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経営協情報 №20 - 千葉県社会福祉法人経営者協議会ホームページ

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経営協情報 №20 - 千葉県社会福祉法人経営者協議会ホームページ
全国社会福祉法人経営者協議会
経営協情報 №20
平成 25 年 9 月 27 日号
全国経営協事務局
TEL. 03-3581-7819
http://www.keieikyo.gr.jp/
<今号の内容>
1.厚生労働省 第 49 回 介護保険部会開催~費用負担の公平化について議論
2.厚生労働省 第1回 社会福祉法人の在り方等に関する検討会開催
3.「低所得・低資産高齢者の住まいと生活支援のあり方に関する調査研究」
第2回委員会 開催
4.リスクマネジャー養成講座 開催日程のご案内
5.カナダ林産業審議会(COFI)よりセミナー・研修ツアーのご案内
1.厚生労働省 第 49 回 介護保険部会開催
~費用負担の公平化について議論
9 月 25 日(水)、第 49 回社会保障審議会介護保険部会(部会長 山崎 泰彦 神奈川
県立保健福祉大学 名誉教授)が開催され、費用負担の公平化を議題とし、①一定以
上所得者の利用者負担の引き上げ(1割→2割)、②補足給付の要件への配偶者の所
得および資産の追加、③1号保険料の低所得者軽減強化、の3点について議論が行わ
れた。
委員からは、今回示された3つの論点について、検討の方向性については概ね賛同
する意見が大勢を占めたが、個々の論点の実効性や要件に対しては、賛意の他にも異
論を含め様々な意見が出された。
以下、各議題において示された論点および議論の概要を報告する。
①一定以上所得者の利用者負担について
【論点において示された内容】
○ 相対的に負担能力のある所得の高い方(一定以上所得者)には所得が低い方よりも1
割多い2割負担をして頂くしくみを設ける必要があるのではないか。
○ 一定以上所得者の基準を考えるに当たっては、以下の点を踏まえ、医療保険の現役並
み所得者とは異なったものとすることが考えられるのではないか。
・ サービスメニューが明確でケアプランを通じて選択可能な仕組みとなっていること
・ 医療サービスと比較すれば費用の額が予測可能で安定的であること
・ 医療保険の現役並み所得者の区分は、3 割負担の現役世代とのバランスを図る観点
から設けられたのに対し、今回検討する措置は、同一世代内において公平性を確保す
るためのものであること
○ 具体的な基準案:個人単位で見て、モデル年金や一般的な高齢者の消費支出の水準を
上回る負担可能な水準
案 1:合計所得金額 160 万円以上相当 → 被保険者全体の上位約 20%に該当
(年金収入のみ・単身世帯で、収入額 280 万円)
案 2:合計所得金額 170 万円以上相当 → 住民税課税の被保険者のうち所得上位概ね
(
同
290 万円)
半分以上
○ 高額介護サービス費の限度額は、基本的には据え置くが、医療保険の現役並み所得に
相当する者については、限度額を引き上げてはどうか。
委員から、一定以上所得者の「基準」について、少なくとも医療保険で 1 割負担と
なっている人は(介護保険で 2 割負担になるとは)考えておらず、高齢者の認識と乖
離があるのではないか(齊藤秀樹委員/全国老人クラブ連合会理事・事務局長)との
意見のほか、医療保険の現役並み所得者の基準(383 万円)と合わせるべき、第 5・6
段階の区切りである 190 万円を検討してはどうかという提示された案に反対する意
見があった。負担割合が増えることによる利用控えへの懸念から、利用控えを想定し
た緩和策を講じるべき、1.5 割の負担を設けることを検討してはどうかとの意見もあ
った。
また、負担可能な所得水準の算出にあたって、無職高齢者単身世帯の収支状況等を
参考資料としていることに対し、現役世代の住宅ローンや教育費を考慮した収支や、
生活保護基準などとの比較もすべきといった意見があった。
こうした意見に対し、厚生労働省は、収支の実態から 2 割負担が可能な層にのみ負
担増をお願いするという考え方であることを改めて説明し、理解を求めた。
②補足給付について
【論点において示された内容】
○ 補足給付については、①本来の給付外の福祉的な給付であること、②在宅で生活する
者との公平を図る必要があること、③保有する預貯金等や不動産はそのままに、本来低
所得者向けの補足給付を受けることは保険料負担者との間で不公平であることから、保
険者の事務負担に十分に配慮しながら、資産を勘案する等の見直しを行うこととしては
どうか。
【配偶者の所得勘案】
○施設への入所に伴い入所者の住民票を施設所在地に移すことで世帯が分離されること
が多いこと、配偶者間には他の親族間より強い「生活保持義務」があることを考慮して、
住民票上の世帯の状況に関わらず特別な事情がない限り配偶者の所得(課税状況)も勘
案することとし、配偶者が住民税課税の場合には補足給付の対象外としてはどうか。
【資産勘案・・・預貯金等】
○ 貯蓄等については、本人と配偶者の貯蓄等の合計額が一定額を上回る場合には補足給
付の対象外としてはどうか。
貯蓄等の範囲については、価値の把握がしやすい預貯金、有価証券といった資産を対
象とし、評価の困難な動産等は対象外としてはどうか。
○ 口座情報を一元的に把握する仕組みが存在しない現状や市町村の事務負担を踏まえる
と、預貯金等の保有状況は自己申告を基本としつつ、不正事案に対するペナルティの強
化等により、適正な申告を担保する仕組みとしてはどうか。
○補足給付の対象外となる貯蓄等の基準については、入居期間が比較的長い特別養護老人
ホームの入居期間の実態(9 割以上が 10 年以内に退所)や施設入所にかかる費用等を
考慮し、単身では 1000 万円、夫婦では 2000 万円としてはどうか。
【資産勘案・・・不動産】
○ 評価額が一定以上の不動産を保有する者については、補足給付の対象外としつつ、市
町村が当該不動産を担保とした貸付を介護保険の財源を用いた事業として行い、利用者
の死後に回収する仕組みを導入することが考えられるのではないか。
○ 実施に当たっては、市町村の事務負担を踏まえ可能な限り簡便な仕組みとし、外部へ
の委託を可能とする方向で検討することとしてはどうか。
○ 対象とする不動産については、宅地を基本と考えるべきではないか。
○ 具体的な基準としては、市町村の固定資産税評価額を用いることとし、ユニット型個
室に10年間入所したときに要する費用約 781万円に一定の事務手数料を加え、不動
産担保貸付のリスクを勘案して 2000 万円以上(固定資産税評価額は地下公示価格及び
鑑定評価額等の0.7倍程度であることから、これらでは約 3000 万円程度以上)とし
てはどうか。
○ 配偶者が住んでいる場合はその死後まで返済を猶予することや、諸外国より三世代同
居が多い我が国の住宅事情等を踏まえ、子どもが住んでいる場合には、勘案すべき資産
から除外するといった配慮も必要ではないか。
○ なお、ショートステイに係る補足給付については、不動産資産の要件を課さないこと
が適当ではないか。
【非課税年金】
○ 現在、第2段階と第3段階を区分する年金収入等に遺族年金及び障害年金は勘案され
ていない。これらは非課税とされている年金ではあるものの、負担の公平化の観点から、
段階区分に当たって勘案することとしてはどうか。
資産勘案については、実行性について懸念する意見が複数の委員からあった。具体
的には、地方によっては担保価値のない土地しかないところもあり、より具体的な議
論が必要ではないか(藤原忠彦委員/全国町村会長)、様々な個別対応の必要が生じ
るのではないか(齊藤秀樹委員)といった意見があった。
また、資産の把握について、自己申告を基本とすることについて、事務負担の観点
から妥当とする意見があった一方で、正直に申告する場合とそうでない場合の不公平
が生じるのではないか、との意見があった。これに対し、厚生労働省は、一部に故意
の不申告があったとしても、現状、まったく資産勘案されていない状況と比べれば、
公平性が高まるものと理解してほしい、と説明し理解を求めた。
さらに、委員からの質問に対する厚生労働省の説明では、貸付業務の委託先につい
ては、地域の金融機関等を想定していること、マンションについては評価の困難さか
ら対象としないこと、社会福祉協議会で行っている生活福祉資金との関係としては、
生活福祉資金は在宅生活者の自宅を対象としていることに対し、今回の補足給付に係
る貸付は施設入所者を対象とすることで区別するとの考え方が示された。
③1号保険料の低所得者軽減強化について
【論点において示された内容】
○ 住民税非課税世帯の被保険者の保険料軽減強化に公費を投入する仕組みを導入し、現
在の負担割合を更に引き下げることとしてはどうか。
○ 軽減の幅は現在の第1・2段階で現在の 5 割軽減から7割軽減とし、第 3 段階につい
ては2.5割軽減から比較的所得の低い者は5割軽減に、その他の者は3割軽減とする
ことが考えられるのではないか。
○ 併せて、保険料の応能性を高めるために、現在の標準6段階を更に細分化すべきでは
ないか。
(特例第3・特例第 4 段階を標準化しつつ、第5段階以上の細分化し、標準 9
段階とする)
○ なお、各市町村の判断により、現在の取扱と同様、更なる多段階化や、段階毎の基準
額に対する割合の変更など弾力化して設定することができる仕組みとしてはどうか。
○ また、現在標準 6 段階を用いている調整交付金による財政調整も、新たに多段階化設
定された保険料の段階を用いることで、保険者間の負担能力の調整を強化することとし
たらどうか。
示された内容について、委員からは反対意見はなく、負担が上がる階層に対する配
慮が必要ではないか(河原四良委員/UAゼンセン日本介護クラフトユニオン顧問・
政策主幹)、財源構成のうち 50%とされている公費負担について、新たな財源の投入
が必要(大西秀人委員/全国市長会)といった意見があった。
今回の議題全体に関係して、負担増となる高齢者への説明について、現場や市町村
に任せるのではなく、国においても都道府県を通した説明の工夫を含め、国民に理解
を得るための取り組みが必要との意見が複数あり、厚生労働省は説明や国民への周知
のやり方を工夫したいと説明した。
次回部会は、10 月 2 日に開催され、都市部の高齢化対策に関する検討会報告やそ
のこれまでの議題にあがらなかったその他の事項についての審議が行われる予定。
当日の資料は、以下の URL から参照できる。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000024150.html
2.厚生労働省 第1回 社会福祉法人の在り方等に関する検討会開催
厚生労働省は、社会福祉法人等の在り方等について検討するため、社会・援護局に
おいて、有識者、法人関係者等の参画を得て標記検討会を設置し、9月 27 日に第1
回会合を開催した。
検討会の「開催要綱」では、社会福祉法人は社会福祉の発展に大きな役割を果たし
てきたものの、取り巻く環境が大きく変化していることから社会福祉事業における法
人としての役割、経営の在り方等について見直しが必要になっている、との課題認識
が示されている。
また、
「日本再興戦略」
(平成 25 年6月 14 日閣議決定)等において、社会福祉法人
の大規模化、複数法人による連携、経営の高度化、法人経営の透明性の確保や非課税
扱いにふさわしい地域貢献等について具体的な対応を求められていることからも、社
会福祉法人の在り方について幅広い検討を行い、その方向性について論点整理を行う
ことを設置の趣旨として謳っている。
本検討会では、平成 26 年5月頃をめどにとりまとめを行うこととしているが、社
会福祉法人の財務諸表の効果的な公表方法については、平成 25 年中にとりまとめる
予定。
社会福祉法人の在り方等に関する検討会
構成員名簿
(五十音順)
浦野
雄谷
髙橋
田島
田中
千葉
対馬
西元
藤井
松原
正男
良成
利一
誠一
滋
正展
徳昭
幸雄
賢一郎
由美
松山 幸弘
宮田 裕司
森
貞述
社会福祉法人中心会理事長
社会福祉法人佛子園理事長
社会福祉法人至誠学舎立川理事長
日本社会事業大学専門職大学院特任教授
慶應義塾大学大学院教授
独立行政法人福祉医療機構経営支援室経営企画課長
ジャパンケアグループ代表
社会福祉法人青山里会常務理事
上智大学総合人間学部准教授
株式会社明治安田生活福祉研究所福祉社会研究部主席研究員
一般財団法人キヤノングローバル戦略研究所研究主幹
社会福祉法人堺暁福祉会理事
元高浜市長
検討会冒頭の挨拶では、岡田太造社会・援護局長は、昨今の社会福祉をめぐる情勢
の変化に合わせ、社会福祉法人がこれからも社会福祉の中心を担うためにも時代に合
った社会福祉法人の在り方について検討していただきたい、と述べた。
座長には、互選により慶應義塾大学大学院教授の田中滋委員が選任された。
事務局から社会福祉法人の現状について説明がされた後、社会福祉法人のあり方に
ついて出席した委員の間で自由討議が行われた。
とりわけ議論の中心にあがったのが、社会福祉法人の地域貢献の取り組みであり、
社会福祉法人は社会福祉事業以外にも、地域に対して自主的に行う地域貢献活動に積
極的に取り組み、社会に対して見える形での利益還元をしていくべきだという意見が
多く出された。
そうした活動をするために、社会福祉法人の意識改革だけでなく、行政の理解や資
金使途の緩和などが必要であるとの意見もあがった。
以下、委員からあげられた意見の概要を報告する。(委員発言は事務局整理)
本検討会における検討の視点について
・社会福祉事業は利用者本位であるべきもので、利用者=国民のために、わかりや
すい社会福祉法人のあり方について検討する必要がある。(森委員)
・一概に社会福祉法人と括るのではなく、法人規模の差を考慮して検討をする必要
がある。(藤井委員)
・社会福祉法人の潜在的な力に目を向けた議論をすべき。例えば、生活困窮者に対
する支援は全国的な問題であり、点で対応するのではなく、面で対応するには全
国に約 2 万ある社会福祉法人を有効活用するべき。(浦野委員)
・社会福祉法人に対する固定概念を捨てて議論をしていくべき。社会福祉法人の認
可には実績等を考慮し、法人間連携や合併のしやすい環境を整えることも必要で
ある。(藤井委員)
社会福祉法人の取り組みについて
・社会福祉法人には、行政の事業請負と公益法人という2つの側面がある。措置事
業の担い手として、行政の事業請負は大事な役割であるが、公益法人として、地
域に対して自主的に活動を展開し、社会に対して発信していく必要がある。(千
葉委員)
・お金が入るから事業を行い、お金が入らないから事業を行わないというのでは問
題がある。社会福祉法人も仕分けされる可能性もあることを考慮して活動をして
いくべき。たとえば、児童養護施設などは、制度上 18 歳になったら施設を出な
ければならず、結果として貧困の連鎖を生み出しやすい。それを阻止するために
自主的に取り組むことが社会福祉法人の役目である。そうした社会福祉法人のミ
ッションが忘れられているのではないか。(髙橋委員)
・社会福祉法人の 2000 年以降の大きなミッションは地域福祉。それを追及すると、
たとえ地域包括ケアシステムができても、制度外事業が必要となる。社会福祉法
人は費用が弁償されない事業にも取り組み、地域福祉を担っていく気概が必要だ
が、自治体にお伺いをたてながら取り組む姿勢になっている一方で、制度が手枷
となることや、行政にはねられることもある。制度などの構造的な面での緩和も
必要。(西元委員)
・社会福祉を目的とした事業を展開する場合は、資金使途について緩和しなければ
事業が成り立たない。(宮田委員)
・社会福祉法人に求められていることは公益性、非営利性を明確にし、その説明責
任を果たすこと。今は地域に応じた福祉のグランドデザインが必要であり、その
担い手は、地域に密着し、継続した事業を行ってきた社会福祉法人になるのでは
ないか。(雄谷委員)
・いままでの社会福祉法人は行政からの請負型であったため、枠組みにはまった事
業しか展開してこなかった。そのため、いざその枠がはずれても積極的な行動が
できない、お金が入らない事業はしない法人が多い。対価を求めない事業を行い、
地域に対して利益還元をしていくべき。海外では、利益還元の基準が明確になっ
ている。(藤井委員)
・ノンプロフィットとは、市場の失敗(採算が取れない部分)、行政の失敗(制度
の谷間となる部分)を補う活動とされている。市場の補完であれば、措置が残っ
ている部分、行政の補完であれば、制度外の取り組みが必要で、それを明確にす
る必要があるのではないか。(千葉委員)
・内部留保は額が多いから問題があるというわけではない。むしろ良好な経営と言
える。問題はその用途にあり、なぜ貯めているのか国民に説明できなければなら
ない。
(松山委員)
税制上の優遇、公的資金の投入について
・実際に社会福祉法人に対してどれほどの公費が入っているのか国民は知りたいは
ず。おおよその額でも掲示すべき。(松山委員)
・社会福祉事業だけでなく、公益事業を実施するから税制上優遇されると明文化す
るべき。また、地域貢献に関する財務モデルを作るべき(藤井委員)
・事業の収支に左右されない固定資産税分は、地域に還元すべき。(田島委員)
財務情報の公開について
・介護保険も、もとは国民のお金であり、当然その使途を明確にするべきであり、
上場している株式会社、学校法人では外部の監査を受けているが、社会福祉法人
は全くない。公表も大事だが、まずは監査法人等に財務状況を見てもらい、正し
い情報を公開するべき。(対馬委員)
・これまで行った調査では、貸借対照表が、対照していない法人が 2 割もあっ
た。監査法人などを入れて、しっかりとした決算報告ができないようではせっか
く情報公開をしても意味がないものになってしまう。また、貸借対照表に関して
は行政の確認が甘いことも問題。(松原委員)
福祉サービスの質の向上
・社会福祉法人は同族経営が多く、ワンマン経営になりやすい。福祉サービスの質
の向上を考えるうえで、専門性のない人が経営をすることのないように、研修や
資格などの仕組みを考えるべきではないか。(西元委員)
今後のスケジュールは以下のとおり示されたが、第1回委員会の議論を踏まえテー
マについては変更・追加がありうる旨が確認された。
第 2 回 10 月 28 日(月)議題:社会福祉法人の担うべき事業について
第 3 回 11 月中 議題:社会福祉法人の効率的な運営の強化について
第 4 回 12 月中 議題:社会福祉法人の透明性の確保について
第 5 回 1 月中
議題:社会福祉法人のサービスの質の向上について
→その後関係団体のヒアリングを行い、取りまとめに向けた議論を行う。
3.
「低所得・低資産高齢者の住まいと生活支援のあり方に関する調査研
究」第2回委員会 開催
9月 27 日、
「低所得・低資産高齢者の住まいと生活支援のあり方に関する調査研究」
第2回委員会(高橋絋士 委員長)が開催され、「地域善隣事業骨子(案)」をめぐっ
て協議が行われた。
「地域善隣事業」は、低所得・低資産、社会的なつながりによる支援が乏しい等の
理由により、地域での居住を継続することが困難である(そのおそれのある)者に対
し、居住の場の確保及び日常生活上の支援を行うことにより、これらの者ができるだ
け安定的・継続的に地域生活を営むことができるように支援するもの。
地域の空家を活用した「互助ハウス」
(仮称)によって住まいを確保するとともに、
個々の利用者が自立的・自律的な生活ができるよう「セルフケアの支援」「互助の醸
成」の視点からの相談・生活支援を行うことが事業骨子として示されている。
今後、本骨子案に基づいて地方公共団体(3か所程度)へのヒアリング調査等を行
うとともに、都道府県社協へのアンケート調査を行う予定となっている。それらの結
果をも踏まえ、第3回委員会は 12 月 17 日に開催される予定である。
なお、今年度行われている以下の老人保健健康増進等事業には、本会 介護保険事
業経営委員会委員がそれぞれ委員として参画している。
① 「低所得・低資産高齢者の住まいと生活支援のあり方に関する調査研究」(一
般財団法人 高齢者住宅財団) (西元幸雄委員が参画)
② 「養護老人ホーム・軽費老人ホームの今後のあり方も含めた社会福祉法人の新
たな役割に関する調査研究事業」(一般財団法人 日本総合研究所)
(山田尋志委員、川西基雄委員が参画)
③ 「特別養護老人ホーム等を経営する社会福祉法人のガバナンスの強化方策に関
する調査研究事業」(みずほ情報総研株式会社) (平田直之委員長が参画)
4.リスクマネジャー養成講座
開催日程のご案内
全国経営協・リスクマネジャー養成講座(初級/上級)の開催日程について、以下
のとおり確定いたしました。多くのご参加をお待ちしております。
初級講座の開催要項は「経営協」10 月号に同封しお送りいたします。
◆初級リスクマネジャー養成講座〈前期〉12 月 3 日(火)・4 日(水)
〈後期〉2 月 24 日(月)~26 日(水)
◆上級リスクマネジャー養成講座
2 月 19 日(水)~21 日(金)
※会場はいずれも都内にて調整中
5.カナダ林産業審議会(COFI)よりセミナー・研修ツアーのご案内
カナダ林産業審議会(COFI)より、木造による施設建築に関する研修として、全
国 6 カ所で開催する「大型木造建築セミナー」と、
「カナダ木造福祉施設 視察研修ツ
アー」のご案内がありましたので、以下の通りご紹介いたします。
各セミナーの詳細は別添案内をご参照ください。
①COFI 大型木造建築セミナー ~木造で効率的に高齢者施設を建てる ~
全国6会場で、木造での施設建設に興味のある設計者、また実際に建設を検討され
ている法人の皆さまを対象とするセミナーです。
大 阪 10 月 31 日(木)エルおおさか (講師 三浦 研氏 /藤嶋 三也氏)
福 岡 11 月 1 日(金)福岡建設会館 (講師 三浦 研氏 /藤嶋 三也氏)
東 京
名古屋
札 幌
仙 台
11 月 5 日(火)砂防会館
(講師 井上 由起子氏/藤嶋 三也氏)
11 月 6 日(水)桜華会館
(講師 井上 由起子氏/藤嶋 三也氏)
11 月 28 日(木)かでる2・7 (講師 三浦 研氏 /藤嶋 三也氏)
11 月 29 日(金)宮城県建設会館(講師 三浦 研氏 /藤嶋 三也氏)
②カナダ木造福祉施設 視察研修ツアー
カナダは木造先進国といわれるように、商業施設、マンション、福祉施設などが数
多く木造で建設されています。本研修ツアーでは、専門機関の担当者を招いてカナダ
の医療・福祉制度、高齢者ケアの仕組みや高齢者住宅の現状について学び、建築に関
する解説も織り交ぜながらさまざまなタイプの高齢者施設を見学します。
渡航先:カナダ BC州 バンクーバー
日 程 :2014 年 3 月 2 日(日)~ 9 日(日) 8 日間
~WEB経営診断~
会員法人が自ら法人の現状把握と経営課題の抽出、改善への取り組みに向けて、手
軽にホームページ上にて、無料で経営診断できるツールです。
「チェックリスト」「組織風土診断」「財務分析」の 3 つを利用いただけます。
http://www.keieikyo.gr.jp/
(ページ左の「WEB経営診断」のロゴマークをクリック)
<「経営協情報」送付先>
・ 電子メールによる直接配信をご希望された会員法人
・ 全国経営協 協議員・監事・相談役
・ 都道府県経営協の正副会長
・ 都道府県経営協事務局(各県社協内所管部課長あて)
建築士会 CPD プログラム (2単位)
COFI 大 型 木 造 建 築 セミナー
~木 造 で効 率 的 に高 齢 者 施 設 を建 てる ~
日本の気候風土になじんだ木造建築のメリットが再認識され、建物の木造化・木造建築の大型化が進んでいます。木の性質を理
解し、大型木造特有の施工監理上の留意点を理解した上でのプランニングが、高性能かつコストメリットを活かした建物を建てる上で
重要です。本セミナーでは高齢社会の日本において数量的整備が急務である「高齢者施設」にテーマを絞って、大型木造高齢者施
設のプロジェクトを紹介し、その設計者が実際の経験から得た効率的に建てるためのヒントを考察します。また、高齢者・福祉業界の現
状と動向、今後求められる施設像について研究者からの講義を設け、ソフトの視点から必要とされる建物について解説します。
木造での施設建設に興味のある設計者、また実際に建設を検討されている法人の皆さま、ぜひこの機会にふるってご参加ください。
※※予告 現場見学会のご案内 ※※ 建設中の高齢者施設現場見学会(場所:千葉県、時期:12月)開催予定。
詳細は決定次第 WEB へ掲載。本セミナー参加者を優先的にご案内いたします。
【セミナー会場と日程】
開催都市
大 阪
福 岡
東 京
名古屋
札 幌
仙 台
※定員(50名)、時間(13:45~16:35)は6会場共通
日 程
会
場
10月31日(木) エルおおさか
(大阪市中央区北浜東 3-14)
11月 1日(金)
福岡建設会館 (福岡市博多区博多駅東 3-14-18)
11月 5日(火)
砂防会館
(東京都千代田区平河町 2-7-5)
11月 6日(水)
桜華会館
(名古屋市中区三の丸1-7-2)
11月28日(木) かでる2・7
(札幌市中央区北 2 条西 7)
11月29日(金) 宮城県建設会館 (仙台市青葉区支倉町 2-48)
三浦
三浦
井上
井上
三浦
三浦
講 師
研氏
/藤嶋
研氏
/藤嶋
由起子氏/藤嶋
由起子氏/藤嶋
研氏
/藤嶋
研氏
/藤嶋
三也氏
三也氏
三也氏
三也氏
三也氏
三也氏
【 プ ロ グ ラ ム 】 (※受付開始 13:30) ※プログラムは諸事情により変更することがあります
■開 会 ■ 13:45~13:55
開会挨拶
■講 演 1■(特別講演) 13:55~14:55 ※特別講演は会場によって講師が異なります。上記【セミナー会場と日程】をご参照ください。
[講師:井上 由起子氏] 「高齢期の住まいと地域包括ケア ~顧客価値の創造~」
[講師:三浦 研 氏]
「マギーズセンターから学ぶ“生きる希望”を失わせない高齢者施設の計画」
■講 演 2■ 14:55~16:35
[講師:藤嶋 三也 氏] 「ツーバイフォー工法による高齢者施設の事例紹介と解説」 ●木造 2x4 のメリット・デメリット
●RC造かS造か木造か 工法選択の条件 ●耐火と準耐火の違い ●トラスの活用
* 講師紹介 *
[井上 由起子氏] 日本社会事業大学 専門職大学院 准教授;工学博士。研究分野は高齢者ケア・住宅政策と福祉政策・居住福祉。
[三浦 研 氏]
大阪市立大学大学院 生活科学研究科 教授;工学博士。環境行動理論に基づく高齢者施設や住宅の研究。
[藤嶋 三也 氏] 株式会社ニコム 設計室 次長;一級建築士。高齢者施設の設計、特に木造ツーバイフォーの実績を多く持つ。
【セミナー概要・申し込み方法】
お申込方法
対
象
受 講 料
主
催
共
催
後援(予定)
:
:
:
:
:
:
下記のお申込書にご記入の上、FAX してください。折り返し受講票と案内を FAX で返信いたします。
設計事務所、施工業者、および高齢者施設事業関係者
3,000 円(資料代、税込)
カナダ林産業審議会 (COFI) SPFグループ www.cofi.or.jp TEL:(03)5401-0533
日本木質トラス協議会(JWTC)www.jwtc.org
国土交通省、(公社)日本建築士会連合会、(一社)日本ツーバイフォー建築協会、カナダ大使館
切り離さずこのままご使用ください。
カナダ林産業審議会 SPF グループ 行
【お申込書】
⇒FAX:03-5401-0538
◆参 加 ご希 望 の会 場 をチェックして下 さい
□大阪
□福岡
□東京
□名古屋
◆電話番号
-
-
FAX 番号
-
-
□札幌
□仙台
E-mail
こちらに名刺をお貼りください
◆建築関係の方はアンケートにご協力ください
①ツーバイフォー工法のご経験は?
あり(
年 ヶ月)・ なし
②ご担当の業務は(複数回答可)
設計・施工・技術・現場監理・営業・その他(
)
③貴社の年間の着工棟数は?
(
棟)
④以前に COFI のセミナーに参加したことは?( あり ・ なし )
⑤CPD制度のポイントをご希望ですか?
( はい ・ いいえ )
z
※ 一社で複数名ご参加される場合は、お手数ですが人数分の
コピーを取り、参加される全ての方分を FAX してください。
カナダ木造福祉施設 視察研修ツアー
開催日程:2014 年 3 月 2 日(日)~ 9 日(日)
申込み締切:2014 年 1 月 15 日(水)【先着 20 名】
次回開催予定:2014 年 3 月 2 日~9 日
~ ご案内 ~
ごあん主催:カナダ林産業審
「公共建築物等木材利用促進法」の施行(2010 年)をきっかけに、日本全国で木造
建築が見直され、広がっています。木造建築はコストや環境面で優位なだけでなく、
木が心身に良い作用を及ぼすことが再認識され、とりわけ高齢者施設や学校などへ
の採用が関心を集めています。
カナダは木造先進国といわれるように、商業施設、マンション、福祉施設などが
数多く木造で建設されています。私どもカナダ林産業審議会では、カナダ・バンク
ーバーに本部をおく弊会ならではのネットワークを活かした質の高い視察研修を
例年開催し、本年度も開催の運びとなりましたのでご案内申し上げます。
本研修では、専門機関の担当者を招いてカナダの医療・福祉制度、高齢者ケアの
仕組みや高齢者住宅の現状について学び、建築に関する解説も織り交ぜながらさま
ざまなタイプの高齢者施設を見学します。他にはない充実のプログラムをご用意し
て皆さまのご参加をお待ちしております。ぜひこの機会にご参加ください。
渡航先 バンクーバー
研修プログラム(予定)
「カナダ木造福祉施設 視察研修ツアー2014」概要
渡航先 :カナダ BC州 バンクーバー
3/2
(日)
成田空港集合 夕刻、空路バンクーバーへ
--- 日付変更線通過 (所要時間 約9時間) --同日午前中 バンクーバー到着、 入国審査
◎市内観光、ホテルチェックイン
3/3
(月)
◆歓迎の挨拶とCOFIの活動紹介
◆カナダとBC州の保健医療システムについての解説
◆カナダBC州における介護サービスシステムの解説
【視察】ニッケイ・ホーム日系人向け高齢者施設
3/4
(火)
【視察】キワナス・マナー高齢者施設
【視察】イリム・ヴィレッジ高齢者施設
【視察】クレイトン・ハイツ高齢者住宅
◆高齢者施設のデザインについての解説
3/5
(水)
水上飛行機でビクトリアへ
【視察】シャノンオーク・バプティスト高齢者施設
【視察】セルカーク・プレイス高齢者施設
【視察】キャレイ・プレイス・バプティスト高齢者住宅
3/6
(木)
◆カナダにおける高齢者住居の展望についての解説
【視察】ナース・ネクスト・ドア訪問介護サービス社訪問
【視察】キワナス・マナー高齢者施設の建設現場
【視察】ノースショア・ホスピス
◎Wrap-up Dinner (お別れ夕食会)
3/7
(金)
3/8
(土)
◎終日 フリータイム
3/9
(日)
夕刻 成田空港 第1 ターミナル到着
通関後、解散
日 程 :2014 年 3 月 2 日(日)~ 9 日(日) 8 日間
費 用 :400,000 円
対 象 :福祉施設事業者・関係者
主 催 :カナダ林産業審議会(COFI)SPF グループ
(Tel : 03-5401-0533 Web:www.cofi.or.jp )
事務局 :株式会社 サンク (Tel:045-350-9767)
横浜市都筑区中川 1-4-1 ハウスクエア 横浜 4F
後 援 :カナダ大使館
■最少催行人数・・10名
■利用航空会社(予定)
・・エア・カナダ 又は 日本航空
■利用ホテル(予定)
・・・ザ・サットン・プレイス・ホテル・
バンクーバー Web : www.vancouver.suttonplace.com
■上記「費用」に含まれるもの・・・国際線エコノミークラス
往復航空運賃、燃油サーチャージ、国内空港旅客サービス施設
使用料、旅客保安サービス料、現地空港諸税、宿泊費(1
名 1 室利用、サービス料、インターネット接続料、朝食、税金)
、
食事代 (昼・夕食)
、現地移動費(空港送迎、視察先訪問)
、
通訳、資料、海外旅行保険料
■日本国内での移動費用(国内線往復航空運賃・出発空港まで
の地上交通費等)は上記「費用」に含まれません。
■ビジネスクラスをご希望の方は、別途往復40万円(予定)
にて手配いたします。尚、満席などの理由によりご希望に添え
ない場合がございます。
■お申し込みは、裏面の募集要項をご確認の上、申込書を
FAXしてください。
午前中ホテルチェックアウト、バンクーバー国際空港
へ
午後、空路 成田へ
--- 日付変更線通過 (所要時間 約10時間) ---
*プログラムは諸事情により変更になることがあります。
カナダ林産業審議会(COFI)SPF グループ www.cofi.or.jp
〒105-0001 東京都港区虎ノ門 3-8-27 巴町アネックス 2 号館 9 階 TEL : 03-5401-0533 FAX : 03-5401-0538
(2013/9)
~ ツアー参加者の声 ~
◆募集要項◆
【お申込み方法】
医師として参加し、カナダの高齢
お申込書とパスポート(写)を事務局にFAXしてください。
【事務局:
(株)サンク FAX:045-910-1831】
化の現状・将来に対する政府関係者
の考えを学べたのが良かったで
お申込書FAX受領後、おり返し事務局よりご連絡いたします。
す。また、介護ケアの質の違いや、
【お申込み締切】
建設のよしあしも含め、色々見るこ
2014年1月15日(水)
【先着20名様】
とができて参考になりました。
※締切日前でも定員に達した時点で締め切りとなります。
※締切日以降でも定員に空きがある場合にはお申込みを受け付けること
がありますが、時期によっては追加費用が発生することがあります。
山田 思鶴 様 (医療法人ゆりかご 副理事長) 長野県 2011 年参加
【キャンセルの取扱い】
主たる木材を国の資源とするカナダの
お申込み後のキャンセルは、お早めにご連絡ください。
キャンセルの時期によってキャンセル料が発生する場合があります。
住まいや設備のあり方、我が国にはな
いスケールの大きさに圧倒されました。
滞在ホテルが一箇所だったので、移動の負担
に悩まされることなく研修先でたっぷり時間をと
れたことが良かったです。また、同行スタッフの
心遣いは大変こまやかでした。
また、ある訪問介護・看護事業体の理念
や事業展開には驚愕しました。日程や
サービスも大変良いと思います。
安藤 政弘 様 (社会福祉法人たいよう福祉会 理事長)
山形県
中山 辰巳様 (社会福祉法人 青森社会福祉振興団 専務理事) 青森県
2010 年参加
2013 年参加
極めて充実した研修プログラムで、短期間で
効率的にカナダの高齢者住宅事情・建築につい
て学ぶことができ、また食事・ホテル・移動など
の配慮も素晴らしかった。視察先のひとつである
訪問介護の企業は、優れたビジネスモデルを構
築しており大変参考になった。
岡 敬二 様 (社会医療法人敬和会 理事長) 大分県 2013 年参加
【ツアー事務局 (株式会社 サンク) FAX:045-910-1831】 お申込み締切 2014年1月15日
COFI カナダ木造福祉施設 視察研修ツアーお申込書
*印は必ずご記入ください。
記入日:
*性別
フリガナ
*氏名
年
男
月
・
日
女
*年齢
フリガナ
*現住所
〒
TEL:
FAX:
携帯電話:
フリガナ
会社名
*勤務先
所属部署
役職
フリガナ
勤務先住所 〒
TEL:
*日中の連絡先
E-mail アドレス
*旅券
(ご希望の物にチェックを入れてください)
FAX:
□会社
□自宅
□携帯
(連絡先として使用するものをご記入ください)
現在有効な旅券(パスポート)をお持ちですか?
□はい
旅券番号[
]
有効期限[
年
月
日]
□いいえ
月
日頃(申請・受領)予定です。
※ お名前等の確認の為、必ず旅券(パスポート)コピーを添付して下さい。
備考・通信欄
*個人情報の取扱について:当社(株式会社サンク)は提出された書類に記載された個人情報について、お客様との間の連絡のために利用させていただくほか、
本研修手配のために必要な範囲内で運送・宿泊・その他関係機関等への個人情報の提供について利用させて頂きます。
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