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平成28年度 事業概要 - 国土交通省中部地方整備局

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平成28年度 事業概要 - 国土交通省中部地方整備局
平成28年度
事
業
概
平成28年4月
国土交通省中部地方整備局
三 重 河 川 国 道 事 務 所
要
1.事務所の所管
三重河川国道事務所は、三重県内北・中部の河川 4 水系、道路 4 路線を所管しています。
1 河川事業
(P.2~)
鈴鹿川、雲出川、櫛田川、宮川の改修工事、維持修繕、河川管理及び洪水予報・
水防警報業務
2 道路事業
(P.14~)
国道 23 号の改築と国道1号、23 号、25 号、258 号の維持修繕、交通安全対策及
び共同溝整備事業並びに道路管理
3 防災対策
(P.27~)
地域防災力向上に向けた取組
- 1 -
2.河川事業の概要
三重河川国道事務所では、近年多発している全国的な異常気象や想定される大規模地震への備
えとして、必要な整備を重点的に進め、「地域の安全・安心」を確保するために、予防的治水事
業を推進します。
平成27年9月の関東・東北豪雨を踏まえ、鈴鹿川、雲出川、櫛田川、宮川において新たに「水
防災意識社会
再構築ビジョン」の取組を始めました。この取組では、「住民目線のソフト対策」
とともに、河川改修事業として「洪水を安全に流すためのハード対策」に加えて、「危機管理型
ハード対策」を導入し平成32年度を目途に実施していきます。
環境事業として、櫛田川での自然再生事業及び宮川での水辺整備事業を継続し、管理関係事業
として上記四川の管理を実施しています。
平成 28 年度の河川関係の事業費の内訳は下表のとおりです。
[事業費内訳表]
河川名
(単位:百万円)
区分
事業種別
H27 事業費 (H27 補正) H28 事業費
鈴鹿川
鈴鹿川
一般河川改修
782.0
374.6
706.0
雲出川
雲出川
一般河川改修
984.0
367.0
787.0
櫛田川
櫛田川
一般河川改修
270.0
180.5
189.0
宮川
宮川
一般河川改修
705.0
226.0
509.0
宮川
宮川
防災対策推進河川改修
100.0
-
-
鈴鹿川
鈴鹿川
河川工作物関連応急対策事業費
-
-
30.1
櫛田川
櫛田川
河川工作物関連応急対策事業費
16.1
-
-
櫛田川
櫛田川
総合水系環境整備事業
9.8
-
54.2
宮川
宮川
総合水系環境整備事業
67.2
-
63.2
2,934.1
1,148.1
2,338.5
小計
水系名
河川名
区分
事業種別
H27 事業費
(H27 補正)
H28 事業費
鈴鹿川
鈴鹿川 台風 11 号
河川等災害復旧事業
146.8
-
-
雲出川
波瀬川 台風 11 号
河川等災害復旧事業
33.7
-
-
小計
180.5
-
-
合計
3,114.6
1,148.1
2,338.5
業務取扱費を除く
- 2 -
2.1
鈴
鹿
川
すずかがわ
鈴鹿川は、昭和42年5月に一級河川として指定され、このうち本支川(鈴鹿川 28.5km、
すずかがわはせん
うつべかわ
あんらくがわ
鈴鹿川派川4.0km、内部川6.8km、安楽川1.9km)の直轄管理区間(計 41.2km)について、
河川改修ならびに維持管理を行っています。
(1)平成28年度の主な事業内容
1)鈴鹿川の河川改修
よ っ か い ち し いしはらちょう
○鈴鹿川左岸河口部(四日市市 石原町 地先)において、高さ及び断面が不足し、かつ老朽
化の著しい高潮堤防の整備を継続実施します。(下図①)
よ っ か い ち し しおはま
○鈴鹿川河口部(四日市市 塩浜 地先)において、整備計画対象流量に必要な河道断面が不
足しているため、河道掘削を実施します。(下図②)
は せん み な み ご み つ か
よ っ か い ち し くすちょうみなみかわ
○鈴鹿川 派 川 南五味塚 地区(四日市市 楠 町 南 川 地先)において、昨年度から実施してい
る堤防整備を継続実施します。(下図③)【補正予算】
き た いっしき
す ず か し いずみちょう
○鈴鹿川 北 一色 地区(鈴鹿市 和泉町 地先)において、河川整備計画目標流量を安全に流下
させるために必要な堤防断面(高及び幅)を確保するため、築堤整備に必要な用地取得を
実施します。(下図④)
す ず か し しょうの
よ っ か い ち し かわじり
かめやまし あ
の
だ
○鈴鹿市 庄野 地区、四日市市 川尻 地区、亀山市 阿野 田 地区等の全14箇所において、堤防
天端保護や堤防川裏法尻補強による粘り強い構造の堤防整備を継続実施します。
(下図⑤)
【補正予算】
2)鈴鹿川の適正な維持・管理に向けて
○鈴鹿川本川・支川の護岸等の補修、洪水時に流れの阻害となる河道内樹木の伐採、流下
能力不足の要因となる堆積土砂の掘削、堤防を含む河川管理施設の維持補修を実施します。
また、堤防の除草を行うことにより異常の有無を確認し、適正な維持管理を行います。
か わ ら だ
よ っ か い ち し うつぼり
○鈴鹿川 河原田 地区(四日市市 内堀 地先)において、応急対策事業として河原田排水機場
の除塵機の更新を実施します。(下図⑥)
さがんたかしお
①左岸高潮地区
高潮堤防
よ っ か い ち し かわじりちょう
⑤四日市市 川 尻 町 地区
外 6 箇所
平成 28 年度完成予定
天端保護【補正予算】
す ず か し しょうの
⑤鈴鹿市庄野地区
外 1 箇所
天端保護、法尻補強【補正予算】
しおはま
②塩浜地区
河道掘削
平成 28 年度新規着手
かめやまし あ
の
だ
⑤亀山市阿野田地区
外 4 箇所
天端保護【補正予算】
か わ ら だ
⑥河原田地区
河原田排水機場除塵機更新
みなみごみづか
きたいっしき
④北一色地区
用地取得
平成 28 年度新規着手
- 3 -
③南五味塚地区
築堤護岸【補正予算】
平成 28 年度完成予定
2.2
雲
出
川
く も ず
雲出 川は、昭和41年3月に一級河川として指定され、このうち本支川(雲出川 16.2km、
くもずふるかわ
なかむらがわ
は ぜ が わ
雲出古川2.5km、中村川5.1km、波瀬川4.7km)の直轄管理区間(計 28.5km)について、河川
改修ならびに維持管理を行っています。
(1)平成28年度の主な事業内容
1)雲出川の河川改修
つ
し くもずいぐらづちょう
○雲出古川左岸河口部(津市 雲出伊倉津町 地先)において、高さ及び断面が不足し、かつ
築後 50 年を経過し老朽化が著しい高潮堤防の整備を継続実施します。(下図①)
つ
し くもずいぐらづちょう
○雲出古川高峯地区(津市 雲出伊倉津町 地先)において、河川整備計画目標流量を安全に
流下させるために必要な堤防断面(高及び幅)を確保するため、築堤整備に必要な用地取
得を実施します。(下図②)
しまぬき
つ
し くもずしまぬきちょう
○雲出川 島貫 地区(津市 雲出島貫町 地先)において、整備計画対象流量に必要な河道断面
が不足しているため、河道掘削(高水敷の盤下げ)を継続実施します。(下図③)【補正
予算】
ま つ さ か し うれしのくろだちょう
○中村川中川地区(松阪市 嬉野黒田町 地先)において、今後掘削時に支障となる横断工作
物の撤去に先立ち、雲出川本川に代替施設となる取水樋管の改築及び河道掘削を継続実施
します。(下図④)
つ
し
ひ さ い こ べ き
つ
し いちしちょう た じ り
ま つ さ か し うれしの みやこちょう
○津市 久居小戸木 地区、津市 一志町 田尻 地区、松阪市 嬉野 宮古町 地区等の全12箇所にお
いて、堤防天端保護や堤防川裏法尻補強による粘り強い構造の堤防整備を継続実施します。
(下図⑤)【補正予算】
2)雲出川の適正な維持・管理に向けて
○雲出川本川・支川の護岸等の補修、洪水時に流れの阻害となる河道内樹木の伐採、流下
能力不足の要因となる堆積土砂の掘削、堤防を含む河川管理施設の維持補修を実施します。
また、堤防の除草を行うことにより異常の有無を確認し、適正な維持管理を行います。
ふるかわたかみね
ふるかわ さ が ん たかしお
②古川高峯地区
①古川左岸高潮地区
高潮堤防
用地取得
平成 28 年度新規着手
特定構造物改築事業として、支川中村川の近畿日本鉄道中村川橋梁架替を継続実施す
⑤津市久居
小戸木地区 外 2 箇所
つ
る。
し ひさ い こ
べ
き
天端保護【補正予算】
維持修繕
堤防の維持管理及びひ門等の管理を実施する。
災害復旧
平成 23 年台風 6 号・台風 15 号で被災した支川波瀬川の津市一志町田尻地先において、
護岸復旧を実施する。
つ
し いちしちょう た じ り
⑤津市一志町田尻地区
外 1 箇所
天端保護、法尻補強【補正予算】
しまぬき
③島貫地区
ま つ さ か し うれしのみやこちょう
⑤松阪市嬉野宮古町地区
河道掘削【補正予算】
外 6 箇所
なかがわ
④中川地区
天端保護【補正予算】
- 4 - 4 -
樋管改築、河道掘削
2.3
櫛
田
川
くしだがわ
櫛田川は、昭和42年5月に一級河川として指定され、このうち本支川(櫛田川 18.9km、
さ な が わ
はせんはらいがわ
佐奈川 5.4km、派川祓川 0.1km)の直轄管理区間(計 24.4km)について、河川改修ならび
に維持管理を行っています。
(1)平成28年度の主な事業内容
1)櫛田川の河川改修
た か ぎ
ま つ さ か し うおみちょう
し み ず
ま つ さ か し うおみちょう
○高木 地区(松阪市 魚見町 地先)において、河川整備計画目標流量を安全に流下させるた
めに必要な堤防断面(高及び幅)を確保するため、築堤整備を継続実施します。(下図①)
【補正予算】
○清水 地区(松阪市 魚見町 地先)において、河川整備計画目標流量を安全に流下させるた
めに必要な堤防断面(高及び幅)を確保するため、築堤護岸整備を実施します。(下図②)
ま つ さ か し しょう
ま つ さ か し やまぞえちょう
た き ぐ ん た き ち ょ う あさおさ
○松阪市 庄 地区、松阪市 山添町 地区、多気郡 多気町 朝長 地区の全3箇所において、堤防
天端保護による粘り強い構造の堤防整備を継続実施します。(下図③)【補正予算】
2)櫛田川下流部での魚類等の遡上改善[自然再生事業]
ひがしくろべ
ま つ さ か し し ん や し き ちょう
○東黒部 地区(松阪市 新屋敷 町 地先)において、平成27年度までに得たモニタリング結
果を元に、魚類等の遡上改善に必要となる河道掘削を実施します。(下図④)
3)櫛田川の適正な維持・管理に向けて
○櫛田川本川・支川の護岸等の補修、洪水時に流れの阻害となる河道内樹木の伐採、堤防
を含む河川管理施設の維持補修を実施します。
また、堤防の除草を行うことにより異常の有無を確認し、適正な維持管理を行います。
ひがしくろべ
④東黒部地区[自然再生]
ま つ さ か し しょう
③松阪市 庄 地区
河道掘削
外 2 箇所
天端保護【補正予算】
たか ぎ
①高木地区
しみ ず
②清水地区
築堤【補正予算】
築堤護岸
平成 28 年度完成予定
平成 28 年度新規着手
- 5 -
2.4
宮
川
みやがわ
宮川 は、昭和50年4月に一級河川として指定され、このうち本支川(宮川 11.6km、
おおみなとがわ
い す ず が わ
せ た が わ
大 湊 川 1.7km、五十鈴川3.2km、勢田川6.1km)の直轄管理区間(計 22.6km)について、河
川改修ならびに維持管理を行っています。
(1)平成28年度の主な事業内容
1)宮川の河川改修
なかじま
い
せ
し みやがわ
い
せ
○中島 地区(伊勢市 宮川 地先)において、河川整備計画目標流量を安全に流下させるため
に必要な堤防断面(高及び幅)を確保するため、堤防整備及び漏水対策を実施します。
(下
図①、次ページ(2)-1)参照)
にしとよはま
し いそまち
○西豊浜 地区(伊勢市 磯町 地先)において、河川整備計画目標流量を安全に流下させるた
めに必要な堤防幅を確保するため、堤防整備を継続実施します。(下図②)【補正予算】
おおみなとがわ
せ た が わ
2) 大湊川 ・勢田川 堤防の地震時の安全性の向上
と く だ
おおみなと
い
せ
し おおみなとちょう
○徳田 地区・ 大 湊 地区(伊勢市 大 湊 町 地先)において、大規模地震時の堤防沈下を抑制
し、想定される津波等の二次被害に対して、耐震対策を継続して実施します。(下図③)
○勢田川排水機場建屋の耐震補強を実施します。(下図④)
3)宮川上流部での環境・親水性の向上 [水辺整備事業]
がっこう
ひ る だ
わたらいぐん たまきちょう ひ る だ
○「水辺の 楽校 プロジェクト」に登録された 昼田 地区(度会郡 玉城町 昼 田 地先)におい
て、親水性の向上を図り、河川利用の促進につながる護岸整備を継続実施します。(下図
⑤、次ページ(2)-2)参照)
4)宮川の適正な維持・管理に向けて
○宮川本川・支川の護岸等の補修、洪水時に流れの阻害となる河道内樹木の伐採、流下能
力不足の要因となる堆積土砂の掘削、堤防を含む河川管理施設の維持補修を実施します。
また、堤防の除草を行うことにより異常の有無を確認し、適正な維持管理を行います。
た じ り
い
せ
し たじりちょう
○宮川 田尻 地区(伊勢市 田尻町 地先)において、勢田川防潮水門の扉体塗替塗装を実施し
ます。(下図④)
とく だ
③徳田地区
堤防耐震対策
おおみなと
③ 大 湊 地区
平成 28 年度完成予定
堤防耐震対策
にしとよはま
②西豊浜地区
築堤護岸【補正予算】
なかじま
たじ り
④田尻地区
①中島地区
築堤護岸、漏水対策
機場上屋耐震対策、
平成 28 年度完成予定
勢田川防潮水門扉体塗替塗装
ひる だ
⑤昼田地区[水辺整備]
親水護岸
- 6 - 6 -
(2)宮川の環境に配慮した整備事業について
さくらづつみ
なかじま
1)宮川 桜 堤 (中島 地区)
当該地区は、桜の名所として「三重県の名勝」「日本さく
ら百選」に選定されており、突出し堤などの歴史的土木遺
産が存在します。宮川桜堤の改修は、堤防強化、歴史的土
木遺産の保全活用、桜堤の景観保全の3つのバランスを重
視した整備を進めていきます。
<整備コンセプト平面
H28 予定
(断面拡幅)
ひる だ
H27
(断面拡幅)
宮川
H26
(断面拡幅)
H28 予定
(断面拡幅)
がっこう
2)昼 田 地区水辺の楽校
当該地区では、宮川の自然を生かした空間利用を目的とし
て、高水敷整備、管理用通路整備、親水護岸整備を実施する
ことにより、河川利用の促進を図ります。
管理用通路
(散策路)
<整備イメージ平面図>
せせらぎ水路
(親水護岸)
9.6km
H27
H28 予定
9.8km
10.0km
樹木伐開
高水敷整
10.2km
正
10.4k
- 7 -
2.5
調査関係
(1)調査・計画
1)河川の調査
鈴鹿川水系・雲出川水系・櫛田川水系・宮川水系において、河川の整備や維持管理、水防
に必要な水位や流量の観測を行うとともに、河川環境の保全のため水質や自然環境調査(魚
介類、植物等)を行います。
2)河川整備計画
現在、鈴鹿川水系において、今後概ね30年間における河川の工事や維持管理の内容を具
体的に示した「河川整備計画」の策定に向けた作業を進めています。
河川整備基本方針
河川整備計画
鈴鹿川
平成 20 年 6 月 1 日策定
策定中
雲出川
平成 18 年 9 月 1 日策定
平成 26 年 11 月 25 日策定
櫛田川
平成 15 年 10 月 2 日策定
平成 17 年 8 月 3 日策定
宮
平成 19 年 11 月 22 日策定
平成 27 年 11 月 16 日策定
川
鈴鹿川の河川整備計画(大臣管理区間)策定の進め方【概念的フロー図】
河川の管理者(三重河川国道事務所)は、整備計画を策定するまでに、各段階で住民・学識経
験者に必要な情報提供、意見聴取を図ります。また、関係行政機関との情報共有を図ります。
【学識経験者】 【行
【河川に関し学識経験を
有する者の意見聴取】
<河川法第16条の2第3項>
政】
【関係知事の
意見聴取】
<河川法第16条の
2第5項>
行政会議
たたき台
(現状と課題の整理)
整備計画
案
整備計画
原案
整理
反映
整理
反映
河川整備計画策定の進め方(鈴鹿川)
- 8 -
策定
【河川管理者】
整備計画
関係機関連絡調整・協議(関係省庁 )
民】
三重河川流域委員会
河 川整備計画(大臣管理区間)
【住
ふれあい懇談会
【関係住民の意見を反映
させるために必要な措置】
<河川法第16条の2第4項>
ふれあい懇談会のほか、パブリックコメント
(インターネット)などで意見を伺います
(2)自然再生推進会議
櫛田川では、自然再生計画(平成25年策定)の目標 『櫛田川がつなぐ人と自然・文化』
の達成に向け、回遊魚の遡上を促し、櫛田川における河川環境の連続性向上及び地域活性化
に向けた取組を実施する事としています。
これを受け、地域住民、関係団体、学識者・有識者、行政機関が情報共有、意見交換等を
行い、連携して活動するため、「櫛田川自然再生推進会議」を平成28年2月3日に設立し
ました。
平成28年度についても櫛田川での魚類の遡上環境調査を実施すると共に、櫛田川自然再
生推進会議を開催し、引き続き地域と連携した櫛田川における自然再生の推進を図っていき
ます。
自然再生の目標「櫛田川がつなぐ人と自然・文化」に向けて
地域住民、自治体
学識者・有識者
・櫛田川自然再生検討会
・研究機関等の有識者
・住民、NPO、企業、漁協等
・市町、商工会、観光協会等
地域と連携した
櫛田川自然再生の 推進
(推進会議の設立)
施設管理者(堰管理者)
・新屋敷取水堰
・第1頭首工、第2頭首工、
櫛田可動堰
河川管理者(国土交通省)
地域が主体となった継続的な取り組みへの発展
櫛田川自然再生推進会議の実施体制
- 9 -
(3)洪水予報・河川情報
洪水時には気象庁などの関係機関とともに、住民や水防団へ「洪水予報」「水防警報」を発
信しています。
また、沿川の人々が河川の水位を把握しやすいように、橋脚に水位表示を行うとともに、リ
アルタイムでの水位情報やCCTVカメラ画像による河川の状況をホームページで公開してい
ます。
水位情報(川の防災情報)
http://www.cbr.mlit.go.jp/mie/live/kasen/
橋梁水位表示
(定五郎橋(鈴鹿川 11.0k 付近))
CCTV カメラ画像
- 10 -
2.6
管理関係
(1)河川巡視
1)河川パトロール
日常的に河川区域を巡回し、区域内における異常や変
化を把握しています。河川巡視の回数は、1週間に3回
程度行っています。また、平常時巡視とは別に、不法投
棄や不法工作物等の監視を目的とした目的別巡視を1週
間に1回程度行っています。
2)堤防徒歩点検
タブレット端末を利用した河川巡視
○目的
通常行っている河川巡視や堤防除草時における堤
防状況確認と併せ、出水期前・台風期において職員主
体による徒歩点検を実施することにより、堤防等の状
況をより細かく把握して適切な河川管理をしていま
す。
○時期
台風期点検として7~8月頃、出水期前点検として
12月頃に行います。
○確認内容
通常巡視においては車上からの確認を主としてい
堤防徒歩点検状況
ますが、徒歩にて堤防を点検することにより、より詳
細な状況を確認しています。確認した内容については、
情報共有を図りつつ適切な河川管理に繋げています。
3)安全利用点検
○目的
河川内での水難事故防止を目的として、利用が多い
河川の水際、堰及び公園などを職員等が点検します。
○時期
5月のゴールデンウイーク前や夏休み前に行いま
す。
○確認内容
水際に河川の利用者が転倒しやすい崖等はないか、
注意喚起の看板が倒れていないかなどを現場で点検
します。
安全利用点検状況
- 11 -
(2)情報の提供
出水等による水防活動時に三重河川国道事務所は、CCTVカメラにより河川の状況を監視
しています。鈴鹿市、津市及び伊勢市とは協定を締結し、CCTVカメラ映像を提供していま
す。また、その他の三重四川(鈴鹿川、雲出川、櫛田川、宮川)の沿川市町へはCCTVカメラ
により得た河川の状況を、必要により電話等で情報提供しています。
(3)不法占用・不法行為対策
勢田川などの河口部では、河川法の占用許可を受けずに係留されている船舶が多数存在して
います。
これらの船舶は、津波や高潮により護岸等施設を乗り越え
た場合の近隣への被害等、様々な面で河川管理上の問題を引
き起こすおそれがあります。
そこで、平成21年に地域住民の代表者や漁業関係者、行
政が中心となり協議会を設立し、係留場所の確保や不法係留
船の撤去等について協議しています。
第10回勢田川等水面利用対策協議会
協議会設立時に約1000隻あった不法係留船は、これま
での取組により、約470隻(平成27年12月時点)になりましたが、更なる対策が必要で
あり、平成 27 年 2 月の協議会では、「5年で解決」"不法係留船ゼロ"を目標とすることを決
定しました。
この目標を達成するため、平成28年度は係留施設の管理者を公募手続きにより決定し、所
有者不明船の撤去を実施します。
H23年8月撮影 伊勢市田尻町地先
所有者不明船の簡易代執行、民間マリ
簡易代執行の状況
(隻数)
Ⅰ 係留場所の確保増
ーナの占用許可、護岸工事など
今一色漁港区の占用許可など
・現状施設の活用(占用主体は公募による)
・民間マリーナの拡張
・新規施設の設置
今一色漁港
Ⅱ 係留対象船の減
是正指導
半減
周知・啓発
強制撤去
監督処分
警告書送付、看板設置
指示書の交付
行政代執行
(調査年月)
協議会設立後の係留船舶数の推移
- 12 -
「5年で解決」のロードマップ
(4)水質事故対応
交通事故や機械の故障、人為的ミスなどにより河川に
油や化学物質が入流することがあります。これらの物質
は河川から取水している水道、工業用水、農業用水など
の取水を困難にさせるほか、河川の水質、生態系への影
響も懸念されます。事故が発生したときは、入流箇所の
河川や水路管理者とともに迅速な対応と情報提供を行っ
ています。
水質事故対応(交通事故による油流出)
(5)渇水調整
降水量が少ないと当然、河川の流量も減少していきます。ダムによる補給も行っていますが、
それも限界があります。河川からの取水ができなくなると、市民生活、企業活動、農業などに
大きな影響があります。そのため調整が必要なときは、河川管理者が各利水者間の調整の場を
設け、節水や取水制限などについて話し合います。近年では平成25年に宮川、櫛田川で渇水
調整協議会を開催し、取水制限を実施しました。
(6)河川愛護
河川愛護思想の啓発、河川の監視のため三重河川国道事務所では16人の一般市民に河川愛
護モニターとして活動していただいています。
また、毎年10月ごろには「川と海のクリーン大作戦」を呼びかけ、平成27年度は三重河
川国道事務所管内において、2,700人以上が清掃活動に参加しました。
- 13 -
3.道路事業の概要
三重県は、豊かな自然環境に囲まれ、魅力的な文化資産や観光資源を有しています。また、輸
送機械や精密部品等の製造業や観光産業など多様な産業に恵まれています。
三重河川国道事務所は、三重県がより良い地域となるよう、地域の支援や産業を底支えする道
路の整備・管理に努め、地域の活力を高めるとともに、安全性の確保、質の高い生活環境の創造
等を実現するために各事業を推進します。
[事業費内訳表]
(単位:百万円)
市町村名
事業名
H27
事業費
工種
路線名
改築
23
鈴鹿市~松阪市
中勢道路
改築
23
木曽岬町~松阪市
交通
安全
1
交通
安全
23
津市
三重23号交差点改良等
交通
安全
258
桑名市
三重258号交差点改良等
210
電線
共同溝
23
伊勢市
三重23号電線共同溝
315
電線
共同溝
1
四日市市
三重1号電線共同溝
H28
事業費
備考(H28)
3,803
4,223
三重23号
北部・中部環境対策
100
100
三重1号交差点改良等
222
富士町交差点改良
291 日永地区歩道整備
桑名地区事故対策
四日市市
桑名市
計
60
-
4,710
※市町村名は平成28年4月1日現在で作成
183 津市内自転車通行空間整備
中勢津地区事故対策
99
84
伊勢北電線共同溝
伊勢南電線共同溝
320
30
350
70
富士電線共同溝
四日市海蔵電線共同溝
四日市日永電線共同溝
5,217
業務取扱費を除く
- 14 -
30
240
21
40
10
20
平成28年度 道路事業内容
岐阜県
いなべ市
富士町交差点改良
258号(四) 14.1km
桑名地区事故対策
258号
愛知県
富士電線共同溝 0.6km
桑名市
東員町
木曽岬町
菰野町
朝日町
四日市日永電線共同溝 2.3km
23号(四) 21.3km
日永地区歩道整備 0.7km
23号
川越町
四日市市
25号
1号
25号(名阪国道)
23号(津)
4.0km
亀山市
鈴鹿市
伊賀市
津市内自転車通行空間整備
23号(津)
23.8km
津市
中勢津地区事故対策
伊勢道
名張市
23号中勢道路33.8km
京都府
25号(四)
1.6km
1号(四)
7.6km
滋賀県
23号(津) 70.2km
1号(四) 55.0km
1号
四日市海蔵電線共同溝 0.6km
23号伊勢北電線共同溝 5.0km
23号伊勢南電線共同溝 1.4km
42号
明和町
松阪市
奈良県
多気町
玉城町
23号
伊勢市
鳥羽市
度会町
大台町
凡例
大紀町
開通済
南伊勢町
事業中
未事業化 □□□
志摩市
※(四)は四日市国道維持出張所管理区間、(津)は津国道維持出張所管理区間を示す
- 15 -
3.1
改築関係
平成 28 年度の改築事業として、中勢道路及び三重 23 号北部・中部環境対策を実施中です。
(1)改築
1)23号中勢道路
一般国道23号中勢道路は、現道23号の三重県鈴鹿市北玉垣町から三重県松阪市小津町
間の交通渋滞の緩和、交通安全の確保、「中勢北部サイエンスシティ」等の地域開発の支援、
ならびに近畿自動車道伊勢線インターへのアクセスの確保を目的とする道路です。
中勢地域では、住宅団地や工業団地等の開発が計画されています。中勢バイパスの整備に
より、アクセス性が向上し、地域の計画を支援します。
61 社
社
H28.4
平成 28 年度は、以下の内容で事業を推進します。
す ず か
きたたまがき ちょう
す ず か
の まち
○鈴鹿 市 北玉垣 町 ~鈴鹿 市 野 町 (延長 2.8km)【4 工区】
・改良工、用地買収、埋蔵文化財調査、関係機関協議
す ず か
みそのちょう
つ
かわげちょう み ゆ き
○鈴鹿 市 御薗町 ~津 市 河芸町 三行 (延長 2.9km)【7 工区】
・改良工、橋梁下部工、橋梁上部工、環境調査
※工区別箇所図は次ページのとおりです。
- 16 -
ちゅうせい
中勢道路 延長33.8km
延長2.8km
延長3.9km
H24.2.5開通済
(2/4)
H19.4.15
開通済(2/4)
津(神戸)
工区
津( 野田)
工区
[11工区]
[10工区]
H9.4.9
開通済
(2/4)
H6.10.13
開通済
(2/4)
延長2.3km 延長1.8km延長2.8km
延長2.9km
ょ
改良工
橋梁下部工
橋梁上部工
環境調査
う
中勢北部
サイエンスシティ
河芸
グリーンガーデン
安濃川橋
306
津市
306
勢BP
山
鈴鹿
線
屋線
至 北
主亀
名古
都加
佐登
鼓ヶ 浦
線
伊勢鉄道
近鉄
三重県
①鈴鹿市
主鈴
鹿
環状
線
都
雲
出
野
線
田
雲出川
主要渋滞箇所
栗真中山町交差点
田津線
23
主要渋滞箇所
大倉交差点
主要渋滞箇所
垂水交差点
T’ 10= 45, 298台/日
.
K=1 39
伊勢湾
至亀山
県 三行
上野線
県 草生
窪
主津
芸
大山 濃
田線
阿漕
停車場
線
県 家所
屋 線
茶 出
高 東
163
鈴鹿(稲生) 鈴鹿(安塚)
工区
工区
[5工区]
[4工区]
鈴鹿(御薗)
工区
[6工区]
【開通済】延長4.1km 改良工
H17.12.20 H5.10.13 H26.3.23 用地買収
H24.3.18
H12.10.18
開通済 開通済 開通済 埋蔵文化財調査
開通済(2/4) 開通済(2/4) H30年度開通予定
(2/4) (2/4)
(2/4)
関係機関協議
(2/4)
L=122m
都
③
松阪市
延長5.0km
延長4.4km
163 バイパス
②
165 久居
線
165
至伊勢
[7工区]
【開通済】 延長24.0km
県津
23
鈴鹿 ・ 津工区
[8工区]
H18.5.13H15.11.30 H6.10.13
開通済 開通済 開通済
(2/4)
(2/4)
(2/4)
H27.2.8
開通済
(2/4)
嬉
野
津
線
津(河芸) 工区
[9工区]
延長3.1km 延長1.9km 延長2.9km
至大阪
県
津(河辺) 工区
き たたまが き ち
[12工区]
すずか
津(久居) 工区
[13工区]
お づち ょ う
松阪市小津 町
ま つさ か
津・ 松阪工区
[14工区]
起 三重県鈴鹿市北玉垣 町
終 三重県
松阪工区
凡例
主要渋滞箇所
白子町交差点
供用済
事業中
未事業化
□□□□□□□
- 17 -
至四日市
23
至四日市
主要渋滞箇所
南玉垣町南交差点
T’10= 55, 118台/日
K=1.28
2)三重23号北部・中部環境対策
三重23号北部・中部環境対策は、現道23号の愛知県境から松阪市小津町間において騒音
の環境基準超過区間の解消を目的として計画された環境整備事業です。
平成 28 年度は、以下のとおり事業を推進します。
み
え
く わ な
き そ さ き ちょう
かわさき
み
え
まつさか
お
づ ちょう
○三重 県 桑名 郡 木曽岬 町 大字 川先 ~三重 県 松阪 市 小津 町 (延長 60.0km)
・遮音壁設置工,遮音壁設計
愛知県
滋賀県
東名阪自動車道
至大阪
至名古屋市
23
T'10=57,792台/日
K=1.29
1
25
道路
至大阪
道
車
動
自
勢
伊
163
165
中勢
伊勢湾
三重県
42
至熊野
町
津
小
市
阪
松
県
重
終
三えみ
み え か
さ
つ
ま
う
ょ
ち
づ
お
凡
供用済
開通済
事業中
- 18 -
ほくぶ ちゅうぶ 三重23号北部・中部環境対策
遮音壁設置工
遮音壁設計
延長60.0km
例
先
川
字
大
町
岬
曽
木
郡
名
桑
県
重
起
三み
え
な
う
わ
ょ
く
ち
き
さ
そ
き
き
さ
わ
か
3.2
管理関係
管理区間は、次のとおりであり、その延長は 197.6Km です。
(1)管理担当区間
路線
名
1
(単位:km)
管 理 担 当 区 間
区間
出 張 所 別 内 訳
延長
四日市国道維持出張所
津国道維持出張所
ながしまちょう ひがしとのめ
東京都 大阪市 62.6 自:桑名市 長 島 町 東殿名
62.6
中央区
(尾張大橋右岸)
路線の起終点
起点
終点
さかした
至:亀山市関町 坂下
(鈴鹿トンネル三重県側
坑口)
北勢バイパス
あさひちょう
自:三重郡 朝日町
や ま の いっしきちょう
至:四日市市山之 一 色 町
23
なかざとちょう
豊橋市 伊勢市 119.3 自:桑名郡木曽岬町
21.3 自:四日市市 中 里 町
かわさき
98.0
うじいまざいけちょう
大字 川先
(鍋田橋右岸)
至:伊勢市 宇治今在家町
なかざとちょう
中勢バイパス
至:四日市市 中 里 町
のまち
自:鈴鹿市野町
みそのちょう
至:鈴鹿市 御薗町
かわげちょう
自:津市 河芸町
おづちょう
至:松阪市 小津町
25
四日市市
大阪市
しおはま
1.6 自:四日市市 塩浜
お
ば
1.6
た
至:四日市市 大治田
258 大垣市 桑名市
ゆ
い
14.1 自:桑名市多度町 柚井
(境高架橋三重県側橋台)
14.1
こ が い す
至:桑名市大字 小貝須
計
197.6
(2)雨量通行規制区間
箇所
区間
三重県亀山市関町沓掛
~
鈴鹿峠
滋賀県甲賀市土山町山中
99.6
98.0
延長(km)
通行注意(mm)
通行止(mm)
4.6
130
180
※通行注意・通行止めは連続雨量
- 19 -
(3)維持管理
1)道路の日常管理と道路施設の老朽化対策
適正な道路インフラサービスを提供し、快適な道路環境を維持するため、1 号、23 号、
25 号、258 号の日々の維持管理を実施しています。
また、安全・安心の確保を目指し、橋梁、法面等の道路施設について定期的な点検を実
施し、必要に応じた維持修繕を実施します。
歩道橋の維持管理
パトロールによる落下物の回収
2)三重県道路インフラメンテナンス協議会
平成25年の道路法令の改正により、道路管理者は、全ての橋梁・トンネル等について、
5年に1度近接目視で点検を行い、健全性を4段階で診断することが義務付けされました。
平成26年3月に、県内の全ての道路管理者で三重県道路インフラメンテナンス協議会
を設立しました。三重河川国道事務所では、協議会の運営とともに技術研修会等を通じて
自治体支援を実施しています。
http://www.pref.mie.lg.jp/DOROKI/HP/85735006280.htm
〈協議会〉
〈研修会〉
- 20 -
3)異常気象時等における通行規制・防災対策
大雨、大雪、地震、津波及び暴風雨などの異常気象時等において、土砂崩れ、倒木、積
雪及び凍結などにより交通が危険な場合に、通行規制を実施します。
大規模災害時には、緊急車両の通行を確保するため、災害対策基本法により道路管理者
が立ち往生車両等を強制的に移動することがあります。
道路利用者に対して、天候に応じて「不要不急の外出は控える」よう広報活動を進めて
います。
大雨による通行規制(1 号鈴鹿峠)
除雪作業風景(1 号鈴鹿峠)
雪害対策
冬期は、積雪及び凍結の危険があるため、職員等によるパトロール、積雪計及び CCTV
カメラによる路面状況監視、薬剤散布車及び融雪パイプによる凍結防止剤の散布並びに、
プラウ付き薬剤散布車による除雪作業を行うなど、一般交通に支障を及ぼさないように努
めています。
冬期は、①「スタッドレスタイヤ等の冬装備を装着し、十分注意して走行すること」、
②「積雪・凍結道路で、すべり止めの措置をとらない運転は法令違反となること」を、三
重県警察と連携して、チラシ、ポスター、立看板、横断幕及びラジオ放送などで周知してい
ます。
ホームページやモバイルサイトにおいて、冬期走行時の注意喚起を行ったり路面状況の
静止画像を公開したりしています。
横断幕
立看板
※配布チラシ、路面状況の静止画像写真は次ページのとおりです。
- 21 -
2016.01.20 18:09
チラシの配布
亀山市関町坂下(鈴鹿峠上り)CCTV(1号)
(4)交通安全対策
1)一種事業
三重県事故ゼロプラン「事故危険箇所」において、交通挙動分析や現地点検等により、的
確な評価分析を行い、重点的に事故対策を進めます。
桑名市内の 1 号、津市内の 23 号中勢バイパスの2地区の事故対策及び、津市内の 23 号の
自転車通行空間の整備について新規事業着手します。
〔交差点改良例〕
着手前
カラー舗装
区画線
完
成
1 号 鈴鹿市
2)二種事業
管内において道路標識、防護柵、道路情報収集提供装置等の整備を図ります。
また、道の駅(関宿)のトイレ等の機能の充実を図ります。
着手前
完
防護柵設置
1 号 桑名市長島町
※道の駅(関宿)の写真は次ページのとおりです。
- 22 -
成
道の駅
○
関宿
生活道路対策
生活道路における事故削減を目指し、技術的支援をはじめとする地域との連携を推進しま
す。
(5)電線共同溝
1)23号伊勢北電線共同溝
平成 21 年度に事業化(延長L=5.0km)しており、内延長 2.8km について工事を実施します。
23 号伊勢北電線共同溝
現況
電線類を地中化
2)1号富士電線共同溝
新規事業着手します。
(6)道路情報の提供・受信
1)道路情報板や路側放送による道路情報の提供
道路利用者へ道路情報(工事や事故)を伝えるために、道路情報板や路側放送施設を設
置し、リアルタイムで道路情報を提供しています。
路側放送施設(ラジオ)
道路情報板
(工事規制情報)
- 23 -
1号
桑名市
380.90~383.00kp
1号
亀山市
417.60~419.82kp
23号
桑名郡木曽岬町
373.70~375.85kp
2)津波専用簡易情報板を活用した津波避難
南海トラフ巨大地震等により大津波警報や津波警報が発令された場合に、道路利用者
へ迅速に津波情報を提供できるよう、平成26年度に津波専用簡易情報板を12箇所設
設置し、運用を開始しています。
津波専用簡易情報板
<表示例>
3)「#9910(道路緊急ダイヤル)」による道路情報の受信
道路利用者からの道路緊急情報を、「#9910」により収集し、迅速な対応に努め
ています。
(7)許認可
1)特殊車両の通行
特殊車両(幅 2.5m、高さ 4.1m、長さ 12m、総重量 25t(伊勢大橋では 20t)以上の車
両)は、道路構造の保全や交通安全の観点から、道路法第47条の2に基づく通行許可
が必要です。
- 24 -
重量超過車両をはじめとする違反車両が道路を損傷することがないよう、特殊車両の
指導取締り及び啓発活動を実施しています。
現地取締り風景
重量超過車両の減載措置状況
取締り風景
2)道路の占用
道路法上の道路は、一般交通の用に供するために整備されており、それ以外の目的で道
路に一定の物件や施設などを設置し、継続して道路を使用する場合(例えば、道路により
形成される生活圏に欠かせない水道管、下水道管、電線、通信線及び、ガス管といったラ
イフラインを国道に設け継続的に使用しようとする場合)には、道路法第32条に基づく
道路占用許可が必要です。
3)乗り入れ口の設置
国道に乗り入れ口を設置するためには、道路法24条に基づく道路工事施工承認が必要
です。
(8)地域等との連携
ボランティアサポートプログラム(VSP)
道路の美化清掃に取り組む地域や企業の皆さんと協定(VSP)を締結し、皆さんと
共に快適な道づくりを進めています。
三重河川国道事務所では、参加団体を募集しています。お気軽に問い合わせ下さい。
ボランティアサポート活動状況
- 25 -
3.3
調査関係
(1)交通円滑化検討
地方自治体や公共交通事業者等と連携し、平成 24 年度に公表した主要渋滞箇所の対策を平
成 27 年度に引き続き検討・実施します。また、三重県内の道路網の充実に向け、防災機能強
化、産業活性化等を勘案した検討を行います。
(2)観光地における交通需要マネジメントの推進
観光地における交通円滑化を推進するため、伊勢市において観光客の公共交通機関の利用
促進やパーク&バスライドによる自動車流入対策、鈴鹿市において鈴鹿F1日本グランプリ
の開催時に観戦者の帰宅ルート、帰宅時間の分散を図る対策などの交通需要マネジメントを
実施します。
無料配布されている帰路マップに
帰宅時に利用を推奨しているルートを記載
パーク&バスライドの実施
スマホを用いた交通状況動画配信の実施
スマホ向けリアルタイム情報提供等により、レース終了後に鈴鹿市内の渋滞が、
例年に比べ約45分早く通常の休日並に回復。
- 26 -
4.災害への備え・防災への取組
国土交通省では、大規模自然災害が発生し、また発生する恐れがある場合に、被災自治体に対
して技術的な支援を円滑かつ迅速に行うことを目的とした「緊急災害対策派遣隊(TEC-FO
RCE)を平成 20 年 4 月より設置しています。当事務所職員にも任命された隊員がおり、広域的
な支援に対しても備えています。また、管内自治体で大きな被害が発生した場合、その自治体と
の連携を密接に図るため、リエゾン(情報連絡員)派遣に関する協定を締結し円滑な復旧につな
げています。平常時は訓練、講習等を通じて普段から自治体との連絡体制の強化に努めています。
地域防災力向上に向けた取組~信頼に応える地域支援を目指して
(1)リエゾン(情報連絡員)派遣
災害時に中部地方整備局職員を連絡窓口として自治体に派遣し、中部地方整備局と自治
体相互の情報共有、TEC-FORCEやヘリコプター・照明車・災害対策用機械等の自治
体への応援派遣に係る調整等を行います。
なお、三重県内の各事務所における担当地域等は下記のとおりです。
市 町
協定日
四日市市
H23. 6. 1
鈴鹿市
H23. 6.15
亀山市
H23. 6. 1
津 市
H23. 7. 1
松阪市
H23.11. 7
伊勢市
H23. 6. 6
鳥羽市
H23. 5.31
志摩市
H23. 7.14
明和町
H23. 6. 7
多気町
H23. 6. 1
玉城町
H23. 6. 6
度会町
H23. 6. 1
三重河川国道事務所が担当する
各自治体の協定状況
三重県内の各事務所担当地域
- 27 -
(2)緊急時に活躍する災害対策用建設機械
1)派遣要請について
国土交通省では、災害発生時の緊急対策及び復旧作業支援を目的とした「災害対策用
建設機械」の配備、運用を行っています。
台風や豪雨等により、河川堤防や道路等の被害、またはその恐れがある場合には、国
土交通省の直轄管理区間に限らず、地方自治体の要請に基づき応援派遣を行うことがで
きます。
2)災害時等の自治体支援実績
平成 27 年度の自治体からの要請による当事務所からの災害対策用建設機械の派遣は、5
月から9月までの間に4回派遣しました。
台風による河口閉塞、水位上昇に備えて排水ポンプ車および照明車を配備しました。
また、土砂崩れ箇所へ照明車を配備しました。
5.12~13
7.16~21
7.17
9.10~12
津市大新田排水機場
鈴鹿市渚排水機場
紀宝町竜光寺樋門
鳥羽市さくらが丘地区
排水ポンプ車、照明車
排水ポンプ車、照明車
排水ポンプ車、照明車
照明車
平成 27年度 災害対策車両の派遣
平成 27 年 5 月 12 日~13 日 台風 6 号
津市大新田排水機場での排水ポンプ車支援
- 28 -
平成 27 年 9 月 10 日~12 日 台風 18 号
鳥羽市さくらが丘地区での照明車支援
(3)自治体・地域・建設業と連携した防災訓練・防災講習
風水害、土砂災害、地震等に対応した訓練を管内の自治体と連携して実施しています。
また、防災講習等の災害に備えた啓発活動も行っています。
平成 27 年 9 月 6 日
多気町総合防災訓練
平成 27 年 10 月 14 日
平成 27 年 9 月 2 日
危機管理対策研修
「気象情報利活用」
三重県建設業協会実働防災訓練
平成 27 年 7 月 15 日及び 23 日
三重ブロック災害対策用機械等操作訓練
- 29 -
(4)防災情報の提供
災害に備えての気象状況を把握するため、雨量、水位計やCCTVカメラを整備し、ホ
ームページ等にて地域住民に情報提供を行っています。また、CCTV映像については自
治体やテレビ局にライブ映像の配信を行い、住民の避難に役立てています。
機関
協定日
変更協定日
日本放送協会(NHK)津放送局
H19. 9.21
H21. 3. 9
三重テレビ放送(株)
H19. 9.21
H21. 3. 9
三重県ケーブルテレビ協議会
H25. 2.27
-
(株)ZTV
H27. 3. 2
-
ケーブルテレビでの映像配信(ZTV)
(5)国土交通省ハザードマップポータルサイト
http://disaportal.gsi.go.jp/
各市町村が作成したハザードマップや、地図や空中写真に、浸水想定区域や道路情報、
危険箇所などを重ねて閲覧することができるハザードマップのポータルサイトです。
○重ねるハザードマップ
http://disaportal2.gsi.go.jp/
様々な防災に役立つ情報を、全国どこでも1つの地図上で重ねて閲覧できます。
○わがまちハザードマップ http://disaportal.gsi.go.jp/index2.html
全国の市町村のハザードマップを閲覧することができます。
- 30 -
表
雲出川
伊倉津地区
(津市)
中部地方整備局
写
真
国道23号中勢バイパス(鈴鹿市)
国道23号中勢バイパス(津市)
国土交通省
紙
鈴鹿川
甲斐地区
(鈴鹿市)
三重河川国道事務所
http://www.cbr.mlit.go.jp/mie/
三重河川国道事務所
〒514-8502
津市広明町297
TEL059(229)2211(代)
〒510-0874
四日市市河原田町1962-2
TEL059(345)5593
雲 出 川 出 張 所
〒514-1106
津市久居寺町1225-7
TEL059(255)2770
櫛 田 川 出 張 所
〒515-0205
松阪市豊原町1341-1
TEL0598(28)2265
宮
〒516-0008
伊勢市船江1-11-25
TEL0596(25)1018
〒510-0234
鈴鹿市江島本町39-8
TEL059(387)8470
〒510-0885
四日市市日永4-1-16
TEL059(345)2516
〒514-0002
津市島崎町315
TEL059(228)6990
鈴
A
A
鹿
出
張
所
E
E
A
E
A
E
川
出
張
所
鈴 鹿 国 道 出 張 所
A
E
E
四日市国道維持出張所
A
津国道維持出張所
E
2016.8版
- 31 -
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