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(社)日本DIY協会資料(PDF形式:323KB)
資料6
ホームセンター(DIY)業における地球温暖化対策の取り組み
平成 21 年 11 月 16 日
(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会
Ⅰ.ホームセンター(DIY)業の温暖化対策に関する取り組みの概要
(1) 業界の概要
①主な事業
DIY素材・用品、電気用品、インテリア用品、家庭日用品、園芸・エクステリア用品、ペット用品、
カー・アウトドア用品、カルチャー用品等、住関連の商材を総合的に品揃えする小売業。
日本ではじめて、住関連の商材を品揃えした本格的なホームセンターが誕生したのは1972年。
②業界全体に占めるカバー率
業界全体の規模(※1)
企業数
市場規模
業界団体の規模
団体加盟
260社
75社※2
企業数
団体企業
売上高3兆6425億円
−
売上規模
自主行動計画参加規模
36社
計画参加
企業数
(48.0%)※3
参加企業 売上高1兆9212億円
(52.7%)※4
売上規模
※1:ダイヤモンド・フリードマン社「SEPTEMBER 2009」による
※2:協会会員のうち小売業の会員数(2009 年 9 月末現在)
※3:
(%)は、団体加盟企業数に占める自主行動計画参加企業の割合
※4:
(%)は、業界の市場規模に占める自主行動計画参加企業の売上高の割合
(2) 業界の自主行動計画における目標
①目標
・店舗におけるエネルギー消費原単位(床面積・営業時間当たりのエネルギー消費量)を業界全体とし
て目標年度(2008年∼2012年度)において、基準年度(2004年度)の水準に維持する。
②カバー率 ※以下のいずれかの数値を採用。
・協会会員数(小売業)に占める自主行動計画参加企業数の割合は、48.0%
・業界の市場規模に占める、自主行動計画参加企業の売上高は、52.7%
③上記指標採用の理由とその妥当性
ホームセンター(DIY)業では、年度によって協会加盟社数、加盟店舗数の変化があることから、
業界全体のエネルギー消費量の抑制を目標とするのではなく、生産量当たりのエネルギー消費量の抑
制を目標とすることが適切である。小売業の生産量指標としては、年間販売額、床面積及び営業時間
等があるが、年間販売額は加盟社数、加盟店舗数の増減及び経済的な要因によって変動が大きく、床
面積×営業時間を生産量指標とすることにした。
目標については、参加した2004年度以前に定量データが残っていないことや、毎年度調査回答
企業の入れ替わりが多くあること等から、エネルギー消費原単位数値を自主行動計画の策定年である
2004年度(基準年度)水準に維持していくことを目標としている。
CO2排出量の目標設定については、上述のとおり調査回答企業の入れ替わりが大きいことや、店
舗の大型化及び営業時間の長時間化の傾向が続いていることから設定せず、生産量当たりのエネル
ギー消費の高効率化に努めることとした。
-1-
(3) 過去の実施
※フォローアップ(FU)参加会員のうち対策を実施した会員社数。投資額の回答があった場合には、社数の後に数字入力。
対
策
空調・温度管理
照明管理関係
空調送風機のインバータ化
冷房温度を28度設定にする
暖房温度を20設定にする
冷暖房開始時の外気取り入れの停止
空調機の外気導入量の削減
氷蓄熱システム(夜間電力を活用した空調)の導入
空調機のコンプレッサ運転時間制御改善
冷蔵ショーケースへのナイトカバーの導入
退社時にはパソコンの電源OFFの徹底化
照明のインバータ化
トイレ等の照明の人感センターの導入
高効率機器(低電力灯、反射板取り付け)の導入
照明の間引き
採光の改善等
タイマー・照度センサー付き照明の導入
建物関係
昼休み時などに消灯徹底化
日照熱線カットフィルム、遮熱フィルム等の貼り付け
エレベータ使用台数の削減
自動販売機の夜間運転の停止
その他
ESCOの導入(Energy Service Company)
LNG利用オンサイト発電設備(コ・ジェネ)の導入
中水(上水と下水の中間)の利用
低公害車の導入
共同配送の推進
アイドリングストップ運転の実施
納入台数(台/日)
配送距離(配送センターから店舗までの距離 Km/日)
車両燃料の種類
配送重量
燃料使用量
07年度以前
08年度
社数/投資額
社数/投資額
7 社/13,990 万円
9社
11 社
7社
2社
4 社/6,000 万円
3 社/1,500 万円
2社
18 社
8 社/1,298 万円
2 社/20 万円
5 社/1,098 万円
11 社
2 社/600 万円
6社
6社
3 社/150 万円
2社
1社
2 社/190 万円
1社
2 社/300 万円
2社
4社
1社
2社
2社
1社
-
7 社/6,963 万円
13 社
14 社
7社
3社
3 社/4,000 万円
5 社/1,000 万円
2社
22 社
10 社/6,140 万円
3社
5 社/850 万円
14 社
2 社/400 万円
7社
9社
4 社/100 万円
3社
4社
2社
1社
1社
1社
6社
6社
1社
2社
2社
1社
1社
○ ロイヤルホームセンター株式会社
・ ロイヤルホームセンター(株)ではCO2排出量原単位の削減を目標指標とし、全42店舗の運営におい
て、電気の使用量削減を中心とした省エネ対策を実施。温室効果ガスの削減に取り組み、2006年度に
おいて基準年である2004年度に対して25%削減を達成した。
・ 対策としては、消費する電気使用量の約半分を占める店舗照明についてインバータ化を推進。(Qシステ
ム※導入済店舗:9店舗 インバータ導入済店舗:32店舗)
・ その他、水銀灯の蛍光灯への変更。(導入済店舗:2店舗)
・ また、空調機についても、電力使用を制御するデマンドコントローラー導入を推進している。(導入済店
舗:31店舗)
-2-
・ 燃料調整費の高騰によりコストは前年より上がったが、使用量およびCO2の排出量は減った。要因は、
クールビズ・ウォームビズの取り入れ、冬場の空調機の使用制限、19店舗にエネルギー・ドクター・
サービスの導入による店舗照明の自動化、空調機の温度制御や使用状況の見える化と運用改善があげられ
る。
※Qシステム:定電流方式でインバータによる無結線蛍光灯のこと。
【CO2排出量(原単位】
Kg-CO2/千坪・10 時間
目標
実績
320,000
300,831
300,000
294,815
280,000
271,923
268,327
264,732
260,000
241,626
240,000
238,876
233,570
225,516
220,000
213,483
200,000
年度
2004
2005
2006
2007
○トステムビバ株式会社
・クールビズ・ウォームビズの積極取組。
・店内での空調設定温度を調整。(夏季 28度、冬季 20度)
・屋外照明(看板・駐車場 等)の点灯時間をこまめに設定変更。
・不要照明のこまめなスイッチON/OFFの実施。
・廃棄物の分別推進による焼却、埋立て量の削減。
・顧客に不要物(梱包ごみ)を渡さないための裸陳列を推進。
・販売済み商品(電池・蛍光管・バッテリー・梱包材)の店頭回収。
・マイバッグでの買物受入れ。(一部店舗)
・商品の長寿命化推進の為に、修理受付けアイテムを拡大。
○コーナン商事株式会社
・冷房温度を28度に設定する。
・暖房温度を20度に設定する。
・退社時にはパソコンの電源OFFの徹底化する。
・照明の間引きをする。
・昼休み時などに消灯を徹底化する
-3-
2008
2009
全81店舗
にて実施
(4) 今後実施予定の対策
※フォローアップ(FU)参加会員のうち対策を実施予定の会員社数。投資額の回答があった場合には、社数の後に数字入力。
対
09年度
実施予定
策
社数/投資額
空調・温度管理
照明管理関係
空調送風機のインバータ化
冷房温度を28度設定にする
暖房温度を20設定にする
冷暖房開始時の外気取り入れの停止
空調機の外気導入量の削減
氷蓄熱システム(夜間電力を活用した空調)の導入
空調機のコンプレッサ運転時間制御改善
冷蔵ショーケースへのナイトカバーの導入
退社時にはパソコンの電源OFFの徹底化
照明のインバータ化
トイレ等の照明の人感センターの導入
高効率機器(低電力灯、反射板取り付け)の導入
照明の間引き
採光の改善等
タイマー・照度センサー付き照明の導入
建物関係
昼休み時などに消灯徹底化
日照熱線カットフィルム、遮熱フィルム等の貼り付け
エレベータ使用台数の削減
自動販売機の夜間運転の停止
その他
ESCOの導入(Energy Service Company)
LNG利用オンサイト発電設備(コ・ジェネ)の導入
中水(上水と下水の中間)の利用
低公害車の導入
共同配送の推進
アイドリングストップ運転の実施
納入台数(台/日)
配送距離(配送センターから店舗までの距離 Km/
日)
車両燃料の種類
配送重量
燃料使用量
7 社/21,500 万円
14 社
14 社
7社
3社
4 社/2,000 万円
4 社/3,300 万円
2社
23 社
11 社/10,230 万円
3社
4 社/556 万円
12 社
2社
7社
9社
4社
3社
4社
1社
1 社/160 万円
1社
5社
6社
1社
2社
2社
1社
-
○ トステムビバ株式会社
・レジ袋使用の削減活動。(マイバッグ買物受け入れ店舗の拡大)
・梱包レス販売商品の拡大。
・バラ売りや量り売り等、必要量だけの販売を推進。
・資源回収ボックスの設置店舗拡大(今期8店舗実施予定)
-4-
(5) エネルギー消費量・原単位、二酸化炭素排出量・原単位の実績及び見通し
生産量
(×1010 ㎡・h)
エネルギー消費原単位
(kwh/㎡・h)
(04 年度比)
エネルギー消費量
(×109 kwh)
CO2排出原単位
(108 ㎏-CO2/1010m2・h)
CO2排出量
(万 t-CO2)
FU参加企業店舗総数
(店)
平均店舗面積
(㎡)
一日当たり平均営業時間
(時間)
2008 年度
2008 年度
(注 1)
(注 2)
2004 年度
2005 年度
2006 年度
2007 年度
2.576
2.498
2.490
2.782
2.627
0.05086
0.04408
0.04842
0.04818
0.05068
1.000
0.867
0.952
0.947
0.996
0.996
1.3100
1.1012
1.2059
1.3404
1.3313
1.3313
2.0434
1.7339
1.8538
2.0390
2.0848
1.7914
52.637
43.312
46.159
56.726
54.769
47.061
1,975
1,471
1,441
2,244
2,286
2,286
3,296.1
4,263.2
4,274.6
3,175.6
3,052.0
3,052.0
10.9
11.0
11.1
10.8
10.4
10.4
2010 年度
見通し
2.627
0.05068 0.05086 0.05086
1.000
* 2010年度の目標は、2009∼2012年度の5年間の平均値として達成することとする。
* (注1)電力の実排出係数に基づいて算出
* (注2)電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算出
(参考) 電気事業連合会が目標を達成した時の電力排出係数(※)に固定した時の、エネルギー消費量・
原単位、二酸化炭素排出量・原単位の実績及び見通し
※3.05t-CO2/万 kWh(発電端)
生産量
(×1010 ㎡・h)
エネルギー消費量
(×109 kwh)
CO2排出量
(万 t-CO2)
エネルギー原単位
(kwh/㎡・h)
CO2排出原単位
(108 ㎏-CO2/1010m2・h)
2004 年度
2005 年度
2006 年度
2007 年度
2008 年度
2.576
2.498
2.490
2.782
2.627
1.3100
1.1012
1.2059
1.3404
1.3313
45.129
35.898
39.446
44.920
43.504
0.05086
0.04408
0.04842
0.04818
0.05068
1.7519
1.4371
1.5842
1.6147
1.6560
2008∼2012 年度
見通し
目標
0.05086
0.05086
(6) 算定方法とバウンダリーの調整状況
①温室効果ガス排出量等の算定方法
生産量=(平均店舗面積)×(1日当たり平均営業時間)×(1年間における営業日数)×(店舗数)
-5-
目標
1.000
②温室効果ガス排出量の算定方法の変更点
変更なし。
③バウンダリー調整の状況
該当なし
Ⅱ.目標達成に向けた考え方
<目標に関する事項>
(1) 目標達成の蓋然性
① 目標達成の蓋然性
最近では、省エネ型店舗への移行や店舗改装時における新設備の導入等の効果から、エネルギー消費を
抑制する要因がある一方、店舗の天井高が近年高くなり照明の照度アップや空調効率の悪化等、エネル
ギー消費の非効率を招いている要因もある。エネルギー消費の増加、効率の悪い部分において、エネル
ギー利用の効率化に向けた努力が必要であり、目標達成に向けて予断は許されない。
② クレジットの活用状況と具体的な取組み状況
<クレジットの活用状況>
(単位:t-CO2)
クレジットの種類
2008 年度
償却量(注 4)
2008∼2012 年度
取得予定量(注 5)
京都メカニズムによるクレ
ジット
−
−
国内クレジット
−
−
試行排出量取引スキームの排
出枠(注 6、7)
2008 年度
売却量
−
クレジット量等合計
③目標を既に達成している場合における、目標引上げに関する考え方
(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会では、省エネ型店舗への移行や店舗改装時における新設備の
導入等、参加企業の熱心な省エネ努力により、エネルギー消費原単位を2004年度水準とする目標を4
年連続で達成することができた。
しかし、まだ5回目の調査ということで調査回答企業の入れ替わりが多いことに加えて、2004年度
より継続参加している企業においても原単位が上下しており、業界数値として落ち着いているものとは考
えにくい。
従って、エネルギー消費原単位を基準年の水準に維持するという現行目標については今年度も据え置き、
目標達成の蓋然性を高めるため業界として更なる省エネ対策に努めるとともに、参加企業が継続して自主
行動計画に取組む環境整備に努めることとした。
-6-
④排出量取引試行的実施への参加状況及び業界団体としての今後の方針
<排出量取引試行的実施への参加状況>
2009 年度現在
排出量取引試行的実施参加企業数
(業界団体自主行動計画参加企業に限る)
0社
業界団体自主行動計画参加企業
36社
シェア率
0%
<業界団体としての今後の方針>
排出量取引試行的実施に対しては、引き続き会員企業に対して、制度理解への周知に努める。
<業種の努力評価に関する事項>
(2) エネルギー原単位の変化
①エネルギー原単位が表す内容
ホームセンター(DIY)業では、年度によって協会加盟社数、加盟店舗数の変化があることから、業
界全体のエネルギー消費量の抑制を目標とするのではなく、生産量当たりのエネルギー消費量の抑制を目
標とすることが適切である。
小売業の生産量指標としては、年間販売額、床面積及び営業時間等があるが、年間販売額は加盟社数、
加盟店舗数の増減及び経済的な要因によって変動が大きく、床面積×営業時間を生産量指標とすることに
した。したがって、ホームセンター(DIY)業では、床面積×営業時間当たりのエネルギー消費量を基
準年(2004年)の水準に維持することを目標とする。
②エネルギー原単位の経年変化要因の説明
2007年度に比べて原単位が悪化したものの、目標年度(2004年度)の基準以下を達成したことは、省エ
ネ型店舗への移行や店舗改装時における新設備の導入等、各社の省エネ努力である。
ただし、まだ5回目の調査ということで、自主行動計画への参加事業者が年度毎に不定(2008年度
では7社が非参加、新たに5社が参加)であり、このこともエネルギー消費原単位を上下させているもの
と考えられる。
-7-
(3) CO2排出量・排出原単位の変化
①クレジット等反映排出係数とクレジット等の償却量・売却量によるCO2 排出量の経年変化要因
CO2排出量
事業者の省エネ努力分
購入電力分原単位変化
燃料転換等による変化
生産変動分
クレジット等の償却量・売却量
04 → 05
▲9.324
▲7.545
4.713
▲5.020
▲1.473
-
05 → 06
2.847
3.919
▲2.020
1.092
▲0.144
-
【単位:万t-CO2】(排出量増減数)
06 → 07
07→08
04→08
10.567
▲9.664
▲5.574
▲0.261
2.624
▲1.263
3.342
▲7.087
▲1.052
1.802
▲2.229
▲4.355
5.684
▲2.973
1.094
0
0
②クレジット等反映排出係数とクレジット等の償却量・売却量によるCO2 排出原単位の経年変化要因
CO2排出原単位の増減
事業者の省エネ努力分
購入電力分原単位変化
燃料転換等による変化
クレジット等の償却量・売却量
04 → 05
▲30,947.136
▲34,704.609
5,368.110
▲1,610.638
-
05 → 06
11,990.642
16,895.036
▲4,559.485
▲344.909
-
【単位:t-CO2/㎡・h】(原単位増減数)
06 → 07
07→08
04→08
18,524.670
▲24,758.160
▲25,189.984
207.209
7,762.660
▲9,839.704
16,456.841
▲31,227.711
▲13,962.245
1,860.620
▲1,293.109
▲1,388.036
0
0
(4) 取組についての自己評価
先進的な取り組みをしているホームセンター(DIY)の環境活動は、冷暖房の温度設定による電力節
減、空調送風機や照明のインバータ化、省エネ空調機器の導入、紙の使用量削減やエコ商品の販売推進、
廃棄物の細かい分別による再資源化など多岐にわたり、2004年度の目標値を維持することができた。
一方で、店舗の天井高が近年高くなり照明の照度アップや空調効率の悪化等、エネルギー消費の非効率
を招いている要因もあることから、今後もエネルギー消費の増加、効率の悪い部分において、エネルギー
利用の効率化に向けた努力が必要であり、目標達成に向けて予断は許されない。
(5) 国際比較と対外発信
比較可能なデータが存在しない。
Ⅲ.民生・運輸部門における取組の拡大 等
<民生・運輸部門への貢献>
(1) 業務部門における取組
①本社ビル等オフィスにおける削減目標と目標進捗状況
本社ビル等オフィスにおけるCO2削減の目標は現時点では設定していないが、個別企業において、電
気使用量の削減等に取り組んでいる。業界としての目標設定については今後検討したい。
②業務部門における対策とその効果
○ 株式会社コメリ
・ エアコンの温度を夏28度、冬18度に設定。
・ 本社ビルはPM10:00に消灯。
-8-
・ エレベーターを使うのは荷物を運ぶときだけにして、基本的に階段を使用。
○
・
・
・
ロイヤルホームセンター株式会社
クールビズ・ウォームビズの導入
白熱球から蛍光タイプへの電球交換
照明の人感センサー制御(トイレのみ)
○トステムビバ株式会社
・電力使用量の削減・・照明や空調の運用ルール改善による電力使用量の削減
(2) 運輸部門における取組
○ 株式会社コメリ
・配車支援ソフトの導入により配送ルートの効率化を図り、総車両台数の削減をすると共にCO2の削減を
促進している。
・改正省エネ法施行に対応する社内組織を準備している。
・流通センター内の照明器具を高効率照明器具に切り替えることにより、エネルギー使用量の削減を計画
している。
・昨年度同様に店舗配送車両のCO2排出量のデータを継続して収集し取り組み課題の検討並びに検証を計
画している。
○ コーナン商事株式会社
・ 共同配送の推進。
・ モーダルシストの推進。
(3) 民生部門への貢献
①環境家計簿の利用拡大
今後、当協会の環境・資源委員会等にて環境家計簿の利用を促すための方策を検討していきたい。
②製品・サービス等を通じた貢献
○ 株式会社カーマ
温室効果ガス排出量の削減が課題となる中で、ホームセンター商材による家庭でできる省エネ対策【名
称:カーマで始めるエコライフ】を全社レベルで取り組んでいる。
具体的には、CO2削減のための職場や家庭における冷暖房の設定温度見直し、節水効果のあるライフ
スタイルの提案及び関連商品の販売促進、待機電力削減効果のある情報提供及び関連商品の販売促進等が
挙げられる。
○トステムビバ株式会社
・ 環境配慮型(エコ)商品の積極的な販売・・・省エネ、省資源・エコのお役に立てる商品の重点販売
・ レジ袋削減・・・買物袋持参運動によるレジ袋の削減。今年度より『エコスタンプカード』を導入(中
部地区)
。
-9-
<リサイクルに関する事項>
(4) リサイクルによるCO2排出量増加状況
○ 株式会社カーマ
・ 使用済みお買い物袋の回収
平成19年5月より、使用済みのカーマお買い物袋の回収 BOX を全店に設置して回収取り組んでいる。
・ 本社及び店舗で発生するコピー用紙を回収し、トイレットペーパーへのリサイクルに取り組んでいる。
平成20年9月より平成21年8月の1年間で102t480kgの実績である。
○ トステムビバ株式会社
資源回収ボックスの店頭設置(電池、蛍光管、プリンターカートリッジ等のリサイクル回収→17 店舗実
施済み)
<その他>
(5) 省エネ・CO2排出削減のための取組・PR活動
○ (社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会
当協会では、環境資源に関する業界内の意識向上を図るため、環境・資源委員会において「人と環境にや
さしい商品」に該当する商品を募集し、審査・選別を行い4項目に分けて、毎年幕張メッセで開催される
「 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 」にて展示・紹介を行っている。
①リサイクル材料を使用、もしくはリサイクルを容易にできるように設計した商品
②環境を汚染しない、もしくは汚染された環境を浄化する機能や効果のある商品
(有機溶剤や化学物質を含まない商品など)
③省資源・省エネルギーに配慮した商品
④人にやさしく安全性に配慮した使い勝手のよい商品
企業が製品を開発する場合には、仕様設計、材料の選定から始まり、生産、生活者による製品使用、さら
に廃棄に到るまで、あらゆる場面で環境に対する負荷を低減させる配慮が必要であり、資源の有効活用やリ
サイクルによる再利用等、次の世代に向けて美しい環境と資源を残す一助となるよう取り組んでいる。
また、
「DIY環境・資源ガイドライン」を作成し、ガイドラインの中で環境・資源問題への取り組みの
「フレームワーク」を定め、会員企業の環境問題等に対する取り組みを促している。
なお、
(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会には小売業以外にも卸売業、製造業の事業者も会員と
なっていることから「フレームワーク」の中では、業態毎の特性に応じた取組内容を定めている。環境・資
源ガイドライン(1999 年発行、2002 年改訂)を改訂してから6年以上が経過し、DIY業界を取り巻く環
境もかなり変化したことを受け、昨年度(2008 年度)
、新たに改訂版を発行した。詳細は後述する。
○ ホーマック株式会社
<社員植樹による一人一木運動を行い緑化(樹林化)活動を継続>
2006年から北海道大学・名誉教授東三郎氏が発案したカミネッコン(ダンボール製苗木ポット)による
植樹活動を行い、約9,000本の苗木を17ヶ所に植えてきた。
(2009年9月現在)その中で青森県浅
虫森林公園の植樹には、2年連続で地元浅虫小学生と一緒にカミネッコンづくりをし、地域の人たちと一緒に
木を植える楽しさや大切さを伝えている。
- 10 -
○ 株式会社コメリ
<経常利益1%相当を地域緑化へ>
前年度経常利益の1%相当額を基金として積み立て、毎年の「コメリ緑資金」贈呈金額の原資としている。
平成20年度(第19回)には、平成20年3月期の単体経常利益116億56百万円の1%相当額を原資と
して出店地域へ拠出した。
(単位:千円)
年度
期 コメリ経常利益
寄付金額
助成件数
件数累計
1990
1991
1992
平成2年
平成3年
平成4年
1
2
3
1,764,302
2,107,557
14,600
17,600
21,000
15
29
27
44
71
1993
1994
1995
1996
1997
1998
平成5年
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
4
5
6
7
8
9
2,435,633
2,609,534
2,909,281
3,244,457
4,001,020
4,060,229
24,000
26,000
29,000
32,000
40,000
40,600
37
38
47
28
37
43
108
146
193
221
258
301
1999
2000
2001
2002
2003
2004
平成11年
平成12年
平成13年
平成14年
平成15年
平成16年
10
11
12
13
14
15
5,137,967
6,110,000
7,011,000
8,581,000
9,580,000
10,358,000
51,000
61,100
70,100
85,800
95,800
103,500
68
89
195
534
665
585
369
458
653
1,187
1,852
2,437
2005
2006
2007
平成17年
平成18年
平成19年
16
17
18
10,931,000
11,656,000
13,541,000
109,310
116,560
135,410
729
1,086
1,095
3,166
4,252
5,347
2007
平成19年
18
13,541,000
135,410
1,095
5,347
2008
平成20年
19
11,656,000
116,560
1,132
6479
1,189,940
6,479
- 11 -
自主行動計画参加企業リスト
(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会
企業名
事業所名
業種分類
1
(株)アイリスプラザ
全事業所が対象
(25)
2
アークランドサカモト(株)
全事業所が対象
(25)
3
(株)アヤハディオ
全事業所が対象
(25)
4
(株)エンチョー
全事業所が対象
(25)
5
嘉穂無線(株)
全事業所が対象
(25)
6
(株)カーマ
全事業所が対象
(25)
7
(株)関西土地
全事業所が対象
(25)
8
(株)ケーヨー
全事業所が対象
(25)
9
コーナン商事(株)
全事業所が対象
(25)
10
(株)コメリ
全事業所が対象
(25)
11
坂本産業(株)
全事業所が対象
(25)
12
(株)サンデー
全事業所が対象
(25)
13
(株)Jマート
全事業所が対象
(25)
14
(株)ジューテック
全事業所が対象
(25)
15
(株)ジョイフルエーケー
全事業所が対象
(25)
16
ダイキ(株)
全事業所が対象
(25)
17
(株)ダイユーエイト
全事業所が対象
(25)
18
(株)東急ハンズ
全事業所が対象
(25)
19
トステムビバ(株)
全事業所が対象
(25)
20
(株)ナンバ
全事業所が対象
(25)
21
西村ジョイ(株)
全事業所が対象
(25)
22
(株)ハイエース
全事業所が対象
(25)
23
(株)服部タイヨー
全事業所が対象
(25)
24
(株)ビーバートザン
全事業所が対象
(25)
25
(株)フタガミ
全事業所が対象
(25)
26
ホーマック(株)
全事業所が対象
(25)
27
(株)ホームインプルーブメントひろせ
全事業所が対象
(25)
28
(株)ホームセンターアグロ
全事業所が対象
(25)
29
(株)ホームセンターサンコー
全事業所が対象
(25)
- 12 -
30
(株)マキバ
全事業所が対象
(25)
31
(株)ムラウチホビー
全事業所が対象
(25)
32
(株)メイクマン
全事業所が対象
(25)
33
祐徳自動車(株)
全事業所が対象
(25)
34
(株)ユニリビング
全事業所が対象
(25)
35
(株)ユーホー
全事業所が対象
(25)
36
ロイヤルホームセンター(株)
全事業所が対象
(25)
※地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法、平成10年法律第117号)の規定により、行政に報告した「エネル
ギーの使用に伴って発生する二酸化炭素」の算定排出量を事業所毎に記載する。
※温対法の温室効果ガス排出量の算定・報告・公表制度において、非開示とされた事業所においてはCO2算定排出量の
記載は不要。
<業種分類−選択肢>
(1)パルプ
(2)紙
(3)板紙
(5)アンモニア及びアンモニア誘導品 (6)ソーダ工業品
(8)石油製品(グリースを除く)
(9)セメント
(12)ガラス製品 (13)鉄鋼
(14)銅
(17)アルミニウム (18)アルミニウム二次地金
(20)金属工作機械及び金属加工機械 (21)電子部品
(23)電子計算機及び関連装置並びに電子応用装置
(25)その他
- 13 -
(4)石油化学製品
(7)化学繊維
(10)板硝子
(11)石灰
(15)鉛
(16)亜鉛
(19)土木建設機械
(22)電子管・半導体素子・集積回路
(24)自動車及び部品(二輪自動車を含む)
<参考資料>
2008 年度は、地球温暖化問題をはじめとして、環境・資源問題はより緊迫した状態となり、ホームセン
ター(DIY)業界としても、一層緊張した対応が必要となりつつあることから、会員各位が地球環境状態
に対応した具体的行動計画を立てて実践していくための指針となるべく「DIY環境・資源ガイドライン」
を作成・発表した。以下は、小売段階における環境・資源対策の指針である。
◎消費者に理解される取り組み
小売段階では店舗の環境保全イメージと消費者との信頼関係の確立が第1である。環境保全イメージと
しては、店舗内部での空調の最適化、省エネ、リサイクルへの配慮が行き届いていることを知らせること
である。次に地域周辺との親近関係の構築のために、店舗広告の美化、緑化の推進、駐車場、駐輪場など
の整備によって、周辺に対する交通への影響に配慮する必要がある。環境保全商品については、消費者の
ニーズを常時把握できるように、アンケート、メール、その他の方法で申し出しやすくしておく必要があ
る。商品の不都合、品質、耐久性については常に注意を払っておく必要がある。プラスチック・トレイの
減量化、ラッピング無料サービスとその調整、包装梱包全体の簡略化、削減化につとめる必要がある。
◎小売業における対策
(1)環境保全型商品の啓発
小売業は消費者と接する機会が多い業態であるため、環境側面で影響項目を把握し、環境保全のための
具体的商品をアピールすることで、消費者への直接的な啓発活動を行うことができる。消費者から環境保
全商品に対する意見・要望を聞くことによってマーケティングに生かすことができる。
<消費者啓発>
① 環境保全商品の品質、規格については周知徹底をはかる。
② 消費者への情報提供とともに社員の教育を徹底する。
③ リサイクル推進のために、各店舗へリサイクルボックスを設置する。
④ 簡易包装、買い物袋の持参を奨励し、理解を得る。
⑤ 使い捨てライフスタイル改善のため、手作り・修繕の講習会を積極的に行うべきである。
⑥ 廃棄物の分別回収に対する協力を要請する。
<地域貢献>
① 地域貢献を通じて消費者の環境問題への関心度を高めるよう努める。
② 集客に際して交通の混乱や近隣への迷惑防止を周辺整備によって緩和するよう努める。
(大規模
小売店舗法の情報収集と遵守)
③ 店舗敷地内、周辺の美化、緑化活動を推進する。
- 14 -
④ 地域の共同活動・ボランティア活動に参加する。
<包装・梱包資材の削減>
① 梱包・包装の簡略化を推進していくべきである。
② 包装紙の削減と簡易包装の積極的推進。
③ ラッピング・無料サービスの見直しを実施する。
④ プラスチック・トレイなどの減量化を実施する。
<物流の合理化>
① 発注量の平準化・最適化を推進する。
② 配車台数の最適化を図る。
③ 輸送回数を増加させないために可能な限り小口発注の減少。
④ 返品処理を減少させる。
<廃棄物などの処理>
新規出店、店舗改装時に排出される建築廃材などの廃棄物は、建設リサイクル法に従って処理を行
うこと。また、日常的に生じる廃棄物の処理を適正化すること。
- 15 -
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