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2014年11月 - ITS-TEA|(一財)ITSサービス高度化機構

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2014年11月 - ITS-TEA|(一財)ITSサービス高度化機構
第1号
ITS
Technology
Enhancement
Association
2014.11
ニュース
ニュース
一般財団法人 ITSサービス高度化機構
新財団への移行に伴い、これまでの「ORSE ニュース」から「ITS-TEA ニュース」として、
第 1 号をお届けいたします。引き続きよろしくお願いいたします。
● ITS-TEA について
● ETC2.0 について
● DSRC 運用連絡会議設立総会の開催
● セットアップ事業者連絡会福岡地区タウンミーティングの開催
● ETC セットアップ統括責任者講習会
● ITS 世界会議(デトロイト)出席報告
● ISO/TC204/WG18(協調 ITS)出席報告
● 平成 26 年版 ETC 便覧の発行
● ITS-TEA 業務データの概要
ITS-TEA について
平成 26 年 9 月 1 日、当機構は、一般社団法人 ITS サービス推進機構(略称:ISPA)を吸収合併し、法
人名称を「一般財団法人 ITS サービス高度化機構」
(英文名 ITS Technology Enhancement Association
(略称:ITS-TEA)
)へ改称しました。
新たに発足した ITS-TEA においては、合併による事業統合により、ETC システム及び DSRC システ
ムの普及促進やこれらに関するセキュリティを確保するための機能・役割を担う業務並びに技術の高度
化に関する調査研究業務等を行うなど、事業の一体化と効率化を推進して、道路利用者の利便性の向上
と道路の効率的な利用に寄与するよう努めて参ります。
また、ETC 技術を活用した道路ネットワークを賢く使うための対応や関係事業者と連携して、駐車場
等、高速道路以外の施設での ITS サービスの実用化などについても積極的に取り組んで参ります。
今後とも、新生「ITS-TEA」を宜しくお願いいたします。
ITS-TEA
2014年11月 < 2 >
組 織
ETC2.0 について
これまでの ITS の展開を顧みますと、1990 年代から本格化したカーナビゲーションの画面上に、VICS
によりリアルタイムな道路交通情報が付加され、さらに有料道路での ETC サービスが全国展開されて
きました。その後、これらの ITS サービスを一つの車載器にまとめ、高速、大容量の双方向通信という
路車間通信技術を活かし、より広範な道路交通情報や安全運転に役立つ情報を提供できるよう、平成
23 年より ITS スポットサービスが高速道路を中心に全国展開されてきました。
一方、VICS や ETC は利用者の認知度も高く、広く利用されているところですが、ITS スポットサー
ビスに関しては、サービス内容も含めて、利用者に十分理解されているとは言い難く、普及も進んでい
ません。しかし、日本の道路事情を考えますと、今ある道路をもっと賢く使うことが不可欠で、そのた
めにも ITS のいろいろなサービスを展開し、安全で効率的で環境にやさしい道路交通を実現していくこ
とが重要です。
国土交通省の審議会でもこれからの道路整備に関して多角的に議論され、道路を賢く使う視点で様々
な提言が出されています。その中で、ITS に関しても、これまでのサービスの高度化に加え、新たなサー
ビスの提供ができるよう平成 26 年 6 月に「ETC2.0」の構想が打ち出され、平成 26 年 10 月 3 日に国土交
ITS-TEA
2014年11月 < 3 >
通省より「ETC2.0」の今後の展開について発表がありました。
「ETC2.0」
は、まずはITSスポットあるいはDSRCの呼び方を
「ETC2.0」
に変えるところから始まります。
ITS スポット(DSRC)対応車載器で提供されているいわゆる ITS スポットサービスは ETC2.0 サービスと
呼ぶことになります。自動料金収受に加え、渋滞回避、災害時支援や安全運転支援のサービスが受けられ、
サービス内容の充実が図られます。今後導入を検討中のサービスとしては、道路利用者の経路情報を利
用することで渋滞箇所等を迂回した利用者への優遇措置、商用車の運行管理支援のほか、駐車場を利用
しやすくする民間サービスへの展開など幅広い活用が検討されているところです。
これまでの ETC を高度な運転支援システムに進化させた「ETC2.0」を広く普及させることで、道路
利用者の利便性、安全性を高めるとともに、道路を賢く使うことで、より活力ある社会が実現していき
ます。
DSRC 運用連絡会議設立総会の開催
DSRC 運用連絡会議設立総会が 11 月 5 日(水)
、半蔵門グランドアークにて開催されました。
総会には、旧一般社団法人 ITS サービス推進機構
(ISPA)
の会員企業 24 社
(車載器、ナビ、インフラメー
カー、等)をはじめ、来賓として国土交通省道路局道路交通管理課菊地課長様にご出席いただき、総勢
約 80 名が出席しました。
総会のはじめに ITS-TEA を代表して岩佐専務理事より「9 月 1 日付で ITS-TEA が発足となり、経
営統合によるシナジーを出していきたい。国土交通省により ETC2.0 の新しいコンセプトが公表され、
先般の CEATEC においても来場者の理解も得られたと聞いている。また、新しい ITS 事業を目指し、
DSRC 事業センターを新設した。今後は、戦略・活動をしっかりとやっていきたい。一方、上半期をみ
ると ETC のセットアップが 291 万件、前年比 96%、DSRC は 11.9 万件、前年比 1.6 倍と大きく伸長し、
10 月度も ETC のセットアップが 49 万件、DSRC は 3 万件と順調に推移している」
との挨拶を致しました。
続いて、国土交通省道路局道路交通管理課菊地課長様より「従来の ITS スポットサービスを ETC2.0
と呼ぶこととし、11 月にこの DSRC 運用連絡会議が設立され、やっと ETC2.0 を展開する布陣ができた」
とご挨拶をいただき、道路行政を巡る動向と ETC2.0 展開に向けて詳細なご説明をされ、「皆の知恵と、
ITS-TEAとしての効果を出してETC2.0対応車載器の100万台/年に向けて一緒に取り組んでいきたい」
との力強いお話をいただきました。
続いて、ITS-TEA の秋山常務理事より DSRC の現況と ITS-TEA の新体制、及び DSRC 事業センター
の役割について説明を致しました。
その後、総会の審議に入り、事務局の DSRC 事業センターより以下のような議案について説明を致し
ました。
・第 1 号議案 DSRC 運用連絡会議の運用(案)/ 分科会活動(案)について ・第 2 号議案 DSRC 運用連絡会議規約(案)について
・第 3 号議案 代表幹事、副代表幹事及び分科会主査の選任(案)について
そしてこれら 3 つの議案のそれぞれについて採決が行われ、異議なく決議されました。
ITS-TEA
2014年11月 < 4 >
ITS-TEA 岩佐専務理事の挨拶
次いで、代表幹事に選任された株式会社デンソーの袋様より「旧 ISPA で DSRC を担当していたことを
ふまえ、ITS-TEA として現場に近いお客様の声を持ち寄り、課題解決に向けて国をはじめ関係方面に
も提案できるように活動を進めたい。ETC と連携した、より良い提案を行うため ITS-TEA の協力を得
ながら一体となった活動をしていきたい」とご挨拶をいただきました。
続いて、事務局より旧一般社団法人 ITS サービス推進機構(ISPA)の 4 月∼ 8 月期の決算概要の説明を
行いました。
最後に、先般の CEATEC JAPAN 2014 において放映された ETC2.0 の DVD(国土交通省制作)を放
映し、出席者に ETC2.0 のご理解を深めて頂きました。
設立総会の模様
ITS-TEA
2014年11月 < 5 >
セットアップ事業者連絡会「福岡地区タウンミーティング」の開催
セットアップ事業者連絡会は、10 月 24 日(金)
、福岡県福岡市で「福岡地区タウンミーティング」を開
催いたしました。タウンミーティングは、全国各地区で、現地の道路事業者様とセットアップ事業者様、
登録店様にお集まりいただき、ETC 及び DSRC の更なる普及やサービスの充実等に向けて、意見交換を
行う場として、今回がちょうど 10 回目の開催となります。
当日は、タウンミーティングに先立ち、西
日本高速道路(株)様のご厚意により、同社
九州支社の道路管制センターを視察させてい
ただきました。
同センターでは、高速道路上の様々な情報
を一括集約し、利用者にリアルタイムで情報
を提供すると同時に、事故、故障車、落下物
等の迅速な現場対処を指示しています。また、
ETC や照明、道路情報板等の高速道路上の
施設の制御も行っており、これらの機能を通
じて高速道路の安全・安心・快適な利用を支
える中枢の役割を担っているとのご説明に、
西日本高速道路(株)九州支社 道路管制センター
参加者は熱心に耳を傾けていました。
続いて、福岡市内のホテルにおいて、43
名が参加し、タウンミーティングが開催さ
れました。西日本高速道路(株)様、福岡県
道路公社様、福岡北九州高速道路公社様か
ら、福岡県における高速道路ネットワークと
ETC 利用状況、ETC 利用サービスの向上策
等について、事業者連絡会及び ITS-TEA か
ら、セットアップ業務の効率化や品質向上、
ETC/DSRC 普及拡大等に向けた活動につい
て、それぞれ報告が行われました。意見交換
の場では、地元店舗様より、西日本高速道路
タウンミーティングの模様
(株)様が紹介された ETC の周遊割引につい
て、実際に利用される立場からの質問や、10 月はじめに国土交通省より発表された「ETC2.0」について、
どのようなサービス内容になるのかといった質問がありました。
タウンミーティング終了後の懇談会では、和やかな雰囲気の中で参加者による情報交換が行われました。
セットアップ事業者連絡会は、今後も引き続きタウンミーティングを各地で開催し、道路会社様とセッ
トアップ事業者様、登録店舗様との連携を深めていきたいと考えております。
ITS-TEA
2014年11月 < 6 >
セットアップ業務統括責任者講習会
ITS-TEA では平成 26 年年度のセットアップ業務統括責任者講習会を以下の日程で開催しています。
この講習会は、各セットアップ事業者が選任したセットアップ業務統括責任者が、登録店でのセットアッ
プが適切に実施されるように、その実施体制の把握、指導・監督に必要な知識や情報を習得していただ
くために開催し、各事業者には 2 年に 1 度受講していただいています。
昨年度においては、全 12 回の開催で 297 名の方が受講されました。
今年度はISPAとの統合に伴って、これまで別々に行っていたETCとDSRCの講習会を一本化したため、
事業者の皆様にとって大変受講し易くなっています。
周知していただきたい内容として、「ETC2.0」に関する情報、DSRC 登録に伴う各種申請や DSRC セッ
トアップに関する注意事項、およびセットアップシステムに関する新規の改修項目を追加し、かつ「学習
動画」やイラスト・写真を活用してより解り易い講習資料を作成、展開しています。
なお、今年度から「セットアップ管理情報サイト」に学習ツールとして「e-Test」を実装しており、講習
会受講後 1 週間以内に「統括責任者
適正試験」にて、受講内容の習得確
認を自己採点していただくようにお
願いしています。
学習ツールを体験し、各事業者傘
下店舗セットアップ担当者の指導・
教育に展開していただけるものと期
待しています。
平成26年11月14日開催風景
<ご参考>
平成 26 年度開催日及び開催場所(下線:開催済み)
① 9 月 19 日(金)東京(ITS-TEA・ 5 階会議室 )参加 32 名
② 9 月 26 日(金)大阪(新大阪丸ビル別館・ 3 - 5 会議室)参加 26 名
③ 10 月 10 日(金)名古屋(名古屋ダイヤビル 2 号館・245 会議室)参加 19 名
④ 10 月 24 日(金)仙台(駅前のぞみビル・ 4 階会議室 A)参加 12 名
⑤ 10 月 31 日(金)広島(RCC 文化センター・ 6 階・609 会議室)参加 12 名
⑥ 11 月 14 日(金)東京(ITS-TEA・ 5 階会議室 )参加 31 名
⑦ 11 月 28 日(金)大阪(新大阪丸ビル別館・ 3 - 5 会議室)
⑧ 12 月 13 日(金)福岡(リファレンス駅東ビル・会議室 H)
⑨ 1 月 9 日(金)名古屋(名古屋ダイヤビル 2 号館・271 会議室)
⑩ 1 月 17 日(金)東京(ITS-TEA・ 5 階会議室 )
※時間は 13:00 ∼ 16:30
ITS-TEA
2014年11月 < 7 >
第 21 回 ITS 世界会議(デトロイト)出席報告
本年 9 月にアメリカ合衆国デトロイト(ミシガン州)において開催された「第 21 回 ITS 世界会議」に参
加しました。概要について以下の通り報告致します。
1.開催概要
会 期:2014 年 9 月 7 日(日)∼ 11 日(木)
会 場:CoboCenter
テ ー マ:Reinventing Transportation in our Connected World
「つながる世界で、あらたな交通の創世へ」
参加国数:65 か国
参加者数:9,160 人
出 展 数:222 企業・団体
会場と ITS-TEA 参加者
公式プログラム
デトロイトは、古くよりモーター・タウンとして知られ、ビッグ 3 と呼ばれる General Motors, Ford,
Chrysler がそれぞれ本社を置いています。
1970年代以降は米自動車産業の低迷により、財政危機とそれに伴う治安の悪化が続いていましたが、
近年はビッグ 3 も業績を回復しつつあり好転の兆しを見せています。
また、世界5大モーターショーの一つである北米国際オートショーの伝統的な開催地であることなどから、
依然として全米随一のモーターシティーとして重要な機能を果たしています。
2.会議概要
2.1 セッション
特に今回の世界会議では、自動運転を軸とした今後の自動車産業の潮流について活発な議論がな
されました。その中で、自律型運転支援の普及、協調システムの実用化、自動運転技術の開発といっ
た道筋が示されました。
ITS-TEA
2014年11月 < 8 >
2.2 ITS-TEA 発表
ITS-TEA からは Technical Session において「日本における ETC の利活用サービスの現状と今後
の展望」というタイトルで論文発表を行いました。
発表では、東日本大震災後の災害廃棄物(がれき)処理における建設現場の入退管理をはじめと
する ETC を活用したサービスについて紹介しました。
会場の様子
ITS-TEA による発表
2.3 展示
昨年度の東京大会(238 団体)に比べ、出展社はやや少なかった(222 団体)ものの、Anchor
SponsorであるGeneral Motorsをはじめとして、シミュレーションを用いた自動運転・CV
(Connected
Vehicles)の体験など各社趣向を凝らした展示を行っており盛況でした。また、トヨタ、ホンダ等
の日本企業も注目を集めていました。
ITS-TEA も、JAPAN PAVILION の国土交通省コーナー内で、ETC の経済的効果、社会的効果
及び、ETC の多目的利用について紹介するパネルを展示しました。
JAPAN PAVILION ブース
ITS-TEA 展示(国土交通省コーナー)
2.4 テクニカル・ツアー
セッション・場内展示のほか、会場外にてデモンストレーションなどを見学する Technical Tour
も多数実施されました。その中の「OnStar Command Tour」に参加しました。
OnStar とは GM 社が提供するテレマティクスサービス
(北米及び中国にてサービス提供中)
であり、
Command Center はその中枢的な役割を果たしています。
ITS-TEA
2014年11月 < 9 >
3.E-470 視察
世界会議終了後、デンバー(コロラド州)にて、デンバー都市圏東部を横断する有料道路 E-470 と、
その管理会社である E-470 Public Highway Authority を訪問・視察いたしました。
同社にて構築・運用している課金システムと運用状況について説明を受け、監視センタやコールセ
ンタ等を見学した後、道路料金徴収のあり方や車載器の活用等についての意見交換を行いました。
また実際に E-470 を走行し、ハイウェイ上のチェックゲート等を見学しました。
E-470スタッフと
チェックゲートの見学
ISO/TC204/WG18(協調 ITS)出席報告
国際標準化機構(ISO)は、工業分野の国際的な標準(国際規格)を策定するための組織で、ITS はその
中の技術委員会 TC204 が担当しています。ISO/TC204 は年 2 回の総会を含め、検討テーマごとにワーキ
ンググループ(WG1 ∼ WG18)を設置し、国際標準化の議
論を進めています。平成 26 年 10 月に ISO/TC204 総会がカ
ナダのバンクーバーで開催され、WG18(協調 ITS を担当)
に参加しましたので、その概要を報告します。
1.開催概要
会 期:10 月 26 日∼ 30 日(総会は 31 日まで)
会 場:マリオットホテル(バンクーバー)
参加人数:約 40 名(TC204 全体では約 140 名の参加)
* TC204 参加国は、投票権がある P メンバー 26 カ国、
オブザーバー参加 27 カ国から構成されています。
会場のマリオットホテル
ITS-TEA
2014年11月 < 10 >
WG18全体会議の様子
2.会議概要
車自体への様々なシステムの導入により、特にその安全性が高められてきましたが、協調 ITS は、
車の外(たとえば道路に設置された路側機)と車との情報通信で、道路交通の安全性、効率性、快適
性の向上を目指そうとする考え方です。日本で普及している VICS、ETC、これから進める ETC2.0
も協調 ITS ということになります。
WG18 では、次の標準化活動につなげるための情報分析が主体のチームと、具体の標準化に関わ
るドキュメントを発行していくチームに分かれて活動しています。13 のチームがありますので、2 ∼ 3
の会議が同時並行で開催され、参加者が分かれて議論に参加することになりますが、最終日の全体会
議でそれぞれのチームの進捗状況が報告されます。
( 1 )情報分析チームの報告
現在 2 つのチームが活動しています(SWG1、SWG2)
。SWG1 からは、協調 ITS の標準化を政府組
織や他の標準化団体と調和させていくための活動の一環として、欧州の EU とアメリカ運輸省が連
携して取り組んでいる活動が報告されました。ローカルなセキュリティの議論に関して、国際協調
の視点からセキュリティの議論を展開する利点や制約は何かといった検討がなされています。
SWG2 は、協調 ITS に関して将来の標準化候補を見い出すための活動です。協調 ITS を事業展開
するうえで大きな役割を果たす道路管理者のニーズを探りながら、現在のITSサービスの改善や新サー
ビスに関わる標準化領域の検討を進めています。
( 2 )標準化作業チームの報告
現在 11 のチームが活動していますが、今回は以下の 3 チームの活動を紹介します。
1 )地図を扱うチーム
地図は、カーナビゲーション用のデジタル地図でお馴染みですが、道路上で起きる事故、渋滞
などの事象、霧や凍結などの動的環境、自車や他車位置などの動的な位置情報を地図上で表現し、
よりダイナミックに利用しようとする標準化作業(ローカルダイナミックマップ/ LDM)を進めて
います。今話題の自動走行システムにも関わりが深いものです。
ITS-TEA
2014年11月 < 11 >
2 )信号周りのサービスを扱うチーム 信号制御に関わる標準化では、信号交差点の通過に関わるアプリケーションをサポートするために、
信号現示の情報(青、赤、黄の残り時間やクリアランス時間)を提供するための議論が進められ
ています。緊急車両やバスなどの公共交通を優先的に通過させるサービスが含まれます。
3 )事業展開のガイドラインを扱うチーム
ITS の事業展開には、多くの標準化作業の結果が関わります。多くの技術仕様や国際標準のど
れを見ればいいのか、事業の内容によって参考とするものをうまく見つけ出すことができれば、
とても便利です。そこで、協調 ITS の運用コンセプト、セキュリティ、プライバシー、認証、運
転中のドライバーへの影響、車内情報表示など、実展開のためのガイドラインを作成しています。
3.ワークショップ
総会では関係者が一堂に会しますので、各 WG 横断的なテーマをワークショップで情報共有、意見
交換します。今回は、協調 ITS のワークショップも開催され、欧州(フランス、オランダ)
、アメリカ、
アジアパシフィック(オーストラリア、韓国、日本)からの報告がありました。
フランスからは新しい協調 ITS としての「Mobilite 2.0」、オランダからはオランダ、ドイツ、オー
ストリアを結ぶ ITS 回廊プロジェクト、アメリカからは協調 ITS のアーキテクチャや標準化活動の国
際調和、オーストラリアからは協調 ITS で使用する周波数管理、標準化の取組みや大型車に関するプ
ロジェクトなど、韓国からはスマートハイウェイのパイロットプロジェクトや 2018 年の冬季オリンピッ
クへの協調 ITS の展開計画の報告がなされました。日本からは、ETC2.0 とオートパイロットシステ
ムを紹介しました。なお、自動運転に関してもワークショップが開催され、日本からは政府の戦略的
イノベーション創造プログラムで取り組んでいる自動走行システムの紹介がありました。
平成 26 年版 ETC 便覧の発行
本年も ETC の開発および普及促進等の経緯や今後の展開、
ETC サービス開始以降の ETC に関する統計データ、諸外国の
ETC システムの実態調査等をまとめた
「平成26年版ETC便覧」
を制作しました。
主な内容として、ETC の概要、ETC 車載器のセットアップ、
ETC 車載器の普及状況及び導入効果、多目的利用サービスの
動向、諸外国の ETC、ならびに参考資料として、ETC システ
ム利用規程や ETC 総合年表、用語集等を掲載しております。
皆様の業務、研究にぜひご活用ください。
なお、ITS-TEA のホームページにも掲載しておりますので
こちらもご覧下さい
https://www.its-tea.or.jp/library/etcHandbook.php
ITS-TEA
2014年11月 < 12 >
ITS-TEA 業務データの概要
2014 年
10 月末現在
項 目
ETC セットアップ件数(累計)
63,571,341
(777,465)
373
(29)
ETC セットアップ事業者数
28,485
(2,011)
ETC セットアップ登録店
車 SAM 用鍵発行件数(累計)
53,009,945
セットアップ
件数
ETCセットアップ完了件数と
ETCセットアップ登録店数推移グラフ
セットアップ
店数
29,000
900,000
ETC セットアップ件数
(月計)
800,000
ETC セットアップ店数
(累計)
28,500
700,000
600,000
28,000
500,000
400,000
27,500
ETC カード用鍵発行件数(累計)
136,225,760
◆その他、有料道路事業者等に料金徴収設備用鍵発行
※下段( )内数は二輪分(併用店は四輪、二輪両方
に計上)
※本数値にはモニター等 35,996 件含む
項 目
2014 年
10 月末現在
DSRC セットアップ件数(累計)
441,132
300,000
200,000
27,000
100,000
26,500
0
2013年
2014年
11月 12月
2月
/10月
/1月
セットアップ
件数
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
DSRCセットアップ完了件数と
DSRCセットアップ登録店数推移グラフ
10月
セットアップ
店数
16,000
35,000
30,000
DSRC セットアップ事業者数
DSRC セットアップ
件数
(月計)
DSRC セットアップ
店数
(累計)
14,000
126
12,000
25,000
DSRC セットアップ登録店
13,602
10,000
20,000
8,000
15,000
6,000
10,000
4,000
5,000
2,000
0
0
2013年
2014年
11月 12月
2月
/10月
/1月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
一 般 財 団 法 人
ITSサービス高度化機構
URL:https://www.its-tea.or.jp/
、
、
は一般財団法人 ITS サービス高度化機構の登録商標です。
平成26年11月発行
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