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第634号 - 山形県医師会

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第634号 - 山形県医師会
Title:000_表紙634.ec6 Page:1 Date: 2004/06/23 Wed 15:00:16
平成16年6月10日発行 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕
第634号
表 紙 写 真
『更紗満天星』の花
寒河江市
秋 葉 知
5月中旬、大江町・大山自然公園に「姫小百合」鑑賞と出かけたが、咲き揃わず、代わりに
「さらさどうだん」を見つけ、何枚か撮って来た。大ぶりで美しい縞模様が印象的だった。
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
7月2日(金)
18:30∼20:00
山形市
主な演題及び講師
「乳癌個別化治療実践の心得」
取得単位
日医生涯教育
国際医療福祉大学
14:00∼17:30
第3回済生館がん治療研究会
3単位
市立病院済生館
臨床医学研究センター教授 渡辺 亨
023-625-5555 野村
市立病院済生館
7月3日(土)
会の名称及び主催者又は連絡先
「呼吸リハビリテーションの実践」
日医生涯教育
市立秋田総合病院リハビリテーション科
山形市
第13回山形在宅呼吸療法研究会
3単位
帝人在宅医療東日本(株)
副技師長 高橋 仁美
023-624-9872 森谷
山形テルサ
【参加費 五百円】
7月3日(土)
15:00∼19:00
山形市
「動脈硬化性疾患に対する外科治療の進歩」
山形大学医学部循環器・呼吸器・
日医生涯教育
第22回山形外科談話会
3単位
藤沢薬品工業(株)
小児外科学分野教授 貞弘 光章
023-641-8221 小野寺
県勤労者福祉センター
【参加費 1千円】
7月9日(金)
18:30∼20:00
「プライマリ・ケアにおける成人喘息診療」
国立国際医療センター副院長 工藤宏一郎
日医生涯教育
グラクソ・スミスクライン(株)
山形市
023-624-7662 須玉
ホテルメトロポリタン山形
7月13日(火)
18:30∼
寒河江市
寒河江市西村山郡医師会館
第15回山形吸入療法研究会
3単位
「急性心筋梗塞の初期治療」
山形大学医学部器官病態統御学
循環・呼吸・腎臓内科学分野講師 福井 昭男
日医生涯教育
寒河江市西村山郡医師会学術講演会
5単位
寒河江市西村山郡医師会
0237-86-4291 安食
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
7月16日(金)
17:30∼19:30
米沢市
米沢市立病院
主な演題及び講師
「心臓カテーテルクリティカルパスについて」
医師 藤野 彰久 看護師 古山 昭子
取得単位
日医生涯教育
5単位
会の名称及び主催者又は連絡先
第8回米沢市立病院クリティカ
ルパス大会
「肺炎クリティカルパスについて」
米沢市立病院
医師 結城 秀樹 看護師 高橋 希
0238-22-2450 岡田
「内視鏡的胃粘膜切除術(EMR)について」
医師 木田 雅文 看護師 山田 敏子
「糖尿病について」
医師 八幡 芳和 看護師 島貫 明美
7月16日(金)
18:30∼
山形市
ホテルメトロポリタン山形
【参加費 1千円】
7月17日(土)
9:30∼17:30
7月18日(日)
9:00∼16:00
山形市
山形ビッグウイング
【参加費 1万円】
【参加申込み必要】
「心不全における抗サイトカイン療法の可能性」
九州大学大学院医学研究院循環器内科助手 久保田 徹
「心不全治療の新展開」
秋田大学医学部内科学講座
日医生涯教育
5単位
る教育研修プログラム」
ス
認定内科専門医更新
2単位
アストラゼネカ(株)
022-292-5131 近藤
循環器内科学分野・呼吸器内科学分野教授 伊藤 宏
「栄養療法の科学的理論と臨床応用の両面について学習す
第25回樹氷循環器カンファレン
日医生涯教育
3単位
TNT(Total Nutritional Therapy)
山形県研修会
渡辺病院院長 標葉隆三郎 他6名
アボットジャパン(株)
023-641-0333 岸昭
生涯教育のお知らせ
開催日時及び場所
7月23日(金)
主な演題及び講師
取得単位
「感染症研究の最前線−SARS・インフルエンザ対策から学ぶ」 日医生涯教育
9:30∼16:00
国立感染症研究所ウイルス第三部長 田代 眞人
会の名称及び主催者又は連絡先
第53回東北公衆衛生学会
3単位
県健康福祉企画課
山形市 遊学館
023-630-2253 渡辺
【参加費 一般 2千円
学生 1千円】
7月30日(金)
高橋
「慢性閉塞性肺疾患における最近の話題」
18:30∼20:00
日医生涯教育
至誠堂総合病院院長 高橋 敬治
三郡市医師会合同学術講演会
5単位
北村山地区医師会
天童市
0237-43-6136 大貫
天童ホテル
がんネットTVカンファレンス
開催日時及びテーマ(担当)
会 場
取得単位
会の名称及び申込先
7月1日(木) 16:30∼18:00
Parallel MRI Imaging による腹部腫瘍画像診断の進歩(東)
7月8日(木) 16:30∼18:00
がんセンターにおける喫煙対策(茨城)
7月15日(木) 16:30∼18:00
喉頭・下咽頭がんに対する喉頭機能温存療法(愛知)
7月22日(木) 16:30∼18:00
造血器悪性腫瘍における感染症の検討(青森)
7月29日(木) 16:30∼18:00
悪性腫瘍の術後検査としての放射線診断−どこまでルーチンか?(宮城)
メディカルカンファレンス
山形県立がん・
生活習慣病センター
日医生涯教育
3単位
県立がん・生活習慣病センター
023-685-2626 内線3328 3329
産業医研修会一覧表
開催日時及び場所
7月23日(金)
13:30∼
寒河江市
研修会名及び内容
実施主体者
「職場巡視と討論」
渡辺外科胃腸科医院長 日本産業衛生学会
テーピ工業(株)産業医 渡辺 徳夫
東北地方会
テーピ工業(株)
7月24日(土)
9:00∼
山形市 遊学館
申込先(TEL)
基礎研修単位数
生涯研修単位数
山形大学医学部
環境病態医学分野内
基礎実地 2単位 生涯実地 2単位
(023-628-5254)
一般口演
「食品の安全性確保に伴う諸問題と産業保健」
内閣府食品安全委員会委員 小泉 直子
日本産業衛生学会
東北地方会
シンポジウム
「中小企業・小規模事業場における産業保健活
山形大学医学部
環境病態医学分野内
基礎後期 4単位 生涯専門 4単位
(023-628-5254)
動の今後の展開」
7月30日(金)
13:30∼
酒田市
ホテルリッチ酒田
「産業医に必要なメンタルヘルス」
山形産業保健推進センター
産業保健相談員 東谷 慶昭
「職場の健康管理等について」(質疑応答)
山形産業保健推進センター
副所長 布施 信治
産業保健推進
センター
酒田地区医師会
(0234-22-0558)
基礎後期 2単位 生涯専門 2単位
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
1
目 次
生涯教育のお知らせ
がんネットTVカンファレンス
産業医研修会一覧表
お知らせ
日本医師会生涯教育制度と学会専門医制度との互換性について
−互換内容の変更のお知らせ−……………………… 2
開業医承継支援事業について…………………………………………………………………………… 3
障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律の施行について……………………… 3
第21回糖尿病Up・Date 賢島セミナー…………………………………………………………………4
勤務医のページ
山形県の呼吸器感染症対策…………………独立行政法人国立病院機構山形病院 藤井 俊司… 5
郡市地区医師会コーナー
しきたり………………………………………………………南陽市東置賜郡医師会 後藤 利昭… 6
寄 稿
トリアージ………………………………………………………………………山形市 武田 和夫… 8
山形百山(長井葉山)…………………………………………………………山形市 武田 昌孝… 9
50年前のButler……………………………………………………………… 山形市 森 和男… 10
学 術
骨粗鬆症予防のための検診−思春期女子における骨密度と背景因子−
…………………………………………米沢市医師会 須田 昭男 ほか… 11
筆 硯
もう一つの医療………………………………………………山形県医師会常任理事 武田 憲夫… 16
県医師会だより
山形県医師会各種委員会委員の委嘱について………………………………………………………… 19
山形県医師会第109回定例代議員会並びに同第88回定例総会について…………………………… 22
第1回常任理事会………………………………………………………………………………………… 50
第3回全理事会…………………………………………………………………………………………… 56
県医日誌…………………………………………………………………………………………………… 66
会員異動…………………………………………………………………………………………………… 68
編集後記…………………………………………………………………………………………………………… 69
〔ホームページ〕http://www.yamagata.med.or.jp/ 〔Eメール〕[email protected]
2
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
日
日本医師会生涯教育制度と学会専門医制度との互換性について
日本
本医
医師
師会生涯教育
育制
制度
度と
と学
学会
会専
専門
門医
医制
制度
度と
との
の互
互換
換性
性に
につ
つい
いて
て 互
換
内
容
の
変
更
の
お
知
ら
せ
互換内容の変更のお知らせ
換
更
知らせ
今般、日本医師会生涯教育制度と学会専門
医制度との単位互換について、次の5学会の
専門医更新規則が、下記のとおり変更になり
ましたのでお知らせいたします。
○日本耳鼻咽喉科学会/専門医
認定更新に必要な単位数
(旧)7年間に350単位以上
(1年間に50単位以上)
(新)5年間に250単位以上
○日本リハビリテーション医学会/認定臨床
(1年間に50単位以上)
医・専門医(=指導医)
認定更新に必要な単位数
○日本皮膚科学会/専門医
(旧)10年間に40単位
認定更新に必要な単位数
(新)5年間に20単位
(旧)6年間に120単位
互換できる単位の割合
(旧)10年間で20単位まで取得可能
[取得率(20/40)=50%]
(新)5年間で10単位まで取得可能
[取得率(10/20)=50%]
(新)5年間に100単位
互換できる単位の割合
(旧)6年間に12単位取得可能
(1年に4単位以内)
[取得率(12/120)=10%]
(新)5年間に10単位取得可能
○日本消化器病学会/専門医
認定更新に必要な単位数
(1年に4単位以内)
[取得率(10/100)=10%]
(旧)5年間に30単位
(うち学会の総会・大会、本部教育講
○日本糖尿病学会/専門医
演会・支部教育講演会のいずれかに
認定更新に必要な単位数
1回以上、もしくは支部教育セミナ
(旧)5年間に30単位
一に2回以上出席が必須)
(新)5年間に50単位(括弧内は同様)
単位互換の内容
(旧)日本医師会生涯教育講座
(消化器病関係に限る):1回2単位
(新)同:1回3単位
(うち20単位以上は学会関係の単位
を取得すること)
(新)5年間に50単位
(うち35単位以上は学会関係の単位
を取得すること)
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
単位互換の内容
3
注:「単位を認定する学術集会に関するガイ
(旧)医師会主催の講演会で「単位を認定
ドライン」の内容は、糖尿病関連の内容で
する学術集会に関するガイドラインに
あること、主催に製薬などの企業が関与し
沿ったもの」注:1回1単位
ていないこと、時間が3時間以上であるこ
(新)同:1回2単位
と、3ケ月前に申請すること、などである。
開業医承
承継 支
支援
援事
事業
業に
につ
つい
いて
て
独立行政法人福祉医療機構は、継続的な地
あらかじめ機構に登録しておく必要があり、
域医療の確保に資するため、平成元年度から
当医師会でもパンフレットを用意しています
高齢等の事情により引退を考えているもの
が、詳しくは独立行政法人福祉医療機構企画
の後継者がいない開業医(譲渡希望医)に開
指導部経営指導課へお問い合わせください。
業希望医を紹介し、一般診療所の存続を支援
する「開業医承継支援事業」を実施しており
独立行政法人福祉医療機構
企画指導部 経営指導課
ます。
この事業は都市部を中心に行って参りまし
たが、平成11年4月から対象地域を全国に拡
TEL :03-3438-9932
大し、現在に至っております。
FAX:03-3438-0371
なお、この事業を利用して譲渡希望医及び
E-mail:
開業希望医の紹介を受けようとする場合は、
[email protected]
障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律の施行について
て いて
つい
につ
行に
施行
の施
律の
法律
る法
する
正す
改正
を改
部を
一部
の一
律の
法律
る法
する
関す
に関
等に
進等
促進
の促
用の
雇用
の雇
者の
害者
障害
障
障害者の雇用の促進等に関する法律の一
改正の主な内容は、障害者雇用率制度にお
部を改正する法律について、今般、改正法の
ける除外率を見直し、民間事業主に設定され
第三次施行分が、平成16年4月1日から施
ている除外率について、すべての業種の除外
行された旨、日本医師会会長を通じ、厚生労
率を10%引き下げるものであります。障害
働省職業安定局高齢・障害者雇用対策部障害
者の法定雇用率は、1.8%、医療業の除外率
者雇用対策課長より通知がありましたので
は50% で あ り ま し た が、今 後 は 除 外 率 が
お知らせいたします。
40%になりますのでご了知下さい。
4
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
第
第21回糖尿病Up・Date賢島セミナー
第2
21
1回
回糖
糖尿
尿病Up・
・D
Da
atte
e賢
賢島
島セ
セミ
ミナ
ナー
ー
標記セミナーが下記の通り開催されますの
第1日目(8月28日)
で、お知らせいたします。
セミナーⅠ:糖尿病の病態と対応−Update−
記
テ ー マ
講 演:
成因からアプローチした2型糖尿病と対応
門脇 孝
“Updateな糖尿病合併症へのナビゲーショ
ン−合併症の重篤化を未然に防ぐ術−”
(東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科)
症例検討のセミナー:困った症例
日 時
症例呈示:水林 竜一(市立四日市病院 内科)
平成16年8月28日(土)、29日(日)
コメンテーター
会 場
:清野 裕(関西電力病院)
志摩観光ホテル
:松岡 健平(済生会中央病院)
〒517-0593 三重県志摩郡阿児町賢島 セミナーⅡ:糖尿病性合併症を考えた管理・
治療−Update−
TEL0599-43-1211
講 演:
参 加 費
50,000円。proceedings代(医歯薬出版
大規模スタディーからアプローチした糖
より出版)を含みます。
尿病性合併症の予防と治療
また、8月28日の懇親会をかねた夕食、
荒木 栄一(熊本大学医学部 代謝内科)
及び8月29日の昼食を事務局にてご用意
させて頂きます。
参加申し込み
第2日目(8月29日)
セミナーⅢ:糖尿病性合併症の病態と対応
官製ハガキに氏名、所属、住所、TELを
明記の上、事務局までお申込み下さい。
(参加人数は100名にて締切らせて頂きます。)
宿泊申し込み
講 演:
成因からアプローチした糖尿病性合併症と対応
槙野 博史
(岡山大学医学部 腎・免疫・内分泌代謝内科学)
阪急交通社 横浜支店
糖尿病Up・Date係:担当 召田 三博
〒220-0004 横浜市西区北幸1-11-11
朝日生命横浜西口ビル7F
TEL:045-329-8911 FAX:045-329-8908
事 務 局 中部労災病院 堀田 饒
〒455-8530 名古屋市港区港明1-10-6
TEL:052-652-5511(内線201)
FAX:052-652-5623
鼎 談:健康日本21と糖尿病
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
5
山形県の呼吸器感染症対策
独立行政法人国立病院機構山形病院 藤 井 俊 司
山形病院の藤井です。まず自己紹介をします。
も療養所から病院機構と変革されました。さらに、
私はヤンキーズの松井選手や森前首相の出身地で
第一内科の現教授の久保田功先生、講師の佐田誠
ある石川県の生まれです。山形大学を卒業してか
先生のご配慮にて3人体制にて呼吸器診療を行っ
ら中村隆先生のあとを引き継いだ安井昭二先生の
ています。
山形大学第一内科に入局しました。そこで、現在
山形病院は開設当初は小児科を中心とした病院
至誠堂総合病院の院長でいらっしゃる高橋敬治先
でしたが、てんかん診療を契機に、現在は神経難
生に師事しました。大学で呼吸生理学を研究する
病の中心的な病院となっております。それには、
傍ら、現在勤務している山形病院(その時は国立
木村前院長、関晴朗先生(現在は国立病院機構い
療養所でした)で約5年間、齋藤重雄先生、本村
わき病院院長)のご尽力大でありますが、現圓谷
久男先生、故細谷玄太郎先生から肺結核や呼吸器
院長を中心に東北大学神経内科 糸山泰人教授と
感染症の指導を受けました。その後、県立新庄病
山形大学医学部第3内科の加藤丈夫教授のご指導
院に上野恒太郎院長、中嶋凱夫院長のもとで13年
のもと、山形県の神経難病の拠点病院として、さ
間勤務しました。
私が赴任する以前には現在鶴岡地
らなる発展を目指しております。
区医師会の中里純先生が呼吸器領域では輝かしい
さて、平成14年は全世界で感染症の猛威が吹き
実績を残されており、
特に小細胞肺癌の化学療法で
荒れました。新型肺炎SARS、高病原性鳥インフ
は先験的な治療法で著効(Compleate Response)
ルエンザの流行は記憶に新しいことと思います。
例をだすなど、それ以降の私の臨床研究の目標と
呼吸器感染症はその伝搬の激しさから、国民の一
すべき一人でした。また、新庄病院では、細矢寿
大関心事であります。また、肺結核は未だ集団発
一先生、穀野茂美先生、須藤俊亮先生をはじめ、
生のニュースが流れ、医療機関はもとより、学校、
田中直先生、吉田勉先生、山科昭雄先生など多く
福祉施設など、神経質にならざるを得ません。私
の医師会の先生から指導を受けました。当時の新
は山形県の唯一の結核専門施設の一員として、こ
庄最上地区は呼吸器専門医が少なく、結核審査会
のような状況の中で、果たせる役割は大きいと
には赴任当初から出させて頂きました。臨床医と
思っております。具体的には、山形県結核研修会
しては最も充実した13年間でした。
を過去2年にわたって開催し、また、山形県およ
ちょうど国が結核非常事態宣言を出した平成
び各保健所との連絡会も4年目を迎えます。村山
11年の末に山形病院に行くようにと山形大学第
保健所の阿彦忠之先生には、常に的確な助言を頂
一内科の前友池仁暢教授から話しがあり、翌12年
いております。今後とも、結核対策はもとより呼
4月から現在まで勤務しております。その間、木
吸器感染症の予防、治療に積極的に関与して行き
村格先生から圓谷建治先生に院長が代わり、病院
たいと思います。
6
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
し
き
た
り
南陽市東置賜郡医師会 後 藤 利 昭
地区医師会の理事会よりお話を戴き、何を書こ
うかと考えたときに最初に浮かんだのが、今年は
申年で、また私も還暦を迎える年になったという
行ったものだなと思います。元日参りの帰りには
必ず「初あめ」を買って帰ります。お正月はお年
玉、餅、数の子豆が定番で、必ずお屠蘇があり、
ことでした。そこで子供に帰って、といっても一
歳の子供には戻れませんが、子供のころ両親にし
てもらったいろいろな「しきたり」を思い起こし
大晦日の夜に母親がお酒に入れて作っておいたも
のです。屠蘇といいますのは、中国の三国時代、
魏の国の華蛇(カダ)という医者が「屠蘇散」と
てみました。皆さんも子供のころに戻っていただ
いて、思い出しながらお読みくだされば幸いです。
毎年12月も後半になると、「もういくつ寝ると
お正月、お正月には凧揚げて、独楽を回して遊び
ましょう、早く来い来いお正月」ですが、なんの
いう漢方を処方したものとされていて、屠は殺す
ということで、蘇は病気を起こす鬼の名前だそう
ですが、白求、山淑、桂皮、防風、桔梗等が入っ
ていて、かぜ予防や、今で言う炎症を抑えるもの
のようです。
大、中、
小の3種類の銀杯が出され、
両
ことはないお年玉がもらえる喜びに他ならないの
です。その頃は学校も休みに入っている時期で、
親が大銀杯から小銀杯に順に飲むようでした。日
本に入ったのはかなり古く、800年代に宮中のお
雪が多くて遊びといえばスキー、道路でのスケー
トぐらいでした。凧揚げや独楽回しはこの時期で
はなく、むしろ秋の稲刈りが終わって田んぼで遊
べるようになってからが盛んだったようです。自
宅の裏が小学校のグラウンドでしたし、現在スー
正月に取り入れられたといわれています。現在は
薬局で購入し、正月三が日はいただいています。
元日の夜は、寝る前に初夢のための舟(挿絵)
を折って枕の下に敷いて寝ます。舟には「なかき
よの(長き夜の)とおのねふり(遠の眠り)のみ
パーが立っているあたりは田んぼでしたので、遊
び場には不自由せず、周りの友達は「ソロバン塾」
「習字習い」でしたが、それらには見向きもせず遊
なめさめ、なみのり(波乗り)ふねのおとのよき
かな」という和歌を書きます(図)
。上から読んで
も、逆さから読んでも同じものです。初夢には一
び入っていました。そのせいか未だに
「そろばん」
はだめですし、字も下手くそです。ガキ大将では
ありませんでした。
話はすこし逸れましたが、12月31日の年越しの
富士、二鷹、三茄子を夢みることが最高とされて
いますが、仇討ちの本望達成をなぞらえたものだ
そうで、富士は富士裾野での曽我兄弟のあだ討ち、
鷹は「交わり鷹」の羽根の紋所で浅野家の四十七
夜には結構なご馳走が出ました。当時両親は同所
で二代目の診療所をしており、当時の窓口会計は
今とは違って、その時に支払うというよりも盆暮
れの支払いが多く、暮れにその集金人が最後の集
金を終えて帰ってくるのを待って夕食に入ってい
ましたので、とてもにぎやかなひと時でした。
そのあとNHKの紅白歌合戦、行く年・来る年を
見ながら「年越しそば」を食べて初詣に出かける
のが恒例の行事です。
「どんぶく」というラシャで
できたマントを着てでかけますが、雪の中をよく
士の討ち入り、さらに茄子には刺があり、これを
毬(いが)といいますが、毬は伊賀に通じ、伊賀
の国での荒木又右エ門の仇討ちで、いずれにして
も夢というのは果報は寝て待て的な夢でなく、仇
討ちのように、我慢困難を乗り越えた上での夢が
大切、という風に教えたのかなと今になって思っ
ています。
正月3日は、旧暦では良くない日と考えられて
いたようです。暦の上での選日という考え方があ
り、日本では婚礼は「大安吉日」を選びますが、
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
この日選びのことが古代深く追求され、いろいろ
な選日法が考えられ守り信じられたのも「しきた
り」だと思います。六曜の吉凶、十二直、二十六
宿、などがあるようですが、どのような巡り方か
を決めるには暦を見て決めるしか外はありません。
だがなぜか旧暦の「正月三日」は不成就日で、毎
年変わることがなかったようです。この不成就日
の事を「ふじょうにち」と一般に言っているよう
で、不浄の発想も混じって忌み嫌われたものでは
ないのでしょうか。全国的にも三日の俗事しきた
りはないようで、進んで何かを行うことはなかっ
たようです。この正月三日目の夜の我が家は「と
ろろ」でした。
「三日とろろ」と呼んでいたようで
す。その意味するところは判りませんので、その
うち調べてみたいと思います。
1月15日は団子の木を飾る日です。団子の木は
「みずき」という木を使って、その枝先に団子を吊
るし、さらに紅、緑、黄、紫など鮮やかな色彩の
菓子や最中の皮のような材料で出来ていて、宝船、
米俵、七福神、大判、小判、千両箱、打ちでの小
槌などの形をした「ふなせんべい」というものを
八百屋で買って吊るします。部屋の上の方に飾り
ますが、日がたつにつれ団子が割れて落ちてきま
す。それを拾って油で上げ、砂糖をまびって食べ
ると「ソリソリ」と大変香ばしく、落ちてくるの
を待つのも楽しみの一つでした。
2月に入りますと節分です。太陰暦、太陽暦と
は別に1年を二十四の区分にして考える二十四節
気というものがありますが、春分からは新しい節
気がはじまり、その前日はひと続きの節気の最終
日で、ひとまず分けて考える日のようです。
二十四節気で立春前15日が「大寒」で大寒の入
りに当たり、大寒の前15日が「小寒」でこの日か
ら「寒」がはじまる、節分は立春の前日だから
「寒」
の最終日にも当たります。その夜は一升枡に
豆を入れてもらい、
「福は内、鬼は外、鬼の眼ん玉
ぶっつぶせ」と大声で豆をまきますが、そのあと、
年の数だけ豆を食べると福が来るとしてみんなで
食べたものです。しかし年齢とともに恥ずかしさ
が出始める頃には「福は内…」の声が小さくなっ
てきたように記憶しています。
この辺から大きな行事も少なくなりますので
いったん筆をおきます。
7
8
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
ト リ ア ー ジ
山形市 武 田 和 夫
トリアージ、triage、選別、治療優先順位の選
れ、次は老人の順だそうである。1945年にソ連が
別、電子辞書のジーニアス英和辞典ではこのよう
満州に攻め込んだときも、日本人の大勢の子供が
な意味が出てくる。元はフランス語らしい、とに
死んだり捨てられたりした。
かく選り分けることらしい。
ところで薬は少ない、治療を求める難民は大勢
神戸の大地震以後この言葉が良く聞かれるよう
いるとなると、薬を与えても回復する見込みの無
になった、怪我人が大勢発生した時、人手も薬品
い者、回復がかなり確実に見込める者、その中間
も当然限られている、そんな時どんな怪我人から
の者と選別が行われる。日本人のボランティアは、
治療をするか。そこでトリアージ・タッグを付け
死にそうな人に手を合わせられると可哀相になり、
る、黒い識別札を死人に付け、重症者には赤い札、
つい薬を与えてしまう。すると先輩から「貴方の
中程度の怪我人には黄色、軽傷者は緑色の札だそ
薬の無駄遣いで、生きられる人が一人死ぬのよ」
うである。もっとストレートに言えば、誰を助け
と叱責されたという。助かる見込みの有るものは
て誰を見捨てるかを決めるわけである。選別する
助ける、無駄な者は見捨てる、極限ではそうなる
のは当然医師ということになるであろう、感謝さ
のも仕方がないだろう。交戦中の軍艦の医務室も
れるか恨まれるか。
応急手当で戦闘に復帰出来る軽傷者を先にして、
医師は選別して仕事が終りではない、それから
重症者や死にそうな者には手当てはするが、時間
現場で治療を開始しなければならない。死んでい
を浪費するなと言われている。こちらがやられる
る人は別として、一体誰から治療を始めるか、そ
か、相手を倒すかの瀬戸際では戦闘力保持が至上
の治療の優先順位決定のマニュアルが有るのだろ
命令となるのである。日本でも大災害のときに、
うか。病院に運び込まれた人々に対しては、医師
軽傷者の手当てを先にして、彼らを労働力にして
は重症者から治療室に運ぶものと思っている。し
怪我人の手当てや、被災者救出の手伝いをさせる
かし大災害時にはそれで良いのだろうか、ちょっ
ことが出来るだろうか。
と不安である。
将来もし日本が大貧乏になったら、健康保険は
日本のテレビはどこのケーキが美味しいとか、
普通の病人にもトリアージを適用し、88歳以上の
かくれグルメ店とか、飢餓とはまったく無縁であ
脳卒中には治療をしないとか、発見が遅れて転移
る、ホームレスにも糖尿病がいる国である。内乱
もある癌患者には、ホスピスは保険適用だが積極
と飢餓のアフリカでNPOの人々が懸命に働いて
的治療は保険を認めないなどとなるだろうか。
いる、人手は足りない、金も薬も足りない。人々
西欧の真似をするのが大好きな日本人である、
が飢えを満たすだけの食料は無い、死にそうな人
ドイツやイギリスの老人保険には人工腎透析がな
は沢山いる。災害時の食料支給はおにぎりに漬物
く自費である、財産の切れ目が命の切れ目と割り
なら大満足、お江戸の大火のお救い小屋ならお碗
切るか、別に保険をかけるかである。償却済のも
一杯のお粥である。昔、飢饉と隣り合わせのアフ
のは廃棄する、流石にブレーメンの音楽隊という
リカでは命の順位が有り、最初に乳幼児が捨てら
童話がある国である。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
︵
解
説
は 山
形
県
の
山 奥
田
博
著 山
と
渓
谷
社
発
行 を
参
考
に
し
た
︶
を
し
て
い
る
。
山
頂
に
は
、
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派
な
葉
山
神
社
と
二
階
建
て
の
葉
山
山
荘
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っ
て
い
る
。
北
に
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け
抜
け
て
い
る
。
登
山
口
か
ら
の
山
容
は
ど
こ
が
山
頂
か
分
か
ら
な
い
く
ら
い
平
ら
な
台
形
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山
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連
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り
を
横
た
え
た
狭
い
盆
地
に
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る
町
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、
そ
の
中
央
を
上
流
部
に
あ
た
る
最
上
川
が
南
長
長
井
市
と
白
鷹
町
、
朝
日
町
は
、
東
に
白
鷹
丘
陵
を
配
し
、
西
に
朝
日
山
地
の
一
角
を
形
成
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る
井
葉
山
︵
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が
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一
、
二
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平
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︶
和 台 黄 最
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山 清 碧 葉
竹 春 絶 割 山
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二
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春
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黄うち
よ
鳥 う
こ
最さい
こ
江 う
こ
声 え
み
水 ず
清きよ
く
し
て
俗ぞく
喧けん
を
絶た
つ
碧どり
に
し
て
孤こそ
村ん
に
割わ
か
ち
9
み
山
形
市
武
田
昌
孝
10
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
50年前のButler
山形市 森整形外科 森 和 男
平成15年12月末から正月にかけて、タイ・バン
The oriental Bangkok(1876年オープン)
コックのThe oriental Hotelに妻と数日間滞在し
コロニア調・オーサーズラウンジは各国の文
た時の出来事である。ホテルでチェックインし、
豪や元首が愛した世界トップクラスのホテル
ボーイに案内されて客室に入り、部屋の灯りをつ
けようとスイッチを押した。間もなく、気丈の紳
平成15年10月24日、
超音速旅客機コンコルドは、
士が一直線に部屋に飛び込んできた。
「What can
ニューヨークのJ・F・ケネディー空港からロンド
I help you ?」ルームライトのスイッチを押した
ンのヒースロー空港へ最後のフライトを行った。
つもりが、間違って、その隣にあるButlerのスイッ
1976年に誕生した、世界でただ一つの超音速旅
チを押してしまったのである。その時の紳士の風
客機コンコルドは、27年に及ぶ歴史の幕を閉じた
格や態度は誇りに満ち、ホテルの格を表している
のである。マッハ2=時速2500km !でニュー
かの様であった。
ヨーク・ロンドン間を3時間半で結ぶ。
(通常の大
型ジェット機では8時間)
昭和25年、山形東高校3年の時、英語教師奥山
私が怪鳥コンコルドに搭乗したのは6年前、平
常夫先生に質問された。「Butlerの日本語訳は?」
成10年8月にパリのシャルル・ドゴール空港から
私は知らなかった。後で辞書で調べたが、その後
ニューヨークのJ・F・ケネディー空港迄である。
は忘れていた。
ニューヨークに留学中の娘に逢う為の旅である。
その旅の事は、今でも強く印象に残っている。
(下図参照)
客席100席で、オールファーストクラス、仕切り
やカーテン等は一切なしの、細長い一室だけであ
る。エレガントな私服姿のスチュワーデス(モナ
コの故グレース王妃そっくりの美人)モーニング
姿に正装し、威儀を正した年配のButlerだけが乗
客のサービスに当っていたのは、さすがのアイデ
アと感心した。ネームプレートにButlerと記入。
大西洋上に出てスピードがマッハ2を越した頃
に、最高級の「シャブリ」一本と絶品の「キャビ
ア」が運ばれた。それは特別な注文を取るまでも
なく、
「シルププレ、
ムッシュー
(お客さまどうぞ)
」
Butler[btla]
執事(しつじ)
と手際よく、スマートに配られたまことに粋な
サービスだった。
1.酒食、食器類を管理する使用人
2.身分地位のある人のひばに居て、事務の
指図をしたり実際に事を運んだりする人
(新明解国語辞典、金田一京助)
50年前に耳にしたButlerという言葉、今なら答
えられますよ。
その奥山先生も今はもう居ない。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
11
骨粗鬆症予防のための検診
−思春期女子における骨密度と背景因子−
米沢市医師会長 古 川 和 秀 米沢市医師会保健検診委員会 須 田 昭 男、出 羽 和
笹 井 祐 之、篠 原 守 信
米沢市医師会地域医療委員会 仁 科 盛 之 結核成人病予防協会米沢検診センター はじめに
3.問 診
急速な高齢化社会を迎え、骨粗鬆症への関心が
問診は問診表(表1)を使用し、年齢、体重、
飛躍的に高まっている。骨粗鬆症は骨折による寝
通学方法、
クラブ活動、
初潮開始年齢、
食事状況、
そ
たきりをもたらす重要なリスクであり、骨粗鬆症
の他(骨折歴、骨粗鬆症の家族歴、運動、休日の
の予防対策は生涯を通じて取り組むべき重要な課
過ごし方)について調査した。
題であり、成長期から骨粗鬆症に関心を持ち、で
きるだけ高値の骨密度(最大骨量)を獲得してお
4.有意義検定
く必要がある。骨粗鬆症の予防と治療の調査は40
有意義検定はt検定を行い、※P<0.050、※※
歳以降の女性に関しての報告が多く、思春期女子
P<0.010、※※※P<0.005とした。
に関する報告に乏しい。今回、思春期女子の骨密
度に及ぼす背景因子を調査し、危険因子を拾いあ
結 果
げ、骨粗鬆症の予防の指導教育を行うことを目的
1,468名の年齢別骨密度平均値は15歳2.861、
とし、検診を行ったので報告する。
16歳2.909、17歳2.906、18歳2.891であり、標準
よ り も 高 値 を 示 し、全 年 齢 の 骨 密 度 平 均 値 は
検診方法
2.890であった。
1.対象者
身長、体重から肥満度(BMI)をやせ(BMI18.4
山 形 県 置 賜 地 区 の 高 等 学 校 の15∼18歳 女 子
以下)
、
普通
(BMI18.5∼24.9)
、
肥満ぎみ
(BMI25.0∼
1,468名(米沢中央高校316名、九里学園高校304、
34.9)
、肥満(BMI35.0以上)と分類し、肥満度別
米沢東高校163名、米沢商業高校136名、米沢工
骨密度平均値を比較した。肥満3.250、肥満ぎみ
業高校89名、米沢興譲館高校117名、小国高校36
3.118、普通2.900、やせ2.747の順であり、肥満
名、荒砥高校181名、南陽高校126名)を対象と
の骨密度が最も高かった(図1)
。
し、平成14年、平成15年の2年間調査した。
所属クラブと骨密度との関係は、体育系クラブ
に所属している者の骨密度2.929、文科系に所属
2.骨密度測定調査
している者の骨密度2.775であり、体育系クラブ
骨密度測定調査にはALOKA社、AOS−100を
に所属している者の方が高かった(図2)
。現在
使用し、超音波法による踵骨骨密度を測定し、標
の運動所属クラブと骨密度の関係は、バスケッ
準値はALOKA社、AOS−100を使用した聖マリ
トボール、バレーボールで骨密度が高く、水泳
アンナ医科大学予防医学教室によるデータを用い
で低かった。
た。骨密度の単位は音響的骨評価値OSI(×10 6 )
現在の運動状況と骨密度との関係では、運動し
を用いた。
ている者の骨密度が運動していない者の骨密度よ
12
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
りも高かった(図3)。
ている。骨粗鬆症は腰背部痛、骨折などを繰り返
休日の過ごし方と骨密度との関係では、スポー
し、
患者自身の肉体的、
精神的苦痛、
経済的負担、
介
ツをしている者の骨密度が他の過ごし方の者の骨
護の問題など、医療面だけでなく、社会的にも重
密度よりも高かった(図4)
。
要な疾患であり、骨粗鬆症と骨折は寝たきりとな
食生活状況と骨密度との関係の中で、牛乳摂取
る原因として注目されている。
頻度と骨密度の関係では、牛乳を飲まない者より
骨粗鬆症と骨折による寝たきりを予防するには、
も、週1∼2回、週3∼6回、毎日飲む者の方が
骨粗鬆症の予防
(一次予防)
、
骨粗鬆症の早期発見、
骨密度が高かった(図5)
。乳製品摂取頻度別と骨
早期治療(二次予防)
、合併症としての骨折予防
密度との関係では、乳製品をとらない者よりも、
(三次予防)が必要であり、生涯を通じての予防対
週3∼6回、毎日とる者の方が骨密度が高かった
策が必要である。
(図6)
。肉類摂取頻度別と骨密度との関係では、
骨密度は成長期に増大し、18∼20歳で最大骨密
毎日とる者の骨密度が週1∼2回とる者の骨密度
度(最大骨量)に達し、20∼44歳までは最大骨量
よりも高かった(図7)
。魚介類摂取頻度別と骨密
が維持され、その後、特に女性では閉経後急速に
度との関係では、
毎日とる者の骨密度がとらない者、
低下する。
週1∼2回とる者の骨密度よりも高かった(図8)
。
骨粗鬆症の一次予防には成長期から骨粗鬆症へ
緑黄色野菜摂取頻度別と骨密度との関係では、毎
の関心を高め、できるだけ高いレベルの最大骨量
日とる者の骨密度が週1∼2回とる者やとらない
を獲得する必要がある。
者の骨密度よりも高かった(図9)
。
今回行った15∼18歳の思春期女子の検診結果
有意義は認められなかったが、コーヒー摂取量
から、文科系クラブよりも体育系クラブに所属し
と骨密度との関係では、コーヒーを飲まなかった
ている者の骨密度が高く、特にバスケットボール
者またはコーヒーを1日2杯まで飲む者の骨密度
やバレーボールなどの荷重負荷が大きいスポーツ
よりも、コーヒーを1日3杯以上飲む者の骨密度
で骨密度が高かった。現在、定期的に運動を行っ
が低い傾向が認められた。日本茶摂取量と骨密度
ている者は行っていない者よりも骨密度が高く、
との関係では、お茶を飲まない者または1日2杯
休日の過ごし方では、スポーツで体を動かしてい
まで飲む者の骨密度よりも、1日3杯以上飲む者
る者は骨密度が高かった。これらの結果から、適
の骨密度が高い傾向が認められた。炭酸飲料摂取
度な運動は最大骨量を高めるのに重要な要因の一
量と骨密度との関係では、炭酸飲料を飲まない者
つであることが示唆された。
よりも、飲む者の骨密度が低い傾向が認められた。
食生活習慣では、牛乳、乳製品、肉類、魚介類、
間食習慣と骨密度との関係では、間食習慣なしの
緑黄色野菜などの摂取は骨密度を高める要因に
者は間食習慣ありの者よりも骨密度が高かった
なっていることが示唆された。カルシウム所要量
(図10)。夜食習慣と骨密度との関係では有意義が
は成人では600 mg/日であるが、中学生、高校生
認められなかったが、夜食習慣なしの者は夜食習
では700∼900 mg/日必要である。食事によるカ
慣ありの者よりも骨密度が高い傾向が認められた。
ルシウム、
ビタミンD、蛋白質の摂取が大切であり、
初潮年齢と骨密度との関係では、初潮10歳の者
納豆に含まれるビタミンKの摂取も骨密度を高め
の骨密度が初潮11歳、12歳、13歳、14歳、15歳
ると言われている。間食習慣のある者はない者よ
いづれの年齢の骨密度よりも高かった。初潮14歳
りも骨密度が低く、この背景には不規則な食生活
の者の骨密度は初潮10歳、11歳、12歳、13歳の
があるかもしれない。今回の調査ではダイエット
年齢の骨密度よりも低かった(図11)。
のある者の骨密度とない者の骨密度との間に有意
義が認められなかったが、やせ型の女子の骨密度
考 察
が低いことから、最大骨量を高めるには過度のダ
急速な高齢化社会を迎え、骨折による寝たきり
イエットによる体重減少を避けるべきであると思
の重要なリスクである骨粗鬆症への関心が高まっ
われる。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
13
骨粗鬆症の予防には遺伝的因子などの予防不可
参考文献
能な因子は別として、運動、食事など、環境因子
1.須田昭男:診断基準(厚生省班会議)を用い
での予防は可能である。小学生、中学生、高校生
て検討・スクリーニングとしての活用に大き
などの教育カリキュラムの中で、骨粗鬆症と骨折
な価値、特集、骨粗鬆症、Mebio、P21、メ
の病態、運動、食生活などの危険因子とそれらの
改善の重要性を教育し、骨粗鬆症への関心を高め、
最大骨量をできるだけ高めておくことが生涯を通
じての骨粗鬆症の予防、骨折による寝たきりの予
防になるものと思われる。
ディカルビュー社、1990、東京
2.林泰史:骨粗鬆症による寝たきり防止マニュ
アル、P148、骨粗鬆症財団、1995、東京
3.白木正孝ほか:骨粗鬆症と検診システム、P
41∼143、ライフサイエンス(株)
、1996東京
4.鈴木隆雄:骨粗鬆症の危険因子と予防、日本
結 論
15∼18歳の思春期女子の骨密度とその背景因
子に関する検診から、骨密度の一次予防には骨成
長期からの適度な運動と正しい食生活習慣が重要
であることが示唆された。
稿を終るに当たり、協力頂いた米沢市内6高校
(県立米沢興譲館高校・県立米沢東高校・県立米沢
工業高校・県立米沢商業高校・私立米沢中央高校・
医師会雑誌、117(7)、1081∼1085、1997
5.折茂肇:最新骨粗鬆症、P419∼462、ライ
フサイエンス(株)
、1999、東京
6.福永仁夫ほか:骨塩定量機器の進歩、日本骨
粗鬆症学会雑誌、8(2)
、161、2000
7.梅澤俊彦:老人保健法による骨粗鬆症予防マ
ニュアル、P71、日本医事新報社、2000、
東京
私立九里学園高校)の学校長各位に感謝申し上げ
8.須田昭男ほか:骨粗鬆症予防のための検診−
ると共に直接係わって頂いた、各学校の養護教諭
成長期∼若年層における検診−、山形県医師
の先生方に誌上をお借りして厚く御礼を申し上げ
会会報、第602号、P22∼25、2001
ます。
9.秋元義弘ほか:若年女性における骨塩量検診
結果とその背景因子との関連性、日本産婦人
科学会雑誌、53(3)
、635∼639、2001
10.小野智子ほか:思春期女子の身体活動と骨密
度増加、腎と骨代謝、16、P393、2003
14
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
×××
3.300
×××
3.200
×××
3.100
3.250
×××
3.118
2.775
文科系
×××
3.000
2.900
骨 2.900
密
度 2.800
×
×
×
2.747 ×××
2.700
2.929
体育系
2.600
2.500
2.650
2.400
やせ
普通
肥満ぎみ
2.700
2.800
2.850
2.900
図2 所属クラブと骨密度
散歩
2.843
家の中
2.828
2.824
×
×
×
3.002
している
2.950
骨密度
図1 肥満度別骨密度
していない
2.750
肥満
3.052
スポーツ
2.700 2.750 2.800 2.850 2.900 2.950 3.000 3.050
寝る
2.799
その他
2.794
骨密度
図3 現在の運動状況と骨密度
2.600
×
×
×
×
×
×
2.700
×
×
×
2.800
2.900
3.000
3.100
骨密度
図4 休日の過ごし方と骨密度
飲まない
2.862
×
2.908
週1∼2回
とらない
×
2.937
週3∼6回
2.840
2.860
2.880
2.867
2.928
2.893
毎日とる
2.900
2.920
2.940
2.820
2.840
2.860
骨密度
週1∼2回
週3∼6回
毎日とる
とらない
2.874
週1∼2回
×
2.905
2.760 2.780 2.800 2.820 2.840 2.860 2.880 2.900 2.920
骨密度
図7 肉類摂取頻度と骨密度
2.900
2.920
2.940
図6 乳製品摂取頻度と骨密度
2.821
2.912
2.880
骨密度
図5 牛乳摂取頻度と骨密度
とらない
× ×
2.901
週1∼2回
週3∼6回
2.906
毎日飲む
2.820
×
×
×
2.869
2.886
×
2.917
毎日とる
2.840
×
×
2.915
週3∼6回
2.860
2.880
2.900
骨密度
図8 魚介類摂取頻度と骨密度
2.920
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
2.827
2.904
9歳
2.874
×
×
2.917
毎日とる
3.000
10歳
×
2.904
週3∼6回
初潮年齢
とらない
週1∼2回
15
2.780 2.800 2.820 2.840 2.860 2.880 2.900 2.920
2.909
11歳
2.924
12歳
14歳
図9 緑黄色野菜摂取頻度と骨密度
× ×
× ×
× ×
×
××
2.872
13歳
骨密度
×
15歳
×
×
2.807
2.778
2.650 2.700 2.750 2.800 2.850 2.900 2.950 3.000 3.050
骨密度
2.939
間食習慣なし
図11 初潮年齢と骨密度
×
2.887
間食習慣あり
2.860
2.880
2.900
2.920
2.940
骨密度
図10 間食習慣と骨密度
表1 骨 密 度 測 定 問 診 票 (学 生 用)
NO 測定月日
( 学年)
平成 年 月 日
次の当てはまるところに、記入又は○で囲んでください。
フ リ ガ ナ
男 女 生 年 月 日
氏 名
身長( ㎝)
体重( ㎏)BMI
通学方法
(一日の合計)
1徒 歩( 分)
2自転車( 分)
3電 車( 分)
4 車 ( 分) 5その他( 分)
食 事 等
1 特に嫌いで食べられないものはありますか
2 普段の食生活を記入してください
○で囲んでください
3 ダイエットの経験(食事量を2/3以下に減らすような)
4 次のものを一日どの位飲みますか
5 小中学生の頃、牛乳を飲みましたか
6 次の食品をどのくらいとりますか
1 牛 乳
2 チーズ・ヨーグルトなど乳製品
3 豆腐や大豆製品
4 肉 類
5 丸ごと食べられる小魚類
6 魚介類
7 緑黄色野菜
そ の 他
7 実の両親、兄弟で骨の量が少ないと言われたり、大
腿骨や腰の骨の骨折をおこした人がいますか
8 現在(最近一年以内)
、定期的に行っている運動はあ
りますか
昭和 年 月 日( 歳)
文科系
体育系
部)(2.
部)
中学時代 (1.
高校時代 (1.
部)(2.
部)
短・大学 (1.
部)(2.
部)
女性の方は、記入お願いします
初潮は、いつ頃でしたか? ( 歳頃)
クラブ活動
(具体的に)
1肉類・2魚類・3牛乳・4野菜・5その他
一日必ず3食欠かさない(1はい 2いいえ)
・朝食−1.米食 2.パン食 3.牛乳 4.ジュースのみ 5.食べない
・昼食−1.弁当 2.外食 3.食べない
・夕食−1.家庭料理−手作り 2.出来ているものを買って食べる
間食の習慣(1あり 2なし)
夜食の習慣(1あり 2なし)
1.あり 2.なし 体重最高で( ㎏)減量
1.コーヒー( 杯)2.紅茶( 杯)3.日本茶( 杯)
4.炭酸飲料( 杯)5.その他の嗜好的飲料( )
1.毎日飲んだ 2.週3∼6回 3.週1∼2回
4.ほとんど飲まなかった
1.毎日
1
1
1
1
1
1
2.週3∼6回
2
2
2
2
2
2
3.週1∼2回
3
3
3
3
3
3
4.殆どとらない
4
4
4
4
4
4
1.は い 2.いいえ 3.わからない
1.は い 一回(2.
分)
週(3.
回)
4.いいえ
1.散歩、買物などに出かける
2.勉強、読書、テレビなど殆ど家の中で過ごす
9 休日はおもにどのように過ごしますか
3.スポーツなどで体を動かす
4.殆ど寝て過ごす 5.その他( )
1.は い(部位 )
( 歳)
(原因 )
10 今までに骨折したことがありますか
2.いいえ
骨密度( )
判定 1 2 3
16
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
も う 一 つ の 医 療
山形県医師会常任理事 武 田 憲 夫
2004年3月15日、米沢市立病院で、山形県では4年振りのある手術が行われました。ここ
10年で4件目です。それは、何の手術かお分かりでしょうか? 移植のための、心停止後の腎
摘出術です。2個の腎臓の内の1つは、県内病院で11年も待ちかねていた患者さんに移植され
ました。もう一つの腎は、他県に搬送され17年も待ち続けた患者さんに移植されました。二人
の腎はいずれも、しっかり尿を出しており、患者さんは社会生活への復帰も視野に入れている
そうです。米沢市立病院の患者さんはお亡くなりになられましたが、その患者さんとご家族の
暖かく優しいお気持ち、摘出のために多大な努力をされた主治医の心意気は、移植を受けられ
たお二人の患者さんとご家族にしっかり受け止められているに違いありません。一人の命が失
われましたが、別の方がこの命の一部を引き継ぐ、これを、
「もう一つの医療」と言わせていた
だきます。
私が山形県立中央病院に職を得て9年が経ち、脳神経外科医として働くうちに、必然的に、
脳死、移植医療の仕組みと現状を知る立場に立つようになりました。その中で、残念ながら今
の日本ではあまり進まない移植医療、それを一日千秋の気持ちで待つ患者さん、ご家族の状況
を伝え、少しでも移植医療の情報の輪を広げ、その発展に寄与できればと言う思いを込めて筆
を執りました。
ところで、山形県で、今何人の方が(献)腎移植を待っているかお分かりでしょうか? 2004
年1月現在、登録された方は145人です。では、山形県で過去何人の方が(献)腎移植を受け
られているでしょうか? 1994年からこの2004年5月までの約10年で、僅か6例です。2002
年からは、ドナーが出た地域で優先的に臓器を移植するようにレシピエントの選択基準が改正
されましたので、山形で待っている145名の方々の移植は、100年経っても終わらない計算に
なります。このため、移植適応のある患者さん方、移植でしか生きられない患者さんにもかか
わらず、始めから登録を諦める方々もいらっしゃると山形県臓器移植コーディネーターの伊藤
しげ子氏より伺いました。人工透析は、週2回から3回、3−5時間かけて行われるため、当
然社会生活や家庭生活に大きな制約が出来、また透析そのものによる身体的弊害も少なくあり
ません。移植が受けられれば、透析患者さんにとって、その呪縛から解放され、月曜日から日
曜日まで、週7日間、自由に自分の時間を持ち、仕事を、家事を普通に出来るようになるのです。
1997年10月16日、日本にいわゆる臓器移植法案、
「臓器の移植に関する法律」
(法律第104
号)が制定され、当初、これでようやく積極的な移植医療が出来ると、多くの患者さん、ご家
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
17
族は心から喜んだことと思います。ところが、現実は、2004年5月下旬現在で脳死下臓器摘出
例が僅か30例。心停止後の摘出でも良い(献)腎臓移植も、脳死下でしか移植出来ないと思わ
れるようになったためか、減る傾向も見られるとのことです。移植でしか生きられない、社会
生活が出来ない方、そのご家族にとっては、ドナー出現は一日千秋の思いでしょう。でも、臓
器移植は人(他人)の死を前提に成り立っているため、たとえ提供数が少なくても、決して声
に出して訴えることが出来ないのです。
私共の山形県立中央病院における1997年10月以降の移植に関連した出来事を紹介させてい
ただきます。法的脳死下における移植のための臓器摘出の事例はありませんが、脳死状態の患
者さんのご家族からドナーカードを提示されたことが2件、ドナーカードはありませんでした
が、ご家族が、患者さんのご意志を尊重し、臓器提供を希望された例が1件ありました。6年
で僅かに3件です。ドナーカードの2件は、残念ながら何れもカードの記載不備のため、カー
ドを有効に活用できませんでした。1件は最初の選択項目に丸がついておらず、1件は非承諾
のところに丸とバツが重ねて書かれてありました。いずれのご家族も、ご本人の提供意志を了
承されておりましたが、問い合わせた厚生労働省は、
「法律は厳格であり、少しでも正しく記載
されていないものは認められない」との返事でした。しかし、このうち1件は、ご家族がご本
人の意志を尊重され、心停止後に腎臓、角膜などを摘出し、移植することをご了承下さいまし
た。ドナーカードのない他の1件は、心停止後に腎摘出を行い、無事移植され、今もお二人の
方の中で、正常に機能しているとのことです。もちろん、移植を受けられたいずれの患者さん、ご
家族とも、長年の人工透析から開放された喜びを、心から感謝しながら味わっていらっしゃる
ことでしょう。
一方、脳死下臓器摘出が必要な、その他の移植はどのような状況でしょうか? 以下の一連
のデータは臓器移植ネットワークホームページ(http://www.jotnw.or.jp)およびJapan
Organ Transplant Network News Letter Vol.7, 2003を参照しました。2004年5月31日現
在までに法的脳死下で臓器提供のための摘出術をお受けになった方は30例。この間、心臓移植
を受けた方は20名。心臓移植を希望される登録患者数は74名(2004年3月1日現在。以下登
録例数はいずれも同じ時期の数字)
。肺移植を受けた方は17名。登録、待機患者数は85名。肝
臓は25名。登録患者数は70名です。腎臓移植を登録されている患者数は12,549名です。また、
登録していた方が移植を受けられずに待機中に亡くなられた数は、心臓55名、肺48名、肝臓100
名に登ります。日本での移植後の生存率は、心臓100%(3年)
、肺74%(2年)、肝臓81%%
(3年)と未だ症例数も期間も不充分ですが、治療成績は良好です。ようやく移植医療が日の目
を見たにもかかわらず、日本では、ドナーが出ないため、圧倒的に少ない数の移植しか出来ず、
あ
たら助けられる命が刻一刻と亡くなっているのです。アメリカでは、年間2,500件の心臓移植
が行われ、人口三千万人のカナダでも年間160件以上の心臓移植が行われ、15年以上前には既
に、自動車免許証に記載された項目に所持者がチェックし、サインをしてあれば、移植のため
の臓器摘出が出来る様になっていました(これは私の実体験です)。
日本では、何故にドナーの提供が少ないのでしょうか? 脳死状態に対する非現実感、日本
人の死生観の問題など色々なことが言われています。腎移植については、心停止後でも移植が
出来る腎移植と、脳死下摘出が必要な他の臓器とは異なることへの誤解もあると思います。し
18
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
かし、少ないながらも私がこれまで経験してきたことから、幾つか感じていることがあり、少
し述べさせていただきます。
まず、何と言っても一般の方々への、移植医療に関する情報提供が少ない。脳死や移植とい
う言葉は知っていても、当然それだけでは不充分で、その背景も含めた情報と、必要性を広く
訴える必要があると思います。移植医療は、目の前の医療とは別の世界と思っている方が多い
ように思います。移植医療は、直ぐ隣で行われるのだと言うことを、知ってもらう必要があり
ます。移植を待ち望んでいる方々は、決して声を挙げて訴えることが出来ないのです。それを
知る立場の人が、代わりに声を挙げて訴えるべきでしょう。まず、国、県、市、病院、医師会
はもっと積極的に情報を発信して頂きたい。コーディネーターや移植推進機構の方々が、懸命
に頑張ってくださっておりますが、一般の方には、あれはそういう機関だからと、距離を置い
てしか思われていないのかも知れないのです。移植医療は、臓器摘出が必要なため、主治医は
必然的にこれまで治そうと努力していた患者さんのご家族に、死を前提とする全く別の情報を
伝え説得しなければなりません。もし主治医が独自の判断で情報提示をすると、今の医療情勢
では、場合によっては怒鳴られるか院長に訴えられかねません。それが医療か、とも言われか
ねないのです。でも、これは「もう一つの医療」なのです。県、市、病院が医師会が、日常的
に移植医療というものを一般の患者さん、県民に情報提供しておけば、移植医療を提示された
ご家族も素直に受け止めてくれる素地が出来ており、主治医の提示も非常にやり易くなると思
います。重症患者さんの治療で疲れ切っている主治医が、状況によっては怒鳴られかねない、
移植へのオプション提示をする勇気と使命感を発揮させるための後押しをして下さい。
もう一つの大きな問題は、移植法案成立前の、当時の日本のマスメディアの動き、日本の社
会学者の意見が未だに国民の心に深い記憶となって残っているのではないかと思っています。
ご存知のごとく、当時マスメディアはこぞってと言って良いほど脳死(判定)に対しての疑問
や否定のキャンペーンを張っていました。ところが、あれほど脳死判定に反対のキャンペーン
を張ったにもかかわらず、法案成立後は、脳死判定に対してかって述べた意見の是非を国民に
きちんと問うこともせず、臓器移植例に対して、
「本当に脳死だったのか」という一点のみに焦
点を当てる、単なる間違い探しゲームのような社会性の欠如した対応しかしていないような気
がします。従って、国民は、あのメディアから得た雰囲気をそのまま引き継いでいるのではな
いでしょうか? 移植に関しては、昭和43年の札幌医大の和田移植以来、根強い不信感がメ
ディアに植え付けられ、その気分が未だにしこりとなって残っているのかもしれません。しか
し、そのことによる犠牲は、移植を待つ患者さん達の命であることを、皆が肝に銘じるべきで
しょう。残念ながら、今日の医療不信を惹起した原因の多くが医療側にあることを否定できま
せんが、しっかりと患者側に立って発信し、メディアと一緒に移植医療を推進し、国民に抵抗
なく受け入れてもらえるようにしたいものです。
今のように、譲り合いのない主張が殺人までも日常のことにしてしまい、効率化と倹約、合
理化が善とされ、数値が全ての目標となり、ゆとりのない世の中になってしまいましたが、そ
んなときこそ、人への、生き物への愛情があって初めて成り立つ移植医療を推進させることが、
人々の心の温かさを再認識させ、人類に愛と平和をもたらすきっかけになるのではないかと思
います。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
19
県医師会だより
山形県医師会各種委員会委員の委嘱について
本年3月末をもって任期満了となった本会各種委員会委員について、去る5月12日開催の第1回常任
理事会及び5月26日開催の第3回全理事会において協議の結果、それぞれ下記のとおり委嘱することに
なりました。
委員各位におかれましては、ご多忙のところ恐縮とは存じますが、本会事業発展のため格別のご協力
を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
山形県医師会各種委員会委員名簿
◎部長 ○副部長
委 員 会 名
(平成16年度・17年度)
担 当
副 会 長
有床診療所委員会 三須副会長
部長・副部長
担 当 理 事
委 員 名
久保田 功 佐藤 泰司 三條 忠夫
竹 内 副 会 長
白田 一誠 原田 一博 吾妻 信夫
◎ 竹 内 副 会 長
三 原 常 任 理 事
小内 信也 齋藤 好正 真島 吉也
○ 須 藤 副 会 長
中 條 常 任 理 事
鈴木 紘治 齋藤 和幸 出羽 和
竹 内 副 会 長
須 藤 副 会 長
◎ 竹 内 副 会 長 佐藤(泰)常任理事
医 療 政 策 委 員 会 三須副会長
○ 須 藤 副 会 長 三 原 常 任 理 事
板 坂 常 任 理 事
鈴 木 常 任 理 事
山下 英俊 小田 純士 三條 忠夫
高橋 介 北村 洋史 大沼 央
佐藤 明 本間 清和 本田 学
新澤 陽英 齋藤 道男 島津 博達
委 員 長 有海 躬行
副委員長 竹内 輝博 三須 良彦
須藤 俊亮
竹 内 副 会 長
常任委員 板坂 勝良 深尾 彰
医 事紛 争 処 理
◎ 竹 内 副 会 長
板 坂 常 任 理 事
三須副会長
倉智 博久 中島 久雄 宮脇 法親
委
員
会
○ 須 藤 副 会 長
深
尾
理
事
武田 雅身 原田 一博 塩野 孝一
姉崎 佐藤 裕士 鈴木 伸男
新澤 陽英 外田 陽 篠原 守信
齋藤 幹郎 細矢 貴亮 大内 清則
竹 内 副 会 長 三條 忠夫 小田 隆晴 原田 順二
医 療安 全 対 策
◎ 竹 内 副 会 長
板 坂 常 任 理 事 佐藤 紀之 沓沢 茂夫 栗谷 義樹
三須副会長
委
員
会
○ 須 藤 副 会 長
深
尾
理
事 伊藤 末志 豊野 充 松橋 昭夫
舟山 尚
竹 内 副 会 長
須 藤 副 会 長
佐藤(泰)常任理事
三 原 常 任 理 事
板 坂 常 任 理 事
自浄作用活性化
◎ 竹 内 副 会 長
鈴 木 常 任 理 事
三須副会長
委
員
会
○ 須 藤 副 会 長
中 條 常 任 理 事
佐藤(紀)理事
藤
山
理
事
山
科
理
事
深
尾
理
事
早坂 清 小田 純士 藤山 忠信
和田 潤一 原田 順二 後藤 慎一
土田 秀也 山本 尚人 福原 晶子
佐藤 忠宏 池田 英之 古川 和秀
竹 内 副 会 長
須 藤 副 会 長
竹内 輝博 須藤 俊亮 佐藤 泰司
診療情報提供推進
◎ 竹 内 副 会 長 佐藤(泰)常任理事
三原 一郎 板坂 勝良 鈴木 明朗
三須副会長
委
員
会
○ 須 藤 副 会 長 三 原 常 任 理 事
寒河江浩二 玉津 菊子 熊谷 誠
板 坂 常 任 理 事
鈴 木 常 任 理 事
20
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
委 員 会 名
担 当
副 会 長
部長・副部長
委 員 名
担 当 理 事
大谷 浩一 門馬 孝 菅原 一布
◎ 竹 内 副 会 長 須 藤 副 会 長 高橋 介 金沢喜代志 清治 邦夫
会 館 検 討 委 員 会 三須副会長
○ 須 藤 副 会 長 佐 藤 ( 紀 ) 理 事 後藤 重雄 菊池 章 中里 純
齋藤 忠明 外田 淳 古川 和秀
須
三
◎ 武 田 常 任 理 事
武
学 術 委 員 会 三須副会長
○ 深
尾
理
事
板
深
藤 副 会
原 常 任 理
田 常 任 理
坂 常 任 理
尾
理
長
事
事
事
事
加藤 丈夫 鶴宮 康 鈴木 健二
小田 隆晴 原田 正夫 江口 儀太
桜本 基嗣 栗谷 義樹 伊藤 末志
粕川 俊彦 横澤 禎二 小林 正義
三
須
地 域 保健 医 療
◎ 佐藤(泰)常任理事 三
竹内副会長
委
員
会
○ 鈴 木 常 任 理 事 武
鈴
中
須 副 会
藤 副 会
原 常 任 理
田 常 任 理
木 常 任 理
條 常 任 理
長
長
事
事
事
事
冨田 善彦 大道寺七兵衛 鈴木 祐子
武田 雅身 香曽我部謙志 小室 淳
鈴木 俊博 吉田 元 鈴木 伸男
佐藤 忠宏 池田 英之 佐野 隆一
三
須
◎ 佐藤(泰)常任理事 三
禁 煙 推 進 委 員 会 竹内副会長
○ 鈴 木 常 任 理 事 武
鈴
中
須 副 会
藤 副 会
原 常 任 理
田 常 任 理
木 常 任 理
條 常 任 理
長
長
事
事
事
事
大竹 修一 山田 敬子 山田 修久
近藤 慈夫 野村 隆 武田 一彦
折居 和夫 原田 正夫 後藤 慎一
三條 典男 本間 清和 佐久間正幸
川合 厚子 外田 博貴 橋 秀昭
竹 内 副 会 長
三 須 副 会 長
◎ 佐 藤( 泰 )常 任 理 事
須 藤 副 会 長
介 護 保 険 委 員 会 竹内副会長
○ 鈴 木 常 任 理 事
佐藤(泰)常任理事
鈴 木 常 任 理 事
齋藤伸二郎 金杉 浩 安藤 晴夫
折居 和夫 原田 一博 渡辺眞理子
沓沢 茂夫 山本 尚人 土田 兼史
加藤 浩司 松下三郎 仁科 盛之
竹 内 副 会 長
須 藤 副 会 長
◎ 佐 藤( 泰 )常 任 理 事
佐藤(泰)常任理事
学 校 医 委 員 会 竹内副会長
○ 鈴 木 常 任 理 事
中 條 常 任 理 事
佐藤(紀)理事
鈴木 浩 笠島 和子 菅原 一布
佐藤 洋一 高橋 恒晴 江口 儀太
後藤 重雄 杉山 順一 滝沢 元
柄澤 勉 齋藤 聰 中條 明夫
健康スポーツ医学
◎ 中 條 常 任 理 事 須 藤 副 会 長 須藤 俊亮 大沼 央 井田 英雄
竹内副会長
委
員
会
○ 佐藤(紀)理事 大
沼
理
事 徳永 正靱 結城 正明
認定健康スポーツ医
◎ 中 條 常 任 理 事 須 藤 副 会 長 竹内 輝博 須藤 俊亮 中條 明夫
竹内副会長
審
査
会
○ 佐藤(紀)理事 大
沼
理
事 大沼 央 佐藤 紀嗣
竹 内 副 会
須 藤 副 会
◎ 須 藤 副 会 長
中 條 常 任 理
産 業 医 委 員 会 竹内副会長
○ 大
沼
理
事
松
下
理
大
沼
理
長
長
事
事
事
竹 内 副 会
須 藤 副 会
◎ 須 藤 副 会 長
中 條 常 任 理
認定産業医審査会 竹内副会長
○ 大
沼
理
事
松
下
理
大
沼
理
長
長
竹内 輝博 須藤 俊亮 中條 明夫
事
松下三郎 大沼 央
事
事
若林 一郎 根本 元 宮脇 法親
白田 寧 金沢喜代志 八鍬 直
杵渕 篤 菅原 保 中里 敬
原田 正夫 多田 久人 橋 秀昭
竹 内 副 会 長
三 須 副 会 長
◎ 三 原 常 任 理 事 佐藤(泰)常任理事
情 報 広 報 委 員 会 須藤副会長
○ 佐藤(泰)常任理事 三 原 常 任 理 事
佐藤(紀)理事
深
尾
理
事
大谷 浩一 金谷 透 目黒 光彦
安達 善裕 小関 武 吾妻 正章
三條 康典 大井 康之 中村 秀幸
山田 昌弘 大森 典夫 島田 耕司
武 田 常 任 理 事
◎ 佐藤(紀)理事 板 坂 常 任 理 事
○ 武 田 常 任 理 事 佐藤(紀)理事
深
尾
理
事
河田 純男 渋間 久 吉岡 信弥
小田 隆晴 太田 吉雄 滝沢 隆雄
吉村 洋三 山田 潔忠 石原 良
豊野 充 高橋一二三 川 紘一
勤 務 医 委 員 会 須藤副会長
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
検診委員会名
副 会 長
部長・副部長
担 当 理 事
21
委 員 名
板 坂 常 任 理
鈴 木 常 任 理
消化器検診
中央委員会
◎ 鈴 木 常 任 理 事 中 條 常 任 理
竹内副会長
沼
理
胃がん部会
○ 板 坂 常 任 理 事 大
山
科
理
大腸がん部会
深
尾
理
事
事
事
事
事
事
河田 純男 松田 徹 門馬 孝
深尾 彰 大泉 晴史 塩野 時雄
白田 一誠 金沢喜代志 成沢信之助
桜本 基嗣 本間 清和 中目 千之
原田 正夫 多田 久人 小林 正義
板 坂 常 任 理
鈴 木 常 任 理
循環器検診中央
◎ 鈴 木 常 任 理 事 中 條 常 任 理
竹内副会長
沼
理
委
員
会
○ 板 坂 常 任 理 事 大
山
科
理
深
尾
理
事
事
事
事
事
事
久保田 功 大道寺七兵衛 目黒 光彦
青木 真 長岡 迪生 藤田 信輔
広野 典男 加藤久仁彦 土田 兼史
石黒光治郎 梅津 一彦 出羽 和
板 坂 常 任 理
鈴 木 常 任 理
呼吸器検診中央
◎ 鈴 木 常 任 理 事 中 條 常 任 理
竹内副会長
沼
理
委
員
会
○ 板 坂 常 任 理 事 大
山
科
理
深
尾
理
事
事
事
事
事
事
久保田 功 梶塚 暁 佐藤千香子
塚本 東明 山本二三子 佐田 誠
有川 卓 菅原 一布 佐藤 洋一
尾上 敏夫 小室 淳 大竹 和久
田宮 和朗 梅津 尚男 川合 厚子
新野 晃敏 笹井 祐之
板 坂 常 任 理
鈴 木 常 任 理
乳がん検診中央
◎ 鈴 木 常 任 理 事 中 條 常 任 理
竹内副会長
沼
理
委
員
会
○ 板 坂 常 任 理 事 大
山
科
理
深
尾
理
事
事
事
事
事
事
細矢 貴亮 川越慎之助 塚本 長
木村 理 菊地 惇 宮脇 法親
渡部 修一 関根 智久 吾妻 正章
中村 隆 天野 吾郎 三科 武
豊野 充 大森 典夫 北村 正敏
板 坂 常 任 理
鈴 木 常 任 理
子 宮が ん 検 診
◎ 鈴 木 常 任 理 事 中 條 常 任 理
竹内副会長
沼
理
委
員
会
○ 板 坂 常 任 理 事 大
山
科
理
深
尾
理
事
事
事
事
事
事
川越慎之助 倉智 博久 金杉 浩
高橋 秀幸 武田 雅身 原田 一博
大塚 茂 安孫子純夫 佐藤 進
五十嵐裕一 沼崎 政良 芳賀 和夫
木村 和彦
22
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
山形県医師会第109回定例代議員会
並びに同第88回定例総会について
本会第109回定例代議員会並びに同第88回定例総会は、去る5月22日(土)県医師会館大ホールにおいて
開催されました。
当日は代議員会開会に先立ち、永年勤続役員7名の表彰式が行われました。
午後4時から開催された代議員会では、先ず仮議長に武田雅身代議員を選出し、任期満了に伴う議長
選挙が行われ、舟山尚代議員(米沢市)が無投票で再当選しました。続いて新議長のもと副議長選挙が
行われ、こちらも栗谷義樹代議員(酒田市)が無投票で初当選致しました。
報告事項では、第110回日本医師会定例代議員会、平成15年度山形県医師会会務報告をそれぞれ了承。
議事に入り、第1号議案平成15年度山形県医師会会計決算の件が原案どおり可決承認されました。
また、午後4時30分から開催された総会においても、それぞれ原案のとおり可決承認されました。
以下、当日の審議の概略について報告します。
山形県医師会第109回定例代議員会
日時 平成16年5月22日(土) 午後4時∼
会場 山形県医師会館二階大ホール
第109回定例代議員会議席
番 号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
氏 名
齋 藤 忠 明
新 澤 陽 英
佐 藤 之 彦
池 田 英 之
桑 島 一 郎
舟 山 尚
高 橋 秀 昭
笹 井 祐 之
仁 科 盛 之
古 川 和 秀
久保田 功
加 藤 丈 夫
大 谷 浩 一
小 谷 直 樹
大 泉 晴 史
多 田 悦 巳
坂 野 信
橘 英 郎
片 桐 茂
早 坂 真喜雄
番 号
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
氏 名
濱 井 保 名
金 杉 浩
門 馬 孝
鶴 宮 康
鈴 木 康 紀
笠 島 和 子
徳 永 正 靱
大 内 清 則
塚 本 東 明
金 谷 透
三 條 忠 夫
菅 原 一 布
鈴 木 健 二
高 橋 介
白 田 寧
武 田 雅 身
白 田 一 誠
長 岡 迪 生
原 田 正 夫
阿 部 貞 義
番 号
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
氏 名
後 藤 慎 一
江 口 儀 太
後 藤 重 雄
三 條 典 男
沓 沢 茂 夫
佐 藤 裕 士
杉 山 順 一
水戸部 勝 幸
齋 藤 好 正
栗 谷 義 樹
本 間 清 和
山 本 尚 人
齋 藤 壽 一
滝 沢 元
中 目 千 之
佐久間 豊 明
伊 藤 末 志
福 原 晶 子
斎 藤 慎
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
仮議長選任
23
きがかりや恩讐を超えて、一致団結して高い理想
に向かって努力していかなければなりません。
慣例により年長者の36番武田 雅身代議員を
私たちの新執行部は、これまで営々と受け継が
選任。
れた伝統ある本会を、よく話し合い、よく認め合
い、よく理解し合って進めていきたいと思います。
資格確認
プロフェッショナルオートノミーの原則に従って、
各郡市地区医師会は地元にふさわしい自律的で生
定刻午後4時、氏名点呼の結果、代議員定数59
き生きとした活動をしていただき、県全体として
名中54名(後に1名出席)の出席代議員を確認、
県民の皆様の幸せにつながる医療福祉にご尽力く
代議員会は適法に成立。
ださいますようお願いとご期待を申し上げたいと
思います。そのことが医師会に対する県民の理解
と共感につながり、さらによりよい医療のための
大きな流れをつくるきっかけになれば幸いであり
ます。
最後になりましたが、会員の皆様のご叱正とご
協力をお願い申し上げご挨拶にかえさせていただ
きます。どうもありがとうございました。
議事録署名人選任
27番 徳永 正靱 代議員
53番 齋藤 壽一 代議員
会長の挨拶
選 挙
有海躬行会長 本日は、皆様にはご多忙のところ
ご出席たまわりまして、厚く
山形県医師会代議員会議長 定員1名
御礼申し上げます。國井会長
先生をはじめとする前執行部
当選 舟山 尚 代議員(無投票)
のあとを受けまして新執行部
が発足し、新年度事業が始ま
りました。
舟山 尚議長 6番の舟山でございます。ただい
4月1日には日本医師会の
まは代議員会議長に推挙い
会長選挙が行われまして、ご
ただきまして誠にありがと
存じの通り植松会長が当選されました。私たちの
うございます。大変光栄に
東北医連は青柳俊先生を推しましたが、残念なが
思っております。まだまだ浅
ら敗れました。後ほど竹内先生から詳細なご報告
学非才な私でございますけ
があると思いますが、近畿、関東甲信越、中部の
れども、先生方のご指導、ご
3連合の基礎票から圧倒的な力の差が出ました。
鞭撻をいただきながら、この
えみしとくまそが中枢から外されたような形にな
責任を果たしていきたいと
りました。今後、日医がいかに脱皮して、新しい
思っておりますので、よろしくお願いしたいと思
方向を目指すのか見守っていかなければなりませ
います。
ん。いずれにしましても、私たちはこれまでの行
24
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
山形県医師会代議員会副議長 定員1名
当選 栗谷 義樹 代議員(無投票)
協 議 顧問・参与委嘱の件
栗谷義樹副議長 50番の栗谷でございます。ただ
有海会長より、本会定款第16条による顧問及び
いま副議長にご推挙をいただ
参与の委嘱について提案説明があり、それぞれ次
き、大変ありがとうございま
のとおり委嘱承認されました。
す。大役でございますけれど
も、皆様のご指導をいただき
顧 問 岸 陽一 先生
ながら一生懸命務めさせてい
近 厚 先生
ただきたいと思っております。
鈴木 伸男 先生
どうぞよろしくお願いいたし
國井 一彦 先生
ます。
大友 尚 先生
参 与 斎藤 英男 先生
報 告
閉会の挨拶
第110回日本医師会定例代議員会報告
舟山議長より、以上をもって第109回定例代議
竹内副会長より、平成16年4月1日(木)・2日(金)
員会を終了する旨の挨拶があり、全日程を終了し
の両日、日本医師会館で開催されました第110回
ました。
日本医師会定例代議員会の内容について報告。
(詳細については、日本医師会雑誌4月15日号
参照)
平成15年度山形県医師会会務報告
三須副会長より、平成15年度山形県医師会会
務報告について、概略別記の通り報告。
議 事
第1号議案 平成15年度 山形県医師会会計決
算の件
松下理事より別記の通り説明が行われ、ついで
小田監事より監査の結果、適正妥当であった旨報
告があり、可決承認されました。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
25
山形県医師会第88回定例総会
日 時 平成16年5月22日(土) 午後4時30分∼
会 場 山形県医師会館二階大ホール
山形県医師会第109回定例代議員会議決
1.開会の挨拶
2.会長の挨拶
事項
3.議事録署名人選任
5.議 事
池田 英之 先生
第1号議案 平成15年度山形県医師会会計決
後藤 重雄 先生
算の件
4.報 告
6.協 議
平成15年度山形県医師会会務報告
7.閉会の挨拶
平成15年度山形県医師会会務報告(抜粋)
〔1〕庶務に関する事項
(44.9%)
、A② 会 員237名(14.8%)、B会 員643
名(40.3%)となっている。
Ⅰ.会員数に関する件
これを前年度と比較すると、全体で6名増、A
①会員10名増、A②会員11名増、B会員15名減と
平成16年3月31日現在における本会々員数は
なっている。これを郡市地区別に示すと表1の通
1,597名 で あ る。そ の 内 訳 は、A① 会 員717名
りである。
表1
山形県医師会会員数
(平成16年3月31日現在)
郡 市 別
山
形
B会員
小 計
合 計
60
63
123
123
201
40
218
258
459
天 童 市・東村山郡
50
12
17
29
79
寒河江市・西村山郡
52
18
24
42
94
上
形
山
学
B 会 員
A②会員
市
山
大
A①会員
市
23
14
11
25
48
北 村 山 地 区
47
7
27
34
81
新庄市・最上郡
37
2
30
32
69
酒
田
地
区
100
26
63
89
189
鶴
岡
地
区
90
25
76
101
191
南陽市・東置賜郡
39
14
28
42
81
長井市・西置賜郡
28
11
11
22
50
米
50
8
75
83
133
717
237
643
880
1,597
沢
合 計
市
26
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
代議員会
議 長
Ⅱ.代議員数に関する件
舟山 尚
代議員会
副 議 長
中里 純
平成14年4月1日∼平成16年3月31日までの
日本医師会
代 議 員 國井 一彦 大友 尚 竹内 輝博
任期を有する本会代議員の定数は59名であり、こ
れを郡市地区別に示すと表2の通りである。
表2 都市地区別代議員数
山
形
大
学
山
形
市
天 童 市・東村山郡
寒河江市・西村山郡
上
山
市
北 村 山 地 区
新 庄 市 ・ 最 上 郡
酒
田
地
区
鶴
岡
地
区
南 陽 市・東置賜郡
長 井 市・西置賜郡
米
沢
市
合
計
5
15
3
4
2
3
3
7
7
3
2
5
59
Ⅲ.役員及びその他の異動に関する件
平成16年3月31日をもって任期満了となっ
た会長、副会長、理事、監事、裁定委員、日本
医師会代議員、同予備代議員については、平成
14年2月24日開催の第104回定例代議員会に
おいて次の通り選出された。又、代議員会議長、
副議長については平成14年5月25日開催の第
105回定例代議員会において、下記のとおり選
任された。尚、平成15年5月24日開催の第107
回定例代議員会において、理事1名の欠員によ
三須 良彦
日本医師会
予備代議員
佐藤 泰司 舟山 尚 鈴木 康洋
本年度に逝去された会員は22名で次の会員
である。
ここに謹んで、深甚なる哀悼の意を表する次
第である。
郡市地区医師会
山
形
市
天童市・東村山郡
〃
寒河江市・西村山郡
〃
北 村 山 地 区
新庄市・最上郡
〃
酒
田
地
区
〃
〃
〃
鶴
岡
地
区
〃
〃
〃
南陽市・東置賜郡
〃
米
沢
市
〃
〃
〃
氏 名
國 井 勝 昭
宮 内 元 一
真 田 知 彰
安 達 淳 寿
原 隆 宏
菅 繁 三
荒 木 清 雄
佐々木 太 郎
土 門 敏 雄
祝 道
松 浦 昭 一
斎 藤 邦 男
岡 村 俊 一
石 山 成 正
中 目 不三男
斎 藤 元 也
安 日 礼
齋 藤 健次郎
中 條 良 悦
梶 山 廣 助
渡 辺 清 久
須 貝 宏 平
(敬称略)
年 齢
63
91
73
81
49
78
95
94
83
82
76
77
76
81
82
79
78
71
83
72
79
78
る補欠選挙がおこなわれた。
Ⅳ.会議に関する件
会 長 國井 一彦
副 会 長 大友 尚 竹内 輝博 三須 良彦
1.山形県医師会第107回定例代議員会
理 事 須藤 俊亮 松下三郎 青柳 優
平成15年5月24日(土) 午後4時より山形県医師
佐藤 泰司 大沼 央 有海 躬行
会館において開催し、理事の補欠選挙を行い、第
佐藤 紀嗣 鈴木 明朗 中條 明夫
108回日本医師会定例代議員会報告、平成14年度
三原 一郎 武田 憲夫
山形県医師会会務報告を承認、議題については第
監 事 徳永 正靱 出羽 和 栗谷 義樹
1号議案を原案通り可決した。
裁定委員 早坂 清 堀米 哲 伊東 中
板坂 幸雄 高野 良介 熊谷 秀也
2.山形県医師会第108回定例代議員会
廣野 典男 斎藤 英男 阿部 武
平成16年2月22日(日) 午前9時30分より山形県
大塚 孝元 外田 陽 篠原 守信
医師会館において開催し、任期満了に伴う山形県
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
27
医師会会長、副会長、理事、監事、裁定委員、日
6.郡市地区医師会長会議
本医師会代議員、同予備代議員の改選を行い、第
平成16年2月21日(土)、山形市・ホテルメトロポ
109回日本医師会臨時代議員会の報告、山形県医
リタン山形において郡市地区医師会長会議を開催
師会諸規程の一部改正の報告を承認、議案につい
し、1.平成16年度本会事業計画 2.平成16年
ては、第1号議案∼第5号議案を原案通り可決決
度本会会計予算 3.西島英利候補予定者の支援
定した。
活動 4.郡市地区医師会提出議題等について協
議した。
3.山形県医師会第86回定例総会
平成15年5月24日(土) 午後4時30分より山形県
7.郡市地区医師会長・医師連盟執行委員合同会議
医師会館において開催し、平成14年度山形県医師
平成15年10月20日(月)、山形市・ホテルキャッス
会会務報告、山形県医師会第107回定例代議員会
ルにおいて郡市地区医師会長・医師連盟執行委員合
議決事項を承認、議案については第1号議案を原
同会議を開催し、衆議院議員選挙について、参
案通り可決決定した。
議院議員選挙対策について、第58回東北医師会
連合会総会並びに学術大会について、
医師会活動
4.山形県医師会第87回定例総会
を考えるシンポジウムについて、
会館委員会につ
平成16年2月22日(日) 午前11時より、山形県医
いて協議した。
師会館において開催し、山形県医師会第108回定
例代議員会議決事項を承認した。
8.医師連盟執行委員会及び医師連盟常任執行
委員会
5.常任理事会及び全理事会
平成15年5月13日(火)、山形市・ホテルメトロ
平成15年4月以降、平成16年3月末までに常任
ポリタン山形において医師連盟執行委員会を
理事会を12回、全理事会を12回開催した。
開催し、平成14年度山形県医師連盟収支決
本年度は、事業計画の重点目標に昨年度に引続
算案について、平成15年度山形県医師連盟
き、1.医療の質の向上 2.プロフェツショナ
収支予算案について、第2回若手会員研修
ルフリーダムの堅持を掲げ、いかに国民に良質な
会の開催について協議した。
医療を提供するかという、医師の本来の使命に努
平成16年1月26日(月)、山形県医師会館におい
力を続けることとした。
て医師連盟常任執行委員会を開催し、西島
理事会は月2回のぺースで開催、日本医師会、
英利後援会事務所開設について、西島英利
東北医師会連合会・郡市地区医師会と連携を図り
参議院選挙候補予定者の遊説スケジュールに
ながら、又、国、県等との折衝を行い、会員との
関するお願いについて、ポスター・後援会
情報交換を密接にして、混乱を続けるあらゆる諸
リーフレット及び申込書について、「西島
問題に適切に対応してきた。
英利君を励ます会」のビデオ送付について、
Ⅰ〕医療の質的向上の事業では、会員の生涯教
自民党員確保のお願いについて協議した。
育、医療情報システム、
広報活動、
学校保健、
産
業保健活動及び会員の組織強化に努めた。
Ⅱ〕医業経営の健全化事業では行政当局と協議し
ながら、
社会保険集団的個別指導等を実施した。
その他、
会員福祉に関する事業、
医事紛争対策、
9.各種委員会
① 委員会名及び委員名
本年度設置された委員会並びに委員は次の通
りで、任期は平成16年3月末日までである。
事務処理体制の改善、会館管理事業に努めた。
有床診療所委員会
尚、理事会終了後直ちに審議内容をまとめ会
会史編纂委員会
員専用ホームページに公開すると共に本会々報
医政委員会
に掲載する等、会員への周知を図った。
診療情報提供推進委員会
28
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
医事紛争処理委員会
Ⅴ.山形県医師会史の発刊に関する件
医療安全対策委員会
会館検討委員会
新生医師会設立50周年記念事業の一環として、
学術委員会
平成8年8月、山形県医師会史の編纂を決定し、
地域保健医療委員会
早速会史編纂委員会を立ち上げ調査執筆委員とし
禁煙推進委員会
て、小形利彦先生をご委嘱申し上げ、事業を開始
介護保険委員会
した。
学校医委員会
平成16年3月、足掛け8年を費やして山形県医
健康スポーツ医学委員会
師会史が完成、3月24日(水)、山形市のパレスグラ
認定健康スポーツ医審査会
ンデールにおいて発刊記念祝賀会を挙行した。
産業医委員会
認定産業医審査会
Ⅵ.諸規程の一部改正の件
医療情報システム委員会
広報委員会
本年度中本会諸規程の一部を改正施行したもの
勤務医委員会
は次の通りである。
消化器検診中央委員会
① 山形県医師会給与規程の一部を次の通り改
循環器検診中央委員会
正し、これを施行する。
呼吸器検診中央委員会
1.第3条の給与規程を次の通り改める。
乳がん検診中央委員会
別表1(略)の改正
子宮がん検診委員会
3.扶養手当の月額は、前項第1号に掲げ
る扶養親族については13,500円(14,000
② 委員会開催状況
円)
、同項第2号から第5号までに掲げる
本年度中に開催した各種委員会は下記のとお
扶 養 親 族 の う ち2人 ま で は そ れ ぞ れ、
りで、審議内容については、その都度会員専用
6,000円(職員等に扶養親族でない配偶
ホームページに公開すると共に、本会会報に掲
者がある場合にあっては、そのうち1人
載し、会員への周知を図った。
については6,500円、職員等に配偶者が
産業医委員会(H15.5.21)
ない場合にあっては、そのうち1人につ
介護保険委員会(H15.6.20)
いては11,000円)、その他の扶養親族に
禁煙推進委員会(H15.6.24)
学術委員会(H15.7.18)
循環器検診中央委員会(H15.7.29)
ついては1人につき、5,000円とする。
第4条 基準外賃金は次の通りとする。
5.通勤手当は、片道2キロメートル以上
会館検討委員会(H15.7.30、H16.3.3)
の距離を通勤のため交通機関を使用する
乳がん検診中央委員会(H15.8.1、H15.9.25)
ことを常例とする職員に対し、その者の
診療情報提供推進委員会(H15.8.4)
交通機関を1ヶ月に要する費用の額に相
消化器検診中央委員会(H15.8.5)
当する額を支給する。
広報委員会(H15.8.6、H15.9.4)
但し、その額が55,000円を越える場合
呼吸器検診中央委員会(H15.8.12)
は、55,000円とする。
(その額が45,000
子宮がん検診委員会(H15.8.29)
円を越える時は、越える運賃相当額の2分
地域保健医療委員会(H15.11.21)
の1に相当する額を支給する。この額が
学校医委員会(H15.12.17)
8,000円を越える場合は8,000円とする。
)
会史編纂委員会(H15.12.24、H16.2.24)
自動車等を使用する者に対しては、別
医事紛争処理委員会(H16.1.30)
表3に定める額を支給する。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
第5条 臨時に支給する臨時給与は次の通り
とする。
1.期末手当は、6月30日に基準賃金の100
29
母体保護法指定医師の指定基準細則
2.技能
医師免許取得後5年以上経過しており、
分の140(155)、12月10日に基準賃金の
産婦人科の研修を3年以上受けた者、又
100分の160(170)に相当する額に、その
は日本産科婦人科学会専門医(認定医)
者の支給以前6ヶ月以内の在職期間の区分
の資格を有する者。
に応じ次の表に定める割合を乗じて得た額
を支給する。(以下略)
② 山形県医師会母体保護法指定医師の指定基
準の一部を次の通り改正し、これを施行する。
山形県医師会母体保護法指定医師の指定基準
2.技能
医師免許取得後5年以上経過しており、
3.研究機関の条件
主任指導医は原則として、日本産科婦
人科学会専門医(認定医)の資格を有す
るものであること。
4.指定医師指定取得の申請、指定並びに登録
指定取得の申請
④ 日本産科婦人科学会の専門医(認定
産婦人科の研修を3年以上受けた者、又
医)の場合は「専門医証」
(「認定医証」
)
は日本産科婦人科学会専門医(認定医)
の写し。
の資格を有する者。
同学会の専門医(認定医)でなく、
3.研修機関の条件
産婦人科の研修を3年以上受けた者は
医療機関の付属施設または年間の開腹
主任指導医の発行する「指導証明書」
手術50以上、分娩数200以上を取扱う産
(様式4号の1)及び「研修症例実施報
婦人科専門医の有する(認定医)研修施
告書」
(様式4号の2)
設で、2名以上の母体保護法指定医師の
6.設備指定の申請、指定並びに登録
資格者を有すること。
設備指定取得の申請
社団法人日本産科婦人科学会及び社団法人日
① 設備指定申請書(様式6号の1)の作
本産婦人科医会(日本母性保護産婦人科医会)
成 医師数、看護職員数(助産師(婦)
への入会
数、看護師(婦)
・准看護師(婦)数)
、
指定医師に指定された者は、その質の向上、
分娩・手術室の有無、
入院設備
(病床数)
等
及び医師としての品位を保つために、日本産科
連携施設が必要な場合は、連携施設
婦人科学会山形県地方部会及び日本産婦人科医
の証明書
会(日本母性保護産婦人科医会)山形県支部に
入会しなければならない。
附 則
④ 手術用設備仕様、麻酔器、蘇生器具、
呼吸心拍(心拍呼吸)監視装置
7.人工妊娠中絶後の届出
指定の申請に当たっては、主任指導医
複数の指定医師がいる施設では、責任
師の証明書または日本産科婦人科学会
者が各自の実施報告票をとりまとめ、一
専門医証(認定医証)の写しに添えて、
括して実施報告書とともに翌月10日ま
第2項に基づく人工妊娠中絶手術ま
でに日本産婦人科医会(日本母性保護産
たは流産手術の症例に関して、下記の様
婦人科医会)山形県支部を経て山形県知
式による実施報告書を提出するものと
する。
こ の 指 定 基 準 は、平 成16年1月1日
(12年4月1日)からとする。
事に届け出ること。
8.指定医師指定の更新要件
日本産婦人科医会研修参加証(日母
シール)
(4枚以上)
30
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
〔2〕経理に関する事項
を目的」とすることが示され、その基本的な使命
を規程している。医学医術の進歩発達はいちじる
Ⅰ.平成15年度山形県医師会会計に関する決算
しく、その習得研讃を生涯に亘って続け、社会的
適用としての近代医学医術を地域社会に還元し、
平成15年度山形県医師会会計予算は、平成15年
医療・保健・福祉の向上に努め、医師としての社
3月23日開催された第106回定例代議員会にお
会的責務の実践に努めた。
いて承認され、更に平成16年2月22日開催の第
特に日本医師会では、
会員が医師であるという職
108回定例代議員会において補正承認された。こ
業意識に基づいて、
社会の要請に応えるべく生涯に
の決算については、本会顧問笹本税理士の指導を
わたって、学習に励み、新しい知識および技術を身
受け、平成16年4月28日開催された第2回全理事
につけなければならないとして、
学術推進会議の答
会に付議され、平成16年5月6日小田、小林、中
申をうけて、生涯教育制度化を提唱、昭和61年度
里各監事の監査により夫々その適正妥当なること
の試行期間を経て昭和62年度から本制度化された。
が認められ会長に報告された。
本会としても日医の生涯教育の制度化に呼応、
会員
の自己教育、研修が容易に、しかも幅広く実施でき
Ⅱ.会費減免関係
るように体制整備を図り実施に入った。
従って、本年度も事業計画の冒頭にこの事業の
平成15年度における会費減免申請は、高齢のた
推進を掲げ、昨年度に引き続き会員の学習のため
め116名、病気等によるもの10名であり、これら
の体系的整備、医学医術の振興、地域医療福祉の
は夫々理事会に付議代議員会に上程承認された。
向上に努めた。
Ⅲ.会計監査状況
1.生涯教育の実施推進
本会の学術関係事業については、会長の諮問
山形県医師会会費、団体生命保険料会計等の取
に応じ、学術委員会で医学講習会・研修会・学
り扱い関係についても、平成16年5月6日小田、
術講演会等の開催について協議検討を行った。
小林、中里各監事によりその取り扱い状況につい
て監査をうけ、適正妥当であることが認められた。
日医生涯教育制度に関する件
概 要
日本医師会生涯教育制度は、昭和62年
〔3〕事業に関する事項
度に医師の生涯教育・研修が幅広く効率
的に行われるための支援体制を整備する
平成15年度本会事業計画は、平成15年3月23
ことを目的に発足した。
日開催の第106回定例代議員会において承認され
平成4年度と6年度に制度の改定が行
たもので、この実績については、その都度山形県
われ、制度の質的向上と充実が図られた
医師会会報誌上等に報告してきたところであるが、
が、平成8年度から、さらに申告しやす
以下各項に従って主な事項を報告する。
いよう申告フォームが簡略化された。体
験学習、各種業績については証明を不要
Ⅰ.医学医術の振興に関する件
とし、自宅学習については、単位の申告
が不要となった。
医学医術の研修とその社会的還元は医師本来の
参加証明を取得した単位が年間10単
使命であり、その推進を図ることは学術専門団体
位以上の申告者には、修了証を交付し、
である本会の大きな責務である。本会定款第3条
また、平成4年度からは、修了証の3年
には「本会は医道の昂揚、医学医術の発達普及と
連続取得者に対し認定証を交付している。
公衆衛生の向上とを図り社会福祉を増進すること
なお、平成8年度からは、申告の簡略
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
化の一環として、医師会が会員に代わっ
31
2.第57回東北医師会連合会総会並びに学術大会
総 会
て申告する一括申告制度が施行され、本
会では、平成9年度よりこの一括申告制
平成15年9月13日(土)・14日(日)、福島県
度を採用した。
医師会担当のもと、郡山市・ホテルハマ
現在は、専門医の広告規制緩和、卒後
ツにおいて開催された。日医より糸氏副
臨床研修必修化等も視野に入れ、種々の
会長ほか役員が臨席された。
メディアを活用した生涯教育の推進など、
尚、平成16年度は本会の担当で開催さ
日医生涯教育制度の内容面での充実が着
れる。
実に図られている。
「日本医師会生涯教育講座」について
3.第33回東北・北海道医師会共同利用施設連
絡協議会
昭和62年度からの生涯教育の制度化
に伴い、従来の「日本医師会医学講座」
平成15年10月4日(土) 青森県医師会が担当
を「日本医師会生涯教育講座」と改称し
し、八戸市・八戸グランドホテルにおいて開
本会の生涯教育活動の重要な一環として
催された。
推進している。
4.東北ブロック認定産業医制度基礎(前期)
企画・立案・実施にあたっては、
「日本
研修会
医師会生涯教育カリキュラム」を参考に
している。
平成15年9月7日(日)岩手県医師会館において、
日本医師会では、日医雑誌の臨時増刊
午前10時から岩手県医師会担当にて開催された。
などの「生涯教育シリーズ」および日医
5.日本医師会生涯教育講座並びに救急医療
雑誌の特集を同講座のテーマとして推奨
講習会
しているが、医学的課題のみでなく、医
療的課題も取り上げての講座開催も考慮
「気道確保」と「心肺蘇生」に関する実技研修
している。
を、県内3地区において開催した。
平成14年度生涯教育制度申告書集計
結果について
6.労災医療に関する研修会
① 申告書及び申告率
平成15年11月18日(火)、山形市・ホテルメト
平成14年度の申告者総数は1,283人、
ロポリタン山形において開催した。
申告率は80.6%で、13年度に比べて
1.1%上がった。平成14年度山形県の
7.主治医研修会
集計結果は下の表の通りである。
主治医意見書は、介護認定審査会における審
その他
査判定の重要な資料として位置付けられている
本事業年度において、本会が後援また
ため、主治医意見書の記載が適切に行われるよ
は日医生涯教育制度として指定した学術
う、山形県よりの委託事業として、県内11地区
講演会等は506件である。
において開催した。
特別事情
修 了 証
日医会員外
日
医 日医会員
講演会等 体験学習 各種業績 は が き 取得単位
のある不
申 告 率
修 了 証
会 員 数 申告者数
合
計 合
計 合
計 合
計 合
計 取得者数 取 得 率
申告者数
参加者数
取得者数
人
人
%
単位
単位
単位
単位
単位
人
%
人
診療所
816
706
86.5
42
3
1
0
46
558
81.0
17
病 院
775
482
74.5
21
1
1
0
23
345
71.6
18
1
1
0
20
58
62.4
2
3
1,591
1,283
32
2
1
0
35
961
76.0
19
3
その他
全 体
95
80.6
人
人
32
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
8.消化器検診研修会
17.各種学会に対する助成
平成15年11月22日(土) 山形市・山形国際ホテ
医学医術の振興と生涯教育の一環として、本
ルにおいて開催した。
会会員の参加している下記学会に対し、補助金
等をそれぞれ交付した。
9.循環器検診研修会
平成16年2月19日(木)酒田市・酒田地区医師会
Ⅱ.社会保険医療改善への推進事業
館、2月20日(金) 山形市・ホテルメトロポリタ
ン山形において開催した。
社会保険医療改善への推進事業については、国
の問題としては日本医師会が厚生労働省或いは政
10.呼吸器検診研修会
府等との直接の窓口となって対応し、併せて、中
平成16年2月7日(土)、山形市・ホテルメトロ
央社会保険医療協議会、診療報酬基本問題小委員
ポリタン山形において開催した。
会、診療報酬改定調査実施小委員会、薬価専門部
会、保険医療材料専門部会等で継続的に折衝して
11.乳がん検診講習会
いる。
平成16年3月2日(火)米沢市・米沢市医師会館、
平成15年度における保険医療動向の主なもの
3月4日(木) 鶴岡市・鶴岡地区医師会館において
は、
「平成14年度診療報酬改定の是正」と「平成
開催した。
16年4月1日診療報酬改定」であった。
平成14年度診療報酬改定の是正について
12.山形県乳腺疾患研究会と共催による乳がん
検診講習会
14年度改定の影響を是正するため、レセプ
ト調査結果、緊急医業経営実態調査結果の
平成15年5月17日(土)及び15年9月6日(土)山
データを中医協(中央社会保険医療協議会)
形市・山形県勤労者福祉センターにおいて開催
に示して、診療回数によって再診料が異なる
した。
のは患者と医師の信頼関係を損なうものとし
て強力に是正を求めた。その結果、年度途中
13.産業医リフレッシャー研修会
の是正のため財源中立の立場をとり、現行の
平成15年11月5日(水)鶴岡市・鶴岡地区医師会
医療費枠内での是正ということで、平成15年
館、平成15年11月19日(水) 長井市・西置賜防災
6月診療分から再診料の逓減制を廃止した。
センターにおいて開催した。
残念ながら、消炎鎮痛処置等の逓減制廃止に
14.産業医基本研修会
また、
労災診療は健保点数を準用するため労
平成15年10月8日(水)山形市・ホテルメトロポ
災診療にも再診料の逓減制が導入されたが、
健
リタン山形、平成15年10月29日(水) 南陽市・南
保が逓減制廃止となったため、
労災診療は9月
陽市東置賜郡医師会館において開催した。
診療分から逓減制の廃止を労働局と合意し、
実
は至らなかった。
施された。もともと、
労災診療は補償医療であ
15.第15回産業保健セミナー
り逓減制は設けるべきではないという基本的
平成15年9月3日(水)山形市・山形ビッグウイ
考え方を日本医師会は主張してきた。
労災診療
ングにおいて開催した。
は3月間は逓減制がなく、4月目以降に逓減
制が生じていた。
健保が逓減制を廃止したので、
16.医師会活動を考えるシンポジウム
労災診療においても逓減制を廃止するよう要
平成15年11月29日(土)、山形市・山形国際ホ
求してきたものであり、
当局は今年度の是正に
テルにおいて開催した。
は難色を示していたが、
日本医師会では前倒し
で是正すよう求めてきたものである。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
平成16年度診療報酬改定
33
マイナス1.0%とする方針を決めた。これを受
平成16年度の診療報酬問題は、中医協で議
けて中医協は改定項目の内容を議論し、平成
論されてきたが、10月1日に三師会連名で次
16年2月13日に諮問、答申が行われ、診療報
期診療報酬改定要望(第1次)を中医協に提
酬改定が平成16年4月1日から実施された。
出した。この要望には「医療安全確保」主題
として、医療安全のためのコストは1兆272
1.社会保険医療等の指導・懇談
億円が必要というデータを示した。また、同
平成15年度における社会保険医療担当者に
月22日の中医協において三師会連名で、具体
対する指導・懇談については、新指導大綱・監
的な診療報酬改定要望を提出した。医科の要
査要綱に基づいて実施された。
望書は社会保険診療報酬検討委員会からの要
平成15年5月23日、山形社会保険事務局・県
望事項を中心に疑義解釈委員会の要望をも網
長寿社会課・県健康福祉企画課と例年どおり打
羅する形でまとめたものである。診療報酬議
合せを行い、それを受けて同日、郡市地区医師
論がこれからという時に、財務省は医療費圧
会保険担当理事の参集を得て、指導懇談、内容
縮のアドバルーンを掲げ、15年11月13日に
方法並びに対象医療機関数等について協議した。
財政審議会に次期診療報酬改定で「最低限
平成15年度の集団的個別指導は4病院、41診
4%程度の引下げが必要である」との考えを
療所が選定され実施された。個別指導は、8病
示した。11月26日の財政審議会は次期診療報
院、24診療所、新規開業12医療機関を対象にそ
酬改定で「相当規模の引下げ」を財務大臣に
れを本会理事者立会いの下に実施された。
建議した。また、12月10日には一部新聞によ
また、生活保護法指定医については12病院を
ると、小泉首相は厚生労働省に診療報酬本体
対象に指導懇談を実施、我々として誤りなき適
の引下げの指示をしたとの報道がされた。こ
正な保険診療を期す為、不断の指導懇談を今後
れに対しては中医協の診療側、支払側双方が
共実施して行く考えである。
反発し、坂口厚生労働大臣に中医協へ出席を
なお、集団的個別指導の対象医療機関の選定
求めた。12月12日の中医協において厚生労働
については、本会保険部担当理事と山形社会保
大臣は診療報酬改定は中医協の決定を尊重す
険事務局が話し合いを続けてきたが、平成16年
る姿勢を表明した。中医協は12月17日午前
度より、レセプト点検センターで掌握できる、
10時に開催したが、診療報酬改定について公
政管健保分レセプトの中で、医療機関ごとの査
益委員と各側が個別折衝を開始した。しかし、
定率を加味して選定することとなった。
個別折衝は難航し、深夜にも及んだが決着が
つ か な か っ た。翌18日 に な っ て も プ ラ ス
2.第47回社会保険指導者講習会
0.5%を主張する診療側とマイナス0.5%を求
第47回社会保険指導者講習会は平成15年8
める支払側との接点が見出せず、再開した中
月27日(水)∼28日(木)の2日間、日本医師会館に
医協は再度休憩に入り膠着状態が続いた。午
おいて日医・厚生労働省主催で開催され、本会
後9時前に診療報酬本体±0%で合意し、
「診
より須藤常任理事、鈴木浩山形大学医学部発達
療側、支払側双方が改革を進めるため診療報
生体防御学講座小児医科学分野助教授、大滝晋
酬改定を行うことで合意した。
」
との審議報告
介山形県立日本海病院第一診療部副部長が出席
を取りまとめた。総会終了後、坂口厚生労働
受講した。
大臣は首相官邸で福田官房長官、自民党政調
尚、同伝達講習会を次の通り実施した。
会長、公明党政調会長等と協議し、診療報酬
平成15年2月10日(火)
本体の改定率±0%で合意した。ようやく政
於、山形市・ホテルメトロポリタン山形
府・与党は12月18日に平成16年度診療報酬
〃 2月25日(水)
改定の改定率を診療報酬本体±0%、薬価等
於、酒田市・酒田地区医師会館
34
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
テ ー マ「今日の小児診療」
2.医政活動の推進
講 師
須藤常任理事、
医政活動については、山形県医師連盟が中心と
鈴木 浩
なり、関係方面への要望等に関し、本会と表裏一
山形大学医学部発達生体防御学講座
体となり医政活動を展開して来た。
小児医科学分野助教授、
昨今の厳しい医療環境の中、中央では国家予算
大滝 晋介
案策定に際して「准看護師等養成所の運営費補助
山形県立日本海病院第一診療部副部長
金の増額」「小児救急医療の充実」
「SARS対策」
等について働きかけを行った。
Ⅲ.地域社会活動の強化事業
3.健康教育事業
1.結核・感染症発生動向調査事業
① いきいき人生健康セミナー
平成11年4月から「感染症の予防及び感染症の
平成15年11月15日(土) 午後1時から、山形
患者に対する医療に関する法律
(以下、
「感染症法」
市・山新テレビホールにおいて、多くの県民
という。)が施行されたが、その大きな柱として、
に健康についての正しい情報を伝えていくた
感染症発生動向調査が挙げられる。感染症の発生
め開催した。
情報の正確な把握と分析、その結果の県民や医療
関係者への的確な提供・公開は、感染症対策の基
4.学校保健対策の推進
本であり、全ての対策の前提となるものである。
感染症法においては、一類感染症から五類感染
学校保健活動については、学校医委員会を中心
症(全数把握対象と定点把握対象)の全てを統一
として学校医、学校保健に関する諸問題の検討及
して、週報単位(一部感染症は月単位)で、情報
び事業推進にあたった。児童生徒の心電図検査に
収集、分析、提供・公開していくこととしている。
ま
ついては、前年度に引続き各郡市地区医師会毎に
た、感染症の病原体に関する情報は、患者への良
循環器検診委員(12地区154名)を委嘱配置し、
質かつ適切な医療の提供のために不可欠である。
全県的に検診読形体制を確立実施している。学校
また、感染症法においては、同法第15条に積極
保健活動は、健康管理、健康教育、組織活動等広
的疫学調査(感染症の発生の状況、動向及び原因
汎多岐に及び、多忙な日常診療活動の合い間を
の調査)の規定を設けており、日常実施していく
ぬって行われしかも酬われる事の少ない仕事であ
感染症発生動向調査等の結果に基づいた的確な実
りながら極めて重要且つ困難な面がある。
施が求められる。
しかし、学校保健は、単に学校内における児童
さらに、結核の現在の状況は、今後、患者数が
生徒の健康の問題にとどまらず、その背後にある
増加し多剤耐性結核がまん延する等、再興感染症
地域社会との深いかかわり合いがある地域包括医
として猛威をふるい続けるか否なかの分岐点に
療の中で考えて行くべきものとの認識に立って引
立っている。
続き活動の強化に努めている。
これらのことから、患者の発生状況等の迅速な
① 第25回山形県医師会学校医大会
情報把握のもと、地理的、経時的、特異的発生状
第25回山形県医師会学校医大会は、平成16
況等詳細な解析評価を行い、その情報を各関係機
年3月6日(土)午後3時から、山形県医師会館
関に提供するとともに、積極的疫学調査の実施に
において、学校医、養護教諭等が参加し開催
より、有効かつ的確な感染症対策の確立に資する
された。また永年にわたり学校保健活動に貢
ことから、本会としても全面的に協力することと
献した学校医10名が表彰された。
した。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
5.禁煙推進運動
35
体制の充実、救急活動の医学的観点からの事後検
証体制の充実、救急救命士の研修の充実などのい
平成14年12月13日、禁煙対策を具体的に実行
わゆるメディカルコントロール体制を構築し、
するための方策などを協議検討するため、本会禁
もって救急隊員の資質の向上並びに地域における
煙推進委員会を設置。15年1月16日、第1回委員
救命効果の更なる向上を図ることを目的として、
会を開催し、県医師会・各郡市地区医師会敷地内
山形県救急業務高度化推進協議会を設置した。こ
禁煙を提案することとなり、1月22日開催の第
の協議会には本会からも参画し地域におけるメ
11回全理事会において、それぞれ了承された。
ディカルコントロール体制の構築を推進、現在各
各郡市地区・大学医師会長へ医師会館及び関連
郡市地区医師会の協力を得て、
山形、
最上、
酒田、
鶴
検診施設等の敷地内禁煙の依頼文書を送付すると
岡、置賜の各地にメディカルコントロール協議会
ともに、本会館は敷地内完全禁煙となった。
が設置され、医療機関及び消防機関等によるメ
3月23日開催の山形県医師会第106回定例代
ディカルコントロール体制構築の実質的な協議が
議員会において、禁煙推進に関する山形県医師会
進められている。
宣言を決議し、日本医師会・各都道府県・各郡市
地区・大学医師会長及びマスコミ各位に送付した。
7.成人病対策事業
また、7月25日、山形県医師会・山形県歯科医
師会・山形県薬剤師会・山形県看護協会の4つの
成人病対策事業については、本年度も昨年度同
医療関係団体で、禁煙推進に関する四師会打合せ
様、山形県並びに山形県結核成人病予防協会等と
会を開催し、タバコの害から県民の健康と生命を
密接な連携のもとに、引続き成人病検診体制の確
守るため「山形県四師会禁煙推進委員会」を組織
立に努めた。
し活動している。
現在、本会に設けた消化器検診委員会胃がん部
会委員は12地区220名、消化器検診委員会大腸が
6.救急医療対策
ん部会委員は12地区181名、循環器検診委員会委
員は12地区154名、呼吸器検診委員会委員は12地
本会は従来から地域社会活動の一環として積極
区122名、乳がん検診委員会委員は12地区232名、
的に救急医療体制の整備推進に努めて来た。
子宮がん検診委員会委員は12地区15名であり(平
また、県内の救急医療体制は、各郡市地区医師
成16年4月1日現在)
、これらの検診、治療体制
会の主導の下で夫々の地域特性に応じ、休日診療
に特段の措置を講じている。
所或いは休日当番医制、夜間診療所等でほぼ県下
胃部・胸部等X線フィルムの読影、心電図読影
全域に亘ってカバーしている。
等に関する講演会・呼吸器・乳がんに関する研修
しかしながら、救急医療は組織体制として、第
会等の開催については別掲報告の通り実施し、検
1次的に患者を受け入れる施設とこれを第2次、
診委員の読影技術のレベルアップに努めた。
第3次的に支援する背後病院群の広域的な体系整
又、本年度における実績は、胃部X線フィルム
備、すなわち救急医療情報システムの機能的な体
の 読 影90,419件、胸 部X線 フ ィ ル ム の 読 影
系整備の推進が必要であると考えており、平成14
213,116件である。
年9月開催の本会と県知事との懇談会の席上、広
域災害・救急医療情報システムの整備について要
8.産業医関係
望した所である。これに併せて、最近は小児救急
医療体制の整備が緊急課題となっており、これに
① 産業医集団研修会
ついても県に対し早急な改善を要望した。
産業医学振興財団では、昭和62年度より地
なお、山形県では平成14年7月、救急救命士に
域における産業医活動の充実を図るため、
「産
対する指示体制及び救急隊員に対する指導・助言
業医活動促進対策実施要綱」を定め、産業医
36
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
活動促進のための研鑽活動及び事業場におけ
撮影従事者講習、④子宮がん検診細胞診従事者講
る実習活動を各都道府県医師会に委託して実
習、⑤肺がん検診読影従事者講習、⑥肺がん検診
施している。本会においても昭和62年度より
細胞診従事者講習、⑦乳がん検診従事者講習、⑧
財団の委託を受け、各郡市地区医師会より産
大腸がん検診従事者講習の開催が定められており、
業医の推薦をお願いし、産業医集団研修会を
本会としてもヘルス事業の推進上必要があるとし
平成16年3月17日、県医師会館で開催し、平
て、この講習会を県より一括委託をうけて実施す
成16年度産業医研修事業について協議した。
ることにした。
② 山形県産業保健協議会
この講習会の実施にあたっては、胃がん検診読
本会では、産業保健活動についても地域医
影従事者講習・肺がん検診読影従事者講習・大腸
療活動の重要な一環であるとの認識で、昭和
がん検診従事者講習及び基本健康診査従事者講習
50年11月本会と労働局及び労働基準協会連
については郡市地区医師会並びに県内各検診機関
合会の三者で山形県産業保健協議会を結成、
等の協力を得て実施、又胃がん検診X線撮影従事
その後歯科医師会、産業保健推進センターを
者講習・細胞診従事者講習は山形県放射線技師会、
加え、五者で産業保健の充実及び産業医体制
山形県細胞診学会の協力を得て実施した。本事業
の確立を目指し、産業医契約書や産業医報酬
は今後も健康診査従事者の資質の向上と地域医療、
規程の設定を始め、産業医名簿の作成、各地
成人病対策推進の上で講習会の内容充実を図りな
区産業保健連絡協議会の設置促進等鋭意努力
がら実施すべきである。
してきた。現在各地区にも産業保健連絡協議
会や地域産業保健センターが設置され、木目
10.山形県がん登録事業
細かな産業保健活動が展開されている。
今後共産業医研修会の開催、産業医契約の
山形県がん登録は、本県の全てのがん患者の疫
促進等産業医体制の推進に努めていく所存で
学および診療面での実態を調査することにより、
ある。
がんに対する医療と行政の指針を樹立することを
目的として、昭和49年に開始した。以後29年間に
9.山形県成人病検診従事者指導講習会
わたり各医療機関の協力を得て実施している。
各医療機関からの自主的な届け出を中心とした
国は昭和58年2月より老人保健法の施行に伴
年間届出件数は当初の3,000件弱から約7,400件
い、ヘルス事業の管理指導の面について「健康診
へ と 増 加 し、平 成16年3月 末 の 累 積 で は 約
査管理指導事業実施要綱」を策定、各都道府県に
143,000件以上となった。
通知された。山形県では、この実施要綱に基づき、
各年度の集計結果を種々の方向から分析した
成人病の動向を把握し、また健康診査の実施状況
「標準集計」は、そのつど本会会報に報告している
や検診実施機関の精度管理の状況を把握・評価し
が、これらの業績をもっと実りの多いものにする
て専門的な見地から適切な指導を行うとともに、
ために、尚一層登録率の向上に会員各位のご支援、
健康診査従事者の資質の向上を図るための指導講
ご協力をお願いしたい。
習や、細胞検査士への講習等を行い、もって成人
病予防対策と市町村等が行う健康診査がより効果
11.山形県急性心筋梗塞発症登録評価研究事業
的、効率的に実施されることを目的として「山形
県健康診査管理指導事業実施要綱」に基づき「山
山形県急性心筋梗塞発症登録ならびに評価研究
形県成人病検診従事者指導講習会実施要領」を定
事業は平成5年に発足し、本会が山形県よりの登
めた。
録業務の委託をうけ、山形大学医学部器官病態統
この実施要領には、①基本健康診査従事者講習、
御学講座 循環・呼吸・腎臓内科学分野の全面的
②胃がん検診読影従事者講習、③胃がん検診X線
な協力支援を得て実施している。現在11年次を継
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
続中であり、平成5年4月から平成14年12月まで
37
Ⅳ.診療情報提供の推進
の10年間で登録総数は4,243名に達した。各年次
のまとめは山形県医師会会報において毎年公表さ
日本医師会は、医師が診療情報を積極的に提供
れている。
することにより、患者が疾病と診療の内容を十分
平成14年(第10年次)の山形県における急性心
理解し、医療の担い手である医師と医療を受ける
筋梗塞発症率は39.3/10万人、急性期死亡率は
患者とが、相互に信頼関係を保ちながら、共同し
13.5%であった。男性の発症年齢は女性に比し若
て疾病を克服することを目的として、平成11年4
年であった。冠危険因子として、男性の喫煙者が
月1日開催の第100回日医定例代議員会の承認を
全男性登録症例数の70%以上を占めており、一般
得て、会員の倫理模範の一つとして「診療情報の
住民に対する啓蒙活動が極めて重要と考えられた。
提供に関する指針」を制定、平成12年1月1日よ
急性期冠動脈形成術施行率は65.6%であった。冠
り施行した。
動脈形成術施行者(単独)の急性期死亡率は非施行
これを受けて本会としても平成11年11月8日
者に比し有意に低値であった。
(6.1% vs.26.9%)
。
と12月21日の2回、郡市地区医師会診療情報担当
急性期に再灌流療法を施行されなかった症例は、
理事連絡協議会を開催、会員への趣旨の周知徹底
施行された症例に比し、合併疾患(脳卒中、腎障
を要請すると共に患者向け告知用ポスターの作成、
害)が多く、高齢で、入院時の心不全重症度が高
診療に関する相談窓口の設置、診療情報提供推進
い傾向にあることが明らかとなった。
委員会の設置など指針の円滑かつ効果的な実施を
過去10年間で、山形県における経皮的冠動脈形
期するための体制を整えた。この「診療情報提供
成術の施行率は飛躍的に増加し、急性期死亡率を
に関する指針」は、平成14年10月22日開催の第
初期の20%台から10%台前半へと低下させた。一
107回日医臨時代議員会において一部改定され、
方、心筋梗塞発症者数や心原性ショック例は近年
第二版として平成15年1月1日より施行されて
増加傾向にあり、女性の発症時平均年齢も上昇し
いる。なお、平成15年度中の診療に関する相談申
てきている。今後は、冠動脈形成術等の困難な症
込み件数は66件であった。
例が増加することが予想され、
重要かつ注意すべき
状況にあることが本事業を通じて明らかとなった。
Ⅴ.会員組織の強化
10年間にわたり本事業に御協力いただきまし
た医師会会員の皆様方に深謝いたします。お手数
会員組織の強化策のキメ手は、これが絶対であ
をおかけいたしますが、先生方には今後も御協力
ると言うものがない状況である。
と御支援をお願い申し上げます。
日本医師会では医師会組織率向上の方策の一つ
として、勤務医のための医賠責保険の問題が検討
12.民間保健団体との協力提携
されていたが、昭和62年1月16日、日医B会員の
日医医賠責保険加入への途が答申され、同年4月
民間保健団体との協力提携による地域医療活動
から加入出来るようになった。
は、前年度に引続き成人病関係については山形市
これによって本会としても勤務医への趣旨説明
医師会健診センター、山形県成人病検査センター、
を行うと共に本会独自の学術大会、学術講習会、
鶴岡地区医師会荘内地区健康管理センター、山形
医師会活動を考えるシンポジウム、各種研修会の
県結核成人病予防協会等と密接な事業の連携及び
開催、病院協議会との懇談会、病診連携の推進及
協力推進の他、民間保健衛生団体を結集した山形
び福祉事業の一層の充実を図るなど、会員組織率
県衛生団体連合会を中心として、地域医療と公衆
の向上に努めた。また、本会及び関連団体の基本
衛生の普及啓発に努力した。
とする事業、組織、運営、業務内容、入会手続き
および利用方法等をわかりやすくまとめたガイド
ブックを作成し、活用いただいている。
38
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
Ⅵ.医業経営の合理化
AIGスター生命
46件
T&Dフィナンシャル生命
32件
大同生命
15件
富国生命
70件
計 1,336件
1.医業税制
日本医師会では平成16年度の医療に関する税
2.山形県医師会協力貯蓄制度
制に対する意見について、医療業務及び施設の合
理化、近代化並びに医業経営の安定化の見地から
昭和40年9月殖産銀行との契約により発足以
検討し、19項目について意見を取りまとめ、社会
来、会員各位の協力により実施してきた協力貯蓄
保険診療報酬等に対する消費税の非課税制度をゼ
は、昭和45年8月第1回を終了、続いて第2回目
ロ税率課税制度に改めること、社会保険診療報酬
を発足、昭和50年8月終了した。この間加入した
に対する事業税非課税の特例措置を存続すること、
会 員 は 第1回480人、第2回397人 で、第1回、
医療法人の法人税率は公益法人の法人税率と同率
第2回を通じ646件、1,786,907,500円の融資申し
にすると共に、特定医療法人・特別医療法人の法
込みがあった。
人税は非課税とすることなどについて、政府およ
そして、昭和50年9月からは、殖産銀行のほ
び関係方面に要望書を提出した。
か山形県医師信用組合と提携し、第3回拡大協
力貯蓄を実施、加入者は415人、融資申し込みは
2.会員の医業資金に関する対策
130件、699,500,000円である。引き続いて実施
した第4回の加入者は、388人、融資申し込みは
医業経営に関し会員の必要とする設備資金又は
48件、324,850,000円 で あ る。第5回 の 加 入 者
運転資金の融資については、昭和35年以来、山形
は353人、融資申し込みは49件、470,900,000円、
銀行・荘内銀行・殖産銀行の各行及び昭和43年度
第6回の加入者は355人、融資申し込みは183件、
よりは新たに七十七銀行・山形しあわせ銀行・み
1,752,109,000円、第7回の加入者は304人、融
ずほ銀行の各行と契約を行い(貸付の手続、貸付
資申し込みは98件、939,526,000円であった。
金利、最高限度額の取決め)会員の需要に応えて
現在、第8回協力貯蓄を平成12年9月に発足、
いる。又、協力貯蓄制度についても、昭和40年以
加入者は243人、1,093口(平成16年3月末現在)
来別途報告の通り実施してきており、会員各位の
の加入を得て実施しており、会員の医療設備資金、
一層の利用を望む次第である。
子弟教育資金、住宅資金等会員福祉の向上に資し
ている。
Ⅶ.会員福祉事業
3.医師賠償責任保険
1.団体生命保険等の事業
医事紛争に対処する為に、昭和40年2月1日よ
会員福祉事業として団体生命保険取扱事業は、
り安田火災海上保険会社(現、損保ジャパン)と
本年度も引続き運営、会員の福祉向上に資してい
医師賠償責任保険(昭和55年2月1日より医師会
る。その取扱手数料は、本会財政上収入の重要な
協同組合扱い)の契約を締結、毎年2月契約更改
部門である。本会としては今後もこの事業を引続
し目下797件(病医院及び勤務医、3月末日現在)
き拡充していく考えである。
の加入を得て継続実施している。
現在の取扱件数は次の通りである。(平成16年
3月現在)
日本生命
4.日医医賠責特約保険
393件
第一生命
283件
明治安田生命 196件
住友生命
101件
平成13年9月、A会員の管理者責任に十分対応
三井生命
朝日生命
93件
でき高額賠償事例にも対処できるようにとの要請
107件
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
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のもとにA会員が任意に加入できる日医医賠責特
額1万円、出産給付金10万円、死亡弔慰金は加入
約保険が創設された。
年数により25万円・30万円・35万円、高齢者褒
特約保険の概要
賞給付金は満77歳に達した会員に10万円、生存退
・現行の日医医賠責保険を基本契約とする上載
会給付金は加入年数により10万円・20万円・30
せ保険であり、非A会員が起こした医療事故
万円、要介護認定となった会員と配偶者に介護手
についての開設者・管理者としての責任賠償
当金20万円の給付を行っている。また、共済会で
や法人の責任部分の賠償に備えたいA会員を
行っている労働保険事務組合は年度未現在187の
加入対象とする。
会員事業所から事務委託を受け、雇用保険・労災
・てん補限度額は、
「日医医賠責保険」と合算し
保険の事務代行処理を行っている。
て、1事故(同一医療行為につき)2億円、
保険期間中(年間)6億円、免責1事故(同
6.山形県医師信用組合
一医療行為につき)100万円である。
・加入者:228名(平成16年3月末現在)
会員医療融資の円滑化および県、郡市地区医師
会とその職員の福祉向上を目指すと共に医療の合
5.山形県医師国民健康保険組合
理化を図るため、県の認可を経て昭和48年5月10
日参加組合員429名、出資金4,528万円を基盤とし
昭和33年4月1日、山形県医師会を母体団体と
て信用組合を設立し営業を開始した。
して設立発足した山形県医師国民健康保険組合は、
以来31年間、堅実な経営努力と会員各位の力強
同種同業の連帯意識に支えられ本会会員である第
い支援により、業績も順調に推移し、本年度末
1種組合員とその家族及び第1種組合員の従業員
(平成16年3月31日現在)には預金56億9,300万
である第2種組合員とその家族の健康保持と医療
円、貸出金11億8,094万円、当期利益6,077万円、
の確保に大きな役割を果たしている。
出資金は出資者600名、
出資総額6,264万円である。
平成15年度の事業状況としては、年度末現在の
会員の財産形成や医療資金の充足に貢献しており、
被 保 険 者 数 は、第1種 組 合 員846名、そ の 家 族
会員福祉の面に積極的な役割を果たしていると思
1,521名、第2種組合員423名、その家族43名の
われる。
計2,833名で、開業の増加により82名程増加して
平成15年度のわが国経済は、設備投資と輸出に
いる。保険給付の状況は、平成16年1月診療分ま
支えられ、着実に回復していると言われておりま
でを前年同期と比較した場合、一般分診療費は被
すが、地方や家計においては「なお回復感に乏し
保険者1人当り91,684円で13.34%の増、老人保
い状態」であり雇用や所得環境に大きな改善はみ
健分診療費は老健該当者1人当り396,737円で
られていない状況にあるとされている。
3.35%減となっている。一般診療費で入院が30%
金融面では、来年4月のペイオフ全面凍結解除
近い伸びを示したが、予算の補正を行い対応して
を控え、主要行は「金融再生プログラム」に基づ
いる。保健事業の一環として各郡市地区医師会の
き不良債権の集中処理をはかっており、地域金融
協力により、毎年実施している無料の健康診断は
機関は、
「リレーションシップバンキングの機能強
内容の充実を図っているが、受検率は伸び悩みの
化に関するアクションプログラム」に基づき、中
状態にある。このほか、健康の保持増進のため保
小企業の再生支援や創業支援等地域経済に資する
健体育事業に助成も行っているので、一層の活用
ことを通して、
不良債権問題に取り組んでいく
「機
を願いたい。
能強化計画」の提出を求められた。
第1種組合員の互助組織として昭和50年に事
医師信用組合におきましても、今後とも経営の
業開始した「医師国保共済会」は、各種の附加給
健全化、基盤の強化を図り経営総合力を高め、又
付事業により、医師国保組合の補完的役割を果た
それらの情報の開示をし、組合員の信頼に十分応
している。傷病見舞金日額5千円、傷病給付金日
えられるよう努めます。
40
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
7.山形県医師会協同組合
第19回山形県医家美術展
日 時 平成15年10月28日(火) ∼
山形県医師会協同組合は会員の経済的地位及び
福祉の向上を図ると共に医業経営の合理化を目指
し、昭和49年5月18日第47回定時代議員会にお
いて設立承認され、昭和49年12月に発足した。発
11月3日(月)7日間
場 所 山形市「大沼デパート」
麻雀大会
① 庄内地区
足以来健全な営業を続け、業務内容も購買(物資)
日 時 平成16年1月25日(日)
と福祉(各種保険)の両輪からなっており、会員
場 所 酒田市「ホテルリッチ酒田」
各位の御理解もあり利用件数も毎年順調に伸びて
② 置賜地区
いる。しかし、医療経済は先行き不透明感により
日 時 平成16年2月28日(土)
本年も引続き、きびしい経済情勢ですが会員各位
場 所 米沢市「米沢市医師会館」
の支援と協力により平成15年度の決算は商品売
上 高147,130千 円、各 種 保 険 料 の 手 数 料 収 入
Ⅷ.医事紛争対策の強化
26,627千円となりその他の取扱い手数料収入も
1,814千円をあげており前年度に引続き黒字を計
昭和36年11月、医師会員の医事紛争の処理及び
上した。
それに伴う係争、弁護に要する費用の補償などを
目的として山形県医師会医事紛争処理会を設置し
8.山形県医療機関厚生年金基金
たが、発足して間もなく、多発した医事係争に要
する費用がその後の世相を反映して次第に大きな
厚生年金基金は、「厚生年金保険法」に基づき、
ものとなり、この医事紛争処理会の財政規模では
厚生大臣の認可を得て設立する特別法人で、厚生
到底まかない切れず、以来、この医事係争に係る
年金の一部(老齢厚生年金)を代行して給付する
費用の補償については医師賠償保険制度(損保
とともに独自の給付を付加することで、厚生年金
ジャパン)に委ね、次いで昭和48年以降は日本医
よりも有利な年金を給付し、加入員の老後の生活
師会の医師賠償責任保険制度が確立されたことに
の安定と福祉の向上を図るものである。
伴い、この会の補償としては全く行ってはいない
本厚生年金基金は、社団法人山形県医師会を母
状況であった。
体に、厚生年金保険適用の任意の病院・医院・関
そこで、昭和56年度をもってこの会を発展的に
係団体を設立事業所とし、その事業主と職員(厚
解消し、昭和57年より山形県医師会定款第31条に
生年金保険被保険者)を加入員として、平成4年
基づく委員会規程に拠る医事紛争処理委員会とし
10月1日に設立された。平成16年3月31日現在、
て明確に位置付けて医事紛争に対処しており、会
設立事業所数146、加入員5,695人で、県内の医療
員からの連絡に対し地区医師会、日本医師会、損
従事者で厚生年金保険被保険者のうち、約半数が
保ジャパン等と連携をとりながら、医事紛争の解
当基金の加入員となっている。
決に努力している。
9.その他親交福祉事業
Ⅸ.広報活動
その他の親交福祉事業として、それぞれ次の通
我が国経済社会の発達に伴う社会構造の変化に
り開催、会員親睦の実をあげた。
よる疾病構造の多様化や介護保険の導入など、少
第30回県医師会親善ゴルフ大会
子高齢社会到来に向っての医療の高福祉社会が強
日 時 平成15年7月20日(日)
く指向されている現在、社会保障の中核的な意味
場 所 ブラッサムガーデンクラブ
を持つ医療についての国民の強い関心と社会的要
請は強い。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
医療は医学の社会的適用であり、地域医療の推
進は、その具体的実践活動である。そこで地域住
41
入れたり、お知らせのぺージの活字を大きくする
など、
目立つようにしたほか、
「勤務医のぺージ」
や、
民の理解協力と合意が絶対に必要であることから
「山大医学部のぺージ」を設け、病院紹介や勤務医
広報活動に力を入れている。特に本事業年度にお
の医師会に対する意見を承るなどの趣向を凝らし
いては、従来からの新聞・テレビによる広報活動
ている。また、号外として保険部だよりを4回、
に加えて、月曜日から金曜日までの毎日朝6時30
別冊として学術雑誌を2回発行した。本会唯一の
分から15分間、YBCラジオで「朝だ!元気だ!6
機関紙として本会及び諸機関の通知、広報のほか
時半!!」を放送し、地域住民に理解を求めた。
趣味、意見、学術の発表等と多角的な機能を果た
広報活動については、ホームページの活用など今
している。
後とも強化したい考えである。
今後共会員各位のご協力、ご支援により、一層
充実した会報とすべく引続き努力して行きたい。
1.山形県医師会会報の発行充実
山形県医師会会報については昭和26年の創刊
2.新聞・テレビ・ラジオによる広報活動
以来毎月発行、本年3月号で第631号である。特
本年度における新聞及びテレビ・ラジオによる
に数年前より生涯教育のお知らせを表紙の次頁に
広報活動は次の通りである。
新聞による広報
掲載年月日
15. 6.22
15. 7.29
15. 9.6
新 聞 名
山形新聞
〃
〃
15. 9.15
〃
15.12.13
16. 3.14
〃
〃
テ ー マ ・ 内 容
ストップ受動喫煙!
地域のみなさんの健康をいつも応援しています。
身近な介護アドバイザー かかりつけ医をもちましょう。
インフルエンザ予防接種を受けましょう
山形県医師会は喫煙対策に取り組んでいます。
私たちはがんばっています
知識身に付け健やかにいきいき人生・健康セミナー
西島英利先生来県 特別講演
備 考
六 段
二 段
三 段
七 段
十 段
五 段
スーパーJチャンネル YTSゴジダス
(毎月第2と第4木曜日 午後6時35分頃生放送)
TVクリニック テーマ・出演者リスト
月 日
4 月10日
4 月24日
5 月8 日
5 月22日
6 月12日
6 月26日
7 月10日
7 月24日
8 月14日
8 月28日
9 月11日
9 月25日
10月9 日
10月23日
11月13日
11月27日
テ ー マ
クラミジア感染症について
うつ病と自殺
緊急避妊法
糖尿病とセルフモニタリング
もの忘れ外来について
近視矯正手術について
大腸がんの早期発見
睡眠時無呼吸症候群
クラゲ皮膚炎
母乳保育について
慢性硬膜下血腫
褥瘡
肺炎ワクチン
足指の爪周囲炎の予防と治療について
肝臓のはなし
帯状疱疹
出 演 者
佐 藤 正 年
佐 藤 忠 宏
井 上 聡 子
伊 藤 正 秋
宮 澤 幸 仁
平 田 勲
佐 藤 明
古 瀬 秀 和
横 山 靖
吉 田 宏
鎌 塚 栄一郎
伊吾田 慎 一
杵 渕 篤
室 岡 久爾夫
大 野 茂
大 山 正 俊
医 療 機 関 名
佐藤産婦人科医院
佐藤病院
白鷹町立病院
伊藤内科クリニック
国立療養所 米沢病院
よねざわ眼科
本間病院
県立日本海病院
よこやま皮膚科医院
市立荘内病院
北村山公立病院
北村山公立病院
きねぶち医院
町立真室川病院
大野胃腸科内科医院
おおやま皮膚科
42
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
月 日
12月11日
12月25日
1 月8 日
1 月22日
2 月12日
2 月26日
3 月11日
3 月25日
テ ー マ
偏頭痛の治療
肝臓が沈黙を破るとき
脳卒中について
乳がんについて
子供と弱視
のどの異常感と長引く咳
小児喘息治療の最近の考え方
糖尿病をもっと知りましょう
出 演 者
川 並 透
冨 樫 整
関 口 賢太郎
斎 藤 善 広
関 根 美 穂
高 橋 恒 晴
澁 谷 勉
間 中 英 夫
医 療 機 関 名
山形大学医学部
山形大学医学部
緑町関口クリニック
東北中央病院
高野せきね外科眼科クリニック
高橋耳鼻咽喉科医院
西川産婦人科小児科医院
寒河江市立病院
YBCラジオ番組「朝だ!元気だ!6時半!
!」
(放送時間:月曜日から金曜日の毎朝6時30分∼6時45分)
放送日・テーマ・出演者リスト
放 送 日
テ ー マ
11月3日
インフルエンザ(SARSとの違い?)
∼7日 禁煙問題(健康増進法・公共施設での徹底)
11月10日
乳幼児予防接種の県内一元化
∼14日 (麻疹の撲滅を目指して!)
11月17日
学校保健
∼21日
11月24日
医療と福祉の連携、介護保険
∼28日
12月1日
冬季の外傷
∼5日
12月8日
産業医
∼12日
12月15日
病診連携
∼19日 (賢い受診の仕方…地域医療連携室の紹介)
12月22日
大規模災害時の医療体制
∼26日 (これでいいのか山形県)
12月29日
医療とIT
∼1月2日
1月5日
女性の健康いろいろ
∼9日
1月12日
医療と文学
∼16日
1月19日
各種がん検診への提言
∼23日
1月26日
市民による除細動・ACLS
∼30日
2月2日
冬の皮膚病
∼6日
2月9日
日本の医療
∼13日
2月16日
社会の優しさ、臓器移植のドナー
∼20日
2月23日
食塩と水
∼27日
3月1日
夜尿症、性行為感染症、ED、局路腫
∼5日 瘍、前立腺肥大症と前立腺癌など
3月8日
顔面神経障害
∼12日
3月15日
健康増進法、健康日本21
∼19日
3月22日
禁煙
∼26日
3月29日
地域医療連携、電子カルテ
∼4月2日
出 演 者
医 療 機 関 名
山 田 敬 子
山形県保健薬務課・村山保健所
佐 藤 哲 雄
あかねヶ丘佐藤小児科
佐 藤 泰 司
佐藤眼科医院
佐 藤 泰 司
佐藤眼科医院
徳 永 正 靱
とくなが整形外科医院
須 藤 俊 亮
須藤医院
渋 間 久
平 川 秀 紀
山形県立中央病院
山形市立病院済生館
森 野 一 真
山形県立中央病院
三 原 一 郎
三原皮膚科
松 尾 正 城
松尾産婦人科医院
黒羽根 洋 司
黒羽根整形外科
鈴 木 明 朗
鈴木内科医院
川 前 金 幸
山形大学医学部
佐 藤 紀 嗣
御殿湯ひふ科医院
有 海 躬 行
有海外科胃腸科医院
武 田 憲 夫
山形県立中央病院
大 沼 央
大沼医院
松 下 三郎
松下クリニック
青 柳 優
山形大学医学部
中 條 明 夫
中條医院
川 合 厚 子
佐藤病院
山 田 昌 弘
公立置賜総合病院
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
3.山形県医師会ホームページ
43
Ⅹ.事務機構の合理化
本会では、平成9年度に医療情報システム検討
日本医師会から、情報収集の迅速性と正確性
委員会を設置し、医療情報ネットワーク作りに着
を図ることを目的に、全国ファクシミリ機構
手した。
の設置について要請があり、本会としても慎
日本医師会、県医師会、郡市地区医師会相互間
重に協議検討の結果、昭和54年2月17日に株
の情報ネットワーク構築に向けての第一段階とし
式会社医療情報電送センターと契約を締結し、
て、平成9年7月にインターネット用パソコンを
ファクシミリ機器を設置した。その後、平成
購入。引き続いて同年10月には、日本医師会の
2年12月20日及び平成6年5月31日には、正
ホームページを利用し、インターネット上に本会
副会長、常任理事、理事にファクシミリ機器
のホームページを公開した。
を設置し、情報交換手段の一環として有効に
ホームページの公開により、従来、新聞・テレ
活用している。
ビなどに限られていた一般住民に対する本会の広
平成14年8月、
ディスクトップパソコン3台、
報活動がインターネットを通じてスピーディにし
ノートパソコン5台、計8台購入し、職員1
かも幅広く広報出来るようになった。同時に電子
人 に1台 ず つ 配 布 し、事 務 局 内 にLAN
メールを利用し、双方向の通信が可能となったの
(Local Area Network)システムを構築して
で、会員各位の活用を期待するものである。
IT化に取り組んだ。
平成10年4月20日より、キャプテン山形(株)の
現在、会員管理始め、会員の生涯教育、認
wwwサーバーをレンタルし、本会独自のホーム
定産業医、認定健康スポーツ医の管理、会計
ページを開設、平成14年度より効果的な会員情報
管理、ホームページの更新、収受公文書のデ
システムを構築するため、独自インターネット
ジタル化、県医師会から発送する文書のデジ
サーバーを設置し、会員向けWeb情報システムサ
タル化、それに県医師会会報、県医師会理事
イトを開設した。
会、各種委員会を会員専用ホームページヘの
一般用URL
掲載などを行っている。
http://www.yamagata.med.or.jp/
また、本会では、電子メールを利用し、希望
会員用URL
する会員に数多くの情報を迅速に送信している。
https://member.yamagata.med.or.jp/
メールアドレス
〔4〕その他の事項
[email protected]
本会事業運営に関するその他の事業の詳細につ
いては省略する。
44
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
第1号議案 平成15年度山形県医師会会計決算の件
平成15年度山形県医師会会計収支計算書
収 入 の 部
1.会
款
費
(単位:円)
項
収
入
1.会
費
収
入
2.補 助 金 等 収 入
1.国 庫 補 助 金 収 入
2.地 方 公 共 団 体 補 助 金 収 入
3.民 間 補 助 金 収 入
3.負 担 金 収 入
1.負
担
金
収
入
1.寄
付
金
収
入
4.寄 付 金 収 入
5.事
業
収
入
1.受
託
収
入
2.団 体 保 険 取 扱 事 務 収 入
6.会 館 維 持 管 理 収 入
1.賃
貸
料
収
入
2.会 館 維 持 協 力 収 入
7.雑
収
入
1.諸
2.使
3.受
4.雑
手
数
料
収
用
料
収
取
利
収
入
入
息
入
8.特 定 預 金 取 崩 収 入
1.役員退職慰労積立金取崩収入
2.職 員 転 退 職 死 亡 積 立 金 取 崩 収 入
3.車輌購入準備積立金取崩収入
4.東 北 医 連 学 会 準 備 積 立 金 取 崩 収 入
5.事 務 合 理 化 資 金 積 立 金 取 崩 収 入
6.会館補修工事積立金取崩収入
7.会 史 編 纂 積 立 金 取 崩 収 入
8.災 害 対 策 積 立 金 取 崩 収 入
9.会 館 建 設 積 立 金 取 崩 収 入
10.基 本 財 産 積 立 金 取 崩 収 入
11.減 価 償 却 引 当 預 金 取 崩 収 入
当期収入合計(A)
前期繰越収支差額
収 入 合 計(B)
予 算 額
135,931,000
135,931,000
11,844,000
1,000
3,510,000
8,333,000
3,176,000
3,176,000
1,000
1,000
34,201,000
9,468,000
24,733,000
5,166,000
3,024,000
2,142,000
1,362,000
290,000
162,000
10,000
900,000
9,409,000
1,400,000
1,000
1,000
1,000
1,000
1,000
8,000,000
1,000
1,000
1,000
1,000
決 算 額
136,019,900
136,019,900
11,910,250
0
3,330,000
8,580,250
3,184,860
3,184,860
0
0
34,159,076
9,443,375
24,715,701
5,166,000
3,024,000
2,142,000
1,997,259
248,117
159,600
9,410
1,580,132
8,866,087
1,400,000
0
0
0
0
0
7,466,087
0
0
0
0
増 減 (△)
△
88,900
△
88,900
△
66,250
1,000
180,000
△ 247,250
△
8,860
△
8,860
1,000
1,000
41,924
24,625
17,299
0
0
0
△ 635,259
41,883
2,400
590
△ 680,132
542,913
0
1,000
1,000
1,000
1,000
1,000
533,913
1,000
1,000
1,000
1,000
201,090,000
28,185,000
229,275,000
201,303,432
28,184,951
229,488,383
△
△
213,432
49
213,383
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
(単位:円)
支 出 の 部
1.事
款
業
項
費
1.医
2.社
3.医
4.産
5.学
6.地
7.介
8.緩
9.診
10.救
11.健
12.病
13.労
14.医
15.有
16.医
17.成
18.福
19.諸
20.広
21.会
22.調
23.図
24.渉
25.東
26.会
27.郡
28.助
29.ブ
30.委
31.雑
2.管
理
45
学
向
上
会 保 険 対 策
療 経 済 対 策
業 保 健 対 策
校 保 健 対 策
域 医 療 活 動
護 ・ 在 宅 医 療 啓 蒙
和 ケ ア 従 事 者 研 修
療 情 報 提 供 推 進
急 医 療 体 制 整 備
康スポーツ医学対策
診 連 携 強 化 推 進
災・自賠責保険対策
療 政 策 対 策
床 診 療 所 対 策
療
情
報
人
病
対
策
祉
親
交
委
員
会
報
報
等
刊
行
査
書
購
入
外
北 医 連 学 会
史 編 纂 刊 行
市 地 区 医 師 会 連 絡
成
金
支
ロ ッ ク 医 師 会 連 絡
託
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
出
費
費
費
費
1.役
2.給
3.役
4.職
5.福
6.会
7.旅
8.通
9.消
10.印
11.消
12.施
13.修
14.車
15.光
16.賃
17.保
員
料
員
員
利
報
手
退
退
厚
議
交
信
費
耗
耗
什
設
職
職
生
通
品
刷
器
管
繕
輌
熱
備
水
借
険
品
理
酬
当
金
金
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
費
料
料
予算額
77,576,000
3,368,000
3,714,000
200,000
2,384,000
1,907,000
1,586,000
2,300,000
320,000
942,000
300,000
300,000
2,346,000
314,000
200,000
200,000
1,742,000
6,366,000
1,200,000
5,900,000
4,516,000
14,427,000
1,786,000
1,100,000
2,000,000
1,000
8,000,000
1,900,000
3,706,000
2,451,000
1,600,000
500,000
119,050,000
12,099,000
49,110,000
1,400,000
1,000
7,939,000
15,385,000
5,490,000
4,840,000
2,570,000
1,000,000
1,000,000
2,216,000
1,000,000
200,000
2,800,000
620,000
1,630,000
決算額
70,539,179
3,492,728
3,444,775
0
2,324,939
1,822,023
1,321,555
2,382,067
356,046
410,698
393,540
0
2,231,078
249,373
138,800
119,040
1,504,418
6,060,131
1,028,175
4,658,478
4,152,840
14,251,776
1,511,055
741,104
1,839,526
0
7,466,087
1,082,590
3,252,898
2,503,711
1,548,098
251,630
113,678,438
11,693,000
49,182,580
1,400,000
0
7,302,374
13,891,161
5,547,720
4,496,416
2,187,403
497,962
374,070
2,210,800
1,034,964
245,548
2,175,714
312,742
1,509,525
増 減(△)
7,036,821
△
124,728
269,225
200,000
59,061
84,977
264,445
△
82,067
△
36,046
531,302
△
93,540
300,000
114,922
64,627
61,200
80,960
237,582
305,869
171,825
1,241,522
363,160
175,224
274,945
358,896
160,474
1,000
533,913
817,410
453,102
△
52,711
51,902
248,370
5,371,562
406,000
△
72,580
0
1,000
636,626
1,493,839
△
57,720
343,584
382,597
502,038
625,930
5,200
△
34,964
△
45,548
624,286
307,258
120,475
46
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
18.租
19.負
20.救
21.表
22.雑
税
担
彰
公
金
護
弔
課
出
費
費
費
支
慰
3.固 定 資 産 購 入 支 出
1.土
地
購
入
支
2.建
物
購
入
支
3.構 築 物 購 入 支
4.什 器 備 品 購 入 支
5.車
輌
購
入
支
出
出
出
出
出
4.特 定 預 金 支 出
1.役 員 退 職 慰 労 積 立 金 支 出
2.職 員 転 退 職 死 亡 積 立 金 支 出
3.車 輌 購 入 準 備 積 立 金 支 出
4.東北医連学会準備積立金支出
5.事 務 合 理 化 資 金 積 立 金 支 出
6.会 館 補 修 工 事 積 立 金 支 出
7.会 史 編 纂 積 立 金 支 出
8.災 害 対 策 積 立 金 支 出
9.会 館 建 設 積 立 金 支 出
10.基 本 財 産 積 立 金 支 出
11.減 価 償 却 引 当 預 金 支 出
5.予
備
費
1.予
備
当 期 支 出 合 計( C )
費
4,000,000
4,075,000
100,000
1,000,000
575,000
5,000
1,000
1,000
1,000
1,000
1,000
14,503,000
1,000,000
6,000,000
500,000
1,000,000
500,000
500,000
1,000
1,000,000
4,000,000
1,000
1,000
18,141,000
18,141,000
3,326,100
4,257,900
200,000
1,260,620
571,839
206,850
0
0
0
206,850
0
14,500,000
1,000,000
6,000,000
500,000
1,000,000
500,000
500,000
0
1,000,000
4,000,000
0
0
0
0
229,275,000
△
198,924,467
30,350,533
2,378,965 △ 30,563,965
当 期 収 支 差 額(A−C)
次期繰越収支差額(B−C)
673,900
182,900
100,000
260,620
3,161
△
201,850
1,000
1,000
1,000
△
205,850
1,000
3,000
0
0
0
0
0
0
1,000
0
0
1,000
1,000
18,141,000
18,141,000
△
△
△
28,185,000
0
30,563,916 △ 30,563,916
貸 借 対 照 表
平成16年3月31日現在
科 目
Ⅰ 資産の部
1 流動資産
現 金
預 金
未 収 会 費
未 収 金
仮 払 金
立 替 金
流
動
資
産
合
計
2 固定資産
有形固定資産
土 地
建 物
構 築 物
車 輌 運 搬 具
什 器 備 品
書 画 骨 董
有 形 固 定 資 産 合 計
(単位:円)
金 額
24,975
78,098,775
180,000
6,044,000
1,350,004
446,560
86,144,314
151,700,000
72,651,832
1,624,123
511,490
16,941,441
4,085,000
247,513,886
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
無形固定資産
電 話 加 入 権
無 形 固 定 資 産 合
投資その他の固定資産
特定引当繰入資金
役 員 退 職 慰 労 引 当 資 金
職員転退職死亡引当資金
基 本 財 産 積 立 預 金
会 館 改 修 工 事 積 立 預 金
事務合理化導入積立預金
車 輌 購 入 積 立 預 金
東 北 医 連 学 会 積 立 預 金
会 史 編 纂 積 立 預 金
災 害 対 策 積 立 預 金
会 館 建 設 積 立 預 金
投 資 そ の 他 の 固 定 資
固
定
資
産
合
資
産
合
Ⅱ 負債の部
1 流動負債
未 払 金
日医会費預り金
流
動
負
債
合
2 固定負債
役員退職慰労引当金
職員転退職死亡引当金
固
定
負
債
合
負
債
合
Ⅲ 正味財産の部
正 味 財 産
(う ち 前 期 繰 越 正 味 財 産)
(うち当期正味財産減少額)
負 債 及 び 正 味 財 産 合
47
806,000
806,000
計
12,584,098
79,158,267
237,566,210
4,488,394
3,810,383
8,268,557
24,522,196
12,888,518
5,010,590
7,000,571
395,297,784
産
計
計
643,617,670
729,761,984
2,733,898
52,846,500
計
55,580,398
12,584,098
79,158,267
計
計
91,742,365
147,322,763
582,439,221
(593,815,843)
(11,376,622)
729,761,984
計
脚注 1.固定負債に計上している引当金は将来発生する特定目的の支払準備
金に充てるため特定資金を留保したものである。
企業会計上の負債ではない。
財 産 目 録
平成16年3月31日現在
科 目
Ⅰ 資産の部
1 流動資産
現金預金
現金手許有高
普通預金
山形県医師信用組合 No.15114600
殖産銀行本店
No.021141
山形銀行本店
No.0195308
荘内銀行山形営業部
No.164726
みずほ銀行山形支店
No.510760
山形銀行十日町出張所 No.0032417
金 額
24,975
18,529,258
37,898,572
1,115,795
7,700,560
12,608,926
245,664
(単位:円)
48
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
未収会費 平成15年度会費 3人分
未 収 金 日医よりの医師会助成費外5件
仮 払 金 役職員交通傷害保険料外1
立 替 金 日本医師会代議員会旅費
流
動
資
産
合
計
2 固定資産
有形固定資産
土 地 1,681.18 ㎡(509.45坪)
建物の建築面積
1,070.97 ㎡(324.54坪)
取得価額 減価償却累計高
建 物
87,344,000 14,692,168
構築物
2,237,550
613,427
車輌運搬具
5,129,000 4,617,510
什器備品 43,676,225 26,734,784
書画骨董
4,085,000
0
有 形 固 定 資 産 合 計
無形固定資産
電話加入権 31回線
無 形 固 定 資 産 合 計
投資その他の固定資産
特 定 引 当 繰 入 資 金
(役 員 退 職 慰 労 引 当 資 金 )
普通預金
山形県医師信用組合 No.15142300
(職員転退職死亡引当資金)
普通預金
山形県医師信用組合 No.15142000
山形銀行十日町出張所 No.003285
殖産銀行本店
No.1052516
荘内銀行山形営業部
No.317450
(基 本 財 産 積 立 預 金)
普通預金
山形県医師信用組合 No.15142800
殖産銀行本店
No.1051986
投資有価証券 キャプテン山形
出資金 山形県医師信用組合は第444
号
(会 館 改 修 工 事 積 立 預 金 )
普通預金
山形県医師信用組合 No.15142400
殖産銀行本店
No.1050009
山形銀行本店
No.0190535
(事務合理化導入積立預金)
普通預金
山形県医師信用組合 No.15142500
(車 輌 購 入 積 立 預 金)
普通預金
山形県医師信用組合 No.15142600
(東 北 医 連 学 会 積 立 預 金)
普通預金
山形県医師信用組合 No.1514800
殖産銀行本店
No.1063852
180,000
6,044,000
1,350,004
446,560
86,144,314
151,700,000
72,651,832
1,624,123
511,490
16,941,441
4,085,000
247,513,886
806,000
806,000
12,584,098
30,784,600
2,494,128
6,017,752
39,861,787
159,311,774
76,554,436
1,600,000
100,000
3,310,036
811,881
366,477
3,810,383
8,268,557
23,080,858
1,441,338
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
(会 史 編 纂 積 立 預 金)
普通預金
山形県医師信用組合 No.15133500
(災 害 対 策 積 立 預 金)
普通預金
山形県医師信用組合 No.15142200
(会 館 建 設 積 立 預 金)
普通預金
山形県医師信用組合 No.15143800
投 資 そ の 他 の 固 定 資 産
固
定
資
産
合
計
資
産
合
計
Ⅱ 負債の部
1 流動負債
未 払 金 会費徴収事務交付金外
日医会費預り金
平成15年度 8∼3月分
流
動
負
債
合
計
2 固定負債
役 員 退 職 慰 労 引 当 金
職 員 転 退 職 死 亡 引 当 金
固
定
負
債
合
計
負
債
合
計
49
12,888,518
5,010,590
7,000,571
395,297,784
643,617,670
729,761,984
2,733,898
52,846,500
55,580,398
12,584,098
79,158,267
91,742,365
147,322,763
Ⅲ 正味財産の部
正 味 財 産
(う ち 前 期 繰 越 正 味 財 産)
(うち当期正味財産減少額)
負 債 及 び 正 味 財 産 合 計
582,439,221
(593,815,843)
(11,376,622)
729,761,984
脚注 1.固定負債に計上している引当金は将来発生する特定目的の支払準備
金に充てるため特定資金を留保したものである。
企業会計上の負債ではない。
監査報告書
平成16年5月6日
監 事 小田 純士 平成15年度山形県医師会会計収支決算並びに
〃 小林 正義 山形県医師会会費等の銀行窓口操作取扱い状況等
〃 中里 純 について、慎重に監査したところ適正妥当なもの
と認める。
山形県医師会長 有海躬行 殿
50
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
第 1 回 常 任 理 事 会
日 時、平成16年5月12日(水) 午後3時30分∼
会 場、県医師会館、鶴岡地区医師会館(テレビ会議)
2.本会会計監査について
出席者
5月6日(木) 於、県医師会館
会 長 有海 躬行
有海会長ほか役員出席
副 会 長 竹内 輝博、三須 良彦、須藤 俊亮
常任理事 佐藤 泰司、三原 一郎、武田 憲夫
三須副会長より、会計そのものは適切であると
板坂 勝良、鈴木 明朗、中條 明夫
認められたが、新監事から、普通預金の統合、キャ
プテン山形の株券売却、関連団体の家賃などにつ
事 務 局 伊藤事務局長ほか事務局員
〔Ⅰ〕報告事項
いての意見があった旨報告。
3.予防接種に関する打合せについて
5月7日(金) 県医師会館
1.会員訃報について
佐藤常任理事出席
会員氏名 川村 邦男 先生(89歳)
【鶴岡地区医師会】
佐藤常任理事より、子どもと高齢者の予防接種
死亡年月日 5月5日(水)
の広域化について、県保健薬務課と話し合いを行
葬 儀 5月7日(金)
い、保護者負担分を先に購入してもらうチケット
場 所 「総穏寺」
(鶴岡市)
制等について申し上げ、実施に向けて協力しても
喪 主 川村 俊彦 様(次男)
らうことになった旨報告。
三原常任理事参列
4.東北医師会連合会総会・学術大会分科会担当
三原常任理事より、会長代理で参列してきた旨
理事打合せ会について
5月8日(土) 山形国際ホテル
報告。
有海会長ほか役員出席
会員氏名 伊藤 俊治 先生(71歳)
【酒田地区医師会】
中條常任理事、佐藤常任理事、竹内副会長、鈴
死亡年月日 5月6日(木)
木常任理事より、それぞれ報告。
葬 儀 5月9日(日)
なお、本県からのシンポジストについては、次の
場 所 「セレモニーホール酒田」
(酒田市)
通り依頼することと決定した。
喪 主 伊藤 英才 様(長男)
竹内副会長参列
救急医療分科会
山形大学医学部 川前金幸先生
竹内副会長より、
しめやかな葬儀であった旨報告。
緩和ケア分科会
県立がん・生活習慣病センター 菊地 惇先生
学校保健分科会、医療保険分科会については、
保留することとした。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
竹内副会長より、全国都道府県医師会の社保指
51
8.医師連盟関係について
導の実態調査を行いたいとの説明があり、アン
ケート調査を行うことが了承された。
山形県医師連盟執行委員会
4月28日(水) 山形国際ホテル
5.第1回都道府県医師会長協議会について
5月11日(火) 日本医師会館
有海会長出席
有海会長より報告。
有海会長より、役員改選、予算・決算、西島
選挙の支援などについて協議した旨報告。
9.その他
最初に宮崎日医副会長から、西島候補が非常に厳
山形県介護保険審査会総会
しい状況なので、キメ細かい運動を展開して欲しい
5月10日(月) 県建設会館
との要請と、6月6日に若手会員の研修会を予定し
三須副会長出席報告。
ているとの説明があった。
植松会長から国民医療を守るため全力を尽くすと
〔Ⅱ〕通知事項
の挨拶、続いて協議に入り、中医協見直し議論、
診療報酬改定に対する日医の考え方(山口県)
、中
1.東北医師会連合会役員並びに会務分掌について
医協の汚職事件(沖縄県)
、日医各種委員会および
その答申の活用(新潟県)
、准看養成に対する日医
竹内副会長より、東北医師会連合会長から、東
の考え方(香川県)
、禁煙指導、ニコチンパッチ等
北医師会連合会役員並びに会務分掌について通知
の保険適用(沖縄県)
、平成16年度予算の補正(日
があるが、本県から次の通り就任した旨説明。
医)
、第111回日医臨時代議員会(日医)等につい
て、担当役員から回答並びに説明があった。
副 会 長 有海会長
常任理事 武田常任理事
6.日本医師会役員就任披露パーティについて
5月11日(火) 東京・パレスホテル
理 事 竹内副会長
監 事 三須副会長
有海会長、竹内副会長出席
会務分担 学術部
竹内副会長より、新執行部に9月の東北医連学
術大会への協力を要請してきた旨報告。
2.平成16年度「愛の血液助け合い運動」の実施
について
7.会議・行事等について
山形県介護支援専門員協議会第20回定例
7月1日(木) ∼31日(土)の一ヶ月 運動月間
竹内副会長より、県健康福祉部長から、平成16
年度「愛の血液助け合い運動」の実施について通
理事会
5月8日(土) 山形市総合福祉センター
三須副会長出席報告。
山形県済生会創立60周年記念式典並びに
山形済生病院PET/CTセンター竣工式
5月9日(日) オーヌマホテル
有海会長出席報告。
知がある旨説明があり、協力を了承し、各郡市地
区医師会あて通知することと決定。
52
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
3.特定疾患治療研究事業におけるスモン患者に
対する対象医療の範囲について
2.第35回全国学校保健・学校医大会分科会にお
ける研究発表の演題募集について
10月30日(土) 郡山市 ホテルハマツ
板坂常任理事より、県健康福祉部長から、特定
疾患治療研究事業におけるスモン患者に対する対
佐藤常任理事より、福島県医師会長から、第35
象医療の範囲は、主たる神経症状に加えて、これ
回全国学校保健・学校医大会分科会における研究
が誘引となることが明らかな疾病若しくは状態
発表の演題募集案内がある旨説明があり、各郡市
(循環器系及び泌尿器系の疾病のほか、骨折、白内
地区医師会あて通知することと決定。
障、振戦、高血圧、慢性頭痛、めまい、不眠、膝
関節痛、腰痛、歯科疾患等)を幅広く併発する状
3.第35回全国学校保健・学校医大会開催におけ
況にあるため周知願いたいとの通知がある旨説
る日本医師会長表彰候補者の推薦方について
10月30日(土) 郡山市 ホテルハマツ
明があり、各郡市地区医師会あて通知することと
決定。
(本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
佐藤常任理事より、福島県医師会長から、第35
回全国学校保健・学校医大会開催における日本医
4.学校保健法施行規則の一部改正及び定期健康
診断における結核健康診断について
師会長表彰候補者として、学校医1名、養護教諭
1名、学校関係栄養士1名の推薦依頼がある旨説
明があり、候補者については佐藤常任理事一任と
佐藤常任理事より、日本医師会常任理事から、
決定。
就学時の健康診断について、就学に関する手続き
の実施に支障がない場合にあっては、3月前まで
4.結核診査協議会委員の推薦について
の間に行うことができるよう改めたこと、また、
就学時の健康診断を実施した後に、当該健康診断
佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、最上
を受診していない者が転入した場合、すみやかに
保健所結核診査協議会委員の中嶋先生から辞退届
健康診断を行うという趣旨を明確化したとの通知
けが出されたので、後任委員の推薦依頼がある旨
がある旨説明があり、各郡市地区医師会あて通知
説明があり、県立新庄病院大竹和久先生を推薦す
することと決定。
ることと決定。
(本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
5.山形県感染症予防計画改正(案)に係る意見
〔Ⅲ〕協議事項
1.
「平成16年度母性健康管理研修会」の開催並
びに共催依頼について
について
佐藤常任理事より、県知事から、山形県感染症
予防計画改正(案)に係る意見の聴取がある旨説
明があり、5頁のⅡの1の(6)
、
「基づく指示を
須藤副会長より、日本医師会長並びに女性労働
行い…」とは、誰が誰に指示するのか県に照会す
協会長から、「平成16年度母性健康管理研修会」
ることとした。
の開催並びに共催依頼がある旨説明があり、同研
(照会の結果、
この改正案は国の指針に基づいて
修会の開催・共催について了承し、11月30日に開
作成したもので、まん延防止の観点から、県が市
催予定することとした。
町村に指示をするとの考え方であったが、一部県
で実施するものもあり、今回はこの部分の改正を
行わないことにしたい旨の回答があった。
)
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
6.本医師会並びに検査センター新旧役員等歓送
迎会の開催について
53
10.第18回地域医療情報ネットワークシステム研
究会(COMINES)開催について
5月13日(木) 寒河江市 吉本旅館
7月17日(土)、18日(日)
熊本市 鶴屋百貨店
竹内副会長より、寒河江市西村山郡医師会長か
ら、本医師会並びに検査センター新旧役員等歓送
三原常任理事より、地域医療情報ネットワーク
迎会への出席案内がある旨説明があり、有海会長
システム研究会代表世話人、熊本市医師会長から、
出席と決定。
第18回地域医療情報ネットワークシステム研究
会(COMINES)の開催案内がある旨説明があり、
7.
「武見記念賞」並びに「武見奨励賞」受賞候補
者の募集について
竹内副会長より、武見記念生存科学研究基金運
営委員長から、「武見記念賞」並びに「武見奨励
各郡市地区医師会長あて通知することとし、本会
からは欠席することと決定。
11.山形県障害者スポーツ協会への継続加入のお
願いについて
賞」受賞候補者の募集案内がある旨説明があり、
各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
三須副会長より、県障害者スポーツ協会長から、
山形県障害者スポーツ協会への継続加入依頼があ
8.平成16年度山形県北方領土返還促進協議会総
る旨説明があり、継続加入することと決定。
会の開催について
5月28日(金) オーヌマホテル
12.平成16年度日本産科婦人科学会山形県地方部
会日本産婦人科医会山形県支部総会に対する賛
竹内副会長より、県北方領土返還促進協議会長
助ご協力のお願いについて
から、同総会への出席案内がある旨説明があり、
事務局職員出席と決定。
三須副会長より、日本産科婦人科学会山形県地
方部会長、日本産婦人科医会山形県支部長から、
9.学術講演会への後援依頼について
平成16年度同山形県支部総会に対する賛助依頼
がある旨説明があり、支出了承。
「第3回山形COPD研究会」
5月15日(土) 山形国際ホテル
13.平成16年度放送大学「准看護師の看護師資格
取得に資する科目(夏季集中型)
」集中科目履修
「第7回山形県血小板と血管研究会」
生募集について
5月29日(土) ホテルメトロポリタン山形
須藤副会長より、放送大学山形学習センター所
武田常任理事より、
山形COPD研究会代表世話人、
長から、平成16年度放送大学「准看護師の看護師
山形県血小板と血管研究会世話人から、
学術講演会
資格取得に資する科目(夏季集中型)
」集中科目履
への後援依頼がある旨説明があり、後援了承。
修生募集案内がある旨説明があり、酒田地区医師
会長並びに鶴岡地区医師会長あて通知することと
決定。
54
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
14.医師連盟関係について
常任執行委員の委嘱について
4.本会各種委員会委員の委嘱について
竹内副会長より、本会各種委員会委員は、各郡
市地区医師会長推薦委員、会長委嘱委員、理事会
竹内副会長より、三原執行委員を常任執行委
選考委員で構成されている説明があり、それぞれ
員に委嘱したい旨提案説明があり、了承。
委嘱することと決定。
(詳細については、
本誌別掲)
追 加 要 項
5.社団法人山形県薬剤師会通常総会開催について
5月30日(日) オーヌマホテル
〔Ⅰ〕通知事項
竹内副会長より、県薬剤師会長から、社団法人
1.
「平成16年度歯の衛生週間」について
6月4日(金) ∼10日(木) の一週間
佐藤常任理事より、日本医師会長から、
「平成16
年度歯の衛生週間」の周知依頼がある旨説明があ
り、各郡市地区医師会長あて通知することと決定。
〔Ⅱ〕協議事項
山形県薬剤師会通常総会への出席案内がある旨説
明があり、有海会長出席と決定。
6.
(社)山形県鍼灸マッサージ師会第80回通常
総会の御案内について
5月23日(日) 天童グランドホテル
竹内副会長より、県鍼灸マッサージ師会長から、
第80回通常総会への出席案内がある旨説明があ
1.山形社会保険健康づくり事業推進協議会の開
り、欠席し、祝電を打電することと決定。
催について
6月4日(金) オーヌマホテル
7.懇親会の開催について
5月22日(土) 嘯月
佐藤常任理事より、山形社会保険事務局長から、
山形社会保険健康づくり事業推進協議会への出席
竹内副会長より、ウイルス肝炎研究財団常任理事から、
案内がある旨説明があり、
鈴木常任理事出席と決定。
懇親会への出席案内がある旨説明があり、欠席と決定。
2.妊婦健康診査に関する契約書の締結について
8.山形県社会福祉法人・施設整備協議会委員の
推薦について
佐藤常任理事より、小国町長から、妊婦健康診
査に関する契約書の締結依頼がある旨説明があり、
竹内副会長より、県知事から、山形県社会福祉
契約了承。
法人・施設整備協議会委員の推薦依頼がある旨説
明があり、三須副会長を推薦することと決定。
3.
「山形在宅呼吸療法研究会」ご後援のお願いに
ついて 7月3日(土) 山形テルサ
9.平成16年度社団法人山形県看護協会通常総会
並びに研修会の開催について
6月9日(水) 山形市中央公民館
武田常任理事より、山形在宅呼吸療法研究会代
表幹事から、
「山形在宅呼吸療法研究会」への後援
竹内副会長より、県看護協会長から、平成16年
依頼がある旨説明があり、後援了承。
度通常総会並びに研修会への出席案内がある旨説
明があり、板坂常任理事出席と決定。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
10.顧問就任について
竹内副会長より、県成人病検査センター理事長
55
15.医師連盟関係について
遠藤利明政経セミナーについて
5月26日(水) 東京全日空ホテル
から、有海会長に対して顧問就任依頼がある旨説
明があり、受諾することと決定。
竹内副会長より、遠藤利明政経セミナー券の
11.平成16年度山形県あすをきずく青少年県民会
議総会の開催について
購入依頼がある旨説明があり、購入することと
決定。
5月25日(火) 山形県高度技術研究開発センター
西島英利候補来形について
竹内副会長より、山形県あすをきずく青少年県
6月24日(木)
民会議会長から、平成16年度総会への出席案内が
ある旨説明があり、事務局職員出席と決定。
竹内副会長より、西島英利候補が6月24日の
午後に来形する旨説明があり、病院への挨拶廻
12.財団法人山形県腎等臓器移植推進機構理事の
り、励ます会など計画することとした。
推薦並びに理事会の開催について
6月2日(水) 県庁
竹内副会長より、
県腎等臓器移植推進機構理事長
16.その他
山形新聞への広告掲載について
代理から、
理事の推薦並びに理事会の開催案内があ
る旨説明があり、有海会長推薦並びに出席と決定。
有海会長より、山形新聞社から広告掲載依頼が
ある旨説明があり、5月30日開催の禁煙推進山
13.山形県障害者施策推進協議会委員の委嘱について
形県民大会に合わせて広告掲載することと決定。
竹内副会長より、県健康福祉部長から、有海会
県知事との懇談会日程について
長に対して山形県障害者施策推進協議会委員の委
嘱依頼がある旨説明があり、受諾することと決定。
伊藤事務局長より、県から、本会と県知事と
の懇談会の日程調整依頼がある旨説明があり、
14.山形県医療審議会委員の推薦について【再】
9月16日(木) 開催することと決定。
伊藤事務局長より、県健康福祉部長からの山形
地域福祉権利擁護事業にかかる契約締結審
県医療審議会委員の推薦依頼については、第2回
査会委員の推薦について
全理事会において有海会長推薦と決定されたが、
既に就任していたため、もう一度協議願いたい旨
第1回全理事会で協議された標記委員の推薦
説明があり、竹内副会長を推薦することと決定。
について、横川弘明先生(二本松会山形病院長)
を推薦した旨報告があり、了承。
56
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
第
3
回
全
理
事
会
日 時、平成16年5月26日(水) 午後3時30分∼
会 場、県医師会館役員室
3.東北医師会連合会事務局長会議について
出席者
5月21日(金) 岩手県医師会館
会 長 有海 躬行
伊藤事務局長出席
副 会 長 竹内 輝博、三須 良彦、須藤 俊亮
常任理事 佐藤 泰司、三原 一郎、板坂 勝良
鈴木 明朗、中條 明夫
理 事 松下三郎、大沼 央、佐藤 紀嗣
伊藤事務局長より、準会員制度、休暇規程等に
ついて意見交換してきたが、東北各県医師会の準
会員の状況について報告。
藤山 忠信、山科 昭雄、深尾 彰
監 事 小田 純士、小林 正義、中里 純
議 長 舟山 尚
4.本会第109回定例代議員会、同第88回定例総
会について
5月22日(土) 県医師会館
副 議 長 栗谷 義樹
有海会長ほか役員出席
事 務 局 伊藤事務局長ほか事務局職員
当日は殆どの役員が出席したので報告を省略
〔Ⅰ〕報告事項
1.第1回常任理事会について
5月12日(水)
県医師会館ほか(テレビ会議)
した。
5.C型肝炎専門医療機関の推薦に係る打合せ会
について
5月24日(月) 県医師会館
佐藤・武田常任理事出席
竹内副会長より、第1回常任理事会の報告は既
にお送りしている旨説明があり、それぞれ了承さ
佐藤常任理事より、打合せを行ない、C型肝炎
れた。
専門医療機関の選定基準を決めて、郡市地区医師
会を通じ改めて調査することになったこと、また、
2.診療に関する相談申込状況(4月分)について
希望する医療機関が無い地域がある場合は、県医
師会から依頼することになった旨報告があり、そ
板坂常任理事より、4月分の診療に関する相談
れぞれ了承。
は、医療機関の照会が2件、医師の対応への苦情が
2件、合わせて4件の苦情・相談があった旨報告。
6.会議・行事等について
「平成16年度医療的ケアの必要な子どもの
サポート事業」第一回運営協議会
5月7日(金) ゆきわり養護学校
佐藤理事出席報告。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
寒河江市西村山郡医師会並びに成人病検査
センター新旧役員等歓送迎会
5月13日(木) 寒河江市・吉本旅館
57
山形県医師会協同組合総代会
5月22日(土) 県医師会館
有海会長ほか役員出席
有海会長出席報告。
有海会長より報告。
「子育てするなら山形県」推進協議会
5月13日(木) 県庁
伊藤事務局長出席報告。
山形県障害者雇用促進協会通常総会
5月25日(火) ホテルキャッスル
市村経理係長出席報告。
第59回国民体育大会夏・秋季大会山形県予
選会兼第31回東北総合体育大会山形県予選
会実行委員会総会
5月14日(金) 県スポーツ会館
山形県あすをきずく青少年県民会議総会
5月25日(火) 県高度技術開発センター
赤城主事出席
伊藤事務局長出席報告。
伊藤事務局長より報告。
山形県接骨師会通常総会懇親会
5月15日(土) 上山市・月岡ホテル
有海会長出席報告。
山形県医師信用組合理事会
5月26日(水) 県医師会館
竹内副会長ほか役員出席
カスミ山形通常総会
5月19日(水) ホテルメトロポリタン山形
竹内副会長より報告。
有海会長、三須副会長出席
〔Ⅱ〕通知事項
有海会長より報告。
1.B型肝炎母子感染防止対策の周知徹底について
「被害者支援センターやまがた」
設立総会及
び設立記念講演会
5月20日(木) 遊学館
有海会長出席報告。
佐藤常任理事より、日本医師会長から、B型肝
炎母子感染防止対策の周知徹底依頼があるが、こ
れは母子感染防止のための適切な処置は妊娠から
生後6ヶ月までと長期にわたることから、特に里
山形県医師国民健康保険組合理事会
5月20日(木) 県医師会館
松下・藤山理事出席
帰り出産の場合等において産婦人科と小児科の緊
密な連携が重要との通知である旨説明があり、各
郡市地区医師会長宛通知することと決定。
(本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
松下理事より報告。
山形県四師会禁煙推進委員会
5月21日(金) 県医師会館
佐藤常任理事出席報告。
58
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
2.
「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のた
めの指針」の一部改正に係る対応について
6.厚生労働省「保健所長の医師資格要件の見直
しについて」の送付について
鈴木常任理事より、県健康福祉部保健薬務課長
竹内副会長より、日本医師会副会長から、厚生
から、
「がん予防重点健康教育及びがん検診実施の
労働省「保健所長の医師資格要件の見直し方針」
ための指針」の一部改正に係る対応について、
「山
が送付されている旨説明。
形県健康診査実施要領」のがん対象者等に相違点
があるが、厚生労働省通知の改正後のがん検診指
針に則した検診の実施に配慮願いたいとの通知が
7.医療計画推進事業及び医療機能分化推進事業
の実施計画について
ある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知す
ることと決定。
竹内副会長より、日本医師会常任理事から、医
療計画推進事業及び医療機能分化推進事業の実施
3.診療情報提供書
計画について通知があるが、16年度は酒田地区医
師会並びに米沢市医師会で実施される旨説明。
鈴木常任理事より、池田こずえ先生から、高校
の健康診断で「心電図異常」要精査の判定を受け
〔Ⅲ〕協議事項
受診された方が、
「低電位」の定義に当てはまらず
正常で、読影医師のサインも無く問題と思われる
1.臨床研修部会の開催について
との通知がある旨説明があり、対応について鈴木
6月3日(木) あこや会館
常任理事に一任と決定。
三須副会長より、県健康福祉部長から、臨床研
4.独立行政法人日本スポーツ振興センターにお
ける支部組織再編(ブロック化)について
中條常任理事より、日本スポーツ振興センター
理事長から、平成17年4月1日から現行の47都道
修部会への出席案内がある旨説明があり、深尾理
事が出席することとした。
2.第21回糖尿病Up・Date賢島セミナー広報依頼
書について
府県支部を6ブロックに再編し、そのスケールメ
8月28日(土)、29日(日)
リットを活かした業務・組織の運営体制をとると
三重県 志摩観光ホテル
の通知がある旨説明。
三原常任理事より、第21回糖尿病Up・Date賢
5.
身体障害者補助犬同伴受け入れマニュアル
(医
療機関編)の送付について
島セミナー準備委員会から、同セミナー開催に関
する広報依頼がある旨説明。
(詳細については、本誌別掲)
竹内副会長より、日本医師会長から、身体障害
者補助犬同伴受け入れマニュアル(医療機関編)
が送付されている旨説明があり、各郡市地区医師
3.次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業
主行動計画の策定等について
会長宛通知することと決定。
三原常任理事より、山形労働局雇用均等室長か
ら、次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業
主行動計画の策定等に関する広報依頼がある旨
説明。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
4.山形県訪問看護ステーション連絡協議会のご
59
9.各種検診委員会委員の委嘱について
臨席のお願いについて
6月19日(土) 山形県看護協会館
長井市西置賜郡医師会
委 嘱 中村 和治 循環器検診委員
佐藤常任理事より、県訪問看護ステーション連
〃 市原 征洋 乳がん検診委員
絡協議会長から、同連絡協議会への出席案内があ
る旨説明があり、欠席し、祝電を打電することと
酒田地区医師会
決定。
委 嘱 佐々木晋一 乳がん検診委員
5.平成16年度山形県学校保健連合会理事会の開
新庄市最上郡医師会
催について
委 嘱 片桐 祐司 呼吸器検診委員
6月3日(木) あこや会館
鈴木常任理事より、上記の医師会長から、各種
佐藤常任理事より、県学校保健連合会長から、
検診委員会委員の委嘱依頼がある旨説明があり、
理事会の開催案内がある旨説明があり、有海会長、
それぞれ委嘱了承。
須藤副会長、佐藤常任理事出席と決定。
10.平成16年度救急医療功労者の厚生労働大臣表
6.学校・地域保健連携推進事業検討委員会委員
彰候補者の推薦について
の委嘱について
6月10日(木) 県庁
中條常任理事より、県健康福祉部長から、平成
16年度救急医療功労者の厚生労働大臣表彰候補
佐藤常任理事より、県スポーツ保健課長から、
者の推薦依頼がある旨説明があり、上山市医師会
私に対して、学校・地域保健連携推進事業検討委
を推薦することと決定。
員会委員の委嘱依頼と、委員会への出席案内があ
る旨説明があり、委員を受諾することとし、委員
会は欠席と決定。
7.平成16年度「仙人講座」の開講に係る後援に
ついて
11.公益法人の活動と政治団体の活動の峻別に
ついて
竹内副会長より、日本医師会長並びに県健康福
祉部長から、公益法人の活動と政治団体の活動の
峻別について通知があるが、本会の状況について
佐藤常任理事より、県生涯学習文化財団理事長
説明があり、出来るだけ改善する旨回答すること
から、平成16年度「仙人講座」の開講に係る後援
とした。
依頼がある旨説明があり、後援了承。
12.臨床研修医師に対する日医医賠責保険への加
8.平成16年度主治医研修事業の委託について
入に関する件について
佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、平成
竹内副会長より、日本医師会常任理事から、臨
16年度主治医研修事業の委託契約依頼がある旨
床研修医師に対する日医医賠責保険への加入に関
説明があり、契約了承。
する調査依頼がある旨説明があり、回答について
は竹内副会長、板坂常任理事に一任と決定。
60
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
13.NPO法人山形県腎友会第2回定期大会ご案内
18.山形県小児保健会役員の委嘱について
について
6月20日(日) 山形ビッグウイング
竹内副会長より、県小児保健会長から、有海会
長に対して、山形県小児保健会顧問の委嘱依頼が
竹内副会長より、県腎友会長から、第2回定期
ある旨説明があり、受諾することと決定。
大会の開催案内がある旨説明があり、欠席とし、
追 加 要 項
祝電を打電することと決定。
14.平成16年度全国安全週間に関する協力依頼に
〔Ⅰ〕通知事項
ついて
7月1日(木)∼7日(水)の一週間 安全週間
1.平成15年度インフルエンザワクチンに関する
資料の送付について
竹内副会長より、日本医師会長から、平成16年
度全国安全週間に関する協力依頼がある旨説明。
佐藤常任理事より、日本医師会感染症危機管理
(本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
対策室長から、平成15年度インフルエンザワクチ
ンに関する資料が送付されている旨説明。
15.
「続米澤醫界のあゆみ」発刊記念祝賀会のご
案内について
6月7日(月) 東京第一ホテル米沢
2.平成16年度インフルエンザHAワクチン製造株
の決定について
竹内副会長より、米沢市医師会長から、
「続米澤
佐藤常任理事より、県健康福祉部長から、平成
醫界のあゆみ」
発刊記念祝賀会への出席案内がある
16年度インフルエンザHAワクチン製造株が次の
旨説明があり、有海会長、國井前会長出席と決定。
通り決定されたとの通知がある旨説明。
(本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
16.美しい山形・最上川フォーラム平成16年度通
常総会の開催について
6月3日(木) 県庁
A型株
A/ニューカレドニァ /20/99(H1N1)
A/ワイオミング/3/2003(H3N2)
竹内副会長より、美しい山形・最上川フォーラ
ム会長から、平成16年度通常総会への出席案内が
B型株
B/上海/361/2002
ある旨説明があり、欠席と決定。
3.院内感染地域支援ネットワーク相談事業に
17.第17回全国有床診療所連絡協議会総会の開催
ついて
について
7月31日(土)、8月1日(日)
佐藤常任理事より、日本医師会長から、院内感
札幌グランドホテル
染地域支援ネットワーク相談事業は、モデル事業
として全国8地域で実施される旨説明。
竹内副会長より、第17回全国有床診療所連絡協
議会総会長から、連絡協議会総会への出席案内が
ある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知す
ることと決定し、本会から竹内副会長、佐藤常任
理事出席と決定。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
4.平成16年度「世界禁煙デー」及び「禁煙週間」
について
61
8.厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん
検診実施のための指針」の一部改正について、
5月31日(月) 世界禁煙デー
及び子宮がん検診、乳がん検診のパンフレット
5月31日(月) ∼6月6日(日)
の送付について
の一週間 禁煙週間
鈴木常任理事より、日本医師会長から、厚生労
佐藤常任理事より、日本医師会長から、平成16
働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施の
年度「世界禁煙デー」及び「禁煙週間」に係る協
ための指針」の一部改正について、及び子宮がん
力依頼がある旨説明があり、協力了承。
検診、乳がん検診のパンフレットが送付されてき
ている旨説明。
5.平成16年度在宅医療の推進のための実地研修
事業について
9.公的個人認証による電子証明書の取扱い等に
ついて
佐藤常任理事より、日本医師会長から、平成16
年度在宅医療の推進のための実地研修事業につい
三原常任理事より、日本医師会長から、公的個
て、都道府県担当部局より相談があると思われる
人認証による電子証明書の取扱い等について通知
ので、本事業に積極的に参加していただきたいと
がある旨説明。
の通知がある旨説明。
(本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
6.中国における重症急性呼吸器症候群
(SARS)
患
10.IP-TV電話端末の回収協力のお願いについて
者の発生に伴う対応の終了について
三原常任理事より、日本医師会常任理事から、
佐藤常任理事より、日本医師会感染症危機管理
IP-TV電話端末の回収協力依頼がある旨説明があ
対策室長から、中国における重症急性呼吸器症候
り、返送することとした。
群(SARS)患者の発生に伴う対応の終了につい
て通知がある旨説明。
11.開業医承継支援事業にかかる事業案内のご送
付について
7.平成16年度県立学校学校医等の委嘱発令に
ついて
松下理事より、福祉医療機構企画指導部長から、
開業医承継支援事業にかかる事業案内の周知依頼
佐藤常任理事より、県教育委員会教育長から、
がある旨説明。
(詳細については、本誌別掲)
平成16年度県立学校の学校医等の委嘱発令と年
額報酬について通知がある旨説明。
12.日本医師会生涯教育制度と学会専門医制度との
単位互換について−互換内容の変更のお知らせ−
三須副会長より、日本医師会常任理事から、日
本医師会生涯教育制度と学会専門医制度との単位
互換について、5学会の専門医更新規則が変更さ
れたとの通知がある旨説明。
(詳細については、本誌別掲)
(本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
62
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
13.医療機関等からの医薬品又は医療用具につい
ての副作用、感染症及び不具合報告の実施要領
の改訂について
2.山形県警察協力医会第16回定期総会の開催に
ついて
6月26日(土) 於、オーヌマホテル
板坂常任理事より、日本医師会長から、医療機
竹内副会長より、県警察協力医会長から、第16
関等からの医薬品又は医療用具についての副作用、
回定期総会への出席案内がある旨説明があり、有
感染症及び不具合報告の実施要領の改訂について
海会長出席と決定。
通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛
通知することと決定。
(本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
14.診療報酬請求書等の記載要領の一部改正に伴
う明細書の続紙等に係る作成について
3.第19期定時株主総会招集ご通知
6月8日(火) 山形グランドホテル
竹内副会長より、キャプテン山形(株)代表取
締役社長から、第19期定時株主総会への招集案内
がある旨説明があり、事務局職員出席と決定。
板坂常任理事より、県社会保険診療報酬支払基
金から、診療報酬請求書等の記載要領の一部改正
に伴い、明細書の続紙の作成方法が改正され、そ
4.平成16年度定例総会及び事務研修会のご案内
6月17日(木) パレスグランデール
の協力依頼があるが、保険医療機関には支払基金
から直接通知される旨説明。
竹内副会長より、山形地区社会保険委員会山形
(本会会員用ホームページ「医師会ニュース」に掲載)
支部長から、平成16年度定例総会及び事務研修会
への出席案内がある旨説明があり、欠席と決定。
15.第19回男女雇用機会均等月間の実施について
6月1日(火) ∼30日(水)の一ヶ月 均等月間
5.
「骨髄バンクふれ愛講演会」への後援のお願い
について
竹内副会長より、山形労働局長から、第19回男
9月26日(日) 山形テルサ
女雇用機会均等月間の実施について通知がある旨
説明があり、各郡市地区医師会長宛通知すること
竹内副会長より、骨髄バンクを支援するやまが
と決定。
たの会長から、
「骨髄バンクふれ愛講演会」への後
援依頼がある旨説明があり、後援了承。
〔Ⅱ〕協議事項
6.東北各県医師会長会議の開催について
1.平成16年度ブロック別広報担当理事連絡協議
5月29日(土) 仙台ホテル
会の開催について
竹内副会長より、東北医師会連合会長から、東
三原常任理事より、日本医師会長から、平成16
北各県医師会長会議への出席案内がある旨説明が
年度ブロック別広報担当理事連絡協議会の開催に
あり、有海会長出席と決定。
ついて通知があるが、北海道・東北地区は、本会
が担当で9月11日に開催して欲しいとの依頼が
ある旨説明があり、そのように対応することとし、
詳細については三原常任理事に一任と決定。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
7.日本医師会会内委員会委員の推薦について
63
12.“明るいやまがた”夏の安全県民運動推進会
議の開催について
竹内副会長より、東北医師会連合会長から、日
6月17日(木) 山形県村山総合支庁
本医師会会内委員会委員の推薦依頼がある旨説明
があり、IT問題検討会(三原常任理事)、学校保
竹内副会長より、県文化環境部長、県危機管理監
健委員会(佐藤常任理事)、健康スポーツ医学委員
から、"明るいやまがた"夏の安全県民運動推進会議
会(中條常任理事)の3委員会を希望することと
への出席案内がある旨説明があり、欠席と決定。
した。
13.山形県医師会後援のご依頼について
8.平成16年度山形県性に関する健康教育研究会
顧問の委嘱について
第4回山形県脳ドック研究会
6月26日(土) 県教育会館
竹内副会長より、県性に関する健康教育研究会
長から、有海会長に対して、顧問の委嘱依頼があ
第18回東北救急医学会総会
6月19日(土) 山形テルサ
る旨説明があり、受諾することと決定。
9.本組合の顧問就任依頼について
三須副会長より、山形県脳ドック研究会代表
世話人並びに第18回東北救急医学会総会長か
竹内副会長より、県医師国民健康保険組合理事
ら、研究会への後援依頼がある旨説明があり、
長から、有海会長に対して、顧問就任依頼がある
それぞれ後援了承。
旨説明があり、受諾することと決定。
14.第27回日本プライマリ・ケア学会懇親会「二
10.平成16年度「日本対がん協会賞」「朝日がん
次会」のご案内について
6月5日(土)
大賞」の候補者推薦方依頼について
横浜市 パンパシフィクホテル
竹内副会長より、日本医師会長から、平成16年
度「日本対がん協会賞」
「朝日がん大賞」の候補者
三須副会長より、神奈川県医師会長から、第27
推薦方依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師
回日本プライマリ・ケア学会懇親会「二次会」へ
会長あて通知し、候補者の推薦を得ることと決定。
の出席案内がある旨説明があり、欠席と決定。
11.落成祝賀会のご案内について
15.第35回全国学校保健・学校医大会における日
6月11日(金) ホテルメトロポリタン山形
本医師会長表彰候補者の推薦について【再】
竹内副会長より、山形厚生病院長から、山形厚
佐藤常任理事より、前回の理事会で保留にして
生病院落成祝賀会への出席案内がある旨説明があ
いた第35回全国学校保健・学校医大会における日
り、有海会長出席と決定。
本医師会長表彰候補者の推薦について説明があり、
学校医 須藤副会長、養護教諭 佐々木洋子、学
校関係栄養士 土門敏子の3名を推薦することと
決定。
64
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
16.第6回東北ブロック感染症危機管理会議の開
催について
21.山形県成人病検診管理指導協議会の委員の推
薦について
6月9日(水)
国立病院機構仙台医療センター
鈴木常任理事より、県健康福祉部長から、山形
県成人病検診管理指導協議会委員の推薦依頼があ
佐藤常任理事より、東北厚生局長、仙台検疫所
る旨説明があり、次の通り推薦することと決定。
長から、第6回東北ブロック感染症危機管理会議
への出席案内がある旨説明があり、栗谷副議長出
席と決定。
循環器疾患等部会
須藤 俊亮、大道寺七兵衛、佐野 隆一
消化器(胃がん・大腸がん)部会
17.郡市地区医師会予防接種担当理事連絡協議会
の開催について
6月25日(金) 県医師会館
大泉 晴史、松田 徹、池田 栄一
子宮がん部会
三條 典男、五十嵐裕一、阿部 祐也
肺がん部会
佐藤常任理事より、予防接種の広域化等について
検討するため、郡市地区医師会予防接種担当理事連
絡協議会の開催を計画した旨説明があり、
開催了承。
有川 卓、田宮 和朗、笹井 祐之
乳がん部会
中村 隆、豊野 充、菊地 惇
がん登録委員会
18.本会禁煙推進委員会委員の委嘱について
委 嘱 山田 修久、大竹 修一
山田 敬子
有海 躬行、武田 憲夫、渡邉 興治
22.救急病院の認定に関する意見の聴取について
医療法人社団みゆき会 みゆき会病院
佐藤常任理事より、本会禁煙推進委員会委員と
中條常任理事より、県健康福祉部長から、救急
して、上記3名を追加委嘱したい旨説明があり、
病院の認定に関する意見の聴取がある旨説明があ
委嘱了承。
り、救急病院の指定を受けることに上山市医師会
も同意していることから、本会としても同意する
19.平成16年度健康づくりリーダー養成事業山形
旨回答することと決定。
県老連大学校健康学部企画委員の委嘱について
6月4日(金) 県総合社会福祉センター
23.「山形県救急業務高度化推進協議会」委員の
推薦について
佐藤常任理事より、山形県老人クラブ連合会長
から、私に対して平成16年度健康づくりリーダー
中條常任理事より、県危機管理監から、
「山形県
養成事業山形県老連大学校健康学部企画委員の委
救急業務高度化推進協議会」
委員の推薦依頼がある
嘱依頼と委員会への出席案内がある旨説明があり、
旨説明があり、
中條常任理事を推薦することと決定。
委員を受諾、委員会には事務局職員出席と決定。
24.山形県消防学校に係る山形県救急教育連絡会
20.平成16年度妊婦健康診査委託契約の締結について
議会長の推薦について
佐藤常任理事より、長井市長から、平成16年度
中條常任理事より、県危機管理監から、山形県消防
妊婦健康診査委託契約の締結依頼がある旨説明が
学校に係る山形県救急教育連絡会議会長の推薦依頼が
あり、締結了承。
ある旨説明があり、
中條常任理事を推薦することと決定。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
25.
「山形県老人医療費適正化推進委員会」の委
65
27.その他
員推薦について
医療保険分科会、学校保健分科会のシンポ
板坂常任理事より、県健康福祉部長から、
「山形
ジストについて
県老人医療費適正化推進委員会」委員の推薦依頼
がある旨説明があり、板坂常任理事を推薦するこ
医療保険分科会のシンポジストは松下理事、
とと決定。
学校保健分科会のシンポジストは佐藤常任理事
に一任と決定した。
26.保険医療機関及び保険医の指導に関するアン
ケート調査の実施について
キャプテン山形の株券の売却勧告について
竹内副会長より、都道府県医師会宛、保険医療
会計監査の時に監事からキャプテン山形の株
機関及び保険医の指導に関するアンケート調査を
券を売却するよう勧告され、公益法人の株等の
実施したい旨説明があり、了承。
所有は好ましくないことから、今後、売却等に
ついて検討することとした。
66
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
5月 6日
本会会計監査を県医師会館で実施。
〃
北海道内の飼い犬におけるエキノ
コックス感染例及び北海道から移動する犬の
感染実態調査結果と感染予防対策について、
各郡市地区医師会長宛通知。
〃
ポリオ生ワクチン2次感染対策事
業の実施について、
各郡市地区医師会長宛通知。
〃
山形県救急医療・救急業務関係者
知事表彰の推薦依頼について、各郡市地区医
師会長宛通知。
〃
療養病棟等に180日を超えて入院
している被保護患者に係る例外的給付の上限
額について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
日本医師会最高優功賞候補者の推
薦方依頼について、
各郡市地区医師会長宛通知。
〃
平成16年度山形県医療審議会医
療法人部会の開催等について、各郡市地区医
師会長宛通知。
〃
米寿会員並びに白寿会員の調査方
依頼について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
医療資格者の紹介予定派遣につい
て、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
医療法人の附帯業務の拡大につい
て、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
感染症危機管理対策協議会講演録
を各郡市地区医師会長宛送付。
〃 7日
予防接種に関する打合せを県医師
会館で開催。
〃
「平成16年度医療的ケアの必要な
子どものサポート事業」第一回運営協議会が
ゆきわり養護学校で開催され、佐藤理事出席。
東北医師会連合会総会・学術大会分
〃 8日
科会担当理事打合せ会を山形国際ホテルで開催。
〃
山形県介護支援専門員協議会第
20回定例理事会が山形市総合福祉センター
で開催され、三須副会長出席。
5月 8日 会報編集会議を山形国際ホテルで
開催。
〃
9日 山形県済生会創立60周年記念式典
並びに山形済生病院PET/CTセンター竣工式
がオーヌマホテルで挙行され、有海会長出席。
〃 10日 代議員会議案書等を各郡市地区医
師会長並びに代議員宛送付。
〃 11日 第1回都道府県医師会長協議会が
日本医師会館で開催され、有海会長出席。
〃
日本医師会役員就任披露パーティ
が東京・パレスホテルで開催され、有海会長、
竹内副会長出席。
〃 12日
第1回常任理事会(テレビ会議)
を県医師会館他で開催。
〃 13日 寒河江市西村山郡医師会並びに成
人病検査センター新旧役員等歓送迎会が寒河
江市・吉本旅館で開催され、有海会長出席。
〃
「子育てするなら山形県」
推進協議
会が県庁で開催され、伊藤事務局長出席。
〃 14日 第59回国民体育大会夏・秋季大会
山形県予選会兼第31回東北総合体育大会山
形県予選会実行委員会総会が県スポーツ会館
で開催され、伊藤事務局長出席。
〃
特定疾患治療研究事業におけるス
モン患者に対する対象医療の範囲について、
各郡市地区医師会長宛通知。
平成16年度「愛の血液助け合い運動」
〃
の実施について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
「平成16年度歯の衛生週間」につ
いて、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
「武見記念賞」
並びに
「武見奨励賞」
受賞候補者の募集について、各郡市地区医師
会長宛通知。
〃
第18回地域医療情報システムネッ
トワーク研究会(COMINES)定例研究会の開
催について、各郡市地区医師会長宛通知。
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
5月 14日 学校保健法施行規則の一部改正及
び定期健康診断における結核健康診断につい
て、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
第35回全国学校保健・学校医大会
分科会における研究発表の演題募集について、
各郡市地区医師会長宛通知。
〃 15日 山形県接骨師会通常総会懇親会が
上山市・月岡ホテルで開催され、
有海会長出席。
〃 17日 山形県医師会各種委員会委員の委
嘱について、各郡市地区医師会長並びに該当
会員宛通知。
〃 19日 カスミ山形通常総会がホテルメト
ロポリタン山形で開催され、有海会長、三須
副会長出席。
〃 20日 「被害者支援センターやまがた」設
立総会及び設立記念講演会が遊学館で開催さ
れ、有海会長出席。
山形県医師国民健康保険組合理事会
〃
が県医師会館で開催され、松下・藤山理事出席。
〃 21日 東北医師会連合会事務局長会議が
岩手県医師会館で開催され、
伊藤事務局長出席。
〃
山形県四師会禁煙推進委員会を県
医師会館で開催。
〃
「禁煙宣言」
ポスターを各郡市地区
医師会並びに各病院長・診療所長宛送付。
〃 22日
本会第109回定例代議員会、同第
88回定例総会を県医師会館で開催。
〃
山形県医師会協同組合総代会が県
医師会館で開催され、有海会長ほか役員出席。
〃 24日 C型肝炎専門医療機関の推薦に係
る打合せ会を県医師会館で開催。
「第3回指導医のための教育ワーク
〃
ショップ」報告書を各郡市地区医師会長宛送付。
〃 25日 山形県障害者雇用促進協会通常総
会がホテルキャッスルで開催され、市村経理
係長出席。
〃
山形県あすをきずく青少年県民会
議総会が県高度技術開発センターで開催され、
赤城主事出席。
〃 26日 山形県医師信用組合理事会が県医
師会館で開催され、竹内副会長ほか役員出席。
第3回全理事会を県医師会館で開催。
〃
〃 27日 社保及び生保指導打合会を県医師
会館で開催。
67
5月 27日 郡市地区医師会保険担当理事連絡
協議会を県医師会館で開催。
〃
平成16年度山形県病院要覧を各
郡市地区医師会長宛送付。
〃
「医療貸付事業融資の ご あ ん な い
(平成16年度)
」
を各郡市地区医師会長宛送付。
〃
「介護保険法施行規則の一部を改
正する省令」の施行について、各郡市地区医
師会長宛通知。
〃 28日 鶴岡地区医師会観桜会が新茶屋で
開催され、有海会長出席。
〃
平成16年度山形県北方領土返還
促進協議会総会がオーヌマホテルで開催され、
松本次長出席。
〃
山形県防犯協会連合会通常総会が
オーヌマホテルで開催され、
鈴木業務係長出席。
〃
「がん予防重点健康教育及びがん
検診実施のための指針」の一部改正に係る対
応について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
C型肝炎に係る専門医療機関の推
薦について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
第17回全国有床診療所連絡協議
会総会の開催について、各郡市地区医師会長
宛通知。
〃
B型肝炎母子感染防止対策の周知
徹底について、各郡市地区医師会長宛通知。
〃
医療機関等からの医薬品又は医療
用具についての副作用、感染症及び不具合報
告の実施要領の改訂について、各郡市地区医
師会長宛通知。
〃
身体障害者補助犬同伴受け入れマ
ニュアル(医療機関編)を各郡市地区医師会
長宛送付。
〃 29日 東北各県医師会長会議が仙台ホテ
ルで開催され、有海会長出席。
〃 30日 世界禁煙デー in やまがた「禁煙推
進山形県民大会」
を山形ビッグウイングで開催。
〃
山形県薬剤師会通常総会がオーヌ
マホテルで開催され、有海会長出席。
〃 31日
平成16年度「日本対がん協会賞」
「朝日がん大賞」
の候補者推薦方依頼について、
各郡市地区医師会長宛通知。
68
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
会 員 異 動
5月31日現在会員数1,615名
A会員717名 B会員898名
○ 会 員 訃 報
死 亡 年 月 日
平成16年5月5日
平成16年5月6日
○ 入 氏 名
川 村 邦 男
伊 藤 俊 治
享 年
89歳
71歳
住 所
鶴岡市大字湯田川乙64 川村診療所
酒田市緑ヶ丘二丁目9-3(本間病院勤務)
会
月 日 所属郡市 会員区分
氏 名
診療科目
新住所又は勤務先
4. 1
山 大
B
芳 賀 弘 明
消
山形市 山形大学医学部
〃
山 大
B
柄 澤 哲
内・消
〃 〃
〃
山 大
B
石 井 里 佳
消
〃 〃
〃
山 大
B
仲 野 春 樹 整・リハビ 〃 〃
〃
山 形
B
玉 田 芳 明
循・内
山形市 県立中央病院
〃
新・最
B
山 口 慶 展
脳神外
新庄市 県立新庄病院
5. 1
山 大
B
寒河江 正 明
整
山形市 山形大学医学部
〃
山 形
B
吉 原 堅一郎
眼
東村山郡山辺町大字山辺1073
山形市南館四丁目4-12
〃
山 形
B
勝 島 史 夫
小
医療法人勝島小児科医院
〃
山 形
B
勝 島 由利子
小
〃 〃
〃
山 形
B
塩 野 知 志
呼吸外
山形市 県立中央病院
〃
山 形
B
秋 葉 香
小
〃 〃
〃
新・最
B
片 桐 祐 司
内・呼
新庄市 県立新庄病院
〃
鶴 岡
B
五 箇 猛 一
外
鶴岡市 斎藤胃腸病院
〃
長・西
B
市 原 征 洋
外
西置賜郡白鷹町 白鷹町立病院
5. 24
米 沢
B
新 宮 正
脳神外
米沢市 三友堂病院
○ 異 同 左
〃
国立がんセンター東病院
米沢市立病院
同 左
〃
〃
山形大学医学部
動
月 日 所属郡市 会員区分
氏 名
新住所又は勤務先
3.13
天・東
A
大 山 正 俊 天童市長岡北四丁目1-17
4. 1
山 形
B
圓 谷 建 治 山形市行才126-2 独立行政法人国立病院機構山形病院
〃
山 形
B
藤 井 俊 司 〃 〃
山形市中桜田一丁目6-24
〃
酒 田
B
本 間 健太郎 酒田市新橋一丁目14-10 ほんまクリニック
南陽市椚塚1180-5
〃
南・東
B
川 合 厚 子
医療法人社団公徳会トータルヘルスクリニック
村山市楯岡新町二丁目7-17
4.15
北 村
B
羽根田 敏
医療法人羽根田医院はんだクリニック
〃
北 村
B
羽根田 やえ子 〃 〃
4.16
長・西
A→B
大 場 徹 三 長井市寺泉3525-3 介護老人保健施設リバーヒル長井
5. 1
山 形
B
井 上 聡 子 山形市緑町二丁目11-40
〃
天・東
A
神 村 匡 天童市鍬ノ町22-2 神村内科医院
寒河江市高田一丁目10-10
〃
寒・西
B→A
田 村 真 明
田村内科・消化器科クリニック
〃
酒 田
B
内 野 英 明 酒田市松原南19-11
5.12
山 形
B
齋 藤 公 男 山形市木の実町 サンシティ木の実町13-2-1301号
○ 退 旧 勤 務 先
山形済生病院
置賜総合病院
小国町立病院
同 左
置賜総合病院
同 左
県立中央病院
〃
備 考
現住所変更
名称変更
〃
現住所変更
開 業
勤務先変更
名称変更
〃
会員区分・勤務先変更
開業準備
施設移転
開 業
現住所変更
〃
会
月 日 所属郡市 会員区分
氏 名
備 考(移転先)
3.31
山 形
B
佐 藤 潤 市立病院済生館
4.30
山 大
B
伊 藤 ななみ 山形大学医学部
〃
寒・西
B
千 葉 昌 和 県立河北病院 → 山形厚生病院
〃
鶴 岡
B
三 浦 明 香 鶴岡協立病院 → 岐阜県羽島郡 松波総合病院
5.31
米 沢
B
鯨 井 隆 → 独立行政法人国立病院機構山形病院
山形県医師会会報 平成16年6月 第634号
編 集 後 記
武田憲夫先生の筆硯「もう一つの医療」には、
考えさせられた。本来、臓器移植と脳死とは、次
元の異なる議論のはずなのに、脳死判定をめぐっ
てのギクシャクした世論が、移植医療へのブレー
キになっているとは知らなかった。ドナーを一日
千秋の思いで待っている人にとって、極めて残念
なことであろう。脳死を人の死とするか、という
議論も大事かもしれないが、一方で、臓器移植で
救われる「もう一つの医療」があることを、われ
われ医療人が率先して広く伝えていく必要性を痛
感した。死の定義へのこだわりより、病む人、苦
しむ人へ、手を差し延べることがより優先される
社会であって欲しいと考えるのは編者だけではな
いであろう。他人への慈愛で成り立つ移植医療と
いう「もう一つの医療」が、さらに推進すること
を心から願いたい。
69
もう一人の武田先生の寄稿「トリアージ」も、
面白い視点で楽しませて頂いた。トリアージ、災
害時における治療の優先順位の選別というイメー
ジであるが、戦争や飢餓など極限の状況において
は、それは、すなわち子供、高齢者、重傷者など
弱者の切り捨てに他ならない。国あるいは組織を
存続させるためには、強を残し、弱が切り捨てら
れるのは、自然の道理かもしれない。しかし、戦
時下でも飢餓でもない日本で、これと同じ論理が
公然と肯定されようとしている。皆保険の崩壊で
ある。
新聞は、
医療費の伸びが日本を滅ぼすと書く。
日本国を救うためには、医療費の抑制は必至であ
るというキャンペーンを国民が鵜呑みにするよう
な事態になれば、老人切捨ての時代も、絵空事と
はいえないのではないか。たとえば、80歳以上の
高齢者は、保険給付なし、長生きしたければ自己
責任で、という時代も案外あり得るかもしれない。
金の切れ目が命の切れ目、一種のトリアージ時代
の到来である。
(三原一郎)
[お詫びと訂正]
本会会報5月号、30頁の表13につきまして、総数の調整率J並びに調整率Wに
誤りがありました。お詫びの上、下記の通り訂正いたします。
表13 主要部位の罹患と死亡(2000年)
(誤)
(正)
発
山 形 県 医 師 会 会 報 第634号
〃 ¥ 525
本会会誌の誌代525円は、山形県医師
会会費賦課微収規程第2条別表に定め
る会費の中に含まれる。
行
者 有 海 躬 行
平成16年6月5日 印刷
平成16年6月10日 発行
編 集 委 員 竹 内 輝 博
〃 〃 〃 佐 藤 泰 司
三 原 一 郎
中 條 明 夫
佐 藤 紀 嗣
発 行 所 社団法人
山形県医師会
〒990-2432 山形市荒楯町一丁目8番9号 TEL 023-631-4350 FAX 023-631-4352 印 刷 所
㈱
誠
文
堂
山形市本町一丁目7番50号 印
刷
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