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ハワイ便り - ハワイシニアライフ協会

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ハワイ便り - ハワイシニアライフ協会
ハワイ便り
2016年3月号(Vol.101)
ローカル発・シニアのための最新情報
スポーツも人生も後半戦がおもしろい・伝えようアロハの心
発行:ハワイシニアライフ協会 (HISLEA)
Hawaii Senior Life Enrichment Association
Eメール:[email protected] Tel: (808)428-5808 Fax: (808)396-1140 住所:P.O. Box 8232, Honolulu, HI 96830
「ハワイ便り」は毎月5日発行です。諸般の事情により2~3日前後する場合がありますのでご了承ください。
FACEBOOKでも写真や情報を更新しています。会員同士の交流に、ウェブサイトの「HISLEA広場」をぜひご活用ください。
Eメールアドレス、住所等の変更がありました場合は、必ずご連絡くださいますようお願いいたします。
ハワイ便り100号記念に寄せて 石毛克祐さん(前・常務理事)
長年、ハワイシニアライフ協会の「ハワイ便り」編集者として貢献してくださった石毛克祐さんが、この度ご勇退され、奥様と日本にご帰国され
ることとなりました。石毛さん、長い間本当にお疲れさまでした。ありがとうございました!!(管理人より)
「ハワイ便り」の創刊から7年間編集を担当しました私に、一言書いてほしいとの依頼を、現在編集を担当している管理人さんよ
りいただきました。裏話を含めて、思い出すままにいくつか書いてみたいと思います。
2007年当時、団塊世代の定年を迎えて、これからますます増えるであろう日本からの長期滞在をされる方々に、本当のハワイの
魅力を楽しんでいただくため、ハワイ在住の日本人としてお手伝いできることがあるのではないかと、坂井さん(会長)、梨本さん
(副会長)、野田さん(専務理事)を中心として10人ぐらいの人たちが半年間ほど議論をした結果としてハワイシニアライフ協会
が誕生しました。
「ハワイ便り」創刊は2007年11月でした。今年の2月号が100号ということで、8年4ヶ月が経ったことになりま
す。坂井会長より会報発行の任命が私にあり、それから2014年まで7年間担当させていただきました。
発行に当たり、私はともかく読みやすくするために、まず形式の原則を決め、それを守ることを心がけました。会報を郵送でご
希望の方がおりましたので、白紙ページを出さないよう偶数ページにすること、郵送費を勘案して原則8ページで構成することな
どを決めました。ウェブ・メールのみでしたら気にならない情報量も、8ページの紙面に収めるためにはある程度の制限が出てき
ます。余白を作らず、文章が不自然にならないように添削して、収める作業はちょっとしたゲームのようでうまく行った時は小さな
快感を覚えたものです。それから、文章もたくさんの会員の皆様から投稿いただきますと、当然文体がそれぞれ違ってきます。こ
れもやはりある程度そろえませんと「会報」としては読みにくくなります。しかし、あまりいじってしまいますと、書いた方の本来の
気持ちが伝わりにくくなってしまうこともあるので、編集に苦しみ、そして楽しみました。7年間で使った写真で一番の傑作は、ク
リスマスパーティでの全員集合写真ではないかと思っています。紙面の左右一杯に大きなパノラマ写真にしました。まさに、
「シ
ニアの青春」という雰囲気が説明抜きで伝わったのではないでしょうか。当協会のホームページのトップもこのクリスマスのパノ
ラマ写真が使われています。そのほかの写真では、セスナ機の操縦に挑戦した五味さんと奥様のコクピットの写真、サーフィンに
チャレンジした木下さんのサーフボードに立った雄姿、それから、私が担当していた数々のハイキングの写真なども、普通の観光
にはないハワイ魅力を感じていただけたのではと思っています。毎年、新年号も、10月頃から頭の中で写真とメッセージの構想
を練ったことも思い出されます。
私事ですが、私と家内(ラハイナ生まれ)は長年横浜に住んでいたのですが、ホノルルに住む家内の両親の世話をするために
2003年にハワイへ来ました。昨年義母が91歳で天寿を全うしましたので、3月に家内の大好きな日本に戻ることにしています。
会員の皆様の「ハワイ便り」
「イベント予定」ハイキング等へのご支援に心より感謝申し上げます。
ハワイ便り Page 1
大成功の「HISLEA Winter Seminar – Culture & Sports 」 2月9日(火)~2月15日(月)
行われ、年を忘れひと時盛り上がり、会は終了となりました。坂井会
新春ゴルフ大会 2月9日(火) 関玲子さん(新潟支部会員)ー
長が、このようなハイレベルの大会に参加できなかったことは、誠に
回ヒスレア新春ゴルフ大会が催
ハビリを終えいつもの笑顔で、行事を盛り上げてくださることを願っ
残念で、会長自身が最も慚愧な思いでおられたでしょうが、早期にリ
Waikele Country Clubで第4
ております。尚、本大会で日本からの参加者もお手伝いをとのことで、
されました。当日は1月に入って
日本会員もハワイ長期滞在中にできる範囲で、ホノルル支部の皆様
から続く晴天と爽やかな風が心
地よい最高のゴルフ日和となりま
のお手伝いすることも意義あることと実感いたしました。
した。私と群馬支部の徳江道代
ハワイの医療事情 2月10日(水)
さんは受付ボランティアを担当し、参加者は地元、日本から総勢38
名、スタート前にはデビット石井プロのミニレッスンが行われました。
レッスンは多くの方が参加され、予定の30分を大幅に超えてしまい
ました。その後にサイン会があり、サイン用マジックインクが不足す
るほどの人気でした。残念ながら怪我で当日参加出来なかった坂井
会長の代行として、私の夫、関利明大会委員長の挨拶に始まり、塚原
勉幹事のルール・注意事項説明により、スタートは18番ホールから
4番ホールを使ったショットガン方式でされました。全てのパー3に
はニアピンが出されておりましたが、アウトの2ホールには半ピン以
内にニアピンフラッグが既に刺してあり、とても狙うのもおこがまし
い高レベルでした。インに入り11番パー3ホールはレギュラーティー
からセンターまで170ヤードですが、当日は手前に切ってありました。
しかしニアピンフラッグらしき姿はグリーン上にも脇にも見えず、怪
訝に思いながらグリーンに行くと(ちなみに我が組は誰もグリーンに
乗らず)、ホールインワンと書かれたニアピンフラッグがホールに刺
してあるのでした!なんと広島からの山口英實さんがホールインワン
を出されていたのでした(ちなみに私はヒスレア新潟県支部のコンペ
で同伴者のホールインワンを経験しております)!!当日の我がスコ
アは全く絶不調ではありましたが、大会でのホールインワン発生と
いう幾分かの興奮感でプレーを終え表彰式が始まりました。参加者
の自己紹介、山口さんのホールインワンの感想を聞いているうちに成
績表が参りました。飛び賞、ブービー、5位、4位、3位、準優勝、優勝
者が発表されました。優勝者は広島からの三上主樹さんで何とグロ
ス66というハイスコアで、ヒスレアもハイレベルになったのは驚きで
した。大会会長の坂井会長が怪我のために参加されませんでしたが、
サイン入り帽子を、また、石毛克祐前理事が2月で日本に帰られると
のことで参加して下さり、プロのレッスンビデオとハワイの美しい写
真パネルを寄付してくださいました。じゃんけんでそれらの争奪戦が
後藤毅男さん(理事)ー アラ
モアナビル20階の聖ルカ・クリ
ニックで「ハワイの医療事情」と
いうテーマでセミナーが行われ
た。17名の会員の方が参加され
た。説明会は二部構成で、一部
は西村ちえさん(NP)がクリニック内の施設ツアー、二部は質疑応
答で小林院長先生が対応してくれた。参加された皆さんからは概ね、
「参加してよかった」とのコメント。日本から長期滞在中の徳江道代
さんは「講演会かなと思っていたら違っていたのであれ?とは思いま
したが色々の質問に答えていただき、あの方が参考になりました。今
後はハワイでの医療関係の事例などを話していただき、我々に危機
感を与えていただければもっと良いかと思います。聖ルカ・クリニッ
クを知れてよかったです。院長先生にハワイにロングステイする日本
人に対し今後もサポートをお願いしたいです。」また、ハワイ在住の
岩下洋子さんは「私は去年の夏頃から聖ルカ・クリニックにお世話に
なっております。しかし毎年一度の健康診断や予防注射だけですの
で、今回、ロングタームケアーのことや訪問診療、それに将来は在宅
介護の面も念頭に入れているというお話を伺って、とても心強く感じ
ました。日頃お忙しい小林先生から今回のようにゆっくりお話を伺う
機会をつくってくださったことを感謝いたします。ありがとうございま
した。」参加者の皆さんは満足して帰られた。
福武總一郎氏ハワイ特別講演会 2月10日(水)
西村洋志さん(会員)ー ホノル
ル美術館―ドリス・デューク・シ
アターにて、200名以上の参加
者が来場した福武總一郎氏・株
式会社ベネッセホールディング
ス最高顧問の講演会を聞きまし
た。
「直島の奇跡ー現代アートに
よる地上の極楽の創り」と題した講演会でしたが、私の義母が以前
直島とその他の島々を訪れて「素晴らしかった、感動した」と感想を
語っていたので、どういう場所なのだろう、と前々からとても興味を
持っておりました。講演会では島々に展開する現代アートの無数の
写真に見とれていました。何か非現実的な場所というイメージでした
が、その島々で生活している人たちと現代アートが融合しており、ま
た島々を訪れる人々と生活をしている人たちとの交流もあるというこ
とでした。講演会を聞いた後、あの幻想的な景観の数々にますます
興味を持ち、いつか絶対に行くと心に決めました。
ハワイ便り Page 2
大成功の「HISLEA Winter Seminar – Culture & Sports 」- 続き - 2月9日(火)~2月15日(月)
前に全員が集まりました。ガイドさんの口を通して、収容されていた
感動のホノウリウリ見学ツアー 2月11日(木)
野田省三さん(理事)ー 午前8時
日系人の方々の耐え忍んだ日々の後日談や、後に残された妻や子供
小型バス2台で32名のメンバーと
た。
たちが収容所を訪ねた時の辛い話などを幾つか聞くことができまし
にアラモアナホテル前から専用
気が付いたら、前の方でボランティアの方がマイクを用意し、ウク
そのゲストは、ボランティアガイ
レレを持ち出していました。ガイドの女性の一人は、フラの衣装を身
ド6名と共に、快晴の天候に恵ま
に付け、背後で奏でるウクレレの伴奏と歌に合わせて、私達の前でフ
れて、ホノウリウリ地区に向かい
ラを踊り始めました。曲はウクレレ制作会社コアロハの創業者のア
ました。バスの中で、ボランティ
アガイドの皆さんが、日米両語で、地図と古い写真を見せてくれなが
らホノウリウリ収容所について、おおよそ次の内容の事前説明をして
くれました。
「アメリカ軍の管理下で、1943年3月に開設されたホノ
ウリウリは、民間人と戦争捕虜の収容を目的として、使用期間中、お
よそ400人の民間人と4000人の戦争捕虜を収容していました。
160エーカー(約20万坪)の収容所には、175の建物、14の監視
塔、そして400以上のテントがあったと言われています。ホノウリウリ
に収容された民間人の多くは日系人であり、その中には、経営者、聖
職者、学校の校長などで、日系社会における有力者も含まれておりま
した。その他の収容者の中には、ヨーロッパからの移民を先祖に持
つアメリカ人もいましたが、ドイツ系アメリカ人が多数を占めていま
した。戦争捕虜の収容所として、ホノウリウリには、日本、韓国、台湾
そしてイタリアからの敵兵と労働徴収兵が抑留されていました。また
ここには、太平洋地域から強制退去させられた日本人女性や子供も
収容されていました。収容者たちは、暑さと湿気の高い、社会から切
り離された場所が、孤立感と不当な投獄への怒りを強めたところか
ら、ここを地獄谷(Hell Valley)と呼んでいました。現在、ホノウリウ
リ収容所は私有地として立ち入りが制限されています。
説明を聞きながら、バスは小一時間ほどで、オアフ島西側のエバ
地区の反対側の山沿いにあるクニア地区の高台に位置する、モンサ
ント社(アグリビジネスの大手会社)のハワイ支社の敷地に入ってい
き、止まりました。ホノウリウリ収容所跡にはトイレ設備がないので、
ここでトイレストップ。正面から見下ろすホノルルは、遥か遠くにダ
イヤモンドヘッド、その手前には広々とした真珠湾の景色でした。の
どかでゆったりとした景観を楽しんだ後、バスは、国定公園のレン
ジャーが鍵で柵を開けてくれ、彼女が先導する車の後を追い、
くねく
ねした赤土のままの道を曲がりながら坂を下り、およそ7~8分ぐらい
で谷底に到着しました。辺り一面は、雑木林と雑草以外は何も見え
ルビン・オオカミさんが作詞・作曲された、
「ホノウリウリの歌」でし
た。静かなでゆったりした曲調を背景に、愛おしい歌が口ずさまれま
した。長くて辛い収容所の生活を強いられた日系人やその家族を労
わるかのような優しい時が流れました。そのあと、ボランティアの方
が花びらの入った籠を回してくれ、私たちはそれを手に取り、それぞ
れ無言で、その花びらを収容所の建物があった跡地と思われる雑木
林と雑草ばかりの場所に撒きました。花びらの一部は、小枝の一部
に残り、まるで小さな蝶がそこに留まっているかのように覚えました。
ボランティアガイドの話によれば、ハワイの中高校生たちに向けて、
ホノウリウリ教育センター(Honouliuli Educational Center)の
開設を検討中とか。ぜひこの歴史が忘れられず後世の人々に伝えら
れていってほしいものです。帰りのバスの中で、日系4世と思われる
ボランティアの素敵な日系人女性が屈託のない明るい声で、
「わたし
のおじいちゃんはハワイ島から、おばあちゃんはマウイ島からこのオ
アフ島にやって来ましたの。」などと語る家族の話が耳に入ってきま
した。いま在る日系3世、4世、5世達の平和で幸せな生活も、過去に
1世、2世の人たちの大きな困難、犠牲、頑張りの結果なのだなぁ」と
の感慨を大きくして戻ってきました。
今岡千草さん(会員)ー 前から行きたいと思っていたところでした。
想像以上に厳しい生活を強いられながら、歌や短歌に希望を見出し
ていた当時の方々を思い、大変よかったです。既に亡くなった義母に
もっと当時のことを聞いておくべきであったと後悔が残ります。これ
から先、世界がいろいろ変化を見せる中で、ハワイにおいて、日本―
アメリカが一体どうなるのか、それによって我々の子孫の生活も変わ
るのかと思おうと不安です。日本の若い人たちにはぜひ見てもらいた
い場所です。そして平和とは何か、人権とは何かを考えてほしいと思
いました。ハワイは人種のルツボですが、日本は日本人以外に対して
ません。突然、ボランティアガイドが、
「皆さん、左を見てください!」
と叫びました。左側の窓の外に、わずかに古いコンクリートの床が目
に映りました。
「ここが収容所にいくつかあったメスホール(食堂)の
一つの跡地ですよ。」
そこを過ぎてしばらくして、1920年代に設置されたという約20キ
ロ離れた山からこの辺りのサトウキビ畑に水を引くために作られた
という用水路が見える場所でバスを降り、ガイドの説明を聞きなが
ら、ゆっくりとまた先ほどのコンクリート床跡まで散策しました。思
わず、芭蕉が詠んだ「奥の細道」の高館跡で、夢と消えてしまった義
経主従と藤原三代をしのんで詠んだとされる一句を連想しました。
「夏草や兵どもが夢の跡」でも、ちょっと違うようだ、この場所は華
やかさを偲ぶところではないのだから・・・・・コンクリートの床跡の
ハワイ便り Page 3
大成功の「HISLEA Winter Seminar – Culture & Sports 」- 続き - 2月9日(火)~2月15日(月)
感動のホノウリウリ見学ツアー 2月11日(木) ー 続き ー
排他的なところがありますので、特に世界という目で考えてもらいた
いるモンサント社の事務所がある丘の上からは真珠湾やダイヤモン
ドヘッドまでも見渡せる大変景色の良い場所で、まさかこの場所か
いです。そして私たちの子孫にも見てもらいたい。
ら遠くない場所に4000名を超える収容者をもつ収容所があったと
影山穂波さん(ゲスト)ー 大変有意義な体験をすることができまし
鬱蒼とした森へと変貌していましたが、それでも各所に当時を髣髴さ
た。今回行けてよかったです。以前からハワイにおける日系人・日本
人に関心をもっており、この場所にはぜひ来てみたかったのですが、
なかなか来る機会がありませんでした。たまたまこのイベントを見つ
け、参加できて本当に感謝しています。ボランティアガイドのプレゼ
ンテーションが素晴らしい!現地を見ただけではなかなか理解しに
くいこともありますが、そこに適切な説明や事例を話してくれたこと
で理解が深まりました。収容者たちがよんだ短歌をいくつか紹介して
もらい、先の見えない不安や、家族を心配する心が伝わってきました。
一方で「コロッケの歌」をもじったり、ワインを密造したりという収容
者たちのたくましさも感じました。この場所は若い日本人にも見ても
らいたいです。華やかなリゾートの側面だけでなく、ハワイがどのよ
うな土地であり、その中で人々が営んできたのかをしることで理解も
はとても思えませんでした。収容所跡地は70年の歳月を経た現在は、
せる遺跡が有り、感動いたしました。戦後53年も経てから探索に着
手し、4年も掛けてこの場所を探し出した日本文化センター皆様の努
力に敬意を表するとともに、この場所の保全に協力していただいた
モンサント社のサポートにも敬意を表します。まだまだ整備が行き
届いていないようですので、一般公開されるにはかなりの時間がか
かるとは思いますが、貴重な「国定史跡」ですので、今後も多くの皆
さんでサポートして頂きたいものです。ツアーの最後でガイドの皆さ
んが披露された「ホノウリウリ」という歌とフラにも感動いたしまし
た。HISLEA会員として最後の参加になったこの催しを決して忘れま
せん。
作品「ホノウリウリを訪う」 深まると思います。
ペリー恵美子(筆名 石垣蔦紅)
西村洋志さん(会員)ー 今回参加できてとてもよかったです。日系
リウリ今訪わんとてツアーに参
の先人たちの計り知れない苦労、悲しみ、絶望感に少しだけでも触
れることができた感じがします。米国で学生をしていた頃、たまたま
立ち寄ったCaliforniaのManzanar強制収容所とは違い、まだまだ
知られていないホノウリウリなので、多くの方々が訪れるには少々整
備が必要だと思いました。忠誠を誓った国に裏切られた先人たちの
絶望感は想像し難いものです。戦争というものは正常な思考能力を
持った人をも狂人にしてしまうと改めて感じました。ハワイを訪れる
全ての人にこの場所を知ってほしいです。
(特に日本人)他の島々、沖
縄、グアム、サイパン、そしてこのハワイには戦争の悲しい歴史が存
在することを人々はもっと知るべき。今楽しめるのは、先人たちの苦
労の上に成り立っていることをもっと理解すべきだと思います。それ
にしてもボランティアガイドさんたちは素晴らしかった!
まぼろしの強制収容所跡ホノウ
加/文献に散見されしも長期間
キャンプ地の場所すら確定されず
/二〇〇四年度発行の地図には
載っていないホノウリウリという名の跡地/二〇〇七年グーグル地
図には表記あり真珠湾北西にホノウリウリと/ホノウリウリの場所
特定は困難を極めしと聞くその努力礼賛/ツアー参加は三十三人ホ
ノルルより二台のバスにてハイウェーを行く/市街地を出ずれば視
野は広がりて右手(めて)山みどり左手(ゆんで)青海/軍用地のゲー
トを抜けて基地内のフェンスを越えてバスは谷へと/「地獄谷」と呼
ばれし谷の入口に用意され居し蚊除けスプレー/渡されしホノウリ
ウリの拡大地図 米軍事務局・監視塔など/雑草木の生い茂るなか
左手(ゆんで)には食堂跡地や用水路跡/バス降りて藪中の用水路
小林正巳さん/町子さん(夫婦会員)ー オアフ島のどこかに第二次
大戦中の日系人収容所があったということは以前から耳にしていた
のですが、まさかHISLEA主催によるツアーが開催されるとは思って
も見なかったので早速参加させていただきました。現地を管理して
跡を踏む林の陰に廃屋ありき/地獄谷とまこと呼ばれし土地ならめ
悲嘆、慟哭、諦観あまた/酷暑湿気、蚊に悩まされし地獄谷 同
感なりきツアーの我らも/数々の逸話残りぬ日系人の地獄谷にて囚
われし日々の/ドイツ人イタリ―人も囚われしその慟哭を石らも知る
や/ジャングルとなりし跡地の確認は残されし一枚の写真なるらし/
食堂跡の部分に残る舗装地が場所確認の決め手なりしと/その昔イ
ンター二の詠みし短歌ありいま朗詠が静寂(しじま)にひびく/抑留
者を偲ぶ歌曲ありガイドらのウクレレ演奏に和して唄いぬ/歌声は
森に谺(こだま)し言霊(ことだま)となりて谷より天に昇るか/抑留
者を偲ぶフラあり演奏と歌に合わせてフラダンス美(は)し/花籠よ
り花びら掬いて森に撒く抑留者偲びて一人ひとりが/厳粛に心込め
つつ花を撒く繰り返すな戦争と差別の時代/地獄谷より丘に戻れば
視野開けダイヤモンドヘッドが海の彼方に/フェンス抜け丘にて臨む
真珠湾 空の碧さと空気が和む/帰宅して難民受け入れ反対の欧州
のデモをテレビが伝う
ハワイ便り Page 4
大成功の「HISLEA Winter Seminar – Culture & Sports 」- 続き - 2月9日(火)~2月15日(月)
た人と完歩した人、11名で参加し
ハワイに長期滞在するVISAとは? 2月11日(木)
関利明さん(新潟支部長)ー 今
ました。総勢2万2千人が参加し
の種類が80種類も存在する
昨年より5分遅く体力の低下を実
たグレートアロハラン、私自身は
回このセミナーに参加して、VISA
感しましたが、87歳の国本さんが
ことを知り、驚きました。そし
3時間を切り、素さんが2時間30
てImmigrant VISAとNon-
分台、それよりも少し早い野田さ
immigrant Immigrant VISAの
ん、野田さんと同じタイムで悠々
違いを理解することができました。
と歩いたみずえさん、1時間14分
Non-immigrant VISAはいずれも米国の利益のためにあるという
ことを理解しました。ただ今回のこのセミナーは、HISLEA会員を対
象としたセミナーとしては広範囲すぎる感じもしました。起業したい
でゴールしたDr.鈴木さん、鈴木
さんの奥さんは1時間32分、徳江
さんご夫妻は楽しそうにゴールし
方、企業にお勤めの方が関係するVISAに関しては周知のことと思っ
た次第です。そしてもう少し、学生、交流訪問のためのVISA、申請の
ための基本情報、必要書類などについてお話しされるとよかったか
と思います。VISAを発券する大使館、CBP、ESTA、移民局との関係
なども説明いただけるとなお良いかと思います。ご説明いただく内容
ましたが、やはり奥さんの方が好
タイムでした。スタートからゴー
ルまで国本さんに付き添って完歩した古賀さん、皆さん素晴らしいそ
れぞれのレースだったと思います。残念だったのは、後藤さんが後ろ
の資料なども配布いただけると助かります。
から押されて転倒し少々怪我をされたことです。途中20分近く手当
ハワイの最新不動産事情 2月12日(金)
なりの好タイムだったと思います。レース後は素さんお薦め、チャイ
を受けたのにも関わらず2時間以内でゴール、この事故がなければか
米濱鉦二さん(夫婦会員)ー 大
ナタウンのメイサムに行き、久しぶりに美味しい飲茶を食べて楽しい
変参考になりました。ハワイのこ
反省会を持ちました。レースに参加するには少々準備(トレーニング)
とを多少は知っていますが、それ
をするべきだと思いますが、それが健康につながると私は確信して
ほど詳しくはありませんし、住ん
います。皆さん、お疲れさまでした!
でいるわけでもないので、変化を
知りたいと思い参加しました。カ
カアコエリアの開発状況や、建築
予定のコンドミニアム(ヴィダ・アット888)が建築費高騰のため建築
計画を取りやめたといった情報、リッツカールトンの建築計画、アラ
モアナホテルの投資と利回りなど、なかなか聞けない情報だったと
思います。今後も同じような企画がある場合は、新しい店の出店情
報やレストランの出店・撤退などの情報も聞けるとありがたいです。
Great Aloha Run 2月15日(月)
関根八紘さん(常務理事)ー HISLEA Winter Seminarを締めくく
るべく、Aloha TowerからAloha Stadiumまでの13.1キロを走っ
マウイ支部
ホトトギス会(句会)
2月13日(土)
神崎洋さん(マウイ支部長)
風邪で欠席者が続出しましたが、予定通り
次回は3月19日(土)11時よりカヒリ・レスト
Johnさんは優勝スピーチの中で、一緒にラ
ランにて「鰆」、「東風」を兼題にして開催予
ウンドした自分より年長のToshinori Sato
定です。ご健吟ください。
さんに常にティーショットで後塵を拝し、何
とかSatoさんに付いて行こうと奮起した結
第66回ゴルフ会
「春の風邪」、
「水菜」を兼題に句会を開催
2月27日(日)
神崎洋さん(マウイ支部長)
することが出来ました。今月の3点句を下記
19名が参加し第66回ゴルフ会がカヒリ・ゴル
ご紹介致します。
フコースで開催されました。快晴・無風の絶
・春到来日の光にも草木にも(幸) 好のゴルフ日和になり好スコアーが続出しま
・春の風邪予防接種や期限切れ(まゆみ)
したが、John Fergusonさんがグロス74、
・にぎやかに遊ぶ鳥影春障子(まゆみ) ハンデ7、ネット67の素晴らしいスコアーで
・物言えぬ母の目うるみ春の風邪(富貴)
V3を飾られました。
ハワイ便り Page 5
果が14/15/16番ホールの連続バーディー
に繋がり好スコアーになったと話されてい
ました。2位には日本からのVisitorで1年振
りに参加されたTeppei Okugawaさんがグ
ロス84、ハンデ15、ネット69で入賞されま
した。3位には札幌雪祭りの雪像作りより先
般戻られたKazu Yamanoueさんがグロス
94、ハンデ24、ネット70で初のベスト3に
入られました。
①個人順位(敬称略):
* なでしこネット句会
1位 John Ferguson
2月句会に投稿された句の中から、いい句と思われた句を下記のとおり披露いたします。
2位 Teppei Okugawa
3位 Kazu Yamanoue
「なでしこネット句会」に投句を歓迎します。投句をされる方は、お名前(またはニックネー
ム)とメールアドレスをつけて、幹事の野田さん[email protected]までお送りく
4位 Kanako Tamaki
ださい。4月号の締め切りは3月12日(土)です。
5位 Toshinori Sato
【2月句会の入選句】
②ニアピン(敬称略):
#6/#8 Kenny Kanzaki
#13 Toshinori Sato
#16 Teppei Okugawa
・浅まだきほころぶ梅に夫(つま)を呼ぶ(嘉代子)
・一駅を乗り越している春の昼(由美子) ・尾を立てて今宵もどこに猫の恋(笑華)
・手籠より葉物あふれて春の市(多代子) ・老人の何釣るでなし春の海(洋) ・砂浜の足の温もり春立ちぬ(光子) ・紅梅のひらく朝や兄往けり(嘉代子) ・足跡の深く残りし冬の海(洋) ・今夕も外にお出掛け猫の恋(遊子)
* ハワイシニアライフ協会支部のご案内
ハワイシニアライフ協会では、日本の47都道府県を管轄地域といたしまして、以下の様に
各支部に振り分けさせていただいております。他支部のイベントにも参加可能です。
医療相談
分かち合おうアロハの心
ハワイと日本から世界に向けて
日本語クリニック
ご寄付をいただきました。ありがとうございました。
ワイキキ緊急医療クリニック 堀育史院長
($50)永野良夫様、
($20)西福幸二様
Bank of Hawaii Bldg. 3階 ☎(808)924-3399
名医による無料健康相談
アロハデスクのためにご寄付をいただきました。
ありがとうございました。
($200)加藤三枝様、
($100)金田栄様
大山廉平ドクター(会員・顧問/東京都済生会渋谷診療所所長)
($100)Kunimoto Harry様、
($100)本多孝次様
Eメールで気軽に相談できます。ご希望の方は、①姓名 ②会員番号
($100)税理士法人アーク&パートナーズ様
③返信用Eメールアドレス ④病歴 ⑤相談内容を下記メール宛にお
送りください。ご本人のみならず、ご家族お知り合いの方、病気と断
定できないことでも健康のことでしたらなんでもご相談ください。
2016年1月1日~1月31日
Eメール:[email protected]
HISLEA アロハデスク
(編集担当:インフォメーションコミッティ 西村ちえ)
場 所: ワイキキショッピングプラザ地下1階トラベルプラザ内
2250 Kalakaua Ave., Honolulu, HI 96815
電 話: 808-428-5808 FAX: 808-396-1140
時 間: 月曜日~金曜日 午前10時~午後3時 (祝祭日は除く)
HISLEA広場管理人より
www.hawaiiseniorlife.org/Forum
日頃のサポートありがとうございます。最近HISLEA広場を活用
してくださる会員が減っており、管理人としては寂しい限りです。
毎日の他愛のない出来事でも、最近驚いたことなど何でも構い
ません!どうか今後ともHISLEA広場をよろしくお願いします!
アロハデスク開設に際しまして特別寄付金を募集しております。
お問い合わせとお申し込みはホームページhttp://www.hawaiiseniorlife.org/ または電話 808-428-5808 まで
当協会の概要、入会案内:www.hawaiiseniorlife.orgをご覧になるか、パンフレットをご請求ください。
ハワイ便り Page 6
ハワイシニアライフ協会(HISLEA)の活動を支える法人会員様一覧
ファーストファウンデーションバンク
米国/ハワイ
http://www.ff-inc.com/
R. Sakai Company
インケアハワイ
リゾートハワイ不動産
http://www.hawaii-refresh.com http://www.resorthawaii.us
エム・エム・ケーマウイL.P.
レストラン吉家
http://kamehamehagolf.com
オーシャンウィンド不動産
http://www.oceanwind-hawaii.com
㈱カイナハレ・ハワイ
(地域別・五十音/ABC順 41社 2016年3月)
http://jp.sheraton-waikiki.com/yoshiya.htm
Wincubic. com dba Aloha Street
http://www.wincubic.com
http://kainahale.com
日本
クアロアランチ・ハワイ
http://www.kualoa.com ㈱アクセス
サチハワイ不動産会社
http://www.access-jp.jp/
http://www.sachiHawaii.com
サタケ ホノルル
税理士法人 アーク&パートナーズ
http://www.satake-japan.co.jp/ja/about/omusubi.html
スターツインターナショナルハワイインク
http://startshawaii.com タチバナエンタープライズ
http://www.tachibana.com ㈱東京メガネ
http://www.tokyomegane.co.jp
ナシモト&アソシエイツ
http://www.nashimoto.com
日刊サン・ハワイ
http://nikkansan.net/hi/
㈱日本航空インターナショナル
株式会社ノースアイランド
http://www.knowsi-land.jp/
ハレクラニコーポレーション
http://www.halekulanicorporation.com/ ハワイファイブオープロパティーズ
http://www.hi50properties.com
ファースト・ハワイアン・バンク
https://www.fhb.com
フォガティ不動産
http://www.fogartyhawaii.com
本田開発興業㈱ パールカントリークラブ
http://pearlcc.com/
読売アメリカ Y.U.S., Inc.
リーバンズコーポレーション
http://www.shurojp.com
http://www.the-arcist.com/
医療法人社団 愛聖会
http://www.aiseikai.net/
㈱ウェルホールディングス
http://www.wellholdings.co.jp/
㈱ジェイティービー
http://www.jtbcorp.jp/
㈱椒房庵
http://www.shobo-an.co.jp/
㈱宝人
http://www.takarabito.com
㈱十勝毎日新聞社
http://www.tokachi.co.jp/
社会福祉法人 八生会
http://www.hashoukai.or.jp/
株式会社ベルマネージメントワイズ
http://www.belle.co.jp
㈱ライフイズ
http://www.life-is.co.jp/
リストインターナショナルリアルティ㈱
http://www.listsothebysrealty.co.jp/
㈱リフレッシュ
http://www.refresh-group.co.jp/ ワールドファイナンシャルコンサルタンツ
http://www.wfc.asia/
㈱JTB九州
http://www.jtbcorp.jp/jp/jtb_group/kys/
JTBハワイ
http://www.jtb-hawaii.com ハワイ便り Page 7
【 ハワイシニアライフ協会主催 第3回いきいき講演会 】
2016年アメリカ大統領選の行方やいかに?
「なぜヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?」(講談社+α新書)
の著者より、大統領選の仕組みや見どころを含め解説いただく
講師:ジャーナリスト 佐藤則男(ニューヨーク在住41年)
(主催:NPOハワイシニアライフ協会 / 協力:日本クラブ)
<講演会>
【日時】
【場所】
【会費】
【定員】
【お申込み】
【申込期限】
【その他】
2016年4月7日(木) 5:30pm~6:30pm
ワイキキ・ヨット・クラブ 1599 Ala Moana Blvd., Honolulu, HI 96814
HISLEA会員及び日本クラブ会員$5/その他の方$15
60名 (定員に達しましたら締切りますのでお早めにお申し込みください。)
HISLEAのウェブサイト(URL:http://www.hawaiiseniorlife.org)
またはアロハデスク(☎:808-428-5808)まで
4月5日(火)までに必着
講演会当日、著者のサイン入り著書を20冊(1冊$15)限定販売いたします。
数に限りがありますのでお早めにお買い求めください。
尚、講演会の後、講師の佐藤則男氏を囲み、人数を限定しての(先着20名)懇親会を下記の
通り開催しますので、参加希望者は同時にお申し込みください。
<懇親会>
【時間】
【参加費】
【定員】
【その他】
6:30pm~8:00pm
会員・非会員共に$30 (飲み物、軽食を含む)
20名
お申込み方法、及び申込期限は上記と同じです。
佐藤則男 (さとうのりお)氏 プロフィール
早稲田大学を卒業し、1971年に朝日新聞英字紙
Asahi Evening News(現International Herald Tribune/
The Asahi Shimbun)入社。その後、TDK本社勤務、
ニューヨーク勤務を経て、1983年国際連合予算局に
勤務。のちに国連事務総長に就任するコフィ・
アナン氏の下で働く。1985年、パートナーと国際
ビジネスコンサルティング会社、Strategic
Planners International, Inc.,ニューヨーク州法人を
設立。アメリカ企業、日本企業をクライアントに、
マーケティング、日米市場進出、M&A、投資などの
ビジネス戦略立案、および実施などを担う。同時に
ジャーナリズム活動に復帰。「文藝春秋」「SAPIO」
などにNY発の鋭い分析を基にした記事を寄稿。
米国コロンビア大学経営大学院卒。MBA取得。
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