもいいこれもいいと複数ある中から選択することも学んだと思う。地域の方
やボランティアの方や学生さんが来てくれたので、地域の力総がかりで今回のワークショップを
成功させた。様々な教育の成果や課題が凝縮していたのかなと感じた。なので、クリエイティブ
な作業は単に創造性だけではなく、教育の目指すところすべてを包含して実施していただけたな
と、これが広がっていけばいいなという感想を持っている。
また、学校支援地域本部事業であるが、市長が言う「地域の絆を高めて」という方針に正に合
うなと思う。学校支援地域本部は、本来は平成 29 年 4 月に市内全校で発足という計画であった
が、生涯学習課が一丸となって、1 年前倒しで発足することが可能となった。生涯学習課の前向
きな働きに大変ありがたいと思っている。
(豊岡市長)
それでは、本日皆様からいただいた貴重なご意見は、平成 28 年度予算編成時の参考とさせて
いただきたいと思う。本日の議題は以上となるが、他にご意見等いかがであるか。ないようであ
れば、以上をもって平成 27 年度第 2 回三島市総合教育会議を閉会する。本年も残りわずかとな
ってきたが、くれぐれもお風邪などひかぬようにして、よいお年をお迎えいただきたいと思う。
本日は大変ありがとうございました。
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