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えだまめ情報 No.1
技術情報4月号 えだまめ情報 No.1 平 成 27 年 4 月 17 日 上越農業普及指導センター ○ 砕土率を高め、良好な発芽・活着でスタートをきりましょう。 ○ 中間管理は適期をのがさず、ていねいな作業を行いましょう 作型と主な品種 品 早 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 生 いきなまる 生 湯あがり娘 新潟茶豆 越後ハニー 晩酌茶豆 (だ だ 茶 豆 5 号 ) 直 は栽 培 も 可 中晩生 おつな姫 移植 中早生 中 種 ○播種―▲定植―★開花―■収穫 庄内 7 号 (だ だ 茶 豆 7 号 ) 晩 □ □ 生 さかな豆 越後娘 茶 豆 品 種 は 収 穫 適 期 が 3 日 間 程 度 と 短 い の で 、収 穫 時 の 労 力 を 考 慮 し て 作 付 計 画 を 立てる。 段 ま き の 間 隔 は 10~ 15 日 が 目 安 ( 品 種 ・ 作 型 で 異 な る )。 栽培管理のポイント 1 本畑の準備 (1) 排 水 の よ い ほ 場 を 選 ぶ 。 (2) 転 換 畑 で は 、周 囲 明 き ょ や 弾 丸 暗 き ょ の 施 工 、耕 盤 破 砕( サ ブ ソ イ ラ 、プ ラ ソ イ ラの使用)により排水性・透水性を改善しておく。 前 年 秋 に 完 熟 堆 肥 を 10 アールあ た り 2,000kg 散 布 し 耕 う ん す る 。 2 栽植密度 移 植 栽 培 作型 早 生 中早生 中 生 中晩生 晩 □ 3 株間 株数 (cm) 1畦 条数 (cm) /10 ア ー ル 100 120 90 120 90 120 90 140 90 2 2 1 2 1 2 1 2 1 15 30 27 30 27 30 27 13,000 5,500 4,100 5,500 4,100 5,500 4,100 4,000 3,100 うね幅 生 35 直 は 栽 培 は種間隔 株数 種子量 うね幅 (㍑ /10 ア ー ル) (cm) (cm) /10 ア ー ル (㍑ /10 ア ー ル) 6~ 7 - - - - 4~ 5 80 13 9,610 7~ 8 3.5 80 3.5 80 3 80 13 18 18 22 22 24 9,610 6,940 6,940 5,680 5,680 5,200 種子量 7~ 8 6 6 5.5 5.5 直 は 栽 培 の 苗 立 ち 率 は 70~ 80% と す る 。 移植栽培 (1) 育 ~は種から移植まで~ 苗 ① 育 苗 培 土 は 肥 料 成 分 の 少 な い も の を 選 ぶ ( 野 菜 培 土 3 号 )。 ② 128 穴 セ ル ト レ イ に 培 土 を ム ラ 無 く 詰 め る 。 ③ 1cm 深 の は 種 穴 を あ け 1 穴 1 粒 ま き し 、 種 子 が 発 芽 時 に 浮 か な い よ う 培 土 に 押 し 込 む 。 5mm 程 度 覆 土 ・ 鎮 圧 し す る 。 ④ ト レ イ を 10 枚 を 基 準 と し て 積 み 重 ね 、シ ー ト で 覆 い 、3 日 間 そ の ま ま 室 内 で 、保 管し、培土の湿度で種子の吸湿処理を行う。覆土後にはかん水はしない。 ⑤ 3 日 間 の 吸 湿 処 理 後 、ト レ イ を ハ ウ ス 内 に な ら べ 、ト レ イ 1 枚 当 た り 1 ℓを 基 準 と しかん水する。乾燥防止のため新聞紙をべたがけする。は種後は状態をこまめに 確 認 し 、 発 芽 し か け た ら す ぐ に 新 聞 紙 を は が す ( は が し 遅 れ に 注 意 )。 ⑥ 発 芽 す る ま で は 25~ 30℃ で 管 理 し 、 発 芽 後 は 温 度 を 徐 々 に 下 げ 、 徒 長 を 防 ぐ 。 ⑦ 発芽後の育苗期間のかん水は朝1回とする。多かん水は徒長苗となるので注意。 (2) 基 肥 の 施 用 ① 開 花 期 追 肥 が 施 用 で き る 程 度 の 適 正 な 草 姿 を 保 て る よ う に 、基 肥 を 過 剰 に し な い 施肥設計をする。 基肥量のめやす なたね粕 BM畑作3号 Kg /10a 80 80 中早生品種 N P K 4.0 1.6 0.8 8.0 12.8 9.6 Kg /10a 80 20 中生品種 N P K 4.0 1.6 0.8 2.0 3.2 2.4 中晩生~晩生品種 N P K Kg/ 10a 40 10 2.0 0.8 0.4 1.0 1.6 1.2 12.0 14.4 10.4 6.0 4.8 3.2 3.0 2.4 3.6 合計 ② 苦 土 石 灰 ( マ グ ク リ ー ン 等 ) を 必 ず 施 用 し 酸 度 矯 正 ( pH6.0~ 6.5) を 行 う 。 ③ 4 月 は種 の早 生~ 中早 生や 早まき の中生で は、低 温期 の活 着促進と、泥ハネに よ る莢の汚れを防止することを目的に、マルチ栽培を行う。 (3) 移 植 ・ 移植適期苗は下図のとおり。育苗日数にこだわらず葉齢で判断する。植え遅 れると、植え傷みが大きくその後の生育が劣るので、適期を逃さないこと。 □ 移植のタイミング 早生~中早生 初生葉が半開 ※植え遅れ厳禁! 【育苗期間は 2 週間程度】 中生~晩生 初生葉が展開 4 直は栽培 ~は種から苗立ちまで~(耕うん同時うね立ては種機使用の場合) (1) 5 月 5 日 以 降 に は 種 す る 作 型 に 適 応 す る 。 (2) ほ 場 の 過 湿 や 砕 土 率 が 低 下 す る た め 、 事 前 の 耕 う ん は 行 わ な い 。 (3) 土 塊 が 粗 い と 発 芽 が 安 定 し な い た め 、ト ラ ク タ ー は 微 速 ・ 高 回 転 で て い ね い な 耕 うんを行い、砕土率を高める。 (4) 1 点 2 粒 ま き で 、 生 育 の バ ラ ツ キ を 抑 え る た め 、は 種 深 度 は 3~ 5cm と し 、 は 種 深 度 が 一 定 に な る よ う は 種 機 の 調 整 を す る 。( は 種 間 隔 は 栽 植 密 度 の 表 を 参 照 ) (5) 基 肥 は 施 肥 ユ ニ ッ ト を 用 い 、 は 種 作 業 と 同 時 に 施 用 す る 。 (6) 4 月 下 旬 ~ 5 月 上 旬 の 早 期 は 種 で は 、 発 芽 が 安 定 し な い た め 、 不 織 布 ( パ ス ラ イ ト 等 ) で べ た が け し 、 苗 立 ち を 安 定 さ せ る 。( 5 月 10 日 以 前 の は 種 で は 必 須 ) (7) 早 生 お よ び 中 早 生 品 種 で は 、 や や 多 肥 栽 培 が 適 す た め 、 1 回 目 土 寄 せ 時 に 追 肥 を 行 う 。( 生 育 状 況 を 考 慮 し て 施 用 量 を 加 減 す る ) 5 追肥量のめやす 硫 安 ( 21-0-0) N P205 K20 1回目土寄せ時 20 kg/10 ア ー ル 4.2 ― ― 開花期までの管理 (1) 土 寄 せ ・ 根張りの促進と倒伏を防止するため、2 回土寄せする。 ・ 時期・量の目安 1 回 目 ・・・本 葉 3~ 4 枚 ― 子 葉 節 ま で 2 回 目 ・・・本 葉 6~ 7 枚 ( 開 花 直 前 ) ― 初 生 葉 節 ま で ( 直 は 栽 培 で は 、 上 記 の ほ か 本 葉 1 ~ 2 枚 時 に 中 耕 を 行 う 。) (2) 梅 雨 期 の 排 水 対 策 根は過湿に弱いので、排水溝を整備して、うね間に水をためない。 (3) 開 花 期 の か ん 水 開花前~さや肥大期にかけては水分を必要とするため、ほ場が乾燥した場合は夕 方か早朝にかん水する。ただし、速やかに排水できるほ場に限る。 (4) 開 花 期 追 肥 の 実 施 ・ 1莢あたりの粒数が確保、さや肥大、食味向上のため2回追肥を実施する。 ・ 1回目 開花期 早 生~中早生 ・・・ 開花始め 中 生~晩 ・・・ 開 花 7 ~ 10 日 後 ( 葉 色 が 濃 く 変 化 し た ら ) ・2回目 生 収穫14~10日前 ・ 肥 料 : NK 化 成 20kg/10a の 畦 肩 ・ 畦 間 散 布 ( 降 雨 が あ る 場 合 に 有 効 ) ※ 葉 面 散 布 : 莢 色 の 低 下 を 防 ぐ た め 、 有 機 液 肥 400 倍 200ℓ/10a を 葉 面 散 布 ※ 中生~晩生品種は、収穫時に開花期の 2 倍の主茎長になる。開花時に主茎長 30cm を 超 え て い る 場 合 は 倒 伏 の 危 険 が あ る た め 、 開 花 期 の 追 肥 量 を 減 ら す 。 お 問 い 合 わ せ は・・・ 上越農業普及指導センター TEL:025-526-9622 ※ 次 回 の え だ ま め 情 報 は 、 6/20 ご ろ の 予 定 で す 。