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資料.立川市の強み・弱み・特性を踏まえた未来シナリオの想定(シナリオ

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資料.立川市の強み・弱み・特性を踏まえた未来シナリオの想定(シナリオ
資料.立川市の強み・弱み・特性を踏まえた未来シナリオの想定(シナリオ・プランニング)
1.地域経済に関する未来シナリオ
(1)地域経済に関する未来シナリオの想定
・___:シナリオ・変化要因に関するキーワード・キーセンテンス
強み・弱み等
プラスのシナリオ
事業所、業務 ・立川での就職を求め、優秀な人材や若者が集まる。
施 設 の 高 い ・集積度に合わせ、事業所向けサービス産業も派生する。
集積
・地価(路線価)や不動産価格が上昇し、固定資産税の増加が期待できる。
・事業所が増えるため、法人住民税等が増加する。
・就業者が増えるため、周辺飲食店の売上げ増が期待できる。
・立川駅周辺を中心に国の機関や大手企業の出先機関(支店・支所・出張所等)が集積してきており、業務核
都市として多摩の中心性を強めている。特に交通の利便性からサービス業、製造業のサービス部門が集積し
ている。
・事業所の集積による従業者の増加、来街者の増加により、飲食、サービス業の事業所の増加している。
・ビジネスホテルの集積により、他市町村に用事がある人の宿泊拠点となり、夜間の飲食等による経済効果が
見込まれる。
・業務核都市としての国の機関移転、公共交通の結節拠点性、周辺都市の先端産業集積を背景として、広域
交流拠点としての性格が一層高まってきています。そのため、国の機関の波及効果による民間事業所の立地
や広域交流拠点性を活かした対事業所サービス業の増加が進んでいるため、ますます事業所、業務施設集
積が進んでいます。
・市中心部に立川基地跡地などの基盤整備された利用可能地が多く残っていたことが、業務集積の増加に大
きく寄与しています。
・これまで最も高い集積を持つ基幹産業であった卸売業についても、周辺のものづくり産業の集積、業務施設
や小売業施設の集積の相乗効果により、増加を見せています。
・駅周辺の開発とともに、就業人数の増加により、集積率がより高まる。
・流通業界の合併により、商品の品揃えが単一的、統一的になる反動から、商店街が地域に密着したサービス
内容の充実を図る。商品の供給だけではなく、コミュニティビジネスと関わり、地域住民の暮らしに貢献できる
きめ細かいサービスの提供を進めることにより、商店街の活性化が図られる。
・北口の基地跡地の国有地の売却が始まり、ビジネス、商業アミューズメントが集積した新市街地が創出され
る。
・多摩の集客力を背景に文化芸術に関するオンリーワン施設がオープンし更なる集客に結びついてまちのに
ぎわいの起点となっている
・これらの結果、昼間人口は120台となり、裁判所や国の合同庁舎のオープンとあいまって名実ともに東京多摩
の中心都市となっている。
・事業所・業務施設の拠点ができ、周辺に関連事業所等が移転してくることにより人口及び税収が伸びる。
マイナスのシナリオ
・家賃など不動産価格が上昇し、都心と同じになるため、都心との競争が激化し、立川市からの企業流出が始ま
る。
・職住近接(地元就職の増加)の影響で、将来大量の定年退職者(市民)が発生する。
・慢性的な人手不足になる。
・災害時に、帰宅難民が大量に発生する。
・国の機関移転は地元企業や市民と関連の薄い業種が一角を占めており、同じように国の機関が集積している
筑波のような地元企業への最先端技術や共同研究開発への還元がない。
・立川駅周辺では有効利用できるような民間のまとまった土地が少なくなり、今後大きな事務所棟の建築計画が
見られず、就業者数は尻すぼみの状況が続く。
・業務核都市の国の政策的位置づけはありますが、民間事業所の立地に大きな効果は生んでいません。
・立川基地跡地に国の機関移転は進みますが、就業者の大量な増加につながるものではありませんし、民間事
業所の大きな誘引にもなっていません。特に広域防災基地関連機能は平常時には施設の稼働率が低いため
民間ビジネスへの波及も低い状況です。
・国の機関による波及効果が低いことや、業務機能の都心回帰が一層強まっていることから、折角の立川基地跡
地の開発可能地も、業務施設の立地、集積形成にあまりつながっていません。
・住工混在の状況は益々悪化しているため、製造業の市外流出が激しく進んでいます。このことは製造業の事
業所の減少だけにとどまらず、これに関連する対事業所サービス業、物の流れを担う卸売業などの事業所の市
外流出にもつながっています。
・それらの結果、事業所、業務施設集積は伸び悩み、むしろ以前からの漸減の傾向が続いています。
・開発が駅周辺だけに限られ、市内への交通網や道路の拡張などの整備が遅れていることから、市全体としての
業務機能は沈滞する。
・立川基地跡地の国有地の売却にあたり、地元の方針とは異なる住居を中心とするマンション団地が林立する。
・業務商業を想定した基盤整備が、これらの新たな開発に対応できず、学校等の新たな社会基盤の必要性に迫
られている。
・したがって、この開発による歳入確保のもくろみは崩れ、賑わいの創出とほどとおい現状となり、23区の単なる
ベッドタウンの一つとなり、都市経営は危機に瀕している。
・騒音等の環境問題が発生し、事業所と近隣住民のあいだでトラブルが発生する。それに伴い、事業所の移転
または住民の転居などが起きて、結果的には人口も税収も減少する
・事業所等の増加に伴い人口が増えたことで、インフラ施設が不足してしまい、その結果下水道の整備や学校
の新設等の財政負担が生じる。
・駅を中心とした基盤整備の効果が徐徐に発揮され、基地跡地の裁判所をはじめ国の移転機関の波及効果 ・一方、基地跡地以外の市街地にある事業所等は、次世代に引き継がれることなく疲弊。モノレール沿線も立川
で、業務関連施設も増加傾向。(ミニバブル傾向は続く)特に、大街区の都市軸周辺の用地に企業立地がさ 駅からのアクセシビリティが牽引して、インセンティブはあるが、砂川七番駅まででありモノレールの駅徒歩5分
圏内のスポット的な増加のみ。(二極化)
れ、業務集積が一層進む。
・工業関連施設は市外に流出、若しくは、経営者の引退後の後継者は見つからず廃業に至り、それに変わって
団塊ジュニアやプレ団塊ジュニア、シニア層を狙った住宅地の増加が顕著。
・交通結節点としての拠点性がさらに高まり、事業所や業務施設の集中がさらに高まる。
・効果的な基地跡地への民間企業立地誘導策が進まず、依然として跡地への企業立地が進まない。また、交通
アクセスが悪化し、既存企業・事業所の立川市からの撤退が始まる。
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強み・弱み等
プラスのシナリオ
・近隣市よりも優遇された、市の中小企業向け制度融資を活用した事業所の経営改善・収益向上が見込まれ、
かつ、創業件数も増大し、市に活気が出てくる
I T 産 業 の 高 ・IT産業(企業)が地域の中に浸透するに従い、地元企業や商店との交流が進み、地元企業や商店のIT化が
加速する。
い集積
・IT産業(企業)の進出が増えるに従い、若者の就業機会が増える。
・IT産業(企業)に関連するクリエイティブな起業家が立川に集まりだす。
・付加価値生産性の高いIT産業やコンテンツ産業が集積することにより、さらに相乗効果で集積が進んでいく
可能性があり、立川で創業する事業者が増加することにも繋がる。
・IT産業は、企業活動・生活にとってニーズが一層高まる「情報化」を支える産業として、成長分野となっていま
すが、市内及び周辺都市における事業所集積、ものづくり産業集積、さらにはIT産業集積を背景として、それ
らとのフェイストゥフェイスのネットワークを重視するIT産業の立地が、立川の中心性を評価して一層活発に進
んでいます。
・また周辺地域における先端技術を有する企業の技術者・研究者による起業が活発に行われますが、その事
業所所在地として立川が多く選ばれています。
・「たちかわIT交流会」の企業間交流の輪が、周辺都市を含めた広域的なネットワークまで広がりを見せ、ITビ
ジネス市場の拡大、振興につながり、活況を呈しています。
・ターミナル駅としての優位性から自然集積していたIT産業の集積が、東京多摩の中心都市としてのポテンシ
ャルの高まりに伴いさらに集積し、八王子を抜いて多摩1位となり全国ランキングも20位以内となっている。
・多摩地域に展開する大学、企業の研究機関とも連携し、さらに平成21年度のオープンした多摩中小企業振
興センターも加わり、多摩シリコンバレーの中心都市としてIT産業が牽引車となり価値創造型の都市となって
いる。
マイナスのシナリオ
・周辺市の企業立地促進事業、土地の優位性(主に工業に対する)により、工業が市外に流出し、一層工業離
れが進む。
・景気の波に左右されやすいSOHO的な小規模 IT 企業が多いため、不景気になると倒産する企業が増える。
・実態のわからない小規模IT企業が増え、イメージの構築が難しくなる。
・都市環境が変わるとIT企業は流出が増加する可能性が大きく、周辺市町村の誘致政策や企業環境変化に適
切に対応しないとようやく大きくなった企業がいつの間にかいなくなってしまう.。
・IT産業は、企業活動・生活にとってニーズが一層高まる「情報化」を支える産業として、成長分野となっていま
すが、情報ネットワークの瞬時到達性から立川での立地・企業活動の優位性は特段には高くないため、かつ企
業の都心回帰の動きや情報の東京都心への一極集中が加速することもあり、より情報インフラに恵まれた都心
での立地が活発化するため、立川におけるIT産業の集積はあまり進んでいません。
・「たちかわIT交流会」の活動を通じた新商品開発、販路拡大、マッチングの成果もさほど現れていません。
・中心市街地の賑わいの喪失に伴い、関連するIT産業も他市や23区への移転が進み、平成18年当時の半分の
集積となってしまった。
・残ったIT産業も単なる営業窓口が開設されているだけで、他の産業とのコラボレーションも創出できない状況と
なっている。
・これらにより、大学や研究機関も多摩地域から23区へ移転が進み多摩地域全体のIT基盤も脆弱となってしま
っている。
・今後の重要性が見込まれるIT産業が集積することで、その他の地域に先駆けた立川発のビジネスモデルをつ ・中国や韓国などにおされ、IT業界が沈滞してしまうと、事業者の閉鎖や移転が発生する。これにより事業所の
くることができるなど業界の注目を集めることができる。そうなれば、立川市ひいては多摩地域の知名度が上が 減少が発生し、求人数が減少する
り大きな宣伝効果となる。
・交通結節点としての利便性から、IT産業のさらなる集積が進む。
・周辺自治体における積極的な施策(SOHOやインキュベータ支援策など)の影響で、IT産業が他自治体へ立
地する傾向へ
・工業のように広大な土地を必要とせずに事業を行えるため、限られた土地の中でも数多くの会社が事業を行 ・IT産業は、その事業内容の性格から他産業より立地条件に左右されない。このことから、周辺市より地価が高
うことができる。このことにより、立川市税の増収につながり、また、産業集積が進むことにつながる。
い立川にこだわる必要がそれ程なく、周辺市にIT企業が流出してしまう懸念がある。
就 業 、 買 物 ・ ・高い集客率が新規出店を呼ぶ、好循環になる。
・大規模小売店舗の進出が続き、地元の小売業(個人商店)の売上げが今以上に減少する。
レジャーの高
い吸引力
・市内中心部より離れた周辺部の工場が減少しており、工場従業者数は減少しているが、立川駅周辺の事業 ・駅周辺の駐車可能台数が限られているため、商業施設が増加しても車での来街者数に限度があり、新しくでき
た他の商業施設に流出している。また、デパートの地下駐車場や提携駐車場も時間が限られているので安心
所の従業者が増加しており、総体的には大きく増加している。
・デパート、駅ビル、家電量販店、映画館等により滞在時間の長い集客が見込まれ、飲食、サービス業への相 して買い物ができない為、無料で時間制限のない郊外型の大型商業施設に流れてしまう。
乗効果が出ている。
・昭和記念公園と市内とは離れており、また入場口もいくつかあるため、入場者数が増加しても立川駅周辺施設
・交通の利便性とホテル、飲食店の集積から、各種会合やパーティーの開催場所となっており、市内だけでなく への影響は少ない。
周辺市からの集客力が増加している。
・団塊の世代が第2の人生のスタート地点として立川を選ぶ。
(農業・起業などあたらしい就業の場ができる)
・若年層の経営する店舗が増え、それによって商店街にも活気がみなぎる。
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強み・弱み等
プラスのシナリオ
・多摩地域最大の公共交通結節拠点性、市内及び周辺都市の高い事業所集積、広域中心性の強化を背景と
して、基地跡地や立川飛行場跡地への事業所立地の進展等により、就業の場としての性格、就業の広域吸
引力がさらに高まっています。これまで伸びてきた就従比は引き続き上昇を続けています。
・市内及び多摩地域において、女性の就業率が高まっているため、また若年層を中心に東京都心への遠距離
通勤を避ける就業者が増えてきたため、さらに、団塊世代のリタイア層が第2の職場を近隣に求めるニーズが
高まっているため、周辺都市からの通勤流入人口が増えています。
・高い事業所の集積、企業活動の集積、それらに伴う産業交流活動の活発化は、これまで多摩地域であまり見
られなかった都市型サービス産業の立地を促すことにつながり、多様な対事業所サービス業(情報通信サー
ビス、人材派遣、専門的技術サービス、オフィスメンテナンス、警備、宿泊、コンベンション等)の就業者の通勤
流入も目立って増加しています。
・住工混在による製造業の市外流出は進んでいますが、もともとストックも少ないため、大幅な吸引力低下には
つながっていません。
就 業 、 買 物 ・ ・交通利便性の高い立川駅の周辺のコンパクトなエリアに多摩最大の商業集積を誇るため、アクセスが容易で
レジャーの高 多様なニーズに応える買い回りができることから、引き続き広域から多くの買い物客を集めています。
い吸引力
・多摩最大の商業床の集積、高い集積故の品揃え・ファッション性・贈答品等の魅力化、他の商業レジャー拠
(つづき)
点にない国営昭和記念公園、JRAとの連携という相乗効果による一層の吸引力の強化が図られ、ますます広
域的に客を集めるようになっています。
・まち全体が美術館構想などによる文化機能の充実、国営昭和記念公園の文化スポーツ機能との連携等によ
って、立川文化の情報発信が実現されるようになり、訪れる人も多くなっています。
・山梨方面から都内に買物に来ていた買い物客で、銀座・日本橋・新宿まで行かず立川で済ませる人も多くな
っています。
マイナスのシナリオ
・しばらく就従比が上昇する傾向を続けてきていましたが、その大きな要因であった公共交通結節拠点性はその
後飛躍を見せていませんし、基地跡地での業務機能立地はあまり進んでおらず、中心部には再開発も一段落
し業務床を大幅に供給する余地もあまりないことから、通勤流入は伸びが止まっています。
・その一方で、競合する周辺都市の中心部における再開発が進展したこともあり、それらの都市での従業者が拡
大を見せ、立川の相対的な優位性は下がっています。
・また、事業所の都心回帰が進んだこともあり、就業の場の市外流出も雪崩現象のように進んでいます。
・女性の就業率アップや団塊世代のリタイアも、立川の通勤流入の増大にはつながらず、多摩の各都市内通勤
へと流れています。
・それらの結果、就業の吸引力が低減しています。・
・消費購買客の需要を超える商業床の存在が、地区内及び周辺との過当競争を生み、また同じような商業施設
ばかりで魅力が感じられなくなり、次第に販売効率が下がり始め、それがリニューアルによる魅力化の歩みを鈍
らせるようになり、また、一部商業資本の撤退が始まり、その結果益々客が減るという悪循環に陥っています。
・周辺都市での再開発・拠点開発等により、立川の商業より新しく魅力的な商業施設が多くできてきたことも、立
川の商業にとって大きな打撃になっています。
・JRAや駅前の勧誘行為、風紀の悪さなどから、街の雰囲気を含めて買物を楽しむ層や家族連れ、女性客が立
川を敬遠するようになり、次第に客足が遠のく一因になっています。
・国営昭和記念公園と立川駅前の商業拠点とはそれぞれ訪れる客の目的・嗜好が異なるため、両者の連携・相
乗効果による集客力アップにはつながっていません。
・その結果、商業吸引力が下がり衰退化が進み、既存商業の撤退が進んでいます。
・東京多摩の中心都市として、更なる就業者の集積が進み、就従比は2以上となり、平日は多摩地域はもとより ・地域経済の低迷により、ビジネス街の活気もなくなり、事業所も減少し、それに伴い従業員も減少するという状
23区、埼玉、神奈川から多くのビジネスピープルが活発に活動しビジネスの一大拠点となっている。
況に陥っている。
・買い物客も平成19年度のエキュート立川の開店を契機に、商圏が広がり平成24年度にオープンした北口西 ・大型商業施設も、平日の事業所従業員の減少で賑わいが減り、撤退をする施設も出てくる。
側の再開発ビルともあいまって多摩地域はもとより、山梨、埼玉、神奈川からも買い物客が集まり小売販売額 ・頼みの綱の昭和記念公園も運営経費の削減などを背景に、新たな企画が打ち出せず、利用者も頭打ちとな
り、年々減少してきており、年間利用者も200万人の大台を割り込む状況となっている。
が多摩地域で1位となっている。
・昭和記念公園の来場者も、400万人の大台に乗り広い年齢層の利用が進み、これを受けて公園面積も拡大さ
れ今後更なる利用者の拡大も見込まれる。
・まちの回遊性が高まり、お客さんが周辺地域まで足を伸ばすようになれば、市内全域の発展につながる。
・立川駅前のみの発展となる場合、駅前以外の周辺地域は疲弊する。
・基地跡地の国の機関、民間開発が進み就業者は増加傾向。生産年齢人口が減少しているなか、M字カーブ
の解消に重視する、女性の就業を支援する制度、病児保育の推進等により、女性が安心して就業できる環境
が整い、結果、女性就業者が増加し、買い物動向も仕事帰りの主婦層をはじめ、立川駅周辺の商業施設の売
上も増加。
・後期高齢者の増加から自動車での移動が困難な方が増え、公共交通の利用が増加。ロードサイド型の市外
周辺の大規模商業施設は客層の変化を捉えられず、公共交通の利便性の悪さも解消できないまま、撤退を
余儀なくされる。その結果、一部立川市外に流出した消費者が再び立川に還流してくることにより、活況を呈
する。
・市内における団塊世代の増加により、住まいに身近な場所での再就職の傾向が進むなど、立川市の就業吸 ・市内中心部へのアクセス困難性、周辺自治体における大型SCでの立地により、市の買物・レジャーの吸引力
引力が高まる。
が低下する。
・昭和記念公園利用者による購買増、年齢幅も広いため、あらゆる年代に対応できる商業施設が必要とされ、 ・昭和記念公園にはお金のかからないレジャーをしようと考えて来園する方も多く購買の向上には結びつかな
それに見合ったまちづくりもすすめられる。
い。
・JR,等の商業ビルの建築も始まり、秋に一部開業される予定から話題性も多く、買い物客が増加する。
・立川駅周辺に大型商業施設が集中し、モノレール等で南北の移動が多くなり市内の商店街に買い物にいくこ
・都のほぼ中心地に位置するため、中央線の複々線化による増加で東西からの通勤が便利で就業者が集まり ともなくなる。商店街の商店主の高齢化も拍車をかけ、商店街の店舗が次第に減っていく。
やすい。
・立川周辺の大型商業施設の開業が進み、購買客の取り合いとなり相互に衰退していく。景気の回復で増加し
た購買力は都内の商業施設に流れていく。
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強み・弱み等
プラスのシナリオ
マイナスのシナリオ
・JR立川駅周辺に魅力的な飲食店、販売店が増え、ショッピング目的等の立川への来訪者が増大する。このこ ・立川基地跡地に、人を呼び込む魅力的な施設ができず、JR立川駅周辺に人が留まり回遊性を失う。
とにより、まちのにぎわいの増大に貢献し、一層の新規出店・事務所の開業を促すことにつながる。
・このことは、JR立川駅から少々遠い高島屋等の撤退を招いてしまう。その後、連鎖的に立川市からの商業の流
出が始まり、立川市税の貴重な収入源が減少し、ひいては立川市の財政破綻の危機にもつながる。
中 心 部 に お ・土地資源がまとまっているため、大規模な開発プロジェクトが期待できる。
・北口と南口の開発格差が拡大する。
・国有地が多いため、開発の見通しがたたない。
ける豊富な土 ・将来、大規模な開発プロジェクトが進むに従い、西新宿のように立川(北口)が変化する。
・開発用地が広いため、将来、コミュニティ交通などの移動コスト負担が発生する。
地資源
・まだ基地跡地、立川飛行場跡地に多くの未利用地があり、市役所や裁判所の移転との相乗効果による集積 ・まだ未利用地は多くあるが、国有地のため計画的には開発は進むが、民間が自由に開発できず、事業計画が
効果が期待できる。
早く進まない。
・サービス産業等の業務施設の立地拡大が進み、就業の場としての機能が強まり、また、広域交流拠点性が強 ・基地跡地等は市中心部におけるまとまった大規模利用可能地ですが、国の機関との近接立地を目指した民間
化されること等から、立川市における業務施設等の立地需要が高まっています。その結果、基地跡地、立川 企業の立地につながっていませんし、企業の都心回帰、広域交流拠点性の伸び悩み、立川駅からやや離れ
飛行場跡地等に残されている開発可能地において、地区計画等による誘導を通じて、新たな業務機能、広域 多摩都市モノレールの利用を要する等から、経済振興に資するような新たな業務機能、広域交流機能の立地
交流機能の立地が進んでいます。
があまり進んでいません。(それに対して、住宅立地の需要には高いものがあります。)
・新市庁舎や国の機関の立地の波及効果もあり、民間企業の立地が促進されています。
・基盤整備された立川基地跡地は、国の処分が始まり、いくつかの開発プロジェクトが同時平行的に進んでい ・基盤整備された立川基地跡地の国有地は、民間への処分が進まず、空き地状態のままとなっている。
る。これらを起点に国有地周辺に広大に広がる民有地の開発も進み、面積的には横浜市のみなとみらい地区 ・この状況を反映して既存オフィスビルの家賃も低下しつづけている。
をしのぐ開発規模となっている。
・立川駅を利用する乗客数は増加し、また、求人数及び求職申込件数とも増加しており、これらの方の要望を ・要望を満たすための「何か」を造ったが、意図がずれており人が集まらなかった場合、負の財産のみが残ること
になり、中心部に大きな穴が開く。
満たすことができる「何か」を造ることができれば、さらなる就業者数及び観光客の増加を見込める。
・発展した地域が一部に限定されると、極少数だけがその利益を享受することになり、いびつな発展となる。その
場合利益の享受ができない地域では商店街の閉鎖、事業所の撤退等が発生し、住民の利益が損なわれる。
・都心区部の高度化再生利用、リノベーションが進展し、より都心部への一極集中は加速する。横浜や幕張等の
都心を中心とした周辺都市の開発も進展し、その結果、基地跡地の大街区処分は進まない。
・基地跡地への立地誘導策が功を奏し、企業立地が進む。
・効果ある立地誘導策がまとまらず、有効な土地資源が活かされない。
・計画的に開発を行うことが可能となり、建築等に関する規制もかけられているため環境等に配慮したまちづくり ・中心部であることから店舗、事務所、住宅が建築されるものの家賃等が高く設定されているため、空きが多く中
を行うことにより、企業、住民が集まってくる。
心部でありながら活気がない。
・中心部にこれだけの豊富な土地がある自治体は少なく、そこを積極的に開発することにより、立川市はさらに
活性化する。
・広域交流拠点である立川に立地を求めた魅力的な企業が巨大なモール等を形成し、一段と立川の魅力をあ ・立地を希望する企業が見つからず、豊富な土地資源が無駄になる。
げる。
公共交通の
・立川駅の利用者数は益々増加し、駅前は一大ターミナルとなる。
・増加する利用者数に対応できず、立川駅のコンコースや改札口は常に混雑する。
・災害時に発生する多数の帰宅困難者が立川駅に集中し、大混乱になる。
結節拠点性
・商業施設やサービス施設の増大と交通の利便性から商圏の広がりを見せており、さらに乗降客が増加し、立 ・立川駅は公共交通の結束拠点であるが、単に通過駅、乗換駅となっており、街中へ来街者を増加させるため
川駅周辺の施設の利用者の増大が見込まれる。
の都市型美術館やコンベンションホール、コンサートホール等の文化的施設が必要である。
:モノレールの開通により南北の商圏の広がりをみせており、集客力強化に繋がっている。
・多摩都市モノレールが延長され、立川への来客人口が増える。
・駅中や駅周辺の来客は増えるが、街中までの来客数は、なかなか増えない。
・公共交通の結節拠点性は、JR中央線の連続立体交差化の完成による運行速度アップ等により一層高まって ・公共交通の結節拠点性は、J多摩都市モノレールの整備の以降は大きな向上が見られず、特に機能アップが
います。
見られません。
・それらにより、立川へ流入する就業人口、産業交流人口や立川への来客人口(買物・レジャー)が増大を見せ ・また、乗り換え需要の増大に止まり、街中への来客者数の伸びにはつながっていません。
ています。
・中央線の立体化の完成に引き続き複々線化も着工され、東京と20分台で結ばれることとなり、世界都市東京 ・中央線は立体化が完了したが複々線化はめどが立たず、輸送力の増強には限界があり、また複線ゆえに事故
の西の中心としてその中心性を高めている。
が発生するとダイヤの乱れが長時間続き、動脈として機能が弱くなっている。
・モノレールも延伸され、相模原とも環状ラインで結ばれ、さらに湘南地区とも結ばれる。特に相模原では中央リ ・モノレールも経営状態が悪化し、延伸どころか、一部路線の廃止も検討される状態となっている。
ニアと結節し、人の流れが大きく変わることとなる。
・八高線も複々線化に伴い立川を起点として結ばれ埼玉との動脈ができている。
・立川市に来るお客さんは増えるが、青梅線沿線や中央線沿線地域の中で特徴のない街が廃れる。その結果、
多摩地域としての魅力が薄れ、立川市の集客も落ちていく
107
強み・弱み等
国の機関等
の高次都市
機能の集積、
国定昭和記
念公園の存
在
プラスのシナリオ
マイナスのシナリオ
・三鷹・立川間複々線の影響で、さらに公共交通の拠点性が高まる。
・東西だけでなく、南北にモノレールがあることで時間的に確実性があるため立川駅を利用することになり、乗り ・国道20号線の日野バイパスの開通により立川を通過する車両が減少し、企業も国道沿線に事務所を移転し始
換え時に駅を出ることにより買い物などの機会が増加する。モノレールの駅が南北口にあることから、駅の両 め、市内の企業の数が減少していく。
側が利用される。
・モノレール沿線で自動車の利用が減少し駅周辺の交通渋滞が緩和され、モノレール沿線外の利用者は利用
しやすくなる。
・多摩都市モノレールに「愛称」をつけたり、列車内等で魅力的なイベントを展開することにより、乗客数の増加
を図り、結節拠点である立川市での流入者数がさらに増加する。
・公共交通の結節拠点性により、エキュート及び周辺の商業施設の経営が潤う。
・通勤ラッシュ時に乗客が集中するため、改札口・駅内階段等の許容限界を超えて事故が発生し、立川のブラン
ドイメージが下がった。
・これらの施設と地域住民、商店、民間企業(業務施設)との交流や関連性がないため、「浮いた」存在になる。
・一等地に立地しているのに免税施設が多いため、立川市の税収に寄与しない?
・防災施設や災害対策施設の集積により、安全な街のイメージに繋がり、住民にとっても安心感を持たれてい ・国の機関でも常に人が集まるような施設ではないため、人通りの少ない、静かな区画を形成している。
る。
・昭和記念公園は、入場料金や駐車料金が高いため気軽に市民や周辺市の人が利用することができず、また
遠方からの車利用客が多いために、鎌倉や横浜のような駅周辺との密接な関係がない。
・国営昭和記念公園への来園者がますます増える。
・公園利用客は増えるが、個人商店への経済効果は見込めない。
・公園への行き帰りに立ち寄る店が増え、親子づれでも楽しめる環境が整う。
・道の駅やファーマーズマーケットなど立川特産の品を売る店ができ人々でにぎわう。
・駅から公園へのコミュニティーバスが走り、高齢の方や小さい子どもたちが公園へ行きやすくなる。
・国の機関等が増えることで立川に居住するひとも増える
・国の機関の移転により、関連産業の立地に対する波及効果が生まれています。
・国の機関が多く移転立地してきていますが、従業者数も比較的少なく、民間ビジネスへの波及効果もあまり大
・広域防災基地としての高度な諸機能が立地することによって、地域の防災拠点性の向上につながるとともに、 きくないため周辺での関連産業立地につながった様子もなく、街は閑散とし賑わいも見られません。
関連する民間企業の立地にもつながっています。
・広域防災基地としての機能は、有事の際にその機能が十全に発揮されるものであるため、幸か不幸か大規模
・余暇時間の増大、自然とのふれあいニーズ、健康志向の高まりを背景として、国営昭和記念公園への来客人 災害に見舞われていないため、その機能が発揮されるような事態にまだなったことがありません。
口は、民間レクレーションパークを含めて都内有数を誇り、年々増大しています。このことにより、街中の賑わ ・国営昭和記念公園の利用客は順調に増加してきてはいますが、公園利用だけを行う人が多いため、街中の商
い等に貢献しています。
業・飲食施設等への経済波及効果は増大していない状況です。
・国の研究機関の集積により、世界から研究者が集まり、研究者村が林立し、その研究を支える新たな企業の ・国の移転機関は、計画どおり集積したが、その運営は経費削減や組織再編の中で活動が停滞し、活気のない
集積もさらに進んでいる。
街区に変貌している。
・裁判所や国の合同庁舎の移転にあわせて、東京都の合同庁舎も基地跡地に集積し、立川市の新庁舎ととも ・その他の国の機関も公務員削減の中、その機能が縮小され賑わいもなくなり、その周辺の関連企業の市外へ
に新しい官庁街が出来上がっている。この官庁街は、PFI手法により、複合機能を持ったオフィスビルの中に の移転も始まっている。
・国営昭和記念公園も、維持管理費が膨らみ、厳しい財政状況の中、適切な管理が進まず緑も荒れ放題となり
展開し、ここに配置されたアートや商業施設によりランドスケープとなっている。
・国営昭和記念公園は、400万人の来園者を誇り、西側の国有地を活用して面積を拡大することにしている。さ 入園者も年々減少し200万人を切る状況となっている。
らに、緑の文化ゾーンの2次開発により美術館を併設したコンベンション施設が加わり、さらにその魅力を高
め、緑と文化、芸術の総合センターとしてにぎわっている。
・国語研究所、自治大学校などの国の機関が集積することで、市が何もしなくても全国に向けた宣伝効果につ ・公園の魅力を「うり」にしてマンション等が乱立し、インフラ資産が不足する。
ながり、立川市のイメージが全国に定着する。
・あまりに公園のイメージが高まると、それになじまない企業の進出に歯止めがかかる。
・国定昭和記念公園がテレビ等に登場することで、全国に立川市の情報が伝達され、市を訪れる観光客数が
増加し、駅前の集客がよくなる。
・オフィスで働きながら、緑にも親しめる業務地としての魅力が昭和記念公園により高まり、就業者の価値観の
変化から、働くだけの職場から癒しの空間も提供される、働きやすい環境の業務地として民間企業立地が進
む。
・国の機関移転・昭和記念公園の存在により、文化・緑・教育等のプラスイメージを持つ、新たな「立川」が市内 ・移転した国の機関や昭和記念公園の存在、公共交通拠点性の高まりにより、市内への流入人口は増加する
が、目的地・施設への往来のみで、市内における買い回り行動へつながらない。(市内でお金を落とさない)
外の市民に認知される。
108
強み・弱み等
プラスのシナリオ
マイナスのシナリオ
・国の研修機関等の存在により、立川市の名前が全国に知られることになる。国の機関が集積している地区は ・機関、施設等が立川駅北口周辺に偏っているため、中心部への集積にますます拍車がかかる。
計画されたまちづくりがされているため環境もよく、よいイメージを持って帰ってもらえる。
・また、研修期間等の利用者も駅からそう遠くは無いため、中心部の施設を利用できる。
・昭和記念公園での催事により全国から人が集まり、宿泊施設の利用も増大する。
・積極的に国営昭和記念公園の無料化・24時間化の働きかけをし、利用者の増加を図る。それにより、立川駅
周辺の商業施設がさらに活性化していく。
・国営昭和記念公園において魅力的なイベント(コンサート、様々な大会等)を展開するように、働きがけを行
い、その実現により、入場者が増加する。
周 辺 地 域 の ・技術を持った外国人就業者が立川に居住するようになり、立川市の国際化が進む。
・これらへの企業をサポートするだけの技術を有する地元企業が立川に少ない為立川の地元企業が育たない。
先端技術産
・企業秘密を扱うところが多いため、声をかけても積極的には交流しない。
業、研究開発 ・多摩は全国でも有数のハイテク産業の集積地であり、その中心に位置する立川市がリンケージの中心的役割
企 業 の 高 い をになっている。
集積
・周辺に高次産業集積があり、それらの企業間や他地域との産業交流、企業連携、商取引の需要が高まってき ・周辺の高次産業集積の影響は、ほとんど何も立川市の経済に対しては及ばず、特段の経済効果を生じていま
たことを背景として、それらの集積の中心に位置し優れた交通結節機能有する立川において、多摩における せん。
広域的な産業交流(会議・取引・展示・業務目的の人口流入)が活発に展開され、関連交流機能の立地も進 ・先端産業等と取引を行う企業の多くは、それらにより密着した緊密な事業の展開を目指して、近接する周辺市
での立地が盛んになっています。
んでいます。
・また、それらが事業所を支えるサービス機能(情報通信サービス、人材派遣、専門的技術サービス、オフィスメ
ンテナンス、警備、宿泊、コンベンション等)の集積強化につながっています。
・埼玉南部、神奈川北部を含む広域多摩エリアは23区の工業出荷額をすでに平成18年に上回っていたが圏 ・多摩地域のものづくり産業は、都市化の中で衰退し、他県や外国への移転が止まらず、事業所数も激減してい
央道などインフラ整備によりさらにこの差は開く一方となり、東京のものづくりの拠点が西にシフトすることとなっ る。
・これに伴い先端研究施設も閉鎖が相次ぎ、ITに限らずあらゆる分野で産業の衰退が始まっている。
ている。
・これらを背景に多摩シリコンバレー構想が名実ともに実現し、世界的なIT産業の一大拠点として多くの研究者
が集まり、最先端の研究が展開されている。
・多摩地区に多く残る、緑や農業を起点としてバイオ産業も集積し、都市緑化や医薬品などの研究開発の世界
的な拠点として注目を集めている。
・周辺地域の産業が活発になることにより、立川市内の業者が苦しくなり閉鎖に追い込まれる。これにより
・市内及び周辺地域における先端技術産業・研究開発企業の立地により、市内におけるコンベンション機能が
高まり、国内外の研究者などが数多く集まる。
強み・弱み等
プラスのシナリオ
マイナスのシナリオ
も の づ く り 産 ・住工混在に伴い工場が市外に移転し、跡地にマンションが建つことで、人口が増加する。
・立川市の周辺に進出した企業や事業所は、立川市内の工業に期待をしなくなる。
業 の 集 積 の ・住工混在に伴い工場が市外に移転すると、市役所への苦情が減る。
少なさ及び住 ・住工混在に伴い工場が市外に移転し、混在していた土地利用がスッキリしたので用途指定の見直しが可能に
工混在
なる。
・住工混在問題や生産力の向上のために、立川に本社機能を残し、地方に生産工場を移転する企業が増加し ・ものづくり産業が流入、発展する要素に乏しく、ゾーニングができていないため住工混在問題が表面化し、工
ており、ものづくり産業は減少しているが、
場数、工場従業者数が著しく減少している。
・準工地域へのマンション建設が盛んに行われたため、住工混在問題が一層深刻化した。
・土地の値上がりにより、貸工場がマンションやアパートに変わり、ものづくり産業が減少するとともに、住工混在
問題が深刻化した。
・住工混在でも可能な、ものづくり産業が増加する。
109
強み・弱み等
産業プラット
ホーム機能の
集積の少なさ
南北幹線道
路ネットワー
クの弱さ
プラスのシナリオ
・周辺市に高い集積を持つ既存ものづくり産業からの独立・起業が進むことや、中小企業支援センターによる
波及効果による商品開発、起業の促進等によって、市内のものづくり産業の増加が進んでいます。
・工業と住宅の共存が可能な地域ルールの導入等が図られることにより、住工混在問題が大きく改善され、もの
づくりの操業環境が守られ、持続的に操業することが可能になっています。
・公共施設の跡地などの利用により、一定の広さと地権者の問題が解決され、中小企業やこれから企業とする
経営者のサポートを行政が支援することにより、産業が活性化する。
・ものづくり産業の中の製造部門は都市化の中で移転が進んでいますが、高まる都市のポテンシャルを背景に
研究開発営業管理部門を立川市内に残す企業が多く、さらに他市のものづくり産業の同部門も集積をはじめ
ている。
・住工混在により音やにおい、振動の出る工場は移転をしてしまいましたが、砂川と多摩川沿いを中心に、試作
品や製品の研究開発部門は残り、また立川基地跡地周辺の民有地の倉庫などに新たにデザイン性を生かし
た工芸作家などによる若手のものづくりの会社が集積をしている。
マイナスのシナリオ
・市内で長い間の課題であった住工混在問題が改善されず、一層深刻化しているため、既存のものづくり産業
の損業がますます困難になってきています。
・また、市内には一団の工業用地を整備するような用地もないため、ものづくり産業の新たな立地は一向に進ん
でいません。
・整備というより宅地化が一層進み、ものづくりの基盤となる用地の取得は難しい。
・ものつくり産業は都市化の波の中、他県や海外の移転が進み跡地は大規模なマンションに変わってしまってい
る。
・かろうじて残っている工場も住宅が間じかに迫り、日々の操業も困難となっている。
・近隣住民の目が厳しくなり、産業活動ができなくなる。
・オンリーワンのものづくりを目指し、付加価値の高い製品を産み出す産業へと進化し、他国との角逐を生き抜 ・中小零細の工場等が多いことから、後継者不足の解消はされず廃業が漸増する。
・中国等世界産業の大きなうねりの中で、飲み込まれ衰退する工場等が増える。
く礎を築く。
・新住民のさらなる市内流入が進み、特に立川北部地域の住工混在がさらに進み、ものづくり産業活動の環境
が悪化する。
・住宅が工業の地域にますます建築され、企業は市を離れていくことが増加していく。
・大学などの産業プラットホーム機能が少ないので、他市のように気にすることなく産学連携を組むことが出来 ・学生を中心とした若者が立川に集まらないので、立川の商業に活気が無くなる。
る。
・市内に工業系の大学はないが、周辺市の大学との産学官連携が活発化しており、多摩のその中心である立 ・どうしても大学や製造業事業所が集積している多摩西部で産学官連携が活発化しており、リーダーシップを発
揮している機関も立川には少ない。
川市で新たなプラットホームが発生している。
・研究シーズと企業ニーズがマッチングして新たな技術開発が創出される機会の提供が、市内の施設や機関
のよって盛んに行われている。
・市内における新たな大学立地は実現されていませんが、周辺都市の既存大学との連携・共同研究(個別の大 ・市内での新たな大学立地は行われませんし、周辺都市の既存大学と立川の企業・産業界との連携・共同研究
学・企業間及び連携ネットワーク組織を通じての連携)が進展しています。それらの活動を通じて、新産業の はあまり進んでいません。八王子市などの地元市の企業。大学の連携の方が活発に行われています。
創出につながっています。
・市内の大学立地は、国立音楽大がのみである。この既存の大学がないことが、結果的には新たなネット大学 ・大学立地などが進まず、新たな産業プラットフォームの創出ができない状況となっている。
などの進出にプラスに働き、大学院大学や専門職大学院などの進出が続いている。
・既存のプラットフォームについても、参加者が伸びず、活動が停滞し産業プラットフォームとして機能不全に陥
・産学連携は、TAMA産業活性化協会と学術文化産業ネットワーク多摩の二つのみである。このことが事業者 っている。
や市民に、集中して参加可能な状況をかもし出し、活動が活性化し、2つのプラットフォームを中心にネットワ
ーク活動も活発化している。
・IT 企業と協力し、きめ細かな「地域道路情報」ネットワークを新たに作ることができ、その情報を FM 立川など ・いつまでも道路事情が良くならないため、物流企業などが立川への進出を見送るようになる。
で発信することで、立川市独自の交通情報網を市民や自動車運転手に提供することが出来る。
・ 南北幹線道路の整備により、交通網が改善され、街中への集客力アップに効果が出てきている。
・南北の幹線道路の整備がまだまだ弱く、線路を越えるのに迂回しなければならず、市内の恒常的な渋滞要因
になっている。
・JRの踏み切りが立体になり交通の混雑が緩和される。
・公共交通が充実され、渋滞も緩和される。
・重点的に推進したことにより、南北幹線道路整備の進捗を見た結果、中心市街地の渋滞が軽減するし、また ・既成市街地に計画されている南北幹線道路の整備はあまり進まず、中心市街地へのアクセスがますます困難
市内への車によるアクセス性が高まっています。それを通じて、企業等の業務環境の向上、立川への来客人 になっています。
・周辺市に整備が進む広域的な南北幹線に車両通行が逃げ、その点では市内の渋滞緩和にはつながったが、
口増加など経済効果が大きく生じています。
企業活動、商業等集客活動にとってはマイナスに作用し、賑わいの低下、地域の衰退への影響も見られる。
・南北道路幹線網が弱い反面、公共交通網がより発達し、既存の鉄道、バスに加えてLRTなどの新交通も整備 ・南北幹線道路の整備が進まず、立川市を通過する自動車も市中心部を通って抜ける構造となっている。このこ
され、環境配慮型の都市として内外から注目されている。
とにより、交通渋滞が解消されず、買い物等に利用しにくい街としてレッテルが貼られ、来街者の減少が続いて
・来街者からも立川市は公共交通で行く街として周知が徹底され、流入自動車も少なく、デッキ整備とあいまっ いる。
て買い物やまち歩きが楽しめる回遊性のある街となっている。
110
強み・弱み等
プラスのシナリオ
マイナスのシナリオ
・トラックなどの通過車両は迂回するため、徒歩圏内での街づくりはしやすい。これにより、近くの商店街に徒歩 ・工場など、大型車両を使用する産業を誘致することができない。
や自転車で行くことも容易となり、地域のコミュニティの力が生きる
・モータリゼーションから一歩はずれた環境にやさしい政策を打ち出すことができれば、新たな都市の特徴とな
り、新しい住民を呼ぶことができる。また、都市のイメージアップにもつながり、環境イメージをアップさせたい企
業の誘致もしやすくなる。
・今後の広域的連携や企業等の結びつき、物流需要の増加などを考えると、東西道路に増して南北交通の重
要度は大きく、鉄軌道の高架化等の難しい問題をクリアできないまま、立川の南北交通の飛躍的な向上は望め
ない。産業等の立地誘導の大きな足かせとなっている。
・交通アクセスが悪く、小売面、流通面での時間的・経済的ロスが多い街とのレッテルが貼られる。このため、新
たな企業の市内立地が進まないばかりでなく、市内に立地している企業も市外転出する。
・南北幹線道路ネットワークの弱さを東西の中央線がスピードアップ、南北の多摩都市モノレール等といった公
共交通機関により補うことにより、南北の幹線道路ネットワークの弱さが目立たなくなる。
低い平均市
・家屋の建て替えが進まず、将来、老朽化した倒壊危険家屋が増える。
民所得
・立川市の中心性が高まったことにより、駅前マンションや住宅開発が進み、高所得者層が移転してきている。 ・今後団塊世代の退職や高齢化の進展により、さらに平均市民所得は下がることが予想される。
・子育てのしやすいまちになったので、子育て世代の人口が増え、消費購購買力もアップする。
・駅周辺等における高水準の都市型住宅、共同住宅の供給が進むこと等によって、平均市民所得が増加して ・平均市民所得は伸びず、これまでと同じように多摩地域の中でも低い水準で推移しています。
います。
・そういった影響が街の雰囲気にも有形・無形に影響し、住宅地としての人気度は他都市に比べて下がってきて
・それらの結果、これまで以上に高い所得階層の居住地としての人気が高まっています。また、市民税収の増 います。
・生活保護等の福祉関連費用が財政を圧迫し、税収や地消の増大にも全くつながっていません。
加、消費購買力のアップにつながっています。
・子どもを持つ若い夫婦への支援などにより、他市からの移住が増える。多摩地域では格別な利便性と住みや ・一人暮らしの高齢者の増加、他市より福祉施策が充実していることが周知されているため、あえて移住する住
すさを打ち出すことにより、若年層の関心をよぶ。
民の増加が予想される。
・低い平均所得は長期間続いており、都市経営上も、この部分に過度に依存することなく、法人市民税などを ・低い平均所得と高齢化の進展により、市の歳入構造は瀕死の状態となっている。
歳入の柱にして財政基盤を強固なものにしてきた。そのため市民所得に過度に頼って財政を組み立ててきた ・このことにより、市民一人あたりの購買力も落ち、地元小売業にも深刻な影響を与えることとなり、撤退倒産する
市と異なり、立川市は高齢化の影響もそれほど致命的にはなっていない。
事業者が続出している。
・住民税に頼らずに市政運営が可能となっている。
・低所得者が多いため、低所得者に向けた政策を多く展開する必要がある。
・裁判所等、国の移転機関立地の波及効果から民間企業の立地誘導も進み、それらの就業者の転入があり、 ・拠点性が増すごとに、また、まちが発展するほどに低所得者層の流入も増え、生活保護者の増加は市財政を
高額所得者層の居住者も増加。
圧迫。
・低い平均市民所得や高齢化による社会保障費の増大などにより、市の財政状況はさらに悪化する。
・市のイメージによっては路上生活をしている人がより立川市に集まってくる。
・国の研究機関、優良企業が今後移転してくることから、当該研究機関に勤務する職員が魅力的と思う集合住
宅等を民間が積極的に供給することにより、立川市に移住してくるケースもあると思われる。そのことにより、比
較的、所得水準の高い住民が増える。
都 市 イ メ ー ・何もないので、これまでのイメージにとらわれない自由な発想で新しいイメージづくりが出来る。
・イメージが希薄なため、まちづくりの方向が定まらない。
ジ・ブランドの
・いつまでたっても、日経新聞の「イメージ調査」で良い結果が得られない。
希薄さ
・駅前や駅中がきれいに整備されたことにより、街全体のイメージが良くなっている。
・駅周辺にホームレスやキャッチセールスが多く、治安の悪さを
・大きなデパートが集積していることにより、街の格の向上が図られており、広域からの集客が図られている。
・都市型の美術館や大きな劇場がなく、文化的なイメージが弱い。
・サービス業関連の事業所が多くなっているため比較的若い就業者が多く、また周辺市に多くの大学等がある ・駅周辺は商業施設や飲食店が集積しており活気があるが、少し離れると商店街も廃店しているところも多くな
ため、若者が集まる街のイメージが高まっており、かつてのギャンブルの街、基地の街、遊興飲食店の街のイ り、衰退した暗いイメージとなっている。
メージがなくなってきている。
・まちの景観だけではなく、そこに住んでいる人が気持ちよく暮らしているので、立川に何度でもいきたくなるよう ・まちの雰囲気や治安が悪いので、女性や親子づれが敬遠する。
な雰囲気なまちになる。
・「立川=うど」にとどまり、あたらしいブランドがでてこない。
・健康志向が高まり、立川産の野菜がその土地で消費できる「地産地消」の考えで、地域の自給率が高まること
で、出所のわかる農産物の価値も高まる。
111
強み・弱み等
プラスのシナリオ
・サンサンロード、立川ファーレなど基盤・景観の優れた街の存在、文化芸術のまちづくりの推進などを通じて、
立川の良いイメージ、都市ブランドが形成されています。
・立川ならではのものづくり技術、文化・ファッションの発信、農業特産品の開発などによって、「立川ブランド」
の確立が進んでいます。
・立川の特性と文化を活かし、地域との連係、民官の協力により、多摩地域での都市の利便性と、都市農業や
昭和記念公園など緑の多い豊かな土地の両面のブランド政索を確立する。
・地産地消として、立川産の農産物、特産品などを集めた商業施設の開設を行うことにより、集客とともに具体
的な立川のイメージを形成していく。
・都市イメージやブランドが希薄さゆえに、特定の色に染まっていないまちとして、新しく立川でビジネスを展開
する際、無用な足かせとならない自由さがあり、若手を中心に創業者が増加し、引き続き開業率も1位となって
いる。
・時代の流れを反映して、新たなイメージを創出することも可能であり、その多様な試みも豊富に展開され未知
数の可能性を秘めた立川の魅力を高めている。
・これからの政策の展開次第で、何色にも染まることができるため、イメージにとらわれない思い切った事業展開
が可能となる。
・砂川地域や駅前地域に別々のイメージを持たせることで、重層的な都市づくりが可能となる。これにより、より
多くのニーズに応えることができ、結果的に来街者が増えるほか、居住者も増える。
・基地跡地の開発、昭和記念公園の効果で、「業務・商業集積都市」として、多摩の中心都市のイメージは強く
なる。
・商業が中心ではあるが、農業も全国的に有名なうどが有り、自然も豊かな商業都市であることのアピールを行
うことにより幅広い要素を持った市というイメージを広めていく
・「立川市きれいな公共空間を保全するための喫煙ルール条例(仮称)」の制定等により、立川駅前の吸殻等の
ごみが無くなり、クリーンな街に生まれ変わる。
マイナスのシナリオ
・立川の風紀、治安の悪さなど悪しきイメージを払拭できないでいます。
・立川ならでは、あるいは固有の魅力あふれる都市ブランドが形成されていません。
・「立川ブランド」の商品開発が進んでいません。
・ブランド政策が単発的に行われている。企業、小売、行政などとの連携が機能的に作用しない。
・立川市としてのビジョンが周知されず、全体的な立川のイメージを提案できていない。
・これといった都市イメージが創出できず、都市の魅力を情報発信するまでに至っておらず、来街者も減少して
いる。
・都市としてのブランド力も弱く、企業の進出意欲も弱く、地価も下落し、撤退廃業する業者も増えてきている。
・売り物になるブランドやイメージがないため、立川市の印象を植え付けることが難しい。そのため、周辺地域との
色分けがなくなり「どこにでもある街」になってしまう。八王子駅南口のビルや武蔵小金井駅南口の再開発など
周辺地域の開発が軌道に乗り、またJR中央線の立体交差化が進むと、南北のつながりを「うり」にする都市も出
てくると、立川市の駅前の魅力が減少し、集客力が落ちる。
・南北(特に一番、西砂地区には交通網が発達していないため、立川市とは別なものとのイメージが有り、中心
部のイメージ(特に夜の南口の周辺の繁雑なイメージ)が強くなってしまう。
・立川駅周辺に魅力的な商業施設が建設されているにもかかわらず、立川駅から山梨方面の住民には認知され
ているものの、立川駅から東京方面の住民には、必ずしも認知されていない状況である。
・パチンコ、飲食店が数多くあり、風紀が他の街に比べていいとは言えないので、女性客が敬遠し始める。
・有名な特産・名産等がないことから、街のイメージははっきりとしない
人 口 減 少 社 ・立川市の中心性や拠点性は衰えず、魅力は近隣市に群を抜いている。居住動向調査でも立川市は魅力ある ・超高齢化社会の影響は留まらず、ここ数年では大きな住宅のリノベーションは図られない。長期的には更新世
会における社 居住地として高位をキープし、社会増は続く。
代が流入してくる可能性もある。
会 増 減 の 影 ・公共交通や買い物等、職・遊・住の要衝として、高額所得者の生産年齢層やシニア富裕層の人気を呼び、駅
響
前の再開発等の魅力ある住宅地が脚光を浴びる。
・その波及効果から駅前居住のリノベーションが進展。超後期高齢者が居住している駅周辺の住宅は、居住者
が他界した後も空き地とはならず、高度利用された新たな居住地が誕生し、高額な住宅地が増加。結果、富
裕層が増加する。
112
(2)シナリオを増進・好転等させるための課題と市の役割
前記の未来シナリオに対して、それらを増進あるいは好転させるための課題と市が担うべき役割を以下に整理する。
※ プラスシナリオに対する、プラスの状態を実現するあるいはより増進させるための課題等、マイナスシナリオに対する、①マイナスの状態を好転させるあるいは回避するための課題等、②マイナスの状態のままで、それに対処するための課題等を示す。
プラス
項目
事業所、
業務施設
の集積
プラス
マイ
プラス マイナス プラス
ナス
立川基地
跡地
マイナス
プラス
プラス
IT産業の
集積
シナリオの概要(シナリオに至る主たる要因)
○今後伸びる業種として、サービス業、対事業所サービス業、飲食店、卸売
業、製造業サービス部門が想定される。
(交通利便性、事業所集積による従業者・来街者の増加、ホテル、国の機関)
○多摩の中心都市としての機能を強めていく。
(国の移転機関、業務核都市、公共交通結節拠点性)
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・公共交通及び道路交通の利便性の強化
・国の移転機関による波及
・魅力的な業務地区(企業受け皿)の整備
・産業のリエンジニアリング、集積促進
・企業間連携、産学官連携の推進
・高水準の住宅、教育施設の提供
・市民、来街者の安全確保
・虫食い状開発の防止
○今後市外流出する業種として、工業、既存企業が想定される。
・企業の操業環境の改善、立川における立地メリットの付与、立地促進施策
(後継者難、交通アクセス悪化、他市の企業立地促進事業)
・工業に変わる新たな産業の誘致、育成
○立川基地跡地では、業務施設、商業アミューズメント施設の立地が進む。 ・国有地に対する業務機能・広域交流機能等の立地誘導施策
(国の移転機関、基盤整備、国有地、利用可能地)
・国の移転機関による企業への波及
○立川基地跡地は、民間業務施設、商業施設の立地があまり進まないことが想
定される。
(国有地売却、住宅需要)
○まとまった開発可能地における開発プロジェクトの推進、高次都市機能の導
入が進み、活性化につながる。
○特に基地跡地では市庁舎、裁判所、企業の集積するモールが形成される。
○国有地の適切は処分が進まないなど、開発可能地における機能立地が進展
しない。
(国有地処分の滞り、都心の都市再生等による一極集中、賃料)
・適切な国有地処分、機能誘導
プラス
・適切な土地利用、高次都市機能の導入、優れた都市景観形成を図る。
・基地跡地は国・市の移転機関の移転機関のインパクトは大きく民間事業所
の立地に波及する。(民間企業立地へのインパクトは大)
・望ましい用途への処分が難しい場合、事業用定期借地による土地利用を
国に働きかけ、暫定利用で賑わい形成に資する。
・貴重な土地資源であるため、望ましい土地利用ができない場合、将来の
開発に備えて当面リザーブする。
○国の研究機関の集積により、また、働きやすい環境により、企業集積が進む ・国の研究機関の大きなインパクト、波及効果の活用を図り、公園に近接す
とともに、市のイメージが高まる。
る業務地のイメージをPRして企業立地を促進する。
(国の研究機関による波及、研究者村、官庁街形成、公園のある業務地)
○IT産業の立地が活発に進み、価値創造型都市形成を牽引する。
(大 ・産官学連携の推進、多摩中小企業振興センターとの連携による創業、多
学・企業研究機関との連携、多摩中小企業振興センター、多摩シリコンバレ
摩シリコンバレー構想の推進
ー、事業所集積、立川の中心性、多摩の中心都市としてのポテンシャル、タ
ーミナル駅、交通結節点)
○たちかわIT交流会のネットワークの拡大が想定される。
・企業ネットワーク活動の推進、多摩地域における広域的なネットワーク強
○地元企業との交流を通じた地元の企業・商店のIT化が加速する。
化
(企業間交流)
・地元企業のIT化の推進
課題に対して市が担うべき事項
・計画的面整備・都市再生の誘導
・産業集積促進施策、連携支援施策
・高次都市機能立地促進施策
・開発誘導規制
・市による操業条件の改善、立地促進施策
・市によるリエンジニアリング促進施策、創業支援施策
・国の用地処分
・広域交流施設誘致
・官民連携のコーディネート
・適切な機能立地に向けての国への働きかけ
・計画的面整備推進、適切な土地利用形成の誘導
・企業立地誘導
・土地処分方針について国への働きかけ
プラ
ス
プラス
・地区計画等による土地利用、景観の誘導の継続推進
・研究交流ゾーンとして内外に情報発
・地域に開かれた国の施設づくりへの働きかけ
・産学官連携の支援、マッチング等の企業連携の支援、創
業の支援
・クリエイティブ産業の立地促進
・オフィス空間形成の誘導
・企業連携活動を支援
・プラットフォーム形成
・NPO・IT企業等を活用した地元企業のIT化支援(IT化
のメリットPR)
○IT産業の進出により、若者の就業機会が拡大する。
・IT技術者の育成
・専門技術習得機関の誘致
(IT教室)
・女性、若者、高齢者の要請講座開催
○立川での創業・企業が増加する。
・産官学連携の推進、多摩中小企業振興センターとの連携による創業、多 ・産学官連携の支援、マッチング等の企業連携の支援、創
(付加価値生産性の高いIT産業集積、多摩中小企業振興センター、誘致政
摩シリコンバレー構想の推進
業の支援
策、先端技術企業の技術者・研究者)
・クリエイティブ産業の立地促進
・オフィス空間形成の誘導
113
項目
マイナス
プラス
就業、買
物・レジャ
ーの吸引
力
プラス
プラス
マイナス
マイナス マイナス
プラス
国営昭和
記念公園
の存在
シナリオの概要(シナリオに至る主たる要因)
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
○企業間連携、新商品開発等が進まず、倒産、市外流出が進む。周辺市の支 ・企業の経営基盤、体力の強化、マッチング等出会いの促進等による企業
援施策や地価の格差により周辺市に企業が流出する。
振興
(景気変動、周辺市の誘致政策、産業の立地の自由度、中心市街地賑わい ・IT産業はあらゆる企業・生活の革新の礎となるため地域内での育成、活性
喪失、海外企業との競合、地価)
化を実現すべき。
○大学や研究機関の都心回帰により多摩地域のIT基盤が脆弱化する。 (プラ ・研究機関、大学が多摩から流出するとしても、それらのプラットフォームと
ットフォーム)
の連携のつながりを確保し続ける。
・出て行こうとするIT産業を引き止めるのではなく、立川市内に残ろうとするI
T産業に向けて支援施策を展開する
○さらに立川への就業の広域吸引力が高まり、就業者の集積が進み、ビジネス ・広域交流拠点を担う業務等の集積を推進する。そのため、水準の高いオ
の一大拠点となる。女性の就業率アップ、団塊世代リタイア層の再就職に対
フィス空間・受け皿の形成を図る。
応する就業の場を立川が提供する。 (多摩の中心都市、基地跡地の国の
機関・民間開発、女性就業支援施策、団塊世代の身近な場所での再就職、 ・女性、団塊リタイア世代のための職住近接型の就業の場を確保する。
事業所集積)
○多様な対事業所サービス業(情報通信サービス、人材派遣、専門的技術サ ・事業所の高い集積を背景とする事業所サービス業の立地を図る。
ービス、オフィスメンテナンス、警備、宿泊、コンベンション等)が増加する。
○地域の商店街は、若年層による経営やコミュニティビジネス経営の増加、生 ・空き店舗対策、創業支援、チャレンジショップ、売場の魅力化、地元商店
活支援サービスの積極的提供などにより活気がみなぎる。
ならではの地域密着型サービスの提供を図り、地元商店街の活性化を図
(助け合いの精神の広がり、心の通う新たな地域社会の構築))
る。
○高い集客力がさらなる集積を呼び、販売額の増加が進む。山梨・埼玉・神奈 ・百貨店、エキュートなどで単なる集積を誇るだけでなく、特色のある商業施
川方面からの集客も増える。
設とすることにより、より広域的な集客力を強化する。
(滞在時間、大規模小売店舗、エキュート、再開発、昭和記念公園)
・広域から利用される昭和記念公園利用客の買物への誘導を図る。
課題に対して市が担うべき事項
・市は都と連携した創業、企業間連携等支援
・業務機能等産業立地促進施策
・職を求める市民と企業・NPO等とのマッチングを支援
・子育て支援を通じた女性の就業支援
・市による保育施設等の整備推進
・団塊リタイア世代の就業支援
・活動を支援
・まちのPR戦略
プラス
マイナス
・市による回遊性の確保、ユビキタスコンピューティングを
利用した回遊誘導
○駅周辺の車アクセスの渋滞、駐車可能台数の限度、あまりの混雑等から客離 ・市中心部へのアクセス道路、中心部周辺における駐車場の整備を推進 ・幹線道路整備への働きかけ
れが進み、他市の郊外型商業施設等に流出する。その結果、大型商業施設
し、車でのアクセスが容易にできるようにする。
・公共駐車場、駐車場案内システム、立体駐輪場の整備
の撤退も出てくる。
(駐車場、道路渋滞)
・バスを含めた公共交通で来るまち、安全快適に歩けるまちとすることによ ・環境にやさしい交通システムの構築、歩行者優先ゾー
り、車に頼らず公共交通で来街する人を増やす。駅周辺への車の集中を
ン、自転車路等の導入
減少させる。
・来街者に対する市内歩行回遊誘導施策
・来訪者に歩きたいと思わせる街並みの整備
○個人商店の売り上げは減少し、商店街は衰退する。
・意欲のある経営者の支援
・選択的な公的支援
(大規模小売店舗、高齢化・後継者難)
・新たな経営者の誘致
・市や商店会連合会等による空き店舗と事業参入希望者
・悪い見方かもしれないが、餞別が必要になる時がくると覚悟し、くるべき時
のマッチング
に備えて、地図を描いておく必要はある。
○昭和記念公園の利用客が減少する。
・民間的経営に基づいて魅力の維持向上に努め集客を続ける。公園ボラン ・まちづくりにおける昭和記念公園との連携
(運営経費削減)
ティアの拡充を図る。
・市によるユビキタスコンピューティングを利用した駅前と
の回遊誘導
○昭和記念公園の利用者・交流人口は拡大する。
・昭和記念公園のさらなる魅力向上、面積拡充等を図るとともに、産業交 ・昭和記念公園は国が担い、コンベンション機能、産業交
(公園面積の拡大)
流・コンベンションのための機能の整備を図る。
流機能は民間が整備を担う。
○各種会合等の交流活動の吸引力も高まる。
・市によるユビキタスコンピューティングを利用した回遊誘
(交通利便性、ホテル・飲食店の集積)
導
○昭和記念公園は、面積拡大、「緑と文化、芸術の総合センター」化により利用 ・昭和記念公園は面積拡大、イベント企画の充実等により、利用者数、観光 ・公園との連携推進
者が益々増加する。観光客の増大につながる。
客の増大に資する。
・昭和記念公園をまちづくり、まちのイメージ戦略に活用
(催事イベント実施、面積拡大、美術館・コンベンション施設、コミュニティバ ・農業者と商業者等との連携による立川特産品のマーケットの設置
ス)
○昭和記念公園の利用者と駅周辺との連携は少なく、経済効果も小さい。
・公園利用者がもっと街中を利用するように誘導する。公園ボランティアを一
○昭和記念公園の管理費削減、魅力低下により利用者が減る。
層活用する。
・このシナリオが起こることは回避すべきである。
114
プラス
項目
公共交通
の結節拠
点性
マイナス
プラス
プラ
プラス プラス
ス
3つの違っ
たプラスシ
ナリオ
マイナス
ものづくり
産業の集
積及び住
工混在
プラス
周辺地域
の先端技
術産業、
研究開発
企業集積
マイナス
プラス
南北幹線
道路ネット
ワーク
ママ
イイ
マイ プラ
プラス
プラス
ナナ
ナス ス
産業プラ
ットフォー
ム機能の
集積
シナリオの概要(シナリオに至る主たる要因)
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
課題に対して市が担うべき事項
○立川駅の利用者数がさらに増加し、駅周辺の施設利用者が増大する。
・通勤者、立川駅利用者のための市民サービス施設の整備、乗り換え等の ・来街促進施策
(商業施設やサービス施設の増大、商圏拡大、交通利便性、乗り換え需要、
歩行者動線の整備、鉄軌道の運行頻度・運行速度のアップ、バスとの乗 ・包括的な交通計画の策定
モノレール利用促進方策)
り換え利便性アップなどによる駅の利便性の向上を図る。
・駅前における市民サービス施設の整備。
・立体駐輪場の設置
○増加する利用客のため立川駅は著しく混雑する。
・安全に関わるので、駅施設の整備を追加して混雑解消を図る。途中下車 ・来街促進施策
○単なる乗り換え等により、街中への来街者は伸びない。
が増えるように集客力のある施設を駅周辺に配置する。モノレール利用を ・JR等への働きかけ
○モノレールの経営状態が悪化する。
促進する。
・モノレールを利用した市内観光ルート整備、モノレール
・これが起きないようにすべきである。
駅でアクセスできる子ども用の施設の配置
○多摩地域は世界的なIT産業の一大拠点となり、立川がそのリンケージの中 ・既存企業間の連携強化、多摩シリコンバレー構想の官民をあげた推進、 ・広域的なIT産業ネットワーク形成誘導
地域に根ざした先端分野の産業の育成、新技術開発支援等を通じて、I
心的役割を担う。 (多摩シリコンバレー構想、研究者、コンベンション機
T産業の一大拠点の形成を図る。
能、バイオ産業・緑化・医療品の研究開発、産業交流、交通結節機能、事業
所サービス機能へのニーズ))
○他地域・外国への移転が進み、また、立川の地元企業の育成にはつながら ・立川の交通利便性、多摩の中心性を生かして、立川市内に先端産業研究 ・官民を挙げての産業機能高度化促進
ない。周辺市の受けるメリットの方が大。
開発部門、研究開発企業の立地を図る。製造部門の立地は用地がなく
(操業環境)
難しい。
・立川市内の先端産業立地が増えないことは用地問題から見て十分にあり
得る。その場合、別の産業の集積を追及していく。
○立川市内のものづくり産業が増加する。あるいは、研究開発営業管理部門の ・ビジネスパークの整備、表彰制度、中小企業振興センターの活用を通じ ・官民を挙げての産業機能高度化促進
て、製造業の立地を活発化させる。
・ビジネスパーク等の製造業立地の受け皿の整備
集積は維持する。
・ものづくり匠の紹介・表彰制度充実
(ビジネスパークの整備、表彰制度、音・臭いの出ない企業の誘致、高付加価
値型産業への進化、中小企業振興センター)
案(1)住と工の共存共栄を図る。
・工場の音・臭い、貨物車の問題を解決し、住民と工場主とが互いに共存共 ・官民を挙げての産業機能高度化促進
栄できる地域ルールを地域協働で策定する。(例:板橋区の地区計画)
・市が地域と協働で地域ルールづくり
案(2)ものづくり産業の機能高度化、研究開発部門への機能転換により地域と ・音・臭い等の甚だしい部門を残して操業し続けることは現実的に困難。機 ・官民を挙げての産業機能高度化促進
の融合を図り、住工混在問題を解消する。
能高度化や研究開発への機能転換を図り、住工混在問題尾は解消す
る。
案(3)ものづくり産業の移転促進により土地利用の純化、住環境の向上を図り、 ・土地利用の純化、住工混在問題が解消される。(これにより住環境が向上 ・官民を挙げての産業機能高度化促進
住工混在問題を解消する。
することが好ましい。既存工業の流出の立川市の地域経済に与える影響 ・土地利用の誘導規制
は少ない。)
・移転用地等の斡旋
○立川のものづくり産業は衰退する。
・現状維持するためには、地域との共存、地域になじむ機能への転換が必 ・官民を挙げての産業機能高度化促進
(後継者不足、海外移転、地価上昇、住工混在問題、ゾーニングの欠如、一
要。
・ルールづくりを誘導
団の工業用地の欠如)
・放置すると、「ものづくり産業の衰退」に最も進みやすい。その際には、これ ・ものづくり産業が衰退してしまった自治体等の事例研究
に変わる新たな産業の立地を誘導する必要がある。
を行う。
・適切な跡地利用の誘導
○住工混在問題は解消されずものづくり産業の操業は困難になる。企業は市
外に移転を余儀なくされる。 (近隣住民意識、マンション建設)
○自由度の高い産学連携が可能である。
・フリーハンドに産学のネットワークを構築する。
・産学連携の支援、産業プラットフォームの構築
(大学・企業の個別ネットワーク、新たな大学進出)
・既存の産学交流組織の活用
(産業に残ってもらうためにはこのメリットを生かすことが重
○立川において産学連携のネットワーク、マッチングのプラットホームが活発に ・2つの交流組織の活動の活発化、多摩地域での連携化を推進する。
要と考えられる。仲介役になることも。)
展開する。
(2つの産学連携組織、市内の施設・機関)
○周辺市の大学・研究機関と立川市の企業との産学連携はあまり行われない。 ・市が支援するなどして、産学連携を強力に推進させる。
○立川でプラットフォームの形成、活動が進まない。 (既存組織、推進機関)
・〃
○南北幹線道路の整備が進む。
・用地買収あるいは面整備事業等により道路整備を推進する。
・都の街路整備事業推進への働きかけ
(都市計画道路の整備)
・地区計画等の面整備による道路整備誘導
○南北道路幹線網は弱いが公共交通網の充実でカバーすることにより、道路 ・歩きやすく、自転車利用のしやすいまちづくり
渋滞もなく歩きやすい環境にやさしい都市となる。
・コミュニティバスを含めた公共交通網の充実、
(バス・LRT)
・歩道整備、自転車道・駐輪場の整備
・交通事業者に対する公共交通網充実の働きかけ
(具体的にどの路線を整備要請するのか?)
・都の街路整備事業推進への働きかけ
115
平均市民
所得
マイナス プラス
項目
プラ
ス
マイナス
都市イメ
ージ・ブラ
ンド力
シナリオの概要(シナリオに至る主たる要因)
○南北幹線道路の整備が遅々として進まず、交通渋滞、市内アクセス困難の
ため、物流企業、製造業などの企業立地や買物のための来街の障害となる。
(都市計画道路の整備)
○高所得者層が移り住むようになってくる。
(グレードの高いマンション、住宅開発の最低価格誘導、特色のある幼稚園・
学校の誘致、国の機関・優良企業)
○低い所得水準のもとで市民が暮らしやすい都市運営を行う。
(歳出見直し、法人市民税収)
○低所得者層の転入、高齢化による所得減少などにより平均市民所得は下が
り、市財政を圧迫する。市のイメージも落ちてくる。
(高齢化、団塊世代リタイア、福祉政策、生活保護)
プラス
プラ マイ
マイナス
ス ナス
○立川のイメージアップの具体的方向として以下のシナリオが出されてた。
・駅前がきれいに整備
・デパートの集積(街の格)
・若者が集まる街
・まちの景観、気持ちよい暮らし
・地産地消、食料自給率
・多面的なイメージ(商業・IT 産業・農業等)
・重層的な都市
・業務・商業集積都市
・自然も豊かな商業都市
・クリーンな街
・緑が多くきれいで気持ちよいくらしができるまち
・自然も豊かな商業都市
・若者だけでなく中年の集まる街
・商業と都市農業の共生による自然豊かな年のイメージアップ
○雑多・多様なイメージ故に、無用の足かせとならない。新たなイメージ創出が
可能。
○治安、風紀、街の雰囲気の悪さ、文化的イメージの弱さ、衰退したくらいイメ
ージが払拭できない。
○立川の新しいブランドや新鮮なイメージが構築できない。都市としてのブラン
ド力も弱い。
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・幹線道路整備の推進
課題に対して市が担うべき事項
・都の街路整備事業推進への働きかけ
・国の機関・優良企業の誘致にあわせ、グレードの高いマンション供給、特 ・クリエイティブ産業集積促進施策
色のある教育施設の形成を誘導することにより、所得の高い階層の転入 ・地区計画等による街並み・景観整備誘導
を促進する。
・現実的に健全な都市運営が可能かどうか。
・クリエイティブ産業集積促進施策
・身の丈に合った財政運営
・放置すると最もあり得る未来なのではないか。高齢化、団塊世代リタイア、 ・まちのイメージアップ
福祉政策の膨張、生活保護費の膨張が現実に進行中。
・この回避のためには高所得者層の転入が必要。
⇒他力本願より市民の生活力の強化、就労促進との考えもある。
・団塊世代の就業支援、高齢者の健康増進対策、行政支出の見直し
・シルバー人材センターの役割強化
・どのイメージを目指すべきかについての議論が必要。絞り込みは時期尚 ・官民挙げてのイメージ戦略構築
早。
・目指す方向によって取り組み方向は異なる。
・立川市に不足する文化面の充実により他市からの転入が増え、その結
果、平均市民所得の向上につながる。
・フリーハンドに目標イメージを設定することができる。
・現在既にこういった悪しきイメージが定着しつつある。払拭するような強力
なイメージを構築する必要がある。
・新たな鮮明なイメージを構築する。
・駅周辺の賑わい・利便性と緑豊かで静かな住宅地との対照的なイメージを
強化
116
2.コミュニティに関する未来シナリオ
(1)コミュニティに関する未来シナリオの想定
・___:シナリオ・変化要因に関するキーワード・キーセンテンス
強み・弱み等
プラスのシナリオ
マイナスのシナリオ
低 い 自 治 会 ・加入率の低下傾向に歯止めが掛かるとした場合、自治会の加入率を低いと捉えるのではなく、地域で約半数 ・加入率が低下傾向が続いたとして、最悪のシナリオでも急激な加入率低下は考えにくいです。自治会の加
の方に支持されている最大で圧倒的多数の自主組織と捉える事が出来ます。
入率を低いと捉えるのではなく、地域で多くの方に支持されている最大で圧倒的多数の自主組織と捉える事
加入率
⇒地域でのリーダーシップを発揮し、「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホーム」の中核メンバーとして が出来ます。
ご活躍頂きたい。
⇒地域でのリーダーシップを発揮し、「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホーム」の中核メンバーとし
地域の課題解決の一翼を担うことで存在が見直され加入率も高まると考えます。
てご活躍頂きたい。地域の課題解決の一翼を担うことで存在が見直され加入率も高まると考えます。
・プラスに転じるシナリオは、考えにくく現状維持が精一杯の推移ではないか。
・自治会に加入する世帯は、将来的には30%を下回り、回覧などを活用した情報提供や募金などの集金業
・低い自治会加入率を背景に、情報提供・情報収集手段としてのIT化が進び、迅速性や利便性が高まる
務は期待できないため、メールやHPによる広報活動や集金が進み「顔の見えない社会が進む」(決してマイ
ナス面だけではないが)また、防犯、防災、福祉などの住民自治活動も加入率や高齢化とともに出来なくな
り、孤立した世帯も増加する。そのため、空き巣、訪問販売被害などは増加し、災害が起こっても誰も助け合
わなかったり、福祉的なちょっとした支えあいはなくなる。
・自治会に加入しない理由は、役員になりたくない、加入するメリットがない、が主なもので、住民自治には欠
かせない要員が、非加入の要員にもなっている。今後もこうした考えは進むことから自治会や付随する子ども
会は存続の危機にさらされる。
・強制加入の時代ではないから100%にこだわる必要は無い。
・住民になったら加入は当然と考える,強制加入の時代感覚が残っている。
・自治会の必要性を認める人で構成されるから満足度が高くなる。
・必要以外に人とかかわりたくないという住民の増加が増える。 ・一部の人たちの組織になる。
・自治会の仕事をスリム化することにより,参加しやすくする。
・行事負担が高齢化で困難になる。
・100%加入に時代と同じ仕事量は出来ない。
・地域の人間関係が希薄になり安全面に問題が出る可能性。
・行政の手段に使うという発想を改めるべ
・自治会が行政の手段としてより住民の意思により活動内容がきまる。
き。
・自治会を軸とした地域社会の維持が見直され、自治会加入率が回復する。自治会を軸に町丁目単位での地 ・自治会加入率がますます低下、自治会制度は崩壊する。人員不足→役員の固定化→自治会業務の固定化
域意識が向上する。
→負担感の増大→自治会業務の形骸化→自治会の魅力減→加入率低下→自治会の有名無実化。
・自治会加入率は横ばいor低下。一方で、自治会の機能の見直しにより、自治会を基にしない地域のあり方が ・自治会加入率がますます低下。地域性を大事にする古くからの住民と、新しい転入住民との意識差が拡大
検討される。結果として、制度としての自治会によらない地域コミュニティが維持されることとなる。自治会は老人 し、両者の間の相互調整としての自治会が機能しない。一方で、自治会制度に変わるコミュニティ組織は醸
会のような、居場所作りの場にその意味を変える。
成されない。結果として地域の分断が起こる。
・自治会の組織率が50パーセントから減り続けているが、一方地域のNPOや市民活動団体に加えて、ビジネス ・自治会の組織率が減り続け、組織を維持できない団体が目立つようになっている。他のNPOや市民活動団
のノウハウを取り入れた社会企業家も地域の中で活発に活動を展開するようになっている。既存の地縁団体で 体の活動も市民の無関心層の増大により、同じ様に疲弊しており、地域の安全安心の確保もおぼつかない
ある自治会の活動もそれらの団体とのコラボレーションにより、新しいコミュニティのまとめ役として、低い組織率 状況となっている。
ながら、その総合性を生かして地域において新たな活動を展開している。
・平成4年での自治会加入率は66.5%であるのに対し、平成18年時点では51.3%である。これは加入世帯 ・プラスのシナリオで検討したとおり、結果として加入率が低下している状況である。しかし、自治会数は160団
数が約40,500世帯で安定しているのに対し、市内全世帯数が61,000世帯から79,000世帯へ増加したた 体(平成4年)から172団体(平成18年)と増加している。本来は加入世帯数自体も増加すべきだがその増減
め、結果として加入率が低下したと見ることができる。新規世帯間にのみ地域扶助・相互扶助の役割を果たす がないことから、既存自治会エリアの中で自治会加入世帯率が低下したと見ることができる。自治会組織があ
自治会組織が存在していないとするならば、特に新興住宅地域では自治会組織の役割を担う新たなコミュニテ りながら未加入世帯が増加するため、地域課題解決が特定の人に託されることとなり、まずます自治会組織
ィが自然形成され、自治会としてではなく地域課題解決が図られる。また自治会は、各種行政情報の提供を行 を敬遠する風潮が生みだされる。行政と住民をつなぐ機能がうまく働かない状況で、地域課題が放置されれ
う組織として認識されているが、IT技術の発達により市報メールやHPの機能強化でカバーされる一方で、IT弱 ば、立川市自体が住みにくいまちとして、敬遠される。
者となりがちな高齢者には、福祉関係者による直接対応の中でその役割がカバーされる。
・多数の住民に魅力ある、そして必要な活動を担える組織に再編するために、自治会のありかたを検討する市民 ・新住民や若年層の加入が得られず、一部住民の組織となり、親睦団体としてしか機能しなくなる。
組織をつくる。市内外の成功事例を学びあい、実践をすすめる組織とする。
・地域課題を担えず、市の連絡組織としての役割も担えなくなる。
・自治会の再編成や行政からの雑務を整理し、整理統合できるものをすすめていく。
・地域課題を共有化できる市民団体と、地域協議会をつくり、共同で地域課題に取り組み、新しい協働の基盤を
組織化していく中心となる。
・当市の自治会加入率は、51.42%(H19.4.1現在)となっており、数字的には全市民の約半数が加入していること ・住民意識の大きな変化。加入率が高いと言われた時代には、自治会に加入することでの相互扶助といった
となるが、加入者の前向き度により自治会活動が活発か否かが決まる。低い加入率をいかに上げるかではな 考え方が主流であったが、単身世帯や核家族化の進展によりその考え方が希薄になってきた。
く、構成員の前向き度をいかに上げるかを考慮することこそ加入率向上の呼び水となる。
・冠婚葬祭といったある種家の重大事件に際し、ご近所を始め地域ぐるみの人的援助なしには処理が困難で
あったが、結婚式場や葬儀場等の発達により地域ぐるみの人的援助の必要性が薄れた。
・少数精鋭による機動力を活かしたコンパクトな組織体制により、まちづくり活動の主潮が、行政への「要求型」か ・慢性的な人材不足・高齢化がさらに加速し、活動停止に追い込まれる自治会が増加する。
・自治会が安心・安全や環境美化事業に取り組むことが困難になり、犯罪の増加や環境の悪化等がすすみ、
ら「住民主体型」へ転換する。
・自治会単独による「あれもこれも型運営体制」から、“これができる”“これしかできない”他業種・他団体のもちよ まちにうるおいがなくなる。
りによる「新たなネットワーク型運営体制」にシフトする。
117
強み・弱み等
プラスのシナリオ
・中古住宅市場の整備やテレワークやSOHO等の就業形態の普及に伴って、都心回帰にかわって郊外での持
ち家志向・ハイグレード賃貸住宅志向が向上している。多摩地区の交通・商業の要衝である立川市では、近隣
の大学等に通学する単身世帯の流出入は依然として多いままだが、ファミリー世帯の流入が以前より増加、定
住傾向にある。
・地域SNSの普及によって、若年層を中心に自分の住む地域への関心が高まっている。
・立川断層の危険性が高まっていることから、災害時における地域活動に注目が集まり、大山自治会や行政が
各地域で様々な講座を実施した結果、若年層が地域のつながりの重要性を再認識し、自治会加入率の低下に
歯止めがかかる。
・自治会役員の新旧交代が徐々になされつつあり、各地域コミュニティの活性化が進んでいる。しかし依然とし
て、自治会会員になっても活動に無関心である層に興味を持ってもらい、何らかの活動に参加してもらうような
新たなシステムの構築が不可欠である。
・もともと組織が機能していた自治会では、団塊の世代の地域デビューで活気が生まれる。
・自治会に帰属していない、子どももいない世帯にも、お隣同士あいさつ程度の付き合いはある。その様な小さ
な単位に、行政側からも、大規模災害時などのご近所の必要性を認識させる様仕掛け、最低限の助け合い・顔
見知りコミュニティが主流となっていく。
活 発な N P O 地域団体や志縁の機能団体だけでなく、コミュニティビジネスも活発化が期待されます。
活動、市民活 ⇒知り合い、出逢い、交流し、相乗効果で、共生、協創が起きる場として「地域コミュニティ連携の場としてのプラ
動、生涯学習 ットホームの構築・整備」が必要です。
・目的達成をベースに活動するNPO・市民活動団体は、自分が関心のある団体を作りやすく、また入りやすいた
活動
め、団塊世代の定年退職などとあわせて今後も増加し続け、市民の孤立が減り社会貢献団体が増える。
・多様な価値観、ライフスタイル、生活課題を持つ市民の増加により、一律的な行政サービスの提供だけでは、
市民生活を満足させることはできなくなる。そのため、施設管理やサービス提供などに市とNPO・市民活動団
体との連携、協働が進むとともにコミュニティビジネスも起業され、住民自治に支えられた「まちづくり」が進む。
・自治会や老人会、子ども会、体育会、文化会などの地域団体と目的達成や社会的な課題解決をミッションに活
動するNPO団体が、お互いに強みや弱みを補完しあうような連携をとり、新しい住民自治が生まれる。
・NPO・市民活動団体の課題は、活動資金、場所がないことが主な課題であるが、新庁舎建設による旧庁舎の
活用や指定管理制度の導入などにより、公共施設の管理がNPO・市民活動団体などに移行され、団体の課題
解決が進む。
・自治会活動を支援するNPO・市民活動団体が現れ新しい住民自治スタイルが確立される。
・NPO登録団体・社会教育団体等の登録は増加している。
・ボランテイア意識を持つ人が増える。
・共通の関心を持つ人の交流が盛んになり,市内の人材発掘が行われる。
・自治会を苦手と感じている人も活躍できる。
・市の内外での活躍により民間のネットワーク情報を市に還元,市の発展に貢献できる。
・市民ボランティアのネットワークが行政を補完する。
・必ずしも自治会にこだわらない活動
(1)
NPO活動が活発化。参加者も増加・多様化、活動の領域も拡大。趣味サークルとしてのNPOではなく、
目的意識のはっきりしたNPOが地域におけるアクターとして定着する。NPOを触媒に自分が住む地域への貢
献意識を持つ住民が増える。
(2)
NPO活動への理解が拡大。参加せずとも、金銭的支援、場所的支援などNPOの活動を間接的に支援す
る意識が定着する。これにより意義のあるNPOの活動がしやすくなる。
・交通の要衝として地域のNPOや市民活動にも、在住の市民以外の参加がみられ、この多様な人材により、そ
の活動も活発なものとなっている。これらの活発な活動により、地域の安全安心の問題を含めて多様な地域課
題も解決に向かっている。
・人口10万人あたりのNPO法人数は、多摩地域26市の中で第4位であり、活発な状況である。NPOにとって、
「人と人とを結ぶ情報拠点と人材を確保」(中間報告会より)することが今後の活動をより活発にするための基礎
となる。情報拠点となる施設およびHPなどが整備されれば、より多くの市民にNPO活動の存在が知れ渡る。そ
して、NPOが実施しているサービスの利用が促進され、市民満足度が高まるとともにNPO組織として安定した
運営が可能となる。また、市民への認識度が高まる中で新たな人材発掘がされる。このようなNPO活動が盛況
となる中、市民活動として社会参加を目指す人々も生まれ、新たなコミュニティが形成されていく。NPOや市民
団体など様々な組織が多様な地域課題解決にむけた活動に取り組むことで、よりよい社会が形成される。
マイナスのシナリオ
・年齢層を問わず都心回帰の傾向が高まり、またテレワークやSOHO等の就業形態が定着しなかったことか
ら、勤労ファミリー世帯を中心とした人口の流出が続き、立川市の人口分布は近隣の大学等に通う学生の単
身世帯と、高齢者世帯との二極化が進んでいる。
・自治会には新しい人が入らないため会員が高齢化し、役員の新旧交代はおろか、運営自体が困難になり、
活動を事実上休止せざるを得ない状況に陥っている自治会がほとんどである。
・今やっと機能している自治会も高齢化がすすみ、やがて役員を引き受ける人もいなくなり、自治会として、機
能しなくなる。
・共働き、高収入世帯の増加で、ご近所のちょっとした協力でできることもすべてお金で解決し、交流を一切し
ない世帯が増える。
・一方コミュニティに取り残された高齢者世帯を気にかける人が減り、孤独死などが増加する。
・市民団体は景気低迷で寄付が集まらず活動資金不足に悩まされる懸念が想定されます。
⇒企業のCSR活動の活発化と連動して、企業と地域活動との接点の場として「地域コミュニティの連携の場と
してのプラットホームの構築・整備」が必要です。
・NPO法人格の取得は書類さえ整っていれば認証されるスタイルである。そのため、団体の想いや活動が軌
道に乗らないと活動をしない「休眠NPO」が増加し、市民や行政との協働は進まない。
・NPO・市民活動団体の活動は活発化するが、団体維持や活性化などのために営利活動に力が入り、社会
貢献や社会課題の解決につながらない団体が増加する。
・団体登録の増加により会場の使用が困難を増している。
・会場費節約のための登録団体が増えていき,会員現象により団体としての実体が無くても登録をし続ける場
合もある。登録方法の検討が必要。
・運営資金・活動会員の減少・活動拠点の問題は共通の悩み。
(1)
NPO活動は停滞。高齢化により活動者も減り、必ずしも組織として社会的な意義を持ち活動している
NPOだけでなく、単なる趣味サークルのNPOや、活動休止中のNPOが増加する。ネットワークの豊富さやフッ
トワークの軽さといったNPOの良い点が活かされず、市内地域間の差異が増大する。
(2)
広域型のNPOは活動しているが、地域の活動と一致せず活動が分散。
・NPOや市民活動の活発な活動はみられるが、地域におけるコーディネート役が不在で、それぞれの活動が
ばらばらに展開されている状況となっている。このことにより安全安心の確保などの地域課題の解決は一向
に進展できない状況となっている。
・「新しい公共」の担い手となり得るNPOは、組織としての不安定さ、市民への認識度の低さなど、立ち上げ初
動期の課題を抱えている。このため、NPOの活動主旨からして行政に依存し過ぎることなく、一定の距離を
置きながら連携を図るべきであると認識しつつも、自立に向けた行政の支援(財政的な支援や活動場所の提
供などの側面的支援)を求めている。(東京市町村調査会資料より)立川市におけるNPOへのアンケート結
果からも、自立に向けた行政の支援に対する期待は大きい。しかしながら、現在の立川市における活動場所
は限定され、NPO活動が衰退していく。「新しい公共」の担い手が自立できない中で、市民の多様なニーズ
に行政が対応できない状況が増加し、市民満足度がますます低下していく。
118
強み・弱み等
プラスのシナリオ
・情報の交換、交流の場をITと物理的な場と両方につくり、人と活動の活発化を図る。
・交流のための組織を市民が運営し、その中でテーマ別の交流会を組織し、団体間で課題を共有化する。
・団塊の世代の地域デビューにむけてのガイダンスや体験をもうけるために、また広く市民に活動をPRするた
め、活動紹介のイベントをひらき、窓口を開く。
・市民活動が活発になり、それぞれの分野の団体数が増加している。また現在混在している各種団体の登録シ
ステムが整理・確立され、活動場所の確保がスムーズに行われている。
・高齢者や障害者、子どもの居場所作りに関する地域活動が、行政の仲立ちのもと、市民団体と自治会との連携
によって行われている。またそれらの活動は行政からの委託事業や補助金の給付として確立し、各種団体の運
営に充てられるようになった。
・行政が積極的に情報公開を行っているため、市民団体の活躍の場が広がっている。
・地縁関係が主になる自治会活動から、地域課題に対し高い意識を持つ各個人が自由意志に基づくNPO等の
組織を形成し、より専門的に課題に取り組んでいる。従来自治会等地縁関係を主とした組織で解決できた課題
が、住民ニーズの多様化等の要因から、より専門的な課題解決の必要性が増加している。
・多様な価値観に基づく新たな活動領域がさらに広がり、NPOを中心に、「新しい公共」の担い手が増える。
・阪神淡路大震災を契機に、「日本にボランティアは根づかない」とする既成概念が覆された。営利を目的としな
い市民活動団体等の活躍がますます期待される。
・自治会づくりやまちづくりをコーディネートするNPO等の活躍の場が増す。
・個々の活動は、団塊の世代の活躍でさらに活発になる。
・団体の中で、情報化を推進する動きが現れ、産・官・学の協力で、団体同士・広く市民も巻き込んだ情報を提
供・共有できる仕組みが構築され、「困っている」「助けたい」「知りたい」「伝えたい」「やりたい」「やるべき」こと・
人が見えてくる。結果、活躍の場が広がり、社会貢献度もアップしていく。
コンパクトな1 ・立川は、多摩広域連携の中核として、多様な活動の交差点機能が期待されます。
極 型 都 市 構 ⇒産官学民の連携事業を起こす場として「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必
要です。
造
また、駅前集中にならない工夫として、自転車圏として市内を「6つの中地域生活圏」と、徒歩圏として「30の小
地域生活圏」の制定を行い身近で便利な公共サービスの整備が必要です。
・鉄道やモノレール、バスなどの公共交通がさらに発達し、駅前を中心とした企業の利益が増加して法人税が多
く収入できる。
・交通機関の発達による住みやすさから、人口の増加が見込まれる。
・立川駅への移動手段が自転車主流となり、排気ガスの少ない、また、健康保持、介護予防の進むまちになる。
・CO2の削減や市民の健康増進のため、自転車に活用に関する施策を充実したところ、競輪人気が復活し、市
財政が潤う。(そんなことないか)
・交通網の整備で高齢者も暮らしやすくなる。
・コンパクトなので商業地域と緑のゾーンをうまく組み合わせることが出来る。
(1)
徒歩による回遊性が高まる。高齢市民や子育て中の市民などが外出しやすい街になる。
(2)
コンパクトな都市内での分散・拠点化が進む。駅前を中心とした回遊圏だけでなく、コミュニティ施設等の
周辺部への立地・整備を通じて、周辺部においても公共交通機関を利用した活動が盛んになる。これによって
駅周辺と周辺部の役割分担が完成し、役割分担による都市活動の構造が完成する。
・中心市街地がコンパクトにまとまっていることによって、その活性化政策についても選択と集中により効果的な
展開が可能な状況となっている。このことにより都市経営上も、中心市街地がエンジンの役割を果たし、その周
辺に広がる良好な住宅地や農地を含む緑地ともあいまって自立した都市構造をもった都市圏となっている。
・駐輪場・駐車場の整備と市民のマナーが向上し放置車両が激減、高齢者や障害者、子どもにとって歩きやす
いまちづくりが進められている。
・駅周辺の再開発が終わり、小売業年間販売額や大型小売店店舗面積が増加、市民生活の利便性が向上して
いる。
・駅から遠い地域に居住する高齢者や障害者については、市民団体のボランティアが買い物や通院のサポート
をする態勢が整っている。
・業務機能を分散させることに重点を置くとしたこれまでの都市構造の考え方から、業務のほか、居住、産業、物
流、文化、交流及び防災等多様な機能のあり方とともに、高まる情報化や環境意識にも対応可能な都市構造
へシフトしてきており、地域の自立と連携を強化したまちづくりが可能となっている。
マイナスのシナリオ
・個別の課題を追求し、地域的な広がりがなく、自己完結的な活動に終始する。
・連携して活動することなく、地域課題をとらえられない。
・勤労ファミリー世帯の流出で税収が減少し、行政は市民団体への補助金等、支援まで手が回らない状況で
ある。よって活動資金や活動場所の確保が厳しく、活動を休止せざるを得ない状況の団体が増加している。
・行政の情報公開が不十分であり、意欲の高い団体であっても活躍の場が少なく、また団体同士の連携もあま
りみられない。
・目的意識がはっきりとした形になっていないと、単なる仲良し集団になり兼ねない。
・認証団体・登録団体は増加傾向にあるが、実態は玉石混交で、一部の勝ち組のほかは事業廃止や活動停
止に追い込まれる団体も増加する。
・認定NPO法人に寄付をすると、寄付者は寄付金控除が受けられたり、相続税の課税対象から除かれる。こ
の税制により、認定NPO法人にとっては寄付が断然もらいやすくなる。この制度を改正し一般のNPO法人
にまで拡大しないと、ますます運営上窮地に追い込まれる法人が増える。
・経営が困難なNPOが増え、衰退していく。
・情報化・連携が進まず、存在を知られないまま解散していく団体が増える。結果、眠っている市民力を生かせ
ないまま、お役所仕事、高い受益者負担のサービスに頼らざるを得なくなり、地獄の沙汰も金次第が現実化
する。
・立川周辺都市の抱える共通課題が顕在化する可能性が想定されます。
・コンパクトシティ立川の特徴は交流市民です。広域連携の中核としての機能が期待されます。
⇒産官学民の連携事業を起こす場として「地域コミュニティの連携の場としてのプラットホームの構築・整備」
が必要です。
・また、駅前集中にならない工夫として、自転車圏として市内を「6つの中地域生活圏」と、徒歩圏として「30の
小地域生活圏」の制定を行い身近で便利な公共サービスの整備が必要です
・駅前への一極集中から、市民が地域で買い物をしなくなり、商店街がますます廃れる。
・駅前への人やバス、車の集中から騒音公害、渋滞、交通事故が多発する。そのため来訪者も減りまちの賑わ
いがなくなる。
・駅周辺にデパート等諸機能が集中し,中心街まで出なければ日常の買い物が出来ない。
・どの店も同じようなものが並び飽きられる。
(1)
駅周辺部への過剰な一極集中。地価上昇、住環境の市内格差が広がる。またエリアごとの住民特性
が純化され、新しい市民と古くからの市民の差が激しくなる。
(2)
駅周辺部のアクセスは良いが、それ以外の地域では高齢化に伴い車社会がさらに進展する。住民が
高齢化するに従って事故率が上がり、駅周辺部は通勤客による渋滞が生じる。
・一極に集中した都市構造により、その周辺は賑わいの輪から外れてしまい、奥行きのない都市構造となって
いる。このことにより都市経営上も中心市街地はエンジンとなりえず、財政状況も厳しい状況となっており、福
祉や教育施策にも支障が出る状況となっている。
・人口減少に伴ってバスの本数が削減、市民は車での移動を余儀なくされている。
・駐輪場・駐車場の整備がすすまず、高齢者や障害者、子どもにとって危険な場所であふれている。
・駅周辺の再開発によって、古くからある商店街はシャッターを降ろす店舗が目立ち、駅から遠い地域に居住
する高齢者や障害者の利便性は、近年著しく低下している。
・立川駅周辺の整備が進展しているため、独立性の高いまちづくりができてきているが、西砂地区を始め西武
線沿線開発が遅れていることから、総合的な独立性の高いまちづくりにはなっていない。
119
強み・弱み等
プラスのシナリオ
マイナスのシナリオ
・コンパクトシティの規模が大きくなり、地方の決定力、コミュニティの活力が小さくなる。
・公共交通の発展によって、毎日の移動を車なしで可能とする。その結果、接近性や移動性が改善される。
・複合用途開発により、高密度な居住が可能となる。その結果、移動距離を減少でき、徒歩と自転車利用によっ ・コンパクトシティは社会的分離を引き起こし、都心部と郊外との調和に多くの費用を必要とする。
て地域のサービス施設が利用可能となる。
・便利なまちとして、買い物客等は増え、まちは潤う。
・立川駅周辺だけに何もかも一極集中し、駅周辺の激しい人ごみや、複雑なバスターミナルなど、歩き回るに
はよい環境とはいえない。高齢者は「出かけてみよう」という気持ちをなくし、ひいては寝たきりのお年寄り・医
療費の増加につながる。
・少子高齢化の影響も有り、働き盛りの人口減で若者の力が貴重になります。
人口の激しい ・人口増で働き盛りの新住民が増えます。
⇒新住民も地域の公益活動に参加しやすい、取り込める場として「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ ⇒若者も地域の公益活動に参加しやすい、若者を取り込める場として「地域コミュニティ連携の場としてのプラ
転出入
ームの構築・整備」が必要です。
ットホームの構築・整備」が必要です。
・立川駅前の賑わい、公共交通の発展、国営昭和記念公園や玉川上水などの自然の多さ、基地跡地の魅力的 ・都心回帰や駅前の乱開発、緑の減少などから魅力のない「まち」となり、人口の現象、高齢化の進展、税収
な施設建設などから、若い世代の人口の転入が進み、税収増や介護、医療面での費用負担の減、まちの活性 減、社会福祉関連支出の増加、行政活動や市民活動が不活発化となり退廃したまちになる。
化などにつながる。
・転入者とともに新しい文化が入る。
・人間関係の希薄化に伴い安全面に問題がでる。
・若い世代の転出は町の活性化にとってマイナス。
・ヤングファミリー層が都市の利便性に引かれて増えているが、子供が小学校に上がるようになるとより広い住居 ・人口の激しい転出入により、地域への帰属意識の低い市民が増え、これらが無関心層ともなり地域の安全安
を求めて隣接市に転出する状況となっている。このことにより、まちの活力が常に維持され、盛んな購買力によ 心などの地域課題の解決が一向に進まない状況となっている。
り商業振興にも結びついて都市が活性化する状況となっている。
・テレワークやSOHO等の就業形態の普及と持ち家志向の向上により、ファミリー世帯の立川市への転入が増加 ・勤労ファミリー世帯が市外へ流出し、定住性の低い賃貸居住者の流入が増加している。
している。
・近隣の大学等に通う若年単身世帯は依然として多いが、少子化傾向で学生数が減っており、今後この層の
世帯数減少も考えられる。
・JR立川駅周辺の交通の利便性向上や、昭和記念公園みどりの文化ゾーンの開設等でまちのイメージアップに ・交通の利便性や適度なみどりの存在等居住環境の向上に寄与している面もあるが、住み続けたい要素(保
つながるとともに、常にまちの活性化が図られている。
育園の待機児童の解消等子どもを育て易い環境づくりや、放置自転車の問題等)を充実させる必要がある。
・道府県から都内への人口移動は、昨年で十年連続転入超過となった。都会の住みやすさを求めて、今後、高 ・人口の流出入が激しくなると、“移動住民”と既存住民とのあつれきが生まれ、コミュニティの形成を阻むこと
になる。
齢者等が住み続ける傾向となるだろう。
・マンションラッシュもいったん落ち着き、交通の要所・買い物に便利・緑もあることから、定住を選択する市民が ・交通が便利だからという理由で立川を選んだ市民が多く、夜眠りに帰るだけのまちと化し、隣に住む人も知ら
増え、より住みよいまちにするため、マンション内でのコミュニケーションは活発になる。
ないというマンションばかりになり、コミュニティは崩壊する。やがて、さらに便利な都心へ住み替える人が増え
始め、マンションが空洞化していき、ゴーストタウンになる。
・多摩地域における交通の要衝として文化的な立川ブランドが期待されます。
高い住みよさ ・多摩経済圏の中核としての商都としてのブランドが期待されます。
⇒産業の発展と、地域生活充実の、双方に恩恵を生み出す為の、連携の場としての「地域コミュニティ連携の場 ⇒文化都市の発展と、地域生活充実の、双方に恩恵を生み出す為の、連携の場としての「地域コミュニティ連
としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
・交通の利便性の高さ、駅前の賑やかさ、自然の多さ、福祉・医療面の充実などによって、人口が増加するととも ・基地跡地の活用が、アイデア不足などのために不評となり、誇りを持って住む住民が減少し、人口の転出が
続く。
に、来訪者も増え税収増、高い住みやすさは維持される。
・新庁舎建設や国有地への魅力的な施設建設が立川ブランドとなり、市民が誇りを持って住めるまちとして定住 ・高い住みよさを維持しようと総花的な政策に陥り、政策の柱や重点がボケてしまい、かえって魅力のない廃れ
化が進む
たまちとなってしまう
・散歩して楽しい街づくりをする。
・立川で生まれた人たちが住み続けて文化の継続性保つ。
・住みやすさをたかめることにより高額所得者の流入を増加させる。
・高齢者と若年者が一体でまちは活性化する。
・ギャンブルに変わる文化施設に建設で雰囲気が変わる。
・住みよさが高まる=①多様な価値観の人々が相対的に満足できる、バランスの取れた政策を実施する。予算
配分もバランスよく。②明確な都市としての方向性を打ち出し、足による投票を踏まえた上で目的特化していく。
Ex福祉のまち、教育のまち等。
・交通の利便性などの都市生活における住みよさが広く周知されることとなり、クリエイティブクラスの人口が増え ・高い住みよさが広く知られるようになり、多様な層が集まることとなり、ホームレスの集積などの都市問題も発
ている。これらの層は、多様な産業を支える人材ともなり、産業や地域の活性化が図られている。これらのことに 生している。このことにより地域の多様な課題が複雑に絡み、解決困難な状況となっている。
より多摩の中核市としてのみならず、世界に通用する創造都市として世界中からさらにクリエイティブクラスが増
える好循環を生み出している。
・勤労世帯数や持ち家世帯比率の増加、駅周辺の再開発による利便性向上の結果、住みよさランキングでは引 ・要介護高齢者の増加、出生数の減少、課税対象所得額の減少、持ち家世帯比率の低下により、住みよさラ
き続き上位に位置している。
ンキングの順位は圏外へ。
・JR立川駅周辺地域については、商業施設の充実や昭和記念公園みどりの文化ゾーンの開設も手伝って、みど ・東洋経済別冊「都市データパック2005年版」によれば、全国の住みよさランキングで総合4位をたたき出して
りと利便性が適度に調和した居住地域となり、常に新しく活性化しているまちの印象とともに、住み続けたい市 いる立川であるが、安心度で見ると「364位」、居住水準充実度に至っては「635位」となっている。このことか
ら、市民一人ひとりの住みよさ度については、必ずしも高いとは言い難い。
民が増加してきている。
・「高い住みよさ」を実感した人びとが定住し、地域を愛し、地域の人びとに関心を向けることによりコミュニティづ ・「住みよさ」といっても、年代や世代によってその価値観は異なる。
くりが活発になる。
・地域の利便性や匿名性等に着目すると、地域コミュニティへ関心が向かない。
120
強み・弱み等
プラスのシナリオ
・立川が誇れるところを、各方面からもっとPRし、住んでいる人は誇りに思い、大事にする心が育ち、市外の人か
らも住んでみたいなと思われるまちになる。
社 会 福 祉 関 ・地域経済が順調に推移して税収増となる場合は、安易なバラマキをするのではなく、財政の健全化に振り向け
連 の 財 政 支 ていくべきです。
⇒最低限のセーフティーネットを公助として充実させていく為にも、それ以外は地域の共助を支援し推進する場
出の増大
として「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
・行政施策(福祉、健康、スポーツなど)と住民参加、住民相互の助け合いなどにより健康増進、介護予防、介護
保険不活用が進み、介護や医療費などの社会福祉関連支出が抑制される。
・市内企業の好業績に支えられ、失業率が低下し雇用も進み、生活保護世帯が減少し税収は増加する。
・生活保護行政や健康保険料徴収行政が、社会福祉士などの専門的なNPOなどに委託され、行政コストを減
少させる。
マイナスのシナリオ
・便利さだけが先行したまちになり、根を下ろしたいまちと感じる人が増えない。
・財政の悪化により公助の限界が生じるケースも想定されます。
⇒最低限のセーフティーネットを公助として充実させていく為にも、それ以外は地域の共助を支援し推進する
場として「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
・公営住宅の増加や高福祉行政により、低所得者の福祉移住が進み生活保護費が増大する。
・高齢化や低い自治会加入率により、家族機能の低下や自治会の機能不全、近隣関係の不活発さが進み、
ちょっとした介護などに自助、共助が進まず、介護保険財政を逼迫させる。
・市民にとって必要なものに税金が使えなくなる。
・高齢者に優しい街としてイメージアップを図る。これに乗じて福祉関連企業の誘致を大々的に進める。福祉関 ・福祉関連支出の増大によって財政破綻。マスコミ等の報道により不安を感じた住民が転出し、税収減。悪循
連ビジネスのクラスターが出来る。企業税収は増えるが、通勤に便利な立地が災いし住人は増えないことが悩 環に陥る。頼みの綱は企業税だけ!?と思われたが、地元企業が少ないことが災いし、都市のイメージダウ
み。次は従業員の誘致か。
ンによる企業イメージの悪化を恐れた企業が移転し産業が空洞化。圏央道の完成が響いた。
・都あるいは国による監視が強まる。政策の自由度が減る。結果的に身動きが取れなくなり、延命処置はして
いるが画期的な改善にはつながらない。
・福祉関連支出を支えるため、独自税を創設。サービス負担の原則を打ち出す。市民からの猛反発。議会が
大荒れ。
・社会福祉関連の財政支出が増大しているが、それを支える多様な公共サービスの担い手が新たに生まれ、中 ・社会福祉関連の財政支出が増大にすることにより、都市経営上も大きな圧迫要因となり、財政が破綻寸前と
でもビジネスのノウハウを生かした社会企業家が活躍するようになり新たな福祉都市としてのビジネスモデルが なっている。この状況は、高福祉を目指して転入してくる新たな市民の増大により、さらに悪化の一途をたど
構築されている。このことには地域経済にもプラスの効果を持たすこととなる。
ることとなる。
・高齢化がますます進む中、市民団体と行政の連携による介護予防事業が浸透し、また団塊の世代への生涯学 ・勤労ファミリー世帯の流出による急激な高齢化と税収減少の結果、介護予防事業の実施が十分にできず、
習の広がりによって活発に活動する高齢者が増え、医療費自体の福祉関連支出の増加に歯止めがかかった。 要介護人口の増加や医療費拡大に拍車をかけている。
・しかし、こうした市民団体への事業委託費の支出がコンスタントにあるため、社会福祉関連全体で見ると支出は
増加している。
・高齢者や子どもにとっての住みよいまちづくりの推進。
・市民ニーズの拡大や多様化に対し立川市として政策的対応が次第に困難になってきた。
・行政やNPO団体等協力することにより、行政では対応できないサービスに結びつく。
・核家族化の進展、女性の社会進出による国民生活様式の変化。
・高齢化の進行。
・生活困難者の増大。
・福祉サービスの需要が高まることにより、介護事業者や福祉分野のNPO等の活動が広がり、新たな雇用が創 ・高齢化がさらにすすみ、市の歳出に占める民生費(福祉関連経費)の割合が増すことにより、他の事業執行
出される。
を妨げることとなる。
・福祉を切り口として、自治会等を中心に高齢者への声かけや見守りなどに無償ボランティアが参加する機会が ・結果として、国民健康保険料や介護保険料の増額を余儀なくされ、市民への負担も増す。
増え、結果として行政の福祉関連経費が削減される。
・上記の様なさまざまな要因から、高齢者の孤独化・医療費は増大していく一方、厳しい財政状況は依然とし
て変わらず、福祉サービスを受ける側が負担せざるを得ない状況になり、弱者に厳しいまちへと変貌してい
く。
低 い 平 均 市 ・地域経済が順調に推移して税収増となる場合は、安易なバラマキをするのではなく、財政の健全化に振り向け ・財政の悪化により公助の限界が生じるケースも想定されます。
ていくべきです。
⇒最低限のセーフティーネットを公助として充実させていく為にも、それ以外は地域の共助を支援し推進する
民所得
⇒最低限のセーフティーネットを公助として充実させていく為にも、それ以外は地域の共助を支援し推進する場 場として「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
として「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
・住み良さや魅力的なまちづくりを背景に、若い世代の人口の流入が進み、社会福祉関連支出が抑制される。ま ・高齢化が進み、雇用も改善されず、介護保険や医療費、生活保護費などの社会福祉関連支出が増大する。
た、可処分所得がアップして法人税も増加する。
・所得の低い市民が増え、可処分所得が減少し、消費が冷え込み商店も廃業に追い込まれる。
・好景気により雇用環境が良化し、生活保護世帯が減少する。
・多重債務者が増大し消費行政の負担が増える。
・所得が低くても楽しんで生きられる町に人は集まる。
・売買単価が低いため焦点のグレードアップが出来ない。
・商店の後継者が育たない。
・商品の質が悪くなり,少し良いものは他市に買いにいくようになる。
・極端な低所得者の増加によって駅周辺部の治安悪化。
・低い平均市民所得となっているが、一方都市の経済活動は交通の利便性や豊富な土地資源、有効な産業政 ・低い平均市民所得により、購買力が下がり続けており、商業をはじめとする地域経済に悪い影響をもたらして
策により活性化しており、それを目指して多様な企業の進出も増えてきている。こられのことにより、法人市民税 いる。このことにより、財政上も歳入が減ってきており、都市経営にも深刻な影響を及ぼしている。
は歳入の50パーセントを超える状況となっており、都市経営にもプラスとなっている。
121
強み・弱み等
国営昭和記
念公園、玉川
上水、多摩川
などのアメニ
ティ資源
少子高齢化
プラスのシナリオ
マイナスのシナリオ
・団塊世代のリタイアなどにより、世帯あたりの所得は低下しているものの、各市民団体での活動に主体的に参 ・勤労ファミリー世帯の流出により、世帯あたりの所得は著しく低下、生活保護世帯率は上昇し、立川市の財政
は逼迫している。
画し、わずかではあるが副収入を得る高齢者の数が増えている。
・持ち家比率の増加とハイグレード質賃貸住宅の建設によって、高所得者が増えている。公営住宅の建て替え
時期にあたり、建て替え後の家賃が値上がりしたことから、平均市民所得は以前よりは上昇したものの、生活保
護世帯率は多摩地区では依然として低位である。
・生活面においても互いに助け合うことで、現代では希薄になりがちな人と人とのコミュニケーションを維持発展さ ・平成15年度決算時点で当市市民の平均所得は4,953千円であり、類似団体10市中最下位、多摩26市中23
せることが可能となり、もって相互扶助の考え方の成り立ちが推進される。
位。所得階層別に見ると課税標準で30万円未満の市民が74%超であり、市民生活も一層苦しいものとなって
いる。
・市税収入の減少から、財政構造を根本的に変えなければ依然として競輪事業等の収入に頼らざるを得なく
なり、事業収入が見込めない現状では新たな政策が展開できなくなる。
・低所得者層の居住する集合住宅などでは、助け合いの精神から近隣同士の親睦が深まり、充実した地域コミュ ・市の自主財源である個人市民税や固定資産税等の税収が見込めないことにより、市の財政はますます逼迫
ニティの運営が行われる。
し市民サービスの低下をもたらす。
・格差社会が加速し、生活保護をうけるため立川へやってくる人が増え、税収は伸びず、扶助費の歳出が増
大していく。結果就労支援施策に充てる予算もくめないという負の循環に陥る。
・アメニティ資源の利用者本位で、且つ、継続可能な管理が問題化すると想定されます。
・国体や、花博により、既存のアメニティ資源の見直しや、国有地の再利用が進む可能性が有ります。
⇒利用当事者による参画を諮る為にも「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要で ⇒機能団体の専門性と、木目細かい管理が出来る地域団体との連携の場として「地域コミュニティ連携の場と
してのプラットホームの構築・整備」が必要です。
す。
・昭和記念公園の来場者が増加し、まちの賑わいを維持、上昇させ、立川での消費を促し税収増につながる
・国営昭和記念公園の来場者が、入園料や駐車料金の高さや魅力のない花木、庭園などを原因に減少し、ま
・昭和記念公園や玉川上水などの自然の豊かさを、市民がレジャー、散歩、散策などに活用し健康を維持し介 ちの活気や健康保持が廃れる
護を予防し、社会福祉関連の支出を抑制させるとともに家族の団欒なども増進させ、子どもの豊かな成長や虐 ・玉川上水や多摩川が水質悪化や人気の少ないことなどを背景に犯罪が増加することにより市民が訪れなく
待の減少を促す。
なり、自然環境が破壊される
・多摩川・玉川上水等が業者の開発により景観が損なわれ,川風等が町に届かなくなる。
・これらの資源により立川市は,交通の便がよい「水と緑のまち」としてイメージアップする。
・居住環境の良好さが人をひきつけるようになる。
・緑の資源を守ろうとする市民ボランティアの活躍
・市の小さい所有地がなるがままで,個人のものになってしまう。
・多摩川を川として利用するビジネスが起こる。
・国営昭和記念公園、玉川上水、多摩川などの豊か緑は、都市化が進展すれば進展するほど大きな価値を生 ・国営昭和記念公園をはじめとするアメニティ資源の管理が財政難の中困難な状況となっており、適正な管理
み出すこととなり、このアメニティ資源を求めて都心部からIT産業をはじめとするクリエイティブクラスの増加が顕 ができないことにより荒れた状況となっている。このことにより犯罪の温床ともなっており、都市のイメージを著
著となっている。このことにより、財政上も歳入が増え、都市経営も順調な状況となっている。
しく下げる要因となっている。
・健康志向の普及やテレワークの普及、団塊の世代の地域デビューによって年齢層を問わず余暇時間が増大 ・ワーキングプア状態が加速し、余暇時間は減少している。
し、近隣のアメニティ施設の利用者が増大している。
・玉川上水の保全活動が定着し、市民の関心が高まり、市民団体によるボランティア活動が盛んに行われる。
・居住市民はもとより、外来者にあってもうるおいや安らぎのある立川市の形成が可能となる。
・うるおいのある公園やみどりについては、一定以上の保全措置が必要であり、その財政負担や人的負担を
・都会の雑踏から逃れ安らぎを求める多くの外来者の受入れにより、活気と賑わいのあるまちづくりが展開可能。 考慮していかなければならない。
・昭和記念公園に開園する「こもれびの里」の整備に新たなNPO法人が大きくかかわったように、アメニティ資源 ・その自然環境の魅力から、アメニティ資源を取り囲むように、マンションや住宅建設、都市開発等整備がすす
のあるところには目的をもった人びとが集い、活躍の場が創出される。
み、環境の悪化を危ぶむ声も多くなる。
・アメニティ資源を守ることをきっかけに、自然保護にかかわる市民活動団体と地域の人びとが目的を一にし、目 ・マンション建設計画が持ち上がると、地域において建設反対派と建設推進派が対立し、既存のコミュニティが
的型コミュニティが生まれる。
崩壊する恐れもある。
・市民の健康増進・郷土愛の育成につながる。
・生活に余裕がなくなり、身近な緑や憩いの場を守ろうという意識が薄れ、次第に清流や緑が減っていく。昭和
記念公園も、リピーターが減り入園料収入が減少すると、維持管理も難しくなり、誇れる場所ではなくなってい
く。立川に落としていくお金も減る。
・元気な高齢者が増えます。
・学校の廃校や空き教室が発生します。
⇒高齢者も地域の公益活動に参加しやすい、地域に戻ってきた団塊世代を取り込める場として「地域コミュニテ ⇒地域の拠点として活用する事により、地域資源を有効利用すべきです。運営基盤として「地域コミュニティ連
ィ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
・高齢者の就業、社会参加が進み、健康増進、NPO・市民活動が活性化される
・高齢化が進み、家族機能も減退するため、介護を必要とする高齢者が増加し、介護保険財政を圧迫する。
・高齢者の行き場が必要なことから、少子化による学校の余裕教室などの活用が進み、住民主体の運営により、 ・一人暮らし高齢者も増加し、今でも待機者が多い老人ホームや病院が不足する。
地域の助け合い、支えあいが進む。
・介護市場は需要があるが、安い賃金などにより供給が足りなくなり、結果として人権を無視した介護や不正を
働く事業所が増加していく。
・個人情報保護の過剰な扱いや、近隣同士の声かけなどが少なくなり、災害発生時に助けられない高齢者が
続発する。
・気軽な相談者が得にくい一人暮らし高齢者や認知症高齢者を狙った振り込め詐欺や訪問販売被害が増加
する
・少子高齢化社会はまちの賑わいを失い、所得も冷え、経済や税収増に打撃を与える
122
強み・弱み等
プラスのシナリオ
・高齢者が仕事,ボランティアに活躍する。
・高齢者が高齢者の介護等に活躍する。
・生徒が少なくなった学校施設等,子供と高齢者の施設を併設することにより双方によい影響が出る。
・廃校舎は有効利用して市の発展に寄与する。
・あらゆるところにバリアフリー化が進む
マイナスのシナリオ
・若い人が育ちにくくなる。
・町の感覚に若さが無くなる。
・はい校舎が公共住宅になると市の負担は増える。
・体力を要するボランティアの減少
・高齢者の踏み込みすぎにより子供を持つ親とのトラブルが増える。
・地域の世話役が減少
・税の支出が増える。
・今までは家族が行ってきたことにも行政が関与しなくてはならなくなる。(成年後見制度を利用できない低所
得高齢者の介護・葬式・相続等の後見)
・高齢者の増加に伴い、介護等の必要性から若い住民も転入してくる。高齢者を軸とした家族単位の地域づくり ・老人の孤独死の増加。関連支出の増大。
が進む。若年層の定着を図る。住人の幅が増える。
・少ない子供に対する決め細やかなサービスを徹底。教育に関心のある家族が、豊かな自然環境と教育環境の
両立を求めて立川に来る。
・少子高齢化が進み、人口も少なくなっているが、好調な地域経済を求めて、世界からクリエイティブクラスの転 ・少子高齢化の進展のより、偏った地域の年齢構成となり、地域の課題の解決の担い手が不在となり、複雑多
入が増えている。特に世界からのやってくる若い世代は、少子高齢化により偏った年齢構成になっている地域 様な地域課題が放置された状況となっている。このことにより、都市経営も悪循環のスパイラルに陥っており、
の中で、頼もしい人材として大きな役割を果たしている。このことにより地域課題の解決も円滑に進むとともに地 解決の糸口も見えない状況となっている。
域経済も右肩上がりの状況となっている。
・団塊の世代に象徴される方々が、余暇時間の増大により第2の人生として地域活動に携わることを希望される。 ・立川市を取り巻く外部環境のうち脅威・ピンチと考えられる事項(平成17年度の調査結果より)で、トップの①
そのため、地域活動の情報を適切に提供することにより、高齢者が活発な社会活動を行う。特に、今後自分自 治安の悪化(62%)に次いで、②高齢化の進行(54%)、③少子化の進行(43%)、④要介護人口の増加(4
身にもおとずれるかもしれない介護に対する認識は高まり、相互扶助の精神が発達する。この新しいコミュニテ 3%)が2~4番目を占めている。脅威としての認識が現実になるにつれ、市民の間に衰退したまちとの認識
ィが、地域に欠如していた地域扶助・相互扶助の役割を果たすこととなる。また、デイケア施設、収容型老人福 が芽生え、活気が失われるとともに自治会活動や市民活動等の自発的活動まで衰退する。また、行政にお
祉施設、介護などの需要の増加に伴い、老人福祉産業が新たな産業として発達する。その一方で、少子化にと ける財政負担は、高齢者対策など福祉関連に比重がおかれるため、福祉的財政支出負担を嫌う若い世代の
もない学校施設の空き部屋等、地域の活動拠点となり得る場所が確保され、より一層の社会活動が期待でき 転入が減少し、少子高齢化がますます進展する。
る。
・自治会活動が活発化し、地域ぐるみの子育て・介護が見直されている。
・勤労ファミリー世帯の流出によって、子どもの人口も減少し、小学校の統廃合や児童館・学童保育の閉鎖の
・ファミリー世帯の転入増加により、近隣市よりは子どもの人口の減少カーブはゆるやかである。
可能性も高くなってきた。
・介護予防事業の普及や、地域活動・生涯学習を始める高齢者が増加、まちなかに元気な高齢者が増え、医療 ・保育所の閉鎖も相次ぎ、働きながらの子育ては事実上不可能に近い状況である。
費の削減につながっている。
・要介護の高齢者の比率が高くなってきているが、自治会等地域のつながりが崩壊するなかで、災害時の避
難救援は非常に困難なものが予想される。
・経済成長の停滞による雇用情勢の悪化。
・子どもをつくり育てられる環境整備として国は「エンゼルプラン」を策定し、低年齢児を受け入れる保育所の整 ・若年層の労働力不足による社会活力の低下。
備、保育時間延長及び学童保育所の普及等が進展するなど、子どもの育成に対する市民の意識が高くなりつ ・医療保険制度を下支えする年齢層の減少で、当該制度自体が崩壊する。
・人口の減少による地域社会の停滞。
つある。
・団塊の世代を中心とした地域に対するボランティア活動が活発化した。
・文科省が創設した「放課後子ども教室推進事業」は、子どもを対象に、地域の人びと(高齢者)が勉強や文化活 ・少子高齢化に歯止めをかける根本的な解決策は見出せない。少子高齢化がこのまま続けば、地域の活性化
動等の取り組みに参画する新たなしくみである。子どもの居場所づくりと高齢者の生きがいづくりに加え、世代 やコミュニティ活動が確実に停滞する。
間交流によるコミュニティの創出も期待される。
・高齢者に「知恵袋」として核家族の中で育った世代に色々なことを伝えてもらう。そのステージをあらゆるところ ・孤独な高齢者、孤独な子育て世代が、地域との交流や、市民活動、行政のサポートの情報を得ることもなく、
に用意し、活躍して生きがいを持ってもらう。特に子育て支援にその底力を発揮してもらう仕組みを構築する。
一人で悩み、相談できず、孤独死や出産をあきらめる人が増えていく。
課題の大きい ・子どもの地域での安全安心、虐待や非行、居場所づくりなどの子どもの地域課題を取り組む地域協議会を各 ・自治会や子ども会が崩壊し、地域で子どもを見守り、育てる視点がなくなっていく。
・子どもの安全や放課後の居場所が確保されず、家庭と学校と塾だけを生活の場とする子どもになっていく。
少子化と子育 学区ごとにつくり、自治会や市民活動団体との連携をはかる。
・子どものためのボランティア活動を活発化し、多くの市民や団体が子育て子育ちに関われるシステムをつくる。
て施策
:少子高齢化の影響で、働き盛りの人口減で若者の力が貴重になります。
人 口 減 少 社 ・立川の魅力で人口を呼び込む可能性が有ります。
⇒新住民も地域の公益活動に参加しやすい、取り込める場として「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ ⇒若者も、地域の公益活動に参加しやすい、若者を取り込める場として「地域コミュニティ連携の場としてのプ
会到来
ームの構築・整備」が必要です。
ラットホームの構築・整備」が必要です。
・立川の魅力的なまちづくりや教育、文化などの充実により、転入人口が増加し活力のあるまちが持続される。
・人口減は、基本的に高齢化を進め前述のようなシナリオになる。
・住みやすくゆったり落ち着いて暮らすことが出来る。
・画一的ではない個性的な町になる。
・消費規模の減少
・税の減収
・市内が空洞化。農地などの管理を出来る人間が少なくなり、市内に荒地が増える。行政として買収管理する
だけの財政的余裕がなく、虫食い状の逆都市化が始まる。
・人口が減少することにより都市施設も集約が可能となり、その空いた施設を活用して新産業やアートの新拠点 ・人口が減少することにより、社会保障制度はもとより、財政を中心的に支える層が減少して、あらゆる社会制
が形成されている。このことにより、産業と文化の新しい担い手が集積し、クリエイティブクラスを形成し、地位経 度が破綻寸前となっている。また、商業の購買層も減少することとなり、地域経済も疲弊している状況となって
済にもプラスの影響をもたらしている。このことは、都市経営にもプラスに働き、財政状況も好転し、国内外のクリ いる。
エイティブクラスがさらに集積することとなる。
・都心回帰志向によって、急激な人口減少が起こっている。しかし、依然として多摩地域における広域交流拠
・持ち家志向によるファミリー世帯の流入増加によって、人口減少は他市に比べゆるやかである。
点という立川の位置づけは変わらず、他市よりも現象の程度はややゆるやかである。
123
強み・弱み等
プラスのシナリオ
・若年層の労働能力開発の活発化。
・中高年層の労働能力の再開発の活発化。
・技術革新や規制改革が促進され、社会全体の効率化が図られる。
・人口減少の視点だけではなく、立川市第2次基本計画の中で紹介している「交流市民」を取り込む施策を実施
することで、人口減少分を「交流市民」で補い、地域の活性化、ひいてはコミュニティの活性化につなげることが
できる。
・日本(立川)が国際的にも魅力ある国として認知されれば、国外から多くの人材が活動の場を求めて入国してく
る。国内の人口減少は国外の人材で補う。
安全・安心志 ・現在行われている安心安全の取り組みが功を奏す事により、地域活動への関心が高まります。
⇒これまで地域の公益活動をしていなかかった個人の方も参加しやすい、取り込める場として「地域コミュニティ
向
の連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
・近年多発する自然災害や行政の啓発活動が、住民による自助、共助活動を盛んにし、自治会活動も活発にな
り、自主的な防災訓練の実施や防災マップ作りなどが進む。また、防犯パトロールなどの活動も活発化し、悪質
な訪問販売被害や空き巣、虐待などの犯罪が少ないまちになる。
・この30年間に7割の確立で起こるといわれている首都直下地震がおきても、家の耐震化、家具止め措置などの
日頃の備えによって、被害が減少する
・市民への安心・安全教育が徹底される。
・隣人の助け合い精神が育まれる。
・安全安心に対する関心を起点にして地域に対する関心が喚起され、コミュニティ活動が活発となる契機となっ
ている。地域の多様な主体がそれぞれの特性を生かして安全安心確保に向けて取り組み、その活動を通して
新たな地域のネットワークが形成され、他の地域課題も解決に向かっている。
・平成18年3月に東京都が発表した首都直下地震想定では、今後30年以内にM7クラス(阪神淡路大震災)の
地震が発生する確率は70%となっている。立川市を取り巻く外部環境のうち脅威・ピンチと考えられる事項(平
成17年度の調査結果より)でも、首都直下型地震の危険性は37%と5番目に挙げられ、市民の関心度の高さ
がうかがえる。このため、市民自らが防災対策への取り組みを行い(自助)、併せて地域での防災体制の取り組
みとして自主防災組織活動が活発になる(共助)。テーマ型組織である自主防災組織には、地縁型組織の要
素を兼ね備えているため、新たなコミュニティとして発達していく。今後4年間、市としても防災モデル地区を設
け、積極的に防災支援を行うことで、行政と地域との連携がより緊密になる。また、市内に広域防災基地が存在
しているため、その連携を高めることでより安全なまちとして発達していく。
・異常気象や地震等の災害が各地で起こり、地域での防災に対する関心が高まっている。
・立川断層の危険性がさかんに取り上げられるようになり、自治会ごとに防災マップやハザードマップの作成、防
災訓練が活発に行われている。
・市民団体による子どもの見守り、防犯パトロールが行政からの委託事業になり、犯罪発生件数が低下する。
・小中学校での防災に関する学習がさかんに行われている。
・高度情報化の進展により、何が「危険」で何が「安全」かという情報分析が市民レベルで可能になった。
・安全安心なまちづくりの意識が高揚し、地域ぐるみのパトロール活動の実施やネットワークづくりが進む。
・自治会アンケートによると、まちづくり分野の中で、防災・防犯パトロールなど安全・安心に取組んでいる自治会
は66%と最も高い割合を占める。安全・安心を取組みの核とすれば、地域コミュニティの活性化が図られる。
・PTAなど、学校を中心とした取り組みも広がっている。子どもに関わる犯罪の増加に伴い、地域の子どもを守る
取り組みはさらに重要となる。
・子どもを守る、防災意識の高まりから、隣近所との積極的な交流が図られる。
マイナスのシナリオ
・労働力人口の減少により、技術革新や規制改革。
・地域の存立基盤が脅かされ、地域社会の活力導入が求められる。
・人口減少に歯止めをかける根本的な解決策は見出せない。人口減少社会がこのまま続けば、地域の活性化
やコミュニティ活動が確実に停滞する。
・都市化が進み違法行為が多くなり、地域住民の不安が増大します。
⇒これまで地域の公益活動をしていなかかった個人の方も参加しやすい、取り込める場として「地域コミュニテ
ィの連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
・住民の自助、共助活動がますます衰退し、防犯や防災に対する課題は行政頼みとなり、首都直下型地震が
襲った際には、死傷者多数、避難所内外での暴動発生などにより無秩序状態となる。
・安全イメージがうすく住居として敬遠される。
・安全安心に対する過剰な志向により、市街地はもとより住宅地も監視カメラが増設され続け、いわゆる監視社
会となっている。このような状況を反映して地域の信頼関係も崩れ、その結果犯罪も増加して、地域の安全安
心が保てない状況となっている。
・平成18年3月に東京都が発表した首都直下地震想定では、いつ大地震が発生するかもしれない危険な状
況である。共助(地域扶助)の役割を担う組織(自治会(自主防災組織)等)が衰退している状況の中、大地
震が発災すれば、実際の被害は想定されている被害を上回る可能性が高い。なぜならば阪神淡路大震災の
経験から、近隣に救助された方は救助者全体の8割に達しているため、共助体制の整備は、生死に直結して
いるためである。また震災復興時、地域意識が醸成されていない地域では、市外への転出者が増加し、まち
に活況が戻ることがない。
・各地での災害や立川断層の危険性によって危機意識は高まってはいるが、高齢者世帯がほとんどであるた
め、実際の防災活動には結びつきづらい。
・外国人による犯罪、また高齢者をターゲットにした犯罪が多発しており、地域でのパトロールが必要である
が、自治会が崩壊しているため、現状では非常に難しい。
・防犯カメラの設置については、犯罪の抑止力や犯人検挙等に一定の成果を上げているが、行き過ぎた場合
には、プライバシーの侵害等別の問題に発展する。
・防犯・防犯パトロールの担い手が、少子高齢化とともに減少する。
・消防団や自主防災組織は、少子高齢化や若者の地域ばなれにより、構成員が減少し組織として成り立たな
くなる。
・子どものことは、親だけがやればよいという考えや、個人情報保護への異常な警戒心から、近所の子どものこ
とも全く知らず、大規模災害があっても、存在を知られない高齢者・単身者は救助しようがない。
・エコ社会の考え方が進まず、啓蒙活動が求められます。
地 球 環 境 問 ・エコ社会の考え方が定着し、関心が高まります。
⇒身近な推進役として、志縁の機能団体と、地域団体とが協働出来る「地域コミュニティ連携の場としてのプラッ ⇒身近な推進役として志縁の機能団体と、地域団体とが協働出来る「地域コミュニティ連携の場としてのプラッ
題
トホームの構築・整備」が必要です。
トホームの構築・整備」が必要です。
・電力消費や二酸化炭素の排出量が、市民や企業が地球温暖化を避けることに気付いたために減少され、酷暑 ・地球環境の問題に無関心な市民が増加し、ゴミの不法廃棄やタバコや空き缶などのポイ捨てが横行し汚い
や台風による水害が減るとともに、空気のきれいなまちになる。
まちになることやそれを清掃する人件費などの支出が増加する。
・ゴミの分別化、リサイクル思想などが、NPO・市民活動団体の啓発活動により進み、省エネやゴミ処理費用の ・車両渋滞やエアコンの過重稼動により、CO2の増加、温暖化が進み喘息などの医療問題の発生や野菜の
減少が生まれる。
高騰などが起きる。
・ガソリンの高騰により、マイカー利用が減り、バス会社や鉄道会社が儲かるとともに喘息患者が減少する。
・屋上緑化をはじめとする都市緑化の先駆的な取り組みが実践され、ひとつのビジネスモデルとして評価され世 ・地球環境問題の解決ができないまま、都市の温暖化やエネルギー不足が深刻な状況となり、住みにくい都
界中の環境問題の専門家も訪れる、環境先進都市となっている。このことにより、新たな環境ビジネスも生まれ、 市としてレッテルが貼られ、都市の人口が減少する要因ともなっている。このことにより、都市経営は悪化の一
地域経済にも好影響を及ぼしている。
途をたどることとなる。
124
強み・弱み等
プラスのシナリオ
マイナスのシナリオ
・小中学校において、市民団体や行政による環境学習が積極的に取り組まれた結果、家庭でのリサイクル意識 ・必要性は認識されてはいるものの、依然としてごみの分別やリサイクルが進まず、ごみ処理量は増える一方
が向上し、ごみの削減や再資源化率のアップにつながっている。
である。
・環境フェア・緑化祭りの来場者が年々増加している。
・東京都を始めとした地方自治体が、ディーゼル車の排ガス規制を積極的に推し進め、大気汚染の改善に寄与 ・工業化の進展や自動車の普及に伴う大気汚染、酸性雨等。 ・工業排水や生活排水等による水質汚染・土
したことはもちろん、住民の環境に対する意識改革にも影響を与えた。
壌汚染。
・フロンガスの排出によるオゾン層破壊。
・開発に伴う生物多様性の減退、生態系の破壊。
・二酸化炭素等の温室効果ガスの放出による地球温暖化や海面上昇。
・自然環境の保全に積極的に取りくむ市民活動団体は多い。この草の根的な活動は、エコロジーやグリーンツー ・日本における全CO2排出量の4分の1が一般家庭からの排出であるという環境省のデータがある。日本企業
リズム等の潮流に乗り、国際的にも活動の領域をさらに広げていく。
による省エネ対策は世界的にもトップクラスの水準で実施されており、これ以上の負担を企業に求めるのは難
・京都議定書が発効し日本は6%の削減が義務づけられた。国内法が整備され、京都市をはじめ各自治体にお しいとの見方もあることから、一般家庭からの排出削減に頼る部分が大きくなる。
いては条例を制定し、地域と一体となった取り組みをすすめる動きがある。
・CO2排出量の削減を目標に、地域単位で取り組む。NPOや市民活動団体が専門的な知見や手法を注入し、
目標達成時には行政から活動費の一部を助成するといったしくみも効果的。
・自治会単位のリサイクル活動で、補助金をもらって住環境の整備に役立てるなどの活動が、教育の一環にもな ・ゴミだし、リサイクルのルールを守らなくても、近所の関係が希薄なため、お互い注意することもない。犯人が
り、地域の活性化につながっていく。
特定できず、結局最後の始末は善意ある人、もしくは役所。ちゃんとやっている人はばかばかしくなり、それを
見ている子どもたちも、学校でいくら環境や協力の大切さを教えられても・・・
・環境問題に取り組む市民団体の活躍の場も情報化によって広がっていく。
・市民の自治意識が高まらずサービス受益者としての個別利益権利要求のみに留まる懸念があります。
市民参加・市 ・市民の自治意識が高まり前向きな政策提言が行われます。
⇒このような動きを支援し、役割や責務を整理し、自治基本条例の制定など、法的な根拠整備により、機運を推 ⇒このような動きを広く論議し、役割や責務を整理し、自治基本条例の制定など法的な根拠整備により、愛さ
民協働
進する事が必要です。
れる地域となる市民自治機運を推進する事が必要です。
また、現在、庁内の各セクションで行われている地域力の開拓や協働を、全庁横断的に効率的整理統合を
また、現在、庁内の各セクションで行われている地域力の開拓や協働を、全庁横断的に効率的整理統合
行い、一部の市民に偏らず幅広い協働市民の参加機会を作る必要が有ります。
を行い、一部の市民に頼らず幅広い協働市民の参加機会を呼び掛ける必要が有ります。
・市民の生活課題の解決や行政施策のあらゆる場面に市民参加が進み、福祉、教育、環境、防犯・防災、文化、 ・何でも行政任せの風土が築かれ、住民自治活動が行なわれず、行政コストが高騰する。
産業などの充実が図られる
・市の情報公開の進展や市職員意識の変化、NPO団体の自律により、市民と行政の協働が進み、住民自治能
力や問題解決能力が上がる。:
・住民と行政マンの多様なアイデアによる政策決定、実行、評価が進み、わくわくするようなまちづくりが進む
・行政の情報開示が進むことにより,市民が参加しやすくなる。
・市民が)参加しなくなる危険性。
・行政と市民の話し合いにより対等な協働が行われるようになる。
・市民参加や市民協働が、あらゆる分野で進展し、多様化、複雑化する地域の課題も解決に向かっている。この ・市民参加や市民協働があらゆる分野に広がり、このことにより多様な市民のコンセンサスを得るまで膨大な時
ことにより、都市の住みよさランキングも上がり日本一となり、このことが内外に知られることとなり、クリエイティブ 間が必要となり、そのことにより地域課題も解決にされず、かえって問題を複雑化させることとなっている。この
クラスの集積がすすみ地域経済にも好影響をもたらしている。
ことにより、都市経営も停滞し、都市のイメージも著しく下がる状況となっている。
・町づくりのための市民協議会をつくり、その下に分野別の分科会を設置する。
・行政の提案に協力するだけの協働となってしまう。
・町づくりについての全体の問題状況や、団体、人などの把握、そしてあたらしい実践の提案をおこなっていく。 ・主体的な活動を保証するための市民組織がないまま、町づくりがすすめられてしまう。
・行政の情報公開が不十分で、また協働に関して非協力的な職員が多く、協働事業は名目ばかりの丸投げ状
・行政が積極的に情報公開を行った結果、市民と協働で政策決定を行う場面が増加している。
態となっており、対等でないパートナーシップに市民の間に不信感が顕著になっている。
・意識の高い市民が行政に関わるようになり、嘱託の数が増え、職員数の削減につながっている。
・市民意識やニーズの多様化の進展により、自己決定・自己責任による地域運営を目指す自主独立した社会形 ・参加や協働とは、違う角度からはどちらかというと受動的立場に立つことが多く、高齢化社会の進展により、
成が可能となった。
積極的に地域活動等に参加できない層にはかえって疎外感を与えることにもつながる。
・市民団体やNPO団体等との連携した市政運営という環境整備がなされる。
・行政主導型のまちづくりから、市民の意見を積極的に取り入れたまちづくりへと転換することで、市民のまちに
対する愛着感を醸成していく。
・立川市では、青年会議所主催の「市民討議会」を開催している。無作為抽出により集まった市民が特定の課題 ・市の審議会や委員会への公募市民の参加度は、数値的には定着してきたと見て取れるが、特定の市民が
について討議し政策提言するこの討議会は、サイレントマジョリティを掘り起こす新たな市民参画手法として注 参加するという実状に変わりなく、広く市民参加・市民協働がすすんでいると楽観視できない。
目される。
・行政への市民参加はさらに進み、自分たちの手でまちづくりをしていこうという気運が高まる。
・市民参加を呼びかける行政に対して、ほとんどの市民が多忙・無関心・行政への冷めた考えなどから、応じる
人は少なく、特定の市民だけが参加する状態になる。行政側としては、公募したという事実で市民参加として
しまうが、実態はともなわず、自己満足に終わる。
・公共サービスのIT化が進みます。
・IT化に対応できない市民が発生します。
情報化
⇒地域SNS等のICTの担い手としてIT関連志縁の機能団体と、地域団体とが協働出来る「地域コミュニティ連 ⇒身近な通訳者として、また、IT指南役としてIT関連志縁の機能団体と、地域団体とが協働出来る「地域コミ
携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
ュニティ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
125
強み・弱み等
国際化
プラスのシナリオ
・インターネットを活用する市民が増え、行政のネット環境も各段に整備され、緊急情報の入手、各種申請手続き
の利便性の向上、市民と行政職員のネット上での対話、交流などが容易になり、課題解決のスピード化が図ら
れる。
・情報化が進み、キャッシング、買い物、予約・申請続きなどが、便利になる
・パソコン操作などができない市民を支えるために、パソコンボランティアが活躍し、市民同士の支えあいが進む
・インターネットによる行政情報の提供が進む。
・地域の安全のための情報の迅速性がすすむ。
・情報化の進展により、行動に制約のある障害者や高齢者も多様なネットワークに参加することができ、コミュニテ
ィ活動にもプラスの効果をもたらす。このことは地域課題の解決に向けてもプラスに働き、住みよい都市づくりに
も結びついている。また、この情報化を支える情報産業も集積し地域経済にもプラスの効果をもたらしている。
・テレワークやSOHO等の就業形態が普及したことにより、郊外定住を希望する市民が増加。
・地域SNSの活性化により、市民・行政双方の情報発信・情報交換が盛んに行われている。
・行政主催のパソコン講座修了者や市民団体が、地域の情報弱者に対して講習を行ったり、出張サポートを活
発に行い、情報化が進んでいる。また、小中学校へ派遣され、ネットリテラシーの向上に関する授業を行ったり
している。
・立川市を始めとして各自治体で、インターネットの普及により、広くまた24時間情報提供が可能となった。
・市への申請書等の提出にあたり、インターネットを介した「電子申請」により、市民が来庁しなくても申請が完了
することで利便性が格段に向上した。
マイナスのシナリオ
・ネット上での対話や手続き、買い物などが進むと、顔や目を見ての対話がなくなり、人間関係が築きにくく、
近隣同士の助け合いなどが衰退する。
・市民のネット環境の違いやパソコン操作力の差から情報入手の格差が広がり、生活に不利益を被る市民が
増加する。
・不必要な情報が氾濫し、且つ容易に入手できることから、子どもなどが犯罪に巻き込まれる事態が増加する。
・セキュリティ問題が起きる。
・流言蜚語の類が情報網に乗る危険性が起きる。
・情報化の進展により、その輪から取り残される層が増大し、地域のコミュニケーションの阻害要因となってい
る。このことは新たな地域課題を生み出す一因ともなっている。
・自治会が機能していない状況下では、地域情報の取得はインターネットに大きく頼らざるを得ないが、人口
の大部分を占める高齢者と学生等の若年層とのあいだのデジタルディバイドはますます広がっている。しか
し、財政難から団体の支援まで手が回らず、情報弱者をサポートする市民団体や個人は少ない。
・そのためインターネットや携帯を使った犯罪が多発し、事件に巻き込まれる児童・生徒や高齢者が増加して
いる。
・高齢者を始めとしたパソコン等の電子機器に不得手の市民(情報弱者)にとっては、情報取得の手段が限ら
れる。
・情報が瞬時に取得できるということは、逆に解釈すれば瞬時に漏洩することもあり得ることから、操作する自分
の知らないところで情報が漏れている可能性がある。
・分科会で開催したグループインタビューでは、参加した活動団体のメンバーから「情報の共有化が必要である」 ・高齢化や所得格差がすすむと、情報を持つ者と持たない者との格差、いわゆるデジタルディバイドの問題が
との意見が出た。各活動団体に「情報共有」についての認識があれば、連携によるコミュニティの創出は現実と 生じる。
・情報の共有化を促進するには、情報インフラやウエブアクセシビリティ・ユーザビリティの整備、広報紙等の発
なる。
・現在、立川市で策定に向け検討をすすめている「地域情報化計画」では、情報ツール(媒体)を有効に活用し 行回数・発行部数の増大、紙面拡大等、多くの費用を必要とする。
て地域(市民)に正確な情報を提供するとともに、地域と行政双方向に情報共有を図るしくみづくりが期待され
ている。
・上記のような市民活動の活発化によって、情報化に取り残されがちな人たちも救っていこうという動きが起こり、 ・家庭へのパソコンの普及で、人々がまちに出る機会が減り、近所・まちの様子を全く知らない人が増える。コミ
社会的弱者にも情報がいきわたる。人々が直接顔をあわせる機会が増え、安否の確認にもなる結果地域の安 ュニティの基礎となる近所づきあいは減り、健康を害する人が増え、医療費増大へつながる。
全・安心にもつながる。
・国際空港が身近になるなど、都市化が進み、多文化をもたらします。
・異文化である事が原因による誤解や摩擦が生じる懸念が有り、異文化の方への支援が求められます。
⇒身近な通訳者として、また、多文化指南役として国際志縁の機能団体と、地域団体とが協働出来る「地域コミ ⇒身近な通訳者として、また、多文化指南役として国際関係志縁の機能団体と、地域団体とが協働出来る「地
ュニティ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
域コミュニティ連携の場としてのプラットホームの構築・整備」が必要です。
・外国人の居住が増加し、異文化、異言語などに触れる機会が増えて、国際性や語学力を身につける市民や多 ・外国人がゴミ出しなどの生活ルールを守れずに、孤立したり排除されたりする。
様性を認め合う文化が生まれる。
・外国人に日本語や日本文化を教えるボランティアが増え助け合う社会が築かれる
・外国人の増加から、多様な国の料理を扱う飲食店やブティックなどが増加して、市民の楽しみが増える
・外国人の増加により行政の多言語化そして国際化が進む。
・外国人の高齢化による問題が増える。
・外国人市民の地域参加が増し,リーダーとして能力を発揮する機会が増えてくる。
・健康保険を持たない外国人の医療費問題が発生する。
・外国人への日本文化の紹介だけではなく,外国人の自国の文化紹介が増えて日常の理解が進む。
・権利意識の違いによるトラブルが増える。
・外国人によるビジネスが盛んになる。
・外国人のためのビジネスが開発される。
・行政の国際課の拡大充実がされる。
・立川の文化度が高まる。
・クリエイティブクラスの国際化が進み、多様な国の人材が集積することにより、世界的にも知られた創造都市とな ・国際化の進展に伴い、その裏腹な状況として都市犯罪も新たに呼び込むこととなり、地域の安全安心も確保
ができない状況となっている。このような状況は地域経済にも悪影響をもたらすこととなり、同時にこれらの課
っている。このことにより地域経済はより活性化することなり、都市経営も好調な状況となっている。
題に対処するために新たに資源を投入せざるをえず都市経営にもマイナスとなっている。
・外国人居住者のサポート体制の崩壊を背景に、外国人による犯罪が多発し、多文化共生意識はなかなか高
・小学校からの英語学習が一般的になり、若年層への多文化共生の意識が浸透している。
・外国人対象の日本語教室等、市民団体による外国人居住者へのサポートがより広がり、市内での共生が進ん まらない。
・財政が逼迫しており、まちなかの外国語併記の案内表示の設置は進んでいない。
でいる。
・パブリックアートが世界的なブームとなり、ファーレ立川への海外からの旅行者が増加する。
・多摩都市モノレールの開通を機に、更に交通の要所としての地位が高まったこともあり、ビジネスやレジャーで ・「多文化共生センター」が設立されるなど、市民としての国際化意識は高いが、若年層の市民への引き継ぎ
が図られていないことから、同センターを運営する意識の高い市民の高齢化が顕著となり、国際化の新たな
足を運ばれる外国人の方々が増えるとともに、異なる文化や価値観を認め合う風土が確立されつつある。
方策が見出せない。
・市民活動団体である「多文化共生センター」が設立されるなど、国際化に対する関心度が高くなっている。
126
強み・弱み等
プラスのシナリオ
・立川市では、PTAのOBが中心となって組織した「立川四中国際交流支援ネットワーク」や外国人との交流を目
的としたNPO「たちかわ多文化共生センター」など、国際的な関わりをもって活動している団体もある。多くの外
国人が居住する立川の地のりを活かし、国際化に寄与するものと期待される。
・「立川の教育(2006)」では、「個を輝かせる教育の充実」施策のひとつとして、国際理解教育の推進をかかげて
いる。外国人留学生・研修生との交流、市内の外国人学校との交流、外国人英語指導員の配置など具体的な
目標にそって国際化への取り組みがすすむものと期待される。
・活発な市民活動やPRによって、外国人観光客や、外国人居住者が増加する。市民に多文化共生の気持ちが
芽生え、まち全体が国際化する。
農業を活かし ・保育園、幼稚園、学校、市民すべてが農業体験できる制度をつくり、都市農業の重要な機能と位置付ける。
た地域づくり ・生涯学習やボランティア活動、福祉的労働の対象に農業を位置づけ、農業ふれあいセンターの機能の一つと
する。
・農家による農業技術の伝達のための農業学校をもうけ、市民の農業活動を活発化していく。
地 域 雇 用 や ・団塊の世代の人材を活かすために、交流の場をづくり、コーディネイトしていく。
コミュニティビ ・起業やコミュニティビジネスの提案、事例学習など、市民に様々な支援をしていく。
・空き店舗活用を市民のコミュニティビジネスに結びつけるための施策を活発化する。
ジネス
マイナスのシナリオ
外国人の増加とともに、不法滞在、就労支援等多くの対策及び費用が必要となる。
・さまざまな国の人達が在住するが、お互いの理解が充分でなく、職場や学校ので外国人へのいじめや、外
国人による犯罪・外国人に対する犯罪が増え、治安が悪化する。
・都市農業が衰退し、市内の生産緑地が減少する。
・児童や市民がふれあい体験できる農地がなく、農業体験が困難になる。
・就労に結びつかない低所得の団塊の世代の増加により、生活保護世帯がますます増える。
・地域に戻る団塊の世代の人材が活かせず、埋もれてしまう。
・地域貢献と少しの収入を期待する中高年の意識を活かせないままとなる。
127
(2)シナリオを増進・好転等させるための課題と市の役割
※ プラスシナリオに対する、プラスの状態を実現するあるいはより増進させるための課題等、マイナスシナリオに対して、①マイナスの状態を好転させるあるいは回避するための課題等、②マイナスの状態のままで、それに対処するための課題等を示す。
項目
自治会
活動
プラス
シナリオの概要
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
(シナリオに至る主たる要因)
・地域の総合地縁組織として、その存在が見直される。
<加入率が上昇するというシ ・地域に関する無関心層が関心層へと変化する。
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させることにより、地域社会、地域意識の向上、若年層等の地域への関心、地域のつながりへの再
ナリオ>
・地域社会、地域意識が向上 認識を増進させる。
する。自治会加入者の前向 ・)自治会への共感・魅力の発掘:人が、利益目的でなく、何かの会に入会しようと決断するのには、少なくともその会への共感や魅力を感じな
ければ入会しない。この共感や魅力が何かを見つけるのが課題ではないか。
き度が高まる。
・新たな協議会の設置:自治会を含めた地域諸団体をサポートする団体か自治会も包括する新たな協議会を設置する必要がある。
<加入率に歯止めがかかると ・組織、活動内容を積極的に見直す。若年層の生活に密着した活動内容を提供できる組織に作り替える。
・課題解決のための個別目標を設定する。例えば災害発生時の相互協力による、社会的弱者の救済方法の検討等。
いうシナリオ>
・半数とは言え圧倒的多数の ・構成員の課題に対する危機意識、または問題意識の醸成。共通課題解決に向けた目標値設定
自主組織として、若年層等の ・「ご当地検定」に代表されるように、本市における「ご当地」のしかけを積極的に行い、市民の地域への興味・関心を高める
・自治会組織は地域のために活躍していることをPRする。
地域への関心、地域のつな ・地域に「声かけ・挨拶」運動促進
・自治会のあり方を検討するきっかけをどうつくり、実現までこぎつけるか。
がりへの再認識が強まる。
・地域課題が複雑・多様化し、専門性の高い人材が必要となるため、自治会の中に若手層を含めた多様な人材の活躍の場を整備創出する
<住民の自治会離れのシナリ ・地域への無関心層がどう変化するかが課題。
オ>
・自治会への共感・魅力の発掘
・相互扶助、地域ぐるみの人 ・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる(自治会を敬遠する風潮、自治会の機能不全、人間関係の希薄化)を回避する。
的援助の必要性が低下し、 ・新たな協議会の設置、自治会によらないコミュニティの形成
自治会を敬遠する風潮が強 ・営利、非営利を問わず組織を維持、向上させていくには、自治会もミッションを明らかにしたり、目標設定や情報公開をする必要があるので
まる。
はないか。
(共働き、単身世帯、核家族、 ・魅力ある必要性のある自治会づくりをめざし、自治会の見直しのための組織をつくる。
高収入世帯)
・参加がふえている自治会の例を学びあい、実践し、交流していく。
・地域住民の地域コミュニティへの関心・意識が高まる
<自治会加入率の低下に伴う ・自治会の意識改革(広く多世代の受け入れ、他団体との協働意識等)、組織改革(役員の負担が軽減される組織体制、若年層や団塊の世
自治会崩壊のシナリオ>
代が活躍できる組織体制の構築等)がすすむ
・自治会の機能不全が進み、 ・災害発生時に見られるように「人は一人では生きられない」ことを住民に理解いただくため、始めは小グループ単位から、安全安心をテーマ
顔の見えない社会となり、安 とした懇談会を設定する。
全安心が確保できない。‥ ・知り合うために班ないしは組総会の総会をしても良いのではないか。
情報 提 供、 集 金、 防災 、 防 ・回覧方式の再考
・行政からの雑務の整理
犯、福祉、支えあい
・自治会の会合は役員だけでなく声をかける
(加入率低下、高齢化、人材 ・新住民に歓迎カードと地域の役立ち紹介チラシを渡す。カードにしてあえない人にはポストに投函する
不足、加入メリットがない、役 ・地域無関心層への「地域に関わってお得なことや、いざというとき関わっていないと困ること」の情報提供(防災・子育て・中高年や高齢者の
員は大変、役員の固定化、 知恵袋)
新旧住民の意識差等)
・防災・防犯や地域福祉の具体的取り組みのモデルケースをつくり、自治会の必要性の認識をPRしていき、他の地域に広めていく。
・役員の負担軽減のための見直し、新しい人材を得られている自治会の成功例を学び、交流する。他の地域組織との連携などから地域人材
を発掘し、自治会活動に取り込んでいく。
・緊縮財政がさらに進行し、行政からのひと・もの・かねの提供が期待できなくなる一方、地域における課題はさらに増大する。この危機的状
況を地域コミュニティ再起へのプラスと捉える
・自治会組織の中心的役割を担う人の高齢化が顕著なため、若年層との考え方、意識に大きな開きがある。若年層の参加し易い環境整備が
必要。子どもの参加を中心としたイベントを企画し、その中で防犯や防災の要素を盛り込み実施する。
・加入しない人の理由を知る
・よく話し合う、説得はしない
・自治会費について意見を聞く
・災害のとき自治会は何が出来るのかを確認する。
・地域の問題の手助けを住民に呼びかける。
・地域課題を共有できる地域活動団体との連携した活動組織=地域プラットホームをつくり、開かれた組織、開かれた人的交流をつくる。
・一部の役員による運営や組織の硬直化を打破できるかが鍵。会員のニーズを把握し、広く会員に役割を与え活躍の場を創出する意識改
革・組織改革を実行する
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市:地域学習の機会を設ける。自治会の存在を
PR。学習の機会を活用し、自らの地域を学ぶ。
知ることから関心層に。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置
・市民:市民は地域課題の解決に向け主体的に
参加する責務がある。安全安心の確保における
自治会の役割を再認識。環境、福祉、教育等
個々の関心や専門性を活かす。
・自治会:自治会は地域の課題解決へ向けた組
織体制づくりの責務がある。意識改革、組織改
革。
マイナス
・市民:地域への興味・関心を高める。地域に関
する認識が問われる。自治会加入の啓発活動
の推進
・市:自治会加入の啓発活動の推進。自治会のリ
エンジニアリングを支援。活動市民の発掘
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置。
・自治会:意識改革、組織改革。社会状況に対応
したリエンジニアリングが必要。自治会の持つネ
ットワークを活かし協働を呼びかけ
・NPO等:組織のコーディネート役を担う
128
項目
(つづき)
(つづき)
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<自治会の機能再編を図る動
きに関するシナリオ>
・自治会のありかたを検討する
市民組織をつくる。
プラス
<自治会の機能・活動内容に
関するシナリオ>
・自治会が参加しやすく満足
度の高いものとなる。
(スリム化、必要性を認める人
の参加、団塊世代の地域デ
ビュー、コンパクト化)
・行政からの雑務は整理し住
民主導型活動になる。
プラス
プラス
NPO ・
市民活
動
<他の市民団体と連携するシ
ナリオ>
・自治会は地域課題を共有化
できる市民団体、社会企業
家と連携する新たなネットワ
ーク型体制(地域協議会)に
より 地 域 課 題 解決に 取 り 組
む。
<自治会と異なるコミュニティ
組織に関するシナリオ>
・自治会によらない地域コミュ
ニティが形成され、地域課題
解決に取り組む。
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・機能、活動内容や行政との関係の見直しは自治会の役員自ら組織を作り行っていく。行政主導でない再編が求められる。
・市内または市域を超えて広域的に自治会同士が協議・検討する場を設ける
・各単位自治会から志ある構成員を選出していただき、組織する。
・班や組そして町会で会議をして知恵を集める。そのうえで総体として検討する。
・自治会のあり方を検討するきっかけをどうつくり、実現までこぎつけるか。
・自治会の機能の純化
・自治会への共感・魅力の発掘
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、住民主導型活動を増進させる。
・新たな協議会の設置
・団塊の世代等の地域参加を積極的に得られるように、参加することが楽しく魅力があるような内容で、かつ、生活に必要と認識される活動内
容を提供できるように各自治会が交流し見直していく。
・団塊世代(退職世代)の意向調査等を実施し、自治会への期待、要望等を抽出する
・自治会を柱に様々な活動団体で構成する市民自治区(地域自治区)をモデル的に実施し、新たな地域分権のしくみづくりにチャレンジする
・団塊世代の方々が持つ専門性に特化した「部門」を自治会内に組織し、課題解決の一助とする。(各種書類作成、パソコン操作、翻訳等)
・班や組そして町会で会議をして知恵を集める。そのうえで総体として検討する。
・住民の声を聞く
・誰のための、何のための自治会かを検討する
・何が必要か必要ないか。何をしたらよいか。
・地域の課題を話し合う。
・自治会のあり方を検討するきっかけをどうつくり、実現までこぎつけるか。
・自治会とその他の市民団体,NPOをつなぐ人材の育成
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、地域課題解決に取り組みを増進させる。
・自治会への共感・魅力の発掘
・新たな協議会の設置
・目的別や対象別の市民団体と連携することで、自治会の特性を活かした有効な展開が期待され、自治会の活性化がもたらされる。
・活動団体を結びつけるキーパーソンとなる市民及び活動団体の発掘
・自治会内に設置した団塊の世代の方々が持つ専門性に特化した「部門」を自治会外にも広げていくことにより対応。
・情報の共有化
・知り合うきっかけづくり
・地域課題を総合的に担う組織の設立
・自治会への共感・魅力の発掘
・新たな協議会の設置
・自治会の地域網羅性や活動の生活包括性といった特性を活かし、異なるコミュニティ組織と連携して、地域課題と取り組む。
・地縁団体なくして地域コミュニティは語れない。地縁団体及び課題別団体が特性を認め、相互に補完しあうしくみの構築
・自治会は、他の地域コミュニティを束ねるコーディネータ的組織と変化させる。地域特性の相談窓口。
・情報の共有化
・知り合うきっかけづくり
プラス
プラス
・背景となる地域への関心層の拡大
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、NPO活動の活発化を増進させる。
・団塊世代に対してNPO活動・自分の豊かさ、社会参加によるまちづくり、孤立と健康などに関するPR,不足
・活動場所の確保
・中間支援組織としての市民活動センター事業の充実
・NPO活動の支援策を積極的に進める。NPOづくりのノウハウや参加をPRする講座、イベント企画する。
・NPOの活動領域や団体数が増す一方、団体の経営力(体力)や人材等の質が問われる(玉石混交とした状況への対応)
(団塊世代、活動場所確保)
・活動に参加する方の目的意識や意欲が明確なため、団塊の世代を中心に専門性に特化した活動を展開する。
・市民活動を趣味・学習の団体と社会貢献を目的にしている団体と仕分けする。
・社会貢献団体のネットワーク化を急ぐ
・活動拠点を確保する
・眠っている市民力(光る人材)を掘り起こす
・情報の共有
<公共施設の管理に関するシ ・受託するNPOの体力
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、公共施設の市民力による管理を増進させる。
ナリオ>
・公共施設の管理がNPOに ・学校、児童館、学習等供用施設などの公共施設の活用の仕方の見直し、点検
・現庁舎の管理運営をどうしていくか
委ねられて、活動資金・場所 ・市の職員意識の改革
・NPOの組織強化のための支援を行政が強化し、NPO自身がエンパワーできる自治組織を強化していく。
の課題解決につながる。
・管理運営のノウハウをもつ団体の発掘・育成
・法律等で行政が直接所掌しなければならない事務を除き、NPO等の活動団体に活動の場を提供していく。
<市民活動の活発さに関する
シナリオ>
・NPO活動が活発化、団体数
が増加する。
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市は自治会のリエンジニアリングを支える
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市:コミュニティ計画(指針)づくり
・市民:積極的に地域コミュニティに参加する
・NPO等:人材育成
・市は新たな人材の育成
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市:活躍する市民活動団体、NPOの発掘
・市民:地域への興味・関心を高める
・NPO等:人材育成
・市は、市民活動センターなどと連携して多様な
地域活動を支援
・市:課題解決型活動団体への支援(助成)
・市民:地域への興味・関心を高める
・自治会:連携・協働意識の醸成
・NPO等:地域課題の解決に向けた積極的な活
動の推進
・市は、市民の多様な市民活動を支援
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市が中心でネットワークをつくり,運営する。
・NPO等:経営力(マネジメント)の強化及び人材
の発掘・育成
・NPOは経営力を身につける
・NPO等:専門技術(ノウハウ)の習得、人材の発
掘・育成
・市は市民活動センター等と連携しNPOを支援
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市:起業、研修等支援
129
項目
(つづき)
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<住民自治・地域貢献に関わ
るシナリオ>
・市・NPO団体相互の補完・
連携による住民自治が生ま
れ、地域課題の解決につな
がる。
(多様な価値観・ライフスタイ
ル、コミュニティビジネス)
・居場所作りの地域活動が市
民団体と自治会との連携によ
り、行政の助成を受けつつ行
われる。
<市民活動への意識に関す
るシナリオ>
・地域に貢献するボランティア
意識やNPO活動に対する支
援意識が高まる。
プラス
プラス
<市への貢献に関するシナリ
オ>
・市民のネットワークが市に貢
献する。
プラス
<情報交流・人材確保のシナ
リオ>
・情報発信の場の確保、情報
を提供・共有できる仕組みの
構築、人材発掘により、NPO
活動が活発になる。
(情報提供施設、HP、ITによ
る情報交換の場、交流会、活
動紹介イベント)
プラス
<コミュニティビジネス活性化
のシナリオ>
・コミュニティビジネスが活発化
する。
マイナス
<活動資金に関するシナリオ
>
・NPOは活動資金、活動場所
の不足に陥る。
(寄付金、税収の減等)
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市民は自治意識を持つ
・地域における住民自治意識の拡大
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、住民自治を増進させる。
・市は自治意識を慣用する
・市の職員意識の改革
・学校、児童館、学習等供用施設などの公共施設の活用の仕方の見直し、点検
・環境、教育、福祉、安全等の地域課題をテーマにNPO団体や市民活動団体が自治会とネットワークを組んで取り組む場=地域プラットホー ・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
ムづくりを行政から提案、その後市民主体の組織にしていく。
・市:活動実態の把握、団体間のコーディネート
・目的、課題別のネットワークづくりも行う。
・NPO等:情報共有・ネットワークの強化
・分野(課題)(例えば、「福祉」「環境」「教育」)ごとに、各団体が横断的に連携しあう体制やシステムづくりの構築が望まれる
・自らの居住する地域には、どのような活動をするNPO団体や市民活動団体があるのかの情報収集が必要。その上で自らの自治会として何 ・市・市民活動団体・NPO・自治会がネットワーク
会議の運営
が出来るか、何が足りないのかを検証し足りない部分を補完する意味でNPO団体等との連携が考えられるのではないか。
・市民活動が整理ネットワーク化することにより,多様なライフスタイルのなかで活動が可能になる。
・自治会の手薄な部分を地域の市民活動団体が手伝うことで,地域が密度を増す。
・趣味でも社会貢献でもなく退職後の単なる居場所を求めている市民にも自殺予防の観点から居場所が必要。特に自治会と連携する。
・人が触れ合えるイベントの開催
・眠っている市民力(光る人材)を掘り起こす
・情報の共有
・市民は自らの地域に関心を持つ
・地域への関心層の拡大が課題
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、ボランティア意識やNPO活動に対する支援意識を増進させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市民交流大学の事業展開
・既存の社会教育団体への啓発
・NPO等:専門技術(ノウハウ)の習得、人材の発
・ボランティアや NPO 参加の機会をさまざまに提供していく。
・社会における認知度も増し、NPO等への起業や就労支援活動が広まる
掘・育成 ・市:起業、研修等支援
・高齢化社会を向え、相互扶助の重要性とその実現には、自らが出来る範囲での社会貢献が必要との認識の住民への醸成。
・市民団体が市民講座等で醸成する
・ボランティア精神の醸成教育を子供の時代から始める。
・地域を愛する心の育成
・市民は、地域におけるネットワークに参加。
・地域課題へのアプローチの仕方を調整する必要がある。
・NPO等:情報共有・ネットワークの強化
・市への貢献というよりも社会課題の解決という視点が大切
・市:活動実態の把握、団体間のコーディネート
・行政各課の課題がわからない
・市民・行政それぞれの役割と責任のもと、協働事業の推進が図られる
・行政における不足部分をNPO等団体のネットワークを用いて補完する。また相互に不足部分及び補完できる分野等の洗い出し。
・地域を愛する心の育成
・市民は多様な情報の中から有用な情報を選択
・多様な情報が大量に流され手いる中にあって、地域の有用な情報を発信する。
取得する。
・偏りがちな人材の弊害を防ぐ意味から、新たな人材の発掘、育成が必要である。
・市は多様な情報をわかりやすく整理して提供
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、情報発信の場の確保、情報を提供・共有できる仕組みを増進させる。
・市は地域を担う地域人材の育成を実施
・HP、ITによる情報交流の仕組みが弱い(社協市民活動センター)
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・NPO交流施設を設け、自主運営組織をつくり、情報の交換、学習、イベント、HPの管理等を行っていく。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・発信者は積極的な情報公開を心掛ける
・市はネット管理の必要上、市民活動センターに
・いつでも、どこでも、だれでも情報を共有できるツールやインフラの整備・開発
・千葉県市川市、近隣の府中市及び東村山市等が導入事例のある、市民活動団体等への情報提供ツールを導入する。市内公共施設を中 担当者を配置する
・市:情報インフラの整備
心に「電子掲示板」を設置し、「情報弱者」を補完する。
・NPO等:情報共有・ネットワークの強化
・立川市の市民活動センターの機能活性化。ネットワークの中心拠点となるべく充実させる。発信だけでなく受信等
・眠っている市民力(光る人材)を掘り起こす
・情報の共有
・市は、立川市へコミュニティビジネスの誘導する
・地域の課題をビジネスの視点で解決する意欲ある市民の誘致、育成
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、コミュニティビジネスを増進させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・コミュニティビジネスがどんなものか全体的に理解されていない
・NPO等:専門技術(ノウハウ)の習得、人材の発
・行政の支援により、モデルケースをつくり、地域に公開していく。
掘・育成
・まちづくりNPO等がコミュニティビジネスとして成功するための地域(社会)特性を分析し検証する
・活動場所の提供。
・NPOは外部の力も取り入れて体質改善、体力
・地域におけるNPOなどの経営力のアップ
・センター構築により企業の寄付情報等が手に入りやすくなる。
アップを図る
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、活動資金の不足を好転させる。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・募金、寄付金は全体的に低迷傾向であるが目的に賛同する人は寄附等するので、広報やPRが課題ではないか
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・NPO活動の活性化のノウハウを学びあい、実践し、共有化していく
・寄付を市民との協働活動に充てるしくみづくり(条例)の検討
・市:市民活動支援への新たな戦略の検討
・活動場所の提供の外、地域的公共活動に特化した団体に対する補助金交付も選択肢の一つ。
・活動資金を自力で生み出そうとすると,収益が目的になる危険性がある。場所を確保できれば本来の活動は可能になるのではないか
・NPOの存在意義を見直し、本当に自立できる団体が育つようなしくみづくり
・その上で本当に必要とされる支援
・情報の共有
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
130
項目
マイナス
(つづき)
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<活動場所に関するシナリオ
>
・NPOの活動場所が不足す
る。
(登録団体の増加)
<活動に関する情報提供のシ
ナリオ>
・活動の場、団体の連携、活
動に関する情報が広がらな
い。
マイナス
マイナス
マイナス
マイナス
プラス
コンパ
クトな1
極型都
市構造
<活動の停滞に関するシナリ
オ>
・社会的意義の低いNPOや
地域とのつながりの低い自己
完結型NPOや休眠NPOな
ど運営が困難になるNPOが
増加する。
<活動と地域課題解決に関
するシナリオ>
・連携のないバラバラの市民
活動や営利活動が、地域課
題の解決を困難にする。
<NPOの立ち上げ支援に関
するシナリオ>
・NPOの立ち上げ支援を図ら
ないと新しい公共の担い手
の自立が進まない。
<徒歩・自転車で暮らしやす
い都市づくりのシナリオ>
・コンパクトな都市構造、高密
度居住、公共交通を生かし
て、徒歩と自転車で暮らしや
すいまちづくりが進められる。
・徒歩圏、自転車圏を圏域と
する生活圏構成を図る。
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市は活動場所の確保
・空き店舗などの既存施設の活用
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、活動場所の不足を好転させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・広報や PR、公共施設の活用
・NPOの交流施設を設ける
・活動場所の提供。
・市:市民活動支援への新たな戦略の検討
・行政の担っていた活動領域(権限)の委譲
・民間開放・規制緩和策の検討
・拠点となる活動場所が必要
・NPOは施設の自主運営
・NPOの存在意義を見直し、本当に自立できる団体が育つようなしくみづくり
・その上で本当に必要とされる支援
・情報の共有
・市は市民活動情報のプラットフォーム開設
・NPOなどの市民活動情報の共有化
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、活動に関する情報の不足を好転させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・広報やPR、NPO団体の情報発信力
・交流施設を設ける
・NPO等:積極的のプロモーション活動
・NPO等は積極的にプロモーション活動を行い、地域(社会)に広く認知されるような自助努力が必要
・活動場所の提供の外、千葉県市川市、近隣の府中市及び東村山市等が導入事例のある、市民活動団体等への情報提供ツールを導入す ・NPOは、多様な市民活動情報の収集
る。市内公共施設を中心に「電子掲示板」を設置し、「情報弱者」を補完する。
・NPOの存在意義を見直し、本当に自立できる団体が育つようなしくみづくり
・その上で本当に必要とされる支援
・情報の共有
・NPOは多様な市民活動団体との連携によるリ
・地域課題解決における連携の重要性への認識
エンジニアリングを図る。
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させて、社会的意義の低いNPOや地域とのつながりの低い自己完結型NPOを好転させる。
・市はこのようなNPOを支援
・広報やPR、NPO運営支援の強化
・交流施設を設け、活性化に向けて交流を活発化する。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・市内や近隣市に所在地を置くNPOの活動内容について、広く市民に周知しながらその活用を求めていく。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・団体は設立、稼動、消滅はあるので実態の把握するためにも情報が入りやすくする。
・活動する団体で核になるネットワークをつくる。
・NPOの存在意義を見直し、本当に自立できる団体が育つようなしくみづくり
・その上で本当に必要とされる支援
・情報の共有
・NPOは多様な市民活動団体との連携によるリ
・地域課題解決における連携の重要性への認識
エンジニアリングを図る。
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、連携のないバラバラの市民活動や営利活動を好転させる。
・市はこのようなNPOを支援
・広報や PR、地域課題の取りまとめ役とその場がない
・ネットワーク化を行政が積極的にすすめる。
・市民活動団体や市民への情報提供ツールを導入し、カテゴリ別に情報を整理しながら必要なとき、必要に応じて提供する仕組みづくりが必 ・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
要。
・NPOの存在意義を見直し、本当に自立できる団体が育つようなしくみづくり
・その上で本当に必要とされる支援
・情報の共有
・市民は同じミッションの仲間づくりから始めNPO
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により新しい公共の担い手の不足を好転させる。
設立へ一歩踏み出す
・広報やPR、社協市民活動センターの機能強化
・行政が積極的にNPO立ち上げを支援する。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・起業や就労支援へ向けた啓発や研修の強化
・行政の担っていた活動領域(権限)の委譲
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・民間開放・規制緩和策の検討
・NPO設立支援
・圧倒的に活動場所が不足していることを踏まえ、行政のみならず民間企業をも巻き込んだ場所確保や具体的支援策を考える必要がある。 ・市:産業振興策の検討
・市はNPOと設立前に、設立後の設計をよく検
・NPOを行政の安上がりな手段とするために安易に立ち上げさせるのは賛成できない。
討し,支援年数、支援内容を明示して自立可能
・NPOは活動のために収益を上げることが出来るといっても,現実に収益を上げることはむずかしい。
性について団体に情報を提供する。
・収益を上げられるような教育指導をしないまま立ち上げ促進は、将来の新たな問題となる。
・立ち上げ支援だけでなく、育成をしなければ設立しても数年で消滅し、実体の無いNPOが増えるだけ。
・NPOの存在意義を見直し、本当に自立できる団体が育つようなしくみづくり
・その上で本当に必要とされる支援
・情報の共有
・市は有機的な交通網の整備
・徒歩や自転車と公共交通機関の有機的な交通網の構築
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効能させる事により徒歩と自転車で暮らしやすいまちづくりを推進する
・自転車圏として市内を「6の中地域生活圏」とし徒歩圏として「30の小地域生活圏」の制定を行い、全ての施策での統一性を計り、徒歩と自 ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市:広く市民や関係団体、交通アドバイザー等と
転車で暮らしやすいまちづくりを増進させる。
意見を交わし、本市にふさわしい交通戦略を打
・商店街の発展
・歩きやすい歩道の整備
・総合的な交通戦略の中で、自転車や徒歩による回遊性を促すために、トランジットモールや自転車専用レーンの整備等の研究をすすめる ち出す。
ついては、立川駅周辺から離れた場所(若葉町モール街等)でも十分確保できるものを検討する。立川駅周辺には路面電車のようなクリー ・市:庁内検討
・市民・事業者:協議会の設置及び協議・検討の
ンな新交通システムを導入し、一般車の進入を極力減らす。
場の創出
・歩道の整備
・歩道に出ている看板、自転車の排除
・市・市民・自治会・商店会で町の美化と安全に
・駐輪場を作るだけでなく、市民意識を高める。
・駅周辺施設のめまぐるしい変化に対応し、歩行者や車の流れをスムーズにする
ついて考える。
・駅周辺と郊外部を結ぶパイプ路線を、自転車にやさしく整備
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
131
項目
(つづき)
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<立川駅前の機能集積に関
するシナリオ>
・公共交通の利便性を生かし
て、駅前の企業集積、 居住
人口、交流人口が増える。
プラス
プラス
<中心部と周辺のバランスに
関するシナリオ>
・コンパクトな都市構造を生か
し、商業地域と緑のゾーンの
バランスある配置、分散・拠
点化、自立した都市構造の
構築が可能になる。
<高齢者等に優しい都市のシ
ナリオ>
・高齢者が暮らしやすくなる。
(交通網整備、買物・通院サポ
ートボランティア)
マイナス
<立川駅前の機能集積に関
するシナリオ>
・過度な集中が交通障害、ま
ちの賑わい喪失につながる。
マイナス
<中心部と周辺のバランスに
関するシナリオ>
・中心部の振興に対して郊外
部は衰退する。郊外部と中
心部の調和が崩れる。
マイナス
<徒歩・自転車で暮らしやす
い都市づくりのシナリオ>
・人口減少に伴ってバス便数
が削減され、車移動が欠か
せなくなる。
マイナス
<高齢者等に優しい都市のシ
ナリオ>
・高齢者、障害者、子どもの利
便性、安全性、歩きやすさが
低下する。
(歩行の安全性、郊外の公共
交通網、人ごみ)
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・鉄道やモノレール、バスなどのネットワークを持つ交通機関の活用
・立川駅都市軸沿道国有地の跡地活用から、新庁舎までの町並み作りの工夫
・南口は、現庁舎の活用の工夫
・市、市民、事業者等地域が一体となって、中心市街地活性化方策について検討を行う
・日々生活の中で必要な生活必需品等の確保については、立川駅周辺から離れた場所(若葉町モール街等)でも十分確保できるものを検
討する。立川駅周辺には路面電車のようなクリーンな新交通システムを導入し、一般車の進入を極力減らす。
・駅周辺施設のめまぐるしい変化に対応し、歩行者や車の流れをスムーズにする
・立川駅周辺と周辺の住宅地のバランス
・南口は、現庁舎の活用の工夫
・新庁舎から砂川中央、玉川上水、農業地帯(若葉、幸、柏、砂川西部方面)までのゾーンに拠点を設け、人の回遊と楽しさのある空間を作り
出す(昭和記念公園も拠点の1つに)
・地域特性や地域の役割に合わせたゾーニングを行い、まち全体をリデザインする
・日々生活の中で必要な生活必需品等の確保については、立川駅周辺から離れた場所(若葉町モール街等)でも十分確保できるものを検
討する。立川駅周辺には路面電車のようなクリーンな新交通システムを導入し、一般車の進入を極力減らす。
・駅周辺と郊外部を結ぶパイプ路線を、自転車にやさしく整備
・駅周辺におけるペデストリアンデッキによる歩車分離の安全なまちづくり
・既存交通機関による移動しやすい、暮らしやすい街づくり
・歩きやすい歩道、自転車道の整備
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、高齢者が暮らしやすさを増進させる。
・NPO団体への支援
・くるりんバスの運行をふやす。
・バス利用促進策
・地域に参加できるプログラムを増やす。
・バリアフリーの整備
・新交通システムの導入の外、障害持つ方や高齢者に対するサポートを旨とするNPO団体等への優遇税制等の方策を検討する。
・公共施設の配置
・その他お年寄りの足となるサービス
・公共交通機関の集積を生かして車の市中心部への進入を制限
・自転車や徒歩によって駅前に行くことの奨励
・地域に分散した魅力ある商業スポットや観光スポットをつくる。
・新交通システムの導入の外、一般車の進入を抑制し、サンサンロードのような歩行者専用道路を活用し、歩いて十分楽しめる回遊性あるま
ちづくりを目指す。
・交通網の整備で市民は近くに繁華街を持ち、静かな住環境も得る立川の特色を打ち出す
・バス利用促進策
・駅周辺に用のない車の迂回路
・中心部の事業活動の活性化によるメイクマネーと周辺部の住宅地の良好な環境づくり
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、郊外部の衰退を回避する。
・一極集中は、土・日曜日及び祝日に限定し、平日は身近な地域で買い物や用足しを済ませられるコミュニティを構築していく
・生産緑地をいかした市民参加の農業センターなどをつくり、郊外の魅力を創出する。
・地域の商店街の活性化の一つに、コミュニティビジネス支援の場所を提供する。
・日々生活の中で必要な生活必需品等の確保については、立川駅周辺から離れた場所(若葉町モール街等)でも十分確保できるものを検
討する。
・住民・自治会は自分たちの地域をどのような地域にするか話し合う中で魅力のある地域活性化をしていく。
・憩いの場となる、自然環境を保護したり、住環境を良くすることで、郊外のよさをのばす。
・徒歩や自転車と公共交通機関の有機的な交通網の構築
・くるりんバスでの代替
・人口減少がおきないまちづくり
・くるりんバスの運行を確保する。
・歩道や自転車専用道路を確保する。
・西砂地区を始めとした西武線沿線及びモノレール沿線開発の推進。併せてバス車両の小型化により住民における移動時の利便性向上に
努める。
・コミュニティバスの増便・民間バスの通らない路線を増やす。
・バス利用促進策
・駅周辺と郊外部を結ぶパイプ路線を、自転車にやさしく整備
・駅周辺におけるペデェストリアンデッキによる歩車分離の安全なまちづくり
・歩きやすい歩道、自転車道の整備
・既存交通機関による移動しやすい、暮らしやすい街づくり
・バス利用促進策
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により利便性、安全性、歩きやすさが低下を回避する。
・くるりんバスの充実
・健康増進
・バス、自転車などで地域の公共施設に足を運べる生活圏を整備する。
・西砂を始めとした西武線沿線とモノレール沿線開発の推進。併せてバス車両の小型化により住民における移動時の利便性向上に努める。
・道にちょっと腰掛ける場所を作る。
・その他お年寄りの足となるサービス
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市は交通機関に有機的な交通網の構築を働き
かける
・市は中心市街地の活性化とともに住宅地にお
ける良好化環境の確保
・市:庁内検討
・市民:協議・検討の場の創出
・市は既存交通機関と自転車徒歩などの有機的
な交通網の構築を図る
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市は総合交通政策を策定
・市は交通網の整備とコミュニティバスの充実
・市は地区計画等のまちづくり条例の整備
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・自治会が中心になって住民の声を引き出す
・市は有機的な交通網の整備
・市は既存交通機関と自転車徒歩などの有機的
な交通網の構築を図る
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
132
項目
人口の
転出入
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<新住民(居住者層)に関す
るシナリオ>
・若い世代の新住民、ファミリ
ー層の転入が増加する。そ
のため税収増や活力の維
持、新しい文化の移入につ
ながる。
マイナス
マイナス
<都市像に関するシナリオ>
・魅力のないまちになり、安全
安心など地域課題解決が進
まない。
・地域に帰属意識を持たない
住民が増え、特にマンション
のコミュニティは崩壊する。
プラス
住みよ
さ
<居住者層に関するシナリオ
>
・働き盛りの若い世代、ファミリ
ー層の人口が減少する。まち
の活性化、コミュニティ形成
を阻む。
プラス
<立川の特色づくり・ブランド
化のシナリオ>
・住みよさを生かしながら、商
都としてのブランド、魅力的
な施設建設によるブランドな
ど、特化した方向性を打ち出
す。
<街の魅力に関するシナリオ
>
・散歩して楽しいまち、住み続
けたいまち、文化の香りする
まち、緑と利便性が調和する
まち、コミュニティの活発なま
ちとなる。
マイナス
<街の魅力に関するシナリオ
>
・住みよさが低下する。
(総花的政策、要介護高齢者
の増加、出生数の減少、課
税対象所得の減少、持ち家
世帯比率の低下)
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・チャンス、チャレンジ、クリエイティブな創造都市としてクリエイティブクラスを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、新しい文化の移入を増進させる。
・基地跡地の魅力的な活用
・特色や魅力のある学校経営
・犯罪の少ないまちづくり
・子育て支援、保育園・幼稚園の充実
・公園、子育て広場などのスポットの増設
・私立の小・中・高等学校の市内への積極的誘致。商業だけでなく教育環境にも力を注ぐことのアピール。
・新住民に転居後すぐ歓迎の意思表示をする。地域の病院、バス停、店、避難場所、公民館、名所等教えることでコミュニケーションを図る。
・立川に住みたくて転入してきた人の「立川に住んだらこう暮らしたい!」と思っていったところをヒントにまちの売りとする
・チャンス、チャレンジ、クリエイティブな創造都市としてクリエイティブクラスを誘導する
・基地跡地の魅力的な活用
・特色や魅力のある学校経営
・犯罪の少ないまちづくり
・子育て支援、保育園・幼稚園の充実
・公園、子育て広場などのスポットの増設
・子育て・教育環境の整備
・私立の小・中・高等学校の市内への積極的誘致。商業だけでなく教育環境にも力を注ぐことのアピール。
・若年層及び高齢層住民における共通のニーズ把握から各年代層を補完する仕組みづくり。
・新住民に転居後すぐ歓迎の意思表示をする。地域の病院、バス停、店、避難場所、公民館、名所等教えることでコミュニケーションを図る。
・憩いの場となる、自然環境を保護したり、住環境を良くすることで、郊外のよさをのばす。
・チャンス、チャレンジ、クリエイティブな創造都市としてクリエイティブクラスを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、帰属意識を持たない住民増加を回避する。
・あまり心配いらない。
・安全・防災の取り組みに成功している地域の事例を学び、広げていく。
・世代を超えて参加できる地域イベントをつくり、交流できる場を作り出す。
・立川に古くから伝わる「伝統と文化」を、いわゆる「新住民」へ伝え、また新たな要素を加え発展・継承させていくべく、建物や歌碑等を市内
各所に設置しアピールしていく。
・新住民に転居後すぐ歓迎の意思表示をする。地域の病院、バス停、店、避難場所、公民館、名所等教えることでコミュニケーションを図る。
・憩いの場となる、自然環境を保護したり、住環境を良くすることで、居住地としてのよさをのばす。
・都市と緑を生かした郊外都市としての多面性を生かしたブランド感のある魅力的な創造都市のブランド作り
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、立川の特色づくり・ブランド化を増進させる。
・交通の利便性の維持
・駅前の賑わいの維持
・基地跡地の魅力ある活用
・商都でありながら緑豊かな公園も存在する「立川ブランド」に教育ブランドを加味するなど、「バランスのとれたまち」をアピールしていく。
・街づくり計画の中に、町の色、形のデザインを示す必要
・立川に住みたくて転入してきた人の「立川に住んだらこう暮らしたい!」と思っていったところをヒントにまちの売りとする
・都市と緑を生かした郊外都市としての多面性を生かしたブランド感のある魅力的な創造都市のブランド作り
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、散歩して楽しいまち、住み続けたいまち、文化の香りするまち、緑と利便性が調和す
るまち、コミュニティの活発なまちを増進させる。
・駅前の賑わいと自然環境のバランス
・歴史、文化等のスポットをつないたウオーキングコースを整備し、イベント等も企画する。農業センターや生産緑地、多摩川上水や多摩川な
どの緑に親しめる取組をすすめる。
・商都でありながら緑豊かな公園も存在する「立川ブランド」に教育ブランドを加味するなど、「バランスのとれたまち」をアピールしていく。
・街づくり計画の中に、町の色、形、のデザインを示す必要
・立川に住みたくて転入してきた人の「立川に住んだらこう暮らしたい!」と思っていったところをヒントにまちの売りとする
・都市と緑を生かした郊外都市としての多面性を生かしたブランド感のある魅力的な創造都市のブランド作り
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、住みよさが低下を回避する。
・総花的に何でもというのは無理があり、あるブランドなり特色を決めたら、そこにある程度集中した施策を展開してはどうか。
・高齢者の健康維持や社会参加をこれまで以上に力を入れる。
・子育て施策の充実をPRできるようにし、若年夫婦の転入を増やす
・商都でありながら緑豊かな公園も存在する「立川ブランド」に教育ブランドを加味するなど、「バランスのとれたまち」をアピールしていく。
・環境整備
・生活する人の視点にたったサービスが行なわれているか
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市は創造的な活動にスポットライト当てて、クリエ
イティブクラスを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・自治会は歓迎カードに地域の便利情報と自治
会連絡先を記入して配布する。
・市は創造的な活動にスポットライト当てて、クリエ
イティブクラスを誘導する
・自治会は歓迎カードに地域の便利情報と自治
会連絡先を記入して配布する。
・市は創造的な活動にスポットライト当てて、クリエ
イティブクラスを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・自治会は歓迎カードに地域の便利情報と自治
会連絡先を記入して配布する。
・市は魅力的なまちのブランドを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市は立川の町の色彩にかかわるこれから建設
の建物の色・形道路ほかについての条例づくり
・市は魅力的なまちのブランドを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市は魅力的なまちのブランドを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
133
項目
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<居住層に関するシナリオ>
・住みやすさをたかめることに
より高額所得者、クリエイティ
ブクラスの人口の流入など、
人口を増加させる。高齢者と
若年者が一体となったまちと
なる。
マイナス
プラス
社会福
祉関連
の財政
支出
プラス
マイナス
マイナス
プラス
市民所
得
<居住層に関するシナリオ>
・誇りを持って住む住民、定住
志向が減少し、人口流出が
進む。
(基地跡地活用のアイデア不
足)
<財政に関するシナリオ>
・社会福祉関連財政支出減少
による財政に健全化が進む。
(税収増、生活保護世帯減
少、福祉関連行政コスト削
減、社会起業家による福祉ビ
ジネス、無償ボランティア、可
処分所得アップ)
<福祉サービスに関するシナ
リオ>
・だれもが住みよいまち、NPO
によるきめ細かな公共サービ
ス、福祉関連活動需要による
新たな雇用創出、生活保護
世帯の減少につながる。
<財政に関するシナリオ>
・財政破綻し、住民転出、税収
減の悪循環に陥る。企業が
転出し、産業が空洞化する。
・財政悪化を受けた独自税創
出、サービス負担の原則化。
<福祉サービスに関するシナ
リオ>
・生活保護費の増大、自助・共
助の喪失、市民ニーズの多
様化などが進み、財政を圧
迫し、弱者に厳しいまちとな
る。
<市民所得がアップするシナ
リオ>
・高所得者が増え市民所得は上
昇。生活保護世帯率は高い。
(持ち家比率、ハイグレード賃
貸住宅、公営住宅建替)
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・チャンス、チャレンジ、クリエイティブな創造都市としてクリエイティブクラスを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、高齢者と若年者が一体となったまちを増進させる。
・高額所得者が住みたくなる条件の把握。
・駅前や基地跡地に六本木ヒルズばりの高級マンションの建設も考えられるが、そうはいかないだろう。
・余裕のある市民や創造性のある市民に、地域に関心をもってもらうように、生涯学習や市民活動に参加する機会をさまざまに用意する。そう
したなかで世代間交流のできるイベントや講座を企画していく。
・市内で行われる「祭り」を例にとり、高齢者層及び若年者層のニーズ調査を積極的に実施することで融合点を見出す。その上で新たな賑わ
いの創出と地域への帰属意識の高揚目指していく。
・立川に住みたくて転入してきた人の「立川に住んだらこう暮らしたい!」と思っていったところをヒントにまちの売りとする
・チャンス、チャレンジ、クリエイティブな創造都市としてクリエイティブクラスを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、誇りを持って住む住民、定住志向が減少を回避する。
・そんなに心配いらない
・立川の福祉、生涯学習、教育施策等の特色が他市と比べてすぐれていることが実感されるように施策を重点的にすすめる。
・文京区が「文の京」として文化の香り高いまちをアピールしているように、立川市においても住民が誇りを持ちアピールできるものをつくる。
・憩いの場となる、自然環境を保護したり、住環境を良くすることで、居住地としてのよさをのばす
・都市化の進展を生かした歳入の確保
・平均寿命が約80歳の時代に、介護、医療、年金にかかる費用の増加は避けられない。介護や医療を必要としないような、健康増進、予防
施策に力を入れていく。
・立川市の場合、生活保護世帯を減少していく施策の検討が課題ではないか。(就労支援の充実?)
・保護世帯、母子家庭等の自立支援策の推進
・中高年の就労支援策の推進
・起業、コミュニティビジネスの支援
・ボランティアの推進
・障害者及び高齢者支援の活動を主とする福祉関連団体に、優遇税制等財政支援を行う。
・助ける人・助けられる人が出会える情報化の推進
・都市化の進展を生かした歳入の確保
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、きめ細かな公共サービス、福祉関連活動需要による新たな雇用創出を増進させる。
・市民活動の推進
・企業との連携による障害者や低所得者の雇用促進
・社会的弱者(高齢者、子ども、母子家庭、障害者)が望む住みよい町づくりプランを町づくり協議会といった組織で総合的に協議し、市民や
NPO等市民団体、企業との協働のとりくみを進める。
・助ける人・助けられる人が出会える情報化の推進
・市民ニーズの高度化及び多様化に対応するためには、もはや行政のみの対応では解決できない。NPOを始めとした活動団体のきめ細か
いサービスを主体と捉え、行政はそのコーディネーター役に徹する。
・都市化の進展を生かした歳入の確保
・平均寿命が約80歳の時代に、介護、医療、年金にかかる費用の増加は避けられない。介護や医療を必要としないような、健康増進、予防
施策に力を入れていく。
・立川市の場合、生活保護世帯を減少していく施策の検討が課題ではないか。(就労支援の充実?)
・福祉需要と財政負担の観点から、市民やNPO,企業と協働でできることを積極的に取り入れる。
・公共施設の管理・運営等について、積極的に指定管理者制度を導入しコスト削減を徹底するなど、全体的に行政のスリム化を図る。
・福祉サービスを受ける人を減らす健康増進施策や市民活動
・働くことの尊さ・楽しさ・厳しさを子どものうちから教育
・都市化の進展を生かした歳入の確保
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、弱者に厳しいまちを回避する。
・市民活動の推進
・企業との連携による障害者や低所得者の雇用促進
・市民のボランタリーな地域福祉、地域コミュニティへの参加を促すプログラムをつくる。
・市民ニーズの高度化及び多様化に対応するためには、もはや行政のみの対応では解決できない。NPOを始めとした活動団体のきめ細か
いサービスを主体と捉え、行政はそのコーディネータ役に徹する。
・福祉サービスを受ける人を減らす健康増進施策や市民活動
・働くことの尊さ・楽しさ・厳しさを子どものうちから教育
・立川市の都市の魅力を内外に広く情報発信し、高所得階層を呼び込む
・低所得者対策を充実し、きめ細かい就労支援策を実施する。
・低所得者のための市営住宅建設や、都営の市内保護者優先割り当てなどの福祉住宅施策を充実させる。
・市としての「高福祉行政」の転換。類似団体9市(立川、八王子、三鷹、府中、調布、小平、日野、町田、西東京)との比較において高福祉部
門の是正に取り組む。
・高所得者が住み続けたくなるまちへの環境整備(セレブが喜ぶ場所・サークル。共働き高所得者のための土日の行政サービス)
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市は創造的な活動にスポットライト当てて、クリエ
イティブクラスを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市は創造的な活動にスポットライト当てて、クリエ
イティブクラスを誘導する
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市は創造都市としてのまちの魅力をアピールす
ることにより企業やクリエイティブクラスの誘導を
図る
・市は創造都市としてのまちの魅力をアピールす
ることにより企業やクリエイティブクラスの誘導を
図る
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市は創造都市としてのまちの魅力をアピールす
ることにより企業やクリエイティブクラスの誘導を
図る
・市は創造都市としてのまちの魅力をアピールす
ることにより企業やクリエイティブクラスの誘導を
図る
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市は商工会議所などの関係機関と連携して情
報発信を行う
134
項目
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<市民所得がアップしないシ
ナリオ>
・低い平均市民所得でも楽し
んで生きられるまち、あるい
は法人市民税の増加がカバ
ーする。
(団塊世代のリタイア、公営住
宅)
マイナス
マイナス
ア メニ
ティ資
源
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市は商工会議所などの関係機関と連携して情
報発信を行う
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・立川市の都市の魅力を内外に広く情報発信し、高所得階層を呼び込む
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、楽しんで生きられるまちを増進させる。
・経済の好転、まちの魅力によるファミリー層の転入などにより、市民所得があがる。
・駅前の開発や基地跡地の活用などにより、法人税がアップし、市民税の低さをカバーする
・景気の良さを反映して生活保護世帯を減らす
・市内公共施設の充実や、福祉会館、体育館や生涯学習施設のプログラムの充実
・交通等の利便性のみならず、農業部門においても、例えば野菜を作って売るよりも作るためのノウハウを売る方向へ転換する、いわゆる「都
市型農業」をアピールしながら、新たな「立川ブランド」を確立する。
・働くことの尊さ・楽しさ・厳しさを子どものうちから教育
・市は商工会議所などの関係機関と連携して情
・立川市の都市の魅力を内外に広く情報発信し、高所得階層を呼び込む
報発信を行う
・経済の好転、まちの魅力によるファミリー層の転入などにより、市民所得があがる。
・駅前の開発や基地跡地の活用などにより、法人税がアップし、市民税の低さをカバーする
・景気の良さを反映して生活保護世帯を減らす
・生活保護世帯の自立促進のための就労支援事業の充実
・社会福祉における自助、共助、協働、ボランティアなど地域の市民力を引き出せる施策を充実させる。
・市としての「高福祉行政」の転換。類似団体9市(立川、八王子、三鷹、府中、調布、町田、小平、日野、西東京)との比較において高福祉部
門の是正に取り組む。
・働くことの尊さ・楽しさ・厳しさを子どものうちから教育
プラス
プラス
プラス
<財政・商業のシナリオ>
・市民所得は低下、生活保護
世帯率は上昇し、社会福祉
関連支出が増大し、市の財
政は逼迫する。市民サービス
は低下する。
・購買力の低下により産業にも
悪影響が及ぶ。
(ファミリー層流出、高齢化、
雇用不安、生活保護層)
<治安に関するシナリオ>
・安心安全の確保に向けて市民、事業所、行政のネットワークが構築される
・消費が冷え込み、商店の廃 ・地域の商店の活性化をはかるための方策の一つにコミュニティビジネスを支援する。
業が増える。
・商店主の商品構成における考え方の転換。「安かろう悪かろう」では話にならない。多少高額商品であっても高品質の追求により「良いもの
は立川で」のキャッチフレーズを浸透させる。
・空き店舗を市民活動の場に
<心身の健康に関するシナリ ・国営昭和記念公園、多摩川、玉川上水、根側などの水と緑のネットワークに都市農業の景観を加えたアメニティ資源を戦略的に生かす
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、健康維持、介護予防、子どもの豊かな成長、郷土愛の育成を増進させる。
オ>
・その施設を活用した事業の実施
・自然の豊かさが健康維持、 ・アメニティ施設のPR活動の充実
介護予防、子どもの豊かな成 ・医療や介護などの社会保障費を減らすには、健康を維持、増進させる施策が重要。健康課や体育課、産業振興課などの連携が大切
長、 郷土愛の育成を促す。 ・玉川上水や多摩川、根川などを立川の自然スポットとして親しめるようにコースと現地を整備する
余暇時間の増大に伴いアメ ・農業に親しめるセンターや農地を整備し、プログラムをつくる。
ニティ施設の利用が増える。 ・余暇活動を充実させる図書館、体育館、福祉会館、八ヶ岳山荘、地域学習館などを充実させる。
・自然環境保持を中心に活動するNPO団体を中心に、豊かな自然をアピールするとともに団塊の世代を始めとした方々に活動の参加を呼び
かける。
・利用増大に伴う維持管理の必要性で知縁を深める
<街の魅力に関するシナリオ ・国営昭和記念公園、多摩川、玉川上水、根側などの水と緑のネットワークに都市農業の景観を加えたアメニティ資源を戦略的に生かす
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、うるおいと安らぎのあるまちとして外来者を受け入れ、活気と賑わいのあるまちを増
>
・水と緑のまちとしてイメージア 進させる。
ップし、人を惹き付け、うるお ・玉川上水、昭和記念公園・多摩川と根川などをセットにしてPRし、駅周辺で買い物をして帰る、市外の人を増やしていく。
いと安らぎのあるまちとして外 ・水と緑のスポットを整備し、アクセスとアメニティ施設を充実させ、観光スポットとしてPRする。
来者を受け入れる。活気と賑 ・都市農業をまもり、援農ボランティアや農業体験などで市民との交流を活発化させる。
わいのあるまちを実現する。 ・自然環境保持を中心に活動するNPO団体を中心に、豊かな自然をアピールするとともに団塊の世代を始めとした方々に活動の参加を呼び
かける。
・水と緑と繁華街をつながりの中で味わえる道と店作りをする。
・地元愛のこもった情報を世界へ発信
<賑わい・産業に関するシナ ・高度なアメニティ資源をPRしてクリエイティブ産業をはじめとする多様な産業の集積を図る
・基地跡地に何を誘致するか、そことファーレアート、昭和記念公園や防災館(官庁街)、玉川上水などをセットにし、交通の利便性を生かし
リオ>
・昭和記念公園の来場者が増 て企業や人を引き付ける施策を展開する(観光や利便性)
加 し 、 ま ち の 賑 わ い を 維 持 ・駅ビルを中心とした商店街や昭和記念公園の来場者などの交流市民にも参加できるイベントや講座を企画する。
し、多摩川を生かしたビジネ ・多摩の中核都市としての立地をいかした情報産業などの誘致を行う。
スが起こり、豊かな緑を求め ・自然環境保持を中心に活動するNPO団体を中心に、豊かな自然をアピールするとともに団塊の世代を始めとした方々に活動の参加を呼び
てIT産業やクリエイティブクラ かける。
・地元愛のこもった情報を世界へ発信
スが増加する。
・市はこのネットワーク構築のコーディネート役と
なる
・市はこの戦略のコーディネート役となる
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市はこの戦略のコーディネート役となる
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市はこの戦略のコーディネート役となる
135
項目
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<市民活動に関するシナリオ
>
・緑、玉川上水等のアメニティ
資源、自然環境の保全に積
極的に取りくむ市民活動、ボ
ランティア活動が活発にな
り、目的型コミュニティが生ま
れる。
<管理・意識による資源の保
全に関するシナリオ>
・継続的な管理が問題化し昭
和記念公園の来場者が減少
し玉川上水の自然環境が破
壊される結果、都市イメージ
が低下する。 (魅力低下、
管理の財政難、人的負担、
自然保全意識の低下)
<開発による資源の保全に関
するシナリオ>
・多摩川、玉川上水等が開発
により景観が損なわれ環境が
悪化する。また開発がコミュ
ニティの崩壊の原因となる。
<高齢化に関するシナリオ>
・高齢者・団塊世代の地域活
動、ボランティア、高齢者介
護、就業・社会参加が進む。
・子どもと高齢者の交流できる
施設整備、バリアフリー化が
進む。
・高齢者の活発な社会活動に
より地域扶助が進み、高齢者
は生きがいを持つ。
・高齢者増加に対応して、若
い住民、クリエイティブクラス
も転入してくる。
・老人福祉産業が新たな産業
として発達する。
<子ども・若年者に関するシ
ナリオ>
・廃校舎等は地域活動拠点に
有効利用する。
・少ない子供に対するきめ細
やかなサービスにより、教育
に関心のある世帯を吸引。
・ファミリー世帯の転入増加に
より、人口減少のペースダウ
ンを図る。
マイナス
マイナス
少子高
齢化・
人口減
少社会
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市はこの戦略のコーディネート役となる
・国営昭和記念公園、多摩川、玉川上水、根側などの水と緑のネットワークに都市農業の景観を加えたアメニティ資源を戦略的に生かす
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、アメニティ資源、自然環境の保全に積極的に取りくむ市民活動、ボランティア活動 「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
等、目的型コミュニティを増進させる。
・環境関係のNPO団体は増えている。それらとあわせて、NPO活動の振興をはかる。(広報、PR,、助成、委託、運営アドバイスなど)
・目的型コミュニティのコーディネートや行政との協働した取り組みを組織していく。
・目的型コミュニティと自治会、PTAなどの地域組織との連携を組織していく。
・自然環境保持を中心に活動するNPO団体が豊かな自然をアピールするとともに団塊の世代を始めとした方々に活動の参加を呼びかける。
・結束の固まった市民団体に更なる活躍の場を提供。ネットワークを広げる
・市はこの戦略のコーディネート役となる
・国営昭和記念公園、多摩川、玉川上水、根側などの水と緑のネットワークに都市農業の景観を加えたアメニティ資源を戦略的に生かす
「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、継続可能な管理の困難状況問題化を回避する。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・行政と市民が協働して自然環境を守る工夫と昭和記念公園の計画的な整備。(NPO団体やボランティアと一体的に行なっていく)
・NPOやボランティア組織によるアメニティ資源の継続した管理や意識の涵養を市民活動支援センターが支援していく。
・昭和記念公園内において活動する、自然環境保護を目的に活動する団体と市内を中心に活動する団体、及び行政との連携協働によりアメ
ニティ資源の保全活動を推進する。
・地元の住民から愛される公園・緑地にする努力
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
プラス
・市はこの戦略のコーディネート役となる
・国営昭和記念公園、多摩川、玉川上水、根側などの水と緑のネットワークに都市農業の景観を加えたアメニティ資源を戦略的に生かす
・開発や利便性と自然環境の保護などは、表裏一体的な関係にあるので、開発の制限なども考慮する。
・地域アメニティの保全を市民の視点からたえずチェックし、開発のアセスメントを義務付ける。
・アメニティ資源保全の取り組みの一環として市内の景観が損なわれることのないよう市の施策として打ち出していくべき。
・川沿いに高い壁のようなビルやマンション建設を規制する条例をつくる。
・乱開発を防ぐ思い切った規制
・市は、高齢社会に対応した施策の体系化を行
・少子高齢社会に対応したコミュニティの仕組みづくりが必要となる。
い、選択と集中による
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、地域扶助、相互扶助が進み、高齢者の生きがいを増進させる。
・少子高齢化の進行は、簡単には止まらないので、健康で元気な高齢者を増やす政策が必要。あわせて、NPO団体等への参加を増やす仕 ・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
組みを考えていく
(福祉、健康、スポーツ、生涯学習、市民活動部門などの連携が必要)
・国レベルになるが、介護関係労働者の報酬アップ。
・就労の継続:シルバー人材センターの充実中高年の職業紹介の充実、人材登録制度の創設、団塊の世代の起業支援
・生きがい、ボランティア、市民活動、NPO参加:地域参加のメニューにいつでもアクセスできるシステムをつくる=IT,イベント、講座、シニアク
ラブなど
・高齢者の参加プログラムの充実:健康クラブ、シルバー大学、寿教室、世代交流イベント
・団塊の世代が地域に戻ってくることが大きな呼び水となり、専門的知識や技術を持ちながら、今まで眠っていた高齢者の社会再参加を促進
するため、少子化から生み出される小中学校の余裕教室を積極的に活用し、地域における市民活動を支援していく。
・開き施設の有効利用
・団塊世代と子どもで編成されたおせっかい隊みたいなものの創設
プラス
・市は、高齢社会に対応した施策の体系化を行
・少子高齢社会に対応したコミュニティの仕組みづくりが必要となる。
い、選択と集中による
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、廃校舎等は地域活動拠点に有効利用を増進。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・廃校活用については、NPO団体に運営を委託する方向で進めるのが良い。
・学校に空き教室があるのならば、活動拠点の確保が難しい、NPO団体に貸し出す方向を検討する。(高齢者と児童・生徒との交流などは、 ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
今の子どもに欠けている教育にも役立つ)
・同じように行き場のない子どもたちがいるならば、子ども関係のNPOを空き教室にいれて、行き場とするのも良い(地域団体に放課後の支援
を頼むのは限界があるようだ)
・子ども、若年者、親子の地域での居場所を廃校などを利用して設ける。
・多世代の交流ができるプログラムを地域で企画する。
・私立学校(小・中・高等学校)の積極的誘致もさることながら、昭和記念公園や玉川上水を中心としたアメニティ施設を設置するなどのイメー
ジ戦略を展開し、若年層流入の促進を図る。
・開き施設の有効利用
・団塊世代と子どもで編成されたおせっかい隊みたいなものの創設
136
項目
(つづき)
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<子育てに関するシナリオ>
・自治会と市民活動団体が連
携する地域協議会をつくり、
あるいはボランティア活動に
より、地域で子育てする。
プラス
プラス
<高齢者と子どもの交流に関
するシナリオ>
・高齢者が子どもの勉強や文
化活動等に参画し、子どもの
居場所づくりと高齢者の生き
がいづくり、世代間交流を進
める。
<人口に関するシナリオ>
・転入人口が増加し、活力ある
まちが持続できる。
(立川の魅力、まちづくり、教
育・文化の充実、持ち家志向
のファミリー世帯)
プラス
マイナス
<街の姿やくらしに関するシ
ナリオ>
・住みやすくゆったり落ち着い
て暮らすことが出来る、個性
的な町になる。
・新産業やアートの新拠点が
形成され、クリエイティブクラ
スを形成し、また、技術革新
や規制改革が促進される。
・交流市民が地域の活性化に
資する。
<学校等子育て関連施設に
関するシナリオ>
・小学校の統配合や児童館・
学童保育、保育所の閉鎖が
相次ぎ、子育てが困難にな
る。
マイナス
<高齢者の介護・扶助に関す
るシナリオ>
・介護を必要とする高齢者が
増加し、老人ホームや病院
が不足し、介護保険財政を
圧迫する。
・高齢者の犯罪被害が増え、
また、災害時の避難救援は
非常に困難になる。
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市は、高齢社会に対応した施策の体系化を行
・少子高齢社会に対応したコミュニティの仕組みづくりが必要となる
い、選択と集中による
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、地域の子育てを増進させる。
行き場のない子どもたちがいるならば、子ども関係のNPOを空き教室にいれて、行き場とするのも良い(自治会、民生委員、青少健、子供会 ・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
などでは、限界があるようだ。NPO団体が核になるほうが今後も含めて良いのではないか)
・小学区ごとに自治会、PTA、NPO,市民活動団体などが参加して地域協議会をつくり、子どもの居場所、安全、非行、虐待など、子どもに関
する問題にとりくむ。
・立川市自治会連合会における、市内12支部の1支部の協力を得て、当該地域内で活動する各種団体で地域協議会(仮称)を作り、子育て
等、地域課題解決に取り組む。
・開き施設の有効利用
・団塊世代と子どもで編成されたおせっかい隊みたいなものの創設
・市は、高齢社会に対応した施策の体系化を行
・少子高齢社会に対応したコミュニティの仕組みづくりが必要となる
い、選択と集中による
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、子どもの居場所づくりと高齢者の生きがいづくり、世代間交流を増進させる。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・多世代交流の居場所とプログラムを廃校などを利用して、常時実施する。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・保育園、幼稚園、学校などに、交流のプログラムを用意する。
・児童館や学童保育所に高齢者を招き、地域交流会等を開催する。その中で教員免許所持者や教員経験者を募り、遊びの中から学習意欲 ・市、自治会、NPO等、市民
を引き出す方策などを検討していく。
・開き施設の有効利用
・団塊世代と子どもで編成されたおせっかい隊みたいなものの創設
・市は、内外に広く街の魅力を情報発信する。
・人口移動ははまちの魅力に左右する、そこでまちの魅力をPRする。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、活力あるまちが持続を増進させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・子育て、福祉、学校教育といった生活に関する施策の充実を謳える都市をめざす。
・私立学校(小・中・高等学校)の積極的誘致もさることながら、昭和記念公園や玉川上水を中心としたアメニティ施設を設置するなどのイメー
ジ戦略を展開し、若年層流入の促進を図る。また、野菜などを作って売る方法から作るノウハウを売る都市型農業も併せてアピールすること
で、幅広い年代層の流入を見込む。
・立川に住みたくて転入してきた人の「立川に住んだらこう暮らしたい!」と思っていったところをヒントにまちの売りとする
・少子高齢社会の中でも交流人口は増加することがまちの活性化に結びつくと考える。そのためには創業支援や産業の誘致が課題である。 ・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、交流市民が地域の活性化を増進させる。
・生活圏の福祉施設の充実、地域政策の発展、生涯学習や健康プログラムへの参加が可能な地域、公園や農地などの緑に触れることの出
来る地域をめざした施策を実施。
・多摩をリードする産業やアートの支援とPR
・NPOや昭和記念公園などに参加する交流市民もその活動を支援する。
・立川市第二次基本計画の中で「音楽の道構想」や「まち全体が美術館構想」等を推進していることから、これらのことを個性的なまちの形成
の好機ととらえ、積極的にアピールや情報発信を進めていく。
・立川に住みたくて転入してきた人の「立川に住んだらこう暮らしたい!」と思っていったところをヒントにまちの売りとする
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、児童館・学童保育、保育所の閉鎖を回避する。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・子どもが著しく減少するなら学校の統廃合もやむを得ない。
・児童館や学童、保育園は、NPOや民間で実施していくスタイルを検討する。
・閉鎖される施設を市民が運営する子育てひろば等の施設にかえていく。
・空き施設の有効利用
・少子高齢化をマイナス要因ととらえるのではなく、団塊の世代が地域に帰り、本人がもつ経験や知識を地域に還元する活動の拠点としての
機能を小中学校や児童館等の空き教室に持たせることで、活動の潤滑油とする。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、犯罪被害増加や災害時避難救援困難を好転させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・要介護状態の高齢者を増やさない、予防施策が重要。
・孤立が犯罪を増やすので、仲間作り(老人会やサークル活動、ボランティア活動何でもよい)を進める
・高齢化予防の運動や講座を積極的にすすめる。
・高齢者同士の共助システム、(福祉預金、地域通貨など)をつくる。
・地域の見守りや福祉活動を活発化させる。
・地域の声かけ運動の促進。
・相互扶助の考え方の啓発。一人暮らしの高齢者との連絡を密にするなど、地域で声掛け運動を推進しながら、地域内での個人情報の過剰
な取り扱いを避け一人暮らし世帯を地域で把握。結果福祉関連のNPO団体の活動にそのコーディネーター的に自治会が加わることで地域
連携の相乗効果が生まれる。
・自治会は65歳以上の場合いざというときの連絡先を聞いておく。
・福祉サービスを受ける人を減らす健康増進施策や市民活動
137
項目
(つづき)
マイナス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<高齢者の活動に関するシナ
リオ>
・地域の世話役やボランティア
の減少が進み孤独死が増え
る。
・介護等について行政が関与
する必要がある部分が増大
する。
マイナス
<子どもに関するシナリオ>
・地域での子育て、見守りがさ
れず、子どもの安全、居場所
の確保ができない。
マイナス
<若年層に関するシナリオ>
・働き盛りの人口減で若者の
力が貴重になる。
マイナス
<街の姿に関するシナリオ>
・地域の課題の解決の担い手
が不在となり、地域社会、コミ
ュニティ活動が停滞する。
・市内が空洞化。農地の管理
を出来る人間が少なくなり、
荒地が増える。
マイナス
マイナス
プラス
安全・
安心
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、孤独死を回避する。
・地域住民とヘルパーなどの専門職の連携
・介護等で行政が直接関与する部分は、いわゆる援助困難事例(身寄りがいない、いても音信不通、関与しないケースの認知症の人など)
で、成年後見制度は、行政が申立て、社協が後見を担っている今のスタイルでよいのではないか
・地域の見守りネットワーク(グッドネイバー)や訪問ボランティアの開発。
・地域通貨や福祉通貨をもうけ、「お互い様」といったコミュニティの人間関係をつくる仕掛けをもうける。
・相互扶助の考え方の啓発。一人暮らしの高齢者との連絡を密にするなど、地域で声掛け運動を推進しながら、地域内での個人情報の過剰
な取り扱いを避け一人暮らし世帯を地域で把握。結果福祉関連のNPO団体の活動にそのコーディネーター的に自治会が加わることで地域
連携の相乗効果が生まれる。
・地域の声かけ運動促進する。
・住民の家族数および万が一の連絡先を自治会として本人から教えてもらうことが出来るようにする。特に身内が遠方の場合。
・孤独な人が相談できる場の創設
・団塊世代と子どもで編成されたおせっかい隊みたいなものの創
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、見守りを増進し、子どもの安全、居場所を確保。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・子どもの登下校の際の見守りは、シルバー人材センターの地域班を中心にされているようだ。
・居場所づくりや安全パトロールに多くの市民が参加できる仕組みをつくり、地域全体で見守る体制をつくる。
・「子どもの見守り」に代表される地域の安全安心ということが、地域住民にとって身近でしかも重要な課題との認識から、小中学校の空き教
室等を活用し、地域ぐるみでの見守り拠点としていく。
・部活動に力を入れる教育政策はとれないか
・孤独な人が相談できる場の創設
・団塊世代と子どもで編成されたおせっかい隊みたいなものの創設
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、地域において若者の力の発揮しやすさ増進させる。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・まずは、若者が結婚や子育てをしよう、と思うような社会が必要か。その後、地域活動などの力になるような場面をつくる
・若者の居場所、職業斡旋、起業支援などの施策を実施する。
・若年層が地域で活動しやすい環境づくり。自治会等地域で活動する団体においては、運営役員等高齢者層が多数派であるため、若年層
を積極的に取り込み意見を取り入れていくべき。
・余暇がしっかり取れる社会へ
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、地域の課題の解決の担い手が不在を回避する。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・子どもの居る夫婦をコミュニティ活動に引き込むようなプログラムをつくり 多世代で地域課題に取り組むことができるようにする
・私立学校(小・中・高等学校)の積極的誘致もさることながら、昭和記念公園や玉川上水を中心としたアメニティ施設を設置するなどのイメー
ジ戦略を展開し、若年層流入の促進を図る。また、野菜などを作って売る方法から作るノウハウを売る都市型農業も併せてアピールすること
で、幅広い年代層の流入を見込む。
・地域の手薄な部分が市民団体との連携を促進させて、地域活性化につながる。その意味ネットワークは必要。
・孤独な人が相談できる場の創設
・団塊世代と子どもで編成されたおせっかい隊みたいなものの創設
・農地を市民活動に活用
・コミュニティビジネスや社会的企業など地域での雇用創出を支援する。コミュニティビジネスや社会的企業など地域での雇用創出を支援す
る。
・若年層が地域で活動しやすい環境づくり。自治会等地域で活動する団体においては、運営役員等高齢者層が多数派であるため、若年層
を積極的に取り込み意見を取り入れていくべき。またアメニティ施設や都市型農業の存在を各種媒体を活用しアピールするなとイメージ戦
略に中心を置く。
・新たな雇用の創出
<税収・経済に関するシナリ
オ>
・雇用が減り、所得も冷え、経
済や税収、財政に打撃を与
える。
・高齢者対策の比重が高まる
に連れ若い世代の転入が減
る。
・地域経済も疲弊する。
<人口に関するシナリオ>
・立川市では人口の減少は、まだ起きていないと思いますが…
・急激な人口減少が起こって ・若年層が地域で活動しやすい環境づくり。自治会等地域で活動する団体においては、運営役員等高齢者層が多数派であるため、若年層
いる。ただし多摩地域の中で を積極的に取り込み意見を取り入れていくべき。またアメニティ施設や都市型農業の存在を各種媒体を活用しアピールするなとイメージ戦
は減少程度は緩やか。
略に中心を置く。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
<災害に関するシナリオ>
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、家具止め措置などの備えを増進させる。
・家の耐震化、家具止め措置 ・大地震の際の死者の8割は、家屋や家具の倒壊による圧死といわれている。こうしたことの啓発を進め、特に高齢者には、訪問することが多 ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
などの備えによって、被害が い、ケアマネージャーやヘルパーと連携し、家具などの位置と寝場所の関係などを調べ、改善する。(ミニ引越し、家具止め設置)
減少する
・気象庁との連携により、刻々と変化する地震等の情報を、「不審者情報」連動させ提供する。
・防災アイディアグッズ大賞など子どもから企業まで広く
138
項目
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<地域活動に関するシナリオ
>
・地域活動への関心が高まり、
住民による自助、共助活動を
盛んにし、自治会活動も活発
になる。
・広域防災基地の存在を生か
した、より安全なまちの実現。
(首都直下型地震、頻発する
異常気象や地震等の自然災
害、立川断層に対する関心
の高さ)
・市民団体による子供の見守
り、防犯パトロールが進めら
れ、犯罪発生件数が低下。
<安全教育に関するシナリオ
>
・市民への安心・安全教育、小
中学校での防災に関する学
習が盛んに行われる。
<治安に関するシナリオ>
・犯罪多発により地域住民の
治安に対する不安が増大す
る。
・監視社会を反映して地域の
信頼関係が崩れ、その結果
犯罪も増加して、地域の安全
安心が保てない。
プラス
マイナス
マイナス
マイナス
<被災のシナリオ>
・共助を担う自主防災組織等
が衰退する状況の中、大地
震による被害は想定被害を
上回る可能性が高い。
・首都直下型地震が襲った際
には、死傷者多数、無秩序
状態となる。
・大規模災害があっても、存在
を知られない高齢者・単身者
は救助しようがない。
<地域防災・防犯活動に関す
るシナリオ>
・災害・犯罪への危機意識は
高いが、担い手が減少し、防
災活動は停滞する。
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・コミュニティ機能として安全と安心を確保することは、基本的な事項であるが、地域への無関心層の拡大により危機に瀕している。そこで、ま ・市は、コミュニティの再構築により、地域の安全
安心を確保する必要があり、このための地域の
ずこの安全安心の確保に向けてコミュニティの再構築、強化が必要。
取り組みを支援する。
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、子供の見守り、防犯パトロールが進められ、犯罪発生件数が低下を増進させる。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・大地震などの災害を考えることは、地域のつながりなどに寄与すると思う。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・小学区内で自治会・PTAを中心に、地域内の団体と共催で防災訓練を行う。
・地域の市民全体で子どもの見守りを行うためのパトロールや声掛けの取り組みを広げる。
・市生活安全課が中心となって進めている「不審者情報」の提供について、市民に概ね好評であることから、これを活用しながら更にきめの細
かい情報提供方策を検討することで情報の受け手である市民に、安全安心への意識付け、ひいては立川市内外に「安全安心のまち」を印
象付けられる。
・地域の声かけ運動促進
・災害時に自治会で出来ることを住民に知らせる。
・防犯の町を作るため住民に協力を求める。
・小中学校と地域と一体化した防災訓練
・産・官・学協働の防災訓練
・子どもが遊ぶ時間の散歩の進め
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、市民への安心・安全教育を増進させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・総合学習の時間で防災のテーマをとりあげ、NPO団体や地域住民と子どもたちが一緒に考える場を設ける。
・地域の自治会、及びその連合体が中心となり、災害訓練等積極的に実施するなどの活動が無理なく行われるよう、その啓発等を含め人的
にも支援していく。(地域住民への意識付け)
・小中学校と地域と一体化した防災訓練
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、地域住民の治安に対する不安を回避する。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・不審者情報のメール配信は、有効との声を聞いた。
・挨拶のあるまち、井戸端会議の多いまちは犯罪が入り込みにくいらしい。あいあいパトロールの腕章もそれなりに効果があるようなら、それら
を広めていく。
・空き交番の解消を要請する(まだ、かなりあるようだが)
・安心して住める地域づくりをめざして、顔のみえる関係づくりのための地域防災・防犯イベントを実施する。
・治安維持に関しては、警察との連携が欠かせないが、それは最終手段であって、第一義的には地域を支える住民と行政とが協力関係の下
推進されるべきである。各地域に関しては自治会が、繁華街等犯罪誘発地帯にあっては、行政と警察とが協力し、「監視」ではない「見守り」
を推進していく。
・治安対策のために声かけ運動促進し顔見知りになる。
・不安の増大を逆手にとって「近所で知り合おう」という動きのきっかけづくり。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、大規模災害時に救助が困難な、存在を知られない高齢者・単身者をなくす。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・震災をテーマに地域で懇談を持つのは有効である。
・災害時に賃貸住宅に住む、高齢者、障害者の救出は家主が責任を持って住民、行政などにつなげる(仮に自治会に入っていなくても、人
道的に助ける人は必ずいる)
・参加して楽しいためになる防災訓練を行い、日頃から防災の必要性を繰り返し訴えていく。
・地域の弱者を把握する調査をし、訓練の中で弱者救済の方法をシュミレーションしておく。
・阪神・淡路大震災発声後の復旧活動等には、NPO団体や自治会等の市民活動団体の力によるところが大きい。しかし、自治会への未加
入者への救助には一定の制限をもって対処しなければならない現状も見られたことから、誰にも等しく救助手をといった相互扶助にも限界
がある。このことを住民に強くアピールしていく必要がある。
・不安の増大を逆手にとって「近所で知り合おう」という動きのきっかけづくり。
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、防犯防災活動担い手減少を好転させる。
・防犯活動の担い手は、今も高齢者が中心のような気がします。元気な高齢者には、どんどん社会参加してもらうのは良いことである。ただ ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
し、後進を育てていく工夫や組織風土が必要で、今の地域団体には限界があるような気がします。
・親子を巻き込んだ楽しい防災訓練をすることで若いお父さんお母さんの協力得られるようにする
・治安維持に関しては、警察との連携が欠かせないが、それは最終手段であって、第一義的には地域を支える住民と行政とが協力関係の下
推進されるべきである。各地域に関しては自治会が、繁華街等犯罪誘発地帯にあっては、行政と警察とが協力し、「監視」ではない「見守り」
を推進していく。
・近所の挨拶,声かけで防犯、顔見知りが大事
・不安の増大を逆手にとって「近所で知り合おう」という動きのきっかけづくり。
139
項目
省 資
源 ・ 環
境保全
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<省資源の市民意識・活動に
関するシナリオ>
・エコ社会の考え方が定着し、
関心が高まり、省エネやゴミ
削減、再資源化率アップが
進む。
(ゴミ分別、リサイクル思想)
プラス
<温暖化等環境保全に関す
るシナリオ>
・電力消費や二酸化炭素の排
出量が減少され、都市緑化
が推進され、異常気象災害
が減り空気のきれいなまちに
なる。環境先進都市となる。
マイナス
<省資源の市民意識・活動に
関するシナリオ>
・エコ、省資源に無関心な市
民が増加し、ゴミの分別やリ
サイクルも進まない。
マイナス
マイナス
プラス
市民参
加・協
働
<温暖化等環境保全に関す
るシナリオ>
・CO2の増加、温暖化、環境
汚染が進み、住みにくい都
市となる結果、人口流出が続
き、都市経営が悪化する。
<生態系に関するシナリオ>
・開発に伴う生態系の破壊が
進む。
<市民と市の協働(市民によ
る市政運営)に関するシナリ
オ>
・NPO等市民活動団体と連携
した市政運営が進む。
プラス
<市民と市の協働(市民によ
る政策提案)に関するシナリ
オ>
・市民による政策提言が盛ん
に行われる。その支援、関連
条例制定が進む。
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・地球環境保全は国境のない、全地球的な取り組みが必要であり、市民一人ひとりができることから取り組めるよう名支援策を展開する必要が ・市は、環境保全の取り組みの重要性を啓発し、
一人ひとりの取り組みを支援する。
ある。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、省エネやゴミ削減、再資源化率アップを増進させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・他地区でも取り組んでいるような、レジ袋の持参、マイ箸の活用、ゴミの分別やリサイクルの徹底など小さいところから始める。
・環境問題に関心のない企業は、取り残されるので、協働して省エネ、省資源を図る取組みを推進する。
・環境に関するNPOや市民活動団体、生涯学習団体などの連携により、年間を通じた活動が行われるようにする。
・自治会と連携することで、地域全体でのとりくみにも発展する。
・自治会や学校を中心に、ごみの分別等身近なことから取り組むことを推進していく。特に立川市においては、14種類の分別方法があること
から、これらを徹底することのメリットを積極的に説いていく。
・環境保護の活動を地道に行なっている人たちの情報を広く発信し、応援する。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、電力消費や二酸化炭素の排出量が減少や都市緑化を増進させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・バス会社のアイドリングストップなどはだいぶ徹底されている。上記と同じで、企業との連携事業を考える。
・家庭においては、子どもへの環境教育からはじめて、家庭への普及を図ってはどうか
・NPO等が中心となり、温暖化防止のための生活のなかからの取り組みを提起し、市全体のとりくみへ発展させる。
・買い物や通勤に自転車の活用も進める
・市としての取り組みをPRし、できることから取り組んでいく・
・自治会や学校を中心に、身近なことから取り組むことを推進していく。例えば、こまめに電気を消すこと、買い物等近隣への場合の自動車の
使用を控えることなどに取り組む。また立川市における新庁舎建設でも実践させる屋上緑化に伴う冷暖房費の削減やエコカーの積極的導
入などを、内外にアピールしていく。
・環境保護の活動を地道に行なっている人たちの情報を広く発信し、応援する。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、エコ、省資源に無関心な市民を好転させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市民への普及・啓発の促進
・環境教育の推進
・我が家のゴミ対策、省エネなど、モデル家庭、企業などを位置づけし、その効果等を波及させたり、コンテストを行なう。
・常時環境についてのPRをし、地域全体の取り組みとしていく。
・自治会や学校を中心に、ごみの分別等身近なことから取り組むことを推進していく。特に立川市においては、14種類の分別方法があること
から、これらを徹底することのメリットを積極的に説いていく。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、CO2の増加、温暖化、環境汚染を回避する。
・自治会や学校を中心に、身近なことから取り組むことを推進していく。例えば、こまめに電気を消すこと、買い物等近隣への場合の自動車の ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
使用を控えることなどに取り組む。また立川市における新庁舎建設でも実践させる屋上緑化に伴う冷暖房費の削減やエコカーの積極的導
入などを、内外にアピールしていく。
・環境教育の推進
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、開発に伴う生態系の破壊を回避する。
・自然保護地域と開発地域のシェアリング
・乱開発を防ぐ思い切った規制
・NPOや市民活動団体の意見を参考としながら、地域開発の推進が環境に及ぼす影響を考慮し、その推進等を決定していく。
・多様な協働を展開するためには、異なる団体をつなぐ、新たな能力を身につけた人材の発掘と育成が必要である。
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、NPO等市民活動団体と連携した市政運営を増進させる。
・もう少し行政事業をNPOに委託したり、一緒に進める場面を増やすと良い。
・指定管理者制度などは、あえてコンペをせずに意図的にNPOに振っていくのも策ではないか。
・NPO、市民活動支援:行政を担えるNPOとなるためのNPO連合組織への支援を行う。
・市民によるNPO支援やNPOへの参加のプロセスをつくる。
・今や市民の側における多様化したニーズに高い確率で応えていくことは、およそ不可能と言わざるを得ない。そこで、現在推進されている
住民自治を基本とした市民と市が連携協働した市政運営にシフトする態勢を整える。
・協働の定義をめいかくにする
・市民を安上がりな労働力と考えないこと
・市民や行政の役割や責務を整理し、自治基本条例の制定などの、法的な根拠整備により、住民自治機運を増進させる。
・コミュニティ協議会の設置は1つの策。
・条例ありきとは必ずしも思わないが、自治基本条例、市民参加条例などを策定する場合は、市民参加は必然であろう。
・地域コミュニティ(たとえば小学区単位のコミュニティ)で日常的に福祉や教育などの地域課題が議論され、政策議論が市民のテーブルでで
きるように制度化する。
・今や市民の側における多様化したニーズに高い確率で応えていくことは、およそ不可能と言わざるを得ない。そこで、現在推進されている
住民自治を基本とした市民と市が連携協働した市政運営にシフトする態勢を整える。
・強くなった市民力や、連携によって、行政の仕事が整理され、歳出の削減・税金の有効利用の促進へ
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市は、地域のキーマンとなる人材の発掘と育成
を実施する。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・市の意識改革
・行政は策定の為の委員会を設置し、市民、自治
会、NPO等は協力し参加する。
140
項目
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<市民と市民の協働(一般)に
関するシナリオ>
・市民と行政の協働、行政へ
の市民参加が推進される。
(市の情報開示、市民意識の
変化)
プラス
プラス
マイナス
マイナス
マイナス
情報化
<市の体制に関するシナリオ
>
・庁内の地域力の開拓や協働
を全庁横断的に整理統合を
行い、幅広い協働市民の参
加機会をつくる。
<地域運営に関するシナリオ
>
・自己決定・自己責任による地
域運営が進む。
<市民と市の協働(市民によ
る政策提案)に関するシナリ
オ>
・広く市民参加・市民協働がす
すんでいるとは言えない。
プラス
<市民と市民の協働(一般)に
関するシナリオ>
・市民意識が個別利益権利要
求のみに留まり市民参加が
進まない。
・多様な市民のコンセンサスづ
くりに膨大な時間がかかる。
地域課題が解決されない。
・協働事業は名目ばかりの市
民への丸投げ状態となる。
・特定の市民ばかりが参加。
<地域運営に関するシナリオ
>
・行政任せの風土が築かれ、
住民自治活動が行なわれ
ず、行政コストが高騰する。
<公共サービスに関するシナ
リオ>
・公共サービスのIT化、インタ
ーネットによる市民・行政双
方の情報提供・情報交換が
進む。
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、市民と行政の協働、行政への市民参加を増進させる。
・今の基本計画の考え方を維持していくとともに、情報公開を進め、積極的に市民が参加、協働できるような仕組みを考える
・行政への関心を日常的につくるために、政策の立案から市民に関与してもらい、政策の実施にも引き続き参画できるようにし、市民による評
価も得られるようにしていく。
・協働の中身を精査する必要あり
・行政への市民参加が進むとは言え、まだまだ参加する市民はごく限られた人となり易い。「サイレントマジョリティー」の意見を他団体とも協力
し吸収していく体勢を整えていく。
・真に協働のための市の意識改革が必要
・強くなった市民力や、連携によって、行政の仕事が整理され、歳出の削減・税金の有効利用の促進へ
・職員意識の改革
・もう少し行政事業をNPOに委託したり、一緒に進める場面を増やすと良い。
・指定管理者制度などは、あえてコンペをせずに意図的にNPOに振っていくのも策ではないか。
・情報公開を進め、積極的に市民が参加、協働できるような仕組みを考える
・市民による町づくりをすすめる市の組織「町づくり課」をつくり、協働のありかたを全庁的にすすめる。
・市政アドバイザー制度を活用し、市民と市が連携協働した事業を推進する方策や、その運営等について助言指導を受ける機会を持つ。
・強くなった市民力や、連携によって、行政の仕事が整理され、歳出の削減・税金の有効利用の促進へ
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、自己決定・自己責任による地域運営を増進させる。
・行政は基盤整備や仕組みづくりに力を注ぎ、実行は市民というスタイルを進める。
・地域コミュニティを小学区ごとに組織する。
・今や市民の側における多様化したニーズに高い確率で応えていくことは、およそ不可能と言わざるを得ない。そこで、現在推進されている
住民自治を基本とした市民と市が連携協働した市政運営にシフトする態勢を整える。行政側で応えられる範囲を明確化する。
・強くなった市民力や、連携によって、行政の仕事が整理され、歳出の削減・税金の有効利用の促進へ
・市民や行政の役割や責務を整理し、自治基本条例の制定などの、法的な根拠整備により、市民参加・市民協働の停滞を回避する。
・委員募集に難しい言葉、用語を避け、関心のある多くの市民が参加したくなるような広報を
・市職員側でも政策提言が可能な職員体制をつくる。
・個人単位ではなく、政策提言のできる組織を
・コミュニティ組織やNPO組織をつくる。
・協働の中身を精査し改善する。
・行政への市民参加が進むとは言え、まだまだ参加する市民はごく限られた人となり易い。「サイレントマジョリティー」の意見を他団体とも協力
し吸収していく体勢を整えていく。
・「参加=義務の発生」と構える発想を「参加=世界の広がり・お得なことも発見」のような方向に転換
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、個別利益権利要求を回避する。
・対立、要望、批判の類は出来るだけ避け、利益誘導も排除し、目的達成で連携できる協働や提案型の協働事業、自主事業を募集する。
・地域課題や市民活動の課題等を地域コミュニティや目的型コミュニティの場で議論し、共有化できる政策を提言するというシステムをつくる。
・どういった協働があるべきなのか十分議論し、両者が納得のいく形で協働をすする。
・行政への市民参加が進むとは言え、まだまだ参加する市民はごく限られた人となり易い。「サイレントマジョリティー」の意見を他団体とも協力
し吸収していく体勢を整えていく。
・協働の中身を精査し改善する。
・「参加=義務の発生」と構える発想を「参加=世界の広がり・お得なことも発見」のような方向に転換
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・行政は策定の為の委員会を設置し、市民、自治
会、NPO等は協力し参加する。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、行政任せの風土を回避し、行政コストが高騰を好転させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・「参加=義務の発生」と構える発想を「参加=世界の広がり・お得なことも発見」のような方向に転換
・自治活動の活発な団体をモデルに、他の自治会にその方法を実践してもらう。
・コミュニティ協議会など、新しい組織の構
・若年層が地域で活動しやすい環境づくり。自治会等地域で活動する団体においては、運営役員等高齢者層が多数派であるため、若年層
を積極的に取り込み意見を取り入れていくことで、行政任せの機運の排除に期待。
・市は地域情報化計画を策定し、戦略的な情報
・ユビキタス社会へ向けて急速に変化する状況の中、市の情報施策を再構築する必要がある。
化を図る。
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、市民・行政双方の情報提供・情報交換を増進させる。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・市民の利便性を高めるIT化はどんどん進めるべきである。
・IT弱者に対する積極的な支援策を講じる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・利便性とあわせて、ネット上のネットワークを作れるようなシステムを構築する
・インターネットの導入等市全体として情報化が必要である反面、高齢者を中心とした「情報弱者」に対する対策は」必須。NPOや自治会等
を中心とし得られた情報をアナログ的に伝える仕組みの確立。
・土日祝日や、夜間のサービスの拡充・余暇の充実
141
項目
プラス
シナリオの概要
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
(シナリオに至る主たる要因)
<生活スタイルに関するシナリ 1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、情報化による生活の便利さ共有する。
オ>
・市民の利便性を高めるIT化はどんどん進めるべきである。 ・利便性とあわせて、ネット上のネットワークを作れるようなシステムを構築する
・生活が便利になる。
・IT化の進展は、健常者の生活に利便性をもたらす反面、高齢者や障害者にも同様であるとは限らない。この部分の解決に自治会やNPO
等と連携し対応。
<市民活動に関するシナリオ ・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、社会的弱者への情報提供を増進させる。
・市民の利便性を高めるIT化はどんどん進めるべきである。 ・利便性とあわせて、ネット上のネットワークを作れるようなシステムを構築する
>
・パソコンボランティア、障害 ・市民活動団体が自由にネットワークを組めるホームページをつくり、市民の責任の元運営し、様々な情報の提供や提案、イベントの参加を
者・高齢者を取り込むネットワ 呼びかけたりできるようにする。
ークなどにより、社会的弱者 ・IT化の進展は、健常者の生活に利便性をもたらす反面、高齢者や障害者にも同様であるとは限らない。この部分の解決に自治会やNPO
等と連携し対応。
にも情報が行きわたる。
・市民をつなぐ柱としてネットワークを立ち上げる
・IT弱者の存在に着目し、救いの活動で、コミュニケーションのきっかけとする。
<産業に関するシナリオ>
・市全体としてIT化を進める以上、まちづくりの中でIT企業を誘致するなどの起爆剤が必要。
・情報産業も集積し地域経済 ・余暇の充実
にもプラスの効果をもたらし
ている。
<公共サービスに関するシナ ・初期投資はある程度かかるかもしれないが、あとで回収できるのではないか(市民の利便性アップと行政費用の削減)
リオ>
・様々な公共施設やお店などにもパソコンを設置し、パソコンのない市民にもアクセスできるようにする。
・情報の共有化を促進するに ・IT化に限らず新事業を展開する初年度については、初期投資として多額の経費が必要であることから、市全体事業のスクラップ&ビルドが
は多くの費用がかかる。
一層望まれる。
・適材適所のお知らせ方法
<生活スタイルに関するシナリ ・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、IT化に対応できない市民の発生や、情報格差、デジタルディバイドを回避する。
・PCボランティアは、結構存在するので、何とかなるのではないか(自治会長で地域住民に教えている人もいる)
オ>
・IT化に対応できない市民が ・課題は、何でもネットで用が済んでしまう孤立性と匿名性、情報の保護と開示であろうか。管理はしっかりする必要がある。
発生し、情報格差、デジタル ・パソコンボランティアに協力してもらい、常時パソコン教室を地域で開き、誰でもいつでもパソコンを学んで、質問できる状態をつくる。
・地域情報をパソコンでながし、イベントや集会のよびかけをするなど、近所づきあいをより深くするための手段にITを使う。
ディバイドが拡大する。
・情報の氾濫、犯罪頻発、セキ ・インターネットの導入等市全体として情報化が必要である反面、高齢者を中心とした「情報弱者」に対する対策は」必須。NPOや自治会等
ュリティ、情報漏洩などの問 を中心とし得られた情報をアナログ的に伝える仕組みの確立。
・IT弱者の存在に着目し、救いの活動で、コミュニケーションのきっかけとする。
題が大きくなる。
・地域のコミュニケーション、近
所づきあいが減る。
<生活スタイルに関するシナリ ・国際化により多様な文化交流をもたらすために、交流広場を創出する。
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、多文化や価値観を認め合う風土を増進させる。
オ>
・多文化をもたらし、文化度が ・幼少の頃から付き合いやふれあいが持てるよう、学校教育の中で多文化、国際化を進めてはどうか
・多文化共生のNPOの活動を広く市民にPRする
高まり、クリエイティブクラスの ・生涯学習や教育の場で、多様な文化を学び、交流する機会をつくる。
・外国人の子どもたちのための保育士募集に際し、多くの応募者があったことを一例にしても住民の国際化に対する関心は高いものがある。
国際化が進む。
・異文化や価値観を認め合う NPO団体等との連携協働による新たな外国人ニーズの把握に努める。
・多文化共生教育を進める
・国際的なイベント開催する
風土が確立される。
・子どものうちから異文化に触れる機会を増やし、語学だけでない教育。
<行政サービスに関するシナ 1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、外国人留学生・研修生との交流、国際理解教育を増進させる。
・幼少の頃から付き合いやふれあいが持てるよう、学校教育の中で多文化、国際化を進めてはどうか
リオ>
・外国人が活躍できる場の設定(学校教育、おまつりなど)
・市国際課の拡大充実。
・外国人留学生・研修生との ・これからの市全体の国際化においては、市単独での事業展開には限界があることを踏まえ、市内ですでに広く事業展開をしているNPO等
交 流 、 国 際 理 解 教 育 が 進 の市民団体との連携、及び当該団体相互理解を伴う連携が欠かせない。
・国際課の創設と職員を増強して国際化の対応する
・国際会議等が開ける会場が必要
む。
・子どものうちから異文化に触れる機会を増やし、語学だけでない教育。
<外国人に関するシナリオ> ・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、多くの外国人が居住する立川の地のりを活かし、国際化を増進させる。
・多くの外国人が居住する立 ・ファーレや昭和記念公園などへの観光客の誘致
川の地の利を活かし、国際 ・これからの市全体の国際化においては、市単独での事業展開には限界があることを踏まえ、市内ですでに広く事業展開をしているNPO等
化に寄与する
の市民団体との連携、及び当該団体相互理解を伴う連携が欠かせない。
・居住する外国人に多言語又はひらがなの行政サービス資料が行き渡るようにする
・子どものうちから異文化に触れる機会を増やし、語学だけでない教育。
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
プラス
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
プラス
マイナス
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
マイナス
国際化
プラス
・市は、多文化共生の視点から交流事業を実施
する。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
プラス
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
プラス
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
142
項目
プラス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<外国人に関するシナリオ>
・外国人観光客・外国人居住
者が増加、外国人の地域参
加、日本語ボランティアが増
加、多様な国の料理を扱う飲
食店の増加、文化紹介,外
国人生活サポートなどが盛ん
になる。
・外国人によるビジネスが盛ん
になる。
<外国人に関するシナリオ>
・外国人の高齢化、医療費、
外国人居住者のサポート体
制崩壊、外国人による犯罪、
異文化による誤解・摩擦など
の問題が大きくなる。
マイナス
マイナス
マイナス
農業
プラス
<行政サービスに関するシナ
リオ>
・都市犯罪により安全安心が
確保できず、新たな対策及
び費用投入が必要になる。
・外国語併記の案内表示の設
置が進んでいない。
<生活スタイルに関するシナリ
オ>
・市民としての国際化意識は
高いが、若年層への引き継
ぎが図られていない。
<農業体験に関するシナリオ
>
・市民すべてが農業体験でき
る制度をつくり、都市農業の
重要な機能と位置付ける。
・ 生涯学習やボランティア活
動、福祉的労働の対象として
の農業を位置づける。
プラス
マイナス
<産業としての農業に関する
シナリオ>
・農業技術の伝達のための学
校をもうける。
<農業体験に関するシナリオ
>
・児童や市民がふれあい体験
できる農地がなく、農業体験
が困難になる。
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、外国人の地域参加、日本語ボランティアが増加、多様な国の料理を扱う飲食店の ・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
増加、文化紹介,外国人生活サポートなどを増進させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・現庁舎の跡地活用とあわせて、駅南口に「外国村」みたいなまちづくりをデザインし、飲食店や雑貨、衣料などのお店を誘致してはどうか。
・外国人との交流事業の実施
・地域学習館で外国人が日本語を学び、生活の相談などができるような体制をボランティア中心につくる。
・国際的関わりを持ち活動を展開するNPO団体等が中心となる活動というと、どうしても日本人がその主体となると思われがちであるが、立川
に居住する外国人をその主体として考えると、その活動の展開に新たな方策が見出せる。
・町の中の表示を多言語やひらがなにする
・住民だけではなく、外国人旅行者観光者増加に備えて、商店等に準備を促す。
・子どものうちから異文化に触れる機会を増やし、語学だけでない教育。
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、外国人による犯罪、異文化による誤解・摩擦などの問題を回避する。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・お互いの文化は尊重するも、ルールはルールとして守りあうようなコミュニティを形成する。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・地域でも外国人がスムースに生活できるようにサポートできる体制を各地域でつくる。
・日本、または日本人の良き理解者たる外国人の活動への積極的参加を勧めることで、高い次元での外国人との相互理解を図る。
・病院の多言語もしくはひらがな表記
・外国人と日本人の交流センターラウンジ設置、
・外国人が日本の暮らしを覚えるサポート体制の構築
・通訳ボランティアの発掘と育成
・外国人社会のリーダーを見つける。災害が起こったときなど大きな力になる。
・子どものうちから異文化に触れる機会を増やし、語学だけでない教育。
・市民や行政が出来る犯罪防止は、外国人に限ったことではないのではないか。
・外国語の案内表示や広報などは進めれば良い。(NPOとの協働も検討し金をかけない)
・ホテルなどの協力で、案内などを代理してもらう
・様々な外国人がかかえる問題を気軽に相談できる窓口をつくる。通訳のボランティアを募り、必要な時に対応できる体制をつくる。
・日本、または日本人の良き理解者たる外国人の活動への積極的参加を勧めることで、高い次元での外国人との相互理解を図る。
・不法滞在者にしない努力
・外国人の立場に立った行政サービスの構築
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、国際化意識の、若年層への引き継ぎを増進させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・幼少の頃からの国際化教育を進めていく。
・市民における国際化への高い関心を絶やすことのないよう、市内各種学校を中心に外国人への相互理解が図られるよう、現状の課題や解
決策を話し合う時間を確保していく。
・子どものうちから異文化に触れる機会を増やし、語学だけでない教育。
・都市構造を強化するためにも、限定的な産業に依存すべきではなく、また、異業種交流は産業の活性化にプラスとなる。そのためには都市 ・市は、都市化の進展の中都市農業の強みを強
化し弱点を補う必要がある。そのためには、農
化の進展により工業や農業はその形態を都市型に変更する必要がある。
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、生涯学習やボランティア活動、福祉的労働の対象として、市民すべてが農業体験 業者および消費者に都市農業の地域における
存在価値を戦略的にPRする。
できる制度をつくり、都市農業の重要な機能としての位置付けを増進させる。
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・学校の総合学習の時間で年間を通じて講師を担ってもらう。(種まきから、雑草取り、水やり、収穫へと体系たてていく)
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・農業体験の制度化に農協の協力を得る。
・農家に市民活動の拠点として新しい存在意義を持たせる
・都市農業の機能として、生活の基本的な体験として作物を育て収穫し調理するという体験を、子どもから大人まで提供できるようにする。
・ボランティアや社会的弱者の社会化としても農業体験を位置づける。
・野菜などを作って売る方法から作るノウハウを売る都市型農業をアピールすることで、幅広い年代層の農業に対する、新たな概念について
提案していく。
・市民交流大学の活用
・農業学校や農業センターでいつでも誰でも農業技術を身につけられるようにする。
・野菜などを作って売る方法から作るノウハウを売る都市型農業をアピールすることで、幅広い年代層の農業に対する、新たな概念について
提案していく。
・農家に市民活動の拠点として新しい存在意義を持たせる
・学校の総合学習の時間で年間を通じて講師を担ってもらう。(種まきから、雑草取り、水やり、収穫へと体系たてていく)
・市民交流大学の活用
・市内のあらゆる所に体験できる農地を確保する。
・野菜などを作って売る方法から作るノウハウを売る都市型農業をアピールすることで、幅広い年代層の農業に対する、新たな概念について
提案していく。
・農業から学ぶ食育・農家への理解の促進
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
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項目
マイナス
シナリオの概要
(シナリオに至る主たる要因)
<産業としての農業に関する
シナリオ>
・都市農業が衰退し、市内の
生産緑地が減少する。
プラス
コミュニ
テ ィ ビ
ジネス
・コミュニティビジネスの立ち上
げの支援、支援施策を市が
展開する。
マイナス
・低所得の団塊世代の増加に
より、生活保護世帯がますま
す増える。
・地域貢献と少しの収入を期
待する中高年の意識を活か
せない。
各主体の担うべき役割
(自治会・市民・団体・企業・市)
・市は、都市化の進展の中都市農業の強みを強
・都市における緑のオアシスとして農地の多面的な機能を強化する必要がある。
化し弱点を補う必要がある。そのためには、農
・食糧自給率が悪い中での頑張りには、何かを報いてもいいとは思うが、宅地化すればファミリー層も転入しそうで、悩みどころか。
業者および消費者に都市農業の地域における
・都市農業が発展し、市民に支持される農業をめざして、PRやイベントを行う。
・野菜などを作って売る方法から作るノウハウを売る都市型農業をアピールすることで、幅広い年代層の農業に対する、新たな概念について 存在価値を戦略的にPRする。
提案していく。
・農業から学ぶ食育・農家への理解の促進
・市はコミュニティビジネスを支援する
・地域の公共を担う新たな主体として、コミュニティビジネスに対する支援施策の構築
・「地域コミュニティ連携の場としてのプラットホ-
・「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、コミュニティビジネスの立ち上げを増進させる。
ム」を行政が設置、自治会は中心的存在
・コミュニティビジネスの普及や貸し店舗の用意
・交流市民を含めたコミュニティビジネスの支援策を展開し、モデルケースまずつくり、年間を通じた学習と実践の機会をつくる。
・秩父市みやのかわ商店街の活動においては、小額かつ少量の商品であっても、常に宅配サービスを展開している。また1回毎に料金を支
払うことで、ビジネスライクの部分を残しながら、高齢者の安否確認につなげるという、まさに「地域コミュニティ」の原点とも言うべき活動を参
考に、このような活動が展開できるプラットフォームづくりを進める。
1)「地域コミュニティ連携の場」を有効機能させる事により、地域貢献を期待する中高年の意識を増進させる。
・コミュニティビジネスの普及や貸し店舗の用意
・情報の共有
・介護保険の事業所はCBとは違うが、助け合いの仕組みとしてのNPOは作りやすく、お客さんがつけば、ある程度の報酬は得られる。
・団塊の世代の人材と地域貢献への意識を活かし、自主的な組織としてコーディネイトし、コミュニティビジネスにつなげていく。
・地域課題解決には、新たな人材の確保は欠かせない。地域貢献の意欲ある団塊の世代にNPO等活動の場を紹介する情報発信の方策
を、他市の例などを参考に検討する。
シナリオを増進・好転等させるための課題等 ※
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