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大和証券SMBC株式会社

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大和証券SMBC株式会社
36
大和証券 SMBC株式会社
Our First Hundred Years: 藤本ビルブローカー(1920)
大和証券SMBC業績概要
(百万円)
対前期
2001年度
2001年度
2000年度
109,481
230,735
-52.6%
34,075
27,482
20,965
26,957
54,724
73,643
-25.7%
14,112
13,030
14,475
13,104
委託手数料(株券等)
10,517
13,531
-22.3%
2,649
2,489
2,630
2,748
委託手数料(債券等)
190
182
+4.8%
69
38
51
30
引受け・売出し手数料(株券等)
15,716
29,381
-46.5%
3,680
3,228
5,228
3,579
引受け・売出し手数料(債券等)
8,973
7,914
+13.4%
1,989
1,727
2,647
2,609
営業収益
受入手数料
募集・売出しの取扱い手数料
その他の受入手数料
トレーディング損益
増減率
4Q (1-3)
3Q (10-12)
2Q (7-9)
1Q (4-6)
1,709
3,384
-49.5%
528
479
522
179
15,980
19,247
-17.0%
5,188
3,444
3,389
3,958
26,089
128,934
-79.8%
13,993
3,031
2,449
6,614
株券等
14,753
115,403
-87.2%
7,422
5,048
-1,995
4,278
債券・為替等
11,335
13,531
-16.2%
6,571
-2,017
4,445
2,336
–
2
–
–
–
–
–
28,667
28,155
+1.8%
5,968
11,419
4,040
7,238
6,810
12,258
-44.4%
1,528
1,531
1,755
1,995
その他の商品売買損益
金融収益
金融費用
純営業収益
102,670
218,477
-53.0%
32,546
25,951
19,209
24,962
販売費・一般管理費
90,288
94,993
-5.0%
22,522
20,975
23,950
22,840
経常利益(損失)
13,231
123,640
-89.3%
10,209
5,492
-4,834
2,363
5,426
70,802
-92.3%
5,266
3,217
-1,759
-1,297
500.3%
364.7%
–
500.3%
415.8%
469.4%
450.9%
純利益(損失)
自己資本規制比率
(注) 2001年度中間期より、改正後の「証券業経理の統一について」(新統一経理基準)を適用しているため、
2000年度分についても、新統一経理基準に基づいて組換えを行なっています。
大和証券SMBC株式会社
37
大和証券 SMBC
ビジネス
大和証券グループ本社60%、三井住友銀行40%
の出資による合弁会社で、国内外の証券市場に
おいてホールセール証券業務を展開。
マーケット・ポジション
法人投資家との株式トレーディング、債券ト
レーディング、新規公開及び債券引受けに強み
を発揮。新規公開では、2001年度は新興企業向
け3市場で1位。ストラクチャード・ファイナン
ス及びデリバティブでのマーケット・リー
ダ ー 。 M&A 業 界 に お い て も 急 成 長 。 エ ク イ
ティ引受けでは上位に位置する。プリンシパ
ル・ファイナンス分野にも展開中。
2001年度の業績
債券、ストラクチャード・ファイナンス、デリ
バティブ及び M&A の分野においては引き続き
進展が見られたが、日本の株式市場が低調に推
移し収益機会が減少したことから、大幅な減収
を余儀なくされた。
1999年に大和証券グループと住友銀行(当時)の合
弁会社、大和証券 SB キャピタル・マーケッツ株式
会社(大和SBCM)が設立されました。同年10月に
は、大和証券グループ再編の一環として、海外拠点
の大半を同社に移管しました。 2001 年 4 月には住友
銀行がさくら銀行と合併し、三井住友銀行が誕生。
同時に同社は、さくら証券から営業全部を譲り受け
るとともに、M&A等さくら銀行の投資銀行業務の一
部を統合、社名を現在の大和証券エスエムビーシー
株式会社(大和証券SMBC)に変更しました。
同社にとって2001年度は、日本の株式市場が低調に
推移したことにより、非常に厳しい年となりました。
前年度に大きく収益に貢献したエクイティ・トレー
ディング収益が、前年度比 87 %減の 147 億円と大幅
に減少したことなどにより、営業収益は、ほぼ半減
の1,094億円にとどまりました。また同様に、市場低迷
により株式等の引受け・売出し手数料が前年度比
47%減の 157億円、株式等委託手数料が同 22%減の
105 億円にとどまりました。一方、債券関連収益や
比較的新しいビジネス(ストラクチャード・ファイ
ナンスなど)からの収益などは拡大しましたが、減
収分を補うには至りませんでした。
販売費・一般管理費は、取引関係費や人件費の減少
により同5%減となりましたが、営業収益減少の影響
が大きく、 2001 年度の経常利益は 132 億円、純利益
は54億円と大幅な減益となりました。
2001年度において、同社の格付は、フィッチによる
格付が A −から BBB +に、スタンダード&プアーズ
による格付が BBB +から BBB に引下げられました。
この格下げは、市況の悪化に伴う減収・減益が主な
要因ですが、これを理由としたビジネスへの影響は
ほとんどありませんでした。
エクイティ部門
ビジネス
機関投資家を中心とする法人投資家のエクイ
ティ・トレーディングに関する業務。
マーケット・ポジション
大和証券 SMBC は、日本株取引の主要プレー
ヤーのひとつである。東京証券取引所における
市場シェアは、リテール証券業務の大和証券と
の合計で10%前後を占める。先進的なシステム
のサポートにより、立会外・取引所外取引にお
いて強みを発揮。
展望
引き続き株式持合い解消などに関連する取引
ニーズが旺盛にあることが見込まれ、ブロック
取引等にノウハウを持つ同社には好環境。
38
バックグラウンド
大和証券 SMBCはエクイティ部門において、その卓
越したトレーディング能力及びシステム能力により、
我が国のエクイティ・トレーディング分野でのリー
ディング・プレーヤーの1社となっています。同社は、
非オークション(立会外・取引所外)取引市場にお
いてトップクラスのマーケット・シェアを占めるな
ど、その地位を確立しています。これらの取引は、
主に機関投資家とのバスケット取引などの大口取引
が中心となっています。
らのインフラを活用することによって、正確かつ迅
速なリアルタイムでのポジション・コントロール及
びプライシングが可能となっており、同部門は機関
投資家に対する高度なトレーディング執行サービス
を提供してきました。
また、同部門が擁するトレーダーやセールス担当者
の能力・経験を最大限に活用するため、高い能力を
有するサポートシステムが整備されています。複雑
な取引の迅速な執行を可能にする先進的フロントシ
ステムは、マーケットをモニタリングし、ポジショ
ン・コントロールをサポートするほか、トレーダー
やセールス担当者に先進的なエンド・ユーザー・コ
ンピューティング(EUC)環境を提供する機能も有
しています。能力と経験を併せ持つスタッフがこれ
市場規模
(一日平均)
2000年度
全マーケット(*1)
三市場立会内
(億円)
非オークション(*2)
11,197
8,316
2,537
第1四半期
13,001
9,542
2,944
第2四半期
11,365
8,239
2,783
第3四半期
9,357
7,339
1,779
第4四半期
11,054
8,135
2,641
10,016 (-10.5%)
7,684 (-7.6%)
2,116 (-16.6%)
第1四半期
11,086
8,700
2,187
第2四半期
9,163
6,966
2,030
第3四半期
9,508
7,215
2,037
第4四半期
10,343
7,877
2,218
2001年度(前年同期比)
*1:全マーケット:三市場+市場外+店頭
*2:非オークション:三市場立会外+市場外
出所:大和証券SMBC
大和証券SMBC株式会社
39
同部門は、日本企業の株式持合い構造の解消から生
じるビジネス・チャンスを積極的に捉えています。
株式持合い解消にあたっては、機関投資家間のブ
ロック取引や売出しという方法が利用されますが、
これらの手段により、企業は株価に与える影響やコ
ストを最小限にとどめつつ、持合い解消を進めるこ
とが可能となります。このビジネスにおいては、国
内外のネットワークを擁する大和証券 SMBC のグ
ローバルなプロダクト・ラインが競争優位性のカギ
となります。同部門では、東京を中心としたビジネ
スラインを敷き、お客様のニーズにグローバルに対
応する体制を整えています。
また、機関投資家とのバスケット取引においては引
き続き多くの取引を獲得しましたが、市場環境の悪
化などにより利益率は低下しました。
また、同部門は株式の電子取引における我が国のフ
ロント・ランナーでもあります。機関投資家間での
電子取引の標準である FIX ( Financial Information
Exchange )プロトコル使用の独自システムを通じ、
海外の機関投資家が日本の株式市場に直接注文を出
すことを可能にしています。さらに、約定結果につ
いてもフロントシステムを通じ、投資家に自動的に
報告を行なうことが可能となっています。
そのために、大和証券 SMBCでは、以下の通りいく
つかの組織改正を行なっています。
展望
機関投資家をはじめとした法人のお客様による株式
持合い解消等に関連する取引ニーズは、引き続き高
いと考えられます。同部門においては、バスケット
取引における現在の優位性を活かしつつ、ブロック
取引などを含めたお客様へのベスト・ソリューショ
ンの提供により、競争優位を確立していきます。
・ 2001年11月に、債券、エクイティ、及びデリバティブ
部門を統括する商品本部を設置しました。これはお
客様のニーズをより的確に捉え、さらに複合型商品
を提供していくためです。
・ 2002 年 2 月に、機関投資家営業第一部(国内担当)
2001年度レビュー
及び第二部(海外担当)を統合しました。これは機
関投資家からのオーダー・フローに関する情報を共
2001年度における大和証券SMBCのエクイティ委託
手数料とエクイティ・トレーディング益の合算は252
億円と、前年度の1,289億円から80%減少しました。
有するためです。
・ 2002年4月に、商品本部内に商品統括部を設置しま
した。これは各商品部門間の連携をさらに強化する
この主な理由として、以下の点が挙げられます。
当該収益は、2000年度に大きく拡大しました。これ
は 2001 年 4 月から導入された時価会計に先立ち、金
融機関及び一般事業会社が株式の持合い解消を積極
的に行なったことなどが大きく影響しました。特に、
大口の取引は第4四半期に集中しましたが、当時は日
経平均が13,000円近辺で推移し、大半の金融機関が
含み益を有していました。2001年度においては、年
度始めこそ小泉内閣誕生による構造改革推進への
期待から株式市場も堅調に推移していましたが、そ
の後の政策不信や米国同時多発テロの発生などによ
り、日経平均がバブル崩壊後の最安値を下回るなど、
年度を通じての株式市場は低調に推移しました。
結果として投資家の含み益は減少し、大口取引も減
少しました。
ためです。
40
掘するにあたっては、各証券会社とも、銀行や会計
事務所、ベンチャー・キャピタル等からの情報を活
用しています。新規公開を支援する証券会社は、顧
客企業の上場に向けて法務、財務その他株式上場に
関するコンサルティング業務を行ないますが、その
過程で築かれた顧客企業との密接な関係は、その後
の企業の成長過程におけるエクイティ・ファイナン
スなど、将来のビジネス・チャンスに繋がります。
歴史的な背景を見ると、 IPO市場においては野村證
券がNo.1の地位を維持してきましたが、ここ数年間、
大和証券SMBCがシェアを高めており、2001年度は
トップとわずかな差の2位となっています。
公開引受部門
ビジネス
未公開企業の株式新規公開(IPO)を支援。公
開後のサポートも行なう。
マーケット・ポジション
日本の新規公開市場は、大和証券SMBC、野村
證券、日興ソロモン・スミス・バーニーの大手
3社が大きなシェアを占めている。 2001年度の
市場規模は、調達額ベースで前年度比43%減少。
大和証券SMBCは、日本マクドナルド、有線ブ
ロードネットワークスといった大型案件を獲得。
2001年度における新規公開件数は 187件と、前年度
の 201 社からはやや減少しました。また金額ベース
では、株式市場の低迷により調達額が減少したこと
や、予定されていた案件が延期されたこともあり、
前年度比約43%の減少となりました。中でも世界的
なITバブル崩壊の影響を受けて、IT関連企業の新規
公開は低調に推移しました。一方で、大和証券
SMBCが主幹事を務めた日本マクドナルドや有線ブ
ロードネットワークスなどの大型案件もいくつか見
られました。 2001 年度における大型案件としては、
他に野村総合研究所、電通などがありました。
展望
2002年度は、件数はあまり変わらないと思われ
るが、調達額ベースではさらに縮小すると予想
される。長期的にビジネス環境が大きく変化す
ることはないと考えている。
バックグラウンド
2001年度レビュー
我が国の株式新規公開( IPO)市場では、大和証券
SMBC及び野村證券、日興ソロモン・スミス・バー
ニーといった、大手証券グループが中心的な地位を
占めています。その背景としては、これら大手証券
グループがリテール証券市場においても強力な地位
を占めている点が指摘されます。新規公開企業を発
2001年度において、大和証券SMBCは日本マクドナ
ルド、有線ブロードネットワークスなど、 36 社、
2,678億円の新規公開の主幹事を務め、件数、調達額
ともにIPOリーグテーブルで第2位となりました。
2001年度株式新規公開リーグテーブル
(公開日ベース)
順位
証券会社
金額
(億円)
シェア
件数
1
野村
3,081
39.5%
45
2
大和証券SMBC
2,678
34.3%
36
3
日興SSB
802
10.3%
32
出所:大和証券SMBC
大和証券SMBC株式会社
41
展望
バックグラウンド
2002年度における我が国のIPO市場は、社数で前年
度とほぼ変わらずの150∼200社となると思われます
が、規模は引き続き縮小するものと予想されます。
この業務は、短期間で結果が出るものではなく、公
開に至るまでの長期間に渡る業務であり、長期的に
見た場合のビジネス環境は大きく変化することはな
いと考えています。大和証券 SMBCでは、現在幹事
参入などにおいて顕在化している三井住友銀行との
提携効果が、徐々に主幹事獲得にも波及してくるも
のと考え、当面はNo.1の座を野村證券と争う状況が
続くと見ています。
我が国における既公開企業の株式新規発行・売出し
市場は、大和証券 SMBC 、野村證券、日興ソロモ
ン・スミス・バーニー証券の大手3社及び一部の外資
系証券会社がトップの地位を占めています。
エクイティ引受部門
ビジネス
既公開企業の株式公募・売出し等のエクイティ
案件の引受けを行なう。
マーケット・ポジション
国内における中小規模の案件に関しては優勢。
民営化関連などの大型案件については、数件を
手がけてリーグテーブルトップとなった98年度
以降はやや劣勢。2001年度の公募・売出しは総
体的に低調に推移し、大型案件も少なかった。
大和証券SMBCのマーケットシェアはやや回復
したが、依然として満足すべき水準にはない。
展望
株式市場は回復を見込んでいるが、エクイティ
の新規発行は依然として低調が予想される。一
方で、売出し案件としては民営化関連が見込ま
れている。同部門は、こうした民営化関連のビ
ジネスに注力するとともに、三井住友銀行との
提携による顧客基盤の拡大を活かして、より多
くの主幹事案件の獲得を目指す。
2000年度におけるIT関連銘柄の急落に端を発した証
券市場の低迷、企業のバランスシート再構築の動き
などにより、2000年度、2001年度と株式発行市場は
低調に推移しました。また、売出しについては、
2000年度に見られた民営化関連を含む大型グローバ
ル案件が2001年度にはなく、低調となりました。
大和証券 SMBCは、国内市場におけるエクイティ引
受業務ではマーケットリーダーの地位を保持してい
ますが、大型グローバル案件では野村證券、日興ソ
ロモン・スミス・バーニー証券両社にここ数年やや
後れをとっていました。2002年度には、民営化関連
の大型グローバル案件として、日本たばこ産業(JT)、
東日本旅客鉄道( JR 東日本)、西日本旅客鉄道( JR
西日本)等の売出しが実施または計画されています。
このうち、同社はJTの政府保有株約33.3万株の売出
しについて主幹事を獲得しました。
2001年度レビュー
2001 年度における日本企業の株式公募・売出しは、
金額ベースで前年度の3兆5,808億円から7,258億円に
減少しました。1999年度にはIT関連企業による活発
な発行、また2000年度にはNTTドコモや日本オラク
ルといった大型案件がありましたが、2001年度には
これらのような案件がありませんでした。
このような中で、大和証券 SMBCは日本電産の売出
し(約230億円)、日本電気の転換社債及び優先出資
証券発行等の案件を獲得しました。これらの案件は
市場から高い評価を得ており、なかでも日本電産の
売出しはトムソン・ディールウォッチによる2001年
度エクイティ・ディール・オブ・ザ・イヤーに輝き
ました。こうした案件の獲得により、同分野におけ
る大和証券 SMBCのマーケットシェアは前年度に比
べて改善しています。
42
展望
2001年度においては、市場の低迷もあり、三井住友
銀行との提携による顕著な効果は見られませんでし
たが、同行との提携による顧客基盤の拡大により、
今後多くの成果が出てくるものと期待しています。
当社グループでは、2002年度の株式市場は回復する
と予想していますが、日本企業がバランスシートの
改善を図っていく傾向は続くと見ており、大規模な
エクイティの新規発行は多くは期待できません。
本邦企業のファイナンス状況
公募・売出し
普通社債
新規公開
件数
金額
(億円)
2001年度
79
7,258
2000年度
107
35,808
1999年度
215
46,039
2001年度
327
80,785
2000年度
362
75,737
1999年度
431
75,545
2001年度
187
7,804
2000年度
201
14,420
1999年度
126
6,581
出所:大和証券SMBC
2001年度公募・売出しリーグテーブル
(条件決定ベース)
順位
証券会社
金額
(億円)
シェア
件数
1
野村
2,448
33.7%
27
2
日興SSB
1,630
22.5%
15
3
メリルリンチ
1,070
14.7%
2
4
大和証券SMBC
941
13.0%
23
5
UBS ウォーバーグ
512
7.1%
2
6
モルガン・スタンレー
256
3.5%
1
7
国際
142
2.0%
1
8
ドイツ
90
1.2%
2
9
みずほ
54
0.8%
3
10
新光
43
0.6%
5
(注)トラッキングストック、優先証券、REITを除く
出所:大和証券SMBC
大和証券SMBC株式会社
43
一方で、大型の売出し案件として、 2002 年度には、 おいて、リーグテーブルでトップクラスの地位を継
続しています。また、2001年度には、個人向け社債
JT、JR東日本、JR西日本などが実施または計画され
ています。大和証券 SMBCは、先に述べた通り、こ
の引受けでもトップとなっています。
の中で JT 株式の売出しの主幹事を獲得しています。
さらに同社は、特殊法人など政府系機関に関しての
債券流通市場においては、高い能力を有するシステ
将来的なビジネスチャンスを睨んで、これらビジネス
ムによるサポートが大きく貢献しています。 TOL
を獲得するためのプロジェクト・チームを組成して (Total Bond Analysis Online)システムもそのひとつ
います。
であり、現在2社のみが運営しているリアルタイムで
のオンライン・ポートフォリオ評価サービスを提供
また、企業でのバランスシート再構築の動きの中で、 しています。
デット・エクイティ・スワップなどの種類株発行の
コンサルティング業務が、ビジネスとして成果をあ
日本の債券市場は、ここ数年間で大きく変化してきて
げつつあります。
います。2000年4月には金融商品に対する時価会計が
導入され、2001年1月には国債の即時グロス決済制度
(RTGS)が導入されました。また、2002年4月からの
定期性預金に対するペイオフの解禁、2003年4月から
債券
予定されている流動性預金に対するペイオフの解禁に
より、広範な投資家層において、リスク資産への投資
に対する考え方が変わってくるものと思われます。
さらに発行市場においては、財投機関債が初めて発行
ビジネス
されるなど、発行体の多様化も進んできています。
債券の発行市場における引受業務及び流通市場
におけるトレーディング業務などを行なう。
2001
年度レビュー
マーケット・ポジション
国内普通社債の引受けでトップ。債券投資家の
顧客満足度では第 1 位の座を確立。高いシステ
ム能力による貢献度も大きい。
展望
ペイオフの解禁により、債券市場へ新規資金が
流入すると期待される。発行市場においては、
企業の資金需要は低調であるとみており、発行
金額は前年度並にとどまると予想される。
バックグラウンド
米国の著名なコンサルタント会社の調査によれば、
大和証券 SMBCは、日本で債券の売買を行なってい
る機関投資家から、3年連続で顧客満足度第1位にラ
ンクされています。
大和証券グループと三井住友銀行の合弁会社として
設立されて以来、同社は国内普通社債の発行市場に
債券の流通市場とトレーディング業務
2001年度中に債券市場に影響を与えた主な出来事と
しては、米国における11回に及ぶ利下げ、アルゼン
チンの経済危機に伴う債務不履行、そしてエンロン
やマイカルの破綻などがありました。これらにより、
投資家の間ではリスク回避志向が非常に強まり、低
格付企業による新規社債発行が一時期ほぼストップ
しました。また、小泉総理誕生による経済再生への
期待が徐々に低下していくのに伴い、信用リスクに
対する意識も高まりました。
こうした背景のもとで収益機会が減少したことから、
大和証券 SMBCの債券・為替等トレーディング収益
は前年度比16%減の113億円となりました。
ペイオフの解禁に先立ち、多くの投資家層で資産分散
化に対する関心が高まってきました。個人では外貨建
て債券への投資拡大がみられました。また、地方公共
団体では、資金を銀行から債券市場に分散させるとこ
ろも出てきています。リスク許容度の低い投資主体で
ある学校法人、宗教法人、その他財団なども同様です。
44
これに加えて、低金利が継続する中で、比較的高い
利回りが期待できる仕組債に対しては、引き続き大
きな需要がありました。一方で、投資家のクレジッ
トリスクに対する意識が高まり、BBB以下の格付の
発行体による普通社債の発行は大幅に減少しました。
債券の引受業務
債券の引受け・売出し手数料は、前年度比13%増の
89億円となりました。発行市場がほぼ横ばいに推移
した中で、大きな成果をあげることができました。
この分野では、三井住友銀行との提携による効果が
2001年度国内普通社債リーグテーブル
(条件決定ベース)
順位
証券会社
金額
(億円)
シェア
件数
1
大和証券SMBC
18,932
23.4%
92
2
野村
16,580
20.5%
75
3
日興SSB
10,960
13.6%
53
4
東京三菱
9,660
12.0%
46
5
みずほ
9,338
11.6%
54
6
UFJ
5,541
6.9%
25
7
ゴールドマン・サックス
2,965
3.7%
14
8
モルガン・スタンレー
1,588
2.0%
12
9
新光
1,515
1.9%
15
10
メリルリンチ
820
1.0%
5
出所:大和証券SMBC
2001年度国内個人向け普通社債リーグテーブル
(条件決定ベース)
順位
証券会社
金額
(億円)
シェア
件数
33.3%
21
1
大和証券SMBC
2
野村
3,972
33.0%
21
3
日興SSB
2,760
22.9%
10
4
新光
530
4.4%
5
5
国際
300
2.5%
3
6
UFJ
200
1.7%
2
7
東京三菱
100
0.8%
1
8
東海東京
100
0.8%
1
9
みずほ
40
0.3%
1
10
みずほインターナショナル
30
0.2%
1
出所:大和証券SMBC
4,008
大和証券SMBC株式会社
大きく表れてきており、特に昨年度は住友銀行と
さくら銀行の合併により顧客基盤がさらに拡大した
効果が、マーケット・シェアの拡大に表れています。
2001年度中には、新たに財投機関債が発行されまし
た。大和証券 SMBCは、同年度中における引受けを
伴う財投機関債の発行総額 5,800億円中 1,050億円の
主幹事を努め、主要な地位を確保しました。また、
個人投資家向け社債については、投資家層の拡大を
図って、あるいはIR(投資家向け広報)活動の一環
として、企業による発行が増加しました。
なお、社債の引受手数料率の水準はここ数年低下を
続けており、AAA格銘柄については、ユーロ市場と
ほぼ同水準となっています。同社では、引受手数料
率について、今後大きく低下する可能性は低いと考
えています。
展望
2002年 4月及び 2003年 4月の段階的ペイオフ解禁は、
我が国の債券市場への資金シフトに大きな影響を与
えると思われます。すでに、地方公共団体など特定の
投資家層の中には、その資金を預金から国債をはじ
めとする格付の高い債券にシフトさせ、リスクの分散
化を図っているところもあります。大和証券SMBCで
は、今後も地方公共団体、学校法人、その他財団法人
及び宗教法人などの投資家層で、この傾向が継続する
ものと予想しています。これらの投資家からの需要に
対して、大和証券の全国店舗網及び三井住友銀行との
連携が大きな競争力の源泉となると考えています。
45
市場のリスク許容度にある程度の影響を受けるとい
う点が挙げられます。格付リスクへの意識の高まりも
あり、投資家の需要が多く見込めない場合は、他の資
金調達手段を検討することになる可能性があります。
デリバティブ部門
ビジネス
金利、通貨及びエクイティ・デリバティブ並び
にオルタナティブ投資商品の開発。
マーケット・ポジション
日本におけるデリバティブ市場のマーケット・
リーダー。金利、通貨及びエクイティ・デリバ
ティブの業務を統合したことで競争優位性を確
立。高いシステム能力により先進的な商品を開
発。「円満債」は2001年度の大ヒット商品。
展望
低金利の継続、ペイオフの解禁などにより、
仕組債や外貨建て債券の需要が高まっており、
同部門のビジネスチャンスが拡大している。証
券市場の動向に左右される部分もあるが、2002
年度も引き続き成長が期待できる。
バックグラウンド
同社では、2002年度においても、低金利の環境が続
く可能性が高いと考えており、仕組債に対する需要
も引き続き高水準であると予想しています。そこで、
この部門における競争優位をさらに強固なものとす
るために、債券部門とデリバティブ部門の協力関係
を強化しています。
大和証券SMBCは、日本におけるデリバティブ市場で
のリーディング・プレイヤーのひとつです。米国の有
力コンサルティング会社の調査によれば、同市場の複
数の部門において顧客満足度No.1に選ばれています。
債券の引受けについては、企業の資金需要が低調であ
ることから、2002年度の発行額も2001年度とほぼ同
水準となると考えています。背景として、2002年度
には、電力会社、商社、消費者金融、鉄鋼会社などで
多額の償還が予定されているものの、実際の発行額は
同部門の2001年度の収益は、前年度に低調であった
エクイティ・デリバティブが急回復したこともあり、
全体としては好調に推移しました。商品カテゴリー
別の状況は以下の通りとなります。
2001年度レビュー
46
金利デリバティブ
低金利の継続によるヘッジニーズの低下に加えて、
金利動向の見通しが不透明であったことからトレー
ディングが低調であったため、同分野の収益は前年
度比38%の減少となりました。
通貨デリバティブ
国内金利が低水準に推移していることから国内債券
型商品のリターンが低く、そのため外国債券関連商
品に対する需要が高まりました。その結果、通貨デ
リバティブのマーケットは活況を呈しました。同分
野においては、同社の技術力、開発力の高さが評価
を受け、これまで大和証券 SMBC との競合関係に
あった銀行からのカバーディ−ルが好調であったこ
とが特徴的でした。同分野の収益は、前年度比76%
の増加となりました。
エクイティ・デリバティブ
2001年度において、同分野では「円満債」という商
品を開発しました。これは、利金額が株価指数に連
動する元本保証の仕組債ですが、株価指数が一定水
準を上回ると額面で期前償還するという点に特色が
あります。販売対象は主に地方銀行などの機関投資
家であり、非常に好評でした。また、事業法人や一
部個人のお客様への販売も行なっており、いずれも
高い評価を得ています。同債の2001年度中の販売額
は、額面で約1,300億円となりました。通常、こうし
た新商品を発売すると、競合他社も短期間で同様の
商品を発売します。しかしながら、この円満債につ
いては、金利・エクイティの混合型という性質及び
商品組成時の高度なヘッジ技術などにより、競合他
社が同様の商品を発売するまでに約半年かかりまし
た。円満債の販売が好調であったことから、エクイ
ティ・デリバティブの収益は、低迷した前年度から
657%の増加となりました。
仕組債
仕組債の分野においても「円満債」の効果により、
収益は前年度比14%の増加となりました。
オルタナティブ商品
同部門では、 2001 年 7 月からオルタナティブ商品の
提供を開始しました。米国の資産運用会社がマネー
ジャーを務めるファンド・オブ・ファンズを組み入
れた私募投信や元本確保型ファンド・オブ・ファン
ズリンク債など、 2001 年度は 120 億円程度を販売し
ました。この分野は、2∼3年後には、仕組債を超え
る最大のマーケットになる可能性を秘めていると考
えています。
同部門では、 2002 年 2 月にエクイティ・デリバティ
ブの新システムを完成しました。これにより、同部
門における大和証券 SMBCの競争力はさらに強化さ
れました。
展望
この2年間は、相場低迷、ボラティリティの上昇によ
り、エクイティ・デリバティブの分野ではビジネス
チャンスが拡大しました。この分野では、持合い解
消に絡む取引が多く、2002年度において日本の株式
市場が回復した場合には、エクイティ・デリバティ
ブ市場は引き続き活況を呈すると考えられます。
また、低金利の継続やペイオフの解禁などにより、
比較的高い利回りを期待できる仕組債への需要がさ
らに高まると思われます。さらに、外貨建て債券へ
の高い需要の継続により、通貨デリバティブについ
ても期待しています。
大和証券SMBC株式会社
ストラクチャード・ファイナンス部門
ビジネス
金銭債権、不動産等の資産の証券化など、多様
な商品の組成及びマーケティングを行なう。
マーケット・ポジション
2001年度の資産担保証券(ABS)のリーグテー
ブルでは、みずほ証券に次ぎ第2位であり、
業界の第一人者としての評価は揺るぎないもの
となっている。先進的な商品開発能力を有し、
業界初の案件を数多く取り扱っている。また、
大和証券グループの強力な販売網にも支えられ
ている。なかでも、金銭債権及び不動産の証券
化において強みを発揮している。
展望
証券化対象資産の多様化により、長期的に成長
が持続すると見込まれる。
バックグラウンド
我が国のストラクチャード・ファイナンス市場の発
展は、90年代後半からの金融ビッグバンに伴う規制
緩和に大きな影響を受けました。規制緩和により、
証券化の対象とすることができる資産の範囲が拡大
したことから、さまざまな種類の資産が証券化され、
市場は拡大しました。大和証券 SMBCは、マーケッ
トリーダーとして日本の証券化市場を開拓して以降、
現在まで市場の発展に貢献し続けています。同社は、
資産担保証券(ABS)の2001年度の主幹事案件総額
(トムソン・ディールウォッチ調べ)では、みずほ証
券に次いで第2位となっており、国内全域に広がる販
売網に支えられ、先進的なストラクチャーの組成に
おいて力を発揮しています。
場においてはいくつかの特徴的な動きがありました。
経営破綻した生命保険会社が保有していた資産の証
券化など、金銭債権の証券化が拡大したほか、消費
者金融会社が規制緩和を受けて、資金調達手段のひ
とつとして証券化を活用しはじめました。また住宅
金融公庫が積極的に証券化を開始するなど、住宅
ローン担保証券( RMBS )の証券化が進みました。
整理回収機構(RCC)は不良債権の処理方法として
証券化の活用を始めました。商業用不動産担保証券
( CMBS)の分野では、証券化の対象となる資産が、
これまで主流であったオフィスビルからホテル、
ショッピングセンターなどへと拡大しています。
大和証券 SMBCは以下にも紹介されるように数多く
の革新的なストラクチャーを導入しています。
また 2001 年度は、我が国における不動産投資信託
(REIT)市場の創設という重要な年でもあり、同年度
中に3つの大規模な発行が実施されました。株式市場
全体の低迷に伴い、当初これらの案件に対する市場
の反応は期待を下回るものであり、予定していた発
行もいくつか延期されました。しかしながら、市況の
回復により環境の改善が見られています。大和証券
SMBCでは、REIT市場が 1、2年以内に 5000億円規模
にまで拡大し、中長期的にはさらにこの数字が倍増
すると予測しており、REITが不動産業界にとって今
後の重要な事業戦略の一手段になると考えています。
2001年度レビュー
大和証券SMBCでは2001年度中に、金銭債権の証券
化として11件、総額2,386億円の案件を取り扱いまし
た。その主な案件は以下の通りです。
・ 2001年6月に、信販会社クオークのショッピングク
レジット債権 500億円の証券化を行ないました。こ
のうち 100億円は、日本で初めて個人投資家を対象
に発行されたものです。
・ 我が国初のメンテナンス・リースの証券化( NEC
リース)を実施しました。
証券化市場については私募も多く、公式な統計は存
在しませんが、
大和証券SMBCでは2001年度における
市場規模は、2000年度の約 2兆 5000億円から約 3兆円
に拡大したと推定しています。2001年度の証券化市
47
48
・ 2002年2月に、マスタートラスト・プログラムによ
るクオークのショッピングクレジット債権 300億円
また、不動産証券化においては、5件、総額4,296億円の
案件を取り扱いました。主な案件は以下の通りです。
を証券化しました。年限は10年と、我が国の証券化
市場において、これまでで最長のものです。
・ 整理回収機構(RCC)が保有する不動産証券化の最
初の案件で主幹事を務めました。
・ 2001 年度上半期に、住宅金融公庫による初の住宅
ローン担保証券( RMBS ) 500 億円の主幹事を務め
ました。
・ KDDI所有のオフィスビル約1,900億円の証券化で主
幹事を務めました。これは不動産証券化における、
我が国最大規模の案件でした。
・ 2000年度において、生命保険業界初である日本生命
の基金募集の主幹事を務めましたが、2001年度にお
いても同様に、富国生命、安田生命の基金募集の幹
・ リクルートコスモスによる、我が国初の新規開発案
件の証券化で主幹事を務めました。
事を務めました。
なお、2002年6月に、REITでは同社初の主幹事案件
となるオリックス不動産投資法人の公募の主幹事を
務めました。
資産担保証券(ABS)市場構成
2001年度
金額(億円)
2000年度
(%)
金額(億円)
(%)
リース料債権
3,964
15.0%
2,651
15.1%
クレジット債権
3,615
13.7%
3,934
22.4%
消費者ローン
5,407
20.5%
466
2.7%
住宅ローン
3,224
12.2%
2,236
12.7%
社債及び貸付債権
2,770
10.5%
1,280
7.3%
不動産
6,434
24.4%
4,583
26.1%
その他
965
3.7%
2,439
13.9%
26,378
100.0%
17,588
100.0%
合計
出所:大和証券SMBC
2001年度総合ABSブックランナーリーグテーブル
証券会社
金額
(億円)
シェア
件数
1
みずほ
6,042
22.9%
21
2
大和証券SMBC
5,022
19.0%
18
3
モルガン・スタンレー
3,815
14.5%
5
4
UFJキャピタルマーケッツ
2,727
10.3%
5
5
野村
2,294
8.7%
6
順位
出所:トムソン・ディールウォッチ
大和証券SMBC株式会社
49
展望
バックグラウンド
今後数年間、証券化対象となる資産はさらに拡大す
ると見込んでおり、この分野は安定的に成長するも
のと予測しています。同社では、この分野における
マーケット・リーダーの地位を維持すべく、先進的
な商品組成力と強力な販売力のさらなる向上を図っ
ていきます。
元々は金融機関の不良債権の早期処理ニーズに応じ
るべく開始された業務ですが、事業会社や金融機関
のバランスシート圧縮や事業再構築などといった大
きな変革の中で、不動産などの資産の一括買取りや
企業・事業再生分野などへの広がりを見せています。
また、 MBO/LBOといったプライベートエクイティ
分野においても、事業会社の事業再編ニーズなどを
受けて、日本をターゲットとした多くのファンドが
組成され、実際に投資を開始しています。
プリンシパル・ファイナンス部門
ビジネス
不良債権を含む金銭債権、不動産、プライベー
トエクイティといった日本の証券会社が従来
扱ってこなかった資産(オルタナティブ・
アセット)を対象とした投資業務を行なう。
マーケット・ポジション
原則個別案件は公表されないため、市場全体で
の比較可能なデータはないが、大和証券SMBC
は97年度にいち早くこの市場に参入し、地方銀
行等の金融機関との不良債権の一括取引(バル
クセール)で高いシェアを占めるなど、この分
野での実績はトップクラスにある。事業拡大に
伴い、 2001年 4月にストラクチャード・ファイ
ナンス部門から分離し、大和証券SMBCの一部
門として独立。2001年度には、不動産関連取引
や企業再生を含むプライベートエクイティ分野
にも本格的に参入すべく、投資専門会社である
大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ
株 式 会 社 を 設 立 。 ま た 、 MBO な ど の プ ラ イ
ベートエクイティ分野では、米国の GE キャピ
タルや住友商事とファンド運営会社を設立し、
企業再生分野ではウィルバー・ロス社と共同し
てファンドを運営するなど、他社との提携を通
しても業務の拡大を図っている。
展望
日本企業の事業再編や金融機関の不良債権処理
の加速に伴い、同分野のビジネスは今後も成長
を続けると予想される。
事業会社や金融機関の変革期にある我が国において
は、今後、さまざまな資産や事業部門、企業の売却
ニーズが一層高まると見込まれます。そして、この
ニーズに応じるべくリスクマネーを供給するオルタ
ナティブ・アセット投資業務の役割は、より一層重
要になっていくと考えられます。同社も大和証券
SMBCプリンシパル・インベストメンツを通じ、よ
り一層この分野での業務を拡大していきたいと考え
ています。
2001年度レビュー
同業務については、これまで主に不良債権を含む金
銭債権を投資対象にしてきましたが、2001年度には、
現物不動産への投資や経営不振企業に対する企業再
生ビジネスなど、業務範囲の拡大を進めました。
また、同業務の推進のために、大和証券SMBCの完全
子会社である大和証券SMBCプリンシパル・インベス
トメンツを設立するとともに、同社に500億円の投資
枠を設定し、2001年10月より投資業務を開始しまし
た。同時に、米州ケイマン子会社で行なっていた業
務を同社に移管し、ケイマン子会社は清算しました。
企業再生の分野では、米国のウィルバー・ロス社と
共同して更生会社である日興電機工業(旧東証2部上
場の自動車部品会社)に2001年12月に出資を行ない、
再生プロジェクトを開始しています。さらに、同分
野については、民事再生会社に対する再生のための
アドバイザリー業務や、マイカルに対して DIPファ
イナンス(法的整理企業に対する経営再建の為の資
金提供)を行なうなど幅広い活動を展開しています。
50
不動産投資については、金融機関など複数の売り手
から不動産ポートフォリオを一括して購入し、多種
多様な約60件の現物不動産に投資を行なっています。
投資物件については、最終投資家に転売するほか、
テナント付け、設備投資などによる物件の価値向上
や、ノンリコースローンや証券化によるファイナン
スを行なうことも予定しています。
不良債権のバルクセール業務については、2001年度
に金融機関などと 90 件以上の取引を行なうなど、
引き続き活発に業務を行なっています。累計の取引
件数は 300 件を超え、すでに地銀・第二地銀を含め
た全銀行の過半と取引実績があるなど、同分野にお
いてはトップクラスの地位にあります。
展望
2002年度は、過剰債務を抱えた企業などの企業再生
が大きなテーマになると考えられ、金融機関による
破綻懸念先債権の売却、デット・エクイティ・
スワップ、企業再生ファンド、 DIPファイナンスな
ど企業再生に絡んだビジネスが大きく広がっていく
と考えられます。
また、時価会計の流れの中で、不動産などの各種資
産の売却ニーズはますます高まると考えられますし、
事業再編などに絡んだMBOやLBOなどのプライベー
トエクイティ投資も一層活発になると考えられます。
このような環境下、同社は自己資金のみならず、新
たに立ち上げるファンドを通じて外部資金の導入を
図り、積極的に各種資産や企業への投資を行なって
いくことを計画しています。
M&A部門
ビジネス
日本企業が関係する、国内及び海外企業との
M&A に関連する実務面でのサポート及びアド
バイザリー業務。
マーケット・ポジション
住友銀行とさくら銀行の合併による効果もあ
り、2001年の国内企業が関係する完了案件(取
引金額ベース)についてのM&Aアドバイ
ザー・ランキングにおいて、大和証券SMBCは
4位にランクされた。国内の小規模案件は、
三井住友銀行からの紹介により順調に増加して
いる。一方で大規模案件、国際案件では今後の
地位向上が必要。
展望
企業の事業再編及び金融機関の不良債権処理に
伴い、 M&A 市場は引き続き安定的に成長する
ものと予想される。
バックグラウンド
日本企業の資金調達方法としては、伝統的に銀行に
よる間接金融が中心となっていました。そのため、
銀行は融資先企業の情報を深く知る立場にあり、そ
れによってコーポレート・ガバナンス(企業統治)
の担い手として、その企業の経営・財務体制に深く
関与してきました。しかしながら、規制緩和による
直接金融市場の改革に加えて、長期間に及ぶ景気低
迷に伴う不良債権の拡大とその処理が加速する中で、
企業側には自身によるガバナンス強化が求められる
ようになり、銀行側には従来のような企業との関係
を維持する余裕がなくなってきました。その結果、企
業自身による事業再編が推し進められることとなり、
我が国のM&A市場が急速に活性化する状況となりま
した。
大和証券SMBC株式会社
しかしながら、米トムソン・ファイナンシャルがま
とめた2001年(暦年)中の日本企業の合併・買収に
関する調査によると、同期間中に国内市場で公表さ
れたM&A取引(撤回案件を除く)の総額は、前年の
1,154.7億米ドル(約15兆円)から43%減少の659.5億
米ドル(約8兆6,000億円)にとどまり、調査開始以
来最低の水準となりました。金融・通信絡みの大型
案件が一巡したことによりますが、その一方で、伝
統的業種の代表格である鉄鋼セクターでNKKと川崎
製鉄によるJFEホールディングス設立が話題を集め、
また薬品セクターでは、ロシュ社の中外製薬に対
する株式取得及び日本ロシュと中外製薬の合併か
らなるロシュ社と中外製薬の提携等の動きが見ら
れました。
2001 年は、世界的に見ても M&A 取引は大きく落ち
込み、公表ベースの世界のM&A取引総額は、前年の
3.4兆米ドル(約450兆円)からほぼ半減して1.7兆ド
ル(約 226 兆円)にとどまりました。なお、日本の
M&A取引は、このうちの3.8%を占めています。
M&A市場における近年の特徴として、日本企業が、
その事業再編の過程において、早期の段階でM&Aを
選択肢のひとつとして検討するようになってきた
51
ことが挙げられます。その中でも、民事再生法等を活
用した破綻処理は、従来の単純なM&A案件に代わる
ものとして注目されています。こうした傾向は我が国
でもM&A市場が成熟していく兆しと思われますが、
日本のM&A市場が米国と比較して、大きく遅れてい
ることも現実です。
2001年度レビュー
2001年度において同社がアドバイザーを務めたうち
の 56 件が成約に至り、その取引金額の総額は約 2 兆
8,000億円に達しました。2001年 3月末にクローズ案
件が集中した結果、2001年度は新たな案件をマーケ
ティングすることから開始しており、旧さくら銀行
M&Aチームの合流効果はあったものの、上半期の収
益は前年同期比若干の減少となりました。この出遅
れ分は第3四半期中に取り戻し、年間の収益は前年度
比10%強の増収を確保しています。
これらの案件のうち、約60%は三井住友銀行からの
紹介によるものであり、約15%は大和証券グループ
内からの案件です。そして残りは、同部門自らが獲
得した案件です。
2001年M&Aアドバイザー・ランキング
順位
アドバイザー
取引金額
(百万ドル)
件数
1
ゴールドマン・サックス
94,010
22
2
野村
57,713
61
3
JPモルガン
56,618
21
4
大和証券SMBC
48,482
34
5
メリルリンチ
32,464
11
6
ソロモン・スミス・バーニー
28,739
29
7
モルガン・スタンレー
25,675
15
8
みずほ
21,742
82
9
CSFB
17,485
9
10
リーマン・ブラザーズ
17,130
7
(注)国内企業が関係する完了案件(取引金額ベース)
出所:トムソン・ファイナンシャル
52
住友銀行とさくら銀行の合併に伴って、旧さくら銀行
M&Aチームのうちの相当数が大和証券SMBCの同部
門に合流し、同部門が大幅に強化されました。これ
によって、大和証券 SMBCでは破産企業の処理案件
など、多くの有益なスキルを得ることができました。
また、これら新しい人材の流入により、同部のス
タッフは67名となりました。
大和証券SMBCは1999年度に、M&Aに関して実績を
持つラザード社と業務提携に関する覚書に調印しま
した。この提携により、大和証券 SMBCはラザード
社の持つ世界的ネットワーク及び業務ノウハウを活
用することが可能となり、またラザード社も日本市
場における強力なビジネス基盤を得ることとなりま
した。2001年度におけるラザード社との協働案件に
係る収益はごくわずかにとどまりましたが、これは、
ラザード社との協働案件のほとんどが 2001 年 3 月末
に一旦クローズし、2001年度は新たな案件をマーケ
ティングすることから開始したためです。また、米
国景気の後退、 9 月 11 日の米国同時多発テロ等の影
響もありました。
展望
今後国内では、銀行の不良債権処理に代表される構
造改革に伴い、会社分割やM&Aの手法を活用した企
業再編の動きが加速すると思われます。大型案件が
減少する一方、業種を問わず中型案件が目立つ傾向
が表れており、それに伴い、欧米の投資銀行も、
M&Aアドバイザリー業務のターゲットを中型案件に
シフトする動きが見られます。今年度は従来以上に
ネットワークを活用し、事業法人部を中心とする投
資銀行本部との連携強化、三井住友銀行との連携強
化、ラザード社との提携関係強化を柱に、案件発掘
を目指します。
海外ネットワーク
ビジネス
大和証券グループは、欧米及びアジアに19拠点
を有し、証券関連業務を中心に展開している。
このうち米国子会社及び証券業以外の海外拠点
は大和証券グループ本社の子会社となっている
が、それ以外は大和証券SMBCの子会社となっ
ている。
マーケット・ポジション
現在の海外ネットワークは競合他社と比べてや
や小規模であるが、海外業務の展開には十分な
体制を維持している。
展望
2002年度は、外貨建て債券等の需要が拡大する
と予想しており、海外業務の重要性は高まると
思われる。短期的にはグループの経営方針のも
とで、海外展開は徐々に拡大していく。また、
欧米以外でのビジネスチャンスとして、国際的
に存在感が高まりつつある中国市場にも注目し
ている。
バックグラウンド
2000年4月からのグループ中期経営計画策定を受け、
国内証券業務と連携したビジネスにおいて海外業務
を再構築すべく、大和証券 SMBCはグローバル戦略
プロジェクトを立ち上げ、 2000 年度中には、マド
リッド及びミラノに支店を開設しました。また、
ロンドンでは同プロジェクトに基づき、債券のオリ
ジネ−ション及びシンジケーション業務の強化のた
めに組織再編を行ないました。2001年度中には、海
外業務における大きな変化はありませんでしたが、
人員の増加が継続しています。
大和証券SMBC株式会社
2001年度レビュー
2001年度中に、米州ケイマンの子会社における日本
企業のバルクセール案件の業務を、日本国内に設立
した大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ
株式会社に移管したことなどにより、同年度の海外
の経常利益合計は前年度比55%減の78億円となりま
した。
地域別では、米州は上記の要因もあり減益となり、
アジアは日本株の売買落ち込みから赤字となりまし
たが、欧州においては、外貨建て債券に対する需要
拡大に伴うトレーディング収益増などにより若干の
増益となりました。
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現 在 営 ん で い る 証 券 関 連 業 務 に つ い て 友好的な
関係を構築するために業務協力の検討を開始するこ
とを目的としています。
SIG は上海市に拠点を置き、傘下に金融、証券等の
子会社を有する持株会社であり、上海市が出資して
います。当社と SIG は、中国資本市場において両グ
ループの協力関係を早期に確立し、相互の発展を促
進することについて合意しています。当初は、市場
調査をはじめとする情報交換などの業務協力を行な
い、
さらに具体的な業務協力を今後検討していきます。
リスクマネジメント
展望
大和証券SMBCでは、現在展開している海外業務が、
日本国内企業の海外における証券取引や、日本国内
における外国証券への需要などに、十分に対応でき
る体制にあると考えています。2002年度も引き続き、
日本国内における外国証券への需要は拡大するもの
と予想しており、現在の経営方針に沿って、徐々に
海外業務の拡大を進めていきます。
ビジネス
証券ビジネスに関するリスクの管理。
私ども大和証券グループでは、現在急速に発展して
いる中国の証券市場に注目しています。同社では、
WTO 加盟や 2008 年の北京オリンピック開催など一
連のイベントにより、中国市場は世界的な金融セン
ターとして台頭してくるものと考えています。
展望
マーケット・ポジション
大和証券グループ及び三井住友銀行それぞれの
ノウハウを活かし、先進的なリスクマネジメン
トの枠組みを構築。
2002年度においてはオペレーショナルリスクの
計測及び管理を強化する。
中国におけるビジネスへの参入の一環として、当社
(グループ本社)は上海国際集団有限公司(SIG)と
の間で業務提携に関する覚書を締結しました。今回
の覚書締結は、大和証券グループとSIGグループが、
海外における地域別経常利益
(百万円)
合計
米州
ヨーロッパ
アジア
2001年度
2,508
5,507
-173
7,842
2000年度
11,254
5,233
810
17,297
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バックグラウンド
組織体制
大和証券 SMBCは、グループのホールセール証券市
場でのビジネスとともに、海外拠点における業務を
統括しています。これらの事業活動においては、前
述した通りエクイティ、債券、デリバティブや比較
的新しいビジネスに属するストラクチャード・ファ
イナンス、プリンシパル・インベストメント、M&A
など、そのリスク管理が不可避となっています。そ
のため、リスクマネジメントは同社及びグループ全
体にとっての重要事項となっています。
リスクマネジメントの最終決定権限は、リスクマネ
ジメント会議にあります。同会議のメンバーは社長、
副社長及び関連部門担当役員から構成されています。
同会議は基本的に四半期毎に招集され、リスクマネ
ジメントの基本的な目標と方針を策定し、リスクマ
ネジメントのプロセスとして、信用、市場及び流動
性の各種リスクについての許容レベルを決定します。
また、同会議の下に設けられた小委員会であるリスク
マネジメント部長会は毎月開催され、
同会議で策定さ
れた方針の実施に関する詳細の議論及び信用・市場・
流動性の各種リスクの現状について検討を行ないま
す。
同部長会のメンバーは、
商品部門、
営業部門及び管
理部門に関係する各部の部長から構成されています。
日常のリスクマネジメント業務については、リスク
マネジメント部が信用リスク及び市場リスクを、財
務部が流動性リスクを所管しています。市場リスク
と流動性リスクは毎日測定されており、リスクマネ
ジメント部と財務部が、経営陣にそれぞれ報告して
います。また、信用リスクについてはリスクマネジ
メント部の担当役員に毎週報告されます。担当役員
は、週一度開催される執行役員会議において、各種
リスクについての報告を行なうこととなっており、
報告書は大和証券グループ本社にも提出されます。
1999年における大和証券グループの再編以来、大和
証券 SMBCにおいてリスクマネジメントはさまざま
な形で強化されてきました。マーケティング及びト
レーディング部門は、リスクマネジメントの最前線
として取引相手の信用状況をモニターしており、
内部にフロントオフィスとは組織として分離・独立
したミドルオフィスが設けられています。
リスクマネジメント部は、マーケティング及びトレー
ディングの担当部署から独立しており、独自のレポー
ティングラインを持ちながら、信用リスク及び市場
リスクについて、全般的な管理や監視の責任を負って
います。リスクマネジメント部は、上記のミドルオ
フィスと協議しながら各種リスクを管理しています。
財務部はマーケティング及びトレーディング部門と
は独立しており、資金調達及び流動性リスクの管理
に責任を負っています。
リスクの測定とその対応
リスク・リミットは、商品別に最も適切な方法を用い
て設定されています。これらの計測は、信用リスク
及び市場リスクの測定に使用されるバリュー・アッ
ト・リスク( VaR)といった統合的な手法で補完さ
れます。
さらに、マーケットにおける突発的かつ深刻な混乱
状況を想定したストレステストなどの測定手法も導
入しています。これは、ここ数年の出来事によって、
過去の統計的分析に基づく計測の有効性が必ずしも
完全ではないことが明らかになったためです。スト
レステストで設定したシナリオでは、国内レポ市場
における重大な混乱といった想定に加えて、近年の
ジャパンプレミアムや米国のヘッジファンド危機な
どのような事態を想定しています。
大和証券 SMBCにおいて、上述したリスクマネジメ
ントの手法が適用できないものとして、プリンシパ
ル・ファイナンス部を通じて保有するプリンシパ
ル・インベストメント向けの資産があります。この
分野での投資資産は、十分にヘッジを行なうことが
不可能であるという問題があります。しかしながら、
この分野での総ポジションのリミットは、仮にその
全ての資産価値が同時にゼロとなった場合でも、致
命的な影響を受けないという基準で設定されていま
す。さらに同部門は、既述されたように慎重な資産
価格評価及び積極的なポートフォリオの分散を行
なっています。そのため、この分野のリスク管理に
ついても問題はないと考えています。
大和証券SMBC株式会社
55
また、同社は単独の市場リスクとは別に、市場流動
性リスクのモニタリング及び管理を開始しました。
これはポジションの規模及び原商品の流動性にした
がってそのポジションを制限するものであり、2001
年度において設けたものです。
2000 年度と比較して、 2001 年度における月次での
VaR の最大値は 3 分の 1 程度となりました。これは、
2001 年度においてマーケットが低調に推移したこ
と、及び新たに導入された市場流動性リスクに基づ
いた厳格なガイドラインの遵守による結果です。
コンティンジェンシー・プラン
こうしたリスクマネジメントに加えて、同社では資
金枠の減少に応じてポジション枠を適時削減してい
ます。特に非常時の対応として、銀行からのコミッ
トメント・ファシリティによる長期的に利用可能な
資金枠に基づいたリミット内へ削減されます。同社
の格付が引下げられた際にも、それに対応したポジ
ション枠の調整を行ないました。
今後も引き続きリスクマネジメントの向上を目指す
という同社の姿勢を反映して、同部門での職員数は
2001年度当初の30人から、2002年4月には38人へと
増員されました。この数には前さくら証券からの人
員も含みます。
2001年度レビュー
大和証券 SMBCのリスクマネジメント強化にあたっ
て、三井住友銀行からの先進的かつ豊富なリスクマ
ネジメントの知識を有した多数の経験豊富なスタッ
フの加入が非常に効果的でした。
展望
これまでの数年間では、信用リスク、市場リスク等
の計測と管理が主要事項でした。大和証券 SMBCで
は2002年度中において、起こりうるイベントリスク
を含め、オペレーショナルリスクの特定と管理に向
け、より一層その活動を強化します。オペレーショナ
ル リ ス ク の 管 理 体 制 の 構 築 に あ た っ て は 、三 井
住友銀行の経験・ノウハウも参考にして取り組んで
いきます。
バリュー・アット・リスク(VaR)
(信頼水準:片側 99%;保有期間:1日)
(億円)
2002年
3月末
2000年
3月末
2000年
9月末
2001年
3月末
2001年
6月末
2001年
9月末
2001年
12月末
株式
63.7
34.2
26.8
10.8
20.1
11.3
10.6
金利
2.1
6.0
8.8
4.9
6.5
6.1
1.9
為替
0.2
0.1
0.2
0.4
0.2
0.4
0.2
小計
66.0
40.3
35.8
16.1
26.8
17.7
12.7
分散効果
-2.0
-5.1
-5.7
-4.0
-5.3
-3.8
-1.9
VaR
64.0
35.2
30.1
12.1
21.5
13.9
10.8
2000年度の最大値 193.1億円、最小値 14.0億円、平均値 43.1億円
2001年度の最大値 33.8億円、最小値 5.9億円、平均値 14.9億円
出所:大和証券SMBC
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