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校庭等の一般開放資料

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校庭等の一般開放資料
H16.1 定例教育委員会資料
小学校の校庭等の一般開放について
1 政策(案)
1. 実施内容
子どもたちの居場所(自由な遊び場)を確保し,親子や地域でのふれあいの
場として誰でも利用できるように, 佐賀市立小学校の屋外遊具施設及びグラウ
ンドを一般開放する。
開放日時は,毎週,土曜日又は日曜日のいずれかの日の全日(午前9時から
午後5時まで)を小学校単位で指定する。ただし,学校行事,公的行事及び地域
行事を優先するものとする。
一般開放時にグループや団体等でグラウンドを使用する場合は,自らの使用
責任において,他の一般利用者の安全が図られる範囲の使用にとどめ, 一般開
放の趣旨を尊重し,譲り合いの気持ちを持って個人利用者のスペースを確保す
ることとする。
一般利用者が使用するスペース及び社会体育活動で使用するスペース,その
他詳細な取り決めについては,各小学校単位で決定するものとする。
2. 経過的措置
パブリックコメント制度(市民意見聴取制度)を経て,一般開放の政策が最
終決定するまでの間は,今回提案する政策(案)で試行する。
*今後のスケジュール
H16.2
一般開放政策(案)を公表(市民からの意見募集 1 ヶ月間)
H16.3
提出された市民の意見等の考慮
H16.4
一般開放の政策に対する最終の意思決定(教育委員会審議)
H16.5
意見に対する市の考え方や修正内容を公表
H16.6
一般開放の政策に対する最終の意思決定に基づき実施
3. 利用にあたって
今回の一般開放は,管理者を配置せず,公園のような自由な開放をするもので
あり,一般開放時に事故があった場合は,学校施設の欠陥による事故を除き,基本
的には,利用者の自己責任とする。
2 事業の主旨,目的
佐賀市立小学校の施設を市民のスポーツ活動の場として活用していることに
加え,子どもたちの自由な遊び場,親子や地域の活動の場所として誰でも利用で
きるようにし,学校施設を有効活用することによって,子どもの健全な育成の推
進と,健康で明るく豊かな市民生活の形成に資することを目的としています。
3 事業を企画した背景
学校の校庭等を遊び場として開放することについては,「第 7 次佐賀市交通安
全実施計画」(平成 13 年 7 月策定)において,路上遊戯等による交通事故をなく
すために提案されました。
また,平成 14 年 4 月から学校・家庭・地域社会における子どもの生活全体を
見直し,子どもたちが主体的に使う時間を確保し,子どもの生活にゆとりをもた
せ,自ら考え,判断し,行動できる力を育み,健やかな成長を促すことを目的と
して,毎週土曜日を休みとする「学校完全週五日制」が実施されました。
その後,「佐賀市生活安全推進連絡会議」
(平成 15 年 2 月)において,子ども
会,PTA,青少年健全育成連合会からも,土曜日の学校の校庭開放の要望があが
っていました。
しかし,一方では,子どもたちが安心して遊べる場所(広場)がないという状
況であったため,最も身近で,安全な公共施設である「学校」を地域の全ての子ど
もたちが利用できる原っぱ,広っぱとして,平成 15 年 9 月から佐賀市立小学校
の校庭等の一般開放を試行しました。
今回の一般開放の試行により,これまで小学校のグランドや体育館を利用して
いた社会体育団体(小学生のスポーツクラブ)の活動が制限を受けることにもな
っており,意見や要望が出されています。
公共財産である「学校」を,子どもたちの遊び場として,社会体育の活動の場
として、あるいは地域の活動の場として,どのように活用していくのかを市民の
皆さんからのご意見をお伺いしながら調整(ルール化)することが必要になって
います。
小学校の校庭等の一般開放 【体育館】
【体育館】
【試行要件】
【利用状況】
防犯上、団体利用に限って一般開放
地域の子どもたちを対象とした
[土曜日又は日曜日の 9:00~17:00]
団体利用がほとんどない。
但し、運用は各学校で異なる。(一覧表参照)
案
【問題点】
① 事前の予約が必要になる。(当日利用ができない。)
【案 1:利用を促進する場合】
管理人等を配置し、当日利用者を受け入れる。
② 体育館の開錠、施錠のため鍵の貸し借りが必要になる。
③ 個人利用ができない。
【検討課題】
【案 2:利用状況を考慮した場合】
① 運動場があるのに体育館まで個人に開放する需要があるのか。
ほとんど、子どもたちを対象とした活動に利用されていな
② 管理人等を配置した場合の費用は、新たな負担となる。「人件費 53 日/
い状況を考慮し、体育館は旧来どおり団体に予約制で貸し
年×千円/時×7 時間×19 校=7,049 千円/年」+「緊急連絡手段の確
保」又は「ボランティアによる施設管理(全校カバー・継続性?)」
③ 個人利用の場合、既設のバスケットのゴールを使った遊びやドッチボ
ールなど大きなボールを使った球技や走り回るなどの遊びに限定さ
れ、運動場で十分対応できると思われる。
出しを行う。(一般開放の対象施設から除外)
小学校の校庭等の一般開放 【運動場】
【試行要件】
【利用状況】
個人・
地域の団体に一般開放
・ グラウンドの利用者は、少ない。
[土曜日又は日曜日の 9:
00∼17:
00]
・ 子どもたち同士の利用は主に遊具施設を使った遊びが多いが、次第に親子(
主
但し、運用は各学校で異なる。(
一覧表参照)
に父と子)
や兄弟同士でキャッチボール等をする姿が目に付くようになった。
・ 平日、一度帰宅してから、学校に遊びに来る子どもが増えてきた学校がある。
(
小学校で遊んでもいいという雰囲気が徐々に浸透している。)
【一般利用者からの意見・要望】
【社会体育団体からの意見・要望】
① 開放日が、一般にも使いやすく、わかりやすいように設定して欲しい。(
隔週
ではなく毎週○○曜日)
② 防犯面(
不審者)
や安全面(
けがや事故)
が心配
③ 利用者が少ないなら、社会体育活動に使わせて欲しい。
④ 練習や試合ができるように柔軟に対応して欲しい。
⑤ 一般開放のやり方は、各地域(
小学校単位)
で決定させて欲しい。
【検討課題】
① 毎週、決まった曜日に一般開放を定着化できないか?
② 「社会体育団体と共存を図ることによって犯罪を抑止する方法」又は「管理人等を配置する方法(
費用がかかる)
」が考えられる。
③ グラウンドの団体利用者は、「自らの使用責任において、他利用者の安全が図られる範囲の使用にとどめる」ことにより、一般の個人利用者との共存が図れない
か?(
グラウンドの有効活用)
④ 練習や試合に柔軟な対応がとれるかどうかは、各小学校の事情やグラウンドの状況(
面積・
形状)、練習・
試合の使用面積によっても異なってくるので、教育委員
会で一律に規定することが適当か?(
全ての小学校で、試合用のスペースと一般開放のためのスペースを確保することは困難)
⑤ 一般開放の趣旨と併せて地域のニーズを反映した利用がされるように、一般開放のやり方 (運用)をどの程度、地域(小学校単位)に任せた方が適当か?
案
メリット・デメリット
【A案】
≪一般利用者≫
● 毎週土曜日の午前(
9:
00∼12:
00)
又は午後(
13:
00∼
・開放日が一般利用者にもわかりやすい(A案の場合は、市内全校一律に規定す
17:
00)
● 全校一律に規定
るため、他のどの案よりもわかりやすい)
・半日では、利用しにくい
半 日
・少人数の利用の場合、防犯上の抑止にならない
グラウンド
【B案】
≪社会体育活動≫
● 毎週、土曜日或いは日曜日の午前(9:
00∼12:
00)
又
・A案の場合は、各学校の事情を考慮できない
は午後(
13:
00∼17:
00)
・午前又は午後のいずれかは使用可となる
全 日
● 一般に開放する曜日は、各小学校単位で決定
・練習や試合に対する柔軟な対応はできない
【C案:試行のとおり】
≪一般利用者≫
● 毎週、土曜日或いは日曜日の全日(
9:
00∼17:
00)
・開放日が一般利用者にはわかりにくい
● 一般に開放する曜日及び社会体育活動の試合時の柔
・少人数の利用の場合、防犯上の抑止にならない
軟な対応(隔週の一般開放)は、各小学校単位で決定
≪社会体育活動≫
・現行の試行内容について意見・
要望があがっているが、一般開放の利用者の多
少にかかわらず、開放日は全日、社会体育活動が制限される
・練習や試合に対する柔軟な対応は、各学校単位で決定
【D案】
≪一般利用者≫
● 毎週、土曜日或いは日曜日の全日(
9:
00∼17:
00)
・開放日が一般利用者にはわかりにくい
● 一般に開放する曜日及び運用は、各小学校単位で決
・少人数の利用の場合、防犯上の抑止にならない
定
≪社会体育活動≫
・各小学校単位で社会体育活動の練習や試合の必要性を認めれば、柔軟な運用
を行える。
全 日
グラウンド
【E案】
≪一般利用者≫
● 毎週、土曜日或いは日曜日の全日(
9:
00∼17:
00)
・開放日が一般利用者にもわかりやすくなる
● グラウンドの半面
・社会体育活動との共存ができれば、防犯上も好ましい。
● 一般に開放する曜日は、各小学校単位で決定
≪社会体育活動≫
・グラウンドの分割(
半面)
使用により、練習は可能となる
・試合に対する柔軟な対応はできない
【F案】
≪一般利用者≫
● 毎週、土曜日或いは日曜日の全日(
9:
00∼17:
00)
・開放日が一般利用者にもわかりやすくなる
● 団体利用者は、一般開放の趣旨を尊重し、自らの使
・団体利用者が、譲り合いの気持ちを持ってグラウンドの使用ができれば、個人利
用責任において、他の一般利用者の安全が図られる
用者に不便や不満を与えない
範囲の使用にとどめること(
一般利用者のスペースを
・社会体育団体等との共存利用ができれば、防犯上も好ましい。
確保することを条件とする)
≪社会体育活動≫
● 一般に開放する曜日及び一般利用者が使用するスペ
・教育委員会ではグラウンドの使用制限を定量的に定めず、各小学校のグラウン
ースと社会体育活動で使用するスペース、その他、詳
ドの状況に合った柔軟な対応が可能(
ただし、グラウンドの面積等の問題で試合
細な取り決めについては、各小学校単位で決定
ができないケースもある。)
社会体育指導者との意見交換会での意見(要旨)
社会体育関係者の質問/意見
H16.1.19実施
教委側の回答/意見
【市教委の説明に対する質問・意見】
以前の説明では,子どもたちに意見を聞くということだったが,聞いてい 5月に市内の4∼6年生全員にアンケート調査を行った。調査結果は
るのか。
パブリックコメントの資料として公表したい。
パブリックコメント制度で,意見を出す方法は。
書面,郵便,ファックス,電子メールで行うこととなっている。
教育委員会で政策案を決定した後に,2/15付けの市報で広報します。
9月からの試行後に,子ども対象にアンケートしていないのはなぜか。
試行前にアンケートをとっているので,試行後,簡単に子どもたちの
考えが変わらないだろうということで再度アンケートを取らなかっ
た。
一般開放を試行するにあたって,一般の方から小学校を利用したいという 「市交通安全実施計画」,「市生活安全推進連絡会議」等で要望が出
要望等はあったのか。
されている。
どちらかというと,大人から見た一般開放への要望です。
一般開放日の練習試合はほとんど市外に行くことになった。(保護者等の
負担が増えた)
パブリックコメント制度で決定した内容について,再度意見交換会はでき この制度のルールとして,パブリックコメント制度で決定したこと
ないか。
は,その後の意見交換会で変更するということはできません。
もし,決定された事項を変更するには,再度パブリックコメント制度
で変更するということになります。
パブリックコメントの最終決定までの取り扱いはどうなるのか。2月ぐら 政策案決定後,最終決定までどうするかも含めて,次回の教育委員会
いからは,活動が活発化してくる。
で方針を出したいと考えています。
【試行中の社会体育活動への影響】
学校が利用できないために,お金を払って公園のグランド等を借りてい
る。そこでは,地元の利用者から,いやな顔をされた。
公園のグランドで練習したが,専用のグランドでないため,釘等で怪我し
たこともあった。
特例として,第○日曜は,試合で使えるとなっているが,練習で使いたい
ときもある。(とても不便だった)
団体利用の特例を作らないために,一般開放日には,公式試合の利用さえ
認めてもらえなかった。(各校区での柔軟な対応がなされなかった)
【社会体育活動と個人利用の共存について】
平日学校は,門を閉めて安全対策しているのに,土日だけ自由に遊んでく
ださいというのは危ない気がする。
社会体育活動と一緒に利用したほうが安全ではないだろうか。
一般の方は,近所の公園(低床公園等)で利用するというようにしたらど
うでしょうか。
社会体育関係者の質問/意見
教委側の回答/意見
学校によっては,2面つかえるので,半分を一般利用ということにすれば
いいのではないか。
うちの学校は,2面使えるが,サッカーと野球一緒に利用することもある
ので,半分を一般利用というのはどうかと思う。
うちの学校は,土曜日が一般開放日だが,日曜日の午前中をグランドゴル 各校区の体育施設開放委員会で決定されたことと思う,教委で一律に
フで利用している。いろんな行事が入ってきたら,野球やサッカーが利用 方針を決定するほうがいいのか,各地域に任せるほうがいいのかを検
できなくなっている。(野球やサッカーが除外されている感じがする) 討している。
今まで,地域行事との調整はうまくやっている(共存している)*同様の 社会体育関係者としては,一般利用者との共存はできているというこ
意見が多い。
とを次回の教育委員会へ報告したい。
練習であれば,一般利用のエリアと社会体育利用エリア分けることで共存
できるのではないだろうか。
団体利用者の都合で,開放日を変更するとなると,一般利用者がわか
りずらくなり,利用の推進とならない。
試行期間中の一般利用の内容のような状況下で,「社会体育団体と一
般利用者が共存できる,一般利用を排除しない」ということであれば
問題は解決すると思う。
現在,学校での社会体育活動は,使用料等の負担はお願いしていない
が,実際は,散水の上下水道料,電気料等の経費は学校予算で負担し
ている。団体利用のみが使うということであれば,これらの経費は有
料となるかもしれない。共存することにより,経費負担が免除されて
いるのではないか。
【子どもの週末の過ごし方について】
昔は,年代を超えた人たちで一緒に遊んでいたが,今,そのようなことが
無くなり,社会体育活動が始まったのではないだろうか。
試行中の利用内容を見ると,野球やサッカーが多い。そうであれば,我々
のクラブに入ってもらえばいいのではないか。
学校で子どもが遊んでいるときは,ほとんど子どもたちだけで遊んでい
る。親がついて遊ぶという状況はほとんど無い。
先生たちが率先して週末の取り組みに参加していくことによって,子ども
たちの一般利用を促進することになるのではないか。
【学校体育施設開放委員会について】
委員会には,利用者(団体)が入っていなく,委員会で決定したことをそ 学校施設の利用において,団体の意見反映ができていないということ
のまま決定事項として通知されるだけである。利用団体と一緒に話をする ですが,一般利用者の意見反映もできるような組織であってほしいと
ような組織構成がいいと思う。
思っています。
校庭の一般開放についてのアンケート集計
(1/19社会体育指導者との意見交換でのアンケート回答内容を要約)
現行の一般開放に関する意見
同意見数
○
利用者がいない(少ない)。
10
○
開放前の状態での使用が(でも)良い。
9
○
6
○
少年野球、サッカー等が出来なくなる。(やりづらい)
学校によって(施設や活動団体等)状況が違うので佐賀市で一律にするのはやめて欲し
い。
誰のために、何の為に開放しているのかわからない。
○
防犯上、子どもたちだけの開放は無理だと思う。
2
○
校庭は,社会体育団体に開放すべきである。
○
子どもたちが安全に利用できれば大変良い。
○
地域利用者も気軽に利用できるようにしたい。
○
開放日には,バット等危険な物は持っていかないよう指導している。
○
中学校の一般開放も考えるべきである。
○
一般開放は,大変迷惑である。
○
一般開放以外の日はどうなるのか。
○
一般開放するなら詳細を決めるべきだと思う。
○
一般開放時の犬の散歩での糞の後始末や,タバコの吸殻,ペットボトル等が残っている。
施設開放委員会により一般開放の捉え方や考え方がまちまちである。(市教委で指導して
欲しい)
指導者もこのような状況になったことを謙虚に捉えるべきである。
社会体育活動での練習のやりすぎ,過熱指導をある程度学校,施設開放委員会,市教委
が注意し,指導してもらいたい。
社会体育から学校体育に変更するべきではないか。
クラブの子ども以外の利用者に配慮した練習方法をとっている。(希望者にはグラブ等を
貸している)
公式試合の場合は,一般開放日でも使用許可をお願いしたい。
社会体育活動と、個人・一般利用者とが共存できる方法の提案
○
○
○
○
○
○
○
4
3
同意見数
○
(全面でなく,)部分開放にする。
9
○
毎週ではなく、月に数回開放日にする。
3
○
申請制や予約制(一部)にする。
2
○
(一般利用者との)共存できている。
2
○
平日に社会体育活動を禁止し,遊べる場を確保する。
○
土曜日,日曜日を、半日づつ分ける。
○
時間を切って活動する。
○
(練習時間の減少を補うために)グランドの照明施設を使えるようにして欲しい。
○
(昔のように学校で遊ぶようになるまでは)ボランティアが学校で活動等を行う。
○
開放日時等の看板を立てる。
○
○
(一般開放の内容を)公民館たより等でお知らせする。
指導者も一般利用者と共存し,学校施設を使用させてもらうという謙虚な気持ちに戻らな
ければならない。
利用回数が多いほうを優先すべきである。
○
佐賀市所有の運動施設を作る。
○
*指導者:8人,保護者:15人,その他:3人 合計:26人から回答
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