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Untitled - 東京ビルメンテナンス協会

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Untitled - 東京ビルメンテナンス協会
は
じ
め
に
公益社団法人東京ビルメンテナンス協会第40回海外研修視察は、平成23年10月15日から22日まで
の8日間、総勢18名による、アメリカ、サンフランシスコから、グランドキャニオン、ラスベガスへ
のビルメン会社、グリーンビルディングとISSA国際資機材展の視察でした。
サンフランシスコでは、100年の歴史を持つ大手ビルメンテナンス会社ABM社を訪問、まずはAB
M社の成り立ちから経営についての説明を受け、活発な質疑応答がありました。
特に印象に残ったのは、アメリカではほとんどの労働者が組合(ユニオン)に所属し、身分が保証さ
れていること、またABM社の従業員は全て正社員であるという説明、これには驚きでした。
その後、ABM社が管理している会社を訪問し、清掃内容中心に現場責任者の方から自信と説得力の
ある説明を聞きながら、現場状況の確認が出来ました。
アメリカと日本との違いは、従業員はヒスパニック系が多いということで言葉も十分に使いこなせな
いなどの弊害があること、ゴミの分別は、日本では捨てる時に個々に分別しますが、アメリカでは事業
所が「リサイクル」と「その他」程度に分け、最終的にゴミ集積所で集中的に分別するということです。
また、LEED(エネルギー環境配慮基準)についてはアメリカが日本より進んでいるようであるし、
ISSA(国際資材展示会)において、LEEDを意識した製品が多く展示されていたのもその表れで
はないでしょうか。
最後に、本研修視察が滞りなく無事終了できましたことは、視察団団長の横川利雄様(㈱東日本環境
アクセス)と堀内悦司様(㈱貿易ビルサービス)、そして団員皆様のご協力によるものです。有意義な
視察となりましたことに、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
平成23年11月29日
公益社団法人東京ビルメンテナンス協会
1
ツ
ア
ー
テ
ー
マ
1)
「環境&省エネ」への関心が高まる米国にて西海岸地区におけるビルメンテナンスの最新
動向「ABM 社」の視察
2)米国における環境配慮基準LEED(Leadership in Energy and Environmental
Design)で認証格付けされる環境にやさしい「グリーンビルディング」の視察
3)ビルメンテナンス業界向け国際総合資機材展「ISSA/INTERCLEAN2011」視察
以上のテーマに基づいて研修視察旅行を実施いたしました。
サンフランシスコ
ラスベガス
グランドキャニオン
●
●
●
出発前 成田空港にて
サンフランシスコ ABM 社の管理するビル「101CALIFORNIA」前にて
2
日
日次
月/日
(曜日)
1
10/15
(土)
程
表
日
15:40
9:10
程
食事
成田空港発 ⇒⇒DL-208 ⇒⇒
(所要約9時間30分/時差-16時間)
サンフランシスコ空港着
着後、サンフランシスコ市内視察
機
昼
夕
サンフランシスコ泊
終
2
日
10/16
(日)
自由視察
朝
(サンフランシスコ市内・ヨセミテ国立公園など)
-
サンフランシスコ泊
午
3
10/17
(月)
4
10/18
(火)
前
16:50
18:17
午
前
午
後
業務視察:ビルメンテナンス企業
「 ABM Janitorial Services, Inc. 」
サンフランシスコ空港発 ⇒⇒US-2938⇒⇒
ラスベガス空港着後、ホテルへ
ラスベガ ス泊
朝
ラスベガス発
(バス所要約6~7時間)
世界遺産グランドキャニオン視察
朝
昼
夕
昼
夕
グランドキャニオン泊
朝
5
10/19
(水)
午
後
グランドキャニオン発
(バス所要約6~7時間)
ラスベガス着
朝
昼
ラスベガ ス泊
6
7
午
前
午
後
10/20
(木)
10/21
(金)
8:42
9:55
12:40
業務視察:
グリーンビルディング 「シティセンター・ARIA」
国際清掃資機材展 「ISSA/INTERCLEAN」
自由視察
ラスベガ ス泊
朝
ラスベガス空港発 ⇒⇒DL-4818 ⇒⇒
ロサンゼルス着後、乗り継ぎ
ロサンゼルス発⇒⇒ DL-283 ⇒⇒
(所要約11時間45分/時差+16時間)
朝
機
機
8
10/22
(土)
16:25
成田空港着
昼
夕
中
泊
機
3
業務視察:
ビルメンテナンス企業
(ABM社)
~サンフランシスコ~
訪問先:エー・ビー・エム・ジャニトリアル・サービシーズ社
(エー・ビー・エム・インダストリーズ社)
ABM Janitorial Services, Inc.
( ABM Industries, Inc. )
所在地: 600 Harrison Street, 6th Floor San Francisco, CA 94107
担当者: Mr. Antonio Partida,
Branch Manager
Ms. Lesley Snyder Cello,
協
District Manager
力: Mr. Tim Brekke, Executive Vice President West region
サンフランシスコ市内にある、ABM社を参加者全員(18名)で訪問しました。
ABM社は、1901年に創業し100年以上にわたる歴史をもち、米国・カナダに数千の顧客に対
してサービスを提供しています。全米に240の事務所があり、2010年の収益は35憶ドルとなり
約96,000人以上の社員を抱えています。
まず最初に、会議室に案内されパワーポイントによるプレゼンテーションが行われました。サンフラ
ンシスコ支店は、狭い都市であるために他の都市とは違いセールスマンが存在していないとの案内があ
りました。米国は、各都市でシステムが大きく異なる為、契約方法等が各都市にて違う場合があるとの
案内もありました。
約1時間のプレゼンテーションは、会社概要・社員教育・報奨制度・組織編成・LEED・清掃用具
等の案内があった他、参加者からの質問や Mr. Partida から日本についての質問等があり、相互の違い
や特徴を理解できる内容であったと思います。また、米国は雇用に対してユニオン(組合)の存在が強
い影響をもたらしている事などが紹介されました。
ABM社は、早い段階からグリーンケアに力をいれており、2006年からグリーンケアプログラム
が実施されています。省エネで環境に優しい清掃サービスを実行している会社でもあります。顧客管理
をオンラインで行っている点などは、多くの参加者が興味を持っていたようです。清掃スケジュール・
顧客からのリクエストやクレーム等がIDを取得する事によって、相互間によっていつでもどこでもウ
ェブでリアルタイムにチェックできるシステムであるとの紹介がありました。
プレゼンテーション終了後、実際にABM社が管理をしているビル「101 California」の見学をする
事ができました。
従業員の事務所・ごみ分別所・空きフロアの見学等を行いました。実際にビルで働いているスタッフ
に話を聞くことができて、労働条件等のより詳しい状況が理解できたのではないかと思います。また、
このビルは、100点中94点というハイスコアでLEEDのプラチナの認証を受けています。
ABM社はグリーンケアに対して非常に先進的かつ積極的であり、誇りをもって取り組んでいる事が
窺える視察だったと思います。
4
業務視察:
ビルメンテナンス企業
(ABM社)
ABM 社オフィスにて
101CALIFORNIA ビル内にて
5
~サンフランシスコ~
業務視察:
ビルメンテナンス企業
(ABM社)
~サンフランシスコ~
【感想・気づいた点】
・
今回の ABM 社においては、清掃が主な受注の会社であるが、とかく清掃業務は裏方的な仕事と考
えがちな日本と違い、施す側および指示する側とも業務に誇りを持って清掃業務に向かっているこ
とを強く感じた。
・
ビルメンテナンス業に携わる企業が持つ悩みは日本も米国も共通であり、
「安く、よりきれいに(快
適に)
」というオーナー側の要求にいかに対応し利益を創出していくかということである。ABM 社
ほどの歴史と規模を有する日本の企業はほとんど無いと思われるが、その技術的手法においては決
して日本のビルメンテナンス会社も劣っているわけではなく、むしろ技術レベルは日本の方が高い
という印象を持った。米国の労働環境では必ずユニオン(組合)の問題が切り離せないが、ABM
社はその事を差別化として他社に対して優位性を示していると思われる。
・
環境に対する意識の違い。今後は日本でもグリーンビルディング格付けと同様なものの必要性を感
じた。
・
LEED に基づく作業基準・管理基準を積極的具体的に取り入れている様子が窺われた。一方で ISO
についての記載が無く、ISO の扱いや LEED との関連が把握できなかった。
・
作業員全員が社員であることに驚いた。また、作業者の90%が中南米系およびアラブ系とのこと
で、外国人を受け入れることにより低コストを実現している様子が窺われた。
・
不動産の所有とマネジメント(資産管理・物件管理など)の分離が進んでおり清掃業者も価格面や
管理面(特に報告書など書類管理面)で高度な対応を求められているようであった。
・
エコに対する取り組み・企業活動が進んでおりアピールすることで企業イメージをアップしている。
・
常に改善活動を行っていることが感じられる。
・
環境をすごく重視している。定年制がない。夜の作業を重視。パートがいない。
・
エコに気を遣っている。パートがない。
・
根本的な会社の方針および考え方は日本と同じだと感じた。ここまで売上を上げて実績を作るとい
うことは競争社会の中で勝ち抜いてきたということはすばらしく思います。
・
清掃員の服装がキチンとしていて清潔感がある。説明者がとても説得力がある。
・
リサイクル・エコに対する考え方は同じだが、アメリカは全体的に大雑把に感じた。
・
ビルに電気自動車のチャージ機がある点は進んでいると思った。
・
通訳の説明がとてもわかりやすく心配りが良かった。
・
植物のメンテナンスまで行うとのことで、他業者(花屋・園芸屋)を入れずに行い、また、コンポ
ストなどの活用がとてもすばらしかった。
・
エコや環境の問題に取り組んでいることが日本と同じである。
・
従業員の指導が行き届いている点、就業時間が3シフト制でキッチリしている。
・
ニューヨーク上場企業として業界 No.1 を目指している 100 年超の企業歴史に裏打ちされた自信。
6
業務視察:
ビルメンテナンス企業
(ABM社)
~サンフランシスコ~
【日本との相違・類似点】
・
基本的には清掃をもってオーナー様テナント様へ不愉快な思いをさせないスタンスは同じだと思
う。ただ、見学させていただいたビルにおいてはビル内で観葉植物の栽培を行っており、オーナー
側の指示だとしてもその栽培への取り組みは日本では考えられないことだと感じた。今後その点な
どスタンス位置を変えることにより更にモチベーションを上げ業務向上につながっていくことと
思う。
・
日本では最低賃金の底上げ等が全てのビルメンテナンス会社に共通の課題として与えられている
が、ABM 社はベネフィット(福利厚生)がかさむ組合と協調しているといえる。他の競合する非
組合系の会社をその高い質と教育レベルで寄せ付けない。自社のみに課した厳しい条件(全てフル
タイム労働者)は当然利益を圧迫するが、長い目で見れば安定的な労働力の確保と顧客からの信頼
を獲得している。企業に所属する社員の自分の仕事に対する自信と誇りがよく伝わり、日本のビル
メンテナンス会社に欠けている部分ではないかと感じた。
・
雇用体制が日本と全く違い労働者の権利が守られていると感じた。
・
日本ではゴミを捨てる時点で分別を行っているが、米国(サンフランシスコ)ではビルメンテナン
ス会社が分別を行っている。
・
米国では基本的にパート社員がいない。16H・24H 勤務がない。
・
社員は職種ごとのユニオン(組合)に加入し、企業における労働組合はない。
・
宮内庁とか役所では薬剤を重視するが民間では水で清掃することはあまりない。日本は朝の作業が
多い。
・
末端処理が分業されてる。パートがいない。日本は夜の8時間労働がない。
・
日本との相違は、定年制が無い。類似点は、会社の方針や組織の考え方は似ています。
・
定年制が無い(60 歳定年)
。客先からの品質を維持し価格を下げる要求が同じ。
・
パートがいない、正社員のみ(日本はパートが主流)
。
・
クライアント(オーナー)からのコストセーブの要求、しかもより良いサービスが求められる。Web
を使用してのテナントに対してのビル清掃スケジュール告知・インフォメーションは類似している。
・
アメリカは8時間労働厳守・宿直勤務はない、職種ごとの組合がある、オフィス専用部清掃は夜間
のみというのは相違点。
・
ユニオンの存在。従業員すべてが正社員。
・
従業員のデスクがパーテーションで仕切られ個室化されている。日本でも外資系企業に見られる。
・
正社員であるために日本より勤務時間が長く、社会保障制度に準じている。
・
日本では資格(免許)などで会社の条件が変わるが、アメリカにはそのような制度が無い。
7
業務視察:
101 CALIFORNIA
ビルメンテナンス企業
(ABM社)
正面入口前
~サンフランシスコ~
エントランスロビー
ビル全景
駐車場に電気自動車用充電装置
地下の従業員控え室
地下のゴミ集積場
ゴミの分別容器
8
訪
問
都 市
案
内
~サンフランシスコ~
アメリカ西海岸ではロサンゼルスに次ぐ金融、商業、工業の中心。水深 30m の天然の良港に恵まれ
たサンフランシスコはアジア・太平洋域との重要な貿易港であり、また近年では市の南方サンタクララ
郡「シリコンバレー」のニックネームで呼ばれる地域に半導体、電子企業が興り、世界的なハイテク分
野のリーダーになっています。「霧のサンフランシスコ」として知られるこの町はゴールデン・ゲート・
ブリッジなど多くの観光資源にも恵まれ、日本からも毎年多数の観光客が訪れています。



面積
約120平方㎞
人口
約76万人(2003年)
住民
ヨーロッパ系(52%)
、アジア系(31%)
、アフリカ系(13%)
、その他(ヒスパニッ
ク系など)で構成されており、その他の都市に比べてアジア系の比率が極めて高い。

言語
公用語は英語。他に住民の関係で中国語・スペイン語が多く使われる地域もあります。
【宿泊ホテル】ウェスティン・セント・フランシス
Westin St. Francis
最上階のレストランやディスコには展望エレベーターで行くことができる。宴会・会議場は22
室あり、最大1,500人収容可能。サンフランシスコ国際空港まで車で20分。
9
業務視察:
グリーンビルディング
(シティセンター)
訪問先:アリア・リゾート&カジノ・ラスベガス
~ラスベガス~
(シティセンター)
ARIA RESORT & CASINO LAS VEGAS
(CITYCENTER)
所在地:3730 Las Vegas Boulevard South Las Vegas, NV 89158
担当者:Mr. Eric Pruett,
Leisure Sales Manager
ラスベガスのシティーセンターにある ARIA ホテルの視察を行いました。
シティセンターは、ホテル・商業施設・住宅等がある大型複合施設であり、施設全体が LEED のゴー
ルドの認証を受けており、世界最大のグリーン化開発プロジェクトと評価されています。発想当初から、
設計・開発・建設を通して、環境に優しく可能な限り天然資源を節約するという目標をもち、LEED の
認定を追求する事によって、ラスベガスの成長を担う基準を設定していました。
ARIA ホテル内では、床や壁を通すエアコンディショナーシステム等を見学したり、客室内の省エネ
システム等の説明を受けました。ホテルで使用されている木材がリサイクル木材だったり、従業員の制
服がリサイクル布で作られていたりと再生可能なものは全て再利用をするという姿勢が窺えました。客
室内も、マスターキーによって電気が自動に点灯したり・太陽光を照明に利用する等、省エネにも積極
的に取り組んでいました。
ARIA は、LEED をハード部分に対しての評価とすると、ソフト部分に対しての評価をする GREEN
KEY で、5KEYS の最高の評価を得ているホテルでもあります。また、1万人の従業員が、サービスの
レベルを保つ為に全員が社員であるという案内に、参加者からは驚きの声もあがりました。
シティセンター内の商業施設では、清掃業者のマネージャーと話をする機会がありました。24時間
365日眠らない街といわれるラスベガスならではの、シフト制度等の話や契約内容等を聞くことがで
き、参加者も興味をもって聞いていたようです。
10
業務視察:
グリーンビルディング
(シティセンター)
~ラスベガス~
ARIA ホテル
客室内
ホテル外部
作業中の清掃員
シティセンター内の商業施設
清掃作業員
11
業務視察:
グリーンビルディング
(シティセンター)
~ラスベガス~
【感想・気づいた点】
・
やはりラスベガスのビルであり、24 時間シフトが完全に行われており対来館者への配慮を考えた
シフトになっている。
・
ABM 社と同様のグリーンケアプログラムを導入しているが、ABM 社ほどの誇りを感じられなかっ
た。ただ今回の担当が直接関わっていなかった為かもしれないが。また、グリーンケアシステムと
いえど建物主体(構造)ありきのような感を受け、基本は営利であり、グリーンシステムは付帯設
備のような気もする。
・
大規模な商業施設については近年日本にも建設されているが、米国の建築物のスケールの大きさに
は驚かされる。ラスベガスは全米のみならず世界中からエンターテイメントやギャンブルを目的に
人が訪れる桁外れの遊興都市で夜景や建物を見る限り、省エネに取り組む企業があることに二重の
驚きを感じた。
・
従業員がどの役職であっても自分の役割を充分に理解していることはとてもうらやましく思う。
・
規模が大きいことに驚き、さらにここでも環境面に対する意識が高く、日本でも同様の取り組みが
必要である。
・
LEED への取り組みや従事者構成について ABM 社と同様。
・
現場作業者が比較的若いことが印象的であった。
・
環境に対する配慮が建築資材の 93%になっていることに感心した。
・
電力、水、廃棄物等環境に対する取り組みを徹底して行っている。
・
全面ガラス張りにして太陽光を取り込み、また、温度上昇を防ぐためのひさしを出しているなど環
境を意識して造られている。
・
24H(3交代)で清掃する。高天清掃は夜中の 3 時頃清掃する。同じくエコを重視している。生
ゴミは豚の餌に。再生の材料でビルを建築。ユニフォームまで再生。室内で照明をつけず自然の明
かりで清掃する。
・
すみずみがきれいだがガラスが汚れていた。
・
同じくエコを考えている。犬を警備(薬物)で使う。
・
ビルの至る所に環境を配慮した、またリサイクルの部材でビルが建設され、そのあとのランニング
も環境を配慮されているのですばらしい。
・
クリーンクルーに会うと必ず挨拶してくれる(ホテル側)
。説明者が非常に良い。
・
省エネ・環境に対する基本的な考え方は米国も日本も同じであるが、環境に対する考え方は米国の
方が上かなと思われる。給水圧力を下げただけで 1/3 の水を削減したと言っていたが、減圧弁も
しくは定水量弁を使うという発想はなかったのか?
・
建材の 90%がリサイクル品はすごいと思う。
・
就業時間が3シフト制でキッチリしている。
・
省エネ・エコが大分進んでいる。再生品使用率 93%はすごい。
・
ビル全体を 60 名という少人数の従業員で管理していることは、
日本では考えられない。これには、
夜間の清掃が 90%以上であることから効率的に行っているのが日本のとの相違と思われる。
12
業務視察:
グリーンビルディング
(シティセンター)
~ラスベガス~
【日本との相違・類似点】
・
日本の場合、環境を考えた時ある程度来館者にも影響のある対応となる場合が多くあるように思う
が、それとは考え方が違い、最大数値からの削減率つまりエネルギーを過剰使用想定した上の削減
であるように思う。真のエネルギー削減なのか疑問に感じた。ラスベガスと言う事からかもしれな
いが。
・
LEED のように設計・建築の評価認定を定めたり、管理面においても(Green Key 1~5 段階)同
様の評価が国家レベルで行われている。日本の企業は国が明確にランキングする制度がないので企
業が個々に自社の優位性をアピールしなければならず、エンドユーザーは未熟な知識に基づいて企
業を評価・選択しなければならない。このような米国の企業評価の基準は制度として優れている。
・
維持管理する目的は同じだが、規模が桁違いである。
・
ビルのテナントは日本ではビルの清掃会社が管理をするが、テナントについては別会社が清掃を行
っている。
・
ビルで働いている者はすべて社員であり外注業者はいない。但し外装硝子清掃は外注業者に発注し
ている。
・
個別清掃以外実施しない。ゴミの仕分けはそれぼど細かくやらない。
・
カーペットの下に冷房装置が組み込まれているのは日本では見たことが無い。
・
喫煙するところの換気・排気に考えている。
・
日本との相違は、全員が社員としてフルタイムで働いている(10,000 人)
。
・
類似点は、日本の建設業界及びビルメンテナンス業界も同じような動きになっているとみられます。
・
やはり正社員が主流。従業員が圧倒的に多い感じがする。日本では採算の関係でパートでさえギリ
ギリである。
・
ARIA ホテルではないが、べラージオの噴水は中水を使用しているとのこと。日本では中水は植栽
には使えるが噴水は不可。
・
電球切れが監視室でわかる。
・
廃棄物を一括収集してから分別する手法。
・
従業員がほぼ全て正社員。一部外注あり。
・
LEED 制度。空調の方法(下→上へ)
・
フルタイムで雇用(日本業界ではパート、契約社員多い)。フルタイム雇用で福利厚生の処遇が得
られる。それも組合員であることが条件(日本は労基法)
・
夜間の休憩仮眠の考えがない(日本は仮眠ある)
。
13
業務視察: 国際清掃資機材展
(ISSA)
訪問先:アイ・エス・エス・エー/インタークリーン
I S S A / INTERCLEAN
~ラスベガス~
北米 2011
NORTH AMERICA 2011
開催地:LAS VEGAS CONVENTION CENTER
ラスベガスで開催されたクリーニング・メンテナンス業界向けの総合資機材展を視察しました。
残念なことに中の写真撮影は禁止でした。
見本市概要:
会期
2011 年 10 月 18 日~2011 年 10 月 21 日
開催頻度
毎年
出品物
清掃・保守用化学品、設備および関連用品、廃棄物処理など
会場展示面積
22,500 平方メートル
入場資格
ビジネス関係者のみ
過去の実績
(2006 年実績) 来場者数/10,869 人、出展者数/780 社
主催者
International Sanitary Supply Association
14
業務視察: 国際清掃資機材展
(ISSA)
~ラスベガス~
入口の看板
会場エントランス
入場キット
【感想・気づいた点】
・
3 時間位見て、話を聞き参考になるところが多く資機材展に行けてよかった。まだ日本に入ってい
ないもので良さそうなものがあり連絡を取りたいと考えています。
・
資機材の大きさにアメリカらしさを感じた。
・
資機材の最新の情報の場があるが、日本メーカーからの情報が現実的・実用的と思われる。
・
前回よりも入場者数、出展者数が減少しているように思えた。
【日本との相違・類似点】
・
展示会としては日本と同じだが、展示品は大型のものが多数あった。
・
大型機械が多く展示されたのが興味深かった。
・
サンプルやカタログの配布が少なく、後日送られてくるシステムになっている。
15
訪
問
都 市
案
内
~ラスベガス~
ネバダ州のラスベガスが今日のような賑わいを見せ始めたのは戦後、今から 40~50 年前のことです。
それ以降「ラスベガス=カジノ」というイメージが定着していましたが、1990 年代になってから大規
模テーマパーク型のホテルにより、家族で楽しめる観光地に変貌していきました。現在もラスベガスは
全米で最も発展著しい急成長都市として経済も人口も急拡大を続けており、観光業界のみならずあらゆ
る業界から常にその動きが注目されています。



面積
約97平方㎞
人口
約46万人(2003年)
住民
ヨーロッパ系(48%)
、アジア系(22%)
、アフリカ系(25%)
、その他(ヒスパニッ
ク系など)で構成されています。

言語
公用語は英語。
【宿泊ホテル】モンテ・カルロ・リゾート&カジノ
Monte Carlo Resort & Casino
宴会・会議場は12室あり、シアター形式で最大1,200人収容可能です。モナコの「プラス・デュ・
カジノ」をモデルにしたカジノには大理石、シャンデリアが用いられ、エレガントな雰囲気が漂っ
ています。流れるプール、屋外ジャグジーがあります。
16
訪 問
都 市
案
内
~グランドキャニオン~
ラスベガスの南東約 480km の位置に広がる、約 49 万ヘクタールの国立公園。渓谷が現在の形状と
なったのはおよそ 600 万年前といわれ、国立公園に指定されたのは 1919 年。時間と共に色合いが変
化する渓谷の神秘的で雄大な姿が楽しめます。全長 447km にもおよぶ岩壁は、何億年という歳月の中
で隆起、侵食、沈下を繰り返し創造された自然の芸術品ともいわれています。公園内にはビジターセン
ターを始め、化石を展示したヤバパイ展示館、約 800 年前にこの地で暮らしていたネイティブ・アメ
リカンの生活を紹介したツザヤン展示館などもあります。グランドキャニオンは、アメリカが世界に誇
る空前絶後の国立公園であると同時に、“地球を代表する観光スポット”でもあります。もちろんユネ
スコの “世界遺産” に登録されていることはいうまでもないことです。グランドキャニオンは海抜が
約 2,000m とかなり高いため、冬場はそれなりの厚着をしていった方がよいでしょう(気温はラスベ
ガスより約 10℃低い)
。
【宿泊ホテル】ヤバパイ・ロッジ
Yavapai Rodges
グランドキャニオン・ビレッジでは最大の収容力をもつホテル。営業期間は3月中旬から11月
下旬まで。
17
総
・
合
・ 研
修
視
察
全
般
見学したビルに関しては、環境面を重視しているのはよく分かったが、その他、小規模のビルに関
しても知りたかった。
・
視察旅行は大変良かったが、今後は環境面を重視している国(ドイツ)などに行き、どのようなこ
とを行っているか視察したい。
・
ISSA の見学が出来、仲介をしていただいたリンレイ様に感謝いたします。
・
個人的なことではありますが、体調不良で皆様にご迷惑をおかけいたしました。この場を借りてお
詫び申し上げますとともにご配慮いただきました事に心よりお礼申し上げます。
・
「業務」と「観光」の両方が目的の視察で、目的地や日程・行程・視察先を決めるのはご苦労があ
るものと容易に推察できます。希望を申し上げれば「3都市」
「10 日」ほどが丁度良いのではない
かと思います。「業務」部分については、訪問国・訪問都市のメンテナンス協会との対話や関連す
る業界のイベント(たとえば「BOMA(Building Owners & Managers Ass.)」総会)などへの参
加も考えても良いのではないかと思います。
・
大げさな受け取り方とは思いますが、最近話題の「TPP」と業界との関連ですが、加盟することに
伴い外国資本が参入し易くなったり、雇用条件について国際標準を求められたりする可能性が出て
くるのではないかと考えております。同様に「LEED」を始めとするアメリカ基準の標準化を求め
られる可能性も否定できないかもしれず、今後は業界として基準作りに取り組む必要もててくるの
ではないかと危惧しています。
・
これからのビルはこうした環境に対して、意識して造られる方向に向かうことが感じられ、そして
世界的に求められる。特に都市では、環境に取り組むことがますます求められ企業の責任は厳しく
なっていくことが感じられた。米国の取り組み方が解り、たいへん勉強になった視察旅行だった。
全体のスケジュールも良かった。
・
日本とアメリカともに(その他の国も含む)これからもますますビルメンテナンス管理に関しては
「環境」ということが主として関連付けられると感じ、またそのようにしてゆかねばならないと強
く思うことが出来ました。
・
昼食時のアルコールはやめたほうが良い。
(自分もビール 1 本飲みましたがやはり昼間はやめたほ
うが良い。
)
・
視察の質問事項は事前に決めておくか、メールで送っておいたほうがいいのではないかと思います。
(説明を受けてから出ないと質問が浮かばないかもしれませんが。
)
・
米国は LEED で認定された洗剤を使用するとか、リサイクルされたもの・リサイクルできるもの・
環境にやさしい素材を使用する等環境に対する意識が高い。
・
とても有意義で楽しい視察でした。近代化が進むなかで、自然をとても大事にしているアメリカは
一見近代化を押し進めているように見えている事とのギャップに驚きました。アメリカの広大さは
とてつもなかったです。大変お世話になりました。
・
全体的にリサイクル、エコ、環境問題、クリーンエネルギーに取り組んでいて、日本も LED 照明
など進んではいるが学ぶべきものがあったので、今後の課題にしたい。
・
各社いろいろな対策があり、参考になった。
18
総
合
・ 研
修
視
察
全
般
・
スケジュール的に余裕があり、大変良かった。
・
全体的にゆったりした行程で良かった。
・
世界自然遺産 2 か所見学、素晴らしかった。
・
ABM 社の視察、意見交換では率直な意見でていたが、ABM 社の企業説明の際に更に活発な質疑が
出て欲しい気がした。
・
ビルメンテナンス協会の豊田様、添乗員の高山様に感謝、ご苦労様でした。
・
ABM 社をはじめ、視察した箇所の内容については、参加者の業態に近いものがあり、無駄ではな
かったと感じた。ラスベガスという場所だったので、比較的自由に動け、時間を有効に使えた。
ヨセミテ国立公園 風景
ヨセミテ国立公園 風景
グランドキャニオンを背景に記念写真
ウェスティン・セント・フランシス・ホテル前
19
参 加
No.
法
1
人 名
者
名
簿
所 属 職 位
氏
㈱東日本環境アクセス
取締役副本部長
横川
利雄
(団長)
2
㈱貿易ビルサービス
常務取締役
堀内
悦司
(団長)
3
平成ビルディング㈱
副部長
大澤
一人
4
中央建装㈱板橋支店
高橋
芳枝
5
中央建装㈱板橋支店
近藤
千代子
6
㈱三基富士
専務取締役
高岡
伸司
7
大庭ビルメインテナンス㈱
代表取締役
坂本
勉
8
㈱裕生
執行役員設備部長
小林
久雄
9
㈱裕生
設備主任
佐々木明範
10
アポロビルサービス㈱
取締役総務部長
諸岡
威之
11
㈱イシイ
代表取締役
石井
保男
12
興和ビルメンテナンス㈱青森支店
常務取締役
立﨑
新吾
13
興和ビルメンテナンス㈱青森支店
立﨑
嘉子
14
㈱ブレス
杉山
元気
15
太平ビルサービス㈱
取締役
古田
健造
16
太平ビルサービス㈱
取締役
大蔵
望
17
ジェイアール東日本ビルテック㈱
総括主任
本間
利雄
18
(公社)東京ビルメンテナンス協会
豊田
龍治
19
トップツアー㈱
高山
礼子
添乗員
20
名
(敬称略)
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