「Paper Cranes Story」 (PDFファイル)

（別紙）
推 奨 映 画 に つ い て
推奨番号 167 号
題
名 短編アニメ「Ｐａｐｅｒ Ｃｒａｎｅｓ Ｓｔｏｒｙ」
監
督 ＹＯＲＩＹＡＳＵ
製
作 佐藤 秀明
折り鶴を擬人化したファミリー，鶴紙家。主人公は鶴紙家の長男ケン
タとサラエボから帰国した折り鶴のマイコ。ケンタは折り鶴学校で傷つ
いた羽を癒すマイコに出会い，世界に傷ついた人たちがいることを知る。
戦争で傷ついた子どもたちを励ますためサラエボに贈られた千羽鶴の一
員だったマイコは，サラエボで出会った少年から内戦で悲惨な状態にあ
るウガンダの子どもたちの事実を知り，ウガンダへ向かうことを少年と
内
容 約束していた。ケンタはマイコの話を聞き，千羽鶴の一員として家族と
行動を共にするか，ウガンダに行くか悩むがマイコと共にウガンダへ行
くことを決断する。
毎年８月の広島・長崎原爆記念日に世界中から千羽鶴が送られてくる。
希望や平和への願いにより命を授かった折り鶴少年ケンタとマイコを
通して日本の折り紙文化のすばらしさと助け合うことの大事さを描いた
短編アニメ。
本作品は，千羽鶴の起源や歴史を交えて，日本の伝統的な折り紙文化
のすばらしさを伝えており，千羽鶴を折る人の一折一折に込めた“想
い”が，贈られた人を励ますとともに，助け合うことの大事さも伝える
物語である。幼児・少年にその“想い”を感じ，気づかせ鶴を折ること
推 奨 理 由 を考えさせる端緒となることで，人間としての愛情を豊かに育てる作品
として推奨に値するものと認める。
なお，千羽鶴を通じた“想い”などメッセージ性の高く強く求められ
る点が十分に展開されておらず，また歴史や外国（人）の描き方も画一
化された感があることから，推奨に適さないとの意見があったことを申
し添えます。
上映期間・場所 平成２６年３月末 ＤＶＤ発売予定