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第161回 定時株主総会招集ご通知添付書類(事業報告)

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第161回 定時株主総会招集ご通知添付書類(事業報告)
目次
第161回定時株主総会招集ご通知添付書類
事業報告
連結計算書類
2
34
連結貸借対照表
34
連結損益計算書
35
連結株主資本等変動計算書
36
連結注記表
36
計算書類
44
貸借対照表
44
損益計算書
45
株主資本等変動計算書
46
個別注記表
47
連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
52
監査役会の監査報告書 謄本
54
計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
53
ご参考
連結貸借対照表 前期比較表(要旨)
56
連結損益計算書 前期比較表(要旨)
57
貸借対照表 前期比較表(要旨)
58
損益計算書 前期比較表(要旨)
59
所有者別株式分布状況
60
事業報告
平成21年4月1日から平成22年3月31日まで
Ⅰ 企業集団の現況に関する事項
1 .事業の経過および成果
平成21年度の日本経済は、前年度の米国金融不安に端を発した世界経済の急激な悪化から、緩や
かに持ち直してきたものの、
厳しい雇用・所得環境が続きました。
広告業界では、平成21年
(暦年)の
「日本の広告費」
(当社調べ)が5兆9,222億円(前年比11.5%減)
となり、前年に引き続き2年連続で減少し、日本の広告費推定開始以来、最も大きい減少率でした。
「マス四媒体広告費」
(同14.3%減)が5年連続して前年を下回り、
「プロモーションメディア広告費」
(同11.8%減)も2年連続で減少しました。一方、
「インターネット広告費」
(同1.2%増)と「衛星メディ
ア関連広告費」
(同4.9%増)
は増加の傾向が続きました。
当連結会計年度
(以下
「当期」
)
は、
当企業集団
(以下
「当社グループ」)にとって、このような市場環境
のもと、
クライアント各社が広告支出を控えるなど、昨年度に続き非常に厳しい経営環境が続きまし
た。当社は平成21年7月に新中期経営計画
「Dentsu Innovation 2013」を策定し、様々な具体的施策
を実施してまいりました。また
「第12回IAAF世界陸上競技選手権ベルリン大会」
(平成21年8月)や
「第21回オリンピック冬季競技大会
(2010/バンクーバー)」
(平成22年2月)などを足掛かりに多面
的にビジネス展開するとともに、
統合的なコミュニケーション・デザインによるソリューションを提
供すべく、
当社グループの総力を結集し積極的な営業活動を展開した結果、市場の回復もあり、下期
には業績の改善が図られてきております。
当期の業績は、売上高が1兆6,786億18百万円
(前連結会計年度(以下「前期」)比11.1%減)、売上総
利益は2,964億90百万円
(同5.7%減)
、営業利益は373億23百万円(同13.6%減)、経常利益は447億
90百万円
(同16.1%減)、当期純利益は311億30百万円(前期は204億53百万円の当期純損失)とな
りました。なお、当期純利益の増加は、前期においては投資有価証券評価損511億16百万円を計上し
ていたこと、および、過年度に計上した投資有価証券評価損等の一部について、損金算入または繰延
税金資産を計上したことで、
税負担率が低下したことなどによるものです。
( 1 )事業別セグメントの売上高実績
①広告業
広告業の外部顧客向け売上高は、
1兆6,198億67百万円(前期比10.0%減)となりました。
なお、当社単体および当セグメントにおける国内主要連結対象会社の概況は、以下のとお
りです。
株式会社電通
売 上 高 が1兆3,150億72百 万 円
(前 期 比9.1% 減)、売 上 総 利 益 は1,854億79百 万 円(同
3.8%減)、営業利益は263億13百万円
(同10.2%増)、経常利益は337億2百万円(同2.6%
減)、当期純利益は270億55百万円
(前期は327億71百万円の当期純損失)となりました。な
お、当期純利益の増加は、前期においては減損処理による投資有価証券評価損および関係会
社株式評価損555億16百万円を計上していたこと、および、過年度に計上した投資有価証券
評価損等の一部について、損金算入または繰延税金資産を計上したことで、税負担率が低下
したことなどによるものです。
なお、
売上高の概況を
「
(3)
当社の売上高の概況」に記載しております。
株式会社電通テック
依然として景気が低迷するなか、
グループ連携を深めるとともに、原価低減施策、経費削減
策等の強化を徹底し、
利益確保を図ってまいりましたが、当期の業績は、クライアントの広告
費抑制、価格競争激化といった厳しい事業環境の影響を受ける結果となり、売上高1,299億
85百万円
(前期比11.3%減)、営業損失6億10百万円(前期は8億61百万円の営業利益)、経常
損 失21百 万 円
(前 期 は12億86百 万 円 の 経 常 利 益)、当 期 純 利 益 は2億35百 万 円(前 期 比
32.6%減)
となりました。
株式会社サイバー・コミュニケーションズ
同社は、モバイルを中心としたインターネット広告の伸長により、単体の売上高は前期比
12.0%増と拡大したものの、子会社の再編やリスティング広告の商流変更により、子会社の
売上高が減少し、当期の連結売上高は676億98百万円(前期比0.8%減)となりました。しか
し、前期には子会社ののれんを一括償却処理していたことや、当期において販管費を抑制し
たことなどにより、営業利益は5億46百万円(同92.2%増)、経常利益は6億45百万円(同
97.1%増)
、
当期純利益は3億5百万円
(前期は11億21百万円の当期純損失)となりました。
②情報サービス業
情報サービス業の外部顧客向け売上高は、512億50百万円(前期比18.8%減)となりまし
た。
なお、当セグメントでの主要連結対象会社である株式会社電通国際情報サービスの概況
は、
以下のとおりです。
株式会社電通国際情報サービス
同社は、情報システム構築などのITソリューションを主要な事業内容としております。
企業のIT投資は、当期を通じて強く抑制され、同社の受注は非常に厳しい水準で推移しま
した。この結果、同社の連結業績は、売上高611億55百万円(前期比18.6%減)、営業損失2億
95百万円
(前期は44億81百万円の営業利益)、経常損失は2億38百万円(前期は46億28百万
円の経常利益)
、
当期純損失は1億37百万円
(前期は13億57百万円の当期純利益)となりまし
た。
③その他の事業
広 告 業 お よ び 情 報 サ ービ ス 業 以 外 の 外 部 顧 客 向 け 売 上 高 は、74億99百 万 円(前 期 比
68.5%減)
となりました。
( 2 )所在地別セグメントの売上高実績
①日本
外部顧客向け売上高は、
1兆5,403億29百万円(前期比10.5%減)となりました。
②海外
外部顧客向け売上高は、
1,382億88百万円
(前期比16.4%減)となりました。
( 3 )当社の売上高の概況
①業種別売上高
当社売上高に占める割合の大きい上位10業種では、
「食品」
(前事業年度比5.9%増)で売上
高が増加しました。一方、
「情報・通信」
(同10.3%減)、
「飲料・嗜好品」
(同3.3%減)、
「化粧品・
トイレタリー」
(同3.2%減)、
「金融・保険」
(同17.4%減)、
「自動車・関連品」
(同27.7%減)、
「薬
品・医療用品」
(同4.7%減)、
「流通・小売業」
(同4.4%減)、
「趣味・スポーツ用品」
(同7.8%減)、
「外食・各種サービス」
(同2.0%減)
の9業種で売上高が減少しました。
②業務区分別売上高
業務区分
売上高
構成比
前事業年度比増減
百万円
%
%
新聞
122,264
9.3
△16.7
雑誌
43,392
3.3
△27.7
ラジオ
19,434
1.5
△11.7
626,274
47.6
△9.6
(テレビタイム)
(289,464)
(22.0)
(△15.7)
(テレビスポット)
(336,810)
(25.6)
(△3.6)
テレビ計
インタラクティブメディア
OOHメディア
34,606
2.6
32.0
39,233
3.0
△6.7
クリエーティブ
164,973
12.5
△7.0
マーケティング/プロモーション
167,209
12.7
△2.1
75,492
5.7
△8.1
22,191
1.7
△17.6
1,315,072
100.0
△9.1
コンテンツサービス
その他
計
(注)主要な業務区分の内容については「6.主要な事業内容(2)当社」に記載のとおりです。
3.0
2.6
1.5
3.3
5.7
1.7
47.6
9.3
12.5
12.7
マス四媒体の売上高は、四媒体すべてが前事業年度を下回った結果、合計で前事業年度比
12.0%減の8,113億66百万円となりました。マス四媒体以外の売上高は、インタラクティブ
メディアが高い伸びを示しましたが、クリエーティブやマーケティング/プロモーションな
どが減少し、合計で前事業年度比4.2%減の5,037億6百万円となりました。これにより、マス
四媒体以外の売上高構成比は38.3%と前事業年度から2ポイント増加しました。
業務区分別の売上高の内訳は、
以下のとおりです。
ⅰ 新聞
「飲料・嗜好品」
(前事業年度比23.3%増)、
「薬品・医療用品」
(同6.7%増)などは伸びました
が、
「情報・通信」
(同35.2%減)、
「金融・保険」
(同25.4%減)などの減少を埋めるまでには至り
ませんでした。
ⅱ 雑誌
「エネルギー・素材・機械」
(前事業年度比16.6%増)、
「家庭用品」
(同10.9%増)などは伸び
ましたが、
「ファッション・アクセサリー」
(同26.9%減)、
「情報・通信」
(同30.2%減)、
「化粧
品・トイレタリー」
(同28.3%減)などは大幅に減少し、前事業年度を下回る結果となりまし
た。
ⅲ ラジオ
「外食・各種サービス」
(前事業年度比57.1%増)などは伸長しましたが、
「自動車・関連品」
(同52.5%減)、
「官公庁・団体」
(同24.1%減)などの減少が影響し、前事業年度を割り込みま
した。
ⅳ テレビ
テレビタイム、
テレビスポットとも伸長せず、前事業年度を下回りました。
《テレビタイム》
「官公庁・団体」
(前事業年度比22.7%増)、
「教育・医療サービス・宗教」
(同16.0%増)などが
拡大しましたが、
「自動車・関連品」
(同49.7%減)、
「金融・保険」
(同33.2%減)などの大幅減少
に及ばず、
前事業年度を下回りました。
《テレビスポット》
「化粧品・トイレタリー」
(同11.4%増)、
「食品」
(同8.4%増)などは伸びましたが、
「趣味・ス
ポーツ用品」
(同19.1%減)
「情報・通信」
、
(同9.5%減)などが落ち込み、前事業年度を下回る結
果となりました。
ⅴ インタラクティブメディア
「情報・通信」
(前事業年度比28.6%増)、
「金融・保険」
(同49.8%増)、
「外食・各種サービス」
(同45.0%増)、
「自動車・関連品」
(同24.5%増)などをはじめとして伸長し、全体では前事業
年度比32.0%増となり、
前事業年度を大きく上回る結果となりました。
ⅵ OOHメディア
「飲料・嗜好品」
(前事業年度比19.7%増)「
、薬品・医療用品」
(同70.2%増)などは伸びまし
たが、
「金融・保険」
(同52.6%減)、
「情報・通信」
(同14.4%減)などが減少し、前事業年度を下
回りました。
ⅶ クリエーティブ
「食品」
(前事業年度比27.2%増)、
「流通・小売業」
(同16.4%増)などの伸長は、
「情報・通信」
(同13.7%減)、
「自動車・関連品」
(同25.5%減)などの減少に及ばず、前事業年度を下回る結
果となりました。
ⅷ マーケティング/プロモーション
「官公庁・団体」
(前事業年度比89.1%増)「
、食品」
(同29.8%増)、
「外食・各種サービス」
(同
18.2% 増)な ど は 伸 長 し ま し た が、
「流 通・小 売 業」
(同20.5% 減)や「交 通・レ ジ ャー」
(同
42.2%減)
などの減少をカバーできず、
前事業年度実績を下回りました。
ⅸ コンテンツサービス
「趣味・スポーツ用品」
(前事業年度比46.3%増)、
「精密機器・事務用品」
(同28.5%増)など
の伸長がありましたが、
「情報・通信」
(同13.5%減)、
「官公庁・団体」
(同35.3%減)などの減少
を埋めるまでには至らず前事業年度を下回りました。
③営業所別売上高
営業所別売上高は、
以下のとおりです。
営業所
本社
関西支社
中部支社
計
売上高
構成比
前事業年度比増減
百万円
%
%
1,075,928
81.8
△8.4
203,701
15.5
△10.7
35,442
2.7
△21.7
1,315,072
100.0
△9.1
2 .対処すべき課題
世界的な経済危機から緩やかに回復するなか、わが国の広告費は2年連続で減少し、国内広告業界
も大きな影響を受けております。一方、国内では少子高齢化や環境問題への意識の高まりなど、社会
構造や社会意識が大きく転換するとともに、
デジタル・テクノロジーの進化により生活者の生活も急
速に様相を変えつつあります。
また先進各国の市場の成熟化が指摘される一方で、世界経済における
新興諸国の存在感は一段と高まり、
内外企業はグローバルな事業展開を加速させています。当社グル
ープは、このように急速に進む経営環境の変化のなか、現状に満足することなく、時代の変化をチャ
ンスと捉え、
積極果敢に自己変革に取り組むことで、新しい時代における成長モデルの確立を目指し
ます。
当社グループは、平成21年1月に新しいグループ企業理念「Good Innovation.」を導入し、平成21
年7月には新中期経営計画
「Dentsu Innovation 2013」を策定しました。新中期経営計画のスローガ
ン=「プラットフォーム時代への挑戦」
のもと、
クライアント、メディア、生活者、そして自らの内部で
の「Good Innovation.」を追求するとともに、そこから生じた多様な価値を結び付け、さらに大きな
シナジーを社会全体にもたらす企業グループを目指し、様々なプロジェクトを進めております。
当社グループでは、
以上のようなグループ企業理念と新中期経営計画のもと、グループの総力を挙
げて新たな時代に相応しい積極果敢な活動と事業構造改革に取り組み、平成26年3月期末までに以
下の経営目標を達成することを目指してまいります。
■連結営業利益 700億円
■オペレーティング・マージン 20%以上
(オペレーティング・マージン=営業利益÷売上総利益×100)
■ROE 8%
( 1 )デジタル領域
デジタル領域を今後の当社グループの成長を牽引する中核的事業へと育成するために、平成
22年1月には、社内のデジタル関連部署を発展的に解消・統合し、デジタル関連リソースを再
編・集約した
「デジタル・ビジネス局
(以下、
DB局)」を設置するとともに、新たにグループ内のデ
ジタル関連事業を統括する事業統括会社
「株式会社電通デジタル・ホールディングス(以下、
DDH)
」を設立いたしました。
DB局では社内のデジタル関連の機能やリソースを集約し、各セ
クションと密接に協働しながら、総合広告会社の強みである統合キャンペーン、クリエーティ
ブ、
マスメディア等と連携した、
統合的かつ高度なソリューションを提供してまいります。当期
は、インタラクティブメディアの売上高が前事業年度比で、32.0%伸長するなど、成果が現わ
れてきております。今後も、電通グループのデジタル関連事業を統括するDDHとDB局が常に
連携しながら、
ひとつのデジタル・エージェンシーのように機能することで、グループ全体の統
合的デジタル戦略を迅速に立案・実施し、テクノロジー等の事業環境変化および広告主ニーズ
の高度化に即応できる体制を構築してまいります。
また、デジタル領域強化に向けて、米国では、子会社である電通ホールディングスUSAが、グ
ローバルにデジタル・マーケティング・サービスを展開する「Innovation Interactive LLC(イ
ノベーション・インタラクティブ社)
」
を買収いたしました(平成22年1月)。
( 2 )グローバル領域
BRICsなどの成長市場を中心に、従前の方式にとらわれない新しい視点から事業に取り組
み、日系クライアントに加えて、グローバルアカウント、ローカルクライアントの獲得、マネジ
メントの現地化などを図って、
各地の実情に応じた拠点営業基盤の安定と競争力の強化を推進
いたします。
当期は、米国においてマックギャリー・ボウエン社が複数の大きなアカウントの獲得に成功
いたしました。特に、食品・薬品・通信などの現地の大手企業を獲得したことは、今までの自動
車・電機など日系企業中心のポートフォリオからの大きな転換となります。またインドにおい
ても、現地の大手自動車、通信などのアカウントの獲得に成功するなど、他の地域でも、グロー
バル/ローカルクライアントの獲得を進めております。また前述のとおり、米国では、子会社で
ある電通ホールディングスUSAが、
「Innovation Interactive LLC」を買収いたしました。
平成21年12月には、アジア有数の広告市場である韓国において、メディア事業の再構築に
よるビジネスの強化・拡大と当社グループのプレゼンスを向上させるために、新たにメディア
事業の基幹会社
「電通メディア韓国」を設立いたしました。さらに、平成22年3月に「電通メディ
ア香港」
を設立、
今後も新たな拠点を設立していく予定です。また安定した成長が見込まれるブ
ラジルでの営業力強化に向けて、
電通ラテンアメリカを完全子会社化しました。
中国においては、
販促事業強化のために、
中国最大の販促ネットワークを持ち、ITマネジメ
ントのプラットフォームを持つサントレンドグループと、平成22年1月に資本・業務提携に関
する基本合意書を締結しました。また、中国市場に事業進出する日系クライアントの事業戦略
立案や販売戦略の立案、実施管理などのマーケティング活動支援事業を行う新会社「株式会社
電通マーケティング・イー・エー」を平成22年4月に設立いたしました。その他、中国における
PR事業領域の強化・拡大を目的として、中国23都市にネットワークを持つ中国最大手のPR会
社
「北京藍色光標品牌管理顧問股 有限公司」と、中国でPR事業を手掛ける合弁会社「電通藍
標」
を設立いたします。
( 3 )プラットフォームビジネス
情報流通やコミュニケーションがダイナミックに変化する時代において、様々な顧客接点の
なかで、
新しいプラットフォームやメソッド・ツールを開発し、生活者情報の分析を収益に結び
付けていくための新しい社内組織を平成22年1月に設立し、検討を進めております。今後は、様
々なキープレイヤーとの連携も含め、グループ全体の競争力強化と成長に向けて、戦略的な推
進体制により、
新たな収益化を目指してまいります。
平成21年9月には新たなビジネスモデル開発として、電子雑誌を携帯電話等で有料販売する
サービス
「MAGASTORE」を開始いたしました。また、新しい電子クーポンである「iButterfly」
や、
メーカー企業自らが、
流通店舗で利用できる広告クーポンの発行を可能にする、おサイフケ
ータイクーポンサービス
「ピットポン」
などを開発いたしました。
( 4 )ソリューション領域
クライアントの経営・事業課題からコミュニケーション活動の実施に至るまで、グループの
専門性や連携をさらに強めながら、マスメディア、デジタル関連サービス、プロモーション、コ
ンサルティングなど、
多様なニーズに応じたソリューション力の強化を進めております。
クライアントのブランド課題が、複雑化の一途を辿るなか、その解決にあたり、メディア・コ
ンテンツの重要性は一層高まっていることから、これまで当社において新聞、雑誌、ラジオ、テ
レビ、衛星メディア、
OOHの各媒体別に配置してきた業務推進機能、プランニング機能を統合
し、
「MCプランニング局」を新設するなど、平成22年4月にメディア・コンテンツ領域の機構改
革を行いました。
平成21年6月には、第56回
「カンヌ国際広告祭(CANNES LIONS 2009)」で「メディア・エー
ジェンシー・オブ・ザ・イヤー」と、メディア、デザイン、サイバー 、アウトドアの各部門で金賞を
受賞いたしました。さらに平成22年1月には、マックギャリー・ボウエン社が、広告・メディア・
マーケティング業界において権威のある米国アドエージ誌が選ぶ「2009年に米国において顕
著な実績を残した広告会社10社
(=Aリスト・エージェンシー)」に選定され、その中において
も最も成功した広告会社として
「エージェンシー・オブ・ザ・イヤー賞」に選ばれました。その他、
アジアの各地でも、
当社グループのソリューションに対して高い評価を獲得いたしました。
( 5 )人材育成
グループ全体での経営力の強化とソリューション力の向上に向けて、5年間で約700名のリ
ーダー人材を育成する
「電通マネジメント・インスティテュート」と「電通マネジメント塾」を、
平成22年4月より設置いたしました。加えて、デジタルやグローバルの専門人材の育成、既存研
修の強化・拡充および役職に応じた短期研修プログラムをより一層充実させることで、当社グ
10
ループの競争力を強化していく一助としてまいります。
( 6 )コストコントロール
当社グループの事業構造の変化に応じて利益管理体制を強化し、収益機会の最大化を目指し
てまいります。
具体的には、
当社の間接部門を中心に業務体制の見直しを進めることに加えて、
グループ全体で業務の効率化・スリム化の推進を図りつつ、要員の再配置などを行い、グループ
内での機能重複等の解消を見直して、
生産性を高めてまいります。
当期は、売上原価の見直しや営業費の削減などが進み、改革の効果が現れたと考えておりま
す。
今後とも引き続き、
グループ全体でのコストコントロールを行い、収益構造を変革してまい
ります。
( 7 )CSRへの取り組み
当社グループは、責任ある企業市民の一員として、法令順守・環境保全・社会貢献・人権擁護・
労働安全衛生など幅広い側面において、
持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えてお
ります。
その責務を果たしていくことによって、社会からの信頼も得られ、当社グループの事業
も持続可能なものになっていくと考えます。
社会貢献活動では、ユネスコ世界寺子屋運動20周年記念イベントや、
「電通・中国広告人材育
成基金プロジェクト」
とともに、
小学生のためのコミュニケーション力育成プログラム「広告小
学校」
などを継続しております。
また、
環境省から認定を受けた
「エコ・ファースト企業」として、汐留本社ビルの全執務ゾーン
にLED照明を導入するなど、地球環境については特に重要なものと認識して重点的に取り組ん
でおり、よりよい環境コミュニケーションを行うために「DENTSUグリーンウォッシュガイ
ド」を作成いたしました。その他、厚生労働省の「仕事と生活の調和推進プロジェクト」に参画
し、
電通の
「今年度取組結果」
「今後の課題・取組」を発表するなど、ワーク・ライフ・バランスの推
進や人権啓発活動にも取り組んでまいりました。
以上のような様々な活動を通じて、
グループとしての企業価値を極大化するよう努めてまい
ります。
11
3 .財産および損益の状況の推移
( 1 )当社グループの財産および損益の状況の推移
第158期
第159期
区分
平成18年度 平成19年度
売上高
(百万円)
2,093,976
2,057,554
第160期
第161期
平成20年度
1,887,170
平成21年度
1,678,618
(当期)
経常利益
(百万円)
70,044
67,993
53,363
44,790
当期純利益(△は損失)
(百万円)
30,688
36,246
△20,453
31,130
1株当たり当期純利益(△は損失)
(円)
11,193.17
13,202.77
△79.61
125.03
純資産
(百万円)
577,046
590,861
473,149
505,556
総資産
(百万円)
1,268,049
1,251,912
1,092,543
1,118,236
(注)
1.「1株当たり当期純利益(△は損失)」は期中平均株式数に基づき算出しております。
2.平成21年1月4日付をもって、普通株式1株を100株に分割いたしました。
なお、第160期の1株当たり当期純損失は、期首に分割が行われたものとして計算しております。
第158期
平成18年度は、日本経済は企業部門のみならず個人消費も底堅く推移し、広告市場は伸びが
鈍化しつつも3年連続の増加となりました。
「2006FIFAワールドカップTMドイツ大会」
「第15回
アジア大会ドーハ2006」などを足掛かりに幅広く事業活動を展開した結果、売上高(初めて2
兆円を突破、歴代1位)、経常利益は増加となりました。当期純利益は第157期の特別利益(退職
給付信託設定益の計上)
の反動から減少となりました。
第159期
平成19年度の日本経済は、前半は緩やかな景気回復基調を維持しましたが、後半にかけて米
国経済の減速や原材料価格の高騰などにより、企業部門・家計部門とも先行き不透明感のなか
で推移しました。広告市場は4年連続の増加
(前年比1.1%)でしたが、クライアント各社の慎重
な広告支出が続くなか、
売上高、
経常利益は減少しました。当期純利益は過年度計上の投資有価
証券評価損等の一部について、
損金算入または繰延税金資産の計上による税負担率低下などに
より、
増加しました。
第160期
平成20年度の日本経済は、前年度からの景気後退が続くとともに、年度後半に入って米国金
融不安に端を発した世界経済の急激な悪化が起こりました。クライアント各社が広告支出を控
えるなか、広告市場も前年までの4年連続の増加から減少(前年比4.7%減)に転じ、非常に厳し
い経営環境となるなか、
売上高、
経常利益は減少し、減損処理による投資有価証券評価損を計上
したこともあり、
当期純損失となりました。
12
第161期
当期は、
前掲
「1.
事業の経過および成果」
に記載のとおりの状況となりました。
( 2 )当社の財産および損益の状況の推移
第158期
区分
平成18年度
売上高
(百万円)
1,602,062
第159期
第160期
平成19年度
1,585,982
平成20年度
1,447,410
平成21年度
1,315,072
第161期
(当事業年度)
経常利益
(百万円)
47,746
47,341
34,585
33,702
当期純利益(△は損失)
(百万円)
22,243
24,533
△32,771
27,055
1株当たり当期純利益(△は損失)
(円)
8,111.36
8,936.06
△127.55
108.67
純資産
(百万円)
487,345
491,819
383,028
406,410
総資産
(百万円)
1,135,805
1,112,758
986,741
1,010,812
(注)1.「1株当たり当期純利益(△は損失)」は期中平均株式数に基づき算出しております。
2.平成21年1月4日付をもって、普通株式1株を100株に分割いたしました。
  なお、第160期の1株当たり当期純損失は、期首に分割が行われたものとして計算しております。
13
4 .他の会社の株式その他の持分等の取得または処分の状況
当社は、デジタル領域における競争力強化のため、連結子会社の株式会社サイバー・コミュニケー
ションズの完全子会社化を行いました。平成21年2月から3月に同社株式等に対する公開買い付け
を実施し、その後平成21年7月31日を効力発生日とした株式交換を行い、完全子会社化が完了いた
しました。
同社に対する出資総額は123億82百万円となります。
また当社は、
欧米におけるデジタル領域強化のため、米国ニューヨークに本社を置く独立系フルサ
ービス・デジタル・コミュニケーション・エージェンシーの「Innovation Interactive LLC」を、当社
100%子会社の電通ホールディングスUSAを通じて、平成22年1月26日付で100%取得いたしまし
た。
その他には、特に記載すべき事項はありません。なお、当社グループ内における企業結合の状況の
推移につきましては
「10.
重要な子会社および関連会社の状況」に記載しております。
5 .資金調達の状況
特に記載すべき事項はありません。
6 .主要な事業内容
( 1 )当社グループ
当社グループは、
コミュニケーション領域を中核にして、広告主やメディア・コンテンツ企業
をはじめとする顧客の経営課題・事業課題の解決から、マーケティング・コミュニケーションの
実施まで、
その全てを事業領域とし、
日本のみならずグローバル市場において、ベストな統合ソ
リューションを提供するという、
「Integrated Communication Design(インテグレーテッ
ド・コミュニケーション・デザイン)
」を事業領域と強みにしております。具体的には、クライア
ントの経営・事業コンサルティング、
広告戦略立案や制作業務、および各種メディアに対する広
告出稿、各種マーケティングサービスや、スポーツおよびエンタテインメントのコンテンツサ
ービスなど、広告業を中心に、ITマネジメントおよびそれに関連するコンサルティングサー
ビスといったコミュニケーションに関連するサービスを提供する事業を行っております。また
当社グループは、
海外においても、
当社グループ独自のネットワークを通じて、あるいは他社と
の提携によりこれらの事業を行っております。
14
なお、
当社グループの事業の種類は、
次のとおりです。
事業の種類
主要事業内容
広告業
・広告、
マーケティングサービス、
およびコンテンツサービス
情報サービス業
・情報サービス
(システム開発、
ソフトウエア製品、
情報処理・通信サービス)
・情報関連商品販売
(ソフトウエア商品、
情報機器販売、
その他)
・事務所賃貸、
ビルサービス
その他の事業
・人材派遣
・受託計算業務 等
( 2 )当社
当社は、
「Integrated Communication Design」を事業領域と強みとして、広告・マーケティ
ングなどコミュニケーションに関連する統合ソリューションおよび経営・事業コンサルティン
グなど様々なサービスを提供しております。
主要な事業内容は、次の各業務に区分されます。
業務区分
業務内容
新聞
新聞広告枠の取引業務
雑誌
雑誌広告枠の取引業務
ラジオ
ラジオ広告枠の取引業務
テレビ
テレビ広告枠の取引業務
テレビタイム
テレビタイム広告枠(番組提供による番組内)の取引業務
テレビスポット
テレビスポット広告枠(主に番組間)の取引業務
インタラクティブメディア
インターネット、モバイルに関する広告枠の取引業務
OOHメディア
アウト・オブ・ホーム・メディア
(交通、
屋外、
折込)
広告枠の取
引業務
クリエーティブ
広告表現立案業務、広告制作業務および関連業務
マーケティング╱
クライアントのマーケティング、
コミュニケーション、
ブラン
プロモーション
ド、
経営等の戦略立案、
コンサルティング業務、
および課題解
決のためのSP、
イベント、
PR、
eプロモーション、
ダイレクトマ
ーケティング等のソリューションの企画・実施作業
コンテンツサービス
スポーツ領域、
エンタテインメント領域での権利販売業務、
企画立案・制作実施業務およびその他のコンテンツサービス
15
7 .主要な営業所
( 1 )当社
本社 海外事務所
本社(東京都港区)
米州統括室(アメリカ合衆国 ニューヨーク)
欧州統括室(フランス パリ)
支社 関西支社(大阪府大阪市)
京都営業局(京都府京都市)
中部支社(愛知県名古屋市)
ロンドン事務所(イギリス)
デュッセルドルフ事務所(ドイツ)
北京事務所(中国)
モスクワ支社(ロシア)
(注)
アセアン地域事務所(タイ バンコク)
(注)アセアン地域事務所は平成21年11月30日付をもって閉鎖いたしました。
( 2 )重要な子会社および関連会社
重要な子会社および関連会社の名称および所在地は、
「10. 重要な子会社および関連会社の
状況」
に記載のとおりであります。
8 .従業員の状況
( 1 )当社グループ
従業員数
前期末比増減
18,255名
334名増
(注)従業員数は就業人員数であります。
( 2 )当社
従業員数
前事業年度末比増減
平均年齢
平均勤続年数
6,724名
192名増
39.1歳
13.8年
(注)従業員数は就業人員数であります。
16
9 .重要な借入先
借入先
期末短期借入金残高
期末長期借入金残高
(うち一年内返済予定額)
(百万円)
シンジケートローン
―
株式会社日本政策投資銀行
―
日本生命保険相互会社
―
(注)
(百万円)
57,000
(13,500)
49,171
(5,106)
10,000
(―)
(注)シンジケートローンは、株式会社みずほコーポレート銀行を幹事とする41社の協調融資によるものであります。
17
10.重要な子会社および関連会社の状況
( 1 )重要な子会社の状況
会社名
所在地
資本金
または出資金
出資
比率
主要な事業内容
(注2)
(百万円) (%)
株式会社電通東日本
東京都港区
450
100.0
関東地区、
東北地区および静岡県、
新
潟県における広告業
株式会社電通西日本
大阪市北区
300
100.0
中国地区、
四国地区および兵庫県、
石
川県、
富山県、
福井県における広告業
株式会社電通九州
福岡市中央区
400
100.0
九州地区における広告業
株式会社電通北海道
札幌市中央区
300
100.0
北海道地区における広告業
株式会社電通名鉄コミュ
ニケーションズ
名古屋市
中村区
96
50.0
プロモーションとOOH領域に特色
をもつ広告業
電通ヤング・アンド・
ルビカム株式会社
東京都港区
125
51.0
当社とヤング・アンド・ルビカム社出
資の広告業
株式会社サイバー・
コミュニケーションズ
東京都港区
2,457
100.0
インターネット広告のメディアレッ
プ業
株式会社DAサーチ&リ
ンク(注3)
東京都港区
400
株式会社ザ・ゴール
東京都中央区
30
77.8
ファッション・アクセサリー関連業
界専門の広告業
株式会社電通テック
東京都中央区
2,650
100.0
販促・イベント・CM・印刷などの企
画・制作
株式会社電通クリエーテ
ィブX(注1)
東京都中央区
100
株式会社電通パブリック
リレーションズ
東京都中央区
40
100.0
パブリックリレーションズに関する
企画立案と実施
株式会社電通キャスティ
ング アンド エンタテイン
メント
東京都港区
490
100.0
広告に関するタレントなどのキャス
ティング業務
株式会社電通テーブルメ
ディアコミュニケーショ
ンズ(注1)
東京都新宿区
株式会社電通国際情報サ
ービス
株式会社電通ファシリテ
ィマネジメント
18
55.0 インタラクティブ領域を中心とし
(55.0) たマーケティングサービス業
100.0 広告制作業
(100.0)
30
95.0 広告制作およびセールスプロモーシ
(95.0) ョン
東京都港区
8,180
61.8 情報システム構築、各種業務ソフト
(0.0) ウエア販売・サポート
東京都中央区
2,370
100.0
不動産の運用管理、賃貸、売買・仲介、
保険代理業
会社名
所在地
資本金
または出資金
出資
比率
主要な事業内容
(注2)
(%)
Dentsu Holdings
USA, Inc.
アメリカ合衆国
ニューヨーク
USD
212百万
100.0
北米における持株会社
Dentsu America, LLC(注1) アメリカ合衆国
ニューヨーク
USD
100.0 米国における広告業
10百万 (100.0)
Dentsu McGarry Bowen,
LLC(注1)
アメリカ合衆国
ニューヨーク
100.0 米国における広告業
USD
68百万 (100.0)
Dentsu Latin America
Propaganda Ltda.(注4)
ブラジル
サンパウロ
BRL
8百万
100.0
南米における広告業
北京電通廣告有限公司
中国
北京
USD
2百万
70.0
中国における広告業
貝立徳股 有限公司
台湾
台北
TWD
30百万
100.0 台湾における広告業
(30.0)
Dentsu(Thailand)Ltd.
タイ
バンコク
THB
30百万
100.0 タイにおける広告業
(98.4)
Dentsu Media
(Thailand) タイ
Ltd.
バンコク
THB
20百万
100.0 タイにおける広告業
(51.0)
Dentsu Korea Inc.(注5)
韓国
ソウル
KRW
5,000
百万
85.0
韓国における広告業
(注)1.重要な子会社として、当社保有の子会社のうち、売上高が当社単体売上高の概ね0.5%を超えるものを記載しており、
当期から株式会社電通クリエーティブX、
株式会社電通テーブルメディアコミュニケーションズ、
Dentsu America,LLC、
Dentsu McGarry Bowen,LLCを追加いたしました。
2.
「出資比率」は、保有株式数を発行済株式数で除したものであり、
( )内は間接保有比率で内数であります。
3.平成21年10月1日付をもって、当社が株式会社アサツー ディ・ケイに株式の一部を譲渡し、株式会社電通サーチ&リ
ンクは社名を株式会社DAサーチ&リンクに変更しました。
4.平成21年11月25日付で、Dentsu Latin America Propaganda S/AはDentsu Latin America Propaganda Ltda.
に会社形態を変更しました。
5.平成21年12月22日付で、Dentsu InnovaK Inc.はDentsu Korea Inc.に社名を変更しました。
19
( 2 )重要な関連会社の状況
会社名
所在地
資本金
または出資金
出資
比率
主要な事業内容
(注2)
(百万円) (%)
ビーコン コミュニケーシ
ョンズ株式会社
東京都品川区
757
34.0
当社とPublicis Groupe S.A.出資の
広告業
株式会社アドギア
東京都港区
20
34.0
OOH、店頭プロモーションに特色を
もつ広告業
株式会社フロンテッジ
東京都港区
100
40.0
ブランディングを中核に据えた広告
業
株式会社ビデオリサーチ
東京都
千代田区
220
34.0
テレビ視聴率調査、ラジオ聴取率調
査ほか調査全般
株式会社オプト
東京都
千代田区
7,595
34.8 ネット広告を中心としたeマーケテ
(34.8) ィング事業
株式会社ディーツーコミ
ュニケーションズ
東京都港区
980
46.0 iモードを始めとしたモバイル専門
(10.0) の広告業
Publicis Groupe S.A.
フランス
パリ
EUR
79百万
14.5(注3) メガエージェンシー・グループの持
株会社
DCTP Entwicklungsgesellschaft
für TV-Programm mbH
ドイツ
デュッセルドルフ
Phoenix
Communications Inc.
韓国
ソウル
EUR
2百万
37.5
ドイツにおけるテレビ番組企画・制
作・販売業
KRW
12,500百万
29.5
韓国における広告業
(注)1.重要な関連会社として、当社保有の関連会社のうち、売上高が当社単体売上高の概ね0.5%を超えるものを記載して
おります。
2.
「出資比率」は、保有株式数を発行済株式数で除したものであり、
( )内は間接保有比率で内数であります。
3.Publicis Groupe S.A.に対する当社の議決権比率は15.0%であります。
( 3 )企業結合の経過および成果
上記
(1)
(2)に掲げた会社を含めて、連結子会社は122社、持分法適用関連会社は34社であ
り、その経過については連結注記表
「1.連結計算書類作成のための基本となる重要な事項(1)
連結の範囲に関する事項」
「同
(2)持分法の適用に関する事項」に記載しております。連結決算
の概要は
「1.事業の経過および成果」に、推移は「3.財産および損益の状況の推移(1)当社グル
ープの財産および損益の状況の推移」
に記載のとおりであります。
20
Ⅱ 株式および新株予約権等に関する事項
1 .株式の状況
( 1 )発行可能株式総数
( 2 )発行済株式の種類および総数
普通株式 1,100,000,000株
普通株式
(うち自己株式
278,184,000株
29,026,278株)
( 3 )株主数
47,191名
( 4 )大株主
(上位10名)
株主名
持株数
(株)
社団法人共同通信社
株式会社時事通信社
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
(信託口)
株式会社みずほコーポレート銀行
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
(信託口)
電通グループ従業員持株会
財団法人吉田秀雄記念事業財団
株式会社リクルート
株式会社TBSテレビ
日本生命保険相互会社
20,488,800
19,748,680
13,810,900
11,328,880
9,120,200
8,365,678
4,984,808
4,929,900
4,000,000
3,873,700
持株比率
(%)
8.22
7.93
5.54
4.55
3.66
3.36
2.00
1.98
1.61
1.55
(注)1.信託銀行各社の持株数には、信託業務に係る株式数が含まれております。
2.当社は、自己株式29,026,278株を保有しておりますが、上記大株主から除外しております。
3.株 式会社みずほコーポレート銀行およびその共同保有者3名から平成22年4月7日付で、平成22年3月
31日現在、それぞれ以下の株式を保有している旨の変更報告書の提出がありましたが、当社として当事
業年度末における実質所有株式数の確認ができませんので、上記「大株主(上位10名)」では考慮しており
ません。
なお、変更報告書の記載内容は下記のとおりです。
氏名又は名称
株式会社みずほコーポレート銀行
みずほ証券 株式会社
みずほ信託銀行株式会社
みずほ投信投資顧問 株式会社
合計
住所
東京都千代田区丸の内一丁目3番3号
東京都千代田区大手町1丁目5番1号
東京都中央区八重洲一丁目2番1号
東京都港区三田三丁目5番27号
保有株券等の数(株) 株券等保有割合(%)
7,930,280
2.85
288,596
0.10
2,870,400
1.03
933,000
0.34
12,022,276
4.32
21
4.株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループおよびその共同保有者4名から平成22年4月19日付で、平
成22年4月12日現在、それぞれ以下の株式を保有している旨の大量保有報告書の提出がありましたが、
当社として当事業年度末における実質所有株式数の確認ができませんので、
「大株主(上位10名)」では考
慮しておりません。
なお、変更報告書の記載内容は下記のとおりです。
氏名又は名称
株式会社三菱東京UFJ銀行
三菱UFJ信託銀行株式会社
三菱UFJ投信株式会社
三菱UFJ証券株式会社
合計
住所
東京都千代田区丸の内二丁目7番1号
東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
東京都千代田区丸の内二丁目5番2号
保有株券等の数(株) 株券等保有割合(%)
588,760
0.21
12,162,500
4.37
1,495,500
0.54
1,233,997
0.44
15,480,757
5.56
5.持株比率は自己株式(29,026,278株)を控除して計算しております。
( 5 )その他株式に関する重要な事項
当社および株式会社サイバー・コミュニケーションズは、平成21年5月21日開催の両社取締
役会決議により承認され、同日付で締結された株式交換契約に基づき、同年7月31日を効力発
生日として、
当社を完全親会社、
株式会社サイバー・コミュニケーションズを完全子会社とする
株式交換を行いました。本株式交換に際し、当社は新株を発行することに代えて当社が保有す
る自己株式1,683,444株を代用交付いたしました。
また、当社は、同年8月10日開催の取締役会において、会社法第234条の規定に基づき、本株
式交換に伴う端数株式処理のため当該端数株式の合計数に相当する株式を買取ることを決議
し、
同決議に基づき同年8月19日に自己株式4,647株を取得いたしました。
2 .新株予約権等の状況
該当事項はありません。
22
Ⅲ 会社役員に関する事項
1 . 取締役および監査役の氏名等
氏名
地位および担当
平成22年3月31日現在
髙嶋 達佳
平成22年4月1日以降
代表取締役 社長執行役員
森 隆一
取締役 副社長執行役員
(担当)
管理部門統括、デジタル領域統括
田井中邦彦
取締役 専務執行役員
(担当)
関西支社全般担当
石井 直
取締役 専務執行役員
(担当)
事業部門統括
松下 康
取締役 専務執行役員
(担当)
メディア・コンテンツ全般担当
橘 益夫
取締役 専務執行役員
(担当)
アカウント全般担当
新山 迪雄
取締役 専務執行役員
(担当)
人事施策担当
城重 剛彦
取締役 常務執行役員
(担当)
アカウント全般補佐
杉山恒太郎
取締役 常務執行役員
(担当)
ソリューション全般担当
中本 祥一
取締役 常務執行役員
(担当)
コーポレート全般担当、CFO、IR、情報開示担当
石川 聰
社外取締役
中田 正博
社外取締役
荻谷 東一
常勤監査役
松田 公春
常勤監査役
根來 泰周
社外監査役
遠山 敦子
社外監査役
安部 修武
社外監査役
取締役 副社長執行役員
(担当)社長補佐、管理部門統括、
デジタル領域統括
取締役
取締役
取締役 常務執行役員
(担当)ソリューション全般担当、
アカウント全般補佐
23
(注)
1.
取
締役俣木盾夫氏、
取締役林廣守氏、
取締役高橋治之氏、
取締役若杉五馬氏、
取締役釜井節生氏および取締役若林清造
氏は、
平成21年6月26日開催の定時株主総会終結の時をもって取締役任期満了により退任いたしました。
2.
取
締役松田公春氏は、
平成21年6月26日開催の定時株主総会の終結の時をもって取締役任期満了により退任し、
同日
付をもって監査役に選任され、
就任いたしました。
3.
常
勤監査役新山迪雄氏は、
平成21年6月26日開催の定時株主総会において、
常勤監査役を辞任し、
取締役に選任され、
就任いたしました。
4.
取
締役中本祥一氏および取締役中田正博氏は、
平成21年6月26日開催の定時株主総会において、
取締役に選任され、
就
任いたしました。
5.
取
締役のうち石川聰氏および中田正博氏は、
会社法第2条第15号に定める社外取締役であります。
6.
監
査役のうち根來泰周氏、
遠山敦子氏および安部修武氏は、
会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。
7.
監
査役安部修武氏は、
金融機関で長年勤務し、
また、
公開会社の元常勤監査役として監査経験もあり、
財務および会計
に関する知見があります。
8.
監査役根來泰周氏および監査役遠山敦子氏は、
東京証券取引所有価証券上場規程に定める独立役員であります。
2.重要な兼職の状況
氏名
兼職先
役職
異動状況
Publicis Groupe S.A.
Supervisory Board
Member
株式会社東京放送ホールディングス
社外取締役
株式会社TBSテレビ
社外取締役
インターネット広告推進協議会
会長
平 成22年3月31日
をもってインターネ
ット広告推進協議会
解散
一般社団法人インターネット広告推進
協議会
代表理事
理事長
平成22年3月1日
一般社団法人インタ
ーネット広告推進協
議会設立、代表理事
理事長就任
電通健康保険組合
理事長
株式会社電通デジタル・ホールディン
グス
社外取締役
Publicis Groupe S.A.
Supervisory Board
Member
株式会社ながのアド・ビューロ
社外取締役
株式会社フロンテッジ
社外取締役
電通ヤング・アンド・ルビカム株式会
社
社外取締役
取締役
髙嶋 達佳
森 隆一
石井 直
24
平 成22年3月26日
退任
氏名
兼職先
役職
松下 康
株式会社山形アドビューロ
社外監査役
株式会社総合ビジョン
社外取締役
株式会社広告EDIセンター
代表取締役社長
平 成21年6月17日
退任
株式会社シー・エー・エル
社外取締役
平 成21年6月19日
退任
株式会社ディーツーコミュニケーショ
ンズ
社外取締役
株式会社共同テレビジョン
社外監査役
株式会社インタラクティブ・プログラ
ム・ガイド
社外取締役
株式会社ビデオリサーチ
社外取締役
株式会社dof
社外取締役
株式会社ナカハタ
社外取締役
株式会社電通国際情報サービス
社外取締役
杉山恒太郎
中本 祥一
石川 聰
中田 正博
社団法人共同通信社
(平成22年4月1日より一般社団法人共
同通信社に移行)
異動状況
平 成21年6月24日
退任
社長
株式会社共同通信社
代表取締役社長
株式会社時事通信社
代表取締役社長
社団法人中央調査社
会長
社団法人内外情勢調査会
会長
根來法律事務所
弁護士
大日本印刷株式会社
社外監査役
財団法人新国立劇場運営財団
理事長
株式会社NHKエンタープライズ
社外取締役
監査役
根來 泰周
遠山 敦子
安部 修武
日本通運株式会社
常勤監査役
(社外監査役)
平 成21年6月26日
退任
(注)取締役田井中邦彦氏、取締役橘益夫氏、取締役新山迪雄氏、取締役城重剛彦氏、常勤監査役荻谷東一氏および常勤監査役
松田公春氏については、該当事項はありません。
25
3 .取締役および監査役の報酬等の総額
取 締 役
監 査 役
全 役 員
(うち社外取締役)
(うち社外監査役)
(うち社外役員)
105百万円 6名
647百万円 23名
542百万円 19名
月例報酬
(13百万円)
(3名) (29百万円)(3名) (42百万円)
(6名)
賞与
66百万円 10名
–円 –名
66百万円 10名
(–円)(–名) (–円) (–名) (–円)(–名)
合計
105百万円 6名
713百万円 23名
608百万円 19名
(13百万円)
(3名) (29百万円)(3名) (42百万円)
(6名)
(注)1.株主総会の決議による定額報酬限度額は、取締役が月額5,500万円
うち社外取締役 月額150万円以内(平成21年6月開催の定時株主総会決議)
2.株主総会の決議による定額報酬限度額は、監査役が月額1,100万円
(平成21年6月開催の定時株主総会決議)
3.月例報酬の額には平成21年6月26日開催の第160回定時株主総会終結のときをもって退任した取締役7名およ
び監査役1名(うち社外取締役1名)を含んでおります。また、上記支給対象者のうち、退任取締役1名は退任と同
時に監査役に、退任監査役1名は退任と同時に取締役に就任しており、2名に係る報酬等の額は取締役としても
監査役としても上記の表中の額に含めております。このため、取締役および監査役の人数の内訳の計と合計と
は、2名の相違があります。
4.月例報酬につきましては、平成21年4月から平成22年3月まで役位に応じ、返上を行っております。上記の表は
月例報酬返上前の金額です。
5.上記の表には平成22年6月に開催される定時株主総会において決議予定の賞与支給額を含めております。ま
た、社外取締役および監査役には賞与支給を予定しておりません。
4 .取締役および監査役の報酬等の決定に係る方針の概要
当社では、平成19年6月28日開催の定時株主総会終結の時より、取締役および監査役の退職慰労
金を廃止いたしました。
これを受け、
報酬等の額の決定について概ね以下の方針を定めております。
取締役の報酬については、さらなる企業価値向上に向けた取締役の報酬体系に相応しいものとす
るべく、アカウンタビリティや業績連動性を考慮したものとするため、月例報酬と業績連動賞与の2
つからなるものとしており、業績連動賞与の比率は標準的業績の場合、報酬全体の約3分の1として
います。固定報酬である月例報酬の総額は、株主総会で承認された報酬枠の範囲内とします。業績連
動の指標としては、連結売上総利益と連結営業利益の2つの財務指標の達成度に応じるものとし、具
体的な支給総額については、事業年度終了後に株主総会に諮ることとします。ただし、社外取締役の
報酬については、その職務に鑑み、固定報酬である月例報酬のみとします。各取締役の報酬額は取締
役会の決議により決定されます。
監査役の報酬については、その職務に鑑み、固定報酬である月例報酬のみとし、月例報酬の総額は
株主総会で承認された報酬枠の範囲内とします。各監査役の報酬額は監査役の協議により決定され
ます。
26
5 .社外役員に関する事項
①重要な兼職先と当社との関係
区分
氏名
兼職先
兼職内容
社外取締役
石川 聰 社団法人共同通信社 社長
(平成22年4月1日よ
り一般社団法人共同
通信社に移行)
当該法人等との関係
社団法人共同通信社は、当社
の持株比率8.22%を有する
大株主かつ当社の特定関係事
業 者 で あ り、 同 社 と の 間 に
は、営業取引があります。
株式会社共同通信社 代表取締役 社団法人共同通信社の子会社
社長
である株式会社共同通信社と
の間には、営業取引がありま
す。
社外取締役
中田 正博 株式会社時事通信社 代表取締役 株式会社時事通信社は、当社
社長
の持株比率7.93%を有する
大株主かつ当社の特定関係事
業 者 で あ り、 同 社 と の 間 に
は、営業取引があります。
社団法人中央調査社 会長
社団法人中央調査社と当社と
の間には営業取引があります。
社団法人内外情勢調 会長
査会
社団法人内外情勢調査会と当
社との間には営業取引があり
ます。
社外監査役
根來 泰周 大日本印刷株式会社 社外監査役 大日本印刷株式会社は、当社
の競業会社であり、同社との
間 に は、 営 業 取 引 が あ り ま
す。
社外監査役
遠山 敦子 財団法人新国立劇場 理事長
運営財団
財団法人新国立劇場運営財団
との間には、営業取引があり
ます。
株式会社NHKエン 社外取締役 株式会社NHKエンタープラ
タープライズ
イズは、当社の競業会社であ
り、同社との間には、営業取
引があります。
社外監査役
安部 修武 日本通運株式会社
常勤監査役 日本通運株式会社と当社との
(社外監査役) 間 に は、 営 業 取 引 が あ り ま
す。
27
②当事業年度における主な活動状況
区分
氏名
主な活動状況
社外取締役
石川 聰 当事業年度に開催した取締役会16回のうち11回に出席してお
り、主に経験豊富な経営者の観点から、適宜発言を行っておりま
す。
社外取締役
中田 正博 当事業年度に開催した取締役会16回のうち9回に出席しており、
(注)
主に経験豊富な経営者の観点から、適宜発言を行っております。
社外監査役
根來 泰周 当事業年度に開催した取締役会16回のうち14回に、また、監査
役会14回のうち全てに出席しており、主に法律の専門家として
の専門的見地から、適宜発言を行っております。
社外監査役
遠山 敦子 当事業年度に開催した取締役会16回のうち14回に、また、監査
役会14回のうち全てに出席しており、教育文化行政における豊
富な経験を生かし、適宜発言を行っております。
社外監査役
安部 修武 当事業年度に開催した取締役会16回のうち14回に、また、監査
役会14回のうち全てに出席しており、主に金融機関における元
経営者および公開会社の元常勤監査役としての豊富な経験を生か
し、適宜発言を行っております。
(注)取締役中田正博氏は平成21年6月26日開催の定時株主総会において就任したため、出席可能な取締役会の
回数は、12回となります。
③責任限定契約の内容の概要
当社は、社外取締役および社外監査役との間に、会社法第423条第1項の賠償責任を限定す
る契約を締結しており、当該契約に基づく賠償責任限度額は、1,000万円と法令の定める最低
限度額とのいずれか高い額となります。
28
Ⅳ 会計監査人に関する事項
1 .会計監査人の名称
有限責任監査法人トーマツ
(注) 監査法人トーマツは、監査法人の種類の変更により、平成21年7月1日をもって有限責任
監査法人トーマツとなりました。
2 .会計監査人の報酬等の額
( 1 )当事業年度に係る会計監査人の報酬等の額
124百万円
(注) 当社と会計監査人との間の監査契約において、会社法に基づく監査と金融商品取引法等に
基づく監査に対する報酬の額を区分しておらず、実質的にも区分できないため、会計監査人
に支払うべき報酬等の総額を記載しております。
( 2 )当社および当社子会社が支払うべき金銭その他の財産上の利益の合計額
308百万円
(注) 当社は、会計監査人に対して、公認会計士法第2条第1項の業務以外に、当社の連結子会社
の会計に関する調査についての対価を支払っております。
3.海外子会社
当 社 の 重 要 な 海 外 子 会 社 で あ るDentsu Holdings USA,Inc.、Dentsu America,LLC、Dentsu
McGarry Bowen,LLC、
Dentsu Latin America Propaganda Ltda.、北京電通廣告有限公司、貝立徳
股
有限公司、
Dentsu(Thailand)Ltd.、
Dentsu Media(Thailand)Ltd.、Dentsu Korea Inc.は、当
社の会計監査人以外の者
(外国における公認会計士または監査法人に相当する資格を有する者)の監
査(会社法または金融商品取引法に相当する外国の法令の規定によるものに限る。)を受けておりま
す。
4 .会計監査人の解任または不再任の決定の方針
当社は、会社法第340条に定める監査役会による会計監査人の解任のほか、監査役会から請求があ
った場合その他必要と認められる場合には、
監査役会の同意を得て、会計監査人の解任または不再任
に関する議題を、
株主総会に提案いたします。
29
Ⅴ 会社の体制および方針
取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制その他当社の業務の適
正を確保する体制
会社法第362条第4項第6号に規定される
「取締役の職務の執行が法令および定款に適合するこ
とを確保するための体制その他当社の業務の適正を確保する体制」
(以下「内部統制システム」とい
う。
)につき、平成22年度の基本方針を平成22年3月30日開催の取締役会で決議しました。その概
要は、
以下のとおりです。
内部統制システムは、
取締役、
執行役員および従業員が自らを律し、当社が社会的責任を全うし、
成長していくための体制です。
当社の取締役、
執行役員および従業員の業務の執行が、法令・定款に適合し、業務が適正に行われ
ることを確保するために順守すべき共通行動規範として「電通グループ企業行動憲章」を位置づ
け、
重要委員会である
「CSR委員会」
が内部統制システムの構築・運営・改善を行います。
( 1 )取締役、
執行役員および従業員のコンプライアンス体制
当社の取締役および執行役員は、
取締役会規則、経営会議運営規則、役員規則および執行役員
規則に則り、
適切に業務を執行します。
取締役および執行役員は、
当社における法令違反その他のコンプライアンスに関する重要な
事実を発見した場合には、遅滞なく取締役は取締役会、執行役員は取締役会または経営会議に
おいて報告するとともに、
速やかに監査役に報告することとします。
従業員のコンプライアンス体制の整備・向上を図るために、CSR委員会のもと担当部署が規
則・マニュアル類の整備、
研修教育の実施を行うこととし、社長直轄の監査局が内部監査を行い
ます。
また当社は、法令違反その他のコンプライアンスに関する内部通報体制として「社内報告提
案制度D-EAR」
を位置づけ、
適切に運用します。
監査役から当社のコンプライアンス体制についての意見および改善策の要求がなされた場
合は、
取締役および執行役員が遅滞なく対応し、改善を図ることとします。
当社は反社会的勢力および団体との関係を遮断し、反社会的勢力および団体からの要求を断
固拒否するために、
担当部署を設置し、
社内外の協力窓口と連携して対応します。
(2)取締役および執行役員の業務執行の効率化を図る体制
当社は、取締役および執行役員の業務執行を効率的にするために、取締役会を月1回開催す
30
るほか、経営会議を月3回開催し、経営方針および経営戦略に関わる重要事項についての審議
を経て執行決定を行います。
さらに、取締役および執行役員を中心に構成される重要委員会を設置し、委譲された権限の
範囲内での決議あるいは審議を行います。
また、必要に応じて取締役会、経営会議および重要委
員会は臨時にも開催します。
取締役会、経営会議あるいは重要委員会での決定事項は、各担当取締役または執行役員から
各局
(室)長へ速やかに指示され、職制を通じて全従業員へ伝達を行い、速やかな業務執行を図
ります。なお緊急を要する事項については、社内電子掲示板システム等も活用して迅速に伝達
を行います。
( 3 )取締役および執行役員の業務執行にかかる情報の保存・管理体制
当社の取締役および執行役員の業務執行にかかる情報については、文書管理規則および情報
管理ガイドラインに基づき、
適切に保存・管理します。
( 4 )リスク管理体制
当社は、
損害の拡大を防止し、
これを最小限にとどめる体制を構築するために、毎年リスクに
ついての社内調査を行い、重要なリスクの洗い出しを行います。これらのリスクに対する予防
と発生した場合の全社対応体制および各担当部署のリスク管理体制を整備するためリスク管
理規則を定め、重要なリスクから優先して具体的な対応計画を策定し、対応します。また、CSR
委員会のもと、
内部統制担当部署が中心となり、リスク管理状況について自己点検を行い、リス
ク管理体制の整備・向上を図ります。
( 5 )監査役の職務を補助する組織とその独立性について
当社は、監査役の職務を補助すべき従業員の組織体制として「監査役会業務室」を位置づけ、
監査役会直轄組織として取締役および執行役員からの独立性を確保します。
( 6 )監査役への報告体制と監査の実効性の向上について
取締役および執行役員が監査役に報告すべき事項についての規定を定め、取締役、執行役員
および従業員は、
当社の業務または業績に影響を与える重要な事項について監査役に速やかに
報告することとします。
また、
前記規定に記載のない事項に関しても、監査役から報告を求めら
れた場合は、
取締役、
執行役員および従業員は遅滞なく監査役に報告することとします。
監査の実効性を向上させるために、監査役から要請がある場合には、当社監査局ならびに外
部監査人との連係を確保します。
31
( 7 )子会社を含めた企業集団の内部統制システム
当社は、子会社を含めた企業集団の行動規範として「電通グループ企業行動憲章」を位置づ
け、
子会社各社が本憲章の採択を決議します。
また当社は子会社が企業集団の一員として整備・運用すべき項目を定め、これらを基に子会
社各社で規則を定め、内部統制システムの構築・運営・改善を推進し、企業集団内外での適切な
取引関係を確保します。
( 8 )財務報告の適正性を確保するための体制
当社は、
CSR委員会のもと、当社グループの財務報告の適正性を確保するための体制を構築
します。
業務執行部署・子会社は、
整備・構築を行った内部統制が適切に運用されているか、日常
業務を通じて自己点検を行います。当社監査局は、業務から独立した立場で内部統制のモニタ
リングを実施し、
財務報告に係る内部統制の有効性について評価を行います。
(注)
本事業報告中の金額は、
表示単位未満の端数を切り捨てております。
32
MEMO
33
連結計算書類
連結貸借対照表
平成22年3月31日現在
資産の部
科目
流動資産
現金及び預金
受取手形及び売掛金
有価証券
たな卸資産
前渡金
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
金額
568,424
93,837
415,657
163
11,208
29,444
11,408
8,060
△1,356
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額)
土地
その他(純額)
549,811
247,994
80,038
160,396
7,559
無形固定資産
ソフトウエア
のれん
その他
投資その他の資産
投資有価証券
長期貸付金
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
資産合計
34
45,380
17,405
23,647
4,327
256,436
181,878
876
34,951
40,612
△1,883
1,118,236
負債の部
科目
流動負債
支払手形及び買掛金
短期借入金
1年内返済予定の長期借入金
リース債務
未払費用
未払法人税等
繰延税金負債
返品調整引当金
役員賞与引当金
事業再編損失引当金
その他
(単位:百万円)
金額
461,595
360,759
3,382
18,615
1,552
24,222
6,526
10
130
285
408
45,700
固定負債
長期借入金
リース債務
繰延税金負債
再評価に係る繰延税金負債
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
その他
負債合計
151,083
97,576
2,026
407
10,293
31,942
862
7,974
612,679
純資産の部
科目
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
土地再評価差額金
為替換算調整勘定
少数株主持分
純資産合計
負債純資産合計
金額
508,824
58,967
60,899
454,014
△65,056
△24,573
737
△886
△7,187
△17,237
21,306
505,556
1,118,236
連結損益計算書
平成21年4月1日から平成22年3月31日まで
(単位:百万円)
科目
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
受取利息
受取配当金
持分法による投資利益
その他
営業外費用
支払利息
為替差損
長期前払費用償却
貸倒引当金繰入額
その他
経常利益
特別利益
固定資産売却益
投資有価証券売却益
関係会社支援損戻入益
その他
特別損失
固定資産売却損
固定資産除却損
減損損失
投資有価証券評価損
事業再編損
子会社清算損
その他
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
過年度法人税等
法人税等調整額
少数株主利益
当期純利益
金額
664
1,412
7,380
2,416
2,275
150
855
36
1,089
871
398
196
386
32
795
318
1,331
2,074
830
1,210
10,480
△2,229
124
1,678,618
1,382,127
296,490
259,166
37,323
11,873
4,407
44,790
1,852
6,594
40,048
8,375
542
31,130
35
連結株主資本等変動計算書
平成21年4月1日から平成22年3月31日まで
(単位:百万円)
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
58,967
61,583
429,615
△67,367
株式交換による増加
-
△841
-
3,784
2,943
剰余金の配当
-
-
△6,839
-
△6,839
当期純利益
-
-
31,130
-
31,130
自己株式の取得
-
-
-
△1,475
△1,475
自己株式の処分
-
△0
-
2
1
連結範囲の変動
-
-
△0
-
△0
持分法の適用範囲の変動
-
-
266
-
266
その他資本剰余金の負の残高の振替
-
157
△157
-
-
当連結会計年度中の変動額合計
-
△684
24,399
2,311
26,025
58,967
60,899
454,014
△65,056
508,824
平成21年3月31日残高
自己株式
株主資本合計
482,798
当連結会計年度中の変動額
平成22年3月31日残高
評価・換算差額等
その他
有価証券
評価差額金
平成21年3月31日残高
繰延ヘッジ
損益
土地再評価
差額金
為替換算
調整勘定
評価・換算
差額等合計
新株予約権
少数株主
持分
△2,440
126
△7,187
△20,730
△30,230
0
20,581
株主資本以外の項目の
当連結会計年度中の
変動額(純額)
3,177
△1,013
-
3,492
5,657
△0
724
当連結会計年度中の変動額合計
3,177
△1,013
-
3,492
5,657
△0
724
737
△886
△7,187
△17,237
△24,573
-
21,306
当連結会計年度中の変動額
平成22年3月31日残高
連結注記表
1 .連結計算書類作成のための基本となる重要な事項
⑴ 連結の範囲に関する事項
① 連結子会社
連結子会社は株式会社電通東日本他計122社です。
Dentsu Sports America, Inc.他計2社は、当連結会計年度において設立されたため、Dentsu Smart-LLC他計4
社は重要性が増加したため、それぞれ当連結会計年度から連結の範囲に含めております。一方、連結の範囲内で、
会社分割により、株式会社電通クリエーティブXが増加しました。
また、ISI-Dentsu South East Asia(Malaysia)Sdn. Bhd.他計2社は保有株式を売却したため、ISID Finance
of America, Inc.他計8社は清算が結了したため、当連結会計年度より連結子会社から除外し、売却または清算結
36
了時点までの損益計算書のみ連結しております。また、連結の範囲内で、合併により、株式会社ブレイニーワーク
スが減少しました。
② 非連結子会社
主な非連結子会社 中影電通太科廣告有限公司、株式会社アイエスアイディ・フェアネス
連結の範囲から除いた理由
非連結子会社の総資産、売上高、当期純損益および利益剰余金等のうち持分に見合う額の合計は、連結総資産、
連結売上高、連結純損益および連結利益剰余金等から考えて、連結計算書類に重要な影響を及ぼさないため、連結
の範囲から除外しております。
⑵ 持分法の適用に関する事項
① 持分法を適用した会社
関連会社である株式会社ビデオリサーチ他計34社に対して持分法を適用しております。
Wiiの間株式会社は当連結会計年度において株式を取得したため、ネオ・アット・オグルヴィ株式会社他計8
社については重要性が増加したため、それぞれ当連結会計年度より持分法適用会社に加えております。
また、LOOK COMMUNICATIONS BVについては、当連結会計年度において株式を売却したため、株式会社C
GMマーケティング他計3社は、持分比率の低下等により関連会社でなくなったため、また、エフツーエム株式会
社は、当連結会計年度において清算が結了したため、それぞれ当連結会計年度より持分法適用会社から除外しま
した。なお、このうち株式会社CGMマーケティングは、追加出資により再度関連会社となったため、持分法を適
用しております。
② 持分法を適用しない非連結子会社および関連会社
主な非連結子会社 中影電通太科廣告有限公司、株式会社アイエスアイディ・フェアネス
主な関連会社 株式会社総合ビジョン、汐留アーバンエネルギー株式会社、株式会社テレパック
持分法を適用しない理由
持分法非適用会社は、それぞれ連結純損益および連結利益剰余金等に及ぼす影響が軽微であり、かつ全体とし
ても重要な影響を及ぼしていないため、持分法を適用しておりません。
⑶ 連結子会社の事業年度に関する事項
連結子会社のうち、電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社他計57社の決算日は、12月31日であります。連結計算
書類の作成に当たっては、上海電通信息服務有限公司を除き、同決算日現在の財務諸表を使用しております。ただし、
連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っております。
上海電通信息服務有限公司については、同社の決算日は12月31日でありますが、連結決算日現在で本決算に準じ
た仮決算を行った財務諸表を基礎としております。
なお、連結子会社である株式会社スリーピーについては、決算日を変更したことに伴い、当連結会計年度の連結計
算書類の作成においては13ヵ月間(平成21年3月1日から平成22年3月31日まで)の実績を反映しております。
⑷ 会計処理基準に関する事項
① 重要な資産の評価基準及び評価方法
ⅰ 有価証券
a. 満期保有目的の債券
償却原価法(利息法)
b. その他有価証券
時価のあるもの
37
決算日の市場価格等に基づく時価法
(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
時価のないもの
主として移動平均法による原価法
c. 子会社株式および関連会社株式
移動平均法による原価法(持分法を適用しているものは除く)
ⅱ たな卸資産
通常の販売目的で保有するたな卸資産
a. 作品、仕掛品および貯蔵品
主として個別法による原価法
(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)
b. 商品
主として総平均法による原価法
(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)
ⅲ デリバティブ
時価法
② 重要な減価償却資産の減価償却の方法
ⅰ 有形固定資産
国内会社は定率法による減価償却を実施しております。ただし、平成10年4月1日以降取得した建物(建物
附属設備を除く)については定額法によっております。
在外子会社は主として定額法を採用しております。
なお、主な耐用年数は以下のとおりです。
建物及び構築物 3年~65年
器 具 2年~20年
ただし、所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産については、リース期間を耐用年数と
し、残存価額を零とする定額法によっております。
ⅱ 無形固定資産
定額法によっております。
なお、自社利用目的のソフトウエアについては、社内における利用可能期間(主として5年)に基づく定額
法、市場販売目的のソフトウエアについては見込販売収益(数量)または見込有効期間(3年以内)による定額
法によっております。
ただし、所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産については、リース期間を耐用年数と
し、残存価額を零とする定額法によっております。
③ 重要な引当金の計上基準
ⅰ 貸倒引当金
営業債権等の貸倒れによる損失に備えるため、国内会社は、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸
念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。
在外子会社は債権の状況判断に基づき必要と認められる金額を計上しております。
38
ⅱ 返品調整引当金
商品の返品による損失に備えるため、過去の返品率に基づいた損失見込額を計上しております。
ⅲ 役員賞与引当金
役員賞与の支出に備えるため、支給見込額に基づき計上しております。
ⅳ 事業再編損失引当金
一部の事業の再編に伴い発生することが見込まれる損失に備えるため、
当該損失見込額を計上しております。
ⅴ 退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、
当連結会計年度末における退職給付債務および年金資産の見込額に基づき
計上しております。
過去勤務債務は、
その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数
(主として17年)
による定額法に
より費用処理しております。
数理計算上の差異は、
各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数
(主と
して17年)
による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理することとしており
ます。
ⅵ 役員退職慰労引当金
役員の退職慰労金の支出に備えるため、内規に基づく期末要支給額を計上しております。
④ 重要なヘッジ会計の方法
当社ならびに一部の連結子会社は、ヘッジ会計を適用しております。ヘッジ会計の方法等は以下のとおりであ
ります。
ⅰ ヘッジ会計の方法
主として繰延ヘッジ処理を行っております。なお、金利スワップ取引について特例処理の要件を充たして
いる場合には特例処理を採用しております。
ⅱ ヘッジ手段とヘッジ対象
a. ヘッジ手段 為替予約取引
ヘッジ対象 外貨建債権債務および外貨建予定取引
b. ヘッジ手段 金利スワップ取引
ヘッジ対象 借入金に係る利息
ⅲ ヘッジ方針
為替予約取引および金利スワップ取引は、実需の範囲内に限定し、外貨建取引に係る為替変動リスクおよ
び借入金に係る金利変動リスクの回避を目的としてヘッジを行っております。また、売買益を目的とした投
機的な取引は実施しないこととしております。
ⅳ ヘッジの有効性評価の方法
ヘッジ手段とヘッジ対象に関する重要な条件が同一であり、ヘッジ期間を通じてキャッシュ・フローの変
動リスクを回避していると想定することができるため、ヘッジの有効性の評価は省略しております。なお、一
部の連結子会社は外貨建予定取引について、過去の取引実績および今後の取引の実行可能性を総合的に勘案
し、ヘッジ対象としての適格性を検討することにより、有効性の評価を実施しております。
また、特例処理によっている金利スワップ取引については、ヘッジの有効性の評価は省略しております。
39
⑤ 消費税等の会計処理
消費税等の会計処理は税抜方式を採用しております。
⑥ 連結子会社の資産及び負債の評価に関する事項
連結子会社の資産及び負債の評価については、全面時価評価法を採用しております。
⑦ のれんの償却に関する事項
のれんは、3年から20年間で均等償却することとしております。
また、金額が僅少な消去差額は発生時の損益として処理しております。
⑧ 記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
⑸ 会計処理の変更
① 売上高及び売上原価の計上基準の変更
受注制作のソフトウエアに係る収益の計上基準については、従来、工事完成基準を適用しておりましたが、
「工
事契約に関する会計基準」
(企業会計基準委員会 平成19年12月27日 企業会計基準第15号)および「工事契約
に関する会計基準の適用指針」
(企業会計基準委員会 平成19年12月27日 企業会計基準適用指針第18号)を当
連結会計年度より適用し、当連結会計年度に着手した工事契約から、当連結会計年度末までの進捗部分について
成果の確実性が認められる工事については工事進行基準(工事の進捗率の見積りは原価比例法)を、その他の工事
については工事完成基準を適用しております。
この変更に伴う当連結会計年度の売上高および損益に与える影響は軽微であります。
② 退職給付に係る会計基準
当連結会計年度から、
「退職給付に係る会計基準」の一部改正(その3)
(企業会計基準委員会 平成20年7月31
日 企業会計基準第19号)を適用しております。
数理計算上の差異を翌連結会計年度から償却するため、これによる当連結会計年度の損益に与える影響はあり
ません。
なお、本会計基準の適用に伴い発生する退職給付債務の差額の未処理残高はありません。
2. 連結貸借対照表関係
⑴ 担保に供している資産
現金及び預金
有形固定資産その他(車両)
投資有価証券
計
109百万円
4百万円
1百万円
116百万円
上記資産は下記の債務の担保に供しております。
支払手形及び買掛金
1年内返済予定の長期借入金
長期借入金
計
683百万円
3百万円
3百万円
690百万円
なお、上記以外に現金及び預金のうち10百万円は官報にかかわる取引保証のため、10百万円は当座借越枠の設
定のために担保に供し、また、投資有価証券のうち1,000百万円は出資先の債務のために担保に供し、投資その他の
資産その他のうち0百万円は当座預金開設のため担保に供しております。
40
⑵ 有形固定資産の減価償却累計額
95,760百万円
⑶ 保証債務残高
従業員住宅資金等融資制度による債務保証
2,238百万円
下記会社の銀行借入等に対する債務保証
Match Hospitality AG(スイス)
(運転資金借入等)
2,335百万円
Phoenix Communications Inc.(韓国)
(媒体支払保証 KRW28,000,000千)
2,304百万円
PT. Dentsu Indonesia他計6社
1,590百万円
計
8,469百万円
⑷ 当社は、
「土地の再評価に関する法律」
(平成10年3月31日法律第34号)に基づき、事業用の土地の再評価を行い、評価
差額については、当該評価差額に係る税金相当額を再評価に係る繰延税金負債として負債の部に計上し、これを控除
した金額を土地再評価差額金として純資産の部に計上しております。
同法第3条第3項に定める再評価の方法
「土地の再評価に関する法律施行令」
(平成10年3月31日政令第119号)第2条第4号に定める「地価税法」第16条に
規定する地価税の課税価格の計算の基礎となる土地の価額を算定するために国税庁長官が定めて公表した方法によ
り算定した価額に合理的な調整を行って算出する方法および同条第5号に定める不動産鑑定士による鑑定評価によ
って算出する方法を併用しております。
再評価を行った年月日
平成13年3月31日
再評価を行った土地の当連結会計年度末における時価の合計額は、再評価後の帳簿価額を下回っておりません。
3.連結株主資本等変動計算書関係
⑴ 当連結会計年度末の発行済株式の種類および総数
普通株式
278,184,000株
⑵ 配当に関する事項
① 配当金支払額
決 議
株式の
種 類
平成21年6月26日
普通
定時株主総会
株式
平成21年11月10日
普通
取締役会
株式
計
配当金の総額
(百万円)
1株当たり
配当額(円)
基準日
効力発生日
3,723
15.00
平成21年3月31日
平成21年6月29日
3,116
12.50
平成21年9月30日
平成21年12月7日
6,839
41
② 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、
配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
平成22年6月29日開催の定時株主総会の議案として、普通株式の配当に関する事項を次のとおり提案する予定
であります。
ⅰ 配当金の総額
3,612百万円
ⅱ 1株当たり配当額
14.50円
ⅲ 基準日
平成22年3月31日
ⅳ 効力発生日
平成22年6月30日
なお、配当原資については、利益剰余金とすることを予定しております。
4. 金融商品関係
⑴ 金融商品の状況に関する事項
当社グループは、資金運用については短期的な預金等に限定し、銀行等金融機関からの借入により資金を調達して
おります。
受取手形及び売掛金に係る顧客の信用リスクは、与信管理の規則に沿ってリスク低減を図っております。また、投
資有価証券は主として株式であり、上場株式については四半期ごとに時価の把握を行っています。
借入金の使途は、設備投資資金、自己株式購入資金および運転資金であり、一部の長期借入金の金利変動リスクに
対して金利スワップ取引を実施して支払利息の固定化を実施しております。なお、デリバティブは内部管理規定に従
い、実需の範囲で行うこととしております。
⑵ 金融商品の時価等に関する事項
平成22年3月31日(当期の連結決算日)における連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次の
とおりであります。
(単位:百万円)
連結貸借対照表
時価(*)
計上額(*)
⑴ 現金及び預金
差額
93,837
93,837
⑵ 受取手形及び売掛金
415,657
415,657
−
⑶ 投資有価証券
126,283
163,532
37,248
⑷ 支払手形及び買掛金
−
(360,759)
(360,759)
⑸ 短期借入金
(3,382)
(3,382)
−
−
⑹ 長期借入金
(116,192)
(120,427)
△4,235
(1,363)
(1,363)
△0
(764)
△764
⑺ デリバティブ取引
通貨関連
金利関連
−
(*) 負債に計上されているものについては、
( )で示しております。また、デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表
示しており、合計で正味の債務となる項目については、
( )で示しております。
(注)金融商品の時価の算定方法並びに有価証券及びデリバティブ取引に関する事項
⑴ 現金及び預金、
並びに⑵受取手形及び売掛金
これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、
当該帳簿価額によっております。
42
⑶ 投資有価証券
これらの時価について、株式は取引所の価格によっており、債券は主に取引金融機関から提示された価格によっております。市場価格
がなく、かつ将来キャッシュ・フローを見積ることなどができず、時価を把握することが極めて困難と認められるものは、含まれてお
りません。
時価評価されていない主な有価証券の内容および連結貸借対照表計上額は以下の通りです。
非上場株式 39,191百万円
⑷ 支払手形及び買掛金、並びに⑸短期借入金
これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、
当該帳簿価額によっております。
⑹ 長期借入金
「1年内返済予定の長期借入金」を含んでおります。長期借入金の時価については、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に
想定される利率で割り引いて算定する方法によっております。
⑺ デリバティブ取引
これらの時価について、通貨関連は先物為替相場によっており、
金利関連は取引金融機関から提示された価格によっております。
(追加情報)
当連結会計年度より、
「金融商品に関する会計基準」
(企業会計基準委員会 平成20年3月10日 企業会計基準第10
号)及び「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」
(企業会計基準委員会 平成20年3月10日 企業会計基準適用
指針第19号)を適用しております。
5.賃貸等不動産関係
⑴ 賃貸等不動産の状況に関する事項
当社及び一部の子会社では、東京都その他の地域において、賃貸オフィスビルや賃貸商業施設を所有しておりま
す。なお、賃貸オフィスビルの一部については、当社および一部の子会社が使用しているため、賃貸等不動産として使
用される部分を含む不動産としております。
⑵ 賃貸等不動産の時価に関する事項
当連結会計年度末における連結貸借対照表計上額及び時価については、次のとおりであります。
(単位:百万円)
連結貸借対照表計上額
賃貸等不動産
賃貸等不動産として使用される部
分を含む不動産
時価
29,779
33,506
25,083
33,829
(注)1.
連結貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額であります。
2.
時価は、主として社外の不動産鑑定士による不動産鑑定評価書に基づく金額であります。
(追加情報)
当連結会計年度より、
「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」
(企業会計基準委員会 平成20年11月28日
企業会計基準第20号)及び「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準の適用指針」
(企業会計基準委員会 平成
20年11月28日 企業会計基準適用指針第23号)を適用しております。
6.1株当たり情報
⑴ 1株当たり純資産額
⑵ 1株当たり当期純利益
1,943.55円
125.03円
43
計算書類
(個別)
平成22年3月31日現在
貸借対照表
資産の部
科目
流動資産
現金及び預金
受取手形
売掛金
有価証券
作品
仕掛品
貯蔵品
前渡金
前払費用
短期貸付金
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
金額
470,408
58,109
11,364
333,237
163
700
3,661
161
23,944
503
30,567
8,829
2,553
△3,388
固定資産
有形固定資産
建物(純額)
構築物(純額)
船舶(純額)
車両運搬具(純額)
工具、器具及び備品(純額)
土地
無形固定資産
特許権
借地権
ソフトウエア
その他
投資その他の資産
投資有価証券
関係会社株式
その他の関係会社有価証券
出資金
関係会社出資金
長期貸付金
破産更生債権等
長期前払費用
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
540,404
220,577
64,012
1,589
0
24
2,144
152,806
12,762
0
5
12,587
168
307,065
67,906
178,767
536
47
1,836
3,146
125
5,485
26,857
22,717
△361
資産合計
44
1,010,812
負債の部
科目
流動負債
支払手形
買掛金
短期借入金
1年内返済予定の長期借入金
リース債務
未払金
未払費用
未払法人税等
前受金
預り金
役員賞与引当金
その他
固定負債
長期借入金
リース債務
退職給付引当金
再評価に係る繰延税金負債
その他
(単位:百万円)
金額
470,814
5,580
329,288
67,528
18,606
3
9,032
14,237
2,904
19,044
1,209
70
3,308
133,587
97,568
2
19,112
10,293
6,610
負債合計
604,402
純資産の部
科目
株主資本
資本金
資本剰余金
資本準備金
利益剰余金
利益準備金
その他利益剰余金
別途積立金
繰越利益剰余金
自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
土地再評価差額金
金額
413,297
58,967
60,899
60,899
358,643
722
357,920
327,000
30,920
△65,212
△6,886
1,166
△865
△7,187
純資産合計
負債純資産合計
406,410
1,010,812
(個別)
損益計算書
科目
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
受取利息
有価証券利息
受取配当金
受取賃貸料
その他
営業外費用
支払利息
投資事業組合運用損
長期前払費用償却
その他
経常利益
特別利益
関係会社株式売却益
関係会社支援損戻入益
その他
特別損失
投資有価証券評価損
関係会社株式評価損
関係会社清算損
その他
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
過年度法人税等
法人税等調整額
当期純利益
平成21年4月1日から平成22年3月31日まで
(単位:百万円)
金額
287
351
6,970
2,672
1,358
2,399
348
855
648
1,093
197
501
1,147
2,281
2,223
1,010
4,906
△2,144
△985
1,315,072
1,129,592
185,479
159,165
26,313
11,640
4,251
33,702
1,792
6,663
28,830
1,775
27,055
45
(個別)
平成21年4月1日から平成22年3月31日まで
株主資本等変動計算書
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金
その他
資本
剰余金
利益剰余金
資本
剰余金
合計
その他利益剰余金
利益
剰余金
合計
資本
準備金
58,967
60,899
692
61,591
722
株式交換による増加
-
-
△762
△762
-
-
-
-
3,794
3,031
剰余金の配当
-
-
-
-
-
-
△6,839
△6,839
-
△6,839
別途積立金の取崩
-
-
-
-
- △37,500
37,500
-
-
-
当期純利益
-
-
-
-
-
-
27,055
27,055
-
27,055
自己株式の取得
-
-
-
-
-
-
-
-
△1,475
△1,475
自己株式の処分
その他資本剰余金の負の残高の振替
-
-
△0
△0
-
-
-
-
2
1
-
-
70
70
-
-
△70
△70
-
-
-
-
△692
△692
- △37,500
57,645
20,145
2,321
21,773
58,967
60,899
-
60,899
358,643 △65,212
413,297
平成21年3月31日残高
利益
準備金
別途
積立金
繰越利益
剰余金
364,500 △26,724
自己株式
株主資本
合計
資本金
338,498 △67,533
391,523
当事業年度中の変動額
当事業年度中の
変動額合計
平成22年3月31日残高
722
327,000
30,920
評価・換算差額等
その他有価証券
評価差額金
平成21年3月31日残高
繰延ヘッジ
損益
土地再評価
差額金
評価・換算
差額等合計
△1,476
167
△7,187
△8,495
1,608
当事業年度中の変動額
2,642
△1,033
-
当事業年度中の変動額合計
株主資本以外の項目の当事業年度中の変動額(純額)
2,642
△1,033
-
1,608
平成22年3月31日残高
1,166
△865
△7,187
△6,886
46
個別注記表
1 .重要な会計方針
⑴ 有価証券の評価基準及び評価方法
① 子会社株式及び関連会社株式
移動平均法による原価法
② その他有価証券
時価のあるもの
決算日の市場価格等に基づく時価法
(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
時価のないもの
主として移動平均法による原価法
⑵ たな卸資産の評価基準及び評価方法
通常の販売目的で保有するたな卸資産
作品、仕掛品および貯蔵品
個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)
⑶ デリバティブの評価基準及び評価方法
時価法
⑷ 固定資産の減価償却の方法
① 有形固定資産
定率法によっております。ただし、平成10年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)については、
定額法によっております。
なお、主な耐用年数は以下のとおりです。
建 物 3年~50年
構 築 物 5年~65年
工具、器具及び備品 2年~20年
ただし、所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産については、リース期間を耐用年数とし、
残存価額を零とする定額法によっております。
② 無形固定資産
定額法によっております。なお、ソフトウエア(自社利用分)については、社内における利用可能期間(5年)に
基づく定額法によっております。
ただし、所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産については、リース期間を耐用年数とし、
残存価額を零とする定額法によっております。
③ 長期前払費用
均等償却しております。
⑸ 引当金の計上基準
① 貸倒引当金
営業債権等の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の
債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。
47
② 役員賞与引当金
役員賞与の支出に備えるため、支給見込額に基づき計上しております。
③ 退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務および年金資産の見込額に基づき計上し
ております。
過去勤務債務は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(17年)による定額法により費用
処理しております。
数理計算上の差異は、各事業年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(17年)によ
る定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌事業年度から費用処理することとしております。
⑹ ヘッジ会計の方法
① ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理を行っております。なお、金利スワップ取引について特例処理の要件を充たしている場合には
特例処理を採用しております。
② ヘッジ手段とヘッジ対象
ⅰ ヘッジ手段 為替予約取引
ヘッジ対象 外貨建予定取引
ⅱ ヘッジ手段 金利スワップ取引
ヘッジ対象 借入金に係る利息
③ ヘッジ方針
外貨建取引に係る為替変動リスクおよび借入金に係る金利変動リスクの回避を目的とし、内規に基づきヘッジ
を行っております。また、投機的な取引は実施しないこととしております。
④ ヘッジの有効性評価の方法
為替予約取引については、ヘッジ手段とヘッジ対象に関する重要な条件が同一であり、ヘッジ期間を通じてキ
ャッシュ・フローの変動リスクを回避していると想定することができるため、ヘッジの有効性の評価は省略して
おります。また、特例処理によっている金利スワップ取引については、ヘッジの有効性の評価は省略しておりま
す。
⑺ 消費税等の会計処理
消費税等の会計処理は税抜方式を採用しております。
⑻ 記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
2 .会計処理の変更
⑴ 工事契約に関する会計基準
当事業年度から、
「工事契約に関する会計基準」
(企業会計基準委員会 平成19年12月27日 企業会計基準第15
号)を適用しております。この変更による当事業年度の損益に与える影響はありません。
⑵ 退職給付に係る会計基準
当事業年度から、
「退職給付に係る会計基準」の一部改正(その3)
(企業会計基準委員会 平成20年7月31日 企業
会計基準第19号)を適用しております。
数理計算上の差異を翌事業年度から償却するため、これによる当事業年度の損益に与える影響はありません。
なお、本会計基準の適用に伴い発生する退職給付債務の差額の未処理残高はありません。
48
3 .貸借対照表関係
⑴ 担保に供している資産
現金及び預金 取引保証に係るもの
投資有価証券 出資先の債務に係るもの
⑵ 有形固定資産の減価償却累計額
10百万円
1,000百万円
71,373百万円
⑶ 保証債務残高
従業員住宅資金等融資制度による債務保証
2,238百万円
下記会社の銀行借入等に対する債務保証
北京電通廣告有限公司
(運転資金借入 USD80,000千)
7,443百万円
Match Hospitality AG(スイス)
(運転資金借入等 USD30,125千)
2,802百万円
Phoenix Communications Inc.(韓国)
(媒体支払保証 KRW28,000,000千)
2,304百万円
株式会社電通東日本他計18社
8,634百万円
   計
23,423百万円
⑷ 関係会社に対する金銭債権・債務
短期金銭債権
54,445百万円
長期金銭債権
2,549百万円
短期金銭債務
137,302百万円
長期金銭債務
2,923百万円
⑸ 取締役、監査役に対する金銭債務
長期金銭債務
584百万円
⑹ 「土地の再評価に関する法律」
(平成10年3月31日法律第34号)に基づき、事業用の土地の再評価を行い、評価差額に
ついては、当該評価差額に係る税金相当額を再評価に係る繰延税金負債として負債の部に計上し、これを控除した
金額を土地再評価差額金として純資産の部に計上しております。
同法第3条第3項に定める再評価の方法
「土地の再評価に関する法律施行令」
(平成10年3月31日政令第119号)第2条第4号に定める「地価税法」第16条に
規定する地価税の課税価格の計算の基礎となる土地の価額を算定するために国税庁長官が定めて公表した方法によ
り算定した価額に合理的な調整を行って算出する方法および同条第5号に定める不動産鑑定士による鑑定評価によ
って算出する方法を併用しております。
再評価を行った年月日
平成13年3月31日
再評価を行った土地の当事業年度末における時価の合計額は、再評価後の帳簿価額を下回っておりません。
4 .損益計算書関係
関係会社との取引高
売上高
76,719百万円
仕入高
225,679百万円
その他の営業取引高
23,223百万円
営業取引以外の取引高
18,079百万円
49
5 .株主資本等変動計算書関係
当事業年度末における自己株式の種類および株式数
普通株式
29,026,278株
6 .税効果会計関係
繰延税金資産の発生の主な原因は、退職給付引当金、投資有価証券評価損等であります。
繰延税金負債の発生の主な原因は、退職給付信託設定益であります。
7 .関連当事者との取引関係
子会社および関連会社等
属 性 会社等の名称
子会社 株式会社電通
マネジメント
サービス
議決権等の
所有(被所有)
の割合
所有
直接 100%
関連当事者
との関係
取引の内容
同社のファクタ
リング業務に係
る資金貸付およ
び役務の受入
資金の貸付(注1)
取引金額
(百万円)
利息の受取(注1)
仕入債務に係る
ファクタリング
取引(注2)
子会社 株式会社電通
テック
所有
直接 100%
同社への広告
企画・制作業務
の発注
仕入(注3)
利息の支払(注4)
キャッシュ・マネジ
メント・システムに
よる預かり(注4)
子会社 Dentsu
Holdings
USA, Inc.
所有
直接 100%
米国における当
社関係会社の
管理委託
子会社 株式会社電通
デジタル・ホ
ールディング
ス
所有
直接 100%
デジタル事業統
括機能の管理
委託
-
科 目
期末残高
(百万円)
短期貸付金
その他
(未収収益)
176,791 買掛金
128
23,012
8
36,620
112,757
79
-
買掛金
未払費用
短期借入金
33,602
4
17,633
増資の引受(注5)
10,807
-
-
株式の売却(注6)
売却代金
売却益
売却損
7,173
505
84
-
-
(注) 1.資金の貸付については、基本契約に基づき残高が毎日変動するため、期末残高のみを記載しております。ま
た、貸付金利は市場金利を勘案して決定しております。
2.
ファクタリング取引については、当社、当社の取引先および株式会社電通マネジメントサービスの三者間
の基本契約に基づきファクタリング方式による決済を行っているものであり、当該基本契約に定める取引
条件は市場情勢を勘案して決定しております。
なお、取引金額および期末残高には消費税等を含めております。
3.
取引条件および取引条件の決定方針等については一般的取引条件と同様に決定しております。
なお、取引金額には消費税等を含めておりません。期末残高には消費税等を含めております。
50
4.キャッシュ・マネジメント・システムによる預かりについては、基本契約に基づき残高が毎日変動するた
め、期末残高のみを記載しております。また、借入金利は市場金利を勘案して決定しております。
5.当社がDentsu Holdings USA, Inc.の行った株主割当増資120,000株をUSD120,000千で引き受けたも
のであります。
6.株式の売却価格は時価のあるものについては、平成21年12月28日から平成22年1月27日までの取引の終
値の平均で、時価のないものについては平成21年12月末純資産額に基づいて算出しております。
8 .1株当たり情報
⑴ 1株当たり純資産額
⑵ 1株当たり当期純利益
1,631.14円
108.67円
51
連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
平成22年5月13日
株式会社 電通
取締役会御中
有限責任監査法人 トーマツ
指定有限責任社員
公認会計士 永田 高士 ㊞
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 松本 仁 ㊞
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 瀬戸 卓 ㊞
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 水野 博嗣 ㊞
業務執行社員
当監査法人は、会社法第444条第4項の規定に基づき、株式会社電通の平成21年4月1日から平成22年3月31日
までの連結会計年度の連結計算書類、すなわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結株主資本等変動計算書
及び連結注記表について監査を行った。この連結計算書類の作成責任は経営者にあり、当監査法人の責任は独立
の立場から連結計算書類に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準
は、当監査法人に連結計算書類に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監
査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見
積りの評価も含め全体としての連結計算書類の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果と
して意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の連結計算書類が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠し
て、株式会社電通及び連結子会社から成る企業集団の当該連結計算書類に係る期間の財産及び損益の状況をすべ
ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
52
計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
平成22年5月13日
株式会社 電通
取締役会御中
有限責任監査法人 トーマツ
指定有限責任社員
公認会計士 永田 高士 ㊞
業務執行社 員
指定有限責任社員
公認会計士 松本 仁 ㊞
業務執行社 員
指定有限責任社員
公認会計士 瀬戸 卓 ㊞
業務執行社 員
指定有限責任社員
公認会計士 水野 博嗣 ㊞
業務執行社 員
当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、株式会社電通の平成21年4月1日から平成22年3月
31日までの第161期事業年度の計算書類、すなわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別
注記表並びにその附属明細書について監査を行った。この計算書類及びその附属明細書の作成責任は経営者にあ
り、当監査法人の責任は独立の立場から計算書類及びその附属明細書に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準
は、当監査法人に計算書類及びその附属明細書に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを
求めている。監査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によ
って行われた見積りの評価も含め全体としての計算書類及びその附属明細書の表示を検討することを含んでいる。
当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計
の基準に準拠して、当該計算書類及びその附属明細書に係る期間の財産及び損益の状況をすべての重要な点にお
いて適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
53
監査役会の監査報告書 謄本
監査報告書
当監査役会は、平成21年4月1日から平成22年3月31日までの第161期事業年度の取締役の職務の執行に関して、各
監査役が作成した監査報告書に基づき、審議の結果、監査役全員の一致した意見により、本監査報告書を作成し、以下
のとおり報告いたします。
1.監査役及び監査役会の監査の方法及びその内容
監査役会は、監査の方針、職務の分担等を定め、各監査役から監査の実施状況及び結果について報告を受けるほ
か、取締役、執行役員等及び会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めま
した。
各監査役は、「監査役監査基準」に則り、かつ、監査役全員の協議により定めた「平成21年度監査計画」(監査
の方針、職務の分担等)に従い、法令を遵守し、健全な経営が行われるよう、取締役の職務の執行を監査しました。
⑴ 事業報告等に関する監査の方法及びその内容
取締役会その他の重要な会議に出席するとともに、取締役、執行役員等からその職務の執行状況について聴取
し、重要な文書等を閲覧し、また、内部監査部門及び法務部門等から定期的に報告を受け、法令等遵守体制及
びリスク管理体制等の内部統制システムを含む会社の業務及び財産の状況を調査しました。
内部統制システムについては、監査役全員の協議により定めた「内部統制システムに係る監査役監査実施要領」
及び「内部統制システムに係る監査役監査実施のためのチェックリスト」に基づき、取締役の職務の執行が法
令及び定款に適合することを確保するための体制、その他株式会社の業務の適正を確保するために必要なもの
として会社法施行規則に定める体制の整備に関する取締役会決議の内容、及び当該決議に基づき整備されてい
る体制の状況を監視及び検証しました。
なお、財務報告に係る内部統制については、取締役、執行役員等及び有限責任監査法人トーマツから当該内部
統制の評価及び監査の状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めました。
グループ会社監査の観点からは、関連する委員会等に出席するほか、主要な子会社等の監査役と相互に情報を
伝達し、意見の交換をし、内部監査部門からグループ会社の監査の状況について報告を受けました。また、必
要に応じて主要な子会社に赴き、当該子会社に関する状況の説明を受け、意見の交換をしました。
また、取締役の競業取引、取締役と会社間の利益相反取引、会社が行った無償の利益供与、子会社又は株主と
の通例的でない取引並びに自己株式の取得及び処分等に関しては、上記の方法のほか、取締役から「取締役職
務執行確認書」の提出を求め、調査しました。
⑵ 計算書類及びその附属明細書並びに連結計算書類に関する監査の方法及びその内容
上記に加えて、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を実施しているか否かを監視及び検証す
るとともに、会計監査人からその職務の執行状況について随時報告を受け、説明を求めました。また、会計監
査人から職務の遂行が適正に行われることを確保するための体制として会社計算規則に掲げる事項を適切に整
備している旨の通知を受け、必要に応じて説明を求めました。
以上の方法に基づき、当該事業年度に係る事業報告及びその附属明細書、当該事業年度に係る計算書類(貸借
対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別注記表)及びその附属明細書並びに連結計算書類(連結貸
54
借対照表、連結損益計算書、連結株主資本等変動計算書及び連結注記表)について検討を加え、かつ、会計監査
人の監査の方法及び結果について検討しました。
2.監査の結果
⑴ 事業報告等の監査結果
①事業報告及びその附属明細書は、法令及び定款に従い、会社の状況を正しく示しているものと認めます。
②取締役の職務の執行に関しては、子会社等に関する職務を含め、不正の行為又は法令若しくは定款に違反す
る重大な事実は認められません。
③内部統制システムに関する取締役会決議の内容は相当であると認めます。また、当該内部統制システムに関
する取締役の職務の執行についても、財務報告に係る内部統制を含め、指摘すべき事項は認められません。
⑵ 計算書類及びその附属明細書並びに連結計算書類の監査結果
会計監査人有限責任監査法人トーマツの監査の方法及び結果は相当であると認めます。
平成22年5月21日
株式会社 電通 監査役会
常勤監査役 松田 公春 ㊞
常勤監査役 荻谷 東一 ㊞
社外監査役 根來 泰周 ㊞
社外監査役 遠山 敦子 ㊞
社外監査役 安部 修武 ㊞
以上が第161回定時株主総会招集ご通知添付書類であります。
55
ご参考
連結貸借対照表 前期比較表(要旨)
(単位:百万円)
第160期
第161期
平成21年3月31日現在
平成22年3月31日現在
流動資産
546,317
568,424
22,106
固定資産
546,226
549,811
3,585
有形固定資産
252,639
247,994
△4,644
無形固定資産
47,019
45,380
△1,638
246,567
256,436
9,868
資産合計
1,092,543
1,118,236
25,692
流動負債
450,075
461,595
11,520
固定負債
169,318
151,083
△18,235
負債合計
619,394
612,679
△6,714
株主資本
482,798
508,824
26,025
資本金
58,967
58,967
-
資本剰余金
61,583
60,899
△684
利益剰余金
429,615
454,014
24,399
△67,367
△65,056
2,311
△30,230
△24,573
5,657
△2,440
737
3,177
投資その他の資産
自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
増減額
126
△886
△1,013
土地再評価差額金
△7,187
△7,187
-
為替換算調整勘定
△20,730
△17,237
3,492
0
-
△0
20,581
21,306
724
473,149
505,556
32,407
1,092,543
1,118,236
25,692
新株予約権
少数株主持分
純資産合計
負債純資産合計
(注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
56
ご参考
連結損益計算書 前期比較表(要旨)
(単位:百万円)
第160期
自平成20年4月 1日
至平成21年3月31日
第161期
自平成21年4月 1日
至平成22年3月31日
増減額
1,887,170
1,678,618
△208,552
売上原価
1,572,696
1,382,127
△190,568
売上総利益
314,474
296,490
△17,984
271,290
259,166
△12,123
43,184
37,323
△5,860
営業外収益
14,592
11,873
△2,719
営業外費用
4,413
4,407
△6
53,363
44,790
△8,573
特別利益
1,774
1,852
77
特別損失
60,110
6,594
△53,515
△4,972
40,048
45,020
14,667
8,375
△6,292
812
542
△270
△20,453
31,130
51,583
売上高
販売費及び一般管理費
営業利益
経常利益
税金等調整前当期純利益(△は損失)
法人税等
少数株主利益
当期純利益(△は損失)
(注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
57
ご参考
(個別)
貸借対照表 前期比較表(要旨)
(単位:百万円)
流動資産
固定資産
第160期
第161期
平成21年3月31日現在
平成22年3月31日現在
458,371
470,408
増減額
12,036
528,369
540,404
12,035
有形固定資産
224,556
220,577
△3,979
無形固定資産
17,110
12,762
△4,348
286,701
307,065
20,363
資産合計
986,741
1,010,812
24,071
流動負債
452,123
470,814
18,691
固定負債
151,589
133,587
△18,002
負債合計
603,713
604,402
688
株主資本
391,523
413,297
21,773
資本金
58,967
58,967
-
資本剰余金
61,591
60,899
△692
投資その他の資産
利益剰余金
自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
338,498
358,643
20,145
△67,533
△65,212
2,321
△8,495
△6,886
1,608
△1,476
1,166
2,642
167
△865
△1,033
△7,187
△7,187
-
純資産合計
383,028
406,410
23,382
負債純資産合計
986,741
1,010,812
24,071
繰延ヘッジ損益
土地再評価差額金
(注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
58
ご参考
(個別)
損益計算書 前期比較表(要旨)
(単位:百万円)
第160期
自平成20年4月 1日
至平成21年3月31日
第161期
自平成21年4月 1日
至平成22年3月31日
増減額
1,447,410
1,315,072
△132,338
売上原価
1,254,694
1,129,592
△125,101
売上総利益
192,716
185,479
△7,236
168,845
159,165
△9,679
23,870
26,313
2,442
営業外収益
14,530
11,640
△2,889
営業外費用
3,815
4,251
435
34,585
33,702
△882
特別利益
1,448
1,792
343
特別損失
61,499
6,663
△54,835
△25,466
28,830
54,297
7,305
1,775
△5,530
△32,771
27,055
59,827
売上高
販売費及び一般管理費
営業利益
経常利益
税引前当期純利益(△は損失)
法人税等
当期純利益(△は損失)
(注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
59
ご参考
所有者別株式分布状況
■所有者別の株式保有状況
区分
株主数
保有株式数
(名)
1
90
30
647
384
46,038
1
47,191
政府・地方公共団体
金融機関
金融商品取引業者
その他の国内法人
外国法人等(外国個人を含む)
個人・その他
自己株式
合計
(株)
30,800
66,701,240
6,473,070
83,632,763
31,103,066
61,216,783
29,026,278
278,184,000
■所有者別の保有株式数構成比
金融機関
23.98%
政府・地方
公共団体
0.01%
金融商品
取引業者
2.33%
その他の国内法人
30.06%
個人・その他
22.01%
外国法人等
(外国個人を含む)
11.18%
自己株式
10.43%
株式会社電通
本社 東京都港区東新橋一丁目8番1号
インターネットホームページ http://www.dentsu.co.jp
上場取引所 東京証券取引所市場第一部
証券コード 4324
60
Fly UP